約 524 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6736.html
399: 霧の咆哮 :2020/12/24(木) 22 31 30 HOST KD106181169095.au-net.ne.jp 〇日蘭世界IFネタ~プリンス・オブ・ウェールズの躍進~ ~彼女は何故、現代でも健在となったのか。イギリスに顕現した新たな王子伝説~ KGV級戦艦2番艦プリンス・オブ・ウェールズ。 史実においては排水量制限や新機軸の設計やらが上手くいかなかったせいでKGV級自体評判が悪く。 『WW2の新鋭戦艦最弱クラス』『欠陥戦艦』と散々言われたり、当人(当艦)であるPOWも世界初まともな航海戦闘中に沈められた戦艦として悪評を背負ってしまったが、日蘭世界においては事情が異なった。 世界に冠する二大大国である日蘭を主軸とした大洋連合側への対抗するために後期サウスダコダ級の建造が急がれる中、正面戦力やコスト最重視で設計余剰を切り詰めたり、足の遅さやらは建造中の時点で指摘されていた。 そこら辺使い辛いとフランスが独自にリシュリュー級を建造してる中、イギリスも同様に独自にKGV級建造に乗り出すのも必然であった。 無論、そこにフランスやドイツやイタリアの新鋭戦艦への対抗意識が強かったのも言うまでもない。欧州枠で蘭帝はある意味ノーカン枠と現実逃避したかったろうが。 しかし、後期サウスダコダ級で建造リソースが食われてる中で史実通り5隻建造は不可能であり、この世界のKGV級は1番艦キング・ジョージ・5世、2番艦プリンス・オブ・ウェールズまでは確定として、3番艦デューク・オブ・ヨークが建造されるかどうか、となった。 同じく史実のような冒険的な新規設計もこの余裕のない情勢では出来るわけがないと海軍上層部が訴えたことで、排水量制限もなく信頼できる設計中心で発展性等も確保したまま完成したことで、41センチ連装砲4基搭載のよく言えば堅実で完成度の高い、悪く言うと他のビスマルク級やヴェネト級等と似たりよったりな性能となった。 さて、改めてPOWに焦点を当てるが彼女は日蘭世界の主軸から更に外れたこの世界において『不死鳥の王子』の異名を冠していた。 リシュリューのような伝説的な撤退戦や武勲を上げたわけでも、オセアンのようなオカルト事件を起こしたわけでもない。 ただ、当初の予定通り高速戦艦として通商防衛や空母部隊護衛、船舶救援とで駆けずり回る日々においてこの世界の彼女は運に恵まれていた。 どこぞの異能生存体染みた駆逐艦と異なり、無傷で窮地を切り抜けるようなエピソードに恵まれたわけではない。 戦いで小破も中破も珍しくもなかったが、乗員の不断の努力の賜物もあいまり不思議と致命傷となる部位は避けたり、致命的な被弾になりそうな魚雷は深度のミスか外れたりしたのだ。 傷だらけになりながら何度も何度も戦場に舞い戻り、奮戦していく姿からいつしか彼女は『不死鳥の王子』と呼ばれ、軍民問わず人気を集めるようになった。 なお、この異名についてこの世界でも不死鳥の異名を得ていたとある駆逐艦の乗員達や前世も含めてそちらのファンであった者達も反応していたが、さておき。 そしてロイヤルネイビーの最終決戦、リシュリューを始めとした枢軸側欧州残存艦隊と大洋連合の大艦隊が欧州の覇権を決定打にさせるべく起きた大一番において。 同僚の後期サウスダコダ級が敵戦艦と相打ちで沈んでいくのを見送りながら彼女も奮戦していたが、リシュリューが敵陣中央突破で撤退する最中、こちらは行き先の方向性的に同行するわけにもいかなかったが、同乗していた艦隊指揮官からフランス艦隊に注目が集まる隙に最後の意地を見せる時ぞとばかりに指示が飛んだ。 結果的にはフランス艦隊が乱した戦場の響きに相乗りするかのようにイギリス海軍もその混乱を広げ、大洋連合艦隊の被害を広げ、リシュリューの離脱の手助けにもなった。 最終的にはPOWは大破し、あちらに鹵獲されるよりはと自沈を選ぼうとするも、最早大勢は決したし応対した大洋連合側も実に紳士的で騎士道精神溢れた説得をしてきたこともあり、名誉ある降伏を選んだ。 戦後は占領統治においてリシュリュー同様一度は接収されながらも、データを取られた後は国民感情の都合もありイギリスに返還。修復・再就役となった。 モンタナ級は燃料不足や整備不足、練度不足で実戦参加できなかったとはいえ、日蘭側にも対抗相手が限られる46センチ砲艦というのが脅威と見られたり、戦場に出てなくて活躍もしてないからアメリカ国民の愛着も薄いのと、3分割されたアメリカでモンタナ級の運用・維持も難しく、そもそも軍備制限も受けてた事情もあって日蘭に接収されたままとなったが。 