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【元ネタ】史実 【CLASS】アサシン 【真名】ルクレツィア・ボルジア 【性別】女性? 【身長・体重】160cm・49kg 【属性】混沌・悪 【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:C 魔力:A 幸運:B 宝具:B+ 【クラス別スキル】 諜報:A このスキルは気配を遮断するのではなく、気配そのものを敵対者だと感じさせない。 多くの毒殺や謀殺、暗殺に携わったとされながら、その死に至るまでついぞ彼女は「暗殺者」であるとは気が付かれなかった。 奇襲判定に於いてランクに応じたボーナスを付与。また同盟相手から提示されたギアスの要求を無条件で拒絶可能。 【固有スキル】 黄金率[体]:A 生まれながらにして完璧な肉体を持つことの証左。多くの権力者を魅了する魔性の風貌。 異性同性問わず、一定の理性と欲望を備えた人物との交渉に於いて圧倒的なアドバンテージを獲得する。 劇毒知識:B 様々な毒薬・劇薬に関する知識を習得。また、Bランク以上であれば擬似的な道具作成スキルとして毒を生成可能。 ターンの開始時に2d6判定、偶数であれば身体的な影響を及ぼす劇薬を、奇数であれば精神的な影響を及ぼす媚薬を ゾロ目であった場合は相手を死へ至らしめる『歌う音無き初雪の劇毒(カンタレラ)』を生成、獲得する。 この劇毒単体では暗殺行為へ用いることは出来ず、後述する宝具と同時に使用することで性能を発揮。ようやく意味を成す。 麗しの美貌:B 服装と相まって、性別を特定し難い美しさを(姿形ではなく)雰囲気で有している。 男性にも女性にも交渉時の判定にプラス補正。また、特定の性別を対象とした効果を無視する。 『黄金率[体]』の効果が体外的な、その風貌や肉体に由来するものであるのに対し、此方は内面的、精神的な意味合いでの補正を得る。 【宝具】 『或る初雪に似る其れは、惚蕩ける程に甘き死りを(ビター・スウィート・カンタレラ)』 ランク:B+ 種別:対皇宝具 レンジ:- 最大捕捉:- ルクレツィアが用いる暗殺技。上述した『劇毒知識』で生成した薬を用いて、あらゆる場面に於いて強制的な『奇襲判定』を発生させられる。 例え戦闘中であろうとも会話中であろうとも、彼女の持つ劇毒は状況を問わない。一つの油断、慢心へと付け込んで、相手を甘き死へと誘う宝具。 この宝具に依って行われる奇襲判定は『劇毒知識』で『歌う音無き初雪の劇毒』を生成した際に引いた出目により左右される。 つまり「1,1」のゾロ目であれば奇襲判定に用いられるダイスを1個追加、「6,6」であれば6個追加と言った具合に多少の補正を獲得する。 また『歌う音無き初雪の劇毒』以外にも、普通のスキル行使で生成した劇薬や毒薬でも宝具は発動可能であるが、ダイスに依る補正は得られない。 「死へ至らしめる」とあるが、決死の劇薬――飲めば命を落とすという訳ではなく、この毒が生み出す様々な効能が巡り巡って死へと導くという事。 仮にこの宝具を用いて奇襲判定が成功、相手に劇毒を含ませる事に成功したならば、そのターン内で行われる全ての行動を最低値へと固定させる。 攻撃判定も防御判定も、果てには判定の発生しない交渉ですらルクレツィアの思うまま。『決死』ではないが『必死』ではある―――恐るべき魔の策略である。 なお効果の都合上、この宝具を発動できるのは『自身のマスター』若しくは『同盟相手』に限られる。敵対している相手に用いる場合は少々手間がかかる上に困難。 宝具の読みは「あるはつゆきににるそれは、ほろけるほどにあまきねむりを」。 近代イタリアの或る貴族、ボルジア家が代々暗殺に用いたとされる秘伝の劇毒『カンタレラ』、それを用いた暗殺のカタチ。 ボルジア家はその昔より好色さ、強欲さ、残忍さ、冷酷さの象徴とされ、多くの政敵や権力者を死へ誘ったこの猛毒もまた悪の象徴として昇華された。 多くの権力者の元へと嫁いだボルジア家の娘、ルクレツィアもまた用いたとされるものの、兄や父の確固たる謀殺と比べその信憑性や史実性に欠ける。 加えてボルジア家はヨーロッパに於いて典型的な悪役として語られることが多く、ルクレツィアもまた、そのイメージに影響され「暗殺者」としての宝具が付与されたものと思われる。 しかしそれにしてはあまりにも高い数値。毒薬に関連する宝具として、これ程の数値を持つ者となると植え付けられた風評被害以上の“要因”があると思われるが……? 【Weapon】 『虚ろなる白金の指輪(ボルジャ・リング)』 ルクレツィアが暗殺の際に愛用したとされる指輪。美しい王女と麗しい王子が手を伸ばし合う彫刻が目を引く。 内部が中空となっていて、内部に毒薬を仕込むことで相手に悟られること無く様々な道具や料理、飲料に毒を含ませることが可能。 Cランク以下の気配察知や直感、毒系統看破を無効化。また最高位の諜報スキルと相まって、事前に服毒を看破するのは極めて難しい。 【解説】 近代のイタリアに於いて辣腕を振るった悪略一族「ボルジア家」の娘、ルクレツィア・ボルジア。 生まれながらにして持ち得たその美しい風貌を一家の繁栄と権力確保に用いられ、生涯の中で幾度と無く政略結婚を繰り返した。 様々な思惑が交錯する情勢の中で利用された悲劇の女性。言わば、彼女は毒薬や暗器と何ら変わらぬ、文字通りに「体のいい道具」として扱われていたのである。 策略家として政治の裏で暗躍した陰謀者、チェーザレ・ボルジアを兄に持つ。ボルジア家を巡る逸話の中には、兄や父との近親相姦を示唆するものも多い。 その波乱な人生は様々な媒体で語られることとなり、腐敗した政治を語る上での典型例ともされた。彼女は死後にあって尚、飛び交う思惑の中に「道具」として用いられた。 美術作品を始め小説や映画、或る歌唱にもモデルとして抜擢されるが、史実に於ける彼女の生涯には謎も多く、過多な脚色も含まれることから真相は闇の中である。 彼女の死にまつわる謎も未だに解決しておらず、史実では産褥の合併症により死去したともされるが……その傍らには、小瓶に入れられた美しき“毒薬”が在ったともされる。 貴族としての品格を携えた見麗しき美しい女性。深い赤髪は仄かに波打ち、悲哀と慈愛に満ちた瞳は深い橙。 華奢でありスレンダー。しかし厳かな服の上からでも見受けられる体付きは見事の一言で、出会う男性全てに魅了の魔術を与えられる程。 貴婦人が身に着けるドレスとしては少々装飾に欠け、絢爛さとは掛け離れた荘厳さ、形状自体はドレスであるが纏う雰囲気は男性が纏う礼服に近い物がある。 静かで礼節を重んじ、貴族の鑑たる王女として振る舞う姿もまた美しく、一見して彼女が「暗殺者」である事を見抜ける者は数少ないだろう。 そも、彼女自身「暗殺」を行うことには慣れておらず、生前多くの夫や権力者の政略結婚や暗殺に関わったのも父による命令からで、彼女が進んで暗殺を行った事は無い。 定められた結婚であるとは言え、偽りの夫婦を演じる中で芽生えた恋心―――それらを指輪の数だけ失ってきた彼女は、気高く清らかではある半面、人を愛する事が出来なくなってしまっているのである。 そんな彼女が時折見せる、冷酷かつ無慈悲……残忍な策略家の一片は、受け継いだ血筋に依る癖なのか、或いは――――― ――――その正体はチェーザレ・ボルジア。彼女の実の兄であり、彼女が最も愛した一人の男性。 つまり、此度現界したルクレツィア・ボルジアは「ルクレツィアを演じるチェーザレ・ボルジア」、正真正銘の“男性”なのである。 元々のルクレツィアが保有していた“美しい風貌”に纏わるスキルにより見た目は女性と全く大差ない物となっているが、肉体の機能も思想も全て男性そのもの。 露出の少ない礼装に身を包んでいるためまず気が付かれないものの、一度服を脱いでしまえば、そこには痩躯であり女性よりであるがれっきとした男の体が現れることだろう。 妹を演じる兄。ルクレツィア・ボルジアの器を用いて召喚されたチェーザレ・ボルジア。故に精神性や望みはチェーザレのものだが、真名や宝具はルクレツィアのものに固定される。 何故悪辣策略家として悪名高いチェーザレ・ボルジアが妹の名を語り聖杯戦争へと召喚されたのかと言えば、彼が抱いた一つの望みが所以。 生涯を通し、ボルジア家の繁栄に身を注ぎ――――時には血に飢えた悪魔と、時には裏切りと肉欲と途方も無い残忍さを持った男と畏れられた大犯罪者。 そんな彼が唯一心を許し、互いに愛を育みあった者が実の妹、ルクレツィアであり……その死を、その生涯を、自身が与えてしまった悲劇の人生を誰よりも嘆き苦しんだのも、チェーザレであった。 父の願いを叶えるために、一族の復興を目論むために。目先の欲に目が眩み、彼は彼が最も愛する妹をも利用して、その最期には共に悲劇的な幕切れを迎える事となる。 覆せない運命。既に定められ確立された史実の歴史。過ぎ行く時代と逸話の中で、チェーザレは自分自身への悪名よりも、妹にまで伸びる風評に後悔の念を抱き続けた。 しかしてルクレツィアは笑って答える―――『私の人生は楽しかったよ。辛いこともあったけれど、それだって、私の人生だから。だから私のために苦しまないで、お兄ちゃん』。 妹の微笑みに、チェーザレは笑みを返すことはできなかった。零れ落ちる懺悔の涙、崩れ落ちる血と毒に塗れた身体。その身体を妹に抱き止められて、尚チェーザレは願いを漏らした。 『――――――もう一度。もう一度、我が人生を悔い改められる機会があるのであれば』 果てより指す眩い光は、己とは真逆に在る、気高く崇高なる聖なる光。 光は導く。悪に染まった青年へ、一つの希望を与える為に。光で覆われた■を隠し、宛ら己が救いの糸であるかのように。 それが、例え■に塗れた偽りであろうとも構わない。この身が今一度の生を受けられるのであれば、どのような傷も厭わない。 チェーザレは告げた。七天の理より響く喚び声へ、降り注ぐ光に嘗ての幼き妹への面影を垣間見て。 『我が愛しき妹に、暖かな幸せに満ちた人生を―――――――』 呼び出されたチェーザレは、自身の“創り変えられた”身体に驚くことは無かった。 自身がそう願ったのだから驚きは無い。強いて言うのであれば、自分という精神が自分のままで在ることに驚いた程度か。 しかしその方が都合が良い。妹に再び、この戦争という苦しみを与えるわけには行かぬのだから。戦争には、身を穢したこの私こそが相応しいと。 ……自らを喚び招いた者へと向き直る。天真爛漫な妹とは異なって、嘗ての自分を―――近代に名を馳せた圧制者としての自分を保って。 「アサシン、ルクレツィア・ボルジア。お望みとあらば、貴方にも甘く冷たい眠りを授けましょう」 願う望みを叶える為に。妹の人生を、政略や悪辣や血毒とは無縁の、少女らしい幸せで満ちた人生へと導く為に。 チェーザレ・ボルジアは――――――――否。ルクレツィア・ボルジアは、生涯で最後の“暗殺劇”へと身を投じた。 妹の代わりに戦い妹の人生を幸せなものにする為に戦う、ガチシスコン近親相姦残忍悪略毒殺系女装暗殺者。 聖杯への願いが確固たるもの……というか妹の器を使って半ばイレギュラーな状態になってまで参戦してるのでわりと勝利のためなら手段を選ばない。 裏切りとか暗殺、毒殺を幾度と無く繰り返してきたので同盟相手への慈悲は全く無い。完全に流れ作業で暗殺を繰り返す。 盤石のスキルで同盟を組むためにマスターと接触して、悟られないように次々毒殺!戦闘能力は皆無だけど恐ろしさで言えばかなりやべえ! ただ劇毒が即死系じゃないのと毒の生成がランダムという部分が欠点。それでもTRPGのシートに落とし込むとめっちゃ厄介そうだな! 見た目は完全に女性だけど女好きで女体に敏い人とか直感持ちなら普通に女装してるなと看破できます。
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■ ステージ解説 ■ 天候 ■ ステージ一覧ヘイゲン地方 コウヤ地方 セツゲン地方 サバク地方 グントウ地方 ??? (※ネタバレ注意!) ■■■■■■ (※ネタバレ注意!!) ■ ステージ解説 各地方の中に複数のステージが存在する。ステージをクリアすることで経験値とコインが得られるほか、初クリア時には報酬アイテムを入手できる。 最初はわずかな場所にしか行けないが、特定のステージを進行もしくはクリアしたり、酒場で話を聞いたりすることで順次解放されていく。 ステージにて「ススム」を押すと歩幅の距離だけ進み、目標到達地点へ近づいていく「モドル」を押すことでスタート地点の方向へ移動することもできる ステージを進むほどボーナス値が上昇し、経験値とコインの獲得量が増える戦闘時だけでなく各種ステージイベントによる獲得時にもボーナスがかかる 移動した際には採集・罠・宝箱(解錠)・釣り・人物との遭遇などがランダムで発生する進行中にストーリーが起こったり、他のステージを発見したりするとHPが全回復する。上手く活用したい 詳しくはステージイベントのページを参照 移動していると死神に憑りつかれることがある。死神が去るまでの間、「モドル」を押すとゲームオーバーになる死神はお香や冥銭、聖者の靴などで無効化可能 移動した際にランダムで敵にエンカウントする魔剤を使用することでエンカウント率を上げられる 敵は各ステージごとに決まっているほか、目標到達地点へ近づくほど強力な敵が出てくるようになるそのため序盤の時点でギリギリだとステージクリアは厳しい 各ステージには難易度が設定されており、自身のゲーム進行度と併せて「敵の強さ」が表示される敵の強さは、 ザコ<同格<挑戦<格上<危険 の順で強くなる自身がクリア済みのステージのうち最も難易度の高いステージが「同格」と表示される いくつかのステージにはボス敵が設定されおり、倒さなければそのステージをクリアすることができないボス敵との戦闘前にはストーリーが発生しHPが全回復するため、事前にHPを回復しておく必要はない またボス戦の後に強力な雑魚敵に襲われてGame Overになることもある。最後まで気を抜かないように ボスとは別に、非常に強力なレア敵も存在し、戦闘するかどうかを選択できる某ゲームのF.O.Eのようなもの。初遭遇時は倒せないことが多いと思われるのでスルー推奨 しかしレア敵がドロップする素材を使って強力な装具を作ることもできる。自信がついてきたら挑んでみるといい目安としては、そのレア敵が出現する最高難易度のステージをクリアした頃がよいだろう (※難易度 普通 の場合) ■ 天候 各ステージには天候が設定されている。天候による効果は以下の通り。 ・晴天 特になし ・暗闇 暗闇の中で灯り (たいまつ) がない場合、以下の効果がある。 人物遭遇率、宝発見率:ダウン 罠回避率:大ダウン 暗闇の中で灯り (たいまつ) がある場合、以下の効果がある。 採取場所発見率、宝発見率:小アップ ・吹雪 時々 吹雪が吹く。吹雪の間は以下の効果がある。 腹減り量:アップ マソ獲得量:アップ 吹雪は保温軟膏によって無効化できる。 ・熱気 時々 熱気に包まれる。熱気の間は以下の効果がある。 一歩ごとに割合ダメージ (約2%) 詠唱クリスタル蓄積量:アップ 熱気はひんやりドロップによって無効化できる。 ・雨天 時々 雨が降る。雨の間は以下の効果がある。 歩幅:大ダウン リーフ成長量:アップ 歩幅の低下は雨靴や特殊ピース「雨天快速」で防げる。 ■ ステージ一覧 ※ ★のボス敵を倒すことで宝珠を入手できる ヘイゲン地方 + ヘイゲン地方 ステージ名 解放条件 難易度 距離(km) 天候 レア敵 ボス敵 クリア報酬 アイテム Exp Coin 平原 小屋に入る 0 5.33 晴天 九尾の狐 - ジュエルソード 34 25 丘 酒場で聞く 0 6.13 晴天 九尾の狐 ★オオイノシシ 魔導書【ブレイカ】 34 30 橋 丘を半分ほど進む 1 5.67 晴天 九尾の狐 - 魔導書【バーニッシュ】 70 34 洞窟 丘をクリア後、城へ行く 1 7.67 暗闇 九尾の狐 - ピース【感謝の心】 70 42 キノコ洞窟 平原をクリア 5 25.30 暗闇 魔人 - 魔導書【ザンガー】 335 225 森 橋をクリア 10 33.67 雨天 ティアマット - 魔導書【ジオクロス】 1550 340 荒れた森 森をクリア 12 41.33 雨天 四龍 - 魔導書【エスケパス】 1497 725 木内部 荒れた森をクリア 15 50.33 暗闇 ホルス - 天使の法衣 4012 657 ・小屋 チュートリアルが終わって最初に入れる場所 HPとSPを無料で回復できるが、一度でも城へ行くと利用できなくなる ・城下町 平原を半分ほど進むと解放される、冒険の拠点 ・歩数屋 橋を半分ほど進むと解放される コウヤ地方 解放条件:洞窟をクリア + コウヤ地方 ステージ名 解放条件 難易度 距離(km) 天候 レア敵 ボス敵 クリア報酬 アイテム Exp Coin 荒地 洞窟をクリア 2 13.00 晴天 ヴァンパイア - 技能書【早歩き】 130 68 岩場 荒地を半分ほど進む 3 14.33 雨天 ヴァンパイア - 魔導書【シールディ】 275 83 墓場 荒地or雪原クリア後、酒場で聞く 3 16.48 暗闇 ヴァンパイア - 技能書【協力ボム】 187 120 山道 墓場をクリア 4 18.02 晴天 魔人 - 魔導書【ラナウェル】 510 82 アジト 岩場をクリア 4 13.32 暗闇 魔人 ★宝石大蛇 植木鉢改造キット 595 82 山頂神殿 山道をクリア 6 23.33 晴天 ケツアルコアトル ★デルピュネー 魔導書【バーニシア】 552 220 火山外部 荒地をクリア 8 31.00 熱気 リンドヴルム - 魔導書【バース】 572 525 火山内部 火山外部をクリア 13 42.67 熱気 四龍 - 蒼月光石 2470 700 ・くじ引き屋 墓場を半分ほど進むと解放される セツゲン地方 解放条件:洞窟クリア後、酒場で聞く + セツゲン地方 ステージ名 解放条件 難易度 距離(km) 天候 レア敵 ボス敵 クリア報酬 アイテム Exp Coin 雪原 洞窟クリア後、酒場で聞く 2 13.00 吹雪 ヴァンパイア - 魔導書【ピュア】 90 100 氷原 雪原をクリア 3 14.33 吹雪 ヴァンパイア ★セイリュウ 技能書【お得意様】 153 180 氷洞窟 雪原を1/3程進む 4 15.67 暗闇 魔人 - ピース【整息】 510 104 雪森 氷洞窟を1/3程進む 5 22.00 吹雪 魔人 - 石板「水」×2 408 225 雪岩場 雪森をクリア 7 20.97 吹雪 ケツアルコアトル - 魔導書【バイセルク】 1062 221 氷神殿 雪岩場をクリア 9 37.18 晴天 リンドヴルム ★ナオユキ 魔導書【リピュアリィ】 1290 350 雪枯れ林 