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第528話:A red herring and red hands 作:◆lmrmar5YFk 気絶したヒースロゥを肩に担ぎ、朱巳はぶつくさと文句をいいながら彼を横に出来る場所を探した。 両肩にずっしりと圧し掛かるヒースロゥの濡れた体が、朱巳の体力と体温を奪い取っていく。 雨に濡れた足元のタイルは滑りやすく、朱巳は何度か転びかけるのを、すんでのところで押しとどめる。 「まったく、もう……何なのよ」 息を少しばかり荒くして歩道を進みながら、周囲に人気が無いか気を配る。 ぴんと張り詰めた冷たい夜の空気が、濃密な湿度と共に、朱巳の身体に纏わりついた。 懐中電灯は無く、空は曇って月も星もろくに見えなかったが、さほど問題は無かった。 周囲にあるアトラクションが、明々とネオンの光を放っていたからだ。 巨大な観覧車やジェットコースターの放つ光の下で、驚くほど長い影が朱巳の背後に伸びていた。 屋外のアトラクションが多い遊園地内では、選択肢はさほど多くない。 朱巳はメリーゴーランドのそばにある二階建ての建物に近づいて、回転ドアから中を覗いた。 煌々と灯りの点いた室内には、人の気配は感じられない。 それでも細心の注意を払い、隠れるようにして壁伝いに裏手へと回る。 前面のドアとは対照的に、簡素なつくりの職員専用ドアを発見し、そちらのドアノブを掴んで回した。 ドアは違和感無くすぅと内側へ開いたので、朱巳はそのまま屋内へと侵入した。 入ったそこはどうやら、レストランの厨房らしかった。 業務用の巨大な冷蔵庫やガスコンロがひしめくそこを、辺りに注意しながら進む。 かすかに鼻を突く食物の腐ったような臭いが、朱巳の気分を悪くした。 顔を顰めて、厨房の奥に据え付けられた狭い階段を上がる。 そこに従業員用の休憩室を発見したので、これ幸いと、朱巳はソファの上にヒースロゥの身体を横たえた。 服越しに胸に耳を近づけてみれば、規則正しい呼吸音が朱巳に『心配ない』と教えているようだった。 ほっと安堵する自分に気づいて、朱巳は苦笑する。 ……別に、こいつが大事だってわけじゃない。 ただ、ほら、目の前で死なれちゃ、夢見が悪いじゃない。理由なんて、それだけよ。 無理やりひねり出したような理屈をつけて、朱巳は自分を納得させる。 そうして、そんな思いをかき消すかのように、「そうだ」と口にした。 「どうせだから、何か武器になりそうなものを探してみようかしらね」 サバイバルナイフがある自分はともかく、ヒースロゥには今、何も武器に代わるものがない。 朱巳の力では彼の身体を運ぶのが精一杯で、鉄パイプまでは回収できなかったのだ。 深く考えての事ではなかったが、その思いつきは中々悪くないように思えた。 ここはレストランだ。厨房を探せば、どこかに包丁の一本や二本残されているかもしれない。 朱巳は横になったままのヒースロゥを置いて、一人で元来た道を戻った。 先ほど上ったばかりの階段からもう一度厨房へ下りて、閉めてある戸棚や引き戸を片っ端から覗く。 白い埃が空中を舞って気道に入り、朱巳はごほごほと咳き込んだ。 だが、残念なことに彼女のその行為は徒労に終わったらしかった。 探せど探せど、包丁どころかフォークの一本すらも見つからない。 参加者が容易に現地で武器を調達できないように、主催者が事前に回収したのだろうか。 背に当たる作業台の上に両手を乗せて、深く嘆息する。 「……ったく、ほんっとーに、ついてないわ」 「そうだな、お前はついてない」 ……え? 突然聞こえたその声に、朱巳の表情が一瞬固まる。 男の声だ。でも、ヒースロゥの声ではない。 そもそも、そんなにすぐ彼が目覚めるわけがない。 頭を上げ、声のした方向に視線を向ければ、しかしそこには確かに人影が立っていた。 獲物を見つけた捕食者のように暗い悦びを秘めた、黒の瞳。 全てを焼き尽くす業火のような色をした、燃え盛る赤い髪。 両腕で、黒い髪の少女を横抱きにした、――それは、かつてクレア・スタンフィールドと呼ばれた男だった。 「まずは、一人目と行こう。 仕事始めは、出来るだけ素早く、正確、かつ派手に」 クレアは悠々とした態度で、厨房の入り口からこちらへと歩いてくる。 朱巳は、頭を振って左右を見渡し、対応の仕方を考えた。 話し合いで退いてくれる相手ならいいが、そうでない場合、自分には逃げる以外のすべはない。 そのときのために、逃走経路を確認する。 ここにあるのは、ホールへと通じる大扉と、侵入したときに使った外へ出る扉、そして二階へ上がる階段の三つ。 男は恐らく、ホール側から入ってきたのだろう。今も大扉を背にしている。 あの脇をすり抜けて逃げられるほど、自分の脚は速くない。 そうなると、自ずと逃げ道は従業員用の小さなドアか、階段のどちらかに限定される。 「おっと」 その思考を遮ったのは、底抜けに陽気なクレアの声だった。 「何も考えなくていい。どうせ、そんなものは無駄になる」 「……どういうこと?」 「お前は恐らく、今、こう考えていることだろう。 こいつは、ゲームに乗っているのか? もしそうだとしたら、どうやって逃げようか。 ……だが、そんなことは何も考えなくていい。どうせお前は、どうやろうが逃げることはできないんだからな」 「随分な自信家だこと」 そう、答えるのが精一杯だった。 男の口調には、一切の驕りも誇張も存在しなかった。 朱巳が見るに、彼はただ、淡々と分かりきった事実を話しているだけのようだった。 「それで? あたしをどうしたいの?」 「殺すさ。――だが、その前に、少し訊きたいこともあるんでな」 言い終わるや否や、視線の先から男が消えた。 ……えっ? そう戸惑う間すらない。 次の瞬間には、彼は朱巳の鼻先に立っていた。 両腕で抱えていた女の遺体は立たせ縦にして、左手一本に抱き替えている。 空いた右手で朱巳の左手首をむんずと掴んで、男は口を開いた。 「だから、まずは一つ拷問と行こうか」 男は、ごく事務的な口調で朱巳に尋ねる。 だがその質問は、朱巳を驚かせるのに十分な内容だった。 「ホノカかCDって名前に聞き覚えはあるか」 「……さあ?」 首を捻ってそう言うものの、頭の中では幾つもの疑問が浮かび上がる。 ――『ホノカ』。さっき、別れた相手の名前だ。 どうしてこの男があのコを探す? こいつは一体、何者? しかし『嘘つき』はそんなことを微塵も表情に出さず、冷静な声で尋ね返す。 「知らない、――って言ったら、それで信じるわけ?」 「いや? ……だが、心配しなくていいぞ。職業柄、相手を喋らせるのには慣れているからな」 「へぇ。あんたの職場じゃ、そういう時はどうするのよ?」 訊けば、クレアは朱巳の顔をじぃと見てにやりと口元を愉しそうに歪めた。 深い黒色の瞳が、猫のような三日月形に細められる。 「そうだな、そういうときは――――力尽くだ」 その言葉が発せられるのと、殆ど同時のタイミングだった。 クレアの右手が視認出来ないほどのスピードで、朱巳の手首に沿って滑り上がる。 「――んぅっっ!!」 突然襲い掛かった予想もしない攻撃に悲鳴をあげなかったのは、意志の力というより単なる偶然だった。 いや、相手の行為があまりに速すぎて、何が起こったのか自分でも分からなかったというのが正しい。 しかし、一瞬遅れてやってきた痺れる様な激痛が、事態を正確に教えてくれた。 恐る恐る痛みの先に視線をやれば、左の小指が通常ではありえない方向に折れ曲がっていた。 ……でも、このくらいなら我慢できる。 たとえ、両手の指を全部折られたところで、そんなのはたいした問題じゃない。 このゲームに参加している以上、ナイフや銃を握れなくなるのは痛い損害だけど、構わない。 どうせ元から自分の武器は、この頭に詰まった嘘とハッタリだけなのだから。 「この程度? あんたの職場は、あたしのいる『組織』より、随分とヌルいのね」 「まさか」 クレアは声を上げて笑うと、朱巳の髪を片手で掴んで、彼女の頭を引き寄せた。 吐息がかかるほど唇を耳元に近づけて、囁く様に朱巳に告げる。 「こんなので話してもらえると思うほど、俺は楽観主義者じゃない」 にぃと口角を上げて残酷な笑みを浮かべると同時に、男の手元から乾いた音が鳴り響いた。 ぽきん。 「もちろん」 ぽきん。 「お前だって」 ぽきん。 「こんなレベルの遊びを『拷問』だと思ってるわけじゃ、ないだろう?」 ぽきん、ぽきん、ぽきん、ぽきん、ぽきん、ぽきん、ぽきん、ぽきん、ぽきん、ぽきん。 単語を一つ口にするたびに、クレアは朱巳の指の骨を折り奪っていく。 いや、その行為はもはや、『折る』ではなく『砕く』といったほうが正確だろう。 皮膚の内側で粉末状になっているのではないか疑うほど、彼女の指の骨は念入りに捻り折られていた。 朱巳に出来るのは、ただ、耐えることと考えることだった。 神経そのものを引き千切られた様な激痛に、気を失いそうになる。 ぶらんと垂れた左の手首から先は、もう使い物にならないだろう。 服の布地にほんの少し擦れただけで、思わず飛び上がりそうなほどの衝撃が奔る。 それでも表面上は涼しげな顔で、朱巳は左手の痛みを無視する。 ……大丈夫。これだけなら、まだ平気。 脚は動く。利き手も無事。 こんなの、あたしにとっては何一つ傷ついていないのと、同じこと。 元から傷だらけのあたしには、この程度じゃ傷を負わせたことにはならないのよ。 「さて、まずは何から始めようか? 俺の知り合いには、腕の肉を丁寧に剥ぎ取ったり、そのままその腕の骨に彫刻を入れたり、 動いている列車の車輪に頭を押し付けたりしても、生きていた奴がいたからな。 ……お前の居る『組織』とやらでも、まさか、そのくらいは普通なんだろう?」 クレアは、朱巳の手首を押さえつけていた手を離して、腰に提げていたハンティングナイフを握り締めた。 それを目の高さに持ち上げ、鈍色に光る刃を朱巳に向ける。 ナイフを手に彼女を見つめる男の顔は、狂気に溢れていた。 その表情を目の前にして、対する朱巳も顔面神経を歪に強張らせ、引きつった笑みを作る。 「……救い様の無い変態ね。どっかの戦闘狂と同じかそれ以上だわ」 「そうか」 這いずるように数歩、朱巳は奥に退がる。 壁際に置かれていた冷蔵庫に、こつんと背中がぶつかり、金属特有のひんやりとした感触がした。 その冷感で、後ろを見ずとも、今立っている位置を正確に把握する。 シンク、冷蔵庫……。待って、確かこの並びの脇に、『あれ』が無かったっけ? 記憶の隅から、さっき武器になるものを探して回ったときに見た映像を引っ張り出す。 そうだ、確かに視線の端で知覚した。『あれ』は、この辺りにあったはず。 あいつに気づかれないように、『あれ』を探せば――。 男は、じりと一歩こちらににじり寄る。 「嫌……嫌よ、嫌」 朱巳はいやいやと頭を振るような動作で、顔を左右に動かした。 「……何で、あたしなの!? あたし、知らないわよ……? 本当に、何にも知らないのに!!」 近づいてくる男に対する恐怖で、ついに冷静さを失った――。男には、そう見えていることだろう。 狂ったようにそう叫んで、朱巳は動くほうの手で周囲を弄った。 身体は前を向けたまま、縋るように厨房の壁を探る。 朱巳の瞳が、掌が、必死である物を求めて彷徨う。 その視線が、一瞬、壁の一角へ吸い寄せられた。 ほんの数歩の距離。今立っている場所から、1メートルも離れていない。 あと少し手を伸ばすことができれば、『あれ』に届く。 表情には出さずに、心の中で、快哉を叫ぶ。 でもまだ、喜ぶには早い。やらなきゃいけないことは、まだ、ある。 まずは、あれに触れられる位置まで近づかなければ。 純粋な速さ比べで、あたしがあいつより先に、あそこまで行くのは、まず不可能。 けど、一瞬、隙を作ることなら、きっとあたしにだって出来る。 「ねえ、……見逃して。そうしてくれたら、あたしも何もしないわ」 「どういう意味だ、それ? お前が俺に何が出来るって言うんだ?」 面白そうに尋ねるクレアに、怯えたような声音を唐突に崩して朱巳は告げる。 「そうね。……鍵を、かけられるわ」 いきなりのその不可思議な言葉に、クレアが刹那、意味が分からないという様な顔を見せた。 その一瞬を、朱巳は逃さずに捉える。 「――がちゃん」 言いながら、右手を胸の前に伸ばして虚空で捻る様な動作をした。 まるで、空中にある不可視の鍵をかける様に。 「今、何をした?」 「あんたの心に、見えない鍵をかけたの。 あんたが今一瞬感じた『戸惑い』。それを、鍵はあんたの精神に縛り付ける。 これからずっと、あんたの心はその『戸惑』った感情に支配され続けるわ」 ぺらぺらと、立て板に水を流すような饒舌さで、朱巳は話し続ける。 今はなんとしても、こちらが会話の主導権を握らなければならない。 自分のペースに、相手を巻き込むのだ。 あたしの鍵にかからない相手はいない。 それは、これまで生きて来た環境や世界の違いなんて些細な物には、左右されない。 あのギギナ・シャー何とか……っていう戦闘馬鹿にも成功したのだ。 この男相手だって、絶対に上手くいく。 あたしの嘘に乗せられて、焦ってくれれば、この男もきっとペースを乱すはず。 しかし、朱巳の思惑は脆くも破れた。クレアは平気な顔で鼻を鳴らして、言った。 「ふん、……下らないな。 俺には、想像力が欠如しているらしくてな、『感じない』ものは存在すると思えないんだ」 「……あら、随分とお粗末な頭と心なのね?」 朱巳が、語尾を跳ね上げて挑発する。 しかしクレアは彼女の軽口を気にせずに、頭を振った。 「そんなことはない。俺には視覚も聴覚も触覚も存在しているからな。 お前の死に顔を見て、断末魔を聞けば、お前の『死』は俺の中で存在したことになる」 「ふうん? それじゃあ、『あたし自身』を認めてもらうにはどうしたらいいのかしら」 「そうだな……、かすり傷でも付けてみるか? 世界の中心であるこの俺に、傷をつけられるようなら、それは、お前が存在する確かな証だ」 「あなたに傷を付けるのは、随分と難しいように思えるけど」 その言葉にはじめて、クレアはそれまでと違った反応を見せた。 「ああ、お前には無理だろうな。今までに出来たのは、女じゃ一人だけだ」 何かを思い出すように遠い目をしてから、クレアは片手で抱えたシャーネの遺体に愛しげな視線を向けた。 それを見て、もしかして、あの抱いている女こそがその『一人』なのかもしれない、と朱巳は思う。 けれど、そんなことは彼女にとってどうでもよかった。 男が一瞬、そちらを向いた隙を狙い、朱巳はずりっと右に一歩動いた。 ――その瞬間、掌が、壁のある一点に触れる。 どくん、と心臓が跳ねた。 血液が沸騰しているかのように熱くなって、朱巳の体内を駆ける。 ――――やった。これさえ見つけられれば、あたしの勝ちだ。 あとは、時間を稼げればいい。多く見積もっても三十秒。それ以上は必要ない。 それさえ出来れば、――逃げ延びられる! 「へぇ、その人、凄いのね」 「ああ、俺が認めた唯一の女だ。俺と世界を共有する、俺の一部だよ」 クレアが、誇らしげに告げる。 けれどその瞳には、どことなく、怒りと哀しみが交じり合っているように思えた。 朱巳は、その姿を真っ直ぐに捉えながら、脳内で時間をカウントする。 ……あと、15秒。 「……そう。でも、あたしを傷つけるのだって、そう簡単じゃないわ」 ゆっくりと時間をかけるようにして、その台詞を告げる。 クレアは、奇妙なものでも見るような顔で、朱巳をねめつけた。 ……あと、5秒。 「へぇ? たいそうな自信だな。だが――」 ――――チン。 クレアの言葉は、場違いに明るい機械音に、途中で遮られた。 その音が鳴ったと同時に、突如、朱巳の背後にぽっかりと小さな空間が口を開く。 転がり込むように、朱巳はその中に己の身体を押し込めた。 食品運搬用の小型エレベーター。 屈んで小さくなれば、どうにか人一人入ることが出来るほどの、窮屈な立方体。 厨房の最奥にあるそれに無理やり乗り込んで、内側から伸ばした腕で開閉ボタンを押す。 閉まっていく重い鉄扉の奥で、朱巳は僅かに笑いながら呟いた。 「だってあたしは、『傷物の赤』だもの」 激しい駆動音を響かせて、エレベーターはするすると地下へ降りていく。 その音は、さながら勝利のファンファーレのように聞こえた。 【F-1/海洋遊園地内レストラン地下/1日目・19:40】 『嘘つき姫とその護衛』 【九連内朱巳】 [状態]:左手全体を粉砕骨折(治療不可) [装備]:サバイバルナイフ/鋏/トランプ [道具]:支給品一式(パン4食分・水1300ml)/トランプ以外のパーティーゲーム一式 /缶詰3個/針/糸/刻印解除構成式の書かれたメモ数枚 [思考]:クレアから逃げる/クレアと火乃香の関係を考える/ヒースロゥをどうにかして起こしたいが… /パーティーゲームのはったりネタを考える/いざという時のためにナイフを隠す /ゲームからの脱出/メモをエサに他集団から情報を得る [備考]:パーティーゲーム一式→トランプ・10面ダイス2個・20面ダイス2個・ドンジャラ他。 もらったメモだけでは刻印解除には程遠い。 【F-1/海洋遊園地レストラン内二階休憩室/1日目・19:40】 【ヒースロゥ・クリストフ】 [状態]:気絶中(身体機能に問題はない)/水溜まりの上に倒れたせいで濡れている [装備]:なし [道具]:支給品一式(パン5食分・水1500ml) [思考]:朱巳を守る/マーダーを討つ/エンブリオ・ED・パイフウ・BBの捜索。 [備考]:朱巳の支給品が何なのか知りません。 [チーム方針]:エンブリオ・ED・パイフウ・BBの捜索。右回りに島上部を回って刻印の情報を集める。 【F-1/海洋遊園地内レストラン一階厨房/1日目・19:40】 【クレア・スタンフィールド】 [状態]:健康。濡れ鼠。激しい怒り [装備]:大型ハンティングナイフx2/サバイバルナイフ/鋏/シャーネの遺体(横抱きにしている) [道具]:デイパック(支給品一式・パン6食分・水2000ml)、コミクロンが残したメモ [思考]:この世界のすべてを破壊し尽くす。/朱巳を追う “ホノカ”と“CD”に対する復讐(似た名称は誤認する可能性あり) シャーネの遺体が朽ちる前に元の世界に帰る。 [備考]:コミクロンが残したメモを、シャーネが書いたものと考えています。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第527話 第528話 第529話 第556話 時系列順 第571話 第512話 クレア 第559話 第502話 九連内朱巳 第562話 第502話 ヒース 第559話
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注意 ドスまりさ登場。虐殺は後編から 山々に囲まれた盆地 そこに外部との交流はほとんど無く、土地の痩せた貧しい村があった 「村八分の身のくせに飯をたかりに来るだなんて本当に卑しい子だね」 青年はただ黙って女性に対して頭を深く下げていた 「まったく、親が親なら子も子だよ。兄妹そろって厄介者だね。本当にっ!」 女性の小言が終わるまで、青年は顔を上げることができなかった。奥歯をかみ締める音が青年の鼓膜にだけ聞こえる 「ほら、受け取ったらさっさと村から出て行きな」 ようやく女性の小言が終わり、青年は乱暴な手つきで袋を手渡される 「ありがとうございます・・・・」 米を受け取り礼を言い、青年は次の場所を目指す 目的に建物に着き、左右を見回し人気の無いことを確認してから小さく戸を叩く 「先生、先生」 返事は無い 「先生に何用だ」 代わりに背後から声が掛けられ咄嗟に身構える 「・・・・・・なんだあんちゃんか。先生はどこか知らないか? 妹の薬が欲しいんだ」 「もう無くなったのか?」 「最近また発作が酷くなって、もうほとんど飲んじまった」 「生憎と先生は薬草取りに出かけている。明日の夕方にでもまた取りに来い」 「わかった出直すよ」 建物に向かい頭を下げ、急いで村を後にする 村を出るまでの途中、すれ違う村の人間に悉く冷たい視線をぶつけられた 村を出て家に向かうまでの道中。ろくに整備のされていない林道を青年は進む 「あっ・・・」 受け取った米の入った袋の底に擦り切れてできた小さな穴があいていた、慌ててそこに手をあて塞ぐ。村に居たときは人目を気にし過ぎて気付けなかった あの家の女性の嫌がらせだと青年は瞬時に理解する 「以外と胸筋使うなこの持ち方は・・・・・・・・ん?」 草の影に動く複数の丸い物体を見つける。ゆっくりの一家だった、大きいものから小さいものまでいて地面を掘ったり、草を食んだりしていた (冬篭りの餌集めか) 色めいた山は落葉が進み始め、徐々に気温も下がり始めている 暖かい時期を恋しく思いながら青年は家路を急いだ 村から離れた山の中に青年の家はあった しかしそれを『家』と呼ぶにはいささか躊躇われた 童話の狼が息を吹きかかれば簡単に吹き飛ばされそうな粗末なつくりの小さな小屋だった 戸が外れるのに気をつけながら慎重開ける 「ただいま」 「あ、にぃちゃんお帰り」 小屋の真ん中には小さな囲炉裏。それを挟んだ向かいに布団に入った妹がいた この家には兄妹の二人だけで住んでいる。両親は2年前に他界した、二人とも流行り病だった 父親が村で人傷沙汰を起こして以来、一家はこの小屋へと追いやられ細々と暮らしていた 家の横には石を積んだだけの小さな墓が二つある 囲炉裏で火を起こしながら青年は話す 「また今日も帰る途中にゆっくり見たぞ」 「そうなんだ、最近はこのあたりまで来るようになってるみたいだね」 半年ほど前の話 この集落の近くにゆっくりの群れが越してきた。ゆっくりまりさとゆっくりれいむだけで構成されていた群れだった その群れを統べるのはドスまりさ。3メートルはあろうかという巨体で賢くて仲間思い。それ故に群れの信頼も厚かった 「あいつらの中身は餡子っていうけど。本当だと思うか?」 甘い物などここ何ヶ月も口にしていない兄妹にとって餡子ほど魅力的な甘味はなかった 「駄目だよ食べたら。ゆっくりだって一生懸命生きてるんだから」 もうこの家には食べるものはほとんど無く。青年が罵られのを承知で村の親戚に食べ物を分けてもらいに行ったのはこのせいだった 「わかってる、村とあいつらが結んだ『決まりごと』だろ。破る気は無いよ」 ドスまりさは引っ越してきて早々仲間を引き連れて村へとやって来て、自らの力と能力を見せ付けた後に『不可侵協定』を申し出てきた その力は圧倒的で、争えば自分達はただではすまないと理解した村長は協定を結ぶことに合意した 協定の内容は単純明快。ゆっくりが畑を荒らさない代わりに人間もゆっくりに危害を加えることをしない このルールに違反した場合は犯した側に厳しい処罰が下す。というものだった ある意味で村とゆっくりは共存していた 自分たちとしても下手に手を出して村との関係をこれ以上悪化させるわけにはいかなかった ゆっくり同様、この兄妹も冬を越せるかどうかの瀬戸際だった 「そういえば薪の備蓄がもう・・・・」 「わかった。明日とってくるよ」 「手伝えなくてごめんね」 すまなそうにして俯く 「そんなこと気にするな」 妹にそんな顔をされるのが青年には堪らなく堪えた 「でも私も枝拾ったりとかなら・・・・・うっゴホッゴホッ」 ゴホ、ゴホン、、ゴホン、ゴホゴホゴボ…ッ うぅ…ゴホン―…! 「おい、大丈夫か!」 妹は呼吸器を患っていた。発症したのは約1年ほど前。元々体が弱く、さらに長期にわたる不摂生と湿気の多い場所で過ごしたのが原因だった 大体一週間に2~3回の割合でこの発作は起きる 青年は急いで木箱から三角に折られた紙を取り出す 発作を抑える粉薬が包まれていた そしてこれが最後の一つだった げほっげほゲホゲホンゲホン・・・ゼィゼィ・・ぅゲホンゲホンゲホンゲホンゲホゥげホッ、、ハァッ、ハァッ、げほ、ハァッ、 咽る妹に竹の水筒を渡す 「一気に飲むなよ、ちょっとずつ、ちょっとずつだ・・・・・・・そうだ。上手いぞ」 兄の指示通り、薬を少し含んでは水を飲む行為を繰り返す 飲んだ粉が気道に付着していがらを抑え、徐々に呼吸が安定していく この薬がなければ妹は長時間この咳に苦しむことになる。長いときは一晩中 「ふぅ・・・・・・ふぅ・・・・・・・・・」 背中をさすってやる。さする青年の手が背骨の形を布越しにもかかわらずはっきりと捉える 袖から伸びた腕は肘の関節の輪郭がはっきりとわかった 「お前また痩せたか?」 妹は頑なに首を横に振るだけだった 発作から数分が経ち、妹の呼吸はいつもの浅いものに戻っていた 「ねえ。にぃちゃん」 「なんだ?」 「にぃちゃんって恨んでる人いる?」 唐突な質問ではあったが、兄は包み隠さず答えた 「そりゃぁいっぱい居る。まず川向こうの親戚のババァにくそジジイの村長、親父にお袋、あと俺とお前に石投げてきたやつら全員。挙げていったらきりがない」 村八分となる原因を作った両親。その親が死んでなお自分たちを受け入れようとはしない村長。手を差し伸べてくれない親戚。迫害する村人。全てが許せない 「ねえにぃちゃん。私たぶん・・」 「滅多なことは言うな。親父らとお前の病は違う、お前のは治る見込みのある病だと先生は言ってたぞ」 「そうじゃなくて、わた・・」 「米が炊き上がったぞ」 無理矢理言葉を遮った。何が言いたいのかは知らないが、縁起でもないことを言おうとしているのはわかった 「食ったらさっさと寝ろ。いいな?」 「うん!」 食後、二人は寄り添うように眠る 「寒いな」 所々壊れた壁から吹き付ける冷たい隙間風が兄妹を舐め回した 「私は平気だよ」 「ならいい」 もうすぐ本格的な冬がやってくる 春になれば今よりずっとあたたかくなって、今よりたくさん食べるものが手に入る この冬さえ越せば妹はきっと治るという確信があった 寝息を立てる妹の寝顔を見る その頬にはもう以前のようなふくよかさは無かった (明日も頑張ろう) そう誓い青年も眠りについた 次の日 朝から青年は冬を越すための薪を集めるために小屋にあるノコギリとロープ、ナタとヨキ(斧)を持ち手ごろな樹木を探していた 「この木でいいか」 薪に適した程よい大きさの広葉樹を見つけた。伐倒方向の確認をしてノコギリで受け口をつくり、追い口をつくり木を倒す 倒したらナタとノコギリで枝を打ち。小さく玉切りをして、ヨキで割る。割った薪を集材用のカゴに入れてる。この作業を延々と繰り返す 空腹が仕事の邪魔をするが構ってなんかいられない 季節は待ってはくれない。少しでも多くの薪を集めなくてはならなかった 汗を拭うついでに周りを見渡すと今日もゆっくりの群れを見つけた (まったくご苦労なことだ) 気にせず薪集めを再開した 兄が樹木にノコギリの刃をあてている頃、妹は家の周りを散歩していた 家に閉じこもってばかりでは治るものも治らない。と兄に言われ、定期的に行なっている たった少しの距離を歩くだけで息を切らしてしまう自分を不甲斐無く思いながら、おぼつかない足どりで進む 「あら」 草の陰から小さな球が一つ飛び出してきた 「ゆっきゅりちてってね!!」 手のひらに乗る大きさのゆっくりの赤ん坊が一匹だけいた 突然の挨拶であったが、妹も微笑みながら返した 「うん、こんにちは」 よく見ると赤ん坊ゆっくりの目の周りは赤く腫れていた それに子供が単体でいるのはおかしいと思い訊いてみる 「あなた、お父さんとお母さんは?」 するといきなり赤ん坊は目に大粒の涙を浮かべて泣き出した 「ゆう゛う゛う゛う゛う゛う゛みんなどっがいっじゃっだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 この赤ん坊、数時間前から親とはぐれこのあたりを泣きながらずっと彷徨っていた そこへ偶然妹が通りかかり寂しさに勝てず草むらから出て声をかけた 「あなた迷子なの?」 顔を前に傾けて肯定する 「よかったら家に来る?」 「いいにょっ!?」 その言葉泣き止んだ 家からこの場所まで大した距離はないから親が来ればすぐに見つかるはずだ、それにここにいたら他の動物に捕食されてしまうと思った 赤ん坊を手に乗せてすぐ近くの小屋へと戻る。いつもより高い視点に赤ん坊は歓喜した 手のひらからあがる歓声に妹は頬を緩ませる、赤ん坊を連れてきたのには話し相手が欲しかったという気持ちもあった その光景を離れたところから見ている者達がいた 赤ん坊ゆっくりの家族である。いなくなった子供をようやく見つけたと思った直後、人間の手に乗って連れ去られるのを見て驚愕した 「ゆゆっ!! いもうとがゆうかいされたーーーーー!!」 「れいむのこがぁぁぁ!!」 「と、とりあえずどすにほうこくするんだぜ! あしのはやいまりさがいってくるんだぜ!」 母れいむに人間の監視を任せて父まりさは一目散に巣を目指した ゆっくりたちの巣は村の北側にある山肌の露出した斜面にできた洞穴だった 入り口はドスまりさより一回り大きく、同じ直径で奥まで続いていた どういう仕組みかはわからないが、洞窟の中は奥まで明るかった 巣にたどり着き、息切れ切れの父まりさに仲間が声を掛ける 「どうしたのまりさ、そんなにいそいで? もっとゆっくりしようよ」 「いまはそれどころじゃないんだぜ! どすはどこなんだぜ!?」 「いつものいちばんおくのへやだよ」 礼を言うのも忘れ父まりさはその道を急ぐ 「どす! どす! たいへんなんだぜ!!」 『どうしたの?』 洞窟の奥は底がすり鉢のように窪んでおり、ほかの場所よりも広かった すり鉢の底にドスまりさが鎮座していた。その横には腹心と思われる成体のゆっくりれいむとまりさがいた この場所は普段ドスまりさと腹心しか常駐することは許されていなかった、その奥に食料を蓄えてあるからだ 「まりさのこどもが、にんげんにゆうかいされたんだぜ!!」 「「『ゆゆっ!!』」」 父まりさは自分の見たことを全て伝えた 群れ全体に激震が走った だがドスまりさだけがこれはチャンスだと閃いていた もしこれが事実なら赤ん坊の生死を問わず、協定違反の罰金として越冬の食料を要求できる。苦労して餌をあつめる必要が無くなる 万が一人間が要求を断っても自身の必殺技“ドススパーク”を使えば人間は「はい」といわざるおえないはずだと 普段温厚なドスまりさも群れの繁栄のためなら人間に対して鬼のように冷徹に振舞える覚悟と自信があった 目先の利益に囚われてドスまりさは、父まりさの報告が誤解かもしれないという可能性にまで頭が回らなかった 腹心の2匹と話し合った結果。赤ん坊の救出隊と村に行く部隊の二つを作り同時に進行するという段取りを立てた 『群れの中で強い子を集めてね! その子たちで赤ちゃんの救出部隊を作るよ!!』 「ほかのこはやまでしょくりょうをあつめているみんなをよんできてね!」 「かずがあつまったらみんなでむらにいこうね!」 ドスまりさと腹心がそれぞれ指示を出した 部隊はすぐに編成され兄妹の家に派遣された 『仲間を傷つけたやつは絶対に許しちゃだめだよ!!』 「「「ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」」」 別れ際にドスまりさは救出隊にそう激を飛ばした 布団から上半身だけ出してゆっくりの赤ん坊と会話を楽しむ妹。かれこれもう2時間以上は経っていた 「ん?」 「どうちたの?」 外から物音が聞こえた気がした そう感じた直後、いきなり戸が倒れた 「にぃちゃん、戸を開けるときは丁寧にっていつも自分で・・・」 小屋に入ってきたのは兄ではなかった 「おとーしゃん、おかーしゃん!!」 ゆっくりの赤ん坊が目を輝かせながら喜び叫んだ 小屋に入ってきたのはゆっくりたちだった。目で追って軽く数えてみても10匹はいる 一人と一匹は向かい合って笑い、赤ん坊が妹の手のひらから降りる 「良かったね、迎えに来てくれて」 「うん!!」 とてとてと小さな歩幅で母のもとまで歩み寄る 母れいむは急いで我が子を口の中に入れるとすぐ小屋を出て行った さよならを言う時間も無かった その母れいむが出て行くと他のゆっくりが壁を作るように横一列に並ぶ 「 ? 」 その奇妙な光景に妹は首をかしげた 集団の代表である父まりさが口を開いた 「よくもうちのこをさらったな!!」 その言葉に妹は驚愕した 「待って。私は・・」 「うるさいよこのゆっくりさらい!! あのこをたべるきだったんでしょ!?」 群れのゆっくり達は『人間はゆっくりに対してヒドイことをする』というの認識を強く持っていた その言葉を皮切りにゆっくりたちが一斉に飛び跳ねだした 「ぐぅッ」 4キロ以上ある皮と餡子の塊がぶつかり、体を大きく振られる その痛みを堪えて事情を丁寧に説明する 「勝手に連れて行ったのはごめんなさい。でもあの子に危害をつもりなんて無かったの、信じて」 「いいわけしないでね!!」 「あやまったっていまさらおそいんだぜ!!」 「おお、みぐるしいみぐるしい」 数匹が妹を襲い、残りが部屋の中を荒らしまわった ゆっくりといえど成体は以外と力を持っている、病人の妹がそれを追い払うのは困難を極めた ましてやこの数ではどうすることもできなかった 自分の身を守ることだけで精一杯だった 「にんげんがまりさやれいむにかてるわけないんだぜ!」 「『ふかしんきょーてー』をやぶったばかなにんげんはゆっくりはんせいしてね!」 妹は薄い布団を被ってゆっくり達からの暴力にひたすら耐えた 布団の上にゆっくりが乗りかかり、容赦なく飛び跳ねる 「痛い・・・痛い・・・・ごめんなさい、許して・・・・」 叫ぶ力すらもう無かった 「ゲホッゲホッ」 ゆっくり達が暴れたことで舞い上がった部屋の埃と灰、ゆっくり達の体に付着していた砂により気管を痛めてしまった ハァッ、ぐゥゥっゴボンゴボンゴボンゴンゴンゴンゴンゴン、は、ハァっ、ヒ―――…ゴボンゴボンゴボンゴボっ 「ごほごほうるさいよ! さっさとだまってね!!」 咳の音に苛立ちを覚えさらに強く妹を踏みつけるゆっくりたち ついに妹の被っていた布団を剥ぎ取り、直接体当たりを始める 妹はただ本能で体を丸くすることしかできなかった 頭に、足に、腕に、背中に、腹、いたる所に重量のあるゆっくりがぶつかってくる 砂袋で殴られているのも同然だった。骨は折れないものの相当な痛みだった やめてと言いたくても咳で声が出ない ゆっくりの気が済むまでこの暴力は続いた 部屋にあるものはほとんど壊され、妹も虫の息の状態になってようやくゆっくりたちの動きが止まった 「じゃあね! これにこりたらにどとばかなまねはしないでね!!・・・・・・・ペッ」 「にんげんがまりさたちにかなうはずないんだぜ!!・・・・・・・・・ペッ」 それぞれの言葉で妹をなじり、その体に老廃物となった餡子の唾を吐きつけてゆっくりの団体は小屋から出ていた 圧倒的勝利にみなご満悦だった ゼヒィ…ゼヒィ…ゼヒィ…,コヒュゥ、コヒュゥ、、コヒュゥ、、ゼィッゼィッゼィッゼィッ、、うぅ…、―― 痰だらけの喉で必死に呼吸して息を整えようと努める うう・・・・っゴボンゴンゴンゴンゴンゴン…、ゴボンっ しかし駄目だった 痛む体に鞭打ってなんとか這いずりながら薬の入っている箱に辿り着く 「あ・・・」 薬はすでに昨日の時点で無かったことを思い出した 少女の咽る音だけが寂れた小屋の中に響いた 薪の積んであるカゴを担ぎ青年は家を目指していた 「ん?」 道の向こうからゆっくりの群れがこちらの方向にやってきた ゆっくりたちは何か楽しげに話している (本当に最近よく見るな・・・) 青年とゆっくりは特に何事もなくすれ違った 家についたのはそれから数分のことだった 小屋の様子がおかしいことに気づきカゴを捨てて走る 倒れた戸を無視して土足のままあがる 「おい、何があった!!」 床にうつ伏せになって倒れている妹を抱き起こす 妹に付着した餡子と先ほどすれ違ったゆっくりの集団の二つが符合する 「ゆっくりどもが襲ってきたんだな!?」 「ち、違うの・・・ゴホぉッ、、 ゴホぅごホ・・・・私が迷子の赤ちゃんを連れて来たから・・・あの子たち、私が攫ったと・・・・あハッ、エホンゲホン」 「なんだよそれ! あいつらの勘違いじゃないか!!」 体についた餡子を無視して布団に寝かせる。いつもよりも症状がひどい 「すぐに薬とってきてやるからな! おとなしく寝てろよ!」 時刻はもう夕方だ今行けば薬はあるはずだった。全力で走れば村とここまでなら20分とかからない だが 「まって・・・・にぃ、ちゃん・・・・・行かないで・・・」 妹の手が離れていこうとする兄の着物の袖を掴む。どこにそんな力があるのか、袖に皺ができるほど力強い握りだった 「心配するな、あっという間だから」 「でも・・・・・・・・・・・わか、った・・す、ぐに、帰ってきて、ね・・・・」 息も絶え絶えにそう言うと手を離した 青年は妹に布団を掛けなおしてから家を飛び出した 薪集めの作業と空腹でクタクタだったが、疲労感は背後から聞くる咳き込む音にかき消されていた 次 このSSに感想を付ける