POWは異名持ちなほどに武勲をあげ、マスコミにも散々宣伝されたことで国民の認知度も高く愛されてたのと、戦力的には良くも悪くも堅実な41センチ砲艦に過ぎず、モンタナ級ほどの脅威にもならないと判断された為である。 ここら辺はフランスにリシュリューが返還された際も同様の事情であろう。 400: 霧の咆哮 :2020/12/24(木) 22 32 45 HOST KD106181169095.au-net.ne.jp さて、POWは戦後も近代化改修を受けながら運用されイギリスがBCに変化していきながらも国を支え続け、本来は遅くとも80年代にはお役御免となって解体か記念艦化が精々であったが、ここで日蘭本編世界以上に武勲や知名度を上げてた影響が出てくる。 日蘭世界では戦時中の活躍もあり史実よりも軍艦信仰・戦艦信仰が根強いというのは周知の事実であるが、こちらでは更にイギリスのPOW、フランスのリシュリューと、ライバル国の象徴的な戦艦が健在かつどちらも武勲艦として有名となっており、日蘭本編以上にこの2隻が絡むと軍民問わずライバル視が強くなっていた。 『フランスがリシュリューを戦艦の女王と称するなら、我らイギリスにはプリンス・オブ・ウェールズという戦艦の王子がいる』 この逆もまた然りであった。なお、よりでかくてヤバイ日蘭の大戦艦群はノーカン扱いがまたまた暗黙の了解であった。 戦後世界で最強戦艦議論で大和型が名誉の殿堂入りで除外されるのと同じようなものである。 こんな風潮が出来てる情勢でもただの近代化改修では限界がきているPOWはいずれ退役せざるを負えない、その筈であった。 だけど、そこに飛び込んできたのが後に美魔女化改装と称されたほどのリシュリューの大改装計画であった。 その予定通りならば、リシュリューは最低でも今の倍以上に巨大化し、もう半世紀近くは現役続行するというイギリス上層部からしたら狂気の沙汰としか言えない代物であった。 リシュリューが自国の王室に匹敵する信仰を集めつつある空気はイギリスも一応察しており、狂気の沙汰を完遂させ得る熱意と情熱を向けられてるのを理論上理解は出来た。 ここで頭を抱える事態となるのが上層部である。 幸いというべきかイギリス王室という象徴が健在なこちらでは、あのリシュリューほど異常な信仰をPOWが受けてるわけではないが、それでもこのままPOWを退役させるには国威や海軍の象徴という意味合いや、国民からの支持的にも、なまじ四半世紀以上張り合ってきた実績的にもすんなりとはいかなくなっていたのだ。 また、大戦艦の魔力というものへの影響はより巨大な代物を複数抱える日蘭と比較しても大きく。 『我らのP0Wをより大規模にした影響は、軍事的にも政治的にも決して無視できない』と、上層部が判断してもおかしくない土壌が出来ていた。 これによりまさかのPOW現役続投及び大改装計画がBCにおいても計画・実行され、リシュリューの大改装からいくらか遅れて行われることになる。 勿論この報が広まった際は周辺諸国や大洋連合側も含めて驚愕の声が挙げられた。 リシュリューへの執念と執着は他所でも良くも悪くも有名であったが、それにイギリスもPOWへの大改装という形で付き合うとは、いくら長年張り合ってても半信半疑であったからだ。 BC国内ですら支持一択のフランスと異なりPOWが人気とはいえ、ある程度の温度差が有って疑問の声が上がるほどであったが、支持する者の方が多数派で合った点はこの世界の軍艦・戦艦信仰の根強さが伺える。 やがて、大洋連合の審査も潜り抜け、竜骨の継ぎ足しを始めとしたBCの総力を挙げた魔改造により排水量を10万トン近くにまで拡大した強化型POWが再就役。 その威風堂々とした姿を全世界にお披露目するのであった。 401: 霧の咆哮 :2020/12/24(木) 22 36 14 HOST KD106181169095.au-net.ne.jp 強化型リシュリューより幾分小ぶりなのは、海洋帝国イギリスの高い技術により性能を維持したままコンパクトに収められたからと宣伝され、実際それも間違いでもないスペックを誇っていた。 裏の事実としてはフランスとの熱量の差でコストカットも幾分か優先せざる負えなかった事情もあるのだが、それでもイギリスの威信をかけた可能な限りの予算や人員やらを継ぎこまれたのは確かである。 タイマンならばリシュリューを道ずれに出来うるスペックは保有し、日蘭としても脅威に見える実力を保有していた。 これにより日蘭は対リシュリューだけでなく、対POWとして敷島型やDZP級を当初の46センチ砲艦から51センチ砲艦に規模を拡大し、イタリアもムッソリーニ級を泣く泣く建造する羽目となり、ドイツやロシアはうち等は大型正規空母の建造で精一杯だからと逃げ、他の中堅規模の国々も必死で視線を逸らした。 