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当座やること パワーガイド にオススメのクエストがある
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新学期が始まり、休みボケもすっかり解消された、ある日曜日の午後。 私は聖地に舞い降りていた。 「アキバか。なにもかも皆懐かしい」 「アンタ、バイトで毎週来てるでしょうが……」 「ふとしたことで~その日、歯車は回り始めた~」 「まったく、ゲーマーズに行きたいって言うから付いて来たら、なんで秋葉腹まで来なきゃいけないのよ?」 「いやぁ、かがみんね。私は全国のゲマズでも手に入るただの特典には興味は無いんだよ。アキバのゲマズでしか手に入らない主演声優さんの生サイン入り特典じゃないとダメなんだよ」 「…私はただラノベが欲しかっただけなんだけど」 「まぁまぁ、せっかく来たんだし、ゆっくりと楽しんで行こうよ~」 私はかがみが引き返さないように背中を押して、無理矢理前に進ませようとする。 「あー、もう分かったからそんなに押すなって!」 やれやれと言わんばかりの表情を見せながらも、かがみはしっかりと私に付き合ってくれる。 二人でアキバの街並みを歩いていると、なんだかデートをしているような気がして、私の鼓動は喜びで高鳴る。 まぁ、実際にそれが今日の目的の半分を占めているんだけどね。 § 楽しい時間はゲーム内の日程を消化する時のようにあっという間に過ぎていく。 その対価が、この両手に抱えた大量の荷物なんだけどさ。 「ふぅ…。今日の獲物は思ったよりも手強かった…」 「私はあんたの金銭感覚に軽く恐怖を覚えたわ…」 「いやぁ~、お陰で財布の中身がスッカラカンだよ。かがみん、悪いけど帰りの電車賃貸してくれない?」 「それは別に構わないけど、あんたねぇ、もうちょっと計画的にお金を遣り繰りしないと将来大変な事になるわよ」 「むぅ…。まぁ、その時はその時で、かがみんに私の手綱を抑えてもらうつもりだから」 「あんたの将来まで面倒見切れるかっ!」 単に、冗談をツッコミで返されただけなんだろうけど、今の一言は私の心をほんのちょっぴり傷付けた。 「ううっ、ひどいやかがみ。私の事は遊びだったんだねっ!」 「ごっ、誤解を招くような事を言わないでよ! ほらっ、荷物半分持ってあげるから」 これ以上公衆の面前で何か変な事を言われるのを嫌ったのだろう、かがみは顔を真っ赤にして、私の左手に持っていた荷物をひったくった。 やっぱり優しいな…かがみは。 「ほら、帰るわよ」 「はーい」 仮想デートというよりも買い出しに近い一日だったけど、その時の私は何物にも変え難い充足感に満ち溢れていた。 何も特別な事は起きない、ただ穏やかな日常が今日も終わりを告げようとしている。 でも、この時既に、私の望む日常を奪い去る“ふとしたこと”が水面下で動き始めていた事に、まだこの時の私は気づきもしていなかった。 § 秋葉から東京地下鉄に乗った私達は北千寿駅で糖武線に乗り換える。 しかし、肝心の北千寿駅でもたついてしまった私とかがみは、連絡待ちだった区間急行に乗り遅れてしまった。 「あー。急行いっちゃったよ…」 「仕方ないわね。次の準急で帰りましょう」 「むぅ…。まぁ、しょうがないね」 早く家に帰って、DVDの特典映像をチェックしたいのに…と私は心の中でごちる。 数分後、ホームに滑り込んで来た準急に私達は乗り込んだ。 「それにしても、このやけに過剰気味な包装紙はなんなのよ?」 「これ? エロゲーだよ」 「なっ! どうして17歳のあんたがそんなの買えるのよ!?」 「いやぁ、店にもよるけど、大抵こういうのは堂々と買えば意外と怪しまれないものなのだよ。かがみんや」 「だとしても、いくらあんたが堂々としてても、小学生にしか見えないと思うけど…」 「うるさいよーっ!」 私がプンスカと抗議した所で、向かい側の座席に座っていた私達と同じ歳くらいの男の子が突然声を掛けてきた。 「…かがみ?」 「へっ?」 いきなり男の子から名前を呼ばれて、キョトンとするかがみ。 「うん。やっぱりそうだ。柊かがみだよな?」 「そ、そうですけど…。あなたは?」 「けんただよ。鏑木けんた」 かがみの知り合いなんだろうか、けんたと名乗るその男の子は爽やかな笑顔でかがみに名前を名乗る。 その途端、かがみの顔が驚愕と喜びと微かに戸惑いの交じった表情へと変化した。 「えっ、けんた…? ホントに?」 「おいおい、嘘を吐いたって仕方ないだろ? 久しぶりだなあ、七年ぶりぐらいか」 「う、うん…。確か千葉に引っ越したのよね?」 「そうだったんだけど、高校入ってからまた埼玉に戻ってきててさぁ…」 もともと知り合いだったという事もあってか、あっという間に二人の会話は弾みだす。 っていうか、私の存在が完全に蚊帳の外になってるよ…。 良く電車に乗っていると、友達同士で仲良く話をしている所に、片一方の友達が旧友とバッタリ再会して、物懐かしさでその二人の話が弾んでいる横で、ハブられたもう片方の子がとても気まずい空気を漂わせている――なんて光景を時折見掛ける事があるけど、まさか当の私がそんな体験をしてしまうとは…。 「その時のアレがまた臭くて大変だったよなぁ」 「そうそう、あの時のアレは臭かったわよね~」 そうこうしている間にも、横の二人のテンションはどんどん上がっていく。 …それに、あの子と話をしてるかがみの表情がなんだかいつもよりも明るく感じるのは私の気のせいだと信じたい。 ――そのうち私は考えるのをやめて、さっきアキバで購入した漫画を読み始めた。 § 「次は一乃割、一乃割です」 糟日部の一駅前、一乃割駅の到着を告げるアナウンスが流れる。 「俺、次で降りるから。とりあえず、携帯のアドレス交換しておこうぜ」 「あっ、うん。赤外線通信は出来る?」 「出来るぞー。時間も無いし、先にこっちのを送っておくから、後で連絡してくれ」 「じゃあ、そうするわね」 そんな慌ただしいやり取りが終わった直後に電車は一乃割駅に到着した。 「つかさも会いたがってたし、たまにはウチにも遊びに来なさいよ」 「おうよ、任せとけって」 例の子はかがみとそんなやり取りを交わし終えると、「あ~、ようやくこの空気から解放されるよ~」と安堵していた私に不意打ちのように声を掛けてきた。 「ごめんね、折角の百合空間を邪魔しちゃって」 「!? えっ? いやっ、あのっ、その…」 確信をえぐるような一言に、私は思わずメダパニを掛けられたような状態に陥る。 「ちょ、ちょっと! 別に私とこなたはそういう関係じゃ…」 「冗談だって。じゃあ、またな」 タイミング良く駅に到着した電車のドアが開くや否や、彼はそそくさと出ていった。 あとに残されたのは、先程の発言で顔を真っ赤にしたかがみと、そのかがみと全く同じ顔色になっているだろう私と、微妙に気まずい空気だけだった。 「…で、今の彼はかがみのなんなのさ?」 あんな事を言われたからだろうか、つい強張った感じの問い掛けになってしまったことに言い終えてから気付く。 「あっ…ごめん。アイツも悪気があって言ったわけじゃないんだけど…」 そう言われたらそう言われたで、なんだか私がかがみを好きになる事が悪いことのように聞こえて憂鬱になる。 「けんたは昔近所に住んでた同じ年の幼なじみなのよ。小学五年の時に千葉に引っ越しちゃって、それ以来音信不通だったんだけどね…」 「そうなんだ…」 そこでまた話す事が尽きてしまい、私達の間に再び微妙な雰囲気が流れる。 「…あの、ごめんね。本当に久しぶりだったから、つい話し込んじゃって…」 かれこれ三十分近くも放置された事に対して、私が怒っていると認識したのか、珍しくかがみがしおらしい態度で私に謝ってきた。 ――あ~、別に怒ったりとかしてないから、気にしなくていいよ。 そう言えば良いだけなのに、何故か私はそう答える事をためらってしまう。 「…こなた?」 私のレスポンスが予想以上に遅れてしまった事で、かがみの表情に不安という二文字が浮かび上がってくる。 その様子を見た私は慌ててその場を取り繕う。 「ん~。とりあえず、明日の宿題写させてくれれば許してあげてもいいよ」 「うわっ、あんたそういう所は本当にちゃっかりしてるわね…。しょうがない、明日ぐらいは面倒見てあげるわよ」 「あ~ん。だからかがみって大好きっ!」 感謝の気持ちをそのままに私はかがみに全力で抱き付いた。 「あー、もう分かったから、そんなことぐらいで抱き付いてくるなって!」 「まあまあ、そう照れない照れない」 今までと変わらない、何度も繰り返された私達のやり取り。だけど――。 この時既に私達の間に取り巻く運命という名の歯車は、ゆっくりと、確実に動き始めていたんだ…。 実った想い、叶わぬ気持ちへ コメントフォーム 名前 コメント (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-06-21 07 42 50) オイオイ作者様~、最後の三行は一体? 続編待ってます。 -- kk (2009-02-17 22 31 02) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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フラッグフット [1]フラッグフットってなんだ? まず,フラッグフットってなんでしょう? フラッグフットはアメリカンフットボールのルールを元に,手軽で安全に楽しめるように考えられたスポーツです. フラッグフットは、とにかくルールが簡単です。ですから、アメフトのことを全く知らない人でも、すぐに楽しめるでしょう。 [2]フラッグは3on3バスケに似てる。 3on3バスケを知っていますか?フラッグフットよりはメジャーだと思いますので、知っていることにして説明します。 3on3は、一方のチームがボールを持って攻撃をスタートして、ボールをもう一方のチームに取られたら、攻守を交代する。というものですが、フラッグフットもそうなっています。また、攻撃のときに、バスケの30秒ルールのような感じで、 3回以内の攻撃で中央の線を越えること 中央の線を越えた後、さらに3回以内の攻撃でエンドゾーン(相手陣地)まで行く(得点する)こと というルールがあります。これらが満たされないと、相手の攻撃になってしまいます。 [3]フラッグはフリーキックに似てる。 3回の攻撃と言いましたが、1回の攻撃はどんな風になっているのでしょう? 1回の攻撃はサッカーのフリーキックに似ています。さっきの攻撃の終わった地点から、攻撃チームがボールを持ち、1回だけパスをします。パスをノーバウンドでキャッチできたら、その後、腰のフラッグを取られるまで、走ります。この攻撃はフラッグを取られたところまで進んだことになり、次の攻撃はそこからです。 こうやって攻撃を繰り返しながら、相手のエンドゾーンまでボールを持ち込めば(ボールだけ投げ込んでも駄目)、得点になります。 [4]フラッグは、テニスに似てる。 テニスといっても、プロのするような試合を観戦するときを思い浮かべてください。サーブを打つ前や、トスがあがった瞬間、観客は、サーブがフォアなのか、バックなのか、息をつめて見守ることでしょう。 フラッグでは、さきほど説明した1回の攻撃が始まる直前、攻撃側はピタっと静止していなくてはいけないというルールがあります。 そして、テニスのサーブに代わる、攻撃側の攻撃開始の合図で全員が一斉に動き始めます。攻撃の合図は、ボールを地面から離し、後ろにいるクォーターバックと言うポジションの選手に渡すことで、スナップといいます。 [5]フラッグは、バレーボールに似てる。 さっきも言ったように、フラッグはフリーキックのような攻撃を繰り返すゲームです。ですから、攻撃側はプレーを始める前に、どんなプレーをするのか打ち合わせておくことができます(そのための時間がわざわざあります) そして、バレーボールの時間差攻撃や囮動作、ブロード攻撃など、のコンビネーションプレーを繰り出して相手を攪乱し、パスを決めるのです。さきほど説明したクォーターバックは、さしずめバレーのセッターのように、パスを振り分けます。 [6]フラッグは、キャッチャーの盗塁阻止に似てる。 クォーターバックは一回の攻撃ごとに、一回のパスを投げられますが、投げるからといって、振りかぶってピッチャーのように投げてはいけません。モーションが大きくて、守りやすくなってしまうのです。 むしろ、その相方のキャッチャーの投げ方を参考に、小さいモーションで、ひゅっ、と投げるのが、クォーターバックに合っています。詳しいボールの投げ方は、おとなりのタッチフット講座を見てください。 [7]フラッグは、ポートボールに似てる。 ポートボールのゴール(キーパー?)やったことありますか?ポートボールのキーパーは、ボールを取りに行ってはいけなくて、手を構えたままかごを作って、ボールが飛び込んでくるのを待たなくては行けません。 フラッグでパスを取るときは、もちろん走り回って構いませんが、ボールを手で掴みに行くのは、あまり上手な取り方ではありません。ボールがちょうどすっぽり入ってくる形のかごを両手で作り、ボールがそこにすぽっと収まるのが美しい取り方です。 [8]フラッグは、やっぱりアメフトに似てる!! いろんなスポーツと比較しながら、フラッグの魅力を説明してきましたが、やっぱりフラッグはアメフトに似ています。アメフトに興味があるけれども、ルールが難しすぎるとか、危険なんじゃないかとか、いろいろな理由で、ためらっている人たち、フラッグフットを始めてみませんか?ルールは大幅に簡単になっているし、身体接触もバスケ程度に抑えられています。そして、フラッグの面白さを知って、フラッグに満足できなくなったら、よりアメフトに近いタッチフットや、さらには本当のアメフトを始めればいいのです。 これを読んで、フラッグに挑戦しようという人が一人でも居たら、光栄です。
https://w.atwiki.jp/tauenokisetu/pages/16.html
クラン戦を始める前に・・・VC(ボイスチャット)を導入しましょう。導入の仕方は誰かが教えてくれます。しゃべっても、しゃべらなくても、聞くだけでもOKです! マップの名称を覚えましょう。 武器をショップにて買っておきましょう(フラッシュパン、スモーク、M4 and CV-47etc)。試合が始まっても武器がない場合は誰も買ってはくれません。自分で買ってください。たまに誰かが買ってくれることもあります。
https://w.atwiki.jp/genzitutouhi/pages/4.html
始めたばかりですが何やったらいいかわかんないのでブログを書いていくことにします。 まず始めに※注意事項※ ·悪口などはコメしない! ·コメを荒らさない! ·ブログなんかがたまに意味不明なのは仕方がない。 なんかが守れる人だけコメなどおねがいしますw 以上で
https://w.atwiki.jp/anglersjournal/pages/28.html
