約 975,172 件
https://w.atwiki.jp/3edk07nt/pages/214.html
―水無月の頃― 【6月6日 芒種】前編 梅雨入りして間もない、六月初頭。 ここ数日、曇天ながら雨の降らない日が続いている。 そんな、ある日のこと。真紅の家の庭に、翠星石と雛苺が集っていた。 今日は、二十四節気のひとつ、芒種。 芒(のぎ)とは、稲や麦の種に付いている針状の毛のことを言う。 この時期、農家は田植えや畑仕事で、大忙しとなる。 だが、モチロン、翠星石たちは農作業を手伝いに来たのではない。 紫陽花の手入れが、イマイチよく分からないという真紅に、 梅雨の止み間を見計らって、駆り出されたのだ。 「まぁた随分と、健やかに伸びてるですねぇ。深ぁい愛情を感じるですぅ」 生い茂る紫陽花を見るなり、翠星石が放った感想である。 良い意味に聞こえるけれども、裏を返せば、伸び放題。 つまりは、全く手入れがされていないコトへの皮肉だった。 「……意地の悪いことを言わないでちょうだい。 さあ、雨が降り出さない内に、さっさと片付けてしまいましょう」 低く垂れ込めた雲を見上げながら、真紅は二人に呼びかける。 確かに、暗い梅雨空は、今にも泣き出しそうだ。 「しゃーねぇですね。剪定は私に任せるです。 真紅と雛苺は、切り落とした枝葉の処理を頼むですよ」 「あいあいさーなのー」 「解ったわ。枝を束ねるための、荷造り紐を持ってくるわね」 小走りに玄関へ向かう真紅の背中を、翠星石が扱う鋏の軽快な音が、 追い掛けてきて……追い抜いていった。 「あぁん……もぅ。鬱陶しいヤツですぅ」 耳元に藪蚊の羽音を聞き、手で追い払いながらも、翠星石は剪定を続ける。 いかにも手慣れたもので、バチンバチンと、見事なくらい大胆に刈り込んでいく。 それでいて、雑多な『やっつけ仕事』になっていない辺りは、流石である。 素人だと、こうはいかない。 バッサリ切りすぎて、枯らしてしまうか。 枝の先っちょだけ伐るに留まり、暫くすれば元通りの藪に逆戻りか。 二つに一つ。真ん中は無い。有ったとしても、偶然の産物だ。 「相変わらず、いい仕事をするわね。あんなに枝ぼうぼうだったのに」 「ヒナたちには、とても真似できないのよー」 切り取られた枝を束ね、紐で結ぶ手を休めずに、真紅と雛苺は感嘆した。 「別に、感心されるほどのコトじゃねぇです。 普段から庭木いじりをしてれば、誰だって出来ることですぅ」 褒めそやす二人に応じる翠星石の態度は、素っ気ない。 だが、やはり満更でもなさそうで、 澄ました顔をしていながら、すぴすぴと小鼻を蠢かせていた。 程なく、ひと仕事を終えた三人は―― ソファーにゆったりと腰を降ろして、格調高い味と香りを、優雅に楽しんでいた。 労いの意味を込めて、真紅が手ずから煎れた紅茶だ。 鈴カステラを食べ食べ、いろいろな雑談に興じていたけれど、 ちょっと会話が途切れたとき、雛苺が外を見遣って声をあげた。 「うゆー。降り出しちゃったのよ」 居間のガラス越しに見る紫陽花の葉を、雨粒が叩き始めていた。 ぱた……ぱた……。 全体的に暗い色調の中、赤紫の花と、緑の葉が鮮やかに引き立っている。 「五月雨に打たれる紫陽花……絵になって、とっても風流ですぅ」 五月雨や紫陽花は六月の季語とされ、しばしば、俳句にも詠われる。 しかし、雛苺は徐に眉根を寄せて、不思議そうに頚を傾げた。 「なんだか、おかしいのー。六月なのに、どうして五月雨なの?」 「雛苺、貴女……そんな事も知らないの?」 真紅はティーカップを持ったまま、困った様な表情を浮かべて、言葉を続けた。 「ズバリ言うわよ。何故、六月なのに五月雨か。それは――」 「ご……ごくり、なのー」 「歌を詠むとき、水無月雨だと語呂が悪いからなのだわ!」 「ほぇー。真紅って博学なのねー」 頻りに感心する雛苺の脇で、翠星石が鼻を鳴らし、口を挟んだ。 「おバカ苺。そんなヨタ話を、真に受けるなです。 マジレスすると、現在の六月が、陰暦の五月に当たるからですぅ~」 「ええっ?! 翠ちゃん、それホントなの?」 「ったりめぇです。真紅の言ったコトは、みぃんなウソです。 名は体を表すと言うように、真紅の存在自体が、真っ赤なウソなのですぅ」 「ちょっ! 翠星石っ! なんて失礼なコトを言い出すのっ」 いきり立つ真紅に、翠星石は挑発的な、嘲りの眼差しを向ける。 居間の雰囲気は、第一次世界大戦前のバルカン半島にも等しい火薬庫と化していた。 正に、一触即発で大爆発の危機。 雛苺は、そんな息苦しい空気を払拭しようと、 窓の外を指差しながら、いつも以上に明るく切り出した。 「まあまあ、二人とも。ケンカは良くないのっ。 それより見て見てっ……あの紫陽花、とっても綺麗な紅紫色なのよー」 言われて、真紅と翠星石も険を潜めて、窓の外に目を向けた。 「そうね。梅雨空に映える色合いだわ」 「確かに、いい色ですぅ」 「どんな肥料をあげたら、あんな色合いが出るのー?」 そんなコトを訊かれたって、真紅には答えられない。 一般的に、紫陽花の色素は、酸性の土壌では青色が強くでて、 中性、アルカリ性の土壌では赤色が強くでると言われている。 園芸に造詣の深い翠星石は、モチロンそのくらい承知していたので、 返答に窮している真紅代わりに、自信たっぷりの口調で言った。 ――もっともらしいウソを。 「赤みが増すのは、鉄分が多いからですぅ。 ああいう色の花を咲かせる紫陽花の根元には、大概、死体が埋まってるです」 「うよーっ?! し、死体っ?! あわわわ……し、真紅……まさか」 「バカ言わないで! なんなの、その聞き捨てならないウソ八百はっ」 「ウソかどうかは、ほぉれ……あの根元を、見てみやがれですぅ」 言って、翠星石は、枝葉を取り除かれて土が露わになった紫陽花の根元を指差した。 ……だが、薄ら笑っていた彼女の表情は、突如として凍りつく。 おそらく、雨に打たれて表面を覆っていた土が、洗い流されたのだろう。 なにやら丸みを帯びた、茶褐色の物体が、にょっきりと頭を覗かせていた。 しかも、眼窩らしき二つの窪みも、見受けられるではないか。 翠星石はギョッと目を見開いて、根元を指差したまま、口をぱくぱくさせた。 「が……がが、が……」 「うよ? ガガガSP?」 ボケた雛苺の脳天に、間髪入れず、翠星石のまさかりチョップが炸裂する。 あまりにも痛々しい音だったので、真紅までが、思わず顔を顰めた。 「すっとぼけてる場合じゃねぇですっ! ひょっこり骸骨島ですぅ!」 「はぁ? ちょっと落ち着きなさい、翠星石。 自分が何を口走っているか、ちゃんと理解しているの?」 「とーぜんですっ! 真紅こそ、あれを見やがれですっ! どう見ても人骨です。本当にありがとうございました、ですぅ!」 しかし、真紅は翠星石が指し示す先を見遣っても、慌てず騒がず。 「イヤだわ。粗大ゴミでも埋まってたのかしらね」 素っ気なく言って、小雨のそぼ降る中、サンダルを突っ掛けて花壇に歩み寄った。 そして、徐に茶褐色の物体を鷲掴み、ズボッ! と引っこ抜く。 「…………あら。本当に、頭蓋骨なのだわ」 「ひぃぃー! 猟奇殺人事件ですぅ!」 「落ち着くの、翠ちゃんっ! まだ死んでるとは限らないのよー!」 「バカですかっ! 死んでるに決まってるですぅ!」 すっかり恐慌状態の翠星石と雛苺を余所に、真紅は眉間に縦皺を寄せて、 矯めつ眇めつ、頭蓋骨を観察していた。 そして、いきなり「そうそう! 思い出したわ」と大声を出した。 「翠星石、貴女も憶えているでしょう? 幼稚園の頃に埋めた、タイムカプセル!」 「ふへっ? そ…………そう言えば、適当な入れ物が無くて、 銀ちゃんが持ってきたドクロの置物をカプセル代わりにした記憶が……」 「そう! アレよ。すっかり忘れていたのだわ。懐かしいわね」 「あ、あはは……。私も、ド忘れしてたですぅ」 「うゅ……ヒナは知らないのよ?」 「雛苺とは小学校に上がって知り合ったのだから、当然なのだわ」 「あの時は、私と蒼星石、真紅に銀ちゃん、ジュンと巴だけだったです」 小学校で雛苺、中学校で金糸雀、高校になって薔薇雪華姉妹と親友になったのだ。 翠星石と真紅は、泥にまみれたドクロを、懐かしそうに眺めていた。 この頭蓋骨、モチロン、石膏で造られたレプリカである。 頭頂部が蓋になっていて、継ぎ目はガムテープで、しっかり目張りされていた。 「折角ですから、開けてみるですよ」 「でも、みんなに知らせなくて良いのかしら?」 「みんなだって、きっと忘れてるです。 私たちだけで開けちまっても、バレやしねぇですぅ」 「……それもそうね」 真紅は庭の片隅にある水道で、ドクロに付着した泥を、丹念に洗い流した。 水を切るため、勢いよく上下に振ると、中でゴソゴソと音がする。 当時、何を入れたかなんて、もう憶えていなかった。 周りを、ざっと雑巾で拭くと、真紅は風化してベタ付くガムテープを剥がし始めた。
https://w.atwiki.jp/lordofthedragons/pages/669.html
神樹の巫女 アボルメデューム 13677541230065.jpg Level 攻撃力 防御力 1 150 2911 7541 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2642.html
