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3匹は地面に降り立ち、周囲を見渡す。 空からでは植物が生い茂っているせいで細部まで見えなかった。かと言って、地上に降り立っても視界がマシになるという訳でもなかった。 やや短絡的だったかも知れない。 「うー…誰もいない…」 「どなたかー、いませんかー?」 「JAOOOO!?」 これだけ立派な花園だ。ゆうかがいても良さそうなものだが。 3匹が奥へ進もうとすると、正面にゆうかの集団が現れた。 「あ、ゆうかですわ!!」 「うー♪うー♪み~つけた!」 探しゆっくりにとうとう出会え顔が綻ぶ3匹だったが、それとは対照的に、ゆうかたちの表情は恐ろしく険しい。明らかな警戒心を読み取れる。 不穏な空気を察したのか、さくやが「ゆっくりしていってくださいですわ!!」と言い、敵意がないことを示そうとしたが。それよりも大きな号令に阻まれてしまった。 「だいいちぶたい、かまえー!…はっしゃ!!」 その号令と共に、3匹に向かって石が投げられた。 「JAO!?」 「ゆ!!?」 避ける暇もなく、めーりんとさくやは反射的に目を瞑る。 …しかし、石はおろか、米粒すら飛んで来ない。 恐る恐る目を開けると…ふらんが正面に仁王立ちしていた。 「JAOOOO!!」 「い、いい、いもうとさまああ!!」 ふらんは…自ら全弾受けることを引き換えに、咄嗟に2匹を庇ったのだ。 「…うー…ふらんがまもるから…じっとしてて…」 痛みに耐えながらも力なき笑みを返す。 だが、ゆうかたちは容赦なかった。数で圧倒出来ると踏んだのだろう。第2撃、第3撃と攻撃は続く。 その度にふらんは石を全て受け止めた。2匹が傷つかぬよう。 「JAO!!JAOOO!!」 「もうやめてください!!いもうとさまがしんでしまいますわ!!」 ふらん以上に、2匹は悲痛な面持ちだった。ふらんに止めてくれと、ゆうかたちに止めてくれと懇願する。 そんな様子を指示を出していた一回り大きいゆうかがまじまじと見る。 「…ぜんぶたい、ほうげきやめ!!」 倒したと判断したのか…はたまた、2匹の願いが通じたのか。ともかく、石弾の嵐は止んだ。 「…うー…めーりん、さくや…ぶじで…よかっ…た…」 そう言い残し、ふらんは膝を突いた。 「ごめんなさい!!…さくやのせいで…いもうとさまが…」 「JAOOOOO…」 慌てて駆け寄った。2匹は悔しそうに唇を噛み、涙を溜めている。 一方のふらんは、傷だらけになりながらも無事に安堵の笑みを投げかけた。 「…とも…だち、まもる…の、あたり…ま…え…」 倒れそうになったふらんを支えるめーりんとさくやにリーダーらしきゆうかがゆっくりと近づいて来る。 めーりんはふらんに寄り添いながら怯えていた。生まれてから、すぐ家族を失い…他の種から虐めを受け、先日には人間の子供にも暴力を受けた。 …分かっている。立ち向かわなくていけないのは痛いほど分かっている。 それでも…竦んだ。怖かった。この圧倒的な数を見ると。 その横でさくやは憤慨していた。何故、こんな目に遭わないといけないのか。 しかしながら、ここで思い出す。野生の頃の本能を。あの頃は生きるのに必死だった。油断すれば天候にやられ、他の動物に食われる。強き者が正義、弱き者が悪の厳しい世界。 このゆうかたちがここまで警戒することは仕方が無いことだ。 …ならば、ここで反撃をするのも…仕方が無いこと。 さくやの目が赤く染まる。…それは、鮮血の色だった。 「…わたくしたちにたたかういしはなかったのに…それをあなたたちは、むしし、こうげきをしかけた…かくごはできて…?」 臨戦態勢だ。場に緊張が走る。 ジリ…ジリと間合いを取った。 めーりんは戸惑った。普段のさくやからは想像出来ないその殺気に。…だが、その殺気を以ってしてもここを制圧するのは至難の業に違いない。 このままでは…ふらんだけでない…自分の苦しみを理解してくれた、一緒に泣いてくれた、暖かく抱きしめてくれた、さくやまでもがやられてしまう。 めーりんは考えた。みんなが無事に済む方法を。誰も傷つかない方法を。 「…いきますわよ…いもうとさまのいたみ、おもいしりなさい!!!」 いざ、飛び掛ろうとするさくやの前に間一髪で表れ、体当たりを喰らいながらも、なんとか阻止した。 跳ね返ったさくやは一瞬、驚きを隠せないでいたが、すぐに先程の鋭い瞳に戻った。 「…そこをどいてください…めーりん。」 静かに言い放つ。威圧を感じながらもめーりんは一歩も譲らなかった。 「JAO、JAOOO!」 攻撃は止めるよう懇願した。 「…どうしてですか!?いもうとさまを、あんなにいいようにぼこぼこにされて…ゆびをくわえてだまってるなんて、おくびょうのすることですわ!わたしは、ゆうかたちをゆるせません!!」 さくやの言い分、怒りは当然だ。めーりんにも痛切に伝わる。…両親と離れ離れになった時、何もしなかった。泣いてるだけだった。…さくやの言う臆病者とは、当に、自分のことなのだから。 「JAOOO、JAOO、JAO!JAOO、JAOOOOOO!!」 それでも泣きながらに訴えた。 ここで怒りに任せても、ふらんは傷ついたままであることを。さくやまでもが傷ついてしまうのは見たくないことを。話し合い分かってもらうのが先決だということを。 さくやの怒りは話を聞いているうちに、静まっていた。元の穏やかな表情、優しい目に戻る。…どうやら、めーりんの毅い思いが伝わったようだ。 「…めーりんのおっしゃるとおりですわ。わたし、まちがっていたのかもしれません…」 目を一度閉じ、開き、傷ついたふらんを見つめる。 めーりんとさくやは、お互いに頷き、リーダーゆうかの方へ向かう。 「わたしたちには、てきいはありませんわ!あるはなをさがしていただけです!」 「JAO!JAOOOO!」 周りのゆうかたちがざわめき始めた。 「…たいせつなゆうじんの、いもうとさまがきずついてしまいました…おねがいします…いもうとさまをたすけてください…!!」 「JAOOOOOO!!」 顔を下げ、地面に付けた。心からの願いだった。 「ゆ!だまされちゃだめだよ!きっと、はなをうばいにきたんだよ!」 どこからともなく、声があがる。 