約 6,956 件
https://w.atwiki.jp/sengoku3empires/pages/105.html
概要 祈祷所 概要 祈祷所に関する解説。 祈祷所 武将名 内容 真田幸村 ここにある祈祷所は、無双ゲージを回復し、敵の進軍を止めることができます 前田慶次 こいつは祈祷所。無双ゲージを回復し、敵の足止めができる 織田信長 この祈祷所にて、無双ゲージを回復し、敵の進軍を止めるもよし…クク 明智光秀 祈祷所は、その霊験が現れるのでしょうか、無双ゲージ回復、敵足止めが可能となります 上杉謙信 この祈祷所にて、無双ゲージを回復し、敵の進軍を止めるもよし お市 祈祷所があります。無双ゲージを回復し、敵の進軍を足止めできる効果があります 阿国 ここは祈祷所どすなあ~。神さんのお力借りて、無双ゲージを回復、敵を足止めできますえ くのいち ここは祈祷所。無双ゲージが回復、敵の進軍が止まりますいやあ、びっくりだ 雑賀孫市 ここにゃ祈祷所がある。押さえてりゃ、無双ゲージをためられる。その上、敵も足止めできる 武田信玄 ほほう、祈祷所があるね。祈祷所は、無双ゲージを回復できるし、敵の進軍も止められるよ 伊達政宗 ここにあるは祈祷所よ。ここは、無双ゲージを回復する拠点よ。その上、敵の足も止められるわ! 濃姫 ここには祈祷所があるわ。無双ゲージを回復できるの。敵を足止めできるのも愉しいわ 服部半蔵 祈祷所は無双ゲージ回復、敵を足止めできる拠点だ 森蘭丸 これは祈祷所です。この拠点の力で無双ゲージが回復します。また、敵を足止めできます 豊臣秀吉 この祈祷所っちゅうんは、無双ゲージを回復し、敵の進軍を止められる 今川義元 これなる祈祷所を押さえおくはどうかの?無双ゲージが回復して、敵を足止めできるの! 不思議じゃの! 本多忠勝 この祈祷所を保持すれば、無双ゲージを回復しまた敵の進軍を阻むこともでき申す 稲姫 こちらの祈祷所は不思議な拠点です。持っている間、無双ゲージを回復できます。また、敵の進軍を一時ですが止められます 徳川家康 この祈祷所にて、無双ゲージを回復しますぞ。また、敵を足止めすることもできまする 石田三成 これは祈祷所だ。無双ゲージが回復する効果を持つ。敵を足止めすることもできるな 浅井長政 祈祷所は、無双ゲージを回復できるぞ。敵の進軍も止められる。神仏の加護はありがたいものだ 島左近 この祈祷所、持ってて損はありません。無双ゲージの回復、それに、敵の足止めもできるんでね 島津義弘 祈祷所がある。勝利を願うのもよいが、無双ゲージを回復でき、また敵の足止めもできる拠点だ 立花誾千代 これには祈祷所がある。ここの力で無双ゲージが回復する。また、敵を一時足止めできる 直江兼続 祈祷所!無双ゲージ回復と敵の足止めができる!天は、義と愛あふれる我らを見放さぬ! ねね これは祈祷所だよ!無双ゲージが回復しちゃうんだよ!あと、敵の足止めまでできちゃうよ! 風魔小太郎 これは、祈祷所よ。無双ゲージが回復し、敵の進軍が止まる 前田利家 この祈祷所はよ、押さえてる間、無双ゲージを回復すンだ。あと、敵の進軍も止められるらしい 長宗我部元親 祈祷所は、そこを押さえた者の祈りを聞く。そして、無双ゲージを回復させ、敵の進軍の足を止めてしまうのだ…! ガラシャ これに祈祷所があるのう!その霊験により、無双ゲージが回復し、敵を足止めできるのじゃ! 柴田勝家 これは祈祷所だ。無双ゲージを回復し、敵を足止めできる 加藤清正 これは祈祷所だ。無双ゲージを回復し、敵を足止めする 黒田官兵衛 祈祷所は、その効果により、無双ゲージを回復し、敵の進軍を止められます 立花宗茂 祈祷所を押さえておこうか。無双ゲージを回復し、敵進軍を阻止できる 甲斐姫 祈祷所、押さえときたい拠点よね。無双ゲージも回復できるし、敵の進軍も阻止できちゃう…お得じゃない? 北条氏康 祈祷所ってのもあるな。無双ゲージを回復し、敵の進軍を止められる 竹中半兵衛 これは、祈祷所だよ。無双ゲージを回復し、敵進軍を阻止できる。祈祷所に立てば、気分は諸葛亮さんだね~ 毛利元就 この祈祷所は、無双ゲージを回復し、敵進軍を止められる。かなり重要な拠点と言えるんじゃないかな 綾御前 これなる祈祷所を押さえておけば、無双ゲージを回復できますよ。また一時、敵の進軍を止められます 福島正則 祈祷所は…ええと、占領してる間、無双ゲージを回復できる。あと敵の進軍も止められる…でいいよな? 軍師 これは、祈祷所にござりまする。無双ゲージを回復し、また、敵の進軍を止められまするぞ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8448.html
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第四十四話 大切なもののために 深海怪獣 ピーター 登場 エルフの少女ルクシャナの協力を得て、才人たちはティファニアの捕らえられているガリアに向かって旅立った。 目的地はガリアの、そしてハルケギニアの最辺境の地アーハンブラ。 そこにガリア王ジョゼフの命を受けたビダーシャルとともにティファニアはいる。 再び人間に『変化』したルクシャナに案内されて、才人たちは急ぐ。 ビダーシャルが精製している心身喪失薬によってティファニアの心が奪われるまで、あと十日。 「アーハンブラ城ってのは、そんなに遠いのか?」 学院から旅立って、最初の馬車駅で才人は聞いた。アルビオンにまで旅をしたことはあるけれど、ガリアに行ったことは まだ一度もない。それはルイズも同じだったので、ガリア出身のタバサが答えた。 「遠い。わたしも行ったことはないけど、ラグドリアン湖とは正反対の位置にあるから簡単にはつけない。馬でいくなら、ざっと 見込んで最低一週間……悪くすれば、九日はかかる」 「それはまずいな。下手をしたら間に合わなくなるぞ」 思った以上に時間がかかることに、才人はいらだたしげに固いパンを食いちぎった。ガリア国内はトリステインと違い、ルイズや 才人の持っている特権は通用しないので、あまり無理に急ぐことはできそうもない。ルクシャナ一人だけならば、ジョゼフから 発行された通行証ですぐにどこでも行けるけど、ご丁寧に一人分しか有効性がなかった。 なお、シルフィードで飛んでいこうという考えはキュルケがはじめに言って、タバサに即座に却下された。 「シルフィードはまだ幼体、この人数を乗せたら一時間も飛べない。それに、これから行くのは敵地だということを忘れないで」 その警告は、ルクシャナを除く全員の胸に深く突き刺さった。 そう、ガリア王ジョゼフがこの一件の黒幕であるならば、ガリア王国全土が敵地であるということになる。いつどこで、敵襲を 受けるか想像もできない上に、ガリアの官憲も実質敵であると言える。そんなところで、飛び疲れて動けなくなったシルフィードを 抱えて立ち往生するのは自殺行為でしかない。シルフィードの翼は、万一の際に備えて温存しておくべきだった。 「結局、馬を乗り継いで行くしかないってことか」 楽はできないらしいということに、才人はため息をついた。馬で旅をするのはこれで何度目かになるけれど、地球育ちの才人に とって馬はいまだに尻が痛くなるので、どうも好きになれないのである。 しかし、ぜいたくは言ってはいられない。こうしているうちにも、ティファニアは刻一刻と最後のときへと近づいている。それに、 ただ一人で見知らぬ土地で囚われの身となっている彼女のことを思えば、尻の痛みなどは些細な問題だった。 「さて、じゃあそろそろ出発しようぜ。ルイズ、準備はいいのか?」 「問題ないわ。ここの馬を見てきたけど、どれも十分に旅に耐えられそうよ。今から行けば、明日には国境を越えられると思うわ」 「ようし、ならみんな行こうぜ!」 一行は借り入れた馬に分乗して出発した。ここからは馬車駅を経由しつつ、馬を乗り換えながらアーハンブラを目指すことになる。 街道をガリアに向かって走り、山を越えて、途中の宿場町で一泊して夜を明かした。 翌日、宿場町を出発した一行はガリアとの国境を目指して街道を南下した。 馬を疲れさせない程度に走らせ、道草を食ませて休み、途中で会った農家の親父からりんごを買って腹を満たしながら進む。 そうして国境の関所にまでやってきたときだった。関所の門の前で、一行を思いもかけない人が待っていた。 「ようやく来たね。あんまり遅いもんだから、もう置いていこうかと思ってたところだったよ」 「ミ、ミス・ロングビル! どうしてここに」 なんと、一行の前に立ちはだかるように、今はオスマン学院長の秘書としてトリスタニアでアンリエッタ姫の結婚式典に参加 しているはずのロングビルがいたのだ。彼女は驚くルイズたちを馬から下ろすと、すぐさま激しい剣幕で怒鳴りつけてきた。 「この大馬鹿トンマのガキども! ティファニアが得体のしれない連中にさらわれたっていうのに、なんで私に教えないんだい!」 「す、すみませんミス・ロングビル! あなたに心配をかけてはいけないと思ったんです!」 ロングビルはルイズの胸倉をつかんで、足が宙に浮くほど強く引き上げていた。才人が慌てて止めようとしても、「邪魔だよ!」と、 一喝されて相手にもならない。いつもオスマンのそばで地道に事務をしているときの、温厚で知的な雰囲気は微塵も残ってはいなかった。 しかし、なぜロングビルがティファニアがさらわれたことを知っているのだろうか? そのことを恐る恐るたずねると、彼女はルイズを 放り出して吐き捨てるように答えた。 「お前たちがトリステインに連れてきた、ウェストウッドの子供たちが伝えにきてくれたのさ。衛士隊に捕まりそうになりながら、 私がトリスタニアに来てるってことだけを手がかりにして、右も左もわからない土地で泣きながら私の居場所をつきとめて、 「おねえちゃんがさらわれた」って言ってきたときの、あの子たちの顔があんたたちにわかるかい!」 「あ、あの子たちが……」 ルイズたちは、修道院に預けてきた子供たちがそんなことをしていたのかと愕然とした。まさか、子供たちだけでそこまで無茶を するなどと考えてもしなかった。いや、子供たちは子供たちなりにティファニアを助けようと必死だったに違いない。 ロングビルは子供たちから知らせを受けて、大急ぎで学院に向かった。しかしそのときにはすでに一行は出発してしまった後で、 まずは学院の馬の世話係からトリスタニアに向かったことを聞き出した。ついでトリスタニアの馬車駅で、それらしい一行がガリアに 向かったということを聞いて先回りしてきたのだと語った。 「簡単に足取りがつかめた上、先回りしたとはいえ何時間も待たされたあんたらの間抜けさには感謝さえするよ。けどね、あなたらの うかつのせいでテファに万一のことがあったら、あたしはあんたたちを許さないからね。あまつさえ、自分たちだけで敵地に乗り込もう なんて身の程知らずにもほどがある。まとめて一網打尽にしてくださいって言ってるようなもんじゃない。どこまでも、自分たちだけで 片付けようなんて、うぬぼれるんじゃないよ!」 雷鳴すら子守唄に聞こえるようなロングビルの怒声に、才人、ルイズはおろかキュルケすら縮み上がった。 返す言葉は一つたりとてない。ティファニアがさらわれてしまった原因は、すべて自分たちのうかつさにある。ウェストウッド村に 向かっていたときにもっと警戒していたら、少なくともマグニアに襲われたときに真っ先に事態の異常さを疑っていたら、ティファニアが さらわれるのを防げた可能性はあったのである。 「ともかく、過ぎてしまったことはもういいわ。ここから先は、私も同行します。問題はないわね」 「そ、それはもう……あなたに協力していただけるのでしたら助かります」 少し落ち着きを取り戻したロングビルに、ルイズはほっとしながら了承の意を伝えた。実際、ロングビルが協力してくれるとなったら 非常に心強い。元盗賊、土くれのフーケとして裏社会で生きてきた経験は、これからの旅で未知の土地を渡っていく大きな助けになるだろう。 ほかの面々も異存はなく、一行はロングビルを仲間に加えて国境を越えた。 これより先はガリア王国。ルイズの虚無を狙うジョゼフ国王のお膝元。 いよいよ旅はこれからが本番だと、身構える才人たち。一人ずつ別の馬に乗り、どこから襲われてもいいように間隔をとって進む。 特に誰かが言い出したわけではないが、敵地侵入という緊張感が自然とそうさせていた。とはいえ、まだ旅は長いというのに、 これでは気が持たないだろうから、しばらくすればやめるだろう。 才人はその中で、なにげなく一行の最後尾を歩いていた。そこへ、さきほどの騒ぎをじっと見ていたルクシャナが声をかけてきた。 「あなたたちって、見てておもしろいわね。あなたたちの世界でもハーフエルフは嫌われてるはずなのに、あんなにまで必死になって 助け出そうとする人が、まだいたとは思わなかったわ」 「あんたたちエルフは、肉親や友人がさらわれても平気なのかよ?」 ロングビルや自分たちの必死さを、まるでどうでもいいことのように言うルクシャナに、才人はやや口調を荒げた。 「そんなことはないと思うわよ。あなたたちは、エルフのことを特殊な生き物と思っているようだけど、実際にはほとんど差はないって ことが体験してみてわかったわ。生物的にもハーフエルフなんてものができるとおりに、両者はかなり近い。精神文化にしたって、 形は違っても理解しあえないってことはない。こっちではほとんど知られてないようだけど、サハラでは人間とエルフの商人での 取引が普通におこなわれてるのよ」 あくまで論理的にルクシャナは答えた。しかし才人は、そんな理屈がほしいわけではない。 「そんな建前はどうでもいいんだよ。あんたはたとえば、母親や恋人が敵に連れ去られて平気な顔してられるのか?」 「怒るかもね。私だって、国に母もいるし恋人も待たせてる。恋人のほうはアリィーっていうの、ちょっと怒りっぽくて私の研究に 理解を示してくれない頭の固い男だけど、愛してるわ……ああ、あなたそれで不機嫌そうなのね。でもね、私はどうも情より先に 理屈や研究欲が出てくるタイプなのよね……」 よくないことだと友人にはよく忠告される。それはわかってるんだけどねと、ルクシャナは苦笑してみせた。 才人はそんな態度をとるルクシャナがますます不愉快に思えて、目じりにしわをよせて横目で彼女をにらんだ。 「もう一回言っとくけど、ティファニアやルイズに手を出したらただじゃおかねえからな」 「そんな怖い目をしなくたって大丈夫よ。私にだって、良識ってものはあるから。でも、どうしても私を信用できないっていうなら、 あなたも私を観察してみたらどう?」 「おれが、あんたを観察する?」 思いもかけないことを言われた才人は、うっかり面食らった間抜けな顔をさらしてしまった。 「ふふ、さっきより今の顔のほうがおもしろいわよ。話を戻すけど、あなたと私の間には大きな価値観の差があるのは疑いようも ないわね。けれど、私は学者だから自分で見て確認してものしか信用しない。あなたも私が敵か味方か、そのことは言葉よりも あなたの目で確かめて結論を出してみるのがなによりじゃないかしら?」 「いいのかよ? おれがあんたをどう見てるかは、あんたももうわかってるだろ」 「エルフも蛮人も、ひとつ絶対に共通してると断言できることがあるわ。それは、どんな人間であろうと物事を見るときには、必ず その人なりの善悪の色をつけた色眼鏡を通して判断してる。黄色い眼鏡をかけたら黄色いものは見えなくて、赤い眼鏡をかけたら 赤いものは見えない。あなたの眼鏡の色では私の色は見えないようだけど、眼鏡の色が塗り変わることはよくあるわ」 それだけ言うと、ルクシャナは自分の乗った馬の横腹を蹴って才人の馬から離れていった。 残った才人は馬の背で揺られながら、じっとルクシャナが言ったことを考えていた。 自分が色眼鏡でものを見ているなど、いままで考えたこともなかった。自分の見ている世界に、ルクシャナは映っていない。 その理由はわかる。ルイズやティファニアを人ではなく、研究対象というモノとしか興味をしめしていないあの女が許せないのだ。 今でも正直にいえばルクシャナは嫌いだ。しかし、自分の見る正義が本当にルクシャナの本質を示しているものなのだろうか? あの女は、そう思うのであれば自分を観察してみろと言った。ならば見てやろうじゃないか。最初に思ったとおり、自分の研究欲の ためであれば人を人とも思わない文字通りの人でなしか、それとも別のなにかであるのか。 才人はルクシャナの挑戦を受けてたつことを心に決めた。 ガリアに無事に入国を果たした一行は、それぞれの思いを胸に旅を続ける。 「ここがガリア王国か。ようしシェフィールドめ、矢でも鉄砲でも持ってきやがれってんだ!」 今でもどこかでこちらを見張っているかもしれないシェフィールドに向かって、才人は思いっきり叫んでやった。ガリアに自分たちが 入ったことを知れば、ティファニアを救出しにきたということは子供でもわかるだろう。でなくとも、ルイズの虚無の力を狙っているのだ。 有形無形、どんな方法で妨害してくるか知れない。 しかし、ここまで来たら、もう引き返すことはできない。一行は勇躍してガリアの領内奥深くへと足を踏み入れていった。 ところが、懸念していたジョゼフからの攻撃もなく、拍子抜けするほど平穏に旅は続いた。わずかにひやっとしたことといえば、 パトロール中のガリアの官憲に呼び止められることくらいである。それも、ロングビルやキュルケの機転で切り抜けて、怪しまれる こともなく一行は町や村を通り過ぎることができた。 「何も起きないな。もしかして、奴らティファニアをさらったことで満足して、おれたちがガリアに入ったことに気づいてないんじゃないか?」 「それは十中八九ないと思うわよ。わたしたちに一切感づかれずに見張ってて、ここぞというときに先んじてティファニアをさらったほど 抜け目ないやつらが、私たちをノーマークなんて間抜けすぎる」 なんの妨害もない旅路に、思わず口からでた楽観を、才人はルイズにぴしゃりと否定されてしまった。相手は虚無の担い手を 探すために、怪獣を使って街ひとつつぶそうとした相手、せっかく見つけたルイズという担い手をそうそうあきらめるはずはない。 「ジョゼフとかいう野郎、いったいなにを企んでるんだろう。それにしても、いったいどうやって人間が怪獣を操ってるんだろうな?」 実際、それこそが現在才人たちを悩ませている最大の謎だった。ラ・ロシュールを襲ったやつに、ウェストウッド村に現れたやつ。 ジョゼフは間違いなく怪獣を使役する術を持っていて、しかも一匹や二匹の単位ではない。普通の人間にはそんなことは絶対に 不可能、現代の地球の科学力をもってしても無理だ。 ルイズも首をかしげて、「さあ、見当もつかないわ……」と言うしかない。相手が人間であるというのに、謎だらけであるということが、 ヤプールとは違った形での不気味さを彼らに覚えさせていた。 だが、今はなによりもティファニアの救出こそが第一である。ジョゼフがなにを企んでいるにしろ、襲ってくるなら迎え撃つのみ。 謎もそのたびにしだいに解けていくだろう。 いつ襲われてもよいように、最低限の警戒だけは忘れずに一行は進む。 途中のいくつかの関所や検問を通る際も、やはり手配などはされていないらしく容易に通り抜けることができた。中にははしこく、 旅人に難癖をつけて金をせびり取ろうとする小役人のいる場所もあったけれど、適当な賄賂を渡すとあっさりと通してくれた。 どうやら、ガリアもそんなに国政がしっかりしているわけではないようである。 また、先を急ぐ上で、思ったとおりにロングビルの昔の経験が一行の助けとなった。 一日目から二日目は街道の宿場町で宿をとり、三日目からはロングビルの誘いで街道を外れて山道に入った。 「このさびしい道が、近道だっていうんですか?」 「ええ、地元の人間くらいしか知らない裏道だけど、表街道を行くより半日は早くなるはずよ」 地図にない道を知っているロングビルのおかげで、当初予定していたよりもかなりショートカットすることができた。むろん、 これは彼女が昔ガリアで『お勤め』をしていたころに身に着けた知識である。貴族に恨みを持っていたとはいえ、ティファニアと 子供たちを養うために誇りを捨てて得た経験が、こうしてティファニアを救うためにまた役立つとは、ロングビルは運命の皮肉を 感じずにはいられなかった。 しかし、ガリアに入ってから五日が過ぎたころには、裏道を通ったことで距離と時間がかなり稼げていた。 懸念していたジョゼフからの攻撃も相変わらずなく、ロングビルによると明日にはアーハンブラの地方にたどり着けるという。 ただ、砂漠に近づくにつれて宿場町なども少なくなり、人間の気配も目に見えてなくなっていった。 これより先は人間の侵入をこばむエルフの世界。そこに近づいているという実感が、一行の心臓の鼓動を高鳴らせる。 そして、五日目の夜。もうアーハンブラ城まではひとつも町や村はないという山中で日暮れを迎えた一行は、森の中に テントを張って夜営を行っていた。 「おい、焚き木を拾ってきたぞ。こんなもんでいいか?」 「ごくろうさま。そのへんに積んでおいて、もうすぐ夕食ができるってさ」 高さ三十メートルはあろうかという、杉によく似た木が天を突く森の中に、小枝を燃やす焚き火の灯りが揺れていた。 火の番をしているキュルケの隣に集めてきた木の束を置くと、才人は椅子の代わりの丸太に腰を下ろした。長旅の疲れからか、 キュルケは特に話しかけてこずに、ひざを抱いて座ったままぼんやりと焚き火の炎を眺めている。 ”きれいだな” 焚き火の灯りに照らされたキュルケの横顔を見て、才人はふとそう感じた。彼女の燃えるような赤い髪と合わさって、 一枚の絵画のようによく映える。ルイズの魅力をかわいいと表現すれば、彼女の場合は美しいという言葉こそがふさわしい。 少しの間だけ見とれると、才人はざっと周りを見渡した。少し離れたところでは、ロングビルがナイフを使って簡単な夜食を 作ってくれている。もともとティファニアに料理を教えたのは彼女だけはあるので、手際は見事なものだ。 目を遠くにやれば、タバサが見張りをしてくれている。ルイズは二件建っているテントの隣で、三つ目のテントと悪戦苦闘している。 おれが建てるから休んでろと言ったら、それくらいわたしにだってできるんだからと取り上げられてしまった。才人はそういう 負けず嫌いなところがかわいいんだがなと思ったが、このままだと寝床がゴミにされてしまいかねない。 「あいつは少しは自分の不器用さを自覚したほうがいいんだがな」 頭のよさと手先の器用さは比例しない。つい最近、ルイズが編み物が趣味であることを部屋の中で毛糸をいじっているのを 見かけて知った。とはいえ、意外と女の子らしいところもあるなと感心したのもつかの間、編み物針の中でこんがらがっている つぶれたクラゲのような物体が目に入ると、声をかけないのが優しさだなと思ってそのまま立ち去った。 ルクシャナの姿は見えない。代わりにテントのひとつからランプの明かりが漏れてくるところから、旅のあいだに見聞きしたものを 日記にまとめているのかもしれない。 夕食ができるまでには、もう少し間がありそうだ。才人は焚き火の番はキュルケにまかせて、ルイズを手伝おうかと立ち上がった。 ところが、ルイズに声をかけようとしたとき、急にきつく呼び止められた。 「ちょっと平民、待ちなさい」 「う……ルイズの、お姉さん」 思春期の少年なら、女性に声をかけられるのは歓迎ものであるが例外もある。いやな感じを半分顔に出して振り向くと、そこには 眼鏡を鈍く輝かせて、やや乱れた金髪を顔にかけた女性が、口元を鋭く結んで立っていた。 「ずいぶん迷惑そうな顔をしてくれるわね。私に声をかけられたことが、そんなに不愉快だったのかしら?」 「あっいえ! そんなことはないです。これはちょっと、立ちくらみしちゃっただけで」 エレオノールの、ねずみを前にした猫のような視線に、才人は慌てて弁解をいれた。 今回の旅で、一番意外であったのはエレオノールが同行を申し出てきたことだろう。ガリアに向かうことが決まったとき、 アルビオンのときと同じくエレオノールはトリステインに残るものとみな思った。なにせ、見知らぬ土地で身分を隠してのつらい旅と なることは明白である。ところが、彼女はいやがるどころか当たり前のように旅に同行してきたのである。 ただ、ルイズたちと違い『貴族は平民の上に立つもの』という意識が強固なエレオノールを才人は敬遠し、旅の途中もほとんど 話すことはなかった。むろん、エレオノールのほうも才人を意識的に無視してきたところがある。なのに今になって何の用かと 怪訝な表情をする才人に、エレオノールは人差し指を立てて、自分のほうへ招くしぐさをしてみせた。 「ちょっと顔を貸しなさい」 「拒否権は……ないですよね」 なにせ、あのルイズのお姉さんなのだ。逆らうだけいらない生傷が増えるだけだと黙って従った。 招かれるまま行くと、エレオノールはキャンプからやや離れた森の中で、『サイレント』の魔法を使って周辺の音を消した。 「これでいいわね。さて、平民、少し話があるからよく聞きなさい」 やはり面倒なことだなと、才人はいやな予感が当たったことに内心でげっそりした。大方、ルイズと付き合うことに関して あれこれと言ってくるのだろう。そう考えた才人は、これまでの不満もあって声を荒げた。 「その前に、平民ってぽんと呼ぶのはやめてもらえますか?」 「あら、生意気なことを言うわね。平民を平民と呼んで、なにか悪いの?」 「腹が立つんだよ。おれにだって、親父がつけてくれた名前があるんだ。あんたは自分の名前が人に勝手に変えられても平気なのかよ?」 まっこうから睨み付けてくる才人に、エレオノールは一瞬杖を取り出すしぐさをした。しかし、才人が動じないのを確認すると、 手の甲で眼鏡を押し上げて苦笑した。 「なよなよした見てくれの割には、度胸があるようね」 「ルイズと付き合ってれば、いやでもそうなっていきますって」 「なるほど、言われてみればそのとおりかもね。サイト・ヒラガだっけ? その度胸に免じて、無礼は見なかったことにするわ」 相変わらず居丈高だが、とりあえず自分の名前を覚えていてくれたことには感謝して、才人も肩の力を抜いた。 「それで、わざわざみんなから離れて、なんのお話ですか?」 「その前に、前提として尋ねておくけど、今現在ヴァリエールの家系以外で、ルイズともっとも親しい人間はあなたと思っていいのね?」 「は?」 突然の斜め上からの質問に、意表を突かれた才人は目をしばたたかせた。しかし、エレオノールはまじめな顔で問い詰めてくる。 よくわからないけれど、一応自分とルイズは恋人宣言もしてしまっている。そのことで文句をつけてくるにしても、いいえといえば それを口実に攻めてくるだろう。才人は「はい」と答えた。 「そう……ただの平民のくせして……いえ、そのことはまた別の機会で話しましょう。もう一つ聞くけど、旅に出る前にルクシャナが 私にアカデミーの研究資料を持ってきたのを覚えてる?」 「はい、それがなに……あっ!」 「思い出したようね。