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ここはとある学校の教室、そこには白衣を着た女性がいた。 彼女の名前はリーネ・ベネケ。クルツ国と呼ばれる王国で、人間の身体に関する研究としておびただしい解剖実験を行い、 また超人的な力を手に入れる薬を作るために罪のない人達を実験材料に使い続けてきたマッドサイエンティストである。 「ここはどこかしら……?それに、私は勇者に殺された筈じゃあ……?」 彼女は困惑していた。あの時自分は勇者によって大量の毒薬を飲まされて殺された筈だった。 なのに気が付けば知らない場所で変な映像を見せられ、そして訳も分からないまま殺し合いに参加することになったのだから。 しかし彼女はあまり悲観してはいなかった、何故ならば……。 「まあとにかく……私は生き返った!ならばこんなところから早くオサラバして、あのにっくき勇者をひき肉にしてやりますわ!」 自分の頭脳に勝てる者はいない、天才である自分ならば確実に優勝できると、彼女はそう思い込んでいた。 また彼女の支給品の中には、彼女の世界にはない"銃"というものが入っていた。 接近せずとも相手を殺せて、しかも力もほとんどいらない……彼女にとってこれは正に天恵ともいえるものだった。 そうして彼女が根拠のない自信を持ったまま叫んでいると、突然扉が開いた。 何者かが現れたと彼女が振り返ると、そこには彼女にとってとても汚らわしい存在がいた。 醜い顔に屈強な身体、そして緑色の肌をした亜人……オークがそこにいたのだ。 またその身体は布一つまとっておらず、すべてをさらけ出した姿であった。 「何だ、ただの汚らわしいオークのようね。さっさとくたばりなさいな」 彼女はそんなオークに対して、嫌悪感を隠そうともせずに左胸めがけて銃を発砲した。 これであのオークを殺った、彼女はそう思っていたがそれは間違いだった。 何とそのオークは彼女が発砲した瞬間身をそらして、見事に銃弾をかわしたのである。 それに彼女が面食らっていると、そのオークは勢いよく接近して彼女の首元をつかんで壁にたたきつけたのだ。 「ぐ……ううっ!」 壁にたたきつけられた衝撃で彼女がうめくと、突如目の前のオークが喋りだした。 『会話もせずにいきなり攻撃とは……随分と野蛮ですねぇ』 オークが人間の言葉を使ってしゃべっている、彼女はそれを見てとても驚いていた。 そんな彼女の驚きを察したオークは、再び彼女に対してしゃべり始めた。 『まあ、そう驚かないでくださいよ。僕らは貴方たち人間が思っているような種族じゃないんです』 『知的生物なんですよ、人間の言葉の習得が造作ない程度には』 『もっとも、人間への移植用に声帯を作り替えられた僕以外は、身体の構造上人間の言葉を喋れないのですがね』 自分たちは実は高度な知能を持っている種族であると、彼女にそう説明をしたのだった。 「な……!」 そしてそれを受けて彼女はさらに驚いた。 知性のカケラもないようなオークが、実は自分たち人間と同等の知能を持っている、それが彼女にはとても信じられなかった。 『しかしよくもまあ……さんざん侮辱してくれましたねぇ……あの王国の人達といい、最近の人間はみんなこんな感じなんですかね?』 「そ……それは……!」 そのオークは、先ほどの彼女の言動に少し怒りを感じているようだった。そしてそれを受けて彼女は何とか謝罪しようとしていた。 しかし彼女のその行動は、再び彼が喋り始めたことで止められることとなった。 『まあ好都合でしたよ……さすがに僕一人ではここにいる人たち全員を殺すのは難しいと考えていましたから、仲間が欲しいと思っていたんですよ』 「……何が、言いたいの……?」 彼女はオークのその言葉を理解できなかった。自分がいることと、仲間を増やすことがどうつながるのかと、それが分からなかったのだ。 『説明しなければわかりませんか?……あなたには僕たちオークの子供を産んでもらいます』 そういうと彼は自らの陰茎を彼女の下着の中に入れ始めた。 この瞬間彼女は気づいた、このオークは自分を陵辱するつもりなのだと。 自分があの汚らわしいオークの母親にされてしまうのだと、そう気づいたのだ。 「イヤ…イヤッ……イヤアアァァァッ!許して…っ!!何でもするっ!何でもするからァ!!お願いだからソレだけはやめてぇぇーっ!!」 そして彼女は目の前のオークに嘆願した。 恥も外聞も、天才であるという誇りさえもすべて捨てきった哀れな姿で、私を陵辱しないでと必死に許しを請い続けた。 『……本当に、何でもするんですね?』 「そうよ!だから……」 そんなオークの言葉を受けて彼女の目に一瞬だけ希望の光が見えたが、その後に続いた言葉によって彼女は深い絶望へと沈むことになる。 『何でもするんなら、僕の子供を孕んでくださいよ』 その言葉とともに、リーネの秘所はオークによって無残に貫かれるのだった……。 それからしばらくして…… 「あう……はあはあ、もっと……もっとぉぉ……!もっとほしいのよぉぉ……お願いぃぃ…!!」 そこには、全身を白濁液まみれになったリーネがいた。 またその下半身には黄色い水たまりができていた。 そして彼女の顔は異常に紅潮しており、また目の焦点が定まっていなかった。 完全に発情しているのだ、他ならぬ、彼女が汚らわしいと侮辱したオークの手によって。 『……まったく浅ましいですね、これではどちらが家畜か分かりませんよ?』 その光景を見たオークは吐き捨てるようにそう言った。 人間はさんざん自分たちオークを家畜かそれ以下の存在として扱った。 しかし今はどうだ、どう見ても目の前にいる存在の方が家畜以下の存在に見えるではないかと、軽蔑するようにそう言ったのだ。 「いいわよぉ……家畜でもぉ……この快感さえくれれば……どうだってぇ……♥」 そしてそんな彼の軽蔑するまなざしなどを受けてなお、リーネはそれを意に介する様子はなかった。 もう家畜以下でもいいから、もっとシてほしいと、彼女は焦点の定まらない目のままそう嘆願したのだ。 『……仕方ありませんね、ペットの躾は飼い主の役目ですからね』 オークはあきれるようにそう言った。そしてそれを受けて彼女は、失禁しながらもとてもうれしそうな顔で感謝の言葉を述べていた。 「ありがとうございます……ありがとうございますぅぅぅ!」 ――こうして人間への復讐を実現させつつあったオークは、別の世界でも人間たちに牙をむいたのであった……。 【リーネ・ベネケ@復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する】 [状態]:発情、白濁液まみれ [装備]:44オートマグ@現実 [道具]:基本支給品、ランダム支給品×2 [思考・状況]基本行動方針:オーク様の言うとおり♥ 1:勇者への復讐なんて……もうどうでもいいやぁ……♥ 2:アタマ……とろけちゃったぁ……もう研究なんて……できないや……♥ 3:もっとぉ……もっと欲しいのぉ……♥ [備考] 参戦時期は、勇者に復讐されて死亡した後。 オークの精液を浴びた結果、常時発情状態になっています。 【声帯を作り変えられたオーク@アップライジング】 [状態]:健康 [装備]:― [道具]:基本支給品、ランダム支給品×3 [思考・状況]基本行動方針:人間たちに復讐するために、人間が殺してきた数以上のオークを産ませ続ける。 1:まずはこの会場から脱出して、再び人間たちへの復讐を始める。 2:この会場にいる人間の女性を襲い、同族を増やし続ける。 [備考] 参戦時期は最終回後、人間たちに自分たちの同胞を産ませ続けることで王国を崩壊させた後。 制限により、身体から発せられる媚毒の効果が低下しております。
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人間が経験できる最大の痛み 紙で指を切る。 2 コンセントを踏む。 4 足の小指をぶつける。 4 猫に引っかかれる。 5 舌を噛む。 5 木のとげが刺さる。 6 溺れる。 7 関節炎。 8 生理。 8 レゴブロックを踏む。 8 虫歯 9 手をドアにはさむ。 11 傷にアルコールがかかる。 12 熱湯に手がかかる。 12 蜂に刺される。 12 階段から落ちる。 13 極度の飢え。 14 鞭打ち。 15 爪が剝がれる。 15 素手にガラス破片。 17 タトゥーを入れる。 18 骨折。 18 三度熱傷。 19 顔面パンチ。 20 皮膚にアイロンの接触。 21 胃潰瘍。 22 しもやけ。 23 偏頭痛。 25 熱した油と接触。 27 指の切断。 28 エイに刺される。 30 ガラスの誤飲。 31 腕の切断。 32 心臓発作。 33 刃物で刺される。 38 銃で撃たれる。 43 車の直撃。(30km) 48 尿路結石。 50 アソコにマジ蹴り。 52 陣痛。 57 酸を飲む。 62 感電。(30V) 66 車の直撃。(80km) 67 生きたまま焼かれる。 70
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作者:2スレ7氏 ミレトスの城下町に入って西の裏路地を進み、夕日の光が弱くなるままに延々と暗く なっていく貧民街。その北部にある一角にたどり着けば、罪人を収容するための刑務所 を目にすることができる。ロプト帝国も華やかなりしころの遺産。あるいはグランベル 王国の時代にも、少数派に成り下がった暗黒教団に対しての拷問と虐殺が行われた、表 向けにはできない差別意識を腹いっぱいになるまで満たすことのできる血塗られし建造 物。時代の影に隠れて多くの悲鳴と絶望を飲み込み続けてなお顔色一つ変えなかった石 造りの監獄がそこにある。ダゴンはにんまりと笑い、そして扉に手をかけた。 ギギィ。 道幅こそ大人が五人は並んで通れるほどの規模だったが、天上は低い。暗さも相当な ものである。遺跡を活用することによって道順を知り尽くしてきたダゴンにとっても、 深緑のローブの中から不安をまったくにじませないで歩くことは難しい。それほどに不 気味な建物であり、それほどに呪われた場所なのだ。暗黒教団と解放軍とに等しく流血 を強いてきたその場所には、今現在、三人の解放軍に属する少女達が捕らえられている。 真っ黒な通路の先から、魂までもを凍らせるような痛々しい悲鳴が聞こえてきた。 「ラクチェ殿は大人気ですなあ」 古木をこすり合わせるような声で話しかけてくる老人に、ダゴンは粘度の高い笑みを 返してやった。紺色のローブの下から枯れ木のような腕を伸ばし、わざわざ灯火を手渡 してくれたバラン老に目線で礼を返して、黒髪の剣士が囚われている地下牢の前へと目 を向ける。 数人の若者達が、ラクチェを犯していた。 狭い牢の中で何人もの男達がうごめき、精液にまみれたラクチェの一糸纏わぬ身体を、 ぞんぶんに征服して楽しんでいるのが見て取れる。 気持ちはわからなくもない。 仲間を殺されたという復讐の念もなくはないだろうが、剣士としての訓練で引き締ま ったラクチェの健康な身体はどんな無茶な行為でも飲み込んでしまうほどに素晴らしい ものだったし、適切な調教も施されていたので、抱き心地の点ではそこらの娼婦などは 全く比較にならない。 「いやいや、あのアイラ殿の娘ですからな。イザーク王家の末裔だけあって、ラクチェ 殿の身体は素晴らしかった」 「はっはっはっ、ダゴン老もなかなか若い。あれほどのじゃじゃ馬に一番乗りなど、私 には恐ろしくて出来ませんな」 「おうおう、それはもう、ひとえに恋のなせる業でありましてな。あの美しきラクチェ 殿の処女蜜を吸うためなら、このダゴン、なけなしの勇気をふるうぐらいは決して厭う ものではありませなんだわ」 「…………処女はそれほどに?」 「よいものですぞ、あれは。今ではすっかり肉奴隷ぶりが板についてしまったラクチェ 殿でありますが、最初のころの瑞々しい悲鳴は、もう、聞くだけで、この老骨の身が十 歳は若返ったほどですからのう」 ぐっぐっ、と、くぐもった笑い声を発したダゴンだったが、急に真面目な顔をしてバ ランへと向き直った。 「それで、今日も私が頂いてよろしいのですかな? 順番からすればバラン殿が一番槍 をつとめるのが道理というものですが?」 「ほほほ。このバランは犯され抜いた少女に調教を施すほうが好きでしてな。いや、あ のラクチェ殿など、はじめは尻に指を入れられるだけで泣き叫んだものですが、今では すっかり後ろのほうまで反応するようになりました。若い女の子は飲み込みが早くてい い。裏切り者のヨハルヴァの上に黄金色のシャワーを浴びせてやった時など、もう、二 人して喜びの涙を流しておりましたからなあ」 恍惚とした表情で過去の思い出を追憶するバランに対して、ラドンは苦笑を返した。 「まったく、バラン殿は人を喜ばせるのがお好きですな」 「はっはっ、若くないものですから。さてさて、そういうことですから、今日のフィー 殿も、ダゴン殿が自由にむさぼって下さってかまいませんぞ?」 「……でしたら、お言葉に甘えますか」 「こちらへ。フィー殿も、首を長くして待っておられることでしょう」 長きに渡って続いてきた解放王セリスとロプト帝国皇子ユリウスとの戦争も、ようや くその結末が誰の目にも明らかにあらわれつつあった。 解放軍はベルルーク城からミレトスへと出撃し、その前にある大平原でロプト帝国軍 に対して全軍を動員しての決戦を挑み、これに敗北した。聖戦士達の多くもすでに戦死 し、かろうじてアレスとシャナンだけがベルルーク城に立てこもっているのみとなって いる。一気呵成に壊滅の憂き目に遭うことも十分にありえた解放軍がまだ生き延びてい るのは、ひとえにロプト帝国皇子ユリウスその人が決着を先延ばしにしているからに他 ならない。 「もっと絶望させてからの方が、面白いだろう?」 そういったユリウス皇子は、今は先の戦争で捕らえたアルテナなどの身体をお楽しみ のようである。篭城しているだけの敵などは時間を置けば攻めずとも自滅するのが目に 見えているのであるから、軍を動かす者の立場からしても、それは合理的な判断だった といえるだろう。 「…………殺しなさい! 虜囚の辱めを受けてまで、生き延びようとは思いません!」 牢獄の床の上で細い腕を鎖に繋がれながら、少女は決然とダゴンに向けて言い放った。 声にも身体にも瑞々しい張りがある。胸甲や衣服なども虜囚生活が短いことを示すかの ように清潔であったが、さすがに武器だけは取り上げられているので、彼女は丸腰であ る。 少女の名は、フィーと言った。 故シレジア王国レヴィン王子の娘であり、かつては解放軍の天馬騎士としてロプト帝 国軍を苦しめた、歴戦の武将でもある。 「ほほ…………元気がよろしいですな、お嬢さん。しかしそれは薄情というものでしょ う。あなたのお仲間のラクチェという少女は、あなたの分まで男達の欲望を受け止めて くれているというのに」 「…………っ!! ラクチェに何をしたの!!?」 「いやいや、別段、何も。ただ、あなたのこれからの態度によっては、そのようなこと もありえるということです」 ダゴンはにやにや笑いながら怒りの炎を目に宿している少女に目を向けた。細い手足 を拘束されて牢につながれている姿が天上の妖精のように可憐で美しい。憎悪にかみ締 められた唇から香るような生気が感じられる。短いスカートの切れ目からは、白い陶磁 器のような染み一つない綺麗な肌が見えていた。 「さて、フィー殿。虜囚生活は退屈でしょうし、ここは一つ、私とゲームをしませんか?」 「ゲーム、ですって…………」 「ええ。世が世ならば王女であった貴方を、このまま繋いでおくのも心苦しいですから な。貴方が勝ったらこの場所から解放してさしあげましょう。私が勝ったら…………ま あ、何でも、言うことを一つ聞いて頂くということでどうでしょうか?」 顔を険しくして考え込んでいたフィーだが、やがて、はっと何かに思い当たったよう に表情をこわばらせ、そして、首を振った。 「ふざけないで。そんな条件、とても信じられない」 「まあ、信じる信じないはご自由に。しかしただのゲームなのですから、暇つぶしぐら いにはなるでしょう。長らく刺激のない生活を送っていると頭がおかしくなりがちです からな。捕虜の精神面でのケアも、私の仕事なのですよ」 「…………貴方の言うことが本当なら、条件をもう少し対等にしなさい」 「対等、とは?」 「あなたに私の解放を決める権限なんてあるわけがないでしょう。せいぜい、ここでの 生活を向上させるぐらいが関の山なんじゃないの?」 「ふむ…………」 一瞬何を言われたのかわからなかったダゴンであるが、わずかな沈黙の後、それがも っともな発言であることを理解できたので思わず笑ってしまった。よく考えてみると、 解放軍の指導者や武将などは、みな、普通では考えられないほどに若い戦士達ばかりな のだ。 「…………ははは、これは見くびられたものですな。しかし心配は無用です。私はこれ でもマンフロイ大司教に次ぐ権力を持った帝国の司教ですぞ。フィー殿のような小物ぐ らい、私のサジ加減一つでいかようにでも解放して差し上げます」 「小物……ね。いいわ。ゲームを受けましょう。私が小物かどうか、すぐにわからせて あげるから」 決闘の申し出を受けて視線に覇気をたぎらせているフィーの言葉に、ダゴンは唇に好 戦的な笑みを浮かべながら頷いた。罠にかかった獲物を見る時ほど心が浮き立つものは ない。バランなどとは違い、ダゴンは無抵抗の少女の悲鳴などにはまったく興味がない 老人であった。無力でちっぽけな若者が必死で希望にすがりつく様を楽しみ、それを圧 倒的な力で蹂躙することこそが、彼の生きがいであった。 「では……ルールを説明しましょう。よろしいですかな?」 「ええ。聞くだけは聞いてあげるわ」 「なに、ごくごく単純な決闘ですよ。貴方は素手、私は魔法。この狭い牢獄の中で戦っ て、最初に立ち上がれなくなった方が負けです。どうです、簡単でしょう?」 「…………ずいぶん、私に不利な条件ね」 「武器を与えたりすれば戦士である貴方の方が有利ですからな。それに、貴方は捕虜な のです。これぐらいのハンデはむしろ当然というべきでしょう。ああ、いちおう、この 錆びたナイフぐらいなら使ってもかまいませんが」 目の前に現実の武器を与えられたことによって、フィーは戦士としての気配をみなぎ らせながら承諾した。 「わかった、決闘を受けるわ。面白いじゃないの。天馬騎士の動きが、ペガサス前提の ものだなんて勘違いをしているところがね」 一般に、天馬騎士はペガサスから降りてしまえば一般人の少女とかわらない強さであ るといわれている。が、それも程度の問題で、フィー程の戦士であれば地上に降りたと しても十分な脅威になる。ましてやダゴンは接近戦に弱い魔道師だ。鎧や肩当ても着用 している彼女の戦闘力は、錆びたナイフ一本だけが武装だとしても決してあなどれるも のではない。 「ほほ、フィー殿を軽く見ているわけではありません。ある程度拮抗している相手だか らこそ勝負がおもしろくなるのです」 「いいわ。ところで、まさかこの鎖を外さずに勝負しろとは言わないわよね?」 「すぐに外してさしあげますよ」 「ふん…………後悔しても、遅いわよ」 ガチャガチャ、と鎖に鍵を差しこみ、二つの手枷を解放する。フィーの両腕を縛って いた鎖が音を立てて床に落ちた。自由になった彼女はゆっくりと立ち上がり、牢の入り 口へと目を向けたが、そこにはマンフロイ大司教に勝らずとも劣らない魔術師であるバ ラン司教が立っている。探るような表情をしていたので、脱出の機会をうかがっている ことは特に注意しなくても見て取れた。 「ああ、逃げてもたぶん無駄ですぞ。ここの警備はずさんですが、女の子が一人で逃げ 切れるほど酷くもありませんから」 「わかってるわよ。そんな卑怯なことはしない。正々堂々と勝負しましょう」 錆びたナイフを握り締めて、フィーは決然と言い放った。凛としたその表情といい、 バランスよく肉のついた身体といい、無駄な力の入っていない構えといい、彼女が油断 できない強敵であることを雄弁に物語っている。 「…………さて、合図はどうしますか。もう始まっているということでよろしいか?」 「ええ。行くわよ」 「どうぞ」 返答も終わらぬうちにフィーは間合いをつめて飛び込んできた。いい判断である。魔 道師を相手にして、距離をとっての戦いには万に一つの勝ち目もない。 ザクゥッ!! ボロボロに錆びたナイフが、ダゴンの枯れ木のような腕に突き刺さった。 (…………甘すぎる!) ダゴンは失望と共に身体を入れ替えてフィーの突進を受け流した。舞うような一歩踏 み込んで身体を密着させ、同時に高速詠唱によってヨツムンガンドを胸甲の上から打ち 込む。猛烈な手ごたえを感じた。至近距離からの一撃を受けて吹き飛んだフィーは壁に 叩きつけられ、暗黒魔法を浴びた者特有の真っ黒な血を口からごぽごぽとこぼし、そし て激しく咳き込んでいる。 「ゲホゲホッ!! ……っ、う、ぐああああっ!!」 「つまらない……まったくつまらないですな、フィー殿は。老人だからといって甘く見 ましたか。ラクチェ殿はまだ、この私の暗黒魔法の一撃に耐えることができましたぞ?」 侮蔑の言葉に反応して、フィーは歯を食いしばりながら立ち上がった。しかしその行 為には意味がない。もう一撃をなんとか打ち込もうとナイフを手に近寄ってくるが、踏 み込むための足が完全に殺されている。 赤ん坊のはいはいかと錯覚するような遅さであり、かわすのは容易かった。ふらふら とよろめきながら近づいてくるフィーの腕を取り、そのまま石床へと叩きつけて魔力を こめた手をかざす。首筋に放出寸前になっている暗黒魔法を近づけられた彼女の表情は 死を覚悟した絶望に染まったが、もちろん殺したりするつもりはまったくない。軽く手 を振って魔力を拡散させ、同時ににんまりと笑ってナイフを取り上げる。 「勝負あり、ですな」 腰にのしかかって宣言すると、フィーは悔しそうに唇を噛んだ。 「…………武器さえまともなら、あなたなんか!」 「ははは、それは醜い弱者のいいわけというものですぞ。ラクチェ殿などは、あんなボ ロボロのナイフでこの私を極限まで追い詰めるほど奮闘しましたが?」 「もういい……たしかに、その通りだしね」 「では、負けを認めるのですな?」 「まいった。私の負けよ」 「ほほほ、これで決着がつきましたな。それでは約束通り、なんでも言うことを聞いて もらうことにいたしますか」 暗黒魔法の威力を受けて胸を大きく上下させていたフィーだったが、その防具の留め 金を外されて肩当てや胸甲を取り上げられると、さすがに表情を強張らせた。 緑の布越しに胸や腹を軽くなでてやると、瞳が不安げに揺れてくる。 「ま、まって……何を、する、つもりなの?」 「ははは、いや、それは聞かなくてもわかりそうなものですがなあ。これからじっくり と、貴方の身体を楽しませていただくつもりですが」 「…………っ!! じょ、冗談じゃないわ! や、やめて……やめなさい!!」 「別に同意を求めるつもりはありません。約束を破るのは聖戦士達のお家芸ですからな あ。あのラクチェ殿も、なんでも言うことを聞くといっていたのに、涙を流しながら抵 抗して破瓜の血を流しておりましたわい」 「な、なんてひどいことを!! あっ……う、ううっ!! 許さない! それ以上触っ たら、わたしは、あなたを許さないから!」 必死で腕に力を込めて抵抗するフィーだったが、すぐに咳き込んで口から血を吐き出 した。肺を傷つけている少女の力などはまったく警戒に値しない。スカートのスリット から指を入れ、まばゆいほどの太ももを丹念になでてやる。下着の上から尻を鷲づかみ にして、じっくりと愛撫し、首に舌を這わせていく。 「……ううううっ! くっ、い、あ…………ふっ、あっ! …………くううっ!!」 「ほほほ…………いや、天馬騎士などというのはペガサスに頼り切った贅肉だらけの身 体をしているかと思いましたが、全くそのようなことはありませんな。肌の弾力が実に 心地よいですぞ」 「くっ! …………ひ、卑劣よ! 捕虜を辱めるなんて、恥を知りなさい!」 「ははは、組み伏されて愛撫されながらそんなことを言っても、滑稽なだけですぞ。あ あ、バラン司教。腕を押さえておいてもらえませんかな。これから下の方を責めてみた いので」 「ほっほっ、よいですとも」 「や、やめて! やめてよっ!!」 暴れるフィーの上半身を押さえつけてもらってから、ダゴンは緑色のスカートをめく りあげた。白い下着を股の下までずりさげ、あらわになった真珠のような肌の中にある 茂みに舌をはわせて、ねちねちと刺激を加えてやる。 「……ふうううぅっ!! くっ! …………あ、あああっ!! い、いやっ……いやあ あああああっ!!」 「はっはっはっ、処女は反応が楽しくてよいですなあ。ピンク色のあそこに血がみなぎ っておるではありませんか」 「ダゴン老は本当に処女が好きですな」 「おうおう、この白い肌に朱がさしているところを見てくだされ。この女、天馬騎士で ありながら、どうやら淫乱の才も有しておるようですぞ」 「まっこと、けしからんですなあ。清純そうななりをしておるくせに」 「いやまったく」 「う…………あっ、あああっ!! ぐううっ……うああああああああああああああっ!!」 瞳に涙を浮かべて身体をばたつかせているフィーの衣服を剥ぎ取り、ダゴンは遠慮な く秘所に指を突き刺した。唾液で湿らせた穴にずぶずぶと入っていく。そのたびに悲鳴 と膣の収斂が起こり、若々しい肉がビクビクと痙攣した。ダゴンは歓喜の念に身体を震 わせながらあわただしくローブを脱ぎ捨てて、自らの年齢に不相応なほどに立派な一物 をフィーの秘所にあてがい、感動で胸をいっぱいにしながら腰を進めていく。 「え……や、やだっ…………やめてっ! お願いだから、それだけはっ!!」 「ほほほ、いきますぞ」 「う、うそっ!! 冗談でしょ!? …………あ、うああっ……ぐうっ!! あ、くっ… …あ、ああ…………うああああああああああっ!!!」 ずぶずぶと進入する性器を飲み込んでいる膣が、痛々しいほどに締め付けてきてダゴ ンの進入を拒んでいる。 「ほっほっ、まだ半分も入っておりませんぞ。しかし大変な名器ですな、お嬢さん」 「くううっ!! あっ……はあああぁっ!? や、やめて…………やだ……やめてええ えええええええっ!!!」 「ああ、なんて暖かい膣だ。王女殿の中とはこのようなものなのですなあ」 「いや……いやあぁ…………っ!! あっ、あっ、や、やだ……ぐうっ! はああああ ああああああああああっ!!」 引き締まった腰に手を伸ばし小ぶりな尻にぐっと爪を立てる。腹や太ももを押さえつ けるように揉んでいくと真っ白な肌が小刻みに震えてきた。汗を浮かべている皮膚に舌 を這わしてなで回し、薄く赤い唇にも唾液を流し込んでやる。涙を溢れさせている頬に 口付けると、悲しそうに目を閉じて必死に膣をしめつけた。 「ああ、ああ、吸いつくようですぞ。鍛えられているだけあって素晴らしい締め付けで す。伊達にペガサスの背中を股で押さえているわけではないということですか」 「どうして…………どうして、こんなことができるのっ!? ……この…………ケダモ ノっ!!」 「ほほ、あなた方の時代にも、我々暗黒教団の少女達は破瓜も終わらぬうちにこのよう な目に合わされてきたのではありませんか。それから考えれば、この程度のことで文句 を言われる筋合いはありませんな。まあ、しかしそれなりに楽しめましたよ、あなたは。 白馬に乗ったフィー殿はまぶしいほどに輝いておりましたが、今後はその美しさをこの 地下牢の中で発揮してくださいませ」 「な……なにを…………くあああああっ! う……あっ…………言っているの?」 「いえいえ。我が軍の中にも大空を鮮やかに駆ける王女殿を汚してやりたいと考えるや からは大勢いましてな。いつまでも私が独り占めするわけにもいきません。さあ、出し てさしあげますから、後で感想でも聞かせてくださいませ」 「や、やだ…………」 「いきますぞ?」 