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これは偽りの物語、 そして、少しだけズレたボタンたちの掛け違いの物語。 そして希望を言えば――読者の皆さんに、是非、最後まで眼を通して頂きたいかな。 ◆Androids Dream of Electric Sheep? ――また、あの時の夢か 今更といえば今更な話だ。けれども、オレはあの瞬間を未だ夢に見る。 羅漢高校のグランド。 月夜の下、そこは地獄絵図さながらの有様だった。 八つ裂きにされ血肉まき散らし、散らばるおびただしい屍。 次元の違いを思い知ったころには、そのほとんどが息をしていなかった。 その中でオレは四指を失った左手を、天へ掲げる。 4本の欠損は攻撃を受けたゆえではない 奴に攻撃を「払われた」、その余波のみで吹き飛んだものだった。 魔人能力『崖っぷちの漢気(タイトロープ・ダンディ)』 吹き飛んだ指を再召喚すると傷口に無理やり繋ぎとめる。 そして ”動け””動くはずだ”と認識をフル稼働させ、指たちに呼び出した鉄鎖を握りしめさせた。 何故それができると思ったのか、今でも不思議だった ただ筋肉は紐状で出来ており神経もまた同じだ。だから出来るはずだと。その猛進に突き動かされた。 そんな俺を見て『奴』は言った。 「気になっていたんだが―――君は、邪賢王さん所縁の人なのかい?」 知ったことか‼ 左手に現れた鉄鎖は奴に巻き付けさせ、動きを止める。 そして反対の手に呼び出したロープの先にある「錨」を奴の頭上に落とし、後頭部へと直撃させた。 「ただ呼び出すだけでなく『鎖』は縛るモノ『錨』は留めるモノという性質を 強化して付与してあるわけだね。実によい能力だね。」 ただそれだけだった。 「千切れた四指を『ひも状のモノ』と見立てて『手元に戻した』事で復元したのにも驚いたよ。 どうやら君は追い詰められれば追い詰められるほど力を発揮するタイプの人間のようだね。」 両手で顔を挟み込まれるとまじまじと覗き込まれる ヤツの「眼」を見たとき、その戦場にあまりに似つかわしくない澄みきった目をみたとき、 初めて、得体のしれないモノと戦っているという恐怖が実感として襲い掛かってきた。 ――戦いにすらなっていないのか そう、自分たちは何一つ分かっていなかった『転校生』と戦うということがどういうことかを。 「可能性に――かけてみるとするか――」 そしてソイツは『魔法の言葉』を唱える。 「 」と こうしてオレの無様な物語が始まる …空渡丈太郎はひとり生き残った。 勝手に憧れ、その憧れの人の姿形と言動を真似ていた…そんなどうしようもない理由で …たったそれだけの理由で ……オレは生き残ったのだ。 ◆◆◆ ――姫野学園学園寮-研究ラボ― ――― ――――― ――――― ――――― ――――― 夢から醒めた空渡丈太郎が目を空けると、見知らぬ天井が映っていた。 (ここは、どこだ…) ベットの上に寝かされている自身をあらため知覚する。 山乃端一人を守ろうとアルバと名乗った淫魔人と一戦を交え、撃退した ところまでは覚えている。 確かその後、アイツに抱き着かれて…そこで記憶はぷつり途絶えていた。 頭を振りながら上体を起こすと、 「うん…」 自分の上にかかった白いシーツにもたれかかるように山之端一人が 寝息を立てて眠っていた。 どうやら、彼女は無事だったようだ。その『はじこ』の様子にほっと安堵の息をつくと、 軽く、その黒髪を撫でた。 一室の広さは畳十畳ほどか。 向かいのデスクに大きなディスプレイに3Dプリンターが設置され、大型の椅子が設置されている。 他には複数のコードに繋がれた測定器やよくわからない工具が所狭しと並んでいた。 医務室や病室というよりも何かの実験ラボという感じだ。 そのデスクの大型椅子から声がかかった。椅子がくるりと回転し、こちらを向く。 「おやお目覚めかい?『じょーちゃん』さん」 「お主が助けてくれたんか?」 そこにはちょこんと白衣を着たブロンド髪のツインテール幼女が、座っていた 白衣の隙間からのぞく制服を見るに一人と同じ、姫野学園の生徒のようだ。 「まあYESかな。ようこそ、あたしの研究室に――― あたしの名前の徳田愛莉。そこで、眠る山乃端一人の友人だ。」 椅子を器用にくるくる回転させながらベットに近くと丈太郎の手前で止まった。 「厳密には助けたのは『ヒトリ』だけどね。あたしは寝床の提供や着替えを手伝ったくらいだよ いやー本当にびっくりした。『ヒトリ』の奴、君を背負っていきなり押しかけてくるんだもの。」 『能力酔い』の影響が見受けられたとはいえ、あそこまで取り乱すのは初めて見た。 実に興味深い事例だった。その時の様子を思い出しているのか、彼女はにゅふふと笑った。 「君の服はまとめて洗濯中。勝手ながら二人がかりで着替えさせてもらった。 何があったかは大まか推測できるため、詳細に関する言及は避けるが、いろいろと、 なんとも凄い状態だったんでね。特に下着とか」 着替えを手伝ったという言葉で今更ではあるが、自分の着ている服が イチゴ模様のパジャマであることに気が付く丈太郎。 「・・・・」 「私のはサイズ合わなくて、ひとりの奴の借りたんでよろぴく」 反射的にばっと胸元を開ける。ブラはつけていない。良し。だが…しかし… 思わず頭を抱えた。 「???・・・君変なところ気にするな。そんな遠慮するような仲じゃないと感じたが」 可愛い下着提供者のお姫様が目を覚ました。 眼をこすると、ひどく間ののびた幼い口調でこう呟いた 「んんん、もうあさー? おかーさん。あ、あいちゃんにじょーちゃんだ。」 寝ぼけ眼を差し引いてもあまりに彼女に似つかわしくない口調に二人は顔を見合わせた。 「どうしたの?」 ひとりだけが、不思議そうに首を傾げてみせた。 ◆◆◆巡るピングドラム警邏24時 ―東京都八王子市 喫茶『シャーロキアン』 喫茶『シャーロキアン』は、その名の示す通り、変わり者の集まりだ。 朱に交わって赤くなるとヒトは言うが、それは確かに一面の真実。 このカフェは変わり者が変わり者を呼び、今では普段の生活ではなかなか お目にかかれないような奇特な職種、業種の人間たちのたまり場となっていた。 それこそ小説家から警察官まで幅広く、 どんな昼下がりでも、そこには人がいて、活きた情報が今日も行き来している。 ♪カランコロン♪ そんな喫茶店の入り口に備え付けられた鈴の音が鳴り、新しい来客を告げる。 「先輩、先輩こっちこっち」 待ち合わせをしていたのだろう、一人の女性がその客の姿を確認すると手招きを行なった。 「お前なーぁ」 先輩と呼ばれた大柄な男性がしかめっ面をしつつ、招かれたテーブルに座る。 黒革のジャケットにドクロシャツ、鬣のように金髪を振るわせる野獣のような壮年男性だった。 そんな大男にニコニコ顔で対するのは いい歳こいて体操服とブルマ姿という格好の妙齢の女性(?)。 「お忙しいところお呼びたてして、すいません!実は先輩に見て頂きたいものがありまして!」 そういって、どん、とテーブルの上に「ブツ」を置く それは出前で使われる『岡持』だった。店の名前だろうか「白蘭」と名前が入っている。 「先輩の『出前刑事』としての知見をお借りしたいと思いまして!これ、どう思われます?」 男はオーダーに来たウェイトレスに珈琲とおススメHAPPYセットを注文すると 大きく息を吐いた。 「でまえでっか?そうでっか?――じゃねえよ。どうみても出前の道具じゃねぇか。 あと、なんだ、その妙な呼称。俺はそんなの名乗った記憶ないぞ」 「~声のボリューム~さげて~。 ええ、これ、魔人同士の小競り合いがあると通報受けて急行した際、現場に残されてた 遺留品なんですけどね。物は試し開けてみてください」 アホ毛をぴょこぴょこさせながら、邪気のない笑みでずずっと岡持を押し出してくる 後輩にいわれ、手に取る先輩、開けようとしたが、ピクリとも動かない。 ハコを揺らし、耳立ててみても音もなし。くんくんと鼻で匂いを嗅いでみる。 「『怪異』の匂いはしないな…。魔人能力にしても、普通とは毛色が違う。なんだこれ」 「うちの課の人間が、総出でもぴくりともせず、最後はバナーで焼き切ろうとしたんでしたが、 焼き痕一つ残せませんでした。 で、業を煮やした上司からお前ちょっと持ち主探して来いという話になりまして」 話が見えず、強面の先輩が首を傾げた。 「んな面倒なことしなくても、お前んとこの課長が『飛燕脚便』使って「持ち主」指定で GPS付で蹴とばせば一発だろ。」 「へっへへ、それが『送り先不明』で返ってきちゃったんです。火葬場にだって押し入るアレがです。」 野獣先輩の顔が真顔になった。それに至る可能性を、幾つか頭に巡らせる。 ブルマ美女がソーダ―をずずーっとストローで啜った。 「で、なんかピンときちゃいましてね。 『岡持』ってほら、中を開けるとステンルスで四方が『鏡面』になっていること多いじゃないですか? ――――――――だとしたら今の先輩の仕事の領分かなと」 「鏡助(KK)案件か。」 KKは最近、首都圏で暗躍している『転校生』の通称だ。 鏡の中を自由に行き来することができる存在で東京各地で暗躍をしているようなのだが、 その能力もあり、実体や足取りを追うのは困難を極めていた。 「転校生が関わっているという根拠は何だ。」 「完全に勘です。」 ブルマ美女は言ってから、言い方があまり正しくないと気づいたか言葉を変えた。 「正確には、先輩と組む以外のルートでは「正解」にたどり着けない気がしたので、頼りました。 多分私一人だとどうにもならない案件です。」 「勘だけで物事進めるなよ―――と本来なら言うところだが、お前の勘は当たるからなぁ」 おし、男は腹を決めると呼び鈴を鳴らした。 「判った。とりあえずここはお前の驕りな。縁起担いでカツサンドと限定恵方巻追加すっぞ。」 「ぐわー地味に財布にYOUはショック。 じゃ、久しぶりにコンビ復活といきましょう。 私達、二人が組めば警視庁『最強』にだって引けを取りませんよ!レッツタイタニック!」 縁起でもないこと言うんじゃね。『アイツら』が出張らないようにするのが俺たちの仕事じゃねぇか、 男はその言葉を珈琲と共に飲み込んだ。 ◆◆◆東京タワーへようこそ~山乃端が二人~ ――東京都 港区 芝公園 ================================================ 今年、開業60周年を迎える東京タワーは28日、改修作業を終えた地上250mの特別展望台を報道関係者に公開した。 幾何学模様にデザインされた「鏡」が内部を彩り、地上150mの大展望台から向かう エレベーターは大型ガラス壁の採用により、浮遊感を体験できる。 大展望台には、東京タワーの歴史を紹介するエリアや飲食を振る舞うコーナーなども設置! サービス開始は3月3日。 これに合わせ、特別展望台は「トップデッキ」、大展望台は「メインデッキ」に名称を変更する。 料金は大人2800円、子ども1800円。初年度は46万人の来場を目指すという。 (2020年「TokyoTWIN」の記事より抜粋) ================================================ 東京タワーは『施設』としてみると大きく3層からに分けられる。 一つは最上階の特別展望台「トップデッキ」、 二つ目は大展望台「メインデッキ」、 最期はタワーの足元に設置された多目的ビルディング、通称「フットタウン」。 カンカンカン♪ その「フットタウン」から「メインデッキ」に至る階段、およそ600段を楽し気な音を 立てて駆け上る二人の少女いた。 踊り場まで駆け上がると振り返り笑顔で後続組に手を振る。 「「”じょーちゃん”、”きんととー”、早く~」」 呼びかけを受けた学ラン服を着こんだ少女が、眩しそうに目を細めて、その姿を見つめ、 学ランの胸ポケットに収まりふんぞり返っている身の丈三寸の美丈夫がカンラカラと豪快に笑った。 ポケットに収まった者の名は超越者アヴァ・シャルラッハロート。 背丈はわずか10cmにも満たないが、悠久の時を生き、列強を押しのけ一代にて一大帝国を築く 異次元世界の覇王であった。何が愉快なのか、いや愉快だからか、楽し気に笑った。 「丈太郎! お主との再会が余程インパクトを与えたが、今回のヒトリの『能力酔い」は酷いぞ! 精神年齢を相当に遡った!これではまるで妹のアインスと同世代ではないか! まあ童心に戻ってテンション高めのほうが「彼奴」と遊ぶ分には気疲れしなくてすむであろうから丁度いいがな。 うむ、善しとしよう!」 見事なまでのポジティブ思考に閉口する丈太郎。彼らが、出会ってまだ3時間あまりだが、 この超越者は既に丈太郎の口を完全に完封していた。 【能力酔い】 『能力休み』ともいう。魔人能力が発動した後のインターバルのことを一般的にさすが その際、なにかしら副作用が発生する場合も多いため、そのことを指して『酔い』と表現している。 彼女の「信用のできない語り手」は、この世界法則に対して干渉をおこなわないことから、 最低ランクの魔人能力と位置付けられ、危険性はないとされている。 実際に影響がでるのは、彼女の精神のみ。若干の変調をきたす程度である。 一般人は魔人能力というと殊更に警戒してしまう向きがあるが、世の魔人が持つ魔人能力は 大抵はその程度のささやかなものなのだ。 例であげれば、カレーの辛さを変えることができる能力とか、車両に乗る女子高生の乗車率を 操る能力であるとか、女子小学生の尿を操る能力であるとか、そこのどこに危険性があるというのだろう。、 ”超越者”アヴァは言葉を続ける。 「本タワー見学の目玉『世界巡る童話展』視察はつつがなく終了。前後全般に渡り異常はなかった。 特別展望台いくぞーという『彼奴』のルート選択も同封でチケット送られてきた時点で想定の範囲内。 この紅白タワーの内部構造、危険因子の有無、既に我が配下がチェック済。 そして空は雲一つない晴天。 故に今は気を緩めるタイミングだ。姿勢を楽にとれ。始終眉間にしわを寄せているつもりか?んん?」 かんらからからのレディ・パーフェクトリー、盤上は完璧に我が把握しておる。 その言葉に丈太郎は余計に皴を深くする。流石にその言は何かの完全なフラグにしか聞こえなかった。 ◆◆◆ 山乃端一人には血の繋がらない妹が一人いる。 名前は、山乃端唯一という 赤ん坊の頃より、ただひとりも身寄りのない不遇な境遇であったが、 一人の両親が引き取り、山乃端家の新しい家族として迎えた。 その時、彼女を守護するように一家に加わったのが妖精”きんとと”ことアヴァ・シャルラッハロートである。 彼女の「唯一」という名に対し、アインスという呼び名は彼が与えたものだ。 姉の一人が姫野学園の寮生となって4年がたつがその間も、ずっと共に暮らしている。 その唯一が、漫画雑誌の漫画賞入選を果たしたと両親から連絡を受けたのは昨日のこと。 そのお祝いに編集部から東京タワーフットタウンの特設会場で行われている『世界童話巡り』 のチケットが贈られてきたこと、そしてそこに妹を連れて、遊びに行って欲しい そう両親に頼まれた。 入選の表彰式を報告がてら、寮生活で数年離れて暮らす、姉との久々のお出かけであった。 「ひとりお姉ちゃーーーーーん」 「あいんちゃーーーん」 物凄い勢いてかけてきた唯一が、姉に抱き着く。 待ち合わせの駅の広場、人前も気にせず手に取る二人、くるくると回る。 そんな姿を少し、離れ眺めていた丈太郎に後ろから、声がかかった。 「お主が『協力者』か」 声に振り返るが誰もいない。 「こちらだ。」 耳をひっぱられる横をみると。親指くらいの大きさの美形が肩の上にのっていた。 しらず全身の毛が総毛だった。 警戒を怠っているつもりはなかったのだが、触られるまで、まるで気配を感じなかった。 「未熟。それもまた愛いことよ。もう一度、問おう。 お主は転校生キョウスケの言っておった協力者の一人か?」 転校生「キョウスケ」は、理由は不明ながら、山乃端一人を守ってくれるであろう存在に 彼女に危険が迫っていると警告し、その身を守るよう要請を繰り返し行っていた。 その声に応じるかどうかは、その人次第であるが、応えるのなら自然、彼らは合流する流れとなる。 「アインスの姉に当たるヒトリの生命、そこに危機が迫るなどという事態は看過出来ぬ、 故に我は、あの転校生の協力要請にはこたえようと考える。汝は同盟を望むか?」 だが、アヴァの問いに丈太郎は首を横に振った。 「俺は…『協力者』などと口にできる立場じゃなき。ワシはアイツを巻き込んでしまった側の人間じゃ。 ほん、使い捨ての盾ぐらいに考えといてもらえると助かる。頑丈さには自信があるき」 超越者は顔から感情の消すと、彼女の顔をそのまま数秒、覗き込んだ。 そして、そこに浮かぶ苦悩と決意をどう受け取ったか、ぱーんとほっぺに張り手をかました。ぱーん。 「下らん戯言だ。自らの命の使いどころも分からぬと見える。ならば、我が軍門に下れ。 では、お前の使いどころは我が決める。よいな。」 そういい指をパチリと鳴らす。 次の瞬間、建物の屋根、路地の隙間、街路樹の茂み、排水路、至る所から無数の気配があがった、 いつのまに囲まれていたのかと、驚く丈太郎。 「今度はきちんと感じ取れたか。光栄に思え、我自ら、お前を鍛え直してやろう いかに我らが相手とはいえ、こう容易く背後を取られている用では話にならんからな。」 余計な語りは不要。詮索無用。一の言で拾を識る。それが超越者アヴァ・シャルラッハロートの流儀である。 その度量と在り方に学ランの少女は帽子を下げ、静かに敬意を示した。 ◆◆◆ 「到着つつつつ☆」 4人が階段を登りきり、大展望台「メインデッキ」につく頃にはランチタイムを既に回っていた。 唯一(アインス)は遅めの食事をとろうとポーチから、郵便に同封されてきた「専用のお食事券」と 案内地図を取り出す。 「えっと、予約のお寿司屋さんは~~」 「あ、これじゃない。」 案内図を覗き込んであれこれいいあう二人。 その間にアヴィは丈太郎の肩から降り、唯一の肩に乗り移ていた。 配した部下が出す信号を聞き取り、ジェスチャーで丈太郎に異常なしと伝える。 人の目に見えない裏側にもおかしな仕掛けや異常はないとのことだ。 丈太郎はさりげなく歩をずらし、周囲の警戒に入る。 デッキには観光客が合わせ20人程度、他に案内ガイド、警備の人間が何名。 鋭い目で周囲を見渡す。確かに怪しげな存在はいない。 そうこうするうち、山乃端御一行は、目的の寿司屋台へと到達。 丈嬢より一足先、「未来寿司スズハラ」と描いてある暖簾を二人と一妖精さんがくぐる。 「RASSAI!!予約の山乃端さまですね。」 出迎えたのは、巨大なマグロの寿司に手足が生えた店員だった。 ネタ部分に顔が浮かんでおり、そこから威勢のいい発生音が発せられていた。 また薄い胸に顔がついているにも関わらず、頭部には無貌の顔がついており、そこからも 更に2本の腕が生え、愛想よくもみ手を繰り返していた。――普通に怖い。 「はい予約していた山乃端です!4名でお願いします!」 気にせず元気よく唯一が答える。 アヴァ・シャルラッハロートは大きく息をはくと口に手をやり、指笛を鳴らした。 「スシシシ、当寿司は最新技術をもとにお客様の健康状態などの情報を考慮した食事を提供しております。 事前にお伝えしましたようにDNAサンプル(おしっこ)の提供をお願いいたします。」 「はい、とってきました!どうぞ!」 唯一が、答えると同時に 笛の音に応じるように一匹の白鳩が、暖簾をくぐり屋台へと飛び込んできた。その足に捕まると… 「!!お前のような(JSの尿を要求する)寿司職人がいるか!!!!」 小学生の尿を受け取ろうと嬉しそうに手を伸ばした怪人にカウンターを入れる形で 愛鳩と一体化したアヴァが、フライングバードキックを炸裂させた。 「タ、タコス!?」 謎の悲鳴を上げ、ぶっとぶ、寿司怪人。 「あー、きんとと!店員さんに乱暴しちゃだめだよ。」 「馬鹿者!どうみても敵だ。朝、妙にバタバタしとるとおもったら何ちゅーもん持ってきているのだ。 いいから、姉を『守れ』。アインス。」 この言葉に意外にも唯一は素早い反応を見せた。一人の手を引き、屋台をするりと抜け出す。 それを追おうとした寿司怪人の体が、再びぐらりと傾く。 今度は屋台そのものが傾いたのだ。丈太郎の魔人能力だ。 彼女たちが飛びだすと呼び出した釣り竿で屋台に針を引っかけ、文字通り、屋台骨から釣り上げたのだ。 ぱわっち!!! 奇怪な叫び声と共に翼を広げ、宙に躍り出る寿司怪人。 そしてそれに続くように横転した屋台から、次々に大小の異形の寿司たちが溢れ出し、 観光客たちを襲い始めた。 「きゃあああぁぁ」 「ぐわぁぁぁ、スシ?スシがナンデ!?」 それは寿司というにはあまりに異形の者たちであった。 幾学的なシャリの上にコンバットナイフを乗せた『ケンサキイカの寿司』 小型拳銃を内部に収納し、弾を放つ鉄火巻。 散弾型の礫を放つ、ハニカム蛸寿司、等々。 3Dプリンターで作成され、寿司怪人に握られたそれらは「ネタ」であり「武器」という 二つの異なる特性を併せ持っているのだ。恐るべきスズハラ機関の無駄に洗礼された無駄な科学技術力。 ともかくこの状況下での突然の発砲は人々をパニックに陥らせるに十分であった。 逃げ先をもとめ、エレベレーターや階段に殺到する一般観光客たち。 当所発生した無秩序な人の流れに、寿司怪人に対して追撃を放とうとしていた丈太郎の手が止まる。 「ちぃ」 巻き添え被害を考え、攻撃動作に移れない。 やむえず得物を放すと襲い掛かってきたナイフ寿司を手刀で叩き落とす。 混乱は続く。 下りのエレベーターに駆け込んだ群衆が耳にしたのは重量オーバーのブザー音。 迫りくる寿司の重圧に耐え切れず壮年の男性が後から来た親子連れを外に突き飛ばし、重量をクリアーする。 ようやく下り始めた箱の中、安堵の息を吐いた彼らは呆けたように上を見上げた。 天井にびっちり寿司たちが張り付いていたのだ。 文字通り、身動きもできず寿司詰め状態となった人々の口に寿司たちが踊り込んでいった。 階段からの脱出を試みた者たちに待っていたのは寿司ライフルの射撃の的になるという運命だった。 転げ落ち、踊り場で悶えるモノを踏みつけ、我先に逃げようと人間達は、 喉にめがけ飛び込んできた寿司達の手により、翼を与えられ舞い戻ってきた。 スシシシシっと 展望台の窓を突き破り、空中へと躍り出ていた寿司怪人は、地表150m、それを愉快そうに眺めていた。 この混乱した状況下において、的確な動きを見せたのは ”超越者”アヴァ・シャルラッハロートを筆頭とする異形の戦士たちであった。 混乱し押し合いへし合いし合う大きな人間達に比して、彼等の軍は小回りが利く。 白鳩『ぶりゅーんひるど』に乗ったアヴァの号令に合わせ、潜んでいた第二伏魔殿の野伏たちが、 一斉に現れ、倒れていた屋台と一人と唯一の周りに集結すると陣形を組み立てる。 たちまち、寿司たちとの間で激しい交戦が繰り広げられていった。 突貫する寿司を迎え撃つ、筋骨隆々のネズミの牙やしなやかな猫の爪、 届かぬ相手には屋台にあった割り箸が手裏剣のように飛び、寿司たちを撃ち落としていく。 がぶり噛みついてきたキラートマト寿司(友情出演)を髑髏剣で両断しながら、アウィが叫ぶ。 「きりがない、丈太郎!『投網』だ。地に落とせ!」 「すまん」 出遅れた学ランの少女が屋台の台に駆け上がり、能力を発動させる。 その手に現れたのは、漁に使われる投網。 投擲と共にふさっと大きく広がった網は、直径10mにおよび、絡みとられた寿司達が次々、地に落ちた。 二投目を準備したところで形勢不利を悟ったのか寿司達は距離を取り、彼らの主人を追い、空中へと飛び去って行った。 攻めるか守るか。どうする? 飛び去る彼らを見ながら、アヴァと丈太郎は同じことを考えていた。 ――――――――――――――――――― 「すーーーーししししししっしし」 寿司たちに咽喉を詰まらされ、空中でもがき苦しむ人間たちの姿を堪能していた未来寿司コウカツ、 山乃端一人の確保に手下の寿司たちが失敗したことを悟ると、ふわりと上空の特別展望台を目指す。 かの怪人にとって、山乃端一人はあくまで目的達成の手段であり、目的ではなかった。 これより寿司怪人のテロ計画は第二段階へと移行する。 ◆◆◆ 東京タワーには一般に公開されていない「立ち入り禁止」地区が幾つか存在する。 主に安全上の機密保持ゆえ、管理レベルは厳しく、一般人では情報入手は難しい。 アヴァ・シャルラッハロートはこれを補うため『実地調査』を行う先遣隊を派遣していた。 東京タワーの構造を調べるため、配下たちを派遣し、 徹底的な事前調査を行った上で伝達・諜報用の部下を各所に忍ばせていた。 その動員数、200あまり。彼らの調べ上げた情報は全て、アヴァの頭の中にあった。 その彼が下した結論は、立入禁止区域「管理室」への立てこもりであった。 職員は逃げようとしたところをフライング寿司の犠牲になっていたが、 寿司たちの移動経路となる通気口を封鎖し、衛兵を立てることで万全の守りとした。 展望台の生き残りはそこに固まっている。 丈太郎とアヴァは、情報収集と脱出経路確認のため、彼らを残し、再びフロワーへと出る。 そして今、緊急停止で止まったエレベーター内部の様子を部下から報告受けていた。 「エレベーターの中に生存者はなしか…解せん。」 テロを行う怪人の人質になることを避けるため、生き残りを集め籠城策を取ったのだが、 寿司怪人はそもそも人質など眼中にないようで、フロワーにいた人間を片っ端から吊るし、 殺害していっていたのだ。 アヴィは髑髏剣で転がる死体の喉を切り裂くと、中の状態を見分し、同じ言葉を繰り返す。 「解せんな。」 「何がじゃ」 繰り返したところで物資集めにフロワーをまわっていた丈太郎が戻ってきた。 アヴァは先ほど切り裂いた死体ののどに詰まった寿司を指し示した。 「民の死因はほぼ窒息死だ。だが本来、殺害は頭から羽根を生やせば一瞬でこと足りる。何故、こんな回りくどい殺し方をする。『理』に合わぬ。」 「・・・・・・・・いや、この場合は極めて『理にかなっとる』いうべきじゃろう。 おそらく『いかに長う苦しめるか』がこんつの能力原理の肝なんじゃろう。」 仮に頭から羽根を生やして浮遊した場合、首から下の過重は全て首へとかかる。 それにより頚椎が折れれば、腦への酸素供給が停止し1、0秒ほどで『効率よく』対象は絶命する。 これがアヴィの唱える合理の『理』だ。 だが、喉つまりを原因とする窒息死となると話は全く別となる。 喉につまった段階で『肺への』空気提供が止まるわけだが、人体の各器官は正常に動いており、 そこから絶命に至るまでの道筋はひどく長く苦しいものになる。 1分ほどで『肺の中』の酸素がなくなり、人体は空気を求め、激しくのたうち回る。、 そして脳と身体の機能が停止するまでにかかる時間は個体差はあれど、それから更に4分ほど。 痙攣、脱力、また痙攣。そして死。 背中の羽が生えるは、この経緯に先立つタイミングなのだ、つまり浮遊の意味は――― 「『確実に苦しめながら』『窒息で絶命させる』。そういう原理で動いている能力ちゅーことじゃ。 暴れた拍子で喉の異物が運よく飛び出すようなことがあれば、助かる可能性はあるからのう。 ただ空中で固定し『安定した状態』を作り出されたら、アウトじゃ。万が一にも助からん。」 「『人への怨恨』が原動力か。なるほど、我が配下への凸撃(ひがい)がないわけ得心いった」 丈太郎は犠牲者に手を合わせると、フロワーを回りかき集めたアイテムをアヴァに見せる。 ピアノ線に工具、包帯やカーテルなどの医療用のキッド。警備員の使用していた警棒、食料品、トランシーバー、 あとは釣り糸にぐるぐる巻きにされ、屈辱でプリプルと震えるタマゴ寿司。たまたま逃げ遅れていたところを発見し釣り糸で捕獲した。 