そう、あのとき彼女が持ってきたものは虚無に関連するもの。ルクシャナがエルフだったどさくさで、すっかり みんな忘れてるようだけど、この資料にはアカデミーが虚無に関して調べた情報の詳細が記されてるわ」 エレオノールは懐から、羊皮紙五枚ほどのレポート用紙を取り出した。才人から見える裏側には、王立アカデミー発行であることを 証明する印がついている。彼女はそれを手の中で扇のようにあおぐと、才人に差し出した。しかし、才人がトリステインの文字を 読めないために断ると、ため息をついて仕方無げに説明した。 「本当はアカデミーの機密事項なんだけどね。トリスタニアの近郊で、先日古代の遺跡が発掘されたの」 「はい」 古代遺跡と聞いて、才人は先日のアボラス・バニラの事件のことを思い出した。心の中で、なるほどミイラ人間やドドンゴが 眠っていたあそこなら、その可能性はあると思っていた。ただし、コルベールから存在自体は聞いていたものの、さすがに アカデミーに口を出すのは怖かったのでそのままにしていた。 エレオノールは遺跡の発見にいたる経緯や、発掘された遺物について簡単に説明し、その遺跡が始祖ブリミルの生きた 六千年前に建造されたもので間違いないと告げた。なぜなら、遺跡に残されていた碑文を解読した結果、そこにはまぎれもなく 始祖ブリミルの名が刻まれており、彼がそこで戦った記録、すなわち虚無のことも残されていたのだ。 だが、エレオノールはそこでいったん説明を切った。そして、ごくりとつばを飲み、神妙な顔になった才人に、レポートを片手に 問いかけた。 「このことはまだルイズには言ってないわ。どういう意味だか、わかる?」 「なにか、危険なことが記されていたとか……?」 才人の心音が少しずつ高くなっていく。エレオノールは才人の答えにはっきりとうなづくと、自分自身にも言い聞かせるように レポートの一枚目をめくった。 「実を言うと、あまりにも非常識な内容なんで、私自身も信じきっているわけじゃないわ。けれど、虚無の担い手になってしまった ルイズにはいつか伝えなければいけないし、知ることになるかもしれない。そのときに大きく傷ついて、とまどうかもしれない あの子を支えてあげられるのは、ルイズとつねにいっしょにいるあなたしかいないのよ」 だから、ルイズよりも先にあなたに虚無の秘密を伝える。心の準備を整えていてもらうためにね。 エレオノールは才人の決意をうながすと、ヴァレリーが解読した遺跡の碑文を読み上げ始めた。 それは、六千年前の戦争のこと。ハルケギニアからサハラにいたるまで、世界のすべてとそこに住む生き物を巻き込んだ戦いの記録。 かつて始祖の祈祷書から見せられたビジョンのとおりの歴史が、エレオノールの口から語られた。 そして、悪魔の光の出現によって混迷と化していく世界。あのビジョンや、ミイラに見せられた記憶では語られなかった部分に 話が及んできた。 「ここから先が本題よ。覚悟して聞きなさい」 「はいっ」 やはり、見せられなかった空白の場所にこそ重要な何かが起きたのだ。才人は無意識に左胸に手のひらをあて、鼓動の 高鳴りを抑えようと試みた。ミイラ人間に見せられた記憶によれば、追い詰められたブリミルはそこで禁じ手とされていた、 ある方法をとることを選んだはずだ。エレオノールの読むレポートも、すでに最後の一枚になっている。彼女は、そこに記された 未知の歴史、すなわち始祖ブリミルと虚無の秘密に迫る記録を、自らも一度呼吸を整えてから一気に読み上げた。 刹那……最大まで高鳴っていた才人の鼓動は、心停止の一歩手前まで下降させられた。 「そんな……バカな!」 吐き気を抑え、ようやく搾り出した言葉は、今聞いたことを全否定する悲鳴であった。エレオノールもあえてそれを止めようとはしない。 それほどまでに、エレオノールが語った空白の時間の記録は、才人にとってもエレオノールにとっても衝撃的かつ、信じがたいものであった。 ブリミルが選んだ禁断の虚無の最終魔法と、それが招いた破局の運命。 「こんなのでたらめだ! ありっこない。きっと解読が間違ってるんだ」 「それは絶対にないわよ。これを解読したヴァレリーは、アカデミーでも三本の指に入る才女。彼女の優秀さは、私が誇りにかけて 保障する。これは、間違いなく碑文の真実そのものよ」 才人の否定をエレオノールは否定した。アカデミーには選りすぐりの優秀な学者が揃っているが、ヴァレリーほど才覚のあるものは 自分も含めてほとんどいない。本業はポーション開発であっても、古代の書物を読み解く必要から語学の知識にも精通している。 ただ、そんな説明をされなくても才人にも碑文の正しさはわかっていた。空白の期間にいたるまでの内容は、自分たちが見た ビジョンのものと完全に一致する。空白の期間だけが間違っているなど、そんな都合のいいことはありえない。しかし、そうして 一種の現実逃避に向かっても仕方がないだけの衝撃さが、碑文の内容にはあった。 「記録はここまでで、あとは遺跡の崩落で完全に破壊されて再生は不可能だったそうよ。もし、世界に再び危機が迫っているなら この歴史が再現される可能性もあるわ。いえ、むしろ再現させるために虚無が目覚め始めたと考えるほうが理にかなっているわ」 「ありえねえよ。ブリミルが、そんなとんでもねえことをしようとしたなんて……それで、ガンダールヴと……」 才人は最後の部分を言葉にしようとしたが、それが音に変わることはなかった。 始祖ブリミル……ビジョンで見たのは、小柄などこにでもいそうな青年だった。ガンダールヴ……名前は知らないけれど、 エルフの美しい女性であったことを覚えている。凶暴な怪獣軍団を相手に力を合わせて戦っていた。それこそ、現代の自分と ルイズのように。なのに、碑文はビジョンからはまったく想像もできないような記録を残していた。 「まさか、その禁じ手の魔法が、そこまで恐ろしいものだったなんて……いや、まてよ!」 才人はそこで、碑文の内容と自分たちの見たビジョンの内容の矛盾に気がついた。 「どうしたの?」 「あっ、いえなんでも」 祈祷書やミイラのビジョンのことはエレオノールには伝えていないので、才人はごまかした。 だが、心中では気づいてしまった大きすぎる矛盾のことが離れない。碑文の内容が正しいとすれば、この時点で始祖ブリミルたちの 歴史は終わってしまっているはずだ。なのに、ミイラ人間はブリミルとガンダールヴが、”その後”も仲間として戦っている場所に 居合わせている。これはいったいどういうことだ? 決定的に矛盾する二つの出来事が、ともに真実だとすれば、両者をつなぐ間にはさらに何があったのだ? 空白の歴史の、 さらに空白の期間に、すべてを解き明かす答えがあるような気がする。才人は考えてみたものの、それこそカラスを孔雀に変える ような突拍子もない話である。とても想像の及ぶ領域ではなかった。 「あなた、なにか心当たりがあるなら言いなさいよ」 「違いますよ。あんまりのことでパニくってて、頭の中が整理つかないだけです。でも、ひとつだけ確信を持てることはあります」 「聞くわ」 「お姉さんは、歴史が再現されるかもって言ったけど、それは違うと思う。わざわざいろんな形で未来に記録を残したってことは、 自分たちと同じ道を子孫に歩んでほしくなかったからじゃないですか」 歴史が再現されるかもと聞かされたときから、才人は絶対にそうはさせるかと決意していた。世界の危機が訪れたとき、 ルイズが担い手になったのが虚無に選ばれた運命だったとしても、そんなものに黙って従ってやる義理はない。それに、 ブリミルだって、子孫に悲しい思いをさせたくないから、始祖の祈祷書にあれだけ念入りな封印をしていたのだろう。 「直接会ったことはないけど、ブリミルって人はいい人だったと思いますよ。ルイズが読んだ祈祷書の前文じゃ、子孫に使命を たくさなきゃならないすまなさがにじみ出てきてました。それに、過去がどうあれ、おれはなにがあってもルイズを傷つけるような ことはしない。それだけは間違いねえ」 エレオノールは、才人の決意を聞き届けると、自分も不安を吐き出すようにため息をついた。そして、レポートを懐にしまうと、 才人に告げたのだ。 「わかったわ。あなた、ほんとにルイズのことが好きなのね」 「はい」 「即答したわね。由緒あるヴァリエールの娘にたかが平民の男が……ルイズにしたって、こんなのの……まあいいわ。私が どうこう言おうと考えを変える気はないんでしょう。その頑固さだけは認めてあげるわ。死ぬ気でルイズを守りなさいよ」 「はいっ!」 再び即答した才人に、エレオノールは苦笑した。口の中で、才人に聞こえないように「どうしてこの程度の男が社交界には いないのよ」とつぶやく。と、そのとき木の陰ごしに、ルイズがまわりになにやら叫びながら歩いてくるのが見えた。どうやら、 長話がすぎて探しに来たらしい。エレオノールは今日はここまでねと、才人の額を指先で鋭く指すと宣告した。 「ただ、勘違いするんじゃないわよ。ものには優先順位というものがあって、今回はルイズの安全が最優先されただけ。私は そこらの平民がラ・ヴァリエールの娘をたぶらかしたなんて、天地がひっくり返っても許すつもりはありませんからね」 サイレントが解除され、ルイズの自分たちの呼ぶ声が耳に入ってくる。エレオノールはきびすを返し、才人はごくりとつばを飲み、 エレオノールの剣幕の恐ろしさに戦慄しながら後を追った。 キャンプに戻り、夕食が過ぎ、夜はふけていく。 「明日はいよいよアーハンブラよ。交代で見張りを立てて、今日は早く寝ましょう」 ロングビルの提言で、腹を満たした一行は睡魔に従って床に入った。キュルケとルクシャナのテントから灯りが消え、 ロングビルにタバサが眠るテントも暗くなる。そして、ルイズと才人の崩れかけのテントから灯が消えると、あたりは獣避けの 焚き火の音を残して静寂に包まれた。 見張りは二時間交代で、まずはエレオノールが預かって、次に才人が代わった。 何事もなく時間は過ぎて、森の中は時間が停止したかのように変わらない。 才人はやがて、焚き火に薪をくべるだけの単純作業にも飽きてまどろんでくる。肩を叩かれて、交代の時間を告げられたときには 半分眠ってしまっていた。 「交代」 「わっ! タバサか……いけねえ居眠りしてたぜ」 「疲れてる……もう寝たほうがいい」 「そうするか……じゃあ悪いが頼む……ふわぁぁ……」 大きなあくびをすると、才人はテントの中へと帰っていった。 残ったタバサは、焚き火にまきをくべると、さっきまで才人が座っていた丸太の上に腰を下ろした。 それからしばらく、タバサは人形のようにじっと動かず、揺れる炎を見つめていた。 だが、一時間ほど過ぎたころ、タバサは突然立ち上がるとキャンプを後にした。 森の奥へと足を踏み入れ、油断なく周りを警戒する。 すると……森の闇の中から、枯れ葉を踏みつける乾いた音が少しずつ近づいてきた。 「こんばんわ、お嬢さん。こんな夜更けに女の子が一人で出歩くなんて、無用心じゃない」 現れた人影は、言葉の内容とは裏腹に、せせら笑うような口調でタバサに言った。 夜の森の中で、口元だけが浮かんでいるような黒いローブをまとった女は、いまや見慣れた姿になってしまった。 シェフィールドは、タバサの敵意に満ちた視線をなんでもないことのように近づいてくると、フードをずらしてタバサに目元までを見せた。 「さすが、北花壇騎士髄一の使い手と呼ばれるだけのことはあるね。私の気配に気づくなんて」 「……最初から、ずっと見張ってたくせに」 「あら、やっぱり気がついていたの。それは失礼したわね。ふふふ……」 シェフィールドは、タバサの指摘にもまるで動じた様子を見せない。 「いつでも襲撃してこれたのに、どうして放置しておいたの?」 「ふふ、あのお方はお優しいお方だからね。すぐに希望を絶ってはかわいそうだと思われたのよ。あなたのことも、ちゃんと褒めて おいでだったわよ。見張っているのには気づいているはずなのに、それを誰にも言わずに黙ってたんだから」 優しげな声で、まるで珍しい虫を見つけてきた幼児を褒めるように言うシェフィールドを、タバサは眼鏡の奥の瞳を怒りで燃え 上がらせて睨み上げる。しかし、シェフィールドはタバサから決して手を出されないと確信しているように、薄ら笑いをやめない。 「でもね。そろそろ近づけるのも限界、あきらめてもらわなきゃいけないのよ。けど、下手に武力を使って虚無を損なっては大変だわ。 そこで、あなたにもうひと働きしてもらうことにしたってわけ」 シェフィールドは、タバサに赤と青の液体の入った二つの小瓶を手渡した。 「明日の朝食に、虚無の娘とエルフの食べるぶんに赤い薬を混ぜなさい。ほかの連中には青い薬よ。あなたの腕前なら、 気づかれずにそれくらいできるでしょう?」 「なんの薬?」 「赤い薬は、単なる睡眠薬よ。ぐっすりと眠らせて、あとは簡単に主のもとにご招待できるってわけ」 「青い薬は……?」 尋ねられたシェフィールドの瞳が、死に掛けた小動物を見つけた肉食獣のような光を宿した。 「虚無と先住の力以外を、あのお方は所望しておられないわ。不要な駒など、ゲームを楽しむうえで邪魔にしかならないでしょう」 タバサの喉から、声にならない悲鳴が漏れた。体中の血液が沸騰し、歯が自らをも砕くのではないかと思うくらいに強く噛み締められる。 あらかじめ聞く覚悟をしていなかったら、間違いなく激発して魔法を放っていただろう。シェフィールドは、そんなタバサの反応を 楽しむように、彼女の耳元でゆっくりと最後の宣告をした。 「まさか、天下の北花壇騎士さまが、知り合いだからって私情をはさんだりしないわよね? わかってるわよね。この任務に 成功すれば、母親の心を取り戻せるのよ……でも、もし飼い犬が主人に逆らうようなことがあれば……オルレアン公邸で ふせってる母君の身に、なにが起こっても知らないわよ?」 シェフィールドの姿は闇に溶け込むように消えていき、あとには身動き一つできずに立ち尽くしているタバサ一人が残された。 まるで、すべてが夢であったかのような現実感のない時間だった……しかし、手のひらの中に残っている二つの小瓶の冷たさが、 確かに現実のものであると主張してくる。タバサは、それを思い切り地面に叩きつけたい欲求に駆られたが、どうしても腕を 振り下ろすことができずに、一人でうずくまって泣いた。 時間は平等に流れ、星空はハルケギニアのすべてを見下ろしている。住民が消え、沈黙の街と化したアーハンブラも それは例外ではない。 かつて、人間とエルフの血みどろの死闘の場となった古城には、砂漠の物悲しい風が吹きつける。エルフの寿命すら遠く 及ばないほど、この地の歴史を見守ってきた城は、生き物たちの果てしない愚行をあざ笑うかのように、千年この地にあり続けてきた。 しかし、この夜だけはアーハンブラは愚かしい歴史を忘れた、安らいだ眠りに身を任せていた。 ”神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾” ”神の右手がヴィンダールヴ。心優しき神の笛” ”神の頭脳はミョズニトニルン。知恵の塊、神の本” ”そして、最後にもうひとり……記すことさえはばかれる……” ”四人のしもべを従えて、我はこの地にやってきた……” 優しげなハープの音色とともに、人間とエルフの両方の血を引く娘の歌声が星空に吸い込まれていく。 城の中庭にある池のほとりに腰を下ろしたティファニアは、うっすらと涙を流しながらハープを奏でていた。 母の故郷、エルフの地は目の前だというのに、その距離はアルビオンよりも遠い。 幼い日、忘却の魔法とともに知ったこの歌は、意味はわからなくても、ティファニアを懐かしい感じのする世界へといざなってくれた。 しかし今は、懐かしさよりも同族に心を奪われようとしている悲しさが心を満たしてくる。 ビダーシャルは、明日には私の連れが来る。薬の完成が早まるかもしれんが、悪く思わないでくれと言っていた。 あと何回、この星空を見上げることができるのだろうか…… 悲しくも美しい音色を聞きながら、今の彼女の唯一の友達は池の中から顔だけを覗かせて見守っていた。 続く 前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔
https://w.atwiki.jp/mamono_kurasu/pages/33.html
+所持品・コピペ用 ) 【武器】├【蜻蛉切】│├力+100、戦闘中道具として使うことができる│└使用された敵のHP、MPを現在値の半分にする├【名状し難きバールのようなもの】│├力+120、攻撃した相手にニャル子の呪いがかかる│└ニャル子の呪い:即死、全回復、無敵化、麻痺、石化、混乱、SAN値直葬、いづれかがかかるよ!(任せて下さいよやる夫さん!)├【秘槍ヴァータン】│└力+80 戦闘中に使用することで常時発動以外の現在効果のあるスキルを無効にする├【カドゥケウス】│├毎ターン任意のタイミングで味方一人を完全回復させる │└ただし、使用者が死亡している場合この効果は使用できない├【ベクターキャノン】│├魔+50、速+30│└攻撃順が最後になる、装備時、最終ダメージを2倍にする├【宗茂砲】│└力+120、当らない【盾】├【オハン】│├耐+80 持ち主に危機が迫ったとき、甲高い叫びで知らせてくれる│└持っているだけでも効果がある【手甲】├【鋼の爪】│└力+10├【素元手甲】│└耐+10 合成によって様々な能力を取り込むことができる始祖の形【鎧】├【スコープドック】│├力+100、速+100│└1000以上のダメージを受けることで爆発する その際装備者に1000のダメージを与える├【ミスリルガード】│└魔+20、耐+10├【割烹着】│└耐+30 命中+20 ホライゾン専用【頭装備】【足装備】【装飾品】├【ストレングスフォース】│└レベルアップ時力が上昇する確率を+30%├【魔王ゾークの眼】│└装備中即死攻撃を無効にできる├【千年リング】│└魔王ゾークの魔法、スピリットバーン、ヴィジャ盤、サンダーフォースが使えるようになる├【無敗のリー棒】│└魔+50 装備時敵に与えた分HP、もしくはMPを回復する├【エル・アゾゥル】│├全能力+70、装飾品扱いにできる│└かつてある世界では量産され、一般兵が使用していたらしい├【星屑のオーブ】│└魔+50 MPを1.5倍【書籍】├【負け戦のやり方】│└上手な負け方が書いてある、実践的 著シンジョウ├【強襲とは!?】│└強襲について書いてあるよ 著ルーデル├【これさえできれば君も騎兵!】│└戦術も載ってるらしい 著フビライ├【技能書:八門禁鎖】│└指揮Lv5以上なら八門禁鎖を習得できる├【ウス異本】│├はるか可能性の果てを垣間見ることができる魔道書│└吸収効果:次元魔法を覚える├【上泉新陰流の技能書】├【柳生新陰流の技能書】├【従者の心得】│└できるようになれば王宮でも通用する 著セバスチャン├【クラリック式ガン=カタ技能書】│└二丁拳銃による、至近距離での格闘技術書├【NINJAの技能書】├【初代火影忍術録】│├植物(や地面)を操る忍術が載っている │└残念ながら卑劣な技は載っていない├【宇宙CQCの指南書】│├常人では読むだけで廃人になる… かもしれない│└吸収効果:カオスになる├【R'lyeh Text】│└いあいあ 精神攻撃無効がないと読めない 水の力を宿す├【妖怪事典】│└妖怪に対する対処法の載る事典、『どこまでを妖怪と人は呼ぶのか・・・』├【黒の聖書】│├祝福ではなく、呪いについて記されている│└洗脳のBSを中心に習得├【黒神の心得】│├5000年物の学術の集大成、調べ物からスキル習得まで用途は様々│└リインの中に入れることもできる├【初代火影忍術録】│├植物(や地面)を操る忍術が載っている│└残念ながら卑劣な技は載っていない├【八神流古武術の指南書】│└オロチを倒したと言われる拳術の派生系├【無明神風流指南書】│└無明神風流の奥義までが一冊に、頑張って強くなりましょう├【アーヴィング流二刀剣術】│└魔人剣などが覚えられる、アインハルトさんと仲良くなれるかもしれない├【アインクラッド二刀流の書】│└アインクラッドの剣術を取得できる├【聖闘士その心】├【エメラルドタブレット】│└錬金術の奥義が記された石板の写本【消耗品】├【回復薬】│└HP100回復├【(ニャル子印の)冒涜的な手榴弾】│└魔法を1ターン中無効にする、雷神拳などの付与したものも、魔法扱いになるので注意├【対戦車地雷】│└先制してくる相手に500ダメージを与え、順番を最後にする├【スナップドラゴンの書】│├特定の魔法を覚えることができる│└スナップドラゴン:味方一人を武器に変える魔法、能力はステと、LVに依存する├【進化の秘法】│└生物を進化させる├【過日の栄光】│└ 現在の種族スキルを、今までに習得したことのある種族スキルに入れ替える ├【精力剤】│└使うとジークが・・・・├【再構成薬】│└姿をそのままに種族だけ変更する(繁殖用) くれぐれも悪用しないように├【ソーマ】│└味方全体のHP、MPを全回復する├【うはうはハンド徳用(23)】│├10回使える、レベル差によって倍率が変わる、敵の装備を盗むことができる│└魔王とかから盗んでもいつの間にか同じ装備をつけている、安心していただこう!├【賢者の石】│└アイテムに使用しそれを複製できる、ただし意志あるアイテムは複製出来ない├【俊敏の神水】│├使用した者の速を一分間のゾロ目達成分だけ上昇させる│└ただしゾロが10以下ならば速が20減少する├【血に染まる点棒】│└戦闘を1/2の勝率にして戦える ただし使えない相手もいる├【もう一つの太陽】│├使用することで30000ダメージを与えることができる│└その後最大HPの10%分のダメージを継続して与える├【嘘付きの脚本】│├消耗品 大嘘憑きを一度だけ使用できる│└大嘘憑き:敵の行動、自身の死亡、スキルの発動を無かったことに出来る├【フラガラック】│├相手の攻撃時にその攻撃を無効化しその攻撃の威力で反撃する│└使用後1/2の確率で戻って来るようになった├【世界樹の雫】│└使用することでパーティ全体を回復する、食いしばりなども回復する万能薬├【世界樹の葉】│└死亡したものを復活されるただし、老衰は対象外├【世界樹の葉】│└美味しい├【超神水】│└ゾロ連の分だけ任意の能力を上昇させるただし、10未満の場合その能力が20低下する├【星降りのオーブ】│├使用した相手の好感度を20上昇させる│└精神耐性の無い敵に使用することで、仲間にすることが出来る├【赤い糸】│└装備合成時、スキルや人格などを確実に引き継ぐように出来る【その他】├【塩】├【保存食】├【仏像の欠片】│└旧世界の神の一部 封神の棺桶と一緒に使うと…├【封神の棺桶】│└旧世界の神の肉体 生命活動は止まっているが、魂を与えれば動き出す├【アヌビスの天秤】│└使うと相手と自分のHP比率を同じにする├【魂の牢獄】│├偉大なる魂を永遠の責め苦で悪魔の其れへと変える代物│├強大な魂が入れられている、開封注意│└メルクリウスの友の欠片が封じられているらしい├【心のオーブ】*2│└精神の一部を入れられる 自分の専用の何かを作る時とかによくつかわれる├【教会領の地図】├【天命の石版】│└神相手なら1ターン動きを止めるくらいは出来るかも ├【黄金銃】│└1000の確定ダメージを与えることができる├【ラーの鏡】│└変化したものなどの元の姿を映し出す コレ、幻術じゃね?と思ったら使おう、月島さん殺し├【黄昏の簪】│└力の残滓が残る簪、重要品 ├【魔教皇の肉片】│└とある悪魔の肉片 食べるとステータスアップ 復活させるのは無理らしい├【オルハリコンの塊】│├超高硬度鉱石、神の銅と言われる、鍛冶の素材となる│└鍛冶効果:武器性能の純粋強化├【キングストーン(太陽)】│└太陽の力を秘める石├【キングストーン(月)】│└月の力を秘める石(ある人達の出現率が2倍になった)├【ゾークの遺体】│├魔王の装備の素材となる、魔王に捨てるところはない!│└鍛冶効果:即死効果追加or即死、一撃死耐性├【ドリー・カドモン】│└魂を入れられる純粋な器、その後は魂に準じた姿になる├【禁書目録】│├使用することで、魔術に対するいくつかの権能を取得できる │└使用後に2ターンのクールタイムが必要├【カブトゼクター】│├戦闘中に使用することでクロックアップと、キャストオフが使用可能になる│├クロックアップ:敵より速が低い場合、敵と同じ速になる│└キャストオフ:耐の値を魔か力か速に変換できる├【次元城】│└ダンジョン探索で中に入れるようになった、最深部目指して頑張ろう├【宇宙の卵】│├そこにあるという可能性を凝縮、形にしたもの│├それ相応の力のあるものならば中に新しい世界を生み出すことができる│└現在はヤミちゃんが管理中├【アスクレピオスの杖】│├使用することで蘇生を行える│└またこの杖を破壊することでパーティ全員を完全回復できる├【死神の御供】│├輝かしい過去を封じ込めた結晶、その中身に触れることは許されない・・・│└メルクリウス曰く「神が神であるために捨てた神の一部」├【正義の執行者】│└正義の柱のために誂えられた拘束具、ある神性以外を否定する├【神威収集機】│└神の力を留め、その力を開放できる├【天照の欠片】│├かつて不条理に挑んだものの断片│└メルクリウス曰く「舞台役者が監督になろうとして失敗した、そんな間の抜けた遺産だよ」├【コジマジェネレーター】*3│└コジマ粒子を生み出す反クリーンジェネレーター├【魔銃クトゥグァ】│└封印されている、使うならば解除しなければならない【未鑑定】封印された銃古びた本???(デスザウラー戦)ジャッカル謎の石賢者の石が入った機械無限機関 +やる夫装備 やる夫装備 装備位置 名 前 力 魔 速 技 知 耐 スキル名 効 果 武器右 絶世村正深愛 220 130 最終ダメージ2倍 防御スキル無視 食いしばり、耐性、無効、反射、結界を無視する HPが下がっている分攻撃力上昇 最愛心中 装備者が戦闘不能になったとき好感度が一番強い相手が道連れになる 敵からのダメージを20%軽減する 武器左 神王剣ベルセルク 420 ベルセルク(新極) 耐久を0にしてその二倍の値を力に加える ドラゴン殺し ドラゴンに対してダメージが1.5倍になる 魔力放出 魔の値と力の値を合算して攻撃することができる 死肉食い 敵を倒したときHPMPを最大値の半分回復する 真魔絶世 神に対して2倍ダメージ、女神に対して更に1.5倍ダメージ エイヴィヒカイト 倒した敵のLV分経験が入る100毎に+5、3000を超えると・・・(4373創造階位に到達、???