約 9,961 件
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/1196.html
259 :名無しさんなんだじぇ:2012/01/15(日) 23 48 39 ID HMaigagE 【ホンダムの病室(?)】 カンカンカンカンギーコギーコギーコ 刹那「どうだ、相棒」 ホンダム(だいぶいい感じだ。これなら明日にはメンテナンスに移れるな) 刹那「そうか。ここには優秀なエンジニアが多くて助かる」 デュオ「ま、本多の身体は結構特殊だからな。興味本位に触らせてもらってるよ」 ヒイロ「太陽炉のメンテナンスはいいのか?」 デュオ「あぁそっちは五飛に任せてあるし大丈夫だろ」 ヒイロ「そうか」 ボヒューンボヒューンボヒューン 刹那「なんだ?!」 ホンダム(音からして御坂殿のレールガン…それも全力だ) 刹那「一体何が…」 260 :名無しさんなんだじぇ:2012/01/16(月) 00 16 19 ID tBUD6Nbc 【海原の病室】 ビリビリ「な…な…なにしてんのよ~~~~!!!」 海原「御坂さん、誤解です!自分は何も手を出した覚えがありません!」 ビリビリ「うちの妹に手を出しといて覚えてませんとか!ふざけてんじゃないわよ!」 ボヒューン ビリビリ「まだ生まれて数年しかたってない子供に!なにやってんのよ、あんたはー!」 ボヒューン ビリビリ「変態!悪魔!ヒトデナシー!」 ボヒューン 海原「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」 ボロッ ビリビリ「ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!…まだ息の根があるようね?…止めを刺してあげるわ」ギラン 妹F「お姉さまやめて!」 ビリビリ「離しなさい!あんた騙されてるのよ!」 妹F「そんなんじゃない!わたし、エツァリの事愛してるのよ!」 ビリビリ「うっさい!あんたの事なんか知るか!あたしはこの男に用があるのよ!」 妹F「もうやめて!」 ビリビリビリビリ ビリビリ「?! あんた、あたしにたてつこうっての?」 妹F「好きな男を守ろうとして何が悪いって言うんですか?!」 ビリビリ「…あんた、誰?」 妹F「え?!」 海原「いけない、御坂さん!」 ビリビリ「あたしの妹はそんな口調じゃないし、感情も表に出さない。 …あんた、一体だれなの?」 妹F「わたしは…わたしは…」 ガクガクガクガク ビリビリ「ちょっとあんたどうしたの?!」 海原「アトル!」ダッ 妹F「あ…」フラッ ドサッ 海原「アトル!アトルー!」 ビリビリ「なんなのよ、これ…」
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/4777.html
プルサーマル 「プルサーマル」を言葉で検索 ■ クチコミ検索 #bf ■ ブログ2 #blogsearch2 ■ ニュース1 原発に向き合う 島根2号機再稼働 第4部・稼働後の課題は (2)プルサーマル発電 周辺自治体 実施想定せず 環境一変、丁寧な説明必要 - 山陰中央新報社 日本のプルトニウム保有量0・6トン減少、44・5トンに…「プルサーマル発電」実施などで - 読売新聞オンライン 文献調査、聞こえぬ反対 「嫌だけど仕方ない、の本音を見ぬ振りか」 [佐賀県] - 朝日新聞デジタル 「原発停止へ理解深めよう」 市民団体が講演会 佐賀市アバンセ | 行政・社会 | 佐賀県のニュース - 佐賀新聞 玄海原発3号機のプルサーマル発電を休止…MOX燃料調達できず、再開は2027年度以降:地域ニュース - 読売新聞オンライン 仏で保管のプルトニウム 九州電力と四国電力の原発で利用へ | NHK | 各地の原発 - nhk.or.jp 大手電力、プルトニウム1.7トン「交換」 原発燃料に、削減めざす - 朝日新聞デジタル 九州電力玄海原発3号機が発電再開 通常のウラン燃料で - nhk.or.jp 九州電力玄海原発3号機 定期検査終え来月2日発電再開へ - nhk.or.jp 玄海原発、初のプルサーマル停止 プルトニウム在庫切れ、伊方も夏に - 朝日新聞デジタル 迷走プルトニウム:核燃サイクル「2周目」の難題/中 使用済みMOX、再処理の壁高く - 毎日新聞 プルサーマル発電に抗議 玄海町で市民団体 玄海原発、運転14年で | 行政・社会 | 佐賀県のニュース - 佐賀新聞 玄海原発3号機 定期検査で運転停止 - nhk.or.jp 使用済核燃料を有効活用!「核燃料サイクル」は今どうなっている?|スペシャルコンテンツ - 経済産業省 資源エネルギー庁 ありえない!関電「使用済みMOX燃料」仏搬出の非常識 - 毎日新聞 輸入MOX燃料、1体12億円と判明 ウランの10倍 関西電力 [福井県] - 朝日新聞デジタル 電事連 燃料サイクルの完結目指す - 日本原子力産業協会 使用済みMOX燃料を海外再処理へ - 高知新聞 MOXを初の海外再処理へ プルサーマル使用済み燃料 電事連、フランスで実証 - 産経ニュース 迷走プルトニウム:各電力、プルサーマル燃料確保できず 後引く仏工場の不良品問題 - 毎日新聞 玄海原発3号機 プルサーマル中断へ 通常のウラン燃料に置き換える見通し【佐賀県】|佐賀のニュース - サガテレビ プルサーマル 核燃料サイクル綱渡り 施設未完成、仏工場に不安 - あなたの静岡新聞 伊方原発3号機の「プルサーマル発電」 来年7月で中断 - TBS NEWS DIG Powered by JNN 核燃料サイクルのもろさ露呈 プルサーマル一部中断へ 頼みの仏工場は不安定 - 西日本新聞 プルサーマル発電2基中断へ 伊方来年7月、玄海今年11月 - 愛媛新聞 関電高浜原発にMOX燃料到着 昨年11月以来、6回目 [福井県] - 朝日新聞デジタル 福井の高浜原発にMOX燃料到着、5団体が抗議声明「危険なプルサーマルは即刻中止せよ」 - 国際環境NGO FoE Japan 関西電力高浜原発にMOX燃料が到着 フランスから輸送船、プルサーマル発電用 - 福井新聞 高浜原発にMOX燃料到着 仏加工元の不良品多発で1年遅れ - 毎日新聞 完成時期が26回延期!迷走する「核燃サイクル」再処理工場 - 毎日新聞 迷走プルトニウム:燃料の不良品多発で脱プルサーマル化 仏が直面する「負のサイクル」 - 毎日新聞 迷走プルトニウム:仏のMOX燃料工場で相次ぐ不良品 原発で異常核反応も - 毎日新聞 日本のプルトニウム保有量45・8t、伊方3号機「プルサーマル発電」で0・3t減 - 読売新聞オンライン 「イイハナシではあるものの」 ブルーサーマル Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com 英仏保管のプルトニウムを「交換」 電力各社、再稼働原発で削減急ぐ - 朝日新聞デジタル なるほドリ・ワイド:プルサーマル発電=回答・岡田英 - 毎日新聞 (社説)高速炉協力 現実を見た議論が先だ - 朝日新聞デジタル プルサーマル同意、地元交付金が復活 来年度から 導入行き詰まり - 朝日新聞デジタル プルサーマル発電、同意自治体に交付金「復活」へ 経産省が22年度 - 朝日新聞デジタル プルサーマル同意で交付金 来年度、原発立地自治体へ - 高知新聞 プルサーマル発電、新たに同意した自治体へ交付金 政府方針 - 毎日新聞 玄海原発運転差し止め訴訟 控訴審は避難計画問題に焦点 - 週刊金曜日 MOX燃料、高浜原発に到着 国内搬入4年ぶり 仏から2カ月かけて - 朝日新聞デジタル 関電高浜原発にフランスから「MOX燃料」到着、プルサーマル発電に使用 - 読売新聞オンライン 岸田首相、核燃料サイクルへの認識の甘さ露呈 「止めるとプルトニウムが積み上がってしまう」 - 東京新聞 プルサーマル(MOX)燃料輸送 フランスから日本へ 関西電力高浜原発用 - 原子力資料情報室(CNIC) 「普通のおばさん」が裁判 「無力だがあきらめない」 [佐賀県] - 朝日新聞デジタル プルサーマル固執/電事連など計画 東電部分が不透明 - しんぶん赤旗 プルトニウム減らせる? 原発12基でプルサーマル発電、実現見通せず - 東京新聞 質問なるほドリ:プルサーマル発電って? プルトニウム再利用 稼働は1基止まり=回答・荒木涼子 - 毎日新聞 電事連が新たなプルサーマル計画を発表、2030年度までに少なくとも12基 - 日本原子力産業協会 核燃料サイクル政策、行き詰まり露呈 電事連、苦肉のプルサーマル新計画 - 毎日新聞 プルサーマル計画下方修正 「30年度までに12基」に - 朝日新聞デジタル MOX燃料工場、新基準「適合」 2022年完成めざす - 朝日新聞デジタル 次世代にツケ「使用済みMOX燃料」という新たな矛盾 - 毎日新聞 前玄海町長・岸本英雄さん死去 66歳 プルサーマル初の容認 - 毎日新聞 伊方原発 燃料取り出し公開 当面、施設内で保管 - 東京新聞 四国電力、プルサーマル発電からMOX燃料を初めて取り出し。プルトニウム処理促進を目指すが、取り出し後の処理のめど立たず。敷地内保管は永久化(?)(各紙) - 一般社団法人環境金融研究機構 行き先ないまま…使用済みMOX燃料、全国初の取り出し [愛媛県] - 朝日新聞デジタル 安倍政権をただす 原発/国策下の原発利権追及 プルサーマル推進 高浜町に経産省出向 - しんぶん赤旗 国内初のプルサーマル発電へ、九電の玄海原発が起動 - AFPBB News 遂に切れた核燃サイクルの「輪」 - FACTA ONLINE プルサーマルを推し進めるフランスの今後は? - 論座 建設中の大間原発 周辺地域は今 - 東京新聞 玄海原発3号機でプルサーマル発電に使…:九州電力 玄海原子力発電所 写真特集:時事ドットコム - 時事通信ニュース 玄海原発3号機でプルサーマル発電に使…:九州電力 玄海原子力発電所 写真特集 - 時事通信ニュース 玄海原発3号機でプルサーマル発電に使…:九州電力 玄海原子力発電所 写真特集:時事ドットコム - 時事通信ニュース 関電、高浜4号機再起動。気まぐれな司法に国はどう向き合うか - ニュースイッチ Newswitch 深層断面/核燃料サイクル、カギは「青森」−プルサーマル発電に軸足 - 日刊工業新聞 核燃料サイクルって何? 「もんじゅ」廃炉が議論に - 日本経済新聞 (教えて!核燃料サイクル:3)「中継ぎ役」プルサーマル発電、進んでいるの? - 朝日新聞デジタル もんじゅ廃炉へ 破綻する核燃サイクル - 東京新聞 深層断面/「もんじゅ」廃炉を視野に−核燃料サイクル岐路、プルサーマルに軸足 - 日刊工業新聞 伊方原発 不安置き去り再稼働 プルサーマルの3号機 近く走る断層帯 避難計画に疑問 - 東京新聞 3/8 第90回 原子力資料情報室公開研究会 原発再稼動と プルサーマル計画 - 原子力資料情報室(CNIC) 【高浜原発再稼働】新規制後初のプルサーマル発電、核燃料サイクル確立への一歩に(1/2ページ) - 産経ニュース 「もんじゅ」頓挫で行き詰まる余剰プルトニウム処理の行方 - ダイヤモンド・オンライン <小出裕章さんに聞く> 高浜原発のプルサーマルは経済的にも技術的にもすでに破綻 - アジアプレス・ネットワーク <これでいいの?エネルギー政策>③原発なら燃料輸入しなくていいの? - 東京新聞 核燃サイクル現実路線に プルサーマル推進、高コスト課題 - 日本経済新聞 プルサーマル計画と核武装の意外な関係 小出裕章さん「再処理は核兵器保有国の技術」 - アジアプレス・ネットワーク イチからわかるプルサーマル発電(THE PAGE) - Yahoo!ニュース 核燃サイクル、なお難路 プルサーマル発電再開へ始動 高浜に燃料搬入、伊方・玄海が追随も - 日本経済新聞 核燃サイクル、道険し 「プルサーマル」再開へ始動 - 日本経済新聞 日本の核燃料サイクルとプルトニウム - JIIA -日本国際問題研究所- 宮城のプルサーマル情報|もっと知りたい!プルサーマル~プルサ-マルシンポジウム2010~ - 宮城県 震災・原発事故アーカイブ - 福島民報 保安院の「防災区域拡大」中止圧力 プルサーマル遅れへの焦りが背景 「悪い」流れは排除 - 東京新聞 北海道電「やらせメール」認める 08年泊原発シンポ - 朝日新聞デジタル 「推進意見」社員を組織 - しんぶん赤旗 元気スペシャル 見切り発車、プルサーマル 漁師町 の住民、立ち上がる 九州・玄海原子力発電所 写真家 森住 卓 - 全日本民医連 福島第一原発、プルサーマルが臨界に達する - 日テレNEWS 伊方原発、プルサーマルで臨界に/連続的に核分裂 - 四国新聞 プルサーマル中止求め市民抗議/伊方原発3号機起動で - 四国新聞 宮城のプルサーマル情報|講演会・討論会の記録 - 宮城県 勇気ある少年にエールを!愛媛でプルサーマル反対の子ども署名活動 - greenz.jp プルサーマルは何のため? 誰のため?-国策維持と原子力産業のためのプルサーマル計画- - 原子力資料情報室(CNIC) 『Q&Aで知るプルサーマルの正体』 - 原子力資料情報室(CNIC) 玄海原発におけるプルサーマル大事故の被害予測 - 原子力資料情報室(CNIC) ここが知りたい特集/なぜ執着 政府も電力会社も/原発 プルサーマル - しんぶん赤旗 ■ ニュース2 原発に向き合う 島根2号機再稼働 第4部・稼働後の課題は (2)プルサーマル発電 周辺自治体 実施想定せず 環境一変、丁寧な説明必要 - 山陰中央新報社 日本のプルトニウム保有量0・6トン減少、44・5トンに…「プルサーマル発電」実施などで - 読売新聞オンライン 文献調査、聞こえぬ反対 「嫌だけど仕方ない、の本音を見ぬ振りか」 [佐賀県] - 朝日新聞デジタル 「原発停止へ理解深めよう」 市民団体が講演会 佐賀市アバンセ | 行政・社会 | 佐賀県のニュース - 佐賀新聞 玄海原発3号機のプルサーマル発電を休止…MOX燃料調達できず、再開は2027年度以降:地域ニュース - 読売新聞オンライン 仏で保管のプルトニウム 九州電力と四国電力の原発で利用へ | NHK | 各地の原発 - nhk.or.jp 大手電力、プルトニウム1.7トン「交換」 原発燃料に、削減めざす - 朝日新聞デジタル 九州電力玄海原発3号機が発電再開 通常のウラン燃料で - nhk.or.jp 九州電力玄海原発3号機 定期検査終え来月2日発電再開へ - nhk.or.jp 玄海原発、初のプルサーマル停止 プルトニウム在庫切れ、伊方も夏に - 朝日新聞デジタル 迷走プルトニウム:核燃サイクル「2周目」の難題/中 使用済みMOX、再処理の壁高く - 毎日新聞 プルサーマル発電に抗議 玄海町で市民団体 玄海原発、運転14年で | 行政・社会 | 佐賀県のニュース - 佐賀新聞 玄海原発3号機 定期検査で運転停止 - nhk.or.jp 使用済核燃料を有効活用!