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サマンサ奥 10 :名無しの心子知らず:2010/06/06(日) 21 12 59 ID c0M87MFa ついさっき、サ◯ンサタバサ盗まれた… 盗んだのはさっきまで来てた奥樣方のひとり。 残りの奥樣方やそのご家族や警察にまで迷惑かけて凸ったのに マトモに戻って来なかったよ…これから弁償してもらうのに また電話しないといけないのが憂鬱だ。 11 :名無しの心子知らず:2010/06/06(日) 21 15 17 ID c0M87MFa 10だが、まとめて吐き出したいので後で書き込ませていただきます すいません。 15 :名無しの心子知らず:2010/06/06(日) 21 32 33 ID IXw3gxRR 10 乙かれサマンサ。 18 :1/4:2010/06/06(日) 21 44 00 ID c0M87MFa 長くなりました。文才無い私… 今日、ご近所に住んでる幼稚園繋がりのママさんたち3人が お茶しに来てくれた。 私はこの土地に引っ越して来たばかりなんで、 色々教えてほしくてもてなしたのね。 そしたら、その中のひとり(G奥)がリビングの隅に置いてあった 紙袋を勝手に開けて中身の財布を引っぱり出して、 「かわいい~、サマンサだよね、いいなあ」と。 正直、まだ買ったばかりで撫で擦ってる状態だったんで、 触ってほしくなかったからさりげなく取り上げてしまいこんだ。 それから30分ほどしたころに、G奥がなんだかそわそわし始めて 調子悪いから帰る、と先に帰っていった。 しばらくして、残りのA奥とB奥が 「もう一回お財布見せて」と言うので紙袋を開けたら、無い。 21 :2/4:2010/06/06(日) 21 46 34 ID c0M87MFa 最初にG奥が勝手に包みを開けたんで、紙袋はリビングの 隣りの和室に置いてた。 それがまずかった…目を離しちゃいけなかったんだね。 多分、トイレにでも行くついでに盗ったんだろう、あの人は違う意味で 癖が悪いから、注意してたんだけど まさか泥棒するとは思わなかった、私たちが追い返していれば良かった、 ごめん。 とA奥B奥に謝られたわ。 実は今日のお茶会も、AB奥を呼んだのに、G奥がどこかで情報を 聞きつけて図々しくあがりこんできたので、私もちょっとおかしい人だとは 思ったんだけど で、A奥がさくさく警察に連絡、A旦那様(町会長)召還で A夫妻・警察×2・B奥・B奥義父(県議員)に私の総勢7人でG家に凸。 (私の旦那は没、子供はB奥義母が見てくれた) 笑顔で迎えてくれたG奥、私が 「Gさん、さっき私の財布…」と言いかけたら 警察を見ながら 「今は言っちゃ駄目よ!大丈夫、私訴えたりしないから!」と。 22 :3/4:2010/06/06(日) 21 47 53 ID c0M87MFa そのセリフに正直何がなんだか分からない状況になって、 とりあえず話を聞かせてと警察が言ったら ・私(G奥)の財布をAさん(私)が欲しがってた ・見せて上げたら取られて、隣りの部屋に隠された ・気持ちは分かるけど、やはり返してほしいのでそっと持って帰った ・でもAさんも出来心だったと思うので、どうか穏便に見てあげてほしい え?えええ?えええええ????の嵐。 だってそこにA奥もB奥もいるんだよ? 私のだってちゃんと目の前で見てるんだよ? そこでA奥がG奥に 「とりあえず、その問題の財布見せて」と言ったら にこにこ持って来て 「財布っていっても、雑誌の付録だから恥ずかしいな」 なんて言いながらA奥に手渡して来た。 そこにあったのは確かに私の財布だけど、裏面にでかでかと [G奥]の名前が油性マジックで書かれてたよ。 24 :4/4:2010/06/06(日) 21 49 21 ID c0M87MFa 最後。 警察も何が正しいのか分かりかねてる様子で、私はもう 泣き出してしまった。 旦那が死んでから、ひとりで子供二人育てるのにギリギリの生活で (保険とか保障とか、全部義母に奪われた。 遺族年金はあるけど正直辛い) 必死で頑張ってたら、上の子(小6)が自分にもらったお年玉全部使って 私が好きなブランドだからと買ってくれた財布なんだ。 傷付けるのも嫌で、なかなか使えなくて、たまに袋から出して ニタニタするのが楽しかったのに。 とぼそぼそ訴えたら、B奥が切れた。 「Gさん、それ雑誌の付録じゃないよ。雑誌のはもっと安っぽい それは正規の店で買ったもの。なんでそれがアンタの家にあるの。」 そこまで言ってもまだ 「私の財布」「雑誌の付録」と言い続けるG奥にBさんが自分のカバンから 出して来たのは、その雑誌の付録のサ◯ンサ。 「これが雑誌の分、あなたのとはデザインが違うでしょ。 お巡りさん、とりあえずこいつ捕まえて。私らが証言する」と そこでやっとお巡りさんがG奥をお持ち帰りしてくれた。 G旦那はいたけど…まるで空気。 今はここまでで、家で連絡待ち中。 今日は下の子はBさんの家でお泊まりで、上の子だけ。 事情をよくわかってくれて、なぐさめられてしまった… 息をはくような泥棒って聞いたことあるけど、 あれはまた違う種類のような気がする。 25 :名無しの心子知らず:2010/06/06(日) 21 50 30 ID c0M87MFa ごめんなさい、書き殴りでしかも泣きながらなんですごい下手な文。 上の子にとりあえずお風呂入れって言われたから ちょっと入って、あとでまた来ます。 26 :名無しの心子知らず:2010/06/06(日) 21 51 19 ID yItRJWcT 気の毒すぎる…… 何といっていいか 27 :名無しの心子知らず:2010/06/06(日) 21 53 26 ID +NmsAkI6 ものすごいムカつく…!! なんかもう、心からがんがれ。絶対にこてんぱんにして欲しい。 娘さんの気持ちを黒く塗られたみたいで、本当に腹立たしい。 泥、実刑くらえっ。 28 :名無しの心子知らず:2010/06/06(日) 21 54 25 ID ZSp6UJ+p G奥ひどすぎる。AB家族がいい人で良かったね。 とりあえずGに制裁ありますように。 134 :サマンサ ◆DEQRrMCHZU:2010/06/07(月) 16 27 29 ID cHhDk7TT 昨日は途中で失礼しました。サマンサタバサ盗まれた者です。 先ほどまた気分をえぐるような目にあいました。 幼稚園に下の子を送っていったあと、少し道の脇で他のママさんと 立話をしていました。 すると、園から担任の先生が出て来て、園長室に来てほしいとのことで 行こうとしたら肩をがっしり掴まれました。A奥でした。 一緒に行くからと言われて、何が起ころうとしてるのか さっぱり分かりませんでした。 園長室には園長先生と担任の先生、ちょっと年配の男性、 それにG奥がいました。 目が赤かったのでてっきり謝ってくれるのかと思って何も考えずに すすめられた席に座ると、レコーダーを回すと言われました。 その男性は名刺をくれて、そこには弁護士と書いてあり、 私を名誉毀損で訴える用意があると言われたんです。 「サマンサの財布はG奥の物で、レシートもある。買ってすぐに名前を書いた。 だいたいお年玉で買ったと言うなら、もっと古いはず、 あの財布はこの春の新作である。 最初にG奥から奪って自分の物としてAさん・Bさんに用意周到に見せ、 取り返しただけのG奥に罪をなすり付けるとは言語道断」 みたいなことを言われました。 で、園長も 「G奥はこの地域に両親・親戚とも長く住んでいて、ご主人も園と面識がある。 一方、C(私)はシングルマザーで園の用事も仕事で出て来ないことがある。 お金に困ってるからと言って、G奥のものを盗るような保護者は信頼できない。 そのうち、そういった盗癖はCの子にも影響してくるだろうから 今の内に退園してほしい」と言われました。 135 :サマンサ ◆DEQRrMCHZU:2010/06/07(月) 16 28 40 ID cHhDk7TT 確かに生活困窮で、2ちゃんでも叩かれる県営住宅住まいです。 でも、人様のものに手を出すような性格も躾もしていないと訴えたんですが 弁護士さん、園長ともに「シングルですからねえ…」と。 隣りで黙っていたA奥にも、 「騙されて何か盗られてませんか」と聞く始末でした。 A奥さんは、 「わかりました。取りあえずこちらでも調べます。 今日のところは一緒に帰ります」 と私の手を引き立たせてくれました。 するとG奥が 「謝りなさいよ!それと私の財布返してよ! 何なら現金でも許しておいてあげてもいいけど、どうせダンナに捨てられた 身分じゃ払えないでしょ、このメスブタ!」と言われて… 言いかえそうかと思ったけど、A奥さんが「いいから」と引っ張ってくれました。 その後、A奥さんが家まで送ってくれて、B奥さんも来てくれて、 B奥さんが知り合いの弁護士さんを連れて来てくれました。 A奥さんは先ほどの話をなぜか持っていたICレコーダーに録音されており、 「最初に弁護士が録音しますって言ってたから、こっちのも有効」と言って 今後は園とG奥相手に戦う予定になりました。 A奥さん、B奥さんともに、G奥には恨みがある!と言われており バックアップをしていただけるそうです。 お金の面も心配しないでいいとまで…甘えていいんでしょうか。 しばらく2ちゃんにも書き込んじゃ駄目と言われたので、離れます。 全部終わったら報告をその後にしますね。 愚痴を聞いていただいて、ありがとうございました。 136 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 16 33 02 ID O0+oeBPL 134 サマンサさん、乙です。 大変でしたね。 一瞬、偽弁護士か?と思った私はハン板住人だったりするんだけども。 一応、こちら側の弁護士さんにその名刺を渡して本物の弁護士か 確認したほうがいいですよ。 そして幼稚園の対処も最悪ですね。 恐らくはG一家も幼稚園も将来的に高い代償を払うことになるでしょうから あなたはAさんBさんと弁護士さんを信じて堂々としていてください。 138 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 16 33 59 ID vBcfxUYi 135 甘えて、というかA奥とB奥がG奥を訴えたくて そのきっかけと証人としてサマンサさんが協力すると思えばいいんじゃないの? というか「メスブタ」のくだりでG奥を注意しないなら その弁護士って偽物の可能性があるんじゃないの・・・? 140 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 16 36 47 ID BsRLLFYu お年玉、使わずに貯めて置いて、春に買ったんだろうにね 頑張って下さい 141 : [―{}@{}@{}-]名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 16 36 48 ID lAPoc/dt 135 俺も偽弁護士かと思ったwシングルだからとか言うか普通・・ 幼稚園の対応も最悪だし転園を視野に入れて戦った方が良いと思うよ 多分AもBも積もり積もった物が有るんでない?共同で頑張ってくれ! 142 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 16 38 15 ID zqYovZQz 旦那さん、亡くなったんだよね、たしか? それを園は知らないの? 知っててその暴言を止めなかったんだったら、園にも十分責任があると思うけど。 153 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 16 48 56 ID f92wLj67 なんかG奥の言い訳が雑誌付録→自分で買ったになってるのは 凄くサマンサ奥に有利な状況なんじゃない? 雑誌付録って警察官の前で言ったんだよね? で、今回は弁護士立会いの上録音付で自分で買ったって言ったんだから 突っ込みどころ満載だわ 173 :サマンサ ◆DEQRrMCHZU:2010/06/07(月) 17 09 30 ID cHhDk7TT 皆さん、ありがとうございます。 A奥さんは2ちゃん見てます…昨日の書き込みも早速今朝指摘されました。 財布はなぜG奥がレシート持っていたかが分かりません。 上の子は買った途端にレシートのことは忘れたwwと言ってるし(多分捨てた) 袋にも入ってなかったので、我が家で拾った可能性は薄いです。 あと、なぜいきなり「自分が買った」という話になってるのかも分からない。 ただ、盗られたのは箱ごとだったので(ショップ袋だけ残ってました) あちらには箱はあると思います。 それと、弁護士さんは本物らしいです。 B奥さんの連れて来てくださった弁護士さんが確認しました。 どうしてこんな案件を引き受けたか分からないそうです。 あと、園の対応ですが、A奥さんが私以上に怒ってまして 何か手を打つそうです。 何の力も無い自分が情けないですが、お二人の 「あなたは悪くない!」 という言葉にすがって、戦ってくるつもりです。 見えないけど、皆様の言葉で背中、いっっっっぱい叩かれた気分ですwww 応援ありがとうございます。頑張ります! 174 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 17 10 17 ID zqYovZQz こんなにすんなり弁護士雇える金があるなら、 サ○ンサどころか、もっと高いブランド財布だって余裕で買えるでしょw もともとA奥B奥にも被害があったようだし、 金があって常習なら治療が必要な病気のレベルだよww 175 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 17 11 22 ID K2cVaHbO ショップに行ってみたら? お母さんへのプレゼントってけっこう記憶に残ってるかも。 176 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 17 13 26 ID H22U6WJP 付録発言の時に立ち会った警官に応援頼めないだろうかね。 178 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 17 16 35 ID 2jSUIaOk 176 それはもしかしたらさまんさがわ弁護士が依頼するかもしれないね 185 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 17 24 16 ID uDrDObX7 182 同意。けっこう不利な立場にいると思う。 てか、A奥B奥、このまま信用してて大丈夫なの? G奥の急な行動見てて、無い通者がいるとか ほかにまだG奥の味方として関わってる人がいる気がするんだけど。 189 :[―{}@{}@{}-]名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 17 28 52 ID lAPoc/dt ふと思った。名刺を渡した人物が名刺と違う人である可能性はある 貰った名刺を使っているとか 219 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 18 53 46 ID lD9KwEOY しかしながらすごいタイムリーだよね サマンサマルチケースの付録の雑誌、一応今日発売日 226 :サマンサ ◆DEQRrMCHZU:2010/06/07(月) 19 14 49 ID cHhDk7TT 詳しく書けないけど、レスが嬉しくて、まだのぞいてました。 皆さんのご意見、全部プリントアウトして弁護士さんに 見てもらおうと思ってます。 ありがとうございます。 219さん B奥さんもサマンサ好きで、(多分)その雑誌買ってました。 今日じゃなく、6/4発売のステディですよね? 私も欲しいんですが、田舎なんで手に入らない状態ですorz 227 :サマンサ ◆DEQRrMCHZU:2010/06/07(月) 19 18 04 ID cHhDk7TT 大人しくしてるように書いてますが、内心は煮えくり返っています。 罪にならないのなら、Gの家の壁一面に ドロボー!と書いてやりたい…しないけど。 子供のケアもきちんとしていきます。 皆さん、本当にありがとうございます。 246 :名無しの心子知らず:2010/06/07(月) 20 18 02 ID daghCVt6 サマンサ奥応援書き込みが嬉しくても弁護士が言う事が絶対 しばらく出てこないほうがいい これで名誉毀損だなんだと入ってくると面倒なことになるから 気を確かに頑張ってね 続きはこちら→サマンサ奥2 次のお話→プレゼント泥ママ(42)
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6,スタートライン 果たして中庭で待っていた古泉は開口一番に、 「緊急事態です」 と言った。微笑み、手には湯気の上がる紙コップの安コーヒーを二つ持って。一つを俺が受け取ると、少年はテーブルを挟んで対面に座った。 その様子と台詞が余りに俺の中で食い違う。「藪から棒に何を言ってやがるんだ、お前は」なんて言葉を俺は寸での所で飲み下して、ソイツの二の句を待つ。古泉はまるで焦っている様子も無く、のんびりとコーヒーに息を吹きかけてから口に運んだ。 「ゆったりコーヒー啜ってられる間は緊急なんて言葉を使うな。その内に俺が意味を履き違えるようになったらお前の責任だぞ」 「おやおや、これは責任重大だ。再来年のセンター試験で緊急の意味を問う問題が出ない事を祈りましょう。……まあ、」 少年は右手でカップを握りこんだままに遠くを見つめた。人差し指を伸ばす。 「このままでは今年度のセンター試験はおろか来年すら一生訪れませんけど……ね」 「はあっ!?」 古泉の流し目と人差し指の先を俺は咄嗟に振り返る。ああ、そこにはやはりと言うべきか…………いや、「やっぱりお前か」以外に出てこない。えーっとだな、まあ、その眼と指は当然と文芸部室に向けられている訳だ。 どこに行った、意外性。おい、マジでどこ行った。戻って来い。 そこに居るのは……そうだよ、ハルヒだよ。他の誰だともお前らだって思ってないだろ。俺だってそうさ。前科が有るからこそ疑惑の眼を向けちまう。それが偏見だとも分かっちゃいる。 それでも、二度有る事は三度有る。夏の時は何回だった? 一万五千回くらいだったと思うんだが。そりゃもう一回有っても一つもオカしくない。だが! そんなんで納得出来るか? 出来ないよな? な? 「いえ、結論から言いますと十二月二十五日以降の時間が」 古泉は俺に向けて笑った。 「長門さん曰くどうやら途絶しているそうでして」 「……またか」 古泉のような爽やかな笑みなどまさかまさか浮かべられる筈も無い俺は空を仰いだ。未来を相談しようと言ったヤツが、未来を断絶してどうすんだよ、ハルヒ。 まったく、神様の真意とやらはいつだって雲の上である。 「頭が痛くなってきた。アイツは反省って言葉を知らんのか?」 つい今朝方「涼宮ハルヒの口から反省なんて言葉が出るなんて」と感動したはずなのだが。一歩進んで二歩下がるって有名なフレーズが今の俺ほど似合うヤツもいないだろう。――ちっとも嬉しくない。 「どうでしょうね。それと、貴方は『またか』と仰られましたが初めてのケースですよ。恐らく昨年の夏の終わり、エンドレスサマーを思い返しての発言ではないかと思われますが」 「違うのか?」 「その時との最大の違いはループしていない、という点です。いえ、ループが確認出来ないと言うべきですね」 どういうことだ? 古泉は言い直したが、その前後に何の違いが有るのか俺には正直よく分からない。 「僕も最初に長門さんに時間の断絶を言い渡された時に『あの』八月を思い出しました。タイムリミットが定まっているという共通項、そして幾重にも上書きされた記憶のインパクトがそこへと思考を自然に誘導したのでしょう」 「いや、俺はあの時と何が違うんだと聞いているんだ」 「言った通りです。ループが長門さんのお力をもってすら確認出来ていません」 つまり、どういうことだ? 今回は八月が一万五千回続いたあの時とは訳が違うのか? 勝利条件が明示されてるだけでも気の持ちようは大分違ってくるんだぜ。 「考え方としては二通りです。今、この時がループの一回目である可能性。これならば長門さんのお力でもループを確認出来ない説明が付きます。なにしろ前回が無いのですから。 もう一つは可能性は低いですが、長門さんにも確認出来ない高次の力を涼宮さんが発揮しているというもの。まあ、僕個人としてはこれは無いと思っています」 「その根拠は?」 「簡単な話です。長門さんは十二月二十五日がタイムリミットだと気付いていらっしゃる。そんな方がループの方には気付けないと思いますか? 気付かないのならば両方ともであるのが、この場合の筋です」 古泉は眼に見えて生き生きと話し出す。テーブルの上に身を乗り出して肘を突き、おい、顔近いぞ。離れろ。 「であるならば、これがループの一回目であると僕は考えますね。……さて、何か思い当たりませんか?」 古泉の言いたい事はここまでくれば俺にも理解出来るってなモンで。 「果たして本当に『ループ』なのか、だな?」 「ええ、その通りです」 おいおい、少しづつ話が厄介になってきたぞ。だっていうのに、そんなのにもどこか「いつも通り」だって感想を抱いちまう俺。 我ながらどうかしてるとしか思えないね。 ループでは無い。つまり「次」が無いってことだ。そうなっては緊急性は一気にグリーンからレッドに達する。悠長な事は言っていられないし、世界の終わりも割と現実味の有る話になってきた。 「以上より、ループではないという前提で僕らは行動するべきでしょうね。まあ、具体的に何をすれば良いのかは分かりかねますが。幸いにも時間は有ります。こちらでも地道に探りを入れてみますよ」 こちらでも。つまり俺の協力を当たり前だと思っている訳だ。一年半も付き合っていれば、それが自然になってくるか。でもって俺にだって断る理由は無い。別に世界の為になんて格好良い事を言う気は無いが。 そりゃまあ、えらく現実味の薄い話だがそれでも誰よりもこの俺が動かない訳にはいかんだろう。 「っつーかさ、古泉」 「はい?」 「なんでお前、そんな事知ってるんだ?」 あはは、と小さく笑っても俺は誤魔化されんから大人しく白状しろ。それとも俺には言い出し難い情報源なのか、超能力者? 「いえ、そんな事は。……そうですね、ちょっとした引っ掛かりです。最近の長門さんはどうにも素っ気無い気がしまして。心ここに在らずとでも言いましょうか」 ああ、猫の話か。バックグラウンドで走らせてる分身の術が相当メモリを食っているらしいからな。そりゃ古泉への応対もおざなりにならざるを得ないだろうよ。 どうやら猫と古泉との間における関心の不等号が長門の中で食い違っていないようで俺としちゃ一安心だ。 「それで少し探ってみたのです。いえ、問い詰めてみたと言いましょうか。ああ、勘違いなさらないで下さい。乱暴な事は決してしていません」 いや、そこは疑ってない。大体、古泉では長門によって返り討ちにされるに決まっている。アイツはSOS団最強だからな。地域限定超能力者ではどう足掻いても相手にはならん。 「で、長門がそう言ったのか? 未来が無い、って?」 「……ええ。但し、疑念が二つ。なぜ長門さんは僕らに言い出さなかったのか。そしてもう一つ」 十二月二十五日よりも先が無い。それに気付いた時点で真っ先にアラートを出さなきゃいけないお方が、眼を真っ赤に染めて泣きながら俺に抱き着いて来なければおかしいあの先輩が、しかし何のアクションも起こしていない。 「朝比奈さんの時空通信デバイスとも言うべきそれが、どうやら通信途絶を起こしていないようなのです」 「……は?」 なんだそれ? 未来が無くなっているんじゃなかったのか? 矛盾してるだろ。 「長門さんと朝比奈さんのどちらかが嘘を吐いているというのも考えました……が、そんな事をしてもあの二人に何のメリットも有りません。しかし、何かがおかしい。僕らの認識の何かが確定的に間違っている。そんな気がしませんか?」 古泉は笑顔を崩さない。どちらかと言えば推理を楽しんでいるような節さえ見受けられる。俺は紙コップの中の冷めたコーヒを一息に呷った。 「分からん」 推理小説で言うなら証拠が出揃ってない状態に感じる、あのモヤモヤ。多分、まだ全貌が見えてくるのは先なんだろう。長門が動いていないこと、朝比奈さんが泣き付いてこられないこと。それはつまり、時期尚早って意味なんだと思う。 「つまり、静観なさるおつもりで?」 俺は頭を掻いた。 「こっちもやる事が有るんでな。端的に言えば忙しいんだ。だから、そっちはお前に任せた。信じてるぜ、副団長」 「やる事、ですか?」 紙切れを一枚ポケットから取り出して古泉に見せる。言うまでもないだろうが件の進路調査票だ。実はこれについての相談をこの休み時間にしたかったのだが、まあ、こればっかりは仕方ない。 「この字、涼宮さんですか」 筆跡鑑定人か付き纏い(ストーカ)の二択しか出てこない観察眼を披露された。古泉は生き方をそろそろ見直す段階に来ているんじゃなかろうかと個人的には思う。 未来をよりによってのこの俺に危ぶまれるほど可哀想な超能力者は、真剣そのものの顔で暫しの間ハルヒの字を見つめていた。やがてもう五時限始めのチャイムが鳴ろうかという頃、古泉はようやく口を開いた。 「……ふふっ、なるほど」 だから、どうしてどいつもこいつも説明を省略しようとしたがるのか。推理モノの探偵だったら即クビだぞ、クビ。 「それほど悪いことは起こらないのではないかと。そう思いまして」 はあ? なんだそりゃ? 楽観論も度が過ぎると単なる怠惰になっちまうが、その理解でお前はいいのかい? 「根拠を問われると苦しいところですが。しかしながら状況証拠も量によっては証拠能力を有するものです」 状況証拠? それってのは長門や朝比奈さんがまるで危機感を抱いていない点か? いや、まあ確かに妙と言えばそうだが。 あの絶望と希望の入り混じった十二月を越えて以降、長門に対して俺は全幅の信頼を寄せてはいる。昔ならば何もかもを一人で背負い込んじまっていたあの宇宙人少女ではあるが、今はもう違う。 多少ではあっても頼りにして貰えているんじゃないか、などと――これは自惚れではないと思いたい。 だから何かが有れば俺にも荷物を山分けしてくれるはずなんだ。しかし、今回はそれがない。一人で苦も無く背負える量なのか、それとも最初からその背には荷物なんて載ってはいないのか。出来れば後者だと信じたい。 今度、長門とちゃんと話してみようか。 「ただ、この時期に何も無いとは俺には思えないんだよなあ……」 頭を掻きながら、そうボヤく。と、午後の授業開始五分前を告げる鐘が鳴り、古泉は立ち上がった。聞きたい事は山と有るが、どうやらこの場ではタイムアップらしい。 「そう構えなくとも大丈夫ですよ、きっと」 「無責任な言い方だな。お前らしくも無いぞ、古泉。ついに職務放棄(ストライキ)でも決行する気になったか?」 「ふふっ、まさか」 古泉は顎をしゃくって俺に起立を促す。膝に手を付いて立ち上がる時に「しょっ」と掛け声が出た事はどうかそっとしておいて頂けたら幸いだ。 「僕は信じているんですよ」 「信じる」ねえ。そりゃ良い言葉だ。信じるものは救われるとも言うしな。だが、その対象が俺としちゃどうにも気になる。放棄した責任は一体どこの誰の肩に乗っけたんだよ? あまり長門ばかりに頼るのもどうかと思うぜ、俺は。 「いえ、長門さんでは……と、急ぎましょうか。授業が始まります」 「だな」 未来に本気になると言っておいて、授業に遅刻してちゃ論外だ。次の授業は化学だったか。センター試験で取らない俺にはどうでもいい授業。 いつもならば教科書を目隠しに机に突っ伏す時間でも、今日からは違う。内職に、と佐々木から受け取ったプリントをこなさねばならない。 「涼宮さんが待っていますよ」 別れ際に優男が瞬き一つして(止めろ、気色悪い)言い放った一言は俺の胃の中に何かモヤモヤしたものを植え付けるのに十分なものだった。 