約 16,372 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4140.html
『いつもの風景にゆっくりの狩場を見た』 9KB 観察 現代 お暇な方はどうぞ 初めましての方は初めまして 他作を見てくださった方はありがとうございます。 投稿者の九郎です。 どうぞよろしく。 ――――某日、午後6時、路上―――― 「おろ?」 帰宅途中、駅までの道のりにそいつはいた。 そいつは塀から降りてくると俺の目の前を横切ってゆく。 「よ~しよし、おいでおいで」 目の前に現れた黒猫。 黒猫が横切るのは凶兆だという迷信があるが 猫好きな俺にとってはむしろ吉兆である。 しゃがんで手を伸ばし、黒猫を招きよせようとするが……。 「あら」 黒猫は『五月蝿いわね、呪い殺すわよ』とでも言いそうな雰囲気でそっぽを向くと そのまま歩いていってしまった。 ―――――――――――――――― 帰路の道中、駅までには野良猫がたくさんいる。 首輪がついている奴は一匹もいないが どこかで餌をもらっている半野良のような連中かもしれない。 俺もきっかけさえあれば一匹くらいは飼ってみたい。 特に先ほどの黒猫は特別お気に入りだ。 いつか仲良くできる時が来ればいいのだが。 そんなことを考えながら歩いていると、また一匹の猫を見た。 「やべでね!!まりざのおぼうしひっぱらないでね!!」 「おちょーちゃんのおぼうしはなしちぇね!ぷきゅー!」 そこは人家のガレージだった。 鉄格子の門と門柱の間から、クソ饅頭の帽子をくわえて引っ張る茶色の猫。 姿から察するにこいつも飼い猫ではないだろう。 あんな汚い帽子のどこを気に入ったのか分からないが 鉄格子がガタガタ音を立てるほどに強い力で帽子に食らいついている。 「ゆんやあああああああああ!!!! まりざのがっごいいおぼうじいいいいいいいいいい!!!」 当然の帰結として、猫が引っ張っていた帽子のつばが千切れてしまった。 しかもそれだけでは飽き足らず 今度は帽子に巻かれた白いリボンの先をくわえて引っ張るのを再開。 「やべでええええええええええ!!!やべでよおおおおおおお!!! ばりざなにもわるいごどじでないのにいいいいいいいいいい!!!!」 「ゆわーん!おとーちゃんのおぼうしがゆっきゅりできなくなっちゃったー!」 四つ足の動物の引っ張る力は侮れない。 ゆっくりの力では到底かなうはずもなく ついにとんがり帽子はガレージの中に引っ張り込まれてしまった。 「だめえええええええ!!!!がえじでね!がえじでね!! ばりざのおぼうじゆっぐりじないでがえじでね!!!!」 帽子が通った隙間はせいぜい2~3cm。 地面に落ちたその帽子は変形してしまっており、使い物になりそうに無い。 少しの間くわえて持ち上げたり匂いをかいだりしていた猫だが 興味を失ったのか帽子と ガレージの鉄格子に体当たりを続けるクソ饅頭をそのまま残して去っていった。 「いがないでえええええええええ!!!! ばりざのおぼうじがえじでがらいっでええええええええ!!!!」 「ゆんやああああああ!!!もうおうちかえるうううううう!!!!」 こいつらはこのままいけば、この住居の主に始末される運命だろう。 俺は猫の可愛さに癒されながら、再び歩き出した。 ―――――――――――――――― 少し歩くと、また猫がいた。 「びゅっ!びょっ!いじゃっ!やべっ!ぎゅばっ!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおお!!?? でいぶのおぢびぢゃんがいだがっでるでじょおおおおおおおお!!??」 黒と白のツートンカラーの猫がクソ饅頭で遊んでいた。 鼻先で押して転がしたり、前足で手前に引き寄せたり(いわゆる猫パンチ)。 しかし、親饅頭がそばに近づくとあっさり離れた。 「ゆっ………ゆっ…………」 「おぢびぢゃんじっがりいいいいいいいいいい!!!! べーろべーろ!おがあざんのべーろべーろでなおっで、あああああああ!!!」 「べぇっ!ぼっ!あぎゃ!びぃっ!!」 親饅頭が猫に近づくと猫は離れ、注意が子饅頭に注がれたタイミングを見計らって再攻撃。 成る程、見事なヒット&アウェイだ。 「ゆわわわわわわわ………!」 「ご、ごわいよぉ………!」 他にいる紅白と白黒の子饅頭共はその光景を遠巻きに見ていた。 おそろしーしーを漏らしながら震える姿は 虐待派の人間からすれば極上の虐待素材だろう。 そんな子饅頭のかたまりに、一匹の猫が乱入した。 「ぶぎゃっ!!!」 「…………ゆっゆっゆんやああああああああああああああ!!!!」 音もなく現れた猫に恐慌状態に陥る子饅頭共。 「おがーじゃああああん!!だずげでえええええええええ!!!!」 「もうおうぢがえるうううううううううう!!!」 一匹の白黒饅頭に狙いを定めた灰色の猫は先の猫よりも激しくじゃれ始めた。 「ぎゅびぃ!あががががが!!!やべっ!!あがあっ!!びべぇ!!」 野性の狩猟本能が騒ぐのか、じゃれるというより飛び掛るような勢いだ。 最終的にクソ饅頭は口でその髪をくわえられた状態で振り回され、髪がちぎれると同時に宙を舞った。 「おしょら、ぎゅばぁっ!!………ぼっど………ゆっぐり………………」 アスファルトの地面に衝突したクソ饅頭は帽子を落として動かなくなってしまう。 「……ゆ?ゆんやあああああああああ!!!! おぢびぢゃんにひどいごどじないでええええええええ!!!!」 もう一匹の猫の襲撃にようやく気付いた親饅頭が灰色の猫に近寄る。 しかし激しい動きをする猫に恐れをなしたのか、身体を張って止めようとはしない。 「に、にんげんさん!がわいいおぢびぢゃんをだずげでね!!」 俺の存在に気付いたクソ饅頭が寄ってくる。 「でいぶはしんぐるまざーなんだよ!がわいぞうなんだよ! ぞれにおぢびぢゃんはがわいぐでゆっぐりでぎるでじょおおおお!!?? わがっだらざっざどぞごのぐぞね、ごおおおおおおおおおおお!!!!????」 『くそねこ』という言葉はいただけない。 まあ意見はそれぞれだが、少なくとも俺はこいつらより猫の方が可愛いと思っている。 故に言葉が出るその前に思い切り蹴っ飛ばした。 「おがーじゃあああああああん!!!!」 「ゆんやああああああ!!きゃわいいれいみゅをたちゅけちぇええええ!!!」 「ねござんやべでね!!いもーどがゆっぐりでぎなぐなっぢゃうううううう!!」 動かなくなった玩具に興味を失った灰猫が別の子饅頭に手を出す。 俺はそんな無邪気な猫に癒されながら 邪気ありまくりのクソ饅頭を無視してその場を立ち去った。 ――――同日、同時刻、駅前―――― しかし今日はいつも以上に野良猫を見るな、と思っていた矢先。 「おでがいじばず!でいぶをがいゆっぐりにじでぐだざい!!」 「ありずはどっでもどがいはなぎんばっじざんでじだ!! だがらありずをがっでえええええええ!!!」 「にんげんざん!にんげんざん!ぜめで!!ぜめでごはんをぐだざい!!! まりざのおぢびがおながべーごべーごでじにぞうなんでずうううう!!!」 虐待派の人間なら『はいはい、テンプレテンプレ』とでも言いそうな光景が広がっていた。 俺も同意見だ。しかし、その数が尋常ではなかった。 おそらく、最近続いた長雨の影響で生活が苦しいのだろう。 野良饅頭にはよくある話だ。 「おぢびぢゃんだげでも!おぢびぢゃんはがわいぐでゆっぐりでぎまず! ゆ!ぞごのずごぐゆっぐりじだにんげんざん!おでがいじばず!!」 「ぞごのゆっぐりじでないゆっぐりなんでほっどいで! がわいいがわいいでいぶをがっでね!!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおお!!!???」 「あでぃずのほうがゆっぐりじでるでじょおおおおお!!!??ばがなの!?じぬの!?」 中にはゆっくり同士喧嘩している連中までもがいた。 いくら人間よりも同属を慮るゆっくりと言っても この状況では人間からもたらされる恩恵を奪い合うライバルに過ぎなかった。 「おにいざん!ずでぎなゆっぐりじだおにいざん!! ゆっぐりじだでいぶだよ!でいぶをがっでね!あばあばぢょうだいね!!」 そうこうしているうちに俺も一匹の紅白饅頭に絡まれた。 求めるのはその辺の奴らと同じ、生活に必要な要素、衣食住だ。 衣は……『清潔さ』のみに限られるだろうけど。 「な゙ぁー!」 「……あら?」 気付いたら、すぐ横の塀の上にあの黒猫がいた。 かなり攻撃的な鳴き声だ。 「お前、こんなところに来るとは珍しいな」 実際かなり珍しい。 こいつは愚鈍な野良饅頭とは違い、道路を横切ったり、車の下に入り込んだりするような危ない真似はしない。 ましてや人通りの多い駅前などに姿を見せることはもっと少ないのだ。 「ゆ?………ゆ゙ん゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!! ぐろ゙ね゙ごお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!」 