約 216,106 件
https://w.atwiki.jp/wildhearts/pages/141.html
イバラカガチから採れる素材。 とても軽く、膨らませると風で飛んでいってしまうほど。 入手方法 イバラカガチ(小獣)を 浸食マップ/3~4章 で狩って剥ぎ取る。 備考 下位素材:カガチの皮 イバラカガチは主に夏木立の島の遺跡に生息している浮遊するヘビ。
https://w.atwiki.jp/gone0106/pages/277.html
『PHASE:05 今落ちてきたばかりの空の下で』 ミネルバから帰還信号が打ち上げられた。シンは、いまだ完全に砕けきっていないユニウスセブンの残骸を見て、歯を食いしばり悔しがった。 これでは地球の被害がゼロというわけにはいかないだろう。あの馬鹿女にきっぱり宣言したっていうのにこの有様か。 ミネルバが大気圏に突入しつつ破砕作業を行うというので、それに期待するしかない。メテオブレイカーも使い尽くしたし、もはや自分達に手はない。 ルナマリア達はすでに帰還している。ボギーワンもだ。彼らが邪魔しなかったのは幸運だった。結局様子をうかがうに留まり、今はどこかへ消えてしまっている。 残るは自分と形兆、アスランだけだ。ポルナレフが負傷したというのが気になったが、彼が死ぬことなど想像もつかない。 それに、自分は彼が真に『普通ではない人間』であることも知っている。 ふと隣を見ると、アスランのザクがいた。 今回、彼の力をこの眼で見たが、やはり強い。ポルナレフがその腕を認めていたこともあり、興味はあったが予想以上だった。 彼ほどの腕を持つ男がなぜあの馬鹿女の護衛をしているのだろう。役不足ではないか? そんなことを思っていると、新たな影が三つ、レーダーに映った。 「これは、ジン!!」 さっきまでずっと作業の邪魔をしていた連中の生き残りだ! 今度はミネルバを襲うつもりか! シンはすぐさま迎撃体勢をとった。 『我が娘のこの墓標、落として焼かねば世界は変わらぬ!』 シンに襲い掛かるそのジンから、そのような通信が送られた。 「なん、だって?」 シンはその言葉の意味がわからぬまま、反射的に敵MSを切り裂き、破壊した。 もう二体のジンが、形兆とアスランに襲い掛かる。 『ここで無惨に散った命の嘆き忘れ、撃った者らと、なぜ偽りの世界で笑うか、貴様らはぁッ!!』 その怨嗟は、シン達やミネルバのクルー全員に届いた。 「こ、こいつらは、復讐のために……!?」 アーサーの愕然とした声が、タリアの耳に届く。彼女また、一瞬ではあるが、呆然とその声に心奪われた。 『なぜ気づかぬか! われらコーディネイターにとって、パトリック・ザラがとった道こそが、唯一正しきものとぉッ!!』 カガリは、その言葉に身を震わせる。彼女の恋人が、その言葉でどれほど傷つくかを知るがゆえに。 「なるほどな。確かにお前たちには復讐する権利がある。それは認めるよ」 形兆が、静かな声で言った。その響きは優しくさえあり、彼のことを知るものを驚かせる。だが、次の言葉はこうだった。 「だがくたばれ!! クサレ脳みそがッ!!」 そう言い放つと同時に、ジンはビームをまともに受けて爆発四散する。形兆は彼らの言い分を認め、反論すらせず、力を持ってそれをはねつけたのだ。 言葉も正義も、力の前には無意味だと嘲笑うかのように。 確固たる自分を生きる形兆は、彼らの言葉に同情もしないし、心を揺るがせもしない。だが、多くの者はそうではない。 特にアスランは、彼の父の遺志を継ぐ者との出会いに、大きく動揺してしまった。それが隙を生み、ジンの刃でザクの右腕を切り裂かれる。 更なる追撃を浴びせられようとしたザクを、救ったものがいた。 それはシンのインパルスだった。 「お前たちの気持ちはわかる……わかるけど……」 よくわかる。自分だって、少しでも運命が違えば、彼らの一員としてここにいたかもしれない。憎悪もある。怒りもある。けれど、 レイやルナマリアの顔が浮かぶ。ヴィーノやヨウランの顔が浮かぶ。タリアやメイリンの顔が浮かぶ。ポルナレフやマーレの顔が浮かぶ。 「だからこそ、見過ごせるかぁぁぁぁああぁっ!!」 彼らの一員となるには、彼らを認めるには、自分は幸福すぎる。守るべきものが、大切なものが、多すぎる。彼らのように、手段を選ばない道を行くことはできない。 だから、止める。正義のためではない。ただ、目の前にいる哀しい自分の可能性を、見ていられなかったがために。 『我らのこの想い……今度こそナチュラルどもにィィィッ!!』 それが相手の最後の言葉だった。一瞬にして、インパルスはジンを砕き、ジンのパイロットの人生を終わらせた。その後は何も言うことなく、シン達はミネルバに帰還した。 ミネルバが大気圏に突入しながら、ユニウスセブンを少しでも砕こうと奮闘している頃、すでに地球には兆しが現れていた。 夜の空に星が降る。願いを叶える流れ星でなく、破滅と絶滅をもたらす災害として。それを眺める二つの視線があった。 「すげえことになったな……」 そう呟いたのは、二十代前半の背の高い男だった。金髪は胸まで届く長さで、頭頂部には卵の殻のような形の帽子を被っている。 顔つきは険しいが美形で、鋭い眼光の持ち主だ。 彼の名はレオーネ・アバッキオ。23歳。治安維持部隊『スリーピングスレイヴ』副隊長。階級、少佐。 「どれだけの被害になるだろうか……」 苦々しい表情で呟いたのは、長い黒髪を一本にまとめ、耳の下、首筋から背中にかけて桜の花の刺青を施した美女だ。 確か30歳近いはずだが、その容姿にも実力にも衰えはまったく見られない。 彼女はレナ・イメリア。その名も高き『乱れ桜』。 軍人としてはアバッキオたちより遥かに経験豊富であり、彼らの指導教官でもある。 「ナランチャはどうしているだろうか」 「騒いだり喧嘩したりで周りに迷惑かけてるだろうぜ」 別任務を命じられた仲間のことを思うレナに、アバッキオは答えた。 「ダイアーはどうしているだろうか」 「ナランチャに説教たれてるだろうよ」 岩のように頑健な男の面と、彼にかました可愛い悪戯を思い出しながら答える。 「そうか……そ、それと……」 レナの口調が急に不明瞭になる。 「……ブブ、ブチャラティは……どうして、いるだ、ろうか……」 「…………元気なんじゃねえの?」 アバッキオはげんなりと白けた眼で、レナの赤く染まった顔を見つめた。 まあ別段、他人の『それ』をどうこういう気はないし、多少、年は離れているが、ブチャラティはいい男で、レナはいい女だ。 反対する気も邪魔する気もない。本人たち次第だ。 (けどよ……腐ったラブコメだきゃあ勘弁してほしいぜ……) 今のところブチャラティがレナの感情に気づいてはいないようだ。 人の悲しみには酷く敏感なくせに、乙女心というやつにはかなり鈍感なのだ。実のところデリカシーもない。 (ジッパーのトイレつくって解決したと心底から思う奴だからな……) ため息しかでない思考を振り捨て、アバッキオは今後のことを考える。この世界は大きな混乱に飲み込まれることだろう。 だが、自分たちにとって、これはチャンスとなるかもしれない。 混乱の渦は黙っていれば飲み込まれて押しつぶされるが、渡りきることができれば勝者として君臨できる。 この事件は、かつて、ポルポが死んだときのような転機と見るべきだ。 (となれば戦力があるにこしたことはない。『あいつ』に連絡を取っておくか……) アバッキオがそう考えていると、 「うぐぐ……」 うめき声があがった。 「うるせえ」 アバッキオは側に転がっている、縛られ、猿轡をされてうつ伏せになり、顔面を腫らしている男に蹴りをいれた。 「もうじき、お前らを運ぶ特別のお車が到着する……ありがたく思って黙って待ってろ」 それだけ言うと、アバッキオはまた夜空を眺める。レナも同じようにした。 二人の周囲では、たった十分前に壊滅したばかりの武装盗賊団の団員、三〇人が、全員傷つき、うめき声をあげていた。 ――――――――――――――――――――――― 一人の軍人がバスルームで髭を剃っていた。彼は人からは粗野な方だと思われているが、清潔には気を使う人間であった。 精神の乱れは外面の乱れから始まると考え、常にきちっと身だしなみを整えていた。 そこに電子音が響いた。緊急連絡の合図だ。男は髭剃りを一旦中止し、モニターのスイッチを押す。 「閣下!! ユニウスセブンの落下が始まりました!!」 相当慌てた様子の、まだ若い兵士が映った。 「うろたえるな。連合軍人はうろたえない」 静かに、だが力強い声で、男は若い兵士に言った。 鋼色に輝く奇妙なコルセットを左眼部につけている姿は異相であるが、それもまた、男の威厳を高めていた。 兵士は落ち着いたその声に赤面して、身を正した。 「言われるまでもない、そろそろであることは知っていた……被害状況は?」 「まだ確認はされておりませんが、赤道を中心に、かなりの被害がでている模様です」 男は部下の返答に頷き、 「いつでも出動できるようにしてあるな?」 「はっ、ご命令どおり!!」 「ならば要請があるまで身を休めておけ。俺の経験上……救援というのは戦闘より遥かに労力を必要とする任務だからな。 もっともここからじゃ遠い……まず要請はないだろうが」 そして若い兵士は敬礼をして、その場を離れた。 男は一人呟く。 「戦いが……始まるかもしれんな」 それは、ただの予感であったが、それが予言となるには、さほど時間はかからなかった。 ―――――――――――――――――――――――― 道には人が溢れていた。最低限のものだけを手に、シェルターに非難する人々だ。 だが、その人の群れの中に、無情にもひとかけらの岩塊が投げ込まれようとしていた。 成人男性十人分という程度の体積だが、逃げ隠れする余裕のない人々にとっては脅威だ。 衝突によって巻き起こる爆風と破片だけでも相当な被害になるだろう。 人々がそれに気づき、悲鳴をあげる。だが、そんなものに落下物を止める力はない。 そのままであれば、何十人という死傷者が出ることは避けられなかった。だが、 ゴウッ!! 突如、赤い炎が巻き起こり、その落下物を飲み込んだ。 ほんの一瞬にして落下物は焼き砕かれ、灰となって地表に届くことなく、空中でその形を失った。 その場の誰もが唖然として言葉もなく、立ちすくむ中、一人の男が落ち着いた足取りでシェルターを目指していた。 黒い肌をした頑丈そうな肉体の持ち主。 顔立ちはまあブ男の部類に入るのだろうが、身にまとう自信と確固たる意思が、彼を醜さから遠ざけていた。 その後ろから一匹の白黒模様の犬がテクテクと歩いていく。どこか生意気そうで、その瞳には確固たる知性の色がうかがえた。 この一人と一匹に目を留めた人間は誰もいなかった。 「なんとねえ。こんなことになるなんて」 ユウナ・ロマ・セイランは椅子にどっかりと座り込み、疲れた顔で嘆いた。 彼の背後に立つ男、ウェザーリポートは、相変わらず冷静な面持ちでいる。 「避難状況は?」 「それは問題ないよ。この国もいろいろ災難にあってるからね。用心は欠かしていない。シェルターもちゃんと準備してある」 やや投げやりにそう答える。さっきまで対策に追われていたところなのだから無理もない。 「こんなときにカガリは留守だし……間の悪い」 「心配はしていなのか?」 「あまり死にそうにないからね彼女は」 婚約者に対する言葉としては薄情であるが、それが彼の本音である。 「……前から思っていたが、君はカガリ嬢のことを女性として愛しているわけではないのか?」 ウェザーはどこかいつもと違う、熱を帯びた声で言った。そのことにユウナは目を丸くしながら答えた。 「ああ……まあ政略結婚だからね。見た目は悪くないと思うけど、ああいう勝気な娘は趣味じゃないよ」 ユウナはもっとおしとやかで優しく、男をたてる女性が好みだ。 「そうか……」 ウェザーはそれ以上何も言わなかったが、不満の色ははっきりとしていた。 ユウナも、この結婚がユウナとカガリ、双方にとってよいものではないことはわかっていた。 ユウナはカガリを嫌いではないが、女性としては愛していない。カガリには他に想い人がいる。 だが、セイラン家にとってこの婚約は非常に重要なことなのだ。 (アスハの威光がなければ……所詮セイランは何もできないのさ) 仕方が無いこと。そう思いながらもユウナは、自分の意思のない結婚をする自分が情けなかった。 少し前まで、こんなことを思いはしなかったのだが。 自分の意思によって生きる、この男と出会う前までは。 「これからどうなっちゃうのかねえ……」 何もかもに対して、ユウナはそう呟いた。 オーブは今、新たなる試練の時を迎えようとしていた。 ――――――――――――――――――――― 四人の男が部屋の真ん中に立っていた。その周囲には、無数の躯がさらされている。 彼らはこの辺りでは恐れられる組織であったが、今や誰一人として生き残りはない。全員皆殺し。 「楽な仕事だったよなぁ」 「張り合いがねえ」 「お前はしょうがねーなぁ、楽にこしたことはねえだろぉぉ~?」 三人の男が楽しそうに話す。足元の死体も意に介さない。 それらの死体はどれも奇妙なものだった。首を鋭く切り裂かれて死んでいるものはまだましである。 あるものは身体を正方形にえぐられて死に、 あるものは百歳にも見える老人であるにも関わらず、若者らしい格好をし、首の骨などをへし折られて死んでいた。 どうやってか、身体を『内側』から切り刻まれて死んでいるものすらいた。 「……次の仕事は、こんな田舎ギャングじゃない……気を抜くな」 三人の前を歩く男が、振り向いて言った。 「わかってるって。で、次の仕事場はどこだったっけ?」 右腕にパソコンを抱えた男が言った。前を行く男が答える。 『オーブ』、と。 ミネルバは海の上にいた。空は暗く曇り、見渡す限り灰色の海がたゆたっている。 甲板に出たクルーたちは、初めて間近に見た『海』に対し、目を輝かせている者もいるようだ。 「アスラン」 そんな中、物思いに沈んでいるアスランにカガリが言った。 「あのジンのパイロットたちの言葉は聴いていた」 ハッとした表情でカガリを見るアスランに、真剣な顔で、 「お前が、責任を感じる必要はない。哀しむなとは言えないけど、自分を責めるのはやめてくれ。お前は何も悪くなんかない。 誰かがお前を責めたりしたら、私がぶん殴ってやる」 アスランは儚げに微笑んだ。吹っ切ったとは言えないが、少なくともカガリの思いはわかってくれたようだ。 カガリはそんなアスランに微笑みを返すと、甲板にいる人全員に聞こえる声をあげた。 「ミネルバのクルー諸君……! オーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハは、諸君らの命がけの行動に、敬意を表する!」 強く、心の篭った感謝の言葉を口にし、深く頭を下げる。 クルー達は、一国の最高権力者に感謝されることに戸惑いながらも、無論悪い気はせず、カガリの言葉を受け入れた。 ただ一人、シン・アスカを除いて。不機嫌そうにこちらを睨む彼に、しかしカガリは怯まず、向かっていった。 「!」 シンは驚きの表情を浮かべる。カガリは一歩一歩、シンの立つ場所へ近づいていく。そして、彼の前に立つと、 「シン・アスカ」 かつてシンが見たときとは比べ物にならない、意志を持った瞳が、シンを見つめた。 「謝罪をしても、ただ私の自己満足になってしまうだろうから……することはできない。けれど……誓わせてほしい」 シンはそのとき、確かにカガリの存在に呑まれていた。 「オーブが君の故郷であることを、誇りにできる国にしてみせる。命に代えても」 今度は、シンが何も言えなかった。人とは、これほど短期間に変わるものなのだろうか。今のシンは、彼女に敵う気がしなかった。 否定も肯定もできず、また離れていくカガリの後姿を、ただ黙って見つめることしかできなかった。 それはカガリが甘えを捨てた証。自分の弱さを認めたうえで、死線を歩むことを決めた証。 そしてアスランは、今の彼女に自分が必要なのだろうかと、考えていた。 プラント最高権力者、デュランダル議長はモニターを眺めていた。そこにはこの事件で被害をこうむった地点が映されていた。 「ローマ、上海、ケベック……」 デュランダルは地名を一つ一つ呟く。 デュランダルの隣には、デスクの上にあるクリスタル細工の駒を並べたチェスボードがあり、それを挟み、二人の人間が座っていた。 一人は桃色の髪の少女、もう一人は銀の髪をおったてた男性。余裕の微笑みを見せる少女に、男はひきつった顔で脂汗を流している。 やがて、男の『左手』が動き、ポーンが動かされた。 「死者の数もまだまだ増えるだろうと言うのだから……痛ましいことだ」 デュランダルは哀惜を込めて呟く。 「うわあああ、そ、その手待ったぁぁぁ!!」 「だーめ、もう三度目なんだから」 「これからだな……本当に大変なのは……」 デュランダルは窓の外を眺めながら呟く。 「く、くううう、頼む、もう一度だけ……」 「さっきも同じこと言ったじゃない」 「…………」 デュランダルはちょっとだけ寂しくなった。 ジブリールは手に入れた最高のカードをロゴスのメンバーにさらし、自分のプランを押し通すことに成功していた。 「ファントムペインを使って正解だったな。またブチャラティたちも使うとするか……」 ネオが送ってきた、ユニウスセブンを落とそうとするジンの映像を見つめて言う。 コーディネイターによって引き起こされたこの大災害。これを利用して、必ずあの化け物どもをこの宇宙から排除してやる。 「君たちにも働いてもらうよ」 ジブリールは背後を振り向いて言った。彼の目に数人の影が映る。その全員が『力』を持っていた。 スタンド能力を知った後、ジブリールは他の誰にも、自分の上にいるロゴスにも秘密にし、自分だけの切り札とした。 そして、何を考えているのかわからないブチャラティとは別に、『彼ら』を見つけて私兵としたのだ。 一癖も二癖もある奴ぞろいだが、ブチャラティよりは扱いやすい。 少なくとも彼らはそれぞれ、明確な報酬を要求してきたのだから。 彼らを使い、自分は勝利者となる。 「青き清浄なる世界のために……」 アスランは悩んでいた。父の負の遺産として動いた、あのジンのパイロットたちのことももちろんだが、より個人的なことでも悩んでいた。 「もうすぐオーブだな」 カガリがそう呟く。 アスランの悩みとは彼女だった。日に日に強くなっていくように見える彼女と、悩むことしかできない自分。 その差に、彼は苦しめられていた。 「ああ……」 生返事を返し、アスランはカガリを見つめる。 だがそこで、アスランは気づいた。彼女の握られた右手が震えていることに。 「カガリ……?」 アスランが呼びかけると、カガリはハッとして右手を抑えた。彼女は気まずげな表情を顔に浮かべ、 「はは、ばれたみたい、だな」 よく見れば、カガリの全身が、わずかではあるが震えていた。 「怖いんだ。シンにはああ言ったけど、私なんかに本当にできるのかって思うと、怖くて怖くて仕方がないんだ」 今まで、甘ったれていた頃には気づきもしなかった、重圧、責任感。