約 830 件
https://w.atwiki.jp/jojost/pages/253.html
「……いずれこんな日が来てしまうのではないかとは、思っていましたよ」 俺の隣に腰を掛けた男が、いつもの微笑とは異なる、神妙な面をして、そう呟く。 向かいに座っているのは、長門と、これまでに幾度か目にした、年齢不詳のメイドさん(今は、いつかのようにキャリアウーマン的衣装を纏っている)……女性。 「これからあなたに、すこし長い説明をします。突拍子も無いことに聞こえるかもしれませんが、分かっていただけると嬉しいのですが」 と、古泉一樹が笑う。 キョンの憂鬱な冒険 -アフターロック- 第2話『涼宮ハルヒを脅かす輩をスタンドで撃退する団』 「まず。涼宮さんの『能力』について、から話すのが、あなたには一番分かりやすいことと思いますので、その点から話しましょう」 手振りを交えながら、古泉が話し出す。 「彼女の能力。世界を改変する力。それを、僕らはある属性に属すものと考えています。 僕らが閉鎖空間へ立ち入り、『神人』と戦う能力とは別のものです。それは、あなたと、そこの彼の言葉を借り、『スタンド』と呼びましょう」 スタンド。それはつい先刻、俺が古泉に話した言葉だ。 ―――あいつを殴ったのは俺じゃなくて、俺の『スタンド』だ。 それは、俺が殴り倒したあのチンピラが口にしていた言葉の受け売りだ。 ……そして、その『スタンド』という言葉を口にしたという、もう一人の人物。 長方形の机の短い辺の部分に腰を掛けた、仏頂面の男。 名前は、『岸辺露伴』とか言ったか。 「涼宮さんの持つ能力は、『スタンド能力』です。そして……その『スタンド能力』は、森さんや、僕。そして、あなたにも備わっています。 それらは涼宮さんの持つ世界改変の能力とは違う、おのおのによって内容の異なる能力ではありますが……それらは、種別としては同じものです」 ……『スタンド』。 まだ今ひとつ理解できん。『スタンド』というのは、俺のもとに現れた、あの『黒いの』を指す言葉ではないということか。 「違うんだ、それが。たとえば、君にはこいつが見えるだろう?」 口を開いたのは、岸辺露伴だった。岸辺は馴れ馴れしい口調で俺にそう言い、空中を指差す。 たずねられるまでも無い。さっきっから、テーブルの上を浮遊する『こいつ』には警戒していた。 「このアニメキャラみたいなのが」 「僕の『スタンド』だ。もっとも、『涼宮ハルヒ』のスタンドのような、超常的能力は持っていない。ただ、人の心を『読める』だけだ」 それだけでも、十分俺にとっては超常能力なのだが。 「つまりね。スタンドっていうのは、超能力の一種。『スタンドというくくりの中での、適応する人物全てに与えられる超常的能力』なの」 続けて口を開いたのは、森さんだ。 「露伴は『心を読み』、私は『車を動かす』。涼宮さんは『世界を変える』。そういう風に、それぞれ違う能力を持っているの。分かる?」 「大体は」 俺のしょぼくれた脳味噌でも、大まかな事象は理解できてきた。 つまり、サイコキネシスだの、テレポーテーションだのを、まとめて『超能力』だと認識していたように。 『人を本にするヘブンズ・ドアー』だの、『車を自由自在に操るヘブンズ・ドライブ』だのを、まとめて『スタンド能力』と認識すればいいわけだ。 「飲み込みが速くて助かります。そして、涼宮さんの『能力』も、そのうちの一つなのです。おそらく、『スタンド』の中でも最も強い力を持っているのでしょう」 そりゃ、この世界を好きなようにいじくれちまう。なんて能力は、トップクラスに違いないだろうな。 「そして、あなたもまた、『スタンド能力』を持つものだった。……先の一件で、いささかタイプが変化したようですが、ね」 俺が、『スタンド使い』。 その事象については、驚かないし、疑いもしない。 事実、俺はさっき、寝ぼけながらも、あの男を『スタンド』と思われるもので殴り倒したのだから。 しかし。変化したというのは一体どういうことだ。 「今まで、あなたの『スタンド』には、『像』がありませんでした。 あなたの『能力』……それは、身近に居る人間の『スタンド』を引き出す能力だったんです」 微笑みながら、古泉が言う。 「『スタンド』は、全ての人間に適正があるわけではありません。『スタンド』を持つことに適さない人間もいます。 あなたの『スタンド』とは、そういった適性を持つ人間と接触した際 その人間に『スタンド』を目覚めさせるという『能力』だった、と推測されます」 ……頭の処理が付いていかない。 つまり。俺は、『スタンド使い』を無駄に増やしちまう、とんでもなく厄介な『スタンド使い』だったというのか。 「はい。これは『スタンド』についての見解を得た、機関の推測に過ぎませんが、おそらく間違いないと思います。 僕が森さんが『スタンド』に目覚めたのも、おそらく、あなたと長らく接したためでしょう。 ほかにも数名……貴方の周囲にいた人物に、『スタンド』が発生しています。 はじめは、涼宮さんがその原因かとも思いました。 しかし、彼女とは接点が少なく、貴方との接点の多い人物にも、『スタンド』が発生していることから…… 機関は、あなたがその原因であると。そして、それはおそらく貴方の『スタンド』の能力なのだと考えています。 ……おそらく、涼宮さんの『スタンド』を引き出したのも」 ちょっと待て。ハルヒのあの厄介な神様能力の現況が、俺だって言うのか。 しかし、それじゃあ計算が合わないだろう。あいつがあの能力を得た……のは、たしか三年前―――」 「あなたは、三年前に、涼宮ハルヒと接触を行っている」 ……長門の言葉と同時に、俺の記憶の底から、あの七夕の日が思い出される。 そうだ。俺はあの日、朝比奈さんと共に時空を超え――― 涼宮ハルヒと、出逢ったのだ。 あの、ほんの数時間のうちに。俺の『スタンド』とやらが、ハルヒの『スタンド』を目覚めさせちまったってのか? 「はい。我々はそう考えています。 ……長門さんの言う、『情報爆発』も、朝比奈さんの言う『時元のゆがみ』も、三年前のあの日に結びつきます」 ……なら、つまり。 全ての元凶は、俺だと。そう言いたいのか、お前は。 「……少しばかり端的に申し上げれば、そうなりますね。 無論、涼宮さんに眠っている『スタンド』が、『神』と呼ぶほか無い其れであったのは、涼宮さんの『素質』によるものです。 おそらく、あなたとの接触が無くとも、彼女はその『能力』を発現していたのではないか。と、我々は考えています。 しかし、あなたが三年前の彼女と接触した事実がある以上は……」 『神』を目覚めさせたのは、俺だった。 なるほど。つまり、俺はとっくの昔から、『一般人』等ではなかったということか。 ……なんという。 「ご理解が早くて助かります」 正直、自分でも、よくこんなぶっ飛んだ話を、すいすいと理解できていると思う。 で、さっき聞いたが、俺の『スタンド』が『変化』したってのは、いったいどういう事なんだ。 「それは、僕が説明しよう」 名乗りを上げたのは、岸辺露伴だ。 「まず。『スタンド』というのは、『成長』をするものなんだ。個々のスタンドによって差はあるがね。 たとえば、僕の『ヘブンズ・ドアー』は、元々は姿、『像』を持ったスタンドではなかった。 僕の描いた絵を見た相手が、その絵に『同調』したとき、相手を『本』へと変える能力だった。 しかし、それが今では、こうして『像』がある。『像』が相手に触れるだけで、相手を『本』に変えられる。 これは僕が『スタンド使い』として成長した結果だ」 空中に浮かぶ『ヘブンズ・ドアー』とやらを指差しながら、やたらと自慢げに岸辺が話す。 じゃあ、俺のあの黒い『スタンド像』というのも、俺が成長したから発生した。というのか。 「それは少し違うようなんだ。『スタンド能力』が変化する要因として、もう一つ。 僕もそう詳しいわけではないが……『矢』というものがあるんだ」 『矢』。 その一言が、つい数時間前。俺の身に起きた、あの出来事を思い出させる。 ハルヒを追って路地裏へと向かった俺が見たのは、床に倒れるハルヒと、それを抱き起こしている男(思えば、あいつは『岸辺露伴』だったんだ) そして……そうだ。 もう一人の『男』。いや、女だか男だかは、見ただけではわからなかった。暗がりの所為か、衣服の関係か、そいつは俺にとって『茶色い人間』にしか見えなかった。 ハルヒと、俺を振り返った岸辺の後ろに、その男が立っていたんだ。そして、そいつは……『弓と矢』を持っていた。 そして、そいつはそれを俺に向かって『射った』んだ。 「……あの傷は、お前が治してくれたのか、長門?」 「そうではない」 まあ、そうだろうな。 俺があのチンピラを『殴った』時、俺の胸に、『矢』に貫かれた形跡など、一つも残っていなかった。 それから、呆然と路地裏に立ち尽くす俺の下に、古泉からの連絡が入り、今に至るわけなのだから。 もしあの傷を長門が治してくれたなら、その時に長門が、あのチンピラ野郎を始末しているはずだ。 「君が『矢』に『射られた』場面は、僕も見ていた。 あの『矢』は、『射られた』人間の『スタンド能力』を引き出す力を持っている。 いや、正確には……以前僕は、そういう『矢』の存在を知っていた。その『矢』と、とてもよく似ていたんだ」 射られた人間を『スタンド使い』へと変える『矢』。 「そいつが『スタンド使い』の素質を持たないものなら、傷はそのまま。場合によっては死ぬだろうね。 そいつに素質があり、『スタンド能力』を得たならば、『矢』の傷は綺麗に消えてしまう」 俺がその『矢』を喰らっちまったってのか。 しかし。古泉の話なら、俺はもうとっくの昔から『スタンド使い』だったんじゃあないのか。 「ああ。それがあの『矢』のもう一つの力。 『スタンド使い』が『矢』で『射られた』時、『スタンド能力』が『変化する』。 君のスタンドは、『矢』によって『像』を得たということだろう。そのほかにも、能力に変化がおきている可能性はあるが」 能力に変化、か。 せっかくなら、その『スタンド使い量産能力』みたいなもんが消えちまってくれていると嬉しいんだがな。 「それは……わかりませんね、現段階では。以前の『能力』を持ったまま、『像』を得たという可能性もありますし、 あるいは、貴方のスタンドはまるで別の、単なる『戦闘用』のスタンドに変化してしまったのかもしれません」 古泉が、難しそうに眉を顰めながら言う。 「何、そんなのは『読め』ばすぐにわかる」 と、あっけらかんと言い放ったのは岸辺だ。 『読む』。ちょ、ちょっと待て。 「俺を『本』にするってのか?」 「僕としては、それにも興味はあるんだが。読むのは『君』でなく、『スタンド』のほうだ」 岸辺の指と、『ヘブンズ・ドアー』とやらの指とが、同時に俺を指差す。 ……一挙一動がいやに鼻につく男だ。古泉とはまた違ったタイプのな。 「……そうは言われてもな。『スタンドを出す』ってのがそもそもどういうもんか、俺にはいまいち理解できん」 すると、古泉が微笑み 「そうですね。言葉では説明しにくいのですが……一度つかめば、簡単なものですよ。 あなたの『スタンド』が、貴方の隣に『立っている』。そう考えればいいのです」 『考える』ねぇ。 言われるままに、俺は記憶に残っている、漆黒の後姿を思い出す。 そして、そいつが俺の隣に『立っている』ことを『想像する』。 すると。 す。と、俺の体が、横に『ずれる』ような感覚があった。 しかし、俺の体はどこにも動いていない。 俺の体の中から、『何かが滑り出た』ような感覚だ。 「なるほど、それが君の『スタンド』か」 俺の周りの四人が、そろって俺の背後を見つめている。 その視線の集う先を振り返ると……そこに、あの『黒いの』が立っていた。 身長は、人間で考えたら異様にでかい。全長2mってところだろうか。 頭部はいやに強固そうな装甲につつまれている癖に、首から下は、体にフィットするスーツのようなものを纏っていて、どこかちぐはぐに見える。 そして、全身が見事なまでに漆黒に染められており、目に該当する部分だけが、ぼんやりとあかく光っていた。 「どれ、失礼しようか」 言うが早いか、岸辺が俺の『スタンド』を指差す。すると、スタンドの腕の一部が、『本』となりめくれあがる。 なるほど、『本』にするというのは、こういうことか。『本』にされた部分に連動して、俺の腕に妙な感覚が走る。が、痛みとは違う。 「スタンド名、『ゴッド・ロック』。……ふむ。どうやら、君たちの言っていた『スタンドを引き出す能力』は、『矢』による変化で消えてしまったようだな。 実にもったいない。希少な能力だったろうに」 勝手なことを言ってくれるな。むしろ安心したぜ。 「ええ、僕も同感です。さすがに今後の人生、貴方の周りに『スタンド使い』が溢れ返り続けるというのは、いささか大変でしょう」 全くだ。 「ほかに能力は……相手の『スタンド』の像を無理矢理引きずり出す。一定範囲内でのスタンドの『発動』を感知する。 ……おい、こいつは便利だぞ。キョン君、君の『スタンド』は、『スタンドの気配』を察知できるらしい」 岸辺がいやに楽しそうに、俺の『スタンド』を読み上げる。 それは珍しいことなのだろうか。俺にはいまいち理解出来ないのだが。 と、言うか、この男まで俺を『キョン』と呼ぶか。 「『敵スタンド』の接近を感知できるって事ね。確かに便利な能力だわ」 『敵』という森さんの言葉が、俺の中で引っかかる。 『敵』というのは、おそらく俺が殴り倒したあの男のことだろう。 あいつは『ハルヒを殺す』と言っていた。 「彼の身元は明らかになりました。簡単に割れましたよ、免許証を持っていたのでね。 名前は『宮森翔』、24歳、トラックの運転手です」 「なぜ24歳のトラック運転手が、ハルヒを殺そうとするんだよ」 「それは、『矢』に『射られた』からだろうな」 古泉に投げた言葉のボールを、岸辺がキャッチする。 「あの『矢』で射られて『スタンド使い』になったものは、最低でも一度、何らかの形で『矢』を『射った』人間の『役に立つ』んだ。 『そういう風な人間』を選んでくれるのさ。『矢』のほうが、自分からね。 つまり。『矢』で宮森翔を『射った』やつが、『涼宮ハルヒ』を『殺そうとしている』ってわけだ」 ……新勢力の登場、ってワケか。 「今回ばかりは、機関も完全にノーマーク。おそらく、敵は団体じゃない。『個人』、多くても『数人』ね」 「ただし、『弓と矢』を所持しています。兵力は計り知れません。……僕らは全力で『涼宮さんを守らなくては』いけない」 「最終的には、『涼宮ハルヒを殺そうと』しているものを『殲滅』する」 森さん、古泉、長門が、次々と言う。 ああ、そうだ。どこの馬鹿が『ハルヒを殺そうと』しているのかは知らん。そいつが何を考えているかもわからん。 しかし、『涼宮ハルヒは殺させない』。ンな事は、絶対に許せない。 『絶対に』だ。 「今回は、少しばかり荒っぽいことになりますよ。『スタンド』と戦うことができるのは『スタンド』だけ。 機関や長門さんらの団体では、『スタンド』を攻撃することはできません。 『本体』は別でしょうが、『スタンド使い』は『スタンド』を使い、あらゆる防御を行います。 立ち向かえるのは、同じ『スタンド使い』だけ、と考えたほうがいいでしょう。」 何だと。さらっと言ってのけるが、そいつは大問題じゃあないか。 「ええ。我々の戦力となるのは、貴方の『スタンド』が生んだ『スタンド使い』たちです。 しかし、涼宮さんについての事情を知らない方々に協力を仰ぐのは難しいでしょう。 現時点で、僕と貴方と森さんの三人のほかに、もう三人。 この場所に来るように連絡は済ませてあります。おそらく、そろそろ―――」 と、古泉のその言葉を待っていたかのように。 自動ドアが開く音がして、店内に、三人の人物がやってくる。 そのうち、二人はよく知った顔だ。そしてもう一人は、一瞬見知らぬ顔に思えたが、よく見れば、以前に見た顔だ。 「おそくなってごめんねェーッ、いっちゃん、キョン君っ!」 「こ、古泉くん……ついに、『来ちゃった』んですかぁ……?」 「ったく……おい、古泉。つくづく面倒な奴らだよな、テメーらは」 現れた三人は、俺たちの付いた席のすぐ隣に着き、三者三様の第一声を吐き出した。 ―――― ――――数日前、東京 「いいですかァ? 僕の言っていること、『分かります』よね? 『日本語』ですよ、これは?」 『パープル・ヘイズ』に喉をわしづかみにされた男が、斜視の入った両目で僕を見据え、うー、うーと唸りながら、涙を流している。 今、僕の目の前に居るのは、かつてパッショーネに反旗を翻し、独立したこの『事務所』の社長だ。 まったく、遠く足を運んできた割に、楽な仕事である。『大事は起すな』というジョルノの命令には、少しばかり逆らう羽目になってしまったが。 もっとも、荒事があったのはこのビルの内部でだけだ。まあ、僕とミスタの仕事にしては、事を荒立てずに済んだ方だろう。 大体の『幹部』は片付け、残ったのはこの『社長』のみ。 あとはこいつを『始末』するだけだ。しかし、その前に、いくつか聞きださなければいけないことがある。 「貴方の仲間には、『スタンド使い』が居たはずですよね? 『それは誰ですか?』」 質問と同時に、『パープル・ヘイズ』が、首を締め上げる手を僅かに緩める。 「がっ、ぐゥウっ、俺は、俺じゃ、ない、あれはァグ!?」 「ええ、分かってます。『あなたじゃあない』。僕は、『誰なのか』と聞いているんですよ。今もこの『組織』に居るんですか?」 「い゛っ、ないッッ!! ヤヅ、は、俺を脅して、姿を消しやがっ……」 「……何度も同じ事を言わせないでください。『それは誰ですか?』」 「……言えっ、ない゛……言えば、殺される゛っ……」 「死ぬのが早いか遅いか、だけの違いですよ?」 「ラチが開かねェなァーフーゴよォ。もう、イーんじゃねーか、こいつァ殺っちまってもよ」 わざと語調を荒げたイタリア語で、ミスタがそう言い、男にピストルを向ける。 「ひグぃぃっ!!!」 「ほら、僕の仲間が怒ってますよ。ピストルと、首を絞められるのと、ミートソースになるのはどれがいいです?」 「い、言う、言う゛ゥ゛――!!」 まるで発狂したかのように、男が声を上げる。 「では、これが最後のチャンスですよ。『この事務所に居たスタンド使いとは誰ですか』?」 「奴だ、奴は『オノ』――――ぶぐゥ!!?」 ……一瞬、目の前で何が起きたのかが理解できなかった。 『オノ』~。男はその続きを叫ぼうとした、その瞬間。 男の『口』から、『手』が『生えてきた』のだ。 「なっ、なんだこりゃァーッ!? まさか、『スタンド』の罠かァっ!?」 『パープル・ヘイズ』が、男の首から手を離す。男の口から生えた手は、男の顔面をぐしゃぐしゃと握りつぶしてゆく。 それは正確には、『握りつぶしている』わけじゃない。その手が触れた部分の男の顔が、ぐにゃぐにゃと、粘土か何かのように変形してゆくのだ。 「あぎ! ガ!」 「ッ! オイ、フーゴぉ! 俺ァ見覚えがあるぜ! コイツぁまさか―――ッ」 ミスタが声を上げる。僕らが唖然とする間にも、男の顔は変形してゆく。変形は、やがて体にも到達した。 男の太った肉体が、まるで内側から何かにでたらめに押し広げられるかのように凹凸を着せられてゆく。 そして、ほんの少しの時間がたった後。 まるで水風船が割れるかのように、男の体が、どろどろの液体となり、床にぶちまけられた。 そして、破壊された男の体の『中』に、茶色の全身スーツを着た『何か』が居る。 「てめェはァ―――!! 『チョコラータ』の野郎と一緒に居た奴じゃァねえかァ―――!?」 ミスタが叫ぶ。『チョコラータ』と『セッコ』。その姿を僕は見ていないが、以前ジョルノとミスタから、話だけは聞いた。 目の前に突如現れた、この茶色スーツの男が、『セッコ』だというのか。 「バカな、ミスタ! 『セッコ』は『ローマ』で死んだはずだッ!」 そう言う内に、茶色の男……仮に、『オアシス』の男とする。『オアシス』とは、『セッコ』の『スタンド』だ。 『オアシス』の男は何も言わずに、まるで水に沈むかのように、じゅうたんを貫き、床へと沈んでいった。 これも聞いたとおりだ。『オアシス』というスタンドは、あらゆるものを『泥状』に変え、その中を泳ぎ進む能力だ。 沈んだ男の姿が次に現れたのは、高級そうで、悪趣味な飾り台の上だった。 その一角すぐ後ろの壁に、巨大な『油絵』が在る。 『オアシス』はその油絵に手を突っ込み、そこから『何か』を取り出した。 「てめぇ、何だそりゃァ! 『弓と矢』だとォ!?」 目を疑う。とは、こういう場合に言うのか。 『矢』。『スタンド使い』を産み出す悪魔の道具。そのうちの一本が、今、僕らの目の前にある。 「『セックス・ピストルズゥー』!!」 『オアシス』はそのまま体を地面に沈めてゆく。まずい、『弓と矢』を持っていかれるッ! 咄嗟にミスタが銃を撃つ。しかし、間に合わない! ……一瞬の出来事だった。僅か十数秒のうちに、『社長』を殺し、『弓と矢』を持って、『オアシス』の男は、この場から消え去ってしまった。 『弓と矢』。そうか。この組織が『パッショーネ』の傘下から脱出し得たのは、『弓と矢』が在ったからなのかッ! 「『オノ』……フーゴ、『オノ』って何だよォ……」 『オノ』。おそらく、その言葉はそれだけではない。『続きがあった』はずだ。しかし、今となっては其れを聞き出すことは出来ない。 『オノ』の名前を言えば、殺される。『社長』はそう言っていた。 ならば。今の『オアシス』の男が『オノ』だと言うのか? 「……『事務所』を潰す『任務』は……『完了』……しかしッ」 頭の奥がジンジンと痛むのを感じる。僕は力任せに、そこらに転がっていた観葉植物の植木鉢を蹴り飛ばした。 「ブッシャァァァー!!」 それに呼応するように、『パープル・ヘイズ』があたりを蹴り散らす。 「うおォ!? フーゴ、落ち着けってよォ! 『パープル・ヘイズ』は仕舞えっ!!」 「……『弓と矢』の発見と、紛失を、『ボス』に連絡…… 『クソ面倒なことになっちまった』ぜ、畜生がァ―――ッ!」 ―――― SOS団 - 『スタンド能力者』集結。 涼宮ハルヒ - 目が覚めたら病院に強制入院させられていた。 フーゴとミスタ - クソ面倒なことになっちまう。 岸辺露伴 - 『涼宮ハルヒ』に興味津々。光陽院駅前ホテルに長期宿泊を決定。及び、本件を『仗助』伝てに『承太郎』に連絡。 to be contiuend↓ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――――――――― スタンド名 - 「ゴッド・ロック」 本体 - キョン(16歳) 破壊力 - A スピード - B 射程距離 - D 持続力 - D 精密動作性 - D 成長性 - B 能力 - 全長2m。漆黒に染まった全身、人間型のスタンド。 やや中性的な体つきの近距離パワー型。 他のスタンドの『発動』を感知する能力を持つ。 また、スタンドの手によって、スタンド使いの体に触れる事で 本体から強制的にスタンドの『像』を引き出せる。 像が発生する以前には、『矢』のように、かかわりを持った人間から スタンド能力を引き出す能力を持っていた。 自意識があり、時折、本体とは無関係に行動したり、声を発する。 ――――――――――――――――――――――――― スタンド名 - 「箱船(ヘブンズ・ドライブ)」 本体 - 森園生(?歳) 破壊力 - E スピード - A 射程距離 - E 持続力 - A 精密動作性 - A 成長性 - D 能力 - 像はなく、『乗り物』に一体化することで発動する。 本体と接触している乗り物を自らの肉体の一部のように操る。 能力は車そのもののメカニズムとは無関係に発動するため 燃料切れ・車体の破損などは問わない。 操作している乗り物へのダメージは、本体にフィードバックする。 ――――――――――――――――――――――――― スタンド名 - 「パニック・ファンシー」 本体 - 宮森翔(24歳) 破壊力 - E スピード - B 射程距離 - A 持続力 - A 精密動作性 - D 成長性 - B 能力 - 羽毛のないカラスのような姿をした、遠距離操縦型五体一組のスタンド。 一度、ターゲットとして認識した対象を、どこまでも追跡する。 また、五体ある像のうちの一体が倒された場合 残りの像が、倒された像を喰らい、パワー・スピード共に成長する。 最終的には翼竜の如き姿となり、スピード・破壊力ともにAレベルまで成長する。 ―――――――――――――――――――――――――
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1271.html
○第三章 昨日がどんな日であっても、夜が来れば朝が来る。 夢にまで長門有希が出てきてしまった気がするがそれこそ気のせいだと思いたい。じゃないとやってられん。 「キョンくん起きたー? 朝ご飯たべよー」 妹がさっきからこの調子である。長門も余計な事を言ってくれたものだ。 「ミヨキチもくるってー!」 何だって!? 友達呼んでとか長門は言ってたがほんとに呼んだのか妹よ!? 「だめ?」 いやダメと言えるわけないのだが、あぁそうか。そうですか。どうやら今回も俺は巻き込まれ型の本分を発揮しないといけないらしい……。しかし野球ね。何着ていけばいいか聞いてないなそういや。 俺の心の声を聞いたかのように携帯が鳴った。ハルヒからだ。 「いろいろ言い忘れてたけど、集合場所は六月のグランドね。時間は十時。あと、今回は私服でいいわ。ただし、 運動しやすそうなね。それじゃ」 俺が一言も喋らないうちに通話は終了した。通話というかリアルタイム音声メッセージでしかない。 私服でいいってことは、やはりガチンコで野球試合するわけじゃないのだろうか? 「おはようございます」 吉村美代子。通称ミヨキチ。って、これはあの文芸部会誌と同じ紹介だな。わが妹の親友である。非常に落ち着いていて大人びている。見た目にも精神的にも十代半ばで通る。妹の方は年齢二桁と言えるかどうかが怪しいくらいだがな……。 ミヨキチは礼儀正しく挨拶した。はい、こんにちは。 「あの、わたしが来てしまってよかったんでしょうか?」 「あぁ、構わないぜ。どうせお遊びだしな。人数が多いほうが楽しいだろ」 ……だがしかし、妹を自転車の荷台に乗せて、さらに自分の自転車に乗ったミヨキチを伴う俺ってのもどうなんだろうね。 世間様の目が健全な方向に向かうことを願うのみである。 「何人来るのー?」 妹がのん気に背中を引っ張る。何人だろうな。とりあえず鶴屋さんあたりは来そうだが……。 谷口と国木田に声をかけようと思っていたのに、昨日の何とも言えない一件のおかげですっかり失念してしまっていた。 ふと横を見ると、ミヨキチはまっすぐ前を向いて自転車をこいでいた。どこかのお嬢様のようである。こんな子が妹の友達ってんだから、つくづく恵まれたものである。 「スポーツは得意か?」 「え? あ、はい。運動好きですよ」 一瞬顔をこちらに向けてにこりと微笑む。うむ。そのまま真っすぐ大人になっていただきたいものだ。変な意味じゃないぜ。 そんなこんなでかなりご無沙汰の球場もといグランドである。 いや、春だね。道端の淡い緑が微笑ましい。 「いーっぱい集まったわねーっ! これは楽しい試合になりそう!」 絶叫のような大声を上げたのはもちろんハルヒであった。あぁ、その言葉に嘘はねぇな。確かに。 ……つうか呼びすぎだろ! あほか! 先にメンバー全員を紹介しよう。 まずはSOS団、ハルヒ、俺、古泉、長門、朝比奈さん。んで俺が連れてきた妹とミヨキチ。朝比奈さんが連れてきた鶴屋さん。谷口と国木田。阪中。そしてなんと生徒会長と喜緑さん、多丸兄弟、新川さん森さん。コンピ研部長。 どこからツッコミを入れればいいんだこの顔ぶれは! まず谷口と国木田だ。誰が誘ったんだ? 「あたしよ。阪中も一緒にね」 あっさり即答しやがった。もはや坂中まで準団員化しているというのがなんともまぁ。 えぇと次だ、生徒会長と喜緑さんは……? この問いには古泉と長門がにこにこしながら手を挙げた。喜緑さんはまだしもあの会長がよく来たものだな。 「こう見えて私は運動が得意なのだよ。大抵の生徒に大抵の種目で勝つ自信がある」 会長は気取った仕草でそう言った。この人をはじめ、それぞれに私服を着てきていたのでなんとも絵づらとしては豪奢というか、楽しい光景ではあるのだがそれをこうして俺の感想でしか表現できないのが勿体ない。どっかの絵描きを捕まえてこの光景を模写してほしいくらいである。 「いやぁ、こんなおじさんが参加してしまっていいんだろうかね」 そういうのは田丸圭一さんである。これで顔合わせは四度目か。ハルヒの思いつきに毎度付き合っているがいいのだろうか。 「この前はどうも。今日は普通の知り合いとして参加しているから、よろしく」 裕さんが爽やかに挨拶した。この前の警官姿とは打って変わって、優雅な休日ルックである。今日は土曜日だし、大人がここにいてもまったく問題はない。まぁ何にしろ金持ちって設定だったしな。 「私達まで呼ばれるとは、これは久々に球児時代の腕が鳴りますな」 新川さん、あなた野球部だったんすか! まったく機関の人々というのは、いったいどれだけのアビリティを持っているんだ。 「私も、ソフトボール部時代の記憶が鮮やかに蘇ります」 森さんがにこやかに言った。ちょっと待ってください。あなた年いくつですか。そういやこれまで女性に年を訊きまくってきた俺だが、ここまで来た以上引き返せない。 「それは禁則事項ということでいいのではないですか?」 森さんは朝比奈さん(大)よろしくウィンクを放った。さすがに大人版朝比奈さんはここにいないが、もしも俺の朝比奈さんが全ての事情を知っていたなら、知り合いとして今ここに参加していてもおかしくないように思うのは俺がこの状況に面食らってるからか?もはや昨日あったこととか、長門が普通のはつらつ女子高生になったこととかは遥か銀河の彼方に飛んでしまっている。 「ずいぶん賑やかだねぇ。また楽しませてもらうよ」 国木田が言った。谷口が続く。 「これみんなお前らの知り合いか? いったいどんな集団だよ」 それは俺が冒頭に入れたいセンテンスである。今回ばかりはお前に同意するぜ、谷口。 「何で僕まで呼ばれなきゃならないんだよ! 今日は買い物しに行く予定だったのに!」 あわれコンピ研部長。あの日、ハルヒがコンピ研部室に乗り込んだ時点で今日に至る運命は全て決定していたのだとしたら合掌するばかりである。どうでもいいが買い物というのはきっとPC関連なんだろうな。 「キョンくんやっぽーい! 今日はいつになく楽しいね! 呼んでくれてありがとにょろよっ!」 感嘆符三連発の挨拶はもちろん鶴屋名誉顧問である。俺的には古泉なんかよりずっと格上の存在だ。先月は本当にお世話になった。 さて、うだうだしていても試合は始まらないというか、実際集合から試合開始まで一時間以上かかってしまっていた。そりゃ18人もいりゃしょうがないな! もう笑うしかねぇぜ。はっはっはっはっは。は。 目が合ったのは長門だった。長門もこちらに気付くと、にこりと笑って手を振った。 ……ん、うん。挨拶だ挨拶。俺の心拍数が増加したりなどしていない。残念だったな諸君。 かくしてこれまでの主だった登場人物勢揃いによる野球大会が幕を開ける。 ゼッケンなどつけていないが、都合上赤組と青組に別れ、赤組主将はハルヒ、青組首相は生徒会長という何とも団長の闘士の火に油を注ぐだけの展開である。案の定、 「今日こそ決着を決着をつけてやるんだから! 覚悟しなさいよ」 対する会長は、 「ふん。何のことだ。私は君に決闘を申し込んだ覚えはない」 キマりすぎである。この会長のファンクラブがあったら、ひっそりと入会したくなってしまうような、怜悧な嘲笑だった。 以下メンバーとポジション、打順である。 赤組:ハルヒ(主将)(ピッチャー)、古泉(キャッチャー)、鶴屋さん(ショート)、谷口(セカンド)、ミヨキチ(サード)、阪中(ファースト)、田丸弟(ライト)、新川さん(センター)、喜緑さん(レフト) 青組:生徒会長(主将)(ショート)、俺(ライト)、朝比奈さん(レフト)、長門(セカンド)、国木田(ファースト)、妹(センター)、田丸兄(キャッチャー)、森さん(ピッチャー)、コンピ研部長(サード) 果たしてこの非常にアンビバレントなチームで野球をしてどうなるのか、俺が観客であったなら最後まで物見遊山と洒落込めるのだろうが、あいにく俺もハルヒと対立するチームの一員である。 さて早速試合開始である。サクサク進んでいるかどうかわからないが、俺が覚えていられない程の言語応酬があったことを申し添えておく。チームわけとかさ、ポジションとかさ。 先攻はわれらが青組である。 「ここで会ったが百年目よ。あんただけは完封してやるから覚悟なさい!」 そうそう、野球道具は機関が用意したらしい。ボールは硬式でも軟式でもなく普通のゴムボールだ。バットはプラスチックから木製、金属までそろっていて統制が取れていない。果たしてお遊びなのか本気なのか分かったものではない。 「望むところだ。すまんが、君に対しては手加減抜きで行かせてもらう」 しょっぱなから火花散りまくりである。おーい、二人とも、まだ春の初めだぜ。そう燃え上がるなよな。 「プレイボール!」 主審も機関の人間らしかったが名前は聞いていない。古泉いわく「その道のプロを用意するのが機関の方針」らしい。 こんなお遊びの余興野球にプロもへったくれもないと思うのだが。 ハルヒは六月よりパワーアップしたような豪速球でわがキャプテンの生徒会長からツーストライクを奪い取った。 「ふん、口だけじゃないの。次もストライクよ! 覚悟しなさい!」 「……くくく。そうか。よかろう。来たまえ」 何やら少年漫画の悪役のような台詞を吐いて会長はハルヒと真っ向向き合った。眼光は鈍っておらず、むしろ鋭さを増している。一方のハルヒの球は、微妙なクセ球なのがゴムボールを使っているせいで更に不規則にブレる。しかも無駄に速い。 「行くわよっ!」 ハルヒは振りかぶって第三球、投げたっ! バシッ!!! 会長は流麗なフォームで持ってバックスタンド近くまで打ち上げた。新川さんが驚くほどの俊足でそれを追いかけるが、フェンスギリギリ手前まで伸びたボールは無事バウンド、会長は足も早く、陸上部エースも真っ青と思われる韋駄天でサードまで駆け込んだ。髪を書き上げる仕草がまた様になっている、古泉におとらずハンサムである。 「くぅーーーーーーーーーーっ!!!」 ハルヒが地団駄を踏んだ。まさかここまで思い切り打たれるとは思っていなかったのかもしれない。 あくまでもストレートだからな、会長がすばらしい動体視力の持ち主であるということかもしれないが。 ……さて。何と次は俺の番である。何故だ。どうしてこう俺に重要な役割が回ってくるのだ。会長の視線が胸に刺さるようだ。 「キョン、覚悟なさい」 ハルヒは眼をギラギラさせて俺を見据えている。まずい。のっぴきならない。俺は覚悟を決めてバッティング体制に入る。 第一球。ストライク。……速えぇ。いつぞやの上ヶ原パイレーツほどではないが、それでも十分に速い。一体どんだけ万能なんだ ハルヒよ。眼の輝きを増すな! まぶしいだろ! 「ふっふっふ」 第二球、ストライク。い、今、今かすったって! 俺頑張ったぜ! ……しかしベンチの視線が突き刺さるようである。いや思い込みか? こっちのチームには比較的穏やかな連中が揃っているはずだ。落ち着け俺。 ……。続く三球。俺は数秒の後に帽子を目深にかぶってベンチを目指していた。ちくしょうハルヒ! お前の球が速いんだ!……すいません、俺の力不足です、朝比奈さん、健闘を祈ります。ハルヒの笑みが悪魔の笑いのようだ。 「えぇぇい!」 朝比奈さんは去年のリバイバル上映のようにかわゆく三振なさり、相変わらずバットを持つ手も上下逆だった。 誰が許さなくても俺が許す。うむ。 会長は三塁で腕組みをし、誰もいなければ煙草をふかしているに違いない険のこもりようだった。だってしょうがないじゃないっすか。 二死三塁。四番は長門である。……長門、である。 「長門、分かってると思うが属性変更とかなしだぜ」 俺は早口でささやいた。 「わかってるよー。そんなずるいことしないよ」 長門はぱたぱたとバッターボックスに駆けていった。……だ、大丈夫なのか? 「ハルヒちゃーん! 負けないからね!」 長門は意味が分かっているのか分からないが予告ホームランのポーズを取った。 「こっちこそ負けないわ! あたしは誰にでも手加減なしだから!」 ハルヒは振りかぶり、完璧なフォームで第一投を放つ。直後。 バァン! 体重を乗せ真芯でボールの中央を的確にとらえ、会長に負けず劣らず遠くにボールは飛んでいく。会長は即座に俊足でホームに駆け込んだ。1点。新川さんがまたも高速で走り、ボールをワンバンでキャッチ。初老とは思えぬ豪肩で二塁にレーザービームのような送球。谷口はこれを腰を引かせ眼をつぶってキャッチ。 「あぁ! 捕まっちゃったかぁ! くぅ~」 長門は悔しがってこちらへ戻ってくる。俺はこの一連の光景をまたも愕然として眺めていた。変な情報操作なしでこれか! ハルヒと同等に運動神経抜群なのかこの長門は……って、前もそうだったといえばそうなのだが。 「有希やるじゃないの! ライバルは強い方がやる気が出るわ!」 ハルヒがバットを持ちつつ長門に声をかけた。 「へへへ。おあいこだったね!」 長門はハルヒに元気に答えた。早くも試合のテンションは高い位置で推移している。ある意味お遊びじゃねぇなこりゃ。 一回裏。ピッチャーは不適に微笑む森園生さんである。なにやらただならぬ気配だ。そういやソフト部って言ってたっけ? スバァン!!! ……圭一さんのミットを焦がさんばかりにストライクボールが回転している。 ちょっと森さん!? ゴムボールなのにどんだけ球速いんすか! つーか、あんまりハルヒの機嫌を損ねるのは機関的によろしくないんじゃないのか? 「すご、速! やるわねあなた。ただのメイドさんだと思っていたのに!」 一番バッターのハルヒは何やら喜んでいるようだった。ただの負けず嫌いじゃなくなっているあたり、成長といっていいのだろうか? 「私も手加減はいたしませんが、よろしいですか?」 全員本気かよ! それじゃ俺や谷口は立つ瀬がないな。森さんの問いにハルヒはバットを突きつけて、 「望むところだわ! 勝負といこうじゃない!」 闘士メラメラである。森さんの超絶アンダースローによる第二球。 バスッ! くるくるスピンしたボールは弧を描いてファール。ツーナッシング。しかしハルヒもハルヒだ。二球目であの球を見切りだしている。 緊張の第三球――、 バァン!!! 打ちやがった! 信じられん。しかも当たり所が微妙に中央から逸れていたらしく、中空をみるみる曲がりながらボールが飛んでいく。気付けば俺の真正面に迫り、避ける間もなく顔面にヒット。いてぇ! 狙ってたとしか思えないぞハルヒめ。 俺はなるたけ急いで送球したが、ハルヒはあっという間にグランドを一周してホームラン。おいおい。 「キョン、甘いわよ!」 ホームからわざわざ叫び声をよこすハルヒであった。ちっくしょ。次はぜってぇ取る。 続く組み合わせも中々興味深いぜ。森さんvs古泉だ。機関の面々の直接対決などそうそう見れるものではない。 古泉はいつぞや野球をやっていたようなことを仄めかしていたが、森さんは下手すると国体レベルだ。古泉にどうにかできる球じゃないだろう。 組み合わせ的には面白かったが、古泉はファールを三連発した後に空振りをして凡退した。いやはや、森さまさまである。 「うーっし、行くよーっ!!!」 袖まくりして続くのは鶴屋さんである。この人も非常にオールマイティーな能力の持ち主だ。いい勝負を演じるかもしれない。 「参ります」 慇懃に挨拶して森さんはアンダースローを開始。鶴屋さんは古泉以上に粘ってストライク一回の後ファールを五回、さらにヒットを打って一塁に進出した。さすがである。次はもっと遠くに打ってくるかもしれないな。 「おっしゃ行くぜーっ!」 谷口は一分後にベンチに戻っていたのでこの台詞だけでも記憶しといてやろう。よくやった。これでツーアウトランナー一塁。次に出てきたのは妹の親友、吉村美代子である。運動は好きらしいが正直この森さんに太刀打ちできるとは思えない。 「参ります」 森さんは心なしか穏やかに微笑むと投球体制に入った。……ん?何か違和感が。 バシン! 数瞬のちにボールは高く舞い、わがチームの穴となっている左翼広報へ吸い込まれた。朝比奈さんと妹のコンビは、あたふたする以前に仲良くじゃれ合っていて、そんな場合ではないですよとツッコミを入れたい。ボールの方へ走ったのは長門と生徒会長で、先に球を拾った会長は送球しようとしたもののミヨキチは三塁で止まっていた。鶴屋さんがホームインして2-1の負け越しだ。絶妙なバランスである。 さて森さんは先ほど利き手の逆で投げていたようだ。さすがに小学生相手にあの球は殺生だもんな。それに試合は面白い方がいい。 続く阪中に森さんは手加減をしなかったが、阪中も負けずにヒットを打った。意外と運動得意なのか? これまで女子陣営がやたらと健闘している。 無難にボールを取った国木田が阪中をアウトにすると同時にミヨキチがホームイン、3-1で一回終了。 うむ。中々面白い試合かもしれないと俺は昼食を食べながら思っていた。時にダイナミック、時にドラマチックに試合は進み、三回を終えてスコアは5-4、ハルヒ率いる赤組が勝っている。九回までじゃ長いだろうということで六回で終了の予定だ。丁度折り返しである。 「はい、あーん」 あぁどうも……って長門! 何してる! 「何って、お弁当食べさせてあげようかと思って」 いらん! 俺は小さい子でも病人でもお前の彼氏でもなんでもない! 自分で食う! 「えー? じゃぁいいよ。ふーん」 長門は拗ねたようにフォークに差したタコ型ウィンナーを頬張った。 ところでこの豪華すぎる大量の昼食を用意したのは、ハルヒ、朝比奈さん、長門、喜緑さん、森さん、阪中の女子勢ほぼ全員である。 長門の家に例によって早朝から集まったらしいが、18人分とはいえすげぇ量だ。 「今日は朝から楽しくてしかたないわ! そこの会長! このまま点差を引き離して泣きを見せてあげる!」 品のある動作で食事をしていた会長は箸を止め、 「君は食事中くらい静かにできんのか。戯言なら本当に勝ってから言うことだな」 とだけ言ってまた元に戻った。ハルヒは眉を急角度の逆ハの字にして、 「くぅ~っ! あんたほんっとにムカつくわ! 絶対勝つ、勝つったら勝つ!」 と言うと会長よりたくさん食べると決めたかのようにがつがつとかき込み始めた。あんま食いすぎんなよ。動けなくなるぜ。 「今日は楽しいですね。緑茶どうぞ」 朝比奈さんが言った。どうもありがとうございます。 他に森さんと新川さんが給仕係になっている。この三人のチームプレーたるや見事なもので、新川森コンビが先日朝比奈さんを救出したことなど忘れそうになってしまう、どれが本業なんだ!? 「こういう平和な日々を僕は望んでいたんです」 ふと右を向くと古泉が肩膝を立てて座っていた。お前いつの間にそこにいたんだ? 「おや、初めからここにいましたよ? あなたが長門さんや涼宮さんばかり見ているから――」 「……っ!」 危うくまた茶を吹くところだった。俺はやっとこ逆流しかけた液体を飲み込む。 「ひどい慌てようですね。何かあったんですか?」 俺は無言を貫いた。こういう時のこいつに何か言うと、即座に揚げ足を取られる。 「ま、僕はあなたを信用していますし信頼しています。だから心配もしませんよ」 そりゃいったいどういう意味だ。勝手にお前の思い込みで俺という人間を形作るな。 「それはあなたにも言えることですよ。あなたが見ている僕は未だに一部分でしかないかもしれません。 ある日突然僕がいなくなって、機関が涼宮さんから手を引くことがないとは言い切れません」 はん。言っただろ。俺たちは運命共同体だ。誰かが欠ければ他の団員がそいつを連れ戻すってな。 「そうでしたね。えぇ、この話はここまでにしておきましょうか。少なくとも今日はね」 古泉は一足早い花見宴会状態となっている昼食の場へ眼を転じた。つい頬が緩んでしまうね。 ほとんど全員が、この一年で知り合った人々だ。ある人は仲間、ある人は友達、ある人は先輩。 何人かはいまだに謎を秘めていて、何人かは謎とは無縁の存在。 不思議な気分になるね。その全員が今ここでこうして笑ってるんだからな。 「おいどうしたキョン? 長門とはうまくいってるのか?」 谷口が俺の肩をせっつきつつ昼食にがっつきつつ、冷やかしを入れた。 「だからお前、あの長門を見ただろ? あいつは理由はよく分からんが明るくなったんだ」 「へっ、それとこれとは別問題だぜ。実は春先にも本当に付き合ってて、一度わかれて元鞘ってパターンだろ? 俺の目は誤魔化せねーぜ!」 そりゃ勝手に思い込みしてりゃ誤魔化しようもないだろう。谷口だけがそう思ってるならいいが、変な噂が尾ひれをつけて校内を徘徊するようなことになっては俺の新学期生活が危ぶまれる。 「何言ってんだ。彼女持ちで新学年のスタートなんて、華々しいことこの上ないじゃねーかよ! ひゅーひゅー!」 もういい。ハルヒチームに勝つ。そんで谷口ともども負かす。以上。 昼食が終わり、食休みと後片付けを済ませ、さて後半戦に行きますかと意気込んでいると、 「あの……」 誰かに肩をつつかれた。振り返ると喜緑江美里さんがわずかに表情を曇らせてそこに立っていた。 「何でしょうか?」 喜緑さんが俺に用事など、今まで一度もなかったが、はて。 「ちょっとだけお話、よろしいですか?」 喜緑さんは俺をスタンド裏まで先導すると、一瞬目を伏してから言った。 「長門さんの様子、どうでしょうか?」 ……そうか。そういえば彼女も統合思念体のインターフェースだったんだな。二週間ばかり前に生徒会室で出くわした時にはびっくりしたものだが、古泉が言っていた彼女が書記として生徒会に潜り込むエピソードにも興味をそそられた。 「どう、と言いますと?」 「長門さん、急に性格設定を変更したでしょう? あれには、その、負荷があって」 負荷? 服を着替えるように性格を変えられるように思っていたのだが、違うのだろうか。 「統合思念体が設定するデフォルト情報には、その端末に最も適したプログラムが書き込まれているんです。もちろんそれを変更することはできるけれど、元の情報から離れているほど、インターフェース本体に負荷が生じるんです」 「その負荷っていうのは、具体的に長門にどういう影響を及ぼすんですか?」 喜緑さんは一度俺を見上げ、また顔を伏せてから答える。 「無事に適合すれば特に影響はありません。けれど、もしも合わなければ……」 「どうなるんです?」 「正常に動くことが不可能になります。少なくとも、その設定のままでは」 なるほど。やはりあの長門の無口設定にも意味があったのか。その無口な長門をなぜ文芸部の部室に置いたのかは分からないが。 「だから、わたしの知らない範囲で何か不都合が起きていたら、わたしはそれをなるべく早く知る必要があります」 俺は少し考えて、 「今のところ、特に異常動作みたいなのは……その」 「どうかしましたか?」 あいつが俺にキスしたことは異常動作に入るのかと思ったが、言うのはやめておこう。 「あいつは大丈夫みたいです。また何かあったらあなたに言いますよ」 「お願いします」 「キョンくんどこ行ってたのー? 後半も頑張ろうね!」 長門が天真爛漫にガッツポーズを取って言った。負荷……。本当にそんなものがかかっているのだろうか? とか思っている間に朝比奈さんのほわわんとした三振で後半戦の幕が開けた。ハルヒは相変わらず絶好調である。 続く長門はまたも長打を飛ばしてランナー二塁、しかし国木田と妹が凡退してあっけなくチェンジ。このあたりの打順はうちのチームの穴かもな。もう少し作戦を練るべきだったかもしれん。 四回裏。ハルヒチームはヒット率がやたらと高いので打者も回る。新川さんが二度目のバッターボックスにイン。 精悍な顔つきはさながら敵陣に乗り込んだ中尉のようであり、これが球場でなく戦場だったら眼光だけで敵の下っ端兵士くらいは倒せそうである。さて、偽メイドvs偽執事のこの一戦、第一球は新川さんが思い切り打ち上げたもののファール。第二球は森さんが下から上に上がる恐怖の球種でストライク。しかしハルヒといい森さんといい、振らない限りほぼ確実にストライクなのは試合を早く進めるためか、自分の投球に自信があるからか。はてさて。 第三球で新川さんは二塁に進塁。続く喜緑さんは普通の人間としての立場をわきまえているのか三振。続くはこの女――。 「さぁ森さん! 今度こそバックスタンドまで打ち上げるわよーっ!」 「それは楽しみです」 ズバァン! ――試合は大詰めを向かえていた。どうにもハルヒチームの方が実力が上なのか何なのか、六回を向かえてスコアは7-6。このままじゃ負けるか、くそっ。 バッターボックスにはまたも長門が立つ。驚異的な打率はメジャーリーガー並である。 「頑張っちゃうから!」 だからなぜ俺に向けてそれを言うんだ。朝比奈さん、不思議そうに首をかしげるのはやめてもらえますでしょうか? 遠くの谷口までもニヤけているように見えてくるぜ。あぁ忌々しい。 長門はまた予告ホームランのポーズでハルヒに宣戦布告し、特大のファールを二発放った。 「やるわね有希!」 「ハルヒちゃんもね!」 もう男子勢形無しだな。コンピ研部長氏など日頃運動不足なのかすっかりへばってしまっている。合掌だ。 ハルヒはスピーディに三球目を投げた。この試合の最中にカーブを習得したらしく、それがまたえれぇ曲がる。しかしカーブ三連発だったので、長門はそれを見切ったらしい。 バシィィィン!!! ボールはまたも大きく弧を描いてスタンドめがけて飛んでいく。まだ着地してないがあの大きさはフェンスを越えそうだ。長門は一塁を回って二塁に差し掛かっている。谷口が唖然としてボールの行く末を見つめてい―― 「長門っ!!!」 何の前触れもなく、長門は二塁ベース脇でくずおれた。 第四章
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2926.html