「そうだよ!このさくやは、さっきはんげきしようとしたよ!ゆっくりできないよ!」 第一声に続いた。 「ゆっくりできないさくやはゆっくりしね!」 そして、ゆっくりしね!のコールが巻き起こった。 2匹は黙っているしかなかった…このリーダーゆうかに、自分たちの思いが伝わるのを祈って。 「ゆゆっ!みんな、ゆっくりだまってね!」 リーダーゆうかの一言で、場が静まり返る。 「…さくや、めーりん…かおをゆっくりあげてね。」 一体どうなってしまうのか…2匹は全身を震えながら顔をあげた。 「…いきなり、こうげきしてごめんね…ゆうかは、ふたりのことばをしんじるよ。」 …願いは、届いた。しかし、他のゆうかたちは納得いかないのか、文句を垂れる。 「ゆ!どうして!?」 「その3びきはてきだよ!」 「はいじょしなきゃ、ゆっくりできない!!」 「みんな…ゆっくりきいてね!このふらんは、さくやとめーりんをまもるために、からだをはってきずついた!」 再度、黙り込む。 「さくやは…たしかに、こうげきしようとしたけど…それも、ふらんのかたきをとるためにしたんだよ!みんなも、なかまをきずつけられたらだまっていないでしょ!?」 ゆうかたちはゆうも出ないようだ。 「そして、なによりめーりんは…ふらんをたすけるため、さくやをきずつけないために、はなしあうことをていあんした。…ね?みんなも、しんじてあげてね!おねがいだよ!」 すると、なんとリーダーゆうかまでもが頭を下げる。その様子を見て、ゆうかたちは困り果てた。 自分たちのリーダー自らの頼みだ。無下にするわけにもいかない。 途端に集まり、緊急会議が始まった。 「ゆううううぅぅぅぅ…みんな、どうする?」 「どうって…リーダーがああいってるし…」 「でも、でも…やっぱりこわいよ…」 「ゆゆ!ゆうかもさくやたちは、いいゆっくりだとおもうよ!」 「そうだね!すごくなかまおもいで、ゆっくりしてるよ!」 「はなしくらいは、きいてあげようよ!」 「「「「「「さんせい!」」」」」」 意見が固まったようだ。一斉に散らばる。 「ゆ!ゆうかたちはさくやたちのはな―――「うー!うー!ふらんをいじめるなぁ~だどぉ~!!」 ゆうかたちの結論を遮る大声がこだました。 「…ゆ!?このこえはいったい…だれ?」 「JAOOO?」 ゆうかたち、めーりんが周囲をキョロキョロと窺う…が、何も見つからない。 「こ、こここ、ここ、このこえは!!!!まさか!!!11!1!」 さくやは何やら興奮している。 「うー♪そこじゃないどぉ~♪」 皆、上空を見上げる。そこには、ふっくらとした頬、ちょっぴりババ臭い桃色の帽子、さわやかな空色の髪、こうもりのような漆黒の翼、そして、ふらんと同じような肢体―――ゆっくりれみりゃが羽ばたいていた。 しかし、ほっぺを赤く膨らませ今にも泣きそうな顔をしている。 「ふらんをいじめるゆうかたちはゆるせないんどぉ!!ぷんぷんだどぉー!!」 …どうやら、傷ついたふらんを見て怒っているようだ。 「きゃーーーーーーーー、お、おお、おおおおぜうさまあああああーーーーー!!!」 良く分からないがさくやが歓喜の悲鳴を上げながら鼻血を噴出す。 「れ、れれれ、れみりゃだあああああああああ!!!」 ゆうかたちはふらんが来たという報告を受けたように慌てふためいた。 「JA、JAO!、JAOO!」 めーりんは、今にもどこかの世界に飛び立ってしまいそうなさくやと、怯えるゆうかたちを見比べ、オロオロとしている。 「うー!まっててね、ふらん☆いま、たすけるどぉー!!」 意気揚々と急降下し、倒れているふらんの前に立った。 「うー!さぁ、どこからでもくるがいいどぉー!!れみりゃがぜんりょくでまもるどぉー!!」 明らかにワンテンポ遅い。空気が一瞬固まった。どうしたもんかと。 と、状態が回復したのか、ふらんが頭を起こして口を開いた。 「…おねぇさま…たすけにくるの、おそいよ…」 「…うー?」 ふらんの一言で、れみりゃを除くその場にいたもの全てが笑い出す。 「ゆっゆっゆっ!!」 「JAOOOOOOO!!」 「さすがはおぜうさま、じつにかりすま☆なぼけですわ!!」 「うー?れみりゃはかりしゅま☆なのらー♪」 何故皆が笑っているのかが良く理解出来ず、戸惑いと疎外を何となく感じていたが、かりすま☆という言葉に気を良くし、一緒に笑う。 さっきまでの警戒心が、いがみ合いが、まるでどうでもいいように笑いと共に吹っ飛ぶ。 笑う門には福来るとはよく言ったものだ。 確かに、笑いとは温く、幸せな気持ちにしてくれる。 突然、思い出したようにれみりゃが後ろを向いた。 「はっ!ふ、ふらん、だいじょうぶぅ!?」 「う~…おねぇさま…ふらんはだいじょうぶだよ。」 傷はまだ残っているが、ふらんは屈託のない笑みで大事に至らないことを伝える。れみりゃ…いや、めーりんとさくや、ゆうか達全員が胸を撫で下ろした。 「ゆ!さくや、ゆうかたちにゆっくりじじょうをはなしてね!みんな、さくやたちをしんじることにしたよ!」 「そうだよ!さっきはいしなげてごめんねええ!!」 「みんな、むかしほかのゆっくりに、おはなさんをめちゃくちゃにされたことがあるの…」 「それでいまも、まもろうとしてこうげきしたの。ほんとうにごめんなさい。」 口々に謝罪の意を述べるゆうかたち。 「わかってもらえればうれしいですわ!これでなかなおりです。」 リーダーゆうかとさくやがその証に頬をすりよせた。いわゆるすりすりだ。この行為は親愛、信頼等を表すと言われている。 すると、誰からともなく拍手が鳴った。 始めは迷いが含まれるかすかな音だったが、同調するように、支えるように1人、2人と強くなってゆく。 そして、この場全員の意志を表す盛大なものへとなった。 温かい風が優しく包み込む。 渦中、リーダーゆうかが誰にも聞こえない声で呟いた。 「…ゆっくりも、まだまだすてたもんじゃない…かな?」 めーりん、さくや、ふらん、れみりゃを見つめながら。 拍手が鳴り止み、あるゆうかがふとさくやたちに向けた。 「ゆ!そういえば、さくやたちはなにかさがしてる…っていってたね!」 「ゆゆっ!ゆうかたちにできることがあったらなんでもいってね!」 先程の敵意が嘘のようだ。 「ゆ!そうですわ!