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「隔月で『出版』される、地域密着型の同人誌。一冊2000円。建築や都市の表現をテーマに唄っているが、紙面の半分は雑多なトピックスで構成されており、チェス講座や海外論文の翻訳、食文化の移り変わりから人気のスイーツ店ピックアップ、果てはCDレビューまで扱っている。編集者は三月運音。『雑誌についてご用の向きは黒土探偵事務所までメール、またはお電話ください(電話は高確率でコードが抜かれているので、メールの方が確実です)』」 「一冊350ページ前後に及ぶ本は一部にカルト的人気を誇っているが、どう考えても『元が取れていない』。最新号は33号(号数は『紙風船』から共通)。通常は市内の展覧会で販売される事が多いが、時折市内のDJイベントやライブハウスで別冊が配布される事があり、販売された部数と内容の全容を把握することはマニアでも至難である。過去に掲載されたものでは、『瓦礫の王』の他にも地域と地形を建築学の観点から分析した『都市構造という幻覚剤と投与分量を間違え続ける私達』『ブレイクダンサー、JR、ジャスコ』(著:三月運音)、風土文化を古神道の見地(と、伝統の形骸化への苛立ち)から読み解く『鬼神論-異界という頑迷な虚妄に関する一省察-』『宗像に見る習合という構造』『諏訪と原始信仰から紐解く郷土史』(著:哭澤滝那)、某映画国家に対する見解(と、タランティーノとゴッドファーザーとマフィア映画への愛)を述べる『HOLLYWOOD HATE』(著:T.N)、ハードコアパンクへの憎悪、愛着をニッチな視点で描いた『地方都市的音楽憎悪』、地元シーンのライブレポートを編纂した『学際ゲリラを磔にしろ!』(著:MiHaRu)、海外読者からの貴重な寄稿文である『ハニカムソサエティ』(著:ルーツィア・マクシミリアン、本人の日本語執筆)、『ロードクリーナー』(著:マリア・ランカスター、日本語執筆)、『DeLusion ControLLer』(著:Klara Kranz、訳:三月運音)、地方版の麺マニア・ミシュランと名高い『麺王』(著:J・ゾーン)、和菓子から洋菓子まで、身近なスイーツに勝手な評価を下した『スイーツデストロイヤー』(著:猫砲)なども人気のトピックスだった。『瓦礫の王』作者が記したチェス講座は現在も史料価値が高いと言われ、オークションで高値が付くこともしばしば。 レアなパターンでは27号別冊(特集:サン・ラの系譜と神秘主義とクラウス・ディンガー・コミュニティ)が冬寂(ウィンターミュート)・レコーズから発売された”QUIETISM/MUTEPHOBIA/RHAPSODOMANCY Split”(いずれもMiHaRuのプロジェクト。それぞれクラストコア、インダストリアルスラッシュ、ノイズコア)に、31号別冊(特集:エッセンシャル・ケイオス――ノイズなる意識の創出)が”RED SEA”『Corporate Void』(ノイズ/ヘヴィドローンユニット)の特典としてライブ会場売りされた(余談ではあるが、通常の客層とは違った層が混じるライブになったそうである)。 なお、前進である『紙風船』は現在全ての在庫が品切れで、県内一つの中学校と一つの高校にバックナンバーがストックされるのみ。誰がこんなもん寄贈した。」 原文そのまま。 タグと重なってしまう部分のみ編集しました。
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北アメリカの上空を一機の戦闘機が飛んでいた。 操縦しているのは成美ゆい巡査。隣に乗っているのは銭型警部である。 しばらくすると空中に浮かぶ要塞らしきものが見えてきた。 「よし!!やはり 278の言っていたことに間違いはなかったな!!今度こそルパン以下全員逮捕してくれるぞ!!! 戦闘機ごと突入してくれ!!」 「了解しましたっ!!」 要塞を発見した銭型は意気込み、ゆいもエンジン全開フルスロットルで要塞に突っ込んでいく。 要塞の壁をブチ破り戦闘ごと要塞内部に突入した後は2人で主催者の部屋を探しに行く。 2人は要塞内部を走り回り探索していると大きな扉が姿を現した。 覗き窓から内部の様子を確認するとヒムラー、アカギ、キョンが談笑している姿が。 「(さっきは罠にひっかかったが、今度こそ逮捕してくれる・・・行くぞ!!)」 「ルパン、御用だぁ!!」 大声をあげて乗り込む銭形だが、三人はその声には全く反応しない。 さすがの銭形も、出鼻をくじかれてうろたえてしまう。 「おい、どうしたお前達。何とか言ったらどうだ?」 その時、成美が声を上げた。 「警部、もしかして私達はまた罠にかかったかもしれません。それ、お人形ですぅ」 「なに、人形だと!?」 言われた銭形は、改めて三人をまじまじと見てみるとベルリンで置かれていたものと同じ ヒムラー、アカギ、キョンをかたどった人形だった。そしてその人形から声が響く 『遠くからわざわざダミーの要塞に来てくれてありがと~う。 でも我々はこの場所にはいない。というより、我々の本拠地はアメリカ国内にはないのっさ。 多分、 278のSSの内容から判断してココを見つけてくれたってことなのっさ。 君はまんまと我らの罠に引っかかってくれたってことなのさ。ワハハハハハ~』 『ククク・・・他人の情報に安易に飛びつくのは味噌っかすの愚か者のすることだ・・・ 覚えておくんだな・・・』 『そういうわけさ。これで捜査のほうは振り出しに戻』 「ちくしょー!!」 キョンの人形が言葉を発している途中で銭型警部はイスと人形を蹴っ飛ばす。 「警部。怒りを露にするのはご尤もですけど、さっさと逃げた方がいいのでは?」 『なお、このテープは3秒後、自動的に爆破する』 その刹那、爆発が起こった。 爆発で北アメリカ上空の要塞は瓦礫と化しアメリカ付近の太平洋に落ちていく。 太平洋に浮かぶ瓦礫に2人の男女が捕まっていた。 やはりあれだけのことで生きているのはすごい生命力だからこそなのだろう。 「俺は絶対にあきらめんぞ・・・こうしてらんねぇ・・・行くぞ!!!」 「はいっ!!」 2人は太平洋を泳いでアメリカを後にするのであった。 【一日目・午前11時40分/ドイツ・ベルリン市街】 【銭形警部@ルパン三世】 [状態]服ボロボロ [装備]投げ手錠 [道具]不明 [思考]基本 ルパンを逮捕する 1 主催を逮捕する 【成美ゆい@らき☆すた】 [状態]服ボロボロ [装備]不明 [道具]不明 [思考]1 主催を逮捕する 2 できれば帰ってゆっくりしたい ※二人はゴキブリと同等以上の脅威の生命力を持ち、爆発ごときでは死にません。
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どうした、モクバ。 あぁ。剛三郎の残した、忌むべき遺産。 海馬コーポレーションの軍事産業の中枢だったアルカトラズ。 その残骸の中に作ったあのデュエルタワーこそ、このバトルシティ・トーナメント最後の舞台。 今こそ、決着をつける時だ。 マリクの持つ、ラーの翼神竜。 遊戯の持つ、オシリスの天空竜。 そして、俺の持つオベリスクの巨神兵。 3枚の神を手に入れ、デュエルタワーの頂上に君臨するのはこの俺だ! 待っていろ、アルカトラズ! 今、戦いの幕が開く! ふぅん。さぁ、降り立つがいい、デュエリストども! 俺が作り上げたプライドの領域に足を踏み入れさせてやる。 そう。あれこそがデュエリストの頂点を決める戦いの場所、デュエルタワーだ! 遊戯。お前を倒し、あの頂点に立つのはこの俺だ! ふぅん。スクラップ寸前のポンコツデュエリストが…。 貴様なぞ瓦礫の中にでも埋まっていろ!
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. 【作品名】 9S 【名前】 レプトネーター 【属性】 無人多足型戦車(蜘蛛型のロボット) 【大きさ】 軽自動車くらい 【攻撃力】 レールガン 高電圧で生み出された磁力を利用した砲弾。ヘリ破壊。連射可能。 射程は数キロくらい。速度は不明。撃つ時に紫電が出る。 炭素結合型ワイヤーカッター 人間くらいなら瞬時に解体可能。ヘリのテールブームも数秒で断ち切った。 程は数メートルくらい。ワイヤーは不意打ちで闘真とほぼ互角な由宇が回避できなくて、 防御しなくてはならない速度。通常は避けられる。 足による直接攻撃 鉄製の支柱を破壊。 【防御力】 対戦車用手榴弾を幾つか受けて無傷。 もっとも装甲の弱い間接部に受けても一時停止する程度のダメージ。 砲台に直接放り込まれてレールガン無力化。 軽対戦車誘導弾を受けて無傷。 大量の土砂と瓦礫(レプトネーターが 埋まって動くと瓦礫が更にのしかかり 重量で体が歪むくらいの量 )に潰されて、四本の足と幾つかの武器パーツを失う程度。 何十発の銃弾を寸分たがわず同じ箇所に受けてようやくひびが入る。 【素早さ】 反応は闘真とほぼ互角な由宇には劣るが全くついていけないほどではない。 音速反応くらいまではあたると思われ。 通常の平均速力は25~40km/hくらい。 武器パーツ等を失ったあと自ら軽量化を行い、崩れてくる土砂を落下物の合間を避けながら あっというまに数十メートル離れた場所に移動できるくらい素早くなった。 【特殊能力】 マイクロ振動波受信式装甲によって一定量のダメージをエネルギーに変換できる。 学習機能あり。 【長所】 しぶとい。 【短所】 衛星からのマイクロ波が届かない場所では、予備電源が続くまでしか活動できない。 9スレ目 779 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/02/16(木) 01 53 32 ID X0H8t/3a 770 神裂が対処した、刃の豪雨と水翼の連携は1秒なんてもんじゃなかっただろうから もっと上じゃないか? レプトネーター再考。 音速反応できると見て考察。 アラキ>藤乃静留>リミット>伊藤惣太>天目一個>駒犬銀之介>マスター ○マスター 空間凍結する前にレールガン勝ち。 ○駒犬 攻撃は通らない、ワイヤーカッターとレールガン勝ち ○天目 普通にレールガン勝ち ○伊藤 攻撃される前にレールガンとワイヤーカッター ×リミット 攻撃が通らない、圧殺負け。 ○静留 初手レールガン勝ち。 ×アラキ 攻撃で致命傷を与えられない、念動力 これ以上、上には行けそうに無いから、静留の上ぐらいか? 780 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/02/16(木) 02 03 00 ID qFEHN9dh 779 いや、レスちゃんと読めばわかるけど百分の一秒単位の連携として40倍なんだが。 ○静留 反応で劣るので胞子で見えなくなってそのまま清姫に潰されて負けだと思う。 伊藤もバイクを捨てて接近戦されると負けそうか。 正直伊藤はバイク無いほうが強いな。 位置はまぁ、リミット>レプトネーター>伊藤惣太 になるかね。 .