「……や、やだ…………やだやだぁっ!! やめてえええええええええええええっ!!!」 ドピュドピュ! ドビュウウゥゥッ!! ダゴンのペニスが膣の奥深くで欲望を解き放ち、白濁の液体がフィーの中にどんどん と注ぎ込まれた。 「あ…………あ、ああ…………」 ぐったりと足を投げ出して脱力した少女の腹や太ももに口づけをして、ダゴンはゆっ くりと立ち上がる。その表情は若々しい肉体を陵辱した満足感に晴れ晴れとしていた。 それからはバラン司教とかわるがわるにフィーの身体をもてあそんでいたのだが、しか し、ふと牢の外に立っている魔力の波動を感知して、急に表情を不愉快そうに歪める。 何時の間に現れたのか。 ワープの秘術を使って地下牢の最奥までやってきた雷神イシュタルが、怒りに満ちた 表情でバランとダゴンとを睨みつけていた。 「終わりましたか、バラン殿」 「…………覗き見とは、趣味がよろしくありませんな」 「軍議に出ていただきたいと申し上げたはずです。それが、このような場所で捕虜の虐 待に興じておられるとは!」 切れ長の美しい睫毛が完全に逆立っている。唇も苦々しそうにゆがめられており、空 気中を飛んでいる精霊がぴりぴりとした緊張を周囲に放っていた。黒を基調としたドレ スが生命力に溢れた少女の美しさを見事に際立たせている。不可能なことであると知り ながら、ダゴンはこの可憐な少女に空想の中で何度肉棒を突きたててやったかわからな い。 「申し開きをしていただけるのでしょうね! 明日はもう、ベルルーク城への遠征がは じまるのというのに!」 裂帛の気合とともに放たれた言葉を無視してフィーの胸を揉んでいると、イシュタル は白雷を思わせる光沢のある手袋を突き出し、トールーハンマーの詠唱を口にした。 閃光が走った。 バランとダゴンの眼前で真っ二つに割れた青白い稲妻は、地下深くにある牢獄の壁に 吸い込まれ、そして轟音を巻き起こす。 ドゴオオオオォンッッ!! 雷精の余波を受けたフィーの身体がびくりと跳ね上がったが、マジックシールドに長 けた教会の司祭であるダゴンとバランだけは、吹き上がった埃を煩わしそうにローブの 袖で抑えつつイシュタルの暴行に顔をしかめている。 「…………それ以上の狼藉は許しませんよ!」 「狼藉、とは、何をもってそういわれるのか?」 「無力な婦女を力でもって犯すことを狼藉というのです。ダゴン司教ほどの方が知らな いはずがないでしょう!!」 「ほほほ、私は禍々しい異教の神を信じている哀れな小娘に対して説法を施しはしまし たが、狼藉などという醜い行為は一度もしたことがありませんな。いかなユリウス皇子 のおぼえめでたきイシュタル殿といえども、それは暴言というものでしょう」 「ふざけないで! ロプトウスだけが神ではない!!」 常識では考えられないほどの暴言にさすがにダゴンも顔をにがくした。しかし理解は できた。イシュタルの言ったセリフは暗黒教団の司教を相手に対するにはあまりにも激 しすぎるものであったが、それだけに彼女の怒りの程をよく表していたともいえるだろ う。 「どのような事情であれ、弱者を守って生きていくのが力あるものの本来の姿というも のです。ダゴン司教のされていることは説法などではありません。それは陵辱です!」 「ほ、ほ、ほ…………イシュタル殿が言ったのでなければ二日と生きていられないよう な言葉ですな。しかしイシュタル殿。これは正当な権利というものではありませんか?」 「…………正当、ですって?」 「しかり。かつてグランベル帝国が栄えていた時代、我々暗黒教団がどのような仕打ち を受けていたかは十分にご存知のはず。我らはロプトウス神を信じているだけで石を投 げられ、火にくべられ、釜でゆでられてきたのです。時代と共に澱のように降り積もっ てきたその怒りを発散させることは、正しい行いであれこそすれ決して非難されるよう な事柄ではありませぬな」 「そ、それは! その女の子とは関係ないではないですか! ダゴン司教はロプトウス 教団でない者を皆殺しにするおつもりなのですか!?」 顔を蒼白にして叫ぶイシュタルに、ダゴンは諭すように右腕をかざして言った。 「いえいえ、このダゴン、信心厚きとはいえそのような不可能をまじめに考えるほどボ ケてはおりませぬ。しかし私もまた、親兄弟や友をやつらに殺されてきた被害者である ことに変わりはない。そのような過去の理不尽に対して誰かを攻撃せぬわけにはいかぬ のです。差別に対して攻撃で返すことは決して愚かな行為ではありません。それは当然 のことです」 「…………間違ってる。そんなの、間違っています! それでは憎しみは終わらないで はありませんか!!」 イシュタルは少女らしく潔癖な正義でもって糾弾したが、それは潔癖であるがゆえに、 まったくダゴンの心には響かない。 「侮辱されたことに反撃するのは自衛であり知性であって、間違いではありません。ま あ、イシュタル殿に理解していただかなくても結構。あなたのように聖戦士としての寵 愛と憧憬を受けて育った女性にはわかりますまい。私はただ、聖戦士達だけをよりごの んで愛する神などという偽善者の手によって理不尽に与えられた差別されるものとして の立場を、わずかに元の状態に戻そうとしているに過ぎませぬ」 「ならば! 何故このような人の目につかない地下牢でそれを行うのです! 心に後ろ 暗いことがなければ堂々としていられるはずではないですか!」 「ほほ、私はどちらでもかまわないのですぞ。もっと公の場で犯されることを、このフ ィー殿も望んでいるとイシュタル殿は言うのですかな?」 はっと表情を強張らせてイシュタルはうつむいた。なすすべなく蹂躙されたシレジア 王国の王女に対して、同じ聖戦士として憐れみの念を禁じえないのであろう。実際、イ シュタルもまたこの運命をたどる可能性はあった。彼女がユリウス皇子の寵愛を受けず に解放軍にその身を投じていれば、きっと聖なる武器を没収されてフィーと同じような 憂き目にあっていたに違いない。 「……ダゴン殿の言うことはそれなりにわかります。確かに売り言葉に買い言葉ではあ りました。しかし、何も無力な女子供まで復讐の対象にしなくてもいいでしょう。その 少女も、戦士としての死を与えてやればそれで足りるはずではないですか」 イシュタルは沈鬱な表情で呟いた。どのような立場の者に対しても一定の理解を示す ことができる彼女の情の深さは人としては立派なものであったが、世の中には理解する 必要がない人物もいるということを、この若い少女は知らなすぎた。 「ははは、イシュタル殿は無茶苦茶をいいますなあ。子供の言葉と思って聞いておりま したが、もうこれまで。異教徒などは絶望して苦しむのが仕事ではありませぬか。かつ ての罪を苦痛で清算することこそが彼らに与えられた唯一の幸せなのですぞ」 「…………っ!!」 本音を隠そうともせずにフィーの髪を掴み首筋を嘗め回すダゴンを見てイシュタルは 憎悪を込めた視線をぶつけてきた。しかし、彼女はそれ以上何もしなかった。できなか ったのである。義憤に駆られてトールハンマーを使ったりすれば、それで破滅すること になるのはダゴンとイシュタルの二人だけでは済まないのだ。 イシュタルの心には聖戦士としての正義が深く刻まれている。その彼女ですらダゴン ほどの悪を成敗することができなかったのはひとえに教会の権威とマンフロイ大司教の 力を恐れるが故であった。領地を没収されてユリウスの愛人の地位に落とされるなどと いうことがあっては彼女一人の身が滅びるだけではおさまらない。彼女には愛すべき家 族があり、友人があり、庇護を求めてあえいでいる部下や領民がいたのだった。 「…………まあ、そう固くならずともよろしいではありませんか。教会の軍は帝国とは 別個に、しかし決して足並みは乱さずに動きます。ベルルーク城に立てこもる解放軍の 残党など、三日のうちにはこの世から消え去っていることでしょうよ」 「わかりました……期待していますよ。私は帝国軍を率いて明日、ミレトスを発ちます」 「承知いたしました。暗黒教団の働きぶりにご期待あれ」 返事もせずにワープの魔法によって去っていったイシュタルに対して唾を吐き、ダゴ ンは呪いを込めて叫んだ。 「小娘が! ユリウス皇子の寵愛をかさにきおって!!」 目の前に倒れているペガサスナイトの少女とイシュタルとを重ねあわせ、あの生意気 な女を犯すことの喜びを存分に満たした後、少しだけ溜飲を下げたダゴンは落ち着いて 地下牢を出発し、解放軍の残党から見目麗しい少女を捕らえて楽しむために、ミレトス の暗黒教会支部にて各将を招集した。 続きを読む
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作者:3スレ165氏 「ぐへ、ぐへへっオデッ、オデまた出るぞ。魔族のマンコにオデの精子ぶちまけるぞぅ」 「ぐッ…はっ…うう…んんうううううっ!」 極度の肥満の男が魔族の女性の尻に己の下腹部を擦りつけた。 その人間は下卑た笑みを浮かべ、天を仰いだ。 「おおっ出る出る、ぶひいいいいい!!」 「…ううう……んんんううう」 女性はビクンビクンと押さえつけられている背を反らせ、 枷にはめ込まれた両手がグッと握りしめられた。。 人間のおびただしい体液が自分の下腹部に広がっていく感覚に 女性の閉じられた眼から一筋の涙がこぼれ落ちた。 「いやああああああっ!!」 魔導世紀1030年 8月、ここヘルンハンプールの支配権は 『シンバ帝国軍』から、新勢力『魔皇軍』へと移っていた。 魔族を中心として決起された勢力は、シンバ帝国西部方面軍を牽制しつつ 着実に勢力を広めていた。 もっとも帝国西部方面軍も、今や『新生シンバ帝国軍』を名乗り、 帝国軍から独立しているのだが。 「はぁ…はあ…はぁ……ゆ、夢……くっ」 「ロゼ様、ロゼ様、どうしました?」 ドンドンとドアをノックする音と共にドアの外から侍女の声が聞える。 乱れた寝間着を整え、ドアを少し開け、侍女に声を掛けた。 「ええ、大丈夫。心配を掛けてごめんなさい、少しお水を持ってきてくれるかしら?」 「はい、今すぐお持ちします。」 その魔族の侍女は私を見ると目を輝かせ、月明かりに照らされる廊下を 足早に走っていく。 「………」 私はそんな侍女の後ろ姿を見て息をつくと、部屋の中に戻った。 どすっと乱暴に椅子に座り、机に置いてある酒の入ったボトルに手を伸ばし 栓を開けようとして……やめた。 自分の身体は元々、酒を受け付けない。 以前に、悪夢にうなされ、それをかき消す為、勢いに任せて飲んだ時に 思い知らされたのだ。 侍女が持ってくる水で薄めれば多少は飲める。 先の悪夢は、過去の事実だ……。 妹が殺されたあの日、ここに連れてこられた頃のヘルンハンプールはまるで ゴミ溜めの様な街だった。 怠惰と堕落という澱んだ空気が街を覆い、麻薬商人・奴隷商人・売春婦に腐敗しきった 帝国兵がひしめく腐った街。 役人は奴隷・麻薬商人の賄賂にまみれ、街の大半は大陸を放浪する傭兵、 殺し屋、犯罪者、亜人に物乞いで溢れていた。 そして無実の罪を問われ、帝国兵の慰み物になる近隣の村た集落の娘達。 私もその中の一人だった。 「離して!家に火をつけたあなた達に捕まる筋合いはないわ!!」 縄で両腕を拘束され、私は暗い廊下を歩かされていた。 「はっ、魔族の女が何を言っている?人間の家に火をつけた魔族が!」 兵士は下卑た笑みを浮かべ、私を嘲笑った。 「お前があの家に火をつけたんだろ?現行犯で逮捕したまでさ。」 もう一人の兵士が私の長い髪をぐいっと引っ張り、酒臭い息を吐きながら言った。 「い、痛っ…な、何を言ってるの…私が帰ってきた時にあの家に妹に乱暴して、 火をつけていたのはあなた達じゃない!!妹を返して!あの子を…あの子を返して!!」 「うるせぇな、命令なんだよ。俺らの知った事か……」 この兵士達を指揮していた隊長らしき男が言った。 「お前はな、ここの太守様の慰みモノになるんだよ。ここの肉風船が『お前が欲しい』んだとさ。」 隊長格の男が私のお尻を鷲掴んだ。 「い、いやあっ!!」 私は身をよじって抗った。 「いいケツしてやがる…あの肉風船にくれてやるのが惜しいくらいだぜ。」 男達は笑いながら、大きな扉の部屋の前まで来た。 そうして私を左右から挟むようにして男達は整列すると、声を上げて言った。 「ヒスミード様、魔族の罪人を連れて参りました。」 「ん…ぐうう…ぶひ…ぶひひひぃ…おお…は、はいれ…んぐ、んぐううう」 「いやあ…やああっ!も、もうやめて…やめえ!!」 部屋の中から聞こえる嬌声。男達はニヤニヤ笑みを浮かべると、ドアを開けた。 「失礼します」 部屋の光景に私は息をのんだ。 人間と呼ぶには大きすぎる程の脂肪に覆われた肉体を震わせながら 人間の女性を犯している巨漢が握った眼で私を見た。 「ぐひひ…オデ、オデが見た時から犯してやると思っでだ女だ。あひひ、いいぞ イク、イグイグウウウッ」 「いや…いやッ…ああああっ」 女性を壁に押しつけ、その腰を掴んだ男は、豚の様な声で叫ぶと 人間の女の中に射精した。ビクンビクンと引きつる人間の女性の下腹部が それを証明している。 「あ…が……はぁ……う…」 人間の女性は涙でぐしゃぐしゃになった顔で首を仰け反らせ、声を発せないでいる。 「ぶひぃ……コイヅはお前達の好きにしでいい…その綺麗なお姉ちゃんを置いてさがれ」 「はっ、ありがとうございます」 その肉塊が壁から離れると、女は崩れるように床に倒れた。 「ひっ----」 私はその女性の膣からあふれ出る粘ついた白濁液に小さな悲鳴を上げた。 私に行われたのは、尋問と称された陵辱。それを行ったのは ここの元太守であった無能と欲望と肉で形成された醜悪な人間だった。 名を『ヒスミード』と言った。 「んん……あ……」 トロッとした体液が私の下着を微かに湿らせた。 寝間着の生地に擦れた乳首がジンと熱を帯び、勃起し始めた。 下腹部は疼き、震える太股やお尻はもどかしい。 したくて、したくてたまらない。侍女が持ってきた水で酒を割り、一気に煽る。 あの陵辱劇、そして犯し続けられた日々は私の中の心に復讐という文字を刻んだ だけではなかったのだ。 どうしょうもない身体の疼き……ひたすら自慰で慰め、時には人間の女に変装し、 街で買った少年の男娼に人影のない路地で奉仕させた事もあった。 もちろん避妊具はつけさせない。生で射精を要望する客は少ないそうだが、 私の『女の部分』はそれでは治まらない。 妊娠の危険性もあるが、魔族と人間のハーフは滅多に生まれることはない。 あれだけ犯されて、妊娠しなかった私だ。 既に身体のどこかが壊れているのかもしれない。 「だ…ダメ……こんな…み、淫らな……んふ」 私はそれ濡れそぼった中心にくちゅっと指を入れた。 続 続きを読む
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みんす党ですが人質奪還作戦です http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1223813048/ 81 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 17 37 ID ??? 小泉元首相みたいに自分のカードがゼロの段階からでも 相手のカードを全部吐き出させ、なおかつそれを自分のカードにして 有利な立場になってから順番にカードを切って相手を追いつめる みたいな事は誰にでも出来る事なのだろうか? 手持ちのカードを全部切ったら何も出来ないという人が案外多すぎる 援助をちらつかせて、本来北朝鮮の交渉カードである拉致被害者とその家族を あれよあれよという間に日本に連れ帰ってしまいました 子供がまだ残ってたら、今の様な状況では無かったはずです ほとんど魔法です リアル・ミラクルヤンです ▼ 100 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 21 10 ID ??? 81 アレで何人の首が飛んだことやら… ▼ 120 名前:中国地方@でぃあぶろ2とかマクロスとか ◆O.UHGT633E [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 23 36 ID ??? 100 おはようございます ノ 何分、終盤からのブーストが… ・・ ▼ 109 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 22 21 ID ??? 81 あの人は決戦存在……とまでは言いませんがねw ▼ 116 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 22 56 ID ??? 81 何回も平壌に行ってるくせに 何の成果も出せない山拓と加藤と社民ズとヒルを能なしとか馬鹿とか言うのやめれ ▼ 123 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 24 43 ID ??? 116 安倍ちゃん曰く「百害あって利権あり」だからねえ。 ▼ 133 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 25 55 ID ??? 116 ヒルがいまだに国務次官なのがわからん アメリカの国務省はあんな事案に次官を選任させるほど暇なのか? ▼ 145 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 28 07 ID ??? 133 ユーゴ内戦時に走り回った人です。 で、彼なら出来ると思ったら、アジアはその斜め上を行っていたと……… ▼ 151 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 29 28 ID ??? 145 ……そりゃ相手が悪すぎたとしか言えんがなorz ▼ 166 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 32 45 ID ??? 151 なので、鳥坂先輩はヒルさんをけちょんけちょんに貶しますが、ウリは貶すことができないニダ。 ま、ライスがアホかもしれんとは思っているが内緒(ヲイ ▼ 150 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 29 21 ID ??? 133 ヒマになったヒルタンにおっかけやられるのを恐れたレッドソックスが袖の下を(ry ▼ 126 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 25 15 ID ??? 81 誰にでもできるんであれば、世界はもっと 幸福に違いない。 73 「見捨てる」ことと「カードとして使う」は 全く違う件について。 92 濃霧は基本NGなんでよくわからんが、 とにかく北へ浸透させるヒューミントの 育成から始めよう。 ▼ 136 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 26 17 ID ??? 126 実は相当なレベルであるらしい>ヒューミント。 在日ネットワークに公安が浸透して。 ▼ 185 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 36 26 ID ??? 136 日本の公安の実力が今いちわからん・・・ なにより情報を吸い上げてそれを処理する能力が 日本の政府機関にあるのかも当委員会には わかりません。 156 拉致被害者奪還作戦を行ったときに、 たとえ自衛官が数百人数千人、あるいは数万人単位で死亡し、 救出人数が数名でも構わないと思う当委員会。 なぜなら、国家は国民の生命身体財産を守る 組織であり、自衛隊はその組織の一機関であるから。 ただし、現状拉致被害者が今「どこに」いるのかもわからず、 さらには自衛隊にはその能力がないのだから、やるべきではない。 ▼ 193 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 37 52 ID ??? 185 インフォメーションと、インテリジェンスの違いですね! ▼ 219 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 43 31 ID ??? 177 政党助成金とそこから給付される選挙資金がでかすぎる。 一回の選挙でだいたい2000万円くらい消費してしまうが、 どこかに所属してなきゃ全部自腹でやらなきゃならん。 193 理工学系な当委員会はそこにさらに「データ」という 概念がないと落ち着きません。 ▼ 226 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 45 28 ID ??? 219 あ、なるほど。 ウリはデータは定量的なもの、 情報は定性的なもので、 定量的な量に、バイアスをかけて見るために、情報を使います。 情報を量に積み重ねていると、少数情報を見失うし 少数情報を重視しすぎるとデータの意味を間違えてしまう。 とゆーわけで、 ですがスレでは節操無く立場をあっちこっちに入れ替えて、 データを色々解釈して楽しんでます。 ▼ 370 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 10 36 ID ??? 226 当委員会の認識とはちょっとずれてますな。 dataもinformationもintelligenceも日本語では すべて「情報」なんです。 ただ、質的に決定的に異なる。 それは定量的か定性的か、という違いではなく、 言ってみれば、麦か小麦粉かパンか、の違いなんです。 293 >1000人犠牲にしてでも数人の拉致被害者の救出を何よりも優先すべき事態とは >如何なる状況でなら成立するのか当方理解できません 世論調査で「拉致被害者を武力を用いてでも奪還するべき」の設問に対して 「そのとおり」が6割を超えれば何よりも優先すべき事態となるでしょう。 ▼ 378 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 13 01 ID ??? 370 取得が難しい情報を、定量化するのは無理です。 それが特異的な情報なのか、平均的な情報なのか、比較が難しい。 そこで「そういう相を示すことがある」性質を持っていると理解します。 その相に近似したものがあるかどうか、情報量の中から探して見ますが、 踏み込みすぎると、当然アレになります。 もし、継続的に、あるいは広範囲に取得できる情報なら、それは量的分析を前提にすべきです。 量的分析は、数学の対象になりますから。 ▼ 205 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 40 02 ID ??? 185 仮に居場所が分かり、コマンドを送り込む能力があり が、数人を救うために数百人数千犠牲が出ると仮定した場合 やるべきだと思いますか? ▼ 262 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 50 03 ID ??? 205 ほかに選択肢がなく、かつ政治的な理由によって 奪還しなければならないならば、するべき。 裏を変えれば、ほかの手段の余地がある、あるいは 国民がその出血に耐えられるだけの政治的圧力を 持っていない限り、やる必要性はない。 210 そのために、幾ばくかの手当があるわけで。 それが十分か、十分でないかはともかくとして。 ▼ 293 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 55 32 ID ??? 262 『これしか方法が無い』という状況は生起しないというか 主観側の考えなのでアレですが 1000人犠牲にしてでも数人の拉致被害者の救出を何よりも優先すべき事態とは 如何なる状況でなら成立するのか当方理解できません 能力と政治がそれを許したとしても。です まあ、この辺は個人の嗜好のもんだいなのでアレですね。たぶん平行線ですw ▼ 302 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 57 24 ID ??? 293 戦時国債を買って貰うキャンペーンの為に必要とか ▼ 305 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 57 28 ID ??? 293 張鼓峰のために消耗されることが納得できない人は、ひょっとしたら兵隊に向いていないのかも。 まあ、あれの戦死者が納得しているとは思えないけれど、 あのときの兵士に、現代の隊員ほどの自由は無かったし ▼ 330 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 03 16 ID ??? 305 能力と思想回路は別の問題ですからw 兵隊は貴重なものですから殺すところで殺さないともったいないです まーきもちはプライベートライアンのミラー大尉ですよ 犠牲を果たしただけの価値のある人間(理由)でないとryですよ 了解はしても了承はしない です ▼ 335 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 04 52 ID ??? 330 しかし、兵隊さんの命は、突如無価値なまでに下落してしまいます。 数名の民間被害者のために、数千人を戦闘地域に送り出し、 数百名の死傷者を出してでも任務を達成しろと言う場合には。 ▼ 422 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 20 06 ID ??? 318 うむ。「結果として」出たなら仕方が無い だが、それを前提に作戦を行うのはどうか。という問題で 335 兵隊の価値が変わるのではなく、目的を達成するための手段として犠牲が許容されるだけです たとえばファルージャ。 きっかけは確かに橋に吊るされた数人の影響が大きかったとはいえ 掃討戦を行うだけの意味と価値は治安維持や他の面でも大きくあった で、人質を救出したとしてどれだけの意味と価値を持たせられるのかとry 362 浅間山荘の人質を救出するために 一個中隊以上の機動隊を皆殺しにされても救出作戦を行えと? 救出したことの価値より戦死させた数による批判が政府を揺さぶると思いますよ 行うなら本番の浅間山荘のように徹底的に疲弊させて各種支援の下 突入の成功の目算を立ててから行わないと。 ▼ 431 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 21 33 ID ??? 422 それは比較になっていないような。 そもそも救出を主作戦としてファルージャ掃討をするとは考えないでしょう? ▼ 513 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 34 37 ID ??? 431 あー。うまく伝わってないですねぇ 『目的を達成させるための手段として被害は許容される』 この部分が重要なのですよ ファルージャの例は適切でなかったかもしれませんが ・作戦の基準となる理由→それを行った場合の利益と損害→利益が大きいと判断されたため作戦に移った という段階の説明なのです なぜ目的を達成させるか→それによって利益を得るため です 数千人を犠牲にする損害に見合う対価が数人の人質を助けることにあるのなら別ですが 人道主義という宗教面以外で理解できません(むろんその宗教が政治に影響を与えるのは理解できますが それが悪いというわけではありません。