基本的な釣りの画面はこの様な感じです。 (見本は浅瀬のビーチです) 画面の下部に常に釣りの情報が流れています。 誰かが釣りあげた場合はその釣り上げた魚とサイズ、 釣りあげた人の名前が出ます。 釣り逃した場合は逃した人の名前と逃した魚の名前が出ます。 何もない場合はフィッシングの広告などが流れます。 では釣り竿を出して釣ってみましょう^^ まず、クローゼットのセルフィッシングで釣りの道具を装備します。 釣り場に行くと「釣り道具を装備しますか?」と小さな窓が出ますが これはそのまま装備すると無限ロッドと持っているエサを自動的に装備します。 その他を装備したい場合はクローゼットで^^ 装備したら釣り開始です。 自分のセルフィをクリックすると普段とは違う、釣り用のメニューが出てきます。 水辺の釣りができる場所では一番上の釣りプレイを押す事が出来ます。 これを押すと浮きを投げて釣りを始めます。 実際に魚がHITすると水面にこの様に「CLICK!」と出ます。 そこをクリックするとさっそく釣り開始です^^ クリックすると↑の様な画面が出てきます。 画面の◎を魚影に合わせてクリックしてダメージ与える事で 魚を釣り上げる事が出来ます。 釣りあげるとこの様な画面が出てきます。 この魚を取っておきたい場合は「保存する」、必要ない場合は「逃がす」をクリックします。 Gコインの掛かる竿、エサを使うとこの様にアイテムを釣り上げる事があります。 これが基本的な釣りの流れです。
https://w.atwiki.jp/moe66/pages/18.html
これから始める人に向けて これってどんなゲーム? 大体こっち見りゃわかるからそっちを見てね。 楽しい? 人によるとは思うが、基本的にみんなでわいわいしてる分には楽しい。が、やり込もうと思うと作業ゲーになりがち。のんびりした心でやろか。 どうせ課金ゲーなんでしょ? 課金なしだとスキル上げが超鬼畜だが、のんびりやる分には問題ない。ゆっくりしていってね! で、何すりゃいいのよ? 基本的には何してもいい。大雑把にわけると、戦闘するか生産するか。一般に戦闘職の方が儲かると言われているが、身内の中だけで遊ぶと微妙なところ。とりあえずなりたい複合シップを見つけるといいかも。 お前らどこにいるのよ? エメラルド鯖。大抵ネオク山には誰かいる。いないときもある。 ギルドって何?美味しいの? 火で炙ると美味し……調べるとわかると思うが、自分のなりたいシップに合ったところに入るとクエストが捗る。すごく適当に説明すると次のような感じ。最初は武閃に入ってある程度クエストやるのがオススメ。グロム・スミスで筋力を鍛えるのもいい。 +ギルド一覧 武閃……戦士とかそういう系。マッチョ。 暗使……暗黒な感じの魔法使いたい人。厨二病。 アルケィナ……よくある魔法使い。わかりやすくていいよね。 フォレール……弓とかを使うハンターみたいな人達。自然はいいけどギルドが遠すぎる。 グロム・スミス……鍛冶する人。ムッキムキ。 テクスエンド……裁縫する人。マゾゲー。 シェル・レラン……料理する人。需要ありまくりんぐ。 アーテリック……芸人。無理ゲー。 おい、何か楽しそうだから混ぜろや。 ここの下のコメントに書き込めば反応するかも。もしくはメンバーの名前確認してゲーム中でtellしてくれりゃ確実に反応する。みんなでMoEやろうぜ! 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1298.html
12.名前で呼ぼう! 「すぐ出来るから、待ってて」 炊飯器からご飯が炊き上がる音が聞こえる。 それを聞くと、ようやく殻を取り除いた卵にツナの缶詰をぶちまける。 あとは醤油やらで適当に味付けをして混ぜると、油を引いたフライパンに軽く投入する。 その卵が薄い膜を作ったところで端によせ、もう一度卵を投入。 それを繰り返していくと……見事な玉子焼きの完成。 「上手い、のね」 「……教わったんだ」 誰に、とは彼女は告げなかった。 でも胸から少し漏れた悲しみが伝わり、自分の失言を恥じる。 またやるところだった……というかまたやったわけね。 どうしてかな、気を遣ってるはずなんだけど……拗れちゃう。 「これでいいよね? 食べよ」 ご飯が炊き上がるまでの間に、汚かった食卓は一応片づけが済んでいた。 と言っても邪魔なのを別の場所にやっただけなんだけどね。 そこにご飯をよそうと、並べる。 ……二つ。 「ああ、食べられないんだっけ」 皿を並べたところで、ようやく彼女が思い出す。 食卓に並んでいるのは、大きな皿に乗った巨大な玉子焼き。 あとはお箸が二膳に、ご飯が二つ。 それと妙に具の少ないお味噌汁……何時の間にか味噌を見つけて作ったヤツね。 それも勿論、二つ。 「もう、二度手間じゃん。言ってよ」 「あ、あははっ。ゴメンすっかり忘れてたわ」 ……。 もちろん、嘘。 だから用意するときに黙ってたのは、認めよう。 こ、ここからが大事よ。 さっき味噌汁作り始めた時に思いついた作戦。 それを成功させるには……うう、演技って苦手なんだけどな。 「あ、そ、そうだー」 「?」 出した食器を片付けようとした彼女を呼び止める。 棒読みで私の口から台詞が続く。 「せっかく二人分作ったんだし……お父さんも呼べば?」 「えっ」 彼女の手が、止まる。 私を見る目と沈黙が、痛かった。 「……何、それ」 不機嫌なオーラが少しずつ滲みでる。 伝わってくるのは苛立ち。 その後に大きく、食器を叩きつける音が台所に響く。 「やっ、えと。あの」 「……」 「うっ……」 少女に睨まれ、言い訳が続かない。 「嘘だったんだ。食べたいとか言って」 「そ、そんなつもりは……」 なかった……というのは嘘になるか。 あわよくば父親と仲良く食事できれば、という願望もあった。 今まさにそれを見抜かれたわけで……。 「……もういいよ、少しでも同情した私が馬鹿だった」 きつく言い捨てると、そのまま踵を返す。 「あっ、ま、待っ……」 「!」 少女の足が止まる。 だけどそれは、私の声を聞いたからじゃない。 彼女が扉を開けるその前に、それが自然に開いたからだ。 「ん、こなた?」 「……っ」 そこから現れた男性……父親を目の前にして、またあの感情が伝わる。 それは戸惑い。 今日二度目だから良く分かる。 その奥にもう一つ……不思議な感情が見え隠れしている。 それが多分、原因。 親子の間に入る、邪魔な感情。 これは……畏怖? 「おや、晩御飯作ってくれたのかいっ?」 食卓の様子に父親も気がつき、少し顔を緩ませる。 でもその表情にまた、心が揺れる。 なんだろう……彼女は何かを恐れてる。 父親を求める感情と相反したそれが、親子の間を拗れさせる。 「そっか、じゃあ一緒に食べようか」 「わ、私は……いいよ」 「何言ってるんだ、二人分用意してあるじゃないか」 「それはっ」 と、言いかけて言うのを止める。 まぁ幽霊なんて言ったら頭がおかしいと思われるわよね。 「とにかく、いいっ!」 そしてまた、彼女は逃げた。 これじゃあまるで、昼間の再現ね。 今度はまぁ……私の所為なんだけど。 でも材料がもう一つ……彼女が恐れる『何か』。 多分それが分からないと、父親との和解は難しいかもしれない。 ……ってそんな場合じゃないか。 「あ、あの……えっと」 おずおずと部屋の扉を通り抜け、彼女の部屋に戻る。 中には彼女が居た。 ベッドの上で膝を抱え、座り込んだまま動かない。 だけど声だけは聞こえたのか、顔を上げて私を睨む。 「……満足した?」 その声に、心が跳ねる。 「良かったね、良い事したんでしょ? 善行ってやつを積んだんでしょ!? さぁ、とっとと出て行きなよ!」 皮肉の混じった言葉に貫かれ、言い返す事も出来ない。 私がしたのは善行でもなんでもない。 自分勝手で自己満足な……蛮行。 