約 483,644 件
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/690.html
心はあの日の出会いをきっかけにして まっすぐに 夢のまま終わらせたって何も変わらない そうだろう? 組織に入ってのし上がっていくことに 賭けよう 心に強く気高い覚悟があるなら大丈夫 知らず受け継いだ黄金の精神 自分を信じ 今 地を蹴り上げて 必要なのは『犠牲』じゃない 暗闇の荒野に見い出せ 切り開く向かうべき道を 朝日よりも明るい輝きで照らしだして 引き合う運命 裏切り追われる事も必然? 鐘楼の下で離れたボート 選んだ『正しい』道 繰り返し精神(こころ)が追い詰められても 迷わずに翔れば 動き始める 閉ざされた過去の手がかりは 朽ちゆく仲間の手の中に 真実へ向かっていく意志を感じれば いつか必ず辿り着ける Wake up to carry out Wake up to carry out,believe forever 光射す未来を感じて 故郷に思い馳せる君を 誰も傷つけたりしないよう 花の中で待ってて きっと 帰ろう 手を伸ばして掴み取れ 滅びることのない『真実』 空の青さに解き放った 眠れる奴隷の意志を受け継ぎ 先へ進め 原曲【初音ミクオリジナル「Soar」(sm2700265)】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm3558906】
https://w.atwiki.jp/roborowa/pages/173.html
闇の中のX ◆c92qFeyVpE 「やぁ、僕はタチコマ。君の名前は?」 タチコマの問いに、男は答えようとしない。 しばらく反応がなく、使用する言語が違うのだろうか? と思い始めたところで、ようやく男が動く。 「大……」 「『ダイ』? それが君の名前かい?」 「変……身っ!」 男は体全体で何かの文字を描くようなポーズを取りながら叫ぶ。 描かれた文字は――『X』。 「わわっ!?」 一秒に満たない時間で昆虫を思わせるような仮面と、銀色のスーツに包まれた男――Xライダーにタチコマは驚くと同時に後ろに下がる。 だが、Xライダーはそれよりも速くマニュピレータ―の一つを掴み、引き寄せながらボディを殴りつけて吹き飛ばす。 ――タチコマを始めとする思考戦車の装甲はそれほど強固なわけではない。 ライフル弾程度なら弾けるが、それでも数発同じ個所に撃たれたらへこんでしまう程度だ。 しかし、その程度でも素手の人間には十分すぎるほどの物である―― その相手が、『改造人間』でもない限りは。 タチコマのボディがひしゃげ、辛うじて体勢を立て直すがXライダーは休ませる暇なく駆け出していく。 それに対し固定装備としてつけられているチェーンガンを発射、威嚇などしている余裕はない。 どういうわけか照準がうまくあわず、足を狙ったつもりが右腕を撃ってしまい、痛覚がないのかXライダーは怯みもせずにその撃たれた右腕で殴りかかる。 「わっと! あんなの何発も喰らったら壊れちゃうよ!」 咄嗟に横へ回避するも、Xライダーは素早く追い続けチェーンガンの狙いをつける暇を与えない。 更に数発の拳がタチコマを捕えるが、それまで下がる一方だったタチコマが突然勢いをつけて突進しXライダーを吹き飛ばす。 すぐさま体勢を立て直し、退避行動に移るタチコマに狙いをつけ空高く跳びあがる。 「X……」 宙で回転しながら勢いをつけていき、タチコマ目掛け飛び蹴りを放つ。 「キィィィック!!」 上空から迫るXライダーにタチコマは何も対応できず、そのままXライダーの足がタチコマのボディを――『すり抜けた』。 「っ!?」 そのままXライダーのキックは地面を砕き、慌てて今すり抜けたタチコマを振り返る。 間違いなくそこにいるはず、だが、触れようとしてもそのボディはすり抜けてしまうのみだ。 Xライダーは一旦その場から離れ、全身の感覚を研ぎ澄ませる。 普通ならばまず気付かれないであろう機械の駆動音、それを察知し、その音源目がけて蹴りを放つ。 「……」 大きなプロジェクターのような機械が破壊され、タチコマの姿が消える。 吹き飛ばされたあの一瞬でこの虚像と入れ替わっていたのだろう、Xライダーは変身を解いて歩きだす。 その表情からは、感情の一欠片も見いだせない…… 【C‐3(北西部) 町/一日目・深夜】 【神敬介@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]:疲労(中) 右腕重症 洗脳状態 [装備]:なし [道具]:支給品一式、不明支給品(1~3個) [思考・状況] 1:他の存在を排除する ※暗闇の種子による洗脳状態にあります ※暗闇の種子は胸部に埋まっています ※ライドルは没収されています 「危なかったー、前もって設置しといてよかったよ」 あの場を切り抜けたタチコマは、雪原をただ走る。 ――キットナンバー08「ウツセミ」―― 完璧なまでの虚像を映し出すという説明に嘘はなかったようだ、完全に騙されてくれた。 「そういえば何かで見たっけ、こういう時に言う伝説の台詞があったはず……」 追いかけてくることも考え、速度は緩めぬままタチコマは考え――思いつく。 「思い出した! 『こんなこともあろうかと』だ!」 【C‐2(南西部) 雪原/一日目・深夜】 【タチコマ@攻殻機動隊】 [状態]:ボディに中度の損傷 [装備]:右手のチェーンガン、各部ワイヤーなど固有武装 [道具]:支給品一式、不明支給品(1~2個) [思考・状況] 1:あの場から離れる。 2:変身する相手に注意。 3:少佐はどこかなー? ※制限により固定武装の照準がうまく定まりません。(支給品は問題なく使えます) キットナンバー08 ウツセミ@勇者王ガオガイガーFINAL 遠隔プロジェクションビーム発生装置。所謂リモコン操作できるプロジェクタ。 GGGの諜報部隊、ビッグボルフォッグが扱い、 その精度はボルフォッグと同等か、それ以上の策敵能力を誇った敵を完全に欺いたほど。 時系列順で読む Back からくりライダー Next 仮面が与える真実と疑惑 投下順で読む Back からくりライダー Next 怒れ鋼のサイボーグ!勇気と魂をその胸に 011 僕らはみんな生きている 神敬介 040:塗り潰された『PLUCK』 011 僕らはみんな生きている タチコマ 034 善意と悪意の行方
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/49972.html
【検索用 GuidingLight 登録タグ CeVIO G マッチ 可不 曲 犬絵】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:犬絵、マッチ 作曲:犬絵、マッチ 編曲:- 唄:可不(KAFU) 曲紹介 曲名:『Guiding Light』 犬絵とマッチの初投稿作。 Mix / Mastering 犬絵 Voice Edit マッチ Illustration モグオ Movie めかおん 歌詞 (動画説明文より転載) 拡がり続ける無限の虚無に生み落とされてる 人々の意志が漂う海で 目覚めた私の伽藍洞の胸が意味を求めてる まだ知らない鼓動 生まれた訳 揺蕩う幾千の声に呼ばれてる 未だ見えない灯り 降り注いだ魔法 聞こえていますか 暗闇の中で 教えて 心を 泡沫に溶けた光の行方 疼くこの胸が追い縋ってる 息をさせて 響き渡っていく 境界を越えて 紡ぐ旋律とその残響が 那由多の螺旋の果てで聞こえてる あなたの声 射した一筋の光 叫び続けよう 例え届かなくとも 世界は 波打つ 水面に揺れる 届かない星 触れてみたい 抱きしめたい 幻でも 離さないように 零さないように 呼吸するこの胸が高鳴る方へ いま コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anchorlegendscenario/pages/1346.html
システム ダブルクロス シナリオ名 意志 遠くで救急車のサイレンが鳴る。 空から島を見下ろすように。 空中から見下ろす先は自分『だったもの』。 見たら一発で判る損傷具合だ。 「まだやり残したことあるんだけどな…」 口から零れた一言に 応じる声があった。 「生き返りたいの?」 少年が居た。 幻獣でも見たかのような感覚だ。 「出来るのか?」 「出来るよ。 君がどれだけの意志を持つかにもよるけどね。 なにせ試練を越えなくちゃならないからね。 大抵の人は挫折していっちゃうんだ。」 少年は続ける。 「受けるのなら君に期間限定でチカラを渡そう。 そのチカラに強く祈れば、 試練がほんの少しだけ楽になるかもしれないね」 「わかった。受けさせてくれ」 脇道に逸れても 帰るべき場所は、ある。 「君の意志の強さと志を見せてよ」 備考というか補足 幻獣→幻獣 ランド→島 脇道→脇道 妖怪退治?いえ知りません。 仮に比較してもこの内容は 『試練の舞台が異次元』です。 期間限定のチカラがシンドロームです。 祈れば意志に呼応したレネビが相方として登場します。 試練の内容とシンドロームはGMに一任しましょう。 意志のレネビ だれおまシリーズ第七弾
https://w.atwiki.jp/mamonomusume/pages/35.html
