約 8,428 件
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/55.html
今日は久し振りのオフで、桃子と真野ちゃんとお出かけしている。 おしゃべりをしたり、ウィンドウショッピングをして、オフを楽しんでいる。 キャップを被ったりして変装してみるけど、ファッションとしても通用するから我ながらナイスアイディアとか言って。 ちょっと自画自賛しちゃったかな、と反省しつつ、私たちはお昼になったので休憩がてらランチにお店に寄った。 相変わらず桃子はプライベートでも息継ぎしてるのかと疑問になるほど、ずっとしゃべり続けている。 聞いている私と真野ちゃんは相槌を打つのがやっとで、こちらが話を切り出すタイミングなんてほとんどない。 おしゃべりをする桃子をみてると、この世の幸せはこれしかないって顔でいるから、遠慮してしまう。 私や真野ちゃんが今みたいに遠慮している部分もあるのを、本人は気づいているのかな。 あえて気づかないふりして話してる可能性もなくはないけれど、だとしたらかなり質が悪いな。 「でね、くまいちょーったらちょー面白いの。本当にさ。って、二人とも聞いてる?」 熊井ちゃんを唯一くまいちょーと呼ぶ桃子は、彼女がかなりお気に入りらしい。 メンバーの中だと熊井ちゃんの話題に上る回数がダントツだ。 熊井ちゃんはおっとりしている割に頑固なところもあるみたいで、あれで結構気が強いという。 あんまり接する機会の少ない私からみると、のんびりそうな子にみえるのに意外だ。 「聞いてるよ。もう、桃子ばっかり話してるじゃん。そんなに早口で話してて疲れないの?」 「疲れるわけないじゃん。これがストレス発散なんだもん。平気だよ。ね、真野ちゃん」 「えっ? そうなんだ。私はわからないかも」 突然、桃子から話を振られて、困ってしまう真野ちゃん。 「女の子っておしゃべりが好きじゃない。だから、二人ともそうなんだと思ってた。違うの?」 目をパチクリさせて、私たちの顔を交互に見て、同意を求めてくる桃子。 桃子ってよくこういう表情をして、あなたたちもそうなんでしょと強く目で訴えてくるから困る。 皆、あなたと同じわけではないよと言ってしまいたいのに、あの瞳はそれを許さない。 いわゆる桃子なりの無言の圧力なんだろうな。 「うぅ~ん、私はストレスとかってどこかで発散してるんだと思う。だって、ストレスってあんまり感じないから。 気づいたときには、ストレスってなくなってるし」 私は自分なりに考えてみて、桃子の質問にこう返してみた。 二人ともストレスを感じないと言った私をまじまじと見て、信じられないと顔に書いてある。 普通の感覚ではないよね、とはよく言われる私は、そんなの嘘だと気にさえもしていなかった。 だけど、こうして二人に同時にそんな顔をされたら、違うのかなと疑ってしまった。 「舞美ってさ、改めて思うけど鈍感だよね。こんな言い方したら悪いけどさ。鈍感だよね」 「そんなに鈍感、鈍感って言わなくてもいいじゃん。わかったから、真野ちゃんのいる前で鈍感はやめて」 「やめないよ。早めに気づいてもらった方がいいよ。真野ちゃんね、舞美ったらすっごい鈍感だから」 桃子が関西のおばさんがよくする、会話の合間に入れる手振りを真似した。 しかも、とびっきりの笑顔でするものだから、本当におばさんっぽく見えてきた。 「うん、そんな感じするかも。あっ、ごめん・・・つい」 真野ちゃんは同意はするものの、失言だったと慌てて口を塞ぐ。 「もぉ~二人とも。怒るからね。本気で」 私も怒った振りでもしようと、拳をあげてポーズだけ取る。 「あはははは、じゃあもっと怒らせちゃおうっと。真野ちゃん、どんどん鈍感って言っちゃって」 怒った私をからかおうと、桃子は調子に乗ってはしゃいでいる。 もぉ、可愛いから許すけど、本当なら許してあげないんだからね。 こんな調子で笑いあう中、私たちのオフは時間が過ぎていった。 真野ちゃんがトイレに席を立ち、二人だけとなった時、桃子が大真面目に「綺麗になったね」と囁いてきた。 不意をつかれたも同然だった私は、唖然としてまともに反応が出来なかった。 口をだらしなく開けて、頬は赤く染め、すっかり黙り込んでしまった。 「最近、恋してるんじゃない? あんたさ、本当に可愛くなったと思うよ」 「え、えぇと・・・わかる?」 「マジぃ!? 冗談で言ってみたんだけど、マジだったんだ・・・」 私は桃子が本気で言っていると思ったから、恋してますと言ったも同然の返事をしていた。 桃子は私が恋をしているとは思わなかったみたいで、冗談だったのにと驚いてさっきの私みたくなっている。 それから桃子が動き出すまで数秒かかり、言葉を選びながら私に再び質問をしてきた。 「そ、そっか。舞美にもそんな相手いたか」 「うん、まぁね。言いづらいんだけど、身近な人かな。あ、これ以上はいえないかも」 身近な人、という単語を聞き、今まで以上にいい食いつきを桃子はみせた。 そこから導き出される相手が誰か大体判るとでも言うように、ニヤニヤとした笑いを浮かべている。 「スタッフの人でしょ~最近イケメン入ったもんね。そうでしょ、そうなんでしょ~」 「ううん、違う。もっと身近な人」 「もっと身近な人? え、誰だろう・・・」 ここで、訳がわからないと唸って考え出す桃子。 真野ちゃん、遅いな、どうしたんだろう。 こんな時に限って、メイク直しでもしているのか、なかなかトイレから戻ってきてくれない。 あんまり遅いと桃子がさらに質問をして、いずれは誰か答えまで辿りついてしまう。 そうなったら、あの子が男の子だと℃-ute以外の人間に知られて、事件が起きる可能性がある。 バレた時を想像すると、冗談抜きで悲しい結末しか訪れない予感がする。 そうならない為にも、真野ちゃんに早く戻ってきて、話題を変えてほしい。 「舞美の身近で男って言うと、まさか千聖じゃないよね? あは、冗談だって」 「え? 何でわかったの」 桃子の口から聞けるとは思ってもみなかった単語が出てきて、私は呆然としてしまった。 何で桃子がちっさーが男の子だと知っていたのか、それはわからないけど、当てられてしまった。 桃子も冗談だとは言いつつ、私の驚いた顔をみて、どういう事か悟ったみたいだ。 私の相手が岡井千聖だと気づいたのだ。 そして、桃子は神妙な顔つきになったかと思うと、すぐに笑顔になって、私の手を握ってきた。 「素直におめでとうっていえないけど、うん、おめでとう。相手があいつとはね、驚いたわ。 とにかく好きならアタックあるのみだよ。あいつ、結構奥手だし」 「桃子、詳しいね。ちっさーと何かあった?」 「うふふ、まぁ昔ね。千聖はどうなの? あんたを好きなの?」 「好きだって言ってくれたよ。一人の女の子として好きだって」 照れ臭かったけど、ちっさーが言ってくれたまま教えた。 「よかったじゃ~ん、両想いだよ。いいことだよ」 桃子は人事ながら、自分のことのように喜んでくれた。 今更ながら、桃子が千聖をどうして男の子かと知っているかは聞きづらくなってしまったけど。 私の手を握って振り回す桃子がはしゃいでいるタイミングで、真野ちゃんは戻ってきてくれた。 それと時を同じくして、愛理から千聖の誕生日を祝おうとメールが来ていた。 そのお祝いの席で、私は千聖に待ってもらっていた返事をしよう、そう決意を固めた。 ←前のページ 次のページ→
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4121.html
京太郎3年で 桃子「京さん、京さん!」 京太郎「モモ、部活では先輩をつけろって…で,なんだ?」 桃子「この前部長を充電している所見たっすけどどういうことっすか!」 京太郎「充電?あぁたまにやって欲しいんだってさ」 桃子「…加治木先輩もっすか?」 京太郎「いや、あいつはそんな恥ずかしい事できるか!だってさ、まぁ当然だよな」 桃子「むぅ…私もしてほしいっす!」 京太郎「…いいけど、ゆみの方が良いんじゃないか?お前の場合」 桃子「京さ…じゃなくて京太郎先輩がいいっす!」 ガタッ 智美「ダメだぞ~モモ、そこは私の場所だからな~」 桃子「いつの間に!?」 智美「ふふなんか嫌な予感がしたからな~ちなみにユミちんは遅れるそうだ」 桃子「くっ…部長のレーダーを甘く見てたっす」 智美「充電は部長特権だ!してほしければ部長になることだな」 桃子「私が部長になっている時には京さ…京太郎先輩は卒業してるっすよ!」 智美「聞こえないな~」 桃子「ぐぬぬ」 京太郎「…っていうかさ」 智美「なんだ~京太郎?」 京太郎「モモには昔からしてるけどな」 智美「なんだと!?」 モモ「ふふっ幼馴染特権っす!」 智美「ぐぬぬ、そういえばモモは京太郎が連れてきたんだったな~」 モモ「つまり私もOKっすよね?」 京太郎「別に俺は良いけどな」 モモ「じゃあ御言葉に甘えて…あぁこれっす、部活では控えていたけど、たまらないっす///」ポフ 京太郎「なんかおっさんみたいだなモモ」 智美「こんなことじゃ泣かないぞ~」 睦月「(よし、夏が終わったら部長に立候補しよう!)」グッ カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3780.html
桃子「はい、京太郎くんの希望通り、裸Yシャツで外出たっすよ」 京太郎「おぉ……おもちがすばら……でも、なんで恥ずかしがってないんだ?」 桃子「だって見られる心配ないっすから」 京太郎「しまった!?普通に見れるから忘れてた!?」 桃子「ふっふっふ……そう簡単に思い通りにはならないっすよ?」 京太郎「くっ、恥ずかしがる桃子が見たかったのに……こうなりゃ普通にやるだけだ!」 桃子「きゃー、外で襲われるっすー」棒読み 京太郎「はっはっはー」 ゆみ「……モモ?それに須賀?」 京太郎・桃子「……あ」 ゆみ「……なるほど、趣味趣向は自由だし、モモなら大丈夫だろうが……こういう事態も考えておくんだな」 桃子「……う、うわーん!!」 京太郎「お、おい!走るな!!その格好で逃げるなって!!」 屋外プレイはやめました カンッ!!