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目覚めの悪い朝だった。 光井愛佳は、たった今まで見ていた悪夢を思い出しながら額の汗を拭った。 いや、“悪夢”で片付けられるならばどうということはない。 このまま忘れてしまえばいいだけだから。 だが、愛佳にとってこれはただの“悪夢”として片付けられるものではなかった。 何故ならば、それはこれから起こるべき“未来”の出来事だったから。 プリコグニション―いわゆる予知能力。 愛佳に幼いときから備わっているそのチカラは、長らく愛佳本人を苦しめてきた。 苦しみのあまり死ぬことすら考えるほどに。 だから愛佳にとってこの能力は、憎むべきものでしかなかった。 だが、今は違う。 「明日を知ってるのはあなただけ。自分で変えるんだよ」 リーダー・高橋愛のその言葉が愛佳を救ってくれたから。 “視え”た未来から目を背けるのではなく、向き合うことで明日も・・・それに自分も変えてゆくことができるのだと知ることができたから。 そして・・・ 「愛佳ちゃんのそのチカラ、能力。未来予知という個性」 忌むべき存在でしかなかった能力を“個性”と表現し、その能力に振り回されないように優しく指導してくれた新垣里沙のおかげで。 「こんな私でも誰かを救えますか?」 その問いに対し、愛はもちろんだと即答した。 だが、里沙のおかげで随分能力を制御できるようになった今も、正直自分には自信がない。 本当にこんな私に誰かを救うことなんてできるのだろうか。 ふと自問する瞬間が訪れることもあった。 昔に比べれば、随分前向きな懊悩ではあったけれど。 そんな折に見た“悪夢”・・・いや、訪れうる“未来”。 それは自らの死のビジョンだった。 「自分が死ぬとこなんて見るもんちゃうなあ・・・」 小さくつぶやきながら、愛佳はゆっくりと体を起こした。 頭の芯がまだ少し重い。 崩れ落ちるビルの瓦礫に埋まり、血を流して倒れている自分の姿が脳裏によみがえる。 視界がブラックアウトしていくときの恐怖の感情と共に。 死がこれほどに怖ろしいものだと知っていれば、きっとかつての自分も死を考えることなどなかったに違いない。 しかし、全身に冷や汗をかいてはいたが、愛佳はこの“予知夢”を必要以上に怖れてはいなかった。 これは不可避の未来ではないのだから―と。 自分の行動によって“未来”が変わる経験を、愛佳は何度かしていた。 今回だって、あのビル―廃墟となった町外れの幽霊ビルだったように思う―に行きさえしなければ、そして“未来”の中でとった行動をとらなければ自分が死ぬことはない。 そこまで考えて、愛佳はふと思った。 自分が変えた“未来”は一体どこへ行くのだろうと。 既に変えてしまったかつての“未来”はどこに消えたのだろうと。 自分には“未来”を取捨選択することができるのだ・・・と改めて気付き、愛佳は自らがまがい物の神のように思えて少し気分が悪くなった。 「ほんま最悪の朝やわ・・・」 深くため息をつくと、愛佳は汗で濡れた体をシャワーで洗い流すべくゆっくりと立ち上がった。 * * * 身の入らぬ授業を終え、愛佳は帰途についた。 今日は喫茶リゾナントへも少し足は向けづらい。 愛は勝手に心を読んだりはしないだろうが、きっと自分の様子の違いに気がつくだろう。 おそらく里沙ならばもっと確実に。 2人や他の仲間に要らぬ心配をかけたくはなかった。 郊外にある自宅に向かう電車の中、愛佳は今朝感じた疑問についてまた考えていた。 自らが選ばなかった“未来”はどこに行くのか。 いや、そもそも“未来”はいくつもあるものなのだろうか。 本当に自分なんかが勝手に“未来”を選んでもいいのだろうか。 窓の外を流れる景色のように、次々と頭の中を流れていく疑問。 その答えは出るはずもないまま、やがて電車は愛佳の降りる駅のホームにすべり込んだ。 手にしたカバンを持ち直し、ホームに片足を下ろした瞬間“それ”は来た。 すっかり慣れたその感覚の中、愛佳はいつものように“未来”を視た。 そして、今朝の恐怖とはまた違った種類の恐怖に凍りつく。 「新垣さん・・・!?」 慌てて携帯電話を取り出すが、充電が切れていたことを思い出して唇を噛む。 話し相手がいなかった以前の愛佳にとって、一応持ってはいたが携帯電話などはずっと無用の品だった。 そのときの癖が抜けず、充電を忘れてしまうことは今でもしばしばだった。 だが、このときほどそれを後悔したことはない。 プルルルルル・・・ そのとき、発車を知らせるベルがホームに鳴り響き、愛佳は反射的にたった今降りたばかりの電車に飛び乗った。 2つ先の駅・・・あの幽霊ビルの最寄り駅へと向かうために。 * * * 「なんで新垣さんがあんなところに・・・?」 駅の改札をくぐり、記憶の中にある幽霊ビルへと向かって走りながら愛佳はつぶやいた。 さっき“視え”たビジョン。 それは里沙が幽霊ビルに入っていく映像だった。 愛佳が瓦礫の下敷きとなって死ぬ“悪夢”の中のあの幽霊ビルに。 あんなところにどんな用事があるのかは分からない。 だが、そのままにしておけば里沙が死んでしまうかもしれない。 あの幽霊ビルが崩れ落ちるのは間違いない“未来”なのだから。 自分が勝手に“未来”を変えてもいいのかは分からない。 だけど、この“未来”だけは絶対に変えなければならない。 自分が「誰かを救う」などとはおこがましいけれど、今里沙を救えるのは自分だけなのだから。 やがて“見え”てきたビルは、愛佳の目には死神が手招きしているように映った。 当然だ。 自分があそこで死ぬ様子をはっきりと“視た”のだから。 「大丈夫や。最後の行動さえ間違えへんかったら・・・」 自分にそう言い聞かせながら、愛佳は死神の下へと飛び込んだ。 恐怖はもちろんあったが、不思議と迷いはなかった。 廃墟に特有の臭気と肌寒さが包みこんでくる。 薄暗さに一瞬目が慣れず、愛佳は立ち止まって瞬きをした。 徐々に慣れ始めた目に映る死神の棲み処。 だが、その視界に里沙の姿はない。 それほど広くない1階部分をざっと見て回るが、まったく気配はない。 (もしかしたらまだ来てはらへんのかも・・・) 一瞬そう思った愛佳は、それをすぐに打ち消した。 (ちゃう。私の“視た”ビジョンでは、新垣さんがこのビルに入ったとき、まだこんなに日は傾いてへんかった) 急速に落ちてゆく太陽を確かめながら愛佳は確信した。 新垣さんはもうこのビルの中にいる。 愛佳の視線が中央にあるコンクリート製の階段に移る。 次の瞬間、愛佳は迷わず階段を駆け上がっていた。 * * * 「来た・・・」 階下の物音を耳にした里沙は小さくつぶやいた。 新たな指令を伝えるからと突然呼び出されたこの廃墟のビル。 組織の誰が伝令役を務めるのかは聞かされていなかったが、誰が来ても気が重いことに変わりはない。 「・・・・・・?」 組織の人間が来たと緊張した里沙だったが、すぐに様子がおかしいことに気付いた。 ビルに入ってきた気配は1階を探し回っている。 組織の人間であれば、自分が最上階の5階にいるのはすでに承知のはず。 ではあれは何者・・・? 先ほどとは違う意味の緊張に体をこわばらせたとき、謎の気配が階段を駆け上がってくる音が聞こえた。 「新垣さん!おられたら返事をしてください!」 「・・・この声・・・愛佳!?どうして?」 それと同時に自分を呼ぶ聞き覚えのある声が廃墟に響き渡り、里沙は驚くとともに少しうろたえた。 どうして愛佳がここに?まさか予知?わたしが組織と会うことを? いやそれはありえない。組織に関することは予知できないように暗示をかけてあるはず。 だけどだったらどうして? 思いがけない事態に一瞬混乱したが、里沙はすぐに我に返った。 どちらにしろこのままでは愛佳に見つかるのは時間の問題だ。 そのときに黙って待ち構えているのはあまりに不自然だ。 こちらからも声をかけなくては。 そう判断した里沙は、小さく息を吸い込んだ。 * * * 階上から自分を呼ぶ声が聞こえ、ちょうど2階に着いたところだった愛佳は足を止めた。 やはり新垣さんはこのビルの中にいた。 まだ姿は確認できなかったが、とりあえず間に合ったことに安堵する。 だが、本当に安堵できるのはこのビルの外に出たときだ。 “未来”の中の日の傾き具合と、「現在」のそれから判断して、おそらく残された時間はそれほど長くない。 「新垣さん!早くビルの外に!このビルはもうすぐ崩れます!」 愛佳は階上の里沙に向かって必死に叫んだ。 * * * 「このビルが!?」 どういうこと? 里沙の頭は再び混乱する。 だが、体は瞬間的に動いていた。 必死で叫ぶ愛佳の声にはそうさせるだけの説得力と信頼感があった。 * * * 「新垣さん!急いでください!」 