ただ理解は出来ても納得はしないというだけですのでw ▼ 528 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 36 58 ID ??? 513 軍人の人権は無視されていますので勘定はあいます、提案する人間の頭の中だけで。 ▼ 545 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 38 48 ID ??? 528 軍人の人権はともかく、軍人の家族の人権が強力なので イラクの反戦活動よろしくえらい目にあうのは見えていますが まあ、その矛先はどこに向かうんでせうねぇ(棒 ▼ 564 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 40 55 ID ??? 545 軍人の人権と家族を無視したとしても、 現状で拉致被害者の帰還ごときに千人規模で自衛隊を消耗するには コストがかかりすぎ、重要度が高まりすぎてるんじゃないでしょうかねえ テヘッ☆ 結構使うかも ▼ 567 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 41 06 ID ??? 545 大丈夫 子息が小学校でつるし上げられる国ですから 同居家族の人権も god damn it ▼ 582 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 43 07 ID ??? 545 「ひとごろのかぞくのじんけんなんかしるか!」という超時空理論が展開されることでわかっています。 立川自営業宿舎の反戦ビラ配り訴訟とかあったじゃないですか。 ▼ 537 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 38 02 ID ??? 513 ありえない状況と、目的で、投入を強制され、損害を出す架空の状況を上手く脳内できなかったんで。 一番近いのが上のほうで例示されていた 「国民と、国内一部勢力が、相求めると、命令者は考えるから 文章化した命令ではないが、 機動隊は、犯人と人質を無傷で確保せよ」 あたりかなあ、とは思います。 で、付随する国益があれば、 全体情勢の中の一部として、そういう状況が成立することはありえると思うのです。 第二次上海戦みたいに。 ▼ 584 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 43 19 ID ??? 537 自営業は特にだけれど、シビリアンによって統制されるという建前があるんで 「空気読むな」というのが国民からの要請でしょ。 文章化した命令以外で動くという状況が(俺には)まず想像できないのと 203高地にどんな国益があるか(末端の兵士には)わからないから攻めない (攻撃命令を拒否する)という選択肢が自営業にあるのか?ってのも想像できない。 ▼ 601 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 45 53 ID ??? 584 だよもんさんに、ウリが 584のように思っていると思われると、アレなんだが、 そんな状態でも、だよもんさんと仲間たちは戦争に行くのは間違いないと確信していますよ。 ただ、意味を感じないというのは重大な問題だし、説明されないだろうなあ、とも ▼ 619 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 49 26 ID ??? 537 んー? ありえない状況ry はファルージャのほう?北の方? 537 >「国民と、国内一部勢力が、相求めると、命令者は考えるから > 文章化した命令ではないが、機動隊は、犯人と人質を無傷で確保せよ」 は立派な命令ですよ。口達命令も立派な命令 それを行う価値があるからやるんです。空気読めは軍事作戦には最悪の思考です 軍事作戦で『空気嫁』は満州事変ならまだしも空気嫁が東南アジアで何をもたらしたかry 「国民がそれを求めた(意訳)」は 立派な作戦発動の理由になると思いますよ?真珠湾もそうやっておきたんですし だから理解はしますw納得しませんがw ▼ 649 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 53 57 ID ??? 619 いや、だよもんさんが何となく想定しているだろう脳内最悪ケースを、 ウリ脳内で解釈して共有しようと試みただけです。 いや、口頭命令も命令なのはわかってますよ>< そうじゃなくて、 指揮官を呼んだブリーフィングの場で、「明示されず」 「わかっていると思うが、万全を期したまえ」 のなかに、明文化されない前提として、それが入っている、といいたかったのです。 つまり、誰も命令はしていない。 だが慣習的な前提として示された。 軍事的に最善を期せ、といわれたら、佐々さんだって銃撃制圧したでしょう。 それに、あの状況での殉職者にあれほど悔恨の念を抱かなかったでしょう。 そして将来、それは自衛隊で拡大再生産されておきえるだろうと思っているのです。 それを是とは良いませんが。 ▼ 711 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23 01 42 ID ??? 649 うーん。精進が足りないのか気概が足りないのか、未だかつて空を支えてる柱が 発見されたことは無いので落ちてくるのかもしれない。みたいな話にしか聞こえない。 極論で話をするなら、自営業は命令なしに死ぬことは許されていないという極論に基づいて 死ぬことを命令するガッツが命令権者にありやなしや?についての話ぐらいならついていける。 ▼ 738 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23 04 11 ID ??? 711 うん。だからウリは、張鼓峰を思い浮かべたりしたわけさ。 ホントに大した価値の無いところを大きな犠牲を払って再占領する、みたいな。 それは死者には納得しがたいことだと思うけど、 ありえることだなあ、と ▼ 759 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23 06 45 ID ??? 738 ありうるかどうか、では無く、それを行うかどうか が 論点ではなかったのでせしょうか? 可能性は否定してないです。その意味が理解できないだけで ▼ 782 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23 09 11 ID ??? 759 ウリは多くの自営業各位が、抗議の辞職は別にして、 行うんじゃないかと勝手に思ってます。 そういう状況において、集団辞職したり、逃亡する軍隊だとは思っていないので。 ありうり、そして行うんじゃないですか? 死者は納得しないでしょうけど。 ▼ 862 名前:だよもん星人 ◆V2ypPq9SqY [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23 18 04 ID ??? 782 ごめん。 おそらく思考の軸が完全にずれていて もはやあなたが何を言いたかったのか理解できなくなってきたのでこの辺にしましょう お互いそんな感じだと思いますがw 逃げるとか逃げないの問題じゃないんですよね その行動に意味と被害に見合う利益はあるのか。というだけの話で。 そしてその利益がだよもんには理解できない。それだけの話です 張鼓峰 アレを行う意味と同じですね ああなると分かっていてあの作戦を行うべきだったと思いますか 面子以上の理由は無いわけで と続けるのはだよもん卑怯ですがw言い逃げします ▼ 870 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 23 19 07 ID ??? 862 いや、お互い様で>< すんません、ひっぱっちゃって>< もっと早くに論点を収束させる努力をすべきですた>< ▼ 660 名前:衛生兵 ◆/olapVmB3. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 55 17 ID ??? 619だよもん殿 さっきはあさま山荘を例に出しましたが どちらかと言うと「民間人?ライアン」 の方が近いですね ▼ 542 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 38 45 ID ??? 506 50兆でテレビ買換えですか>< 513 >人道主義という宗教面以外 失政のツケ払い、ですな、北朝鮮の拉致に関しては。 497 516 まず胸がでかいのを何とか汁! ▼ 318 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 59 49 ID ??? 293 1000人犠牲にしてでも数人の拉致被害者の救出を何よりも優先すべき事態とは あくまでも「結果的に」ということであれば、 犠牲になるのが戦闘員で、拉致被害者が非戦闘員 なら極端な状況ながらあるんじゃないかなとは思ったり ただ、今の日本でそれができるとは思いませんが・・・・ ▼ 361 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 09 03 ID ??? 293 原理主義的に考えれば、扶桑殿の言い分が正しいかと その原理原則を現実に軟着陸させるのが政治というもので 濃霧にはそこが理解できない だから観念的な理想論の実施を政治に強要する 政治を語っているつもりの住人とは永遠に噛み合わない ▼ 374 名前:濃霧が世界中を覆い、憂いの日々が来た ◆Wv96gxtPI2 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 12 33 ID ??? 348 366 もう散々書いたぞ? 361 それ(兵隊の大量死)が嫌だから主張していないだけ ▼ 390 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 14 52 ID ??? 374 理論的でない感覚的な文章は説明とはイワン ▼ 414 名前:濃霧が世界中を覆い、憂いの日々が来た ◆Wv96gxtPI2 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 18 26 ID ??? 380 それはしていないし、してはいけない事 どんな大義名分があるんだと 384 385 391 わいるどよ、そうは絶対にならない 金豚のバカ息子どもの現状を調べて来い 386 愛国者平沼GJ 390 あーそうですか(棒 ▼ 421 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 19 50 ID ??? 414 党内の有力者が電撃的に権力を掌握するかも知れんぞ? 想像でならいくらでも考えられるがな ▼ 467 名前:濃霧が世界中を覆い、憂いの日々が来た ◆Wv96gxtPI2 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 26 12 ID ??? 421 それだけはない、と確信がある 重村教授とかの発言追っかけておいで 425 「知らんがな」で終り そこまで責任が持てるか?国境封鎖しとけカスって言うだけの事 427 そうは思わない 根拠も書いておいた 430 あの頃はまだまだ豊かだった あー実りが無い議論だな 前提としての知識が無さ過ぎるわお前ら ネット以外で情報収集しないわけ? ▼ 474 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 29 04 ID ??? 467 ルーマニアだと、お前が無いと断言してる状況が発生したりしてるんだがな つうか派閥争いが起こったとしても、内戦に発展するかどうか不明だし ▼ 491 名前:SCARFACE1 ◆gYyfYSE0Gg [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 31 36 ID ??? 474 これはドラクロワ伯爵がお怒りになっている為に 発動している呪いの事ですね? こうしてチャウシスクは(ry ▼ 512 名前:濃霧が世界中を覆い、憂いの日々が来た ◆Wv96gxtPI2 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 34 31 ID ??? 470 基本的にはその国に頼むんだが、北は例外 474 ルーマニアと北朝鮮を一緒にしちゃいかんよ 480 北朝鮮の難民をどうするかは各国で話し合ってるぞ今でも まぁ結論は「ウザイだけ」だからみんなで蓋をしてるわけだが 本来は日本政府が、政府与党が、自由民主党がこの問題について 考えないといけないのに何で俺がここまで考えなきゃいけないのやら(呆 一応難民は受け入れないといけないだろうな、どの道放っておいても 北朝鮮は必ず崩壊するからな ▼ 529 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 37 03 ID ??? 512 朝鮮戦争やら文禄・慶長の役やらを参考にするとけっこうヤバイことになりません? ▼ 534 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 37 37 ID ??? 512 同じ奇形共産主義国家という点で同じじゃろ>ルーマニアと北 あと、ルーマニアは実例のひとつ 違うというなら北は、そうはならないという具体的理由を提示してほしい込んだ ▼ 565 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 41 03 ID ??? 534 つーか、初期のルーマニアはマトモでした。 チャウシェスクのオッサンが対ソ政策で喧嘩して、中国と北朝鮮へ掏りより始めてからどんどん変な方向へ トドメが両国への外遊で、あ、こうやれば俺もウハウハじゃんと思ってしまった結果なのです。 ルーマニアの先生なんだよ、北と中国はw ▼ 607 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 46 42 ID ??? 565 うん そういう意味で、「奇形」共産主義国家なのです>ルーマニア ▼ 615 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 48 22 ID ??? 607 もう一個あるんですけどね。 みんな大好きアルバニア……… ▼ 623 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 49 50 ID ??? 615 これですね? http //image.blog.livedoor.jp/riwo75/imgs/b/d/bd915d55.jpg ▼ 627 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 50 46 ID ??? 623 そりゃ汁バニアだ! ▼ 645 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 53 28 ID ??? 627 それはこれ http //haf.cocolog-nifty.com/blog/bw_uploads/DSC_3051.jpg ▼ 651 名前:ミーくん ◆3Y7FF0oA1A [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 54 09 ID ??? 627 汁か!汁なのか!! ▼ 653 名前:SCARFACE1 ◆gYyfYSE0Gg [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 54 17 ID ??? 623 これは良いシルメリア! 諸君、この勇敢な兵士をアーリィ様の元へ送り迎えよ。 ヴァルハラの地に(ry ▼ 640 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 52 18 ID ??? 615 トルクメニスタンが共産国じゃないのが惜しまれる罠 ▼ 622 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 49 37 ID ??? 607 プロエシュティの石油は超重要だけど、結局ICがないとやってけないお(HoI脳 ▼ 535 名前:大艦巨砲主義@N,S,U ◆YSWpxW/KVk [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 37 38 ID ??? ,,.., _,. ー ´人`" ー- .,,_ γ ,w、`ヽー- 、、 ``" - 、 `ヽ´ ,,キ艦ミ,,ノ `"" ー -; , ,ニニニニニニニニニニ0 . . . _,,ノ 512 γ_______,,ノ~ ̄ ; ・・・・おい・・・・・・お前・・・・ソマリア・・・北なんか目じゃないほどのリアル北斗だぜ | ○ ○ | , ~ / ,_ , 〉ー、 _,,,,,..- "ヽ,, ,,.-゙ヽ _,j,_[ooo], - "´゙゙" ー- 、 /"~ !! ヽ ノ 、_ヽ_ || /_ _ ,__ 、 ヽ ▼ 549 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 38 59 ID ??? 512 はあ、案を出したから途中経過はだれか詳しい人が考えろですか そういうのを世間一般では「無責任」というんですが あと、反日思想に凝り固まった貧乏人を受け入れて金を無駄に使わせ、帰ってくるのが洗脳済みの日本人っていうのは割に合わないんじゃないでしょうか それほどの価値が本当にあるのか? ▼ 559 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 40 25 ID ??? 512 濃霧よ、ソマリアは「政府」や「政権」と呼べるものが存在しない土地だぞ? つうか「政治」という言葉すらない状態だ 沿岸部の主要産業が海賊でだったりする土地だぞ? どこと話し合えと? つうか、無知も極まれリだな ▼ 480 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 29 45 ID ??? 467 なんと無責任な>しらんがな 起こしたけじめはつけないといけないんですぜ。何か事を起こした時は あなたは国家間の最低の決まりごとも無視するんですね。どこがリベラルなのやら その難民、日本にも来るわけですが まさか自分の手で内乱おこしておいて受け入れないってことはないですよね? ▼ 437 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 22 11 ID ??? 414 391 金王朝崩壊→派閥争い→実質国家崩壊→大混乱 →国連平和維持部隊介入→拉致被害者帰国 大混乱しても平和維持部隊派遣はない (朝鮮国連軍の投入になるから) ついでに言うと朝鮮半島への国連部隊の介入と支援は わが党反対してますが (座間の朝鮮国連軍後方司令部への反対見てね) ▼ 482 名前:濃霧が世界中を覆い、憂いの日々が来た ◆Wv96gxtPI2 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 30 06 ID ??? 437 朝鮮国連軍でもなんでもいいんだよ 北朝鮮に戦争を指揮するだけの統率はその時点で無いんだから 445 やるんだよ 463 間違いなくそうなる 安保理事国の中露が隣接してるんだぞ ついでに言うと今の安保理事長は韓国人 ▼ 488 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 31 27 ID ??? 482 北の派閥争いって60年代後半までで粛正が終わっていたーり…… ▼ 500 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 33 11 ID ??? 488 今は息子(というか母?)間の小規模な争いがあるくらいだったような>派閥逃走 ▼ 518 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 35 20 ID ??? 500 目視した人もいませんからねぇ。 話を追っかけていくと、結局は韓国発でガカーリとかいっぱいあるのでw ▼ 551 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 39 20 ID ??? 518 それに両者とも基本的に現状を変えることも考えていないような気も。 だからジョンイルとピョンイルの時のような形になるかと。 ▼ 489 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 31 28 ID ??? 482 ここまで読んで、濃霧は危害のためなら拉致被害者の命も自衛隊員の命もゴミ以下だと判断できる 人間だということが良く分かった ▼ 508 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 34 08 ID ??? 489 あと、国家間の利害調整や代償についても想像できないゲーム脳人間っていうも追加で ▼ 538 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 38 03 ID ??? 489 そこは違う 自分を賞賛しない、自分と意見が違う奴 みなゴミ以下と判断できる人間だろJK そうとしか思えん ▼ 546 名前:濃霧が世界中を覆い、憂いの日々が来た ◆Wv96gxtPI2 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 38 48 ID ??? 489 そうか、よかったな 505 ああごめん間違えた 藩か誰かだっけな 今日の議論は余りにも面倒だ・・・アメリカの間抜けなテロ支援国家解除と 無策麻生を批判しに来たのに、何故か俺が拉致問題解決の方法を提示しなければいけないとは・・・ お前らの誰一人として俺の役をこなせる奴はいないに違いない ▼ 560 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 40 25 ID ??? 546 >お前らの誰一人として俺の役をこなせる奴はいないに違いない 同じ役やれといわれても断るわw 恥ずかしすぎる ▼ 571 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 41 36 ID ??? 546 そりゃあ、大概の人間はお前ほど無恥でも無知でも無能でもないしな ▼ 505 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 33 53 ID ??? 482 韓国人が安保理の議長とははじめて知った 韓国人が就いてるのは国連事務総長だろ ちなみに今年の議長国はフランスのはず>安保理 ▼ 511 名前:名無しみかん ◆a8HyFTGkGA [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 34 25 ID ??? 482 まず崩壊するとは限らないし 崩壊しても はいはい国境封鎖封鎖、内戦は勝手にやれやJK、ぁミサイルとかは空爆ね こうなるよ、現にアフリカなんて似たような状態ですしねぇ 拉致被害者を帰してもらえるだけの秩序をもたらせるだけの部隊が投入されるとは思えませんが ▼ 600 名前:名無しみかん ◆a8HyFTGkGA [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 45 50 ID ??? 590 511について反論キボン ▼ 402 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 16 47 ID ??? 374 あのさー、おまいが言ってる特殊部隊で金の暗殺ってのやった後 現地からその特殊部隊と拉致被害者救出する手段上げてみ? 政情不安でgtgtになるにせよ権力がどっかに委譲されて 締め上げられるにせよ、暗殺だけで片付くわけねーぞ ▼ 409 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 17 48 ID ??? 402 待て まずは居場所見つけるのが先だ ▼ 424 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 20 16 ID ??? 409 影武者の動きを全て把握しないとな ▼ 435 名前:濃霧が世界中を覆い、憂いの日々が来た ◆Wv96gxtPI2 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 21 50 ID ??? 401 402 そうならないような部隊を創設するよう麻生にメールするんだよお前が 大義名目は「邦人保護」でおk 407 ヒント:フセインの影武者 408 間違いなく起こる。最近の論壇誌とか読んでないの? 北朝鮮は跡目争いで派閥が出来上がっているんだ ▼ 445 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 23 25 ID ??? 435 情報を確保しにくい、混乱状態の国家に乗り込んで来いと ひどい話だ ▼ 463 名前:名無しみかん ◆a8HyFTGkGA [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 25 54 ID ??? 435 派閥争いが起きたとして 崩壊に至るような内戦になるかな? 仮にそうなったとして治安維持部隊が投入される確証はあるの? ▼ 470 名前:大艦巨砲主義@N,S,U ◆YSWpxW/KVk [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 26 44 ID ??? ,,.., _,. ー ´人`" ー- .,,_ γ ,w、`ヽー- 、、 ``" - 、 `ヽ´ ,,キ艦ミ,,ノ `"" ー -; >>435 , ,ニニニニニニニニニニ0 . . . _,,ノ 邦人保護!? γ_______,,ノ~ ̄ ; もっと的確に判っているアフリカのソマリアの女医救出に送り込めるんだな? | ○ ○ | , ~ / ,_ , 〉ー、 _,,,,,..- "ヽ,, ,,.-゙ヽ _,j,_[ooo], - "´゙゙" ー- 、 /"~ !! ヽ ノ 、_ヽ_ || /_ _ ,__ 、 ヽ ▼ 475 名前:SCARFACE1 ◆gYyfYSE0Gg [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 29 06 ID ??? 