雪岩場or鉱山or海岸道クリア後、酒場で聞く 10 33.67 吹雪 ティアマット - 魔導書【チェルシー】 1550 400 クリスタルの森 雪枯れ林をクリア 14 41.65 吹雪 ホルス - 魔導書【ピュアリハート】 3537 1025 サバク地方 解放条件:氷洞窟をクリア + サバク地方 ステージ名 解放条件 難易度 距離(km) 天候 レア敵 ボス敵 クリア報酬 アイテム Exp Coin 砂漠 氷洞窟をクリア 6 19.83 熱気 ケツアルコアトル - 収集者の白靴 454 330 鉱山 砂漠を4割程進む 7 24.67 暗闇 ケツアルコアトル ★エキドナ ツリー 722 325 干ばつ地 砂漠をクリア 8 35.65 熱気 リンドヴルム - 魔導書【デストラ】 1560 209 骨道 干ばつ地をクリア 9 32.33 熱気 リンドヴルム - 植木鉢改造キット 1096 437 塔内部 骨道をクリア 11 40.00 暗闇 ティアマット - スペルソード 2287 600 サボテン 干ばつ地を6割程進む 12 41.33 熱気 四龍 - 観葉植物 2675 493 ガイコツ洞窟 サボテンをクリア 13 55.47 暗闇 四龍 - 魔導書【イージア】 3087 595 ピラミッド 火山内部orガイコツ洞窟クリア後、酒場で聞く 16 67.17 暗闇 ウロボロス - ドラゴンアーマー 5430 1855 ・魚屋 砂漠を2/3ほど進むと解放される グントウ地方 解放条件:岩場or墓場or氷原クリア後、酒場で聞く + グントウ地方 ステージ名 解放条件 難易度 距離(km) 天候 レア敵 ボス敵 クリア報酬 アイテム Exp Coin 浅瀬 岩場or墓場or氷原クリア後、酒場で聞く 5 18.70 雨天 魔人 - 魔導書【グラッシュ】 335 180 ジャングル 浅瀬をクリア 6 23.33 雨天 ケツアルコアトル - 魔導書【ウェポイガン】 650 187 海岸道 ジャングルを4割程進む 7 24.67 晴天 ケツアルコアトル - 魔導書【ウェスリプン】 1062 181 灯台地下 海岸道をクリア 8 31.00 暗闇 リンドヴルム ★バアルゼブル 技能書【発音矯正】 1040 300 浸水洞窟 ジャングルをクリア※進むには宝珠7個が必要 10 28.62 暗闇 ティアマット - 調理器具1 1084 600 魔王城 浸水洞窟をクリア 11 40.00 晴天 ティアマット 魔王真・魔王 魔導書【ブリザガン】 1006 335 海底 氷神殿or骨道クリア後、酒場で聞く 12 41.33 晴天 四龍 - ピース【詠唱+】 1497 725 海底神殿 海底をクリア 14 49.00 晴天 ホルス - 雷神の鎧 2830 1025 世界樹 真・魔王 撃破後、7割程進む 14 41.65 晴天 ホルス - 植木鉢改造キット 3537 697 空中庭園 世界樹をクリア 15 57.88 吹雪 ホルス - 調理器具2 1765 1410 ??? (※ネタバレ注意!) 解放条件:空中庭園をクリア + ??? ステージ名 解放条件 難易度 距離(km) 天候 レア敵 ボス敵 クリア報酬 アイテム Exp Coin 宇宙空間 空中庭園をクリア 16 43.92 熱気 ウロボロス - 石板「機械」×2 2533 587 宇宙船内部 宇宙空間をクリア 16 36.17 晴天 ウロボロス MAGICUS管理AI なし 905 265 白の惑星 宇宙空間を2/3ほど進む 17 60.95 晴天 ウロボロス - 魔導書【アポロ】 5000 1800 ブラックホール 宇宙船内部をクリア 17 68.90 雨天 ウロボロス ルシファー なし(「トゥルーエンド」) 1000 300 【Ver.2.00にて追加】 ■■■■■■ (※ネタバレ注意!!) 解放条件:? + ■■■■■■ ステージ名 解放条件 難易度 距離(km) 天候 レア敵 ボス敵 クリア報酬 アイテム Exp Coin 魔物生産工場 トゥルーエンド後(小屋から入れる) 18 434.00 晴天 機動兵器 関係者魔物製造機 マザー なし(「パーフェクトエンド」) 1100 337 1/2弱程度の地点で「関係者」と戦闘になる 1/2強程度の地点で結界を発見。通るためには一度戻り、城下町で8個目~10個目の宝珠を集める必要がある広場にてフェアリー姫 エルフ姉妹と戦い、勝利すると入手 (結界発見前でも獲得可能) 酒場で話を聞くと、リーフ5000枚となら交換してもよいと言われる。リーフと交換して入手ただし、その前に魔物生産工場以外のステージをすべてクリアしておく必要がある 酒場で妹エルフに飲み放題券1か月分 (5000coin) を奢ると、宝珠の入手方法を教えてくれる城の門番に「村人は全員無事」と伝えると入手 最終地点で選択肢の後「魔物製造機 マザー」(いわゆる真ボス) と戦闘になり、これに勝利すると「パーフェクトエンド」 よほどステータスを強化していない限り、能力値の大きい最新型ドレースグローブ・春の新作カチューシャ・KEIZOエンブレムがほぼ必須他の装備も高性能なものを揃え、スキルや魔法を吟味してから挑むとよい 従魔の召喚ボーナスも意外と馬鹿にならない。可能な限り召喚しておこう まずは登場する魔物の素材を集めて無重力ブラックパンプスと無敵剣ウルフバルトを作るといい他のステージ同様、1/2以上進むと登場する魔物が増える。一旦素材を持ち帰って軍事用礼服エルモ・リュクスを作ろう 非常に長いステージなのでユグドラシルの雫や近道の地図が役に立つ まともに戦っても勝てない場合、闘技場攻略と同じ要領で直接ダメージ系魔法をぶっぱするのが手っ取り早いソーマ系や魔導クリスタル系のアイテムを惜しまず使おう もしくはクリスタル蓄積系魔法を利用してアポロを連打時間はかかるものの、ターンを回さずに攻撃し続けることが可能。ウルフバレト以降の武器を装備しておけばボス相手にも有効
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デカダンスRPGイノセンス オンライン用テキストキャラクターシート ──────────────────────────────────────── PL:らんらん ──────────────────────────────────────── 「(決め台詞)」 キャラ名 :トレイル・ミラー 年齢 :19 性別 :男 堕落レベル:0/13〈 堕落確定レベル 〉 権力レベル:5 学歴 :義務教育 境遇 :〈 戦士 〉〈 暗殺者 〉 立場:魔狩人 階級 :中位市民階級 家柄 :低市民階級 運勢 :波乱万丈 楔:(クロスボウ) 魅力 :《童顔》《入れ墨》《スリム》 嗜好 :《病的》《典雅》《童顔》 性癖 :《主従》《賭博》《薬物》 経験点 :0 武装時の戦闘技術を有しています。 【素手】以外の近接武器による【攻撃判定】に「+10」を受けます。〈装填:2以上〉の射撃武器装備時、〈装填〉が「-1」されます。【鎧】の装備時、〈威力:2以上〉の武器攻撃を受けた際、その〈威力〉を「-1」して処理し、また、部位狙い「指定なし」の攻撃を宣言された際、部位決定の出目を任意に上下へ1ずらした結果に変更できます。 気配を殺し他者を害する術に長けています。 【隠密判定】の〈対決判定〉を行う際、自身は《アクション》と《リアクション》どちらでも「+10」を受け、対象は「-10」を受けます。 ──────────────────────────────────────── 《 命運:14 》《 穢れ:00 》《 所持金:40 》《 経験点:00 》 ──────────────────────────────────────── 《 能力値 》 〈 能力合計値【410/515】成長限界合計値 〉 【器用:60】【機敏:60】【体格:80】【知力:70】 【意思:60】【権力:40】【財力:40】 ──────────────────────────────────────── 《 罪 》 【憤怒:1】【怠惰:1】【傲慢:4】【暴食:1】 【色欲:2】【強欲:1】【嫉妬:3】 ──────────────────────────────────────── ■ 装備品・所持品・乗物 重量:160 種別:近接片手 価値:-- 重量:-- 射程:0PT 威力:1 備考:素手攻撃《武器》 【 素手 】 【 クロスボウ 】 種別:両手用 射撃武器 価値:40 重量:60 射程:4~10PT 威力:4 備考: 標準的な弩です。《体格》が「70以上」であれば〈装填〉を1段階軽減できます。攻撃部位の防具の合計防護を「-10」させます。重量は矢筒込みです。太矢は5本につき「重量:1」「価格:5」です。 【 - 】 種別:射撃両手 価値:00 重量:00 射程:0~0PT 威力:0 備考:装填0 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 《 防具 》 【 衣装: 礼服 】 価値:20 重量:00 備考:なし 【 ハードレザーアーマー 】 着脱:3ラウンド重量:30権力:20価格:30 腕部防護:+15脚部防護:+15急所防護:+5頭部防護:+5 加工された革製の軽鎧です。 【合計回避値】【腕部】30 【脚部】30 【急所】30 【頭部】30 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 《 所持品 》 種別:消耗品 【 弩の太矢×5 】 価値:05 重量:1 備考:クロスボウ・アーバレスト用の太矢です。 種別:消耗品 【 弩の太矢×5 】 価値:05 重量:1 備考:クロスボウ・アーバレスト用の太矢です。 種別:消耗品 【 弩の太矢×5 】 価値:05 重量:1 備考:クロスボウ・アーバレスト用の太矢です。 【 干し肉 】 準備:1保持:片手重量:1×5権力:0価格:1 携帯食料です。1個につき1食分の栄養を得ます。重量と価格は5個セットのものです。 【 酒 】 準備:1保持:片手重量:5権力:20価格:2 気分を高揚させる神の与え給うた酒が満たされた瓶です。飲酒後12時間、《知恵》と《意思》が「-5」されると同時に、【損傷】による判定ペナルティを「5」軽減します。効果終了後、「+80」を受けた【耐毒判定】を行い、失敗すると「アル中」となります。以後、24時間毎にすべての判定が禁断症状のために「-5」されていきます。飲酒すると禁断症状のペナルティは「0」へ戻ります。禁断症状のペナルティが加算された際、それが連続4回目以上であれば【耐毒判定】を行い、これに成功すると「アル中」は解除され、ペナルティも消滅します。 【 松明 】 準備:2保持:片手重量:20権力:0価格:2 油が染み込んだ布を巻いた木の棒の照明です。着火すれば、周囲「4PT以内」の空間が、2時間灯りに照らされます。松明は〈威力:0〉の【クラブ】として使えます。燃えている松明による攻撃の命中時、対象は命中部位に火傷を受けます。ただし【攻撃判定】で《ファンブル》が発生すると、【部位狙い:指定なし】で決定される部位に自身が火傷を受けます。いずれの対象も「急所」に命中時は「軽傷」とします。武器使用時、着火の有無に関わらず戦闘後に失われます。 【 火打ち石 】 準備:4保持:両手重量:5権力:20価格:2 火をおこすための道具と火種のセットです。可燃物に着火できます。 【 毛布 】 準備:0保持:両手重量:10権力:20価格:5 防寒具であり簡素な寝具です。 【 水袋 】 準備:0保持:両手重量:0※権力:20価格:5 飲料水を入れておける丈夫な袋です。水を入れると重量が増加し、満杯で重量は10となります。都市部では飲料水の価格は1日分で1となります。生活排水なら無料ですが、飲むと「+40」を受けた【耐毒判定】を行い、失敗すると「食中毒」となります。これは腐敗した料理品と同様に扱います。満杯の水をふりかけた場合、【松明】の自滅者の火を消せます。 【 ロープ 】 準備:2保持:両手重量:30※権力:20価格:2 2メートル分(2PTとします。)の長さの丈夫なロープです。麻縄は複数を結んで長さを拡張できます。垂らして登坂に利用したり、縛って固定したりできます。 【 盗賊道具 】 準備:1保持:両手重量:20権力:20価格:20 合鍵なしに鍵を開けるキーピックをはじめとする、盗人御用達の道具一式です。これがなければ【解錠判定】は行えず、【罠判定】は大きくペナルティを受けます。錠前職人以外で所持が発覚すれば、当然に盗人の犯罪者と扱われるでしょう。一応、まっとうな職人の仕事道具から選別されているので、それらの店をまわっていけば合法的に入手はできます。 【 包帯 】 着脱:2重量:1権力:0価格:1 装備中、頭部以外の【負傷】あるいは【大量出血】を1個無効化、あるいは【頭部重傷】の効果を【頭部負傷】の効果に軽減します。【負傷】【頭部重傷】【大量出血】が消えるわけではありません。傷に使用された包帯を外すと包帯は失われます。重量と価格は5個セットのものです。 【 添え木 】 着脱:2重量:5権力:0価格:2 装備中、腕部あるいは脚部【重傷】の効果を1個、【負傷】の効果に軽減できます。【重傷】が消えるわけではありません。 種別:非消耗品 【 - 】 価値:00 重量:00 備考: 種別:装身具 【 - 】 【 フランキスカ 】 射程:1PT威力:2重量:40権力:20価格:10 投擲可能な戦闘用の片手斧です。【攻撃判定】に「-5」されますが、攻撃部位の防具の合計防護を「-5」させます。 【 ギャロット 】 射程:0PT威力:0重量:0権力:0価格:2 絞首紐です。「頭部狙い」のみ選択できます。命中時、【損傷】は与えず、対象と共に【揉み合い】状態となり、即座に「首を絞める」を行って成功したものと処理します。 価値:00 重量:00 備考: 【 マンゴーシュ 】 着脱:1ラウンド重量:10権力:40価格:10 腕部防護:+10脚部防護:+5急所防護:+5頭部防護:+5 持ち手を防護する護身用短剣です。近接武器の「短剣」としても使用できます。「短剣」と「盾」の切替は1ターン行動と扱います。 【 短剣 】 射程:0PT威力:1重量:10権力:0価格:5 ありふれた日用品のナイフです。「フェイント」を行う際、《リアクション》に「-10」を与えます。投擲が可能です。 総合重量:154/160(体格×2) ──────────────────────────────────────── 《 乗物 》 【 】 始動:0 速度:0 命運:4 耐久:- 積載:000 備考: ──────────────────────────────────────── ■ 家 【 2階建ての家屋 】 保管:4部屋:7階層:2厩:なし権力:40財力:20 農村での村長宅や、中位市民階級では代表的な木造家屋です。 屋根裏が一部屋あります。全部屋を従者が管理するならば、従者「3人」が「2部屋」に住み込む事となります。 《 2階建ての家屋 》 【 】 部屋数:7 階層:2 厩:無 住人:1+3 未管理の部屋数:4 雇用済従者:0 従者の部屋数:0 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 《 保管物 》 【 チェインメイル 】 着脱:3ラウンド重量:40権力:40価格:40 腕部防護:+25脚部防護:+25急所防護:+10頭部防護:+25 鎖を編みこんで作られた重鎧です。 種別:消耗品 【 弩の太矢×5 】 価値:05 重量:1 備考:クロスボウ・アーバレスト用の太矢です。 種別:消耗品 【 弩の太矢×5 】 価値:05 重量:1 備考:クロスボウ・アーバレスト用の太矢です。 種別:消耗品 【 弩の太矢×5 】 価値:05 重量:1 備考:クロスボウ・アーバレスト用の太矢です。 種別:消耗品 【 弩の太矢×5 】 価値:05 重量:1 備考:クロスボウ・アーバレスト用の太矢です。 種別:所持品 【 - 】 価値: 00 重量:00 備考: 種別:家具 【 - 】 価値: 00 重量:00 備考: 種別:仕掛け 【 - 】 価値: 90 重量:-- 備考: 総合価値:060/080( (財力-未管理の部屋数)×保管 ) ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 《 部屋割り 》 (設定は必須ではありません。GMが要望を出した際には設定して下さい。) 屋根裏:「 な し 」 一 階:「 未管理 」「 未管理 」 地下室:「 な し 」 ──────────────────────────────────────── ■ 設定他 外見設定 : 茶髪の青年。筋力はあるが小柄で比較的童顔。肩から胸にかけて刺青がある。 質素な服装を心がけ、感情表現は豊か目な方。 経歴設定 : 故郷の村が貧しく、仕送りのために鍛えて名を上げようとしていた少年。 出世欲が強く、傭兵として農民よりは上の地位を手に入れた物の物足りず、 色々あってアナスタシアに士官している。 士官するうちに神子となり、現状は士官時よりより深く仕事に関わっている。普段はフリー。 村を出てからの暮らしに耐性がなかったのか、退廃的な娯楽に惹かれる節がある。 金銭に弱く手段を選ばない所があるが誇りを損なう行いは嫌う。 ■ シナリオ履歴/シート変更履歴 (堕落レベルの変動や成長、特殊な設定追加や変更を行った場合は、概要を記してください。)
