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登録日:2009/08/02 (日) 15 02 22 更新日:2022/10/23 Sun 15 40 23NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 DC DS GBC PC PS2 PS4 PSP SEGA SS Wii 〇大神ゲー×ギャルゲー あかほりさとる しぶとい作品 アドベンチャー ゲーム ゲームボーイカラー サクラ大戦 サクラ大戦シリーズ シミュレーション シリーズ項目 スチームパンク スパロボ スパロボ参戦作 セガ セガの本気 セガの看板 セガサターン ドラマチックアドベンチャー ドリームキャスト ニンテンドーDS パチスロ化 パチンコ化 ポケステ 不朽の名作 久保帯人 体がかってに… 元祖2.5次元 大正浪漫 大河 大神 太正桜に浪漫の嵐 巴里華撃団 帝国華撃団 広井王子 携帯ゲーム 海外進出 田中公平 神OP 紐育華撃団 藤島康介 驚異の移植率 大正桜に浪漫の嵐! 【概要】 時は「太正」時代、プレイヤーは主人公大神一郎(Ⅴは大河新次郎、新は神山誠十郎)となり、 秘密部隊の隊長として隊員達と交流を深めながら霊子甲冑を駆り魔と戦うドラマチックアドベンチャー。 舞台は帝都東京にて帝国華撃団、フランスはパリにて巴里華撃団、アメリカはニューヨークにて紐育華撃団で主人公が活躍する。 シリーズは恋愛シミュレーションと戦略シミュレーションを融合させた人気作で、 「'96・'97年CESA大賞グランプリ」「'97ゲーム・オブ・ザ・イヤー準グランプリ」を受賞。 その人気の高さからゲームのみならずアニメ(OVAシリーズ5種、TVシリーズ1種)、サントラ、漫画、小説、映画、プラモ、パチンコ・パチスロ化も果たし、 果ては声優本人が出演する舞台、ミュージカル、ミュージカルCD、ラジオ番組、専門ショップ及び飲食店、 トレーディングカードゲームまでもが存在する日本ゲーム界のモンスターシリーズ。 総合プロデューサーに広井王子氏や音楽・作曲に田中公平氏、構成脚本にあかほりさとる氏、キャラクター原案に藤島康介氏を起用するなど、 スタッフや声優陣が超豪華であることも有名。 忘れられがちながらゲーム市場が日本を代表する産業と呼ばれるまで成長した昨今、 今や珍しくなくなった戦略シミュレーションと恋愛アドベンチャーを融合させた最初の作品こそ初代『サクラ大戦』であり、 後に同じく様々な媒体で大ヒットを記録する『ギャラクシーエンジェル』や『らいむいろ戦記譚』などの源流となった。 またシリーズ3作目のOPムービーは非常にクオリティが高い。 その出来は今でも国内外問わず非常に人気が高く、多数の良MADなども生み出した。 ちなみに今となっては当たり前となった"声優本人がキャラクターとして舞台に立つ"という興行はサクラ大戦が発祥。 これはPS2版サクラ大戦~熱き血潮に~の特別DVDにて広井王子氏の構想から実現までを某NHK人気番組を模しつつ本人出演で描いている。 この興行は後にNHKにて特番も組まれ、歌舞伎の市川段治郎や映画監督の山田洋次など錚々たる人物達がそのクオリティを絶賛した。 先に挙げた声優本人がキャラクターとしてショーをするイベントや、ゲーム音楽として前代未聞のゴールドディスク大賞受賞などを併せ、 その新たな取り組みと貢献によりサクラ大戦シリーズは日本ゲーム史に今なお強くその名を残すこととなっている。 なお2010年12月10~12日には渋谷にある青山劇場にて巴里花組・紐育星組によるサクラ大戦ライブが開催された。 3日間で計7回行われたライブチケットは前売り段階で即日完売。 劇場のキャパシティを大きく超える応募数から立ち見客用の席まで設けられた青山劇場は様々な年代のサクラファンで埋めつくされ、 1万人の熱狂の中で幕を閉じた。 また2011年10月9日には武道館にてサクラ大戦15周年ライブが行われた。 サクラ大戦シリーズの楽曲数はボーカル曲だけでも300を超え、 特に音楽CDでは「サクラ大戦歌謡全集」「サクラ大戦2 歌謡」がオリコンチャート共に最高位10位を記録し、 同シリーズ4作目の主題歌「檄!帝国華撃団~最終章~」は「第17回・日本ゴールドディスク大賞アニメーション・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。 この賞は該当期間中邦楽で100万枚以上の売り上げを記録した作品に贈られる賞。ゲームのサウンドトラックとしては日本で初の快挙。 受賞した声優陣はNHKホールで「ゲキテイ」を熱唱。全国のお茶の間に生中継で放送された。 【本編作品】 サクラ大戦(SS・PC・DC・i-mode・PSP・PS2) サクラ大戦2~君、死にたもうことなかれ~(SS、DC、PC、PSP) サクラ大戦3~巴里は燃えているか~(DC、PC、PS2) サクラ大戦4~恋せよ乙女~(DC、PC) サクラ大戦 COMPLET BOX(DC) サクラ大戦Ⅴ~さらば愛しき人よ~(PS2) 北米版サクラ大戦Ⅴ〜さらば愛しき人よ〜 (PS2、Wii) 新サクラ大戦(PS4) 【関連作品】 サクラ大戦花組コラムス(SS、AC) サクラ大戦花組通信(SS) サクラ大戦蒸気ラジオショウ(SS) サクラ大戦帝撃グラフ(SS) サクラ大戦花組コラムス2(DC) サクラ大戦オンライン(DC) サクラ大戦オンライン〜帝都の長い日々〜 サクラ大戦オンライン〜巴里の優雅な日々〜 大神一郎奮闘記〜サクラ大戦歌謡ショウ「紅蜥蜴」より〜(DC) ポケットサクラ(歩数計 ゲーム) サクラ大戦GB檄!花組入隊!(GBC) サクラ大戦GB2サンダーボルト作戦(GBC) サクラ大戦物語〜ミステリアス巴里〜(PS2) サクラ大戦X EPISODE0〜荒野のサムライ娘〜(PS2) ドラマチックダンジョン サクラ大戦〜君あるがため〜(DS) サクラ大戦帝國華撃團電幕倶楽部(PC) サクラ大戦電幕倶楽部2(PC) サクラ大戦3デスクトップアクセサリーズ(PC) サクラ大戦デジタルデータ集太正十二年度電脳記録年鑑(PC) サクラ大戦ⅤDesktopTeatear(PC) サクラ大戦ケイタイクラブ(i-mode及びYahooケータイ) サクラ大戦@EZ(EZweb) PROJECT X ZONE(3DS)※一部キャラクターが出演。 PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD(3DS)※一部キャラクターが出演。 サクラ大戦~オールスターコレクション~(GREE,entag!)(サービス終了) サクラ大戦~百花繚乱夢物語~(mobage)(サービス終了) サクラ革命~華咲く乙女たち~(iOS/Android)(サービス終了) スーパーロボット大戦30(Steam、Switch、PS4)※DLCとして一部キャラクターが出演。 【メディアミックス】 小説版 あかほりさとるによるノベライズは富士見ファンタジア文庫で全4巻(+巴里前夜3巻)敢行。前日譚が電撃文庫で全3巻。 また川神ヒロユキによる番外編(こちらも富士見ファンタジアで全4巻)が発売されている。 アニメ版 2000年にTVアニメ化されたものが有名だが、これ以前にもOVAが発売されている。 翌2001年には続編となる活動写真版が公開された。 奏組 2011年11月から初の少女漫画『サクラ大戦 奏組』が白泉社『花とゆめ』で連載された。 知られざるオーケストラ部隊(主人公以外全員イケメン男性!!)『華組』による活躍を描いた少女漫画。 Gir●sSideとかSi●eMみたいなもんだな。 【遊技機】 CRサクラ大戦(Sammy) ぱちんこCRサクラ大戦2(Sammy) サクラ大戦(エレコ) パチスロサクラ大戦3(Sammy) パチスロ サクラ大戦~熱き血潮に~(Sammy) 【開発中止】 サクラ大戦MMD(PC) サクラ大戦 太正浪漫学園譚(PC) 【コラボレーション】 グランブルーファンタジー(mobage)※一部キャラクターが出演。 BORDER BREAK(AC) アバターアイテム等として出演。 大戦略WEB(PC) 狩りとも® ファンタシースターポータブル2 インフィニティ(PSP) セガ スプラッシュ!ゴルフ(PC) ジョリーロジャー 謎の文明と海賊島(スマホ) 剣と魔法のログレス(スマホ) 夢色キャスト(スマホ) ※奏組とのコラボ。 チェインクロニクル(スマホ) ※新サクラ大戦も登場。 モンスターギア バーサス(スマホ) スーパーロボット大戦X-Ω(スマホ)(サービス終了)※期間限定参戦。新サクラ大戦も登場。 ぷよぷよ!!クエスト(スマホ) オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-(スマホ) スターオーシャン:アナムネシス(スマホ) ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~(スマホ) 駅メモ(スマホ) ※新サクラ大戦とコラボ。 放置少女(PC、スマホ)※さくら、すみれが登場。 少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re L IVE-(スマホ) PUBG MOBILE(スマホ) プロジェクト東京ドールズ(スマホ) ※新サクラ大戦とのコラボ。 ファイナルギア(スマホ) ロボットゲーのビッグタイトルであることからスパロボに参戦することを期待する声もあったが長年実現せず、参戦しないのは独特の世界観の都合や広井王子の意向とも言われている。 しかし、クロスオーバータイトルのプロジェクトクロスゾーンシリーズではゼンガー・ゾンボルトやハーケン・ブロウニングらスーパーロボット大戦OGシリーズとの共演が実現した。 …そして2017年にはスマホアプリで期間限定参戦という条件付きながらついにスパロボ参戦。人気に大いに貢献した。 2021年には『スーパーロボット大戦30』のDLCとして参戦。 2011年8月3日、同じくセガより発売されたファンタシースターポータブル2/インフィニティにおいて、 大神一郎(モギリver)と真宮寺さくら(袴ver)のコスチューム及び武器がダウンロードアイテムとして登場している。 2012年にはさくらと光武のねんどろいどが発売され、セガ・バンナム・カプコンのお祭りゲーであるPROJECT X ZONEに参戦した。 2015年にはその続編PROJECT X ZONE 2に参戦、2016年にはさくら・エリカ・ジェミニの3人がグランブルーファンタジーにゲスト出演した。 【海外展開】 またその絶大な人気からかシリーズやグッズ、DVD等は翻訳され海外でも発売。 先だってはアメリカにて北米版サクラ大戦Ⅴ『Sakura Warz~So Long,My Love~』も発売された。 これはアドベンチャーというジャンルにおいて非常に珍しい事例である。 【ラジオ】 最近ではサクラ大戦.COMにおいてシリーズ主人公、大神と大河真次郎の声を務めた声優、陶山章央と菅沼久義がパーソナリティとして、 「狼虎滅却・サクラジヲ~こちら甲板通信局~」を毎週木曜日に配信。 2010年3月28日、第31回を最終回として、10余年来のファン達に惜しまれつつ配信を終了した。 「ファンの声援のある限り、俺たちはきっと戻ってくる!」と両隊長が大見得を切って一度は配信を終了したが、 2010年11月18日、サクラ大戦.comにて「狼虎滅却・サクラジヲ~こちら甲板通信局~改」として本当に復活し、 毎週木曜日更新のWEBラジオとしてサクラ大戦関連のニュースや両隊長、 特に陶山(大神)氏の脳汁溢れるトークなどが声優さんなどのゲストを交えて放送されている。 …が、2011年4月26日、第20回を最後に、毎週およそ20万人のリスナーの耳を楽しませたサクラジヲ改は最終回を迎えた。 最終回は5/31(月)14時までサクラ大戦.comにて配信された。 【店舗展開】 SEGAは1998年東京は池袋のサンシャイン通りにあるゲームセンター「池袋GIGO」、 続いて1999年には大阪心斎橋の「心斎橋GIGO」にてサクラ大戦シリーズ関連のグッズを専門に扱う『太正浪漫堂』をオープン。 店内ではゲームや攻略本はもちろん漫画やトレーディングカード、各キャラクターに関連したグッズを販売する他、 サクラ大戦仕様のプリクラやUFOキャッチャー、アーケード版花組対戦コラムスなどが設置され、 当時今ほどオタク色のなかった池袋・心斎橋に全国のサクラ大戦ファンが訪れた。 後に2つの太正浪漫堂には軽食が楽しめる『Sakura Cafe(サクラカフェ)』が設けられ、各キャラクターゆかりの料理が楽しめる他、 度々サクラ大戦に登場するキャラクターの声優さん達を招いたミニライブやトークショウなども開催されファンを狂喜乱舞させた。 【シリーズ休眠からの復活】 2019年には遂にPS4で、14年ぶり6作目となる『新サクラ大戦』が発売。 前作から12年後(太正二十九年。なぜ14年後の三十一年じゃないんだ?)を舞台に、世界華撃団大戦を開催するというお話。 メインキャラクターデザインに『BLEACH』久保帯人を起用、脇を固める作家陣もBUNBUN、島田フミカネ、いとうのいぢ、副島成記、杉森建という恐るべきメンツ。 メディアミックスの一環として『週刊ヤングジャンプ』に漫画版が連載、更に翌2020年にはアニメ化。…五輪に便乗したな。 大神「俺達は…絶対に勝つ!集いのみんな!めいでんちゃんも!全員、必ず追記・修正せよ!アニヲタ華撃団、出撃!!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 4の君よ花よを聴いて涙腺が崩壊しかけたのは俺だけじゃないハズ -- 名無しさん (2014-09-09 16 37 34) ↑いや、あなただけだって。 -- 名無しさん (2014-09-09 16 39 44) 2の夢のつづきでなら・・・ -- 名無しさん (2014-09-09 16 42 24) PXZの時系列が君あるがための前か後か分からん -- 名無しさん (2014-09-09 16 53 13) ファン同士のいがみ合いや声優の裏事情を知って、もう作品の裏話やファンとは関わらないと誓った。 -- 名無しさん (2014-09-09 17 22 46) 6出ないんですかねぇ -- 名無しさん (2014-09-23 23 30 55) ↑今出てたらまた全く違うものが出来上がりそうだがね -- 名無しさん (2014-09-23 23 34 55) 何か記事が絶賛ばかりだね。ミス巴里はクソゲーで黒歴史なんだけど。 -- 名無しさん (2014-09-24 10 43 26) 本物の職人達による、情熱の詰まった浪漫でした。 -- 名無しさん (2015-02-08 21 08 58) ↑ミス巴里以外はね。 -- 名無しさん (2015-02-08 21 36 51) グラブルに出てきたのが時系列てきにVの後だけどコウマいるしサタンがなぜか復活してるしこの流れで20周年企画とかで復活したりして -- 名無しさん (2016-05-16 08 15 01) 全作やってみたいなぁ -- 名無しさん (2016-05-16 09 12 42) 全作やってみたいなぁ -- 名無しさん (2016-05-16 09 13 08) ↑×3 降魔は帝都に巣食う闇そのものだから恒常的に存在するのよ 他作品で言えばGAROのホラーみたいなもん 人がいる限り生まれる 叉丹も山崎の方じゃなく悪魔王の方っぽいし(仮初めの姿発言) -- 名無しさん (2016-05-16 09 45 46) クロスオーバーで出るのは嬉しいけど、そろそろサクラ大戦そのものの新しい作品こないかなぁ あと漫画版早くしてください -- 名無しさん (2016-05-16 09 48 39) ↑2あ~そういう設定だったな…初代やったのもかなり前で記憶薄れてたな -- 名無しさん (2016-05-16 10 10 04) 韓国のスマホゲーに出るそうな -- 名無しさん (2016-08-23 17 21 05) 漫画版次回2018年予定ってどーなってんのー?! -- 名無しさん (2016-09-04 10 35 29) とりあえずスパロボ(X) -- 名無しさん (2017-02-22 23 21 35) とりあえずスパロボX-Ω参戦おめでとう! -- 名無しさん (2017-02-22 23 21 55) 太正29年・・・・Ⅴから13年後か 年長組はアラフォー、年少組も二十代か -- 名無しさん (2018-04-14 19 45 47) キャラデザがまさかの久保帯人だと聞いて -- 名無しさん (2019-03-30 13 52 12) 入れ替えというのが気になるなあ。 -- 名無しさん (2019-03-30 18 15 08) まあ、何はともあれ新作楽しみだ! -- 名無しさん (2019-03-30 19 06 31) 5から二年後に降魔大戦って大きな戦いがあって、3つの旧華撃団消滅ってオイオイ‥‥‥‥ -- 名無しさん (2019-03-30 21 02 43) PV見たけど新ヒロイン可愛いじゃん -- 名無しさん (2019-03-30 21 29 20) 「消滅」ってのはどんな意味なんだろ?「組織として壊滅した」「ほぼ全員死亡した」「文字通りどこかに消え去った」などが考えられるが。 -- 名無しさん (2019-03-30 21 43 51) キャラデザがブリーチの時点であれなのにその上昔のシリーズをコケにするようなストーリーが気に入らない。「消滅」ってさ… -- 名無しさん (2019-03-30 22 28 24) まぁ普通の降魔大戦で旧メンバー戦う力消失とかそんなんかなぁ かつての降魔部隊に近い事になっちゃったけど、降魔大戦引き起こしたのは誰なのか -- 名無しさん (2019-03-30 22 35 42) まぁ流石に旧キャラ全員死亡とかは無いだろう、それやったら旧来のファン総スカンだろうし。敗北し散り散りか、霊力失って戦力的には意味において華撃団消滅とかそのあたりが妥当じゃないかなぁ... -- 名無しさん (2019-03-30 23 18 07) 夜叉かぁ・・・・こういうパターンで来たか、楽しみ -- 名無しさん (2019-09-15 22 03 26) 「新」は ・コミカライズ ・各種機体のプラモ ・TVアニメ ・舞台化 とメッチャ幅広く展開してきたなぁ ゲームもヒットして、今後のシリーズ展開に繋がっていくといいなぁ -- 名無しさん (2019-09-15 22 04 32) 3DCGか、光武はともかくキャラでやられると違和感が -- 名無しさん (2019-09-15 22 24 18) 西暦2011年にあたる世界を描いているのは、16年前が阪神淡路大震災で、2011年は・・・・だからかな -- 名無しさん (2020-09-03 00 32 02) ていうか太正天皇どんだけ長生きなんだ -- 名無しさん (2020-09-04 12 43 29) 大正帝が崩御したのが47で -- 名無しさん (2020-09-04 14 15 21) 途中……orz 太正15年時点で史実同様47なら85年後だから、大体132って……オイオイ -- 名無しさん (2020-09-04 14 22 26) サクラ革命は関連作品のほうがいいか。 -- 名無しさん (2021-01-11 03 18 28) サクラ革命…… -- 名無しさん (2021-04-22 14 29 52) ヤバくなったら旧作キャラ出して延命、それでもダメならサ終かなって思ってたら、旧作キャラが出るまでもなく終わってしまうとは… -- 名無しさん (2021-04-22 14 45 05) 初めの方で見限って離れてはいたが挽回も無くサ終は流石に悲しすぎるな… -- 名無しさん (2021-04-22 19 27 10) まさか半年もたなかったとは・・・ -- 名無しさん (2021-04-22 20 05 02) サクラ革命誰か記事にしてくれないかなー ソシャゲ史に残る悪例として貴重だと思う -- 名無しさん (2021-04-26 14 58 39) ↑火種が大量にある現在では作成しても荒れるだけなので、作成はしないほうがいいでしょう。 -- 名無しさん (2021-04-26 15 22 32) 過去キャラ出したら出したで悲惨なことになっていたのは想像に難くない -- 名無しさん (2021-04-26 15 26 38) サクラ革命のシナリオは割と王道で好きだったんだけどなぁ。まぁ来月最終章来てくれるって事だから、俺たたEDにならなそうなだけ良かったけど。 -- 名無しさん (2021-04-26 16 05 15) 新次郎がスパロボに出る時代か…すごいな -- 名無しさん (2021-10-15 13 09 52) DLC加えているだけ参戦でも大神隊長たちをコンシューマー機で操れるのは喜ばしい。技の数がどうなるかだけが懸念 -- 名無しさん (2021-10-16 17 46 31) チー牛名越のせいでIP一つ殺したってのがもうね。 -- 名無しさん (2022-01-09 23 26 34) 旧作はストーリーもキャラもしっかりしてたのにって意見は流石に美化してるよと。勢いがあって熱くて面白いけど割とガバガバだからね… -- 名無しさん (2022-03-10 17 14 42) ↑考えたら負けにさせたのが初期のシリーズで、押しが弱くて考えさせてしまったのが新かなって思う -- 名無しさん (2022-05-30 11 50 36) 名前 コメント
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【Q】 5章 千葉市 児童公園 PM3:50 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 「おれは 知らない女の子に出会ったと 思ったらいつのまにか結婚していた」 な…何を言ってるのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか(ry 「…って、いやいや!ち、ちょ、ちょっと待ってくれっ。 ぷ、プロポーズ!?って夫婦になるってことだぞ!? わかってるのか?」 「…………(コクッ)/////」 「―――――。」 完全に狼狽しきった俺の問い掛けに、あやせちゃんは頬を染めながらも、 しっかりと頭を縦に振って肯定の意思を示す。 そうなるともう、詰みだ。 俺は陸に打ち上げられた魚のようにパクパクと口を動かすことしかできなかった。 「もう、またそんな顔するっ。 どうせ信じてくれないと思って証拠も持ってきてるんですよ。」 俺の反応が気に食わなかったのか、あやせちゃんは頬を膨らませながらそう言うと、 ゴソゴソと自分の鞄を漁り始めた。 そして直ぐに、携帯を少し小さくしたような銀色の機械を取り出した。 よくよく見ると、それは小型のレコーダーのようだ。 あやせちゃんはそれを俺の眼前に掲げると、徐(おもむろ)に再生ボタンを押した。 ―――ザ、ザザッ… 『……その、責任を取るって、具体的に何をすればいいんでしょう?』 『結婚してくれ。』 プツッ――― ……た、確かに俺の声だ。 音質も悪く、非常に短い録音データたが、確実にそれはプロポーズの言葉だった。 っていうか、責任って一体俺はあやせちゃんに何をしでかしたんだ…? この時少しでも冷静であったならば、なんでこんなものを録音したんだとか、 なんで今それを持っているのか、などツッコミ所が満載なことに気付けただろう。 しかし、度重なる衝撃的な話でテンパり過ぎていた俺はまともな思考能力が失われおり、 そのことに気付くことができなかった。 何より、普段であればこんな可愛い子と結婚の約束をしていたことがわかれば、 両手を上げて狂喜乱舞していたに違いない。 しかしこの時の俺は、 何とかしてこの話を断らなければならないという焦燥感で心の中が一杯だったのだ。 「いや、確かに…、けど、あの。 ち、ちょっと待ってくれ。なっ? すげー突然のことだから、何て言えばいいのかわからないんだけど…。」 「…………。」 「俺もまだ学生でガキだし、あやせちゃんを養ってやる力なんて無いだろ? ただでさえ記憶が無くなってるから、プロポーズのことも、 あやせちゃんとの関係もあやふやじゃないか。 ―――それに、桐乃のこともあるから急にそんなこと言われても…。」 「――――っ!」 「…っ!あっ、いや。その、だからあやせちゃんの気持ちは嬉しいんだけど、 今すぐ結婚とかそういうのはちょっと早いと思…。」 「…ぷっ、クスクス――。」 「…………ん?」 思いつく限りの言い訳をするが、途中自らの失言に気づいた俺は、 取り繕いつつも強引に断る方向に話を持っていこうとする。 すると途中まで黙って聞いていたあやせちゃんが、 突然顔を伏せて、笑いを噛み殺したような声を漏らし始めた。 「クスクス…。ご、ごめんなさい、お兄さん。 今のは冗談なんです。」 「――――なっ!!??」 「私とお兄さんが付き合っていたり、お兄さんが私に本気でプロポーズするなんて、 そんなことあるわけないじゃないですか。 さっきの録音データも以前にお兄さんが巫山戯て言っていたのを録音したものなんです。」 「――――――。」 あやせちゃんは笑いを堪えながら謝ると、先程までのネタバラシをしてくる。 一方俺はというと、余りの予想外の事態に開いた口が塞がらなくなっていた。 え?冗談ってことは何?どういうこと? もしかして俺…… からかわれてたーーーー!? あやせちゃんの掌で完全に遊ばれていたことに気付いた俺は、 色々な意味で舞い上がっていた自分の振る舞いを思い出して、顔が羞恥心から真っ赤になる。 うぉおおおお!俺は年下の女の子相手に何をやってんだぁ!!? 殺してくれ!もういっそ殺してくれぇ!!! 「本当は途中で冗談だって言おうとしたんですけど、 お兄さんの反応があんまり面白かったので止まらなくなっちゃいました。」 テヘッと自分の頭を小突きながら舌を出して謝るあやせちゃん。 こ、こいつは天使なんかじゃねえ! 天使の皮を被った悪魔じゃねえか! 「あやせ貴様ぁ!よくも……よくも俺の乙女心を弄んでくれたな!」 「…な、なんだかすごくデジャブを感じるんですが、本当に記憶無くしているんですか? けど、お兄さんにはいつもセクハラされてましたからね。 今回はそのお仕置きですから、これで差引ゼロですよ。」 理不尽すぎるその仕打ちに、思わずちゃん付けも忘れて恨み事を口にすると、 あやせちゃんは若干引き攣った顔をしつつ、これで相殺だなんて戯言を抜かしてきやがった。 「けっ!言っとくが、俺はもう騙されねぇからな! そもそも俺がセクハラなんてするわけねぇじゃねーか。 どうせ、手錠の話とかも冗談なんだろ?」 「あれ?私、恋人とプロポーズのこと以外は冗談だなんて一言も言ってませんよ? セクハラも手錠の話も本当ですし、プロポーズだってほら、実際しているじゃないですか。 言ったでしょう?お兄さんはすごく変態でど助平だったって。 ―――他にもお兄さんの変態な話は沢山あるんですよ?」 「なん…だと……?」 嘘とわかればこっちのものだと、俺は強気になってあやせちゃんに問い質す。 しかし、あやせちゃんは不気味に思えるぐらいの満面の笑みで、 これ以上駄々をこねるようなら全部バラしちゃいますよ?とやんわり脅してくる。 ――手錠の件が事実…だと? あの変態ストーリーが本当だとすると、京介変態説は一気に現実味を帯びてくる。 そして、それ以上の弱みをあやせちゃんが本当に握っているとしたら……。 そこまで考えると、俺の背中に冷たい汗が流れ始める。 ……だが、しかし!この俺はそんな脅しには屈しない。絶対にだ!! その不屈の精神というものを、この糞生意気な小娘にビシッと教えてやる! 「―――お願いですから、もう勘弁してやってください!!」 平伏低頭、俺は不屈の精神を持って勢いよく頭を下げた。 勘違いするなよ? これは決してあやせちゃんに屈伏したわけじゃなくて、戦略的撤退なんだからね!? そんな俺の狼狽した姿が余程ツボにはまったのか、あやせちゃんはお腹を抱えて笑い始めた。 笑い過ぎて、先程から目元には涙が薄っすらと浮かんでいるのが見える。 ちきしょう。こっちは違う意味で泣きそうだぞ。 「あはは…ご、ごめんなさい……。 でも、記憶なんて無くてもお兄さんはお兄さんのままなんだとわかって安心しました。」 「へいへい、どうせ俺は手錠で繋がれて喜ぶような変態野郎ですよ。」 あやせちゃんのフォローになっていないフォローに、俺は肩を落として自虐の言葉を吐き出す。 「そんなことないですよ。私、お兄さんの優しさもよく知ってますから。 ………それに、お兄さんの本心も聞けましたからね。」 完全に拗ねてしまった俺に、あやせちゃんはまるで子供をあやすような口調で励ましてくる。 そして、その後に小声でボソボソと何かを呟いた。 「ん?なんだって?」 「ふふっ、お兄さんは恋人と同じぐらい私にとって大切な人だって言ったんですよ。」 「……え?」 その呟きがよく聞き取れずに問い返すと、惚れてしまいそうなくらい眩しい笑顔でそう答えられて、 思わずドキッとしてしまう。 