https://w.atwiki.jp/toarukyoutarou/pages/223.html
471 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/28(木) 02 34 20.70 ID ah9uv5y1o 【遊園地ゲート前】 京太郎「いやーまぁ色々有ったが楽しかったな!」 桃子「そ、そうっすね」 京太郎「ん?どうしたモモ。なんか観覧車降りた時から様子がおかしいが……」 桃子「そ、そうっすか?」 京太郎「なんか返事も上の空だし……」 京太郎「もしかして、まだ調子が悪いのか?」 桃子「だ、大丈夫っすよ!」 桃子(……何かあれこれ考えてたら、恥ずかしくてきょーくんの顔がまともに見れないっす///) 京太郎「なら良いんだが。無理すんなよ?」 京太郎「あんな事やって友人の不調を見抜けなかったら友人失格だしな」 桃子「……そうっすね」チクッ 桃子(――ああ、今分かったっす) 桃子(私は確かに最初は、私を見つけてくれたきょーくんと友情を結びたいと思ってたっす) 桃子(……今までは誰も私を気に止めなくて、私自身もどうでも良いって思ってたから) 桃子(でもきょーくんは私を見てくれて、私自身もきょーくんにもっと見てもらいたいと思ったっす) 桃子(それは多分、最初は私を必要と言ってくれた加治木先輩を慕う気持ちと同じだったかもしれないっすね) 桃子(だから今まではきょーくんといっぱい話して、いっぱい遊んで仲良くなれたらそれで良いと思ってたっす) 桃子(――――でも、今日……ううん、たった今、分かったっす) 桃子(もっときょーくんと居たい、もっときょーくんと触れたい!) 桃子(そう、私はきっと――) ′ / / | l ! ! ! , | / | l l l ハ l ! ! ! ! | ;' | | | i i | | ! ! | | | | | ; | | | l l | | } ! | | | | | ; | | | l l | | リ / ! ! ! , ; l | | ト、 !ヽ!\ ト、! /イ ; ! ! ! i ; ; ! ! |ヽ|!/////ヾ/// |!/ | | | | | | | | | |! ' |!' | | | | '; ! ! ! ! !ヽ|! -- , ィ / ! ! ! >! ! ! ! !} .|!>、--x<} |厶イ! ! ム、... x< ヽト、 | |ハ.|! ィ . . ト .| |! / // ! ! i { l从 V´ ヽ. . | ヽ_! 厶イ | | | '; !、 .} !. . ', j _/ l / ! | '; .| > ' ', .|. . . ', ./ < | }! .|. '; Ⅵ ヽ Ⅵ. . . . V / _ _ | ! ;′ } l | \ { . . . ./ ./ ..| ! .} 472 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/28(木) 02 34 47.28 ID ah9uv5y1o 桃子(――きょーくんに恋をしてるっすね) 473 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/28(木) 02 35 29.96 ID ah9uv5y1o 【東横桃子の好感度が上がりました】 【東横桃子が恋心を自覚したようです】 504 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/28(木) 22 29 35.46 ID ah9uv5y1o 【帰り道】 京太郎「……」 桃子「……」 京太郎(な、なんだろうこの微妙な気まずさは) 京太郎(観覧車降りてから、モモがほとんど喋らない無言のままだし) 京太郎(……もしかして、やっぱり何かやって嫌われたとか?) 京太郎「……えっとモモ?本当に大丈夫か?」 桃子「……えっ?あ!だ、大丈夫っすよ!、この通り!」 京太郎「それなら、良いんだが……」 京太郎(ううっ……目も合わしてくれないし、これは駄目かもしれん) 桃子(あうあう、意識すると恥ずかしすぎて言葉が出てこないっす……///) 桃子(見つめあうと素直にお喋りできないってこう言う事っすね///) 508 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/28(木) 22 54 45.23 ID ah9uv5y1o 京太郎「あーえっと、そろそろ寮だな」 桃子「え!?もうっすか!?」 京太郎「もうって遊園地出てから既に30分以上経ってるんだが……」 桃子「そ、そうだったっすか……」 桃子(ううっ、しまったっす……。何を言おうか考えてるうちに寮の近くまで来てしまったっす) 桃子(このまま、はいさようならは寂しすぎるっすよ) 桃子(だったら――) 桃子「えっと、きょーくん!」 京太郎「な、なんだ?」 桃子「 513」 コンマ判定(コンマ反転) 01~10 や、やっぱりなんでもないっす…… 12~50 もうちょっと遊ばないっすか?※その後承諾安価が入り、承諾した場合【夕方パート】もモモと遊ぶ事になります 51~98 ……きょーくんの家に泊まったら駄目っすか?※その後承諾安価が入り、承諾した場合【夕方パート】の後モモのお泊りイベントが発生します ぞろ目44以外 範囲安価を取り多数決で多い方を採用します(好感度+1) 518 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/28(木) 23 09 48.79 ID ah9uv5y1o もうちょっと遊ばないっすか? 桃子「もうちょっと遊ばないっすか?」 京太郎「へ?」 桃子「えっと、ほら、まだ日も暮れてないし私も帰ってする事無いし……」 桃子「……駄目っすか?」 京太郎「あー、えっと 519-523」 1.まぁモモが良いなら構わないけど ※このまま【夕方パート】も桃子と遊びます 2.悪い。色々有るし、また今度な 524 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/28(木) 23 23 24.18 ID ah9uv5y1o まぁモモが良いなら構わないけど 京太郎「まぁモモが良いなら構わないけど」 桃子「ほ、本当っすか!?」 京太郎「俺も別に予定も無いしな。せいぜい帰って飯作って寝るだけかな?」 桃子「やったー!っす」 京太郎「おいおい、別にそんなに喜ぶ事じゃねーだろ?」 京太郎(でもこの様子だと嫌われてるんじゃなさそうだな。良かった良かった) 桃子「じゃ、じゃあ何処行くっすか?今から遠くは無理っすけど」 京太郎「そうだなぁ…… 529にするか」 1.ショッピング 2.ボウリング 3.カラオケ 4.ゲームセンター 5.俺の家 6.その他(内容併記) 534 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/28(木) 23 48 03.05 ID ah9uv5y1o 俺の家にするか 京太郎「俺の家にするか」 桃子「えっ!?」 京太郎「いや今日は遊園地行ったし、これ以上金を使うのもな」 京太郎「だからまぁ、俺の家かなとか思ったんだが……駄目か?」 桃子「だ、駄目じゃないっすよ!全然OKっす!!」 京太郎「そ、そうか。じゃあお菓子でも買って帰るか」 桃子「さんせーっす!」ギュムッ 京太郎「あ、おい」 桃子「えへへ、れっつごーっす!」 桃子(きょーくんからきょーくんの家に誘ってくれるなんて嬉しいっすね) 桃子(前は“友人として”行くのが楽しみだったっすけど、今日はちょっと気分が違うっすよ) 535 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 00 00 53.73 ID +GobD9xmo 【アパート】 桃子「お邪魔するっすよー」 京太郎「おう、入れ入れ」 桃子「……相変わらず男の子の部屋とは思えないほど綺麗っすね」 京太郎「そ、そうか?」 京太郎(まぁ帰って飯食って寝るぐらいしかしないからなんだけど) 桃子「それで、何をするっすか?」 京太郎「そうだなぁ。えっと…… 540」 542 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 00 19 32.42 ID +GobD9xmo 一緒に料理 京太郎「一緒に料理するか」 桃子「えっ?」 京太郎「ん?どうせこの時間だし、食べて帰るだろ?」 桃子「い、良いんすか?」 京太郎「そのつもりだと思って買い物も多めにしてたんだが……」 京太郎「そうじゃないならちょっと困ったなぁ」 桃子「きょーくんが良いなら食べるっすよ!」 桃子「さぁ料理開始っす!」 京太郎「待て待て。料理するならエプロン付けるべし」 京太郎「ええっと、ちょっと待ってろ。確か予備のエプロンがここに……」 京太郎「有った有った。はい、じゃあこれ」 桃子「きょーくんとお揃いっすね♪」 京太郎「そりゃまぁ予備だしな。んじゃそれを付けて料理を――」 桃子「じゃあちょっと付けてくるっすから、待ってて欲しいっす」ダッ 京太郎「ん?エプロン付けるぐらいすぐ出来るだろうに……」 京太郎「女の子ってやつは、エプロン付けるのも身だしなみを気にするんだろうか?」 544 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 00 23 56.53 ID +GobD9xmo 京太郎(なんで付けるくらいでこんなに時間かかってるんだ?) 京太郎「おーい!まだかー!」 桃子「ごめんっす、ちょっと時間かかったっす!」 京太郎「一体エプロンつけるのに何分かかって――」 -―…=―- / / / \ / / / ヽ / ! . / | , ′ | | | |i ト、 | ! ! ! | ! |i ' ヽ l | | 斗 ! | l ‐ | ! l リ } 、 | ト、 ト、 i ! ! i ト、 | / ′ ∧ .、 | .ヽ! \ 从ィ芋ミ刈 | / / ,) ヽハ i∧=≠ ヽ! ヒ. ツリ | / / / i ! ハ ''' 、 '''| / ! / / | l i { ' 込、 _ , i ! ! 〃 /i |i i i | !/ { i ` ト.. _ .ィ| ! | / / l |i l从 ! 」 」 l从 」彡| | / , 八 リ , -――-iヽヾ /--,)- Ⅳ ._ _/ | _l i〉厶イ´ __ / , \ ヘ ~ ミ'i !.ト トノ / / , } / /.ノヽノrァ=rvrァヘ/rノレヘ ト, | / ,.'  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | / / / ', ! \.,.._ ノ / / 、 、 ’ T 一|''´ / / / へ _ __,.- .__ _ l ノ / / / / i''=ー―‐ ―‐―‐=-人‐┴--.`Y / / l , ' { _彡' i! ニー-----------x.,.._ / `ー―< 〈ー‐''´ ノ|ーz l _______ lヽ、. `¨ー-z ,ィ<´〈r''¨´ ̄  ̄`''Y `ヽ、., --`ヽ ヽ''´ __,rソ |〉、 `¨¨ー一' ノ ',. _rア kj /| li |´./ | ) / ノ | /7 |〈. ,イ./ _V / !|-iヽ .l、i ノヽ | j、 .l ヽ .l ', / r‐ l' / l .' , ', ,.' .〉.-j ,' i、 .〉 ヽ ', / < ァ ,' l V,、 ', ', / l '>--、_ ,..イ l./ ヽ \ . / , Vソヽ j \ ,.