それが一挙にカガリを襲っていた。 だからこそ、彼女はシンに誓ったのだ。あえて背水の陣に立つことで、不退転の覚悟を持つために。 「カガリっ」 「駄目だアスラン!」 手を差し伸べようとするアスランを、カガリは止めた。 「今はまだ駄目だ。今、お前に頼ったら、頼るを通り越して甘えてしまう……また腐った私に戻ってしまう……」 荒い息をつきながら、それでも無理矢理、笑顔を作り、 「今は、見守っていてくれ。もう少し、もう少しだけ、一人でやらせてほしいんだ」 アスランは、自分の愚かさを知った。そう簡単に、強くなれるわけがないではないか。彼女はまだ弱い。 だが必死で強くなろうと、あがいている。今の今まで、そのことにも気づけなかった。 (今の俺じゃ、駄目だ) アスランは今までにも増して痛切に、そう思った。 (父の呪縛に囚われている程度の俺じゃ、駄目なんだ! 強くありたい! ポルナレフ達と、同じくらいに強く!!) 「カガリ!」 オーブに帰還したカガリを、婚約者ユウナ・ロマ・セイランが出迎えた。 彼女を抱きしめようとするユウナを、しかしカガリは冷静に押しとどめる。 「落ち着けユウナ。私は無事だ」 勢いをかわされたユウナは、ポカンとした表情になる。 (あれ、なんかいつもと雰囲気が違うな?) いぶかしむユウナをよそに、彼の父、ウナト・エマ・セイランが進み出て、カガリに無事を祝う言葉を、タリアたちに感謝とねぎらいの言葉をかける。 「代表、まずは行政府の方へ。ご帰国そうそう申し訳ありませんが、ご報告が多くございます……」 カガリは頷いて歩き出した。ユウナが彼女の肩に手をまわそうとしたが、自然な動作でその手をかわす。 「休んでおいてくれアレックス。忙しくなるだろうから今のうちに」 アスランにそう声をかけると、カガリは行政府へと向かう。 (隙がなくなっている……? どうしたっていうんだ?) ユウナはふたたび呆然としながらも、カガリについて行政府へ向かった。 アスランはふと、ユウナの後ろについて歩く男と目が合った。 確か、ウェザーという名で、ついこの間オーブ軍に入ったばかりだというが……。 (ポルナレフや形兆と同じ空気をまとっている……覚悟を持った、戦士の空気を……) 「大西洋連邦との新しい同盟条約だって? この非常時に何を悠長な」 カガリはその報告を聞くと、目を鋭く吊り上げながら言った。 「非常時だからこそですよ、代表。被災地への援助、救援を円滑に行うために、国同士の結びつきを強める必要があるのです」 首長の一人であるタツキ・マシマが説明する。 「ではなぜ、その中にプラントが含まれていない? 現状で最も頼りにできるはプラントだろうに」 そう切り返すカガリに、ユウナはやはり、以前の彼女と違うことを確信していた。 アーモリーワンに行く前の彼女であれば、感情的に叫び散らしていただろうに、ここまで冷静にあることができるとは。 「それは……こういうことです」 ウナトは、カガリの変化を知ってか知らずか、モニターに画像を映した。 「……!!」 さすがにこれには、カガリも絶句する。モニターに映し出されたのは、ユニウスセブンを落とそうとするジンの姿。 すなわち、この災害がコーディネイターによって引き起こされたものであるという証明。 「我ら……つまり地球に住むものたちはみな、すでにこれを知っております」 「……どこからの情報だ?」 叫びをあげそうになるのをグッと飲み込み、カガリが問う。 「大西洋連邦からの情報です」 「……これはあくまで一部のテロリストによるものだ。デュランダル議長も、ミネルバクルーも、ユニウスセブン破砕に尽力してくれた」 無駄とは思ったが、反論を投げかける。 「それはわかっています……しかし、それですむ問題ではありませぬ」 カガリの弁は正論であれど、人の心に届くかどうかは別問題である。それは、カガリが絶望と共に知ったことだ。 この災害に対する絶望から身を守るために、感情のはけ口が必要なのだ。 そして、人々がそのはけ口をコーディネイターへの憎悪に求めることを、どうやって止められよう。 だが、この場合問題なのは、その人々を利用しようとする者がいるということだ。 「……つまり、大西洋連邦は地球国家すべてを使ってプラントを叩くつもりなんだな?」 「……おそらくそういうことになりますな」 「断ったら? 私が、プラントが無実であることを訴えたら?」 カガリはこの目で、ユニウスセブン落下を引き起こしたテロリストと、それを阻止しようとしたザフトが、別のものであることを確認している。そのことを証言すれば? 「再び、国は焼かれるでしょう。悪しきプラントに同調し、虚偽の証言を行う敵性国家として」 そうなるだろう。それくらいやる。大西洋連邦という暴君は。 「……よくわかった」 カガリは、諦めたように入った。 「では」 ウナトがしてやったりという笑みをかすかに浮かべた。だが、カガリは堂々と胸を張り、 「条約は結ばない」 断言した。 「なっ!?」 ウナトの笑みは驚愕に摩り替わる。 「こんな、我が国にとって不利益なだけの条約を結べるものか。ましてや、地球を救った彼らに対し、恩を仇で返せるものか。人としてそこまで誇りのない真似がどうしてできる」 「し、しかし、今は誇りよりも、国に生きる民の命を優先すべきです!!」 ウナトは慌てる。周囲に並ぶ首長たちも焦ったように、事態を見つめている。 「そう、そうだな」 大西洋連邦に国を焼かれるわけにはいかない。シンのような人間を再び生み出すわけにはいかない。 大西洋連邦に同調するわけにはいかない。この国を、民の誇りとなる国にしてみせると、誓ったのだから。 自らの決定が、幾万の命を左右する。その重圧を背負いながらも、カガリは口を開く。 「だが今は、別の道を探れ。本当にどうしようもなくなるまで、諦めてはならない」 (どうしようもなくなっても、手はある。一つだけ) あの、自由の大天使の力を借りれば、大西洋連邦とも戦える。だがそれは、核の禁忌を犯す諸刃の剣。 そして何より、弟を死地に送るということ。願わくば、それは避けたい。 だが逆に言えば、戦うこと自体にはもはや忌避感はなかった。守るための力を、彼女は受け入れたのだ。 「国は焼かない……誇りは守る。両方やらなくちゃいけないのが、政治家のつらいところだな。覚悟はいいか? 私はできてる」 そしてカガリは首長たちを挑むように見つめる。今までにはなかった、静かな気迫と覚悟を持って。 (こ、これはウズミ様……いや、それをも超える『凄み』だ。何があったというのだ……?) その時にはすでに、その場にいる全員が、彼女の変貌を感じ取っていた。 その日の夜、アスランはキラ達のいるアスハ家の別邸を訪れ、晩餐を共にしていた。 キラとこれからどうしたらいいのか、車内で話したが、答えは見えなかった。 キラは、そもそも戦いを起こさないことを、無言で主張した。だがどうすれば戦わずにすむのか。 ……誰もが、戦いたがっているというのに。 「ヘイ兄ちゃん。そうしけた面すんなよ」 ビールを片手にそう言ったのは、大き目の帽子を被り、顔に大きな傷をつけた青年だった。 彼はアスランとも顔見知りの男で、何でも屋、請負屋、便利屋などと呼ばれる仕事をしている。 かつてある豪華客船ジャックの事件に巻き込まれた時、その場にいたキラ達と共に、その事件の解決を行ったという。 それ以来、キラやラクスと親交を持ち、その関係でモルゲンレーテ社からも様々な仕事を頼まれ、そのすべてをうまくこなしてきた有能な仕事人『二人組み』だ。今日は、長らく使っていなかった別邸の整備に来てもらっていたらしい。 「ま、こんなご時世だけどよ、だからこそ気合いれなきゃよ」 そう言う彼に、アスランはポルナレフを思い出す。この陽気さと逞しさは通じるものがある。 「そうだど。食わなきゃ力が出ないど!!」 子供たちと争うようにして、おかずをつまむ少年が言う。彼は便利屋の片割れである。 まだ16歳だったはずだ。背の低い、太めの体型で、髪の毛を何本もの角状に固めた、奇妙な髪型をしている。 「二人の言うとおりですわアスラン」 「おいしいよ。このロールキャベツ」 キラとラクスも同調する。 彼らの満面の笑顔に押されて、アスランもつられて微笑む。少しだけ、癒された気がした。 その日のアスハ家別邸の客人 【アスハのボディーガード】 アレックス・ディノこと、アスラン・ザラ 【便利屋二人】 『お節介焼き』のロバート・E・O・スピードワゴン 矢安宮重清(やんぐうしげきよ)、通称「重ちー」 TO BE CONTINUED
https://w.atwiki.jp/gods/pages/59018.html
ヤマカガシ(山かがし) 日本の民話に登場する妖怪。 蛇の姿の妖怪で龍になるとも。 愛知県に伝わる。
https://w.atwiki.jp/bellofelm/pages/1333.html
ガリガリ星(せい) アムステラ神聖帝国の属惑星の一つ。 スマートな人類が住む星だが少数民族『ムキマッチョ族』と言う 人類が存在し、その人々は非常時にマッチョ化する能力を持っている。 関連項目 キーナ
https://w.atwiki.jp/mahoutoshiohsu/pages/28.html
【名前】薬師カガミタネ 【年/性】不詳(外見20代前半)/女性 【容姿】 漆がかった長い黒艶髪を一結にし、瞳は秋月のような黄金色。黒狐の獣人で、長く尖った毛耳の先には輪っかに小さな鈴の付いた飾りがある。 和箪笥に扮した四角の薬箱を背負い、装いも赤橙、差しに若竹色と黒という色鮮やかな東洋織り。袖には青い炎の模様があしらわれている。 下半身は着物が動きやすく作られているので腿周りが際どいが、しっかりと股下のある作りになっている。 草履の結び目には音に魔除けの効がある特殊な鈴が飾りつけられており、歩く度に音を発するようになっている。 その他、体中に身につけた細かな装飾品はすべて取り外すとなれば、小一時間を要するそうな。 【性格】 争いは好まず、関わりだけでの世渡りを好事とするマイペースな女性。 はんなりとした拍が遅めの雅口調で喋り、我々で言う所の京都弁に一番近い。 人生経験に長け思慮深い面があるが、極度の方向音痴。 【職業】 薬売り/公認魔法薬学士 【技能】 《魔法薬学資格特級》 多国間において通用する、魔法植物を用いた薬の製造から販売までを単独で行うことを認められた資格の最上格。 これを認められた人間は素材次第で万病を取り祓う知識人だとされているが、彼らの作る薬の味は一生忘れられないほどに不味いらしい。 《看護の知識》 薬師として人間や動物の悪性症状について幅広い知見を蓄えてはいるものの、正確には医師そのものではく未知の病にも一瞬で理解が及ぶほどの専門家の域には達していない。 《江禅桜龍式刀剣術・比蓮翼》 一人で旅立つまでに彼女が故郷で鍛錬を積んだ、二刀流が主体の独特な流法。習得は自衛の為であって、基本的には守りを固める事で相手を咎めずいなす戦い方が主立つ。 得物には痺れ薬や眠り薬を塗り込んだ刃の浅い特製の八角十手を一対を使用。 【概要】 普段は『カガミ』と名乗っているが、本当の名前は鈴蘭という。 調薬の腕前は個人経営にも関わらずそこそこ名の知れた程合いで、これまで様々な商社や機関に招かれたこともあるが、本人は一人旅の気楽な生きざまが気に入っている様子。 今は出張薬師としてオースに滞在しており、薬の代金よりも目的地までの案内役をつける方が高く付くともっぱらの噂である。
https://w.atwiki.jp/revival/pages/265.html
939 通常の名無しさんの3倍 sage 2005/10/12(水) 23 59 24 ID ??? カガリは一応元首で国家の長だから流石に適当はまずいだろう 何かの意思表示、もしくはそれなりの見せ場がいる 940 通常の名無しさんの3倍 sage 2005/10/12(水) 23 59 44 ID ??? カガリはミナ様とオーブの理念も絡めた舌戦でもさせて見る? どちらもオーブの姫君だが カガリ→オーブの理念に拘泥する ミナ→国の為に民を犠牲にしたウズミを否定、だし。 シンの言葉は届かなかったけど、同じ五大氏族のミナの言葉は 重く受け止めるんじゃないかな 968 通常の名無しさんの3倍 sage 2005/10/13(木) 00 09 07 ID ??? ミナが皮肉を、というがそれ負け惜しみにしか見えん ミナ様を四馬鹿のレベルまで貶めないでください。
https://w.atwiki.jp/5brothers/pages/176.html
893 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 18 18 00 ID ??? そういや議長はタリアさんとつきあってんの? 職場内恋愛多いな 894 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 18 37 40 ID ??? 893 本編準拠だと… 895 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 19 15 17 ID ??? 894 ギル「何を言うんだい?教育者たるもの世の人に見せられないような行為はしないさ。 昔はタリアと付き合っていたが、今では良い友達と言ったところかな。 ところで、 894。新しい人体実験の被験者を捜していたんだ。 なぁに、ちょっと痛いだけだよ。さぁ、こっちにおいで。」 896 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 19 18 06 ID ??? 家出中レイ、夕飯手伝い レイ「料理も奧が深い。」 シン「レイも充分上手だもんな。」 レイ「シン、野菜のベーススープが出来た。」 シン「オッケー。じゃあ味付けを…」 壁|・・;)ルナマリア「こ…これアタシも入った方がいい?」 壁|・・;)ラクス「そりゃあ行かないと様々な意味でダメですわね。」 897 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 19 28 05 ID ??? 896 勝手に続けてみたい 食事後・リビング。 TV『ですから現在の教育とは――』 TV『いやそれは極論でしょ?』 アスラン「教育か。なかなか難しいんだよな。」 カガリ「人を使う立場でも教育は大事だからな。」 ラクス「わたくしなどしっかり教育が行き届いた素晴らしい女性で」 全員「「「「は?」」」」 ラクス「……グレてやりますわ…」 レイ「しかし我々は恵まれています。良い環境、良い友人、良い学園。騒動など日常茶飯事ですが、あの学園は素晴らしい。」 シン「うん、オレは学園好きだよ。」 ルナ「そうね…結構自由だし行けば行ったで毎日楽しいし。ステラで和んで刹那で和んで(笑)」 キラ「僕達もあの学園にはお世話になったしね。」 シン「いやキラ兄は迷惑かけた、が正確じゃない?」 ラクス「正にその通りですわ。」 アスラン「お前もだお前も。」 なんだかんだでまったりやってます。 898 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 19 35 43 ID ??? 897 こののほほんな空気と新婚夫婦のイチャイチャオーラが同時進行と考えて吹いたwww 899 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 19 42 34 ID ??? ラウ「レイ、今回はどこに行ってしまったんだ…」 ムウ「だから、やめようって言ったんだよ、あんな冗談!」 ラウ「貴様もノリノリだったではないか!」 ムウ「ちくしょう…プレアの奴は我関せずとさっさと逃げ出すし…」 ラウ「レイ…」 ギル(レイはあの兄弟の家にいると言うべきか…ふむ) 900 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 19 56 33 ID ??? そういやレイの家出は、ムウが選んだ仮面が気に入らないからなんだっけ? 赤い鬼のような仮面だったら気に入ったのかな? シンもひそかに黒い竜みたいな仮面を持ってたりしないのかな? 901 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 08 31 ID ??? 900 上の方で仮面着けてポーズとってたの見られてなかったっけ? 902 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 08 53 ID ??? 900 シン「中1の時、初めてレイと行った夏祭りで買ったお面があるよ、ほら」 つリュウ○ロス、ガンフ○ームのお面 レイ「ああ、俺も肌身離さず持っている。友情の記念だからな。」 つモモタ○ス、ソー○フォームのお面 903 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 14 19 ID ??? 902 シン「今年は刹那も沙慈も一緒に行こうな?」 せっちゃん「ガンダム♪(嬉しい)」 沙慈「うん行こう。」 レイ「今度は四人で何を揃えるかな?」 シン「いーか刹那、人が多いからはぐれないように、オレとレイの手を離すんじゃないぞ?」 沙慈「離したらあっという間に人波にさらわれちゃうからね。」 せっちゃん「ガンダムだ。(コクン)」 904 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 18 06 ID ??? 903 フレイ「その役目!」 アニュー「私達が!」 ミーア「させてもらうわ!」 マリー「それは譲れ「それは譲れん!」ないわ!」 シン「来ましたねお姉ちゃんズ!」 レイ「申し訳ありませんが我々も退けません。」 ワーワーギャーギャー ネーナ「ネーナ達も行くよせっちゃん!」 刹那「ああ、皆プトレマイオスⅡだ。」 905 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 21 42 ID ??? 902 録音「実は俺もその年に勢いで買ったんだよなぁ…」 ジー○、ウイン○フォームの面 ヨウラン「俺はその次の年にはフルコンプしちまったぜ…」 キ○、ガル○、バッ○ャー、ドッ○、エン○ラー、ドガバキフ○ームの面 906 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 22 01 ID ??? ラクス「刹那エスコート権争奪戦はあちらにお任せして…夏祭りといえば…シンの浴衣姿は劇萌えでしたわぁ…」 ルナ「あ、アタシ見た事ないかも」 ラクス「シンの浴衣姿はそれはもう可愛らしくて…わたくし、ついつい浴衣の裾に手を忍ばせシンの白くきめ細かい肌をまさぐってしまってハァハァハァハァハァハァ」 ルナ「今年はアタシもハァハァ」 キラ「ダメだこいつら早く何とかしないと…」 907 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 27 56 ID ??? 