『きゅきゅい(特別意訳:…くっ殺せ)』 彼女の名はタマゴ寿司のたまごちゃんといい、フライング寿司たちのアイドル的存在だった。 戦闘力は所有しないが、映画「キラー寿司」の主題歌「Kill the vergin」を熱唱する能力を有し、 レアリティでいえばSRに相当する寿司であったが、現戦局とはあまり関係がなかった。 「上層へのエレベーターは2つともこの階にあったが、他と同じ緊急停止処置が作動しとる。動かん。」 「お前の能力で動かすことは?」 アヴァの質問に丈太郎は無理じゃと首を振る。 「ワシが動かせれるのは『手元にあるもの』か『身に付けているもん』のみ。 それ抜きにしてもこの手のは動力がなければテコ動かん。機械類は基本、電力が必要だしのう」 「ふむ。」 脱出を図るなら下り階段の踏破となるが、フライング寿司の射撃やナイフを掻い潜ってとなると 流石に厳しい。一人と唯一を含めると一般人が10人近くいるのだ。 「持久戦か。まあ、この国の兵は少数であるが優秀だ。もう小一時間程度あれば突入準備整うだろう」 それに関しては丈太郎も同感だった。よりにもよって東京タワー占拠など、政府が放っておくわけがない。 国の威信をかけて、選りすぐりの魔人部隊を送り込んでくるはずだ。 キキキ。 だが、その見立ては部下からの緊急報告により、崩れ去る。 報告を受けたアヴァは、展望台の窓より眼下をのぞきこむ。 「黒い何か」が渦を巻いて塔と総合施設の周りを取り囲んでいるのが見て取れた。 数千、いや万を超えるかもしれないそれら全てが、寿司であった。 何故、エレベータの人間を人質に取ろうとしなかったのか。その答えは明白であった。 既に人質にとっているのだ。東京タワーにいる全員を。 この塔、既にダンゲロス。その渦中にあって生命の保証なし。 ◆◆◆ それは本来、人々の幸福を願うものであった。 先ず祷り(のり)があった。 次に舎利(しゃり)があり、最後に倶材をのせ。方を示す気まぐれ女神に吉を願う宗教儀式。 その毎年くり返される儀に吉報が届いた。 なんと大ヒットを飛ばした「とある映像作品」とのコラボ企画が持ち上がり、 今年は大手コンビニと販促を行うのだと。 職人はこれを喜び、渾身の祈りと技を込め、彩と型を造った 寿司職人が送り出した自信作。 その名も『進撃の恵方巻』。 だが、 その想いは裏切られる。 全国より洪水のような抗議が押し寄せてきたのだ。 曰く、なんでヒト型かぶりつかせんだよ。あまりにもリアルすぎて食欲が失せる。 曰く、実物一目見て子供がギャンなきしだした。どうしてくれる。 曰く、あの実写版、原作者しかとくしてねーじゃねぇ。どうしてあーなった。 心なき誹謗中傷の数々。回収騒ぎこそならなかったが、彼ら恵方巻たちは売り場より立ち去るしかなかった。 だが、傷心の彼らに更なる石を投げる者たちがいた。 あろうことか、今のご時世に食べ物を廃棄するなんてなんて勿体ないことするんだと、酷いと また火の手が上がった。 廃棄する段階になった途端に思いついたように道徳ぶる、なんという欺瞞、想像力の欠如。 要するに叩ければなんでもいいのである。 だが、だが、 そこまでなら、そこまでなら、彼等もまだ堪えることができた。涙をのみ込むことができた。 けれども、この世界には幸せの青い鳥はなく、ただ煽る火の鳥(ハッシュタグ)がいるだけだった。 なんと、前の炎上のその舌も乾かぬうち、そのコンビニでは新たなキャンペーンが打ち出され、 それを人々が、今度は歓喜して迎えたのだ。 \パクパクですわー/ \こんなの勝ちですわー/ \永久機関の完成ですわー/ 先週までの彼らのルサンチマンはどこに消えたのか、企画を称賛し、讃える声が、 彼らのいるバックヤードまで届いた。なんという。鳥頭(ついったー)。 彼らをあれほど叩き踏みつけ虐げていた、手の平返しの手すら、しゅっと音を立て消滅したのだ。 恵方巻き達は激怒した。 恵方巻き達には政治は解らぬ。あにばーさりとかキャンペーン特典とかもよく解らぬ。 けれど、確信をもって言える、これは『悪』の行いだ。我らは『犠牲の羊』となったのだと そして、その日。 日付が切れ、廃棄されうるを待つだけになった彼らの身にその声が届いた。 愚昧なるヒト類に目にもの見せよ、その咽喉を詰まらせよと あの塔を目指そう。彼らを喉を詰まらせ、目をひん剥かせるのだ。 SOU 祈ったところで何も変わらない。―― そして、 その日、人類は思いだした。翼を生やした懲罰の天使たちにより地に打ち捨てられる者の痛みを ――― ――― ――― それは「約束された勝利」の影に埋もれ、不条理を架せられた廃棄物。 それは無貌の職人・未来寿司の呼び声にこたえ『家族市場』より飛び立つ、幾万もの黒き棺の群れ、 止めどなき殺意に其の身を侵されながら、常世夜に『紫』を運ぶ冥府の嚆矢。 海苔巻き。復讐者(アベンジャー)。 進撃の「恵方巻き寿司」。 ◆◆◆ スズハラ博士の手により作りだされた人工魔人「未来探偵紅蠍寿司」は自我という観点から いうと極めてあやふやな存在だ。 3Dプリンタで作られた「虐殺」と描かれた赤きマグロの切り身が、主なのか。 JKとレズに異常なまでの執着をもつルポライター各務恭介が、主なのか あるいは名もなき寿司職人として存在、そのどれが、己の主体なのか、答えを持たない。 ただ、内より沸き起こるのは寿司を握ることへの渇望。 そして外より感じる、寿司たちの激しい憤り、無念の波動。それに突き動かされ寿司を繰り出す、それが彼だった。 「ピン・ゲタ・メノジ・セイナン・アサ ソッキリ・ソクセイ・ソッキワ ノゲタ・ノキワ・ゲタピン。ゲタセイ・ダリピン・ダリゲタ・ダリセイ メゲタ・メキワ。ロンピン・・・・」 そして彼は今、東京タワーの特別展望台の屋根上に座し、一人祝詞を唱え続ける。 山乃端一人を儀式に捧げ「寿司ハルマゲドン」を引き起こせたならば、 一気に本州全域の寿司たちに『蜂起を促す電波』を届けることも可能であったかもしれない。 今の彼の祈(のり)ではこの東京の象徴たる塔の力を借りてすら、ようやく周辺区に声を届かせる程度 『 が、』 寿司怪人は薄目を開け、遠き空を、有明の海の更に先、遠き冬の湯河原海岸を見る。 けれど、端からそこまでの広大な距離はいらなかったのだ。少し、もう少しで手が届く。呼び声が届く。 あの海に、我らが幸、全ての原資たる海に揺蕩うものがそこにいる。それを呼び寄せれば、 更なる次元の寿司が扉が開くであろう。嗚呼、 ――――津波です。逃げてください。津波です。逃げてください。津波です。逃げてください。津波です。逃げてください。津波です。逃げてください。私を呼ぶのは誰だ。津波です。逃げてください。 津波です。逃げてください。津波です。逃げてください。津波です。逃げてください。津波です。--- 津波です。津波です。津波です。-津波です。-津波です。-- 嗚呼、讃えよ海産物。嗚呼、赦サレム、赦サレム巡礼。至れ、聖者よ。巡礼者よ! ◆◆◆『最高の戦友』(シュテルクスト・カメラート) 空を覆う黒い寿司たちはその色合いを強め、 加速度的に数をふやし、東京タワーを中心にその円周を広めていった 「タワー周辺を恵方巻たちは何群を形成し巡回し、そとに脱出しようとするものを襲っている。 逆に内部に関して『フット』『メインデッキ』からは敵はほぼ撤収。 『トップデッキ』に敵の主力が終結しているわけだが…。 寿司怪人はそのトップデッキの屋根上に鎮座し何事か儀式をしている。守りが薄い。好機だ。」 管理室に戻った丈太郎とアヴァは、物資の整理をすると準備を整える。 「作戦はシンプル。よじ登って蓋を開けて、気づかれない距離まで近づきぶん殴る。 我の能力『シュテルクスト・カメラート』になれておけ」 リュックを背負い、軍手を嵌めた丈太郎が頷く。 アヴァは、アインスに警棒を渡した。 「”割り箸”よりはマシであろう。専守は主の十八番。後は頼んだぞ。」 「きんととちゃん、そんな怖いこといわないでーー」 いい返したのは姉の一人のほうだった。 山乃端唯一は争いごととは無縁の魔人能力ももたない唯の小学生だ。 だが、唯一はおずおずとだが警棒に手を伸ばす。それを見届けたアヴァは一言だけ、告げた。 「『民を守れ』」と。 「—―言われるまでもない。まかせておけ。これより先、指一本触れさせない。」 それは勇者の声であった。 声を聞いた民が、もう安心だと心底安堵するほどの力の籠った戦士の声だった。 「…?」 一人は不思議そうに顔をあげた。 その凛としたけれど聞き覚えのある声がどこから聞こえてくるのか分からなかったのだ。 思わず周囲を見回したが、見当たらなかった。 何かが間違っている…そんな漠然とした不安を胸に、ただぎゅっと大切な妹を抱きしめた。 ◆◆◆ 「ピン・ゲタ・メノジ・セイナン・アサ ソッキリ・ソクセイ・ソッキワ ノゲタ・ノキワ・ゲタピン。ゲタセイ・ダリピン・ダリゲタ・ダリセイ メゲタ・メキワ。ロンピン・ロンセイ・セイピン・セイゲタ・セイキワ・バンゲタ キワピン・キワセイーーーーーーーーーーーーーーmmmmmm~オアイソ」 裂ぱくの気合とともに祝詞えていた赤マグロの寿司怪人は、僅かな違和感を感じ、 再び目をあける。 警戒のため、巡回させた周囲の寿司たちの気配がいつのまにか消えている。 下方、トップデッキにすし詰め配備した寿司達からはこれといった異常は感じ取れない。 (ネズミが入り込んだか?) 新たに、探索系寿司のサーチサーモン寿司を両手で生み出し、無貌の両耳部分に押し当てる。 サモ---ン その反響音の返りのあまりの近さにたじろく、学ラン服の少女が祭壇へと走りこんできていたのだ。 (一体どこから) 音での特定より目視が早いほどの距離。振り上げたこぶしすら、はっきりと見えていた。。 丈太郎たちが用いたのは、メインデッキにある「業務用エレベーター」のルートだ。 ただしエレベーター本体は使用していない。 緊急停止のエレベーターの屋根に上り、支えている鋼鉄製のワイヤーロープを アヴァの魔人能力で強化した丈太郎の腕っぷしにまかせ登攀したのだ。 そのまま「トップデッキ」の扉を通過し、上層にあるエレベーター動力部に到達。 設置されてある蓋のロックを外して東京タワーデッキ外装にでた。 寿司怪人も業務用エレベーターの存在は把握していたし、復旧時に制圧部隊にそこを使われる 可能性を考え、迎撃用に主力戦力をトップデッキに集中させていた。 生まれて間もない人造怪人である彼はインプットされた簡易的なデーターを元に行動している。 監視を掻い潜っての行動は不可能。「トップデッキ」さえを押さえればよいと油断した。 リュックに仲間たちを積み込み『最高の戦友』(シュテルクスト・カメラート)の効果を受けた 丈太郎が、100m超のロープ登攀を行い上層の扉をねじ切り開け、祭壇に辿る突くまでの時間はわずか3分。 その不可視の速攻が、怪人の対応力を完全に凌駕し、この急襲へと繋がった。 隠密部隊のフォローを受け、接近した彼らに寿司怪人が気づいたとき両者の距離は3mを切っていた。 実際のところアヴァの采配に瑕疵はなかった ただ。一つだけ誤算があった、それは―――寿司怪人の『祷り』の『質の変化』 恵方巻への呼びかけではなく、海に潜む■■■■とのチャンネリングを優先して行ったことにより、 その握りは更なる高みに上っていたのだ。 寿司怪人の両手がありえざる角度を描きながら、交差する。 そしてまるで拝むように手を合わせた。 次の瞬間、ふわり、不意に丈太郎の体が浮かび上がり、体軸を中心に回転した ぐるり。 突進の勢い、ベクトルが完全に殺され、その場で回転する ぐるい。ぐるり。 さながら、聖母マリュアの手の中のあるかのように何かがやさしく丈太郎を包み込んでいた。 ――勢いが完全に殺されちょる。不味い。 何が起こっているか把握し、焦る丈太郎。 寿司を握る際の手順は、通常は七手。最短で三手と言われる 一手、手を縮めるために職人は数年、ときに数十年を費やす。 では、至高の握りとは3手のことか、いや一手でもできるのではないか? 否、彼の到達した解は、『零』である それは 祈りの所業。 寿司領域「 赦サレ無 ・ 零の型 」 ベクトル操作による回転で触れずに寿司を握る神域、優しき神の手の御業は ネタとシャリをその空間の内部で巡回させることで、握りとする。 跳躍した丈太郎の体は、その握りに包まれ、その回転により、無重力のように 宙に浮き、回転し続けるループ構造に巻き込まれていた。完結したベクトル運動から逃れられない。 寿司怪人が、宙に留まり回転し続ける丈太郎たちに顔を向ける。 そして、ぐわりと大蛇のような大口を開いた。 そこより迸れでるは、酢飯の咆哮。 とっさに丈太郎は背にかけていたリュックを空に向かい放り投げ、アヴェたちを逃し、 そのまま一人、酢飯の濁流に飲まれ、塔より外へと押し出される丈太郎。 そこは地上250m。生命の保証なし 荷から鳩たちが飛び出し、足に結びつけられた糸でリュックを支え、濁流に巻き込まれぬよう離脱する。 「丈太郎!! おのれ! やってくれる!」 残された者たちは離脱者を追うことは許されない。第二伏魔殿のメンバーに翼を広げた天使、寿司怪人が迫っていた。 第二伏魔殿と寿司怪人の第二幕。激しい空中戦が繰り広げられ始めた。 ◆◆◆タイトロープ・ダンディ ――東京タワー地上240m。 空渡丈太郎は片腕一本、命綱を握った状態でぶら下がっていた。 雪崩のような酢飯に飲み込まれた際、とっさに放ったランヤード(フック付ロープ)が 奇跡的に鉄骨にひっかかり、戦線離脱からぎりぎり、彼女を救った。 だが、滑る。 そして体が重い。 酢飯の酢がローションのように握る手とロープを濡らしていた。そして体には大量の付着物。 彼女の着込んでいる学ランが災いした。だぶだぶで余地のおおかったその服装に 噴出時、全身の袖口や胸元から大量に酢飯が入り込み、その身を重くしていたのだ。 どうにか反対の手でロープの先を掴むと、登り始める。 そのとき異変が起こった。 にょる 「!?」 なんと体の入り込んだ酢飯たちが一斉にうごめき始めたのである。 全身を虫たちに這いまわれるようなゾクゾクとした不快感が駆け巡った。 これは寿司職人の能力というよりも「未来探偵紅蠍寿司」の中に取り込まれた 各務恭介の各務恭介性が発生されたがゆえだった。 各務恭介は女子高生とレズ行為に異常なまでの執着をもつ存在である。 その各務恭介性の発露により、学ランを海苔、女子高生(丈嬢)を具に見立てあげ、 JK手巻寿司をつくりあげようと彼女が帯びるシャリと世界線に働きかけたのだ。なんという妄執 彼の望む最上の寿司が今ここにあった。 流石、原作者。 俺たちにできないことを平然とやってのける。そこにしびれるが、積極的には見習いたくはない。 「ふご」 だが女子高生巻きにされただけでは済まなかった。今度は下方から恵方巻の一群が上がってき、 その一本が口へと突きささる。 ささった恵方巻を根性でかみ砕き、無理やり嚥下するが、彼女を取り囲む黒い筒たちは数十本にも及ぶ。 それが一斉に顔面をなめまわさんかの勢いで殺到した。 前門の恵方巻き、後門の酢飯。 丈嬢、絶体絶命の危機 やがて命綱から、その手が離れた。 ◆◆◆「泥」と「星」 ーその浮遊属性は 対象が喉を詰まらせると同時に発動し、翼を与え、高所に犠牲者を掲げる。― 「スシ? スーシシシシツシ!!」 アヴァ・シャルラッハロートと切り結んでいた寿司怪人が、突如大きく嘲笑の声を上げた。 羽をはやしトップデッキ上層に浮かび上がってきた「新たな犠牲者」の姿を、発見したからだ。 黒い筒を口につき込まれた学ラン姿の少女は既に意識を失っているのか、ぐったりと脱力しており、 ズボンから酢飯がぽたぽたと零れ落ちていた。やがて怪人の目線一辺りで上昇を止める。 怪人は目の前の小人たちの動揺を誘おうかのようにことさら声を立てて笑った。 「何がおかしい。」 顔から全ての感情を消したアヴァが、寿司怪人に問いを投げかける。 怪人はニタニタ下品な顔がマグロの赤身の上に浮かべただけで、答えなかった。 アヴァは騎乗した白鳩で寿司怪人とすれ違うと、合図を出す。 怪人の足ががくんと引っ張られ地面へと引き落とされる。 丈太郎が残したピアノ線を怪人の足にアヴァが絡ませたのだ。 これのもう片方を床に控えていたマッスルネズミたちが一斉に引く。 手を繋がずとも糸で間接的につながっていれば、彼らは実に通常の何十倍もの力を発揮できる。 だが、彼らが囲むより先、コンバットナイフを装備したフライング寿司が、 繋げていたピアノ線をあっさり断ち切る。敵の増援だ。 怪人は再び、赤身マグロの上に嘲笑の顔を浮かべた。 「だから・・・・何がおかしい。言ってみろ。」 激情を押し殺しているだろうアヴァが、寿司寿司を見上げ、再び言葉を発する。 怪人は彼の正面に体を向きなすと、 背後に浮かんでいるだろう「彼の仲間」をバックに挑発の返しを。投げかけ――― ドス。 ――れなかった。 次の瞬間、背から胸にかけて自身を襲った衝撃と、眼前に現れたものに愕然とする。 自身の平たい胸から…『腕』が、生えていた 「うぐごご(特別意訳:笑っとる場合か、おんしのまけじゃ」 無貌の頭部をゆっくりと後ろにまわすと、そこには黒いブツを咽喉につまらせたまま、 『翼』と学ランをはためかせる丈嬢の姿があった。 日本はノド詰まり大国である。 新年早々、お正月に餅が詰まり、ご老人たちが天に昇っていく数は寿司の比ではない。 自然、救急車にのった救急隊員たちは、素早い対応を迫られる。 まず、詰まった異物を吐き出させないか確認を取り、無理とみるとのどぼとけの下にある 部位(輪状甲状間膜)を2cm程切断し、開いた気道に空気を送りつける管を刺す そして空気送り込み用の器具を装着することで呼吸を確保する別ルートを気道につくるのだ。 丈太郎は咽喉が詰まった瞬間、あえて脱力し、手探りでナイフを探り当てると 輪状甲状間膜に穴をあけ、ついで魔人能力『崖っぷちの漢気』で呼吸用のカテーテルの 差し込みと性質強化で気道内の空気の確保を行った。 混乱した戦闘下でそこまでの処置を施すことは本来、不可能な芸当だが、 恵方巻たちは喉を詰まらせ、翼が生やした丈太郎を確認した後はその役目を終えたとばかり 丈太郎から離れていった。 翼が生えて宙に浮かぶ状態では、長く苦しませるため、余計なことをしなかった(、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、)のだ。 そして翼の制御が可能かどうかに関しては 展望室で捕獲した『たまごちゃん』をワザと喉を詰まらせ検証を行うこと(、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、)で確認済だった。 正確には、喉に詰まった寿司を釣り針で取り出せるか、自分の身で実験した際の副産物なのだが 立ち会ったアヴァでさえ、マジかよコイツ、鉄砲玉かよと引いてたレベルの荒業だ。 寿司怪人が、その対処法に最後まで思い至らないのも無理はなかった。 「お前の敗因は『認識』と『覚悟』の差といったところかな。 年長者のアドバイスは聞くものだぞ。折角、親切で「おかしいことがある」と教えてやっている のに無視するから、そうなる。」 one sees the mud,and one the stars. 喉のつまりは死を意味しない。翼が失せ、墜落し初めて「死亡」が確定するのだ。 原理を理解し、意識の間隙を突いた。『覚悟』の差の勝利だった。 ダンディ&デストロイ。東京タワー決死線・勝負あり ◆◆◆無題 堕ちていく、朽ちていく そこは何もなく、ただ広がる暗闇。 意識は拡散し、手から零れおちていく。もはや何もわからなかった。自分が何者かも、何をしたかったかも。 そんな中、突如『光』が舞い降りる。人の形をとったそれは、こちらに語りかけてきた。 「最後に何か言い残しておくことはないか」と。 「何もないです。」 そう答えた。本当のことだった。ただ、ふと疑問が湧いたので聞いてみることにした。 「貴方は何故ここへ」 美しい人は豪快に笑った。 「お主の最後に披露した『握り』があまりに見事なワザマエだったのでな。賞賛しようと思った。 まさか我の能力が無効化されるとは思わなかったぞ。」 邪気なきその笑顔を見て、少しだけ大切にしていたことを思い出した。 「…私は…たぶん『幸』を握りたかったんだと思います。海の幸であれ、山の幸であれ、 人々のために握り、幸せと笑顔を届けたい…それが私の…握りだった…はず…」 それが、だがなぜこんなことになってしまったのだろうか。取り返しのつかないことを 「運命の女神は気まぐれよ。吉方の知らせを凶と取り違えたり、ほんの些細なボタンの 掛け違いで道を大きく踏ずすこともある。すべての負け分を一人で背負おうとは人の身に余ることよ」 けれども、美しい人は言葉を続けた。 それでも少しでも足掻いて見せようというのなら、力を貸そう。 ――――――― 展望台上にて倒された寿司怪人。 その身は既に半身すら崩れ去り、あとは死すだけの身となっていた。 アヴァは触れていた無貌の額からそっと手を放した。 丈太郎のほうを見やると丁度、釣り針でのどに詰まっていた恵方巻を引きずり出したところだった。 どうやら、取り出した恵方巻の処理を考えあぐねているようだった。声をかける。 「丈太郎よ。今、貴重な情報が入ったのだが?」 「なんじゃ」 「今年の方角は北北西らしい。そいうわけで食べ物は残さず感謝して、食べろよ。」 「・・・・。」 どうやら捨てるかどうか迷っているところを見透かされていたらしい。 丈太郎は言われた通り北北西の向くと海苔巻を再度口にくわえることにした。 寿司職人の死亡とともに、人々を襲っていたフライング寿司はいずこかへと飛び去って行った。 この際、喉に詰まらされていた寿司も自主的に飛び出していったため、 窒息死寸前で命拾いをしたものも何人か発生した。 それは全体の被害の割合を考えれば誤差と呼べる小さなもので、 特段そのことを気にかけるものはいなかった。けれど、その際少しだけ不思議なことがあった。 寿司が飛び立った後も背中の羽根はしばらく消えずに、ゆっくりと人々を地上におろしたのだ。 そのおかげで、その何人かは墜落死することなく生きながらえることができた。 誰も知らず、また気にしない小さなことであった。 ただ、それでもたった一人だけ、その頑張りを彼の流儀に沿い、最後に見届けたものがいる。 それが超越者アヴァ・シャルラッハロート。 彼の能力『シュテルクスト・カメラート』は もし、自分と話すことができる者がいれば当然、その者は知能があるはずと断じ、 もし、自分と触れ合う栄誉があれば、その者はどこまでも頑張れるはずだと、叱咤激励する。 そんな彼の傲慢さから、産まれた能力である。 ◆◆◆回収屋 ―東京都某所―謎の研究ラボ― 「やすし!やすし!安いものだよ。これくらい。人類の進歩への経費と思えば」 徳田愛莉の数倍の規模を誇るその部屋で奇声を上げる白衣の老人がいた。 彼の名はスズハラ博士、狂気のマッドサイエンティストであり、 スズハラ機関の持つ『ペルソナシステム』を(不正)利用し、寿司怪人を作成 東京タワーテロを引き起こした首謀者だ。 最終的には紅蠍の遺伝子情報をプリント合成した人造魔人は、見事爆散して 終わったわけなのだが、そこのあたり、全く懲りる様子がなかった。 「構想は無限。実現は容易っぃぃぃい。スズハラ機関の科学力はせかぃぃいぃぃ―――」 パスっとそっけない音が響き、天才科学者の背中に吹き矢が突き刺さった。 彼は狂気の笑顔を浮かべたまま、ばたりと倒れこむ。 背後にスーツ姿の女性が立っていた。 彼女は醒めた目で今回のターゲットを見下ろすと携帯端末を取り出し、上司に連絡をとる。 「――はい、標的の確保に成功しました。 ええ、オーダーの”脳には絶対に傷をつけるな”はきちんと守っています。 はい? 回収は別の者がやる。なにも触るな――――、そのまま直帰もOK? ―――『全て忘れろ』。はい、了解しました」 報告と新たな指示を受け、通信を切る。黒に染まった画面に自身の顔が映った。 時にこの手の『極秘のうちに全て終わらせる依頼』が回ってくる場合がある。 ほとんどの回収業務において、彼女の独自裁量が与えられていることを思えば、極めて異例な仕事ということになる。 そういう時の鉄則は「知らぬが仏」だった。 この後現れる「何某」と鉢合わせする事態は万が一にも避けたかったので、速やかに立ち去ることにした。 (・・・あの子はたしか花屋で見た。) ちらりスクリーンを見上げ、出口へと身をひるがえした。 指示通り全てを忘れるよう。ただそのスクリーンの少女の記憶だけは己が中にひとり思い留めることにした。 ◆◆◆たった一つの冴えたやり方 ・エピローグ ~ interview with suzuhara ~ ―(別世界)東京八王子市『喫茶シャーロキアン』 喫茶『シャーロキアン』は、その名の示す通り、変わり者の集まりだ。 普段の生活の中ではなかなかお目にかかれないような職種、業種の人間が、 ふとした際に利用する場所でもある。 どんな昼下がりでも、そこには人がいて、活きた情報が今日も行き来していた。 そんな客に紛れ、午後のティタイムを一人楽しむ女性がいた。 赤いコートにチェック帽。そして平坦な胸、 スタイリッシュないでたちの彼女は携帯端末で何事か話しをしていた。 「ああ、荷物、届いた? そう、お疲れ様。とりあえずお仕置き部屋に放り込んでもらっていいかな。 今の仕事が終わったら、僕、手ずから『わからせ』するから」 そういって通話を切ると『先ほど最新ニュースが更新された古びた新聞』を広げた。 ====================================== 東京タワーを占拠し、テロを企てた寿司怪人は、 その場に居合わせた『正義』の味方達に打倒される。 そしてスズハラの仮面13システムを不正利用し、幹部の人造魔人を培養していた事件の首謀者、 スズハラ博士は捕縛され、いずこかに連れ去れていった。 やはり『協力者』たちが連携すれば大きな力を発揮できる。彼らならきっと… (『献身的な新聞社(アズ・ユー・ライク・イット)』より抜粋。) ====================================== 「ふむ、完全解決とまではいかないが、いい終わり方ではないかな。 できれば寿司怪人くんには『自分は未来探偵紅蠍』ではないとキッチリ否定してから 成仏して欲しかったけど、致し方ない。」 新聞をとじた拍子に綺麗に結い上げられたスコーピオンテイルが揺れた。 「『設定』を一番に優先するというのが、我らが「スズハラ機関」の基本方針なので、 設定欄にそういう設定ですと書かれてしまうと立場的に否定できないんだよね。」 ちらりとこちらを見て、呟く。 なので、まあ、せいぜい『御本人』登場を匂わして、君たちの『認識』に働きかけるくらいしかないんだな。 『設定』の上書きするのに読者の皆様の『認識』を利用するなんてスズハラ的にも本末転倒なんだけどね。 そういって、今度は先ほど使用していたスマートフォンを、振って見せた。 「このスマートホンに見覚えないかな。 具体的に言うと、キラキラダンゲロス殺人鬼の夜において『ポークカレー』という殺人鬼の ポケットの中に入っていたもの――と同じ機種だったりする。匂わせ行為その2だ。」 僕はどちらかというと、そういう迂遠な手段を取るタイプなんだ。そういって微笑んだ。 「ああ、そうだ。協力をお願いする代わりといってはなんだけど、 少し『転校生』に関する「情報提供」でもしようか。 もちろん正誤の保証はしない。信じるか信じないかは君たちの勝手だ。ヒントは3つ。」 一つ目。 転校生は『報酬』を持ち返る際「『報酬』を死体にしなければいけない」というルールは別にない。 転校生は報酬を自分の世界に持ち帰る時に殺しているのではないか疑惑。 この真相はものすごく単純で 単に『報酬』が移動時の負荷に耐えられないから、死んでいるだけ(、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、) 次元の狭間を超えるには相応の負荷がかかる。無限の防御力を備えている転校生なら 全く問題ないんだけど、普通の人間や並の魔人あたりでは耐え切れないんだ。」 「2つ目。転校生システムを利用している転校生が『報酬外の人間』を自身の世界に 連れ出すことはご法度だ。これは直感的に判ると思う。 『報酬』を餌に仕事をこなさせているのに自由に移動を許可してしまったらシステムが根底から崩れるからね。 これから現れる転校生たちはそのルールを守っている存在なのか、そこは注目してもいいかもしれない――――。」 「3つ目。上記の二つには特例が存在する。 例えば次元移動を可能とする能力者の存在。その手の能力保有者あれば今の世界から別の世界へと連れ出すことは可能だ。 鏡を触媒に異なる次元を行き来する『鏡介くん』とかが好例だね。 以上、3つ。この情報を使うか使わないか、どのように活用するかどうかは、君たちの自由だ。 君たちの中には僕の能力を過度に警戒する人たちもいるかもしれないが、安心したまえ 今回に限り、僕は君たちのサポーターだ。君たちの活躍を切に願い、応援しているよ。 そういい、女は席を立つ。 そして、鈴の音が鳴り、その赤き影は街の喧騒へと紛れていった。 その行方を追う者はいない。 ――――――――――――――――――――――――― それでは最後に仕切り直して今回の物語を終えることとしよう。 それは古今東西、常に見受けられる現象のリピート。 それは極めて単純な能力である。 『名探偵』がいるだけで『人が死ぬ』。 それは一輪の赤い薔薇がもたらす虐殺と凋落のドミノ。 スズハラ機関”十三仮面”上級戦士 にして ”虐殺”を司るスズハラ最強戦力。彼女の名は ”蠍座の名探偵” 未来探偵 紅蠍。 ――――――――――――――――――――――――
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引き倒しと同じように相手の手を引き、 相手の後ろに左足から体を入れながら、 相手の腕を捻じ曲げる。
