約 42,570 件
https://w.atwiki.jp/orisutatournament/pages/75.html
第07回トーナメント:準決勝① No.6037 【スタンド名】 インサルト・II・インジャリー 【本体】 キッド 【能力】 スタンドのつけた傷がどんどん深くなっていく オリスタ図鑑 No.6037 No.5307 【スタンド名】 ツリートップ・ロック 【本体】 エツィオ・クラーツ 【能力】 指先から種を撃ちだし、着弾地点から枝を生やす オリスタ図鑑 No.5307 インサルト・II・インジャリー vs ツリートップ・ロック 【STAGE:廃棄された飛行場】◆LglPwiPLEw エツィオ「フゥー、何もこんな辺鄙なとこでやらんでも・・・」 エツィオ・クラーツは、ひとけのない夜の飛行場で“相手”を待っていた。 空は澄んでいて、月明かりが滑走路一面を照らしていた。 エツィオ「ま、一回戦よりかは人工的な場所だけどな・・・」 飛行場全体を見渡せる管制塔。 その前で、エツィオはのんびりと煙草を咥えていた。 彼の職業は自然保護官である。 自然の中ではもちろん煙草など吸わないが、人工の物体に囲まれていると容赦なく吹かしまくる。 コツ・・・ コツ・・・ エツィオ「お、来たな」 建物の中で音がしたのに気付き、エツィオは振り返った。 エツィオ「今度の相手はノリのいいヤツかなァー」 呑気にもそんな独り言を言いながら、エツィオは相手を待ち構える。 ・・・・・・ エツィオ「・・・?」 何かが変だ。 そうエツィオがそう感じた瞬間――― 彼の背後から凄まじい『殺気』が押し寄せた。 エツィオ「うおッ!!」 シュビン! エツィオは声をあげながら、反射的に攻撃をかわした。 エツィオ「ッッッ―――――とォ~~~、そっちから来るかァ~!」 キッド「・・・ふん」 エツィオの対戦相手・・・キッドは残念そうに鼻を鳴らした。 キッドはあらかじめ建物の天井に傷をつけておき、崩れた破片を時間差で落とすことで、相手の注意を引いたのだ。 キッド「今のタイミング、普通だったら間に合わなかった・・・戦い慣れしてるね」 エツィオ「なんだよいきなりィー! 歳の割に冷たいカンジだなぁー」 エツィオは相変わらず軽々しいノリで話しかけた。 キッド「・・・ハァー、僕の相手ってなんでこんな奴ばっかなんだろう。 僕は忙しいんだ。早いとこ死んでよ」 バッ! 突然、エツィオの死角にキッドの『インサルト・Ⅱ・インジャリー』が現れた。 そして、エツィオの首めがけて刃を振るう! ザクッ! エツィオ「まぁまぁー、そう焦ってちゃあいけねーぜ? 人生なげーんだからよ」 自分の腕から生やした“枝”で、キッドの攻撃を防いだ。 エツィオ「それにしてもおたくのスタンド、いくらなんでも力不足じゃあねーか? 庭の手入れもできねーぜ?」 キッド「うるさい」 シュシュシュシュシュシュ!! 間髪をいれず、キッドは高速回転するカッターのように小さなスタンドの猛攻を繰り出す。 『傷をだんだん深くしていく能力』・・・ 刃が肌を掠りさえすれば、スタンドの作用で相手は致命傷を負うことになる。 エツィオ「うおぉぉっと!」 エツィオは少しづつ後ずさりしながら防御している。 予想以上のスピードだった。 キッド「おじさん危ないよ」 キッドは懐から投擲用ナイフを取り出すと、流れるような仕草で後ろからエツィオに放り投げた。 ビュン! エツィオ「くッ!」 バシッ! カランカラン 『ツリートップ・ロック』が、音をたてて飛んでくるナイフを遠くに弾き飛ばした。 キッド「決まりだ・・・」 エツィオがナイフに気を取られた一瞬のスキを付き、『インサルト・Ⅱ・インジャリー』はエツィオの胴体に刃を差し込む。 エツィオ「うッ!!」 バシン! すぐさまエツィオは刃を弾いて距離を取ったが、服が破れ、そこから赤い血が滲んでいた。 エツィオ「・・・クソッ!」 キッド「ふふふ! これで僕の勝ちだ! 『インサルト・Ⅱ・インジャリー』のつけた傷はどんどん深くなるッ! あとは僕が逃げまわっていれば、数分で傷はお前の心臓に達するッ! ・・・それとも、土下座して降参する? そしたら能力を解除してあげてもいいけど」 不気味な笑みを湛えながら、キッドはエツィオに話しかけた。 それは完全に子供のものではない。 情け容赦無いテロリストの態度だった。 エツィオ「・・・降参? なに言ってんだテメェ・・・」 キッド「・・・!」 エツィオが先ほどまでとは全く違う声色で話したので、キッドは少し驚いた。 エツィオ「俺は最後の最後まで諦めねーよ・・・たとえ心臓を斬られようが、胴体が切断されようが・・・ 死に至るその寸前まで、俺は諦めねぇ・・・」 キッド「・・・」 大丈夫なのかコイツは? とキッドは思った。 自分があと数分の命だというのに、全く焦る素振りを見せないとは。 エツィオ「聞けばお前、テロリストの一員らしいな。・・・どんなのかは知らんが、お前の目は既に何人も殺ってる目だ」 キッド「なぁにダラダラ話してるのおじさん、今も傷は深くなってるんだよ」 キッドは既に逃げる気マンマンだった。 だが、エツィオのスタンドは枝を生やす程度のショボい能力。 飛び道具にさえ気をつければ、近づかない限り大丈夫だ。 そして、エツィオの身体に傷がついた今、もはや自分の勝ちは決まったようなものだ。 エツィオ「まぁ聴けよ。俺は自然保護のレンジャー部隊に所属してる。 俺とお前には、決定的な違いがあるんだ・・・だから、俺は勝つッ!」 キッド「・・・?」 言っている意味が分からず、キッドは呆れすら感じた。 何か時間を稼ぐ理由があるのかと周囲を警戒してみたが、そんな気配は何もなかった。 エツィオ「今はまだ平和なとこで仕事してるが、前にいた島はヤバかった・・・ 武装した密猟団とドンパチした時なんてさながらゲリラ戦の戦争だったぜ。それでも俺には、『自然』を守る使命があるんだ。 お前は“殺す”、俺は“守る”。それが決定的な違いだ。“守る”と決めて覚悟した時の強さは、お前らの比じゃあねーんだよ!」 キッドにとって、エツィオの台詞は腹立たしい以外の何物でもなかった。 キッド「何を言い出すかと思えば、クドクドと根性論を・・・ナメんじゃあねーぞクソオヤジ!!」 ダッ! キッドは、先ほど弾き飛ばされたナイフの方向へ走りだす。 エツィオ「OK、読みが当たって嬉しいぜ・・・そっちに向かってくれることをよォ!」 シュババババ!! キッド「!!」 さすがのキッドも驚愕した。 地面のマンホールの中から、大量の“枝”が怪物のように湧きでてきたのだ。 キッド「うわああああッ!!!」 あっという間に、キッドは全身をがんじがらめにされてしまった。 エツィオ「さっき投げたナイフを取りに行くかと思ってよォ~、あらかじめその罠を設置してた方向にナイフを飛ばしたんだよ! お前のスタンドじゃあ、その枝を切るのに時間がかかる・・・そしてッ!」 バシュ! ガラガラガラ・・・ エツィオは近くにある車庫らしき建物のシャッターに向かって“種”を飛ばし、枝にシャッターを持ち上げさせた。 エツィオ「じゃじゃ~ん、これは何でしょう?」 キッド「・・・!」 シャッターの中にあった物は・・・ エツィオ「飛行機を引っ張る航空機牽引車だぜ・・・ここはもう使われてないが、コイツは残ってたみてーだな! 都合よく燃料も入ったままだったしよォ!」 バシュ! もう一発、エツィオは種を飛ばした。 種は牽引車のガラスを突き破って運転席に着弾する。 すると、枝はスルスルと伸びて鍵穴に潜り込み、器用にエンジンを始動させた。 ドルルルルルン!! 夜空に響く獣の遠吠えのように、牽引車のエンジンが呻った。 牽引車の直線上には、動くことのできないキッドの姿がある。 エツィオ「・・・っつーわけで、これから何をするか分かるな? この牽引車に轢き潰されたくなかったら、能力を解除して降参しな!」 運転席の枝はギアを切り替え、アクセルを押した。 ブオオオオオ!! 牽引車がゆっくり進みだす。 キッド「う・・・あ・・・」 キッドの表情は恐怖に歪んでいた。 エツィオ「牽引車は少なく見積もっても5t以上はある・・・お前の負けは確定したんだ。負けを認めろ!」 キッド「ひ・・・」 キッドは何も言わない。 エツィオ「往生際が悪いな・・・それとも俺と一緒に死ぬ気なのか?」 キッド「そう・・・かも・・・しれないね・・・」 エツィオ「あ?」 キッド「僕はナイフを取りに走ったんじゃあない・・・“避難する”ためだったんだ・・・ 僕もずっと前からココに来てて・・・“切ってたんだ”・・・ この時間に・・・“倒れること”を計算して・・・」 キッドは牽引車ではなく、上を見上げていた。 エツィオ「なに言ってん・・・だ・・・?」 ふと、月光が陰った。 ガラガラガラガラ!! 続いて、エツィオの背後で壁が崩れるような音がした。 ゾワッと、エツィオの全身に悪寒が走る。 キッド「へへへ・・・ちょっと演出としては・・・オーバーすぎたかな? “管制塔を切り倒す”って発想・・・」 一切の音を立てることなく、2人の頭上に管制塔がゆっくりと倒れてきた。 ドバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!! 凄まじい轟音と砂埃をあげ、管制塔は地面に崩れ落ちた。 ・・・・・・・ パラパラパラ・・・ キッド「・・・」 エツィオ「植物の力ってのは凄いもんでなぁ、家の土台を持ち上げて生えてきたりする・・・ まぁこの場合、俺のスタンドがこんなに成長しちまったことにオドロキだがな」 2人は無事だった。 2人の周りには、無数の枝がドーム状に寄り集まっている。 それらは中心で真上に伸び、まるで何百年もの樹齢を持つ大木のようになっていた。 この大木が、2人を守ったのだ。 エツィオ「残りの“種”をダメもとで撃ったらこうなっちまったぜ・・・ しかしまぁ、管制塔を倒すなんてヤバい発想だな。木こりでもねーのによ」 キッド「・・・身体の傷は? 既に心臓に達しているはず・・・」 エツィオ「あ? あぁ、そいつは嘘っぱちだ」 キッド「え・・・? あっ!」 エツィオの服は既にボロボロになるほど傷が広がっていたが、“エツィオ自身は無傷だった”。 エツィオ「あの赤いのは、コレだよコレ」 エツィオは服の中からシワシワに枯れた“枝”を取り出した。 エツィオ「『血を流す木』・・・赤い樹液を出す木なんだ。 騙すのに使えるかと思ってな、俺の身体から生やしといたんだ。 ・・・俺がかつて守ってた、太平洋の孤島に生える種類の木さ」 キッド「・・・・・・」 砂埃は消え去り、再び周囲は静寂に包まれていた。 先ほどまでと違うのは、管制塔が消えたことで、空の明るさが一層増したように感じられることか。 エツィオ「俺は初めからお前に勝ってたんだ。発想のスケール以外ではな。 俺は自然を“守った”。だからその自然が味方してくれたんだ・・・! ・・・な~んてのは自意識過剰か? 所詮はスタンド同士のバトルだしな! ハハハッ」 キッド「・・・」 キッドは何も喋らない。 エツィオ「・・・で、どうすんだ?」 キッド「・・・僕の負けだ・・・完全敗北だ・・・」 エツィオ「あたりめーだそんなの! お前自身が今後どうすんのかって聞いてんだよ!」 キッド「えっ!? そんな・・・そりゃあ、僕はこの仕事を続けるよ。続けなくちゃあならない。 ただ、アンタの気高さは良く学ばせてもらった。だからこれからの任務には、その精神を活かさせてもらうよ」 エツィオ「ケッ! まだまだガキなんだぜオメーは! 学ぶべきことなんか義務教育の10倍以上あるわ!」 キッド「・・・フフ。じゃあ、決勝戦がんばって・・・」 エツィオ「おう! お前も仕事頑張れよ!」 キッド「・・・うん!」 ★★★ 勝者 ★★★ No.5307 【スタンド名】 ツリートップ・ロック 【本体】 エツィオ・クラーツ 【能力】 指先から種を撃ちだし、着弾地点から枝を生やす オリスタ図鑑 No.5307 < 第07回:準決勝② > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
