約 1,954,373 件
https://w.atwiki.jp/busou_bm2/
wiki概要 PSPソフト「武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2」の情報をまとめるwikiです。 編集できる方は編集の手伝いをお願いします。 初めてプレイされる方へ重要なお知らせ アップデート 当ゲームには通常プレイで発生する深刻なバグ・設定ミス・誤植が多く見つかっています。 修正パッチが配布されているので必ずアップデートして下さい。 XMB→ゲーム→武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2に合わせて△ボタン→アップデートで実行できます。 アップデートにはオンライン接続が必要です。 PSPには有線LAN接続機能が無い為、無線LAN接続環境を用意するか、PlayStation®Spot設営店舗でオンラインに接続しましょう。 アップデート後のバグ アップデートによって新たに発生する深刻なバグ(アルトアイネス無限ロードバグ)が見つかっています。 バグ・設定ミス・誤植の「アップデートによって新たに発生するバグ」に目を通しておいて下さい。 アップデートでも修正されていないバグ・設定ミス・誤植も見つかっています。 「アップデートでも修正されていないバグ」にも目を通しておくことを推奨します。 関連サイト 公式サイト 武装神姫 公式サイト 武装神姫 公式Twitter 武装神姫 BATTLE RONDO 公式サイト 武装神姫 BATTLE MASTERS 公式サイト 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 公式サイト 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR 公式サイト 武装神姫 アニメ 公式サイト wiki 機械仕掛けの姫のwiki 武装神姫 wiki 武装神姫 BATTLE RONDO wiki 武装神姫 BATTLE MASTERS wiki 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 wiki 武装神姫 BATTLE COMMUNICATION wiki 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR wiki 5ちゃんねる 2022-05-01 現行スレッド 武装神姫 PART 742 武装神姫 BATTLE RONDO PART 389 武装神姫 BATTLE MASTERS 総合 PART 189 ログ 武装神姫 BATTLE COMMUNICATION PART 8 ログ 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR PART 20 武装神姫 BATTLE CONDUCTOR カード交換 PART 1 お役立ち 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 武装シミュレータ 閉鎖 製品情報 タイトル 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 ジャンル 3Dバトルアクション 発売日 2011年9月22日 メーカー希望小売価格 UMD版:5,800円(税込)ダウンロード版:4,800円(税込) 対応機種 PSP® (PlayStation®Portable) 仕様 データインストール対応 プレイ人数 1〜4人 CERO年齢区分 B 12才以上対象 オンライン オンライン対応 発売元 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/4112.html
作者・◆YcpPY.pZNg氏 アイデンティティ・バトルロワイアル本編 アイデンティティ・バトルロワイアル本編SS目次・時系列順 アイデンティティ・バトルロワイアルキャラ別SS表 アイデンティティ・バトルロワイアルの参加者名簿 アイデンティティ・バトルロワイアルのルール アイデンティティ・バトルロワイアルのネタバレ名簿 アイデンティティ・バトルロワイアルの死亡者リスト
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1808.html
「まったく……」 ここ、神姫センターに来てから不満ばかり口にしている気がする。 そしてそのたびに耳元できぃきぃ言っていた声が今はしない。 ホントだったらありがたいことなのに、今に限ってかえって僕を苛立たせる。 「やれやれ……」 ティールームで時間を潰してしばらく、もう15分ほどで対戦時間、そろそろバトル筐体に向かおうとした所で、それに気づいた。 「まったく、どこに行ったんだ、あの馬鹿……」 つまり、あいつがいなくなったことに。 ティールームのディスプレイに対戦相手が表示されてから、僕はなんとなく黙り込んでしまったから、それからいつの間にあのチビ人形が落ちるにしろどこかに行ったにしろ、全然心当たりがない。 時間にして、五分ほど……だと思う。 バトルに乗り気だったあいつがわざわざすっぽかすためにどこかに行ったとは考えづらいから、そんなに遠くにいるはずはないんだけど…… 「……おーい……」 なんとなく、小声で呼びかけてみる。 それ以上のことはできなかった。 少し大きな声で、名前を呼びながら探せばいくらなんでも見つかるだろう。 そんなことは分かってる。 だけど、そんな迷子を捜しているような真似をすることに抵抗があった。 落とした機械の名前を呼んで、探すという事に。 わかってる、別にそれは、非合理的なことじゃない。 感覚素子と、状況に対して判断するまるで人間のような機械を探すのに、名前を呼んで探すことは別におかしなことでもなんでもない。 だけど、なぜか、それをするのは躊躇われた。 僕が否定していたものに負けるような気がして。 あいつに……ジェヴァーナに人格が、心があるのを認めてしまうような気がして。 「……仕方ないな……受付に行ってみよう」 誤魔化すように、はぁ、と大きくため息をついてから、僕はカウンターへと歩いていった。 「いたたたた……こらマスターっ!!」 雑踏の中、少女が声を上げる。 雑踏と言っても少女の目線に人影はない。 その代わり少女の身長ほどの大きさの靴底が、いくつも並んでいるだけだった。 「……あれ?」 視線を上げれば見えるはずだと思っていた、彼女の主の頭は見当たらない。 「ボク、迷子になっちゃった……かな?」 さして不安そうでもない様子で少女……ジェヴァーナが小首をかしげる。 いくつもの、(彼女にとっては)巨大な足がジェヴァーナからそう遠くないところを踏みしめていく。 いつ彼女が踏まれてしまうかと、同じ目線を持つものならば、心配になってしまうかも知れない。 とはいえ、ここは神姫センターだ。 足元にいる神姫を誤って踏みつけような粗忽者がそうそういるはずもなく、少女の……神姫の苦難を見捨てるような者もそういない。 「おっと、大丈夫? マスターとはぐれたのかな?」 当然のごとくほとんど間をおかず、ジェヴァーナに救いの手が差し伸べられた。 ぬっ、と文字通り差し出された手のひらを少し見てから、ジェヴァーナが飛び乗る。 それと同時にジェヴァーナは持ち上げられ、神姫の視界から人間の視界へと移動する。 「ありがと。迷子になっちゃったみたいでさ」 「みたいだね」 明るい声と同時にジェヴァーナの前に現れたのは、にこやかな少年の笑顔だった。 年の頃は多分、彼女のマスターと変わらないくらい。つまり、中学にあがるかあがらないか。 やわらかい笑みは年相応の無邪気さと、少年らしい好奇心、この年齢で神姫を持つ子供たちにありがちな、育ちのよさそうな雰囲気が見てとれる。 「…………」 そして彼の肩には自分と同じ、ストラーフタイプの神姫。 同じタイプの神姫でもそれぞれ個性はある。 出荷時にはそれぞれメーカーによって規定されたパーソナリティしか持たない彼女たちだが、胸にはめられたCSCと、なによりそれぞれのオーナーと過ごした日々が彼女たち、人にあらざるものに『人格』を与える。 無表情に、しかし、まっすぐにジェヴァーナに向けられた瞳は工業製品であるのにもかかわらず、意志が宿っていることを強く認識させる。 自分と同じ顔を持ちながら、自分の浮かべたことのない表情を浮かべている少年の神姫を、ジェヴァーナは興味深そうに覗き込む。 「ボク、ジェヴァーナ」 「俺は……ん? どっかで聞いたような……」 名乗ろうとした少年が、次の瞬間に怪訝そうな顔ほ浮かべる。 そんな少年の様子から何かに気づいた様子で、肩にのった神姫が言葉を発する。 「マスター。次の対戦相手」 「ああ」 ぽん、と手を打って少年が得心顔を浮かべる。 「対戦相手?」 そんな二人の会話に一瞬意味がわからなくて、ジェヴァーナが首をかしげる。 「俺は島田祐一。ここでのバトル登録にはU1って書いたけどね。よろしく、ジェヴァーナ」 「アイゼン。