「あ、もちろん〝桐乃の次に〟ですけどね。 だからお兄さんは二番目です♪」 「あ、さいですか…。」 ちょっぴり期待した結果がこれだよ! 桐乃の次ってことは、友達以上恋人未満っていうことだろ? 「あー、でも何だがすごくスッキリしました。 今日は朝から桐乃の様子がいつもと違ってたのでずっとモヤモヤしてたんですけど、 それもどこかに行っちゃいました。」 大きく伸びをしたあやせちゃんは、どこか吹っ切れたかのように晴れやかな雰囲気を纏い、 なぜか一気に大人びた様に見えた。 しかし、俺はそのこと以上に気になる点があったので思わず食い付いた。 「桐乃の様子が…? 今日ってそんなに変だったのか?」 今朝の桐乃は昨日と一緒だった、いや、どちらかと言えば機嫌はすこぶる良かった…と思う。 記憶が無いから判断基準があんまり無いけどな。 「いえ、別に悪い意味ではないんですが…。 何て言うんでしょうか?いつもより一層綺麗に見えた…のかな?」 「――いや、………。」 桐乃が綺麗だったと言うあやせちゃんに、もともと桐乃は綺麗だろ?と言いかけたが、 寸前で何とか思い留まることができた。 なぜか、それを言った直後にあやせちゃんからハイキックされる姿が、 嫌って程リアルにイメージ出来てしまったからだ。 「あー!今、何いってるんだこいつって思ってるでしょう! 桐乃は本当に凄いんですよ? 誰よりも綺麗で、スタイルも抜群で、どんなことにも真面目で全力で、常に一直線で、 学校だけじゃなくてモデルの仕事仲間の中でも人気者で……。」 俺が言い噤んだ理由を勘違いしたあやせちゃんは、堰を切ったかのように、 桐乃がどれだけ凄いかを力説し始める。 ……5分後 「―――っていうこともあったんですよ。 桐乃って本当に凄いと思いません!?」 「……あ、ああ。そうだな。」 長い、本当に長い話の最後に同意を求めてきたので、俺は少しげんなりしつつ同意する。 あやせちゃんの話を簡単に纏めると、桐乃は周りの皆から好かれる最高に綺麗な女の子なのだが、 今日は一段と綺麗に見えたってことらしい。 っていうか、この子はどんだけ桐乃のことが大好きなんだよ。 その桐乃への想いの強さに思わず苦笑してしまう。 「それでも、桐乃は〝あの趣味〟さえ無かったら完璧なんですけど。」 「―――あの趣味?」 最後にあやせちゃんは、本当に困ったものですと頬に手を当てながら大きな溜め息をついた。 はて、桐乃にそんな困った趣味なんてあっただろうか? 昨日、今日の記憶を辿るが、思い当たる節は1つも無い。 「………お兄さん、もしかして桐乃から趣味の話は聞いてないんですか?」 「――いや、聞いてないけど。 服とか陸上とかそういうのじゃないのか?」 「………そういうことですか。」 何の話かわからず首を傾げていると、あやせちゃんも俺の様子に気付いたようで、 意味深な質問を投げ掛けてきた。 昨日桐乃からそういった話を全く聞いていなかった俺の頭には更に大量の?マークが浮かぶ。 その様子からあやせちゃんの方は事情を理解したようで大きなため息をついた。 「はあああっ。桐乃ったら本当にお兄さんに何も言ってないんですね。 私から話すのもおかしいかもしれませんけど、桐乃の趣味はオ――」 「――あんた達、そこで何してるわけ?」 仕方がないなぁと、あやせちゃんが桐乃の趣味を喋ろうとしたが、 それを言い終える前に、ゾッとするほど冷たい言葉が横から差し込まれた。 恐る恐る声のした方へと首を向けると、 その視線の先には仁王立ちでこちらを睨み付ける桐乃がいた。 「…何してんのって聞いてるんだけど?」 突然の事で何の反応もできずにいた俺たちに痺れを切らしたのか、 桐乃は更に冷たい口調で聞き直してきた。 無理矢理感情を抑えつけているのか、不自然な程に表情が無く、まるで能面のようだ。 しかし、俺達、というよりあやせちゃんを睨み付けてくるその瞳には、 ハッキリと憎悪の炎が顕れており、心臓を鷲掴みされるような圧迫感がある。 「――え、えっとね…桐乃。 これには理由があって……。」 「へぇー?あたしに内緒で京介をこんなとこに呼び出した理由があるんだぁ。 何?せっかくだから聞いといてあげるけど?」 「そ、それは……。」 何とか口を開いたあやせちゃんだが、桐乃の皮肉が混ざった威圧的な言葉に、 二の句を繋げることができず再び口篭ってしまった。 まるで蛇に睨まれた蛙のように身が竦んでしまう。 最初は俺の帰る時間が遅くて怒っているのかと思ったが、 さすがにそんなレベルで無いことを読み取った。 しかし、それなら桐乃がここまで憎悪の感情を露わにする理由がわからなくなってくる。 「桐乃っ。あやせちゃんは悪くないんだ。 ただ桐乃の友達から記憶を無くす前の話を聞きたくてな――。」 「それならあたしに直接聞けばいいじゃん! なんであやせから聞こうなんて思ったの?」 「う……。」 俺は、完全に怯えきったあやせちゃんをフォローしようと口を挟むが、 少しやんわりした口調ではあるがキッパリと桐乃から異を唱えられる。 桐乃との関係が気になったと正直に答えるわけにもいかず、俺の方も口を閉ざしてしまう。 「――――どうして?」 「はあ?」 「どうして、私がお兄さんと会うことを桐乃に報告しないといけないの?」 気付けば、先程まで顔を伏せて怯えていたはずのあやせちゃんが正面を見据えていた。 そして、静かだが身体の中に重く響く声で桐乃に問い返した。 その態度が気に食わなかったのか、桐乃はキッとあやせちゃんを睨みつけるが、 あやせちゃんも負けじとやや光彩の失せた瞳で睨み返す。 「桐乃とお兄さんは〝ただの兄妹〟だよね。 それなら、別に私とお兄さんがどこで何をしようと、 桐乃にどうこう言われる筋合いは無いんじゃないかな?」 「あんた…それ、本気で言ってるわけ? 一応あんたのことも心配して言ってやってるんだけど。」 「――私を?本当はそうじゃないよね? 桐乃が心配してるのはお兄さんの方でしょう? ……でも、それ以上に心配なのは、自分の趣味がお兄さんに知られることなんだよね?」 「――は、はあ!? 趣味って何のこと?ほんっとに意味わかんないんですけど!」 あやせちゃんの思わぬ口撃に、桐乃は激昂して強く否定するが、 強く否定すればする程、何かを隠していると自分で言っているようなものだ。 「…………桐乃、〝また〟嘘をつくの?」 「―――っ!!」 桐乃のその反応を見たあやせちゃんは一度顔を伏せると、 少し間を置いてから桐乃を光彩の戻った瞳で睨みつけた。 「私の時もそうだったよね。 無理に嘘を重ねて、桐乃だけだとどうしようもなくなって。 それで最後はお兄さんに泥を被せてまで助けてもらって!」 ―――私の時。 昨日桐乃から扉越しに聞いた、あやせちゃんと喧嘩したときに、 俺が間に入って仲裁したという話をすぐに思い出した。 恐らくあやせちゃんが言っているのはその時の事だろう。 「今回もそうじゃない! お兄さんに自分の気持ちも、趣味のことも全部隠して! あのとき、私も趣味もどっちも好きだって、どっちも捨てられないって言ってくれたじゃない! なのに、今の桐乃はどうなの!? 自分の〝好きなこと〟を全部誤魔化している桐乃なんて、私が知ってる桐乃じゃない! そんな桐乃がお兄さんのことで私にどうこう言う資格なんてないっっ!!」 激昂したあやせちゃんは、非常に強い口調で桐乃に訴えかけた。 俺は桐乃の趣味のことは何も覚えていない。 だがその趣味は、桐乃とあやせちゃん、そして俺の3人にとって非常に深い因縁があるようだ。 それでも、事態が呑み込めない俺には緊張感がピンと張り詰めた二人の間に口を挟む余地もなく、 ただやり取りを見守るしかない。 ――だが、そんな俺にも一つだけは理解できる。 あやせちゃんの言葉は、親友に向けられた心からの〝願い〟なのだと。 あれ程桐乃のことが好きなあやせちゃんだからこそ、 本当の桐乃でいて欲しいという、桐乃を叱咤激励する強い想いが込められていた。 そんな親友からの言葉に桐乃は… 「――――で? 言いたいことはそれだけ?」 恐ろしく平坦で、全く感情が感じられない言葉を吐きだした。 しかし、その睨み付ける瞳は断じて友達へ向けていいようなものではない。 憎悪の念が篭ったそれは、本当に視線だけで人を殺しそうな錯覚さえ覚える。 「……え?」 「黙って聞いてれば、好き勝手言ってくれんじゃん。 逆に聞くけどさぁ、あんたの方が何様なつもりなわけ? 正直言って〝友達でも何でも無い〟あんたなんかに、 あたしと京介との関係に踏み込んで欲しくないんですけど。」 「なっ―――!?」 予想外の桐乃の反応にポカンとしてしまったあやせちゃんに、 桐乃は能面のような顔のまま、友達であるという前提を完全に否定した。 それは正しく破滅の呪文だった。 その言葉が出た途端に2人を包む空気が、決定的に音を立てて崩れていくのがわかる。 「後、あんたが何か勘違いしてるようだから最後に言っといてあげる。 趣味のことは本当に意味がわかんないけど、京介はあたしにとって誰よりも大切な、 あんたなんかと比べられないくらい大好きな人なの。 そのことを誤魔化す?そんな気なんてあたしには全く無いから。」 「き…桐乃……?」 「ウザいから、言い訳とか言わなくていいよ。聞く気も無いし。 ただ、これからあたしの京介に変なことを吹き込むのも、会ったり連絡するのも2度としないで。 友達じゃないあんたなんかが、あたしの京介に手を出す資格なんて無いでしょ? あ、もちろんあたしにも2度と話しかけてこないで。」 「―――――――。」 桐乃は赤の他人どころか親の仇を見るような目を向けつつ、 あやせちゃんとの繋がりを完全に断つと、絶交をすることを告げた。 余りの衝撃にあやせちゃんは瞳を大きく見開いて、何も口にすることができないでいた。 その顔は最早真っ青を通り越して真っ白になっていた。 「ほら、京介!こんな奴放っといて早く帰ろ? 今日は夕飯一緒に作る約束だったでしょ。