所要:闇のランプ(クラーケンの墨) 光を遮断し、部分的に闇を作り出すクラーケンの墨の効果により、 暗闇、あるいは全く視界が働かない空間でその他の四感を際立たせたプレイを行うもの。
https://w.atwiki.jp/akbdata/pages/318.html
https //ja.wikipedia.org/wiki/暗闇_(曲) https //48pedia.org/暗闇
https://w.atwiki.jp/wspsp_wiki/pages/191.html
autolink() NA/W12-076 カード名:“管制人格”(マスタープログラム)闇の書の意思 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:1 コスト:1 トリガー:1 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《魔法》・《本》 【自】[手札のクライマックスを1枚控え室に置く]このカードがアタックした時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、そのターン中、このカードのパワーを+X。Xはあなたの控え室のクライマックスの枚数×1000に等しい。 SR:闇に・・・・・・染まれ・・・・・・ レアリティ:SR illust.toma このカードをTCG版wikiで調べる
https://w.atwiki.jp/mbga_seiya/pages/506.html
[闇の代行者]パンドラ タイプ テクニック 必要コスモ 13 初期攻撃力/防御力 3150/3150 初期総パラメータ 6300 最大攻撃力/防御力 7875/7875 最大総パラメータ 15750 必殺技 冥王の神託 効果 スピードタイプの攻守 大ダウン 【解説】 ハーデス軍を統括する冥王の側近。深き闇に閉ざされたハーデス城から地上を侵略する冥闘士たちへと冥王の意志を伝え、逆らう者は冥界三巨頭であろうとも容赦なく罰する。 [闇の代行者]パンドラ+ タイプ テクニック 必要コスモ 13 初期攻撃力/防御力 3780/3780 初期総パラメータ 7560 最大攻撃力/防御力 9450/9450 最大総パラメータ 18900 必殺技 冥王の神託 効果 スピードタイプの攻守 大ダウン MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 5356/5356 初期総パラメータ 10712 最大攻撃力/防御力 11026/11026 最大総パラメータ 22052 【解説】 ハーデス軍を統括する冥王の側近。地上においては冥王に忠誠を誓う者たちの指導者であり、冥闘士として甦った以上、かつての黄金聖闘士すらもその足元に跪かせる。
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/2424.html
「……来たのか」 「ええ」 何処とも知れぬ、暗闇の中。ベンチに一人座っていた火波 綾斗は、やって来た女性を見て目を眇めた。 「あの子は……」 「帰って行ったよ。まだ、やることがあると言ってな」 微かに笑って、言った。 「彼は、どうやら上手くやってくれたようだな」 「それと、スザクのために集まってくれた、友達のおかげね」 後ろに両手を回して笑むその姿は、驚くほど絵になった。 「そうか……それは、よかった。本当に、よかった」 「ええ……本当に、よかったわ」 言い交して、しばらく二人で笑う。ややあって、静寂が戻る。 「……綾斗さん」 「ん?」 疑問の響きを発した時には、既に女性が体ごと抱きついて来ていた。 「綾斗さん、綾斗さん……会いたかった……!」 「……琴音」 ――――気が付くと、酷く体が重かった。 手足どころか、瞼をほんの少し動かすのも一苦労だった。まるで、僕の身体が僕のものじゃなくなったみたいに、意志が肉体に上手く伝わらない。 ましてや起き上がるなんて不可能な話だ。何か聞こえるけど、あまりに遠くてよくわからない。 全身の感覚が酷く鈍い。何て言うか、テレビの砂嵐がまとわりついてるみたいな、不快なような違うような、よくわからない感触があった。 (ううう……嫌だなぁ、これ……) 何とか動けないかと、身体のあちこちに意識を巡らせてみた。そうすると、少しずつだけど、身体が僕の言うことを聞くようになって来た。 端から徐々に感覚が戻り、まとわりつくような感触が引いていく。全身に圧し掛かっていた重さがすーっと消え、何かから解放されたような爽快感が体の中心から広がって行った。 