咄嗟に反論が口から出て来なかった事が悔やまれる。ぐるぐるした腹ん中は一体どこに吐き出せば……って、あ。 「あーあ……昼飯食うの忘れた」 なるほど、そりゃ腹も落ち着かないってもんだ。 佐々木から貰ったプリント三枚をどうにかこうにか終わらせた所で授業終了まで十分余った。もう一枚やろうかとも考えたが、いや待て。一枚終わらすのに大体十五分弱掛かってるんだから、今からやっても中途半端になるか。 ならばと思考を転換。俺はポケットから折り畳んだ紙片を取り出して睨み付けた。朝から俺を悩ませ続ける紙切れを、俺は勉強をする事で思考から無理矢理に追い出してきた訳だが。 短期目標、中期目標、長期目標……か。よくよく考えれば俺が目を背けているのは自分自身の未来で、つまり自分そのものである。 そんなもんも直視出来ないとはなんともまあ情けないもとうとう極まってきた感が有る。これがまあ、他人が進路に悩んでいるってんなら思わず応援したくなる話にもなってくるんだろう。だが残念、こればっかりは客観的にとはいかないのが現実だ。 流され体質を自認するも吝かではない俺であるが――っつーか、これはSOS団に在籍している時点で否定のしようが無い――流石に自分の未来まで他人に決めて貰うのは違う気がする。いや、「気がする」じゃない。絶対的に間違ってんだ。 そこまで決定力の無い人間は、乱暴な話だがそれはもう人間なんて呼んじゃいけない気すらすんだよな、個人的に。考えなければナイル河に生える水草と大差無いとパスカル先生も言っていらっしゃる。含蓄の有るお言葉だ。 さて、前置きはここまで。なら本腰を入れて考えよう。見つめてみよう、今の自分ってヤツを。 特技は無し。成績も下から数えた方が大分早い。夢なんてご大層な代物は当然と持っておらず、まあ、持っていればもう少し授業や日々の生活にも身が入っていたと思うが。こればっかりは仕方が無いか。無い袖は振れん。 気が滅入るばかりであるが自己分析はまだ続く。家は普通のサラリーマンだから家業を継ぐという裏技は最初から無く、趣味にしたって漫画やゲームといった男子高校生のテンプレート。見事なものだと自分でも思うくらい、多数派から逸脱した記憶がない。 これが俺の現在地、スタートラインである。 やりたい事を探しもせず、自己の根源欲求と向き合いもせず、ただ漫然と生きてきたそのツケは「何者でも無い自分」という至極当たり前に落ち着く。 ――ハルヒの言う通りだった。 俺は適当に適当な大学へと進学し、これまた適当に適当な会社に就職しようと考えている、ザ・適当だ。 いや――ザ・適当「だった」。過去形にするにはいささか以上に気は早いし、そもそも千里の道における一歩を踏み出したくらいで何を大袈裟な、とは自分でも思う。 しかしだ。しかし、それに気付けた今はチャンスなんだ。千載一遇ってのを今使わないでいつ使うってくらいの。 変わろうとするのは、決して悪いことじゃないと思うから。思いたいから。 あと一ヶ月で自分はどうなっていれば良いのか。この学校を卒業する時に俺はどうなっていたいのか。どんな自分でありたいのか。 自分に問い掛ける。決まっている。恥ずかしくない自分でいたい。 それは誰に対して? 親? 妹? そりゃ勿論だろう。家族が自慢できるような「お兄ちゃん」に、なれるんなら俺だってなりたい。顔を合わせては溜息を吐かれるのにだってもう飽き飽きだ。でも、それはそこまで強い欲求じゃない。 そうじゃなくって。 家族じゃなくって。 今……この今を並んで立っている友人と、未来も卑屈になる事無く付き合っていけたらと俺は願うんだよ。変かも知れない。人によってはそんなものは夢でもなんでもないと言うだろう。俺もしょうもないとそう思う。けど、仕方ないじゃないか。 ああ、つまり。 俺の望みってのは。 SOS団と、そしてこの一年半に集約されていたんだな。 7,クリスマス戦線異常アリ 「起立、礼――」 日直が号令を掛けて、本日の授業も終わる。日が暮れるのも早くなって、後一時間足らずで夕暮れが始まるだろう。時間は巻き戻らないなんて常識を俺が儚んでアンニュイになっていると後ろからハルヒに首根っこ掴まれた。 「ぐえっ」 「ちょっと用意が有るから、アンタは少し時間潰してから部室に来なさい。十分くらいでいいわ」 耳元に掛かる少女の吐息は艶かしい。座椅子の後ろ足だけという不安定がもたらす吊り橋効果は鼻で笑い飛ばすとしても。顔のすぐそばにハルヒの顔が有る、その事実。さらさらとした髪が頬に当たる、そんな僅かな感覚が俺に教えること。 涼宮ハルヒは異性である。それもトビッキリの。 それでもコイツは、なんて言葉では誤魔化せないのは距離のせいだろう、きっと。顔が近いのは超能力者の持ち芸じゃなかったのか。そんな抗議を俺がするよりも早くハルヒは離れた。 「そんじゃ、おーばー」 鞄とコートを両手に抱えて少女は教室を飛び出していく。その様に空母から離陸する戦闘機の勇姿を幻視せずにはいられない。きっと廊下はカタパルト加速。周りに衝撃を撒き散らすとこまでそっくりだぜ。 「なんだか、涼宮さん機嫌良さそうだね。良い事でも有ったのかな?」 俺へと近付いてそう言った国木田に向けて首を横に振る。いや、思い当たる節が無いのは本当だ。昨日の今日で機嫌を直しているのがそもそも俺にはクエスチョンなのだから、だったらアイツが上機嫌の理由なんて俺に思いつくものかよ。 「仏頂面がデフォルトの彼女が――廊下を走ってく時の顔見たかい、キョン? すっごい満面の笑みなんだよ。楽しいこと見つけた、って顔中に書いてあった。だから、僕はてっきり君が関わっているとばかり思っていたのだけど」 「お前、俺をアイツの付属機器かパワーアップキットだと思ってんだろ」 「どうかな? その辺りは自分の胸にでも聞いてみたほうが良いんじゃない?」 まるで取り調べでも受けている気分だった。まったく、ドイツもコイツも俺とハルヒの間柄を誤解するのに余念が無いらしい。そんな下らない事に心血を注ぐよりももっと優先するべき事項が有るだろうに。具体的には自分自身の恋愛とか。 「玩具扱いの域をいまだもって出れちゃいないと俺は思っているが」 「いや、遊び友達でしょ」 一体、その前後で何が違うのか。なぜだかオランウータンと人間の遺伝子の差異が一パーセント程しか無いって話を思い出した。だからどうしたってんでもないけどな。論ずるまでもなく猿と人の間には深い溝が有る訳で。 「遊び友達は選べるけど、遊び相手は選べないんだよ。言ってる意味、分かる?」 国木田が言っているのは俺なりに要約するとつまり扱いの差であろう。オブジェクトとして見られているか、ヒトとして見られているか。まったく、何を物騒な事を言っていやがるのか、この友人は。ああ、しかしそうは言っても玩具と友達の違いを説明するにはコイツの発言内容は確かにしっくりとくる。 そうだな。俺もからかわれる側にはなりたくはない。 「ま、ハルヒが俺をどう思っているのかなんざ分からんよ。興味も無い」 「割に良好な関係を築けていると思うけどね。少なくとも傍から見るとさ」 ああ、国木田。そりゃあアレだ。 「ハルヒと他のクラスメイトとの距離が余りに絶望的だから、相対的に俺との関係がマシに見えるだけだろ」 言っても入学し立ての頃とは違いハルヒも結構丸くはなってきている。クラスの女子とも普通に話すようになっているし、俺を通してハルヒに伝言をするなんてのも最近はとんとご無沙汰だ。 友達と呼べそうな関係にはまだ誰も至っていないが、それにしたって時間の問題だろうと俺は勝手に見ている。特に阪中。彼女はどうやらハルヒの事が気になっているらしく何かとよく話しかけていた。ハルヒもそう邪険にしておらず、このままならそう遠くない未来、二人は打ち解けることが出来るだろう。 晴れてハルヒにも普通の友人が出来る訳だ。そうなれば必然、俺の負担も軽減される事だろう。喜ばしい話だ。赤飯の準備をしなければならないくらいにな。 「そうかなあ……ううん、キョンの言う通りかもね」 「ああ、そうだ。なんせ人間ってのは本質的に相対評価しか出来ない悲しーい生き物だからな。落差が大きければマシに見えても無理からぬ話だろ。クラスも部活も同じだから周りがそれを勘違いしたくなる気持ちはまあ、百歩譲って俺にも分からなくはない」 しかもその部活ってのが得体の知れない少人数のクラブだった日には尚更懐疑も深くなろうというものだ。 「だが、それだけだ。誰かが俺とハルヒがデートしてる場面でも目撃したか? 決定的瞬間でもフライデーされたか? いやいや、そんなもん有る筈が無い。以上、証拠不十分で不起訴なんだよ、この案件は」 否定材料は揃っている。人気の無い場所でキスしたとかは……まあ、悪夢って事でアレはノーカウント。誰にだって気の迷いは有るものだからな。 SOS団についてよく知らない人から見れば、そりゃまあデートに見えなくも無いような事も度々している訳だが、しっかし不思議探索のどこに桃色幻想が幅を利かせる余地が有ったと言うのか。 何も無い。そりゃもう呆れ返るほどにな。 「ねえ、キョン。さっきから気になっていたんだけどさ」 国木田が口を開く。ほほう、まだこの俺に恋愛模様を期待するか。無駄だから止めとけと、ああ、一年の頃から何回言っても聞かない奴だ。アサガオの鉢植えを眺めて観察日記に毎度毎度「変化なし」と書き込む時のあの味気無さと良く似たものがこうなると俺の胸に去来する訳で。 「なんでそんなに向きになって否定するのかな?」 「あ?」 向きになってなんていない。そう言おうとしたのだが、口から出てきたのはスモールエーとスモールイーが背中合わせに寄りかかった発音記号でしかなかった。否定の言葉が喉元から先へ出て行かない。それくらいに俺は動転してしまっていたらしい。 「キョン、一つ良い事を教えてあげるよ」 中学から続く友人はお前のことはお見通しだと言わんがばかりにくすりと笑って。 「二重否定は肯定なんだ」 なんて言われてしまった日には俺としちゃ押し黙る他にもう打つ手は残されていなかった。まったく、腹立たしい。 「まあ、全部そうだったら面白いなあっていう僕個人の希望なんだけどね。でも実際キョンだって涼宮さんのことは嫌っていたりしないんだろう? っていうか、多少好意的に見てるよね」 ……ノーコメントだ。どうしても知りたけりゃ司法解剖して心臓を取り出し、矯めつ眇めつしてみてくれ。谷口の顔みたいに油性マーカで落書きしてあるかもしれんぞ。 国木田の追及はそこで終わり、俺はこれ以上傷口を広げてなるものかと教室から退散した。夕暮れにはまだ早い廊下は冬のこの時期であれば壁に凭れ掛かって談笑するような生徒の数も少ない。当たり前だな。誰だって寒いのはゴメンだ。 教室の有るだけマシってなストーブ周辺は人気スポット過ぎて場所取りに苦労するし、部活動をやっている奴なら部室に秘密裏に持ち込んだ暖房器具を利用する。そして俺はもっぱら後者だった。とは言え部室には遅れて来いと言われているんで、どっかに良い時間潰しは無いかと思っていたところ偶然に長門が通り掛かった。 「よう、長門。今帰りか?」 「……そう」 立ち止まり、無表情に俺を見上げる少女。いつもと変わらぬ三点リーダはなんとなく俺を安心させてくれる――って、いやいや。何をころっと忘れているんだ。和んでるんだ。 世界の危機。未来の途絶。ワールドエンド・クリスマス。 長門に聞きたい事は山のように有るじゃないか。ここで会ったがなんとやら。幸いにも人通りは他に無しとなれば、後は寒さに耐えるだけだ。 「あーっと、その聞きたい事が有るんだが」 さて、どう話し始めたものか。いつもならば聞いてもいないのにスラスラと日本語ギリギリのスペース・ミステリを披露するってのが多かっただけに、もしくは解説役の超能力者が同行していた為に、こういうのに悩むってのは珍しい体験だった。 「……何?」 クリスマスに世界が終わるって聞いたんだが、なんてストレートな切り出しでいいのだろうか。それとも「最近どうだ」みたいな外堀から埋めていく感じにするべきか。誰に聞かれているかも分からない場所柄を考えると後者だな。 いや、流石に聞き耳防止策くらいは長門の事だから講じてくれているだろうが。 「最近、どうだ? 何か変わった事はないか?」 時節柄だろう。なんとなく長門に引け目と言うか負い目と言うか、注意して見ててやらないとな、って思いが無かったとは言わない。コイツは人知れず悩むのが常な上に、表情を隠すのが古泉並に得意だ。 去年はSOSを見逃した。だから今年こそは二の轍は踏むまいと決めている。 「貴方は古泉一樹から現状を聞いたはず。それが今の私に教えることの出来る全て」 宇宙人少女は抑揚無く言った。それは確かにいつも通りではあったかも知れない。でも、引っ掛かった。 今の私に教えることの出来る全て――ってのはつまり教えられないことが有るという意味じゃないのか。それに隠し事を教えたくないのならば「貴方は古泉一樹から現状を聞いたはず。それが全て」で済んだだろう。ならばなぜわざわざ長門は言葉を足した? それは「私は隠し事をしていますよ」とそれとなく俺に伝えるためだ。するとまた別の疑問が浮かぶ。なぜこんな回りくどい真似をするのか、って点だ。 長門に制限を掛けられる相手ってのはそう多くない。というか俺は一人しか知らない(果たしてそれを一人とカウントしていいのか分からないが)。 情報統合思念体――長門の親玉だ。 なるほど、つまりこの件には宇宙人の思惑も関わっているとそういう事か。はあ……どうやら古泉のヤツもここ最近めっきり平和ボケしてきたらしい。ったく、なーにが「それほど悪いことは起こらないのではないか」だ。しっかり長門に緘口令敷かれてるっつーの。 「俺に話せない事が有る、って感じか?」 長門は何も喋らなかった。どうやらこれ以上のヒントはコイツの口からは出せないらしい。そんな風に思ってソイツの顔をよくよく見てみれば、いつもと変わらぬ無表情の中にも歯痒さがどことなく混じっている気がする。もしくは焦り。 勿論、こんなのは俺の気のせいかも知れない。人は見たいように見るらしいからな。宇宙人少女の表情学における第一人者を自称するもやぶさかではない俺では有るが、さりとてそれが長門の顔を見て十を知ることが出来るかと言えば、当たり前だが無理な話だ。 谷口みたいに顔に油性マーカで落書きしてあるのとは訳が違うのだ。繊細さもな。 「そっか、分かった」 さてさて、返答も応答も無いせいで、少女の前で独り言をぶつぶつ呟いている怪しい人みたいに俺はなってしまっている――客観的に見れば。 会話とはキャッチボールで成り立つものなのだとしみじみ思う。剛速球でもいい、逆に飛距離が足らなくったっていいから拾ったボールを逐一俺に向けて投げ返してはくれないものかね、コイツも。正直言って間が持たん。 捕り易く、また投げ返し易い球を投げるべきか。 「それじゃ切り口を変える。長門、俺は何をしたらいい? 何をするべきなんだ、教えてくれ」 目的語はあえて省いた。それは言わなくても分かるはずだし、また間違えようもないからだ。 SOS団の今後の為に。それとも俺自信の未来の為に。もしくはクリスマスの破滅を回避する為に。 ほらな、穴埋め候補のどれを目的語に持ってこようと結局、俺が聞きたい肝心要は一緒だろ。でもって、もし目的語を省かなかった場合――長門の口から出る回答には情報規制がかかってしまう可能性が生まれる。網の目をすり抜ける言葉をもって、危機回避の手段をご教授願おうって腹だ。 平たく言や、婉曲表現で回りくどく、核心には触れないように攻めていくしか手は無いってこったな。……今なら爆弾処理班の気持ちの数分の一くらいは分かりそうだ。果たして長門は俺の期待通りにその小さな口を開いた。 「貴方にして貰いたいことが一つ有る」 赤のコードと青のコード、どっちを切るか選んでくれとかそういった内容でないといいのだが。ああ、そんなのは去年の十二月でお腹いっぱいだから、今年は謹んで辞退させて頂きたいモンだ。 「十二月二十四日の午後六時に会って欲しい」 それはもしかしてデートのお誘いかなどと考える間も、赤面する暇も俺には与えられず長門は二の句を次いだ。 「貴方と接触させたい人物が居る」 「接触させたい人物? お前じゃなくてか?」 長門はほんの少しだけ頷いた。ああ、そりゃもうほんの少し。極めて僅か。ここに居るのが俺じゃなければ見逃していたに三千点。 「……そう」 「誰だ?」 「……言えない」 それも口止めされているのかと聞きたかったが、恐らく口止めの事実から口止めされているであろう長門に聞いたところであの気まずい沈黙が廊下を更に寒々しくするだけかと考え至って止めた。これ以上気温が下がったらいつぞやのハルヒを笑えない事態に陥りかねないしな。 しかし、そうは言っても俺だって健康的な高校生男子の類に漏れないのであるからしてこれは大いに気になる。日時の指定がクリスマスイブの午後六時ってのも俺の好奇心に拍車を掛けた。 「えーっと、それは……それってのは」 と、ちょっと待て。これは果たして口に出していいものなのだろうか? 誰かからのデートの申し込みなのか、なんて。気にはなる。気にはなるがしかし、これで長門から「……デートって、何?」とか聞かれたら俺は窓ガラスに全力体当たりして中庭に飛び降りるだろう。 多分、頭から。意識の混濁は願ったり叶ったり。 果たしてそんな危険を侵してまで俺は長門に聞くべきか。いや、普通に考えたら聞いておくべきなんだ、それは。だって、クリスマスだ。しかも本番の、中でも一番「いい」時間帯だ。テレビで言えばゴールデンタイム、日本史で言えば関が原。極々極々個人的な天下分け目で誠に恐縮ではあるが。 「……何?」 少女の瞳は真っ直ぐに俺を見つめてくる。何の躊躇いもなく。昔ながらの奥ゆかしい日本人にはちょっと出来ないその無遠慮な――素っ直な眼差し。 「あー、その……」 当然だが先に眼を逸らしたのも、 「……すまん、なんでもない。男か女かだけ気になってな。その、俺が会った方がいいって人がさ」 ついでに話を逸らしたのも俺だ。だが、大筋は逸らしてないから安心して欲しい。それにここで男だって言われればまあ、十中八九古泉で間違いないだろう。 本音を言えば折角のクリスマスイブにまであのニヤケ面に会いたくはないのだが。 だが、そんな俺の不安と、やっぱりそんなオチだよなって具合の意味不明な安心をもたらすであろう言葉は長門の口からは出て来なかった。 「性別は女性」 顔色一つ変えず言う長門とは対照的に俺は全身にカーっと血が回っていくのを感じていた。いや、仕方ないだろ。クリスマスイブで午後六時に異性と出会えって言われて、これに恋愛的ななにがしかを期待せずにいられるようならソイツはきっと頭がオカしいから病院に早急に行くべきだ。 「お、女?」 「そう」 「ちなみに、そこには長門も一緒に居るんだよな?」 そうだ、二人きりなら何事かも妄想しようが、事これが三人になってしまえばなぜだかは知らんがそんな事は起こりえないのがこの世界のルールであり、不文律である。今だけはそこに感謝しよう。 「……なぜ?」 おや、情報の伝達に齟齬が発生しているぞ、長門。 「いや、だってお前が連れてくるんだろ、誰だか知らないけど、ソイツ。その、俺が会うべき人っての」 「違う」 「え? それはどういう」 「彼女と貴方が出会うその時間、私は別の事を行っている。言い換えるならば――忙しい」 って事は何か? 待ち合わせでもしなきゃならんのか、俺は。誰かも分からん相手と? 俺の認識ではそこに「デート」の三文字がどうしてもピタリと嵌まり込んでしまう。せめて事前に相手くらいは知っておきたいんだが。 情報統合思念体とやらは本当にロクな事をしやがらないな。 「なあ、『それ』って本当に必要なのか?」 「必要」 こう言い切られちまっては、SOS団一の事情通を信じない訳にはいかない俺としては、ああ、初クリスマスデートの相手くらいは自分で選びたかった。それとも選ぶ権利が有るとでも思ってんのか、って皮肉屋の運命の仕業だろうか。 それだけはないと信じたい。
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今回のこの事件、実行犯は俺だった。ま、種を明かせばそういうことになる。 だが、そううまく事は運ばなかったのだ────、 「誰? 誰かそこにいるの?」 ────なんと、ハルヒに見つかっちまったい。どうすりゃいい? 新・孤島症候群─結末編─ 完全に予想外だった。たしかハルヒは下の階に走っていったと鶴屋さんは言っていた、それが正しければハルヒは一階に行き、三階には来ないはずなんだ。しかし、今のこの状況はそうじゃない、はっきり言おう、アイツには常識どころか既定事項すら通じないのか、っと。 「みくるちゃん? みくるちゃん見っけ!」 ハルヒに指を刺されて固まった表情のまま朝比奈さんはゆっくりとハルヒの方に向く。 別にかくれんぼをしてた訳じゃないんだが……。 朝比奈さんだけなら何とか言い訳も出来たのかもしれない、ハルヒにとって、この事件はただのサプライズパーティなんだからな。 古泉たちが仕組んだ人が消えていくミステリー、朝比奈さんは最初の犠牲者でどこかに隠れている、っということにしておけば、たとえハルヒに見つかったとしても「見つかっちゃいましたぁ、えへへ」で、済んだかもしれない。だが、 「それ……と、……キ、キョン!?」 どこかに隠れようとしてあたふたしている俺に声を掛けた。 そうなのだ、俺は絶対見られてはいけなかったのだ、どう考えてもこの時間にはもう一人俺がいて、今現在、鶴屋さんの部屋のイスに座り込んで居眠りをしているはずなのである。 さて、どうやってこのピンチを切り抜ける? 考えろ、俺。 だが、よくよく考えてみればハルヒが言っていたセリフと鶴屋さんが言っていたセリフに矛盾があったのだ。そう、ハルヒはすでに一階の探索は自分の目で行っていたのだ、多丸さん兄弟と共に。 だとすると『やっぱちゃんと自分の目で探してみなきゃだめね』と言っていたのはそれ以外の場所ってことになる。二階は長門と森さん、新川さんで、三階は俺と古泉が調べたんだ、二階は朝比奈さんがいなくなった時に全員集まって探しはじめた場所だし、ハルヒもその場にいた、ってことは、ハルヒが言っていたのは三階のことになる。だからハルヒが三階を探索しに来るのは当たり前なのだ。 と、言うことは。鶴屋さんが嘘をついているって事になるんだが、一体なぜ? いやいや、今はそんなことを考察している暇はない。俺が二人いるこの状況を、目の前にいるこいつにどう説明すればいいのか考えなきゃならんのだ。下手な説明だと、古泉が言っていた想像したくない結末に向かうかもしれん。 かと言って真実を話す訳にはいかないのが、なんというかコイツのややこしいところなのである。仮に真実を話したとしてもコイツは信じないと思うが、それによって別の被害が発生する可能性があるのは既に去年の映画撮影時に実証済だ。 ハルヒは豆腐とヨーグルトを間違えて食べてしまったような戸惑った表情で立ちつくしている。無理もない、俺が居眠りしている部屋から出て、階上から人の気配がするので見にいってみるとまた俺がいるんだからな。 「お! みくるじゃないかっ、さすがハルにゃん、さっそく見っけたんだねっ」 ハルヒの後ろから鶴屋さんもやってきた。そして俺を見つけると、 「あれ? キョンくん? おっかしいなぁ、いつの間に先回りしてたんだい?」 「あ、えーと……それはですね……」 そろそろタイムアップだ、これからは言い訳を考えながらしゃべらなばならん。 「なんかいつもと違うふんいきだねぇ? 本当にキョンくんかい?」 鶴屋さんは覗き込むようにして俺を見る。偽者じゃありません本物ですよ。と、ここで天啓が舞い降りた、……ふむ、なるほどその手があったか。ありがとう鶴屋さん。 俺は観念したように深呼吸し、ハルヒと鶴屋さんを一瞥すると、 「まあ、見つかっちまったんじゃしょうがない。今この時間には俺がもう一人いるってことになっている」 俺がそう言った瞬間、全員の表情が変わった。ハルヒは何言ってるの? って感じで眉をひそめ、朝比奈さんは驚愕の表情、鶴屋さんはへぇーって感じで興味深そうに目を見開いた。 「どういうことよ? あんたが二人いるって」 予想通り、ハルヒが乗ってきた。 「二人いるってのはつまり、どちらかが偽者でどちらかが本物ってことだ」 考えながら話すのは少々辛かったが、ようやく俺のほうも頭が回転してきたらしく乗ってきた、 「さて、ここにいる俺と下にいる俺とではどっちが本物で、どっちが偽者でしょう?」 ちょっと調子に乗って芝居がかったセリフを言い放つ、さてハルヒはどうでる? などと考えてる間もなくハルヒはつかつかと俺の前に歩み来て、 「い、痛てててっ!」 いきなり左の頬をつねり上げられた。なにしやがるっ! 「ふうん、どうやらその顔は作り物じゃなくて本物のようね、それに声や仕草もいつものキョンと同じだし」 ハルヒは顎に手をやり、頭のてっぺんからつま先までまじまじと俺の姿を眺めながら言う。俺はつねられてヒリヒリするほほを撫でながらハルヒを睨み返す、なんだか品定めされてる気分になって少々不愉快になった。 「おっと、それじゃあここにいるキョンくんが本物で下の部屋で居眠りしてるキョンくんは偽者ってことなのかいっ」 なぜかにやにやしながら鶴屋さんは言う。ほんと、楽しそうですね。 「うーん、どっちかてーとあたしはこのキョンくんの方があやしい気がするにょろ、でもどっからみてもキョンくんなんだけどねっ」 「まさか、ひょっとしてどっちも偽者ってんじゃないでしょうね」と、ハルヒ。 おいおい、さらに事態をややこしくするような事を言うなよ。どちらかといえばどっちも本物だ。 「さてね、偽者か本物か、そんなこと正直に言ったらせっかくのサプライズパーティが台無しになっちまうだろ、それよりハルヒ、さっきみたいな強引に偽者か本物かを調べるような行為は自重してくれ。探偵を気取るんなら推理で本物かどうか当てるもんだ」 まったく、俺が二人いる状況をなんとかハルヒに納得させることが出来ても、ハルヒがもう一人の俺に今のような行動を取ったら事態がややこしくなっちまうからな、なんとか釘を刺しておかないと。 「む、それもそうね。みくるちゃんが見つかってこれで解決じゃああまりにもあっけないもんね。それじゃあこれからは二人いるキョンのどっちが本物か見極める推理ゲームをはじめましょ、と言ってもよく考えたらここにいるキョンの方が本物っぽいけどね」 ハルヒは隣にいた鶴屋さんに同意を求めるように言う。 まあ、それはいいんだが、この事件のシナリオはまだ残ってるんだ、そういう事は全部終わってからにしてもらいたいんだがな。 「それくらい解ってるわよ、事件を未然に防いじゃったらミステリーとして破綻しちゃうじゃない、そんなのは推理じゃなくて予知よ、予知。探偵が予知能力なんて使ったらカンニングしてるようなものじゃない」 ハルヒは腰に手を当て、えらそうにレクチャーし始めた。お前の考えなんか今更どうでもいいよ。 あと、俺が二人いるってのはここだけの内緒にしてくれないか、でないと色々と不都合が出て、打ち合わせ通りに事が運ばないんだ、あとこれ以上誰かと鉢合わせするのも回避したいんだが……、といっても残っているのはもう一人の俺と妹だけどな。 「そういうことなら鶴にゃんにまかせときなっ! とりあえず三階に行かないようにすればいいってことにょろね」 そう言って鶴屋さんは胸をドンと叩いた。 なるほど、あの時、鶴屋さんのセリフに矛盾があったのはこういう訳だったのか。 「なんとかやってみるよっ、キョンく……」 そこで鶴屋さんは一時停止したように言葉を止め、 「あたしとしてはまだ本物か偽者か解らないから……んーと、そだっ、言わば少年Kってところだねっ」 一応どちらも本物なんですけど。てか、あの時言っていた少年Kってそういう意味だったんですね。 それじゃあ鶴屋さん、よろしくおねがいします。それと、また後で伺います。 そうして二人は下に降りていった。まるで台風一過のような感覚だ。 朝比奈さんと俺はやれやれって感じで顔を見合わせてほっと胸をなでおろした。 と、そこに急にハルヒが戻ってきて、 「あんた、ちょっと手だしなさい」 なんだいきなり。 「いいからさっさと出すの!」 なんだか解らんがとりあえず右手を差し出した。抵抗しても仕方ない上に理由もなく命令してくるのはいつものことだ。 