それを今更思い知らされて、恥ずかしさと申し訳なさで死にそうになる。 ……もう死んでるけど。 「もう私に……関わらないで」 そのまままた俯き、膝に顔を埋める。 また私は、傷つけてしまった。 伝わってくる悲哀と辛さに、言葉も出ない。 どうして拗れてしまうんだろう。 私はただ、この子と仲良くしたいだけなのに。 なのに傷つけて……悲しませてしまう。 「……行きましょう」 「で、でもっ。かがみっ」 天使にも声をかける。 先程から慌てっぱなしだったが、私に声をかけるタイミングをことごとく逃していたらしい。 「また駄目だったみたい、これ以上は……一緒には居られないわ」 「宿主は彼女なんですよ? 一緒に居ないと貴方は……」 「そんなの……分かってるわよ」 24時間だっけ? それ以上この子から離れると……私は消える。 成仏するんだっけ? じゃあ、それまでにまた戻ってくればいいわ。 この子に見つからないように、ね。 それを繰り返せば……何とかなるでしょ。 幸いこんな体だし、野宿したって誰が気にするわけじゃない。 あとは地道に、ポイントでも貯めましょ……まぁこの子がエロゲ続ければ水の泡だけど。 「それでも、一緒には居られない……またきっと、傷つけちゃうもの」 「それは、逃げです」 ……。 珍しく、真摯な顔つきで私を見る。 へぇ、そんな顔も出来るのね。 「傷つけたくないんじゃない……傷つきたくないから、でしょう?」 「……何よ、分かったような口聞くじゃない」 そうだったわね……あんた、天使だったっけ。こんなんでも。 でもそんな顔じゃ天使とは言えないかも。 神々しさまで感じるその表情は……ははっ、馬鹿なこと考えるようになったわ私も。 「そうよ、悪い?」 少女を見るのが、辛い。 私が傷つけた彼女を見るのが、どうしようにもなく辛い。 だって、それは私の所為。 他の誰でもない、私の責任。 「あんまり私に押し付けないで……知ってるでしょ? 私って、弱いの。凄く、酷く……」 「いいえ」 私の言葉を抑えるように、強い口調で言う。 そして表情を変えて、私を見る。 慈しむような……素敵な笑顔で。 「かがみ……私は知っています。貴方は、誰よりも強い心を持っていますよ」 あんたに何が、と言いかけて言葉が詰まる。 彼女の妙に荘厳な笑顔の前では、そんな言葉すら返せない。 「ここで彼女を見捨てれば……貴方はきっと後悔する。いいえ、きっと後悔することすら気がつけない」 何よそれ、矛盾してるじゃない。 後悔する事に気がつかないくらいに、後悔するって? そんなわけないでしょ、あの子とはまだ会って一日目。 別れを惜しむ、なんてレベルじゃないわよ。 「今日は妙に突っかかるわね、いつもは傍観者気取ってるくせに」 「……」 少し天使の表情が変わる。 憂いを帯びた、哀しそうな表情。 それから「そうでしたね」と、無理に笑顔を見せた。 ……また、やったみたい。 いいや、後で謝ろう。 「こなた? 居るかい?」 「!」 その時だ。 部屋に、男性の声が響く。 外に出ようとしていた私の耳にもそれが聞こえ、思わず体を止める。 「お父さん……」 そしてあの、アンビバレンスな感情が一気に伝わる。 相反する二つのそれが渦を巻き、彼女の心を黒く染めていく。 だけど。 その暗闇に……一瞬だけ、光が差した。 「玉子焼き、美味しかったよ。母さんの味にそっくりだった」 「えっ……」 扉の向こうから聞こえた言葉に、心の闇が反転する。 僅かばかり刺した光を求めるように、少女の胸から暖かい何かが溢れていく。 「また、作ってくれるかい?」 それはまるで、天から降りた蜘蛛の糸。 手を伸ばせば届くのに、地獄の亡者がそれを許さない。 その糸がお父さんなら……地獄の亡者は、彼女自身。 自分自身との、葛藤。 その、口から必死に言葉を漏らそうとする少女の姿が、見ていられなかった。 だから。 ……いや、だからってのはおかしい。 自然に、彼女の傍まで体が動いていた。 そしてその震える小さな手に……触れた。 「あ……」 触れた感触に、彼女が視線をあげる。 涙混じりの瞳と視線が合い、掴んだ手を少し強く握ってあげる。 「大丈夫よ、ゆっくり……言えばいいから」 「……」 蜘蛛の糸は脆くて、彼女一人の体重は支えきれない。 だから、私に出来るのはそれを支えることだけ。 ……知らないの? オバケって浮いてるもんよ! 「じゃあお腹が空いたらお前も食べるんだよ」 「あ、お、お父……さんっ!」 扉の向こうから消えそうになった父の姿を、呼び止める。 ようやく漏れた声とともに、彼女の手が私のそれを握り締める。 「次はもっと……美味しいの作るからっ。もっと……お母さんのより、美味しいのっ!」 つたなく紡いだ言葉は緊張で、上擦っていた。 それでも、ゆっくりと。 少しずつ蜘蛛の糸を登っていく。 「だからまた……食べて、ね」 「……」 返事のない、沈黙が続く。 向こうもきっと驚いているのだろう、初めて返ってきた言葉に。 そしてその喜びを確かめるように、大きな声が部屋を劈いた。 「ああ、もちろんだっ」 暖かいそれからは、父親の愛情を確かに感じる。 彼が部屋の前から消えてからも、少女はその余韻に浸っていた。 少し呆けたように扉を見つめたまま、無言。 その心があまりにも空虚すぎて、何も伝わってこない。 それが不安で、私の心まで焦らせる。 「あっ、ご、ごめんっ」 掴んだ手を慌てて離す。 なんで謝ったのかは不明。 触れたのは多分、天使が気を利かせたからだと思う。 私の顔が熱いのも、不明。 ……ああ、何で慌ててるんだろう私。 「じゃ、じゃあ私……行くねっ」 そっそうだ、私はさっき出て行けと言われたんだ。 それがちょっと、勝手に体が動いたというか何というか。 ああもうだから何に言い訳してるんだ私は! 「……待って」 「えっ……」 慌てて出て行こうとした体が、また止まる。 彼女が、微かな声で私を呼び止めたから。それにまた、心臓が跳ねる。忙しいなぁ、私。 「な、何?」 「……」 沈黙が辛い。うう、呼び止めたなら早く言って欲しい。 「……まえ」 微かに聞こえた声。 それと共に、また感情が伝わってくる。 顔が熱いのは、私のだけじゃない。彼女のそれも、共有してるんだ。 「名前、まだ……聞いてない」 「な、名前?」 そうだったっけ? ああ、そういや興味ないって跳ね除けられたんだっけ。 じゃあ今は……興味なくない、のかな。うう、余計なこと考えるな! 「か、かがみ。柊……かがみ」 自分の名前を言うだけなのに、何所か照れくさい。 顔の熱はきっと、彼女の。全部。うん、きっとそう! 絶対そう! ああもう滅茶苦茶だ。 「変な名前」 お互い様だろ! とも言えずに、彼女と視線が合う。妙に……心が安らいだ気がした。 「……ありがと、『かがみ』」 初めて呼ばれた名前は……何所か照れくさくて、恥ずかしかった。 向こうから伝わってくる顔の熱だけで精一杯で、自分の感情なんてよく分かんない。 「それに、ごめん……ちょっと、きつく当たってた」 「そ、それはお互い様だったし……私も、ごめん」 勝手なこと言って、勝手なことして……結果、彼女を何度も傷つけてしまった。 「じゃあ」 すると、手を前に差し出す。 少女が……ううん、『こなた』が。 「仲直りの、しるし」 「え……」 差し出された手を前に、少し戸惑う。 「これからはその、少しぐらいなら……手伝っても、いいから」 彼女が恥ずかしそうな表情を必死に隠しながらも、私に手を伸ばす。 ……そう、だ。 彼女はやっと、認めてくれたんだ。 私という、存在を。 「うん……ありがと」 差し出された手に私のそれを伸ばすと、二つの手が繋がった。 天使がまた気を遣ったらしい。 なんだ……読めるのね、空気。 「ちなみにさっきのもあわせて-10TPですよ」 読めなかった! ……まぁ、いいわ。 あんたの説教も、今なら少し分かるから。 今回は特別、許してあげよっかな。 現在のTP:-499TP(↓) コメントフォーム 名前 コメント
