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スレ57まとめへ戻る 43 :本当にあった怖い名無し:2009/01/25(日) 20 09 36 ID RtU/4l8L0 霊はいる。ただ、いるのは外の空間にではなく、 私たちの脳の中のデータとして存在しているのではないか。 家族や知人を思い浮かべてみよう。 そこにいるわけではないのに、姿やしぐさ、癖などが思い浮かんだのではないだろうか? このように、人の脳の中には、擬似的に人格をエミュレートできる仕組みがある。 もし、この人格が不随意にエミュレートされたとしたら? たとえば、AがBを殺したとする。 その情報量はともかく、もともとAの中にはBについての情報(どんな人間か)が蓄えられていて、 そこに、「これこれこういう理由、方法でBを殺してやった」と言う情報が入ってきた場合、 記憶の中のBが「よくも俺を殺したな」と、Aにあらゆる方法(感覚器の誤作動、無意識の領域への働きかけ)で 復讐を始めるのではなかろうか。 これがいわゆる祟りであり、Bに「取り憑かれた」状態なのではないだろうか。 逆に、好意的な人格の記憶は、物事を良い方向に導こうとする、いわゆる「守護霊」という形で 働きかけているのではないかと考えてみる。 44 :本当にあった怖い名無し:2009/01/25(日) 20 13 49 ID H260GSfM0 VIPからきましたけど 43どこのコピペ? 45 :本当にあった怖い名無し:2009/01/25(日) 20 24 31 ID qR+XgIlz0 記憶の中のBがAに復讐を始めるのは、「Aの、Bに対する良心の呵責」に過ぎないのでは? 「Aの中のB」が自分の方から能動的に何かをするわけではなく。 46 :本当にあった怖い名無し:2009/01/25(日) 20 29 57 ID RtU/4l8L0 45 だから普通に考えればそうだけど、 記憶の中のBが実際にある程度の自我を持っていると仮定したらどうよ? 61 :本当にあった怖い名無し:2009/01/25(日) 23 51 14 ID qR+XgIlz0 46 人間の脳内にある「人物データ」には、確かに顔と名前と同時に、相手の人格も入っている。 でもそれは、あくまで「Aから見たB」なのである。 Aの中のBとは、実際のBをAが見て、「Bはこういう人間だ」という認識が作り上げたものなのだ。 「記憶の中のB」が何かしでかしたとしても、 それはAが「Bならこういう行動に出るに違いない」と思うことによって起こることである。
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カレーの市民 アルバ 金沢カレーの有名店。 松井秀樹も取り寄せているとか、勝手に送りつけているとか。 ドロっとした黒目のルーが特徴ですね。 キャベツを入れるところも。 味噌カツのカレー版みたいな感じ。 アルバ 秋葉原店 〒101-0021 東京都千代田区外神田4-6-7 TEL 03-6803-0638 OPEN 11 30~21 00 ほかにもいくつか店舗あり http //www.kgf-taxan.co.jp/alba/index.html
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作品名:魔法少女育成計画シリーズ 使用者:スノーホワイト(= 姫河 小雪(ひめかわ こゆき)) 魔法少女育成計画に登場する能力。 周囲で困っている人の思考を声というかたちで感知する魔法。 成長後には相手の無意識・深層心理・反射レベルの弱点を読み取る魔法となる。 成長前の能力について困窮感知 欠点(成長前) 成長後の能力について弱点感知 思考感知 欠点(成長後) 関連項目 関連タグ リンク 成長前の能力について 困窮感知 特定の思考内容を感知困窮している者の心の声を無差別に聞き取る。声という性質上、相手の位置を逆探知できる。 読み取る内容が限定されているため、広範囲感知でも脳が処理し切れる。 状況や使用者のコンディションで可聴範囲は変動する。 恐らくは彼女の魔法「困っている人の心の声が聞こえる」を基にして動いているのだろ う。目の前の相手に使う魔法だと思っていたが、想像より遥かに心の声を拾える範囲が広 い。読心系の魔法でここまで広範囲をカバーできるものはないのではないだろうか。 特定の心の声を的確に拾い上げ、それをきちんと処理している。デビューしたばかりの 魔法少女で、ここまでやれる者はそうそういない。読み通せる内容に限定性があるため、 広範囲を対象とした使用にも耐えられるのかもしれないかった。 欠点(成長前) 隠そうと思えば隠せる「心を読まれたら困る」の一点張りで集中すればその詳細までは読まれない。 成長後の能力について 弱点感知 戦闘中に相手の弱点がわかる常に戦闘を有利にできる情報を獲得できる。 そう、相手のされたくないことがわかる。魔法に纏わる知識がなくとも、その場その場 でクラムベリーに近い立ち位置で戦える。四つのアイテムを使いこなし、状況に応じて最 善を選ぶことができる。 思考感知 反射的・無意識的な声も聞くことができる質問を投げかけるだけでパスワードやID等の秘密情報を獲得できる。 「昔は『困っている人の心の声が聞こえる魔法』だった。今もその本質は変わらないけど、 深層心理や反射、本人は『考えた』という自覚を持たない声まで全部聞こえてくる」 人外でも心の声が聞こえる蜥蜴などの知能が低い生物の心の声も聞くことができる。 (前略)辺りを注意深く見回すと、よ うやく声の主が見つかった。白い魔法少女は、泥の中でもがいているトカゲの尻尾を引っ 張り、外に出してやった。 欠点(成長後) 身体能力が高すぎる相手についていけない力押しで防がれてしまう。 スノーホワイトの魔法を反射神経とデタラメな動 きの素早さだけで凌ぎ切っている。 相性の悪い相手、というよりも戦闘能力が高過ぎる。 関連項目 ルーラ 使用者が使う武装。この魔法と組み合わせて最適な攻撃・防御を行う。 四次元袋 手頃な道具を入れておける袋。 魔法から得た情報から相手の不利な道具を取り出せる。 関連タグ 探知 能力 言語拡張 読心 魔法少女育成計画 リンク