https://w.atwiki.jp/shorttrackss/pages/43.html
バンクーバー五輪 男子1000m 準決勝 バンクーバー五輪 男子1000m 準決勝 各組4名中上位2名が準決勝に進出する。3位と4位は順位決定戦(B決勝)に進出する。 Q=決勝進出、QB=B決勝進出、A=救済措置により決勝進出、DSQ=失格 OR=オリンピック新記録、WR=世界新記録 また、スタートリストにある「枠」というのは、スタート位置を意味する。 数字が小さいほど内側からのスタート。 Semifinal1 <スタートリスト> 枠 選手名(英語表記) 選手名(日本語) 年齢 国名 世界ランク 1500m その他の情報 1 J.R. Celski J・R・セルスキー 19 アメリカ - 銅メダル 世界選手権3位 2 Lee Ho-Suk イ・ホソク 23 韓国 6位 12位 トリノ銀,世界選手権1位 3 Francois Hamelin フランソワ・ハメリン 23 カナダ 4位 - 4 Lee Jung-Su イ・ジョンス 20 韓国 1位 金メダル 本命の韓国勢2人に、アメリカ2番手のセルスキー、カナダ2番手のハメリン弟が挑む。 韓国はどちらか1人は突破できるだろうが、2人とも突破できるか、それとも 北米勢が意地を見せるのか、が注目である。 <レース展開> セルスキーが先頭に立ち、フランソワ・ハメリンが続く。北米2人がやはり前へ。 1500m金メダルのイ・ジョンスが3番手、イ・ホソクは4番手を進む。 残り5周半。フランソワ・ハメリンが内からセルスキーをかわし、先頭へ。 ここまでややスロー。ここから一気にペースが上がる。 残り3周半。韓国2人のうち、まずは3番手のイ・ジョンスが外からセルスキーへ並んでいく。 しかし、その次のコーナーでやや外に滑り、前に上がれない。 残り3周。今度は最後尾のイ・ホソクが大きく外を周って勢いをつけ、前を伺うが 前の2人がかなりペースを上げており、こちらもまた、上がることができない。 ここまでは北米2人にとって理想的な展開。 しかし!残り2周。もう一度イ・ホソクが大きく外を周って勢いをつける。 そして残り1周半。一気にインへ飛び込む。前の3人の間に割って入るスペースがあるのか!? そんな見る者の心配をよそに、1人,2人,3人・・・前の3人全員を一瞬でかわして先頭に躍り出た!! これはすごすぎる。このスピードの中1回のストレートで3人抜くなんて、どんな加速力なんだ・・・!! すると残り1周、韓国が1人前に出たタイミングを狙っていたのか、 セルスキーがフランソワ・ハメリンをかわして2番手に上がり、決勝進出へ粘りこみを図る。うまい。 しかし・・・かわした瞬間にバランスを崩し、減速してしまう。 ハメリンにとっては、セルスキーに前に入られたと思ったら減速。前がつっかえてしまい、 次のコーナーを曲がる途中でバランスを崩して転倒する。 また、バランスを崩した際にハメリンがセルスキーの腰を持ったことで、セルスキーはさらに減速。 残り半周。完全に減速したセルスキーを、インからイ・ジョンスが悠々と捉えて2番手に上がる。 終わってみれば、韓国2人、余裕のワンツーであった・・・ <結果> 1着 Lee Ho-Suk イ・ホソク 韓国 1.25.347 Q 2着 Lee Jung-Su イ・ジョンス 韓国 1.25.560 Q 3着 Francois Hamelin フランソワ・ハメリン カナダ 1.45.324 A J.R. Celski J・R・セルスキー アメリカ DSQ ラップ(合計) 12.46-22.05-31.21-40.04-49.16-67.23-76.23-85.13 ラップ(周ごと) 12.46-9.59-9.16-8.86-9.12-8.07-9.00-8.90 セルスキーは、ハメリンをかわした直後に減速してハメリンを転倒させたとして、失格。 ただ、セルスキーにしてみれば、しっかりかわした後の出来事であり、 むしろその後に腰を持たれて減速させられたことに不満を感じているようにも見えた。 この判定が正しいのかは、正直、やってる人じゃないとわからないな。解説者は判定を支持してた。 ハメリンはその被害者であるが、転倒した時点で3番手であり、救済されるか微妙?だったと思うが 結局、2番手から3番手へかわされる途中の出来事と判断されてか、救済措置が適用された。 場内は大盛り上がり。転倒はかなり痛そうだったけど、命拾い。 もしセルスキーがバランスを崩していなかったら、セルスキーとイ・ジョンス、どっちが勝っていたのか気になる・・ セルスキーとしてはたぶん思い通りのレースだったはず。バランスを崩したことだけ除けばね。 イ・ホソクの強烈なパフォーマンスが印象に残ったレースだったが 派手に勝ったイ・ホソクより、結果的に省エネで決勝進出したイ・ジョンスの方が 実は勝ち組・・・だったのかもしれない。 Semifinal2 <スタートリスト> 枠 選手名(英語表記) 選手名(日本語) 年齢 国名 世界ランク 1500m その他の情報 1 Sung Si-Bak ソン・シバク 22 韓国 5位 5位 2 Charles Hamelin チャールズ・ハメリン 25 カナダ 3位 7位 3 Apolo Anton Ohno アポロ・アントン・オーノ 27 アメリカ 2位 銀メダル トリノ銅,世界選手権2位 4 Han Jialiang 韓 佳良 22 中国 13位 - カナダのエース・ハメリン兄、アメリカのエース・オーノと 韓国の中ではこの距離では3番手と思われるソン・シバク。ほとんど実力が同じと思われる3人が揃った。 <レース展開> 積極的なレースが持ち味のチャールズ・ハメリンがここもスタートから先頭に立つ。 格下の韓佳良が2番手につけ、以下、ソン・シバクが3番手、オーノが4番手。 残り7周。ソン・シバクがインをついて韓佳良をかわし、2番手に上がる。 この際、2人のブレードがぶつかって韓佳良がバランスを崩し、4番手に後退。 早くも3強が前の3人となる。 残り4周半。一瞬わずかにペースを緩めたハメリンを、ソン・シバクがかわして先頭へ。 韓国勢→ハメリン→オーノの順といえば、1500mの準決勝第1組と同じ展開である。 その1500mでは、オーノが最後ハメリンをかわして、ハメリンを敗退に追いやったが、今回はいかに・・・!? やはり今回も、オーノがじわじわと前を伺うような姿勢を見せる。 そして残り1周。先に仕掛けたのは・・・オーノではなく、ハメリンだった。 チャールズ・ハメリンがインをついてソン・シバクをかわしたのだ!!まだ前をかわす体力があったとは! そして残り半周。今度は、3番手のオーノがインをついて、前の2人をまとめてかわし去った!! ソン・シバクは本人も予想外だっただろうが、3番手に後退! しかし諦めない。最後のストレートでインに飛び込む。 ハメリンも負けじとインへ。3人ほとんど並んでゴール。しかしオーノはわずかにトップを取った。 2着争いは・・・?カナダのコーチはガッツポーズ。場内も大盛り上がり。 しかし、ゴール前のスロー映像が流れると、なんとも微妙。場内も静まり返るが・・・ <結果> 1着 Apolo Anton Ohno アポロ・アントン・オーノ アメリカ 1.25.033 Q 2着 Charles Hamelin チャールズ・ハメリン カナダ 1.25.062 Q 3着 Sung Si-Bak ソン・シバク 韓国 1.25.068 QB 4着 Han Jialiang 韓 佳良 中国 1.25.462 QB ラップ(合計) 12.50-22.04-30.92-40.26-49.24-58.13-67.11-75.99-84.92 ラップ(周ごと) 12.50-9.54-8.88-9.34-8.98-8.91-8.98-8.88-8.93 2着争いは、100分の6秒差でハメリンに軍配。場内もほっと安堵の声。 1500mに続き、1000mも韓国勢のワンツースリーはこれでなくなった。 実力的には、起こっても決して驚けないことだったが、ここは北米勢が意地を見せた。 Semifinals → B Final 通過順位 選手名 選手名(日本語) 国 タイム 印 3着 Sung Si-Bak ソン・シバク 韓国 1.25.068 QB 4着 Han Jialiang 韓 佳良 中国 1.25.462 QB 以上が順位決定戦(5-8位決定戦)に進出。 Semifinals → A Final 通過順位 選手名 選手名(日本語) 国 タイム 印 1着 Apolo Anton Ohno アポロ・アントン・オーノ アメリカ 1.25.033 Q 1着 Lee Ho-Suk イ・ホソク 韓国 1.25.347 Q 2着 Charles Hamelin チャールズ・ハメリン カナダ 1.25.062 Q 2着 Lee Jung-Su イ・ジョンス 韓国 1.25.560 Q 3着 Francois Hamelin フランソワ・ハメリン カナダ 1.45.324 A 以上が決勝に進出。
https://w.atwiki.jp/orisutatournament/pages/95.html
第09回トーナメント:準決勝① No.6410 【スタンド名】 ダーティ・ロットン・バスターズ 【本体】 ハシム・バラミール 【能力】 物体に同化し、自壊する オリスタ図鑑 No.6410 No.5349 【スタンド名】 ガールズ・デッド・モンスター 【本体】 尾藤 杏路(ビトウ アンジ) 【能力】 殴った物が持つ重量を未来に飛ばす オリスタ図鑑 No.5349 ダーティ・ロットン・バスターズ vs ガールズ・デッド・モンスター 【STAGE:地下鉄】◆UmpQiG/LSs ──ガタン ガタンガタン タタン タタンッ タタン 街の中心街方面からベッドタウンに向かう最終電車は 人も疎らで話し声や喧騒も無く、どこか異世界に連れて行かれそうな雰囲気であった。 そんな不思議な空間の中、彼はガラガラの座席にも座らず 電灯の光が周期的に点線を刻む真っ暗な空間を眺めていた。 耳にはヘッドフォンをかけ、やや伸ばし気味の髪がどことなく儚げに見えるが 幼さも隠しきれない青年であった。 「──♪ ───っ♪?・?・?・・・・♪」 ヘッドフォンから流れ出す大音量のヘヴィ・メタルを 口の中で圧し殺す様に軽く口ずさんだりしている。 彼、尾藤 杏路にとっては殺し合いにも成りうるトーナメントの試合は 『ちょっとコンビニに行ってくる』程度の出来事に過ぎない。 恐れを知らない訳ではない。また理解出来ない馬鹿でもない。 しかし只々つまらないちょっとした出来事の1つなのである。 ─ギュッ!! 突然ケツを握られアンジーはギョッとする。 視覚的に迂闊だった訳ではない。 そして勿論興味がないからと言って気を抜いていた訳でもない。 しかし何者かが自分の体に触れる迄気が付かなかったのである。 「ア・ン・ジー・ちゃんっ♪」 ボディ・ペイントではないかと思える程のタイトな黒のスーツに サテン地のようなテロテロと光ったショッキング・ピンクのYシャツ。 