464 それは、ドラマと一昔前のアヌメだけの世界です。 時代はカロリーメイトかウィダインゼリーとな? 470 しかし、露西亜がソマリアを浄化する準備としている最中で有ります!! ▼ 502 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 33 41 ID ??? 475 うーん、最近は漫画的記号表現をわざわざやる人がいるからなあ。 頭を掻きながら「ぽりぽり」と言ったりとか。 ▼ 526 名前:衛生兵 ◆/olapVmB3. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 36 26 ID ??? 502殿 そーゆー人は張り倒したくなるんですよねw 後、語尾にテヘ☆とか付ける人 月まで吹き飛ばしてやりたくなります ▼ 544 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 38 47 ID ??? 526 許されるのは美女か美少女だけだな ▼ 550 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 39 07 ID ??? 526 すまん私もたまにテヘ☆を付けるw ▼ 612 名前:衛生兵 ◆/olapVmB3. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 47 57 ID ??? 550殿 550殿以外にテヘ☆が似合う人は居ませんですたい!!112 だからその首筋にまわしたナイフをしまいましょ?ね? ▼ 481 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 30 00 ID ??? 470 人は訓練すれば出来るだろうけど、ソマリアまでどうやって運べとw アメリカから中古の強襲揚陸艦をヘリ付きで買うとしたら幾らくらいなんだろう…… ▼ 599 名前:CHF ◆17H3eXAaOw [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 45 48 ID ??? 481 ハ,_,ハ ハ,_,ハ , ´∀` ; , ´∀` ; C-2があるモサリ!モサリ! っ ,っ っ ,っ 途中で迂回しなくても入間から1万キロ以上あるのは内緒モサリ ι "゙ u ι "゙ u 東南アジアとインド洋の間で1回か2回は給油したいモサリね ▼ 496 名前:衛生兵 ◆/olapVmB3. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 32 38 ID ??? 470提督 >ソマリアの女医 それ初めて聞きました kwsk prz ▼ 501 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 33 33 ID ??? 496 そのまんまです。 ソマリアのムスリム原理主義者が、日本人の女性医師を拉致しました>現在進行形 ▼ 515 名前:衛生兵 ◆/olapVmB3. [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 34 47 ID ??? 496は自己解決しますた ▼ 139 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 26 53 ID ??? 126 北へ浸透させるヒューミントの 共同通信の平壌支部が拠点になるのですね!111!! ▼ 195 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 38 18 ID ??? 139 たしかに拉致問題は本質的に「軍事」というより「諜報」の問題だな ▼ 203 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 39 51 ID ??? 195 しかし、共同通信平壌支社に常設の日本人はいない罠。 現地雇いの人が日本人向けにニュースを送ってくれるぞ。 ▼ 144 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 28 02 ID ??? 126 見捨てるというのは韓国のような事例ですねぇ 社会党系の拉致問題なんてない、って言い張ってた人もそうか。 ▼ 178 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 21 35 19 ID ??? 81 あれは田中均がセッティングしていたんだが。 ▼ 580 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 42 36 ID ??? 225 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 34 49 ID yaqqD//3 178 再度張り忘れ&一部機械翻訳に挑戦 Press Statement: U.S.-DPRK Agreement on Denuclearization Verification Measures ttp //www.state.gov/r/pa/prs/ps/2008/oct/110922.htm 拉致について The United States wholeheartedly supports Japan’s position on the abduction issue. 合衆国は拉致問題で心から日本の立場を支持します。 対北朝鮮制裁について The DPRK remains subject to numerous sanctions resulting from its 2006 nuclear test, its proliferation activities, its human rights violations, and its status as a communist state. 北朝鮮は共産主義国として2006年の核実験、拡散活動、人権抑圧、およびその状態から生じる 非常に多くの制裁が残っています。 非核化作業について The United States will continue to work toward the verifiable end to all North Korean nuclear programs and activities. 合衆国は、すべての北朝鮮の核開発計画と活動の終了が検証可能になるまで作業し続けるでしょう。 We will not stop until this work is done. この作業が完了するまで、私たちは止まるつもりはありません。 ▼ 632 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/10/12(日) 22 51 26 ID ??? 580 なんというか、テロ支援国家指定という看板は解除したけど、ほかは何も変わらないってだけか
https://w.atwiki.jp/senka/pages/169.html
Maher s Nightmare 作者:5スレ822氏 それは、文明圏の人間による一方的な侵略だった。 現地で採れる秘石を信仰し、緑豊かな森で慎ましく暮らす一族“シジル”が襲われた理由はひとつ。 彼ら一族の崇め奉る飴色の石が、人間にとって画期的なエネルギー源であるからだ。 同質の石同士を強く打ちつける事で、石の内部に微細な振動が生じ、それがやがて高度な熱エネルギーとなる。 そのエネルギー効率は石油やガスを燃焼させる場合を遥かに上回り、 上手くすれば二つの石だけで半永続的にエネルギーを供給できうる神秘の石だ。 地球人はこの新たなエネルギー源に飛びついた。 始めは人道的見地から、シジルの一族に『飴』を与えて懐柔する方針を取る。 だが元々シジルとて、全くの未開の部族という訳ではない。 森と心を共にする一族であるため火こそ使わないが、入浴、排泄、薬事などの様々な知識を有している。 日々髪を丹念に洗って梳き、針葉で歯を磨いて薬草で口を濯ぎ、樹液でクリームを作っては肌を潤す。 粗い作りとはいえ、ワインに近いものまで醸造して嗜んでいた事には地球人も驚かされた。 その文化的レベルは高い。母なる森と共生する事を考えれば、それ以上を望むべくもないほどに。 そんなシジルに、地球人からの贈り物は効果が薄かった。 Tシャツやチョコレート、高級な赤ワインなどはそれなりに興味を引いたようだが、 秘石の採掘権と天秤に掛ければ話にならない。 シジルにとって秘石は、信仰の対象であると同時に血族の一員のようなもの。 いくら物を与えても、その石の採掘権を譲る事は決してなかった。 結果、交渉は無理と断じた地球人は、武力という『鞭』の行使に踏み切る。 とはいえ、戦車やミサイルなどの大掛かりな戦力を投入する訳にはいかなかった。 森に埋まっている秘石のためだ。 シジルの秘石は便利な反面、実に厄介な性質を併せ持っている。 同質のものを打ちつければエネルギーを発するが、逆に異質なもの、例えば鉄や火薬で過剰な力を加えると、 たちまち内部組織が崩壊して二度とエネルギーを得られなくなってしまうのだ。 ダイヤを削るにはダイヤを用いるしかないのと同様、秘石に触れるものは同じ秘石でなければならない。 戦車やミサイルで土壌を蹂躙すれば、むざむざ戦利品の大半を殺す事になる。 これが地球人にとって最も難儀だった。 戦車が使えない以上、シジル制圧には白兵戦しかない。 それは容易い事ではなかった。 まず森に棲む未知の虫や蛇、動物などが外敵を追い出そうと襲ってくる。 さらには幼い頃から森で暮らしてきたシジル自体の強さも侮れない。 狩りの要領で統率を取り、樹の上から弓矢を射、近距離では蹴りと共に槍を振るう。 単純な瞬発力や筋力で見ても、女でさえ鍛え上げた軍人のそれを上回る。 しかしそんなシジルも、一度生け捕られれば前線の兵士にとっての愉しみとされた。 森に棲む異種族とはいえ、シジルの見目は原始人とは程遠い。 純度の高い金のような髪、瞳孔という彫りの入ったルビーのような瞳。 豊富な酸素で紫外線から守られるため、その肌は白人さえ目を見張るほどに淡白い。 植物を主食とする上に日々身体を使っているため、体型は男女を問わず健康的で伸びやかだ。 食している実の効能か、シジルの汗腺からはいつも爽やかな花の薫りがした。 適当な一人を選んでモデル業界に放り込めば、まず間違いなくカリスマとなるだろう。 その極めて優れた風貌は『耳の短い幻想種(エルフ)』とも呼び称される。 兵士達はあえて実弾の使用を控え、麻酔銃や電気網を用いて次々にシジルを生け捕った。 そして母艦に連れ帰り、そこで散々に辱める。 犯すことは勿論やった。 美しい女は何十という兵士に群がられ、中世的な見目の男も男色の兵士に欲望をぶつけられた。 まだあどけない子供でさえ拷問にかけられ、秘石の取り出し方や詳細な所在地について問責された。 しかし、兵士らの一番の関心事は別にある。 祭祀長の孫娘であり、一族の統率者でもあるメアの存在だ。 メアの美しさはシジルの中でも際立っていた。 美しい金髪を風に靡かせ、燃え盛るような紅の瞳で相手を睨み据える。 弓を射る時の、くっきりと線の浮き出る腹筋や太腿は、今まさに命のやり取りをしている兵をさえ見惚れさせた。 メアの美しさに導かれた部隊は、ことごとく森の奥に迷い込み、あるいは落とし穴や蔓の罠に掛かって壊滅する。 弓の腕前も80メートルの距離から葉と葉の間を抜けて相手を狙う恐ろしいもので、何十という兵が反撃も敵わず倒された。 しかし彼女は甘い。 彼女に限らず、シジルという部族そのものが慈悲深過ぎる。 遠方から急所を正確に狙い打つ技術を持ちながらも、メアは決して兵士の命を奪わない。 森で迷わせるにせよ、罠に掛けるにせよ、いずれも脱出に時間が掛かる程度のものだ。 それが災いしたのだろう。メアは次々と復帰する兵に八方を包囲され、徐々に追い詰められていく。 やがて小動物の如く木々を跳びまわるメアの脚は、ついに投擲されたワイヤーロープに絡め取られた。 足をもつれさせて背中から地面に落下したメアは、咳き込みながら、それでも上体だけで激しく抵抗する。 兵士達はその抵抗を楽しみながら細い腕を縛り上げ、散々手を焼かされた敵部族のリーダーの服を破り、 白く豊かな乳房を露出させて嗤い合った。 ※ メアは今、水を張った水槽に横たわるようにして沈められていた。 身体には何も纏っておらず、手足はX字を描くように水槽脇の穴へはめ込まれているため、 その白い肌や豊かな乳房、金色の繊毛のすべてを見物人に晒すがままになっている。 美しい鼻筋は左右から鼻栓で挟み潰されてもいる。 その状態で水に沈められるのは、どれほどに苦しい事だろう。 「ゴッ……カボッ、ゴガゴボッ……!!」 やがてメアの唇から大量の泡が吐き出され、赤い瞳が見開かれる。 それを確認し、水槽脇に立つ尋問官が操作盤に三つあるレバーの左端を引いた。 すると駆動音と共に水槽の底の一部が盛り上がり、メアの肩より上が水面上に押し上げられる。 「かはっ……!!あ、ゲボっ、えほっ!!!はあっ、はっ、はっ、はっ、はっ……」 メアは激しく咳き込み、酸欠時の浅く短い呼吸を繰り返す。 瞳は前方の一点を凝視し、頬は紅潮して相当に苦しそうだ。 「さて、そろそろ答える気になったか? あの飴色の石を地下から掘り出すには、どのようにすればいい。 ……シラを切っても無駄だぞ、知っているのだろう? 貴様らがお守りと称して胸に下げている分だけでも、かなりの量を採掘している筈だ」 レバーを握る尋問官が、メアの掛けていた秘石の首飾りを弄びながら問う。 メアはそちらに紅の瞳を向けて口を開いた。 「……何度も言わせるな、野蛮な侵略者め。 その『アクィト』は森の力の結晶、森に受け入れられた者だけが力を取り出せるものだ。 貴様らのように自然を踏みつけ虐げる者には無理だと言っている」 メアがそう答えると、尋問官は鼻白みながらレバーを押し込んだ。 水槽の底が沈み、メアの頭も水面の下に入り込む。 「ごばっ……!!」 口から気泡を吐き出しながら、メアは瞳を固く閉じて苦しみ悶えた。 「話の通じん連中だ。私が聞きたいのは、そんな一銭にもならん精神論ではない。 貴様の口に水が入り、肺にまで流れ込んで苦しめる、そうした物理的なアプローチだ」 尋問官はあくまで冷徹な瞳でメアを観察する。 他の男は、水中で身悶える白い裸体を下卑た視線で舐め回している。 「へっ、いいカラダしてやがんぜ、マジにエルフみてぇだな」 「締まった二の腕に、窪んだ腋の下、でけぇオッパイ、肋骨、割れた腹筋、真ん中の盛り上がりまくった太腿。 いやぁー、どこに眼ぇやっても最高だぜ。陣中見舞いに来たチアガールどもの比じゃねぇや」 「すげぇ苦しみようだな。森ン中じゃ麻酔銃も当たらねぇほどすばしっこく跳び回ってて、体力あったのによ」 「奴らの生息地は酸素濃度が高いからな。逆に酸素のない場所じゃ俺達以上にきついって事さ」 様々な意見が交わされる中で、尋問官は操作盤中央のレバーに指をかけた。 レバーを引くと、今度は水槽の中央部が盛り上がり、メアの身体がブリッジをするように持ち上がっていく。 「ゴボッ、ガボボボッ……!!」 よりつらい姿勢となり、メアの苦悶も増していく。 「ひょお、たまんねぇ!!」 逆に男達は、反り返った事でいよいよ力の入る膝頭や大臀部に、惚れ惚れしたような口笛を送る。 それは確かに、力強く、艶かしく、そして何より獲物の必死さを窺わせる妙に性的なものだった。 水面へ持ち上がったやわらかな乳房や、水を滴らせる下腹部の繊毛。 そしてその下に薄っすらと見える、色素沈着もわずかな桜色の切れ目。 それらもまた戦帰りの男達を刺激する。 「どうだ、吐くか」 操作盤から手を離した尋問官が、メアの髪を掴んで顔を上げさせる。 メアはすでに焦点も合っておらず、血の気の引いた紫色の唇をしていたが、 紅色の瞳でかろうじて男に侮蔑の視線を寄越した。 「……そうか」 尋問官は冷たい表情のままメアの髪を掴み直し、首元に手を掛けて深く水に沈める。 「………………!!!」 メアの口がつらそうに開き、両脚が痙攣を始める。 尋問官は終始表情を変えぬままメアの頭を沈め、限界が来れば水面上へ出し、また沈める。 メアが自白の意思を見せるまで。 だが気高いシジルのリーダーは折れなかった。 幾度もその艶かしい身体を痙攣させ、やがては繁みの奥から小便を漏らして水槽に水を濁らせて、 白目を剥いたまま気絶してしまう。 当然気絶した後も乳首を捻り上げて覚醒させ、再び水責めを行ったが、 またすぐに気絶してしまうために中断せざるを得なかった。 「……強情なことだ」 尋問官は溜息をつく。ほんの僅かだけ、嬉しげに。 ※ 美しいメアは当然の如く、男達の慰み者になった。 はじめは森で捕らわれた時だ。 両の脹脛をワイヤーロープで括りつけられたまま、腰から下の衣類をナイフで引き裂かれた。 「やめろ!!やめろぉっ!!!」 メアの抵抗たるやそれは凄まじく、腕を縛るまでに7人の男が顔や腕を引っ掛かれて血を流した。 しかし男軍人数人の体重でもって押さえつけ、両腿を胸につけるようにさせて挿入を果たした時、 メアからも同じく血が流れる。 皮膚からではない、結合したからだの奥から。 「うへぇ、おいおい……んな成熟したエロい身体してやがって、処女かよぉ!」 「シジルの女は生涯夫一人にのみ操を立て、婚礼まで性行為はおろかキスさえしない……だっけか? んな時代遅れも甚だしい考えをマジで守ってやがるとはなぁ。 どうだシジルのリーダーちゃんよ、そいつのぶっといのが奥まで入り込んでんぜ!? 休みのたびスロットで給料スッちまうボンクラだが、こんなのでも夫にするか?ハハハッ!!!」 兵士達から笑い者にされながら、メアは鋭い瞳で男達を睨み上げる。 「貴様ら……一体どこまで心が淀みきっている! そこで嗤っている貴様、深い窪みに落ちた時、脱出用の蔓を切って垂らしてやったのを忘れたか! そこの貴様も、貴様もだ!!わざと急所を外したのを、気付かなかった訳でもあるまい!! その仕打ちがこれなのかっ!!」 牙を剥き出すような相貌は並ならぬ迫力があった。野生の動物でも足を止めるだろう。 しかし、すでに挿入を果たしている男達にはすでに効果がない。 目の前にいるのは勇猛たる部族の女戦士ではない、破瓜を経験したばかりの娘だ。 「おお、いい具合だ。そうか命を救って下すったか、そりゃあ有難うよ。 お返しにマイフェア・レディに育て上げてやるぜ!!」 挿入した男は容赦なく腰を遣い、メアの引き締まった身体に圧し掛かるようにして苦悶させる。 その1人目がしっかりと膣内で果てると、次の2人目はメアを樹に寄りかかるようにして背後から犯した。 続く3人目は、腕を別の1人が掴みあげての騎乗位で。 やがて切り裂かれたボロ布のような民族服を纏い、精液で汚れたメアは母艦へと連れ込まれる。 シャワーで身を清められ、カプセルの一つに拘束された後、再び艦内の男達によって陵辱が始まる。 男達は我先にとカプセルに入り込み、メアの脚の拘束具を押し広げる事で大股を開かせて挿入する。 森林での戦いを経験した者なら、誰もが一度は辛酸を舐めさせられた相手だ。 またそれ以上に、木々の上を跳びまわるその肢体に耐え難い興奮を覚えた相手でもある。 ゆえに次々とメアは襲われた。 鍛え上げられた肉体の眺めや、食い千切られるような締め付けも逸品ながら、 気丈な赤い瞳がやがて涙と共に閉じられ、口の中でかすかに謝罪の言葉を紡ぐ様も貞淑で良い。 拘束されてからしばしメアは犯し続けられたが、尋問と称する水責めが終わった後にはさらに容赦がなくなる。 意識が朦朧としているメアの腕だけを拘束し、口も使用しての乱交が続けられた。 猛りきった男の物を喉へと押し込まれ、歯を立てる余力もないまま口から鼻から大量の水を掻き出されるメア。 男の陰毛の辺りを薄めでぼんやりと眺める表情はなんともいやらしく、男達は次々と精を浴びせかけた。 やがて胸元までが白濁した粘つく糸に覆われた頃、ようやくに彼女は解放される。 くっぱりと開ききった赤い割れ目から、止め処なく人間の欲望を吐き出して。 ※ 「ねぇ。例のシジルの女リーダーって、どうなってんの?」 尋問官用に設けられた休憩室で、少年がコーヒーを注ぎながら傍らの男に尋ねた。 少年……と呼ぶべきかは定かではない。 この軍の侵略拠点と言える艦隊に、本当の子供が乗り込める筈もないからだ。 しかし彼の背丈はせいぜいが中学生程度にしかなく、光を受けて煌めく瞳も少年そのものだ。 もっとも純真な少年とは明らかに違う、三白眼で相手を蔑むような生意気な類だが。 「む……」 少年から受け取ったコーヒーを一口啜り、男は僅かに眉を顰めてカップを置く。 少年はあははと笑いながら塩の瓶を投げ捨てた。 「……あのシジルの雌か。肉体的苦痛への耐性は見上げたものだ。 痛覚シュミレータで、十指全てへの爪剥ぎ、乳首・陰核へのピアシング及び天井吊り、 全身二十四箇所への焼き鏝責めとやってはみたが、まるで折れる様子がない」 男はさして興味も無さそうに語る。 この無表情な男は、メアに淡々と水責めを課していた男だ。 少年がふーん、と呟いた。 「痛覚シュミレータって、あの頭にメットみたいなの被せて擬似体験させるオモチャ? あれつまんないよね、せっかくの若い女相手でも血と鉄の匂いがしないし」 「少なくとも失血死は起こらない。お前は少し殺りすぎだ」 男はそう言いながら立ち上がり、モニターに向かって歩き出した。 「そちらこそ、尋問はどうなっている」 男が少年の担当している捕虜達の様子を尋ねると、少年は笑みを作る。 「こっちはまあまあ愉しいよ。やっぱあいつら、仲間意識が強いよね。 仲間を殺すぞって脅すと、プライドの高い瞳ギラつかせながら何でもやるよ。 まーあっけなさすぎて、無抵抗な相手を撃ち殺すみたいな虚しさがあるけどさ」 「そうだな。自白剤の使用や直接的な脅しなど、素人でも出来る。尋問としての品がない」 少年の言葉に、男は頷きながらモニターを操作した。 モニターに無機質な部屋の一つが映し出される。 そこには、胸元の大きく開いたエナメルスーツで身体の線を浮き彫りにされたメアがいた。 腕は後ろ手にスーツの中へ組み込まれ、首へ繋がれたワイヤーが高い位置で繋がれている為に、 直立の姿勢以外をとれずにいるようだ。 さらに異様な事には、メアの鼻から下は酸素マスクのような物で覆われ、紫の煙と吐息の水分で曇っている。 そしてメアの顔は、まるで発情しきったかのように赤らんで汗を掻いていた。 「……ははあん、これって」 「ああ、“ガス”を吸わせている。もう一時間ほどになるか。 すでに思考能力は殆ど奪われ、体中が雌の性感反応を示し、膣分泌液が足下まで伝い落ちている頃だろう。 あのまま夜まで放置する。夜が更けてトレーニング帰りの兵士どもにあの部屋を開放すれば……」 「なーるほど、そりゃあひどい事になりそうだ。 あれ使った後って脳が完全にバカになってるから、普通のセックスでも出る声がすんごいんだよね。 シジルの女の肺なら何kHzまで出るのか、記録させとこーっと」 男は、一人は無表情に、一人は目を煌めかせながら、スーツの中で艶かしく腰を蠢かすメアを観察し続けた。 やがて男達が映像内に現れてからも、2人は淡々と語り合う。 いかにしてメアを陥落させるか。いかにして極上の獲物への尋問を味わい尽くすかを。 ※ 「ハイ。調子はどう、お姉さん」 少年が部屋の入り口の照明をつけ、隅で這い蹲るメアに呼びかけた。 メアは今、アームバインダーと呼ばれる拘束具で後ろ手に拘束され、膝頭と頭で這う窮屈な姿勢を取らされている。 その膝裏にはチタン製の棒が噛まされ、その両端からの縄が首を跨いでいるために立ち上がる事も叶わない。 口にはボールギャグを噛まされ、秘部と、さらには肛門でもバイヴレーターが唸りを上げる。 メアはその状態で、暗い部屋に一人取り残されていたのだった。 「うわ、なにこの部屋、暑いねぇ」 少年はシャツの首元を仰ぐ。 部屋内はサウナのような温度に設定されており、ダメ押しに不快感を煽っている。 事実、メアの白い身体は一面汗で塗れ光り、ほのかに酸い花の香りを立ち昇らせていた。 「かなり堪えたんじゃなぁい?」 少年は人懐こい笑みでメアの口元に屈み込み、ボールギャグから滴る涎を指につけて舐め取った。 「……うん、なかなか」 ぼんやりとしていたメアの瞳が、それを見て不愉快そうに少年を睨み上げる。 「なに、お姉さん」 少年はメアの首裏に手を差し入れ、ギャグのベルトを外す。 途端にメアは涎塗れの口枷を吐き出した。 「はっ……はぁっ……い、いつまでこのような事を続けるつもりだ……。 殺すのならば早くした方が良いぞ。貴様らは知らないのだ、我らの結束の堅さを、我らが神の力を」 メアが睨み上げながら告げる言葉を、少年は嬉しそうに聞いている。 「そっかそっか、もし神の助けなんてあるなら見てみたいよ。嫌味じゃなくて、本気でね。 アンタ達の神様はぁ、祭祀長の孫娘であんなに頑張って戦ったアンタを、どこまで堕とせば怒るのかなぁ」 少年はそう告げながら、本当に嬉しげに部屋の隅からあるものを引きずり出す。 酸素マスクのような呼吸器、巨大なタンク。 「うっ!」 メアの赤い瞳が見開かれ、奥歯が音を立てる。 「知ってるよねぇ、これ。お姉さんはもう何回も吸引してるんだから……ほーら、いくよぉ」 少年は笑いながらメアにマスクを取り付け、タンクのスイッチを入れる。 シュウッという音で紫の煙がパイプを通り、マスクの中へと舞い上がっていく。 「ンン!!!ンムウウウンンっ!!!!!」 メアは何か抗議めいた悲鳴を上げるが、すぐに声にもならなくなる。 頬が紅潮しはじめ、眼が酩酊したかのように鋭さを失い、額から耳後ろから、珠のような汗が流れ始める。 「あはっ、やっぱこれ凄いねぇ、乳首がムクムク立ち上がってきてる」 少年はメアの変化を観察しながら、メアの足の裏に手を回して膣用のバイヴレーターを前後させる。 「うあ、あっ!!」 「同じ場所で震えるばっかりじゃ、いい加減感覚も麻痺しちゃってるでしょ。 これでゆっくりゆっくり、やわらかーく子宮を突いてあげる。膣壁のツブツブも刺激しながらね。 ほーら、凄いでしょこの角度。愛液が手の平まで溢れてきてる。 スポットも捏ね回して……あはは、腰が跳ねたね。逝っちゃったの、お姉さん? 何日か前までは処女だったのにねぇ。今じゃもう殆ど一日中、トロトロになりっぱなしだね。 ここまでになってもまだ観てるだけなんて、アンタらの神様も罪な人だね。ほら、またビクってなってるよ」 少年は巧みに言葉責めを織り交ぜながら、メアの顔を覗きこんで膣を責め立てる。 メアはその言葉に時に眉を吊り上げ、時に瞳を惑わせながら、成す術もなく蜜を垂らし続けていた。 ※ 「……やはりあの雌は、自分がいくら痛めつけられた所で口を割らんか」 尋問官の男が溜息を吐いた。 「多分、死ぬまでね」 同じく少年が肩を竦める。 「不本意だろうけど……仲間の情報でも使ったほうがよさそうだ」 少年の言葉に、男が渋々と頷く。 その日メアは、暗い部屋に連れ込まれ、巨大なモニターの前にある椅子へ身体を拘束された。 頭には顔の前面の開いたメットのような物が被せられる。 尋問官はそのメットの目に近い部分の端子を操作し、メアの瞼を上下から割り開かせた。 「く!」 メアは目を見開く状態を強制させられ、さすがに不安を顔に表す。 「対象を眠らせない為に開発された拷問椅子だ。 瞳は開き放しになるが、お前の普段の瞬きと同ペースで点滴がなされるから心配はいらん」 男は淡々と告げながら、巨大なモニターに映像を映し出す。 