に挑戦可能 理想郷の輝く星 1ターン敵攻撃を反射し、スキルによる追撃をする戦闘時1回のみ可能 腕 ホライゾン 235 篭手化可能 剣として装備したとき1ターンに一度行動前の味方の行動を変更することができる篭手として装備したとき装備者の技の値をパーティ一人の技に加算できる 追加攻撃 武器威力で追加攻撃 全体攻撃 攻撃が全体攻撃になる 獣特攻 停止中 カドゥケウス 毎ターン任意のタイミングで味方一人を完全回復させるただし、使用者が死亡している場合この効果は使用できない 体 鬼神装甲古鉄アインスト 170 115 丁半博打 戦闘不能判定になったとき、1/2の確率でHP1で踏みとどまる リボルビングバンカー HP100を消費し、力と速を基礎値分上昇させる 1戦闘4発まで 成長戦略 倒した敵の累計LVによって、徐々に強化されていく(4373 アヴァランチクレイモア 攻撃後武器の攻撃力値で追撃を行う 切り札 クレイモアの威力をやる夫の全能力値の合計*2のダメージに変更する1戦闘に付き1回 大善我 攻撃をする事に20%の最終ダメージアップを行う 敵を倒したとき、その相手の耐久分力が上昇する 頭 親王の御面 鬼神の兜 戦闘中のダメージを一戦闘に一度だけ力又は魔の基礎値に追加して攻撃できる 月桂冠 基礎値+20 足 絆の具足+ 10 10 絆の具足 装備者が居る分だけ累計される 攻撃誘導アーマー 敵の攻撃を一ターンに一度だけ自分に移すことが出来る 装飾品 ホワイトグリントメタトロン 特 速2倍 任意の能力2つの最終補正2倍 GNフィールドⅢ 使用者のHPの6倍までの攻撃を軽減 QB 使用時任意の状況で速を2倍にできる戦闘中二回まで(重ねがけ可能) 精神感応Ⅱ パーティ全体で精神構造の異なる相手との意思疎通が可能になる、精神崩壊無効 ⑨ 通常攻撃が4回攻撃になる GNセラフビット 攻撃時装備者の素の値で、装備者の行動を模倣する 特殊装飾品 SFO レベルアップ時力が上昇する確率を+50% ダメージ1.5倍 馬具 黒い神風 特 全員の速+80 味方又は召喚物の行動時、300のダメージを与える ゴウラム 一戦闘に一度のみ召喚物と本人に対する攻撃を一度ずつ無効にできる ホラ子 法王の忌服 100 100 光のドレス 敵の魔導反射100% 歩く教会 魔導を反射したとき自身の魔導で攻撃できる エセル 祢々切丸 加護御霊 装備時、自動的に敵の攻撃を迎撃するこの時の威力は力*3とする 武蔵 神州思金譚 神州根付 武蔵専用、敵一人のステータスを開示する 七色ピアス ダンジョン攻略時、アイテム発見をひとつ増やす 装備編集 +ジーク装備 ジーク装備 装備位置 名 前 力 魔 速 技 知 耐 スキル名 効 果 武器 剣王乃理グラスリード 220 200 迎え火 魔導、その他問わず遠距離単体攻撃を反射する 戦場遊戯 最終ダメージ1.5倍 腕 闇夜の死烏 80特 80 特 攻撃時魔の基礎値が力と技に加算される クリティカル時敵即死 1/3の確率で敵を即死させる 敵の即死時もう一度攻撃できる 体 IS白桜∞ 100 100 150 100 100 100 ダメージ累積 攻撃を行う毎に、最終ダメージ1.2倍 古鉄と同じ戦場にいるとき古鉄の装備者と白桜の装備者の速は戦闘時1.5倍になる パーティ全体が追撃を攻撃前に行えるようになる 成長戦略 倒した敵の累計LVによって、徐々に強化されていく(1000 頭 魔導王の秘愛 80特 茨の冠 知/2で魔を強化 行動時魔導を一ターンに一度だけ追加で発動できる 50%の確率で前記の魔導は2回行われる 足 絆の具足源氏 20 10 絆の具足 装備者が居る分だけ累計される*3 八艘飛び 力で8度攻撃出来る 装飾品 クラスカード(キャスター) MPを500 召喚系攻撃時先制 特殊装飾品 MFO 150 レベルアップ時魔力が上昇する確率を+50% MP50%増加 アル 開傷の魔杖 攻撃に状態異常を付与する(万能除く)ダメージ判定後、50%の確率で敵に状態異常呪いを与える 呪い 敵に行動不能、味方を攻撃、ステータス減少のいづれかの状態を与える 開傷 敵に今まで与えたダメージの1/10のダメージを毎ターン与える ゼオ 冥王の首輪 万能攻撃1・5倍 MPが減少している時、MPの減少分ダメージが増加する 装備編集 +ルリ装備 ルリ装備 装備位置 名 前 力 魔 速 技 知 耐 スキル名 効 果 武器右 バルザイの偃月刀+ 70 120 召喚MP50%減 グングニル 召喚物の攻撃を一度だけクリティカル MP50消費毎に速OR魔に100補正 成長戦略 0/1000成長まで@1000 左手 腕 星降りの神核 特 星振る腕輪 速が2倍になる 神速の円刃 一戦闘に一度だけ速を更に2倍にできる スキル戦略 0/1000、1000まで到達したとき新たなスキルを創りだす 体 非固定ユニットP・L改 150 150 行動回数+1 立体機動 召喚行動を好きな順に行える 閃光の妖精服 攻撃時、速の分だけダメージを加算する 頭 魔導王の秘愛 80特 茨の冠 知/2で魔を強化 行動時魔導を一ターンに一度だけ追加で発動できる 50%の確率で前記の魔導は2回行われる 足 絆の具足EX 特 LV分だけ速が上昇する 絆の具足EX 絆の具足の数だけ、速を20上昇する(現在3つ) 装飾品 戦女神の神宝 森羅万象オーブ MPを2倍にする ブリージンガメン 装備中敵の属性攻撃を無効にする リイン 天の鎖 装備時神と対峙することで特殊な効果を発揮する ユーリ ターンX 特 特 特 特 特 特 全能力+100% MP、HP毎ターン20%回復 月光蝶(中) HPが50%を切った時点で性能が50%アップする 島風 超時空エンジンβ -100 200 行動順が敵からの干渉を受けなくなる ヴィヴィオ セイクリッドハートバリスタモード モード選択 ターン開始時カイゼルファルべかモードバリスタを選択出来る カイゼルファルベ 聖王に対するダメージを1/2に減少させるそれが2000以下の場合無効となる モードバリスタ コジマキャノンを1/4の火力で5回撃てるようにするまた、このときの減少率は累積するものとする(次ターンは含まない) 装備編集 +レギス装備 レギス装備 装備位置 名 前 力 魔 速 技 知 耐 スキル名 効 果 メイン・右手 魔人剣不動 180 火之迦具土神 力*5、魔*3女神に対して2倍ダメージ 雷神 相手の付与効果を一つ無効にすることができる 不動の大火 敵の攻撃を火之迦具土神で迎撃できる メイン・左手 パルヴァライザー 220 120 粉砕者 無効、ダメージを0にするという効果を装備者は受け付けないこのスキルが発動した場合、敵のMPにHPダメージの2倍のダメージを与える サブ・右手 薄氷舞踏メギストス 140 メギドファイア 攻撃が万能に変化 ギルティクラウン パーティのHPを1にして減少分の2倍のダメージを攻撃に上乗せできる 薄氷舞踏 HPが1のとき、二回まで攻撃を回避できる サブ・左手 終極魔銃メドローア 50 120 太陽銃 攻撃が速による判定に変化 アブソリュート 速の最終判定時+30% 盾 半自動自律防御結界イージス 20 30 70 アイギス 一度だけHPが0になる攻撃をうけるもののHP減少をなくす 半自動 持たなくて良い トライフォース 攻撃を2/5の確率で無効にする 腕 神啓の腕輪 心結び 自パーティの選択した者のMP分を装備者のMPに加算する 鉄血 耐久の半分の値を戦闘開始時に魔か力に加算することができる 神啓 この腕装備以外の腕装備の能力を戦闘時追加することができる 体 ターンAベリアルver MPの基礎値の半分を、戦闘開始時に任意のステータスに加えることができる 聖なる邪炎 魔を力に変換することが出来る 聖骸布 竜と神からの攻撃ダメージを1/2にする 頭 ブリッツサークレット 20 10 道具として使用することで行動数+1(使用後消滅) 足 ハダシックス 特 累計LV分の速が上昇する、(升装備) 装飾品 ガーディアンフォース レベルアップ時耐久が上昇する確率を+30% 装備編集 +武器 武器 名 前 力 魔 速 技 知 耐 特 殊 装備者 取得場所 備考 祢々切丸 加護御霊:装備時、自動的に敵の攻撃を迎撃するこの時の威力は力*3とする エセル ラハール宝物庫 秘槍ヴァータン 80 戦闘中に使用することで常時発動以外の現在効果のあるスキルを無効にする なし 王家の谷 蜻蛉切 100 戦闘中道具として使うことができる使用された敵のHP、MPを現在値の半分にする なし 教会宝物庫 名状し難きバールのようなもの 120 ニャル子の呪い:即死、全回復、無敵化、麻痺、石化、混乱、SAN値直葬いづれかがかかるよ!(任せて下さいよやる夫さん!)神の力をなにかで弱めてからなら素材に出来るらしい なし Sランク報酬 魔人剣不動 180 火之迦具土神:力*5、魔*3女神に対して2倍ダメージ雷神:相手の付与効果を一つ無効にすることができる不動の大火:敵の攻撃を火之迦具土神で迎撃できる火雷神剣迦楼羅+魔剣良綱=魔人剣不動 レギス 鍛冶合成 パルヴァライザー 220 120 スキル粉砕者:無効、ダメージを0にするという効果を装備者は受け付けないこのスキルが発動した場合、敵のMPにHPダメージの2倍のダメージを与えるパルヴァライザー+数珠丸恒次 レギス 鍛冶合成 絶世村正・深愛 220 130 最終ダメージ2倍、防御スキル無視 HPが下がっている分攻撃力上昇最愛心中:装備者が戦闘不能になったとき好感度が一番強い相手が道連れになる敵からのダメージを20%軽減する絶世剣+三世村正真打 やる夫 鍛冶合成 神王剣ベルセルク 420 ベルセルク(新極):耐久を0にしてその二倍の値を力に加えるドラゴン殺し:ドラゴンに対してダメージが1.5倍になる魔力放出:魔の値と力の値を合算して攻撃することができる真魔絶世:神に対して2倍ダメージ、女神に対して更に1.5倍ダメージエイヴィヒカイト:倒した敵のLV分経験が入る、100毎に+5、3000を超えると・・・(4373理想郷の輝く星:1ターン敵攻撃を反射し、スキルによる追撃をする戦闘時1回のみ可能神殺し、混沌の導き+魔神殺し=神王剣ベルセルク やる夫 鍛冶合成 剣王乃理グラスリード 220 200 迎え火;魔導、その他問わず遠距離単体攻撃を反射する戦場遊戯:最終ダメージ1.5倍戦場遊戯メロダック+草薙の剣=剣王乃理グラスリード ジーク 鍛冶合成 開傷の魔杖 150 攻撃に状態異常を付与する(万能除く)ダメージ判定後、50%の確率で敵に状態異常呪いを与える呪い:敵に行動不能、味方を攻撃、ステータス減少のいづれかの状態を与える開傷:敵に今まで与えたダメージの1/10のダメージを毎ターン与えるレヴァテイン+失望の間隙 アル 鍛冶合成 バルザイの偃月刀+ 70 120 召喚MP50%減、召喚者の攻撃一度だけクリティカルMP50消費毎に速OR魔に100補正0/1000成長まで@1000バルザイの偃月刀+限界突破晶石=バルザイの偃月刀+ ルリ 鍛冶合成 ベクターキャノン 50 30 攻撃順が最後になる 装備時最終ダメージを2倍にする なし ティアマト 終極魔銃メドローア 50 120 攻撃が速による判定に変化速の最終判定時+30%太陽銃+アブソリュート+アロンダイト=終極魔銃メドローア レギス 鍛冶合成 薄氷舞踏メギストス 140 攻撃が万能に変化パーティのHPを1にして減少分の2倍のダメージを攻撃に上乗せできる薄氷舞踏:HPが1のとき、二回まで攻撃を回避できる罪の魔銃+メギドファイア+凍てつく炎=薄氷舞踏メギストス レギス 鍛冶合成 宗重砲(2) 120 当たらない なし ティアマト 閻魔刀 60 人に1.5倍、魔に属するものに1.5倍のダメージを与える なし 新世界 レッドクイーン 60 速を力に加算して攻撃できる1戦闘に一回まで なし 新世界 赤口葛葉 60 ダメージを受けるとき最も高い能力値で受けることができるようになる なし 新世界 ドラゴンキラー 80 竜に対してダメージ1.5倍、竜族能力低下 なし 新世界 布都御魂 80 敵スキルによる行動不能を無効化する なし 新世界 紅の暴君(キルスレス) 50 戦闘不能時武器の補正を二倍、ステータスを1.2倍にしてHP半分で復活する なし 新世界 連装砲くんLV1 20 30 ぜかましと書いてある、意味不明 なし 新世界 超越者のメス 70 30 自身の現在HP分ダメージが上昇する なし 新世界 レーゼンレクイエム 70 達人が扱うことで、死者との対話を可能にする了解を得た死者を戦闘中に呼び出し戦わせることが可能 なし 新世界 干将・莫耶 お互いに引き合う性質あるの夫婦剣キリトとアスナの結婚祝いとして贈呈した ティアマト キリトに贈呈 魔剣ルシエド 物理無効貫通+特攻(2倍) その他の敵にダメージを与えられない 9個目のダンジョン 時魔法使用 肉切り包丁 10 低級武器庫 ホラ子に融合 ゾンビキラー(不備) 18 ゾンビ特攻なし 魔王軍武器庫 進化済み 不死殺し 24 不死特攻:不死相手に威力1.5倍ゾンビキラー(不備)から進化 ハイゾンビ地獄 進化済み 不死殺し 30 不死特攻:不死相手に威力1.5倍 束の修復 進化済み 不死殺し 30 不死特攻+:不死相手に威力2.5倍 ハイゾンビの駆除 進化済み 全能剣ジョワイユーズ 120 60 最終ダメージ1.5倍防御スキル無視HPが下がっている分攻撃力上昇不死殺し+昇華の神珠=ジョワイユーズジョワイユーズ+???=全能剣ジョワイユーズ 進化 鍛冶合成済み 絶世剣 200 130 最終ダメージ2倍 防御スキル無視HPが下がっている分攻撃力上昇18M全能剣ジョワイユーズ+デュランダル=絶世剣 鍛冶合成 鍛冶合成済み 波乱のカタール 30 敵味方なく、ランダムに200ダメージ ニャル子祭 交換済み 烏丸太刀 30 100ダメージ与えるごとに所有者のMP10回復 冒険者団体撃破 鍛冶合成済み 妖刀蛭子 40 HPをダメージの1/10回復するクリティカル率低下5% 1個目のダンジョン(2) 鍛冶合成済み ダンシングソード 40 所持者が攻撃以外の行動を行なった際、0.7倍の威力で通常攻撃する 5個目のダンジョン 鍛冶合成済み 烏丸太刀 50 100ダメージ与えるごとに所有者のMP15回復烏丸太刀+御霊の槍 鍛冶強化 鍛冶合成済み エリュシデータ 50 二刀の秘技 二刀流マイナス効果を一段階緩和 2個目のダンジョン(2) ホラ子に融合 勇者チェーンソー 50 1/10の確率で攻撃した相手を即死させる 10個目のダンジョン 鍛冶合成済み 七七七(アンラッキーセブン) 70 攻撃が全体攻撃になる 魔王からの報酬 ホラ子に融合 数珠丸恒次 80 敵のMPに攻撃できる(この攻撃でMPを0にした場合その敵は倒れる)死なないスキル、108の守り:大ダメージを戦闘中一度だけ108のダメージにすることができる 王家の谷 鍛冶合成済み 薄刃乃太刀 90 攻撃をよけられたとき、同じ攻撃をもう一度行う 魔王からの報酬 ホラ子に融合 テンコマンドメンツ 100 あるアイテムを取り付けることで性能が変化する ティアマト 鍛冶合成済み アロンダイト 100 20 全能力+10% ラハール宝物庫 鍛冶合成済み ランベントライト 100 50 速を判定にするスキルでの攻撃時ダメージを+500する キリト降伏 返却済み ダークリパルサー 110 魔物、龍との戦闘時ダメージが1.5倍 キリト降伏 返却済み エリュシデータ(BD) 120 二刀流時に戦闘時1度だけ発動できるスキルを二回使用できるようになる キリト降伏 返却済み 神剣ガグツチ 120 スキル習得 火之迦具土神火之迦具土神:力*5、魔*3女神に対して2倍ダメージ ラハール宝物庫 鍛冶合成済み デュランダル 120 非生命体に対しダメージが2倍になる 教会宝物庫 鍛冶合成済み イチイバル 120 80 一度の攻撃を、ダメージを1/5にすることで5回攻撃に変更できる 王家の谷 鍛冶合成済み 草薙の剣 130 150 単体への遠距離攻撃を反射する(魔法、銃など問わず) ティアマト 鍛冶合成済み 薄緑 130 30 スキル八艘飛びを得る八艘飛び:力で8度攻撃出来る 10個目のダンジョン 鍛冶合成済み 雷切 150 雷神の力を宿す、相手の付与効果を一つ無効にすることができる ティアマト 鍛冶合成済み エクスカリバー 150 魔の値と力の値を合算して攻撃することができる 教会宝物庫 鍛冶合成済み 魔剣良綱 150 敵を倒したときこの装備の力を5上昇するただし+100までしか上昇しない ラハール撃破 鍛冶合成済み 火雷神剣迦楼羅 150 火之迦具土神:力*5、魔*3女神に対して2倍ダメージ雷神:相手の付与効果を一つ無効にすることができる神剣ガグツチ+雷切=火雷神剣迦楼羅 鍛冶合成 鍛冶合成済み 三世村正真打 180 最終ダメージ1.5倍 敵の攻撃を10%軽減する最愛心中:装備者が戦闘不能になったとき好感度が一番強い相手が道連れになる 打ち直し 鍛冶合成済み 神殺し、混沌の導き 200 100 100 100 100 100 明けの明星:神に対してダメージ1.5倍混沌の加護:神からの攻撃が1/2で失敗する女神の反核:ローラに対しダメージが3倍する ニャル子委託 鍛冶合成済み パルヴァライザー 220 120 粉砕者:無効、ダメージを0にするという効果を装備者は受け付けないテンコマンドメンツ+レイブ 鍛冶合成 鍛冶合成済み 御霊の槍 40 MP50+ 1個目のダンジョン(2) 合成材料として使用 ビーストキラー 40 獣特攻 槍 5個目のダンジョン ホラ子に融合 トリシューラ 50 20 相手の行動を一つ遅らせる最後にはできない 3個目のダンジョン ホラ子に融合 名槍ロン 70 命中率+30 引き出物 ホラ子に融合 ゲイボルグ 80 クリティカル確定 教会地方都市 鍛冶合成済み 日ノ本号 110 力+110、命中補正25%、酒に強くなる 10個目のダンジョン ホラ子に融合 来国俊 120 クリティカル率+20% 魔王からの報酬 鍛冶合成済み 霧の大剣 40 -5 回避に5%補正 寒村 交換済み ビーストスレイヤー 40 獣系特攻 冒険者団体撃破 交換済み フラムベルク 50 炎熱でついかダメージ50 2個目のダンジョン(2) ホラ子に融合 ドラゴン殺し 50 力100以上限定 ドラゴン特攻 冒険者団体撃破 進化済み 弐式斬艦刀 80 -10 2個目のダンジョン(2) ホラ子に融合 参式斬艦刀 130 力200未満装備不可 結界突破 10個目のダンジョン 鍛冶合成済み ドラゴン殺し・ベルセルク 100 ベルセルク(弱):耐久-50、力+50とすることが出来るドラゴン殺し:力*3の攻撃、ドラゴンには*4の計算+耐久無視ドラゴンキラーから進化 魔界戦記クレイジーダンジョン 鍛冶合成済み 巨竜殺し 150 ベルセルク(極み) ドラゴン殺し習得死肉食い:相手を倒したとき、HPMPが200回復ドラゴン殺し・ベルセルク[ベース]+〔ノートゥング[ベース]+(妖刀蛭子[ベース]+烏丸太刀)〕 鍛冶強化 鍛冶合成済み 魔神殺し 180 ベルセルク(極み) ドラゴン殺し リボルビング回転切り習得死肉食い:相手を倒したとき、HPMPが200回復魔神殺し:神、聖職者に1.5倍ダメージエイヴィヒカイト:倒した敵のLV分経験が入る、100毎に+5、1000を超えると・・・巨竜殺し+心のオーブ 鍛冶強化 鍛冶合成済み ノートゥング 100 20 合成素材としても一級、グラム、カリバーンの材料になる 魔界戦記クレイジーダンジョン 鍛冶合成済み 魔神殺し 400 ベルセルク(極み)、ドラゴン殺し、死肉食い、魔神殺しエイヴィヒカイト:倒した敵のLV分経験が入る、100毎に+5、3000を超えると・・・(4373リボルビング回転切り:全体攻撃、力*3+速*2の攻撃全体に剣の合計攻撃力での、追撃理想郷の輝く星:1ターン敵攻撃を反射し、スキルによる追撃をする戦闘時1回のみ可能魔導使用時、力の値で発動できる18M全能剣ジョワイユーズ+デュランダル=絶世剣 やる夫 鍛冶合成 神王剣ベルセルク 420 ベルセルク(新極):耐久を0にしてその二倍の値を力に加えるドラゴン殺し:ドラゴンに対してダメージが1.5倍になる真魔絶世:神に対して2倍ダメージ、女神に対して更に1.5倍ダメージエイヴィヒカイト:倒した敵のLV分経験が入る、100毎に+5、3000を超えると・・・(4373理想郷の輝く星:1ターン敵攻撃を反射し、スキルによる追撃をする戦闘時1回のみ可能神殺し、混沌の導き+魔神殺し=神王剣ベルセルク やる夫 鍛冶合成 聖剣クラウソラス 120 篭手としても使える常時効果敵攻撃力低下10% 教会地方都市 ホラ子に融合 聖剣アガートラーム 140 篭手として装備することができる剣として装備したとき1ターンに一度行動前の味方の行動を変更することができる篭手として装備したとき装備者の技の値をパーティ一人の技に加算できる 教会宝物庫 ホラ子に融合 EXカリバーン 160 相手を倒したとき、HPMPが200回復 配合候補 巨竜殺し選択 18M全能剣ジョワイユーズ 180 100 やる夫専用最終ダメージ1.5倍防御スキル無視HPが下がっている分攻撃力上昇(15Mガーベラストレート[ベース]+参式斬艦刀)+全能剣ジョワイユーズ 鍛冶合成 鍛冶合成済み 15Mガーベラストレート 200 力300以上が装備可能 耐性無効 城郭都市 鍛冶合成済み 三世村正 200 意思を感じる皆殺し 最終ダメージ2倍、攻撃対象ランダム化 ラハール宝物庫 打ち直し ニャル子ハルバード 60 回避+10% ニャル子祭 ホラ子に融合 グレイト・アックス 60 30 魔法で追撃出来る 3個目のダンジョン 鍛冶合成済み 宗重砲 120 当たらない 2個目のダンジョン(2) ホラ子に融合 リボルバーナックル(不備あり) 4 低級武器庫 進化済み リボルバーナックル 16 束の修復 進化済み リボルバーナックル取殺し 30 命中+10% 生者に威力1.5倍 ハイゾンビの駆除 進化済み 戦場の華 40 30 最終ダメージ1.2倍 ゾンビ師匠のプレゼント 鍛冶合成済み 戦場の華 70 50 最終ダメージ1.2倍 、魔力弾による追撃が入る戦場の華(ベース)+グレイト・アックス 鍛冶 鍛冶合成済み 妄執御手ヴァルムンク 90 80 生者に2倍ダメージリボルバーナックル取殺しに昇華の神珠を使用し作成 進化 鍛冶合成済み 戦場遊戯メロダック 150 120 生者に2倍ダメージ最終ダメージ1.5倍妄執御手ヴァルムンク[ベース]+戦場の華=戦場遊戯メロダック 鍛冶強化 鍛冶合成済み カドゥケウス 毎ターン任意のタイミングで味方一人を完全回復させるただし、使用者が死亡している場合この効果は使用できないヒュギエイアの杯+世界樹の枝 リイン 鍛冶合成 ホラ子融合 司祭丈 20 回復魔法のMP消費を抑える 1個目のダンジョン 鍛冶合成済み ヤドリギの杖 50 消費MP-5 ヴィータ報酬 鍛冶合成済み ヤドリギの杖 60 消費MP-10 ヤドリギの杖+司祭丈 鍛冶強化 鍛冶合成済み フューチャーサモン 50 杖:+50戦闘時一度だけ召喚魔導のMPを0にする 三国合同殲滅戦 鍛冶合成済み 炎の狐 70 MP1に付き3の速を上昇させる 9個目のダンジョン 鍛冶合成済み ブラックロッド 80 魔で通常の攻撃が出来る、又、MPを消費して消費分だけ威力を上乗せ出来る 魔界戦記クレイジーダンジョン 鍛冶合成済み 黒杖地獄 100 攻撃以外の行動時、自動で攻撃出来る この攻撃は、魔で行える(1ターン一回)ブラックロッド[ベース]+ダンシングソード 鍛冶強化 鍛冶合成済み バルザイの偃月刀 70 120 召喚MP50%減召喚者の攻撃一度だけクリティカルMP50消費毎に速OR魔に50補正炎の狐[ベース]+フューチャーサモン+ゲイボルク 鍛冶強化 鍛冶合成済み カレイドステッキ 100 50 何かが封印されているようだ・・・ 10個目のダンジョン 消滅 レヴァテイン 120 攻撃が全て火属性扱いとなる(万能除く)ダメージ判定後、50%の確率で敵に状態異常呪いを与える呪い:敵に行動不能、味方を攻撃、ステータス減少のいづれかの状態を与える 王家の谷 鍛冶合成済み 光魔の杖 耐久力10万MP消費分だけダメージを無効にできる(MP1につき5)MP消費分だけ攻撃時ダメージを増幅出来る(MP1につき5) バーン 敵専用 オリジンガンランス 50 追撃:所有者の力で追撃を仕掛ける、強化しやすい ティアマト 鍛冶合成済み ギルティクラウン 40 パーティ全員のHPを1にして、減少した数値*3の攻撃を行う事が出来る 城郭都市 鍛冶合成済み 罪の魔銃 20 60 パーティ全員のHPを1にして、減少した数値*3の攻撃を行う事が出来るギルティクラウン+オリジンガンランス=罪の魔銃 鍛冶合成 鍛冶合成済み 太陽銃ガンデルソル 60 攻撃が速による判定に変化する ティアマト 鍛冶合成済み アブソリュート 70 速+10% ラハール宝物庫 鍛冶合成済み メギドファイア 100 攻撃万能化(物理魔法の反射、無効吸収をすり抜ける) ラハール宝物庫 鍛冶合成済み +盾 盾 名 前 力 魔 速 技 知 耐 特 殊 装備者 取得場所 備考 半自動自律防御結界イージス 20 30 70 一度だけHPが0になる攻撃をうけるもののHP減少をなくす持たなくて良い攻撃を2/5の確率で無効にする半自動自律防御結界[ベース]+(トライフォースシールド+アイアスの盾) レギス 鍛冶合成 オハン 80 持ち主に危機が迫ったとき、甲高い叫びで知らせてくれる持っているだけでも効果がある ティアマト バックラー 1 低級武器庫 消失? アイギス 一度だけ攻撃を無効にする 7個目のダンジョン 鍛冶合成済み ハイラルの盾(ボロ) 2 魔王軍武器庫 進化済み シャハルレプリカ 10 魔法を50%で跳ね返す ニャル子祭 鍛冶合成済み リボルバーシールド 10 力専用のカードリッジ一戦闘に2発まで反動を受けるパイルバンカー 4個目のダンジョン 鍛冶合成済み スパルタンシールド 5 10 魔法30%軽減 ニャル子祭 鍛冶合成済み ニャル子しーるど 30 はずせない ニャル子祭 交換済み 自動自律防御盾 30 持たなくて良い、魔法軽減20%、50%で反射+耐30 鍛冶 鍛冶合成済み 半自動自律防御結界 40 一度だけHPが0になる攻撃をうけるもののHP減少をなくす持たなくて良い、魔法軽減20%、50%で反射自動自律防御盾[ベース]+アイギス 鍛冶合成 鍛冶合成済み アイアスの盾 50 飛び道具、投擲武器からの攻撃を80%の確率で無効にする 魔王からの報酬 鍛冶合成済み トライフォースシールド 30 30 30 ハイラル進化 鍛冶合成済み +手甲 手甲 名 前 力 魔 速 技 知 耐 特 殊 装備者 取得場所 備考 鋼の爪 10 拳装備に上乗せ可能 なし 魔王軍武器庫 素元手甲 10 合成によって様々な能力を取り込むことができる始祖の形炎熱手甲に時魔法で作成 なし 時魔法 闇夜の死烏 80 80 攻撃時魔の基礎値が力と技に加算されるクリティカル時敵即死1/3の確率で敵を即死させる、敵の即死時もう一度攻撃できる ジーク 鍛冶合成 星降りの神核 特 速が2倍になる、一戦闘に一度、速を更に2倍にできるスキル戦略0/1000、1000まで到達したとき新たなスキルを創りだす星降る円刃+ヒヒイロカネ ルリ 鍛冶合成 神啓の腕輪 自パーティの選択した者のMP分を装備者のMPに加算するこの腕装備以外の腕装備の能力を戦闘時追加することができる耐久の半分の値を戦闘開始時に魔か力に加算することができるドラウプニル+鉄血の篭手+心結びの腕輪=神啓の腕輪 レギス 鍛冶合成 皮のグローブ 1 低級武器庫 消失? 