するとハルヒはポシェットからすばやくサインペンを出すと俺の右手にバツマークを書いた。 なにするんだいきなり! て、おい! これ油性ペンじゃねえか。なかなか消えねえんだぞこれ。 ところで、おまえはいつも油性ペンを持ち歩いてるのか? まさかとは思うが、急にサインを求められる芸能人を気取ってんじゃないだろうな。 と、思ったが、ポシェットからペンを出す時、中に赤いものがちらりと見えた。あれはひょっとして腕章? て、ことは腕章に書き込むためのペンか。 「何言ってるの、見た目そっくりの二人なんだから印つけとかないと紛らわしいじゃないの、推理の途中で入れ替わられたりしたら判断しにくいでしょ」 たしかにそうだが……、それで、何でバツ印なんだ、これじゃ俺が偽者っぽいじゃねえか。さっき、俺の方が本物らしいとをいっていた気がしたが。 「丸でもバツでもどっちでもいいでしょ、ただの印なんだから、それに手のひらには丸よりバツのほうが早く書けるのよ」 そうかい。しかし別に早く書く必要もない気がするが、まあ、手早く行動するのはこいつの特徴だしな。 そうこうしている内に、下の階から扉の開く音が聞こえた。この時間の俺が鶴屋さんの部屋から出てきたようだ。 「あ、もう一人のキョンくんが出てきたみたいです」 階下を覗き込んでいた朝比奈さんがこちらに振り向いた。それを聞いたハルヒがどれどれって感じで階下を覗き込む。頼むからその『俺』に見つからないでくれよ、これ以上ややこしくなっちまったら収拾が付かなくなっちまうんでな。 「わき目も振らず一階にいっちゃいました」 ま、そうですとも朝比奈さん、あの時の俺はまったく周りを警戒せずに一階に向かったんだったな。 「やっぱりどう見てもそっくりね、全然見た目じゃ判断できないわ、まさか双子ってんじゃないでしょうね」と、ハルヒ。 恐ろしいことを言うなよ。 話題を変えることにする。「あー、そうだハルヒ」 「なによ」 俺はこの後、二階の俺の部屋潜む予定なんだ、だから推理が成り立ったらその前で披露してもらいたいんだ。そこでちゃんと事件の推理とどっちが偽者なのか判明してくれ。お前の推理が正解ならそこで事件は解決。大団円だ。 「何言ってんの、あたしの推理力なら正解するに決まってるでしょ、間違うなんてありえないわ」 まぁ今回はそのハルヒの推理どおりに事を運ぶつもりだからな、たしかに間違うなんてありえないってのは当たっているがな。だが、いつも思うがその自信は一体どこから湧き出してるんだろうか? とはいえ、自信なさげなハルヒなんてのも想像しにくいが。 そのハルヒも今は一階に向かって階段を降りている。絶対ニセ俺の証拠を見つけ出してやるって背中が語っているようなふんいきだ。まったく、わかりやすいヤツだな。くれぐれもお手柔らかにたのむぜ、本当はどっちも俺なんだからな、軽く脅かしてやるくらいにしといてくれよ。 ともかく、今のところどうにか辻褄合わせだけはうまくいっているようだ、まったく、ハルヒに見つかった時は一体どうなることかと思ったが、考えてみればどうやらこれも既定事項らしい。 俺は手の平に書かれているバツ印を見ながら、今頃一階でビクビクしながらハルヒを探しに行っている過去の俺のことを思い浮かべた。そういや、あのときのハルヒは変によそよそしい感じだったな。らしくないなと思ったが、あの時には既に偽者だと決め付けていたと考えればしっくりと来る。急に夜食作り始めたのも俺を観察するためだったんだろう。 後は鶴屋さんと妹、ラストのハルヒ消失のトリックだけだ。 とりあえず、朝比奈さんが来てくれたからこのトリックも時間移動で間違いないだろう。 妹はどうせ眠ったままだろうからいいとして、問題は鶴屋さんだ、やっぱ眠らせてから時間移動した方がいいのか? それとも事情を話してもいいのだろうか、俺としてはもうすべてさっぱり話しても良さそうなんだけどな。 しかし、ここにいる朝比奈さんはおそらく、鶴屋さんには正体を知られたくないようだ。そして鶴屋さんもどうやらそのことについて感付いているらしい、きっと事情を話し始めても途中で、 「事情なんて堅苦しいことどうでもいいっさ! 要するにあたしは○○しておけばいいんだねっ!」っと言ってくるに違いない。 そんなことを考えながら俺は朝比奈さんと共に鶴屋さんと妹のいる部屋に向かった。 俺たちの今の状況を知ってか知らずか、鶴屋さんは大きなあくびをすると、眠くなったから寝ると言い出した。 どうやら勘の鋭い鶴屋さんは詳しい事情を説明する前に悟ったようだ。後、朝比奈さんが口ごもりながらタドタドしく、 「あたしが急にいなくなって鶴屋さんに心配を掛けてしまったみたいで、あの、えーと、ごめんなさい。えーと、皆いなくなってるのもお芝居だからあの、安心して休んでてください」 と、困った表情で謝りながら言ったからだろう。鶴屋さんもそのしぐさを見て更にニヤニヤした笑みを浮かべてたしな。 で、その鶴屋さんが、そのニヤニヤ顔を俺の方にきゅいっと向けて、 「そこの少年Kくんも一緒に寝るかい? この部屋、セミダブルのベッドが二台もあっから四人で仲良く寝れるよっ!」 とんでもなく魅力的なお誘いだが、さすがにそれは辞退させてもらうことにする。というか明らかに鶴屋さんの冗談だしな。それに俺はまだやらなきゃいけないこともあるんでね。 てなわけで、ここは朝比奈さんに任せることにする。 まあ、予想通り鶴屋さんと妹も未来に時間移動する結果となった。眠っていた妹はそのまま、鶴屋さんは本当に眠っていたのか怪しかったが──ひょっとしたら狸寝入りだったのかも──寝ている隙に朝比奈さんが長門と古泉たちのいる時間につれていった。 しばらくして朝比奈さんが戻ってくると、俺は朝比奈さんを廊下の端の部屋に連れて行った。その部屋は最後に俺とハルヒが入って消えた場所である。 俺は朝比奈さんと最後の打ち合わせをする。内容は俺とハルヒがこの部屋に入ってきたらすぐさまハルヒを眠らせて三人で時間移動をしてもらうことだ。ここで手間取るとこの時間の俺に目撃されてしまうからな。 頼みますよ、朝比奈さん。ここでドジっ娘メイドはやらなくて良いですからね。ま、ハルヒが大声出して俺のことを呼ぶからそれが準備の合図になります。 「わかりました、なんとか涼宮さんに気付かれずに眠らせれるようにがんばります。ちょっと自信ないけど」 朝比奈さんも普段はちょっとドジな部分も有るけど未来からの指令は結構きっちりとこなしているように思う。これは俺の主観的な意見だが、朝比奈さんは集中力があり、どんなことにも一生懸命に取り組む姿勢があるからだろうと思う。 そう言うことできっと朝比奈さんはうまくやり遂げると思う、なので俺がこれから考えなきゃならないのは、その後のハルヒへのフォローだな、さて、どうするかな。ちゃんと考えておかないと、この後のことは完全に未知の領域だからな。 考えながら俺は待機場所である俺の部屋に入った。 とりあえずこの後に俺が話さなければならない会話を思い出しておかないといけないな。一字一句間違いないかどうかは解らんが、大体あってれば良いだろう。 あの時はそんなこと細かく覚えている暇もなかったし、違和感と不条理さで一杯だったからな。 そんなふうに頭の中でシミュレーションしている時だった。 ぐうぅ……。 部屋の隅の方からなにか音が聞こえてきた。ついでに何やら人の気配までする。 おいおい待ってくれよ、ここまで来て話をややこしくするような事態は勘弁してもらいたいんだがな。どこの誰かは知らないが自重してくれ、あと少しでこの事件は収束するところなんだからさ、たのむぜ、で、誰だ? 「やだ、わたしったら、こんな時に……」 その人物がベッドの影から現れた。 頬をちょっと赤らめ、お腹の辺りをさすりながら、 「もうちょっとミステリアスに登場したかったんだけどなぁ、ふふ、お久しぶり、キョンくん」 「朝比奈さん!?」しかも大の方だ。 でも俺としては数時間前に会ったばっかりで『お久しぶり』って感じではないんですけどね。 「あ、そっか、そうだったわね。わたしったら」 ちろっと舌を出し、自分の頭をコツンと叩く朝比奈さん。でもあなたにとって俺と久しぶりに会うんでしたらそれでいいんですよ。そうだとしたら、俺の方がお久しぶりとちゃんと挨拶しないといけない立場じゃないですか。 と、そこでまたもや、ぐうぅ……、っと朝比奈さんのお腹が鳴り出した。 どうしたんです? ダイエットですか? ダイエットなんてしなくても朝比奈さんなら充分ナイスバディですよ。それともひょっとして満足に食事も取れないほど極貧な生活でもしているんですか? なぁんてことを顔を真っ赤にして照れている朝比奈さん(大)に訊ける訳もなく。 「こんな時じゃなかったら一緒に食事でもどうですか? と、言いたいところなんですが……」 今の俺自身、身動きが取れない隠密行動中であり、ふらふらとあちこち出歩くことが出来ない身分なのだ。それは朝比奈さん(大)の方にも言える事であり、お互いに異時間同位体がいるこの時間では隠密に行動するのがセオリーだろう。 「そうね、キョンくんの言う通り、いくら忙しかったからって食事くらいはきちんと取っておいた方がよかったわね、今みたいに隠れてる時にお腹がなったりしたら大変なことになっちゃったかもしれない」 照れ隠しなのか少し早口でしゃべる朝比奈さん、そういや最初の時間遡行の前に食事したっけな。 「そっか、それで無理やり俺に食事をさせたのか……」 空腹じゃいくら気配を殺してもさっきの朝比奈さん(大)のようにお腹の音で誰かに気付かれてしまう可能性があるってわけか。 それもあるが、あの時朝比奈さん(大)はお腹が空いてたってことだったのか。それで普段よりよく食べてたってわけか。なるほどね。 「えーと、今の俺は無理ですが、このあとこの時間の俺となら食事できますよ、朝比奈さん。なんせ俺たち以外誰もいなくなりますからね、気兼ねなしにいけますよ」 ちょっとした提案だったのだが、よく考えてみると朝比奈さん(大)にとっては、俺がここでこう言うって事もすべて既定事項なんだろうか? まぁそんなこと考えたってしかたない、この後この朝比奈さんと食事したから酔い止め薬も飲めたし、大惨事にならなかったんだからな。 「え、キョンくんと二人きりで食事……。うん、そうね、それもいいかもね」 朝比奈さん(大)は、その大人びた姿になっていてもやはり朝比奈さんだ、しぐさにかわいらしさが残っている。それによほど空腹なんだったんだろう、食事と聞いて嬉しそうにしている。 俺だって空腹の時は食べ物のことを考えただけで楽しい気分になるさ、レストランに行ってメニューを見てるときなんて最高だね。 この後少しばかり話をしたが、たわいのない話しか出来なかった、なんせちょっとでも未来の情報に関わることだと禁則事項となってしまうからな。 だが、その中でこの事件について少し訊くことが出来た。 どうやらコレは未来人が主催のサプライズパーティーって事らしい、まぁ、詳しくは話せないらしいが要約するとそういうことなんだそうだ。 それで、なんでこんなことをしようとしたのか? そういうことは古泉たち機関の方々の役目じゃなかったのかと訊いたら、 「あなた達と行動を共にしている過去のわたしは、もう高校三年生、夏休みが終わったら進学、就職、卒業等の準備とかで色々と忙しくなるじゃない、今しか時間に余裕がなかったの。だからもう一度あのバレンタイン間際の時みたいに二人だけで行動するような楽しい思い出が欲しかったのよ」 そりゃ朝比奈さんと秘密を共有して二人だけで行動するってのは、どちらかと言われれば楽しいって方向になるだろう。 でもあの騒動は俺にとっちゃ終始ハラハラの連続で、目の前で誘拐された朝比奈さんを追ってカーチェイスしたり、つじつまあわせに翻弄したり、長門に謝ったり、とあんまりいい思い出じゃないんですが、まあ最後にチョコをもらえたのが救いでした。よく考えたらそれで充分過ぎるほどいい思い出なのかもしれないが。 つまり、とても大変で、その時にはとんでもなく迷惑だった事柄でも、その方が深く記憶に残り、いずれ良い思い出になる、ってことなのか? うーん、そんなことをいわれても俺にはまだピンとこないがな。 記憶と思い出の違いなんてさっぱりわからん。どっちも同じに思えてしまう、良い記憶が思い出で悪い記憶が後悔か? そうこうしている内に、廊下からハルヒの話し声が聞こえてきた。 「さてと、そろそろ呼び出しかな、それじゃ、行ってきますね、朝比奈さん」 笑顔で手を振り見送っている朝比奈さん(大)。 俺もつられて手を振り返した、右手だ。その手の平にバツ印が書かれているのを忘れていた俺は、それを朝比奈さん(大)に見られてクスリと笑われた。 「キョーンっ! 団長命令よっ、今すぐ出てきなさいっ!!」 和やかな雰囲気を打ち壊す様にハルヒの声が響きわたった。 まったく、なんてでかい声なんだ。そんな大声をだすな、ちゃんと聞こえてるよ。 俺はガチャリと扉を開けて廊下に出た。 勝ち誇ったような表情でこっちを向いたハルヒは俺を見てニヤリと口元をゆがませる。 「何者だお前」 目を見開いて俺をみているこの時間の“俺”がつぶやくように呻いた。 そうだった、普段聞き慣れているようで聞き慣れない声なんだったな。やっぱ違和感がする。 俺は「ようっ」て感じに右手を上げて挨拶をした。もちろんハルヒに手の平が見えるようにだ。ハルヒはそれを確認すると勝ち誇った感じでもう一人の“俺”の方に向き、 「何しらばっくれてるの、こっちが本物のキョンでしょ、どう? 観念した、偽キョンさん」 よう、本物はどうやら俺の方だ、まあ、後のことはまかせろ、うまくやるからさ。だからお前もなんとかうまくやれよ、ちょいっと苦労するが、終わっちまえばいつものことだと思うはずさ。 「と、言うわけでハルヒ、サプライズパーティはこれで終了だ、みんながあっちで待ってる、いくぞ」 「ちょっと何勝手に仕切ってるのよ、それよりあたしの見事な推理、ちゃんと聞いてた?」 ほんとのところ朝比奈さん(大)と会話していて聞いちゃいなかったんだが、ハルヒの推理の内容はすでに既知していたので、 「ちゃんと聞いてたさ」っと、返事をしておく。そう、お前の推理が正解ってことにして、このまま大団円に向かうところさ。 ハルヒはもう一人の俺について、 「見た目はほんとにそっくりね、その手の印がなきゃ、どっちがどっちか解らなくなるところだったわ」 等と言っていたが、どっちも本物の俺なんだから当たり前だろ、と、本当のことを言えるはずもなく、俺は適当に返事をしておくことにする。 「俺はどこにでもいるようなごく普通の人間だからな、そっくりに化けることくらい、ちょいと練習すれば誰にでも出来るんじゃないのか? まあ、古泉達がどっかから見つけてきたんだろ。素質のあるヤツをさ」 「うーん、そっか、だったら有希やみくるちゃん、あたしのそっくりさんも古泉くんに探してきてもらおうかしら」 二ヒヒ、っといやらしい笑い顔をして顔面の筋肉を弛緩させるハルヒ。 「あたしが二人に増えたりしたらみんなどんな顔するんだろ?」 おいおい、お前が急に二人に増えてたら朝比奈さんなら間違いなく卒倒するはずだし、あの長門ですら何かしらのリアクションを起こしそうだ。 ていうか、俺が二人いて自分が驚かされたから、他の誰かも同じ手口で驚かせたいって発想だろ、それは。はっきり言ってそんなのは小学生並みの単純な思考じゃないのかね、ハルヒくん。それにお前は唯一無二の存在だろ。天上天下唯我独尊、それがSOS団団長、涼宮ハルヒだろ。 なぁんてことを考えていたが、俺は口に出して言わなかった。今は余計なことを言わない方が良いと判断したからだ。今は適当にハルヒに合わせておき、好きなように妄想させておけば朝比奈さんが行動しやすいんじゃないかと考えたのさ。 そして朝比奈さんの待ち構えている部屋に入り、俺はこの時間でしなければならない最期の仕上げをする。部屋に入る直前に、古泉並のエセスマイルをもう一人の“俺”に見せなければならないのだ。自分ではどんな表情なのか鏡がないので確認できないが、まぁそれなりに悪びれた感じは出てるんじゃないかと思う。 それが証拠にそのスマイルを見たもう一人の“俺”がハッと何かに気付いたように表情を変化させたからだ。 さて、こっから超特急でやらなければならないことのオンパレードだ、と、言っても俺が出来ることは殆どないんだけどな、頼みましたよ朝比奈さん。て、俺は祈るだけかよ。 「あれ……」 ハルヒが力なく崩れ落ちるように倒れ始めた。俺は何とかそれを受け止める。 朝比奈さんがうまくハルヒの背後を取って眠らせるのに成功したのだ。小さくVサインをしている。 「後は時間移動です、おねがいします」 「はい、では目を閉じてください、行きますよ」 朝比奈さんのセリフとドアの向こうからハルヒの名前を叫ぶ声が殆ど同時だった。 エピローグ まあ、これで事件は一応の終わりを迎えたってわけなのだが、残った問題はハルヒへのフォローだけだ。ハルヒが気を失って眠ってしまったのは、事件の解決と同時に緊張がとけて、自分でも自覚していなかった疲労と、空腹感、睡眠不足などが一気に押し寄せたため、と言うもっともらしい古泉の説明でなんとか納得したようだ。俺もそれに同意しておく。 どうやらハルヒは理屈で説明すると納得するらしい。後、古泉が言うとそれらしく聞こえるそうだ、それもひょっとしたらあいつの超能力の一種なのかもしれないな。 ちなみに、俺の偽者は急用があると言うことで朝一番で帰ってしまったと言うことになっている。そのことについても、古泉は苦しい言い訳をハルヒにしていたけどな。 俺そっくりの人物を探してきたのはいいが、スケジュールの調整がうまく出来ず、本来ならこのサプライズパーティーは、合宿の最終日にする予定だったのだが、どうしてもはずせない用事があって、急遽前倒しになってしまった、ということだそうだ。 その後、説明好きの古泉には色々補足があったらしく、ハルヒが席を外している時に俺に語りかけてきた。 「なかなかいい経験をさせてもらいましたよ、ですが僕としてはもう少し長い期間の時間移動も経験してみたいですね、特に、未来に飛ぶのではなく過去の方に行ってみたいというのが本音です」 言っておくが過去に行ってもろくな事がないぞ、遠足みたいに自由行動なんてできないからな、それに、結局まともに帰ってこれるのかどうかもあやしいんだ。長門に時間凍結されたり朝倉にナイフで刺されたりしたからな。 「そうですね、時間移動をするということはその時間で成すべき事があるからそこに向かうわけですから、理由もなく時間移動は出きないんですよね」 古泉は何か言いたげな表情を含んだ笑みを浮かべて俺の方を見る。 なんだ? 何か言いたげだな、すでに俺は精神的にも肉体的にも疲労していて、どちらかといえばお前の長話に付き合いたくはないんだがな。早くのんびりとしたサマーヴァケーションを味わいたいんだ。 そんな俺のことなどお構いなしに古泉は語りだした。 「今回のこの事件、今までの時間移動と少し趣向が違うような気がしてならないんです。はっきりいいますと、未来人らしくないといえます。このようなサプライズはどちらかといえば我々の分野です。実際、今回のシナリオ通りのことなら機関ででも再現可能です」 まったく聞く気はなかったし、この事件について少しばかり朝比奈さん(大)から訊いていたので聞き流すつもりだったのだが、どうやら古泉は未来から現在に介入があるときは何かしら理由がある、と言いたいらしい。 だが、そんなこと俺が考えることじゃないし、考えたから答えが出るわけでもない。俺にとっては朝比奈さん(大)が言っていた、高校最後の夏休みだからみんなで過ごす楽しい思い出を作りたかった。って理由で十分なのさ。 それ以外になにかあるのか? 無いならそれでいいじゃないか。 「未来人の、いえ、別の出で立ちをした朝比奈さんの考えならそれで正しいのかもしれません、ですが我々はもっと別の見解があるのですよ」 ほう、一応聞いとくか。だいたい予想はつくが。 「すべて涼宮さんがそう望んだから、そうなったという見解です」 やはりそうきたか。 「あの時、あなたが眠くなった妹さんと朝比奈さんと共に二階に行った時、まだまだ遊び足りなさそうな涼宮さんは、もう少しあなたと、いえ、みんなと遊びたいと願ったのではないでしょうか。その願いが未来人を介入させてこの事件を引き起こしたのかもしれません。まあ、これはただの推測に過ぎませんが、涼宮さんが考えそうなことだと思いませんか?」 結局古泉の考えを聞いたから何かが変わるわけでもなく、無駄な時間をすごした結果になっちまった。 だが、俺にとってそんなことよりも一つ懸案事項が増えてしまったのが気になるところだ。 それは、席をはずしていたハルヒが戻ってきて、俺に話しかけてきた時に沸きあがった。 「ねえ、キョン、あたしが作った夜食のパスタどこに行ったか知らない? あぁ、あんたはその場にいなかったんだっけ、その時にいたのは偽キョンだったわね。まあ、どっちでもいいわ、さっきそれのことを思い出して鶴屋さんの部屋に取りに行ったら、誰かが全部食べちゃってたのよ、鶴屋さんも知らないって言うし、みくるちゃんと有希にも聞いたけど食べてないって言ってるのよ。あの時考え事しながらだったから結構な量を作ったのよね、ちょっと一人では食べきれない量のはずなんだけど」 ハルヒは隣にいた古泉の方にも問いただす。 実は俺には心当たりがある、ていうか、食ったのは俺と朝比奈さん(大)だ、最初の時間遡行直前に食べたんだっけ。おかげで酔い止め薬を飲む余裕が出来て大助かりだったんだが、二人でも平らげることはできない量だったのだ。朝比奈さん(大)も普通の量しか食べてなかったし、俺もその時はそれほど食欲も無かった状態だったからな。 なので半分以上残していたはずなのだが、それがすべてなくなっていたって事はどういうことなんだ? 誰かが残りを食べたというならこの中にいるはずだ。しかし、ハルヒがみんなに訊いて回ったところ誰も食べていないそうだ。 まさか、俺たち以外に誰かいるってんじゃないだろうな。お前が真の黒幕で、このややこしい事件を作り出した張本人だったとしても、そんなことはどうだっていい、少しくらいなら遊びに付き合ってやるからさ、だからハルヒ、へんな考えを起こすなよ。 特に、俺たち以外に誰かがこの別荘にいる、なんてことをな。 「あ、すまんハルヒ、それなんだが実は俺の偽者のやつが食べてたぞ、て言うか俺も少しばかり食べちまったんだが……」 誰かが犯人として名乗り出ればハルヒが変な考えを起こさないだろうと思ってとっさに手を上げてしまった。 ハルヒが作った料理を無断で食べちまったからな、何か文句ぐらいは言ってくるだろうと思っていたが、意外とハルヒはおとなしく、 「ま、食べちゃったんならいいわ、偽者の方はともかく、あんたはあのパスタのことあたしが作った夜食だって知らなかったんでしょ? それに、あの後あたし朝まで寝てたから、せっかく作ったパスタが冷めて固まって食べられなくなるし、もったいないお化けが出てくるかもしれないもんね」 そんなお化けが出てくるのも困り者だが。 そのせいで俺の中に妙な考えが浮かんでしまったんだ。ハルヒがあのパスタを食べたのが俺だと思い込めばそれが現実になるのではないか? という考えだ。そうなれば、ひょっとしたら俺はハルヒの作ったパスタの残りを食べに、またもやあの時間に行くことになるのかもしれない。 それに、ありえないとは思うが、パスタの姿をしたみょうちくりんな生物を生み出されても困るからな。 ────で、もしまたあの時間に行くことになったら今度はちゃんと味わって食べようと思う。 なんせ、ハルヒが作った料理は美味いからな。 おわり 目次に戻る 挿絵
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各参加者のランダム支給品まとめ 【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】 【クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】 【ラブライブ!】 【アカメが斬る!】 【とある科学の超電磁砲】 【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】 【PERSONA4 the Animation】 【魔法少女まどか☆マギカ】 【アイドルマスター シンデレラガールズ】 【DARKER THAN BLACK 黒の契約者】 【寄生獣 セイの格率】 【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】 【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 【PSYCHO PASS-サイコパス-】 【ソードアート・オンライン】 【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】 【空条承太郎】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 手榴弾×5 人外の定義 空条承太郎×2/鹿目まどか×2 うち1個を人外の定義で使用。わたしが、心を決める時にて鹿目まどかに2個譲渡。 不明 不明 空条承太郎 不明 不明 不明 空条承太郎 不明 【ジョセフ・ジョースター】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 三万円はするポラロイドカメラ 戦闘潮流 ジョセフ・ジョースター 戦闘潮流で破壊。 市販のシャボン玉セット 戦闘潮流 ジョセフ・ジョースター 隠者と、魔法少女と、風紀委員とで50%分を使用。 【モハメド・アヴドゥル】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 ウェイブのお土産の海産品 怒れる魔術師 モハメド・アヴドゥル デイパックに入れておけば半日は保存が効く。 不明 不明 モハメド・アヴドゥル 不明 不明 不明 モハメド・アヴドゥル 不明 【花京院典明】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 油性ペン 始まってしまった物語に、奪われたままの時に 花京院典明 不明 不明 不明 花京院典明 不明 不明 不明 花京院典明 不明 【イギー】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 高坂穂乃果 不明 不明 不明 高坂穂乃果 不明 不明 不明 高坂穂乃果 不明 【DIO】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 ジョセフ・ジョースターの血液入りパック(数百ML) 魔性の男DIO! なし 魔性の男DIO!にてDIOが輸血。 カレイドステッキ・マジカルルビー 魔性の男DIO! イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 誰でも使用可能。自律行動禁止。 【ペット・ショップ】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 拡声器 アニマル対決 後藤 アニマル対決にて一時的にクマが使用。弱肉強食の主従にて後藤に譲渡。 不明 不明 ペット・ショップ 不明 不明 不明 ペット・ショップ 不明 【クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】 【アンジュ】2~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 S W M29(6/6) バトロワ的ロードショー ダーティ アンジュ アンジュ 不明 S W M29の予備弾×60 バトロワ的ロードショー ダーティ アンジュ アンジュ 不明 不明 不明 アンジュ 不明 【サリア】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 シルヴィアの使用していた銃 こうして彼らのまちがった殺し合いが始まる。 