約 16,372 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/678.html
ある地方では、人の言葉を話す人頭饅頭を、その虫のような儚き体と 騒がしく話し人を惑わす様から、幽狗狸(ゆうくり、ゆっくりとも)と呼ぶという。 またある山里では、それに相対した者は皆、かみ合わぬ問答に憂鬱の気に獲られたり 狐に憑かれたかのように暴れ出したりすることが多々あり、その饅頭を憂苦利(ゆうくり)や 愉喩狂(ゆゆくる)と呼んだそうだ。饅頭如きに、なんとも勿体無い字を当てたものである。 by 4byte
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/424.html
ゆっくり亡き改革 ・某麻雀漫画を見て思いついた小ネタ・・・暇潰しにどうぞ、短いですけど ・人間ばっかり喋ってますが(多分)無害です ・今更ながらどろわにも1本うpりました、そちらも宜しく ―――ある日曜日 前から買いたい物が入荷したと言われたので駅前の本屋へ行こうとした時の事・・・ その日は駅前で議員に立候補した者達が募って演説を行っていた。 ここ数年はどいつもこいつもゆっくりを保護しようとか言っていたので俺は選挙に行く事はなかった。 仮に行ったとしても書いたふりをして未記入で投書する。 バレたって問題はない、全員言ってる事が一緒なんだから誰が当選したって一緒だ 少なくとも俺と同じ虐待鬼井山は皆そうしている・・・ だがこの日は何かが違った・・・ そう・・・ 演説を聞いている物達の中に俺と同じ虐待鬼井山が居た。 早々に買い物を済ませた俺は気になって演説を聞いていた鬼井山に話しかけた。 なんと、その鬼井山は家でニートをやってる弟だった・・・。 「何だ、アニキか・・・」 何だとは何だゴルァ!(チョークスリーパー 「ギ、ギブギブ・・・(パンパン)」 ったく、面接行ってくるとか言ってた癖に何やってんだよ・・・ 「バイトだよ、バイト・・・」 バイトねぇ・・・ ふと耳を傾けるとやはりゆっくりを保護するのどうのと謳ってやがる・・・。 ゆっくり保護の演説聞くのがバイトなのか? 「ああ、違う違う・・・バイトはこの後、最後に演説する人の時」 ん? そうこう話してる間に演説が終わり、今日の最後の演説をする者に移った。 〔続きまして最後に、鬼泉殉一郎候補の演説です〕 俺はその人物を見た時、背筋が凍る思いがした・・・ あの目から向けられているのは間違いなく殺気 それも・・・多くのゆっくりを潰した者だけが放てる殺気・・・ 間違いない・・・あの人は・・・虐待鬼井山だ! 鬼泉候補はマイクもメガホンも使わず、まず叫んだ・・・ 「この国は、滅ぼうとしている!」 その声は駅前全体に広がり、その場に居た者達すべてを黙らせた。 やがてマイクを片手に持ち、演説を続けた。 「まず諸君に聞いてみたい・・・ 昔は2匹で100円程度であったイワシ・・・ このイワシが捕れなくなった理由を知っている者はいるか?」 少しの間・・・時間にして4~5秒の沈黙の後、再び話し出す。 「色んな理由があるが一番の理由は・・・捕鯨を禁止されて以降増えすぎたクジラがイワシを根こそぎ喰ってしまうからなのだ! 対処方法として一番確実なのはクジラの数を減らす事だが、今はそれが出来ない、何故か! グリンピースなどと言う組織が先立って捕鯨を禁止しているからだ! 現在も調査捕鯨などは続いてはいるが、圧倒的に増える方が多い! このままではいずれ、食卓から魚が消えてしまうであろう!」 続いて鬼伊泉候補はポケットから1匹の子れいむを出した・・・。 「はなしてぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 遠目でも良く分かる、あの子れいむはあんよを焼かれていた。 「そして今、この国から野菜が消えようとしている! その理由はもうお分かりであろう、この饅頭がたびたび農家を襲撃しているせいだ! 無論、農家を襲撃するのはこの饅頭だけではない、イノシシ、猿、害虫・・・数え上げればキリがない! だがイノシシは猟師の食料になる、猿も芸を仕込めば人間を和ませる事が出来る! 害虫は火を熾せば近づかない!」 少し息継ぎをして、再び捲くし立てる。 「それに対しこの饅頭はどうだ・・・こっちが保護すると言えばすぐに本性を現す! 調子に乗った饅頭は人間の家に侵入する、花壇を荒らす、ペットを襲う! 町では騒音を撒き散らし、ゴミ捨て場を荒らし、山では山菜やキノコの乱獲をする! 一体どこにこの饅頭を保護しなければならない理由がある! いや、そんな物は始めからなかったのだ!」 演説を聞いていた全ての者がそれぞれの反応をしている・・・ 抱き上げていたゆっくりを落とす者、逆に力強く抱きしめる者、ゆっくりを連れその場を離れる者・・・ そして演説にヒャッハーしてる者・・・ どうやら弟はこの演説の最中にヒャッハーと叫ぶのがバイトだったらしい・・・。 「それに知っているであろうか・・・先日起こった事件の中に某県で多くの水田から稲が消えたという物があった そして今朝、その事件の真相が明らかにされた! 犯人は・・・そう、この饅頭共であった!」 鬼泉候補はそのまま子れいむを握る力を強くした。 「やめ・・・ちゅ・・ちゅぶれ・・・」 子れいむは少しずつ餡子を吐いている・・・ ボトボトという音がここまで聞こえてくる様だ・・・。 「このままこの饅頭を保護するという事は、近い将来・・・ 食卓から魚だけではなく、野菜、そして米までもが姿を消す事になるであろう! たかが饅頭の為に・・・だ! 魚に対して言えば、敗惨国であるこの国にグリンピースに対抗する術がないせいだ! まだ諦めも付く・・・だが野菜は、まだこれからでも十分間に合う! そうだろう?この饅頭を潰せばそれで片付くのだから!」 ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・ 今この場で演説を聞いていたのは最初の約3分の2程度の人数だった・・・ だがこの場に残った者達は全員、この演説に心動き、感応までしていた。 「実際にこの饅頭を潰すのは簡単だ、だがクジラと同様この饅頭にも保護を訴える者達が存在する! だからこそあえて、もう一度言う! この饅頭を保護する必要なぞ、何処にもないと!」 鬼泉候補は握っていた子れいむのおかざりにS字形のフックを付けて思いっきりブン投げた・・・ 「おそらをとんでるみたーい」 そのまま子れいむはS字形のフックで電線に引っ掛かり・・・ 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・」 感電して、黒コゲになって死んだ。 「今日、この演説で私を敵視する者は当然居るであろう・・・ だが良く考えて欲しい! 饅頭を守り滅びの道を歩むのか、饅頭を潰し平穏の道を進むのかを! そして私は宣言しよう! 饅頭に怪我をさせたが為に職を追われた者、虐待趣味がバレて退学になった学生、肩身の狭い思いの加工所の職員達よ! この国を君達の方がが正しかったと言える国にしてみせると! だが、あくまでもこの国が饅頭の保護を訴えるのならば・・・ 私は・・・この国をブッ潰す!!」 ワァアアアアアアアアアアアアアアアア・・・ パチパチパチパチ・・・ 駅前で壮大な歓声と拍手が送られた・・・ 気が付けば俺も・・・惜しみない拍手を送っている・・・。 俺達虐待鬼井山の方が正しかったと言える国・・・ ゆっくり保護団体が大幅きかせているこのご時世、どう考えても実現するのは相当先の話だ。 でも、俺はその時こう思っていた・・・ 次の選挙にはこの人の名前を書いて投書しよう。と・・・ 演説が終わった後、弟はバイト代を受け取ってくるからとせっせと逃げた。 それを尻目に俺も帰る事にした・・・。 