目の前にいた紅白饅頭がそう叫んだ。 こいつを知っているのか? 「ぐろねご!?」 「ゆぎゃああああああああ!!!ごわいいいいいいいい!!!!」 「ゆっぐりじないでにげるよおおおおおおおおおお!!!!」 「もうおうぢがえるううううううううううう!!!!」 「……はい?」 目を白黒させる俺をよそに、クソ饅頭共がクモの子を散らすという表現に合致するように 散り散りに逃げ出し始めた。 「に゙ゃあああああ!!!」 黒猫が一際大きな声で鳴いた。 すると看板の裏から、路地の隙間から、自転車置き場から 次々と野良猫が飛び出してきた。 「いだいいだいやべでね!!ゆっぐりやべでね!!」 「まっでえええええ!!ぱちぇをおいでいがないでええええ!!」 「ゆっぐりにげるんだぜ!! まりさはここでじんでいいゆっぐりじゃないんだぜええええ!!!……ぶぎゃ!!!」 「だずげでええええええええ!!!!」 さながらチーターのように素早く走るその様はまさしく『狩り』だ。 いかに小動物と言えど、最高速度は運動不足の俺とは比較にならないほど速い。 「ばりざだっでいぎでるんだよおおおおおお!!?? がげがえのないいのぢなn……びぎゃあああああああ!!!!」 白黒饅頭よ。 こう言ってはアレだが、お前らは生き物とは認められて無いのだよ。猫達とは違ってな。 「お前は行かないのか?」 黒猫は先ほどからずっと塀の上から駅前の様子をじっと見ている。 こいつとて、霞を食べて生きているわけではないだろう。 饅頭というのは野良生活の中で考えればなかなか栄養価が高いし ほっといても次々沸いてくるので格好の餌なのだが。 「………………」 「…………はぁ」 呼びかけにも応じない。元々孤高な気質なのだろうか。 媚を売るわけでもなく、逃げ出すわけでもなく、ただただ『狩り』の様子を観察している。 しばらくしてから、駅の方でアナウンスが流れた少し後、快速列車が止まった。 帰宅途中のサラリーマンや学生が多く乗っている車両だ。 すると、黒猫が動いた。 「に゙ゃああああああああああ!!!」 うなり声にも近い鳴き声をあげると、それまで思い思いに走り回っていた 猫達が一斉に黒猫の方を向いた。 しかしそれは一瞬。 瞬きした後には、一目散に駅前広場から猫達が離れてゆく。 残されたのは、体をズタズタに引き裂かれたクソ饅頭や 子を餌として連れ去られ、悲嘆にくれる親饅頭だけだった。 さらに一分後。駅の出口からたくさんの人が出てきた。 クソ饅頭共が呆然としていたり、死んでいたりすることを訝しがった人もいたが 概ね関心を持たずに、それぞれの家へと向かって帰っていった。 「やるなぁ、お前」 「うにゃっ!」 当然だ、と言わんばかりに一鳴きすると、塀の向こう側へと去っていった。 そして俺はより一層あいつを『飼い猫』にしたいという思いを強くするのだった。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/644.html
風呂 寒い・・・ 桜の花もとうに散ったというのに、今年の黒幕さんは一味違うらしい。 こんな凍える日はアレに限る。冷えた体と心を癒す、我が家の遠き幻想郷。 「むんむん~」 「おふろですか・・・」 「しゃけはどこにゃー!!」 せっかくだ、こいつ等も入れてやろう。 「おみじゅ~♪ いっぱい~♪」 「あぅ・・・うぅ・・・」 「ねぇねぇー、おしゃけはー?」 はしゃすぎです、お嬢さん方。 しかしどうにも、てんこの様子だけおかしい。 嫌がってるいのだろうか。ゆっくりの多くは水を恐れるらしいし・・・ 「あの・・・わたし・・・」 目元に涙を溜め、小さく震える いつものお姉さんお姉さんした様子からは想像も出来ないほど、その姿は儚げだ。 それでもどうにか、懸命に言葉を紡ごうと小さな唇を動かす。 「わたし・・・そんなに・・・・・くさいですか?」 真っ赤な桃饅を前に首を傾げる。 思いも寄らぬ問いかけに、ゆっくりと手を伸ばす。 羞恥に染まる桃漫。目と唇をキツク閉じ、その体は湯気が立つ程に熱かった。 そうしておもむろに、その青い髪に顔を埋める。 「いひゃあっ!!?」 スー・・・ハー・・・ 「ああああの、ななななにおおぅ!!?」 臭い臭いと言われると、嗅ぎたくなるのが人のサガ。 鼻腔一杯に拡がるのは桃の香り。甘く、柔らかく、生ぬるい。 「だめです!! だめですってばあああああ!!!」 この匂い・・・癒される・・・ 「ほんとに・・・ほんとにもうっ・・・!!!」 持て余した指に髪が絡む。 「あ、ああっ・・・へぶんじょうたい!!」 ついにてんこは叫び声を上げ脱力する。 じとりと湿り気を帯びるその身を床に置き、垂れた涎をぬぐってやる。 「・・・・・・・・・ひどいです」 何故か傷ついてしまった。臭いかと訪ねるから確かめたのに。 ゆっくりの考えることはよく解からない。 「ひにゃも!ひにゃも~!」 「しゅいかのも かいどくきゃー?」 次から次へと姦しい。 んじゃま緑から。 スー・・・ハー・・・ 「どーお!? どーお!?」 苔むした石のような・・・清流の香り? 「きょけ?」 んー・・・大人の香り? 「ひにゃ おとにゃー!! おっとっにゃ♪」 次いでとんがってるの。 スー・・・ハー・・・ 「どうにゃ?」 酒クセェー 「ぇー」 奈良漬みてぇ・・・ 「もみじちらしゅぞ!!」 準備運動も終わり、いざお風呂場。いじけた桃漫の帽子を取り上げる。 「ひぅ!?」 緑のと酔いどれのリボンもすっぱがす。 「ひにゃにゃ?」 「にゃんとぉー!?」 風呂に入るときは着物を脱ぎませう。これ良い子のお約束。 シャツを脱ぎながら慌てふためく饅頭を諭す。 「んむー・・・」 「んにゅー・・・」 「じー・・・」 落ち着かないのかむず痒そうに小首を捻るチビ2匹。 一方のてんこは落ち着いた様子でこちらを伺っている。 「じー・・・・・」 流石お姉さん、偉い偉い。 カチャカチャ・・・ 「!!!・・・・・ぽ」 また赤くなる。根に持ってるのだろうか。 だが湯船に浸かればそんな思いも流れ落ちる、多分。 「ちゅるちゅるしゅるよ!!」 「すっごいしゅべるにゃ!!」 「じー・・・・・・・・・・」 こらー、お風呂場で走ってはいけませんよー。 チュル 「おにょ!?」 「ひにゃーみゃー!!!??」 プスリ、ひなのお尻に角が刺さる。 言わんこっちゃないよ・・・ゆっくりしろ、ゆっくり。 クイクイと角を抜き、さすさすと尻を撫でる。 「やきゅいわぁ・・・」 「ごめんよー」 (・・・いいなぁ、あれ) どうにか泣き止んだところで洗面器の湯を掛け流す。 各々の髪を雫の玉が転がるう。ぷるぷると水を払う仕草が犬のようだ。 湯船の温度を確かめ身体を沈める。ジワリと熱が全身を覆う。 肌を通して血の一滴一滴がぬくもりを帯びていくのがわかる。 ほぅ、と一息。ここまで長い道のりだった。 「あたたかいですね・・・」 膝の上で、てんこが告げる。 しっとり濡れた髪は抜ける様な青さに深みを帯び、より艶やかに光る。 仄かな憂いを纏ったかのような後姿、自然と手が伸びる。 「んぅ・・・くすぐったいです・・・」 差し込まれた手は滑るように走る。その度に薄っすら甘い香が登る。 「ぷーきゃー、ぷーきゃー」 「おしゃけどこー?」 あちらも楽しんでいるようで何よりだ。 だが長湯は危険、断腸の思いで湯船から上がる。 椅子に腰掛け、シャンプーのボトルを握る。 さて、誰から洗ったものか・・・ 「ねぇねぇ、おしゃけまーだー?」 これにしよう。ちょいちょい。 「んお? おしゃけ? おしゃけ!?」 キラキラと輝く瞳、それに向かってシャンプーを飛ばす。 「んみゃああ!!? めぎゃあぢゅいいいい!!」 フフ・・・弱酸性のシャンプーは痛かろう・・・ これで俺もビ○レデビュー。ワキワキと指を鳴らす。 「んむぅ、ぺっぺ!! これしろくて どろどろしてにぎゃいよ!! んにょお!!?」 わしゃわしゃと音を立て髪をほぐす。 時に激しく、時に優しく。緩急つけて揉みあげる。 仕上げに熱めのシャワーを一気に掛けて 「すっきりー!!」 1匹終了。 お次は緑。 「ひにゃ!?」 わしゃわしゃと泡立てる。 先程同様荒々しくも繊細なタッチで荒い上げ、シャワーをかけると 「へにゃ?」 何このグリーンモンスター。 リボンという名の戒めから解かれ、これでもかとほぐされた ひなの真の姿。 そう、それはまるで・・・まりも。 「ひにゃにゃ? ひにゃー!!」 前が見えないのかクルクル回転している。 傍目からは上下すら判別つかない有様だ。 この時、ガイアが俺にささやいた。 「ひにゃあぁぁ・・・うゆぅ?」 うろたえる ひなを優しく抱き上げる。 そうして腕をゆっくりと、ゆっくりと下げた。 『ま り も っ ○ り』 「「「・・・・・」」」 ひなをタイルに降ろしお湯をかぶる。 ガシガシと毟らんばかりに力を込める。 我が家は北海道で無ければ、ここは阿寒湖でも無い。 あいつもホッシュなんて鳴かない。 俺も泣かない。 ただシャンプーが染みる。 「やきゅいわああああああ!!!!!」 毛根に八つ当たりしていると、風呂中に叫びが木霊した。 