もう帰んない間に合わなくなっちゃうよ。」 「あ、ああ」 そんなあやせちゃんの様子を全く気にせずに、桐乃は俺の手を取って、 家へ帰るよう促してくる。 拒否できるような雰囲気では無く、強い力で手を引っ張られるがままに、 俺は短く同意することしかできなかった。 茫然と立ち尽くしているあやせちゃんを置き去りにすることに後ろ髪を引かれる思いもあったが、 それ以上に俺の心は桐乃の方へ向けられていた。 何故なら… 「………いいのか、桐乃?」 「何が? もうあんな奴、あたしにも京介にも関係無いじゃん。」 俺の前で早足に進む桐乃にそう呼び掛けると、 桐乃は本当にどうでもよさそうな口調でそう応えてきた。 「だったら………。」 ―――だったら、なんでお前がそんな泣きそうな顔してんだよ。 俺はそう言葉にしかけて、桐乃が纏う全てを拒絶する空気に負けて途中で口を噤んでしまった。 普通であれば、茫然となっているあやせちゃんと、絶交を一方的に突きつけた桐乃とを比べれば、 あやせちゃんの方が衝撃は大きいだろう。 しかし今、桐乃とあやせちゃんのどちらの方が精神的ダメージを受けているか問われれば、 俺は間違いなく桐乃だと答えるだろう。 桐乃は涙を一滴も流していないし、足取りもしっかりしている。 だが、俺にはまるで捨てられた仔犬のように、 ボロボロと大粒の涙を流し続ける桐乃の姿が幻視(みえ)ていた。 もし今、桐乃の手を振り解いてあやせちゃんの方に戻れば、 何か一生取り返しのつかないことが起こるということが心の中で確信があった。 俺はその何かが怖くて、桐乃の後に黙って付いて行くことしかできなかったのだ。 ―――こうして桐乃は、1人の大切な〝親友〟を失った。 後で振り返ってみれば、この時がまだ取り返しの付く最後の分岐点だったのだ。 ここで俺が何か一言でも桐乃に言ってやることができれば、 〝あんなこと〟には決してならなかっただろう。 しかし、この時の俺にはそんなことは想像すらできず、 数日後のそれを黙って待つことしかできなかったのだ―――。 【Q】 5章 完
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白炎乱舞 2話 プロローグ 作者 KOU 概要 とある村に、突如、怪物が現れ、 村は大混乱となった。 そんな村のピンチを救ったのは、 白い炎を纏った男、「クエーサー」だった…‼ サンプル ダウンロード メモ版(3DS専用) GIF版(PC専用) ※PCからダウンロードすることをお勧めします。 ※Googleドライブが開くので、そこからダウンロードしてください メモ版(3DS専用)をダウンロードした場合 zipファイルを解凍します。 解凍したフォルダを、3DSのSDカード内にある「private」→「Nintendo 3DS」→「app」→「JKZJ」へコピーします。 3DSにて「うごくメモ帳3D」を開くと、フォルダ一覧に先ほどDLしたフォルダが表示され、中にあるメモが見れるようになります。 GIF版(PC専用)をダウンロードした場合 zipファイルを、任意のフォルダに解凍します。 解凍したフォルダ内に、GIFファイルがあります。 コメント 名前 コメント
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白炎乱舞 3話 プロローグ 作者 KOU 概要 とある村に、突如、怪物が現れ、 村は大混乱となった。 そんな村のピンチを救ったのは、 白い炎を纏った男、「クエーサー」だった…‼ サンプル ダウンロード メモ版(3DS専用) GIF版(PC専用) ※PCからダウンロードすることをお勧めします。 ※Googleドライブが開くので、そこからダウンロードしてください メモ版(3DS専用)をダウンロードした場合 zipファイルを解凍します。 解凍したフォルダを、3DSのSDカード内にある「private」→「Nintendo 3DS」→「app」→「JKZJ」へコピーします。 3DSにて「うごくメモ帳3D」を開くと、フォルダ一覧に先ほどDLしたフォルダが表示され、中にあるメモが見れるようになります。 GIF版(PC専用)をダウンロードした場合 zipファイルを、任意のフォルダに解凍します。 解凍したフォルダ内に、GIFファイルがあります。 コメント 名前 コメント
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【登録タグ A~YA SOUND HOLIC ゆ 曲 東方封魔録 ~ 幽幻乱舞 魔 -ONI-】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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白炎乱舞 5話 プロローグ 作者 KOU 概要 とある村に、突如、怪物が現れ、 村は大混乱となった。 そんな村のピンチを救ったのは、 白い炎を纏った男、「クエーサー」だった…‼ サンプル ダウンロード メモ版(3DS専用) GIF版(PC専用) ※PCからダウンロードすることをお勧めします。 ※Googleドライブが開くので、そこからダウンロードしてください メモ版(3DS専用)をダウンロードした場合 zipファイルを解凍します。 解凍したフォルダを、3DSのSDカード内にある「private」→「Nintendo 3DS」→「app」→「JKZJ」へコピーします。 3DSにて「うごくメモ帳3D」を開くと、フォルダ一覧に先ほどDLしたフォルダが表示され、中にあるメモが見れるようになります。 GIF版(PC専用)をダウンロードした場合 zipファイルを、任意のフォルダに解凍します。 解凍したフォルダ内に、GIFファイルがあります。 コメント 名前 コメント
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白炎乱舞 4話 プロローグ 作者 KOU 概要 とある村に、突如、怪物が現れ、 村は大混乱となった。 そんな村のピンチを救ったのは、 白い炎を纏った男、「クエーサー」だった…‼ サンプル ダウンロード メモ版(3DS専用) GIF版(PC専用) ※PCからダウンロードすることをお勧めします。 ※Googleドライブが開くので、そこからダウンロードしてください メモ版(3DS専用)をダウンロードした場合 zipファイルを解凍します。 解凍したフォルダを、3DSのSDカード内にある「private」→「Nintendo 3DS」→「app」→「JKZJ」へコピーします。 3DSにて「うごくメモ帳3D」を開くと、フォルダ一覧に先ほどDLしたフォルダが表示され、中にあるメモが見れるようになります。 GIF版(PC専用)をダウンロードした場合 zipファイルを、任意のフォルダに解凍します。 解凍したフォルダ内に、GIFファイルがあります。 コメント 名前 コメント
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レッドカード乱舞【れっどかーどらんぶ】 『1』の時代のきらめき高校サッカー部に伝わる奥義。 相手の周りを旋回し蹴りまくる事でダメージを与える。 奥義名の如く、退場どころか先々の試合出場まで大いに影響が出るのは間違いないだろう。 相手に与えるダメージが主人公の部活経験によるのは、シュート力が求められるせいだろうか。 その時によって効果のばらつきが大きく、2000~6000程度のダメージを与える。 この奥義も、『4』では太陽と埃の記憶の登場により消滅してしまっている。 新奥義は力作とは言い難いものなので、この奥義が懐かしく思えるプレイヤーも多いだろう。 関連項目 部活・趣味・バトル サッカー部
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天嘩乱舞 栗須承之介 EXTREME Level 10 BPM 184 Notes 847 1 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 2 口口口① |①---②-| 口③⑤口 |--③---| 口口②口 |④---⑤-| ④口口⑥ |--⑥---| 3 口⑦⑥⑤ |①---②-| ①③口口 |--③---| 口⑦⑥⑤ |④-⑤-| ④②口口 |⑥-⑦-| 4 ①口⑤口 |①---②-| ③口口口 |--③---| ①⑥口口 |④---⑤-| 口④口② |--⑥---| 5 口口口① |①---②-| 口③⑥⑤ |--③---| 口口⑤① |④-⑤-| ④口②⑥ |--⑥-| 6 ③⑧④⑦ |①-②-| ①⑤口口 |③-④-| ③口口⑦ |⑤-⑥-| 口⑥②口 |⑦-⑧-| 7 ③口④⑦ |①-②-| ⑧口口② |③-④-| ③⑥①⑦ |⑤-⑥-| ⑤口口口 |⑦-⑧-| 8 ④⑤⑥口 |①-②-| 口③②① |③---| ④⑤⑥口 |④-⑤-| 口③②① |⑥---| 9 口口口口 |①---| ①口口① |----| 口口口口 ①口口① 口口②口 口③口口 口口口口 |--②③| ⑤⑤④口 |④-⑤-| 10 ④口口② |①---| ③口口① |②---| ④③①② |③-④-| 口口口⑤ |⑤---| 11 口口口② |①-②-| ⑤⑥口① |③---| ⑥⑤①② |④-⑤-| ③④④口 |⑥---| 12 ④口口② |①---| ③口口① |②---| ④③①② |③-④-| 口口口⑤ |⑤---| 13 口口口② |①---| 口口口口 |②---| 口口口② ①口①口 ④③口口 ③⑤④口 口④口口 |③-④-| ⑤口口⑤ |--⑤-| 14 ④口口② |①---| ③口口① |②---| ④③①② |③-④-| 