夏休みが始まり数日経ったある日のこと。 午前八時半。 僕はSOS団お馴染みの待ち合わせ場所にいた。蒼穹に浮かぶ真夏の太陽は、まだ朝だと言うのに灼熱の光を惜しみなく地上に降り注いでいる。 今日は言わずと知れた恒例の不思議探索の日。いつもと違うのは虫取り網と虫かごを持っていることだ。 本日は涼宮さんの思いつきで、近所の公園でカブト狩をすることになったのだ。 なんでも、レアな大物を見つけてオークションで売りさばき、SOS団の今後のイベント資金にするつもりらしい。 こんなところにレアな大物がいるとは思えないが、涼宮さんのことだからそれはきっと上辺だけで、単に皆で虫取りを楽しみたいだけだろう。 それにしても、七月は色んなことがあったな。SOS団としての活動でという意味ではなく、個人的な意味で。 長門さんをかき氷屋に誘ってから、彼女とは随分話す機会が増えた。喜ばしいことだ。 二度目に誘った時なんかは7杯もおかわりして店主を驚愕させていたっけ。 なんてことをぐだぐだ考えていたら、小さな人影がこちらに近づくのが見えた。逆光でよく見えないが短い髪が 微風で揺れてるのが辛うじてわかるから、あれは長門さんだろう。僕はいつものスマイルで挨拶しようと片手を挙げようとしたが、出来なかった。 何故か。夏休みでも滅多に私服を着ない長門さんが、今日に限って白いシフォンのワンピースにデニムのベストを羽織り、手には小さな篭バックをちょこんともって、女の子らしさ抜群のファッションでやってきたからだ。 夏特有の湿気を多く含んだ熱風がスカートの裾をひらひらと靡かせ、彼女の白い太腿を露にする。 … … … 暫く見とれてしまった。ここに彼か涼宮さんがいれば、よくお似合いですよ思わず後ろから抱きしめてアイラブユーと囁きたくなりますね。とかなんとかキザったらしいことをさらっと言えたんだろうが、今の僕にはそんな余裕がない。 ・・・ 結局、 「…おはようございます。今日もとても暑いですね」 としか言えなかった。情けない。 … 「じーーーー」 長門さんがこちらをじーっと見つめている。何でしょうか・・・というか何故上目使い? 「似合う?」 ええ、とても。 「そう」 はい。 「じーーーー」 まだ何かあるんでしょうか・・・いい加減その視線から解放されたいのですが。 「…男は上目使いに弱いもの」 ニヤリ ! ちょっ誰ですかそんなこと長門さんに吹き込んだアンチクショーは?! 「…さっきコンビニで雑誌を立ち読みしてきた」 … すっかり今時の女の子なんですね・・・ 妙な汗をかいてしまった。やれやれ ああそれにしても皆さん遅いですね。あと五分で九時に「彼と涼宮ハルヒは勉強会。朝比奈みくるは熱中症。虫の息状態」 …マジですか 「まじ」 … 勉強会か。二人が仲良くやっているならそれ以上の望みはない。彼が早く涼宮さんに告白してくれたら荷がおりるんだけど…でも… … 虫かごと網を持ってカブト狩りスタイルの僕はどうしたらいいんだろう…ドタキャンにも程があるだろう。 … てか虫の息って…ほっといていいんですかそれって … 「私達は団員。二人きりでも探索は可能。まずは…」 すると、長門さんはどこからか虫取りあみをとりだして言った。 「カブト狩り」 僕と長門さんは公園の林にいた。というか長門さん、その格好でカブト狩りはちょっと…動きにくそうですし、 せっかくのお洋服が汚れてしまいますよ? 「ノープロブレム。問題ない」 ルー大柴ですか、あなたは… 「…狙うのはクワガタ」 …カブト狩りじゃないんですか。 … 長門さんは無言で奥の方へ探しにいった。ほっといてもいいだろう。とりあえず僕は近場を探すか… … …中々見つからない。そもそもこんなところにクワガタなんて… 『ああからからからまわりー男と女ってーいつーの世もおおお愛ーしくてー愛ーしくて~にーくーきゅうぼじょおおおお』 なんともマニアックな着信音が鳴り響き、画面を見ると、長門さんからだった。 ピッ はい古泉で 「クワガタを発見した。早急に来られたし」 ブチッ ツー ツー ツー … 誰かを激しく彷彿させるような強引さで一方的に切られた。来られたしと言われても…どこにいるのかわかりませ… ああご丁寧に木の幹に赤い印が。 矢印に誘導されて辿り着くと、長門さんはじっと木の上の方を凝視していた。 「あの上にいるんですか?あそこは僕でも届きませんね。」 梯子でも持ってくればよかったな。そうだ、情報操作で梯子を構成してはどうです?虫取り網みたいに。 「梯子では足場が不安定。肩車を推薦する」 肩車ですか。しかしスカートでその行為は僕の精神が不安定になる。非常によろしくない。 「じーーーー」 長門さんの視線攻撃再び。結構キツイです。 「じーーーー」 ・・・どうしよう。断ろうにも言い訳が思いつかない・・・ … カサカサっと近くの茂みが揺れた。誰かいるのかな?長門さんの視線攻撃から逃れようと、音がしたほうを振り向こうとした途端… 「…早くしないとクワガタが逃げる」 長門さんは僕にひざかっくんをかまして強引に肩にまたがった。心の準備ってもんが必要なのであっていきなりはちょっと… と言うか、何で僕はこんなに動揺してるんだ?相手は統合思念体とか言う得体の知れない情報生命体から生まれた宇宙人だ。 変に意識するほうがおかしいんじゃないか。それに、他のSSじゃ身ぐるみ剥がされたり一つのベッドで寝てるんだ。 それと比べれば全然大したことない。もちつけ僕。ビークールだ。 「それでいい」 満足気に言う長門さん。心なしか楽しそうな声色だ。・・・僕の顔が熱いのは暑さのせいだろう。うん、きっとそうだ。 … 腹を決めて肩車をしたのは良いものの、結局届かなかった。高い所が好きなんですかね、クワガタって。 「これは諦めたほうが良さそうですね。他のを探しましょう」 「……諦めるのはまだ早い。諦めたらそこで試合終了」 …天下のジャンプは宇宙人にも愛読されているらしいですよ。僕も好きですけどね。 長門さんがボソボソ何か呟いた。すると、虫取り網はにょいぼうのごとくびょいーんと伸び、クワガタを見事にキャッチした。 「取った」 その手がありましたか。ところで長門さん? 「何」 始めからそうすればよかったんじゃ… 「気にしたら負け」 …そうですか。 長門さんは僕の肩から降りると、捕まえたクワガタを手のひらに乗せてじっと眺めている。ペットにするつもりらしい。 確かに虫ならマンションで飼っていても問題ない。 「かわいい」 そう言って指でつっついたりして遊んでいる。TFEIにも母性というものがあるのだろうか。クワガタと戯れる彼女の表情は相変わらず何の色も浮かんでいないが、 安らかでとても楽しそうに思えた。そんな彼女を見ていると、不思議と穏やかな心になる自分に気付いた。 喉の奥がきゅっと締め付けられるような、何ともいえない胸騒ぎを感じた。 林から抜けると、時刻は午前11時過ぎだった。朝は誰もいなかった公園には家族連れやら若いカップルで賑わっている。 ちょっと早い気もしますが、小腹も空いてきたことですし、どこかで昼食でも… 「弁当を作ってきた」 長門さんは大きな風呂敷を小さな籠バッグから取り出した。それは四次元ポケットか何かですか? その質問には答えずに、彼女は近くのベンチに座り、風呂敷の結び目を解き始めた。此処で食べるんですね。 丁度木の陰で風通しも良く、とくに文句はないな。と僕も長門さんにならって隣に腰を掛けた。 風呂敷を解くと、何故か土鍋と白いご飯だけ入った弁当箱が現れた。 土鍋を開けると中身はほかほかのカレーだった。しかもカレーの具には透明でにゅるっとしたものが… 「凄いですね。これは夜に作ったんですか?いや、そうじゃなくて。何でカレーにのシラタキが入ってるんですか?!」 「昨日作って一晩寝かせた。いつぞやのすき焼きの時のシラタキが余ったのっていたので混ぜてみた」 はぁ、なるほど。確かに一杯入ってますね、シラタキ。そんなに買った覚えはないのですが。これは嫌がらせと判断しておKですか? 「何と言うか、他にもシラタキを使った料理ならあると思うのですが」 「新しい料理に挑戦してみたかった」 チャレンジャー精神は素晴らしいと思いますが、もうちょっとマシな料理は思いつかなかったのだろうか。 長門さんは土鍋のカレーの中にご飯を入れ、混ぜ始めた。絡み合うカレーのルーと白米、そしてシラタキ。シラタキとカレーのお世辞でも華麗とは言えないコラボレーションに突っ込む前に、まず弁当にカレーってこと自体どうなんだ。 なんて僕が考えてることなんて知る由も無い彼女は、平然とスプーンを取り出し渡してくれた。 まぁ仕方ないか。長門さんに一般人の常識を強要出来ないし。なるべくシラタキを避けて… 「はい」 はい、って…ちょっと、またそれですか。長門さんはご親切にもカレーを乗せた自分のスプーンを、僕の口元に突き出している。 「食べて」 前回と全く同じシチュエーションだ。しかし此処には助けを求める相手もいない。しかも、前回は拒否して彼女の逆鱗に触れてしまっている。 もし、今回も断ったら間違いなくシラタキ爆弾が直接僕の口内に投下されるだろう。恥に打ち勝て。それを乗り越えて一回り大きくなるんだ一樹。 「…頂きます」 「おいしい?」 「あつっ…カレー自体の味は最高れすよ。シラタキは要らないれすけど。れも次は冷ましてからにしてもらえると、嬉ひいれす。あち、舌火傷した」 「そう。よかった」 長門さんは箸を置き、僕が食べ終わるのを待った。そして、 「次はあなた」 は? 「あなたが私に食べさせる番」 ………… 「だめ?」(上目使いで小首かしげ) 「うっ…だめ…なわけないじゃないですか!(その目は反則だ………)」 「では、はいどうぞ…」 「きちんと冷ましてから」 …な!? 「早くして。でないと熱々のシラタキ爆撃をあなたの口内に連続投下する」 …立場弱いな、僕。 かくして、僕と長門さんはどこぞのバカップルのようにふーふーしてあーんし合っている。て言うかあーんし合ってるって…他にマシな表現はなかったのか。 ああ痛い。周囲の視線が体に突き刺さるようだ。いっそ情報連結解除されたい。この世に一片のDNAも残さず消え去りたい。 「まぁあなた、あんなところに若いカップルが」 「ああ」 「2人だけの世界に入って周囲が見えないのねぇ。若さ故の過ちって言うのかしら?若い頃は 街中であなたにディープなキスをせがんで困らせたこともあったわねぇ」 「ああ」 「さっきから『ああ』としか言ってないじゃないの。やる気あんのあんた?誰が好き好んで婆の変装までしてあんたとアベックやるかぁ!!」 「ちょっ、待て。正体がばれる」 「はっ?!いけないいけない。取り乱してしまったわ」 「どうやら気づかれていないようですな」 老夫婦(?)はこそこそとその場を立ち去った。 どこかで見たことがあるような老夫婦が揉み合ってるみたいだが、気にしないことにしよう。 それにしても長門さん。全然恥ずかしくないんですね。 無邪気と言うか世間知らずと言うか…まぁそこが可愛かったりもするんですが。 … … 恥ずかし過ぎて味がほとんどわからなかった昼食を終え、長門さんの希望で図書館へ行くことになった。 その途中、長門さんはさっき首からさげた先程捕まえたクワガタが入っている虫かごを見ながら言った。 … 「…名前をつけた」 ほう、何ですか? 「いっちゃん」 …ドキッ ん?ドキッて何だ。宇宙人に何ときめいてんだ俺…じゃなくて僕。『いっちゃん』なんて平凡な名前、僕に由来してるわけないじゃないか。 「…そ、それは…何故そのような名前に?」 だめだ。動揺を隠しきれない。 「…一番苦労してるのに報われなくても、二期の活躍場面が少なくても、世間からガチホモ扱いされ腐女子の妄想の糧にされても強く逞しく生き抜いてほしいから」 … … … なんでだろ、目から食塩水が…グスン 図書館に到着するや否や、長門さんはSF系の本が並ぶ棚に吸い込まれるようにフラフラと歩いていった。 そんな彼女の背中を見送った後、取りあえず僕は趣味であるミステリ系小説が並ぶコーナーに 足を運び、その中から適当に本を引っこ抜いた。面白いかどうかはわからないが暇つぶしにはなるかと思って。 入り口付近のソファーに腰をかけぱらぱらと頁をめくった。暫くすると、彼女は広辞苑並みの本を持って僕の隣に 座った。彼女は黙々と本を読み耽っている。読書の虫という表現は彼まさに彼女のことだろう。 僕はというと、大して真剣に読む気になれず、長ったらしい情景描写などはすっ飛ばして会話を中心に読んでいた。 少々疲れたというのもあるし、何よりミステリで頭を悩ますよりも現実で懸案すべき事項があったからだ。 …疲れたな。精神的な意味で。いつもと違う長門さん……… 変に意識してしまう・・・・・・・ … … … … … ……しまった寝てしまった。 「……起きた?」 長門さんの声が上の方から聞こえた。 はいすいませんつい寝て……ん?上から?そう言えば何だか顔半分が妙に柔らかいような・・・ 「ってうわああああああ!!!!!1」 僕はゴムボールみたいに勢いよく飛び上がり、長門さんから離れた。周囲の冷たい視線を感じる。此処が図書館だということを忘れてた。 「…静かにして」 長門さんに言われた。うう…… 「僕としたことが、つい取り乱してしまいました。まさか長門さんの膝を枕にしていたなんて思わなくて…」 動揺を隠そうといつも笑顔取り付けて言った。様になってる自信は…ない 今更キャラ戻しても遅いぞ一樹。 … 「…私は平気」 何て言うか…本当にすいませんでした。いくら寝ていたからとはいえ、あのような無粋な行為を・・・ 「…あなたが謝る必要はない。あなたの身長から推察し、ソファーの背もたれでは首を痛めると判断した。 よって膝枕が妥当と考え実行した。私の独断」 … … そうだったんですか…長門さん自ら膝枕を…おさまったはずの心臓が再び暴れだす。耳まで熱くなるのがわかる。 やばいな…夏の暑さのせいなのか?これは…… 「そろそろ暗くなる頃ですし、帰りましょうか」 平静を装って話しかける。これ以上彼女の側にいてはだめだ。心臓がもたない。古泉一樹崩壊の危機だ。いや、もう崩壊してるか。 「まだ15時」 あ……… 「夏の日没の平均は19時前後」 ……… 「…次はカラオケ」 まだ行くんですか! 「カラオケ」 はい… カラオケにて … はあ…すっかり長門さんのペースにはまってしまった。何だか涼宮さんに似てきたような‥ 取りあえずさっき注文したウーロン茶で喉の渇きを癒そう。 … ピッ … ああ歌うんですか長門さん。長門さんはどんな曲を歌うんだろう。意外と渋く演歌だったりして。いやそれはないか。 あ、始まった。……え…これは……… ♪チャラチャラ~ 『桃色の片思~い恋して~るマージマジーと見ーつめて~るチ~ラチラッて目~が合え~ば胸がキュルルン♪』 ズーッ…ああ涼宮さんと言えば彼と今頃何してるんだろう。実は勉強会と称して男女の体の神秘についてお勉強なんて・・・ 『片思いらしい片思いなんてはじめてしちゃいま~す♪』 ズーッ…いやいや僕はこんなこと言うキャラじゃないけして違うぞ谷口君じゃあるまいしそんなことは…… 『♪』 ズーッ…断じて…ない、わけで…その…… 『♪』 …スーッ、あれもうないや。おやっさーんもう一杯。 …すいません、現実逃避してました。状況を説明しますと… 『♪』 …長門さんが歌ってます。見りゃわかる、そらそうですね。 『♪』 …長門さんがあややの桃色片思いを 『♪』 …上目使いで、ターゲットロックオン!みたいな感じで瞬き一つしないで僕を見ながら 『♪』 熱唱しています。 ……はぁ…何の拷問だろう、これ。何か悪いことしたかな…僕。視線を反らしても反らしてもとしてもすぐに目が合う。 狙った獲物は放さない!みたいな気迫を感じる。 『♪~~間奏~~♪』 … … 長門さん… 「何」 ……何でこんなに顔が近いんですか? 「……嫌?」 ……嫌って言うか…プレッシャーというか物凄く緊張します‥ 「…あなたはおかしい。あなたはいつも彼に息がかかるほど近くで囁き、腐女子達の妄想を助長している。されるよりスルほうがいいの?」 … えええええええ?!!何でそうなるの?!断じて違います!!!!そんな趣味はありません!ないったらないんです! 一部による勝手きまわりない妄想で…って誰だ長門さんに余計な知識を吹き込んだのは!! 出てこい!ふんもっふ、セカンドレイド、させさせなさせを遥かに凌駕する新・必・殺・技をその身体に刻みつけてやr 「ネサフをしてたら見つけた」 … ……悪いインターネットに毒されないで下さい。 … 『ジャン♪』 … 「…終わった」 … ようやく終わりましたか。いや、歌は上手いんですが…内容とパフォーマンスが、ね。 「失礼ですが色々と限界なんでちょっと御手洗いに…」 「小さいほう?それとも…」 ふぐっ!!!ドアに鼻ぶつけた!!痛っ!!そしてダサ!! 「ちっ違いまふ!!……すぐ戻りますので!!」 痛む鼻をおさえながら逃げるようにその場から立ち去った。 トイレにて だめだ。本当に限界だった。これ以上あそこにいたらどうなるか…いや、長門さんが言った意味とは違います。 それはガチですホモじゃないです。一体どうしたんだろう?今日の長門さんは明らかにいつもと違う。 元から無表情のため表情と行動のギャップが激しい人だが、今回は異常だ。お陰で終始心臓が落ち着かない。 働き過ぎで明日には止まるんじゃないかとさえ思う。あれ、おかしいのは僕のほうかもしれないな。うーんどうしたものか。 トイレの外から聞いたことがあるような声が聞こえ、我に返った。まぁ市内のカラオケなんだから知り合いが来ていてもおかしくないか。 おっと、あんまり長居してはいけないな。 「大きいほうちゃんと出た?」 なんて聞かれたくないし。言わせたくないし。 奥の個室でゴトっと何か落としたような音が聞こえたが、気にしないでおこう。 僕は小走りで部屋に戻った。 部屋に戻ると長門さんはうつ向いてじっと座っていた。てっきりノリノリで歌ってるかと思っていたから意外だった。 「すみません。ちょっと道に迷ってしまいまして」僕はいつもの0円スマイルを浮かべ言った。 「うそつき」 …え? 「すぐ帰ってくると思っておかしも食べずに待ってたのに」 …別におかしは食べててもいいんですよ? 「ひどい」 長門さん…… 「もうしらない」 カラオケ本とリモコンを持って部屋の隅に移動し体育座りする長門さん。表情はわからないが、細い肩が小さく震えている。 … 何だかよくわからないけど、悲しませてしまったようだ。理由はどうであれ、女性を泣かせるなんて男の恥だ。 相手が長門さんだからってわけじゃ……ケホン 「本当にすいませんでした。何だったら一緒にデュエットしませんか?せっかく二人きりで来たんですから」 長門さんの肩に優しく手を置き、微笑む。お願いします、機嫌直してください 「許す」 結構あっさり許してくれた。ふう。よかった。もしかしてさっきのは演技か? 「ところで何を歌いますか?デュエットと言えばてんとう虫のサンバが定番で」 ピッ え?もう決めたんですか?ひょっとして入力済みだったとか… 「あなたがメイン。ダンス付」 ダンスですか?…なんか嫌な予感が… ♪チャラチャラチャラッチャーラララーラー♪ …やっぱりこれか。僕の持ち歌って結構恥ずかしいんですけど。 「セリフも入れて」 仕方ない。此処には長門さん以外誰もいないんだ。ええい、もうやけだ。 「どこから説明しましょーかぁああ♪」 … … 燃え尽きた…燃え尽きたよ…真っ白にな・・・ 今の僕にはそのセリフがぴったりだ。最初は嫌々だったが、途中で、しかもかなり良いタイミングで 「古泉最高!!」とか「キモカッコイイ!」とか暖かい声援をくれたので、ついついテンションが上がって熱唱 熱演してしまった。 ちなみに朝比奈さんのセリフは長門さんが音声コピーして真似てして くれた。 他にも色んな曲を歌った。ほぼアニソン三昧だったけど。日本のアニメは宇宙人にも好評らしいですよ。 … 気付いたらもうすぐ午後6時近になるところだった。三時間もあの箱の中にいたのか。恐るべしアニソンパワー。 夕飯は僕の奢りでちょっと小洒落たレストランで済ませた。中々美味でした。 「さて、夕食も頂いたことですし、そろそろ帰りま」「次はスポーツジム」 今食べたばかりじゃないですか! … 「じーーーー」 …また上目遣い攻撃ですか。二度も同じ手で絆されると思ったら大間違いだ!男を見せてやる!! 「おいこらてめいい加減にしやがr…」 「じーーーー」(上目遣い+瞳を潤ませ) …がっつーーーーーん 「行きましょう…スポーツジム…」 古泉一樹、完敗です。 スポーツジムの後はボーリング、ゲームセンターを回った(どれも長門さんが最高得点だった)。身心共に疲れたけど、いつもと違う長門さんも見れたし、まぁいいか。 てかカブト狩りを抜かせばこれってどっから見てもデートじゃね?と今更つっこみたくなった。本当に今更だよな。 最後にスーパーに入り、クワガタの餌と花火を買った。 時刻はあと数分で日付が変わるところだ。今日はほとんど長門さんと過ごしたんだな。名残惜しい気もするが、もう帰らないと。 彼女も満足したのか、何も言わなかった。暫く僕らは無言で歩いていた。見上げた夜空には数えるほどしかない星がちらばっている。 大して情動ある景色でもないのに、今日は特別に思えた。長門さんがいるからだろうか。忘れかけていた胸のモヤモヤが再びうごめく。 長門さんのマンションの近くの公園まで来ていた。 「やりましょうか。花火」 「やる」 赤、緑、黄色…様々な光が彼女の顔を照らしていく。ビー玉みたいに無機質だった瞳には生き生きした光を宿している。 今時の女の子みたくキャーキャー騒ぐわけでもなく、くるくる色を変える花火を静かに見つめる彼女を、僕は暖かい気持ちで眺めていた。 「楽しかった?」 ふいに長門さんが話しかけてきた。 ええ。とても濃密な一日でした。忘れたくても忘れられそうにない、素敵な時間でしたよ。 「あなたはどうですか?」 長門さんはゆっくりと顔を上げポツリと言った。 「…楽しかった。とっても」 誰が見てもはっきりわかるくらい優しい笑顔で。 身体中にビリビリ電気が走った。 「あなたに言いたいことがある」 彼女は澄んだ声で言った。液体ヘリウムみたいな瞳が真っ直ぐ僕を捕らえる。 僕はその瞳に吸い寄せられるように彼女に近づきそして・・・・・・ …「っくしゅん」 ガサガサッ ? ・・・いやな予感が ・・・ 「ちょっとみくるちゃん!せっかく良いところだったのにぃ!!」 「おいこらハルヒ、でっかい声出すなって!バレちまうだろうが!」 「キョン君の声が一番大きいです~」 バサッ 「あ………」 「…………」 公園の茂みを掻き分けると、そこには、涼宮さん、朝比奈さん、彼の三人が揉み合っていました。 それぞれレコーダー、カメラ、デジカメ持参して。 しかも夏なのにコートにグラサン姿という、怪しいを具現化したようないでたちでお出ましだ。 まぁなんとなく付けられてるのは薄々感づいていたんだけども。 「ふぇ~ばれちゃいました~」 「ばれたか」 「ちぇっあと少しだったのに」 まぁ聞かなくてもわかるが、一応聞いておこう。 「そこで何をしてるんですか。夜の散歩にしては不審すぎる格好のようですが」 「あー…バレちゃったもんは仕方ないわねっ。あたしは団長なんだから団員の幸せを見守る義務があるの。 だから古泉君と有希の幸せを後世に伝えるために記録を残そうと…」 「見守るって言うか色々口出ししてたけどな。カラオケはお前が吹き込んだんだろ。あ、安心しろ全部録音しといたぞ」 「いいじゃないのよ。おかげで可愛い有希とキモ・・・面白い古泉君も見れたことだしさ。あ、安心して全部ビデオに撮ったから」 どこらへんに安心すればいいんだろう・・・キモイのは否めませんが・・・ 「そうですよね~長門さんとっても可愛かったです。写メもいっぱい撮っておきました~。あ、そういえば古泉君の ダンスもとってもキモ・・・いえカッコよかったですよ?あ、安心してください、さすがに写メに残したくありませんでしたから~」 思い出したかのように付け足さなくてもいいですよ。そして全くフォローになってませんから。 「よかったなキモ泉。じゃなかった小泉。みんなから褒められて」 そんなにキモかったんですか・・・そのキモチは十分過ぎるくらい伝わりました。それこそ痛いくらいに。あと名前間違ってます。 長門さんは黙ってこちらを見つめている。 「長門さん、これは一体・・・」 「・・・・私は彼らに応援してもらった。その見返りとして影ながら同行させることになった」 そういうことですか。まぁ長門さんに免じて許すことにしましょう。 「ま、そーいうことだから、後は2人でごゆっくり~」 そそくさと退散しようとする涼宮さん達。 はいちょっと待て。 「そのデジカメとレコーダーとカメラはこちらに渡してもらえませんか」 「だっだめよ!これはSOS団の活動記録として末代まで残すんだから!!」 やっぱりだめか。仕方ない、こうなったら 「では、交換条件と言うのはどうでしょう?」 「ふぅ~ん・・・まぁ条件によっては納得してあげないこともないわね」 「流石は涼宮さん、話が通じますね。では、此処では言いづらいので奥へ・・・」 「何よ。変なことして脅そうったってそうはいかないわよ」 「古泉、何のつもりだ」 「・・・・・・」 「心配しなくても大丈夫です。すぐ戻りますので」 ・・・・・ ・・・・・ 「で?その条件ってのは何なの?」 「実はですね・・・・・・・・・・・・・と言うわけなんです。如何でしょう。悪くない条件だと思うんですが」 「・・・・・それ、ほんとに?」 「ええ、本当です。神に誓って」 「わ・・わかったわ。でも、それどうやって手に入れたの?」 「とある筋から、ってことでいいじゃないですか」 「ふぅん・・・・ま、いいわ。それじゃ・・・アレ、絶対だからね!約束破ったら針千本どころか100万本飲ませてやるんだから! あと有希を泣かせたら許さないわよ」 軽く舌を出して彼らの所へ駆けて行った。 録音機の類を渡してもらい、フィルムやテープを確認してから彼らを見送った。 あとで森さんに電話して例のものを取り寄せてもらわないと。彼の秘蔵写真の数々を。 騒がしい彼らが去って、夜中の公園に再び静寂が訪れた。 ドクン 鞭で打たれたみたいに心臓が飛び上がる。 やっぱりそうだ。夏の暑さのせいじゃない。 僕は気づいてしまった。いや前から薄々感じていたが、気付かないふりをしてきたんだ。 TFEIだろうがなんだろうが関係ない。僕にとって彼女は、長門有希は長門有希でしかない。世界中のどこを探しても 長門有希という少女は一人しかいない… 「もう夜も遅いですし、そろそろ帰りましょうか」 「そのほうがいい」 僕は片手を差し出した。彼女はひんやりした手でその手を取った。 その時僕は感じた。この小さな掌の中に僕の幸せはあると…… その幸せをずっとずっと感じていられるように、僕は彼女の手を強く握った。 Fin おまけ ガサガサッ 誰もいなくなったはずの公園から何やら物音がする。 「あ゛ー苦しかった。涼宮ハルヒ達が見つかった時にはこっちもバレやしないかって冷や汗かいちゃったわ。 って新川あああ!!いつまでひっついてんのよ。とっとと離れろでないとマジで殴るぞ5秒前『バコン』」 「ぐお!!…すまない(5秒経ってない…でも森のパンチ最高ハァハァ)『ドカッバキッドコッ』ふぐぁ!」 「ふん、汚らわしいわね。まぁいいわ、あんたは三日くらいそこで寝てなさい」 「それにしても、古泉も案外やるわね。あの無表情・無感動・無感情の3ナッシングのTFEI長門有希と デートなんて。しかもあんなにデレデレしちゃって。いつもはすまし顔で『困ったものです』とか言ってるけどあんたのほうがよっぽど 困ったちゃんだわ。取り合えずイチャイチャ写真は次の定期報告の時に提出しなきゃね」 ピロリロン♪ 「あら電話…古泉から?…ああもしもし古泉?あんた今日長門有希とデートしてたでしょ。…いつからって最初からいたわよ。 って言うかあんた家まで送って何もせずに帰ったの?馬鹿じゃないの。そういうときは勢いに任せて襲うのが男でしょうが。 何、彼の秘蔵写真?ないわよそんなもん。涼宮ハルヒと約束したから破ったら死ぬって…あ、切れた。しょうがないわねぇ」 「ほら、新川行くわよ。いつまで寝てる気よ。ったくあのガキがまた余計なことしてくれちゃったから仕事が増えたじゃないのよ」 文句を言いながらも、森園生はどこか楽しそうな表情で、伸びたままの新川を引き摺って帰路に着いた。 「ふふっ…面白いもの見せてもらいましたよ?長門さん」 新たに人影が現れた。緩くウェーブがかった髪を揺らし、少女は笑みをこぼした。 「長門さんたら、私がずっと付けていたのにも気づかないなんて。人間ごときにうつつを抜かしているからですよ」 彼女はさも可笑しそうに顔を歪めた。 「九月の生徒会新聞が楽しみですね」 少女は軽い足取りで、月光に照らされた帰り道を歩いて行った。 おしまい
https://w.atwiki.jp/karasawa2/pages/15.html
http //karasawa.batcave.net/test/read.cgi/inamurajunichi/1604321581/ 稲村純一ちゃんのチンコバッキバキでワロタwww 雑談スレ 1 :一般藤沢市民:2020/11/02(月) 21 53 01 ID 3I/OHiPf とりとり 2 :一般藤沢市民:2020/11/02(月) 21 53 43 ID ik9aQzF0 蜚先セ、雋エ豢� 3 :一般藤沢市民:2020/11/02(月) 22 51 30 ID 3I/OHiPf Chromium系かFirefoxならread.crx 2を使えば文字化けせずに書き込める https //readcrx-2.github.io/read.crx-2/ 4 :一般藤沢市民:2020/11/02(月) 23 04 19 ID ZhZOkby4 文字化け解決法が複数ある模様 ぜろちゃんねるプラス掲示板を検索することを切に望む http //yakin.38-ch.net/test/search.cgi 5 :一般藤沢市民:2020/11/02(月) 23 28 42 ID ZhZOkby4 ヘッダー見るとContent-TypeがHTMLはtext/html; charset=UTF-8でcgiはtext/html;charset=Shift_JISになっとるから 文字化けしている原因は分かるんやが直し方わからん 6 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 03 46 12 ID D19eiCIv 4 検索してこのサイトにたどり着き解決しました 出会いに感謝 https //www.dispatch-base.com/system/apache/encoding.html 7 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 06 43 21 ID ixP8mfOB 当方BB2C芋なんやけど 何かの設定を変えると見れるようになるらしいからお願いしたい 8 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 09 28 42 ID VdpRFN8W 6 解決したようでなりよりです 9 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 09 35 24 ID 1LXksilm .htaccessに AddType text/plain .dat dat拡張子のファイルのMIMEタイプをtext/plainに指定すると一部専ブラでも読み込めるようになる 他の専ブラがザルなだけで本来はこの実装が望ましい 10 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 14 15 20 ID X/NOW1aR https //i.imgur.com/oNyNsYz.jpg 11 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 15 35 05 ID D19eiCIv 9 デカン ファイルに書き加えてみました 7 氏は見れますか? admin.cgiのログイン画面のトップページからシステム設定に入ろうとしたところフリーズしてログインどころかadminにアクセスできなくなったので何か対策を考えています 12 :7:2020/11/03(火) 17 34 39 ID d6ONVPKY 11 無事専ブラで読み込めました 管理人師との出会いに感謝。 13 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 14 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 21 58 32 ID Lpw5DQAM 非防弾鯖でそれはやめろ 15 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 22 43 20 ID sODD8GgS tor使用可能やぞ 16 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 23 04 30 ID bdioSgeI アンノォ…Torを使って守られるのはカキコした側だけであって掲示板は守られないんだわ、非防弾なんて国セコに目を付けられたら終わりやぞ 17 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 23 19 39 ID VLoKtu56 イナコロ位で国セコが動くかね? 18 :一般藤沢市民:2020/11/03(火) 23 53 37 ID X/NOW1aR バッキバキにされてて草 名前 日付 ID 文章全部バッキバキで4連バッキバキやん 19 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 00 42 45 ID 3G+UWajQ トップ画でポピー生え散らした 20 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 02 32 44 ID ZBvVXlKz あのとげとげシューズはやべーよ 頭バッキバキで甘芋の子共にも負けそうなくらいガリガリな前科者の反社気取りの39歳の無職が履いてる姿を想像するだけで笑える 身体障害者手帳の顔写真見たときは悪くない顔立ちだと思ったけど全身が写った写真見て哀れみを感じた 21 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 03 12 39 ID RSSVY0kv スレ画でマヨ映える 22 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 07 30 56 ID 0c6CFi2L https //open.open2ch.net/1601376179/#history 23 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 07 33 38 ID 0c6CFi2L https //open.open2ch.net/1601197033/#history 連投すいません 24 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 14 34 23 ID qEzmJuvs 草 1 熊本県熊本市東区秋津町秋田171-3(職場) 春田淳子(過去から来た野々村) 2020/11/06(金) 14 29 53 ID 3JvvaacZ 早く消してー 25 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 14 38 04 ID aOYJJzwc 草 26 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 14 55 01 ID nZ1MtA68 ラベンダー生える 論文に置き換えられてたらどうするつもりだったんやろ 27 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 18 55 50 ID R576xIOv 防弾ケーで是非やりたい 28 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 21 46 29 ID 9mAxYEyI https //twitter.com/paniki210/status/1324623286857166850?s=19 https //archive.vn/jHEcp パワー系ガイジかな? 29 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 23 08 40 ID CdAF7PTE やばいな 30 :一般藤沢市民:2020/11/06(金) 23 10 10 ID j2LDUlXZ めす 31 :一般藤沢市民:2020/11/07(土) 02 25 27 ID 3rbCResJ 稲村のクイズですを イヒケー民なら解けるますかなぁ❔ https //kuizy.net/quiz/161997 32 :一般藤沢市民:2020/11/07(土) 17 38 09 ID Lg+fT7dz カークランド並みに賑わってるな 33 :一般藤沢市民:2020/11/07(土) 17 59 52 ID EhUJ76Pm 唐澤貴洋 有能 唐澤貴洋 偉大 唐澤貴洋 上級国民 唐澤貴洋 最善 唐澤貴洋 光 34 :一般藤沢市民:2020/11/08(日) 11 59 12 ID bzvQi6Am マヨ掛けと聞くと当職マヨ文字メーカーを思い出す 35 :一般藤沢市民:2020/11/08(日) 12 38 56 ID bSr3Z8pa 唐澤貴洋 有能 唐澤貴洋 偉大 唐澤貴洋 上級国民 唐澤貴洋 最善 唐澤貴洋 光 36 :高速バス脱糞:2020/11/08(日) 13 02 05 ID EEPfl4mh 明日は九州で同期の送別会。坂本事務所から独立し、唐澤洋からの自立を目指す当職は自分で交通費を出す。当職は節約も兼ねて長距離バスを利用して行くことにした。 長距離バスの利用は初めてだったのでバス乗り場がわからず大遅刻、搭乗するさいにみんなから冷ややかな目で見られてしまった。 冷ややかな視線に中学時代を思い出す。「自分は弁護士だ、こいつらとは違う」とそう思いこみ、嫌な気分をかき消した。 当職が乗る長距離バスは4列だ。値段で選んだのは失敗だった。狭いシートに尻が痛む。 到着するまで寝ようと思ったが隣が若い女性ということもあり緊張して寝られなかった。 そこで当職は小腹を満たすためにバス乗る前に買ったマックを食べることにした。 ガサゴソと包装紙からメガマックを取り出し口いっぱいにほおばる。たまらない。 ポテトの塩が濃かったのと車内が乾燥してるせいもあってLサイズのコーラはあっという間に空になった。 腹を満たしてしばらくするとバスは海老名SAで休憩についた。海老名のSAにはいろんな店があり当職は時間を忘れて食べ歩きした。 再びバスに乗り、バスは目的地の九州へ向けバスは出発したのも束の間、当職に凄まじい便意とかつてない尿意に降りかかった。 「もぉダメェ!!我慢できないナリ!!漏れちゃうナリィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」 齢三十四にもなる男の奇声が福岡行きのバスの中でこだました。 37 :一般藤沢市民:2020/11/08(日) 15 09 12 ID qLsukfJL 唐澤貴洋 無能 唐澤貴洋 糞犬 唐澤貴洋 上級国民の面汚し 唐澤貴洋 最悪 唐澤貴洋 闇 38 :一般藤沢市民:2020/11/08(日) 20 48 38 ID v3nbC2Vv W `´‘`´‘火ソ ノ ____ l l | ⌒ ⌒ | ミ ヾ.ノ (゚) (゚) | ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l,l ∪ l,l < ねえ、当職嫉妬民の逮捕まだぁー? ヽ トェェェイ / \____________ _ヽ___/_ ../⌒\〆⌒ヽ /ゝ/⌒\ / ノつ\ ・ ・ /⊂ \ o0○ノ / 3 \ ∩ / とノ\ ヽ○0o ( /、_ノ\ ( )( ) / \´ )゚ \_) `ヽ * | (_ノ ヽ___ノ、___ノ 39 :一般藤沢市民:2020/11/10(火) 14 12 36 ID KgGlFswX マタコロケー荒らしとるなあいつ 40 :一般藤沢市民:2020/11/10(火) 20 36 19 ID AvBP2eTT 捜査一課をサイバー犯罪に投入 「恒心教」の実態とは?(2020年11月10日) https //youtu.be/pKVhcTm1Wqg 稲生える 41 :一般藤沢市民:2020/11/10(火) 23 03 03 ID qeJ2HWVG これマジ? https //twitter.com/REUSU_KUSOMONSU/status/1326160104547262464?s=19 https //archive.vn/u6l78 42 :一般藤沢市民:2020/11/10(火) 23 34 16 ID I2XaPgKW あいつコロケーに生IPで書き込んでて草 43 :一般藤沢市民:2020/11/11(水) 00 09 08 ID 2mKbKBjt 41 マジ 44 :一般藤沢市民:2020/11/11(水) 00 41 12 ID AvYt8V8y はい強要罪 http //koushin.xyz/test/read.cgi/krsw/1573130955/3904 45 :一般藤沢市民:2020/11/11(水) 01 07 34 ID wZouFuZ0 147 :恒心教徒:2018/02/10(土) 20 41 26.66 ID ZXSfn2Xj0 過激派教徒がこういう事してるから、ワイは街で国セコに会うたびに 「もし過激派教徒が爆破予告してもワイだけは見逃してな」って媚び売ってる これやってるかやってないかで未来の殉教率だいぶ違うと思う 46 :一般藤沢市民:2020/11/11(水) 13 28 18 ID a2sKnGl2 あいつ生Ipで書き込みしてるけど 47 :[´・ω・`] tornode3.coffswifi.net:2020/11/11(水) 18 16 13 ID 8SePnJSm 45 ええな 48 :一般藤沢市民:2020/11/12(木) 16 02 41 ID op1hpO4g 私の姪の稲村純一、先程家から追い出されたとの第一報。 あくまで掲示板管理人への脅迫を欠かさないようで。 ご冥福をお祈りします。 49 :[´・ω・`] realitywinner.tor-exit.calyxinstitute.org:2020/11/12(木) 16 35 36 ID W029Sjrb なんやこいつ無知の甘芋なんか? https //twitter.com/eragefinal/status/1326783410912845828 https //twitter.com/eragefinal/status/1326784309286625280 https //twitter.com/eragefinal/status/1326785033319952386 https //twitter.com/eragefinal/status/1326786770080509965 https //twitter.com/eragefinal/status/1326787317823115266 50 :一般藤沢市民:2020/11/12(木) 16 37 26 ID 38Eio+VZ いらじ先生やんけ 51 :一般藤沢市民:2020/11/12(木) 16 58 30 ID 7Vy9jSw4 RT者が言J軍団で草 52 :一般藤沢市民:2020/11/12(木) 20 03 42 ID /wRQlcFD いらじ先生と稲村の夢の邂逅 53 :一般藤沢市民:2020/11/12(木) 20 04 44 ID WKcLnZCd きっしょ https //archive.vn/69x6S 54 :一般藤沢市民:2020/11/15(日) 00 48 46 ID Jjm8qLwf 稲村くんはもっと狂って面白い玩具になってほしい SMD枠になりそうなダクト飯には申し訳ないがへきへきクラスの狂人になってほしいわ 55 :一般藤沢市民:2020/11/15(日) 10 24 09 ID AoChayzZ こマ? https //i.imgur.com/6F7MnWS.jpg 56 :一般藤沢市民:2020/11/15(日) 10 54 04 ID DddU7/zG 草生えた 57 :一般藤沢市民:2020/11/15(日) 11 32 17 ID Xgh4dGVi わけわからんわ 58 :一般藤沢市民:2020/11/15(日) 11 35 25 ID p3qoRVQr 草 59 :[´・ω・`] vps-0695db4d.vps.ovh.net:2020/11/15(日) 14 31 13 ID Yfi7rBmr 55 殉教も視野に入れた敬虔な教徒稲村純一、これはいい。 60 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 61 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 62 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 63 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 64 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 65 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 66 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 67 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 68 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 69 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 70 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 71 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 72 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 73 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 74 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 75 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 76 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 77 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 78 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 79 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 80 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 81 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 82 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 83 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 84 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 85 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 86 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 87 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 88 :[´・ω・`] 100.118.218.193.urdn.com.ua:2020/11/16(月) 00 53 29 ID cStgGADA ばっきんばっきん♪どっかんどっかん♪ 89 :プロトコルお姉ちゃんのリアル性教育3世:2020/11/16(月) 07 12 59 ID xaONOZIc 連投は尊師や外伝主人公等の恒心を引き出さない限り無駄ナリ 90 :へきうた ◆2S〒921-8146 石川県金沢市額乙丸町ハ91真梨Ⅳ9RxGcE2 :2020/11/16(月) 07 41 51 ID me3fKyzz 草 91 :熊本県熊本市東区秋津町秋田171-3(職場) 春田淳子(過去から来た野々村):2020/11/17(火) 19 15 32 ID C0f3DDeJ 名前欄にNGワード入れるだけで知りたい人物の住所が出てくるから便利かもしれない 92 :てすや:2020/11/17(火) 20 14 29 ID FdqTZb1z 熊本県熊本市東区秋津町秋田171-3(職場) 春田淳子(過去から来た野々村) 93 :一般藤沢市民:2020/11/17(火) 21 38 48 ID 7vPd+zun こんなん稲バキバキですよ神 94 :熊本県熊本市東区秋津町秋田171-3(職場) 春田淳子(過去から来た野々村):2020/11/17(火) 22 06 13 ID 5Ib317lX 熊本県熊本市東区秋津町秋田171-3(職場) 春田淳子(過去から来た野々村)長野県長野市川中島町原84-3 小林稜(こばやん)熊本県熊本市東区秋津町秋田171-3(職場) 春田淳子(過去から来た野々村)長野県長野市川中島町原84-3 小林稜(こばやん) 95 :一般藤沢市民:2020/11/17(火) 23 19 52 ID b0b5aztN NGワードですな 96 :[´・ω・`] tor-exit-anonymizer.appliedprivacy.net:2020/11/18(水) 17 10 15 ID pezilqkq 個人情報特定の危険を教える、これはいい しれっといらじまで紹介されてて稲生える https //note.com/xishi/n/na4ed6e578ad0 https //archive.fo/uKFhT 97 :一般藤沢市民:2020/11/18(水) 20 02 53 ID AiDbMG53 令和のマンジュシュリー、福山氏の評価はいかがしますか 98 :一般藤沢市民:2020/11/18(水) 20 20 06 ID AunFfrUe 稲村、凍結 DMCA撃ちましたを 99 :一般藤沢市民:2020/11/18(水) 22 59 51 ID AiDbMG53 令和のマンジュシュリー、福山氏の評価はいかがしますか 殉教したにも関わらず尊師の恒心を引き出せなかった。 チンフェや尊師への糾弾ではなくゆゆうた・サウプロに対する攻撃であった。 匿名化の知識が浅い。 警察の事情聴取に模範解答を答えられなかった。 100 :てすや:2020/11/19(木) 07 06 10 ID Ffz+aY0I 大♯由香神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴)祐真 101 :一般藤沢市民:2020/11/19(木) 10 38 07 ID An7S/PHH 神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴)祐真 102 :一般藤沢市民:2020/11/19(木) 10 38 32 ID An7S/PHH 赤♡井♡田♡ 103 :一般藤沢市民:2020/11/19(木) 10 38 54 ID An7S/PHH 文字挟むタイプ対策お願いできますかね 104 :へきうた ◆2SD9RxGcE2 :2020/11/19(木) 18 53 55 ID 06/V9xKX 稲村純一コロナにかかって死ね 105 :一般藤沢市民:2020/11/19(木) 18 56 23 ID Z2EYaSN0 稲村の新垢って捕捉出来てる? またDMCA撃つけど 106 :一般藤沢市民:2020/11/19(木) 23 58 56 ID I1DGu35q 稲村転生しないんか? 107 :一般藤沢市民:2020/11/20(金) 00 11 31 ID GsljwYuN 普段なら一日で転生が確認できるんだが 108 :[´・ω・`] tor-exit.r3.darknet.dev:2020/11/20(金) 02 15 18 ID dYEmqN8G DMCA連続着弾で懲りてツイから撤退、誰かみたいにカラケーでの発狂に専念とかありそう 109 :一般藤沢市民:2020/11/20(金) 09 32 06 ID VqzQVNbh 108 あーありそう 110 :一般藤沢市民:2020/11/20(金) 18 05 58 ID xG13bBDW 稲村「ふじい!OOI!AKID!」 