この悲鳴、只事ではない。 泡を拭い、ひなの姿を探す。 「うにゃあ・・・」 「おにいさん・・・あれ・・・」 「きょれとっちぇええええええ!!!」 全身から飛び出す黒くたくましい素敵毛。 地獄の口こと、排水溝に流れて行ってしまったのだろう。 恐怖に震える腕をどうにか押さえ、意を決し一気に伸ばす。 シャワーに。 「ひ、ひにゃまああああぼぼぼぼぼ・・・」 最大出力の放水が全身をうつ。 ひなは踏ん張ることも出来ず、されるがまま水流に弄ばれている。 だが苦心の甲斐あり、目に見えてモズクの数は減ってきている。 フィニッシュとばかりにシャワーを近づけ、ひなの身体は大きく跳ねた。 ザアアァァァァァ・・・・・ズポ 「「「・・・・・・・」」」 水は高い所から低い所へと流れる そして何れ空へと還り、雨となってまた野山を下る 誰が言っていたか、思えば感慨深い言葉である。 彼女も何時かは空へ帰っていくのだろうか。 排水溝に詰まる彼女を見詰めていると、酷く胸が苦しんだ。 ならばせめて。訪れるその時まで、一緒にゆっくりしていこう。 「なにしてるにゃああああ!!?」 「たすけて!! はやく!! はやく!!」 「ゴポゴポ・・・・・」 手の中には冷たい空き瓶、飲み損ねたフルーツ牛乳。 部屋の隅には湿気た まりも、気分もどんより梅雨模様。 光り輝く水底のトラウマ、心も体も生乾き。 この後3日、彼女は口を固く閉じ、部屋は生臭さに支配された。 終わり ムクドリ? このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/1730.html
JS「東方ファイトに潜む悪を裁く、ジャッジメントシーズン只今参上! 745に 750、ここ呼ばれた理由はわかりますね?あなた達は少々残虐過ぎる。 よって、こちらの二人に断罪して頂きます」 鬼巫女「おかしいわね、おいしい饅頭はどこかしら?」 ユユコ「オナカガスイテ、シニソウヨ!」 JS「残念ながら、饅頭はそこの二人が先に全部食べてしまいました」 鬼巫女「饅頭が無いなら…一つ戻ってその頭でもいいわね!」 ユユコ「オレサマ、オマエ、マルカジリ!」 JS「ふう…これで少しは懲りてくれると良いのですが」 小町「あれ、し…じゃなくてジャッジメントシーズンさん、 740はいいんですか?」 JS「例のクリーチャーを召喚して、無事に済むはずがありません。 740は、自らの行為により既に裁かれている事でしょう」 永琳「久々の見せ場かと思ったら、東方不敗のこの実力で、やる事が心霊治療なんてねぇ」 レミリア「言葉の割に、嬉しそうじゃない…」 永琳「重傷者は大人しくしてなさい、ほら」 レミリア「ごふっ!」 文「あややや…素手で内臓を押し込んで治すというのは、新聞にもできませんよ」 妹紅「むしろいっそ、一度殺してくれた方が治りが早いんだが…」 永琳「とある人にあなた達の治療を頼まれちゃったから、仕方ないのよ」 文「だったらせめて麻酔とかなんと…ぐふぉっ!」 永琳「…さあ、最後はあなた…うちの姫様をいつも苛めてくれてる分のお礼もしなきゃね?」 妹紅「や、やめろ…来るな…来るなぁっ!」 幽香「あら、この饅頭意外と美味しいじゃない。あなたも食べる?」 メディ「はい、いただきます…本当ですね」 魔理沙「おい、その饅頭は…」 アリス「いいのよ魔理沙、文字通り、言わぬが花よ…」 幽香が毒饅頭を食べて、無傷組が勝利。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1925.html
このSSには以下のものが含まれます ぺにぺに 迂闊で残念なまりさ 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり?」 「ゆっくり!ゆっくり!」 「ゆ?ゆっくり?」 「ゆゆゆっくり!!!」 「ゆっくりしていってね?」 「ゆー!ゆー!」 「なにいってんだこいつ・・・」 畑に向かって林の近くを歩いていくと一匹のゆっくりが飛び出してきた。 噂には聞いていたがこれがあの饅頭妖怪「ゆっくりしていってね」か・・・。 そんな事を考えてしばらく沈黙が続くとなにやら饅頭がふくれっ面で抗議して来た。 「ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 「はいはい、ゆっくりしていってね」 「ゆ!?ゆっくり♪ゆっくり♪」 「・・・・・・・・・・。」 俺の返事に満足したのかそれ以上は何もいわず、その場でくつろぐはじめた。 一様、人間も通る道のど真ん中なのだが、そんなことはお構いなしのようだ。 饅頭相手にいつまでも時間を無駄にするわけにも行かないので、畑に向けて再び歩き出す。 トツ…トツ…トツ… 「ゆっ!…ゆっ!…ゆっ!…」 すると、こちらの歩く速度にあわせて飛び跳ねながら饅頭が着いて来る。 歩きながら饅頭のほうを振り返ると、「ゆっくり!ゆっくり!」と笑顔を返してくる。 結局畑までついてきてしまったが、とりあえず仕事をすることにする。 ザクザクザク、鍬を使って畑を耕していく。 ついてきてしまった饅頭は畑の横で、こちらの様子を伺っていたり、蝶を追い掛け回したり、居眠りしたり、 こっちが汗水たらして働いているというのにいい気なものだ。まったく。 太陽が頭上に差し掛かり日差しも一層強くなってきた頃、 日陰の岩場に腰掛け昼食をとっている俺の前に饅頭がやってきた。 ゴト… 「ゆっくりしていってね!」 饅頭は口にくわえていたものを地面に置くと、俺に何かを求めるようにそういった。 どこから拾ってきたのかバールのようなものを差し出して一体何を求めているのか…。 不思議に思いながらバールのようなものを手に取ると、ゆっくりが嬉しそうに声を上げる。 「ゆー!ゆー!ゆっくり♪ゆっくり♪」 これで何かをして欲しいのか…とりあえず、バールのようなものを饅頭に向けて振り下ろす。 「ゆ゛ご゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」 ドゴォという効果音と共に饅頭が凹の字にひしゃげた。 殴られた饅頭は両目に涙を蓄えて嗚咽を漏らしながら、なにかを訴えるようにこちらを見つめていた。 どうやら「殴る」という選択肢は間違いだったようだ。他に選択肢はないか考えていると、 少し距離をとった場所から饅頭が声をはっした。 「ゆっくり!ゆっくり!」 あー、もう訳がわからない、と考えるのをやめた俺は饅頭にバールのようなものを投げ返してやった。 すると饅頭が、そばに落ちたバールのようなものを口にくわえこちらにもって来た。 なるほど、投げた木の棒を拾ってくるという、そういう遊びなのか。 つい最近まで犬を飼っていたこともあり、その時の事を懐かしみながらしばらく饅頭と遊んでやることにする。 午後の仕事を終え家に帰ろうとすると、来たときと同じように饅頭が後ろをついてくる。 この様子だと家までついてくるつもりなのだろうが、どうしようか…、つれて帰るのならばちゃんと飼ってやらないと そんな事を考えながら歩いていると突然、別の妖怪饅頭が藪から飛び出してきた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「まりさ!どこにいってたの!あんまりおそいからむかえにきたよ!!」 「ゆ…ゆっくりしていってね!!」 「ゆ?それよりはやくおうちにかえるよ!とかいはなありすはもうねるじかんなんだからね!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「なにいっているの?まりさ」 どうやら二匹の饅頭は知り合いのようだが、もう一匹の方は普通にしゃべっている事に驚いた。 てっきり「ゆっくりしていってね!」しか喋れないものだと思っていたが、流暢に会話する事もできそうだ。 「おにいさん!とっととあっちにいってね!!まりさ!きょうはすっきりするひだよ!!はやくしてね!!!」 「ん?ああ、じゃあもういくよ。」 その場を去ろうとする俺を、焦ったようにまりさが止めに入った。 「ゆ!!まってだぜ!!」 「なんだ、お前も普通に話せるのか…」 「ま゛っ゛で゛ー゛!!!!!」 必死に呼び止めようとするまりさの声を無視して俺はその場を後にする。 「まりさ!はやくかえるよ!すっきりするやくそくわすれないでね!!!」 「あ゛り゛す゛の゛せ゛い゛だ゛あ゛!!!」 「ゆ?」 「あ゛と゛ち゛ょ゛っ゛と゛で゛あ゛の゛に゛ん゛げ゛ん゛の゛お゛う゛ち゛が゛て゛に゛は゛い゛っ゛た゛の゛に゛い゛い゛!!!」 「お!おちつてね!ゆっくりせつめいしてね!!」 「ゆっく…ゆっく…ぐす、まりさは…まりさのみりょくであのにんげんをほねぬきにしておうちもらおうとしてたんだよ!」 「どういうことなの?だったらさいしょにいってよね!!じじょうをせつめいしないまりさがわるいよ!」 「それもさくせんのうちだよ!にんげんなんてゆーゆーいってればいちころなんだよ!!!」 「でもまりさはありすといたほうがゆっくりできるよ!