「核燃料サイクル」は今どうなっている?|スペシャルコンテンツ - 経済産業省 資源エネルギー庁 ありえない!関電「使用済みMOX燃料」仏搬出の非常識 - 毎日新聞 輸入MOX燃料、1体12億円と判明 ウランの10倍 関西電力 [福井県] - 朝日新聞デジタル 電事連 燃料サイクルの完結目指す - 日本原子力産業協会 使用済みMOX燃料を海外再処理へ - 高知新聞 MOXを初の海外再処理へ プルサーマル使用済み燃料 電事連、フランスで実証 - 産経ニュース 迷走プルトニウム:各電力、プルサーマル燃料確保できず 後引く仏工場の不良品問題 - 毎日新聞 玄海原発3号機 プルサーマル中断へ 通常のウラン燃料に置き換える見通し【佐賀県】|佐賀のニュース - サガテレビ プルサーマル 核燃料サイクル綱渡り 施設未完成、仏工場に不安 - あなたの静岡新聞 伊方原発3号機の「プルサーマル発電」 来年7月で中断 - TBS NEWS DIG Powered by JNN 核燃料サイクルのもろさ露呈 プルサーマル一部中断へ 頼みの仏工場は不安定 - 西日本新聞 プルサーマル発電2基中断へ 伊方来年7月、玄海今年11月 - 愛媛新聞 関電高浜原発にMOX燃料到着 昨年11月以来、6回目 [福井県] - 朝日新聞デジタル 福井の高浜原発にMOX燃料到着、5団体が抗議声明「危険なプルサーマルは即刻中止せよ」 - 国際環境NGO FoE Japan 関西電力高浜原発にMOX燃料が到着 フランスから輸送船、プルサーマル発電用 - 福井新聞 高浜原発にMOX燃料到着 仏加工元の不良品多発で1年遅れ - 毎日新聞 完成時期が26回延期!迷走する「核燃サイクル」再処理工場 - 毎日新聞 迷走プルトニウム:燃料の不良品多発で脱プルサーマル化 仏が直面する「負のサイクル」 - 毎日新聞 迷走プルトニウム:仏のMOX燃料工場で相次ぐ不良品 原発で異常核反応も - 毎日新聞 日本のプルトニウム保有量45・8t、伊方3号機「プルサーマル発電」で0・3t減 - 読売新聞オンライン 「イイハナシではあるものの」 ブルーサーマル Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com 英仏保管のプルトニウムを「交換」 電力各社、再稼働原発で削減急ぐ - 朝日新聞デジタル なるほドリ・ワイド:プルサーマル発電=回答・岡田英 - 毎日新聞 (社説)高速炉協力 現実を見た議論が先だ - 朝日新聞デジタル プルサーマル同意、地元交付金が復活 来年度から 導入行き詰まり - 朝日新聞デジタル プルサーマル発電、同意自治体に交付金「復活」へ 経産省が22年度 - 朝日新聞デジタル プルサーマル同意で交付金 来年度、原発立地自治体へ - 高知新聞 プルサーマル発電、新たに同意した自治体へ交付金 政府方針 - 毎日新聞 玄海原発運転差し止め訴訟 控訴審は避難計画問題に焦点 - 週刊金曜日 MOX燃料、高浜原発に到着 国内搬入4年ぶり 仏から2カ月かけて - 朝日新聞デジタル 関電高浜原発にフランスから「MOX燃料」到着、プルサーマル発電に使用 - 読売新聞オンライン 岸田首相、核燃料サイクルへの認識の甘さ露呈 「止めるとプルトニウムが積み上がってしまう」 - 東京新聞 プルサーマル(MOX)燃料輸送 フランスから日本へ 関西電力高浜原発用 - 原子力資料情報室(CNIC) 「普通のおばさん」が裁判 「無力だがあきらめない」 [佐賀県] - 朝日新聞デジタル プルサーマル固執/電事連など計画 東電部分が不透明 - しんぶん赤旗 プルトニウム減らせる? 原発12基でプルサーマル発電、実現見通せず - 東京新聞 質問なるほドリ:プルサーマル発電って? プルトニウム再利用 稼働は1基止まり=回答・荒木涼子 - 毎日新聞 電事連が新たなプルサーマル計画を発表、2030年度までに少なくとも12基 - 日本原子力産業協会 核燃料サイクル政策、行き詰まり露呈 電事連、苦肉のプルサーマル新計画 - 毎日新聞 プルサーマル計画下方修正 「30年度までに12基」に - 朝日新聞デジタル MOX燃料工場、新基準「適合」 2022年完成めざす - 朝日新聞デジタル 次世代にツケ「使用済みMOX燃料」という新たな矛盾 - 毎日新聞 前玄海町長・岸本英雄さん死去 66歳 プルサーマル初の容認 - 毎日新聞 伊方原発 燃料取り出し公開 当面、施設内で保管 - 東京新聞 四国電力、プルサーマル発電からMOX燃料を初めて取り出し。プルトニウム処理促進を目指すが、取り出し後の処理のめど立たず。敷地内保管は永久化(?)(各紙) - 一般社団法人環境金融研究機構 行き先ないまま…使用済みMOX燃料、全国初の取り出し [愛媛県] - 朝日新聞デジタル 安倍政権をただす 原発/国策下の原発利権追及 プルサーマル推進 高浜町に経産省出向 - しんぶん赤旗 国内初のプルサーマル発電へ、九電の玄海原発が起動 - AFPBB News 遂に切れた核燃サイクルの「輪」 - FACTA ONLINE プルサーマルを推し進めるフランスの今後は? - 論座 建設中の大間原発 周辺地域は今 - 東京新聞 玄海原発3号機でプルサーマル発電に使…:九州電力 玄海原子力発電所 写真特集:時事ドットコム - 時事通信ニュース 玄海原発3号機でプルサーマル発電に使…:九州電力 玄海原子力発電所 写真特集 - 時事通信ニュース 玄海原発3号機でプルサーマル発電に使…:九州電力 玄海原子力発電所 写真特集:時事ドットコム - 時事通信ニュース 関電、高浜4号機再起動。気まぐれな司法に国はどう向き合うか - ニュースイッチ Newswitch 深層断面/核燃料サイクル、カギは「青森」−プルサーマル発電に軸足 - 日刊工業新聞 核燃料サイクルって何? 「もんじゅ」廃炉が議論に - 日本経済新聞 (教えて!核燃料サイクル:3)「中継ぎ役」プルサーマル発電、進んでいるの? - 朝日新聞デジタル もんじゅ廃炉へ 破綻する核燃サイクル - 東京新聞 深層断面/「もんじゅ」廃炉を視野に−核燃料サイクル岐路、プルサーマルに軸足 - 日刊工業新聞 伊方原発 不安置き去り再稼働 プルサーマルの3号機 近く走る断層帯 避難計画に疑問 - 東京新聞 3/8 第90回 原子力資料情報室公開研究会 原発再稼動と プルサーマル計画 - 原子力資料情報室(CNIC) 【高浜原発再稼働】新規制後初のプルサーマル発電、核燃料サイクル確立への一歩に(1/2ページ) - 産経ニュース 「もんじゅ」頓挫で行き詰まる余剰プルトニウム処理の行方 - ダイヤモンド・オンライン <小出裕章さんに聞く> 高浜原発のプルサーマルは経済的にも技術的にもすでに破綻 - アジアプレス・ネットワーク <これでいいの?エネルギー政策>③原発なら燃料輸入しなくていいの? - 東京新聞 核燃サイクル現実路線に プルサーマル推進、高コスト課題 - 日本経済新聞 プルサーマル計画と核武装の意外な関係 小出裕章さん「再処理は核兵器保有国の技術」 - アジアプレス・ネットワーク イチからわかるプルサーマル発電(THE PAGE) - Yahoo!ニュース 核燃サイクル、なお難路 プルサーマル発電再開へ始動 高浜に燃料搬入、伊方・玄海が追随も - 日本経済新聞 核燃サイクル、道険し 「プルサーマル」再開へ始動 - 日本経済新聞 日本の核燃料サイクルとプルトニウム - JIIA -日本国際問題研究所- 宮城のプルサーマル情報|もっと知りたい!プルサーマル~プルサ-マルシンポジウム2010~ - 宮城県 震災・原発事故アーカイブ - 福島民報 保安院の「防災区域拡大」中止圧力 プルサーマル遅れへの焦りが背景 「悪い」流れは排除 - 東京新聞 北海道電「やらせメール」認める 08年泊原発シンポ - 朝日新聞デジタル 「推進意見」社員を組織 - しんぶん赤旗 元気スペシャル 見切り発車、プルサーマル 漁師町 の住民、立ち上がる 九州・玄海原子力発電所 写真家 森住 卓 - 全日本民医連 福島第一原発、プルサーマルが臨界に達する - 日テレNEWS 伊方原発、プルサーマルで臨界に/連続的に核分裂 - 四国新聞 プルサーマル中止求め市民抗議/伊方原発3号機起動で - 四国新聞 宮城のプルサーマル情報|講演会・討論会の記録 - 宮城県 勇気ある少年にエールを!愛媛でプルサーマル反対の子ども署名活動 - greenz.jp プルサーマルは何のため? 誰のため?-国策維持と原子力産業のためのプルサーマル計画- - 原子力資料情報室(CNIC) 『Q&Aで知るプルサーマルの正体』 - 原子力資料情報室(CNIC) 玄海原発におけるプルサーマル大事故の被害予測 - 原子力資料情報室(CNIC) ここが知りたい特集/なぜ執着 政府も電力会社も/原発 プルサーマル - しんぶん赤旗 ■ テクノラティ検索 #technorati .
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2658.html
とある少女と堕ちた少年 第1章 別れと仕事「すまない、今まで騙すような真似をしていて」上条は現在学園都市第23学区にある空港へと足を運んでいた。上条の前には白い修道服を着た銀髪のシスターと赤髪の神父が立っている。「ううん、とうまは悪くないよ。 私のことを気遣ってくれたっていうことも分かってるし、元はといえば私が…」銀髪のシスター…インデックスは何処か無理をした表情で答える。上条から記憶喪失だということを聞かされた時はショックで目の前が真っ白になった。そして原因が自分であることも分かっていた。自分を救ってくれた少年を自分の手で殺してしまった、それはインデックスが一生背負っていく後悔だろう。上条も出来ることならインデックスには何も知らせずに、インデックスのことを支えてあげたいと考えていた。しかし上条は一人の少女を守るために自分の全てを投げ出すことを決意した。まだ上からの仕事は一回しかこなしたことはないが、恐らく上条の主な仕事は対魔術師の戦闘になるだろう。そして上条の傍にいれば十中八九、対魔術のエキスパートであるインデックスは利用されることになる。イギリス清教と学園都市どちらがインデックスにとって危険なのか判断は難しかったが、絶対能力進化などのことを考えると学園都市に根付く闇のほうがより深いと上条は結論付けた。そしてインデックスのことをイギリスに送り帰すことを決意したのである。「インデックスが気にすることは無い、多分だけど前の俺もインデックスを守れて満足だったと思う。 ステイル、身勝手な願いだってことは分かってるがインデックスのことを頼む。 お前は今の俺の知ってる中で一番信用できる男だ、何かあったらインデックスのことを守ってくれ」「…君に言われなくても、この子のことは守ってみせるよ。 それにしても…」赤髪の神父…ステイルは上条の顔を見て複雑そうな表情をしていた。上条はかつてのステイルと非常によく似た表情をしている。自分の大切なもののために全てを投げ打つ覚悟、今の上条からは以前のような甘さは感じられない。出来れば自分を打ち倒した上条には同じ轍を踏んで欲しくないと願っていた。しかし人の覚悟をとやかく言う筋合いは誰にもない。ステイルは決して言葉にはしないが上条の行く先に幸がることを祈るのだった。『もしもし、感動の別れは済みましたか?』インデックスとステイルが飛行機に乗り込んだのを見送ると上条の携帯が鳴り電話に出ると発信元はやはり統括理事長の部下を名乗る男だった。『本当は彼女にも我々の駒として動いて貰いたかったのですが…』「ふざけるなよ、何でもお前らの思い通りになるとは思わないことだ」『それもそうですね』「それで今日は何の用だ、何か依頼があって電話したんだろ?」掴み所のない電話の先の男に苛立ちを覚えながらも、上条は本題に入るように促す。『ええ、今日も駆除していただきたい人物がいるので電話しました。 詳細なデータは携帯に転送しておきますので、依頼を受けるかどうかの判断はあなたに委ねます。 もっともあなたなら受けざるを得ない内容の依頼ですが…』男がそう言って電話を切ると上条の携帯にターゲットの詳細なプロフィールが送られてきた。プロフィールに目を通すと上条の中にやり切れない感情が溢れてくる。今回のターゲットは天井亜雄に芳川桔梗、絶対能力進化の実験の中核を担った研究者達だった。 美琴は妹達達へのお見舞いが終わると恒例のコンビニでの立ち読みに耽っていた。随分と久しぶりに漫画を読んだ気がする。まだ二週間も経っていないに関わらず、あの絶望を知ったのが遠い昔のように感じられた。そして自分達を絶望の淵から救い出してくれた上条のことを想うと自然と頬が火照るのを感じる。美琴自身は自分の頬を火照らせた感情の正体に気付いていない。しかしそれは嫌な感情ではなく自分を根本から変えてしまう、そんな未来を予想させる感情だった。気付くと上条のことで頭が一杯になってしまっていた美琴は我に返り、気を取り直して漫画に集中しようと雑誌の一コマに目を向ける。だが美琴の集中を妨げるように、一人の少年が声を掛けてくるのだった。「あれ、御坂さん? ちょうど良かった、あなたにお尋ねしたいことがあったんですよ」声を掛けてきた少年の名前は海原光貴、美琴が通う常盤台中学の理事長の息子だ。以前から立ち話くらいする関係だったが絶対能力進化の実験が終わってから妙に馴れ馴れしくなっており、美琴の新たな頭痛の種になっていた。「あのー、私これから用事があって…」「すぐに済みます、ちょっとある男性についてお話したいだけですから…」やはり退こうとしない海原に少し辟易としながらも、何故か目の前にいる海原に違和感を感じる。よく見ると海原は腕に包帯を巻いていた。「怪我されてたんですか?」「ええ、実はこの怪我も話に関係あるんですが。 実はこの数日間、何者かによって監禁されてたんですよ」「えっ!?」それはおかしい、この数日の間に美琴は海原と遭遇していた。「どうかしましたか?」「い、いえ、何も…」海原の言葉に矛盾を感じながらも、美琴は取り合えず海原の身に何が起こったのか全て聞いてみることにした。「この怪我はその際に負わされたものなのですが、実は監禁されていたところをある男性に助けられましてね」「男性?」「男性と言うには些か語弊があるかもしれません、男性の歳は自分と同じくらいでしたから少年と言った方が的確ですね。 その少年なんですが、名乗りもせずに自分を助け出すと立ち去ってしまったんです。 自分としてはぜひ彼にお礼をしたいのですが、何分情報が少なくて… 分かっているのは黒髪にツンツン頭というだけで」「えっ、それって!?」