階段を下りてくる里沙の足音がスローモーションのようにもどかしい。 やがて、ようやく里沙の姿を確認した愛佳は、一瞬目を合わせて頷き合うとすぐに自らも1階に向かって走り出した。 何しろ“未来”の中で血を流していたのは自分なのだから・・・ 一足先に愛佳が1階の床に降り立ち、後ろを振り返った瞬間それは起こった。 爆発音― コンクリートが砕けて降り注ぐ様子― 里沙の短い悲鳴― ほとんどそれらを同時に認識しながら、愛佳は行動していた。 “未来”の中で自分がしたバッドエンドへの行動そのものを。 “未来”の中で、愛佳は崩れかかる階段へと向かって引き返し、そして瓦礫の下敷きとなった。 だから、それさえしなければ大丈夫だと愛佳は自分に言い聞かせていた。 だがその“未来”は、たった今「現在」になろうとしている。 (なんで自分が“未来”の中でこんな行動をとったんか、もうちょっと考えてみるべきやった。アホやなあ私) 今にも降り注がんとしていた瓦礫を、寸前で突き飛ばした里沙の代わりに自らの体に浴びながら、愛佳はそう思った。 全身が痛み、意識が遠のいていく。 だが、“未来”の中で感じた恐怖は不思議となかった。 あったのは、里沙の命を救えたことに対する安堵の思いだけだった。 * * * 大音響とともに落ちてきた巨大な瓦礫の山と、自分をかばい血を流して倒れている愛佳を目の前にして、里沙は呆然としていた。 「愛佳・・・どうして・・・」 おそらく愛佳には“視え”ていたのだ。 こうなることが。 それでも自らの危険を顧みずに、助けに来てくれた。 こんなわたしを・・・ 自分が愛佳に刷り込んだ偽りの“信頼” それはこの子にここまでさせるほどのものだったのか。 自分の能力の・・・そして自分の存在そのものの忌まわしさに、里沙は吐き気にも似た不快感を覚えた。 いいの?わたしはこのままで本当に・・・ 答えは出ないまま、とにかく瓦礫を浴びて倒れている愛佳の傍にしゃがみ、傷の具合や呼吸の様子を調べる。 そこかしこから痛々しく血は流れているが、大きなケガはないようで、特に脈も呼吸も乱れてはいない。 (よかった。ひとまず命に別状はなさそう。でも・・・それにしてももし・・・) 安堵のため息をついた里沙は、ほんの少し離れたところ―ついさっきまで愛佳が立っていたところから2,3歩行ったところで山を作る巨大な瓦礫を見て改めて慄然とする。 もしも愛佳があそこで階段に戻らずに出口へそのまま向かっていたならば・・・ わたしは今頃どんな心境でここに立っていただろう。 敵が1人減ったことを喜んでいただろうか。 それとも・・・ 「まったく何考えてるのかしらこの子。おかげで計画が台無し」 だが、そこまで考えたとき、里沙の思索はその声によって遮られた。 聞き覚えのあるその声。 誰が来ても気が重い・・・そう思ってはいたけれど、その中でも最も会いたくない一人。 「あなたが・・・これを?」 声の方を振り返り、その長身を見上げるようにして里沙は訊ねた。 訊ねるまでもなかったが。 「そ。里沙ちゃんを利用させてもらって、そこの予知能力者さんに消えてもらおうと思ったんだけど」 あまり変わらない表情と妙な抑揚のしゃべり方は相変わらずだ。 元々里沙はそれらがどうしても好きになれなかった。 だが、今はそれよりも話の内容に言い知れない不快感を覚えた。 「・・・上からそんな命令が出たんですか?まだそこまでの警戒レベルには達していないと報告しておいたはずですが」 不快感をそのままに、里沙は挑むように長身の女を睨みつける。 「ふ~ん。言うようになったものね。・・・立場をわきまえた方がいいんじゃないの?里沙」 神経質に片方の眉をピクピクとさせながらそう言う女を見て、里沙は確信した。 これは組織としてではなく、個人的な行動なのだと。 「自分の他に予知能力者がいるのが気に入らないんですか?」 それも自分よりも優れた予知能力者がね・・・と、里沙は心の中で付け加えた。 「里沙・・・アンタまさか組織を裏切るつもり?」 ほとんど変わらない表情の中、片眉と口元だけが痙攣するように動くのは不気味だ。 やはりどうしたってこの人のことは好きになれそうにない。 そう思いながら里沙は言った。 「勘違いしないでください。わたしは組織に忠実に動いています。今、組織に逆らっているのはむしろあなたでしょう?このことも報告しますか?」 その言葉に、女の眉と口元の痙攣がピタリと止まる。 「あたしの予知は完璧。その子がそうやって死なずに済むのだってちゃんと予知してた」 突然矢継ぎ早に話し始めた女を、里沙は黙って見つめる。 「そう、あたしはその子が死なないのを知ってた。運よくアンタを助けるため階段に引き返したことによって。アンタなんか放っておいてそのまま出口に向かえばもっと大きな瓦礫の下敷きになってもらえるのに。だからあたしは今朝その子に夢を見させた。階段に引き返したら死ぬという嘘の予知夢を。テレパシーを使える部下に命令して。簡単に騙されてたわねその子。低レベルな予知能力者ね、あたしとは違って。自分の予知と他人の念波の区別もつかないんだから。挙句、そこまで手間をかけたのに結局引き返すんだからやってられないわ。思考レベルまで低すぎてついていけない。あたしならあんな馬鹿げた行動は絶対にしない。でもその馬鹿な行動のおかげで助かったんだから馬鹿な自分に感謝しないとね。・・・で、結局あたしの予知通り。あまりに完璧すぎるのよあたしの予知は。あたしは神よ。組織の他の誰よりも優れている。後から入ってきてえらそうにしているあんなやつらよりも」 最早、女の目は里沙を見ていない。 その瞬間、里沙は初めてこの女のことを少し気の毒に思った。 結局はこの人も孤独なのだろう。 自分と一緒で。 「神なんかとちゃう・・・」 そのとき、自分の腕の中で、小さくそれでいて力強い声がして里沙は目を見開いた。 「愛佳・・・大丈夫?」 思わずそう声をかけた後、里沙は愕然とした。 愛佳はいつから目を覚ましていたのだろう。 自分の正体を知ってしまったのだろうか。 もしそうなら・・・自分のとるべき道は・・・? 「大丈夫・・・みたいです。私生きてるんですか?絶対死んだと思ったのに・・・。それよりあの人は・・・あの人が新垣さんや高橋さんたちが戦ってる敵の?」 痛むのか、顔をしかめながら愛佳は里沙に訊ねる。 その言葉に芝居の色はなく、本当に今しがた目を覚ましたようであった。 安堵と罪悪感の入り混じった複雑な感情の中、里沙は黙って頷いた。 異世界と交信しているかのようだった女の視線が愛佳に移動する。 「何て言った?神じゃない?ふん。あんた程度のレベルじゃ分からないでしょうけどね。未来をも自由に選べるこの能力は神そのものじゃない。未来を創っているとすら言えるこの能力は神だからこそ許されたチカラなのよ」 確信に満ちた口調で話す女。 だが、愛佳はゆっくりと首を振った。 「ほんまの意味で未来なんて選べへん。きっと自分の意志で選んだと思った“未来”も、元々選ぶようにできてたってだけの話なんやと思う」 「は?何ワケの分かんないこと言ってんの?いくら低レベルのアンタだって未来を変えたことくらいあるでしょ?」 「うん。ある。“未来”は自分で変えられる。でも未来は一つ・・・ってことや」 「・・・話すだけ時間の無駄だったわ。レベルが低すぎてとてもじゃないけどついていけそうにない」 そう鼻で嗤うと、女は振り返りもせず立ち去った。 黙ってそれを見送った後、里沙は腕の中で小さく咳き込む愛佳の声に我に返った。 「愛佳、すぐにみんなに連絡して来てもらうからね」 そう言いながら、慌てて携帯電話を取り出す里沙に向かい、愛佳は微笑んだ。 「新垣さん・・・ありがとうございます。新垣さんのおかげで私は自分の能力が・・・自分のことが好きになれそう」 「愛佳・・・」 そう言って再び意識を失った愛佳の重さを腕に感じながら、里沙は言葉をなくして固まっていた。 かつて感じたことのないほどの罪悪感に押しつぶされそうになって。 自らの能力と存在に、再び言い知れない不快感と嫌悪感が湧きあがるのを抑えきれずに。 “未来”は自分で変えられる。 でも未来は一つ。 さっきの愛佳の言葉が耳によみがえる。 私の向かう未来には一体何があるのだろう 私が進むべき道は本当にこれでいいのだろうか・・・ 呼び出し音の鳴る携帯電話を耳に当てながら、里沙の心の一部は葛藤の淵へと沈んでいった。