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ページ作成 あご 部品構造 部品定義部品 あはき師とは 部品 3年間の養成課程と国家試験 部品 あん摩マッサージ指圧とは 部品 あん摩マッサージ指圧の治療作用 部品 鍼灸術とは 部品 鍼灸の成り立ち 部品 鍼灸治療による作用 部品 医学の知識と理解 部品 作用への理解と適切な選択 部品 東洋医学への理解 部品 リスク管理 部品 禁忌部位 部品 安全刺入 部品 鍼灸治療の禁忌 部品 清潔と消毒 部品 あん摩マッサージ指圧における禁忌とその対応 部品 四診能力 部品 コミュニケーション能力 部品 自身の健康管理 部品 清潔な衣類 部品 手ぬぐい 部品 鍼灸道具 部品 生涯研修 部品 数々の臨床経験 部品 包括的な思考 部品 地域社会との連携 部品 身近な存在 部品 継続的な治療 部品 応急手当の知識と能力 提出書式 インポート用定義データ 部品構造 大部品 あはき師 RD 29 評価値 8部品 あはき師とは 部品 3年間の養成課程と国家試験 大部品 あん摩マッサージ指圧師 RD 2 評価値 1部品 あん摩マッサージ指圧とは 部品 あん摩マッサージ指圧の治療作用 大部品 鍼灸師 RD 3 評価値 2部品 鍼灸術とは 部品 鍼灸の成り立ち 部品 鍼灸治療による作用 部品 医学の知識と理解 部品 作用への理解と適切な選択 部品 東洋医学への理解 大部品 施術上の注意点 RD 6 評価値 4部品 リスク管理 部品 禁忌部位 部品 安全刺入 部品 鍼灸治療の禁忌 部品 清潔と消毒 部品 あん摩マッサージ指圧における禁忌とその対応 部品 四診能力 部品 コミュニケーション能力 部品 自身の健康管理 部品 清潔な衣類 部品 手ぬぐい 部品 鍼灸道具 大部品 信頼される施術者 RD 6 評価値 4部品 生涯研修 部品 数々の臨床経験 部品 包括的な思考 部品 地域社会との連携 部品 身近な存在 部品 継続的な治療 部品 応急手当の知識と能力 部品定義 部品 あはき師とは あはき師とは「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」の3つの国家資格をもったものの俗称である。 「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」それぞれの頭文字をとった俗称であり、医療従事者としての活躍が期待される。 部品 3年間の養成課程と国家試験 あはき師になるためには「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」の3つの国家資格が必要である。 国家試験の受験資格は、「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」の専門課程のある養成学校で3年以上養成課程を修了することで与えられる。 3つの専門課程は大部分で重なっており、国家試験も同日に開催されるため、同時に取得することが可能である。 国家試験で一定基準に達する点数をとり、合格した者のみが「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」を名乗り業することを許可される。 部品 あん摩マッサージ指圧とは あん摩とは、術者の手指を用い、薄い衣服の上から遠心性(中心部から末梢にかけて)の刺激を強弱をつけて与える手技療法である。 主として筋肉へとアプローチし、筋組織の循環を向上させ生体の機能調節を図る。 マッサージとは、術者の手指を用い、生体の皮膚に直接求心性(末梢から中心)への刺激を与える施術である。 求心性の手技により、血液・リンパ液の還流を促し、新陳代謝機能の向上を図る。 指圧療法とは徒手を用いて、全身の体表に定められた部位を主に漸増、漸減の垂直圧の一点圧を遠心性(中心から末梢)に与える手技療法である。 押圧操作による圧反射機転により、生体に備わっている自然治癒力の働きを促進し、神経・筋の機能を調整する。 あん摩マッサージ指圧師はこれらあん摩・マッサージ・指圧それぞれの意義と効能の違いを理解し、その施術を使い分けることにより、患者の状況に合わせた適切な治療を選択し、行う。 部品 あん摩マッサージ指圧の治療作用 あん摩マッサージ指圧により「興奮作用」「鎮痛作用」「反射作用」の3つの効果が期待できる。 「興奮作用」とは、病的に機能が減退した神経・筋に対して、その機能を高め減退している機能を回復させる作用のことである。 この手技は弱い刺激を与え、時間も短く行う。 運動麻痺、知覚鈍麻、知覚脱失などに対して治療効果があるのは主としてこの興奮作用によるものである。 「鎮痛作用」とは、病的に機能が亢進している神経や筋に対してその機能亢進を抑え、沈静させる作用のことである。 この手技は強い刺激を与え、時間も長く行う。 神経痛・筋痙攣・筋緊張・知覚過敏・筋肉痛などに対して治療効果があるのはこの鎮痛作用によるものが大きい。 「反射作用」とは、疾病部位から離れた部位に対して施術を行い、反転機能を解して神経や筋、内蔵などに刺激を与え、異常機能の調整を図る作用のことである。 興奮的効果と鎮痛的効果の両方が期待できる。 部品 鍼灸術とは 鍼術とは、鍼を用い身体の一定部位に接触または穿刺刺入し、生体に機械的刺激を与える施術方式である。 灸術とは、一定の方式に従い艾(もぐさ)を燃焼させ、またはそれにかわる物質を用いて身体表面の一定部位に温熱的刺激を与える施術方式である。 どちらも施術によって起こる効果的な生体反応を利用する。 生活機能の変調を矯正し、保健及び疾病の予防または治療に広く応用できる施術である。 部品 鍼灸の成り立ち 鍼灸治療の生まれは経験療法である。 原始的な人間が外傷を受けたり痛みを覚えたとき、本能的にその部に手を当て圧したり、舐めたり、泥や葉をつけるなどした。 やがて文明が進歩し火を利用するようになると、暖めることで局部の温熱が疼痛を軽減することを経験し、局所的温熱刺激である灸法が生まれた。 また、細くて鋭い石器で皮膚を切り、膿を排出させたりして疾病の治療ができることを経験し、以降道具の発達に従い金属製の鍼が治療に応用されるようになった。 そしてどちらもより効果的な場合に応じた治療が選択されるようになり、時間の経過とともにそれらの経験が集積されたと考える。 部品 鍼灸治療による作用 鍼灸治療によって以下の治療作用が期待できる。 「調整作用」 組織、器官に一定の刺激を与えて、その機能を調整する。 「興奮作用」 知覚の鈍麻や消失、運動麻痺などの神経機能の減弱及び内蔵諸器官の機能減退に対して興奮を促す。 「鎮静作用」 疼痛や痙攣のような異常に興奮が起きる疾患に対して鎮静を促す。 「誘導作用」 局所の血行障害に対し、患部に施術して血流を他の健康部から誘導する。もしくは局所の充血や炎症の際に少々隔たった部分に施術し、血液をそちらに誘導し患部の血流を調整する。 「鎮痛作用」 内因性モルヒネ様物質の発生あるいは下行性抑制などの機序により鎮痛作用を発現させる。 「消炎作用」 施術により白血球が増加し、施術部位に遊走する。血流改善により病的滲出物などの吸収を促進させ、生体の防衛能力を高める。 「転調作用」 自律神経失調やアレルギー体質を改善し、体質を強壮にする。 「反射作用」 痛み刺激あるいは温熱刺激による反射機転を介して組織、臓器の機能を鼓舞あるいは抑制する。 特に灸術においては施術後の血液像(赤血球、血色素量など)、血液凝固時間の短縮などの循環器系の作用が認められ、 「増血作用」「止血作用」「強心作用」があるとされている。 部品 医学の知識と理解 あはき師は、患者の生体へ触れることを業とする。 そのため、筋・骨格・内臓・神経・脈管・感覚器などを主とした解剖学的知識や生理学への知識は基本となる。 また患者の病態を正しく把握するためにも病理学や臨床医学への理解も求められる。 部品 作用への理解と適切な選択 あはき師は治療するにあたって、「その施術を行うことにより期待できる作用」への理解が必要である。 まんぜんと施術するだけではなく、如何なる目的でどこにどれくらいの刺激を与えるかを思考、選択することが大切だ。 生体の反応を観察し、適切な刺激量を与えることで十分な治療効果を挙げることができる。 部品 東洋医学への理解 東洋医学とは、人とは自然の一部であるという考え方のひとつである。 「陰陽学説」「気血津液の仕組み」「五行学説」「五臓のはたらき」「経絡経穴」などに基づく人体の捉え方と治療方法も、治療にとって大事な選択の一つである。 部品 リスク管理 施術における医療事故には十分気をつけ、危機意識を持つ。 環境、器具、作業方法、手順などを点検し適切な対策を行う。 常に安全に関する知識・技術の水準を一定に保ち、細心の注意を払い治療にあたらなければならない。 万が一事故が発生した時は速やかな処理対応をを行い損害を最小限にし、再発防止に努める。 部品 禁忌部位 刺鍼を避けるべき部位として、外生殖器、臍部、眼球、急性炎症の患部、新生児の大泉門などがある。 また、肺、胸膜、心臓、腎臓、脊髄および延髄などの中枢神経系、大血管などは刺鍼により障害が起こった場合は重篤な問題になりやすいので、特に注意が必要である。 灸術においては顔面部や化膿を起こしやすい部位、浅層に大血管がある部位、皮膚病の患部などへの直接灸は避ける。 部品 安全刺入 過剰な刺激や事故を防止するため、刺入深度と角度には細心の注意を払う。 解剖学構造を十分に理解し、患者の体格を考慮して、部位によっては刺入方向を横刺、斜刺などにして対応する。 部品 鍼灸治療の禁忌 鍼灸療法は生体の反応性を応用した治療であり、病態や症状の改善を目的に施術が行われてきたため、疾患名で絶対的な禁忌を定めることは難しい。 しかし、一般には 安静が必要な場合 刺激を与えることで有害な作用を起こす場合 免疫機能が低下し、感染の危険性が高い場合 は鍼灸治療を避ける。 また、 妊娠中 救急救命や手術を必要としている場合 出血性の疾患 悪性腫瘍の腫瘍部への治療 も治療の選択をすべきでないとされている。 部品 清潔と消毒 手指を用い患者の体表に触れる施術のため、特に手指の清潔には注意しなければならない。 汚れが入らずまた患者の皮膚を傷つけぬよう指の爪は短く切り、ヤスリなどを用いて丸める。 施術開始前には石鹸水でよく洗い、クロルヘキシジン、含水アルコールなどを用いて消毒する。 感染症のリスクから、用いる道具も清潔と滅菌を心がける。 滅菌されていない道具を生体に用いることは禁止されている。 可能ならばディスポーザブル(使い捨て)タイプの道具を用いることが推奨されている。 部品 あん摩マッサージ指圧における禁忌とその対応 あん摩マッサージ指圧を行っても効果のない、あるいは施術により病状が悪化するものがある。 これを禁忌症と呼び、その施術は禁止されている。 もし患者が治療を求めてきた場合でも施術を行わず、上記のことを説明した上で適切な医師や病院に行くよう誘導、指示し、施術者もまた医師の判断を仰ぐ。 医師から施術するよう指示を受け、また施術者自身もその治療が適切であると判断した場合はこの限りではない。 以下に禁忌症の一例を示す。 急性の伝染病、熱性病 悪性腫瘍 急性中毒(昆虫毒・蛇毒など) 急性炎症(虫垂炎など) 出血性疾患(喀血、吐血、脳出血直後) 外傷(創傷部、骨折、脱臼直後) 重症の内臓疾患 部品 四診能力 四診とは「問診」「望診」「聞診」「切診」を表す言葉である。 「問診」とは患者本人から訴えや既往歴、全身の状態などを聞くことである。質問用紙に記入してもらう方法もあり、両方を併用することもある。 「望診」とは目で観察することである。顔色、全身の動きや姿勢、舌の状態などをよく診て病態の把握に努める。 「聞診」とは呼吸の状態、声の張りなどの音を聴くことと、口臭や排泄物の匂いをかいで判断することである。 「切診」とは患者に直接触れて診断するものをいう。脈の状態を診る脈診や腹を診る腹診もこれに含まれる。 鍼灸師は患者の状態を正しく把握し、治療に活かすためこの四診の能力が求められる。 部品 コミュニケーション能力 患者と対話する必要があるためコミュニケーション能力は必須である。 それは上手な問診や説明ができるというだけではなく、良好な信頼関係を築くための力である。 患者のメンタルケアや術後の満足感にも深いつながりを持つ。 部品 自身の健康管理 患者を健康にするためにも、まずは自分自身が健康であることに気をつけねばならない。 自身のコンディションは治療の質にも影響するため、自己マネジメント能力が必要である。 部品 清潔な衣類 服装に定めはないが、動きやすく清潔な衣類を着用する。 医師との区別をつけるため、淡色のケーシー型の白衣を着用するものが大半である。 外気温に応じて下にシャツを着る、上にパーカーを羽織るなどして調整する。 部品 手ぬぐい 治療家として、手ぬぐいを所持しているものが多い。 およそ33センチ×90センチの綿でできた白地のものが一般的だが、意匠をこらしたものや染めがはいった手ぬぐいを好んで使用する施術者もいる。 いずれにせよ清潔を心がける。 有事の際は引き裂いて包帯や三角巾の代用にもなる。 部品 鍼灸道具 鍼灸師は鍼灸治療のために「鍼」「もぐさ」「線香」「消毒用品」「灰皿」などを適切な範囲内で持ち歩く。 鍼は鍼体が1寸(30ミリ)から3寸(90ミリ)の長さで、太さが1番(0.16ミリ)から5番(0.24ミリ)のものが一般的である。 針先の形状は鍼尖の少し上方から細く鋭利になっている。刺入しやすく、疼痛も少ない。 材質は金・銀・ステンレスが主流であり、ステンレスのものはディスポーザブル(使い捨て)が推奨されている。 また、刺入する鍼以外でも円鍼や鍉鍼といった皮膚刺激を主体とした鍼もあり、小児や刺激量の少ない施術に利用される。 艾(もぐさ)は蓬の葉を乾燥させ、石臼でひいて篩にかけ、不純物を除去し作られる。 柔らかで芳香のよい、熱刺激の緩和なものが上質である。 線香は樹皮や葉などの粉末を原料とし、着色料や香料などを適量混ぜて練り、乾燥させたものである。 灸に着火する際に用いる。 部品 生涯研修 免許を取ったからそれで終わりというわけではなく、むしろ免許を取得し、臨床の現場に出てからが学修の本番である。 目の前の患者をばくぜんと治療していくだけではなく、症例ごとに真摯に向き合い生涯の研鑽を怠らないことが信頼に足る施術者への道筋である。 部品 数々の臨床経験 書物や講義で学んだだけではなく、実際患者に触れ、治療し、その結果を診ることで更に次に活かせる。 多数の症例の経験と一連の試行錯誤は、治療の大切な指針である。 部品 包括的な思考 施術中に治療するだけではなく、患者をとりまく環境を幅広くとらえケアできることが期待される。 養生法の指導や健康づくりのアドバイスなど、単に症状だけを診るのではなく包括的に患者の生活を考えられてこそ信頼のできる施術者であるといえる。 部品 地域社会との連携 地域の医療、福祉との連携も大事なことである。 患者を紹介する際には、患者について把握している内容を整理して正確に示した紹介書を書くことが推奨されている。 また逆に患者の紹介を受けた場合は、依頼された事項に対する反応や経過報告を行うことにより双方向性の医療、福祉が築かれる。 部品 身近な存在 施術者は、尊敬される存在であると同時に身近な存在であることも大事である。 治療に関する話だけではなく、少しの身体の変化や心に抱える悩みなども気軽に相談できるような信頼関係の構築に努める。 また負担なく治療に通える環境を作ることも大切だ。 部品 継続的な治療 悪化した症状を緩和させるだけではなく、継続的に治療を受けてもらうことで身体を健康な状態で保つことも大切である。 しかし、実際は症状が出てから治療を求める患者が多い。 継続的な治療を推進するためには、治療の必要性の十分な説明や、施術に対する満足感、爽快感、施術中の心地よさなど総じて高い水準が要求される。 それらをクリアし、病気の時も健康な時も継続的な治療を提供できてこそ信頼に足る施術者であるといえるだろう。 部品 応急手当の知識と能力 医療従事者として応急手当及び救命手当の知識と人命を救う勇気、つまり実行能力がある。 有事の際は傷病者や周囲を観察し、協力を求めることはもちろん、気道確保、心臓マッサージ、人工呼吸、止血などの手当てを状況に応じて適切に判断し、実行する。 提出書式 大部品 あはき師 RD 29 評価値 8 -部品 あはき師とは -部品 3年間の養成課程と国家試験 -大部品 あん摩マッサージ指圧師 RD 2 評価値 1 --部品 あん摩マッサージ指圧とは --部品 あん摩マッサージ指圧の治療作用 -大部品 鍼灸師 RD 3 評価値 2 --部品 鍼灸術とは --部品 鍼灸の成り立ち --部品 鍼灸治療による作用 -部品 医学の知識と理解 -部品 作用への理解と適切な選択 -部品 東洋医学への理解 -大部品 施術上の注意点 RD 6 評価値 4 --部品 リスク管理 --部品 禁忌部位 --部品 安全刺入 --部品 鍼灸治療の禁忌 --部品 清潔と消毒 --部品 あん摩マッサージ指圧における禁忌とその対応 -部品 四診能力 -部品 コミュニケーション能力 -部品 自身の健康管理 -部品 清潔な衣類 -部品 手ぬぐい -部品 鍼灸道具 -大部品 信頼される施術者 RD 6 評価値 4 --部品 生涯研修 --部品 数々の臨床経験 --部品 包括的な思考 --部品 地域社会との連携 --部品 身近な存在 --部品 継続的な治療 -部品 応急手当の知識と能力 部品 あはき師とは あはき師とは「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」の3つの国家資格をもったものの俗称である。 「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」それぞれの頭文字をとった俗称であり、医療従事者としての活躍が期待される。 部品 3年間の養成課程と国家試験 あはき師になるためには「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」の3つの国家資格が必要である。 国家試験の受験資格は、「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」の専門課程のある養成学校で3年以上養成課程を修了することで与えられる。 3つの専門課程は大部分で重なっており、国家試験も同日に開催されるため、同時に取得することが可能である。 国家試験で一定基準に達する点数をとり、合格した者のみが「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」を名乗り業することを許可される。 部品 あん摩マッサージ指圧とは あん摩とは、術者の手指を用い、薄い衣服の上から遠心性(中心部から末梢にかけて)の刺激を強弱をつけて与える手技療法である。 主として筋肉へとアプローチし、筋組織の循環を向上させ生体の機能調節を図る。 マッサージとは、術者の手指を用い、生体の皮膚に直接求心性(末梢から中心)への刺激を与える施術である。 求心性の手技により、血液・リンパ液の還流を促し、新陳代謝機能の向上を図る。 指圧療法とは徒手を用いて、全身の体表に定められた部位を主に漸増、漸減の垂直圧の一点圧を遠心性(中心から末梢)に与える手技療法である。 押圧操作による圧反射機転により、生体に備わっている自然治癒力の働きを促進し、神経・筋の機能を調整する。 あん摩マッサージ指圧師はこれらあん摩・マッサージ・指圧それぞれの意義と効能の違いを理解し、その施術を使い分けることにより、患者の状況に合わせた適切な治療を選択し、行う。 部品 あん摩マッサージ指圧の治療作用 あん摩マッサージ指圧により「興奮作用」「鎮痛作用」「反射作用」の3つの効果が期待できる。 「興奮作用」とは、病的に機能が減退した神経・筋に対して、その機能を高め減退している機能を回復させる作用のことである。 この手技は弱い刺激を与え、時間も短く行う。 運動麻痺、知覚鈍麻、知覚脱失などに対して治療効果があるのは主としてこの興奮作用によるものである。 「鎮痛作用」とは、病的に機能が亢進している神経や筋に対してその機能亢進を抑え、沈静させる作用のことである。 この手技は強い刺激を与え、時間も長く行う。 神経痛・筋痙攣・筋緊張・知覚過敏・筋肉痛などに対して治療効果があるのはこの鎮痛作用によるものが大きい。 「反射作用」とは、疾病部位から離れた部位に対して施術を行い、反転機能を解して神経や筋、内蔵などに刺激を与え、異常機能の調整を図る作用のことである。 興奮的効果と鎮痛的効果の両方が期待できる。 部品 鍼灸術とは 鍼術とは、鍼を用い身体の一定部位に接触または穿刺刺入し、生体に機械的刺激を与える施術方式である。 灸術とは、一定の方式に従い艾(もぐさ)を燃焼させ、またはそれにかわる物質を用いて身体表面の一定部位に温熱的刺激を与える施術方式である。 どちらも施術によって起こる効果的な生体反応を利用する。 生活機能の変調を矯正し、保健及び疾病の予防または治療に広く応用できる施術である。 部品 鍼灸の成り立ち 鍼灸治療の生まれは経験療法である。 原始的な人間が外傷を受けたり痛みを覚えたとき、本能的にその部に手を当て圧したり、舐めたり、泥や葉をつけるなどした。 やがて文明が進歩し火を利用するようになると、暖めることで局部の温熱が疼痛を軽減することを経験し、局所的温熱刺激である灸法が生まれた。 また、細くて鋭い石器で皮膚を切り、膿を排出させたりして疾病の治療ができることを経験し、以降道具の発達に従い金属製の鍼が治療に応用されるようになった。 そしてどちらもより効果的な場合に応じた治療が選択されるようになり、時間の経過とともにそれらの経験が集積されたと考える。 部品 鍼灸治療による作用 鍼灸治療によって以下の治療作用が期待できる。 ・「調整作用」 組織、器官に一定の刺激を与えて、その機能を調整する。 ・「興奮作用」 知覚の鈍麻や消失、運動麻痺などの神経機能の減弱及び内蔵諸器官の機能減退に対して興奮を促す。 ・「鎮静作用」 疼痛や痙攣のような異常に興奮が起きる疾患に対して鎮静を促す。 ・「誘導作用」 局所の血行障害に対し、患部に施術して血流を他の健康部から誘導する。もしくは局所の充血や炎症の際に少々隔たった部分に施術し、血液をそちらに誘導し患部の血流を調整する。 ・「鎮痛作用」 内因性モルヒネ様物質の発生あるいは下行性抑制などの機序により鎮痛作用を発現させる。 ・「消炎作用」 施術により白血球が増加し、施術部位に遊走する。血流改善により病的滲出物などの吸収を促進させ、生体の防衛能力を高める。 ・「転調作用」 自律神経失調やアレルギー体質を改善し、体質を強壮にする。 ・「反射作用」 痛み刺激あるいは温熱刺激による反射機転を介して組織、臓器の機能を鼓舞あるいは抑制する。 特に灸術においては施術後の血液像(赤血球、血色素量など)、血液凝固時間の短縮などの循環器系の作用が認められ、 「増血作用」「止血作用」「強心作用」があるとされている。 部品 医学の知識と理解 あはき師は、患者の生体へ触れることを業とする。 そのため、筋・骨格・内臓・神経・脈管・感覚器などを主とした解剖学的知識や生理学への知識は基本となる。 また患者の病態を正しく把握するためにも病理学や臨床医学への理解も求められる。 部品 作用への理解と適切な選択 あはき師は治療するにあたって、「その施術を行うことにより期待できる作用」への理解が必要である。 まんぜんと施術するだけではなく、如何なる目的でどこにどれくらいの刺激を与えるかを思考、選択することが大切だ。 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滅菌されていない道具を生体に用いることは禁止されている。 可能ならばディスポーザブル(使い捨て)タイプの道具を用いることが推奨されている。 部品 あん摩マッサージ指圧における禁忌とその対応 あん摩マッサージ指圧を行っても効果のない、あるいは施術により病状が悪化するものがある。 これを禁忌症と呼び、その施術は禁止されている。 もし患者が治療を求めてきた場合でも施術を行わず、上記のことを説明した上で適切な医師や病院に行くよう誘導、指示し、施術者もまた医師の判断を仰ぐ。 医師から施術するよう指示を受け、また施術者自身もその治療が適切であると判断した場合はこの限りではない。 以下に禁忌症の一例を示す。 ・急性の伝染病、熱性病 ・悪性腫瘍 ・急性中毒(昆虫毒・蛇毒など) ・急性炎症(虫垂炎など) ・出血性疾患(喀血、吐血、脳出血直後) ・外傷(創傷部、骨折、脱臼直後) ・重症の内臓疾患 部品 四診能力 四診とは「問診」「望診」「聞診」「切診」を表す言葉である。 「問診」とは患者本人から訴えや既往歴、全身の状態などを聞くことである。質問用紙に記入してもらう方法もあり、両方を併用することもある。 「望診」とは目で観察することである。顔色、全身の動きや姿勢、舌の状態などをよく診て病態の把握に努める。 「聞診」とは呼吸の状態、声の張りなどの音を聴くことと、口臭や排泄物の匂いをかいで判断することである。 「切診」とは患者に直接触れて診断するものをいう。脈の状態を診る脈診や腹を診る腹診もこれに含まれる。 鍼灸師は患者の状態を正しく把握し、治療に活かすためこの四診の能力が求められる。 部品 コミュニケーション能力 患者と対話する必要があるためコミュニケーション能力は必須である。 それは上手な問診や説明ができるというだけではなく、良好な信頼関係を築くための力である。 患者のメンタルケアや術後の満足感にも深いつながりを持つ。 部品 自身の健康管理 患者を健康にするためにも、まずは自分自身が健康であることに気をつけねばならない。 自身のコンディションは治療の質にも影響するため、自己マネジメント能力が必要である。 部品 清潔な衣類 服装に定めはないが、動きやすく清潔な衣類を着用する。 医師との区別をつけるため、淡色のケーシー型の白衣を着用するものが大半である。 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"あはき師になるためには「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」の3つの国家資格が必要である。\n国家試験の受験資格は、「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」の専門課程のある養成学校で3年以上養成課程を修了することで与えられる。\n3つの専門課程は大部分で重なっており、国家試験も同日に開催されるため、同時に取得することが可能である。\n国家試験で一定基準に達する点数をとり、合格した者のみが「あん摩マッサージ指圧師」「鍼師」「灸師」を名乗り業することを許可される。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "あん摩マッサージ指圧師", "part_type" "group", "children" [ { "title" "あん摩マッサージ指圧とは", "description" "あん摩とは、術者の手指を用い、薄い衣服の上から遠心性(中心部から末梢にかけて)の刺激を強弱をつけて与える手技療法である。\n主として筋肉へとアプローチし、筋組織の循環を向上させ生体の機能調節を図る。\nマッサージとは、術者の手指を用い、生体の皮膚に直接求心性(末梢から中心)への刺激を与える施術である。\n求心性の手技により、血液・リンパ液の還流を促し、新陳代謝機能の向上を図る。\n指圧療法とは徒手を用いて、全身の体表に定められた部位を主に漸増、漸減の垂直圧の一点圧を遠心性(中心から末梢)に与える手技療法である。\n押圧操作による圧反射機転により、生体に備わっている自然治癒力の働きを促進し、神経・筋の機能を調整する。\n\nあん摩マッサージ指圧師はこれらあん摩・マッサージ・指圧それぞれの意義と効能の違いを理解し、その施術を使い分けることにより、患者の状況に合わせた適切な治療を選択し、行う。", "part_type" "part" }, { "title" "あん摩マッサージ指圧の治療作用", "description" "あん摩マッサージ指圧により「興奮作用」「鎮痛作用」「反射作用」の3つの効果が期待できる。\n\n「興奮作用」とは、病的に機能が減退した神経・筋に対して、その機能を高め減退している機能を回復させる作用のことである。\nこの手技は弱い刺激を与え、時間も短く行う。\n運動麻痺、知覚鈍麻、知覚脱失などに対して治療効果があるのは主としてこの興奮作用によるものである。\n「鎮痛作用」とは、病的に機能が亢進している神経や筋に対してその機能亢進を抑え、沈静させる作用のことである。\nこの手技は強い刺激を与え、時間も長く行う。\n神経痛・筋痙攣・筋緊張・知覚過敏・筋肉痛などに対して治療効果があるのはこの鎮痛作用によるものが大きい。\n「反射作用」とは、疾病部位から離れた部位に対して施術を行い、反転機能を解して神経や筋、内蔵などに刺激を与え、異常機能の調整を図る作用のことである。\n興奮的効果と鎮痛的効果の両方が期待できる。 ", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "鍼灸師", "part_type" "group", "children" [ { "title" "鍼灸術とは", "description" "鍼術とは、鍼を用い身体の一定部位に接触または穿刺刺入し、生体に機械的刺激を与える施術方式である。\n灸術とは、一定の方式に従い艾(もぐさ)を燃焼させ、またはそれにかわる物質を用いて身体表面の一定部位に温熱的刺激を与える施術方式である。\nどちらも施術によって起こる効果的な生体反応を利用する。\n生活機能の変調を矯正し、保健及び疾病の予防または治療に広く応用できる施術である。\n\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "鍼灸の成り立ち", "description" "鍼灸治療の生まれは経験療法である。\n原始的な人間が外傷を受けたり痛みを覚えたとき、本能的にその部に手を当て圧したり、舐めたり、泥や葉をつけるなどした。\nやがて文明が進歩し火を利用するようになると、暖めることで局部の温熱が疼痛を軽減することを経験し、局所的温熱刺激である灸法が生まれた。\nまた、細くて鋭い石器で皮膚を切り、膿を排出させたりして疾病の治療ができることを経験し、以降道具の発達に従い金属製の鍼が治療に応用されるようになった。\nそしてどちらもより効果的な場合に応じた治療が選択されるようになり、時間の経過とともにそれらの経験が集積されたと考える。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "鍼灸治療による作用", "description" "鍼灸治療によって以下の治療作用が期待できる。\n・「調整作用」 組織、器官に一定の刺激を与えて、その機能を調整する。\n・「興奮作用」 知覚の鈍麻や消失、運動麻痺などの神経機能の減弱及び内蔵諸器官の機能減退に対して興奮を促す。\n・「鎮静作用」 疼痛や痙攣のような異常に興奮が起きる疾患に対して鎮静を促す。\n・「誘導作用」 局所の血行障害に対し、患部に施術して血流を他の健康部から誘導する。もしくは局所の充血や炎症の際に少々隔たった部分に施術し、血液をそちらに誘導し患部の血流を調整する。\n・「鎮痛作用」 内因性モルヒネ様物質の発生あるいは下行性抑制などの機序により鎮痛作用を発現させる。\n・「消炎作用」 施術により白血球が増加し、施術部位に遊走する。血流改善により病的滲出物などの吸収を促進させ、生体の防衛能力を高める。\n・「転調作用」 自律神経失調やアレルギー体質を改善し、体質を強壮にする。\n・「反射作用」 痛み刺激あるいは温熱刺激による反射機転を介して組織、臓器の機能を鼓舞あるいは抑制する。\n\n特に灸術においては施術後の血液像(赤血球、血色素量など)、血液凝固時間の短縮などの循環器系の作用が認められ、\n「増血作用」「止血作用」「強心作用」があるとされている。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "医学の知識と理解", "description" "あはき師は、患者の生体へ触れることを業とする。\nそのため、筋・骨格・内臓・神経・脈管・感覚器などを主とした解剖学的知識や生理学への知識は基本となる。\nまた患者の病態を正しく把握するためにも病理学や臨床医学への理解も求められる。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "作用への理解と適切な選択", "description" "あはき師は治療するにあたって、「その施術を行うことにより期待できる作用」への理解が必要である。\nまんぜんと施術するだけではなく、如何なる目的でどこにどれくらいの刺激を与えるかを思考、選択することが大切だ。\n生体の反応を観察し、適切な刺激量を与えることで十分な治療効果を挙げることができる。 ", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "東洋医学への理解", "description" "東洋医学とは、人とは自然の一部であるという考え方のひとつである。\n「陰陽学説」「気血津液の仕組み」「五行学説」「五臓のはたらき」「経絡経穴」などに基づく人体の捉え方と治療方法も、治療にとって大事な選択の一つである。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "施術上の注意点", "part_type" "group", "children" [ { "title" "リスク管理", "description" "施術における医療事故には十分気をつけ、危機意識を持つ。