「やはり心当たりがあるんですね? 御坂さんがその特徴と一致する少年と一緒にいたところを見たという情報を聞いたんですよ。 出来ればお礼をしたいので紹介して頂けるとありがたいのですが」しかし美琴の耳には既に海原の声は届いていなかった。恐らく目の前の海原は嘘を言っていない、人を見る目はあるほうだと美琴は自負していた。海原の話が本当だとすると美琴が会っていたのは海原の偽者ということになる。海原が開放された今、偽の海原はどうなったのだろうか?そして海原を救ったという少年は恐らく上条で間違いないと美琴は考えていた。だとすると偽の海原も上条も捕まえるか何かしたのかもしれない。しかし偽の海原がわざわざ自分に近寄るような真似をしたのか、美琴には心当たりがない。ただ美琴の知らないところで、また上条に救われた可能性が高かった。「御坂さん、大丈夫ですか?」完全に自分の世界に入ってしまった美琴を心配するように海原は美琴の顔を覗き込んでいる。「え、ええ、確かに私と海原さんの言っている方は知り合いの可能性が高いと思います。 ただ私も連絡先を知ってるわけではなくて。 今度会ったら海原さんがお礼をしたいということを伝えておきますんで…」「そうですか… 分かりました、ぜひ機会があったら彼のことを紹介してください。 何しろ命の恩人ですから、海原家の人間として恩を返さないわけにはいかないですからね」海原は美琴に頭を下げるとコンビニから出て行った。(まったくあの馬鹿は私にどれだけ貸しを作れば気が済むのよ)文句を心の中で呟きながらも上条を探しに街へ繰り出す美琴の足取りはとても軽やかなのだった。 美琴が街へ繰り出した頃、上条はとある研究所で女性の研究員と対峙していた。研究室の壁には気を失った男が拘束され壁に凭れ掛かっている。女性の研究員…芳川桔梗は対峙する上条に対して自嘲するように言った。「ふふ、ようやく私にも天罰がくだる時が来たようね。 思えば実験の内容を知った時から、こうなることを望んでいたのかもしれない」「どうしてそう思いながら実験を止める努力をしなかったんだ?」「私はね、あなたのように強くもないし優しくもない。 結局は自分の身が一番大事だったのよ。 だから妹達に情を抱いても、助けるという選択肢までは行き着かない」芳川も本当はただ利用されただけの存在なのかもしれない。それでも芳川は自分の罪から逃げるつもりはない。今まで死んでいった10031人の妹達は紛れもなく自分が殺したようなもので、罪を学園都市第一位の少年だけに擦りつけるわけにはいかなかった。ただ恐らく自分達の罪のせいで目の前の妹達を救ったヒーロー…上条を闇の世界に落としてしまった。そのことを上条を心の支えとしているであろう妹達に心の中で謝るのだった。そして上条にはもう一つ頼まなければならないことがある。「身勝手だとは思うけど、あなたに一つ頼みたいことがあるの」「何だ?」「奥の部屋に最後の妹達…打ち止めが眠っているわ」「打ち止め?」「妹達の上位個体に当たる存在でミサカネットワークを司る存在なの。 そして打ち止めを介することで、その気になれば妹達全体を操ることが可能となる。 これだけ言えば打ち止めの持つ危険性は分かるでしょ?」「…ああ」「だから打ち止めのことをあなたに託したいの」「でも俺は暗部の人間で…」「あなたを見てれば心まで闇に染まってないことは分かるわ。 それにあなたが上の人間に対してある程度の権限を持っていることも。 私達に対する生殺与奪の権限が与えられいるのがその証拠。 本来なら上の人間にとって私達を生かしておくメリットなんて何もないんだから。 だからあなたの力を使って打ち止めのことを守って欲しいのよ」「分かった」「ありがとう、よろしく頼むわね」上条は制圧が終わったことを下の人間に連絡して天井と芳川を連行させる。芳川は心まで闇に染まってないと自分のことをそう言ったが果たしてそうだろうか?上条は自分への自問自答を繰り返す。確かに上条は二人のことを殺さない道を選んだ。そして二人に二度と非人道的な実験をさせないことを上に約束させた。しかしそれ以上の約束を取り付けることは出来なかった。要するにこれから二人がどうなるかを上条は全く知らないのだ。逆に命を奪わなかったことで二人が必要以上に苦しむことになるかもしれないのだ。しかしここで立ち止まるわけにはいかない。自分の偽善に悩みながらも上条は前へと進む。上条が奥の部屋に足を踏み入れると守ると誓った少女をそのまま小さくしたような10歳くらいの少女が眠っているのだった。やがて一つの大きな事件を乗り越え上条の初めての夏休みが明ける。二学期に入っても上条の周りで起きる事件は後を絶たなかったが、何とか上条はその危機を乗り切っていった。そして迎えた学園都市最大の行事である大覇星祭。この物語におけるヒーローとヒロインの両親が学園都市を訪れる時、物語は大きくうねり始める。
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/6959.html
このページはこちらに移転しました 満月ボート 作詞/にんぢん ただただ広い大海原を 君がボートを進ませる まん丸ボート白く輝く 東から西突き進む 今日のボートは少しやせたね でも乗りやすそう僕にも乗れる? 明日になったらまた痩せるのかな そうなったなら僕にも乗れる? ただただ広い大海原を 君と二人で進ませる 痩せているけど立派なボート 東から西漕ぎ進む 只の海から飛び出して 星の海に飛びこんだのか 一晩かけて東から西 ウサギさんも一緒にね ただただ広い大海原を 君がボートを進ませる まん丸ボート白く輝く 東から西突き進む
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/352.html
768 :名無しせずにはいられないな:2010/02/22(月) 22 27 13 ID zGhmij4U ~~~控室~~~ エツァリ「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」 ビリビリ「まだやってたの?」 エツァリ「あ……御坂、さん……」 ビリビリ「全く、少しは変身する相手を選びなさいよ。 ほら、これ」 つ【海原光貴の護符】 エツァリ「これは……」 ビリビリ「もう失くすんじゃないわよ、「海原」君」 エツァリ「……ええ、肝に命じておきます」 【エツァリ 海原光貴に変身】
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1451.html
380 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/09(月) 02 23 57 ID J4sFb8MA 部長「下界の感想だけで進行するなんて久しぶりねぇ…」 かじゅ「近頃トンチキ騒ぎが多かったからな。これが本来の姿…」 部長「そうね。トンチキが過ぎて、この右腕すらも『そんな物騒なもの』呼ばわりだわ…」 かじゅ「久の場合は自業自得ともいうがな」 海原「そう、祭りが終われば出番なんて潮が引くようになくなってしまうものなんですよね…」 部長「あー、海原くん、居たの」 海原「...orz どうせみんな福路さんの身体目当てだったんでしょ?! アステカーだなんて言って持て囃して!自分が人気者だなんて勘違いしちゃったじゃないですか! その結果がこのザマですよ!無闇に連作なんて作らないで下さいよおおおおおおおおおおおお!!」 部長「本編再開後にこっちで一言セリフがあっただけマシなんじゃないの」 かじゅ「久、お前がそれを言っても慰めにならないだろ」 381 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/09(月) 09 47 38 ID hV5NpWjY 部長「でも表に出ていないだけでずっと食堂で美琴と一緒にバイトしていたじゃない。それでも不満だったの?」 海原「え、いや、えっと、それは……」
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/796.html
好奇心は猫をも殺す ◆kALKGDcAIk 「さて、どうしましょうか……」 男子トイレに入った海原は頭をフル回転させ、思考を巡らせた。 流石に人が居ないとはいえ、女子トイレに入るのは人として越えられないラインである。 なので、いつも通りの男子トイレに入ったのはいい。 ただ、いつも使い慣れている立ったまま用を足せる便器は使用出来ない。 この姿で立ったまま用を足すのは無理がある。 試したことはないが、構造上不可能なのは容易に想像がつく。 そんな事を考えている内にも、海原の尿意というダムは決壊へのカウントダウンを始めていた。 女性の体は男性よりも我慢するのが大変だ。とか、感心する余裕も無い。 一度元の姿に戻ってから用を足す。こんな簡単な解決法も海原の頭からスッカリ消え去っている。 覚悟を決めて個室の方に入った。 ジーパンと下着を脱ぎ、便座に座る。 この辺りは男の時と同様だ。 ただし、一連の動作の間は全て目を閉じている。 目を開ければ、スムーズに出来たのだろうが、そんな勇気は持ち得ていなかった。 あくまで、この変身はこのバトルロワイヤルを有利に進めるために、仕方がなくやっていること。決してイヤらしい目的ではない。 目を閉じ、出来るだけ意識しないように。 それが姿を借りている少女への、少しばかりの配慮だった。 そして僅かな静寂の後。 海原は安堵のため息をついた。 この開放感。こればかりは男も女も一緒だと海原は実感する。 だがその直後、海原はとてつもない問題が残っていることに気づいた。 自分の試練はこれからが本番だという事に。 男性が小の方を足した時、紙で拭く必要はない。 しかし、女性の場合はその構造上、拭かないとマズイのだ。 拭かないで下着とジーパンを穿いてしまうと、それこそ取り返しのつかないことになってしまう。 拭くには女性の股間に触れる必要がある。 しかし、それは紛う方無き変態の所業。 女性の姿になって、自分の股間に触るなど人として、絶対に踏み入れてはならない禁断の領域だ。 あの世にいる本物の加治木ゆみに呪い殺されても文句は言えない。 紙を捩って、直接触れずに拭こうと考えたが、どうもキレがイマイチなのか拭きとることが困難だった。 これは加治木ゆみの体質によるものかも知れないが、そんな事は海原に分からない。 他にもいくつか対案を考えたが、全て実用には不向きだった。 よって取るべき道は一つ。もはや正攻法しか残されていない。 「スイマセン。あの世に行ったら、土下座しますので勘弁してください」 覚悟を決めて、紙を取る。 そして、厚めに折りたたむ。出来るだけ手に感触が伝わらないようにする為だ。 そして手に意識を向けないようにしながら、慎重に慎重に折りたたんだ紙を動かす。 何度拭けば十分なのか。そのノウハウも海原は持っていない。 故に念入りに。慎重に。ゆっくりと。 雑念を一切取り払うように。 「………………ふう」 何度この作業を繰り返しただろう。 緊張のせいか、手は汗で湿っている。 だが、任務は完了した。 ミッションコンプリートである。 海原の表情は達成感に満ち溢れていた。 かなりの時間を要してしまったが、その分考えられる中で最も被害の少ない方法を選ぶことが出来た。 女体の神秘。変身の魔術を使う者として、その知識がいかさか足りなかったようだ。 しかし、この経験がかけがえの無い糧になってくれるだろう。 こういった事は実際に経験を積まなければならない。書物で得られる知識とは大違いであった。 満足して、手を拭きながら蒼崎橙子の居る部屋へと向かう。 扉を開けたとき、蒼崎橙子は既に目覚め、出発の準備も終えていた。 「随分と長い時間篭っていたようだが、体調でも悪いのか?」 「いえ、大丈夫ですよ」 海原には本当の事など口が裂けても言えなかった。 ◇◇◇◇◇ バイクの音が響く。 憩いの館を出発したが、二人は終始無言であった。 そもそも、二人ともあまり関係ないことをベラベラと喋る性格ではない。 理由がなければ沈黙が続くのも当然であった。 しかし、その沈黙もC-4の橋を渡り終え、B-4に入った頃に破られた。 「蒼崎さん、何か聞こえませんか?」 「歌のようだ。方向からすると円形闘技場の辺りか」 歌が聞こえる。 まるで、どうしようもない程の悲しみとそれ以上の激しい衝動を含むような。 そんな不思議で、しかし人を惹きつける歌声だった。 「どうしますか?」 「無視しよう。参加者を誘き寄せる罠の可能性もある。残念ながら今の私達には罠だと分かっていて、飛び込める力はない」 今は蒼崎橙子の姿になっている魔術師。荒耶宗蓮にはこの歌声の持ち主が誰であるか理解出来た。 参加者のデータを把握している荒耶にとって、聞けば声の主が秋山澪である事は容易に分かる。 蒼崎橙子の肉体になる前。意識を移す前に知った情報では、秋山澪は危険な参加者の一人。明智光秀と行動を共にしていたはずだ。 そして、秋山澪の起源である『畏怖』と『逃避』に逆らえぬまま、明智光秀に遊ばれていたはずだ。 恐らくはこの歌声も明智光秀の手引きに違いない。 よって、この歌が参加者を誘き寄せる撒き餌である事は確信に近い。 明智光秀の力は多くの猛者が集うこの殺し合いの場においても、上位に位置する戦国武将である。 そして、間違いなく戦闘を楽しみ、そして飽きることなど決して無い男だ。 体調が万全でも、出来るだけ接触を避けたい参加者の一人であり、今の状態では出会った時点で恐らく詰み。 それ程危険な参加者に近づくリスクは犯せなかった。 海原もこの場ではその意見に同意し、意義を唱えることはなかった。 後ろ髪を引かれるところもあったが、だからといって近づく事が無謀である事も海原自身がよく分かっていた。 Curiosity killed the cat. 英語の諺であり、日本語訳は好奇心は猫をも殺す。 無闇矢鱈に好奇心で首を突っ込めば、命がいくつあっても足りないという意味だ。 海原は一般人ではなく、れっきとした魔術師。その事は過去の経験からも十分承知していた。 現在の目的は『敵のアジト』であり、それ以外の寄り道などする余裕は無い。 結局、停車もせず目的地である『敵のアジト』へ一直線に向かう事になった。 そして、次第に目的地の姿が肉眼でも確認出来るようになった。 「見えてきたな。あれが目的地だ」 「あれが『敵のアジト』ですか…」 その姿形は、誰もが抱く“アジト”のイメージとは少し異なる。 最初の印象は、少々変わったマンション。 しかし、明らかに異質な妖しい空気に包まれていた。 魔術に縁のある海原にはその異常さが理解出来た。 荒耶宗蓮は僅かな安堵を抱いて。 海原光貴は僅かな恐怖を抱いて。 異なる思いの二人を乗せ、V-MAXは目的地へ走っていく。 