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《カオスルーム()/Chaos Room》 ケイオスの地中心にある不思議な空間。世界の核を担う聖域とも呼ばれている。 世界地図にも載っていない場所に存在する古代遺跡の最深部にある扉を通じてのみ踏み入れることができる。 踏み込んだその先は文字通り真っ白な空間であり、先へ進むことで様々な空間へと繋がる扉が見える仕組みになっている。 【記憶の間】と〖思考の間〗の二つの空間が存在する。 『記憶喪失編』及び『永久に眠れ 古き混沌編』に登場したものは記憶の間であり、それもほんの一部に過ぎなかった。 記憶の間(ムニン) 灰色の扉を潜り抜けた先にある、ケイオスの記憶を司る絶対聖域。 以下に挙げる幾つかの空間が存在する。 + ... 記憶の塔 世界の記憶を司る塔のある空間。『記憶喪失編』及び『永久に眠れ 古き混沌編』に登場。 記憶の鎖を巻いた塔があり、真中の鍵穴に鍵を差せばそこで世界の記憶は閉ざされると言われている。 この塔は強い衝撃を感知すると中に施された警報装置が作動し空間が瓦礫に埋もれる仕組みになっている。 とある二人の激闘により、装置が作動して瓦礫に埋もれてしまったようだが… 回顧の架 蓄積された記憶を保管する棚のある空間。 幾つもの本棚が並列している真っ白な空間であり、その最深部には両開きの扉が存在する。 本棚にある本はすべてケイオスで起きた出来事が "世界によって記録された" ものであり、これは創造神ですら閲覧することを禁じられている。 『歴史』と呼称するこれらの本には、ありえただろう未来や塗り潰されるべき過去、 即ちあらゆる可能性により誕生する分岐世界の全てが内包されている。 そしてその『歴史』を改竄することで、未来や過去などあらゆる時間軸に発生するすべての事象を塗り替えることも可能であり、 劇中ではこのことが原因ですべての『歴史』が一本軸に束ねられてしまう。 罪過の繭 回顧の架最深部にある扉の先に在る、際限ない空白の空から吊るされた無数の繭が存在する空間。 繭の中にはあらゆる人物が眠っているといわれるが… + ... その正体は、歴史改竄によって消滅した『可能性の存在』。 回顧の架にある本(『歴史』)に登場する人物たちが『見えざる何か』により改竄され、 その理想に近しい姿として誕生したのが現在する人物である。 繭の中に潜む人物は、理想体として形成される過程で消滅した可能性の存在そのものであり、 『歴史』を歩んだことで生まれた軌跡そのものでもある。 余談だが、劇中に登場した残像の殻に施された番号は各キャラクターの編集履歴の日付より引用されている。 しかしこの繭には、更に恐るべき真実が潜んでいる。 + ... 思考の間(フギン) 白い扉を潜り抜けた先にあるという謎の聖域だが詳細は不明。 今だ一切語られていない謎の空間。 関連ページ 記憶喪失編 永久に眠れ 古き混沌編 地名へ戻る コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls ボス 作中の各タウンごとに待ち構えている「ボス」について。 撃破することで経験値・金・装備品を入手できる。 この入手は選択可能なキャラ全員に行われるため、操作していないキャラのレベルもボス撃破で上がっていく。 HPゲージが3本あり、1本削るごとに行動パターンが変化する。 ※さぶこ・はせべ&まみ は3本目を削り切った後に4本目が生えてくるので注意。 index みすず やまだ ひばり アボボ ノイズ さぶこ はせべ&まみ みすず 熱血高校のボス。 1周目では回復アイテムでのゴリ押しが不可能なボスとなるため、勝てない場合はレベル上げを。 + HPゲージ1本目・全体共通 HPゲージ1本目・全体共通 近距離パンチ こちらが近くにいるとコンボを決めてくる。 ジャンプしていれば当たりにくい。 タックル こちらを狙ってくるが、縦軸の移動幅は狭い。 4本ある柱ギリギリで躱せば激突し、その場でダウンさせることが可能。 全部の柱が砕けても屋根が落ちたりはしない。 ヒップドロップ 画面外まで飛び出してこちらを狙ってくる。床に影があるのでよく見てダッシュで回避すること。 1回躱すとみすず自身が痛みで怯むため、反撃を仕掛けることができる。 ダウン復帰 ダウンしても、一定時間で復帰する。 復帰時に床を殴って周囲近距離に衝撃波を出すため、あまり深追いせず距離を取ること。 + HPゲージ2本目 HPゲージ2本目 ゲージ開始時に気合を入れるが、たぶん変化なし。 + HPゲージ3本目 HPゲージ3本目 ゲージ開始時に更に気合を入れて赤くなる。 ヒップドロップ+ 3回連続で躱さないと痛みで怯まなくなる。怯んだあとはこれまで通り反撃を仕掛けることができる。 やまだ クロスタウンのボス。 エリア端には落下判定があるため、落ちればダメージを受ける。 やまだを落とすことでダメージを与えることも可能。 + HPゲージ1本目・全体共通 HPゲージ1本目・全体共通 近距離パンチ こちらが近くにいるとコンボを決めてくる。 ジャンプしていれば当たりにくい。 瓦礫挟み こちらが少し距離をとっていると狙ってくる。 ジャンプでの回避は成功しにくい。縦軸の移動を使うとよい。 ダウン復帰 ダウンしても、一定時間で復帰する。 復帰時にワープで後ろに回り込み、エネルギー弾で吹き飛ばしてくる。 ジャンプや縦軸移動で回避できる。 + HPゲージ2本目 HPゲージ2本目 ゲージ開始時に暗黒パワーを開放する。 やまだのじゅつ 自身を中心にダメージ判定のある物体を浮かべ回しはじめる。 物体は3つだが、ひとつは回復リンゴなので利用してしまえる。 + HPゲージ3本目 HPゲージ3本目 ゲージ開始時に暗黒パワーを更に開放する。 瓦礫挟み+ 2回連続で放つようになる。 やまだのじゅつ+ 物体が6つに増加する。ひとつが回復リンゴなのはそのまま。 エネルギー導火線 やまだを起点に、こちらを追尾するエネルギーを埋め込む。これを受けると大ダメージなので注意。 スピードは遅いが、追尾性は高く長時間。また、発動中のやまだは無敵。 一定時間経過で 終点 → やまだ へと戻るが、このエネルギー道にも当たり判定がある。 暗闇化 エリアが真っ暗になり、地面が見えなくなる。うっかり落ちないように注意。 キャラや攻撃物は見える。 ひばり アップタウンのボス。 このボスのみ、2Dアクション風の戦いとなる。 常に宙に浮いているせいで攻撃が中々当たらない。 壁キックから攻撃を当てるか、縫い針カウンターを決めるかすれば、一時的に落下してくる。 + HPゲージ1本目・全体共通 HPゲージ1本目・全体共通 雑魚召喚 雑魚敵の女子高校生を2人召喚してくる。 この女子高校生は特殊仕様で、低HPだが攻撃AIが優秀。2D状態なのもあってほぼ確実に攻撃を当ててくる。 ひばりを相手するのが難しくなるので、撃破を優先するとよい。 縫い針 こちらを狙って針を飛ばしてくる。この針は壁や床を数回跳ね返る。 跳ね返るのを利用してひばり自身に当てることも可能。当てるとひばりが落下してきて攻撃チャンスとなる。 暗黒弾 弾幕ゲー。 低威力だが、ガード不可なうえに多段ヒットする。 ジャンプで避け損ねると、空中お手玉で大ダメージになる可能性があるので歩き走りで回避したほうがよい。 左端・右端で行おうとする時に壁キックから攻撃を狙うこともできる。 ダウン復帰 ひばりのダウンには無敵時間がないため、攻撃が当たり続ける。 落下してからしばらくすると、一定時間で復帰して宙に戻る。 復帰時に回転して周囲近距離に衝撃波を出すため、HPゲージを半分ほど削ったら距離を取ること。 + HPゲージ2本目 HPゲージ2本目 ゲージ開始時に強制的に宙に戻って仕切り直し。 UFO爆弾 上空に爆弾を2つ出現させる。爆弾はこちらに向かってゆっくりと落ちてくる。 攻撃を当てれば破裂せず消えてしまうため、落ち着いて空中迎撃するとよい。 接触が破裂トリガーなのを利用して、一瞬すれ違うことで誘爆も可能。 ミサイル針 画面内に糸が走る → 糸に衝撃波?が起こる、を数回行う。これを受けると大ダメージなので注意。 最後にすべての糸に衝撃波?が起こるため、終わるまで糸には近寄らないこと。 + HPゲージ3本目 HPゲージ3本目 ゲージ開始時に強制的に宙に戻って仕切り直し。 UFO爆弾+ 爆弾が4つに増加する。 アボボ ダウンタウンのボス。 + HPゲージ1本目・全体共通 HPゲージ1本目・全体共通 近距離パンチ こちらが近くにいるとコンボを決めてくる。 ジャンプしていれば当たりにくい。 頭突き こちらの弱攻撃コンボに割り込む形でよく使用してくる。 タックル&エルボー 低空ジャンプでこちらへ一気に迫り、着地点周囲にエルボーを決めてくる。 一連の動作すべてに判定があるため、近距離での回避は難しい。 行動後にわずかに腰を痛める動きをするため、反撃を仕掛けることができる。 ダウン復帰 ダウンしても、一定時間で復帰する。 