ィ'´ r _ノ | / ヽV >― ´V-- i -へ_/ / / |.`〉、ノ . / / /.. / / / 桃子「えへへっ、結構恥ずかしいっすねこれ」 京太郎「…………………………は?」 551 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 00 35 35.98 ID +GobD9xmo 京太郎「あーうん、ちょっと待て……」 京太郎「…………」 京太郎「うん。よく考えたけどやっぱりこれしかねーわ」 京太郎「何で裸エプロンやねん!!」 桃子「きゃんっ!?」 京太郎「おかしいよね?絶対おかしいよね?」 桃子「きょーくんは嬉しくないっすか?」 京太郎「嬉しいよ!嬉しいけど、なんか間違ってない!?」 桃子「ええっ、でも雑誌には男の子はこれで喜ぶって書いてあったっす……」 京太郎「一体どんな雑誌だよ。間違ってない、間違ってないけど……!」 554 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 00 53 52.40 ID +GobD9xmo 京太郎「まったく、俺だから良かったものの他の男だったら襲われても文句言えないぞ?」 桃子「大丈夫っすよ!こんな事するのきょーくんだけっすから///」 京太郎「お、おう……」 京太郎「って俺の前でもしなくていいから!」 京太郎(布一枚越しのおもちとか、チラチラみえる太ももとかで理性が消し飛ぶ寸前だっつーの!) 京太郎「と、とりあえず 559」 コンマ判定 01~30 そのままで良いから料理しようぜ 31~70 着替えて来い 71~98 これでも来とけ ぞろ目44以外 ああっと!躓いてダイブ! ぞろ目44 破魔矢発動 564 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 01 06 27.81 ID +GobD9xmo 京太郎「と、とりあえずこれでも来とけ」 桃子「はーいっす」 桃子「じゃあ着替えて来るっすね」 京太郎「早くしてこいよー」 京太郎「……ってあれ?今、俺何渡したっけ?」 京太郎「何だか嫌な予感が……」 _,,.. -ー―――- _ ,..-彡--‐ >ー 、 ,,ィiリ'" / ヽ / / \ / 〃 〃 〃 | r㍉ ヽ ヽ / ;/ 〃 // / 〃 '; '; '; l | l li 〃 / l / /l l |i l } | ', Y八 i l丁リi下 / | l _i l | l l l / リリ| f笊ハ/ ソ|丁リil / ';} ', / / | 弋ソ ィ笊ハ| / ', ', /| l /l | | 弋ソ| l ㍉ l / l リ | _ゝ | ´ | | | ヽ l l /|/ ̄ ,.\ ` ' _.イ| l | i ハ ', } | l l|V ヘ / / > --‐ | | | l | l ', l | | | ハ ./ | / | ! リ リ l ノ l ', } l \{ / / .l ノ| l/\ノ | ハ / ,ノ゙| / l \ | l/ノ ヽリ |/ { ヽ." ̄ ̄ゝ 、 .゛  ̄ ̄/ / _r‐ | \ .\ト / | Y´ / | / } >‐'  ̄_| イ.{ 。l } />_! / / -‐―-‐< \ | \,! ! / .ノ゛ / } r´_ .l .l‐ \ \__人 .ノ .,./ / / ゝ__ / ∥ ! .ヽ \ ゙'.、川゙ ,i / .、 .i___ γ___ __/ / | .} .゙l!、. ヾl, .i^iリ/,i′ ./ / ,! `゙''! ̄''‐、 丶ー __ -''" ./ / l │ .li \ _`//リ./ ./ ./ | ヽ \ ` ̄ ./ / イ ! .l ゝ__.゙П./ / ./ ! ヽ \ ./ .r/゙´ i゙ .! " .l''‐i|′./ l l__|_ / .,/ ! .! .l .! ./ ./ .,l / | | _/゛ 人/ l | il′ _ノノ´ ! | / .iッ゙ .\ !‘ i -‐// ! l゙ ,i.l. \ `'-、ー‐| ‐''″ _ / | ゝ | l .′ `、 `"_.| ._..-‐"゛ ,i .ヽ, . __ノ´>__ `─-¬r".「 " i `''―ヘニ==、 `ヘ、 !、 .、、 | ∠ -――――、 _- =_"゙‐'',゙ \ .'i ゝ- --ニゝ .|/ ,/,__∠二__ '゙-ッ ‐",..-/!、 │ . / ` ̄ | __-''"´ --"´ (, ‐ゝ_-ニii' l¬―-_ l,i ___ ''´ `゛ .'!ヽ -/ ._,. , ., l゙''i| / ./ .! !、 |く. l゙'! __-‐― ゙‐'゛ | .l゙丶_l ` 八 __ -‐ 丶 \ ____ー '''"゛ 桃子「う~ん、やっぱりぶかぶかっすね」 京太郎「アウトー!!」 571 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 01 25 39.61 ID +GobD9xmo 桃子「え?でもきょーくんがこれ着ろって……」 京太郎「そうだったー!!何してんの俺ー!!」 桃子「きょーくんはこっちの方が好きなんすね♪」 桃子「それならそうと言ってくれれば良いのに……」 京太郎「嫌いじゃない!嫌いじゃないけどね!」 京太郎「でも違うんだ!純粋な事故だ事故!いや俺が渡したんだから事故って言うのも変だが……」 京太郎「と、とにかく元の服に着替えて来い!な?」 桃子「仕方ないっすね。本当にきょーくんはわがままなんすから」 京太郎「……そう言う話なのか?いや俺が悪いのは確かなんだが」 京太郎「つーか俺は一体家に来た友人になにやらせてんだろ……」ガクッ 572 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 01 40 14.46 ID +GobD9xmo 桃子「着替えてきたっすよー」 京太郎「うん、ちゃんとしてるな。良かった良かった」 京太郎(嬉し恥ずかしエロハプニングだったのに、普通の格好をしてるだけでなんだろうかこの安心感) 京太郎「ま、色々有ったが気を取り直して料理作るぞー!」 桃子「おー!っす」 桃子「それで何を作るっすか?」 京太郎「そうだな。えっと 573だな」 576で更にコンマ判定 (【知力】+【精神力】)÷4で判定されます 総合:+28 00~30 失敗 ……謎の物体Xっすね 31~70 成功 流石きょーくんっす! 71~98 大成功 凄いっすよ!きょーくん、プロ並っす!【好感度+1】 ぞろ目44以外 大成功 + 【知力】&【精神力】+1 ぞろ目44 破魔矢発動 579 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 01 58 10.15 ID +GobD9xmo ビーフストロガノフ 成功 桃子「流石きょーくんっす!短時間で作ったとは思えないほどの出来っすよ!」 京太郎「だろ?自分でも驚いてるけど」 京太郎(……3日前パスタを失敗した奴と同一人部とは思えんくらいだ) 桃子「う~ん良い匂いっすね♪」 京太郎「だな」グー 桃子「あはは。きょーくん気が早いっすよ――」グー 桃子「……///」 京太郎「くくくっ、モモもな」 京太郎「まぁでも、もうすぐ飯も炊けるし、ちょっと早いけど夕飯にするか」 桃子「さんせーっす!」 610 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 23 21 34.51 ID +GobD9xmo 京太郎「ふぅ……食った食った」 桃子「お腹いっぱいっす。いやぁきょーくんは天才っすね」 京太郎「おいおい、褒めすぎだっての」 桃子「きょーくんと結婚する人が羨ましいっすね」 京太郎「いやいや、俺だって男飯よりはお嫁さんの手料理食いたいよ」 京太郎「帰ってきたら――」 ???「お帰りなさいあなた。ご飯にします?お風呂にします?それとも――」 京太郎「もちろんお前だー!」 ???「きゃーっ♪」 京太郎「――みたいな」ゲヘヘ 桃子「きょーくん顔がキモイっす」 京太郎「」ガーン 611 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 23 28 06.61 ID +GobD9xmo 桃子「……で、でもきょーくんがそう言うのが良いなら私が///」 京太郎「 615」 コンマ判定 01~10 飯も食ったしもう帰るか? 12~50 え?なんだって? 51~90 飯も食ったし何か遊ぶか 91~98 あ、ついでに風呂も入るか? ぞろ目44以外 食後のお茶をこぼしてしまったー(モモお泊り確定+好感度+1) 616 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/29(金) 23 35 42.17 ID +GobD9xmo 飯も食ったし何か遊ぶか 京太郎「飯も食ったし何か遊ぶか」 京太郎「流石に来て飯食って、はいさようならは寂しいしな」 桃子「……そうっすね」ガクッ 京太郎「?」 桃子「何でもないっすよ……」 桃子「気を取り直して、じゃあ何して遊ぶっすか?」 京太郎「んーそうだなぁ…… 621かな」 625 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 00 00 25.49 ID IQwzRzYBo ツイスターゲーム 京太郎「ああ、そう言えばここに――」 京太郎「あったあった!」 桃子「何すっかそれ?」 京太郎「ん?モモは知らないのか。ツイスターって言うゲームだよ」 京太郎「割と有名なんだが……」 桃子「う~ん知らないっすね」 京太郎「そうか。まぁやってみれば分かるぞ」 京太郎「結構盛り上がるし」 桃子「へーじゃあ早速やるっす!」 626-630 1.途中経過はキンクリ。結果だけをコンマ判定 2.途中経過も判定 634 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 00 07 52.76 ID IQwzRzYBo あ、ごめん。1は結果だけ描写、2は途中経過も描写だったんだけど言葉足らずだったね やり直す? 638 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 00 13 15.99 ID IQwzRzYBo それじゃあやり直しで 639-643 1.途中経過はキンクリ。結果だけをコンマ判定し描写 2.途中経過も判定。判定毎に描写有り 647 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 00 22 19.44 ID IQwzRzYBo 京太郎「それじゃ、やるぞ。準備は良いな?」 桃子「もちろんっす!」 京太郎「んじゃスタートだ」 652 コンマ判定 01~30 モモが覆いかぶさる形でお尻を付いた京太郎の負け 31~70 何故かキッチリお互い背を向けたまま進行し、両方負け 71~98 モモに覆いかぶさる形でお尻を付いたモモの負け ぞろ目44以外 モモに覆いかぶさる形で京太郎が倒れこむ ぞろ目44 破魔矢発動 658 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 00 32 47.73 ID IQwzRzYBo 何故かキッチリお互い背を向けたまま進行し、両方負け 京太郎「……」 桃子「……」 桃子「えっときょーくん、これってこういうゲームなんすか?」 京太郎「……ああ一応な」 京太郎(ああ、俺の後ろではモモがあんな格好やこんな格好してるかもしれないと言うのに!) 