アイロンで無理矢理伸ばした真っ直ぐなシャギーの入ったピンクの髪に 濃い目の青いアイシャドウ、真っ赤な口紅。 一度見たら誰もが忘れはしないだろう。 このトーナメントの立会人であった。 アンジー 「──・・・またあんたか。トーナメント参加者に『手を出して』いいの?」 アンジーはヘッドフォンを取り真顔でそう言った。 立会人 「あらン?たんなる挨拶よん♪それともアンジーちゃん手を出して欲しいのかしらンっ?☆」 アンジーの胸に人指し指を這わせながら妖艶な微笑みを見せる。 アンジー 「ごめん。俺初めての相手はやっぱ女性にしたいでまた今度な」 そこで立会人は鼻を押さえ上を向きうなじをトントンとした。 アンジー 「─?・・・で?なんの用だ?」 アンジーは立会人の挙動に少し疑問を抱いたが気にせず話を進めた。 立会人 「え・・・?ああ、そ、そう。次の駅で扉が閉まった瞬間に試合スタートよ。 勿論試合はこの地下鉄の列車の中。外に出れば即失格。 一般人をどうしようが貴方の勝手。心配しなくても『処理』はこちらが行うわ。 それでは決勝でもまた会えるといいわね♪ ─goodlack チュッ」 投げキッスを残し、まるで空間に飲まれるかの様に立会人は姿を消した。 アンジーは再びヘッドフォンを耳にかけ何事も無かったかの様に 耳をつんざく爆音に身体を委ねた。 アンジー 「─処理・・・ね・・・ヘヴィだぜ・・・・・・」 ─同時刻 ハシム・バラミールも当然の如く同じ列車に乗っていた。 どこか胡散臭く怪しいその風貌も、殆んど人のいない最終電車では目立つ事はない。 ハシムは疎らな乗客を眺めて呟く。 「オゥ・・・日本のサラリーメンお疲れ様デース・・・。 こんな遅く迄お仕事お気の毒?・・・・。 豊かで平和の国日本も?・こんな風景みてしまうと?・ イチガイに幸せとは云えませんネー。 マシテヤ?・よりにもよって今日?・この電車に乗り合わせるなんて不幸デース・・・」 その優しさを含んだ呟きとは裏腹にハシムの口唇は薄笑いを浮かべていた。 「ホントに不幸デース」 ポケットに入れていたウイスキーの小瓶を煽りグイッと腕で口を拭う。 「あら?ご機嫌な様ですねー?」 ハシムは自分の背後にたった奇妙な男性を反射する窓越しに睨み付ける。 立会人 「私は本大会の立会人を勤めさせて頂いております、Miss.Qです」 Miss.Qは淡々とした口調でハシムに話し掛けた。 ハシム 「・・・Miss?日本人はMiss.とMr.の違いもわからないデスカー?クックッ」 Miss.Qの眉毛がピクリと震える。 Miss.Q 「いいから黙って聞けゲス野郎。 テメーがどんな人間でどんな生き方をしてきたかは全部わかってる。 テメーみたいなクソ野郎はこの仕事でなきゃ有無を言わさずに肉塊にしてる所なんだよ」 Miss.Qは静かに威圧した。 それに対してハシムはヤレヤレと言ったジェスチャーを取り大人しく黙り混んだ。 ハシム・バラミール。年齢不詳。国籍不明。 とある組織の麻薬を扱うチームの重鎮であり、世界的な麻薬シンジケートにも 顔の通じる麻薬長者である。 所謂揺るぎない『悪』。 彼の手の中を通った麻薬は金と引き換えに 今も世界中でバラ撒かれている。 Miss.Q 「試合開始は次の停車駅で扉が閉まった瞬間。 周りの人や器具等の損傷はいとわない。 車外へのエスケープは棄権と見なす。 以上だ・・・」 ハシムは振り向き小馬鹿にした様な顔付きで口角を上げる。 Miss.Q 「イヤな男・・・」 そう呟くとMiss.Qは陽炎の様に姿を消した。 ハシム 「さてー?ソロソロ時間デースー。楽しい楽しいパーティの始まりデース!」 再びウイスキーを煽り人気の少ない車内をコツコツと歩き始めた。 発車のベルとアナウンスが流れドアが閉まる。 ───ブシュー アナウンス 「この列車は〇〇行き?・・・・」 静かな列車の中に消え入る様なアナウンスが流れる。 ガタンガタン・・・ガタンガタン・・・。 静寂の中シャカシャカと雑音を纏わせてアンジーがフラフラと歩いている。 お互い目標を知らない同士の開始であったが 遠目に見ただけで両者共にターゲットを見付けたようだ。 『スタンド使い同士は惹かれ合う!』 少しづつゆっくりとお互いが間合いを詰める。 それは少なくとも両方が遠距離で攻撃出来ない事を示唆していた。 ハシム 「Oh…また子供デスカーっ!?日本の子供は恐ろしいデスネー」 頭が痛いと言うオーバーなリアクションを取るハシム。 それに対してアンジーは相変わらずの無表情であった。 ハシム 「・・・?もしかして聞こえてませんカー? ヘッドフォンしてますもんネー? これならどうですカー?」 ハシムが指をパチンと鳴らすと左耳のヘッドフォンが突然爆発した。 ─ドシュッ!!! それほど派手ではない爆発であった。 近くにいた酔っ払いの乗客が寝惚け眼で二人を交互に見る。 アンジー 「・・・後で弁償してくれよな・・・」 アンジーは耳を押さえながら壊れたヘッドフォンを投げ捨てる。 アンジー 「ガールズ・デッド・モンスター」 アンジーの静かな呼び声にサッキュバスの様なフォルムをしたスタンドが姿を現す。 ハシム 「ほうほう?人型デスカー?怖いデスネー」 言葉とは裏腹に何かほくそ笑むような表情を浮かべるハシム。 アンジー 「(さっきの爆発は間違いなくスタンドの攻撃だろう。 けど何も見えなかったし何も感じなかった・・・。 離れた相手の一部をピンポイントで爆破する? そんなスタンド能力がありうるのか? ・・・そして火力はあの程度なのか?)」 スタンドに対しての知識に乏しいアンジーは相手の能力の不可解さに困惑する。それ故に責め倦ねていた。 ハシム 「どうしましター?攻撃してきていいのですヨー?」ニヤニヤ ハシムは下卑た笑みを浮かべアンジーを挑発する。 ハシム 「なんならホワイト・フラッグでもイインデスヨー? 私は別に少年を虐める趣味はアリマセーン」 そう言うと再び指をパチンと鳴らした。 ドゥッ! 小さな爆発と共にアンジーの左肩の肉が弾け飛ぶ。 アンジー 「─っくっ!!」 ちょうど爆竹を肌に当てたまま爆発させた様な傷ができている。 (正体が解らないならぶっ倒すしかねえ) そう考えたアンジーはスタンドによる強襲を試みた。 アンジー 「ガルデモッッッッ!!!!!!」 GDM 「シャーーーーーッッッ!!!」 悪魔の様な漆黒の翼を広げ甲高い声をあげながら ガールズ・デッド・モンスターがアンジーと言う本体から解き放たれる。 鋭く尖った指先で手刀を作りハシムに襲いかかった。 ドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッ!!!!! アンジー 「グアアアアアアアッッゥ!!」 後コンマ何秒かあればハシムの首をへし折ったであろう手刀が その腕ごと数回爆発しはじき飛ばされた。 ハシム 「ンフフーデスネー?命をかける戦いでー冷静に判断出来ないのは とてもとてもノーグッドデスヨー?」 ハシムはチッチッチッと指を振り見下ろす様な目付きで笑う。 アンジー 「(グウウッッッ・・・!!能力の想像すらつかない・・・ッ・・・)」 余りにも一方的な展開に愕然とするアンジーは苛立ちを隠せないでいた。 ハシム 「(そうイラついていては見えるモノも見えないデショウ・・・フフ。 前回手痛いシッペガエシを食らったノデ今回は慎重且つ確実に勝たせて頂きマース)」 アンジー 「こうなりゃ・・・なりふりかまってらんねえ・・・か・・・ 巻き込まれたヤツ・・・勘弁なっ! ガールズ・デッド・モンスター!!!」 アンジーがそう叫ぶとGDMは、辺り構わずあちこちを殴打した。 窓は割れ手摺は歪みシートはめちゃくちゃに壊れ天井の板も凸凹になっていく。 そして最後にハシム目掛け蹴りを放つ。 ハシム 「Oh・・・私はそんなに甘くアリマセーン。 大方今の動き出しの中になんらかの『能力』を仕込んだんでショウ?」 そう言ったハシムの姿がまるで霞がかった様にボヤける。 その瞬間、再びGDMは爆発に見舞われた。 ドドドドドドドォォォォォォッッッ!!! 十数発もの爆発がGDMを吹き飛ばす。 ハシム 「見せずに済むと思ったんですケドネー・・・私の 【ダーティー・ロットン・バスターズ】を」 アンジーはそこで初めて相手のスタンドの正体を知った。 (蚊・・・か・・・?) 数百数千という蚊の群れがハシムを覆う様に蚊柱となっている。 そしてよく見ると自分のスタンドを含め周りのあちこちに、その蚊が吸いつく様に張り付いていた。 (これが爆発の正体か・・・っ!?) 二度食らった爆発の威力から察するに、もしこれを爆発されたら火傷程度では済まない。 アンジーは先程仕込んだ仕掛けが成功する事を願った。 しかしそれがアダとなる。 無意識に仕掛けを─ 『天井の蛍光灯の破片の重さを0にし浮遊させ、 相手の頭上に重みをプラスして降り注がせる』 に視線をほんの一瞬向けてしまった。 そんな不審な視線を裏社会に生きるハシムが見逃す事はない。 ハシム 「上デスカ・・・」 ハシムがチラリと上を見た瞬間に蚊の一部が破片に取り付き次々と爆破していく。 これで終わりだとタカをくくったハシムの顔面にアンジーのブーツの踵がめり込んだ。 ─メキョ ッ! アンジーには自分の失敗が瞬時にわかった。 戦いの最中に視線を逸らすなど言語道断だと。 しかしそれ故に次の一手を思い付く事が出来た。 『自分の視線を追い掛けた相手もまた視線を逸らす事になる』と。 次にアンジーは蚊に呪縛されてるスタンドは捨て自らの体重を0にし ちょうどプロレスで言う所のフライング・ニール・キック要領で 踵に重さをプラスして相手の顔面に見舞った。 ブシューーーーーーッッ!!! 踵が剥がれると同時にハシムの高い鼻から大量の血が噴水の様に噴き出す。 自分でもわかる程のクリティカルヒットにアンジーは勝ちを確信した。 まさかフラリと参加したトーナメントでこんな熾烈な戦いをしなければならないとは・・・。 自分の安易さに少し後悔する。 アンジー 「・・・まだ・・・1試合しなきゃいけないのか・・・・・・」 ハシム 「その必要はアリマセーン」 ッ!? 完全に勝ちと確信していたアンジーの前にハシムが立っている。 ハシム 「先に言っておくぞ小僧。 これが俺達の世界での出来事ならこの俺を見ているその風景が最後だったぞ? ─だが俺は人を殺すのが好きな訳じゃあない。 何故なら食えない肉に興味はないからだ」 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドーーーーッッッッ!!!!!! 数百匹の蚊が一斉にアンジーに取り付き炸裂する爆竹の様に弾けた。 ハシム 「蹴りの一発で勝敗が決まる程、スタンドでの戦いは甘くないんだよ・・・ガキが・・・」 ★★★ 勝者 ★★★ No.6410 【スタンド名】 ダーティ・ロットン・バスターズ 【本体】 ハシム・バラミール 【能力】 物体に同化し、自壊する オリスタ図鑑 No.6410 < 第09回:準決勝② > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
https://w.atwiki.jp/orisutatournament/pages/135.html