にんげんなんかぜんぜんゆっくりできないよ!」 「あのにんげんはゆっくりできるよ!ばかないぬっころにまいにちごはんはこんでたもん!!」 「どうせなまごみかなにかをあげてたんでしょ!あんなのぜんぜんおいしくないよ!!」 「そんなことないよ!とってもおいしいごはんだったよ!!」 「なんでまりさがそんなことしってるの!でたらめいわないでね!!」 「ふん!しってるよ!!あんなよぼよぼのばかいぬにはもったいないからまいにちまりさがたべてあげてたんだよ!! とってもおいしいごはんだったよ!!」 「ゆっ!…ごめんねまりさ、ありすしらなかったから…ごべんねまりさ…。」 「ふん!もういいよ!いなかものはしらなくてもしかたないよ!!!」 「ひ゛ど゛い゛よ゛!!ま゛り゛さ゛の゛ば゛か゛ー!!!!」 なるほど、そういうことだったのか…、帰るふりをして気の影から様子を伺っていたが、 「話はすべて聞かせてもらった!」 「「ゆゆ!ゆっくりしていってね!」」 「まりさ、お前家で買って貰いたいのか?」 「ゆ?ゆっくり!ゆっくり!」 「ああ、もう普通に喋っていいよ」 「まりさをおにいさんのおうちにつれてって!!!」 「そうか、飼ってやらない事もないが、働かざるもの食うべからずといってだな、お前はなにか出来るのか?」 「ゆっくりできるよ!あとすっきりも!!」 「そうだよ!まりさのすっきりはすごいんだよ!!ふとくてかたくてあばれっぱなしなんだよ!!」 「なんだそのすっきりというのは?」 「ゆ!まりさのじまんのぺにぺにをみてね!!」 そういうとまりさはグイっと頬を張ってみせた。 「なんだ?そのぺにぺにとやらはどこにあるんだ?」 「おくちのしたをみてね!!」 どれどれ、よーく見ていると頬を張ったことで顎の部分が割れ尻顎になっている。 その部分をくぱぁと開くと人差し指程度の穴とその上に小さな突起物が見える。 その突起物をつついてみるとまりさの体がブルと震えた。 「ゆっ////!それがまりさのぺにぺにだよ!!」 「ほー、これがそうか、で、これをどうするんだ?」 「これをこすりあわせるとすごくすっきりできるよ!!!」 これは饅頭のツボみたいなものか、ツンツンつつくたびに気持ちの悪い声を漏らす。 特に使い道もなさそうだし、飼うのはやっぱりやめにしよう。 考え事をしながらつついていると段々とその突起物が大きくなっていき、 にきびほどの大きさからマツタケほどの大きさまで膨らんだ。 「もっと!もっと!つよくぺにぺにしてね!!」 大きくなったぺにぺにから汁をたらしながらまりさは快感を貪っている。 いい加減この饅頭に付き合うのも飽きてきたので思い切りしごいてやる。 しこしこしこ… 「ぺーに♪ぺーに♪すっき…ん゛っ゛ご゛お゛お゛」 しまった、あまり力を入れたものだからまりさのぺにぺにが根元から千切れてしまった。 「ま゛ま゛ま゛ま゛ま゛り゛さ゛の゛ぺにぺにがあ゛あ゛あ゛!!!」 「すまんすまん、ほら返すよ。」 ちぎれたぺにぺにを、その下の穴につっこんでやる。 「ん!んほおおおおおお!!!」 饅頭が満足そうに脱力したところでその場を後にする。 「…にんげんとはゆっくりできないよ、もうおうちにかえるよ…。」 巣に向かって力なく跳ねていくまりさの前に一匹のゆっくりがあらわれる。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね・・・」 「いいにおいがするよ!ちんぽのにおいだね!!」 まりさの前に現れたのはゆっくりゆゆこだ食欲旺盛でなんでもたべてしまう。 「ゆっくりたべられてね!!」 「ちんぽおいしい!いちばんおいしい!!」 あとがき 作中でちょっと説明不足な部分を説明します。 登場するおにいさんは犬を飼っていましたが、つい最近老衰で亡くなりました。 老衰なのでまりさがご飯を盗み食いしていたのはあまり関係ありません。 たべ切れずに残していた分を食べていたのです。 なのでこの犬は苦しむことなく眠るように息を引き取りました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/seirei_san/pages/677.html
湯けむりアメジスト シークレットレア 必要魔力 20 遠距離 変更前→ 攻撃 防御 TOTAL 親愛度MAX 6732 4913 11645 8000 誕生日 2月1日 身長 体重相応の身長 体重 180000carat 3サイズ ??? スキル 石饅頭効果 通常よりかなり大きなダメージを与える 親愛度 コメント 低 はうぅ…温泉って初めて入ったの…身体はポカポカになるし、お饅頭は美味しいし…ほら、くまちゃんもこんなに嬉しそう… 中 温泉のあとには牛乳を飲むといいってアルテミス様が言ってた…でも、お饅頭と一緒に飲んだら二倍美味しいと思うの…あなたもそう思うよね…? 高 身体はポカポカで、お腹もいっぱい…ムニャ…あとはあなたの腕枕でゆっくり寝て、楽しい夢を見るの…この幸せをアルテミス様にも分けてあげたいな…スヤスヤ 嫁 あなたを好きって気持ち…温泉よりも熱いの…結婚すれば、同じ部屋で寝ても変じゃないし…もっと熱い気持ちになれるよね…? 親愛度 セリフ 低 お饅頭…おいしい… くまちゃんもお饅頭…おいしいって言ってる… この浴衣…もらっちゃっていいの…? 浴衣が似合ってる?そんなの知ってる… 中 このアメジストの宝石…温泉のお湯で磨いてみたの… お饅頭、これで最後…?もっと欲しいよ… 牛乳を飲めば大きくなれるってほんと…? くまちゃんもお肌ツルツルになったね… 高 一人で温泉入るの…寂し…くなんか、ない… 一緒に温泉入りたいな…ア、アルテミス様とだよ…? 心も身体もポカポカ…あなたのおかげなの…? 新しいシャンプー使ったんだよ…気付いてくれた…? 嫁 あなたのこと、アルテミス様よりも好きになっちゃった… 温泉…一緒に入ろうね…?あ、くまちゃんは部屋にいてね…? あたしの髪…あなたに洗ってほしい… あたしの白いお肌…お饅頭みたいに柔らかいよ…? スキンシップ後 朝 ムニャ…一緒に朝の風呂、入りたい…スゥ~ 夜 食べ過ぎて眠くなっちゃった…ねぇ、一緒に寝る…? なでなで ん…温泉入ったのと同じくらい気持ちいい…っていうのは、言い過ぎたかも… その他 誕生日 プレゼントは温泉饅頭がいいな…あ、くまちゃんの分もね… 身体はポカポカで、お腹もいっぱい…ムニャ…あとはあなたの腕枕でゆっくり寝て、楽しい夢を見るの…この幸せをアルテミス様にも分けてあげたいな…スヤスヤ -- 高コメント (2014-01-20 02 21 48) 一人で温泉入るの…寂し…くなんか、ない… /一緒に温泉入りたいな…ア、アルテミス様とだよ…? / 心も身体もポカポカ…あなたのおかげなの…? / 新しいシャンプー使ったんだよ…気付いてくれた…? -- 高台詞 (2014-01-20 02 24 59) あなたを好きって気持ち…温泉よりも熱いの…結婚すれば、同じ部屋で寝ても変じゃないし…もっと熱い気持ちになれるよね…? -- 嫁コメント (2014-01-20 02 28 34) あなたのこと、アルテミス様よりも好きになっちゃった… / 温泉…一緒に入ろうね…?あ、くまちゃんは部屋にいてね…? / あたしの髪…あなたに洗ってほしい… / あたしの白いお肌…お饅頭みたいに柔らかいよ…? -- 嫁台詞 (2014-01-20 02 31 33) ムニャ…一緒に朝の風呂、入りたい…スゥ~ -- 朝ちゅ (2014-01-20 02 34 44) 食べ過ぎて眠くなっちゃった…ねぇ、一緒に寝る…? -- 夜ちゅ (2014-01-20 02 35 50) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1924.html