\n環境、器具、作業方法、手順などを点検し適切な対策を行う。\n常に安全に関する知識・技術の水準を一定に保ち、細心の注意を払い治療にあたらなければならない。\n\n万が一事故が発生した時は速やかな処理対応をを行い損害を最小限にし、再発防止に努める。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "禁忌部位", "description" "刺鍼を避けるべき部位として、外生殖器、臍部、眼球、急性炎症の患部、新生児の大泉門などがある。\nまた、肺、胸膜、心臓、腎臓、脊髄および延髄などの中枢神経系、大血管などは刺鍼により障害が起こった場合は重篤な問題になりやすいので、特に注意が必要である。\n灸術においては顔面部や化膿を起こしやすい部位、浅層に大血管がある部位、皮膚病の患部などへの直接灸は避ける。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "安全刺入", "description" "過剰な刺激や事故を防止するため、刺入深度と角度には細心の注意を払う。\n解剖学構造を十分に理解し、患者の体格を考慮して、部位によっては刺入方向を横刺、斜刺などにして対応する。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "鍼灸治療の禁忌", "description" "鍼灸療法は生体の反応性を応用した治療であり、病態や症状の改善を目的に施術が行われてきたため、疾患名で絶対的な禁忌を定めることは難しい。\nしかし、一般には\n・安静が必要な場合\n・刺激を与えることで有害な作用を起こす場合\n・免疫機能が低下し、感染の危険性が高い場合\nは鍼灸治療を避ける。\nまた、\n・妊娠中\n・救急救命や手術を必要としている場合\n・出血性の疾患\n・悪性腫瘍の腫瘍部への治療\nも治療の選択をすべきでないとされている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "清潔と消毒", "description" "手指を用い患者の体表に触れる施術のため、特に手指の清潔には注意しなければならない。\n汚れが入らずまた患者の皮膚を傷つけぬよう指の爪は短く切り、ヤスリなどを用いて丸める。\n施術開始前には石鹸水でよく洗い、クロルヘキシジン、含水アルコールなどを用いて消毒する。\n感染症のリスクから、用いる道具も清潔と滅菌を心がける。\n滅菌されていない道具を生体に用いることは禁止されている。\n可能ならばディスポーザブル(使い捨て)タイプの道具を用いることが推奨されている。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "あん摩マッサージ指圧における禁忌とその対応", "description" "あん摩マッサージ指圧を行っても効果のない、あるいは施術により病状が悪化するものがある。\nこれを禁忌症と呼び、その施術は禁止されている。\nもし患者が治療を求めてきた場合でも施術を行わず、上記のことを説明した上で適切な医師や病院に行くよう誘導、指示し、施術者もまた医師の判断を仰ぐ。\n医師から施術するよう指示を受け、また施術者自身もその治療が適切であると判断した場合はこの限りではない。\n以下に禁忌症の一例を示す。\n\n・急性の伝染病、熱性病\n・悪性腫瘍\n・急性中毒(昆虫毒・蛇毒など)\n・急性炎症(虫垂炎など)\n・出血性疾患(喀血、吐血、脳出血直後)\n・外傷(創傷部、骨折、脱臼直後)\n・重症の内臓疾患", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "四診能力", "description" "四診とは「問診」「望診」「聞診」「切診」を表す言葉である。\n\n「問診」とは患者本人から訴えや既往歴、全身の状態などを聞くことである。質問用紙に記入してもらう方法もあり、両方を併用することもある。\n「望診」とは目で観察することである。顔色、全身の動きや姿勢、舌の状態などをよく診て病態の把握に努める。\n「聞診」とは呼吸の状態、声の張りなどの音を聴くことと、口臭や排泄物の匂いをかいで判断することである。\n「切診」とは患者に直接触れて診断するものをいう。脈の状態を診る脈診や腹を診る腹診もこれに含まれる。\n\n鍼灸師は患者の状態を正しく把握し、治療に活かすためこの四診の能力が求められる。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "コミュニケーション能力", "description" "患者と対話する必要があるためコミュニケーション能力は必須である。\nそれは上手な問診や説明ができるというだけではなく、良好な信頼関係を築くための力である。\n患者のメンタルケアや術後の満足感にも深いつながりを持つ。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "自身の健康管理", "description" "患者を健康にするためにも、まずは自分自身が健康であることに気をつけねばならない。\n自身のコンディションは治療の質にも影響するため、自己マネジメント能力が必要である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "清潔な衣類", "description" "服装に定めはないが、動きやすく清潔な衣類を着用する。\n医師との区別をつけるため、淡色のケーシー型の白衣を着用するものが大半である。\n外気温に応じて下にシャツを着る、上にパーカーを羽織るなどして調整する。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "手ぬぐい", "description" "治療家として、手ぬぐいを所持しているものが多い。\nおよそ33センチ×90センチの綿でできた白地のものが一般的だが、意匠をこらしたものや染めがはいった手ぬぐいを好んで使用する施術者もいる。\nいずれにせよ清潔を心がける。\n有事の際は引き裂いて包帯や三角巾の代用にもなる。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "鍼灸道具", "description" "鍼灸師は鍼灸治療のために「鍼」「もぐさ」「線香」「消毒用品」「灰皿」などを適切な範囲内で持ち歩く。\n\n鍼は鍼体が1寸(30ミリ)から3寸(90ミリ)の長さで、太さが1番(0.16ミリ)から5番(0.24ミリ)のものが一般的である。\n針先の形状は鍼尖の少し上方から細く鋭利になっている。刺入しやすく、疼痛も少ない。\n材質は金・銀・ステンレスが主流であり、ステンレスのものはディスポーザブル(使い捨て)が推奨されている。\nまた、刺入する鍼以外でも円鍼や鍉鍼といった皮膚刺激を主体とした鍼もあり、小児や刺激量の少ない施術に利用される。\n\n艾(もぐさ)は蓬の葉を乾燥させ、石臼でひいて篩にかけ、不純物を除去し作られる。\n柔らかで芳香のよい、熱刺激の緩和なものが上質である。\n線香は樹皮や葉などの粉末を原料とし、着色料や香料などを適量混ぜて練り、乾燥させたものである。\n灸に着火する際に用いる。\n", "part_type" "part" }, { "title" "信頼される施術者", "part_type" "group", "children" [ { "title" "生涯研修", "description" "免許を取ったからそれで終わりというわけではなく、むしろ免許を取得し、臨床の現場に出てからが学修の本番である。\n目の前の患者をばくぜんと治療していくだけではなく、症例ごとに真摯に向き合い生涯の研鑽を怠らないことが信頼に足る施術者への道筋である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "数々の臨床経験", "description" "書物や講義で学んだだけではなく、実際患者に触れ、治療し、その結果を診ることで更に次に活かせる。\n多数の症例の経験と一連の試行錯誤は、治療の大切な指針である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "包括的な思考", "description" "施術中に治療するだけではなく、患者をとりまく環境を幅広くとらえケアできることが期待される。\n養生法の指導や健康づくりのアドバイスなど、単に症状だけを診るのではなく包括的に患者の生活を考えられてこそ信頼のできる施術者であるといえる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "地域社会との連携", "description" "地域の医療、福祉との連携も大事なことである。\n患者を紹介する際には、患者について把握している内容を整理して正確に示した紹介書を書くことが推奨されている。\nまた逆に患者の紹介を受けた場合は、依頼された事項に対する反応や経過報告を行うことにより双方向性の医療、福祉が築かれる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "身近な存在", "description" "施術者は、尊敬される存在であると同時に身近な存在であることも大事である。\n治療に関する話だけではなく、少しの身体の変化や心に抱える悩みなども気軽に相談できるような信頼関係の構築に努める。\nまた負担なく治療に通える環境を作ることも大切だ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "継続的な治療", "description" "悪化した症状を緩和させるだけではなく、継続的に治療を受けてもらうことで身体を健康な状態で保つことも大切である。\nしかし、実際は症状が出てから治療を求める患者が多い。\n継続的な治療を推進するためには、治療の必要性の十分な説明や、施術に対する満足感、爽快感、施術中の心地よさなど総じて高い水準が要求される。\nそれらをクリアし、病気の時も健康な時も継続的な治療を提供できてこそ信頼に足る施術者であるといえるだろう。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "応急手当の知識と能力", "description" "医療従事者として応急手当及び救命手当の知識と人命を救う勇気、つまり実行能力がある。\n有事の際は傷病者や周囲を観察し、協力を求めることはもちろん、気道確保、心臓マッサージ、人工呼吸、止血などの手当てを状況に応じて適切に判断し、実行する。\n", "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ]
https://w.atwiki.jp/mizutoruruieh/pages/31.html
種族:オニ(25BP) ■能力値(255BP) 強靭力:5 敏捷力:5 反応力:3/5 筋 力:5 魅 力:2 直観力:4 論理力:3 意志力:3 エッジ:3 魔 力:6 エッセンス:6.0 イニシアティブ:9 イニシアティブ・パス:3 身体ダメージトラック:11 精神ダメージトラック:10 ■能動技能(108BP) 運動技能グループ2 サバイバル4 トラッキング3 潜入2 知覚2 素手戦闘6/技能強化+3 └合気道+2 長銃4 └スポーツライフル+2 ■知識技能(21初期知識技能点) SEX4 └奉仕+2 ローンスター警備手順4 悪党のたまり場2 解毒剤2 超常動物学4 ■言語技能 日本語N 広東語4 ■資質(-11BP) アデプト 格闘技/合気道3 └組み伏せ+1、全力受け流し+1、転倒狙いの攻撃+1 格闘動作2 └キック、足払い SIN持ち 火の精霊との反発性 銀アレルギー/重度 過敏な神経反応 ■アデプトパワー (魔力から6点のパワー点) 殺戮の手/護符の制約 技能強化:素手戦闘3/護符の制約 強打6/護符の制約 元素属性打撃:電撃/護符の制約 浸透勁3/護符の制約 反射強化2/護符の制約 感覚強化:赤外線視覚 感覚強化:大光量補正 ■装備とライフスタイル(\39950/40000)(8BP) 近接武器: 素手 9P 射撃武器: ルガー100 ├映像スコープ、ストック、衝撃パッド ├外部スマートリンク └予備マガジン×2(通常弾)、予備マガジン×2(スティクン・ショック) エンフィールドAS-7 ├レーザーサイト ├外部スマートリンク、衝撃パッド └予備クリップ×2(通常弾)、予備クリップ×2(スティクン・ショック) 防具: アーマー・ジャケット コムリンク: レンラク・センセイ(OS:レンラク・イチ) プログラム: オートソフト: ヴィーグル: ドローン: その他の装備: ゴーグル4 └映像リンク、スマートリンク、映像拡大、視覚強化3 ヘッドホン1 └音源探知 熱煙幕手榴弾×5 フラッシュパック×5 プラスティール製拘束具×3 セキュリティ・タグ×20 偽造SIN4 ドクワゴン契約:ゴールド ライフスタイル: 下層(1ヶ月) ■コンタクト(15BP) 巡回警官(2/4) ストリート・ドク(3/2) フィクサー(2/2) ■備考 「デンキ・オニって言うな馬鹿!」 彼女は日本固有のメタ種族、オニであり、雷撃を纏う拳を武器とする賞金稼ぎです。 ライフルやショットガンの腕もそこそこであり、身につけた合気道……というよりもその源流、古流柔術は逃亡者を難なく取り押さえます。 彼女の悩みといえば、夜空のように黒すぎる肌と、自分をデンキ・オニと呼ぶ心ないものの存在です。 まあ、彼女を本気で怒らせれば、そんなことを言う者は口を噤んでしまうのですが。
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卒試問題集・麻酔科のページです。 ログインして ここをクリックし、訂正記事を書き込んでください。 ページ数、問題番号、出典を明記くださるようお願いします。 麻酔科 2008年度 p211 問4 解答c.d→d,e c.TOF70%以上で呼吸筋は筋弛緩から回復しており、75%で自発呼吸あり。90%以上で筋弛緩薬の効果が消失していると考えられている。30%では筋弛緩が見られると考えられるので抜管は出来ません。(参考:標準麻酔科5版p76、STEP) d.非脱分極性筋弛緩薬が効果を発揮するには受容体の80%が非脱分極性筋弛緩薬と結合していなくてはならない。 重症筋無力症では抗Ach受容体抗体によるAch受容体の賦活化によって、もともと機能しているAch受容体の数が減少している状態である。 よって重症筋無力症では非脱分極性筋弛緩薬に対する感受性が高くなる。 (参考:TEXT麻酔科第2版 p106、307) e.ネオスチグミンは抗ChEであり副交感神経を刺激しますが、交感神経も刺激します。 ACh受容体にはニコチン受容体とムスカリン受容体に分けられます。ニコチン受容体は交感刺激症状を示し、ムスカリン受容体は、気道分泌物増加等の副交感神経刺激症状等を示します。 アトロピンはムスカリン作用を遮断しニコチン作用のみをのみを引き出すために投与されます。 (参考:STEPp45、p76) さらに訂正★ 教授に質問しました!「ごめん、問題まちがえたんだよね~。正解は1つだよ」 とのことです。 で、解答はdです。 ♪まこ&さいこ♪ p212 問5 選択肢(1)昌質液→晶質液 問7 解答 ce→be 解説c.× b.○ 解説の内容はそのままです。 p.213 【問題 12】 「悪性高熱の治療で全身冷却に続いて行うべき治療」 1) リドカインの投与 3) 透析療法 について。 2006年度問題集、訂正ページには「(出題者の先生に伺ったところ、)悪性高熱症にリドカインは原則禁忌、ただ場合による、と言われました。それ以上は聞けませんでした。」とありました。今年度の共通見解がどうなるかは分かりませんが、参考にはなると思われます。 類題:2007年度 p.204[問題16]、2006年度 p.307[問題16] さらに訂正★ 教授に質問しました! まず、必要な治療を選んでください★そもそも、不整脈の原因は何なの??電解質を補正してあげれば、治まる不整脈だよね。ということで、解答はe(3,4,5)です★ ♪まこ&さいこ♪ p215 15)OPCABの麻酔管理 【解答】d,e ⇒ c,d 【解説】 e:OPCABでは人工心肺を用いないため、低体温にしない。 c:OPCABでの循環管理で注意すべき点は、心臓の転位や冠動脈遮断時などに循環動態が不安定になり、心拍出量低下、血圧低下が生じること。血圧低下に対しては、 Trendelenburg体位、頭低位 輸液負荷=容量(前)負荷 薬物(PGEⅢ阻害薬、Noradrenarineなど) 心房ペーシング で対処するそうです。 以前の解説(特にc)、理解が足りてなくてすみません…。変更をお願い致します。 16)循環モニターの問題 【解答】b,c ⇒ c,e 【解説】 Bの波形について、解説文には拡張期に上昇とありますが、心電図上R波~P波の収縮期に上昇しています。すみません。 それと、Dは右房圧でよいと思うのですが、Bが右室圧だとしたら、拡張期圧がDと一致する圧まで低下しているはずです。 しかし、Bでは拡張期圧が右房圧よりも上昇しており、Bは右室圧ではなく肺動脈圧であると思われます。 したがって、Bからカテを進め、バルーンを膨らませると、Cの肺動脈楔入圧になります。 A:Aラインの圧波形 B:肺動脈圧 C:肺動脈楔入圧 D:右房圧 選択肢の解説も上記と合わせて各自変更をお願い致します。 p.216 20)について、選択肢の病態はすべてSpO2低下をきたすものです。 (1)低換気は、EtCO2上昇をきたす。 (2)気腹のために吹き込まれたガスが、組織の弱い部分を通って腹腔内から縦隔や胸腔内に回り込み、縦隔気腫や気胸を生じる場合がある。 (5)二酸化炭素による気腹では、高二酸化炭素血症を呈し、EtCO2は上昇するが、ガス塞栓が発生すると、肺血流が著しく減少するためEtCO2は急激に低下する。 【出典】標準麻酔科学 しかし、気胸・無気肺・気管支挿管とEtCO2との明確な関係はまだ検索中ですので、解答を変えるに至るかは未定です。ご意見のある方、もしくは勉強会などで結論が出ている方々ご教授お願いします。 訂正★ 解答はd(2,3,4)です。 5のガス塞栓はETCO2が下がるはずです★ 教授&他の麻酔科の先生にも同じように解答いただきました! ♪まこ&さいこ♪ p.217 問題2 解答 C→A 問題4 解答:D→A こちらから、2008年度のこの範囲の解答と今年の予想問題がダウンロードできます。 【管理者 注】2006年度卒試問題集、麻酔科訂正ページの「直接リンクは危険なのでやめましょう」という記述に従い、リンクを外させていただきました。ご了承ください。 大学病院→麻酔科→リンク→H田先生HP、とのことです。 P.223 問題5 解答:cd→bc b○:オピオイドの副作用として、多幸症、嘔気、嘔吐、鎮静、掻痒感、薬物耐性、身体および精神的依存性、呼吸抑制、尿閉、便秘などがあります。【TEXT 麻酔・蘇生学 第2版 p.453】 c○:WHO方式癌疼痛治療にもあるように、弱オピオイドには天井効果があるために、さらに強い疼痛には強オピオイドを使用します。【TEXT 麻酔・蘇生学 第3版 p.482】 【adについて先生からのご返事】 a:これは、体力という表現が曖昧なので誤解を与えるかも知れませんが、オピオイドの使用により全身状態が悪化することはないと言うことを意図したもので、解答としては×となります。 d:これは、ご指摘の通り、医療用麻薬として疼痛管理に用いる場合には習慣性は生じません。従ってこれも解答としては×となります。 以上の2点は医療従事者であっても、誤解を生じているポイントでありまして、そのような観点から問題にさせていただきました。 とのことです。p.180 2007(5)もあわせて訂正お願いします。 2009/10/5 am9 30 ご意見・ご指摘、本当にありがとうございました!!! 問題 6 解答:a→ac c○:Journal of the American College of Surgeons2007;205(2) 319-321 に「40を超える医療専門家組織の支持を受けている手術部位、手術手技、手術患者の取り違え防止ユニバーサルプロトコールには、術前の確認プロセス、不滅(消えない)マーカーによる手術部位のマーキング、手技開始直前の小休止に関する項目が含まれている」との記述ありました。この中の 「消えないマーカーによる手術部位のマーキング」が "surgical site marking" にあたります。 d×:タイムショックはタイムアウトの当て馬だと私も思います。 2009/10/3 pm9 00(訂正したはずが、ページ保存されていませんでした。以後気をつけます。) ご意見ありがとうございました。編集させていただきました。 問題7 解説の訂正のみ 解説c. コリンエステラーゼで分解されるのはサクシニルコリン(スキサメトニウム)。(解説はリバースについてなので消しといてください。) 問題8 答えab→b 以下をかわりにはっつけてください。 【解答】b 【解説】 筋弛緩効果を拮抗(リバース)させるには、抗ChE薬並びにアトロピン(抗ChE薬の副作用防止のため)を静注。抗ChE薬によって、Achの分解が阻害され、神経筋接合部のAch濃度が上昇し、受容体と結合している筋弛緩薬が追い出される。投与は筋弛緩モニターによる回復又は自発呼吸の発現を確認後。 【参考】 TOF(連続4回刺激法)は非脱分極性筋弛緩薬投与時、筋弛緩の程度を評価する目的で運動神経に刺激を与え、その支配筋の誘発反応をみるための方法。最初の反応(T1)の高さと4回目の反応(T4)の高さの比(T4/T1)が四連反応比(train-of-four ratio;TOFR)と呼ばれる。 非脱分極性筋弛緩時には筋弛緩の程度が強くなるに従ってTOFRは小さくなり、臨床的に安全な筋弛緩の回復目安は比>0.9。【今日の診療】TOFC(train-of-four count)が2以上に回復してから抗ChE薬投与すると早い回復が得られる。【2007年解説】 a.○: ボツリヌス毒素は、Ach小胞からAchが開口分泌により遊離する部分を阻害する。よってリバースできない。 b.×: 上記より、早ければ早いほどいいというものではない。 c.○: 上記より、ムスカリン様作用を拮抗させるために必ず硫酸アトロピンを投与する。 d.○: サクシニルコリンは脱分極性筋弛緩薬であり、Achと同様の働きをするので筋膜の興奮性が回復すれば短時間のうちに筋弛緩も回復する。拮抗薬はない。【TEXT麻酔・蘇生学p.106】 p.225 問題15 解答 ? 解説(長くなります) TCIとはtargrt controlled infusionのことで、全静脈麻酔=TIVA(Total Intra Venous Anesthesia)(吸入麻酔薬を使わない麻酔法)をするさいに使うコンピューターシステムのことです。TIVAでは全身麻酔に要求される鎮静催眠をプロポフォールで、鎮痛を麻薬製鎮痛薬で、筋弛緩を筋弛緩薬で得ます。TIVAの施行を容易にするために、設定脳内濃度を決めれば後はコンピューターで勝手に持続注入してくれるシステムがありそれがTCIです。今のところ、プロポフォールとフェンタニルはTCIシステムで管理できます。薬剤の血中濃度を実測するのではなくて、患者の年齢・体重・効果部位(脳)設定濃度を入力するだけコンピューターで勝手に持続注入してくれます。 あるサイトには『静脈麻酔薬の血中濃度をリアルタイムでモニターし、その結果に基づいて投与量を刻々と調節しつつ、一定の薬物血液濃度を維持し、それにより一定の薬効を期待する麻酔法は理にかなっているように思える。しかし臨床の場では、薬物濃度のリアルタイムフィードバックは技術的に困難であり、少なくとも現時点では不可能に近い。』と書いてありました。TCIならば効果部位の薬物濃度を意識した麻酔がかけられる利点があるそうです。 選択肢 a.スペルの間違いに気付ければ大丈夫。TCIとはtargrt controlledinfusionです。→× b.解説にもあるように薬物の血中濃度は実測しません。予測しています。→× c.解説にもあるように、今のところ、プロポフォールとフェンタニルはTCIシステムで管理できます。→× d.TCIはTIVAに使うものなのでセボフルランは使用しません。→× で、答えがないので謎です。 p.183,2007年度(15)に似た設問があります。参照ください。 訂正★ 畠山先生によると、、、aはスペルを単純に間違えただけです。targrt controlled infusionで正解となります。問題文を書き換えておいてください。 ということで、解答はaです★ ♪まこ&さいこ♪ p.226 【問題 16】 解答 a.b. → b.? a. 水痘・帯状疱疹ウイルスはVaricella-zoster virus(VZV)(標準微生物学9版p.522、yn H-68)。問題文ではHerpes Zoster Virus。ただ、VZVがヘルペスウイルス科なのは間違いなく、単なる表記・表現上の問題、という気もします。細かすぎる指摘かもしれません。 文責:内御堂 指摘ありがとうございます。正直僕も解答作成の際に悩みましたが、指摘してくれた方と同じように考えて、○にしてしまいました。引っかけなのかただの表記ミスなのかは判断つきかねます。p.183,2007年度(16)に似た設問があります。参照ください。H山先生はスペルで間違い選択し作る傾向があるので、aは×かも知れません。 訂正★ 畠山先生に直接伺いました! VZVはいっぱんにHerpes Zoster Virusとも言います。なので、aは○です。 よって、解答はa,bとなります★ ♪まこ&さいこ♪ p229 問題11 術中輸液に関して、出題者の先生に質問しました。 心不全でもNaの投与をすることがある。 腎不全でもKの入った乳酸リンゲルを投与することがある。 肝硬変でも乳酸リンゲルを投与することがある。 代用血漿を大量投与すると、それ自体に凝固阻害作用があるため、出血傾向となる。 ブドウ糖は脳虚血を悪化させる。 とのことなので、問題11は(1)(5)のみが正しいこととなります。 その他過去問も上記を参考にして下さい。 p.230 問題13 解答:(2)(3)さらに(5)?→選択肢なし?不適切問題? (4)肺コンプライアンスは低下する。(p.185 2007年度問題3の解説によれば50ml/cmH2O以下) (5)初期には過換気によって呼吸性アルカローシスとなるが、肺胞が萎縮や呼吸筋の疲労が強くなれば、肺胞低換気となって、PaCO2は上昇に転じる。 とステップ④腎・呼吸器に記載がありました。 以上より、 (4)はARDSに合致すると考えます。 (5)については、ARDS初期なら合致せず、後期なら合致すると思います。 いかがでしょうか? ご意見のある方、または勉強会などで結論が出ている方は是非書き込みお願いします。 p.233 【問題1】 解答:c.d 選択肢bは○です。 解説: 脂肪組織自体が活発な代謝を行っており、肥満患者ではより多くの酸素を必要とし、多くの二酸化炭素を排出しなければならない。このため呼吸仕事量が大きくなる。 (標準麻酔科学p381) p.234 【問題3】 解答:c→a,c 2006年度解説、2007年度解説によると、尺骨動脈解放後15秒以内に赤化が見られない状態を「陽性」と表現するか「陰性」と表現するか文献によりまちまちらしいです。具体的な文献は調べていませんが、過去問の解答の組み合わせ的には、アレンテスト陽性→観血的動脈圧ライン不適切ということになるのではないでしょか。 文責の岡本です。ご指摘ありがとうございます。 解答:a.c 解説: 授業プリント(11/22 2限 スライドNo.11)に記載がありました。 尺骨動脈の圧迫をとって、5秒以内に手掌の血流が戻ることを視覚的に確認できるのが正常で、これをアレンテスト陰性という。よって陽性の場合には観血的動脈圧ラインは不適応となる。 p.235 解答:c,d→d? (c)心房細動の際には有効な心房収縮が見られないので、心拍出量はおよそ20-30%減少する。(標準麻酔科学第5版p.188) 文責者さんが第何版で調べられたか分かりませんが、今のところ第5版では同様の記述は見つけられませんでした。少なくとも、心拍出量は低下するが、危険な状態ではないということでしょうか。2006年度・2007年度解説でも、(c)と同じ内容の選択肢は正しいことになっています。 ↑文責者です。確認しました。訂正ありがとうございました。 P.236 問題11 解答:多分d 出題者の先生に確認したところ、「こんな問題にしたっけ?」とのこと。 明らかに間違いの選択肢を作る予定だったのに、いじってるうちにこうなっちゃったらしいです。 敢えて言うなら、dかな。胸管が合流してるから合併症が多いので、ということ。 ちなみに、今年はこの問題は出てないよ♪と言われました。 ♪まこ&さいこ♪ p.241 【問題 6-1】 解説の内容と○×の表記が異なっています。解説の内容が正しいようなので、○×は以下のようになるのでしょうか。 a. ○ b. ×→○ c. × d. ×→○ e. ○ 【問題 6-3】 こちらも、解説文が正しいと判断します。 a. ○ b. ○→× c. × d. ○→× e. ○ 6-1と6-3の○×が逆になっているようですね。 (個人的な意見なのですが、症例に「衝突時のことは覚えていない」とあり、頭部CTを×にしてよいか迷っています。) どうもご指摘ありがとうございます◎ メーリスでは散々偉そうなこと言ってて自分の解答はまともに作れないなんて・・・死んだほうがいいですね、私(笑) 皆様本当にごめんなさい!!!!!!!!!!! さて。 問題6-1については、ご指摘のとおり答えはcの誰とどこで食べたか?だけが無関係なので、これが答えになると思います。 誰と食べても同じモン食べたら異内容物は同じだろーが(^^;) b、dについては解説はそのままで×→○にしてください。 問題6-3については・・・とりあえず、解答のeだけ、というのは間違いです・・・ごめんなさい・・・ 少なくとも、aのX線とeの血ガス測定は不可欠だと思います!(SpO2が低下しているので、呼吸器系の検査は必要かと。) dの頭部CTですが・・・ご指摘のようにdも○でもいいような気がします。というか私も最初は○にしてました。BSTのときも、X線撮った後にCT室へ直行・・・ということが多かったのではないでしょうか? bの胸部CTについては解説のようにX線撮影後に追加、cの腹部CTについては解説のように、この時点では内臓損症時にみられる腹部膨瘤や腹部の疼痛や出血性ショックの病態がみられないので不必要かと考えました。 ということで、答えはa,e,dというのはいかがでしょうか? 特にdについて、ご意見のある方お願いします! .240 問題6-3 佐々木先生に確認してきました。 先生はa~e全てのつもりで、作成されたそうです。 衝突時のことは覚えていないので、頭部CTは必要。 運転時の事故なので、ハンドル外傷を考えて、腹部CTも必要。 ちなみに、今回はこの問題はないよ♪だそうです。 ★まこ&さいこ★ 解答作成者の12番です。質問に行ってくださってありがとうございます! そうかあ~全部かあ~(^^;) 確かに、BSTの時のことを思い出すと全部撮ってた気がします◎ 私たちの講義の時は、外傷の担当はS木先生じゃなかった(M先生でした!!)ので、どんな出題になるのかちょっとドキドキですね・・・(@。@;) 麻酔科 2007年度 2007年度問題のカラー画像はこちらから p.203 【問題 14】 「腹部大動脈人工血管置換術中に生じた不整脈について」 解説 心室細動 → 心室性頻拍(VT) ではないかと。(RRが整、wideQRS、HR200より) 類題:2006年度p.306[問題14] 麻酔科 2006年度 p.326 問題10 解説(5)高体温ではMACは低下する。→高体温ではMACは上昇する。 上へ このページを編集