799 名前:ぽけもん黒 最終話 ◆wzYAo8XQT.[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 20 19 13 ID F.d9Ljgs [2/12] 強すぎる日差しと、塩の混じった波しぶきが私の肌を焼く。 手すりに寄りかかり、きらきらと光る海面を眺めながらため息を吐く。 彼が難しい話に夢中で、退屈だったから甲板に出てきたのに、失敗だったな。 ため息をつく私の眼下に広がるのは、どこまでも続く大海原。 ここは洋上。私は今、船の上にいる。 「もう、香草さん。日焼け止めも無しにこんなところにいたら、体調を悪くしちゃうよ」 物思いにふけっていると、後ろから声をかけられた。 私に尻尾がなくてよかった。 もしそんなものがあれば、恥も外聞もなくぶんぶんと振り回していただろうから。 「ごめんね、つい話が白熱しちゃって」 その言葉に、私は少し嫉妬してそっぽを向く。 私以外のものに、夢中にならないで。 「馬鹿にしないでよ。自己管理くらいちゃんとできるわ」 馬鹿。どうしてこういうとき悪態しか吐けないの? 素直になれない、自分の性格が心底嫌になる。 「君の健康を守ることは僕の仕事なんだから、ね」 そういってゴールドは私を抱き寄せる。 無意識に、顔が真っ赤に染まり、彼の顔を直視できなくなってしまう。 こうされたら、私が逆らえないのを知っているから彼はこうするのだ。 まったく、酷い男だ。 「ばか。ばーか」 私は照れ隠しに悪態をつきながら船内に戻る。 私達は、トレーナーとそのパートナーとなって世界を回っている。 ゴールドの夢でもない。私の夢でもない。私達、二人で作った夢。 シルバーのことがあって、ゴールドはすっかり生きる気力を失ってしまっていた。 私はそんなゴールドの隣にただ居ることしか出来なかった。 私が話しかけても、彼は暗い作り笑顔で答えるだけの毎日。 そんなある日、彼が言った。 「もう、ここで旅を終わりにしようと思うんだ」 心臓が一拍止まった。 「そ……それってどういうこと?」 私と一緒にいるのが嫌になったの? 旅を終えれば、私達はまた他人同士に戻ってしまう。ゴールドと離れ離れ。永遠に離れ離れ。 そんなのは、絶対に、嫌。 「私は! 私はどうなるのよ! 勝手に決めないでよ!」 違う。言いたいことはそんなことじゃないのに。私が、私が本当に伝えたいことは…… 「ごめん、でも、もう……。それに、これ以上君に迷惑は」 そこから先は聞きたくなかった。私は頭が真っ白になって 、そして気づいたら、ゴールドにキスをしていた。 私の口から吐息が漏れる。彼が呆気にとられた顔で私を見ている。 「私は……私は、ゴールドが、好き」 彼が息を飲むのが分かった。 「ゴールドとずっと一緒にいたいの。だから……終わりなんて言わないで! そばにいさせて! 迷惑なんかじゃない! 迷惑なんかじゃないからぁ!!」 涙と嗚咽交じりの必死の告白。お世辞にも綺麗なものじゃなかった。だけど、それが私の精一杯だった。 彼は少し間をおいた後、私の頬に手を這わせた。 そして、少し微笑んで言葉をつむぐ。 「僕はもう、旅をする理由を失ってしまった。身勝手だけど、もう僕は旅を続けられない」 ゴールドは笑いながら私の涙を拭う。 「でも、僕が君に迷惑をかけることを許してくれるのなら……二人で暮らそう。戦いなんてない世界で、二人で、平和に」 不覚にも、心が満たされる心地がした。 彼は、私と二人で、私だけいればいいといってくれたのだ。 私だけいれば、他になにもいらないと。彼はそういってくれたのだ。 それもいいと思った。それはとっても幸せなことだと。 ……だけど、私はそれを断った。 「何言ってるの! ゴールドはまだまだこれからなんだからね! だってゴールドはこの私が好きになった人なんだから、だから……ゴールドの人生は、これから始まるのよ!」 私は思ったのだ。ゴールドは、狭い世界しか知らず、偏見に凝り固まっていた私に本物の世界を見せてくれた。 同種以外何も価値を感じられなかった私を変えてしまった。 世界はこんなに素敵なものなんだと、私に教えてくれた! だから、思ったのだ。 今度は私の番だ。 だって変じゃない。 私に世界の広さを教えてくれたゴールドが、今度は自分から狭い世界に閉じこもろうとするだなんて。 だから今度は、私がゴールドを変えてみせる。ゴールドの支えになってみせる。 それに、私はゴールドが特別な人間であることを知っている。。 彼は今とても弱って、そのせいでこんなことを言っているだけだ。 彼は、世界に羽ばたく人間なのだ。 私がいるところは、広い世界で、皆の前で輝く、そんな彼の隣だから。 驚く彼に、今度は深い口付けを交わした。 そうして、私達はまた歩き出した。 今度は、二人で。 800 名前:ぽけもん黒 最終話 ◆wzYAo8XQT.[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 20 19 43 ID F.d9Ljgs [3/12] 本当に世界は広く、険しく、そして美しい。 負けそうな戦いもあった。眠れない夜もあった。それでも、隣に彼がいてくれたから、私はずっと幸せだった。 私は今、船室で彼と二人でいる。 そして、船内での供覧試合で傷ついた私の体を労わってくれていた。 彼の暖かい手が、私の全身を揉み解す。 そのせいで、私の中の熱は静まるどころかますます高ぶっていた。 「ねぇ、ゴールド……もっと」 高ぶっていたせいだろう。私は普段はとても口に出来ないことを、半ば朦朧として口走っていた。 「そうだね。けっこう攻撃をうけちゃったからね。ごめん、僕が未熟なせいで」 そういいながら、彼は私の肢体をより丹念に揉み解す。 私は彼の冷静な切り替えしに、急に恥ずかしくなってしまった。 「もう! 本当に鈍感なんだから! バカ! バーカ!!」 彼は困ったように頬を掻く。 「だって、ご両親へのご挨拶もまだなのにさ。こういうのはちゃんとしたいんだ。君が好きだから」 「ま、まだ早いわよそんなの! 何勘違いしてんのよ!」 ああ、顔が真っ赤に染まっていくのが分かる。彼には私の心なんてすべてお見通しなんだろう。 私が心の中でいっぱい慌てさせられてるのに、彼はいっつもにこにこしてるのだ。それが私は大好き。 ゴールドはこうやって本当に私をドキドキさせる。もう、彼のいない生活なんて想像できない。 そ、それにしても、私のお父さんとお母さんに挨拶なんて、それってけ、けけけ結婚のことよね? もう、ゴールドったら気が早すぎ! どれだけ私のこと好きなのよ! ホントに私のこと大好きなのね! わ、私と結婚なんて、どれだけ光栄なことか本当に分かってんでしょうね!? ず、頭が高いわ! ……でも、いずれは、ね? 彼は穏やかに微笑んでいる。 私の愛しい人。私のすべてを変えてくれた人。 ―――――――――――――――――――― 「やどりさん!」 それは、なんとも形容しがたい音だった。 乾いているとも、湿っているともいえる。破裂音の様でも打撃音の様でもある。 全身が総毛立つ。純然たる嫌悪。叫ばずにはいられないほどの恐怖。 生暖かいものが背後から降り注ぐ。 同時に、僕自身も落ちていく。 僕を抱くやどりさんの両の手から、急速に力が抜けていく。 重力に従って、あっという間に地面が近づく。 どうすることも出来ず、もがく間もなく。 僕は、柔らかな彼女を下敷きにして地面に落ちた。 思いのほかに乾いた音が聞こえた。同時に、鉄の匂いが辺りに立ち込める。 「や、やどり……さん?」 地面に投げ出された僕は、恐る恐る周囲を見回しながら、彼女の名前を呼ぶ。 怖くて、体が満足に動かない。 殆ど狂乱状態でさまよっていた僕の手が、力の抜けた彼女の手を、強く握り締める。 違う。 これじゃない。 確かに、これはやわらかく暖かい。 だけど、これはただの肉の塊だ。 違う。これは人の腕なんかじゃない。 「やどりさん! やどりさん!!」 お願いだから、返事をしてよ! 強く握り締めた肉の塊が、ビクリと一回跳ねた。 よかった! 無事だったんだ! 「やどりさん! 心配し……た…………」 起き上がり、振り返った僕の眼に入ったものは、頭の無い、肉の塊だった。 「う、うわああああああああああ!!」 う、嘘だ! 何だ、何だこれ!! あるべきところにあるべきものが無い。 それだけで、僕は目の前の物体が人間だとは、いや人間だったとは思えなかった。 頭部以外は、綺麗なままの肉体だ。 まだ熱もある。先ほどまで僕はそれに抱かれていた。 だけど僕はそれを受け入れることが出来なかった。 人が死ぬのを見るのは初めてでは無いというのに。 僕は半ば狂乱のままに這い、ソレから遠ざかる。 801 名前:ぽけもん黒 最終話 ◆wzYAo8XQT.[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 20 20 14 ID F.d9Ljgs [4/12] ―――――――――――――――――――――― 仕留めた! 石を放った直後。彼女は確かな手ごたえを感じた。 ゴールドを受け止めに行きたい。 彼女はそう思ったが、しかし視線をゴールドとは正反対の方向に向ける。 目線の先には、狂気に目を血走らせた、怪鳥染みた、童女と呼んでも差し支えがないような少女の姿がある。 彼女の渾身の攻撃を喰らったにも関わらず、ポポは平然と空にある。これは彼女が決して手加減をしたわけなどではない。 香草チコが放った攻撃は間違いなく以前のポポなら致命傷を負わすに足る攻撃だった。 しかし今のポポは、以前よりはるかに強くなっていたのだ。香草の想像も、やどりの想像も超えて。 香草チコの脳内は煮えたぎっていた。それはまさに狂乱する獣のような、感情の濁流そのもの。体系的な思考など微塵も存在しない。 だが彼女の行動は獣のそれと違い、機械のごとく極めて合理的なものだった。 例えば虫は複雑な神経回路を有さず、それゆえに高度な論理思考を行うことは不可能とされている。 しかし虫は、その神経回路の簡素さとは反対に極めて優れた戦闘行動を行う。純粋な戦闘に、高度な思考は不要だと主張せんばかりに。 今の香草の状態は、それとある種同一の状態であった。 彼女の焼け付いた、論理とはもはや無縁の脳は、それでも高い合理性でポポを見据える。 彼女らはやどりが絶命の刹那、自らの体を下に回し、ゴールドの安全を確保したのを確認した。 科学的には、外界からの刺激に対し、残った脊柱が成したただの反射行動である。しかし頭部を丸ごと喪失し、欠片の思考も持ち得ない彼女が、それでもまるでゴールドを庇うように動いたのは、まさに彼女の深い愛がなした奇跡と言っていいだろう。 だが、そんなことに彼女らは興味を示さない。 彼女らが意識するのは、自らの愛しい彼が無事であるということ。 