第13回トーナメント:準決勝① No.6579 【スタンド名】 アルファベティカル26 【本体】 八重神 宝(ヤエガミ ホウ) 【能力】 アルファベットが繋がって『単語』になったものに変化する オリスタ図鑑 No.6579 No.6664 【スタンド名】 スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイア 【本体】 アルベルト・シラード 【能力】 触れた所にシャッターを取り付ける オリスタ図鑑 No.6664 アルファベティカル26 vs スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイア 【STAGE:ゴミ屋敷】◆iL739YR/jk 「……よし!」 八重神 宝(やえがみ ほう)は気を引き締めると、己の机の上に置かれた白い布に向き合う。 手には隅を含ませた筆を握り締め。 前回の闘い、無事に終えることこそ出来たが、ちょっとしたきっかけで大怪我……いや、命を失っていてもおかしくない状況だった。 それ故、彼女は気を引き締める。 油断は禁物。 『必勝』 白い布にそう書き記すと、彼女は気合を込めてそれを己の額に巻きつけた。 ********************************************** 「予想はしていたが……これほどとは……」 アルベルト・シラード は自室のデスクで一人考えていた。 前回のトーナメントと呼ばれる闘いで、彼は結果的に作戦行動に反する結果となった。 拘束されるべき地から脱走をしてしまったのだから。 しかし、上層部の彼の行動に対する判断は、『不問』であった。 「それだけ効力があるということですか……」 シラードは届けられた『赤い封筒』を見つめていた。 ************************************************ 「Well...Where are from? Is that your origin? (さて……君はどこ出身の何人かね?)」 「あ……えぇぇっと、こう見えて……I am Japanese……」 「オウ、これはスマナイ。そのハチマキは確かにニホンゴだが……」 「よく間違われるので大丈夫です……八重神 宝(やえがみ ほう)です。よろしくお願いします」 「ホウか。ワタシはアルベルト・シラード 。ヨロシク」 「時刻となりました。試合を始めさせていただきます」 その声とともに、どこからともなく現れたのは、深々と防止をかぶり、きっちりとスーツを着込んだ黒人男性。 「私、今回の立会人を勤めさせていただく、『エイブ』と申します」 彼は会釈すると、自身のそばにいる男女にコインを見せる。 「今回の勝負内容は、コイントスです。私が投げたコインの表裏を当てていただきます」 「……それだけ?」 いささか拍子抜けといった様子の宝。 「はい。コインの表裏を当てていただくだけです。それでは八重神様、表裏の指定をお願いします」 「じゃあ、表で……いいですか?」 「カマワナイデス……」 「では……」 エイブの投げたコインは高々と舞い上がり、そして…… シャキン!! コインから飛び出したのは虫のような羽。 ブゥゥゥゥン…… コインはそのまま屋敷の2階の窓から中へと飛び込んでいった。 「……これは随分と遠くまで行ってしまいました。申し訳ございませんが、お二方に『コインの回収』と『表裏の確認』をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?」 「OK……ハジメからそんなコトだとオモッテました」 そう言うや否や、一目散に駆け出すシラード。 「オサキニ……」 「あ、待ってください!」 宝も慌てて、後を追う。 ゴミを掻き分け、館の中を歩く二人。 「(このゴミの中からちっぽけなコインを探すのは少々骨がオレマスネ……)」 シラードは後ろを振り向き、宝の位置を確認する。 「お邪魔なショウジョは……」 シラードの身体から抜け出るのは彼の分身、 スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイア。 スタンドヴィジョンは飛び上がると、何か所か天井に触れていく。 「トウセンボです」 ガシャン! 一瞬のうちに閉じられた無数のシャッター。 その強固な盾を破壊するのは並大抵のスタンドのパワーでは不可能。 もっとも、シャッターである以上、手動で持ち上げることは可能だが…… 「重たい……」 宝は自らのひ弱さを嘆いた。 まさかシャッター一つ持ち上げられないとは。 「ここは『熊さん』の出番かな。『アルファベティカル26』!」 B・E・A・Rの文字を象ったスタンドが宝の傍らで絡み合い、熊の姿へと変化する。 ********************************************** 「フム……2階へと通じる階段はコワレテますネ……」 シラードの記憶が正しければコインは2階へと飛び込んでいった。 まずは2階を探したいところだが、その2階へと上がる手段がない。 「さて、やはりここはスタンドで……」 「待て!!」 声のした方向にシラードが目をやると、そこにシャッターを全て開け終え、こちらへと走ってくる少女の姿があった。 動じること無く、間髪入れずに、シラードは己の足元に触れる。 シャッターの取り付け方向は任意。 彼の足元から、地面と平行に作られたシャッター。 「閉じるのはイッシュン……」 それは足を切断するギロチンのごとく、勢いよく宝へと向かう。 「W!」 宝は右手の上にWの文字を象ったスタンドを呼び出す。 そして、それを左手にはめた指輪へと載せる。 『指輪』である『R・I・N・G』のRとWが入れ替わると、宝の左手から『翼』『 W・I・N・G』が飛び出す。 小さな翼で飛び上がり、迫りくるシャッターを躱すと、余ったRをA・B・Eと組み合わせる。 「熊さん、もう一度お願い!」 腹に『B・E・A・R』と書かれた熊のスタンドがシラードに襲いかかる。 「fantastic……文字の組み換えで変化する群体スタンドデスか……それはベンリそうですネ!」 スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアをしっかりと発現し、迫りくる熊に対峙させる。 「が、所詮はただの熊です」 スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアのパワー、スピードを生かしたラッシュを叩き込まれた『熊』は形を維持できずに『B・E・A・R』の文字列へと戻った。 「私のスタンドの敵ではアリマセン……」 「(しかし、アルファベットの数だけいる群体型じゃあ、本人へのダメージフィードバックは期待出来そうにありませんね……)」 スタンド使いとの闘いにも慣れているシラード。 即座に宝への対応を考える、 「(さっさと本体を叩くか、無視してコインを探すか……)」 「ちょっとオトナシクしてもらいましょうか!」 シラードの結論は、本体を叩くこと。 「く……いけ!」 宝の背後から飛び出したのは3つのアルファベット。『M・U・D』 「滑って転べ!」 突進してくるシラードの足元で、『泥』となったスタンド。 ぬかるみに足をとられたシラードは転倒する。 しかし、文字通りただでは転ばない。 倒れながらも周囲の壁、床、ゴミ袋に触れ、無数のシャッターをギロチンとして宝へと向かわせる。 たとえ、『翼』を持ってしても回避できないような多方面からの襲撃。 「……えっと、B・E・A・RにM・U・DにW・I・N・Gだから……」 ガシャガシャガシャン!! 無数のシャッターが宝へと激突する。 「少々テアラにしすぎましたカ……!?」 シラードの視線に飛び込んできたのは、先ほどまで彼女がいた場所にそびえ立つ大きな鉄の箱。 それが宝をシャッターから守る防護壁と化していた。 「これは……エレベーター(Elevator)!? いや、違う……これは」 『D・U・M・B・W・A・I・T・E・R (貨物用小型エレベーター)』 「フツウは人が乗るものではアリマセンが、小柄な少女だからこそデスか……全く、なんでもアリですネ……」 D・U・M・B・W・A・I・T・E・Rはそれぞれの文字に分離すると、宝の後を追うように2階へと消えていく。 「さて、追いかけないと……」 シラードは壊れた階段に沿って、シャッターを発現。 そのシャッターが閉じる勢いで2階へと登る。 「タネが分かった『M・A・G・I・C』は恐れるものではアリマセン……」 ******************************************** 「ホウ……そこまでです」 2階のゴミの中で、コインを探す宝へと歩み寄るシラード。 「アナタにカチメはありませんヨ?」 シラードは宝本体へとスリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアを向かわせる。 「シラードさん、そういうのは勝ってから言ってください。行け、B・E・A・R!」 叫ぶ宝。 しかし、何も現れる気配がない。 「B・E・A・R……まさか……」 「そう、RとWは1階でオネンネしてますヨ?」 2階の宝の元へと戻ろうした文字群を見逃すほどシラードは愚鈍でなかった。 咄嗟にシャッターで作った簡易の箱の中に、RとWの2文字だけは閉じ込めることに成功していた。 「熊に戦わせることも、W・I・N・Gで避けることも、D・U・M・B・W・A・I・T・E・Rで逃げることもできないデスヨ……?」 そして、スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアのラッシュが宝の無防備な身体に叩き込まれた。 「……?」 しかし、シラードは感じる。 叩き込んだスタンドの拳から感じる違和感を。 「ホウ……まさか、アナタ……」 「はい、そのまさかです……」 ラッシュの衝撃で、彼女の額に巻かれていた『必勝』ハチマキがはだける。 むき出しの額に刻まれていたのは『C・O・P・Y』の4文字。 「私はC・O・P・Y (コピー)です……」 衝撃に耐えきれず、宝のコピースタンドは文字へと戻り、消えていく。 「完全にヤラレマシタ……まさかずっと替え玉と戦わされていたとは……」 本物の彼女はどうしている? そもそもこの手の群体型は遠隔操作型であることが大半。 初めからずっと本体がスタンドのそばにいることを怪しむべきだったのだ。 この様子を影からずっと見て、反撃のチャンスを伺っているのか? それとも既にコインを見つけてしまっているのか? キラン…… 思考するシラードの目に飛び込んできたのは一つの煌めき。 「あれは……」 まぎれもなく『コイン』……立会人が投げたコインそのもの。 勝負の経緯がどうであれ、先にアレを立会人に届ければいい。 「ホウはまだコインを見つけられていなかった……ということデスか」 シラードはコインを手にとり、呟く。 「なんて言うと思いましたか?」 そう言うと、シラードはスリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアの手刀でコインを叩き割る。 砕けた『コイン』は『C・O・I・N』の文字へと戻る。 「私を舐めすぎデスヨ……ホウ。何度も同じ手には引っかかりません……」 消えいく『C・O・I・N』の文字を再びシャッターの檻へと閉じ込める。 「これでコインもコピーも作れませんネ……つまり……」 シラードはもう一つ、自身のそばに落ちていたコインを拾う。 「これは『R・E・A・L』、『本物』です」 ********************************************** 「シラード様、お帰りなさいませ」 屋敷から抜け出したシラードへ立会人は深々と頭を下げて迎える。 「立会人、コインを回収した。