帰宅後、俺はまずスケジュール帳に選挙の日・・・そして投書する鬼泉候補の名前を記した。 俺一人の投票でどうにかなるとは思わないけど・・・ 初めて応援したいと思える政治家に出会えたのが何故か嬉しかった。 さて、それじゃ早速買ってきたコレを・・・ 〔さなえの全て(DVD付き・980円)〕 これこれ、このDVDを見たかったんだよ! デッキにセットして・・・さあ、いよいよ・・・ だがそこで・・・全てを台無しにする一言が響いた・・・ 「ごはんよー!」 俺は脱力し、DVDと本を机の鍵を付けた引き出しにしまって飯を食いに行った。 その日のメニューは・・・ 赤まりさの福神漬けとパチェカレーだった。 1時間後、晩飯も食い終わり、風呂にも入ったしいよいよと思いきや・・・ 弟は俺のDVDデッキを使い何かを見ていた。 その手に握られた本にはこう書いてあった・・・ 〔てんこの正しい虐め方(DVD付き・1980円)〕 これの為にバイトしたのかコイツは・・・ 弟が見てたDVDが終わった時・・・ 俺は弟にジャーマンスープレックスを叩き込み、残ったバイト代と本をDVDデッキ使用量として押収した。 そして弟を弟の部屋に放りこみいよいよ・・・ と思いきや・・・ DVDデッキは・・・煙を出しながら故障した。 俺はそのまま叫びながら部屋に放り込んだ弟へ関節技の嵐を叩き込んだ。 そしてそのまま・・・母親にフライパンで叩かれ気絶した。 結局俺がさなえのDVDを見れたのは翌日、会社に泊まると言いつつネカフェに行った時であった。 ~~Fin~~ ・後書きかもしれないしそうじゃないかもしれない何か 人間さんばっかり喋っちゃってゴメンなさいm(_ _)m 次はそういう事がない様にしますので今回ばかりはご容赦を・・・
https://w.atwiki.jp/proper/pages/51.html
文責:gg? 黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki 2014年5月12日 #掛算 続き。 https //twitter.com/sekibunnteisuu/status/465165969896116224 … https //twitter.com/genkuroki/status/465662711192236032 … の図の使い方とこのツイートに添付したぼくが描いた図を比較してみてください。 pic.twitter.com/86RCIUseGx 黒木玄 Gen Kuroki@genkuroki 23 46 - 2013年11月25日 #掛算 掛算の交換法則が一般的に成立する理由をしっかり説明してしまったら、文章題だけで一つ分の数が決まってしまうという思い込みは完全崩壊してしまいます。おそらく今の算数では掛算の交換法則の意味をしっかり教えていないのだと思う。 pic.twitter.com/86RCIUseGx この「ぼくが描いた図」で黒木はそれとなくゴマカシを行っている。 アレイ図に並べれば一つ分と幾つ分は見方で変わる。タテの並び,ヨコの並びのどちらを一つ分とみなすべきかの基準はない。赤字で書かれているように 一つ分と幾つ分の考え方のもとで,かけ算の交換法則は一つ分と幾つ分の数の立場をいつでも交換できることを意味している。 そして アレイ図でそれが証明出来る ということだ。この上に赤字で「一つ分と幾つ分の数の立場を交換可能」として,その下に小さく 注意:算数教育業界の流儀ではこの部分をしっかり教えようとしていないように見える。 と書いてあるが,これは黒木の偏見による都合の良い観察だ。アレイ図で交換法則を説明することは指導要領にも書いてある。実際の現場でどう教えているのかは分からないが,黒木の注意では「算数教育業界の流儀では」となっているので「流儀」に基づいて判断すれば十分であろう。そのとき「この部分をしっかり教えようとしていない」というのは何処から導かれるのだろう。「しっかり」というのが「黒木の思う通りに」という意味でしかないようだ。客観的な注意ではない。あくまで主観的注意に過ぎない。 また最下部には黒字で小さく次のような注意がある。 注意:一つ分と幾つ分の立場をいつでも交換できることを理解してしまうと、算数教育業界標準の一つ分×幾つ分の順序でかけ残の式を書くというルールは実質的に無意味になってしまう。 先ず「実質的に無意味になってしまう」とはどういうことだろう。はっきりさせていないようだが,要するにそのようなルールに従う意味は無いということだろう。果たしてそうだろうか?確かにアレイ図に並べた白丸の総数を求めるのであれば4×3でも3×4でもよいだろう。しかし 饅頭3個が乗った皿が4皿あるとき,一皿ずつ饅頭の数を数えていったときの饅頭の総数 ではどうだろう?一つ分は饅頭3個で幾つ分は4である。このとき一つ分と幾つ分の数の立場は交換できない。饅頭を箱に詰めて(アレイ図に並べて)はじめて一つ分と幾つ分の数の立場が交換できる。このように,黒木の言うように 一つ分と幾つ分の数の立場を交換可能 なのは アレイ図を考えた場合(または類似の操作をした場合)に限る のである。さらに言えば,アレイ図を考えてもタテとヨコの並びを区別すれば,一つ分と幾つ分が区別される場合もある。たとえば 縦に4個饅頭が3列並べてある。一列ずつ饅頭の数を数えていったときの饅頭の総数はいくらか。 という場合だ。この場合は「一つ分と幾つ分の数の立場を交換可能」ではない。ただしこの点がインチキだとは言わない。「ぼくが描いた図」でインチキなのはすべてアレイ図で説明しておきながら,さらっと 注意:一つ分と幾つ分の立場をいつでも交換できることを理解してしまうと、算数教育業界標準の一つ分×幾つ分の順序でかけ残の式を書くというルールは実質的に無意味になってしまう。 という主張を論理的根拠なく滑り込ませているところ。騙されてはいけない。「饅頭3個が乗った皿が4皿あるとき」その総数を求めるのにアレイ図を考える必然性はまったくないのだ。(アレイ図で考えてもよい。大事なのは、考えなければならない訳ではないということ。)
https://w.atwiki.jp/orichararpg/pages/214.html
作者:白 全身図 プロフィール [部分編集] 名前 月灘(♂・19歳) 種族 人間 職業 甘味処店員 出身 浮島(?) 浮島特殊能力 三日月の日のだけ作る料理全てが魚味になる 特技 お茶の選別 長所 いつもにこにこ。何があっても怒らない。手先は器用な方。 短所(弱点) 高所恐怖症。病弱。どんくさい。 口調 一人称 ぼく 二人称 君 三人称 ○○さん(年上、女性)、○○君(同年代・年下男性) 敬語 ○ 特徴 おっとり。のんびり。 補足 オリキャラRPGキャラへ15の質問 回答 生い立ち [部分編集] 年を重ねるごとに薄くなっていく痣を不思議に思いつつ、(ここはぼくの居場所じゃない気がする)と思い始める。 ある日突然、強烈な浮遊感に襲われ気がつけば浮島に単独戻っていた。 後に、あまりにもひどいその上下往来がトラウマになり、高所恐怖症に。 初めての浮島に戸惑いながらも、やはりここがぼくの居場所なんだと納得していく。 当時、子供がいなかった育て親と共に暮らすこととなった。 そして今現在も育て親と共に甘味処で働きながら暮らしている。 特徴 [部分編集] 時々吐血するが本人的にはいたって元気なつもりらしい。 和装は自分で仕立てた。 地上に戻りたいとは思うものの、前記のトラウマの所為で戻ることが出来ない。 甘味処ではお茶の販売もしている。 マッドでサイコな料理人とは仲がいい。 イベント [部分編集] 『お茶の葉を採りに行きたいんだ』 L体調のいい日は一緒に行動するが、そうでない日には依頼される。 ほぼランダム。 採ってきたお茶の葉のレベルに応じて報酬が得られる。 〔ミニゲーム〕 共に行動した場合、お守り役に徹する必要がある。 ふらふらと歩いていくので手を引いたほうが早い。 なお、自分の目線より高い場所に行く時は任される。 時々倒れるので回復アイテムは必須。なお、本人は所持していない。 『これ、おすすめなんだけど』 L甘味処の常連になると勧められる。 頼むと笑う饅頭とネコ饅頭のお茶セットが出てくる。 笑う饅頭→ネコ饅頭の順で食べると少しの間カラフルな猫になる。 ネコ饅頭→笑う饅頭で食べると一時間ほど猫耳が生え、語尾に「にゃ」が外せなくなる 関連キャラ [部分編集] 交流について [部分編集] 歓迎です! 宜しければ育て親をどなたか提供していただければ、と思いますのでご協力いただけると嬉しいです。 S084 サブキャラ 作者:白 名前_仮名:つきなだ 名前:月灘 種族:人間 職業:甘味処店員