そして、その自らの愛しいものを傷つける存在を一片の生存の可能性も無く完全に抹殺すること。 それのみである。 素早く自らに向き直ったチコを見て、ポポは内心舌打ちをする。 もしあのままチコがゴールドを助けに行けば。 いや、そこまででなくても、あとほんの少し長く、自分から意識が逸れたのなら。 彼女には、その一刹那の間にチコを絶命せしめ、そしてゴールドが地面に到達するより早く彼を救い出せる確信があった。 しかし実際は、香草チコはその一刹那の隙すら与えてはくれなかった。 ポポの目の前の生き物はどこまでも合理的で、しかしその相貌は合理性など微塵も感じさせない、歪な怪物へと変じつつあった。 ―――――――――――――――――――――― 前方では香草さんとポポの二人の攻撃が激突し、炸裂した空気の余波がこちらにまで及んでいる。 僕はその様子を見てわずかにだけど正気を取り戻す。 しかし正気を取り戻したところで、あの怪物たちに一体何が出来るというのか。 僕が出来るような小細工で何とかなるような段階はとうに超えている。 何をやったところで、濁流に石くれをひとつ投げ込むようなものにしかなりはしないだろう。 やどりさんに視線を這わせる。 まだ彼女の肉体は緩慢に痙攣を繰り返している。 しかし生死は確認するまでも無い。 美しかった彼女の、あまりにも痛ましい死。 今の僕には、彼女を弔ってあげることが出来るかどうかさえ不明だった。 ポポの薙ぐような低い翼の一撃を、香草さんは木に蔓を巻きつけ、手繰り寄せることで回避した。 森の中じゃ香草さんの方が有利だ。 香草さんは木々を利用してポポを撹乱できるし、ポポは飛行範囲も攻撃範囲も制限される。 速度で圧倒的に勝るポポを、ここでなら香草さんは完全に翻弄できる。 もちろん、ポポは勝つことが難しいというだけで負けが決まったというわけではない。 ポポはただ逃げればいいだけなのだ。それだけで香草さんには何も出来なくなる。 遅いやどりさんと違いポポなら先ほどのようなことも起こりえない。 しかしポポの中にその選択肢は存在し得ない。 彼女は狂気に満ち満ちているにもかかわらず、冷静さも失っていない。 だからこそ彼女は引き下がれない。 802 名前:ぽけもん黒 最終話 ◆wzYAo8XQT.[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 20 20 42 ID F.d9Ljgs [5/12] 彼女は十分に理解している。今、香草チコを逃がせば、もう生涯僕を見つけることが出来なくなるということに。 通常の手段では、この広い世界のどこかに逃亡したたった一人の人間を見つけることなど、ましてその相手が社会とのかかわりを完全に避けるというのなら、見つけることなど絶対に不可能だ。 今回、それがなされたのは、やどりの超能力と、他にも何か私には分かりえない細工があったのだろうと、そうポポは考える。 ポポにとっての敗北は香草チコに二度と再起不能なまでに叩きのめされることでも、まして殺されることでもない。 僕を失うこと。 それこそが彼女にとっての敗北である。 一度距離をとれば、木々に紛れてすぐに二人を見失う。そしたら、もう一度見つけられるかどうかは運頼り以外の何者でもなくなる。 だから、彼女に逃走という選択肢は絶対に存在しない。 彼女は必至に勝機を探す。 状況はすべて彼女にとって不利に働いている。 しかしだからといって僕が何か余計なことをし、現在の均衡が崩れれば……その先に待っているのは香草さんかポポ、どちらかの無残な死。 たったいまやどりさんを失ったばかりの僕に、そんな危険な選択はとても取れない。 僕は戦況を、ただ見守ることしか出来なかった。 ―――――――――――――――――――――― 先に状況を変えたのは香草だった。 十数の蔦で小石を拾い上げ、高速でポポ目掛けて弾丸のように射出する。 同時に、自身は数本の蔦で地面を打つと共に、周囲の木々に蔦を巻きつけ、弾かれるように飛んだ。 行き先はゴールドの倒れている地点。 彼女にとっての勝利条件はポポを殺すことなどではない。 ポポ同様、ゴールドを確保し、そして危険を排除することだ。 危険の排除の方法が殺傷か、それとも逃走かなど、考慮するまでもないほどに瑣末な問題に過ぎない。 理性を失っているように見える彼女は、しかし極めて合理的にゴールドの確保に動いた。 対するポポはわずかに出遅れた。 先ほどまで自分に向けられていた殺意は極めて強烈で、それは自分を殺戮することを第一に優先していると錯覚させるのに十分な強さであった。だから彼女にとって、香草が自分からの逃避行動を開始することなど、まるで思考の埒外にあった。 常識で考えれば、それが間違いなく真実だろう。しかし今回はそれは通用しなかった。相手は理性ある人でも、理性を失った獣でもない。彼女が今まで相対したことの無いモノなのだ。ポポは最初から、香草を正確に測るものさしを持ち合わせていなかった。そして彼女は今この瞬間の失敗をもって、初めてその事実に気づいた。 冷静であったがための油断。そしてその油断がこの失態を招いた。 彼女は頭の中で刹那のあいだ短い罵倒と呪詛を吐き、そしてそれが終わらぬうちに急降下体勢に入る。 小石を避けるだけの猶予は無い。しかし弾丸にも匹敵するそれを正面から受け、傷を負うのは今後の戦闘行為において致命的であることを意味した。 しかし、今を逃せば私は全てを失う。戦う意味も、いや、生きる意味すらも。ここで引いても死ぬことになるというのならば……! その恐怖が、彼女の神経を極限までに研ぎ澄まさせた。 音速に迫る体で、瞬時に殆どの小石を識別する。そして彼女の追う損傷の程度が戦闘行動に大きな影響が出ない航路を刹那で見極め、そのまま急降下した。 いくつかの小石は彼女の周囲をすり抜け、そして残る数発の小石が彼女の羽毛を打ち、筋肉と神経に打撃を加えながら砕け、そして二発の小石が彼女の薄い皮膚を抉った。 彼女は着弾と出血の事実を知覚する。しかし痛覚も恐怖も無かった。 もちろん、傷は浅くは無い。平時であれば激痛に顔を歪め、苦悶の声を漏らし、攻撃行動にも支障をきたすのだろうが、彼女は彼女の脳内に多量に分泌されている脳内物質のお陰で、怪我を知覚しながらも苦痛などの要素を排し、殆どパフォーマンスを落とさないことに成功した。 その速度のまま、彼女は香草の首を掻き斬らんと翼を広げる。 その刹那、彼女の全身に衝撃が走る。 803 名前:ぽけもん黒 最終話 ◆wzYAo8XQT.[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 20 21 09 ID F.d9Ljgs [6/12] ポポの全身には緑の刃が生えていた。 刃と呼んで差し支えのないほどに研ぎ澄まされた無数の葉が彼女に突き刺さったのだ。 ここは下草の生い茂る森。 そんな場所で、地面へ急降下しながら、同時に自分に向かってくる飛来物を認識しつつ、さらにその下草の色と似た暗器の存在まで知覚することなど不可能であった。 香草の口が歪み、笑顔を作る。 狡猾な策だった。まるで狂乱している生物が、激しい戦闘の最中に思いつくことの出来るような策ではない。 いや、狂乱していなくとも、通常の精神状態でこれを成しうる生き物は存在しないだろう。絶え間ない訓練の末に、精神と無関係に戦闘行動を行うことができるほどに研ぎ澄まされた兵か、あるいは、ただただ狂気に身をゆだねるものだけが到達しうる領域。 しかし狂気に身をゆだねているものはこの場に一人ではなかった。 ポポの口がぐにゃりと歪んだ。 なんだ、この程度か。 そう嘲笑するように。 ポポの有す武器は速度のみである。翼に鋭い爪があるわけでも、刃がついているわけでもない。 しかし、そこに香草は鋭利な刃物を生やしてくれたのだ。 彼女の羽は元来、自然物に強い。 木々生い茂る森の中を棲家にするのだから当然のことである。 自然界にはそこここに肉体を傷つけるような植物が存在する。 彼女は種としてそれらに適応してきた。種として強いわけである。 いかに研ぎ澄まされようと、例外はない。 香草の放った刃は、ポポの表面を切り裂いたのみで、殆どは風圧に押し付けられる形で刺さっているように見えているだけに過ぎない。 もちろん、それによって速度は落ちた。速度が落ちれば当然破壊力も低下する。 ポポはその速度の低下を、体を捻ることによって改善した。 彼女のやわらかくしなやかな体がまるでムチのように捻られ、打ち付けられる翼の先端の速度は音の速さを優に凌駕した。 ただまっすぐ飛行する際に音速を突破することとはわけが違う。 平素であれば何のこともない動作も、速度が増すに比例して筋繊維や骨格にかかる負担は跳ね上がる。無論、衝撃を逃し損ねれば低速とは比べ物にならない負荷が肉体を襲うだろう。ほんの数ミリの体軸のずれが、全身の筋をばらばらに裂くことになるほどの複雑な動作を彼女は音速で行っているのだ。 それほどまでに、彼女は完璧に肉体を制御していた。 音の壁を突き破る衝撃波と共に、植物の刃が生えたポポの翼が香草に振り下ろされる。 香草が放った植物の刃は諸刃。つまりポポに刺さった刃の反対は香草のほうを向いていた。 ポポは、それを香草につきたてようというのだ。 しかしいくら浅いとは言え、自らに刺さった刃物をそのまま相手に押し付ければ、相手だけでなく自分にもさらにその刃を深く差し込むこととなる。 正気では行おうと思うものはいないだろう。 しかし彼女からもとうに正気などという、この場においてはなんの有用性もない愚物は保持されていなかった。 だからこそ、彼女にはそれが成しえた。 トゲを持つ植物が自らのトゲによって傷つけられることがないように、本来ならば香草の皮膚を植物の刃は裂きはしない。 しかし、それが音速を越えて振り下ろされるとあらば話は別だ。 香草はその音速の刃に切り裂かれ、後方に飛ばされる。 が、彼女もただ攻撃を受けたわけではない。 空気中に放たれた、光を反射して輝く微粒子。 