裏デシタよ……」 「左様ですか。それでは、コインの確認を……」 シラードは立会人へとコインを手渡す。 無論、宝の乱入がないよう、警戒を怠らずに。 「確かに、本物のコインのようですね」 乱入なく、無事に手渡されたコインを立会い人はまじまじと見つめ、確認する。 「それでは……私のカチというコトでイイノカナ?」 「いえ、シラード様。それが話はそう簡単にはいかないのです……」 「何……?」 ゴゴゴゴゴゴゴ……… 「何故ならば……」 立会人は深々と被った帽子を脱ぎ、シラードと向き合う。 「私は『本物』の立会人ではございませんので……」 ゴゴゴゴゴゴゴ……… 彼の額に刻まれていたのは『A・B・E』の3文字。 『A・B・E』は『T・S・U・B・A・M・E』になると、コインを咥え、シラードの頭上を越え、後方へと飛んでいく。 ツバメが降り立ったその先にいたのは一人の少女…… 「シラードさん、『初めまして』。八重神 宝(やえがみ ほう)です」 コインを受け取った『本物』の宝は、彼女のそばに立つ『本物』の立会人『エイブ』『A・B・E』にコインを見せる。 「エイブさん、コイン回収しました。表でしたよ」 「承知しました。この勝負、八重神 宝様の勝利と致します……」 「まさか……情報戦でワタシが負けるとは……」 「(いや、チガイマスね……)」 戦場が『リアル』から『ヴァーチャル』へとシフトした情報戦の時代、なりよりも強力な兵器は『情報』。 実体なきものを見極めることが勝利の鍵。 そう信じていた男は、最後の最後で『リアル』を見極めることが出来なかった。 「(それが今回のハイインです)」 勝利に喜ぶ目の前の少女の姿に、どこか1回戦で出会った少女、『鳴』の姿が重なって見える。 いつの時代も未来を掴むのは、ひたむきに『リアル』を追い求める若者なのかもしれない。 シラードはそう思った。 ★★★ 勝者 ★★★ No.6579 【スタンド名】 アルファベティカル26 【本体】 八重神 宝(ヤエガミ ホウ) 【能力】 アルファベットが繋がって『単語』になったものに変化する オリスタ図鑑 No.6579 < 第13回:準決勝② > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
https://w.atwiki.jp/kogf/pages/66.html
戦績・対戦結果(準決勝以降) 準決勝第1試合 ●チーム3(メディカル・シャクシャイン・メイプル)VSチーム14(ナルト・ネブタ・リョウマ)○ 先鋒戦 ●メイプルガンダム VS ナルトガンダム○ 会場は試合開始から両機の応援団の怖い人たちのボルテージが一気に上がる どちらもパワーならば負けないと、メイプルガンダムが『メイプルハンドクラッシュ』を繰り出せば、ナルトガンダムは『メイルシュトローム』でこれに対抗 この一撃で互いに相手の力を見定め「やるのお!」とメイプルはビームドスを取り出し『諸刃正眼極道突き』で突撃 「オラァ!」と叫んでこれを『ナルトクラッシャー』で真っ向から打ち砕いたナルトにより、メイプルのビームドスは破壊される 続く一進一退の攻防、会場の気性の荒い応援団同士も激しい衝突を見せる中、試合は徐々に終盤へと向かう ビームドスを破壊されたメイプルは、それならばとビームシャモジを構えたが、「負けられねぇんだよ!!」 と放たれたナルトの3倍『メイルシュトローム』でシャモジごと打ち倒される 互いに一歩も譲らない素晴らしいファイト、漢同士の互角の闘いを制したのはチーム14、ナルトガンダムであった 中堅戦 ○メディカルガンダム VS ガンダムリョウマ● 開始から一気に接近、得意の北辰一刀流を繰り出すガンダムリョウマであったが、調整は万全とのメディカルガンダムのビームメスがそれを払う メディカルの自己修復装置の破壊を試みるリョウマだが、メディカルの激しい攻撃の前に中々攻めきれない 『トヤマミラージュ』を展開するメディカルにビームピストルで牽制をかけるリョウマだが、自己修復を併用するメディカル相手には分が悪い やはり接近戦と素早い斬撃でメディカルに斬りかかるリョウマ、鋭い突きはメディカルに確実にダメージを与えていく だが相手の急所を的確に見抜くことにかけては一流のメディカルも、「左肩!右脇腹!左膝!」 と次々にビームメスを弱点に撃ちこんでいく 互いに距離は取らず接近戦で決着をつけようと、リョウマが至近距離でビームピストルを乱射すれば、メディカルもクロベ砲を撃ちこむ 両機ともダメージが深刻になっていく中、リョウマは最後の全力を振り絞って『海・援・体当たり』をかけるが、 自己修復を持つメディカルはそれより一歩上を行き、相手に一切ダメージを与えず機能停止にさせる神秘の医術『EXオペレーション』でリョウマを機能停止に追い込む 何としても大将のシャクシャインに繋げたいメディカルガンダムがリョウマを降し見事に勝利、決着は大将戦へと持ちこされる 大将戦 ●シャクシャインガンダム VS ネブタガンダム○ 初戦の負けを晴らしたいシャクシャインガンダムと、狙撃力には定評のあるネブタガンダム 遠距離戦には持ちこみたくないシャクシャインは接近、コンル・フィンガーでネブタに掴みかかる これを一斉射撃『ブルーフォレストカーニバル』、さらに180mm恐山砲で引き離したネブタ、ダメージを受け、さらに距離を取られたシャクシャインはエペタムを展開する 「エペタムだって、打ち落とせば怖くないべ!!」と精密射撃でエペタムを狙撃するネブタだが、その隙にシャクシャインはレラ・ソードを構えて突撃 距離を詰めて斬りかかったシャクシャインの一撃はネブタを捕らえ、手痛い傷を負わせる だが、ゆっくり狙う暇はないと言いつつも、ネブタは中距離からの津軽粒子砲による狙撃で確実にシャクシャインを撃ち抜いて行く 試合も終盤、「斬り裂け!!エペタムッ!!」と『エペタム・ルアンベ』から『オウペカ・エペタム』の連続攻撃で勝負をかけるシャクシャイン 対するネブタは『三大祭り』を使用、その輝きと『ブルーフォレストカーニバル』で弾幕を展開。シャクシャインの視界を奪いながら、 その影で180mm恐山砲と陸奥スナイパーライフルをドッキング、「これで終わらせるべ!」と精密射撃をシャクシャインの腹部に撃ちこみ、ついに膝をつかせる 圧倒的な狙撃センスでシャクシャイン相手に勝利したネブタガンダム、これによりチーム14が決勝進出を決めた 準決勝第2試合 ○チーム2(ベイスター・シーガイア・甲賀式)VSチーム10(ビャッコ・アマクサ・チェリー)● 先鋒戦 ○ガンダムベイスター VS ガンダムチェリー● 準決勝第二試合は決勝リーグ進出機ガンダムベイスターと調子の出ているガンダムチェリー 接近してマシンガンパンチを繰り出すベイスターを、チェリーはチェリーボムの乱れ撃ちで迎撃 さらにビームアーチェリーによる狙い撃ちをかける。なかなか近づけないベイスターはビットを射出、 そしてシューマイシューターを使って決して得意ではない遠距離戦を繰り広げる ベイスターの遠距離攻撃をチェリーボムとアーチェリーで撃ち落としていくチェリーだったが、 『ショーナンビッグウェーブ』で一気に急襲するベイスターは「これで決めるぜ」と得意の打撃を一気にチェリーに叩きこむ 波に乗るガンダムベイスターがチェリーを降し、まずはチーム2が一勝を挙げる 中堅戦 ○ガンダムシーガイア VS アマクサガンダム● ガンダムシーガイアとアマクサガンダム、中堅戦は九州勢同士の対決となった 開始からマンゴーボムを連射し、その中の一発でアマクサに手痛いダメージを与え、序盤から優位に立つシーガイア 一気に押したいシーガイアはここで『コクンバル』を発動、フェニックスブレードを振りかざしてアマクサに迫る だがアマクサも負けてはいない。ビームロザリオを展開、アロー形態で牽制しつつ一気に接近して接近戦を挑む しかし前回出番がなかったことを取り戻すかのようなシーガイアの猛攻はとどまることを知らず、 「これがネオ宮崎の光…ネオジャパンを照らす輝きだーーっ!!」と『フェニックス・マンゴーブラスト』から 『フェニックス・オーシャンレイジ・ブラスト』の脅威のラッシュを放ち続ける その攻撃の前に「いやじゃ!いやじゃあー!」と崩れ去るアマクサ、ガンダムシーガイアの勝利によりチーム2が決勝戦進出を決め、 ここに決勝戦へ進出する2チームが出そろったのである 3位決定戦 ○チーム3(メディカル・シャクシャイン・メイプル)VSチーム10(ビャッコ・アマクサ・チェリー)● 先鋒戦 ●メディカルガンダム VS ガンダムビャッコ○ 決勝戦の前に行われる三位決定戦、先鋒を務めるのは実力派の医師ファイターメディカルガンダムと、少年チームの切り込み隊長ガンダムビャッコ 短期戦を得意とするビャッコは序盤から大技『スプラッシュイナワシロ』を放ちながら、ビームサーベルによる速攻をかける 対するメディカルは得意の自己修復で長期戦を狙い、ビャッコの五色沼光学迷彩によるステルスも難なく見破る だがビャッコの攻撃を止め切ることはできず、『トヤマミラージュ』の幻影にも惑わされぬビャッコの一閃でついに膝を突くメディカル 猛ラッシュで反撃の隙を与えず、ガンダムビャッコが勝利をもぎとった 中堅戦 ○メイプルガンダム VS アマクサガンダム● 後の無いチーム3の中堅、若頭の極道ファイターメイプルガンダムに、万能兵器ビームロザリオを駆使する少年ファイターアマクサガンダムが立ち向かう 「負けられんのお!往生せいやぁ、坊主!!」といきなり『メイプルハンドクラッシュ』を繰り出すメイプルは、さらにビームドスとヒートシャモジで猛攻を加える しかしアマクサはパワーがウリのメイプル相手にビームロザリオをソード形態に移行して接近戦で挑みかかる だがメイプルの厳島キャノンの砲撃、さらに必殺の『華焔祭殺』による追撃で敗れるアマクサ 「極道なんて嫌いじゃ!嫌いじゃ!嫌いじゃ!」とだだをこねるアマクサだが、負けてしまったものは仕方がない メイプルガンダムの勝利により勝敗は一対一、決着は大将戦へと持ちこされることとなった 大将戦 ○シャクシャインガンダム VS ガンダムチェリー● 果たして三位の座を手にするのはチーム3かそれともチーム10か 前大会覇者のアイヌの英雄シャクシャインガンダムと、アーチェリーの遠距離ファイターガンダムチェリーが相見える 開幕からレラ・ソードを構え突撃するシャクシャインに、チェリーボムで迎え撃つチェリー 何とか距離をとりたいチェリーだが、「…距離は取らせん」とホロケウ・クローで強引に接近するシャクシャイン 『ウェンテ・レラ』を繰り出し嵐のような剣捌きを見せるシャクシャインの覇気が会場に吹雪を呼ぶ だがビームアーチェリーを正確に連射するチェリーを相手に、今一つ有効な距離まで近づけないシャクシャイン、そこへチェリーの二連チェリーボムがヒット 互角の戦いを見せる両者だが、シャクシャインはここで切り札エペタムを起動、制御に苦しみながらも『エペタム・ルアンベ』を放つ だがシャクシャインは制御に失敗、シャクシャイン、チェリー共にダメージを受け、両者は互いに倒れる しかしなおも立ち上がり、気力で激しいファイトを続けるシャクシャインは、再びレラ・ソードで激しく打ちかかり、チェリーもチェリーボムの連射で反撃する 意地と気力の戦いを続ける両者の攻防は一進一退、どちらが勝つとも分からぬ長期戦となって行く…… かと思われたが、チェリーボムのヒットも構わず突撃したシャクシャインの一撃はついにチェリーをとらえ、その身を打ち倒す チームの為に、自分の為になんとしても負けられなかった両者であったが、限界を超えた大接戦に見事勝利したのはシャクシャインガンダム めでたく三位入賞を果たしたチーム3であった。