サリア 不明 賢者の石 敵意の大地に種を蒔く サリア 不明 【ヒルダ】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 グロック17(17/17) 儚くも美しい絶望の世界で ヒルダ 不明 不明 不明 ヒルダ 不明 不明 不明 ヒルダ 不明 【モモカ・荻野目】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 手榴弾 儚くも美しい絶望の世界で なし 儚くも美しい絶望の世界でで使用。 不明 不明 不明 不明 【タスク】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 スペツナズナイフ×3 人為世界のエンブリヲ タスク 不明 【エンブリヲ】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 ガイアファンデーション 人為世界のエンブリヲ エンブリヲ 不明 【ラブライブ!】 【高坂穂乃果】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 鏡 Walk Like the Fool 高坂穂乃果 不明 幻想御手入り音楽プレイヤー Walk Like the Fool 高坂穂乃果 不明 大量のコーヒー味のチューインガム Walk Like the Fool 高坂穂乃果 Walk Like the Foolにてイギーが1枚を残して全て噛みました。 【園田海未】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 カレイドステッキ・サファイア Brave Shine 園田海未 不明 デスガンの刺剣 Brave Shine キング・ブラッドレイ 不明 【南ことり】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 包丁 正義の名は此処に セリュー・ユビキタス 不明 不明 不明 セリュー・ユビキタス 確認済み 不明 不明 セリュー・ユビキタス 確認済み 【西木野真姫】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 マカロン 世界の合い言葉は森 西木野真姫 不明 ジッポーライター 世界の合い言葉は森 西木野真姫 不明 【星空凛】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 カマクラ 猫にはご用心 プロデューサー 不明 黒妻綿流の拳銃 猫にはご用心 プロデューサー 不明 うんまい棒 猫にはご用心 プロデューサー 不明 【小泉花陽】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 スペシャル肉丼 Shocking Party なし 風紀委員の決意にて食べ終えました。 スタミナドリンク×10 Shocking Party 小泉花陽 Shocking Partyにて1本分を飲みました。 【アカメが斬る!】 【アカメ】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 美樹さやかの剣 悲しみを斬る なし 輝【くのう】にて粉砕 【タツミ】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 二挺大斧ベルヴァーク あたしは殺しだってやってやる タツミ 不明 【ウェイブ】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 エリュシデータ I see the fire ignite ウェイブ 不明 タツミの写真詰め合わせ I see the fire ignite ウェイブ 不明 魔獣变化ヘカトンケイル 消せない罪 ウェイブ 消せない罪にてペット・ショップを捕食 【クロメ】1~2 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 ゾルフ・J・キンブリー 確認済み 不明 不明 ゾルフ・J・キンブリー 確認済み 【セリュー・ユビキタス】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 日本刀 正義の名は此処に セリュー・ユビキタス 不明 不明 不明 セリュー・ユビキタス 確認済み 不明 不明 セリュー・ユビキタス 確認済み 【エスデス】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 エスデス 不明 不明 不明 エスデス 不明 不明 不明 エスデス 不明 【とある科学の超電磁砲】 【御坂美琴】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 コイン×15 輝【くのう】 御坂美琴 輝【くのう】にて1枚使用。 不明 不明 御坂美琴 不明 不明 不明 御坂美琴 不明 【白井黒子】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 スピリタス 風紀委員の決意 白井黒子 不明 【初春飾利】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 初春飾利 不明 不明 不明 初春飾利 不明 不明 不明 初春飾利 不明 【佐天涙子】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 詳細名簿 無能力者 エンヴィー 不明 【婚后光子】2~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 扇子 殺戮者の晩餐 婚后光子 不明 不明 不明 婚后光子 実体刀剣類。確認済み 不明 不明 婚后光子 確認済み 【食蜂操祈】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 家電のリモコン 魔性の男DIO! 食蜂操祈 不明 サンルーフ付きの高級車 魔性の男DIO! なし 生と力と強さの証にて破損。ガソリンは無事でF3の滝に放置されている。 クラスカード『ランサー』 楔 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 楔にてイリヤスフィール・フォン・アインツベルンに譲渡。 【鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】 【エドワード・エルリック】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 エドワード・エルリック 不明 不明 不明 エドワード・エルリック 不明 不明 不明 エドワード・エルリック 不明 【ロイ・マスタング】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 ニューナンブ(5/5) 無能力者 エンヴィー 涙の先にで2発使用。 【キング・ブラッドレイ】2~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 鉈 Brave Shine なし Brave Shineで破壊されました。 不明 不明 キング・ブラッドレイ 刀剣類ではない 不明 不明 キング・ブラッドレイ 刀剣類ではない 【セリム・ブラッドレイ】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 セリム・ブラッドレイ 不明 不明 不明 セリム・ブラッドレイ 不明 不明 不明 セリム・ブラッドレイ 不明 【エンヴィー】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 ダークリパルサー 涙の先に エンヴィー 不明 【ゾルフ・J・キンブリー】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 死者行軍「八房」 メメント・モリ クロメ/ゾルフ・J・キンブリー 不明 【PERSONA4 the Animation】 【鳴上悠】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 本田未央 不明 不明 不明 本田未央 不明 不明 不明 本田未央 不明 【里中千枝】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 モモカの防弾フライパン 彼女たちがはじめる四色定理 なし(モモカ・荻野目の死体付近に放置されている) 彼女たちがはじめる四色定理でモモカ・荻野目が使用。 【天城雪子】1~2 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 天城雪子 不明 不明 不明 天城雪子 不明 【クマ】1~2 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 不明 不明 不明 不明 不明 不明 【足立透】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 鉄の棒 オフライン 足立透 不明 水鉄砲 オフライン 足立透 不明 ビタミン剤or青酸カリのカプセル×8 オフライン 足立透 カプセルの容器とデバイスで表記が異なる。 【魔法少女まどか☆マギカ】 【鹿目まどか】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 アヌビス神 笑う女王と嗤う法皇 花京院典明 任意の物質透過・攻撃学習能力・合意の上での精神の乗っ取りが可能。 不明 不明 花京院典明 不明 不明 不明 花京院典明 不明 【暁美ほむら】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 万里飛翔マスティマ 笑う女王と嗤う法皇 暁美ほむら 不明 不明 不明 暁美ほむら 不明 不明 不明 暁美ほむら 不明 【美樹さやか】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 グリーフシード×3 あたしは殺しだってやってやる 美樹さやか うち1個を隠者と、魔法少女と、風紀委員とにて使用。ジレンマにて更に1個が使用されました。 【佐倉杏子】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 マオ 黒猫は星の夢を見ない ノーベンバー11 対価は既に払われている状態。 不明 不明 佐倉杏子 確認済み 不明 不明 佐倉杏子 確認済み 【巴マミ】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 巴マミ 不明 不明 不明 巴マミ 不明 不明 不明 巴マミ 不明 【アイドルマスター シンデレラガールズ】 【島村卯月】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 島村卯月 不明 不明 不明 島村卯月 不明 不明 不明 島村卯月 不明 【前川みく】2~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 ガラスの靴 展望は無いが度胸でクリアするしかないや エドワード・エルリック 不明 パイプ爆弾×5 展望は無いが度胸でクリアするしかないや エドワード・エルリック うち1個が展望は無いが度胸でクリアするしかないやにて使用されました。 不明 不明 エドワード・エルリック 不明 【渋谷凛】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 トカレフTT-33(8/8) バトロワ的ロードショー ダーティ アンジュ 槙島聖護 バトロワ的ロードショー ダーティ アンジュにて2発使用。 トカレフTT-33の予備マガジン×4 バトロワ的ロードショー ダーティ アンジュ 槙島聖護 不明 【本田未央】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 FN Five-seveN 人為世界のエンブリヲ エンブリヲ 不明 カゲミツG4 人為世界のエンブリヲ キング・ブラッドレイ エンブリヲが一時的に所持。 【プロデューサー】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 パンの詰め合わせ 出会いはある時突然に… プロデューサー メロンパンなど。 不明 出会いはある時突然に… プロデューサー 小型の武器 不明 不明 プロデューサー 確認済み 【DARKER THAN BLACK 黒の契約者】 【黒】2~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 黒のワイヤー パラサイトの星は流れた 黒 不明 黒の仮面 パラサイトの星は流れた なし パラサイトの星は流れたにて割れました。 不明 不明 黒 不明 【銀】1~2 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 銀 不明 不明 不明 銀 不明 【蘇芳・パブリチェンコ】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 流星核/警告文書 出会いはある時突然に… プロデューサー 出会いはある時突然に…で警告文書が折り紙の代用紙にされました。 参加者の何れかの携帯電話 出会いはある時突然に… プロデューサー 不明 【ノーベンバー11】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 悪鬼纏身インクルシオ 純白のスーツは、少女の決意と黒猫に染まる… ノーベンバー11 不明 狡噛慎也のタバコ 純白のスーツは、少女の決意と黒猫に染まる… ノーベンバー11 不明 狡噛慎也のライター 純白のスーツは、少女の決意と黒猫に染まる… ノーベンバー11 不明 【魏志軍】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 DIOのナイフ×10 こうして彼らのまちがった殺し合いが始まる。 魏志軍 うち1本をこうして彼らのまちがった殺し合いが始まる。にて破損。 スタングレネード×3 こうして彼らのまちがった殺し合いが始まる。 魏志軍 不明 不明 不明 魏志軍 確認済み 【寄生獣 セイの格率】 【泉新一】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 サラ子の刀 輝【くのう】 アカメ 輝【くのう】にてアカメに譲渡。 不明 不明 泉新一 不明 不明 不明 泉新一 不明 【田村玲子】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 金属バット 世界の合い言葉は森 西木野真姫 世界の合い言葉は森にて西木野真姫に譲渡。 【後藤】2~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 カレイの煮付けの入った大ぶりの鍋 進撃のパラサイト なし 進撃のパラサイトにて完食しました。 首輪探知機 進撃のパラサイト 後藤 本体はUSB状。バッテリーがある為、常時使用は出来ない。 不明 不明 後藤 不明 【浦上】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 肉厚のナイフ ガールズ ドント クライ―殺しのリスト― セリュー・ユビキタス 不明 MPS AA-12(8/8) ガールズ ドント クライ―殺しのリスト― 由比ヶ浜結衣 ガールズ ドント クライ―殺しのリスト―にて2発使用。 MPS AA-12の予備弾装×5 ガールズ ドント クライ―殺しのリスト― 由比ヶ浜結衣 不明 【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】 【比企谷八幡】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 鍋 こうして彼らのまちがった殺し合いが始まる。 なし こうして彼らのまちがった殺し合いが始まる。にて破損。 テレスティーナ=木原=ライフラインのIDカード ヘミソフィア 魏志軍 有効回数は3回。ヘミソフィアにて2回分を使用。 暗視双眼鏡 ヘミソフィア 魏志軍 魏志軍はこれを普通の双眼鏡と勘違いしている。 【雪ノ下雪乃】2~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 MAXコーヒー こうして彼らのまちがった殺し合いが始まる。 雪ノ下雪乃 不明 美少女聖騎士プリティ・サリアンセット こうして彼らのまちがった殺し合いが始まる。 雪ノ下雪乃 不明 不明 不明 雪ノ下雪乃 不明 【由比ヶ浜結衣】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 フォトンソード ガールズ ドント クライ―殺しのリスト― 由比ヶ浜結衣 不明 殺人履歴名簿 ガールズ ドント クライ―殺しのリスト― 由比ヶ浜結衣 ロワ参加以前に直接殺人を行った人物の顔と名前が記載されている。 【戸塚彩加】1~2 支給品名 初出 現在保持者 備考 浪漫砲台パンプキン パラサイトの星は流れた 戸塚彩加 パラサイトの星は流れたにて2発使用。 不明 不明 戸塚彩加 不明 【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン】2~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 ハンカチ 魔性の男DIO! イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 一時的にDIOが使用。その際にDIOのエキスが染み込んでいる。 修羅化身グランシャリオ 楔 DIO 楔にてDIOに譲渡。 不明 不明 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 不明 【美遊・エーデルフェルト】1 支給品名 初出 現在保持者 備考 クラスカード『ライダー』 Brave Shine 園田海未 不明 【クロエ・フォン・アインツベルン 】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 不明 不明 クロエ・フォン・アインツベルン 不明 不明 不明 クロエ・フォン・アインツベルン 不明 不明 不明 クロエ・フォン・アインツベルン 不明 【PSYCHO PASS-サイコパス-】 【狡噛慎也】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 リボルバー式拳銃(5/5)/予備弾×50 黒色の殺意 狡噛慎也 不明 ノーベンバー11のタバコ 黒色の殺意 狡噛慎也 不明 ライター 黒色の殺意 狡噛慎也 不明 【槙島聖護】2 支給品名 初出 現在保持者 備考 サリアのナイフ 濁【こたえ】 槙島聖護 不明 雷神憤怒アドラメレク 敵意の大地に種を蒔く サリア 不明 【ソードアート・オンライン】 【キリト(桐ケ谷和人)】1~3 支給品名 初出 現在保持者 備考 一斬必殺村雨 ガールズ ドント クライ―殺しのリスト― キリト 不明 不明 不明 キリト 刀剣類ではない。 不明 不明 キリト 刀剣類ではない。 【ヒースクリフ(茅場晶彦)】3 支給品名 初出 現在保持者 備考 グリーフシード×6 オフライン ヒースクリフ 有効期限があり、第4回放送まで効力を発揮する。 不明 不明 ヒースクリフ 確認済み 不明 不明 ヒースクリフ 確認済み
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人外×人間でハァハァするスレ 551-600 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 251-300 301-350 351-400 401-450 451-500 501-550 551-600 601-625 626-650 651-700 701-750 751-800 801-850 851-900 901-972 551. 名無しさん@ピンキー 2008/09/05(金) 23 59 06 ID Ya7xKopC ショタでもホモはいらん。 凛とした女の子が唯一心を許すのが人外のモノとか 元気活発少年に心を奪われてしまった鬼(女)やらが好き。 まあ、式神の城だが。 552. 名無しさん@ピンキー 2008/09/06(土) 00 42 37 ID pzn4p5/R 551 だな。ホモはそっち専用スレでやってくれ、だな。 553. 名無しさん@ピンキー 2008/09/06(土) 01 19 28 ID TvqSB0mo 女装したカマっぽいインキュバスにあーだこーだされる嫁 とか ごめんなさい。いまサモンナイト3やっててスカーレルっていうキャラクターが(ごにょごにょ 554. 名無しさん@ピンキー 2008/09/06(土) 18 46 09 ID DBODCCnW 竜とか神様とかの偉そうな人外ショタといつもにこにこしている側仕えの女の子とか 臆病な人外のショタと気が強いちょっと年上の世話係的な少女とか 近頃、低年齢な人外カップルもイイもんだと思えてきた 555. 名無しさん@ピンキー 2008/09/06(土) 19 22 15 ID 5P/M2FWJ 554 激しく同意 是非その設定を活かしてSSを…! 556. 名無しさん@ピンキー 2008/09/06(土) 19 57 27 ID pzn4p5/R 年齢的には1000年超えなのに、外見はショタ。 生まれたときから立場が上階級の種族なので、 「甘える」という行為を、いままで一度もしたことがない。 そんなショタ神様が、ゆいいつ心許せる人間の女の子に モフモフくっついたり、チューをおねだりする。 という、そんな光景が好きなんだよコノヤロー 557. 名無しさん@ピンキー 2008/09/07(日) 09 03 10 ID sqcqrcBT 無限図書館に籠もって蔵書を読みふける眼鏡ショタを 「こんな所に閉じこもって本ばっかり読んでたら大きくなれませんよ!」 って叱られて外に遊びに引っ張り出されながらも (これ以上は育たないんだけどなぁ…) なんて苦笑しつつ逆らわない人外ショタを妄想した 558. 名無しさん@ピンキー 2008/09/08(月) 15 22 07 ID xnWneZFl エッチすると成長するショタケモとエロねぇさん と言う夢を(ry 559. 名無しさん@ピンキー 2008/09/09(火) 13 31 27 ID NxVAkvga 初期バスタードな感じか 560. 名無しさん@ピンキー 2008/09/09(火) 13 32 14 ID NxVAkvga 初期バスタードな感じか 561. 名無しさん@ピンキー 2008/09/09(火) 23 27 25 ID 51CswE/D はたして彼は同じ内容を二度も書き込む必要はあったのだろうか…… それは永遠のなぞだ 562. 名無しさん@ピンキー 2008/09/10(水) 22 54 46 ID f1g6G1qw 539 ありがとう それとなんとなくお前さんは両生爬虫類スキーとみた いいよねトカゲとか鱗とか 563. 名無しさん@ピンキー 2008/09/13(土) 00 28 03 ID 9VfzisjR ほしゅ 564. 名無しさん@ピンキー 2008/09/14(日) 20 32 17 ID n/XxDZS+ このスレ的にオススメの書籍ってある? いかにもな小説や漫画は省いて、出来れば図書館に置いてそうなので。 565. 名無しさん@ピンキー 2008/09/14(日) 22 51 54 ID 3HRRHuMk カフカの「変身」 566. 名無しさん@ピンキー 2008/09/15(月) 00 28 03 ID RRFTy9rL よく言われてることだけど、神話・民話系はガチ 他にはベタだけど、雪風とか狐になった奥様とか 567. 名無しさん@ピンキー 2008/09/15(月) 18 06 50 ID B+Lcoh1Q 565 それは人外というよりは異形化スレ向きジャマイカ 568. 名無しさん@ピンキー 2008/09/15(月) 18 40 04 ID ae4uLeyf 人外系のスレいっぱいあるから勘違いしたんじゃね? 569. 名無しさん@ピンキー 2008/09/15(月) 21 22 23 ID TaGH5P4t 梨木りかさんの家守記譚 メインは亡くなった友人が訪問してくる話だけど 家の樹木が主人公に恋をする件に萌えた 他にはベタだけどしゃばけも良いよ 570. 名無しさん@ピンキー 2008/09/16(火) 01 31 11 ID 0nbkbPQg パラレル日本怪奇モノで、女霊能者と悪霊とかどうでしょう ここで出だしだけ投下おk? 571. 名無しさん@ピンキー 2008/09/16(火) 01 34 45 ID sQUclAYc まてまて、それは梨木香歩の家守綺譚じゃないか? タニス・リー「血のごとく赤く」 グリム童話をモチーフにした短編集なんだけど、美女と野獣を元にした作品が入っている 短編集としても普通に面白いんでお勧め 572. 亜里1 2008/09/16(火) 01 34 55 ID 0nbkbPQg カラスの鳴き声は人のそれに酷似している。 だから亜里は、カラスを嫌う。 鉄格子越しの小さな空色は澄んでいたが、まるで別の世界のように遠い。 この灰色の独房に届くのは不快な鳴き声だけだった。 アア、アアとわめくその声は、気の触れた人間が囃立てているように陽気に響き渡る。 うるせぇな 亜里は胸中で吐き捨てた。 昭和は、苛烈を極めた戦争の傷も癒え、めまぐるしく発展を遂げていた。 街も人も豊かになったが、至る所に残る戦争の遺物は今更退けるのも困難な程、この国に強固に根をはっている。 山岸亜里が74号という名で収容される研究所も、戦時中に建てられた遺産の一つだ。 各地で稀に生まれる“霊能者”を集めて収容し、軍事に役立てられないかと研究されたのだ。 国際社会では一笑に付されるのだろうが、元来湿った風土のこの国では、呪いや祟りといった物が深く信仰されている。 国がそれを軍事に利用せんとしたのも、霊能者達がお国の大事じゃ仕方がないと大人しく収容されたのも、滑稽だが本当のことだ。 そして、とうに終戦を越えた今日も、亜里は未だにこの研究所に居座っている。 「74号、出ろ」 573. 亜里2 2008/09/16(火) 01 36 11 ID 0nbkbPQg 看守の鋭い声に、亜里は真っ黒な瞳をグルリとそちらへ向けた。 格子の扉の向こうには、顔馴染みの女看守が立っている。 女の収容人には、女の看守。 亜里は楽しそうに目を細め、椅子から立ち上がった。 拘束衣で両腕は体に巻き付けられているが、足は自由に動かせる。 扉へ向かいノソノソと緩慢に歩んだ。 「看守さん、今日のお客さんはどんな方ですか?」 亜里は看守に笑顔で問う。 形こそ西洋人形のように整ったその顔に、黒々とした日本人の瞳が填め込まれているのが不釣り合いで薄気味悪い。 看守の背には冷気が這ったが、彼女は厳しい表情を取り繕ろった。 「余計な私語は慎め。黙って進め」 「はい…はい…」 唇を笑みで吊り上げたまま亜里は独房を出る。 二人の女の足音が遠ざかれば、また、カラスも飛び去ったのか。 生き物の声はかき消え、主を失った部屋には静寂が満ちた。 続く 574. 名無しさん@ピンキー 2008/09/16(火) 01 47 23 ID 0nbkbPQg 以上です 割り込みみたいでごめん 575. 