このSSには以下のものが含まれます ぺにぺに 迂闊で残念なまりさ 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり?」 「ゆっくり!ゆっくり!」 「ゆ?ゆっくり?」 「ゆゆゆっくり!!!」 「ゆっくりしていってね?」 「ゆー!ゆー!」 「なにいってんだこいつ・・・」 畑に向かって林の近くを歩いていくと一匹のゆっくりが飛び出してきた。 噂には聞いていたがこれがあの饅頭妖怪「ゆっくりしていってね」か・・・。 そんな事を考えてしばらく沈黙が続くとなにやら饅頭がふくれっ面で抗議して来た。 「ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 「はいはい、ゆっくりしていってね」 「ゆ!?ゆっくり♪ゆっくり♪」 「・・・・・・・・・・。」 俺の返事に満足したのかそれ以上は何もいわず、その場でくつろぐはじめた。 一様、人間も通る道のど真ん中なのだが、そんなことはお構いなしのようだ。 饅頭相手にいつまでも時間を無駄にするわけにも行かないので、畑に向けて再び歩き出す。 トツ…トツ…トツ… 「ゆっ!…ゆっ!…ゆっ!…」 すると、こちらの歩く速度にあわせて飛び跳ねながら饅頭が着いて来る。 歩きながら饅頭のほうを振り返ると、「ゆっくり!ゆっくり!」と笑顔を返してくる。 結局畑までついてきてしまったが、とりあえず仕事をすることにする。 ザクザクザク、鍬を使って畑を耕していく。 ついてきてしまった饅頭は畑の横で、こちらの様子を伺っていたり、蝶を追い掛け回したり、居眠りしたり、 こっちが汗水たらして働いているというのにいい気なものだ。まったく。 太陽が頭上に差し掛かり日差しも一層強くなってきた頃、 日陰の岩場に腰掛け昼食をとっている俺の前に饅頭がやってきた。 ゴト… 「ゆっくりしていってね!」 饅頭は口にくわえていたものを地面に置くと、俺に何かを求めるようにそういった。 どこから拾ってきたのかバールのようなものを差し出して一体何を求めているのか…。 不思議に思いながらバールのようなものを手に取ると、ゆっくりが嬉しそうに声を上げる。 「ゆー!ゆー!ゆっくり♪ゆっくり♪」 これで何かをして欲しいのか…とりあえず、バールのようなものを饅頭に向けて振り下ろす。 「ゆ゛ご゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」 ドゴォという効果音と共に饅頭が凹の字にひしゃげた。 殴られた饅頭は両目に涙を蓄えて嗚咽を漏らしながら、なにかを訴えるようにこちらを見つめていた。 どうやら「殴る」という選択肢は間違いだったようだ。他に選択肢はないか考えていると、 少し距離をとった場所から饅頭が声をはっした。 「ゆっくり!ゆっくり!」 あー、もう訳がわからない、と考えるのをやめた俺は饅頭にバールのようなものを投げ返してやった。 すると饅頭が、そばに落ちたバールのようなものを口にくわえこちらにもって来た。 なるほど、投げた木の棒を拾ってくるという、そういう遊びなのか。 つい最近まで犬を飼っていたこともあり、その時の事を懐かしみながらしばらく饅頭と遊んでやることにする。 午後の仕事を終え家に帰ろうとすると、来たときと同じように饅頭が後ろをついてくる。 この様子だと家までついてくるつもりなのだろうが、どうしようか…、つれて帰るのならばちゃんと飼ってやらないと そんな事を考えながら歩いていると突然、別の妖怪饅頭が藪から飛び出してきた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「まりさ!どこにいってたの!あんまりおそいからむかえにきたよ!!」 「ゆ…ゆっくりしていってね!!」 「ゆ?それよりはやくおうちにかえるよ!とかいはなありすはもうねるじかんなんだからね!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「なにいっているの?まりさ」 どうやら二匹の饅頭は知り合いのようだが、もう一匹の方は普通にしゃべっている事に驚いた。 てっきり「ゆっくりしていってね!」しか喋れないものだと思っていたが、流暢に会話する事もできそうだ。 「おにいさん!とっととあっちにいってね!!まりさ!きょうはすっきりするひだよ!!はやくしてね!!!」 「ん?ああ、じゃあもういくよ。」 その場を去ろうとする俺を、焦ったようにまりさが止めに入った。 「ゆ!!まってだぜ!!」 「なんだ、お前も普通に話せるのか…」 「ま゛っ゛で゛ー゛!!!!!」 必死に呼び止めようとするまりさの声を無視して俺はその場を後にする。 「まりさ!はやくかえるよ!すっきりするやくそくわすれないでね!!!」 「あ゛り゛す゛の゛せ゛い゛だ゛あ゛!!!」 「ゆ?」 「あ゛と゛ち゛ょ゛っ゛と゛で゛あ゛の゛に゛ん゛げ゛ん゛の゛お゛う゛ち゛が゛て゛に゛は゛い゛っ゛た゛の゛に゛い゛い゛!!!」 「お!おちつてね!ゆっくりせつめいしてね!!」 「ゆっく…ゆっく…ぐす、まりさは…まりさのみりょくであのにんげんをほねぬきにしておうちもらおうとしてたんだよ!」 「どういうことなの?だったらさいしょにいってよね!!じじょうをせつめいしないまりさがわるいよ!」 「それもさくせんのうちだよ!にんげんなんてゆーゆーいってればいちころなんだよ!!!」 「でもまりさはありすといたほうがゆっくりできるよ!にんげんなんかぜんぜんゆっくりできないよ!」 「あのにんげんはゆっくりできるよ!ばかないぬっころにまいにちごはんはこんでたもん!!」 「どうせなまごみかなにかをあげてたんでしょ!あんなのぜんぜんおいしくないよ!!」 「そんなことないよ!とってもおいしいごはんだったよ!!」 「なんでまりさがそんなことしってるの!でたらめいわないでね!!」 「ふん!しってるよ!!あんなよぼよぼのばかいぬにはもったいないからまいにちまりさがたべてあげてたんだよ!! とってもおいしいごはんだったよ!!」 「ゆっ!…ごめんねまりさ、ありすしらなかったから…ごべんねまりさ…。」 「ふん!もういいよ!いなかものはしらなくてもしかたないよ!!!」 「ひ゛ど゛い゛よ゛!!ま゛り゛さ゛の゛ば゛か゛ー!!!!」 なるほど、そういうことだったのか…、帰るふりをして気の影から様子を伺っていたが、 「話はすべて聞かせてもらった!」 「「ゆゆ!ゆっくりしていってね!」」 「まりさ、お前家で買って貰いたいのか?」 「ゆ?ゆっくり!ゆっくり!」 「ああ、もう普通に喋っていいよ」 「まりさをおにいさんのおうちにつれてって!!!」 「そうか、飼ってやらない事もないが、働かざるもの食うべからずといってだな、お前はなにか出来るのか?」 「ゆっくりできるよ!あとすっきりも!!」 「そうだよ!まりさのすっきりはすごいんだよ!!ふとくてかたくてあばれっぱなしなんだよ!!」 「なんだそのすっきりというのは?」 「ゆ!まりさのじまんのぺにぺにをみてね!!」 そういうとまりさはグイっと頬を張ってみせた。 「なんだ?そのぺにぺにとやらはどこにあるんだ?」 「おくちのしたをみてね!!」 どれどれ、よーく見ていると頬を張ったことで顎の部分が割れ尻顎になっている。 その部分をくぱぁと開くと人差し指程度の穴とその上に小さな突起物が見える。 その突起物をつついてみるとまりさの体がブルと震えた。 「ゆっ////!それがまりさのぺにぺにだよ!!」 「ほー、これがそうか、で、これをどうするんだ?」 「これをこすりあわせるとすごくすっきりできるよ!!!」 これは饅頭のツボみたいなものか、ツンツンつつくたびに気持ちの悪い声を漏らす。 特に使い道もなさそうだし、飼うのはやっぱりやめにしよう。 考え事をしながらつついていると段々とその突起物が大きくなっていき、 にきびほどの大きさからマツタケほどの大きさまで膨らんだ。 「もっと!もっと!つよくぺにぺにしてね!!」 大きくなったぺにぺにから汁をたらしながらまりさは快感を貪っている。 いい加減この饅頭に付き合うのも飽きてきたので思い切りしごいてやる。 しこしこしこ… 「ぺーに♪ぺーに♪すっき…ん゛っ゛ご゛お゛お゛」 しまった、あまり力を入れたものだからまりさのぺにぺにが根元から千切れてしまった。 「ま゛ま゛ま゛ま゛ま゛り゛さ゛の゛ぺにぺにがあ゛あ゛あ゛!!!」 「すまんすまん、ほら返すよ。」 ちぎれたぺにぺにを、その下の穴につっこんでやる。 「ん!んほおおおおおお!!!」 饅頭が満足そうに脱力したところでその場を後にする。 「…にんげんとはゆっくりできないよ、もうおうちにかえるよ…。」 巣に向かって力なく跳ねていくまりさの前に一匹のゆっくりがあらわれる。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね・・・」 「いいにおいがするよ!ちんぽのにおいだね!!」 まりさの前に現れたのはゆっくりゆゆこだ食欲旺盛でなんでもたべてしまう。 「ゆっくりたべられてね!!」 「ちんぽおいしい!いちばんおいしい!!」 あとがき 作中でちょっと説明不足な部分を説明します。 登場するおにいさんは犬を飼っていましたが、つい最近老衰で亡くなりました。 老衰なのでまりさがご飯を盗み食いしていたのはあまり関係ありません。 たべ切れずに残していた分を食べていたのです。 なのでこの犬は苦しむことなく眠るように息を引き取りました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/657.html