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会員0 spiral
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第百三話 俺を誰だと思っている! 投稿者:兄貴 投稿日:09/11/25-21 41 No.4217 誰もが最早彼に見切りをつけていた。 『ダメだよ・・・俺は・・・アニキにはなれない・・・・』 ネギたちですら知らず、見たこともないシモンの表情。 どこまでも虚ろで、身動きせずに目の焦点も定まっていないまま、シモンは部屋に閉じこもっていた。 ずっと一緒に居たブータにすらもはや心を開かない。 『あいつは、もうダメだろ』 時折周りから、シモンに対してあきらめた声が聞こえてくる。だが、シモンはその言葉にくらいつくこともしない。そんな気力もない。 『自分の面倒を見れない奴に居場所なんかないのよ』 ヨーコがきびしい口調で、そして彼女の言葉の中にもあきらめが含まれていた。 彼女自身も自分自身の問題から立ち直ったとは言えない。だからこそ、シモンに対しても深く干渉することが出来なかった。 そんなシモンの部屋の扉が開く。 誰もが立ち寄ろうとしない薄暗く、泥でカミナの人形を無心で掘っている、見るに耐えないシモンの部屋にだ。 だが、シモンはふり返らない。 誰が来ても興味がなかったからだ。 だが、入ってきた人物は直ぐに踵を返して部屋の外に出るかと思いきや、ゆっくりとシモンに近づき、腰を下ろしてきた。 その時、部屋の中で土塗れになっているシモンに、とてもやさしく心地よい香がした。 『この人がアニキなんですね?』 腰を下ろしたニアがシモンに尋ねると、シモンはゴーグルを掛けたまま、ドリルを回す手は止めずに、ニアに関心を示さず短く頷いた。 人から見たら変な・・・いや、異常な光景だろう。 男が土や石を薄暗い部屋で削って死んだ男の人形を作っているのだ。 変だ。 気持ち悪い。 そんな評価は当たり前のはず。 シモンだって自分をそう思っているし、今更構うことはない。・・・・・・しかし・・・・ 『すごく上手・・・・』 ニアはお世辞でも何でもない、本心の言葉を、人形を手に取りながら告げた。これがシモンのアニキなんだと、ニヤリと笑うカミナの人形に微笑み返した。 ニアはシモンを軽蔑していない。 むしろシモンの大好きなものを形に残してくれて、自分でもカミナの事を知ることが出来ることにとてもうれしそうに、そして間近で見ればドリル一つでここまで見事な造形を作る、シモンの職人技にも目を輝かせ・・・・ 『もう、少しここで見ていていい?』 同情でもなく、シモンの傍に居るのだった。 ニアは知識が豊富ではない。 世間知らずなお嬢様として、そして人間と関わりのない生活をしてきたのだ。 螺旋王がどうしてニアをそういうふうに育てたかは知らないが、だからこそニアはウソを決してつかず、思ったことをハッキリと言う。 だからこそヨーコをイラつかせる時などあった、しかしそれが彼女の他人を寄付ける魅力でもあった。 僅か一日で、彼女は螺旋王の娘でありながら、大グレン団の仲間として迎えられていた。 そんな彼女のシモンへの微笑みは安い同情などは混じっていない。だからシモンも少しだけ心地よく、ドリルを部屋で回していた。 痛々しく見るに耐えない光景が、切なさは変わらないが自然と温かい光景へと変わった。 気づけば皆もシモンとニアの並んだ光景を見ていた。 そう、ニアの凄さは場の空気を一瞬で変えてしまうことなのかもしれない。それが天然で出来るからこそ、彼女は凄いのかもしれない。 只の可愛くて世間知らずのお姫様というイメージが、ネギたちの中でも少し変わっていった。 何とも心の温かい人なんだと認識を改めていた。 だが、その温かい光景も直ぐに一変する。 『!?』 それは突然のことだった。 ずっと部屋に篭っていたシモンとニアには直ぐに異変に気づくことは出来なかった。 『動くなっ!!』 突如、シモンの部屋の扉が乱暴に蹴破られ、武装した獣人が侵入してきた。 咄嗟に立ち上がったシモンだが、獣人は容赦なく武器を乱射させ、シモンとニアは伏せて交わすことが出来たが、これまで作った石の人形が全て粉々にされた。 『あっ・・・うわ・・・あああ・・・・』 それだけで完全にシモンは腰を抜かしてしまった。 完全に相手の威嚇に恐怖し、怯えてしまった。 そんな中、獣人がシモンではなくニアを見る。どうやら敵の目的はニアのようだ。 敵は武器で威嚇しながらニアについてくるように命令する。 するとニアはなんと言った? 『分かりました。だからこの人には手を出さないで』 一切の怯えを表情に出さずに、シモンを庇ったのだ。 その時、シモンが勇気を振り絞って立ち上がろうとするが、相手の武器に押さえられ身動きが出来ない。 するとニアは敵に連れられて部屋から出て行くとき、ふり返ってシモンに微笑んだ。 『シモン・・・・シモンはアニキじゃない。シモンはシモンでいいと思います』 シモンは必死でニアに手を伸ばすが届かない。その瞬間、シモンは獣人に無理やり捕まれ、抵抗も出来ないまま連行される。 連行された場所は地下深く巨大で頑丈そうな扉で固く閉められている。 そこには、既に手錠を嵌められているヨーコや仲間たちが捕らえられていた。 自由を求めて地上へ飛び出した大グレン団が、再び地下深くへと戻された瞬間である。 だが、牢獄の中でも彼らは必死に抗おうとする。 『地下育ちの俺たちをナメんじゃねえ!!』 