【A-5/南西/1日目/午後】 【荒耶宗蓮@空の境界】 [状態]:身体適合率(中)、発現可能魔力低下、格闘戦闘力多少低下、蒼崎橙子に転身 [服装]:白のワイシャツに黒いズボン [装備]:バイク(V-MAX)@現実 [道具]:オレンジ色のコート [思考] 基本:式を手に入れ根源へ到る。しかし今は体を完全に適合させる事に専念する。 0:なるべくゲームに乗った者に出会わないよう、主催に気づかれないように行動する。 1:『敵のアジト』に向かい、体を適合させる。 2:道中の危険に対し、エツァリを利用して乗り切る。 3:必要最小限の範囲で障害を排除する。 4:機会があるようなら伊達政宗を始末しておきたい。 5:利用できそうなものは利用する。 ※B-3の安土城跡にある「荒耶宗蓮の工房」に続く道がなくなりました。扉だけが残っており先には進めません。 ※D-5の政庁に「荒耶宗蓮の工房」へと続く隠し扉があります。 ※現在の状態で使用できる結界は『蛇蝎』のみです。常時展開し続ける事も不可能です。 ※エリア間の瞬間移動も不可能となりました。 ※時間の経過でも少しは力が戻ります。 ※接触している加治木ゆみの正体がエツァリであることには気づいていますが、気づかないフリをしています。 ※今現在、体は蒼崎橙子そのものですが、完全適合した場合に外見が元に戻るかは後の書き手にお任せします。 ※海原光貴(エツァリ)と情報を交換しました。 ※エツァリに話した内容は「一応は」真実です。ただしあくまで荒耶の主観なので幾らか誤りのある可能性もあります。 ※体の調整により多少適合率が上昇しました。どの程度回復しているかは後の書き手にお任せします。 【海原光貴@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康、疲労(中)、加治木ゆみに変身状態 [服装]:白いシャツにジーパン [装備]:S&W M686 7ショット(7/7)in衝槍弾頭 包丁@現地調達 、黒曜石のパワーストーン@現地調達 [道具]:支給品一式、コイン20束(1束50枚)、衝槍弾頭予備弾薬35発 洗濯ロープ二本とタオル数枚@現地調達 、変装用の護符(蒼崎橙子)、加治木ゆみの首輪、変装用の衣類 [思考] 基本:主催者を打倒し死者蘇生の業を手に入れて御坂美琴を生き返らせる。 0:蒼崎橙子(荒耶)について行き、首輪の解除と、主催を倒す方法を見つけ出す。 1:蒼崎橙子(荒耶)に対して警戒を怠らないようにする。 2:上条当麻、白井黒子を保護 3:バーサーカーと本多忠勝を危険視 4:敵のアジトの雰囲気に警戒 5:円形闘技場から聞こえた歌声に少し興味 [備考] ※この海原光貴は偽者でその正体はアステカのとある魔術師。 現在使える魔術は他人から皮膚を15センチほど剥ぎ取って護符を作る事。使えばその人物そっくりに化けることが出来る。海原光貴の姿 も本人の皮膚から作った護符で化けている。 ※主催者は本当に人を生き返らせる業を持っているかもしれないと思っていますが信用はしていません。 ※上条当麻には死者蘇生は効かないのでは、と予想しました。 ※加治木ゆみを殺したのは学園都市の能力者だと予想しています。 ※ヴァンと情報交換を行いました。 ※東横桃子の外見的特徴を把握しました。 ※『「上条当麻」か「魔術に秀でた者」、それに「異世界技術に対応した複数の技術者」を一同に揃える事』で首輪の解除が可能かもしれ ないと考察しています。 ※荒耶宗蓮によって首輪の盗聴機能が無効化されています。破壊ではなく無効化なので、主催者側に察知される事はありません。 ※蒼崎橙子の正体が荒耶宗蓮である事には気づいていません。 ※加治木ゆみに化ける為に護符を使用しました。今現在の姿は加治木ゆみそのものです。 ※荒耶宗蓮の話には懐疑ですが、半分程度は真実であると思っています。 時系列順で読む Back 受け継がれる想い/あるいは霊長の抑止力 Next ツンデレンタル 投下順で読む Back 受け継がれる想い/あるいは霊長の抑止力 Next ツンデレンタル 186 secret faces 荒耶宗蓮 203 Paradox Spiral(前編) 186 secret faces 海原光貴 203 Paradox Spiral(前編)
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/749.html
380 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/09(月) 02 23 57 ID J4sFb8MA 部長「下界の感想だけで進行するなんて久しぶりねぇ…」 かじゅ「近頃トンチキ騒ぎが多かったからな。これが本来の姿…」 部長「そうね。トンチキが過ぎて、この右腕すらも『そんな物騒なもの』呼ばわりだわ…」 かじゅ「久の場合は自業自得ともいうがな」 海原「そう、祭りが終われば出番なんて潮が引くようになくなってしまうものなんですよね…」 部長「あー、海原くん、居たの」 海原「...orz どうせみんな福路さんの身体目当てだったんでしょ?! アステカーだなんて言って持て囃して!自分が人気者だなんて勘違いしちゃったじゃないですか! その結果がこのザマですよ!無闇に連作なんて作らないで下さいよおおおおおおおおおおおお!!」 部長「本編再開後にこっちで一言セリフがあっただけマシなんじゃないの」 かじゅ「久、お前がそれを言っても慰めにならないだろ」 381 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/09(月) 09 47 38 ID hV5NpWjY 部長「でも表に出ていないだけでずっと食堂で美琴と一緒にバイトしていたじゃない。それでも不満だったの?」 海原「え、いや、えっと、それは……」
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/965.html
~3月中旬 きぬはた荘 リビング~ [[電話]]ジリリリリン ジリリリリン 絹旗 「? はい、もしもし?」 滝壺 「家の電話が鳴るなんて珍しいね」 浜面 「つうか、これ置物だと思ってたぜ……」 <はい?麦野?今はここには住んでませんが。 浜面 「麦野に用事か。そういやあいつ元々ここに住んでたんだっけな」 滝壺 「うん。ロシアで別れるときに鍵もらったんだよね」 <……えっ!?急に言われても超困りますって!! 浜面 「言われて思い出したけど、麦野って今どこで何してんだ?」 滝壺 「病院に住み着いてるよ。"職場徒歩ゼロ分で超便利"なんだって」 浜面 「ナースむぎのん……ありだな」 滝壺 「もしもし、むすじめ? みさわも混ぜて集合で」 浜面 「すいませんでしたぁぁぁぁ!!」 <いや、超初耳ですよ!?……郵便?なんのことですか? 浜面 「なあ、さっきから何騒いでるんだ?」 滝壺 「どうしたんだろうね」 <……分かりました。確認してみます。 浜面 「おい、なんだ今の電話」 滝壺 「知ってる人?」 絹旗 「……超知らない人です」 滝壺 「何の電話だったの?」 絹旗 「まだなんとも……麦野のところに行きましょう」 浜面 「なんでここで麦野が出てくるんだ?」 絹旗 「この家の本来の持ち主だからです」 ~同日 第7学区 とある病院~ 麦野 「……ちょっと待って。今の話、本当か?」 絹旗 「まあ、電話で聞いた限りでは」 浜面 「いくらなんでも竹やぶすぎるぞ」 滝壺 (やぶへびって言いたいのかな) 絹旗 「麦野も知らないんですか? 何か知ってるかと思って来たんですが」 麦野 「今初めて聞いたわよ」 絹旗 「郵便がどうとかって言ってたんですけど」 浜面 「そういや、お前宛に来た郵便物をいくつか渡してなかったか? その中にはないのか?」 麦野 「……待ってて、見てくる」 カツ カツ カツ 滝壺 「今の話が本当だとしたら……」 浜面 「いろいろ大変なことになるぞ」 絹旗 (どうしてですか……どうして……) : : : 麦野 「内容証明があったんだけど、もしかしてコレ?」 浜面 「送り主は……都市整備開発局 第十三課……?」 絹旗 「超間違いなさそうですね」 滝壺 「むぎの、開けてみて」 麦野 「あ、ああ」ビリビリ 絹旗 「どうですか?」 浜面 「なんて書いてあるんだ?」 麦野 「……なんか、ゴメンね。こんな大事なもん見落としてたなんて」 滝壺 「じゃあ……」 麦野 「悪い予感が的中っていうのかしら?」 麦野 「あの家に住めるのも、今月一杯よ」 ~同日 第7学区 とあるファミレス~ 浜面 「どうすんだ……あと10日ちょいしかないぞ?」 滝壺 「……まず、みんなにもちゃんと伝えないとダメ」 絹旗 「そうですね……色々準備もあるでしょうし」 浜面 「なあ、全員いっぺんに移住とかできないのか?」 滝壺 「この人数だと難しいと思う。学園都市は一人暮らしか少人数向けの部屋ばっかだから」 絹旗 「……」チュー 浜面 「しかし、再開発か……言われてみりゃ、あの辺古臭い建物ばっかだったな」 滝壺 「住んでる人も年齢高い人が多いし、地区自体が昔から手付かずなのかも」 絹旗 「……」ボコボコボコボコ 滝壺 「きぬはた、行儀悪いよ」 絹旗 「あっ、ち、超失礼しました」 浜面 「どうしたんだ? なんかお前、様子がおかしいぞ」 絹旗 「あぁ、そのー……みなさんにどう話したものかと」 浜面 「まあ……ストレートに言う他ないだろ」ガシガシ 絹旗 「にしても、いきなり追い出されるとか超無情です」 浜面 「計画は前々からあって、俺らが気付いてなかっただけだろ? 文句言えねえよ」 滝壺 「むぎの宛の郵便物はまとめてむぎのに渡してたから、誰も気付けなかったんだね」 浜面 「それに単に追い出されるんじゃなく、立退料は出るぞ? 麦野に、だけどな」 絹旗 「一応、引越し代としてみんなに渡すとは言ってましたね」 滝壺 「引越し……そういえば、最近ご近所で引越し多かったよね」 浜面 「このせいだったんだろうな……やれやれだぜ」 絹旗 「……」 滝壺 「きぬはた、大丈夫?」 絹旗 「え、あっ、はい、超大丈夫ですよ」 浜面 「さっきからどうしたんだ?」 絹旗 「むっ、超浜面に心配されるとは……私はもうダメかもしれません」 浜面 「ひでぇ! お前やっぱいつも通りだ!」 滝壺 「」ジー 絹旗 「とりあえず、みなさんにも今日話したほうがいいですよね」 滝壺 「そうだね。もう時間もないし」 絹旗 「では、今夜の予定を空けておいてもらえるように連絡を」カチカチ 店員 (なんかいつもと空気が違ぇなあ) 絹旗 「超送信」ピッ 浜面 「どうすっかなぁ、俺らも……」 滝壺 「……まず、住むところから探さないとね」 絹旗 (その"俺ら"に私は入ってるんでしょうか……) 浜面 「絹旗はどうするんだ」 絹旗 「……そうですね。常盤台に復学したら半強制的に入寮でしょうし、超ちょうどいいかもしれません」 浜面 「あー、そっか。あそこは全寮制だったな」 滝壺 「いいの? 私たち3人なら住むところあるかもよ?」 絹旗 「いやいや、お二人の仲を邪魔するわけにもいかないじゃないですか」 浜面 「そ、そんな気を使ってもらわなくても、なあ?」 絹旗 (……どうせ) ~第7学区 セブンスミスト~ 白井 「決まりましたか?」 婚后 「ええ。こちらにいたしますわ」 白井 「なんと色気のないデザインを……淑女たるもの、いつでも殿方に見せられるものを選ばないとダメですの!」 婚后 「あなたのいう淑女の定義が最近よく分からないのですが……」 白井 「大体、なんでこんな地味なデザインを」 婚后 「お言葉ですが、わたくしのサイズだとバリエーションに乏しいんですのよ」 白井 「」 婚后 「今日だって、今持っているものは最近窮屈だから買い足しに来てますのに」 白井 「ふ、不公平ですの……わたくしはいまだAAだというのに……」グスッ 婚后 「大きければ正義など幻想ですわ」ハァ 白井 「うう……うん? 誰ですの、こんな時に電話をならす不届き者は」カチカチ 婚后 「あら、メールが……」 白井婚后 「「絹旗さんから?」」 ~第7学区 とある公園~ 海原 「ホットドックなんて久しぶりですよ」 結標 「……」ジー 海原 「?」 結標 「一口ちょうだい」 海原 「ええ、どうぞ」 結標 「じゃあ、私のクレープも一口食べていいわよ」ズイ 海原 「いただきますね」ニコニコ 結標 「はい、あーん……あ、ゴメン。ちょっとメール」 結標 (もー、誰よ。邪魔するのは) 海原 「まったく同じタイミングでメールですか。気が合いますね」カチカチ 結標 「そっちも?……もしかして、絹旗さんから?」 海原 「? ということは、結標さんに来たメールも?」 結標 「ええ、絹旗さんから。……どうやら一斉送信したみたいね」 ~第7学区 とある病院 更衣室~ 19090 「番外個体、お疲れさまでした。今日の検査結果です、とミサカは紙切れを渡します」つ□ 番外個体 「はいはい」 19090 「今日も異常なしでよかったです……とミサカは心より安堵します」ハゥ 番外個体 「ありがとねー、いつも心配してくれて」ナデナデ 19090 「」フニャー 番外個体 「次の検査予定日は4月の……もう4月になるのか」 19090 「早いですね……番外個体が学園都市に来てもうすぐ一年です、とミサカはこの一年を振り返ります」 番外個体 「なんかあっという間だったなー。そういえば、最初に話しかけてくれたのはあなただったね」 19090 「そ、それはより見聞を広めたいと思いまして……」 番外個体 「本音は?」 19090 「そのハイスレンダーボデーの秘密を探るため(ガシッ)痛いです痛いです!」 番外個体 「マジショックー、私あなたのこと信頼してたのにぃー」ギリギリ 19090 「こめかみ! こめかみに指が! あ、ほら、電話! 電話なってますよ!」 番外個体 「あ、ホントだ……絹旗さん……?」カチカチ 差出人:絹旗さん notmoai@comodo.ne.jp 件名:【超重要】 日付:20yy/m/d 15 12 ─────────────── 今日の夜、お話ししたいことがあ りますので、家にいてくれると超 嬉しいです。 ~同日夜 きぬはた荘 リビング~ 海原 「そうそう。絹旗さん、昼間にメール頂きましたよね?」 絹旗 「」ドキリ 結標 「そういえば来てたわね。話ってなんなの?」 白井 「あら? もしや全員が受け取ってますの?」 番外個体 「そうみたいだね、この様子だと」ズズ... 婚后 「全員の耳に入れなければならないようなお話、ということですわね」 絹旗 「……あっ、あのですね」 滝壺 「……」 絹旗 「みなさんに、超重要な報告があるんです。詳細は浜面が説明します」 浜面 「ふぇ? なんで俺?」 絹旗 「お願いです……」 浜面 「……あー、分かったよ! いいか、よく聞け!」 