発狂タイム 111 :一般藤沢市民:2020/11/20(金) 20 36 37 ID MQGNx3SG イナジュンまだ復活しないんか? 112 :一般藤沢市民:2020/11/20(金) 21 52 08 ID mLP3o/bW 復活未確認 新垢作ってログインしても凍るんかなこれは 113 :一般藤沢市民:2020/11/20(金) 22 54 29 ID uPX3wsnI 鍵垢か? 114 :一般藤沢市民:2020/11/20(金) 23 39 08 ID mLP3o/bW 鍵でも検索に出てくるやろし、ダクト飯師に喧嘩売りに行くはず 115 :[´・ω・`] 235.118.218.193.urdn.com.ua:2020/11/21(土) 01 16 22 ID gdKefjU/ 鍵垢だとポアされにくいとかあるのかな 116 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 17 09 43 ID UA5AXhU8 稲村逮捕されたか 117 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 18 27 04 ID Ets8pNYV 116 何の罪状だよ、カス(笑) 118 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 18 35 14 ID ONbqyxGg 117 本人か?Twitter再開しないんか? 119 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 18 37 23 ID eEj7LgG0 をしていないから多分稲村かな? 120 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 19 10 27 ID ADSj2kME 安価をまともに出来ていないので稲村 121 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 19 40 39 ID yuQXrLPS 質問には答えられない元いじめられっ子達(笑)慰め合ってもいじめられた過去は消えないぞ。人生で初めて訪れる競走に落ちこぼれたクズ共 122 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 19 49 37 ID kRLErDju このhostはおそらく稲村やな 103 名前 管理人 稲村某 ★ 2020/11/21(土) 19 16 28 ID ??? http //karasawa.batcave.net/test/read.cgi/inamurajunichi/1604321581/117 HOST pl36506.ag2525.nttpc.ne.jp(pl36506.ag2525.nttpc.ne.jp) IP 133.232.199.154 UA Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 14_1 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Mobile/15E148 Safari Line/10.18.0 何とは言わんが開示します 123 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 19 58 23 ID 9753SigX 稲村はTwitter再開しろやw 124 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 20 12 53 ID MC1l6UVw ドコモ回線で書き込み不可にした方が良さそう 125 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 20 25 47 ID ADSj2kME 117 稲村純一君、爆破予告はだめだよhttps //i.imgur.com/6F7MnWS.jpg 126 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 21 01 40 ID Ets8pNYV 願いが叶えば良いな、元いじめられっ子達。どんないじめられ方したんだ?カス共! 127 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 21 11 53 ID Ets8pNYV 親が金持って無いから旅行にも連れて行ってもらえず、パソコンぽちぽち。いじめられた時も親は助けてくれない! クソみたいな親の息子がお前ら! しまいには恒心教で逮捕!完璧に負け組人生! 128 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 21 13 06 ID eEj7LgG0 これはこれは、恒心教に喧嘩売った稲村純一君ではないか! 129 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 21 13 59 ID eEj7LgG0 127 犯罪行為しなきゃ逮捕されないの知ってる? 130 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 21 42 15 ID ADSj2kME あれ?稲村純一君! 125は否定しないのかな? 131 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 21 48 57 ID FDaTV2xs 127 自分が金持って無いからパソコンも買ってもらえず、スマホぽちぽち。いじめられた時も家族は助けてくれない! クソみたいな稲村家の亭主がお前! しまいには飯塚軍で逮捕!完璧に負け組人生! 132 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 22 04 47 ID eEj7LgG0 北朝鮮夫人にも裏切られた稲村純一ッッ!! 133 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 22 19 19 ID MC1l6UVw 127 犯罪しなければ逮捕されないんやぞ 恐喝で逮捕されるのはお前の方、ヒットマーク出してるやんけ 134 :[´・ω・`] 91.192.103.33:2020/11/21(土) 22 34 08 ID ghB6qeyw 127 チンバキ稲村純一が自分の子供を暴行した犯罪者であることは明白。 なぜ自首しないのか。出頭できないのか。自首する勇気がないのか。 135 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 23 30 12 ID 4ogDCcmk 131 うーんこのメガブーメラン 草が生えるとこまで原作再現とはやるな(MMBN脳) 136 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 23 40 10 ID Ets8pNYV 脅迫? 暴行? 全く事実に無いな、スクショ撮っておこう。 137 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 23 46 49 ID Ets8pNYV あ、どうせこの掲示板ごとチンコロするからスクショ要らねえわ 138 :一般藤沢市民:2020/11/21(土) 23 56 56 ID Ets8pNYV そういや、警視庁本部に問い合わせた時、お前らの担当分からなかったな。警視庁の奴が分からない。 ちなみに特殊の奴が分からないとな、、 公安かな(笑) 公安&児相&日蓮&創価に狙われて大変だなお前ら 139 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 00 00 37 ID R6jDwGLx https //nico.ms/sm37593954?ref=other_cap_off これは何かね稲村君。 140 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 00 05 04 ID zDGYms16 警察納得の示談だが?馬鹿かお前は、頭空っぽみたいだな 141 :[´・ω・`] ori.enn.lu:2020/11/22(日) 00 05 49 ID Gl80aMDS 136-137 スクショwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 証拠能力、無しっ!w 中卒ガイジの知能の限界やね(ニッコリ 142 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 00 07 41 ID zDGYms16 この状況にお巡りきて、こいつしょっぴいてったよ。 当たり前だ、私は酷く身の危険を感じたんでな。 で、お巡り付き添いでこいつの免許写メ撮らせてもらったよ。 今後も調べみたいだからこいつにお前らの掲示板、ダクト、三馬鹿のTwitter垢の画像はくれてやったわ。 143 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 00 10 29 ID nq9oIJDz 稲村純一が拉致されて 腹筋ボコボコにパンチ食らって 携帯のランプが点滅すると あと3分で力尽き果てる その時の稲村純一の苦しむ姿にドキドキするって リーダー凌辱だぜ! 麻袋かぶった純一ゎ前見えねぇし 息ゎ苦しいし 稲村純一最後の3分間ゎ30分以上にわたり 絶対負けるはずのない稲村純一が倒れる そんなのあり得ない! 力尽きた稲村純一が犯される マヂ苦しい 酸欠で死にそう 力が入らなくなった稲村純一の股が大きく開かれて 稲村純一膣にデカマラが容赦なく突き刺さる 144 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 00 10 41 ID nq9oIJDz 脳天まで突き上げるファックに苦しみ喘ぐ息もマスクで塞がれて 最初ゎキュウキュウ締め付けていた稲村純一膣も 酸欠で意識が薄れてくると 最後ゎあの痙攣がやってくる 稲村純一だって死ぬときゎ射精するんだよ 「あー!!イク!! 」 稲村純一膣にビクビクと弾丸が撃ち込まれると同時に 稲村純一も意識がぶっ飛び射精 そのあとピクピクと痙攣したまま動かなくなった 稲村純一の夢枕に現れたのゎ あの、プロシュート 「飯塚軍の稲村純一は弱いな!!オレを見ろ!!絶対死なないぞ」 (あっ…あっ プロちゃんだ) 「生ハム…生ハム!!」 「おいおい、気安く呼ぶなよ!!一応なりきりだから来てやったんだぜ!アカウント守ってやらねーぞ!!」 プロちゃんから強力なパワーをもらって帰ると神奈川県藤沢市辻堂元町2-19-19で家族会議が始まった やっぱり 生ハムゎ変えた方がいいかな 145 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 00 12 33 ID zDGYms16 おっと、誤魔化してる(笑) てか、ここ恒心教の奴等居ないだろ、 あいつらもう少し美学があるもんな。 ここは恒心教に泣き入れて恒心教入りしたカス共の巣窟だな 146 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 00 26 56 ID R6jDwGLx ところで、横浜国立大学に爆破予告をしたのは稲村君かね? 147 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 00 31 12 ID zDGYms16 お前らが名前騙られたやつか? 148 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 01 43 36 ID R6jDwGLx そうですを 149 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 07 17 29 ID nq9oIJDz 答えないって事はしたんだな 150 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 09 37 47 ID YQhgAojM 149 確定ですな。 151 :焦るな焦るな:2020/11/22(日) 10 01 10 ID auEufvqL 寝てたよ。おはよう。149、お前あの女とヤッたのか風で草 お前らは誰がやったか掴めて無いのか? ちなみに、散々私や飯塚軍名義で爆破予告して、全く報道されないのに、恒心教では報道されちゃうんだな(笑)ざまあ、 152 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 10 33 31 ID lus5sj/+ 稲村純一ちゃんはセックスの事しか考えられない性欲🙉なんでちゅかぁ~❓❓❓😗 153 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 10 42 19 ID auEufvqL また誤魔化しちゃうか(笑)話しにならないな。 154 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 11 13 56 ID 1Aj0K3nv 153 誤魔化してんのお前だろ 155 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 11 17 36 ID WZnpF95g 153 中卒で障害者で累犯者とか生きてて恥ずかしくないの? 自殺しろ! 156 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 11 26 55 ID YQhgAojM もできない中卒www 157 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 12 32 18 ID 1Aj0K3nv 誤魔化すどころか答えられないのかシカトしてて稲 158 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 12 38 09 ID 3/3DeI/x ニートですら親にしか迷惑かけとらんぞ 社会に迷惑かけて税金で生きながら何回も犯罪犯して恥ずかしくないんか? 159 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 13 36 37 ID VnLOcl8U 稲村純一、涙目敗走!w 160 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 13 37 10 ID p5LIPvXK 153 返信遅えぞ障害者 早く家の近くの線路に飛び込めよ 161 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 13 55 48 ID 1Aj0K3nv 爆破予告犯稲村純一を許すな https //i.imgur.com/6F7MnWS.jpg 162 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 13 58 30 ID ZLfNL0au コラ抜きで横浜国立大学の件は爆破予告したっぽいな 163 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 14 06 06 ID 1Aj0K3nv まず、爆破予告をしたメンバーである事をを否定していない点 皆に諭されて無視してる点 爆破予告などを、三重県四日市市茂福町32-26 ピセスロイヤル富田105号室 藤原太一という単語に置き換えて、違法と認識していた点 構成案件満たすかはともかく、ってとこだな 164 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 14 52 25 ID tbf2VNRf 稲村ちゃん 逃走中でちゅか? 障害者手帳が免罪符になったらラッキーやね💖 165 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 14 59 42 ID ZktjRU0E Twitter再開しないんか? Twitterに執着してたみたいやけどDMCA虚偽申告で凍ったくらいで止める程度の執着だったんか? 166 :[´・ω・`] 37.228.129.2:2020/11/22(日) 15 18 07 ID F8446Kb5 恒心教徒の稲村純一は嫁子供に捨てられて自棄になり、恒心教の大義名分を無視し純粋な憂さ晴らしとして 中卒という学歴コンプレックスを刺激する各地の大学に便乗爆破予告 まあそういうことやろな 167 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 16 05 11 ID yepvbqkj コロケーに逃げちゃいまちたね稲村チャン 168 :一般藤沢市民:2020/11/22(日) 16 16 57 ID p5LIPvXK だっさw これだから中卒前科者障害者は 169 :一般藤沢市民:2020/11/23(月) 00 08 57 ID AggTMA+3 136 https //twitter.com/KanyeWestTennou/status/1330527520882618369?s=19 170 :[´・ω・`] 185.220.101.206:2020/11/23(月) 02 53 00 ID zc5JDxLz ゆゆカスが降伏しても稲カスと志和カスへの爆破予告は辞めないってJS(常総芋)が言ってるで 残念だったな https //koushin.xyz/test/read.cgi/krsw/1595822194/392n 171 :リャマ:2020/11/23(月) 13 27 06 ID b1lvEUjV https //twitter.com/yfujitaDPJ/status/1330653083085414403?s=19 これ稲村君やったってマジ? 172 :一般藤沢市民:2020/11/23(月) 13 28 42 ID MoK9kp1g 国セコは犯罪集団飯塚軍を逮捕して差し上げろ 173 :稲村☆クレイジー☆純一 ◆mZRFv1dstY :2020/11/23(月) 16 31 21 ID evjPjb14 コロケーからはよ戻ってこいよ 174 :一般藤沢市民:2020/11/23(月) 16 44 55 ID cZAgM+5d https //twitter.com/JienZsubexit 脳味噌稲村やろ どういう発想したら国政政党3つと揉め事起こして不正アクセス疑惑とか爆破予告犯人である可能性が高いとされてる人物を擁護できるんや… https //twitter.com/intent/user?user_id=1165820866946576384exit 誰か捨て垢でやつの犯罪行為見せて追求して、どうぞ https //twitter.com/KanyeWestTennou/status/1330527520882618369exit https //twitter.com/KanyeWestTennou/status/1330527520882618369/photo/2exit 175 :一般藤沢市民:2020/11/23(月) 16 45 53 ID cZAgM+5d https //archive.vn/OBMFc https //archive.vn/2BAGc 上記はニコニコより転載 176 :[´・ω・`] tor.mattsaviour.com:2020/11/24(火) 01 32 08 ID YwkSGJUU 稲村業務はよ 177 :一般藤沢市民:2020/11/24(火) 17 24 25 ID IWhe6L1K https //www.casphy.com/bbs/ijime/1730604/ 178 :一般藤沢市民:2020/11/24(火) 20 10 20 ID i0TO1KJn https //archive.vn/76njI ニコ百より 179 :一般藤沢市民:2020/11/24(火) 20 47 47 ID kKkX6VIz 稲村純一がコロケーに児ポをばら撒いたというのはガチなのですか? 180 :一般藤沢市民:2020/11/24(火) 23 36 09 ID NNTxIvdB 太田大輔の声(くさそう) https //youtu.be/gpAvwN3NQJk 181 :一般藤沢市民:2020/11/25(水) 16 39 15 ID iDqEhhAa ここでTwitter辞めたら外伝主人公として雑魚やぞ もっと奇行を見せてくれや 182 :一般藤沢市民:2020/11/25(水) 19 46 21 ID mLJXLgUh 稲村またコロケー荒らししないんか? これじゃへきへきの足元にも及ばないで 183 :一般藤沢市民:2020/11/26(木) 18 29 38 ID WTWk+diC マヨケーなんでか規制食らったんやけどどうしたんや? 184 :一般藤沢市民:2020/11/26(木) 18 32 50 ID W/o6+/KN 稲村はもらった100万使って弁護士さっさと雇ったほうがええんちゃう? 185 :一般藤沢市民:2020/11/26(木) 19 06 14 ID eSAIP6c7 稲村純一君!弁護士なら唐澤貴洋がおすすめだぜ! 186 :一般藤沢市民:2020/11/26(木) 19 25 31 ID ALmxI3jS 稲村に訴えられたらワイも名誉毀損罪と侮辱罪に問われて終わりやね 弁護士雇って恒心教に反撃するのは辞めて欲しいです 187 :[´・ω・`] tor4e1.digitale-gesellschaft.ch:2020/11/26(木) 23 39 40 ID dQOD3fio そうだよ(便乗) だから掲示板のサーバ会社に開示請求なんてしたら絶対ダメだぞ 188 :一般藤沢市民:2020/11/27(金) 00 53 27 ID tlgCQXuX 183 マヨケーは元々規制が厳しいから仕方ない 189 :一般藤沢市民:2020/11/27(金) 06 00 39 ID jM1O7dBw 弁護士雇われたら恒心教は終わりや... 弁護士だけは雇わないで下さい 190 :一般藤沢市民:2020/11/27(金) 06 25 46 ID 4CzS6gyJ 警察に相談されても終わりや 191 :一般藤沢市民:2020/11/27(金) 07 51 29 ID wiNBUHZA 稲村さんやめてください! 弁護士雇わないでください! 恒心が終わってしまいます! 開示請求なんて以ての外です! 192 :一般藤沢市民:2020/11/27(金) 14 36 41 ID SWbmAeXU 稲村に開示なんてできるのかな 193 :一般藤沢市民:2020/11/27(金) 15 06 16 ID tlgCQXuX 189 別に終わりはしないけどここに書き込んだ人と管理人がポアされる 190 警察に相談してもまともに取り合ってくれんで 稲村くん、行動を起こすのならまず弁護士を雇おう! 194 :[´・ω・`] vps-fbfa5b46.vps.ovh.net:2020/11/27(金) 23 15 09 ID 9rrh8Tpl 開示がなんだ Torがあるぞ 195 :[´・ω・`] 91.192.103.33:2020/11/28(土) 09 06 26 ID Jz5QnQSv そうだそうだ Torを入れろ 196 :一般藤沢市民:2020/11/28(土) 10 32 40 ID Liu2njvD Tor入れてようが稲村に弁護士雇われたら終わりやわ 反撃されたら終わりや 197 :一般藤沢市民:2020/11/28(土) 16 07 41 ID lBB6P0z/ 稲村が荒らしてない上に消息取れないとか何とか 急に飯塚の行動止まったんだが 198 :一般藤沢市民:2020/11/28(土) 16 20 23 ID GQD9F2OJ マ? 199 :一般藤沢市民:2020/11/28(土) 17 19 08 ID U2hWdyXY なんだかんだで生きてそう 200 :一般藤沢市民:2020/11/28(土) 17 34 33 ID 0/bUfQLf ついに逮捕されたんか?それとも入院か? 201 :一般藤沢市民:2020/11/28(土) 17 59 23 ID A6Cdg/Aj 200 恒心と別件で逮捕されたかも 202 :一般藤沢市民:2020/11/28(土) 22 39 04 ID 04Z2pfNy 下校途中の高校生襲撃したとか何とか 噂は聞いた 203 :一般藤沢市民:2020/11/28(土) 23 09 21 ID SarIH8Uw ヘキヘキラー強すぎやろ 204 :[´・ω・`] this-is-a-tor-exit-node-hviv117.hviv.nl:2020/11/29(日) 10 41 53 ID auJ59lT8 誰だよ モンチッチ @Monchi_chi__ みんなの人気者モンチッチだよVサイン 205 :一般藤沢市民:2020/11/29(日) 10 54 03 ID 9Y+rAxCA 稲村か信者やろ 206 :[´・ω・`] tor-exit-4.zbau.f3netze.de:2020/11/29(日) 14 46 31 ID ACm1ShtK コロケー荒らされてるな 207 :一般藤沢市民:2020/11/29(日) 18 00 35 ID Ishhby2e 202 ガチやぞ 10月にAKIDくんが暴行されたらしいな 208 :一般藤沢市民:2020/11/29(日) 18 53 33 ID Fl7ei4bH 204 こいつもDMCAで消せるんじゃね? 209 :一般藤沢市民:2020/11/29(日) 20 42 44 ID Dnql0qv5 204 モンチッチの画像を使ってコメ欄荒らし、これはいけない。 210 :[´・ω・`] chomsky.torservers.net:2020/12/01(火) 02 55 10 ID PMsmOCEz スレチかも知れませんが稲村シンパ投下します https //twitter.com/AniPolice_tensiexit https //twitter.com/intent/user?user_id=1304325313569013760exit https //archive.vn/GswLaexit 稲村シンパ https //archive.vn/RklJ5exit 飯塚軍アンチを通報 https //archive.vn/aoY0Vexit 中高生? https //archive.vn/Q1CFJexit 211 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 03 46 09 ID LSWzh5Uv 210 見れへんで 212 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 08 01 01 ID xDrVwQWY 211 exit抜いたら見れました https //twitter.com/intent/user?user_id=1304325313569013760 稲村シンパ https //archive.vn/RklJ5 飯塚軍アンチを通報 https //archive.vn/aoY0V 中高生? https //archive.vn/Q1CFJ 213 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 11 38 33 ID wdSTG57q https //anonfiles.com/T5A5l0u2pf 大木のキャス投下 214 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 11 45 16 ID UJlSnTDz こんにちは 鉄朗です 私はいま飯塚に所属していないです(8月に抜けた) 通報は適当に対象見つけてやっています 215 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 11 52 35 ID UJlSnTDz 何か質問があれば答えれる範囲でお答えします 216 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 12 59 13 ID ksXmbNny 今も稲村みたいな真似してるんなら飯塚抜けてても同じようなもんだぞ 開示だ開示 217 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 13 43 25 ID LSWzh5Uv 214 ここはTwitterみたく簡単になりすませる所やからそれなりの証拠出さなあかんよ 218 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 13 48 58 ID UJlSnTDz 217 じゃあ「てすや」とツイートしますね 219 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 13 50 15 ID UJlSnTDz しました https //mobile.twitter.com/AniPolice_tensi/status/1333634248671076352 220 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 14 10 46 ID LF3T+h7w 察し 221 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 16 40 59 ID wdSTG57q https //archive.vn/FDJaR 確認しました 無垢王氏など飯塚軍アンチを集中的に通報しておられるのはどういうことでしょうか? 脱退しても実質的に飯塚と同じ行動を取るなら同じではありませんか? 222 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 16 50 58 ID UJlSnTDz 221 私が飯塚に所属していたときに、無垢王がめっちゃ嫌がらせをしてきたんで仕返しに通報してました 223 :[´・ω・`] tor-exit-relay-7.anonymizing-proxy.digitalcourage.de:2020/12/01(火) 17 07 29 ID 8NPjti4z 飯塚軍の内情または主戦派の個人情報を書き込んでください ソース付きで 224 :[´・ω・`] ultrablockparty.com:2020/12/01(火) 17 25 21 ID YBubR53n もしかしてあなた元飯塚軍に所属していてレスバした人を動画にする本田さんですか? 225 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 17 29 37 ID UJlSnTDz 223 抜けてから相当経ってるんで内情も分からないです 226 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 17 32 58 ID UJlSnTDz 224 いいえ、本田と一緒に活動しています 227 :[´・ω・`] this-is-a-tor-node---10.artikel5ev.de:2020/12/01(火) 17 38 04 ID 01bRh2on では、本田さんもここに連れてくることは可能でしょうか? 彼も元飯塚軍でしたよね? 228 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 17 40 53 ID UJlSnTDz 227 本田くんはもう飯塚を抜けて半年以上経ってるんで参考にならないと思います 229 :[´・ω・`] torex2.fissionrelays.net:2020/12/01(火) 17 44 21 ID UNfeJ5CQ ちょっと不審なんだよね。内情も分からないんじゃ正直何しに来たのかわかんないし、この戦線に貢献できそうな事を教えてくれる? 230 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 17 57 00 ID 79Iydn6b 何しに来たんや? 231 :[´・ω・`] tor-exit-anonymizer.appliedprivacy.net:2020/12/01(火) 18 39 06 ID UmL1wBbb 228 参考にならなくていいのでとりあえず本田さんを連れてきてくれませんか あとお手数ですが今度から本人確認の為に名前欄にfusianasanと入れてください 232 :sg21-05-05.opera-mini.net:2020/12/01(火) 18 51 24 ID UJlSnTDz 本田くんが「話あんならそっちからこいや」とのことで 233 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 18 56 00 ID vyTeHWv6 君は何しに来たんや?懐柔しに来たんか? 234 :[´・ω・`] tor-exit1-readme.dfri.se:2020/12/01(火) 19 00 52 ID E/nLwO+F 232 生で書き込め 本田本人がこっちに来い 235 :[´・ω・`] tor-exit-relay-3.anonymizing-proxy.digitalcourage.de:2020/12/01(火) 19 02 28 ID rNy5d6J+ もういいでしょ 敵だとしてもやりたい事がまったく分からないし馬鹿じゃないの? 236 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 19 09 47 ID aMagQ+xF お前ら飯塚軍とかいう社会のゴミの癖になんでいつもそんな偉そうにしとるんや 人生をネットのアカウントの通報とかいうしょうもない作業に費やしてる無能に粋がる権利なんかないんやぞ? 237 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 19 23 39 ID 79Iydn6b 何をしに来たんだ、お前わ? 238 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 19 25 52 ID 310EJBcT 割り込み失礼、本田は喧嘩をあちこちに売っていたから去年くらいに稲村から破門食らっていましたを 当職は本田がその後飯塚軍に復帰したかは分かりませんが、稲村や幹部とは関わりは今だあると思います。 239 :[´・ω・`] tor-exit-relay-3.anonymizing-proxy.digitalcourage.de:2020/12/01(火) 19 32 43 ID rNy5d6J+ 関わりがあるって言ったってリプにゴミひっつけるか通報するくらいでしょ 有益な情報もないなら相手にする価値ねンだわ 240 :[´・ω・`] 62.102.148.68:2020/12/01(火) 19 35 17 ID 1niwjsno 皆落ち着け こちらとしては少しでも情報が欲しいので本田くん本人を呼べませんか? 241 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 19 48 49 ID 11WlZ+CV 賛成です 242 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 20 46 26 ID ZzxpjQSp 239 調子に乗ってて草 243 :[´・ω・`] tor-exit-1.zbau.f3netze.de:2020/12/01(火) 20 52 29 ID KJ6JF8fn https //anonymousfiles.io/4iws2wHc/ 現在接触しています 244 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 20 52 42 ID 310EJBcT そうですな 245 :[´・ω・`] tor86.quintex.com:2020/12/01(火) 21 11 54 ID uAvn02I+ 鉄朗さんとの会話はこれくらいです。 稲村は現在消息不明とのこと https //anonymousfiles.io/RaHyibED/ https //anonymousfiles.io/LPMDXaMa/ https //anonymousfiles.io/ 本田さんと会話したいのであれば直接リプしろのとのことです 246 :[´・ω・`] vps1913809.dedi.server-hosting.expert:2020/12/01(火) 21 30 31 ID Pc1Hz0Us https //anonfiles.com/Ja42N2u9p1/_jpg 247 :104.244.72.94:2020/12/01(火) 22 34 26 ID YEhMb7/d お疲れ様です 本田君にはできればここで情報提供して欲しかったな 248 :一般藤沢市民:2020/12/01(火) 23 18 33 ID BZkUsZUh お疲れ様です 249 :[´・ω・`] vps-0fdb3ab6.vps.ovh.net:2020/12/02(水) 22 32 45 ID PQX7WTzU 鉄朗さんより追加情報です 諸事情により会話はぶつ切りになりますがある程度信用できる情報です https //anonfiles.com/Bcmdkdv1pf/1_jpg https //anonfiles.com/F0mckcvepe/2_jpg https //t.co/OyAWNbhJ8V テキストに星がついてるものは飯塚所属の可能性大とのことです ついでに稲ちゃんが生存している可能性大です 250 :[´・ω・`] tor-exit-node.spongebob.nicdex.com:2020/12/02(水) 23 03 01 ID MwkZa4Ty 249 出会いに感謝 掲示板に上げないようにしてほしいってあるけど上げて大丈夫なん? 251 :[´・ω・`] mailing.secure:2020/12/02(水) 23 17 06 ID 4eM1k2Ef 250 投下するスクショについては本人に確認とったので問題ないですを 252 :[´・ω・`] 241.ip-54-37-16.eu:2020/12/02(水) 23 32 17 ID y9Ex5MUX 連投失礼 スクショに上がってる自称幹部はバズピーなさそうだったので通報かDMCAしてもらって問題ないでちゅわ 253 :[´・ω・`] 241.ip-54-37-16.eu:2020/12/02(水) 23 32 27 ID y9Ex5MUX 連投失礼 スクショに上がってる自称幹部はバズピーなさそうだったので通報かDMCAしてもらって問題ないでちゅわ 254 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 00 29 52 ID 6Ga620lM アシダカ軍曹って言うやつか あいつはDMCAでいいと思う 255 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 01 08 29 ID q2VBIt9Q https //fujisawa.goguynet.jp/2020/11/29/corona-148/ 【患者概要②】市内460例目 30代男性・職業非公開・藤沢市在住・海外渡航歴なし・新型コロナウイルス感染症患者の接触者 症状・経過|11月27日 PCR検査を実施、11月28日 PCR検査陽性が判明 これ稲村か? 消えたのが26日だし 256 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 01 14 16 ID q2VBIt9Q 【患者概要③】市内461例目 30代女性・職業非公開・藤沢市在住・海外渡航歴なし・新型コロナウイルス感染症患者の接触者 症状・経過|11月27日 PCR検査を実施、11月28日 PCR検査陽性が判明 【患者概要④】市内462例目 10歳未満女性・藤沢市在住・海外渡航歴なし・新型コロナウイルス感染症患者の接触者 症状・経過|11月27日 PCR検査を実施、11月28日 PCR検査陽性が判明 【患者概要⑤】市内463例目 10歳未満女性・藤沢市在住・海外渡航歴なし・新型コロナウイルス感染症患者の接触者 症状・経過|11月27日 PCR検査を実施、11月28日 PCR検査陽性が判明 ※上記患者概要②~⑤は同居家族 りかと娘たちじゃないのかこれ 257 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 04 29 20 ID 84hBbeZ8 ちなみに以前撮影された稲村邸の写真によると娘の数は2人っぽい https //anonfiles.com/HaK7oav9p9/A75B50C3-183A-4456-849A-E13B041D3C60_jpeg これは当確では 258 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 06 27 34 ID YfiIfKL7 臥薪嘗胆の日々を経て、感染。 259 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 06 32 31 ID dpRgAqhD 会社員か自営業か言えば良いだけなのに非公開って事は無職を恥じとる奴やんけ 260 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 08 21 53 ID aKNh7Jyb 稲村567に罹患したのか…? 261 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 17 37 21 ID 84hBbeZ8 【稲村純一死亡記念】巨専【飛び散るコロナウイルス】 262 :[´・ω・`] vps-6edc50d8.vps.ovh.net:2020/12/03(木) 17 45 06 ID 9qPLc61K 湯暇とundo住所掘られてるのに居座ってて草 263 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 21 14 15 ID 58tIyq/Q 湯暇とundo反省してないのか? 国セコみたく再逮捕やな 264 :[´・ω・`] 185.220.101.6:2020/12/03(木) 22 07 31 ID AO68kUGZ 鬼滅キッズの集団が飯塚軍に喧嘩を売って稲生える https //twitter.com/kentoitibantuyo/status/1334447221618577414 https //archive.fo/VQBvm いらじ先生が飯塚軍のリーダーってマジなのですか? https //twitter.com/kentoitibantuyo/status/1334461408897974272 https //archive.fo/GqN5J こんなん稲生えるわ https //twitter.com/kisatutaiyosida/status/1334469732422967296 https //archive.fo/8cDUO https //twitter.com/kentoitibantuyo/status/1334470565164277760 https //archive.fo/YntWA 265 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 22 38 13 ID Ckyl8EmQ 草 266 :一般藤沢市民:2020/12/03(木) 22 40 42 ID HFUadjSC そういえば稲村が「この中じゃ私と夫人しかできないよ卑しいマゾ豚ですみません」とかイキってた自動通報ってエミュでマクロ組めば一瞬なんですよね、実は。 267 :一般藤沢市民:2020/12/04(金) 03 32 16 ID Yzkr5PSm https //archive.vn/islo8 偽善のフォロワー投下します 論文書くなり何なりとお使いください。 268 :一般藤沢市民:2020/12/05(土) 18 22 48 ID Gmm6AphM 飯塚軍の一員であるきわタンこと偽善@gbflについてリークします。 きわタン@規制垢 @k1watan https //twitter.com/k1watan https //twitter.com/k1watan/status/532522195864387586 https //archive.vn/ecYpv ↓ xxx @___kiwako https //twitter.com/___kiwako きわタンを名乗る https //twitter.com/___kiwako/status/540365585855434752 https //archive.vn/DMCNH https //twitter.com/___kiwako/status/522526681920069632 https //archive.vn/OK969 誕生日一致 https //twitter.com/___kiwako/status/540523394639204352 https //archive.vn/pt5Il 自撮り https //twitter.com/___kiwako/status/539935133533364225 https //archive.vn/0Ja2X 269 :一般藤沢市民:2020/12/05(土) 18 23 27 ID Gmm6AphM パズピー ラーメンかん太 青森県弘前市大字門外1-22-6(隣の焼肉店) https //twitter.com/___kiwako/status/536168235389833218 https //archive.vn/tCYh1 http //blog.livedoor.jp/dorahari/archives/51795188.html すき家 https //twitter.com/___kiwako/status/534151281535746049 https //archive.vn/F7RMM 近所? https //twitter.com/___kiwako/status/539926913783828480 https //archive.vn/FQUbw 一軒家、元野球部? https //twitter.com/___kiwako/status/530214655235350528 https //archive.vn/YJwIx 自宅公開 https //twitter.com/___kiwako/status/522527824582692864 https //archive.vn/nJDv5 自転車 https //twitter.com/___kiwako/status/524026423053283328 https //archive.vn/5qHEG 270 :一般藤沢市民:2020/12/05(土) 18 24 22 ID Gmm6AphM @T1TOGE https //twitter.com/___kiwako/status/521353515319300096 https //archive.vn/owny5 ↓ 福士 輝(ふくしひかる) きわたん@T1TOGE 弘前工業高校出身 弘前大学(中退) Twitterで乙武に凸る等迷惑行為ばかり行っている青森のクズとして拡散される。 https //twitter.com/ppp_0_ppp/status/445804862836469760 https //archive.vn/5ysCM https //twitter.com/0o_________o0/status/445799446324838400 https //archive.vn/0tDmW 卒アル開示 https //twitter.com/pY3/status/449191283328688128 https //archive.vn/CkaQg 弘前工業の同級生にまで迷惑をかける https //twitter.com/ppopopoppo/status/445984577216348160 https //archive.vn/PDRfl 炎上して2ヶ月後に某女キャス主にエロイプ強要して無理やりカメラつけさせようとしたり住所聞き出そうとする https //twitter.com/_ZET__/status/469380100182405120 https //archive.vn/3MO5Q ワサラー団を追い出される https //www.wasara.site/entry/2017/02/12/144229 絵師に絡んでイキリツイッタラーとしてなんJ、やらおんに晒され炎上する http //itest.5ch.net/hawk/test/read.cgi/livejupiter/1524098908/ http //yaraon-blog.com/archives/126316 271 :一般藤沢市民:2020/12/05(土) 18 24 37 ID Gmm6AphM 自撮り https //anonfiles.com/1bH8cbw6p1/20201128_200217_jpg 二年間ニートであることから弘前大学は中退していた模様 https //anonfiles.com/h7J0c9wdp0/4_20180419114543e3cs_jpg 弘前工業高校時代の垢 げすの極み(笑) @gessnau https //twitter.com/gessnau https //twitter.com/gessnau/status/356070950678167553 https //archive.vn/TL6SW https //twitter.com/gessnau/status/376609403060772864 https //archive.vn/xTY7t 平行線は必ず交わる https //twitter.com/gessnau/status/370166128615518208 https //archive.vn/H8AuA 272 :一般藤沢市民:2020/12/05(土) 20 16 38 ID n+MfZjm8 私の姪の偽善、ついに特定された模様 273 :[´・ω・`] 185.220.101.130:2020/12/05(土) 21 16 31 ID vJHq7eSl 不細工タグつけて出会い厨やろうとしてんの稲 274 :[´・ω・`] tor-exit-8.zbau.f3netze.de:2020/12/05(土) 21 25 26 ID dmVC8IrI コロケーより、愛戦の存在を稲村は把握している模様 https //koushin.xyz/test/read.cgi/krsw/1573130955/4108-4113 4108 :これが:2020/11/16(月) 01 44 35.28 HOST pl36506.ag2525.nttpc.ne.jp 愛戦氏か 4109 :唐澤貴洋妊娠させる:2020/11/16(月) 01 45 25.35 HOST pl36506.ag2525.nttpc.ne.jp ちょっと来いよ愛戦氏 4110 :ねえねえ:2020/11/16(月) 01 52 13.53 HOST pl36506.ag2525.nttpc.ne.jp 愛戦氏って女なんでしょ? 