世界は敷島型2隻とDZP級2隻、リシュリューとPOWとムッソリーニとで排水量が最低でも8万トン以上ばかりの新型超巨大戦艦、偉大なビッグ7時代の到来を実感するのであった。 以上。 ウィキ掲載はご自由に。 後書き POWがどういう経緯で現代に存続することになったかの理由付けをふわっとした文面だが何とかしてみた。 強化後のスペックは具体的にはどうなるかは、戦艦の設計に詳しくないので無理だった、すまない。 イメージ的にはサイズはドゥーチェ級と同等か、ドゥーチェとリシュリューの中間位。 ターニングポイントは『日蘭本編よりPOWが武勲上げて国民からの人気や認知度も上がってること』『長年リシュリューと張り合い続けて対抗意識が両国民に芽生えてること』『それにより日蘭特有の戦艦への魔力も合いまりイギリス側も引けない事態になったこと』が主に上げられる。 無論、日蘭本編と異なり大戦艦を維持する羽目となったしわ寄せをBC海軍が受けないわけではなく、どこまで影響が広がるかはわからない。 とりあえず装甲巡洋艦の就役数は減りそうである。 こちらなら堂々とリシュリューと対抗可能なうえに2020年代になればこちらもレールガン搭載可能な拡張性もあるので、その後の戦力運用も込みではトータルバランスはそこまで悪いとも言えないだろう。 ライオンⅡではレールガン搭載以後のリシュリュー相手では足止めも厳しくなるのに、排水量の問題で拡張の余地もないので。 ただ、いつまでPOWは張り合い続けるのかという問題もある。あちらは宇宙戦艦の時代になってもリシュリューを続投させる気のようだし。 また、POWは戦艦としての本分は続行できるというかイギリス王室と権威は分散してるので、リシュリューが轟沈したら亡国コースになり兼ねないFFRと異なり、いざという時は盾として使い潰されても、こちらは余りにも高過ぎる報復感情や殉死感情は芽生えない利点もある。 402: 霧の咆哮 :2020/12/24(木) 22 37 47 HOST KD106181169095.au-net.ne.jp 映画とかの出演においては、イギリス海軍や政府から絶対に沈めさせないようにしろとの制限はないが、沈むとしても何かしらの重要なキーや活躍をさせるようにとは言われている。 おまけで艦娘としてのこのIF世界のPOWイメージ。 容姿は金髪翠目ショートヘアーで近代軍服と金属鎧を組み合わせた所謂宝塚系イケメン女性。口癖で事はエレガントに、みたいなことを言っても違和感皆無なタイプ。 リシュリューがフランスの武威として剣か長物を構えてるそうなので、こちらはイギリスを守りし盾のイメージからか、手持ち武装としてでかいシールドを構えている。 多分シールドの裏側に手持ちの射撃武装か近接武器も仕舞っている。 現在進行形で対峙し続けている影響から、紳士的な口調やセリフながらもリシュリューへの対抗意識を伺わせる言葉が所々零れている。 リシュリューのイメージがフランスの剣とするなら、こちらはイギリスの盾的なイメージにされて対照的にもなっている。 不死鳥の異名繋がりで日本の響にも興味を示している(日蘭世界ではロシアに譲渡済みだっけ・・・?) 詳細なおっぱいサイズはあえて秘匿。大破しても盾で隠したりで見えないし、水着グラでは・・・どうしよ。 他の衣装グラは出るけど水着グラが全然出ないせいで、実は肌を晒すのに抵抗感あるというか羞恥心が強い解釈もされかねない。 それでも普段の衣装や鎧越し的にはそこそこはあるので、そのままのサイズか着痩せするタイプで実はもっとでかいかは二次での解釈次第かな。 ウォースパイトやアークロイヤルと並んだら絵面が若き女王と男装王女と姫騎士のトリオとなる。 女子力も高い完璧超人系に見えるので、二次ではあえてポンコツっぽい要素が足されて親しみ易くもされかねない(鹿島とかみたいに) 実装時期でもリシュリューとは別イベントでの目玉艦扱い。仮にライバル艦として同時に実装された場合は、何とか2隻を揃えようとファンは熱狂するだろう。 英仏それぞれのサーバーも同時にイベントアクセス殺到して大変なことになるだろうが。 403: 霧の咆哮 :2020/12/24(木) 22 39 47 HOST KD106181169095.au-net.ne.jp というわけで、初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。 3、4年ぶりに恥ずかしながら帰って参りました。 データ吹き飛んだり身内の不幸が重なったり色々あって長期に渡ってこちらに顔出しできなくなってましたが、リアル事情ですので詳細は省きます。 ふらっと懐かしくなって久々に掲示板を覗き、丁度モントゴメリー氏の魔改造リシュリュー案が出てた頃から名無しの一人として参加しておりました。 