キタンを中心に、多くの大グレン団のメンバーが、閉じ込められた広い牢獄の中を手当たり次第に殴り、蹴り、掘り、ぶつかっては、噛み付き、そこから脱出しようと試みた。 だが、牢獄の壁は大グレン団の予想を遥かに超えるほど頑強である。 それでも彼らはあきらめず、大グレン団総勢、素手で壁に穴を空けようと挑戦し続ける。 しかし・・・ 『な、なんて硬い岩盤なの!?』 怪我人が増えるだけで何も意味を成さなかった。 あきらめずに壁にぶつかっていった大グレン団たちは、壁に僅かな穴すら開けられずに、僅か数分で体の節々を襲う痛みに叫んでいた。 もはや打つ手は無しだ。 誰もが壁に穴を空けようとするのを止め、顔を俯かせている。 これで自分たちは終わりなのかと、その表情に希望はない。 ヨーコも悔しそうに壁を殴って俯いた。 そう、彼女ももうどうしようもないのだと、半分諦めていたのだ。 だが・・・・ 誰もが意気消沈してやがて沈黙が訪れようかという時に・・・ 何かが削れる音が・・・何かを掘る音が聞こえた。 『えっ?』 ヨーコは不思議そうに音のするほうへ視線を向ける。 するとそこには、壁に向って座り、汚れたその手にコアドリルを握り、壁を掘り続けるシモンの背中がそこにあった。 黙々と・・・ 無言で掘り続けるシモンの真下の床には徐々に小さな砂粒の破片が溜まっていく。 目を凝らすと、シモンの掘り続ける壁は窪みになり、あれだけヨーコたちが殴っても傷一つつかなかった壁に穴が出来ていた。 「・・・・・・・・シモンさん?」 ただ見つめた。 「シモンさん・・・・・」 「・・・・シモン・・・・・・」 「アイツ・・・・・・・・・」 その後姿を、皆は呆けるように見つめた。 彼らだけではない、大グレン団たちもシモンに注目している。 『そうゆうことか・・・・・・』 シモンの後姿に、ヨーコはポツリと呟いた。 『前にカミナが言っていた・・・・・いつも俺を救ってくれるのはあいつだ。最後まであきらめないのは、あいつなんだって・・・・』 その言葉を誰もが信じられなかった。 『カミナがッ!?』 シモンが? カミナを救う? そんなことがあるのかと、皆が疑問を浮かべる。 「シモンさんが・・・・・・カミナさんを・・・・」 「いつだって?」 しかしそれは・・・・事実だった。 ヨーコもそのことを正に今知った瞬間だった。 『アイツがシモンと一緒に村から飛び出そうとした時、穴を掘っている途中に地震で閉じ込められた時があったの・・・』 それは・・・どこかで聞いたことがあった。 「あれ?」 「ねっ、ねえ・・・それって・・・・」 そうだ、シモンがニアとヨーコに話したカミナとの思い出だ。 あきらめそうになった時、最後まであきらめなかったカミナが居たからこそ自分たちは助かったのだとシモンは言っていた。 しかし・・・ 『あいつ・・・自信はなかったって・・・間違った方向に来てると思って焦ったんだって・・・・前へ進めって皆に言ったけど・・・正直強がりだったんだって・・・・』 それは・・・シモンの知らないカミナの本当の気持ちだった。 『みんな弱音をはいて穴を掘るのをやめたんだって・・・でも、シモンは黙々と掘りつづけた。アイツの強がりを支えてくれた。最後には大岩を砕いて村に帰れたそうよ。そう・・・・運がよかったのよ・・・二人とも・・・でも・・・』 ヨーコは短く切って、もう一度、黙々と穴を掘るシモンの背中を見る。 カミナが見て、信じて、そして救った男の背中だ。 『カミナはその運と、それを導きだしてくれたシモンを信じた。・・・弱気になりそうになったとき・・・自信が無くなりそうになった時・・・コツコツと穴を掘るシモンの背中を思い出す・・・あの背中に笑われない男になる・・・・カミナは・・・そう思っていたそうよ?』 ヨーコの言葉を聞いて、誰もが今のシモンの背中を見る。 ヨーコの話を信じるのなら・・・・今のシモンの背中・・・・それがカミナを救ったシモンの背中だ。 今、自分たちがもっとも見なければならない背中だ。 気づけばシモンの足元には先ほどの何倍もの砂粒が山を作り、穴は比べ物にならないほど大きくなっていく。 その小さな背中が・・・誰もがあきらめていた壁に徐々に穴を空けていく。絶望に風穴開けていく。 その時、シモンはようやく自分が誰なのかを思い出していく。 『お前が信じる・・・お前を信じろ!』 穴の中で力強く言うシモン。 その時、シモンの持っているコアドリルが光り輝き、そのドリルはとんでもないものを掘り当てたのだ。 「うぐっ・・・・ぐ・・・・・」 チコ☆タンは腕を伸ばして苦痛に喘ぐシモンを睨みつける。 「見やがれこの光景! クソミソ共が挙って押しつぶされる光景をよォ! テメエの仲間も妹も、全員ブチ殺して空から捨ててやる!! その後でようやくオスティアを打ち落とす! 分かるか? テメエには何にも救えねえ!」 絶望を見ろ。 チコ☆タンはそう叫んでいた。 しかしそれでもシモンはようやく僅かに腕を動かして、自分の胸倉を掴むチコ☆タンの腕を掴んだ。 強がりでもない。まだ、あきらめていない。 「俺の・・・い、・・・もうと・・・・返し・・・やが・・・れ」 その言葉にチコ☆タンの頭に血管が浮かび上がった。 「アアッ!! テメエの直ぐ後に落としてやるよォ!! あの世で再会しやがれ!!!」 「ふっ・・・ざ・・・けっ・・・・」 力が入らない。 強がりでも何でもいい。 何をやっている。 こんなところで死んでいる場合ではない! シモンは何度も頭の中で叫ぶが、その声は届かない。 「アバヨ!! このクソッタレ野郎がアア!!」 そして想いは届かず・・・・・ チコ☆タンはシモンを掴んだ手を離し・・・・ チコ☆タンはどこまでも広がる雲海へ、・・・地上へ・・・・天の上からシモンを落とした。 「―――あっ」 「「アアッ!!??」」 もう・・・・その声は・・・・ 「「あ・・・・・兄貴ィーーーーーー!!??」」 届くことはない。 彼の家族は只・・・・無常に投げ捨てられた兄へ向って、涙を流しながら叫んだ。 