復帰時にタックル&エルボーを仕掛けてくることがあるため、あまり深追いせず距離を取ること。 + HPゲージ2本目 HPゲージ2本目 ゲージ開始時に気合を入れる。 地ならし 地面を殴りつけてエリア全体を揺らす。ジャンプで回避可能。 すこしすると天井から瓦礫が降ってくる。床に影があるのでよく見て回避すること。 瓦礫投げ 地ならしで降ってきた瓦礫のうち、巨大な物は残る。これを持ち上げて投げつけてくる。 エリア内に瓦礫が残っている分だけ仕掛けようとしてくる。 瓦礫を持ち上げているときに攻撃することでキャンセルさせることができる。 + HPゲージ3本目 HPゲージ3本目 ゲージ開始時に気合を入れる。 地ならし+ 地面を2回連続で殴りつけるようになる。 吸い込み 息を吸い込んでこちらを引き寄せてくる。捕まると投げ技を受ける。 アボボから離れるようにダッシュすることで相殺できる。 ただし、近くで発動されるとどうしても間に合わない。 衝撃波 腕を振って衝撃波を3つ繰り出してくる。 こちらを追尾してくることはないが、アボボとは独立して動くうえに壁に当たると跳ね返る。 一定時間経過で消滅する。 ノイズ オーシャンハイツのボス。 + HPゲージ1本目・全体共通 HPゲージ1本目・全体共通 殺人ナンバー 奥へ退避してから次HPゲージに入るまえに、殺人ナンバーが挟まれる。 こちらは回避耐久しか許されないうえ、ノーダメージはほぼ不可能。 幸いダメージ量は少ないので、難しければジャンプし続けて回復アイテムで耐えるのも手。 虹色ウェーブ 殺人ナンバー終了後、奥から戻ってくる際に使用する。 こちら目掛けて飛び掛かり、着地点から真横にダメージ付きのウェーブが発生する。 範囲は横幅全域のため、縦軸に回避すること。 ファン乱入 左右からファンが1人ずつ乱入してくる。 なぜかこちらを追尾してくるが、接触または攻撃を当てれば場外へ飛んでいく。 ダメージは少ないが、連続で接触すると怯み時間がかさみ攻撃チャンスが減るので注意。 ギター回し 先にノイズがエリア内を駆け回り、ギターが回転しながら後追いする。 行動後にノイズが挑発モーション等で動かなくなるため、反撃を仕掛けることができる。 + HPゲージ2本目 HPゲージ2本目 ゲージ開始時に奥へ退避する。 殺人ナンバー+ 2曲目。 ダメージ床が早くなる。 虹色ウェーブは変化なし。 ファン乱入+ 乱入してくるファンが左右2人ずつになる。 ギターぶん回し 1回転してギターを振り回す。 射程は狭い上に、こちらが近くにいなくても使うことがあるため不発気味。 + HPゲージ3本目 HPゲージ3本目 ゲージ開始時に奥へ退避する。 殺人ナンバー++ 3曲目。 ダメージ床が更に早くなる。 虹色ウェーブは変化なし。 ファン乱入++ 乱入してくるファンが左右3人ずつになる。 地面潜り 地面下へ姿を消し、離れた位置から上がってくる。 上がってきた際に緑色のリングが広がる。これを受けると大ダメージなので注意。 さぶこ 三和会タワーのボス。 最上階エリアに入れば何度でも戦うことができるが、経験値等は1周につき1回までの入手となる。 はせべ&まみと闘う場合、さぶこは登場しない。 + HPゲージ1本目・全体共通 HPゲージ1本目・全体共通 縮地 一瞬で距離を詰めてくる。 これのせいで距離があっても安心できないが、常に移動していれば攻撃に繋がることは少ない。 足払い&袈裟斬り こちらが近くにいるとコンボを決めてくる。 初撃を空振りさせた直後はガードされにくい。ダッシュやジャンプですれ違うと誘発しやすい。 ダウン復帰 ダウンしても、一定時間で復帰する。 復帰時にノータイムで足払いを仕掛けてくるため、あまり深追いせず距離を取ること。 + HPゲージ2本目 HPゲージ2本目 ゲージ開始時に奥へ退避する。 子分呼び 奥へ退避してから次HPゲージに入るまえに、子分呼びが挟まれる。 左上から雑魚敵のヤクザ男・ヤクザ女を1人ずつ呼び出す。通常のヤクザ男・ヤクザ女と仕様は変わらない。 この間さぶこは手を出してこないが、一定時間経過で飛び降りて刀で攻撃してくる。 さぶこが乱入した時点でヤクザ男・ヤクザ女は退場する。 モードチェンジ 行動パターンが変化する。 後ろの光っているオブジェクトとさぶこの表情でモード判別は可能。 速度重視の「兎(光)」、攻撃重視の「龍(火)」、防御重視の「鯉(水)」がある。 分身 モード兎の時に使用する。 8人に分身し、時間内に本物を攻撃できないと攻撃される。 偽物達には影がない・姿がぼやけているといった特徴がある。 火輪 モード龍の時に使用する。 床に刀を突き立て、火のリングが広がる。 ジャンプで回避可能。 水柱 モード鯉の時に使用する。 床に水が現れ、そこから水が弧を描いて何度か跳ねあがってくる。 攻撃密度は低く避けやすいが、発動中のさぶこは無敵。 + HPゲージ3本目 HPゲージ3本目 ゲージ開始時に奥へ退避する。 子分呼びは変わらず。 飛翔 モード兎の時に使用する。 空中からこちらへ突進&突きを行う。 火柱 モード龍の時に使用する。 火の柱を2つ繰り出してくる。 こちらを追尾してくるうえに、さぶことは独立して動く。 火の柱は一定時間経過で消滅する。 水泡 モード鯉の時に使用する。 エリア中心に移動し、水の珠を全方位へ放つ。 水は床を跳ね回り、一定時間経過で消滅する。 + HPゲージ4本目 HPゲージ4本目 ゲージ開始時に奥へ退避する。 子分呼びは変わらず。 はせべ&まみ 三和会タワーの隠しボス。 エリアに入る前に「ハセベのお守り」「マミのお守り」を両方装備しておくことで登場する。 最上階エリアに入れば何度でも戦うことができるが、経験値等は1周につき1回までの入手となる。 さぶこと闘う場合、はせべ&まみは登場しない。 + HPゲージ1本目・全体共通 HPゲージ1本目・全体共通 はせべ&まみの2人を同時に相手することになる。 HPゲージを共有しているため、まとめて攻撃できれば一気に削ることができる。 マッハパンチ -ハセベVer- みさこのマッハパンチと同じく、3連撃の強打。 ただし、後方や縦軸にまで追撃してくるため注意。 パワーボム -ハセベVer- みさこのパワーボムと同じく、空中からの振り降ろし。 カバンではなく拳だが、特に違いは無し。 チア―ドリル -マミVer- きょうこのチア―ドリルと同じく、こちらへ向けての回転突撃。 炎を纏っているが、特に違いは無し。 バク転キック -マミVer- みさこのバク転キックと同じく、空中への判定もある回転蹴り。 + HPゲージ2本目 HPゲージ2本目 共同旋風脚 2人揃ってエリア中心に移動し、回転して弧を描くようにこちらへ何度か飛び掛かってくる。 相手の跳躍に合わせてエリアを左右往復していれば当たらない。 しばらくすると目を回して終了する。どちらか好きな方へ攻撃するチャンス。 + HPゲージ3本目 HPゲージ3本目 共同玉乗り マミが玉となり、上にハセベが乗る。そのままエリア内を八の字に移動し続ける。 移動中は床を跳ね回るハートを飛ばし続けてくる。 エリア隅にいると、はせべ&まみ・ハートのどちらにもほぼ当たらない。 しばらくすると目を回して終了する。どちらか好きな方へ攻撃するチャンス。 + HPゲージ4本目 -ハセベVer- HPゲージ4本目 -ハセベVer- ハセベへの攻撃でゲージ3本目を削り切った場合はこちら。 ハセベの魂が空中に留まってサポートを開始し、マミが無敵状態となる。 撃破するにはハセベの魂を攻撃する必要がある。 ビーム照射 -ハセベVer- ハセベの魂が真下に光線を放つ。 光弾発射 -ハセベVer- ハセベの魂が周囲に光弾を放つ。 + HPゲージ4本目 -マミVer- HPゲージ4本目 -マミVer- マミへの攻撃でゲージ3本目を削り切った場合はこちら。 マミの魂が空中に留まってサポートを開始し、ハセベが無敵状態となる。 撃破するにはマミの魂を攻撃する必要がある。 ビーム照射 -マミVer- マミの魂が真下に光線を放つ。 光弾発射 -マミVer- マミの魂が周囲に光弾を放つ。