実は…」 さくやはこれまでの経緯を話した。 めーりんが、友人のプレゼントとして花を贈ろうと決め3匹で“極・六王栄華”をの手掛かりを探し求めていたこと。 そして、花が大好きで育てる習性があるゆうかに会えば何か知ってるのではないかということ。 「…と、いうしだいでございます。」 話終えると、ゆうかたちは困った表情を浮かべていた。 「JAOOO?」 雲行きが怪しくなり、めーりんが不安げにどうしたのかと尋ねる。 リーダーゆうかが重々しく口を開いた。 「…あなたたちがさがしているはな…たしかにじつざいするわ…でも…」 「でも…?」 一瞬返答に詰まったが、続けた。 「…ごく・ろくおうえいがをつむためには、しれんをのりこえなくてはならないの。」 「しれん…ですか…いったいどんな?」 すると首を横に振った。 「…ごめんね。くわしくはわからないよ…でも、うわさだと2どとゆっくりできないめにあうとか…」 2度とゆっくりできない。どういう意味かは計りかねるが、ともかくゆっくりにとっては大変なことなのだろう。 れみりゃががくがくと怯え始めた。 「めーりん…どうします?」 「JAO!?」 話を振られてめーりんは困り果てた。 確かに大好きな進のために伝説の花を持ち帰りたい。…しかし、試練が待っているという。これ以上大切な仲間を傷つける訳にはいかない。 「…めーりん、さくやならだいじょうぶですわ。」 「…ふらんも…ついていくよ…3にんで、ちからあわせようね…」 ふらんがふらつきながらも立とうとする。が、れみりゃがそれを止めた。 「…おねえたま?…」 「うー!だめだどぉ~!ふらんはけがしてるどぉ!」 れみりゃが心配してくれるのは分かる…それでも、、 「で、でも…さくやとめーりんだけじゃ…」 すると、れみりゃが自らの胸を叩いた。 「うー♪あんしんするのら!こわいけど…れみりゃがふらんのかわりについていくどぉ~♪」 なんとこのれみりゃ、ただの通りすがりなのにも関わらずふらんの代わりを申し出た。…なんとまぁ、良くできたゆっくりか。…いや、単なるお人好しなのか… 「ゆうかもついていくわ。なにかのやくにたつとおもうの…れみりゃ、3にんのれる?」 リーダーゆうかもついて行くことを表明した。 「れみりゃにまっかせるどぉ~♪おおぶねにのったつもりでゆっくりしててねぇ♪」 「うー…ふらんも、けがをなおしてもらってからごうりゅうする!」 「JAOOO…!?」 めーりんはこのやりとりに驚いた。…かつては誰一人として頼れるものがなかったのに… 「…めーりん、あなたにはこんなにもなかまがいますわ。めーりんはとてもやさしいゆっくりです。…でも、めいわくをかけたくないとおもわないでくださいまし。わたしたちは、なかまのためにぜんりょくをつくしたいだけですわ!」 その言葉に勇気付けられた。めーりんは思わず感涙を流しそうになる。そうだ、もう一人じゃないんだ。 「ゆうか、どこにとべばいいんだどぉ~?」 「えっとね…ちょうど、たいようのほうがくにあるもりよ。まずはそこにむかって。」 目的地はまた変わるものの、心強い友が加わった。 天候は快晴。風向きは追い風。どんな試練が待っていようと固い絆があればきっと… ~続く~ 以上ひもなしでした。以下駄文。 れみりゃ口調は良く分からなかったので、ティガれみりゃの人のものを拝借しました。 ちなみにれみりゃはただの通りすがりのゆっくりです。 ちょっと長くなりそうなので今回は3分割とします。ってしまったお…中半なんて言葉あんのか…?orz あ、後“ひもなし”という私の名前の由来が気になった人がいたみたいなので。 えっと…その…ひもなしパンツのひもなしです… ひもなしバンジーの人、惜しかった。実に。 …え?手がないのにどうやって拍手をしたか?…いや…く、口…そう、口でパチパチって言ったんじゃないっすか? 続き読みたい・・・。 めっちゃ楽しみにしてますんで・・・。 -- 名無しさん (2009-04-16 09 19 18) 続きゆっくり待ってます。どんぱっちゅ再登場希望w -- 名無しさん (2009-09-01 20 18 46) おお、まちわびまちわび -- きめぇ丸 (2013-03-10 01 02 36) 名前 コメント
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「ミッキャ!」 1匹のタブンネが悲鳴を上げて倒れ込む。 両手で体を持ち上げて、なんとか立ち上がろうとするタブンネだったが、全身の力が抜けてがっくりと地面に倒れる。 ピクピクと小刻みに震えるその体は、土埃にまみれており、いたるところに傷ができている。 「やった! レベルが上がったぞ!」 タブンネの前に立っているのは1人のトレーナーと、そのパートナーであるポケモン。 大量の経験値を得るために、タブンネを倒したのだ。 「早くタブンネ出てこないかなー?」 トレーナーは倒れているタブンネに注意を向けることなく、次の経験値を求めて立ち去って行った。 トレーナーが立ち去った直後、近くの草むらがガサガサと音を立てる。 あたりの様子をうかがいながら、数匹のタブンネがおそるおそる草むらの中から出てくる。 彼らは倒れているタブンネの体をつかむと、そのまま草むらの中へと引きずっていく。 傷ついてボロボロになった仲間を治療するのだ。 タブンネたちの姿は草むらの中へと消えていった。 ………………………… イッシュ地方のとある場所に、一部のトレーナーだけが知る『タブンネの里』と呼ばれる森がある。 ここにはタブンネだけが暮らしており、それ以外のポケモンはいない。 つまり、出てくるポケモンはすべてタブンネというわけだ。 そういうわけで、『タブンネの里』は経験値を求めるトレーナーの秘密の狩場になっているのだ。 ここに暮らすタブンネたちは、その状況を甘んじて受け入れている。 なぜならば、そうすることでタブンネたちは平和な暮らしを手に入れているからだ。 タブンネたちは、自分たちが「経験値」と呼ばれていることを知っている。 その「経験値」を人間たちが求めていることも知っている。 そして、「経験値」を手に入れるために人間がタブンネ狩りを行っていることも、当然のように知っている。 