904 ライル「…………さ、さみしくなんか……」←壁に向かって体育座り ニール(弟に負けてるなぁ、こいつ……)←不憫なものを見る眼 908 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 28 57 ID ??? 903、 904 ネーナやグラハムの方が刹那を子供扱いじゃなく、対等に見てるのかな。 909 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 31 50 ID ??? 907 ニール「刹那はもう兄ちゃん離れなのかねぇ・・・ハァ。」 さてその翌朝 ニール「ん~・・・・ふぁ・・・さて、と起きるか・・・・お?」 お腹の上に丸まった刹那 ニール「よし!まだまだ兄ちゃん離れは無し!!!!(ぐっとガッツ握り拳)」 910 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 33 33 ID ??? 908 対等というか、ネーナはちびっこな時から知り合いだし、ハムは刹那が宿命だからwww 911 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 36 00 ID ??? キラ「今年は僕は行かないよ、面倒くさいしエロゲやりたいし(くいくい)ん?」 フレイ「にっこり」 ミーア「にっこり」 キラ「……………」 フレイ「にっこり」 ミーア「にっこり」 キラ「…………………行かせていただきます。」 912 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 41 21 ID ??? 「にっこり」が顔に見えるw 913 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 45 30 ID ??? 911 ふと真面目に思った事… シン「ねぇラク姉、フレイさんやミーアさん、刹那って凄いよね?」 ラク姉「?どうしてですの?」 シン「だってさ、幾らオレ達が言っても動かないキラ兄を最終的には動かしちゃうんだから。」 ラク姉「そうですわね…それは確かに凄い事ですわ。わたくし達身内が言うのと、他の方が言うのとはやはり違うのでしょう。」 シン「フレイさんやミーアさんはまぁ分かるけど刹那は意外なんだよね…」 ラク姉「刹那の場合、あくまでもキラを『ライバル』と位置づけて、それ故に対等に接する事が出来るのですわ。」 シン「キラ兄をライバル、ねぇ…」 ラク姉「フレイさん、そしてミーアさんはキラを『キラ』という一人の男性として全てを見通して愛していらっしゃるからこそ、多少強引でもキラを動かせられるのです。」 シン「オレ達兄弟以外だからこそ?」 ラク姉「ええ…その通りですわ。」 シン「ん~何だか難しいや…」 ラク姉「今はまだあまり理解出来ずとも、次第に理解出来るでしょう。」 シン「そういった意味じゃ、オレひょっとしたら刹那より子供かも(笑)」 ラク姉「自覚があるのならば大丈夫、貴方はまだまだ子供なのですから、これから学んでおゆきなさい(笑)」 914 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 47 41 ID ??? 資料室の特別清掃に割り当てられたシン達。 シン「お、これって歴代の卒業生のアルバムだ」 刹那「大将(サトー)や兄弟子(常夏3人組)もここの卒業生だったのか」 ルナ「へぇ、オクレ兄さんやアウルのもあるじゃない」 レイ「しかし、なんだか足りないような気がしないか?」 沙慈「やっぱり?うーんなんでだろう」 シン「あ…ラク姉達のがない」 ネーナ「あ、本当だ。なんかすっぽり抜けた年代があるね」 シン「一体何故…ん?あ、あった。ラク姉達の年代のアルバム」 ぱらっ 『記すことすらはばかれる』 シン「………………」 レイ「(アルバムにすら載せれないって一体何が)」 915 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 51 17 ID ??? 常夏は職探しにオーブに戻ってきたってことかwww 916 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 20 55 32 ID ??? 913 その3人は数少ないキラを行動させたり、内心吐かせる事ができる人物だからね。 917 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 21 04 49 ID ??? ムゥ「キラ、アスラン、ラクス、カガリ…」 マリュー「あの子達の頃をアルバムになんて無理よ…」 タリア「掲載したら間違い無く波乱が…」 918 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 22 19 15 ID ??? シン「ラク姉達の在学時代ってどんなだったんですか?」 刹那「気になるのだが。」 マリュー「(両手でシンの肩を掴む)」 タリア「(両手で刹那の肩を掴む)」 マリュー「あなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかった」 タリア「あなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかった」 マリュー「あなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかった」 タリア「あなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかったあなたは何も聞かなかった」 ・ ・ ・ 教室 ルナマリア「あ、おかえり~」 ルイス「ねぇねぇラクスさん達の武勇伝聞けた?」 シン「イイヤオレハナニモキカナカッタシシラナイヨ?(目が虚ろ)」 刹那「イイヤオレハナニモキカナカッタシシラナイヨ?(目が虚ろ)」 フェルト「あ、あの…二人とも?」 メイリン「どうしたの?(汗)」 シン「ヤダナァオレタチイツモドウリダヨ、ナァセツナ?」 刹那「アア、ソノトオリダシン。」 レイ「……謎は謎のまま、か…」 ステラ「?」 919 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 22 39 31 ID ??? 『歌姫親衛隊と大統領親衛隊が小競り合いを始めたぞっ!!』 『実弾が飛んでくるぅ!!?』 『理科室からワカメ状の正体不明の生物がっ!?』 理科『もう10人以上取り込まれたよ!!』 『内務省のモンですけど、お宅の学校のパソコンから国防軍と財務省の メインシステムにハッキングがかけられているんよねぇ。 お話伺えます?』 ムウ「思い出しただけで胃酸が…うぇっ」 920 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 23 33 47 ID ??? 919 ムゥ「あの頃に比べて今は――」 シンLOVE隊「一番萌え萌えはシン君よ!!」 プリンス・ガーディアンズ「いいえ!一番麗しいのはレイ様よ!」 せっちゃんを愛で隊「一番愛らしいのはせっちゃんなの!!」 普通に沙慈がいい軍「普通に素敵な沙慈君が一番平和よ!」 ステラハァハァ軍団「ステラたん最高ハァハァ」 ルナマリアに踏まれ隊「ルナマリアの美脚最高じゃ~!!!」 赤ツイン至上主義団「赤ツインメイリンちゃんが最強だ!」 恥じらいフェルトスキーズ「フェルトたま最強最高!」 お嬢様支援部隊「ルイスちゃんが一番輝いてんだよ!」 ミレイナに激萌えーズ「ミレイナちゃん好きじゃぁぁぁ!!」 ネーナどきわくね♪衆「ネーナたぁぁぁん!!」 ムゥ「………まだマシ…だよなぁ。」 921 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 23 43 36 ID ??? 920 男子生徒A「ちくしょうアスカのばかやろー!赤目ー!」 男子生徒B「バレルのナルシストー!」 男子生徒C「セイエイのガキ!チビ助ー!」 男子生徒D「クロスロードの地味ー!」 シンLOVE隊&プリンス・ガーディアンズ&せっちゃんを愛で隊&普通に沙慈がいい軍『『『『『『あぁん?』』』』』』 ルナマリア「あー、今日も終わった終わったぁ♪」 ネーナ「ねーねールナルナぁ、あれなぁに?」 つ※時計塔からぶらさげられた男子生徒ABCD ルナマリア「ん~…命知らずの成れの果て?」 922 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/06(水) 23 51 25 ID ??? 921 更に乗る 男子A「し、死ぬかと思ったぜ」 男子B「女子連中、袋叩き→す巻き→ぶらさげはねぇだろ!?」 男子C「地獄を見た…」 男子D「とりあえず生きてて良かったぜ…」 ラクス「それは何よりですわw」 ルナマリア「んじゃあ今からはアタシ達からのお仕置きタイムね?」 ステラ「シンの悪口言う人達…殺す。」 ネーナ「ダメよ…私を怒らせたら。」 フェルト「ハロ、この人達の個人情報晒しちゃおうか。」 ルイス「あ、ママ?あのねあのね、SPの人達沢山呼んで?」 男子達「「「「どひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」」」」 923 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 00 29 26 ID ??? 言っちゃいけないんだろうが先生達(特に種組)は一体いくつなんだろうなw ヤマト家の年齢が地味に不詳(シン以外)だからちょっと悩むw 924 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 00 31 17 ID ??? マリュー、タリア、ムウ辺りは20台後半ぐらいじゃないの? ギルは30越えてそうだけど 925 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 01 36 31 ID ??? 922 男子生徒Bは関係無いんだから解放してやれよww 924 他の先生はセレーネ20前半、ババ30中頃~40前半なイメージ 926 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 02 05 26 ID ??? 連帯責任によって、一蓮托生ってのと、他の男子が逃げないようになんかしてたんだろw 927 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 02 13 19 ID ??? ロウ「こんなおもちゃ作ってみたんだがどうかな?」 カナード「何だこれ? 携帯ゲーム機か?」 ロウ「その名もガンダムっち! 最初は戦車とかだが育っててる内に次第にGM、ガンダムなどに進化して行くんだ」 カナード「たま○っちのパクリか!」 スメラギ「違うはカナード。これはデ○モンのパクリね」 カナード「どうでもいい!」 ロウ「最初はジオンバージョンと連邦バージョンだ。マユちゃんやスメラギの姉さんにはサンプルを試してもらってるんだ」 スメラギ「ちなみに私のはギャンになったわ」 カナード「それは戦術プラン立てる人材としてどうなんだ?」 マユ「マユはビグザムになったよ」 カナード「(それはパワー型ということなのか?)」 ロウ「ガンダムっち! 近日発売!」 928 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 07 07 35 ID ??? 927 刹那「…(じー)」 ロウ「…」 刹那「…(じー)」 ロウ「……」 刹那「…(目ぇきらきら)」 ロウ「参ったな、試作品は二台しかできてないし、一つあるにゃああるが、売り込み用だしな…」 刹那「…(切なげな子猫の目)」 ロウ「Σぐはぅ!?…こ、これやるぜチビ助!完成したらまた改めて教えてやるから、また今度な!?」←レッドフレーム・パワードレットキット 刹那「ガンダム!!(すっげー目ぇきらきら)」 ロウ「…はー、はー、ありゃあ、あのなんつーか打ち拉がれた猫みたいな目は反則だぜ…」 ミーア「目の当たりにしたみたいねせっちゃんの(良い意味での)恐ろしさを…」 ロウ「おう、胸にずきゅんっときたぜ…」 マユ「まだまだだねロウ兄ちゃん、ステラちゃんなんかもっと凄いんだよ?」 ロウ「Σまだ上がいるのかよ!?」 カナード「ああ、ステラは最終兵器だからなぁ…」 ステラ「くちっ」 スティング「風邪かステラ?」 ステラ「わかんない…」 アウル「インフルエンザ危ないから気をつけてねー」 クリス「あらステラ、どっか行くの?」 ステラ「せっちゃんと怪獣ごっこー☆」←今日はギャオス フレイ「車に注意しなさいよ?」 929 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 07 09 58 ID ??? 風雲ラクス城 930 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 07 21 33 ID ??? 928 わんこのウルウルお目めにはかなわねぇ… にゃんこの切ないお目めにはかなわねぇ… そしてわんこもにゃんこも好きで一緒に飼ってる俺がいる………ちなみにウチのわんこはよくにゃんこを背中に乗せてます。 931 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 07 31 24 ID ??? 820 932 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 11 02 57 ID ??? 928 男の刹那でもそれなんだから、可愛い女の子のステラなんかにやられた日には抵抗できるわけねぇww なんだかんだでロウも面倒見のいい兄ちゃんタイプだしな。 ロウ「まぁ、楽しみにしてる奴らもいることだし、いいもん作らないとな」 劾(NOTメイド)「キサトと一緒にか?」 ロウ「ああ。あと風花もな。基盤のトコとか見てもらってるトコだ」 劾(NOTメイド)「ふむ・・・ハードのほうは大丈夫そうだが、ソフトとか内容はどうするんだ?お前のことだ。ただのパクり商品など作らないだろう」 ロウ「あー・・・システム面とかはともかく。派生や登場キャラなんかは迷ってるんだよな~。一応有名どこは入れたつもりだけどよ」 刹那「ならば!」 レイ「その役目!」 サザーランド「われらに!」 グラハム「任せていただこう!」 ロウ「お前らに任すと容量いっぱいまで使ってもまだ足りないほどの量(しかもほぼマイナー祭)になりそうだから却下だ。」 ガンダム同名「(´・ω・`)ショボーン」 ロウ「安心しろ、一応一部のマニアック機体や量産機もいれとくからな!」 933 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 12 44 54 ID ??? 930 イイなぁ・・・ ウチのにゃんこは暴れん坊で困ってます。 934 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 13 17 27 ID ??? 932 Notメイドってww 935 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 13 27 22 ID ??? 933 子猫な時に捨てられてたのを拾ったんだ、かなり産まれたての段階から世話してるから、すっかり人懐っこくなったよ。 ついでにいうと、元々飼ってるわんこも似たような境遇だからかは不明だけど、人懐っこくてにゃんこの遊び相手になってる。 余談ながらウチのにゃんこも相当おてんばだ… 936 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 13 35 37 ID ??? 932 ステラ「新しい玩具?ステラも欲しい!」 ロウ「いやまだ完成してなくてだな」 ステラ「無い、の…?」 ロウ「お…おう、悪ィな」 ステラ「…(ウルウル)」 ロウ「ぐっ…」 ステラ「…(ジワッ)」 ロウ「っだぁぁぁ!こ、これやるから!な!?(1/100ザムザザー←非売品)」 ステラ「怪獣怪獣ー!!(大はしゃぎ)」 ロウ「何だあの威力はぁぁぁ!?沸々と確実に罪悪感が押し寄せてくるプレッシャーは何だぁぁぁ!!(頭抱え)」 マユ「それがワンワンステラEYE!」 ミーア「ステラとせっちゃん、二大愛玩アニマルコンビの恐ろしさよ!」 カナード「未だかつて逆らえた者はいない…。」 937 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 13 44 20 ID ??? 936 シン「あの2人の視線は無理。本気で逆らえないよ・・・・(汗)」 アスラン「元々がそうなのか、今までの環境がそうさせたのか・・・・(汗)」 キラ「僕でさえ抵抗できないからね(汗)」 ラクス「わんちゃんステラさん最高ですわ。」 アレルヤ「猫も可愛いですけど犬は最高ですよ?」 マリー「わんちゃんはいいわね。」 アウル「犬最強!」 ハレルヤ(チェンジ)「ふざけんなニャンコ最高だ個羅ァァァ!!!」 ソーマ(チェンジ)「ぬこが至高の可愛らしさだ!!」 メイリン「猫ちゃん最高!!」 シン「うわいつの間にこんなに人数いたんだ!?」 アスラン「たまに空間切り裂いて現れるなこいつら」 938 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 17 49 28 ID ??? 938 ラクス「あなた達!私とシンのラヴスイートホームから出て行きなさい!!」 キラ「僕は?」 アスラン「俺は?」 カガリ「私は?」 939 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 17 54 57 ID ??? 938 ラク姉WWWWWW 940 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 18 32 10 ID ??? 