母艦の尋問室へ至る廊下を、撮影者目線で映し出した記録映像だ。 「この尋問の目的は、お前を眠らせない事ではなく、お前の同胞が受けた仕打ちを教える事にある。 何時間分になるのか確かめては居ない、お前の言う『大切な家族』の映像だ……見逃すなよ」 男はそう言って微かに口元を吊り上げた。 この無表情な男が笑いを示すほどの享楽。メアの喉がゴクリと鳴る。 隣では少年がさも嬉しそうに笑っていた。 そして始まる、地獄のような映像。 それは彼女の仲間1人1人についてのドキュメンタリーだった。 森の中で拘束され、この母艦に連れ込まれて慰み者にされていく映像。 始めの方に捕らえられたシジルは、異種族として研究の対象にされたらしい。 物々しい装備で銃を構えた兵士達に取り囲まれたまま、様々な生態の調査をされていく。 男女一人ずつを“つがい”とし、地球人達の見守る前で望まぬ性交を強要するケースもあった。 恐怖のあまり萎えている男を殺させないため、震えながら口での奉仕を行う女。 やがて勃起に至り、尻に銃口を押し付けられながら挿入する男。 女はまだ幼さの残る若い娘であったため、当然に経験などなかった。 ヘコヘコと腰を遣う男に純潔を散らされ、それでも娘は銃を前に快感を得ていると宣言させられる。 兵士達はその『交尾』を指差して嘲笑った。 痛みを訴える娘に同情した性交をやめると、男女は共に“ガス”を吸引させられた。 瞳の様子が変わるほどに吸引を受けた後、再びまぐわらされた男女はまさしく獣のようで、 その『発情期』がまた兵士達の物笑いの種となる。 やがて男女は両手首と腰を互いの身体に結わえ付けられたまま、狭い個室に閉じ込められた。 絶え間なく続く生々しい喘ぎの果てに、扉の奥から身体の変調を訴える男女の叫びが響いても、 すでに飽きた兵士は誰一人として構う事はなかった。 また別の男は、シジルの雄の身体能力を調べるという名目でトレーニングマシンで酷使され、昏倒した。 また別の女は、異種族の排泄の様子を観察するといって浣腸を施され、 座り込んだまま片脚を機械に吊り上げられる屈辱的な格好で脱糞を衆目に晒された。 やがて実験の末、シジルも人間とさして変わりないという事が証明されると、 娘達は仲間を人質に屈辱的な奉仕を強要されるようになった。 ソープ嬢の真似事を教え込まれ、尋問官の尻の穴から会陰部、玉袋までを唾液に塗れさせて口腔奉仕を行う。 三日ぶりの食事を賭け、女同士で涙ながらに痩せた身体を殴り合い、教わった関節技で手足を破壊する……。 終わりがないのではと思えるほどに長々と続く、仲間達の悲劇の記録。 尋問官達は早々に去り、メアは暗い部屋で、たった一人でその映像を見続けた。 「やめろ……やめろ、やめろ、もうやめろぉぉっ!! お願いだ、誰か、誰かネーウィを助けてくれ!まだ小さな子供なんだ、死んでしまう!!!」 メアは涙を流し、恐怖に震え、怒りに叫び続けた。 極度の興奮状態で嘔吐や失禁が起きても、映像が止まる事はなく、メアの瞳が閉じられる事もない。 何時間が経っただろう、何十時間が経っただろう。 いや、何日目になっただろうか。 尋問官が再び部屋へ踏み入れた時、メアは憔悴しきっていた。 痙攣するメアの肩に手を置き、尋問官が口を開く。 「最後だ」 彼はそう言い、新たな映像を流し始める。 濃く隈の張った瞳でそれを眺めたメアは、驚異に瞳孔を収縮させる。 「…………ナァト…………?」 そのメアの反応に、尋問官は満足げに顎を撫でた。 映像の中には、中世的な風貌をした線の細い男が映っている。 彼こそはメアと契りを交わした相手に違いない。 まだシジルの民に対して懐柔作戦を取っていた頃、メアがナァトと湖岸で楽しげに話し込む姿が頻繁に目撃されていた。 ナァトは器用な手先で花飾りを編んでメアの頭に乗せ、メアはひととき肩書きを忘れて幸せそうにはにかんだ。 その相手が今、映像の中にいる。 母艦の中でも最底辺の薄汚れた部屋の中に跪き、両の手首を天井からの二本の鎖に繋がれて。 『……このような事をしても、あなた達は何も得られはしません。私達の思想を理解しなければ。 あなた達が精神論と蔑む部分こそ、あの石から力を譲り受ける資格なのです。 科学を万能と信じる曇った視点では、人智を超えたものを理解することなどできません』 映像の中のナァトは、唇の端から血を流しながら、それでもなお穏やかな口調で男達に告げる。 その瞳はピンクに近い穏やかな紅色で、他のシジルともまた違う神々しさを秘めていた。 ほんの少し癖のある金髪が首元まで垂れ下がり、細い身体の線も相まって実に中世的な魅力を醸し出している。 それに惹かれたのだろうか。 跪くナァトの周りでは、筋肉質な男達が隆々と股間を勃起させている。 「……や、やめ……!……まさか……」 メアが椅子に拘束されたまま震え始める。 『もういい、犯せ。ここにいる人間で夜まで犯し抜け!』 尋問官の号令で、男達がナァトのほっそりとした身体を背後から掴む。 『うっ……!!』 ナァトはさすがに顔を苦しげに歪め、呻き声を上げ始めた。 「…………こ、こんな…………。ナァト、ナァトッ!!!」 メアが涙を流し始めていた。点滴のこぼれる雫ではない、心の底が張り裂けそうな痛みからの雫。 ナァトの犯される映像は延々と続いていた。 女と見紛うような細身が揺れ、大柄な男に深々と尻穴を穿たれて悲痛な声を漏らす。 メアはその様子を前にただ叫び、豊かな乳房を揺らして言葉にもならない叫びを上げるしかない。 「煩いぞ」 尋問官がそのメアの口に酸素マスクを固定する。すぐに紫のガスが充ち、メアに悲鳴を上げさせた。 同時に少年がメアの脚の間に指をねじ入れる。 「あれぇ、お姉さん濡れちゃってるねぇ。仲間が酷いことされてるの観て興奮しちゃった? それとも好きな人がお尻犯されてるのを観てかなぁ、どっちにしても変態だねぇ」 少年はそう言いながら指を蠢かす。 「あ、あう……あ゛……」 メアは紫のガスに脳を犯されながら、ガクガクと痙攣を始めた。 「あははっ、凄い凄い。やっぱ丸四日寝てない上でガスを吸っちゃあひとたまりもないか。 信じてたものが何もかも壊れてたって知って、精神的にも相当キてるだろうしね」 少年が嬉しそうに言いながら、蜜に塗れた指を引き抜く。 少年の視線を受け、男も頷いて、尻穴から血を流してぐったりとするナァトの映像を消し去った。 「さて、仕上げだ」 ※ 『…………聴こえるかな、シジルの雌犬よ』 尋問官の声が、メアの頭部に嵌められたメットから響く。 メアはやはり椅子に拘束されていた。 今度は先ほどの椅子とは違い、産婦人科の分娩台を思わせる椅子だ。 事実メアはこれから子を産むかのように、両脚を大きく広げた格好で拘束されていた。 その本来子を産むべき場所には、パイプに繋がった物々しいマシンバイブが入り込んで秘唇を拡げている。 またその上方では、小豆のように充血し肥大化した陰核にキャップが取り付けられ、 壁の電子盤とチューブで繋がって妖しく発光している。 さらには尻穴にも太いチューブが入り込み、黄色いゼリー状の何かが入った容器に繋がっている。 また、部屋自体も何とも言えず不安を煽るものだ。 まるで脱出艇さながらの、椅子を中心とした圧迫感を感じるほどに狭い部屋。 室内は機器の発するライトのみが光源で薄暗く、数字の並ぶ様々な計器と電子音に満ちている。 文化人であっても解剖されるのではと恐怖に駆られるだろうが、文明を知らないメアにとっては尚更だろう。 『それがお前に贈る、おそらくは最期の責めになるだろう。 すでにお前の血中には、もはや払拭しきれないレベルで“ガス”が溶け込んでいる。 前の部屋で、ガスを吸引した途端にお前の身体が痙攣を起こしただろう、あれが末期状態だ。 その上で、今性器に取り付けられている器具が、お前を終わりのない絶頂状態へと引きずり込む。 ……ひとつずつ行こうか』 尋問官の声がそう告げると共に、陰核のキャップが煌々と光りはじめる。 「ぐっ!?」 メアの身体が一瞬強張り、やがて腰をいやらしく上下に蠢かし始める。 時おりびくりと痙攣しているのは絶頂か。 「あ、あ、あぐ……っゥ!!あふっぅううああ……!!!」 メアは必死に唇を噛んで耐えようとするが、男を誘うような腰の動きは止まらない。 『耐え切れまい。局部周辺が痺れるような快感に覆われている筈だ。 吸引具が陰核を吸い上げて根元までを緊張させ、随所を刺激している。 陰核亀頭の下部では痛覚を感じない程度のごく微小な針が周囲から無数に突き刺され、 中腹から先端を潤滑剤を含んだ刷毛状のブラシが三層立てで撫でていく。 さらには陰核の根に当たる部分にも微細な針が差し込まれ、直接電気信号を送ってもいるのだからな』 男はそう解説を加え、理屈を理解してますます陰核の快感に翻弄されるメアを眺める。 そして数分後、ようやく陰核のキャップが発光を弱めた。 『では次だ』 再び男の声がし、次は肛門に入り込んだチューブがごぼりと音を立てる。 「ひっ!?」 メアが目を見開いた。 『肛門に何かが入り込んでくる感覚は初めてだろう。 その黄色いゼリーはほどよい質感と共に、腸の蠕動を促す成分が含まれている。 それをたっぷりと尻の穴へと注ぎ込む……直腸部分を満たし、十二指腸に至るまでな。 その便意たるや凄まじいものだ』 男が告げる通り、メアは瞳を左右に泳がせて未知の感覚に惑っている。 「や、やめろ……もう入れるな!もう、で、でるっ……出てしまう!!!」 『お前の同胞達も、何人も同じように腸を満たされ、兵士どもの前で醜態を晒していたな。 ……そろそろ頃合いか』 男は淡々と語り、次の瞬間、チューブが妙な音を立てる。 直後、メアの腸へ満ちに満ちたゼリーが、腸を激しく蠢かしながら吸い込まれ始めた。 「くああああううっ!!!?」 メアの眉が顰められ、おぞましいその感覚に身震いする。 「……っあ、あっ……は……っは」 しかし数秒をかけての吸引が終わった後には、一転して荒い息を吐いて腰を痙攣させた。 『おや、たったこれだけで達してしまったのか。 本来これは軟便を一気に排出する快感を刷り込み、少しずつ気分を昂ぶらせる物だが ……思った以上に肛門性感が敏感なのかもしれんな。 何にせよ、それが肛門の快感だ。お前の恋人も犯されていた場所のな。 幾度となく繰り返す内に、あの男がどういう感覚だったのかに想いを馳せるがいい』 男はそう言って肛門部分のチューブの動きを止めた。 『……そして、これが三箇所目だ』 男の声がすると共に、ついに蕩けきっていた場所、秘唇の中に埋められた器具が唸りを上げ始める。 「ああああっ!!!ああっぐ、ああ、うあああああうっぐうう!!!!!!」 数分後、メアは絶叫を繰り返していた。 桜色の唇が開き、端から涎の糸を垂らす。開かれた内腿に深く筋が張る。 そして脚の中心では、陰唇からはみ出た機械の末端が激しく振動を繰り返し、 内部からくっちゃくっちゃと何ともいえない音を立てていた。 『どうだ、堪らないだろう。今までに採取したデータを元に、 お前の膣にとって最も心地のよい刺激をするようプログラムが組んである。 陰唇の刺激方法、侵入角度、膣壁への圧迫度、子宮口への突き込み。 全てがお前の最も嫌がる、致命的なまでに効果的な刺激となっているはずだ』 その言葉通り、メアの引き締まった身体は台の上で何度も跳ね回る。 「ああああ、ぐ、くあああんああっ!!!あああやめろ、そこは、そこだけはぁっ!!!! ふああああ、な、なんだ、これ、奥の方が焼ける様に熱いっ……!!! ど、どんどん蜜が溢れて、ぞわぞわしたものがつま先から頭の奥まで……っ あああ、またっ……!!くあッ、くそ、またあああぁっ!!!! 奥がグズグズになって、そんなに強引に押し込まれると、頭がジンとする……っ!!!! ゃ、休ませて、くれっ……さっきから、何度も、何度も身体の中痺れてて…… こ、ここでやすまないと……あ、あたまが、どうか……んん、くふぅあああああああっっ!!!!!!」 メアは大波の如く襲い来る膣性感に溺れ、相好を歪ませながら絶叫し続ける。 その最中に陰核のキャップが再び赤く発光し始め、メアの嬌声をいよいよ獣じみたものに変えていく。 「あ、あ、来る、また来る、んんくぁあああああおおおぉおおおお゛っ!!!! や、やめろ、あああああ゛あ゛どめろおぉぉぉおっ!!!!」 苦しみもがくように咆哮を続け、蜜を噴きこぼすメア。 『おやおや、凄い事だ。……最初に言った通り、おそらくはこれが最期だ。 今実演してみせた三箇所の責め具が、ある時には一つ、ある時には三つ同時にお前を愛する。 その刺激の方法は実に様々だ。人は単調な責めが続くと慣れてしまうからね。 機械自体も優秀だが、今のお前は“ガス”で常時発情の頂にいる状態だ。 ともすれば快感に頭が焼き切れて本物の獣と成り果てる事も十二分に考えられる……。 我々に何か情報をもたらす気になったならば、いつでも発言しなさい。 私達はいつでもモニターの前で、紅茶でも嗜みながら君の事を見守っているのだからね』 尋問官の男はそう言い、そこで初めて笑い声を漏らす。 快感の荒波に溺れるメアには、遠いそれが、まるで死神の笑い声のようにさえ聴こえるのだった。 END
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1875年7月34日 7月の終わりだが、かなり涼しい。内地はまだ夏真っ盛りだろう。随分と北に来ていることを再認識。 直ぐに雪が積もって、オーロラがでる季節になるか。 今晩は明日から司令部休みということもあり、女子寮へ来る連中も多め。部屋が汚されない事を祈るが、 仕方が無い。 女たちの叫び声がうるさい。最初は少々哀れに思ったが、正直、そろそろ慣れて欲しいものだ。 学生とは言え、もう何百回(何千回?)も経験してるんだし。 妊娠したのも増えたので、そろそろ補充必要か。 そこまで書いてセブは鉛筆を置き、ふぅ、と息をついた。ぱたり、と『日誌』と書かれたノートを閉じる。 マッチとタバコをポケットから取り出し、火を点ける。 『No!No!』と部屋の外からは甲高い悲鳴が聞こえてくる。セブはこの国の言葉は分からないが、 否定を表す言葉くらいはなんとか分かる。 逆に女たちはどうなのだろう。学生だし、学校で習っていたのだろうか。 まさかな、とセブは自分の考えを打ち消した。連中は俺たち有色人種を忌み嫌ってる。わざわざ学校で 言葉なんか覚えるはずがない。 何度も犯されるうちに、次第に覚えることはあるかもしれないが。 ノックの音がした。 『はい、どうぞ』 と一言返事をすると、髭面のごつい男がドアを開けた。肩章で彼が中尉であることがわかる。 『親爺さん、お疲れ様。空いてる部屋あるかい?』 『お疲れさん。3階なら、空いてるよ』 『うわ、3階まで一杯か...もっと早く来れば良かったな』 『残業か?』 セブはタバコの灰を落としながら中尉に聞いた。 『ああ。艦隊が入るんだよ。親爺さん達も忙しくなるな』 セブは体を中尉に向ける。 『いつ?』 『再来週に水雷部隊が入る。凄いぜ。戦艦や巡洋艦も来る。こっちは一ヶ月くらいかかるけどな』 そっか~、と少し大きめに呟いて、セブは背もたれに身体を預けた。 『急だな』 『ああ、何か新しい作戦でも始まるのかね』 部屋の外から男の唸り声と女の悲鳴が聞こえた。中尉は頬をポリポリと掻き、『じゃ、頼むわ』とセブに告げる。 『ああ、ちょっと待ってくれ。ついでに見回りだ』 セブは日誌に『艦隊が来週より入港?休み明け、補充を要請』と追記して椅子から立ち上がった。 壁に立て掛けてあった松葉杖とランプを手に取り、部屋の外に出る。 『夜遅くに大変だね』 『部屋汚されたりしたらたまらんからな』 『若いのは?』 『もうすぐ交代だよ』 セブは髭面の中尉と共に、は女の泣き声と男の唸り声、肉を打つ音が響く薄暗い廊下を歩いた。 ドアの前を通りがかった部屋から突然、女の大きな悲鳴が上がった。中尉の大きな身体がビクリと震える。 『おおっ!』 『おいおい、勘弁してくれよ。こっちもビビるじゃねぇか』 『すまねぇすまねぇ』 中尉は頭を掻きながら言った。部屋からの悲鳴は、男の下卑た笑いや満足そうな唸り声と共に、 すぐに悲痛な泣き声に変わる。 『やっぱ、帆船の頃から艦に乗ってた人は肝が座ってるなぁ』 『馬鹿にしてんのか?』 二人が歩く廊下の奥に一際大きな鉄の扉があった。手すりは鎖で巻かれている。 セブがポケットから鍵束を取り出して、鎖を留めている錠に差し込んだ。 『前から思ってたんだけど、小便に行きたくなったらどうすんだ?』 『中に便所があるんだよ。お前は“最初の時”は居なかったか?』 『ああ、俺は船乗りだからね。陸戦隊の連中、随分楽しんだそうだな。羨ましいなぁ…。 陸に上がって初めて抱いた女、もうシクシク泣くだけで、何の反応も無かったもんな』 『そういうのはこの国じゃ、“マグロ”って言うらしいぜ』 『へー。マグロは好きだけど、俺は釣り上げたばっかの活きの良いのが良いなぁ』 鎖を解いたセブが扉を押す。重い音と共に扉が開かれる。 ランプを壁にかけると、真っ暗だった部屋が薄明かりで照らされる。だだっ広い部屋の床に 白い布を敷いて、数十人の女が寝ていた。皆、一様に扉に背を向けている。床に敷かれたまま、 誰も寝ていない布も多い。 『すみませんね』 『ああ、まぁ、ゆっくり選びな』 中尉は部屋の中に入って、眠る女の顔を覗き込むように確かめていく。セブは部屋の様子をぐるりと 見渡した。特に汚れたりしている所はないようだった。 ふう、と一息つくと、顔をニヤリと歪めて、足元で寝ている女の肩に手をかけた。 『ヒッ』と一言小さく叫び声を上げて女は身体を震わせる。ほんのいたずら心...。 薄明かりに照らされた女達の身体をよく見れば、小刻みに震えている者、手が白くなるほど強く 握りしめている者、眉間に皺を寄せてきつく目を閉じている者... 皆、目を覚ましているのだ。 『こいつにするわ!』 髭の中尉は寝ている女を肩に担いだ。くたびれた学生服だけを身に纏った少女は、美しい白に近い 金色の長髪を振り乱し、手足をバタつかせながら、セブには分からない言葉を大声で喚き散らしている。 スカートから伸びる脚が薄闇の中に白く映える。 『親爺さんも、その女を抱くの?』 『まさか』 セブは女の肩にかけた手を、乳房に這わせ、強く揉んだ。小さな悲鳴が上がる。 『遊んだだけさ』 『へへ、まぁ親爺さんはもっと良い思いしてんだろうなぁ。あぁ、俺もこっちで仕事がしたい!』 『30年はえーよ』 セブと髭面の中尉、そして、中尉に担がれて喚く女学生は部屋を出た。セブがドアの取っ手に鎖を 巻きつけ、錠をかける。 『わざわざすみません』 『良いってことよ。たっぷり、そいつを可愛がってやりな』 2人と1人は廊下を歩く。部屋から聞こえる女達の悲鳴、泣き声、喘ぎ声と共に肩に担いだ女学生の 叫び声が響く。 『静かにしろ!』と中尉は何度か怒鳴るが、女は叫ぶのを辞めることはない。 『ちっ、何なんだよ、随分活きが良いな。初めてって訳じゃねぇだろ』 『んー?どれどれ…あぁ…』 女の顔を見てセブは得心したように頷く。 『何です?』 階段に差し掛かる。中尉は女を抱えて居ない方の手を差し出すが、セブは無視して、動かない右足と 杖を器用に使って階段を登っていく。 『そいつ、今日辺り孕みやすいんだよ』 『え?わかるの?』 『俺くらいになるとな。顔見りゃわかる』 『おぉ...活きは良くて卵持ち、って訳か!たまんねぇな!やっぱ親爺さんは、凄いなぁ』 とは言うものの勿論、セブが女の顔で妊娠のしやすさを判断している訳ではない。 セブは女たちに生理周期を申告させていた。こちらの国なら、こんな女学生でさえ、 生理周期と排卵の関係を知っているが、セブの国では、普及していない。 集計は言葉が分かる若い兵隊に頼んでいる。ただし、理由は教えない。以前は全て理由を含めて 教えていたが、妊娠する女たちが妙に多く、結局、その集計をさせていた兵隊が孕ませたり、 他の兵隊から金を取って、教えていたのだった。あの兵学校出の小賢しい顔をした若造、前線で 元気にやってるだろうか、とセブは思った。 (まぁ、顔は悪くなかったから、同僚たちに『可愛がられて』いるだろう。もう、女は十分 抱いたんだし、文句はあるまい) そんなことがあって以来、セブは女達の管理については自分でやるようにしている。 子供が出来やすい時期の女は、男達が来る時間帯は何か別の仕事をさせて、男に抱かせないように していたが、髭の中尉が抱こうとしている女は、先刻、部屋に戻したところだった。 『へ、へ。たまんねぇな。しっかりザーメン流し込んで孕ませてやるよ』 ザーメン。この国の言葉で“精液”を表す言葉を女に聞こえるように使い、ニヤニヤと顔を ふやけさせた中尉を無視して、セブは階段を登っていく。 『ったく』 『なんだよ。いけないのか?』 『若い女の腹が全部膨らんだら、誰がてめぇらの夜の相手をするんだ?調理場のババァとでも寝るか?』 『あぁ...それは勘弁して欲しいな』 セブはニヤニヤしている中尉を一睨みすると、はぁと一息ついた。 『親爺さんはサケは好きかい?』 『あぁ、サケもマスも好きだぜ。随分と食ってねぇがな』 『俺のクニは北の方の島でね。夏の終わりになると、川がサケで埋め尽くされるんだ。メスは腹の中に イクラをたっぷり詰め込んでるし、オスは白子をしこたま溜め込んでる』 ふぅ、とセブと中尉は階段の途中で一息吐いた。 『サケが卵を産む所は見たことある?』 『ねぇよ』 『大声を上げるみたいに口を開けて、尻尾を振りながら、ひり出すんだ。それによってたかって、 オスが白子…まぁ、ザーメンだな…をぶっかける。スゴイぜ。川が一面、真っ白になるんだ。 オスの撒き散らすザーメンでね』 『言い方が汚ねぇよ。白子が食えなくなるだろうが』 『きひひ、すまんすまん。まあ、あれだ。魚なんだが、見れば交尾してるのが分かる。 体中傷だらけにして、傷口が白く腐ったりしてるんだが、それでも子供を産ませたい、って姿がね』 『何が言いたいんだ?』 『俺はこいつらを犯す時に、口を開けて、叫び声を上げながら射精する。サケみたいに。 言葉はわからないが、俺がお前に子供を産ませたいってのは伝わるかな、って思ってね』 『悪趣味な野郎だ』 『きひひ。そんで、こいつらの子宮をザーメンで真っ白にするんだ。クニの川のようにね。 川の水で薄まらないネバネバのドロドロで』 セブはもうそれ以上、中尉の故郷の話に返事をせず、黙々と廊下を歩いた。女は叫ぶのを止めて、 シクシク泣いていた。 『ほれ、着いたぞ』 『ああ、ありがとう。きひひ、おい、分かるか?お前はこの部屋で、俺のガキを妊娠するんだぞ。 子宮をザーメンまみれにして、お前達の嫌ってる黄色い肌の赤ん坊を妊娠させてやるな!』 『さっさと行かんか!』 はいはい、と部屋に入る中尉は、ドアを閉める前に振り返った。 『明日、非番だし、今日は泊まっていくわ』 『好きにせい!』 ドアがバタリと閉まる。畜生、黙ってりゃ良かった、とセブは後悔した。ドアの向こうから、 すぐに女の悲鳴と、中尉の下品な笑い声が聞こえた。 廊下を歩きながら、部屋の点検をしていく。『“売春宿”には勿体無い建物だよなぁ』とセブは呟いた。 元々、女学校の寮だった建物は、それなりに作りが良い。裕福な家庭の子女しか入れない学校だったと 聞いているが、占領された今ではその女学校の校舎は現地の艦隊司令部として利用されている。生徒と 教師だった女達は、昼間は司令部で雑用をさせられており、女子寮は彼女達の宿舎として、そのまま 使われている、というのが建前であるが、勿論、占領された町の若い女達が小間使いだけで終わる筈 が無い。 校舎に隣接する“女子寮”は、占領軍の男達の欲望を満たす“売春宿”となり、そこで居住していた 生徒と若い教師達はそのまま、そこで働く“売春婦”となった。勿論、春をひさぐ料金は支払われないが。 歩きながら、耳を済ませると、女のすすり泣く音、男の唸り声が部屋から聞こえてくる。楽器か何かを 演奏するためらしいが、上階は各部屋に防音が施されているので微かな音だ。 自室で優雅に楽器などを弾いていた女学生達。学校での雑用は全て、黄色い肌の移民達に任せていた 若い教師達。裕福な家庭に生まれ、何一つ自分達の将来を心配することは無かっただろう金髪碧眼の 白い肌の女達。 今では奴隷として使っていた肌の黄色い猿の仲間達の性欲の吐け口にされている。そして、将来どころ か、次の月経が来る事を必死に心配しているのだ。 『ま、良い気味だ』 と、独りごちて、セブは部屋の見回りをしていった。 あまり人の入って居ない3階は軽く様子を見る程度にして、2階に移る。 こちらは、防音が施されていない部屋が多く、様々な音が聞こえてくる。 肉を打つ乾いた音、布のこすれる音、男の荒い息や、呻き声。 そして、よく聞こえるのが、女達の声だった。 すすり泣く者、叫び声を上げる者、セブには分からない彼女達の言葉(おそらく罵りの言葉だろう) を喚き続ける者。そして、娼婦のように嬌声を上げる者。 セブの前方の部屋でバタリと勢いよく扉が開く。金色の髪、白い肌の少女が、制服をかき抱いて、 飛び出して来た。 『あ、コラ!てめぇ、待ちやがれ!』と部屋の中から、間抜けな声が聞こえてくる。 少女はセブを見つけると一瞬、たじろいだものの、すぐに全速力で向かってきた。階段はセブの 後ろしかない。松葉杖を突いた老人など、何とでもなると思ったのだろう。 『全く…』 少女がセブの横をすり抜けようとした瞬間、彼女の身体は空中で一回転した。 床に寝そべる少女は、呼吸の度に、膨らみかけの白い乳房を上下させながら、何が起きたか 分からないといった顔でセブを見つめている。 『おい!出てこい!』 タオルを腰に巻いたひょろりとした長身の男が、部屋の中から出てくる。 『あ、親爺さん…すみません…』 『ちゃんと注意しろと常々言うておるだろうが』 セブは倒れたままの少女の手を掴んで立たせ、男に引き渡した。少女は暴れるでもなく、 しくしくと泣いている。 『まさか、乱暴なことしてねぇだろうな』 『し、してないっすよ!ただ、仲間と一晩で何回出来るか勝負してて…8回目しようとしたら、 こいつが急に暴れ出したんスよ!』 あまりの下らなさにセブは溜息を吐いた。 『分かった分かった。まぁ、少しは休ませてやれよ。お前は明日は非番かもしんねぇが、 そいつは朝早くから、掃除洗濯炊事なんだぜ』 ひょろ長の男はニヤりと笑う。 『知らないね。こいつら、俺たちの同胞にもっと酷いことしてたんだろう?良いじゃねぇスか。 飯が食えて、寝るところもある』 男は女の肩を抱き寄せ、その股間に、手を伸ばす。グチョと卑猥な音と共に、悲鳴が上がる。 軽蔑するような、悔しそうな表情で視線を合わせない女に、男は卑屈な笑みを浮かべつつ囁 くように言った。 『それに、毎晩、男とヤりたい放題だしなぁ』 セブは、はいはいと片手を挙げてひょろ長の男を黙らせると、『ちゃんと用心しろよ』と一声かけて、 見回りを再開した。背後から『よーし、8回目!新記録達成だぜ!』と声が聞こえた。 『ったく、どいつもこいつも…』と悪態をついて、セブは見回りを始めた。 2階の各部屋は上階に比べて半分くらいの大きさしかなく、ドアには見回り用と思われる 小窓が着いて居る。また、上階に比べて狭い部屋が多く、机とベッドだけといった趣で、 大きい部屋の幾つかは二人部屋だ。 この国の言葉を話せる兵隊が女達から聞いたところによると、上階と下の階では生徒の家庭の格が 違っていたらしい。ただ、狭いとはいえ、生徒の多くに一人部屋をあてがうことが出来るのだから、 裕福な家庭の子女が通う学校だったのだろう。 小窓覆いを横にスライドさせて、部屋の中を覗き込んでいく。 ベッドの上で、仰向けにされた少女の白磁のような白く滑らかな脚と脚の間に、赤紫のニキビの ようなものが散った毛むくじゃらの汚い尻が入り込み、カクカクと動いている。 日に焼けた男は、まるで薄暗い部屋に溶け込むようで、その背中にしがみつくようにしている 白い手はまるで闇を抱いているようだった。 