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/725.html
【バレン夕イン企画】 「なん…だと…!?」 お風呂上り、体重計が示した数値を見て私は愕然とした。 増えている。 前回見たときよりも明らかに増えている。誤差で済まされる範囲ではない。 目の錯覚かと思って20回ほど量りなおしたが結果は同じ。 増えている。 増加している。 上昇傾向にある。 つまり… 太 っ た 。 なんということだ…絶望した!変に燃費のいい自分の体に絶望した! などと真実を受け止めきれずにこんな → OTZ 格好で固まっていると、 こちらに跳ねてくる丸いのがひとつ。 「おねえさん!おふろあがったの?」 ウチで飼っているゆっくりれいむだ。 いいな、あんたは。悩みなさそうで。 「おふろあがりに…さあ!おたべなさい!」 そう言ってれいむは腹…だか顎だか、とにかくそのあたりをこちらにずずいと突き出してきた。 …そういえばここんとこずっと言われるがまま食べてたっけ。 この子、けっこう飽きないおいしい味してるし、「おいしい」って言うと得意げな顔で 「ゆふふふ」なんて笑うもんだから、それがかわいくて毎日のように…つまり… お ま え か 。 原 因 は 。 れいむはさっきの体勢のまま「たべてもいいのよ?」と言った視線をちらちらこっちに向けている。 「あー…その、れいむさんや。今日はいいわ、うん」 「ゆ?どうして?」 理由?ははっ、言えるか。 「そこはまぁ乙女の秘密ってことで…とにかく今日はいいから!提供、御馳走、一切無用!」 「ゆぅぅ~ん…えんりょしなくてもいいよ?」 ゆんゆん言いながらたべてたべてと擦り寄ってくる。ああもう、かわいいなこやつめ、フハハ。 しかし私の脳裏にはさっきの数字が焼きついて離れない。食べるわけにはいかない。 「こうなったら、いじでもたべさせるよ!じつりょくこうしだよ!」 なにがれいむをそこまでさせるのか、大見得を切った。 「実力行使って…何するつもりよ?」 頭だけで動きもゆっくりなれいむにはたして何が出来ると言うのか… そう思っていると、れいむは30°くらいまでうつ伏せに頭をかたむけ、リボンをこちらに突き出してきた。 「ふぁんぐ!」 れいむのその叫びとともに、リボンの中から一口サイズの饅頭が10個くらい飛び出し… 「…って嘘ぉ!?」 飛び出した饅頭は自由自在に宙を舞い、様々な角度から私の口目掛けて飛来する。 「何この能力!?」 この子らの大抵の理不尽には慣れたと思っていたが、甘かった。(饅頭だけに) 私は四方八方から飛来するプチ饅頭を必死でよける。 …この饅頭、よく見ると何か粉のようなもの(小麦粉かなにかだ)を噴出しながら飛んでいるらしく、 床がどんどん白く染まっていく。 掃除するの私だぞ。ちくしょう。 「うわっ!?」 …などと余計なことを考えていると、いつのまにか足元に潜り込んでいた白玉を踏んづけてしまった。 (白玉!そういうのもあるのか…) などと考えるヒマも無く私は盛大にずっこけた。饅頭が下に先回りしてクッション代わりになったおかげで どこも痛くはならなかったが、 「もふ…」 私の口には饅頭ひとつ、すっぽりと。 れいむは仰向けに倒れている私の胸の上にぴょいと飛び乗り、得意げな笑みを浮かべる。 「ゆふふふ…………さあ、おたべなさい!」 わかりましたよ。食べりゃあいいんでしょ、食べりゃ。 観念して饅頭をもそもそ食べながら、頭を動かして壁にかけてあるカレンダーを見た。 (2月か…) まだ寒いけどダイエット、がんばろう。 明日から。 ―End― 書いた人:えーきさまはヤマカワイイ バレン『タ』イン?作者当て?なんのことです? ふぁんぐ吹いたwww -- 名無しさん (2009-05-29 15 02 56) 孤独のグルメパロワロタw -- 名無しさん (2009-06-04 11 49 27) 今更ながらタイトルの意味を理解した、ふぁんぐが出る訳だ(笑) -- 名無しさん (2010-05-25 14 15 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oodama2/pages/102.html
お詫びと訂正 2015年4月24日 昨日放送された「浦和の調ちゃん」第3話に十万石饅頭が登場したので 他のアニメの十万石饅頭画像をいろいろ探していたところ、 テレ玉マターリ実況の歴史に書かれている 「12月4日 ヒャッコ第10話で十万石饅頭がネタにされる」 という表記が、実際は 第9話だったことが判明いたしました 間違った情報を書いてしまい申し訳ありませんでした 特に誰も見ていないような需要も無いサイトですがこっそり訂正してここにお詫びします
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/386.html
波乗りまりさ(平穏編) さて、目の前にありますは中から外を見ることが出来ない水槽。 半分ほど水で満たされている中に、島みたいに出っ張っている場所が唯一の足場だ。 ゆっくり一匹分しかないスペースなので満足に動くことが出来ず、水を恐怖するゆっくりが被るストレスはどれほどだろうか。 しかし普通のゆっくりでは動き回ることが出来ないし、面白くない。 捕食種では飛べてしまうし、泳ぐことが出来る種も面白くない。 そこで、どうにか面白いものは無いだろうかと森を散策している時に見つけたのだ。 帽子を船の代わりにして川を渡っているゆっくりまりさの姿を。 衝撃だったと同時に、コレは使えると虐待お兄さんの灰色の脳細胞が語りかけた。 早速適当なゆっくりまりさを冷却スプレーで眠らせて捕獲し、家に戻る。 とりあえず帽子を外して中を覗くと、棒切れが入っているのを発見。 お兄さん渾身のガッツポーズ! …が、そんなことをしているうちに目覚めて騒がれると面倒なのですぐさま帽子を戻す。 「よし、それじゃあ本番と行こうか」 小声で気合を入れると、水槽に取り付けた蓋を外してまりさを足場に置く。 ゆぅゆぅと眠っている姿は握り潰したくなるが、そこは我慢。 ゆっくりと蓋を閉めて、中の観察を始めることにした。 「…ゅ…………て……ね…」 ただ寝ているのを眺めていてもつまらないので本を読んでいると、小さく声が聞こえた。 どうやら目を覚ましたようだ。改めて観察を始める。 この水槽は音で外の様子に気づかれないために防音素材で周りを囲ってあり、少々聞き取りづらいのは仕方が無い。 ゆっくりまりさは狭くて思うように動けないので、身を捩りながら周囲を確かめているようだ。 当然周りには仲間など居るはずもなく、あたり一面水で満ちているだけ。 飛び跳ねようとしても、すぐ天井にぶつかりさらに喚き散らしている。 そんなことをしていれば足(?)を踏み外すのは当たり前だろう。 足場からずり落ちそうになるのを必死に踏ん張り、何とか踏みとどまった。 このまま眺めていてもいいのだが、今回はそれがメインではない。 そして用意したのは、ちびゆっくりの焼き饅頭。