ポポがそれを認識したときには、すでにそれはいくらかポポの肺の中に取り込まれていた。 強力な沈静作用と催眠作用を持つその粉は、ポポから容赦なく急激に意識を奪っていく。 空中に逃げようとするが、コントロールを失った彼女はもがくように地面と木々にぶつかりながら後退する。 これを好機と見て香草は追撃の蔓を伸ばすが、ポポはすぐに地面を蹴り、宙に舞った。 凶悪なまでに強い睡眠薬に、彼女の痛みと精神が打ち勝ったのだ。 本来、強力な睡眠薬の効果はどんな苦痛や精神を持ってしても抗いがたい、強制的に脳神経を停止させる毒のようなものである。 毒といえば、それに対し意志の力で打ち勝つことがどれほど馬鹿げたことかは明白である。 804 名前:ぽけもん黒 最終話 ◆wzYAo8XQT.[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 20 21 34 ID F.d9Ljgs [7/12] しかしその馬鹿げたことは現に起きた。 現象があるのだから、それがどれほど荒唐無稽であろうと否定することは不可能である。 それが起こってしまったのは、陳腐な言い方をすれば狂愛が毒に打ち勝った。常識で考えれば、激しい戦闘中において、相手を昏倒させるほどの眠り粉を摂取させることに失敗したのだろうという推測が成せるのみである。 宙に舞ったポポは、しかしはっきりとした冷徹な目で香草を凝視した。 対する香草の表情はもはやようとしてしれない。嗤っているようにも、激怒しているようにも見え、それはもはやまともな生物の表情ではない、狂相そのものもだった。 驚愕するべきは、これほどの手数のやり取りが、わずか数秒の間に交わされたものだということだ。 ほんの数秒前にはほぼ無傷であった両者が、今は全身に打撲痕と無数の切り傷、そして流血に塗れている。 怪我の程度はポポのほうが重かった。 この怪我の差は、そのまま一瞬間の油断の差、それが齎したポポへの罰といえよう。 先ほどの小競り合いとは打って変わって繰り広げられた高速戦闘。 それは膠着を打破し、お互いを撃滅せんとする殺意の嵐そのものだった。 吹き荒れる嵐の果てに、深手を負ったポポは焦りを覚える。 このまま正面からぶつかっても、もはや負ける可能性の方が高い。 幸い、ここしばらくのゴールドとの蜜月の間に、この周囲の地形は殆ど把握している。入られたら最後、追跡が不可能となるような洞窟や抜け穴の類は無いはずだ。 また、このようなフィールドはポポにとって機動力を活かしきれない場でもあるが、しかし本来であれば彼女の生活の場、狩りの場でもある。この地は彼女にとって不利なだけの場ではない。 獲物が森に紛れようと、彼女が獲物を見失う可能性は低い。 ましてゴールドには自分の匂いがたっぷりと染み付いている。 追跡できないわけがない。 持久戦、という言葉がポポの脳裏を掠める。 ゴールドの確保という点においては、そもそも香草の方が不利なのだ。 彼女は飛べず、また木々に蔦を巻きつけ、手繰り寄せることで瞬間的にはある程度の速度を出すことはできるが、それも空を翔るポポにとっては大した速さではない。 一方のポポは、ゴールドを捕まえ、一度宙に浮かびさえすればもはや何者にも決して追いつかれることはないだろう。 さらに超能力でこちらを探知するやどりは死んだ。 とすれば香草ひとりで、逃走するポポに何が出来よう。 ゴールドを確保し次第、逃げる。 屈辱的だが、その選択が最善に思えた。 しかし果たしてそれは可能なのだろうか。 この傷、出血は決して軽くはない。これ以上の時間をかけることは、彼女にやや不利と現実が告げている。 元々体重の軽い彼女、血液の量は決して多くはない。 これほどまでに神経が高ぶっていなければ、思考判断力が低下するに十分な量の血がすでに彼女の体内から流れ出ていた。 さらに、彼女にとって、ゴールドが錯乱して見えることも懸念の材料だった。 ゴールドの精神はある程度真っ当なものであったが、彼女にとっては、ゴールドが彼女を拒む時点で狂気の沙汰なのだ。 狂人にとっては、正気の人間こそ狂気に映るものだ。 結局、彼女は消極的な策として、香草を少しずつ削ることを選んだ。 そもそも彼女は狩る側だ。攻撃者と防衛者の関係において、どちらも同条件であれば攻撃者は絶対優位である。守る側は守るタイミングを選ぶことは不可能であり、行動の自由に絶対的な制限がある。一方、攻撃者にそれらの制限は皆無だ。攻めたいときに自由に攻めることが出来る。防衛者は常に襲撃者に神経を張り詰めざるを得ない。それによる消耗は隙を生み、そして隙は敗北を生む。 私の体力が尽きるのが先か、香草の精神力が尽きるのが先か。 分のいい賭けには思えなかった。 しかし、今は他に選択肢が無い。 そうして、持久戦の覚悟を決めたポポは、次の香草の一手で息を飲んだ。 香草の全身にが、燐光に包まれる。 そしてその燐光が、束ねられた蔦の先、その一点へと収束している。 蔦の先端の輝きは見る見る増し、周囲から光を奪っていると錯覚するまでになる。 ポポは驚愕する。 あれは太陽の光。彼女は、蔦の先に極小の太陽を作り出し、それを打ち出そうとしているのか。 しかし次の瞬間のポポの顔に浮かんだのは、驚愕ではなく歓喜の表情。 笑わせる。この私を目の前にして、そんなものなど。 805 名前:ぽけもん黒 最終話 ◆wzYAo8XQT.[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 20 21 55 ID F.d9Ljgs [8/12] そしてポポの体も陽光に包まれる。 そう、ポポも持っていたのだ。 一撃で確実に相手を絶命せしめる、必殺の一矢を。 その絶大な破壊力ゆえに、『ゴッドバード』の名を冠され、畏怖された、壮絶な一撃を。 ポポはむしろ好都合に思えた。 相手は一撃へと賭けに出た。しかし自分のほうがより強い一撃を持っている。 この勝負、私の勝ちだ! その時点では、両者に慢心があった。 しかし互いに、互いの業の輝きを目にし、そして双方、ほぼ同時に悟る。 目の前の敵は、今まで戦ったことのある敵の中で最も強い相手である。 そして自分達の持つ技の数々は、その強敵を抹殺するのには十分ではない。 もはや、自分達は、「一点」を除いて相手を絶命せしめることが不可能である、と。 だから、その一撃は双方の命をかけた最後の一撃となり、そしてそれは正面から、自らの全てをぶつける大技となった。 回避すらここに到っては愚策だった。 回避などを頭においていては、攻撃の威力が減算する。それでは殺しきれないかもしれない。打ちもらすかもしれない。 それに、双方共に、一切の打ちもらし無く、一撃で相手を確実に殺しきる。心からのその確信があった。 双方、互いの業の破壊力を高めることに集中する。 その結果、この激しい闘争のさなかにおいて、唐突に静寂が訪れた。 周囲の木々が恐怖で呼吸を止めるような、大気が怯えてこの場から消え去ったかのような、凄惨なまでの静寂。 しかし、その静寂も幾許も続かなかった。 周囲の木々が恐怖のあまり発狂するより早く、二人はほぼ同時に業の予備行動を終え、最大の威力まで高められた二人の業が発動する。 まばゆいまでの光に包まれたポポが怪鳥染みた奇声をもって急降下を開始し、その中心目掛けて香草の光線は放たれた。 勝った! 殺した! 互いにそれを確信した。 彼女達の計算に、誤りは無いはずであった。 ただ一点。彼女達の犯したミス。 それはゴールドの存在を、自らの愛しい人の介入を考慮にいれていなかったことにある。 「二人とも、もうやめてくれ!」 彼女達が知覚したときには、すでにゴールドは目の前にいた。 互いに、渾身の力を持って相手を撃滅せんとしたばかりに、周囲への注意がおろそかとなった。 しかし誰が予想しうるだろうか。 岩を砕き、鉄を裂くような攻撃に、傍目から見ても想像がつくような破壊の権化の只中に、自ら飛び込む人間がいようなどと。 結果。すべては手遅れとなってしまった。 一度放たれた銃弾が再び銃口に戻ることがないように、もはやすべてが手遅れであった。 「やめろー!!」 ゴールドはすべてが手遅れであることを内心悟りつつ、それでも二人を助けるために、二つのエネルギーがぶつかる、その光の中へと飛び込んだ。
https://w.atwiki.jp/dqff1st/pages/441.html
「このまま進めば街があるはずッスよね」 「うん・・・・」 もう何回、同じ会話を繰り返しただろうか? ティーダとエアリス、2人ともかなり疲労している上に、相変わらず気分は晴れない 一刻も早く街に辿り着きたかったが、足取りは重くなる一方だった。 もっとも・・・どこにいても安全な場所なぞ存在しないということは2人とも痛感していたが やがて2人の眼前に行く手を阻むように森が立ちはだかる そう広い森ではないことは頭では理解していても 木々の隙間から覗く暗闇は2人を躊躇させるには充分だった。 だからといって迂回する気力も体力ももはや残ってはいなかった 2人は力なくへたり込んだまま立ちあがる気配すらなかった。 そこに・・・・ クポッポー その鳴き声に2人は顔を見合わせる 「あれって・・・・確か」 鳴き声に続いて森の奥から一匹のチョコボが姿を現した チョコボは座りこんだままの2人の前まで歩み寄ると、そこで腰を下ろし その背を彼らの方へと差し出した。 「乗れって言っているのかな?」 「さぁ・・・・でもちょうどいいじゃない」 確かに少し都合が良過ぎるような気分もしたが、それでも渡りに舟とはこの事だ それにこれ以上物事を勘繰って考えると何も出来なくなりそうだ 「じゃあ、お願いするッスよ」 ティーダが手綱を握り、エアリスがそれに続く 2人が乗ったのを確認すると、もう1度高くいなないて チョコボは森の奥へと走っていった。 【エアリス 所持品:なし 第一行動方針:どこかで休息 第二行動方針:クラウドを探す 基本行動方針:戦いを止める】 【ティーダ 所持品:なし 第一行動方針:どこかで休息 基本行動方針:仲間を集める 最終行動方針:何らかの方法でサバイバルを中止、ゾーマを倒す 【現在位置:マランダのチョコボ屋へ移動中】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV エアリス NEXT→ ←PREV ティーダ NEXT→