よろしく」 にこっと笑いながら祐一が、無表情なまま手を差し出してアイゼンが、それぞれ名乗る。 「ん? 祐一……U1? アイゼン?」 さきほどのマスターとの会話、そして掲示板に表示されていた名前を思い出す。 「え、ええっ?!」 そう言うことらしかった。 「あーっ! マスターッ!」 後ろから聞こえた声に僕は思わず背中をすくませる。 「……?」 振り返るとそこには両肩に二体のストラーフをのせた、僕と同じくらいの年齢の男の子が立っていた。 「えーっと……」 別にストラーフタイプの声自体は、今に限らずあっちこっちで聞こえ続けてたんだけど、今の声はなんとなく、そのどれとも違っていて、なぜか僕を呼んでいたような気がして思わず振り返ってしまった。 「ひどいじゃないかっ! ボクを落としたりなんかしてさっ!」 びしっ、と僕を指差して言うのは、男の子の左肩に乗ったストラーフ。 って事はやっぱり…… 「ジェヴァーナか……?」 「当たり前だよ。なに言ってるんだよ。もーっ!」 きぃきぃとわめいているジェヴァーナに辟易しているのか、肩にのせている男の子が、首を傾けて苦笑している。 「ええっ……と……」 とりあえず、恐る恐る男の子の方に近づいて、肩に乗っているジェヴァーナらしきストラーフと男の子の顔を見比べる。 僕も背が高いほうじゃないけど、それでもぎりぎり僕の目線に彼の額が繰るくらい。 だからたぶん、小学校4、5年生くらいなんだろう。 「き、君が拾ってくれたの?」 「あ、うん。偶然。まさか次の対戦相手だとは思わなかったけどね」 「……?」 僕と違って、物怖じしない調子で言う言葉の中に、なんだかよく意味のわからない言葉が混じっていた。 「そうそう、マスター聞いてよ! この人たちボクたちのは対戦相手!」 ぴょん、と僕の肩に飛び乗ったジェヴァーナが、遠慮なく大声で叫ぶ。 「……は?」 僕は間抜けな声をあげて、改めて目の前の男の子と、その肩に乗るストラーフを見つめた。 「その……ありがとう」 「いえいえ、どういたしまして」 改めて礼を言うと、彼……島田祐一はにっこりと笑って答えた。 お互いに簡単な自己紹介をすましたところで、神姫バトル筐体のそばで順番待ちをしているところ。 アイゼンのマスター、U1……島田祐一は普段はここから少し離れた天海市でバトルをしているらしい。 驚いたことに、祐一は小学6年生……僕と1年しか違わないそうだ。 ……てっきり、二つ三つは下だと思ってた…… なれなれしいだけの馬鹿な小学生かと思ったら、そんなのにありがちなうるさいほどの自己主張はない。 沈黙が重くならない程度に、自己紹介まじりの雑談をしかけてくるだけだ。 そんなところはむしろ大人びた印象さえ受けてしまう。 つまり一言で言えば、この島田祐一という少年は、「いい人」だった。 「いい人」といるのは、そうでない人といるのとはまた別の息苦しさがある。 相手の話を聞かなければならない、時には相手に話し掛けなければならない。 だからと言って、勿論「よくない人」と一緒にいたいっていうわけでもない。 つまり、僕は誰とも一緒にいるのが苦手なんだってだけなんだけど。 「で、俺はこの辺にきたのは初めてでさ、偶然この神姫センターを見つけたから、ちょっとバトルをしてみようと思って。バトルロイヤル筐体はないみたいだけど」 「マスター、それは、天海の方が希」 「へえ……」 「そっちはデビュー戦だそうだけど、やっぱりこの辺じゃ、ここが一番大きな神姫センターなのかな?」 「さ、さあ……」 「ああ、ごめんね、うちのマスター引きこもりだから」 「……っ! 余計なこというなよっ!」 反射的に肩にのったジェヴァーナを振り落とす。 「いたた、もう、マスターっ! 二度も落とすな! ホントのことなんだからさ!」 「こいつ……っ!」 今度は反射的にじゃない。 つかみあげたジェヴァーナを握り締めて、そのまま締め上げる。 「んくっ、ちょっ、と、さすがに、痛いよ、マスターっ……」 人形のくせに、人形のくせに! 人形のくせに!! 羞恥心が、ますます僕の怒りに火をつけて、今まで少しずつたまっていた胸の中のものを吐き出させようとする。 その瞬間。 「やりすぎだよ。そんなに苦しそうにしてるじゃないか」 今までの人の好さそうな表情から一転して、鋭い目つきでにらみつけ、僕とそう大して変わらない身長からは考えられないくらい強く僕の肩を握り締めて、祐一が言った。 「い、痛そうな振りしてるだけだろ、武装神姫なんてオモチャなんだから、心のある振りをしてるだけのさ」 一瞬、それにひるみそうになりながらも、僕は強がって答える。 「……本気でそんなこと考えてるの?」 「ほ、本気もなにも、そんなの、当たり前だろ? 武装神姫なんてただのおもちゃなんだからさ」 「………………」 精一杯の虚勢を張って言う僕を祐一はさっきより険を含んだ目で見返す。 その肩には、祐一と同じく、僕をにらみつけている彼の神姫、アイゼンがいる。 ジェヴァーナと同じ顔をした神姫が無表情に、まるでジェヴァーナの代わりにらみつけているような気がして、僕は少しだけ、気後れしてしまう。 「あ、マスター、そろそろ時間みたいだよ」 「え……?」 いつのまにか緩んでしまった手から抜け出していたのか、ジェヴァーナは僕の肩にのったまま、普段と同じようにそう言った。 「ほ、ほら、こいつがただのプログラムだから、こんななにもなかったみたいに……」 我ながら、捨て台詞みたいだと感じてしまう。 「キミは、神姫ってものがわかってないみたいだな」 「……そんなことない。ストラーフのスペックや、構造、機構についてはこの一週間で開発者にだって負けないくらい調べ尽くしてる」 自分にとって唯一自信がある機械いじりについて、思わず言い訳するように言っていた。 そんな僕を見たまま、祐一が少しだけ哀れむような感情をにじませる。 「言い直すよ」 そして、ひとつだけため息を吐く。 「キミ、心ってものがわかってないみたいだな」 「……っ!」 その言葉に思わず口篭もってしまった。 分かってないわけじゃない。 信じていないだけだ。 そういい返したくて、なぜか言い返せない。 目の前の僕よりひとつ年下の少年が、なぜか、僕よりずっと年上に感じてしまう。 「ジェヴァーナには悪いけど、負ける気がしない」 「ぼ、僕は別に、勝つつもりでやってるんじゃない。ただ、データを取りにきただけなんだから……」 思わず祐一から……それともアイゼンから、顔をそむけながら小声でつぶやく。 「……行こう、アイゼン」 「ん」 そんな僕の言葉は聞こえたのか聞こえてないのか、祐一は回れ右をして僕から離れ、筐体へと向かう。 「ほらほら、マスター、ボクたちも準備しないと」 「なん……だよ、武装神姫なんて、ただのオモチャなのに、なんであんなに必死になってるんだ?」 ジェヴァーナに、というわけじゃない。 負け惜しみみたいに、そうつぶやいていた。 「ふふっ、マスターは子供だなあ」 「え……? ど、どうしてだよ」 目が合うと、なぜかジェヴァーナがクスクスと笑い始める。 「そういうところが、だよ」 意味がわからない。 「さあ、ボクたちも準備しないと、バトルっていうより、ちょっと喧嘩みたいになっちゃったけどね。その辺の区別はしてくれる相手だと思うし。多分大丈夫だよ」 やっぱり意味のわからないことを言うジェヴァーナに促されるようにして、僕は対戦筐体へと向かっていった…… 「マスター、怒ってる?」 島田祐一の肩で彼の神姫、アイゼンが声をかける。 「ん……ちょっとね。ああいうマスターもいるんだって、知ってはいるけどさ」 苦笑いを浮かべながら、少しだけ申し訳なさそうにアイゼンへと悪びれる。 「珍しく、ボケ体質じゃない普通のダメな人だった」 「まあ……確かに姉さんはじめ、周りのダメ人間はああいうタイプじゃないけどさ。幸か不幸か」 「突っ込み担当のマスターとしては、欲求不満?」 「別に俺もツッコミたくてつっこんでるわけじゃないんだけど」 「むしろ本能?」 「いやな本能だな、それ!」 「……大丈夫、クールボケ系はまかせて」 「まかせてないよ! 帰ってきてよアイゼン!」 「それが運命」 「いやな運命だな、それ!」 「マスターのこれからの人生、色んなボケ担当が集まってくるから、安心して」 「安心できないよ!? そんな人生ごめんだよ!」 「……よかった、いつものマスター」 「え?」 不意に笑みを返すアイゼンに、祐一は思わずきょとん、としてしまう。 「ちょっと普段のマスターと違ったから、心配した」 「……うん。もう大丈夫、ありがとうアイゼン」 「……どういたしまして」 やわらかい笑みを浮かべる祐一に、少しだけ唇の端を上げてアイゼンも微笑む。 「さて、とりあえずはこのバトルに集中しようか! 油断するなよ、アイゼン!」 「うん。分かってる」 ポケットから取り出したPDAから、祐一が手早くアイゼンの状態とステージ設定を読み取っていく。 明らかに素人離れした手つきでそれらの情報は祐一本人に吸収され、アイゼンへと伝えられる。 その次の瞬間、筐体が、試合開始を伝えた。 ちなみに、アイゼンのいろんなボケ担当が集まってくる、という予言は、その後5年間を経て成就されることになる。 閑話休題。 「トップへ」/「戻る」/「次へ」?