別に親子と言うわけではない。 ゆっくりだと分からないように削って焼いてあるので、ただの饅頭にしか見えないだろう。 軽く引っ張れば落ちるように括り付けたその饅頭を蓋の一部を開いて中に吊るす。 焼き饅頭の匂いで平静を取り戻したまりさは、自分の横に饅頭が浮いているのを発見した。 食べようと舌を伸ばしてみるが届かない。 饅頭と水面を交互に見ながら絶望している。 「ゆ……り……ちに……ね!」 ゆっくりこっちにきてね、だろうか。 饅頭に話しかけるなどと無駄な行為をすること10分。 それまで絶望で染まった顔をしていたまりさだが、何かに閃いたようだ。 「…れ…ゆ……り…けるよ!」 まりさは帽子を器用に外し、帽子を水に浮かべた。 お、遂に来たかな。 水に落ちないように、帽子に水が入らないように慎重に帽子に乗り込んでいる。 ここで水槽を揺らして落としたい衝動に駆られるが、そこは鋼の虐待ハート。 拳を握り締めながら耐えているとどうやら乗り込めたようだ。 口に咥えた棒切れを動かして饅頭に近づく。 まりさには目の前にある饅頭しか映っていない。 それを確認した俺は、水槽の横に取り付けられている取っ手を回し始めた。 ゆっくりと回すとそれに連動して足場がゆっくりと水の中へ沈み込む。 これで水槽の中にあった唯一の足場も消えた。 そしてまりさは後ろで起こっていることに気づくこともなく饅頭にかぶりついていた。 「…ーし…むー…ゃ…し……せー♪」 その幸せとやらも、後ろに気づいた瞬間に終わるだろうがね…! 「ゆ…く…もど……! ゆゆゆゆ!!!」 食べ終えたまりさが地面に戻ろうと向きを変えると、あったはずの足場が無い。 「じ…ん…ん……ー!? ……くり…く…てな…で……きて…!!!」 足場のあった場所まで戻ったまりさは、ぐるぐると周りに足場がないか探すが見つかるわけも無い。 「か……て…いで…て……よー!! …っぐ…やず…ぜて゛ー!!!」 よほど大声で喚いているのか外からでもそれなりに何を言っているのかがわかる。 暫くの間泣き叫んでいたが、それも段々と聞こえなくなった。 覗き込んでみると、どうやら疲れて眠ったようだ。 眠っている間に落ちないのだろうか…。 疑問は尽きないが、今回はここまでにしておこう。 三日三晩寝ずに作成した自信作が、こうして上手く稼動したので気が抜けてしまった。 一旦睡眠をとることにして、新たな実験をしてみようと思う。 目覚めたときに水槽が餡子で染まっていないことを願いつつ、俺は布団に潜り込んだ。 続く あとがき。 何度かネタ振りをしてみたものの、誰も書いてくれそうに無いので自分で書いてしまった。 今回は平穏(準備)編。 続きは未定。 物足りない場合は適当に派生させて欲しい。 未定だけど予定しているのは、にんっしんっ編、家族編、津波編の名前だけ。 この馬鹿が書いたもの →ゆっくりのある生活 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/roadkanko/pages/118.html
この記事では、水木しげるロードで購入できるおすすめの土産物を紹介しています。中には境港限定土産も紹介しています。 絵画(でこ)まんじゅう 鬼太郎・目玉おやじ・ねこ娘・ねずみ男の形をした饅頭。ベビーカステラのような食感が特徴。こちらは鬼太郎はうすさんでお買い求めできる。 妖怪饅頭 鬼太郎・目玉おやじ・ねこ娘・ねずみ男の形をした饅頭。この饅頭はこしあんやカスタードなど、様々な味があり、いろんな味を楽しむことができる。こちらは、妖怪饅頭さんでお買い求めできる。 目玉のばあむ 目玉おやじに似た形のバームクーヘン。赤い部分はラズベリーの味。ミニばあむも売っているので、大きさも楽しめる。妖菓堂さんでお買い求めできる。 ゲゲゲのもなか ゲゲゲの鬼太郎の各キャラの形のモナカに、自分であんこを入れて食べる。キャラクターの種類と数も、各箱で異なる。妖菓堂さんでお買い求めできる。 妖菓目玉おやじ 目玉おやじの形の餅っぽい団子っぽい菓子である。棒付きで食べ歩きもできる。箱に入れているものも売ってある。妖怪食品研究所さんでお買い求めできる。 ゲゲゲの目玉おやじ水 目玉おやじのペットボトルの中に入っている水。子供連れの観光客はよく持っていることが多い。水木しげるロード各店でお買い求めできる。 妖怪おでん缶 妖怪の形の具が入っているおでん。缶も様々な種類がある。ゲゲゲの妖怪楽園さんでお買い求めできる。 妖怪ラテ・フローズン 妖怪のラテアート。絵柄も選べ、限定のコースターもついてくる。お持ち帰りは出来ない。ゲゲゲの妖怪楽園さんでお買い求めできる。 最後に 紹介できなかった土産もあります。ちょっと少ないですが、ご覧いただきありがとうございます!
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3214.html
ゆっくりいじめ系1928 怖いお顔 5より続く 「むぎゅぁああああっ!? どぼじでだどぉおおおお!?」 想定した中でも最悪の状況ではあったが、それでもなんとか逃げ切ることは出来た。 そう思って森の中を進むぱちゅりーの前に、あのお顔の人間さんが現れた。 人間さんは大賢者であるぱちゅりーの大切なおつむを鷲掴みにすると、いくら話し かけてやってもまともな返事も出来ないクセに、「勝手にしぬなよ」と訳のわからな いことを言ってここまで連れてきたのだ。 初めに暗くて何もない、ごつごつと居心地の悪い人間さんのお家に入れられた。も てなしの仕方一つも知らない人間さんは、ぱちゅりーと無能なゆっくり達を雑魚寝さ せたのだ。それだけでも、腹立たしくって咳が止まらず、クリームを吐いてしまうか と思ったほどだ。 このゆっくり達は、せっかくの優秀な策戦を台無しにした能なし揃い。比べて、ぱ ちゅりーは賢者の中の賢者。それを一緒にして、しかも粗雑に扱うなんて、人間の愚 かさは救いがない。 そう思っていたら、今度はそのお家の地下へと放り込まれた。空気は悪く、ゆっく り出来ない臭いに満ちた場所で、ぱちゅりーは待遇の改善を要求したが、やっぱり愚 かな人間には理解できなかった。 愚か者とまともな会話をする方法なんて、さすがの大賢者たるぱちゅりーにも、わ からない。 ただ……わからないのは、それだけじゃなかった。 人間さんの、お顔がわからないのだ。わからないとしか言いようがない顔だった。 「わからないよー」なんて、無知をひけらかすことで同情を引き、許しを請うなんて ことは、ちぇん種くらいなものだ。ぱちゅりーにはそんな愚かな真似は出来ない。お 口が裂けても、わからないなんて言えない。 人間さんの、言っていることがわからない。問題だと言われ、その正解を教えてや ると、間違っていると言われた。馬鹿なことを言わないで欲しい。間違っているのは 人間さんの方だ。愚か者との問答は、やっぱり賢者にとって理解しがたいものだった。 人間さんの、考えていることがわからない。ぱちゅりーと一緒に、無能なゆっくり をたくさん地下へと閉じこめた。その無能な連中を、殴る、千切る、裂く、火で炙る。 好きにしたらいい。無能な連中だから、これといって使い道もないだろう。でも、そ れがどうしてぱちゅりーのせいなのだ? 無能な連中がどうなろうと、知ったことで はない。なんの責任も、負う義務はない。なのに、なぜわざわざ「ぱちゅりーが悪い」 などと言う? 他のゆっくり達もだ。こんなことになったのは、自分達無能どものせいなのに、無 能が足を引っ張るから、ぱちゅりーまで酷い目に遭っているのに。 なぜみんな、自分を罵りながら苦しみ、死んでいくのだ? わからないことだらけだ。ここは愚者で満たされている。愚者の考えで満たされて いる。愚者の狂気が支配している。賢明な者が、正気を保てる場所ではない。 「どぼじでぇ……げふっ、ごふっ……!」 「どうもこうもねぇよ。