https://w.atwiki.jp/imas/pages/2906.html
神無月産業(10年度) ■2010/11/14 22 00 10月31日分まで移行済み +神無月下旬 ■2010/10/31 24 10 わかむらP、合作を除きニコマス動画を削除 →しかしニコニコの不具合でPSPSを含む一部動画が削除されず 週マス10月4週 179号 本編 / 増刊号 10月31日付デイリーランキング 28位 アイドルマスター x モーニング娘。『ここにいるぜぇ!』 ぎょP 68位 【NovelsM@ster】 インターネット物語 続続・雪ねぇの部屋 【第4話】 ダイアルアップP ■2010/10/30 24 40 10月30日付デイリーランキング 79位 アイドル quot;春香 quot; 誕生秘話 2発屋P ■2010/10/29 24 10 ニコニコ動画がリニューアル、ニコニコ動画(原宿)に 10月29日付デイリーランキング 99位 アイドル quot;春香 quot; 誕生秘話 2発屋P ■2010/10/28 24 10 <企画告知> 『ぼかます!-Voc@loidM@ster Medley-』 告知CM 10月28日付デイリーランキング 39位 【卓M@s】続・小鳥さんのGM奮闘記 Session21-2【ソードワールド2.0】 ブリッツP ■2010/10/27 24 10 10月27日付デイリーランキング なし ■2010/10/26 24 10 週マス10月3週 178号 本編 / 増刊号 10月26日付デイリーランキング 39位 アイマスクエストⅣ マーニャ編09「最強の魔法使い」 ておくれP 87位 アイドルマスター/年号ロック/iM@Sオールスター つかさP ■2010/10/25 24 10 週マス10月3週 178号 本編 / 増刊号 10月25日付デイリーランキング 72位 アイドルマスター/年号ロック/iM@Sオールスター つかさP ■2010/10/24 24 10 わかむらP、ニコマス動画を削除し「撤収」へ 週マス10月3週 178号 本編 / 増刊号 10月24日付デイリーランキング 74位 【手描きMAD】デコとボコ【アイドルマスター】 タケミツP 75位 【卓M@s】続・小鳥さんのGM奮闘記 Session21-1【ソードワールド2.0】 ブリッツP 89位 アイドルマスター ちょっとだけ未来のお話 第49話 りてP ■2010/10/23 24 20 週マス10月3週 178号 本編 10月23日付デイリーランキング 43位 【手描きMAD】デコとボコ【アイドルマスター】 タケミツP 68位 アイドルマスター ちょっとだけ未来のお話 第49話 りてP 85位 アイドルマスター アイドル寮空室あり!第10話 すっきりぽんP 100位 【MMD】魔王エンジェルでyou make me happy! ■2010/10/22 24 10 週マス10月3週 178号 本編 10月22日付デイリーランキング 68位 アイドルマスター アイドル寮空室あり!第10話 すっきりぽんP 94位 【卓M@s】続・小鳥さんのGM奮闘記 Session20-5【ソードワールド2.0】 ブリッツP ■2010/10/21 24 10 10月21日付デイリーランキング 62位 【卓M@s】続・小鳥さんのGM奮闘記 Session20-5【ソードワールド2.0】 ブリッツP 77位 【卓M@s】続・小鳥さんのGM奮闘記 Session20-4【ソードワールド2.0】 ブリッツP +神無月中旬 ■2010/10/20 25 10 10月20日付デイリーランキング 76位 【MMD】 HARUKA - REDZONE! 高画質版 G様P 84位 1stVISION EXTREME リンP ■2010/10/19 24 10 10月19日付デイリーランキング 33位 【MMD】 HARUKA - REDZONE! 高画質版 G様P 45位 アイマスクエストⅣ マーニャ編08「変化」 ておくれP 49位 【MMD】夜のステージでルカルカ★ナイトフィーバー【高画質、修正版】 さぼてんP 89位 1stVISION EXTREME リンP ■2010/10/18 24 10 週マス10月2週 177号 本編 / 増刊号 10月18日付デイリーランキング 31位 【MMD】夜のステージでルカルカ★ナイトフィーバー【高画質、修正版】 さぼてんP 66位 【MMD】 HARUKA - REDZONE! 高画質版 G様P ■2010/10/17 24 10 週マス10月2週 177号 本編 / 増刊号 10月17日付デイリーランキング 18位 【MMD】夜のステージでルカルカ★ナイトフィーバー【高画質、修正版】 さぼてんP 53位 【中つ国で】ロード・オブ・ザ・アイドルズ!【MMDm@ster】 いとしいさかなP 62位 【NovelsM@ster】 インターネット物語 続続・雪ねぇの部屋 【第3話】 ダイアルアップP 80位 【人力VOCALOID】Level5 -judgelight-【とある科学の超電磁砲】 ドリ音P、KIDP、TiaraP、hikoP 83位 【ドリ】ぷよm@s part21【ドリラー】 介党鱈P 99位 【MMD】 HARUKA - REDZONE! 高画質版 G様P ■2010/10/16 24 10 週マス10月2週 177号 本編 10月16日付デイリーランキング 8位 【MMD】夜のステージでルカルカ★ナイトフィーバー【高画質、修正版】 さぼてんP 15位 【ドリ】ぷよm@s part21【ドリラー】 介党鱈P 45位 【中つ国で】ロード・オブ・ザ・アイドルズ!【MMDm@ster】 いとしいさかなP 46位 【人力VOCALOID】Level5 -judgelight-【とある科学の超電磁砲】 ドリ音P、KIDP、TiaraP、hikoP ■2010/10/15 24 10 週マス10月2週 177号 本編 10月15日付デイリーランキング 14位 【MMD】夜のステージでルカルカ★ナイトフィーバー【高画質、修正版】 さぼてんP 15位 【人力VOCALOID】Level5 -judgelight-【とある科学の超電磁砲】 ドリ音P、KIDP、TiaraP、hikoP 56位 魔王、参戦。【im@sオールスターに招待された日】 フィロソP 65位 【ドリ】ぷよm@s part21【ドリラー】 介党鱈P 87位 【革新PK】くされ戦記 53匹目 中編【秘湯 其の二】 独眼P 94位 面妖ロードショー 第4夜 「Shall we ダンス?」 3倍録画P ■2010/10/14 24 10 10月14日付デイリーランキング 5位 【人力VOCALOID】Level5 -judgelight-【とある科学の超電磁砲】 ドリ音P、KIDP、TiaraP、hikoP 52位 【MMD】 HARUKA - REDZONE! G様P 89位 【ノベマス】屋上物語【短編】 ハリアーP ■2010/10/13 24 10 10月13日付デイリーランキング 3位 【人力VOCALOID】Level5 -judgelight-【とある科学の超電磁砲】 ドリ音P、KIDP、TiaraP、hikoP 34位 【MMD】 HARUKA - REDZONE! G様P 78位 【卓M@s】続・小鳥さんのGM奮闘記 Session20-3【ソードワールド2.0】 ブリッツP ■2010/10/12 24 10 <最近のイベント枠> 我那覇響 誕生祭 タグ / みてれぅタグ 10月12日付デイリーランキング 52位 アイマス×四畳半 『七六五偶像大系』OPアニメ【何度目だ修正版】 ジアースP 63位 アイドルマスター ちょっとだけ未来のお話 第48話 りてP 66位 【卓M@s】続・小鳥さんのGM奮闘記 Session20-2【ソードワールド2.0】 ブリッツP 71位 【MMD】 HARUKA - REDZONE! G様P 73位 【人力VOCALOID】Level5 -judgelight-【とある科学の超電磁砲】 ドリ音P、KIDP、TiaraP、HIKOP 82位 アイマスクエストⅣ マーニャ編07「拒否」 ておくれP ■2010/10/11 24 10 週マス10月1週 176号 本編 / 増刊号 <最近のイベント枠> 我那覇響 誕生祭 タグ / みてれぅタグ 10月11日付デイリーランキング 16位 アイマス×四畳半 『七六五偶像大系』OPアニメ【何度目だ修正版】 ジアースP 43位 アイマスクエストⅣ マーニャ編07「拒否」 ておくれP 90位 【アイドルマスター+麻雀】im@s 雀姫伝 第八話 前編 rap_ 最終更新:2010/11/14 Sun 21 58 合計 - 人 本日 - 人 昨日 - 人 タグ一覧:wiki 今北産業
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/14670.html
影霊衣の巫女 エリアル(OCG) 効果モンスター 星4/水属性/サイキック族/攻1000/守1800 「影霊衣の巫女 エリアル」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):1ターンに1度、手札の「影霊衣」カードを任意の数だけ相手に見せて発動できる。 ターン終了時まで、見せたカードの数だけこのカードのレベルを上げる、または下げる。 (2):このカードが効果でリリースされた場合に発動できる。 [[デッキ]]から儀式モンスター以外の「影霊衣」モンスター1体を手札に加える。 サイキック族 デッキサーチ レベル変動 下級モンスター 巫女 影霊衣 影霊衣補助 水属性