人間は強いポケモンをたくさん持っている。 タブンネはもちろんのこと、タブンネを狙う野生ポケモンでも敵わないような強いポケモンを持っている。 強いポケモンを持った人間がやって来ることで、人間を恐れた野生ポケモンが森に来なくなる。 さらに、人間はタブンネを倒すことはしても殺すことまではしない。 痛いことを我慢すれば、普通に野生で生きるよりも、平和で安全な暮らしができるのだ。 ………………………… ボロボロになった仲間に、必死にいやしのはどうを使うタブンネたち。 そのおかげで、体の傷はすっかり回復し、今では落ち着いて呼吸をするまでになっている。 「ミィ……?」 仲間が意識を取り戻したのを確認すると、タブンネたちに安堵の表情が浮かぶ。 しかし、すぐにタブンネたちの顔に緊張の色が浮かぶ。 人間がタブンネを探し回っている音がするのだ。しかも、一人ではなく何人も。 1匹のタブンネが尻尾からオレンの実を取り出すと、まだ動くことができないタブンネにそれを渡す。 最後まで治療できない分、オレンの実で回復させるのだ。 オレンのみを渡すと、タブンネたちはそれぞれ草むらの中へと消えていく。 経験値として人間に狩られるために。 倒れたままのタブンネの表情が不安の色に変わる。 最近になって、『タブンネの里』にやって来る人間の数が増えているからだ。 前までは1日に多くて3人程度だったのに、最近では10人以上来ることは当たり前だ。 多いときには20人以上の人間が『タブンネの里』を同時に歩き回っている。 『タブンネの里』はどうなってしまうのだろう。 そのとき、タブンネの耳が音を捉えた。タブンネを探し回る人間の声だ。 フラフラと立ち上がると、仲間からもらったオレンの実を尻尾の中に入れて歩き出す。 どれだけボロボロであっても、人間の前に姿を現さなくてはならない。 タブンネたちが姿を見せなければ、人間たちは『タブンネの里』にやって来なくなるだろう。 そうなれば、タブンネを狙う野生ポケモンが来るようになり、今の平和な生活は失われてしまう。 できれば違う方向に行ってほしい。 そう願いながらも、人間の姿が見えたところで覚悟を決める。 草むらを大げさに揺らして、人間に「タブンネはここにいますよ」と教える。 人間が近づいてきたところで草むらから飛び出す。 直後、人間が連れたポケモンの強烈な一撃を受けて、タブンネの意識は一瞬で刈り取られてしまった。 タブンネたちは知る由もない。 タブンネが多くの経験値を持っていることを知っていたのは、一部のトレーナーであったことを。 そして、口コミで多くの人間にそのことが広まったことを。 『タブンネの里』と呼ばれる森の場所が広く知れ渡ったことを。 今では『タブンネの里』は経験値稼ぎのメッカになってしまっていることを。 何も知らないタブンネたちは今日も草むらを揺らす。 どれだけ傷つこうとも。何度倒れようとも。 自分たちの平和な暮らしを守るために、何度でも立ち上がる。 平和な暮らしなど、とっくに崩壊していることにも気づかずに。 (おわり) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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質問 選択肢 投票 浅野峻吾 (1) 天野慶太 (5) 岡本真拓 (0) 長田一輝 (0) 小野田綾斗 (1) 小幡哲士 (0) 加藤純 (2) 加藤祐一 (26) 神本幸季 (15) 河内健輔 (0) 川股将 (0) 黒柳雅文 (0) 榊原大輔 (1) 島本拓弥 (0) 瀬戸口良太 (0) 高羽芳影 (1) 西澤和也 (0) 野田大輝 (1) 蜂須賀久晴 (0) 日比亮介 (0) 日比野有岐 (0) 山本真弘 (0) 青木花菜実 (0) 生田暁子 (0) 今井千尋 (0) 小楠なつき (0) 尾崎梓 (0) 小田祥子 (0) 小島里恵 (0) 小早川智世 (1) 近藤さらな (0) 近藤しおり (0) 田中奈津美 (1) 西山沙由理 (1) 羽根千尋 (0) 福岡依鈴 (1) 松村江里香 (0) 三浦茜 (1) 三浦布由佳 (0) 吉田晃子 (0) 小笠原章 (1) 大谷みどり (0) 名前 コメント
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いつからだろう 世界に私の居場所が無いと感じ始めたのは 律「おはよー唯ー」 唯「…」 律「唯?」 唯「あ、おはようりっちゃん」 律「?」 紬「どうしたの唯ちゃん? 元気ないわよ」 唯「…うん」 澪「?」 私が軽音部のみんなに対して抱いていた感情 嫉妬 田井中律は軽音部部長 気が強く優しく人望がある 琴吹紬はお嬢様 育ちが良く慎ましくおしとやか 私は彼女たちのようには生きれない そして 私が最も嫉妬を抱いている存在が… この女 澪「何かあったのか?」 唯「ううん何も…」 唯「ただちょっと気分が悪くて…」 澪「大丈夫か?」 唯「…」 唯「澪ちゃんは優しいね」 澪「!」 澪「どうしたんだよ急に…」 唯「ありがとう私は大丈夫だから」 澪「そうか…」 澪「ホラ、そろそろ授業始まるぞ」 唯「うん」 …こういう上辺だけの会話にももう疲れた 私たちはもうすぐ第二学年に上がる もしかしたら軽音部に後輩が入ってくるかもしれない 私のことを理解してくれる後輩が …でも私の心にはもうそれを待つ余裕すらなくなりつつあった ~部室~ 紬「新入部員入るかしら?」 律「そうだな~、最低でも1人は欲しいな!」 澪「いい子が入ってくれるといいな」 唯「…」 律「唯、顔色悪いぞ?」 唯「…」 紬「唯ちゃん大丈夫?」 唯「…えっ」 唯「あ、うん、ちょっと気分悪いかも…」 唯「保健室行ってくるね…」スタスタ… 律「…」 紬「大丈夫かしら…」 澪「1人じゃ不安だな…」 澪「私、連れて行ってくるよ」 律「あ、ああ頼んだ」 澪「唯!」タッタッタッ 唯「!」 澪「1人じゃあれだろ」 唯「うん、ありがとう…」 澪「大丈夫か?」 