はぁはぁという男の荒い息と少女の小さな嬌声がドア越しにセブの耳に入る。 『はぁ…はぁ…出す…ぞ!』 という声と共に腰の動きが速まり、肉を打つ音と少女の嬌声が廊下に響く。 男が達する前に、セブは小窓覆いを閉める。次の部屋に向かう途中に一際大きい男の荒い呻き声と 少女の嬌声がドア越しに廊下に漏れ出た。 次の部屋では、ドアに向かい合うようにベッドのへりに座った男が、少女の後頭部を両手で掴み、 股間に押さえつけていた。 窓から覗かれているのに、気付いた男はニヤリと笑ってセブに片手をあげるが、その隙に少女は 首を激しく振り、男の股間から顔を離して、激しく咳こんだ。 『おい、てめぇ!』と声を上げて、男は再び少女の後頭部の金髪を掴み、固く閉ざされた少女の唇に、 先端だけが桃色の黒々とした性器をむにむにと押し付ける。 目を閉じて口を開けまいと必死な少女の横顔が首を振った拍子に見える。この国の国民特有の白い肌の その顔は勃起した男の性器よりも、小さいようだった。 セブは片手を上げて、『邪魔してすまない』と表情だけで男に伝えて、小窓覆いを閉めた。 喧騒の中次々と部屋を見回り、階段を降りようとした頃、『親爺さん、ちょっと…』と背後から声を かけられた。 半裸の若い少年のような兵士が、部屋の扉を半開きにして、手招きをしている。確か、陸戦隊のやつだったはずだ。 部屋に入ると相手をしていたであろう美人だが少し歳のいった女(確か20代後半の教師の一人だった筈だ) が、ベッドの上に座り、毛布を体の前でかき抱いて、目を伏せた。豊かな金髪と布団では隠しきれない 白い肩と太もも、ふくらはぎが、暗闇に映える。 『何かあったか?』 『それが…。さっきまで、鞭で叩くような音と、叫び声が聞こえてたんです。確か軍曹が、 凄く若い女の子と二つ隣の部屋に入って行って…』 セブの表情が急に険しくなる。先刻、小窓覆いから覗いた時は特に何もなかったが、確かめなければ ならない。 『本当か?』 『ええ。でも、怖くて…俺が言ったって言わないで下さいよ』 『分かった。因みにいつからだ?』 『そうですね…2時間ほど前です。すみません、もっと早く伝えたほうが良かったでしょうか』 ちょうど前の見回りが終わったときくらいだな、とセブは思うと同時に、このあどけなさが残る 少年のような兵隊と、ベッドの上の教師は2時間も身体を重ねていたんだと、いう事実に思いが至る。 少年兵は顔は幼かったが、陸戦隊らしい色黒で筋肉質な身体をしていて、体力もありそうだった。 目の下に隈を作り、虚ろな目をして金髪の教師の子宮内では、この若い異人種が何回も何回も射精した 精子が何億匹も元気に泳ぎ回っていることだろう。 『良いってことよ。ありがとな。今度、良い女回してやるぜ』 少年兵の顔が明るくなる。セブは教師だった女を一瞥して、『歳上が好きか?』と聞いた。少年兵は 頬を赤らめて、頭をかく。 『女教師って、何か良くないですか?“最初の時”に見て以来、はまっちゃって…』 ニコニコと無邪気に笑う半裸の少年兵を見ながら『“最初の時”ね…』と呟いて、セブは 『ま、楽しみにしてな』とだけ告げた。少年兵は無邪気な笑顔で『はい!』と元気良く返事をする。 そんな少年兵に優しく微笑み返して、セブはつかつかと廊下を歩いていく。 まさか先任軍曹では無いだろうが、曲がりなりにも海千山千の軍曹たちの1人である。 少年兵が、恐れるのは無理のない話だが、いくら兵隊の中で偉くあろうが、ここでは好き勝手は 許されない。そういう連中を一喝するために、軍に長くいたセブのような老人が、こういう仕事を している。 ドアの前に立ち、耳を澄ませてセブは部屋の中を窺う。何かを隠されるといけないので、小窓覆い は開けない。『あぁ…あぁ…』という呻き声と呼吸があわさったような野太い男の声と、 ピチャピチャと水が滴るような音が部屋の中から響いてくる。 セブはランプを床に置いて、鍵束から鍵を選び、一つ深呼吸して、鍵穴に入れる。開錠と同時にノブを回し、 一気に部屋に押し入った。 『う、うわ、何だ!?え、親爺さん?』 驚きの声をあげる軍曹を無視して、セブはずかずかと部屋の中に踏み込む。床には無造作に 制服-軍曹と女学生のもの-が脱ぎ捨てられており、セブはそれを杖で払って、床を見回した。 『親爺さん、何を…』 『黙っとれ!!』 セブの一喝に思わず、といった体で『はい!』と軍曹が返す。ベッドの上で半身を起こした 軍曹の上には、肩までの長さの金髪直毛の小柄な娘が跨っており、生気の無い目ではぁはぁと 息を吐きながら、軍曹の胸板の上に手をついていた。 『おい!何だ、これは!』 ベッドの傍に落ちていた鞭を手に取り、軍曹の鼻面に突き立てる。 『こ、こいつらが俺達の同胞をこき使ってた時の…鞭です…』 『んなこた、聞いとらん!なんで、こんなもんがここに有るんだ!』 『そ、それは…』 『うちの女を鞭で、引っ叩くなんざ、良い度胸じゃねぇか!』 『えっ!いや、そんなことしてないッスよ!』 『嘘つくな、このウスノロ!てめえが鞭で引っ叩く音が廊下まで、響いてんだよ!』 そう言うと、セブは軍曹に跨がる少女の肩を掴み、身体を自分の方に向けさせた。虚ろな青い目で セブを見上げる少女は少し額が大きい他は整った美しい顔をしていた。 長い金髪が白くほっそりとした肩まで伸びており、くっきりと浮き出た鎖骨の下には『膨らみかけ』 という表現がぴったりな乳房が、肋骨の上に、やや外向きに乗っている。 白く滑らかな腹は、一筋の臍の窪みがあるのみで、大きめの骨盤が、美しいくびれを生み出していた。 太ももは軍曹の毛むくじゃらの腹と腰を挟みこんでいるからか、薄暗い部屋にやけに白く映えている。 その付け根に出来た鼠蹊部のくっきりとした窪みの先には、髪の色より少し茶色がかった陰毛が、 少女とは正反対に汚らしい軍曹の下腹部の真っ黒な茂みと絡まりあっている。 そして、茂みの向こう側では、年齢も、人種も、見た目も、全く釣り合わず、 永久に交わる運命に無かった筈の2人が、お互いの肉体で一番重要な器官同士で深く繋がっているのだ。 上から下まで隈なく少女の身体を調べたが、美しく白い身体には、ミミズ腫れや傷跡などは 一つも無い。少女は、顔だけをセブに向け、焦点の合わない青い瞳で、自分の身体を舐める ように調べる老人を眺めている。 『てめぇ、なにしてやがった!』 『そ、それは…』 『何処を引っ叩いたんだ!言え!ぶっ殺すぞ!』 『だからそんなことしてませんよ!』 『んじゃ、何か?この細っちいガキんちょがテメェを引っ叩いたとでも言うのか、この木偶の坊が!』 再び少女の身体を検めようとした時、視界の端に引きつった笑みを浮かべる軍曹が映った。 ふと、セブは軍曹の身体を見る。筋肉なのか、脂肪なのか分からないが盛り上がった肉は日に焼けて 浅黒くなっており、胸から下腹部までは海藻のような体毛が繁茂している。 その、虫でも出てきそうな汚らしい胸毛の下の黄色い肌に、赤い筋が幾条も刻まれているのをセブは見つけた。 『お前、まさか…』 とセブが言うと軍曹は顔を引きつらせながら『ははは』と笑った。 『はぁ…』と深い溜息を吐いて、セブはベッドの上に腰かけた。 『親爺さん…』 『もう、何も言うな』 『はい…』 軍曹の上に跨った少女が不思議そうな顔をして軍曹とセブの顔を交互に見る。腰を浮かせかけたが、 軍曹のごつい手が少女の腰を掴んだ。眉間に皺を寄せた少女は『んっ…』と一声あげる。 セブは鞭を手に取り、立ち上がった。 『疑って悪かったな。ただ、これは持っていくぞ』 『はい…』 『ったく…なんでこんなガキにぶっ叩かせるんだよ』 『はは。親爺さん、分かってないなぁ。こういう、か弱い少女が俺みたいなデカい男を賢明に鞭で 叩く姿がまた…って親爺さん聞いて…』 バタリと強くドアを閉めて、セブは深い溜息を吐いた。腹いせに壁を殴ってやろうとしたが部屋の 中から軍曹の『怖かったでちゅよー』という声を聞いて、何もかもが馬鹿らしくなったセブは振り 上げた拳を下ろした。 こんな程度のことで物に八つ当たりしても仕方がない。部屋で見た軍曹の汚らしい体毛の記憶を 払うように頭を振って見回りを再開する。 密告した少年兵の部屋から、『はぁ…はぁ…産ませてやる…俺のガキを…』という呻くような声と、 女教師の啜り泣く声が聞こえた。『若ぇのにお盛んなこって』と独り言を言いながら、部屋の前を通りすぎる。 階段を降りながら、少年兵に組みしだかれ、鳴き声を上げる豊満な女教師と、 虚ろな目をして太った軍曹の上で腰を振る少女を思い描く。股間に徐々に熱がこもるのを感じる。 『今日は女を抱くかな』と思いながら階段を下ると、ドア越しのくぐもった音とは明らかに違う、 パンパンという肉を打つ音と、男が荒く息を吐く音、女の呻き声が廊下に響いている。 セブは今日、何度目かわからない溜息を吐いた。 事務所の前で兵隊が、壁に押しつけるように正対して女を犯していた。女はくたびれた 制服の上からなすがままに身体をまさぐられ、唇を奪われながら、押し殺すように静かに 泣いているようだった。妙に滑らかに動く男の汚い尻に割り込まれた白い両太ももが、 捲り上げられた赤茶色のプリーツスカートから伸びている。 セブに気付き、後ろを振り向いたのは交代要員の若い兵隊だった。 『あ、親爺さん』 兵隊の後頭部で隠れて見えなかった赤髪で白い肌にそばかすが散った少女が、濡れた瞳でセブを見る。 目の周りは真っ赤に腫れ、口の周りは彼女自身のものか、それとも、兵隊のものかも知れない唾液で てらてらと光り輝いている。口を塞がれ、ろくに息が出来なかったのだろう、はぁはぁと息を荒げていた。 『すまねぇ…すぐに出しちまいますんで』 兵隊は背中越しにセブにそう言うと、赤毛の少女の両頬を掴み、顔を自分の方に向ける。 そして、突然のことに驚き、目を見開く少女の薄い唇に、自分の唇を押し付けた。丸出しに なっている毛だらけの尻の動きが激しくなり、くぐもった悲鳴が廊下に響く。 セブはまるで二人が存在しないかのように無視して、事務所に入った。鍵を所定の場所に戻して、 椅子に腰掛ける。外では、男の唸り声がより大きくなり、女は悲鳴というより、泣き叫んでいるようだった。 『ったく…』 ブツブツと独り言を言いながら、書きかけだった日誌を開く。部屋を出る直前に記載した『補充を要請』の文字が目に入る。 “補充” セブは日誌の1番初めの頁を開けた。簡単に『本日、司令部が旗艦から移譲』と書かれた以外は、 必要な物資のメモ程度の記載しかない。 『おい、後ろを向け!ああ?殺されたいのか、売女!早くしろ。そうだ、壁に手を着け。ほら、 膝を下げろ。下げろ!そうだ。いくぞ…』 ったく、すぐ終わるって言ったじゃねぇか、と溜息を吐きながらセブは独りごちる。 聞いた話だが、連中の宗教では、後ろからの挿入は、堕落の象徴であり、悪魔の所業にも等しいそうだ。 そんな連中にとって、廊下で、立ったまま、後ろから犯されるのはどんな気分なのだろう。しかも、猿と呼んでいた俺達に… ふと、セブは“最初の時”に後ろから犯された女のことを思い出した。 連中が行為を終えるまで、まだ、時間がかかるだろう。セブは腕を組み、椅子の背もたれに体重を預けて、目を瞑った。 あれは、陸戦隊が上陸し、街の要所を占拠した後のことだ。 防衛部隊の抵抗は限定的で、その多くが直ぐに降伏したため、市街地での 戦闘や民間人の死傷はほんの少数だった。 市庁舎で防衛部隊の降伏、及び、市長による恭順の意が示された後、 旗艦に置かれていた司令部を市庁舎以外では一番立派な建物のある、 この女学校に移設することとなった。 寮生活を送っていた女生徒と教師達の多くは学校に留まっていた、と言うよりも、 我が方の侵攻があまりにも早かったため、逃げ遅れたというのが正しいかもしれない。 彼女達は講堂に集められた。銃を構えた陸戦隊員達に囲まれて、皆、寄り添うように 集まり、不安な表情を浮かべていたのをセブはよく覚えている。 そんな彼女達に対し、陸戦隊の先任軍曹が講堂の最前に置かれた台上に登り、 一つ咳払いをしてから喋り始めた。 『帝国水軍遠征艦隊所属、陸戦隊先任軍曹です』 先任軍曹が大声を張り上げると台の脇に立つ若手将校が同じように大声で彼女達の 言葉で通訳を行った。正式な部隊名、先任軍曹の氏名が述べられなかったことに、 長い軍隊生活ゆえの違和感を感じながらも、セブは若手将校の後ろに立って、先任軍曹の話を聞いていた。 『先刻、市長より降伏の要請があり、艦隊司令部にて要請は受諾されました』 若手将校が訳を告げると、教師と生徒達が息を呑む気配が伝わってきた。 『また、降伏受諾後、市長と我が司令部との会談により、以後の駐留に関する 取り決めが暫定的にではありますが決定致しました』 ふぁ~あ、とセブはあくびをしながら、軍曹の話を聞いていた。会談と言っても、 荒くれ者の陸戦隊の事だ。市庁舎の警備部隊を皆殺しにでもした後、返り血を 浴びたままに降伏を迫ったのだろう。 『その場で決定したことですが、貴校の校舎及びその他の施設は我が軍によって 接収され艦隊司令部が当地に設営されます』 集められた生徒達がざわつき始める。 『また、これは市長側からの提案を当方が受諾したものですが…』 と、先任軍曹は一言区切り、咳払いをした。 『貴校の教師、生徒の皆さんには、校舎及び寮に留まって頂き、暫くの間、 我が軍の駐留の支援をお願いすることになりました』 ひそひそと微かなものだった女学生達の話し声が、若手将校の通訳が終わると同時に爆発した。 銃を持った陸戦隊員達が『静かにしろ!』と凄むが、彼女達は一向に話すのを辞めようとしない。 困惑、怒り、恐怖、などの様々な感情が講堂内に渦巻く。 『あいつら、何騒いでんだ?』とセブは若手将校に話しかけた。 『えーと…大抵は意味も無く泣き叫んでますね…嫌だとか、家に帰りたいとか、 お母さんとか。あ、あの髪の長い可愛い子は、何で奴隷なんかに使われないといけないの、 ですね。あと、あの茶色い髪の気の強そうな女の子は、猿は動物園に帰れ、とかそんな感じです』 なぜか楽しそうな若手将校を、はいはい、とセブは手を挙げて制した。 故意か弾みかは分からないが1人の陸戦隊員が小銃の銃口をヒステリックに騒いでいる女学生に向けた。 一瞬、呆けたような表情を浮かべた女学生は次の瞬間、聞く者の鼓膜を引き裂くような悲鳴を上げ、 それにつられて、他の学生たちも悲鳴を上げ始めた。 講堂に響き渡る金切り声に収集がつかなくなりかけた時、制服を着ていない何人かの女達が 立ち上がり、女学生達に何かを呼びかけ始めた。彼女達は静かに、しかし、時に声を荒げて 騒いでいる女学生達を抑え、泣き叫んでいる女学生には肩を抱いて慰めた。 数分もしないうちに騒ぎは収まり、後は女学生達の静かな泣き声だけが講堂を満たした。 制服を着ていない女達は集まって、何かを話し合うと、その中の1人が歩み出た。 この国特有の三つ編みにした金髪を王冠のように頭に巻いた、若くはないが青い目の 背の高い女だった。女学生の制服ではなく、胸にフリルのついた白いブラウスに、 くるぶしまでの長さの黒いスカートをはいている。 『軍曹殿…私は本校の教師をしております、エレナ・クサキナと申します』 若手将校からの翻訳を聞いた先任軍曹は台の上から降りて、エレナと名乗った女教師の 前で敬礼する。それを受けて、エレナはゆっくりと腰を折りお辞儀をした。 『クサキナ教師殿。本職は帝国水軍遠征艦隊所属、陸戦隊先任軍曹です。 軍の作戦が進行中であるため、姓名をお伝えすることが出来ないことをお詫び致します』 『構いません、軍曹殿…。校長、教頭などの幹部は数時間前に市庁舎に呼ばれたまま、 帰っておらず、私が教師の中では最先任ですので、対応をさせて頂きます』 若手将校の翻訳越しに会話が続けられた。 『了解致しました。貴校の幹部の方々に市庁舎へお越し願ったのは当方の要望であります。 司令部の移譲、教師と生徒の皆さんの支援はその際、校長殿ほかの承認を受けて決まったことです』 『そうでしたか…。彼女達はいまどこに?』 『市庁舎にいらっしゃいます。ここに来て直接、皆さんに駐留と支援についてお話になりた かったそうですが、市街地は未だ危険であるため、市庁舎でお待ち頂くことにしました。 支援については出来るだけ強制はしないで欲しいと要請を受けております。また、学校に 居る皆さんには、軽挙妄動は慎むよう伝えて欲しい、と』 『了解致しました。では、軍曹殿、支援の件なのですが、具体的にはどのようなものになりましょう?』 『雑務です、クサキナ教師殿。当方は現在、我々、武官のみのため、軍務とは関係の無い雑多な 労務を行うような用務員がほとんどおりません。施設の維持整備(これは例えば掃除や洗濯です)や 隊員の食事などの身の回りのお世話をお願いすることになりますが、事務員が当地に着任され次第、 随時、交代されます』 『了解致しました。本校の学生は勉学だけでなく、良家の子女の嗜みとして、家事についても一通り 習得しております。貴軍の皆様のお役に立ちましょう』 『では…』 ゴツい顔にしかめ面を貼り付けていた先任軍曹の顔が少しだけ緩む。 『はい、軍曹殿。当校の教師、 及び生徒は貴軍の駐留のお手伝いをするご用意が御座います。 しかしながら、一つだけ、お聞きかせ願いたいことが御座います…』 『なんでしょう』 『駐留に当たって、当校の生徒達の命を危うくするような役務は御座いませんでしょうか? もしも、彼女達の身に危険があるようなことが御座いましたら…まずは私達教師に…どうか…』 最後の方は泣き声が混じり、若手将校も聞き取れないようだった。先任軍曹は再び 顔を引き締めて、エレナに声をかける。 『お願いするのは、あくまで雑務です、クサキナ教師殿。生徒の皆さんの命を危険に晒すようなことは 御座いません。もしも、そのようなことをお願いするような事態になれば、 まずは教師の皆さんにご相談させて頂くこととします』 『ありがとうございます、先任軍曹殿…』 エレナは目尻をハンカチで軽く拭い、微笑みを浮かべながら先任軍曹に伝えた。 『では、生徒の皆には私からお伝え致します』 後ろで待つ生徒達に顔を向けようとしたところで、先任軍曹が『お待ちください』と声をかけた。 『なんでしょう、軍曹殿』 『少し貴校についてお伺いしたいのですが…』 エレナは少し首を傾げながら、軍曹に先を促す。 『貴校の生徒の皆さんの年齢は?』 『14~18歳です、軍曹殿』 『それより、若い方はいないのですね?』 『はい、軍曹殿』 『例えば、幼児を預かるような施設はありませんか?また、授業で幼い子供の世話を習ったりはしませんか?』 『幼児を、でしょうか…?』 怪訝な表情を浮かべながら、エレナは答えた。 『本校には学生と教師のための寮が御座いますが、幼児をお預かり出来るような施設は御座いません。 子供のお世話については、あまり重きはおいておりませんが、結婚後のことも御座いますので、 それなりのことは教えております』 『そうですか。では、教師の方に幼児を保育する資格を持たれる方はいらっしゃいませんか』 『本校の教師は中等から高等の学生の教師としての資格は保有しておりますが、それより年下の子供となりますと…』 了解致しました、クサキナ教師殿、と答えて先任軍曹は微笑んだ。それにつられて、エレナも少しだけ顔を緩ませる。 『しかし、どうしてでしょう?』 『間も無く、乳幼児が大量に当地に来るのです』 『お国から子供が来られるのですか?』 それを聞くと先任軍曹はまた微笑んだ。 『いえ、私達の子供ですよ、エレナ教師殿』 まぁ、とエレナは目を見開く。 『お国の軍隊はご子息やご息女を軍船に乗せる風習がお有りなのですか?』 わざとおどけるようにエレナは言った。女学生達から笑い声が上がる。 エレナの発言を笑いながら訳す若手将校に耳を傾けながら、先任軍曹や、 学生たちを囲む兵士たち、そして、セブも笑い声を上げた。 ははは、と笑いをしぼませると、先任軍曹は『セブの旦那ぁ!』と叫んだ。 『準備は出来てますかい?』 『あぁ、バッチリだぜ』 先任軍曹は微笑みながらエレナに向き直った。 『これは一本とられましたな。さて、先程、エレナ教師殿はこの中で 最先任とおっしゃいましたね。失礼ですがおいくつですか?』 『32歳ですが、何か』 再び怪訝な表情を浮かべるエレナに、『失礼しました』と軍曹は微笑みながら、答える。 『いえね、貴校の教師殿は幼児の保育の資格をお持ちでないとおっしゃいましたが…』 軍曹は帽子を取り、台上に置いた。 『エレナ教師殿含め、皆さんはちゃんと資格をお持ちですよ』 『はぁ…』と不思議そうな顔をするエレナに対し、軍曹の笑顔は一瞬にして、 凶暴なものに変わった。 『先公のクセにまだわからねぇのかよ』 若手将校はニヤけ顔を浮かべたまま、通訳をしなかった。 軍曹は、怪訝な表情を浮かべている女教師の白いシャツのフリルを掴み、 一気に引き千切った。 『え…?』 数瞬、呆けたような顔を浮かべた後、クサキナは、はっ、と何かに気付くように、 引きちぎられ、ボタンの弾け飛んだ自分のシャツを見た。白いシルクの肌着を、 胸の双丘が高く押し上げている。 視線を前に向けると、目を血走せらせた軍曹が、先ほどの丁寧な態度からは想像出来ない、 嫌らしい笑みを浮かべている。軍曹は引き千切ったフリルを放り投げ、そのゴツい手をエレナに伸ばす。 『い、嫌っ!』 エレナは小さく叫ぶとは露わになった肌着を隠すために(まるで少女のように)身体をまるめたが、 軍曹は構わずその金髪を乱暴に鷲掴みにした。 エレナが何かを叫んだようだが、セブにはもちろん、何を言っているのかわからない。 軍曹は髪の毛を掴んだまま、先刻まで自分が立っていた台の上にエレナの上体を押さえつけると、 泣き喚く女教師の耳に顔を近づけ、何かを告げる。エレナは目を見開き、絶句した。 (後から、ひどい訛りで『シズカニシロ…!モシ、サワグ、アバレル、オマエ、 ガキタチ…ゼンブ、コロス!!』と言ったと聞いた) 横向きに台上に押さえつけられたエレナの視線の先には、驚愕の表情を浮かべ、 一言も発する事の出来ない同僚や女生徒達の姿があった。 エレナが抵抗を辞めたのを確認してから軍曹は、身体を離して、ベルトに手をかける。 カチャカチャという金属音とファスナーを下ろすジッという音の後、軍服のズボンの中から、 男性器が引っ張り出された。女生徒のうち数人が小さく悲鳴を上げ、また、数人は手で顔を 覆ったが、大部分はただ驚愕の表情を浮かべたまま、固まっている。 軍曹は女生徒達に一瞥をくれると、ニヤリと笑って、掌にぺっぺっと唾液を吐きつける。 そして、彼女達に見せつけるかのように掌の透明な粘液を自分の性器になすりつけ、 シュッシュッと音を立て数回扱いたあと、自分の方に突き出たエレナのスカートの尻の部分で拭った 『ひっ!』 とエレナが小さく悲鳴を上げたが、軍曹は意に解さずといった体でいやらしい笑みを浮かべたまま、 スカートを捲り上げる。白く滑らかな長い脚から、張りのある太もも、股間を隠す白い下着までが露わになる。 騒ぎ始めたエレナの髪の毛を掴み、再び台上に押さえつけると軍曹はエレナにまた、何かを囁きかけた。 エレナの絶叫が講堂に響き渡り、更に激しく抵抗を始めるが、軍曹は力ずくでエレナの下着を 太ももの膝まで下ろす。そして、肥大した自分の男性器を掴み、露わになったエレナの尻の割れ目に 何の躊躇いもなく押し込んだ。 軍曹が至福の表情と共に漏らした『はぁ~~』という声は、 一際大きなエレナの絶叫によって掻き消される。 軍曹はそれを無視して、エレナの腰を掴み、激しく突き上げ始める。 悲痛なエレナの叫びは軍曹の突き上げのたびに肺の奥から絞り出される ような苦しげな吐息と共に中断させられ、次第に小さくなっていき、 赤く、醜く顔を歪めながら時折、泣き声まじりに何かを呟くのみになる。 そして、エレナの悲鳴が消えると共に、肉を打つ乾いた音、軍曹の唾液まみれの性器とエレナの 膣壁が擦り合わされて起こる、ぐちゅぐちゅという卑猥な音が講堂に響き渡り始める。 『あ、あ、あぁ~気持ちいい…はぁはぁ』 『No...No...』 苦痛に耐えるしかないといった体で無抵抗になったエレナの背後から、 軍曹は肌着越しに乳房を乱暴に揉みしだく。 ふと、セブが集められた女生徒達に目を向けると、彼女達は軍曹に陵辱されているエレナを、 まるで別世界で起こっていることの様に眺め続けていた。 この時、なぜ誰も叫び声を上げたり、泣き喚いたりしなかったのか。 後日、セブが通訳を介して女たちに聴いた所、原因は年齢によって違っているようだった。 性の知識の無い、中等部の女生徒達の多くは、エレナの美しい白い肌に、 奴隷民族の黄土色の肌が打ち付けられるのを見て、いま、眼前で行われている 事の意味が全く分からなかった。 高等部の女生徒達は、ある程度は知識を持っており、既に許婚が居て初夜の手筈の 教育を受けていた者さえいたが、所詮、それは経験の無い少女達が夜更けに面白 おかしく噂し合い、聞き知ったものでしかなかった。 目の前で繰り広げられている暴力的な行為の野蛮さと卑猥さ、そして、教師の尻から時折、 姿を覗かせる男性器のグロテスクさは乙女の無邪気な想像を超えており、 ロマンティックな夢想は粉々に打ち砕かれ、呆然と立ち尽くすしか無かったのだった。 教師達の中には既婚の者もおり、既に子供を持っている者もいた。しかし、事の重大さを 理解している故に、目は見開かれ、脚は震え、声を上げることも出来なかった。 肩を小刻みに震わせ、顔面を蒼白にさせた彼女達に、先刻、女生徒達を落ち着かせた 教育者としての面影は既に無かった。 軍曹とエレナの交接の音に混じって、時折、どさっ、どさっと何かが倒れる音が講堂に響いた。 女生徒や教師の数人が失神し、床に倒れる音だった。 『あ~、もう、辛抱たまらん…出すぞ、金髪!』 と軍曹は故郷の訛りで叫ぶと、台上に両手をつき、腰を更に激しく打ちつけ始めた。 エレナは声を上げることも出来ず、まるで壊れた蛇口のように止めどなく涙を流しながら、 軍曹の腰の突き上げに合わせて、揺れている。 うぅっ~と唸り声を上げて軍曹は一層強く腰を押し込み、動きを止めた。軍曹の毛の生えた 汚ない尻が何度かひくひくと痙攣し、それに合わせてエレナが声にならないくぐもった 叫び声を小さく上げる。 『…ったく』 とセブは小さく呟き、顔を両手で何度か撫でると、ふぁ~あとあくびをした。 はぁはぁと荒い息を吐きながらエレナに覆い被さっていた軍曹がむくり と起き上がり、ニヤけ顔を浮かべながら、服装を整える。エレナは上体を台上に もたれかけさせながら、肩を震わせていた。露わになったままの白い太ももには、 一筋、赤い液体が滴り落ちている。 (あんなに良い女なのに、あの歳で生娘とはな) きっと、良家の子女だったのだろう。許婚でも居るのかもしれない。セブは知らず知らずの うちに笑みを浮かべてしまっているのに気付いた。 軍曹に目を移すと、先刻まで女を犯していたとは思えない立ち居振舞いで、つかつかと歩き、 通訳をしていた若手将校の前に立って敬礼した。 大尉が答礼し、軍曹は手を下ろした。 『大尉殿!本校の教員の代表者に事情を説明し、校舎施設の接収及び、教員、生徒の方々の 我が軍へのご協力について、同意を頂きましたことをご報告致します』 『ご苦労。しかし…』 台上のエレナを一瞥して、大尉は言った。 『彼女にはきちんと説明していないように聞こえたが。教員と生徒の支援の中の、 その…“身の回りのお世話”について』 ニヤニヤと笑いながら、大尉が言と軍曹もニヤリと笑った。 『十分にご説明したものと理解しておりました。必要であれば、 教員代表殿に再度、ご説明致しますが』 軍曹も先刻まで自分と繋がっていた女を見遣った。エレナは虚ろな目をしながら、 台に背をもたれさせ、止めどなく涙を流し続けている。 『いや、その必要は無い。ところで軍曹。司令部を移設するのに、 どれくらいの時間が必要だろう?』 『そうですな…。セブの旦那、如何です?』 セブはふん、と鼻を鳴らして軍曹を睨んだ。 『この辺じゃ戦闘も無かったし、何処も壊れちゃいねぇんだ。