京太郎(ゲームとしては間違ってない、間違ってないんだが何だろうこの肩透かし感……) 京太郎(ちょっと期待してただけに、裏切られるとこんなに虚しいんだな……) 京太郎「はぁ……」 桃子「?」 659 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 00 41 55.12 ID IQwzRzYBo 京太郎「ん、じゃあそろそろ時間だし帰るか。送ってくぞ」 桃子「え?もうそんな時間すか?」 京太郎「まぁそりゃ飯作って食って、ツイスターもやってるしこんなもんだろ」 桃子「えーまだ早いっすよー」 京太郎「……あのなぁ。一応明日からまた学校なんだからな?」 桃子「そうっすけど……」 京太郎「はいはい、ほら用意して」 桃子「ううっ……」 ラストチャンス 664 がぞろ目44以外ならお泊り決定 667 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 00 57 58.05 ID IQwzRzYBo 桃子「それじゃきょーくん、今日は楽しかったっすよ!」 京太郎「ああ、俺もな」 桃子「えっと、そのまた誘ってくれると嬉しいっす」 京太郎「ああ勿論誘うに決まってるだろ?親友だからな」 桃子「そ、そうっすね」 桃子(ううっ、自分から言い出した事なのにここに来て仇になるとは……) 京太郎「んじゃまぁ、また明日な」 桃子「あ、うん。また明日っす!」 桃子「……はぁ」 桃子「自分の気持ちに気付いたと思ったら、相手は友人としか思ってくれてないなんて皮肉っすね……」 桃子「でもきょーくんは今日見る限り、まだ私の事を意識してくれてるみたいっす」 桃子「つまり私にもまだチャンスは有るって事っすよね!」 桃子「友情から始まる恋が有ったって良いじゃないっすよね?」 桃子「今までの自分を乗り越えて、この東横桃子、絶対にきょーくんと恋人になってみせるっす!!」 桃子「えいえいおー!!」 イ、イマドコカラカイキナリオオゴエガシマシタノ!コワイデスワオネーサマ! ダキッ アンタハマタソンナウソツイテ!イイカゲンニシナサイ! ビリビリ ウソジャナイケドコノカイカン、スバラデスノ! 【東横桃子の好感度が上がりました】 671 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 01 09 23.12 ID IQwzRzYBo 【アパート】 京太郎「いやぁ今日はなかなか楽しかったな」 京太郎「多治比先輩と出会えたし、モモとは目いっぱい遊んだし」 京太郎「とは言えそろそろ、麻雀部にも顔出さないとやばいかな?」 京太郎「……ま、良いか」 676 1.【ネットショッピング】【残金:¥28,000】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 9参照 更に妹尾佳織 ※ただし好感度7未満の相手のみ 4.【電話】【残り1回】(かける相手も併記) かけれる相手は 9参照 更に妹尾佳織、キョウスケ 5.【まこに連絡する】 ※暗部ルートに入りますので一旦5月21日の朝でセーブされます 678 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 01 35 43.59 ID IQwzRzYBo 泉 京太郎「そう言えば大阪で会った二条さんとは、アドレス交換してそれっきりなんだよな」 京太郎「折角だしかけてみるか」 プルルルル…… 泉「はい、二条ですけど」 京太郎「あ、こんばんは。お久しぶりです須賀ですけど」 泉「須賀……。ああ大阪で出会うた須賀君か」 泉「久しぶりやから、ちょっと忘れてしまってたわ」 京太郎「そうですよね。ごめんなさい」 泉「ちょっ、謝らんといてーな。ちゃんと覚えてたから」 泉「先輩達もあれからよく話題にしとるし、なんか監督も知ってはるし……」 京太郎「あー、えっとまぁ色々有りまして」 泉「まぁあの愛宕姉妹と仲良さそうやったし、そうなんかなと思ったけど」 泉「ところで……」 京太郎「何でしょう?」 泉「いや、何で敬語なんかなー思て。先輩達とおった時は仕方ないけど、一応同級生なんやし」 泉「なんかこう、私がこう言う喋り方やし敬語使われるとなんかむず痒いって言うか」 京太郎「そんなものですかね?」 泉「そんなもんなんやって」 京太郎「んーじゃあ、えっと……二条さんこれで良いですかじゃなくて良いか?」 泉「まぁええんとちゃうかな。私も須賀君言うとるし」 京太郎「それじゃあ改めてよろしくな。二条さん」 泉「うん。よろしく」 泉「それで何の用なん?」 京太郎「ああ、忘れるところでした」 京太郎「えっと 663」 1.少し話さないか? 2.今度遊びに行かないか? 3.ネト麻しないか? 4.その他(内容併記) 681 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 01 37 36.54 ID IQwzRzYBo あ、安価間違えた。このレスより下5で 687 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 01 47 33.06 ID IQwzRzYBo 4 明日ネット麻雀しないか? 京太郎「明日ネット麻雀しないか?」 泉「えらい唐突やな」 京太郎「あ、いやそう思って明日にしようと思ったんだが」 泉「いや、まぁそれはええんやけど」 京太郎「えっとそれで返事は?」 泉「ん~、 690」 コンマ判定(コンマ反転) 01~45 失敗 ごめんな。ちょっと用事があるんや 46~98 成功 ええで。高一最強(自称)の力見せたる! ぞろ目44以外 成功+【好感度+1】 ぞろ目44 破魔矢発動 693 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 02 05 00.33 ID IQwzRzYBo ええで。高一最強(自称)の力見せたる! 泉「ええで。高一最強(自称)の力見せたる!」 京太郎「ほう大きく出たな」 泉「当たり前や。これでも名門C地区のレギュラーやで?」 泉「それぐらいの自負は持っとかんと、他の人には勝たれへんしな」 京太郎「なるほど。確かにそう言う気持ちを強く持つ事は良いことだよな」 泉「……いや実際の所はちょっと自信ないんやけど」 京太郎「え?」 泉「いや……だってハオやネリー、春とかめっちゃ強いし」 泉「先輩らも去年の個人3位の辻外内先輩を始めとして、世界ランカーの明華先輩とかetcetc……」 泉「あの人らと打ってみ?自信ガリガリ削られるで?」 京太郎「そんなに凄いのか……」 泉「だからせめて、高一最強や言う自信を持っとかな心折れるわ」 泉「ま、そう言う訳やから悪いけどネット麻雀とは言え須賀君には負けてられへん」 泉「覚悟しといてな!」 京太郎「おう。俺も楽しみにしてるぜ!」 【二条泉と明日ネト麻をする事になりました】 697 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 02 14 45.71 ID IQwzRzYBo 【泉とネト麻の約束を明日したため、もう一度選択可能です】 702 1.【ネットショッピング】【残金:¥28,000】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 9参照 更に妹尾佳織 ※ただし好感度7未満の相手のみ 4.【電話】【残り1回】(かける相手も併記) かけれる相手は 9参照 更に妹尾佳織、キョウスケ 5.【まこに連絡する】 ※暗部ルートに入りますので一旦5月21日の朝でセーブされます 705 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 02 29 37.75 ID IQwzRzYBo 4 はるちゃん 京太郎「そう言えば赤土さんにもアドレス貰ってたっけ」 京太郎「かけてみるか」 プルルルル…… 赤土「は~い、みんなのアイドル!レジェンド赤土ですよ~。どなたですか~ヒック」 京太郎「えっと須賀ですけど……」 赤土「ヒックあ~須賀か~。須賀だけに清々しい苗字、なんちゃってー!」バンバン 赤土「あはは。そうか須賀君かー」 赤土「――ん?もしかして須賀君!?」バッ 京太郎「あ、はい多分その須賀です」 赤土「えっ、ちょっ、マジで須賀君!?」ガタッガタッガシャーン 赤土「わわわっ、飲みかけのビールが!」 赤土「もうベトベトだし……」 赤土「ちょっ、ちょっと待って!後でかけなおすから!!」 プツッ、プープー 京太郎「な、なんだ一体?」 712 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 02 47 50.94 ID IQwzRzYBo プルルルル…… 京太郎「はい」 晴絵「あ、ごめんごめん。ちょっと色々あってさ」 京太郎「お酒、飲んでたんですか?」 京太郎「だったら別にまた今度でも……」 晴絵「大丈夫大丈夫!ウコンも飲んでもうしゃっきりはっきり晴絵さんだから!」 京太郎(全然大丈夫じゃないんじゃ……) 晴絵「そ、それで須賀君はどんな用事?」 京太郎「えっと…… 715」 1.少し話しません? 2.今度遊びに行きません? 3.えっと勉強を教えて欲しいのですが 4.麻雀を教えてください 5.その他(内容併記) 721 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 02 59 49.11 ID IQwzRzYBo 今度遊びに行きません? 京太郎「今度遊びに行きません?」 晴絵「へ?」 晴絵「誰と誰が?」 京太郎「俺と晴絵さんが」 晴絵「マジ?」 京太郎「マジっす」 晴絵「!?///」ボンッ 晴絵「ほ、本気?大人の女性をからかうのは良くないぞ?」 京太郎「いや別にからかうつもりは微塵も……」 京太郎「あ、嫌ならそうと言ってくれれば……」 晴絵「ノーウェイノーウェイ!」 晴絵「無問題、問題ナッシング!」 京太郎「は、はぁ……それなら良いんですが」 晴絵「そ、それで何時にするんだ?」 京太郎「えっとそうですね…… 724で」 21日:月曜日【放課後】咲とデート 22日:火曜日【放課後】小蒔とデート 23日:水曜日【放課後】いちごとデート 24日:木曜日【放課後】白望とデート(?) 25日:金曜日【放課後】なし 26日:土曜日【午後】松実姉妹とデート 【夕方】なし 27日:日曜日【午前】なし 【午後】なし 【夕方】なし 728 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/03/30(土) 03 16 20.72 ID IQwzRzYBo 25日 京太郎「25日の金曜日の放課後はどうでしょうか?」 晴絵「えっとちょっと待ってね……」 晴絵「うん、おっけー」 京太郎「それじゃあそう言うことで」 晴絵「分かった。忘れないでよ?」 京太郎「赤土さんの方こそ大丈夫ですか?」 晴絵「大丈夫大丈夫。ちょっと今日はお見苦しい所を聞かせたけどさ……」 京太郎「あはは。大丈夫ですよ、気にしてませんから」 晴絵「そう言ってくれると有りがたいよ、本当」 京太郎「それじゃおやすみなさい」 晴絵「うん、おやすみ。遅刻するなよー?」 京太郎「赤土さんの方こそ、飲みすぎて二日酔いにならないでくださいね?」 晴絵「うっ。だ、大丈夫だって……多分」 【赤土晴絵と来週金曜日の放課後に遊ぶ事になりました】 <<前に戻る|5月へ|次に進む>>
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/9507.html