さぁ、次の問題だ」 「むきゅぁああ! お兄さんの問題は、問題になっていないのよぉおお!」 「俺が手にしている、こいつは……なんだ?」 ぱちゅりーの言うことに、ろくな返事をしない。愚者だから、賢者の言葉が通じな いのだ。愚か者め。 「だずげでぇえええええっ!!!! ばぢゅでぃーはゆっぐじじだいで、あでぃずを だずげでねぇええええ!」 お前のようなありすなど、どうでもいい。勝手にしねばいい。おぞましいありすな んて、さっさとしねばいいんだ。愚か者め、愚か者め。 「これくらいのことも、わかんねぇのか?」 「ゆぎゃぁあああっ!? やべでぇええ! ゆるじでぇえええええっ!!」 愚かな人間が、手に持った太い木の棒を、吊されている愚かなありすへ、見せつけ るようにして振っている。ありすはたくさんの紐を、少しずつ髪の毛に縛り付けられ た状態で吊されている。まるで、頭全体を引っ張られているかのように痛むだろう。 愚か者には良い薬だ。それで少しでも頭を刺激して、巡りをよくするといいのだ。愚 か者め、愚か者め、愚か者め。 「答えられねぇのかい? 何も知らねぇってわけだ、お前は」 「むぎゅ! 失礼なことを言わないで! 知っているわよ! 木の棒でしょ! 太い 木の棒だわ! そんなの見ればわかるわよ!」 「外れ、間違い、不正解」 「むぎゅぁあああっ!? どぼじでぇええええええ!?」 「どうもこうも、こいつぁ“薪”だ。やっぱり、おめぇは馬鹿なんだ……なっ!」 「ふぎゅぁあああああああああっっ!!!!?」 木の棒で、ありすが思い切り殴られる。ミチミチびちびちと、ゆっくり出来ない音 が響く。殴られた衝撃でぶぅんと舞い上がったありすが、天井へ当たったあと、振り 子状態で揺れ続けた。 その様子を見ていた愚かなゆっくり達は、自分が殴られたわけでもないのに泣き叫 んでいる。連中はちょうど、ぱちゅりーとは対角に位置する部屋の隅で、一塊になっ て震えていた。都合は良い。あまり側にいられると、愚かさが移りそうな気がするか ら、離れていてくれるのは都合が良いのだ。 ありす種が酷い目にあったところで、知ったことではない。いい気味だ。だが、納 得がいかないことがある。 「ばぢゅでぃーばばがじゃだいがへげほぐほっ!!!!!」 「おい、馬鹿なぱちゅりー、次の問題だ」 「ばがじゃだいっでいっでむげぎゅふごふげほごほほっ!!!」 「これぁ、なんだい?」 愚か者め。 愚かな人間め。 先ほど、自分がどんな問題を出したのか、もう忘れているらしい。 手にしたままの木の棒を、さっきと同じようにぱちゅりーへと見せるように振って いる。 お前にとって、それは薪なのだろう。 人間が、同じ物なのに様々な呼び方をする、愚かな習慣を持っていることは大賢者 であることぱちゅりーはよく知っている。 愚か者め愚か者め愚か者め愚か者め。答えて欲しければ答えてやる。 「むっ……むぎゅ……そ、そでは……それは……薪よ……!」 「外れ、間違い、不正解」 「むぎゅぁあああああっ!!!!? どぼじでぇええええええ!!!?」 「見てわからねぇかなぁ? こいつはどう見ても、木の棒だろう……がっ!」 「ぶびぁあああああああああっ!!!! ばぶべっ!!! ぶぎゅばっ!!!」 先ほどより激しく殴り飛ばされたありすが、真横に飛んだ。ビチビチビチッ! と、 とてもゆっくり出来そうもない音が聞こえたから、紐と繋がれていた髪の毛が全て、 千切れるか抜けるかしたのだろう。壁にぶつかって叫び、床に落ちて悲鳴を上げる。 どの声も聞くに堪えない、ゆっくり出来ない声だ。 ありすが酷い目にあったところで、知ったことではない。いい気味だ。だが、納得 がいかないことがある。 「ざっぎばばぎっでいっだじゃだぎゅげぼげほげほげほげほげほっ!!!!!」 「あ〜あ……次の問題の前に、ありすを吊し直さなきゃぁな」 「ぶざげでゅだおどがもどぉおおおお!! げふっ! げふごふっ! ひぎょ……! ひぎょうぼどぉおおお!!」 *** *** *** *** 「馬鹿な饅頭には、なぞなぞも卑怯に思えるのかねぇ」 「むぎゅぁあああああっ! ばでゅでぃーば、も゛り゛の゛け゛ん゛じ゛ゃ゛ぎゃぶ げふごほふぼ!!!」 「森の愚者ぁ?」 「げふごふごほがふげほっ!!」 土蔵にある地下蔵は、火の用心に拵えてあるものだ。盗人への用心の地下蔵は、も っと別のところにある。万が一、大火事に見舞われても、これだけは燃えてくれるな と言う品をしまっておくためで、金蔵は別にあるわけだ。 と言っても、うちはそんな高値の代物を扱うような商いはしてないから、たいてい は空いている。火に備えているので風の通りが悪いことこの上ないが、その分だけ音 も外へは洩れにくい。すぐ上の土蔵にいれば微かに聞こえるだろうが、外に出ちまえ ばほとんど聞こえないだろう。 それに、閉じこめておくにも都合が良い。俺がいない間は、上の扉に重しでも載せ ておけばいいし、中へ入っている間は、はしごを外しておけば饅頭にはどうすること も出来ない。 人や犬猫を閉じこめた日には臭いが籠もり、後が大変だろうが、こいつらは餡子だ なんだと甘ったるい臭いがするだけだ。俺は甘い物が好きじゃないが、我慢できない 臭さでもない。おまけに、ごくたまにだがその甘ったるい臭いをかぎつけて、新たに 饅頭共が入り込んでくることもある。仲間の死臭のようなものだろうに……饅頭にも、 妙なのがいるってことだろうか。 「あでぃずのどがいばながみがぁああああっ!? どがいはなお顔がぁああああっ!? とかいはなかちゅーしゃがぁああああああああっ!!!?」 「むぎゅ……むきゅきゅ! う……うるさいわよ、ありす! とかいはでもなんでも ないでしょう!?」 「「「「なんでずっでぇえええええっ!?」」」」 殴り飛ばしてやり、ボロボロになった饅頭だけではなく、他の似たような饅頭まで 声を揃えて喚きやがった。 「とかいは……ねぇ。そんじゃあ、そいつを問題にするか」 「む……むきゅ!?」 「“とかいは”を言い換えてみな」 「む、むきゅきゅ……!? と、とかいはは……」 「“とかいは”は“とかいは”よぉおおおおっ!!」 「むきゅぁああっ! 低脳ありすは黙っていて!」 「こんなこともわからねぇんじゃ、森の愚者がお似合いだなぁ」 「げんじゃだって、なぜわがだだゆげふごほがふげほごほっ!」 どうも、紫饅頭は面白みが少ない。体が弱くすぐ中身を吐いて死にやがるから、直 接痛めつけないようにしているってのに……興奮するだけでも咳き込んで、結局は中 身を吐き散らかしやがる。 やはり、長くは楽しめそうもない。 「答えられねぇ……か!」 「ゆぎゃぁあああああっ!!!? あでぃずの!!! あでゅずのおべべがぁあああ! どがいばのおべべがぁああああああ!」 薪を放り投げて、金饅頭に叩き付ける。上手いこと目に当たったらしく、片目が潰 れでもしたか、転がり、のたうち、叫び声とゴロゴロだビッタンビッタンだと面白い 音を立て続けてくれた。 「“とかいは”を言い換えることも出来ねぇとは、森の愚者様の愚かさには恐れ入る ねぇ」 「むきゅ〜……! むきゅ〜……! むきゅ〜……!」 挑発しても、荒い息を上げてこちらを睨むばかりで、何も言ってこない。体力の限 界なら、そろそろ一工夫しないといけないだろう。 「むきゅ……と、とかいはは、馬鹿ありすの……馬鹿の一つ覚えよ……」 「なるほど……」 答えるために、息を整えていたらしい。問答で傷つけられたプライドは、問答で取 り返すと言うことだろうか。 「外れ、間違い、不正解。都会派ってのは、雅ってところだろう」 「むぎゅぎょぎゃぎゅぅうううううううっ!?!?!?!?!?」 この問答に、正解なんてない。紫饅頭が言った答えと、別の答えを捻り出せば良い だけのことだし、仮に思い付かなくても、「外れ」と言い切ってやればいいのだ。適 当なことを言って、お前は馬鹿だ、愚かだ、無知だと言い続け、他の饅頭にお前のせ いだと罵らせ続ければいい。 