ふと我に返ると、聞こえていた音の正体がわかった。 「お姉ちゃん……ねぇ、お姉ちゃん……?」 (アオイ?) 確かに妹の声……なんだけど、この口調は何だ? いつもの大和撫子気取りの馬鹿丁寧な言い回しはどこに行ったんだ? それに思いを馳せるより早く、今度はゲンブの、マナの、ランカの声が聞こえた。 音の奔流に飲み込まれたみたいに、誰がなんて言ってるのかが上手く聞き取れない。それに紛れて、シスイやシュロ、アズールが呼んでるのも聞こえた。相変わらず何て言ってるのかはよく聞き取れないけど。 けど、一番耳に届いたのは、やっぱりトキコの声だった。 「鳥さん、まだ決心つかないの!? 言ったでしょ、私達まだ何にも始めてないんだよ、それでいいの!? 何が嫌なの、何悩んでるの!? 逝くのか帰るのか迷ってるの? だったら帰ってくればいいんだよ! 理由なんか簡単だよ、私がいるから! それで十分でしょ!? ここまで来てうじうじ悩むなんて、鳥さんらしくないよ! こっち側の方がいいに決まってるでしょ、とっとと帰って来ればいいんだよ、そんなこともわかんないの!?」 ――――さすがにカチンと来た。 いくらなんでもここまで言われる筋合いはないだろう。だから、思いっきり不機嫌な声で言ってやった。 「――――うるさいよ、トキコ」 喧騒が消えた。不意に発せられた声に、その場の全員が固まっていた。 何より、呼ばれた当人であるトキコが一番硬直していた。その声が、言う。 「人の気も知らないで、あれこれ好き勝手に言ってくれるじゃないか。たった今まで死んでた人間に言う台詞か、それが? 確かに僕はあれこれと考えちゃいたけどさ……そこまで言われちゃ、悩んだら負けみたいな気がするだろ」 驚く全員の見る前で、目を開けたスザクは不機嫌極まりない顔でそんな事を言った。 その彼女は、未だ反応できない彼ら彼女らを目線だけで二、三度見回した後、感覚を確かめるように何度か瞬きをし、左手を取るアオイを見た。 「お姉、ちゃん……」 「……そんな顔するなよ、アオイ。全身重いけど、概ね問題ない。ああ、大丈夫だよ、僕は」 「お姉ちゃんっ!!」 「ちょ、うわぁっ!!?」 感極まってアオイが飛びついたが、手を握ったまま前に乗り出したのが失敗。思い切り引っ張られる形になったスザクは、何の対処も出来ないまま、 「のわっ!?」 右手を取って「天子麒麟」を使っていたシスイごと、ソファの下に転落していた。 「い、痛たたたた……何するんだよ、アオイ!」 「ご、ごめん、ごめんね、お姉ちゃん……つい……」 「そ、それより俺を何とかしてくれ~!」 言われてそちらを向くと、背もたれを乗り越える形になったシスイは、勢い余って頭が座卓と背もたれの隙間に挟まり、二進も三進も行かなくなってしまっていた。ゲンブとシュロが二人掛かりで引っ張り出した時には、頭に血が昇って顔が真っ赤になっていた。 「大丈夫か、シスイ」 「な、何とか……すみません、ゲンブさん」 「気にするな。それより……」 一息をついたゲンブが、床の上で身を起こしたスザクを見る。 「……よく帰って来た、スザク」 「お帰りなさい、綾ちゃん……」 「よう帰られました、スザクさん」 「……姉貴、よく無事で……」 「無事じゃなかったからこの騒ぎだと思う。……でも、よかった」 「ああ。本当によかった」 「ちょっと一角君! いつまで手握ってるの!」 トキコの怒声で我に返った二人が見ると、確かにシスイはまだスザクの手を握ったままだった。 「っと、済まない」 「いや……」 言われて手を放す二人だが、そのやり取りがさらにトキコの癇に障ったらしく、 「私を置いてラブコメるなー!!」 割り込むようにして突撃して来たかと思うと、威嚇するようにスザクの右腕にしがみついた。 「鳥さんは私のー! 取っちゃダメーッ!」 「そ、それダメ! お姉ちゃんは私のなの!」 すっかり素に戻ったアオイが反対の腕に縋りつく。当のスザクは俄かに勃発した修羅場に内心冷や汗を流していたが、この状態ではどうすることも出来ない。騒がしくなった室内の隅で、ブラウがアンと話をしていた。 「……どうやら上手く行ったな。これで、『彼』との約定は果たせたか」 「……事情はお聞きしません。それでは、私はこれで失礼いたします」 「む、何かあったか?」 ええ、とアンが頷く。 「京様から連絡が入りました。情報屋の皆様方に何かあったらしく、戻って来て欲しいと」 「緊急か?」 「危険がどうこうではないようですが、京様がお呼びであれば、迅速に駆け付けねばなりません。これにてお暇致します」 それだけ言って一礼すると、アン・ロッカーは足早に火波家を去った。