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{{政治家 |各国語表記 = いのうえ かおる |画像 = Kaoru Inoue 4.jpg |画像説明 = 井上馨 |国略称 = Template JPN? |生年月日 = 1836年1月16日 |出生地 = 周防国湯田村 |没年月日 = Template 死亡年月日と没年齢? |死没地 = 静岡県静岡市 |出身校 = |所属政党 = |称号・勲章 = 従一位大勲位、侯爵 |配偶者 = |ウェブサイト = |サイトタイトル = |国旗 = 日本 |職名 = 初代外務卿 |内閣 = |当選回数 = |就任日 = 1879年 |退任日 = 1885年 |退任理由 = |元首職 = |元首 = |国旗2 = 日本 |職名2 = 初代外務大臣 |内閣2 = 第1次伊藤博文内閣 |当選回数2 = |就任日2 = 1885年 |退任日2 = 1887年 |退任理由2 = |元首職2 = |元首2 = |国旗3 = 日本 |職名3 = 第5代農商務大臣 |内閣3 = 黒田清隆内閣 |当選回数3 = |就任日3 = 1888年 |退任日3 = 1889年 |退任理由3 = |元首職3 = |元首3 = |国旗4 = 日本 |職名4 = 第10代内務大臣 |内閣4 = 第2次伊藤内閣 |当選回数4 = |就任日4 = 1892年 |退任日4 = 1894年 |退任理由4 = |元首職4 = |元首4 = |国旗5 = 日本 |職名5 = 第6代大蔵大臣 |内閣5 = 第3次伊藤内閣 |選挙区5 = |当選回数5 = |就任日5 = 1898年 |退任日5 = 1898年 |退任理由5 = |元首職5 = |元首5 = }} 井上 馨(いのうえ かおる、1836年1月16日(天保6年11月28日) - 1915年9月1日)は、日本の武士・長州藩士、政治家、実業家。本姓は源氏。清和源氏の一家系 河内源氏の流れを汲む安芸国人 毛利氏家臣 井上氏。 幼名は勇吉、通称を聞多(長州藩主毛利敬親から拝受)。諱は惟精(これきよ)。太政官制時代に外務卿、参議など。黒田内閣で農商務大臣を務め、第2次伊藤内閣では内務大臣など、汚職にまみれながらも数々の要職を歴任した。従一位大勲位侯爵、元老。 生涯 長州藩士時代 長州藩士・井上五郎三郎光享(大組・100石)の次男として、周防国湯田村に生まれる。のち、長州藩士・志道家(大組・250石)の養嗣子となるも、のち井上家に復籍。小姓役などを勤めた。藩校明倫館に入学した後、江戸で岩屋玄蔵や江川太郎左衛門に師事して蘭学を学んだ。次第に勃興した尊皇攘夷運動に共鳴、江戸遊学中の文久2年(1862年)には高杉晋作や久坂玄瑞らとともにイギリス公使館の焼討ちに参加するなどの過激な行動を実践する。 文久3年(1863年)、執政周布政之助を通じて洋行を藩に嘆願、伊藤博文・山尾庸三・井上勝らとともに長州五傑の一人としてイギリスへ密航するが、留学中に国力の違いを目の当たりにして開国論に転じ、下関での外国船砲撃事件では伊藤とともに急遽帰国して和平交渉に尽力した。第1次長州征伐では武備恭順を主張したために俗論党に襲われ(袖解橋の変)、瀕死の重傷を負うが、美濃の浪人で医師の所郁太郎の手術を受け、一命を取り留める。その後、高杉晋作らと協調して長府功山寺で決起。再び藩論を開国攘夷に統一した。慶応元年(1865年)、坂本龍馬の仲介で薩摩藩と同盟し(薩長同盟)、第2次長州征伐で幕府軍に勝利した。 明治維新後 官界に入り、主に財政に力を入れた。明治6年(1873年)、司法卿江藤新平に尾去沢銅山の汚職事件を追及され辞職。一時は三井組を背景に先収会社を設立するなどして実業界にあったが、伊藤博文の強い要請のもと復帰し、外務卿、外務大臣、農商務大臣、内務大臣、大蔵大臣を歴任。明治16年(1883年)、外務卿として不平等条約改正交渉のため、鹿鳴館を建設。さらにパリやベルリンに劣らぬ首都を建設しようと官庁集中計画を進めた(井上辞任に伴い頓挫した)。 また実業界の発展にも力を尽くし、紡績業・鉄道事業などを興して殖産興業につとめた。明治17年(1884年)華族令で伯爵、明治40年(1907年)には侯爵に陞った。日本郵船・藤田組と密接に関係し、特に三井財閥においては最高顧問になるなど、これを快く思わなかった西郷隆盛からは“三井の大番頭”ともいわれた。尾去沢銅山事件に代表されるように実際に三井、長州系列の政商と密接に関わり、賄賂と利権で私服を肥やし、散財するという行為が当時から世間において批判され、貪官汚吏の権化とされていた。第4次伊藤内閣の崩壊後、大命降下を受けて内閣総理大臣に就任する予定になったが、政局の運営に見通しが立たないと判断すると、総理大臣就任を辞退して桂太郎に地位を譲った(なお、第2次伊藤内閣の内相時代に伊藤が交通事故に遭ったために1ヶ月余り首相臨時代理を務めている)。伊藤亡きあと、西園寺公望や松方正義などと共に元老として、政官財界に絶大な勢力を誇った。 大正4年(1915年)、静岡県興津町(現:静岡市清水区)の別荘・長者荘にて死去した。 功績と人柄 業績 thumb|right|200px|[[明治13年(1880年)の大礼服の井上馨]] 長州藩と薩摩藩は天保時代に国情に応じた改革を実行することで藩の財政を改善し、幕末には雄藩と言われる程の力を得ていった。幕府だけでなく、各藩にとっても大きく方針の揺れ動いた時代であるが、方針すら決めかねる程の難題に、頭を痛めるだけで逡巡している立場、先鋭化した立場、個人に至るまで様々な情況に立たされていたが、藩自体の富国強兵策は各藩各層に共通した目標であった。雄藩は、若者に世界への目を開かせる為に比較的鷹揚に金を使わせた。薩摩藩に至っては19名以上もイギリスに留学した。 維新後については、制度を作りながら諸施策を進めていくと言った、行政の舵取りが必要であったが、明治初期に重職に就いた者の中で理財の才能を持った者は、井上馨がその筆頭に挙げられ、財政の建て直しに大変な努力をしている。長州藩は幕府転覆の最大の功労藩で権限も集中していたから、更に理財の才能のある者達が井上の周囲に集まって来ていたと考えられる。また三井組の人間などを背景に、自らの政治権力を利用した汚職行為に非常に熱心で、それが原因で一度は官を辞職したが、長州系列の人脈と革命の元勲としての威光でその同藩出身の山県有朋とともに過去の汚職にも関わらず絶大な存在感を示した。 外務大臣としての従事期間は長く、その間、条約改正に献身的な努力を注いでいた。その成果は次の大隈重信・青木周蔵・陸奥宗光らに至って現れて来ていると考えられる。外交はその国民の代表との長い信頼関係の構築の結果として醸成されてくるものであるから、国内での影響力と同じ尺度で評価する事は適切ではない。井上は維新政府の財政面から国家運営を見ていた為に、諸外国との戦争は極力避けたいと願っていた事が窺い知れる。 人物 林学博士中村弥六によると「世話好き。一旦見込んだ人には身分や出身地の如何に関せず常に満身の誠意を傾注して世話をやいた」という。直情径行で曖昧を許さない。必要な場所に自身で出かけて行き、膝詰談判をした。意にそまぬ事があると一喝にあう。この一喝にあってそれっきり寄り付かぬ者、敵になった者もあるが元来親切から出ているので、一喝にあっても怯まず、自ら偽らず自信のある者は後に出世した者が多い。 叱咤と怒声から『雷』とあだ名されたが、渋沢栄一は井上の信頼を得て雷鳴に対する安全地帯であったから『避雷針』と異名を付けられていた。 徳富蘇峰の評では、「彼は官業反対論者なり。彼は徹頭徹尾民間が出来る業をお役人がやる事は非能率で民間の業を圧迫妨害するのみならず、自ら屋上屋を架し…」と井上の合理主義者としての面に触れている。 明治維新から20年間について伊藤と井上馨の人物評を、大隈が次のように言っている。 「伊藤氏の長所は理想を立てて組織的に仕組む、特に制度法規を立てる才覚は優れていた。準備には非常な手数を要するし、道具立ては面倒であった」 「井上は道具立ては喧しくない。また組織的に、こと功を立てるという風でない。氏の特色は出会い頭の働きである。一旦紛糾に処するとたちまち電光石火の働きを示し、機に臨み変に応じて縦横の手腕を振るう。ともかく如何なる難問題も氏が飛び込むと纏まりがつく。氏は臨機応変の才に勇気が備わっている。短気だが飽きっぽくない。伊藤氏は激烈な争いをしなかった。まず勢いに促されてすると云うほうだったから敵に対しても味方に対しても態度の鮮明ならぬ事もあった。伊藤のやり口は陽気で派手で、それに政治上の功名心がどこまでも強い人であるから、人心の収攬なども中々考えていた。井上は功名心には淡白で名などにはあまり頓着せず、あまり表面に現れない。井上氏は伊藤氏よりも年長であり、また藩内での家格も上で、維新前は万事兄貴株で助け合ってきたらしい。元来が友情に厚く侠気に富んだ人であるから伊藤氏にでも頼まれると、割の悪い役回りにでも甘んじて一生懸命に働いた。井上氏がしばしば世間の悪評を招いた事に中にはそういう点で犠牲になっているような事も多い」 仕事上で特に深く交際した人は、渋沢栄一、益田孝等はじめ多数。長寿であった為、縁者である若者鮎川義介(実姉常子の孫)や鮎川の義弟久原房之助への指導もしている。 親友としては、吉富簡一(山口矢原の庄屋の生れ・初代山口県会議長・防長新聞創立、政友会を支援した)。高杉晋作と伊藤博文については特に仕事を離れても親しく交際していた事は言うまでもない。 仕事外での交際としては、歌舞伎役者の市川團十郎(芝金杉で河原座を営業し失敗、借財の整理に協力した)、落語家の三遊亭圓朝、清元のお葉、義太夫の竹本越後太夫らが挙げられる。 家族親族 孫にあたる東大名誉教授井上光貞は日本古代史の研究者として知られた 系譜 井上氏 光享─┬光遠==馨==┬勝之助==三郎─┬光貞 │ │ │ └馨 ├千代子 ├元勝 │ │ └可邦子 ├元廣 │ └武子 桂太郎━━井上三郎 ┃ ┣━━━井上光貞 ┃ ┃ 井上馨━━千代子 ┃ ┃ 伊達宗徳━━二荒芳徳 ┃ ┃ ┏明子 ┣━━┫ ┃ ┗治子 北白川宮能久親王━━━拡子 ┃ ┃ ┏石坂一義 ┃ ┣石坂泰介 ┃ 石坂泰三 ┣石坂泰夫 ┃ ┃ ┣━━╋石坂泰彦 ┃ ┃ 織田一━━雪子 ┣石坂信雄 ┃ ┣智子 ┃ ┗操子 ┃ 霜山精一━━霜山徳爾 参考項目 演じた人物 藤田進:『明治天皇と日露大戦争』(1957年、映画) 高津住男:『三姉妹』(1967年、NHK大河ドラマ) 長谷川明男:『竜馬がゆく』(1968年、NHK大河ドラマ) 竜岡晋:『日本海大海戦』(1969年、映画) 明石勤:『勝海舟』(1974年、NHK大河ドラマ) 東野英心:『花神』(1977年、NHK大河ドラマ) 佃文伍郎:『竜馬がゆく』(1982年、テレビ東京12時間超ワイドドラマ) 土屋嘉男:『春の波涛』(1985年、NHK大河ドラマ) 萩原流行:『奇兵隊』(1989年、日本テレビ年末時代劇スペシャル) 木場勝己:『勝海舟』(1990年、日本テレビ年末時代劇スペシャル) 伊武雅刀:『山田風太郎 からくり事件帖-警視庁草紙より-』(2001年、NHK) 藤波晟:『竜馬がゆく』(2004年、テレビ東京新春ワイド時代劇) 北村有起哉:『長州ファイブ』(2006年、映画) 関連項目 Template Commons? 高杉晋作 渋沢栄一 伊藤博文 大隈重信 長州藩士の洋行 薩長同盟 長崎製鉄所 第百十一銀行 日朝修好条規 鹿鳴館 北海道開拓事業 尾去澤銅山事件 藤田組贋札事件 小野田セメント 東本願寺借財整理 曹洞宗内紛 自治党 新島襄 中西君尾 外部リンク 井上馨 | 近代日本人の肖像 ◆井上馨◆ 井上馨 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年11月20日 (木) 13 29。
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そこは異様な熱気に満ちていた。 薄暗く広い地下室には若者たちがひしめき合い、唸り声とも歓声ともつかない 声をあげている。 地下室の中央には金網で囲まれた『檻』があって、部屋はその檻を中心にやは り丈夫な金網で二分されている。若者たちの熱狂的な視線は檻と、その上に吊り 下げられたいくつかの大きなモニターに向けられていた。 モニターには、自在に動く両肩のスラスターを特徴とする巨大な人型ロボット 『AACV』が2体映し出されていて、荒れ果てた街中で戦っている。しかしあ れはCGだ。本物ではない。 しかしモニターの真下、檻の中のコックピットを模したコントローラーのシー トに座る、観客と同様に金網で分けられた2人のプレイヤーの目付きは真剣その もので、単なるテレビゲームをやっているような雰囲気では微塵もない。 その額には熱気のためだけではおそらくないであろう汗がいくつも浮かび、荒 い呼吸の口元を垂れて下に落ちる。 両の目は見開き、いつか画面に映るはずの勝利への足がかりを必死に見逃すま いとしていた。 ――しかし、やがて、決着がつく。 と同時に今までで一番大きな歓声があがり、檻の金網を震わせた。 勝者の名前と顔がモニターに大きく映される。 そのプレイヤーは脱力し、シートの背もたれに体を預けて大きく息を吐いた。 勝者の名が叫ばれる。 彼は目を閉じ、勝利の余韻を噛みしめているようだった。 観客のテンションはヒートアップしていく。敗者は筐体に突っ伏し、ガタガタ と震えていた。 そして勝者がシートをたつと、敗者の周りを囲っていた金網が引き上げられる 。 遮るものが無くなった敗者がわの観客たちは、一斉に彼に群がった。 悲鳴があがった。 ……暗い部屋で、一人の男が画面越しにその様子を眺めている。 黒い礼服を着た彼は細身だった。部屋にはモニター画面の明かり以外に光源が 無いので、顔はわからない。どうやら彼の後方にもさらにひとり人間がいるよう だったが、そちらは体全体を暗闇が沈んでいて、顔はおろか男女の判別すらでき ない。 モニターに近い方の男が言葉を発する。 「終わったみたい」 その声は老人のようにしわがれていたが、口調は若者のよう。 「遠目から見ても死んでる。処理方法はいつもと同じでいいよね」 後方の人物は黙って頷く。 誰も居なくなった地下室にぼろ雑巾のようになったさっきの敗者が転がってい るさまが、画面には映されていた。 男が携帯電話で連絡を入れると画面の向こうで数人の男たちがその死体のそば にやってきて、それを袋に入れた。 「また、補充しなければいけないね。」 男が言う。 「そっちは任せても?」 「……ああ」 ようやく後方の人物が発した声は奇妙に歪んでいて、男女を判別する手がかり にはなりそうもない。 「なら任せるよ、タナトス」 『タナトス』と呼ばれた人物は、そうして闇のさらに奥へと身を隠した。 それを見送って、残された男はモニターの電源を切る。 部屋に光は無くなった。 『コロニー・ジャパン』――かつて地球に衝突した小惑星のために、人類が逃 げ込んだ地下に築いた都市。その町並みはどこの風景を切り取っても大差のない 均一なもので、人々はそこでかつての地上での営みをなんとか続けている。 そこに住む人々は知らなかった。自分たちの生活が無数の死者たちによって支 えられていることを。 わずかな量で莫大なエネルギーを生み出す『P物質』と、地上で長い間行われ ていた国家間におけるその争奪戦争、その他様々な国家レベルでの犯罪行為―― 隠蔽され続けていたこれらの事実が明るみに出たのが去年のこと。その結果国家 への不信感が爆発し、『自殺』したり、辞任した政治家、官僚の数は数えきれな いほどに上った。 それに伴い進められていた様々な政策は中止になったり、計画が破棄されたり した。そうしてコロニー・ジャパンをはじめとする多くの国の経済力は弱まり、 大量の失業者を出し、治安は悪化していったのである。 ――そんなの、きょーみ無い。 それがマコト・アマギが日本史教師の授業内容にきまって抱く感想だった 。 教室内は今4時限目の授業の真っ最中で、黒板の前では日本史を担当する禿げ たオッサンが教科書片手に黒板に近代のコロニー・ジャパンの状況を図にしたも のを描いている。だけど、本人はアレで分かりやすいと思っているのか? 隣の席の男は机の下で趣味の悪いグロ漫画読んでるし、前の机に突っ伏してる 奴の耳にはイヤホンだ。 そういう自分はというと、ノートは開いているものの真っ白に近く、隅になん だかわからない落書きがしてあるだけなのだが。 窓の外の風景も毎日代わり映えがしない。昨日も明日も、大差無い。 気だるい昼だった。 退屈だ。 こんなの、人生にふさわしくない。 もっとさ、楽しくあるべきじゃないの?セイシュンって。 こんなの、家でゴロゴロしてんのと変わらない。ただ時間が過ぎるのを待って るだけだ。 じゃあどういうのが正しいセイシュンなのかと訊かれれば明確な答えは出せな いけど、とりあえず、こんなのツマンネーよ。 ……ああ、もう何もかも崩れっちまえばいいのに。 とかいって、実際そうなったら困るんだろーなー。 なにこの破滅願望。空から死神のノートでも降ってくんの? ……何かしたい。とりあえず何かしたい。実感のある何かを―― その時、待ち望んだチャイムが鳴ったのを聞いて、マコトは窓の外へ向けてい た視線を教室内へ戻す。 すでに教師は荷物を脇に抱えて部屋を出ていくところだった。 とたんにざわざわと生徒たちは動き出す。早い者はもういつもの仲間と学食へ 足を向けていた。 マコトもノートを閉じて立ち上がり、胸を反らして大きくノビをする。 そうして脱力しようとした時―― 「メシ食いにいこーぜ!」 ――言いながら勢いよく背中を叩かれた。 「うあっ!?」 変な声が出た。 背後から回ってマコトの前にきたソイツは親指で教室の出口を指す。 どこか憎めない笑顔をした、派手な金に髪を染めている、なんかもう明らかに ヤンキーな外見をした彼はユウスケ・コバヤシ。 マコトが自身の背中に手を回して悪態をつくと、ユウスケは笑う。 「ははっわりーわりー。」 反省している様子はゼロだが、まぁいつものことなので気にしない。 適当に流して財布をポケットに突っ込み、2人は教室を出た。 廊下を雑談をしながらダラダラと歩く。 話題は他愛もないことだ。さっきの授業のこと、音楽のこと、ファッションの こと…… ふと、嫌なものが目に入ってマコトは足を止める。 それは廊下の目立つところに貼られていた、一枚のポスターだった。 その上部には「国立大学入学試験難易度表」と書かれている。どっかの予備校 が毎年出しているものだった。 「そうか、もう1年も無いのか。」 「え?あー、そうだな」 マコトの言葉にユウスケが相づちをうつ。 『大学受験』。 高校3年に上がると共に、急に現実味を帯びてきた言葉。 自分はどうすればいいのだろう。推薦とれるほどに成績は良くないし、普通に 受験していい大学に行ける自信も無い。 真面目に勉強するべきなのだろうか。めんどくさいなあ。 ユウスケはどうするつもりなのだろう。 「ユウスケ、お前どっか受けんの?大学。」 「俺か?」 ユウスケは足を止めない。マコトは少し早足になった。 「俺は就職かな。知り合いがゲームセンターやっててさ。そこで働こうかなって 。」 「ゲーセンかよ。」 「給料はいいんだぜ。俺前に、っていうか今もなんだけど、そこでバイトしてん だけどさ、結構いい。」 「時給いくら?」 「いや、歩合制。」 「ゲーセンなのに?」 「なんなら、お前もやるか?」 「どんな仕事?」 「アクションゲームの上手い奴を連れてくる仕事。1人につき十万以上。スカウ トされた側にも金が入るから、結構見つかるぜ。」 「なんだそれ。」 言いながら、マコトは納得していた。ユウスケが最近妙に羽振りが良かったの は、そういうことか。 ふと、ユウスケが足を止める。振り向いて、マコトを見た。 「お前、ゲーム得意だっけ?」 マコトは少し考えて、頷く。 「まぁ、人並みには」 「『グラウンド・ゼロ』ってやったことある?」 