上でもあったが、ステラ+刹那の怪獣ごっこ動画をシンのプリンと併せて紛争地帯に送ったら…世界中から紛争・戦争消えそうな気がする(笑) 941 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 18 55 31 ID ??? 940 キラ「じゃあ僕の秘蔵動画も」 アスラン「お前のは確実にヤバいモノだろうが!」 キラ「やだなぁアスラン、天使みたいなロリっ子ちゃん達のエロゲ画像だよ?」 カガリ「粉砕。」←パソコン破壊 キラ「僕の天使達がぁぁぁぁぁぁっ!!?」 942 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 02 14 ID ??? 941 キラ兄「嗚呼…僕の、僕の宝が…様々なエロゲから厳選したちみっ子たん画像が…数々の魔改造を繰り返しスーパーコンピューターさえ凌駕する僕のPCが…っ」 キラ兄「――――ふ…ふふ…ふふふふふふふふふふふふふははは…はーっはっはははははははははは!!!」 キラ兄「いいよカガリ…妹でも容赦するもんか。どんな事であれ人は大事な物を壊されたらどうなるか理解させてあげるよ…」 キラ兄「お兄ちゃんが教えてようねぇ…ち か ら で す べ て か い け つ な ん て で き な い こ と が あ る って事をさぁ…」 943 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 05 47 ID ??? 942 珍しくキラ大暴走の予感だな こうなるとかなり始末に負えなさそうだ 944 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 14 15 ID ??? 942 カガリ「(ゾクッ)な、何か凄まじく悪寒と嫌な予感が・・・」 945 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 16 26 ID ??? カガリ「ただでさえ、下らないエロゲ大戦やら何やらでそっち方面でマイナスイメージ がある我が国からそんなものが出てくれば国際的な信用を失う。 お前の場合、ネットで流す危険性もなくはない。それプラスただでさえ マルキオ導師という危険人物がいる以上彼らから流失する恐れもある。 妥当な判断だったと、考えている」 シン「(あの眼TVで討論してる時の眼だなぁ)」 946 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 16 56 ID ??? しかし抑止力がッパねぇんだよな 947 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 33 21 ID ??? 945 キラ「ふぅん…ならそういう名目で大事な物、今回はパソコンを壊すのはいいんだ?」 カガリ「お前の場合それが戒めとして最適だろうと判断したんだ。」 キラ「へぇ。単に画像だけ消せば良かったんじゃない?それって頭に無かったのかなぁ?」 カガリ「確かにそれは考えたさ、だが元から断たねば――」 キラ「パソコン壊しても僕が新しいパソコン作るか、例えば他の触媒から新しいコレクションするとは?」 カガリ「それは勿論考えた」 キラ「ほー…つまりカガリはさ、『戒め』の為に『今後また集める可能性を考慮した上』で『エロゲ抜きにしても僕のどれだけ大事にしてるか知ってる』パソコンを壊したんだね?」 カガリ「(うっ)……ああ。」 キラ「へ~ぇ。細かい対策は実行できずに力任せでしか物事解決できないんだねぇ、カガリ国家元首様は(笑)」 カガリ「なっ!?何だと!」 キラ「しかも人がどれだけ大事に大事にしてるか知ってる物も平気でお仕置きに壊しちゃうし――あ、まあある意味立派かな?切り捨てなきゃ政治なんてできっこないし?」 カガリ「っっっ!」 キラ「ここで僕がカガリの大事な物を壊したら、カガリは許すのかな?怒るのかなぁ?怒ってもいいんだよ人間なんだから」 キラ「ただ…その場合僕にした事がどんな苦痛かよくわかるだろうし、カガリが壊した意味も無くなるけどね?よーく考えなよカガリ国家元首様?」 カガリ「……………」 キラ「言葉ってね…鉄拳よりも、ある意味ネットで個人情報曝されるよりもずっと痛いんだよカガリ」 キラ「ま、これが僕の復讐。気は済んだからもういいや(笑)」 948 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 36 28 ID ??? 947 KOEEEEE!? 初めてキラ兄が本気で怖いと感じた俺がいるガタガタ 949 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 38 02 ID ??? 俺はてっきりキラ兄の事だから国の食料輸入を全部味の無い物に変えて 調味料まで輸入できなくして食の徹底破壊でもするのかと思ったが…… 950 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 38 35 ID ??? 947 確かに真っ向からの痛烈な言葉が一番痛いよキラ兄(土下座) 951 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 19 40 57 ID ??? 949 その場合は確実にアレハレ筆頭に抑止力が働くなwwしかし上のような深く静かに真っ正面からの痛恨の一撃クラスならばまともな反論だからセーフかとw つかキラ恐ろしい・・・カガリを黙らせるとは・・ 952 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 20 14 30 ID ??? つかキラのことだから間違いなくバックアップとかとってある気がするぜw ヴェーダとまではいかなくてもかなり高性能なスパコンとかにいれてあるとかw 953 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 20 21 13 ID ??? 眼鏡「ふむ、さすがキラだな。コレクションの質が」←電脳空間にダイブ中 ミレイナ「お兄さーん、どこでーすーかー」 眼鏡「ミ、ミレイナ!!」 ぷちゅん キラ「そ、それで全部がぱぁに…?」 眼鏡「す、すまん!!できる限りサルベージしてみたが、大部分は既に…」 キラ「あ、あははは…」 シン「(PC内のデータって○ロンアルファでも治せるんだ…)」 954 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 20 22 38 ID ??? カガ姉「ユウナ、暫く精神修行に出る。後は頼むぞ」 ユウナ「Σちょ、ちょっとカガリィ!?」 カガ姉「迷惑をかけてしまうがこれは私のけじめであり、試練なんだ。では」 ユウナ「カガリィィィ!!……ああぁ、行っちゃったぁ~」 955 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 20 23 59 ID ??? 953 ティエリアよ…(涙) 956 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 20 32 47 ID ??? シン「なぁキラ兄、カガ姉がいないんだけど…」 キラ「しばらくギアナ高地で再修行してくるってさ。」 シン「いきなりどうしたんだろうカガ姉…心配だなぁ…(ハラハラ)」 アスラン(キラめ、久々に全開したな…) ラクス(ええ、久々に全開しましたわね…) 957 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 21 12 24 ID ??? ギアナ高地… カガリ(…) カガリ(私は…私は…) シーゲル(カガリよ、己の心と向かい合い、答えを導き更なる心の強さを得るのだぁ!) 958 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 21 18 13 ID ??? アスラン「あれ?イザークは?(朝一で市場調査してきた」 ディアッカ「まだ来てないのか?(朝一で商談に行ってた」 ラウ「『ギアナが俺を呼んでいるッ!!』と朝一で連絡が来たぞ」 イザークがギアナ高原に走った模様です 959 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 21 33 45 ID ??? なるほど。そして水浴び中のカガリとブッキングしちゃうんですね、わかります。 960 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 21 39 31 ID ??? イザーク「ギアナ高地といえば俺だぁぁぁぁ!!!!」 ジブリール「イザークよ、お前にこの木が切れるかな?」 イザーク「簡単だ…な、なにぃ!?この刀は錆付いていて…しかも刃零れが酷い!?これじゃあ大根すら切れん!!」 961 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 21 49 46 ID ??? 960 ジブ猫「サボってないで仕事しろニャこの能無し!」 ジブリール「す、スミマセン!」 イザーク「Σ喋る猫!?」 メイリン「(上空からダイブ参上)猫ちゃ~~~~ん!!!」 ハレルヤ「(巨岩粉砕して登場)猫だぁぁ~~~!!!」 ソーマ「(大木裂いて見参)ぬこ~~~~~!!!」 ジブ猫「Σどこから涌いて出たニャ!?あ、やめ、そんニャいきなりモフモフはアッー!」 962 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 22 09 01 ID ??? 961 お前らそれは国際問題に発展しかねんぞwwwwwwwwwwwwww 963 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 22 15 30 ID ??? 961 ていうかメイリンがすげぇwwwwどっからスカイダイビングしたんだよwwww 964 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 22 23 49 ID ??? シン「おはよー…あれ?メイリンは?」 ルナマリア「途中から一緒に登校してたんだけど、ツインテールが『ビーンッ』ってあっち(ギアナ高地)の方向に向かって立って、そりたらビューンッて行っちゃった。」 シン「???????」 965 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 22 34 56 ID ??? 964 赤ツインはぬこアンテナだったのか!? 966 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/07(木) 23 23 12 ID ??? 964 学園、教室~ シン「大丈夫かなメイリン、いきなりどっか行っちゃったって。」 ルイス「大丈夫でしょ、なんだかんだであの娘しっかりしてるしね。」 ネーナ「ん~、多分猫かな?」 レイ「猫・・?」 ステラ「メイリン、猫さん大好き。」 ミレイナ「いやいくら何でも猫さんでひとっ飛びはさすがにないですぅ(汗)」 ルナマリア「分からないわよ、猫が絡むと超人越えるからあの娘は(汗)そうね、試しに・・・刹那カモン」 シン「あ、成る程。」 刹那「?何だ?」 シン「刹那、猫の鳴き真似してみて?」 刹那「よく分からないが・・・・にゃ、にゃあ(照れ)」 メイリン「刹ニャンGETぉぉぉぉぉっ!!!」 全員『『『『『うわぁ・・・(汗)』』』』』 沙慈「あ、あのメイリン、どうやってどこから来たの?」 メイリン「どうって・・フツーにギアナ高地に居て」 レイ「ギアナ高地・・・だと?」 メイリン「それで、フツーにレーダーに反応して(ツインぴこぴこ)」 フェルト「え・・・レー・・・ダー・・・?」 メイリン「で、フツーにギアナ高地からここまでばびゅーん、って。」 シン「おいルナ・・・お前ら姉妹揃って異種族だったりする?(汗汗)」 ルナマリア「違う・・・・・と・・思う・・・(汗汗汗汗汗汗汗)」 メイリン「?」 967 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 02 38 57 ID ??? カガリ帰宅→キラに謝罪→キラ許さず→カガリ「許してくれるなら何でもするから!」→キラ「しゃぶれよ」→スーパー18禁タイム アビー「ここに来てまさかのキラカガ。これではまたカップリング論争が起きてしまいますね」 キラ「そんな発想、アビーしかしないから。どうみても飛躍し過ぎ。っていうか、近親相姦は止めてよねって何度言わせるの」 968 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 03 27 45 ID ??? てか、カガリに見つかったら物理的に消されるよ、アビー 最悪ジオングヘッドにされちゃうぞ☆ 969 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 07 13 34 ID ??? アビー「…(描き描き)」 シン「アビーさん、また煩悩丸出しのイラストを――って、あれ?普通の風景画だ…」 アビー「人以外の背景なども描かなければなりませんから、練習に風景画、デッサンはよくやりますよ。」 シン「ふーん…(勿体ないなぁアビーさん、見た目綺麗だしいつもこういうの描いてれば…)」 アビー「と、お思いでしょう?」 シン「ギクッ!な、なななんで()の台詞が判るんですか!?」 アビー「フフフ、シン君みたいな人は割と表情に出やすいので。」 シン「う~」 アビー「風景画とは良い物ですよ。心が落ち着きますし、見えなかった物も見えてきますし。」 シン「見えなかった物?」 アビー「ええ例えばあの噴水、あそこにしょんべん小僧があるでしょう?」 シン「ああ、ありますね。」 アビー「あのしょんべん小僧はきっと遠い昔天界で禁じられた主神×天使の関係になり罰として人間界に墜とされ裸身姿で石像にされ放置・曝されプレイの罪にハァハァ」 シン「少しでも感心したオレが阿呆でした。(Uターン)」 970 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 07 28 56 ID ??? アビーお前はどこまで突き進むんだ…ww 971 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 08 10 20 ID ??? 970 果てなき妄想の桃源郷までさ・・・・(遠い目) 972 :1/2:2009/05/08(金) 08 45 29 ID ??? キラ「バンドやろうぜ!」 ラクス「は?」 アスラン「へ?」 カガリ「ほ?」 シン「はぁ!?」 キラ「だからさ~バンド野郎、じゃない、やろうっていってるんだよ!」 シン「トウトツに何言い出してんだよ!」 アスラン「またアニメに影響されたな…」 キラ「確かに例のアニメに刺激受けたのもあるけど… このパッションを音楽に載せたいんだよー! 世間のみんなにお裾分けしたげたいんだー!」 カガリ「つまり、私たち兄弟でバンドを組むということか?」 キラ「Right!」 ラクス「歌姫と国家元首がその兄弟たちとユニットを組む… 話題作りには良いかもしれませんわね。」 シン「ラク姉!?オレは嫌だよ!恥ずかしい!」 キラ「シン、君が日頃することと言えば家事一筋たまにガンプラ、 もっとキャッチーな趣味を持ったほいがいいんじゃない?」 シン「キャッチーってなんだよ!?(少し図星だけど…)」 キラ「とにかく、まずは触りで始めるぐらいからで、ね!?」 シン「うーん…」 973 :2/2:2009/05/08(金) 09 10 13 ID ??? キラ「もう各人の担当楽器と源氏名は考えてあるからさ!」 アスラン「源氏名ってなんだよ源氏名って!?」 キラ「まず、カガリ!ベースね!」 カガリ「おお!かっこいいな!でも私は弦楽器全く弾けないぞ?」 キラ「それは他のみんなにも言えるけど、練習でどーにでもなるから!で、源氏名は…」 キラ「鼬鑼(ゆら)だ!」 カガリ「ミドルネームを漢字に直したんだな!暴走族みたいだ!」 アスラン「酷い…酷すぎる…」 キラ「アスラン、担当ドラム、源氏名、デス=アスラン。」 アスラン「はぁぁ!?ちょっと待て!!」 キラ「ぴったりでしょ!で、ラクスとシンだけど…」 アスラン「話を聞け!」 キラ「ツインボーカルで頑張って貰うよ!」 ラクス「シンとツインボーカル…!」 シン「やだよ!恥ずかしいよ!」 キラ「源氏名はラクスが、韮山ラクス太郎左衛門!」 ラクス「はいぃぃ!?」 キラ「シンが、シン・ザ・ロドリゲス・フェルナンドロ35世!」 シン「…」 ラクス「ちょっと!なんで江戸時代の代官みたいな…」 キラ「ラスト!ギター リーダーはこの僕、ヤマト・ヲグナだ!」 アスラン「お前だけ、割とマシな源氏名じゃないか!?まあ比較してだけど!」 キラ「もうバルトフェルドさんとユウナりんには話つけてあるから! さあ、デビュー目指して頑張ろう!」 アスラン・シン「はあ!?」 ラクス「…」 こうしてヤマト家バンドプロジェクトは誕生したのであった。 974 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 09 26 14 ID ??? ラクス「静かなー♪微笑みがー♪」 シン「あなたをー…ま、魔女っ子に続いてアイドルだなんて…」(女装) カガリ「イェイ!」 ギャリィ!ブチッ! カガリ「また千切れた…弦が弱すぎるんだ」 キラ「うん。ボーカルは問題ないみたいだね」 アスラン「シンがまた何かを失った目になってるがな。さて、新しい弦の注文を…」 975 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 11 01 18 ID ??? 議論には乗り遅れたが、俺はあくまでもシン←留美を押すぜ ラクスvsセレブ仮面はそもそも接点がないし無理やりすぎる気がする ていうか、何でそんなにシンばっか嫌われてるんだ? もてるから? ・お昼休み 留美「あの・・・シンさん」 シン「ん? 俺に何か用?」 留美「その、お弁当を作ってきたんですけれどよかったら味見してもらおうかと いえ、もちろん無理にとは言いませんけど・・・(///)」 男子達「・・・・・・・・!?」 女子達「・・・・・・・・!?」 刹那「やめろ留美! 危険すぎる!」 レイ「総員緊急退避だ、急げ! あの距離では助からん留美は放置だ!」 ルナマリア「あう・・・ああ・・・」 ステラ「いや、いやあああああ!」 