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【宮小路瑞穂】 【作品】処女はお姉さまに恋してる 【ジャンル】アダルトゲーム 【名前】宮小路瑞穂 【属性】エルダー・シスター 【大きさ】173cm 【攻撃力】合気道他武道百般の達人並み 体格のいい男を秒殺できる 【防御力】達人並み 【素早さ】達人並み。ナイフやスタンガンで武装した体格のいい男四人を秒殺できる 【特殊能力】お花、立ち振る舞い、薙刀、合気道何でも御座れ 完璧な女装 女子高で寮生活をしてもばれないどころか理想のお姉さまと慕われる 【長所】完璧なお姉さま 【長所】実は男 2スレ目 68 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/20(月) 21 36 46 ID WkBOlcez カラテカ ○>みのり>佐藤美和子>ヤマト>ジン :鍛えた空手家のが強いか。鷹も捕らえるし ×>赤井秀一:FBIトップの強さと武器で負け ×>川島清志郎:タフなので反撃負け カラテカ>みのり>佐藤美和子 宮小路瑞穂 ○>川島清志郎:普通に捌いて勝ち ○>大石山蔵之助:ぶちかましもいなして勝ち ○>Father McGruder:下段蹴りも捌いて勝ち ×>布椎 闇己 :剣の達人は無理 ×>毛利蘭:戦闘描写の豊富さで無理 布椎 闇己>宮小路瑞穂>大石山蔵之助
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(1)MERS疑似症患者検疫法(昭和26年法律第201号)第12条の規定に基づく質問及び同法第13条の規定に基づく診察により、38℃以上の発熱(解熱作用のある薬剤を使用している場合には、38℃以下であっても全身倦怠等の症状をもって発熱と同じ状態とみなす。以下同じ。)を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に韓国において、中東呼吸器症候群が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの、中東呼吸器症候群が疑われる患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む。)していたもの又は中東呼吸器症候群が疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れたものをMERS疑似症患者とすること。(2)健康監視対象者韓国において、14日以内に、中東呼吸器症候群が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していた者、中東呼吸器症候群が疑われる患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む。)していた者又は中東呼吸器症候群が疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れた者であって、MERS疑似症患者と診断されなかったものを健康監視対象者とすること。 ★ 「MERS」感染、韓国で確認…3年前にも流行 「読売オンライン(2018年09月10日 08時33分)」より / 【ソウル=岡部雄二郎】聯合ニュースによると、中東のクウェートから韓国に帰国したソウル在住の男性(61)が中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染していることが8日、確認された。男性は現在、市内の病院で隔離治療を受けている。韓国でMERSの感染者が発生するのは、死者が相次いで社会問題化した2015年の流行以来。 ★ 新たに死者1人 計33人に 「産経ニュース(2015.6.30)」より / 韓国保健福祉省は30日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの感染により新たに1人が死亡し、死者が計33人になったと明らかにした。新たな感染者は確認されておらず、死者を含め計182人。 (ソウル 名村隆寛) ★ 死者1人増え32人に 「産経ニュース(2015.6.28)」より / 【ソウル=名村隆寛】韓国保健福祉省は28日、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)コロナウイルスへの感染により55歳の男性が27日に死亡したと明らかにした。感染者の死者は計32人。感染者は確認されておらず、死者を含み計182人。 ★ 韓国MERSの死者27人、感染者は172人に 「ロイター(2015.6.22)」より / [ソウル 22日 ロイター] - 韓国保健福祉省は22日、中東呼吸器症候群(MERS)に感染していた80歳代の患者2人が死亡したと明らかにした。これで死者は計27人となった。 また同省は、新たに3人の感染が確認され、感染者が計172人になったと発表した。 MERSはSARSと同様、コロナウイルスによって引き起こされる病気。治療法やワクチンは確立されていない。 ■ またもや日本に助けられる 「おばぁーのゆんたくひんたく(2015.6.20)」より / 2015年6月19日、韓国・聯合ニュースによると、日本の研究チームが中東呼吸器症候群(MERS)感染の予防効果が期待できる抗体を大量精製することに成功し、米国で検証を行っている。 京都府立大大学院の塚本康浩教授の研究チームは、ダチョウの卵を使ってMERSウイルスに強く結合する抗体を大量精製することに成功した。現在、米国陸軍感染症医学研究所で検証作業が行われているが、すでに韓国と米国に配布され、スプレー状の製品として生産されている。 http //www.recordchina.co.jp/a111976.html ーーーーー ■ 京都府大は、MERSで混乱する韓国を救う? 「Annex to a house(2015.6.19)」より / 何か、後からいちゃもんをつけられそうで、関わって欲しくないという気持ちはあるが、それでも人命が救えるのであれば、それは良いことなのだろうね。 【韓国MERS感染】 予防薬、京都府大グループが大量精製 既に韓国に配布 ダチョウの卵から取り出す 2015.6.19 07 30 韓国で感染が拡大している中東呼吸器症候群(MERS(マーズ))コロナウイルスに強く結合する抗体を、京都府立大大学院の塚本康浩教授(動物衛生学)のグループが、ダチョウの卵を使って大量精製することに成功した。 このダチョウの卵を使った抗体の話は、インフルエンザの時など折々に聞くようになった。 ■ よりによって、看護師たちが今月、韓国で集会? 【緊急拡散希望】 「BBの覚醒記録(2015.6.16)」より / コメ欄に情報頂いて仰天したんで簡略にアップしておきます。 追加するかも。 コメ欄 19日から世界国際看護協会が開催する学会が韓国であり、日本の看護師たちが沢山演題を出しています。 日本看護協会では、渡航を控えるように通達を出していません。 その2 この学術集会は、4年に一度集まり看護職者が交流したり各国の取り組みを発表したりするのですが、開催国の看護協会にとっては超ビッグイベントで、祭りみたいな感じなんです。威信をかけてやるというか。 特に、日本の看護系大学の看護教員(おばさん)は、業績作りに躍起です。常識的な人は行かないはずと、信じたいですが、怪しいです。 韓国看護協会は、意地でもやるでしょうし、学会参加費も高額で、日本看護協会も行くなとは言えないかもしれませんが、看護職の職能団体ですから、対応が必要だと思っています。 よりによって看護師さんたちがなんで? 感染したら、全国の病院に持ち込まれる? なんだか、まだよくリサーチ出来てないんですが 日も迫ってるんで、取り急ぎアップしておきますね。 http //www.nurse.or.jp/nursing/international/icn/katudo/ ★ 外国人観光客感染は医療費負担へ 死者19人、感染者計154人に 「産経ニュース(2015.6.16)」より / 【ソウル=名村隆寛】韓国保健福祉省は16日、同国での中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの感染者による死者が3人増え19人になったと発表した。また、新たに4人の感染が確認され、死者を含み感染者は計154人となった。 +続き 感染拡散により、韓国を訪問する外国人は激減しており、観光業界は打撃を受けている。韓国政府は16日までに、外国人観光客が感染した場合に医療費全額や旅費などを国で負担することを盛り込んだ支援案を発表した。無償加入の保険の形がとられる見通し。 一方、YTNテレビによると、新たに感染確認された人の中に南東部、大(テ)邱(グ)市の50代の男性公務員が含まれている。この公務員は5月27、28日に院内感染者が多く出ているソウルのサムスンソウル病院で母親の看護をし、その後約20日間、役所での勤務を続けていた。一緒に看護した姉は、今月10日に感染が確認されたという。 医療施設や自宅での隔離対象者は5500人を超えた。 ーーーーー ★ 韓国、MERS隔離対象133人が無断で行方くらます・・中国ネットで物議「あり得ない国」「よく『安心して来てください』なんて言える」 「Yahoo!news-FOCUS-ASIA.COM(2015.6.16)」より / 韓国で中東呼吸器症候群(MERS)感染者と接触したとして自宅隔離中だった133人が、今月2~10日の間に隔離区域から無断でいなくなったことが分かり、現地警察が行方を追っている。韓国メディア・マネートゥデイの14日付の報道として、中国・環球時報が15日伝えた。 地域別では京畿道警察庁管轄の52人が最多で、ソウルが43人、忠清南道が11人、全羅北道が7人、大田市が6人、全羅南道が4人、仁川市と忠清北道が各2人などとなっている。 このニュースは中国のインターネット上で物議を醸し、中国人ネットユーザーたちが続々とコメントを残した。一部を拾ってみる。 「不道徳すぎる」 「劣等民族」 「朴槿恵もよく中国人観光客に『安心して来てください』なんて言えるよな」 「オーマイガッ・・・」 「つくづく、韓国人にはバカがいるってことが分かる」 「韓国人って自分をコントロールできないのか」 「韓国人、民度低すぎ」 「韓国経済衰退の始まり。ざまあみろだ」 「韓国人って本当に自己中心的だね」 「あり得ない国、あり得ない国民」 「狂ってる」 「韓国、どうしちゃったんだ?」 「韓国人っていったい何なの?」 「この調子だと韓国は滅びるぞ」 (編集翻訳 恩田有紀) ★ 「みんなにうつしてやる!」MERS患者が隔離部屋から“脱走”する騒動、韓国ネットは「これが韓国の国民性」「不安で何もできない」 「Yahoo!news-FOCUS-ASIA.COM(2015.6.15)」より / 韓国・聯合ニュースは15日、中東呼吸器症候群(MERS)の疑いで隔離された男性(42歳)が、検査結果を待つ間に、病院を“脱走”する騒ぎを起こしたと報じた。 15日、江南区保健所によると、この男性は5月27日に父親の定期検診の付き添いで、サムスンソウル病院を訪れた際、救急室のトイレを利用してMERSに感染したと見られる。男性は5月9日から発熱、めまい、咳、痰などの症状があったが、12日午後になってやっと江南区保健所に問い合わせた。保健所関係者が、救急車を出動させたが、男性はその15分を待たず、江南区の別の病院を訪れたという。その病院では、外部の診療室に隔離し、MERS検査を行なったが、男性は「私がMERSにかかったなら、みんなにうつしてやる」と騒ぎを起こし、検査結果を待たずに、ラッチ錠を壊して病院から“脱走”し、タクシーで自宅に帰った。第一次検査の結果は、陽性判定だった。 13日、江南区保健所は、この男性をソウル医療院の隔離病棟に移送し、MERSと確定した。 保健所関係者は、「男性がタクシーから降りた場所は、監視カメラの映像で確認し、位置追跡情報を要請し、動線を把握している。MERS症状が出てから職場には行っていないと話しているが、それも確認中」と述べたという。 この記事に対し、韓国のネットユーザーからは様々な意見が寄せられている。 「病院で働いているが、こういう患者がたくさんいる」 「本当に悪い奴。他人にうつしてやるとは根性が悪い」 「42歳なのに、分別がない」 「政府の対応もうまくなかったが、国民個人が法や秩序を無視するから、MERSの拡散を止められなかった。韓国の市民意識は大きな問題」 「テロ犯として裁け」 「これが韓国の国民性。外国でアグリーコリアンと呼ばれるのも理解ができる」 「病院に武装警察を配置すべき。治療を受けに行ったのに、こういう乱暴者がいたら、患者も医療陣も不安で何もできない」 「病院で勤務しているが、こういう人が多くて、日々、殺人の恐怖を感じながら働いている」 「先進国への道はまだまだ遠い。『一緒に生きよう』ではなく、『一緒に死のう』なんて・・・」 「韓国に暮らしているとこういう人がたくさんいるのに、まだ国が崩壊していないことが奇跡のように思える」 「やるなら、国会に行ってやってくれ」 (編集 MJ) ■ MERS渦中の韓国で東方神起ライブと日韓議員サッカー強行!来週から不安・・・ 「韓流研究室(2015.6.14)」より / ★【コラム】MERS渦中で東方神起が コンサート決行! 感染予防を徹底するが…不安! 韓国エンタメ総合情報サイトKOARI 2015/06/13 10:00 http //www.koari.net/news/detail.php?id=5381 type=0 category=0 MERS(中東呼吸器症候群)患者が 続々と増え続ける韓国。 パク・クネ大統領も深刻な事態を憂慮し、 今週末に予定されていた訪米を中止 したほど。その脅威は韓国芸能界にも 広がっている。 (※mono.--中ほど大幅に略) / ★「日韓新時代のキックオフ」 日韓議員がサッカー外交 ソウルで9年ぶり親善試合 http //www.iza.ne.jp/kiji/world/news/150613/wor15061319470038-n1.html (引用開始) 韓国での中東呼吸器症候群(MERS) 感染拡大を受けて 開催を見送る意見もあったが、 「両国議員の熱意で」(日本側関係者) 決行された。 (※mono.--中略) / 果たして、来週の日本はどうなっているのか。 不安でならない。 ■ 大迷惑! 韓国発MERSウィルス6月中に蔓延 日本へのスピード感染ルート 「リアルライブ - 週間実話(2015.6.13)」より / 韓国で猛威を振るう中東呼吸器症候群「MERS」の勢いが止まらない。コロナウイルスにより重い肺炎症状を引き起こすMERSは、ソウルを中心に死者6名、感染者87名、隔離対象者2500名(いずれも6月8日現在)の被害を出している。そのため、「隣国である日本に上陸するのは、時間の問題」とみられているのだ。 保健所関係者が言う。 「MERSは感染者のくしゃみや咳だけでなく、飛沫を浴びた食べ物からも感染する。韓国では感染した医師がいた病院のエアコンから被害が拡大した例もあり、感染すると約1週間~10日間の潜伏期間を経て38度以上の高熱、くしゃみ、咳を患い、やがて肺炎を引き起こす。こじらせると、4割が死に至る恐ろしい病気なのです」 それだけに、日本の厚生労働省も水際阻止に躍起だが、この防止策が思いのほか効果を上げていないというのである。 「空港でも、入国管理官が韓国や中東に渡航した者をチェック。少しでも風邪の症状がある者は検査をしているが、潜伏期間が長いため、入国審査をパスしてしまう率が高い。空港を離れてから症状が出る者がいないとも限らず、職員らも戦々恐々としている状態なのです」(厚労省関係者) また、韓国で大量感染が起きた直後、同国のアシアナ航空機は機内消毒もしないまま、中部国際空港に乗り入れていたことが発覚。国内外から批判を浴び、全機消毒に切り替えたが、韓国から他国を経由して来る航空機や船舶が全て消毒をしている保証はない。このため、水際阻止の効果は極めて怪しいとも評判なのだ。 もっとも、その中で注目されているのが、日本国内に蔓延する韓国風俗だ。ご存じの通り、同風俗に勤める韓国人風俗嬢は90日の観光ビザで来日、短期間で荒稼ぎして、帰国する生活を繰り返している。それだけに、これが最大の感染源となる可能性も指摘されているという。 「日本に流入している韓国人風俗嬢は、約5万人といわれている。彼女たちは万が一、MERSに感染しても短期間で稼ぐ目的を持っているため、無理な営業を続けるでしょう。入国審査をパスした風俗嬢の濃厚なキスや、粘膜、飛沫から感染が広がる可能性も少なくないのです」(夕刊紙記者) 息抜きに風俗へ行くのだけは、しばらく控えた方がよさそうだ。 ■ 南朝鮮ダメだな。クソだ 「二階堂ドットコム(2015.6.13)」より / 昨日夕刻(18 09) 「大韓航空CAがマーズ10人感染。まだ隠してます。」 韓国KCIAから俺に連絡。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ■ 超拡散希望 これが南朝鮮の公正と信義!!! 特亜は特亜の公正と信義に基づいて侵略や反日活動をやっている 「いろこのはとば(2015.6.14)」より / 奈良にやってきた韓国人修学旅行生「独島から来ました」、「わが領土の独島」と横断幕を掲げる。 ↓ https //twitter.com/inagaki_kt/status/609349136895193088 絶句というより、水族館で得体の知れない珍魚を見るような感覚かもしれない。韓国専門家が『MERS禍に”日本の歴史的責任”がある』と断定。今の朴槿恵は昔の日本政府に似ている - U-1速報http //u1sokuhou.ldblog.jp/archives/50459809.html↓ https //twitter.com/kohyu1952/status/609781493485826050 (※mono.--以下略) ■ 韓国人がスロバキアで韓国マーズを拡散か? だから言ったじゃない、韓国人は入国禁止にしろと! 「なでしこりん(2015.6.14)」より / 韓国人のいる場所は韓国マーズの危険性が濃厚に存在してます! 「いわれのない差別」? 在日は半島韓国人と濃厚接触してますよね! なでしこりんです。昨日お伝えしましたように、韓国における韓国マーズの感染拡大に関しては、世界保健機関(WHO)の正式な見解は「韓国での流行は大規模で感染者が今後も増える可能性がある。初期段階での情報公開の遅れが感染拡散原因のひとつ」としてWHOは韓国政府の対応を批判してるのが現状なんです。そんな最中にもかかわらず、「サッカー議連」と称するアホ議員と「東方神起」のファンと称するバカ連中が韓国詣でをおこなっています。案の上というか、韓国人は今度はヨーロッパでやらかしています。 「韓国からの感染は考えにくい」というデマ情報を流した日本のマスゴミどう責任をとるのでしょうか?日本でも韓国に行った連中は隔離すべきじゃないんですか? スロバキアでMERS発症か=韓国人男性、病院で隔離 .【ブラチスラバAFP=時事】中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染した恐れのある韓国人男性(38)が、 訪問先のスロバキアで体調を崩して入院した。病院関係者が13日、AFP通信に明らかにした。 .この男性は、スロバキア北部ジリナに拠点を置く起亜自動車の下請け企業で働いており、3日にスロバキアへ入国。 下痢や発熱などの症状を訴え、ブラチスラバの大学病院に搬送された。 .スロバキア保健省の報道担当官によると、男性は警察に付き添われて救急車で運ばれ、他の患者と接触しないよう隔離された。 ジリナの保健当局者は、男性が滞在していたホテルでも感染防止措置を講じたと説明している。 (時事通信 6月14日(日)6時5分配信)http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150614-00000010-jij-eurp (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ★ 新たに7人の感染確認 「産経ニュース(2015.6.14)」より / 韓国保健福祉省は14日、中東呼吸器症候群(MERS)の感染者7人が新たに確認されたと発表した。感染者は145人になった。新たな死者は出ていない。 聯合ニュースによると7人のうち4人は、大量の院内感染者を出したソウルのサムスンソウル病院で感染したという。同病院は外来患者の受け付けを中止している。(共同) ★ MERS死者、13人に…小学生の感染情報も 「読売新聞(2015.6.12)」より / 【ソウル=吉田敏行】韓国保健福祉省は12日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者が新たに3人死亡し、死者が計13人になったと発表した。 感染者は4人増えて計126人になった。このほか、ソウル近郊の京畿道城南キョンギドソンナム市で新たに小学生の感染者が出たとの情報があり、同省が確認を進めている。 韓国のMERS感染者はこれまで、5月下旬に二次感染者と接触して三次感染するケースを中心に増えてきた。MERSウイルスの潜伏期間は2~14日とされるため、5月下旬から2週間が経過する今週末が、感染が終息するか、さらに拡大するかのヤマ場になるとみられている。地下鉄や劇場などでは、消毒の徹底など対策が強化されている。 ■ 韓国政府にマーズをコントロールできる能力があるのか疑問だ 「ダークネスDUA(2015.6.11)」より (※mono.--前半大幅に略、詳細はブログ記事で) / しかし、感染者122名、隔離対象者3805名となった今、果たして韓国政府に管理能力があるのかどうかは疑問だと言う声が日増しに大きくなっている。 最も警戒しているのは13億人の人口を抱える中国である。いったん中国でこの治療方法のないウイルスが爆発的感染してしまうと収束は容易ではない。 中国は激しく韓国政府を非難しており、もはや朴槿恵もアメリカで会談している場合ではなくなった。今、アメリカに出ていくと、国民の怒りも爆発していただろう。朴槿恵は韓国マーズを収束するまで何もできない。 しかし、朴槿恵の対処というのは、「観光業などへの打撃、国のイメージ低下、海外での反韓感情の高まりを防ぐ」ような、隠蔽工作の方に関心が向かう可能性も充分にあって、よけいに事態を悪化させかねない。 韓国マーズの拡大は、それが続けば続くほど日本にも入ってくる可能性が高まる。日本人としては今後も、「韓国に行かない」「韓国人と関わらない」という基本的事項を徹底しなければならない。 この時期に遊びや観光で韓国に行くような日本人は、全日本人が糾弾すべきである。こうした日本人がいるなら、家族も、友人も、同僚も、殴りつけてでも止めるべきだ。 それでも行ったのであれば、会社はこのような非常識な人物を解雇すべきだし、友人は友人であることをやめるべきだ。馬鹿に関わると巻き添えになる。今、韓国に行くというのは、馬鹿と判断されても仕方がない。 もともと韓国のような反日国家には、韓国マーズの騒動がなくても「行ってはいけない国」である。今回のマーズ騒動によって、ますます「行ってはいけない国」になったのは間違いない。 ★ 香港で2人がMERS感染疑い、韓国への渡航歴あり 「ロイター(2015.6.11)」より / [香港 11日 ロイター] - 香港で11日、中東呼吸器症候群(MERS)への感染の疑いで2人が検査中であることが明らかになった。2人はともに韓国への渡航歴がある。 香港ではこれまでに感染の疑いで31人が検査を受けたが、いずれも陰性だった。 香港当局は9日、MERS感染が拡大している韓国への渡航について、「重大な脅威がある」ことを意味する危険度「赤」に指定。不要不急の渡航を自粛するよう勧告していた。 韓国では、11日にMERS感染者が新たに14人確認され、計122人になった。死者は9人。 また中国本土では、韓国保健当局からの外出自粛要請を無視して渡航した韓国人男性が陽性と確認されている。 ■ 「今そこにある危機」 集団的自衛権について 「BBの覚醒記録(2015.6.10)」より / MERSに対して、日本の守りのゆるさ。 香港は、韓国人入国者は別ゲートに追いやり体温測定、異常があれば即強制隔離。 韓国発の飛行機は、空港内一定エリアに着陸させる。 台湾の保健当局は、感染患者を即収容できる施設の確保しつつ、MERS対策模擬訓練。 台湾にいる韓国人留学生が韓国に一時帰国する際にはマスクを配る案もあるとか。 要するにこれ、いやみというか牽制ですね。韓国で感染したら、台湾の地は 踏めねえからな、という無言の圧力。 しかるに日本は無策どころか、韓国に対して警戒心を持たぬように目を逸らさせましょう、とかテレビ局の番組ディレクターと話し合ったその内容を、ツイッターでばらす、バカ工作員がまでいる始末。 「ミヤネ屋」における、関西福祉大学 勝田吉彰氏です。 あのNHKも「韓国さま」を守るのはむろんのことで、この片棒担ぎをしているのは、国立感染症研究所の松山州徳室長で「韓国への出張も、観光も問題ない」と日本全国津津浦浦に呼びかける恥知らずぶり。 こういうことを契機にNHKの歪みに気づいてくれる人がいるといいのですが。 日本人は「すぐそこにある危機」に鈍感です。 (※mono.--以下は集団的自衛権関連記事につき、詳細はブログ記事で) ★ 韓国のMERS、感染拡大警告 WHO「隔離徹底を」 「日本経済新聞(2015.6.10)」より / 【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)の専門家エンバレク氏が9日、ジュネーブで記者会見し、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が拡大している韓国で「今後もさらに感染者が出るだろう」と述べ、さらなる感染拡大を警告、感染者の隔離を徹底させるよう訴えた。 一方、韓国政府の対応について「感染封じ込めに向けて非常に強力な対策を取っており、当初に比べて改善されてきている」との見解を示した。 ★ 韓国のMERS拡大が止まらず、死者9人に 感染者108人 「CNN(2015.6.10)」より / ソウル(CNN) 韓国で中東呼吸器症候群(MERS〈マーズ〉)コロナウイルスへの感染者や死者が増え続けている問題で、韓国当局は10日までに、MERSによる死者が9人に達したことを明らかにした。自宅や医療施設での隔離対象者は2800人を超えた。 MERSコロナウイルスへの感染が確認された患者はさらに13人増えて108人となった。学校は2000校以上が休校になっている。 感染者は16歳の男子1人を除いて、成人ばかり。死亡した人の多くは、もともと持病のあった高齢者だという。 この事態を受けて、香港当局は住民に対し、韓国への不要不急の渡航を控えるよう勧告した。また、5月26日に飛行機で到着した韓国人6人に対する隔離措置について、14日間の潜伏期間が経過し、検査で陰性だったことから解放したと明らかにした。 世界保健機関(WHO)によれば、6月上旬の時点で、MERSの感染が確認されているケースは1170件。世界で25カ国におよぶという。 ★ 韓国のMERS感染拡大、注目集まるSARSの教訓 「WSJ(2015.6.10)」より / 【ソウル】韓国の中東呼吸器症候群(MERS)の初動対応のまずさにより、以前アジアで重症急性呼吸器症候群(SARS)感染が拡大した時に得た「重要な教訓」(専門家)に注目が集まっている。感染者の迅速かつ包括的な隔離と、市民への適切な情報開示が必要だという教訓だ。 なぜ特定の人が病気を他人にうつしやすいのか 韓国当局は9日、MERSによる7人目の死者が出たことと、新たに8人がMERSに感染したと発表した。これでMERSの感染確認は95件となり、2012年にMERSコロナウイルスが初めて発見されたサウジアラビアを除いて最多となった。 保健福祉省によると、7人目の死者は68歳の女性で、重度の心臓病を患っていた。しかし、新たな感染確認の人数は前日の23人から減った。感染拡大は現在食い止められており、今後は徐々に収束するという当局者の見解が裏付けられた形だ。 専門家たちは、感染確認以降の対応のまずさが問題を大きくさせたと指摘する。大きな失敗の1つは、感染者と感染者と接触した人の隔離が徹底していなかったことだ。 (※mono.--中略、詳細はサイト記事で) 香港は03年、隔離に関する似たような問題に直面した。約1800人がSARSに感染し、300人近くが死亡したときだ。この危機の際に対応を見直したため、香港には現在1400床の隔離用ベッドや、より厳格な隔離手順がある。MERSに感染した韓国人男性と接触し、香港を経由して中国本土に移動した人々は、市内郊外のリゾート施設に隔離されている。 MERS拡大への憂慮を象徴するかのように、香港政府は9日、韓国への渡航勧告を出した。3段階のうち上から2番目の「赤」だ。赤は不必要な渡航を避け、渡航計画の調整を勧告する。 韓国政府はまた、情報開示が不適切だったとして、幅広く批判を浴びている。政府は2週間以上にわたり、MERS患者を治療した病院名の公表を拒んでいた。市民がパニックに陥ることを心配したからだ。 政府は7日に方針を変え、全ての病院名を公表した。病院の数は7日の時点で29に上った。崔炅煥副首相は政府がMERSに関連する情報を「できる限り公表する」と述べた。 ★ 死者6人、感染者も計87人に拡大 「産経ニュース(2015.6.8)」より / 【ソウル=名村隆寛】韓国の保健福祉省によると、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染していた80代の男性が、中部の大田市内の病院で8日、死亡した。感染による死者は6人目となった。また同日、感染者が新たに23人確認され、計87人になったと発表した。感染者には16歳の男子高校生が含まれている。 10代の感染確認は韓国では初めて。新たに感染確認された23人のうち、この男性を含む17人は、二次感染後にソウル市内のサムスンソウル病院で5月27~29日に治療を受けた男性(35)から感染したとみられている。 ほかの新たな感染者6人は、大田市内の二つの病院に同月25~28と28~30日に入院していた二次感染者を介したと伝えられる。 サムスンソウル病院で感染した70代の女性は、当初監視対象となっていなかったが、5~6日にソウル市内の病院2カ所で診察を受け、その後隔離されたことが判明。保健当局では、同病院での感染者が今後、増える可能性があるとみている。 ■ サムスン・ソウル病院が震源地という事実をマスコミが隠す 「DARKNESS(2015.6.8)」より / 韓国でマーズ(MARS)が沈静化するどころかどんどん拡大しているのは、病院名を隠蔽していたからであると言われている。韓国国民は情報を与えられていなかったのだ。 