4111 :遊ぼうよ:2020/11/16(月) 01 52 34.74 HOST pl36506.ag2525.nttpc.ne.jp 愛戦氏 4112 :愛戦氏:2020/11/16(月) 01 53 31.96 HOST pl36506.ag2525.nttpc.ne.jp ちんちんをてすや 4113 :恥ずかしがる:2020/11/16(月) 02 02 53.63 HOST pl36506.ag2525.nttpc.ne.jp 愛戦氏 275 :[´・ω・`] vps-3143677e.vps.ovh.net:2020/12/05(土) 21 58 30 ID 6+5XVajr 偽善、イヒケー知らなくて ポピー https //twitter.com/gbfl/status/1335189252288569345 https //archive.vn/xAH2n 276 :一般藤沢市民:2020/12/05(土) 23 10 09 ID Nz10Hi6r ガイガイ伝三本糞全員特定されてて稲生える 277 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 01 23 08 ID VOKWxrU4 269 270 遂に偽善も特定されたか。 278 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 11 40 34 ID 68QXpONo こいつ誕生日当日に身バレしたのか(嘲笑) https //twitter.com/gbfl/status/1334879477524881410 279 :菊丸アホです:2020/12/06(日) 11 58 52 ID Lfqs+6Ly 飯塚軍幹部、あおちゃんさんの 個人 情報 はなぜ晒されないのですか? 280 :ディスコに逃げる、ねるねる ねるね:2020/12/06(日) 12 29 05 ID Lfqs+6Ly 口先だけのガキ野郎よ 社会のためにちゃんと仕事しろよ こんなくだらない掲示板はさっさと削除してさぁ… 281 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 12 33 07 ID gevVhWE5 279 280 お前稲村か? 282 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 12 35 43 ID eOdGonAL 稲村っぽい文体だが新型コロナに感染したみたいやし本人かどうか分からんな 283 :[´・ω・`] tor-exit-3.keff.org:2020/12/06(日) 12 54 51 ID IwRjXVLo 280 イナジュンいてポピー 284 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 12 56 31 ID cGCjHrpO 279-280 お前稲村だろ? 285 :くそガキ:2020/12/06(日) 13 10 56 ID Lfqs+6Ly 281-284 兄貴じゃないし^_^ Twitter木口 創太郎垢と同一人物 5垢把握済み 286 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 13 18 14 ID YNgnj3RK 木口師が特定されたのは痛いわ ガチで 287 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 13 32 25 ID Lfqs+6Ly 286 そんなの屁の河童だろ Nihiru s. 288 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 13 39 17 ID v5j6qUnv どうせきわタンかモンチッチだろ 身バレしたから頭に来てんじゃない? 289 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 13 44 46 ID YNgnj3RK 犬猫虐待魔に児ポ法違反に犯罪自慢にとろくなのがいないな 飯塚軍にはおもちゃ箱の名がふさわしいと思うで 290 :残念:2020/12/06(日) 13 45 36 ID Lfqs+6Ly 違います^ - ^ Twitter垢フォロワー1975人の僕ちゃんです 291 :稲村☆クレイジー☆純一 ◆mZRFv1dstY :2020/12/06(日) 13 51 22 ID UENmmq9b ニートと学生キッズしかいない飯塚軍のアホが吠えてて草ァ! 292 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 13 52 44 ID YNgnj3RK そういえば唾液交換も居たな 地獄絵図かな? 293 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 13 54 42 ID Lfqs+6Ly 291 その言葉好きなの? 294 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 13 57 02 ID YNgnj3RK 1人や2人特定や逮捕されたところで大半の教徒はノーダメージや! 君たちで末長く遊ばせて貰うやで! 295 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 13 59 13 ID v5j6qUnv 何があってそんな得意げになってるか知らんけど現状そんな調子乗ってられる余裕はないと思うけどな まあせいぜい頑張りや 296 :稲村☆クレイジー☆純一 ◆mZRFv1dstY :2020/12/06(日) 14 02 55 ID UENmmq9b 293 こんにちは🐵 モンチッチだよ🐵 なんで一回しか言ってないのにそんな事が分かるのかな🐵 言語がJapaneseじゃないのかな🐵 297 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 14 09 54 ID v5j6qUnv そういえばコロナに感染すると勃起が止まらなくなるらしいね イナジュン今病床でバッキバキなのかな 298 :81-6-43-167.init7.net:2020/12/06(日) 14 17 45 ID JOqkOg7U 飯塚軍はしょーもないガキしかいないのかw ほら、もっとウッキーウッキー鳴きなよウンチッチ 299 :志和屋祐介 ◆mZRFv1dstY :2020/12/06(日) 14 53 43 ID UENmmq9b 初音ミクと唾液交換を始めます デロデロデロデロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレデロデロデロデロデロレロレロ 唾液交換完了。ちんぽを起動させます ウィィィィィィィィィィン ガシャーン 挿入準備おぅけい。挿入 ズドォォォォォォォォォォオン 300 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 15 04 21 ID k5otnHfR 池沼まみれの飯塚軍って…(嘲笑) 301 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 15 21 16 ID VixduWKM 初音ミクと唾液交換を始めます デロデロデロデロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレデロデロデロデロデロレロレロ 唾液交換完了。ちんぽを起動させます ウィィィィィィィィィィン ガシャーン 挿入準備おぅけい。挿入 ズドォォォォォォォォォォオン 302 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 17 36 20 ID MUruEsH4 飯塚軍、数学ができない模様 https //twitter.com/DaifukuCarry888/status/1335498989483913216?s=19 303 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 17 46 50 ID ko6Iva4h 飯塚算で笑う 304 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 18 00 35 ID KjB/EENR うーんこの 305 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 18 18 03 ID neQ1vslj 何とは言わんが当職がVPN刺して書き込んだレスを開示とか言って千葉県の生IP出してるの笑った 306 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 18 24 39 ID neQ1vslj 305 申し訳ありません色々と勘違いしていました 透明削除に気付きませんでした 当職 無能 307 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 21 16 11 ID i9aJw6Rc 心ある方々に偽善のオプチャのスクショとリンクをもらいました。 とりあえず取り急ぎ https //anonfiles.com/ZaF1ydwap7/PDF_20201206_190120_pdf https //anonfiles.com/r3Pby0wbpb/image0-1_jpg https //anonfiles.com/VbQcy3w3p7/Screenshot_20201206-184229_png https //anonfiles.com/tfTby7wdpd/image_png 308 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 21 16 40 ID i9aJw6Rc リンクは閉鎖済との事でした 当職無能頭唐澤 309 :一般藤沢市民:2020/12/06(日) 22 30 51 ID i9aJw6Rc 偽善のオプチャのリンクです https //line.me/ti/g2/mqa--eZeEBZ2X5yWG6Sk2g?utm_source=invitation utm_medium=link_copy utm_campaign=default 310 :一般藤沢市民:2020/12/07(月) 01 08 53 ID yhdu7uIG 302 電話番号の末尾が同じ適当な有名人と適当な教徒を同一人物扱いしたらどうなるんやろ? 311 :一般藤沢市民:2020/12/07(月) 15 10 49 ID 8q3Q8HRs 1480ななしのよっしん 2020/12/07(月) 10 25 49 ID nQCbgGVHVg https //twitter.com/RSF_Youhei AKID君も懲りないなぁ(笑) これAKIDじゃないだろ、また稲村お得意の無関係者をAKID呼ばわりか? 312 :一般藤沢市民:2020/12/07(月) 15 28 47 ID hayO3Zae 教徒を元飯塚軍メンバー扱いする甘芋ムーブは面白いからプラスよ 313 :一般藤沢市民:2020/12/08(火) 01 29 58 ID 0s2Wu+Ha 1483ななしのよっしん 2020/12/07(月) 22 06 43 ID nQCbgGVHVg 1481 勘だよ さっき見たら鍵垢になってたしレスもやけに早いんだけど1481ってもしかして神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴)本人?www 何言ってるんだこいつは。 314 :一般藤沢市民:2020/12/08(火) 01 32 49 ID 0s2Wu+Ha AKIDって表記するの忘れました。 稲村の本名住所のやつがAKIDの名前が入ってます。 当職無能頭唐澤。 315 :一般藤沢市民:2020/12/08(火) 14 12 33 ID B9ibE8XP 111 社会人のようなので明らかに無関係と見ていいかと https //anonfiles.com/h5J0Pcwdp9/Screenshot_20201208_140306_jpg 316 :一般藤沢市民:2020/12/08(火) 15 35 44 ID qC5DP4Xu これはいけない。 317 :一般藤沢市民:2020/12/12(土) 14 49 30 ID J+9Qc8K9 317 やってるー?^^ 318 :一般藤沢市民:2020/12/12(土) 14 54 34 ID 9e+yz1UG 317 消すわけないだろ、お前らが消えなさい。 319 :一般藤沢市民:2020/12/12(土) 15 46 13 ID GxcRYQVP 317偽善くん?なりすましはいかんよ? 神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴)みたいになりたいのかな? 320 :一般藤沢市民:2020/12/12(土) 16 41 39 ID wYD9CWDA 神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴)神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴)神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴)神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴) やっぱ言葉の置き換えは楽しいですなぁ 321 :バッキバキ:バッキバキ バッキバキ 322 :一般藤沢市民:2020/12/12(土) 17 24 56 ID GxcRYQVP 321 イナジュンはイナコロナに感染したからね 323 :一般藤沢市民:2020/12/13(日) 00 40 26 ID hF6Hlj7J なんで自分に安価つけてるんや? 稲村軍バカばかりやろ 324 :管理人 稲村某 ★:2020/12/13(日) 11 02 14 ID ??? 323 削除人が透明削除という書き込み削除が表示されない削除方法を使っているからでふ 325 :一般藤沢市民:2020/12/15(火) 16 20 10 ID VhfEjHD6 稲村復活か? 偽物臭いが https //twitter.com/intent/user?user_id=1314203795060977665 326 :[´・ω・`] 185.220.101.218:2020/12/15(火) 17 44 02 ID okh/0iOz わざわざなりすます必要があるか? 327 :一般藤沢市民:2020/12/15(火) 18 33 37 ID 6Ob/vsJo オイオイオイ、何復活してんだあいつ。 328 :一般藤沢市民:2020/12/16(水) 10 39 30 ID jZ0eT8b0 唐澤wikiで飯塚軍はDMCA通報するって書いてあるけど違うぞ あれはDMCAではなくWord通報 329 :一般藤沢市民:2020/12/17(木) 23 58 25 ID RNKfBImp 稲素なのですが、稲村が一軒家暮らしという話はどこからでしょうか 330 :[´・ω・`] no-rdns.offshorededicated.net:2020/12/18(金) 00 59 14 ID Jhf8pWwT 329 〒251-0043 神奈川県藤沢市辻堂元町2丁目19番19 Googlemapで検索すればわかる 331 :一般藤沢市民:2020/12/18(金) 10 55 40 ID +y//Krxw 330 実は向かいのマンションなんじゃないかと思ったんやが 踏み切り→ゼンリンの流れだからそういう事もあるかもしれんと思ったんや マンションの方が踏み切りに近いし 332 :一般藤沢市民:2020/12/18(金) 11 24 53 ID ugcnH5St これイナジュンの家の外から撮った写真なんやけど 一軒家で合ってると思う http //archive.vn/PQElc 333 :一般藤沢市民:2020/12/18(金) 11 25 47 ID ugcnH5St 外からじゃないな中から外を撮った写真や 当職言J 頭稲村 334 :一般藤沢市民:2020/12/19(土) 22 32 14 ID ZHVqVBea 何故かニコニコの稲村記事のスレ書き込めませんね… 335 :一般藤沢市民:2020/12/19(土) 23 35 29 ID zCeInv2v https //withktsy.com/archives/5838 336 :fushianasan!:2020/12/20(日) 08 50 48 ID jNjjSn4t 332 サンキューガッツ これで安心できる 337 :一般藤沢市民:2020/12/22(火) 07 02 52 ID xj71/QIg 息を妊娠させる 338 :一般藤沢市民:2020/12/22(火) 20 23 44 ID m7YEZX1v 稲村鍵外してて草 339 :一般藤沢市民:2020/12/22(火) 20 52 08 ID WqbtKHCJ 稲村のTwitterアカウントなんですか? 340 :一般藤沢市民:2020/12/22(火) 21 51 38 ID xi7hoXj8 @32_211 341 :一般藤沢市民:2020/12/22(火) 22 17 18 ID xi7hoXj8 とある元幹部の方と稲村の会話です おそらくワサラー団は福士の私怨でやった、との事です また、恒心は勘違いしたためですが、おそらく偽善ないしは幹部の独断の可能性があります とりとり https //anonfiles.com/1ax74a1dp5/20201222_220524_jpg https //anonfiles.com/5ax44811p6/20201222_220516_jpg https //anonfiles.com/93xc4518pe/20201222_220509_jpg 342 :一般藤沢市民:2020/12/23(水) 14 53 31 ID G6MFiAGp 福士輝君!? https //archive.vn/X3zk9 https //archive.vn/Ths9F 343 :一般藤沢市民:2020/12/24(木) 08 28 20 ID yeYlOUeI 福士輝よ言語がJapaneseじゃないのか、お前わ? 344 :一般藤沢市民:2020/12/24(木) 23 35 21 ID VIIdxIJe 飯塚軍幹部の丹代を特定しました TAN代 @TANDAITOMO ダクトを爆破予告犯と難癖付けて絡む https //twitter.com/TANDAITOMO/status/1304299693858418690?s=19 https //archive.vn/gn9DA FB 丹代智大(たんだいともひろ) 青森県立弘前南高等学校2004年卒業 https //m.facebook.com/tsugarubuenokai/posts/768782233160187 https //m.facebook.com/tomohiro.tandai?fref=nf rc=p Instagramと投稿内容が一致 https //m.facebook.com/photo.php?fbid=1782998725179722 id=100004088350140 set=a.105153952964216 https //archive.vn/d7y8E 別垢 @t_himawari https //twitter.com/t_himawari https //twitter.com/katsun1225/status/1033206012684075008 https //archive.vn/D6N0H 職場は写真などから分析するとおそらく鹿島興業相模原工場 https //twitter.com/tandaitomo/status/1264823319657721856?s=21 https //twitter.com/tandaitomo/status/1290866398973980672?s=21 345 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 00 02 53 ID 6hGoDKqq TAN代 @TANDAITOMO 飯塚軍本部 教徒及び飯塚軍アンチを挑発、点リプ https //twitter.com/TANDAITOMO/status/1323910116014399489 https //archive.vn/jx994 溶接業 https //twitter.com/TANDAITOMO/status/1321962009571676160 https //archive.vn/4jLU6 大量殺戮、やまゆり園の近く→相模原 https //twitter.com/TANDAITOMO/status/1209349444333760512 https //archive.vn/6uiPe https //twitter.com/tandaitomo/status/1264823319657721856 https //archive.vn/vTB4c 屋上のソーラーパネル https //twitter.com/tandaitomo/status/1290866398973980672 https //archive.vn/fWXPr 山に囲まれている https //twitter.com/tandaitomo/status/1285446856416194560 https //archive.vn/nyjYE ↓ 鹿島興業相模原工場 〒252-0175 神奈川県相模原市緑区若柳490 346 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 00 03 10 ID 6hGoDKqq 丹代 https //twitter.com/tandaitomo/status/1262308916018343941 https //archive.vn/ixgCt 代官山神輿 https //twitter.com/TANDAITOMO/status/1301739015113121792 https //archive.vn/dOuwr Instagram https //instagram.com/tandaitomohiro?igshid=1i7l6itvf2ds9 https //archive.vn/I9I6k FB 丹代智大(たんだいともひろ) 青森県立弘前南高等学校2004年卒業 https //m.facebook.com/tsugarubuenokai/posts/768782233160187 https //m.facebook.com/tomohiro.tandai?fref=nf rc=p Instagramと投稿内容が一致 https //m.facebook.com/photo.php?fbid=1782998725179722 id=100004088350140 set=a.105153952964216 https //archive.vn/d7y8E @t_himawari https //twitter.com/t_himawari https //twitter.com/katsun1225/status/1033206012684075008 https //archive.vn/D6N0H https //naviciao.com/hawaii-blog/2017/09/11/%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%81%E4%BB%A3%E5%AE%98%E5%B1%B1%E3%81%A7%E3%81%A9%E3%81%A3%E3%81%93%E3%81%84%E7%A5%9E%E8%BC%BF%EF%BC%81/ 代官山神輿 bioからTAN代は親交睦会所属 https //twitter.com/TANDAITOMO/status/1301739015113121792 https //archive.vn/dOuwr 347 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 00 33 38 ID aAaVUzAh 偽善がDMCAに発狂してて草 頭ゲジ眉で笑っちゃうんですよね 348 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 01 38 03 ID PhkJJngB 福士輝君、弁護士雇っても無断やで!! https //twitter.com/gbfl/status/1341943669746634754?s=20 https //archive.vn/UMeiO 349 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 03 07 56 ID HRHsua0T 頭チンフェやんけ 350 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 09 17 30 ID /eUwA7Gl 348 ゲジ眉やんけ! 351 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 10 19 14 ID ymQK+FC+ ???「名誉毀損は当職に相談してください。」 352 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 10 26 49 ID Pj87UiBt DMCAへの開示やろ なおVPNかTor指したアカウントでやられたので意味ない模様 353 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 10 59 06 ID 28ls9ags 福士輝が墓穴ほったよ あと神衣君ごめん、偽善の電番抜くために飯塚軍の標的のツイッターIDを使わせてもらった https //anonfiles.com/pfgbr629p3/2020-12-25_3_png https //anonfiles.com/r2ger628p5/2020-12-25_4_png 354 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 11 13 39 ID Pj87UiBt 偽善なのか絵師さんなのか知らないが電番をメールで送るのは墓穴ですぞ 355 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 11 28 27 ID sKtdfcg9 353 福舜 356 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 12 01 05 ID 03/cQuIQ 電話番号開示が目的なら福舜ではないんやない? 357 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 12 07 24 ID 9rjggSIT あーなるほど 358 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 16 27 38 ID x2xHU4ag Discord路線です 今まで密かに行っていた作戦が成果を発揮し、これ以上何も進展がないと判断したので飯塚へのネタばらしも兼ねて報告します 本作戦の発端はとある鍵垢の教徒に「チーズ」という飯塚軍から被害を受けたらしい者がフォローリクエストをしてきたことから始まりました 怪しいと勘づいたとある教徒は捨て鍵垢を作り、そこにチーズと教徒たちのみを入れて稲村にDMで喧嘩を売りましたhttps //anonfiles.com/LfP0s124p0/_20201225_144459_JPG しばらくすると稲村がその鍵の中のスクショを送り着けてきたのでその時点でチーズは飯塚だと判明しました https //anonfiles.com/V0P6sd26p2/_20201225_144636_JPG 359 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 16 28 30 ID x2xHU4ag このマヌケを遊びついでに利用しようと思いDiscordにて傀儡鯖を作り、「ここがDiscord路線」だと言い消滅師と稲村のキャスにてある教徒を乱入させて矛先を向けさせるなどと小細工を仕掛けて確実にチーズ入るように仕向けて色々な偽情報を吹き込むことにしました 結果、様々な恒心ファミリーを吹き込むことに成功しました その中でも顕著に現れているのは木口創太郎の吹き込みです https //archive.vn/KBCzr https //archive.vn/nDzbt https //archive.vn/zFakI これらは全て我々の仕業で https //anonfiles.com/HbY2sf2ap7/_20201225_150358_JPG https //anonfiles.com/FaY9se2fpb/1608876608622_jpg 飯塚は見事に引っ掛かってくれました 360 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 16 29 16 ID x2xHU4ag 何とも幼稚く、非常にくだらない作戦でしたがこんなものに彼らは見事なまでに引っ掛かってくれました これで彼らの逆MENSAっぷりが存分に証明できたでしょう 361 :[´・ω・`] tor.samic.org:2020/12/25(金) 16 58 27 ID 8hjbI5lO 木口の吹き込ませは貴職らがやったのですか 出会いに感謝。 362 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 17 18 45 ID X2hvnsja 間抜けすぎて笑う どうやったらこんな面白いことになるんですかね 363 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 17 44 25 ID 9rjggSIT なんで毎回こんな策に嵌るのか DMCAに関しても異議申し立てじゃなくてメールを直接送るっていうアホな事をやった偽善くん、恐らくDMCAを開示するとかほざいているが あまり意味がない、高確率でTorだからな 364 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 18 09 09 ID by9S4RmJ 学習能力皆無でマヨ 何回似たような手で騙されれば気が済むんや 365 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 18 27 28 ID mftPEzfk こんなんだから部落部落って言われるんだぜ? 366 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 18 32 44 ID pibP9+cZ 今wiki見たら飯塚軍の別名に部落って書いてあってマヨ 367 :[´・ω・`] 37.228.129.2:2020/12/25(金) 18 38 39 ID xONn6enR 稲村って散々某スターリンバカにしてるけど自分がスターリンのようになりつつあるのって最高に面白くない? 368 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 18 42 34 ID by9S4RmJ ガチガイジ集団やんけ 木口創太郎で一回検索すればデタラメだって分かるだろうに 369 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 18 44 58 ID UQzgads8 言語がJapaneseじゃないから仕方ない 370 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 18 47 12 ID DaRsKMXU 368 因みにスクショを撮り損ねたのでソースはありませんが5353ニュースを吹き込ませようとしたときにはしっかり検索してくれました 371 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 18 47 39 ID ymQK+FC+ これもうンバホ族の部落やな 372 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 19 03 30 ID b954cf5G 5353ニュースは調べるクセに木口は調べないのか… 373 :一般藤沢市民:2020/12/25(金) 20 08 25 ID WZ2UKOwx やっぱり稲村も福士も池沼じゃないか(困惑) 374 :一般藤沢市民:2020/12/26(土) 20 01 40 ID Q+tbJP01 国内ケーより 1 名前:島田真樹(小平市花小金井3-5-27)の公認応援団堤翔太郎:2020/12/26(土) 18 59 44 ID 1VUMVJal0 私は知ってますよ トリニティ山田一樹と私とけんましてすぐに逃亡した奴を ロゴスこと福士輝(青森県弘前市門外1-14-8) 警察に情報提供させて頂きました 反省しろこのチキンめ 375 :一般藤沢市民:2020/12/26(土) 20 02 42 ID Q+tbJP01 福士巻き込まれてててすや・ポピー・へきへき 376 :一般藤沢市民:2020/12/26(土) 20 50 40 ID /NlTinwY へきちゃんの魔の手からは逃れられない 377 :一般藤沢市民:2020/12/27(日) 21 23 53 ID wEC1H0Ea 誰か稲村の書いた短編力作小説の画像を持っている方いますか? wikiから消えてて悲しい 378 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/28(月) 11 39 40 ID 4qoTaCdL 稲村を入れて外伝4本糞にするべきちゃうか それが森園を外して稲村を入れるか 379 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/28(月) 12 22 22 ID /zpbSfww サジェスト汚染スレとかあるけど止められんなこのカラケー そのうち太眉とかへきへき来るかもしれんな 380 :サンネスぶりぶり:2020/12/28(月) 13 12 02 ID HJDzhFuN 匠ブス 381 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/28(月) 14 28 53 ID mQwFm0xb また福士かな。 382 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/28(月) 17 16 15 ID U0wSB69n ここって結構書き込み多いんですね マヨルカに次ぐ勢いでは? 383 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/28(月) 21 00 25 ID 9UKlAe5z 綜合案内所にあるし世界史ネタ面白いし 384 :[´・ω・`] tor-exit-relay-7.anonymizing-proxy.digitalcourage.de:2020/12/28(月) 21 15 21 ID goqw4KYQ ここは教徒以外に稲村やその取り巻きもしくは飯塚軍の被害者も書き込んでるからな 385 :[´・ω・`] accessnow.org:2020/12/31(木) 17 05 14 ID SZArcxWC Discord路線からの報告です 稲村の意見の伝達をします 仮に停戦するなら飯塚メンバーの個人情報の削除をして欲しいらしいです https //anonfiles.com/59I8s548p2/image0-1_png https //anonfiles.com/9dJ5s84ep9/image0-2_png https //anonfiles.com/teKfsa42pf/image1_png wikiの要求については意味不明な回答しか得られていません 386 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/31(木) 19 13 11 ID SBQ0qNkO 不可侵つったって恒心関連の奴だって分かれば攻撃しないだけで周りの人には今まで通り迷惑かけるんでしょ 飯塚軍全員プロバイダ解約とか飯塚軍法律事務所steadiness前で土下座キャスとかもっとマトモな条件用意せえや 387 :122-96-158-51.instances.scw.cloud:2020/12/31(木) 22 21 38 ID rEjkGe+L 実際デュプけんまかへきけんま位はできるよな アクセス悪いわけでもないし 388 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/31(木) 22 28 37 ID KEvrsm6q へきへき殴る配信しろ 389 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/31(木) 22 39 03 ID O1WnorNk やっぱり池沼じゃないか(困惑) 390 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2020/12/31(木) 23 35 13 ID +E13Ml3k 高島平王国に戦争しかけるくらい流行ってもらわんとなあ? 391 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 00 50 48 ID KFIRDLIo 飯塚軍メンバーが面白いことをするのをやめたら勝手に教徒の攻撃は止まるやろ 飯塚軍メンバーは教徒からどういう扱いを受けてるか自覚するべきや 392 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 02 40 22 ID hWx6nIhJ 385 何もしない=メンバー使って嫌がらせするお^ ^ という事なので交渉に乗るフリしてなにか要求出しましょう 393 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 06 30 31 ID wE3EDsjG この条件が通ったら今まで課題をクリアしてきたゆゆキッズは何だったんやって話になる 394 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 10 15 32 ID OLe2xas4 クッソワロタ 稲村は無能すら通り越して池沼だったわ 395 :ゆげ塾 ◆2Vesh.FSeQ :2021/01/01(金) 16 40 50 ID m2xA8cf9 すごい、一体何を根拠にそんな強気の条件を出せるのか? 不可侵条約を結ぶのは賛成だけどこの条件じゃこっちに何一つ得がない 396 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 16 57 41 ID u2nbYrt+ wikiの魚拓取ってるから完全には消せないんだよな… 397 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 17 10 47 ID /b419osW ネットタトゥーとして覚悟しながら生きていくべき 398 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 17 13 55 ID G4nYC2U7 何したいんやあいつら 399 :[´・ω・`] 185.220.101.21:2021/01/01(金) 17 25 23 ID BsvwAiRL けんまくらいしろや 400 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 17 40 35 ID hWx6nIhJ そんなに消して欲しいんやったら稲村と幹部が派生団体含めた飯塚軍解散すればええだけやで それとも飯塚軍にしかアイデンティティ生み出せないリアルでも無能なんかな? 401 :vps-2d293e42.vps.ovh.net:2021/01/01(金) 17 53 55 ID WLECmunJ ここド直球に飯塚軍バカにした掲示板なのになぜ通報が来ないのかすごく謎 twitter垢凍結できるぐらいやし非防弾やし普通に止められるやろ もしかすると言語がJapaneseじゃない鯖相手にメール送れんのかもしれんな 402 :[´・ω・`] vps-8243ab35.vps.ovh.net:2021/01/01(金) 19 23 30 ID xi6wsRC5 稲村といい福士といいメンバーのほとんどが社会に居場所が無いとかほんと哀れ 403 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/01(金) 23 00 09 ID SsYYY5fR アインシュタイン稲○、映す価値無し!w 404 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/02(土) 00 35 43 ID ik0nSlay 飯塚軍のアホ共はwikiが消えたとしてもネット上には一生消えない傷痕が残る 数年後後悔する様を想像するだけでも笑いがこみ上げてくる 405 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/02(土) 00 40 11 ID u5Zo4fpF とりあえずへきけんまかデュプけんまくらいはして欲しい 406 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/02(土) 02 07 12 ID DVwefGoB それかざまけんまやな 藤沢から近いしけんましやすい 407 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/02(土) 12 26 47 ID cmvvAiaD どうせナマポニートと学生崩れの集団なんだしTwitterにしか居場所がないんだから全国けんまツアーして欲しい 408 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/02(土) 13 41 35 ID hM3zvZ5Q 飯塚軍早く解散しろ 稲村が煩いなら幹部が稲村追い出せばええだけや 409 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/02(土) 13 42 33 ID 4MCXmR6t 個人情報削除抜きの不可侵ならまだ分かるが 410 :[´・ω・`] 144.168.164.26:2021/01/02(土) 14 17 37 ID C1KI3w7t さっさと解散してへきけんまでもしてこいや無能 411 :一般藤沢市民@1月4日は尊師の誕生日!:2021/01/02(土) 18 35 55 ID 4KRU/OFL 不可侵なんて恒心サイドになんのメリットもないやろ 412 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 02 50 20 ID 3tcLyBD4 稲村消えとるやんけ! どこいったんや? https //twitter.com/32ydcook 413 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 03 01 31 ID 9dUnJbHj 412 スクリーンネームじゃなくてユーザーIDから追った方がいいぞ https //twitter.com/intent/user?user_id=1314203795060977665 414 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 12 49 58 ID 73MjQPF6 Discord路線からの報告と要請です 特定済みの飯塚軍メンバーで課題を達成した為解放された湯暇が裏切り、警察に相談したとの事 情報を悪用するなとのこと https //anonfiles.com/Z5Pejb54p9/image0-2_png また、以前この掲示板に投下された飯塚軍のDMグルの参加者に湯暇が入っており https //anonfiles.com/xbDdzc54pb/_2_png 活動していることから彼は確実に裏切ったと判断して良いでしょう https //anonfiles.com/v7D2ze5ape/_png よって、wikiで非公開になっている個人情報の開示を求めます 415 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 12 59 44 ID inIujQ1S うーんこのガイジ 何もしなければよかったのに(そもそも警察に相談した所で無駄やし) 416 :fusaianasan:2021/01/04(月) 13 02 00 ID HeEQgNHW 湯暇くん裏切る予兆はあったからな ポアだポア 1 名前:一般ノルウェー市民 :2020/09/05(土) 23 12 53.44 ID FrJfTTQc0 湯暇くんがプロカスの「ダクト飯@joinus_yaruo がやり過ぎたおかげで関係者全員大変な事に」みたいなツイートいいねしてるな 417 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 13 20 44 ID f1NFATfe これは重症 418 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 14 05 27 ID 0IHG0ZRn 国営セコムはネット炎上に対していつまで経っても動かないぞ 419 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 14 57 55 ID ei4Jpivi 稲に脅迫された可能性はあるが… まあやむなしか? 420 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 15 02 20 ID 8Tn6Q9aX 今更警察に頼ればなんとかなると思ってるのがかえって微笑ましい 421 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 15 27 11 ID 3tcLyBD4 特定されただけで被害でとらんから警察動かへんのにそれが脅しになると思っとるんかな? そんなんで脅しになるんやったらイワマンなんてすぐに鎮火したやろ 422 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 15 36 28 ID dfJEYL0a 余程課題をするのが気に入ったみたいね 個人情報開示だ開示 423 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/04(月) 20 08 01 ID Rw1VOnJq 警察にわざわざ行くぐらい嫌な思いしてるってことの告白にしかなってないし何がしたいのか全くわからんな まあ生IPで犯罪してるガイジ芋がいたらそいつはポアされるかも知れんが 424 :一般藤沢市民@祝え!尊師の生誕を!:2021/01/05(火) 01 12 13 ID lMhTjNiC 課題達成後に警察へ行ったって事か?ガチガイジやんけ 425 :一般藤沢市民:2021/01/05(火) 08 42 33 ID fJAoORyj ヘイトチャージしちゃったみたいやね 悪芋のこと本気で怒らせたみたいだけど大丈夫なんか 426 :一般藤沢市民:2021/01/05(火) 11 02 22 ID ZL3egGIs 湯暇の個人情報再度wikiにのりましたね。 427 :一般藤沢市民:2021/01/06(水) 00 26 22 ID XsgDOSg8 飯塚軍メンバーが黒井の本名を書き込む 岩井隆之介 https //archive.vn/kiWmO 埼玉県川口市安行? https //archive.vn/HnYpH リーク 747 :唐澤貴洋妊娠させる:2020/08/19(水) 01 10 56.46 HOST 185.220.101.131何とは言わんが かなりの量なのでzipでの投下お許しください https //anonfiles.com/L0K0H3N2oc/IidukaArmys_leak_zip ↓ 埼玉県川口市安行170-10 (ゼンリンと一致しないため引っ越した可能性あり) 090-3407-6754 https //anonfiles.com/J8i4Td51p1/1608032778940_png https //anonfiles.com/b9j3Td56p8/1609147921441_png https //anonfiles.com/ndj9T25bp3/1609424802859_png 飯塚軍メンバーのモンチッチが仄めかし https //anonfiles.com/rbq1T750p8/20210106_001554_jpg ↓ サイエイインターナショナルスクール東浦和校 http //yes-saiei.net/student_voice/ryunosuke-iwai/ https //archive.vn/rhgdx 428 :一般藤沢市民:2021/01/06(水) 00 28 45 ID XhKgLBwX 427 こマ? 