海原 「そんな大きい声で言わなくても聞こえてますよ」 浜面 「単刀直輸入に言うからな」 結標 「直入ね」 浜面 「この家 (・ω・)オアーン」 浜面 「ユリコ! 今大事な話してるんです!」 ユリコ 「(・ω・ )三三三三」ポテテテ 絹旗 「浜面! 私のユリコに大声浴びせるとは何事ですか!」 浜面 「おい、俺はお前の代わりに喋ってやってんだぞ!?」 番外個体 「いいから進めてよ」ヒュッ ヒュッ 浜面 「危ないやめて釘投げないで!」 滝壺 「はまづら、遊んでないで早く」 浜面 「滝壺さんまで!? よし、言うぞ!」 浜面 「お前ら全員この家に住めなくなるからな!」ビシィ 全員 「……」 絹旗 「他に言い方ないんですかバカ面!」ムキー ~15分後~ 白井 「再開発指定地域……そんなことが……」 婚后 「では、ここも立ち退きの対象に?」 滝壺 「そういうことになるね」 結標 「随分と急な話ね……」 絹旗 「……わ、私だって……」 浜面 「あー、すまん! 俺がみんなに伝え忘れてたんだ! こいつはうっかりだ!」 番外個体 「そっか。じゃ、浜面さんを殴ればいいんだね」 浜面 「応! 殴れ殴れ!」 番外個体 「……なんてね」ニヤニヤ 海原 「急な話で戸惑っていますが、誰も誰かを責めようなどとは考えていませんよ」 白井 「まず何からするべきか、全員で知恵を出し合いますの」 婚后 「そうですわ。この際ですから、とことん話しましょう」 絹旗 「……そ、そうですよね。今日は朝まで超生討論です!」 海原 「まず、ここに住めなくなるというのはもう覆せないんですよね?」 白井 「厳しいと思いますの。相手方からすれば、わたくしたちは通達を無視し続けた形になりますし」 番外個体 「なんだそりゃ……シビアだねぇ」 結標 「もういっそ全員まとめて移住しちゃえばいいんじゃないの?」 浜面 「それは俺も考えたんだがな」 婚后 「学園都市は、一人暮らしか多くても3~4人向けの物件ばかりですわ。 今の水準を維持したまま移住するのは厳しいのでは」 絹旗 「水準っていいますと?」 結標 「一人一部屋、リビング、キッチン……8LDKでバストイレ別、ペットOK、庭付きの物件ね」 滝壺 「そんなの見たことない」 絹旗 「超相部屋にしても、最低4部屋……教職員や研究者向けの物件ならありそうですが」 白井 「そういった物件は教職員や研究者に優先的に割り当てられますの」 絹旗 「むう……」 浜面 「もういっそ家建てちまうか?」 海原 「今からでは色々足りませんよ。土地、資金、時間……色々と」 結標 「時間、か……そうね、何をするにも急がないと」 番外個体 「んじゃまず方針を決めないといけない訳だけど」 海原 「全員移住か可能か、否か。それで決まるのではないでしょうか」 婚后 「物件の資料を漁ってみましょう。ヒントがあるかもしれませんわ」 白井 「……あの、申し上げにくいのですが」 滝壺 「どうしたの?」 白井 「わたくしはもしかしたら……常盤台の寮に戻らなければならないかもしれませんの」 婚后 「あっ……」 浜面 「そういえば、絹旗もじゃないか?」 絹旗 「そ、それは……」 滝壺 「……」 絹旗 「……一緒にいれるなら、その方が超いいです……」 滝壺 (そっか、きぬはたの様子がおかしかったのは……) 滝壺 (だとしたら私、無神経なこと言っちゃったかも……) ユリコ 「( -ω-)」ウトウト ~数時間後~ 番外個体 「東の空が白じんできたね……コーヒー飲みたい人」 結標 「」ノ 海原 「」ノ 浜面 「」ノ 婚后 「」ノ 白井 「」ノ 番外個体 「あー、もういいや。全員分持ってくる」 海原 「そちらの首尾はどうですか?」 婚后 「難しいですわ……」 白井 「コンビニのフリーペーパーでは情報量も知れてますの……」ペラペラ... 浜面 「こっちも厳しいな」カチャカチャカチャ ッターン! 滝壺 「不動産情報サイトを見てるけど、なかなかないね」 絹旗 「時期が微妙なんですよね。超引越しシーズンですし」 結標 「希望は8LDKだもの……引越しシーズンじゃなくてもキツイわよ」 絹旗 「…………やっぱり、それぞれ住むところを探した方が超早そうですね」 海原 「……」 結標 「現実的に考えれば、そうなんだろうけどね……」 婚后 「力及ばず、でしたか……ですが、これ以上は時間も惜しいですわ」 絹旗 「ま、まあ、私は常盤台の寮に行きゃいいですから、超心配ないんですが」 白井 「ちょっと、絹旗さん……」 浜面 「そうだよな、お前はまだ最後の砦があるもんな」 滝壺 「ねえ。みんな疲れてるだろうし、一旦休もうよ」 結標 「そうね、そろそろ眠いし……」 海原 「結論としては、各々で動くということになりそうですね。少々寂しいですが」 浜面 「……おし、ちょっとでも寝るか! 疲れた頭じゃナイスアイデアも出ないぜ!」 絹旗 「そうですね。では一旦解散で」 番外個体 「ねー、砂糖」 番外個体 「……なんで誰もいないんだ?」 ~同日午後 きぬはた荘 番外個体個室~ 番外個体 「」スピー <コンコン ガチャ 結標 「あら。まだ寝てたのね」 番外個体 「んぁ……?」 結標 「あ、起きた」 番外個体 「……何やってんの、こんなところで」ガシガシ 結標 「ヒマなんだもの。今家に私たちしかいないしさ」 番外個体 「あー、そうなの? 海原さんも?」 結標 「あいつなら妹さんにの所に言ってるわよ」 番外個体 「一緒に行けばよかったじゃん」モゾモゾ 結標 「何また寝ようとしてるのよ」バサッ 番外個体 「ひゃうっ」 番外個体 「私の寝起きの悪さは分かってるでしょぉ……」ガシガシ 結標 「じゃほら、缶コーヒーあげるから目覚ましなさい」ピト 番外個体 「冷たっ!」 結標 「背中に入れたらもっと目覚めるかしら」 番外個体 「やめてやめて! 起きるからやめて!」ジタバタ : : : 番外個体 「忘れがちだけど、海原さんの妹さんって入院してるんだったね」 結標 「忘れがちは余計よ。それに、もうすぐ退院できるらしいし」 番外個体 「……どうすんの?」 結標 「何が?」 番外個体 「ここに住めなくなった後、海原さんとの甘イチャラブ同棲計画が」 結標 「」ピコッ 番外個体 「いたっ」 結標 「どこから出てきたのよ、その怪しい計画は」 番外個体 「だってさー、この壁の薄い家じゃ海原さんとやれなかったこともあるでしょ?」 結標 「やれなかったことってなによ」 番外個体 「えっ……そりゃ、ほら……その……アレとか?」 結標 「突っ込まれてうろたえるなら最初から言わないの」ピコッピコッ 番外個体 「やめて叩かないで」 結標 「ったく……そういう貴女はどうするのよ。アイツのところにいくの?」 番外個体 「……いいって言われればね。それも聞きにいかないと」 結標 「ダメだったらどうするの?」 番外個体 「公園で寝ようかな」 結標 「なんでそうなるのよ!」 番外個体 「冗談冗談♪ ダメって言われても多分住みつくよ」 結標 「押しかけ女房ってヤツかしら。いいんじゃないの?」 番外個体 「にょ、女房って……」 結標 「あら? 違うの?」 番外個体 「」プシュー ~同日 第7学区 とある病院~ ショチトル 「」サクサク 海原 (チップスターを食べる時、両手で持つクセはなんでついたんでしょうか) ショチトル 「? 何をジロジロ見ている」 海原 「いえ、なんでもないですよ」ニコニコ ショチトル 「……相変わらず、胡散臭い男だ」 ショチトル (お兄ちゃんが! お兄ちゃんが素顔で笑顔!) 海原 「ところで、今日は大事な話がいくつかあります」キリッ ショチトル 「?」 海原 「まず、貴女の退院の見通しが立ちました」 ショチトル 「ほ、本当に!?」 海原 「まあ、リハビリ等必要ですが、一区切りといったところですね」 ショチトル 「そうか……やっとか」 海原 「それでですね」 ショチトル 「うん?」 海原 「どうしますか? 学園都市に留まりますか? それとも故郷に……」 ショチトル 「……お前はどうするんだ?」 海原 「……どうしましょうか。僕も、もうすぐ今住んでいるところから追い出されてしまうんですよ」 ショチトル 「! じ、じゃぁ一緒に……!」 海原 「学園都市に留まると?」 ショチトル 「……今更故郷に戻ったところで、帰る家はない」 海原 「……」 ショチトル 「だったら、お兄ちゃんと一緒がいい……」ゴニョゴニョ 海原 「? 今なにか」 ショチトル 「何も言っていない!!」 海原 「?」 ショチトル 「そ、それより義姉さんはどうするんだ? 同じところに間借りしているんだろう?」 海原 「結標さんですか? まだ結論は出ていないようですね」 ショチトル 「……3人じゃダメなのか?」 海原 「は、はい?」 ショチトル 「も、もちろん向こうの意見を聞いてからだけど、その……」 海原 「そうか、それでもいいですね」 ショチトル 「そ、そうだろう?」 海原 「持ち帰って、聞いてみますよ」 ショチトル 「ああ」 海原 「では、早速」 ショチトル 「え? もういっちゃうの?」 海原 「すみませんね、今回ばかりは時間がないんですよ」 ショチトル 「そうだよな、うん、早いほうがいい」 海原 「では、また来ますね」 ショチトル 「」ノシ <バタン ショチトル 「3人、3人か……なんか楽しみだな」 ~同日 常盤台中学 事務局~ 事務 「はい、では手続きは超完了しましたので、いつでも入寮可能です」 白井 「お手数お掛けいたしますの」ペコリ 絹旗 「……」 事務 「あの、大丈夫ですか?」 白井 「いーえー、慣れ親しんだ家と離れるショックを引きずっているだけですので」 事務 「あー、多いんですよ、そういう子は。でも超大丈夫ですよ、誰でも最初はそうなんです」 絹旗 「はあ……」 事務 「あっ、あのっ、もう認証通るようになってるので、よかったら下見していったらどうですか?」 白井 「そ、そうですわ、絹旗さん! 是非下見していきますの」 絹旗 「はあ……」 白井 (今日起きてからずっとこんな調子ですの……どうすれば……) 絹旗 「んじゃ、いきますかー……」トテトテ 白井 (起きてから超を一回も言っておられませんし……) ~第7学区 常盤台中学 新寮~ 白井 「あ、そ、そういえば、わたくしたち相部屋になりましたわね!」 絹旗 「……え? そうだったんですか?」 白井 「ええ、トラブル防止の観点から友人や知り合いは優先的にくっつけられますの」 絹旗 「そりゃ、よろしくお願いします」ペコリ 白井 「いえいえ、こちらこそ」ペコリ 絹旗 「ええと、ここにあてれば開くんでしたね」ゴチン 白井 「……絹旗さん? なにを?」 絹旗 「あれ? 開かないじゃないですか」 白井 「絹旗さん、静脈認証ですの。顔ではなく掌を当ててくださいまし」 絹旗 「」ペタシ ピンポーン 絹旗 「おお、開きました」 白井 (一体どうしろと……) 絹旗 「」ポケー 白井 「あの……絹旗さん」 絹旗 「はい?」 白井 「やはり……離れたくないという思いも分かりますが……」 絹旗 「いや、そうじゃないんですよ……それもありますけど……」 白井 「?」 絹旗 「結局……こうなっちゃうのかな、と思うと……」 白井 「と、言いますと?」 絹旗 「……」 白井 「……」 絹旗 「……私、前にも共同生活みたいなことしてたんです」 白井 「前というのは、あの家で?」 絹旗 「いえ、あの家に移ってくる前です」 白井 「そうでしたの」 絹旗 「ただ……ある日、何の前触れもなくバラバラになっちゃいまして」 白井 「……」 絹旗 「気が付いたら、私の周りから誰もいなくなってました」 白井 「……それは」 絹旗 「その時のメンバーとは再会はできました。でも……」 白井 「でも?」 絹旗 「今回もまた……バラバラに、なっちゃいそうですね……」 白井 (元気がなかったのはそのせいでしたか……) 白井 「絹旗さん」 絹旗 「はい?」 白井 「わたくしは、ここにおりますの」 絹旗 「白井さん……」 白井 「わたくしだけではございませんの。他の皆さんだって、ちょっと住むところが変わるだけですの」 絹旗 「……そうですよね」 白井 (……悔しいですが、わたくしの力だけでは超復活とはいきませんの……) 白井 (ここは一つ……) ~同日夜 きぬはた荘 絹旗個室~ 絹旗 「」ゴソゴソ 絹旗 「ワンピはもう売っちゃいましょうか。何回も読みましたし」 絹旗 「」ゴソゴソ 絹旗 「これは……みんなで旅行に行ったときの写真ですね」 絹旗 「そうそう、この時はまだ浜面は塀の中でしたっけ」 絹旗 「…………」 絹旗 「また……行けるといいですね……」 <コンコン 絹旗 「はい?」 <ガチャ 滝壺 「起きてる?」ヒョコッ 絹旗 「ええ、ご覧の通りです」 滝壺 「ご覧の通り……荷物の整理中だった?」 絹旗 「……ええ、まあ」 滝壺 「今日はね、きぬはたと話したいなと思って」 絹旗 「私と、ですか?」 滝壺 「うん」 絹旗 「うーん、でも改まって話すことも」 滝壺 「……きぬはた、最近元気なかったし」 絹旗 「そ、そうですかね?」 滝壺 「うん。今日も超って言ってない」 絹旗 「それが目安なんですか……」 滝壺 「今日は一緒に、寝ながらお話しようよ」 絹旗 「まあ、私は問題ありませんが……このひっくり返った部屋でよければ」 滝壺 「超問題ない」フンス 滝壺 「きぬはたは、ここでの生活は楽しかった?」 絹旗 「この際だから、白状しちゃいますとね……すごく楽しかったです」 滝壺 「うん、私も楽しかった」 絹旗 「私言ったことありましたっけ?」 滝壺 「? 何を?」 絹旗 「こういう風に共同生活みたいなことするの、アイテム時代を思い出すって」 滝壺 「言ったような、言ってないような」ウーン 絹旗 「ま、まあ、ともかくそうなんですよ」 滝壺 「そうなんだ」 絹旗 「自分でもよく分かりませんが、こういうのに一種の憧れを持ってたのかもしれません」 滝壺 「……」 絹旗 「実際、皆さんのことを単なる知り合いとか同居人以上に思えてますし」 滝壺 「それはみんなそうだと思うよ」 絹旗 「……なのに」 滝壺 「なのに?」 絹旗 「また、自分たち以外の都合で、こんな……」 滝壺 「……」 絹旗 「アイテムのときもそうでした」 滝壺 「それは……」 絹旗 「内部抗争も世界大戦も全部終わったのに、どうしてまたバラバラにされなきゃいけないんですか?」 滝壺 「……きぬはた」 絹旗 「結局、私はぼっちがお似合いってことなんですか? 暗部に関わったから!? 置き去りだから!?」 滝壺 「っ、きぬはた!」 絹旗 「」ビクッ 滝壺 「それは違う」 絹旗 「滝壺さん……でも……」グス 滝壺 「……そっか。きっときぬはたはみんなのことを家族だと思ってたんだね」 絹旗 「……」グスグス 滝壺 「でも、大丈夫だよ。家族であれば、離れてても家族なんだと思う」 絹旗 「離れてても……」 滝壺 「きぬはた、これ覚えてる?」