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始めたばかりの人へ 横狩り・横殴りされた! 足が遅すぎる 何をすればいいか分からない 狩場が分からない、狩場まで遠い 火力低すぎて狩れない 金が無い 敵が強すぎて詰んだ、燃費が悪すぎて萎える ギルドに入りたいけどどうやって探せばいい? ステータス(スキル)振りを間違えてしまった 手っ取り早く強くなりたい なんか鐘が鳴ったんだけど何これ? アイテム拾うのめっちゃ早い人いるんだけどどうやんの? ドロップクリーナーって何? OPハイライトって何? 4転生、5転生したいけど場所や条件が分からない 何で全職回避ビルド推奨なの? キャラクターを作成してゲームを始めると、 目の前にチュートリアルNPCがいます。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (チュートリアル.png) 話しかけるだけで以下のアイテムと称号が貰えます。 アイテム ポータルスフィアー(期限無し) 称号 銀行顧客 lv10 ポーター lv10 市民 lv1 取引人 lv5 マップ製作者 lv10 シティーウォーカー lv10 モンスター鑑別士 lv10 横狩り・横殴りされた! 横殴り【よこなぐり】 ほかのパーティが戦っている敵に、パーティメンバー以外のプレイヤーが許可なく攻撃する行為。 横狩り【よこかり】 「横殴り」とは違い、同一MAP上で敵を狩る事を指す行為。 エミュ鯖では横行為に対する配慮がほぼ皆無です。 中にはマナーをきちんと守る人もいますがごく一部のプレイヤーだけです。 運営には対処して貰うことは出来ませんが、 自分もできる限り横行為をしないよう心掛けましょう。 ただし、一部の狩場(※大広場)では横行為もしょうがない、 と許されることがあります。 ※大広場はグラウンドのトラックのような形状の狩場で、 1,2人では狩りきれないほど広いためそこまで気にされることはない。 ただし、逆走や3,4人以上での狩りは控えた方がいいかもしれない。 足が遅すぎる ポータルスフィアーがあればYキーでカーペットが出せる。 移動に重宝するので覚えておこう。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (カーペット.png) 何をすればいいか分からない とりあえず狩りをしてレベルを上げよう。 ある程度レベルが上がってきて敵が強くなってきたと感じたら 装備を集めて始めてみよう。 狩場が分からない、狩場まで遠い 古都中央の噴水下にナイルローニというNPCがいる。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ナイルローニ.png) こいつに話しかけて「6) 他にはないの?」を選ぶと、 以下のマップに無料で飛ばしてくれる。 猟師の休憩室 廃坑B9 パブル鉱山B1 レッドアイ倉庫 スウェブタワー11F スウェブタワーB13 名も無い崩れた塔12F 名も無い崩れた塔B7 暴かれた納骨堂B6 隠された収容所 呪いを受けたミズナの洞窟B1 ビックマウスダンジョンB4 モリネルタワー6F ガルカス悪魔軍集結地B2 時の森1層 時の森2層 時の森3層 神秘の洞窟B1 神秘の洞窟B2 適正レベルやそれ以外の狩場が知りたい場合は、 狩場情報 を参考にしてください。 火力低すぎて狩れない 協会内には支援をくれる協会専属魔法師というNPCがいる。 Slv120で持続1時間とかなり強力なので忘れず貰っておこう。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (協会支援.png) 金が無い ユニークアイテムを分解するとたまに「結晶石」というアイテムが入手出来ます。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (結晶石.jpg)これが他プレイヤーにめちゃくちゃ高く売れるので、色んな露店を見て、 相場を見極めてから売り出してみよう。 敵が強すぎて詰んだ、燃費が悪すぎて萎える 10Lv以上になるとギルドに入れるようになる。 ギルドは入るだけでステータスやスキルレベル等が上昇する上に、 経験値が美味しいギルドダンジョンや、CPが無限になる心臓などが利用出来るようになる。 もし他に困ったことがあればギルドの人に聞いてみよう。 ギルドに入りたいけどどうやって探せばいい? チャットを開いて「!!(半角スペース)文章」でワールド叫びが出来る。 ギルドに入りたい時にぜひ活用しよう 例 「!! ギルドありませんか?こちら新規のネクロマンサーです」 ステータス(スキル)振りを間違えてしまった 結晶石20個でステータス(スキル)リセットの巻物がNPCレイフから購入出来ます。 巻物を購入せずとも転生すれば振り直すことが出来るし、 低レベルであればまた作りなおせばいいのでポジティブに行きましょう。 手っ取り早く強くなりたい 古都の冒険家協会内でサポーターというNPCが協会OPを販売しています。 神秘石5個で強力なオプションが確定で付けられるので、 余裕があればお気に入りの装備に付けられるだけ付けましょう。 ちなみに同じ装備に同じオプションを付けることは出来ないので注意しよう。 なんか鐘が鳴ったんだけど何これ? ロトボックス(500GEM)から出てくる導きの鐘です。 使用されてから1時間、全プレイヤーの獲得経験値と、 ユニークアイテムを含む、アイテム全てのドロップ確率が2倍になります。 通常、鐘が鳴ると使用者の名前が表示されますが、 使用者が匿名を選択しているとさすらいの冒険家という名前に差し替えられます。 とりあえず鐘を鳴らしてくれた神に感謝をして狩りをしましょう。 アイテム拾うのめっちゃ早い人いるんだけどどうやんの? スペースキー連打してみよう。 いらないものを拾わないようにドロップクリーナーは使っておこうね。 ドロップクリーナーって何? Red Stone.exeと同じ場所に入ってるDropCleanConfig.exeを開くと設定画面が出てきます。 アイテムの隣にはチェックボックスがあり、 チェックを入れるとそのアイテムがドロップしても表示されないようになるというとても便利なツールです。 設定が終わったら、ゲーム内でESCを押して「ドロップクリーン」という欄にチェック入れると、設定を反映する事が出来ます。 OPハイライトって何? Red Stone.exeと同じ場所に入ってるDropCleanConfig.exeを開くと設定画面が出てきます。 ItemタブからOPタブに切り替えるとOPハイライトの設定が出来ます。 OPの隣にはチェックボックスがあり、 チェックを入れるとそのOPが紫色で表示されるようになるというとても便利なツールです。 重要なOPには忘れずチェックを入れておきましょう。 設定が終わったら、ゲーム内でESCを押して「OPハイライト」という欄にチェック入れると、設定を反映する事が出来ます。 チェックを入れておいた方がいいOPは、 ダメージ系、比率系、スキル+系等が挙げられますが、 その他OPについてはこちらを参考にしてください。 相場情報 4転生、5転生したいけど場所や条件が分からない 以下を参考にしてください。 4転生について 5転生について 何で全職回避ビルド推奨なの? オリジナルマップ(730Lv以上の狩場)以降は、 健康ビルドだろうが高耐久職だろうが一発であの世送りになるほど ぶっ飛んだ火力設定の敵がわんさか出てきます。 なので狩場に行く際は必ず回避ビルドにして、 セーフケージやアンチチャージャ等の命中補正無視や回避率を補う装備は忘れずに付けておきましょう。