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/864.html
神姫長屋の住人達。 お品書き。 おおまかすぎるあらすじ。 東京西部に居を構える木造平屋建て一軒家に住む、売れない作家と難アリ品の神姫達とその他諸々の日々。 クロスオーバー大歓迎。更新頻度は低め(マテ 住人達。 ・人間サイド ・神姫サイド 設定とか。 どうぞご自由にお使い下さい。 ・ホビーショップ『165-DIVISION』 ・本編登場オリジナル(?)神姫 本編。 ・第0話 長屋のとある日常。または家主からのご挨拶。 ・第1話 夕焼け侍。 SIDE-A SIDE-B エピローグ。 (『HOBBY LIFE,HOBBY SHOP』より、若干お名前を拝借しています。) ・第2話 土砂降り子猫。 Track-1 Track-2 Track-3 Track-4 Track-5 Track-6 (『妄想神姫』、『戦うことを忘れた武装神姫』より、若干お名前、設定を拝借しています。) (あと、鳳凰杯を名前だけお借りしました。) ・第2.5話 いんたーみっしょん。または改めてご挨拶。 書いたスカ:長屋のご隠居。 ご意見等はこちらから・・・ おかえりなさい -- 読み手 (2008-07-26 12 00 20) 名前 コメント TODAY - YESTERDAY - ALL -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/238.html
橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 あらすじ ちょと腕利きな元ネット界のカリスマとちょと普通とは違う神姫たちのちょっとかしましい生活日記 明人「ちょっとじゃないだろ・・・」 著 神姫の父 めにゅう 設定資料 (日記その十六 現在) 《登場人物紹介》 《登場神姫紹介》 《特別設定》 《特殊武装》 《人型神姫インターフェイス》 《八相》 《百の質問回答ページ》 本編 日記その一 かしまし 日記その二 〈前編〉 先生はつらいよ 日記その二 〈後編〉 それぞれの恐怖 日記その三 〈前編〉 ジジイ襲来 日記その三 〈中編〉 エンドレスワルツを一緒に 日記その三 〈後編〉 明人VS葉月 日記その四 〈前編〉 『八相』 日記その四 〈後編〉 英雄の復活 日記その五 子の心、親知らず? 日記その六 デートと波乱は紙一重 日記その七 隠し味はコイゴコロ? 日記その八 再会の日 日記その九 朝の味噌汁はワカメ入りで 日記その十 〈前編〉 師走には大根も走る 日記その十 〈後編〉 昴VS香憐 日記その十一 幼女との遭遇 日記その十二 日記に書くべきか迷う内容 日記その十三 フェレンツェの志 日記その十四 〈前編〉 彼女たちの宿命 日記その十四 〈後編〉 背に翼なくとも天使は舞う 日記その十五 少年よ大志を抱きすぎるな。迷惑だから… 日記その十六 私立龍ノ宮大学 日記その十七 鳳条院の姫君 日記その十八 戦場へ 日記その十九 姫たちの輪舞曲 鳳凰カップ編 鳳凰杯 詳細設定 随時更新中 鳳凰杯・まとめページ 随時更新中 まとめページはけものや氏に作成していただきました ぷろろーぐ 鳳凰カップ 祭りの前の楽しさよ 鳳凰カップ初日 午前 予選の裏で祭りめぐり 午後 揃い始めた者たち 鳳凰カップ二日目 アルティVS葉月 『策謀家』再び 弾丸と悪魔と準々決勝と 『表』と『裏』 『緑色のケルベロス』 『α』の鼓動 鳳凰カップ編は以下の作品とリンクさせていただいています。 神姫ちゃんは何歳ですか? 妄想神姫 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 春夏秋冬 凪さん家シリーズ 戦うことを忘れた武装神姫 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン 幻の物語 岡島士郎と愉快な神姫達 武装神姫のリン アールとエルと EXECUTION 剣は紅い花の誇り 徒然続く、そんな話。 Gene Less おまけ 第1回『初兄』会議 日記その六 前話 出会いは雨の日 日記その九と十の間 かつての死神 日記その十四 アルティ目線 父の夢 ある日のエリーのラボにて リンク大歓迎です。「使ってやろうじゃないの」というお方は是非とも使ってやって下さい。 なお、リンク時には上記の設定資料を参考にしていただけると幸いです。 作品中『ホビーショップエルゴ』、『MMSショップ“ALChemist”』、『喫茶店<日々平穏>』 にはお店の常連客として大変お世話になっております。 『ホビーショップエルゴ』 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP:Gの人氏 『MMSショップ“ALChemist”』 妄想神姫 妄想の人氏 『喫茶店<日々平穏>』 春夏秋冬 永眠者氏 ご意見やご感想、リンクの申請、ご要望等ありましたらこちらへ書き込みよろしくお願いします。 おぉ、ご来店ありがとう御座います。これは凪系のキャラも鳳凰カップに出ないとおかしいですな(爆)時間軸飛び越えて参戦しようかと思います(笑) -- チアキの人 (2007-03-04 21 02 07) うぉう、凪さんちメンバーご参加とは嬉しいことです。それに伴い日記その2を 真 にあわせて少し修正 -- 神姫の父 (2007-03-04 21 33 11) 鳳凰カップに関してですが、『EXECUTION』のキャラに真っ当な実力のキャラがおりませんので、ここは一つ鳳凰カップの阻止を狙った大事件を起こしたいのですが……宜しいでしょうか?(ぇ) -- 穂刈 (2007-03-09 21 21 32) 大いに宜しいです。遥々米国から来ていただけるとは嬉しいことですwこちらからも少しからませてもらうやも知れませぬ(ぇぇ) -- 神姫の父 (2007-03-10 00 54 07) 一応確認しておきたいのですが、28日にはメールを送ったのですが……届いたでしょうか? -- 穂刈 (2008-03-01 23 28 28) ああ済みません、今確認したところ届いていたのを確認しました。(汗) -- 穂刈 (2008-03-01 23 31 13) はじめまして、最近になって武装神姫関連のSSを読み始めたのですがこちらの作品は続きは止まっているのでしょうか?設定やキャラが面白いので続きがとても読みたいですの是非頑張ってほしいです -- にゅう (2011-07-21 00 11 14) >にゅうさん 久しぶりに来てみればありがたいコメントを頂いてるではありませんか! 頑張って続き書きますかぁ!! -- 神姫の父 (2011-09-19 18 41 14) 神姫の父さん、続き書かれるなら期待して待ってます、頑張ってください\(^o^)/ -- にゅう (2011-09-19 21 27 50) まさかここで,hackのボス名が見られるとはw -- 名無しさん (2012-11-03 10 26 06) 名前 コメント 今日 - 昨日 - 総計 -
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2651.html
「ホントにやるのー。戦えるようになったんだろうねー?」 「はい! 大丈夫です」 暇を見つけてもらって、今日はゲームセンターに霧静さんとアリエに来てもらった。 イスカと戦う前にアリエと戦っておく。 あの熱を持った赤い大剣状態をちゃんと克服できているかどうかのチェックをしておかないと安心はできないからだ。 「ごめんね、この前来れなくて。シオンちゃんの勝ったバトルを見てみたかったのだけど、どうしても用事が外せなくて」 「ううん、そんなことないって。そう思ってくれてるだけで嬉しいよ」 霧静さんが申し訳なさそうにしている。 真剣にシオンを思ってくれている。 そんな優しさがありがたい。 「バトルの前に霧静さんとアリエにお願いがあるんだ」 普通にバトルするだけじゃなくて、これを言っておかないといけない。 「うん、なにかな?」 「あの『ヒート・カートリッジ』だったかな? アレを使ってバトルしてほしいんだけど」 「えー、アレかー。制限時間があるけどいいかなー?」 使うの制限があるのか。それは誤算だけどまあいいだろう。 勝ち負けが問題じゃないし、アレを出されてちゃんと立っていられるのかが問題なんだ。 「うん、それでもいい。でも、本気でお願いするよ」 「もちろんだよー。あははー」 何が楽しいのかアリエは笑う。 いっつも笑顔だね、アリエは。 「嬉しそうだね。アリエ」 オーナーの霧静さんもアリエが上機嫌なのが不思議らしいが、 「うん、そだよー。前は変に終わっちゃったからねー。もう一回、私の闘争本能に火をつけたんだからさー、生きて帰れると思わないでね――」 「……うん。でも、もうバトルの準備しましょうね」 「――私はまだ力を隠し持っているんだから、それを出すのはシオンの実力次第だー。この前より強くなっているのだとしたら、私も全力を持ってお相手していただくよー。私の前で5分間立っていられたら褒美を……って、あれ~~?」 霧静さんはアリエが調子にノる前に、早口で何か言っているアリエを手で持って、向こうのブースに連れて行ってしまった。 僕はそれを横目で見送った後、シオンを見てみる。 「アリエさんに勝てるでしょうか? 自信がないです」 「僕としては赤い大剣を見て、シオンが立っていられるかどうか心配だよ」 「それは……多分、大丈夫ですよ。はい」 どこから来るのか、小さい身体に自信が溢れている。 前回ではトラウマを引き起こしたのに、なぜかそっちの方は心配してないのかシオンにそんな素振りはない。 僕の杞憂だったのだろうか。 ……いや、まだ安心はできない。 やるのと仮想でイメージするのとはわけが違うんだから。 ―――― 前回と同じように廃墟街のステージだ。 今度は最初から隠れて進むとか不意をつく作戦とかではない。 真っ向からぶつかれるように広い場所で両者は対面させている。 「よっし、じゃ行くぞー!」 「お願いします!」 アリエは前と同じ兵隊のようなアーマーをつけて、エレメンティアを両手で持ち構えている。 対するシオンは両手にぺネトレートクロ―・烈、そしてファイティングポーズを取り、武道家のように気迫を発し続けていつでも動ける態勢。 「『エレメンティア・ヒートカートリッジ』セット! いくよー!」 エレメンティアに赤いカードを差し込むと、たちまち刀身は真っ赤になる。 剣の周りはゆらゆらと蜃気楼現象のように空気が歪んで見える。 あれが発動した。 それで、肝心のシオンはどんな様子だ? 「……すぅ……はぁ……」 呼吸をしている。 いや、それは当り前なのだけどあれは深呼吸に近い。 顔は真っ直ぐ向き、目はちゃんとあの赤い大剣を見据えている。 「へー、あれから随分と頑張ってきたんだねー。前と違って闘気ってゆーのかな? そういうのが違うねー」 「はい、ありがとうございます」 本当にあれすらも克服しているらしい。 