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その"ゆりかご"と言えば、動力炉が破壊されたことで出力不足を起こし、ハリネズミだった対空砲火も陰りを見せていた。 F-22を駆るメビウス1は、対空砲火が弱まったことでさらに突入することになった空戦魔導師の援護を行っていた。 「綺麗に並んでやがるな……」 機体を上昇させ、メビウス1は眼下の"ゆりかご"上面に設置された速射砲と対空機関砲の群れに眼をやった。機能を停止しているものも多いが、 それでもまだ半分はメビウス1のF-22に反応し、矛先を向けてきた。 エンジン・スロットルレバーを叩き込み、アフターバーナー点火。F119エンジンが咆哮を上げ、F-22は一気に加速し、"ゆりかご"に接近する。 速射砲の放つ砲弾が近くで爆発し、機関砲から撃ち出される弾丸の雨はしかし、F-22を捉えることが出来ない。出力不足のため、搭載する火器 管制システムも機能不全に陥っているのだろう。 メビウス1はそれらに向かって迷わず、機関砲を叩き込む。固定目標ゆえ、外すことは絶対にあり得ない。 二〇ミリの弾丸は速射砲の砲身を叩き割り、対空機関砲の砲塔を粉砕していく。これで、後続の空戦魔導師も突入しやすくなるはずだ。 ――とは言え、長居は無用か。 精度が悪いとは言え、ずっと狙われっぱなしと言うのも気分が悪い。メビウス1は残った対空砲火に掴まらないよう、ラダーペダルを交互に踏 んで機体にランダムな機動を繰り返させながら上昇、射程内より離脱する。 「ゴーストアイ、"ゆりかご"内部の状況は?」 先に突入したなのはとヴィータ、さらに続けて突入したはやてのことが気になり、メビウス1はゴーストアイに問う。戦場の情報の一斉統括も 行っているゴーストアイなら、内部の状況も詳しく知らされているだろう。 「こちらゴーストアイ。スターズ2が動力炉の破壊に成功したが、戦闘続行は不能だ。ロングアーチ、八神二佐が救出済み……スターズ1は現 在、"玉座の間"にて交戦中」 「交戦中……了解、新しい情報があったら教えてくれ。通信終わり」 メビウス1は高度を落とし、"ゆりかご"と並ぶように飛び、ディスプレイを操作してデータを呼び出し、"玉座の間"の位置を確認する。後付け された戦闘機のカタパルトからそう離れていない位置にあるが、何せ艦内だ。今のメビウス1には、せいぜいなのはが無事、ヴィヴィオを取り 戻してくれるのを祈るほか無い。 「なのは……くれぐれも、無理はするんじゃないぞ」 「助けるよ……」 その"玉座の間"にて、長年の相棒、レイジングハートを構えて、なのははしかし、優しさと力強さに満たされた笑顔を浮かべていた。 目の前の聖王化したヴィヴィオはバインドで拘束している。狙いは絶対に、外すことはない。 「ヴィヴィオ、ちょっとだけ……痛いの、我慢できる?」 我が子同然のヴィヴィオを救うためとは言え、これは荒治療。確認の意味を込めて、なのはは正気は取り戻したが、身体は依然として抵抗しよう とするヴィヴィオに問う。 「うん……」 はっきりと、ヴィヴィオは頷いてくれた。強くなったね、となのはは感慨深げにそれを見つめ――文字通り最後にして最強の切り札、ブラスター モードのレベルⅢを起動。足元に大きな、桜色の魔力陣が展開される。 さらに周囲に浮かび上がるのは、四つのブラスタービット。これらが加われば、もはや撃ち抜けないものは何もない。 おそらくは、ヴィヴィオの魂に纏わりつくこの邪悪な鎧さえも。 照準をヴィヴィオに合わせ、全ての準備は整った。防御を抜いて魔力ダメージのみで、体内にあるレリックの破壊を狙う。 「全力全開――スターライト……」 桜色の魔力が、レイジングハートとブラスタービットに集まっていく。 撃ち砕け、邪悪な鎧を。解き放て、愛しき子を。そして帰ろう、みんなの元に。あの何でもない、しかし楽しかった日常に。 きっと、彼も待ってくれているから。 「ブレイカァァァー!!」 ごう、と空気が唸りを上げる。桜色の閃光は星の光のごとく瞬き、ヴィヴィオを飲み込んだ。 完全に、全ての力を使い果たした。もう立ち上がることさえ、困難だった。 しかし、閃光が終わったその時、なのはは目を見開いた。えぐられたクレーターの中央に、鎧を砕かれ、元に戻ったヴィヴィオが、そこにいた。 「ヴィヴィオ……」 レイジングハートを杖代わりにしてよたよたと歩き、彼女はヴィヴィオに向かおうとする。だが、その行動はヴィヴィオ自身の言葉によって遮ら れる。 「来ないで……!」 「!?」 歩みを止めて、ようやく気付く。ヴィヴィオは、一生懸命、自分の足で立とうとしていた。 転んだ時、自分一人で立てなかったこの子が、自分の足で――。 「強くなるって、約束したから……」 ヴィヴィオが続けて放った言葉を聞いて、なのははいてもたってもいられない気分になった。立ち上がることさえ困難のはずの身体は走り出し、 クレーターを駆け下りて、ヴィヴィオをぎゅっと抱きしめた。 これで、全てが終わった。 まるでその時を待ち構えていたかのように、同じく艦内に突入してきたはやてが、リインフォースとユニゾンした状態で、崩れた瓦礫の隙間を 通ってやって来た。 「なのはちゃん!」 「はやてちゃん……」 二人は顔を見合わせて、頷く。もうやることは決まっている、さっさとこんなところからおさらばだ。 だと言うのに――どうやら、そうもいかないことを彼女たちは思い知らされる。 「う、ふふふふ……」 「!」 不意に声がして、なのはは振り返る。先ほど最大出力のディバインバスターで叩きのめしたはずの、クアットロがそこにいた。すでにその表情か らは極限にまで追い詰められ、足取りもおぼつかないことから、意識を保っているだけでも奇跡的な状態なのは目に見えている。 そのはずなのに、クアットロは妖しい笑みを浮かべて、壊れた人形のようにふらふらと歩き、近付いて来る。 「……っ動かないで」 咄嗟にレイジングハートを構えるなのはだが、クアットロからは攻撃の意思が見当たらない。だが、何かたくらんでいることは確かなようだ。 警戒しながら彼女の動向を伺っていると、クアットロは突然、自身の手にあった何かの遠隔操作用スイッチを押した。 直後、艦内に響き渡る警告メッセージ。 「これは……!?」 「ふふふ……まったくもって、あなたたちは素晴らしいわ。"ゆりかご"も聖王も倒しちゃうなんて……だから、これはあたしからのご褒美……」 「――なのはちゃん、上!」 クアットロの言葉に理解しかねていると、はやてが叫ぶ。はっと視線を上げれば、"玉座の間"の天井を突き破り、四脚歩行のガジェット、通称Ⅳ 型が多数降下してきていた。その数は延々と増え続け、無機質だが凶暴な牙をこちらに向けてくる。 「この艦の最後の攻撃手段……残存していたガジェットを全て放出して、自分自身も三〇分後には自爆するシステム。フィナーレには打ってつけ の手段ね」 自爆、と言う言葉になのはとはやて、リインフォースははっとなる。生存本能がひっきりなしに警告を送ってくる、すぐに逃げろと。 だが、逃げるには目の前のⅣ型を駆逐せねばならない。依然として高いAMF濃度のこの環境下で、それは恐ろしく時間を食う羽目になる。 要するに、Ⅳ型の相手をしていたらどの道"ゆりかご"は自爆してしまうのだ。 「――はやてちゃん、ヴィヴィオと彼女をお願い。私が時間を稼ぐ」 僅かな逡巡の後、なのはが口を開く。だが、当然その言葉の意味を、はやては知っていた。 「な!? なのはちゃん、それはあかん!」 「はやてちゃん、接近戦苦手でしょ? 大丈夫、まだ戦えるから……」 半ば強引に押し付ける形で、なのはは腕に抱えていたヴィヴィオをはやてに任せる。はやては戸惑い、迷った末――ヴィヴィオを腕に、クアット ロを背中に乗せる。 「ママ……」 「大丈夫だよ、ヴィヴィオ――ママなら、すぐ戻ってくるから」 彼女なりに、状況を察知したのだろう。不安げな声を上げるヴィヴィオに向かって気丈にもなのはは笑って見せた。 「一撃撃って、進路を切り開く。はやてちゃんは全速力で、脱出して」 「了解……なのはちゃん、必ず戻るんやで」 「分かってるって」 不敵な笑みをはやてに見せ付けて、なのははレイジングハートを目の前のガジェットⅣ型の大群に向ける。 残り少ないカートリッジをロード。フラつく足元を気力でどうにか踏ん張ってみせ、なのはは叫ぶ。 「ディバイン――バスタァァァ!!」 レイジングハートから、巨大な桜色の閃光を放つ。進路上にあったⅣ型は回避しようと各々飛び上がるが、何機かは閃光に飲み込まれ、そうでな くても脱出路を開けてしまう。 「行って、はやてちゃん!」 「……!」 なのはに言われ、はやては一瞬歩みを止めたが、思いを振り払って脱出路へと進む。そんな彼女に襲い掛かろうとしたガジェットⅣ型に向かって なのははアクセルシューターを放ち、行動を止めさせた。 Ⅳ型の群れは悩んだ素振りを一切見せず、全てがなのはに振り向く。その数は視界いっぱいに映るほど。対照的に、彼女に残された力はあとわず かしかない。 「――それでも、諦める訳には行かない」 レイジングハートを構え、なのははガジェットⅣ型の前に立ち塞がる。 絶望的な状況――だが、それがどうしたと言うのだ。この程度で屈していては、同じエースの彼に笑われてしまう。 「エースオブエースの名は、伊達じゃないんだから……!」 