名無しさん@ピンキー 2008/09/16(火) 22 22 49 ID URRHqCAL 574 これは続きが気になる 続投してほしいな 576. 名無しさん@ピンキー 2008/09/18(木) 22 13 38 ID /pazPaLS 今日仕事が休みだったので、前から気になってたライラの冒険を借りてきたんだが… よろいグマ萌えたw 577. 名無しさん@ピンキー 2008/09/18(木) 22 17 50 ID WNUCtUgW 576 あれ気になってるんだよな このスレ住人的にどうだった? 578. 名無しさん@ピンキー 2008/09/18(木) 23 33 20 ID /pazPaLS 577 意外といい バトルやいらんシーンが多いかと思ったら ライラとよろいグマの会話多いわ、ライラが襲われて第一声がよろいグマの名前だわと色々ニヤけるw 579. 名無しさん@ピンキー 2008/09/20(土) 20 11 22 ID sPaFN3YD 勇者の少女とインテリジェンスソードって意外と萌えないだろうか。 てことで小ネタ投下。 女「普段気にしたこと無かったけど、顔がないっていうのも意外と困りものだよね」 剣「? それは一体どういう……」 女「どこにキスしたらいいかわかんないじゃない」 剣とか車とか顔のない人外とキスしたりするときどうしたらいいんだろうと考えていたら、 何か変な電波を受信した。 580. 名無しさん@ピンキー 2008/09/20(土) 21 26 48 ID H+zoZKX5 そこでスティーブン・キングの「クリスティーン」とか ヤンデレクリスティーン(車)が可愛いよ 映画も萌える 581. 名無しさん@ピンキー 2008/09/20(土) 23 57 53 ID /K0Aqvdd 579 もう凄いアヘ顔で刀身をベロリベロリと舐め… 582. 名無しさん@ピンキー 2008/09/21(日) 00 02 57 ID vN1OFuRC 581 鋼の刀身、金の飾り、銀の柄、真鍮の柄頭と舐めまくるうちに ひと舐めであらゆる金属を鑑別できる達人に… 583. 名無しさん@ピンキー 2008/09/21(日) 01 10 15 ID 87iHVVPa 剣とか車が一番感じるところにキスすれば無問題 どこかは知らんけど 584. 名無しさん@ピンキー 2008/09/21(日) 18 14 44 ID z7WVtASL 剣か…戦国ランスにあったな剣で乱交 あれだと触手というかオーラ的なものでエロだったし顔も作ってあったからなー 顔作っとけばいいんじゃね? 585. 名無しさん@ピンキー 2008/09/21(日) 21 14 53 ID 87iHVVPa 584 ターミネーター2の液体金属ばりに刀身からニュッと出てきた顔しか想像できないんだがどうしたら良い 586. 名無しさん@ピンキー 2008/09/21(日) 22 23 14 ID F+XAj0pf 油性マジックで顔かいてそこにキスすれば 587. 名無しさん@ピンキー 2008/09/21(日) 23 10 28 ID N8VUlKyU 美少女剣士にキスされて、照れて鞘の中でカタカタ震え出す日本刀を想像した俺は変態 588. 名無しさん@ピンキー 2008/09/21(日) 23 17 05 ID quON6W51 ありがとう、ものすごく幸せになれた 589. 名無しさん@ピンキー 2008/09/22(月) 21 50 39 ID eyFWxNii さっき知ったんだが、テレ東で深夜に放映してる「ワールド・デストラクション」って見てる奴いる? 人間が獣人に支配されている世界の話らしいんだが、このスレにドストライクじゃね? 公式を見た分にはwktk要素溢れる世界だったんだが、良い物なら最初から見たいから意見を聞きたい 初めて見るのが最終回ってのも悲しいからな 590. 名無しさん@ピンキー 2008/09/23(火) 01 54 37 ID VmKAUZ4l 585 違うw とりあえずゲーム起動して撮ってきた http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org0995.jpg.html 589 地方だから見れねぇえええええええ 591. 名無しさん@ピンキー 2008/09/23(火) 07 57 20 ID yFMlMIx/ 589 もふもふ率低いからな……。あんまり好きになれない。 (敵側の獣貴はふるもっふなのに主人公の仲間で唯一の獣がぬいぐるみっぽい中身がアムロの人だし) あとセガゲーのアニメ化はイクサクロスウィンドで痛い目にあってるからちょっと…… 592. 名無しさん@ピンキー 2008/09/23(火) 12 42 27 ID Xs23VO1W 590 カオス…今回はいい目見れて良かったなww でもそこまでの過程に「へし折る」だの「捨てる」だの言われてきたかもしれんがw 人外×人間なら大神も意外にイケるんじゃないかと思った。 593. 名無しさん@ピンキー 2008/09/24(水) 04 56 16 ID FrbTfiAW 参考に聞かせて欲しいんだが、ロボット×人って、どうやって致すのが一番受け入れられ易いかな トランスフォーマーやヒカリアンとか見ても明らかに人間よりでかいし ロボコンとかメダロットなら出来るかも分からないけど、やっぱ器官の設定が問題だろうし やっぱ人種の垣根越しにお互いが相手を思って自分で…ってのが良いんだろうか… 594. 名無しさん@ピンキー 2008/09/24(水) 04 57 59 ID FrbTfiAW sage忘れたごめん 595. 名無しさん@ピンキー 2008/09/24(水) 11 01 38 ID IPjiOl5H 器官については、 普段は収納してあるけど、人間に奉仕するために元から付いてる ロボが人間を勉強して自主的に取り付ける 誰か(相手の女の子とか悪役)に無理矢理くっ付けられる というパターンを妄想してる。あと行為の前にローション飲んで疑似精液を精製 っていうの思い付いた。 596. 名無しさん@ピンキー 2008/09/24(水) 21 43 19 ID c1Y3kwQu 宝玉がついてる魔剣ならそれが頭(顔)だったりするよね 剣といえば、バトルもののエロ漫画とかで時々 柄が男根の形というのを見かける 597. 名無しさん@ピンキー 2008/09/24(水) 22 08 31 ID ME2oWPlI 今まで見たのは疑似性器か、両者とも電脳世界に精神プラグインしていたすという少々な荒技。 後者は作品の世界観によっては使えないな…。 メカとか異形とかの硬い装甲に柔乳が押しつぶされてるのを想像すると幸せになれる自分プライスレス。 598. 名無しさん@ピンキー 2008/09/25(木) 02 41 46 ID 3NByqTS9 ファンタシースターオンラインのアンドロイド(キャスト)の設定だと 構造自体は人間と非常によくにていて、人工皮膚がつけられないから装甲をつけているとかなんちゃら。 (キャストのエロ同人みると性器もきっちり生えてるのとかあるよ) ユニバースでは時代が進んで人工皮膚に近いものをつけてるから、人間っぽい姿をしているとか。 597 昔エロゲから切り出したGIFアニメで抜いたことがある…VIPPERシリーズなんだけど……思い出せない。 599. 名無しさん@ピンキー 2008/09/25(木) 18 31 28 ID BAEtHskH 593 取りあえずトランスフォーマーには小さいのもいるしヒカリアンは少なくとも一期の方ではサイズを変えられるんだぜ。 600. 名無しさん@ピンキー 2008/09/26(金) 00 27 27 ID cvnu4MQu おっと、しゃべる刀のネタがきているじゃないか。 刀が偉そうに喋るのが好きなんだが、これとかどうか。 http //kanasoku.blog82.fc2.com/blog-entry-2382.html マイナーな雑誌に連載されている漫画で、同じような設定のものが一本あった。 元人間で、魂だけ愛刀に宿らせて死んだ剣士。 どーてー君だったので、現在の持ち主の女の子に 「頼む、柄のさきっぽだけでも良いから、入れさせてくれ」とかお願いしてた。 誰かタイトルわかる勇者おらぬかね。 ←・→ 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 251-300 301-350 351-400 401-450 451-500 501-550 551-600 601-625 626-650 651-700 701-750 751-800 801-850 851-900 901-972
https://w.atwiki.jp/ddffneta-collect/pages/140.html
101:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/27(月) 23 17 27 ID CQoT86QPO クジャ「思えば僕って24なのに童貞…」 102 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/27(月) 23 18 45 ID y4t/2ZRi0 101フリオ「お前・・・一生童貞だったんだな・・・」 103 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/27(月) 23 24 31 ID WnwPISMm0 ナルシストのクジャに異性はいるんだろうか? 104:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/27(月) 23 44 57 ID W7wGiztdO 自己愛マンセーなんだし 童貞でも別に…って感覚じゃないの? 童貞死亡はガーランドだろwww 誘拐したのに光の戦士に殺られたしwww 105 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 00 03 02 ID DBFjvFVe0 ブラネとか? 106:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 00 08 33 ID F9W3vdS00 セフィロス「絶望を望むなら贈ろうか?」 クラウド「俺の願いは自分で見つける!」 フリオ「いや、くれるならもらっておこう。 いいじゃないか!ただ だし。」 107 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 02 06 53 ID ekwIyBrt0 104確かに女つれこんで童貞卒業してる姿よりも 自分自身の裸見て欲情してる姿の方が想像つくな>クジャ 108 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 02 16 32 ID ngopp0MZ0 俺は俺さえいればいい 109 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 02 50 23 ID NJiGwcYeO フリオwwwww 110 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 03 11 56 ID 4zQ33nGQ0 クジャイアン「ティー太のくせに生意気なぞー!」 ティー太「うわ~ん、フリオも~ん」 111 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 03 47 24 ID 66nkLioQO フリオもん「…ゴクッ」 112 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 07 59 57 ID 5tu0U72bO 106 フリオww 113 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 14 20 05 ID 0vLZPBk40 どんなにカッコよくなろうともファンからは永遠にネタキャラとして 見られるフリオカワイソスwww 114:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 15 03 37 ID 4zQ33nGQ0 ↓次からはティナと雲とミシアと+野郎どものエロネタがはじまります 115 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 15 37 03 ID b206QAsu0 だが断る 116 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 17 23 59 ID V3gMjjmo0 114 だが断る 代わりにガリとシーモアが仲間に入れてほしそうにこっちを見ている 117 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 18 23 49 ID F9W3vdS00 ガリ「おれは しょうきに もどった んだよ!!だから入れてくれ。」 118 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 18 42 20 ID 4zQ33nGQ0 ガリ、シーモアてめーらは駄目だ ガストラ皇帝だったら許す 119 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 19 15 11 ID 0vLZPBk40 基準がわからんwww 120:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 19 16 06 ID 66nkLioQO なんという暖かい手触り みたされてゆくー!! 121 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 20 29 35 ID /FWPGKpwO クジャ「・・・うああっ、僕う、美しいっ・・・んあ・・イクううう・・・・ドピュッ」 122 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 20 56 51 ID /Jw691470 らんらんらららんらんらん~♪ v 〆⌒ヽ モルボル v 〆⌒ヽ モルボル Oミ゜∀゜Oツ Oミ゜∀゜Oツ 123 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/28(火) 20 57 22 ID /Jw691470 Oミ゜∀゜Oツ 120 124:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/29(水) 01 01 52 ID tHw7JBVA0 DFFの世界に主人公が終結→元の世界では… カイン「何!?セシルがいないだと!フっ…これでローザは俺のものだ!!」 ボコ「やっとバッツから解放されたぜ~。」 マリン「クラウドがまたいないよー。」 ティファ「また家出!?」 リノア「スコールがいないんだけど…」 キスティス「どうせどっかの壁にでも話てるんでしょ。」 ティーダ…は元々いなくなってるか。 125 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/29(水) 23 32 21 ID MBqLlLyS0 124ティーダ10-2で帰ってくるよ ツーコトで便乗 アナウンサー「キッパ取れない!!ゴーーーーーール!!」 126:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/30(木) 03 06 02 ID 7gNX7g5BO 雑魚敵名前予想 ガーランドファントム 影武者 暗闇の霧 ゴルベーザシャドウ エクスデスソウル ミラージュケフカ セフィロスコピー パラレルアルティミシア イミテーションクジャ(確定 ヘレティックジェクト うん、厨二病すぎる 127:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/30(木) 08 58 32 ID bSXXVIfD0 ティーダ「ブリッツボールやらねーか?」 スコール「ほぅ、そちらの世界でもカードゲームが流行っているのか」 ジタン「へぇ、そっちとはルールは違うみたいだな。よっしゃどうせだから互いのルールごっちゃにして勝負だ!」 ティーダ「なぁ、ブリッツボールを・・・」 バッツ「なになに?チョコボレースってのがあんの?うちのボコと対戦してくれよ!」 クラウド「フッ、俺の丹精込めて育てたチョコボに敵うと思ってるのか?」 ティーダ「あの、ブリッツ・・・」 ティナ「愛について色々教えてくれない?」 セシル「じゃあ、まず僕の胸トキメク恋愛話を・・・」 ティーダ「・・・・・」 オニオン「バッツさんもそうだけど、貴方もジョブチェンジを?」 WoL「君達のようにホイホイ変えられないけれどね。ホントは白魔が良かったよ」 ティーダ「いいもんいいもん、一人でやってるもん」 フリオ「(誘われなかったので涙目)」 128 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/30(木) 11 36 32 ID dqQsu9VOO 126 私的に、皇帝は“皇帝の呪い”だと思うんだけどな 129 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/30(木) 12 39 57 ID 7gNX7g5BO 2やったことないから知らなかった ほかにもそういうやついそうだな 130 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/30(木) 13 08 07 ID /eoYZlHlO もしかしてこういうコピーが カオス側のアナザーフォルムに なったりしてな…訳ないかね 131 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/30(木) 16 35 52 ID BlqMgKkS0 127フリオww俺が遊んでやるぜ。 132:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/30(木) 22 30 57 ID bSXXVIfD0 セシル「なんか チョコボくさいぞ?」 クラウド「・・・」 皇帝「なんか イカくさいぞ?」 セフィロス「・・・ギク」 133 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/31(金) 00 42 10 ID f5vWx9G90 127 クラウド「俺こう見えて実はピアノ弾けるんだ、少しなら。」 バッツ「俺なんてピアノマスターだぜww」 132セシル「なんか チョコボくさいぞ?」 バッツ「それはボコのにおいだw」 134 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/31(金) 15 58 27 ID xPJtJ1b50 ミシア「噂に聞いたが、お前は魔導注入により力を付けたらしいな?」 ケフカ「ん~?そうだねぇ、奴は天才だよ。ボクちんの足元にも及ばんけどねー」 ミシア「名を・・・なんというのだ?」 ケフカ「シドっつージジイだけど?」 ミシア「やはり、な。お前はSEEDに組する者だったか!」 ケフカ「は?しーど?なんばいうちょるかね?」 ミシア「SEEDに組するものは、私が排除する!」 ケフカ「ムムッ、なななななにか、むむむ胸騒ぎが。オバチャン、なんかこわぁい・・・」 ミシア「プチッ」 その後、ケフカの行方を知るものはいなかった・・・ 135 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/31(金) 17 28 49 ID 7vWKlXOLO 皇帝「くたばりやがれェェェ!クソジジイぃぃぃぃ!!」 136 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/10/31(金) 19 34 28 ID HdxT0yLH0 雷電「ウボァー」 137 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/01(土) 12 47 53 ID iAOIN3d20 WoL「コスモスの戦士、全員集合シーンの撮影に入る。全員その辺に並べ。」 セシル「その辺ってどこだ?あまり不確かな命を出すと、指揮系統が混乱するぞ。」 オニオン「一番前に並べ、って言ったら斬るからな!!」 ティナ「???」 クラウド「興味ないね。」 スコール「壁にでも話してろよ。」 ジタン「このカードで勝負!コンボ発生で俺のパーフェクト勝ち!!」 バッツ「うぐぐぐ……」 ティーダ「じゃあ次はブリッツボールで勝負!!」 WoL「……まあいい。取り合えず、カメラ範囲に居ろ。」 フリオニール「まあいいのか!?」 コスモス「……(こいつらちっとも調和じゃねぇ!?)。」 138 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/01(土) 14 51 37 ID GyHOIsrsO ガーランド「イワン…!イワンなのかっ…?!」 139 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/01(土) 15 17 56 ID 6nmv2AiE0 MGSネタ自重www 140 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/01(土) 18 06 40 ID fi+jYDgD0 今年の冬はガー×皇でウッボーと聞いて(ry 141 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/01(土) 19 12 02 ID aNCW/rtzO ゼロムス・ペプシ「…」←ラスボスなのに出れない人(?)たち ザンデ「…」←ポッと出のラスボスに出番を奪われた人 ヴィンセント・ラムザ・ザッシュ・ユウナ「…」←一応主人公したことあるのに出れない人たち ブロントさん「…」←彼の怒りが有頂天になった ヴァン「オイヨ!」←空気 142 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/01(土) 21 52 15 ID itWXXNIi0 黒き風「動かない……」 143 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/01(土) 23 39 47 ID S5JCN2cK0 DISSIDIAのセシルは光と闇が備わり最強にみえる 144 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 00 23 24 ID lHMTn4V+0 オニオン→セシル あんちゃんと言ってほしい ティナ→セシル お兄さまができたみたいでうれしかったですわと言ってほしい。 そして2人でブレイ(ry 145 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 01 11 19 ID WnrnFicOO (ryブを奪い合って死闘を繰り広げる 146 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 02 20 34 ID 02LVzRdw0 (ryブ・ヴェスペリアだ! 147 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 02 34 17 ID vYxCXY9DO (ryクダンスだな! ティナ、タイツはいてるけどスカート気をつけてね(´・ω・`) 148:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 11 41 33 ID oj8bRKo/O バッツ「ジョブチェンジ」 (`*ω*´)キラーンhttp //ranobe.com/up/src/up315607.jpg ティーダ「すげぇ!ジョブって姿かたちまで変わるんだな!」 セシル「僕はパラディンになったことで白魔法が使えるようになったけど…」 玉葱「エヘン!(得意気)」 149:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 11 45 41 ID oj8bRKo/O バッツ「………」 バッツ「…(よし、気付かれてないwww)」 夏服http //ranobe.com/up/src/up315637.jpg ティナ・ジタン「?」 150 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 11 51 36 ID oj8bRKo/O オチ無し 流れでこんな絵描いたので出来心でやった さて、巣に戻るか… 151 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 12 43 15 ID rsYYCIrnO オイヨ「俺参戦まであと46日`ω´」 152 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 14 02 36 ID SRHk+jvT0 148-149 つエアロ 153 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 16 49 50 ID 3WUt9o2C0 オニオン「本スレが微妙に過疎状態になってるね…」 クラウド「すまない。だが、もう少しの辛抱だ」 WOL「あんたはここで、眠ってくれ」 クラウド「それは、俺のセリ…」 スコール「壁にでも話してるんだな」 ティーダ「ユウナはまだ来ないっすか?」 セシル「ローザ…君と離れることになるとは」 ヴァン「オエア、サンセンスエア、バンジアイエツ!!」 ジタン「あんた、何言ってんの?」 バッツ「オエア、サンセンスエア、バンジアイエツ!!」 ジタン「お前もやめろww」 ティナ「ごめんなさい。私がもう少しみんなの興味を引ければ…」 フリオ「……ゴクッ」 154 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 22 05 50 ID drh/VIsc0 ケフカ「うひょひょー!ボクちんと毒殺しよーよ!」 ガーランド「悪いが、カオスとの打ち合わせがあるのだ」 ケフカ「人形遊びごっこー!」 皇帝「うるさいウボァ、私は群れるつもりはないウボァ」 ケフカ「きゃっきゃっきゃ!すんばらしいものを見せてあげるよー!」 雲「黙れ、お前がいると闇が腐る」 ケフカ「うふふふ、いい情報がたったの2000ギルで・・・」 ゴルベーザ「貴様と話すつもりはない」 ケフカ「ボクちんの魔法パワーをお見せしよう!」 エクスデス「・・・私は忙しいのだ、後にしろ」 ケフカ「やーいやーい、マザコン野郎ー!」 セフィロス「・・・・・(無視)」 ケフカ「魔女って魔導に似てるよーねー!」 ミシア「実に汚らわしい。二度と顔を見せるな」 ケフカ「シンジラレナーイ!」 クジャ「僕の隣に寄らないでくれるかい?同類に見られるだろう?」 ケフカ「(本気で)つまらん・・・」 ジェクト「まぁ・・・その・・・なんだ、うん。相談だったら俺様に任してくんな」 ケフカ「加齢臭になんかに慰められても面白くない」 ジェクト「・・・・・」 155 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 22 36 35 ID s71szMvq0 カイツ「ヴァン兄~!」 