そして、ナイスファイトを見せてくれたチーム10にも惜しみない拍手が送られたのであった 決勝戦 ●チーム14(ナルト・ネブタ・リョウマ)VSチーム2(ベイスター・シーガイア・甲賀式)○ 先鋒戦 ○ガンダムシーガイア VS ナルトガンダム● いよいよ決勝戦、先鋒戦は地元愛はファイター1、ガンダムシーガイアと四国同盟の海賊ファイターナルトガンダム 奇しくも水中戦のスペシャリストと言われる二機の戦いとなった マンゴーボムで先制をかけるシーガイアは、海賊団の応援を背にするナルトに対し優勢に立つ 「派手にやらせてもらいます!!」と放たれたシーガイアの水流ポンプを使っての大技『オーシャンドームウェイブ』を 『メイルシュトローム』で打ち消すナルトは「ド派手に行くぜ!」と機を逃さず魚雷を発射 だが「決勝の舞台、ここで勝たずしてネオ宮崎はッ!」と意気込むシーガイア、水中で『太陽の卵』による強烈な目くらましを放ってからの 『フェニックス・マンゴーブラスト』でナルトを一気に追いこみそのまま撃沈。水中対決を制したのはガンダムシーガイアであった これによってチーム2は優勝へと近づき、敗れたナルトは「明石の海に戻りやしょう、おかしら」との海賊団の慰めと共にリングを後にした 中堅戦 ○甲賀式シノビガンダム VSネブタガンダム● 共に最近調子のいい忍者の里のくノ一ファイター甲賀式シノビガンダムと、津軽の鷹の目スナイパーネブタガンダム ネブタの精密射撃と甲賀の高速機動、どちらが勝つかと会場の注目も高まる 序盤から忍ブレードによる怒濤の連撃を放つ甲賀式、ネブタの津軽粒子砲もかいくぐり、すさまじい連撃を浴びせる 180㎜恐山砲による一発を狙うネブタだが、素早い動きで的確に攻撃を当ててくる甲賀式を相手に中々狙いが定まらない 「さすが決勝だ・・・一筋縄ではいかね・・・」と『三大祭り』で逆転を狙うネブタだが、「くらえ甲賀の忍術!」と甲賀式の『豪斬五月雨湖』がなおも厳しい一撃をネブタにヒットさせる タイムアップまで気は抜けないと攻撃を放ち続ける甲賀式だが、ついに甲賀式の猛攻に耐えきれずネブタの機能が停止 「鷹の目すら捉えられないスピードとまるでふくろうのように闇に紛れて跳ぶその姿はまさしく「忍」!」と評された甲賀式シノビガンダムの勝利、 先鋒戦からの連勝でチーム2が見事優勝。長かったKOGFも、ついにその全試合が終了したのであった……? 最終決戦 ○48ファイターズ VS 量産型デーモンガンダム16機● 前大会に現れた謎の人物キム・チャオ、その遺産とも言うべき16機の量産型デーモンガンダム(完全自立AI)が突如会場に出現 KOGFに参加した16チームそれぞれが量産デーモン一機を受け持ち、ここに正真正銘最後の戦いが始まることとなる サイキョウガンダムの『十万石翔龍アッパー』を皮切りに、次々と攻撃を繰り出す48のガンダム達 次々に量産デーモンを撃破して行き、最後を飾ったのはアマクサガンダムのビームロザリオの一撃(実はこっそり紛れ込んでいたウォシュレットを除く) 量産型デーモンガンダムに押されること無く打ち勝った48機のガンダム、デーモンガンダムの反応は全て消滅し、新たな年が明けたのであった……
https://w.atwiki.jp/sendai_mtg/pages/119.html
マッチアップされたのは、福島から連れだって来た2人。福島では昨年末に地元の大会主催者が転勤してしまい、大会が無くなってしまった。それでも、彼らは友人宅に集まってマジックをしていたらしい。2人がいま準決勝のテーブルに座っているのは、そんなマジックに対する情熱と、友人との研鑽の賜物であろう。 横倉猛(左)対 伊藤正好(右) Game 1 先手は横倉は不運にもダブルマリガン。5枚の手札を「しょうがないか」とキープする。キーカードである《アガディームの墓所/Crypt of Agadeem》を置き、2ターン目には《臓物を引きずる者/Viscera Dragger》をサイクリングと、ダブルマリガンにしては悪くない展開だが、青マナソースに辿り着けない様子。さらに《巨怪なオサムシ/Monstrous Carabid》をサイクリングするが、青マナどころか3枚目の土地にも巡り合えない。 その間に伊藤は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を戦場へ。横倉のデッキが動き始める前にビートダウンしたい。 4ターン目、横倉は待望の《島/Island》を引き当てて《秘本掃き/Tome Scour》。さらに《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》。《絞り取る悪魔/Extractor Demon》が2枚落ち、墓地の黒いクリーチャーは5枚。デッキが徐々に動き出す。 対して伊藤は《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》と追加し、《終止/Terminate》でブロッカーを排除しながら全軍攻撃。横倉のライフは14に。 横倉はまだ墓地を肥やし続ける。《不気味な発見/Grim Discovery》でフェッチランドと《面晶体のカニ/Hedron Crab》を回収し、これら2枚のコンボでライブラリを6枚墓地に送る。《墓所》から黒マナをひねり出してチャンプブロッカーを追加。 伊藤はまたも全軍攻撃。何体かはチャンプブロックされるものの、横倉のライフは6に。《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を追加。 横倉の時間は、もうない。 だが、横倉は冷静に、ここまで肥やし続けてきた墓地を使って伊藤を倒してみせた。《墓所》から10マナ。2枚の《命運縫い/Fatestitcher》を蘇生し、《墓所》をアンタップすれば、26の黒マナが手に入る。このマナを使って《絞り取る悪魔》3体を含むクリーチャーをまとめて蘇生し、全軍攻撃。戦闘で《包囲攻撃の司令官》のゴブリントークン3体と《朽ちゆくネズミ》が場を離れ、《悪魔》の能力でライブラリが24枚落ちる。横倉はターンエンド宣言。蘇生したクリーチャーがまとめて場を離れ、ライブラリがさらに32枚落ちる。伊藤のライブラリは、もうない。 横倉 1-0 伊藤 「きついな」 筆者の隣でデッキリストを眺めていた小澤が言う。伊藤のサイドボードには《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》が入っていない。つまり、《墓所》を対処する手段が無いのだ。 Game 2 だが、伊藤の回答は単純だった。 《秘本掃き/Tome Scour》で墓地を肥やし、《不気味な発見/Grim Discovery》で《墓所》を回収する横倉を尻目に、《不屈の自然/Rampant Growth》からの《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》、めくれた《大貂皮鹿/Great Sable Stag》とクロックを作る。あとは、これらを除去でバックアップ。 横倉は墓地を肥やす暇もない。 横倉 1-1 伊藤 Game 3 横倉は《秘本掃き/Tome Scour》から墓地に落ちた《アガディームの墓所》を《不気味な発見/Grim Discovery》で回収して動き出す。対する伊藤は《不屈の自然/Rampant Growth》。 横倉は《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》、《面晶体のカニ/Hedron Crab》、フェッチランドをセットし、墓地を肥やすが、伊藤は《ジャンドの魔除け/Jund Charm》を引き込む。 4マナを使わずにターンを返す伊藤を見て、横倉は「チャーム(《ジャンドの魔除け》)持ってんのかな」と感づく。《朽ちゆくネズミ/Rotting Rats》蘇生し、《カニ》の上陸能力でライブラリを削ると《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》が。《死霊》の蘇生に合わせて《ジャンドの魔除け》。ここまでの横倉の努力が水の泡に。 このまま押し切りたい伊藤。5枚目の土地を置けないものの、《カニ》に《稲妻/Lightning Bolt》を撃ち、《大貂皮鹿/Great Sable Stag》を戦場へ。 これを見た横倉は《意思切る者/Architects of Will》をサイクリングせず召喚。伊藤のライブラリを操作して土地を引かせないよう目論む。 これが功を奏したのか、伊藤は身動きが取れない。その間に、横倉は引きこんだ《カニ》でライブラリを掘り進め、《墓所》が機能し始める。 伊藤が5枚目の土地を引いた時には、横倉の墓地は十分に肥えていた。《墓所》からひねり出した大量の黒マナで、墓地のクリーチャーをあるだけ蘇生。伊藤は《瀝青破/Bituminous Blast》をキャストできたが、それでどうにかなる問題ではなかった。 横倉 2-1 伊藤
https://w.atwiki.jp/orisutatournament/pages/16.html
第01回トーナメント:準決勝② No.3000 【スタンド名】 アナザー・センチュリー・エピソード 【本体】 パウラ 【能力】 触れたものを「スライド」させる オリスタ図鑑 No.3000 No.2595 【スタンド名】 ヒューマン・ネイチャー 【本体】 リンザ 【能力】 体表で「自然現象」が発生している オリスタ図鑑 No.2595 アナザー・センチュリー・エピソード vs ヒューマン・ネイチャー 【STAGE:ビル屋上】◆UmpQiG/LSs 某所。PM18 25 雑居ビル屋上 街の喧騒がやがて夕闇に浸食されて静かな夜を迎え様としていた。 緑がかったカールした長い髪を風にたなびかせた女性が仁王立ちでそこに立っている。 ヒク…ヒク……ッ 女 「(また私が待たされる訳ね……全く時間と言うモノの価値を…ぶつぶつ…)」 端正な顔を歪ませてコツコツとブーツの踵でコンクリートに苛立ちを刻む。 女性の名は『リンザ』 その整ったヴィジュアルとは裏腹にかなり歪んだ人物と言える。 指定された時間はPM18 00。つまり既に25分以上もの間リンザはここで何もせず立っている事になる。 リンザ 「………こうなりゃ何時間でも待って約束を守れ無かった罪悪感を味合わせてやる…」 その一人言を呟いた顔はまるでキレた狂人の様に歪んでいた。 PM19 05 屋上の錆びた鉄の扉が勢い良く開き「もう一人のスタンド使い」が姿を現した。 褐色の肌に引き締まった無駄のないボディ。髪は短く刈られまるで「夏の少年」の様な出で立ちの少女「パウラ」。 そのパウラがリンザを見つけた。 リンザ 「…………(さあなんて言い訳をするのかしら…クソ小娘が…全くあんなに肌を露出して…羨ましいわ…って言うか若さが憎いわ)」 パウラ 「お……………」 リンザ 「(お……?そくなりました?)」 パウラ 「おっぱいでっけェッッ!!!!!!」 パウラはその丸い目を更に丸くして満面の笑顔で言い放つ。 ヒク…ヒクヒクヒクヒクヒクヒクヒクッッ 今にもこめかみの血管が破裂して血を吹き出しそうな形相で静かにリンザはキレた。 リンザ 「…ヒューマン・ネイチャー」 スゥ…っと陽炎の様に姿を現したスタンドがなんの躊躇もなく褐色の少女に突進する。 