足元に魔力陣を展開。突っ込んできたⅣ型の群れに、彼女は正面から戦いを挑んだ。 「なのはが内部に残ってる!?」 ゴーストアイから新たにもたらされた情報は、メビウス1を驚愕させるのに十分なものだった。 ただちに救出部隊を編成して彼女を助けようと言う動きが出たが、それに待ったをかけたのはゴーストアイだった。 「駄目だ、突入は危険だ! サーモスキャンデータを確認したところ、"ゆりかご"内部ですでに崩落が始まっている! 各員、突入は禁止!」 「くそ……」 メビウス1は呪詛の言葉を吐き捨てる。地上の皆も同じ思いだったが、やむを得ない。 だが――だからと言って、諦めてしまっていいのだろうか。 メビウス1は計器に手を伸ばし、ゴーストアイから送られた"ゆりかご"内部のデータを呼び出し、サブディスプレイに表示させる。 現在、艦内との交信は高濃度のAMFにより行えない。最後に先に脱出したはやてがなのはを見たのは"玉座の間"。 そもそも彼女たちは、戦闘機のカタパルトから侵入した。敵機が補給のために着艦する機構を利用させてもらったのである。 ――待てよ、敵機は確かSu-35だったな? 記憶を掘り起こし、Su-35の特徴をメビウス1は思い出す。大型で空気抵抗の少ない機体に、パワフルなエンジン。だが重要なのは、この機体が 艦載機ではないということだ。本来なら陸上の長大な滑走路でもないと降り立つことは無理なこの機体を、"ゆりかご"は艦載機として運用可能 なほど巨大なのだ。それならば、メビウス1の愛機であるF-22も降りれても、何ら不思議ではない。 「……カタパルトの位置がここ。"玉座の間"がここ……決して、遠くはないな」 データの確認を終えたメビウス1は、操縦桿とエンジン・スロットルレバーを握りなおし、機体を翻させる。 目的地は"ゆりかご"、戦闘機用の離発着カタパルト。 「……待て、何をするつもりだ、メビウス1?」 彼の行動に気付いたゴーストアイが、声をかけてきたが、もう構う余地はない。 「こちらメビウス1、これより本機はスターズ1の救出に向かう」 「――なんだと!?」 驚くゴーストアイを無視して、メビウス1は"ゆりかご"の戦闘機用カタパルトを目視確認すると、一気に機体を急降下させた。 「待て、メビウス1! 突入は危険だと言った!」 「この戦争では、死人が出すぎた。もう誰も死なせたくはない」 「命令違反だ、分かっているのか!?」 通信機を通じて怒鳴り散らし、必死にメビウス1を止めようとするゴーストアイだったが、無駄だった。 「承知の上さ――」 メビウス1は僅かな逡巡の後、答える。 「天使と、ダンスだぜ!」 予想通り、"ゆりかご"のカタパルト内部は広く、そして長大だった。大型爆撃機は無理でも、これなら戦闘機程度の離発着は難しくない。 とは言え、敵地も同然の艦内である。F-22を艦内に強行突入させ着艦したメビウス1はコクピットのシートの下に置いていた、シャリオから頂い た魔力弾を撃つアサルトライフルを引っ張り出し、コクピットから降りて周囲を警戒する。 ――ひとまず、この辺に敵はいないようだな。 念のためAMF下でも撃てるかどうかアサルトライフルの引き金を引く。軽く反動があって、銃声とともに放たれた魔力弾は床に穴を開けた。威力 は多少落ちるが、使えなくはなさそうだ。 不安がないと言えば嘘になるが――行くしかあるまい。 愛機F-22の脚のロックが完全であることを確認し、メビウス1は駆け出した。目的地は"玉座の間"、決してここから遠くはないが、急がねばなる まい。 不思議と、ガジェットとは出会わなかった。ただし、ゴーストアイの言った通り艦内の各部では崩落が始まっており、途中狭い瓦礫の間を潜り抜 けたり、邪魔な瓦礫を無理やり動かして進まねばならないところがあった。 「この……っ」 行く手を遮る瓦礫を強引に引きずって動かすと、どうにか人間一人が通れそうなスペースが出来た。メビウス1はその中を潜り、アサルトライフ ルで周囲を警戒しながら、しかし迅速に進んでいく。 崩落で瓦礫が落ちてこないか上にも注意しつつ進んでいくと、再び巨大な瓦礫の山と遭遇した。その向こうで響くのは、爆発音と閃光。なのはが もう近くにいるのだ。 手近にあった瓦礫に手をかけて動かそうとしてみるが、びくともしない。見れば、鉄骨が突き刺さって瓦礫をしっかり固定してしまっていた。 ――登るしかないか。 やむを得ず、メビウス1は瓦礫に足をかけ、乗り越えることにした。いかにも崩れそうな瓦礫にはなるべく触らず、比較的頑丈そうな瓦礫に捕ま り、彼は瓦礫の山を登っていく。 どうにか頂点に達した時、はるか眼下に無数のガジェットのものと思しき残骸が多数、転がっているのが見えた。その中心に、助けるべき人物は いた。 「なのは……!」 ――これで、ラスト。 ほとんど気力だけで戦っているような状態。なのははレイジングハートから何の効果も付属されていない、単純な魔力弾を撃つ。 正面からもろに魔力弾を食らったガジェットⅣ型だったが、その装甲には傷ひとつ付かない。僅かに動きを止め、Ⅳ型は怒ったように突っ込み、 なのはに体当たりを仕掛ける。 「あう……っ!」 避けることすら叶わず、なのははⅣ型の体当たりを受けて地面を無様に転がる。バリアジャケットもすでにボロボロで、ダメージ緩和の機能もほ とんど停止していた。 何とか立ち上がろうとするが、途中で膝が笑い、彼女は力なく地面に屈服してしまった。 もう、魔力弾の一発も撃てない。にも関わらず、Ⅳ型はなのはに迫り、装備する鎌を振りかざそうとしていた。 駄目だった。やはり、消耗しすぎていた。いくらエースオブエースと言えど、もうどうにもならない。 「ごめんね、ヴィヴィオ、みんな……帰れそうにない」 目を瞑ると、脳裏に浮かんでくるのは愛しい人たちに大切な仲間たち。 Ⅳ型が鎌を振り下ろそうとする――その瞬間、彼女の耳に入ったのは、いるはずのない、彼の叫び声。 きっと幻聴だろう、となのはは考えた。メビウス1がこんなところにいるはずがない。心の中のどこかにあった、彼に助けてほしいと言う願望が 現れたに過ぎないのだ、と。 だが――その後に響き渡る銃声が、彼女の考えは間違いであることを教えてくれた。 虚ろな目で視線を上げると、Ⅳ型がこちらに鎌を振り下ろさず、どこか別の方向にその無機質な機械の眼を向けていた。 「え……」 思わず、言葉が漏れた。Ⅳ型の視線の先には、アサルトライフルを構えたメビウス1の姿があった。 Ⅳ型はその矛先をメビウス1に向け、前進。それに向かってメビウス1はアサルトライフルを撃ち込み、弾が切れると懐の拳銃に切り替えてⅣ型 を迎撃する。 ありったけの弾丸の雨を浴びたⅣ型は途中まで前進を続けたが、断末魔のような機械音を上げて、その場に倒れた。 「……なのは、無事か? いや、無事だな。そうでなきゃ困る」 Ⅳ型を撃破したメビウス1は、なのはの元に駆け寄ってきた。 「どうして……」 「?」 「どうして、こんなところに……」 疑問の言葉を投げかけると、メビウス1は笑って答える。それがさも、当然であるかのように。 「見て分からないか? お前を助けに来た――さぁ、ここは危ない。立てるか? 行くぞ」 メビウス1は倒れているなのはの身体を起こし、肩を貸して歩き出そうとする。だが、なのははその手を振り解こうとした。 「駄目です、私なんか連れて行ったらメビウスさんまで間に合わない……構わないから、置いていってください」 「馬鹿野郎、ヴィヴィオの世話をハラオウンに押し付ける気か」 抵抗する彼女の手を引っ張り、強引にメビウス1はなのはを連れて行く。 「エースはな、生き残ってこそエースなんだ。それを忘れるんじゃない」 「…………」 なのはは、答えなかった。ただ不思議と、今この瞬間まで生きることを諦めていた自分が恥ずかしかった。 生きろ、生きろ。こんなところで死ぬんじゃない、天寿を全うしろ。 胸に手を当てると、心臓の鼓動さえもがそう言っているような気がした。同時に、自分の肩を担ぐメビウス1のほのかな温もりが、自分はまだ生 きていることを教えてくれた。 瓦礫の山を潜り抜け、二人はもう少しで戦闘機のカタパルトがあるところにまで進んでいた。 その時、なのはは後ろから不意に殺気を感じ、振り返る。迷子になっていたのか、一機のガジェットⅠ型がこちらを見つけ、接近しつつあった。 「メビウスさん、後ろ……!」 「!」 彼らが反応する直前、Ⅰ型がレーザーを放つ。直撃はしなかったが、その一撃はメビウス1の左足をかすめ、彼は膝を落とす。 「っく……!」 空いている左手でメビウス1は拳銃を持ち、Ⅰ型に向かって残り全弾を叩き込む。偶然にも一発がセンサーの集中するカメラに当たり、Ⅰ型は盲 目のままレーザーを撃ち散らすが、当てずっぽうなので脅威にはならなかった。 