そのまま自分がいなかった間のウィキの作品組も覗きながら匿名のままで過ごそうと思ってましたが、感想や議論に参加してる内に自分の内の熱量も戻っていき、ここがやはり楽しくて。 そろそろコテハンを付けられた方が良いと勧められたのが、またここの一員として受け入れられたようで嬉しかったのと。 自分の作品や強化型POW成立という新たな我が子を生み出すに辺り、ここにいた頃の思い入れのある自分の名を隠したままというのも抵抗感を抱いたので、復帰いたしました。 我ながらムラッケが酷くて新たな作品をいつ頃作れるのかもわかりませんが、皆さんが宜しければ以後、宜しくお願いいたします。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3289.html
684 :ナイ神父MK-2:2016/01/17(日) 17 52 07 日蘭世界 ゲート編 冷戦世界 南米の赤化が落ち着きを取り戻した1970年代中ごろ日本海沖、東西アメリカ海岸、インド洋に突如として強大なゲートが出現 OCU各国が調査に乗り出すと、其処は同年代の史実へと繋がっていたのである。そして、同時期に調査を開始した 向こうの史実でも混乱が広がっていた。アメリカでは向こうのアメリカを助けるべきだと言うデモや、世論が 流れたが、その際に敵となるOCUの総戦力と所持していることが確認された1000発を越えるツァーリ・ボンバクラスの 水爆存在は米上層部を足踏みさせるには十分であった。一方のソ連としては向こうの南米や中国と協力して赤化を進める べきとの声が聞かれたが、此方もOCUの睨みが強く接触できないで居た。そして、そうした思いを寄せられている当の アメリカや共産勢力からすれば勘弁してくれ、という本音が強かった。先の大戦やテキサスにの離反もそうであるが 国内の建て直しに必死なアメリカからしてみれば、国内に要らない火種を持ち込もうとする史実アメリカは疫病神であり 共産主義者からしてみてもやっと安定した勢力を得たのにまた蹴散らされるようなことになるのではないかと戦々恐々であった のである。しかし、お互い完全に無視するわけにもいかず少しずつ交流をしていく各国であったがこれから始る未来は誰も 解からない物になるのであった。 OCU各国現状主力一覧 日本 陸軍 数的主力として既にT-85U相当が配備を完了し、次期主力戦車の開発が急がれている。 海軍 大和型、伊吹型、相模型は未だ現役であるが、その他の戦艦は既に退役している同時に 原子力空母が現在加賀型(フォード級相当)が8隻就役済みである。 航空戦力 現状ではF-22相当の機体が数的主力であり現状紫電Ⅱに更新が行われている最中である。 オランダ 海空は日本に準じた戦力の為割愛 陸軍 数的主力としてエイブラムス相当の機種が配備を完了し、次世代機が開発され始めている。 また、日蘭共同でレールガン及びレーザー兵器に対する研究が進められ、一部国境・海峡要塞では 既に運用可能なレールーガンが多数配備され始めている。 ドイツ 空軍 F-15と少数ながらF-22が輸入されており国内では国産次世代機の開発が進められている。 陸軍 パットン戦車相当の機体が数的主力を勤めており、主力としては現状オランダより輸入された機体が配備され始め 次世代機の開発が進められている。 ロシア 空軍 Su-27が数的主力であり、MIG-29が配備を開始している。 陸軍 T-80が数的な主力であり、日本との技術協力により開発したT-90が主力となっている。 民間技術 1970年代 1970年新型ゲームとしてニンテンドーDSが人気を獲得して注文が相次ぎ、TVゲームとしてはWiiがゲームキューブに次ぐ 次世代機として販売が開始されている。同時期PCは小型化、軽量化に合わせて大容量化が進められ、5年前の モデルと同等の容量をノートサイズにまで収めることに成功している。同時期、PCゲームでは後に長期の 人気を保ち現代まで更新が続けられるネットゲーム艦隊コレクションの初期バージョンが運用を開始し 元軍人や中高生以上に人気となっている。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/8183.html