炎熱手甲 2 炎属性付与可能 魔王軍武器庫 時魔法使用 アサシンブレード 30 30 1/3の確率で敵を即死させる、敵の即死時もう一度攻撃できる ティアマト 鍛冶合成済み アダマンチウムクロウ 50特 30 ジーク専用 攻撃時魔の基礎値が力に加算される ティアマト 鍛冶合成済み アダマンチウムクロウ 80特 40 ジーク専用攻撃時魔の基礎値が力に加算されるクリティカル率+10%アダマンチウムクロウ[ベース]+来国俊 鍛冶合成 鍛冶合成済み 神速の爪牙 20 速を戦闘中1回だけ1.5倍に出来る 拳装備に上乗せ可能 4個目のダンジョン 鍛冶合成済み 神速の円刃 30 速を戦闘中1回だけ1.5倍に出来る1/10の確率で敵が即死する神速の爪牙[ベース]+勇者チェーンソー 鍛冶合成 鍛冶合成済み 星降りの腕輪 特 速が2倍になる 束改造 鍛冶合成済み ドラウプニル 50 別の腕装備の能力をプラスすることができる なし 教会宝物庫 鍛冶合成済み 心結びの腕輪 装着者以外のパーティ誰かを選択してそのキャラのMPの値を戦闘中装備者のMPに加算する なし ティアマト 鍛冶合成済み 鉄血の篭手 特 自身の耐久1/2を力に加算 2個目のダンジョン 鍛冶合成済み 星降る円刃 得 速が2倍になる、一戦闘に一度、速を更に2倍にできる星降りの腕輪+神速の円刃=星降る円刃 鍛冶合成 鍛冶合成済み +鎧 鎧 名 前 力 魔 速 技 知 耐 特 殊 装備者 取得場所 備考 ターンAベリアルver MPの基礎値の半分を、戦闘開始時自身の好きなステータスに加えることができる聖なる邪炎:魔を力に変換することが出来る竜と神からの攻撃ダメージを1/2にするナイトブレイザー+ターンA魔導鎧ver=ターンAベリアルver レギス 鍛冶合成 ターンX 特 特 特 特 特 特 全能力+100%、いろいろ危険月光蝶:物質を分解、自身に無害または有益な物質に変換する(完全制御不可能) ユーリ ラハール宝物庫 スコープドック 100 100 1000以上のダメージを受けた時、ダメージを1000に軽減するこのスキルの発動後、爆発し消滅する なし ラハール撃破 非固定ユニットP・L改 150 150 行動回数+1、召喚行動を好きな順に行える攻撃時、速の分だけダメージを加算するメイド服立体戦闘仕様+閃光の妖精服+ペルゼイン・リヒカイト=非固定ユニットP・L改 ルリ 鍛冶合成 IS白桜∞ 100 100 150 100 100 100 ダメージ累積古鉄と同じ戦場にいるとき、古鉄の装備者と白桜の装備者の速は戦闘時1.5倍になるパーティ全体が追撃を攻撃前に行えるようになる成長戦略:倒した敵の累計LVによって、徐々に強化されていく(1000ヴァイス+ソウルゲイン+ダイゼンガー+アインストコア+ISコア ジーク 束作成 ミスリルガード 20 10 なし 引き出物 鬼神装甲古鉄アインスト 145 85 丁半博打1/2でHP1で踏みとどまるリボルビングバンカー:4回まで、力、速を2倍に出来る一回に付き100反動を受ける成長戦略:倒した敵の累計LVによって、徐々に強化されていく(3137アヴァランチクレイモア:攻撃後武器の攻撃力値で追撃を行う切り札:やる夫の全能力値の合計*2のダメージを与える、一戦闘に付き一回このスキルの発動ターン、クレイモアは使えない 任意のタイミングで使用できる大善我:攻撃をする事に20%の最終ダメージアップを行う敵を倒したとき、その相手の耐久分力が上昇するダイゼンガー+アインストコア=アインストゼンガー(少佐)強化外骨格古鉄アインスト+アインストゼンガー(少佐)=鬼神装甲古鉄アインスト やる夫 鍛冶合成 割烹着 30 命中+20 ホライゾン専用 なし 六つ目のダンジョン 法王の忌服 100 100 敵の魔導反射100%魔導を反射したとき自身の魔導で攻撃できる歩く教会+光のローブ ホラ子 鍛冶合成 ラウズカード 40 獣からの状態異常を無効可する なし 新世界 魔戒騎士の鎧 120 非常に頑丈な鎧 なし 新世界 信玄メイル 特 指揮LV*2の防御力になる 冒険者団体撃破 鍛冶合成済み 皮の鎧(ボロ) 1 低級武器庫 消失? 皮の鎧(完全) 2 魔王軍武器庫 交換済み 攻撃誘導アーマー 20 一ターンに一度攻撃を装備者に誘導出来る 5個目のダンジョン 鍛冶合成済み バーサーカーソール 50特 特 20 ハッピー:通常攻撃しかできなくなる代わり力、速、1.5倍 2個目のダンジョン(2) 鍛冶合成済み 強化外骨格零 20 50 装備時最大HP100減少 五つ目のダンジョン 鍛冶合成済み 強化外骨格古鉄 70 30 攻撃時100の反動ダメージスキルリボルビングステーク:4回まで、力、速を1.5倍に出来る一回に付き50反動を受ける強化外骨格零[ベース]+リボルバーシールド 鍛冶強化 鍛冶合成済み 強化外骨格古鉄 70 30 丁半博打1/2でHP1で踏みとどまるリボルビングステーク追加強化外骨格 古鉄[ベース]+ミラクルチェンジャー 鍛冶合成 鍛冶合成済み 強化外骨格古鉄(巨人) 90 30 丁半博打1/2でHP1で踏みとどまるリボルビングバンカー追加強化外骨格 古鉄[ベース]+リボルビングバンカー 鍛冶合成 鍛冶合成済み 強化外骨格古鉄アインスト 50 20 丁半博打1/3でHP1で踏みとどまるリボルビングバンカー追加成長戦略:倒した敵の累計LVによって、徐々に強化されていく、@100強化外骨格 古鉄(巨人)[ベース]+心のオーブ 鍛冶合成 鍛冶合成済み 強化外骨格古鉄アインスト 80 30 丁半博打1/3でHP1で踏みとどまるリボルビングバンカー追加成長戦略:倒した敵の累計LVによって、徐々に強化されていく(700強化外骨格 古鉄アインスト+マジカルクレイモア なし 鍛冶合成 鍛冶合成済み ヴァイスリッター 特 速*1.5倍古鉄と同じパーティで運用することで効果を発揮する なし ティアマト IS作成 ターンA魔導鎧ver 特 特 特 特 特 特 装備者のHPかMPの低い方/10だけ全能力が上昇する月光蝶:HPが50%を切った時点で性能が50%アップする ロラン撃破 鍛冶合成済み ペルゼインリヒカイト 200 200 攻撃回数+1ソウルゲインと同じパーティで運用することで効果を発揮する ティアマト 鍛冶合成済み ソウルゲイン 100 100 100 100 100 100 5つの属性で強化できる なし ティアマト IS作成 武神装甲ダイゼンガー 120 70 結界突破、ダメージ累積ダメージ累積:攻撃をする事に20%の最終ダメージアップを行う ティアマト 鍛冶合成済み 武神装甲ダイゼンガー(2) 120 70 結界突破、ダメージ累積ダメージ累積:攻撃をする事に20%の最終ダメージアップを行う ジーク ラハール宝物庫 IS作成 まどかタイタス 120 攻撃時、魔導と物理を入れ替えることができる攻撃時力と魔を入れ替えて攻撃することができる フリット撃破 ナイトブレイザー 50 特 耐1.5倍 7個目のダンジョン 鍛冶合成済み ナイトブレイザー 50 特 耐1.5倍竜種の攻撃1/2ナイトブレイザー[ベース]+ゲオルギウスの聖骸布 7個目のダンジョン ナイトブレイザー 50特 特 耐1.5倍聖なる邪炎:魔を力に変換することが出来るニャル子からベリアルを入れられて誕生 ニャル子アホ毛 鍛冶合成済み ミラクルチェンジャー 一戦闘一度だけHPが0にならない 三国合同殲滅戦 鍛冶合成済み 絹の法衣 3 魔王軍武器庫 交換済み 司祭の服 光の攻撃に耐性を得る、ダメージ-10 寒村 交換済み メイド服 30 回避+20%ホライゾンに使うと・・・ 5個目のダンジョン 鍛冶合成済み 立体起動装置 30 巨人系に特攻(1.5倍)、装備者ターンの順番を一つ繰り上げることができる 9個目のダンジョン 鍛冶合成済み メイド服立体戦闘仕様 40 回避+40%召喚者の行動を一度だけ好きなときに行えるメイド服[ベース]+立体機動装置 鍛冶合成 鍛冶合成済み 閃光の妖精服 70 70 攻撃時、速分威力を上昇する ティアマト 鍛冶合成済み 光のドレス 80 魔導を1/2の確率で反射する ティアマト 鍛冶合成済み 歩く教会 50 100 敵の攻撃時魔導により敵の攻撃を迎撃できる 教会宝物庫 鍛冶合成済み |マッチョスーツ|特|||||特|マッチョになる! 力*2、耐*2合成できない!||ラハール宝物庫|商店で交換 +頭 頭 名 前 力 魔 速 技 知 耐 特 殊 装備者 取得場所 備考 魔導王の秘愛(1) 80得 知/2で魔を強化行動時魔導を一ターンに一度だけ追加で発動できる50%の確率で前記の魔導は2回行われる魔導王の冠+姫竜の涙=魔導王の秘愛 ルリ 鍛冶合成 魔導王の秘愛(2) 80得 知/2で魔を強化行動時魔導を一ターンに一度だけ追加で発動できる50%の確率で前記の魔導は2回行われる魔導王の秘愛+賢者の石 ジーク 分裂 ブリッツサークレット 20 10 これを破壊することでその瞬間に動くことができる(二回行動可) レギス 束のプレゼント 親王の御面 戦闘中のダメージを一戦闘に一度だけ、力又は魔の基礎値に追加して攻撃できる基礎値+20オーディンの眼+鬼神の兜=親王の御面 やる夫 鍛冶合成 銅の額あて 1 低級武器庫 消失 鉢金 3 魔王軍武器庫 交換済み 魔玉の兜 戦闘中一度だけ、魔弾を好きなタイミングで放てる 4個目のダンジョン 鍛冶合成済み 月桂冠 一番高い能力の基礎値を+20する 7個目のダンジョン 鍛冶合成済み スカウター 相手のステータスの内2つをランダムに開放する 8個目のダンジョン 鍛冶合成済み オーディンの眼 敵のステあるいはスキルをランダムに開示する 基礎能力+20月桂冠+スカウター 鍛冶合成 鍛冶合成済み 鬼神の兜 戦闘中HPの減少量の分を一度だけ力に加算して攻撃できる 商店で交換 鍛冶合成済み 名将の冠 特 知恵/10で魔力を強化 鍛冶 鍛冶合成済み 姫竜の涙 40 魔導攻撃時50%の確率で同じ行動を繰り返す 魔王からの報酬 鍛冶合成済み 茨の冠 30特 知恵/3で魔力を強化名将の冠[ベース]+ヤドリギの杖=茨の冠 鍛冶合成 鍛冶合成済み 魔導王の冠 60特 知/3で魔を強化、戦闘開始時魔弾を放つ行動時魔導を一ターンに一度だけ追加で発動できる茨の冠[ベース]+魔玉の兜+黒杖地獄 鍛冶合成 鍛冶合成済み ローラの簪 ローラが身に付けていたという簪、つまり中古魔物からの攻撃を50%減衰させる神器 教会国家所持 +足 足 名 前 力 魔 速 技 知 耐 特 殊 装備者 取得場所 備考 絆の具足+ 10 10 装備者が居る分だけ累計される敵の攻撃を一ターンに一度だけ自分に移すことが出来る絆の靴(やる夫)[ベース]+攻撃誘導アーマー やる夫 鍛冶合成 足絆の具足源氏 20 10 装備者が居る分だけ累計される*3、スキル八艘飛びを得る八艘飛び:力で8度攻撃出来る絆の靴(ジーク)[ベース]+薄緑 ジーク 鍛冶合成 ハダシックス 特 累計LV分の速が上昇する、(升装備) レギス 三国合同殲滅戦 絆の具足EX 特 LV分だけ速が上昇する、また絆の具足の数だけ、速を20上昇する絆の具足+ハダシックス=絆の具足EX ルリ 鍛冶合成 ヘルメスの靴 戦闘時風属性魔導が使用された際、そのターン中速を50%が上昇する なし 新世界 皮の具足 1 低級武器庫 消滅? 皮の具足(完全) 2 魔王軍武器庫 交換済み ゲイルスパイク 2 魔王軍武器庫 交換済み 絆の具足 10 装備者が居る分だけ累計される 三国合同殲滅戦 鍛冶合成済み ハダシックス(2) 特 累計LV分の速が上昇する ラハール装備 鍛冶合成済み +馬 馬 名 前 力 魔 速 技 知 耐 特 殊 装備者 取得場所 備考 黒い神風 特 全員の速+80味方又は召喚物の行動時、300のダメージを与える召喚物と本人に対する攻撃を一度ずつ無効にできる、ただし一戦闘に一度のみ黒い疾風+ゴウラム=黒い神風 やる夫 鍛冶合成 回来戦車 どんな暴れ馬も御せるこれといって意味はない 1個目のダンジョン(2) 鍛冶合成済み 疾走の馬具 5 馬持ちのキャラのみ装備可能 冒険者団体撃破 交換済み 太陽の二輪馬車(レプリカ) 15 先制攻撃をしてくる相手に、200ダメージ回来戦車(ベース)+バーサーカーソール+ミサイルランチャー 鍛冶強化 鍛冶合成済み ゴルディアスホイール 特 パーティ全体に速+20を与える 7個目のダンジョン 鍛冶合成済み ホイールオブフォーチュン 特 全体に速+30、味方行動時に敵に100ダメージゴルディアスホイール[ベース]+太陽の二輪馬車 鍛冶合成 鍛冶合成済み アウセンザイター 馬具、全員の速+60味方の連続攻撃時最終ダメージ1.2倍(二回目以降の攻撃) ラハール宝物庫 鍛冶合成済み 黒い疾風 特 全員の速+80味方又は召喚物の行動時、150のダメージを与えるトロンベ:味方の連続攻撃時最終ダメージ1.2倍(二回目以降の攻撃)アウセンザイター+ホイールオブフォーチュ=黒い疾風 鍛冶合成 鍛冶合成済み ゴウラム 80 馬具、主人への攻撃を一度無効にする ティアマト 鍛冶合成済み +装飾品 装飾品 名 前 力 魔 速 技 知 耐 特 殊 装備者 取得場所 備考 ストレングスフォース レベルアップ時力が上昇する確率を+30% なし 束のプレゼント ガーディアンフォース レベルアップ時耐久が上昇する確率を+30% レギス 束のプレゼント 神州思金譚 武蔵専用、敵一人のステータスを開示するダンジョン攻略時、アイテム発見をひとつ増やす情報端末3式+神州根付=神州思金譚 武蔵 鍛冶合成 螺旋の神宝 MPを1500上昇させ、毎ターンはじめ、3000のMPを回復する森羅万象オーブ+S2機関 ルリ 鍛冶合成 MFO レベルアップ時力が上昇する確率を+50%+ダメージ1.5倍 やる夫 好感度200 SFO レベルアップ時魔力が上昇する確率を+50%+MP50%増加、ジーク専用 ジーク 好感度200 キャスタークラスカード MPを500上昇させ、召喚系攻撃時先制を得る ジーク ラハール撃破 天の鎖 装備時神と対峙することで特殊な効果を発揮する リイン 教会宝物庫 魔王ゾークの眼 装備中即死攻撃を無効にできる なし 教会異端集積場 無敗のリー棒 50 装備時敵に与えた分HP、もしくはMPを回復する なし 咲装備 エル・アゾゥル 70 70 70 70 70 70 装飾品扱いにできるかつてある世界では量産され、一般兵が使用していたらしい なし ラハール撃破 超時空エンジンβ -100 200 行動順の敵からの干渉を受けなくなる 島風 王家の谷 冥王の首輪 万能攻撃1・5倍、MPが減少している時、MPの減少分、ダメージが増加する ゼオ 王家の谷 星屑のオーブ 50 MPを1.5倍 なし ティアマト セイクリッドハート ターン開始時カイゼルファルべかモードバリスタを選択出来るカイゼルファルベ:聖王に対するダメージを1/2に減少させる、それが2000以下の場合無効となるモードバリスタ:コジマキャノンを1/4の火力で5回撃てるようにするまた、このときの減少率は累積するものとする(次ターンは含まない)セイクリッドハート+イチイバル ヴィヴィオ ティアマト 戦女神の神宝 MPを2倍にする、装備中敵の属性攻撃を無効にするブリージンガメン+螺旋の神宝 ルリ 鍛冶合成 ホワイトグリント=メタトロン 特 速2倍 任意の能力2つの最終補正2倍GNフィールドⅢ:使用者のHPの6倍までの攻撃を軽減QB:使用時任意の状況で速を2倍にできる戦闘中二回まで(重ねがけ可能)精神感応Ⅱ:パーティ全体が精神構造の異なる相手との意思疎通が可能になる、精神崩壊無効⑨:通常攻撃が4回攻撃になるホワイトグリント=セラフィム+ビット兵器(攻撃タイプ)+Oライザー やる夫 束改造 エイジャの赤石 吸血鬼を強化する秘石、また、太陽の力も強化することが出来る? なし 新世界 奇運アレキサンドライト 時々クリティカルの確率が命中率と同じになる なし 新世界 黄昏の腕輪 装備時倒した相手のスキルを道具化して入手することが出来る なし 新世界 マサカドゥス 将門公の力を秘めた秘宝、全ての外的要因をシャットアウト出来る なし 新世界 フラスコの中の小人 装備時敵の即死効果を無効にする なし 新世界 永劫機関 装備することで最初から化身状態になることができる なし 新世界 七色ピアス 理性のない魔物がよって来にくくなる、ダンジョン探索の踏破率+1 寒村 鍛冶合成済み 神州根付 敵のステータスの内一つを垣間見る任意発動 教会地方都市 鍛冶合成済み 忍者マスターのピアス 2 街道 鍛冶合成済み 反骨の証 -5 命中率+10% 商店で交換 交換済み 神州根付 敵のステータスの内一つを垣間見る任意発動探索安価ミス一回無効神州根付[ベース]+七色ピアス 鍛冶合成 鍛冶合成済み 情報端末3式 武蔵専用、敵一人のステータスを開示する 商店で交換 鍛冶合成済み 超時空エンジン 装備してれば、全滅してもペナルティが50%で発生しない装備中に全滅すると消滅する 魔界戦記クレイジー 改造済み レイブ 装備も出来る、ある方法で最大の力を発揮出来る ティアマト 鍛冶合成済み 神域の残滓 150 攻撃時6d1でダメージを増加する 咲装備 時魔法使用済み 森羅万象オーブ MPを2倍にする ラハール宝物庫 鍛冶合成済み S2機関 MP最大値の半分を毎ターン初めに回復する ラハール宝物庫 鍛冶合成済み 螺旋の神宝 MPを1500上昇させ、毎ターンはじめ、3000のMPを回復する森羅万象オーブ+S2機関 鍛冶合成 鍛冶合成済み セイクリッドハート 聖王が装備時カイゼルファルベを展開できるようになるカイゼルファルベ:聖王に対するダメージを1/2に減少させる、それが2000以下の場合無効となる ティアマト 聖王の揺り籠 神の心臓の効果を上昇させる被ダメージを1/2にする物理攻撃のダメージを倍加するHP5万の召喚者の身代わりとなる(ただし、破壊されたときは(壊)になり修理が必要になる ラハール撃破 鍛冶合成済み ソルディオス・オービット コジマキャノンを撃ちまくる自動制御で撃ちまくるコジマ粒子:その場の全員のHPの最大値を1%減少させる(永続)コジマ粒子がばらまかれるコジマキャノン:敵のHP最大値を30%減少させる ラハール撃破 鍛冶合成済み 妖怪ウォッチ 装備中、魔導(妖)を使うことができる 魔導書扱い ティアマト 束合成済み ブリージンガメン 敵はこの首飾りをつけた相手を優先して狙うようになるこの装備の装備中、炎属性攻撃を吸収する 王家の谷 鍛冶合成済み MFO レベルアップ時魔力が上昇する確率を+30%+魔力消費20軽減 やる夫 鍛冶 SFO レベルアップ時力が上昇する確率を+30%+ダメージ1.1倍 ジーク 鍛冶 ホワイト・グリントGN 特 特 特 特 特 特 全能力1.5倍三ターンで行動不能になるGNフィールド:装備者のHP分のダメージまでを無効化するQB:攻撃を受ける際、速を二倍にして命中判定を行う 改造見積もり 改造見積もり ホワイト・グリント 特 特 特 特 特 特 速2倍、その他1.5倍スキル:PA:装備者のHPの5倍までのダメージを軽減するコジマ粒子:その場の全員のHPの最大値を1%減少させる(永続)QB:攻撃を受ける際、速を二倍にして命中判定を行う ラハール撃破 ホワイトグリントTGN 特 速1.5倍 任意の能力1つの最終補正1.5倍GNフィールドⅡ:使用者のHPの4倍までの攻撃を軽減QB:使用時任意の状況で速を1.5倍にできる戦闘中二回まで(重ねがけ可能)精神感応:精神構造の異なる相手との意思疎通が可能になるホワイト・グリント+GNドライブ*2 束改造 ナインボール=セラフ 特 特 特 特 特 特 全能力1.5倍スキル:PA:装備者のHPの5倍までのダメージを軽減するコジマ粒子:その場の全員のHPの最大値を1%減少させる(永続)QB:攻撃を受ける際、速を二倍にして命中判定を行う⑨:通常攻撃が三回攻撃に変化する ティアマト ホワイトグリント=セラフィム 特 速2倍 任意の能力2つの最終補正2倍GNフィールドⅡ:使用者のHPの4倍までの攻撃を軽減QB:使用時任意の状況で速を1.5倍にできる戦闘中二回まで(重ねがけ可能)精神感応:精神構造の異なる相手との意思疎通が可能になる⑨:通常攻撃が三回攻撃になるホワイトグリントTGN+ナインボール=セラフ 束改造 ヒュギエイアの杯 回復能力を倍加する、スキル、アイテムによるものや、MP回復まで対象パーティの誰か一人が身につけることで全体に影響する リイン 教会宝物庫 鍛冶合成済み +本 本 名 前 説明 取得場所 備考 負け戦のやり方 上手な負け方が書いてある、実践的 著シンジョウ 街道 ジ・ル ウス異本 可能性の果てを垣間見ることができる魔道書 転移と相性いい 寒村 二刀流指南書 特訓にて二刀流を開眼できる 商店で交換 や・レ 強襲とは!? 強襲について書いてあるよ 著ルーデル 3個目のダンジョン や・ジ・ル これさえできれば君も騎兵! 著フビライ:戦術も載ってるらしい 5個目のダンジョン や 技能書:八門禁鎖 ソージンが使ったらしい 商店で交換 ル 上泉新陰流の技能書 7個目のダンジョン や・ジ・ル 柳生新陰流の技能書 7個目のダンジョン や・ジ・レ 従者の心得 できるようになれば王宮でも通用する 著セバスチャン 8個目のダンジョン ル・レ 宇宙CQCの指南書 宇宙CQCなるものについて書かれている常人では読むだけで廃人になる… かもしれない ティアマト ジ・ブ クラリック式ガン=カタ技能書 二丁拳銃による、至近距離での格闘技術書 10個目のダンジョン レ・ブ NINJAの技能書 魔王からの報酬 や・ル ナコト写本 エセルトレーダが誕生 やる夫が契約 断片修復 や ネクロノミコン アル・アジフが誕生 ジークが契約 断片修復 ジ R lyeh Text いあいあ 精神攻撃無効がないと読めない 水の力を宿す 11個目のダンジョン ジ 黒の聖書 祝福ではなく、呪いについて記されている、洗脳のBSを中心に習得 ティアマト ジ 初代火影忍術録 植物(や地面)を操る忍術が載っている残念ながら卑劣な技は載っていない ラハール宝物庫 ジ 八神流古武術の指南書 オロチを倒したと言われる拳術の派生系 ラハール宝物庫 ジ 無明神風流指南書 無明神風流の奥義までが一冊に、頑張って強くなりましょう ラハール撃破 や 黒神の心得 5000年物の学術の集大成、調べ物からスキル習得まで用途は様々 法王戦利品 や・ジ・ル アーヴィング流二刀剣術 魔人剣などが覚えられる、アインハルトさんと仲良くなれるかもしれない 教会宝物庫 レ アインクラッド二刀流の書 アインクラッドの剣術を取得できる キリト戦利品 レ 黒い絵本 スキル書、読むことでスキルを取得できる ラハール撃破 ル 赤木しげる語録 スキル書 「熱い三流なら上等よ・・・!」