すごい成長ぶりだ。 あの時の戦いからシオンはリミッターが外れたのか? いやはや、凄いとしか言いようがない。 「ふ、それじゃ、いくよーん。今度は本気で立ち向かうから来なさーい」 「行きます!」 そして両者はぶつかり合った。 「せりゃー!!」 「はぁー!!」 シオンは駆けて右のナックルで殴りかかる、アリエは上げた大剣を振り下ろした。 ガンっ! 打ち合った瞬間、周りの地面、場の建物が振動し出した。 ギギギッとナックル対大剣の押し合いが続くが、アリエは振り下ろしと両手で、と諸々の力はあっちの方が上だ。 そうなるとシオンが押され気味になるのだが、シオンは左腕を肩まで上げ、左のナックルもエレメンティアに叩きつける。 もう一回ガンッと響くと、両手と両手。それでやっと両者は拮抗しだした。 シオンは下から上なのになんで互角なんだろうか? ……あ、そうか。 普通、ゼルノグラードは火器型特性だから、大剣は使いづらいものなんだ。 武装神姫で得手不得手があるはずなんだから、あの差もわかる気がする。 でも、ゼルノグラードが大剣を使って強いという事はアリエ自身かなりの練習量をしてきたんだろう。それが試合からはわかる。 「ぬぅーー!」 「くぅーー!」 二人とも押し合いから武器を引き離さず、そのままの状態が続くが。 シュ~ッと。 煙がペネトレート・烈の先から出てくる 刃が熱を持っているから、ナックルが焼きついてきてるんだ。 「はあはあ、ここまで持ちこたえるとはやるねー。シーちゃん」 「はあはあ、アリエさんもものすごいです。大剣をそんなにまで使いこなして」 「努力の結晶ってやつだねー。でも、この大剣はそんじょそこらの大剣とはわけが違うのさー。不思議に思わないかなー? このエレメンティアにはトリガーがあるのになんで引かないのかってさー」 あの大剣にはトリガーがある。 だがそれを使ってないということ。 話しで聞いたゲームでは確かあれは…………マズイ! 『シオン、後退して!』 「もう遅いよー! 燃えろ、ドッカーン!」 僕がシオンに命令してエレメンティアからナックルを離そうとして逃げる瞬間、アリエがそう言うと大剣の引き金を引いた。 擬音を口から出した時、剣からも擬音の通り剣先から爆発が起きた。 「くっ!?」 シオンが灰色の煙に包まれた。 爆発の衝撃はどうなった。 ――シオンは無事か。 「へー、これを耐えきるかー。さすが熱血型」 間合いを離したアリエが口元は笑っているが、本気で驚いている。 「……ガードできてなかったら危なかったです。それと熱血型ではなくて私は山猫型です……はぁはぁ」 アリエが言ったことに律義に訂正させてからも、シオンは息を荒くさせている。 どうやらシオンは腕をとっさに交差させて、身を守ったらしい。 その証拠に両腕は煤こけたみたいに、黒くなっている。 だけど、使っていたナックルのぺネトレート・烈はどこかに吹っ飛んでいったのか、シオンの手元にはなくなっていた。武器はあれだけではないけど、なくなったのは痛いな。 「今から説明するとねー、この剣はカートリッジに入ったエネルギーを剣に流し込むと“属性”を付加することができるんだー。 そしてそのエネルギーを使い切る前にトリガーを引くとそのエネルギーを爆発させることが出来るんだー。それがこのエレメンティアの力さね」 アリエは自慢げにそう話している。 エレメンティアについて話してても陽気さが表れている。というか話したくてうずうずしてたみたいだ。 自慢したくてたまらなかったといった感じに見える。 だけど、その話を聞くとファンタジーにあるみたいな魔力を使う魔法剣みたいだ、と僕は思った。 さすがはあの店長さん。武装神姫にそんな力を与えるとは侮れないお人だ。 でも、シオンはその爆発のエネルギーをガードしきった。 すごい威力なはずなのに、ガードしきれるとはシオンってそんなに頑丈だったのか。知らなかった。 「でも、その大剣の事をそんなに話していいんですか。一応私は今、敵なんですけど」 「あははー。この力って有限だからねー。あんま万能ではないんよー。これって長所であり短所だからさー、黙っててもアドバンテージにすらならないんだよねー」 特殊能力を持った剣ではあるけど、欠点も多くあるらしい。 火器型であるのだから、大剣使いとしての能力がつきずらいんだな。 「毎日素振りを千回し続けた結果、火器型でありながら私は大剣を少しは使いこなせるようになったのさー」 「……それ程の回数。素振りをするとは、すごいですね」 「嘘だよーん」 「そんな!?」 変なコントが起きているが、このままアリエとの話しが引き延ばせたら……。 話が伸びているおかげで、シオンの息切れも治まってきている。 霧静さんが気付いていたらアウトだけど、どうだろうか。 「そのまま使うだけでは相手の方は倒せないんですか?」 「いや、ダメだねー。なんていうのかな、やっぱ私って現実問題、火器型ゼルノグラードじゃん? 大剣の特性値ってあんまないんよー。最初の頃の使いづらさっていったらもう死にたくなるねー」 もう少し。 「それだけで死んではダメですよ。ちゃんと前を向いて生きなくてはいけません」 「いや、例え話しっしょー。本気にしないでよーもう。面白いなー、シーちゃんはー。あははー」 よしそこで、フェリスファングを取り出して―― 「あー!! いけないなー。そんなもの取りだしたらー」 「く、」 カンッカラカラと。 フェリスガンが手から弾き飛ばされ、後ろに滑って行った。 なんでだ? アリエは近接武器のエレメンティアしか使わないはずなのに。 「言ってなかったっけー? 重・軽火器の類は一切使えないってー。でもさ武装の種類には投擲武装っていうものがあるのを忘れてはいけないよねー」 左手を前に出したダーツの矢を投げたような態勢のアリエ。 そしてシオンの後ろにはフェリスガンと一本の『フルストゥ・クレイン』が。 くそ、投擲武装を持っている可能性もあったのに、あの間延びした態度ですっかり油断していた。 戦闘中、アリエはもうちょっと緊張感持った喋り方をしてほしいよな。どうして、二人は気にしないのか。不思議に思うが。 ……そんなことより、結構絶対絶命の危機的状況だよな、これは。 フェリスガンはシオンの後ろに、ぺネトレートクロー・烈もどこかにいった。 どうするか? 「こっちの隙をうかがっていたんだねー。まあ、私もリミちんに言われなかったら引っかかっていたけどー、あははー」 霧静さんにはやっぱり気付かれてたみたいだ。 霧静さんもかなりの実力者。いや、なんで僕がこんな偉そうなんだよ。僕より武装神姫のオーナー歴は先輩なんだから当たり前じゃないか。 アホなこと考えてないで、実際どうしようか? あちらはまだアレを持ってそうだからな。 背面キャノンのバリスティックブレイズは却下だ。動きが大きいから遠距離からでしか通用しないし、その前にやられてしまう。 それ以外ならこっちの武器はあとナイフしか…………あ、それ以外もあった。 『シオン、僕の言うとおりにして作戦は………で……………あれを』 「え、……あ……はい。わかりました」 作戦を伝え終わると、シオンは僕の言ったことが伝わったようで、頷いてくれた。 「まだ、なにか企んでるー? でももう無駄だよー。ほら」 手元には青いカートリッジが転送されていた。 別の属性付加のパーツか。 アリエはそれをエレメンティアに差し込もうとしている。 でもそれが来るのは――こっちは予測済みだ。 「ふっ!」 瞬間で身体を前傾にさせて駆けだすシオン。 駆けだすと同時に手に持つは一振りのナイフ。 それを先ほどのアリエと同じように投擲。 エレメンティアに入れようとしていた青い付加パーツに向かって真っ直ぐ。 あのパーツは差し込むのに若干の猶予があるからそのタイミングを待っていたんだ。 「アタっ!」 パーツに当たれば良いと思ったが、手元にも当たったのか、手を押さえ悶え始めたアリエ。 これは好機だ、いけシオン。 ……あれだ。あれを出すんだ。 「いっけぇ! てりゃー!」 近くで沈み込んでから渾身の――右アッパー。 格闘技を題材にした小説を見て、編み出したこの技。 名付けるとしたら『ライジング・アッパー』 これを使わせるとは、アリエ恐るべしだ。 この技は膝ジョイントをバネにしてから、腰・肩・手に力を移動させ神姫の拳に全威力を乗せた必殺のアッパー。 本来はナックルの武器系統を装備して、その上から殴るのが本来の使い方なのだけど威力は十二分にあったみたいだ。 それがアリエの顎にクリーンヒット。 「グハッ」 浮き上がりその後倒れたアリエの傍に瞬時に寄り、近くにあったナイフを拾う。 ナイフが近くにあるのも計算通りだ、本当に。 それをアリエの首元にシオンはスッと軽く押し当てた。 神姫のノーマルな拳ぐらいでへばるような武装神姫たちじゃないだろうからだ。 「どうです? 降参しますか?」 「いたぁー。手加減してよ、もぅー。降参でーす」 やった、終わった。僕もなんか疲れたなー。 ―――― 「痛ったー、なんでただの拳だけであんな痛いのさー」 バトルが終わると霧静さんとその肩に乗ってアリエも向こうから来た。 アリエは顎を手に当てて、顔をしかめている。 「す、すいません。アリエさん」 「謝る必要はないよ、シオン。これは真剣なバトルだったんだからさ」 「そうよシオンちゃん。最後の最後で油断してたアリエも私も悪いから」 「へーい、すんませーん」 オーナーの霧静さんにそう言われて、すごすごとアリエは黙ったようだ。 実際にバーチャルじゃなかったら、どのくらいの威力があったんだろうか。 アマチュアのボクサーぐらいのパンチ力があったらいいな。僕たちが必死に考えた必殺技だったんだから。 「でも、本当に見違えちゃったな。シオンちゃんすごく強くなったね」 「ありがとうございます。螢斗さんとの鍛錬のおかげで戦えるようになりました」 いや、ちょっとしたきっかけで出来るようになったんだから、そんなに持ち上げることはないのでは、とシオンに言おうとしたのだけど場の雰囲気が勝手に進み言い出しづらくなってしまった。 「はー、前にもこんな風に負けたことあったよねー。あの頃はエレメンティアをろくに扱えてない若い私だったねー、うん」 「若いって……そんなに経ってないからね。前に使った戦法があるけど今日は準備不足だったみたい」 霧静さんもアリエも自分の戦い方を考えて、勝ったり負けたりしてきてるみたいだ。 強く思えても、色々な積み重ねが必要なんだな。 と、僕が思ってたら、アリエがふっと思い出したように手を叩く。 「そうそう。とりあえずさー、これで赤い大剣の状態は克服できてたから、これで因縁の相手と戦えるんだねー。私にも勝ったんだから、必ず勝ってよねー」 「お姉ちゃんと……」 アリエが言ったことを聞くとシオンは顔が暗くなる。 僕が無理矢理決めてしまったけど、シオンにはやはり辛いことだったのだろうか。 ――いや、そうだよね。 実の姉ではないとしても、元は家族の一人だったんだから、家族と戦いたいなんて誰も思わないよ。 「怖い?」 姉と戦わせるなんて僕はなんてひどい奴なんだろうか。 戦えるようにはなったんだから、シオンが望むならこのままでも……。 そう思い、シオンの目を見つめ言葉を発しようとした。 けど。 「大丈夫ですよ。私は螢斗さんの物ですから。螢斗さんの思うがままに」 「シオン……」 それを聞いたら、僕の涙腺が緩くなってしまったが……気合いで我慢した。そんなところを霧静さんやアリエに見られたくなかったからだ。 僕を安心させるよう少し演技が入ったような口調。 自分にも言い聞かせるみたいなそんな感じ。 もう、戦う事から逃げることはないと思える瞳をしている。 姉と戦う決意も一緒にそこから感じられた。 「うわー。ケートんの物とか言ってるよー。大胆発言だねー」 「長倉くんはシオンちゃんにすごい思われてるんだね。……それに比べてこっちは……はぁ」 「こっち見てため息とか、ひっどぉー! それが自分の神姫に対する態度かー」 僕たちの横では、別の戦いが勃発しようとしていた。 それでも二人はすごく仲が良さそうに見える。 神姫と人には色々な関係があるんだなと僕は場違いにも思ってしまった。 前へ