唯「うん…」 唯「…」 今は放課後 人は少ない 私がこの女の背後から首を絞めれば容易く息の根を止めることができるだろう 殺した後の言い逃れはできないが… それでもいい この苦痛から解放されるのなら… 澪「今日は朝から顔色悪かったもんな…」 唯「…」 澪「それにしても寒いな…」 唯「…」 澪「…」 唯「…」スッ… 澪「!」ビクッ! 澪「…唯?」 唯「…ゴメン澪ちゃん」 唯「肩貸して…」 澪「あ、ああ」 そう… 私に人を殺す勇気なんかない だから今まで何もできずにいた しかし、そろそろ覚悟を決めなければいけない 私が私でなくなる前に ~保健室~ 唯「ありがとう澪ちゃん…」 澪「ああ…」 澪「帰りは大丈夫か?」 唯「うん、憂に迎えに来てもらうよ…」 澪「そうか」 唯「ごめんね」 澪「気にするな、じゃあな」 唯「うん…」 それから家に帰るまでの間、私は思いをめぐらした 今までの楽しかったこと 苦しかったこと 軽音部でのこと… そして知る 私の存在に価値など無いことを 明日、私は自らの人生に終止符を打つ 私は遺書を書いた 遺書には自殺に至るまでの経緯はとくに書いていない 家族、そして友人への謝罪の言葉を述べ 最後に「疲れた」とただ一言だけ添えた 私が日頃の思いをつづったところでそれが誰かの心に響くことは無いだろうから 今日は色々と考えすぎたせいか頭が痛い 少し吐き気もする 朝、目が覚めたら良くなっているだろうか 明日死のうとしている人間が体調を気にするなんて馬鹿な話に思える でも最後の日くらい元気に笑顔で… そう思いながら私は眠りについた ~翌日~ 唯「みんな、おはよう!」 律「おう唯、すっかり元気になったな!」 紬「良かったわね」 唯「うん、ごめんね迷惑かけちゃって」 唯「澪ちゃん昨日はありがとう」 澪「良かったな元気になって」 唯「えへへ~」 私にとって最後の学校 上手く話せただろうか 上手く笑えただろうか ごめんねみんな こんな私に付き合ってくれて ありがとう 放課後 私は屋上への階段を登った ~屋上~ ガチャ… 唯「…」 唯「澪…ちゃん…?」 澪「唯?」 唯「こんな所で何してるの…?」 澪「ちょっと風に当たろうかと…」 澪「唯はどうしたんだ?」 唯「私は…別に…」 澪「…」 唯「…」 澪「そろそろ私たちも二年生だな」 唯「うん」 澪「後輩入ってくれるといいな」スタスタ… 唯「うん…」 澪「…」スタスタ… 唯「澪ちゃん?」 澪「…」 唯「そんな所に立っちゃ危ないよ! 澪ちゃん!」 澪「…」 私は今、屋上の柵を超えた 眼下には遠くに地面が見える そして後ろには… 私が屋上に行くのを見かけて付いてきてしまったのだろう 私が自殺を決意した原因 平沢唯がいる 唯「どうしたの澪ちゃん!」 澪「…」 唯「早く戻ってきなよ!」スタスタ 澪「来るな!」 唯「!」ビクッ 澪「もう…疲れたんだよ…」 平沢唯は天才 みんなに好かれて愛される存在 私はこの女のようには生きれない 彼女に対する嫉妬こそが私を自殺へと歩ませた 澪「ごめんな唯、みんなにも私が謝ってたって言っといてくれ」 澪「じゃあな」 唯「待って!」 澪「…」 唯「私に話してみて…」 澪「…話したって分からないよ」 唯「確かに分からないかもしれない…」 唯「でも…」 唯「私も同じようなことあったから…」 平沢唯は自らの過去を語り始めた 自分が周りに比べて様々な点で劣っていると感じていたこと 本当に本当に生きるのが辛く何度も死のうと思ったこと そして、苦悩の底にあった自分を親友である真鍋和が救ってくれたこと 唯「私、本当に何もできなくて」 唯「もう生きるのはやめよう」 唯「そう思ってた」 澪「…」 唯「和ちゃんが私を助けてくれたように」 唯「私も澪ちゃんを助けるから…!」 唯「だから…話を聞かせて…」 澪「…」 平沢唯は他人に対する劣等感から自らの命を絶とうとしたと言う 私も同じ… いや、違う… 今気付いた この気持ちは… 憧れ こう生きたい こう在りたい 自らの理想がすぐ側にある この状況が苦しいのだ 神話に太陽に近付きすぎたために翼を焼かれた者の話がある 私にとっての太陽は 平沢唯は あまりにも私の近くに在りすぎた…!! 澪「ごめんな…唯…」 唯「澪ちゃん」 澪「私がもう少し…」 澪「もう少しだけ強い心を持てていたら…!」 澪「本当に…」 澪「ごめん」タッ 唯「み、澪ちゃあああん!!」 何だったんだろう私の人生 何だったんだろう私の生き方 自殺の動機が憧れだなんて馬鹿馬鹿しい 遺書には書かなくて正解だったな ああ… 今度生まれ変わった時は… ~終~ 終わりです 実はハッピーエンドにするかかバッドエンドにするかで結構悩みました 今回は「語りは唯と思わせて澪」ってのをやりたかっただけで書いたSSです でも実際は文章力も何も無いからあんまり上手くできてないと思います こんなSSを最後まで読んでくれた方々ありがとうございます 分岐;HappyEnd 戻る
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「ミッキャ!」 1匹のタブンネが悲鳴を上げて倒れ込む。 両手で体を持ち上げて、なんとか立ち上がろうとするタブンネだったが、全身の力が抜けてがっくりと地面に倒れる。 ピクピクと小刻みに震えるその体は、土埃にまみれており、いたるところに傷ができている。 「やった! レベルが上がったぞ!」 タブンネの前に立っているのは1人のトレーナーと、そのパートナーであるポケモン。 大量の経験値を得るために、タブンネを倒したのだ。 「早くタブンネ出てこないかなー?」 トレーナーは倒れているタブンネに注意を向けることなく、次の経験値を求めて立ち去って行った。 トレーナーが立ち去った直後、近くの草むらがガサガサと音を立てる。 あたりの様子をうかがいながら、数匹のタブンネがおそるおそる草むらの中から出てくる。 彼らは倒れているタブンネの体をつかむと、そのまま草むらの中へと引きずっていく。 傷ついてボロボロになった仲間を治療するのだ。 タブンネたちの姿は草むらの中へと消えていった。 ………………………… イッシュ地方のとある場所に、一部のトレーナーだけが知る『タブンネの里』と呼ばれる森がある。 ここにはタブンネだけが暮らしており、それ以外のポケモンはいない。 つまり、出てくるポケモンはすべてタブンネというわけだ。 