著者:ヒロ アカギの墓 パンチの述書 ティアマト ジ 妖怪事典 妖怪に対する対処法の載る事典、『どこまでを妖怪と人は呼ぶのか・・・』 束合成 ジ 聖闘士その心 ティアマト や エメラルドタブレット 錬金術の奥義が記された石板の写本 王家の谷 ~人間賛歌は勇気の賛歌~神秘の呼吸法(スキル本) 仙道の初歩よう指南書 新世界 ~耀け肉体~ メンズビーム指南書 肉体美で相手を虜にする術が記されている 新世界 全知全能の書 代償と引き換えに願いを叶えてくれる 新世界 クロウカード 札の形式の特殊魔道書、あらゆる属性が少しずつ載っている、初歩と奥義の書 新世界 無の属性書 無属性魔導について書かれた魔道書 新世界 超・占呪略決 シャーマンの極意について書かれている、身につけた人間は強くてニューゲームが可能になる 新世界 ナコト写本(破損) 写本の断片を5つ集めると修復出来る 6個目のダンジョン 合成済み 魔道書の断片 蜘蛛について書かれた断片 7個目のダンジョン 合成済み 魔道書の断片 8個目のダンジョン 合成済み 魔道書の断片*3 Sランク報酬 合成済み アル・アジフ(破損) 修復には断片を3篇程必要 城郭都市 合成済み アル・アジフ断片 魔王からの報酬 合成済み アル・アジフ断片*2 ニャル子アホ毛 合成済み 悟りの書 賢者になれる(精神干渉を無効化できるようになる) 11個目のダンジョン ルリに使用 dies irae 旧世界の神々の戦いについて書かれている読むことで特定の神の能力がわかる 9個目のダンジョン(2) 夜天に合成 時魔法の魔道書 使うことで、指定した物を任意の時代の姿形に戻す事が出来る 非消耗品 10個目のダンジョン 夜天に合成 セラエノ断章 ハスターの力の片鱗を持っている ティアマト 夜天に合成 夜天の書(破損) 魔道書かそれに類するもの3冊用意することで修復できる修復に使ったものから覚える魔導が決まる予定 ティアマト 復活済み 始祖の祈祷書 某国国宝、指輪がないと読めない あらゆる粒子を操る魔道書ブリミルという人間が残したらしい魔道書女史の調べで4人の使い手がこの世に存在できることがわかった世界扉の継承が可能になった記録の習得が可能になった ティアマト 進化済み 始祖の祈祷書 世界移動、時間制御、形なき意思など、全てをあやつる術を描かれている書強力な爆発など児戯に過ぎない ティアマト 紫天に合成 レメゲトン 72の悪魔を使役する方法が載っている(何体か逃げ出している) 11個目のダンジョン 紫天に合成 悪魔全書 悪魔を対価と引き換えに召喚できる 艦隊模擬戦勝利 紫天に合成 紫天の書(破損) 魔道書かそれに類するもの3冊用意することで修復できる修復に使ったものから覚える魔導が決まる予定 ラハール宝物庫 復活済み 汎用魔ビリティ いくつかの魔ビリティが乗っている ラハール宝物庫 やる夫に使用 マックスウェルの魔道書 文字を媒介にした魔導を扱う補助魔道書使用して習得、装備で習得スキル強化 ティアマト ル +消耗品 消耗品 名 前 説明 取得場所 備考 回復薬 HP100回復 消耗品 街道 (ニャル子印の)冒涜的な手榴弾 魔法を1ターン中無効にする、雷神拳などの付与したものも、魔法扱いになるので注意 魔界戦記クレイジーダンジョン 対戦車地雷 先制してくる相手に500ダメージを与え、順番を最後にする 6個目のダンジョン スナップドラゴンの書 特定の魔法を覚えることができるスナップドラゴン:味方一人を武器に変える魔法、能力はステと、LVに依存する 八つ目のダンジョン 進化の秘法(2) 生物を進化させる 艦隊模擬戦勝利 過日の栄光 現在の種族スキルを、今までに習得したことのある種族スキルに入れ替える ティアマト 精力剤 使うとジークが・・・・ 魔王からの報酬 再構成薬 姿をそのままに種族だけ変更する(繁殖用) ティアマト ソーマ 味方全体のHP、MPを全回復する ラハール宝物庫 うはうはハンド徳用(20) 10回使える、レベル差によって倍率が変わる、敵の装備を盗むことができる魔王とかから盗んでもいつの間にか同じ装備をつけている、安心していただこう! ラハール宝物庫 俊敏の神水 使用した者の速を一分間のゾロ目達成分だけ上昇させるただしゾロが10以下ならば速が20減少する ラハール撃破 賢者の石(2) アイテムに使用しそれを複製できる、ただし意志あるアイテムは複製出来ない ラハール撃破 千年リング 魔王ゾークの魔法、スピリットバーン、ヴィジャ盤、サンダーフォースが使えるようになる 教会異端集積場 血に染まる点棒 消耗品 戦闘を1/2の勝率にして戦える ただし使えない相手もいる 咲戦利品 もう一つの太陽 使用することで30000ダメージを与えることができるその後最大HPの10%分のダメージを継続して与える ロラン戦利品 嘘付きの脚本 消耗品 大嘘憑きを一度だけ使用できる大嘘憑き:敵の行動、自身の死亡、スキルの発動を無かったことに出来る 球磨川戦利品 フラガラック(2) 相手の攻撃時にその攻撃を無効化しその攻撃の威力で反撃する使用後1/2の確率で戻って来るようになった ティアマト 世界樹の雫 使用することでパーティ全体を回復する、食いしばりなども回復する万能薬 新世界 世界樹の葉 死亡したものを復活されるただし、老衰は対象外 新世界 世界樹の実 美味しい 新世界 超神水 ゾロ連の分だけ任意の能力を上昇させるただし、10未満の場合その能力が20低下する 王家の谷 星降りのオーブ 使用した相手の好感度を20上昇させる精神耐性の無い敵に使用することで、仲間にすることが出来る 王家の谷 赤い糸 装備合成時、スキルや人格などを確実に引き継ぐように出来る ティアマト 壺中天 戦闘不能時一度だけ復活できる 新世界 白紙の巻物 使用することで、指定した魔導を一つ書き込める ティアマト 知性ブースター 知性+10 知性の欠片から調薬 2個目のダンジョン やる夫に使用 進化薬 飛べるようになる 引き出物 シャラツに使用 超進化薬 神代の薬 ニャル子祭景品 ゾットに変身 ニャル子印のドーピング剤(1) 使うと20だけステータスをいじれる 総合値は変わらない ニャル子祭景品 交換済み ニャル子印のドーピング剤(2) 使うと20だけステータスをいじれる 総合値は変わらない Sランク報酬 レギス使用 ニャル子印のドーピング剤(3) 使うと20だけステータスをいじれる 総合値は変わらない Sランク報酬 レギス使用 もっと熱くなれよ~薬 使ったら強制的に火属性になる 四つ目のダンジョン アニエス改造 Gストーン 勇気の証らしい この世界のものではなく、使用すると何かが起きる 五つ目のダンジョン アニエス改造 ミサイルランチャー 使い捨て、500の固定ダメージを相手に与える 一つ目のダンジョン 鍛冶合成済み ニャル子フィギュア マニアもいる、お願いすると聞いてくれるかも・・・ ニャル子祭景品 永劫破壊に使用 星屑の魔眼 自身に不利な効果をHPを400払って打ち消す 魔界戦記のクレイジーなダンジョン レギスに使用 昇華の神珠 道具の力を高める神珠、ただし、変異した道具にしか効果なし 九つ目のダンジョン リボルバーナックルに使用 昇華の神珠 道具の力を高める神珠、ただし、変異した道具にしか効果なし 九つ目のダンジョン(2) 不死殺しに使用 黒マテリア 使用するとメテオが使えるようになる 消耗品 十個目のダンジョン ジーク使用 力の王笏 使用すると、ハッキングマインドを習得できるハッキングマインド:敵一体の行動を防御に変えることができる、一戦闘に一度だけ 城郭都市 ルリ使用 不思議な木の実セット*6 使うといづれかのステータスが1~10上昇する 魔王からの報酬 やる夫使用 進化の秘法(1) 生物を進化させる 11個目のダンジョン シャラツに使用 進化の石 使ったものに進化を促す、強化される、(AA変化安価あり) 3個目のダンジョン アニエスに使用 賢者の石 好きなアイテムに変化させられる、(永劫破壊など意思を持つものは対象外) 城郭都市 魔道王分裂 固有時制御の巻物 使うと固有時制御を覚えられる固有時制御:HP、MPを最大値の半分にしてそのターンの速を三倍にする ティアマト リインに使用 メギドラオンの書 メギドラオンを覚えることができる ラハール宝物庫 レギスに使用 フラガラック 相手の攻撃時にその攻撃を無効化しその攻撃の威力で反撃する 9個目のダンジョン 法王戦で使用 フェニックステール 使うと一回だけリレイズがかかる消耗品 7個目のダンジョン 時魔法使用 反魔導コーティングスプレー 使った道具に魔導反射の能力を加える ラハール撃破 鍛冶合成済み 限界突破晶石 この石を武器で割る事で、その武器の能力を上昇させる ラハール撃破 鍛冶合成済み 金の卵(1) 使用者の全能力を1~10の間で引き上げる 時魔法 孵化済み 金の卵(2) 使用者の全能力を1~10の間で引き上げる 時魔法 孵化済み 至高の魔弾のデビルソース 至高の魔弾を習得できる ラハール撃破 レギスに使用 エレンの聖釘 使用によりスキル信仰の怪物を取得できる信仰の怪物:HPが0になったとき、好感度分の能力を追加して復活できる アンデルセン やる夫に使用 原点回帰、β版 使用したアイテムの機能を一部昔に戻すことができるアイテム束曰く「神のかけらって噂もあるアイテムだよ」 ティアマト 鍛冶合成済み 世界樹の枝 治癒能力を持つ杖として加工できる 新世界 鍛冶合成済み TASの心得 ティアマト 島風使用 黄金の蜂蜜酒 飲むことで予知夢を見れたり、知が上がったり、ビヤーキーを呼んだりできる ティアマト レギス使用 太極図 創造の段階を太極へと押し上げることができる他、装備に合成することで特殊な効果を生み出す ティアマト ジーク使用 世界樹茶 世界樹の新芽を煎じたお茶 Aランク以下には結構な劇薬 新世界 イベントのみ +その他アイテム その他アイテム 名 前 説明 取得場所 備考 塩 寒村 保存食 寒村 仏像の欠片 旧世界の神の一部 封神の棺桶と一緒に使うと… ニャル子祭景品 封神の棺桶 旧世界の神の遺体が入っている バーンが探している女神と縁のある、かつての英雄の残滓が封じられているらしい 4個目のダンジョン アヌビスの天秤 使うと相手と自分のHP比率を同じにする 6個目のダンジョン 魂の牢獄 偉大なる魂を永遠の責め苦で悪魔の其れへと変える代物強大な魂が入れられている、開封注意メルクリウスの友の欠片が封じられているらしい 8個目のダンジョン 心のオーブ(3) 精神の一部を入れられる 自分の専用の何かを作る時とかによくつかわれるね Sランク報酬 心のオーブ(4) 精神の一部を入れられる 自分の専用の何かを作る時とかによくつかわれるね Sランク報酬 教会領の地図 教会地方都市 天命の石版 神相手なら1ターン動きを止めるくらいは出来るかも ティアマト 黄金銃 1000の確定ダメージを与えることができる 10個目のダンジョン ラーの鏡 変化したものなどの元の姿を映し出すコレ、幻術じゃね?と思ったら使おう、月島さん殺し 魔王からの報酬 黄昏の簪 力の残滓が残る簪、重要品 城郭都市 魔教皇の肉片 とある悪魔の肉片 食べるとステータスアップ復活させるのは無理らしい 11個目のダンジョン 真竜石 秘められた龍の力を開放する ラハール宝物庫 ジーク所持 オルハリコンの塊 超高硬度鉱石、神の銅と言われる、鍛冶の素材となる合成時、武器性能の純粋強化 ラハール宝物庫 キングストーン 太陽の力を秘める石 ラハール宝物庫 キングストーン(月) 月のちからを込めた石(ある人達の出現率が2倍になった) ティアマト ゾークの遺体 魔王の装備の素材となる、魔王に捨てるところはない!合成時、即死効果追加or即死、一撃死耐性 教会異端集積場 ドリー・カドモン 魂を入れられる純粋な器、その後は魂に準じた姿になる 教会異端集積場 禁書目録 使用することで、魔術に対するいくつかの権能を取得できる魔導について知りたい時に使用してみよう 教会宝物庫 失望の間隙 装備の素材となる 攻撃時敵の能力を下げる、制限する効果 教会宝物庫 カブトゼクター 戦闘中に使用することでクロックアップと、キャストオフが使用可能になるクロックアップ:敵より速が低い場合、敵と同じ速になるキャストオフ:耐の値を魔か力か速に変換できる ティアマト 次元城 ダンジョン探索で中に入れるようになった、最深部目指して頑張ろう 教会宝物庫 宇宙の卵 そこにあるという可能性を凝縮、形にしたものそれ相応の力のあるものならば中に新しい世界を生み出すことができる 教会異端集積場 アスクレピオスの杖 使用することで蘇生を行えるまたこの杖を破壊することでパーティ全員を完全回復できる 教会宝物庫 死神の御供 輝かしい過去を封じ込めた結晶、その中身に触れることは許されない・・・メルクリウス曰く「神が神であるために捨てた神の一部」 教会宝物庫 正義の執行者 正義の柱のために誂えられた拘束具、ある神性以外を否定する ラハール撃破 神威収集機 神の力を留め、その力を開放できる 教会宝物庫 天照の欠片 トラペゾヘドロンの中に浮遊していた欠片かつて不条理に挑んだものの断片メルクリウス曰く「舞台役者が監督になろうとして失敗した、そんな間の抜けた遺産だよ」 キリト撃破 コジマジェネレーター(1) コジマ粒子を噴出させる 鍛冶合成 コジマジェネレーター(2) コジマ粒子を噴出させる 鍛冶合成 コジマジェネレーター(2) コジマ粒子を噴出させる ティアマト トロニウム 莫大なエネルギーの塊 こんなこともあろうかと束おねえちゃんは・・・ 新世界 魔銃クトゥグァ 封印されている、使うならば解除しなければならない 新世界 オルタリング 耐、速、力の値を200に固定する。なれることで、いくつかの応用が可能 新世界 サイフィス 風の力が形を成したもの、未だ純粋な力に過ぎない 新世界 ラムダドライバ 魔の値を耐か力の変換できるこのままでは使えない 新世界 サイコフレーム×2 知の値の1/3を魔に加算できる 新世界 ゼロシステム 知の値を参照して、全パラメーターに補正をかける、このままでは意味がない 新世界 スタンドの矢 対象に使うことで隠されたスキルを手に入れられる事がある、失敗すると死ぬ 新世界 聖4文字のかけら 水に入れるをそれが葡萄酒になる 新世界 スマホ ニカイアとかには入っていない、普通のスマホ 新世界 魔力推進装置 装備に合成すると魔力変換(速)を手に入れることができる 新世界 魔銃イタクァ 封印されている 新世界 仏舎利 神卸の材料になる 新世界 グランゾン 未だ完成に至っていない(エンジン、武装) 新世界 ガンダムユニコーン 破壊されているようだ(フルサイコフレーム) 新世界 オウカオー 沈黙している(オーラ力不足) 新世界 ナグルファル 死者の爪不足 新世界 エルトリウム 装甲を修復するもの 新世界 OW このままでは使えない 新世界 ガンバスター まだ完成していない 新世界 イル・ドークト 女神を模した何か 新世界 EXAMシステム 新世界 ゲッター炉心 エメラルドのような光を発している 新世界 ミラージュコロイドシステム 新世界 グラットンソード このままでは使えない 新世界 対消滅エンジン このままでは使用できない 新世界 時流エンジン このままでは使用できない 新世界 ドレス ジークが結婚式で使用した純白のドレス 二つ目のダンジョン 消滅? 花束 二つ目のダンジョン 消滅? 魔物の卵 一つ目のダンジョン リベルレギス誕生 ランタン魚の干物 いつでも光れる 希少品 寒村 交換済み 魔力の瞳 魔力と溜め込む宝石このままでは意味は無い 冒険者団体撃破 鍛冶合成済み 知性の欠片 このままでは意みがない 商店で交換 調薬済み 幸せの箱 開ければ幸せになれる 二つ目のダンジョン(2) 交換済み 卵 三つ目のダンジョン デモンベイン誕生 ホットストーン 世界一高いところで掲げよう英雄の魂が宿っている 武器の材料にも出来るかも!? 2個目のダンジョン(2) アニエス改造 心のオーブ(1) 精神の一部を入れられる 自分の専用の何かを作る時とかによくつかわれるね 7個目のダンジョン 古鉄に使用 心のオーブ(2) 精神の一部を入れられる 自分の専用の何かを作る時とかによくつかわれるね 8個目のダンジョン 巨竜殺しに使用 リボルビングバンカー ステークの強化装備 8個目のダンジョン 鍛冶合成済み アームターミナル 脆そうなのにかなりの耐久力 9個目のダンジョン(2) 武蔵誕生 ゲオルギウスの聖骸布 竜種の攻撃によるダメージ50%減少 教会地方都市 鍛冶合成済み ニャル子のアホ毛 気が向いたら返してあげよう 素材としては最高級品 10個目のダンジョン 返却済み 五連チェーンガン 鍛冶師に頼むと、古鉄の取り付けてもらえる 魔王からの報酬 鍛冶合成済み 風のルビー あくまでもルビー 艦隊模擬戦勝利 祈祷書に合成済み 水のルビー サファイアではないめだかと善吉の結婚祝いとして贈呈した 艦隊模擬戦勝利 祈祷書に合成済み 火のルビー ルビー、始祖の祈祷書の力を開放できる ティアマト 祈祷書に合成済み 土のルビー 茶色のルビー、始祖の祈祷書の力を開放できる ラハール宝物庫 祈祷書に合成済み アインストコア 装備に寄生させることで、ある程度の意思と再生能力を手に入れる 11個目のダンジョン 古鉄に合成 星降りの腕輪 今は機能は失われている 修復に隕石が必要 ティアマト 修復済み 凍てつく炎 炎の性質と氷の性質持つ鉱石 鍛冶素材としては最上級 11個目のダンジョン 鍛冶合成済み 真実の首輪 装着者は真実しかしゃべれなくなる 6個目のダンジョン 球磨川に使用 アインストコア 装備に寄生させることで、ある程度の意思と再生能力を手に入れる 教会異端集積場 IS作成 ISコア ISが作れる 教会異端集積場 IS作成 D・TENERITAS なにかの部品、テロスにも・・・ ラハール宝物庫 テロスに委託 エルデカイザー すーぱーろぼっと、使い方を学ぼう、話はそれからだ ラハール宝物庫 テロスに委託 GNドライブ(1) このままでは使えない、なにかの素材にしようバリアにも、動力にも、攻撃用のビームにもなる ティアマト 束合成済み GNドライブ(2) このままでは使えない、なにかの素材にしよう ティアマト 束合成済み 世界樹の種 魔導の素材にしてよし、植えてよし植えると雫、葉、枝が定期的に取れる素材にした場合は「世界樹の杖:魔+120、知+80、使用した者を蘇生させる」作成 11個目のダンジョン 卵世界に植林 神木の木人形 依代から呪いの媒体までなんでもこなせる ティアマト 束合成済み ビット兵器 改造して攻守を調整しよう ティアマト 合成済み Oライザー 索敵、フィールド強化などを併せ持つ高機能支援機 ティアマト 合成済み ソウルジェム 魂の封印された宝石 旧神が入っている 体を用意すれば復活するらしい「あとより出てて先を救うモノ」が封印されているらしい 魔王からの報酬 まどか復活 まどかゴーレム まどかタイタスの頭から作った神木の人形ほとんどの神性を十全にこの世に定着できる 束合成 まどか復活 ヒヒイロカネ 鍛冶素材 成長する物の悲哀 新世界 鍛冶合成済み |七色水晶|見るものにBADステータス混乱を与える水晶、好事家が取り寄せては変死している|新世界|イベントのみ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8308.html
前ページ次ページ確率世界のヴァリエール 「んでギーシュ、あんなこと言っちゃって とっておきの魔法でもあるの?」 「いやいや、僕の魔法はもう打ち止め」 攻撃の手を止め肩で息をするキュルケに向かい、ギーシュは 全ての花びらが散り落ちた杖をヒラヒラと振ってみせる。 「さあてそろそろ」 狂喜に歪んだフーケの声が響く。 甲高い金属音を立てて、二人の足元に最後のワルキューレが バラバラになって叩きつけられる。 「死んでもらっちゃおうかねえ!」 「んじゃどーすんの?」 キュルケが引きつり笑いでフーケのゴーレムを見上げる。 「なになに、仕込みは上々さ。 後はキュルケ、あのゴーレムの 足の一本でももいでくれる?」 「簡単に言ってくれちゃってまあ」 「出来ないの?」 「冗~談」 「なに話し込んでるんだよ二人とも! こっちもそろそろ打ち止めだ!」 「わ~かってるって!」 マリコルヌが目くらましのエア・ハンマーを打ち出すと同時に、 キュルケはモンモランシーと一緒に身を潜めていた 自身の使い魔フレイムの元に駆け寄る。 「フレイム。 アナタの「火」、ちょっと借りるわよ」 そう言いながらキュルケはフレイムの首を引き寄せる。 「使い魔の力を借りるってのはねぇ、 何もルイズの専売特許じゃあ無いのよ」 呪文を唱え掲げた杖の先に火を灯しつつ、自らの使い魔に口付ける。 そのとたん、杖を持ったキュルケの腕が燃え上がる。 その炎が束ねられ、杖先の火球が猛烈な勢いで膨れ上がっていく。 「一人一人では単なる火でも、 二人合わされば炎となるわ! 行くわよ、『フレイム』ボーールッ!!」 ゴゥンッッ!! 直径1メイルを超える大火球がゴーレムの足元で炸裂する。 「やったっ!」 爆音が静まり舞い上がった土煙が晴れていくと、 巨大なゴーレムは両膝から下を吹き飛ばされていた。 「喜んでいるところ悪いんだけどねえ」 ゴーレムの足が周りの土を吸い上げ見る間に再生されていく。 「この程度、どうって事ぁ無いんだよ!」 ゴーレムがゆっくりと立ち上がり、拳を振り上げる。 「さあ~、もう許さない! さあ~、誰も助からない! さあ~、さっさと死んじまえ!!」 「いや、お前の負けだ。 土くれのフーケ」 ゴーレムの前に立ちはだかったギーシュが高らかに宣言する。 「ハン! なに負け惜しみを、、、?!」 言いかけたその時、不意に足元のゴーレムががくがくと揺れ始める。 「成程たいした再生力だ、大飯喰らいの王様だ」 ゴーレムのあちこちがミミズ腫れの様にぼこぼこと盛り上がる。 「その彼の最大の武器が、彼の最大の弱点でもある。 古今暴君は己の傲岸さ故に毒酒をあおる」 「何をした?!」 「何もかも」 魔力を使い果たした杖をくるくると回し、 芝居がかった様子でギーシュが語る。 「港町ラ・ロシェール。 此処は良い所だねえ。 僕は来るのは初めてなのだけれど、一緒に訪れた親友の一人が 奇遇にもこの町の出身だったようでねえ。 昨日は存分に旧友と親交を暖めたようだよ」 フーケの足元がぼこりと盛り上がり、そこから何かが跳びかかる。 「紹介しよう、僕の親友にして僕の毒」 「っぎゃーーっ?!」 「ヴェルダンデとその仲間達だ」 制御を失い崩れ落ちた土くれの小山の上で、気絶したフーケの身に着けた 宝石にモグモグと何匹ものジャイアントモールがたかっている。 腕を火傷したキュルケを手当てするモンモランシーの横で ギーシュは空を仰ぎ見た。 (さあ、上手くやれよ、ルイズ) † アンリエッタの艦隊はラ・ロシェールへと押されつつあった。 ボーウッドの陽動作戦は功を奏し、アンリエッタは竜騎兵の大半を ラ・ロシェール防衛へ割り振らざるを得ず、防衛部隊が劣勢と なった時のために陣をラ・ロシェールに近い位置まで引いていた。 その後退に付け込まれ、大きく陣形を崩しつつある。 「ソレイユ撃沈! ソレイユ撃沈!!」 「くっ、乗員の退避を助けろ!」 「救助いそげ!」 「各艦被害状況を報告せよ!」 「三番艦、応答ありません!」 「連絡を取りに行け、フライででもだ!」 伝令達が慌しく走り回る戦艦メルカトール号の上で、 艦隊司令官のラ・ラメーがアンリエッタの元へ駆け寄る。 「殿下、これ以上引けば流れ弾がラ・ロシェールに届きかねません!」 「解っています。 ?! 提督!」 ごうっっ!! 後方から突然に炎のブレスを射掛けられる。 アンリエッタとラ・ラメーの周りに魔法障壁が張られるが、 風に流された炎を受けてメルカトール号のマストが燃え上がる。 「く、前方に気を取られすぎたか! 早くマストを消火しろ!」 メルカトール号の上空に、十騎ほどの竜騎兵が獲物を狙う様に弧を描く。 「敵竜騎兵、我が艦の上方! 再度来ます!」 「くそ、太陽に入られた!」 手をかざし敵を見上げる兵士達の目に、敵群に近づく新たな影が映る。 「何だあれは? 速過ぎる!」 「新手か!」 「いえ、あれは、、、」 ただ一人アンリエッタだけが、あり得ぬ速度で敵に近づく その影が何であるかを理解した。 「あれは、シルフィード!!」 シルフィードは竜騎兵達を牽制するように敵陣を真一文字に 突っ切ると、そのまま急上昇して彼らのさらに上につける。 「ここでいいわ、タバサ」 「がんばってくるのね、ルイズ!」 シルフィードがきゅいきゅいと頭を寄せる。 「ふふ、ありがと、シルフィ。 じゃあ、征って来る!」 ルイズはそのまま眼下の竜騎兵達に向かい逆しまに身を躍らせる。 大きく息を吸い込む。 脳裏に浮かぶのは、幼い頃に寝物語に聞かされた母の武勇伝。 ルイズは目を見開くと、杖を掲げて声を限りに名乗りを上げた。 「我が名は『虚無の魔女』!! 我はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!! 我が主の敵を打ち倒しに 参 る ! ! 」 「『虚無の魔女』、だと?!」 メルカトール号に再度攻撃を加えようとしていた竜騎兵達が 空からたった一人で降りてくる桃髪の少女を見上げる。 「あれが『魔女』か、『虚無の魔女』か!」 「仕留めろ!」 「討ち取れば恩賞は思いのままだ!」 急降下するルイズに竜騎兵達が追いすがり、一騎が炎を吐きかける。 「なっ?!」 しかしその炎はルイズの髪を焦がす事すらなく<空気の壁>に阻まれた。 (まだだ) 親指を立てるルイズに、上空のタバサがサムアップを返す。 (まだ) 小さく息を吐き、杖を構え呪文を唱える。 眼下にトリステインの戦艦が近づく。 (左手は添えるだけ。) タバサの言葉を思い出す。 「今!」 ルイズを追っていた竜騎兵達が見えない壁に叩きつけられたかの様に 急停止し、騎兵達は振り落とされ、あるいはそのまま宙吊りになる。 「あれは、レビテーション(浮遊)、いや、フライ(飛行)か? しかしあれだけの数を一度に浮かせるとはまた、なんという、、、」 メルカトール号の上で呆然と見上げるアニエスの横で、艦長が叫ぶ。 「撃て撃て、撃ちもらすな! いまの奴らはただの的だ! 撃ちまくって『虚無の魔女』どのをお守りしろ!」 空中に釘付けになった火竜達がメルカトール号からの銃撃や魔法で 次々と射抜かれ、難を逃れた者も巻き添えを恐れて遠くに下がっていく。 メルカトール号の甲板上に慣れぬ浮遊魔法でおっかなびっくりと 降り立ったルイズに、アンリエッタが駆け寄った。 「ルイズ! どうしてここに?」 尋ねるアンリエッタにルイズはきっぱりと告げた。 「姫殿下、ここに居るのは殿下のお友達のルイズでは御座いません。 殿下の僕(しもべ)たる『虚無の魔女』で御座います」 「でも、貴女までが戦場に来ずとも、、!」 「いえ」 ルイズは懐から『始祖の祈祷書』を取り出す。 「殿下より賜りましたこの『虚無』の力、お捧げ致しますのは 此処を置いてより他には御座いません」 「そう、、、そう、なのですね」 アンリエッタは少し悲しげに目を伏せた後、毅然と向き直った。 「ではミス・ヴァリエール。 『虚無』たる貴殿のお力、お借りします」 「はい、殿下」 「いや、お見事な手前でしたな。 しかし噂の『虚無の魔女』殿がこんなに可愛らしいお方だったとは」 メルカトールの艦長が蓄えた髭をなでつつルイズに敬礼する。 「先ほどは有難うございました。 お名前は? ミスタ」 「フェヴィスと申します。 以後お見知り置きを、『虚無の魔女』殿」 「殿下、好機です!」 前方を指差すラ・ラメーの視線をアンリエッタが追う。 「奴らめよほど指揮官に恵まれていないと見える」 「まだ望みはあるようですね、提督。 敵戦列が伸びています! 小回りの利く分こちらが有利! 単独先行している敵艦を挫くのです!」 「はっ!」 ラ・ラメーが頷き、号令をかける。 「後退はここまでだ、各艦回頭! 突出している敵艦に集中砲火をかける!」 † 「何をやっている、一気にラ・ロシェールまで押し込まぬか!」 レコン・キスタ艦隊の中央、戦艦レキシントン号の上で 突然の反撃にクロムウェルはいらいらとした声を上げる。 「艦列が伸びた所を狙われたようですな。 先行している艦を戻せ、戦列を整えろ!」 指示を出すレキシントン号艦長ボーウッドをクロムウェルが睨む。 「なに、なぜ戻す? 一気に突き崩せば良いではないか!」 「閣下、戦はここで終わりではありませぬ。 おそらくは既にトリスタニアから援軍が来ておりましょう。 トリスタニアへ攻め上るにはそれらとも戦わねばなりません。 無理に力押しをして無用の損耗を出すのは上策ではありませぬ。 このままじりじりと押し込めるが宜しいかと」 ばりばりとクロムウェルが歯噛みする。 「くっ、、、 そもそもこれしきの追撃戦で戦列を乱すとは、 前線の、ええい、何と言うのだあの艦は! 艦長を呼んで来い!」 「は、後で調べさせましょう。 ご安心を、閣下。 もはや戦況は決しております」 「む? そ、そうか」 ボーウッドの言葉に多少の平静を取り戻し、席へ座ろうとした クロムウェルの体を爆音と衝撃が揺さぶる。 「な、何だ? 何があった?」 慌てて後方を振り返ると、後衛の艦から火の手が上がっている。 「伏兵か?!」「いえ、それらしき影は何も!」 兵士達が騒然としている間にもじわじわと炎は艦を包み、二度三度と 爆発を繰り返してゆっくり高度を下げていく。 (まさか、まさかこれは) (いや、しかし、、、) ざわめく兵士達の間を縫い、伝令がクロムウェルに走り寄る。 「前線の竜騎兵より報告! 敵旗艦上に、、、『虚無の魔女』が、現れたそうです!」 伝令がその名を口にした刹那、墜落していく艦の巻き添えを恐れ 退避していた隣接艦も、轟音と共に爆炎に包まれる。 「なっ、、、だ、と?」 山腹に落ちていく二隻の艦を見つめ放心するクロムウェルをよそに、 甲板上の兵士たちの間に見る間に恐怖が伝染していく。 「まさか、「アレ」は人の乗る船は襲わないという話じゃ?!」 「馬鹿を言え、他に何がある!」 「し、しかし!」 「『魔女』だ!」 「『虚無の魔女』が出たぞ!!」 「くそう、敵艦上のは囮だ!」「ヤツをこの艦に入れるな!」 「入れるなだと?! 冗談じゃない、どうしろってんだ!!」 「静まれ! 静まらんか馬鹿者ども! 被害を報告! 伝令を出せ! 風石庫に兵を配置しろ!」 混乱する兵士達をいさめようとするボーウッドの後ろで クロムウェルが懐から銃を抜き出す。 ぱんっっ。 