~ボウリング場~ まこ「さて、ボウリング場に来たわけじゃが」 京太郎「『ただ単に遊ぶってのは面白くない』…ですよね」ニヤ まこ「分かっとるじゃあないか」 京太郎「まこさんのことですからね、大体予想つきますよ」フフン まこ「ほう…生意気言うようになったの、この!」ツンツン 京太郎「ちょっ、やめて!脇腹つつかないで!」 まこ「ほいじゃあ何を賭けようか、京太郎?」 京太郎「そうですねぇ…今日は昼にステーキ屋に行こうと思ってるんですよ」 まこ「…こりゃ負けられん戦いになりそうじゃの」 京太郎「いいんですか?自慢ではないですけど、ボウリングには自信ありますよ?」 まこ「相手の心配する前に自分の財布の心配をしたらどうじゃ?ステーキ高いんじゃろう?」 京太郎「へぇ…あとでハンデつけてとか言わないでくださいよ」 まこ「そりゃこっちのセリフじゃ」 桃子(こっそりと付いてきてみましたが、なんかバチバチしてるっす…ホントに恋人同士?) まこ「にしても、ボウリングすると分かっておったらマイボール持ってきてたんじゃがのう」 京太郎「え、マイボールなんて持ってるんですか?」 まこ「少しハマった時期があっての、しっかり真っ直ぐ投げるためには必要なんじゃ」 桃子(マイボール持ってるなんて、かなりのガチ勢っすね) 京太郎「そうなんですか、俺はスピンかけて投げるのであんま気にしたことはないですね」 まこ「さて、わしはこれにしようか」 京太郎「12ポンド!?かなり重いのを使いますね」 桃子(私は9ポンドでギリギリっすね…) まこ「すこし重く感じるぐらいの方がフォームがぶれにくい気がするんじゃ」 まこ「京太郎はどれにするんじゃ?カーブをかけるんじゃったら8とか9とかか?」 京太郎「当然!16ポンドだッ!!」 まこ「じゅ、16ポンドじゃと!?それで曲げられるんか!?」 桃子(そ、そんなに重いの投げられるっすか!?) 京太郎「こう、黄金長方形を使って黄金の回転をかければ...」 まこ「ま、たとえどんな投げ方であろうと、最後に勝つのはこの染谷まこじゃがな」 京太郎「それはどうですかね…じゃあ、第一投行きますよ!」 京太郎「オラッ!」ギャルギャル まこ「あー、こりゃダメじゃな、ストライクは無理な軌道じゃ」 桃子(京太郎さん、自信満々だったけど普通みたいっすね) 京太郎「それはどうかな?」 ドジャーン!! まこ「!?なんじゃその弾け方は!?ストライクになりおった!?」 桃子(ピン壊れるんじゃないっすか!?) 京太郎「どうですか!これが俺の実力です!」フフン! まこ「まあストライクはストライクじゃな、じゃあ投げていくかの」パチパチ まこ「とっ!」スーッ パコーン! 京太郎「おお!キレイにポケットに行きましたね!」パチパチ まこ「ハウスボールじゃから少々不安じゃったが、これなら大丈夫そうじゃな」フフン ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ まこ「キングクリムゾン!過程は吹き飛び、接戦にもつれ込んだという結果だけが残る!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ まこ「ふふふ、ここでストライク取れれば勝利じゃな!」 京太郎「くっ!ミスれ!」 桃子(うわあ…二人とも200をゆうに超えてるっす…) まこ「ふぅ…よし!」 桃子(…楽しそうっす) まこ「とりゃ!」 パコーン! まこ「ありゃ、少しずれてしもうた」 京太郎「うわぁ…惜しかったですね」アブネー まこ「さて、スコアは…」 京太郎「…全く同じですね」 まこ「これはまあ、あれじゃのう」 京太郎「ええ、そうですね」 まこ「もう一ゲームじゃけえ!!」 京太郎「よーし!次は圧倒的な差をつけてやりますよ!」 ヤイノヤイノ! 桃子(…私は何をしているんですか、勝手に嫉妬して尾行して妨害しようだなんて) 桃子(家に帰ってゲームでもしますかね…) 京太郎(おや...あれは) 京太郎「おーい、東横さん!」 まこ「ん?」 桃子() 桃子(ちょちょちょっと待つっす!なんでデート中に他の子に話しかけるんすか!?) 桃子(と、とりあえず、返事しないと!) 桃子「あー、えー、き、奇遇っすね!」 京太郎「東横さんもボウリングしに来たのか?」 まこ「見た感じ一人のようじゃが、よく来るんか?」 桃子「い、いえ、今度鶴賀の皆とボウリングしようという話になって、こっそり練習しようと思って…」 京太郎「あー、そうか、一人で練習ね…」チラ まこ「…」コクン 京太郎「あー、良かったら俺らと一緒にやらないか?」 桃子「!?」 桃子「え、その、お二人で楽しんでたみたいっすし、お邪魔じゃあないっすか?」 京太郎「いやいや、ただ遊んでただけだし、人数多い方が楽しいからな」 まこ「そうじゃそうじゃ、ボウリングなんて皆でやるもんじゃ」 桃子「あ、じゃあ、お言葉に甘えて…よろしくっす!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京太郎「投げ方はこんば感じで…」 桃子「こ、こうっすか?」 まこ「いきなりカーブを教えるべきではないじゃろ…まずはこんな感じで~」 桃子「な、なるほど、あんまり腕の力は使わず…」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 桃子「今日は楽しかったっす!ありがとうございましたっす!」 京太郎「いやあ、東横さんは今日だけで大分上手くなったな!」 まこ「飲み込みが早かったのう、ま、わしの教え方が上手いってのもあったじゃろう!」 京太郎「いや、俺の教え方が良かったんですよ!」 桃子「あははは!じゃあ、私はここでおいとまするっす!」 京太郎「じゃあなー」 まこ「おう、また今度」 桃子(いやはや、京太郎さんと遊べてとても楽しかったっす!) 桃子(…そういや、本来の目的忘れてました) 桃子(まあ、結果的に妨害に成功したのでよしとするっす!) カン・・・? 京太郎「…まこさん、すみませんね」 まこ「まあ、おんしのことじゃし、ほっとけないじゃろうなと思ってたからのう」 京太郎「お昼は俺のおごりということで…」 まこ「なーにを言っとるんじゃ、引き分けじゃからワリカンじゃろ、それ以外になにかあるか?」 京太郎「…そうですね!じゃあ行きましょうか!」 まこ「もうお腹がペコペコでな、うんと高いのを頼もうかのう」 京太郎「あー!じゃあ、俺も高いの頼みますよ!」 ゴゴハナニヲシヨウカ、オレンチデユックリシマセン? カン! =リ@ワ
https://w.atwiki.jp/ml-story/pages/380.html
プラチナスターシアターー ~永遠の花~第1話 結成! 魅力の大渋滞ユニット? 第2話 みんなの花 第3話 優しさと、正しさと 第4話 願うことは…… 第5話 寄り添うために 第6話 雨のように、花のように MV(並び順) エピローグ 開花前線、到来中♪ 楽曲 その他イベント開催期間 ユニット発足の経緯 小ネタ 前後のイベントコミュタグ一覧 プラチナスターシアターー ~永遠の花~ 第1話 結成! 魅力の大渋滞ユニット? 天体公演で新ユニット『ジェミニ』を組む事に なった桃子、風花、このみ。大人っぽい曲を もらって、桃子は喜ぶ。大手フラワーショップ のタイアップCMも決定し、ユニット活動に 意欲を見せるアイドル達。 周防桃子、豊川風花、馬場このみ 第2話 みんなの花 CMの予習で、ガーデニング体験会に参加した アイドル達。参加者の子ども達と一緒に 種をまき、世話をする。数日後、見事に成長 した花に喜ぶ一同だったが、悲しげに花壇を 見つめている女の子に気づく……。 周防桃子、豊川風花、馬場このみ、宮尾美也、エミリー 第3話 優しさと、正しさと 女の子は、自分の花の成長が遅れている事を 悲しんでいた。何日か経っても、状況は変わらない。 風花は「きっと咲く」と励ますが、桃子は 「守れるかわからない約束はしない方がいい」 と、強く否定するのだった。 周防桃子、豊川風花、馬場このみ、宮尾美也、エミリー 第4話 願うことは…… 気まずい雰囲気の『ジェミニ』のレッスン。 プロデューサーは桃子と話し、風花の願いと 桃子の願い、そして他のアイドル達の思いは 全て同じ……花が無事咲いて、女の子に笑顔 になって欲しいだけだと語るのだった。 周防桃子、豊川風花、馬場このみ 第5話 寄り添うために レッスン終了後、風花を食事に誘うこのみ。 女の子を励ますつもりの言葉が、桃子を 怒らせてしまったと悲しむ風花。このみの アドバイスを受け、桃子に信じてもらえるように、 できる限りの事をしようと決意する。 豊川風花、馬場このみ 第6話 雨のように、花のように オフの日、桃子が花壇の様子を見に行くと、 風花が手入れをしていた。話し合い、仲直り するふたり。見守っていたこのみとプロデューサー も合流し、天体公演に向けてユニットの 気持ちはひとつになるのだった。 周防桃子、豊川風花、馬場このみ MV(並び順) 豊川風花、周防桃子、馬場このみ エピローグ 開花前線、到来中♪ 公演とCM撮影が一段落し、花壇の様子を 見に行く一同。件の女の子の花も無事に咲き、 喜ぶアイドル達。花のように綻ぶたくさんの 笑顔を見ながら、これからも頑張ろうと決意 を新たにするプロデューサー。 周防桃子、豊川風花、馬場このみ、宮尾美也、エミリー 楽曲 永遠の花(ニコニコ大百科(仮)へ飛びます) その他 イベント開催期間 2022年3月3日~2022年3月10日 ユニット発足の経緯 前回から少し間が空いてしまったが、 そろそろ次の天体公演を開催しては どうかと提案する高木社長。 新曲は既に準備済みで、新曲を イメージソングとして大手の生花 チェーンとのタイアップも進んでおり、 アイドル達を起用したCMも企画中との事。 プロデューサーも気合が入る。 (プロローグより) 以降はあらすじ通りの展開でユニットが結成されるが、 ユニット名の由来については特に語られていない。 小ネタ 前後のイベントコミュ 前:ユニットオフショット Vol.12 次:LOVE is GAME タグ一覧 エミリー ジェミニ プラチナスターシアター 周防桃子 宮尾美也 永遠の花 豊川風花 馬場このみ 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yurirowa/pages/54.html