https://w.atwiki.jp/g1voice/pages/24.html
【配役】第3回ヴィクトリアマイル http //anime3.2ch.net/test/read.cgi/voice/1197545800/528 ┏━━━━━━━━━━━━━┓ ∧_∧ 5/18 東京11R 芝・左 1600m ┃第3回ヴィクトリアマイル(JpnI) ┃(´∀` )<4歳以上(国際)牝(指定)オープン 定量 発走15:40 ┣━┯━┯━━━━━━━━━┻○━○━┯━━━┯━━━━━┯━━━━━┓ ┃1 │1 │テンイムホウ [牝6]│55│柄 崎│(東)柄崎孝│皆川 純子┃ ┃1 │2 │ブルーメンブラット [牝5]│55│後 藤│(西)石坂正│新谷 良子┃ ┃2 │3 │(外)ローブデコルテ ...[牝4]│55│福 永│(西)松元茂│佐久間 レイ┃ ┃2 │4 │ジョリーダンス [牝7]│55│安藤勝│(東)堀宣行│門脇 舞以┃ ┃3 │5 │ピンクカメオ [牝4]│55│内田博│(東)国枝栄│朴 路美┃ ┃3 │6 │エイジアンウインズ [牝4]│55│藤 田│(西)藤原英│水樹 奈々┃ ┃4 │7 │タニノハイクレア ..[牝4]│55│的場勇│(西)矢作芳│塩山 由佳┃ ┃4 │8 │パーフェクトジョイ ...[牝5]│55│池 添│(西)池江寿..|. 栗林みな実┃ ┃5 │9 │ウオッカ [牝4]│55│武 豊│(西)角居勝│野中 藍┃ ┃5 │10│アルコセニョーラ .[牝4]│55│田中勝│(東)畠山重│宮崎 羽衣┃ ┃6 │11│トウカイオスカー ..[牝4]│55│横山典│(東)後藤由│佐藤 利奈┃ ┃6 │12│ヤマニンメルベイユ ..[牝6]│55│柴 山│(東)栗田博│清水 愛┃ ┃7 │13│ニシノマナムスメ .[牝4]│55│吉田隼│(西)河内洋│斉藤 桃子┃ ┃7 │14│タイキマドレーヌ .[牝5]│55│北村友│(西)松元茂│田中 理恵┃ ┃7 │15│ベルモントプロテア [牝4]│55│小 野│(西)川村禎│豊嶋真千子┃ ┃8 │16│マイネカンナ .[牝4]│55│岩 田│(東)国枝栄│下屋 則子┃ ┃8 │17│ベッラレイア [牝4]│55│秋 山│(西)平田修│浅野 真澄┃ ┃8 │18│レインダンス .[牝4]│55│武 幸│(西)宮 徹|後藤 邑子┃ ┗━┷━┷━━━━━━━━━━━━┷━┷━━━┷━━━━━┷━━━━━┛ ガイシュツはスライドだが、アルコセニョーラとヤマニンメルベイユが清水愛で被ったので アルコセニョーラを宮崎羽衣に変更。 テンイムホウ:「"天衣無縫"の極み」からアニメ「テニスの王子様」の越前リョーマ役皆川純子 エイジアンウインズ:アジアの風→台湾ドラマにもなっているアニメ「イタズラなKiss」の相原琴子役水樹奈々 (なお、水樹奈々は台湾ドラマ版の日本語吹き替えもやっている) タニノハイクレア:ゲーム「アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女」クレア・ブランチ役塩山由佳 パーフェクトジョイ:"ジョイ"まっくすからの関連でミナミ・クリバヤシ→栗林みな実 ニシノマナムスメ:愛娘→「SoltyRei」第6話のサブタイ→ソルティ・レヴァント役斉藤桃子 ベルモントプロテア:植物のプロテアはアフリカ原産→アフリカで取材経験がある豊嶋真千子 マイネカンナ:カンナ→「神無月の巫女」来栖川姫子役下屋則子
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/5287.html
作詞:火蜥 作曲:Y.I.N 編曲:Y.I.N 歌:IA 翻譯:日向小郎 海龍神的巫女 東方之海洋 孤單的少女 迎着潮風 佇立在 絕望之崖上 慢慢流下的 一滴 開綻出 赤紅的花朵 漸漸泛開的 微瀾 撥亂了 海韻的表紋 「血契之巫女 將汝軀獻上 爲無垠大地 塗抹上光亮啊」 望着這 積疊起來的 罪孽軌跡 若覺得疲倦 就停止呼吸吧 將靜謐劃破 朝着新生世界 鳴響祝福的鐘聲啊 想到那 兩手碰上時的 剎那笑容 要是都能忘卻 那就…… 空洞的眼瞳 虛幻的梨渦 時候已至 只有把選擇 無奈嘆言出 慢慢流下的 一滴 傳散開 臉頰的溫暖 漸漸泛開的 顫動 撥亂了 內心的幽思 「破滅之巫女 將詩歌獻上 喚出已約定好的方舟啊」 看着這 跟烏托幫背道的 舊世界 既是失敗作 就重新開始吧 由神所差遣 被選中的人 觀測者決定的結局就是如此 想到那 愛的鎖鏈 要是能夠斷開 那就開始詠唱吧 迎着下一個世界 吞沒周圍的 水龍捲 吞沒掉的 萬物 「吾之巫女 就讓汝目送世界 看着汝期盼的終焉之時啊」 看着這 棲居大地上的 無數生命氣息 在絕滅之前 別閉上雙眼啊 最後之巫女 將其使命完成 在海龍神的懷抱裏沉沉睡去 沒入這 已遭遺棄的 水淹之地 直到它再長出嫩芽爲止 直到與你相逢爲止 譯註:歌詞裏的「巫女」,唱作「耶利亞」的音。 海龍神的巫女(普通話塡詞版) 塡詞:內木一郎 作曲:Y.I.N 編曲:Y.I.N 歌:洛天依 東海潮水浩蕩 少女心靈蒼茫 任岸邊潮風 吹過孤單臉龐 吹斷了念想 一滴滴落散 一滴滴悲嘆 在水面催綻出紅花瓣 傳送了震蕩牽引了波瀾 讓赤浪四周氾濫 以血爲誓的巫女 將要把軀體獻予誰 彷彿要朝着遙遠地平線乘風追 獨自 背上世界的孽 救贖天地的罪 沒半刻停竭 不管身心多累 把時間的靜寂敲碎 使人間的垢塵消退 能把這凡俗洗淨的金波原是眼淚 別再 思念當天夢迴 笑臉裏相牽是誰 孑然的海浪正相隨 失去梨渦笑容 換到虛無瞳孔 在人潮跌碰 困在命運樊籠 困住心的夢 一串串落散 一串串悲嘆 在兩頰催綻出熱流擴散 傳送了震蕩牽引了波瀾 在內心濺皺搖撼 面迎破亡的巫女 將要把詩歌獻予誰 召喚了傳說孤舟劃過洶湧碧水 爲這 失去愛的樂園 刷去幾多摧頹 迎來新世界 讓舊罪銷毀 既然是神明的差遣 不管一切也化作灰 只知道依造物者的決定以身追隨 沿着 血寫的命~運 走過這人間一回 孑然地詠唱像響雷 呼喚新世界的光輝 呀呀~ 呀呀~ 呀呀~ 召來吞沒萬物的 水龍捲 轉呀轉 呀呀~ 呀呀~ 呀呀~ 伴隨吞沒萬物的 漩渦旋~轉~ 「吾乃巫女也 今要將軀體獻天陲 唯求能默默瞻看這世界直到入睡」 看着 失去愛的樂園 注溉金波洗塵灰 默然閉上眼 潛入心裏的藍蔚 最~後的神巫女 召來新世界的青翠 海龍王以寧靜的龍捲抱進懷內進睡 在這 水裏愛的樂園 想念當天牽着誰 從頭爲愛追覓夢迴 來重遇你容我依偎 海龍神的巫女(粵語塡詞版) 塡詞:內木一郎 作曲:Y.I.N 編曲:Y.I.N 朝東海眺遠方 崖底海濤留響 臨潮風少女 無數次的張看 唯找到蒼茫 淚珠滑落在 人世的苦嘆 濺熱流令百花能吐綻 大海再冷也牽引了波瀾 帶領了紅浪四泛 血盟纏縈巫女要 將髮膚一切獻給誰 朝塵俗沒崖岸的消失線駕風追 獨個 肩背擧世孽緣 敎這身心怠頹 未言罷作休 來替世界贖罪 破夢時搖搖晨鐘去 將四海的穢垢洗除 能純淨罪和孽的金波正源自眼淚 別再 追溯當晚夢迴 笑臉裏相牽是誰 孑然地與碧浪伴隨 梨渦失了去蹤 留低虛無瞳孔 人潮中跌碰 矛與盾間測控 難掙脫金籠 淚絲滴落在 人世的苦嘆 濺熱流讓頰間紅暈氾濫 內心再涸也牽引了波瀾 到哪裏尋岸靠站? 破亡彌留巫女要 將這首歌韻獻給誰 如承諾召來白舟滄海裏化孤駒 爲了 給這失愛樂園 刷去紛爭喪頹 爲重造世間 融化每份罪 既是由神明來遣使 不顧將心意獻給誰 茫茫地伴同孽海之終結沉默進睡 別理 天賜的血~盟 似個腳枷般永隨 孑然詠唱聲盪像雷 如朝後世琴奏歌吹 呀呀~ 呀呀~ 呀呀~ 沉沒在滔滔巨浪 泡漩內 去酣睡 呀呀~ 呀呀~ 呀呀~ 沉沒在碧海白浪 與紅淚~水~ 「吾爲巫女也 今要將軀殼獻天陲 唯求用寂寥目光瞻睇至長夢裏睡」 直至 這片失愛樂園 注溉潔水洗喪頹 默然合眼睛 懷抱愛意盼淨罪 孑~遺神巫女已 於世間消弭了傾頹 龍王用極寧靜的渦卷撫抱懷內進睡 在這 水裏的愛樂園 再記那天牽着誰 從頭爲愛追覓夢迴 來重遇你容我依偎
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/2746.html
俺「」つ ウィッチ総帥「俺君、本当にこれでいいのね……?」 俺「」コクコク ミーナ「今までみたいに行かなくなってしまうかもしれないわよ?」 俺「……」コクコク 偉い人「ぼく、よーくわかってるじゃないか」 偉い人「うんうん。これで人類は安泰だ」 偉い人「ならまずは一回研究所に……」 俺「!」フルフル 偉い人「何?研究所には行きたくないと?」 俺「」コクコク 偉い人「世界の為になるんだろう?」 俺「」コクコク 偉い人「なら、研究所でその力の解明をして、有効活用……」 俺「」フルフル 偉い人「ええいまどろっこしい。こい!」 俺「」フルフルフルフル ミーナ「嫌がっているでしょう!無理やり連れて行くなんて大人のすることじゃないわ」 偉い人「世界のためになるといいながら、駄々をこねる子供はこの位してやるのが丁度いい。しつけだよしつけ」 俺「」フルフルフルフル 偉い人「ええい!いつまで駄々をこねている。かくなるうえは……」 俺「!?」 わんわんお「わんっ!」」 偉い人「うわっ!?」 わんわんお「ぐるるるるる……」 偉い人「ガキがガキなら使い魔も使い魔ということか!」 偉い人「兵士を連れてこい。無理やりつれていく。ああ、数は多いほうがいい」 俺「!」キョロキョロ わんわんお「がるるるる……」 偉い人「逃げられると思うなよ?」 偉い人「襲いかかってこようなんて思うなよ……?」 ミーナ「俺君、逃げてしまいなさい!」 俺「!」 わんわんお「ご主人、逃げるのも手です」 俺「」ウーン 兵士達「」ワラワラ 俺「!」 偉い人「大人しくしていれば悪いようにはしないぞ……?」 偉い人「何を勘違いしてるかわからないが。