乾いた音が響き、ううろたえていた兵の一人が うめき声を上げ胸を押さえて倒れこむ。 「、、、ボーウッド、突撃だ」 クロムウェルが静かに告げる。 「なっ! いえしかし、閣下?!」 「これでも落ち着いて座っておれとぬかすか? 全艦突撃、突撃だ! 我等の敵を根絶やしにせよ! 何をしているボーウッド、 信仰心があるならさっさとやれ!!」 クロムウェルが怒鳴りながら拳をかざし、その指に嵌められた 『アンドバリの指輪』が紫の光を放つ。 ボーウッドの、居並ぶ兵士達の顔から表情が抜け落ちていく。 「見ておれ、『魔女』め、『魔女』め!!」 無言で自分へ敬礼する部下達を見もせず、クロムウェルは 狂気を孕んだ笑いを浮かべ、敵艦列を睨んだ。 † 「ぜ、全滅。 十二騎の竜騎兵が全滅? 三分もたたずにか。 め、眼鏡を掛けたたった一騎の美少女メイジに竜騎兵が十二騎も? ええい、連邦軍の美少女メイジは化け物か。」 「お姉さま、さっきからシルフィの上でうるさいのね!」 ルイズ達が戦うその上空、敵竜騎兵達の間を猛スピードですり抜けながら シルフィードがきゅいきゅいと迷惑げに頭の上を睨む。 「だいたい十二もやっつけてないのね。 シルフィたちまだ四っつしか落っことしてないのね!」 「四騎じゃない。」 タバサが前方の敵を杖で指し示す。 タバサが放ったアイス・ジャベリンを火竜のブレスが一息に溶かす。 すれ違いざまにタバサへとブレスを吹き掛けようと火竜が大きく 息を吸い込んだ、そのわずかな隙に。 シルフィードはあり得ぬ程の急加速で接敵し、180度ロールを行いつつ 敵の上方をすり抜ける。 天地逆の世界、触れ合わんばかりの距離で敵をかすめるその一瞬。 タバサは「眼下」の敵を「見上げ」ながら杖をかざし、ブレスでも防げぬ 回避も出来ぬゼロ距離から、敵兵にアイス・ジャベリンを叩き込む。 火竜から落ちていく騎兵を振り返りもせず、二人は空を翔けぬける。 「これで五騎。」 「なのねっ!!」 † 「くっ、いくらなんでも強引過ぎる!」 じりじりと一進一退を続けていた今までとうって変わり 被害を省みもせずに突進するレコン・キスタ艦隊の猛攻に フェヴィスが声を上げる。 メルカトール号の上からでも、敵陣後方の数艦が突然に 爆発し墜落していく様子は見て取れた。 ラ・ラメーがレコン・キスタ艦隊を睨む。 「奴らめ先ほどのアレからどうも様子がおかしい。 敵竜騎兵も統制を欠いて闇雲に飛び回っておるし 敵艦も砲を避けもせず突っ込んできよる。 しかし、それにしても度が過ぎるというものだ! 殿下、いくらなんでもこれは防ぎようがありませぬぞ!」 「ですが提督!」 アンリエッタが言いかけたその時、砲撃の着弾音と振動がその体を叩いた。 「殿下!!」 吹き飛ばされかけたアンリエッタの体をアニエスが掴んで抱き止める。 「大丈夫でございますか?!」 「お怪我は?!」 「けほっ、わ、私は平気です。 それより、、、」 「右舷外装中破!」 「風石庫被弾! 風石庫被弾!」 「マストに火が移ったぞ、水メイジ!」 「早く火を消せ! 火薬庫に近い!!」 「艦長、風石庫と後尾マストをやられました! まだ浮いては居られましょうが、このままでは追い付かれます!」 「そうか、、、」 報告を受けたフェヴィスがアンリエッタに向き直る。 「殿下、提督、お聞きの通りこの艦はもう持ちません。 退艦のご支度を!」 「そう、そうですか艦長、わかりました。 ルイズ、貴女も退艦の準備を」 「いえ」 「?! ルイズ?」 ルイズがアンリエッタの手を押し留め真っ直ぐに見つめる。 「私はこのフネを降ります。 しかし、姫殿下と一緒には参れません。 殿下、今こそ私の力を使う時なのです。 この『虚無』の力を」 「ルイズ!」 「私があの艦隊を引き止めます。 その為に此処へ来たのです」 「、、、できるの、ですか? そんな事が」 ルイズは『始祖の祈祷書』を腕に抱き、静かに頷く。 「ここではおそらく味方の艦を「巻き込んで」しまいます。 私が敵艦隊との間に入りますので、その間に 殿下は他の艦に移り、全速力で後ろに退いて下さい」 「そんな! 危険すぎます!」 アンリエッタが思わず叫ぶ。 「そういう事なら」 フェヴィスがルイズの横に進みでる。 「私もお供いたしましょう。 艦と命運を共にするのが艦長の務めなのでしょうが、 ここに居るよりは魔女殿と一緒のほうが少しはお役に 立てそうですんでな」 フェヴィスが髭を撫でつつルイズに微笑む。 「ズルいですなあ、艦長」 他の乗員達も杖を掲げルイズの前に進み出る。 「そんな格好の良い役回りを艦長だけに お譲りする訳には参りませんね」 「ふん、困った部下を持ったものだ。 上官を立てるということをまるで知らん」 「そりゃ、上官が上官ですしな!」 「違いない!」 フェヴィスが乗員達と笑いあう。 「という訳です、提督。 姫殿下をお願い致しますぞ」 「心得た、艦長。 魔女殿を頼む」 ラ・ラメーとフェヴィスが互いに敬礼を交わす。 「艦長、、皆さんも、、、」 ルイズは皆を見回した後、アンリエッタへ視線を向ける。 アンリエッタは伏せていた顔を上げた。 「わかりました、ルイズ」 静かに答え、ルイズを見つめ返す。 「命令です。 必ず生きて戻りなさい。 必ずです、ルイズ」 「はい。 仰せのままに、アンリエッタ様」 ルイズは一礼すると艦首へ走り、そのまま空へと身を投げた。 フライ(飛行)の魔法を唱えると、敵艦隊の進路上にある 小高い丘の上を目指す。 「艦長、『虚無』の魔法には長い詠唱が必要です。 それまでどうか時間を稼いでください」 フェヴィスが笑って頷く。 「心得た、ミス・ヴァリエール。 皆、『虚無の魔女』殿は我らが艦を守り戦ってくれた。 今度は我らが彼女を守る番だ。 死なせたとあっては貴族の名折れだ、地獄行きだぞ!」 響く鬨の声と掲げられた杖がそれに応えた。 † 靴の中に入った血ががっぽがっぽと音を立てる。 「あっれ~、ここって前も通ったっけ?」 廊下の先に転がる死体の山を見てシュレディンガーが小首をかしげる。 手にはMP40“シュマイザー”短機関銃を構え、腰にM24型柄付手榴弾を下げ、 背中にいくつもの武器を背負ってよたよたと歩く。 「このフネには前にも来たんだけどなあ、 どこだったっけ、フーセキ庫」 とすっ。 来た道を振り返ったシュレディンガーの胸を長剣が貫く。 「え?」 きょとんとした顔の乗ったその首を、もう一振りの剣がなぎ払う。 「やった、やった!」 「やっと仕留めたぞ!」 「くそう、死ね、死ね! 畜生め!!」 物陰に隠れていた兵士達が一斉に飛び出して、頭をはねられ倒れた シュレディンガーの体を何度も何度も刺突する。 「ひっどいなあー」 のんきな声に恐慌状態だった兵士達の動きが止まる。 そこにあったはずの死体が消え去り、剣が床に突き刺さる。 ゆっくりと声のほうへ目をやると、今まで自分達が殺していた筈の 猫耳の亜人が呆れ顔で立っていた。 「もう死んでるってのにさー」 「ひ、ひいっ?!」 シュレディンガーの手の中でシュマイザーが金切り声を上げ、 反動で照準も定まらないまま辺り一面に無差別な死を撒き散らす。 「ありゃ、弾切れ? んじゃ」 マガジンの空になった銃を投げ捨てると、背負っていた無反動砲を構え いかめしげに眉をきりりと引き上げた。 「パンツァーファウスト、パンツァーファウスト! ファイエルン!!」 降り注ぐ肉片と爆風の中、シュレディンガーが血溜まりから立ち上がる。 「ありゃ、最後の一個だっけ? まーいっか、コレもあるし」 そう言うとシュレディンガーは腰に下げた柄付手榴弾を確認し、 背中のハーネル突撃銃を構えた。 † クロムウェルは瓦礫の中で意識を取り戻した。 体中が軋み上がり、腹腔が焼けるように熱い。 腹から木材が顔を出し、左手はねじれ明後日を向いている。 額の血をぬぐい、ゆっくりと身を起こして辺りを見回す。 「だ、誰か居らぬか、、、」 周りに散らばった兵たちの死体がその声に応える事は無い。 かろうじてレキシントン号は浮かんでいるようだが そこらじゅうから黒煙が上がり、生きている者も見当たらない。 クロムウェルは何が起きたのかを思い出そうとするが 耳鳴りと頭痛がそれを遮る。 だが、何が起きたかは判り切っている。 後方の艦を爆発させ沈めて回っていたあの「アレ」が、 このフネにもやって来たのだ。 足元の船室から銃声と剣戟が響き、叫び声が上がる。 爆発が起こり、船が傾く。 クロムウェルはよたよたとよろけて壁に肩を付き、 そこにあった窓から船外の様子が目に入った。 自軍と敵艦隊とは今だ戦闘が続いているようだった。 その、両陣営の中央。 地上の小高い丘の上に。 「あれは、、あれは、何だ、、、」 黒い球体が、浮いている。 いや、球体なのか? 紫電をまといゆっくりと膨張していくそれは、 光すらも反射せず周囲の景色を飲み込んでいく。 そこを見た時にだけ盲いたかの様に感じる、暗く黒い円。 まるで、世界に空いた「穴」だ。 その「穴」に近づいた竜騎兵が一騎、吸い込まれ消える。 まるで初めから、『虚無』そのものででもあったかのように。 あり得ぬ光景の衝撃にクロムウェルの視線が彷徨い、 その先に少女の姿を見つける。 朦朧とする思考と視界、視認出来る筈もない遥か彼方の丘の上、 しかしクロムウェルはそれが彼女だと即座に認識した。 膨らみ続ける「穴」の下で、杖をかざすその姿を。 もはや全ては終わりだ。 「世界を救う」夢は潰えた。 この命ももう長くは持つまい。 だが。 だが、お前だけは許せるものか。 お前だけは、生かしておけるものか。 お前が「世界」を狂わせた。 クロムウェルの指に嵌められた『アンドバリの指輪』が 静かに輝き、辺りを照らす。 その輝きに応えるように、物言わず転がっていた兵達が 操り人形のようにのろのろと立ち上がる。 クロムウェルは死者の如くに足を引きずりゆっくりと、 死者の群れを引き連れて廃墟と化した艦の中を進んでいく。 大砲の並ぶ砲甲板へと向かって。 † 「性懲りも無くまた来たか、 うっとおしい火(か)トンボどもめ!」 「守れ、魔女殿を守れ!」 「弾幕を張れ、近づけるな!」 「トーチカが崩れそうだ! 錬金と固定化をかけ直せ!!」 「砲撃、六時から来るぞ! 風だ、風で逸らせ!!」 竜騎兵が頭上をかすめ、砲の着弾で土柱が上がる。 自分を守り戦うフェヴィス達の声が遠く聞こえる。 初めて虚無の魔法を使った、あの時の様な絶望への陶酔はなく。 ルイズの心は驚くほどに澄み切っていた。 『始祖の祈祷書』はあるが、心を繋げる為の『水のルビー』は無い。 それでもあの時のたった一度きりの詠唱で、そのスペルは ルイズの頭の中に刻み込まれていた。 虚無の呪文の初歩の初歩の初歩。 『バニッシュメント(追放)』 『虚無の地平』への門が、ルイズの頭上で静かに開いていく。 ―――エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ――― 世界が、たった一人の少女に怯えている。 黄金律が、悲鳴を上げて捻じ曲がる。 ルイズの体があの時のように透き通っていく。 違う世界の自分に出会った、あの時のように。 世界が、あまりに膨大な虚無の力を拒んでいる。 世界に拒まれ、運命に追い立てられたものが 世界を否定し、運命を踏破するための、力。 (姫さま、最後の最後にウソを吐いて御免なさい。 でも、わかってくれるよね。 さよなら、アンリエッタ) これこそが、『虚無』の力。 ―――オス・スーヌウリュ・ル・ラド――― ルイズの命が、細く細くほどけてゆく。 ルイズの存在が、細く細くほどけてゆく。 ギーシュに語った虚無の力の根源。 通常の魔法とは異なる力を根源とする 虚無の魔法の禁忌たる由縁。 単純な事だ。 火の系統のメイジは火の力を操る。 水の系統のメイジは水の力を操る。 風は風を。 土は土を。 ならば。 虚無のメイジは虚無を操る。 虚無とはこの世に在らぬ事。 虚無とは存在しえぬ事。 虚無の力の根源は、術者が「存在する事」そのものなのだ。 己が「ここ」に存在する事実それ自体をすり減らし、 削り取り、そして力へと変換する。 魔術の理法を外れた外道の法理。 (ワルド、あなたは今天国に居るの? それとも地獄? もう一度会って文句の一つも言いたかったけれど、 私はどっちにも行けそうに無いや) これこそが、『虚無』の理(ことわり)。 ―――ベオーズス・ユル・スヴュエル・カノ・オシュラ――― 今ならワルドの気持ちがわかる。 彼は「世界」を掴むため、力を欲したのだ。 ありのままの自分が居ても良い世界。 自分が存在する事を許される世界。 かつてルイズも力を欲した。 それは切望であり、熱望であり、渇望だった。 だがその力を手にした今、理解する。 私が本当に欲しかったのは力そのものではなく、 自分がここにいても良い理由、いても良い世界だったのだと。 その為に、自分がこの世界に在る為に力が必要だったのだ。 そして、今の自分にはそれがある。 皆の笑顔を思い返す。 自分を受け入れてくれる、小さな、けれど暖かな「世界」。 運命を変えられるなんて思わない。 世界を救えるなんて思わない。 でも。 私のこの小さな「世界」だけは。 この「世界」だけは! 髪の毛も 指も 思い出も 骨も。 私の全てをくれてやる そのかわり。 私の大切なものを これ以上何一つだってやるもんか。 運命(あんた)なんかに もう一かけらだってやるもんか!! ルイズの体が虚無と解け合う。 ルイズの存在そのものが、虚無となっていく。 (シュレディンガー、どこかで見てる? バカなご主人様で御免ね) そしてこれこそが、『虚無』の担い手。 ―――ジェラ・イサ・ウンジュー・ハガル・ベオークン・イル ――― ルイズの頭上に空いた穴は既に100メイルを優に超え、 有象無象の区別無く、全てを飲み込み始めていた。 天頂に輝く太陽を二つの月がゆっくりと覆い隠す。 「食」が、始まろうとしていた。 世界は光を失ってゆき、虚無へと通じるその穴の輪郭が 徐々に滲み、ゆがみ、ぼやけて爆発的に膨れ上がっていく。 円の淵からあふれ出した虚無が、狂ったように空を覆っていく。 『虚無』が、運命を、世界を、侵食し始めた。 。。 ゚○゚ 「やったね、ルイズ」 幾筋もの黒煙を立ち上らせるレキシントン号のマストの上。 シュレディンガーは迫り来る虚無への穴を満足げに見つめ、 優しく微笑みつぶやいた。 (おめでとう、ボクのご主人様) † 「あれが、『虚無』の力、、、」 ラ・ロシェール駐留艦隊の中央、戦艦イーグル号の上。 アンリエッタは敵艦隊を飲み込んでいくその異形の力を 固唾を呑んで見守り、ただ祈った。 (さっきの声は、まさか、、、? ルイズ、ルイズ、無事でいて! 始祖ブリミルよ、その末裔に何とぞご加護を、、、) † 「、、、冗談でしょ」 ラ・ロシェール領主邸の庭先。 敵も味方ももはや戦っているものなど無く、遠くに見える その信じがたい光景にただ目を奪われている。 世界の終わりのようなその光景に身を震わせるシエスタを キュルケは優しく抱き寄せる。 (ふふ、なんて馬鹿馬鹿しい力なんだこと。 いいぞ、やっちゃえ、泣き虫ルイズ) † 「制御不能! 制御不能!!」 レコン・キスタの戦艦同士が空中で衝突し、しかし 墜落する事も許されぬまま穴の中へと飲み込まれていく。 魔法も使えぬ一般兵が叫び声を上げ船から身を投げ出すが、 その体は宙に浮き、ゆっくりと虚無の穴へと引きずられていく。 もやのように漂い混じる虚無の境界面が、意思在るものの様に 兵士の体を包み込み、その悲鳴ごととぷりと飲み込む。 「あの下にいるはずだ! 『魔女』だ、『魔女』を狙え!」 地上に向かって何発もの砲弾が打ち出されるが、 その全てが虚無の穴の引力によって軌道を逸らされ、 あるいは穴の中に吸い込まれる。 「ちくしょう、魔女め、魔女め! 『虚無の魔女』め!! お前は、お前は一体なんなんだ!!」 † (これが、あのお嬢ちゃんの魔法だってのか) 虚無の穴の真下。 砲撃に吹き飛ばされて地面に倒れたまま、 フェヴィスは空を覆う虚無の力を見上げていた。 部下達はすべて倒れ、自分ももう長くは持つまい。 だが、彼は笑っていた。 (生きながらえて祖国の滅ぶ姿を見るよりはと思っていたが、 なんてこった。 ははは、神かけて、なんてこった! こんな死にぞこないの命を懸けた甲斐があったってもんだ) 満足げな笑みを浮かべると、フェヴィスは ゆっくりとその目を閉じた。 † 「そうだ、世界を救うのだ」 広がりゆく虚無の力に捕らわれ傾いたレキシントン号、砲甲板。 物言わずのそのそと動き回る死人たちを率いて、 クロムウェルは火薬と砲弾をつめた砲を地上に向ける。 熱に焼かれて白く濁ったその目は、見えるはずの無い 桃髪の少女の姿だけをはっきりと捉え、ねじれ曲がって 動くはずの無いその腕で、狙いを定めた砲を支える。 「虚無よ、お前は『ここ』に在ってはならぬのだ」 レキシントン号が虚無の穴にゆっくりと飲まれ終えるその刹那。 轟音が響き、一発の砲弾が地上へ向けて放たれる。 その砲弾は虚無の穴の引力とこの世界の重力とに導かれ、 あり得ぬ軌道を描いて地面に到達した。 そして。 砲弾は土柱を高々と立ち上げて、 杖を掲げた少女の体をぼろきれの様に空に放り投げた。 。。 ゚○゚ 前ページ次ページ確率世界のヴァリエール
https://w.atwiki.jp/iyasaretaino/pages/201.html
Lv30 祈祷師(男)~ Lv30 祈祷師(女)~ 装備に戻る
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3478.html
前ページ三人 ヴァリエール家の応接間、テーブルを挟み、今、史上最大の対決が始まろうとしていた。 「お茶が入りました」 給仕の運ぶ茶が何かの合図だったかのように、高町なのはが口火を切って議論が再会する。 「カリーヌさん、どうしてもルイズちゃんの留学は許可できないんですか?」 「当然です。得体の知れない輩にルイズを預けるわけにはまいりません」 「でも!ルイズちゃんは現実に魔法が使えなくて苦しんでるんですよ!」 「この先、使えないと決まった訳ではありません。我が家の教育は、どこまで行っても我が家の責任です」 「……ルイズちゃんが決めた道を閉ざして、貴女の思い通りの娘に教育しようってことですか?」 「……貴女が心配する事ではありません。さあ、どうかお帰り下さい」 その返答を受けとめた高町なのはは音を立てて立ち上がり、悠然と座るカリーヌに対し杖を向ける。 「どうして……話を聞こうとしないんですか?そんなの、そんなの……ないよ……」 ルイズ達は動けなかった。二人の圧力を向けられたくないというのもそれだが、高町なのはの哀しく淀んだ目が、皆を黙らせたのだ。 (ミス・タカマチ……な、なんて眼をしやがる!ゴクリ) 約一名、マリコルヌだけは何か新しい感覚を目覚めさせたが、それはまた別の話。 「何と言う思い上がった態度……既に戦場に在らずとはいえ、杖を向けられて答えぬ訳にはまいりません」 カリーヌも立ち上がって、ドレスをするりと落とす。その下から、簡素な甲冑が姿を現す。 「ヴァリエール家の、『烈風』の名にかけてその決闘、受けましょう!窓を開けなさい!」 窓の外の老いたマンティコアが、咆哮を放った。 二人の魔法使いが空に消えた後、中座していたはやてがようやく姿を現す。 「おー、やっとるなあ。なんかこうなるような気はしてたんやけど」 「ハヤテ!」 はじかれたように立ち上がって、はやてに駆け寄るルイズ。 「ルイズちゃん、何があったん?」 「あ、ありのまま、今起こった事を話すわ。『お茶が入ったら二十秒でガチンコバトルが始まった』 な、何を言ってるのかわからないと思うけど、私も何が起こったのかわからなかった…… 頭がどうにかなりそうだった……お母様とか魔法少女とかじゃ断じてない、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったわ」 「そうなんか……まあ、怪我をしてもすぐ治療できるやろし、ブリミルさんもおるし大丈夫なんと違うかな?」 「それはそうだけど、でもハヤテは『あれ』を非常識だとは思わないの!?」 「シューーート!」 「小賢しい!」 なのはの放った無数の光球が、カリーヌの杖一振りで霧散する。 「え、ええええ!?な、何なの!?レイジングハート!」 『Air hammer.』 「え、エアハンマーって、もっと狭い範囲の攻撃魔法だって聞いたけど……」 その巨大さは、カリーヌの実力を示しているのだろうか。 「でも、負けるわけにはいかない!」 なのはは杖を構え直して、新たな魔法陣を展開する。 「あー、たしかになー、ちょっと非常識やなーて思うことはあるよ」 「だったら、止めるとか何とか!」 「なあ、ルイズちゃん」 はやてはルイズをしっかと見据えて言った。 「あれはな、なのはちゃんの……なんていうか習性なんよ」 「へ?」 「初対面で敵対した人には、とりあえずぶつかって力を量らないと気が済まない。 ルイズちゃんのお母さんも、そゆとこあるんと違うかな?」 「まあ、何だか憶えがあるような、ないような……」 「確かに、若い頃のカリーヌはそのように振舞っておりましたな」 「父様」 ルイズの父、ラ・ヴァリエール公爵がのっそりと顔を出し、口を挟む。 「頭の中まで魔力が詰まってそうな二人の争いは良いとして、ミス・ヤガミ」 「なんでしょう」 「ルイズが魔法を使う方法があるとはどういうことですかな」 はやてはまず頷いてから、言葉を切り出す。 「せやから、ルイズちゃんの魔力は相当なもんです。ただ、それを上手く引き出せていない」 「うむ」 「極端に狭い魔力変換資質とか……ハルケギニア式の術式が性に合わんのか、あるいは限定条件のきつい希少スキル持ちなのかもしれません」 「ふむ……神官のたわごとと聞き流していたが、外の世界が実在するとなれば……」 公爵は考えるように一息ついて、顎を撫でた。 「ブリミルさんの協力もありますし、複数の術式を学べるあちらの世界の方が、修行にはええと思いますよ」 「そうですな……しかし、カリーヌは反対のようですし」 やはりこの父も、娘を異世界に送り出すことには抵抗があるのか。 はやては少し考えて、自らのデバイス「夜天の魔導書」を取り出す。 「私のデバイス……この世界での『杖』に近い物です」 「ほう……」 公爵の目が、はやてを値踏みするように細くなる。 「ルイズちゃんには始祖の祈祷書型のデバイスが合ってるて。な、ブリミルはん?」 「左様。かぁーの女に合った『杖』を用意できたなああるあばあ、存分に才能を発揮することになああるであろーうぅ」 「……」 「何か、構造が似とるらしいて……せやから、私がルイズちゃんの助けになれると思うんです」 体を無駄に震わせる始祖ブリミルを怪しみつつも、公爵は悠然と顎を撫でて思索に耽る――― 「少々あなたを過小評価していたようですね……ここからは……」 カリーヌは一旦向き直ると、杖を構えルーンの詠唱に入る。 『Master!』 「うん、そうだね……ディバインシューター!」 牽制に放った光弾が、マンティコアの尾の一振りによって打ち落とされた。 「ええっ!?」 詠唱が完成する。 腕を組んだカリーヌとマンティコアが分裂し、分裂し、散開し…… 最終的に、なのはの周囲を都合十二体の『烈風』が取り囲んだ。 「わが身一つ、そして我が十一体の遍在……『烈風の十二姉妹』。我が全力を持ってお相手いたしましょう」 十二体が一斉に杖を上げ、何か短いルーンを呟き……一体一体の目の前に、天地を貫く大竜巻が姿を現した。 「……ちょっと、非常識なの」 『That's right. but......』 「負けるわけには……いかないよね!」 十二本のカッター・トルネードが、まるで生きているかのようになのはの周囲を回り、その包囲網を徐々に狭めてゆく。 「ルイズを連れて行って教育してあげる、など。あの娘の母親にでもなったつもりですか」 「母親になったつもりなんかじゃない。ただ、助けになりたいから。私のわがままだとは思うけど」 なのはの自嘲を込めた心の叫びが、天空に響き渡った。 「それでも……子供は、おかあさんの人形じゃないんだから!!」 なのはの体が、バリアジャケットごと逃げ場のない風の檻に押し潰されたその時。 真空を孕む竜巻に飲み込まれ、切り刻まれながらも、なのはは天に向かって無数の光条を放った。 「……何を……」 一見無意味に見える行動にほんの一時、カリーヌの判断が停止するその刹那。 竜巻の内側を抜け、はるか上空の積乱雲をくぐり…… なのはの全力全開の光条が、十二人のカリーヌに降り注いだ。 「しまっ……」 その光条が正確にカリーヌだけを打ち抜いたことを確認し、なのはは意識を手放した。 意識を失ったなのはがリインフォースの展開した魔力の網に受け止められると同時に、主人の無力化を悟ったマンティコアが、駆け寄る使用人とカトレアに翼を向ける。 「相打ち……だな。あの若さにしては桁外れの能力」 公爵は泰然として、はやてに目を向ける。 「よろしい。娘を預ける事にしよう。まあ、連絡だけは絶やさぬようにしてくれたまえ」 その目線の先では、リインフォースとカトレアによる施療が行われていた。 ガリア王宮、プチ・トロワの一角。 タバサの帰還を待っていたイザベラは、飛び込んできた知らせに翻弄されていた。 「イザベラ様!」 「だから、何があったのよ!」 「ですから、シャルロット様がオレンジ色の奇怪な生物とともに母君を奪還したと……」 「奇怪な生物って何!?」 「は、本人は『始祖ー、ブゥゥゥゥゥリミル』と名乗り……あ、いえ、私が言ったわけじゃないですよ!?」 「そう。それで」 「は、はい。そこで彼は『始祖ー、ブゥゥゥゥゥリミルですー。今日ー、ここでー、重大な秘密が明かされルぅぅぅぅ!!実はー、タバサは本当のタバサではないー。イザベラ君はー、落ち着いて本当のタバサを探すべーきー……』などと叫び声を上げ……」 「始祖ブリミルが?わたしを名指しして訳のわからない事をほざいたって?」 「は、はい……はは……」 「っつざけんじゃないわよ!どうせ致命的ミスを隠すための嘘か何かでしょ!」 「ち、違いますよ!こんな嘘ついてどうするんですか!」 「だから、ごまかそうったってそうは……」 「違いますって!……」 「……!」 「……!」 押し問答は、『始祖ー、ブゥゥゥゥゥリミル』がガリア国境を越えた後も続いていたという。 当の『始祖ー、ブゥゥゥゥゥリミル』達は、と言えば。 「治る?」 「多分治せると思うんやけどな」 不安げに問うタバサに、このかが頼りない答えを返す。 言葉の足りなさを察知したはやてが、素早くフォローを入れた。 「それが魔法の呪いでも、化学的な作用でもな、この状況で死ぬのを待つよりはましなはずや。 私一人じゃわからんけど、私の世界とこのちゃんの世界の知恵を合わせれば何とかなる。 帰ったらまずシャマルにでも相談してみよか」 詳細な説明に満足したのか、タバサはこくりと頷いて持ってきた本に視線を落とす。 「タバサちゃんはその間なのはちゃんに鍛えてもらうって事になってるけど、それでええんかな?」 「いい」 タバサは視線を本に落としたまま、静かに宣言した。 