ヴァン「どうかしたのか?」 カイツ「これ見てよ、これ」 ヴァン「……ディシディアファイナルファンタジー?」 カイツ「ヴァン兄も当然出るんでしょ」 ヴァン「そんな話聞いてないぞ」 カイツ「え!歴代のFF主人公とボスが出ることになってるのに……」 ヴァン「そんなこと、言われてもなあ……」 パンネロ「あ、だからだったんだ」 ヴァン「パンネロ!いきなりわけわからないぞ」 パンネロ「バルフレアさんと■eの人と交渉してたのはどうしてかな、って思ってたから」 ヴァン「バルフレアが?」 カイツ「ひょっとして……。ううん、やっぱりいいや」 ヴァン「なんだよ、カイツ。はっきり言えよ」 カイツ「……もしかしてさ、ヴァン兄。主人公と見られてないんじゃないの」 ヴァン「そんなわけないだろ。オレはちゃんと主人公してたよな、パンネロ?」 パンネロ「……う、うん」 カイツ「じゃあ何で交渉相手がヴァン兄じゃないの?」 ヴァン「多分間違えたんだろ。バルフレアの奴、オレと初めて会った時、『この物語の主人公さ』なんてこと言ってたしな」 カイツ「本当にそうかな」 パンネロ「もし間違いだとしても、本編のバルフレアさんみたいにすればいいんじゃない」 ヴァン「そうだな……。って、ちょっと待てよ」 パンネロ「ごめん、ミゲロさんに頼まれてたことあったからもう行くね」 ヴァン「おい待てよ、パンネロ!お前もそんなこと思ってたのかよ。ムセテンナヨ!」 カイツ「あ~あ、行っちゃった」 156:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/02(日) 23 43 58 ID x97NmndW0 ┏━━━━━┓ ┃.!たたかう.┃ ┃. ┃ ┃. ┃ ┃.!アイテム.┃ ┗━━━━━┛ バッツ「無茶苦茶だ!これだけのカオスに対してこんなアビリティで戦おうなんて!!」 コスモス「仕方ないでしょ!あなただけは初期状態なんだから!」 157:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/03(月) 01 05 17 ID /7Cpkemk0 156 それから数ヶ月後… ┏━━━━━━┓ ┃.!たたかう. ┃ ┃.!ものまね. ┃ ┃.!みだれうち ┃ ┃.!アイテム. ┃ ┗━━━━━━┛ バッツ「無茶苦茶だ!これだけ頑張ったのにチートって言って誰も相手にしてくれない!!」 コスモス「仕方ないでしょ!それが貴方の仕様なんだから!」 158 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/04(火) 12 58 40 ID rAY9aEIDO 157!しょうかん があればなお良かった 159 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/04(火) 19 47 18 ID I+YARCSDO シーモア「…」 ジェクト「…」 シーモア「…カオスじゃないじゃん」 ジェクト「…なんかゴメンな」 160:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/05(水) 01 02 45 ID xKlpwM+20 ジタン「あんたもトランスするのか、そっちはどんな感じになるんだ?」 ティナ「えーと、服が無くなりますね」 Wol「ぶっ」 クラウド「きょ、興味・・・あるかも////」 フリオ「お、おれ・・・鼻血出そうッス・・・」 オニオン「皆、何を話しをしてるんだろうね?」 ティーダ「次元が違いすぎてよく分かんないッス」 161 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/07(金) 03 18 57 ID a19nsCha0 ジタン「ドッペルゲンガーって知ってるか?」 フリオ「ジタンも知ってるのか。てことは仮面を…」 ジタン「あれって金の針で一撃なんだぜ。」 フリオ「ゑ?あの洞窟攻略は何だったんだ…大体あの一連のイベントいらなかったよな。 アルテマ使えないし…ブツブツ…」 162 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/07(金) 03 19 55 ID 8/UFOTxL0 160WOLムッツリ疑惑 163 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/07(金) 03 46 08 ID uV6CjM460 お絵かき掲示板みたいなのほしいなぁ DFFデザインのキャラたちを描きたいし見てみたい 164:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/07(金) 11 25 13 ID lgRMV/QgO ケフカ・千葉ッツォ スタイル:アドリブスター ・字幕と全然違うことをしゃべる ・登場時、意味もなく大笑いする ・小刻みにアドリブする ・オープニング時、海老チャーハンを探す ・断末魔に「チバー!」と叫ぼうとしたがスタッフに止められる EXモード:荒岩音響神の力を取り込み 「早口言葉勝負」「しりとり対決」「ものまね大会」 などを開催する。 165 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/07(金) 11 51 02 ID bHcpwT3m0 164 魔導アーマーの整備がなってないとレテ川に叩き込まれるんですね わかりまs(ry 166 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 02 44 34 ID rjfWO06M0 もってけ!セーラーふく カオスverhttp //mini-memo.jugem.jp/?eid=3911 みっくみくにしてあげる カオスverhttp //mini-memo.jugem.jp/?eid=3912 167 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 10 55 02 ID J2VpXIpJ0 直リン(・A・)イクナイ!! 168:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 12 47 46 ID /IweaQ0W0 それ以前のスレ違い板違い 169:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 15 29 43 ID NIwd+A3j0 168 スレ違い板違い 意味わかってんのか 170 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 17 41 23 ID PcEUy//n0 オニオン「突然ですが、戦士達の寝顔を見てみましょう!」 ティナ「ナレーターは私ティナとオニオン君のピチピチ(死語)コンビがお送りしまーす♪」 オニオン「まず最初はガーランドさんの寝顔から行きましょう♪」 ティナ「寝顔というか素顔まで明らかになりそうですね♪ワクワク♪」 ガーランド「すこー・・・すぴー・・・」 ティナ「(あっ鎧着たまんまなんだ)」 オニオン「でも鼻ちょうちんなんか作ってますねー、この状態だとこのオジサンも可愛いですねー♪」 ティナ「せっかくですから、白の油性ペンで落書きしちゃいましょう。うふふ」 ティナ「次はクジャさんの部屋へ向かいましょう。ワクワク♪」 ↓ 171 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 18 21 44 ID Lk3i2jVkO ティナの寝顔が見れると聞いて 172 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 20 56 47 ID l6GL+NRz0 FF6・7・8の世界…サイバーパンク FF9・10・12の世界…前作までの反動かファンタジーに戻る FF6・7・8の主人公…ネクラ FF9・10・12の主人公……前作までの反動か全員明るい性格 173 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 21 45 28 ID 8GvvrqH5O 5以前はやってないのかww 174:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/08(土) 23 47 29 ID eXke9kEW0 ティナ「ああ、いけません、小さなお子様は見てはダメです。」 オニオン「僕はもう子供じゃないやい!」 ティナ「(トランスじゃないんだからせめて下着ぐらい…) さ、次の部屋に行きましょう。」 オニオン「(何かふに落ちないけど)えーと次は雲様のお部屋へGO!↓」 175 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 00 04 40 ID gvc3iR//O 174クジャ真っ裸で寝てるのかww 普通にやりそうだwww つかオニオンは男なんだから別に平気じゃね? 176 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 00 26 10 ID ic7iwMNE0 クジャは性別関係なしに卑猥ってことで仕方あんめ 177:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 00 56 48 ID qHZ42Fjq0 ティナ「あら、パジャマ着てるわね」 オニオン「しかもチョコボの絵柄がありますねー。写メ撮って後でバラまいてやろう。あはは」 ティナ「(本人見たら恥ずかしいだろうなぁ。)あれ、雲さんの一緒に誰か寝ています、ね・・・?」 オニオン「おおっと、暗闇の雲さんに愛人発覚かー!これは大ニュースですよー!」 フリオ「うぅ・・・またラミアクイーンかと思って、騙されたフリしようとしてあえて誘いに乗ったのに・・・本物だった・・・う、うぅ・・・」 ティナ「何でフリオさんいるのー!」 オニオン「ボク子供だからよくわかんなーい。お次はセシルさんのお部屋へ!↓」 178 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 01 05 08 ID O6pQgyP1O ちょっwww フwリwオwwwwwww やっちまったなwwwwwwwwww 179 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 01 15 53 ID gvc3iR//O 177ちょwフリオwww フリとかじゃなくてガチで誘惑に負けているんじゃないかww そして何故かオニオンが腹黒く見えるw 宿敵が相手だからか 180 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 10 08 48 ID qHZ42Fjq0 フリオ「まさか触手攻めされるとは思わなかった。 あ、雲様はまだ処女だから安心してね!」 181:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 11 29 49 ID cbEtMUXE0 ティナ「あら、また人影が二つ」 オニオン「セシルさんにも愛人発覚? お相手はミシアさんですねー!」 ゴルベーザ「セシルぅぅぅ!」 セシル「兄さぁぁぁん!」 オニオン「真っ黒な塊がベッドの上で激しく動き回ってるね!」 ティナ「パラディンじゃないから後ろを守れなかったのね。」 オニオン「二人とも鎧を脱がないのかな。あんなに動いたら暑いと思うよ」 ティナ「それじゃあ涼しそうなスコールさんの部屋へ行きましょう」 オニオン「雨ってジメジメして暑いときもあるけどね!」 ↓ 182:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 12 16 29 ID 3pYaGHZqO 181 (゜д゜;) 183:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 19 05 24 ID 356Na0v+0 182いい年して枕投げに熱中するとか、酷い宇宙人兄弟ですよね(棒読み) 184:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 22 59 20 ID ASdku32XO 183 おおっとここにきて、月兄弟に四天王が参戦。 ゴル兄+スカルミリョーネ+カイナッツォ VS セシル+バルバリシア+ルビカンテ ゴル兄チーム大丈夫か?何かメンツが弱いぞ。 が、先手を取ったのはスカルミリョーネ。あ、汚い、バックアタックだ。 しかしセシル余裕でかわしカウンター。 「グ・・・・パァー!」 次はバルバリシアがセクシー攻撃。 が、しかしゴル兄全く動じない。さすが毒虫ゴルベーザ。 涙目バルバリシアを横目に今度はカイナッツォがバロン王に変化。 これにはセシル動揺を隠せない。どうするチームセシル。 おおっと、ここで真打ち登場、ルビカンテだ。 ん?これは・・・マントの中身ちらちら作戦だ。 しかしこんな作戦に引っ掛かるチームゴル兄ではない ・・・ああー、食いついた。食い入るようにゴル兄が見つめてる! この対決、一体どうなるのでしょうか。 「兄さん、勝負はこれからだ!」 「いいですとも!かかってこいセシル!」 こうしてこの部屋の熱い夜は更けていった・・・ 185:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/09(日) 23 49 48 ID HR6QRv4G0 ティナ「何だからFF4の部屋盛り上がってるわね。」 オニオン「僕も一緒に参加したかったなー、枕投げ。」 ティナ「さ、着いたわ、スコールさんの部屋ね。」 オニオン「ん?話し声聞こえない?」 ティナ「もしかしてまだ起きてるのかしら?そーっと入ってみましょ。」 ティナ「あれ?誰もいないわね。」 オニオン「どうも寝言みたいだよ、ほら。」 スコール「…俺は過去形に…るのはごめんだからな!」 「…るさい…だまれ。」 「おれ…おじちゃん…」 「ったら…仕返ししてやる。」 「これはお前の物語だ。」 ティナ「…なんか、寝言と言うよりも、壁と話してるみたいね。」 オニオン「スコールさんって普段はクールでかっこいいと思ってたけど…」 ティナ「大人にはいろいろ事情があるのよ。ストレスも溜まるのよ。」 オニオン「ふ~ん。僕、大人にはなりたくないなぁ。」 ティナ「そうねぇ。では次に行きましょう。えっと次は…」 オニオン「ジェクトさんの部屋にしよう!」 ↓ 186:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 00 03 35 ID KYb9j9/N0 ティナ「パラディンじゃないから後ろを守れなかったのね。」 ここに反応して貰えなかったのが悔しい……!ビクビクッ! このネタはあまりにもテンプレすぎたかorz 187:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 05 42 45 ID xVCdDVtY0 186テンプレとかそういう問題じゃない 腐を連想するネタは、たとえネタのつもりで書いたとしても 不快に思う人が多いから自重するべき あと職人は黙って投下ってのも暗黙のルール 188:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 07 46 17 ID FyhFjPFq0 オニオン「うわっ、酒臭っ!」 ティナ「これは殺人級ですね、どんだけ酒好きなんだか」 オニオン「さてさて、肝心のジェクトさんはというと・・・いたいた。凄い寝相ですね」 ティナ「今回は・・・愛人的ばのはいないみたいです。チッ」 オニオン「(アレ?何でガッカリしてんの?オヤジに何期待していたの?)」 ジェクト「ぐがーっ!ぐがーっ!」 オニオン「ぎょっへええええ!いびきうるせー!」 ジェクト「いぎぎぎぎぎぎぎぎ」 オニオン「No!歯軋りNo!」 ジェクト「・・・(ブッ!)」 オニオン「屁こきやがった!臭いって臭いって!」 ティナ「あらあら、大変ねぇ」 オニオン「何で平気な顔をして・・・って何その重装備?」 ティナ「オヤジの部屋へ行くんですもの、こんなこともあろうかとガスマスクと耳栓装備してみました。コーホー」 オニオン「ず、ずるいや・・・ティナのバーカ!」 ティナ「何言ってるのかは知らないけど何故か腹立ちますねー。次はバッツさんのお部屋に行きましょう」 ↓ 189 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 08 55 39 ID ashOuLFVO KI☆MO☆I 190 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 14 19 08 ID nRaALyUZ0 ティナ「(小声で)お邪魔しま~す。あれ?バッツさんいない?」 オニオン「ティナ姉、ティナ姉、ちゃんとここで寝てますぜ。」 ティナ「あら?全くオーラがないから気付かなかったわw」 オニオン「・・・」 ティナ「まあ、何、この締まりのない寝顔。」 オニオン「きっといい夢見てるんですぜ。女の子に囲まれてる夢とか。」 ティナ「ふ~ん。男の人ってそういうものなのかしら?」 オニオン「ティナ姉、見てくだせぇ。」 ティナ「わあ、お洋服がいっぱい。バッツさんてコスプレ趣味があったのね。」 オニオン「バッツさんや僕の仕事道具みたいなもんでっせ。 ほら、ちょっと色とか違うけど、この忍者衣装は僕も持ってますぜ。」 ティナ「わぁ、何この派手な赤シャツ。うわ、それにこの青仮面とか…。 この服なんてどう?オニオン君に合いそうだわ!つ風水師」 オニオン「いや、これパジャマでっせ。」 ティナ「でもあっちの服(魔獣使い)も捨てがたいし…」 オニオン「そんなに着れないよ…」 ティナ「何か言った!?」 オニオン「い、いや、何も…お~こわ。」 ティナ「キャッキャッ。」 オニオン「ティナ姉、そろそろ次行きましょうぜ。次は皇帝さんのとこにしましょか。」 ↓ 191 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 14 43 04 ID tcDCmjPiO 186 187に禿同。てか自分のネタの解説してはダメだろw むしろ 183 184は分かっててのネタだろw それにしてもどれもバロスwひそかにこの先も期待してるのは俺だけか? 192 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 16 57 46 ID ENjNG0t+O ティナ『んッら、らめぇッッッ』 トランス完了 193 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 17 56 11 ID 3I9HxyALO ジェクト『んッら、らめぇッッッ』 トランス完了 194 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 18 19 42 ID 2eZtLLsl0 185アーロンがいるぞ 188ウォーズマンがいるぞ 195:名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 18 33 42 ID FyhFjPFq0 オニオン「皆さん、こーんにちわー、バッツで-す。 今回、ボク一人でお送り致します。 何でティナさんがいないはというと、ちょっとドッキリ仕掛けてみました♪ 皇帝の所へ行く前に少し休憩を頂きまして、一旦ティナさんはご自分のお部屋へお戻りになられました 数分後」 スタッ、フー「すみません、撮影の機材の調子が悪いみたいですので本日の収録は延期になりました 続行まで休んでてください」 ティナ「あ、そうなんですか。じゃあ丁度疲れたことだし、ちょっと寝ようかな」 オニオン「機材は順調に動いております。そして、今はティナさんベッドで寝ています 収録は延期と見せかけて続行中大作戦☆だーいせいこー♪それでは、ティナさんの寝顔を拝見・・・」 ティナ「すーすー・・・」 オニオン「あら可愛い寝顔。余りの可愛さに嫉妬なので、顔に油性ペンで落書きいっきまーす♪」 ティナ「(ピクッ)」 オニオン「!急にトランスした。何で?」 ティナ「GYAAAAAAAAAAA!」 オニオン「ぎゃあああああ!急に暴れだしたー?!」 ティナ「GYAAAAAA!(Zzzzzzz)」 オニオン「寝相悪いってレベルじゃ・・・あこっちに来r(ry」 ‐暫らくお待ちください‐ オニオン「つ、次は本当に皇帝さん行きます・・・ガハッ(吐血)」 ↓ 196 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 18 47 09 ID vMebjCc30 とりあえずオニオンなのかバッツなのかはっきりしろ 197 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 18 48 35 ID FyhFjPFq0 ごめん、誤爆 >バッツ 198 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 19 18 22 ID m20TJBB1O とりあえず推敲しろ 199 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/10(月) 20 59 47 ID fBiOg8B60 投下してない身なんであまり言いたくはないが長い上にキャラ崩壊しすぎでつまらん 200 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2008/11/11(火) 05 36 18 ID w5Cxrn210 ネタバレスレッドかと思ったら 下らない内容のネタスレッドだった ▼1-201~300へ
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【俺Side】 俺「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」ガガガガガガ 謎の人型ネウロイへ向かって弾を撃ち続ける。 しかし人型ゆえの小ささとその機動性もあり、ネウロイに弾があたらない。 俺「くそっ・・・。」 エイラ「俺!ビームが来るゾ!」 俺「了解!」 何とか固有魔法は使える程度まで調子を取り戻したエイラの合図に合わせシールドを張る。 エイラの言ったとおり、ネウロイが両手から二発のビームを発射してきた。 俺「っ!・・・そこまで威力は高くないな。」 エイラ「俺そっくりだから速いのかと思ったケド、そうでもないしナ。」 俺「確かに思ったほど速くは無いな・・・まさかただ姿形を真似しただけなのか?」 さっきから攻撃もビームのみ。 しかも一発の威力は普通のネウロイの半分程度しかないだろう。 エイラ「もしかして、そんな強くないノカ?」 しかし、妙なのはあの翼から出ている霧だ。 俺のフォースウィングのように常に翼の形をとり続けるわけではない。 それどころか人型ネウロイの周囲に漂っていて・・・本物の霧のようだ。 坂本『俺!エイラ!』 俺「少佐!」 坂本『もうすぐお前たちの居る地点へ到着する!無茶はするなよ!』 エイラ「わ、ワカッタ!」 もうすぐ増援が来るというなら無理して突っ込むことはない。 敵をけん制しつつ味方の合流を待って一気に叩けば・・・。 そう思っていた。 俺「」ゾクッ 背筋を、何か冷たいものが通り抜けた。 俺(な、なんだ・・・?一体何が・・・?) この感覚に従いネウロイを注視する。 といってもあふれ出した赤い霧のせいでよく見えないのだが。 やがて、霧が俺の居る地点にまで到達した。 そして、その霧を吸った瞬間。 俺「っ・・・がっ・・・ゲホッ!!」ビチャッ エイラ「お、俺!?」 口から生暖かくて赤い液体が零れ落ちた。 エイラ「オイ!どうしたんだヨ!」 俺(肺が・・・体の内側が焼けるみたいに熱い・・・っ!!まさか!?) 俺は呼吸を止め、一気にネウロイから距離をとった。 俺「ゴホッ・・・ぐっ・・・。」 エイラ「ど、どうしたんダヨ!?」 俺「エイラ・・・ゲホッ・・・あの霧を絶対に吸うな・・・。」 エイラ「霧・・・?」 俺「あの霧は・・・あのネウロイのビームだ・・・。」 エイラ「び、ビームの霧!?」 俺「ウィッチが普段無意識に纏ってる魔力のおかげで・・・ゲホッ・・・体が傷つくことはない・・・けど。」 一度吸い込めば、今の俺のように体の中をビームで焼かれることになる。 エイラ「なら、遠距離から射撃で・・・!!」 エイラがネウロイへ発砲した。 しかし、銃弾が霧に触れた瞬間「ジュッ」という音と共に消し飛んだ。 エイラ「なっ!?」 俺「多分ネウロイの周囲の霧の濃度だと銃弾が届く前に焼ききれるんだ・・・。」 つまり。 近づけばあの霧に体の内側から焼き殺される。 しかし、遠距離からの攻撃はネウロイへ届く前に無効化される。 俺(けど・・・。) これだけでも十分理不尽な強さだというのに、未だに嫌な予感が消えない。 俺「・・・?」 よく見ると、霧が少しずつ一箇所に集まっているように見える。 まるでばらばらにしたものをもう一度組み上げているように・・・。 俺「・・・まさかっ!!」 坂本「俺!エイラ!」 俺「少佐?・・・だめだっ!!来るなっ!!」 坂本「何!?」 エーリカ「なにあれ・・・霧?」 バルクホルン「一体何なんだ・・・?」 あの霧は防御のためだけのものじゃない・・・! 霧はすべてビーム、そしてソレを一箇所に収束したら・・・。 俺(俺の後ろの方向にはエイラと少佐たち・・・それにサーニャの居る基地。) ネウロイの周りを覆っていた霧が晴れていく・・・いや、一箇所に収束し巨大な光点となる。 俺「っ・・・やめろぉおおおおおおおおおおおおお!!」 そして、その光が解き放たれた。 ネウロイの周囲を覆っていた霧はすべて一箇所に集まり、巨大なビームとして俺たちへ向けて発射された。 俺「ぅぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 シールドを張る。 フォースウィングも解除、固有魔法で全ての魔力をシールドへと注ぎ込む。 シールドによってはじかれたビームが海面をえぐり、雲海に風穴を開ける。 俺「ぐっ・・・がっ・・・ガハッ!!」ビチャッ エイラ「俺!?」 俺(まずい・・・さっき霧を吸った時に肺を・・・呼吸が・・・っ!) 先ほど霧を吸ったときのダメージがきつい。 だが、逃げるわけには行かない、負けるわけにも行かない。 俺「ここで俺が負けたら・・・みんなが・・・基地の・・・サーニャがっ!!・・・がふっ!!」ビチャッ 意識が一瞬消えかける。 だめだ、もう少し持ってくれ! 俺「あ・・・あぁああああああああああああああああ!!」 やがて、赤い光の奔流は止んだ。 ビームの余波を防ぎきれなかったのか・・・服はボロボロだしそこら中やけどをしているようだ。 けど・・・。 俺「・・・・・・。」 守りきった・・・。 あれ?体の自由が利かない・・・。 あ・・・もしかしなくても落ちてるよなこれ・・・。 エーリカ「俺ぇっ!!」 バルクホルン「大丈夫か俺!!」 エーリカとバルクホルンにキャッチしてもらったみたいだ。 はは、持つべきものはいい仲間だよまったく。 ネウロイ『・・・・・・。』 ルッキーニ「あっ!逃げた!」 人型ネウロイは撤退していく。 あたりに漂っていた霧も消えたようだ。 坂本「ハルトマンとバルクホルンは急いで俺を運べ!!他は周囲の警戒を怠るな!!」 シャーリー「いや!私が運ぶ!急がないとやばい!」 坂本「わかった!頼む!!」 やばい・・・意識がかすれていく・・・。 エーリカ「俺!しっかりして!」 