https://w.atwiki.jp/battler/pages/5929.html
ここでは、チャクウィキというサイトの「偽モノの特徴」というコンテンツのバトロイネタバージョンを紹介しています。 D-BR杯でVする事が不名誉な事そして神敗退が名誉な事 紙敗退だ たまに試合参加ファイター全滅イベント発生 皆の考える偽バトルロイヤルの特徴 テスト -- qeg (2010-02-26 20 00 03) ちょwwwまさかのチャクウィキネタwwww ・中学生の殺し合い ・BLホイホイのBLがブリティッシュ・レイランドだ。 ・試合結果がスポーツ紙に載る。 -- 石坂線の鬼神 (2010-02-26 20 14 16) ・ボスがプロレスラー ・ニコニコ生放送で試合が流される ・首輪をつけられる -- jix (2010-02-26 23 15 25) ・一度敗退したキャラは二度と登録できない ・たまにジャンル縛りの大会が開催される ・女性キャラは参加できない ・ランダム台詞からしか選べない -- ひらお (2010-08-13 19 50 05) キャラを登録する時、何故か攻撃以外の行動(例えばステータス異常や体力の回復等)の設定ができる -- モビラー (2010-09-23 14 39 35) 全員強制的に下位心。 -- 石坂線の鬼神 (2010-09-23 15 08 21) 倒したキャラのLIFEを余分に奪うキャラが存在する。残りLIFEが少ないキャラがそれに襲われて敗退するとまさに悲劇そのものである。(例) ダニエル・フロストは逃げ出した! しかしマーティナ・ホーキンズに回り込まれてしまった! マーティナ・ホーキンズ「ふっ、そう簡単に逃がしはさせないわよ!ダニエル・フロスト!」 ダニエル・フロストのLIFEを2減らした! ダニエル・フロストのLIFEは0になった! ダニエル・フロストはやられた・・・ ダニエル・フロスト「マーティナ・ホーキンズさん、せめて私の回復を体力していただければ……。」 -- モビラー (2010-10-14 19 58 27) 未勝利敗退するとそのタイプのキャラを登録できなくなる (例:堅守高速が未勝利→堅守高速登録不能) 試合が最後まで見れない(一人落ちた所で終了。後の展開が分からない) -- 砂上ユキ (2010-10-14 21 43 10) 何故か蘇生系の特殊技能を持ったキャラが存在する。 (例) ダニエル・フロストの特殊技能が発動した! ダニエル・フロストはフローレンス・ブラウンの蘇生を試みた! ダニエル・フロスト「さあ、天帝様よ!フローレンス・ブラウンのさ迷える御霊を今ここに呼び戻したまえ!」 何とフローレンス・ブラウンが生き返った! フローレンス・ブラウン「あっ、ありがとう!ダニエル・フロスト!」 ↑の場面を目撃した他作者達「何っ?戦闘不能になった仲間を生き返らせただと?それはずるいぞ!」 -- モビラー (2010-10-15 19 05 14) ・誰かが神敗退すると、自動的に「マモノ」というキャラが登録される。・D-BR杯のDは「誰得」を意味する。 -- 石坂線の鬼神 (2010-10-15 23 41 47) 相手の会心の一撃を受け流してやり返すという卑怯極まりない特殊技能を持つキャラが存在する。 (例) ルイス・スミスの攻撃! ルイス・スミス、会心の一撃! ルイス・スミス「こうなったら僕がアンソニー・スミスを倒してみせます!」 アンソニー・スミスはルイス・スミスの攻撃を受け流しやり返してきた! アンソニー・スミス「フン、いつまでも会心の一撃が必ず当たると思ったら大間違いだ!」 ルイス・スミスは50のダメージを受けてしまった! ルイス・スミスのLIFEは0になった! ルイス・スミスはやられた・・・ ルイス・スミス「えっ?もう終わり?そんなあ……。」 -- モビラー (2010-10-19 21 23 17) 最強型ステータスが禁止指定になっている -- モビラー (2010-10-29 23 43 40) ・相手を倒すごとに自身の攻撃力が上がる特殊技能を持つキャラが存在する。 理想:攻撃力上げまくってハットトリックだ!俺始まったな! 現実:スピード狂どもに倒されハッタリック ・相手を攻撃するごとに体力が減っていく特殊技能を持つキャラが存在する。 理想:自慢の素早さで相手の攻撃を回避しまくってハットトリックだ!俺始まったな! 現実:あともう一人を倒し損なって自滅 ・相手の会心の一撃や痛烈な一撃を封じる特殊技能を持つキャラが存在する。 理想:会心と痛烈を封じれば向こうはしょぼい攻撃しか仕掛けてこないから楽勝だぜ! 現実:攻撃力の高い連中にハメられて撃沈 ・最初から身代わりを貼っている特殊技能を持つキャラが存在する。 理想:これで万が一身代わりが壊されても次の一撃で勝てるぜ! 現実:スピード狂どもの連続攻撃により身代わり・本体共にダウン -- モビラー (2010-11-06 23 54 41) 相手を倒す以外の勝利条件が存在する。 【例:皆から戦うのを止めるよう声をかける】 第×××シーズン・第×××回目のバトルがスタートです! ダニエル・フロストはいきなり皆に声をかけた! ダニエル・フロスト「皆さん、もう戦うのは止めて下さい!」 皆は戦うのを止めた。 (中略) 勝ったのはダニエル・フロストです! ダニエル・フロスト「やはり不戦勝こそが最高の勝ち方だと思いますよ!」 (↑ここまでが理想) (↓ここからが現実) 【その時のバトロイヤーの反応】 「おい!不戦勝だなんてずるいぞ!」 「そもそもバトルにすらなってないだろJK」 「反戦主義者は(・∀・)カエレ!」 モビラー氏「おいおい、何で皆からそんなに文句言われるんだよ……。」 -- モビラー (2010-11-07 00 13 51) LIFEが0になったキャラがたまにLIFE1の状態で一度だけ復活する。しかも勝利数は登録抹消以前のままという罠。 【例】 スティーブン・ブラックのLIFEは0になった!スティーブン・ブラックはやられた…… (中略) ↓「極めて最近のバトル記録」にこんな表示がされました 何とやられたはずのスティーブン・ブラックが復活しました! ↓その時のバトロイヤーの反応 「(゚Д゚)ハァ?ふざけんな!さっさと消えろ!」 -- モビラー (2010-11-26 18 44 46) 体力がなくなると相手のLIFEを奪うチキンな奴が存在する。デ杯での一騎打ちの時に起こったらまさに誰得である。 【例】 (後略) ウィリアム・ウィリアムズはカミラ・クロムウェルのLIFEを1奪った! カミラ・クロムウェルのLIFEは0になった! カミラ・クロムウェルはやられた… カミラ・クロムウェル「実はあたし、こう見ても元テロリストなの……。」ウィリアム・ウィリアムズ「な、何だって!?」 ウィリアム・ウィリアムズのLIFEは0になった! ウィリアム・ウィリアムズはやられた… ウィリアム・ウィリアムズ「だからチキンって言うなーっ!」%teki「えっ?さっき何か言った?」 勝ち残ったのは誰一人もいませんでした! -- モビラー (2010-12-09 21 34 32) 自身のLIFEを回復するという、相手にとっては非常にウザいキャラが存在する。 【例】 ドロシア・ヘルナンデスは体勢を立て直した! ドロシア・ヘルナンデスのLIFEが1回復した! ↓その時のバトロイヤーの反応 「おいおい、いくらなんでもLIFE回復はねぇだろ……。」 -- モビラー (2011-01-10 19 59 19) ・何故かバランス型や能力重視が異常なほど強い ・その上奴等が嫌らしい特技をウザいほど使ってくる ・逆に特化型は癖が強すぎて扱いづらくなっている -- モビラー (2011-01-23 14 41 52) ・明らかに不利な状況の時は一刻も早く引き上げる ・耐久型にはまず一番目に痛烈な一撃を与える ・パーティアタックは基本的にしない ……と、バトロイキャラのAIがやたらと賢い。 -- モビラー (2011-02-13 11 02 40) 何故か会心の一撃を受けると体力が回復するキャラが存在する。正直スピード狂には迷惑極まりない存在である。 -- モビラー (2011-04-02 08 28 02) ゲームシステムがターン制ではなくリアルタイム制になっている。 【一例その1】 戦闘開始5秒後、セシル・ハ-ヴィの攻撃! セシル・ハーヴィ「逃げも隠れもしない!」 カイン・ハイウィンドに4のダメージを与えた! カイン・ハイウィンド「……さがっていろ!」 -- モビラー (2011-06-25 12 50 31) 更に戦闘開始時の台詞が存在する。 【一例その2】 前回のバトルを(中略) ギルガメッシュ「バッツ・クラウザー!ここで会ったが百年目ッ!」 バッツ・クラウザー「途中で逃げるなよ!」 第×××シーズン・第×××回目のバトルがスタートです! -- モビラー (2011-06-25 13 06 11) 更に更に選手達を恐怖に陥れるトラップまで存在する。 【一例その3】 ケフカ・パラッツォの攻撃! ケフカ・パラッツォ「ぜぇーんぶ破壊だァー!」 しかしケフカ・パラッツォはテレポーターの罠にはまってしまった! ケフカ・パラッツォのLIFEは0になった!ケフカ・パラッツォはやられた…… ケフカ・パラッツォ「うっそぉ~ん……。」 勝ち残ったのはティナ・ブランフォードです! ティナ・ブランフォードが見事にD-BR杯を制覇しました! ティナ・ブランフォード「よかった……。」 -- モビラー (2011-06-25 13 15 10) 何故かキャラを自分で操作できたり、レベルの概念が存在する。 まぁ、それだと普通のRPGになっちゃうけどね……。 -- モビラー (2011-07-16 11 44 27) 相手に狙われただけでやられるキャラ 最速しかばね?が存在する。 -- モビラー (2011-08-20 23 22 26) 名前 コメント 関連項目 バカの法則 バトロイ編 ベタの法則 バトロイ編 もしも借箱 バトロイ編?