ネーナ「え、なにどうしたの?」 レイ「シンにとって、お弁当とは料理の中でもっとも愛情を注ぐものだ。 それを粗雑に作ることは料理に対する背徳と同じ。 もしも、あの日の悲劇が繰り返されるようなことになれば こんな教室など・・・(ごくりっ)」 フェルト「そ、そんなに・・・・・」 ルナ「もうやめて・・・私が・・・私が悪かったから・・・」 シン「・・・・・いただくよ」 留美(自分で作ったお弁当を味見してもらうのって、何故こんなにも 緊張するのでしょう(///))←聞こえてない 刹那「ここからが本当の地獄だ・・・」 976 :975 :2009/05/08(金) 11 09 25 ID ??? 嫌われてるの、とは違うんだろうけど 何か最近主人公なのに扱いが美尿なきがしたから・・・紛らわしいレスすまん 977 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 11 12 14 ID ??? 976 ×××「シンの美尿!?」 978 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 11 39 53 ID ??? 975 だからシンが嫌われてるんじゃない、シン←留美 がそもそも接点ないし無理やりすぎる 無理に惚れさせなくてもいいだろ… 979 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 11 53 55 ID ??? 975 空気読むって事をしようよ? まぁ今回だけ、続きが気になるがw 980 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 12 00 40 ID ??? 975 人には生理的に嫌とかあるからそれだと思って俺はラクスvsセレブ仮面は納得している シン←留美は唐突すぎて納得しずらい 981 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 12 27 50 ID ??? バンドは割とありがちなようで無かったネタだな。 982 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 12 30 45 ID ??? 975 俺も好きだな。 実際出番が無いぞといわれてシンと絡ませたら出番は増えたが、 そしたらカプはいらんだからね・・・ その後も色々テコ入れが入ったからなぁ。 なんか色々納得できんものはあるな。 977 ピンクの貧乳お姉さん自重ww 983 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 12 39 16 ID ??? 982 「テコ入れ」って、「文句」じゃなくて「バックアップ」って意味で、だよね? 984 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 12 42 53 ID ??? >975←こいつ荒らしだろ?落ち着いたらわざわざ爆弾落としやがって。 985 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 12 53 29 ID ??? バンドか…けい○んに染まったんだなキラw 986 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 12 54 27 ID ??? 975 シン「また俺の生活(とスレ)を荒らしたいのか!あんたって人はーッ!」 アスラン「確かに、ただでさえ教われる危険が常にあるのにさらに増えたら本気で胃に穴が開きかねないな」 ラクス「本気であっても冗談であっても!シンがわたくしの嫁であることは揺るぎのない事実ですわ!」 キラ「はいはい」 カガリ「まぁ、皆が混乱したり拒絶したりするのも当然ではあるけどな。オクレ兄さんのときもそうだったが、 00と種の実際にはまったくつながっていない作品同士がカップリングされると、どうしても違和感が付きまとう。 おそらく、しっかりと筋道を立ててお互いに好感度を上げたとしても、それを見ていない者がこのスレを読めば『いきなり』になる。 かといって、気に入ったのならばそのネタをやりたくなるだろう。書き手も読み手も『義務」ではなく『権利』として行っているわけだからな」 シン「カガ姉が演説モードだ・・・」 キラ「ここんとこずっとだけどカガリがかなりのマトモキャラに変貌しつつあるね。」 カガリ「まるで昔は馬鹿だったみたいなものいいだな・・・私は昔からしっかりしていたぞ!」 アスラン「あー・・・うん。そうだな(汗)」 ラクス「つまり、カガリさんの話では、読み手は嫌いなネタならスルー。書き手も荒れる可能性のあるネタをなるべく抑えるべきと?」 シン「それは綺麗事、理想だよラク姉。いくら綺麗に言葉でまとめても、人はまた、争いを繰り返す」 キラ「ならもう一度話をするよ。何度でも」 アスラン「そうだな、ってダメだろそれ!またあんな議論スレ状態にしたいのか!」 キラ「冗談だよ。僕としては、キャラ付けの問題だと思うよ?」 ラクス「キャラ付け、ですか?」 キラ「そ。幸い、中華おっぱ・・もとい留美ちゃんは、裏で画策したり、他人をからかうタイプだからね。 心象をわざと書かないことで、『本気』なのか『からかい』なのか判別できないようするんだよ。照れ隠しなのか本気なのか、掴みどころがない感じかな」 カガリ「私はそれでもいいと思うが・・・ちゃんとはっきりさせたい人や、逆にそれでもいやな人はいるんじゃないのか?」 キラ「まぁ、あくまで僕の考えだからね。皆にこうしろって押し付ける気はないよ?あくまで一案さ。僕ならそうするってだけ」 アスラン「時間以外に、解決する術はなさそうだからな。正しい答えなんて、どこにもないんだ。」 シン「もう、あんなこと(巻き戻し)はごめんだ・・・」 なんかが巻き戻しが血のバレンタインに思えてきた 俺はとりあえずこのスタンスでいって、可否がはっきりつく事があったらそれに従うよ。 ネタを混ぜては見たが、長文すまん 987 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 12 59 58 ID ??? >975 この人ははっきり言って荒らしですのでスルーを推奨します。 988 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 13 03 27 ID ??? なんでもかんでも嵐扱いってもなんだかなぁ 一度納まったって言っても双方納得して終わらせたって感じでもなかったし不満持つ人や反感持つ人が出てきても不思議じゃないと思うんだが 989 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 13 03 53 ID ??? 次スレ… 990 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 13 15 21 ID ??? 973 レイ「話は聞かせて貰った!!」(←居候中 シン「レイ! マジで助けてくれ、頼む!!」 キラ「何さーレイ、バンド活動位良いじゃない。一応真っ当な芸能活動だし」 レイ「その割には源氏名が真っ当では有りませんがまぁそれはさておき、 バンドと言えば青春、青春と言えばバンドです。 その様な美味しい題材、我々友情カルテットを差し置いて頂いては困りますね」 キラ「いやいやいや、バンド=青春って図式は何かおかしくない?」 レイ「と言うわけで、シンは我々が責任を持ってお預かり致します。 シンと刹那、沙慈、そして俺の四人でバンド活動を行わせて頂きましょう!!」 シン キラ「ちょま!?」 レイ「と言うわけで行くぞシン。早速刹那と沙慈に連絡だ」 キラ「ちょ、レイー!? 君そんなアクティブな子だったっけ!? 電王ネタとガンプラ趣味持ってから何か行動力上がり過ぎじゃないのォォォ!?」 991 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 13 16 39 ID ??? シン「…まぁ何だかんだで助かったし、ありがとな、レイ」 レイ「礼を言われる事はしていないさ。本心のままに行動したまでだ」 シン「…あー、やっぱりさっきの発言はマジですか」 レイ「折角の機会だ。今年の文化祭に向けて…とまでは言わないが、俺達四人でやってみるのも良いだろう」 シン「だな。んじゃ早速打ち合わせと行くか」 レイ「ああ、俺は沙慈に連絡を入れるから、シンは刹那を頼む」 キラ「……なーんでレイや刹那とだと乗り気になるかなぁ」 アスラン「あまり話を大きくし過ぎるからだ。こういうのはお前の影響元同様友達が寄り集まってやるものだろう」 992 :990-991:2009/05/08(金) 13 25 13 ID ??? 勝手に便乗失礼しますた。 そして新スレ無理だったorz 995よ、頼む… 993 :972:2009/05/08(金) 13 50 34 ID ??? 992 同時進行OK~ シンは、SUGIZOみたいな感じで複数ユニットに所属してる感じで。 994 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 16 16 19 ID ??? 993 兄弟バンドと友情バンドか、楽しみだw 995 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 16 47 01 ID ??? キラも友の会を誘えばいいじゃないか 996 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 17 09 56 ID ??? むしろ「けいお●!」みたいにクラスの女子で… いかん、歌の上手い奴がいっぱいいる。 997 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 18 07 39 ID ??? 何かシン←留美を認めない奴らと シン←留美を進めたい奴らの自演合戦にみえてきた 998 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 18 12 37 ID ??? まぁ、シン←留美に納得しづらくても、それに過剰反応するのはやめような 984や 987みたいに一方的に荒らし呼ばわりもどうかと思うし 唐突すぎて納得しずらいネタなんて、このスレにはあふれてるだろ 999 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 19 05 36 ID ??? 999 1000 :通常の名無しさんの3倍:2009/05/08(金) 19 12 03 ID ??? 1000 1001 :1001:Over 1000 Thread ゚・ * .。. * ゚ +゚ 。 . ゚* + このスレッドは1000を超えました。 ゚ 新しいスレッドを立ててくださいです。。。 ゚ /ヾー、 r! `、ヽ l l .. .|i 〉 ヾ; .. lシ′ 新シャア専用板@2ちゃんねる `ー┘ http //hideyoshi.2ch.net/shar/
https://w.atwiki.jp/revival/pages/533.html
第1話 「箱庭の平和」 ―――人は、何故迷い続けるのだろう。 真実とは一つだけ。しかし、それはどんな方向からも見え、その度に答えも違う。 人は、いつまで―――例え誰かが答えを指し示したとしても―――。 コズミック・イラ(以下CE)74.5月―――メサイア攻防戦集結。これにより第二次宇宙大戦“ロゴス戦役”集結となる。 大戦終了後、オーブ首長国連合より新たな国際組織「統一連合」の枠組みが提唱され、それに合わせ統一安全保障条約機構を設立、参加賛同国を募る。元々親オーブのスカンジナビア王国、親プラント派だった大洋州連合、アフリカ共同体、ロゴス打倒宣言に呼応した東アジア共和国が参加。新たな議会を召集したプラントも参加を表明、またザフト軍を動かし、月地球連合の基地をおさえ、制宙権を掌握。月中立都市郡もプラントに追随する。この連合、機構は安全保障条約、軍事協力を是とし、統一連合内の国々はオーブの理念の元、「他国」とはならなくなった。 また、ジャンク屋組合が協力を表明。ユーラシア連邦、大西洋連邦は参加表明せず。月基地を抑えられた大西洋連合は統一連合に対し、不満を募らせる。 独立を宣言した西ユーラシア地域が統一連合への参加を表明し、紛争中であったユーラシア連邦との戦いに、オーブ独立艦隊が出動。敗れたユーラシア連邦は政府の人間をいれかえ統一連合へと組み込まれる。 ほぼ世界を掌握した統一連合に対し、これ以上緊張状態にあるのは望ましくないと考えた旧ロゴスの大西洋財閥グループが大西洋連邦政府を動かし、参加。ここに統一連合の名の下に世界の国々がそろう。 この時、連合名を「統一世界連合」へと変える。 精力的に、地域紛争に介入し紛争を解決するオーブ独立艦隊と歌姫の姿に各国は慣れていき、依存を始める。過去2回の大戦を終結に導いた彼らを平和の使者とあがめ、新たな政治枠組みをつくる動きがでる。 統一地球圏連合政府の政治体系が発表され、ラクスに初代主席を要請するも、ラクスはこれを固辞。かわって新生オーブの永世首長カガリが就任する。またオーブ独立艦隊は平和の守護者「ピース・ガーディアン」へとなり、連合政府の枠組みから外れる。各国政府は連合政府のもと、政治をおこなっていくこととなる。 かつての既得権益を失い、連合政府の枠組みを超えて行動できない大西洋連合が脱退を表明し、同じように脱退する国がでる。これをラクスは平和を乱すものとしてピース・ガーディアンを出動させた。 連合政府議会の決定を待たずして起こった行動に、平和の歌姫のすることに、間違いはないと賞賛する者がいる一方で、一人の意思により動かされる世界に疑念を抱く者もいたが、異議を表明した者が弾圧され、不毛な土地に移民させられる姿を見て、口をつぐむ。中には、表面的に従いながら反ラクスの準備を整える国もあったが、平和の敵という名目のもと、弾圧。また、早期の紛争解決のため統一地球圏連合治安警察を発足させ、統一政府の体制に対して不満を持つものを取り締まっていく。 地球圏連合政府はラクスの意思に従い、世界はいつしか管理社会へと変貌を遂げていく。 周辺国はPGとオーブの軍事力を恐れて何も言えず、 事実上政権の独自性を失い、それらの国々の政治指導者たちはラクシズとオーブに擦り寄る「代官」として、権力を維持しようとするだけになっている。結果的にそれぞれの地域における利害は急速に政治に反映されなくなり、オーブやその周辺の一部の国と、それ以外の国の間に酷い経済格差が生まれ、治安なども低下。その結果レジスタンスが各地で反乱を起こすこととなった。 CE78.9月―――そして世界は再び、混迷の時代を迎える事となる。 「………だから、何度も言ってるだろう!演説は予定通り執り行う!」 モニタ越しのカガリ=ユラ=アスハは声を荒げてレドニル=キサカに詰め寄る。 「しかし、カガリ様。テロリストが御身の命を狙っているという情報は信頼出来ます。何とぞ御自重を、と申し上げているのです。」 声を荒げるカガリに、キサカも一歩も引かない。キサカはカガリが幼少の頃よりの臣下だ。今や為政者となったカガリとて、キサカの言を聞かないわけにはいかない。 しかし――― 「だから、こそだ。………だからこそ、ここで私はしっかりと私の考えを知ってもらわなければならないんだ。」 「カガリ様………?」 カガリは、声のトーンを落とす。 「私は、二度に渡る大戦で『戦争の無意味さ』を散々味わってきた。………敵を殺しても、決して世界は良くなりはしない。相手を叩く―――それは、一方的な正義の押しつけに他ならない。戦争を無くす事が出来るのは対話だけなんだ。―――ここで私が対話の意思表示をしなければ、東ユーラシアの平和は夢にしかならない。………例え無謀でも、相手も人間だ。まずは、語りかける事から初めて見たいんだ。」 「………カガリ様………。」 キサカは喉まで出かかる言葉を、必死に飲み込む。『それは只の無謀な突撃でしかありません』と。カガリの思いは、キサカには痛い程解る。かつて、カガリと共に戦地も歩んだこともキサカはある。その折、カガリは戦争の悲惨さに涙を流し、悲しみ、平和の正しさを愛する様になっていった。………それは、人として大事な考えなのだとキサカも思う。しかし………思想だけで世界は動かないという無情な現実もキサカは知っている。 (………東ユーラシアの貧富の差は最早、収拾の付くレベルでは無い………。) “ブレイク・ザ・ワールド”と呼ばれたユニウス7墜落事件。幸いにして殆どの部品は落下中に破壊が出来たが、それでも地球が被った被害は甚大だった。自然形態が激変し、穀倉地帯は荒れ地と化し、地球上は大変な食糧難に陥った。また、“ロゴス狩り”による株価の暴落や主要取引の完全停止―――紙幣は紙屑同然となり、経済社会は急速に崩壊。人類が今までこつこつと気付いていた経済社会は失速しつつあり、どこから手を付けて良いか解らぬような有様だった。対策として経済社会を急速に復活させたのだが、それは賄賂や癒着が専横によってしか成り立たないもので、結果として貧富の差はますます広がるばかり。とはいえ、そういう者達でしか経済社会の急速な復活は出来得ない―――それは、為政者達も知っていた。 (………こうなってはディスティニープラン以外、世界を救う道は無かったという事か………デュランダルという男、死しても己の考えを世界に認めさせたか………。) ―――管理社会。ディスティニープランとはそういうものだった。 誰が、何時、何処で何をするか―――そういうものをある程度決めるプラン。人は生まれた時から義務を持ち、その義務を果たすために人生がある。この計画はある程度の選択権は勿論存在するが、奇妙な息苦しさを感じさせる制度に間違いは無かった。尚かつ―――為政者にとって、これ程便利な制度も無いのである。 人々にはそれぞれIDが割り振られ、貨幣はデータの中にのみ存在する。それにより強盗は無意味なものとなり、都市部において突発的な犯罪は確かに減衰した。貨幣の移動問題を一気に解決したディスティニープランは表面上はどうあれ経済社会には歓迎され、おかげで経済界は一気に復旧した。 しかし、人々をID化したお陰で表面化した問題もあった。―――世界の総人口に対して、食料の絶対量が全く足りないのだ。慌てた為政者達はプラントの独自技術に寄る人口食糧でその問題を解決しようとしたが、それは一時凌ぎにしかならないものであった。また、ディスティニープランは結局の所『為政者のためのシステム』であり、『人々個人のためのシステム』では無い。