「先生っ……! せんせいっ!」 灯り一つすら無い埠頭の、乱雑に積まれた段ボール箱の陰。 そこから内藤桃子がいくら名前を呼んでも、地面に倒れ込んだままぴくりとも動かない隼砥教子からの返事は帰ってこなかった。 諦めの悪い「もしかしたら」という願望のような何かが桃子の中にはしぶとく残っていたけれど、どうやらそれもそろそろ音を上げそうだ。 認めなければならない。隼砥教子は、内藤桃子の目の前で――何処からか飛来した銃弾を頭に受けて、死んだ。物言わぬ骸となったのだ。 夜目にうっすらと見える水たまりのようなものは、水道の蛇口を思い切りよくひねったときのように勢いづいて噴出した血の溜まりで。 そこに浮かんでいる半固形の塊は、彼女の脳髄や頭蓋骨や血管や膜なんかの、とにかく頭部を構成するものがぐちゃぐちゃに撹拌されてぼとりと落ちたものなんだろう。 今が夜中でよかった。なんとなくの輪郭しか見えなくて、ぼんやりとしたイメージでしかそれが見えなかったから。 先生――ともう一度呼ぼうとして、桃子は寸前でそれを止めた。いくら桃子が名前を呼んでも、桃子の声が死んだ彼女に届くことは、もうないのだから。 それでも、理屈では理解していても抑えられない感情が身体の奥、心の底から溢れそうになって、声にならない声が、ぐぅと喉を鳴らした。 漏れそうになった嗚咽が誰にも聞こえないように、息が出来なくなるくらいの勢いで口と鼻を覆った。それでも零れ落ちそうになった呻きを歯を食いしばって堪えた。 もう、私の声が先生に届くことはない。それは断絶だった。生きている者と死んだ者を隔てる、どうしようもなく深い溝だった。 かつて先生が桃子のそばから離れていったあのときのそれとは、まるで違っていた。確かにあの別れも、それっきりになってしまった別れだったけれど。 お互いが望んだ別れではなかったのに、また会いたいと思っていたはずなのに、先生が遠い場所へ旅立ってしまったあとに交わした連絡なんて、殆どなかった。 もしもこの場所で再び出会うことがなければ、血を吐いて倒れた先生の姿と、遠い地で療養するという簡素な手紙が桃子と教子の最後になっていたかもしれない。 でも、違う。また会えるかもしれないという希望を抱いての別れと、もう会えないという絶望しかない別れは、同じ別れという単語で括ってしまうのが許せないほどに別物だ。 先生の下手な運転で少しばかりの遠出をして、うっかりカーナビの指示を聞き逃して全然知らない場所に行き着いた挙句、山の上のお城みたいなホテルで一夜を明かすなんてことも。 先生がはりきって振る舞ってくれた手料理は美味しいけれど、健啖家の桃子には量が全然足りなくて先生の分まで食べてしまってそれでも足りなくて、結局深夜にお腹をすかせた二人でラーメン屋ののれんをくぐるなんてことも。 柔らかいシーツにくるまれながら、先生の体温を直に感じて抱きしめ合って、身も心も一つになるような交わりをすることだって、もう二度とできないのだから。 隼砥先生がいなくなって生まれた大きな欠落。そこになだれ込むように溢れ出した感情。 自分の中で隼砥教子という存在がこれほど多くを占めていただなんて思わなかった。あのまま忘れてしまえる、思春期にありがちな一時の気の迷いなのかと思っていた。 身も心も切り裂かれるようなこんな感情が自分の中に眠っていただなんて。そんなものは自分とは無縁のものだと思っていたのに。 止まらない。狂いそうになる。大声で叫んで、走り回って、全部吐きだしてしまいたい。欲求は桃子の中で無尽蔵に膨らんでいった。 そうやって、自分の中のどうしようもない感情と必死に闘う一方で。頭の何処かでは、ひどく俯瞰的に状況を眺めながら思考を巡らせている自分がいた。 ……ここはやはり、殺し合いを強制される場所だったのだ。隼砥教子の頭蓋を撃ち抜いた弾丸は、きっと他の参加者の誰かが放ったものだったのだろう。 いったいそれは、誰だったのか。桃子がこの場所に来て出会った人物は隼砥教子しかいなかった。他の参加者について、姿さえ見ることはなかった。 きっとあの弾丸を撃った参加者は、桃子と教子の二人を遠巻きに見つけて、接触しようなどとまったく考えずに、ただ殺すためだけに銃を向けてきたのだ。 最初に浮かんだのは、「どうして」という疑問だった。どうして殺し合いに乗ろうだなんて考えたのか。どうして隼砥先生を殺したのか。どうして桃子は殺されなかったのか。 頭の中で多くの「どうして」が浮かんでは、満足できる答えをもらえないまま霧散していく。桃子がいくら考えたところで、殺人者が何を考えていたのかなんてさっぱり分からなかった。 幾つか浮かんできた候補もあった。たとえばそれは、「恐怖」だった。死への恐怖という生命すべてが生まれ持った本能が、名前も顔も知らない彼女を殺人なんていう禁忌へと駆り立てたのかもしれない。 だが桃子にとって、それは「分からない」思考だった。推察できないという意味ではなく、理解ができない。理解したくない。 恐怖に怯えて他者を殺すというなら、その人物は殺される恐怖を誰よりも知っている人間のはずだ。なのに他者には、それを押し付ける。 対話すら放棄して、ただ死という結果だけを突きつけてくる。どれだけ独善的な人間だったら、そんなことができるのか。 思考が巡るにつれて、身体のほうも落ち着いてくる。溢れ出しそうだった感情は、必死に押さえつけていた蓋の隙間からだぼだぼと流れ出たのか許容範囲内に戻っていた。 だから余裕が生まれて、思考も次の段階に進むことができるようになった。身体も、動くようになった。 桃子が次に思ったことは、「確かめたい」だった。「どうして」の、答えが欲しい。ここでその答えを聞かなければ、ずっとここに置き去りにしてしまいそうな気がしたから。 もたれかかっていた段ボール箱に手をついた。身を守ってくれる盾になればと思って身を隠したそれは存外柔らかくて、桃子の体重が少しかかっただけでくにゃりと折れ曲がった。 「……こんなものに命預けようとしてたんだ、私は」 呟いて、桃子は立ち上がった。何のために? 確かめるために。 ――今の桃子の状態を一言で言ってしまえば、「キレている」になるだろう。後先を考えずに無茶なことをやってしまう性格は自覚していた。今がまさにその状態だった。 確かめたいという欲求を満たすためだけに。桃子は立ち上がり、そして銃弾が飛来してきた方向へと歩き始めるのだから、普通の精神であるとは口が裂けても言えないだろう。 問答無用で人を殺した狙撃手は、危険で理解できない人間だとあれほど考えていたはずなのに、桃子は撃たれることなど意にも介さぬ様子で歩を進める。 撃たれることを想定していないわけではない。撃たれたならばそのときはそのとき。それが殺人者の考えなのだと、「確かめた」上で死んでやる。 死んで向こう側に行っても、隼砥先生がいるならそう悪くもないはずだと無茶苦茶な理屈で自分の行いに理由をつけながら。 胸を張って、真っ直ぐに。視線を上げて、凛として。立てば芍薬座れば牡丹――歩く姿は百合の花。その諺の通り、怖いもの知らずの乙女は進む。 しかし――予想に反して、殺人者の銃弾はいつまで経っても桃子めがけて飛んでくることはなかった。 桃子の接近に気付いていないのだろうか? いや、銃弾はこの暗闇の中でも見事に隼砥教子の頭部を貫いた。暗視スコープの類いを使っていると考えるのが自然だ。 だったら、もうここからいなくなった? その可能性は高かった。不意打ちによる認識外からのヘッドショットを決めたのだ。戦果としては上出来もいいところ。 優勝に一歩近づいたことに満足して、この場を立ち去る――いや、しかし。重なる逆接で、桃子は思考を深めていく。その間も、その足取りは止まらない。 狙撃手には、あそこに桃子と教子の二人がいたことがわかっていたはずだ。もう一人をみすみす見逃すだろうか? 自分が殺人者の立場になって考えれば、答えはノー。 できることならば二人とも殺して、支給品まで根こそぎ奪っていく。それが殺人者にとっての最善であり、それを為すことが可能な、一方的に殺戮可能な支給品も(おそらくは)所持している。 だったらやらない理由はない。少なくとも、隼砥先生の分の支給品だけでも回収してから他の目標を探すことにするだろう。それすらしないのは非合理そのものだ。 そこまで考えて、ふと気付く。――きっと、殺人者が桃子を撃たない理由に、合理的な理由なんかないのだ。 いや、そもそも。名前も知らない彼女にとっては、人を殺すこと自体に合理的な理由なんてなかったのかもしれない。人を殺せるだけの理由を見つけられる人間なんて、そうそういないだろうし。 だったら何故、内藤桃子は「どうして」と理由を求めているのか。 「だって、もしも理由すらなかったら……先生が死んじゃったことに、理由がなかったら……!」 「理由」がないということは、「意味」がないということに近い。あやふやな理由。曖昧な意味。あってもなくても構わない。どちらでもよかったんだ、と。 そんなものに先生が巻き込まれて、あっけなく死んで。桃子が言えなかった言葉は永遠に先生に届かないままで。伝えられなかった気持ちは宙ぶらりのままで。 「……そんなの、絶対に許せないじゃない」 隼砥教子の死を尊ぶつもりなんてない。けれど、だからといって、その死を無意味なものにしてしまうようことは絶対に認めない。 だから、確かめてやる。いったい何を考えて照準を合わせたのか、いったい何を思って引き金を引いたのか、その一切合切を聞き出してやる。 再度言おう。内藤桃子は、「キレている」。 ――昂ぶった神経が、自然のものではない人工的な音を捉えた。がさりと何かが擦れる音。次いで、誰かが息を呑んだような気配。そこか、と目処を立てて桃子は駆け出した。 音の主は隼砥を撃った殺人者だろうか。きっとそうだろうと、桃子は直感していた。女の勘というやつだ。それに、あの影が抱えているのは――長い、長い銃身のようなもの。 映画の中でしか見たことがないような、遠くのものまで撃ち抜けるスナイパーライフル。桃子の目にはそういうもののように見えて、いよいよ躊躇する理由はなくなった。 夜闇の中、足元がどうなっているのかも分からないままに走った。音がしたところまで全力で走って、おおよそ10秒前後はかかるだろうか。 今度こそ撃たれるだろうな、と桃子は思った。いくらなんでもこの状況で撃たないことはないだろう。まぁ、撃たれても当たるとは限らない。 相手が外してくれることを祈りながら必死に避けながら走って、どうにかして掴まえて取っ組み合いに持ち込めば銃を持ってようが持ってまいが関係なくなるはずだ。前提が楽観的すぎるけれど。 腕が飛ぼうが脚が千切れようが、掴まえて「どうして」さえ「確かめてやる」ことができれば、自分の勝ちのようなものだ。そう思って、桃子は走った。 ――しかし。いつまでたっても弾丸は飛んでこなかった。それどころか、銃口を桃子の方へ向けることすらしていない。まるで怯えきった小動物のように、銃身を抱きすくめて背中を曲げている。 もしかしたら、とまたもや可能性を思いついた。……撃たない理由は、あるのかもしれない。はっきりとした理由が。隼砥教子は撃てて。内藤桃子は撃てないような。二人をはっきりと区別する。区別できる。 内藤桃子のことを、内藤桃子だと知っている。顔馴染みの誰かが。そこに―― いた。 すぐそばまで近づいても、その少女は顔を上げようとはしなかった。俯いたまま桃子からの視線をやり過ごそうとしている。 女性にしてはかなり大きな体躯が、今は縮こまっている。手入れが足りていない少しパーマのかかったようなくせっ毛が、少女の顔を隠すように揺れていた。 でも、桃子にはそれが誰だかすぐに分かった。同じ釜の飯を食べ、狭い風呂場に文句を言いながら一緒に入り、寮の庭ですくすくと育つ林檎を手渡ししてもらった思い出が、走馬灯のように駆け巡る。 「鳰、せんぱい……?」 ――鳰旦蕗は、桃子の声を聞いてびくりと身体を震わせながらも、彼女とけっして目を合わせようとはしなかった。 【一日目・黎明】 【F-3/波止場・コンテナ群】 【内藤桃子@少女セクト】 【状態】健康、いわゆる「キレている」状態 【装備】なし 【所持品】基本支給品、ランダム支給品1~2 【思考・状況】 1.「確かめる」 【鳰旦蕗@少女セクト】 【状態】健康、強い精神的ショック、パニック寸前 【装備】M-16スナイパーカスタム(暗視スコープ装備)@現実 【所持品】基本支給品、光学スコープ 【思考・状況】 1.何も考えられない 024 第24話 投下順 026 第26話 時系列順
https://w.atwiki.jp/akb43/pages/492.html