「ガァッハッハッハッハ! どうだ! テメエらのクソ兄貴とやらをぶっ殺してやったぜッ!!」 魔人が笑う。 その瞬間、シモンの・・・・ いや、新生大グレン団の敗北が・・・・・ 決まった・・・・・・・ わけではなかった!! 「くそ・・・くそ・・・・待ってるんだ・・・あいつらが・・・・あいつらが俺を・・・待ってるんだ! なのに・・・俺は・・・俺は・・・何を!」 投げ捨てられ、地上へと真っ逆さまに落ちる中、シモンは叫んだ。 体を宙で必死にバタつかせながら、自分は一体何をやっているんだと叫んだ。 「待っているんだ!! ・・・なのに・・・俺は・・・・・」 まるでスローモーションだ。 自分が落ちるのをゆっくり感じた。 その間にシモンは己の不甲斐なさに叫ぶことしか出来ない。 (俺は・・・・・一体何なんだ・・・・・誰も・・・・また、助けられないのか!?) 涙も直ぐに飛んでしまう速度で、空からシモンが落下していく。 (また・・・また俺は助けられないのかッ!?) しかし・・・その時・・・・ (・・・・・また?・・・・) 不意に何かを思い出した。 (また? ・・・・いつだ? ・・・・・俺は・・・・・いつ助けられなかった? ・・・・誰を?) 何かが急に頭の中を包んだ。 高速で落ちるシモンだが、体感速度は非常にゆっくりに感じる。 そうだ・・・何かが頭の中で靄が掛かっている。 それがこの絶体絶命のシモンに変化を与えた。 (そうだ・・・俺はいつも助けられた・・・・だから俺は・・・なれないんだ・・・アニキに・・・・・・・・・・アニキ?) そう、それはシモンにとっては大切な・・・ (えっ? ・・・・アニキになれないって・・・・何言ってるんだ? えっ? だって俺は・・・・アニキじゃなくて・・・・・) その時、風になびかされた胸元のコアドリルと、指輪がシモンの視界に入った。 その瞬間、何か、大切な言葉を思い出した。 ―――シモンはアニキじゃない。シモンはシモンでいいと思います そうだ・・・自分は・・・・ (俺はシモン・・・・・・・・じゃあ・・・・俺は・・・・・誰だ? ここに居る俺は一体誰なんだ?) シモンはシモンだ。 それは変わらない。 しかし分からない。 思い出せない。 シモンとは一体誰なのかを。 「ッ!?」 その時、ようやくシモンは正気に戻った。 艦橋から落とされた自分の体が、落下し、甲板の横を通り過ぎようとする。 シモンは必死に手を伸ばす。 ここで掴まなければ、死んでしまうからだ。 だが、シモンの手は無情にもケルベロスの機体には届かず、シモンは落下する・・・・・・ かと思ったら! 「何やってやがる、クソ野郎!!!!」 力強く、自分の伸ばした手を掴んでくれた人物が居た。 その男はシモンが伸ばした手をギリギリで掴みとって、シモンを助けた。 その人物は・・・・ 「テメエが始めた戦いで、テメエが先に脱落してんじゃねえよ!!」 シモンは自分を掴んで叫ぶ男を見上げる。 その男はトサカだ。 ケルベロスの甲板から身を乗り出して、あと一瞬遅れていたらシモンは落ちていたという、正に間一髪のところでシモンを掴んだ。 「トサカッ!?」 「うるせええ!!」 トサカは掴んだシモンの腕を力づくで引き上げて、シモンを勢いよく甲板へと投げる。その時、シモンは背中を強く打ち付けた。 今の体にはこれもツライ。 礼を言う間もなく背中の痛みで顔を歪めるシモンに、トサカは間髪いれずに胸倉を掴んだ。 「何をやってんのかって、聞いてんだよ! テメエは何だ? こんなアッサリ死ぬ普通の役が、今更許されると思ってのかア!?」 「ト、・・・・トサ・・・・」 問答無用で怒鳴りつけ、シモンの頭を揺らしながら、とうとうトサカはその拳を握り締め、大きく振りかぶった。 その時・・・・・ 「えっ?」 その姿が誰かと重なった。 ―――シモォォン!! 「クソッタレ野郎がアア!!」 何時の日か・・・弱い自分をこうやって殴ってきた人が・・・・・ ―――歯ァ・・・ 「歯ァ・・・・」 自分を・・・・・ 「食いしばれええええ!!」 奮い立たせてくれた!! 「ッ!?」 トサカの拳は痛かった・・・・ 拳闘士でもあるトサカの拳の威力はシモンの予想を遥かに超え、自身の体を二転三転させた。 トサカの熱く握り締められた拳はシモンの芯まで響き・・・・・ その痛みは、一瞬でシモンを意識の海へ投げ飛ばし・・・・・ 「あっ・・・・あっ・・・・」 そして一瞬で・・・ ―――いいかシモン・・・・忘れるな・・・・ 「・・・・あっ・・・・・」 ―――お前を信じろ! 俺が信じるお前でもない、お前が信じる俺でもない、お前が信じる――― 「・・・俺が信じる・・・・・・俺を・・・・」 ―――シモンがアニキさんを信じたように、私もシモンを信じます! 「!?」 ――シモンを信じる力がシモンの力になるのなら、私はあなたを信じます! 全力であなたを信じます! 「俺は・・・・・」 ――そうだな、それがグレン団のやり方だぜ、リーダー! 「そうだ・・・俺は・・・・」 ――俺・・・どこまで行けた? ――シモン・・・絶対に・・・ニアを! ――シモン、待っている女を泣かせるんじゃないぞ! ――貸しだ貸しだーー! ――そうだ貸しだー! すぐ返せ! ――かあちゃんの船に手を出させるものか! 「・・・・・・みんな・・・・・・」 ――シモオオオオン!! 受け取れええ!! 「・・・お・・・俺は・・・・・」 ――そう。人間にだって、もっともっと大きな奴が居たわ! その人のためにも私たちは前に進む! ――人の心の大きさは無限。その大きさに私は賭けた! 「俺は・・・・・俺は!?」 ―――シモンさんッ!! 「俺はッ!」 ―――私は、あなたを・・・グレン団を誇りに思います ―――兄貴、いってらっしゃい! ―――アニキ・・・・ ―――楽しかったです!! また会いましょう!! ―――必ず帰って来い! お前の世界を破壊されたくなければな? ―――ウチ・・・シモンさんのこと本気で好きや! ―――好きです! ―――ありがとうございます。・・・受け取りました、十倍返し。