メビウス1は弾切れの拳銃を投げ捨て、再びなのはの肩を担いで歩き出す。 「メビウスさん、足は――」 「どうってことねぇよ、この程度」 痛む足を引きずりながら、彼は歩みを進めた。 ようやくカタパルトに辿り着くと、メビウス1は駐機していたF-22のコクピットに飛び乗った。梯子などないため、そうせざるを得ない。 「早く!」 「けど、これって一人乗りじゃあ――」 「女の子一人くらい、詰めればどうにかなる」 躊躇するなのはを一喝し、メビウス1は手を伸ばす。なのはは残った体力全てを振り絞り、彼の手を借りてF-22のコクピットに乗り込んだ。 だが、突如響き渡る轟音。振り返ると、F-22の後方にまで崩落が迫っていた。早くここを脱出せねば、機体もろ共ぺしゃんこだ。 F-22のキャノピーが閉じられ、F119エンジンは再スタートを開始する。 その瞬間、"ゆりかご"全体が大きく揺れる衝撃が巻き起こった。 ゴーストアイは空中管制機E-767の機上から、"ゆりかご"の状況を目視で伺っていた。 「む……!」 彼が眼を凝らしていると、"ゆりかご"に異変が起きていることに気付いた。艦体そのものに大きなひび割れが入り、剥げ落ちた外板が地面に向か ってパラパラと落ちていく。 「こちらゴーストアイ、"ゆりかご"の崩落が本格的に始まった。全部隊、退避は完了しているか?」 「こちらB部隊、すでに安全区域に退避済みだ」 「陸士三〇八部隊、三〇九部隊、同じく退避完了」 「三〇二部隊、撤退済みだ……この世の終わりみたいな光景だな」 地上の友軍にはあらかじめ退避勧告を出しているが、念のため通信で確認を取ると、クラナガン市街地に展開していた部隊はその全てが撤退済み だった。だが、それとは別に入ってきた通信がひとつ。 「こちら機動六課、八神! なのはちゃんは……スターズ1の、脱出は!?」 「――確認できていない」 「……了解」 通信の向こうのはやては、何かやり切れない表情をしていた。だが、ゴーストアイには何も出来ない。入手した情報を、淡々と報告するほか無か った。 全ての敵戦闘機を撃墜した戦闘機隊も、万が一"ゆりかご"が上空で自爆した時に備えて、高度を高めにとって退避していた。 「おい、信じられるかよ? あんなデカい代物が空を飛んで――崩れようとしてる」 アヴァランチが呟く。"ゆりかご"のような巨体が宙に浮かんでいるだけで驚くべきことなのに、それが崩れようとしているのだ。驚愕するほかあ るまい。同僚のスカイキッドも、その光景に目を奪われていた。 「古代ベルカは、ずいぶん恐ろしいものを作っていたんだな」 「――そんなことより、メビウス1はどうなった? おい、ゴーストアイ!」 ウィンドホバーは内部に突入したメビウス1の存在を思い出し、ゴーストアイに問いかける。だが、返ってきた通信は非情なものだった。 「こちらゴーストアイ、メビウス1との交信は先ほどから途絶えている……」 それでも、パイロットたちは決して諦める様子は見せなかった。メビウス1が、伝説のエースがここでくたばるはずがない、と。 きっと、映画のようなハッピーエンドで締めくくってくれる、そう信じていた。 一方地上では、ウイングロードを展開して"ゆりかご"に突入しようとするスバルを、ティアナが必死に抑えていた。 「ティア、放してよ! なのはさんが、まだあの中に……」 「落ち着きなさい! 無茶よ、どの道あの高度じゃ行けない」 「そんな……」 がっくりと膝を突き、スバルは安全区域で"ゆりかご"を見上げるしかなかった。 ――助けに行きたいのは、あたしだって同じよ。 ぎゅっと唇を噛み締めて、ティアナはスバルと同じく"ゆりかご"を見上げる。だが、それと同時に彼女はかすかな希望を抱いていた。 数十分前、リボンのマークをつけたF-22が"ゆりかご"艦内に強行突撃したとの情報を得ていたティアナは、彼ならなのはさんを助け出してくれる かもしれない、と考えていた。 それがかすかな希望であり、そして複雑な心境の元だった。 ゴーストアイが引き続き、"ゆりかご"の様子を伺っているその時だった。艦体に入っていたひび割れが大きくなり、ついに"ゆりかご"の艦体は真 っ二つに折れてしまった。金属の軋む轟音はさながら断末魔のようで、見る者全てを圧倒した。 しかし、ここに至ってもレーダーにメビウス1の反応が無い。 ――やはり、ダメだったか。 静かにため息を吐き、彼はヘッドセットを外そうとする。だが、そんな彼に待ったをかける反応が、レーダーに浮かび上がっていた。 慌ててヘッドセットを付け直し、ゴーストアイは表示されるコードを確認する。 レーダー上に表示される、新たな機影。併せて表示されるコールサインは――「Mobius1」だった。 「――いたぞ、レーダーにメビウス1を確認!」 「うわっ」 通信機を通じて耳を襲った歓声の渦に、メビウス1はたまらず悲鳴を上げた。慌てて通信機のボリュームを落とすが、それにしたってうるさい ことこの上なかった。 歓声の渦に混ざって聞こえてくる、いつもの渋い声はゴーストアイのものだ。もっとも、彼もいつに無く興奮した様子だった。 「こちらゴーストアイ、聞こえるか!? スターズ1は、どうだ!?」 「……こちらメビウス1、スターズ1は救出。命に別状は無い……とりあえず落ち着け」 「了解、了解! よくやった!」 言うことを聞く様子の無いゴーストアイに、メビウス1は思わず苦笑いを浮かべた。 「……みんな、凄い喜びようですね」 同じく苦笑いを浮かべるのは、狭いF-22のコクピットで彼の身体の上に乗らざるをえないなのは。 なんというか、今この場を誰かに見られたらこう言われるだろう、「羨ましい!」と。実際、メビウス1も美人を乗せて飛ぶのは悪くない気分だ。 例えそこが狭いF-22のコクピットだろうと。 「あぁ……みんな、お前に生きていて欲しかったんだ。だから命は粗末にするもんじゃない」 「――ごめんなさい」 素直に、なのはは謝った。メビウス1は「分かればいいんだ」と頷き、とりあえずF-22の機首を母艦である"アースラ"に向けていた。 「…………」 「…………」 しばらく、二人は無言だった。メビウス1は操縦に集中しているだけなのだが、なのはの方は、何故だか気恥ずかしくなって、彼に声をかけられ ずにいた。 ――あったかいなぁ。 生まれてこの方、これほど長く異性の身体と密着している時間は無かった。飛行服とボロボロのバリアジャケット越しに伝わってくるメビウス1 の温もりは、度重なる戦闘で疲れた今のなのはには心地よかった。 「――あの、重く、ないですか」 口を開いてみて、なのはは激しく後悔した。いきなり自分は何を言い出しているのだ。確かに彼の身体の上に乗っかっている形だけども、今話す ことではない。 もっともメビウス1は「んー?」と大して気分を害した様子は無い。 「……そうだな、ちょっと体重増えたんじゃないか? まぁー、美人なら多少の体重変化くらいどうって……痛い痛い」 ぽかぽかと迫力の無い打撃音が、F-22のコクピット内に響く。なのはが顔を真っ赤にして、メビウス1の頭をヘルメット越しに叩いていた。 「――失礼ですよ、メビウスさん」 「悪かった、機嫌直せ」 "アースラ"まではまだ距離がある。二人を乗せたF-22はのんびりと、蒼空を駆け抜けていく。 「この歓声が聞こえるか!? 聞こえんとは言わさんぞ!」 通信機の向こうでは、地上の陸士や空戦魔導師たちが力の限りの歓声を上げていた。 "ゆりかご"、内部崩壊を起こして自沈。ナンバーズも全員が確保された。 管理局は、クラナガンの奪回に成功する。 だが――確保された人物のリストの中に、ジェイル・スカリエッティの名はどこにも見当たらなかった。 そして、そこから先こそが、"恐ろしい御稜威の王"が蘇る瞬間でもあった。 戻る 目次 次へ
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作詞:ケトラP 作曲:ケトラP 編曲:ケトラP 歌:鏡音リン、重音テト 翻譯:yanao 基於相互尊重,請取用翻譯者不要改動我的翻譯,感謝 Neganolega 夏日香氣與搖曳的草木 思念奔馳於遙遠的過去 高架橋下駛過的 車輪痕跡 百合花 瓦礫的街道 從課本上消失的克羅諾斯 地面上電車 打開窗子伸出了手 直到世界末日我都會在你身邊 在無聊的夜裡就我們兩人逃出去吧 如果願望會在某天變成絕望 我什麼也不要 就在月下迎接那天的到來吧 Neganolega madoka-magica 紅色的星星將一切吞沒 記得的那約定的日子 總會傳達到的 直到世界末日我都會在你身邊 在無聊的夜裡就我們兩人逃出去吧 如果願望會在某天變成絕望 我什麼也不要 就在月下迎接那天的到來吧