「私は、強くなる」 皆の心の隅々にまで響き渡るようなその一言に刺激されたのか、マリコルヌが気色ばんで身を乗り出す。 「ぼ、僕だって強くなる!強くなって、故郷に……に、錦を飾ってやるんだ!」 ……の間に彼が言いたかった事、それはもちろん両親に紹介する女性の事であるわけだが…… 未だその時ではないと、彼は言葉を飲み込んだ。その分別がつくぐらい僅かにだが、彼は進歩していた。 そうして彼らは、ハルケギニアに別れを告げた。 それから……時は流れ。 ただのふとっちょから固太りの紳士へと微妙な進化を遂げたマリコルヌが、背中に羽を広げた剣士と対峙していた。 ハルケギニアを離れてから毎日行われている戦闘訓練が、彼の微妙なレベルアップに貢献しているのだ。 「今日の僕は一味違うぞ!」 マリコルヌは体を真っ赤にして震わせながら、杖に渾身の力を込めて魔法を放った。 「遍在?」 マリコルヌにそっくりな『遍在』が一体、マリコルヌの脇に出現したようだ。 「マギステル・マギになって、このかを僕の嫁にするんだああああああ!!!」 みじめな現実にようやく差した一筋の希望。 それが、マリコルヌをして微妙な進化をさせる大きな原動力になっていた。 しかし。 「……変態一人が二人になったところで!」 軽く一蹴される。 今日の訓練も、マリコルヌの一方的な敗北に終った。 「僕は変態じゃないよ。仮に変態だとしても、変態という名の紳士だよ」 いじけるマリコルヌにばつの悪さを感じながら、刹那は苦言を呈そうとこのかに向き直る。 「お嬢様、差し出がましいようですが、彼と私ではレベルの差がありすぎるのでは」 「んー、そうなんやけどな、なんかそのほうがええ気がしてな」 「しかし……」 「お友達がすごすぎてアレやけど、この年で遍在が使えるのは何や、結構すごい事らしいやん?」 「たしかに、あの始祖ブリミルとかいう生き物はそう言ってましたけど」 「まあ、どこまで真剣に強うなりたいとか、僕の嫁とか考えてるのかはわからんけどな。 そこらは、マルコメちゃんがマギステル・マギになってから考えたらええんとちゃうかな?」 「まあ、私は絶対に無理だと思いますから、そこには異存はないですが」 いじけたままのマリコルヌに視線を送る二人。 このかは脇に置いた手紙を持って、刹那に話しかけた。 「あゆむちゃんから手紙が来とってな」 「大阪さんからですか?」 「せや。高校を出たら魔法使いになるねんゆうてたけど、ほんまに夢をかなえたんやなあ」 そういいながら、感慨深げに手紙を開くと、そこには。 わたしはもっと 敏しょうにならなあかん とだけ、記されていた。 「……それだけですか?」 「それだけやなあ」 「何を…」 「何を考えてるんやろなあ」 庭には梅の花が咲き、空にはうぐいすの啼く…… 思わず眠くなるような日和であった――― 「―――あゆむちゃん」 「ねてへんよー?」 大阪はきょろきょろとあたりを見渡し、声をかけた教導官……なのはを見つけると、とりあえず……謝っておいた。 「すいませんねてましたー」 ここはミッドチルダ地上の訓練領域。大阪となのは、そしてタバサの三人は、大阪の高校卒業から毎日のように訓練に明け暮れていたのだ。 「さて、今日はまず新しいデバイスの動作確認なんだけど……」 なのはの指摘に、大阪はもそもそと懐を探り、なにやら楕円形の物体を二つ取り出す。 「ええと……それは、何なのかな?」 「これは、通天閣です」 「通天閣?」 「ほんでな、こっちは阪神」 「阪神?」 困惑するなのはを意にも介さず、大阪はもう一度、そのデバイスの名前を呼んだ。 「阪神」 「……ええと、それじゃあ、訓練を始めようか?」 「てやー」 大阪が二つのデバイスを前に突き出すと、そこにはなんだか形容しがたい色、ちよちゃん言うところの『大阪さん色』の光が生まれ、周囲の魔力を吸収し始めた。 「スターライトブレイカーやー!」 「ええっ!?」 いつのまに習得したのだろう!?思わず驚愕に叫ぶなのは。 だが。 「みゅーんみゅーんみゅーん」 『通天閣』と『阪神』の間から発射された極太ビームが、タコが這うぐらいのスピードでのろのろと発射される。 「……スターライトブレイカー?」 「……一応、原理としてはそのものだけど……」 「みゅーんみゅーんみゅーん」 呆然と見つめるなのはと、冷静なようで実は驚愕に固まっているタバサ。 極太ビームはその威力を保ったまま、既に一分近くじりじりと前進し続けていた。 「ある意味すごいというか、すごくないというか……この魔法をこんなに長時間持続させるとか、 それだけで凄いと言ってもいいとは思うんだけど」 「みゅーんみゅーんみゅーん」 「先は……長そうだなあ」 大阪の『スターライトブレイカーやー!』は、都合十分かかってようやく的に到達したという。 「さて……今度はタバサちゃんだね。待った?」 「別にいい」 タバサは端的に答え、母の手製のマフラーを整えつつ、詠唱を開始する。 「風は遍在する……」 ベルカとハルケギニアの魔法を組み合わせたタバサは既に騎士と呼ばれ、ハルケギニアにおけるスクウェアクラスの限界を超える実力を身につけていた。 その過程で魔法の研究そのものにも興味を憶えたようで、心の中に抱える怨讐を薄れさせつつあるが、それを完全に無くすまでには至っていないようだ。 「すごいね。私もちょっと本気にならなきゃ、かな」 計四人に分かれたタバサに、なのはは杖を構え直して気合を入れる。 かつての『遍在』との交戦が、なのはに何かをもたらしたのは確かなようだ。 「タバサちゃんもなのはちゃんも、なんやすごいなぁ」 二人の激戦を眺めながら、大阪はいつものごとく唐突な想いを口に出す。 「ルイズちゃんは希少スキル持ちやから別枠やゆうてたけど……希少スキルってなんやろ」 すでに大阪は二人の戦いは眼中にないようだ。 「レアスキル……レアスキル……」 大阪はただぼーと、虚空を見上げる。 「レアステーキの親戚やろか」 レアステーキを食べに行くルイズとはやての姿が、見えたような気がした。 ちょうどその頃。当のルイズとはやては何をしていたかというと。 (大丈夫。ルイズちゃんはな、これから多くの人を救える。今日はその第一歩や) はやてからの念話が、ルイズの心に届く。 ユニゾンデバイス『お父さん・ツヴァイ』と融合したルイズは、はやてと共にミッドチルダで起こった大規模火災の現場上空に飛び、ルイズにとっては初めての広域攻撃魔法を行使することになっていた。 心を落ち着かせ、自らのデバイスに目を落とすルイズ。 夜天の魔道書と始祖の祈祷書を参考に作られたストレージデバイス『始祖の魔道書』を開き、しっかと眼下の火災を見据えて、詠唱を開始する。 (訓練どおりやれば……いける!) 「アーテム・デス・アイセス!」 ハルケギニア式に合わせて気持ち小さく作られた片手用杖の先から、極寒の冷気が迸る。 氷が火災を包み込み、ルイズは担当区域の鎮火に成功した。 「私にもできたわ!」 (良かったなあ。今日はお赤飯やね) 「オセキハン?」 (あ、や、何でもないよ? ) はやてのごまかし笑いに怪訝な顔をするルイズ。 オセキハンとは何だろうか。今度誰かに聞いてみよう。 疑問を保留して飛び去ろうとするルイズの目に、倉庫の影からふらふらと迷い出る人影が飛び込んできた。 「嘘!」 広域攻撃魔法発動の前段階として、ルイズなりの確認はした筈なのだが…… 要救助者を見落とした自らの失態に後悔を覚えながら、それでもルイズはルイズなりに、少年を救おうと空を蹴った。 「誰?」 「う……」 広域攻撃魔法を直接食らったわけではない…… いや、どうやらルイズの魔法ではなく火災の煙の影響で迷い込んだだけのようだ。 自らの魔法で傷ついたわけではないことに若干の安堵を覚えながら、とりあえずルイズは少年を背負って、臨時の医療テントへと向かう。 「あなた、名前は?」 「お、俺は……」 「平賀才人……」 少年はそれだけ言い残して、意識を手放した――― さて、この新たなる物語を孕んだ奇跡の情景で、三人の物語はおしまいです。 この先色々なことがあるでしょうが、三本の矢は三人の枝豆より大豆や……あれ?なんかちゃうねん…… 「どうしたの?あゆむちゃん」 「あ、なのはちゃん、その、これはな、ちゃうねん。ちょっとぼーとしとっただけでな、寝てはないからなー」 「もー、寝ててもボーっとしてても、話を聞いてないってのは一緒だよ?」 「……すんませんー、ねてましたー」 ミッドチルダの青空を、始祖ブリミル(CV.若本)が横切ってゆく。 三人の世界は、今日も平和だった。 前ページ三人
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5650.html
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《おれは常に否定する霊だ。それも当然のことで、 なぜなら一切の生じ来るものは、滅びるだけの値打ちがあるからな。 それならいっそ、生じてこない方がよいわけだ。 そこでお前たちが罪だとか破壊だとか、要するに悪と呼んでおるものは、すべておれの本来の領分なのだ》 (ゲーテ作『ファウスト』第一部・書斎より 悪魔メフィストの台詞) 地獄の底の楽園で、長身痩躯の老いた悪魔は優雅に挨拶した。 「おれは地獄の大公、その名も高い悪魔、メフィストフェレスだ。うっほん、諸君よろしく」 松下は、流石にちょっと驚いた顔をする。因縁深いヤモリビトと同じ顔でもあるし。 「ほほう、きみがかのメフィストか。 何度もきみを呼び出そうとしたものだが、どうもうまくいかなかったな。お初にお目にかかる」 「ゆ、有名な悪魔なの?」 「ああ、とてもな。ぼくの師匠ともいうべき大魔術師、ヨハン・ファウスト博士が召喚した悪魔だ。 博士は今から400年以上前、この悪魔の力で、現世に千年王国を築こうとした人物なのだよ」 「―――いやあ、そんなご大層な人物じゃあなかったがね。 灰色の現世に絶望して、とことんまで快楽と栄耀栄華を極めようとした俗物だったさ。 小娘を孕ませ殺人を犯し、皇帝を騙し土地を強奪するってな有様で、えらく苦労させられたものなぁ。 ま、それはいい。お前さんがたの事情は、おれのマゴット、地獄の蛆虫どもを使って聞き出してある。 自己紹介はこのぐらいでいいだろう……ところで」 そう言うと、つかつかとメフィストは硬直している佐藤の方へ歩み寄り、彼の頬の皮を掴んだ。 「!? な、なんです、いきなり?」 「ふん、このマスクぁ古代の魔法使い『ヤモリビト』のものだな。 そういや何千年か前にあのへんを散歩したとき、姿を見かけたっけ。 おい、おれの顔と紛らわしいから剥いでしまうぜ。いいだろ」 「は、はい。どうぞ、お願いします」 ベリッと佐藤の仮面は剥がされ、若い頃は美男だったのだろう、白髪の老人の素顔があらわにされた。 仮面はそのまま投げ捨てられ、空中で塵に帰る。 「……と、ともかく、ここで私の『虚無』の魔法を使えば現世に帰れるのね? ああ~~、随分長く感じたわ! 生きた心地がしなかったわ!」 ルイズはその場の緊張感をほぐそうと、笑いながら背伸びをした。 メフィストはフフン、と鼻で笑いながら、彼女の方へ振り返る。 「そういうわけなんだが、ちょいとおれにはヤボ用があってな」 「あによ。急いでいるから手短にお願いするわね」 「ああーと、お嬢さんはいいとして、そこのメシアのジャリ。松下一郎ぼっちゃんに話がある」 「またぁ? こいつの顔が広いのはいいけど、毎度私が話題の外に置かれるのも考えものだわ」 ルイズは渋い顔をして厭味を吐くが、松下は気にせず、悪魔の前に進み出た。 「なんだね? ぼくの理想に協力してくれるのなら歓迎するが……」 「そういうこっちゃねえよ。ものは相談だが……お前さん、ここに残ってくれねえか?」 「「??」」 悪魔は、近くに伸びている世界樹、善悪を知る木、の太い根に腰掛ける。 さらに、ぱちんと指を鳴らして空中から刻みタバコの入ったパイプを取り出し、火をつけて一服する。 「ふーーーっ……お前さんはなんちゅうか、危険すぎるってこった。 地球でも地獄でも、ハルケギニアとかいう並行世界でも、放っておけば大騒動を巻き起こす。 といってずっと天界に置いておきゃあ、天使どもでも唆すかも知れねえ。そんならいっそ、ここが相応しかろうってな。 おれぁ時々天界にも遊びに行くから、そんなお達しを預かってきたってわけよ」 「―――――神、からかね」 「そうなるね。いいじゃあねえか、ここは静かで平和だし自然は豊かだし、アダムになったつもりでさ。 面倒なら、そこに湧いている『忘却の水』を飲めばいい。 霊魂は記憶も力も失い、正常な子供に戻って、どこかの世界へちゃんと生まれ変われるだろう」 メフィストの意外な提案に、メシアを狂信するシエスタが噛み付いた。 「悪魔のいうことはウソばっかりですわ! 神様がメシアの妨害などなさいますか!」 「外野は黙ってろい!」 ぶん! とメフィストが杖を振ると、地面から木の根が伸びて彼女の口を塞ぎ、四肢を拘束してしまう。 何もしていないが、ついでに隣にいた佐藤も拘束された。 「……おれだって何万年、何十万年と生きているから、今までメシアも何人か見てきたぜ。 敵対したことも、手下というか使徒にされて戦ったこともあらぁ。 偽メシアなんか数え切れないぐれぇいたが、お前さんはたぶん本物の方だろ。 だがねぇぼっちゃん、この世界ってのは、そうそう好き勝手に変えちゃあいけない代物だよ。 富める者と貧しい者の運命、死と生の区別、星の動きから地球の回転、全て決められたように動いている。 その秩序をお前さんが乱そうと企んでいるので、あの大旦那がおれにちょっと注意せよと言われたのだ」 メフィストはギラリと目玉を光らせ、ヤクザのように松下を睨みつける。 悪魔の眼光を浴びても、松下は眉一つ動かさない。この程度の脅しに屈していては、メシアなど務まるものではない。 「ぼくが作り治めるべき地上天国とは、こんな箱庭のようなものではない。 こんなところでゆっくりはしておれんし、だいたい悪魔にそう言われて、おいそれと従うわけにもいかんのだが」 「そうだろうねぇ、悪魔ってのはあんまり信用がねえからな。……じゃあ、お嬢さんはどうかな?」 「ひっ」 ハラハラしながら離れて傍観していたルイズへ、急に立ち上がったメフィストがずいっと近寄った。 常人にとって、悪魔はドラゴンかエルフのように恐ろしい。 今更ながら怯えて後じさるルイズの肩を正面から捉まえ、悪魔は冷たく笑いながら猫なで声で語りかける。 「ま、ま、そう怯えないでさ。なぁお嬢さん、ミ・レイディ、麗わしのミス・ヴァリエール。 知ってのとおり、このいけ好かんジャリは超危険人物、フダ付きの悪童だ。 自由とか人権とか平等とか、社会主義とか共産主義とか、果ては神の啓示とかを頼まれもしねぇのに並べ立てて、 気に入らねぇ王侯貴族を断頭台に送り込もうというやつだ。 悪魔を率いて現世をぶっ壊し、新世界の神になる、とかほざく手合いだよ。 いつまでもこんなヤツを手もとに置いておけば、お嬢さんも取り返しのつかねぇことになるぜ」 「…………もうなっているわ、この通り、巻き添え食って死んでしまったもの」 「そいじゃアよく分かるだろ、こいつのせいで余計な死者は増え、戦乱と天災が世界を襲っているんだから。 ここで別れて大人しくさせておけば、お嬢さんの人生は平穏無事のバラ色だ。 な、お嬢さんをおじさんが生き返らせてあげるから、代わりに『使い魔』になってあげようか? おれはとっても役に立つよ、仰せのままになんでもするぜ。莫大な富、永遠の美貌、無敵の魔力が手に入るだろう。 求めよ、さらば与えられん、てな。その程度の欲望なら、神様も大目に見てくれるのさ」 「う…………ううう……」 メフィストはルイズの背中に手を回し、白く細い首筋に、はぁーっとヤニ臭い息を吐き掛ける。 賢明なる普段の彼女なら、こんな見え透いた詐欺師の誘惑に耳は貸さないのだろうが、なにしろ相手は強力な悪魔だ。 彼は耳から言霊を、手から『霊電磁気』を送り込み、催眠術をかけている! ルイズの顔がぼうっとなり、瞳から光が消え失せ、霊体が霞んで輪郭がぼやけてきた……。 搦め手から攻めてきたか。松下は占い杖を振り上げようとするが、すでに手足には木の根が絡み付いている! 「……くっ! ルイズ、悪魔に耳を貸すな! どうせデタラメだ!」 「うるせぇ、『悪魔くん』め!」 ずしん、と松下の背中が重くなり、膝がガクリと折れる。そのまま前のめりに倒れて地面にめり込む。 メフィストの魔法、『魔力・重力落とし』だ。いよいよ実力行使に出たようだ。 「とどのつまり大旦那はなぁ、おれとお前さんを勝負させて、勝った方を正義とするってこった。 お前さん、随分罪を犯してきたな? 侵略戦争に加担し、何万という兵隊を自分の都合で殺したな? 善悪を天秤にかけて計りゃあ、お前さんは『有罪』だ! 罪の重さをその身で受け止めやがれ!」 言うが早いか、ザワザワと木の葉が鳴り、上空から無数の木の実が降り注ぎ、巨大な人面の果実となって松下を押し潰す! 「逃げられはせんぞ」 「そうだ」 「あきらめろ」 「そうだ、そして認めるんだ」 「この世界を! 我等の存在を!!」 積み重なる果実の群れは、やかましく喚きながら腐汁を撒き散らし、次々と地面に根を下ろして松下を押さえつける。 佐藤とシエスタも拘束する木の根に呑み込まれ、うめき声をあげながら血のように赤い樹木に変身していく! 「へへへへっ、賢いようでもまだ子供だね。年季が違うよ、年季がさ。 おれにとっちゃあ、こんな餓鬼どもを誑かして始末するのは、赤子の手をひねるようなもんよ。 なぁ、お嬢さん、かぐわしく可愛らしいレモンちゃん!」 鼻の下を伸ばし、にやけた助平顔でメフィストはルイズに擦り寄った。 どうせ使われるなら美少女の方がマシだし、洗脳してしまえば逆に『使い魔』にできる。 面倒なお使いの手間賃は彼女の魂でいただくとしよう。潜在魔力もなかなか多そうだ。 むっふふふふ、と勝利を確信した笑いが思わず漏れてしまう。 ……だが、メフィストは彼女を見くびっている。 彼女は《虚無の担い手》であり、あの『烈風』カリンの末娘であり、 なにより誰あろう、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールなのだ。 突如、疾風のようにルイズの蹴りが、彼の股間にめり込んだ。 「ぐうっ!?!」 悪魔の手の力が緩んだ。ルイズは体を旋回させ、彼の肋骨に猛烈な肘鉄を打ち込む! 「あッ」 突然の攻撃に対応できず、ぐらりと倒れる悪魔から飛び退き、瞬時に杖を抜いて呪文を唱える。 「『錬金』ッ!!」 悪魔の蝶ネクタイに魔法がかけられるが、膨大な魔力を受け止めきれず、『錬金』は失敗して爆発を起こす! 「ぎゃふん」 哀れな悪魔は一声叫ぶや、その場できりきり舞いをしてぶっ倒れた。 ……読者の中には、たかが小娘の蹴り一つで、悪魔が肩から手を放したことを不思議に思われる人もいるであろう。 なるほど、普通の人間の蹴りなら命に別状はない。 しかし霊体とはいえ、ルイズの金的蹴りということになれば、問題は別である。 その強力な打撃は股間を紫色にし、これをまともに食らえば、心臓は一時停止しなければもたなくなるほどの苦痛なのだ。 続いて胸元にロケットに近い威力の肘鉄まで放たれたのである。 さらにストレスを溜め続けたルイズの『爆発』を首元の至近距離で受けたのだからたまらない。 普通の人間なら即死だが、悪魔メフィストは持病の腰痛を再発させ、気を失っただけだった……。 松下たちを襲っていた植物は、悪魔が倒れると同時に煙のように消え去った。 意識を取り戻したルイズは凛と瞳を輝かせ、憤然と鼻息を噴き出し、小さな胸を反らせて悪魔を踏みつける。 「こンのエロ犬、変態犬! たかが悪魔の分際で、人間様の邪魔をするんじゃないわよッ!!」 起き上がってきた松下も佐藤もシエスタも、驚きを隠せない表情だ。 「……いやあ、きみは時々すごいことをやらかすな。相手は悪魔だぜ」 「ふん、悪魔がなによ、神がなによ! 私が人間である限り、誰にも私の意志を阻むことは出来ないわ! それに、あんまり見くびらないで欲しいわね。契約のルーンは外れていても、私はあんたのご主人様なのよ」 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 今まで彼女の小さな胸中を占めてきたのは、「他人に認められたい」という切実な思いだった。 魔法が使えないという一事だけが彼女の自信を失わせ、空虚な誇りを肥大させ、心を歪め縮めていたのだ。 だが伝説の《虚無の担い手》となった今、家族も級友も、女王陛下も枢機卿も、教皇聖下でも自分を認めてくれるだろう。 できそこないではない、落ちこぼれではないと。立派な貴族だ、始祖の末裔たる素晴らしいメイジだと。 それでは、次に何を目指せばいいのだろう? さらに何を求めればいいのだろう? 目指すは母様のような強く立派な魔法騎士か、カトレア姉様のような淑やかな貴婦人か。 いずれは結婚せねばならないのだろうが、今はその気も相手もない。ワルド子爵はあんなことになったし。 富か、愛か、地位や爵位か、さらなる名誉か。いやいや、なにか足りない。 ……そうだ、私はあの時、心の底から求め訴えたではないか。 ただただ自分の『使い魔』が欲しい、と。 しかし、メイジを知るには使い魔を見よというなら、自分の使い魔であるマツシタは何者なのだ。 この小さな子供はメシア、救世主であり、世界を征服して『千年王国』を築くと言っているではないか。 全人類の見果てぬ夢を、異能を尽くして、現実世界に実現させようと執念深く奮闘しているではないか。 地獄に落ちても這い上がり、悪魔を力づくで従えてまで。 ならば、ならば。それならば。 だん! と靴底を鳴らして松下に向き直り、ルイズは大声で叫ぶ。 「さあマツシタ、私の使い魔、さっさと私について来なさい! 共に天下を統一し、万人の求める理想郷ってやつを、現世に築き上げてやろうじゃないの! あんたも神も悪魔も世界も、このちっぽけな『虚無(ゼロ)』のルイズの器の中に呑み込んでやる!!」 おお、よぉく分かった。 この、ひたむきで生意気で、自己中心的で傍若無人で傲岸不遜なメシア様は、つまるところ私の鏡写しの姿なのだ。 ならば、このマツシタの狂おしい野望は、私の求め訴える願望でもある、ということではないか!! 不敵に顔を輝かせた、天下人の如きルイズの気迫。松下はあっけにとられたあと、腹の底から呵呵大笑した。 死を体験し冥途を辿り、知恵の樹の下で悪魔を倒すことで、彼女は精神的に成長し、変貌を遂げたわけか! 「ぷふっ、くくっ、はっははははは!! よくも言ったり! それぐらいの気概がなければ、ぼくの主人とは言えないな!! ははははは……」 手を拍ってひとしきり笑ったのち、松下は泡を吹いてのびている悪魔を見やる。 「じゃあ、今のうちにこいつを封印しておこうか。ルイズ、きみの持っている『水のルビー』を貸してくれ」 「? どうするの?」 指輪を手にした松下は、ルビーを悪魔にかざして空中に円を描く。 すると両者の間に虹色の光が生じ、悪魔は宝石の中に吸い込まれてしまった。 「……これでよし、と。 こいつを強制的に縛り付けるような魔道具があれば、ここから召喚して使役もできるナ」 「始祖の秘宝に悪魔を封じるとはね。こんなの身につけたら、また洗脳されたり、悪魔憑きになったりしない?」 「さっきのような強い意志を持っていれば大丈夫さ。我が主人、革命の同志、『虚無』のルイズ」 ぽい、と投げられた指輪を受け取って握り締め、ルイズは力強く肯いた。シエスタも佐藤もにっこりと笑う。 「さてマツシタ、これからの予定は?」 「うむ、まずはかねてからの計画通り、アルビオンを取る。国盗りだ。 ここでは三日ほどしか経っていなくても、現世では数週間は経過していよう。 トリステイン軍も千年王国軍もアルビオン軍主力も殲滅され、あの大陸はゲルマニアの掌中に落ちているはずだ。 そこで混乱に乗じてゲルマニア軍を一掃し、ぼくらの千年王国をアルビオンに打ち立てる。 ―――たぶん、我々を狙撃して殺した奴も、ゲルマニア軍の中にいるだろうがな」 ルイズがヒュウ! と口笛を鳴らす。 「今度は僅か数人で、十万近いゲルマニア軍を一掃するっていうの?」 「第七使徒マルトーらをアルビオンに潜ませてあるから、十数人かな。 それとサウスゴータ占領時に、いくらかの在野・反政府勢力を密かに手なずけておいた。 まぁ、勝算はあるさ」 「じゃ、トリステイン本土はどうなのかしらね。ガリアとゲルマニアに挟撃されているんでしょ?」 「ガリア方面には、第六使徒タバサを通じていろいろ根回しがしてある。 相手がゲルマニアだけなら、女王と枢機卿がしっかりしていれば外交努力でも防げるだろう」 こいつはまぁ、なんと手回しのいい奴だろうか。 まるで先々を見越していたようだ。いや、マツシタはきっと遥かな未来を、千年もの先を見越しているのだろうが。 そうこうするうち、明るかった空がスウッと暗くなってきた。 周囲を見れば、樹木は歪み捩れて石化し、草花は塵灰となって崩れていく。 地面はグラグラと揺れ動き、熔岩の固まったような素肌を剥き出し、亀裂があちこちに走り出す。 そこからは硫黄臭のする煙が噴出し、見る見る楽園を覆っていくではないか……! 「きゃあ!? な、何事でしょうメシア?」 「この悪魔メフィストが、幻術かなにかで楽園を作り出し、維持していたのかも知れんな。 やれやれ、地獄はやはり地獄らしくなっているわけだ。 随分と寄り道したが、収穫はあった。長居は無用だぞ、ルイズ」 「よし! 戻りましょう、アルビオンへ!!」 轟音とともに楽園が崩壊していく。 ルイズは世界樹に向き直ると、懐から『始祖の祈祷書』を取り出し、『水のルビー』を指にはめる。 それからパラパラと祈祷書をめくり、すみやかにトランス状態に入って、虚無の呪文を紡ぎ出す。 Quod est inferius est sicut id quod est superius, (下なるものは上なるもののごとく) et quod est superius est sicut id quod est inferius, (上なるものは下なるもののごとし) ad perpetranda miracula rei unius. (そは唯一なるものの奇跡の成就のためなり) 「虚無の魔法の、中級の中の上。 我等の前に未来を開け、《世界扉(ワールド・ドア)》!!」 呪文を唱えつつ、ひゅッひゅッと杖で前方の空間に魔法陣を描く。 そこへ重力が集まり時空が歪み、何層もの次元を虫食い穴のように穿って、虹色に光り輝く球状のゲートが出現した! 一同が急いでゲートに飛び込むと、たちまち眩い光に飲み込まれ、まっすぐに現世へと上昇していった……。 《求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門をたたけ、さらば開かれん。 すべて求める者は得、尋ぬる者は見いだし、門をたたく者は開かるるなり》 (新約聖書『マタイによる福音書』第七章より) (つづく) 前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1416.html