バルクホルン「くっ・・・頼むぞリベリアン!!」 シャーリー「任せろ!」 シャーリーに抱えられて俺は基地へ運ばれていく。 ここで、俺の意識は完全に途切れた。 エイラ「俺・・・・・・。」 【ミーナSide】 ミーナ「軽度のやけど、そして呼吸器系の損傷・・・宮藤さんが居て助かったわね。」 俺さんが撃墜されたとの報告を受けた翌日。 私は報告書へ目を通していた。 シャーリーさんに運ばれてきた俺さんはまさに死ぬかどうかの瀬戸際だった。 何とか助かったのは宮藤さんの必死の治療と・・・運が良かったとしかいえない。 ミーナ「そして俺さんに酷似した人型ネウロイ・・・その特徴はビームの霧・・・。」 近距離に近づくものを焼き、遠距離攻撃を無効化する。 気体という性質上、ウィッチのシールドは意味を成さない・・・。 ミーナ「・・・最悪の敵ね、なんとか倒す方法を考えないと・・・。。」 あの霧が人の住む場所で撒かれたら・・・想像もしたくない。 宮藤「あの・・・失礼します。」 ミーナ「宮藤さん・・・俺さんの様態はどうかしら?」 宮藤「怪我自体は治したんですけど・・・意識がまだ。」 ミーナ「そう・・・ありがとう、サーニャさんは大丈夫かしら?」 宮藤「少しは落ち着いたみたいです、今はエイラさんが見てくれてます。」 ミーナ「そう・・・。」 昨日、ハンガーへ向かっている最中にサーニャさんが廊下で倒れているのを見た時は心底驚いた。 ちょっと恥ずかしい悲鳴を上げてしまったのは秘密にしておこう。 宮藤「・・・あの!」 ミーナ「なにかしら?」 宮藤「俺さんがやられたネウロイって・・・どんな相手だったんですか?」 ミーナ「・・・それについては明日のミーティングで話すわ、今はしっかり休んで。」 宮藤「はい・・・失礼します。」 宮藤さんは部屋から出て行った。 【サーニャSide】 サーニャ「・・・ぁ・・・。」 少しずつ意識が覚醒していく。 最初に目に入ったのは見慣れた天井だった。 サーニャ「ここは・・・私の部屋・・・?」 昨日は確か・・・魔道針がすごく強い反応を示して・・・それで・・・。 サーニャ「そうだ・・・お兄様とエイラは・・・っぁ・・・。」フラッ 横たわっていた上半身を急に起こしたらめまいがした。 まだ熱は下がりきっていないようだ。 ふと、ベッドの右側に人の気配を感じた。 エイラ「・・・zzz・・・zzz。」 サーニャ「エイラ・・・無事だったのね・・・。」ホッ 安らかな寝息を立てる友人の姿を見て安心する。 エイラが無事だったのだ、きっとお兄様も無事に違いない・・・。 いや、お兄様はいつも無茶をする人だ。 また魔力切れで眠っているかもしれない。 サーニャ「・・・お兄様は・・・どこにいるのかな・・・。」 お兄様の部屋?それとも医務室? もしかしたら元気に訓練をしているかもしれない。 隣で眠っている友人なら知っているだろうか? サーニャ「エイラ・・・エイラ、おきて・・・。」 エイラ「・・・!サーニャ!」 サーニャ「ど、どうしたの?」 エイラが目を覚ますと同時に大声を出したのでびっくりしてしまった。 サーニャ「エイラ、お兄様は・・・?」 エイラ「お、俺は・・・。」 サーニャ「エイラ・・・?」 エイラの話を聞き終わるや否や、私は体調が悪いことも忘れて医務室へと駆け出していた。 【俺Side】 気がついたら俺は真っ暗な空間に居た。 俺の立っているところだけがスポットライトに照らされたように明るくなっている。 俺「・・・ここは・・・?」 辺りを見回していると、別の場所が同じように明るくなった。 そこには子供が一人立っている。 ?『うぇ・・・ひっく・・・うぇぇええ・・・。』グスッ 俺「あれは・・・妹?」 見間違えるはずがない、小さいころの妹の姿だ。 泣いている小さいころの妹に別の子供が走ってきた。 ?『やめろっ!妹をいじめんなぁ!』 妹『おにいちゃん・・・。』 俺「あれは・・・小さいころの俺・・・?」 そういえば、妹は小さいころはよく近所の悪ガキにいじめられてたっけ・・・。 そんな妹を庇ってケンカするのが俺の日常だったんだ。 俺『大丈夫だ!妹は俺が守ってやるからな!!』 妹『ほんと・・・?』 俺『ああ!なんたって俺は・・・兄貴だからな!』 妹『・・・うん!』 その会話が終わると、小さい俺と妹は消えていった。 俺「・・・なんだったんだ一体。」 小さい俺と妹がいた場所の明りが消えた。 また周囲が暗い空間へと逆戻りする。 かと思えば、こんどは別の場所が照らされた。 ?『よかったわねサーニャ、お兄ちゃんができたわよ。』 ?『おにいちゃん・・・?』 俺「サーニャと・・・サーニャのお母さん・・・?」 サーニャ『・・・おにいさま・・・。』 母『私たちが一緒に居て上げられないときは・・・サーニャのことよろしくね?』 俺『任せてください、サーニャは俺が守りますよ。』 短い会話が終わると、また人影は消えて元の暗い空間へと戻った。 俺「・・・そっか、俺こんな約束してたんだな。」 どちらかを守ろうとすれば、どちらかを破ってしまう約束だ。 だって、俺が守ると約束した二人は・・・存在する世界そのものが違うのだから。 ?『けど、あなたは守りきった・・・。』 俺「!?」 突然聞いたことのない声があたりに響き渡る。 そして、俺の目の前にスクリーンのようなものが現れ、そこに映像が映し出された。 俺『逃げろっ!!妹ぉっ!!』 こちらへと突っ込んでくるトラックの前に居た妹を突き飛ばす映像・・・。 俺『よっ、さすがにあきらめるのが早すぎないか?』 サーニャを抱きかかえ、ネウロイのビームをシールドで防ぐ映像・・・。 ?『しかし・・・その結果がこれです・・・。』 俺『ここで俺が負けたら・・・みんなが・・・基地の・・・サーニャがっ!!・・・がふっ!!』 謎の声と共に映し出されたのは、血を吐きながら人型ネウロイからの巨大なビームを防ぐ俺の姿だった。 ?『もう良いではないですか、あなたは十分に戦った・・・その身を犠牲にしながらも必死に・・・。』 ?『あなたが安息を得る権利は十分にあるはずです・・・少なくとも、命を張って戦う世界に居る必要はない・・・。』 ?『あなたが望めば還れます・・・あなたが本来居るべき世界へ・・・。』 俺「えっ・・・。」 ?『まだ決断を下せないというのであれば待ちましょう・・・私は、常にあなたと共にあります。』 俺「待てよ!お前は一体・・・!」 ?『いずれ直接お会いしましょう・・・その時を楽しみにしております・・・。』 その言葉を最後に、視界がブラックアウトした。 【エーリカSide】 エーリカ「・・・起きないなぁ・・・。」 医務室の椅子に座ったまま目の前に横たわる少年を見つめる。 やけどを負った肌は宮藤の治癒魔法によって綺麗に治っていて、もとの美しい肌が見える。 エーリカ「起きろよ~、起きないといたずらしちゃうぞ~。」 いつもの調子で『ちょっ!おいエーリカ!!』なんて反応が来るのを期待したがそんなことはなかった。 エーリカ「ホントにイタズラしちゃうぞ~ほれほれ。」ツンツン ためしにほっぺをツンツンしてみた。 意外とやわらかい。 エーリカ「起きないなぁ・・・。」 とりあえずベタだけど額に肉って書いておこうか? そう思ってどこからともなく極太油性ペンを取り出して俺の顔を覗き込んだ。 俺「・・・スー・・・スー。」 エーリカ「・・・・・・。」 昨日大怪我をした人間とは思えないような安らかな寝顔のせいでやる気がなくなった。 さっきまで座っていた椅子に座りなおす。 エーリカ「・・・むぅ。」 それどころか、胸がもやもやしてきた。 もやもやする胸なんかないだろうって?これが自然体だから良いんだよ!・・・グスッ。 エーリカ「なんなんだろう、この感じ。」 前に感じたのは・・・そうだ、俺と二人で買い物に行ったときだ。 俺がサーニャんサーニャんって言ってるのを聞いてたら・・・。 エーリカ「・・・思い出したらまたむかむかしてきた。」 そんなときに医務室の扉が勢いよく開かれた。 サーニャ「お兄様っ!」ガラッ! エーリカ「うわっ!さ、サーニャん!?」 医務室に飛び込んできたのはサーニャんだった。 ていうか、考え事をしていたこのタイミングでまさに渦中の人がやってくるって・・・。 サーニャ「ハァ・・・ハァ・・・お兄様は・・・?」 エーリカ「俺ならまだ起きてないけど・・・。」 エイラ「サーニャ!」バッ! エーリカ「うわっ!」 今度はエイラが走りこんできた。 エイラ「まだサーニャは熱が下がってないんだから寝てなきゃダメダロ!」 サーニャ「ごめんなさい・・・けど、お兄様が・・・。」 エイラ「俺なんかよりも自分の心配シロヨ!昨日だって倒れたんダロ!?」 なんとなくだけど大体の事情はわかった。 きっと俺のことが心配でここに飛んできたサーニャんと・・・それを心配したエイラが追いかけてきた、ってところかな。 ・・・っていうか。 エーリカ「エイラ、俺『なんか』っていうのは聞き捨てならないなぁ・・・。」 俺があの巨大ビームを防いでくれていたからこそ今私たちは生きてるんだ。 エイラ「あっ・・・ご、ゴメン・・・。」 サーニャ「・・・ねぇエイラ、どうしてお兄様を目の敵にするの?」 確かに俺とエイラの仲はそこまで良くは無いけど・・・目の敵って言うほどだったっけ? 何かあったのかな? エイラ「ソレは・・・サーニャが・・・っ!」 サーニャ「私・・・?私がどうしたの?」 エイラ「だってサーニャが!俺のこと好きだナンテ言うカラ!!」 エーリカ「!?」 エイラからの衝撃の告白に言葉が出なくなった。 俺とサーニャんって兄妹・・・だよね? サーニャ「待ってエイラ、それとどういう関係が・・・。」 エイラ「・・・っ!サーニャの馬鹿!!」ダッ サーニャ「あ・・・待ってエイラ!!・・・ぁっ・・・。」フラッ エーリカ「あっ・・・サーニャん!!」 エイラ「あっ…!」 ふらついて壁にもたれかかったサーニャんに駆け寄ろうとしたとき。 ?『やれやれ・・・病室では静かにしていただきたいものですね。』 どこからか聞いたことのない声が響いた。 エーリカ「えっ…?」 あたりを見回すが声の主と思われる人物はいない。 サーニャんとエイラも声が聞こえたようで不思議そうにあたりを見回している。 ?『あなた方の足元ですよ。』 言われるがままに足元に視線を向ける。 そこにいたのは…。 エイラ「…犬?」 そう、犬だ。 犬種はシベリアンハスキーだろうか? ただ、毛並みは普通のハスキーと同じだが瞳の色が金色になっている。 犬『こうして皆さんの前に姿を現すのは初めてですね…。』 犬『初めまして、俺の使い魔の犬と申します。』 私たちは気づかなかった。 病室の外に、エイラの叫びを聞いてしまった人が居ることを。 リーネ「サーニャちゃんが・・・俺さんのことを・・・?」
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6,スタートライン 果たして中庭で待っていた古泉は開口一番に、 「緊急事態です」 と言った。微笑み、手には湯気の上がる紙コップの安コーヒーを二つ持って。一つを俺が受け取ると、少年はテーブルを挟んで対面に座った。 その様子と台詞が余りに俺の中で食い違う。「藪から棒に何を言ってやがるんだ、お前は」なんて言葉を俺は寸での所で飲み下して、ソイツの二の句を待つ。古泉はまるで焦っている様子も無く、のんびりとコーヒーに息を吹きかけてから口に運んだ。 「ゆったりコーヒー啜ってられる間は緊急なんて言葉を使うな。その内に俺が意味を履き違えるようになったらお前の責任だぞ」 「おやおや、これは責任重大だ。再来年のセンター試験で緊急の意味を問う問題が出ない事を祈りましょう。……まあ、」 少年は右手でカップを握りこんだままに遠くを見つめた。人差し指を伸ばす。 「このままでは今年度のセンター試験はおろか来年すら一生訪れませんけど……ね」 「はあっ!?」 古泉の流し目と人差し指の先を俺は咄嗟に振り返る。ああ、そこにはやはりと言うべきか…………いや、「やっぱりお前か」以外に出てこない。えーっとだな、まあ、その眼と指は当然と文芸部室に向けられている訳だ。 どこに行った、意外性。おい、マジでどこ行った。戻って来い。 そこに居るのは……そうだよ、ハルヒだよ。他の誰だともお前らだって思ってないだろ。俺だってそうさ。前科が有るからこそ疑惑の眼を向けちまう。それが偏見だとも分かっちゃいる。 それでも、二度有る事は三度有る。夏の時は何回だった? 一万五千回くらいだったと思うんだが。そりゃもう一回有っても一つもオカしくない。だが! そんなんで納得出来るか? 出来ないよな? な? 「いえ、結論から言いますと十二月二十五日以降の時間が」 古泉は俺に向けて笑った。 「長門さん曰くどうやら途絶しているそうでして」 「……またか」 古泉のような爽やかな笑みなどまさかまさか浮かべられる筈も無い俺は空を仰いだ。未来を相談しようと言ったヤツが、未来を断絶してどうすんだよ、ハルヒ。 まったく、神様の真意とやらはいつだって雲の上である。 「頭が痛くなってきた。アイツは反省って言葉を知らんのか?」 つい今朝方「涼宮ハルヒの口から反省なんて言葉が出るなんて」と感動したはずなのだが。一歩進んで二歩下がるって有名なフレーズが今の俺ほど似合うヤツもいないだろう。――ちっとも嬉しくない。 「どうでしょうね。それと、貴方は『またか』と仰られましたが初めてのケースですよ。恐らく昨年の夏の終わり、エンドレスサマーを思い返しての発言ではないかと思われますが」 「違うのか?」 「その時との最大の違いはループしていない、という点です。いえ、ループが確認出来ないと言うべきですね」 どういうことだ? 古泉は言い直したが、その前後に何の違いが有るのか俺には正直よく分からない。 「僕も最初に長門さんに時間の断絶を言い渡された時に『あの』八月を思い出しました。タイムリミットが定まっているという共通項、そして幾重にも上書きされた記憶のインパクトがそこへと思考を自然に誘導したのでしょう」 「いや、俺はあの時と何が違うんだと聞いているんだ」 「言った通りです。ループが長門さんのお力をもってすら確認出来ていません」 つまり、どういうことだ? 今回は八月が一万五千回続いたあの時とは訳が違うのか? 勝利条件が明示されてるだけでも気の持ちようは大分違ってくるんだぜ。 「考え方としては二通りです。今、この時がループの一回目である可能性。これならば長門さんのお力でもループを確認出来ない説明が付きます。なにしろ前回が無いのですから。 もう一つは可能性は低いですが、長門さんにも確認出来ない高次の力を涼宮さんが発揮しているというもの。まあ、僕個人としてはこれは無いと思っています」 「その根拠は?」 「簡単な話です。長門さんは十二月二十五日がタイムリミットだと気付いていらっしゃる。そんな方がループの方には気付けないと思いますか? 気付かないのならば両方ともであるのが、この場合の筋です」 古泉は眼に見えて生き生きと話し出す。テーブルの上に身を乗り出して肘を突き、おい、顔近いぞ。離れろ。 「であるならば、これがループの一回目であると僕は考えますね。……さて、何か思い当たりませんか?」 古泉の言いたい事はここまでくれば俺にも理解出来るってなモンで。 「果たして本当に『ループ』なのか、だな?」 「ええ、その通りです」 おいおい、少しづつ話が厄介になってきたぞ。だっていうのに、そんなのにもどこか「いつも通り」だって感想を抱いちまう俺。 我ながらどうかしてるとしか思えないね。 ループでは無い。つまり「次」が無いってことだ。そうなっては緊急性は一気にグリーンからレッドに達する。悠長な事は言っていられないし、世界の終わりも割と現実味の有る話になってきた。 「以上より、ループではないという前提で僕らは行動するべきでしょうね。まあ、具体的に何をすれば良いのかは分かりかねますが。幸いにも時間は有ります。こちらでも地道に探りを入れてみますよ」 こちらでも。つまり俺の協力を当たり前だと思っている訳だ。一年半も付き合っていれば、それが自然になってくるか。でもって俺にだって断る理由は無い。別に世界の為になんて格好良い事を言う気は無いが。 そりゃまあ、えらく現実味の薄い話だがそれでも誰よりもこの俺が動かない訳にはいかんだろう。 「っつーかさ、古泉」 「はい?」 「なんでお前、そんな事知ってるんだ?」 あはは、と小さく笑っても俺は誤魔化されんから大人しく白状しろ。それとも俺には言い出し難い情報源なのか、超能力者? 「いえ、そんな事は。……そうですね、ちょっとした引っ掛かりです。最近の長門さんはどうにも素っ気無い気がしまして。心ここに在らずとでも言いましょうか」 ああ、猫の話か。バックグラウンドで走らせてる分身の術が相当メモリを食っているらしいからな。そりゃ古泉への応対もおざなりにならざるを得ないだろうよ。 どうやら猫と古泉との間における関心の不等号が長門の中で食い違っていないようで俺としちゃ一安心だ。 「それで少し探ってみたのです。いえ、問い詰めてみたと言いましょうか。ああ、勘違いなさらないで下さい。乱暴な事は決してしていません」 いや、そこは疑ってない。大体、古泉では長門によって返り討ちにされるに決まっている。アイツはSOS団最強だからな。地域限定超能力者ではどう足掻いても相手にはならん。 「で、長門がそう言ったのか? 未来が無い、って?」 「……ええ。但し、疑念が二つ。なぜ長門さんは僕らに言い出さなかったのか。そしてもう一つ」 十二月二十五日よりも先が無い。それに気付いた時点で真っ先にアラートを出さなきゃいけないお方が、眼を真っ赤に染めて泣きながら俺に抱き着いて来なければおかしいあの先輩が、しかし何のアクションも起こしていない。 「朝比奈さんの時空通信デバイスとも言うべきそれが、どうやら通信途絶を起こしていないようなのです」 「……は?」 なんだそれ? 未来が無くなっているんじゃなかったのか? 矛盾してるだろ。 「長門さんと朝比奈さんのどちらかが嘘を吐いているというのも考えました……が、そんな事をしてもあの二人に何のメリットも有りません。しかし、何かがおかしい。僕らの認識の何かが確定的に間違っている。そんな気がしませんか?」 古泉は笑顔を崩さない。どちらかと言えば推理を楽しんでいるような節さえ見受けられる。俺は紙コップの中の冷めたコーヒを一息に呷った。 「分からん」 推理小説で言うなら証拠が出揃ってない状態に感じる、あのモヤモヤ。多分、まだ全貌が見えてくるのは先なんだろう。長門が動いていないこと、朝比奈さんが泣き付いてこられないこと。それはつまり、時期尚早って意味なんだと思う。 「つまり、静観なさるおつもりで?」 俺は頭を掻いた。 「こっちもやる事が有るんでな。端的に言えば忙しいんだ。だから、そっちはお前に任せた。信じてるぜ、副団長」 「やる事、ですか?」 紙切れを一枚ポケットから取り出して古泉に見せる。言うまでもないだろうが件の進路調査票だ。実はこれについての相談をこの休み時間にしたかったのだが、まあ、こればっかりは仕方ない。 「この字、涼宮さんですか」 筆跡鑑定人か付き纏い(ストーカ)の二択しか出てこない観察眼を披露された。古泉は生き方をそろそろ見直す段階に来ているんじゃなかろうかと個人的には思う。 未来をよりによってのこの俺に危ぶまれるほど可哀想な超能力者は、真剣そのものの顔で暫しの間ハルヒの字を見つめていた。やがてもう五時限始めのチャイムが鳴ろうかという頃、古泉はようやく口を開いた。 「……ふふっ、なるほど」 だから、どうしてどいつもこいつも説明を省略しようとしたがるのか。推理モノの探偵だったら即クビだぞ、クビ。 「それほど悪いことは起こらないのではないかと。そう思いまして」 はあ? なんだそりゃ? 楽観論も度が過ぎると単なる怠惰になっちまうが、その理解でお前はいいのかい? 「根拠を問われると苦しいところですが。しかしながら状況証拠も量によっては証拠能力を有するものです」 状況証拠? それってのは長門や朝比奈さんがまるで危機感を抱いていない点か? いや、まあ確かに妙と言えばそうだが。 あの絶望と希望の入り混じった十二月を越えて以降、長門に対して俺は全幅の信頼を寄せてはいる。昔ならば何もかもを一人で背負い込んじまっていたあの宇宙人少女ではあるが、今はもう違う。 多少ではあっても頼りにして貰えているんじゃないか、などと――これは自惚れではないと思いたい。 だから何かが有れば俺にも荷物を山分けしてくれるはずなんだ。しかし、今回はそれがない。一人で苦も無く背負える量なのか、それとも最初からその背には荷物なんて載ってはいないのか。出来れば後者だと信じたい。 今度、長門とちゃんと話してみようか。 「ただ、この時期に何も無いとは俺には思えないんだよなあ……」 頭を掻きながら、そうボヤく。と、午後の授業開始五分前を告げる鐘が鳴り、古泉は立ち上がった。聞きたい事は山と有るが、どうやらこの場ではタイムアップらしい。 「そう構えなくとも大丈夫ですよ、きっと」 「無責任な言い方だな。お前らしくも無いぞ、古泉。ついに職務放棄(ストライキ)でも決行する気になったか?」 「ふふっ、まさか」 古泉は顎をしゃくって俺に起立を促す。膝に手を付いて立ち上がる時に「しょっ」と掛け声が出た事はどうかそっとしておいて頂けたら幸いだ。 「僕は信じているんですよ」 「信じる」ねえ。そりゃ良い言葉だ。信じるものは救われるとも言うしな。だが、その対象が俺としちゃどうにも気になる。放棄した責任は一体どこの誰の肩に乗っけたんだよ? あまり長門ばかりに頼るのもどうかと思うぜ、俺は。 「いえ、長門さんでは……と、急ぎましょうか。授業が始まります」 「だな」 未来に本気になると言っておいて、授業に遅刻してちゃ論外だ。次の授業は化学だったか。センター試験で取らない俺にはどうでもいい授業。 いつもならば教科書を目隠しに机に突っ伏す時間でも、今日からは違う。内職に、と佐々木から受け取ったプリントをこなさねばならない。 「涼宮さんが待っていますよ」 別れ際に優男が瞬き一つして(止めろ、気色悪い)言い放った一言は俺の胃の中に何かモヤモヤしたものを植え付けるのに十分なものだった。 咄嗟に反論が口から出て来なかった事が悔やまれる。ぐるぐるした腹ん中は一体どこに吐き出せば……って、あ。 「あーあ……昼飯食うの忘れた」 なるほど、そりゃ腹も落ち着かないってもんだ。 佐々木から貰ったプリント三枚をどうにかこうにか終わらせた所で授業終了まで十分余った。もう一枚やろうかとも考えたが、いや待て。一枚終わらすのに大体十五分弱掛かってるんだから、今からやっても中途半端になるか。 ならばと思考を転換。俺はポケットから折り畳んだ紙片を取り出して睨み付けた。朝から俺を悩ませ続ける紙切れを、俺は勉強をする事で思考から無理矢理に追い出してきた訳だが。 短期目標、中期目標、長期目標……か。よくよく考えれば俺が目を背けているのは自分自身の未来で、つまり自分そのものである。 そんなもんも直視出来ないとはなんともまあ情けないもとうとう極まってきた感が有る。これがまあ、他人が進路に悩んでいるってんなら思わず応援したくなる話にもなってくるんだろう。だが残念、こればっかりは客観的にとはいかないのが現実だ。 流され体質を自認するも吝かではない俺であるが――っつーか、これはSOS団に在籍している時点で否定のしようが無い――流石に自分の未来まで他人に決めて貰うのは違う気がする。いや、「気がする」じゃない。絶対的に間違ってんだ。 そこまで決定力の無い人間は、乱暴な話だがそれはもう人間なんて呼んじゃいけない気すらすんだよな、個人的に。考えなければナイル河に生える水草と大差無いとパスカル先生も言っていらっしゃる。含蓄の有るお言葉だ。 さて、前置きはここまで。なら本腰を入れて考えよう。見つめてみよう、今の自分ってヤツを。 特技は無し。成績も下から数えた方が大分早い。夢なんてご大層な代物は当然と持っておらず、まあ、持っていればもう少し授業や日々の生活にも身が入っていたと思うが。こればっかりは仕方が無いか。無い袖は振れん。 気が滅入るばかりであるが自己分析はまだ続く。家は普通のサラリーマンだから家業を継ぐという裏技は最初から無く、趣味にしたって漫画やゲームといった男子高校生のテンプレート。見事なものだと自分でも思うくらい、多数派から逸脱した記憶がない。 これが俺の現在地、スタートラインである。 やりたい事を探しもせず、自己の根源欲求と向き合いもせず、ただ漫然と生きてきたそのツケは「何者でも無い自分」という至極当たり前に落ち着く。 ――ハルヒの言う通りだった。 俺は適当に適当な大学へと進学し、これまた適当に適当な会社に就職しようと考えている、ザ・適当だ。 いや――ザ・適当「だった」。過去形にするにはいささか以上に気は早いし、そもそも千里の道における一歩を踏み出したくらいで何を大袈裟な、とは自分でも思う。 しかしだ。しかし、それに気付けた今はチャンスなんだ。千載一遇ってのを今使わないでいつ使うってくらいの。 変わろうとするのは、決して悪いことじゃないと思うから。思いたいから。 あと一ヶ月で自分はどうなっていれば良いのか。この学校を卒業する時に俺はどうなっていたいのか。どんな自分でありたいのか。 自分に問い掛ける。決まっている。恥ずかしくない自分でいたい。 それは誰に対して? 親? 妹? そりゃ勿論だろう。家族が自慢できるような「お兄ちゃん」に、なれるんなら俺だってなりたい。顔を合わせては溜息を吐かれるのにだってもう飽き飽きだ。でも、それはそこまで強い欲求じゃない。 そうじゃなくって。 家族じゃなくって。 今……この今を並んで立っている友人と、未来も卑屈になる事無く付き合っていけたらと俺は願うんだよ。変かも知れない。人によってはそんなものは夢でもなんでもないと言うだろう。俺もしょうもないとそう思う。けど、仕方ないじゃないか。 ああ、つまり。 俺の望みってのは。 SOS団と、そしてこの一年半に集約されていたんだな。 7,クリスマス戦線異常アリ 「起立、礼――」 日直が号令を掛けて、本日の授業も終わる。日が暮れるのも早くなって、後一時間足らずで夕暮れが始まるだろう。時間は巻き戻らないなんて常識を俺が儚んでアンニュイになっていると後ろからハルヒに首根っこ掴まれた。 「ぐえっ」 「ちょっと用意が有るから、アンタは少し時間潰してから部室に来なさい。十分くらいでいいわ」 耳元に掛かる少女の吐息は艶かしい。座椅子の後ろ足だけという不安定がもたらす吊り橋効果は鼻で笑い飛ばすとしても。顔のすぐそばにハルヒの顔が有る、その事実。さらさらとした髪が頬に当たる、そんな僅かな感覚が俺に教えること。 涼宮ハルヒは異性である。それもトビッキリの。 それでもコイツは、なんて言葉では誤魔化せないのは距離のせいだろう、きっと。顔が近いのは超能力者の持ち芸じゃなかったのか。そんな抗議を俺がするよりも早くハルヒは離れた。 「そんじゃ、おーばー」 鞄とコートを両手に抱えて少女は教室を飛び出していく。その様に空母から離陸する戦闘機の勇姿を幻視せずにはいられない。きっと廊下はカタパルト加速。周りに衝撃を撒き散らすとこまでそっくりだぜ。 「なんだか、涼宮さん機嫌良さそうだね。良い事でも有ったのかな?」 俺へと近付いてそう言った国木田に向けて首を横に振る。いや、思い当たる節が無いのは本当だ。昨日の今日で機嫌を直しているのがそもそも俺にはクエスチョンなのだから、だったらアイツが上機嫌の理由なんて俺に思いつくものかよ。 「仏頂面がデフォルトの彼女が――廊下を走ってく時の顔見たかい、キョン? すっごい満面の笑みなんだよ。楽しいこと見つけた、って顔中に書いてあった。だから、僕はてっきり君が関わっているとばかり思っていたのだけど」 「お前、俺をアイツの付属機器かパワーアップキットだと思ってんだろ」 「どうかな? その辺りは自分の胸にでも聞いてみたほうが良いんじゃない?」 まるで取り調べでも受けている気分だった。まったく、ドイツもコイツも俺とハルヒの間柄を誤解するのに余念が無いらしい。そんな下らない事に心血を注ぐよりももっと優先するべき事項が有るだろうに。具体的には自分自身の恋愛とか。 「玩具扱いの域をいまだもって出れちゃいないと俺は思っているが」 「いや、遊び友達でしょ」 一体、その前後で何が違うのか。なぜだかオランウータンと人間の遺伝子の差異が一パーセント程しか無いって話を思い出した。