「それってたしか……」 『グラウンド・ゼロ』。それはマコトたちの住む地下都市『コロニー・ジャパ ン』のゲームセンターで大人気だったアクションゲームで、内容は高速で飛行す る人型ロボット『AACV』を操ってプレイヤー同士で戦う、といったものだ。 そのリアリティーを追及した、歩行の振動まで表現する独特の筐体と、シビア なゲームバランスが大いにウケ、バージョンアップを繰り返しながら20年以上 も人気を博したのだが、それらはもう、どこのゲームセンターにも残っていない はずだった。 『グラウンド・ゼロ』はその全てが回収されていたのだった。 理由は約一年前の『金眼事件』――さっきの授業で禿げた日本史教師が説明し ていた事件(内容はよく覚えていない)――にあった。 テロリストたちによって暴露された国家ぐるみの数々の犯罪の中に、『グラウ ンド・ゼロを利用したAACVパイロットの選出』というものがあったのだ。詳 しいことは忘れたが、たしかそれが原因で……。 「回収されたやつだろ、それ。」 「ああ。マコトはやったことは?」 「Bクラスプレイヤーだった。懐かしいな。」 「ってことはマジで『人並み』なんだな」 「うるせぇよ」 2人は笑う。 「で、それが?」 マコトが訊く。ユウスケは思い出したように話を続けた。 「俺が連れてくるべき人間の基準がさ、その『グラウンド・ゼロのプレイヤー経 験者』ってのが条件なんだよ。」 「へぇ?」 変なの。 「そのゲーセンはさ、元グラゼロプレイヤーを引っ張ってきて、何させてんの? 」 「さぁ?知らない。」 即答するユウスケ。 マコトは何故か彼のその返答に違和感を覚えた。 「ふーん、そうか。」 しかしマコトは流す。余計なことを訊いて関係を悪化させても何の得も無い。 マコトはふと思い出した。 「なぁ、それってさ、スカウトされた方はいくらくらい貰えるの?」 「え?」 ユウスケがこちらを振り向く。 「さっき言ってたじゃん、お前。」 マコトはポケットに手を入れ、中の革のサイフに触れる。見てくれはそこそこ 立派だが、今のその中身はほぼ無いに等しい。 「ああ……そうか」 説明する前に、ユウスケが理解する。 「まだ、新しいバイト見つかってないんだっけ。」 「まぁな」 先月、コンビニエンスストアでアルバイトをしていたマコトは、ある日やって きた男と口論になり、殴り合いの喧嘩をしてしまったのだ。 舌で奥歯を撫でる。その時からぐらついたままだ。 それが原因でマコトはアルバイトをクビになり、懐も寒くなる一方だった。 なので、手軽にカネが手に入るのなら、ユウスケにスカウトしてもらうのも有 りかもしれない、と考えたのだが。 「……いや、しないよ?」 そう、ユウスケはマコトに言い放った。 「えーなんでだよ」 「いやいや、マジで友達スカウトするとか気まずいって。お前は真面目にバイト 探せよ。」 「なんで?むしろ気が楽じゃね?」 「とにかく、お前はダメだ。」 「あぁ、そう」 マコトは諦める。多分、何か俺を誘えないような事情があるんだろう。『知り 合い禁止』とか、 あり得ない話じゃない。 その時、突然に腹の虫が鳴る。 マコトはユウスケを見た。彼は腹を押さえている。 「つーかさ、急がね?早くしねーと購買のパン無くなるぜ?」 「ああ、そういやそうだな。」 マコトは廊下の先を見据え、床を蹴る。 友人の予想外の行動に一瞬、動きを止めたユウスケの方を走りながら振り向い て、マコトは叫んだ。 「遅れた方がパン1個おごりな!」 「はぁ!?」 慌ててユウスケもマコトの後を追う。 2人の男子高校生の、ありふれた日常の光景だった。 グラインドハウス~グラウンド・ゼロ2~
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登録日:2011/09/19(月) 00 15 19 更新日:2023/11/15 Wed 10 20 41NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 ZAT ふざけてるようで強い ウルトラシリーズ ウルトラマン ウルトラマンタロウ ホワイト企業 怪獣やっつけ隊 愛すべきバカ達 最強候補 特捜チーム 理想 防衛チーム 防衛隊 霞ヶ関 「タロウとZATが力を合わせればザッとこんなもんよ!」 ZATは「ウルトラマンタロウ」に登場するシリーズ恒例の特捜チームである。 一応「Zariba of All Territory」の略であるが本編中で呼ばれたことはない。 Zariba(これのみ英語ではなく、なぜかアフリカの言語である)の意味を防護柵としても意味は「地球すべての防護柵」であって、 どう頑張っても「宇宙科学警備隊」にはならないのだが……気にしたら負けである(*1)。 【特徴】 「ウルトラマンタロウ」の作風に合わせてか非常にアットホームな組織。 他の第2期ウルトラシリーズの防衛チーム(MAT、TAC、MAC)にあった隊員同士の対立の構図もほとんど無く、 後述する数々の珍作戦の他、前日にカレーを食べた者を調査に出したり、隊員で遊びに出かけたり、 草野球をしたり、松茸を皆で食べたり、民間人と餅つきに興じたりするシーンが散見された。 プライベートにおける隊員の意思も尊重されており、怪獣退治や地球防衛をする傍、ボクシング選手等と言った夢に打ち込む事も許されている。 その為か第二期ウルトラシリーズを批判する際に「おふざけZAT」と呼ばれたりもしている。 しかし、シリアスな場面ではきちんと活躍しており、タロウとの連携もさることながら怪獣や宇宙人に対し止めを刺す場面も多く、 歴代防衛チームによる怪獣撃破数(巨大なもの限定)では総合2位(*2)という、シリーズ屈指の活躍を見せた実力者揃いのチームである。 昭和の防衛チーム最強との声が高く決して侮ってはいけない。 また次代のMACと異なり宇宙人との等身大戦がなかったためほとんど使用されなかったが、格闘技術も訓練されており、 空手ないし拳法を近接格闘技術として習得している(キノコ人間化した荒垣、北島、南原の三人が手刀と蹴りで光太郎をダウンさせている)と思われる描写がある。 隊員の社会的地位は高く、一般隊員でも郷土の誇りと称えられ、新人の隊員と知己であるだけでもちょっとした自慢になるほどである。 生活面においては、元来生活基盤がない者が下宿する描写はあるが長期間勤務していると思われる者は隊外の朝出遅れても遅刻しない範囲(*3)、 おそらく一等地近くの良質な物件に居住して自活しているほか、結婚を決断し実行した者もおり、給与水準も高いと思われる。 隊長ともなると庭つきの広い一軒家に居住、妻帯し妻は専業主婦であるなど羽振りはちょっとしたものである(*4)。 その割に入隊資格や基準はあいまいである。 民間人に対しては立場が弱いのか、怪獣災害被害者の抗議の電話や不眠のための怒りに晒され憔悴したり、 灯台守やヒステリーを起こして錯乱した婦人につっかかられてたじたじとなったりすることもしばしばあった。 バードン戦などに見られるように民間人に対して命令を下す権限も持ち、多くの場合守られるが、ムルロア戦などの極限状況下では命令を無視して悪徳商法(水売り)、命令違反操業を実行する者が現れ制止できない(死なせてしまうこともある)など、良くも悪くも民間人との距離の近さがある。 また、ニューヨーク国連本部内に本部を置き、 フランス、南アフリカ連邦、アメリカ、北極、アルゼンチン、そして日本に支部があり、作中でも描写されている。 その他、宇宙には宇宙ステーションを多数備えていた。 日本支部は霞ヶ関1-1-1にあり、基地は緊急時は飛行して退避も出来る。 基地は街のド真ん中にあり、街を放置して逃げるのはどうなんだというツッコミはよくあるお約束。 因みに民間人であっても一週間前に事前申請した上で宇宙人かどうかの検査を受ける事で、誰でも気軽に基地内の見学が可能。 このチェック態勢のおかげか、地味に宇宙人に潜入されたことが殆ど無いという驚きの事実がある。 全体の方針としては「命を大事にする」という事が徹底されており、結果的に失敗したとはいえ、 怪獣の虫歯を抜いてやろうとした事に始まり、セミ怪獣の寿命が尽きるまで見守ろうとしたり、亀怪獣の卵をバスケットに入れて返してやったりと、 例え怪獣と言えども即座に退治しようとしない点があげられる。 これは隊員間でも同様で、脱出数はTACより低いものの、世界を放射能雲が覆い尽くし地球存亡の危機にあって、 爆弾設置のため怪獣の背中に取り付こうとしている隊員に「ちゃんと命だけは持って逃げるんだぞ」と促すなど、首尾一貫している。 一見ふざけていたり、アットホームで明るく見えるのはそれだけきちんとした組織運営がされており、ピリピリする必要が無い極めて優秀なチームである事の証拠なのだ。 こうしたことからファンの間では理想の職場という声も多い。 また本編では、ZATとは別に地球警備隊という組織も存在するが、出番は亀怪獣の処遇について対立した時のみであった。 【隊員】 通信担当など直接戦闘に参加しないメンバーを含めれば相当な数がいると思われる。 なお、初期のメンバーのうち、隊長、副隊長、森山以外は名字が東西南北でそろっている。 なお半年に1度は体力テストの審査があり、現場の隊員が対象になっている。 怪獣と直接対峙する仕事柄、体が資本というごくごく合理的な理由であるが、 副隊長や隊長といった管理職については指揮能力がメインなので免除となっている。 ◆朝比奈勇太郎隊長(演 名古屋章) ZATの隊長であり、彼の制服にのみ黒のラインがある。 普段は本部にいることが多いのか基地にいる事は少ない(実際は演者である名古屋章氏のスケジュール調整の為)。 パッと見は冴えない中年のおじさんで出動する隊員をカレーを食べた人間で決める等ユーモラスだが、 切れ者で光太郎をスカウトした他、コショウ作戦のような大胆な作戦の立案やカタン星人の企みを暴いたりしている。 演じた名古屋氏は2年前にナレーターを担当していた。 ◆荒垣修平副隊長(演 東野英心) シリーズ初の正式な副隊長で、隊長不在時は隊員達の指揮を執る。ギャグでもシリアスでも隊員を引っ張る実質的な隊長格である。 判断力に優れており、隊員の命に危機が及ぶ前に脱出を指示したり、メカニックが機能不全を起こせば走って逃げることを指示するなど、隊員たちの命を第一に考えた行動を取ることが多い。 規則を適切に扱うのも特徴で、締めるべきところをきちんと締めたり、堅い対応が必要な場合は礼服を着て相手方に赴くこともあった。 この二つの点から副隊長としての在職中に処分者や殉職者を一切出さないというかなりの有能さを見せている。 またサングラスをかけたり突然髭が生えたり無くなったり、声変わりをしたりしている。 終盤に宇宙ステーションへ転勤したが、最終回クライマックスで光太郎が名前を出していたあたりからも慕われている事がよく分かる。 演じる東野氏がスキーで転倒した際に骨折した為、最終回間際で出演不可能に。 当時は演技と声が別録だった上、芝居のみ収録済みでアフレコ未収録の場面があった為、一時期沢りつお氏が声のみ代役を勤めている。 因みに演じた東野氏は後に「中学生日記」の先生や「あばれはっちゃく」のお父さんを演じており、後者では息子役に『レオ』『ダイナ』にゲスト出演した吉田友紀氏や声優に転向した坂詰貴之氏、後に戦隊ヒーローになった酒井一圭氏がいた。 ◆二谷一美副隊長(演 三谷昇) 荒垣副隊長の後任として登場した。涙もろく人情家で、副隊長としては頼りないが隊員達に支えられて活躍した。 「若い者には負けない」という理由で本来免除されるはずの体力テストを受けたりと、負けず嫌いな一面も。 登場はラスト3話のみと非常に少なく、普通なら代役を立てずに台本を書くものだが、先述の様に隊長役の名古屋章氏があまり出られず、 副隊長が指揮を執る為、ドラマ撮影の都合上止むを得ない部分があった。その為なのかスポットが当てられたエピソードが書かれている。 演じた三谷氏はこれ以前は「帰ってきたウルトラマン」22話(*5)でピエロ姿で出演していたほか、後に「宇宙刑事ギャバン」後半で、リアルで同じ劇団のMAT隊員と共にギャバンの敵として立ち塞がった。 またドラマ等で悪人役が多めだった為、正義サイドの役が来て嬉しかったという。 ◆東光太郎(演 篠田三郎) 主人公であり、ウルトラマンタロウの人間体である。 タロウになる前から超人的な体力と度胸と頭の良さであり、超獣をクレーンで追い払った事で隊長にスカウトされた。 その後も隊員として、タロウとして活躍した。 ◆北島哲也(演 津村秀祐) ひょうきんな性格で、釣りが大好きな為仕事にも竿を携帯している。 光太郎達よりは年上で良き兄貴分である。 なぜか「小生」という自称を使う時があった。 分析や兵器開発も担当し、ベムスターやムルロア撃破に活躍した。52話の光太郎の発言によると、実は副隊長に次ぐ指揮権を持っているらしい。 メモールの回の主役でもある。 ◆南原忠男(演 木村豊幸) 宮崎出身の明るい性格で、光太郎とコンビを組むことも多い。 基本的には肉体・射撃担当であり、初期は重火器を手にすることが多かった他、ムルロア戦ではスカイホエール到着までZATガンのみでコンビナートに釘付けにするなど、その実力は高い。 強烈なキャラクターの母親がおり、作中で結婚式を挙げた珍しい人物。 ◆西田次郎(演 三ツ木清隆) 若手隊員で電気ショックが好き。9話をもって宇宙ステーションへ転勤したが13話の宮崎での演習の際にオペレーターとして再登場した。 演じた三ツ木氏は「光速エスパー」や「白獅子仮面」でヒーローも担当しており、後に兄弟先生の父親となった。 ◆上野孝(演 西島明彦) 西田の後任で、初の主人公の後輩キャラ。若さを強調した場面が多く、ムルロア戦等で活躍したが35話で降板。 ◆森山いずみ(演 松谷紀代子) 女性隊員でシリーズ初のミニスカの制服である。 普段は通信を担当することが多いが、実は隊員トップクラスの操縦技術を持っており、なんと単独で搭乗した際は一度も落とされなかった。なお、メドウーサ星人に身体を奪われたときはタロウによって不時着させられている。 光太郎に気がある様な描写がたまにされたが深くは描かれなかった。 その他、準レギュラーである女性オペレーター3人組や、29話で登場した海外の隊員等もいる。 【ZATの退治・対処した怪獣】 コスモリキッド デッパラス(後に再生された) シェルター 宇宙蛾数匹 ムルロア 改造ベロクロン二世 改造ベムスター ドロボン バルキー星人 モットクレロンの宇宙船 バードンの卵 オカリヤン戦、ジレンマ戦、カタン星人戦、グロスト戦、サメクジラ バルキー星人戦ではZATの援護によってタロウに勝利をもたらした。 【装備・メカニック】 デザインは円や球体を多く取り入れ、赤、青、銀を基調とした派手なものである。制服も派手で、シリーズで初めて男女で明確に違う制服となった。 2006年発行の『ウルトラ超兵器大図鑑』によると、この独特のデザインの兵器群はそれまでの異星人の円盤に使われていた「重力制御コイル」を搭載したためとのこと。 ◆スカイホエール 航空戦力のメインとなる大型戦闘機で殆どの回に登場した。 機内に物質合成機があり、白酒を作った事もある。 状況に応じて様々な装備を取り付ける事も可能。 というより、何でも収納・作成できるという特徴こそが、スカイホエールとZAT最大の武器と言える。 前線で指揮を執る移動司令室である他、作戦に使用する武器や装置等の輸送、偵察等の任務もこなせる。 また、大気圏離脱~宇宙航行も可能。内部に科学分析室があり、作戦に応じて様々な武器やアイテムを作り出す。 作中ではジレンマの酸に対抗できるスーパーアルカリ液、ベロンを酔っぱらわせる白酒等を作った。 武装はロケット弾、機首のレーザービーム砲、ナパーム弾ランチャー。 ロケット弾は多くの怪獣を怯ませたり連射のみでドロボンを葬った他、レーザービーム砲は改造ベロクロン二世を一方的に葬れる程の威力を持つ。 ◆コンドル1号 スカイホエールの僚機として登場することが多く、2機がかりで作戦をする時は大抵相方的な役割を果たす。 翼が円盤型という航空力学にケンカを売っているようなデザインだが、これは反重力飛行用の粒子加速器らしい。 レーダーと偵察用カメラを装備している為、索敵力が高く偵察機としての運用も見られた。 しかし、スカイホエール、スーパースワローと違って大気圏突破および宇宙での戦闘は出来ない。 武装は機首のレーザービーム砲、ZATミサイル。また自爆機能も搭載している。 余談だが尾翼部分はミニコンドルと呼ばれており、分離することが出来るが劇中では披露しなかった。 ◆コンドル2号 設定画のみ存在。 コックピットの形状から察するにかなりの大型機らしい。 前方に大きく湾曲した機首と前に張り出したエンジンが特徴。 ◆スーパースワロー 上記2機と比べると出番が少なめである。小回りのきくやや小型の戦闘機である。 ロケットモーターを搭載し、大気圏離脱や宇宙空間での航行、小回りを生かしたアクロバティックな飛行も可能。 高性能故、扱えるパイロットは少なく光太郎と南原と二谷副隊長が搭乗した。 確認できる武器はミサイルのみ。 ◆ドラゴン 主に調査に使われるヘリコプター。 OPにてよく出撃するシーンが見られるが、出番は少なく本編ではムルロアが起こした事件の捜索と、マンダリン草を探すために出撃したのみ。 ミニチュアは後に塗装を改められ、MACのモスキーターとなった。 ◆ペルミダーⅡ世 ドリル戦車。出番はトンダイル回の一回のみだがOPには毎回登場する。 Ⅱ世となってるのは名前が似ている「ウルトラマン」のベルシダーの誤植後継という考察がある。 2本のドリルの硬さはダイヤモンドの1万倍で、逆回転も可能。だが、ドリルユニットがジェットモグラそのものだったので視聴者から突っ込まれたりもした(ベルミダーⅡ世の本体に、イマイ製のジェットモグラプラモをそのまんま二台貼り付けている)。 武装は6連装式地底ミサイルと大型ドリルミサイル。 ◆アイアンフィッシュ 潜水艦だが出番はOPのみ。 水深2万mまでの潜航が可能。マックシャークに並ぶ不遇の水中マシン(パチンコ版では演出で登場した)。 武装はスーパープラズマミサイルと超高圧放電機構。 ◆アンドロメダ ZATが保有する恒星間航行も可能な大型宇宙ロケット。後述のマゼランを数機搭載している。 武装はハイパーミサイル、プラズマミサイル、宇宙魚雷。 宇宙船だが、作中ではスカイホエールで宇宙まで行ってるため出番がなくOPにのみ登場した。 内部にマゼランという小型円盤を搭載している。 ◆マゼラン アンドロメダに搭載されている小型戦闘UFO。宇宙での戦闘の他に、惑星調査の着陸船にも使用可能。 本編はおろか、OPでも登場しなかったがおもちゃが発売され、雑誌に掲載されているスチル写真のみの登場となった。一応ミニチュアは製作されていたらしい。 ◆ウルフ777 一度見たら忘れられない凄いデザインの車両。 因みに犠牲車ベース車はトヨタ・クラウンHT(MS51) 地上戦力ではあるが、空中戦力が強力な為かあまり活躍しなかった。 余談だが、ウルフ777はそのデザインゆえ種車より全長が1.4m程長くなっており、収録時の運転は何かと大変だったそうである。 車両は後番組の『プロレスの星 アステカイザー』にて、敵組織ブラック・ミストの車両サタン・バット号として真っ黒にリペイントされて使われた。 ファンからはその外見から「霊柩車」と呼ばれているらしい。 ◆ラビッドパンダ 更に強烈なデザインと名前の地上戦力。こちらも出番は多いが活躍は少ない。 運転席前方のピエロの鼻のような部分に高性能レーダーを搭載しており、主にパトロール用途に使われた。 怪獣に対する武装も施され、対怪獣レーザー、バズーカ、放電装置を搭載。また強固な装甲を持つ(でもガラスは脆い)。 そのデザインゆえ、大きいお友達から「昭和の痛車」というあだ名がつけられている。 でもって名称を直訳すると「ウサギシロクログマ」という意味不明な名前となるが気にしては(略。 ちなみに「仮面ライダー電王」にはパンダラビットイマジンという似たような名前のイマジンがいる。 被害車ベース車は「ジャンボーグA」に登場するPATのバモスⅠ/Ⅱ世同様バモスホンダである。 メビウス小説版にて武装を取り払ったレストア車が登場したが、ハルザキが乗りたくないと断ったので出動はしなかった。 ◆ZAT専用車 全長:3.8m 全幅:1.51m 全高:2.75m 乗員:2名 非武装の車両で、主に宇宙人の追跡任務等に使われる。 ベースは三菱のコルトギャラン(緑)とランサー(赤)。 ◆バギー ZATが保有するバギーカー。 あくまでも移動用で戦闘に使われたシーンは無し。 ◆ZATガン 球体をデザインに多く配した見た目が特徴的な銃。基本は実弾だがレーザーも出せる。 ビンッ! ビンッ! という独特の撃発音にはファンも多い。 火力もかなり高く、多くの怪獣を一斉射撃で怯ませたりしていた。 ◆極東支部基地 所在地:東京都千代田区霞ヶ関1丁目1番地1号 日本にあるZATの基地。円盤状の基地本体と地下にあるZATメカの格納庫をつなぐタワーで構成されている(わかりやすく言えばキノコのような形)。 基地本体には司令室をはじめ、制御ルーム、兵器開発ルーム、情報室、応接室や隊員達の居住区もある。 タワーは戦闘機等の輸送エレベーターを兼ねており、基地がアストロモンスやデッパラスに襲われた時は、基地本体を分離させタワーを格納し、基地本体は浮遊円盤として危機を回避している。 一般市民による見学も可能だが、その分セキュリティは厳重で、歴代ウルトラシリーズでは数少ない、敵宇宙人の侵入を許さなかった基地でもある。 浮遊円盤として分離可能なことを考えると侵入した宇宙人をそのまま閉じこめ隊員は脱出、宇宙人ごと爆破し葬ってしまうという戦法も可能と思われる。 ◆ZATステーションNo.S1009 第13話に登場した基地。 異動した西田隊員はそこへ着任し、九州宮崎県で演習を行うZATをサポートする。 しかしその演習中にとんでもない惨事が起きてしまった…… ◆ZAT第1ステーション 月軌道上に回るZATの宇宙ステーション。ZAT隊員達と親交のあった佐野隊長が勤務している。 しかし第29話にて改造ベムスターによって当直の隊員ごと喰われ佐野隊長以下全員が殉職した。 その結果、海野少年が開いている寺子屋に通う佐野隊長の息子がZATに不信感を抱くようになってしまった。 【作戦】 ZATと言えば多種多様な作戦である。 珍作戦も多いが、怪獣の特徴を生かし活躍したものも多く、作品の個性ともなっている。 ◆コショウ作戦 ライブキングに飲み込まれた光太郎と犬を助ける為にくしゃみをさせようと、スカイホエールからコショウ1tを撒いた。 結果は大成功だった。 ◆放電作戦 取り敢えず放電といった感じで多用されるZATお得意の戦術。生物であれば須く強い電気に反応を示すというのが理由。 スカイホエールなどからワイヤーを発射して電流を流すのが基本だが、 送電塔から引っ張ってきて河に放電して怪獣を誘き出したりするのに使われた事も。 ◆バスケット作戦 卵を持ってオロン島へ帰れない亀怪獣たちに対し、口に咥えて帰れるように卵を超巨大なカゴに入れてあげるというもの。 南原隊員が実演までして見せたものの、2匹は理解できず作戦が頓挫しかけたが、東隊員の発案によりスカイホエールで空輸することで無事にオロン島まで帰してあげることに成功した。 しかし…… ◆中和作戦 ジレンマの強酸性の液に苦しむタロウに強アルカリ性の液体を噴射し中和。これによりタロウはジレンマの液に苦しまずに戦えるようになった。 ◆ミラー作戦 鏡に反応するデッパラスを巨大鏡で埋立地に誘導し、穴に落としそこを集中攻撃で撃破した。 しかし、その後デッパラスはゾンビ状態で復活してしまった。 ◆鳥もち作戦 タロウを殺したバードンに対し、足止めするために強力な鳥もちをバードンにかけた。 当初はバードンが事前に行水をしていて体が濡れていたためなかなか効果が出なかったが、徐々に効果を発揮して体皮が剥がれる迄バードンは涙を流して苦しんでいた。 ◆まっぷたつ作戦 ZAT第1ステーションを飲み込んだ改造ベムスターに対し、映像データを元に作成したウルトラブレスレット(ウルトラスパーク)と同威力の巨大回転ノコギリを装備したスカイホエールで斬りつけるというもの。 だが改造ベムスターの体表が強化されており、文字通り歯が立たずノコギリの方が壊れてしまった。 威力が足りないという説もあるが、この時のノコギリは誤爆したビルを綺麗に切断するほどの威力を見せており、ヤプールのセリフ(*6)も含めて本当にブレスレット並みの威力という可能性が高い。 ◆エネルギー爆弾作戦 改造ベムスターへのリベンジマッチの際に使用。改造ベムスターが頭部の口ではなく腹の口で捕食を行っていることに着想を得て「合わさると大爆発する2種のエネルギー爆弾」を用意し、腹に撃ち込んで飲み込ませ、起爆するというもの。 初撃のエネルギーA爆弾を飲み込んだ時点でベムスターはかなり苦しんでおり、続くエネルギーB爆弾で完全に粉砕した。 ◆ベル作戦 カタン星人の目潰し光線を喰らい、目が見えないタロウを援護すべく、カタン星人に巨大な鈴付きの首輪を付けた。 タロウはこの音を頼りにカタン星人に抱きつき、ウルトラダイナマイトで倒した。 以上は一例であるが、一見奇抜な作戦も多いものの、怪獣の生態から着想を出すなど効果的な作戦も多かった。 その作戦名の特別性から「ウルトラマンギンガ」の主人公礼堂ヒカルから「のどかな作戦名」と言われたりもしていた。 しかし、そのどんなアイデアでも即座に準備し、臨機応変な作戦で多種多様な怪獣に対応していく姿勢が成果をあげた事は間違いない。 やはり防衛チームは常識に囚われてはいけないのであろう… 【余談】 ZATの活躍を堪能したい方におすすめなのが29、30話の改造ベムスターの前後編である。 この話では「帰ってきたウルトラマン」でも出来なかった 「ベムスターに殺された宇宙ステーション隊長の敵を特捜チームが取る」という内容になっており、 民間人の筈なのに一人でベムスターと戦っちゃう海野さんやタロウに頼ってばかりではいけないというテーマ、 充実のドラマと特撮も相まってシリーズ屈指の内容に仕上がっている。 なお、この前後編では前編で真っ二つ作戦、後編ではエネルギー爆弾を使った作戦を実行している。 真っ二つ作戦はウルトラブレスレットと同じ硬さの回転鋸でベムスターを切る作戦だったがヤプールが対策をしていた為に失敗した。 エネルギー爆弾による作戦はベムスターの腹の口にエネルギーの塊のA爆弾を飲み込ませ、 後から起爆装置?のB爆弾を飲み込ませることで体内から爆発させベムスターを撃破することに成功した。 人間で例えるならメントスを口に入れた状態でコーラを飲まされたようなものなのだろうか? 昨日カレーを食べた人は追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-05-19 22 17 53) 高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応せよ -- 名無しさん (2016-07-29 11 05 24) トンデモ作戦を簡単に決行しちゃう所ばかり目がいきがちだけど、怪獣や宇宙人を分析して作戦を考えるって部分は実はちゃんとしている。穿った見方すると「空の贈り物」で描かれたものを発展させたのがZATなのかなと -- 名無しさん (2016-10-23 21 20 42) 各々の才能を十全に活かせるエリートや才能持ち揃いだからこそ、常に余裕を持って動けるんだと言うい意味で精鋭なんだろうな -- 名無しさん (2017-11-22 00 16 20) 正義を愛する心がイケメンすぎる人達の集い場ZAT 笑顔が絶えない職場です(事実) -- 名無しさん (2018-09-01 13 38 19) 派手な制服ではあるが、実は黒を基調とした礼服もあったりする(49話で荒垣副隊長が着ていた) -- 名無しさん (2018-09-11 23 10 07) のどかな作戦名だが実際は予想外の大活躍をしてた -- 名無しさん (2019-03-09 21 47 37) 27話の光太郎が通信で作戦を提案した時の「そりゃ無茶だ」「隊長どうします?」「うむ…無茶をする!」っていう荒垣副隊長と北島隊員のやり取り好き -- 名無しさん (2019-09-28 04 20 08) メンバー全体の仲が良いから観てて安心感があった -- 名無しさん (2019-10-05 01 55 34) 基本方針:いのちだいじに 作戦指針:いろいろやろうぜ -- 名無しさん (2019-11-03 22 41 15) 南原隊員が母親に結構ベッタリだったのをからかったりせず、微笑ましく見守ってるのが良かった -- 名無しさん (2019-12-31 00 34 43) 防衛隊は怪獣という突発事案が相手である以上、基本的に後手の対応を強いられる(敵の先制攻撃から始まる)ので対応の柔軟性一つ取ってもZATは強力な組織だと思う。 -- 名無しさん (2020-05-05 15 23 58) 極東支部基地の住所、現実だと今は中央合同庁舎第6号館(法務省、検察庁等が入居)なのね -- 名無しさん (2022-05-05 10 45 41) もしも漫画版で登場してたら早乙女研究所みたいな描写になってたかも -- 名無しさん (2022-05-12 08 36 12) 名前 コメント
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煩悩恥遊戯◆Gay//98CDE 仏様。 ああ仏様。 私はなんて愚かで破廉恥な娘なんでしょうか。 私、聖白蓮は大悪無道を行なっているであろう男性と その被害者であろう女性を追い、ついには逃げ切れぬ所まで追い詰めました。 何時の時代も人間は大欲非道、自らの欲望のため行動をする愚かな生物です。 ……今となっては私も根っこの部分は同じで、三つ子の魂百までということだったと戒めます。 とにかく私は彼らの言い分を聞きもせずに更に攻撃を加えました。 でもよく考えてみてください。 まだ私たちが来てから半刻もたっておらず、誰しもが状況判断せざるを得ない状況。 そんな時に都合よく女性が来て、図ったように催眠術をして、私が来るタイミングよく…… こ、行為の一部を済ますなんて…… 常識的に考えれば不可能です。 仮に洗脳が出来たとしても、再思三考したってあんな所でするなんてありえません。 だって殺し合いをしろと切り出されて、どうぞ見てくださいと言わんばかりの場所でやる。 そんな馬鹿なことをやらかすのはたとえ人間だといえども十中八九ありえません。 しかし、しかしそれでも私は冷静ではありませんでした。 まったく情けないに越したことはありません。 そんなことを一切気づけなかった私に対して少女は男性を庇うように立ち塞がりました。 なんて鬼畜なことを……! 私は一時的に彼女を気絶、ないし束縛をして彼女の目の前で断罪をすることを決意しました。 ですが彼女は私の弾幕を喰らえども喰らえども男性を逃がすために立ち向かっていました。 必要悪に見なされない程彼女に対して幾度ともなく仕掛けていました。 そしてここで事件…… いえ、私自身を沈着冷静に戻して頂いた冗談みたいな話が起こりました。 動画を映し出す……モニター、と言うのでしたでしょうか? 何分、私が人間であった頃はこの様な機械は存在していなかった物ですから、確証はもてません。 ともあれそのモニターと呼ばれる巨大な機械が、どこからともなく我々の目先に現れました。 何処から現れたのは今現在もわかっておりません。 確かめることは可能です、ですが私も少女もそしてこの時の被害者である男性もやりたくないとのことでやってはおりません。 その理由としては、このモニターに映された動画に問題があったからです。 そこに映されたのはまず大勢の礼服姿の笑顔に包まれている場面でありました。 結婚式、私は体験してはありませんが誰が見てもそう慮るでありましょうそれは煌びやかでした。 その次に映されたのは主賓であろうこれまた美しい式服に包まれた新郎と新婦の姿。 その新郎の姿は私が怒りを抱いていた男性であることはもう皆様感づいているでしょう。 この時点で既に私は思考を巡り巡らせていました。 こんな善美な式典を行なっている人間が非道な人間なのであろうかと。 おまけに映像ではない男性の顔をよく見ると犯罪などできるようではない人相でないとを改めて感受いたしました。 私が浅慮を正している最中も映像はまだまだ続きます。 映像は佳境へと向かいます。 新郎が新婦の方を向き、新婦もまた新郎を見つめます。 接吻、口づけ、キッス。 呼び方は何でもよろしいですが、今の時代の婚式を締めくくる儀式。 破廉恥、などとは言いません。 なぜならこれは今の時代の定石、変化や進化についていかないのは勉強を怠るのと一緒です。 それに私も少しドキドキとしていました。 ふふ、私もまだまだ女の子なんでしょうね。 顔と顔が近づく。 両者には少し恥じらいが感じられる、でもそれでも止まらない。 一寸、一分、一厘、一毛。 限りなく距離は縮まりそして、お互いの唇は繋がった。 そしてここで緊急(?)事態が起きます。 モニターから流される思わず踊りたくなるような音楽。 それに合わせてリズムよく緊張の一瞬を繰り返す映像。 「え!? なにこれ!? アカンて!?」 と声を上げる実際にこの場にいる新郎の叫び。 そんな叫ん日に虚しく悪意あるほどに巻き戻され、重要な場面を繰り返していきます。 時より早くなったり、遅くなったり。 「アカン!? これはアカンて!? は、恥ずかしすぎるで!?」 男性はモニターの眼の前に行きピョンピョンと頑張って映像を隠そうとしています。 ですが無意味です。 モニターはあまりにも大きすぎました。 まるで隠せません。 そんな滑稽な男性を確認して私はもう彼を悪人だとは抱くことはできません。 むしろ同情さえ湧いてきます。 これは正直ひどすぎます。 自分が同じようなことをやられたら…… 考えたくもありません。 そんなこんなで冷静になった私は今まで攻撃していた少女の方へと向かいました。 少女は悪意ある映像と飛び跳ねている男性をみて顔を赤らめ笑っていました。 映像に集中していた少女に近づくのは簡単でした。 話しかけた時は警戒されていました、私が謝罪から話を進めると少女も納得してお話をして下さいました。 彼女の白濁まみれは、これまた主催の悪意の塊で有ることがここで判明することが来ました。 なんとと言いましょうか、二人は呪われている。 それ以外に言い表せません。 そんな二人に酷いことをした私も愚かであることには変わりません。 こんな時だからこそ、きちんと話を聞いて行動しましょう。 いい教訓に致します。 ☆ ☆ ☆ 『アーイ! アーイ! アーイ! アーイ! アーイ!』 有野晋哉の投げが決まる。 と言っても有野晋哉が実際に投げいるわけではない、彼が操っているキャラクターが投げているだけだ。 色々一悶着あった有野晋哉、エイラ・イルマタル・ユーティライネン、聖白蓮であったが 有野晋哉の多大なる精神的犠牲をもって誤解は晴れた。 聖白蓮は話も聞かずに攻撃したことを誠意一杯に謝罪をし、有野もエイラもまたこんな状況だからとすぐさま許した。 その後はまあ立ち話も何だからと近くにあった建物に入り腰を下ろして軽く雑談をする。 しかしながら蟠りはそうは簡単に消えない。 やはりこんな時期である、そうそう簡単に信用を仕切るなど難しいであろうと有野晋哉は考える。 『さっきの映像をまた見ればいいんじゃないカ?』とエイラは宣っていたが、 もちろんほぼ土下座に近い形で勘弁だということを伝えるとすぐに引き下がった。 いい子や。 とりあえずもう一つくらいなにかあったらなあと鞄を漁って見ることにした有野晋哉。 いやはや、苦を越えたら楽が来る。 出てきた最後の支給品は有野晋哉の最も得意分野であり、かつ親睦を深めるためのものであった。 ビデオゲーム。 それも所謂ゲームセンターで置いてある筐体と呼ばれるものだ。 アレでもこれ電源無いといアカンちゃう? そう有野は心配もしたが、どうやらいらぬことであった。 どうにもこうにも、なぜだかは知らないが電源は何もしないまま就いたままであり やっぱここは不思議な場所なんやなあと有野は今更ながら感じ取っていた。 「いやあ~、しかしこの格闘ゲーム、滅茶苦茶良い意味で単純やで。 ボタン押しとったらある程度コンボはでるし。 なんかカッチョイイシールドはってくれるボタンもあるし、 負けてもまたすぐ挑戦したくなる気にもなるし。 なんか四人くらい隠しキャラが出てきそうな感じやけど、でもこれは流行るやろうなあ~」 そのビデオゲームは今は下火であるが、有野晋哉の少年時代ではトップクラスの人気があった対戦格闘ゲームであった。 それではすぐに対戦、と行きたいところなのだがまずは二人にゲームというものがどれほど面白いものかを勧めればならない。 そういうわけで現在は有野晋哉が一人でプレイをしている。 他の二人は退屈なのでは? と疑問に思ってしまうかも知れないがそこはプロ。 色々ゲームに茶々を入れたり説明をしながらプレイしたりして視聴者を飽きさせ無いのは有野の得意分野である。 現にエイラは和気藹々とゲームを見ているし、白蓮もまた同様にゲームの画面を見続けていた。 「あ、なんか会話シーン入ったで!? こいつラスボスちゃう?」 なんだかんだ楽しませ楽しんでいたらどうやらラストまで来たらしい。 特にここまで苦戦はしなかった、行ける。 ラスボス倒したら三人で対戦して親睦を深める。 それほど仲が深まることがないと信じ、有野晋哉はラスボスへ挑むのであった。 