何やらかしたら双方から狙われるんだよ… 429 :[´・ω・`] vps-65e09257.vps.ovh.net:2021/01/06(水) 12 24 05 ID wahGVDQa 湯暇にはパンフボム撃っておきましたを。 430 :一般藤沢市民:2021/01/06(水) 17 02 22 ID iTptzNKS 飯塚軍メンバーは相変わらず頭しちぱのようでなりよりです 431 :一般藤沢市民:2021/01/06(水) 22 25 12 ID vKO85wGW 千葉県警がマヨケーの鯖会社に開示請求して拒否された模様 https //ensaimada.xyz/test/read.cgi/43044/1604509955/169- 432 :一般藤沢市民:2021/01/07(木) 01 09 36 ID VokWXtvS 悪芋とかみんな匿名化しとるやろ…開示成功しても先鋭化してより厄介な集団になるだけだと思うんですけど 教徒も中々見つけられんかった鯖会社見つけたのは有能だけどその後の行動が安直と言うか短絡的と言うか 433 :一般藤沢市民:2021/01/07(木) 08 39 54 ID +PPyBpc+ 太眉の藤原太一をサイフでめった刺しにする 434 :一般藤沢市民:2021/01/07(木) 13 15 40 ID 5+bgzulu 433 はいレターパックライト 435 :vps-6043ff3b.vps.ovh.net:2021/01/07(木) 15 16 51 ID 36mx1Gfr Discord路線からの報告です 事前に口約束ではありますが会話の漏洩をしない約束をしていたのにも関わらず稲村に内容を流し招待迄しました https //anonfiles.com/fd1cK860p9/Screenshot_20210106-215317_Discord_4_jpg https //anonfiles.com/Fe19K468pb/Screenshot_20210106-215351_Discord_3_jpg こちらも約束を守る必要がないと判断した為会話の一部を公開します https //anonfiles.com/f823Ke61p9/Screenshot_20210106-215402_Discord_4_jpg https //anonfiles.com/5f2cK16dp0/Screenshot_20210106-215411_Discord_3_jpg https //anonfiles.com/Nc2aKd61pe/Screenshot_20210106-215421_Discord_3_jpg https //anonfiles.com/P632K166p0/Screenshot_20210106-215438_Discord_3_jpg https //anonfiles.com/hb41Kc6bp2/Screenshot_20210106-215504_Discord_3_jpg https //anonfiles.com/554aK365p8/Screenshot_20210106-215453_Discord_5_jpg 稲村とのDM https //anonfiles.com/Dc63K667p7/image0_1609938801051_3_png https //anonfiles.com/307fK46cp1/image0_1609938836929_4_png https //anonfiles.com/f080K26ep9/image0_1609938875807_3_png https //anonfiles.com/F28fKb68pd/image1_3_png 436 :一般藤沢市民:2021/01/07(木) 15 32 00 ID SqhrjizT 432 仕事してるフリだけでもしとかんと評価されんからお巡りさんも大変やね 437 :一般藤沢市民:2021/01/07(木) 15 51 22 ID QaGwZlYF ___ __ / }i \ / }i \ / / ̄ ̄ ̄\ ヽ | / ヽ | | j \ / l ! | 〔=,rtテ 〕 〔,rtテ =〕 | | | | | | | ( ) | | \ ^ ^ } / } .  ̄二 ̄ j / _,ノ | { }  ̄フ | \__/ .| ノ\ 438 :一般藤沢市民:2021/01/07(木) 16 06 28 ID +UWfGNIW マジでボロボロなんやな飯塚軍 もう統率とれてなさそうやん 439 :一般藤沢市民:2021/01/07(木) 18 14 46 ID EQ9yg2ng 437 草 440 :[´・ω・`] 185.220.101.133 ◆0ULPxffEAI :2021/01/07(木) 20 59 17 ID Q5twzC8a secmailが復旧してpurseにログイン出来たのですが 肝心のウォレットが$4.02しかありませんでした 当職無能 441 :45.135.184.14:2021/01/08(金) 00 30 44 ID lUQO3O4v 435 幹部も稲村もガイジ過ぎる 442 :一般藤沢市民:2021/01/08(金) 00 35 22 ID KSv/4HfN 437 これすき 443 :一般藤沢市民:2021/01/08(金) 00 55 26 ID Hd7Qvk3Q ___ __ / }i \ / }i \ / / ̄ ̄ ̄\ ヽ | /⌒ヽ ⌒ヽ | | j, =、 ., ., =、l ! | 〔く_・._). , 〈 .く_・_)〕 | | | _ノ . 、ヽ_| | | | (c、,ィ) | | \ , へへ、 } / } .、_∠ィ lエlュ.レ .j / _,ノ | ヽ\ェェン/ { }  ̄フ | \二二/ .| ノ\ 444 :一般藤沢市民:2021/01/08(金) 01 03 32 ID Hd7Qvk3Q ___ __ / }i \ / }i \ / / ̄ ̄ ̄\ ヽ | / ヽ | | j ⌒ ⌒ l ! | 〔yr=ミ 、` /行ミt 〕 | | |{_ヒri}゙ ゙ヒrリ.》| | だいじっこ! | | ( ) | | \ ^ ^ } / } . {ニニニィ .j / _,ノ | ∨ } .{ }  ̄フ l \゙こ三/ ´ | ノ\ 445 :一般藤沢市民:2021/01/08(金) 01 11 32 ID Hd7Qvk3Q ___ __ / }i \ / }i \ / / ̄ ̄ ̄\ ヽ | / ヽ | | j \ / l ! | 〔=,rtテ 〕 〔,rtテ =〕 | | | | | | | ( ) | | \ ^ ^ } / } .  ̄二 ̄ j / r=, ´⌒y⌒ ,_r=-、/`ーァ、_,i/\ | ━━━━━━━━━’── i; .-、=~-────-i──`━━━━━━━━━━━━ 446 :[´・ω・`] 178-17-174-14.static.as43289.net:2021/01/08(金) 10 48 39 ID p/BzZ4od 飯塚軍幹部も稲村も池沼だってはっきりわかんだね 447 :一般藤沢市民:2021/01/08(金) 23 36 02 ID 5WA+lTle 今気づいたんですがひかはサブ垢含めて少なくとも4つのアカウントを使っていたみたいでふ 448 :一般藤沢市民:2021/01/09(土) 10 53 45 ID 4VXcVvqG トランプバッキバキに凍結されてて草 449 :[´・ω・`] tor-exit-16.zbau.f3netze.de:2021/01/09(土) 11 14 00 ID ItZGnxpB まさか飯塚軍がやったんか 怪文書スレに投下された例のイッナレを思い出す 450 :一般藤沢市民:2021/01/09(土) 11 25 36 ID SIHkMotP 運営がやったみたいや さすがにやばいって判断したらしい 451 :一般藤沢市民:2021/01/09(土) 19 21 55 ID nFsdhiI8 シグマ隊長「どうだノヒケーの送金の様子は?」 452 :一般藤沢市民:2021/01/09(土) 20 14 14 ID qbZUONAv マヨルカ落ちてますか? 453 :一般藤沢市民:2021/01/09(土) 20 30 48 ID ZLA9MOkA 452 こちらだと普通に見れるからおま環 454 :一般藤沢市民:2021/01/09(土) 21 19 12 ID qbZUONAv 453 当職も見れるようになりました 455 :[´・ω・`] 185.220.101.5:2021/01/10(日) 00 34 46 ID 5AUNUi94 Discord芋です 稲村がいる鯖にて稲村に湯暇について聞いたら彼は画像の通り「湯暇は飯塚ではない」と言い出しました https //anonfiles.com/19J7x870p2/_01_JPG https //anonfiles.com/DcJdx077p5/_02_JPG https //anonfiles.com/N3J3xe7dpe/_03_JPG https //anonfiles.com/P2J5x47cp0/_04_JPG https //anonfiles.com/V3J4xe7fpe/_05_JPG これについてソースを求めた所茶髪ソースだけで明確な証拠を提示してくれませんでした https //anonfiles.com/bbK2xb75pf/_06_JPG 恐らく稲村の虚言だとは思いますが当職飯塚の内情には疎くそこら辺が分からないので明確なソースがあればお願いします 456 :[´・ω・`] 185.220.101.5:2021/01/10(日) 00 35 48 ID 5AUNUi94 あと相変わらず稲村はこの騒動は某A君が炎上依頼して起こしたと証拠もなしに主張してきます https //anonfiles.com/ldX5x57epc/A_01_JPG もちろんA君はやっていないので否定しますがしつこく問い詰めてどうしてでも吐かせたい模様 https //anonfiles.com/teX5x076pb/A_02_JPG https //anonfiles.com/13X6xe7bp3/A_03_JPG また稲村は今月中にA君を捕獲しに行くとのこと コロナに気を付けてと言ったら今日もクラスター発生した病院にノーマスクで行ってきたと謎自慢をしてきました https //anonfiles.com/FeXbx478p5/A_04_JPG 457 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 01 23 18 ID 1N0Vkzlr ほんと相変わらずだなこの鳥頭 458 :[´・ω・`] vps-eb82527f.vps.ovh.net:2021/01/10(日) 03 14 21 ID KhhX9Nsw 377 亀レスで申し訳ないが 赤いババアと緑の童貞01 https //anonfiles.com/D4vc047fp6/_01_jpg 赤いババアと緑の童貞02 https //anonfiles.com/R2v30076p2/_02_jpg 赤いババアと緑の童貞03 https //anonfiles.com/b4w5097apf/_03_jpg 赤いババアと緑の童貞04 https //anonfiles.com/p9w70d77pb/_04_jpg 赤いババアと緑の童貞05 https //anonfiles.com/F2w4007cp9/_05_jpg 赤いババアと緑の童貞06 https //anonfiles.com/P3w7057epa/_06_jpg 赤いババアと緑の童貞07 https //anonfiles.com/Zew10172p4/_07_jpg 459 :vps-46229406.vps.ovh.us:2021/01/10(日) 04 37 10 ID CXJ7Sn+Y 455 それはないやろ ちゃんと湯暇本人が飯塚だってことを証明してくれてるで https //twitter.com/040863/status/1259808192399204353?s=20 https //archive.vn/7zOxQ 460 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 11 02 50 ID QXyEMeE+ 本人は草 461 :[´・ω・`] tor-exit-9.keff.org:2021/01/10(日) 18 37 04 ID 64m5B+2i 稲村がコロケーで発狂してて無視されてるのほんと草 462 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 20 00 46 ID hRC9u5OG 炎上依頼じゃないとリークされたのがキレてる理由か? そもそもAKID君をゆゆキッズだからってネットやめたのに炎上依頼で燃やそうとしてたのはどこの誰だっけ?w 463 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 20 44 37 ID UVC5CmAl アホなのは稲村純一の方なんだよなぁ・・・ https //koushin.xyz/test/read.cgi/krsw/1596964850/2849 おい!!あほども、全然よわいじゃじゃねーかww さっさとツイッター撤退なれ? ギャハハハハハハwwwwww 464 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 21 23 34 ID iLDVWxy9 ツイッター撤退なれ? 漢 稲 村 怒 涛 の 国 語 力 465 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 22 06 35 ID VH25q2yk 元から予兆あったとはいえリダクル文っぽくなってきたしとうとうコロナで頭アレしたんじゃない? 466 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 22 13 00 ID lOq4wR2I 部落の長老的立場である稲村がこれじゃあなあ 467 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 22 42 54 ID Ul158AqW 立憲君主制みたいに王は飾り物なんやろ 468 :一般藤沢市民:2021/01/10(日) 22 44 14 ID iLDVWxy9 次は発狂長文で荒らしてくださいね。 もれなく発狂シリーズを作って差し上げましょう。 469 :一般藤沢市民:2021/01/11(月) 00 07 35 ID Pf9KvK7o 言葉がJapaneseじゃないのは元々だが前よりも酷くなってるな カラコロナに脳を侵食されたんか? NVの口調も吸収してて稲生える 470 :81.171.29.146:2021/01/11(月) 00 50 22 ID czkQ6a01 そら甘芋に実在する集ストぶつけたらそうなるよ 471 :一般藤沢市民:2021/01/11(月) 15 38 45 ID E0XYpljF マヨケー繋がりにくいけどおま環? 472 :一般藤沢市民:2021/01/11(月) 15 41 32 ID 3rWJc3ay 471 当職もです 473 :一般藤沢市民:2021/01/11(月) 15 47 32 ID Qb2KIuuq 471 当方もなりを おま環では無さそうやね 474 :一般藤沢市民:2021/01/11(月) 16 25 42 ID eLRgE8Y6 繋がりにくいけど繋がらない訳では無い 475 :一般藤沢市民:2021/01/11(月) 16 39 19 ID IMYYod8G CFの画面が出るあたり設定でしょうか そもそもなぜ使うのでしょう 476 :一般藤沢市民:2021/01/11(月) 16 40 36 ID Qb2KIuuq ゴリホーモからdos攻撃を受けてるみたいやね 477 :[´・ω・`] 185.220.101.209:2021/01/11(月) 20 49 53 ID zPY61VII ゆげ塾がここにいるお陰でイヒがカラケーとして機能する一種の要因になっているんだよな コイツアップル騒動絶対知らないだろ http //koushin.xyz/test/read.cgi/krsw/1610350284/6 478 :[´・ω・`] 185.220.101.209:2021/01/11(月) 20 51 30 ID zPY61VII 文句があるならコロケーなんかでスレ立てずここの管理人に直接言え❓ 479 :一般藤沢市民:2021/01/11(月) 23 58 42 ID 8a8G80jp 477 そいつはガリ勉嫉妬民だからしょうがないんや 480 :[´・ω・`] torsrv6.snydernet.net:2021/01/13(水) 17 18 43 ID u/EFGQ3c 長文やと句読点ないと読みづらいンゴ 481 :5.2.69.7:2021/01/13(水) 19 37 03 ID vsyYHPJi 句読点に親を殺された教徒がいるからその提案は飲めねえな 482 :一般藤沢市民:2021/01/13(水) 20 05 18 ID foyYzhqb 飯塚軍の仕業かな、あれ 973 一般カタルーニャ人 2021/01/13(水) 19 42 18.28 ID BdMjCHu2I https //twitter.com/ok_397/status/1349244886231384066?s=21 コレコレ氏のツイッターアカウントがDMCA砲で凍結したらしいけど 通報者に恒心教を名乗られてる 483 :[´・ω・`] 45-154-35-222.v4.as52042.net:2021/01/13(水) 21 18 15 ID ChW+4dQs これはいけない。 484 :ns3072148.ip-217-182-138.eu:2021/01/13(水) 23 45 49 ID WOQphU3l 唐澤wikiにて稲村の悪事について個別でページを作らないかという案が出ていたのでこれを投下する ある飯塚アンチの人から教えてもらった稲村の過去ID @P3O6IjqYAOr6tcy @season344355406 で調べてたら稲村が過去にNGT48の山口真帆を彼女のコラを使って誹謗中傷してNGTファンからバッキバキに叩かれていたことが分かった https //twitter.com/ibuprofen200mg/status/1117431535974539264?s=20 https //archive.vn/wip/IE9Ux サイバーカにも通報されたらしい https //twitter.com/HaruoKuro/status/1117535210520731649?s=20 https //archive.vn/wip/1q361 https //twitter.com/HaruoKuro/status/1117749329693818880?s=20 https //archive.vn/wip/pI0rk リプライの様子から察するに自分の非を認めず咎めてきた人達に攻撃的な態度を取った模様 https //twitter.com/LiSA_aruzion/status/1117496250763321345?s=20 https //archive.vn/wip/QQcJm 当時は飯塚軍も無かったから孤立無援でバッキバキにされる姿醜い 485 :一般藤沢市民:2021/01/13(水) 23 54 34 ID pJ2TRJt/ これはいけない。 孤立無援でバキバキに叩かれたことがきっかけで仲間を欲しがるようになって飯塚軍作ったんかな 486 :一般藤沢市民:2021/01/13(水) 23 57 29 ID wzu6JwRn この頃から稲村ガイジだったんやな 487 :[´・ω・`] 185.220.101.144:2021/01/14(木) 00 13 14 ID 2btESyvY やること対応の悪さ非を認めぬ傲慢さ はっきり言って異常だ 488 :[´・ω・`] tor-exit-6.keff.org:2021/01/14(木) 15 55 06 ID Vt54bug/ ノヒケー管理人様へ 確かpurseにリンクを踏むと自動でビットコインが入る機能があったはずですが それを利用して資金調達するのはどうですか? 489 :一般藤沢市民:2021/01/14(木) 22 15 23 ID 4E321NfX 稲村が恒心以前にグループ乗っ取ったって言う話はガチなん? 490 :一般藤沢市民:2021/01/14(木) 22 49 59 ID 83qA/G4l 489 茶髪ソースですがガチですを 491 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 01 00 45 ID UVdylQW5 490 愛救は乗っ取りに近い感じで傘下にされたの 恒心に喧嘩売る5日前くらいかな? 492 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 11 33 43 ID NYZ4YBjb 【朗報】中立側のコレコレ、飯塚軍への宣戦布告(この事件の首謀が飯塚軍ではないのかと言う疑惑が強まっており事実上の) https //twitter.com/korekore_ch/status/1349204369174974465 493 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 12 11 37 ID T46TX5gI また虚偽通報した者や悪質なツイートはすべて法的措置を取ります。(謝罪は受け入れません) 事実上の飯塚軍全員起訴で稲 虚偽通報の証拠わざわざ残してる飯塚軍なら訴訟も簡単やろなあ 494 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 12 24 24 ID QvRQ7RDs ダクト師が連絡入れたんか? 495 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 12 43 28 ID T46TX5gI 494 ギャルゲーに強い弁護士ってツイ芋が事の経緯を説明してたらしい 今鍵だからなんとも言えんが 少なくとも間違った認識はしてないようでなりより 496 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 12 48 08 ID C7JwQoh8 495 出感。 ツイ芋が(39)の仕業なのではって疑惑を持ってるってことなんやね…… 497 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 14 05 03 ID NYZ4YBjb 飯塚軍マジで終わったな 散々AKIDくんに君終わったねとか言い続けたのに結局自分たちの組織が潰されるとなると可哀想だな…(呆れ) 498 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 14 30 59 ID nZi5WLaP 稲村訴えられるんか…… ちなみに今元メンバーが運営しとるdiscord鯖(教徒も常駐してるらしい?)に稲村がおるみたいやね https //w.atwiki.jp/takumiha364/pages/47.html 499 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 15 56 46 ID 2vE+YIQB ついに明日が共通テストか もしこの中に受験芋がいたら応援してるで 500 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 16 00 37 ID MfLxjEaS 悪芋が予告出してないのが救い さすがに人の人生ぶっ壊すような行為はせんかったな 501 :一般藤沢市民:2021/01/15(金) 16 01 14 ID MfLxjEaS 495 確認済 さすがにツイ芋が連絡入れたか 502 :一般藤沢市民:2021/01/16(土) 15 59 19 ID yOM8Kfid 飯塚軍がAKID君を晒す目的で作ったアカウントがあったので投下します https //twitter.com/EX_nn09/ https //twitter.com/intent/user?user_id=1338487222568243201 503 : ◆0ULPxffEAI :2021/01/16(土) 16 28 21 ID 87lHEcTq 488 https //purse.io/?_r=8GwOhd https //iphoster.net/pl.php?193969 それっぽいリンクがあったので投下 504 :一般藤沢市民:2021/01/16(土) 22 35 08 ID 48PX39nd 500 当職も同意見です いくらなんでも標的が一匹の包皮なのにF県F市近郊の受験生を巻き添えにしたり敵に回したりするのははばかられると思いました 505 :一般藤沢市民:2021/01/17(日) 11 48 21 ID bgGV+X54 495 当職がギャルゲーに強い弁護士ですを 何か疑問点があればお答えいたしますを 506 :一般藤沢市民:2021/01/17(日) 13 51 19 ID ikpx1tU2 ダクト師が謝罪DM送ったらしい 505 とりあえずコレコレ氏の件はありがたかった 507 :[´・ω・`] 185.220.101.148 ◆0ULPxffEAI :2021/01/17(日) 23 13 26 ID VMIab69A 明日ノヒケーを復活させるナリ ビットコインを振り込んでくれた芋との出会いに感謝。 508 :[´・ω・`] 185.220.101.148 ◆0ULPxffEAI :2021/01/17(日) 23 15 27 ID VMIab69A イヒケー管理人ガサ入れされていて可哀想です 殉教しないことを祈っておりますを 509 :一般藤沢市民:2021/01/18(月) 00 52 04 ID A4fj58V8 https //twitter.com/eidos_zsw/status/1350816372507361281 何とは言わんが 文体も口調もかなりそれに近い オススメしている書籍が一致 アイコンなんてまるっきりそれ 他にも思い当たる節はありますが茶髪だと信じたいです。 しかし、私から開示できる情報は特にありません。 管理人師のことを言ってるならいらじウォッチャー時代にもダクトリオコラ使ってたことあんのかな 510 :[´・ω・`] chomsky.torservers.net:2021/01/18(月) 11 17 01 ID +4o653b+ ここの削除人はカリフ? 511 :[´・ω・`] 185.220.101.14:2021/01/18(月) 11 58 29 ID +KBNlENY カリフじゃないと思う 512 :一般藤沢市民:2021/01/18(月) 12 50 27 ID ZwJtqVT/ 岩井についてリーク とっけーは黒井らしいです 稲村から岩井は哲太と呼ばれているのを確認。 それで飯塚軍の嫌がらせ対象になりすましてるとの事。これは黄色どころか赤色ですなhttps //anonfiles.com/Hfoer4Afp3/2020-08-19_0_04_22_-_png 513 :一般藤沢市民:2021/01/18(月) 13 25 56 ID q5XNaetl AKID笑 神奈川県藤沢市辻堂元町2-1919・稲村純一(プロシュート兄貴)祐真ぐらい書けよ、雑魚どもが。学生証やろうか? 514 :一般藤沢市民:2021/01/18(月) 13 28 39 ID xpFr+a+p 助けて!自分の名前を堂々と書く変態に襲われてまーす! 515 :一般藤沢市民:2021/01/18(月) 13 44 36 ID ZwJtqVT/ それどころかやまもといそろくのまご=黒井 なの確定してて草ァ! こいつ複垢持ちすぎやろ 516 :[´・ω・`] this-is-a-tor-node---8.artikel5ev.de:2021/01/18(月) 14 51 58 ID adRWal00 稲村純一は死ぬまでネットで虐められるんやろうな 517 :一般藤沢市民:2021/01/18(月) 15 05 27 ID hfzPt1eT 513 うーんこの 518 :[´・ω・`] dedicated.koddos.com:2021/01/19(火) 14 17 28 ID ON5fDt4f 結局ノヒケーは復活しないのか 519 :[´・ω・`] dedicated.koddos.com:2021/01/19(火) 14 19 00 ID ON5fDt4f よく見たらドメイン乗っ取られてね http //koushin.tk/ 520 :[´・ω・`] tor-exit-anonymizer.appliedprivacy.net:2021/01/19(火) 14 45 09 ID koQoui3T 自己解決 まだCloudFlareは適用されてるしこれはLorem ipsumだからダミーテキストっぽい 連投すまんな 521 :[´・ω・`] 193.148.70.4:2021/01/19(火) 20 30 29 ID E+2YV49u http //takahiro.batcave.net/inamurajunichi/ 避難所を建てました 稚拙な管理しかできませんがもし良ければ使っていただきたいです 522 :一般藤沢市民:2021/01/20(水) 00 54 48 ID Q88oSWXD ここ避難所としてどうなん? 強制コテみたいなもんやからダメ? 338 名前 一般カタルーニャ人 2021/01/18(月) 19 23 55.46 ID hQYGdV8k0 アドレスなしでTor使えるサイト復活しとるな 何とは言わんがこれの専用スレあった方がええんちゃう? http //tiraura2.sytes.net/ 523 :5.2.69.6:2021/01/20(水) 01 21 14 ID tnQlgpZG Канарейка @djV4jB08wrFh4Lz https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz https //archive.vn/o7eSr 稲村純一を兄貴呼び https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1316012130563502080 https //archive.vn/wwAhP https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1315798230274318337 https //archive.vn/cQuSh 教徒に糞リプ https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1313853746171064322 https //archive.vn/T2PcH 524 :5.2.69.6:2021/01/20(水) 01 22 17 ID tnQlgpZG 飯塚軍幹部 13 :一般藤沢市民:2020/11/12(木) 21 14 10 ID jTpWFDZF ここが飯塚軍被害者の掲示板でいいでしょうか? 飯塚軍に過去に少しだけ所属し、最近になって彼らの名前を見て再所属しようとしていたものです https //www.axfc.net/u/4029225.zip 入ろうとする際の連中の粗暴さや応対の悪さでうんざりし、応援したかったけど失望したのでDMの内容を投下します 525 :5.2.69.6:2021/01/20(水) 01 23 09 ID tnQlgpZG ※リンク切れの可能性があるためアンノォ… https //anonfiles.com/75Q668Adp0/_1_png https //anonfiles.com/TeQd62A6p8/_2_png https //anonfiles.com/f2R963A7pc/_png https //anonfiles.com/75R660Afpd/_3_png https //anonfiles.com/h0Sb60Afpe/_4_png https //anonfiles.com/3eS964A0p6/_5_png https //anonfiles.com/b8T56cAbpb/_6_png https //anonfiles.com/VbTc64A2p9/_7_png https //anonfiles.com/v7U164A7p0/_8_png https //anonfiles.com/ZcUa60Aap0/_9_png 526 :5.2.69.6:2021/01/20(水) 01 24 02 ID tnQlgpZG 誕生日 2月26日 https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1100288682408345600 https //archive.vn/l7vLj 娘がいる https //archive.vn/jRWtc 嫁が栄養士 https //archive.vn/QvaS3 ご尊顔(コラ) https //twitter.com/_YAMADA_TAR0U_/status/1281149392615964674 https //archive.vn/lFEtE 気持ち悪い加工自撮り https //archive.vn/HyqEN https //archive.vn/PAZFZ https //archive.vn/LRyvc 中卒 https //archive.vn/Cjl8e 527 :5.2.69.6:2021/01/20(水) 01 25 05 ID tnQlgpZG 何らかのブラック企業リストに載っている https //archive.vn/d9TBy https //archive.vn/9nNp4 41歳 https //archive.vn/UU03Z A型 https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1235970892540211200 職場 https //archive.vn/YLazj 運搬業者 https //archive.vn/eo5JI ブルーインパルス https //archive.vn/OajbE カレーショップ田園 〒174-0056 東京都板橋区志村1丁目35-3 ユニーブル高城 https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1258265349847318531 https //archive.vn/29hXb 528 :ns3072070.ip-217-182-138.eu:2021/01/20(水) 01 27 15 ID MbDh+nDs 職場に猫 https //archive.vn/Yicee 職場付近で火事 https //archive.vn/5h6eJ https //gamp.ameblo.jp/unarigoe/entry-12449992981.html https //archive.vn/KFdsR 火災発生場所は新栄製作所 〒174-0063 東京都板橋区前野町1丁目12-5 529 :ns3072070.ip-217-182-138.eu:2021/01/20(水) 01 28 14 ID MbDh+nDs 窓からの景色 https //archive.vn/bflex https //archive.vn/qTgoW 職場付近で猫探し https //archive.vn/HzQz2 近所 https //archive.vn/Jmrw4 https //archive.vn/GFFmY 浅草まで30分 https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1345613158459719680 パスタ新宿に15分で行ける https //archive.vn/KxAlo https //archive.vn/HQObi 練馬区 https //archive.vn/GcG1T 自宅 https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1320214463346331648 https //archive.vn/xkdpQ 高台 https //archive.vn/03VfL https //twitter.com/tokyo_suibo/status/1182996215698296832 https //archive.vn/tVgMv 530 :ns3072070.ip-217-182-138.eu:2021/01/20(水) 01 29 42 ID MbDh+nDs 母親が以前永寿総合病院に入院していた 〒110-8645 東京都台東区東上野2丁目23-16 https //archive.vn/86ugX https //archive.vn/pM4r3 https //archive.vn/IyYEx 2020年7月23日は雨 https //archive.vn/jmQ7a 左下の看板 https //archive.vn/5h6eJ ↓ つくばのやさい畑(大きなきなかぶ板橋店) 東京都板橋区前野3-50-6 https //motohasunuma.blog.ss-blog.jp/2008-09-27 https //archive.vn/eiJNw 凸版物流 板橋事業所 〒174-0056 東京都板橋区志村1-11-1 徒歩通勤 https //twitter.com/djV4jB08wrFh4Lz/status/1348839155464196100 https //archive.vn/uiVr3 531 :一般藤沢市民:2021/01/20(水) 20 12 15 ID Q88oSWXD おい、純一 チンフェもアマガミ見てるし純一もアマガミゲーム実況あげてんだから純一もあげろよ 532 :[´・ω・`] 91.192.103.9:2021/01/20(水) 20 16 43 ID f9rsd9LG イヒ管ついにポアされてしまったか 533 :h-213-164-204-94.NA.cust.bahnhof.se ◆0ULPxffEAI :2021/01/21(木) 17 26 33 ID FVJSNsRE ノヒ管ですを 入金は完了したもののサーバートラブルのせいで長くかかっております 534 :[´・ω・`] 185.220.101.215 ◆0ULPxffEAI :2021/01/21(木) 18 41 43 ID gI3Rrhuv やっと鯖にログインできたけど肝心のデーターが吹っ飛んでいて草枯れる IPHoster側が消したのか 535 :一般藤沢市民:2021/01/23(土) 10 21 38 ID bbahgohI 反社騙ってるのに通報グルとかやってるって自分で矛盾してると思わへんのかな? 536 :[´・ω・`] 185.220.101.130:2021/01/23(土) 15 29 10 ID y5IKRCKD 稲村は相当頭おかしいよな 尊師未満のゴミカスやろ
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1374.html
「キョン、ぐずぐずしてないで早く来なさいよ」 「うるさい、分かってるよ」 あいつはこの坂道で何でこんなに元気なんだ。 「高校の通学路の方がきつかったでしょ、この程度余裕よ」 くそっ、高校の通学路の方がまだマシだった記憶があるぞ。 それとも俺が年取ったって事か?いや、まだそこまでは… 「あんた、体力落ちすぎよ。情けないわね」 「お前みたいに涼しい格好じゃねぇんだよ。しかも駅から距離があり過ぎるだろ だからタクシーで行こうって言ったのに」 「この程度でタクシーなんてホントに情けないわ、それでも団員一号なの?」 団員か、懐かしい響きだな。SOS団は既に有名無実だ。ハルヒから団員という言葉も久々に聞いた。 やはり、久しぶりに他の団員に会えるからテンション上がってんのか? 「何ボッーとしてんの、もうちょっとだから頑張りなさい」 はいはい、分かりましたよ。 「それにしても丘の上の教会なんて、なかなかロマンチックね」 どうせなら街中とかホテル内の教会の方がありがたかったがな そうすればこんな汗だくになりながら坂道を行く事も無かったんだ 「ロマンがないわねぇ、だからモテないのよ」 失礼な俺だってタクシーで来てればロマンチックだと思える精神は保ってたはずだ だが、残念ながらそのロマンチックは汗と共に流れ落ちたのだよ 「あんたの屁理屈は聞き飽きたわ、ほら見えてきたわよ」 教会の屋根の先っぽが少し見え始めてきた、頑張れ俺 「それにしても古泉君が結婚とはね、ちょっと意外だったわ」 「何がだ?」 「古泉君はもっと年取ってから結婚すると思ってたのよ、ほら女の子に興味なさそうだったじゃない」 まぁ、高校時代の古泉は女にかまけてる暇はなかったからな。誰かさんのせいで それに卒業後は数えるほどしか会ってないし、女の影が見えなくても仕方ない やっかいなバイトから解放されたら古泉も男だったという事さ そう、もう今のハルヒにあの馬鹿げた能力は無くなっている、俺達をさんざ振り回したあの力がね 何故かは未だに俺には理解できてない、長門に教えてもらったが理解不能だった あの解説魔・古泉の言葉を借りるなら 「長門さんの説明を簡単に言うとですね。あの力は思春期の若者の心の葛藤が招いたものだそうです 思春期にはある者は異性に恋をし、ある者は親に反抗し、社会に反抗する者もいるでしょう 涼宮さんはその力全てを楽しみたいという思いにつぎ込み、さらに天文学的な確立の偶然が 幾つも重なり『神』の如き力を無自覚に手に入れたのでしょう。しかし、それもSOS団という 彼女の理想を叶える団体が出来、楽しみたいだけにつぎ込んでいた思いがあなたによって薄れ、 また彼女自身が成長して思春期を脱した事によりその力は失われたという事です絶妙なバランスの 上にあった力なんでしょうね」 という事らしい、古泉自身も実はよく分かっていないのではないかと俺は思っているが 理解できなくてもハルヒの力が無くなったのは事実だ。原因がどうあれ結果が良ければそれで良い と俺は思う。 言い遅れたが、俺達は古泉の結婚式の為に教会へ向かっている 簡単に言うと古泉は高校を卒業後、さすが特進理数クラスだけあり、現役で有名国立大に合格 そして、某有名製薬会社に就職し結婚に到るという訳だ。 何と言う順風満帆な人生、こいつまさか俺の幸福吸ってんじゃねぇか? 「今日はみくるちゃんも来るっていってたけど、もう着いてるのかな?」 「えっ、朝比奈さんと連絡ってんの?」 ちょっと待てよ、朝比奈さんは既に未来に帰ってるはずだぞ 「電話は時差があるから遠慮してるけど、手紙でやり取りしてんのよ っていうか、あんた連絡取ってないの?冷たいわね」 いや、俺だって未来に手紙届くんなら書いてるよ。一体誰が返事を…それ以前に届くのか? 俺はあの日以来朝比奈さんの文字すら見ていないというのに… ハルヒの力が失われ、ハルヒを刺激する為のSOS団敵対勢力(?)の襲撃を 長門の活躍や朝比奈さん(主に大)の助言・古泉の機転などでかわしたり、撃退したりして あっそうそう。もちろん、俺も走り回ったぜ。 そして、全てが落ち着いた高3の冬に朝比奈さんは未来に帰った、朝比奈さんは大学1回生だったがな 朝比奈さんはイギリス留学という名目で俺達の前から姿を消したんだ。 空港での朝比奈さんの大泣きは今でも鮮明に覚えている。 約束の場所に俺が着くといつもの様に皆もう到着していた 朝比奈さんはいつもと変わらず可愛らしい服装だったが大きなトランクを提げていた それはまるで小学校に入学したての子がランドセルに背負わされているような感じだった 大きなトランクに振り回されている朝比奈さんもそれはそれで愛らしかったがな 空港につくまで俺達はいつもの不思議探索と変わらない会話、つまりしょーもない会話を 繰り広げていたが、いざ空港ロビーに着くと朝比奈さんが堰を切ったように泣き始めたんだ 「ウッ私…私…皆さんの事絶対に忘れませんから…ヒック…」 「ほら、みくるちゃん今生の別れじゃないんだから…」 「ちがっ…そ…そうんですけど…ウッ…」 そうか、朝比奈さんからしたら今生の別れだもんな 「私…皆さんに会えて…本当に楽しかったです」 「あたしもみくるちゃんに会えて良かった…もちろん、キョンも古泉君も有希もそう思ってるわ」 おいっ、俺達に断わりもなしにっと言いたい所だが同意なので何も言わない 「ウッ…恥ずかしい思いも一杯したけど……楽しい思いも…負けないくらいできました」 「もうっ、そんなに泣かないでよ。あたし笑顔で見送ろうって決めてたのに…ヒグッ」 ついにハルヒまで泣き出してしまった、と言いつつ俺も涙目な訳だが 隣の古泉は既にハンカチを出して目頭を押さえている 「キョン君…本当に…本当に今までありがとう…ヒック」 「こちらこそですよ。朝比奈さんのお茶とっても美味しかったです」 「迷惑ばかり…かけたけど、助けられてばかりだったけど…」 朝比奈さんの言おうとしてる事が俺には分かった、これ以上言われると… 「もう良いんですよ、朝比奈さん」 「ううん、最後まで言わせて…ダメダメだったけど、絶対に一杯勉強して…今度…今度は…」 あ~、もうダメだ。俺の涙腺も限界だ 「みんなを助けるから…どんな形か分からないですけど…絶対に助けますから」 「みくるちゃん、勉強に対する意気込みは良いけど助けるなんて大げさよ」 ハルヒは泣きながらいつもの南国系の花の笑顔を見せていた、器用な奴だ 笑顔で見送るという決意をまもっているつもりか? 俺だって笑顔で見送りたかったのにもう涙でグショグショだ、お前の器用さが羨ましいぜ 「…そうですね……私ったら最後までドジですね…フフッ」 朝比奈さん、もう無理に笑おうとしなくてもいいですよ。思いっきり泣いてください あなたにはその権利が絶対にあります、俺が保障しますよ 「キョン君…これで涙拭いてください」 朝比奈さんがティッシュを俺に差し出しながら言ってくれた ありがとうございます、朝比奈さん。あなたは最後まで優しいですね さすが永遠のマイスウィートエンジェルです 「フフッ…私がふいてあげますね」 あぁ、そんな恐れ多いと言おうとしたが朝比奈さんは俺に顔を近づけて 涙を拭き取ってくれた、だがそれは結果として涙を増加させる結果になっちまった だって、その時小声で (もう二度と会えないかもしれませんけど…鍵がキョン君でよかった、ありがとう) 朝比奈さん、あなたはこの先過去の俺には会えますよ と言いたかったが言う訳にはいかなかったし、言うつもりもなかった だって、今のこれからの朝比奈さんとこれからの俺は二度と会わないだろうからな そう、これは朝比奈さんが思っている通り永遠の別れで正しいんだ その後、朝比奈さんは鶴屋さんや他の友人達と挨拶を交わし 最後に朝比奈・ハルヒ・鶴屋のロビー中の人の注目を集めるほどの号泣の三重奏を演じ エントランスへと去っていった。何度も何度も後ろを振り返って手を振りながら… 「あなたねぇ、SOS団の仲間なんだから手紙くらいだしなさい」 4年半前の思い出に心が飛んでいた俺を現実に戻すかのようにハルヒに背中を叩かれた そして、ほらここに今度の結婚式には出席するって書いてるでしょう と朝比奈さんからの手紙を俺に見せてくれた 「あぁ、そうだな…」 俺だって文通できるならしたい、でもこれは別の未来人が書いてる 俺は朝比奈さんの文字を見間違うことはまずない、これは別の人物が書いている 恐らく朝比奈みくるが現在にいるという整合性を保つ為の工作だ しかし、という事は結婚式に来ると言うのは果たして本当なのか? 「みくるちゃん、どんな風になってるのかな?いまやイギリスのOLさんだもんね」 朝比奈さんは向こうで就職した事になってるのか、ちょっと無理がないかそれは… しかし、朝比奈さん(大)ならありかもしれんな、あの俺に何度も助言をくれた彼女なら イギリスのオフィス街を闊歩していても違和感は無い そんな愚にもつかない想像をしてる間に教会までもう少しの所まで到着していた 我ながらこの急勾配の丘をよくスーツ姿で歩いてきたと思うよ、マジで 「みくるちゃんは来るらしいけど、有希は来るのかしらね?」 「さぁな、長門とは連絡取ってないのか?」 「う~ん、それが電話は通じないし、手紙は還ってきちゃうのよね」 SOS団の万能型宇宙人・長門有希、俺達はこいつに何度も助けられた 長門がいなければ現在は無いといっても過言ではないだろう しかし、こいつも朝比奈さん同様全てが終わった後、俺達の前から姿を消した 朝比奈さんとの違いは全て終わった後期間を置かずしかも突然に姿を消した事だ 俺はその日、長門から呼び出され長門のマンションを訪れていた ここに来る時はいつも困った時だったな、今回はどうなるのやら まぁ、呼び出された理由は大体わかってるんだけどな 「話ってのは、お前の親玉がお前を呼び戻してるって事か?」 こういう事は単刀直入にズバリ聞いたほうがいい 「……そう」 「言ったはずだ、俺達はお前をどこにもやらせないと」 「……状況が変わった」 「ハルヒの力が失われた事か?」 「……」(コクリ) 長門はビードロの様な綺麗な瞳を俺に向けて続けた 「……情報統合思念体が私を廃棄しなかったのは、全端末の中で私が最も涼宮ハルヒに 近しかったから、他の端末では再びここまで近づく事は難しいと判断したから」 長門はいつもと変わらない平坦な口調、人形の様な無表情で話し続ける 「しかし、涼宮ハルヒは3809日と7時間3分前に見せたような大規模な情報フレアを 見せる可能性は全く無くなった。情報統合思念体はもう涼宮ハルヒの観測を必要としない という判断を下した。しかし、これまでの涼宮ハルヒの情報は欲している。 その情報を一番持っているのは私。だから、私を呼び戻している」 「そんな事だろうと思ったぜ。で、お前はどう思ってるんだ?」 