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塞「勉強会?」 胡桃「気分転換にどうかなって」 塞「気分転換にって……毎日勉強会してるようなもんだしねぇ」 胡桃「だから気分転換! 誰かの家に集まってだよ」 塞「なるほど、いつも学校でじゃ飽きちゃうもんね」 豊音「なになに、何の話なのかなっ?」 塞「たまにはさ、誰かの家に集まって勉強したらいいんじゃないかって話してたんだ」 胡桃「私の発案だよ」 豊音「わぁ、いいかも。お泊まり会とかもしちゃうのかな?」 胡桃「それいいね!」 エイスリン「ナニゴト? デンチュウデゴザル?」 塞「殿中って……時代劇か」 豊音「実はね、かくかくしかじかで……」 エイスリン「カクカクシカジカ? Square Move?」 豊音「伝わらなかったよー!」ガーン 塞「いや、むしろ伝わったらびっくりでしょ」 白望「寒い、コタツ……」イソイソ 胡桃「シロ、お勉強会するよ」 白望「勉強会? わりといっつもやってると思うんだけど」 胡桃「今回はスペシャルメニュー付きだからね!」 白望(スペシャルメニュー……ダルそう) 胡桃「なんと今回は、誰かの家にお泊りしてやることになりました!」 エイスリン「Oh!」パチパチ 白望「ふーん、思ったよりダルそうじゃないね」 塞「さしあたっての問題は、誰の家でやるかだけど」 胡桃「それと、いつやるかも決めなきゃだね」 塞「普通に今度の土日でいいんじゃない?」 白望「じゃあそれで」ダルダル エイスリン「オトマリ……Slumber Party!」 塞「じゃあ今度は場所だけど――」 豊音「ご、ごめんなさいっ」 塞「って、どうしたの急に」 胡桃「もしかして都合悪かった?」 豊音「今度の土日は、その……お父さんのとこに帰るって約束しちゃったから」 塞「あー……それは仕方ないね」 エイスリン「トヨネ、キニシナイデ」 胡桃「うん、それだったら別の日にずらせばいいだけだし」 白望「別に、それなら豊音の実家でやればいいんじゃないの?」 豊音「うちで、勉強会?」キョトン 塞「名案かも……ね、どうかな?」 豊音「ちょっとお父さんに聞いてくるねっ」タタッ エイスリン「シロ、Nice idea!」 胡桃「蜜柑剥いてあげるね!」 白望「筋も取ってね」 胡桃「任せて!」 塞「しょうがないなぁ、私はお茶淹れるね」 白望「黙っててもお茶と蜜柑がやってくる……ダルくない」 豊音「みんな、オッケーだって!」ガラッ 塞「じゃあ今度の土日は豊音の家に集合だね」 エイスリン「ナニモッテク? Tramp? UNO?」 胡桃「こらこら、勉強しに行くんだよ?」 エイスリン「オヤツハ?」 胡桃「300円まで!」 塞「いやいや、遠足でもないから」 豊音「ワクワクしてきたよー!」 白望「お茶と蜜柑は……」 豊音「あ、でもでも……用意に時間かかりそうだから、だれか一人でいいから手伝ってほしいかなーって」 エイスリン「Help?」 胡桃「なるほど、それなら適任がいるよ」 塞「そうだね……シロ、君に決めた!」 白望「!?」 白望「ちょっ、それはさすがにダルすぎる……」 胡桃「でも、シロなら適任かも」 エイスリン「シロ、ナマケモノ」 塞「でも、避けられないってわかったら効率よく済ませちゃうからね」 エイスリン「ナルホド、I see」ポン 胡桃「だから、任せとけば大丈夫だと思うよ」 白望「まだやるって言ってないんだけど……」 豊音「ご、ごめんね……迷惑だよね」シュン 白望「……わかった、行くよ」 豊音「ちょー嬉しいよー!」ギュッ 白望「ちょっ、苦し……」 塞『というわけでさ、今度勉強会することになったんだ』 久「勉強会ねぇ」 塞『うちはみんなして大学目指してるからね』 久「あいつにもそれだけモチベーションがあればね……」 塞『須賀くん、受験するの?』 久「進路決めてないからとりあえず受けさせることにした」 塞『受けさせるって……どういうこと?』 久「そのまんま。受けるだけなら自由でしょ?」 塞『どうも半強制っぽいね……須賀くん、ご愁傷様』 久「それはそうと、その日に遊びに行ってもいい?」 塞『遊びにって、私らは勉強会だよ?』 久「ああ、大丈夫。私たちも勉強しに行くつもりだから」 塞『たち?』 久「あいつも連れてくから。ほら、やる気が出ないならやらざるを得ない状況をってね」 塞『……まぁ、ムチだけじゃなくアメもちゃんとあげてね』 京太郎「……」 久「それで、こっちの問題は……」 京太郎「……」 久「まぁ、こんなふうにしたら解けるんじゃない?」 京太郎「……」 久「似たような解き方の問題ピックアップしとくから、後でやってみて。てかやりなさい」 京太郎「……」 久「あら、もうこんな時間。今日は終わりにしますか」 京太郎「よっしゃ!」ガタッ 久「というのは冗談で、もう少しやるわよ。まだ元気みたいだし」 京太郎「よくもだましたアアアア!! だましてくれたなアアアアア!!」 京太郎「久ちゃん、俺たちには冷静になる時間が必要だと思うんだ」 久「なによ、その別れ話を先延ばしにするみたいなの」 京太郎「今からだって遅くない、考え直そうぜ」 久「そうね、考え直して後二時間ぐらい延長しとく?」 京太郎「そんなご無体な!」 京太郎「リアルに休みが欲しいです」 久「あれ? 私の記憶が確かだと、土日はどこかしらに姿くらませてたような気がするんだけど」 京太郎「うっ……それはまぁ、やむを得ない事情があったというか……」 久「つまりあれね。そういう事情を作って逃げてたと」 京太郎「堪忍してください! 後生ですから!」 久「ちょっ、大声出すんじゃないの。別に休みを取り上げようってわけじゃないから」 京太郎「マジで?」 久「でも、今度の土日は付き合ってもらうから」 京太郎「えっ」 久「はいはい身構えない。ちょっと岩手にいくだけだから」 京太郎「岩手?」 久「そ、岩手」 京太郎「差し当たって、問題は移動手段だな」 久「普通に電車とバスじゃダメなの?」 京太郎「旅の楽しみは移動中も含まれるからな」 久(なーんか変なとこでやる気出しちゃってない?) 京太郎「久ちゃんは何がいいと思う?」 久「電車とバス」 京太郎「よしよし、そうだよな。ヒッチハイクとか楽しそうだよな」ウンウン 久「こっちの話が通じてない……!」 京太郎「あぁ、なんか楽しくなってきたな!」 「それじゃ、気をつけろよお二人さん」ブロロロ 京太郎「おっさんも元気でなー!」 久「ま、まさか本当にヒッチハイクでここまで来るとはね……」 京太郎「やってみればなんとかなるもんだ。長距離ドライブのトラックは狙い目だったな」 久「すぐに仲良くなれちゃうあたり、さすがというかなんというかね」 京太郎「褒めても何も出ないぞ?」 久「大半は呆れだから」 京太郎「で、岩手に入ったはいいけど、ここからどこにいくんだ?」 久「それね。今ちょっと確認するから」 京太郎「なんだ、行き当たりばったりだな」 久「電車とバスだったらこんなことにはなってなかったのにねー」 京太郎「行き当たりばったりも楽しいよな!」 久「……はぁ」 久「えーっと……ああ、あそこのバスに乗ればいいっぽいわね」 京太郎「マジか」 久「こんな都合よく行くなんて、ラッキーというか作為的な何かすら感じるわ」 京太郎「何言ってんだよ。間違いなく俺の日頃の行いのおかげだろ」 久「日頃の行い? 