口口口⑤ |⑤---| 15 口口口② |①-②-| ⑤⑥口① |③---| ⑥⑤①② |④-⑤-| ③④④口 |⑥---| 16 ④②④② |①---| ③口口① |②---| ④③①② |③---| 口口口口 |④---| 17 ⑨②⑥③ |①-②-| 口⑦⑤① |③-④-| 口口口③ |⑤-⑥⑦| ④④⑧⑤ |⑧-⑨-| 18 口⑤口口 |①-②③| ②⑥口① |④-⑤-| ⑧③①口 |--⑥-| ④⑦口口 |⑦-⑧-| 19 ⑤口口④ |①-②-| 口⑦⑥③ |③-④-| 口⑦口② |⑤-⑥-| 口口⑥① |⑦---| 20 口口⑤⑥ |①-②③| ⑦口口② |④-⑤-| ①口③口 |--⑥-| 口口⑧④ |⑦-⑧-| 21 ⑤口⑥⑥ |①-②-| 口口①④ |③-④-| 口口③② |⑤-⑥-| ⑦⑦口口 |⑦---| 22 ⑧口口口 |①-②③| ①⑦②⑤ |④-⑤-| 口①口③ |--⑥-| ⑥口④口 |⑦-⑧-| 23 ⑧口④口 |①-②-| ③⑥⑦⑤ |③-④-| ②口口口 |⑤-⑥-| 口①口口 |⑦-⑧-| 24 ⑦①⑤③ |①-②-| 口口口口 |③-④-| ⑦①⑤③ |⑤-⑥-| ④⑥②⑧ |⑦-⑧-| 25 口①口③ |①-②-| 口⑤⑤口 |③-④-| 口①口③ |⑤---| ④口②口 |----| 26 ④口口② |①---| ③口口① |②---| ④③①② |③-④-| 口口口⑤ |⑤---| 27 ⑤⑧口② |①-②-| 口⑥口① |③---| ⑦口①② |④-⑤⑥| ③④④口 |⑦-⑧-| 28 ④口口② |①---| ③口口① |②---| ④③①② |③-④-| 口口口⑤ |⑤---| 29 口口口② |①---| 口口口口 |②---| 口口口② ①口①口 ④③口口 ③⑤④口 口④口口 |③-④-| ⑤口口⑤ |--⑤-| 30 ④口口② |①---| ③口口① |②---| ④③①② |③-④-| 口②⑤⑤ |⑤---| 31 ④⑤③② |①-②-| ⑥口④① |③---| ⑧⑦①② |④-⑤⑥| ③口口口 |⑦-⑧-| 32 口⑥⑦口 |①-②-| ⑤①④③ |③-④-| 口⑧⑦口 |⑤-⑥-| ⑤①②③ |⑦-⑧-| 33 ①口口② |①-②-| ⑤③④⑤ |③-④-| ①口口② |⑤---| 口③④口 |----| 34 ②④口口 |①-②-| ⑥⑧口口 |③-④-| ③⑦口口 |⑤-⑥-| ①⑤口口 |⑦-⑧-| 35 ②⑧⑦⑥ |①-②-| 口口口口 |③-④-| ③⑧⑦⑥ |⑤-⑥-| ①④⑤口 |⑦-⑧-| 36 口口⑦⑤ |--①-| 口口③① |②-③-| 口口口⑥ |④-⑤-| 口口④② |⑥-⑦-| 37 ⑦口口⑧ |①-②-| 口口④① |③-④⑤| ⑦⑤②⑧ |⑥-⑦-| ⑥口口③ |--⑧-| 38 口口口口 |--①-| ⑥①⑤② |②-③-| 口⑦③口 |④-⑤-| ⑥④口② |⑥-⑦-| 39 ⑧②①③ |①-②-| 口④⑦口 |③-④⑤| ⑧口⑤③ |⑥-⑦-| 口⑥⑦口 |⑧---| 40 ⑬⑤⑧④ |①②③④| ①⑨⑫⑯ |⑤⑥⑦⑧| ⑪⑦⑥⑭ |⑨⑩⑪⑫| ③⑮⑩② |⑬⑭⑮⑯| 41 口⑤口口 |①---| ②口口口 |----| 口③口口 |--②③| ①口④① |④-⑤-| 42 ⑤口①② |①-②③| 口①口口 |④-⑤-| ⑤口口② ③口口④ 口口口口 ⑧⑨⑦⑥ 口口口口 |⑥-⑦-| 口⑨⑦口 |⑧-⑨-| 43 ⑤④③② |①-②-| 口⑦口口 |③-④-| ⑤④③② |⑤---| ①口⑥口 |⑥-⑦-| 44 ⑥⑦⑨① |①-②③| ②口①⑤ |④-⑤-| ⑧⑦⑨③ |⑥-⑦-| ②④口⑤ |⑧-⑨-| 45 口⑧口① |①-②③| ②④⑤⑥ |④-⑤-| 口口⑦③ |⑥---| ②④⑤⑥ |⑦-⑧-| 46 ⑤口①② |①-②③| ②⑨⑦⑥ |④-⑤-| ⑤③⑧② |⑥-⑦-| ④⑨⑦口 |⑧-⑨-| 47 ⑤口①② |①-②③| ②⑨⑦⑥ |④-⑤-| ⑤③⑧② |⑥-⑦-| ④⑨⑦口 |⑧-⑨-| 48 ⑥③⑧① |①-②-| 口⑦⑤口 |③-④-| 口③口① |⑤-⑥-| ②⑦⑤④ |⑦-⑧-| 49 ⑥⑥口① |①-②③| ①⑧口⑤ |④-⑤-| ④②③① |⑥---| ①口⑦⑤ |⑦-⑧-| 50 ⑤口①② |①-②③| ⑦⑧⑥口 |④-⑤-| ⑤③④② |--⑥-| 口⑧⑥口 |⑦-⑧-| 51 ④⑥⑦② |①-②-| 口口口③ |③-④-| ④⑥⑦② |⑤-⑥-| ①口口⑤ |⑦---| 52 ⑤⑧⑥② |①-②③| ①⑦口④ |④-⑤-| ⑤⑧⑥② |--⑥-| ③口口口 |⑦-⑧-| 53 ④⑦⑥② |①-②-| ③口③口 |③-④-| ④⑦⑥② |⑤-⑥-| 口⑤口① |⑦---| 54 ④口⑤⑤ |①-②-| 口口口① |③---| ④口口口 |④---| ③口②⑥ |⑤-⑥-| 55 口口口口 |--①-| ⑤①②④ |②---| ⑤③口口 |③---| 口①②④ |④-⑤-| 56 ⑦⑤③① |①-②-| 口⑧口口 |③-④-| ⑦⑤③① |⑤-⑥-| 口②④⑥ |⑦-⑧-| 57 口⑤口② |①---| ①口①③ |②---| 口口③② |③---| 口口④口 |④-⑤-| 58 ⑤口①② |①-②③| 口①口口 |④-⑤-| ⑤口口② ③口口④ 口口口口 ⑧⑨⑦⑥ 口口口口 |⑥-⑦-| 口⑨⑦口 |⑧-⑨-| 59 ⑤④③② |①-②-| 口⑦口口 |③-④-| ⑤④③② |⑤---| ①口⑥口 |⑥-⑦-| 60 ⑥⑦⑨① |①-②③| ②口①⑤ |④-⑤-| ⑧⑦⑨③ |⑥-⑦-| ②④口⑤ |⑧-⑨-| 61 口⑧口① |①-②③| ②④⑤⑥ |④-⑤-| 口口⑦③ |⑥---| ②④⑤⑥ |⑦-⑧-| 62 ②口口① |①-②③| 口④③⑤ |④-⑤-| ②口口① 口口口⑤ 口口⑥⑨ ⑦口口口 口口口⑨ |⑥-⑦-| ⑦口⑧口 |⑧-⑨-| 63 ②口口口 |①-②③| ⑦⑥⑧⑤ |④-⑤-| ②①③口 |⑥-⑦-| ⑦④口⑤ |⑧---| 64 ①⑥④② |①-②③| 口口口口 |④-⑤⑥| ①③④② 口口⑤口 口口口口 ⑧⑩⑨⑦ ⑪口口⑫ |⑦-⑧⑨| ⑧⑩口⑦ |⑩-⑪⑫| 65 ①④③② |①-②③| ⑥⑧口⑤ |④-⑤-| 口口口口 |⑥---| ⑥口⑦⑤ |⑦-⑧-| 66 ⑤口①② |①-②③| ⑦⑧⑥口 |④-⑤-| ⑤③④② |--⑥-| 口⑧⑥口 |⑦-⑧-| 67 ⑤②⑤③ |①-②-| 口⑦⑦③ |③-④-| ④④口口 |⑤-⑥-| ①⑧⑥⑥ |⑦-⑧-| 68 ⑤⑧⑥② |①-②③| ①⑦口④ |④-⑤-| ⑤⑧⑥② |--⑥-| ③口口口 |⑦-⑧-| 69 ③⑦⑥② |①-②-| ③口④② |③-④-| ⑤⑦⑥④ |⑤-⑥-| ①⑤口口 |⑦---| 70 ⑤口⑦⑦ |①-②-| ②口口① |③-④-| ⑤⑥口④ |⑤-⑥-| ③口②⑧ |⑦-⑧-| 71 ③⑤口口 |--①-| 口①口口 |②-③-| ⑦④⑥② |④-⑤-| ⑦①②口 |⑥-⑦-| 72 ⑦⑤③① |①-②-| ⑤⑦①③ |③-④-| 口口口口 |⑤-⑥-| ⑧⑥④② |⑦-⑧-| 73 口口口① |①---| 口口口口 |----| 口口口① |----| 口口口口 |----| 74 口③口口 |①---| 口口④① |②---| 口口口口 |③-④-| ②口口⑤ |⑤---| 75 口⑦⑥⑤ |①-②-| ④①口口 |③---| ②⑦⑥⑤ |④-⑤-| 口口③口 |⑥-⑦-| 76 ①口口口 |①---| 口③口② |②---| ①口④口 |③-④-| 口⑤口口 |⑤---| 77 口口口② |①---| 口口口口 |②---| 口口口② ①口口口 口⑤④口 口口口③ 口口③口 |③-④-| ⑤口口④ |--⑤-| 78 ⑦口⑤③ |①-②-| 口①口⑧ |③-④-| ⑦④口③ |⑤-⑥-| 口口②⑥ |⑦-⑧-| 79 ⑦①⑧③ |①-②-| 口④口口 |③-④-| ⑦⑥口③ |⑤-⑥-| ②口口⑤ |⑦-⑧-| 80 口②口⑦ |①②③④| ⑥口口③ |⑤⑥⑦⑧| 口口①⑤ ⑧④口口 ⑫⑯⑬口 口⑩⑨口 ⑭口口口 |⑨⑩⑪⑫| 口口⑮⑪ |⑬⑭⑮⑯| 81 ⑥口口③ |①-②-| ②口⑤① |③-④-| ⑥②①③ |⑤---| ④④口⑤ |⑥---| 不確定度 0