388:635:2022/09/14(水) 17 20 12 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 日蘭ネタ 日蘭フランスにおける日本人転生者達の足跡 『…君、キミ前世で何やらかしたか分かってるのかね!』 『いや自分のしたのこうつながるとか分かる訳ないでしょ!?というかあの国の信仰は自分のしたことと直接的な繋がりないでしょ!!』 大日本帝国内、某なんとか会の保有する建物の一室より怒声が飛び交う。一体何夢幻会なんだ…。 中ではいい歳した大人達の大声が飛び交っている。 そんな大人達を宥めるのも同じくらいの大人である。 「まあまあ、彼のやらかしは直接的に現在のFFRのリシュリュー信仰に繋がった訳ではありませんし…。」 「転生者のやらかしは寧ろ英国や蘭帝への影響や日本でのやらかしの方が酷いですよ…。」 擁護する者の言葉に同意する者も多い。 「確かに…鉄血歌とかいうアニソンとかねえ…。」 「なんでBCの国語の授業で【楽園の妖精】が古典として扱われてるんですか…(現場猫状態)。」 「平安時代に利子理須とかいう女性で構成された秘密組織があると今も残ってると世界中で思われてるし…。」 その言葉にそれもそうかという大声出していた人物、だけどエラい遠い目をしている。 「確かに…彼のしたことといえばFFR神話を拡張したくらいですね。その影響甚大ですが…。」 「すいません…あの時は初めての転生で伝説残して推しの艦娘の強化するとか意気がってまして…。」 遠い目をした人を見て言い争っていた人物もシュンとし反省した様子に周囲もホッとするが釘を刺す人物もいる。 なおその人物の眼は濁っていた。 「だけど貴方のしたこと未来永劫この世界で残るので覚悟して下さい。 キツいですよ、自分の黒歴史が未来に転生しても残ってるてのは…。」 「うっ!うう、リシュリューが女神として建造以前から存在するとかしなければ…。」 「(なああの釘指してたヒトって…。)」 「(ああ自分の黒歴史の産物が歴史の授業で扱われてるな。)」 「(こないだ今生の娘から黒歴史について質問来て答えたら当事者みたいと言われて目が死んでたゾ。)」 フランス連邦共和国ブルターニュ地方ブレスト市のとある小学校。 柔らかな日差しの差し込む教室では制服を纏った児童達が真剣な顔をで机に向かう。 生徒達の視線の先には文字や画像を映し出し教師が補足を書き込むことも出来る多目的大型モニターが据付けられている。 黒板やホワイトボードはない…などということはなく非常時の電源喪失や有事に備え両方とも存在している。 それだけではない。地下には食料など生活物資まで備蓄され通信・指揮設備まで存在、近隣には武器弾薬の貯蔵施設も存在する。 この小学校もFFR有事の際には軍事的或いは防災的拠点の一つとなり我らが指揮官の命の下でFFRという我らが指揮官の身体の細胞の一つとなるのだ。 そして教室のモニターの上には彼らが信奉する【女神】の御影を収めた立派な額縁が掲げられ勉学に励む児童達を見守っている。 【女神】の姿はここだけでなく体育館や朝礼の行われる多目的ホールにも掲げられ、校舎の中庭にはその姿を模した像すらも存在しありとあらゆる場で児童の健やかな成長を見守っていた。 「……船の難破などで日本人は当時のフランス各地に漂着しましたが、敵国であったオランダの援軍ということもありその多くは時の革命政府に見つかり次第殺されていきました。 しかし、その中でも僅かであるが生き残ったものもいたと記録には残っています。 王党派や反革命派に匿われ、或いは当時フランス中央から程遠く文化的にも違うこのブルターニュなどに流れ着いたのが理由と推測されています。 そういった日本人達は反革命的として失われつつあったフランス文化や書物、美術品や記録をしたためたノートを持ち出すことや文化人を連れ出すことに成功し帰国した者もそれなりにいたようですね。 現在それらはFFRに返還され現在ではルーブル・我らが指揮官記念美術館に展示されていますので興味があれば覗いてみるとよいでしょう。」 ノートや教科書を捲る音、ペンを走らせる音が教師の言葉以外ない教室より聞こえる。 無論、教育用小型携帯端末も支給されてはいるが有事にはやはりアナログも有効との理由で最新電子機器と併用されて生き残っていた。 389:635:2022/09/14(水) 17 22 20 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 「記録したノートや書物、美術品などを保護したが持ち出せなかった者も多くいました。 当時の革命政府は現在の様に我らが指揮官の威光もなく共和制とは名ばかりの野蛮人ばかりだったのでしかたないともいえます。 しかし、日本人達はやはり殺されたが中には後の世にそうしたものを残すことに成功した者もいました。 先の大戦で偏狭であった第三共和制が終焉。 戦後、全てのフランスの後継者たる我らFFRの時代となり漸くそれらは受け入れられる様になりました。 先人達の残したもの継ぐべくそれが発掘調査をされ野蛮人共により失われ、日本人達が守ったそれらの多くが再発見されることとなりました。」 教師が話を進めるにつれ口調が熱を帯びてくる。 