だからどうしたってんでもないけどな。論ずるまでもなく猿と人の間には深い溝が有る訳で。 「遊び友達は選べるけど、遊び相手は選べないんだよ。言ってる意味、分かる?」 国木田が言っているのは俺なりに要約するとつまり扱いの差であろう。オブジェクトとして見られているか、ヒトとして見られているか。まったく、何を物騒な事を言っていやがるのか、この友人は。ああ、しかしそうは言っても玩具と友達の違いを説明するにはコイツの発言内容は確かにしっくりとくる。 そうだな。俺もからかわれる側にはなりたくはない。 「ま、ハルヒが俺をどう思っているのかなんざ分からんよ。興味も無い」 「割に良好な関係を築けていると思うけどね。少なくとも傍から見るとさ」 ああ、国木田。そりゃあアレだ。 「ハルヒと他のクラスメイトとの距離が余りに絶望的だから、相対的に俺との関係がマシに見えるだけだろ」 言っても入学し立ての頃とは違いハルヒも結構丸くはなってきている。クラスの女子とも普通に話すようになっているし、俺を通してハルヒに伝言をするなんてのも最近はとんとご無沙汰だ。 友達と呼べそうな関係にはまだ誰も至っていないが、それにしたって時間の問題だろうと俺は勝手に見ている。特に阪中。彼女はどうやらハルヒの事が気になっているらしく何かとよく話しかけていた。ハルヒもそう邪険にしておらず、このままならそう遠くない未来、二人は打ち解けることが出来るだろう。 晴れてハルヒにも普通の友人が出来る訳だ。そうなれば必然、俺の負担も軽減される事だろう。喜ばしい話だ。赤飯の準備をしなければならないくらいにな。 「そうかなあ……ううん、キョンの言う通りかもね」 「ああ、そうだ。なんせ人間ってのは本質的に相対評価しか出来ない悲しーい生き物だからな。落差が大きければマシに見えても無理からぬ話だろ。クラスも部活も同じだから周りがそれを勘違いしたくなる気持ちはまあ、百歩譲って俺にも分からなくはない」 しかもその部活ってのが得体の知れない少人数のクラブだった日には尚更懐疑も深くなろうというものだ。 「だが、それだけだ。誰かが俺とハルヒがデートしてる場面でも目撃したか? 決定的瞬間でもフライデーされたか? いやいや、そんなもん有る筈が無い。以上、証拠不十分で不起訴なんだよ、この案件は」 否定材料は揃っている。人気の無い場所でキスしたとかは……まあ、悪夢って事でアレはノーカウント。誰にだって気の迷いは有るものだからな。 SOS団についてよく知らない人から見れば、そりゃまあデートに見えなくも無いような事も度々している訳だが、しっかし不思議探索のどこに桃色幻想が幅を利かせる余地が有ったと言うのか。 何も無い。そりゃもう呆れ返るほどにな。 「ねえ、キョン。さっきから気になっていたんだけどさ」 国木田が口を開く。ほほう、まだこの俺に恋愛模様を期待するか。無駄だから止めとけと、ああ、一年の頃から何回言っても聞かない奴だ。アサガオの鉢植えを眺めて観察日記に毎度毎度「変化なし」と書き込む時のあの味気無さと良く似たものがこうなると俺の胸に去来する訳で。 「なんでそんなに向きになって否定するのかな?」 「あ?」 向きになってなんていない。そう言おうとしたのだが、口から出てきたのはスモールエーとスモールイーが背中合わせに寄りかかった発音記号でしかなかった。否定の言葉が喉元から先へ出て行かない。それくらいに俺は動転してしまっていたらしい。 「キョン、一つ良い事を教えてあげるよ」 中学から続く友人はお前のことはお見通しだと言わんがばかりにくすりと笑って。 「二重否定は肯定なんだ」 なんて言われてしまった日には俺としちゃ押し黙る他にもう打つ手は残されていなかった。まったく、腹立たしい。 「まあ、全部そうだったら面白いなあっていう僕個人の希望なんだけどね。でも実際キョンだって涼宮さんのことは嫌っていたりしないんだろう? っていうか、多少好意的に見てるよね」 ……ノーコメントだ。どうしても知りたけりゃ司法解剖して心臓を取り出し、矯めつ眇めつしてみてくれ。谷口の顔みたいに油性マーカで落書きしてあるかもしれんぞ。 国木田の追及はそこで終わり、俺はこれ以上傷口を広げてなるものかと教室から退散した。夕暮れにはまだ早い廊下は冬のこの時期であれば壁に凭れ掛かって談笑するような生徒の数も少ない。当たり前だな。誰だって寒いのはゴメンだ。 教室の有るだけマシってなストーブ周辺は人気スポット過ぎて場所取りに苦労するし、部活動をやっている奴なら部室に秘密裏に持ち込んだ暖房器具を利用する。そして俺はもっぱら後者だった。とは言え部室には遅れて来いと言われているんで、どっかに良い時間潰しは無いかと思っていたところ偶然に長門が通り掛かった。 「よう、長門。今帰りか?」 「……そう」 立ち止まり、無表情に俺を見上げる少女。いつもと変わらぬ三点リーダはなんとなく俺を安心させてくれる――って、いやいや。何をころっと忘れているんだ。和んでるんだ。 世界の危機。未来の途絶。ワールドエンド・クリスマス。 長門に聞きたい事は山のように有るじゃないか。ここで会ったがなんとやら。幸いにも人通りは他に無しとなれば、後は寒さに耐えるだけだ。 「あーっと、その聞きたい事が有るんだが」 さて、どう話し始めたものか。いつもならば聞いてもいないのにスラスラと日本語ギリギリのスペース・ミステリを披露するってのが多かっただけに、もしくは解説役の超能力者が同行していた為に、こういうのに悩むってのは珍しい体験だった。 「……何?」 クリスマスに世界が終わるって聞いたんだが、なんてストレートな切り出しでいいのだろうか。それとも「最近どうだ」みたいな外堀から埋めていく感じにするべきか。誰に聞かれているかも分からない場所柄を考えると後者だな。 いや、流石に聞き耳防止策くらいは長門の事だから講じてくれているだろうが。 「最近、どうだ? 何か変わった事はないか?」 時節柄だろう。なんとなく長門に引け目と言うか負い目と言うか、注意して見ててやらないとな、って思いが無かったとは言わない。コイツは人知れず悩むのが常な上に、表情を隠すのが古泉並に得意だ。 去年はSOSを見逃した。だから今年こそは二の轍は踏むまいと決めている。 「貴方は古泉一樹から現状を聞いたはず。それが今の私に教えることの出来る全て」 宇宙人少女は抑揚無く言った。それは確かにいつも通りではあったかも知れない。でも、引っ掛かった。 今の私に教えることの出来る全て――ってのはつまり教えられないことが有るという意味じゃないのか。それに隠し事を教えたくないのならば「貴方は古泉一樹から現状を聞いたはず。それが全て」で済んだだろう。ならばなぜわざわざ長門は言葉を足した? それは「私は隠し事をしていますよ」とそれとなく俺に伝えるためだ。するとまた別の疑問が浮かぶ。なぜこんな回りくどい真似をするのか、って点だ。 長門に制限を掛けられる相手ってのはそう多くない。というか俺は一人しか知らない(果たしてそれを一人とカウントしていいのか分からないが)。 情報統合思念体――長門の親玉だ。 なるほど、つまりこの件には宇宙人の思惑も関わっているとそういう事か。はあ……どうやら古泉のヤツもここ最近めっきり平和ボケしてきたらしい。ったく、なーにが「それほど悪いことは起こらないのではないか」だ。しっかり長門に緘口令敷かれてるっつーの。 「俺に話せない事が有る、って感じか?」 長門は何も喋らなかった。どうやらこれ以上のヒントはコイツの口からは出せないらしい。そんな風に思ってソイツの顔をよくよく見てみれば、いつもと変わらぬ無表情の中にも歯痒さがどことなく混じっている気がする。もしくは焦り。 勿論、こんなのは俺の気のせいかも知れない。人は見たいように見るらしいからな。宇宙人少女の表情学における第一人者を自称するもやぶさかではない俺では有るが、さりとてそれが長門の顔を見て十を知ることが出来るかと言えば、当たり前だが無理な話だ。 谷口みたいに顔に油性マーカで落書きしてあるのとは訳が違うのだ。繊細さもな。 「そっか、分かった」 さてさて、返答も応答も無いせいで、少女の前で独り言をぶつぶつ呟いている怪しい人みたいに俺はなってしまっている――客観的に見れば。 会話とはキャッチボールで成り立つものなのだとしみじみ思う。剛速球でもいい、逆に飛距離が足らなくったっていいから拾ったボールを逐一俺に向けて投げ返してはくれないものかね、コイツも。正直言って間が持たん。 捕り易く、また投げ返し易い球を投げるべきか。 「それじゃ切り口を変える。長門、俺は何をしたらいい? 何をするべきなんだ、教えてくれ」 目的語はあえて省いた。それは言わなくても分かるはずだし、また間違えようもないからだ。 SOS団の今後の為に。それとも俺自信の未来の為に。もしくはクリスマスの破滅を回避する為に。 ほらな、穴埋め候補のどれを目的語に持ってこようと結局、俺が聞きたい肝心要は一緒だろ。でもって、もし目的語を省かなかった場合――長門の口から出る回答には情報規制がかかってしまう可能性が生まれる。網の目をすり抜ける言葉をもって、危機回避の手段をご教授願おうって腹だ。 平たく言や、婉曲表現で回りくどく、核心には触れないように攻めていくしか手は無いってこったな。……今なら爆弾処理班の気持ちの数分の一くらいは分かりそうだ。果たして長門は俺の期待通りにその小さな口を開いた。 「貴方にして貰いたいことが一つ有る」 赤のコードと青のコード、どっちを切るか選んでくれとかそういった内容でないといいのだが。ああ、そんなのは去年の十二月でお腹いっぱいだから、今年は謹んで辞退させて頂きたいモンだ。 「十二月二十四日の午後六時に会って欲しい」 それはもしかしてデートのお誘いかなどと考える間も、赤面する暇も俺には与えられず長門は二の句を次いだ。 「貴方と接触させたい人物が居る」 「接触させたい人物? お前じゃなくてか?」 長門はほんの少しだけ頷いた。ああ、そりゃもうほんの少し。極めて僅か。ここに居るのが俺じゃなければ見逃していたに三千点。 「……そう」 「誰だ?」 「……言えない」 それも口止めされているのかと聞きたかったが、恐らく口止めの事実から口止めされているであろう長門に聞いたところであの気まずい沈黙が廊下を更に寒々しくするだけかと考え至って止めた。これ以上気温が下がったらいつぞやのハルヒを笑えない事態に陥りかねないしな。 しかし、そうは言っても俺だって健康的な高校生男子の類に漏れないのであるからしてこれは大いに気になる。日時の指定がクリスマスイブの午後六時ってのも俺の好奇心に拍車を掛けた。 「えーっと、それは……それってのは」 と、ちょっと待て。これは果たして口に出していいものなのだろうか? 誰かからのデートの申し込みなのか、なんて。気にはなる。気にはなるがしかし、これで長門から「……デートって、何?」とか聞かれたら俺は窓ガラスに全力体当たりして中庭に飛び降りるだろう。 多分、頭から。意識の混濁は願ったり叶ったり。 果たしてそんな危険を侵してまで俺は長門に聞くべきか。いや、普通に考えたら聞いておくべきなんだ、それは。だって、クリスマスだ。しかも本番の、中でも一番「いい」時間帯だ。テレビで言えばゴールデンタイム、日本史で言えば関が原。極々極々個人的な天下分け目で誠に恐縮ではあるが。 「……何?」 少女の瞳は真っ直ぐに俺を見つめてくる。何の躊躇いもなく。昔ながらの奥ゆかしい日本人にはちょっと出来ないその無遠慮な――素っ直な眼差し。 「あー、その……」 当然だが先に眼を逸らしたのも、 「……すまん、なんでもない。男か女かだけ気になってな。その、俺が会った方がいいって人がさ」 ついでに話を逸らしたのも俺だ。だが、大筋は逸らしてないから安心して欲しい。それにここで男だって言われればまあ、十中八九古泉で間違いないだろう。 本音を言えば折角のクリスマスイブにまであのニヤケ面に会いたくはないのだが。 だが、そんな俺の不安と、やっぱりそんなオチだよなって具合の意味不明な安心をもたらすであろう言葉は長門の口からは出て来なかった。 「性別は女性」 顔色一つ変えず言う長門とは対照的に俺は全身にカーっと血が回っていくのを感じていた。いや、仕方ないだろ。クリスマスイブで午後六時に異性と出会えって言われて、これに恋愛的ななにがしかを期待せずにいられるようならソイツはきっと頭がオカしいから病院に早急に行くべきだ。 「お、女?」 「そう」 「ちなみに、そこには長門も一緒に居るんだよな?」 そうだ、二人きりなら何事かも妄想しようが、事これが三人になってしまえばなぜだかは知らんがそんな事は起こりえないのがこの世界のルールであり、不文律である。今だけはそこに感謝しよう。 「……なぜ?」 おや、情報の伝達に齟齬が発生しているぞ、長門。 「いや、だってお前が連れてくるんだろ、誰だか知らないけど、ソイツ。その、俺が会うべき人っての」 「違う」 「え? それはどういう」 「彼女と貴方が出会うその時間、私は別の事を行っている。言い換えるならば――忙しい」 って事は何か? 待ち合わせでもしなきゃならんのか、俺は。誰かも分からん相手と? 俺の認識ではそこに「デート」の三文字がどうしてもピタリと嵌まり込んでしまう。せめて事前に相手くらいは知っておきたいんだが。 情報統合思念体とやらは本当にロクな事をしやがらないな。 「なあ、『それ』って本当に必要なのか?」 「必要」 こう言い切られちまっては、SOS団一の事情通を信じない訳にはいかない俺としては、ああ、初クリスマスデートの相手くらいは自分で選びたかった。それとも選ぶ権利が有るとでも思ってんのか、って皮肉屋の運命の仕業だろうか。 それだけはないと信じたい。
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琵琶湖が壮大なスケートリンクと化しそうなほど寒い今は、もう冬の本番。 街中に飾られていた『Merry X mas』の電飾もすっかり見なくなり、些か寂しくなってしまった感じのするいつもの坂道を登る。そんな俺を嘲笑うかのように吹く冷ややかな風に、俺は背中をつつかれたダンゴムシよろしく体を丸め、白い溜め息を付いた。冬って言うのはどうしてこう気が滅入るのか。まったく、春の陽射しが待ち遠しいね。いっそ渡り鳥みたく暖かい地を求めハワイにでも移住するか。 外よりは気持ち程度に暖かい校舎に入り、靴を履き替えすぐさま教室に駆け込む――予定だった。 上履きの上に置かれた、見覚えのあるその封筒を見るまでは。 嫌な予感が、キツツキのように脳内をつついてくる。俺を止まり木代わりにするのは止めてくれ。 去年のバレンタイン辺りにデジャブを感じつつ、俺は急いでトイレに駆け込み、なんとなーく想像の付く差出人から送られたその手紙を開いた。 『今日の夜九時、涼宮さんと朝比奈みくると共に光陽園駅前公園に来てください。 PS:必ず制服を着て来てください』 俺、絶句。 丸っこい字体やファンシーな封筒などの数々の傍証を鑑みるに、差出人は朝比奈さん(大)で間違いないだろう。それはもういい。全く、慣れっていうのは恐ろしいもんだな。 ここで気になるのは『涼宮』という文字だ。ハルヒ? ホワイ? 何故? というか、一番関わっちゃいけないヤツじゃないのか、それ。 ハルヒを呼び出して、おそらくする事は一つだろう。俺達の切り札――ジョン・スミスの事を明かす。 それでも、今は切り札を使わなければいけない時か? ここ最近はそんなハルヒの力が必要な事も起こってない。去年と同様に、鶴屋さんを加えてのクリスマス鍋パーティーや、初詣など、怒涛のイベントラッシュも過ぎ去り、どちらかと言えば平和なほうだった。そうさ、言う必要なんて全くない。いつか古泉が言っていたように、切り札は一度きりだから効力を持つんだ。それが必要な時が、今なのか? 始業のチャイムが鳴っても、俺はずっとそこで茫然と立ち尽くしていた。 ――どういう事だ、朝比奈さん(大)。 教室に戻る頃には少し考える余裕も出てきた俺は席につき、体裁を装うために教科書を開け、無い脳みそをフル回転させていた。 いつもなら睡眠欲という抗うことのできない敵にあっさりと白旗を揚げ、微睡みを誘うチョークの音を子守唄に寝ちまうところだが、今日の俺はチワワもびっくりのパッチリまなこだった。なんせ俺の意識は、時をかけてきたこの一枚に集中されていたんだからな。 しばらく手紙と睨めっこをし、意図を悶々と考えてみたのだが、さっぱりだ。とりあえず、何か助言が欲しい。この手紙では『朝比奈みくる』と記されている。ならば朝比奈さんにこの手紙は見せても大丈夫だろう。駄目なら手紙には『わたし』と書かれているはずだ。助言が得られるかどうかは別として。幸いな事にリミットは今夜九時だ。部室でも団活終了後でも、考える時間は十二分に残されている。とりあえず休み時間……そうだな、昼休みあたりにでも朝比奈さんに相談しに行くか。 そこまで考えて、いまさら気づいた事があった。 そうさ、普段なら授業中に筆記用具を放り投げて考え事をしていたら、教師じゃなくても約一名が何をしているんだと聞いてくるはずだ。後ろからシャーペンなりコンパスなりを刺してきてな。教師の隙をつき、俺は急いで顔だけを百二十度ぐらい回転させ、そして一驚を喫した。 ……こりゃまた、どういう事だろうね。 そいつは不機嫌オーラを回りに散漫させ、それでもどこかダウナーな雰囲気をまとわりつかせながら、机に突っ伏していた。 涼宮ハルヒが大人しい。 「おいハルヒ。どうしたんだ?」 授業終了後、俺は体だけ後ろに向かせてハルヒに問うた。 不機嫌には間違いないのだが、その言い方には少し語弊があるかもしれない。俺の長年の経験という名の手帳を頭の中で展開させると、どうも体調不良のそれといった感じなのだ。 俺の言葉に、ハルヒはアンニュイな動作で組んだ腕から目だけを覗かせた。 「別に。ちょっと気分が悪いだけよ」 やっぱりか。俺の勘もまだまだ捨てたもんじゃないな。 「おいおい、大丈夫かよ」 熱でもあるんじゃないかとハルヒのおでこに当てようとした手を、ハルヒが払った。放っておいて、という意思表示だろう。痛みは時に人を狂暴にする。どうやら本当に辛そうに見えたので、「しんどかったら保健室に行くなり早退するなりするんだぞ」とだけを伝え、ハルヒがそれに微弱に頷くのを見届けてから俺は再び前を向いた。もう一度手紙に視線を落とす。ハルヒがいま辛そうにしてるのも、これと関係あるんだろうか。これの被害を受けるとしたら、閉鎖空間の処理を担当する、古泉率いる超能力者達ぐらいだろう。 なんにせよ、ハルヒがそうしているのは似合わない。団長は団長らしく、いつでも百ワットの笑顔を輝かせていて欲しいものだ。 待ちに待った昼休み、大食い選手権の優勝者もびっくりの速さで弁当を掻っ込むと、文字通り呆然と俺を見ている谷口と国木田を尻目に、俺は朝比奈さんのいる三年の教室へと走った。 ついでにハルヒは、三時間目が終了したあたりに俺が無理やり保健室に行かせておいた事を付け加えておく。 無理やり胃の中に詰め込まれた食材達が揺さぶられ、悲鳴をあげる腹を押さえながら階段を駆け上がり目的地へとたどり着くと、俺は「朝比奈さん!」と叫んだ。ポケットに、封筒を忍ばせて。突然の事に驚いたんだろう。数人とお弁当を食べていた(鶴屋さんもそこにいた)朝比奈さんの百カラットの輝きを持つアーモンドのような目がぱちくりと開き、お箸でつまんでいた卵焼きがボトッと落ちた。そのままネジが切れたロボットのように唖然としていた彼女の背中を、鶴屋さんがいつもの明るい笑みを浮かべながら「行ってきなよっ」と押し、何故か少し顔を赤らめた朝比奈さんが小走りでこっちに向かってきた。もしかしたら何かを勘違いしてるのかもしれない。 そのままお弁当をご一緒したい気持ちを必死に抑えながら、俺は、 「ちょっと来てください」 「えっ? あ、あのっ、キョンくん、どこに……」 慌てる朝比奈さんを外へと連れ出した。寒さは否めないが、ここなら誰かに聞かれる心配もないだろう。 「キョ、キョンくんっ! どどどうしたんですか、いきなり……」 「すみません食事中に。少し見せたいものがあったので」 ポケットの中から封筒を取り出し、それを朝比奈さんに渡す。朝比奈さんは「ふぇ?」と可愛らしい声を零しながらそれを受け取り、軽くひねったらすぐに折れてしまいそうなほどの細く白い指でそれを包み、文字を読み上げると、マイナス三十度の中に迷子になったバナナの三秒後ように固まった。 「……え、えええ!? どういう事ですか、これっ!!」 次第に驚愕に目を開き、あんぐりと口を開けた朝比奈さんが言う。やはりというか何というか、彼女は何も知らされていないらしい。 「朝、俺の下駄箱の中に入ってたんです」 「そんな……。涼宮さんもってどういう事なの……?」 「多分また未来からの手紙だと思いますが、無視する事はできませんか?」 朝比奈さんは一度俺の顔を見上げ、ゆっくりと手紙を指でなぞると、その愛らしい顔をふるふると横に振った。 「ううん。この手紙にはコードがついてます。だからこの手紙の指示通り動かなきゃいけません。しかも、これは最優先のコードだわ。 でも、どうして……」 なるほど。やはりこの手紙にはそれが付いているのか。前に送られてきた手紙に、おまけのようについていた、未来人の特殊な強制効果を持つ命令コード。 それから俺はひとまず朝比奈さんを落ち着かせ、手紙について意見を交わす事にした。 「ここ最近で、何かハルヒについて思い当たる節はありますか? 俺が知らないところで、こんな事を言ってたとか」 「ないです。あたしからは涼宮さんはいつも通りに見えました。あの……ごめんなさい」 しょんぼりと落ち込んだ朝比奈さんが、役に立てなくて申し訳ない、といった風に頭を下げる。 いやいや、いいんです。実際俺からもそうしか見えませんでしたから。非力なのは俺のほうだ。なんたってこの麗しい顔を悲しみに歪めちまったんだから。 「未来からあなたに直接指示は来ていませんか?」 「えーっと、来てないです。なんにも。……え?」 朝比奈さんが吃驚に目をぱちくりとさせ、俺――いや違う、俺よりもずっと向こう側を見た。 何かあったのかもしれない。咄嗟にそう思い、顔だけを後ろに向けてみるも、そこはいたって普通だった。誰かがいたわけでも、桜が咲いていたなんてこともなく、来たときの通り、枯れ木が寂しく風に揺れているだけだ。 「どうかしましたか?」 「今……あ、ううん。なんでもないです。きっとあたしの見間違い」 結局休みが終わるまで有力な情報は出ず、俺は後ろ髪をひかれる思いで朝比奈さんと別れた。 ――今思えば、もう少し考えるべきだったんだろう。俺達は失念していたのだ。 リミットである今日の夜九時までの出来事は、俺達が知っているものだけではない事を。 これから何かが起こるかも知れない、という可能性の事を。 全く、未来人ももう少しぐらいヒントをくれたっていいじゃないか。 これだけで理解しろなんて期待されたって俺には荷が重すぎる。生憎だが、メッセージから意図を汲みとって、それを得意げに講釈するのは古泉だと相場が決まってるんだ。俺にはそんな頭脳もテレパスもなければ、リンゴの気持ちも分からん。そんな悪態をついていたら、いつの間にか授業終了の鐘が鳴り、残ったのは消化不良な胃と気持ちだけだった。自然と溜息が出てしまったのも仕方ないね。 荷物を片して部室へと向かう途中に岡部と出会い、ハルヒは五限あたりで早退した事を知った。うちの団長の体内に侵入するなんて、随分と勇気のあるウイルスである。また九時頃に呼び出ししても大丈夫なんだろうか、と俺は一抹の不安を覚えつつも、ノックを欠かすことなく部室のドアを開いた。 どうやら俺が一番乗りのようだった。大抵は俺を迎えてくれる長門がいない部室っていうのは珍しい。ガキの頃、土曜日学校から帰ってきたら親がいなかったような寂しさを感じつつも、俺は鞄を置き、電気ストーブをつけてその前に座み手をかざした。氷のように冷たい指に徐々に感覚が戻ってくる。うー、寒い寒い。 ほどなくして朝比奈さんが来、俺は着替えの間一本釣りされたマグロが海から上がるように部室を出て、あまりの寒さに三ミリほど身長を縮ませた。それもオールオッケーだ。朝比奈さんの可憐なメイド服なんて餌が付いているなら、マグロじゃなくても俺が食いつく。 しばらくドアの前でタップを踏んでいると、向こうから古泉がやってきた。 ハローのつもりで片手をあげてやったのだが、相変わらずの無料スマイルを配り歩いていた優男は俺の顔を見ると、ソフトキャンディーだと思って噛んだのが実は飴だった、みたいな顔をした。 なんだ、どうかしたのか。 「いえ、僕が一番だと思ったもので。朝比奈さんは着替え中ですか?」 「ああ」 俺がそう言うと、古泉は何度か見た事がある動作で鼻の付け根からてっぺんまで指でなぞり、「ふむ」と言葉を漏らした。こいつはこいつで何か問題を抱えているんだろうか。 そんな仕草でさえ無駄に似合っている古泉にあの手紙の事をゲロっちまおうかと考えていると、「お待たせしましたぁ」という舌ったらずな甘い声が耳に届き、俺は蜜に引きつけられる働き蜂のようにドアの扉を開いた。 しばらく古泉とボードゲームを続けていたが、いくら経っても長門は来なかった。 もしかしたら隣で大活躍しているのかとコンピ研を覗いてみたのだが、「今日は来ていない」との返事をもらい、お使いを頼まれスーパーまで走ったら既に売り切れていた時の小学生のような気分を味わいながら俺はすごすごと部室に帰ってきた。 「どうかされたんでしょうか、長門さんは」 「分からん。ハルヒみたいに体調でも悪いのかもしれん」 もしそんな事になったら、俺達はここでのんびりティータイムを過ごしている場合ではないんだろうが。ハルヒと長門、二人がいない部室はどこかすっからかんとしていて、ストーブの熱の上を冷たい隙間風が煽った。 「涼宮さんも無事でしょうか。ただの風邪だといいのですが」 古泉が『団長』の三角錐をチラっと見て、心配気な面持ちでぽつりと言葉を零す。 あいつの事だからきっと恐れをなして風邪菌のほうから逃げていくだろうよ。明日になればまた満面の笑顔でドアを蹴破ってくるさ。 「そうだといいんですがね」 普段よりは幾分力無い笑みで古泉が答え、そして続けた。 「前々から言ってきましたが、涼宮さんの能力も減少傾向にあります。もう彼女には、以前程の力は残されていないのではないでしょうか。それこそ秋に桜を咲かせるような、可愛いものしかね」 驚いたりニヤけたりと忙しいやつである。 何だ。ハルヒのデタラメパワーはもうMPがすり減ってきてるのか。 「朝比奈さんの未来人組織や、長門さんの情報統合思念体はまた違う意見や見解をお持ちでしょうが、少なくとも僕はそう考えます。 もっとも、世界を改変する力があれど、彼女はもうそれを必要とする事はないでしょうがね」 確かに、ハルヒは初見時に比べ随分と落ち着いてきている。ずっとあいつの前の席を陣取ってきた俺のお墨付きさ。おたまじゃくしがカエルとまではいかなくても、両足についでに片手ぐらいは付き始めているはずだ。ふと、遠い彼方に忘却したはずの去年の五月の記憶が蘇り、俺は舌を噛みながらそれを振り払った。俺の中でしぶとく生き残っていたらしいそれを脳内の端っこに押しやり二重に鍵をかけてから、再び古泉と向きあう。 「お前達機関としたら願ってもないところじゃないか」 「ええ。その通りです。この世界の安寧が僕たち『機関』の総意であり、僕個人の願いでもあります。そのために、四年間頑張ってきましたからね。ですから、僕としてはこのまま無事平穏に事態が収束に向かっていくことを願うところですが――」 それに反対するかのように、古泉の胸ポケットで携帯が震えた。「失礼」と丁寧に断ってから携帯をチェックし、古泉は一息つくと少し笑みを落とした。あいつが早退するぐらいの風邪だ。閉鎖空間が発生したってなんらおかしくない。 「それも一枚岩とはいかないようです。僕の仕事もまだ続きそうだ。全ての終わりは、もう少しお預けですね」 まあ、今日は俺にもハルヒにも非はない。あいつだって辛いだろうからな。 「もちろん承知していますよ。彼女の苦しみが少しでも楽になる事を祈っています。彼女の苦しみは、僕の苦しみでもありますから」 気障ったらしい台詞がやけに似合う奴である。 古泉は片手をあげ、思わずそこにある油性ペンで落書きしたくなる笑顔を張りつけて「それでは」と部室を出て行った。おうよ、頑張ってこい。