なおラスボスだけ異常に強かった模様。 ☆ ☆ ☆ さてそんな有野課長がやっていらっしゃるゲームに意外や意外、 エイラではなく聖白蓮の方が興味を示していたりします。 なにか懐かしい、そんな気もするが思い出せない。 どこかでやったことがあるのだろうか? そんなはずはない。 そもそも幻想郷においてゲームと呼ばれるものは存在はしない。 ではこの胸に引っかかるのは何だろうか。 特に鼎というキャラクターを見る度に何故か心が揺れる。 始めてみたはずなのに、これは一体……? 【B-3/1日目早朝/市街地 建物内】 【有野晋也@現実】 [状態] 健康 [装備] ネシカ筐体@現実(プレイ中) [道具] 基本支給品、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング [思考・状況] 基本:嫁の下にかえらんとなぁ 1:ゲームを使った親睦会や! 2:なんでラスボスだけめちゃくちゃ強いん……? 連コや 3:殺し合いはしない。 【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】 [状態] 健康 [装備] ボム@東方×3 [道具] 基本支給品、不明支給品0~2 [思考・状況] 基本:殺し合いはしない 1:課長のゲームを見守る 2:殺し合いはしない。 【備考】 ※白濁液は聖白蓮によって綺麗に拭かれました。 【聖白蓮@東方Project】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 基本支給品、不明支給品1~3 [思考・状況] 基本:弱きものを助ける。殺しはしない 1:弱き人を助ける。 2:もう早とちりはしない。 3:とりあえずこのゲームとやらには興味がある。 この鼎というキャラクターは特に。 【支給品紹介】 【恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング】 使った本人が恥ずかしくてしょうがない映像が どこからともなく現れた巨大モニターに表示されてしまう大外れ支給品。 悪意のあるリピートやスローモーションがさらに精神的ダメージを加速させる。 なお再生ボタンをを押した本人の恥ずかしい映像が流れるので、誰が使っても別の映像(使用者の恥ずかしい奴)がでる。 参考動画(ニコニコ動画版はDDTプロレスリングの公式チャンネルが登場した結果消滅) ttp //www.youtube.com/watch?v=p3cOcPyzMMY feature=player_detailpage#t=413s 【ネシカ筐体@現実】 タイトーが運営する業務用ビデオゲーム筺体のダウンロードコンテンツシステム、NESiCAxLiveが導入されている筐体。 NESiCAxLiveは、サービスに対応しているビデオゲーム筺体に、 ダウンロードコンテンツとして配信されているゲームタイトルをダウンロードして遊ぶことができるシステム。 配信するゲームタイトルは最新のタイトル以外にも、システム稼働前に発売された業務用ゲームも対象となる。 配信され始めた最新ゲームは、ゲームセンターの店舗に設置された「NESiCAサーバー」に自動的に提供され、 NESiCAサーバーに繋がれたビデオゲーム筺体「NESiCAクライアント」へ、 ゲームセンターのオペレーターおよびプレイヤーがダウンロードする形式を取っている。プレイするゲームは、 SNKのMVSのように複数から選択することが可能。ゲームタイトルによっては1台のみでの運用、いわゆる「シングル台」専用の物もある。 (Wikipedianより転載) 本来は切り替え台なのだが、エヌアイン完全世界と呼ばれるドマイナーなゲームのみしか遊べないという嫌がらせな仕様となっており、 かつキャラクターの一部(上から二番目の左、下からニ番目の右、一番下の中央と右のキャラクター)が消されている。 バグだろうか? それに伴い中ボスも一部変更されている。 sm61 逃げんなよ…逃げんなよ…逃げんなよソレスタルなんちゃら!! 時系列順 sm40 人間の屑 sm36 難儀を引き寄せる程度の能力 投下順 sm38 ゴンさんは滅びんよ、何度でも蘇るさ sm26 有野課長と白濁少女とガンガン行く僧侶と 有野晋哉 sm81 魔法の兵器で♪素敵な~対主催を~♪ずどどど~ん♪ sm26 有野課長と白濁少女とガンガン行く僧侶と エイラ・イルマタル・ユーティライネン sm81 魔法の兵器で♪素敵な~対主催を~♪ずどどど~ん♪ sm26 有野課長と白濁少女とガンガン行く僧侶と 聖白蓮 sm81 魔法の兵器で♪素敵な~対主催を~♪ずどどど~ん♪
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『正義の旗の下に その名はブレイバーズ!』-3 作者 大ザンギャックのブラジラ 761 イカロス基地*** デ・メトリオのメ・イディクス級装甲巡洋艦やレ・ガリテのエ・ポドス型高速巡洋艦に 護衛された使節船のシャトルがデッキへと静かに降り立つ。それを粛々と整列して見守る、 地球大公(連邦副城公)ニルバール・ネフュー中将、基地指令タシロ・タツミ提督、 その他来賓以下出迎えの要員の面々。 タシロ「いよいよですな、殿下」 ニルバール「殿下はおよしください提督。軍人としての階級では 閣下が私より上です」 タシロ「いやいや、殿下は地球圏と外宇宙双方の地球人類の架け橋たる 重要なお役目。ましてや本日は外宇宙からの大事な国賓をお迎えする 大事な日ですからな」 レフィーナ「両閣下、そろそろシャトルが…」 タシロとニルバールにそっと耳打ちするレフィーナ・エンフィールド大佐。 そしてシャトルが着陸してハッチが開き、中から使節団が姿を現した。 儀仗兵「星間評議会最高議長特別使節、正使、ゼ・バルマリィ帝国暫定政府代表 アルマナ・ティクヴァー皇女殿下、同じく副使、キンモク星・丹桂王国、火球皇女殿下、 只今ご到着にございます!」 高貴なドレス姿の女性二人が来賓たちの前に進み出て、それぞれ握手を求める。 アルマナ「お久しぶりです、タシロ提督」 タシロ「ご無沙汰しております、アルマナ殿下。 第2次パルマー戦役以来でありますな」 アルマナ「ご紹介いたします。こちらが副使の火球皇女殿下です」 ニルバール「はじめまして殿下。小官は地球連邦大公、ニルバール・ネフューであります」 火球皇女「こちらこそはじめまして大公殿下。貴女のお噂はディアネイラ女王より お聞きしております。改めまして、火球皇女と申します。 どうぞ以後お見知りおきを。」 タシロ「ご紹介いたしましょう。こちらは当基地所属のヒリュウ級汎用戦闘母艦・ ヒリュウ改の艦長、レフィーナ・エンフィールド大佐であります。当基地より 地球までの行程での皆様の警護の総指揮を担当いたします」 タシロの紹介で、レフィーナが恭しく進み出る。 レフィーナ「只今ご紹介に預かりました、レフィーナ・エンフィールドです。 お目にかかれて光栄に存じます」 火球皇女「こちらこそ貴女にあえて嬉しく思います、エンフィールド大佐」 タシロ「いかがでしたかな、地球までの船旅は?」 アルマナ「デ・メトリオとレ・ガリテの両軍の護衛部隊に守られ、 ここまではさしたる妨害もなく無事にたどり着けました」 使節の正使がアルマナでありながら、バルマーの艦船を使節船として 用いなかったのは、かつて地球とバルマーが度々交戦状態にあった事に対する 地球側への配慮なのであろう。 タシロ「そしてこちらは、ノウムンドゥス財団のアステリア・リーザマリー・ ド・ロシュフォール会長です」 タシロの紹介で、小柄のまるで可愛らしい人形のような、 アステリアとその名を呼ばれた長い金髪の少女が進み出る。 地球が連邦国家ポリヘドロンを構成するデ・メトリオ、レ・ガリテ両国と 国交を樹立する際に裏舞台で尽力した人物だ。 アステリア「はじめまして、両殿下。遥々遠い宇宙よりお越しいただき 感謝の念に耐えません」 アルマナ「こちらこそよしなに。貴女のデ・メトリオ、レ・ガリテ両国間の 紛争を解決へと導かれたご手腕は聞き及んでおります」 レフィーナの副官ショーンが使節に今後の予定を説明する。 ショーン「特使の皆様方にはこれより暫し基地内にてご休息・ご歓談の後、 地球までご案内いたします」 火球皇女「よろしくお願いいたします」 アステリア「では、参りましょうか」 こうして一行が基地内に設けられた休息の間に向かおうとしたその時―!! 762 戦艦ミネルバ 艦橋*** 一方こちらは、少し遅れてようやくイカロス基地に到着した ザフトの戦艦ミネルバである。 アーサー「すっかり遅れてしまいましたね(汗」 タリア「落ち着きなさいアーサー」 アーサー「しかしです艦長。我々にとって久々の晴れの舞台。 これに遅刻したとあってはミネルバ隊は勿論、ザフト全軍に とっても面目が――」 タリア「いいから落ち着きなさい! 過度な緊張は任務に 支障をきたす元となります」 さっきからずっと落ち着かない様子の副長アーサーを一喝するタリア。 前戦役では個人的に懸念を抱きつつも立場上デュランダル議長側についた 彼女とミネルバ隊だったが、ラクス・クラインの意図がどうであれ、 再びこうしてザフト軍人として戦える機会を与えられたことに タリアは複雑な感情を抱きつつも感謝もしていた。 今、地球圏はGショッカーなどの人外の勢力からの脅威に晒されており、 それはプラントとて例外ではない。そして一度壊滅したかに思われていたロゴスも、 再び不気味な胎動を始めている。もはやナチュラルとコーディネイター、 ザラ派とクライン派で不毛な争いを繰り返す時ではないのだ。 その時、突然爆発音が――!! タリア「何事なの! 今のは!」 アーサー「艦長ォォ~!?」 見ると前方ではイカロス基地の一部箇所から火の手が上がっていた!? タリア「直ちに状況の確認を! シンたちには出撃命令を!」 レ・ガリテ艦隊 王座艦ヴァシュワック*** デ・メトリオ軍と共にイカロス基地周囲に展開・停泊しているレ・ガリテの第3軍宇宙艦隊。 銀河系の中心から遥々太陽系まで特別使節団を護衛してきたその旗艦の、 頭の左側に白い花の形の髪飾りを付けている少女が指揮を執る艦橋でも、 その異変を察知していた。 ラン「何事です!?」 レ・ガリテ兵A「現在、確認を急いでおります!」 レ・ガリテの現女王フィン・エ・ルド・スイ・ラフィンティ――ランは、 報告を聞いて玉座より立ち上がるや否や、いきなり着ていた礼服のドレスを脱ぎ捨てて、 なんとジャージに着替え始めた!? レ・ガリテ兵A「―じょ、女王陛下!?」 ラン「私もこれよりイカロス基地に向かいます。供は無用です」 レ・ガリテ兵B「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!!!」 レ・ガリテ兵C「お、お待ちください、危険です!」 ラン「危険でない戦場などありません!」 突然の女王の一喝に艦内クルーの兵士たちが慌てふためく中、 いつの間にかどこからかひょっこり現れた、同じジャージ姿の女の子二人が ランに呼びかける。 まどか「ラン、発信準備はいつでもオッケーだよっ! いったい何が起こったの!?」 ラン「わからない。急ぎましょう!まどか、ムギナミ!」 ムギナミ「かしこまり~♪」 イカロス基地*** クラフト「な、なんだ!! 何事なのだ!? アイツかっ!! アイツの仕業なのかぁ~っ!!」 サド「落ち着いてください隊長! 王子なはずがありません! 王子ならもっとエグい手を使ってくるはずです!!」 突然の爆発で大混乱に陥る基地内。 アルマナ「――!!」 火球皇女「これは…!?」 ニルバール「衛兵隊! 特使をお守りせよ!」 すぐに警護隊が特使の周囲を厳重に固めながら、 爆発現場からの退避を始める。 しかしあちこちに仕掛けられた爆弾が順に火を噴き、 一行は徐々に追い詰められていく。 そんな彼女たちに立ち塞がったのは、 編み笠で顔を隠した僧形の刺客たちだった。 北辰衆A「………」 北辰衆B「………」 レフィーナ「何者です!? 貴方達は!!」 レフィーナからの問いに、刺客団のリーダーと思しき男から返答が帰る。 北辰「…汝ら、星間評議会とやらの特使と見受けたり。 一命貰い受ける!」 ニルバール「なにっ!!」 北辰「殺!!」 リーダー・北辰の号令の下に、刺客・北辰衆が 刃を振りかざし一斉に襲い掛かる!! 763 ○タシロ・タツミ→星間評議会特使を出迎える。直後に潜入していた刺客に襲われる。 ○ニルバール・ネフュー→星間評議会特使を出迎える。直後に潜入していた刺客に襲われる。 ○レフィーナ・エンフィールド→星間評議会特使を出迎える。直後に潜入していた刺客に襲われる。 ○ショーン→星間評議会特使を出迎える。直後に潜入していた刺客に襲われる。 ○アステリア・リーザマリー・ド・ロシュフォール→星間評議会特使を出迎える。直後に潜入していた刺客に襲われる。 ○アルマナ・ティクヴァー→星間評議会特使として、イカロス基地に到着。直後に潜入していた刺客に襲われる。 ○火球皇女→星間評議会特使として、イカロス基地に到着。直後に潜入していた刺客に襲われる。 ○タリア・グラディス→星間評議会特使護衛任務に就くべく、イカロス基地に到着。シンたちに出撃を命じる。 ○アーサー・トライン→星間評議会特使護衛任務に就くべく、イカロス基地に到着。 ○京乃まどか→ランに同行してイカロス基地近辺に来ていた。 ○ラン→星間評議会特使を護衛して、イカロス基地に来ていた。 ○ムギナミ→ランに同行してイカロス基地近辺に来ていた。 ●北辰→星間評議会特使暗殺のため、イカロス基地を急襲する。 764 【今回の新規登場】 ○タシロ・タツミ(トップをねらえ!) 地球帝国宇宙軍トップ部隊旗艦ヱクセリヲン、並びに銀河中心殴りこみ艦隊旗艦ヱルトリウムの艦長。 豪快な性格で、細かい事は気にしないタイプ。「なぁんてこったぁ!」が口癖。 ○レフィーナ・エンフィールド大佐(パンプレストオリジナル) 地球連邦軍鋼龍戦隊司令で、ヒリュウ級汎用戦闘母艦・ヒリュウ改の艦長。 アステロイド・ベルトのイカロス基地にある航宙士官学校を首席で卒業した才媛。 性格は真面目でおっとりとしており、やや天然ボケの気がある。 ○ショーン・ウェブリー少佐(パンプレストオリジナル) 地球連邦軍ヒリュウ級汎用戦闘母艦・ヒリュウ改の副長。 一見して落ち着いた紳士であり、冷静で頭脳の回転も速く、軍人としての熟練ぶりを感じさせる。 一方で軽いところもあり、女性に対しては目ざとく(スリーサイズを当てるのが得意)、 年若い美女のレフィーナに対してはセクハラまがいの発言でからかったりすることがある。 ○アーサー・トライン(機動戦士ガンダムSEED DESTINY) ザフトの新鋭艦ミネルバの副長。迂闊で軽率な言動など副長としてはやや未熟な面が目立つ。 何かが起こるたび過剰に驚き、「ええぇぇー!?」が口癖。 ○京乃まどか(輪廻のラグランジェ) 鴨川女子高等学校(鴨女)ジャージ部部長。2年3組在籍。 鴨川生まれ・鴨川育ちの女の子であり、隣県で近いにも拘らず東京に一度も行った事がない。 ランに頼まれたことから、なりゆきでウォクス・アウラのパイロットとなる。 明朗快活で仲間想い。「まるっ」と言いながら右手で円を描く癖を持つ。 ○ラン / フィン・エ・ルド・スイ・ラフィンティ(輪廻のラグランジェ) ポリヘドロンの構成国家の1つ、レ・ガリテの王女で、国王ディセルマインの妹。 ウォクス・リンファのパイロットで、まどかをファロスへと導きウォクス・アウラに乗せる。 「わん」が口癖。意外にドジっ娘な面がある。最終話で引責退位した兄に代わって レ・ガリテの女王に就任する一方、まどか達と宇宙を跨いで鴨女ジャージ部の活動を続けている。 ○ムギナミ(輪廻のラグランジェ) 反ポリヘドロン義賊同盟「キッス」の一員で、頭領ヴィラジュリオを「お兄ちゃん」と呼んで慕っているが血縁関係はない。 組織のために独断でファロスへと侵入し、ウォクス・イグニスに接触して体にメモリアを刻み付け、イグニスのパイロットになる。 学校を卒業した後は鴨女ジャージ部キッス支部を立ち上げ、生まれ故郷の惑星ウ・ゴーの環境再生に尽力する一方、まどか達と宇宙を跨いでジャージ部の活動を続けている。 ○アステリア・リーザマリー・ド・ロシュフォール(輪廻のラグランジェ) ノウムンドゥス財団の会長代理。実年齢は不明だが、冗談交じりで20010歳にしておいて欲しいと話している。 外見は少女ながら実質的な決定権を持ち、合衆国大統領ですら電話1本で命令できる程の権力を持つ。 外見とは裏腹に尊大かつ大胆な性格の持ち主で、顔色一つ変えずに相手をからかう一面もある。 その正体は、2万年前の地球に栄えていたウェトゥムンドゥスと呼ばれる高度な文明国家圏に 君臨していた女王メイクン。 ○アルマナ・ティクヴァー(バンプレストオリジナル) ゼ・バルマリィ帝国の最重要人物である、「ズフィルードの巫女」に選ばれた17歳の少女。 彼女には巨大な「念動力」が備わっており、巫女として創世神ズフィルードの献体となることが約束されていたが、それは帝国にとっての希望であり、最高の栄誉と教育されているため、彼女自身には一切の屈託はない。 しかし、「生前の」最後の望みとして、バルマーとの因縁深い地球の地を訪れることを願い、 従者ルリアとバラン将軍と共に、地球の地にお忍びで降り立つ。 戦後は帝政が倒れた新生バルマーの代表となる。 ○火球皇女(美少女戦士セーラームーン セーラースターズ) キンモク星丹桂王国の第一皇女。星野光達セーラースターライツが仕えるプリンセス。 キンモク星の守護戦士であるセーラー火球という名のセーラー戦士でもある。 プリンセス・セレニティと同等の力をもっている。 ●北辰(劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-) 草壁直属の暗殺集団・北辰衆のリーダー。暗殺術の使い手であり、ロボットの操縦もエース級である。 テンカワ・アキトを拉致し、彼が苛烈な人体実験の末に五感の大半を奪われる原因を作った張本人。同時に、北辰衆にユリカを攫うように命じたのも彼であり、アキトにとっては命を賭して倒すべき仇敵である。