・・・また明日から・・・気合を入れ直してがんばります ―――シモンさん! 私は逃げずに明日に立ち向かうヨ! でも、私もサヨナラは言わないヨ! いつの日か・・・いつかまた・・・ 「そうだ・・・・俺はッ!!」 ―――三度目は次に持ち越しだ・・・それじゃあシモン、また会おう 今までたまりに溜まったものが溢れ出す。 ―――行って来い、ハダカザル!! 正直頭が痛い。 ―――行けよ、兄弟!! だが・・・・悪い気はしなかった。 ―――愛してるわ、シモン この痛み・・・このくらい・・・・いくらでも受け入れるつもりである。 「何ボケッとしてやがるんだよ! さっさと目ェ覚ましやがれッ!」 呆けるシモンにトサカが胸倉を掴んで無理やり起こす。 「俺のムカつくテメエは・・・・ムカつくことに、こんな状況をひっくり返す野郎なんだろうが! だったら最後までムカつくところを見せやがれェ!!」 「・・・トサカ・・・俺は・・・」 「根性見せろ! 気合入れろ! 俺にはできねえことをやるのが、テメエなんだろうがッ!!」 そう、その通りだ。 ―――お前が信じる・・・ 「・・・お前を信じろ!」 そういうことだ。もう、十分だった。 迷子になるのはこれで十分だった。 するとどうだ? この絶対的ピンチで、とことん追い込まれているこの状況でどうだ? 湧き上がってくる・・・ 後からどんどん湧き上がる想いを抑えきれず、シモンは殴られた頬の痛みに懐かしさを感じながら笑った。 「トサカ・・・効いたぜ・・・目ェ覚めた・・・これ以上ないぐらいハッキリと・・・・」 「あっ・・・ああ~? テメエ、頭打ったのか? 何笑ってやがる?」 「ああ、打った!! ・・・・全てを思い出せるほどにな!!」 「?」 トサカは怪訝な顔をするが、彼は分かっていない。 今、自分がどれほどすごいことをやってのけたのかを理解していない。 「大分・・・状況が悪くなってきたな・・・・」 シモンが甲板を見渡して、追い込まれていく仲間たちを見渡す。 「逃げ場も無い・・・全滅寸前・・・・正直絶体絶命だな・・・・」 「お、おい・・・テメエ何を・・・「でもっ!」 ・・・・あん?」 シモンはニヤッと笑って・・・ 「でも・・・こうゆう絶対的なピンチを何とかするのが、俺たちグレン団だ!!」 その言葉は、トサカにはいつものシモンのメチャクチャな言葉に聞こえなかった。 まるで自信と経験に裏打ちされた力強い言葉に聞こえた。 そしてシモンは歩き出す。 「お、おいテメエ・・・怪我が・・・・」 そしてシモンは艦橋を見上げてニヤリと笑う。 胸元の指輪とコアドリルを指で弾いて、みるみると漲ってきた。高ぶってきた。 「問題ない・・・・それに・・・・あの化物に教えてやらないとな」 「・・・何をだ?」 何を? 決まっている。 「ここに誰がいるかをな!!」 傷だらけのシモンに気合が戻った。怪我も疲労もお構い無しに螺旋力が漲っている。 当たり前だ。この状況で漲らなければどうするというのだ。 シモンの手には、力強く輝くドリルが出現した。 そしてシモンは走り出す。 大切なものを取り戻した今、大事なものを奪い返すために。 「トサカ、ありがとなァ!!」 「うるせえ! さっさと行きやがれェ!」
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F:登場人物についての予想(マリ以外)に戻る No.003c 「レイにはユイの魂が宿っている」とする説 (01F003c) 提唱:01-0277など 有力度:★ 真偽: 内容 01F003b「レイが病院のベッドで眠るシンジを心配して泣いていた」とする説を初めとして、旧作と比べ、今作ではレイの人間的な部分(シンジを見守るような部分)がより多く描写されているため、今作ではユイの魂がレイに宿っているのではないかとする説である。 ちなみに、ユイの魂を宿しているといっても、記憶や感情までは移すことはできず(※注1)、故にストーリーに対して大きな矛盾とはならない。 しかし、レイの人間的な描写・シンジを見守る描写が、レイがユイの魂を宿しているということの根拠としては、やや弱い感がある。 ※注1:旧作設定。記憶のみ事前に記録したものを移すことが出来るようである。 参考:01F003a 「ヤシマ作戦後、EVA零号機エントリープラグ内でレイの手元から落ちていくゲンドウの眼鏡の描写は、後にシンジとレイが結ばれる伏線である」とする説 参考:01F003b「レイが病院のベッドで眠るシンジを心配して泣いていた」とする説 ◆ この項目の予想に投票する F:登場人物についての予想(マリ以外)に戻る ※この項目の見方 提唱⇒主にその予想を最初に提唱したレス、または、詳しく説明したレスの番号と該当スレです。(スレ番号)-(レス番号)の表記になっています。例えば、01-0001は初代スレのレス番号1番を表します。他にもその予想を詳しく説明したレスや、もっと先に提唱したレスがあるかもしれませんが、あくまで引用元があるということを示しておきたいだけなので、ご理解ください。 有力度⇒その予想を1.該当レスの数、2.そのレスに対するスレの反応やレスの数、3.その予想がどれだけストーリーに適するかを、管理人が主観を交えて格付けしたものです。勿論あくまで参考です。★:相対的に見てやや劣る予想。該当レスが比較的少ない説。スレの反応が比較的悪い予想。 ★★:相対的に見て普通程度の予想。該当レスが普通程度の説。スレの反応が普通程度の予想。 ★★★:相対的に見て優れている予想。該当レスが多い説。スレの反応が比較的よい予想。 真偽⇒その予想の真偽が明らかになった段階で、4段階に分けて検証します。各記号の意味は以下のとおりです。◎:完全に的中 ○:大筋で的中 △:部分的に的中 ×:完全に誤り 内容⇒その予想の該当レスの内容を管理人がまとめ、書き起こしたものです。 タイトルナンバー右端の半角英字(ex.No.001a,No.001b)⇒同じような予想を分けたものです。 タイトルの下括弧内の英数字コード(ex.01A001a)⇒誤字・脱字や、内容に関する議論をBOARDでする際に、予想を特定するのに用いてください。 F:登場人物についての予想(マリ以外)に戻る (以下広告)