チャリ 絹旗 「ストラップ、ですか……? たしか、沖縄で買ったヤツですよね」 滝壺 「うん。みんなお揃いの。きぬはたは今も使ってる?」 絹旗 「もちろんですよ。ええと、携帯携帯……あ、ホラ!」ジャーン 滝壺 「きぬはたのは水色だったね」 絹旗 「……なんか、これ見ただけであの暑い土地での日々を思い出しちゃいますね」 滝壺 「うん、他にも色々思い出せる」 絹旗 「……そうですね、不思議なものです」 滝壺 「もし寂しくなったら、これ見ればいいよ」 絹旗 「……そうします。そうならなくても大丈夫なようにしないといけないのかもしれませんが」 滝壺 「焦る必要はないよ」 絹旗 「でも、皆さんに心配かけてばかりじゃないですか?」 滝壺 「気にしなくていいのに」 絹旗 「そうは超いかんざきです」 滝壺 「じゃあ、もう寝ようか。明日からも忙しいし」 絹旗 「……滝壺さん、わざわざありがとうございました」 滝壺 「いいんだよ、私はいつだってきぬはたもみんなも応援してるから」 ~数日後 きぬはた荘 玄関~ 配達員 「おるかー」 絹旗 「はいはい」 配達員 「これで全部やな?」 絹旗 「はい、お願いしますね」 配達員 「まいどー」 <バタン 白井 「荷物を送られたのですか?」 絹旗 「ええ、寮の部屋に。旅行バッグ一つ分の荷物は残してますけど」 白井 「バッグ一つ分?」 絹旗 「超ギリギリまでここに居座るためです」フンス 白井 「……ふふ、考えることはみな同じですの」 絹旗 「てことは白井さんも?」 白井 「わたくしだけではなく、みなさん最低限必要なものは残すらしいですの」 絹旗 「やっぱり、ここに超愛着があるんですよ」 海原 「そういうことです。やはり、離れるとなると寂しいですからね」 白井 「あら、海原さん」 絹旗 「海原さんも荷物超整理中ですか」 海原 「いえ、大体落ち着きました。もともと大して物も持ってませんでしたし」 <海原ー 海原 「はい?」 結標 「ねー、ダンボール余ってない?」 海原 「ダンボールですか? 新聞紙じゃダメですか?」 結標 「は?」 海原 「新聞紙でも、重ねてかぶれば十分に温かいですよ」 結標 「違うわよ。荷造りに使うの」ピコッ 絹旗 「ダンボールなら、スーパーでもらってきたのがあると思いますが」 白井 「たしか……浴室のドアの横に積んでおいた筈ですの」 結標 「あ、そうなの? ちょっともらっていい?」 絹旗 「ええ、どうぞ」 結標 「じゃあ、ちょっと頂くわね」 海原 「……結標さんは、荷物が多いようで。何があんなにかさんでいるのでしょうか」 白井 「あら。今の発言は頂けないですの」 絹旗 「結標さん、私服多そうですし。それじゃないですかね」 白井 「淑女たるもの、身だしなみにはいつも気を使うものですの」 海原 「はあ……そんなものですかね」 婚后 「あ、みなさん。ちょっと出てまいりますわね」 絹旗 「どっか行くんですか」 婚后 「ええ。今日新しい部屋に大きい荷物が届く手筈になっているので、受け取りに」 白井 「大きい荷物、ですの?」 婚后 「新しい寝床、とでも申しましょうか。夕方までには戻りますわ」 <バタン 絹旗 「着々と進んでる感じがしますね……超ちょっと寂しいです」 <いやぁぁぁぁぁ!! 白井 「!?」 絹旗 「今の声は……結標さん?」 海原 「」ダッ 絹旗 「あ、早っ」 浜面 「おい、今のすごい声はなんだ?」 白井 「なんでしょうか……」 <うっ、海原!アレ!アレ! <こ、これは……! 絹旗 「……?」 浜面 「何が起こってんだ?」 白井 「とにかく、わたくし達も参りましょう」 <やだ!飛んだ!飛んでる!! <結標さんに手は出させません! 絹旗 「二人ともどうし……っぎゃぁぁぁぁ!!」 浜面 「おい、絹旗! 大丈夫か!」 白井 「あ、れは……イニシャルG」ガクブル 結標 「し、白井さん! 貴女の能力で外に飛ばしちゃってよ!」 白井 「イヤですの! わたくしですと、触らないと転移できませんの!!」 海原 「これは強敵ですね……!」 絹旗 「結標さんだったら触らなくてもテレポできるじゃないですか! 超さっさとやっちゃってくださいよ!」 結標 「無理無理無理! アレが視界に入ってるせいで座標計算できないもん!!」 浜面 「そぉい!!」スパーン コテン 浜面 「お前ら騒ぎすぎ。こんなの丸めた新聞紙で一発だろ」 絹旗 「……浜面、今だけは超カッコイイです」 浜面 「俺はいつだってカッコイイぜ!」フンス 結標 「はぁぁ……」ヘナヘナ 海原 「大丈夫ですか?」 結標 「ダンボール動かしたら出てきたんだもん……びっくりしたぁ……」 絹旗 「超イヤですね……アレが動き出す季節なんですか」 白井 「人類の敵ですの……」 浜面 「そんな大袈裟なもんかよ」 結標 「いいから早く片付けてよぉ……」 浜面 「ああ、はいよ」 滝壺 「みんなどうしたの? 2階にまで声聞こえてきたよ?」ヒョコッ 浜面 「ああ、コレだよ、コレ」 絹旗 「見ちゃダメですっ!」 滝壺 「」 白井 「た、滝壺さん?」 滝壺 「」 浜面 「おい、滝壺? どうした?」 海原 「これは……立ったまま気絶しておられるようですね」 絹旗 「浜面! なんでそんなもんを見せてるんですか!」 白井 「最低ですの! 見損ないましたの!」 浜面 「そこまでか!?」 海原 「とりあえず浜面さんはソレの処分と、滝壺さんの介抱を」 浜面 「お、おう、任せとけ」 海原 「いや、とんだ騒ぎになりましたね」 結標 「……海原」クイクイ 海原 「どうしました?」 結標 「……立てない……手貸して」 海原 「相当なショックだったんですね……よっと」 結標 「ちょ、ちょっと! そこまでは求めてないわよ!」ポカポカ 白井 「最強の空間移動能力者が、お姫様抱っこで運ばれてますの」 絹旗 「これはある種、貴重ですね」 結標 「……もう殺して」グス ~同日 第18学区 とあるマンション~ <ガチャガチャ バタン 婚后 「ふう」 婚后 (時期が時期だけに、長点上機管轄の学生寮への申し込みは締め切ってましたが) 婚后 (こちらのほうが自由度が高い分、楽かもしれませんわね) 婚后 「さて、業者さんが来るまで荷物の整理でもしておきましょう」ゴソゴソ : : : 婚后 「はあ……肩こりが……」 <ピンポーン 婚后 「あら……来ましたわね」 婚后 「はいはーい」 配達員 「ご注文の品をお届けにあがりました!」 婚后 「はい、ご苦労様。こちらにお願い致しますわね」 配達員 「はい、ただいま!」ゴトゴト 婚后 (ネット通販で買いましたが……ここまで大きいとは) 配達員 (大きい水槽だなぁ。熱帯魚何匹分だろ) 配達員 「こんな感じでよろしいですか?」 婚后 「ええ。ありがとうございます」 配達員 「では、こちらにサインをお願いします」 婚后 「」カキカキ 配達員 「ありがとうございました!」ペコリ 婚后 「いえいえ」 <バタン 婚后 「……ふふ、ふふふっ」スリスリ 婚后 「エカテリーナちゃんを迎える準備は完璧ですわね♪」 ~その頃 第7学区 一方通行邸~ <ガチャ バタン 番外個体 「やっほう、生きてるー?」 一方通行 「お生憎となァ」 打ち止め 「あ、ワーストの荷物届いてるよ! ってミサカはミサカは出迎えつつ報告してみたり!」 一方通行 「使ってねェ部屋があったからそこに入れといた。これからはそこの部屋使え」 番外個体 「え? 個室もらえるの? ありがたくって涙がでちゃう」 一方通行 「つっても物置同然だったからな。家具の類は買ってこないとねェぞ?」 番外個体 「それはその内ね。とりあえず、ちょっとだけでも整理しようかな」 一方通行 「あまり散らかすなよ。俺はちっとコンビニ行ってくる」 打ち止め 「プリン買ってきてねプリン! ってミサカはミサカはしがみついて頼み込んでみたり!」 ~一方通行邸 番外個体個室~ 番外個体 「あ、これ冬物か」ゴソゴソ 番外個体 「冬物衣類、と」カキカキ 番外個体 「荷物の整理も大変だね。日本に来たときの何倍あるんだ、これ」 番外個体 「お? これって……」 : : : 一方通行 「戻ったぞ」 打ち止め 『おかえりー! ってミサカはミサカは満面の笑顔で出迎えてみたり!』トテテテ 一方通行 「……いや、おい……満面の笑顔って、見えないじゃねェか」 打ち止め 『?』←ワースト仮面装備 一方通行 「どォしたンだよ、それ」 打ち止め 『ワーストのお部屋に遊びにいったら見つけたんだよー、ってミサカはミサカは報告してみる』 番外個体 「あ、帰ってたんだ」←バトルスーツ装備 一方通行 「」 番外個体 「……な、なに? ジロジロ見ないでよ……」 一方通行 「ンでそンな格好してンの?」 番外個体 「荷物整理してたら見つけたんだよね。んで、まだ着れるかなーと思って」 一方通行 「ふーン……」 番外個体 「いや……だから、ジロジロ見るなって……なんなの?」 一方通行 「それ、キツいンじゃね?」 番外個体 「」 一方通行 「そもそもフィットする素材なンだろォけどよ、模様がなーンか横に伸びて「どりゃぁぁ!」バキッ 一方通行 「」 番外個体 「~~っ、着替えてくる」 打ち止め 『はーい、ってミサカはミサカは見送ってみる』 番外個体 (美容とかダイエットとか気にしてなかったけど……気にしないとマズイのかなぁ……)グスッ 番外個体 (でも胸がちょっとキツくなったのは喜ぶべきことなのかな……) 番外個体 (あの人が触ってくれればもっと、って……いやいやいや、そんな……)ブンブン 打ち止め (なんか今日のワーストは見てて面白い、ってミサカはミサカはひっそり観察してみたり) 一方通行 「」 ~同日夜 きぬはた荘 リビング~ 浜面 「もうあと1週間切っちまったんだなぁ」シミジミ 番外個体 「あのさー……ちょっと思ったんだけど」 結標 「どうしたのよ」 番外個体 「絹旗さんってさ、常盤台の寮に行くんだよね」 絹旗 「ええ、その予定ですが」 番外個体 「ユリコどうすんの?」 絹旗 「あ」 ユリコ 「(・ω・三・ω・)」 白井 「言うまでもなく……と言ったらおかしいですが、寮則では原則ペット禁止ですの」 絹旗 「その頭はあったんですが、バタバタしてて超すっかり忘れてました……」 結標 「最悪、私たちの誰かで卒業まで預かることは出来るでしょうけど」 海原 「ユリコさんに決めてもらえばいいじゃないですか」 婚后 「そうですわ、ユリコの身の振り方なのですからユリコ自身に決めて頂けば公平ですわね」 滝壺 「ゆりこ、ちょっときぬはたの頭から降りてくれる?」 ユリコ 「ミ( ・ω・)」 絹旗 「では、ユリコに決めて頂きましょう」 結標 「ユリコは誰と一緒に行きたい?」 ユリコ 「……」 ポテポテ ユリコ 「ノ・ω・)ノ」 絹旗 「ユリコー!」ピャー 滝壺 「やっぱりきぬはたがいいんだね」 絹旗 「……決めました。私、ユリコのために超戦います」 番外個体 「お、さすが。お相手は?」 白井 「……! 絹旗さん、まさか!」 絹旗 「寮監です!」 白井 「……絹旗さん」 絹旗 「白井さん、止めないでください! 止めるというならこの液体窒素を頭から」ヒエヒエ 結標 「やめなさい。シャレにならないから」フッ 絹旗 「あっ、返してくださいよ!」 白井 「誤解しないでくださいまし。止めるつもりは毛頭ございませんの」 絹旗 「じゃあ……」 白井 「友人のためとあらば、わたくしも参りますの」ドン 婚后 「お二人とも、わたくしも参ります」 絹旗 「婚后さんまで……」 婚后 「説得するなら人数は多いほうがよろしいでしょう?」 絹旗 「…………」 ユリコ 「(・ω・)?」 絹旗 「よかったですね、ユリコ。みんなあなたの味方ですよ」 海原 「なぜ浜面さんがウルウルしてるんですか」 浜面 「俺、こういうのに弱いんだ」グス 滝壺 「」ヨシヨシ ~同日深夜 きぬはた荘 結標個室~ <コンコン 結標 「はーい?」 <ガチャ 番外個体 「」ヒョコッ 滝壺 「」ヒョコッ 結標 「どうしたの? 二人して」 滝壺 「明日ね、新しい部屋で使う家具とか買いに行こうと思って」 番外個体 「良かったら淡希も一緒にどうかなーと」 結標 「うん、いいんじゃない? 私も最低限必要なものは揃えようと思ってたし」 滝壺 「じゃ3人で行こう」wktk 結標 「あれ? 浜面くんはいいの?」 滝壺 「はまづらには別な頼みごとしてあるから」 番外個体 「淡希こそ、海原さんはいいの?」 結標 「詳しくないから適当に選んでおいて、って言われてるのよ」 番外個体 「お、奇遇だね。私も適当に選んで持ってこいって言われた」 滝壺 「じゃ決まりだね」 淡希 「ちなみに、何を買うの?」 番外個体 「次使う部屋に収納はあったから、ベッドとテーブルかなぁ」 滝壺 「私はベッド」 結標 「やっぱ寝具優先なのね。私もそうだけど」 番外個体 「二人とも、当然ダブルベッド?」 結標 「なっ、なんでそうなるのよ。別にそうって決まったわけじゃ」 滝壺 「当然」フンス 結標 「」 番外個体 「私はなー、転がり込む形だからそういう選択肢ないんだよね」 結標 「ダブル……ダブル……そうよね……買っちゃえばこっちのもの……ふふふ……」ブツブツ 滝壺 「むすじめが壊れた」 番外個体 「じゃ、明日午前中から行くってことで」 滝壺 「うん、早いほうがいいね」 結標 「午前中ね、オッケー」 番外個体 「にしても淡希が来てくれると助かるよー。家具って重いし」 結標 「……へ?」 滝壺 「助かるよね、配送してもらうにも時間とお金かかるし」 結標 「ちょ、ちょっと?」 番外個体 「じゃ、明日寝坊しないでね」ノシ 滝壺 「私もお寝坊しないようにもう寝るから」ノシ 結標 「いや、貴女達」 <バタン 結標 「……」 結標 「ハメられたわ……」ガックシ ~翌日 第7学区 常盤台中学新寮~ ピカッ ゴロゴロゴロゴロ... 絹旗 「」ザッ 白井 「」コツ... 婚后 「」カツッ ユリコ 「(・ω・)」ポテ 絹旗 「気分は魔王の城に攻め込む勇者ご一行ですね」 白井 「まあ、相手は魔王と言っても差し支えないかもしれませんが」 婚后 「絹旗さん。無策でカチ込むには無謀すぎる相手ですわよ」 白井 (カチ込むって……) 絹旗 「大丈夫です。超それなりに考えはあります」 婚后 「そうですか……では、参りましょう」 白井 「この時間なら、建物のどこかにおられる筈ですの」 ピンポーン ガチャ 絹旗 「さて、どこにいるんでしょうか……」 白井 「! 絹旗さん! 真正面ですの!」 絹旗 「!?」 コツッ コツッ 寮監 「おかえり、絹旗、白井」 白井 「寮監、ご無沙汰しておりますの」 寮監 「うむ……ところで、絹旗」 婚后 (……気配が変わりましたわね) 寮監 「動物の持ち込みは禁止されている筈だが?」ドドドドド 絹旗 「今日は、そのことで相談があって伺いました」 寮監 「駄目だ」 絹旗 「いや、まだ本題に入ってませんよ!?」 