そういうわけで、『タブンネの里』は経験値を求めるトレーナーの秘密の狩場になっているのだ。 ここに暮らすタブンネたちは、その状況を甘んじて受け入れている。 なぜならば、そうすることでタブンネたちは平和な暮らしを手に入れているからだ。 タブンネたちは、自分たちが「経験値」と呼ばれていることを知っている。 その「経験値」を人間たちが求めていることも知っている。 そして、「経験値」を手に入れるために人間がタブンネ狩りを行っていることも、当然のように知っている。 人間は強いポケモンをたくさん持っている。 タブンネはもちろんのこと、タブンネを狙う野生ポケモンでも敵わないような強いポケモンを持っている。 強いポケモンを持った人間がやって来ることで、人間を恐れた野生ポケモンが森に来なくなる。 さらに、人間はタブンネを倒すことはしても殺すことまではしない。 痛いことを我慢すれば、普通に野生で生きるよりも、平和で安全な暮らしができるのだ。 ………………………… ボロボロになった仲間に、必死にいやしのはどうを使うタブンネたち。 そのおかげで、体の傷はすっかり回復し、今では落ち着いて呼吸をするまでになっている。 「ミィ……?」 仲間が意識を取り戻したのを確認すると、タブンネたちに安堵の表情が浮かぶ。 しかし、すぐにタブンネたちの顔に緊張の色が浮かぶ。 人間がタブンネを探し回っている音がするのだ。しかも、一人ではなく何人も。 1匹のタブンネが尻尾からオレンの実を取り出すと、まだ動くことができないタブンネにそれを渡す。 最後まで治療できない分、オレンの実で回復させるのだ。 オレンのみを渡すと、タブンネたちはそれぞれ草むらの中へと消えていく。 経験値として人間に狩られるために。 倒れたままのタブンネの表情が不安の色に変わる。 最近になって、『タブンネの里』にやって来る人間の数が増えているからだ。 前までは1日に多くて3人程度だったのに、最近では10人以上来ることは当たり前だ。 多いときには20人以上の人間が『タブンネの里』を同時に歩き回っている。 『タブンネの里』はどうなってしまうのだろう。 そのとき、タブンネの耳が音を捉えた。タブンネを探し回る人間の声だ。 フラフラと立ち上がると、仲間からもらったオレンの実を尻尾の中に入れて歩き出す。 どれだけボロボロであっても、人間の前に姿を現さなくてはならない。 タブンネたちが姿を見せなければ、人間たちは『タブンネの里』にやって来なくなるだろう。 そうなれば、タブンネを狙う野生ポケモンが来るようになり、今の平和な生活は失われてしまう。 できれば違う方向に行ってほしい。 そう願いながらも、人間の姿が見えたところで覚悟を決める。 草むらを大げさに揺らして、人間に「タブンネはここにいますよ」と教える。 人間が近づいてきたところで草むらから飛び出す。 直後、人間が連れたポケモンの強烈な一撃を受けて、タブンネの意識は一瞬で刈り取られてしまった。 タブンネたちは知る由もない。 タブンネが多くの経験値を持っていることを知っていたのは、一部のトレーナーであったことを。 そして、口コミで多くの人間にそのことが広まったことを。 『タブンネの里』と呼ばれる森の場所が広く知れ渡ったことを。 今では『タブンネの里』は経験値稼ぎのメッカになってしまっていることを。 何も知らないタブンネたちは今日も草むらを揺らす。 どれだけ傷つこうとも。何度倒れようとも。 自分たちの平和な暮らしを守るために、何度でも立ち上がる。 平和な暮らしなど、とっくに崩壊していることにも気づかずに。 (おわり)
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発言者ライル 対象者ノウ・クライスト 苦労人ライルの有難い教え それぞれの目的のために二手に別れる際、ライルがノウに言う台詞の選択肢の一つ。 「……生きろよ」 「唐突に、なんだよ? 生きろって……言われなくても死ぬつもりは」 「違う。そうじゃない」 「死なないっていうのと生きてみせるっていうのは、似てるようで微妙に違う」 「死っていうのは、自分のためにあるもんだ。 いつどこで、どう死ぬか……選択権があってもなくても、その結果は自分だけで独占するだろ?」 「だから、死ねない、死にたくないって気持ちは個人的な理由なんだ。 納得さえしちまえば、180度気持ちが変わることだってあるかもしれない」 そう、あの時の俺がそうだったように。 「自己犠牲愛なんて反吐が出る。死を自分のものとして扱うのに一番典型的なパターンだが、 それだけにガキの我が侭と変わらない。 言ってる意味、分かるか?」 「つまり、誰かのために生きることを選べって?」 「ああ。死が自分のものなら、生は誰かのためにあるもんだろ? おまえも俺も、その“誰か”を助けに来たんだ。 そいつのために絶対生きる。“死なない”じゃない。生きるんだ」 罪にまみれたPARADISE LOSTは、説教?何それ喰えんの?といった感じだが、中にはこういったモノもある。 他には「自虐など、百害あって一利もない」など うむ、良いセリフや -- 名無しさん (2012-11-16 20 31 07) (∴)<なんだこの塵は?「そいつのために絶対生きる」?つまり自愛だろ。 -- 名無しさん (2012-11-16 20 59 39) エレ姐さんの中の人も自己犠牲なキャラは苦手らしいんだっけ -- 名無しさん (2012-11-16 21 01 57) 戒「僕は・・・屑だ・・・」 -- 名無しさん (2012-11-16 21 53 53) ↓AAカレーなのかラーメンなのかわかんねえよww -- 名無しさん (2012-11-17 21 32 01) あの鉄面皮が言うとこう、ほっこりする。 -- 名無しさん (2012-11-17 22 29 19) ↑2 カレーラーメンだろw -- 名無しさん (2012-11-17 22 55 53) ↑いや、カレーうどんかもしれんぞw -- 名無しさん (2012-11-17 23 59 34) ↑間をとってカレーラーメンというのはどうだろう?w -- 名無しさん (2012-11-18 00 03 53) ↑いや、そこは間をとってカレーうどんというのはどうだ -- 名無しさん (2012-11-18 00 05 23) ↑(∴)<何の茶番だこれは・・・俺が俺で満ちているのだから「俺」をすすってるに決まっているだろ? -- 名無しさん (2012-11-18 00 45 52) ↑自分を食ってんのかよww -- 名無しさん (2012-11-18 01 05 46) コメント欄での台無しっぷりに噴いたwww -- 名無しさん (2012-11-18 08 24 49) 名前 コメント