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好 ★★★ 辛 ★★ スパイシー ★ 南禅寺御用達のお豆腐屋さんの豆乳使用 やや黄色い白色、カレーというよりクリームシチューという印象 具もニンジン、じゃがいもといったところでシチューっぽい 味もカレー感も弱く、さりとて、豆乳かと言われればそんな感じもしなくてやっぱりシチューかな。 販売者 株式会社愛京家倶楽部 所在地 京都市中京区 _RTblog10000014?pc=http%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fg-curry%2Fks034003%2F?scid=af_ich_link_img amp%3Bm=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fg-curry%2Fi%2F10000976%2F (2012.08.09)
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人里から離れた森の中。普段は人間も妖怪も立ち入らない。 そこをひたすら突き進む男が一人。 頭には黒くて長い帽子を被り、手にした鞄は男の歩きに合わせガッチャガッチャと音を立てて揺れる。 鬱蒼と生い茂る森に似つかわしくないタキシード。 彼は今しがた仕事先から逃げてきたのだ。 元はといえば人見知りするほうなんだ。それなのに人前に出るなんて、手品師なんて出来るわけない。 男は適当な切株に腰掛け、ぼんやりと物思いに更ける。 小道具なら、揃っているのに…… 心の中で自分に言い訳をし、空を仰いだ。 ――その頃 「ゆっ!おいしそうな りんごだね!」 「ゆっくりぷれいすに はこぶんだぜ!」 森のちょっと奥、ゆっくりれいむとゆっくりまりさが林檎を見つけて大喜びしていた。 自らもていんていんと跳ねながら林檎を体当たりの要領で転がして“ゆっくりぷれいす”に運んでいる最中である。 この先の茂みを抜けるといつもの切株。そこでゆっくりするつもりだ。 「もうすぐだぜ!はやく いくんだぜ!」 「ゆっ!まりさ、もうすこし ゆっくりあるいてね!!」 ガサガサと茂みが揺れた音が、上の空だった男を引き戻した。 音の方を見やると林檎が転がってくる。不自然だ。 拾いあげてみるがなんてこともない、普っっ通の林檎の様。 少し遅れて二つの頭が飛び出す。 跳ねてきたソレを見て男は身構える。 な、生首!? 魔女のような黒い帽子を被った金髪と、赤くて大きなリボンの黒髪の……なんだこれ? ポヨンポヨンと跳ねてきたソレと目が合った。 「ゆゆっ!?おじさんだぁれ!?」 「そこは れいむたちのゆっくりぷれいすだよ!」 生首らしき何かがギャンギャンと喚き散らす。 ははん、と男は気付いた。巷で噂の謎生命体、なるほど、これがゆっくりという奴か。 知能は子供と同じ程度。良く言えば純粋、悪く言えば世間しらず。 男は思った。『こいつらに見せてみて、成功したらもう一度戻って試してみよう』と。 「ゆゆゆっ!まりさのりんごがとられたんだぜ!ゆっくりかえすんだぜ!」 手にしていた林檎の事をすっかり忘れていた。 男はニヤリと笑みを浮かべ、力任せに林檎を握り潰した。 「ま゛り゛ざの゛り゛ん゛ごぉぉぉぉ!!」 目の前で好物を砕かれ、まりさが泣き叫ぶ。 怒りに任せて突進してきたまりさを受け止めるてやりすごすと、胸ポケットからハンケチをとりだし拳を包む。 「どぼじでぞんあごどずるの゛ぉぉぉぉ!」 涙と鼻水(?)でぐしゃぐしゃの二匹に落ち着けと手で合図して制する。 シルクハットにハンケチを入れ軽くかき混ぜ、切株に置く。 1…2…3 指をパチンと鳴らし、ハットを持ち上げる。 すると中からは… 「ゆ゛うぅぅ…ゆっ!まりさのりんご!!」 確かに握り潰されたはずの林檎がそこにはあった。 それだけではない。林檎の他にバナナ、柿、イチジクが入っていた。 「ゆゆっ!これ、ほんとにほんとの まりさのりんごだよ!おじさん、どうやったの!?」 瞳をランランと輝かせれいむが聞いてくる。 男は、残念ながら企業秘密だから教えられないよ、とだけ答えておいた。 そこに、他の果物は泣かせたお詫びと付け加える。何も伝えず使ったのだから当然といえば当然か。 「おじさんは、ゆっくりできる人間なんだぜ?」 さっきまで泣いていたまりさもいつの間にか目を輝かせ質問してくる。 もちろんさとだけ答えて、男はその場を立ち去ろうとした。 「れいむたちに、もっとゆっくりみせてね!」 「ゆっくり、てじなみたいんだぜ!」 引き留めようとするゆっくり達に、男は今度は首を横に振る。ごめんと言いながら二匹をソッと撫でた。 その代わり、里で開かれる大道芸大会に招待することにした。 空を見上げれば、太陽がゆっくりと西に沈む所だった。 ――数日後、大道芸大会でまりさとれいむが客寄せをしていた。 しかし男の手品よりも二匹の客寄せの方が受けていたようである。 支離滅裂なままEND >森のちょっと奥、ゆっくりれいむとゆっくりまりさが林檎を見つけて大喜びしていた。 >涙と鼻水(?)でぐしゃぐしゃの二匹に落ち着けと手で合図して制する。 >さっきまで泣いていたまりさもいつの間にか目を輝かせ質問してくる。 感情豊かなゆっくりは可愛いなぁ -- 名無しさん (2008-12-05 00 55 14) 名前 コメント