このSSには以下のものが含まれます ぺにぺに 迂闊で残念なまりさ 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり?」 「ゆっくり!ゆっくり!」 「ゆ?ゆっくり?」 「ゆゆゆっくり!!!」 「ゆっくりしていってね?」 「ゆー!ゆー!」 「なにいってんだこいつ・・・」 畑に向かって林の近くを歩いていくと一匹のゆっくりが飛び出してきた。 噂には聞いていたがこれがあの饅頭妖怪「ゆっくりしていってね」か・・・。 そんな事を考えてしばらく沈黙が続くとなにやら饅頭がふくれっ面で抗議して来た。 「ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 「はいはい、ゆっくりしていってね」 「ゆ!?ゆっくり♪ゆっくり♪」 「・・・・・・・・・・。」 俺の返事に満足したのかそれ以上は何もいわず、その場でくつろぐはじめた。 一様、人間も通る道のど真ん中なのだが、そんなことはお構いなしのようだ。 饅頭相手にいつまでも時間を無駄にするわけにも行かないので、畑に向けて再び歩き出す。 トツ…トツ…トツ… 「ゆっ!…ゆっ!…ゆっ!…」 すると、こちらの歩く速度にあわせて飛び跳ねながら饅頭が着いて来る。 歩きながら饅頭のほうを振り返ると、「ゆっくり!ゆっくり!」と笑顔を返してくる。 結局畑までついてきてしまったが、とりあえず仕事をすることにする。 ザクザクザク、鍬を使って畑を耕していく。 ついてきてしまった饅頭は畑の横で、こちらの様子を伺っていたり、蝶を追い掛け回したり、居眠りしたり、 こっちが汗水たらして働いているというのにいい気なものだ。まったく。 太陽が頭上に差し掛かり日差しも一層強くなってきた頃、 日陰の岩場に腰掛け昼食をとっている俺の前に饅頭がやってきた。 ゴト… 「ゆっくりしていってね!」 饅頭は口にくわえていたものを地面に置くと、俺に何かを求めるようにそういった。 どこから拾ってきたのかバールのようなものを差し出して一体何を求めているのか…。 不思議に思いながらバールのようなものを手に取ると、ゆっくりが嬉しそうに声を上げる。 「ゆー!ゆー!ゆっくり♪ゆっくり♪」 これで何かをして欲しいのか…とりあえず、バールのようなものを饅頭に向けて振り下ろす。 「ゆ゛ご゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」 ドゴォという効果音と共に饅頭が凹の字にひしゃげた。 殴られた饅頭は両目に涙を蓄えて嗚咽を漏らしながら、なにかを訴えるようにこちらを見つめていた。 どうやら「殴る」という選択肢は間違いだったようだ。他に選択肢はないか考えていると、 少し距離をとった場所から饅頭が声をはっした。 「ゆっくり!ゆっくり!」 あー、もう訳がわからない、と考えるのをやめた俺は饅頭にバールのようなものを投げ返してやった。 すると饅頭が、そばに落ちたバールのようなものを口にくわえこちらにもって来た。 なるほど、投げた木の棒を拾ってくるという、そういう遊びなのか。 つい最近まで犬を飼っていたこともあり、その時の事を懐かしみながらしばらく饅頭と遊んでやることにする。 午後の仕事を終え家に帰ろうとすると、来たときと同じように饅頭が後ろをついてくる。 この様子だと家までついてくるつもりなのだろうが、どうしようか…、つれて帰るのならばちゃんと飼ってやらないと そんな事を考えながら歩いていると突然、別の妖怪饅頭が藪から飛び出してきた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「まりさ!どこにいってたの!あんまりおそいからむかえにきたよ!!」 「ゆ…ゆっくりしていってね!!」 「ゆ?それよりはやくおうちにかえるよ!とかいはなありすはもうねるじかんなんだからね!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「なにいっているの?まりさ」 どうやら二匹の饅頭は知り合いのようだが、もう一匹の方は普通にしゃべっている事に驚いた。 てっきり「ゆっくりしていってね!」しか喋れないものだと思っていたが、流暢に会話する事もできそうだ。 「おにいさん!とっととあっちにいってね!!まりさ!きょうはすっきりするひだよ!!はやくしてね!!!」 「ん?ああ、じゃあもういくよ。」 その場を去ろうとする俺を、焦ったようにまりさが止めに入った。 「ゆ!!まってだぜ!!」 「なんだ、お前も普通に話せるのか…」 「ま゛っ゛で゛ー゛!!!!!」 必死に呼び止めようとするまりさの声を無視して俺はその場を後にする。 「まりさ!はやくかえるよ!すっきりするやくそくわすれないでね!!!」 「あ゛り゛す゛の゛せ゛い゛だ゛あ゛!!!」 「ゆ?」 「あ゛と゛ち゛ょ゛っ゛と゛で゛あ゛の゛に゛ん゛げ゛ん゛の゛お゛う゛ち゛が゛て゛に゛は゛い゛っ゛た゛の゛に゛い゛い゛!!!」 「お!おちつてね!ゆっくりせつめいしてね!!」 「ゆっく…ゆっく…ぐす、まりさは…まりさのみりょくであのにんげんをほねぬきにしておうちもらおうとしてたんだよ!」 「どういうことなの?だったらさいしょにいってよね!!じじょうをせつめいしないまりさがわるいよ!」 「それもさくせんのうちだよ!にんげんなんてゆーゆーいってればいちころなんだよ!!!」 「でもまりさはありすといたほうがゆっくりできるよ!にんげんなんかぜんぜんゆっくりできないよ!」 「あのにんげんはゆっくりできるよ!ばかないぬっころにまいにちごはんはこんでたもん!!」 「どうせなまごみかなにかをあげてたんでしょ!あんなのぜんぜんおいしくないよ!!」 「そんなことないよ!とってもおいしいごはんだったよ!!」 「なんでまりさがそんなことしってるの!でたらめいわないでね!!」 「ふん!しってるよ!!あんなよぼよぼのばかいぬにはもったいないからまいにちまりさがたべてあげてたんだよ!! とってもおいしいごはんだったよ!!」 「ゆっ!…ごめんねまりさ、ありすしらなかったから…ごべんねまりさ…。」 「ふん!もういいよ!いなかものはしらなくてもしかたないよ!!!」 「ひ゛ど゛い゛よ゛!!ま゛り゛さ゛の゛ば゛か゛ー!!!!」 なるほど、そういうことだったのか…、帰るふりをして気の影から様子を伺っていたが、 「話はすべて聞かせてもらった!」 「「ゆゆ!ゆっくりしていってね!」」 「まりさ、お前家で買って貰いたいのか?」 「ゆ?ゆっくり!ゆっくり!」 「ああ、もう普通に喋っていいよ」 「まりさをおにいさんのおうちにつれてって!!!」 「そうか、飼ってやらない事もないが、働かざるもの食うべからずといってだな、お前はなにか出来るのか?」 「ゆっくりできるよ!あとすっきりも!!」 「そうだよ!まりさのすっきりはすごいんだよ!!ふとくてかたくてあばれっぱなしなんだよ!!」 「なんだそのすっきりというのは?」 「ゆ!まりさのじまんのぺにぺにをみてね!!」 そういうとまりさはグイっと頬を張ってみせた。 「なんだ?そのぺにぺにとやらはどこにあるんだ?」 「おくちのしたをみてね!!」 どれどれ、よーく見ていると頬を張ったことで顎の部分が割れ尻顎になっている。 その部分をくぱぁと開くと人差し指程度の穴とその上に小さな突起物が見える。 その突起物をつついてみるとまりさの体がブルと震えた。 「ゆっ////!それがまりさのぺにぺにだよ!!」 「ほー、これがそうか、で、これをどうするんだ?」 「これをこすりあわせるとすごくすっきりできるよ!!!」 これは饅頭のツボみたいなものか、ツンツンつつくたびに気持ちの悪い声を漏らす。 特に使い道もなさそうだし、飼うのはやっぱりやめにしよう。 考え事をしながらつついていると段々とその突起物が大きくなっていき、 にきびほどの大きさからマツタケほどの大きさまで膨らんだ。 「もっと!もっと!つよくぺにぺにしてね!!」 大きくなったぺにぺにから汁をたらしながらまりさは快感を貪っている。 いい加減この饅頭に付き合うのも飽きてきたので思い切りしごいてやる。 しこしこしこ… 「ぺーに♪ぺーに♪すっき…ん゛っ゛ご゛お゛お゛」 しまった、あまり力を入れたものだからまりさのぺにぺにが根元から千切れてしまった。 「ま゛ま゛ま゛ま゛ま゛り゛さ゛の゛ぺにぺにがあ゛あ゛あ゛!!!」 「すまんすまん、ほら返すよ。」 ちぎれたぺにぺにを、その下の穴につっこんでやる。 「ん!んほおおおおおお!!!」 饅頭が満足そうに脱力したところでその場を後にする。 「…にんげんとはゆっくりできないよ、もうおうちにかえるよ…。」 巣に向かって力なく跳ねていくまりさの前に一匹のゆっくりがあらわれる。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね・・・」 「いいにおいがするよ!ちんぽのにおいだね!!」 まりさの前に現れたのはゆっくりゆゆこだ食欲旺盛でなんでもたべてしまう。 「ゆっくりたべられてね!!」 「ちんぽおいしい!いちばんおいしい!!」 あとがき 作中でちょっと説明不足な部分を説明します。 登場するおにいさんは犬を飼っていましたが、つい最近老衰で亡くなりました。 老衰なのでまりさがご飯を盗み食いしていたのはあまり関係ありません。 たべ切れずに残していた分を食べていたのです。 なのでこの犬は苦しむことなく眠るように息を引き取りました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5170.html