主義や風土を守ろうとする人々にはそれは全く受け入れづらいもので、結果としてそういう場合は力に寄るしかない。………そうした軋轢は、“貧富の差”へと形を変えてテロリスト―――レジスタンスという流れになっていった。 結局の所、カガリの言い分はキサカにしてみれば綺麗事以外の何者でも無い。もう、話し合いで解決出来るレベルの話では無いのだ。富の無い者が富の有る者に『食料を寄こせ』と詰め寄っているのに、話し合いで解決出来る訳が無い。平和とは、戦争の起きていない状況を指してそう言うが、その中に餓死者や貧困に喘ぐ者達が居なかった時など歴史上には存在しない。それは、為政者という職業が背負うべき罪業に他ならないのだ。 だが―――キサカはこうも思う。 (しかし―――人は理想も無くてはならない。) 人を信じる―――そう言うことを極限まで廃したのがディスティニープランなのならば、カガリの言い分は全くそれと相対するものである。人を信じ、敬い、共に協力しようー――ディスティニープランと似て非なるカガリの姿勢。それは為政者として得難いものである事に間違いは無い。それは、キサカが守らねばならない事でもある。 故に、キサカはこう言った。 「………解りました。ただし、警備には万全のものを準備させていただきます。それで宜しいか?」 それを聞いて、ぱあっとカガリの顔が綻ぶ。 「ありがとう!やっぱりキサカは私の事を解ってくれる………。」 子供のように喜ぶカガリ。キサカはそれを微笑ましいと思うが―――しかし、厳として言う。 「カガリ様………為政者がそれではなりません。貴方は、誰にでも理解されなければならないのです。」 誰か特定の者にしか理解されない為政者は失格以外の何者でも無い。それはカガリに最も知っておいて欲しい事である。 「わ、解ってる!」 慌てて顔を取り繕うカガリ。しかし、それは年相応でも無い、まだまだ子供が懸命に大人になろうとしている顔でしかない。………とはいえ、キサカも怒る気も無い。 カガリとの通信を切ると、キサカは渋面だった。………考える事が多すぎるのだ。 「………結局、あの者達を頼るしかないという事か。」 キサカはそれから続けて二人の男に通信を行った。一人目はかつての『ザフトの英雄』であり、今尚MSパイロットとしては伝説の男、アスラン=ザラ。もう一人はオーブ治安警察機関で急速にのし上がってきた男―――ゲルハルト=ライヒという男である。 太平洋上、某所、深夜――― 月明かりに照らし出され、大型のタンカーが太平洋を横断していく。ポルタ・パナマを経由してカオシュンに向かう―――石油など一般的なの定期便コースだ。しかし、このタンカーは妙に喫水線が浅く、見る者が見れば石油満載で無いのは明白だった。 そして、このタンカー内では今正に詰めの作業が行われていた。 「………だから、ダストの防水は完璧じゃない。それだけは気をつけてくれ。」 メインメカニックのサイ=アーガイルがダストガンダムのコクピットハッチから中を覗き込みながら言う。 「何処の世界に密閉度が完璧じゃない新型MSが有るって言うんだ………。」 シン=アスカはぶつぶつと愚痴る。しかし、計器類のチェックには全く惑いを見せない。シンも又、レジスタンス“リヴァイヴ”の貧乏ぶりはよく知っているからだ。 『なに、例え浸水しても困るのはシンだけだ。』 唐突にダストに内蔵されたCPU、レイが話し出す。シンのかつての親友、レイ=ザ=バレルの心を模したCPUはシンにとって精神安定剤にもなる大事な『友人』だ。 「そりゃ、お前は息をしないで済むからな………。」 シンは呆れた様に言う。 「文句を言うなよ。その代わり、射出用の潜水艇は防水バッチリにしておいた。」 サイはそちらは自信有り、という風情だ。 「潜水艇ね。………魚雷の間違いだろ?」 シンは、モニタを一つ動かすと『潜水艇』の方を確認する。そこに、確かに『元は魚雷の潜水艇』があった。 『確かに火薬の代わりにMSを入れただけ、という言葉が最も的確だな。』 レイが的確に評する。しかし、それにはサイも反論した。 「ただの魚雷じゃないさ。ボディにはミラージュコロイド技術を応用したステルス技術が使われている。こいつなら軍の監視体制に引っかからずに上陸地点までダストを送り込める。………まあ、統一連合の横流し品には違いないがね。」 「途中で故障しない事を祈るよ。………閉めるぞ。」 「グッドラック。」 シンはコンソールを操作し、ダストを起動させる。キャットウォークが後退し、ハッチが閉まるとメインモニタが起動した。全天球スクリーンではない、密閉型のコクピット。だが、シンにとっては馴染みのあるコクピット形式だ。 『インパルスと同じ操縦形態か。気を遣ってくれたという事だな。』 レイが独り言(?)を言う。 「まあ、そう思っておくさ。」 シンはダストを動かすと、器用に潜水艇にダストを潜り込ませる。作業員達が射出シークエンスを開始し、潜水艇が密閉される。 『シン、もう一度任務を説明する。』 レイがモニタを動かし、シンに任務を説明する。 『今回の任務はオーブの首都カグヤで行われる軍事パレードに招かれたカガリ=ユラ=アスハを暗殺するレジスタンス―――これを支援する事にある。』 モニタが次々と展開され、カガリがモニタに映るとシンは何とも言えない顔をした。………つまらなそうな、それで居て嬉しそうな。 「要するに、俺は一暴れして『囮』になりゃ良いんだろう?」 凄絶ににいっと笑うシン。 『有り体に言えばそうだ。暗殺自体は『コーカサスの夜明け』が担当する。シンの役目は軍事パレードに随行するMS部隊を引きつけ、対処する事に有る。』 モニタにはパレード参加予定のMS部隊が表示された。………その数、およそ二十体近く。しかし、シンにとっては雑魚の集団でしかない。 『油断するな。………といっても、倒すしかないがな。』 レイが、溜息(?)を付く。シンは、面白そうににやにや笑っていた。 潜水艇が射出される場所に移動される。………いよいよ作戦開始だ。 「シン=アスカ。ポンコツ出るぜ!」 『ポンコツじゃなくてダストだ!行ってこい!!』 サイの怒鳴り声と共に、ダストの乗る潜水艇が射出されていく。―――目標、カグヤ。
https://w.atwiki.jp/pazdra/pages/5230.html
図鑑のトップページへ戻る No. 通常入手系 レアガチャ限定系 コラボ系 期間限定D系 レーダー その他 タグ検索 覚醒 スキル No.001-No.051-No.101-No.151-No.201-No.251-No.301-No.351-No.401-No.451- No.501-No.551-No.601-No.651-No.701-No.751-No.801-No.851-No.901-No.951- No.1001-No.1051-No.1101-No.1151-No.1201-No.1251-No.1301-No.1351-No.1401-No.1451- No.1501-No.1551-No.1601-No.1651-No.1701-No.1751-No.1801-No.1851-No.1901-No.1951- No.2001-No.2051-No.2101-No.2151-No.2201-No.2251-No.2301-No.2351-No.2401-No.2451- No.2501-No.2551-No.2601-No.2651-No.2701-No.2751-No.2801-No.2851-No.2901-No.2951- No.3001-No.3051-No.3101-No.3151-No.3201-No.3251-No.3301-No.3351-No.3401-No.3451- No.3501-No.3551-No.3601-No.3651-No.3701-No.3751-No.3801-No.3851-No.3901-No.3951- No.4001-No.4051-No.4101-No.4151-No.4201-No.4251-No.4301-No.4351-No.4401-No.4451- No.4501-No.4551-No.4601-No.4651-No.4701-No.4751-No.4801-No.4851-No.4901-No.4951- No.5001-No.5051-No.5101-No.5151-No.5201-No.5251-No.5301-No.5351-No.5401-No.5451- No.5501-No.5551-No.5601-No.5651-No.5701-No.5751-No.5801-No.5851-No.5901-No.5951- 御三家カラードラゴン○○りんカーバンクルゴブリンオーガ・修験鬼ファイター・ナイトデビルキメラ忍び精霊ゴーレム魔剣士女の子(回復娘)玩具龍攻撃態勢(英雄)スキルLvアップ用モンスター幻獣枠メタドラペンドラムギドラノエルドラゴン進化用たまドラ潜在たまドラ○○ピィぷれドラ○○タン元スペダン龍魔石龍ナンバードラゴン常設Dボス降臨ボス晩成型ドラゴン精霊族フルーツドラゴン童話龍剣士旧特典モンスター分類不能希石レア希石:火レア希石:水レア希石:木レア希石:光レア希石:闇 ゴッドフェス限定・元ゴッドフェス限定 一覧 オーディンメタトロンソニアカーリー時女神龍契士獣魔和龍喚士鋼星神フェンリル龍神魔爵アテン日本由来クトゥルフ系ネイコットン争女神大魔女フェス限化降臨モンスター龍刀士クロノマギアメノア シリーズ神 西洋神新西洋神西洋神第3弾和神新和神インド神新インド神北欧神話エジプト神話新エジプト神天使新天使悪魔四獣の神英雄神三国の神新三国の神戦国の神新戦国の神戦国の神第3弾星機の神新星機神明王の神ケルトの神メソポタミアの神 その他 ドラゴンライダー忍者色違いヴァルキリーパズドラZマジシャン鎧騎士魔導書勇士新勇士幻獣ライダー機導龍機導獣パズバトコラボ大賢龍宝石姫伝説の英雄元フェス限定 コラボガチャあり CDコラボ神羅万象チョココラボエヴァコラボアイルーコラボバットマンコラボHUNTER×HUNTERコラボハローキティコラボパズバトコラボドラゴンボールコラボ聖闘士星矢コラボビックリマンコラボDCコミックスコラボぷぎゅコレコラボ北斗の拳コラボB-side Labelコラボファイナルファンタジーコラボデュエル・マスターズコラボ進撃の巨人コラボサンデーオールスターズコラボクローズコラボBLEACHコラボるろうに剣心コラボキン肉マンコラボマガジンオールスターズコラボモンスターハンターコラボ鋼の錬金術師コラボKOFコラボ幽☆遊☆白書コラボペルソナコラボマジック:ザ・ギャザリングコラボパワプロコラボガンホーコラボガチャ銀魂コラボソードアート・オンラインコラボ仮面ライダーコラボ妖怪ウォッチWコラボFate/stay night[HF]コラボストリートファイターV AEコラボシャーマンキングコラボサンリオキャラクターズコラボチャンピオンオールスターズコラボサムライスピリッツコラボ コラボガチャなし ROコラボ太鼓の達人コラボECOコラボぐんまコラボケリ姫コラボガンホーコラボカピバラさんコラボCoCコラボグルーヴコースターコラボラグオデAコラボドラゴンズドグマコラボ高岡市コラボサーティワンコラボアングリーバードコラボパズドラZコラボ三国テンカトリガーコラボパズドラクロスコラボ逆転裁判6コラボPepperコラボマクドナルドコラボ 季節もの+α お正月バレンタインパズドラ学園ジューンブライド夏休みハロウィンクリスマスフェス限ヒロイン龍契士 龍喚士龍楽士神器龍物語 降臨イベント 一覧 15MP級20MP級25MP級50MP級99MP級 スペダン龍 元スペダン龍 華龍蟲龍丼龍猫龍機甲龍犬龍古代龍鉄星龍契約龍転界龍護神龍宝珠龍戦武龍伴神龍 その他 プレゼント モンスターメダル ヌエ・双角トロール古老色違いガチャキャラ色違い降臨キャラその他 トレジャー レーダードラゴンレーダー龍喚士精霊王オルファリオンパーツその他 ステッカーコレクション書籍特典イラストコンテストモンスター購入専用パズドラレーダー連動モンスター交換所専用 リーダースキル:【7×6マス】リーダースキル:【追い打ち】リーダースキル:【コンボ加算】リーダースキル:【覚醒無効状態】 モンスター名で検索 して、 「図鑑/×××」の部分をクリック すると個別ページに飛べます。 タグ検索 ※リンク先は【覚醒スキル】を持つモンスターの一覧です HP強化攻撃強化回復強化火ダメージ軽減水ダメージ軽減木ダメージ軽減光ダメージ軽減闇ダメージ軽減自動回復バインド耐性暗闇耐性お邪魔耐性毒耐性火ドロップ強化水ドロップ強化木ドロップ強化光ドロップ強化闇ドロップ強化回復ドロップ強化操作時間延長バインド回復スキルブースト火属性強化水属性強化木属性強化光属性強化闇属性強化2体攻撃スキル封印耐性マルチブースト神キラーマシンキラー悪魔キラードラゴンキラー回復キラー攻撃キラー体力キラーコンボ強化ガードブレイク追加攻撃チームHP強化チーム回復強化ダメージ無効貫通覚醒アシスト超追加攻撃スキルチャージバインド耐性+操作時間延長+雲耐性操作不可耐性スキルブースト+HP80%以上強化HP50%以下強化L字消し軽減L字消し攻撃超コンボ強化コンボドロップスキルボイスダンジョンボーナス ■攻撃系 ダメージダメージ+吸収ダメージ+自傷割合ダメージ固定ダメージ ■回復系 体力回復バインド回復覚醒無効状態回復 ■デバフ系 ターン遅延防御減少毒属性変化 ■盤面変化系 目覚めドロップロックドロップロック解除 ■強化系 ドロップ強化全体攻撃コンボ加算 ■ギミック無効化系 ダメージ吸収無効化属性吸収無効化ダメージ無効貫通消せないドロップ回復 ■パラメータ強化系 属性エンハンスタイプエンハンス回復力エンハンス覚醒数エンハンス ■防御系 ダメージ軽減 ■操作補助系 操作時間延長時間停止 ■ドロップ変化系 シングル変換ダブル変換列変換ランダム変換全ドロップ変換ドロップリフレッシュ特定型ドロップ生成 ■変換先ドロップ 火ドロップ水ドロップ木ドロップ光ドロップ闇ドロップ回復ドロップお邪魔ドロップ毒ドロップ ■その他 4ターン以下のスキル反撃ランダム効果ヘイストリーダーチェンジ落ちコン無効ルート表示 ↑カテゴリを選んでください モンスター図鑑 No.1265 妙霊護の青龍・カリン 妙霊護の青龍・カリン No.1265 レア度 7 レベル 1 最大Lv99 スキル 東方七星陣 進化素材 コスト 35 HP 1298 4005 ターン(最短) 14(8) タイプ 神/体力 攻撃力 934 1401 Lスキル 昇龍の舞 主属性 水 回復力 189 194 進化元 命護の青龍・カリン 編集 副属性 闇 EXP 400万 4,000,000 進化先 命護の青龍・カリン(退化) 覚醒 水ドロップ強化 / 木ドロップ強化 / 闇ドロップ強化 / 水属性強化 / 闇属性強化 / 2体攻撃 / スキルブースト 生息地・入手方法 進化のみ(進化素材:虹の番人、神化の蒼面、神化の黒面、ダブサファリット、デビリット) 進化・合成情報 進化:青龍の化身・カリン 命護の青龍・カリン 究極進化(守護命の青龍・カリン / 妙霊護の青龍・カリン / 覚醒カリン) 覚醒カリン 転生進化(転生カリン) 同スキルモンスター青龍の化身・カリン・命護の青龍・カリン・守護命の青龍・カリン ブルーチェイサー・アクアチェイサー 青龍の化身・ミニかりん 演舞の青龍姫・カリン・霊幻の青龍姫・カリン 覚醒スキル スキル・Lスキル スキル: 東方七星陣 スキルLv1時 14ターン、スキルLv最大6時 9ターン 効果 全ドロップを水、木、闇ドロップに変化させる Lスキル: 昇龍の舞 水木闇の同時攻撃で攻撃力が4倍。 備考 2014年4月28日、実装。( 公式告知 ) 2016年4月14日、スキルレベル最大時 9ターン から 8ターン に変更。 ( 公式告知 ) 2016年7月6日、リーダースキルの攻撃倍率を3.5倍→ 4倍 に修正。( 公式告知 ) コメント メイメイの属性違いなら、苦手属性である木を半減できるカリンが三色の中じゃ一番強そう -- 2015-05-17 12 21 50 しかもバギィさんもいる。これは時代が来るな(確信) -- 2015-05-19 09 32 07 覚醒素材に光三蔵があがってまいりました -- 2015-05-31 19 16 14 2wayになるのかと心配してたけどレイラン見る限り列になりそうだね。四神も残り一人だし早く覚醒来て欲しい -- 2015-06-01 14 53 23 覚醒のタイプが神、体力、回復のうちのどれかが付けばいいけど、それ以外だったらうーんって感じになるな -- 2015-06-09 20 38 42 カリン5体目きたー!メイメイレイランは未だ来ず・・・ -- 2015-06-12 16 18 06 覚醒使ってるけど見た目は闇が一番好き -- 2015-07-26 20 17 56 妙齢後の…うわ何をするやめr -- 2015-07-29 17 21 14 イラスト一番いいのに1番弱くなっちまったな… -- 2016-02-26 00 59 03 もう一方の究極よりLSの条件厳しいのに倍率も同じになって覚醒もゴミって酷すぎだろ。西洋みたいに分岐四神にもキラー二種付けてくれ -- 2016-08-23 10 14 47 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/revival/pages/618.html