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やよいメール「カレーライス」 取得条件:高テンション時に取得 やよいです。 こないだ、とってもうれしいことがありました。 いつもは家のことでバタバタしてばかりですが、そんな私を見かねて、 弟や妹たちが、お休みの日を決めてくれたんですっ! 掃除もせんたくも、食事も、妹と弟たちががんばりましたー。 お手製のカレーライスも作ってくれたんですよ! お母さんも大喜びでしたっ。 私もうれしくって、ちょっとだけ泣いちゃいましたーーー!! えへへ```。 野菜は丸ごと。生煮えで、カレールーも固まってデロデロしてたけど、 でも、世界一おいしいって思ったんです!! 妹と弟たちも、しっかり大きくなったなぁって思いました! えへへ、思い出しただけでもウルウルしちゃいます!! やよいメール一覧に戻る トップページに戻る
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──夏休み前 澪「合宿をします!!」 律「ホンマに!?」 唯「わーい!山?海?」 澪「遊びに行くんちゃうねんで。夏休み明けたらすぐ学祭やし」 唯律「学祭!?」 律「メイド喫茶がええ!!」 唯「おばけ屋敷だよ!!」 澪「ウチらは粉もん部やねんから、屋台やるに決まっとるわ!!」 澪「せやからこの夏休みに海の家出して練習せな」 律「せやけどウチらお金あらへんで…」 唯「どうやってお店出すの…」 澪「ムギ…海の店って…」 紬「ありますぇ~」 唯澪律「あるんかい!!」 律「でっかいな!!甲子園何個分やねん!!」 澪「そら言いすぎやわ。にしても立派やな」 唯(関西の人って東京ドームじゃなくてやっぱり甲子園で表現するんだ…) 唯「でも海の家っていうよりもう店だよねここまでくると」 紬「ホンマはええ設備が整うとる沖縄がようよろしかったんどすが…」 紬「急やったもんどすから須磨海岸で堪忍しておくれやす」 律「せやかてこんな広い店ウチらで廻しきれへんで…」 紬「ウチのもんが手貸してくれるさかいに心配にはおよびまへんどすぇ」 唯(すごい待遇だ!!) イラッシャイマセ~ 紬「おこしやす~」 澪「えらい忙しなってきたな」 ジュー ジュー 律「ほい!うどん3つあがったでー!」 コトコト モクモク 唯「目が回りそうだよ!!」 澪「唯、きばらなあかんで!」 斉藤「お嬢様やはりここもお手伝いいたしましょうか?」 紬「斉藤!!ウチらは強化合宿中や! いくらあんさんでもこの調理場での口出しは容赦しまへんで!!」 斉藤「はっ!申し訳ありません…」 唯(極妻!?) 澪律(えらいもん見てもうたわ…) … 唯「は~疲れた~」 律「でも唯えらい上達しとったがな」 澪「ほんまほんま」 唯「でももっとお好み焼きがふわっとするにはどうしたらいいのかな?」 澪「山芋入れたらふわっと柔らこうなるで」 唯「へぇ~」 紬「みなはん、はばかりさんどしたな~」 唯澪律「!? はっはい!お疲れさまでした!!」 紬「いややわ~そんな改まって。いけずなお人らどすな~」 ──新学期 唯「ごめんやして遅れやしてごめんやっし~」 澪「唯もえらい関西のカンが戻ってきたやん(ただチョイスが古くさいな…)」 唯「ところでりっちゃん何見てるの~?」 律「昔の粉もの部のアルバムや」 唯「へ~(ねじり鉢巻に腹巻か~)」 律「ほんまいつの時代の屋台やっちゅ~ねんな」 唯「へ?う、うんそうだね!(屋台といえばこういうイメージしかない私って…)」 紬「ごめんやす~」 唯「あ、ムギちゃんどこ行ってたの~」 紬「屋台の出店許可を取りに行ったんどすけど、ウチらまだ部とは認められてへんみたいどすなぁ なんでも部活申請用紙がまだ出てへんさかいにって」 澪「律あんた部活申請用紙どないしたん?」 律「・・・・・あ」 … 律「山中センセ!粉もん部の顧問になってやってください!」 「よろしゅう頼んます!」 さわ子「ごめんなさいね。私茶道部の顧問だし掛け持ちはちょっと…」 唯「じ~~~~~~っ。先生この学校の卒業生ですよね?」 さわ子「そうだけど?」 唯「さっき昔の粉もん部のアルバム見てたんですけど…」 さわ子「!?」 唯「先生に似た人がいたような?」 さわ子「あわわわわわわ…」 ──部室 唯「ほらこの人」 律「ほんまやねじり鉢巻に腹巻」 澪「おまけにラクダシャツとモモヒキかいな…完璧やな」 さわ子「よくわかったわね…そうよ私、粉もん部に居たの」 紬「えらい意外どすなぁ」 唯「じゃあお好み焼き焼いてみて!」 さわ子「ちょっと…ダメ…返しヘラなんて持たせないで…」 ドキュン!! さわ子「ッシャー!!ほな行くでー!!目かっぽじってようみとけやー!!」 「関西弁になった!!」 澪「早焼き!!!」 ジュー ジュー ジュー ジュー ジュー ジュー 紬「トッピング!!!」 ブタ! イカ! エビ! モチ! チーズ! ソノタイロイロ! 律「空焼き!!!」 チンチンチンチン 唯「あぅ…私のホットプレートが…って最後放置してるだけじゃん!)」 さわ子「お前ら部室好きに使いすぎなんじゃコラボケ!!」 「ごっごめんなさい!!!!」 さわ子「ハッ!? 今の…見た…?」 粉もん部一同(コクコク) ──さわちゃんは観念しました さわ子「オリジナルトッピングはあらへんの?」 澪「あの…実はいくらか考てあるんですけど…」 さわ子「ほな見せてみい」 お好みソースの代わりにチョコレートソースで たこの代わりに飴ちゃん カスタードクリームを出汁にうどんを 律「うぇ…なんでこんな甘いもんばっかり…」 さわ子「かゆぅ~なるわ…」 澪「ウチとしては本気のパッチやねんけど…」ポロポロ… さわ子「いや…あかんゆ~かな」 律「せやせや。ちょい小麦粉の神様に謝れっちゅ~か…唯もなんか言ったってや!」 唯「すごくいい!!」キラキラ 律「いや!そのノリはめっちゃ危険やで!!(誰が味見すんねん!)」 唯「私はいいと思うよ♪」 澪「ホンマ!?おおきに!」 ギュッ 律「あかんあの2人は話にならへん。ムギなんとか言ったって…」チラ 紬「ポワ~ン///」 律「!?