建物を空にするだけなら、 てめぇらだけでも半日ありゃ充分だろうよ』 軍曹が睨み返してきたが、セブはそれを見ないフリをした。 『だ、そうです、大尉殿』 大尉は『そうか』と答えると、顎に手を当てて、目を伏せた。 『何か?』『うん』 大尉は伏せていた目を軍曹に向けながら、『我が軍の艦砲はこの辺りにも着弾したと聞いている』と言った。 『私の見た所、この講堂も含めてかなり古い建物のようだなそれほど頑丈には出来ていないことだろうし、慎重に調べる必要がある』 ほう、と険しかった軍曹の顔がニヤリと歪む。セブは深い溜息を吐いた。 『設営準備完了には1日…いや、2日は必要、と司令部には報告しておこう』 軍曹の顔がいやらしく歪み、セブは舌打ちをする。 『流石、大尉殿。話が分かりますな!』 大尉は微笑を浮かべるが、セブは憮然とした表情を崩さず、軍曹の鼻面に人差し指を突き出す。 『言っとくがな、先任軍曹!綺麗に使えよ。良い建物なんだ。反吐や小便を撒き散らしたら、 お前らで綺麗にしてもらうからな!』 『はは、セブの旦那、聞いてただろ?掃除はあいつらがやるってことになったんだよ』 軍曹は青ざめ動けない女生徒と教員達を親指で指しながら言った。 『そういう問題じゃねぇ。甲板掃除は水軍兵士の基本だろ。陛下からお預かりした施設や装備は 常にピカピカにしとくんだよ。てめぇら帝水将兵として恥ずかしくねぇのか』 『へーへー、すみませんね。我々は水軍の癖に艦も動かせない。陸軍様の露払いの犬でございますよ』 『何だ、その口の利き方は!俺は貴様が産まれる前、船が帆を張ってた頃から艦に乗ってるんだ! てめぇみたいな糞ガキに生意気な口を叩かれる筋合いは…』 セブが顔を真っ赤にして腕を振り上げたところで大尉が仲裁に入る。 『まぁまぁ、落ち着いてくださいよセブの旦那。軍曹もちょっと言い過ぎだぞ』 同時に鼻を鳴らして二人は視線を逸らした。セブは大尉にも食ってかかる。 『あんたもあんただ、大尉。こんな連中に2日もやりやがって。モノをぶっ壊すことと女とヤることしか 考えてない連中だぞ。この建物もあいつらもみんな使い物にならなくなる』 『まぁ、そう言わないでくださいよ、旦那。陸戦隊の連中の手際が良かったから、こんなに早く街が占領できたん でしょう?3日ほど市街地の占領にかかるはずたったんだ。本当は今頃、俺たち艦の上なんですよ』 ニヤリと笑う軍曹を一層強く睨みつけた後、鼻を鳴らしてセブは視線を逸らした。 『ただな、旦那の言うように施設を無闇に破壊したり、汚したりすることは許可出来んぞ、 先任軍曹。当然、女達の方もな。連中は貴様達の相手の後は休みなく、船に乗ってる連中の 相手もせねばならん。しばらくはそっちにかかり切りになるだろうから、清掃は貴様らで交代でやれ』 『了解致しました、大尉殿』 『中には支援を拒む者も居るかもしれん。貴様らで“粘り強く説得”するように』 『ひひひ。淑女の扱いは苦手ですが、“商売”の女とのお付き合いだけは、うちの連中は得意でしてな』 女生徒達を囲む兵士達からも笑いが漏れる。 『見た所、男のことなんざ何も知らんようなガキと世間知らずのお嬢さんばかりのようで、流石に “商売”の作法の御指導なんかは初めてですが、何、方々の港で酸いも甘いも知り尽くした奴らでさぁ。 艦隊の皆さんのお相手の際に失礼がないよう、じっくり仕込みますぜ』 『それは、ありがたいな。だが、何か考えでもあるのかい?』 『聞いたことがあるんでさ。身売りされて無理やり身体を売らされた女にね。いつから、見ず知らずの 男に抱かれるのが嫌じゃなくなったか、って』 『ほう、それで?』 『いつまで経っても嫌だ、特にあんたみたいな汚くて臭い兵隊はね、って』 流石にセブも吹き出してしまう。 『というのは、まぁ、半分冗談でしてね。とにかく、数だそうですぜ。初日5人目の男に抱かれてから、 もう、それからは後は作業になった、と。惨めな気持ちもすっかり無くなって、商売をするに何も思わなく なっちまったそうでさぁ。まぁ、女によっては、それが5人だったり、10人だったり、するんでしょうがね』 軍曹の卑しい笑みはいつの間にか、不敵な、凄味のあるものに変わっている。 『ちと、数が多いですが、うちの連中も色々溜まってますからねぇ…何しろ、うちらの兵科は敵地に真っ先に 斬り込むんです。玉のデカさだけは船乗りにも陸式にも負けませんぜ。なぁ、みんな!』 野太い歓声が上がり、女生徒達は一層、表情を恐怖に強張らせ、身体を寄せ合う。蛇の大群に囲まれた栗鼠の 群れがあったとしたら、こんな感じなんだろうな、とセブは思った。 『野郎共!聞きやがれ!こちらの…いや、“我らの大尉殿”が、今日の貴様らのとろくせぇ働きに免じて、 “施設の設営”に2日下さるそうだ』 兵隊達から再度、大歓声が上がった。 『目の前の淑女の皆さんは、てめぇらクズ共とは全く関わりのねぇ人生を送る筈だったやんごとねえ方々だ。 裁縫、掃除、料理に洗濯も、将来の旦那様のために、ばっちり習得してて、おつむも大変よろしくあられる。 俺たちがご教授させて頂くことなんざ、一つも無さそうだが、“殿方の身の回りのお世話”については 実地では、よくご存知ないらしい。船乗りの皆さんや陸式の連中に無礼の無いよう、しっかり礼儀、作法、 所作をお教え致すよう、われらの大尉殿から、ご命令だ』 『軍曹殿、任せてくださいよ。ざっと見た感じ、教え甲斐のありそうな娘ばかりですしな!』 『1人につき、最低5人なんざ、それこそ、セブの旦那の言う通り、“半日ありゃあ充分”ですぜ!』 『何しろ、俺らもう、どでけぇ汁のたっぷり詰まった桃かなんかを二つ股の間に挟んでるみたいでさ』 『ひひ、汚ねぇ桃もあったもんだな。ま、てめぇらのねっとり甘いどろどろの汁をしこたま、腹の中に 注ぎ込んでやんな。下の口からな!』 『おっと軍曹殿、上の口から飲ませるのも、乙なもんですぜ!』 下卑た爆笑が講堂に響く。ただならぬ雰囲気に女生徒や教師たちの中には、泣き出し、叫び声をあげる者も出始める。 『好きにしな!ただな、此方の方では腸詰めが名産だからなぁ。貴様のズボンの中のものとそっくりのな。 上の口で噛みちぎられないように注意しな』 大歓声が上がる。陸戦隊員達は談笑しながら、装具を外し始めた。 『さて、私は艦に戻るとするよ』 『大尉殿は設営の指揮を執られるものと思っておりましたが』 『設営は貴様らに一任だ。私は通訳と女学校側の要請受諾を確認しに来ただけでね。何の理由もなく陸に居ては 艦で待つ連中に何て言われるかわからんし、なにより設営の最中は“ここに居ない”ことになっている必要がある』 『なるほど、そうですか…』 先任軍曹は顎に手を当てて、目を伏せると、軍服のズボンに手をかけていた陸戦隊員に『おい』と声をかけた。 『確か、艦から出した内火艇は上陸戦の時に受けた反撃のせいで全部修理中だったな』 『はい、軍曹殿。全艇使用可能ですが…』 『ああ?てめぇ、舐めてんのか?俺がさっき見た時はそうだったんだよ!どうなんだ!』 『は、はい、軍曹殿!全艇修理中であります!』 『馬鹿野郎!ちゃんと見とけ!次にいい加減なこと言ったら、ぶっ殺すぞ!』 『は、は、はい、軍曹殿!』 『という訳で、大尉殿。内火艇が全て故障しており、修理完了も日没後になる模様です。如何でしょう。 当方より艦に連絡はしておきますので、こちらで宿泊なさっては』 『はは、では、そうするか』 『おい、お前!大尉殿は内火艇の故障で今日は艦に戻れなくなったため、女学校の要請受諾を確認後、 市庁舎で宿泊する旨、艦に連絡入れとけ。後でで良いぞ』 『はい、軍曹殿』と答えた若手陸戦隊員を見ながら、大尉はニヤリと笑った。 『先任軍曹。先程、貴様は俺の事を話しが分かると言ったが、貴様もなかなかじゃないか』 ははは、と二人は笑いあった後、先任軍曹は陸戦隊員達に一言、『やれ』と呟いた。 そのあとはただ、凄惨な光景だった。 放たれた猟犬達のように陸戦隊員達は少女と教師に群がった。 目をつけられていたらしい女は直ぐに捕まり、服を引き千切られ、組み敷かれた。 悲鳴、というより絶叫が講堂に響き渡る。 陸戦隊員達の手をすり抜けた女達は講堂の出入口に殺到した。重い扉に手をかけた女教師が一瞬、 呆けたような表情を浮かべ、その後、焦りながら何度も扉を動かそうとしているのをセブは見た。 単に『女だし扉が壊れるなんてことはねえだろう』とセブは思った。少女達が集められ、 先任軍曹が台上に登る前までに、講堂の扉という扉、窓という窓は全て施錠、または、 セブによって閉鎖されていた。 女教師と少女達が扉を開けようと必死になっている背後に、陸戦隊員達が集まり出していた。 ニヤつき服を脱ぎながら、その様子を眺めている陸戦隊員達の表情と、泣きながら、必死に扉を開けようと している女達の表情を見て、流石のセブも哀れになったが、直ぐに気を取り直した。 その数時間前、同胞の収容所を解放する際の光景を思い出したからだ。 一方的な国交断絶を言い渡され、宣戦布告を受けたセブの祖国は、『帝国』と名前だけは大層だが、 実態は小さな島の集まりに過ぎず、国民の多くを飢えさせて、ようやく戦艦を何隻か買えるような貧乏 な国でしかない。 開戦劈頭、味方主力艦隊の泊地に殴り込んで来た敵水雷部隊を撃退し、連中の『正当な領土』である かつての同胞のこの土地に上陸するまで、7ヶ月。 先住民である肌の色が同じ同胞や、奴隷として連れて来られた移民達は収容所に集められていた。 信じられない程に痩せ衰えた男達。服をズタズタに引き裂かれた女達。 そして、収容所の外に山のように折り重ねられた老人と子供の…… 『良い気味だ』 セブはそれ以上考えるのを止めた。 大体、何もかもこの連中は俺たちを馬鹿にしている。鎧袖一触を狙って泊地に突入してきた 水雷部隊の捕虜達や、銃を突きつけられて降伏する守備隊の兵士達、役所の事務員といった体の 収容所の看守達、それに軍艦に子供を乗せているのかと聞いた女教師も、だ。 みな一様に俺達が『人間』であることに『ようやく気付いた』ような顔をしやがる。 セブは床にへたり込んで動けなくなっている少女の頭を掴み、顔を向けさせて唇を奪った。 唇を離すと少女はまた『ようやく気付いた』という顔をした。セブはその少女を押し倒した。 『そんなに分からねぇんだったら教えてやるよ』 その日、セブは孫が居たとしたら、それよりも若い年齢の4人の少女の『初めての男』になった。 泣き叫ぶ4人目の少女の膣内で射精し、はあはあと息を荒げていた時に背後から『あの、親爺さん…』と 声をかけられた。艦に大尉が帰れなくなった旨、打電するよう命令された陸戦隊員が無電を打ちたいので、 外に出して欲しい、と言っているのだった。 一瞬、こいつを無視すればあの小生意気な大尉に大目玉を喰わせることが出来ると思ったが、 『講堂の外に出たいのですが、どこか扉を開けて頂けないでしょうか』と丁寧に言う陸戦隊員に 怒る気力も無くなり、少女の膣内から、まだ硬いままの性器を引き抜き、立ち上がる。 ドアに向かうがてら、疲れて眠っている陸戦隊の数名を叩き起こした。 失禁した少女達の尿と陸戦隊員達の体液で汚れた床を、取り敢えず拭かせる為だった。 獣のような唸り声が上がり、流石のセブも思わず、ドアの方を見遣った。 一声、悲鳴が上がった後は、女の泣き声と、はぁはぁという男の荒い息の音しかしなくなった。 セブは日誌に顔を戻して、確認項目にチェックを入れていく。ドアが静かに開く。 『いやー、すみません、親爺さん。ちょうど、女を返しにきた奴がいましてね。 鍵が無かったし、良い女だったもんで、つい…』 『他の野郎にヤられたての女とよく出来るな』 『緩くなってて良いんですよ』 『汚なくねぇか。前の男の精液まみれだろ?』 『はは、まぁ、返しにきた奴、良い男だったしねぇ…って、いや、ちょっと親爺さん、 冗談っすからそんな顔せんで下さい!ちゃんとヤる前に拭きますよ!』 セブは片手で若者の言葉を制した。 『大部屋の鍵はそこに掛けてある。寝たいから早く行ってこい。あとな。ただでさえ、俺たちは兵隊達から 良い思いをしてると思われてんだ。あんまり、軽率なことをすんなよ』 『すみません…』 交代の兵隊は赤毛の少女の手を引いて部屋を出て行った。それを見届けて、 セブはタバコに火をつけ、煙を吸い込む。 何故か髭の中尉のサケの話と事務所の前で一瞬だけ目が合った時の赤毛の少女を思い出した。 ふう、と息を吐いて、タバコを灰皿に押し付け、廊下に出る。 セブは両脇の部屋から聞こえる喧騒に負けないよう、赤毛の少女を連れて歩く兵隊に声をかけると、松葉杖を突きながら、つかつかと歩く。 『どうしたんです』 『戻って良いぞ』 『こいつは?』 『俺が抱く』 兵隊はニヤリと笑い、少女をセブに手渡した。 『ちゃんと拭いてくださいよ』 うるせー、と独り言のように返してセブは三階に向かう。 部屋に入るとセブは少女と隣り合わせでベッドに座った。 赤毛の少女はセブに目を合わせようともせず、床に視線を落としている。 セブが自分のズボンに手をかけて下ろすと、少女も無言でスカートの中に手を入れて 白い下着をくるぶしまで下ろした。片足ずつ外して丁寧に丸め、ベッドの脇にある 棚の引き出しに入れる。 セブが少女の手を握ろうと手を伸ばすと、少女はそれを振り払う。 セブがもう一度、手を伸ばすと、明確に拒絶の言葉を述べて、再び少女は手を振り払い、 まるで、隣にセブが居るのを否定するかのように、制服のブラウスのボタンに手をかけた。 少女は腫らした目を伏せて無言でボタンを上から2つだけ外し、今度は長袖の裾のボタンに 手をかける。それを横目で見ながら、セブは剥き出しになっている自分の性器を何度か しごく。少女が眉間に皺を寄せているのに気付いた。 怒っているような、怯えたような、諦めたような表情。そして、濡れた瞳。 事務室の前で、交代の若い兵隊に立ったまま犯されていた時に、一瞬だけ目が合ったの を思い出すと、セブは赤毛の少女が手を振り払った理由と、何故か、無性に、この女を 抱きたくなった理由が同時にわかったような気がした。 赤毛の少女の肩を掴んで強引にベッドに押し倒し、そのまま唇を奪う。 舌を絡めると、唾液に混ざる微かな雄の匂いが、その晩、少女に対して行われた 行為をセブに想像させる。 『ん…ん…』と苦しそうに喉を鳴らし始めた少女から唇を離し、少女に息を吐きかける。 涙目でセブを見上げるそばかすの散った白い肌の少女。確かに良い女だ。そして、 その顔に浮かんだ表情は…。 セブは『気付いたか?教えてやるよ』と少女に告げた。 ブラウスに手をかけ、強引にボタンを飛ばしながら開く。少女が小さく悲鳴をあげるのを 聞きながら、スカートをめくり、手で扱いた時よりも硬度の増した性器を、少女の膣口に突き立てる。 赤毛の少女は排卵日に当たっていないことは分かっていた。それでも、セブはわざと 口を大きく開けて唸り声を上げ、勃起した自分の性器を赤毛の少女の性器の中に押し込んだ。 くっ、という赤毛の少女の小さな悲鳴と共に、セブの性器と赤毛の少女の性器は一つになった。 赤毛の少女の膣は緩かった。 セブはサケで埋め尽くされた白い川を思い浮かべながら、老人特有の野太いような 甲高いような嗄れた叫び声を上げ、若く白い身体に腰を打ち付け始めた。 『売春宿の日常-白い川』終わり
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屍姫 作者:5スレ163氏 1. リムネア王国の首都ウィザードヒルが降伏勧告を受け入れてから既に一週間が経つ。 城下の街は嘆きと敵国への呪詛に満ち、平穏であった一月前の様相は残っていない。 この地は東西を敵対し合う二つの大国に挟まれながらも、百年以上に渡り中立を保ち、同様の立場にある北方の隣国ウィシュヌ公国とともに戦火を避け生きてきた。 それゆえに、三ヶ月前、大国間の争いが活発化した時にも、リムネアに暮らす人々は平穏な日常が変わらず続いていくと信じきっていた。 長年の同盟国でもあった隣国、ウィシュヌに刃を向けられるその時までは。 「クソッ! ウィシュヌの駄犬どもめ!」 リムネアの高官たちの監禁場所のひとつとなった豪壮ながらも品の良い客室、自国を裏切った相手に吐き捨てたのは見目麗しい女騎士であった。 意思の強さを感じさせる中世的な顔立ちに、流れるようなストレートの金髪。 銀色の鎧に身を包んではいるが、無骨な鉄に覆われていない脚は細く、鎧に隠された彼女の体が意外に華奢であることを窺わせた。 現状を鑑みれば不用意であろう、女騎士の言葉を諌める者はこの場にはいない。 長年彼女を補佐してきた壮年の執事も、扉の脇に立つ二人のメイドも、皆がウィシュヌ公国への抑えきれない怒りをその心に抱えていた。 「あの裏切り者たちのせいで…ゲルドは…」 血が滲むほど強く唇を噛み締めながら、女騎士は愛する妹の名を口にした。 2. リムネアの王家には二人の美姫がいた。 一人は彼女、『姫騎士』ゼフィア・アハトゥール・リムネア。 女性でありながら、槍術の才と軍を率いる器量を兼ね備えたゼフィアは美しくも凛々しい女将軍として各国に名を馳せていた。 長年、戦火から距離を置いてきたリムネア王国ではあるが、中立を保つに足るだけの軍事力があると見なされていなければ、たちまち侵略の足がかりとされてしまう。 三年前にリムネア王国が西の大国、デイジェ帝国の進軍を受けたのも、そうした事態のひとつだった。 その折に少数の精鋭を率いて戦場を駆け、帝国の補給路を的確に絶つことで母国の窮地を救った英雄こそが彼女であった。 この戦いで『姫騎士』の名を冠したゼフィアは、若年ながらも現在のリムネア軍の実質的なトップであり、兵たちの精神的な支柱ともなっている。 そして、彼女と並び称されるリムネアのもう一人の美姫こそが、『銀月の君』ゲルド・フィオリスタ・リムネアである。 ゼフィアを兵の心の支えとするなら、万人に慈しみ愛される彼女は、リムネアの民の支えだった。 齢十一になるこの少女は幼少の頃から体が弱く、公の場に出ることなく育てられてきたが、一年ほど前に社交界に参加するようになって以降、たちまちその名を知られることとなった。 流浪の大詩人イースに「月光の下に輝くものとしてこの上なし」とまで評されたその可憐な美貌は、遠く海を越えた新大陸にまで響き渡り、幼い身でありながら両手の指では足りない数の求婚を受けているほどであった。 また、彼女は意外にも政治や経済の分野に非凡な才覚を発揮し、その天才的な学識を前に多くの家庭教師たちが匙を投げたという。 3. 自身とは対照的な、この年の離れた妹をゼフィアは溺愛していた。 あまり感情を表に出さず、周囲には浮世離れした貴族とばかり見られがちなゲルドが、年齢相応の少女に過ぎないことをよく知っていたためである。 また、病弱さゆえに僅かな人間としか関わる機会がなかったゲルドにとっても、長い時間を共にしてきた姉はこの世で最も気の許せる相手だった。 二人の仲睦まじさは城内でも有名で、かの凛々しき『姫騎士』が妖精の如き『銀月の君』と寝所をともにして眠っているという話が、メイドたちの間で名物のように微笑ましく噂されるようになって久しい。 ゼフィアはその事を知り、面はゆさを感じながらも、腕の中で安らかに眠る儚げな少女を見るたび、彼女を何時までも守り続けようと決意を重ねてきたのである。 今回の侵略を推進したというウィシュヌの王子オグロフはゲルドにご執心だった。 彼は暗愚というわけではなかったが、娼館に足繁く通ったり、使用人に手を出したりと、悪い噂の耐えない男だった。 国政にはほとんど関与しない放蕩者としても知られていた彼だが、ゲルドが参加する社交界にはしばしば顔を出していた。 同盟国という関わりを、私的な近しさとでも取り違えているのか、そのあまりの美しさゆえに近寄りがたさを感じさせる少女に無遠慮に話しかけ、態度の端々から情欲を滲み出しながら親しげに振る舞う様は姉妹の周囲では密かな揶揄の対象であった。 一度など、脂ぎった手でゲルドの剥き出しの肩に触れ、さんざんにメイドたちの不興を買ったものである。 その時にはゼフィア自身も、嫌悪感を隠し切れずにいる妹の手を引き、言い訳もそこそこに会食の場を抜け出したあと、彼の不躾な行いを繰り返し蔑んでいた。 4. とはいえ、オグロフの下心そのものを咎めるつもりもゼフィアには無かった。 一見すると触れることすら躊躇わせる妹の神秘的な美貌はそれが手の届くところにあると気づくと同時に異なる魅力を感じさせるようになる。 庇護欲をかきたてながら、同時に嗜虐欲もそそるゲルドの容姿は同性である彼女の目にすら、ときに蟲惑的に映ってしまう。 彼ほどあからさまではないにしろ、男たちが劣情を持つのも致し方ないことと言えるだろう。 しかし、この一件でゲルドから遠ざけられたオグロフが後に、国家を巻き込んで起こした出来事は男なら自然なことなどと割り切れるようなものでは到底なかった。 同盟国であるウィシュヌの侵攻はリムネア王国にとって完全に想定外のものだった。 不意を討ったままの勢いで、ひと月と掛けずにリムネアの首都へと肉薄したウィシュヌ軍の勝利は揺るぎ無く、降伏勧告の書状が送られてきた時には、既にリムネア王国に抵抗の余地は何一つ残されていなかった。 それでも唯一、リムネアの家臣たちに降伏を躊躇させたのは、戦後の王族たちの処遇だった。 提示された21個の降伏条件のひとつに、『銀月の君』ゲルドの身柄を要求する項目があったのである。 オグロフ王子が彼女に固執していることを知る者たちから見れば、常日頃、政治に積極的に関わろうとしない彼が、今回に限って戦争を後押しした理由が何であるかは容易に予想できた。 こうなってくると、オグロフ王子が首都ウィザードヒルに駐留する予定であることも、もはや偶然とは思えない。 しかしそれでも、戦争の終結を待つ国民のため、徹底抗戦という選択をとるわけにはいかなかった。 5. 悩んだ末にゼフィアを含めたリムネア王国の高官たちが選んだのは、降伏を受け入れながらゲルドをオグロフから遠ざけることだった。 ウィシュヌの背後にいるのはおそらく東の大国、エルム共和国。 西方のデイジェ帝国を頼れば落ち延びることもできるのではと考えたのだ。 下手をすればオグロフの怒りを買い、多くの血が流れることになりかねないこの策に、それでも反対するものはいなかった。 これがリムネアの民と誇りの双方を守りうる、唯一の手段であることを皆が分かっていたのである。 決意を固めて早々に降伏勧告に従う旨を記した書状がウィシュヌ軍に送られ、ゲルドには秘密裏のままに脱出の準備が整えられていった。 しかし脱出計画決行の日であった昨夜、『銀月の君』は寝室で自ら命を絶った。 降伏条件の一件から遠ざけられていた彼女だが、その聡明さゆえに、ゼフィアたちが自分のために命を賭そうとしている事に気づいたのだろう。 姉や家臣たちの身と自身の誇りの双方を守りたいがための決断であったことは明らかだった。 国に殉ずるという内容の、定型句をなぞっただけのような簡潔な遺書を残し、小剣を己の胸に突き立て、美しき姫君は気高い最期を遂げた。 この凶報は瞬く間に城内に知れ渡り、国の宝を失った深い悲しみが人々の心を厚く覆っていた。 6. その夜、ゼフィアは最愛の妹の名残を探すかのように窓の月を見上げていた。 悲しみに暮れる彼女の背後で、不意に客間の扉が叩かれる。 ゼフィアの指示を受けて扉を開く二人のメイド。 来訪者はウィシュヌ公国の兵、それも今朝方、到着したオグロフの私兵だった。 「失礼。オグロフ様がお呼びです」 律儀に一礼をした後に伝えられた言葉に、黙って従い歩き出すゼフィアとその執事。 しかし、兵士は壮年の執事を片手で制止した。 「申し訳ない。お一人でお越しくださるようにと」 ゼフィアは目だけで執事にこの場に留まるよう命じると、一度も口を開かぬままに客間の扉をくぐっていく。 執事は何か言いたげであったが、既に彼自身、絶望に打ちひしがれ疲れきっているのか、遠ざかる主君の背をあっさりと見送った。 オグロフの私室となった王族用の部屋に向け、ゼフィアは足早に歩を進めていく。 リムネア軍のトップである彼女を呼び出す理由は数多く考えられるが、あえて一人で、と言うのであれば用件は限られてくる。 すぐに頭をよぎるのはオグロフが自分を妹の代わりに呼び出した、ということだが、今の彼女にはそれも好都合と思えた。 (ゲルドの仇を…討てるかもしれない…) 7. 「やあ、久しぶりだね」 ゼフィアを出迎えたのは、一見すると無害そうなやや小太りの青年であった。 「オグロフ王子…」 ゲルドに対する態度こそ下劣だが、このオグロフの言動にはいつも独特の愛嬌がある。 美形でこそないものの、趣味のよい衣服を身に纏い三枚目を演じる彼の評判は、社交界でも決して悪いものではなかった。 にも関わらず、今のゼフィアには彼の笑顔がこの上なく醜悪なものに映る。 すぐにでも掴みかかって縊り殺してやりたいという衝動に駆られたが、ゼフィアの背後には二人の私兵が油断無く控えている。 このまま、オグロフが行為に及ぶというのであれば、その時を待つべきだろう。 復讐に燃える女騎士は冷静に機会を窺いながら、室内の様子を探った。 否応なしに目がいくのは、天蓋が備え付けた豪華なベッドだが、部屋の主が寝所の外にいるにも関わらず、何故かそのカーテンは閉じられている。 どういう訳か、隠された天蓋の奥から言いようの無い不安が感じられ、ゼフィアは今更ながらにオグロフ王子の召喚の理由が気になりだしていた。 「フフ。この中が見たいようだね」 彼女の視線に気づいたオグロフがベッドの脇へと歩み寄っていく。 「いいよ。このために君を呼んだんだから」 ベッドの覆う真紅の天蓋布がしゃらん、と音を立てて開かれた。 そこに横たわっていたのは純白のドレスに身を包んだ『銀月の君』ゲルドの遺体であった。 8. 「な…!?」 現れた最愛の妹の骸を前に、ゼフィアは戸惑いを隠せなかった。 どうしてオグロフの部屋に妹の遺体があるのか。 どうして妹の着衣が最後に見たものと違うのか。 どうして自分は今ここに連れてこられたのか。 それらの問いが脳裏を駆け巡りながらも、心の内では生前とまるで変わらない妹の姿に懐かしさにも似たものが広がっていた。 成熟した知性を感じさせる切れ長の瞳、それとは対照的にあどけなさを残した顔立ち、透き通る様な白い肌は血の気を失ってさらに白く染まり、その姿は標本箱に展翅された蝶を想起させる。 少女の身を覆う上品なドレスにも見覚えがあった。 美しい刺繍が施されたそのドレスをせがんだのは、妹が母に望んだ数少ない我侭のひとつだった。 いつか愛する人とダンスを踊れる時になったら上げましょう、そう言われ渋々引き下がった彼女の愛らしい膨れっ面を今でも鮮明に記憶している。 成人女性の体に合わせて作られたドレスはゲルドの幼い体には大きすぎ、ところどころに布が余っているが、その野暮ったさが彼女の少女らしい魅力を際立たせてている。 『銀月の君』と称された天上の美姫は命を失ってなお、夜闇に浮かぶ月のごとく輝いていた。 「なぜ…?」 震える唇で、何とか口にしたゼフィアに、オグロフは楽しげに笑いかけた。 「なに、僕らが結ばれるところをお姉さんに見てもらおうと思ってね」 9. 迷わず飛び出そうとした彼女の腕を二人の兵士が捕えた。 「貴様ァ! 死者を冒涜するつもりか!」 ようやくオグロフの意図するところを理解したゼフィア。 いくら美しいとはいえ屍に欲情するなど正気の沙汰ではない。 だが、怒り狂う彼女を尻目に寝台へと上がったオグロフは醜い手でゲルドの白銀の髪を掬い、好き勝手に弄び始める。 「下衆め! 恥を知れ!」 ふと妹の手を引いて社交界を抜け出した時のことが頭を掠める。 城への帰路についた馬車の中、ゲルドは男に触れられた事など気にかけた様子も無く、ただ愛する姉が自分を守ってあの場を飛び出してくれたことを喜んでいた。 姉の前意外には決して見せない笑顔で「ありがと」とはにかんだ彼女のひたむきな信頼が、気恥ずかしくも誇らしかった。 だが、今のゼフィアが彼女に手を差し伸べる術はない。 