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キャラクターシート リプレイ用希望カラーコード:#68a4d9(HeavenlyBlue) キャラクター名 ルファエル プレイヤー名 六花 メインクラス プリースト 年齢 サポートクラス セージ 外見年齢で17 称号クラス メンター 性別 種族 ヒューリン(ハーフオルニス) 男 LV CL15 キャラクターの外見 身長 177cm 髪の色 金(翼:純白) 瞳の色 青 肌の色 白 ライフパス 出自 任意:人工生命 境遇 天涯孤独 目的 命令 取得一般スキル 《ホムンクルス》 初期クラス アコライト/アコライト(西方) HP MP フェイト 所属ギルド 128 149 8 ギルド名 セラピカルガーデン ギルドマスター名 デイジー 能力値 能力基本値 能力ボーナス クラス修正 その他修正 能力値 メイン サポート 筋力 21+3 8 8 器用 9 3 1 4 敏捷 9 3 3 知力 23+3 8 1 1 10 感知 9 3 1 4 精神 26+3 9 2 11 幸運 9-3 2 1 1 4 装備 装備品 重量 命中修正 攻撃力 回避修正 物理防御力 魔法防御力 行動修正 移動修正 射程 備考 右手 紫水晶の剣 10 -1 +13 -1 至近 パッシブ。【Hp】をクリンナップロセスに5点もしくは戦闘外のシーン終了時に8点回復。[毒]を受けている時は効果がない 左手 ウーツシールド 7 +12 頭部 守護の輪 1 +5 +5 【精神】判定+1 胴部 セレスチャルアーマー※ 12 ±0(-2) +12+2 +5+1 ±0(-2) メインクラスアコライト時、回避修正±0(記入済み) ※精錬済 補助防具 ウーツポイントアーマー 9 -1 +12 ±0(-1) 装身具 高位聖印 2 アコライト専用/《ヒール》の回復量+2d6 合計 重量は武器/防具 17/24 -1 +13 -1 +43 +11 -1 ±0 《イミューンウェイト》《イクイップリミット》適用済(wtMAX28) 戦闘能力値 戦闘 能力値 命中修正 攻撃力 回避修正 物理防御力 魔法防御力 行動修正 移動修正 スキル その他 合計(ダイス数) 命中判定(【器用】) 4 -1 3(2D) 攻撃力 +13 13(2D) 回避判定(【敏捷】) 3 -1 2(2D) 物理防御力 +43 43 魔法防御力(【精神】) 11 +11 22 行動値(【敏捷】+【感知】) 7 -1 6 移動力(【筋力】+5) 13 13 ゲッシュ ゲッシュ 恩恵 誓約 天罰 コネクション コネクション 関係 コネクション 関係 コネクション 関係 シズネ・ランドエング(NPC) 保護者 特殊判定 特殊な判定 能力値 スキル その他 合計(ダイス数) トラップ探知 (【感知】) 4 4(2D) トラップ解除 (【器用】) 4 4(2D) 危険感知 (【感知】) 4 4(2D) エネミー識別 (【知力】) 10 +1d6+2 +1 13(3D) アイテム鑑定 (【知力】) 10 +2 +1 13(2D) 魔術判定 (【知力】) 10 +1d6+2 +1 13(3D) 呪歌判定 (【精神】) 11 +1 12(2D) 錬金術判定 (【器用】) 4 4(2D) スキル スキル SL/上限 タイミング 判定 対象 射程 コスト 分類 使用条件 効果 参照 種族スキル 《ハーフブラッド》 1/1 効果参照/メイキング 自身 ヒューリン以外の種族の「タイミング:メイキング」が含まれているスキルをひとつ選択、取得する。【幸運基本値】-3 SKG/P29 ┗《ドゥアン:天翼族》 1/1 ムーブ/メイキング 自動成功 自身 ムーブアクションで飛行状態になる。シーン持続 SKG/P39 メンタースキル 《コーデックス》 1/3 セットアップ 自動成功 自身 使用時にクラスをひとつ選択。コーデックス(wt.0)を取得する。コーデックスはシーン終了時に失われる SKG/P171 《メンターアーツ》 1/5 《コーデックス》 自動成功 自身 《コーデックス》と同時使用。《コーデックス》で選択したクラスの効果をダイスで求めるスキルに有効。魔法攻撃、Hp回復、Mp回復、ダメージ増加、ダメージ軽減、行動値増加、行動値減少を行なうスキルの効果+[SL×2]。コーデックス所持中のみ SKG/P171 プリーストスキル 《セイントブレッシング》 1/1 セットアップ 自動成功 自身 4 《ブレッシング》を同時に使用する SKG/P123 《トランセンド》 1/5 判定の直後 自動成功 単体 20m 10 魔術 シーンSL回 対象が行なう判定の直後に使用。その判定の達成値+3。このスキルは自身を対象に取れない SKG/P123 《ハイプロテクション》 5/5 パッシブ 自身 《プロテクション》の効果に+[5+SL×3] SKG/P123 《ヒールオール》 1/3 《ヒール》 自動成功 自身 シナリオSL回 《ヒール》と同時に使用。その《ヒール》を「対象:場面(選択)」「射程:視界」に変更する SKG/P124 《バリア》 1/1 パッシブ 自身 《プロテクション》をメインプロセスに複数回使用可能。ただし1回のダメージロールには1回のみ SKG/P125 アコライトスキル 《プロテクション》 5/5 ダメージロール直後 自動成功 単体 20m 3 魔術 防御中1回 ダメージ軽減。ダメージを受けるDR直後に使用、ダメージ-[(SL)d6] SKG/P54 《インボーク》 1/1 メジャー 魔術 単体 20m 6 魔術 回避判定+1d6。シーン持続 SKG/P55 《キュア》 1/1 メジャー 魔術 単体 20m 5 魔術 受けているBSを全て回復する SKG/P55 《クイックヒール》 1/1 イニシアチブ 自動成功 自身 5 シーン1回 このスキルと同時に《ヒール》を使用できる SKG/P55 《ヒール》 1/1 メジャー 魔術 単体 20m 4 魔術 Hp回復。【Hp】を[3d6+CL×3]点回復 SKG/P56 《ブレッシング》 1/1 メジャー 魔術 単体 至近 6 魔術 判定+1d6。ラウンド持続 SKG/P56 《グローリー》 1/1 《ブレッシング》 自動成功 自身 2 《ブレッシング》と同時使用。《ブレッシング》を「射程 20m」へ変更 SKG/P56 《ホーリーライト》 1/1 メジャー 魔術 単体 20m 6 魔術 魔法攻撃。[2d6]点の貫通ダメージ。対象が「分類:妖魔、魔獣、魔族」の時、Hpダメージを1点でも与えると[威圧]を付与 SKG/P57 《ホーリーワード》 5/5 メジャー 魔術 単体 20m 4 魔術 ダメージ増加。魔法攻撃のダメージ+[SL×3]。シーン持続 SKG/P57 《マニフィカート》 1/1 効果参照 自動成功 自身 6 《ホーリーウェポン》5か《ホーリーワード》5と同時に使用。同時に使用したスキルの効果に「攻撃の命中判定+1d6」を追加 SKG/P57 メイジスキル 《エンチャントウェポン:風》 1/1 メジャー 魔術 単体 20m 5 魔術〈風〉 対象の武器攻撃ダメージを〈風〉属性魔法ダメージへ変更 SKG/P59 《コンセントレイション》 1/1 パッシブ 自身 魔術判定+1d6 SKG/P60 《マジックブラスト》 2/3 ムーブ 自動成功 自身 3 「タイミング メジャー」「対象 単体」「分類:魔術」の対象を「対象 範囲(SL×2)」へ変更 SKG/P61 セージスキル 《エフィシエント》 5/5 パッシブ 自身 効果をダイスで求めるスキル・パワーに有効。魔法攻撃、Hp回復、Mp回復、ダメージ増加、ダメージ軽減を行なう「分類:魔術」の効果+[SL×2] SKG/P83 《エンサイクロペディア》 1/1 セットアップ 効果参照 自身 対象にエネミー識別を行う SKG/P83 《ハイウィズダム》 1/3 パッシブ 自身 【知力】判定+[SL×2] SKG/P84 ニンジャスキル 《ダイアナザーデイ》 1/1 セットアップ 自動成功 自身 シナリオ1回 Hp回復。【Hp】[CL×10]点回復し、BSを全て回復させる SKG/P91 一般スキル 《ホムンクルス》 1/1 セットアップ 自動成功 自身 シーン1回 Mp回復。フェイト使用上限以下のフェイトを消費。消費フェイト1につき【Mp】[CL]点回復 SKG/P187 《ファーストエイド》 1/1 メジャー 器用 単体 至近 【器用】10判定に成功すると戦闘不能の対象を【Hp】1点で回復。対象は行動済。 SKG/P185 《ホーリーオーダーⅠ》 1/1 効果参照 自動成功 自身 アコライト 《ホーリーアーマー》、《ホーリーウェポン》、《ホーリーワード》のいずれかと同時使用。フェイト1点消費。「対象:単体」を「対象:範囲(選択)」へ変更 SKG/P20 《ホーリーオーダーⅡ》 1/1 戦闘前 自動成功 自身 アコライト 《ホーリーアーマー》、《ホーリーウェポン》、《ホーリーワード》のいずれかと同時使用。フェイト1点消費。スキルを戦闘前に使用 SKG/P20 《ホーリーオーダーⅢ》 1/1 《プロテクション》 自動成功 自身 アコライト 《プロテクション》と同時使用。「対象:単体」を「対象:範囲(選択)」へ変更 SKG/P20 《アニマルエンパシー》 1/1 パッシブ 自身 「分類:動物、魔獣」のエネミーと意思疎通できる SKG/P181 《アニマルコントロール》 1/1 メジャー 精神 単体 至近 6 シーン1回 「分類:動物、魔獣、霊獣」のエネミーにのみ使用可能。対象の【精神】と対決、勝利時、対象を行動済にする SKG/P181 《アルケミーノウリッジ》 1/1 パッシブ 自身 錬金術関連の【知力】判定+1d6 SKG/P181 《イミューンウェイト》 1/1 パッシブ 自身 移動修正が0未満の防具を「移動修正 ±0」へ変更 SKG/P182 《トレーニング 筋力、知力、精神》 1/1 パッシブ 自身 選択した能力基本値+3 SKG/P184 《マジカルハーブ》 1/2 アイテム 自身 シナリオ開始時にSL1ならMpp×3、SL2ならMpp×5orHMpp×2を取得 SKG/P69 《ミュトスノウリッジ》 1/1 パッシブ 自身 神話・伝説関連の【知力】判定+1d6 SKG/P188 《モンスターロア》 1/1 パッシブ 自身 エネミー識別+1d6 SKG/P147 《サンクチュアリ》 1/1 ムーブ 自動成功 自身 12 プリースト、シナリオ1回 「対象 単体」のアコライト、プリーストの「分類:魔術」のスキルを「対象 十字」「射程 0sq」に変更 SKG/P189 所持品 携帯品 (重量) 携帯可能重量 [24] 重量空き [20] 異次元バッグ 0 ポーションホルダー 0 小道具入れ 0 ┗冒険者セット 5 ┗毒消し 2 ┗筆記用具 1 ┗コテージオーブ 1 ┗Mpp 2 ┗転送石 1 ┗スペシャルスープ 1 ┗EXHpp 1 ┗祝福の花 1 ┗魔法の肉団子 1 ウェポンケース 0 ┗結界紋 1 ┗制空結界印 1 上位呪壁符 1 ┗マジカルキー 1 ┗月光の種 1 耐毒符 1 伝心の人形×2 1×2 所持金 125101G 所持品その他 家置き物 スタッフ ハット クロスアーマー マント 聖印 カイトシールド クリスタルシールド ファインポイントアーマー ホーリーシールド ビレッタ ソードブレイカー バックパック セレスチャルポイントアーマー アイアンハット ガードローブ 真珠(100G) 礼服(黒のタキシード 50G) 精錬チケットB(1000G) 最高級エメラルド(20000/10000) 巨人の小物(1000G)×6 メモ 港に放置されていた箱に入っていたところを神殿で保護された。 名前以外どこから来たのかすら言えず神殿も困ったようだが、 神聖魔法が使えるのでとりあえず冒険者としての活動を勧め現在に至る。 今は荷物の宛先だった神官長が後見人について居候中。 普段はぼーっと日向ぼっこや海を眺めていることが多いので見つけるのは非常に簡単。 普段話す言葉は非常にたどたどしい。 筆記は問題なく祈りの言葉は慣れているので「会話することに慣れていない」感じ。 もともとは『神の御使い』を人工的に造り出す試作体。 実験に使われるところを良心の咎めた研究者によって逃がされた。 神の子と呼ばれる6種族をベースに様々な因子を埋め込まれた人工生命だが、 現在は人としての存在以上となりうるような因子は顕れていない。 祝福の花/効果をダイスで振るHp回復を行なう魔術の効果+1d 月光の種/知力判定+1 ・『神に仕える者さえ容易に人の命を奪うという現実。だから主は神の子を導く天使を使わしたのだろうか。』(『その紅き瞳が観うるもの』) ・『妖魔との取引など出来ない。主ならそう望む。だが、神の子の選択を変えることは許されない。強く言うことも出来なかった。どうすれば、よかったのだろう。』(『紅く朱く染まる森』) 参加履歴、獲得成長点 残り成長点 45 +1~10回 『獅子は戦陣の谷に』/CL1/25 『冒険者のいる光景』/CL2/25 『陽炎は水底に沈む』/CL3/37 『港町の船護衛』/CL4/30 『チェイスアンドゴー』/CL4/42 『ねがいのかなうおまじない』/CL5/44 『迷宮勇魚の挑戦状!?』/CL6/34 『探索★ダンジョンハック@ぱーと7』(1日目)/CL6/58 『探索★ダンジョンハック@ぱーと7』(3日目)/CL7/39 『その紅き瞳が観うるもの』/CL5(D)/40 『輝石の耳に歌おう』/CL8/30 『シルヴァリィ・ムーン』/CL8/39 『洞窟大作戦Ⅳ』/CL9/71 『紅く朱く染まる森』/CL10/112 『洞窟大作戦Ⅴ』/CL11/87 『道ならぬ恋は猛突』/CL1(D)/12 『地下遺跡踏破』/CL11/119 『アリーナ必要強度テスト』/CL12/28 『冒険者と華の妖魔@夏祭り』/CL12/67 『酒客錬金術師の消失』/CL12/61 『巨人の大進撃~ヘカトンケイル』/CL13/57 『巨人の城』/CL14/118
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未知との遭遇というフレーズを聞いて余人が思い浮かべる物と言えば、それはなんであろうか。 例えばUFOに代表される未確認物体であったり、あるいはタイムスリップのような異常空間遭遇であることも考えられるだろう。人によってはそれこそ御伽噺めいた代物を想起するかもしれない。 例示されるものは枚挙に暇がないが、それらは総じて未知の言葉が示す通り、普段通りの日常を過ごす分にはまずお目にかかれない非日常の産物となるのが通例である。 そして実際に「そういうもの」と遭遇した場合、その瞬間に人は一体何を感じるのか。 驚き、戸惑い、恐怖といった感情。もしくは生命に関わる危険であるとか、豪気な者であるなら関心や興奮を覚えるだろうか。 それこそ十人十色の反応を見せるだろうが、そういった「怪異」と遭遇した者の多くに共通する証言のいくつかに、こういったものがある。 曰く、「一切の音が聞こえなかった。無音だった」というものがそれだ。 それは突如の事態に脳内処理が追いつかず、五感が麻痺していたのだ……と、そういうこともあるだろうが、しかしこうも考えられる。 つまり、目撃者の聴覚が麻痺していたのではなく、"普通"でないモノの近くには雑音というものが存在しないのだと。 無音領域、無音円錐域、コーンオブサイレンス。"異界"はあらゆる音を排除する。周囲の雑音は一切消え失せ、そこには当事者と、当事者に対峙する異物だけが存在するのだ。 ならば、この時間、この場所において。 眼前に聳え立つ無人の大邸宅を覆う無音の領域もまた、この現実離れした豪奢な邸宅がある種の"異界"であることを証明しているのかもしれなかった。 「はい、お邪魔しますよっと」 そんな、静謐という言葉をこれ以上もなく体現する、しんと静まり返った邸宅敷地内に、明らかに場違いな声が響いた。 声の主は青年だった。黒よりも深い夜色の廊下に、対照的に白く映える頭髪と服装。小さく呟かれた声はそのままに、しかしそれ以外のあらゆる動作音を立てないまま、青年は突如としてこの場所に現出したのだ。 何故、あるいはどうやって、という疑問は青年には通じはしない。この異界めいた邸宅と同様、彼もまた通常とは異なる存在であるのだから。 「そんじゃ、捜索開始といきますか」 言うが早いか、青年は素早く、しかし音と無駄を一切排した動きで歩みを進める。 手近な部屋のノブに手をかけ、躊躇することなく中に押し入った。そしてそのまま、何かを探すように行動を開始する。 棚を漁り、引き出しを開け、あるいは物と物の間の隙間を見て周る。天井裏や床だって見逃さない。 都合五分ほどあくせく動き回った彼はふと動きを止め、ふぅと一息つく 表情は優れず、首に手を当て、一言。 「……外れやな、こりゃ」 部屋の中を一通り見まわって舌打ちひとつ。青年は無造作に部屋を出て、次の部屋へと入り再度作業を続行した。 単純作業を繰り返す肉体と同様に、体内のI-ブレイン絶え間なく情報収集を続けている。脳内に展開される空間座標図には、周囲数十mに動く人間が存在しないことをはっきりと表示されていた。 見ようによっては新手の空き巣とも解釈できる行動を取る青年の名前はイリュージョンNo.17。この新宿においてはアサシンのクラスで召喚されたサーヴァントである。 勿論のこと、彼は本来盗みといった露骨で自分本位な犯罪行為に走る者ではない。ならば、彼は一体何をしているのか。 それは、他ならぬこの場所自体に理由がある。 神楽坂の一等地に居を構える西洋式の屋敷、あの有名な遠坂凛がかつて住んでいたのが、現状彼が忍び込んでいる邸宅だ。 真昼間の大通りでまさかの大量虐殺を行い、一般の警察機構に指名手配され、今や全国どころか全世界で時の人となっている、聖杯戦争においてはバーサーカーのマスターである、あの遠坂凛の元住所だ。 今も少なからぬ武装した警察官が24時間体制で警戒し、捜査を続けている場所である。彼らの目を潜り抜け、遠坂邸そのものに配備されている魔力感知の魔術さえも容易くすり抜け、彼は今この場にいた。 (けどまあ、どっかに必ずあるはずなんやけどな) 二つ目の部屋も収穫なしのまま退出し、ぽりぽりと頭を掻きながらイルは一人ごちる。 今彼がやっているのは、言うまでもなく手がかりの捜索だ。右も左も分からぬ新宿において、どれほど僅かでも情報は重要な存在である。 だからこそ、渦中の人物である遠坂凛の住んでいたこの場所まで遠路はるばるやってきたのだが……今の所、特にめぼしいものは見つかっていない。 生前のイルは時折諜報のような任務も請け負ったことはあるが、大抵は軍のバックアップがついて、専門の機材による情報収集を主としていたため、自分一人による捜索は想定よりもずっと難しいものとなっていた。 元より頭脳労働は専門外だし、そもそも既に警察の手によりガサが入れられている以上は目立つ証拠品など残されているはずもなし。そんな状況で成果を期待するほど、彼も楽観的な人物ではない。 しかし、あるはずなのだ。仮に遠坂凛が"そういった人種"なら、確実に存在するものが。 三つ、四つと次々に捜索を続け、最初に屋敷に押し入ってから数十分が経とうかという頃。