前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~ 逃亡成功 さて、九死に一生を得て沸き返るニューカッスル城。 正直言ってこれからの戦いは王子たちにとって辛く、長いものになるだろう。 アンリエッタ姫はゲルマニア皇帝と結婚してしまうだろうから、あのニューカッスルで死んでたほうが辛いものを見ることもなかったかもしれない。 王子は気丈にもそんな苦悩を見せず、アルビオン奪還の折には、必ず私たちに礼をすると約束してくださった。 勲章とシュバリエをくれるそうだ。アルビオン貴族になるなら子爵位くらい用意するそうだ。太っ腹だ。 グランパが使い魔でももらえる勲章を作るように頼んでいた。グランパとモグラ分だ。了承する王子。 そっか、そういやアンタ私の使い魔だったのよね。玉に忘れがちになる。BALLSなだ(ry シエスタはしばらくここでニューカッスル城の操縦しつつ、操縦も教えるらしい。 今のニューカッスル城はタキガワ一族以外には操縦できそうもない作りをしているので、 ある程度自動化して最低でも落ちない仕組みにしないといけないらしい。 城なんて航空力学も重量バランスも取れてないですからね、とのこと。 しばらく操縦していればデータがたまってBALLSも学習し、オートマティック化の足がかりが出来てくるだろう。 そういいながらも手や足でレバーやペダルをがっちゃがっちゃ微調整するメイド。 スイッチを切り替えながら頻繁にエンジンやパイプの不具合を報告している。安定しないようだ。 給料は奮発して普通のメイドの10倍出してもらえるらしい。下級貴族の2倍だ。専門職は強いな。 高給にビビッて手足が止まるメイド。たちまち大きく揺れて傾くニューカッスル。 エンジン圧力上昇の報告が飛び、慌ててレバーを回しスイッチを連射するシエスタ。 自動化が必要で、安定しない作りと言うのはマジなようだ。 数年後、資本主義が崩壊することを、私たちはまだ知らなかった。 ポ~~ン シエスタがニューカッスル城に出張しました。 BALLSに頼んで、たとえ残飯であってもご飯にしてくれる調理機械を設置してあげた。 廃棄食材を放り込むことによってでてくる死神定食。 腐ったようなにおいと味の死神定食。 食料の補給を怠ると、餓死を防ぐためにこれを食べることになるので、補給がんばってくださいね。と激励した。 私たちは補給を怠ったので、これを食べつつアルビオンに来ました、と言った。 ボッピキで盛り下がった。 さて、そろそろおいとましよう。 ヴァリエール1号はニューカッスル城から離れていく。 貴族たちが大勢集まり、一斉に敬礼しながら見送ってくれた。 ちょっと胸が熱くなる。答礼。 そうか、ゼロの私でも誰かのためになれたのだ……………。 帰り道、食料を補給することを怠って死神定食が出てきた。 凱旋帰還 町から見えない場所にヴァリエール1号を置くと、私たちは城へ向かった。 任務は無事完了した。 手紙は取り返し、ウェールズ王子も無事落ち延びることに成功した。 姫様は王子が亡命しなかったことに不満そうだが、今は埋伏してアルビオン奪還を狙っていると聞くと少しだけ微笑った。悲しい笑いだった。 褒美として水のルビーを賜った。なんだか気力に満ちてきたような気がする。 次に、トリステインの状況はというと、ラ・ロシェーヌの港の大木は倒れずにすんだそうだ。 なんでも速攻で駆けつけたワルド様が遍在を使って複数個所の固定や保持を指揮するという獅子奮迅の働きをしたという。 近隣にいる傭兵たちを自費で雇って、人足がわりにこき使うことまでされたそうだ。 そして、ニューカッスル城浮上の報告を聞き、ぐったりがっくりしながら王城へ帰ってきたそうだ。 大活躍ではないか、さすがはワルド様。 ところで、それだけの貴族っぷりなのに、どうしてワルド様は部屋の隅で小さくなっているんだろう? 姫様の視線もワルド様にはかなり冷たい。何したんだろう? 学園から少しはなれたところにヴァリエール1号を着陸させ、ギーシュだけ先に帰らせた。 一緒に帰ると何かと勘ぐられることになるだろうから。 後、念入りに今回の件を口止めをしておいた。うかつに口を滑らせると同盟破棄につながりかねないからね。 さて、邪魔者が去ったところでアレをするとしますか。 着替えを用意して、お湯を入れて、服を脱ぎ捨てる。 私は甲板の露天風呂に入って疲れを癒した。 道中はとてもじゃないが、風呂に入れる状況ではなかった。行きは飛んでて寒いし、城では常に人の目があった。 このヴァリエール1号は不具合の修正と破損箇所の修理を兼ねて改装されるらしい。 アルビオンでの脱出行で散々見られているので、普通の軍艦に見えるように外見だけをいじるらしい。 そうなると、この甲板風呂も使えなくなる。つまりはそういうことだ。 名前もヴァリエール壱号に変わるそうだ。 トリステイン人にはあまり変わったようには聞こえない。 くつろぎついでにグランパになんでここまでしてくれるのか聞いてみた。 私も馬鹿じゃない。グランパが、BALLSたちがここまでして尽くしてくれる理由を知りたかった。 それが我々の生まれた理由だから。全ての知類を愛している。 我々が何をしたいのかはキミが理解ってくれるまで待つとのこと。 やたらと難しい言葉を使っていて私には何のことやらわからなかった。 コイツゴーレムなのにすごい詩人だ。 ただ、グランパが人を愛してくれていることはわかった。 私のことはどう思う?とは恥ずかしくて聞けなかった。 一っ風呂浴びて学園に帰ってくると、なぜかモンモランシーの視線と態度が痛かった。 ギーシュと1週間ほど二人旅していたことで仲を疑われているらしい。風呂上りみたいな感じなのと、ギーシュと別々に帰ってきたことも怪しいと疑われた。 しまった、キュルケやタバサぐらい連れて行くべきだったか? それにしてもあんたたち別れたんじゃなかったの? そのキュルケとタバサは、レズと見まがうぐらい仲良しこよしになっていたし、なぜかコルベール先生が靴下に愛を囁いていた。 私たちがいない間に何があったのだろう? BALLSが私たちがいない間の記録を見ますか?と聞いてきたのだが、 『トリステインレズビアン地獄~微熱と雪風の媚薬~』 『同時上映 ソックスハンター異世界伝~ハルケギニア炎蛇の変~』 『同時上映 マチルダちゃんラ・ロシェーヌほうちプレイ』 という題名からして私のSAN値を減らしそうな気がしたので丁重にお断りした。 次の日 料理長のマルトーさんにシエスタは専門技術を請われて、ちょっと私の領地に出張していると説明しておいた。 マルトーさんは、友達が死ぬのがこんなに嬉しかったことはない、と言って泣かれた。ヤバイ、何故かバレテル。コイツも詩人だ。熱血漢だ。 キュルケの夜這い組みの男たちが敗北と感動の涙を流しながら退却していくのは、ちょっと近所迷惑だ。 モンモランシーが目の下にクマを作りながら薬品臭くなっていく。いったいどうしたんだろう? コルベール先生も靴下臭くなっていく。こっち見んな。靴下見んな。 ……………どうすればいいんだろう? 次の日 キュルケとタバサが百合っぽくなくなっていた。倦怠期だろうか? そしてモンモランシーが二人に平謝りしていた。三角関係だったのだろうか? ギーシュが私たちの留守中の記録ディスクをうっかり落として、3人からボコボコにされていた。やっぱりギーシュはギーシュだ。 洗濯して干してた靴下が無くなっていた。 部屋の隅においていたアタッシュケースもいつの間にか無くなっていた。 コルベール先生にシエスタの行方を頻繁に聞かれた。私は口を濁した。ニューカッスルのことは秘密だ。 すると、シエスタの靴下と竜の血の交換を持ちかけられた。いえ、靴下なんて持ってませんよ。先生はがっかりして去っていった。 その後、グランパがパリーの靴下と竜の血を交換しているのを見かけてしまった。 ……………本当にどうすればいいんだろう? 次の日 あ~~気持ちいい。 何もする気が起こらない~~~ ~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~ はっ コレはヤバイ。マジでヤバイ。ヤバすぎたので投げ捨てる。 何もしたくない気がおきる機械はいらんわ。 努力することを忘れたルイズはゼロ以下だ。マイナスだ。 そんなわけでグランパにはこの耳かきをしてくれるBALLSをレコン・キスタにはやらせるように命令した。 結婚前夜 姫様はゲルマニア皇帝と結婚なさるそうだ。 あまりめでたくない。だが、同盟のため仕方がない。 本当に同盟が必要なのだろうか?という気がしないでもない。BALLSの物量と技術は強い。 私は結婚式の巫女として、始祖の祈祷書と詔を読み上げないといけないらしい。詩心の無い私には正直向いてない。 グランパが4属性の感謝に対する例文をざっと40枚ぐらい印刷してくれた。 あと、タバサが何故か協力して、いい文を厳選してくれた。何か狙っているらしい。 これらを組み合わせとけば良いだろう。 それにしてもこの『いちたろう』というのはスゴイ。文章の訂正や添削が非常に楽だ。 前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1676.html
「うん……ふわあぁ…」 陽光が顔に当たっているのを感じ、ルイズは身を震えさせた。 眩しさを嫌って、フードを深く被り直す。 「グルル…」 吸血馬が首を動かして日差しを遮ると、ルイズは吸血馬の首に手を回して、たてがみをそっと撫でた。 「…ありがとう、ね、夜になったら出発しましょう」 ラ・ロシェール近くの森から、アルビオンに到達するまで丸一日以上の時間がかかっている。 竜の遺骸を身に纏い、吸血馬が吸血竜となって空を飛んだが、予想以上に時間がかかってしまった。 スヴェルの月夜であればもっと早く到着できたが、アルビオンの接近を待つ余裕はなかった。 アニエスは、ラ・ロシェールから積み荷に紛れてアルビオンに行けば良いのではないかと提案したが、ルイズはそれを断った。 アルビオンがトリステインに侵攻した時のため、また、必要ならば力押しでレコン・キスタを壊滅させるために、吸血馬を連れて行きたかったのだ。 そのため、ルイズと吸血馬は、この近辺に墜落しているであろう竜の遺骸を探した。 レコン・キスタによる革命戦争で傷つき、羽ばたくことの出来なくなった竜が、この近辺に墜落しているという話は既に調べていた。 吸血馬の鼻は、吸血鬼であるルイズよりも更に強い、驚くほど簡単に竜の遺骸は発見できた。 竜の遺骸を食屍鬼にしても良かったが…それはアンリエッタやロングビルとの約束を違えることになる。 結局、吸血馬に融合させて空を飛んだのだが、意外と時間がかかってしまった。 吸血鬼の強靱な体力ならば、アルビオンまでひとっ飛びだろうと思ったが、それが甘かった。 途中で吸血馬が疲れを見せたため、ルイズは自分の血を吸血馬に与えつつ飛んできたのだ。 その上『イリュージョン』を使って敵の目を誤魔化していたので、体力と精神力を二重に消耗してしまい、長時間の休息を余儀なくされた。 ラ・ロシェールを発ってから三日目、ようやくルイズは行動を開始した。 ルイズは移動する前に、吸血馬が脱ぎ捨てた竜の身体を燃やした。 万が一吸血馬の血液が残っていたら、竜の食屍鬼になってしまう。 竜の身体から水分を気化させて乾燥させ、念入りにこれを燃やした。 それが終わると、ルイズは上空から見た景色を思い出しながら、サウスゴータの方角へと歩き出した。 途中で、背中のデルフリンガーを鞘から取り出し、話しかける。 「デルフ、人間の心ってどれくらい読める?」 『心?』 「そうよ、私を吸血鬼だと見抜いたでしょう?それを利用して、シティオブサウスゴータを調査したいのよ」 『おでれーた、おめえ俺をそんなことに使う気かよ』 「そんなこととは何よ、住民を片っ端から食屍鬼にして、洗いざらい喋って貰おうかしら」 『やる気もねえのにそんな物騒なこと言うなよ』 「あんたやっぱり心読めるんじゃない」 『けっ』 「素直じゃないわね」 『そりゃオメーだよ!』 そんな二人のやりとりを笑うかのように、吸血馬がぶるるると鼻息を出した。 森の中を通ってサウスゴータまで進むには、さすがのルイズでも少し困難だった。 アルビオンは森林資源が豊富であり、管理されている森が少なからずあるからだ。 髪の毛をセンサー代わりにして周囲の風の動きを読み、人間の臭いを避けながら歩いていくと、予想したよりも時間がかかってしまった。 日付が四日目にさしかかるところで、ようやくサウスゴータの街が見えた。 「ここで待って…ごめんね、後で牛とか、オークを狩ってくるから、お腹がすいたのは我慢してね」 人里が近いこともあって、吸血馬は無言のまま、ルイズの頬にすり寄った。 ルイズは優しく吸血馬を撫でると、デルフリンガーを背負い、フードを深く被り直してから、サウスゴータへと足を進めた。 サウスゴータの街はひっそりと静まりかえっていた。 首都に比べると確かに小さいが、それにしても地方都市である以上、それなりに人の出入りがあって呵るべきだろう。 だが、窓から漏れる灯は極端に少ない、裏通りから表通りを見ても、まるで灯がともっていないのだ。 「…人の気配はある…」 一軒一軒、石造りの家に髪の毛を這わし、時には窓から中の様子を確認していく。 この街には確かに人間がいる、しかし、まるで生活の気配がしない。 昼間に来るべきだったか?と考えを巡らしていると、表通りを歩く足音が聞こえてきた。 裏通りの暗がりに隠れると、ほどなくして兵士が前を横切っていった。 「一応、見回りはされてるのね…」 裏通りから空を見上げると、細長い夜空が広がっている。 屋根の上から街を一望できれば…と考えたが、吸血鬼の脚力で跳躍すると、地面と屋根を破壊しかねない。 『レビテーション』でも使えれば、屋根の上に乗ることも可能だが、ルイズはレビテーションを成功させた覚えがない。 どうしたものかと考えた所で、ルイズは『アンロック』を思い出した。 『ロック』も『アンロック』も成功させたことはないが、よく考えてみれば、魔法で鍵を開ける必要はないのだ。 ルイズは手近な家の裏口に近寄ると、髪の毛をしゅるしゅると伸ばした。 扉の隙間から中に侵入して、気配を探る。 「…誰もいないわね」 空き家なのを確認すると、髪の毛を触手のように動かして、内側から鍵を開けた。 中に入り、扉を閉めると、ルイズはふぅとため息をついた。 「アンロックなんて使う必要ないじゃない、どうしていままで気づかなかったのかな、私」 少し身体を休めようと、ルイズは床に座り込み、デルフリンガーを床に置いた。 『なあ嬢ちゃん、この街の気配、静かすぎねえか?』 「ええ、静かすぎるわ…心当たりある?」 『無いと言えば無いけど、あると言えばある』 「どっちよ、いいから言ってみて」 『おめー、イリュージョンが使えるなら、別の虚無も使えるんじゃねーか?こんな時のためにブリミルは準備してあるはずだぜ』 デルフの言葉に、ルイズがうっ、とうなった。 「…あー…それなんだけど、始祖の祈祷書、トリステインに置いて来ちゃった」 『うわ、駄目だね、八方ふさがり。嬢ちゃん以外と迂闊だね』 「デルフ、折るわよ。…でも、始祖の祈祷書があっても無理よ、『エクスプロージョン』『ディスペルマジック』『イリュージョン』…ルーンが浮き出たのはそこまでだもの」 『他のはまだ見られねえのか?』 「記憶の操作らしき項目は見えたわ、でも、ルーンまでは浮きでなかった…あれが使えればもっと便利なんでしょうけど、今は無理よ」 そう言って、ルイズは顎に手を突いた。 これからどうすべきかと考えていると、扉の隙間から外に出していた髪の毛に、違和感を感じた。 ルイズは、すかさず地面に耳を当てて、音を探る。 すると、何か重い物を背負って歩くような、足音が伝わってきた。 『何やってんだ?』 「…男性、30代…筋肉質、背負っている物は…樽?おそらく水か…何かね」 足音は、ルイズの侵入した家からほど近い家に入っていった。 「北に四件先ね、デルフ、行くわよ」 『あいよ』 ルイズはデルフリンガーを背負うと、空き家を出て、足音の入っていった家に近づいた。 窓から光は漏れていない、が、他の家と違ってこの家は意図的に光を漏らしていないようだった。 窓から中を覗くと、カーテンの奥に木板がはめ込まれているのが見えるのだ。 壁に耳を当て、中の音を聞こうとしたが、おかしなことに何の音も聞こえてこない。 不自然なほどの静かさは、ルイズの脳裏に『サイレント』を思い起こさせた。 『サイレント』は空気の膜を作って、空気の振動を押さえる魔法だが、それを破る方法はすでに考えついている。 ルイズは前髪を一本つまむと、長くそれを引き延ばして、抜いた。 片方を扉の隙間に差し込み、反対側を自分の耳に差し込んで、内部の音を拾う。 『明日の分の水……』『このままでは……』『……メイジが足りな……』『…洗脳……』『…皇太子』『……亡命…』『…鉄仮面…』 。 「…当たりよ、大当たり」 ルイズは小声で呟いた。 髪の毛を引き戻して扉から離れ、家の周囲を見て回った。 見た感じでは平均的な一軒家、片方から攻め込まれたら逃げ道はなさそうだ。 ルイズは入り口の前に立つと、扉の隙間から髪の毛を差し込んで、扉の鍵を開けた。 「こんばんは」 がちゃり、と扉が開けられ、突然入り込んできた何者かに驚き、家の中にいた男達は慌てて席を立った。 すかさず何人かが武器を構えたが、この場の長らしき商人風の男がそれを制止した。 「よせ、お前ら」 「し、しかし…」 商人風の中年男性と、その配下らしき男が三名、計四名がルイズを見る。 ルイズは扉を閉めると、改めてフードを外して、挨拶をした。 「はじめまして。私は『石仮面』…あなた方を王党派を見込んで、相談があるのだけれど…」 ルイズの自己紹介に、男達が驚いた。 「…石仮面だって?…まさか、あんたが、ニューカッスルから巨馬に乗って脱出した『鉄仮面』なのか?」 商人風の男が、ルイズをまじまじと見た。 まだ幼さの残る顔立ちに、赤茶色の髪の毛、背中には長剣を背負うその姿が、まさに噂通りの姿だった。 「ええ、ここじゃ『鉄仮面』って噂されてるみたいだけど」 「証拠はあるのか?」 ルイズはフードの中に右手を入れて、胸の中に指を差し込んだ。 ウェールズから渡された『風のルビー』は、肋骨の裏側に隠してあるのだ。 風のルビーを見せると、張りつめていた雰囲気は一転した。 「おお…まさしく、それは風のルビー、では、ウェールズ様はご存命なのか!?」 商人風の男が、思わずルイズへと近寄る。 「風のルビーを知っているの?…でも貴方、メイジは見えないわね」 ルイズは疑問を口に出した。 風のルビーは王家に伝わる重大な宝物だが、風のルビーが宝物だと知っている人はそれほど多くない。 親衛隊レベルでなければ風のルビーなど気にも留めないはずだ。 「私は財務監督官の元で、執事として働いていた。宝物のことなら一通り頭に入っている。だが、今はしがない商人ですよ」 「財務監督官?」 ふと、ロングビルの話を思い出す。 確かロングビルの親は、財務監督官に仕えていたはずだ。 考えてみればマチルダ・オブ・サウスゴータという名前もこの土地の名前に一致する。 この男は、ロングビルのことを知っているのだろうか? 「さるお方からの手紙で貴方のことを知らされていた。風のルビーを持つ傭兵が現れたら、力になってくれと」 「…なんだ、じゃあフー…。マチルダから聞かされてたのね」 「私らで力になれるなら、いくらでも力を貸しましょう。…おいお前ら、周囲を確認しろ。石仮面さん、細かい話は奥でしましょう、新鮮な『水』もありますから」 そうして、若い男達は見張りにつき、ルイズと商人風の男は奥の部屋へと入っていった。 奥の部屋で席に着いたルイズは、樽からコップに汲まれた水を見て、首をかしげた。 「いくつか聞きたいのだけれど…まずこの町の静けさ、それと、さっき運んでた水の事」 商人風の男がルイズと向かい合うように席に座り、自分のコップに注がれた水を飲み干してから、静かに話し出した。 「水と、この街の静けさは無関係じゃありません、この街の地下には、サウスゴータの森から繋がる水脈があり、街の人間はその水を井戸からくみ上げて飲んでいます」 「井戸水?」 「ええ、私の後ろにある樽は、別の街に住んでいるメイジ様から、定期的に分けて貰ったものです。この町の水はとても飲めません」 「なるほど、心を奪う毒でも井戸に混入されたのかしらね」 「…おそらくそうでしょう。私らは毒が混入されたと思われる日、山奥から帰ってきたら誰もかれもが目がうつろでした。しかも皆貴族派に寝返っており…」 「…………毒の種類は?」 「かいもく、見当がつきません。水を分けて下さるメイジ様も、ディティクト・マジックで調べきれないと仰ってました」 『あ』 突然、デルフが声を出した。 商人風の男は驚き、ガタン、と机に脚をぶつけた。 「…!?だ、誰の声だ?」 「落ち着いて、今の声は、こいつよ」 ルイズはデルフリンガーを背中から外すと、テーブルの上に置いた。 『いやー思い出した思い出した、ブリミルもあれには苦戦したんだよなあ』 声に遭わせて、刀身がカタカタと揺れる。 その様子を見て商人風の男も驚いたのか、まじまじとデルフリンガーを見つめた。 「い、インテリジェンスソード?」 『おうよ、インテリジェンスソードのデルフリンガー様だ』 「いや、こいつは、また、驚きました」 男は椅子に座り直して、デルフリンガーとルイズを交互に見つめた。 「デルフ、思い出したってどういうこと?」 『ああ、心を操る先住魔法だ、『水』系統よりずっと強力な奴よ、死体だって蘇らせて、自由に操っちまうんだ。街一つぐらいの人間を操るのだって不可能じゃないぜ』 「先住魔法…!」 先住魔法と聞いて、男が驚く。 始祖ブリミルが降臨する以前から、主にエルフ達や亜人種によって使われてた魔法、それを先住魔法と呼んでいる。 貴族の用いる魔法と違い、杖を必要としない上、非常に強力だと言われているのだ。 そんなものが敵に回ったとしたら、いくらなんでも分が悪い。 だが、ルイズはそんなことを気にする様子もなく、デルフリンガーに質問した。 「エルフ?」 『いや違うね、あいつらなら回りくどい事はしねえよ、第一人間同士を争わせるなんてのは人間のやることだね』 「耳が痛いわ…水系統の秘薬、もしくはマジックアイテムの線は?」 『そこまでは判んねえ、でも、可能性はあるんじゃねーの?』 ふと、ルイズが顔を上げると、商人風の男が何かを考え込んでいた。 その様子は尋常ではない、どこか冷や汗というか、脂汗も浮かんでいた。 「………何か、心当たりでも?」 「え。い、いや…その」 男は、しばらくばつの悪そうに顔を逸らし、何かを考え込んでいたが、意を決したのかルイズに向き直った。 「…実は、一つだけ心当たりがあります。アルビオン王家にはいくつもの秘宝が伝わっていましたが、水に関する秘宝が一つだけ、あります」 「それは?」 「『アンドバリの指輪』と呼ばれるもので、先住の水の力が込められております。どんなに深い傷を負ってもたちどころに治癒してしまうとか…」 『そいつだな。強力な水の精霊の力があれば、死んだ人間だって操れらあ』 「死んだ人間だって操れる…なるほどね」 「叛徒共の首領、クロムウェルは『虚無』を操り、死者を蘇らせると聞きます。それも実はアンドバリの指輪の力だと考えれば、納得できます」 そこで会話がとぎれ、重い沈黙が、部屋を支配した。 「…これ以上は、話せない?」 ルイズの問いにも、男は答えない。 時間にして一分、しかし男にとっては一時間にも二時間にも感じられる時間。 ルイズは男の眼をじっと見つめていた、何の感情を込めるわけでもない、ただ、その行動をすべて見逃さないつもりでじっと見ていた。 言いしれぬ恐怖を感じた男は、重く閉じられていた口を、静かに開いた。 「…マチルダ様から、どの程度内情をお聞きになられましたか?」 ルイズは視線を外さずに答える。 「彼女からは、仕送りをしているとしか聞かされてないわ。ウェールズ様からは、粛正に乳母と教育係が巻き添えになったところまで聞いたけど」 「…わかりました、すべてお話ししましょう。ですがこの事は絶対に…」 「判っているわ、他言するつもりはないもの」 男は居住まいを正して、大きく息を吸い込むと、静かに語り出した。 「実は、そのアンドバリの指輪を、あるお方が所持しているのです」 「あるお方?」 「はい、大公閣下の忘れ形見、ティファニア様です」 「なるほどね…マチルダの仕送りは、その…ティファニアって人に送られてるのね?」 「今は森の奥で、小さな孤児院を開いております。私どもはマチルダ様から送られてくる金貨、物資、食料などをティファニア様に届けるため、この町に留まっているのです」 ルイズはわざとらしく考え込むような仕草をしてから、意地の悪そうに口元をゆがめ、問うた。 「その人がアンドバリの指輪を使ったとは、考えられないの?」 「そ、それは絶対にあり得ません!確かに、アンドバリの指輪を使うことはできますが、人里には降りてこられない理由があるのです」 「…どんな理由よ」 「順を追ってお話し致します。そもそもアンドバリの指輪は、国宝ではありましたが、使い道の判らぬままでした。 しかし大公閣下の奥様…公には出来ぬお方でしたが、その方が使い方をご存じだったのです。 お美しい方でした。そして、争いを好まぬお方でした…… ジェームズ一世陛下から差し向けられた衛兵の魔法に、一切抵抗することなく、魔法の凶刃に倒れたのです。 あの時、奥様の遺体にすがるティファニア様の姿は、今でも目に焼き付いております」 「どうして粛正なんかされたの?貴方の口ぶりからすると、とても国宝を横流ししたとか…そんな人には聞こえないわ」 「ジェームズ一世陛下には、国宝の横流しなどより、もっと重大な、恐るべき事として、映ったのでしょう。彼らの狙いは奥様と、一人娘のティファニア様だったのです」 「なんで一国の王様が、妾と娘を殺す必要があるのよ、王位継承権でも争ったの?」 「確かに、王位継承権の争いに巻き込まれたら、王弟であらせられる大公閣下の娘、ティファニア様の存在も白日の下に晒されてしまったでしょう」 「…わからない、判らないわ。殺してまで存在を秘匿する必要があるなんて…」 「始祖ブリミルは、ハルケギニアに降臨されましたが、エルフに聖地を奪われました。始祖ブリミルの血を色濃く継ぐ王家と、エルフとの間に子が生まれたと知られたら、一大事です」 「…………ちょっと待って。今、なんて?」 「大公閣下の奥様は…その、エルフ…でございました、つまり、大公閣下の遺児、ティファニア様は…」 「………」 「………」 『…おでれーた』 沈黙の流れる一室に、デルフリンガーの声が、小さく響いた。 To Be Continued→ 戻る 目次へ
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/2353.html
祈祷の守護精霊 種族:精霊 登場作品:封緘のグラセスタ 解説 青の月女神リューシオンの神域である祈祷岬を守る精霊。 雑感・考察 名前