統一地球圏連合政府中央政庁は、オーブのオロファト市中心部の官庁街、そのやや西寄りにそびえ立っている。 高さは400メートル弱、100階を越えるその姿は、天を貫く柱にも雲海へと繋がる門にも例えられ、統一連合の権威の象徴として威容を誇示していた。 主席公邸の最上階は丸々、主席代表専用の執務フロアとなっている。 豪奢な内装の施された廊下を、濃い藍色の髪の青年士官が歩いていた。 年の頃は20代前半。 若々しい引き締まった体躯を、統一連合正規軍の第一種軍装で包んでいる。 胸元の階級章は少将。 だがその緑眼と秀でた額が特徴的な整った容貌を見れば、若年に似合わぬ階級を疑問に思う者は殆どいないだろう。 現主席の側近中の側近である近衛総監アスラン=ザラを知らぬ者は、軍には皆無なのだから。 従者の案内で、アスランは目指す部屋の前へとたどり着く。 受付の秘書官に形式的な手続きをすますと、部屋へ通じる重厚な木製扉が開いた。 扉の奥に広がっていたのは、主席が休息や仮眠を取るためのプライベートルームだ。 広々と広がる室内の内装や調度品は、よく吟味されているものの華美とは程遠い。 万事において気取らない主の為人(ひととなり)を反映したのだろう。 窓際で眼下の市街を見下ろしていた人影が、ゆっくりと振り向く。 金に近い琥珀色の瞳が真っ直ぐにアスランへと向けられた。 背筋を伸ばし、アスランは敬礼をした。 「お迎えに上がりました、主席」 「ご苦労、ザラ少将」 統一連合首席代表カガリ=ユラ=アスハは、今年で23歳を迎えた。 いつもは妙齢の女性にも関わらずオーブ首長服の上下で通しているものの、今は式典のためにドレスを着ている。 オーブの民族衣装を現代風にアレンジした薄緑色のドレスはカガリに良く似合っていた。 大胆に開いた首筋から肩にかけてのラインを隠すように、純白のマントを羽織っている。 数年前から伸ばし始めた金髪は、結い上げず自然に背筋の中程まで流されていた。 よく見ると、どこか少年じみた顔にも薄っすらと化粧が施されているのに、アスランは気づいた。 「まだ時間に余裕はあるが、そろそろ行くとするか。アスラン」 上品に微笑むカガリに、アスランは一礼した。 空調の効いた中央政庁から出ると、オーブの暑い空気が広がっている。 主席公邸を出発した公用車の前後に、SPを乗せた護衛車両が半ダースほど続く。 後部座席では、カガリがうんざりした表情をしていた。 「やっぱりこういうヒラヒラした服は苦手だ。気を抜くと裾を踏んで転びそうになる」 そういってドレスを摘み上げるカガリに、アスランは苦笑した。 20を過ぎて猫の被り方を覚えても、こういう素の部分は変わらないな――そう思いながら、アスランはカガリをたしなめる。 「折角の晴れの式典なんだ。こういう演出が必要なのは分かってるだろう」 こうやって2人きりになると、ついアスランの口調も昔の俺お前のそれに戻ってしまう。 ちなみに公用車の前後は特殊な偏光ガラスで区切られているため、後部座席のやり取りは運転手に届かないようになっている。 「分かっているさ、それぐらい」 口をとがらせたカガリは、窓の外に視線を移す。 首都オロファトの市街を行き交う人々に混じって、要所要所に青とグレーに塗り分けられたMSが立哨していた。 治安警察省特別機動隊保有の無人MS、ピースアストレイだ。 旧式化したかつてのオーブ軍主力機MBF-M1アストレイを再利用し、高性能AIを搭載した機体である。 武装もスタンロッドや放水銃といった対人非殺傷兵器が中心。 当然ながら対MS戦闘能力は低いものの、暴徒鎮圧やデモ隊の誘導などで大きな成果を挙げていた。 街並みを眺めていたカガリが感慨深くつぶやいた。 「豊かだな、オーブは」 「ああ」 アスランもそれにうなずく。 「カガリやラクスががんばったからさ。おかげで『統一地球圏連合』という、やっと世界を平和に出来る仕組みも作る事ができたからな」 ―『統一地球圏連合』― 通称、統一連合。 これはメサイヤ攻防戦、後の世に言う「第二次汎地球圏大戦(ロゴス戦役)」後、オーブが提唱した新しい国際的政治体制である。 過去二度にわたって世界は、人類絶滅すら危ぶまれるう世界規模の大戦争を引き起こした。 その反省から戦争勃発の危険を廃し、地球圏の恒久的平和の実現を求めて設立された。 それが『統一地球圏連合』である。 世界の国々は統一連合に加盟し、政府と議会が制定した「統一地球圏連合憲法」と、加盟各国の代表者(人口に合わせて増減。数名~十人前後選出)より構成された議会「統一地球圏連合最高議会」、そこで承認を受けた各連合政府機関のもとに、統治される。 議会からは代表主席が一名選出され、強力な権力によって軍や政府機関を統括していく。 加盟国は地球圏連合憲法の枠組みを超えて行動してはならない。 また議会や政府の決定に服す義務を有する。 その代わりに、国家間の諸問題(紛争や貿易問題、経済格差など)はもちろん、一国で処理できない問題(内戦や財政破綻など)の解決・援助を、議会や政府に求めることが出来る。 事実上、世界を支配する統一政治機構なのである。 オーブが世界各国の有力国をまとめあげて作り上げた経緯から、首都はオーブの首都オロファトに置かれ、そして現在の統一連合代表主席は、オーブ永世首長であるカガリ=ユラ=アスハとなっていた。 しかし世界を統べる盟主となったのに、カガリの表情は今一つ浮かない。 「……世界を平和に……か。ならいいんだけど」 「……何かあったのか?」 その声の微妙な響きに気づいたアスランが水を向けると、ややあってカガリは答えた。 「ついさっき、西ユーラシア総督からの報告があってな」 ああ、と頷いたアスランは、ようやくカガリの言葉にも納得できた。 CE73年に勃発した第二次汎地球圏戦争――ロゴス戦役において、地球で最も大きな被害を受けた国はユーラシア連邦だった。 まず開戦のきっかけとなったユニウスセブン落下の際、破片の1つが中心部である西ヨーロッパを直撃。 ローマ市が消し飛び、穀倉地帯のフランスも大打撃を受ける。 続いて以前からユーラシア政府の施政に反発をしていた黒海沿岸部で分離独立運動が起こる。敵の敵は味方、との判断からこの地域はプラントに支援を要請し、プラントもザフトの派遣で答えた。 対抗して地球連合も第81独立機動軍やオーブ遣欧艦隊を増援として投入するも、地中海を舞台とした一連の戦いで敗退する。 反連合の動きは、ロシアや東欧といったユーラシア東部全域に広がった。 追い詰められた地球連合軍は非常手段に訴える。 ユーラシア政府の黙認の下に超大型MA、GFAS-X1デストロイを投入して独立運動の鎮圧を計ったのだ。だが、モスクワやベルリンといった4つの大都市の壊滅と100万人以上の死傷者という悲劇の末、デストロイは撃破され、この暴挙は失敗に終わる。 激怒した『東』ユーラシアは、CE74年5月のメサイア攻防戦に前後して『西』ユーラシアに独立と宣戦を布告。 『東ユーラシア共和国』を名乗った。 以降、翌75年5月にピースガーディアンとオーブ軍を中心とした連合軍が介入するまで、約1年に渡って泥沼の東西内戦が続く。 ユーラシアの欧州半島からシベリアに至る広大な版図は、分断されたまま統一連合に編入される。 その分断ラインが旧西暦時代のいわゆる<鉄のカーテン>にほぼ沿っていたのは、歴史の皮肉だろうか。 それでも東ユーラシアは、かろうじて主権を持つ加盟国としての体裁を保っているものの、西ユーラシアは自治権すら放棄した直轄領として、統一連合政府から派遣された総督に統治されている。 現在の西ユーラシアは、莫大な数の領域内難民と壊滅した経済、戦禍で荒廃した国土を抱えこみ、統一連合から投下される援助物資を頼りにかろうじて復興が始まった状態だ。 欧州が人類の中心の1つだった時代は、過去のものとなっていた。 「どうやら、今年の冬は餓死者を出さずにすみそうだけど――」 「去年は酷かったからな。ユニウスセブン落下から続く異常気象が原因で、北半球は記録的な冷夏。そのせいで北半球全体でも500万もの餓死者を出す大惨事だ。しかもその犠牲のほとんどが東西ユーラシアときている」 「私達も、統一連合も打てる手は打ったんだ……。でも間に合わなかった」 「……」 「こうやってオーブの人間が平和と繁栄を謳歌する一方で、飢えと寒さに怯える人達もいる。矛盾だな」 「そうだな……」 今年の1月から4月にかけて、反統一連合勢力による一斉蜂起。いわゆる『九十日革命』まで起こった。 反乱軍と戦った統一連合軍もその中核は、旧オーブ軍とクライン派ザフトであり、アスランも近衛総監としてユーラシア戦線に出征している。 実の所、近衛総監という地位は、ほとんど名誉職に近い。 平時にはカガリの側近兼護衛、戦時には切り込み隊長。 もっとも、その立場を不満に思ったことはないが。 「でも今の世界にオーブの力が必要なのは分かっているだろう」 「……」 「オーブが揺れれば世界が揺れる以上、オーブ市民の不満を呼ぶような政策は取れない。違うか?」 「そのためには、ユーラシアの人達を見捨てろと?」 「彼らからの搾取の上で、オーブが太平楽を楽しんでいるわけじゃない」 「そういう問題じゃないだろう!」 思わずカガリは声を荒げる。 たとえ統一連合の元首であっても、現実にカガリが拠って立つ足場はオーブなのだ。 「世界のためだ。泥を被る覚悟ぐらいしろ」 「嫌な話だ……」 「安心しろ。何があっても、俺がお前を守る」 「え?」 アスランの真摯な眼差しに、カガリはきょとんとしてしまった。 思わず一瞬、ほんの一瞬だけかすかに頬を赤らめてしまうが、すぐもぎ放す様に視線を外すとそっぽを向く。 「ば、馬鹿! そういう事は私じゃなくメイリンに言ってやれ!」 「え、いや、そういう意味じゃ――」 妻の名を出され、急にしどろもどろになったアスランを横目で見ながら、カガリはふんと鼻を鳴らした。 沿道で歓声を上げる群衆の中に、黒衣の青年――シン=アスカの姿があった。 車載ラジオは、カガリの功績をたたえる放送を繰り返す。 「統一連合樹立3周年記念式典か。いい気なものだな、独裁者。今日が貴様の命日になるのも知らずに」 小声で吐き捨てるように呟くと、シンは足早にその場を立ち去った。 街路の角を何度か曲がり、路地裏に停車していた古い型のバンの助手席にに乗り込む。 シンが固いシートに腰を下ろしてドアを閉めると、バンはくたびれたモーター音と共に発車した。 「コニール、状況は?」 「今の所は予定通りだね。サハラの虎や南米の連中は、もう配置についてる。いけすかない、バラに十字のお歴々もね」 運転席でハンドルを握っている若い娘――コニールが答える。 年の頃は二十前後。 よく日に焼けた肌は褐色、頭の後ろで括られた髪は茶色だった。 気の強そうな眉が特徴的な顔立ちは、どこか猫を思わせた。 「ふん、どうやら幸運の女神は、まだ俺達にそっぽを向いていない様だな」 「女神さまはどうでもいいけどね」 ハンドルを切りながら、コニールがシンにどこか剣呑な口調で言う。 「1時間前に公園で騒ぎを起こしたの、あんたでしょう?」 「捕まるようなへまはしないさ」 「オセアニアのみんな、カンカンだったよ!うまく誤魔化しておいたけどさ」 悪びれずに肯定するシンに、コニールは声を荒げた。 「まったく、連絡役で間に入ってるあたしの身にもなってよ」 「元々、この作戦に参加する予定だったのは俺とレイだ。勝手についてきたのはお前だろうが」 「なっ――」 あまりの言い草に、激昂しかけるコニールだが、寸前で思いとどまると深々と溜め息をついた。 「あんたねえ。その前後左右360度に喧嘩売って回ってる態度、何とかしなよ」 「性分だ。今さら変えられん」 「……あっそ」 再び溜め息をつくコニールとシンの間に、第3の声がかかる。 《シン、この作戦で俺達リヴァイブの役割は、あくまでサポートだ》 不思議な事に、バンの中にはシンとコニール以外の姿は無い。 もっとも注意すれば、その3人目の声が合成された電子音声だと気づくだろうが。 《オセアニア解放軍はこの作戦の下準備に、少なからざる時間と人員を費やしている。それを忘れるな》 「ああ分かっているさ、レイ」 素っ気無く、レイと呼ばれた声の主にシンは答える。 その眼は街並みの向こうに覗く式典会場、クライン=アスハ平和祈念スタジアムに向けられていた。 式典パレードの隊列は、オロファト市中心部のメインストリートを進んでいた。 このままクライン=アスハ平和祈念スタジアムへと行進するのだ。 隊列を組んでいるのは、オノゴロ島に置かれた統一連合地上軍総司令部の直隷下、オーブ防衛を主任務とする精鋭師団「地上軍第1機動師団」だ。 100機を越える鋼鉄の巨人は、併走する軍楽隊の奏でる行進曲に合わせて一糸乱れぬ歩調で進み、沿道を埋める数十万にも達する市民の興奮を高める。 ザフトMSの系譜に連なる曲面主体のシルエットと、ダガー系列の特徴が強く現れた頭部ユニットを併せ持ったその姿が、陽光を受けてきらめく。 統一連合軍の現行主力MSであるGWE-MP006Lルタンドだ。 外見から分かるように連合・プラント双方の技術を組み合わせて開発された機体で、『ナチュラルとコーディネイターの融和の象徴』として地球圏全域に配備が進められていた。 興奮した少年達が、目を輝かせて吹奏に合わせて合唱する。 他の大人達もそれに唱和し、歌声はあっという間に広がっていった。 歌が終わらぬうちに、それまでとは質の異なる甲高い響きが上空から降って来る。 見上げた市民の目に映ったのは、鏃のような隊形を組んだ、3機の戦闘機。 鋭角的な前進翼と機首のカナードが特徴的な機体は、だが正確には戦闘機ではない。 GWE-MP001Aマサムネ――第2次大戦時のオーブ軍可変MS、ムラサメの後継機だ。 原型となったムラサメ同様、空戦型MAへの変形による高い機動力を誇っている。 3機のマサムネは、飛行機雲の尾を引きながら上昇する。 続いて旋回、錐揉み、急降下。 一隊だけではない。 十数の編隊が入れ代わり立ち代わり僅かな時間差で現れては、巧みなアクロバット飛行の軌跡を蒼穹のキャンパスに描く。 その度に地上からは、大きな歓声が上がった。 尽きぬ歌声と歓声の中を、パレードは進んだ。 「フン……下らんな」 官庁街の一角にある、統一連合政府情報管理省の大臣執務室。 部屋の主――アンドリュー=バルトフェルドは呟いた。 執務室にすえられたTVでは民間放送のレポーターが、式典の様子を実況中継している所だった。 《ご覧下さい。沿道を埋め尽くす人、人、人……。ここオロファト中央通りには記念式典のパレードを一目見ようと人々が殺到しております。今ちょうど私の後ろをオーブの守り神、第1機動師団の精鋭MS隊が人々の歓喜の声の中、整然と行進しております……》 「……連中に真実など必要無い。ただ奴らが望む情報を、餌として与えてやればそれでいい」 最高級のスーツに包まれた逞しい肩が、小刻みに震える。 笑っているのだ。 「愚民どもが」 浅黒い精悍な顔に、傲慢そのものの笑みが浮かぶ。悪意と嘲弄が広い室内に満ち―― 「……で、今日は愚民ごっこですか?」 心底、呆れ返った一言で雲散霧消した。 「その手の台詞は、夜景でも見下ろしながらブランデーグラス片手に口にして下さい。真っ昼間からコーヒー飲みながら言っても、馬鹿にしか見えません。遊んでる暇があったら仕事して下さい」 「手厳しいね、ダコスタ君」 むしろ淡々と続ける声に、バルトフェルドはマーチン=ダコスタ補佐官を振り返る。 ザフト以来の腹心の部下は、本来ならバルトフェルドが決済すべき書類の山と格闘していた。 先程までの凄味はどこへやら。 緩み切った表情と声で、バルトフェルドはだらしなく背もたれに寄りかかると、両足を机の上に投げ出した。 「いやあ、持つべきものは有能で勤勉な部下だねえ」 「一応は閣僚の一員なんですから、もっとしゃんとして下さい。折角の礼服に皺が寄りますよ。式典で恥をかいても知りませんからね」 「夜の睡眠時間まで削って取り組んでいた一大イベントが、一応の成功を見せてるんだ。多少だらけても罰は当たらんさ」 「その代わり、昼寝はしっかり取ってましたね――何にせよ、お疲れ様でした」 実際、バルトフェルドの演出は完璧と言って良かった。 統一連合を構成する加盟国の元首達が集うこの場で、統一連合軍はその力を遺憾無く見せ付けていたのだ。 「どうせならピースガーディアンも出した方が、印象が強いと思うんですが」 「今日の主役はアスハ主席だからね。正規軍に花を持ってもらうさ。と、本命のお出ましか」 TVが真紅と黄金に輝く2体のMSを映す。 パレードの隊列に参加したのだ。 赤い機体はGWE-X002Aトゥルージャスティス、金の機体はGWE-X003A旭。 それぞれアスランとカガリの専用機であり、統一連合の力を象徴する超々高性能MSだ。 真紅の騎士と黄金の王者の勇姿に、レポーターは興奮し、群集は一際大きな歓声が上がる。 「目立つねえ。ま、宇宙艦隊を丸ごともう一揃え建造できるだけの予算をつぎ込んでるんだ。せめて看板の役には立ってくれないとね」 「またそんな事を。その内、舌禍で失脚しても知りませんよ」 「そうなったら、田舎に引っ込んで暴露本――もとい、回想録で一山当てるさ。ダコスタ君、君の事は誠意と勇気に満ちた、有能な人材として描写しておくからね。安心したまえ」 「そいつはどうも……」 どこまでも気楽に振る舞う上司に、ダコスタは深々と溜め息をついた。 アンドリュー=バルトフェルド情報宣伝長官と比較すれば、カガリ=ユラ=アスハ首席代表は少なくとも1万倍は勤勉だった。 彼女はまだ若く、指導者として多くの欠点を有していたが、少なくともその中に怠惰は含まれていない。 オーブ中が式典に沸くころ、遥か遠くにスタジアムを望む高層ビルの一室に仏頂面の男が入ってきた。 肩には大きめのバッグを背負っている。 ここは以前は空部屋だったのだが、二ヶ月ほど前から事務所として借りられている。 しかし不思議なことに部屋には机一つなく、使われた形跡が全く無かった。 だが男はそれが当然のように、全く関心を示さない。 バッグを下ろすと、中にあった数々の部品を組み立てる。手馴れた手つきだ。 十分足らずでそれは完了し、彼は窓際に自身を配置、窓を開ける。 高層ビルであるにも関わらず、窓が開けられる。 何故ならこの日のために、そういう風に仕掛けたのだからそれは当然だった。 男は懐から取り出した通信機に語りかける。 「こちら『雀"1"』、配置に着いた。あとは『駒鳥』を待つだけだ。オーバー」 《こちら『牡牛』、了解。オーバー》 短い通話はそれっきりで切れた。 この日、カガリは忙しかった。 まず主席公邸で式典に参列する各国元首の表敬訪問を受ける。 そして次にドレスからパイロットスーツに着替え、旭に乗り込み、自らパレードに参加してスタジアムへと向かう。 さらに礼服に着替えた後、スタジアムで式典に参加。 大戦の犠牲者を追悼し、統一連合の成果を高らかに謳いあげる演説を行う。 その後は戦没者慰霊公園に向かい、遺族達を弔問。 夜はドレスに着替え、迎賓館でパーティー。 招待した各国元首や貴賓客をもてなす……。 分刻み、秒刻みのタイトなスケジュールだ。 「あーあ、着せ替え人形にでもなった気分だな」 スタジアム到着後、一角に用意された控え室で、カガリは大きく伸びをする。 式典での演説に備え、礼服に着替えていた。 「やはり、子供の頃はそういうので遊んでいたのか?」 湯気の立つ紅茶のカップを差し出しながら、アスランが言った。 「うーん、どちらかというと、外で駆け回ってた方が多かったかな」 紅茶にやや多目の砂糖とミルクを加えながら、カガリは答える。 甘めのミルクティーを1口。 疲れた体には心地良かった。 「ラクスにももっと手伝ってもらえばよかったなあ」 「カガリの演説のあと、一曲歌うんだろう?」 「知ってるよ。でも不公平だ」 「ぼやくなよ。統一連合の主席なんだから、仕方ないさ」 「む゛ー」 ラクスは統一連合の特別顧問、キラは精鋭部隊「ピースガーディアン」の隊長を務めている。 二人ともやはり式典には参加しているが、それでも仕事の量はカガリの方が圧倒的に上だった。 役職の責任に比例して、仕事量が増えるのは判るが何かずるいぞ、とカガリは思ってしまう。 そんなむくれるカガリの様子に、アスランは思わず苦笑してしまった。 その時、従者がドアをノックする。 