「そうしたものの一つが先年に我らが指揮官の湯殿(ブレスト海軍ドック)の拡張工事で発見されたものです。 この場所では異国人…日本人がフランスの異教の女神などの伝承の記録や物品を纏め埋めたという言い伝えがあり、 その存在が有力視されていましたが先年まで発見されずその存在は近年では疑問視されていました。 しかし我らが指揮官の大規模改装の為のドックの拡張工事において厳重に保管された箱や異教の伝承を彫った日本語の碑文などが発見、 FFRで大ニュースとなったのは皆さんの記憶にも新しいと思います。 伝承にしか存在しなかったメリュジーヌと呼ばれる焼き菓子始め食べ物の製法や失われたブルターニュの祭りなども詳細に記され、 焼き菓子などは現在ではブルターニュの特産品となっています…。」 教師は一旦話を区切り努めて冷静に話そうとするが興奮を収められないといった感じで熱弁を振るう。 「その中でも最大の発見が日本語の碑文、通称【リシュリュー=メリュジーヌ碑文】と称されるものです! 古来フランスには【リシュリュー】という女神がおりその女神は姿と名を変え何度もフランスを救おうとしたいたと記されております!! そう【リシュリュー】!【我らが指揮官】と同じ御名!そう我らが指揮官は古来より何度もフランスを!FFRを救おうとされていたのです!! 碑文にはこう記されています!」 教師の熱は最高潮に達する。 「『嗚呼、綿津見に座す極光(オーロラ)の姫なるリシュリュー。フランスを総べし女神。死すべき身の者に魂養う波贈る大洋の母竜。 始めはメリュジーヌとして後、聖女として王妃として。汝は幾度となくフランスを救おうと顕現せど不心得者達に阻まれり。 されど未来、貴女は真なる名と姿を得られ顕現されるであろう。その御名はリシュリュー、大洋のリヴァイアサンなり』!」 ふうと一息つく教師。 「この発見を以てFFR宗教界では以前よりFFRアフリカ州宗教学者が主張していた、 我らが指揮官が幾つもの姿と名を持ち戦艦リシュリュー建造以前より現世に降臨していたという説が定説となりました。 この説をリシュリュー=メリュジーヌ説と言いますがこれは歴史の授業だけでなく様々なテストで出るので覚えておくように。 おや?授業終了の鐘ですね。皆さん休み時間中に次の授業の準備をして下さい。」 「「「「起立!気を付け、礼!ありがとうございました!!」」」」 「はい、ありがとうございました…。」 なおFFR・BC間の新たな火種としてリシュリュー=某極光な妖精説がBCで取り上げられFFRがキレているとか。 390:635:2022/09/14(水) 17 24 52 HOST 119-171-248-234.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3343.html
532 :ナイ神父MK-2:2015/09/17(木) 21 00 45 日蘭世界ゲート編 アメリカ大統領の憂鬱 ゲートが繋がった先の史実アメリカでは、大統領が日蘭世界と接触して以降痛む頭と胃を抑えながら先日、日蘭側のオーストラリア近海で行われた観艦式※1の中で確認された戦力について話し合われていた。 「現在までに判明した向こうの世界の戦力と情勢について知りたいのだが、報告を聞かせてくれるか?」 「はい、現在の先日、向こうの世界の3国※1合同の観艦式では、現在、太平洋及び日本海にいる艦隊から 艦船が参加し、その中に日本の原子力空母2隻が確認されています。また、日本の公式発表を信じるなら これに加えて6隻、計八隻の原子力空母と2隻の戦艦が現在の日本海軍の主力を担っていると思われます。」 「大日本帝国だけで我が国に匹敵する艦隊を所持しているのか・・・しかもこの内の半数は太平洋に存在している。頭が痛いな、他の国についてはどうなっている?」 「そのことについてですが・・・」 大統領はそこで言いよどむ海軍司令に不安を覚えるも続きを話すよう促すと、海軍司令は その重くなった口を開いた。 「日本と同盟を結んでいるオランダ帝国もまた、原子力空母8隻に戦艦2隻を主力としており、我が軍の倍近い海上戦力 が万が一敵対した場合は見込まれるというのが司令部の考えです。」 「オランダだと?なぜオランダの名がそこで出てくる?」 国内に開いたゲートの問題※2で太平洋側の情報がまだ手元まで届いていなかった大統領は 太平洋の艦隊の話しでなぜオランダが出てきたのか疑問に思いそれに付いての質問を投げかけた。 「詳しいことは後に報告が届くと思いますが、向こうの世界ではオランダがオーストラリアやインドネシアへの 入植に成功し、それが元で嘗ての大英帝国すら凌駕する一大帝国を築き、国力は大陸化した日本同様我が国匹敵 する国力となっている為です。」 「つまり、向こうの日本と敵対した場合は実質我が国二つ分の海軍が相手になるということか、頭が痛いな。」 