隕石でも降ってきたら認めてあげるけど」 京太郎「俺は普段どんだけやらかしてるんだよ」 久「はいはい、荷物重いからちょっと持って」 京太郎「しょうがないな……って、本当に重いな。何入ってるんだよ」ズシッ 久「まぁ、色々ね。それに一人分じゃないし」 京太郎「一人分じゃない?」 久「ああ、なんでもないから気にしないで」 久「やっぱり山の方は雪あるわねぇ」 京太郎「そりゃあな……にしてもここって」 久「それじゃ、行きますか」スタスタ 京太郎「あ、待てよ」 豊音「あ、二人ともいらっしゃい!」 久「どーも、お邪魔しちゃうわね」 豊音「いえいえ、こちらとしては大歓迎だよー」 京太郎「まったく、目的地がここなら先に言ってくれよ」 久「サプライズ的な何かになるかなってね。他の人たちは?」 豊音「みんなはもうちょっとかかるみたい。でもね、シロだけはお手伝いさんで来てくれたんだよ!」 京太郎「小瀬川が?」 豊音「うん、ダルダル言いながらパッパと準備済ませちゃった」 久「雪でも……は降ってるから、槍でも降ってくるのかしらね?」 京太郎「やばいな、この木造建築だったらひとたまりもないぞ」 豊音「?」 白望「……」ヘタッ 久「見事にヘタってるじゃない」 京太郎「水をかければ元気になるかもしれない」 白望「人を植物扱いとか……」ムクッ 京太郎「よう、頑張ってたらしいな」 白望「おかげでエネルギーがすっからかん。充電がいるね」 京太郎「よし、俺の膝の上ならいつでも――いてっ」 久「はいはい、宮守式の充電はまた今度ね」 豊音「お茶持ってきたよー」 豊音「はい、どうぞ」 京太郎「悪いな」 久「ありがたいわね、外寒かったし」 白望「豊音、ありがと」 豊音「いえいえ、お茶菓子もあるからどうぞどうぞ」 白望「それじゃ遠慮なく」モグモグ 京太郎「そういえば親父さんは?」 豊音「ちょっと用事でお出かけ中。夕方には帰るって」 久「今日は泊めてもらうんだし、挨拶しなきゃね」 京太郎「え、そうだったの?」 久「一泊二日の予定だったでしょ?」 京太郎「まぁ、そしたらここに泊まることになるか」 豊音「他のみんなもお泊りするから、きっと楽しくなるね!」 白望「私は昨日から泊まり込み」 久「結構な人数になるけど、大丈夫?」 豊音「そこのところはお父さんがね……」 『なにっ、友達が泊まりに?』 豊音『うん。でも、色々足りないものもあるし……』 『寝具とかの心配ならいらない。こっちでなんとかしてやるからな』 豊音「――って」 京太郎「あー……」 京太郎(まぁ、なんとなく気持ちは分かる) 京太郎(多分、嬉しいんだろうな。姉帯がそうやって友達を連れてくることが) 久「他の人が来るまでなにする?」 京太郎「そうだな……ウノでもやるか?」スッ 白望「持ってきてたんだ」 京太郎「こんなこともあろうかとな」 豊音「はいはーい、私がシャッフルしちゃうよー!」 久「ドロー」 久「ドロー」 久「ワイルドドロー、青で」 京太郎「……」 豊音(きょ、京太郎くんの手札が一杯に……) 豊音(竹井さん、ちょー容赦ないよー) 豊音(ここは私が……) 豊音「リバース!」 豊音(これで京太郎くんにも順番が……) 白望「スキップ」 白望「スキップ」 白望「もっかいスキップ」 京太郎「マジですか……」 豊音(シロー!?) 京太郎「燃え尽きたね……真っ白に」 久「ごめんごめん、なんかやたらドローのカードが多くて」 白望「逆回りになってから急にスキップのカードが」 豊音「ど、ドンマイだよっ」 京太郎「順番が回ってこないのにどう勝てと……」 京太郎「ええい、ウノはもうやめだ!」 京太郎「今度はトランプでなんかやるぞ!」 久「じゃあアメリカンページワンでもやる?」 京太郎「それウノとほとんど同じだからな!」 京太郎「ここはあれだろ……神経衰弱!」 京太郎「くそっ、くそぉ……!」 豊音「た、たまたま運が悪かっただけだよ」 久「あんまり運が絡まないから神経衰弱を選んだんじゃないの?」 白望「一位抜け……ダルくない」ホクホク 京太郎「一位になれないのはしかたないにしても、連続で最下位か……」 久「私たちはインハイ出場してたしね。記憶力もけっこう重要だし、麻雀」 京太郎「ぐぅの音も出ないぜ……」 京太郎「やった、ついに勝った……!」 久「トランプタワーに勝敗ってあるの?」 白望「さぁ?」 豊音「わぁ、綺麗に積み上がったね」 京太郎「せっかくだし写真とろうぜ、写真」 豊音「私も撮っちゃうよ――へくちっ」バラバラバラ 京太郎「あっ」 京太郎「……」 豊音「……ふぇ」ジワッ 京太郎「ちょっ、なんでお前が泣くかなっ」 豊音「だ、だって……京太郎くんがせっかく頑張って作ったのに……」グスッ 久「あーあ、泣ーかせた」 白望「それはちょっとダルいと思う」 京太郎「どうして俺が悪いみたいな流れになってるかなっ」 京太郎「ふぅ、スッキリした」 白望「ふぅ」 京太郎「なんだ、人のため息にかぶせて。そっちもトイレか?」 白望「胡桃がいたらデリカシーないって怒られるね、それ」 京太郎「悪いな、気をつける」 白望「別にそこまでダルくないからいい」 京太郎「また不思議な基準だな」 白望「……」ジッ 京太郎「……なんかついてるか、俺の顔」ペタペタ 白望「ちょっといい?」グイッ 白望「……」 京太郎「……」 白望「そんなに似てるかなぁ?」 京太郎「もういいか?」 白望「うん」パッ 京太郎「いきなり顔近づけて、キスされるかと思った」 白望「その冗談はダルいね……そういうのは豊音とエイスリンにしたら?」 京太郎「それはそれでマズいんだよな……」 白望「なんでもいいけど、泣かせるようなことだけはしないで。ダルいから」 京太郎「わかってるよ……そういや、大晦日の話だけど――」 豊音「京太郎くん、シロ! みんな来たよー」 京太郎「お、やっと来たか」 白望「大晦日?」 京太郎「それは後でいいや。じゃ、向こう戻るわ」 白望「……なんなんだろ」 久「さて、みんな集まったわね」 豊音「集まったよー」 塞「早速始めちゃう?」 胡桃「うんうん」 エイスリン「ジュンビバンタン!」 白望「やっと本題……」 京太郎「なんだなんだ、なんかやんのか?」 塞「なにって、あれだよね?」 胡桃「うんうん」 「「勉強会」」 京太郎「……ぱーどん?」 エイスリン「Nah! Repeat after me……Pardon?」 京太郎「ぱ……Pardon?」 エイスリン「Well done!」 京太郎「へへ、照れるぜ……」 京太郎「――じゃなくて、勉強会ってどういうことだよ!?」 塞「あちゃー、やっぱ聞いてなかったかぁ」 京太郎「久ちゃん、まさか……」 久「もちろん、知ってたけど」 京太郎「騙したのか……!」 久「嘘なんて言ってないわよ? 岩手で宮守の子たちと会う……ほら、なにも間違ってない」 京太郎「それ詐欺の手口!」 久「それに、私に付き合えって言ったら了承したでしょ。観念しなさい」 京太郎「くそっ……そ、そうだ! 道具、勉強道具持ってきてない!」 久「安心して、私の荷物にあんたの分も入ってるから」 京太郎「安心どころか絶望だよ! 二人分ってこのことだったのかよ……」 京太郎(に、逃げ場は……でも、ここで逃げてどうなる?) 京太郎(この状況で逃げたとして、確実に姉帯が悲しむよな) 京太郎(ってことは逃げられないじゃん……さっき泣かせるなって言われたばっかだし) 京太郎「はぁ~~~~~……わかった、やるよ」 久「よろしい」 京太郎「逃げられないのもわかってて仕組んだだろ」 久「当たり前でしょ」 京太郎「……後で覚えてろよ」 塞「一件落着っぽいね」 豊音「ちょーハラハラしたよー」ホッ 胡桃「じゃ、早速始めよ。シロ、やるよ!」 