パウラ 「っ!!いきなりっ!?セ、センセイッッ!!!!!」 センセイと呼ばれたパウラのスタンド『アナザー・センチュリー・エピソード』がその声を聞き終わる前にパウラの盾となり、地表を模した姿のスタンドの拳をガードする。 ドギャッッ!!! ド━━━━━━━━ンッッ!!!!!!! アナザー・センチュリー・エピソード 何時も言っているでしょう。スタンドバトルにおいて相手を知る事こそが勝利の鍵だと。つまり……知らないと言う…事は……こうなる…くっ… 機転を利かせて利き腕ではない方でガードした左腕が焼け焦げた上に肉を少し持っていかれている。 そしてパウラの左腕から夥しい量の鮮血が吹き出した。 パウラ 「うぐぐっ…っ…前置きは無しって訳か。ごめんなさいセンセイ…」 アナザー・センチュリー・エピソード 予想さえ外れていなければあの拳になんらかの仕掛けがある。躊躇も無く拳で突っ込んで来たのはその自信のせいでしょう パウラ 「つまり攻撃特化…?だったらそれ以上の攻撃で…」 身を忍者が野を駆けるが如く低くし、今度はこっちの番だと言わんばかりにパウラがヒューマン・ネイチャーに襲いかかる。 リンザ 「おバカな小娘…」 その疾風の様な突進をまるでダンスのサイドステップが如く華麗にかわすヒューマン・ネイチャー。 パウラ 「バカはどっちだよ!?センセイッッ!!!!」 かわされた「かの様に見せた」体勢のアナザー・センチュリー・エピソードがその拳でコンクリートと床を殴る。 アナザー・センチュリー・エピソード 床をスライドさせる 横に避けたはずのヒューマン・ネイチャーの体が2発目のアナザー・センチュリー・エピソードの正拳の真正面に移動する。 パウラ 「ぶっっっっ飛ばすッッ!!!!!!」 勝利を確信した全力の拳がヒューマン・ネイチャーのボディを抉った。 ぎいやああああああああああ━━━━━ッッッ!!!!!!!! リンザ 「ふふ…ふふふ…は…ははははははッッ!!こんなに筋書き通りに行くと面白くてたまらないわ!!この私がこんなに笑えるほどね!あーははははっっ」 まるで絵に描いた様な「悪女なポーズ」でリンザが笑う。 一方で全身から煙を立ち登らせて褐色の少女はコンクリートの床に這いつくばっていた。 パウラ 「こここ…これれは…………でん…き…………」 初弾を食らった時は被害の状況から見て確実に炎、もしくは爆発系の能力だった。それは間違いない。しかし今体感したのは間違い無く電気のダメージ。しかもインパクトの瞬間に相手の体から電気が放出されたかの様に感じられた。 リンザ 「ふふ…さっき御高説を宣ったそのスタンドが言う通りよ。貴女の陳腐なオツムでは私のスタンドの謎は永遠に解けないわ」 ポツリポツリと降りだした雨が激しい夕立となって行く。 辺りは一気に夕闇に飲み込まれ、その闇の中で青白くヒューマン・ネイチャーが浮かび上がる。 時々パリパリと音を立ててその能力の正体が見えてきた。 リンザ 「ふふ…お天気すら私の味方みたいね?お化粧が落ちるのも嫌だし最後にさせて貰うわ」 ようやく立ち上がったパウラが身構える。 パウラ 「(センセイ)」 その言葉にアナザー・センチュリー・エピソードは無言で頷いた。 リンザ 「ヒューマン・ネイチャー!!“雷の抱擁”で小娘を眠らせてあげなさいっ」 闇夜に光る雷を帯びた体がパウラに突進する。 アナザー・センチュリー・エピソード スライドっ 床をスライドさせて本体であるパウラと共に雷撃を避ける。 リンザ 「そうする事もお見通しよ!逃げるスペースの少ない『屋上』だったのが貴女の敗因の一つだわ!おねんねしなさいな」 予め避ける軌道を読んでいたヒューマン・ネイチャーが今度は避ける事の出来ない状態で腕を絡めてくる。 ニヤリ パウラ 「違うね…屋上だった事がアタシの運の強さ勝因だよ」 ズズズズズズズズズズズズ 謎の音が近付きパウラはその身を半歩かわしジャンプした。 パウラ ・・・・・・・ 避雷針だッッッ そのスライドして来た金属の棒はヒューマン・ネイチャーのすぐ横でピタリと停止し、その身に帯びた雷を雨に濡れたコンクリートに拡散させる。 パウラ 「つ い て い た」 完全に無防備になったヒューマン・ネイチャーの“地表”をアナザー・センチュリー・エピソードの拳の雨が降り注ぐ。 アナザー・センチュリー・エピソード オ-ラオラオラオラオラオラオラッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!! これが“エース級”のラッシュだ バ━━━━━━━━━ン!! 【スタンド名】 ヒューマン・ネイチャー 【本体】 リンザ リ タ イ ア 再起不能 ★★★ 勝者 ★★★ No.3000 【スタンド名】 アナザー・センチュリー・エピソード 【本体】 パウラ 【能力】 触れたものを「スライド」させる オリスタ図鑑 No.3000 < 第01回:決勝① > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
https://w.atwiki.jp/zooo2ndunofficial/pages/496.html
VSingerAudition2022 準決勝結果一覧 1ブロック 順位 ポイント 配信者 備考 1 3,103,349 春野すみれ 決勝進出 2 2,512,386 ひここ 決勝進出 3 1,979,869 ねむねむぅ 決勝進出 4 1,959,187 緒向智弥 決勝進出 5 1,812,750 魔汝乃コウ 決勝進出 6 1,218,805 YohRo 決勝進出 7 1,212,811 そ茶 8 1,187,280 天樂鳴* 決勝進出、歌唱審査賞 9 1,064,606 かぐや 10 1,027,582 きょーちゃん 歌唱審査賞 11 1,025,619 ゆきの 12 989,767 あす 13 958,687 大空こむぎ 14 907,779 羽桜 15 904,013 七海ツナ 16 875,663 たんたんめん 17 727,686 おはよい 18 405,995 音無凛子 19 325,388 ペルセ・ジクス 20 283,512 皇綺響 21 256,045 闌・カリオペ・アイオーニオン 22 223,580 はなも 23 172,285 ぴくしー 24 164,658 カミルぺ・シャーロット・ベル 25 89,818 四季咲リンジェ 歌唱審査賞 26 66,889 ろむ 27 54,254 華莉癒彩音 2ブロック 順位 ポイント 配信者 備考 1 2,092,625 りのん 決勝進出 2 1,915,243 紗倉おと 決勝進出 3 1,706,181 縞子 決勝進出 4 874,982 わたあめ 決勝進出 5 847,593 アシェンプテル 6 733,437 よさかさよ 7 700,362 宇宙人ぱりぃ 決勝進出、歌唱審査賞 8 692,605 8 9 689,076 美碧アマネ 10 647,110 epi 11 563,309 黑木 決勝進出、歌唱審査賞 12 561,714 米丸 13 542,967 葉山翠 14 501,519 ねこめ 決勝進出 15 403,034 歌音子りく 16 331,910 れもん 17 282,800 ill 18 228,084 夏月そら 19 221,481 なしろ 20 188,681 野乃のうさ 21 162,660 眞鍋ゆめの 22 159,589 たなか 歌唱審査賞 23 96,541 猫屋敷乙葉 24 46,228 冬織 25 40,713 花房くるみ 26 35,135 くま.3. 3ブロック 順位 ポイント 配信者 備考 1 2,952,131 ネムイツカサ 決勝進出 2 2,759,740 琴音アンナ 決勝進出 3 2,420,631 神月都 決勝進出、歌唱審査賞 4 2,339,121 K 決勝進出 5 1,777,533 てーる 6 1,135,395 むかいせな 決勝進出、歌唱審査賞 7 960,126 歌花ちょこ 8 925,068 狼谷ビビ 決勝進出 9 867,362 涙音なつ 10 686,492 しらたまもなか 11 664,319 なるまるな 12 639,502 如月明 13 624,095 わらびmochi 歌唱審査賞 14 606,056 神楽まお 15 559,890 わけありんご 16 392,031 ななし 17 336,108 うらき 18 327,644 suimin. 19 325,053 ぽぽ 20 323,581 かぷちゃん 21 245,329 なぎ 22 163,146 紡羅紬 23 97,025 まっきー 24 42,812 一世 25 32,940 酒粕ふぃに 26 2,901 みじんこ
https://w.atwiki.jp/orisutatournament/pages/185.html
第18回トーナメント:準決勝① No.7156 【スタンド名】 ディメンション・トリッパー 【本体】 三船 重兵衛(ミフネ ジュウベエ) 【能力】 触れたものを急加速させる オリスタ図鑑 No.7156 No.6579 【スタンド名】 アルファベティカル26 【本体】 八重神 宝(ヤエガミ ホウ) 【能力】 アルファベットが繋がって『単語』になったものに変化する オリスタ図鑑 No.6579 ディメンション・トリッパー vs アルファベティカル26 【STAGE:冷凍倉庫】◆iL739YR/jk 「ごめんなさい…………ごめんなさい………………」 少女の亡骸に対して、八重神宝は謝罪の言葉を繰り返す。 泥の中を這いずるようにして、宝はその亡骸の元へと向かった。 握った手の平から伝わる冷たさを実感した宝は胸の奥からこみ上げてくるものをすべて泥の中に吐き出した。 ふと気付くと、すぐそばの泥の上に、見覚えのある封筒が浮かんでいることに気付いた。 震える手でその封筒を開くと………… ジリリリリリリリ! けたたましい目覚まし時計の音に八重神宝は目を覚ます。 「またこの夢か……」 そう呟くと、宝は汗ばむ自らの手のひらを見つめ、その温かさに現実を感じていた。 「さむっ!?」 重く堅い金属製の扉を開けると、とたんに冷気が全身を包み込む。 三船重兵衛は思わずその寒さを口に出す。 恐る恐る足を踏み入れると、背後の扉が大きな音を立てて勝手に閉まった。 「終わるまで出るな……ってことかな?」 重兵衛は大きなリュックを一旦その場に降ろし、目の前の机に置かれていたもはや見慣れた赤い封筒を手に取る。 そしてその封筒を開き、その中身に目をやる。 『三船重兵衛様へ。 優勝者トーナメント、2回戦への進出おめでとうございます。 それではこの試合の内容を説明させていただきます。 舞台はこの冷凍倉庫全域、勝利条件は相手を戦闘不能にすること。 途中棄権は認められず、制限時間終了までに決着がつかなければ引き分けとします。 それ以外に特にルールはなく、また勝敗が決するまで立会人が干渉することはございません。 尚、制限時間は…………』 重兵衛がそこまで手紙を読んだとき、机の隣に並ぶ冷凍庫の扉が静かに開いた。 「……グレッグさん!?」 重兵衛は手紙を落とし、慌てて冷凍庫から倒れ込んだ男性へと駆け寄る。 冷たい床に落ちた手紙。その文章の末尾はこう締めくくられていた。 『尚、制限時間は冷凍庫に眠る方の命が尽きるまで。 それではどうぞ最後まで、凄惨な死闘をお楽しみください』 「まだ脈はある…けど…弱弱しい。体温も下がり切ってる……」 重兵衛は閉ざされた倉庫の扉に向かって拳を振りかざす。 