まるっきりの、嘘っぱちでもかまわない。 いや、その方がより良いのかもしれない。どうせ紫饅頭じゃ、長くは楽しめないだ ろうから……思い切り、頭に来させてやろうか。 「さぁ、もう一つの目ん玉も潰すぞ、饅頭。森の愚者様がきちんと問題を間違えてく れたからなぁ」 「やべでぇええええええ! どがいばだあでぃずをゆでゅじでぇえええええ!!!! づぶずだら、ばぢゅりーにじでぇえええええええ!!!!!」 「むぎゅぁあ!? ぶどぉだ……! ぶのーなあでぃすのおめめなんで、いらないで しょぉおおお!? がっでにづぶれでださいぃいいっ!!!!」 「おばえがばちがうかだだ、ばでゅでぃー!! おばえがじねぇえええええ!!!」 紫饅頭を罵るボロボロの金饅頭へと歩み寄り、爪先でまだ開いている方の目を蹴り 潰してやる。 「ひゅぎひゃぁあああああああっ!!!!? いっ! いっ! いだぃいいいいっ!? ぐらいぃいいっ!? いだいぐらいいだいぐらいだいぐらいだぐだじだぎだ!!!!」 「しっかり正解しろよ、紫饅頭。仲間がどんどんボロ饅頭になっていくぞ? これで 5匹目じゃねぇか」 「むぎゅ、げふ……むきゅぅ……な、仲間なんかじゃ、ないわ……げふげふっ!」 両目が潰れ、ボロボロの金饅頭はそのままに放っておく。見えないんじゃあ、何か を見せつけて怖がらせることも出来ない。 さっきまで金饅頭を釣りしていた綱に、今度は鉄製の鈎を括り付ける。たくさんの 紐に髪の毛ってのは悪くないんだが、いかんせん手間がかかりすぎるからな。何度も やってはいられない。 「さて、次はどれにするか……」 地下蔵の片隅に寄り集まっている饅頭の方へ、わざとゆっくり歩み寄っていく。 「ゆぎゃぁああああっ!! ゆるじでぐだだい!! ゆるじでぐだだい!!」 「ばでぃざをだずげでね! ばでぃざはわるぐだいよ!! ゆっぐじじだゆっぐじだ よ!!」 「どがいばのあでぃずをいじべだいでねぇええええ!! ぃいじべるなら、でいぶが ばぢゅりーにじだだいどよぉおおおおおっ!!」 「どぼじでぞんだごどい゛う゛の゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!?」 裂けるほどに口を開け、涙と涎を垂れ流す。目を見開くものもいれば、目をきつく 閉じるものもいる。いずれも顔の全てをグシャグシャに歪めて、恐怖を鮮やかに浮か び上がらせる。 声を張り上げ、喉をからし、命乞いを、許しを、己だけの救いを、他者の蹴落とし を、叫び、がなり立て、喚き散らす。 こうでなくちゃいけない。 「おめぇにするかね」 「どぼじであでぃずだどぉおおおおおおおっ!!!!!??」 次の金饅頭の髪の毛を掴み、持ち上げる。この金饅頭は、下手を踏むと性欲の権化 と化して、俺の知らないところで他のヤツらを犯し殺してしまう場合がある。だから、 饅頭がたくさん手に入ったときには、早めに責め嬲ることにしている。 「どうしてって……とかいはだからじゃねぇかなぁ?」 「ぃいいいいやぁああああああああっ!? どっ、どがいば……! どがいばだけど、 あでぃずどがいばだけどどがいばじゃなぐでいいでずうううううううっ!!!」 何を言っているのかはっきりしないが、活きの良い金饅頭を鈎がよく見えるように 持ち上げてやる。 「ひぎゃぁあああああっ!!!!?」 「叫ぶのは早ぇって。そんなに、これが怖ぇえか?」 「ご、ごばいぃ……! ごわいでずう……! あでぃずをだずげでぐだだいぃ!」 「いいか? あの紫饅頭が俺の問題に正解したら、その怖ぇえモノはお前とは何の関 わりもないものになる」 「ばぢゅでぃぃいいいいいい! まじがえだらゆるざないわよぉおおおおお!!!!」 「だが、間違ったときは……」 「ゆああっ!?」 くるりと、金饅頭の体を逆さまにする。 「こうやって、おめぇの下顎……饅頭も下顎って言うのか? ともかく、口の下っ側 を中から、こう……グサァアッ!!!」 「ひゅぎゃあぁあああああああっ!!!?」 「なぁに、安心しろ。面白い悲鳴を上げてくれなきゃ、俺も張り合いがねぇからな。 ちゃんと舌は避けて刺し貫いてやるよ」 「な゛に゛を゛あ゛ん゛し゛ん゛す゛れ゛ば゛い゛い゛の゛ぉ゛お゛お゛お゛!!?」 「さぁて、問題だ。間違い続きの馬鹿饅頭」 「むぎゅっ……!? むぎゅぁ……! ごふごほっ!」 出来るだけ簡単で、間違えるはずがないと思える問題が良いだろう。さて、なにが いいか…… 「そうだな……カラスは、何色だ?」 「むきゅ……むきゅきゅきゃ〜♪ けほこほっ! そ……それが問題? そんなので この森の大賢者であるぱちぇを困らせるつもりなの?」 「良いから答えろ」 「まじがっだだごどずばよ、ばでゅりぃいいいいっ!!!!」 「むきゅ! 黙りなさい、レイプ魔!! 優秀なぱちぇが間違うわけないでしょう!」 自信満々だ。カラスくらいは見たことがあるだろうし、だとすれば答えは簡単…… なのだろう。 「カラスさんの色は…………黒よ!!!」 「外れ、間違い、不正解」 「むぎゅぁああばぼべがばばばばごぼぼぼげばごぼげふがふごほがはっ!!!」 「ひゅきゃぁああああああぁっ!? いやぁああ! いやっ! いやぁああああ!! ぐさぁはいやぁあああ! ありすをたすけてぇええええええ!」 「そいつは、聞けねぇな。おめぇだけ許したら、あそこで転がってる饅頭共が可哀想 だろうが?」 「知らないわよぉおお! ありずは、あんないなかものなんでじらだいわぁああ!!」 「同じ金饅頭だろうが……よっ!!」 「ぶぎゅぁぎゃぁあああああああぁっ!? あがががががががががぁあああっ!!!」 逆さにした金饅頭を、口の中……舌の付け根あたりから裏っ側まで、鈎で貫き吊り 下げた。軽く揺らしてやるとぎゃーぎゅーぎゃーぎゅーと良い声で騒いでくれる。 「ぐっ……! ぐろだわ……! むぎゅぅ……! がらっ……げほっ! カラスさん は、黒よ! お兄さんの嘘つき!!」 「ちゃんと烏色って言葉があるんだよ」 「むぎゅ……!?」 「さぁ、次の問題だ」 「むぎゅぅ〜ふ……! むぎゅぅ〜ふ……! むぎゅぅ〜ふ……!」 「カラスは、何色だ?」 「むきゅぁああああああああああああああああああっ!!!! クロクロクロクロ、 クロよぉおおおおおおおっ!」 ゆっくりいじめ系1930 怖いお顔 7に続く
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2018.html
ゆっくりいじめ系1928 怖いお顔 5より続く 「むぎゅぁああああっ!? どぼじでだどぉおおおお!?」 想定した中でも最悪の状況ではあったが、それでもなんとか逃げ切ることは出来た。 そう思って森の中を進むぱちゅりーの前に、あのお顔の人間さんが現れた。 人間さんは大賢者であるぱちゅりーの大切なおつむを鷲掴みにすると、いくら話し かけてやってもまともな返事も出来ないクセに、「勝手にしぬなよ」と訳のわからな いことを言ってここまで連れてきたのだ。 初めに暗くて何もない、ごつごつと居心地の悪い人間さんのお家に入れられた。も てなしの仕方一つも知らない人間さんは、ぱちゅりーと無能なゆっくり達を雑魚寝さ せたのだ。それだけでも、腹立たしくって咳が止まらず、クリームを吐いてしまうか と思ったほどだ。 このゆっくり達は、せっかくの優秀な策戦を台無しにした能なし揃い。比べて、ぱ ちゅりーは賢者の中の賢者。それを一緒にして、しかも粗雑に扱うなんて、人間の愚 かさは救いがない。 そう思っていたら、今度はそのお家の地下へと放り込まれた。空気は悪く、ゆっく り出来ない臭いに満ちた場所で、ぱちゅりーは待遇の改善を要求したが、やっぱり愚 かな人間には理解できなかった。 愚か者とまともな会話をする方法なんて、さすがの大賢者たるぱちゅりーにも、わ からない。 ただ……わからないのは、それだけじゃなかった。 