「……私は情報統合思念体の指示に従おうと考えている」 何だって!?俺は長門は少なくとも今の俺達と3年間過ごした長門は俺達に仲間意識を 持っていると考えていた。 「どうしてだ…ハルヒの力が失われたから前の脅しは使えんが、お前の為なら皆…」 俺が最後まで言う前に長門の声が俺の声に被さってきた 「だから…あなた達は私がいなくなると色々考えて私を帰さないように行動する…だから」 その通りだ、当たり前だろう 「情報統合思念体は涼宮ハルヒの情報を欲している。私が送る情報だけだはなく 私自身を情報に還元して取り込むことを欲している。それを邪魔する存在には容赦しない」 「受けて立ってやろうじゃねぇか」 「情報統合思念体ならあなた達の存在自体を消去する事も可能、抵抗は無意味」 「だからって黙ってお前を差し出せるかっ」 そう、俺は長門には普通の女の子として暮らして欲しいんだ 最近は感情らしきものも頻繁に出すようになってきたじゃねぇか これまで、俺達の目付け役として頑張ってきたんだ、情報統合思念体とかも それくらいの温情を長門にかけてやっても良いじゃねぇか 「…あなた達が害を受ける事を私は望まない」 俺だってお前が害を受けることを望んでない、だから… 「あなたは私が守ると言った…だから、私は情報統合思念体の指示に従うと決めた」 そんな…お前は俺を…俺達を守る為に宇宙に帰るというのか…… 他に選択肢は無いのか…俺は長門の瞳を吸い込まれるように見つめ続けた どれくらい見つめあい続けたのだろう、長門は俺から目を逸らし言った 「これは決めた事、あなたには聞いて欲しかった」 そうか俺はそうとしか言えなかった。長門の声は決意に溢れていたし その瞳には迷いは微塵も無かったからだ。長門検定1級の俺が言うんだから間違いない 本当は間違っていて欲しかったがな… 「…いつごろ宇宙に帰るんだ?」 「……まもなく」 「えっ?」 「正確には1分15秒後」 お前、何でそんな急なんだよ。心の準備も何もできてねぇよ。 それにハルヒ達はどうすんだ?学校は? 「問題ない、涼宮ハルヒ達には手紙を出してある。学校側にも相応の処置を施している」 お前は問題なかもしれんが、俺達には大有りだ。もっとちゃんとした別れの挨拶とかしたいだろ 俺は捲くし立てたが、長門は全く慌てる風もなく奥の部屋に引っ込み封筒を持ってきた 「これを…あなたには直接会って渡したかった」 ハルヒ達に出したと言う手紙か 「なぜ俺にだけ手渡しなんだ?ハルヒ達もお前に会いたかったと思うぞ」 「本当は誰にも会わない予定だった。でも、あなたは私を導き助けてくれたから…」 いつも導き助けてくれたのは長門の方だろ、俺はいつもお前に頼るばかりで… 「…もう時間……私はあなたに会えて良かった………ありがとう」 そう言い終えると長門の身体は光に包まれ一瞬大きく光ったかと思うと次の瞬間には消えていた。 最後の長門の表情を思い出しながら俺は泣き崩れた。それはいつもの無表情だったが 微かに微かにだが哀しみの色を帯びていた、少なくとも俺はそう感じた。 長門は海外で仕事をしている母が危篤状態に陥り急遽現地へ向かい そのまま、向こうに転校したという事になっていた。 ハルヒは数日間騒いでいたが、長門からの手紙が届くと途端に静かになった 一体何が書いてあったのか?しかし、俺達は互いに手紙の内容を見せる事は無かった 何故だかは分からない、ただそうしたかったのだ。 だから俺はハルヒや朝比奈さん・古泉への手紙内容は知らない 俺の手紙内容?つまんないぜ、長門も実際会って話しちまったから書く事ないと思ったんだろうな 手紙にはただ 『楽しかった、ありがとう』 と書いてあっただけだ。一緒に長門の図書館貸出カードと懐かしい栞が入ってな 「有希も来て欲しいわね。でも連絡できないんだから今日の事知らないだろうな 久しぶりにSOS団全員集合したかったのに」 「そうだな、長門にももう一度会いたいな…」 そんな会話をしている内に教会に辿り着いた。 「なかなか感じ良い教会ね。私の結婚もここにしようかしら」 ハルヒが誉めるだけあって雰囲気がある教会だった こじんまりとしているがそれが逆に良い味を出している 「ようこそ、よくいらして下さいました」 高校時代と変わらぬ丁寧語で現れたのは言わずもがな古泉一樹その人である 相変わらずニヤケハンサムだが、年を経てヤリ手の若者風に見えるのがむかつく 「古泉くん、結婚おめでとう」 「おめでとう」 「いやぁ、ありがとうございます」 古泉はいつものニヤケ面をさらにニヤケさせて言った あれ以上ニヤケる事が出来るとは、いつもはセーブしてたのか? 「涼宮さんもキョン君もお久しぶりです」 「そうね、1年ぶりくらいかしら。まさか結婚式で再会なんて思わなかったわ」 「お前、いつから付き合ってたんだよ」 「実は結構長かったりするんですよ」 「どうしてあたし達に隠してたのよ」 「隠すつもりは無かったのですが、言うタイミングを逃しまして」 「まさか、高1の夏合宿の時からじゃないでしょうね?」 「ハハッ、さすがにもっと後ですよ」 「怪しいわね」 そう、古泉の結婚相手、今日の主役である花嫁は年齢不詳のメイド・森園生さんだ。 ハガキが来た時マジでビビッたね。いつの間にとか、まさかあの時は既にとか考えまくったよ 「涼宮さん、も…園生さんの所にも行ってあげて下さい」 「そうね、じゃあ一足先に花嫁さんを見せてもらうわ」 ハルヒが花嫁控え室の方に向かったのを見届けて俺は最大の疑問を古泉に投げかけた 「機関はまだ動いてるのか?」 「いえ、もう完全に消滅してます」 それはよかった、お前と森さんが結婚すると聞いてまさか…と思ったもんでな 「ハハハッ、でも交友関係は続いていますよ」 「それは当たり前だ。どんな事情であれ知り合ったんだからな」 「そうですね、もう皆超能力を持ってない一般人ですから」 「それはそうと、お前いつから森さんと付き合ってんだ?まさか本当に夏合宿から」 「そんな訳無いでしょう。付き合い始めたのは涼宮さんの力が消滅してしばらくしてです」 「お前、それならそうと俺達にも教えろよ。卒業まで時間もあったし、大学行ってからも会ってただろ」 「その…タイミングがね…ハハッ」 笑って誤魔化そうとしてやがるなこの野郎、その手には乗らんぞ この際とことん追求してやる 「あなた方こそどうなのです?同じ大学に進学したのでしょう」 うっ、思わぬ反撃だ 「もしかして、未だに何の進展もないのですか?」 「俺はハルヒに引っ張りまわされてるだけで、好きな訳じゃねぇからな」 「いつまでそんな子供っぽい事を言っているのです。彼女も魅力的に成長してるじゃないですか」 「見た目は成長しても、中身が変わらんのだ。あいつは」 「そんな事言ってると、誰かに取られますよ」 そんな物好きがいるなら熨斗紙つけてお譲りするぜ、別に俺のものでもないがな 「あなたも素直じゃありませんね、とっくに涼宮さんの魅力に気付いてるくせに」 「お前、これから結婚する男が花嫁以外の女を魅力的とか言ってて良いのかよ」 「魅力を感じるのと愛するのは別ですよ。そうですね、僕が涼宮さんに感じる魅力は あなたが朝比奈さんや長門さんに感じる魅力と同じと言えば良いでしょうか」 こいつの遠まわしな言い方は高校時代から全く変わらん、もっとハッキリ言えよ 「まぁ、お前がハルヒに魅力を感じているのは良く分かった。後で森さんにも伝えておこう」 「ちょっ、ちょっと待ってください。魅力はありますがその…だからそういう意味ではなく」 じゃあ、どういう意味なんだ? 「もぉ~、勘弁してくださいよ。彼女ああ見えてスゴイやきもち焼きなんですよ」 さすがに可哀想になってきたから辞めておいてやろう しかし、古泉…見事に尻に敷かれてるな……さすが森さん そうこうしてる間に時間が来たようで古泉は準備に行ってしまった 忙しそうだ、今日のもう一人の主役だから当たり前なのだが 周りを見てみるとなるほど結構知った顔もあった 多丸兄弟や新川さんを見つけた俺は挨拶がてらに話しかけに言った 「ちょっとキョン!そろそろよ、こっち来なさい」 ハルヒに言われて気付いたがもう客は席につく時間だった それにしてもこいつ何か妙に生き生きしてないか、いつも元気なのは確かだが 「ほらほら、ボンヤリしてないでこっちに座るのよ」 おかしい、この感じ高校時代にSOS団を結成して好き勝手やってた頃を 彷彿とさせる。さっきまでは普通だったのに… 教会の中の定められた席に着席し、しばらくすると遂に式が始まった 音楽がかかり聖歌隊が歌い始めた、結構本格的だ。 教会の扉が開き真っ赤なバージンロードを森さんが父親と歩いてくる 森さん最後に会ったのは5年ほど前なのに全く老けてない というか、むしろ若返ったような気すらする。男には見とれずにいられない。 それ程真っ白なウェディングドレスを着た森さんはそれは綺麗だった。 途中エスコート役を森さ…いや園生さんの父から古泉にバトンタッチされ 俺の席に近づいてくる。冷やかしの一つも浴びせてやろうと思っていると 思わぬ声が聞こえ俺は固まってしまった 「古泉くん・園生さんおめでとうございまぁす」 この声はまさか…朝比奈さん、あなたなのですか? 俺は声のした後ろを振り返った、そこにいたのは見紛う事なき人物だった 俺の右後ろに見事に死角になるような位置に朝比奈さん(大)の姿があったのだ 皆、花嫁を見ている中俺だけ振り返っているという間抜けな姿を数秒さらした後 ハルヒによって前を向かされた 「もう、みくるちゃんたら後でキョンを驚かそうと思ったのに」 それであんな生き生きしてたのか、しかしお前が手紙を俺に見せた時点でこの可能性は 考えていたぜ。この程度で驚くはず無いだろ、まぁちょっとはビックリしたが 「そう…そうよね」 何だ、もっと残念がるかと思っていたが何故そんなに嬉しそうなんだ? やはり朝比奈さんに会えたのが嬉しかったのか? 式はその後も滞りなく進み教会内での規定事項は間もなく終わった 後は教会の外で出てくる新郎新婦を米を浴びせかけるだけだ ほら、外に移動するよう係りの人が呼びかけている 俺は移動のついでに朝比奈さんに話しかけようと思い近づいた 「朝比……」 俺は最後まで言わずにまたしても固まってしまった 朝比奈さんの隣にはあの無口読書宇宙人がいたのだ 俺の硬直時間は先ほどの朝比奈さんの時より随分と長かったのだろう 多分変な顔もしていたのかもしれない とりあえず、俺の反応にハルヒは大喜びだった 「アハハ、ビックリした。さっきは有希も見つかったと思っちゃったけど やっぱり見つけてなかったのね。でも、確かにビックリよね。 私も花嫁控え室であった時はビックリしたわ。みくるちゃんは大きくなってるし 有希に至っては全然変わってないんだもの」 まぁ、普通はそう驚くのだろうが俺はもっといろんな意味で驚いていた 「なっ…長門なのか?」 「……」(コクリ) 「キョン君、話は後にして外に行きましょう。ライスシャワーもしなくちゃね」 「はっはい」 朝比奈さんに促される形で俺は外に出た 「キョン君、本当に久しぶりです。また会えるなんて…」 ハルヒは長門とかける米を貰いに行っている 「そうですね、本当にお久しぶりです。昔の俺にはもう会いました?」 愛らしい朝比奈さんはもう完全にあの大人版になっていた。 服装は俺の知っている秘書風ではなく、淡いピンクのドレス姿だったが その漂う余裕がかつてのSOS団付メイドとの違いを示していた 「フフッ、それはこれからなんです、でも私があの時を過ごしたのはその為だったんですね」 「すみません、教えようかとも思ったんですが…」 「良いんですよ、あの時の私はそれを知らなかった。だからこそ頑張れたんです」 「朝比奈さん…そういえば、ハルヒと文通してるそうですが」 「あれはこの時代にいる駐在員が代筆してるんです、でも内容だけは教えてくれるんですよ」 「なるほど、それでこの結婚式を知ったのですね」 「本当は反対の声もあったんですよ、でも私が参加しないのは不自然だって説得したんです」 朝比奈さんが人を説得するなんて、やはり時は俺の知ってる朝比奈さんを 朝比奈さん(大)に成長させたようだ。安心したような寂しいような… 「さぁ、涼宮さん達が戻ってきましたよ」 教会の出口で待っていると古泉と園生さんが出てきた 二人とも幸せそうでとてもほほえましい光景だが 俺は古泉に問いたいことがあった、お前は二人が来ている事を知っていたのか? 俺の問いを読んだかのように古泉は俺に向かって微笑みかけやがった こいつ全部知ってやがったな、お前は秘密主義すぎるんだよ 「幸せにな、コノヤロー」 俺は米を思いっきり古泉に浴びせかけてやった そして、結婚式も最後のイベントを残すのみであった そうブーケキャッチだ、あの女のイベントだ。 「ほら有希、みくるちゃん行くわよ」 「そうですね、ロマンチックだなぁ」 「…私は遠慮する」 「有希どうしてよ」 「……興味ない」 「う~ん、それも有希らしいわね。いくわよ、みくるちゃん」 ハルヒは高校時代に戻ったかのようなはしゃぎぶりで朝比奈さんを連れて行った 長門はマンションで別れた時の姿と全く変わりなかった ただ服装が制服ではなく青いワンピースのドレスだったのを除けばだが 「長門…お前にまた会えるなんてな」 「…私も意外」 「また、俺達の観測か?」 「…違う。古泉一樹の結婚式を知り、それにあなた達が皆参加するという情報を 情報統合思念体が手に入れた時、情報統合思念体の中で私を構成していた情報群に 激しいノイズとエラーが起こった。情報統合思念体はこのエラーとノイズを処理する 為には、私をもう一度構成し式に参加させる事が最も効率が良いと判断した」 なるほど、それで昔のままの姿で俺たちの前に現れたのか 長門は昔懐かしい微かなクビの動きで答えた 「……そう」 「情報統合思念体も粋な事するな、でこれからどうするんだ?またあのマンションか?」 「……違う、これは一時的なもの式が終われば私は還る」 そんな…と言いかける俺を長門は人差し指を出して制した 「…私はそれで十分、あなたにもう一度会えた」 ブーケはハルヒが取ったらしい、何かすごいジャンプ力だったと 新川さんは誉めていたが、スマン見てない… その後古泉夫妻はオープンカーに乗って先に披露宴会場へ向かった 俺達もバスに乗って会場へ移動となる、今回は歩かなくて済みそうだ 「フフッ、やっぱり団長たるもの何事においても負けられないわ」 ハルヒはブーケを取った事ですっかりご満悦だ 「さぁ、みくるちゃん、有希、会場にいくわよ」 「すみません、私もうイギリスに帰らないといけないんです」 「……私も還らなければならない」 その後、ちょっと位いいでしょうと粘るハルヒを 俺と朝比奈さんで説得しバス出発ギリギリになりやっと諦めてくれた それにしても朝比奈さんがハルヒを説得とは…俺はまた驚いてしまった 今日何度目のビックリだろう 「そう、事情が事情だし仕方ないわね」 「…そうだぞ、あまり無理を言って二人を困らすな」 「でもでも、また会えるでしょ」 ハルヒの質問は俺も聞きたい事であった、今度こそ永遠の別れなのか 「どうでしょうね、でも後一回は会える気がしますよぉ」 てっきり禁則事項に触れる質問だと思っていた為に俺はフイをつかれた 「一回なんてけちな事いわないでよ、何度も会えるわよね」 「ウフフ、そうだと良いですね」 朝比奈さんは悪戯っ子のような微笑するだけだった 「SOS団は永久に不滅なんだからねー」 送迎バスの窓から顔を出しハルヒは教会に残る二人叫んでいた もう社会人なんだから辞めとけよと思いながら俺も顔を出していた あ~あ、俺もまだまだガキだな 「また、きっと会えますよぉー」 「………」 朝比奈さんは笑顔で手を振り、長門は無言で手を振っていた 「…長門さんもキョン君の事好きだったんでしょう」 「……私は情報統合思念体に作られた人型のインターフェイス、人の感情は分からない」 「でも、初めて見ましたよ長門さんが泣いてる所、キョン君に会えて嬉しいのと また別れるのが哀しいのが混ざったみたいな涙ですよ」 「……今の私は大半がエラーとノイズで出来ているその為の誤作動」 「ウフフ、多分そのエラーとノイズが人の感情なんですよ」 「……」 「大丈夫です、次に私達SOS団が会う時までには情報統合思念体は人の感情の解析を 終わってるみたいですよ」 「……そう」 「ええ、次に私達SOS団が揃う時には笑顔でした。私にとってはつい最近の事ですけどね」 「……そう」 「有希もみくるちゃんも変わんないわねぇ」 「長門は変わらんが朝比奈さんは変わったぞ」 「見た目じゃないわよ、根っこの部分の話よ」 人の根っこの部分はそうそう変わらんだろというツッコミはやめておいた 「SOS団結婚第一号は古泉君だったけど、この調子なら二号はあたしね」 「何でだ?」 「みくるちゃんは見た目は大人になったけどまだまだだし、 有希に至っては結婚には程遠そうだしね、あたししかいないじゃん」 「俺の立場はどうなる?」 「あんたなんて逆立ちしたって結婚は無理よ、それにあたしにはブーケがあるもん」 相変わらず理不尽な奴だ、しかも根拠の無いこの自信はどこからくるのか? 「お前を貰ってくれる物好きなんてそうはいねぇよ」 「何ですってー、あたしがその気になれば…」 お前についていける物好きなんてホントにそうはいない 少なくとも俺は俺以外そんな物好きはしらないぜ ~END~
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5202.html
文字サイズ小で上手く表示されると思います 「酔い覚まし」より 季節は早春。 新学期を間近に控え、慌ただしく身辺の準備に追われるのも勿体無いような穏やかな晴天。 暑くもなく、かといって肌寒い訳でもない過ごしやすいこの時期は、冬の寒さを耐え忍んできた物へのご褒美って奴なん だろうか。そうでも考えないとあの厳しい冬を毎年迎えるの事に前向きになれそうにない。 さて、偶然が三つ重なれば、どこかに必然が混じっていると考える。それが当然だと俺の尊敬する架空の人物は言った。 ハルヒに会ってからの俺の状況で考えれば、どれが偶然でどれが必然だったのか……コンビニにある可燃物のゴミ箱に 無理やり押し込まれた中身並に分別不能なんだがね。 しかし、今日の俺の状況については紛れも無い必然だと言い切ることができる。何故ならば、 「到着」 ん、ああもう着いたのか。 閑散としたバスの車内、タラップで俺を待つように止まっている長門を追いかけながら、何となく俺は気分がよかった。 何故ならば、今日だけはいつもの様にハルヒ振り回される一日ではないからさ。 車の構造上これ以上は余地を取れない狭い階段を降りると、そこには見覚えのある建物が立っている。 ここにくるのはSOS団発の市内探検以来だな。 そしてメンバーもあの時と同じ、俺と長門はあの市立図書館にきているのだ。 さて、何故ここにハルヒや朝比奈さんが居ないのかと言えば……そういえば何故なんだ? それは昨日の放課後の事だった。 すまん、もう一回言ってくれ。 「団長の話はちゃんと聞きなさい。いい? あんたは明日、有希と図書館に行ってくるの。わかった?」 そのセリフでいったい何を納得しろってんだ? 俺の怪訝な視線をハルヒは何故か不機嫌な顔で見下ろしている。 ってゆうか、それは本来俺のするべき表情じゃないのかよ。 いつもと同じ放課後の部室、いつものように誰に言われるでもなく集まったいつものメンバー。 ちなみに鶴屋さんは不在だ。まあこれもいつも通りと言えなくもない。 そして我等が団長様は、いつもの様に意味不明な事を言い出したわけだ。 俺と長門で図書館に行く? 確かに明日は休日だし予定などない。だからといって何故お前に予定を決められなければなら んのだ? ……なんて事を言って抵抗するのは無駄だってわかってるさ。疑問なのはメンバーだ。 俺と長門、2人だけでか? 「そうよ」 まるでスポーツのルールでも説明するかのように、至極当たり前だと言いたげな顔でハルヒは頷く。 なんだよ、また何か企んでるってのか? これまでハルヒが何か言い出して、何も企んでなかった事など一度としてなかった訳だが。 俺の顔を見下ろすハルヒは、それっきり何も言わずに俺の顔を見下ろしている。 そんな状態の俺達を朝比奈さんはいつもよりは少し安心した様子で見守り、古泉はやはりにやけ顔で見ていて、長門は……。 長門はいつもの様に読書の最中だった。 お~い長門、ハルヒが今言ってるのは明日の予定らしいぞ? 俺とお前の。 視線をハルヒに戻すと、不思議な事に返答の遅い俺に対してハルヒは怒っても暴れてもいなかった。 ただ、不機嫌なだけ。いったいこれはなんなんだ? いつもハルヒの思い付きに対して一般人としてつっこむ俺だが……そうだな、長門と図書館か。 この間行った読み聞かせでもそうだったが、長門と二人で行動するのは別に嫌な事ではない。最近、ぐっと人間らしくなった 長門を見ているのは飽きないからな。 長門。 俺の問いかけに寡黙な宇宙人が本から顔をあげる。 その表情からは、少なくとも何の話なのか? といった疑問は感じられない。どうやら、一応話は聞いていたみたいだな。 明日、俺とお前は図書館に行く事になったらしいが、お前はそれでいいのか? 数秒の間を置いて首を僅かに縦に振るのを見て、俺はハルヒに向き直り。 わかった。 なんとなく、なるべく表情を変えないままで俺はそう答えた。 ――その後、唐突に解散を言い渡してハルヒが部室を出て行き、俺はさっそく事の真相を知っていそうな自称超能力者を睨み つけた。 古泉、知っている事があったらこの場で素直に教えろ。 俺の視線を嬉しそうに受けながら、 「実は明日、涼宮さんとデートなんです」 そうかそうか、頑張れよ。 いつもの笑顔に含ませるような余韻を加えている古泉だが、俺はそれを無視した。 朝比奈さんは何か知っていませんか? 「えっと、あの。涼宮さんと古泉君がデートって本当なんですか?」 そっちが気になるんですか……なんかもう色々とショックですよ。 「いえ、冗談です。少なくとも先ほどの涼宮さんの発言には、僕も言葉を無くしていましたよ」 ほーそうかい、その変わらない笑顔も仕草も何もかもが怪しいぜ。 じゃあ、2人とも明日の行動をハルヒに何か指示されてるってわけじゃないんですか? 「特に何も」 「僕もです」 古泉の発言は信用するに値しない物だが、朝比奈さんは嘘をついたりしないだろう。いったい何がはじまるんだ? 長門、お前は何か知ってるか? 聞くだけ無駄な気もしたんだが、俺は会話に参加する事無く読書に戻っていた宇宙人へ声をかけてみた。 自然と朝比奈さんと古泉の視線も集まる部室で、長門が口にした言葉は 「明日の休日。あなたと図書館に行きたいと、涼宮ハルヒに頼んだ」 俺と朝比奈さんを絶句させたのはもちろん、あの古泉の笑顔すらかき消す事になったわけで……。 なんで俺を誘ったんだ? 俺に何をして欲しいんだ? バスはもう慣れたのか? っていうか。俺に予定を聞く前に、なんでハルヒに了解を得るんだ? 数々の疑問が頭を過っているが、本棚の前で立ったまま読書をはじめた長門に俺は何一つ聞けないでいた。 以前と同じようにシンプルな私服を着た長門は、いつもと変わらず読書に夢中になっている。 俺はその様子を近くのテーブルに座って見ているんだが……さてどうしたもんかね。 何のためにここにいるのか、いつまでここに居ればいいのかすらわからないのでは読書する気にもなれん。 読みたい本があったわけでもないしな。 長門の読んでいる本は……だめだタイトルすら俺には読めない。 俺の視線に気づいた長門は数秒こちらへ視線を向けたが、何を言う訳でもなくまた読書へと戻ってしまった。 ある意味、理不尽ともいえるこの状況なのだが……不思議な事に俺は悪くない気分だった。 いつもと変わらないように見えて、長門は細かな所で変化してきている。例えば本を読んでいる最中に小さな 唇を少し尖らせたり、緊張する展開が続いていたのか知らないが小さくため息をついたり、たまに本を持つ手に 力が入っているとかそんな小さな事なんだけどな。 バスに弱かったり、振袖で転んだり、オレオレ詐欺に引っ掛かったりと日を追うごとに人間味を増してきた 長門をのんびりと眺める一日、そんな休日があってもい……ん? 俺達が居る場所は長門が読むような本があるだけあって、俺達以外に誰もいない。と思っていたのだが……。 少し離れた本棚の間に、見覚えのある茶色で長い髪が見えている。 どうやら本人はあれで隠れているつもりのようだ。 俺はテーブルの下で回りから見えないように携帯を取り出すと、まずは電話帳で部室専用のメイドさんの 番号を呼び出した。 そして僅かな時間だけコールして――みっみっみらくる! みっくるんるん! 静かな図書館に響き渡る着信音、それは俺が通話終了のボタンを押す事で瞬時に止まった。 やっぱりか……。 俺は苦笑いを浮かべながら、今度はメールを作っていく。あの人ならマナーモードに設定するまでに30秒…… いや、1分くらいだろうか? 適当に時間を置いて、待っていた間に作り終えていたメールを送信する。 宛先は――もちろん朝比奈さんだ。 『こんな所で会うなんて奇遇ですね』 数分後、図書館に入る前にマナーモードにしてあった俺の携帯が振動をはじめる。 『そうですね。びっくりです』 なるほど、なるほど。 俺はいたずらっこを見つけた小学校の教師のような気分で、軽快に指を躍らせる。 『どうしてそんな所で隠れているんですか?』 次の返信には3分ほどかかった。 『課題の資料を探しに来たんです』 ほほう、上手く逃げましたね。 隠れている理由に対して答えていない気もしますがまあいいです。 『大変ですね、お手伝いしましょうか?』 『ありがとう、でも1人で大丈夫ですから、私の事は気にしないでください』 やれやれ。朝比奈さんが趣味で覗きなんてしないだろうし、ここに居るのは多分ハルヒか未来からの指示の どちらかなんだろうな。ま、あまり追求しても可愛そうだ。 俺は携帯をポケットにしまうと、読書を続けているであろう長門と目が合った……目が合った? 本に熱中していると思っていた長門は、いつの間にか本を下ろして俺のほうを見ている。 「…………」 も、もういいのか? 「いい」 言いながら本棚へ読みかけの本を戻した長門は、椅子に座ったままの俺を残して歩き始める。 違う本棚へ行くのか? と思って見守っていると、どうやらそうではないらしく真っ直ぐ出口へと向かってい る様だ。急いで追いかける俺に気づいていてはいるんだろうが、長門は振り向く事無く歩みを止めようとしない。 何かあったのか? 図書館の出口付近でようやく追いついた俺は、いつもより冷たく感じる長門の背中にそう問いかけてみたが、 長門からの返事は無かった。ただ、図書館を出た所で振り向いて一言。 「また、明日」 俺の胸辺りを見ながらそう言い残し、長門は静かな休日の街を一人で去って行った。 さて、今日のこの意味不明な行動も何かの意味があったんだろうか? 俺は全く何もしていなかった様な気が するんだがね。 取り残された俺は小さくなっていく長門の背に向けて溜息をつき、バス停の時刻表を確認に向かった。 さて、ここでいったん俺からの話は終わりになるらしい。 ここからの話は俺ではなく……マジか、これ? あいつがどんな話をする事になるんだ? ―――― やあ、どうも。古泉一樹です。 どうやらここからは、鍵である「彼」に代わりまして僕の主観でお話をお伝えする様ですね。 ですが、僕のお話でみなさんに楽しんで頂けるとは思えないのですが……ちょっと失礼します、電話が―― おや、涼宮さんからですか。 はい古泉です。 「古泉君、明日は暇?」 はい、特に予定はありません。 仮にあったとしてもキャンセルします。当たり前ですが。 「よかった! じゃあ、明日駅前に9時に来て!」 了解しました。 どうやら、みなさんを退屈させるなんて事は心配しなくても良くなりそうですね。 「それと、この事はみんなには内緒、もちろんキョンにも! じゃあ明日ね」 え? あ、あの涼宮さん? ……切れてる。 物言わぬ携帯電話を見つめたまま、僕はしばらくの間立ちつくしていた。 ――今だから言えますが、この時点では気付いていませんでした。本当です。 彼に言った冗談だったはずの「明日は涼宮さんとデート」だというその言葉が、現実の物になってしまった事に気づい たのは、ずっと後になってからの事でした。 『対象が現地に到着』 翌朝、いつもの待ち合わせ場所に向かう為、電車に乗っていた僕の携帯に届いたメールに小さくない溜息をつく。 森さん……涼宮さんが家を出た時点で教えてもらえないでしょうか。電車の中でこんなメールを見ても意味が無いで しょう? とはいえ、そんな本音を返信するだけの度胸を僕は持ち合わせてはいません。 『了解、善処します』……と、この場合の善処とはどんな事なんでしょうね。 涼宮さんになんて言って謝りましょうか。それとも、これは彼の様に食事を奢る事になるのか――そんな事を考える猶予も 無く、苦笑いを浮かべる僕を乗せて電車は緩やかにスピードを落とし駅の中へ滑り込んでいく。 「あ、古泉君早いじゃない」 待ち合わせ時間の45分前、待ち合わせ場所に居た涼宮さんは妙にご機嫌で自分より後にきた僕に対して笑顔を向けて いる……なるほど、今なら彼の気持ちがよくわかります。 さて、彼女はいったい今何を考えているのか? これは楽しみでもあり、同時に心臓に悪くもある。 「じゃあさっそく移動するからついてきて。それと、もしみんなを見つけても話しかけちゃダメ。見つかったらあたし達は デート中って事にしてね」 え、え? すみません、いったい今から何をするつもりなんですか? 現状を把握できない僕にそれ以上の説明をするつもりは無いらしく、涼宮さんは近くに止めていたらしいタクシーに乗り 込んで行く。 僕にはついて行くしか選択肢はない。 気づかれないように小さくため息をつきつつも……さて、自分では確かめる方法はありませんが、今の僕の表情は彼が 涼宮さんを見ている時と同じである様な気がするんですが――どうでしょう? 結局、目的地を知らされないまま僕が連れてこられたのは――いったいこれにはどんな意味があるんでしょう――彼と 長門さんが今日訪れるはずの場所、市立図書館。 僕と涼宮さんが到着した時がちょうど開館時間だったらしく、物静かな図書館の中には僕達以外に職員の姿しか見当たら ない。 エントランス、案内看板の前―― 「……ん~、ねえ古泉君。有希が読みそうな本ってどの辺にあると思う?」 長門さんですか。 「そう。あの子って難しい本ばっかり読んでるイメージがあるけど、図書館でもやっぱりそうなのかしら」 そうですね。僕のイメージでは恋愛小説等も読んでいると思います。 機関の情報を抜きにして、普通の北高生なら長門さんに対してこんなイメージを持つはず。 「有希が恋愛小説? それは……でも、古泉君がそう言うと、なんとなくそんな感じもしなくもないわね」 僕の発言が意外だったらしく最初は驚いた顔、そこから思案する顔へところころと表情を変え、最後は目を閉じて腕を 組みしばらくそのままの姿勢で何かを考えた後、 「こっち!」 涼宮さんは僕の腕を引っ張り、図書館の奥へと進み始めるのでした。 図書館で時間を潰す方法――読書以外にどんな選択肢があったのか。 「古泉君伏せて!」 声と同時に頭部にかかった重圧によって、適正距離を保っていたはずの蔵書と顔の距離が一瞬で零に等しくなる。 突然の事に驚く僕の顔のすぐ隣には、涼宮さんの緊張した顔があり「いったい何があったんです?」と聞くのも躊躇われ る空気に開きかけた口を閉じる。 ……ソファーの上に不格好に寝ころんだ僕と涼宮さんの姿は余程滑稽なのでしょうね。 館内を歩く人達から受ける奇異の視線は、正直冷や汗物です。 しかしというか……涼宮さんの視線は背もたれの向こう側、確か洋書が並んでいるフロアーに釘づけになっていて、 当然の様に周囲からの視線は気にならないらしい。 ――まあ、大体の想像はついていましたが。 涼宮さんの視線の先、洋書の並ぶ本棚の前には彼と長門さんの姿が見えている。 二人の様子を見守る涼宮さんの表情は……これはなんなのだろう。怒りとも寂しさとも違う……強いて言えば期待? この状況に彼女はいったい何を期待しているのか、それもまあ気になりますが。 涼宮さん。 「しっ! 静かに」 わかりました。ですがどうやら僕たちは目立っているようですし、移動した方がいいかと。 「え? あ」 気づけば利用者だけでなく、図書館の職員まで遠巻きに僕達の様子を眺めている。 このままではお二人に気づかれるのも時間の問題ですね。今更ながら自分と僕の状態に彼女を知ったようだ。 これも偶然なのだろうか? 仰向けに倒れていた僕の視界には吹き抜けになった上階のフロアーが見えていて、それは きっと涼宮さんの希望に応える事ができる場所に見える。 そっと涼宮さんの肩を叩いて何も言わないままその空間を指差しすと、僕の意図した内容を理解したらしい涼宮さんは 口パクで「ナイスよ古泉君!」と叫んでいた。 上階へと移動し、絶好の観察ポイントを確保した僕らの視界の先では地震速報の画面の様に殆ど動きのない二人の姿が見 えている。 「……おかしいわ、会話が無いじゃない」 そうですね。 なんとなく相槌は打ったものの、彼女のその言葉の意味を想像する事はできそうにない。 不満げに頬を膨らませる彼女の期待する展開とはどんな状況なのだろう? まさか、長門さんと彼の間を取り持ってあげ たいのだとか? ……まあ、ありえない話ではないんですが何かが違う気がする。 立ったまま黙々と読書を続ける長門さんと、椅子に座ってそれを見上げる彼。 ここからでは表情を見る事はできないけれど、悪い雰囲気には見えない――おや、彼が何かに気づいた様な……。 静かな館内に突然響き渡る音声、部室で何度か聞いた事のあったその曲は…… みっみっみらくる! みっくるんるん! 「ばか! ああもう何やってんのよみくるちゃん?」 思わず声を出して手すりから身を乗り出す涼宮さんが、下の階に落ちてしまわない様に駆け寄りながら――でもあの着信音 を朝比奈さんの携帯にむりやり設定したのは涼宮さんだった様な――言う必要のない言葉を胸にしまいこむ。 それにしても、どうやら涼宮さんは朝比奈さんがここに居る事を知っていた様だ。というよりも、涼宮さんの命令で朝比奈 さんはここに来ていると考えた方が妥当か。 ……これは、どうしてしまったんでしょうね。 状況はさらに混迷さを増して来る中で、僕は自分の中にある一つの感情に気づいた。 まるで予測のつかない行動と、ただ楽しむ事を追及する純粋な姿勢。今日までは客観的な目で見ていたはずの彼女への評価 に、文章にできない何かが書き加えられていくのを感じる。 この感情は何なのだろう? そう考え始めた時、意識の中にノイズの様な感覚が走ると同時にポケットの中から携帯電話が 震える感触が伝わってきた。 閉鎖空間が発生してしまったようです――どうやら、事態は彼女の望まない展開になってしまったらしい。 彼女は階下の様子を一瞬でも見逃さない様にと食い入るように真剣に見ている、僕がこのまま何も言わずにこの場を離れても 大丈夫だろう。 『トイレに行っていたら、急なバイトの用事が入ってしまいました』 ……こんなメールで彼女が納得してくれればいいんですが。 早くも嘘の言い訳を考えている自分が今日は寂しくもあり――そうですね、もしも手早く閉鎖空間の対処が終わったなら どこかで待ち合わせをしたい、なんて事は望みすぎでしょうか。 機関の訓練で文字通り体に教え込まれた基本動作なら、その気になれば物音一つ立てずに移動する事など容易い事。 そんな驕りがあったせいなのか……そもそも涼宮さんに一般常識を当てはめる事に無理があったのか、 「古泉君?」 僕が彼女から離れようと足を一歩踏み出した動きに引っ張られるように、彼女の顔が振り向いていた。 その顔は驚いているようで、 急なバイトが、ちょっとトイレに、下から様子を見てきます……だめだ、急に動きを止めてしまった今ではどの言葉も不自然 に感じるだろう。準備していた言い訳は一つとして言葉にならず、ポケットの中では機関特製の携帯電話が無音で振動を繰り返 している。 考えるまでもない。ここで彼女の機嫌を多少損ねる事になったとしても、世界崩壊の危機を防ぐ事よりも優先する事など存在 しない。 それに、そもそも僕がこの場を離れる事で。彼女にそれ程ストレスがかかる事もないはずだ。 僕は「彼」ではないのだから―― 何故だろう、当たり前に思っていたはずのその言葉を、今は納得する事ができない。 いったい僕はどうしてしまったんだ? まさかこれも彼女の能力? 機関に入って初めて、振動を続ける携帯電話を無視し、僕は出口ではなく涼宮さんの方へと歩いて行き――手すりの前に立つ 彼女の隣に立った瞬間、携帯電話の震動が止まった。 さて、これでようやく僕と涼宮さんの話は終わりです。 この後に起きた事を簡単に言えば、急に歩き出した長門さんを追って彼も歩き出し、僕と涼宮さんも少し離れてそんな二人を 追いかけました。図書館の入口で別れた二人を見送った後、涼宮さんの指示で図書館の裏口から建物を出た所で僕の方から私用が 出来てしまったのでと解散を申し出た――まあ、そんな所ですね。 「今日は変な事につき合わせちゃってごめんね?」 僕も楽しかったですよ。 結局、ここに来た意味はわかりませんでしたけどね。 「あのさ、古泉君。本当はさっきバイトの連絡とかきてたんじゃない?」 ……実は、はい。 思わず浮かんでしまった表情を、誤魔化す事はできなさそうだ。 「ご、ごめんね?」 いえ、今から行けば間に合いますから。それよりも、最後までお付き合いできなくてすみません。 「そんなの気にしないで? また今度デートすればいいじゃない。じゃあまたね!」 笑顔で手を振る彼女の元からしばらく歩いた所で気づく……涼宮さん、また今度デートって言いませんでしたか? 振り向いた先にはすでに涼宮さんの姿は無く、立ち尽くす僕だけが残さ「古泉、状況を報告しろ」 声ではなく気配で誰なのかわかってしまう、間違えようも無いこれは森園生の気配。 冷や汗を流す間すらない、本当の意味で機関の訓練を受けた彼女だけがもちえる無機質な空気。 普段であれば、絶対的な信頼感を感じられるその存在が今は恐ろしい。 死角にいつの間にか立っていた森さんの姿に、危害を加えられる事など無いと分かっているのに体は勝手に生命の覚悟を始める。 「どうした」 無駄な言葉、無駄な表情、無駄な動作。その全てを否定している様な彼女の動作は、ある意味出会った当初の長門さんに近い気が する。……いえ、長門さんは僕達との出会いから少しずつ変化してきていますが、森さんには言葉通りの意味で一切の変化がない。 ほ、報告します。彼女の依頼により市立図書館にて 「違う、今日の行動は全て監視していた。聞きたい報告は一つだけ、何があった」 痛いほど大きく心臓が跳ねる。 彼女は聞きたいのだ、何故、召集に応じなかったのか? と。 正直に言えば、自分の取った行動だというのにその理由は今だにわからないでいる。 そんな言葉で納得してもらえる相手ならいいんですが。 上手い言い訳――そもそも彼女にいい訳が通じた事などないのだけれど――を必死に考える僕の姿を、質問の意味がわからないと 取ったのだろう。森さんは感情の無い声で続けた。 「数分前、閉鎖空間が突然消滅した。内部には能力者が入ったばかりで、神人は討伐される前に自壊するのが目視で確認されている。 彼女の傍に一番近くに居たのはお前だ。何があった、答えろ」 神人が消えた? そんな事はありえない、根拠などは無いが能力者としてそれは言いきれる事実のはず。 「……待機に戻れ」 僕から有益な情報を得る事はできない、そう判断したのだろう。気づいた時にはすで森さんの姿は無く、ようやく僕は一人取り残さ れる事ができました。 ―――― すみません、ちょっと心の整理をつけたいので語り手の交代をお願いできませんか? それはまあいいんだが……古泉、何があったんだ? 顔色が真っ青を通り越して真っ白だぞ。 ―――― 長門と図書館へ出かけた翌日、俺の気持ちを代弁するように天気は不安定で、空を流れる雲は生き急ぐ様にアクセルを踏んでいる。 やれやれ、これは雨でも降りそうだな。 梅雨にはまだ早すぎるし、中途半端に降り続けられるくらいなら盛大に降ってくれればいいと思うのは俺だけだろうかね? そうす れば雨があがれば過ごしやすい天気になると思うんだが。 「よ、キョン。なんだお前傘なんて持ってんのか? 今日は荒れた天気になるが雨は降らないって天気予報で言ってたじゃねー……あ? うぉわ! 降ってきやがった!」 なんていうか、色々とお疲れさん。 備えあれば憂いなし。 鞄で頭をかばいながら坂道をかけのぼる谷口を生温かい目で見守りつつ、俺は手持ちの傘を開いて零れて来た大粒の雨から身を守った。 ――天気が悪いせいで電気を付けた方がいいんじゃないかと思う程薄暗い教室、俺の後ろの席に座る約一名は無駄にご機嫌だった。 本当に無駄だ。 「おはよう!」 はい、おはようさん。 今日は何を言い出すんだ? そう思って次の言葉を待つ俺だったが……っておい、それで終わりかよ? ハルヒはただ笑顔を隠しきれ ないといった顔をしているだけで何も言ってこなかった。 触らぬ神に祟りなし、触らなくても祟る神には処置なしってな。いつになくテンションの高いハルヒに突っ込みを入れないまま授業は 進み、結局一日中ハルヒはご機嫌だった。 それはまあそれで異常事態だったんだが、今日はもう一つ異常事態が起きていたらしい。 俺がその事に気づくのは、放課後になってからの事だ。 「は~い」 その甘い声に思わず頬を緩ませながら部室のドアを開けると、部室の中に居た朝比奈さんは――この世の終わりってのはこの事だろう ――俺の顔を見て急に笑顔を曇らせてしまった。 あ、朝比奈さん? 戸惑う俺を残して、朝比奈さんはそそくさとポットの前へと逃げて行ってしまう……。 な、何がいったい朝比奈さんの機嫌を損ねる原因になってしまったんだ? どうか問題点があったなら言って下さ「いつまでも入口で 立ってたら通行の邪魔よ。さっさと入りなさい」 必死に自分の落ち度を探す俺の後頭部を、ハルヒの掌が思考ごと張り飛ばした。 頭を抱えつつ部室の中を見回すと、いつもより落ち込んだ顔の朝比奈さんと人の頭をどついておいて鼻歌まじりのハルヒ。この二人し か居なかった。 あれ、長門も古泉もまだなのか。 「あの。古泉君はアルバイトがあるみたいでもう帰ってしまいました。長門さんは私が部室に来た時は居ませんでした」 朝比奈さん、どうかそんな落ち込んだ顔で言わないでください。貴女の機嫌を損ねる原因が俺にあるのなら俺が出ていきますし、他に 原因があるのなら相談でもなんでもしてください。 「二人が居ないなんて珍しいわね」 いつもより人口密度が薄い部室内で不思議な程上機嫌を保つハルヒと、ハルヒに笑顔の元を奪われてしまったかのように落ち込んだ 朝比奈さんの二人と過ごす放課後の活動は殆ど会話もないままに時間が過ぎていく。 古泉、普段お前を毛嫌いして悪かった。だから帰ってきてくれ? 頼む! そんな俺の願いは天に届かず、結局長門も顔を出さないまま――ハルヒが勢いよく立ちあがった――今日の活動は終わったらしい。 「じゃ、今日はここまで。……キョン」 なんだ。 殆ど誰とも会話もない時間と、朝比奈さんの悲しげな視線を受け続けた俺の体力はすでに活動限界寸前だ。 「あ~えっと。……なんでもない! じゃあまたね!」 照れ笑いににも似た笑顔を浮かべて、ハルヒは俺と朝比奈さんを残して部室を出て行った。 あいつはいったいどうしちまったんだ? なんて気を使う余裕もない。 じゃあ、俺も帰りますね。 と言って立ち上がる俺を見ている朝比奈さんの視線は、悲しげなままで……本当に何かあったんだろうか? 視線が合うたびにそっと俯く朝比奈さんを見るたびに、文字通り俺の心は振り回される訳で……すんません。 口を開く事もなく俯いている朝比奈さんに小さく頭を下げ、俺も部室を後にした。 落ち込んだ俺を迎えてくれるのは曇った空と降り続く弱い雨、不安定な大気は俺の期待には応えず持久戦をお望みらしいな。 いくら部室専用のエンジェルとはいえ朝比奈さんだって人間だ、たまには情緒不安定になる事もあるんだろう。 翌日、偶然出会った朝比奈さんは昨日の寂しげなお顔を思い出せない程にいつも通りで、俺は昨日の様子について聞くような事だけはしな かった。 触らぬ天使に涙なしって言うだろ? 図書館 終わり 「誓い」へ続く その他の作品
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1112.html