(なんかはんなりしてはる~!!)」 律「ちょっと…ムギも賛成なん?」 紬「ホンマ…ええもんどすなぁ~///」 律「!?わかったわウチの降参や…(涙)」 律「ほな試しに作ってみるから澪味見てみいや」 澪「!? 絶対いやや!!」 律「なんでやねん!!」 澪「こんなゲテモノ食べれる訳ないやないの…」 律「どないせ~っちゅ~ねん…」 唯「はい!ぜひともそのお役目わたくしに!!」ビシッ! 紬「ほなウチも」ビシッ! 律澪(やばい先越されたらあかん!!) 澪「いやいやここはやっぱ提案者であるウチが」ビシッ! 律「(しもうた!?遅れとってもうた!)…ウチも…」ヒョイ! 澪紬「どうぞどうぞ」 唯「え!?なんでりっちゃんだけ?ずるい!」 律「唯。本気やったんかいな…」 ─── 律「結局時間もないもんでウケを狙ってこれで屋台やることになってもうた…」 澪「大丈夫やろか!?」 律「お前がゆうたらしまいやろ!!」 紬「いざいう時はウチの若いもんに買わせますさかいに」 律「いやそれは悪いて…」 唯「私も食べるよ!!」 律「あんたは勝手にしたらええがな…」 唯「そういえばりっちゃんと澪ちゃんは幼馴染なんだよね」 澪律「せやで」 律「せや!昔こーゆー事もあってな…」 ─── 幼律「わ~澪ちゃんのおべんとたこ焼きや~!」 幼澪「一つ食べる?」 幼律「ほな、およばれしよかな」 幼澪「おいしい?」 幼律「!? ウィンナーや!!」 幼澪「えっ!?」 幼律「みんな~澪ちゃんのたこ焼きの中にウィンナー入っとる!」 幼澪「や~め~て~;;」 ─── 律「ってな事があってな」 澪「律ホンマかんにんして~な~。ウチ恥ずかしいわ…」 紬「まぁ、ようあることどすから(ウチではありえまへんなぁ)」 唯「へ~(なにがおかしいんだろ?)」 ──学祭当日 律「暇やね…」 澪「せやね…」 唯「チョコレートお好み、飴ちゃんたこ焼き、カスタードうどんあるよー!」 紬「唯はんはあいかわらず元気どすな~」 女の子「あの…」 唯「はい?」 女の子「一つずつ下さい…」 律「ホンマに!?」 澪「チャレンジャーやな~…」 紬「ウチ感動すら覚えますぇ~」 唯「おおきに!!」 ──学祭終了 律「けっきょく売上げあの女の子だけかいな…」 澪「なんやかわええ子やったね」 唯「ツインテールで小っちゃくてね♪」 紬「ほんまどすなぁ」 律「せやけど仕込んだ分どないするん…」 紬「ぎょーさん余ってしまいましたなぁ」 澪「しゃーないから普通に焼いて近所で配ろか」 唯「じゃあ最初からそうすれば…」 澪「それはあかん!」 律「せやそれしてもうたらウチらの負けやで!」 紬「いくら唯はんでもそうは問屋がおろしまへんでぇ~」 唯「ご、ごめん…(何をそんなに必死に)」 唯「でも大阪の商売って商魂たくましいものじゃないの?」 澪「誰もタダで配るゆうてへんで」 唯「え?」 律「よう頑張って7割引きやね。それで仕入れ代トントンくらいやし」 紬「相手さんが食べてくれはった時に料金請求するんどすぇ~」 唯(関西ってやっぱり怖い…) ──新学年 澪「新歓屋台はゲテモノやのうて普通にしたけども…」 紬「誰も来やしませんどすなぁ…」 律「やっぱウケに走った方がよかったんちゃうか?」 コンコン ガチャ 梓「あの~…」 唯「はい?(ん?どこかでみた覚えが…)」 梓「入部希望なんですけど…」 律「ホンマかいな!?」 梓「はい。学祭の時のあの味。めっちゃ感動しました!」 澪(これは!?ツッコミ待ちやろか…?) 律(いや…とりあえずは様子見や!) 梓「ウチ中野梓いいます。よろしくお願いします」 梓「特にお好み焼きが得意です」 澪「ほな唯と一緒やな」 梓「あのお好みチョコレートソースめっちゃ感動しました!」 梓「よろしくたのんます唯センパイ」 唯(ほわわ~ん♪) 律「ほな早速お好み焼いてもらおか」 梓「わかりました。いかせてもらいます」 澪「あの…一応言っとくけど甘いんとかはいらんから」 梓「えっ?」 律「そうそう。普通でええねんで普通で」 梓(ウチ試されてんのかな…?) サッ ←マシュマロを取り出す 律「いやいやいやいやいや!そんなんいらんから!」 澪「せやで!ホンマに普通でええねんで!」 律「やっぱり実力計るためには普通やないと…」 梓「あ、ホンマですか…ウチてっきり///」 紬(ノリがええんも考えもんどすなぁ…) ジュワ~ ジュ~… 律「めっちゃうまい!」 澪「ホンマやで!唯なんか目やあらへん!」 紬「なんやお腹へってきましたどすぇ」 唯(なんだろう…あんまりくやしくないや…) 梓「じつはウチの親、日清製粉におるもんで。小いちさい時から粉もんにはうるそうて」 律「サラブレットや!」 澪「こらムギが持ってきてくれた特性鉄板のポジションも危ういな」 紬「唯はんうかうかしてられまへんなぁ」 唯「別にいいよ♪」 「!!?」 ──いつものようにダラダラ過ごす日々 梓「・・・・」 律「今年も阪神あかんか…」 澪「世代交代急がなあかんわな…」 紬「いつになったらバースの再来現れるんっでっしゃろなぁ」 律澪紬「はぁ~~~…」 唯(野球はついていけないや…) 梓「粉もん部は練習せな、あきまへ~ん(byオマリー)」 「!?」 梓「ちゃんと練習せなせっかくの鉄板も錆びついてしまいますよ!!」 律「いや…今からな、やろう思てたんやで。ホンマ」 梓「そんなもん。信用できませんわ!」 梓「ウチ怒らしたらエライことになりますよ!」 澪「なんや、制服のタイ外しよってからに…」 梓「ウチが制服のタイほどいたら…こうなるねんで!!」 バンッ!!! 律「なんちゅうこっちゃ…身長とタイの長さが一緒や!!」 紬「池乃めだか師匠みたいどすなぁ」 澪「あかん…完全にウチらの負けや…!!」 唯(これは知ってる!!) 唯「ほらほらネコじゃらしだよ~」 梓「うみゃ~ん…に゛ゃ゛!」 律澪紬(完全になりきっとる!!) 唯「あだなはあずにゃんで決定だね♪」 ──こうして粉もん部の日々は過ぎて行く… ~ネタ切れ~ 戻る