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/128.html
登場人物紹介 特に制限などありませんので、入り用でしたらご自由にお使い下さい。 グロは困りますが、エロは平気……というか、むしろ見たiうわなにをするやめあqwせdrftgyぶしこ 戸田静香(とだ・しずか) 神姫に処女を捧げた(比喩でなく)のがちょっぴり自慢な17歳。6月8日生、O型。 長身細身、黒髪のストレートロング。女子校の手芸部部長。 趣味はコスプレ、手品、コンピュータなど多様。 天才肌で基本的に何でも出来る万能人間だが、超越した思考は常人には理解できない事の方が多い。 結果よりも過程を重視するタイプで、単純にバトルに勝つ事には興味がなく、試合をどれだけ盛り上げるかにこだわる。そのため、勝率は五分五分といったところ。 その桁外れのスペックをどうでも良いことに惜しげもなく注ぎ込むのがものすごく得意。 性格的にはほとんど女と○かだが、世界を面白くするための団を作ったりはしない。 Sっ気があり、ココがイヤイヤながらドキドキハウリンをやっているのが可愛くてたまらない。 ココ 犬型MMSハウリン。性格設定は生真面目な武人タイプ。 マスター自身の能力は評価しており、嫌っているわけでもないが、変身ヒロインに限っては自分以外の誰かがやればいいのにと思っている。 でもそのイヤイヤ加減が静香のツボを突いている事に気付いていない。 ハード・ソフト的な改修は静香によって色々行われているようだが、実際に戦闘に役立つものはほとんど入っていないとか。 第11話現在、セカンドの中位~上位の間くらいにいる。 ドキドキハウリン ココが静香特製のコスチュームを身につけたときの最終形態。ディテールの詳細はその時の静香の気分によって異なる。 ただの衣装替えなのでスペックに差はないはずだが、この時のココは恥ずかしさで攻撃力が三倍(当社比)になる……らしいぞ。 主要武器は長銃身の狙撃砲。長い銃身を生かして撲殺もできる。 範囲攻撃としての『魔法』は実装されているが、持続時間の関係で一般的な運用はされていない。 獣王 ココのぷちマスィーンの個体名称。複数機ではなく、基本的に一機のみで運用される。 通常のボディは使用しておらず、タチコマ型の通常支援ユニットや、バスターウルフ型の機動戦ユニットなどに接続されて出撃することがほとんど。 上記の画像は一般運用時のタチコマユニットを使用した状態である。 花姫 ドキドキハウリン外伝に登場する静香の神姫。初期ロットのアーンヴァルタイプ。 優しく穏やかで、少々子供っぽい性格。 甘えたがりで、静香のことが純粋に大好き。 自ら考えた『魔女っ子神姫 マジカル☆アーンヴァル』に変身するが、リアルバトルは装備の損耗が激しいため、オリジナル武装ルールが実装された現在(外伝8時点)でも名乗りを除いてマジカル☆アーンヴァルが登場したことはない。 ドキドキハウリン本編には登場していないが……? マジカル☆アーンヴァル“ブロッサム・ストライク” マジカル☆アーンヴァル強化プランの最終形態(外伝8時点)。 高機動・遠距離重視というアーンヴァルタイプの特性を極端に突き詰めたコンセプトを持つ、高機動砲撃戦に特化された機体。 大型ブースターを使った高機動、大口径メガビーム砲・マイクロミサイルコンテナによる重火力、防御フィールドを使った高防御を並立させており、この世代の武装神姫としては突出した戦闘力を持っている。その姿は神姫というより、神姫の運動性を持つ大型戦闘機といったイメージが強い。 ただ、その圧倒的な戦闘力の代償として、メンテナンス性は非常に劣悪。リアルバトルのみの当時にこの種の機体が流行らなかったのは、純粋に『装備が膨大でメンテしきれなかったから』という理由が大きい。 静香・花姫ペアも、本装備は決勝トーナメント用の最終兵器という位置付けをしており、予選リーグ中は標準的なアーンヴァル装備を使っていた。 上記写真は数少ない本機調整中の画像。完成版のブロッサム・ストライクはミサイルコンテナの下にスカート状の装甲鈑が取り付けられる。 鋼月 十貴(こうづき・じゅうき) 静香の家の隣に住んでいる少年。身長148cmの物凄い童顔だが、静香と同い年の17歳。4月30日生、A型。 工業系の男子校(一応共学なのだが、女生徒はほとんどいない)に進んでいる。 自分がオタクであること・神姫をやっていることを学校では秘密にしており、神姫の大会に出場するときは鋼月十貴子(こうづき ときこ)と名乗って参加している。 女装に関しては静香に遊ばれているだけだと気付いているが、神姫のバトル自体は楽しいので現状でもまあいいかなと思っている。 同じ遊ばれる身として、ココと仲がよい。 ジル ストラーフタイプの十貴の神姫。 超勝ち気で十貴を尻に敷く性格。 リアルロボット系装備全盛期の神姫業界において、スパロボ系装備のパワー武装にこだわる異端児。 神姫のバトルサービス最初期から参戦している古強者の一人。ファーストリーグ下位あたりにいる。 その特異な武装から『鋼帝』の異名を持つ。 同じ尻に敷くモノ同士として、静香と仲がよい。 戸田あかね(とだ・あかね) 武装神姫関連企業であるEDEN-PLASTICSカスタマーサービスセンター勤務の23歳。 戸田静香の姉。 性格は基本的にのんびりおっとりだが、だらしないのは妹と同じ。 にゃー子 マオチャオタイプのあかねの神姫。 性格はそのまんま猫。争いを好まない性格な事と、そもそも神姫関係者は大会に出られないため、戦闘経験は全くない。 鋼月雄歩(こうづき・ゆうほ) 十貴の父。筋金入りの玩具オタ。ガングラー鋼月というペンネームで、玩具ライターとして生計を立てる趣味の人。 本来は超合金系のレビュー専門だが、色々事情があってジルを引き取ることになった。十貴とジルを引き合わせた張本人である。 神姫そのものは持っていないが、神姫と同レギュレーションのMMS男性型モデル・AHP(アクションヒーロープロ)改『ゴルドさん』を持つ。 人生で一番心に残っている特撮は、子供の頃にヒーローショーを見に行った『超星艦隊セイザーX』らしい。 ゴルドさん 雄歩のMMS。寡黙なヒゲ男。 メカに強く、そのサイズ故に神姫用のメカニックのメンテなども楽々こなす。 オフィシャルの品ではなく、アクションヒーロープロの動作試験用モデルを雄歩がツテで引き取ってきたらしいが、定かではない。 実はとても強いらしいが、AHPは武装神姫のオフィシャルリーグ参戦が認められていないため、たまにフリーバトルをする程度である。 試作品のため動作にはやや不安定な面があり、バッテリー容量の都合もあって一日十六時間の休眠が欠かせない。 武井隆芳(たけい・たかよし) 外伝7に登場したクウガのマスター。 自分の名前を神姫に覚えてもらえないことを少しだけ気にしている。 クウガ 外伝に登場するハウリンタイプの神姫。 改造された脚部装甲のみを武装とし、一直線に突き進んで蹴りを叩き込む、超超高速蹴打戦闘を得意とする。 アキ&タツキ 本編十五話に登場する武井の神姫。双子のツガルタイプ。 ちなみにおさげが右にある方が姉のアキ、おさげが左にある方が妹のタツキである。また、アキの方が少しだけ胸が大きい。 武井の経営するドールショップ『真直堂』の裁縫部門の指揮や、販売の補助を行っている。 トップ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2187.html
ウサギのナミダ ACT 1-36 ◆ ゲームセンターに歓声が轟いた。 ハイスピードバニーの勝利。 その勝利にギャラリーの誰もが沸いている。 人間も神姫も、ティアの勝利を賞賛する。 美緒と仲間たちも、抱き合って喜んだ。 三強さえも、その勝利にガッツポーズを取っている。 筐体からフィールドの表示が消え、次のプレイを待機する頃になっても、歓声がやむことはなかった。 ■ 暗闇に、真横に一筋の光が射す。 それは太さを増し、やがて闇は光に取って代わる。 眩しい。 瞳が光量の調節を終えると、今いる場所を認識する。 ゲームセンターの筐体の上。 アクセスポッドが開いたところ。 まわりにたくさんの人がいる、みたい。 大きな歓声が聞こえてくるから、そう思った。 周囲の風景はぼやけていて、よくわからなかった。 「……泣いて……いるのか? ティア……」 「……はい」 わたしはまた泣いてしまっていた。 涙がぽろぽろとこぼれるけれど。 わたしはしずくが溢れるままにしていた。 「……泣くな……」 「いいんです……もう、これで……自分のために泣くのは……最後だから……」 わたしの胸に、様々な想いが去来する。 わたしのことを、許してくれた仲間たちとのこと。 電脳空間を飛び越して、聞こえてきたマスターの声。 わたしの名を呼んでくれた仲間たち。 今ここにいることの、幸せを噛みしめる。 