寮監 「その猫を飼いたいとでも言うつもりだろう」 絹旗 「超その通りです」 寮監 「駄目だ」 絹旗 「お願いします、この通りです!」o┐ガバッ 白井 (あの絹旗さんが……) 婚后 (90度のお辞儀を……!?) 絹旗 (なんか超失礼な感想を持たれた気がしましたが……)o┐ 寮監 「なんと言おうと認められない。簡単に曲げることは許されないからこその規則だ」 婚后 「……寮監! わたくしからもお願い致します!」 寮監 「……」 婚后 「わたくしも、動物を家族と思って過ごしております。だからこそ、絹旗さんの気持ちも痛いほど……」 白井 「寮監、何卒ご再考を……」 寮監 「ならぬ」 絹旗 「…………どうしても、ですか」 寮監 「どうしても、だ」 絹旗 「……ならば」 ダンッ 絹旗 「超実力行使です!」 寮監 「……」 絹旗 「もらいました!」 寮監 「遅いな」ヒュッ ゴシャッ 絹旗 「がっ……!」ゴロゴロ 白井 「絹旗さん!」 絹旗 「ゲホッ……ま、まだまだぁ!」 絹旗 (窒素装甲の上からでもこれだけダメージを通すなんて……超化物ですね……) 寮監 「絹旗、お前の気持ちも分からなくはない。だがな」 チョンチョン 寮監 「?」 ユリコ 「(・ω・)」ジー 寮監 「」キュンッ 婚后 (今、なにやら変な音が……) 寮監 「…………じ、条件が二つある」 絹旗 「二つ? なんですか!?」 寮監 「他の生徒、或いは寮関係者に迷惑が掛からぬようちゃんと躾けること」 絹旗 「超了解です!」 白井 「もう一つは?」 寮監 「お前達が学校に行っている間……つまり、不在である日中は私が身柄を預かる」 絹旗 「……」 白井 「……寮監……それはもしや……」 寮監 「異論があるのならば」 絹旗白井婚后 「「「ありません!」」」 ~同日 第7学区 とあるカフェ~ 絹旗 「いたたた……」 白井 「しかし、驚きましたの」 婚后 「ユリコの魅力の前には、海千山千百戦錬磨の寮監もあっさりと陥落ですわね」 ユリコ 「(*・ω・)」 絹旗 「私は何のために蹴り飛ばされたんですか……」 絹旗 (しかも、まだ超痛いです……こりゃ麦野の制裁キック以上ですね)ズキッ 婚后 「でも、これで心配事はすべて片付きましたわね」 白井 「あとは粛々と準備を進めるだけですの」 絹旗 「そうですね……なんだか、実感が超湧いてきちゃいました」 婚后 「残りの日、せめて悔いなきよう過ごしましょう」 白井 「この一年を最高の思い出で締めくくれるようにしたいものですの」 絹旗 「超大丈夫ですよ、私たちなら。いつも通りにやってりゃいいんですから」 婚后 「ふふ、それもそうですわね」 白井 (絹旗さんもいつもの調子を取り戻したようで一安心ですの) =====
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/387.html
偽者(レプリカ)、E-2学校に死す! ◆70O/VwYdqM ――……あー、何か忘れてるような……。 そんな事をヴァンが思ったのは手に持った子供用の玩具を一通り遊び倒し、最後に変形したアリオスガンダムを元の人型に戻そうとしていた矢先のことだった。 視線の先には船首を鋭角に尖らせた飛行形態のアリオスガンダム。 そのフォルムが何かを彷彿とさせる。 子供のように肩の部分である飛行形態の船首を開いたり閉じたりを繰り返すヴァン。 開いたり閉じたり。 開いたり閉じたり開いたり。 開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり。 開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり。 開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり。 開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり。 開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり閉じたり開いたり……。 バキッ! アリオスガンダムの胴体から腕が何処かに消えた。 支えを失ったアリオスガンダムはヴァンの両手から無残に落下する。 床に叩きつけられるアリオスガンダム。 哀れ、アリオスガンダムは撃墜されてしまいました。 鬼のような形相の黒衣の巨人の手によって……。 【アリオスガンダム@現実 破壊】 ……とまぁ、一つの命が終わったかのように書いたところで所詮は玩具。 リアルに切羽詰った状況を思い出した人間の暴挙を抑止できる力は無い。 ヴァンは気づいた。 気づいてしまった。 ……いや、正確には、“ようやく”思い出したと言うべきだろう。 自分が今、こんなことをしている場合ではない、と言うことを……。 大切なものが奪われていると言う現実を。 ……悲しいことに、それは6時間経ってようやく訪れた瞬間だった……。 「……ダン!!!」 ヴァンの頭に浮かび上がったのは目の前で無残な姿を晒しているアリオスガンダムと同様とも言うべき機械の巨人。 自身の相棒であり、分身であり、命であり、大切な人に託された願いの欠片。 ロボットとパイロットなどと言う単純な言葉で括れない唯一無二の命を分けた存在だ。 ヴァンはダン無くしては生きられない。 ダンはヴァン無しでは自己修復もままならない。 ヨロイと搭乗者が直結された、まさに自分そのものというべき分身。 そんな大切なものを、今の今までヴァンは考えようともしなかったのだ。 「奴らっ!ダンを!!俺のダンを!!」 ヴァンを激情に囃し立てたのはある種の願い。 カギ爪への復讐を果たした今、唯一ヴァンに残された最後の願いだ。 それは、自分の命を救ってくれた最愛の女性、エレナの願い。 “ヴァンに生きて欲しい”、そんな当たり前で純粋なる願い。 その願いを叶える為に、エレナは残り少ない命を使い、ダンをヴァンに託したのだ。 その必死の想いを、ヴァンが知らないはずはない。 ヴァンの命はエレナによってダンと直結された。 つまり、ヴァンの命とダンは、エレナの最後の願いであり、ヴァンに残された最後のもの。 決して失ってはいけない、かけがえのないもの……。 決して、容易く奪われてはいけないもの……。 復讐を果たせた今だからこそ、その事を深く実感する。 ゆえに、その命とも言うべき存在の異常事態に改めて気がついたとき、ヴァンは感情に任せるままに怒りを顕にする。 ヴァンが思い出していたのは昨夜の出来事。 奇妙な女の前で感情に任せるままにヴァンはダンを呼び出した。 ハットにぶら下がるリングに指を通して回転させ、ダンを呼び出すというイメージを固定化する。 何時もどおり手に持った蛮刀に神経電気を伝え、無数の穴が剣の表面に開くのを感じ取り、V字型に振りかざしてダンを呼び出すというイメージを空に向かって飛ばす。 それだけ……、たったそれだけの工程をクリアするだけでダンを呼び出せるはずだった。 だが、待てど暮らせどダンが降りてこない。 今まで、一度たりとも自分を裏切らなかった相棒がここに来て呼び出しを無視したのだ。 これはヴァンでも解るほどの明らかな異常事態。 勿論、ダンが気分でヴァンを裏切った等とはヴァン自身も考えていない。 いくらヴァンでも、ダンが呼び出しに応じなかったという事実が何を指してるのかぐらい流石に解る。 「俺からダンを奪いやがったのか!」 今更。 本当に今更なのだが、そう吐き捨てるヴァンの表情は真剣そのもの。 とても先ほどまで玩具遊びに興じていた男と同一人物とは思えない。 ダンは奪われた。 おそらく、この殺し合いを企画した最初にモニター越しに現れたあの二人の男と女に……。 それが容易に理解できるからこそ、今現在ぶつけ様のない怒りを全身から立ち上らせているのである。 「クソッ!!こんな事してる場合じゃねぇ!!」 両の手に握られたひび割れたアリオスガンダムの肩から腕までのパーツを床に叩きつけ、ヴァンは怒りの形相のままに模型店を飛び出した。 向かう先は天井のない外だ。 勿論、もう一度ダンを呼び出すためだ。 結果は同じだろうとはヴァンも感じている。 だが、今はそれしか出来ない。 重要なのは感情に赴くままに動き出すことだ。 感情に赴くままに止まっていたのでは何もならない。 そんな至極当然の思考に基づいての行動、そして当然、試した結果待ってるだろう今後の明確な方針決め。 それをなす為にはこんな場所で遊んでいる暇は無い、と自身を怒りに流されるままに鼓舞し、行動を始めたのだ。 そしてその結果、ヴァンはこの地に来て始めて明確な行動方針を得た。 ――ダンを取り戻す。 ――何があろうと取り戻す。 ――デイパックに入っていた地図には『宇宙開発局』と呼ばれる施設もあった。 ――『宇宙』という言葉は覚えてる。 ――確かダンがねぐらにしている衛星がある場所だ。 ――なら、ここは何かダンに関係があるんじゃないか? ――わからない。 ――わからないが、わからないなら行ってみるのが手っ取り早い。 ――途中機械に詳しい奴がいたら協力してもらうのも悪くない。 ――とにかく、どんな事をしてもダンを取り戻す。 新たな決意を胸に、黒衣の男、ヴァンは一路東へと進路を定めて歩き出した。 黒いタキシードをはためかせて……。 ◆ ◆ ◆ 所変わってE-2、学校校庭。 放送により新たに定めた自身の行動方針に則り、行動を開始した一人の魔術師がそこにいた。 今現在彼は、自身の顔の表すままに海原光貴と名乗り、最愛の女性、御坂美琴を生き返らせる為の険しい道のりを歩んでいる最中である。 一歩、また一歩。 冷酷な仮面の下に決して消えることの無い青い高温の炎を揺らめかせながら、前へと進む。 たとえその行く道の先に待つのが絶望しかないとしても、魔術師は歩みを止めない、止めるわけにはいかない。 なぜなら、もう魔術師にとっての当たり前の平和は失われてしまったのだから……。 「美坂さん……」 彼女に生きていて欲しい。笑って生きていて欲しい……。 そんな願いを胸に、魔術師は歩を進める。 だが、切実な願いほど叶わない事を魔術師は知っている。 願いを叶えるには果てしない努力と決意が必要だ。 自身を削るほどの努力と、どんなに絶望を嘗めようと諦めない心と、地獄に突き落とされる事を構わないと笑って言える程の決意。 それを理解しているからこそ、魔術師の歩みに迷いは無い。 まず必要なのは願いを叶えるための最低限の力。 止まっているだけでは決して得られない様々な力。 武器、情報、仲間……。 何でもいい、利用できるものは利用し、また恥を捨て助力を請い、必ず願いを達成させる。 「待っていてください……」 魔術師の過酷な歩みは、まだ始まったばかり……。 ……だが、現実はそんな魔術師の想像を遥かに凌駕するほど過酷で残酷なもの……。 なぜなら、魔術師は早速、願い成就の為の最大の障害と邂逅する事となるからだ。 魔術師の何がいけなかったのだろう。 魔術師に何が足りなかったのだろう。 それは誰にもわからない。 あえて言うならこう付け加えよう。 ただ『不幸』だったと……。 ◆ ◆ ◆ 魔術師であり、今は海原と名乗る男は目標に向かって歩いている……。 そこに一欠けらの慢心も油断もない。 慎重と言う言葉を軽んじられるほど愚かじゃないからだ。 海原はサバイバルのお手本のように慎重に慎重を重ねて行動している。 自身の願いの為に、あらゆる状況での他者との接触の仕方も考えているし、奇襲にあうことも考慮し、辺りへの注意も何時も以上だ。 勿論、戦闘になったときに容赦せず相手を殺す覚悟を背負い、その準備も最低限だが出来ている。 銃を持ち、切り札として黒曜石も手に入れた。 戦闘手段としては磐石とは言いがたいが、今の自分に用意出来る最大限の環境を整えたつもりだ。 ゆえに、何が、どんな相手が、視界に飛び込んでこようとある程度冷静でいられる。 そう思っていた。 そう思っていた、はずだった……。 それは突然現れた、わけではない。 海原の視界にあの男が入ったのは目算にして25メートルと言う十分に離れた距離での事。 通常なら、まだ十分に思考に余裕が持てる距離だ。 たとえ向こうが殺し合いに乗っていて、銃をいきなり撃ってきたとしても、これだけ離れているならば、相手が動いた瞬間に身を隠して初撃を避ける事ぐらいは出来るだろう。 幸い、今海原が立っているのは、正門へと向かう間にある、針葉樹林が立ち並ぶ校庭隅の並木道。ここなら木々の隙間に身を隠す事は十分可能だ。 学校の玄関から校庭に出た海原だったが、そのまま一直線に出口である正門へと向かうような危険な真似はしなかった事が幸いしたのだ。 25メートルと言う距離、何かあっても隠れる事ができる木々、それらを駆使すれば十分戦える。何も問題はない。 それは当然とも言うべき冷静な思考だ。 海原もそう思った。 そう思ったはずだった。 だが……、現実問題、海原の思考は容易く停止していたのだ……。 目の前に、一人の男が立っていた。 銀色の甲冑に鬼を連想させる額当て、悪魔の羽根のような背中から出る六本の飾りに、右手に握られた長すぎるとも思える刀。 異様な風体。 いや、風体なんて軽く流していいものじゃない。 姿だけでなく、海原の目に映った男はその周囲をも異界へと取り込んだかのように変えているのだ。 男の周囲に黒い影のようなものが立ち込めている。 それだけだったら何かの魔術かとも思えたが、その異様な雰囲気が遠く離れているはずの海原に無言の圧力を掛けてくるのだ。 一切の動きを許さないかのように、一切の思考を許さないかのように、男は現れただけで、海原の持つ冷静な思考を容易く打ち砕く。 海原の視界に映っているのは、禍々しく、この世のものとは到底思えない何かだ。 そう瞬時に思わせるほどに、その邂逅は衝撃のものだった。 ――何だ……、あれは…… 体躯は見上げるほど大きくはない。 大きくはないはずなのに、海原はその姿を幻視した。 2メートル、3メートル、いや4メートル5メートル……。 無表情に佇んでいる筈の男が、なぜか悪鬼羅刹かのように映り、それこそ隣に聳える校舎ほどの大きさではないかと錯覚する。 勿論そんな事はない、と海原もわかっている。 だが、男の放つ殺意をも超えた圧倒的な威圧感が海原にそれを見せるのだ。 言うなれば、これが海原と現れた男との差。 誤魔化しきれない、一見しただけで二人の間で済んだ勝負付け。 海原は、一言も交わす前から、視界に捉えた男に恐怖を覚えたのだ。 ――マズイ!! なぜそんな行動を取ったのかは海原もわからない。 一言も発しもせず、また相手が何かをしてきたわけでもないのに、海原は動いた。動いてしまった。 おそらく生物としての原始的防衛反応だったのだろう。 海原は、何かに背を押されるように持っていた銃を男に向けていた。 銃、拳銃。 引き金を引けば人が死ぬもの。 それを海原は迷い無く目の前の男に向けたのだ。 相手を殺す事に躊躇いはない。躊躇っている場合じゃない。 