「『砲弾(キャノン)』っ!!」 「ディメンション・トリッパー」の能力により加速された拳を、何度も、何度も、皮が裂け、グローブの内側で血が滲もうとも叩き込み続ける。 「開けろよ! 俺の負けでいい!! 早くここを開けないと、グレッグさんが!!」 しかし、堅く閉ざされた扉は微動だにしない。 「(立会人のスタンド能力か……? 何があっても棄権はさせないつもりか……!)」 そのとき、重兵衛に向かい、猛烈な勢いで近づいてくる巨大な影。 「……対戦相手か!?」 額に『WALRUS』(セイウチ)と印されたその巨体が、与えられた命令そのままに突進してきた。 もう一人の対戦者、八重神宝は倉庫の隅に乱雑に積まれた荷物の影で息を潜めていた。 これまで、宝はトーナメントの多くを変則的なルールの試合で勝ちぬけてきた。しかし、いずれも強敵たち。真正面からのスタンドのぶつかり合いでは勝ちの目は薄かっただろうと分析していた。 (私の『アルファベティカル26』は、応用力だけはたいしたものだと自負してるんだけどね……やっぱり近間での戦いとなるとどうしてもスタンド自体の脆さと、思考時間込みの遅さがネックになる……!) アルファベティカル26は、確かに可能性こそ無限大ではあるものの、問題は『組みあがるまではなんの力も持たない』ということ。 発現し即攻撃、あるいは防御に移れる他のスタンドとは異なり、発現から単語として組みあがる行程を経て初めて有用な形を成す自身のスタンドでは、近距離での殴りあいは圧倒的に不利である。 (だからこそ、私はアルファベティカル26のもう一つの強みを活かす!) それは『戦闘をある程度アルファベティカル26に委任する』というものである。 アルファベティカル26により発現した生物は、基本的には本体の言うことに従う。 逆に言えば、それらの知性はあくまで『高度に調教された生物』というレベルであるということだ。 他のスタンドのように自分の手足のように動かすことは出来ないものの、それゆえにある程度自身で判断し、攻撃、防御が可能となる。 (幸い、私のスタンドの射程距離は10メートルや20メートルじゃあない! 本当は熊さんやライオンさんにやってもらうところだけど……ここは冷凍倉庫。寒さに強い動物の出番! 『対戦相手を死なない程度に戦闘不能にする』って言っておいたセイウチさん に任せて物陰から一方的に攻撃を仕掛けることだって出来る!) アルファベティカル26の群生型としての本体へのダメージのフィードバックが少ないという特性と、生物を生み出したときのみ適応される自立行動型のような特性、そしてこの身を隠す場所が多いうえに冷気で相手の自由を奪える冷凍倉庫という環境が噛み合い、宝のこの戦法を可能としていた。 「それで…どういうつもりですか…『血塵の(レッドミスト)モイスチャー』……?」 冷凍倉庫から遠く離れた高層ビルの屋上。 風を受け、一人で佇む紳士『血塵の(レッドミスト)モイスチャー』に向かい、ある男が話しかけた。 「来ていましたか。『沫坂』さん……」 「この試合はすぐに中止にすべきです。貴方もご存じの通り、我々は既に目をつけられている。事実、第2試合の会場には敵勢力が現れたとの報告が……」 「関係ありません」 レッドミストモイスチャーはそう断言すると、沫坂へ強い視線を向ける。 「このトーナメントは何があっても完結させなければなりません…それが…『あのお方』の意思です。貴方もご存じでしょう?」 「……」 黙ってしまった沫坂へと畳みかけるように言葉を続ける。 「貴方も『あのお方』の意思によって、この世界へ帰ってくることができたのでしょう? 邪魔をすべきではない。今なら1回戦の身贔屓は不問としましょう……」 「……断る!!」 沫坂は自らのスタンドを発現し、勢いよく飛びかかる。そして、その拳はレッドミストモイスチャーの顔面へと叩き込まれる。 「それが貴方の答えですか……」 レッドミストモイスチャーがそう呟くと、沫坂は既にその場から消えていた。 殴られたはずの顔面にも一切傷はなく、まるで初めからその場にはレッドミストモイスチャー一人しかいなかったかのような静寂が訪れていた。 「残念です……沫坂さん……」 「(時間がない……こうなったら全力疾走で突っ走るのみ!!)」 決意を固めた重兵衛は、腰を低く構え、自らに迫りくるセイウチの巨体に相対する。 「『砲弾(キャノン)』っ!!」 セイウチの顎先を狙い、アッパーカット気味に下から拳を叩き込む。 その勢いに思わずセイウチも仰け反る。 「『連射(マシンガン)』っ!!」 そして曝け出された腹部へめがけ、拳いっぱいに握りしめたベアリング弾を投げ込む! 無論、そのすべてが「ディメンション・トリッパー」の能力により急加速されている!! 「『砲弾(キャノン)』、『砲弾(キャノン)』、『砲弾(キャノン)』っ!!」 ダメ押しとばかりに拳の連打を腹部へたたき込むと、セイウチの姿は消え、W・A・L・R・U・Sの文字列へと戻った。 「セイウチさんがやられたか……」 距離を取り、隠れていた宝がスタンドへのダメージを感知し、そう呟く。 敵の正体は掴めないが、恐らく『W・A・L・R・U・S』(セイウチ)が倒されたとなると、似たような特性を持つ冷気に強い獰猛な動物を呼び出したところで結果は変わらないだろう。 「(となると……)」 宝は即座に次の単語を思い浮かべる。 『W・A・L・R・U・S』をベースに、違う角度からの攻撃手段…… 「……『V・I・R・U・S』(ウィルス)か」 ウィルスならば確実に対戦相手を戦闘不能に持ち込める。 その毒性によっては一瞬で死に至らしめることさえ容易だ。 「(これなら勝てる!)」 そう宝が思ったとき、その脳裏に浮かぶのはまた別のヴィジョン。 月明かりの下。泥にまみれた二人の少女。 「(いやだ…………死にたくない………………)」 宝は許しを請い、助けを求めようとするも、口から漏れるのは苦しい呼気のみ。 口の端から泡を吹きながら、宝は必死で這いずりながら後ろへ逃げようとするも、もう一人の少女はそんな宝の腹に容赦ない蹴りを受ける。 そして、その少女は宝へと向かうと、その首を両手で掴んで持ち上げた。 しかし、宝を持ち上げる少女の体の泥を雨が洗い流す。その無数の雨粒には『RAINS』の刻印が浮かび上がっていた。 宝は力なくすすり泣いている。 『RAINS』の文字列は『SARIN』へと変化し、少女の体を蝕み、そして、少女は毒に侵されて事切れていた。 「嫌だ!…嫌なんだぁ!!」 最早見慣れた、それでもなお忘れたい、いや、こんな事実は存在していない、ただの、そう、ただの悪夢。 その悪夢のヴィジョンがフラッシュバックし、宝は思わず大声で叫ぶ。 その声が消えたとほぼ同時、一つの小さな、小さな白球(BB弾)が彼女の額に炸裂し、宝は静かに目を閉じた。 「……『狙撃・改』(ニュー・オーダー・ライフル)……」 スコープを覗き、ボルトアクションライフル型のエアソフトガンを構えながら、重兵衛はそっと囁いた。 「結論から申し上げますと、リチャード・モイスチャーは『正規の』立会人ではありません」 コンクリートの壁に一人分の声が響く。 壁と、机と、黒電話と、幽かなノイズを発する蛍光灯しかない無機質な部屋である。 立会人の間で通称『電話室』と呼ばれるビルの一室であり、緊急の際に『運営』と連絡を取ることの出来る数少ない手段の一つでもある。 「今試合の立会人、リチャード・モイスチャー。試合では主に単純な武力による決着を好み、特に互いに死力を尽くしての死闘を好むため通称『血塵の(レッドミスト)モイスチャー』などと呼ばれている人物です。ただ…………」 電話口から顔を離し、不安に脈打つ動悸を悟られないように一つ深呼吸をする。 「我々沫坂班が、秘密裏に調査していたところ、トーナメント運営記録に改ざんの痕跡が発見されました……極めて巧妙に隠蔽されていましたが」 一切のレスポンスが帰ってこない電話口に向かって、努めて平静を装い淡々と報告を続ける『正規の』立会人____濱修治(はま・しゅうじ)____はその袖口で静かに額を拭った。 脇の下に嫌な汗をかいているのを感じながら、修治は心の中で舌打ちをする。 (……しまった、『極めて巧妙に隠蔽されていましたが』なんて付け加えるとは、まるでガキの言い訳じゃあないか) 稚拙な報告に嫌味さえ帰ってこない無言の電話が、逆に修治の焦燥を煽る。 「…………えー、それによると改ざんは外部ではなく内部から行われており、15時間前に首謀者と思われる人物『リチャード・モイスチャー』が発覚しました。我らが班長『沫坂』氏がすぐに現場へ向かいましたが……」 修治は一息つけ、言葉を続ける。 「我々、実働部隊が現地に到着したときには既に勝敗は決しており、回収できたのは極度の体温低下によって瀕死の重体となっていたグレゴリー・ヘイスティングス氏と、頭頂部へ強い衝撃を受けて気絶していた八重神 宝氏のお二人。 勝者である三船重兵衛氏から聞き取り調査を行うも、現場には立会人リチャード・モイスチャー、沫坂班長ともに姿を見せておらず、現在行方を捜索中でございます」 冷や汗が頬を伝う。 この場所を教えてくれた先輩立会人の言によると、何かレスポンスが返って来るまで決して電話を切ってはいけないという。 電話を切るとどうなる? などと聞ける雰囲気ではなかったが、今それが分かった気がした。 電話を切ろうにも、あまりの緊張に受話器と手がまるで一体化したように、それを掴んで放せない。 それからどれだけ経ったのだろう。 老人のような、少年のような、奇妙な声色で電話越しにその相手は一つだけ尋ねてきた。 「…………『沫坂』とは誰のことだ?」 「はっ……? 我々の班のリーダーの……」 「君が『濱班』のリーダー、『濱修治』だろう?」 「……!? ……はい……」 「………………報告、ご苦労」 その言葉を聴き、ほとんど反射的に叩きつけるように受話器を置いた。 痺れ始めた手足だけが、時間経過を物語っていた。 何かに追われるようにそのビルを後にし、妙に興奮した感情を抑えようと街をそぞろ歩く。 「(忘れろ…深入りすべきじゃない。どうせ後1試合で、この企画も終わりだ……)」 そう自分を言い聞かそうとするも、なお、胸の騒めきが収まることはなかった。 ★★★ 勝者 ★★★ No.7156 【スタンド名】 ディメンション・トリッパー 【本体】 三船 重兵衛(ミフネ ジュウベエ) 【能力】 触れたものを急加速させる オリスタ図鑑 No.7156 < 第18回:準決勝② > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
https://w.atwiki.jp/999mk7/pages/89.html
準決勝 ※各ブロックの橙字の方が進行役 【準決勝A】 集計表 こ~ちぇ~ 3050-8913-3832 sia 3351-5447-4478 やらないか 1332-7987-0973 MiKaDo 1418-6916-7646 101 1161-0328-6433 800nm 4742-5006-2494 そろそろむけます 2680-9484-4830 あーる 1676-3838-7255 【準決勝B】 集計表 ・x・ 4613-6722-0271 Kai 2234-7482-8175 ルーン 3411-0933-0425 ちゃんみお 2191-8072-9917 ぎゅうどーん 0087-2968-6782 midnight 1504-6056-5178 Ikaros, 1375-7539-8627 それでもいい . 0731-5162-3629