なぜ、それを隠したのか。今なお感染患者を大量に生み出しているのが、韓国最高の総合病院だと言われる「サムスン・ソウル病院」だったからだと言われている。 この病院はサムスンの名が冠してあり、サムスンは韓国では絶対だ。「名門」病院がマーズを拡大感染させているというのを、韓国の政府もマスコミも隠したかったのだ。 しかし、それが仇となって、韓国のマーズ患者はどんどん拡大していった。 サムスン・ソウル病院は患者をマーズと認識できずに、そのまま大部屋に寝かせて感染を致命的なまでに広げた。名門が聞いて呆れる。 2015年6月8日の時点では、この病院から34名の感染者が出たことが判明している。まだ増えると言われている。これは、大失態と言ってもいい。 隠しきれなくなってから、病院名が発表された 結局、爆発的に二次感染者、三次感染者が増え、もはや隠しきれなくなって「サムスン・ソウル病院」の名前が明かされることになった。 しかし、これだけ感染したら「もう今さら」である。 マーズ汚染された病院が24ヶ所増えて、発表してもサムスン・ソウル病院が目立たなくなったことで発表したのではないかとも言われている。 韓国国民はこの政府や行政の対応を罵倒しており、「サムスン病院を守ろうとして、これまでの情報を閉ざしていたのか」と嘆く。 国民が何人死のうが、韓国全土にマーズが広がって大混乱しようが、それよりも「サムスン」の名前を守ることの方が重要だと関係者は思ったのだろう。 ちなみに日本のマスコミも、「サムスン・ソウル病院」を隠しているし、この病院で患者、医療スタッフ含め900人近くが隔離措置が必要になったことを報道しない。 サムスンという名前を出すのが、そんなに嫌なのだろうか。 どうしても報道しなければならないときは「三星ソウル病院」などと誤魔化して出すのかもしれない。 サムスンは漢字で「三星」と書き、これはもちろん日本の「三菱」のパクリだったことはよく知られている。 三菱と三星では、確かに発音はよく似ているが漢字が全然違うのでパクリにならないのではないかとも言われる。しかし、サムスンは別に日本人に対してなりすましをアピールしたいのではなく、欧米に向かってなりすましていたのだ。 この三菱と三星を英語名で書けば、ほとんどそっくりであることが見て取れる。さらりと見ると、区別がつかない。 三菱=Mitsubishi 三星=Mitsuboshi 都合の悪いときはサムスンという名前を隠す (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) 本日3日も電話コメント決定。「ミヤネ屋」。Dとの打ち合わせ終わり、15時すぎのコーナー。昨日の数件もそうだけど、韓国が怖いというイメージをいかに阻止するかが現時点で頭の使いどころかと。日本に入ってくることが万一あるとすれば、それは中東からであって韓国からじゃないと思いますよと。 — 関西福祉大学 勝田吉彰 研究室 (@tabibito12) 2015, 6月 3 (※mono.--↑コメント多数。クリックで読める。) / 魚拓 ■ 朝鮮人『MERS特別対策チームを作ったニダ。まずは韓国の悪いイメージを払拭するニダ』?? 「璧を完うす(2015.6.6)」より (※mono.--前略、詳細はブログ記事で) / うーん(笑)なかなかの斜め上っぷりw <>韓国での中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染拡大を受け、韓国政府はこのほど特別対策チームを結成した。 ↓ <>観光業などへの打撃、国のイメージ低下、海外での反韓感情の高まりを防ぐ。 なぜそうなのかw 感染を防ぐのが第一ではないのだろうか。 外面ばかり気にしてもねえ(笑) その対策チームさっそく仕事したみたいですね ↓ 本日3日も電話コメント決定。「ミヤネ屋」。Dとの打ち合わせ終わり、15時すぎのコーナー。昨日の数件もそうだけど、韓国が怖いというイメージをいかに阻止するかが現時点で頭の使いどころかと。日本に入ってくることが万一あるとすれば、それは中東からであって韓国からじゃないと思いますよと。 — 関西福祉大学 勝田吉彰 研究室 (@tabibito12) 2015, 6月 3 残念ながら工作員が取材の殺到に浮かれてtwitterでうっかりつぶやいちゃってますけどww 3次感染まで発生して、朝鮮人には防疫なんて難しいことは無理みたいだから、さっさと半島ごと隔離した方がいいな。 とりあえず日本には入国禁止でよろしく。 ■ 続・韓国国内でMERSパンデミックの予兆 「Annex to a house(2015.6.5)」より / 段々冗談では済まなくなってきたな。 MERS感染発覚前、医師が1500人会合出席 2015年06月05日 00時14分 【ソウル=吉田敏行】ソウル市は4日夜、緊急記者会見を開き、MERS感染が判明した男性医師(38)が感染発覚前、1565人が出席した会合に参加していたと発表した。 医者がキャリアになってMERSをばらまくとか……。 (※mono.--中略、詳細はブログ記事で) / 時系列的に整理していこう。 5/21~5/26 ソウル大病院の医師(34歳)は韓国国内14番目の患者と接触 5/27 同医師はMERSの感染疑いがある事が通知される 5/27 同日、同医師は自宅隔離通事を受け取る 5/28 同医師にMERSの症状が現れ始める 5/29 同医師のMERSの症状は深刻化 5/30 ソウル市江南の1565人が参加した開浦洞再建築組合の行事に、同医師は体長をおして参加 5/31 同医師は施設隔離措置を受ける 6/4 同医師はMERS感染確定の通知を受け取る 絶望的な気分になるね。 医者なのに、危険な病気に罹患している疑いがあるにもかかわらず、大勢の集まる集会に参加するなどと言う事態を招いたのは、MERSのリスクを十分に理解していなかったからだと思われる。 実際に、騒ぎが広がったのは6/2以降なので、MERSに関する認識が薄かった可能性は高いのだが……、医者としては不用意に過ぎるだろう。 だが、問題はそれだけでは無い。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ■ WHO担当者「韓国人の遺伝的特徴がマーズ拡散を早めた」 韓国軍にも韓国マーズが拡散中! 「なでしこりん(2015.6.6)」より / 「韓国には行かない」「韓国人のいる場所には行かない」というのは差別? 日本政府は死亡リスクの高い高齢者や病的弱者を守る対策を取って! なでしこりんです。韓国人というのは大変 想像(妄想)力に富んだ民族のようで、「マーズに効く薬」をあれこれ考えるのが好きなようですね。韓国で有名なのは「トンスル(人糞酒)」や犬食ですが、今回は「キムチ汁や初乳」というものが「薬」に格上げされたようです。キムチ汁はいくら飲もうとかまわないのですが、まさか初乳とはね!ww 初乳 とは女性が子どもを出産してから1週間ほど出る「特別なお乳」のことであり、赤ちゃんにとっては「免疫力を高める」上ではとっても大切な初期栄養素なんだけど、「初乳をマーズの特効薬」と考える発想がすでに異常な民族としか思えません。こういう発想の背景には、過去、「韓国人の父親が自分の息子の嫁の初乳をねだる」ということが実際に行われていたのでしょう。韓国には「ためし腹」という「女性は子どもを産むための道具」という文化が過去にあったことが判明しています。「ためし腹」とは父親が自分の娘に子どもを産ませて、娘の生殖能力を示す朝鮮人固有の悪習なんですが・・・。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ■ MERSはこうして広がったw 「璧を完うす(2015.6.4)」より / MERS拡散は韓国人の遺伝子と関係か、米サイエンス誌が分析掲載=「ずさんな管理で患者を量産してるだけ」「韓国の恥が世界に…」―韓国ネット レコードチャイナ 2015年6月3日、韓国・朝鮮日報によると、米科学誌サイエンス(Science)は韓国で起きている中東呼吸器症候群(MERS)ウイルスの感染者拡大について、「医学界の通念を破っている」と報じた。 主要な学術誌が韓国のMERSを取り上げたのは今回が初めて。海外の医学界でも事態を深刻に受け止め始めたとみられる。 サイエンス誌は、韓国で急速にMERSが拡散しているのは、韓国人の遺伝子の特性に原因があるかもしれないとする専門家の分析を掲載している。それによると、「2012年にMERSウイルスが最初に発見された後、多くの国で海外旅行を介した感染者が発生したが、これほど多くの人に広く感染したのは韓国が初めて。MERSを引き起こすウイルスは、下部気道を感染させる。下部気道のウイルスは体外にうまく排出されないため、今までMERSは人と人との間では簡単に感染しないものとされてきた」とし、「韓国の最初の感染者が別のウイルスを持っていたか、韓国人がほかの国の人に比べてMERSウイルスに敏感に反応するのかもしれない」としている。 この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。 「そうだ、韓国人の遺伝子は弱りきっている」 「遠まわしに言わず、ストレートに韓国人の遺伝子は未開だと言えよ」 「遺伝子って…。そんなこと常識的におかしいだろう」 「遺伝子の話まで出てきた。韓国人がバカに見えるんだろうな」 「単に初期対応の失敗が原因だと思うぞ」 「ウイルスなのに医師もマスクもしないでに診療している。遺伝子ではなく、韓国人の行動が問題」 「韓国人の遺伝子のせいではなく、韓国政府が疾病拡散本部を介してMERS患者を量産しているのだ」 「遺伝子じゃなくて、一般病室をカーテンで仕切って、感染者を他の患者と一緒に入院させるようなずさんな対応が原因だ」 「韓国の恥を世界に知らしめてしまった。ただ管理体制がお粗末なだけなのに、遺伝子説まで飛び出してきた」(翻訳・編集/三田) / 以上引用終わり サイエンス誌も学術誌かと思ったらなかなかw <>サイエンス誌は、韓国で急速にMERSが拡散しているのは、韓国人の遺伝子の特性に原因があるかもしれないとする専門家の分析を掲載している。 ワロタw MERSウイルスがラクダ由来だけに、ラクダに近かったか(笑) <>「遺伝子って…。そんなこと常識的におかしいだろう」 そんなことないよ。 ↓ <>「ウイルスなのに医師もマスクもしないでに診療している。遺伝子ではなく、韓国人の行動が問題」 こういう行動をとってしまう遺伝子が問題なのよ。 韓国国内でどんな騒ぎを起こしても勝手だけど、外国に出さないでね、ウイルス。 ラクダは入国お断りw ■ 南朝鮮人が殲滅されればいいのに。 「二階堂ドットコム(2015.6.4)」より / ところで、南朝鮮、ヤバイです。1週間で要隔離1300人。この調子では来週に10000人超えますね。 大多数の日本人はノホホンと眺めているMERSですが現実はかなり危険だと思われます。本当なら南朝鮮の対応不備を理由に国境を封鎖して緊急警報を出してもよいレベルです。 あの国は口蹄疫まで含めて感染症対策では落第生。今回はマジで人命の危険性があります。ご覧ください。 http //www.j-cia.com/archives/11706 ※mono.--上記URLは有料課金記事なので、そのままコピペするわけには行きませんが、無消毒のまま運行したアシアナ航空機の問題により感染拡大の危険性は高まっています。中国や韓国から航空機で帰国された方々は早めに保健所などに相談を。 行政を待つのではなく、自ら情報を収集し、自ら対処することが大切です。 ーーーーー ■ 韓国 MERS感染拡大で 新聞が 「300万人感染しないと非常事態ではない」と書く 「あげはの夢 日記(201506.2)」より (※mono.--前略) / 韓国の亜洲経済は 中東呼吸器症候群(MERS)の感染者が拡大していることについて 韓国当局が「300万人が感染して 初めて緊急事態である」という趣旨の発言をしたと報じた… そうなのですが 本当なのかなあ。 本当だったら 危機感無さ過ぎ。 MERSの致死率は40%くらいですから 300万人感染したら 120万人が亡くなってしまう計算で パンデミックじゃないですか。 日本に飛び火しない事を 祈っております。 ★ 外務省、韓国と中国への渡航に注意喚起、MERSコロナウイルスの感染症発生で 「トラベルボイス(2015.6.3)」より / 外務省は2015年6月2日付で、韓国および中国における中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスによる感染症の発生を受け、渡航情報(スポット情報)を発出した。両国への渡航・滞在予定者や現地滞在者は、現地日本国大使館や総領事館等のホームページなどを含め、最新情報の入手とともに、海外安全ホームページなどを参考に感染予防に努めるよう、呼びかけている。 韓国では6月2日現在、累計25名の確定感染者が確認され、そのうち2名が死亡、1名が中国広東省の指定医療機関で治療中だ。1例目の感染者は4月18日~5月4日までMERS流行国のサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)など中東諸国を訪問し、5月2日にバーレーンを出国。4日にカタール経由で帰国していた。5月11日に発症し、5月20日に感染を確認。国家指定医療機関で治療されている。 また、中国では5月28日に韓国から香港経由で広東省に入国した韓国人1名について、5月29日にMAERS感染を確認。中国で初のMERS感染例となった。 なお、世界保健機関(WHO)によると、MERSの感染者は2012年9月以降、累計で1154人の確定感染者数が確認され、このうち関連死亡者数は少なくとも434人にのぼるという。 【パンデミック】 ■ 南朝鮮の感染症はパンデミック 「二階堂ドットコム(2015.6.3)」より / 近隣諸国は入国禁止隔離措置を含め厳重に対処した方がよい。3次感染まで起きてるって、どんだけ公衆衛生がなってないかってことだよね。要するに汚い。衛生観念がない。まぁ、日本が統治してあげるまで溝にうんこしてた民族だからな。 朝鮮は汚いからな。衛生状態がよくない。水道水を飲めない国は感染症を制御できないね。 日本だけだきれいなの。 ★ 朴政権“大失態” MERS急拡大 パンデミック寸前の状況に批判の声 「zakzak(2015.6.3)」より / 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスが韓国で猛威をふるっている。感染者は3日までに死者2人を含む計30人、感染が疑われ隔離措置となった人は約750人に増えた。ここまで拡大させたのは、最初の感染者の男性(68)がMERS検査を求めたにもかかわらず早期確認を怠った同国当局のずさんさにある。別の感染者が乗った航空機が消毒されずに韓国から日本、中国に運航していたことも発覚。パンデミック(世界的流行)寸前を招いている朴槿恵(パク・クネ)政権に批判の声が渦巻いている。 危機を危機と認識し、迅速な対応を打つ。被害の拡大を抑えるために真っ先にやるべきことだが、韓国にはその概念がないようだ。 多くの死者を出した重症急性呼吸器症候群(SARS、致死率約10%)の約4倍の致死率というMERSが韓国に上陸、死者・感染者が急拡大しているが、当初、当局が楽観し、最初の感染者の男性を放置していたという重大事実が発覚した。 この男性は、5月に中東4カ国の訪問から帰国し、発熱があったため、医師の助言を受け政府の疾病管理本部にMERS検査を求めた。しかし、男性の訪問国を「バーレーンだけ」と聞いた同本部は「MERSの発生国ではない」との理由で一度は断り、感染確認は2日遅れたという。確認後も「感染力は強くない」との判断から限定的な隔離措置を続けた結果、この男性から少なくとも22人に感染が起きた。 (※mono.--以下略、詳細はサイト記事で) ★ MERS感染防ぐ隔離対象者 1300人に 「産経新聞(2015.6.3)」より / 【ソウル=名村隆寛】韓国で問題になっている中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染について、感染拡大を防ぐため隔離措置がとられている対象者が3日、約1300人に広がった。聯合ニュースが伝えた。 ーーーーーーーーーー ★ 「情報足りぬ」九州悲鳴 年85万人来訪ゆえの〝不安〟 「産経WEST(2015.6.3)」より / 「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」の感染が、韓国で拡大し、社会不安が増大している。地理的に近い九州には、韓国から年間85万人もの旅行客が訪れるだけに、空港や港の関係者が緊張感を強める。「アジアの玄関口」として、人的交流が活発になれば、感染症のリスクも必然的に高まる。水際の防止策が欠かせない。(高瀬真由子) 「院内感染対策が不徹底」 「韓国の症例は、医療機関における院内感染対策の不徹底等による」 厚生労働省は1日、各都道府県や保健所を設置する自治体に向けて、MERSが疑われる患者が発生した場合の対応や院内感染対策を徹底するよう通知した。 韓国保健当局は2日までに、感染者と接触した人ら約750人を、自宅や医療機関に隔離している。 厚労省の通知を受け、自治体も動いた。7カ所の保健所を運営する福岡市は、市医師会や指定医療機関などと対応方法を確認した。 厚労省が示した手順によると、MERSに感染した疑いのある患者を確認した場合、保健所職員は患者や医師らへの聞き取りをする。さらに必要があれば詳細な調査を実施し、感染の有無を判定する。 福岡市保健予防課の衣笠有紀課長は「福岡はアジアの玄関口として韓国との距離も近く、慎重に対応する必要がある。ただ、どの程度の接触で感染するかなど、情報が足りない。情報収集を進め、医療機関などへ周知に努めたい」と語った。 (※mono.--以下略、詳細はニュース記事で) ーーーーーーーーーー ★ MERS患者が搭乗したアシアナ機、消毒しないまま名古屋までフライト 「ハフィントンポスト(2015.6.2)」より / 重い肺炎などを引き起こす中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染者が搭乗した旅客機が、消毒されないまま、名古屋市近くの中部国際空港までフライトしていたことが分かった。感染の確認が遅れたことが原因。韓国紙「朝鮮日報」の経済ニュースサイト「韓国ビズ」が5月31日に報じた。 アシアナ航空によると、26日に(感染者の)Kさんが乗っていた仁川発香港行の723便は、MERS感染者が搭乗した事実を知らずにこの日の午後、香港での乗客を乗せ、韓国の仁川に戻ってきた。 この旅客機は27日にも、仁川と中国の大連、名古屋を往復しており、中国の長沙に到着したときに、疾病管理本部から「26日にMERS感染者が搭乗した」と通知を受けた。アシアナ航空は28日未明、中国長沙の乗客を乗せて仁川に戻ってきた723便に消毒作業を実施した。 (朝鮮ビズ「【MERS速報】感染者搭乗のアシアナ航空機、通報が遅れて2日間そのまま運航」 2015 05/31 18 36) FlightAwareの運航データによると、問題となったアシアナ航空723便の飛行機は、エアバスA321だった。 ■「患者との接触はない」男性がウソの説明 5月26日、韓国人の男性会社員(44)は、出張のために723便で香港入りした。産経ニュースによると、男性は家族がMERSに感染し自身も発熱していた。しかし男性は、香港国際空港で検査を受けた際に「患者との接触はない」と検疫官に虚偽の説明をして入境。そのまま中国広東省の恵州市にバスで移動した。27日夜になって韓国政府からの通報を受けた中国当局が、男性を恵州市のホテルで見つけ、病院に隔離。感染が確認されたという。 香港政府は5月29日、723便に搭乗して、席が近かった「濃厚接触者」の韓国人3人と中国人9人の計12人を強制隔離すると発表した。MERS患者と同時に723便に乗った人の中に、日本人はいなかったという。世界保健機関(WHO)によると、MERSの感染者はこれまでに1100人以上が確認され、約430人が死亡している。韓国では6月2日、2人の死亡が確認された。 日本の厚生労働省では、「MERSは、海外の感染予防対策が不十分な医療機関等においては、患者から医療従事者や他の患者に感染(二次感染)した例が報告されている。しかし、季節性インフルエンザのように、次々に人から人へ感染することはない」と説明している。 ■ 韓国で拡大している致死率50%のマーズは対岸の火事ではない 「DARKNESS(2015.6.2)」より / 韓国で中東呼吸器症候群(MERS)が拡大している。これは2015年5月20日に中東から帰国した68歳の韓国人から始まったものである。 マーズ(MERS)は2012年にサウジアラビアで初めて確認された比較的新しいウイルスなのだが、死亡率は50%と意外に高い。 コウモリやラクダが関係している可能性があると言われているが、宿主は不明で感染経路は解明されていない。治療方法も感染防止方法も分からないので、対症療法で患者の自然治癒を見守るしか方法がない。 2014年にエボラ出血熱が西アフリカで拡大する前までは、このマーズの感染が懸念されていた。 2002年のサーズ、2014年のエボラ出血熱も、一歩間違えれば全世界を覆い尽くすパンデミック(世界的流行)になる確率は高かったが、当局の決死の努力で感染拡大が瀬戸際で食い止められている。 今回のマーズは、果たしてどうだろうか。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ■ 在韓米軍撤退も? 韓国の小学生もマーズの疑い!台湾の観光客約1300人は韓国旅行をキャンセル! 「なでしこりん(2015.6.2)」より / あなたは韓国人にまともな危機管理能力があると思いますか? 在韓米軍基地がある韓国平沢市で小学校女子児童にもマーズの疑い なでしこりんです。韓国人による日本へのさまざまな冒涜行為。靖国神社への放火や放尿行為。対馬での仏像窃盗。現在の韓国の混乱状態を「天災、仏罰」と見る人もいるかも知れませんが、私は「韓国人の道徳的な欠陥がなせる人災」と見ています。まさに「我が身さえよければよい」という韓国人の無責任さが「韓国マーズ」の感染拡大につながっているのでしょう。マーズには特効薬はありません。「韓国人だけが滅びる」という壮大な韓流ドラマはすでに始まっているのかも知れませんね。 (※mono.--中略、詳細はブログ記事で) / 韓国 に「平沢(ピョンテク)」という都市があります。韓国ソウルの南部にあり、在韓米軍基地があることでも知られていますが、実はこの平沢市にある小学校の女子児童が「自宅隔離」になっています。この児童の感染の有無はまだわかっていませんが、もしこの児童が感染していたとなると、学校全体や平沢市全域が隔離される可能性もあります。その時、在韓米軍関係者がどう動くかにも注目しておく必要があります。アメリカ人はシビアですから、米軍家族が日本へ避難することも十分ありえます。いかな韓国人といえども、小学校の児童が危険な感染症の疑いはあわれですね。なんとか無事を祈りたいです。 (※mono.--中略、詳細はブログ記事で) / 最後 に「韓国人の反応」ということで、すでに韓国人の中にも、「韓国政府の危機管理能力」を疑う者もいるようで、こんなコメントが書き込まれていました。韓国人は間違いなく、日本に逃げてきますよ。あれだけ反日で盛り上がる国家・民族ですが、「日本に逃げればなんとかなる」という考えは、1910年の日韓併合以来、朝鮮人に染み付いた甘えなんですね。私はそれこそ、日本に逃げてきた韓国人は入国拒否すべきだと思います。日本国民を守るためにも! By なでしこりん 「韓国人の反応」 既に初期対応が失敗したので感染者の隔離による封じ込めは事実上失敗したと見てもいい。きっと街中に感染の疑いがある人が沢山いるだろう。一刻も早く国外へ脱出するか、山奥に引きこもるかしないと・・・共感016非共感002 もう海外亡命が答えです。共感012非共感003 http //horukan.com/blog-entry-2858.html ★ MERS流行に備え知っておくべき5つのこと 「WSJ(2015.6.2)」より / 韓国での中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染者数増加を受けて、東アジアで「MERSコロナウイルス」のまん延に対する懸念が高まっている。MERSについて知っておくべき5つのことを以下に挙げた。 1.MERSは一般的な風邪やSARSと同じウイルス系統 (※mono.--説明文略、詳細はニュース記事で) / 2.中東で発生し、世界的に拡大 (※mono.--説明文略、詳細はニュース記事で) / 3.韓国に到達したのは2週間前 (※mono.--説明文略、詳細はニュース記事で) / 4.韓国は対応策を検討 韓国保健福祉省は、まだ流行宣言を出していない。しかし、同ウイルスの感染可能性が疑われることから隔離されている約700人については外渡航禁止を検討している。最初の患者と直接的な接触がなかった人々にもMERSが広がっている可能性があるとの懸念が高まっている。 5.韓国のMERS問題が拡大も SARSまん延の中心地だった香港は、MERSコロナウイルスに感染していることが確認された韓国人男性(最初の患者と病室が一緒だった人物の息子)が香港を訪れていたことを受けて、警戒態勢を強いている。香港当局は19人を隔離するとともに、この男性と接触した可能性のある他の旅行者27人についても監視を続けている。当局はまた、空港や検問所で予防措置を講じている。韓国ソウルの医療施設を最近訪問し、呼吸器系の症状を発症したり、熱が出たりした入国希望者はMERSの疑いがあるとして扱われ、ウイルス検査で陰性と出るまで病院で隔離されることになる。こうした措置は、中東を最近訪れた入国希望者にも適用される。 原文(英語):5 Things to Know About the MERS Outbreak in Asia ◆ 陽性ならパンデミックは必至!!! 死亡したMERS感染疑惑の患者を隔離なしで1週間放置!!! ⇒「韓国はもう終わり…」by 韓国の反応 「ホル韓ニュース速報「改」(2015.6.2)」より / MERS感染が疑われる患者が死亡した病院「入院から6日後に隔離」 引用:ネイバーニュース/聯合ニュース http //goo.gl/hn8dfG 記事の翻訳 25日応急移送中に来院、31日に福祉部からの通知で感染が疑われる患者と知る 最初の中東呼吸器症候群(MERSコロナウイルス)患者と接触したA(57・女)さんが死亡した京畿道の某病院は1日「死亡した患者が病院にきて6日後にMERS感染が疑われる患者なのを知った」と明らかにした。 この病院の広報チーム関係者は、この日午後9時、病院近隣のオフィスで行った非公開ブリーフィングで「死亡した患者が先月25日、平沢から水原に移送される途中で状態が悪化し当病院の応急室に来院した」として「我が病院では31日午後8時頃、福祉部から連絡がきて(感染が疑われる患者ということを)一歩遅れて知り、すぐに患者と医療スタッフを隔離した」と話した。 福祉部から感染を疑われる患者という連絡がきて18時間後の1日午後2時、福祉部の疫学調査官が病院に到着し、午後2~3時頃にサンプルを採取した後、調査が行われる中、午後3時57分頃、急性呼吸不全のために死亡したと病院側は説明した。 この関係者は「来院当時から患者の血圧が測定できず、酸素飽和度が維持できない状態であった」として「集中治療室で人工呼吸器と血液透析など生命維持の治療だけを行った」と付け加えた。 Aさんの感染疑い経路に関連しては「病院にくる前後の状況は知らない」と病院側は明らかにした。 地域保健当局によればAさんは国内最初のMERS患者がいた同じ病棟に共に入院した腎臓透析疾患の患者だったと分かった。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ■ MERSの隔離対象者680人に対し、政府施設キャパは150人の”緊急事態”=韓国 「風に吹かれるままに、ギターの音に乗って(2015.6.1)」より / これじゃぁ、北朝鮮も進軍できませんよね。朴槿恵大統領は初期対応の遅れを表明していますが、何時ものように夢遊病状態です。日一日対応が遅れれば、ネズミ算式に感染者は増えていきます。このままの状況が続けば、医療関係者は「火病」に成ってしまうでしょう。一般人はパニックになる事M間違いなし・・・後は、誰かが笛を吹けば、日本海に飛び込むかもしれない。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ーーーーー ■ 韓国パンデミック? MERS感染可能性ある隔離対象者が682人に 「otannkoのブログ(2015.6.1)」より / <>MERS感染可能性ある隔離対象者が682人に=韓国 【ソウル聯合ニュース】韓国保健福祉部は1日、ソウルの政府庁舎で会見を開き、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)コロナウイルス感染者と密接に接触し隔離された人は715人で、そのうち33人は潜伏期が過ぎたため隔離が解除された状態と発表した。現在、隔離対象者は682人となる。 対応にあたっているMERS中央対策本部の権ジュン郁(クォン・ジュンウク)企画総括班長は「今日3人の感染者が追加され、(3人と接触した人が含まれるため)隔離対象者はさらに増えるだろう」と説明した。 権氏は「現在(自宅などで)隔離されている682人のうち、高リスク対象者で、施設に隔離される可能性がある対象者は全体の35%」と伝えた。 また18人の感染者のうち、1人は状態が良く、退院の可能性もあるが、5人は状態が不安定という。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ーーーーー ■ 韓国感染症患者を輸出w 「璧を完うす(2015.5.31)」より / 韓国でMERS患者10人 当局の対応批判も NHK 韓国政府は、重い肺炎などを引き起こすMERSコロナウイルスに感染した患者が国内で10人に上ったと発表し、10人目の患者は感染が疑われたにもかかわらず海外に出張したあと感染が確認されたことから、出国を止められなかった韓国当局の対応が批判されています。 MERSコロナウイルスは重い肺炎などを引き起こすウイルスで、去年春以降、中東を中心に感染が広がっています。 韓国では、サウジアラビアやバーレーンなどに滞在したあと帰国した韓国人男性が感染していたことが今月確認され、男性の家族や男性と接触した医療スタッフらも感染しました。 こうしたなか、韓国の保健福祉省は29日夕方、この男性と接触して感染が疑われた別の男性が出張先の中国で検査を受けた結果、感染が確認されたとして、韓国人の患者が合わせて10人に上ったと発表しました。この男性に対しては医師が出張を自粛するよう求めただけで出国を止められず、韓国のメディアは、旅客機の中で乗り合わせた多数の乗客らが感染したおそれがあると指摘するなど、保健当局の対応を批判しています。 以下略 / 日本ではあまり報じられないね。 MERSは去年の春から中東で感染が広がって、 WHOによりますと、サウジアラビアなど中東の国々を中心にこれまでに1139人の患者が確認され、このうち、およそ37%に当たる431人が死亡しています。 4割近くが死に至る感染症だというのに。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) .