たくさんの嬉しさと、いくばくかの寂寥が、わたしの心を包んでいる。 流れ出る涙は止めようもない。 でも、いやな涙じゃない。 いまのわたしの幸せと希望と、かつての友への別れに流す涙だったから。 「だめだ……泣くな……」 でもなぜか、マスターはわたしが泣くことを許してくれない。 不可解な気持ちがして、わたしは訊いた。 「なぜ、ですか? 泣いちゃ、だめなんですか?」 「お前が……泣いてたら……」 マスターの声が大きく震えた。 「俺が、泣けないだろ……っ」 わたしは思わず振り向いた。 びっくりした。 マスターが……あのマスターが、大粒の涙を流して、口を手で押さえながら、泣いてる。 筐体の上に置かれた左手は、強く握られていて、指の隙間から血がにじんでいる。 わたしの涙なんて、どこかに行ってしまった。 とても心配になった。 わたしは、マスターの手にそっと触れる。 「ど、どうしたんですか。どこか苦しいですか。大丈夫ですか」 わたしは何をしゃべっているんだろう。 こんな時に、どうしたらいいかなんて、さっぱりわからない。 気が動転している。 マスターは、指の隙間から押し出すように声を出して、言った。 「……心配した……もう、帰って、来ないかと……思った…… 不安でっ……押しつぶされるかと…… お前……帰ってきて……驚いてっ……俺の神姫だって……嬉しくて…… 気持ちが……もうっ……ぐちゃぐちゃで……わけわかんね……」 マスターも自分の気持ちがわからないのなら、わたしにも分かるわけなかった。 でも、わたしのこと、心配してくれたのは、わかった。 だからわたしは、マスターの握り拳にもたれかかって。 「わたしは、ここにいます。ここにいますよ?」 「……うん」 「ずっと、一緒ですから。もうどこかに行ったりしませんから。」 「……うん」 「だから、もう泣かないで下さい」 マスターはそれでも泣きやむ様子はなくて。 だけど、わたしのために泣いてくれることを少し嬉しく思ったりした。 ◆ 人には、その時どきにおいて、役割があると思う。 その時の菜々子は痛切にそう感じていた。 隣で、感極まって泣き出してしまった遠野を、どんなにか慰めたかっただろう。 でも、彼女はその役目をティアに任せた。 それが適任だとも思ったが、理由はもう一つある。 筐体の向こうにいる最低男を見張らなくてはならなかったのだ。 勝負に負けたからといって、井山がティアを諦めるとは思えなかった。 懸命に戦った二人のために、菜々子が出来ることをする。 あの夜の誓いは今も続いていた。 はたして、井山は肉付きのいい巨体を揺らして、立ち上がった。 「こ、こんなの、インチキだっ!」 歓声に消されそうになりながらも、井山の声はなんとかギャラリーに届いた。 菜々子は、絶対零度の視線で、井山を射る。 「なにがインチキだっていうの」 菜々子の口をつく言葉は、ブリザードのように厳しい。 聞いた者が凍死しそうに冷ややかな声に、歓声も徐々になりを潜める。 井山はそれでも口答えした。 「だ、だってそうだろ! 傷が治るのに、いつまでだって戦えるのに、クロコダイルが負けるなんてありえないんだ! ジャッジがおかしいか、インチキしたに決まってるじゃないかっ!」 「いいえ。何もおかしくないし、ジャッジも正確よ。 バトルロンドの勝敗は、残りのヒットポイントで決まる訳じゃない。 その神姫が行動不能とジャッジAIが判断すれば、そこで勝敗は決定する」 つまりはノックアウトである。 どんなに装備が健在でも、神姫の弱点であるCSCが破壊されたと判断されれば、勝敗はそこで決する。 井山の言い方で、クロコダイルは不死身のように思っていたが、「ダメージが回復する」以上の効果を持っているわけではない。 だから、ティアの『ライトニング・アクセル』が直撃した時点で、ジャッジAIはクロコダイルを行動不可と判断し、ティアの勝利を宣言したのだ。 観客は、菜々子の言葉に納得したようにざわめいた。 だが、井山はさらに言い募る。 「そ、それだけじゃないぞ! アケミちゃんの装備はレギュレーション違反じゃないか! あんなの、イリーガルも同然だ!」 「ウィルス撒いたり、チートプログラムを使ったりしておいて、相手の神姫をイリーガル扱い? 呆れるわね」 観客からブーイングが上がる。 井山は頭に血を上らせ、顔を真っ赤にして怒鳴った。 「うるさい、うるさいっ!! だ、だいたい、クロコダイルがいけないんだ! こいつがっ……弱いから!!」 アクセスポッドに手を突っ込むと、自分の醜悪な神姫を引きずり出す。 いけない。 菜々子は直感的に思い、井山の方へ飛び出した。 井山がクロコダイルを握った手を振り上げ、そのまま彼女を思いきり床に叩きつけた。 そして、井山はクロコダイルを踏みつけようと足を振り上げる。 菜々子はそこに滑り込んだ。 クロコダイルをかばうように、地面に伏せる。 次の瞬間、井山の足が肩口に落ちてきた。 「あぐっ……!」 井山の体重の乗った蹴りが直撃し、思わず声を上げる。 肩が激しく痛む。 こんな風に神姫を踏みつけるつもりだったのか。 菜々子は戦慄する。 自分が割って入らなかったら、クロコダイルはみんなの前で、粉々に踏みつぶされていただろう。 信じられない。 自分の神姫を、躊躇なく踏みつぶそうとするなんて。 「あんた……っ!」 菜々子が顔を上げ、井山を睨みつけた。 その時、大きな影が視界を遮った。 次の瞬間、井山の丸い顔に拳が食い込んで、その巨体は数メートルも吹っ飛んだ。 大城だった。 彼が井山の顔面に渾身のストレートをぶち込んだのだ。 「このクズ野郎……いい加減にしやがれ……!」 その声に、ギャラリーの多くが震え上がった。 それほどにドスの利いた、殺気に満ちた声だった。 さすがの井山も、床に這いつくばったまま、恐怖に目を見開いている。 「テメェは……神姫オーナーの資格すらねぇ! 出て行け……二度と遠野とティアの前に……俺たちの前に姿を現すな……!」 地獄の底から響いてくるような声だった。 かつて名うてのヤンキーだったという噂は本当らしい。声に百戦錬磨の迫力がある。 それでも井山は身体を起こし、大城を睨んだ。 「え、えらそうに……だ、だいたい、アケミちゃんはボクが風俗の店から助け出したんだ! もともとボクの神姫なんだ! それを盗んだ奴の仲間のくせに……低脳なヤンキーが、キミにも痛い目見せてやるぞ!」 「ほう、どんな目を見せてくれるのかね?」 「え?」 その声は大城とはまったく違う方向から聞こえてきた。 菜々子は声の方を向く。 大城も声の方、井山の背後を見た。 そこには三人の男が立っている。 一人はスーツを着た男性。 あとの二人は……警察の制服を着ていた。 スーツ姿の男は、内ポケットから革の手帳を出し、開いた。 「警察庁MMS公安だ。続きは署で聞かせてもらおうか」 「け、けいさつ……」 井山はその太った体躯に似合わず、俊敏な動きで立ち上がり、駆け出そうとした。 しかし、二人の警官が、それより早く井山を捕らえ、羽交い締めにする。 「井山淳一、MMS保護法違反、窃盗、不正アクセス防止法違反、サイバーテロ容疑、ついでにストーカー防止法違反の容疑で逮捕する」 「くそっ! はなせ、はなせっ! ボ、ボクは何も悪くないっ!」 「大人しくしろ。お前の容疑にはすべて証拠があがってる。雑誌社の連中も、神姫風俗通いの仲間も、みんな自供したぞ。 それから、まだ余罪があるようだからな。きっちり絞ってやる」 警官の一人が、ついに井山に手錠をかけた。 それでも井山は暴れていたが、訓練された警察官にかなうはずもない。 井山は早々にゲームセンターから引っ立てられていった。 あっという間の出来事に、その場にいた誰もが言葉を失った。 残った私服の刑事は、ゆっくりと警察手帳をしまう。 そして、カウンターの方を向くと敬礼した。 「ご協力、ありがとうございました」 「いえいえ、ご苦労様でした」 そう返答したのは、あの童顔の店長だった。 刑事に敬礼を返しにこやかに笑う。 刑事はあっけに取られている観客たちを一瞥すると、菜々子の方に近づいてくる。 そして、菜々子の前でしゃがみ込むと、そこに落ちていた神姫……クロコダイルを拾い上げた。 「これは押収させてもらうよ。大事な証拠なんでね」 菜々子は何も言わず、カクカクと頷いていた。 刑事は、そのままきびすを返すと、ゲームセンターの自動ドアをくぐって去った。 菜々子、大城を含むギャラリー全員が、店長を見る。 店長は、右手に電話の受話器を持ち、左手で親指を立てた。 その童顔ににっか、と笑顔を浮かべる。 店長、グッジョブ。 その場にいた全員が、親指を立てるサインを返して頷いた。 □ 俺がその顛末を聞いたのは、ずっと後になってからだった。 その時は自分のことでいっぱいいっぱいで、気が付いたときには井山の姿が消えていた。 感情が溢れて押さえきれなかった俺の心も、ようやく感情の流出が収まってきていた。 相当みっともない顔をしていたと思う。 