注意 とあるゲームの主人公が出てきます。 性格が大分違います。 ドスまりさが出てきます。 俺の名は、アレックス マーサー。 朝、目が覚めたら森の中にいた。 昨日までニューヨークで暮らしていた。そして、眠くなって寝た。 目が覚めたら何処かも分からない森の中にいた。 「一体、ここは何処なんだ?」 そう呟いてから、現在地を特定するために近くにあった山に登り始めた。 まあ、登ると言うより、思いっきりジャンプした。 200m辺りまで一気に上昇し、そのまま山の頂上に着地した。 そして、周りを見渡していると、10kmほど先に、大きな集落が在ることがわかった。 集落の場所を確認したあと、俺はその集落に向かって猛ダッシュした。 時速120kmほどのスピードで木々を薙ぎ倒しながら突き進んで行くと、 ものの7分程度で集落に到着した。 その集落は、俺の住んでいたニューヨークとは、かけ離れすぎていた。 家はコンクリートではなく、木で出来ていた。 辺り一面に畑があり、そこには顔の付いた饅頭もあった。 !? 顔の付いた饅頭!? いや、落ち着け。「顔の付いた饅頭」というのはここの名物であり 多分、後で食べようと誰かが置いておいたものなのだろう。 と勝手に推測し、その場を去った。 まさか饅頭が喋るわけない・・・よな? ここに住んでいる住人達は「日本語」を話していた。 当然、外人である俺に理解出来る訳がないので、そこらへんに座り込んでいた ホームレスらしき老人の頭を砕き、捕食させていただいた。 その後、俺はその老人に変形したままその老人のDNAを解析し、ものの2,3秒で 日本語をマスターした。 俺は基本、食事をする必要がないので、そのまま森の中に戻っていった。 集落に居て見つかってもめんどくさいし。 しばらく森をさまよっていると、どこかで見たような饅頭が飛び出してきた。 「ゆっくりしていってね!!」 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!? 俺は驚愕のあまり、後ろに3歩ほど退いた。 「ゆゆ?なにだまってるんだぜ?ここはまりさたちのゆっくり ぷれいすなんだぜ!ばかなじじいはあまあまさんをおいてとっととくたばるん だぜ!!」 俺はすかさず、さっき捕食した老人の記憶を調べ上げた。 が、結局わかったのは、俺の前に佇んでいる二体の饅頭は れいむ種とまりさ種とゆう種類の饅頭、とゆう情報だけだった。 !! まてよ?コイツら日本語を話ていたな・・・。 よし!少し話しかけてみるか。 「おい。いきなりだが、あまあまさんてなんだ?」 すると 「ゆゆゆ!!じじいはあまあまさんもしらないんだぜ?ていのうにも ほどがあるんだぜ!!」 と、まりさ。 「このにんげんさんはあまあまさんも知らないの?ばかなの?しぬの?」 と、れいむ。 どちらにしても、酷い言われようだ。 大体俺、凄まじいほど短気なんだよ。今の発言を聞いた途端ストレスが大変な事に なってんだよ。 貴様ら粉々にして食ってやろうかクソどもが。 などと考えているうちに、体が勝手に動いていた。 ズドン!!!!!!!! 山の一部が陥没し、そこに生えていた木々が次々に倒れていく。 俺の拳は、巨大な合金の塊になっていた。 そして、のんきに歩いていると、広場のような場所にでた。 俺は、たまらず目を見開いた。 そこには、数百匹の饅頭どもがひしめきあっている光景があった。 さらに、驚愕すべきものが、そこに佇んでいた。 体長7mはあろうかという巨大饅頭である。しかも、なにやら大声で叫んでいる。 とりあえず話を聞いてみる事にした。 「今から人間の村を襲いに行くよ!!!」 今なんと? 俺は思わず木の影から飛び出てしまった。 広場にいたゆっくり全員が俺をみる。 「なんであそこににんげんがいるのー」 「むきゅっ!!きっと盗み聞きにきたんだわ!」 「なんていやらしいにんげんなんだぜ!」 「ストーカーなんだねー。わかるよー」 「ストーカーなんてぜんぜんとかいはじゃないわ!」 次々と俺に罵倒を浴びせるゆっくりたち。 そして、巨大ゆっくりが言った。 「聞かれてしまったならしかたないね・・・。」 「みんな!!今すぐあの人間を殺すよ!!!」 「「「「「「「「「ゆっゆおー!!!!!」」」」」」」」」 目の前にいた饅頭数百匹がこちらに向かってくる。 俺は右手を戦闘ヘリすら難なく撃墜出来るほどの強靭な鞭に変え、 左手を戦車の装甲をも軽々切り裂ける巨大な爪に変えた。 そして、突進してくる饅頭共に50m以上伸びる鞭を横にひと振り。 ズシャシャシャシャシャ!!!!!!!! と、威勢のいい音と共に、60匹近い数の饅頭が餡子の粒になった。 鞭と言っても人間の足+大量の刺、位の太さがあるので、バスケットボールほどの ゆっくりならば、当たった瞬間ミンチである。 「ゆがああああああああああああああああああああああ!!!」 「ばぢざのあがじゃんがあああああああああああああああああああああ!!!」 「おぎゅーざーーーーーーーーーーーん!!!」 などとほざいている糞饅頭共を瞬時に皆殺しにし、ドスの前に立つ。 「弱えなぁ。ほら、殺してくれるんだろう?殺してみろよ糞饅頭。」 そう言ってから、生き残っていた赤ゆっくりを目の前で握りつぶした。 「ゆゆうううううがあああああああああああああああああ!!!!!!」 凄まじい絶叫のあと、巨大饅頭は俺に向かって体当たりを仕掛けてきた。 ズン! 涼しい顔でその体当たりを片手で受け止める。 しかし、ドスまりさは変なオーラを出し始めた。 ゆっくりオーラである。ドスまりさは勝利を確信し、トドメをさすために高く跳ね上がる。 ズドン! ドスまりさが殺った!と思った瞬間、ドスまりさは空を飛んでいた。 メシャァ!! 「ゆ”・・がぁああぁぁああ・・・・・・・」 自分の身に何が起こったのか、ドスまりさは理解することができなっかた。 すると、一人の人間がこちらに近ずいてきた。 「くだらねぇ技だなぁ。あんなもんで死ぬ訳ねぇだろうが!!」 そう言ってドスまりさの右目に爪を突き刺した。 「ゆ”あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!! いだい!!いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」 ああ。なんてうるさい饅頭なんだ。なんか、もうめんどくさくなったから帰るか。 あれ?どうやって帰ればいいんだ?・・・・・・・ などと考え事をしていた矢先、辺が強烈な熱風と光に包まれた。 ドスまりさの保有する必殺技「ドスパーク」である。 「ゆー、ゆー、みんな!、仇はうったよ!!」 ドスまりさは勝利の余韻に浸っていた。相手の生死も確認せずに。 「いやー。あったかかったなー。この時期はさむいからなー。 ん?どうした?まさか今のが不意打ちなんていうんじゃなんよなぁ。」 「な、なんで生きてるの?」 「ん?そんなこともわからないのか?」 「わ、わがるわげないでじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!????????」 「あー。うるさいうるさい。教えてやるから黙れ。」 「ゆ”ぅ・・・・・・・・。」 「お前が、弱いからだよ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「ぞんなわげないでじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 「死ね。」 「いやだあああああああああああああああああごあbぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 俺は巨大饅頭を叩き潰し、そのまま深い眠りについた。 朝 ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ ガバ!! 「ここは?」 ベッドから跳ね起きると、俺は周りを見回した。 どこからどう見ても、自分の部屋である。 あれは、夢だったのか?・・・ そう考えつつ、玄関のドアを開ける。 すると、目の前に饅頭が1つ。そして、どこかで聞いた覚えのあるセリフを吐く。 「ゆっくりしていってね!!」 完 あとがき いろいろとすいませんでした。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1687.html