来客だという。 「誰だ?余程の事が無い限り誰も近づけるな、と言っておいたはずだが」 不審そうに眉をひそめるカガリを置いて、アスランが応対する。 「フラガ大将が、御家族と一緒に挨拶に見えたらしい。どうする?疲れているならまたの機会に、と言っているが」 「ば、ばか!早く通せ!」 待つ事しばし、30代半ばの長身の軍人と、同年輩の軍服を着た女性が姿を現した。 女性の胸では、ふくよかな赤ん坊がぱちりとした目で辺りを見回している。 統一連合宇宙軍総司令ムウ=ラ=フラガ大将と妻のマリュー=フラガ予備役准将、そして2人の間に生まれた愛娘のアンリだ。 無数の傷痕が残る端整な顔に陽性の笑みを浮かべ、ムウは敬礼する。 「お久しぶりです、主席閣下」 「そういう物言いは止めてくれ。ここには私達しかいないんだから」 カガリにとってムウとマリューの2人は、何よりも前に1次大戦以来、共に戦ってきた大切な『仲間』だった。 差し出されたカガリの右手を、ムウは苦笑しながらも力強く握り返す。 マリューもいつもの柔らかな笑みで、それに倣った。 来客用のソファーに腰を下ろしたムウとマリューに、アスランは新しく淹れた紅茶を差し出す。 「上手く淹れられたか判りませんけど、どうぞ」 「近衛総監直々の御点前とは、いたみいるわね」 珍しく軽口で返しながら、マリューは紅茶を受け取った。 現在のムウは月の新プトレマイオス基地におかれた宇宙軍総司令部が任地であり、マリューとアンリはオーブに残されている。 何気ない雑談を交わしながらも、久しぶりに愛しい夫に会えた喜びが、言葉の節々から滲み出ていた。 「キラ達は?」 「キラとラクスはピースガーディアンへの閲兵を済ましてこちらに来ます。もうすぐ着くでしょう」 「そうか。式典って奴は作法と格式と手続きの塊みたいなもんだからなあ」 ムウとアスランの問答を聞きながら、カガリは冷めかけた紅茶をすする。 嘆息するカガリの目が、アンリに止まる。その頬が嬉しそうに緩んだ。 「アンリも、少し見ない間にずい分と大きくなったなあ」 「ああ、親の俺もびっくりさ」 アンリのすべすべした頬をつつきながら、フラガはカガリに答えた。 その指を、アンリは丸まっちい両手でしっかりと握り締める。 まるで、もう二度とどこにも行かさないと宣言するように。 「アンリも、お父さんに会えて嬉しいのね」 優しく娘の頭を撫で摩るマリュー、そして愛する妻子を見守るムウ。 ありふれた、だが何よりも尊い家族の肖像に、カガリは胸をつかれた。 アスランの方へと泳ぎかけた視線を、慌ててもぎ離す。 もう遥か昔に思えるあの頃、カガリは自分とアスランの人生が不可分のものだと信じていた。 言葉にはしなかったものの、アスランもまた同じ想いを抱いていると思っていた。 「カガリ、少し早いがそろそろ準備をしよう」 カガリの想いを知ってか知らずか、アスランが時計を確認しながら言った。 「おっと、じゃあ俺達は先に会場に行っとくから」 「じゃあ、また後でね、カガリさん」 立ち去るムウとマリューを見送りながら、カガリは小さく頭を振った。 もう、全ては終わった事だ。道は既に別たれている。 たとえアスランが常に自分の傍らにあり続けているとしても、2人の軌跡が交わる事は、もはや決して無いのだから。 「カガリ……?」 「何でも無い。私達も行こうか、ザラ少将」 主席代表の顔と声で、カガリは答えた。 《――会場より、情報管理省報道局のミリアリア=ハウがお送りします》 つけっぱなしのラジオから流れる若い女性報道官の声に、シンは顔を上げた。 ゆっくりと立ち上がり、首をめぐらす。 目に映るのは日の光も照明も無い、暗く薄汚れた階段の踊り場だった。 腕時計に内蔵された通信デバイスから、レイの声が流れる。 《そろそろ時間だ》 「ああ」 シンは大小2つのケースを持って階段を登る。 登り切ったつきあたりの鉄扉を力を込めて押すと、軋んだ音を立てながら錆びついた扉がゆっくりと開く。 《――ただいま、会場に汎ムスリム会議のザーナ代表とアメノミハシラのサハク代表、そして南アフリカ統一機構のナーリカ代表が到着しました》 扉の向こうに広がっていたのは、狭くコンクリートが剥き出しの床面と、雲1つ無い空だった。 ここは、オロファト市東部の再開発地域にある小さな廃ビルの屋上。 地上の喧騒もここまでは届かず、沈黙に閉ざされた中にラジオの音声だけが白々しく響いていた。 《――ご覧下さい。世界中の国と地域の指導者が、互いの手を取って平和と融和を誓い合っています。あの悲惨な大戦から4年半、人類は、世界はここまでたどり着きました》 感極まった報道官の声を無視し、シンは鋭い視線を地上の一角に向ける。 狭隘なビルとビルの隙間から、平和祈念スタジアムが小さく覗いていた。 「こちら『雀”3”』。"牡牛"。オーバー」 《こちら『牡牛』。どうぞ》 「俺だ。予約していた特等席についた。いい眺めだ。舞台が一望できる」 腕時計の通信機を操作し、指定のチャンネルに合わせると、シンは低い声で囁きかける。 ややあって、通信機から若い娘の声で返事があった。 言わずと知れたコニールだ。 《了解。他のみんなはもうとっくに席に座ってるよ。『雀”1”、"2"』もね。弁当もちゃんと配り終わった。あんたもしっかりね》 「ああ、わかってるさ」 全チームが配置完了、別ルートで持ち込んだ武器も支給済み、作戦内容に変更無し。 符丁を頭の中で変換すると、シンは通信を打ち切った。 傍らのチェロケースを手にし、ロックを解除。 中身――長大な狙撃用ライフルを取り出す。 「ここにするか」 伏射姿勢を取るのに適当な位置を選び、腰を下ろす。 銃身固定用の二脚架を展開し、ライフルを抱えたままうつ伏せになった。 銃床を肩に当て、両腕でライフルを構えると、都市迷彩が施されたシートを頭から被る。 二脚架で銃身を支えているため、重量の割に荷重は少ない。 シンの鍛え上げられた背中と首の筋力は、易々とライフルの重量を受け止めた。 片手でもう1つのケース(中型の携帯用コンピュータだった)を手繰り寄せる。 ケーブルを引き出し、ライフルの上部にマウントされた電子スコープに接続する。 念のため空を見上げ、シンは太陽の位置を再確認。 陽光が差し込み、レンズの反射光で位置を知られる心配は無い。 スコープのキャップを外し、覗き込む。 各種の照準情報と共に標的――遥か2,500メートル先のスタジアムの演壇に立つカガリの姿が、網膜に直接投影される。 これだけの長距離狙撃になると、風や湿度による僅かな弾道の捻じれが、無視できない大きな影響を与える。 それに対処するため、シン達は前もってビルとスタジアムを結ぶ直線上に、複数の偽装センサーを設置していた。 もたらされた様々なデータは観測手――本来とは意味が異なるが便宜上そう呼ぶ――のレイによって解析され、その結果がスコープに表示される。 現在、快晴で湿度は約15パーセント、風は東南東の微風。 狙撃には絶好の状況だ。 《――いまだ争いは現実として世界に存在し続けている。「九十日革命」は、まだ皆の記憶にも新しい事だろう》 ラジオから流れる声は、いつのまにかカガリの演説になっていた。 《――しかし、たとえ何度も芽が摘まれ、踏みにじられようとも、私達は種をまき続けよう。いつか、平和という大輪の花が咲き誇るその日まで》 「さすが、奇麗事はアスハの御家芸だな」 苦々しく呟くと、シンは弾倉をライフルに差し込んだ。 レバーを引き、薬室に初弾を装填する。 スコープの向こうに見えるカガリの脳天に照準。 だが、まだ指は引き金にかけない。 演壇の周囲は、防弾仕様の強化プラスチックのケースによって守られている。 この時点で発砲しても射殺は不可能だ。 今は、まだ。 《時間だな。状況開始だ》 レイの静かな声が、ひどくはっきりと聞こえた。 「ありがとうございましたー」 コーヒー1杯で1時間近く粘っていた常連客を笑顔で見送ると、ソラは小さく息をついた。 急にがらんとした店内を見回し、エプロンに包まれた細く華奢な肩をとんとん叩く。 ここは、オロファト市の南部にある喫茶店『ロンデニウム』。 半年ほど前から、ソラはこの店でアルバイトをしていた。 「ソラちゃん、ご苦労さま」 カウンターの向こうから、マスターが人懐っこい笑顔を向ける。 半白の髪をした初老の人物で、ソラたち従業員や馴染みの常連客も本名を知らず、『マスター』とだけ呼んでいた。 「店が空いているうちに、少し休むといい。何か食べるかい?」 「あ、じゃあカルボナーラを」 「判った。今日は僕のおごりだ。せっかくの祭りの日にわざわざ出てもらったお礼だよ」 「わあ、ありがとうございます。マスター」 そう答えると、ソラはカウンター席に腰を下ろした。 少しぼんやりとした目で、窓の外を眺める。 オロファトの街並みには、つい先程まで続いていた軍事パレードの熱気がまだ冷えずに残っていた。 「お待たせ」 しばらく待つと、店の奥の厨房からマスターが出てきた。 手にしていたトレーをソラの前に置く。 トレーの上には、湯気を立てるパスタとサラダの皿、アイスコーヒーのグラスが載せられている。 「いただきま~す」 ソラは手を合わせて歓声を上げると、フォークを取った。 フォークでスパゲティの麺を巻き取り、白いソースをたっぷりとからめて口に運ぶ。 バターと卵と生クリームの濃厚な味と、ベーコンの程良い塩辛さが口中に広がる。 お腹が空いてたため、つい麺をすする大きな音を立ててしまった。 「ソラちゃん。慌てずもう少し上品に食べて欲しいな。料理は逃げやしないよ」 「す……すいません。お腹減ってたんで思わず……」 「大丈夫。何だったらお替り用意しようか」 「もう、マスターったら」 ソラは思わず赤面する。 いたずらっぽく笑いながらマスターは口にパイプをくわえた。 「そういえば、今朝は大変だったみたいだね」 「そうなんですよ。信じられますか、マスター。大の大人がよってたかってお年寄りに暴力を振るうなんて!?ホント酷すぎます!!」 「まあまあ落ち着いて」 あの騒動の後、警官がまだ混乱しているうちにソラは老人を連れて逃げ出した。 普段の自分から全く考えられなかったが、頭で考えるより体が動いてしまったのだろう。 ふとソラは、記念式典の中継を流しっ放しにしているTVに目を留める。 主席カガリが威風堂々と演説をしていた。 《……世界の恒久の平和のため、人類の永遠の未来のため、どうか皆の力を貸して欲しい……》 「……あんな事、ラクスさまやカガリさまが喜ばれるはずないのに」 「ソラちゃんみたいに優しい娘もいれば、平然と酷いことをする人もいる。世の中には色々な人がいるよ。でも、ラクス様やカガリ様の様な御方はそうそういないからね」 「そういうものなんですか。なんか悲しいです」 小さく溜め息をついたその時、ズンという鈍い音と共に辺りがぐらりと揺れた。 「……地震……!?」 国土が火山島であるオーブは、当然ながら地震も多い。 思わず悲鳴を上げたソラだが、揺れはその一度きりでおさまった。 マスターはコップやグラスを手で押さえている。 「大丈夫かい、ソラちゃん――」 胸を撫で下ろすソラに話しかけたところで、マスターは硬直した。 「あ……、あれは……?」 窓の外へと釘付けになった視線を、ソラもたどり、そして気づいた。 オロファト市南の高層ビル街。 そのうちのビルの1つが、炎と黒煙を噴き上げているのを。 「火事……事故――?」 呆然と呟くソラの胸に、不安が黒雲の様に湧き上がっていった。 カガリの演説が後半に差し掛かった時、アスラン=ザラのポケットから呼び出し音が鳴り響いた。 こんな時に、といぶかしみながらも通信機に手を伸ばす。 「私だ」 呼び出しに答え、部下の報告に耳を傾けるアスランの顔にさっと緊張の色がよぎる。 周囲に気取られないように、小声で答える。 「爆破テロだと!?」 《はっ、郊外の軍施設と市街地外れの政府機関が数箇所、爆破されました》 「式典警護のため、市の中心部に兵力を集中させていたのを、逆手に取られたか。式典自体ではなく、手薄になった施設を狙うとはな」 《申し訳ありません。テロリスト達に裏をかかれたようです》 舌打ちするアスラン。 《幸い、民間人にはほとんど被害が出ておりませんが》 「分かった。以後はオノゴロの軍司令本部の指揮下に入れ。私も急いで現地に向かう」 そう答えると、アスランは通信を打ち切った。 「何があったんだい?」 隣に座っていたムウが振り向く。 表情も声色も緩んでいたが、目だけは鋭かった。 前列のバルトフェルドも同種の視線を向けてくる。 <エンデュミオンの鷹>と<砂漠の虎>――かつての旧連合軍とザフトで屈指のエースパイロットだった2人だけに、鉄火場への嗅覚が並みではない。 「実は――」 後事を任せるため状況を説明しようとした正にその時、スタジアムを閃光と轟音が襲った。 あの爆発がセレモニー用の花火で、殺傷能力は皆無だと知れば、連中はどういう顔をするだろうか。 2,500メートル先からスコープ越しに、パニックに陥った式典会場を覗き込んでいたシンは、意地悪く考えていた。 あれは統一連合主席を、穴から燻り出す煙なのだ。 本来、オセアニア解放軍が立てた原案では、武装した決死隊を会場に潜入させる予定だったらしい。 しかし警備の厳しさからそれは不可能と判断され、代わりに狙撃での暗殺となった。 さらにその狙撃も一弾が外した場合のフォローを考え、三方向から狙う。 スタジアム内で花火を焚き、防弾装備の演説台から主席を引きずり出す。 そして――。 マザーグースの童話『Who killed cockrobin?』になぞらえて、弓を持った三羽の雀が駒鳥「カガリ=ユラ=アスハ」を射抜くのだ―― 。 シン達の狙い通り 会場が混乱する中、逃げ惑う市民達を尻目に各国要人や政府首脳といったVⅠPは、SPに守られながら会場から脱出しようとしている。 カガリも例外ではない。 演壇を下り、アスラン達と合流する。 激しく動揺した表情が、スコープ越しからでも見て取れた。 「煙で燻せば狐は巣穴から飛び出してくる、か」 口元を、笑みというにはあまりにも歪んだ形に吊り上げる。 《風力、風向き共に変化無し。いけるな?》 レイの問いに頷き、シンはライフルの引き金に指をそえる。 いいだろう。貴様らが目を背け続けるのならば、襟首をつかんで引きずり回してでも見せ付けてやろう。 かつて踏みにじられた者の無念を、いま切り捨てられている者の怒りを―― 「思い知れ」 低く呟くと、シンはトリガーへとかけた指に力をこめた。 不意にアスランの背筋を、ぞくりと悪寒が走った。 周囲、少なくともコロシアムの中にテロリストとおぼしき姿は無い。 だが、幾多の戦場で培われたモノが警鐘を鳴らす。 ―――殺気――― 自分は知っている。 ―――戦場で幾度も向けられた、あの殺気――― 初めてのものではない。忘れていたものでもない。 ―――背筋に馴染む、この殺気は……!――― それが戦士としての勘なのか、それとも無意識下で現状と経験を照らし合わせて判断した結果なのか。 自分自身でも理解できないままアスランは、咄嗟にカガリを突き飛ばした。 その瞬間、アスランを凄まじい衝撃が襲う。 超音速で飛来した何かがアスランの側頭部を掠め、一瞬前までカガリの頭部が存在していた空間を貫いたのだ。 「アスラン!?」 「頭を上げるな!!」 こめかみの辺りから生暖かいものが流れるのが判る。 飛びそうになる意識を必死で繋ぎとめ、アスランは倒れたカガリの上に覆いかぶさった。 「なっ!?」 倒されたカガリは状況が理解ができずに呆然としていたが、すぐに"理解させられる"。 次の瞬間、さらに彼女がいた空間、すぐ傍らに弾痕が数発、たてづづけに穿たれたのだ。 「ひっ!!」 怯えるカガリを抱きかかえたまま、アスランは集まったSPに怒鳴った。 「カガリ様!アスラン様!ご無事で!!」 「狙撃だ!!主席を守れ!!」 「アスラン=ザラっ!!」 スコープに映された狙撃の結果に、怒りと失意の叫びを上げるシン。 信じられなかった。 この距離からの銃撃に、対応できる人間がいた事が。 どうやら他の連中もしくじったらしい。 素早くライフルのボルトを操作する。 薬莢排出、次弾装填。 だがその数秒の間に、SP達がカガリの周囲で横並びの隊列を組む。 カガリへの射線を塞いでいるSPを狙い、発砲。 打ち抜かれた頭から血と脳漿をぶちまけながら崩れ落ちるSP。 だが生じた穴は、あっという間に他のSPによって埋められた。 「アスハの狗が!!」 叫ぶシンに、レイが冷静な言葉をかける。 《失敗だな。撤退するぞ》 「何を言ってるんだ、レイ!?」 《元々、博打の要素が高い奇襲だ。こうも態勢を固められては、付け入る隙が無い」 「馬鹿な!?」 指を、式典会場に突きつけて押し殺した声を上げる。 「あそこに――すぐ手の届くあそこに連中がいるんだぞ!!それを見逃せというのか、お前は!?」 《直にこの位置も特定される。軍なり治安警察なりの特殊部隊がやってくるぞ。無駄死にをするつもりか?》 「…………」 淡々と指摘するレイに、数秒の逡巡の後、シンは頷く。 「その通りだ。レイ、お前が正しい。撤退しよう」 内心でいかなる葛藤があったとしても、その声は冷静さを取り戻していた。 《式典自体の妨害には成功した。俺達の一方的な敗北ではない。それより、β班の撤収が遅れているらしい。援護に向かうぞ》 「了解」 素早く立ち上がるシン。 最後に一度だけ振り返り、怒りと憎悪に燃える目でスタジアムを睨みつける。 そして足早にその場を立ち去った。 銃撃は数度あった後、唐突に止んだ。 (諦めてくれたのか?) ずきずきと痛むこめかみを押さえながら、アスランはゆっくり立ち上がった。 傍らにいた兵士の1人が、首から高倍率の電子双眼鏡をかけているのにアスランは気づいた。 ひったくると、最初の銃弾が飛来して来たと予想される方向を覗き込む。 (銃弾の方向と角度は――。まさか、再開発地域から撃ってきたのか?) 内心で呻くアスランの目が、ぴたりと止まる。 いかなる偶然か。 小さな廃ビルの屋上にライフルを持った人影、その後ろ姿を発見したのだ。 倍率を最大に上げる。 黒髪に黒尽くめの服装をした、まだ若い男。 黒一色のその姿は、まるで死を告げる大鴉のごとき不吉さがあった。 不意に男が振り返った。燃え上がるような真っ赤な瞳が、正面からアスランを貫く。 「な――っ!?」 驚きのあまり、双眼鏡を取り落としかける。 慌てて再び覗き込んだときには、すでに男の姿は無かった。 「だ、大丈夫か、アスラン!?傷はどうなってる!?」 心配のあまり狼狽するカガリの声も、届かない。 アスランは意識が遠くに引きずられていく感覚を覚えていた。 過去という遠くの世界へと。 ―――殺気――― 自分は知っている。 ―――戦場で幾度も向けられた、あの殺気――― 初めてのものではない。忘れていたものでもない。 ―――背筋に馴染む、この殺気は……!――― 「お前、なのか――シン……?」 このSSは原案文第一話Aパート後編(DC私案)、第一話Bパート前編(DC私案)を再編集、一部加筆したものです。