稲森ももこをお気に入りに追加 稲森ももことは 稲森ももこの77%は苦労で出来ています。稲森ももこの13%は厳しさで出来ています。稲森ももこの7%は花崗岩で出来ています。稲森ももこの2%はやらしさで出来ています。稲森ももこの1%は鍛錬で出来ています。 稲森ももこ@ウィキペディア 稲森ももこ 稲森ももこの報道 2年ぶり開催は1000名限定の有観客・年末恒例の3ツアー対抗戦「Hitachi 3Tours Championship2021」(ゴルフネットワーク) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 絶好調の“秋女”古江彩佳が今季6勝目 細川和彦がシニア初優勝【先週の主要ツアー振り返り】(ゴルフ情報ALBA.Net) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 逆転狙う“強敵” 3打差4位の上田桃子&稲見萌寧(ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 西郷真央&上田桃子は2位で閉幕「ちょっと甘い考えがあった」 - ゴルフダイジェスト・オンライン 西村優菜が3週連続Vへ単独首位へ浮上!チャン・キムが単独首位で最終日へ きょうのゴルフニュース(GOLFNetTV) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 首位発進の上田桃子 5年前の「81」は記憶抹消? - ゴルフダイジェスト・オンライン 大里桃子が単独首位 雨風の中でも安定「ラッキーだったし、びっくり」6アンダー - デイリースポーツ 大里桃子が首位発進 稲見萌寧3位、渋野日向子7位 - ゴルフダイジェスト・オンライン 順延の第2R終了 大里桃子が単独首位キープ 2位に吉本ここね、新垣比菜 - デイリースポーツ 大里桃子が首位キープ 2打差2位に吉川桃と野沢真央 - スポーツ報知 【女子ゴルフ】吉田 優利 ツアー初優勝&大会初代チャンピオンの瞬間!! 上田 桃子も見届ける!<楽天スーパーレディース〉 - スポーツナビ「日本女子プロゴルフ協会」 - スポーツナビ 上田桃子が結婚 「入籍」Tシャツをアップし「ここからが第二の人生」 - デイリースポーツ 稲見萌寧、小祝さくら、畑岡奈紗らに学ぶメンタル術【A型ゴルファーあるある】 - ゴルフダイジェスト・オンライン 「責任あるほど、きつく難しい」 上田桃子が記者会見に思うこと - ゴルフダイジェスト・オンライン 前半終了 工藤遥加と大里桃子通算-9で首位 アマ岩井明愛が1打差3位 - ニッカンスポーツ 悔いた刻みの一打 大里桃子はスーパーショットで熱戦に終止符 - ゴルフダイジェスト・オンライン 前週優勝の上田桃子 初の国内メジャータイトルへ「本当に勝ちたい」 - デイリースポーツ 稲森ももこをキャッシュ サイト名 URL 稲森ももこの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 稲森ももこのリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 稲森ももこ このページについて このページは稲森ももこのインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される稲森ももこに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/276.html
かじゅモモSSが完成したので投下致します。以下の注意事項に気を付けて下さい。 (注意事項) ・少し長めの話になってしまったので、何日かに分けて投稿します。 ・エロ有り。話全体で数回程あります。 ・ストーリー設定にSOAを含みます。意味が分からなかったらスルーして下さい>< それでは投下致します。タイトルは『永遠の花』です。 838 名無しさん@秘密の花園 [sage] 2009/11/28(土) 12 01 31 ID G4v/YYur Be 「……先輩」 「何だ、モモ」 冬空の下の屋上は、とても寒い。しかし、二人こうして抱き合っていると、どんな寒さも平気だと思える。 「もし私が消えたら、先輩は」 続く言葉を、唇で塞ぐ。それより先は、言わせないように。 「……お前は消えないよ、モモ。いや、私が消させるものか、絶対に」 不安げな瞳で見つめられたくなかったから、そう答えた。 (また無責任な事を――やはり私は、卑怯者だな……) 桃子に見られないよう、自嘲気味に笑う。ふと、ゆみの体を抱く桃子の腕の力が強くなった。 「……モモ?」 「先輩、私、うれしいっす。先輩にそう言って貰えただけで、私――」 「馬鹿。変な事言うな。勝手に私の前から居なくなったら、許さないからな」 「……はい」 時間を忘れて、二人は抱き合っていた。 互いの存在を確かめ合う様に。互いを決して離さない様に―― * * * 夏の全国大会県予選――鶴賀学園は惜しくも全国への切符を手にする事は出来なかった。が、これで全てが終わった訳ではない。県予選での健闘は、来年への望みを繋ぐ結果とも言えた。 「ユミちん、今日はモモは来てないのか?」 「――、……ん、あ、あぁ、その様、だな……」 放課後の部室。麻雀部の現在の活動は、1、2年生の戦力強化が主となっている。来年以降の大会に向けての準備期間だった。 「ん? ユミちんどうかしたのかい? 何だか顔が赤いようだけど」 「そうか……? ……っ、いや、少し熱っぽい気はするが……」 「風邪でも引いたのかい? それだったら無理して出てこなくても良かったのに」 「いや……大丈夫だよ。……それより蒲原」 「ん?」 「それ、ロンだ」 「のわぁっ!?」 頭を抱える智美を見て、ゆみは苦笑する。が―― 「っ! ――……くっ、うっ……」 ゆみの身体が、がくりと机に傾ぐ。苦しそうに喘ぐその姿は、とても大丈夫には見えなかった。 「お、おいおい、ホントに大丈夫か? やっぱり保健室に……」 「……いや、いい。一人で行ってくる」 心配そうに見つめる智美達を後に、ふらふらと立ち上がり、ゆっくりとした足取りでゆみは部室を出た。 「…………」 しかし、その足が保健室に向かう事は無かった。何度かふらつきながらも階段を上り、誰も居ない屋上へ。扉を閉め、それが限界だとばかりに、がくりと膝を付いた。 「くぁっ……あっ、ふぅ……んっ……」 吐息に、艶が混じる。ゆっくりと振り向き、そこに居る人物の姿を捉える。 「モ……モ……」 何も無い筈のゆみの背中に、人影が姿を現す。薄笑いを浮かべながら、身体をゆみと密着させ、その手はゆみの秘部に伸ばされていた。 「――流石っすね、先輩。皆の前であれだけ我慢出来るなんて」 「あ……あぁ……正直、危なかったが……」 「ですよね。先輩のここ、こんなに濡れてるっす」 つぷ、と桃子の指が下着越しに秘所に沈む。その刺激に、ゆみの身体が跳ねた。 「く、ぁあぁっ……! モ、モモぉっ……!」 「ん? どうしたっすか先輩」 「も、もう……我慢出来ない……頼むから、もう……」 「イかせてほしい、っすか?」 桃子の問いに、ゆみは耳まで赤く染めながら頷く。 「まあ、部活の間中、ずーっと弄くってたっすからねぇ。私もそろそろ指が疲れてきたっす」 くすくすと笑いながら、桃子はゆみの下着をずらし、指二本をゆみの秘部に直接突き挿れた。 「んあぁぁあぁっ!」 「思いっきりイッて下さいね、先輩――」 桃子はそう言うと、ゆみの唇を塞ぎながら、挿入した指をぐりぐりと動かした。 「ん~~~っっ!! っ! っっっ――――…………!!」 びくん、と身体を仰け反らせながら、ゆみは達した。桃子が唇を離すと、大きく喘ぎながら桃子に寄りかかる。とろとろと溢れ出た愛蜜が、屋上のコンクリートに染みを作った。 「イッたっすか? 先輩」 桃子が聞くと、ゆみはぐったりとした様子で桃子に身体を預けながら、コクリと頷いた。その応えに桃子は満足げに微笑むと、ゆっくりと立ち上がった。 「……モモ……?」 ゆみの身体が、仰向けに寝転がらされる。何を、と問う前に、ゆみの顔に影が差した。 「先輩……私も……」 桃子がゆみの顔を跨ぐように立つ。そうすると、ゆみの視線の先には桃子の下着が映る。 「先輩の声聞いてたら、私も我慢出来なくなっちゃったっすよ……」 じわりと桃子の下着に広がる染み。ゆみはゆっくりと手を伸ばし、その部分に触れる。 「ひゃぅんっ」 すぐに桃子の甘い声が漏れる。ゆみはゆっくりと身体を起こすと、桃子の秘所に口付けをした。 「んあぁぁっ!」 今までのお返し、とばかりに、桃子の濡れそぼる秘部を舌で転がすように味わう。そうすると、奥からどんどんと蜜が溢れてくる。 「ふふ……モモだって、すごく濡れてるじゃないか」 「そ、それはぁ、先輩が、んっ……! せ、先輩だからっ……っあ……!」 「そうか? ……それなら遠慮は無しだ」 「ひぅんっ!」 舌と指を使い、桃子を攻める。その度に桃子は甘い声を上げ、蜜を溢れさせていた。 「も、う……ダメっす……! せんぱ、い、あっ、ふぁぁあぁあぁぁっっ……!!」 がくん、と桃子の身体が揺れる。くずおれる様にゆみの上に覆いかぶさり、荒い息を吐く。 「せん、ぱい……」 「可愛いよ……モモ」 ゆみの指が桃子の髪を梳く。桃子はくすぐったそうに笑うと、そのままゆみに口付けた。 * * * 「すぅ……すぅ……」 その後、ゆみと桃子は屋上の塔屋で二人だけの時間を過ごしていた。日が傾く頃、ゆみは眠ってしまった桃子に膝枕をしながら空を見上げていた。 「邪魔するよ」 唐突に下から聞こえてくる声。ゆみが視線を元に戻すと、そこには智美がひょっこりと顔を出していた。 「よく此処だと分かったな」 「そりゃあね。ここはユミちんのお気に入りの場所だろう? 保健室に居なかったから、ここだと踏んだ訳さ」 智美は塔屋の梯子を上ると、ゆみの隣に腰掛ける。 「……今日の事。大方、モモの所為じゃないか?」 智美の言葉に、ゆみは驚く。 「蒲原、まさか見えていたのか!?」 「いや、でも今ここにモモが居るって事はもしかして、ってね」 「そ、そうか……」 ワハハ、といつもの笑みで返す智美に、ゆみは安堵に息を漏らす。もし今日の事がばれていたら、暫く部には顔を出せないと思った。 「それでユミちん。大丈夫なのかい」 と、不意に智美が真面目な面持ちになる。 「ん? ああ、少し休んだら良くなったよ。すまない、心配かけて」 「――そうじゃなくて、モモの事だよ」 智美の言葉に、ゆみは口を閉じる。ゆみを見つめる智美の目が、言わんとする事を伝える。 「……すまない。私がもっとしっかりするべきなんだろうな」 「いや、ユミちんがそこまで背負う事じゃないよ。本人の問題さ」 幸せそうに眠る桃子の寝顔を見て、ゆみは複雑な気持ちになった。 桃子の様子がおかしい。ゆみがそう感じたのは、県予選が終わって半月程経った頃だった。今まで以上にゆみにくっついてきて、以前よりも他者との関わりと避けているように見えた。 もちろん、部活には普通に出ていたのだが、県予選決勝での健闘で、人気の増したゆみを囲む生徒達を見る桃子の目が、にわかに殺気立っていた事にゆみは気付いていた。 今日の桃子の『悪戯』も、朝にゆみの下駄箱に入っていたラブレターが原因だ。それを見た桃子は、ゆみにずっとくっついて『先輩は渡さないっす』と言っていた。 ゆみ自身も、いつもは二人きりの時にしていた行為を、公衆の面前で行われるとは思いもしなかった。結局桃子の影の薄さがあり、発覚する事は無かったのだが…… 「モモは最近、ユミちんに依存し過ぎてるな」 智美の言うとおりだった。以前から桃子はゆみと一緒に居る事が多かったが、それでもこんな事は今まで無かった。 「別にそれが悪いって訳じゃないけどね。でも、それだけじゃ勿体無いと思ってさ」 「……そうだな。私からも注意をするよ」 「そうしてくれるとありがたいな。ただでさえ、最近はモモが見えなくなってる」 「……え?」 智美のその言葉に、ゆみは首を傾げた。 「ん、いや、気のせいかもしれないけどな。以前よりも、モモを見失う事が多いんだよ。同じ部屋に居るのも、モモの影の薄さも分かっているのに」 「そんな、事……」 「ユミちんはそういう事、無いのか?」 その質問に、ゆみは唖然として答えられなかった。彼女には、いつでも桃子が見えていたから。 「……無いのか。いや、羨ましいね。愛の為せる技、かな?」 「んなっ……からかうな」 「ワハハ、ごめんごめん。――それじゃあ、私はこれで失礼するかな」 智美は立ち上がると、塔屋を降りてゆく。扉を閉める音が消えてからも、ゆみは桃子が起きるまでその場所に居た。 「――先輩」 ふと、膝の上の桃子が目を開けた。 「起きたのか、モモ」 「はい。先輩の膝枕、とっても気持ちよかったっす」 そう言ってクスリと笑う桃子の顔を見ると、ゆみは心が安らぐのを感じた。 「せんぱい」 不意に、桃子が手を伸ばす。その手を握ると、ゆみは桃子の体を抱え上げた。 「先輩、私の事、見えるっすか?」 「何を言ってるんだ。当たり前じゃないか」 「……はい。良かったっす」 「おかしな事を言うな、モモは。……さて、帰ろうか」 「……はい」 日は殆ど沈み、夜の帳が落ちて来ている。 二人は手を繋いだまま、秋の気配を感じながら帰路に着いた。