白望「うーん、あとお茶一杯だけ……」ダルダル エイスリン「ナマケモノ、ダメ!」グイグイ 白望「うあー」 京太郎「」 白望「……死んでる?」 豊音「だ、大丈夫なのかな?」オロオロ 久「ああ、気にしないで。勉強の終わり際はこんな感じだから」 塞「テスト前とかどうしてるの?」 久「基本一夜漬けだってさ」 胡桃「普段からやっておけばそんなに大変じゃないのにね」 エイスリン「ベンキョウ、ダイジ!」 京太郎「くっ、優等生どもめ……!」 豊音「良かったー! 京太郎くん生きてたよー!」ギュウウ 京太郎「」ガクッ 久「ストップストップ、本当に旅立っちゃうから」 京太郎「うっ……俺はなにを……」 豊音「あ、目が覚めた?」 京太郎「姉帯……他のみんなは?」 豊音「休憩中。お父さんも帰ってくるし、もうすぐみんなで晩御飯の準備するんだよ」 京太郎「それじゃ、俺も手伝う――」 豊音「も、もうちょっと寝てなきゃダメっ」グイッ 京太郎「おわっ」 京太郎「……あのさ、俺が気を失った理由って」 豊音「恥ずかしながらその通りだよー……」 京太郎「そ、そうか」 京太郎(あれをまたくらったのか……) 京太郎(せめて感触だけでも覚えておきたかったぜ) 豊音「京太郎くん……まだ調子悪いのかな? ちょー難しい顔してるよー」 京太郎「いや、ちょっと胸の感触が……」 豊音「胸?」 京太郎「いや、なんでもない。なんでもないったらなんでもない」 豊音「私の胸でよければドンと貸しちゃうよ?」 京太郎「そんな、まさか……いや、でもこれは」 京太郎(落ち着け、いいわけがないだろうがっ) 京太郎(でも向こうがいいって言ってるなら……) 京太郎(いや待て、ここは今や女子の巣窟) 京太郎(なのにそんなことをしてみろ……やばいことになる未来しか見えないだろ、今までの経験的に) 京太郎「くっ……だ、大丈夫だから」 豊音「でも、なんかすごい苦しそうだよ……」 京太郎「それはあれだ、きっと腹が減ってるせいだ」 豊音「そんなこともあろうかと!」サッ 京太郎「お、うまそうなお菓子だ」 豊音「みんなが持ってきてくれたんだ。お飲み物もあるよ」 京太郎「そっか……って、俺らなんも持ってきてないな」 豊音「さっき竹井さんからお饅頭もらったよ?」 京太郎「さすがに抜け目無いな……」 豊音「というわけで、はいどうぞ」 京太郎「いただきます」 京太郎「……」モグモグ 豊音「……」ジー 京太郎「……どうかしたか?」 豊音「いえいえ、おかまいなくだよー」 京太郎「かまうよ、そんなにじーっと見られたら気になるだろ」 豊音「み、見てないよっ?」 京太郎「そうか」 京太郎「……」モグモグ 豊音「……」ジー 京太郎「――と見せかけて!」クルッ 豊音「わっ」 京太郎「見てた、今絶対見てたろ」 豊音「そ、それは……」 京太郎「言いたいことあるならどうぞ、てか言いなさい」 豊音「うぅ……隣の芝が青くて」 京太郎「つまり?」 豊音「京太郎くんが食べるの見てたら、食べたくなっちゃった」カァァ 京太郎「はは、なにそんな恥ずかしがってんだよ!」 豊音「だ、だって食いしん坊だって思われるのは恥ずかしいし……」モジモジ 京太郎「はいはい、わかったからこれでも食っとけ」 豊音「んぐっ……おいしぃ」 京太郎「ま、俺の食べかけだけどな」 豊音「むぐっ!」 豊音「もう……京太郎くんひどいよー」 京太郎「食べかけじゃ足んなかったか?」 豊音「そ、そういうことじゃなくてっ」 「帰ったぞー」 京太郎「親父さん帰ってきたんじゃないのか?」 豊音「あ、ご飯支度始めなきゃ……きょ、京太郎くん」 京太郎「ん? まだ食い足りないってか?」 豊音「ちがうよもうっ、喉渇いてないかな?」 京太郎「いや別に――」 豊音「渇いたよね? じゃあこれ、どうぞどうぞ」スッ 京太郎「あ、ああ……」ゴクッ 豊音「わ、私の飲みかけでよければ……だけど」 京太郎「俺はそういうの気にしないから平気だ」 豊音「そんなー!」ガーン 豊音「う、うぅ……」 久「ちょっとどういうことよ、あれ」 京太郎「どういうこともなにも……あんまり検討がつかないんだけど」 胡桃「……あやしいね!」 エイスリン「ムム……イジメ?」 京太郎「んなことするかよ」 白望「……泣かせないでって言ったばかりなんだけど」ジトッ 京太郎「ウェイトウェイト、まずは話し合おうぜ。歩み寄りの基本は対話だ」 塞「私はそれでいいと思うんだけど……」チラッ 「ちょっと屋上へ行こうか……久しぶりに切れてしまいそうだ」 塞「どうもトヨネのお父さんが、なんか言いたいみたいで……」 京太郎「多分肉体言語のたぐいだな……逃げ出したいんだけど」 京太郎「な、なんとか説得に成功したぜ……」 久「お疲れね」 京太郎「そりゃあな……姉帯は?」 久「事情を聞いたんだけどね……」 京太郎「俺、別に悪くないよな?」 久「それね。なんか半分はあんたのせいってことになってるから」 京太郎「マジですか……」 久「みんなはりきってるわよ、食後の勉強会」 京太郎「おし、ちょっと小一時間ぐらい失踪するわ」 久「させるわけないでしょ」ガシッ 京太郎「い、いやだぁー!」 京太郎「うーあー……」 白望「……ゾンビ?」 久「昨日の夜のが効いてるみたい」 塞「うーん、あそこまでいくと気の毒だね」 胡桃「ほら、顔洗ってシャキッとしてくる!」グイグイ 京太郎「うあー」 エイスリン「ワタシ、テツダウ!」 京太郎「んー」ノビー 京太郎「まったく……勉強ばっかとか死ぬよな、普通」 京太郎「よくもまぁ、あんな真面目にできるもんだ」 豊音「あ、いた! 京太郎くーん!」タタタ 京太郎「そんなに急ぐと転ぶぞ?」 豊音「大丈夫、雪道にも慣れっこだからね」 京太郎「ここに住んでたらいろいろ鍛えられそうだよな」 豊音「おかげでこんなにすくすく育っちゃったよー」 京太郎「いいじゃないか、この健康優良児め」 豊音「京太郎くんはいやかな? 背の高い女の子」 京太郎「まぁ、女子に見下ろされるのは新鮮だけど、それも個性だしな……って、前も似たようなこと聞いたろ」 豊音「うん、でも何回でもそう言って欲しいから……」 豊音「だって、京太郎くんのこと大好きなんだもん」 豊音「えへへ、言っちゃったぁ」 京太郎「……そっか」 豊音「あ、別に今すぐ答えて欲しいとかじゃないんだよ。ただ、知っていてほしかったなーって」 豊音「ぼっちだった私に、手を差し伸べてくれた京太郎くんに」 京太郎「まぁ、俺がいなくてもさ、きっと宮守の連中とは会えてたと思うけどな」 豊音「そうかもだけど、私の初めてのお友達は京太郎くんだから」 京太郎「そうだな、俺は色んな意味で初めての人だって言ってたな」 豊音「うん、だから――んっ」 豊音「こっちの初めてはそのお礼ってことで……ね?」 久「なんかお土産いっぱいもらっちゃったわね」 京太郎「まあ、もらえるんならもらっとこうぜ」 『こっちの初めてはそのお礼ってことで……ね?』 京太郎(もらえるもんっつっても……あれはいいんだろうか?) 京太郎(……まぁ、今更か。正直役得だったし) 京太郎「そうだ、ポーカーでもやらないか?」 久「ポーカー? またボロ負けしたいわけ?」 京太郎「いいからやろうぜ」 久「はいはい」 京太郎「フラッシュ!」 久「スリーカード」 京太郎「フォーカード!」 久「……ストレート」 京太郎「来た! ロイヤルストレートフラッシュ!」 久「……」 京太郎「どうだ! 後で覚えてろッて言ったよな」 久「あんた、姉帯さんとナニしてたわけ?」 京太郎「や、やだなー……散歩してただけだって」 久「ふーん……ま、後で覚えてなさい」 京太郎「憎しみの連鎖はここで断ち切ろうぜ」 久「じゃああんたがやられておしまいね」 京太郎「……お手柔らかにお願いします」