§第一章§ ――1―― 「お茶です」 「あぁ、どうも」 いつもの風景。一年前から連綿と続いてきたSOS団団室こと文芸部部室での光景である。 「こないわねぇ……新団員。新入生、どうしてあんなに普通の連中ばかりなのかしら」 「そりゃお前が求める水準が高すぎるんだろうが。いきなり魔法を使ってみせろだとか、隣の校舎にワープしてみせろだとか言われて応えられるのは、プロのマジシャンくらいだ」 時は四月中旬。ハルヒは盛大にSOS団新団員勧誘を行い、その超新星爆発のごときエネルギーは全力を持って空回りし、結果この部室には想像もしなかったほどの静けさが訪れている。 「……」 まぁ、長門には静かな環境で本を読んでいてもらいたいし、そういう意味ではハルヒのオーバーヒート団員勧誘はありだったのかもしれん。 「ところで、古泉くんは今日も休みなの?」 ハルヒが両手を机に叩きつけながら言った。手が痛くなりそうな音である。 「らしいな。あんだけ派手に呼び込みすりゃ、反動がきてもおかしくねーよ」 と言いつつ、俺も相応に疑問に思っていた。去年の五月半ば、あいつはハルヒ言うところの謎の転校生という属性を持って北高に来て、そのままハルヒに引っ張られて強引にSOS団の団員となった。 間もなく自らが超能力者であることを俺に明かし、証拠までを見せて、今では俺にとってすっかり腐れ縁的な仲間と化している。その古泉が今まで連日放課後姿を見せないなどということはなかった。 今日でかれこれ三日になる。俺もハルヒも朝比奈さんも長門も理由を聞いていない。 普通は病欠なんかを心配するところだが、だとしても何も連絡をよこさないというのは古泉にしては不自然に思える。何せここにいる連中は俺以外の全員が尋常ならざる能力の持ち主である。普通の欠席をするほうが腑に落ちない気がするのも仕方がないと思うね。 「古泉くんは誰かと違って律儀だから、無断欠席なんかするはずないと思ったんだけどね」 焦点に穴を開けそうな眼光を飛ばしてハルヒは俺にそう言った。何の話だ。 「あんた、いつだったか無断で休んだじゃないの。シャミセンの病気がどうとかって。あれ、後になって考えてみたんだけどおかしなところがいくつもあるわ。猫って円形脱毛症になるわけ? それに、猫は散歩なんてしないでしょ。しかも冬よ冬。あんた、あの時ほんとは何してたわけ?」 即座にびびびくんとしたのはお盆を抱えた朝比奈さんで、長門に運ぼうとしていたお茶を入れた湯のみが小刻みにカタカタ震えていた。 「今さらその話を持ち出すのかお前は。シャミは確かに円形脱毛症だった。医者に珍しいって言われたからな。 お前がそう言うのも納得できるぜ。散歩の件は鶴屋さんのウソだ。言っとくけど悪気はないぜ。あの時散歩してたのは俺だけだ。あの人のことだ、俺と鶴屋さんが夜道でばったり出くわしたらお前が何か余計な推測をすると思って気を利かせたんだろ」 対ハルヒ用にイイワケをするのにも慣れてきた俺である。どうもこいつは最近嗅覚が鋭くなってきている気がしてならない。もともと犬じゃないかと思うほどなのに、それ以上となるとこの世にハルヒ以上に鼻の利く生き物はいないんじゃないか? そういえば坂中の犬を散歩させていた時も競い合うように走ってたしな。 俺がハルヒの前世は犬で決まりだと勝手な思い込みに判を押そうとしていると、 「まぁいいわ。所詮過ぎたことだしね。何か古泉くんがいないからイライラすんのよね」 おぉ、お前古泉のことが好きだったのかなどと俺は言わないぜ。たちどころに五十倍の威力のカウンターを喰らうからな。単に団長として団員全員が揃っていないことに不服なんだろう。 桜は一週間以上前に散り、木々は新芽を日に日に膨らませている。 実にうららかでのどか、平和なことこの上ない放課後だった。 昨日母親に予備校をそろそろ決めろと言われたことなど帳消しにしてあまりある和やかさだ。思うに、悟りってのは今の俺のような心境を指すんじゃないかね。宗教を開いたりするつもりは毛頭ないがな。 「古泉くん、風邪かなぁ……」 陽光で淡い輪郭をまとった朝比奈さんは、後世まで伝記として残しておきたいような抜群のたたずまいで無断欠席超能力者の心配をした。これで風邪なら四十度超えてようが三秒で治る。いっそ俺が風邪を引けばいいか。 そうすれば朝比奈さんが家に来て俺の看病をメイド服で「はい、あーん」などと言いながら―― 「いでっ!」 『団長』の文字が書かれた三角錐が俺の額にすこんと当たった。危ねぇだろ! 「あんたがみくるちゃんを見てやらしい妄想してるのがバレバレだったからよ! ほんと分かりやすいわね、あんた」 イライラするのは勝手だが、その矛先を俺や朝比奈さんに向けるのは勘弁してくれ。ついでに長門にもな。それこそ今ここにいない古泉にすればいいだろうが。 「はぁ~あ、何かこう思ったほど刺激的じゃないわね。新学期」 ハルヒは溜息を吐いて机に沈み込んだ。俺は若干に冷や汗の心地となる。まさかこいつのせいで古泉は部室に顔を出せないのではあるまいな。今さらあの念仏ものの灰色空間を量産したりするとは思えないが……。 それに古泉はハルヒの力が弱まってきていると言っていた。ならば意識的であれ無意識的であれ急に古泉の仕事が増えたりはしないはずだ。 俺は珍しく隣の席で本を読んでいる長門に小声で訊いた。 「長門、何か古泉の欠席に心当たりとかないか?」 すると長門はすっと横を向き、 「ない」 とだけ言ってまた視線を元に戻した。明快な回答だがもうちょっと何かないのかね。推測とか心配とかさ。 「ん。それ、懐かしいな。……また読んでるのか?」 長門が読んでいたのは俺がこいつから初めて借りた海外SF大長編のハードカバーである。ひょっとしてこいつも読書する書物を一巡させたのだろうか。だとするとこれまで何冊読んだのか、考えるだけでも頭の中が文字で押し潰されそうになるな。 長門はこくと頷き、 「統合思念体は静観の姿勢を変更していない。古泉一樹の不在は思念体のせいではない」 と、俺が思いもしなかったことを言って読書を続行する。 なるほどね。とするとやっぱり体調不良だろうか。あいつも意外とナーバスなところがあるのかもしれん。ポーカーフェイスの代わりのようにいつも微笑しているが、それも心情を悟られないためだったりしたら俺としてもちょっとはあいつに同情してやる気にもなる。 あいつのクラス担任にでも欠席の理由を訊いてみようか。……そうそう、クラス替えの結果、俺とハルヒ、谷口に国木田、阪中、長門が同じクラスになったのだが、さすがに特進クラスの古泉まではハルヒの力でも巻き込めなかったらしい。朝比奈さんのほうはまた鶴屋さんと同じクラスになったとかで喜んでいたな。 そんなわけで古泉は別のクラスにいる。だから一昨日の放課後、帰り際にようやく古泉が学校に来ていないらしいことを知ったのだった。 「じゃぁね。明日、古泉くんが来たらすぐにでもSOS団のミーティングをするつもりだから、遅れちゃダメよ」 というハルヒの言葉を受けて俺たち四人は駅前で解散した。 俺は自転車に乗って家路をたどり、無事わが家に到着したが、そこに突然の来客があった。 「ご無沙汰しておりました」 ――2―― 「森さん?」 そこにいたのは森園生さんだった。二月に会った時と同じ、ぱりっとしたスーツ姿だ。 背後には例の黒い車が見え、運転手の新川さんが精悍な顔で目礼した。 「どうしたんですか?」 俺はチャリを玄関脇に止めて森さんの元に戻った。 「古泉のことについて、あなたに話しておきたいことがあります」 立ち話も何ですから、との森さんの指示で俺たちは新川さんの車の後部座席に乗り込んだ。 「古泉が行方不明になっています」 森さんは何も前置きをせずに重要事項を伝えた。あんまり突然だったので俺は言葉の意味を正確にとらえられない。思わず訊き返す。 「何ていいました? 古泉が……」 「行方不明なのです。この三日間、自宅にもおらず、連絡もつきません。思い当たる場所全てに問い合わせをしましたが、どこも古泉の行方を知るところはありませんでした」 あいつが行方不明? どういうことだ? 今さら機関の任務が嫌になったりでもしたのだろうか。 「それはないと思われます。機関に協力しないことは、遠因的に自分の首を絞めることになりますから。 どこへ行くにしても、その行き先自体がなくなってしまうようでは意味がないでしょう?」 森さんの言葉の意味するところを全て把握できたかどうかは自信がないが、まぁ俺もあいつが無責任に機関のエージェントを放棄してトンズラするとは思えない。だとすると、古泉はどこへ消えたんだ? 「それが、何の痕跡もありませんでした。持ち物や金銭、衣服などすべてが手付かずで自宅に残されていて、メッセージやどこかへ出立する計画を立てていた形跡なども見当たりません」 「ってことは、古泉は一昨日急にいなくなったってことですか? まったく、突然に?」 「そうなります。もともといなかったかのように、綺麗さっぱりです」 話の表層だけ聞けば、そりゃどこの怪談話だと言いたくなるが、今は夏じゃないし、もちろん幽霊など登場しないことは俺もよく分かっている。となると…… 「誰かがあいつを連れ去った、とか、そういうことですか?」 「えぇ。私達もその可能性がもっとも高いと考えています」 森さんは神妙にうなずいた。前の席の新川さんからも、心なしかピリピリとした緊張を感じる。 「機関の他の人員にそのような消失現象は起きていません。古泉だけが突然に、姿をくらましたんです」 森さんの言葉を聞きながら、俺は考えていた。誰のしわざだ? 古泉だけを狙うってのはどう見ても作為によるものとしか思えない。そして、あいつは普通の手段で誘拐されるような奴じゃないとも思う。仮にも機関の人間だしな。どこかに幽閉されているなら、あいつ単独での脱出は無理でも、機関が色んな手段を使って古泉を救出するんじゃないだろうか。実際森さんは機関側で手を尽くしたかのような物言いをしている。 「二日間、我々は古泉を捜しましたし、今なお継続中ですが、芳しい結果は何一つ得られません」 なるほど。とりあえず、これで古泉が三日も学校とSOS団を休んだ理由は分かった。ハルヒに言えるようなものじゃないのがちと厄介だが、どうにかして古泉を見つけ出さなきゃならないらしいな。 「今日私達があなたに伝えたかったのはそれだけです。古泉の行方が心配なことには変わりないでしょうが、理由だけでも伝えておくべきだと判断しました」 「わざわざすいません。俺のほうでも、無理のない範囲であいつを捜せないか当たってみます」 俺は車を降りて会釈をした。暗くなった空の下を、真っ黒に輝くハイヤーが静かに走り去った。 ……さて、まずは長門のところに行く必要があるだろうか。 「いなくなった古泉くんが心配?」 俺の背後から声がした。するはずのない声が。 ――3―― 「当たりまえよね。これまで一緒に困難に立ち向かってきた仲間なんだもの」 振り向いて凍りつく俺にそいつはあざ笑うように言った。 ……どうしてお前がここにいる!? 「あら、驚いてるわね。ふふふ。無理もないわ。あなたが今推測できることなんて、たかが知れてるものね」 北高の制服、腰まで届く長い髪、整った目鼻立ち、不敵な笑み……。 「朝倉……涼子……?」 間違いない。俺がこいつの姿を間違えるわけがない。会うたびに戦慄の度合いが桁を増やしている。 たちまち嫌な汗が俺の表皮を伝う。 「覚えててくれたのね。ありがと、感謝するわ。転校して、だいぶ経つものね」 その笑みは、表の顔。かつて委員長として一年五組に滞在し、普通のクラスメートとして振舞っていた時のもので間違いない。なぜ、お前がここにいる。 「わたしの知ってる情報が正しいのなら、これで再開は二度目みたいね。もっとも、今のわたしにはデータとしての記憶しか残っていないけれどね」 「質問に答えろ! どうしてお前がここにいるんだ。お前は長門に二回も――」 「そう。消されたわ。情報結合解除。ねぇ、わたしは彼女に勝てない運命なのかしら。どう思う?」 意図的に俺の記憶を想起させるような台詞を使っている。教室、校門。夕方、明け方。 銀と赤のイメージ。鈍く、不気味な感触――。 どうして朝倉がここにいるんだ!? 幻なんかじゃない。だが長門がこいつを野放しにするとも思えない。 「不思議がってるわね。うーん。そろそろ答え合わせしてあげてもいいかしら? わたしが今まで二回も負けたことを考えると、これくらいじゃ甘い気もするけど」 くそっ。逃げも攻めもできん。こいつなら俺をあっという間に囲い込んでしまうだろう。こいつが俺に襲い掛かる瞬間に備えるくらいが関の山だ。……誰か、誰か歩いてないか? 「助けを求めようったって無駄よ。周囲20mに情報結界を張ったから。近付いた人間は急用を思い出して道を引き返すの。便利でしょ?」 朝倉は自分の姿を俺の網膜に焼き付けるかのようにウィンクした。こんなに突然現れるなんて、反則にも程があるだろう。もともとルールなんて意識してないような奴だったが……どうすればいい、絶体絶命だぞ。 「わたし個人の気持ちとしては、今すぐあんたを殺してしまいたいんだけどね? 残念なことにわたしに課せられた役割はそれじゃないみたいなのよ。ね、ちょっとは安心した?」 ちっとも安心できない。いつぞやみたく体の自由を奪われたりはしていないようだが、実質身動きできないのも同然だ。くそ。家の目の前なのに何てことだ。 「何しに来たんだ。そもそもどうしてお前が存在してるんだ」 朝倉はこの状況が楽しくて仕方ないかのようにその場を歩いて回った。 「わたしがいない間、楽しかった? 涼宮さんと仲良くなった? 長門さんとはどう? ふふふ。いいわねあなたは。 わたしね、自分の立場がうらめしくなったこともあるのよ。どうしてわたしはあなた達の輪に入る役じゃないんだろうって。でも、今さらそんなこと思ったってしょうがないでしょ? わたしは、急進派の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースなんだから。命令には従わなきゃいけない。それは、今回だってそうなのよ。わかる?」 知るか。俺にとってのお前は殺人犯という印象しかない。それこそ、インターフェースの感情の概念が分からんという奴だろう。 「せっかくまた会えたんだから、挨拶のひとつもしてくれていいと思うのに、冷たいのね? まぁいいわ。じゃぁわたしがここに来た理由を教えてあげる。あんたに伝えるためよ」 「何をだ」 声が上ずってしまう。油断できない。警戒なんて無意味かもしれないがな……。 「あなたの大切な仲間、わたしが結合解除したわ。どう? 驚いてくれるかしら?」 「……!」 まるで、体中の感覚が夜の闇に溶けて出てしまったようだ。今、何て言った? こいつが古泉を消しただと? 「ふふふふ。驚いてるわねぇ。その顔が見られただけでも復活した甲斐があったってものね。いい気味だわ」 長門がどうして感知できなかったんだ? そもそも、こいつも長門も派閥は違えど同じ情報統合思念体の一端末だろう。こんな勝手な振る舞いができるはずがない。 「あんまりネタばらししすぎちゃうのもつまんないわよね。わたしがどうしてここにいられるのかは宿題にしておくことにする。今日のわたしは、あなたにもうひとつ、予告をしてここからいなくなるわ」 朝倉はずっと笑っていた。いつの間にか裏の顔。俺を二回も殺そうとした時の、邪気を思わせるイメージの違う笑いに変化している。 「もうひとり。あなたの先輩も、近いうちに消すわよ。ふふ、楽しみにしてなさい」 「てめぇ!」 俺が駆け出すと同時に朝倉は姿を消した。 瞬時に圧迫感も消え、元の静寂のみが俺を包む。 朝倉涼子……。もう会わないと思っていた。何か、何かが起きている。あいつが古泉を消しただと? そんな簡単に人ひとり消したとかいうあたりからして、もうどうかしているとしか言いようがない。さらに、あいつはこう言った。 ……朝比奈さんを近いうちに消す。 古泉と同じようにか? だとすると俺が今まで会っていた朝比奈さん(大)のほうはどうなるんだ。消えてしまったなら大人になって超絶なスタイルとなった彼女の存在はあり得ない。 俺はしばらく道端に突っ立ったまま考えこんでしまっていた。 今日三人目の来訪者が、俺に声をかけるまで。 「こんばんわ」 ――4―― まったく突然に、それこそ瞬きした間に、朝比奈さん(大)が俺の目の前に出現していた。 「久しぶり。って言っても、キョンくんにとってはふた月しか経っていないんですね」 俺の覚えているままの大人版朝比奈さんだったが、彼女の時間では前回会ったときから二ヶ月以上経っているのだろうか。だが、今はそんなことはどうでもいい。 「朝比奈さん! これは一体どういうことなんですか!」 つい大声になってしまう俺に動じず、朝比奈さんは艶やかな声で告げる。 「キョンくん……ここが分岐点です。以前わたしが言った、大きな運命。ここを正しく乗り越えないと、私たちのいる未来はわたしの知っている姿にならないの」 「朝比奈さん? 今朝倉が来て……」 「えぇ。古泉くんを消した。彼女の言葉に嘘はないはずです。彼女は古泉くんを跡形もなくこの時空から消してしまった」 大人版朝比奈さんの声に冗談の色は微塵もなかった。 いつだって突然だった非日常。それがまたとんでもない形で俺たちの前に立ちはだかろうとしている。 「一体何者のしわざなんですか!? 誰が朝倉を復活させたんです?」 朝比奈さん(大)は一瞬困ったように目を伏せてから、 「ごめんなさい。言えません」 「えっ」 俺は当惑した。どうしてだろう。 「キョンくん。これからのあなたの行動に変化が及ぶからです。今回、わたしが直接あなたにできることは、ほとんど何もないといってもいいくらいなの。あなたひとりでも解決できない。SOS団員全員の行動がうまく行かないといけません」 俺だけじゃない、って、それは一体……。 「詳しく言うこともできないんです。未来は微細な原因の集合で絶えず変化するものなの。いつだったか、わたしがあなたにわたしのホクロの位置と形を言ってしまったことがあったでしょう?」 そう言われて俺は一年近く前の記憶を掘り返した。……そういえばあったな、そんなことが。どぎまぎして身動きできなくなってしまった、入学して間もない俺の記憶。 「あれだけで、誰が初めにホクロのことを知ったのか分からなくなってしまった。それは、わたしがうっかりしていたから。既定事項だったはずの物事が、不明瞭になってしまうの」 分かるような、分からないような……。確かに、これまでどっちが原因か分からないようなことはいくつかあった。 鵜が先か卵が先か、って奴だ。例えば俺がハルヒに言ったあの台詞「世界を大いに盛り上げるための、ジョン・スミスをよろしく!」あれを俺はハルヒから聞いたが、ハルヒはそれを四年前に現れた俺から聞いたわけだ。どちらが先に言ったのか分かったものじゃない。そうか、知っているし、禁則事項と明確に決まってはいないけれど、言えないことってのもあるんだな。 「分かりました。何が待ってるのか分かりませんけど、俺はあなたも部室の朝比奈さんも、もちろんハルヒたちのことも信じています」 「ごめんね……キョンくん」 朝比奈さんは曇り顔になった。古泉がいつか言っていた。この表情や振る舞いは、言わば演技かもしれないと。 実際、俺は二月の誘拐の一件で、この朝比奈さんへの疑いを少なからず抱いてしまった。自分のいる未来のために、過去の彼女やこの時代にいる俺たちを都合よく操っているのではないか、と。だが、今回はSOS団そのものに攻撃が 仕掛けられている。そんな猜疑心は今はお預けにしておくべきだろう。 「朝倉涼子から聞いたと思いますが、次はわたしが狙われています」 朝比奈さん(大)は気を取り直して続けた。 「子どもだったわたしが消えてしまうと、その間、わたし自身がこの時代に来ることができなくなります。だから、わたしは今回キョンくんにできる事が本当にないのも同じ……。できることではなく、できないことを伝えにわたしはここへ来ました」 そういうこともあるんだな。未来人の優位性、だったか。過去に対して未来は万能だとどこかで思い込んでしまっていたが、どうやら必ずしもそうではないらしい。 俺がそう思っていると、温かく、柔らかい気配を感じた。初めてこの朝比奈さんと会った時と同じように、彼女は俺の肩に額を当てていた。 「がんばってね……キョンくん」 声が震えているように感じたのは気のせいだっただろうか。十秒ほどで大人版朝比奈さんはいつもの色っぽい笑顔に戻り、ウィンクをすると、俺が瞬きする間に消えた。時間跳躍にはどれだけか手間がかかるものかと思ったのだが、俺がそれを見極める暇もないなんてな。 我を取り戻すために、俺は深呼吸をする。古泉、待ってろ。必ずお前を元に戻して見せるし、朝比奈さんを消させはしない。まずは長門に連絡をとらなければならないだろう。あいつに負担をかけたくないのは事実だが、SOS団そのものの存続が危ぶまれる今は、その限りではない。ごめんな、長門。また力になってくれ。 俺は自宅に入って一言声をかけると、再び自転車に乗って、今度は長門のマンションを目指してペダルを踏み込んだ。 ――5―― 「入って」 耳馴染みとなったインターホン越しの声を聞いて、俺はエントランスをくぐる。 朝比奈さんが二人になったあの一件以来来ていなかったマンション。皮肉なことだが、ここに来ないことがSOS団の平和の証なのかもしれない。いつか、何も気にすることがなくなった日に、ハルヒや朝比奈さん、古泉と一緒に長門をびっくりさせるために来るのもいいかもな。あいつがどんなリアクションをするのか、興味深くもある。 俺がエレベーターを降りてドアの前に行くと、インターホンを押す前にドアが開いた。 「長門……」 「分かったことがある」 長門は俺を中に促しつつ言った。俺はコタツテーブルの向かって左側に腰を下ろす。 「情報統合思念体急進派が、秘密裏に自らの一部を独立させていた」 お茶を出したりなどの前置きを一切しない長門というのも珍しかった。自分から先に話すことこそ稀だが、こいつが単刀直入に重要事項を言うこともまた滅多にない。 「……まずお前の話から聞いたほうがよさそうだな。続けてくれ」 長門は顎を数ミリ引く特有の肯定姿勢をみせて、淡々と話し出した。 「急進派は長い間主流派の姿勢に異を唱えなかった。その間に、自情報の半分を分解し、再構成した。思念体は各派の意識が『ある』か『ない』かの意識しか持たない。流派ごとの意識は独立していて、一部が分離していても、他の流派は気がつかないケースが見られる。そうして思念体は意識を分け流派を分けていった。今回もそれに近いことが行われたのだと推測できる」 「……」 すぐに考えを整理するのは困難な、言わば抽象論だった。情報統合思念体ってのは、そんなアメーバみたいな増え方をする存在なのか? 「実体を持たないから質量もない。よって身体的感覚による存在の認知は不可。情報量を計測する概念もない」 俺はますます分からなくなる。これまでえらい高度な存在だと思っていたが、ある意味単純なことを平気で見過ごしたりするのだろうか? 「人類とは意識レベルが根本的に異なる。完全に理解しようとすることは無為」 長門の言葉に、俺は少し手前まで話を戻す。 「……それで、その急進派は、何でまた急に分離したんだ?」 「涼宮ハルヒは自らの能力を弱めつつある。このまま行けば、遠からず彼女の力は消滅しうる。おそらく、急進派は観測のみの現状を打破したいと考えた。そして、その考えに基づいて行動することを選択した」 ある意味人間的だな。欲望の赴くままに行動するか。だが普通はそんなこと許されないぜ。統合思念体にはそういう社会のルールみたいな物がないのだろうか。 「主流派は他派と共に急進派そのものを消滅させるか審議している」 聞けば聞くほど人間社会だな。 「ただ、仮にその決定がなされても、独立した方の急進派を抑えることは不可能」 長門は真っすぐに俺を見ていた。日数を重ねるごとに、わずかに増していく瞳の輝き。 「それはまたどうしてだ」 「急進派は、自らを構成する情報を一度素子レベルまで分解し、残った思念体側の情報を用いてアトランダムに意識体の再構成をした。そこに自らの意識を乗せるよう、あらかじめベースプログラムを仕込んで。それは、新しい広域宇宙体を生み出す行為に近しい」 自らをまっぷたつにして、その片方が反対の姿を基本脳思考形態を残してまるっきり変えちまったってことか? 人間界だったら倫理感を巡って何年も議論になりそうな行為だな。そりゃ。 「普通はそのような行為をしない。わたしの知る限りにおいて、意識体の行為においても非常に稀有」 半分死ぬようなものだからな。それに、失敗するとか考えなかったのか? そいつら。 「涼宮ハルヒの力に、そうするだけの価値があるのだと判断したためだろう」 ハルヒの力のために半分自殺するような真似をするのか……すまんが俺には理解できそうにないな。急進派とやらは。 「ってことは」 俺はようやくさっきまで次々と俺の元を訪問した人たちを思い出し、 「あの朝倉涼子を作ったのは……」 「朝倉涼子……?」 俺は長門に森さんと朝倉と大人版朝比奈さんに会ったことを話した。朝倉のくだりになると、長門は驚いたように数度瞬きをした。 「わたしや情報統合思念体が感知し得なかった……」 つぶやくような長門の台詞に俺は仰天した。……何だって!? 「おそらく、その朝倉涼子は思念体が既知とする結合法則とはまったく異なる規則によって構成されている。ゆえに、わたしや統合思念体には存在の認識が困難。我々の認識方法に対するアンチプログラムを持っていると思われる」 それじゃまるでステルス殺人鬼じゃないか。いや、今回の朝倉が殺人鬼と決まったわけでもないが。 「我々に敵対する要素が確認できるだけで、危険度が含まれることはまず間違いない」 長門は鈴の音のような声で続ける。やっぱり平和的解決は無理なのか。 「わたしの対抗処置にも限界があるかもしれない。今回の朝倉涼子と急進派は、まったくの未知数。行動も予測不能」 長門。今は仮にも春なんだぜ。そんな心が凍りつきそうなこと、冗談だって言うものじゃないだろう。 「……本当のこと」 長門は顎をわずかに引いた。どこか後ろめたそうに見える。 「このままだと、朝比奈みくるも消えてしまう」 今やはっきりと分かる。長門は……動揺していた。 第二章
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3035.html
夏休みが始まり数日経ったある日のこと。 午前八時半。 僕はSOS団お馴染みの待ち合わせ場所にいた。蒼穹に浮かぶ真夏の太陽は、まだ朝だと言うのに灼熱の光を惜しみなく地上に降り注いでいる。 今日は言わずと知れた恒例の不思議探索の日。いつもと違うのは虫取り網と虫かごを持っていることだ。 本日は涼宮さんの思いつきで、近所の公園でカブト狩をすることになったのだ。 なんでも、レアな大物を見つけてオークションで売りさばき、SOS団の今後のイベント資金にするつもりらしい。 こんなところにレアな大物がいるとは思えないが、涼宮さんのことだからそれはきっと上辺だけで、単に皆で虫取りを楽しみたいだけだろう。 それにしても、七月は色んなことがあったな。SOS団としての活動でという意味ではなく、個人的な意味で。 長門さんをかき氷屋に誘ってから、彼女とは随分話す機会が増えた。喜ばしいことだ。 二度目に誘った時なんかは7杯もおかわりして店主を驚愕させていたっけ。 なんてことをぐだぐだ考えていたら、小さな人影がこちらに近づくのが見えた。逆光でよく見えないが短い髪が 微風で揺れてるのが辛うじてわかるから、あれは長門さんだろう。僕はいつものスマイルで挨拶しようと片手を挙げようとしたが、出来なかった。 何故か。夏休みでも滅多に私服を着ない長門さんが、今日に限って白いシフォンのワンピースにデニムのベストを羽織り、手には小さな篭バックをちょこんともって、女の子らしさ抜群のファッションでやってきたからだ。 夏特有の湿気を多く含んだ熱風がスカートの裾をひらひらと靡かせ、彼女の白い太腿を露にする。 … … … 暫く見とれてしまった。ここに彼か涼宮さんがいれば、よくお似合いですよ思わず後ろから抱きしめてアイラブユーと囁きたくなりますね。とかなんとかキザったらしいことをさらっと言えたんだろうが、今の僕にはそんな余裕がない。 ・・・ 結局、 「…おはようございます。今日もとても暑いですね」 としか言えなかった。情けない。 … 「じーーーー」 長門さんがこちらをじーっと見つめている。何でしょうか・・・というか何故上目使い? 「似合う?」 ええ、とても。 「そう」 はい。 「じーーーー」 まだ何かあるんでしょうか・・・いい加減その視線から解放されたいのですが。 「…男は上目使いに弱いもの」 ニヤリ ! ちょっ誰ですかそんなこと長門さんに吹き込んだアンチクショーは?! 「…さっきコンビニで雑誌を立ち読みしてきた」 … すっかり今時の女の子なんですね・・・ 妙な汗をかいてしまった。やれやれ ああそれにしても皆さん遅いですね。あと五分で九時に「彼と涼宮ハルヒは勉強会。朝比奈みくるは熱中症。虫の息状態」 …マジですか 「まじ」 … 勉強会か。二人が仲良くやっているならそれ以上の望みはない。彼が早く涼宮さんに告白してくれたら荷がおりるんだけど…でも… … 虫かごと網を持ってカブト狩りスタイルの僕はどうしたらいいんだろう…ドタキャンにも程があるだろう。 … てか虫の息って…ほっといていいんですかそれって … 「私達は団員。二人きりでも探索は可能。まずは…」 すると、長門さんはどこからか虫取りあみをとりだして言った。 「カブト狩り」 僕と長門さんは公園の林にいた。というか長門さん、その格好でカブト狩りはちょっと…動きにくそうですし、 せっかくのお洋服が汚れてしまいますよ? 「ノープロブレム。問題ない」 ルー大柴ですか、あなたは… 「…狙うのはクワガタ」 …カブト狩りじゃないんですか。 … 長門さんは無言で奥の方へ探しにいった。ほっといてもいいだろう。とりあえず僕は近場を探すか… … …中々見つからない。そもそもこんなところにクワガタなんて… 『ああからからからまわりー男と女ってーいつーの世もおおお愛ーしくてー愛ーしくて~にーくーきゅうぼじょおおおお』 なんともマニアックな着信音が鳴り響き、画面を見ると、長門さんからだった。 ピッ はい古泉で 「クワガタを発見した。早急に来られたし」 ブチッ ツー ツー ツー … 誰かを激しく彷彿させるような強引さで一方的に切られた。来られたしと言われても…どこにいるのかわかりませ… ああご丁寧に木の幹に赤い印が。 矢印に誘導されて辿り着くと、長門さんはじっと木の上の方を凝視していた。 「あの上にいるんですか?あそこは僕でも届きませんね。」 梯子でも持ってくればよかったな。そうだ、情報操作で梯子を構成してはどうです?虫取り網みたいに。 「梯子では足場が不安定。肩車を推薦する」 肩車ですか。しかしスカートでその行為は僕の精神が不安定になる。非常によろしくない。 「じーーーー」 長門さんの視線攻撃再び。結構キツイです。 「じーーーー」 ・・・どうしよう。断ろうにも言い訳が思いつかない・・・ … カサカサっと近くの茂みが揺れた。誰かいるのかな?長門さんの視線攻撃から逃れようと、音がしたほうを振り向こうとした途端… 「…早くしないとクワガタが逃げる」 長門さんは僕にひざかっくんをかまして強引に肩にまたがった。心の準備ってもんが必要なのであっていきなりはちょっと… と言うか、何で僕はこんなに動揺してるんだ?相手は統合思念体とか言う得体の知れない情報生命体から生まれた宇宙人だ。 変に意識するほうがおかしいんじゃないか。それに、他のSSじゃ身ぐるみ剥がされたり一つのベッドで寝てるんだ。 それと比べれば全然大したことない。もちつけ僕。ビークールだ。 「それでいい」 満足気に言う長門さん。心なしか楽しそうな声色だ。・・・僕の顔が熱いのは暑さのせいだろう。うん、きっとそうだ。 … 腹を決めて肩車をしたのは良いものの、結局届かなかった。高い所が好きなんですかね、クワガタって。 「これは諦めたほうが良さそうですね。他のを探しましょう」 「……諦めるのはまだ早い。諦めたらそこで試合終了」 …天下のジャンプは宇宙人にも愛読されているらしいですよ。僕も好きですけどね。 長門さんがボソボソ何か呟いた。すると、虫取り網はにょいぼうのごとくびょいーんと伸び、クワガタを見事にキャッチした。 「取った」 その手がありましたか。ところで長門さん? 「何」 始めからそうすればよかったんじゃ… 「気にしたら負け」 …そうですか。 長門さんは僕の肩から降りると、捕まえたクワガタを手のひらに乗せてじっと眺めている。ペットにするつもりらしい。 確かに虫ならマンションで飼っていても問題ない。 「かわいい」 そう言って指でつっついたりして遊んでいる。TFEIにも母性というものがあるのだろうか。クワガタと戯れる彼女の表情は相変わらず何の色も浮かんでいないが、 安らかでとても楽しそうに思えた。そんな彼女を見ていると、不思議と穏やかな心になる自分に気付いた。 喉の奥がきゅっと締め付けられるような、何ともいえない胸騒ぎを感じた。 林から抜けると、時刻は午前11時過ぎだった。朝は誰もいなかった公園には家族連れやら若いカップルで賑わっている。 ちょっと早い気もしますが、小腹も空いてきたことですし、どこかで昼食でも… 「弁当を作ってきた」 長門さんは大きな風呂敷を小さな籠バッグから取り出した。それは四次元ポケットか何かですか? その質問には答えずに、彼女は近くのベンチに座り、風呂敷の結び目を解き始めた。此処で食べるんですね。 丁度木の陰で風通しも良く、とくに文句はないな。と僕も長門さんにならって隣に腰を掛けた。 風呂敷を解くと、何故か土鍋と白いご飯だけ入った弁当箱が現れた。 土鍋を開けると中身はほかほかのカレーだった。しかもカレーの具には透明でにゅるっとしたものが… 「凄いですね。これは夜に作ったんですか?いや、そうじゃなくて。何でカレーにのシラタキが入ってるんですか?!」 「昨日作って一晩寝かせた。いつぞやのすき焼きの時のシラタキが余ったのっていたので混ぜてみた」 はぁ、なるほど。確かに一杯入ってますね、シラタキ。そんなに買った覚えはないのですが。これは嫌がらせと判断しておKですか? 「何と言うか、他にもシラタキを使った料理ならあると思うのですが」 「新しい料理に挑戦してみたかった」 チャレンジャー精神は素晴らしいと思いますが、もうちょっとマシな料理は思いつかなかったのだろうか。 長門さんは土鍋のカレーの中にご飯を入れ、混ぜ始めた。絡み合うカレーのルーと白米、そしてシラタキ。シラタキとカレーのお世辞でも華麗とは言えないコラボレーションに突っ込む前に、まず弁当にカレーってこと自体どうなんだ。 なんて僕が考えてることなんて知る由も無い彼女は、平然とスプーンを取り出し渡してくれた。 まぁ仕方ないか。長門さんに一般人の常識を強要出来ないし。なるべくシラタキを避けて… 「はい」 はい、って…ちょっと、またそれですか。長門さんはご親切にもカレーを乗せた自分のスプーンを、僕の口元に突き出している。 「食べて」 前回と全く同じシチュエーションだ。しかし此処には助けを求める相手もいない。しかも、前回は拒否して彼女の逆鱗に触れてしまっている。 もし、今回も断ったら間違いなくシラタキ爆弾が直接僕の口内に投下されるだろう。恥に打ち勝て。それを乗り越えて一回り大きくなるんだ一樹。 「…頂きます」 「おいしい?」 「あつっ…カレー自体の味は最高れすよ。シラタキは要らないれすけど。れも次は冷ましてからにしてもらえると、嬉ひいれす。あち、舌火傷した」 「そう。よかった」 長門さんは箸を置き、僕が食べ終わるのを待った。そして、 「次はあなた」 は? 「あなたが私に食べさせる番」 ………… 「だめ?」(上目使いで小首かしげ) 「うっ…だめ…なわけないじゃないですか!(その目は反則だ………)」 「では、はいどうぞ…」 「きちんと冷ましてから」 …な!? 「早くして。でないと熱々のシラタキ爆撃をあなたの口内に連続投下する」 …立場弱いな、僕。 かくして、僕と長門さんはどこぞのバカップルのようにふーふーしてあーんし合っている。て言うかあーんし合ってるって…他にマシな表現はなかったのか。 ああ痛い。周囲の視線が体に突き刺さるようだ。いっそ情報連結解除されたい。この世に一片のDNAも残さず消え去りたい。 「まぁあなた、あんなところに若いカップルが」 「ああ」 「2人だけの世界に入って周囲が見えないのねぇ。若さ故の過ちって言うのかしら?若い頃は 街中であなたにディープなキスをせがんで困らせたこともあったわねぇ」 「ああ」 「さっきから『ああ』としか言ってないじゃないの。やる気あんのあんた?誰が好き好んで婆の変装までしてあんたとアベックやるかぁ!!」 「ちょっ、待て。正体がばれる」 「はっ?!いけないいけない。取り乱してしまったわ」 「どうやら気づかれていないようですな」 老夫婦(?)はこそこそとその場を立ち去った。 どこかで見たことがあるような老夫婦が揉み合ってるみたいだが、気にしないことにしよう。 それにしても長門さん。全然恥ずかしくないんですね。 無邪気と言うか世間知らずと言うか…まぁそこが可愛かったりもするんですが。 … … 恥ずかし過ぎて味がほとんどわからなかった昼食を終え、長門さんの希望で図書館へ行くことになった。 その途中、長門さんはさっき首からさげた先程捕まえたクワガタが入っている虫かごを見ながら言った。 … 「…名前をつけた」 ほう、何ですか? 「いっちゃん」 …ドキッ ん?ドキッて何だ。宇宙人に何ときめいてんだ俺…じゃなくて僕。『いっちゃん』なんて平凡な名前、僕に由来してるわけないじゃないか。 「…そ、それは…何故そのような名前に?」 だめだ。動揺を隠しきれない。 「…一番苦労してるのに報われなくても、二期の活躍場面が少なくても、世間からガチホモ扱いされ腐女子の妄想の糧にされても強く逞しく生き抜いてほしいから」 … … … なんでだろ、目から食塩水が…グスン 図書館に到着するや否や、長門さんはSF系の本が並ぶ棚に吸い込まれるようにフラフラと歩いていった。 そんな彼女の背中を見送った後、取りあえず僕は趣味であるミステリ系小説が並ぶコーナーに 足を運び、その中から適当に本を引っこ抜いた。面白いかどうかはわからないが暇つぶしにはなるかと思って。 入り口付近のソファーに腰をかけぱらぱらと頁をめくった。暫くすると、彼女は広辞苑並みの本を持って僕の隣に 座った。彼女は黙々と本を読み耽っている。読書の虫という表現は彼まさに彼女のことだろう。 僕はというと、大して真剣に読む気になれず、長ったらしい情景描写などはすっ飛ばして会話を中心に読んでいた。 少々疲れたというのもあるし、何よりミステリで頭を悩ますよりも現実で懸案すべき事項があったからだ。 …疲れたな。精神的な意味で。いつもと違う長門さん……… 変に意識してしまう・・・・・・・ … … … … … ……しまった寝てしまった。 「……起きた?」 長門さんの声が上の方から聞こえた。 はいすいませんつい寝て……ん?上から?そう言えば何だか顔半分が妙に柔らかいような・・・ 「ってうわああああああ!!!!!1」 僕はゴムボールみたいに勢いよく飛び上がり、長門さんから離れた。周囲の冷たい視線を感じる。此処が図書館だということを忘れてた。 「…静かにして」 長門さんに言われた。うう…… 「僕としたことが、つい取り乱してしまいました。まさか長門さんの膝を枕にしていたなんて思わなくて…」 動揺を隠そうといつも笑顔取り付けて言った。様になってる自信は…ない 今更キャラ戻しても遅いぞ一樹。 … 「…私は平気」 何て言うか…本当にすいませんでした。いくら寝ていたからとはいえ、あのような無粋な行為を・・・ 「…あなたが謝る必要はない。あなたの身長から推察し、ソファーの背もたれでは首を痛めると判断した。 よって膝枕が妥当と考え実行した。私の独断」 … … そうだったんですか…長門さん自ら膝枕を…おさまったはずの心臓が再び暴れだす。耳まで熱くなるのがわかる。 やばいな…夏の暑さのせいなのか?これは…… 「そろそろ暗くなる頃ですし、帰りましょうか」 平静を装って話しかける。これ以上彼女の側にいてはだめだ。心臓がもたない。古泉一樹崩壊の危機だ。いや、もう崩壊してるか。 「まだ15時」 あ……… 「夏の日没の平均は19時前後」 ……… 「…次はカラオケ」 まだ行くんですか! 「カラオケ」 はい… カラオケにて … はあ…すっかり長門さんのペースにはまってしまった。何だか涼宮さんに似てきたような‥ 取りあえずさっき注文したウーロン茶で喉の渇きを癒そう。 … ピッ … ああ歌うんですか長門さん。長門さんはどんな曲を歌うんだろう。意外と渋く演歌だったりして。いやそれはないか。 あ、始まった。……え…これは……… ♪チャラチャラ~ 『桃色の片思~い恋して~るマージマジーと見ーつめて~るチ~ラチラッて目~が合え~ば胸がキュルルン♪』 ズーッ…ああ涼宮さんと言えば彼と今頃何してるんだろう。実は勉強会と称して男女の体の神秘についてお勉強なんて・・・ 『片思いらしい片思いなんてはじめてしちゃいま~す♪』 ズーッ…いやいや僕はこんなこと言うキャラじゃないけして違うぞ谷口君じゃあるまいしそんなことは…… 『♪』 ズーッ…断じて…ない、わけで…その…… 『♪』 …スーッ、あれもうないや。おやっさーんもう一杯。 …すいません、現実逃避してました。状況を説明しますと… 『♪』 …長門さんが歌ってます。見りゃわかる、そらそうですね。 『♪』 …長門さんがあややの桃色片思いを 『♪』 …上目使いで、ターゲットロックオン!みたいな感じで瞬き一つしないで僕を見ながら 『♪』 熱唱しています。 ……はぁ…何の拷問だろう、これ。何か悪いことしたかな…僕。視線を反らしても反らしてもとしてもすぐに目が合う。 狙った獲物は放さない!みたいな気迫を感じる。 『♪~~間奏~~♪』 … … 長門さん… 「何」 ……何でこんなに顔が近いんですか? 「……嫌?」 ……嫌って言うか…プレッシャーというか物凄く緊張します‥ 「…あなたはおかしい。あなたはいつも彼に息がかかるほど近くで囁き、腐女子達の妄想を助長している。されるよりスルほうがいいの?」 … えええええええ?!!何でそうなるの?!断じて違います!!!!そんな趣味はありません!ないったらないんです! 一部による勝手きまわりない妄想で…って誰だ長門さんに余計な知識を吹き込んだのは!! 出てこい!ふんもっふ、セカンドレイド、させさせなさせを遥かに凌駕する新・必・殺・技をその身体に刻みつけてやr 「ネサフをしてたら見つけた」 … ……悪いインターネットに毒されないで下さい。 … 『ジャン♪』 … 「…終わった」 … ようやく終わりましたか。いや、歌は上手いんですが…内容とパフォーマンスが、ね。 「失礼ですが色々と限界なんでちょっと御手洗いに…」 「小さいほう?それとも…」 ふぐっ!!!ドアに鼻ぶつけた!!痛っ!!そしてダサ!! 「ちっ違いまふ!!……すぐ戻りますので!!」 痛む鼻をおさえながら逃げるようにその場から立ち去った。 トイレにて だめだ。本当に限界だった。これ以上あそこにいたらどうなるか…いや、長門さんが言った意味とは違います。 それはガチですホモじゃないです。一体どうしたんだろう?今日の長門さんは明らかにいつもと違う。 元から無表情のため表情と行動のギャップが激しい人だが、今回は異常だ。お陰で終始心臓が落ち着かない。 働き過ぎで明日には止まるんじゃないかとさえ思う。あれ、おかしいのは僕のほうかもしれないな。うーんどうしたものか。 トイレの外から聞いたことがあるような声が聞こえ、我に返った。まぁ市内のカラオケなんだから知り合いが来ていてもおかしくないか。 おっと、あんまり長居してはいけないな。 「大きいほうちゃんと出た?」 なんて聞かれたくないし。言わせたくないし。 奥の個室でゴトっと何か落としたような音が聞こえたが、気にしないでおこう。 僕は小走りで部屋に戻った。 部屋に戻ると長門さんはうつ向いてじっと座っていた。てっきりノリノリで歌ってるかと思っていたから意外だった。 「すみません。ちょっと道に迷ってしまいまして」僕はいつもの0円スマイルを浮かべ言った。 「うそつき」 …え? 「すぐ帰ってくると思っておかしも食べずに待ってたのに」 …別におかしは食べててもいいんですよ? 「ひどい」 長門さん…… 「もうしらない」 カラオケ本とリモコンを持って部屋の隅に移動し体育座りする長門さん。表情はわからないが、細い肩が小さく震えている。 … 何だかよくわからないけど、悲しませてしまったようだ。理由はどうであれ、女性を泣かせるなんて男の恥だ。 相手が長門さんだからってわけじゃ……ケホン 「本当にすいませんでした。何だったら一緒にデュエットしませんか?せっかく二人きりで来たんですから」 長門さんの肩に優しく手を置き、微笑む。お願いします、機嫌直してください 「許す」 結構あっさり許してくれた。ふう。よかった。もしかしてさっきのは演技か? 「ところで何を歌いますか?デュエットと言えばてんとう虫のサンバが定番で」 ピッ え?もう決めたんですか?ひょっとして入力済みだったとか… 「あなたがメイン。ダンス付」 ダンスですか?…なんか嫌な予感が… ♪チャラチャラチャラッチャーラララーラー♪ …やっぱりこれか。僕の持ち歌って結構恥ずかしいんですけど。 「セリフも入れて」 仕方ない。此処には長門さん以外誰もいないんだ。ええい、もうやけだ。 「どこから説明しましょーかぁああ♪」 … … 燃え尽きた…燃え尽きたよ…真っ白にな・・・ 今の僕にはそのセリフがぴったりだ。最初は嫌々だったが、途中で、しかもかなり良いタイミングで 「古泉最高!!」とか「キモカッコイイ!」とか暖かい声援をくれたので、ついついテンションが上がって熱唱 熱演してしまった。 ちなみに朝比奈さんのセリフは長門さんが音声コピーして真似てして くれた。 他にも色んな曲を歌った。ほぼアニソン三昧だったけど。日本のアニメは宇宙人にも好評らしいですよ。 … 気付いたらもうすぐ午後6時近になるところだった。三時間もあの箱の中にいたのか。恐るべしアニソンパワー。 夕飯は僕の奢りでちょっと小洒落たレストランで済ませた。中々美味でした。 「さて、夕食も頂いたことですし、そろそろ帰りま」「次はスポーツジム」 今食べたばかりじゃないですか! … 「じーーーー」 …また上目遣い攻撃ですか。二度も同じ手で絆されると思ったら大間違いだ!男を見せてやる!! 「おいこらてめいい加減にしやがr…」 「じーーーー」(上目遣い+瞳を潤ませ) …がっつーーーーーん 「行きましょう…スポーツジム…」 古泉一樹、完敗です。 スポーツジムの後はボーリング、ゲームセンターを回った(どれも長門さんが最高得点だった)。身心共に疲れたけど、いつもと違う長門さんも見れたし、まぁいいか。 てかカブト狩りを抜かせばこれってどっから見てもデートじゃね?と今更つっこみたくなった。本当に今更だよな。 最後にスーパーに入り、クワガタの餌と花火を買った。 時刻はあと数分で日付が変わるところだ。今日はほとんど長門さんと過ごしたんだな。名残惜しい気もするが、もう帰らないと。 彼女も満足したのか、何も言わなかった。暫く僕らは無言で歩いていた。見上げた夜空には数えるほどしかない星がちらばっている。 大して情動ある景色でもないのに、今日は特別に思えた。長門さんがいるからだろうか。忘れかけていた胸のモヤモヤが再びうごめく。 長門さんのマンションの近くの公園まで来ていた。 「やりましょうか。花火」 「やる」 赤、緑、黄色…様々な光が彼女の顔を照らしていく。ビー玉みたいに無機質だった瞳には生き生きした光を宿している。 今時の女の子みたくキャーキャー騒ぐわけでもなく、くるくる色を変える花火を静かに見つめる彼女を、僕は暖かい気持ちで眺めていた。 「楽しかった?」 ふいに長門さんが話しかけてきた。 ええ。とても濃密な一日でした。忘れたくても忘れられそうにない、素敵な時間でしたよ。 「あなたはどうですか?」 長門さんはゆっくりと顔を上げポツリと言った。 「…楽しかった。とっても」 誰が見てもはっきりわかるくらい優しい笑顔で。 身体中にビリビリ電気が走った。 「あなたに言いたいことがある」 彼女は澄んだ声で言った。液体ヘリウムみたいな瞳が真っ直ぐ僕を捕らえる。 僕はその瞳に吸い寄せられるように彼女に近づきそして・・・・・・ …「っくしゅん」 ガサガサッ ? ・・・いやな予感が ・・・ 「ちょっとみくるちゃん!せっかく良いところだったのにぃ!!」 「おいこらハルヒ、でっかい声出すなって!バレちまうだろうが!」 「キョン君の声が一番大きいです~」 バサッ 「あ………」 「…………」 公園の茂みを掻き分けると、そこには、涼宮さん、朝比奈さん、彼の三人が揉み合っていました。 それぞれレコーダー、カメラ、デジカメ持参して。 しかも夏なのにコートにグラサン姿という、怪しいを具現化したようないでたちでお出ましだ。 まぁなんとなく付けられてるのは薄々感づいていたんだけども。 「ふぇ~ばれちゃいました~」 「ばれたか」 「ちぇっあと少しだったのに」 まぁ聞かなくてもわかるが、一応聞いておこう。 「そこで何をしてるんですか。夜の散歩にしては不審すぎる格好のようですが」 「あー…バレちゃったもんは仕方ないわねっ。あたしは団長なんだから団員の幸せを見守る義務があるの。 だから古泉君と有希の幸せを後世に伝えるために記録を残そうと…」 「見守るって言うか色々口出ししてたけどな。カラオケはお前が吹き込んだんだろ。あ、安心しろ全部録音しといたぞ」 「いいじゃないのよ。おかげで可愛い有希とキモ・・・面白い古泉君も見れたことだしさ。あ、安心して全部ビデオに撮ったから」 どこらへんに安心すればいいんだろう・・・キモイのは否めませんが・・・ 「そうですよね~長門さんとっても可愛かったです。写メもいっぱい撮っておきました~。あ、そういえば古泉君の ダンスもとってもキモ・・・いえカッコよかったですよ?あ、安心してください、さすがに写メに残したくありませんでしたから~」 思い出したかのように付け足さなくてもいいですよ。そして全くフォローになってませんから。 「よかったなキモ泉。じゃなかった小泉。みんなから褒められて」 そんなにキモかったんですか・・・そのキモチは十分過ぎるくらい伝わりました。それこそ痛いくらいに。あと名前間違ってます。 長門さんは黙ってこちらを見つめている。 「長門さん、これは一体・・・」 「・・・・私は彼らに応援してもらった。その見返りとして影ながら同行させることになった」 そういうことですか。まぁ長門さんに免じて許すことにしましょう。 「ま、そーいうことだから、後は2人でごゆっくり~」 そそくさと退散しようとする涼宮さん達。 はいちょっと待て。 「そのデジカメとレコーダーとカメラはこちらに渡してもらえませんか」 「だっだめよ!これはSOS団の活動記録として末代まで残すんだから!!」 やっぱりだめか。仕方ない、こうなったら 「では、交換条件と言うのはどうでしょう?」 「ふぅ~ん・・・まぁ条件によっては納得してあげないこともないわね」 「流石は涼宮さん、話が通じますね。では、此処では言いづらいので奥へ・・・」 「何よ。変なことして脅そうったってそうはいかないわよ」 「古泉、何のつもりだ」 「・・・・・・」 「心配しなくても大丈夫です。すぐ戻りますので」 ・・・・・ ・・・・・ 「で?その条件ってのは何なの?」 「実はですね・・・・・・・・・・・・・と言うわけなんです。如何でしょう。悪くない条件だと思うんですが」 「・・・・・それ、ほんとに?」 「ええ、本当です。神に誓って」 「わ・・わかったわ。でも、それどうやって手に入れたの?」 「とある筋から、ってことでいいじゃないですか」 「ふぅん・・・・ま、いいわ。それじゃ・・・アレ、絶対だからね!約束破ったら針千本どころか100万本飲ませてやるんだから! あと有希を泣かせたら許さないわよ」 軽く舌を出して彼らの所へ駆けて行った。 録音機の類を渡してもらい、フィルムやテープを確認してから彼らを見送った。 あとで森さんに電話して例のものを取り寄せてもらわないと。彼の秘蔵写真の数々を。 騒がしい彼らが去って、夜中の公園に再び静寂が訪れた。 ドクン 鞭で打たれたみたいに心臓が飛び上がる。 やっぱりそうだ。夏の暑さのせいじゃない。 僕は気づいてしまった。いや前から薄々感じていたが、気付かないふりをしてきたんだ。 TFEIだろうがなんだろうが関係ない。僕にとって彼女は、長門有希は長門有希でしかない。世界中のどこを探しても 長門有希という少女は一人しかいない… 「もう夜も遅いですし、そろそろ帰りましょうか」 「そのほうがいい」 僕は片手を差し出した。彼女はひんやりした手でその手を取った。 その時僕は感じた。この小さな掌の中に僕の幸せはあると…… その幸せをずっとずっと感じていられるように、僕は彼女の手を強く握った。 Fin おまけ ガサガサッ 誰もいなくなったはずの公園から何やら物音がする。 「あ゛ー苦しかった。涼宮ハルヒ達が見つかった時にはこっちもバレやしないかって冷や汗かいちゃったわ。 って新川あああ!!いつまでひっついてんのよ。とっとと離れろでないとマジで殴るぞ5秒前『バコン』」 「ぐお!!…すまない(5秒経ってない…でも森のパンチ最高ハァハァ)『ドカッバキッドコッ』ふぐぁ!」 「ふん、汚らわしいわね。まぁいいわ、あんたは三日くらいそこで寝てなさい」 「それにしても、古泉も案外やるわね。あの無表情・無感動・無感情の3ナッシングのTFEI長門有希と デートなんて。しかもあんなにデレデレしちゃって。いつもはすまし顔で『困ったものです』とか言ってるけどあんたのほうがよっぽど 困ったちゃんだわ。取り合えずイチャイチャ写真は次の定期報告の時に提出しなきゃね」 ピロリロン♪ 「あら電話…古泉から?…ああもしもし古泉?あんた今日長門有希とデートしてたでしょ。…いつからって最初からいたわよ。 って言うかあんた家まで送って何もせずに帰ったの?馬鹿じゃないの。そういうときは勢いに任せて襲うのが男でしょうが。 何、彼の秘蔵写真?ないわよそんなもん。涼宮ハルヒと約束したから破ったら死ぬって…あ、切れた。しょうがないわねぇ」 「ほら、新川行くわよ。いつまで寝てる気よ。ったくあのガキがまた余計なことしてくれちゃったから仕事が増えたじゃないのよ」 文句を言いながらも、森園生はどこか楽しそうな表情で、伸びたままの新川を引き摺って帰路に着いた。 「ふふっ…面白いもの見せてもらいましたよ?長門さん」 新たに人影が現れた。緩くウェーブがかった髪を揺らし、少女は笑みをこぼした。 「長門さんたら、私がずっと付けていたのにも気づかないなんて。人間ごときにうつつを抜かしているからですよ」 彼女はさも可笑しそうに顔を歪めた。 「九月の生徒会新聞が楽しみですね」 少女は軽い足取りで、月光に照らされた帰り道を歩いて行った。 おしまい
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/30.html