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285 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 12 33 51.67 ID k+Q07ESh0 「ただいまー」 大学から帰ってくるとなぜか玄関には桐乃が仁王立ちしていた。 それもすげー不機嫌そうな顔でこちらを睨んでいる。 なんだよ? 俺、何かした? 思い当たるフシはないんだが。 「……い」 「えっ?」 ボソッと言われてもわかんねーよ。 「遅いっつってんの!」 くわっと効果音が付きそうなくらい目を見開いて俺を叱る。 「まだ明るいだろ?」 「……チッ」 強烈な舌打ちである。なんだよ、本当に何かしたのか? 「来て」 「はい?」 「良いから来いっつってんのよ!」 286 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 12 34 37.46 ID k+Q07ESh0 俺の手を握り、家の中に引きずり込まれそうになり 慌てて靴を脱いで、なんとなく揃えた。 いや、こうしとかないと親父がうるさいんだよ。 駆け上がるって程じゃないがそれでもやけに早足で階段を昇っていく桐乃に 俺は戸惑いながらもついていく。一体なんだってんだ? 「入って」 「あ、ああ」 桐乃の部屋に通されるなり、桐乃は机へ向かい、 電源を引っこ抜いたラップトップを持ってきた。 俺の目の前の液晶画面に表示されていたのは 『星くず☆うぃっちメルル 第4期決定!!』 の文字と、見覚えのある女の子。いや、ちょっと成長してるか? チラッと桐乃の顔を見ると、ああ、なるほど。すげーウキウキしてる。 もしかしてこれを誰かに言いたくてウズウズしてたってのか? 「どう!?」 「いや、どう? って言われても……こういう時は、良かったなって言えば良いのか?」 「はァ!? アンタ全然分かってない!」 「ええっ?」 「全っ然! 分かってない!!」 うわーテンションたっけえ。 287 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 12 35 18.73 ID k+Q07ESh0 「良い? まずアニメで4期なんて相当ないのよ? 精々やっても2期が限度。3期ですら稀なの。 なんでかって言うと、どんどん新しいコンテンツが出てくるから。 どうしたってそっちに目移りしちゃうのが消費者だし、制作側もそれを分かってる。 それにどうしたって演出やストーリーのクオリティも下がってくるのが常だし。 スタッフのモチベだってそう長続きしないわよ。 だから4期なんてフツーのアニメじゃありえない訳。 でもサザ○さんとか、ドラ○もんとか、名探偵バーローとかあるじゃん。 あーいう国民的人気を誇るコンテンツはそんなのお構いなしに続いてる。 逆に言うとメルルも、不朽の名作的な? 国民的? あるいは世界的な? セールスと人気がいまだに根強く残っているっていう明確な証なのよ!」 ………………さいですか。 288 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 12 36 01.20 ID k+Q07ESh0 こんなにテンションたけえのいつぶりだろう。 ぶっちゃけ言ってる事は分かったが、理解はあんましできてなどいない。 ただまぁ、3期が終わった時にはすげー凹んでたもんな。 この終わり方は完結するって演出だよ、とか言って2日くらい飯が喉を通ってなかったぐらいだ。 それを考えるに、この4期発表は嬉しいんだろうねえ。 さすがにちょっと怖いくらいのテンションだが、まぁ兄としては一緒に喜んでやるべきか。 「よ、良かったな。メルルもなんかちょっと大きくなってるみたいだし 成長したメルルと再会できるって訳だ。おめでとう、桐乃」 「……」 え? なんで? なんでそこで黙りこくる? 「問題はそこよ」 「へ?」 「メルルちゃんが成長してるってどういう事なの? 魔法少女が成長なの? アタシたちの可愛いメルルちゃんはどこにいっちゃうの? ババァになったメルルちゃんとか誰得なの?」 …………あるぇー…………? 「い、いや。あれ? お前、メルルの4期が決まって喜んでたんじゃねーの?」 「それとこれとは別! まるっきり別物なの!」 め、めんどくせぇー! 何? ファンってこういうもんなの? 289 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 12 37 03.40 ID k+Q07ESh0 「で、でもさ。まだ詳細な情報はないんだろ? もしかしたらすげえ可愛いかも……」 「は? キモ。どう考えたっておかしいじゃん。中学生のメルルとかありえないでしょ」 「で、でもほら。なんつーの? 動いて喋るトコ見たら意外と、みたいなさ」 「ないない! ありえないから! 一応スタッフとか声優は3期と同じだけどー。 何考えてんだろって。ネットではもう喧々囂々、侃々諤々の議論なの!」 なんでファンでもない俺が制作スタッフのフォローしなきゃならんのだ……。 「なんだよ……じゃあ、メルル4期が決まったの嬉しくないのか?」 「バッカじゃないの!?」 もう、俺、泣いて良いかな。 「嬉しいに決まってるじゃん! でもそれとこれとは別。ご飯とスイーツぐらい別腹。 メルルが帰ってくるんだから盛大に祝ってやるのがファンってもんでしょ? けどその内容、っていうか設定がありえない。おかしい。頭おかしい」 頭おかしいのはお前だ。何がスイーツだよ。デザートって言え。 その後もお袋から晩飯のお呼びがかかるまで、実に1時間半ほど。 延々とテンションのタガが外れた桐乃の説教(なんで?)を聞かされるハメになったのだった。 あやせからメールが来たのはその後のこと。 マイラブリーエンジェルからのメールは嬉しいのだが、大抵やっかい事になるんだよな。 今回も、やっぱし、ちょっとやっかいそうな事案だった。 290 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 12 38 14.61 ID k+Q07ESh0 翌日。学校が終わってだらだらと店に入ったりして時間を潰した後、俺はとある公園に来ていた。 いまだに交番裏のこの公園でしか会ってもらえない俺はどれだけ信用がないのかね。 軽く泣きそうになるぜ。昨日とはまた違った意味で。 「お兄さん、お待たせしました」 「よう。久しぶり」 そう。あやせとの待ち合わせ。うーん。字面だけだと素敵シチュエーションなんだけどなあ。 これからの事を考えると気が重くなるのは止むを得ない。 「面倒な事になったな……」 「は、はい……すみません」 「いや、あやせが謝る事じゃないけどさ」 別にあやせは何も悪くないし、誰も悪くない。 ただいくつかの小さな事が積み重なって起きただけの話。 「またマネージャーの真似事をしなきゃならないとはな……」 事の発端はメルル4期。桐乃が大騒ぎしてたアレだ。 どうやら4期開始にあたり、大々的にイベントを行う事になった制作会社が 来栖加奈子――あのクソナマイキなチビ――に打診を入れたらしい。 今までに2回ほどお披露目されたメルルのコスプレはいずれも大好評大絶賛の嵐で 3期が終わってからもコスプレ愛好家の間では『メルルコス=かなかな』、 ついでに『アルファコス=ブリジット』という公式が成り立っている程の人気ぶりなのだった。 291 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 12 38 57.83 ID k+Q07ESh0 「まさかあの子がこんな事言うなんて、思いもよらなかったんですけどね」 問題は、何故か加奈子が付き人として俺を指名してきた事。 『メルルのコスプレって言えば、あのド新人マネージャーってクビにされたの?』 『まぁアイツ無能だったから仕方ねぇかもしんねぇけどぉ?』 『でもこの加奈子様に付いてたヤツがクビなんてまるでアタシがサゲマンみてーでムカつくし』 『ちょっと呼んで来い』 ……どんな指名だよ。 で、『あの時』の顛末を知っているあやせと事務所スタッフが協議した結果、 件の新人はちょっと地方に飛ばされているから当日には呼び戻すって事になったらしい。 「あのさ。アイツはもう正式な事務所のモデルなんだろ? 前は確か禁煙できてるかどうかの確認をするためには俺がうってつけだったって事で 引き受けたけどさ。本来、無関係の素人である俺にやらせるのは無理があるんじゃねーの?」 「それは……私もスタッフも同感なんですけど、ブリジットが……」 「あん? ブリジット?」 なんでそこでブリジットの名前が出てくるんだ? いや待てよ。そういやあの子もあやせや加奈子と同じ事務所に所属したんだっけか。 そして今回、メルルシリーズ4期。……当然アルファも出る訳か。 「いや、やっぱ繋がらん。ブリジットがどうして」 「ですから。ブリジットも、お兄さんの事をご指名なんです」 「……なん……だと……」 292 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 12 39 39.14 ID k+Q07ESh0 『加奈子とブリジットから指名なんて、お兄さんモテモテですね~』 ……なんであの時のあやせは若干怒ってたんだろうねえ。 つーかこれモテモテとかそういうんじゃないだろうに。 そんなこんなで事前に打ち合わせを済ませ、いざ当日。 『星くず☆うぃっちメルル エターナルフォース 4期制作決定記念イベント』(長い)である。 いつもの如くサングラスにオールバック、スーツで一応の変装は済ませた。 ……変わり映えのしない格好だが、別に俺が出演する訳じゃないんだ。良いさ。 そういやあの2人と会うのは……かなり久しぶりだな。 そんな事を思って現場に着くと、既にそこには、それらしき2人がいた。 「おはようございます」 「お、おはようございます、高山さん」 「おっせぇぇぇぇぇ! マネージャーの方が遅く現着するって何様なんだよ。 そんなんだから地方巡業とかやられんだっつーの。マジ超ウケる」 「……悪かったな」 ご挨拶だぜ。これでも予定の待ち合わせ時間より1時間は早く来たってのに。 ちなみに『高山』というのはもちろん偽名。地方云々は俺が左遷されていた地方から 今日は2人のご指名のおかげで中央に栄転したという設定だからである。 「か、かなちゃん……私たちだって早く来ちゃったんだから……」 「はァ!? そんなんカンケーねぇし。マネージャーなら最低でも2時間は早く着いて待ってろって話しだろ」 ブリジットはともかく、加奈子はDQNっぷりがちっとも改善されてねえじゃねーか。 コイツの言葉遣いは何とかすべきじゃね? まぁ? まぁまぁ? 見た目は2人ともえっらい可愛くなってるけどな? 297 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 13 05 12.77 ID k+Q07ESh0 ブリジットは小学生から中学生になっても金髪さらっさら。 ハリウッド映画にだってこんな子見ねーよってくらい。 