両脇を固く掴んだ兵士たちは兜の中でくつくつと笑い声を漏らし、女騎士の悲鳴を楽しんでいるようだった。 狂気に満ちた男たちの異様な雰囲気を察して、ゼフィアの背筋を冷たい汗が流れていく。 それでも彼女は自身を奮い立たせ、妹の死すらも汚そうとする浅ましい男たちを勇敢に罵倒した。 10. 女騎士の声をBGMにオグロフは待ちわびた獲物をじっくりと観察する。 女官に命じた化粧は丹念に施されているらしく、少女の死に顔は麗しく仕立て上げられている。 特に、唇に引かれたな艶かしい色の紅は、姫君の年相応の美を少しだけ大人びたものにしており、オグロフの情欲を刺激した。 「僕のお嫁さんにしてあげるね」 幼い曲線を描く頬に触れると、しっとりと冷たい肌の温度が感じられる。 細い線をなぞっていき、ドレスの肩から布地をずらすと雪のように白い乳房がこぼれだした。 そこに肉感的な厚みはなく、性的な予感はまるで感じられない。 「や、やめろ!」 ゼフィアの制止を一顧だにせず、オグロフは薄い胸元に手を伸ばした。 ひやり、と心地よい手触りを伝える乳房が乱暴に握り潰される。 僅かな脂肪を掻き集められ、張りのある屍肉が痛々しいほどに形を変える。 未成熟な少女にとっては耐え難いほどの責め苦であるが、死した身のゲルドが抵抗する筈も無く、人形の如く身体を揺らすばかりだ。 徐々に性欲が鎌首をもたげはじめたオグロフは少女の屍へと覆い被さると、桜色よりも白くなった愛らしい先端に口付けた。 舌で転がし、歯を突き立て、欲望のままにゲルドの体を貪る。 「ああ! 可愛いよゲルド!」 抵抗もできぬまま自らが蔑んだ男により汚されていく幼い美姫。 その様はオグロフの股間をさらに熱く滾らせていく。 オグロフは荒々しく息をつきながら、妹姫の下腹部へと目を移した。 手触りの良い薄布を掻き分けると、目を見張るような白さの足が露わになった。 11. ゲルドの痩せた肢体は病弱であったころの名残を感じさせる。 脚は自身の体重を支えるために必要なだけしかなく、腕は本を持つのに必要なだけのしかなく。 無駄な贅肉のない四肢を、女性的な魅力からは程遠いものと見る者も多いだろう。 だが、オグロフの眼には少女がさながら至上の芸術品のように映る。 生前、彼の見せた好意の尽くを頑なに拒絶したゲルド。 それが今となっては、足首を掴み僅かに力を込めるだけで、細い脚をあっさりと開き、彼女の一番大事な部分までも容易く晒けだす。 「僕に捧げるために十一年間も守り続けてきたんだね…」 ぴったりと閉じた秘所に舌が這わせ、唾液を塗りたくって辱めていく。 息を荒げるオグロフは、ついには美姫の幼芯へとその凶器を当てがった。 「よせ…やめろ…」 幼鳥のような細い身体が自らの性器に荒らされる様を思い、オグロフの脳内を背徳的な恍惚が駆け巡る。 折れそうな腰をしっかりと掴み、入口を先端で容赦なく圧迫していく。 本来ならば、少女の頼りなげな女性器ではオグロフの猛々しい男根を銜え込むことなどできなかっただろう。 しかし死後、弛緩した筋肉は幼い実割れを守るだけの力を失い、圧倒的な暴力を前に少しずつ引き裂かれていく。 ゼフィアの耳にまでみちみちという肉の切れる音が聞こえてきそうだった。 「さあ、ひとつになろうっ!」 「嫌ああああぁあ!!」 固く張り詰めた怒張が勢いよく押し込まれ、濁った血液がシーツの上に飛び散った。 12. 固い蕾を無惨に散らし、男根が冷たい屍肉に包まれていく。 幼い姫君が死と引き換えに守り通した純潔はあっけなく奪われたのだった。 こじ開けられた少女の秘洞は狭く、弛緩しきっているにも関わらず中の男根を固く締め付ける。 「愛してる! 愛してる!」 おぞましい言葉を吐きながら、冷たい秘肉に男根を包まれながら乱暴に子宮口を叩くオグロフ。 既に命を無くした少女には抗うことさえ許されず、濁った瞳で空を見上げ、為されるがままに未成熟な身体を揺らす。 枝のような腕は嫌悪する男の体を押し返すこともできず、半開きにされた小さな唇は拒絶の言葉を吐くことすらない。 オグロフがシーツと腰の間に手を滑り込ませ、仰向けに倒れながら細い身体を持ち上げた。 上になった少女が突き上げられると、垂れ下がった腕を揺らしながら、据わらない首がガクガクと無様に上下する。 蜻蛉のように儚げであった少女は、今や串刺しの標本だった。 「ゲルド! ゲルドぉ! 誓いのキスをしようね!」 オグロフが感極まったかのようにゲルドに優しく口付ける。 愛する者同士がするかのような行為にゼフィアの背を堪え難い嫌悪感が走った。 「ゲルド、お姉さんが見てるよ!」 ゼフィアを横目に、対面座位のまま見せ付けるように長々と唇が重ねられる。 ねっとりと口内を蹂躙する舌を魂無き少女は力なく受け入れるしかない。 「ッ!! 殺す! 必ず殺してやるぞ! オグロフ!!」 13. 女騎士の頬を止め処なくなく涙をつたう。 姉の哀切を一身に受けるゲルドは脇の下に手を差し込まれ、挿出に合わせて弾むように揺れる薄い乳房を親指でぐりぐりと圧迫されている。 激しく腰を突き立てゲルドの膣壁を縦横無尽に削るオグロフに射精の昂ぶりが訪れつつあった。 「ああゲルド! 中に出すよ!」 「な…!?」 オグロフの言葉にゼフィアは気が狂いそうになった。 この男はどこまで妹の体と誇りを汚そうというのだろうか。 ゲルドの矮躯が太い腕に抱きしめられ、きつく密着が強要される。 いっそう強く子宮口を抉るオグロフが、少女の亡骸を胸の内に押し込めるかのようにして一番奥へと固定した。 背中に回した手で少女の銀髪を引いて顔を上げさせると、再度、濃厚なキスを交わす。 「嫌ぁあ! ゲルド! ゲルドぉ!」 姫騎士の絶叫に聞きほれ、愛する美姫の冷たい肌を擦る感覚を全身で堪能しながら、オグロフは冷え切った子宮に熱い精を注ぎ込んだ。 陰嚢をひくつかせ、長い長い射精に体を震わせる。 永遠に子を孕む事も無いそこを生命の元で心ゆくまで満たし、じゅくじゅくと二度三度、胎内を掻き混ぜた後、ようやくオグロフは少女を解放した。 14. 「ああぁあ! ひどい…! こんな…」 体の奥の奥までも汚されたゲルドを前に、ゼフィアの悲嘆は凄絶なものだった。 普段の凛々しい様からは想像もできないほど弱々しく打ち震え、童女のように泣き喚く。 「うるさい女だな。お前もすぐに同じ目にあわせてやるよ」 オグロフの言葉に、兵士たちがゼフィアの鎧を慣れた様子で剥がし始めた。 「あぁ…嫌…ぁ…」 これから起こるであろう狂宴に恐怖しながらも、妹を汚しつくされたゼフィアに抵抗するだけの気力は残っていなかった。 東の空が白んできた頃、長い長い惨劇はようやく終わりを告げた。 徹底的に陵辱を受けたリムネアの二人の美姫はベッドの上で白濁に塗れた惨たらしい死に様を晒している。 『銀月の君』ゲルドは秘裂だけでなく、口内から菊座、さらには髪や掌に至るまで、あらゆる場所で精液を受け止めさせられ白く染め上げられた。 『姫騎士』ゼフィアは脇腹に剣を突き立てられ、寝台に縫いとめられたままに雌鹿のような肢体を犯され、愛する妹の隣で事切れている。 「凄く良かったよ、二人とも」 姉妹の屍を揃えて嬲るという、かつてない背徳的な性行為を終えたオグロフは愛おしげに姫君たちの体を撫でまわす。 固い絆で結ばれた二人の少女の遺体は共に在ることでどこまでも美しさを増し、それが掛け替えのないほどに尊いものと思えたオグロフは、彼女たちの耳元でそっと囁いた。 「大丈夫。防腐処置をして、いつまでも一緒に犯し続けてあげるからね」 愛し合う姉妹に安らかな眠りの時が訪れるのは、まだまだ先のことになりそうだった。
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名曲選 【初音ミク】もっと評価されるべき曲集【オリジナル】 その8をもって休刊 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8
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唐突に(ry 作者:1スレ450氏 女は"喰い物"だ。 俺にとっては、女とはどこにあってもそういうものだった。いわんや、 戦場においては、だ。 戦争が始まってから、俺は一人で"そういう事"をしている。 死に掛けた事は一度や二度じゃないが、それでもやめられない。 ……狂っているのかもしれないな、俺は。 「……ふむ」 銃声が鳴り響き、砲撃音が轟き、時折断末魔すら聞こえる、 そんな戦場の中を、懸命に逃げ惑う女達の姿を双眼鏡で確認する。 未だに戦いは男のするものだ、という風習の残るこの国では、 女達はただ男達の戦いから逃げる事しかできない。許されていない。 そういう所だからこそ――俺のような奴にとっての"隙"がある。 俺自身も、命の危険に身を晒しながら、俺は探した。 動物は、身を守る為に群れる。それは人も変わらない。 だが、動物は、身を守る為ならば、その群れから脱落した仲間を 見捨てる事も厭わない。それは――人も、変わらない。 そうして見捨てられた、哀れな子羊を探し、視線を巡らせる。 「……狙い所は……"アレ"だな」 俺が標的と定めたのは、一人の少女だった。 栗色の髪を二つにまとめた、童顔の少女。だが、身体付きは思わず むしゃぶりつきたくなる程に出る所が出ている。そのアンバランスさが、 こんな所だからこそ……そそる。 少女は、"群れ"からはぐれたのだろう。既に放棄されたこの近辺では、 そうそう戦闘に巻き込まれて命の危険に晒される事は無いかもしれないが…… 違う危険に、こうして晒される事は十分ありえるわけだ。 途方に暮れた様子で、呆然と、ゆらり、ゆらりと身体を揺らしながら、 少女は歩いていた。 「……?」 その姿に、どこか違和感を覚えながら、俺は観察を続けた。 少女の進む少し先に、半壊した家屋がある。そこがポイントだ。 腰に巻いたベルトに挿している、過剰な装飾がなされたナイフの 存在を、手で触って確認する。 実戦には不向きだが、脅しには最適な俺の相棒だ。 俺は気配を殺し、徐々に少女の背後に近づいていく。 少女は、相変わらずゆらりゆらりと身体を揺らしながら、ゆっくりと 歩いているだけで、背後から迫る俺には気づきもしない。 「………………」 手が届く程近くになって、少女はようやくゆっくりと振り向いた。 そこはもう、ポイントのすぐ側。 俺は少女の身体を抱きかかえるようにして、廃屋の中へと引き込んだ。 「………………?」 再び覚える違和感。手で口を押さえているとは言え、悲鳴を上げる そぶりすらない。それどころか、一切抵抗する気配が無いとは…… 一体どういうことだ、この女? 「………………」 俺は少女の身体を、廃屋の壁に押し付けながら、顔を覗き込んだ。 「………………!」 少女は、笑っていた。 「あはは……えへへ……」 「コイツ……壊れてやがる……」 ……よくある事だ。戦争という重圧に、そして仲間を失った孤独に 耐えられず、発狂という逃げ道を辿る。今まで犯してきた女の中にも、 終いには狂ってしまった奴はいた。 だが、この少女はそういう奴とはまた違う、厄介な壊れ方をしていた。 「やっと……やっと逢えたねっ!」 少女は、思いのほか強い力で俺の拘束を振りほどき……俺に抱きついてきた。 「なっ!?」 犯そうとした女に頬ずりをされ、俺は……何というか、まあ驚いた。 「待ってたんだから……待ってたんだからね!」 「何を……言ってんだ、お前は」 452 :唐突に(ry[sage]:2007/09/17(月) 16 13 54 ID OftEdge2 動揺した俺の口からは、滑らかに言葉が出てこない。 俺が動揺するなんて、一体いつ以来だ? 「もう離さないから……ずっと一緒だよ……」 女は、言葉通り俺の身体をギュッと抱きしめ、離そうとしない。 「それに……この日の為に、私……ずっと……」 それどころか―― 「ちょ……お前、ど、どこ触って……」 ――俺のモノを、ズボンの上からさすり始めやがった。 「……私の初めて……貴方にあげようと思って、取っておいたんだから」 ――――――――――――――――――――――――! 上気した頬。 少しだけ荒い吐息。 上ずった声。 潤んだ、瞳。 上目遣いで俺を見つめる、瞳。 少し黄色がかった金色の、瞳。 淫らに落ちていない無邪気な、瞳。 少女の瞳の中に写る、俺の、瞳。 ――――――――――――なん――――――だ――――これ――――? 俺は、少女から……少女の瞳から、目を離す事ができなかった。 できなくなった。 俺のモノは、少女の手の動きによってだけでなく、勃ち上がる。 「………………はぁ……く……」 今までとは、違う。 悲鳴で、抗う姿で勃っていた、今までとは。 「……おっきくなってきたね」 俺を捕らえて離さないその瞳が、下を見た。 俺のモノを見据え、呟く。 「お前……名前は?」 何故か。何故か俺はそう訊いていた。 本来なら、こんな狂った女なんかさっさと振り払って、ここに置いて 逃げているはずの俺が、そんな事を訊いていた。 振りほどき、ここから逃げる事は容易い。容易いはずなのに……何故か 俺は、そうしなかった――できなかった。 「やだぁ、忘れちゃいやだよぉ……ティカだよぉ」 ティカ。 「ティカ……お前、コレどうすればいいのか、知ってるのか?」 「私知らない。だから……教えて、デュナン」 ……そうか。コイツには……ティカには、俺はそのデュナンという 男に見えているのか。 だとすれば……本当に、どうしようもないくらい、狂っている。 だというのに。 「ザイルだ」 「え?」 「……俺はデュナンじゃない。今は、ザイル、だ」 「デュナンは、ザイルなの?」 「ああ、そうだ。だから……ザイルと呼んでくれ」 だというのに、どうして俺は、俺の事を俺の名前で呼んでほしい などと、思ってしまったのだろうか。 「ザイル……わかった、ザイル」 ティカは笑った。俺の言葉を……デュナンの、ザイルの、その言葉を 疑う事もなく。 その笑顔に、俺は――――――そうさ、俺だって――狂っている。 「……じゃあ、まず、これを下ろして、俺のを出してくれ」 俺は自分が履いたズボンのジッパーを指差した。 言われるがままに頷き、さっきまで俺のをさすっていたティカの 柔らかい指が、ジッパーをつまみ、下ろす。 下着の中に指をもぐりこませ、俺のモノを直接つまみ、外へと導く。 まろびでたそれを見て、ティカは目を丸くした。 「……おっきいね?」 「ああ、大きいぞ、俺のは」 何を言ってるんだか。内心で苦笑しながらも、俺は次の指示を与える。 「これを、もっと大きくするんだ」 「もっと?」 小首をかしげる仕種。それだけで、少し俺のモノは大きくなった。 「あ、大きくなったよ!」 「ああ……もっと、もっとだ」 「どうやるの?」 「手で、優しく触ってくれ。さっきやってたのより、もっと優しくな」 「わかった」 ゆっくりと、柔らかい手が俺のモノを包み込む。 「そのまま……上下に動かすんだ」 言われるがまま、ティカは手を上下に動かす。 俺のモノは、その柔らかい刺激に固さを増していく。 「どんどん固く……大きく……なってる」 「ああ……ティカが、俺の事を気持ちよくしてくれるからだぞ」 「えへへ……」 照れたように笑うティカの胸に、俺は手を伸ばした。 「きゃっ!」 胸に触られ、少しだけ身を固くするティカの身体を抱き寄せ、 耳元に囁く。 「ティカも……気持ちよくなりたいよな?」 ティカの顔が真っ赤に染まる。その言葉が何を意味するのかを、想って。 「じゃあ、裸になって……」 「うん……」 俺は、思い出していた。 女を"喰い物"だと思うようになる前の、自分を。 一緒に高みに至る事に、幸福感を得ていた自分を。 「……いつから、だったかな」 「ん……どうした、の?」 呟きに、服を脱ぎながらティカが聞き返してくる。 「……いや、なんでもない」 「んしょ……そう?」 やがて、ティカの肌が、俺の前に露わになった。 白磁の如き。 まだ誰も足を踏み入れた事の無い、新雪のような。 春の日差しに照らされ輝く、白雲にも似た。 白く、柔らかな、肌。 桜色の突起と、髪と同じ栗色の茂りが、その白の中に際立っていた。 「……そんなに、見ないでほしいよぉ」 その白い肌が、徐々に朱に染まっていく。 「……真っ赤だな、ティカ」 「ザイルが見るから……恥ずかしい」 「もっと、恥ずかしくしてやる……」 「あっ」 白の中に際立ち、朱の中に埋もれかかった桜色を、俺の指が啄ばむ。 「もう、固くなってる」 「……言わないでぇ」 勃起した、その桜色の乳首を指の先で転がしながら、俺はティカの 腰に手を沿え、寝台へと横たわらせた。 「全部、見てもいいか?」 「………………」 こくり。顔を背けながら、それでもティカは小さく頷いた。 「じゃあ……見るぞ」 「……わざわざ言わないでよぉ……」 「もっと恥ずかしくしてやるって言ったろ?」 「もぅ……」 俺は軽く閉じようとしている膝を押さえ、一番大事な部分へと手を伸ばす。 「あ……っ」 そこに触れた瞬間、ティカの身体は震えた。少しだけ。 「………………」 そこは……指で掻き割り覗き込んだそこは、純潔の証を既に持っていなかった。 「あっ……私……全部、見られてるんだね……ん……」 「ああ、全部見てるぞ。お前の……初めても、見える」 ……こんな時代だ。女がそういう風に扱われる事は、珍しいわけじゃない。 実際、俺だってそうして生きてきた。それを、快楽を求めて、生きてきた……。 ティカは……この女は、穢された事で壊れてしまったのだろう。今もまだ、愛しい人に 自分の純潔を捧げられるのだと想っているのだろう。微笑みを浮かべ、その喜びに 浸っている姿が、次第にぼやけていく。 「……ザイル、なんで……泣いてる、の?」 「泣いてなんか……ないさ」 そうだ。泣いてなんか、ない。どうして俺が涙を流す必要がある? 狂った者同士、これから繋がるだけだ。快楽を求め合い、与え合うだけだ。 ただ、ただそれだけなのに……。 「お前と……もっと早く逢えてたら、な」 「……? どうしたの? なんだか……変だよ、ザイル」 「いや、もっと早く逢えてたら、もっと早く……お前の初めて、貰えたのにな」 滲む視界にぼやける顔が、小首を傾げる。 俺は瞳に堪った水を拭った。 俺が今までしてきた事が、涙に消えて流れるわけじゃない。俺が泣いたって、 この交わりが――これからの睦事が本物になるわけじゃない。 だから、俺は……泣いてなんかいない。 「……もう、濡れてるな」 ティカのそこは、俺との"初めて"を想い、しとどに濡れていた。 「……言わないでってばぁ……」 「恥ずかしがってる顔も、可愛いからな……もっと言うぞ」 「ザイルのイジワル……」 俺はティカを寝かせたまま、片手で乳房を揉み、もう片方の手を下で蠢かせた。 「あっ、やぁ……んっ……」 しばらく入り口を擦り上げた後、秘裂に指を挿入する。 「ゆ……び……入って……」 「ああ……指に噛み付いてきてるみたいだぞ、お前の中」 「いやぁ……何か、ビクビク……んぁっ、しちゃ……うぅ」 快感に震える身体を抱きとめ、俺は態勢を変えた。 「……ん……あ、いやっ……あんまり、見ないでってばぁ」 小さくて、綺麗なピンク色をした割れ目。 ティカは、どうやって純潔を奪われたんだろうか。 こんなに綺麗で、指一本でも締め付けてくるくらい狭い。男を受け入れたのも、 一度か二度か、そのくらいだろう。その一度か二度で……コイツは、壊れたんだ。 もう、忘れさせてやる事はできない。忘れてしまっているんだから。 だから……本物じゃなく、偽りで、だからこそ真実(ほんとう)の初めてを……。 真実の喜びを……こいつに、ティカに与えてやろう。それを、覚えさせてやろう。 それが、俺にできる事だ。俺だから……できる事だ。きっと。 「……入れるぞ」 「んぁっ」 鈴口をティカの割れ目にそっと当てると、またその小さな身体が震えた。 「優しく……して、ね」 快感に、そして不安に震える身体を、そっと抱きしめる。 「ああ……優しく、するさ」 そして、ゆっくり……ゆっくりと腰を進める。 「あ……ああぅ……入ってくる、よぉ……」 「う……くっ……」 入れただけで出してしまいそうな、そんな快感が俺を襲う。遮二無二腰を 振りたくりたくなる衝動を何とか抑え、ゆっくり……ティカの中へと俺自身を収めていく。 「んぁ……っ、中、入って……奥に、来るぅっ!」 もう不安は消えたのだろう。痛みも……無いのだろう。 ティカは表情を蕩けさせ、俺のモノを感じていた。そして―― 「んくっ!」 一番奥に届いた瞬間―― 「いっ……ひぁっ、き、た……あっぁあああああああ!!!!」 ――ティカは、イッた。 ビクンビクンと、ティカの小さな身体が俺の手の中で痙攣する。 「ひっ、くっ、んっ……あふっ、ふっぁ……あひぃっ」 口元からは涎を垂らし、痙攣に合わせて喘ぎとも呻きとも付かない呼気が、 肺の奥から絞り出されているようだった。 「……イッたのか?」 「あふぅ……はひめて、なのにぃ……んぁっ……はひめて、な、のに、ひぃ…… ひれた、だけで……イッちゃった、よぉ……あっ、ひっ……」 「痛く、無かったか?」 「はぁ……はぁ……はぁ……ふぁっ……う、ううん……すごひのが、きて…… すろいのが……すごい、きもひ……よく、てっ……ぜんぜん……」 「そいつは良かった」 凄まじい絶頂の余韻を現すかの如く、いつまでも痙攣しながら、もつれる舌を 何とか操り、言葉を紡ぐティカ。 その度に……俺のモノは、ティカの一番奥で、キュウキュウと締め付けられる。 「……もっと、動いても、いいか?」 女を優しく抱くという行為にあまりなれていない俺の、なけなしの自制心は最早 消費し尽くされつつあった。 ただでさえ限界に近かった俺自身は、ティカの絶頂による締め付けによって 暴発寸前の状態にまで追い込まれている。 「まっへ……イッたばかり、だから……んっ……ちょっと、まってぇ……」 「……俺、もう……我慢、できそうに、ないんだ…… 「がまんれきないの? ……らったら、いいよ」 「いい、のか?」 「うん……うごひて……いいよ。ザイルとだったら……おかひくなっても、いい、から」 自制心が。 理性が。 優しくしてやりたいという想いが。 消えうせる。 「いくぞ」 「いっ……はっ」 俺は、俺自身を一旦引き抜き――――――勢いそのままに、突き刺した。 「ひぃぃぃぃいいいいいい!!??」 ティカの身体が、弓なりに反り返る。 「あああっ、きてるぅ……またきて……イクゥうぅぅううぅぅう!!」 既に一度イッて敏感になっていた身体は、あっという間に次の絶頂を迎える。 それでも俺は止まらない。もう、止めようが無い。 今まで色んな女を犯してきた時とは、同じようで違う。 理性を失い、本能のままに女を抱いているのは同じだ。 優しくすると、そう誓ったにも関らず、本能に身を任せてしまった。 456 :唐突に(ry[sage]:2007/09/17(月) 16 16 06 ID OftEdge2 だが、違う。あの頃の俺が抱いていた感情と、今抱いている感情とは、違う。 これは……これは……何だ? 「あっ、あっ、ああっ、んっ、ふぁっ、ひっ、いぁっ……!」 ティカの身体は、俺の腕の中から飛び出さんばかりに跳ね回る。 「……くっ、ぐ……」 だが、俺はその身体をしっかりと抱きしめる。 離したくない……離れたくない! 「むねぇ……こっちもぉ!」 求められるがまま、片腕で身体を抱きしめ直し、開いた手を胸へと伸ばす。 顔に似合わず豊満な胸が、俺の手で自在に形を変えていく。 「いひぃぁあああ! まら……まらいっひゃうぅうう!!」 「俺も……俺も、もう……!」 限界だった。限界の向こうにある限界が、俺自身に迫っていた。 「なかぁ! なかひぃ、だひてぇえええ!」 頭の中が真っ白になる。 何も考えられず、ただ胸を揉む手だけが、秘所を突き上げる腰だけが動く。 一番奥にたたきつけた瞬間、ティカに、そして少し遅れて俺にも、それは同時に訪れた。 「あっっっっぁ、きた……く、る……いっ、く……い……くぅ……うぅっ、んっ、 ………………あ゙あ゙あ゙ああああああああぁぁああぁっ!!!!!!!」 ――絶頂。 ティカがイクと同時に、膣内で生じる締めあげる、搾り取る動き。 「出……るっ!」 それに逆らう事なく、俺は全てを解放した。 「あっ……で……て……あっ、あっ……あは……あつ……い……」 「くっ……くぅ……んっ……」 射精は、長く続いた。注ぎ込む度にティカの身体が震え、その秘所が締まる。 そして秘所が締まる刺激に、俺自身は更なる白濁を吐き出す。 果てる事なく続く、連鎖反応。 「……っ………………ぁ………………あ……」 最後には、もう声を出す事もできなくなり、ただただティカは身体を痙攣させるばかり。 俺の方も、似たようなものだったが。 「くはぁっ!」 果てが無いかのように思われたその連鎖反応も、俺が最後の一滴まで出し切った事で、 漸く終わりを迎えた。 そのままティカの身体に倒れ込んだ俺は、彼女の背中に手を回し、抱きしめた。 全身で、ティカの身体が痙攣しているのを……絶頂の余韻に震えているのを感じ、 俺は何故だか無性に嬉しくなり、抱きしめる力を強めた。 「………………ざい、るぅ……いたいよぉ……」 甘えたように俺の耳元で響くティカの声。 俺の背中に回される、ティカの腕。 「……気持ち、良かったか?」 俺も、耳元に口を寄せ、囁くように訊いた。 「………………」 顔を真っ赤にして頷くティカ。 「……俺もだ」 ますます顔を赤くするティカにたまらなくなって、俺は彼女を抱きしめたまま 身体を起こす。お互いに顔を見合わせるような格好で、俺は彼女の口唇を塞いだ。 「んっ」 ティカは、黙ってその口付けを受け入れてくれた。 ただのキスが……ただ口唇をあわせるだけのそれが、無性に、気持ち良かった。 ……そうか。そうなんだな。だから、違ったんだ。今までとは。 「ティカ……」 「なぁに?」 口唇を離し、ティカの顔を覗き込みながら……俺は、漸く気付いた自分の気持ちを―― 「俺は……お前の事が」 告げ―― 「好 「うわー、ミンチよりひでえや」 「……そういうノリは控えろと以前から言ってるだろう?」 「はーい」 現場に落ちていた死体は、男と女のものらしかった。 原型はかろうじて人とわかる程度にしか留めておらず、らしいとしか判断ができない。 「他に巻き込まれたらしき人間は?」 「この辺りはもう破棄されてる区域ですからね。この二人も何でこんな所にいたんだか」 「……愛し合ってたんじゃないか?」 死体は、お互いの身体をしっかりと抱きしめ合っていた。 「くんずほぐれつですか?」 「阿呆。二人でこの国から逃げようとしてたんじゃないか、って事だ。 ここは国境にも近いからな。個人が亡命したければ、この辺りに来るだろう」 「それはさておき、主任と俺もくんずほぐれつしましょーよー」 「……死者を冒涜するな。ましてや、私達の実験に巻き込まれた犠牲者だぞ?」 「……すんません」 気のいい奴だが、こういう時に軽すぎるのは困りモノだな……。 しかし……。 「……離さまいと、離れまいとした二人の男と女、か」 固く抱きしめあった二人の遺体を見ながら、私は思った。 こんな戦争が無ければ、あるいはこの二人も幸せに暮らしていたのだろうか、と。 ……愚問、か。 一体何があったのかは知る由も無いが、せめて私の心にはその存在を刻み、そして 冥福くらいは祈らせてもらうとしよう。偽善と言われようが、な。 「他に巻き込まれた人間がいないなら、撤収だ。新兵器の実験成果は上々と、 上へ報告しておけ。遅れると五月蝿いから、さっさとしろよ」 「あいあいさー」 車に乗り込みながら、私は思った。 何故、私達は戦っているのだろうか、と。 答えの出ない疑問……いや、誰も答えを出そうとしない疑問……いや違う。 誰も、答えを出したがらない疑問、だな。 「………………」 最後に、一度だけあの二人の姿を振り返る。 黒く焼け爛れた廃屋の中に転がる、二人で一つの人間……人間だった物の姿を。 「……ふんっ」 ささくれだつ心を静めるのには、久方ぶりのアルコールが必要になりそうだった。 ――終――