漆黒の帳に沈んだ長い廊下を歩いている最中、彼のI-ブレインにとある反応が感知された。 情報制御を感知、という短い文言が脳内に走り、それを認識したイルは、口の端を知らず吊り上げた。 「……おし、おれの勘が当たったな」 そして反応のあった場所に、気持ち早足で近づく。辿りついた一見するとただの壁で、そこには何もないように見える。 しかしそれは間違いだ。実際にはドアが存在し、それを魔術によって視覚的に誤魔化しているに過ぎない。I-ブレインには極めて物質密度の低い空間が広がっていることが如実に表示されている。 一般の警官は騙せても、サーヴァントを騙すことはできない。イルはそのまま、ドアに手をかけようとして――― 「っと、そうやな」 (固有値捕捉。波動関数展開。『シュレーディンガーの猫は箱の中』) 寸前、イルは脳内に撃鉄を叩き込み、己が宝具を発動させる。そして改めて右手を伸ばした。 次の瞬間、その手はドアに触れることなく、まるで霧の中に手を突っ込むかのように「するり」と向こう側にめり込んだ。 最初は手首が、そして肘、肩と続き、遂には体が丸ごと向こうに消えていく。 最早ドアが持つ物質的な隔たりは一切意味を為さず、それはドアに仕込まれた魔術―――恐らくは感知式の防御魔術か―――すら発動の予兆を見せないほどだった。 そして、イルは部屋へ一歩足を踏み入れる。これまでの無機質なまでに整理された空気から一転、そこには乱雑に置かれた物品が所狭しと並び、この部屋の主が持っていた強い目的意識が感じられるようだった。 大量の書物がばら撒かれた机を横目に、イルは壁の書棚へと足を向ける。 そこに置かれた冊子を取り出し、開く。 「……とりあえずビンゴ、ってとこか」 イルは呟き、手の中の紙片をポケットに突っ込んだ。 ▼ ▼ ▼ 神楽坂は表通りから少し外れた箇所、そこに荒垣の姿はあった。夏場の東京で着るにはあまりにも不自然な厚手のコートを羽織り、目つきが悪いを通り越して凶眼とさえ形容できそうな視線を中空の一点に向けている。いかにもこれから戦場にでも行きますと言わんばかりの圧を放つ彼は、しかし何をするでもなくコンクリ壁に背を預けていた。 周囲に人の気配はなかった。元々神楽坂は、一本路地を入れば、人通りの多い表通りとは違い閑静な雰囲気を保つ静かな場所だ。もっとも、そういう事情や現在時刻が午前2時過ぎであるという事実を差し引いても、無差別大量殺人が話題になっている今、好き好んで夜中に出歩くような人間は皆無と言っていいだろう。 ならばそんな状況において荒垣は何をしているのかと言えば、なんのことはない、ただ待っているのだ。偵察という名のガサ入れに赴いた己がサーヴァントの連絡と帰りを待っている。 効率や戦略を語るならば、マスターである荒垣がわざわざ現場近くまで来る必要はないのだが、しかしこの青年にそんな理屈は通じない。そもそも彼らが行おうとしている"聖杯を破壊する"という生産性の欠片もない反逆行為は、元々荒垣が主導して行おうとしているのだから。そんな精神的な気負いを除いても、荒垣真次郎は安穏とした場所で待機するようなまどろっこしい真似を是とする人間ではない。 仮にアサシンが潜入した遠坂邸で戦闘が起こったならば、自分も即座に参戦する気概でいる。常道云々など関係ない、自分がそうと決めたのだからどこまでも突き進むだけなのだと、既に彼は心に決めていた。 「……遅ぇな」 とはいえ、彼は見境なく暴れまわるような馬鹿ではない。 故に今はその時ではないと、大人しくこうして機を待っているのだが、どうにもアサシンからの連絡が遅いように感じる。 二人が別行動を取ってから既に1時間。荒垣は今まで潜入行為に関わったことがないため推定などできはしないが、何かしらの進展があってもいいのではないかと、そう思う。 先に言った通り、荒垣はまどろっこしい行為は好いていない。有体に言ってあまり気の長いほうではないため、手持無沙汰な状況はどうにも落ち着かないのだ。 何某かの魔力感知に引っ掛かるかもしれないから控えるようにと言われた念話でもしてみるか、などと考え始めた、その矢先。 ふと、視界の向こうに黒い影が垣間見えた。 見れば、それは年若い、けれど妙に老けて見える女であった。 マタニティドレスのような余裕のある服を着て、それ以外には特に飾り気のない女だ。痩せた体は不健康さをひしひしと感じさせ、こけた頬は街灯の白い光を反射して死人のような青白さをこれでもかと浮き出させている。 窪んだ眼窩からはこれだけは異様なまでに生気の溢れた眼球がぎょろりと存在を示し、ふらふらとした足取りと合わせて、まるで幽鬼のようだというのが女への第一印象であった。 だが、荒垣は女のそんな異様な風体にも、不気味な雰囲気にも、一切目をくれない。 荒垣が目を向けるのは、女の口と胸元。 そこには、明らかに真新しいと分かる、大量の血反吐がへばり付いていた。 「……おい、あんた。俺が言えることでもねぇが、夜中の一人歩きは感心しねぇな。 早いとこ家に帰ったほうがいい」 分かりきった茶番のようなことを言いながら、左手を懐に忍ばせた召喚器に伸ばす。 既にこちらの準備はできていた。 声をかけられた女は、ぴくりと痙攣するように反応し、緩慢な動作で振り返った。 焦点の合わない目でこちらを見る女は、やはりふらふらとした足取りで荒垣へと近づいてくる。 徐々に鮮明に見えてくるその顔は、何かを失い慟哭しているような、そんな風にも見えた。 「ミンチ殺人……週刊誌で読みましたわ。 ふふ……犯人はきっと正気の者ではないのでしょうね」 外見から来る印象とは裏腹に、女の言葉は流暢なものだった。言葉尻からは確固たる知性が感じられる、そんな語り口調であった。 「人が死ぬ悲しみは痛いほどに分かります……私にも赤ちゃんがいてね、もうじきあなたくらいの歳になるのよ。 生きていれば、だけどね」 「……死んだのか」 会話を続けながらも、荒垣の警戒心は一切緩みを見せない。 背は既に背後の壁から離れ、足は適切な間合いを定めて地を踏みしめている。 「ええ。でも、もう悲しくはないの。分かったから。もうすぐ戻ってくるって」 そこで、女の言葉が微かに変質したのを荒垣は感じた。 いや、声だけではない。見れば女の体の震えは勢いを増して、最早痙攣の域に達していた。 「きょ、今日こそは、今日こそは間違いない! あなた、あなたよ赤ちゃん。私の、私の赤ちゃん。 さあ、戻っておいでぇ」 「……」 ……万が一の可能性を考えて話に付き合ったが、結果は無情にも予想通りだったらしいと、荒垣はそう考える。 最早疑う余地などなかった。この女は、狂っている。 そして、異常なのはその思考のみでは決してない。 何故ならば―――この女から発せられる、ある種慣れ親しんだ気配の正体は……! 「もう一度……私の、お腹にぃ!」 「ペルソナァ!」 瞬間―――人の身の丈ほどに巨大化した女の口に、黒く巨大な鉄槌がカウンターで打ち込まれた。 先ほどまで女だった何かは、潰れた蛙のような絶叫を上げながら後方10m近くまで弾き飛ばされ、金属の軋む音と共に街灯をへし折り、そこでようやく地面に落下した。 「てめえがどこのどいつで、どんな事情があるかは知らねえ。だが、襲ってきたってんなら容赦はしねえ」 銃を手にした荒垣の頭上には、半透明の、霊的あるいは精神的な一つの"像"が出現していた。 たなびく金の長髪、髑髏の如き無機質な白き仮面、全身を覆う黒の意匠、黒馬を模した異形の騎乗物。機械めいた性質をも併せ持ったそれは、荒垣の心象具現。 ペルソナ、名をカストール。古代ギリシアの大英雄にして勇壮なるディオスクーロイの片割れを模したヴィジョンだ。 今の荒垣の全身からは、青色の魔力が荒れ狂う暴威となって逆巻き溢れ出ている。 人を喰らう超常を、更なる超常を以て撃滅せんが為に、かつて忌避した"力"をここに顕現させたのだ。 「うぅ……が、ァ、アガアアァァッ!!」 倒れ伏した異形から、歪んだ狂声が迸る。想定外の攻撃に身悶えていたそれは、しかし苦痛とは別種の蠢動を更に加速させた。 次の瞬間、かつて背中であったろう場所を巨大な脚が幾本も突き破って出現した。硬質の物がひしゃげ、粘性の液体が飛び散る音を振りまきながら、辛うじて人型を保っていた肉体が急速な変質を遂げた。 「……そうか。それがてめえの正体なんだな」 呟く荒垣の眼前に"それ"はあった。 体高およそ3m、人の胴体ほどの脚を何本も持ち、後ろには丸々と肥えた腹部。全体的に蜘蛛を象った異形なれど、頭部から角が二本生えており、面はまるで鬼の如し。 鬼族・ギュウキ―――近畿、四国に伝承が残る半牛半鬼の妖物にして、蜘蛛の胴体を持ち人を喰らう悪鬼とされている。 荒垣はそんな伝承の類は知らなかった。けれど、眼前のこいつが人類と相容れない正真正銘の怪物であることは、嫌でも理解することができた。 「ォォォオオオオオオオオオッ!!」 人間では発声不可能な音域の咆哮と共に、ギュウキが瞬時に距離を詰めて襲い掛かる。 10mはあった相対距離は一瞬にして0となり、鉄骨の太さと日本刀の鋭さを持った脚が荒垣を串刺しにせんと唸りを上げる。 常人であるなら反応不可能な神速の動き。荒垣は、しかしその動きを一から十まで把握し、そして上体を逸らすことで回避した。 狙いの逸れたギュウキの脚が、背後のコンクリ壁を段ボールを破るかのような気軽さで粉々に破壊した。 喰らえば即死。そんな攻撃に、しかし荒垣は一切動じていない。捻った上体を戻し、つま先で軽くバックステップを取る。 ステップにより浮いた一瞬、それを狙ったのか否か、ギュウキによる薙ぎ払いが荒垣を襲った。中空に留まる彼に回避の術はなく、払われるままに建物の上部へと弾き飛ばされた。 しかし荒垣はギュウキの脚に合わせ蹴り上げることで衝撃を緩和、空中にて身を捻ると、何の危うげもなく屋根に着地した。 接地した荒垣が即座に後方へ跳躍すると同時、一瞬前まで彼がいた屋根部分が下から盛り上がるように破砕される。同じように飛び跳ねたギュウキが、文字通り食い破ってきたのだ。 幾本もの脚を器用に用いて屋根上に上がるギュウキを前に、荒垣は冷静な目で事態を見つめていた。 獲物の健在に苛立ち吼えるギュウキ姿からは、人であった残滓など僅かも感じられない。 野獣など比にならない唸りをあげる凶面は恐ろしく、けれどそれ以上に哀れで――― しかし、荒垣は微塵の躊躇もなく引き金を引き絞った。 ガラスが砕けるような音と共に、カストールの鉄槌がギュウキを真上から叩き潰す。肉を潰す湿った音が響き渡り、着弾点の胴体が瞬時に下へとめり込む。ギュウキの体は階下へ落とされ、その姿は見えなくなった。 ……戦闘の喧騒は、呆気なく終わりを告げた。最後の攻撃によって開いた穴に近寄り見下ろせば、元型の無くなった胴体に上を向いた数本の脚がくっついた前衛的な肉塊が、建物内部にへばり付いていた。 「……ったく、面倒かけやがって」 その言葉に、勝利の喜びも、額面通りの侮蔑もなかった。荒垣は女であった成れの果てから視線を外し、音もなく地面に降りる。 やはり聖杯戦争なんざ欠片も好きになれねぇ、と。彼の心中はそんなものであった。 ▼ ▼ ▼ 事が終わって数分、荒垣は既に戦闘のあった場所を後にし、今は別の道を歩いていた。理由は無論、凄惨な屠殺現場を目撃されて厄介に巻き込まれないようにするためである。 不意の襲撃であったため手加減ができなかったがために、後先を考えず全力で攻撃したのが仇となったのか、かの戦場跡は今や発破工事さながらの廃墟と化し、大量の血と肉片と臓物が溢れかえる地獄のような様相を呈していた。 それをNPCに見られたらどうなるかなど、よほどの馬鹿でもない限り理解できるというものだ。故の移動である。 わざわざ事態を厄介事に昇華させる趣味は荒垣にはない。そして、ぶち撒けた後始末をするつもりも、また。 「お待ちどうさん、しっかり物証掴んで……って、なんやその返り血。物騒やなぁ」 とはいえ、服にべったり付着した血は如何ともし難いようだ。 パスを辿って帰還したイルが、明らかに血生臭い荒垣を前に呆れたような口調で言う。確かに物騒だったことは否定できないが、それをサーヴァントに言われるのは腑に落ちないと、荒垣は心の隅でそう思った。 「人間に擬態したバケモンが襲ってきた、だから返り討ちにしただけの話だ。誰の仕業かは知らねぇがな。 ……んなどーでもいい与太話はともかく、なんかいい情報は見つけられたのか?」 「いや、どうでも良くはないやろそれ。人を変異させるっちゅーと、多分キャスターかそこらの仕業やと思うが…… ……まあこっちの話からにするとな、仕事はバッチリこなしてきたで。おれに抜かりはないってな」 ポケットから取り出した紙片をひらひらと振るイルに、荒垣はただ「そうか」とだけ返す。 明らかな無愛想にも特に動じることもなく、イルは話を続けた。 「で、結論から言うと、遠坂凛は黒でもあり白でもある、ってとこやな」 「……おい、ちょっと待て。言ってることが矛盾してるって自分で気付いてんのか」 「まあまあ、人の話は最後まで聞くもんやで」 ほれ、と軽い調子で渡されたメモを見遣る。それを傍目に、イルの言葉が続いた。 「まあ掻い摘んで言うと、遠坂凛は魔術師で間違いない。屋敷にはセンサーの役割を果たす魔術がかかってたし、魔術で隠蔽された部屋もあった。 そんで、このメモ見る限り聖杯戦争にもそれなりに意欲的だったみたいやな」 「なるほどな、それが"黒"ってやつか」 「そゆこと」 走り書きに書かれた内容を、荒垣もまた理解した。魔術が云々、聖杯を狙う、セイバーかランサーが欲しい等々、自分のような巻き込まれではありえない記述が散見される。 「そんで"白"ってのは、多分やけど遠坂凛は望んであの惨事を起こしたわけやないってことやな。 さっき意欲的だった言うたけど、"意欲的"言う程度には綿密に計画やら作戦やらを練ってたことは明らかや。そないな奴があんな無計画に無差別殺人起こすか? それにな、これは前にも教えたことやけど、あの瞬間の遠坂凛の顔、ありゃ完全に予想外って面やったで」 イルが言うのは、ニュース報道における遠坂凛の映像のことだ。 今や特番にもなっている遠坂凛関連のニュースにおいて、嫌というほど流されたのが殺人現場における二人の映像だ。 それは周辺の監視カメラによる不鮮明で荒いものであり、礼服のバーサーカーが殺人を犯したことは分かれど、両者の表情などといった細かい部分は一切確認できない代物だった。 その不鮮明な映像を、しかしイルはI-ブレインによって修正・補正し、鮮明な代物へと作り変えて荒垣に提示していた。 それを見て荒垣は思う。確かに、あの画像に映っていた遠坂凛の表情は明らかな驚愕に染まっていた。とてもじゃないが、狙ってあの惨事を引き起こしたようには見えなかった。 「だが、それだけで白ってのは言い過ぎじゃねぇのか。大量殺人をやる気がなかったってだけで、別に野郎が善人だとか決まったわけじゃねぇ。むしろ、聖杯戦争に乗り気な魔術師って時点で俺としちゃ黒そのものだ」 「ま、おれかてこいつが善い奴とか言うつもりはあらへん。ここで言う白ってのは、あくまでキチガイやないって程度の意味や。 それに、仮に遠坂凛が善人でも、従えてるバーサーカーは何がなんでも排除せなあかん。わかっとるやろうけど、これは絶対や」 どちらにせよ、遠坂凛とかち合ったならば戦闘は不可避であると、二人は互いに承知し合っていた。 もしもの話、遠坂凛が善人あるいはそれに準ずる良識を持っていて尚あのような惨事を巻き起こしたというならば、つまりはそれだけ礼服のバーサーカーが凶悪な存在であることの証左になる。 遠坂凛が外道であろうと、そうでなかろうと、出会ったならば排除すべく戦わなくてはならないのだ。 「ああ。そもそも俺に言わせりゃ、自分で制御できねえ力なんざ持ってるだけで罪みてぇなもんだ。 それで誰かを傷つけたってんなら尚更な。だから、俺は容赦しねえ」 語る荒垣が思うのは、先ほど自分に襲い掛かってきた女だった。 奴も、自分では御することのできない力を持っていた。いや、無理やり持たされたと言ったほうが正しいのだろうか。 ともかく、自らの分を超える力など、どう足掻いたところで毒にしかならないのは明白なのだ。遠坂凛然り、怪物の女然り、かつての自分然り。 それを身を以て知っているからこそ、荒垣は躊躇しない。力には力で、理不尽には理不尽で対抗するのだと決めている。 「遠坂凛も、セリュー・ユビキタスって奴も、他人を化け物にする糞野郎も纏めて相手にしてやるさ。 ……まあ、遠坂凛は事情如何によっちゃ、病院送りくらいで済ませてやってもいいがな」 あくまでも平静した呟きではあったが、そこに隠し切れない怒りの念と、どこか憐憫を感じさせる響きが含まれていることに、イルは気付いた。 この荒垣という男は、本人は無頼漢ぶっているが、実のところかなり人情味のある人間なのだ。そのことを、短い付き合いながらもイルはよく知っている。 「OK、お前のやりたいことはおれかて重々わかっとる。馬鹿は馬鹿なりに突っ走って、やらかしてる連中共々裏でふんぞり返っとる奴らをブッ飛ばしてやろうやないか」 だからこそ、イルは荒垣の方針を笑顔で以て迎え入れる。 軽口を叩きつつ、その先に待っているであろう苦難を見つめて、それでも尚馬鹿らしく突き進もうと決意して。 二人はただ、自らの感情に従い聖杯の破壊を目指すのだった。 【早稲田・神楽坂方面(神楽坂一等地、元遠坂邸の近く)/一日目 午前2時】 【荒垣真次郎@ペルソナ3】 [状態]魔力消費(小)、疲労(小) [令呪]残り三画 [契約者の鍵]有 [装備]召喚器 [道具]遠坂凛が遺した走り書き数枚 [所持金]孤児なので少ない [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争を企む連中を叩きのめす。自分の命は度外視。 1.ひとまずは情報を集めたい 2.遠坂凛、セリュー・ユビキタスを見つけたらぶちのめす。ただし凛の境遇には何か思うところもある。 3.襲ってくる連中には容赦しない。 4.人を怪物に変異させる何者かに強い嫌悪。見つけたらぶちのめす。 [備考] ある聖杯戦争の参加者の女(ジェナ・エンジェル)の手によるチューナー(ギュウキ)と交戦しました。 遠坂邸近くの路地の一角及び飲食店一軒が破壊され、ギュウキの死骸が残されています。 【アサシン(イリュージョンNo.17)@ウィザーズ・ブレイン】 [状態]魔力消費(小)、霊体化 [装備] [道具] [所持金]素寒貧 [思考・状況] 基本行動方針:荒垣の道中に付き合う。 1.敵意ある相手との戦闘を引き受ける。 [備考] 遠坂邸の隠し部屋から走り書きを数枚拝借してきました。その他にも何か見てきてる可能性があります。詳細は後続の書き手に任せます。 時系列順 Back 君の知らない物語 Next ウドンゲイン完全無欠 投下順 Back Brand New Days Next 求ればハイレン ←Back Character name Next→ 00 全ての人の魂の夜想曲 荒垣真次郎 32 開戦の朝 アサシン(イル)