しかも目とか大きくて色もすげー綺麗だし。宝石? 宝石なの? 中学生の頃の桐乃より手足長そうだし、白人ってやっぱすげーわ。 一方の加奈子も相変わらず背ぇちっさいし、ロリーな体型だけど良く言えばスレンダー? でも昔に比べてやっぱちょっと大人びてんじゃん。 あと髪ツヤすげえしな。天使の輪っかとかあるもん。 桐乃やあやせとは違ったベクトルで可愛いかもしんない。黙ってれば。 でもそれはあくまで、女の子として、あるいはファッションモデルとして、だ。 アニメキャラのコスチュームを着て可愛い、だけでは公式のコスプレイヤーとしては物足りない。 あくまで以前、絶賛されていたのは2人の可愛さではなく、2人が超絶に似ていたから。その1点に限る。 「オラ、いつまで立たせてんだよ。早く控え室に案内しろ、このボケマネ」 「だ、だから、かなちゃん。そんな言い方しちゃだめ……」 作画さえ変わらなければいつまでも変わらないアニメキャラ。 時間が経てば年を取り、外見の変化する人間。 あの時はたまたまそれが合致したが、今回それはうまく行くんだろうか? 「早くしろっつってんだろ! 何ボサッとしてんだ無能!」 「わ、分かってるよ!」 結論から言うと、それは杞憂に終わった。 298 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 13 06 11.87 ID k+Q07ESh0 会場は異様な雰囲気だった。 以前来たイベントとは違い、歓声一色ではないのだ。 本邦初公開となるプロモーションムービーの出来栄え1つ取っても 予算や力の入れ方が計れる、と言うのは桐乃の弁である。 しかしやはりコイツらにとって一番気になっているのは『果たしてどうなのか』だろう。 つまり、大きくなったメルルちゃん&アルファちゃんは愛すべき対象なのかどうか。 ちなみに本日桐乃は来ていない。 あやせとモデルの仕事が入っている事に加え、 『アタシはまだ静観する』という立ち位置を取ったようだ。 あんだけ興奮しといて何が静観だよ笑わせんな。 そんな事を考えていると、フッと会場の照明が落とされる。静かなBGMが流れ出し、 巨大ビジョンには、黒を背景に白抜きのゴシックフォントが次々と現れては消えていく。 否が応にも高まる緊張感。相変わらずこういうの上手いよな、映像会社ってのはさ。 そして最後にデカデカと、ビジョンの中心に現れる『あの2人が帰ってきた』の文字。 次の瞬間、腹をえぐるように強烈な低音が会場に轟いた。 画面をところ狭しと飛び回るメルル、アルファの姿に会場のボルテージは 一気に最高潮へと達した。怒号、歓声、嬌声! 俺も久しぶりに味わう空気だが、やっぱこのエネルギーはすげえ。 ライブだからこそのこの震える感じには鳥肌が立つ。 流れるBGMは2期前半のOP曲をアレンジしたユーロトランス。 確か桐乃が『メルルのOP・EDは全部神曲だけど、そん中でも最高!』って ベタ誉めしてたやつだ。一時期毎日リピートで聞かされていたから このメロディラインには覚えがあったのだ。 299 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 13 06 53.32 ID k+Q07ESh0 5分に及ぶプロモーション映像がメルルとアルファの抱擁で締められると 会場は誰からどこからともなく大きな拍手で包まれた。 おいおい、なんだか泣いてるヤツいんぞ。そんな繊細なハートで大丈夫か? 興奮冷めやらぬ空気の中、ステージの照明が付くと裾から出てきたのは司会進行の女性。 ここで一息つかせるのである。ずっとテンション上げっぱなしは辛いもんな。 紹介されて出てくる監督さん、プロデューサーさん。 彼らがメルルに対する思い入れを語ると、観客は呼応するように笑ったり拍手したり。 やっぱこういうコール&レスポンスがリアルタイムにあるイベントって良いな。 なんて思ったりしている間にキャラの声を担当する声優さんたちも登場し会場はまた熱を取り戻していく。 さて、そろそろ出番か。お前ら、度肝抜かれんなよな。 「それでは登場して頂きましょう! メルルコスのかなかなさん! そしてアルファコスのブリジットさんです!」 ステージの両端から中央目掛けて真っ直ぐ走る影が1つずつ。 一際大きいどよめきが観客の最前列から広がり―― 2人の杖が交錯したところでステージ上の声優さんがすかさず声を当てる。 『やっと会えたね、あるちゃん!』 『うん、会いたかったよ、めるちゃん!』 その時の会場、いや観客ったらなかったね。狂喜乱舞ってのはあーいうのを言うんだろう。 俺も年甲斐もなくちょっとクるもんがあったけどさ。 300 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 13 07 45.98 ID k+Q07ESh0 いや何がすげえって。完全に一致。メルルとアルファの生き写しかよってくらい一致。 加奈子とブリジットの姿を見てデザイン起こしたって言われても納得するわ。 こんな再現度ありえねーだろ。リアルにメルルとアルファがいるならコイツらがそう。 衣装を着た2人を見た時の俺の衝撃ったらなかったね。 思わず口の悪いクソガキ加奈子に対して 「か、可愛い……」 と本音をポロリしちまったくらいだ。 もちろんブリジットも同じくらい可愛かったし、2人揃ってたから余計にそう思ったのかもしれん。 あの控え室が完全に非日常空間になってたもんなあ。 「あ、当ったり前だろ? このアタシが可愛いとか……あ、当ったり前だろ!」 「かなちゃん。同じ事言ってるよ?」 「う、ううううっせえええ! このマセガキ!」 「ひゃあっ、そ、そんなとこ触っちゃだめなのお!」 そんな2人を見ていた俺は、その時点でこのイベントの成功を断定していたのだが、 にしたってこの盛り上がり。すげえ。すげえの一言だよ。 トークは相変わらず加奈子は上手いし、ブリジットも以前より場慣れしたのか上達していて なんの問題もなく進行した。名ゼリフを言いながらポーズを決める度に上がる歓声は 加奈子の自尊心を強くくすぐったようで、イベントが終わっても上機嫌であった。 「2人ともお疲れさん」 「あ、マネージャーさん。お疲れ様でしたあ」 「お疲れ様」 憎まれ口を叩かないもんね。普段なら槍か杖かメテオが降ってくるとこだろ。 301 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 13 08 47.49 ID k+Q07ESh0 ブリジットがシッポを振る犬っころみたいな表情で聞いてきた。 「今日のイベントどうでしたか?」 「凄い良かったよ。感動したもん」 「まっ、アタシにかかればこれくらいチョレーっての」 「かもな」 「えっ」 なんだそのポカーンとした表情は。失礼な。俺だってたまには素直に人を誉めるぞ。 「ふ、ふん……」 そう言って加奈子はそっぽを向いてしまった。 ペットボトルを2人に手渡しながら俺は言ってやる。 「本当に感動した。久しぶりで実は心配だったけど、 2人のおかげで大成功だったしな。良かったよ」 「……成功、か」 「だろ?」 「……じゃ、じゃあさ。これってアンタの手柄だよな?」 んん? 何言ってんだ? どう考えてもスタッフさんと、 お前ら2人を含めた出演者さんの手柄だろ。 「加奈子……?」 「……」 あの加奈子が黙ってしまった。珍しいな本当に。 怪訝な顔をした俺を見て、横からブリジットがにこにこしながら言った。 302 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 13 10 00.59 ID k+Q07ESh0 「かなちゃんは、お兄さんと一緒に仕事したいんですよ。 だから、今日成功して、無能じゃないって証明できれば地方から戻ってこれるかもって」 「ばっ、バァァァカ! ブリジットてめェェェェ! 言うなって言っただろうがよ!」 ……なんだって? 加奈子が、俺と? さっとブリジットは俺の背中に回って加奈子から逃げると更に続ける。 「私も、お兄さんがマネージャーさんになってくれたら嬉しいです。 他の人の時より、お兄さんが一緒にいてくれる時の方が落ち着きます」 「え……」 「な……ブリジット……」 加奈子がなんだかショックを受けたような、ちょっと怒ったような顔をしている。 「加奈子、そうなのか?」 「し、知るかよ。ケッ! 全部ソイツの妄想じゃねェの?」 あ、これ本当だ。もし嘘ならコイツはこういう態度は取らない。 そんなに付き合いが長い訳じゃないが、照れ隠しとそうでない違いくらい分かるつもりだ。 ていうか基本的にコイツって、隠し事できないタイプだし。だから、まぁ。 「悪いけど、また明日から地方なんだ」 「えっ……そうなんですか?」 「でも、そうだな。あと1年ぐらいしたら、必ず中央に戻ってくるよ」 口から出た言葉は自分でも驚くほど優しくて、でもハッキリしていた。 だから、分かったんだ。 あぁ、これ本音だ、ってな。 303 以下、名無しにか - 2010/11/13(土) 13 11 00.65 ID k+Q07ESh0 「お兄さん……約束ですよ?」 後ろを見ればブリジットはなんだか涙をうるうるさせている。 ぽんぽんと頭を撫でてやりながら、あぁ、約束だ、と告げた。 「……」 「加奈子」 「……」 俯いたまま、無言の加奈子は、カツカツとヒールの音を立てて俺に歩み寄って、 何か言われるのかと思ったら、素通りされた。 なんだよ、と思って振り返ろうとした刹那。 「……待ってる」 ボソッと呟いた声は、そんな風に聞こえて。 加奈子は控え室へと入っていくのだった。 ブリジットはなんだかニコニコした顔でそれを見送り、次いで控え室へ戻っていった。 やれやれ。どうやら就職活動先の企業に、1社加えなきゃならなくなっちまたらしい。 終わり