研究室といっても毎日おやつを食べているだけの簡単なお仕事だよ?」 俺「!!」 わんわんお「嘘にきまってます。落ち着いてくださいご主人」 ウィッチ総帥「……そこまでです。俺君こっちへいらっしゃい?」 俺「?」トコトコ ウィッチ総帥「俺君は世界の為に何かをするのよね?」 俺「」コクコク ウィッチ総帥「それなら、あのおじさん達に俺君がどうやって世界の為になるつもりなのか説明してあげて?なんだかあのおじさん達は勘違いしているようだから」 俺「」コクコク 俺「」カキカキ。ハイ! ウィッチ総帥「ふふ、そういうことだったのね?確かに今の俺君ならそれができるわね」 偉い人達「総帥。一体どんな事をすると?」 ウィッチ総帥「これを見れば判るわよ?」 偉い人達「ええと……何と書いてあるんだ?」 偉い人達「多分こうだろう。これからずーっとねうろいがあらわれたらぼくがぜんぶやっつける」 偉い人達「これからずーっと?」 俺「」コクコク 偉い人達「これからずーっとっていうことは、1年先、5年先、10年先、50年先とネウロイが発生したら倒していくのか?」 俺「」コクコク 偉い人達「ははっ、それは無茶だろう。50年先になったら君はもうおじいさんだ」 俺「」フルフル 偉い人達「そうだろう?50年たったらきみは57歳だ」 俺「」フルフルフルフル ウィッチ総帥「きっと俺君はずーっとこのままか、大人の姿のまま永遠に生き続けて人類をネウロイから護るつもり……」 俺「」コクコク 偉い人達「そのような事が……?」 ミーナ「はい。完全に覚醒した俺君ならできるでしょう……でも」 俺「?」 ミーナ「俺君はいいの?これから先、私達はずっと一緒には居られないわよ?そのうち俺君は一人ぼっちに……」 俺「」コクコク ミーナ「ひとりぼっちでも頑張るつもりなのね……?」 俺「」コクコク ウィッチ総帥「これからまたネウロイが発生しても今までみたいな恐怖におびえる事がなくなる。これで十分世界の役に立つでしょう」 偉い人達「……本当にそうなるのでしたら」 偉い人達「だが覚えておけ?この先ダメだとこちら側が判断したときは……わかるな?」 俺「」コクコク ウィッチ総帥「そうしたら、こっちも色々準備をしなくてはいけないわね」 俺「?」 ミーナ「準備ですか?」 ウィッチ総帥「ええ。これから先、俺君が生活するための場所や制度他いろいろをね」 ミーナ「俺君、本当に一人で頑張れるの?」 俺「……」コクコク ミーナ「私達が俺君と一緒にいられるのはせいぜい数十年よ……」 俺「」コクコク ウィッチ総帥「俺君は……一人で頑張るの?きっとミーナ中佐達ならお願いすればきっとずっと助けてくれるわよ?」 俺「……」コク… ミーナ「それはどういう意味でしょうか?」 ウィッチ総帥「俺君は魔法を使って永遠に生き続けるつもりなのはわかっていますよね?」 ミーナ「ええ」 ウィッチ総帥「俺君がその気になれば、自分以外の人にも同じ事を……」 ミーナ「私もその気になれば永遠に生き続けられるわけね?」 俺「……」 ウィッチ総帥「俺君がその気になれば……だけどね」 ミーナ「俺君、私にも同じ事をして頂戴?」 俺「!?」フルフルフルフル ミーナ「俺君を一人にしておけないわ。多分トゥルーデとかも同じ事をすると思うわ」 ウィッチ総帥「俺君、みんなはあなたと一緒に居てくれるみたいよ?」 俺「」フルフルフル ミーナ「どうしてそこまで拒否するのかしら?」 俺「」シュン…… ウィッチ総帥「俺君にも何か思うところがあるみたいね。明日もういちど訊いてみたらどうかしらね」 ミーナ「そうしてみます。俺君、もし迷惑がかかるとか、巻き込む訳にはいかないって思っているなら気にしなくていいのよ?」 俺「」 ○翌日・基地○ ミーナ「ただ今みんな」 俺「」トコトコ バルクホルン「俺ええええ!無事だったか?偉い人達に何かされていないか?怖い思いはしなかったか?」 俺「」コクコク エーリカ「トゥルーデは大げさなんだよー。ミーナだっているんだからそんな事起こるわけないじゃん」 バルクホルン「もしかしたらの事があるだろう!」 ミーナ「おちついてトゥルーデ。俺君はこの通りピンピンしてるから大丈夫よ」 俺「」コクコク 坂本「それで、俺はこれからどうなることになったんだ?」 ミーナ「それについて、話さないといけない事があるから、みんなをブリーフィングルームに集めて頂戴」 坂本「わかった」 俺「?」 ミーナ「俺君はしばらく一人で遊んでてね?」 俺「」コクコク。トテテテテー … … ○ブリーフィングルーム○ ミーナ「それでは……俺君のこれからについての話を始めます」 バルクホルン「無事に戻ってきたという事は、俺はこれからもここに居るんだな?」 ミーナ「いいえ。俺君は別の所に一人で住むことになるわ。もちろん身の回りの世話をする係はつくみたいだけど……」 バルクホルン「なんだと……一人で住む事になるだと!もう俺とは会えなくなるのか!?」 ミーナ「会おうと思えばいつでも会えるわ。私達が生きている間はね」 バルクホルン「そうかそうか…………ん?」 坂本「どういうことだ?生きている間というのは」 ミーナ「俺君が選んだ自分の未来は……世界の為になる事。これから永遠の時を生き続けて世界の守護者になる道を選んだわ」 <!? バルクホルン「なんだと……」 シャーリー「だから一人で暮らすってわけかー」 坂本「なるほどな……常に監視下に置かれはするが、生活には何不自由なく過ごせるわけか」 宮藤「なんだか飼われてるみたい……」 エイラ「子犬だからナ」 サーニャ「エイラ……?」 エイラ「冗談だよサーニャァ……」 エーリカ「だけどそれは俺が決めた事なんでしょ?」 ミーナ「ええ、そうよ」 804 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 21 34 30.20 ID pucZEY0M0 [2/18] 予約の時間だし開始 前回はウィッチーズがこれからどうしようかって話し合いの所まで書いたような気がするから、その続きから 最終話Aはさくっと終わります 812 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 21 39 20.58 ID pucZEY0M0 [3/18] ミーナ「それで、私達はどうしましょうか」 坂本「どうするか?」 ミーナ「ええ。俺君に協力するか、しないかよ」 バルクホルン「勿論、私は協力するぞ!」 エーリカ「そういうと思ったよー。別に私もいいよー?」 ミーナ「二人ともよーく考えるのよ?これからずーっと、何年も何十年も何百年も俺君と戦い続けなくてはいけないのよ?」 バルクホルン「それでも私は協力するぞ」 エーリカ「トゥルーデの抑え役も必要でしょー?」 ミーナ「あなたたち……」 シャーリー「あたしも手伝ってやるよー?」 ルッキーニ「シャーリーがやるならあたしもやるー!」 817 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 21 45 20.18 ID pucZEY0M0 [4/18] 坂本「ミーナ、一つ疑問なんだ。これから何百年もどうやって共に戦い続けるんだ?」 ミーナ「俺君に頼めば私達もこのままの体で維持していけるはずよ。俺君がしてくれれば、の話ではあるわね」 坂本「そうか……私はまだウィッチで居られるのだな?」 ミーナ「ええ、多分よ」 坂本「ならば私も協力しよう」 ペリーヌ「少佐が協力するのであれば、わたくしも協力しますわ」 エイラ「面倒そうダナ」 サーニャ「なら、エイラは協力しなければいいのよ。ミーナ中佐、私も協力します」 エイラ「サーニャ!?サーニャが協力するなら私だって協力するぞ」 リーネ「芳佳ちゃん、どうしよう」 宮藤「私もどうしようって考えてたけど……」 819 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 21 51 22.54 ID pucZEY0M0 [5/18] リーネ「無茶だよね?何百年も戦える訳……」 宮藤「私は協力するよ!少しでもみんなの役にたてるんだもん。私はやるけど、リーネちゃんは無理する必要なんてないよ」 リーネ「でもみんな俺君に協力するんだよね」 宮藤「うん。考えは色々だけどみんな俺君の為になろうとしてる」 リーネ「……私も協力します。何が出来るかわからないけど出来る事を頑張ります」 ペリーヌ「リーネさんは俺君のお守りにぴったりではありませんか」 宮藤「確かに!」 リーネ「えええっ!?」 エイラ「シャーリー大尉とリーネに任せておけば安泰ダナ」 ミーナ「みなさんは俺君に協力する……という意見でいいのね?」 10人「はい!」 ミーナ「わかりました。俺君、入ってらっしゃい」 俺「」トコトコトコ 823 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 21 56 33.33 ID pucZEY0M0 [6/18] ミーナ「俺君、みんなは俺君に協力してくれるみたいよ?」 俺「」フルフル ミーナ「どうして?もしかしてみんなを巻き込みたくないの?」 俺「」コクコク バルクホルン「俺!私は全然巻き込まれたなんて思わないぞ!寧ろずっと俺と一緒に居れてうれしい」 シャーリー「これからずっと生きていけるなんて面白そうじゃないか、いつか音速を超えて光速の域にまで達するものに触れられるかもしれないしなー」 俺「」フルフル…… サーニャ「一人は絶対に寂しいわ……?」 エイラ「サーニャの好意を素直に受け入れるんだな」 俺「」グスッ…… ルッキーニ「うじゅー、うじゅじゅうじゅー」 ペリーヌ「仕方ないから付き合ってあげるだけですわ。坂本少佐が居なかったら協力なんてしませんですわ」 俺「?」グスッ…… 824 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 01 29.14 ID pucZEY0M0 [7/18] エーリカ「これからどうなるかわからないけど、まあいいやー」 坂本「そういうことだ。