人間さんの、お顔がわからないのだ。わからないとしか言いようがない顔だった。 「わからないよー」なんて、無知をひけらかすことで同情を引き、許しを請うなんて ことは、ちぇん種くらいなものだ。ぱちゅりーにはそんな愚かな真似は出来ない。お 口が裂けても、わからないなんて言えない。 人間さんの、言っていることがわからない。問題だと言われ、その正解を教えてや ると、間違っていると言われた。馬鹿なことを言わないで欲しい。間違っているのは 人間さんの方だ。愚か者との問答は、やっぱり賢者にとって理解しがたいものだった。 人間さんの、考えていることがわからない。ぱちゅりーと一緒に、無能なゆっくり をたくさん地下へと閉じこめた。その無能な連中を、殴る、千切る、裂く、火で炙る。 好きにしたらいい。無能な連中だから、これといって使い道もないだろう。でも、そ れがどうしてぱちゅりーのせいなのだ? 無能な連中がどうなろうと、知ったことで はない。なんの責任も、負う義務はない。なのに、なぜわざわざ「ぱちゅりーが悪い」 などと言う? 他のゆっくり達もだ。こんなことになったのは、自分達無能どものせいなのに、無 能が足を引っ張るから、ぱちゅりーまで酷い目に遭っているのに。 なぜみんな、自分を罵りながら苦しみ、死んでいくのだ? わからないことだらけだ。ここは愚者で満たされている。愚者の考えで満たされて いる。愚者の狂気が支配している。賢明な者が、正気を保てる場所ではない。 「どぼじでぇ……げふっ、ごふっ……!」 「どうもこうもねぇよ。さぁ、次の問題だ」 「むきゅぁああ! お兄さんの問題は、問題になっていないのよぉおお!」 「俺が手にしている、こいつは……なんだ?」 ぱちゅりーの言うことに、ろくな返事をしない。愚者だから、賢者の言葉が通じな いのだ。愚か者め。 「だずげでぇえええええっ!!!! ばぢゅでぃーはゆっぐじじだいで、あでぃずを だずげでねぇええええ!」 お前のようなありすなど、どうでもいい。勝手にしねばいい。おぞましいありすな んて、さっさとしねばいいんだ。愚か者め、愚か者め。 「これくらいのことも、わかんねぇのか?」 「ゆぎゃぁあああっ!? やべでぇええ! ゆるじでぇえええええっ!!」 愚かな人間が、手に持った太い木の棒を、吊されている愚かなありすへ、見せつけ るようにして振っている。ありすはたくさんの紐を、少しずつ髪の毛に縛り付けられ た状態で吊されている。まるで、頭全体を引っ張られているかのように痛むだろう。 愚か者には良い薬だ。それで少しでも頭を刺激して、巡りをよくするといいのだ。愚 か者め、愚か者め、愚か者め。 「答えられねぇのかい? 何も知らねぇってわけだ、お前は」 「むぎゅ! 失礼なことを言わないで! 知っているわよ! 木の棒でしょ! 太い 木の棒だわ! そんなの見ればわかるわよ!」 「外れ、間違い、不正解」 「むぎゅぁあああっ!? どぼじでぇええええええ!?」 「どうもこうも、こいつぁ“薪”だ。やっぱり、おめぇは馬鹿なんだ……なっ!」 「ふぎゅぁあああああああああっっ!!!!?」 木の棒で、ありすが思い切り殴られる。ミチミチびちびちと、ゆっくり出来ない音 が響く。殴られた衝撃でぶぅんと舞い上がったありすが、天井へ当たったあと、振り 子状態で揺れ続けた。 その様子を見ていた愚かなゆっくり達は、自分が殴られたわけでもないのに泣き叫 んでいる。連中はちょうど、ぱちゅりーとは対角に位置する部屋の隅で、一塊になっ て震えていた。都合は良い。あまり側にいられると、愚かさが移りそうな気がするか ら、離れていてくれるのは都合が良いのだ。 ありす種が酷い目にあったところで、知ったことではない。いい気味だ。だが、納 得がいかないことがある。 「ばぢゅでぃーばばがじゃだいがへげほぐほっ!!!!!」 「おい、馬鹿なぱちゅりー、次の問題だ」 「ばがじゃだいっでいっでむげぎゅふごふげほごほほっ!!!」 「これぁ、なんだい?」 愚か者め。 愚かな人間め。 先ほど、自分がどんな問題を出したのか、もう忘れているらしい。 手にしたままの木の棒を、さっきと同じようにぱちゅりーへと見せるように振って いる。 お前にとって、それは薪なのだろう。 人間が、同じ物なのに様々な呼び方をする、愚かな習慣を持っていることは大賢者 であることぱちゅりーはよく知っている。 愚か者め愚か者め愚か者め愚か者め。答えて欲しければ答えてやる。 「むっ……むぎゅ……そ、そでは……それは……薪よ……!」 「外れ、間違い、不正解」 「むぎゅぁあああああっ!!!!? どぼじでぇええええええ!!!?」 「見てわからねぇかなぁ? こいつはどう見ても、木の棒だろう……がっ!」 「ぶびぁあああああああああっ!!!! ばぶべっ!!! ぶぎゅばっ!!!」 先ほどより激しく殴り飛ばされたありすが、真横に飛んだ。ビチビチビチッ! と、 とてもゆっくり出来そうもない音が聞こえたから、紐と繋がれていた髪の毛が全て、 千切れるか抜けるかしたのだろう。壁にぶつかって叫び、床に落ちて悲鳴を上げる。 どの声も聞くに堪えない、ゆっくり出来ない声だ。 ありすが酷い目にあったところで、知ったことではない。いい気味だ。だが、納得 がいかないことがある。 「ざっぎばばぎっでいっだじゃだぎゅげぼげほげほげほげほげほっ!!!!!」 「あ?あ……次の問題の前に、ありすを吊し直さなきゃぁな」 「ぶざげでゅだおどがもどぉおおおお!! げふっ! げふごふっ! ひぎょ……! ひぎょうぼどぉおおお!!」 *** *** *** *** 「馬鹿な饅頭には、なぞなぞも卑怯に思えるのかねぇ」 「むぎゅぁあああああっ! ばでゅでぃーば、も゛り゛の゛け゛ん゛じ゛ゃ゛ぎゃぶ げふごほふぼ!!!」 「森の愚者ぁ?」 「げふごふごほがふげほっ!!」 土蔵にある地下蔵は、火の用心に拵えてあるものだ。盗人への用心の地下蔵は、も っと別のところにある。万が一、大火事に見舞われても、これだけは燃えてくれるな と言う品をしまっておくためで、金蔵は別にあるわけだ。 と言っても、うちはそんな高値の代物を扱うような商いはしてないから、たいてい は空いている。火に備えているので風の通りが悪いことこの上ないが、その分だけ音 も外へは洩れにくい。すぐ上の土蔵にいれば微かに聞こえるだろうが、外に出ちまえ ばほとんど聞こえないだろう。 それに、閉じこめておくにも都合が良い。俺がいない間は、上の扉に重しでも載せ ておけばいいし、中へ入っている間は、はしごを外しておけば饅頭にはどうすること も出来ない。 人や犬猫を閉じこめた日には臭いが籠もり、後が大変だろうが、こいつらは餡子だ なんだと甘ったるい臭いがするだけだ。俺は甘い物が好きじゃないが、我慢できない 臭さでもない。おまけに、ごくたまにだがその甘ったるい臭いをかぎつけて、新たに 饅頭共が入り込んでくることもある。仲間の死臭のようなものだろうに……饅頭にも、 妙なのがいるってことだろうか。 「あでぃずのどがいばながみがぁああああっ!? どがいはなお顔がぁああああっ!? とかいはなかちゅーしゃがぁああああああああっ!!!?」 「むぎゅ……むきゅきゅ! う……うるさいわよ、ありす! とかいはでもなんでも ないでしょう!?」 「「「「なんでずっでぇえええええっ!?」」」」 殴り飛ばしてやり、ボロボロになった饅頭だけではなく、他の似たような饅頭まで 声を揃えて喚きやがった。 「とかいは……ねぇ。そんじゃあ、そいつを問題にするか」 「む……むきゅ!?」 「“とかいは”を言い換えてみな」 「む、むきゅきゅ……!? と、とかいはは……」 「“とかいは”は“とかいは”よぉおおおおっ!!」 「むきゅぁああっ! 低脳ありすは黙っていて!」 「こんなこともわからねぇんじゃ、森の愚者がお似合いだなぁ」 「げんじゃだって、なぜわがだだゆげふごほがふげほごほっ!」 どうも、紫饅頭は面白みが少ない。