注意 とあるゲームの主人公が出てきます。 性格が大分違います。 ドスまりさが出てきます。 俺の名は、アレックス マーサー。 朝、目が覚めたら森の中にいた。 昨日までニューヨークで暮らしていた。そして、眠くなって寝た。 目が覚めたら何処かも分からない森の中にいた。 「一体、ここは何処なんだ?」 そう呟いてから、現在地を特定するために近くにあった山に登り始めた。 まあ、登ると言うより、思いっきりジャンプした。 200m辺りまで一気に上昇し、そのまま山の頂上に着地した。 そして、周りを見渡していると、10kmほど先に、大きな集落が在ることがわかった。 集落の場所を確認したあと、俺はその集落に向かって猛ダッシュした。 時速120kmほどのスピードで木々を薙ぎ倒しながら突き進んで行くと、 ものの7分程度で集落に到着した。 その集落は、俺の住んでいたニューヨークとは、かけ離れすぎていた。 家はコンクリートではなく、木で出来ていた。 辺り一面に畑があり、そこには顔の付いた饅頭もあった。 !? 顔の付いた饅頭!? いや、落ち着け。「顔の付いた饅頭」というのはここの名物であり 多分、後で食べようと誰かが置いておいたものなのだろう。 と勝手に推測し、その場を去った。 まさか饅頭が喋るわけない・・・よな? ここに住んでいる住人達は「日本語」を話していた。 当然、外人である俺に理解出来る訳がないので、そこらへんに座り込んでいた ホームレスらしき老人の頭を砕き、捕食させていただいた。 その後、俺はその老人に変形したままその老人のDNAを解析し、ものの2,3秒で 日本語をマスターした。 俺は基本、食事をする必要がないので、そのまま森の中に戻っていった。 集落に居て見つかってもめんどくさいし。 しばらく森をさまよっていると、どこかで見たような饅頭が飛び出してきた。 「ゆっくりしていってね!!」 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!? 俺は驚愕のあまり、後ろに3歩ほど退いた。 「ゆゆ?なにだまってるんだぜ?ここはまりさたちのゆっくり ぷれいすなんだぜ!ばかなじじいはあまあまさんをおいてとっととくたばるん だぜ!!」 俺はすかさず、さっき捕食した老人の記憶を調べ上げた。 が、結局わかったのは、俺の前に佇んでいる二体の饅頭は れいむ種とまりさ種とゆう種類の饅頭、とゆう情報だけだった。 !! まてよ?コイツら日本語を話ていたな・・・。 よし!少し話しかけてみるか。 「おい。いきなりだが、あまあまさんてなんだ?」 すると 「ゆゆゆ!!じじいはあまあまさんもしらないんだぜ?ていのうにも ほどがあるんだぜ!!」 と、まりさ。 「このにんげんさんはあまあまさんも知らないの?ばかなの?しぬの?」 と、れいむ。 どちらにしても、酷い言われようだ。 大体俺、凄まじいほど短気なんだよ。今の発言を聞いた途端ストレスが大変な事に なってんだよ。 貴様ら粉々にして食ってやろうかクソどもが。 などと考えているうちに、体が勝手に動いていた。 ズドン!!!!!!!! 山の一部が陥没し、そこに生えていた木々が次々に倒れていく。 俺の拳は、巨大な合金の塊になっていた。 そして、のんきに歩いていると、広場のような場所にでた。 俺は、たまらず目を見開いた。 そこには、数百匹の饅頭どもがひしめきあっている光景があった。 さらに、驚愕すべきものが、そこに佇んでいた。 体長7mはあろうかという巨大饅頭である。しかも、なにやら大声で叫んでいる。 とりあえず話を聞いてみる事にした。 「今から人間の村を襲いに行くよ!!!」 今なんと? 俺は思わず木の影から飛び出てしまった。 広場にいたゆっくり全員が俺をみる。 「なんであそこににんげんがいるのー」 「むきゅっ!!きっと盗み聞きにきたんだわ!」 「なんていやらしいにんげんなんだぜ!」 「ストーカーなんだねー。わかるよー」 「ストーカーなんてぜんぜんとかいはじゃないわ!」 次々と俺に罵倒を浴びせるゆっくりたち。 そして、巨大ゆっくりが言った。 「聞かれてしまったならしかたないね・・・。」 「みんな!!今すぐあの人間を殺すよ!!!」 「「「「「「「「「ゆっゆおー!!!!!」」」」」」」」」 目の前にいた饅頭数百匹がこちらに向かってくる。 俺は右手を戦闘ヘリすら難なく撃墜出来るほどの強靭な鞭に変え、 左手を戦車の装甲をも軽々切り裂ける巨大な爪に変えた。 そして、突進してくる饅頭共に50m以上伸びる鞭を横にひと振り。 ズシャシャシャシャシャ!!!!!!!! と、威勢のいい音と共に、60匹近い数の饅頭が餡子の粒になった。 鞭と言っても人間の足+大量の刺、位の太さがあるので、バスケットボールほどの ゆっくりならば、当たった瞬間ミンチである。 「ゆがああああああああああああああああああああああ!!!」 「ばぢざのあがじゃんがあああああああああああああああああああああ!!!」 「おぎゅーざーーーーーーーーーーーん!!!」 などとほざいている糞饅頭共を瞬時に皆殺しにし、ドスの前に立つ。 「弱えなぁ。ほら、殺してくれるんだろう?殺してみろよ糞饅頭。」 そう言ってから、生き残っていた赤ゆっくりを目の前で握りつぶした。 「ゆゆうううううがあああああああああああああああああ!!!!!!」 凄まじい絶叫のあと、巨大饅頭は俺に向かって体当たりを仕掛けてきた。 ズン! 涼しい顔でその体当たりを片手で受け止める。 しかし、ドスまりさは変なオーラを出し始めた。 ゆっくりオーラである。ドスまりさは勝利を確信し、トドメをさすために高く跳ね上がる。 ズドン! ドスまりさが殺った!と思った瞬間、ドスまりさは空を飛んでいた。 メシャァ!! 「ゆ”・・がぁああぁぁああ・・・・・・・」 自分の身に何が起こったのか、ドスまりさは理解することができなっかた。 すると、一人の人間がこちらに近ずいてきた。 「くだらねぇ技だなぁ。あんなもんで死ぬ訳ねぇだろうが!!」 そう言ってドスまりさの右目に爪を突き刺した。 「ゆ”あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!! いだい!!いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」 ああ。なんてうるさい饅頭なんだ。なんか、もうめんどくさくなったから帰るか。 あれ?どうやって帰ればいいんだ?・・・・・・・ などと考え事をしていた矢先、辺が強烈な熱風と光に包まれた。 ドスまりさの保有する必殺技「ドスパーク」である。 「ゆー、ゆー、みんな!、仇はうったよ!!」 ドスまりさは勝利の余韻に浸っていた。相手の生死も確認せずに。 「いやー。あったかかったなー。この時期はさむいからなー。 ん?どうした?まさか今のが不意打ちなんていうんじゃなんよなぁ。」 「な、なんで生きてるの?」 「ん?そんなこともわからないのか?」 「わ、わがるわげないでじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!????????」 「あー。うるさいうるさい。教えてやるから黙れ。」 「ゆ”ぅ・・・・・・・・。」 「お前が、弱いからだよ。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「ぞんなわげないでじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 「死ね。」 「いやだあああああああああああああああああごあbぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 俺は巨大饅頭を叩き潰し、そのまま深い眠りについた。 朝 ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ ガバ!! 「ここは?」 ベッドから跳ね起きると、俺は周りを見回した。 どこからどう見ても、自分の部屋である。 あれは、夢だったのか?・・・ そう考えつつ、玄関のドアを開ける。 すると、目の前に饅頭が1つ。そして、どこかで聞いた覚えのあるセリフを吐く。 「ゆっくりしていってね!!」 完 あとがき いろいろとすいませんでした。
https://w.atwiki.jp/masayoshizard/pages/176.html
第四話「時代を越えて」 着物姿の男がふたり、互いに睨み合う。 片方は、幕末に活躍した長州藩の攘夷志士。 奇兵隊の高杉晋作が鷹のような鋭い眼光を目の前の男に向ける。 もう一方は、江戸幕府中期の蘭学医者、解体新書で知られる杉田玄白である。 「…………」 「…………」 互いに無言。 柳生新陰流剣術を修めた高杉にとって、枯れ枝のような体躯の玄白など敵にならない。 だが、彼の支給品は、もみじ饅頭。 ただの美味しいもみじ饅頭なのだ。 高杉は、おもむろに懐から取り出したもみじ饅頭を頬張る。 それを見て、玄白はにやりと笑う。 「――解体してやるぜぇぇぁぁぁ!!!」 先に仕掛けたのは杉田玄白。 支給品の小太刀を片手に奇声と共に飛び掛かっていく。 次の瞬間、目にも止まらぬ動きで玄白の懐に入り込んだ高杉が一瞬にして小太刀を取り上げた。 何が起きたか分からないといった表情を浮かべる間もなく、玄白の首が掻っ切られた。 それは、柳生新陰流剣術の極意――無刀取りである。 だが、剣術の世界など欠片すら知らぬ玄白には、不可解な出来事である。 ばたりと倒れる玄白など気に留める間もなく、高杉は2つめのもみじ饅頭を頬張った。 「……美味でござる」 高杉は饅頭の味に満足しながら、先へと進む。 出席番号 11 番 杉田玄白 ――死亡 残り12人