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/803.html
前へ 久し振りに番外編をひとつやってみます 時間軸は本編で現在進行中の時間から丸1年ほど進んだところ、少年が高校3年生の夏のお話しになります あっちこっちに話しが飛びそうでちょっと長くなるかもです あの地震以降、少年はもぉ軍団の人たちに対して、その心の中での意識が変化しています 表面上は変わってないように振舞ってますけど、心の中では彼女たちに対してはっきりと尊敬していたりするようになってます 彼女たちからの扱いは全く変わっていないにもかかわらず・・・ 今日も夏の日差しがまぶしい そんな真夏の太陽を感じながら、僕は街に出てきていた。 そして、普段の僕には全く縁の無いような店をさっきから巡っている。 今日出かけてきたのは、ある買い物をするため。 その買い物をするために、今年も夏休みに入ったらすぐにアルバイトをしたのだ。 やっぱり、自分の労働で稼いだお金でそれを買いたかったから。 でも、僕は一応受験生だし、アルバイトする時間をそんなに長々と取ったりはできない。 だから、短期間で稼ぐために時給が飛びぬけて良かった肉体労働のバイトを一週間だけやったのだ。 (ちなみに、熊井ちゃんからのバイト斡旋は今年も丁重にお断りしました) 去年の園芸の仕事も良かったけれど、今年は短期間で稼ぐためにこの仕事を選んだ。 そのバイト、建築現場での作業はきつかった。 炎天下、一日中土砂や砂利と格闘したりして。本当に大変だった。チンタラやってると怒鳴りつけられるし。 本当に噂どおりきつかったな。あちこちが筋肉痛になったりして。足腰なんかまだパンパンだったりする。 でも、そこらへんのバイトと違って何といっても時給が魅力だったのだ。 短期間で稼ぐためなら、多少の苦労は我慢できる。 その甲斐あって、無事に資金として十分な額を確保することが出来た。 その資金を胸に、勇んで買い物をしに街へやってきたという訳なのだ。 今もまた、ある店のショーケースに見入っている僕。 その背後にその人が近づいてきていたことに、僕は全く気付かなかった。 いきなり声を掛けられる。 「よっ、少年!」 振り返ったとき目に入ってきたそのお姿を見て思わず狼狽してしまった。 こんな時にこんな店先でこの人に会うとは。 よりによって・・・ 何てタイミングが悪いんだ。 「・・・も、も、もっ、桃子さん!!!」 「なんだよー、そのリアクションは」 「べ、べ、べ、別に・・・」 「ふーん? こんなところで、何してるの?」 「い、いや、ちょっと、買い物にですね」 「買い物って、このお店に少年が?」 そう、この店、おおよそ僕がいるような店では無いんだ。 だって、ここは女性のアクセサリーなんかを扱っている店なんだから。 「アクセサリーを?何のために?」 なんでそこにそんな食いついてくるんだろう。 僕の反応に何かおかしいところでもあったのだろうか。 まさか、見抜かれたとか?・・・ 大丈夫だ。そんなわけない。落ち着け自分。 「そういう趣味があるの? 実は女装するのが好きとか?」 「違いますよ!」 「じゃあ、ちゃんと答えてね。何しにこのお店に来てるの?」 「いや、実はある人への誕生日プレゼントを探しに・・・」 ・・・・・ 僕って正直者ですよね。 ホント、頭にバカが付くぐらい。 「ふーん、誕生日プレゼント、ねぇ」 僕の答えを聞くと、桃子さんの顔が変化した。 さっきからも楽しそうな表情だったのだが、いまそのお顔は更にニヤニヤとしたものへと変化したのだ。 後から考えると、この時点で既にバレてたのかもしれないな。だって、相手は鋭い桃子さんだもん。 「ある人って、誰なんだろうね」 「いや、その・・・」 「別にいいけどねウフフフ。いいんじゃない、誕生日にプレゼントなんて」 面白いことに出会ったと言わんばかりの、桃子さんのその楽しそうな表情。 やっぱり僕の事からかってくるんだろうな、なんて思っていたら、桃子さんは予想外のことを言い出した。 「それって女の子へのプレゼントなんでしょ。なんなら、もぉが相談に乗ってあげようか?」 桃子さんが優しく微笑んでくる。 でも、こういう優しい桃子さんは要注意なんだ。 冷静に考えれば、その笑顔を見たときに僕は断るべきだったのかもしれない。 (まぁ、断ったところでつきまとってくるんだろうけど、この人は) でも、女の子へのプレゼントって何を選べばいいのかよく分からないし、アドバイスをしてくれるっていう人の存在はありがたい。 だから、僕は桃子さんの提案を受け入れたのだった。 「どういうのを贈ろうと考えてるの?」 「このシルバーのイヤリングなんかどうですかね」 「スターリングシルバーって。これ本物のシルバーだよ!?」 「分かってます。本物だからこそ、いいなと思って」 「えっ?そんな高価なものを私に?」 「違いますよ!」 「ぶー。なーんだ・・・」 そう言って口をとがらせる桃子さん。 か、かわいい・・・・・ こういう仕草が本当にカワイイんだよね、この人。 そんなこと思ってることがバレないように、絶対に表情には出さなかったけど。 「ふーん。イヤリングね。でも、なんでこれにしようと思ったの?」 「確か彼女はアクセサリーとか集めるの好きだったよなと思ったんで、だから・・・」 言ってから、しまった・・と気付いた。 そんな贈る相手のヒントを言ったりして・・・ でも、大丈夫だ、落ち着け。 だって、それだけ聞いても誰のことなのかなんて分からないだろ。 実際、桃子さんはそれを聞いてもそこには触れてこなかった。 でも不安だ。 桃子さんのことだから分かってても意図的に触れてこないだけで、実は何か企んでたりするのかもしれないし。 相手が桃子さんだと思うと、僕はもう疑心暗鬼になってしまい心の平穏を保てない。 僕の言ったことに、桃子さんは気付いたのか気付かなかったのか・・・・ 桃子さんとのやりとりって、こんな感じでいつも僕は緊張を強いられるんだ。 彼女は特別のことは何もしていないのに、なぜか僕はパニックに陥らされてしまうのだ。 そして、独り相撲でも取ってるかの如く自滅の道を歩まされる。 これ、桃子さんは狙ってやってるのだろうか。その桃子さんのそぶりからは、いつもそれが全く分からない。 でも彼女のことだ。もちろんそれは彼女の意図していることなのだろう。うん、桃子さんが狙ってないわけがないと思う。 僕の心中なんかお見通しなんじゃないかと・・・いつもそう思わされてしまうんだ。 元から僕ごときが敵う相手じゃないんですよ、この人は。 さすが軍団長でしょ。 そんな僕の葛藤なんて気付いてないのだろう(本当は?)、桃子さんは優しそうな表情を僕に向けてくれた。 またそれがお姉さんらしい柔らかい表情だったものだから、つい僕はその話題を更に続けてしまった。 「それか、あとは、誕生石にしようかな、とも思ってるんですけど」 僕がそう言うと、桃子さんは更に身を乗り出してきた。熱心に人の話しを聞こうとするその姿勢。 相談に乗ってくれると言ったこと忘れていないんだな。桃子さんはそういうところちゃんとしてるよな。 そんな彼女が僕に質問をしてくる。 「誕生石かぁ。相手の人は何月生まれなの?」 「8月です。だから、誕生石はペリドットですね」 「8月ね。そっか、その人は8月生まれなんだウフフフ。8月かw で、何だって、ベリドット?」 「ペリドット、です。ネットで検索して調べましたから。えっと、これですね」 ショーケースの中のそれを桃子さんに示す。 「この澄んだ緑色。すっごくキレイな宝石ですよねー」 その桃子さんの顔、テンションが上がってるみたい。 やっぱり女性って誰でも宝石ってものが好きなのかな。 「誕生石の指輪か。ちょっと予算ギリギリだけど、確かにこれでもいいな。とても綺麗な緑色だし」 「確かにキレイだけどぉ、でもやっぱりぃ、もぉはピンク色の方が好きなんだけどなー」 「だから、プレゼントする相手は桃子さんじゃないですから」 「でも、やっぱりちょっと予算かけすぎじゃない? こんな高価なアクセサリーや指輪なんてプレゼントしたら、逆に引かれちゃうよ」 「そういうものなんですか? 女の子へのプレゼントは難しい・・・ じゃあやっぱり何かブランド物の方が喜ばれるんでしょうか?」 「それも違うでしょ。だからさ、もうちょっと高校生らしいものにした方がいいって」 それでね、そういうのにしたら金額的に余裕ができるでしょ、その浮いたお金の使い道なんだけどねウフフフ なんて言いながら桃子さんが妖しく笑うが、それは見なかったことにしよう。 僕は桃子さんのその笑顔は華麗にスルーした。 「いや、やっぱりこれにしようかな、と思います」 「それにしても少年、ずいぶん高価なものを買うつもりなんだね」 「だって、18歳の誕生日って何か特別な感じがしませんか? それで、まぁなんていうか、プレゼントにもちょっと気持ちを込めてみようかな、と思ったんで」 「18歳の誕生日?」 桃子さんが目を見開いて僕をじっと見つめる。 しまった。 今の発言はど真ん中すぎたかも。 さすがに調子に乗りすぎただろうか。 そんな甘い球、桃子さんはさすがに見逃してくれなかったようだ。 ここまでの会話で桃子さんがそこに触れてこないものだから、そこはあえてスルーしてくれてるのかなと思ってた。 でも、やはり違ったんだ。 そりゃそうだ、相手はあの桃子さんなんだ。スルーなんてしてくれるわけがないよね。 彼女は打ち返すのに絶好の球が来るのをじっと待っていたんだ。 効果的な一撃を繰り出すことが出来るそのタイミングを、じっくりと見極めていたのか。しかも、ここまでの間をずっと楽しみながら。 さすが軍団長・・・ 彼女にとって、待っていたその機会がついにやってきたようだ。 楽しそうな表情の桃子さん。おもむろに口を開いて僕に問いかけてくる。 「その人は18歳になる人なんだ」 「あ・・・ あの、その・・・」 「誕生月は8月なんでしょ。8月で18歳になる人かあ」 目をぱちぱちする桃子さん。 その微笑が、とっても怖い。 「あばばばば・・・」 「いや、いいんじゃない? プレゼントあげたいんでしょ。何も悪い事してるわけじゃないし」 「そうですか? そう思います?」 「うん、思うよ。誕生日にプレゼントを贈る、うん、とってもいいんじゃない?」 そこでまたニッコリと微笑む桃子さん。 「それにしても、そんな高価な誕生プレゼントなんて、よく予算を確保したもんだね。少年って意外とお金持ちとか?」 「違います。普段はいつも金欠ですよ。これは今回のために僕が自分で稼いだお金ですから。アルバイトをして」 「誕生日のプレゼントを買うためにわざわざアルバイトまでしたんだ!」 わざとらしく驚いた桃子さんが僕の顔を正面から見つめてきた。 桃子さんに見つめられたりして、ドキドキしてしまう。 そのぱっちりとした目を向けられ、ぶりぶりの口調で言われたこと。 「もぉの誕生日は3月6日だから。よろしくね。ウフッ」 もぉはシルバーアクセサリーや誕生石のリングなんてのもいいけど、あとねブランド物なんていうのも決して嫌いじゃないよ、とかつぶやいている桃子さん。 「またバイト頑張ってね、そ の 直 前 に 」 「いや、3月の直前って、そのころ僕はまさに受験なんですけど・・・」 「楽しみにしてるにゃん♪」 いつものことだけど、どこまでが真剣な話しなのか全く読めないですよ、桃子さん。 この人って、本当に・・・ 次へ TOP