「いえ、違います大統領」 「なに?、なにが違うというのだ?」 「今の話はあくまでも日本と敵対した場合で最も低く戦力を見積もった場合です。 ・・・大丈夫ですか?大統領顔色が優れないようですが。」 「だ、大丈夫だ続けてくれ・・・」 胃痛と頭痛が更に酷くなり意識が遠のきそうになりながらも、何とか持ちこたえて 大統領は続きを聞こうととしていた。 「はい、現在日蘭同盟は友好国となったロシア、ドイツ、ペルシャ、オスマントルコ帝国 を初めてとした国々と連携し、OCU連合と呼ばれる連合の実質的な盟主なっており、最悪は 連合全体が此方と敵対してくるものと考えられます。また、連合国の一つであるロシアも 原子力空母を保有している為軽視は出来ません。」 「解かった、兎に角なんとしても向こうの日本やオランダとの敵対は避けろ、下手をすれば 第二次世界大戦以上の惨劇が起きるぞ、このことは此方の日本と韓国にも強く言っておこう いつもの調子で向こうの日本を非難されたら笑い話にもならない。」 そう言って話しを締め括ろうとしたとことに、突如として秘書官が入ってきて大統領に ある事件を伝えた。 「大変です大統領!、韓国が大日本帝国に対して先の竹島への不法上陸の際の日本の対応に非難声明を 発表し、更に日本の一部議員が政党や国会の承認無く勝手に、日本帝国を非難するような声明を発表したと 報告が・・・大統領?、大統領!!」 全身の力が抜けて崩れ落ちていく自分に驚いた司令や秘書の声を聞きながら、大統領は意識を失い 気が付けば病院で医師の診察受け入院する運びとなっていた。 ※1 連合結成記念の記念式典で、ゲート開通の混乱はあったが、連合内で国民を安心させるべく 通常通りの開催となった。 ※2 突如現れた、カリフォルニア共和国との交渉や、中央部に流れ込んだ難民のせいで国内が 混乱して情報が錯綜、遅延していた。そして、一段楽した所で今回の観艦式の招待がきた為 急遽軍の人間を派遣した。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6839.html
226: 霧の咆哮 :2021/01/18(月) 22 31 50 HOST KD106181180084.au-net.ne.jp 〇日蘭世界考察ネタ:何故輸出用ローコスト戦艦は売れなかったのか。 伊予型戦艦及びリエージュ級戦艦。 日蘭が戦後以降にOCUの諸国の戦後復興も1段落してきた頃、主に1流から中堅規模以下の参加諸国から戦艦を求められた場合に備え計画されていた戦艦である。 プランの方向性は大まかに分かれており、主砲は弩級戦艦基準の約31センチ砲から金剛型と同等な約36センチ砲。 排水量は1万トン程度の海防戦艦基準から3万トン規模の平均的な超弩級戦艦程度の船体ベースとされていた。 ここから求める国々の要望に応じて調整し、仕上げていく手筈であった。だが、彼女のプランを検討した諸国の反応は宜しい物ではなかった。それは何故か。 まず、採用する主要メリットを並べてみる。 1番ローコストの海防戦艦プランとしても自国で戦艦を保有してるという国威・防衛力アップ。 海防戦艦ならば航続距離や外洋運用能力を潔く犠牲にすることでのコストカット。火力や装甲の高さ両立しながら整備性や維持費の負担軽減。 装甲巡洋艦の主砲とは格の違う大型主砲による破壊力、射程、対地支援能力。 ここら辺は戦時中に対地支援でも猛威を振るった戦艦の破壊力の印象や信仰が各国で根強いのもある。 主要問題点も並べてみる。 使い勝手ではどうしても大型巡洋艦や装甲巡洋艦より劣る。 外洋運用能力も犠牲にしたということは、遠い同盟国の救援時やリムパックのような合同演習でもご近所同士でもない限り集まれない。 日蘭の主力戦艦の主砲は41センチ砲以上に移っていくので、弩級戦艦に使われてた30センチ主砲のライン維持や常陸型退役後の36センチ主砲のラインを維持していくより、実は別の代物に転用した方がコストが安くなる可能性があった。 大型巡洋艦の主砲である20センチ連装砲ないし3連装主砲は確かに1発の破壊力や射程には劣るが、その分速射性は高く、OCU諸国で手広く採用されてるため整備パーツや弾薬の共通化により補給や整備面での負担も少なくなる。 また、1発1発のサイズも戦艦の主砲より小さく軽い=速射性の違いで備蓄量が多少嵩張っても輸送もし安く、弾薬の輸送コスト自体もこちらの方が低くなる。 227: 霧の咆哮 :2021/01/18(月) 22 33 23 HOST KD106181180084.au-net.ne.jp 更に結果的に追い打ちになったのがリシュリューの大改装及びIF世界線も含めるならPOWの大改装であった。 