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御影 きずな #content 概要 職業:警察官 年齢:21歳 誕生日:9月15日 在住地:地元 趣味:ゴルフ 結婚後の呼ばれ方:主様 出現条件 交通安全週間イベント、免許証掲示イベント、道路封鎖イベントの3つのイベントを 見ておくことが後の山にドライブに行くというイベントの発生条件。 ※スポーツ系の車で5回以上ドライブすることが、山イベント発生条件の模様 山イベント発生の際の1の選択肢 ・ロードサービスに電話する ・大声で助けを求める ロードサービスに電話する~は、きずなは走り屋だったのがわかる 大声~はいつのまにか背後にきずながいる 山イベント発生の際の2の選択肢 ・今からどこに行くか聞く ・警察官になった理由を聞く 今から~は、たわいもない世間話で終了 警察官に~は、きずなの過去を知ることができる。 恋人条件 シーズンオフに発生する「一日署長」イベントに参加する CM出演やテレビ出演と同じように、監督からの打診がなければ発生しないイベントなので 注意が必要である シーズン終了から日本シリーズ終了までに、イベントが発生しない場合、リセット推奨 結婚条件 一戸建て、格一流以上 詳細 賃貸マンション持ちでプロポーズ⇒一戸建てを持つことが夢と言われ断られる 一戸建て持ちでプロポーズ⇒二人ともまだ未熟と言われ断られる デート ランチ ◎:お好み焼き・ファーストフード ○:イタリアン・ファミレス ×:フレンチレストラン・和食 夕食 ◎:有名ラーメン店・回る寿司屋・パスタ屋・定食屋・ハンバーガー ○:高級中華料理・エスニック料理・本番インドカレー ×:フランス料理・懐石料理・高級寿司屋 映画 ◎:カンフー・サスペンス・スパイ・スペクタクル長編・西部劇・ミステリー ○: ×:コメディ・サイコホラー・戦争・パニック・ファンタジー・ホラー・ラブロマンス・SF ◎or×:アドベンチャー 誕生日プレゼント ◎:ノートパソコン・有名店のケーキ・動物の写真集・巨大ぬいぐるみ・調理器具セット ○:毛皮のコート・アートなリトグラフ・映画のDVD・ブランドの靴・ブランドバック ×:バラの花束・香水・自分のサイン色紙 結婚後のプレゼント一覧 パワリン、銀のバーベル、ランダムバウンドボール、ポインティングマット、熟睡カプセル
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生きビン、生きびん refillable bottle , returnable container 。
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作者 安部龍太郎 時代 戦国時代 主人公 本多政重 ジャンル 歴史小説 書籍情報 単行本 集英社 全1巻 生きて候(2002年10月1日) 文庫化 集英社文庫 全2巻 +集英社文庫 全2巻 ▲集英社文庫 全2巻 生きて候上(2006年1月20日) 生きて候下(2006年1月20日)
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生き餌 309 名前:(1/5) 投稿日:2006/12/16(土) 22 01 41.72 mDhh/d38 「やったもに!セレスティアローブゲットだもに!」 タルタロッサ・パレスでルートを取ったもに子が嬉しそうに黄緑色のローブを 振り回している。だが元々ルートを取っていたのはこのもに子よりずっと前に タルタロッサキング一派と戦闘をしていたパーティーたちであったのだが、こ のもに子がトレインしてきたタルタロッサナイト3匹によって無残にも壊滅さ せられていた。 「もにもに~調教100あれば何でもできるもにね」 このもに子の悪行は今回に限らない。ある時はアイリーンズベルを横取りする ために大量のイクシオンを襲わせたこともあったし、その前にはワンダークロ ースを手に入れる為にオークの大群を襲わせたことすらもあった。しかし戦闘 を行うには武器スキルが不足しがちなこのもに子がここまで出来たのは調教ス キルを100にまであげていたからである。スキルを駆使すればソロでも充分 戦える戦闘力を持っているのにも関わらずにこれらの悪行を行ない続けていけ ば、非難する者も決して少なくない。だが自然調和グレイトエスケイプ、強化 魔法スティームブラッド&インジヴィリティ、そして神秘魔法スモールワープ を駆使するこのもに子を捕まえることなど、精鋭を極める処分場の職員達であ っても不可能であった。 とある日のこと、そのもに子がビスク西を悠々と歩いていた時であった。 「あのパンは何もにか・・・?」 露天中のコグニート男が見たこともない巨大なパンを握っていたのである。聞 けばそのパンはディスクラブバケットといい、ミーリム海岸の南東の小島にい るとある人物が持っているということらしい。 「ひょっとしたらこれもレアアイテムもにね!だったら早速ゲットしに行くも に!」 場所がミーリム海岸という初心者向きエリアということもあり、これまでの上 級者ダンジョンのような重装備をする必要がないと思ったのだろう、もに子は 軽装で行くことにした。またこの時のもに子はタルタロッサパレスから帰って きたばかりということもあり、触媒や道具の準備もままならないままの状態で あった。 310 名前:(2/5) 投稿日:2006/12/16(土) 22 03 25.23 mDhh/d38 ミーリム海岸はとにかく広い。