そう思わせるほどの威圧感であり、禍々しい気配。 浮かび上がった衝動に駆られるまま、海原は引き金に指を掛けた。 だが、その瞬間、海原の頭の中に残った最後の思考回路が待ったを掛ける。 理由は単純、引き金を引いた先に待つ未来を想像してしまったからだ。 銃の射程は確か25メートル程、届かない距離じゃない。 だが、届いたとして、いったいどこを狙えというのだろう? 男は全身に西洋甲冑と思われる銀色の鎧を着込んでいる。 この銃がどれ程の威力かはわからないが、あの鎧を貫き、男に致命傷を果たして与える事ができるのだろうか? 与えられなかったら?いや、それ以前に全弾よけられる可能性も十分にある。 そうなれば、待っているのは残弾を撃ち尽くした後、悠然と距離を詰められ殺される自身の無残な未来だけだ。 それはダメだ。 そんな風に無謀な行動は取れない。とってはいけない。 なら、どうするべきか……。 銃を相手に向けた事で海原の中に僅かに冷静な思考が戻ってくる。 だが、遅い。 その一瞬の迷いこそが致命的。 海原が男に銃を向けた事で、当然のように男も動いていたのだから……。 「虫ケラか…こざかしいわ…!」 男はポツリと呟いただけで、その言葉を殺意と共に海原に向ける。 そして、25メートルというそれなりに長い距離を一瞬で0にした。 気がついた時には、男は海原の眼前にいた。 銃を向け、引き金を引く直前だったというのに、その異常性を前にして石のように硬直する。 死を覚悟する間もない。 男はなんの躊躇いもなく、海原に向かって刀を振り下ろしていたのだから……。 ◆ ◆ ◆ 海原光貴は死んだ。 それは確かな事実。 もうこの地に、海原光貴と呼ばれる者は存在しない。 殺された。 殺された。 海原光貴は殺された。 何の迷いも躊躇いもない、悪魔の放つ残酷なまでに冷酷な一撃により、海原光貴は殺されたのだ。 いない。 どこにもいない。 もう海原光貴はどこにいない。 姿形も無い。 この地から、海原光貴という存在そのものがない。 消えた。 消えた。 最初から存在しなかった存在が、ついに……消えた……。 ◆ ◆ ◆ 「はぁ、はぁ、はぁ……」 E-2北、住宅街を縫うように走り、何かから逃げる男が一人。 それは、ただの魔術師だった。 ――あんなの、反則でしょう……。 とりあえず近くにあった電柱に寄りかかり、息を整えながら心の中で愚痴をこぼす。勿論無駄と解りながら。 ――運がよかった、と言うべきでしょうか? ――いや、あんなのと出会った時点で運が悪いと考えるべきでしょうね……。 ――……まぁ、だが、僕は生きている。 ――それは確かな事。 ――失ったのは、偽りの仮面一つ……。 魔術師は、この地に集められた64人の誰でもない顔をしていた。 それも当然。 魔術師は先の戦いの際、被っていた仮面を砕かれていた。 この地での男の呼び名は海原光貴、その仮面を、魔術師は失ってしまったのだ。 ――これぞ紙一重と言うのでしょうかね……。 今現在の男の姿は魔術師本来の姿であり、名を名乗るのであれば『エツァリ』と名乗るのが適当であろう。 先ほどまでの自身の姿、海原光貴と呼ばれる男の顔はもうどこにも無い。 なぜなら、『エツァリ』が『海原光貴』へと化ける為に必要な護符を、先の男に切り裂かれてしまったからだ。 エツァリは先の絶望的なまでに恐怖した戦いを思い出す。 一気に距離を詰めたあの禍々しい気を放つ男。 その男が当時まだ海原だったエツァリに対して刀を振り下ろそうとした刹那、エツァリが取った行動は単純にして明快。 エツァリはただ、閉じていた左手の平を開いただけだ 銃を男に向けた時、同時に左手でポケットから出していた黒曜石のパワーストーンをある術式に基づいて発動させただけ……。 ただ、それだけだった……。 トラウィスカルパンテクウトリの槍、そのゼロ距離射撃。 空か降る金星の光りを黒曜石に反射させ、その光を浴びせることで攻撃する魔術をエツァリはあの土壇場で発動させたのだ。 もともとトラウィスカルパンテクウトリの槍は不可視の攻撃だ。 それを離れた相手に当てようとするとどうしても幾度かの射線修正を余儀なくされてしまう。 だが、相手が近づいてきたあの瞬間に限り、その射線修正は必要なくなる。 何せ近づけば近づくほど的が大きくなるのだ。 ゆえに、エツァリはあの瞬間、光りが男の銀の鎧に反射した事を確認しただけで魔力を注ぎ込んだ。 狙いなんてどうでもいい。 ただ当たればそれでいい。 当たって、この状況を何とかできれば……。 そんな単純な願いと共に……。 結論から述べよう。 エツァリの攻撃は当たった。 トラウィスカルパンテクウトリの槍は確かに男の銀の鎧にあたり、分解した。 そう文字通り鎧だけを。 ――あれを奇跡と……、呼ぶべきなのでしょうか……。 男の一撃は確かにエツァリを殺害しようとした殺意のこもった一撃だった。 あの一撃をまともに食らっていればどう抗おうとエツァリの死は免れなかった事だろう。 だが、現実は決まりつつあった未来を覆した。 男は突然砕かれた自身の鎧に驚き、振り下ろそうとした刀の狙いを外してしまう。 それは単純にして明快な奇跡。 計算で起きたわけじゃない、まったくの偶然の産物。 ゆえにエツァリは死すべき運命を回避した。 その代わり、大切なものを失う事になったが……。 エツァリが失ったもの、それは顔。 あの時、外した刀の切っ先が僅かにエツァリの額と、護符を貼り付けていた胸元へと走り、まるでカマイタチのように切り裂いていった。 そのどちらも肉体には届いてはいなかったのが不幸中の幸いだったが、エツァリの施した魔術を断ち切るには十分な一撃だった。 こうして、エツァリは海原光貴というもう一つの姿を失った。 勿論、突然の出来事に呆然としている程、完全に恐怖に支配されていたわけじゃない。 男の鎧が砕かれたのを合図に、エツァリは単純な指令を全身向けて発したのだ『逃げろ』と……。 正直な話、その時点でエツァリに男と向き合う勇気は微塵も無かった。 それだけの恐怖をエツァリは感じたのだ。 ゆえに、エツァリに残された最後の選択肢は逃げの一択。 殺し合いに乗ったものを殺すと言うスタンスをその時だけは投げ出し、エツァリは迷い無く逃げる事を選択するしかなかったのだ。 エツァリは駆け出した。 鎧を砕かれた事に驚いた男の一瞬の隙を突き、横を通り過ぎ、正門へと向かう。 振り返って攻撃すると言う頭すらない。 あるのは、一刻も早く男から離れると言う一点のみ。 無我夢中で走り、そうして、現在に至った。 それはまさに奇跡と呼べるひと時。 ――にしても……、情けない……ですね……。 拾い上げたのは自身の命。 失ったのは海原光貴と言う顔。 これだけ聞けばエツァリの払った代償は安いものだろう。 だが、失ったものは文字通りの意味での『顔』だけじゃない。 気概、プライド、決意、それらを恐怖という名の闇に掠め取られた。 体は未だ震え続けている。 冷や汗も止め処なく溢れ流れ落ちる。 怖い、恐ろしい。 一度は殺し合いに乗ったものを殺すと決意したエツァリだったが、その心は容易く現実という名の魔獣に打ちのめされたのだ。 ――あんなの……、反則ですよ……。 エツァリは冷静だ。 冷静に考える為だけの頭は今も健在だ。 それゆえに、先ほどの恐怖を冷静に考えてしまうのだ。 単純な戦闘力云々ではない。 エツァリとて、強力な攻撃手段や新たな魔術を手に入れれば先ほどの男を殺す術を考え出す事もできるだろう。 だが、出来るのは考えることだけ。 実行に移すとなると話は違ってくる。 おそらくだが、エツァリはもうあの男を前にして『逃げ』以外の選択肢を選ぶ事はできないだろう。 良く見積もっても、せいぜい後ろ向きな思考を隠し、無理やり薄っぺらい決意で自身を奮い立たせる程度。 いざ死が迫ったら、再びあの言い知れぬ恐怖を味わい、勝てると言う気概を失ってしまう。 それがエツァリと、あの男との間で行われた勝負付けの結果だ。 エツァリはもう、一人ではさっきの男に立ち向かえない。 たとえ使い慣れた黒曜石のナイフを持った万全の状態であろうと、あの男に勝つイメージを浮かべる事ができないのだ。 それがこの世界の現実。 エツァリとあの男との間で交わされた、当人同士にしかわからない絶対的な密約だ。 ――こんな情けない姿……彼女は許さないかもしれませんね……。 自虐的な笑みを浮かべる。 思い起こすは最愛の女性の姿。 だが、それはわかりやすい逃避だという事に当人は気づいていない……。 エツァリは止まった。立ち止まってしまった。 もう一度動き出せるかの確証も無いまま、過酷な道の真ん中で、立ち止まった……。 その時―――。 「……あの……、すいません。 少し道を聞きたいのですが……」 救いの声?がエツァリに投げられた。 ◆ ◆ ◆ 奇妙な縁が二人の男を出会わす。 最愛の女性を殺され復讐に走った男と最愛の女性の為に過酷な道を進み始めた男。 その出会いが二人の未来にどう影響を与えるのか、それは誰も知らない……。 【E-2/北、住宅街/一日目/午前】 【海原光貴@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康、疲労(大) [服装]:ブレザーの制服 [装備]:S&W M686 7ショット(7/7)in衝槍弾頭 包丁@現地調達 、黒曜石のパワーストーン@現地調達 [道具]:支給品一式、コイン20束(1束50枚)、大型トランクケースIN3千万ペリカ、衝槍弾頭予備弾薬35発 洗濯ロープ二本とタオル数枚@現地調達 、15センチほどの加治木ゆみの皮膚、加治木ゆみの首輪 [思考] 基本:主催者を打倒し死者蘇生の業を手に入れて御坂美琴を生き返らせる。 0:殺し合いに乗った奴は殺す。必要なら他者に協力を求める。 1:手に入れた皮膚から護符を作るために落ち着ける場所を探す。 2:これ以上彼女の世界を壊さない為に上条当麻、白井黒子を保護 3:バーサーカーと本多忠勝を危険視 [備考] ※この海原光貴は偽者でその正体はアステカのとある魔術師。 現在使える魔術は他人から皮膚を15センチほど剥ぎ取って護符を作る事。使えばその人物そっくりに化けることが出来る。海原光貴の姿も本人の皮膚から作った護符で化けている。 ※タオルを一枚消費しました。 ※主催者は本当に人を生き返らせる業を持っているかもしれないと思っていますが信用はしていません。 ※上条当麻には死者蘇生は効かないのでは、と予想しました。 ※加治木ゆみを殺したのは学園都市の能力者だと予想しています。 ※海原光貴に化ける為の護符を完全に破壊されました。今現在の姿はエツァリそのものです。 【ヴァン@ガン×ソード】 [状態]:満腹、ダンを奪われた怒り [服装]:黒のタキシード、テンガロンハット [装備]:ヴァンの蛮刀@ガン×ソード [道具]:基本支給品一式、調味料×大量、徳用弁当×6、1L入り紙パック牛乳×5 [思考] 基本:ダンを取り戻す 1:とりあえず宇宙開発局に行く、道に迷ったら人に聞く。 2:機械に詳しい奴を探す 3:向かってくる相手は倒す 4:主催とやらは気にくわない [備考] ※26話「タキシードは明日に舞う」にてカギ爪の男を殺害し、皆と別れた後より参戦。 ※ヴァンは現時点では出会った女性の名前を誰一人として覚えていません。 ※死者が蘇生している可能性があることを確認しましたが、結論は保留にしました。 ※第一回放送を聞き逃しました。 「我は陥ちぬ」 魔王は一人、苛立ちを押し殺し、当初の予定通り『学校』を闊歩する。 その姿は、このゲームが始まった頃からは想像もできぬほど変わり果て、みすぼらしい物へと成り下がってしまっていた。 自慢の鎧は砕かれ、その時の衝撃で下に来ていた衣も無残に切り裂かれ、今では、上半身裸。 こんな野生児のような哀れな姿を見て、誰が『天下布武』を謳う織田軍の総大将だと思えるだろうか。 当然、信長も今の自身の姿は到底許せるものではない。 だが、許せないだけで、決して自信の尊厳は揺るがさない。 これまでどおり魔王としての風格と威厳を持ち、確固たる自信を持って歩を進める。 それが第六天魔王と名乗る男の姿だった。 「虫ケラ共め……」 信長の口から漏れた虫ケラという言葉。 それは当然、先ほど殺し損ねた男と、マリアンヌと共に逃げた女に対しての言葉だ。 追撃しようと思えば出来たはずなのに、信長は男を追うようなことはしなかった。 あの時点では鎧が砕かれただけで無傷だったはずなのに、遠ざかる男の背中を信長は見送ったのだ。 それはなぜか? それはマリアンヌを追おうとしなかった理由と同じ。 これ以上の戦闘は、たとえ、一方的な虐殺になろうとも体力の消費を避けられないと判断したからである。 その上、鎧を砕いたあの不可視の攻撃も信長の足を止めさせるには十分な理由だった。 何の力も無いと思っていた男。 そう思ったからこそ、信長は体力を無駄に消耗させず、さっさと終わらそうと考え、遊ぶつもりも無く一撃で葬ろうとしたのだ。 だが、その判断は裏目に出る。 参加者の中には不可思議な力や道具を使う者もいる。 その考え自体は信長も持っていたが、あのような虫ケラ風情が自分に一矢報いるなど到底考えられるはずも無い、とアッサリと切り捨ててしまった。 それは自身の浅はかさを露呈させたに過ぎない。 それをあの瞬間思い知らされ、信長は自身が慢心していた事を思い知らされたのだ。 「二度は無い。二度は無いぞ虫ケラ共…… 我は第六天魔王! 我は織田信長! 我が全て滅ぼす!」 視聴覚室と書かれた部屋に入り、壁に垂れ下がった黒い布を切り裂き、首に巻きつけマントをつくる。 その即席マントを翻し、魔王はこの世の全てを飲み込むようなどす黒い眼を大きく見開き、地獄の底から震えが走るような咆哮を上げた。 魔王、未だ息災なればこそ……。 【E-2/学校 視聴覚室/一日目/午前】 【織田信長@戦国BASARA】 [状態]:疲労(極大) 全身に裂傷 [服装]:上半身裸に黒のマント [装備]:物干し竿@Fate/stay night [道具]:基本支給品一式、予備マガジン91本(合計100本×各30発) [思考] 基本:皆殺し。 1:ひとまず『学校』で休息と同時に視察。 2:目につく人間を殺す。油断も慢心もしない。 3:信長に弓を引いた光秀も殺す。 4:もっと強い武器を集める。 [備考] ※光秀が本能寺で謀反を起こしたor起こそうとしていることを知っている時期からの参戦。 ※ルルーシュやスザク、C.C.の容姿と能力をマリアンヌから聞きました。どこまで聞いたかは不明です。 ※視聴覚室の遮光カーテンをマント代わりにしました。 時系列順で読む Back ざわざわ時間(前編) Next 試練Next Turn 投下順で読む Back ざわざわ時間(前編) Next からまりからまわり 111 僕にその手を汚せというのか 海原光貴 148 それは不思議な出会いなの 107 さよならのありか ヴァン 148 それは不思議な出会いなの 113 過去 から の 刺客 織田信長 145 魔王再臨