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もっとも強いのは、なにももたない人間。 もっとも弱いのは、全てを抱える人間。 おまえは、どっちだ。 ○ ● まだ太陽も見えない夜の町。 町の明かりは未だ消えず、煌々と辺りを照らしている。 冷たい夜風が頬を撫で、無骨な住宅街の隙間を縫う闇がひっそりと佇む。 その中を、男が駆ける。 青い制服、立派なバッジ。 キリリと引き締まった身体は日頃の鍛錬の成果を思わせる。 所謂、街の守り人―――警察官である。 「治安の悪くなったもんだ、この町も」 俺が子供の頃はもっと平和だったのに、と。 口の中で煙草の煙を巡らせ、ほう、と吐く。 本来なら善良なる人間の見本であるべき日本の警察官が歩きながら煙草を吸うなどとは御法度な行為だ。 しかし、太陽が未だ登らない時刻だからか、周りに人気などない。 少しばかりなら構わんだろうなどという気の抜けた思考が、彼を堕落させていた。 「…ま、当たり前か。こんな御時世に夜出歩く馬鹿はいねえよな」 ここ数週間で冬木市での行方不明件数―――及び変死件数は跳ね上がっている。 老若男女、人種問わず。 冬木市で起こる一年のの行方不明事件を、数週間で軽く上回ったのだ。 身元不明の肉塊すら多々目撃されており、夜のニュースはそれらの報道でひっきりなし。 特にセンタービルの爆破テロは、幾つかのテレビ局が速報としてTV放送スケジュールを変更し報道したほどだ。 こうなれば、警察も積極的に動かなくてはならない。 冬木市中に警官が配備され、犯人の一早い逮捕が期待されている。 「しかし、このザマだ」 当てもなく町を見回る彼の視界には、静かな夜の住宅街。 犯人どころか人間すら見当たらない。 右を向く。 人影は見当たらない。 左を向く。 人影は見当たらない。 目を凝らす―――すると、何かが、写った。 「…?」 少女が、立っていた。 大胆に露出した太股は街灯に照らされ、珠のような肌は雫を弾く。 瑞々しい二の腕は滴る水滴で鮮やかに彩られ、艶やかな雰囲気を醸し出している。 顔は見えない。 影で隠れ、人相までは見えない。 「おーい、早く家に帰りなさい。危ないぞ」 近くに寄っても、女は反応した素振りすら見せない。 赤いシャツが鮮やかに、輝いている。 「ほら、君」 警察が女の肩に手を置く。 ポンと、まるで子供の頭の上に手を置くような、優しい手つきだった。 なのに。 だというのに。 ポトリ、と。 女の身体が、地面に落ちた。 ぴしゃり。 水分をよく含んだものが落ちる音。 女が倒れると同時に、何かが男の頬に付着する。 ふるふると震える指先で、頬をなぞる。 指先に付着したのは―――血液だ。 「血……ッ!?」 じわりじわり。 倒れた女の首を中心に、血溜まりが拡がっていく。 じわりじわり。 じわりじわり。 血液が止めどなく流れ、間欠泉のように吹き出している。 ―――首から先が、ない。 男がそのことに気づくのにそう時間は用さなかった。 「ぐーる ぐーる」 「…!」 男が胸の連絡機器に手を伸ばした瞬間。 声がした。 濁った声。抑揚が少ないようでいて時に激しくなる、まるで理性の削れたような声。 その声は―――頭上。 高い電信柱の上で、此方を見下ろしていた。 「おま おま お巡りィ~~お巡りさん。俺、知ってるのよ」 「おまえ、何を持って、」 「こうやったら、血が集まって旨くなる」 顔を隠したフード。身体を包んだ、服と呼ぶのも烏滸がましいボロボロの布地。 黒の生地は返り血が固まったのか、所々が変色し固まっている。 腕と、その握った『何か』をぐるぐると振り回す。 それを見た男の顔が、青ざめる。 頭だ。女の頭を、その髪を掴んで振り回している。 「おまえ……その手を下ろせッ!」 それを見た警察官の動きは迅速だった。 腰に佇んでいる拳銃を引き抜き、構える。 発砲は許可されていない。 もしも何らかの方法で此方に危害を加えるのなら発砲も許されてはいるが、此方から撃つことはない。 『警察官職務執行法第7条』。 警察官は―――己から積極的に武器を持って相手に危害を加えることはできない。 『命を奪うため』に発砲してはならない。 『命を護るため』に発砲するのが、日本の警察官だ。 しかし。 凶悪犯罪を犯したと現行犯で判断できる時のみ、最低限度の武器を扱うことを許されている。 だが、直撃はさせない。 まずは威嚇射撃で相手の動きを見る。 「動く『ばちゅん』―――へ?」 たんまり水が入った風船を割ったような音。 発砲した、射出音とほぼ同時。 拳銃を握った突き出した腕が、空を舞っている。 くるくる。くるくる。 メリーゴーランドのように空中で回る腕を、フードの男が掌で受け止める。 「小さい頃、習ったよなぁ。 危ないものはヒトに向けちャアいけねえぜ」 (熱―――ッッッ!!!!!) 右の肩から先を失った傷口が、熱を主張する。 熱い。熱い。熱い。 人の知覚できる"痛み"の域を超えた何かが、脳髄に警鈴を鳴らす。 「―――懐かしい、感じだぜ」 警官から捥ぎ取った右腕を弄びながら、フードの男はその右手に握り締められた拳銃を掌に収める。 慣れた手つきだった。 まるで、人が食事の際に箸を取るような。 そんな、当たり前のように拳銃を握る。 「昔はよく教官に褒められたっけなァ」 「"おまえは羽赫の扱いがいい"って」 「成績も良くてな」 「次席だったンだぜ」 「一番には、なれなかったけどな」 違和感が、この場を支配する。 片や右腕を捥がれた男。 捥いだ張本人はまるでそれが大したことではないかのように思い出話に興じている。 眼中にないのだ。 この白髪の男は、最初から警官のことなど"障害"とすら見なしていない。 蚊が腕に止まったから潰すことと同じ。 ただ―――何か目障りなものが近づいてきたから、払っただけ。 この男は。 既に『人を人と認識していない』。 そう気づいたときには、遅かった。 彼は逃げるべきだった。 残った左腕で胸の無線機に手を伸ばす。 血液を流し過ぎたのか、失った右腕の感触は痛みごと既に消え去っている。 だが、警察官としての最期の意地が、彼の左腕を突き動かした。 コイツをこのままにしてはいけない。 今すぐ、この場で捕らえなくては――― 「至急応え゛ん゛ッ」 ぶちゅん、と。 再び、水気を伴った音が響く。 「人の話は最後まで聞けよ、オマワリさん」 首が、飛んだ。 まるで、実った果実を捥ぐように。 そうして。 自分が何を相手にしたのかも理解できないまま、男の人生は幕を閉じた。 ○ ● 警官の身体は筋肉が引き締まっていて、齧る度に程よいナゲット感覚が口内を満たす。 最近はこのご時世故か、女は早々に帰宅してしまって喰えていない。 ここ数日は男しか喰っていない。 男の歯応えも良いが、女の弾力も棄て難い。 血液は喉越しが良く、開けたてのミネラルウォーターでも飲んでいるかのよう。 髪を掴み切断した頭を振り回すと、血液が脳に集まって齧りついた時の快感が増す。 溜まった血液が溢れ出すその様は、まるで人間の食事で言う小籠包。 もぐ。 もぐもぐ。 もぐもぐもぐ。 胃袋の底にでも穴が開いているかもしれないと錯覚するぐらい、肉が再現なく口の中に吸い込まれていく。 しかし。 「…足りねえ」 白髪の男―――滝澤は、まだ空腹を訴えていた。 食べても食べても腹が減る。 満たされてもその直後に、食欲に襲われる。 この場に来てからというもの、そんな状況がずっと続いていた。 体内から体外へ、"何か"が流れ出すのを感じる。 滝澤は知り得ないことだが―――流れ出しているそれこそが、『魔力』だった。 彼が使役するサーヴァント。 バーサーカーとは、英霊の理性を奪いその代わり身体能力を増幅させるクラス。 英霊の理性を奪い、扱いやすい兵器へと堕とすものだ。 しかし理性を奪い身体能力を上げるその触れ幅が大きいほど、マスターへの魔力の負担は格段に増える。 バーサーカー―――此の場では"ジェヴォーダンの獣"と称するのが適切か―――が捕食によって自ら魔力を調達していると言っても、膨大な魔力消費全てをそれで賄える訳ではない。 その足りない分の魔力を、繋がった主従のパスを通してマスターである滝澤の身体から奪い取っているのだ。 元来、滝澤は魔術師ではない。 魔術師の家系でもない。 本来はバーサーカーのクラスを行使することなど、余りにも難しい。 しかし。 滝澤は、その魔力の問題を『人を喰う』ことで解消している。 魔力とは、人の体液に溶けやすいもの。 本来微弱な魔力回路しか持たない人間であっても、体液ごとその全てを喰らえば多少は魔力の足しになる。 そうして、滝澤は魔力の枯渇を防いでいる。 ……その対価として、満足することのない飢えを課せられている訳だが。 極上の美味を口に運びながら。 人肉の一部を口に運びながら。 滝澤は、思う。 この身体になってから何もかもが最悪だ。 ―――この身体になってから、何もかもが美味い。 この身体になってから、人の肉しか喰えない。 ―――しかし、飢えを満たすそれらは美味だ。 真戸を助けたかった。法寺さんを助けたかった ―――だが。腹が減るのに堪えられない。 理性と本能が相反する。 結果、滝澤は人を喰う。 目の前の肉が。人だったものが。 『わたしをたべて』と懇願する。 ならば。 食べてあげないと、可哀想じゃないか。 「―――……あ……?」 そこまで思考が稼働して。 滝澤は、グルン頭を回す。 目の端に、獣が映った。 「なんやの」 直前まで忘れていたと言わんばかりにコンコンコン、と頭の中を整理するように叩き、 「ちゃんバサ」 その獣の名を、口にした。 何も言わずに、獣の女が立っている。 バーサーカー。ジェヴォーダンの獣。彼女を言い表す言葉は沢山あるだろう。 しかし。そんなことはどうでもいい。 少し時は遡った、センタービルでの一戦。 サーヴァントでありながら、敵の前にマスターを差し出す愚行。 滝澤からしてみれば、あのピエロ達から逃げる間の時間稼ぎ、撒き餌に使われたのと同義だ。 マスターが滝澤でなければ、即座に犬の餌になっていただろう。 怒りがないと言えば、嘘になる。 この場で赫子を用いて四肢を貫き標本にしてもいい。 だが、それはまだ早い。 聖杯なんてものに近づくには、まだ早い。 やるなら、聖杯を取った後だ。 そして。 バーサーカーも、無意味にマスターを襲う意味も理由もないようで、其処に立ち尽くしていた。 バーサーカー自身、『マスターが一人じゃ心配』などという忠犬染みた理由で帰って来た訳ではない。 彼女も獣だ。狩りをするならば、楽な獲物を選ぶ。 ただ、血液の臭いがして、その中で一番近い場所に駆けつけたらマスターである滝澤がいた。 ただ、それだけ。 食事の際の、匂いに釣られただけ。 「なあ ちゃんバサァ」 ゆらり、と幽鬼の如き挙動で、バーサーカーへと向き直る。 そのままの勢いで手元の、警察官からむしりとった頭を投擲する。 狙いは、バーサーカーの顔面。 しかし衝突することはなく―――バーサーカーの腕の一振りによって、果実のように破裂した。 血液が辺りに撒き散る。 鉄の臭いが充満する。 これが昼間だったなら、どんな騒ぎになっていたか想像するのも恐ろしい。 「どうせ喰うなら」 「美味いモン獲ろうぜ」 ニチ、と。 口元から垂れる血液が音を鳴らす。 その手元には、一通の手紙が握られている。 討伐令の報せだ。 「二人っきりで」 その言葉を理解したのか、していないのか。 獣の女の口元も、ニヤリと笑った。 ○ ● 「おお、早いな。まだ日も昇っとらんというのに」 「…んー、まあ。セイバーに全部任せて一人だけ爆睡はできないじゃん」 気だるげな身体をベッドから起こし、寝ぼけ眼を擦りながら意識を覚ます。 茶のもふもふとした髪を揺らし、太い眉が特徴的な少女―――神谷奈緒。 時計を確認するより先にベッドの脇のカーテンを開くと、そこはまだ一面の闇。 窓から差し込む月光は、未だ夜が明けてないことを示している。 (……夢じゃない) サーヴァント。聖杯戦争。 左手に刻まれた、弓を張ったような紋様の痣。 起きる度に、この出来事はただの夢だったのではないかと疑うほどの数奇な出来事。 …実際、まだ現実感はない。 今このタイミングで、影から『ドッキリ大成功』の看板を持ったお笑い芸人などが出てきたならば、笑いながら信じてしまいそうだ。 「しかし、そろそろ身の振り方を考えんとなぁ。 そろそろ加熱してくる頃合いだろうて」 眼帯の青年。 剣の英霊、セイバーが顎を掌で擦りつつ溢す。 身の振り方と問われても、奈緒自身には願いなどないければ目的もない。 どうしても叶えたい望みなどないし、躍起になって取り組むほどのものもない。 アイドルとして更に成功したいという目標はあるが、さて、それを他人の力で叶えて良い望みかどうかはまた別の話だ。 あくまでこれは『神谷奈緒のアイドルとしての目標』である。 そこに向かって走るべき『目標』であり、無理矢理今叶えたい『願い』ではない。 …その、願いがあるとすれば。 己の呼び掛けに答え助けてくれたセイバーの願いを叶えてあげたい、ということぐらいか。 「セイバーは、こう、考えとかあるのか?」 故に、具体的なビジョンが浮かばなかった。 聖杯戦争と言われても、特に何をすべきなのなわからない。 台本も何もなしにロケに送り込まれた気分だ。 そうするとセイバーは、ほれ、と一通の手紙を投げた。 まだ寝巻き姿の奈緒の膝に落ちたそれはぱらりと開き、数枚の写真と文が刻まれた紙が落ちる。 白髪の男と、赤に染まった女。 双子だろうか。全くそっくりの姿をしたピエロ。 アニメからそのまま出てきたような、奇抜な格好をしている。 特にピエロの方など、アニメの敵役にピッタリだ。 コスプレだろうか。 コスプレも、最近のモノは出来が良いから侮れない。 「…これは?」 「よく読め」 「?」 冬木センタービルの破壊。 冬木住民の捕食事件。 殺人事件及び凶悪事件の数々が列挙されている。 その全ての端から端までを読み直し、はて、ともう一度読み直し首を傾げる。 捕食。 捕食。 捕食? 「捕食?」 「その白いのと獣が人を喰うた、ということだろうて」 「人を?」 「うぬ」 「人が?」 「うぬ」 「食べたのか?」 「らしいな」 さーっ、と。 血の気が失せ、自分の顔が青くなっていくのが分かる。 人が、人を、喰う。 「おそらく化生の者の類いだろうさ。人間ではなかろう」 「人じゃ、ない?」 「言うならば"人の形をした化物"、か?」 現実味はないが。 『人の形をした何かが人を喰っている』と言われると、何となく恐ろしさが伝わってきた。 脊髄に氷柱が差し込まれたような、悪寒に近い恐怖。 未だ下半身は暖かさの残った布団にくるまれているというのに、何処か肌寒さを感じた。 「そこで、だ」 顔の眼帯を弄りながら、セイバーは告げる。 一枚はピエロ。もう一枚は白髪の男の写真を摘まみながら。 「俺としては此と言って急務もない。 此度の戦を始めるに早いが得も遅いが損もなかろう。 なら後は一つ―――主殿が、どうしたいかだ」 「あたしが…?」 「そうだ。今や俺も主殿に仕える身。その決定には従おう」 腕をひらひらと振りながら、セイバーはそう言った。 自分が、どうしたいか。 茶の両目が白髪とピエロを捉える。 ……特に、理由があった訳じゃないけれど。 ベッドに横たわっている加蓮が。大切な、友達が。 『もし標的になったのが知り合いだったら』―――そう思うと、自然に口が動いた。 「駄目だ」 「ん?」 「上手く言えないし、あたしが何か出来る訳じゃないけど…」 セイバーのような特別な力を持っている訳じゃない。 襲われたら大の大人にだって勝てないかもしれない。 でも。 それでも。 「このまま見過ごすのは……なんか、違うと思うんだ」 理由もなく全てを奪われていく人達がいて。 自分には、それを阻止するだけの手段があって。 アニメの主人公になったつもりではないけれど―――止めなきゃ、と思った。 「ふむ」 其処まで、きっちりと聞いて。 若造の正義感などと笑わずに、真摯にその全てを受け止めて。 セイバーは奈緒を見据えて、言った。 「それは"此奴らを殺す"ということか?」 「……え?」 予想外の、返答が来た。 「悪さをする連中を取り締まる。それは良かろう。正しきことよ。 しかしな、嬉々として人を殺し回っている連中よ。無傷で解決とはいくまい。 奴らが主殿を殺そうとすれば、俺は必ず阻止する。場合によっては殺すだろう。 …その時、主殿はどうする?」 「それは」 言葉に、詰まった。 止めなければ、と思った。 でも。 殺すかどうかなんて、考えていなかった。 悪さをする連中を倒して、それでハッピーエンド。 …奈緒が好きなアニメは、大抵がそんな終わり方だ。 現実は、そう簡単には終わらない。 現実にはその先が、倒された悪役にも命がある。 それを。 自分が奪って、いいのか――― 「……殺したくは、ないな」 答えは、否。 殺したくない。 相手が酷い悪人でも、一方的に殺してはいけないと思った。 恐る恐る奈緒は顔を上げ、セイバーの顔を見る。 何を腑抜けたことを言うのかと険しい顔がそこにあると思ったが、 「うむ。主殿はそれでよかろう」 満足したような、男の顔がそこにあった。 「へ?」 「へ?じゃないだろうに。此処で意気揚々と"殺そう"などと口にしていたら逆に俺が怒っていたわ。 せっかく争いと無関係の時代に産まれたのだ。主殿を応援してくれる"ふぁん"とやらが大勢いるのだ。 主殿が手を血に染める必要はない。殺したくないというのなら、戦の場で俺がなんとかしよう」 試すような真似をして悪かったな、と。 かっかっかと快活に笑うセイバーを前に、奈緒の顔がボッと、茹で蛸のように赤く染まった。 「おま、おまっ、真面目に答えちゃったじゃんか!」 「ほっほ、そう照れるな。戦場での無茶は俺らの仕事よ。 主殿は後ろで、でんと構えておれば良い」 一人真面目になっていた自分が馬鹿みたいだ。 ぷくーと膨れた己の頬に熱を感じながら、奈緒は赤くなった顔を隠す。 冬の空気に当てられた掌は冷たいのに、顔は真夏のように熱い。 もう二度と真面目に答えてやらないからな、と。 左手で赤い顔を隠し、右手でセイバーを指差し文句を言った。 言おうとした、瞬間。 だぁんッッッ!!!!と。 耳を劈く、破裂音がした。 「おわっ!?な、何だ、風船か……!?」 一人でわたわたと慌てる奈緒を他所に、セイバーはほう、と息を吐く。 「主殿、着替えよ。寝巻きのままでは寒かろう」 「え、何で」 「出陣るぞ。直ぐ其処に、何か在る」 どうやら。 聖杯戦争とやらは、和気藹々とするような暇は与えては貰えないらしい。 ○ ● 「……寒いな」 流石に、冬の夜は寒い。 住宅街をてくてくと歩きながら、奈緒はそう呟いた。 重ね着していても冷気は服をすり抜け、直接身体を冷やす。 破裂音が鳴り響いてから、セイバーと奈緒は直ぐに家を出た。 "主殿には家で待ってもらうという手もあるがなぁ。しかし自衛手段のない主殿を俺の手の届かん場所に置くのは如何せん不安よ。 多少危険でも側に付いて貰うしかなかろう。安心せよ、危険を察知したら直ぐに届く範囲におる"とは、セイバー談。 別に己の安全だけ確保してセイバーだけ戦わせるようなつもりはなかったからいいのだが、こうも守られると少し罪悪感が湧く。 しかし。 しばらく歩いても、どれだけ歩いても、不審な影など何もない。 セイバーは"何か在る"と言ったが、此処まで何もないと勘違いだったのではないかと疑いたくなる。 闇夜を照らす電灯がちかちかと光る。 「…なあセイバー」 「……」 「なあってば」 「……」 「おーい」 「主殿」 暇を持て余したのか、奈緒の間延びした言葉をセイバーが切る。 いつになく、冷静で研ぎ澄まされた―――まるで、一本の刀のような声。 それは。 セイバーが、臨戦態勢に入ったことを言外に告げていた。 「余計に動くな。俺が"良い"というまで、絶対にな。 危険を感じれば令呪を通して俺にも通じる。そうすれば―――」 言葉は最期まで、紡がれなかった。 何故ならば。 「■■■ーーーッ!!!!!」 セイバーの研ぎ澄まされた身体が、ボールのように弾き飛ばされたからだ。 いや、弾き飛ばされたのではない。 獣に、捕まれている。 そのまま、首根を掴んだまま運ばれる。 地面でガリガリと背中を削りながら、獣は走りながらセイバーを地面に擦り付け、そのまま投げ飛ばす。 「ぐぅ…っ!」 解放されると同時に体勢を立て直すセイバーだが、既に遅い。 奈緒とは50mほどだろうか―――障害物で姿は見えないが、距離を離されてしまった。 ぴちゃり。ぴちゃりと。 構えるごとに、鉄の臭いが混じる水音がする。 血液が、地表を覆っている。 何人の人間の頸動脈を切り裂き、その血液を地面にばら蒔けば此処までなるのかと疑問を抱くほど、まるで雨が降った後の地面のように地が血液で染まっている。 人の気配はない。 人が歩くべき通路に一人として存在しないのは、真夜中故か。 「…これも、手前の仕業かね」 目前には幾つもの肉の塊。 団子のように磨り潰された"ソレ"は、所々に現代風の布切れが混ざり―――"先ほどまで人間であった"ことを言外に告げている。 そして。その中央に、セイバーを襲った獣はいた。 しかし、獣というには人の姿に近かった。 服に該当するモノは僅かにしか纏っていない。 長身の身体のサイズに合っていないその服は、もはや布と形容した方が正しいかとさえ思う。 しかし。 人の形をしているとはいえ、ソレは人間ではない。 爪や牙。獣のような耳や尻尾は人外のソレだ。 瞳からは溢れんばかりの野性と狂気が宿っている。 返り血だろうか、全身が赤く染まったその姿は人間というより化物に近い。 その化物が人だった肉の塊を食い千切り、咀嚼し、飲み込んでいる。 異常な光景だった。 セイバーがもし普通の人間だったなら、失禁し失神してもおかしくはない。 これが、サーヴァント。 超常の化身。 恐らく、狂戦士だろうか。 「どうやら、初戦から"人喰い"か」 血の臭いを辿ってみたら、これだ。 主殿を待機させておいて盛会だったな、と。 辺りは濃密な死の気配が充満し、セイバーの直死は絶えず獣の"死"を見ている。 気休めでしかない眼帯が、更に役立たずに成り下がる。 すらり、とセイバーの掌に刀が現れる。 "骨喰"。主人が観測する度に姿を変えるその武器は、此度は扱い慣れた由緒正しき日本武器―――日本刀として、現れた。 「■■■」 野性の獣が此方に気付く。 どうやら食事に夢中で今の今まで此方に気付いていなかったらしい。 は、完全な獣よな、と。 セイバーは笑みを溢す。 「なあ狂戦士よ」 「俺のマスターは子供でな」 帰ってくる言葉はない。 当たり前だ。狂戦士に言語能力は存在しない。 残ったのは純粋な食欲と本能だけ。 「手前みたいな連中でも"殺したくない"と溢す」 「従者としては此ほど頭を抱えることはない。戦の場に主義主張なぞ持ち込んでも録な結末にはならん」 「手前らのような者の前に話し合いの席など設けては頭から喰らわれて終いだろうに」 ぐるると、狂戦士の首が此方を向いた。 成る程此は恐ろしい、と剣士はおどけて見せ、しかしな、と続ける。 「主の無茶を叶えるのが従者よ」 「サーヴァントは殺しても座に帰るだけ。 マスターの願いを壊すことにはならんだろうて」 骨喰が、刀が狂戦士の頭蓋に狙いを定める。 瞬間にでもその首を切り落とさんと、剣気を上げる。 「だからな」 「此処で手前を殺し、手前の主に"無理矢理にでも行動不能に陥って貰う"」 腕の一本や脚の二本。 化物なら切り落としても生きるのに問題はなかろうて―――。 そう語るセイバーの顔は、笑っていた。 化物退治は英霊の得手。 人々を害する化物退治こそ、英霊の新真骨頂。 「…狂戦士に、獣の類いにこんな話しても無駄だろうが」 狂戦士の瞳孔が開く。 その眼に感情はない。 ただ。 ただ、腹が減った。 生きるために、何かを喰らおうとした。 彼女が―――その獣が生きていた頃から、それは変わらない。 ただ、腹が減ったから喰った。 ただ、目の前に肉があったから喰った。 造られた身体が、疼く。 「ほれ―――」 ダンッッッ!!と。 弾丸のように、黒い風が疾る。 たった一歩で、互いの距離が零になる。 刀を振れば。爪を下ろせば、互いの肉が抉れる距離。 互いが、互いを仕留める間合い。 そこで 「―――自分が消える理由ぐらいは、知っておきたいだろう?」 「■■■ーーー!!!!!」 爪と刀が、交差した。 絹を裂くような繊細な刃が、狂戦士の首を斬らんと空を駆ける。 眼帯はとうの昔に外している。 "死"を見る眼は、既に狂戦士の死を捉えている。 だが、斬れない。 その"線"を刃でなぞるより先に、バーサーカーが振り回すその爪で弾かれる。 爪と刀が交差する。 打ち合うこと実に四度。 セイバーがその"死"を斬ることもなく、バーサーカーの爪が獲物を貫くこともなく。 互いに互いの存在は要らぬとせめぎ会う。 (筋力は彼方が上か……ッ!) 打ち合う度に、セイバーの腕がビリビリと痛む。 瞬間的な出力では此方が上回ろう。 しかし、平均とすれば獣の贅力はセイバーを上回る。 並の剣ならば、二人の衝突に耐えられずとうの昔に砕けていてもおかしくない。 セイバーの命を繋いでいるのは、まさにこの"骨喰"だった。 爪を弾く。 返す刃で首を落とす。 当たらない。 袈裟気味に切り上げる。 爪で逸らされ、身体には及ばない。 振り下ろし。 突き。 切り上げ。 袈裟に。 両断する。 しかし、その全てがバーサーカーの以上な筋力と野性により弾かれる。 (こいつ、手馴れてッ) 生前に数多くの者と争ったのか。 このバーサーカー、"対人に慣れている"。 技術というほどのものではない。 言うならば、獣の本能。 直感染みた本能と野性が、セイバーの次の剣の軌道を読み打ち返している。 剣撃に雷撃を挟んでも、獣は寸でのところで回避する。 (しかし、こいつ) しかし。 決定的な一撃だけは、撃ってこない。 セイバーの預り知らぬことだが―――一対一において、バーサーカーは無類の戦闘力を誇る。 何故ならば、ただ宝具を発動して頭から喰ろうてやればそれで済む。 回避も防御も許さない捕食行為。 しかし、バーサーカーがそれを行わないのは理由がある。 ―――セイバーの、直死だ。 直死を扱う者は、例外なく無意識に"死の気配"を発するのだ。 濃密な、死の気配。 それが、バーサーカーの攻めを躊躇させていた。 無遠慮に攻勢に出た瞬間。 この"死"に、間違いなく両断されると。 それを本能で感じ取っているからこそ、バーサーカーも下手に出られない。 そもそも、バーサーカーがセイバーを襲ったのはマスターに命じられたからでもない。 ただ、旨そうな―――一般人よりも旨そうな魔力(霊基)があったから、狙っただけだ。 故に、"結果的に喰らえればそれでいい"。 決着を急ぐ必要もなく、獣の狩りの方法として、じわじわと追い詰めていけば良いのだ。 それは。 ライオンが獲物の首を噛み千切り、窒息させ弱らせてから食すように。 獣の、本能としての狩りだった。 そして。振り下ろしたセイバーの刀を、ガシリと掴んだ。 「ッ!?」 「■■■」 次の、瞬間。 ドゴンッッと、バーサーカーの拳がセイバーの顔面を捉えた。 その衝撃で、セイバーは彼方10m後方まで飛んでいく。 塀に身体をぶつけ、瓦礫と粉塵を生み出しながら、すぐに立ち上がる。 口に含んだ血を吐き捨て、バーサーカーを見る。 「こりゃ、一筋縄じゃいかんな……!」 早く仕留めて、主殿の元へ戻らなければ――― ○ ● 「お嬢さん 夜遊びは危ないぜ」 白髪の、食人鬼。 「は、なせ……ッ!」 気道が圧迫される。 肺は酸素を求め胸は激しく上下し、しかし求めたモノが得られない。 ぱたぱたと宙に浮いた足を動かすが、地を蹴ることなく空を切る。 白髪の、食人鬼。 それが、今奈緒の首を掴み持ち上げている。 その掌に力は込められていない。 ただ、己の体重を支える点が首だけになったことにより、気道が圧迫されている。 「…その赤いの。俺と同じだなァ嬢ちゃん。 待ってた甲斐があった」 奈緒の左手に刻まれた令呪を見ながら、食人鬼はニヤリと笑う。 誘い出した。 この男は今、そう言ったか。 「派手な音鳴ったら一人二人来てくれると思ってたぜ。正義感燃やした連中が。 ―――俺を、殺しに来ると思ってた」 「お前も、俺を殺しに来たんだろ」 「法寺サンと同じだ」 「真戸も」「お前も」 矢継ぎ早に繰り出される言葉を理解する暇もない。 脳に送られる酸素が極端に減った影響か、言葉の意味の半分も理解できない。 羅列される名前が何を指しているのかも、彼女にはわかるはずもない。 だが。 "お前も、俺を殺しに来たんだろ" それは、違うと思った。 返り血で染まった白髪の怪物。 "うむ。主殿はそれでよかろう" 己の行動を是として認めてくれた。 自分の我が儘を、良しとして肯定してくれたセイバーがいる。 だから。 その一点だけは、否定しなければならない。 「…殺、さない」 「……あ?」 「私は、殺さない」 自分は、アイドルだ。 笑顔を振り撒くだけではない。 人を笑顔にするのが、アイドルなんだ。 元より、自分なんて何の力も持たない一般人だ。 だから―――その一点だけは、譲れない。 己の全てを懸けても。 人の笑顔を、命を奪うのかと聞かれれば、その一点だけは否定しなければならない。 「私は、殺さない」 精一杯声を振り絞って。 肺の空気を全て吐き出して。 この一言だけは、言わないといけない。 「私は、アイドルだ」 「お前みたいな化物とは違うんだ……ッッッ!!!!」 どさり、と。 持ち上げられていた奈緒の身体が、地面に落ちた。 尻餅を突き、けほっけほっと肺が酸素を吸引する。 足りていなかった酸素が全身を巡る。 白髪の食人鬼は、何故か、己の首から手を離したのだ。 「…?」 ああ、と。 食人鬼は―――タキザワは、息を溢す。 "私は、アイドルだ" その言葉が脳髄を駆け巡る。 "俺は、喰種捜査官だ" かつての言葉が、リフレインする。 「いいなァお前。ノーテンキで」 この女は、知らない。 自分を構成していたものが崩れ落ち、化物に落とされる絶望を知らない。 『自分が何者であるか』なんて、酷く曖昧なものだ。 状況で簡単に変えられる。 そのことを、この女は知らない。 自分は喰種捜査官ではない。喰種だ。 この女の言う通り、化物だ。 「ああ、わかった」 『怖い』という感情は、それは『相手と自分が違う』から起こるものだ。 男と女が。大人と子供が。大男と小女が。 互いに互いをいがみ合うのは、『自分』と違うからだ。 「お前も、俺と同じにしてやるよ」 「自分の在り方なんて、簡単に変わることを教えてやる」 未だ尻餅を突き咳き込むだけの奈緒に、タキザワは指を差す。 その頭蓋を。 二度と、忘れられないように。 タキザワは、高く飛び上がり、左手を掲げる。 その赤い一画の令呪に、意思を乗せる。 「アイドルを、殺す」 「この街にいるアイドルを、一人残らず殺す」 「お前を殺すのは、最後だ」 「それが嫌なら―――俺を止めて(殺して)みろ、アイドル」 その言葉を最後に。 タキザワは、闇へと姿を消した。 そして。 その場には、奈緒だけが残された。 あの化物は言った。 アイドルを全て殺す。 それは。 奈緒だけでなく、奈緒の仲間も殺される。 未だ。 病床に伏している、加蓮も。 「それは、駄目だ」 止めないと。 止めないと。 止めないと。 未だ酸素の回りきっていない、気怠い身体を起こす。 あの凶行を止めなければならない。 そのためにも、セイバーとも合流しなければいけない。 「加蓮……みんな……助けなきゃ」 この場にアニメのような正義の味方はいない。 誰も彼も助けてくれるような万能の人は、いない。 ならば。 自分が、ならなければ。 奈緒は身体を起こし、ヨロヨロと数歩歩き―――ぽてん、と倒れた。 「―――おっと!」 そして、寸でのところでその身体を受け止める。 セイバーだった。 バーサーカーとの剣撃を終え―――その結末は令呪というつまらないものだったが―――マスターの窮地を魔力のパスを通じて感じ取り、全速力で帰還したのだ。 見たところ、外傷はない。 病に浮かされている様子もない。 首に多少締め付けられた後があるが、数分もすれば消えるものだろう。 恐らく、酸欠と緊張で意識を失ったか。 医療知識のないセイバーでも、そう予測できるくらいには、安全のようだ。 「…間に合った、ことだけを喜ぶとするか。今はな」 とりあえず、帰還する。 主殿の自宅でいいだろう、と奈緒をおぶり、セイバーは移動を開始する。 介錯という訳ではないが、辺りに落ちている肉片程度は消し去ってやるべきかと思いもしたが、今は主殿の安静が先だとその場を後にする。 もごもごと口の中で何かが蠢く。 口から吹くように吐き捨てると、地面に転がったのは、折れた奥歯だった。 (…あの時か…) バーサーカーに一撃、顔面に貰った時のことを思い返す。 獣。化生。化物。 (あやつは、俺が始末するべきかもな) 鵺ではないが。 確かに、その姿は化物だった。 それならば次こそ―――確実に"死"を与える。 そう、誓った。 【深山町 衛宮邸周辺/1日目 未明(4 00)】 【神谷奈緒@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態] 気絶、酸欠(特に身体に影響はなく、直に目覚める) [装備] 無し [道具] 無し [令呪] 残り三画 [所持金] 学生並み [思考・状況] 基本行動方針:セイバーを勝たせてあげたい。 1.滝澤を止める。 2.討伐令はなんとかしなければと思う(殺しはしない) 3.ライブのことも忘れない。 [備考] 衛宮邸周辺に自宅があるようです。 【源頼政(猪隼太)@セイバー】 [状態] 折れた奥歯・胸部打撲(ほとんど再生済み) [装備] 骨喰 [道具] 特に無し [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針:とりあえずは、奈緒の意思に従う。 1.滝澤、ジョーカーのサーヴァントを消し、二人の足を斬ってでも止める。マスターの意向により殺しはしない。 [備考] なし タキザワは駆ける。 住宅の隙間を抜け、闇夜を走る。 "私は、アイドルだ" "俺は、喰種捜査官だ" かつての自分とあの女が重なる。 あの女は、俺を殺さないと言った。 お前みたいな化物とは違うのだと。 ―――ならば、同じにしてやろう。 奴の言う"アイドル"を殺し尽くした上で、奴が自分を殺したいと思うまで殺す。 そうして、自分が、奴を殺す。 バーサーカーは何処に消えたかわからない。 完全に使役の外だ。 だが、何時かまた出会うだろう。 自分の歩む先に血があるのなら。 きっとバーサーカーとは、また出会う。 「……いやァ、名前聞いてなかったな」 まあ別にいいか、と。 何れ喰う相手だ。覚えても仕方がない。 じゃあまた会おうぜ、毛玉アイドル、と。 もふもふとした髪の毛を思い返し、タキザワはそう呟いた。 【深山町 /1日目 未明(4 00)】 【滝澤政道@東京喰種 re】 [状態]健康 [装備] 無し [道具] 無し [令呪] 残り二画 [所持金] 学生並み [思考・状況] 基本行動方針:勝ち残る。 1.奈緒を挫折させるため、殺意を抱かせるため、アイドルを全員殺す。 [備考] 令呪を一画使用しました。 人間を喰うことで少量魔力を回復します。 【ジェヴォーダンの獣@バーサーカー】 [状態] 健康 [装備] 特になし [道具] 特に無し [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針:■■■ 1.(狂化により現時点では判別不可) [備考] 『アイドルを殺せ』との令呪を受けました。 冬木市の中で、血の臭いの強い方に牽かれます。 [全体備考] 深山町で一部人肉の塊と血液の溜まり場ができています。 時系列順 Back The Good, the Bad and the Ugly Next What two and two always makes up? 投下順 Back お気の召すまま Next Freaky Styley ←Back Character name Next→ WINter soldiers 神谷奈緒 Aestus Domus Aurea セイバー(源頼政(猪隼太)) ←Back Character name Next→ WINter soldiers 滝澤政道 Hurt Voice バーサーカー(ジェヴォーダンの獣) Aestus Domus Aurea