目印が少ないネオクと比べれば迷うことはあま りないが、その人物がいる小島にたどり着くのにも泳ぐ為にかなりのスタミナ を使っていた。 「ぜえぜえ、やっとたどり着いたもに・・・」 小島にたどり着いたもに子が最初に目に入ったのが、見たこともない種族の老 人だった。名をマオツェン・ウーという。どうやらもに子の存在には気付いて おらず、後ろを振り向いたまま海を眺めているようであった。 「さぁて、そのパンをいただくもにぃいいいい!」 ドガッ!バキッ! 「ぐほっ!何をするアル!」 ズバッ! 「も、もに!?こいつ強いもに!」 「誰かと思えばエルモニーの娘アルか!見ず知らずの他人を後ろから殴りつけ るとはいい度胸をしてるアル!」 ズバッ! ドガッバギッ! 「もにぐ・・・!?撤退するもに!」 形勢が悪くなったもに子は急いでグレイトエスケイプを発動しようとしたが、 なぜか発動しない。 <スタミナが足りません> 「も、もに!?」 スタミナが足りない原因は長時間のダッシュと水泳によってスタミナが足りな くなっていたからであった。すぐに事が終わるとにらんでいた為にバナナミル クは持ってきていないのも誤算の一つであったのは言うまでもないだろう。 「こうなったらスモールワープで・・・」 「させないアルヨ!」 ズヴァアアアア! (クリティカル) 「もにぐへぇ!」 もに子は自分の魔法詠唱が中断されると同時に強烈な一撃を喰らい、昏倒した。 311 名前:(3/5) 投稿日:2006/12/16(土) 22 05 06.67 mDhh/d38 目が覚めたもに子が最初に違和感を感じたのは、両手と両足が全く動かない状 態になっていたことであった。釣り竿の糸で縛られているのだ。 「やっと目覚めたアルネ。このもに子」 首の自由は利くので声のする方へ振り向くと、髭を生やした老人マオツェン・ ウーの姿があった。 「も・・・もに子をどうするモニか?」 「ワタシ、究極の料理を作る為にサメを釣っているアル。だけどちっとも釣れ ないアル。だからお前をエサにしてサメを釣るアル」 陽気な印象のアルアル口調とは裏腹に背筋の凍るようなことを言い出すマオウ ェンに、もに子は恐怖し、反抗しようとする。 「い・・・いやもに!離せこのジジィ!耳が遠くなって聞こえないもにか!?」 「アイヤー、お前言葉遣いを選ぶアルね。」 ザゴッ! もに子の顔数センチ手前にカッパーチョッパーが突き立てられる。その恐ろし さにモニ子は戦慄した。 「もにいいいいいい・・・・!」 「パッチでチョッパー復活したアルよ。でもお前の噂はよく聞いているアル。 お前はあちこちの人にいっぱい迷惑かけているアル。だから許さないアル」 マオウェンは地面においてある釣り竿を持ち上げ、釣りを行なう。モニ子はふ と見ると夜空の月明かりに気付くが、もに子の体と釣り竿との間に糸が光って いるのを見ることができた。だが、それがその後の自分の唯一の生命線である ことを、思い知らされるのであった。 312 名前:(4/5) 投稿日:2006/12/16(土) 22 06 51.32 mDhh/d38 バッシャアアァァァン! 「も、モニモガボガボガボ!」 マオウェンが勢いよく釣り竿を振り下ろす。もに子の体は釣り糸を通じて空中 に持ち上げられ、海中に勢いよく水しぶきをあげた。 「も、ガボガボモニガボモニ!」 このもに子の水泳スキルはゼロであったために、あっという間にゲージがゼロ になりHPがどんどん減っていく。さらにもに子のHPは戦闘によって傷つい ていたためにほとんど残っておらず、残りHPは既に30をきっていた。 「おっと、勝手に死んでもらっては困るアル。サメには生餌が一番アル」 タイミングを見計らってマオウェンが竿を上げると、もに子の顔が水面に浮か び上がってくる。だが息継ぎする間を与えるとすぐにマオウェンの竿使いがも に子を海の中に沈めてしまう。 「ガボガボガボ!」 「たくさん暴れるアル。お前の傷ついた体から流れる血がサメを引き寄せるアル」 その言葉どおり、3回目の息継ぎが終わった直後にモニ子の視界に、巨大なサ メの背びれが水平線上に現れた。 「も、もに!サメが来たモニ!は、早く上げるもに!」 しかしマオツェンは聞く耳持たずだ。じたばたしながらもに子は必死に叫んだ りもがくが、その行動がサメを呼び込んでいることにすらも気がつかない有様 だった。サメの顔が水面から上がり、狙いを暴れるもに子に合わせていく。 「も、もに!嫌もに!助けてお兄ちゃん!」 「あ~?耳が遠くて聞こえんなぁ~~~?」 サメの口が大きく開く。その口はエルモニーならば一口で飲み込んでしまうほ どのものであろうか。だがここで問題なのはサメに関する情報の正確性よりも 、このもに子がサメのエサになるかどうかの生命に関する問題であった。サメ はスピードをつけて加速し、もに子めがけて飛びかかる。 「ギシャオオオオオオオオオオ!」 「も、もにいいいいいぃぃぃぃ!」 313 名前:(5/5) 投稿日:2006/12/16(土) 22 09 12.54 mDhh/d38 そのもに子が姿を見せることは二度となかった。人は誰もが彼女が 処分場送りになったのだと思うようになっていたが、処分場のリストにそのも に子の名は無く、職員達も首をかしげるばかりであった。いずれにせよ悪行を 重ねるもに子がいなくなったこともあり、人々は一時の安息を得ることができ たのである。 だがその話が立ち上がる直前の日のこと、とある冒険者がマオツェンの所に訪 れると彼が鍋を持って料理をしていたという。彼は尋ねてみると、マオウェン はこう答えたという。 「とうとうねんがんのキングシャークを釣り上げたアルね。ワタシ」 「どうやって釣り上げたんですか?」 「それは秘密アル、そんなことよりもフカヒレスープを飲んでみるアルか?」 善意を受け取りそのフカヒレスープを分けてもらい食べてみたところ、微妙に謎肉の味がしたという。 完 以上です。お目汚し失礼いたしました。 初代スレのマオツェンネタからインスパイヤさせていただきました。マオツェンは意外と 強いですよね。やられた人は黙って手を上げてください。 orz 名前 コメント