恐らくあの情報屋「Varmlion」に戻るのだろう。 (俺も、長居をする必要はないか) 呟くが早いか、ブラウの姿は足元に発生した暗い凝りの中に沈むようにして消えていた。 それに気づいたのか気づかないのか、スザクがふと、呟いた。 「……アオイ」 「なあに、お姉ちゃん」 「母さんは……母さんは、どこにいるんだ?」 「……すまないが、俺は行かなければならない」 わかっていたことだった。綾斗は既に死んだ人間。ここに留まっている方が、本当はおかしいのだ。 「なら、私も……」 「……俺は、子供達にとって、いい親ではなかった。そんな俺が、最後に出来ることがあるとすれば……」 「あるとすれば……?」 「それは、母親を返してやることだ。俺が死んだばかりに、お前の命を縮めてしまった……俺はもう逝くが、お前は帰るんだ」 「わ、私も……一緒に……」 ようやく会えた最愛の人に、しかし綾斗は微笑んで別れを告げる。 「生きてくれ、琴音。子供達と一緒に」 「綾斗さん!」 「向こうで待っている……でも、あまり早くは来ないでくれよ」 「綾斗、さん……私は……」 それでも、綾斗は頷かなかった。決意は既に固まっている。たとえどれほど悲しまれようと、これだけは譲るわけにはいかない。 夫である前に、彼は親なのだから。 「……スザクとアオイを頼む。二人とも、あれで結構脆いからな」 「……はい」 その返事を聞いて、綾斗は灯っていた光の向こうに姿を消した。たった一言だけ、最後に残して。 「――――ありがとう、琴音。愛してる、ずっと……」 命の意味、想いの意味 (去り行く者、二人) (帰り来る者、二人) (去り逝く者、一人)
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2260.html
第十八話 「弾薬の補給と装備の換装を確認。アカツキ、調子はどうだ?」 《はい。やっぱりこれがしっくりします》 ソフィアとは別のリペアスペース、その中でアカツキはウェルクストラ装備から別のセットに換装していた。 リアウィングには赤のストライプが描かれており、両脚はエウクランテのそれを模した脚部パーツとなっている。 それら以外はいつものトランシェ2装備だ。 《それでマスター、戦況はどうなっているんですか?》 「現段階で残っているのは俺たちを含めて5体、トリスタンも健在だ」 《よかった・・・・。それじゃあ、行きます!》 それを聞いて胸をなで下ろしたアカツキは、ケーブルをパージするとハッチを開けて飛び立って行った。 「初の実戦と聞いてはいたが、どうやら相当訓練は積んでいたようだな・・・・」 《合ったり前よ。俺のトリィを舐めるなよ!》 その後、拓真の声が通信に割り込んできた。 「普通、ここは謙遜する所だろうが・・・・」 《謙虚なことが良いこととは、限らんよ、マイ・フレンド》 「威張りすぎるのもどうかと思うぞ・・・・・?」 《ああ、話は変わるが、良いニュースと悪いニュース、どっちを先に聞きたい?》 優一は頭を抱えてしまう。 「なんで俺の周りには、こういう極端なのが多いんだ・・・・・」 《おい、聞いてるのか?》 「あ、ああ聞いてる。じゃあ、悪いニュースから」 慌てて取り繕うと、拓真の話に耳を傾けた。 「なんだって・・・・軍用神姫が!?」 優一は半信半疑だった。 このバトルは所謂ノンルール、早い話が『殺し』以外は何をしてもいいのだ。当然軍用神姫が出てくるのも、予想の範疇だったが・・・・・ 《現に、トリスタンがそれと交戦して撃破している。まあ、危険はないだろう。こっちが良いニュース》 「それで拓真、その神姫の名前は?!」 《言葉が足りなかったか・・・・あくまで軍用なのは武装だよ。素体は多分普通。名前は確か・・・・・ソ・・・・ファ・・・・だっけ?覚えてねぇや》 「じゃあ、使われていた素体は!?特徴とか、なんでも良い」 《多分、カスタムメイドじゃないか?銀髪の神姫なんて今出回ってるのはノーマルじゃエスパディアとフブキ、後は黒アンと夜飛ぐらいだぞ?そのいずれにも当てはまらなかった・・・・》 優一は彼の話を聞きつつ、思考回路を猛回転させていた。 〈銀髪の神姫・・・・確かにあいつの言うとおりだとすれば、カスタムだと言う事になる。だが、仮に四肢以外の素体パーツ・・・・胸とか、髪の毛とかも確か換装・・・もとい変更が出来たはずだ。後は・・・・〉 《ああ、そうそう。瞳の色は・・・・赤だったな》 『赤』、その単語を聞いて優一の疑念は確信へと変わった。 〈だが、どんなに足掻いても、修理の時以外はコアと素体は切り離せない・・・・。となると・・・・〉 「まずいぞ、拓真。どうやらこのバトル、血の雨が降りそうだ・・・・」 第壱拾九話へ続く とっぷへ戻る