俺、私達も一緒に居られるようにしてくれ」 俺「」グスゥッ……ウワーーーーン ミーナ「もう、泣かないの。俺君だって一人じゃ寂しいでしょう?これからずっと一人ぼっちなんて耐えられないはずよ?」 俺「」グスッ…… ミーナ「私達がもう付いていけないと思った時には魔法を解いてもらってもかまわないから、ね?」 俺「」 ミーナ「もうやめたいと思ったらすぐに言うから、しばらくは俺君と一緒に居させてもらえないかしら?」 俺「」コク ミーナ「それじゃあお願い。私達も俺君と永遠の時を生きられるように……」 俺「」スッ 『Time Ruler』 827 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 07 20.30 ID pucZEY0M0 [8/18] ○20XX年○ 教諭「で、あるからして近代では1960年頃からネウロイが再度あらわれ、また1990年頃にもまたネウロイがあらわれそのたびに、ストライクウィッチーズが掃討に出てこれらを打ち倒したわけだ」 「その中で特に活躍したのが、おr……」 キーンコーンカーンコーン……キーンコーンカーンコーン 教諭「おっと、ここまでか次回ここからだな。復習と予習を忘れるなよー?」 「きりーつ、れーい」 … … 生徒「んー!つかれたー」 生徒「そうだねー。ストライクウィッチーズってたしか最初は第二次の頃に結成されたんだよね」 生徒「その筈ー」 828 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 13 01.59 ID pucZEY0M0 [9/18] 生徒「もう50年以上も前なのに、まだ現役なの?」 生徒「あんた、何今まで聞いてたのよー」 生徒「不思議な魔法でみんな年を取らないって先生いってたじゃない」 生徒「あ、そうだっけー」 生徒「そうよ。でも一回でいいからこの俺君って子に会ってみたいかも」 生徒「でも50過ぎたじじいじゃん」 生徒「でも見た目はすっごく可愛いわよ?年も取らないみたいだからまだ7つの男の子よ?」 生徒「そうだけどさー」 生徒「でも、本当にいるのかなー」 生徒「TVとかでよくみるでしょ?この間だって、1日を密着!って番組あったじゃない」 生徒「一応この付近に住んでるみたいだけど、見た事ないわよねー」 生徒「監視がきつくて、めったな事じゃ会う事なんてできないわよ」 831 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 16 46.00 ID pucZEY0M0 [10/18] ぴょこぴょこ 生徒「だよねー」 生徒「ねえ、今何か動いてなかった?」 生徒「尻尾?犬じゃないの?」 俺「」トコトコトコ 生徒「……」 生徒「……あれってもしかして」 生徒「ちっちゃな男の子で、耳と尻尾を生やして……」 俺「」キョロキョロ。ペタン 生徒「あのしぐさ……まさか」 生徒達「本物の俺君!?」 きゃあきゃあきゃあきゃあ 俺「?」 生徒「ねえねえ、もしかしてボクって俺君?」ナデナデ 生徒「やーん、実物だともっとかわいー」ナデナデ 833 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 20 09.24 ID pucZEY0M0 [11/18] 俺「♪」パタパタ 生徒「尻尾をふりふりしてるー」 生徒「もう、私にもなでさせてよー」 俺「……」 たゆんたゆんたゆんたゆん 俺「」ウズウズ 生徒「あれ?俺君どうしちゃったの?」 生徒「もしかして、撫ですぎて機嫌損ねちゃったのかな」 生徒「どうするのよ!俺君に何かあったら私達ただじゃすまないわよ……」 生徒「どうしようどうしよう」 たゆんたゆんたゆんたゆん 俺「」うず うず うず うず うず うず うず うず 生徒「?」 839 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 25 09.77 ID pucZEY0M0 [12/18] 俺「」ピョーン 生徒「きゃっ、飛びついてきた~」 生徒「撫でられてうれしかったのかなぁ」 俺「」パタパタ 生徒「そうみたい」 生徒「よかったねー」 生徒「うんうん」 俺「」キュピーン きゃ~~~~~~~~~ ミーナ「女の子の悲鳴!?きっと俺君はあっちよ」 バルクホルン「まったく、ちょっと目を離した隙にどこかに行ってしまう癖は直してほしいものだ」 リーネ「急いでいかないとまた逃げられてしまいます」 シャーリー「あたしに任せておけよー!」 842 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 30 24.32 ID pucZEY0M0 [13/18] 俺「♪」モミパフタユン 生徒「もうダメ……」 生徒「じゃれられただけなのに……」 生徒「すごい……」 俺「」ホクホク シャーリー「俺ーー!」 俺「!」 生徒「あれって……SWの」 生徒「たしか、グラマラスシャーリー?」 生徒「はうう……」 シャーリー「すごく探したんだぞー?勝手にどっかいっちゃだめじゃないかー。あと知らない人に襲いかかったらだめだろ?」 俺「」フルフル シャーリー「襲いかかってない?じゃれついただけだって?」 俺「」コクコク 844 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 36 25.61 ID pucZEY0M0 [14/18] シャーリー「それも駄目ってミーナ中佐がいってただろー?やるならあたしかリーネにしろって言われてたじゃないか」 俺「」シュン…… シャーリー「あー……そこの学生さん大丈夫かー?」 生徒「大丈夫でーす」 生徒「もう大丈夫です」 生徒「もう一回……」 シャーリー「大丈夫みたいだな」 ミーナ「ようやく見つけたわよー?」 俺「」シュン ミーナ「ネウロイが現れたって言われたのにどこかいったらだめでしょう?ネウロイを倒してからじゃないと……」 俺「」コクコク 生徒「あのー……ネウロイが現れたんですか!?」 生徒「また戦争が……?」 ミーナ「大丈夫よ、瞬殺するわ。ね、俺君?」 俺「」コクコク 846 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 41 26.74 ID pucZEY0M0 [15/18] 坂本「ミーナ、新型のストライカーユニットを持ってきたぞ」 ミーナ「美緒、ナイスタイミングよ。俺君、ネウロイから人類を護って頂戴」 俺「」コクコク 坂本「なんだか、今回のMK:Vはえぐい事になってるからと言って……」 俺「」トテテテテ……ピョコン! 坂本「最後まで説明は聞くわけないか」 ミーナ「きっと大丈夫よ、俺君だもの」 バルクホルン「流石私の弟だ、また世界を護ってしまうんだな!」 リーネ「がんばってね、俺君」 俺「」コクコク 848 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 45 05.69 ID pucZEY0M0 [16/18] ネウロイ(JSの生脚prprしにいくかー) ネウロイ(JSとかサイテーだな。JKウィッチにきまってんだろー) ネウロイ(JKとかBBAじゃん) ネウロイ(BBAprpr) 俺「」チャージチャージチャージチャージ ネウロイ達(まさか、あれが噂に聞いた……既にチャージ済みじゃないですかー!) 俺「」ブンッ! 俺達の戦いはまだ始まったばかりだ!END お し ま い 849 自分:わんこ最終話A[sage] 投稿日:2012/03/26(月) 22 47 44.21 ID pucZEY0M0 [17/18] 途中でめんどくさくなってきたのは内緒 今まで支援thx B・Cの残りは気が向いた時に、しばらくはもう一個の方を先に終わらせる準備 戻る 携帯用戻る
https://w.atwiki.jp/25438/pages/2455.html
1 唯と姫子 2014/03/03 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14921/1393824988/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 姫子の心情や切なさが出てていいなと思う。 中・長編でもう少し見たかったかも。 -- (名無しさん) 2016-03-13 22 20 53 う~ん…オーソドックスかもしれんが、姫子のいいところは大人なところだと思うんだよね。 それに唯が子犬のように懐くというのが唯姫の魅力じゃないかと。 下でも言ってるように、極端に言えばがっついてる姫子が唯を処理の道具にしたように見えてしまう。 文が上手いだけに残念。 -- (名無しさん) 2014-03-06 00 56 42 短編にするのが惜しい。 先に述べておられる方がいらっしゃいますが、姫子が唯に固執する過程がしっかり書かれていれば、もっと共感して読めたと思います。 文章表現は巧みだなあと感じただけに、惜しい。前段をもっと膨らませたならば、姫子に感情移入できて、行為に及ぶシーンの盛り上がりや後半の切なさにのめり込めたかも。 -- (名無しさん) 2014-03-06 00 32 32 姫子の独りよがりというか独り相撲というか… 姫子の心理描写は書き込んであるんだが、唯にここまで固執する過程など大事な個所が抜けてると思う。 唯が都合のいい相手としか書かれてない、この姫子には共感できないし、わざわざ切なく終わらせるような 必要もない。 -- (名無しさん) 2014-03-05 00 55 44 別に「ハロー・グッドバイ」が無くても良かった気がしないでもない。 姫子の自己中感がよく出ている。 -- (聡) 2014-03-05 00 49 36