体が弱くすぐ中身を吐いて死にやがるから、直 接痛めつけないようにしているってのに……興奮するだけでも咳き込んで、結局は中 身を吐き散らかしやがる。 やはり、長くは楽しめそうもない。 「答えられねぇ……か!」 「ゆぎゃぁあああああっ!!!? あでぃずの!!! あでゅずのおべべがぁあああ! どがいばのおべべがぁああああああ!」 薪を放り投げて、金饅頭に叩き付ける。上手いこと目に当たったらしく、片目が潰 れでもしたか、転がり、のたうち、叫び声とゴロゴロだビッタンビッタンだと面白い 音を立て続けてくれた。 「“とかいは”を言い換えることも出来ねぇとは、森の愚者様の愚かさには恐れ入る ねぇ」 「むきゅ?……! むきゅ?……! むきゅ?……!」 挑発しても、荒い息を上げてこちらを睨むばかりで、何も言ってこない。体力の限 界なら、そろそろ一工夫しないといけないだろう。 「むきゅ……と、とかいはは、馬鹿ありすの……馬鹿の一つ覚えよ……」 「なるほど……」 答えるために、息を整えていたらしい。問答で傷つけられたプライドは、問答で取 り返すと言うことだろうか。 「外れ、間違い、不正解。都会派ってのは、雅ってところだろう」 「むぎゅぎょぎゃぎゅぅうううううううっ!?!?!?!?!?」 この問答に、正解なんてない。紫饅頭が言った答えと、別の答えを捻り出せば良い だけのことだし、仮に思い付かなくても、「外れ」と言い切ってやればいいのだ。適 当なことを言って、お前は馬鹿だ、愚かだ、無知だと言い続け、他の饅頭にお前のせ いだと罵らせ続ければいい。 まるっきりの、嘘っぱちでもかまわない。 いや、その方がより良いのかもしれない。どうせ紫饅頭じゃ、長くは楽しめないだ ろうから……思い切り、頭に来させてやろうか。 「さぁ、もう一つの目ん玉も潰すぞ、饅頭。森の愚者様がきちんと問題を間違えてく れたからなぁ」 「やべでぇええええええ! どがいばだあでぃずをゆでゅじでぇえええええ!!!! づぶずだら、ばぢゅりーにじでぇえええええええ!!!!!」 「むぎゅぁあ!? ぶどぉだ……! ぶのーなあでぃすのおめめなんで、いらないで しょぉおおお!? がっでにづぶれでださいぃいいっ!!!!」 「おばえがばちがうかだだ、ばでゅでぃー!! おばえがじねぇえええええ!!!」 紫饅頭を罵るボロボロの金饅頭へと歩み寄り、爪先でまだ開いている方の目を蹴り 潰してやる。 「ひゅぎひゃぁあああああああっ!!!!? いっ! いっ! いだぃいいいいっ!? ぐらいぃいいっ!? いだいぐらいいだいぐらいだいぐらいだぐだじだぎだ!!!!」 「しっかり正解しろよ、紫饅頭。仲間がどんどんボロ饅頭になっていくぞ? これで 5匹目じゃねぇか」 「むぎゅ、げふ……むきゅぅ……な、仲間なんかじゃ、ないわ……げふげふっ!」 両目が潰れ、ボロボロの金饅頭はそのままに放っておく。見えないんじゃあ、何か を見せつけて怖がらせることも出来ない。 さっきまで金饅頭を釣りしていた綱に、今度は鉄製の鈎を括り付ける。たくさんの 紐に髪の毛ってのは悪くないんだが、いかんせん手間がかかりすぎるからな。何度も やってはいられない。 「さて、次はどれにするか……」 地下蔵の片隅に寄り集まっている饅頭の方へ、わざとゆっくり歩み寄っていく。 「ゆぎゃぁああああっ!! ゆるじでぐだだい!! ゆるじでぐだだい!!」 「ばでぃざをだずげでね! ばでぃざはわるぐだいよ!! ゆっぐじじだゆっぐじだ よ!!」 「どがいばのあでぃずをいじべだいでねぇええええ!! ぃいじべるなら、でいぶが ばぢゅりーにじだだいどよぉおおおおおっ!!」 「どぼじでぞんだごどい゛う゛の゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!?」 裂けるほどに口を開け、涙と涎を垂れ流す。目を見開くものもいれば、目をきつく 閉じるものもいる。いずれも顔の全てをグシャグシャに歪めて、恐怖を鮮やかに浮か び上がらせる。 声を張り上げ、喉をからし、命乞いを、許しを、己だけの救いを、他者の蹴落とし を、叫び、がなり立て、喚き散らす。 こうでなくちゃいけない。 「おめぇにするかね」 「どぼじであでぃずだどぉおおおおおおおっ!!!!!??」 次の金饅頭の髪の毛を掴み、持ち上げる。この金饅頭は、下手を踏むと性欲の権化 と化して、俺の知らないところで他のヤツらを犯し殺してしまう場合がある。だから、 饅頭がたくさん手に入ったときには、早めに責め嬲ることにしている。 「どうしてって……とかいはだからじゃねぇかなぁ?」 「ぃいいいいやぁああああああああっ!? どっ、どがいば……! どがいばだけど、 あでぃずどがいばだけどどがいばじゃなぐでいいでずうううううううっ!!!」 何を言っているのかはっきりしないが、活きの良い金饅頭を鈎がよく見えるように 持ち上げてやる。 「ひぎゃぁあああああっ!!!!?」 「叫ぶのは早ぇって。そんなに、これが怖ぇえか?」 「ご、ごばいぃ……! ごわいでずう……! あでぃずをだずげでぐだだいぃ!」 「いいか? あの紫饅頭が俺の問題に正解したら、その怖ぇえモノはお前とは何の関 わりもないものになる」 「ばぢゅでぃぃいいいいいい! まじがえだらゆるざないわよぉおおおおお!!!!」 「だが、間違ったときは……」 「ゆああっ!?」 くるりと、金饅頭の体を逆さまにする。 「こうやって、おめぇの下顎……饅頭も下顎って言うのか? ともかく、口の下っ側 を中から、こう……グサァアッ!!!」 「ひゅぎゃあぁあああああああっ!!!?」 「なぁに、安心しろ。面白い悲鳴を上げてくれなきゃ、俺も張り合いがねぇからな。 ちゃんと舌は避けて刺し貫いてやるよ」 「な゛に゛を゛あ゛ん゛し゛ん゛す゛れ゛ば゛い゛い゛の゛ぉ゛お゛お゛お゛!!?」 「さぁて、問題だ。間違い続きの馬鹿饅頭」 「むぎゅっ……!? むぎゅぁ……! ごふごほっ!」 出来るだけ簡単で、間違えるはずがないと思える問題が良いだろう。さて、なにが いいか…… 「そうだな……カラスは、何色だ?」 「むきゅ……むきゅきゅきゃ?♪ けほこほっ! そ……それが問題? そんなので この森の大賢者であるぱちぇを困らせるつもりなの?」 「良いから答えろ」 「まじがっだだごどずばよ、ばでゅりぃいいいいっ!!!!」 「むきゅ! 黙りなさい、レイプ魔!! 優秀なぱちぇが間違うわけないでしょう!」 自信満々だ。カラスくらいは見たことがあるだろうし、だとすれば答えは簡単…… なのだろう。 「カラスさんの色は…………黒よ!!!」 「外れ、間違い、不正解」 「むぎゅぁああばぼべがばばばばごぼぼぼげばごぼげふがふごほがはっ!!!」 「ひゅきゃぁああああああぁっ!? いやぁああ! いやっ! いやぁああああ!! ぐさぁはいやぁあああ! ありすをたすけてぇええええええ!」 「そいつは、聞けねぇな。おめぇだけ許したら、あそこで転がってる饅頭共が可哀想 だろうが?」 「知らないわよぉおお! ありずは、あんないなかものなんでじらだいわぁああ!!」 「同じ金饅頭だろうが……よっ!!」 「ぶぎゅぁぎゃぁあああああああぁっ!? あがががががががががぁあああっ!!!」 逆さにした金饅頭を、口の中……舌の付け根あたりから裏っ側まで、鈎で貫き吊り 下げた。軽く揺らしてやるとぎゃーぎゅーぎゃーぎゅーと良い声で騒いでくれる。 「ぐっ……! ぐろだわ……! むぎゅぅ……! がらっ……げほっ! カラスさん は、黒よ! お兄さんの嘘つき!!」 「ちゃんと烏色って言葉があるんだよ」 「むぎゅ……!?」 「さぁ、次の問題だ」 「むぎゅぅ?ふ……! むぎゅぅ?ふ……! むぎゅぅ?ふ……!」 「カラスは、何色だ?」 「むきゅぁああああああああああああああああああっ!!!! クロクロクロクロ、 クロよぉおおおおおおおっ!」 ゆっくりいじめ系1930 怖いお顔 7に続く