顔を拭おうと、ズボンのポケットからハンカチを出した。 握ったハンカチが血塗れになっていた。 「な、んだ、これ……?」 両手の拳を強く握りすぎたせいか、爪が食い込んで、そこから血が出ていたのだ。 さっき気が付いたが放置していた。 よく見れば、腕組みしていたシャツの袖も血に染まっているし、筐体の上にも点々と血痕が残っている。 とりあえず、手のひらの傷口を保護しないと。 俺はとりあえず涙だけハンカチで拭くと、それをどうやって両手に巻き付けようかと思案した。 絶対に無理だということに気が付く前に、俺の右肩に細い手が置かれた。 久住さんだ。 「ほら、遠野くん。手を出して」 優しい彼女の声に従う。 すると彼女は、きれいに畳まれたハンカチを取り出して、それを俺の右手に躊躇なく巻き付けた。 俺は一瞬動揺する。 白いハンカチに紅が滲む。 「ごめん……ハンカチ……」 「いいの、気にしないで」 久住さんはいつも優しい。 俺のハンカチを手に取ると、左手に巻いてくれた。 「俺……いつも君に、みっともないところばっかり、見せてる気がする」 「いいじゃない……かっこいいところばっかりじゃ、近寄りがたいもの」 「え?」 最後の方がよく聞き取れなかったのだが。 すると、久住さんはあわてて、 「な、なんでもないっ」 頬を赤くして、手を振った。 ……いつだったか、同じような彼女を見た気がする。 彼女の肩にいたミスティが、くすくすと笑っていた。 「遠野……」 真面目な顔をして、大城が呼んだ。 「どうする? 今日はやめておくか?」 それは大城の気遣い。 俺は周りを見わたした。 いまだに、俺の座る筐体をギャラリーが取り巻いている。 他の筐体でバトルするものもいない。 声を出す者もおらず、じっと俺たちを見守っている。 皆待っているのだ。 ティアと虎実の一戦を。 俺は目尻に残った涙を拭う。 手を降ろしたときには、もう心は決まっていた。 「ティア、行けるか?」 「マスターが戦いたいというのなら、いつでも」 ティアの返答に、俺は頷いた。 そして大城を真っ直ぐに見る。 「大城、虎実、待たせたな。……約束を果たそう」 「よっしゃぁ!!」 ギャラリーが沸いた。 大城が筐体の向こう側へと歩いていく。 その肩から、虎実が振り向いた。 真面目な顔をして、こくりと頷いた。 ◆ ついにこの時が来た。 虎実は長い間、この対戦が実現するのを望んでいた。 自分の納得のいく戦闘スタイルを身につけて、ティアに挑戦する。 それは、自らに課した枷。 エアバイクを乗り回すスタイルで、ティアと対戦するに足る実力を身につけようと努力した。 その結果、ランキングバトル一位という実績を得たのだ。 それがティアの対戦相手としてふさわしい実力なのかはわからない。 だが、すべてを彼女にぶつけてみたい。自分の技と実力を見てもらいたい。自分という存在を認めてもらいたい。 初めて憧れ、目標とした神姫の全力を、身を持って感じたい。 それができれば、勝敗なんてどうでも良かった。 そして試合の後に言いたいことがある。 長く言う機会を逸していた言葉。 すべてを出し切った試合の後なら、言える気がする。 友達になって欲しい、と。 ■ その約束は、マスターから聞かされていた。 嫌われているとばかり思っていた彼女からの、意外な言葉。そして約束。 もう一度、わたしとバトルがしたい、と虎実さんは言ったという。 マスターをバトルロンドに引き留めたのは、その約束だった。 わたしは虎実さんに感謝している。 もしマスターがわたしのために、と思って、バトルロンドをやめていたら、きっと後悔したと思う。バトルがしたいと思うマスターを見て、わたしは心を痛めたかも知れない。そう、アクアさんのように。 そんな虎実さんとの対戦は、全力でぶつかりたいと思う。 ずっと待っていてくれた虎実さんに、今のわたしを見てもらいたいと思う。 本当にマスターの神姫になったわたしを。 そして、試合の後、言わなくちゃ。 ありがとう、と。 そして、友達になれたら、いいと思う。 ◆ 沸き上がる歓声。 その盛り上がりは、このバトルロンドコーナー開設以来のことかも知れない。 対戦する神姫は、二人ともものすごく有名というわけではない。 だが、このゲームセンターを根城にしている神姫プレイヤーにとっては、どちらも強い印象の残る武装神姫であった。 かたや、かの全国チャンピオンとなったアーンヴァルを相手に好勝負を繰り広げた、オリジナルの兎型。 先ほどは、卑怯卑劣な神姫を正々堂々打ち破った。 その対戦相手は、あの三強を破って、いまやランキング一位に君臨するティグリース・タイプ。彼女のバイク技は特徴的で、本人の知らないところで多くのファンを獲得していた。 そんな二人の対戦である。 ゲーセンの常連にしてみれば、どんな有名神姫のバトルよりも、感慨深いカードだった。 ティアと虎実を呼ぶ声、声。 バトルの準備が終わり、もうすぐ始まろうとしている。 ミスティは菜々子の肩から叫んだ。 「二人とも、がんばれー!」 菜々子は不思議そうに彼女を見る。 「あら? ティアの応援じゃなくていいの?」 「勝敗なんて、関係ないバトルだもの。どっちが勝ったっていいのよ」 「なるほど……そうよね」 菜々子も笑顔になり、頷いた。 ミスティは思っている。 まったく、二人ともめんどくさいわね。友達になりたいなら、さっさとそう言えばいいじゃない。わたしみたいに。 まったく、不器用なんだから。 □ 俺はいつものように、アクセスポッドにティアを送り込む。 今日二度目だが、先ほどとは違い、妙にすがすがしい気分だ。 アクセスポッドの縁に手をかけて、ティアが俺を見た。 気遣わしげな表情。心配してるのか。 俺は微笑して、ティアに言った。 「最初から全力で行くぞ」 「はい!」 はきはきとしたティアの声に、もう影は感じられない。 虎実の約束に応えるのに、今ほどふさわしい状態はないだろう。 今のティアなら、間違いなく最高のパフォーマンスを発揮できる。 準備を終え、筐体の向こうに立つ相手を見る。 そこには、友がいた。 大城は不適に笑い、言う。 「……お前とバトルするのは二回目だ。前の対戦、覚えてっか?」 「よく覚えてる」 「あのときの俺たちとは違うぜ?」 「わかってる。……まさか俺たちがあのときと同じと思ってはいないだろう?」 「アホか。今までさんざん側でバトル見てきたんだ。ティアの進化はイヤと言うほど分かってらあ」 「ならば結構」 「今日は勝たせてもらう。手加減はしねーぞ?」 「当然だ。楽しいバトルにしよう」 「……楽しい?」 「そうさ」 これから、ティアと虎実は何度も手合わせできる。何度も勝つだろうし、何度も負けるだろう。 だが、それでいい。 命を賭けた一発勝負のバトルじゃなければ、戦いに意味がないなんて、思わない。 日々の対戦を楽しく、真剣にプレイすることこそ、俺の求めるバトルロンドだ。 そんな日々の積み重ねのその先に、俺の望むものがあるのだと思っている。 大城は、にかっと笑った。 「そうだな、楽しくやろうぜ」 「ああ。今日も、そしてこれからも」 「行くぜ、遠野! 俺たちの実力見せてやる!」 「よし、バトルスタートだ!」 俺たちは同時にスタートボタンを押す。 大型ディスプレイに対戦カードが表示される。 『ティア vs 虎実』 ギャラリーの歓声が、ひときわ高くなる。 ティアと虎実の名前を口々に叫んでいる。 ゲームセンターから追い出されたあの日が嘘のように遠く感じられる。 周りには信じられる仲間がいて。 思いを寄せる人は、俺の側にいて。 友達だと自惚れさせてほしい男は、俺の向かいに立ち。 そして、俺のただ一人の神姫は、いま約束の地を、全速力で駆け抜けている。 (ウサギのナミダ おわり) トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3106.html
七原秋也 初登場話 031:ばとるろわいあるのじゆーけんきゅー 現データ 031:ばとるろわいあるのじゆーけんきゅー 生死 死亡 スタンス × 現在状況 【七原秋也@バトルロワイアル:OUT】※支給品は愛崎一美により持ち去られていきました。 川田章吾 初登場話 018:クビトリサイクル 現データ 018:クビトリサイクル 生死 生存中 スタンス 対主催 現在状況 【川田章吾@バトルロワイアル】[状態]疲労(中)[装備][道具]WILD7@バトルロワイアル、マッチ(残り18本)[思考]基本:ゲームを潰す1:七原と合流2:桐山、先ほどの男(野村和也)に警戒3:………これはいったい 桐山和雄 初登場話 001:きらきらひかるコインの運命 現データ 001:きらきらひかるコインの運命 生死 生存中 スタンス 無差別 現在状況 【桐山和雄@バトルロワイアル】[状態]健康[装備]ルガーP08(残り7発)@学園黙示録[道具]KS×1、RS(0~2)[思考]基本:基本的に全員殺すが、無理をし過ぎることはしない1:とりあえず歩く