1. 暗く長い廊下を抜けて一つの扉を空ける そこには、広く、広く、広い部屋が文字通り広がっていた 壁は一面黒い無機質なコーティングをされており 向かった正面のみが一面のガラス張りになっている 調度品などほぼ無く、そのガラスの少し手前の位置 俺と正反に大きなデスクと革張りのチェアがあるだけだ そして窓から入る月の光に三人の人物のシルエットが浮かぶ この部屋の主であり俺が会いにきた一人が その社長の座るような黒くシックな椅子に座し 他二名は一人が従うように後ろに立って もう一人はガラスに手を当て外界を見下ろしている 俺はその片方の見知った顔に少々驚きつつ しかし口にも態度にも出さず目的の人物と話すため距離を詰める 「よぉハルヒ」 「キョン、なんか久しぶりの気がするわね、ほぼ毎日学校で顔を合わしてるのに 二日酔いならぬ三日酔いの調子はどう?」 「おかげさまでお前の声が脳髄にガンガンとビートを刻んで聞こえるさ」 俺の答えに腕を組んで椅子に体重をかけ 軋みと同時に意地の悪い、捻じ曲がった笑みを浮かべるハルヒ 「…ここに来てから、お前のその表情ばかり見てるな」 「へ?」 俺は昔の、地面に足をつけ両手を広げて世界を照らす太陽を見上げて まるで大輪の花のように、向日葵の様に笑うお前が好きだった だが今は、自らが高い場所に上り鋭く輝く月を背後に世界を見下ろして まるで悪魔のように、凄惨で残酷な天使の様に笑うんだな 「今のお前は、正直好きになれないよ」 「そう、ならやっぱり私達は似たもの同士だわ」 「…」 「私はあんたのことが嫌いになれないもの」 最初は、同属嫌悪に近かった 次は、傷の舐め合いだった気がする いつかは、恋愛感情も抱いてた 今は、どうなのだろうか? 「そんなことを話しに来たわけじゃないでしょう?」 外を眺めていた一人が振り向きながら俺に笑いかけてくる 柔和な笑みが、しかし月の逆行で影になる 「どうもお久しぶりです」 「古泉、お前ドイツででかい組織ににスカウトされたとか言ってなかったか?」 「ここがそうですよ、この組織が世界にまたがる大企業でなくてなんだというんですか」 ヘラヘラ笑いながら肩を竦める古泉 行動全てが芝居掛かっているこいつは、前から苦手だ 「知り合い?」 「わかってるだろ」 「全知全能じゃないわよ」 だが、それになろうとしたのは誰で いまもなろうとし続けてるのは誰だったか、俺は頭を悩ますつもりは無い 「まぁならいいわ紹介の手間が省けるわ でもこっちの人とは流石に知り合いじゃないでしょ?」 ハルヒは親指で古泉とは反対側に居る一人の人物を指差す それを自己紹介しろという風にとったのか、同時にその人は一歩前に出て会釈をする 「初めまして、森園生と申します」 「…あぁ、初めまして」 俺も一応の礼儀として会釈を返す 「森さんはこの組織内で私の次に偉いナンバー2なんだからもう少し頭下げてもいいわよキョン」 そうだったのか、なら一介のパイロットの俺 階級としてはたかが一尉の俺に自己紹介だろうと簡単に頭を下げてはいかんのではないか? こいつらが階級的にどうなるのかは知らないけどよ まぁいい、とりあえずは古泉だこいつがここに入ったのはいいとして いつの間に日本に渡来してきやがったのか… 「ん、ドイツ?」 近日同じ所から大々的に太平洋艦隊を利用して来日してきた奴が居た 「お前もあの船に乗ってたのか」 「ご察しのとおりです」 あの場に居たということはあの戦闘に居合わせている筈だ こいつがこの組織に関わっていてオーバー・ザ・レインボーに乗っていたというのが真実なら 戦闘時になぜこいつは俺達の前に姿を現さなかった? 表せられなかったのか? …怪しさ大爆発だなおい 「どうやら頭の回転数は以前より落ちてないようで、…少々困り気味ですね」 「ふん、まぁいい。今回はお前と探りあいをするつもりで来た訳じゃない」 「もちろんです、久方ぶりの邂逅の筈ですからね」 もう一度肩をすくめ俺と話すために狭めた距離を再度取りガラスに寄りかかる 多分相当な分厚さを誇るガラスなのであろうとわかっていても 俺にはそんな恐ろしいことできないと思う 「ハルヒ」 「なによ? 修学旅行が明後日なのに仕度しなくていいわけ? あんたってずいぶん手際が良くなったのね、班長さん」 「この間のA-17の発令、N2爆雷の投下命令、――両方お前の指示だな?」 ハルヒの言葉には耳を貸さずに間髪要れずに続ける それに対してハルヒの態度は冷ややかを超えて冷淡であった 「当然よ、私の許可無くそんなことする奴が居たら頭を叩き割ってやるわ」 「…そうか」 それだけ、それだけわかればいいんだ 嘘をつかれた訳でもなく、言い訳を紡ぐ訳でもなく 真実を隠す訳でもなく、御高説を垂れる訳でもなく 「ん? 班長?」 「あんたと私は同じ班よ、知らなかったの?」 「………そうか」 俺は今度こそ背を向けて扉に向かって歩き出す もう聞きたいことは聞いて言いたいことは言ったんだ 手際が良くない俺はとっとと残った修学旅行の作業を行わないといけないのだ 余計に神経使うことが増えたから胃痛薬でも入れとくか 「最後に一つ聞くわキョン」 あと一歩で扉のセンサーが俺を感知して自動的に開くというところで ハルヒの声が俺の動きを止める 「あんたはなんでエヴァに乗ってるの? 複数存在する理由の中でなにが一番強い?」 俺は、 ・・・・ 「今はまだ、お前との約束だ」 「…そう」 俺は、部屋を出た 2. 「おい、お前ら騒ぎすぎだぞ! お前らが暴れた所為で飛行機が墜落したらどうする!?」 飛行機内部、離陸寸前というタイミング 俺は少々以上に人生の初フライトに神経質になっていた 飛んでるときはいいが、離陸と着陸が一番怖いというじゃないか 「あんたね、落ち着きなさいよ。エヴァでアクロバットやるのは平気で飛行機はダメってこと無いでしょ? そもそもあんたVTOL機とかはあれフライトじゃないの? なに? 小さいと平気な訳?」 「そんな矢継ぎ早に言うなよ、まるで責められてるみたいだ」 こう戦闘機とかエヴァ用の貨物機とかと違って 運転してる人間も見えないし知らない奴だし、なんか漠然とした不安があるんだ VTOL機は離着陸も静かでゆっくりだしさ、上下移動じゃん 飛行機って地面に特攻するように着陸するんだぜ? 怖いだろ普通 「なさけない男」 「情け深い男ではあるぞ」 「毛深い?」 「一部だけ取るんじゃない!」 いきなりなんだそれ、俺はなんでいきなり自分の毛深さを誇ってるんだよ 知らないよそんな奴、友達になりたくない奴の上位認定だ 「あぁもう、あんたも十分うるさいわよ、黙れ馬鹿」 「団長さんはずいぶん口が悪いわよね、慎みってのを持ったら?」 「セカンドはもっと目上に対する態度を覚えなさい」 「ここではただのクラスメイトよ」 「なら副委員長に対する態度を覚えなさい」 「委員長さん、涼宮さんに委員長に対する口の聞き方を教えてあげてください」 「…え、あの、その」 「おい! そこでみなみにふるなよ」 滅茶苦茶だった、どうにも柊とハルヒは馬が合わないというか反りが合わないらしい 確かに性格的に気が強い二人ではあるが… というか基本的にこの班は全員個性が強い、俺が居ない間に組まれたらしいが 意図的というか恣意的というか、他の連中の悪意を感じるわけかただった 「おぉー、あやの見ろよ! すっげーな!」 「みさちゃんが窓を塞いでるから見えないわ」 いつものコンビ 「あの、二人とも落ち着いてください」 「ごめんね岩崎さん、ただ涼宮さんがちょっとね」 「…ふん」 ど突き合いコンビ+委員長 「…頼むから席にちゃんと座ってくれ」 そして俺 なんかこれいつものメンバーというか 他のクラスメートがこいつらの面倒を俺に丸投げしただけだろ この面子の班長って、なに、この三日間で精神過労で倒れるぞこの野郎 「ほれ、騒いどらんとちゃんと座り。そろそろ離陸するから危ないで」 黒井教諭がそれぞれのシートベルトのチェックやらなんやらをしに 巡回中、離陸直前と聞いて尚更ダウナーになる 「おら日下部! 人の話をちゃんと聞け、座れって言ってんやろ」 「うーっす!」 誰だ一番騒がしくて能天気な子を窓際の席に置いたのは 目的地に着く前に疲れそうなテンションを維持しちまってるぞ 「…みなみが同じ班なのがせめてもの救いだよな」 今回左隣の席に座ってる一番の常識人であるみなみに声をかける 自己主張することがあまりないが、この面子の所為で彼女は本当に普通人だ 「わたしには少し荷が重いですよ」 いや、俺にも重いから、一杯一杯だからな 持つというより乗っかってるに近い、耐えるのが限界 「でも…」 「ん?」 「一緒に持てば少し軽いです」 「…そうだな、頼りにしてるぞみなみ」 「はい」 こっちを向いて少しだけはにかむみなみ 「中々見ないその表情に胸キュンのキョンであった」 「なに勝手に独白に変なもん混ぜ込んでんだ日下部!」 いや確かに可愛いとは思ったが、胸キュンは死語だ チョベリバなみに死語だ 「いや、でもそんな表情だったってキュン!」 「俺のあだ名が一層可哀想なことになった!」 最悪の呼び方だ、なんだキュンって いっそ殺してくれ 「いいんちょもそう思うよな?」 「えっと…」 そこでみなみにふってやるなよ 困ってるじゃん、俺と日下部の間を視線がうろちょろしてるぞ 「はいはい、くだらないラブコメやってなくていいから」 「やってないからな、勘違いもほどほどにな で、日下部も座れな、あとで文句言われるの俺だから」 本人に言っても意味がないとみなされてるから俺に苦情が来る 言われるうちが華というがなら日下部はもう見放されてしまったのだろうか …それも可哀想だな、うん 機内アナウンスが離陸開始を告げる 流石に騒がしかった機内が一気に静まりかえり ジェットエンジンの音が徐々に大きく聞こえてくる ゆっくりと機体が前方に動き出し滑走路を進む この辺りからまた機内がざわめく 体育館で全員が座ってる時に隣の奴と小さな声で喋ってる時位にぼそぼそと聞こえる なんか、「いま静かになるまでに五分かかりました」とか先生が言って来る感じ 「いやいやいやいや」 「なにようるさいわね」 「いやいやいや、怖いって」 「羊でも数えてなさい」 眠くなったらどうする 眠っていて気付かない間に死んじまうと悪霊になるんだぞ 知ってるのかよ、そこんとこ ぐいっと引っ張られるように加速してく機体 あぁ、やばい離陸するぞと思う、いや本当になんで怖いのかわからんけど 「離陸終わったわよ?」 「…そうか、やっぱり大した事無かったな」 ははは、と乾いた笑いを上げる俺 いやまったく困ったもんだね、ははっ 「おぉ、あやの! 飛んでるぞ!」 「そうね、飛行機だもの」 「UNOやろうぜ!」 前後の台詞に一貫性がない日下部だった しかし横と前の席に座ってるこんな状況でどうやってやるんだ? 飛行機の座席って中学の時の新幹線のように回転するのか? …それはないだろう 「じゃあババ抜き」 「それならなんとかなるか」 全員にカードを配りさえすればいいんだからな 山札とかがなければあとはどうとでもなる …捨てるカードはどうなる? 「誰かに渡せばいいんじゃね? そうすれば闇のゲーム化することもないっしょ」 「あぁ確かにな」 闇のゲーム、本来最後にJOKERのみが残るはずのババ抜きにおいて 誰かが間違えて二枚そろえずに出してしまうことによって起きるあまりのカード 決してそろうことなく延々と引き合うその姿は傍から見れば道化(JOKER)そのものという 悲しき血塗られ仕組まれたゲームなのだ だがそれも確認者を作れば回避できる 「じゃあキョンがやれよ」 「はぁ? そこは言いだしっぺの法則の適応をだな」 「わたしだと見落とす可能性があるぞ」 「くっ!」 自分の信用のなさを逆に利用するとは、あなどれない 「あ、なら私がやります」 「いいんちょ?」 少し手を上げて言うみなみ 日下部は突然のみなみの珍しい行動に面食らったようだったが すぐにかばんからトランプを取り出して手渡した みなみを受け取ったそれを手際よくきってそれぞれに配り まぁ適当な雰囲気でゲームが始まることになった 飛行機でも酔うってことあるのかね? エコノミー症候群なら聞いたことあるけどよ 3. 「ついたわね、日本の南国に」 「あっという間だったな」 まさしくあっというまだった気がする ゲームに熱中しすぎたのだろうか 「琉球の中心地那覇か」 当然俺達が住んでる第三より南な訳で 日光は景気よく降り注ぐし、太陽は破壊的なまでに元気だが しかし湿度が低いお陰か不快指数の高い暑さじゃない 「サウナみたいなものよ、あれって気温というか室温は100℃に近いらしいわよ」 「湿度が高かったら全身に重症の火傷を負うな」 だがじゃあ焼け石に水ぶっ掛けるのはどうなんだろう めちゃくちゃ水蒸気じゃないか、湿度高いというかそのものだぞ 「だから場所によるんでしょうね、そういうのない場所は高いんじゃないの?」 「…そうか」 そういや平然とハルヒと話してるな 先日あんなことを話したばかりだというのだが 場所というかそのステージの違いか 「とりあえずまずはホテルに行きましょうか」 「あぁ、荷物ももう行ってるらしいしな」 白い一般的なそれより大き目のホテル 学校も無理をしたものだと感心しつつホテルにチェックインする 「403号室だそうです」 「鍵はみなみが受け取ったのか?」 「あ、はい、どうしますか」 「いや、みなみが持っててくれ」 ざわざわと、がやがやと私服の高校生の集団があちこちに見える 本来平日の三日間を利用してるから他の客の姿は極端に少なく いや貸切のようなのは悪くない、それに迷惑かける対象が少ないのは楽だ 「中学のときはホールの所に全員分の鞄がタグ付で置いてあったんだけどね」 「どうやら部屋に運んであるらしいな」 まったくご苦労様なことだ 四階だの五階だのに百人近い人間の三泊分の荷物を運ぶとは かなりの仕事量だったろうにな 「じゃあ早速部屋いこーぜ!」 「みさちゃん、多分そっちの階段じゃないと思うわ」 ――― 「遅い」 みなみが鍵を開けて部屋に入ると なぜか既に長門が中で茶を啜っていた 「お前…いつの間に、ってかどうやって中に入ったんだよ! いま鍵開けたんだぞ!」 「あんた馬鹿? 鍵って中から閉められるのよ?」 「なっ! 知らなかったぁ!」 ちっくしょう、大馬鹿かましたぞ俺… 「いや、それって結局解明できて無くないか!?」 いま鍵が閉まってたのはいいとしてもだからどうやって入ったのか全然わかってないからそれ 「手品」 「手品ってたねあるもんだろ!?」 「ピッキング」 「夢も希望も無い真実!」 知らないほうがよかった事実! 「あんたって冗談通じないのね」 「え、冗談だったか今の」 いや、まぁ普通はそうとるよな だけど他に解釈の仕様も無かったしさ 「窓から入ったんじゃないの?」 「いや、もっと危険だからそれ」 出来るだろうけど、長門ならできるだろうけどさ 「まぁいいわ、私にもお茶淹れて頂戴有希」 「わかった」 ポットからお湯を入れて茶を入れる長門 他の連中も別段普通に中に入り自分の荷物を確認してる …俺だけがおかいしのか? 変人の国では常識人こそが変人か 「この後どうするんだっけ?」 スケジュールをまったく把握してないことがばれる日下部の発言だった 俺は一応せめて班長として頭に入れた今日の予定を仕方なく告げる 「今日は比較的自由行動だな7時に夕食があるからそれまでに集合すれば自由 明日は班毎に組んだスケジュールで市内を回り 水族館やら美術館やらを覗く、後日レポートの提出があるから気をつけろよ? で、明後日は午前が自由で午後3時に飛行機で帰還って感じか」 ということで今はまだ正午程度、慣れない飛行機や ホテルまでの移動があったにしてもまだまだテンションがあがりゆくところである 市内探索をしてもいいし、沖縄の海も見に行きたいものだ 「泳いでいいのかな?」 「自由時間内で遊泳していい範囲ならいいんじゃないか?」 知らんけど、一応自由とついてるんだ 女神の松明の名の下に好きに泳ぎ回るがいい 俺は見るだけでいい、いや、花火をやるのもいいかもしれない 絶対持ってきてる奴いるだろうし、そこらで売ってるだろう 「なら暗くなったら花火やろうぜ!」 「酷く身近にいたなぁ…」 まぁいい、手間が省けるさ それにこういうところはなんでも高いのがセオリーになってる 缶ジュース200円は馬鹿にしてるだろ あとロングビーチ内のマクドナルドとかケンタとか 足元見やがって、見たと同時に砂浜の砂で目潰ししてくれる 「でもあんまり遅くまで外でれないんじゃないの?」 「確かに花火が綺麗な夜になることにはホテル内に居ないとまずいだろ」 消灯10時って近頃の高校生を舐めてるだろ その時間からが遊び時だ、補導されるけど 「ならベランダでやったらどうだ?」 「…見つかったら怒られるんじゃ」 「いや、でもどうにかなるんじゃないか?」 カーテン閉めて全員外に出てればばれないだろ、多分 折角目の前に花火があるんだ、やらないのもあれだろう 健全な高校生として間違ってるぜ 「もう、花火の話はあとでいいじゃない、いまは昼にしかできないことをやりましょ」 あやのが少し怒ったように眉を寄せて言う 「そうだな、昼飯もまだだしな」 「なんか沖縄ならでわの物食べたいわね」 「チャンプルー系?」 「そういうの、ゴーヤとかヤンバルクイナとか」 天然記念物級の珍しい鳥を食う柊だった イリオモテヤマネコも食っちまうんだろうか? 「ヤママヤー」 「ん?」 「イリオモテヤマネコの呼び方」 沖縄の言葉だろうか、うちなんちゅとかシーサーやいにーびとか ここは本当に日本とは思えない言葉で正直独語や英語より俺には難解だ 「西表島にも確か行けるわよね?」 「まぁな、コースに入れてる連中もいただろう」 その代わりそれだけで明日の自由時間をかなり使ってしまうので 数まわるのは厳しくなる、そのため俺達は西表島はスルー 興味はあるがしかしどこもかしこも知らない場所なのだから 一々金も時間もかけて離れた小島に行く必要もないだろうと思うし 「じゃあ少しあたりをうろついてみましょうか」 「だな、土産屋とかもよさげなの見つけておかないと三日目になって適当なもの買うのも嫌だしな」 こなたや喜緑さん達に渡す土産とか色々あるのだ 結構人数がいるから被らない様に変なものにならないように慎重に選ぶ必要がある 特にこなたは何度も土産を頼むと懇願していたからな 適当にするのはこちらの心情的にも嫌だし、あとからこなたに文句言われるのも嫌だ まったくあげる側なのに文句言われる心配をする羽目になるとは もっと楽しい理由で吟味したいものだ 「ってか柊や長門とかも土産頼まれてたろ? ハルヒは?」 「私は部下連中には一通りあげるつもりよ 森さんとか古泉君とか、オペレーターの子とか、こなたや江美里にも」 …こなた、みんなから貰うのかよ ちょっとその辺抑えとけよ自分を 「土産代も馬鹿にならんな」 「私達は家族に買ってけばいいだけだけどね」 「いんや、仕事で人間関係が増えると大変ですなぁ」 お前達も二年後には社会人だということを忘れるなよ 大学行ったら行ったでやっぱり高校までとは比べ物にならない人間関係の構築をせなければならんというし 「まぁいいじゃんか、土産をやろうと思える人が多いのは悪いことじゃないべ?」 「……確かにな」 ここにくる少し前の俺ならば、確かに土産なんかやる奴一人足りとて居なかっただろうしな 家族や友達や同僚や、そういうのが増えたのは確かに喜ばしいことか 4. さー、と火薬と火花が流れる音と それにあわせて緑や赤や千差万別な色とりどりの光が周囲に舞う 「すっかり子供ね」 少し離れたところで、ハルヒはおかしそうに笑う 俺はハルヒと手持ち花火を振り回す連中の中間の位置でバケツを守護してる 「いいんじゃないか? たまにはこういうのも」 「なら、あんたもやればいいじゃない」 たくさんあるんだからなくなるには時間かかるわよ? と そう俺に言って顎で花火の山を示すハルヒ 「遠慮しとくよ」 「あらなに? ビビリなわけ?」 花火を怖がるとか、子供じゃないんだからと 言おうとして、子供という言葉が表す範囲に少し戸惑う 先ほど子供だからはしゃぐと言って、次に子供だから怖がるといって 「まぁ、天邪鬼で矛盾することも平気でやってのけるのが子供だからな」 「あんたも天邪鬼よね」 そうだろうか? そうなのかも知れない けれど今は俺が天邪鬼かどうかは幸いにして考える必要の無い場面だった 「キョン、これ面白いぞ!」 日下部が一つ、カラフルに色が変わる花火を持ってやってくる どうにも思考能力が幼稚らしくその七色の火花が思いっきり俺にふりかかる 「あつっ! 半袖にそれは危険極まりない!」 「あっ、わりぃなキョン」 わりぃ、じゃねぇよ! 失敗失敗みたいに舌出すな馬鹿 いいから早く花火をどっかに向けろ、じゃないとバケツを頭から逆さに被せるぞ 「ほら、も少しあんたも考えたら?」 「あ、あぁ、でも終わっちゃったぞ?」 「終わるまで俺に火花をかけ続けたということでもあるな」 あとで風呂に入りなおしたいものだが しかし入浴時間が決まってたりするからな 隠れて行くのは面倒だな、見つかったとき色々 「ハルヒももう少し早く日下部を止めてくれよ」 「あら、なに勘違いしてるか知らないけど、私はあんたに言ったのよ? 日下部が馬鹿なのはわかってるんだから自分が動きなさいよね間抜け」 酷い言われようだった、だがしかし俺がその場に固定されてる訳じゃないんだから 確かに俺が逃亡すればよかったのは歴然たる事実だ 「本当にあんたって馬鹿ね、相当の馬鹿よ 降りかかる火の粉を払い除けもせず甘受してるなんて生物としての危機管理にかけてるわ ただちょっと身を捻れば逃げられるというのにそんなことも考え付かないなんて もしかしてあんたってマゾヒストの気があるんじゃないの? だったら私がこうやってあんたに説教してるのもあんたは喜んでるのね、おぞましいわね」 「お前の口から出る言葉はまるで花火だな!」 「なに? 華々しく儚い?」 「人に向けちゃいけないって言ってんだよ!」 「おぉ、キョンいま上手いこと言ったな!」 「お前はもうあっちで花火やっててくれ!」 正直花火をやってないのに汗をかいてきた 水の入ったバケツに足を突っ込んで見るか? 試しに俺は指を突っ込んでみる、まだ花火は投下されてないから綺麗です 「…温いな」 「あんたなにやってんの?」 「わからない」 なんだかこうしなくちゃいけない気がしたんだ そろそろそんな時期だと、そう思ったんだ 「…これ」 ふと自分自身の謎めいた行動に頭を抱えてる俺の元に 長門がなにやら珍しい小走りで近づいてきた 「あぁ、線香花火な」 「…」 「やってみるか?」 「…」 小さく頷く長門、しかし線香花火とは 期待を裏切らないチョイスである、本当に 「どれ貸してみろ、このままじゃなくてほどかないとダメだぞ」 一度十本の束で火をつけたこともあるが 大変な目にあいました、でかい火球ができてあっというまに落ちた 残ったのは虚しさのみという 「…」 「ほら」 二箇所をとめてるテープを剥がしてうち一本を長門に渡す 俺はポケットからライターを取り出して火をつける これは結構危ないんだけどな、花火から逃げようとして斜めにすると ライターの炎に指をあぶられるという二重の罠 「…」 「あぁ違う違う、火をつけるのは反対だ」 ありがちなミスを犯しかける長門 へろへろしてる方が持ち手なのだ線香花火は わざわざ俺が間違えないように渡したにも関わらず向きを入れ替えやがって 「…」 ちりちりと、ぱちぱちと、はらはらと、ぱらぱらと ゆっくり火花を散らして大きくなっていく紅い玉 ちらちらと、ぱたぱたと、きらきらと、さらさらと 俺とハルヒの更にあいだで 華々しく明るく開く火の花から離れて一人 長門が静かに黒い瞳に火球を映す 「…綺麗」 「そうだな」 ぽつり呟いて反対の手で花火に指を伸ばす長門 「触るなよ?」 「…………わかってる」 本当に純粋で、少し無知な長門に自然と笑みがこぼれた 「…いや、本当に触るなよ?」 「………わかってる」 少しだけ残念そうに指をようやく引っ込める長門 ケラケラとそのやりとりを見て笑うハルヒ 「んだよ?」 「あんた達って親子?」 肩をすくめてヘラヘラとシニカルに笑うハルヒに 答えず長門に目を戻す、火球から飛び散る火花は相当少なくなり そろそろ落ちるだろうと俺が思うと同時に静かに音も無く儚く地面についた 「もう一つやるか?」 「…やる」 名残惜しそうに先の無くなった線香花火を見る長門に 先ほどバラした線香花火を手渡す 「…ってかなんか煙いな」 風に流れてやってくる煙が一気に量を増した気がする 俺は長門から目を離して…なんだあれ? 「おい、お前らなにやってんだ!?」 「キョン! 袋が燃えたぜ!」 「いいから消せ! 焦げ跡がついたらどうするんだ!」 あくまでもホテルの広いテラスだということを忘れてはならない しかも修学旅行中の隠れてやってる火遊びだということも こいつらはなんだ、停学の一つも食らいたい年頃なのだろうか バケツを持ってきてすっかり煤けた水を少しかける 一気にひっくり返して燃えカスが広がったら余計に片付けに手間が掛かるので慎重に 「おまえら…柊やみなみもいんのになにやってんだよ」 「いやぁ、面目ないわ」 「本当に跡形もねぇよ」 どうやら白いタイルが黒く煤でやられることも無く 一応ゴミをきちんと片付ければばれないレベルだ 「とりあえず汚い水は流して周囲に灰が残らないように ゴミはビニール袋三重にして明日にでも捨てること」 「う~っす」 「だるそうに返事すんな!」 まったくどいつもこいつも俺にお母さん的発言をさせるんじゃねぇよ 「長門、線香花火も終了だ。片付けに入るぞ」 「ん」 聞き分けがいいのは長門だけか? というか、見るとすでに線香花火をやりきっていた って、線香花火の火が下に落ちればそれは当然… 「うわぁぁぁ!」 なんてこった! タイルがそれこそ焦げる! 俺としたことが! なんてこった、これは言い訳が聞かない! 「うっさいわね、あんたが一番うるさいんじゃない?」 「いやだって線香花火…」 「あんたと違って私はその辺の手際はいいのよ」 袋に入ってる厚めの型紙が下に引いてあった しっかりばっちり、あら素敵! 「あぁ、それはそれはよかった、まったくお母さん寿命が縮まったよ」 「あんたって、ちょくちょく自分でネタ挟むわね」 どうでもいいけど、っと吐き捨てるように言われてしまった いや、だってそうでもしないと焦った自分が恥ずかしいじゃないか 「班長、片付け終了しました!」 「汚れた水を流してバケツの洗浄も終了したわ」 「はいはい、あとは空気入れ替えて匂い消せば大丈夫か」 目が煙でしょぼしょぼする 「でも思ったより虫寄ってこなかったわね」 「花火の煙は虫除けにもなるからな」 部屋に戻って窓を網戸にして開け放す 布団は既に敷いてあるがにおいついてないだろうな 「今何時だー?」 「えっと、十時ちょっとすぎた頃ね」 「ならトランプ麻雀やろうぜ!」 布団の上にトランプを広げて次の遊びを提案する日下部 正直見てるだけで疲れた俺としてはちょっとばかしハードなのだが 「保護者が先にねちゃダメでしょう?」 とハルヒが横になって欠伸をしながらそう言った所為で 結局付き合う羽目になった、なんで修学旅行の夜ってこんなに無駄に夜更かししたがるのだろう 眠いのに 「…眠い」 なにが悲しくて眠い目擦ってトランプ麻雀なんだよ? 頭が回んなくて負けが続くぞこの野郎 ノーレートじゃなかったらかなりの損失を被ってる 「ストレートで上がり! ツモのリーチの一発!」 「あー、はいはい四点か? なら柊だけ二点払いな俺とみなみは一点」 ハルヒとあやのは既に就寝、現在午前1時 家でのんびりしてるならともかく心身ともに疲れた俺は早く寝たいんだが ただでさえ早寝早起きの習慣がこなたと柊の所為でしっかり身についてるというのに 「眠い、ぞ」 「キョンさっきからそればっかだな!」 「むしろ俺としてはこの状況に憤りを感じる所だよ 俺に大声を上げる場面じゃ決して無いということを明言するぞ」 俺が可哀想だ 「長門、タッチだ。ルールは大体わかったろ?」 「問題ない」 ルールを知らないという理由で感染していた長門と急遽抗体 …眠気で頭がまわらん所為で文章がちょっとあやふやだった 「初心者でも手加減しねーぞ!」 「…」 あとは勝手にやってくれと言った感じで俺は布団に横になる 明日も一日こんな面倒に付き合うと思うとそれだけで倦怠感が襲ってくる 「長門なら手加減しなくても十分いい勝負するだろうさ」 俺はそれだけ言い残して眠るように死んだ じゃなくて死んだように眠った
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1336.html
「キョン、ぐずぐずしてないで早く来なさいよ」 「うるさい、分かってるよ」 あいつはこの坂道で何でこんなに元気なんだ。 「高校の通学路の方がきつかったでしょ、この程度余裕よ」 くそっ、高校の通学路の方がまだマシだった記憶があるぞ。 それとも俺が年取ったって事か?いや、まだそこまでは… 「あんた、体力落ちすぎよ。情けないわね」 「お前みたいに涼しい格好じゃねぇんだよ。しかも駅から距離があり過ぎるだろ だからタクシーで行こうって言ったのに」 「この程度でタクシーなんてホントに情けないわ、それでも団員一号なの?」 団員か、懐かしい響きだな。SOS団は既に有名無実だ。ハルヒから団員という言葉も久々に聞いた。 やはり、久しぶりに他の団員に会えるからテンション上がってんのか? 「何ボッーとしてんの、もうちょっとだから頑張りなさい」 はいはい、分かりましたよ。 「それにしても丘の上の教会なんて、なかなかロマンチックね」 どうせなら街中とかホテル内の教会の方がありがたかったがな そうすればこんな汗だくになりながら坂道を行く事も無かったんだ 「ロマンがないわねぇ、だからモテないのよ」 失礼な俺だってタクシーで来てればロマンチックだと思える精神は保ってたはずだ だが、残念ながらそのロマンチックは汗と共に流れ落ちたのだよ 「あんたの屁理屈は聞き飽きたわ、ほら見えてきたわよ」 教会の屋根の先っぽが少し見え始めてきた、頑張れ俺 「それにしても古泉君が結婚とはね、ちょっと意外だったわ」 「何がだ?」 「古泉君はもっと年取ってから結婚すると思ってたのよ、ほら女の子に興味なさそうだったじゃない」 まぁ、高校時代の古泉は女にかまけてる暇はなかったからな。誰かさんのせいで それに卒業後は数えるほどしか会ってないし、女の影が見えなくても仕方ない やっかいなバイトから解放されたら古泉も男だったという事さ そう、もう今のハルヒにあの馬鹿げた能力は無くなっている、俺達をさんざ振り回したあの力がね 何故かは未だに俺には理解できてない、長門に教えてもらったが理解不能だった あの解説魔・古泉の言葉を借りるなら 「長門さんの説明を簡単に言うとですね。あの力は思春期の若者の心の葛藤が招いたものだそうです 思春期にはある者は異性に恋をし、ある者は親に反抗し、社会に反抗する者もいるでしょう 涼宮さんはその力全てを楽しみたいという思いにつぎ込み、さらに天文学的な確立の偶然が 幾つも重なり『神』の如き力を無自覚に手に入れたのでしょう。しかし、それもSOS団という 彼女の理想を叶える団体が出来、楽しみたいだけにつぎ込んでいた思いがあなたによって薄れ、 また彼女自身が成長して思春期を脱した事によりその力は失われたという事です絶妙なバランスの 上にあった力なんでしょうね」 という事らしい、古泉自身も実はよく分かっていないのではないかと俺は思っているが 理解できなくてもハルヒの力が無くなったのは事実だ。原因がどうあれ結果が良ければそれで良い と俺は思う。 言い遅れたが、俺達は古泉の結婚式の為に教会へ向かっている 簡単に言うと古泉は高校を卒業後、さすが特進理数クラスだけあり、現役で有名国立大に合格 そして、某有名製薬会社に就職し結婚に到るという訳だ。 何と言う順風満帆な人生、こいつまさか俺の幸福吸ってんじゃねぇか? 「今日はみくるちゃんも来るっていってたけど、もう着いてるのかな?」 「えっ、朝比奈さんと連絡ってんの?」 ちょっと待てよ、朝比奈さんは既に未来に帰ってるはずだぞ 「電話は時差があるから遠慮してるけど、手紙でやり取りしてんのよ っていうか、あんた連絡取ってないの?冷たいわね」 いや、俺だって未来に手紙届くんなら書いてるよ。一体誰が返事を…それ以前に届くのか? 俺はあの日以来朝比奈さんの文字すら見ていないというのに… ハルヒの力が失われ、ハルヒを刺激する為のSOS団敵対勢力(?)の襲撃を 長門の活躍や朝比奈さん(主に大)の助言・古泉の機転などでかわしたり、撃退したりして あっそうそう。もちろん、俺も走り回ったぜ。 そして、全てが落ち着いた高3の冬に朝比奈さんは未来に帰った、朝比奈さんは大学1回生だったがな 朝比奈さんはイギリス留学という名目で俺達の前から姿を消したんだ。 空港での朝比奈さんの大泣きは今でも鮮明に覚えている。 約束の場所に俺が着くといつもの様に皆もう到着していた 朝比奈さんはいつもと変わらず可愛らしい服装だったが大きなトランクを提げていた それはまるで小学校に入学したての子がランドセルに背負わされているような感じだった 大きなトランクに振り回されている朝比奈さんもそれはそれで愛らしかったがな 空港につくまで俺達はいつもの不思議探索と変わらない会話、つまりしょーもない会話を 繰り広げていたが、いざ空港ロビーに着くと朝比奈さんが堰を切ったように泣き始めたんだ 「ウッ私…私…皆さんの事絶対に忘れませんから…ヒック…」 「ほら、みくるちゃん今生の別れじゃないんだから…」 「ちがっ…そ…そうんですけど…ウッ…」 そうか、朝比奈さんからしたら今生の別れだもんな 「私…皆さんに会えて…本当に楽しかったです」 「あたしもみくるちゃんに会えて良かった…もちろん、キョンも古泉君も有希もそう思ってるわ」 おいっ、俺達に断わりもなしにっと言いたい所だが同意なので何も言わない 「ウッ…恥ずかしい思いも一杯したけど……楽しい思いも…負けないくらいできました」 「もうっ、そんなに泣かないでよ。あたし笑顔で見送ろうって決めてたのに…ヒグッ」 ついにハルヒまで泣き出してしまった、と言いつつ俺も涙目な訳だが 隣の古泉は既にハンカチを出して目頭を押さえている 「キョン君…本当に…本当に今までありがとう…ヒック」 「こちらこそですよ。朝比奈さんのお茶とっても美味しかったです」 「迷惑ばかり…かけたけど、助けられてばかりだったけど…」 朝比奈さんの言おうとしてる事が俺には分かった、これ以上言われると… 「もう良いんですよ、朝比奈さん」 「ううん、最後まで言わせて…ダメダメだったけど、絶対に一杯勉強して…今度…今度は…」 あ~、もうダメだ。俺の涙腺も限界だ 「みんなを助けるから…どんな形か分からないですけど…絶対に助けますから」 「みくるちゃん、勉強に対する意気込みは良いけど助けるなんて大げさよ」 ハルヒは泣きながらいつもの南国系の花の笑顔を見せていた、器用な奴だ 笑顔で見送るという決意をまもっているつもりか? 俺だって笑顔で見送りたかったのにもう涙でグショグショだ、お前の器用さが羨ましいぜ 「…そうですね……私ったら最後までドジですね…フフッ」 朝比奈さん、もう無理に笑おうとしなくてもいいですよ。思いっきり泣いてください あなたにはその権利が絶対にあります、俺が保障しますよ 「キョン君…これで涙拭いてください」 朝比奈さんがティッシュを俺に差し出しながら言ってくれた ありがとうございます、朝比奈さん。あなたは最後まで優しいですね さすが永遠のマイスウィートエンジェルです 「フフッ…私がふいてあげますね」 あぁ、そんな恐れ多いと言おうとしたが朝比奈さんは俺に顔を近づけて 涙を拭き取ってくれた、だがそれは結果として涙を増加させる結果になっちまった だって、その時小声で (もう二度と会えないかもしれませんけど…鍵がキョン君でよかった、ありがとう) 朝比奈さん、あなたはこの先過去の俺には会えますよ と言いたかったが言う訳にはいかなかったし、言うつもりもなかった だって、今のこれからの朝比奈さんとこれからの俺は二度と会わないだろうからな そう、これは朝比奈さんが思っている通り永遠の別れで正しいんだ その後、朝比奈さんは鶴屋さんや他の友人達と挨拶を交わし 最後に朝比奈・ハルヒ・鶴屋のロビー中の人の注目を集めるほどの号泣の三重奏を演じ エントランスへと去っていった。何度も何度も後ろを振り返って手を振りながら… 「あなたねぇ、SOS団の仲間なんだから手紙くらいだしなさい」 4年半前の思い出に心が飛んでいた俺を現実に戻すかのようにハルヒに背中を叩かれた そして、ほらここに今度の結婚式には出席するって書いてるでしょう と朝比奈さんからの手紙を俺に見せてくれた 「あぁ、そうだな…」 俺だって文通できるならしたい、でもこれは別の未来人が書いてる 俺は朝比奈さんの文字を見間違うことはまずない、これは別の人物が書いている 恐らく朝比奈みくるが現在にいるという整合性を保つ為の工作だ しかし、という事は結婚式に来ると言うのは果たして本当なのか? 「みくるちゃん、どんな風になってるのかな?いまやイギリスのOLさんだもんね」 朝比奈さんは向こうで就職した事になってるのか、ちょっと無理がないかそれは… しかし、朝比奈さん(大)ならありかもしれんな、あの俺に何度も助言をくれた彼女なら イギリスのオフィス街を闊歩していても違和感は無い そんな愚にもつかない想像をしてる間に教会までもう少しの所まで到着していた 我ながらこの急勾配の丘をよくスーツ姿で歩いてきたと思うよ、マジで 「みくるちゃんは来るらしいけど、有希は来るのかしらね?」 「さぁな、長門とは連絡取ってないのか?」 「う~ん、それが電話は通じないし、手紙は還ってきちゃうのよね」 SOS団の万能型宇宙人・長門有希、俺達はこいつに何度も助けられた 長門がいなければ現在は無いといっても過言ではないだろう しかし、こいつも朝比奈さん同様全てが終わった後、俺達の前から姿を消した 朝比奈さんとの違いは全て終わった後期間を置かずしかも突然に姿を消した事だ 俺はその日、長門から呼び出され長門のマンションを訪れていた ここに来る時はいつも困った時だったな、今回はどうなるのやら まぁ、呼び出された理由は大体わかってるんだけどな 「話ってのは、お前の親玉がお前を呼び戻してるって事か?」 こういう事は単刀直入にズバリ聞いたほうがいい 「……そう」 「言ったはずだ、俺達はお前をどこにもやらせないと」 「……状況が変わった」 「ハルヒの力が失われた事か?」 「……」(コクリ) 長門はビードロの様な綺麗な瞳を俺に向けて続けた 「……情報統合思念体が私を廃棄しなかったのは、全端末の中で私が最も涼宮ハルヒに 近しかったから、他の端末では再びここまで近づく事は難しいと判断したから」 長門はいつもと変わらない平坦な口調、人形の様な無表情で話し続ける 「しかし、涼宮ハルヒは3809日と7時間3分前に見せたような大規模な情報フレアを 見せる可能性は全く無くなった。情報統合思念体はもう涼宮ハルヒの観測を必要としない という判断を下した。しかし、これまでの涼宮ハルヒの情報は欲している。 その情報を一番持っているのは私。だから、私を呼び戻している」 「そんな事だろうと思ったぜ。で、お前はどう思ってるんだ?」 「……私は情報統合思念体の指示に従おうと考えている」 何だって!?俺は長門は少なくとも今の俺達と3年間過ごした長門は俺達に仲間意識を 持っていると考えていた。 「どうしてだ…ハルヒの力が失われたから前の脅しは使えんが、お前の為なら皆…」 俺が最後まで言う前に長門の声が俺の声に被さってきた 「だから…あなた達は私がいなくなると色々考えて私を帰さないように行動する…だから」 その通りだ、当たり前だろう 「情報統合思念体は涼宮ハルヒの情報を欲している。私が送る情報だけだはなく 私自身を情報に還元して取り込むことを欲している。それを邪魔する存在には容赦しない」 「受けて立ってやろうじゃねぇか」 「情報統合思念体ならあなた達の存在自体を消去する事も可能、抵抗は無意味」 「だからって黙ってお前を差し出せるかっ」 そう、俺は長門には普通の女の子として暮らして欲しいんだ 最近は感情らしきものも頻繁に出すようになってきたじゃねぇか これまで、俺達の目付け役として頑張ってきたんだ、情報統合思念体とかも それくらいの温情を長門にかけてやっても良いじゃねぇか 「…あなた達が害を受ける事を私は望まない」 俺だってお前が害を受けることを望んでない、だから… 「あなたは私が守ると言った…だから、私は情報統合思念体の指示に従うと決めた」 そんな…お前は俺を…俺達を守る為に宇宙に帰るというのか…… 他に選択肢は無いのか…俺は長門の瞳を吸い込まれるように見つめ続けた どれくらい見つめあい続けたのだろう、長門は俺から目を逸らし言った 「これは決めた事、あなたには聞いて欲しかった」 そうか俺はそうとしか言えなかった。長門の声は決意に溢れていたし その瞳には迷いは微塵も無かったからだ。長門検定1級の俺が言うんだから間違いない 本当は間違っていて欲しかったがな… 「…いつごろ宇宙に帰るんだ?」 「……まもなく」 「えっ?」 「正確には1分15秒後」 お前、何でそんな急なんだよ。心の準備も何もできてねぇよ。 それにハルヒ達はどうすんだ?学校は? 「問題ない、涼宮ハルヒ達には手紙を出してある。学校側にも相応の処置を施している」 お前は問題なかもしれんが、俺達には大有りだ。もっとちゃんとした別れの挨拶とかしたいだろ 俺は捲くし立てたが、長門は全く慌てる風もなく奥の部屋に引っ込み封筒を持ってきた 「これを…あなたには直接会って渡したかった」 ハルヒ達に出したと言う手紙か 「なぜ俺にだけ手渡しなんだ?ハルヒ達もお前に会いたかったと思うぞ」 「本当は誰にも会わない予定だった。でも、あなたは私を導き助けてくれたから…」 いつも導き助けてくれたのは長門の方だろ、俺はいつもお前に頼るばかりで… 「…もう時間……私はあなたに会えて良かった………ありがとう」 そう言い終えると長門の身体は光に包まれ一瞬大きく光ったかと思うと次の瞬間には消えていた。 最後の長門の表情を思い出しながら俺は泣き崩れた。それはいつもの無表情だったが 微かに微かにだが哀しみの色を帯びていた、少なくとも俺はそう感じた。 長門は海外で仕事をしている母が危篤状態に陥り急遽現地へ向かい そのまま、向こうに転校したという事になっていた。 ハルヒは数日間騒いでいたが、長門からの手紙が届くと途端に静かになった 一体何が書いてあったのか?しかし、俺達は互いに手紙の内容を見せる事は無かった 何故だかは分からない、ただそうしたかったのだ。 だから俺はハルヒや朝比奈さん・古泉への手紙内容は知らない 俺の手紙内容?つまんないぜ、長門も実際会って話しちまったから書く事ないと思ったんだろうな 手紙にはただ 『楽しかった、ありがとう』 と書いてあっただけだ。一緒に長門の図書館貸出カードと懐かしい栞が入ってな 「有希も来て欲しいわね。でも連絡できないんだから今日の事知らないだろうな 久しぶりにSOS団全員集合したかったのに」 「そうだな、長門にももう一度会いたいな…」 そんな会話をしている内に教会に辿り着いた。 「なかなか感じ良い教会ね。私の結婚もここにしようかしら」 ハルヒが誉めるだけあって雰囲気がある教会だった こじんまりとしているがそれが逆に良い味を出している 「ようこそ、よくいらして下さいました」 高校時代と変わらぬ丁寧語で現れたのは言わずもがな古泉一樹その人である 相変わらずニヤケハンサムだが、年を経てヤリ手の若者風に見えるのがむかつく 「古泉くん、結婚おめでとう」 「おめでとう」 「いやぁ、ありがとうございます」 古泉はいつものニヤケ面をさらにニヤケさせて言った あれ以上ニヤケる事が出来るとは、いつもはセーブしてたのか? 「涼宮さんもキョン君もお久しぶりです」 「そうね、1年ぶりくらいかしら。まさか結婚式で再会なんて思わなかったわ」 「お前、いつから付き合ってたんだよ」 「実は結構長かったりするんですよ」 「どうしてあたし達に隠してたのよ」 「隠すつもりは無かったのですが、言うタイミングを逃しまして」 「まさか、高1の夏合宿の時からじゃないでしょうね?」 「ハハッ、さすがにもっと後ですよ」 「怪しいわね」 そう、古泉の結婚相手、今日の主役である花嫁は年齢不詳のメイド・森園生さんだ。 ハガキが来た時マジでビビッたね。いつの間にとか、まさかあの時は既にとか考えまくったよ 「涼宮さん、も…園生さんの所にも行ってあげて下さい」 「そうね、じゃあ一足先に花嫁さんを見せてもらうわ」 ハルヒが花嫁控え室の方に向かったのを見届けて俺は最大の疑問を古泉に投げかけた 「機関はまだ動いてるのか?」 「いえ、もう完全に消滅してます」 それはよかった、お前と森さんが結婚すると聞いてまさか…と思ったもんでな 「ハハハッ、でも交友関係は続いていますよ」 「それは当たり前だ。どんな事情であれ知り合ったんだからな」 「そうですね、もう皆超能力を持ってない一般人ですから」 「それはそうと、お前いつから森さんと付き合ってんだ?まさか本当に夏合宿から」 「そんな訳無いでしょう。付き合い始めたのは涼宮さんの力が消滅してしばらくしてです」 「お前、それならそうと俺達にも教えろよ。卒業まで時間もあったし、大学行ってからも会ってただろ」 「その…タイミングがね…ハハッ」 笑って誤魔化そうとしてやがるなこの野郎、その手には乗らんぞ この際とことん追求してやる 「あなた方こそどうなのです?同じ大学に進学したのでしょう」 うっ、思わぬ反撃だ 「もしかして、未だに何の進展もないのですか?」 「俺はハルヒに引っ張りまわされてるだけで、好きな訳じゃねぇからな」 「いつまでそんな子供っぽい事を言っているのです。彼女も魅力的に成長してるじゃないですか」 「見た目は成長しても、中身が変わらんのだ。あいつは」 「そんな事言ってると、誰かに取られますよ」 そんな物好きがいるなら熨斗紙つけてお譲りするぜ、別に俺のものでもないがな 「あなたも素直じゃありませんね、とっくに涼宮さんの魅力に気付いてるくせに」 「お前、これから結婚する男が花嫁以外の女を魅力的とか言ってて良いのかよ」 「魅力を感じるのと愛するのは別ですよ。そうですね、僕が涼宮さんに感じる魅力は あなたが朝比奈さんや長門さんに感じる魅力と同じと言えば良いでしょうか」 こいつの遠まわしな言い方は高校時代から全く変わらん、もっとハッキリ言えよ 「まぁ、お前がハルヒに魅力を感じているのは良く分かった。後で森さんにも伝えておこう」 「ちょっ、ちょっと待ってください。魅力はありますがその…だからそういう意味ではなく」 じゃあ、どういう意味なんだ? 「もぉ~、勘弁してくださいよ。彼女ああ見えてスゴイやきもち焼きなんですよ」 さすがに可哀想になってきたから辞めておいてやろう しかし、古泉…見事に尻に敷かれてるな……さすが森さん そうこうしてる間に時間が来たようで古泉は準備に行ってしまった 忙しそうだ、今日のもう一人の主役だから当たり前なのだが 周りを見てみるとなるほど結構知った顔もあった 多丸兄弟や新川さんを見つけた俺は挨拶がてらに話しかけに言った 「ちょっとキョン!そろそろよ、こっち来なさい」 ハルヒに言われて気付いたがもう客は席につく時間だった それにしてもこいつ何か妙に生き生きしてないか、いつも元気なのは確かだが 「ほらほら、ボンヤリしてないでこっちに座るのよ」 おかしい、この感じ高校時代にSOS団を結成して好き勝手やってた頃を 彷彿とさせる。さっきまでは普通だったのに… 教会の中の定められた席に着席し、しばらくすると遂に式が始まった 音楽がかかり聖歌隊が歌い始めた、結構本格的だ。 教会の扉が開き真っ赤なバージンロードを森さんが父親と歩いてくる 森さん最後に会ったのは5年ほど前なのに全く老けてない というか、むしろ若返ったような気すらする。男には見とれずにいられない。 それ程真っ白なウェディングドレスを着た森さんはそれは綺麗だった。 途中エスコート役を森さ…いや園生さんの父から古泉にバトンタッチされ 俺の席に近づいてくる。冷やかしの一つも浴びせてやろうと思っていると 思わぬ声が聞こえ俺は固まってしまった 「古泉くん・園生さんおめでとうございまぁす」 この声はまさか…朝比奈さん、あなたなのですか? 俺は声のした後ろを振り返った、そこにいたのは見紛う事なき人物だった 俺の右後ろに見事に死角になるような位置に朝比奈さん(大)の姿があったのだ 皆、花嫁を見ている中俺だけ振り返っているという間抜けな姿を数秒さらした後 ハルヒによって前を向かされた 「もう、みくるちゃんたら後でキョンを驚かそうと思ったのに」 それであんな生き生きしてたのか、しかしお前が手紙を俺に見せた時点でこの可能性は 考えていたぜ。この程度で驚くはず無いだろ、まぁちょっとはビックリしたが 「そう…そうよね」 何だ、もっと残念がるかと思っていたが何故そんなに嬉しそうなんだ? やはり朝比奈さんに会えたのが嬉しかったのか? 式はその後も滞りなく進み教会内での規定事項は間もなく終わった 後は教会の外で出てくる新郎新婦を米を浴びせかけるだけだ ほら、外に移動するよう係りの人が呼びかけている 俺は移動のついでに朝比奈さんに話しかけようと思い近づいた 「朝比……」 俺は最後まで言わずにまたしても固まってしまった 朝比奈さんの隣にはあの無口読書宇宙人がいたのだ 俺の硬直時間は先ほどの朝比奈さんの時より随分と長かったのだろう 多分変な顔もしていたのかもしれない とりあえず、俺の反応にハルヒは大喜びだった 「アハハ、ビックリした。さっきは有希も見つかったと思っちゃったけど やっぱり見つけてなかったのね。でも、確かにビックリよね。 私も花嫁控え室であった時はビックリしたわ。みくるちゃんは大きくなってるし 有希に至っては全然変わってないんだもの」 まぁ、普通はそう驚くのだろうが俺はもっといろんな意味で驚いていた 「なっ…長門なのか?」 「……」(コクリ) 「キョン君、話は後にして外に行きましょう。ライスシャワーもしなくちゃね」 「はっはい」 朝比奈さんに促される形で俺は外に出た 「キョン君、本当に久しぶりです。また会えるなんて…」 ハルヒは長門とかける米を貰いに行っている 「そうですね、本当にお久しぶりです。昔の俺にはもう会いました?」 愛らしい朝比奈さんはもう完全にあの大人版になっていた。 服装は俺の知っている秘書風ではなく、淡いピンクのドレス姿だったが その漂う余裕がかつてのSOS団付メイドとの違いを示していた 「フフッ、それはこれからなんです、でも私があの時を過ごしたのはその為だったんですね」 「すみません、教えようかとも思ったんですが…」 「良いんですよ、あの時の私はそれを知らなかった。だからこそ頑張れたんです」 「朝比奈さん…そういえば、ハルヒと文通してるそうですが」 「あれはこの時代にいる駐在員が代筆してるんです、でも内容だけは教えてくれるんですよ」 「なるほど、それでこの結婚式を知ったのですね」 「本当は反対の声もあったんですよ、でも私が参加しないのは不自然だって説得したんです」 朝比奈さんが人を説得するなんて、やはり時は俺の知ってる朝比奈さんを 朝比奈さん(大)に成長させたようだ。安心したような寂しいような… 「さぁ、涼宮さん達が戻ってきましたよ」 教会の出口で待っていると古泉と園生さんが出てきた 二人とも幸せそうでとてもほほえましい光景だが 俺は古泉に問いたいことがあった、お前は二人が来ている事を知っていたのか? 俺の問いを読んだかのように古泉は俺に向かって微笑みかけやがった こいつ全部知ってやがったな、お前は秘密主義すぎるんだよ 「幸せにな、コノヤロー」 俺は米を思いっきり古泉に浴びせかけてやった そして、結婚式も最後のイベントを残すのみであった そうブーケキャッチだ、あの女のイベントだ。 「ほら有希、みくるちゃん行くわよ」 「そうですね、ロマンチックだなぁ」 「…私は遠慮する」 「有希どうしてよ」 「……興味ない」 「う~ん、それも有希らしいわね。いくわよ、みくるちゃん」 ハルヒは高校時代に戻ったかのようなはしゃぎぶりで朝比奈さんを連れて行った 長門はマンションで別れた時の姿と全く変わりなかった ただ服装が制服ではなく青いワンピースのドレスだったのを除けばだが 「長門…お前にまた会えるなんてな」 「…私も意外」 「また、俺達の観測か?」 「…違う。古泉一樹の結婚式を知り、それにあなた達が皆参加するという情報を 情報統合思念体が手に入れた時、情報統合思念体の中で私を構成していた情報群に 激しいノイズとエラーが起こった。情報統合思念体はこのエラーとノイズを処理する 為には、私をもう一度構成し式に参加させる事が最も効率が良いと判断した」 なるほど、それで昔のままの姿で俺たちの前に現れたのか 長門は昔懐かしい微かなクビの動きで答えた 「……そう」 「情報統合思念体も粋な事するな、でこれからどうするんだ?またあのマンションか?」 「……違う、これは一時的なもの式が終われば私は還る」 そんな…と言いかける俺を長門は人差し指を出して制した 「…私はそれで十分、あなたにもう一度会えた」 ブーケはハルヒが取ったらしい、何かすごいジャンプ力だったと 新川さんは誉めていたが、スマン見てない… その後古泉夫妻はオープンカーに乗って先に披露宴会場へ向かった 俺達もバスに乗って会場へ移動となる、今回は歩かなくて済みそうだ 「フフッ、やっぱり団長たるもの何事においても負けられないわ」 ハルヒはブーケを取った事ですっかりご満悦だ 「さぁ、みくるちゃん、有希、会場にいくわよ」 「すみません、私もうイギリスに帰らないといけないんです」 「……私も還らなければならない」 その後、ちょっと位いいでしょうと粘るハルヒを 俺と朝比奈さんで説得しバス出発ギリギリになりやっと諦めてくれた それにしても朝比奈さんがハルヒを説得とは…俺はまた驚いてしまった 今日何度目のビックリだろう 「そう、事情が事情だし仕方ないわね」 「…そうだぞ、あまり無理を言って二人を困らすな」 「でもでも、また会えるでしょ」 ハルヒの質問は俺も聞きたい事であった、今度こそ永遠の別れなのか 「どうでしょうね、でも後一回は会える気がしますよぉ」 てっきり禁則事項に触れる質問だと思っていた為に俺はフイをつかれた 「一回なんてけちな事いわないでよ、何度も会えるわよね」 「ウフフ、そうだと良いですね」 朝比奈さんは悪戯っ子のような微笑するだけだった 「SOS団は永久に不滅なんだからねー」 送迎バスの窓から顔を出しハルヒは教会に残る二人叫んでいた もう社会人なんだから辞めとけよと思いながら俺も顔を出していた あ~あ、俺もまだまだガキだな 「また、きっと会えますよぉー」 「………」 朝比奈さんは笑顔で手を振り、長門は無言で手を振っていた 「…長門さんもキョン君の事好きだったんでしょう」 「……私は情報統合思念体に作られた人型のインターフェイス、人の感情は分からない」 「でも、初めて見ましたよ長門さんが泣いてる所、キョン君に会えて嬉しいのと また別れるのが哀しいのが混ざったみたいな涙ですよ」 「……今の私は大半がエラーとノイズで出来ているその為の誤作動」 「ウフフ、多分そのエラーとノイズが人の感情なんですよ」 「……」 「大丈夫です、次に私達SOS団が会う時までには情報統合思念体は人の感情の解析を 終わってるみたいですよ」 「……そう」 「ええ、次に私達SOS団が揃う時には笑顔でした。私にとってはつい最近の事ですけどね」 「……そう」 「有希もみくるちゃんも変わんないわねぇ」 「長門は変わらんが朝比奈さんは変わったぞ」 「見た目じゃないわよ、根っこの部分の話よ」 人の根っこの部分はそうそう変わらんだろというツッコミはやめておいた 「SOS団結婚第一号は古泉君だったけど、この調子なら二号はあたしね」 「何でだ?」 「みくるちゃんは見た目は大人になったけどまだまだだし、 有希に至っては結婚には程遠そうだしね、あたししかいないじゃん」 「俺の立場はどうなる?」 「あんたなんて逆立ちしたって結婚は無理よ、それにあたしにはブーケがあるもん」 相変わらず理不尽な奴だ、しかも根拠の無いこの自信はどこからくるのか? 「お前を貰ってくれる物好きなんてそうはいねぇよ」 「何ですってー、あたしがその気になれば…」 お前についていける物好きなんてホントにそうはいない 少なくとも俺は俺以外そんな物好きはしらないぜ ~END~