将来的に出てくるだろう敷島型やDZPⅡ級を相手にすることも想定されてた彼女らに対し、海防戦艦や平均的な超弩級戦艦程度では足止めするとしても力不足と試算され、まともに相手するには41センチ砲搭載の排水量5万トンサイズの代物、それも可能な限り防御力を高めたタイプでないと蹴散らされるだけと結論が出たのだ。 似たような試算から後に日蘭本編世界ではライオンⅡ級の建造に繋がり、リシュリューのレールガン搭載により折角戦艦を復活させたイギリスが20年も持たずにお通夜になるわけだがさておき。 折角相応のコストをかけても海防戦艦やただの超弩級戦艦ではどうせ蹴散らされるだけで、足止めではない本格的に相手するなら後のベニート・ムッソリーニ級クラスの超巨大戦艦。 あのクラスが必要と言われても中小国に用意できる筈もなく、そんな中途半端に終わる位ならば大型巡洋艦や装甲巡洋艦の方がまだマシ。 総じて史実現代で戦後戦艦が廃れたように、輸出用戦艦のプランで建造された代物では割に合わないと答えが出てしまったのだ。 かくして彼女らはペーパープランの存在のまま記録が残るだけに終わってしまった。 『大戦艦級が1国だけでの配備・維持が難しいなら、複数の国々で金や資材や人員を出し合えばなんとかなるのでは?』 因みに珍しい案ではこんな声も出たのだが、どこの国がどれだけ負担をするのか。負担の割合次第で下手すれば艦内で優先順位や格付けが起きたり、揉め事の頻度が急増したり、指揮権や練度その他諸々と。 検討段階ですら問題点が多数浮き彫りになり、とてもではないが現実的ではないと却下されたそうな。 FFRやBCが意図してたわけではないだろうが、リシュリューとPOWは戦後に1戦もせず、敵味方誰の血も流さずに平和的に天下の日蘭の戦艦を撃沈した戦果を上げたと言い張れなくもない。 このような意外な流れや解釈にもなるとは予想外とあちらの世界の掲示板辺りでも話題になっただろう。 輸出用戦艦の図面引いてた方やプラン担当者の方は自棄酒でも飲まないとやってられん心境かもしれないけど。 なお、このプランが全く役に立たなかったかというとそうでもなく、ゲート先が繋がる世界線に派生してれば、今度こそ輸出用戦艦として完成したり、そのベースとしてたたき台になった可能性も有りうる。 228: 霧の咆哮 :2021/01/18(月) 22 34 00 HOST KD106181180084.au-net.ne.jp 以上です。 ウィキ掲載はご自由に。 後書き 短めだけど、以前議論で出てた日蘭の輸出用戦艦の配備が何で売れなかったのかの、思考実験を兼ねて纏めて見た。 文字数も膨れ上がらなかったしあくまで小ネタの範囲と思われる。 作中で述べてる通り、戦後に美魔女リシュリューやPOWが一切の争いなく日蘭戦艦撃沈の戦果を挙げたってのも面白い発見であった。 因みに輸出用戦艦の名前の由来は日本とベルギーの思い浮かんだ地名から適当に選んだ。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7490.html
376: 635 :2021/12/12(日) 10 11 48 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 日蘭世界 FFR支援ネタ イル・ド・フランス、その数奇な運命 前編 「戦争が始まったか…。」 ある船の艦橋、新聞を読んでいた壮年の紳士、客船イル・ド・フランスの船長は艦橋で呟く。 イル・ド・フランスとノルマンディー、二隻のフランスが誇る豪華客船が大戦の始まりを知ったのは母国フランスではなくアメリカ合衆国ニューヨークであった。 イル・ド・フランスとノルマンディー。 この二隻の豪華客船は史実では大西洋航路に投入する為に建造されフランス文化が広まる切っ掛けを作った名客船である。 それはこの世界でも変わらず。 イル・ド・フランスは調度品に拘り全て特注品であり、アールデコ調の室内空間及びサービスも並みのホテルを凌駕、 『そこはもうフランス』の言葉に偽りはなくアメリカから出発する者には異国フランスの建物に入った錯覚にとらわれる刺激や満足感、 帰国する者には安堵感や郷愁をもたらした。 そしてノルマンディーはブルーリボン賞を狙いフランスの威信を以て建造され、専用の船台と専用ドックすら建造された程であった。 なおそのお金を軍備に向けていれば陸でも海でも苦労しなかったとの話もあったが、このドック後にFFRの時代に大きな財産となることになる。 戦間期、彼女たちは大西洋を行き来し多くの人々に夢を見せ乗せてきた訳であるが戦争の足音が近づけばそうも言っていられなくなった。 開戦直前、彼女たちの姿は大西洋上にあった。 フランスより脱出するアメリカ人やその他出国者を規定数以上を抱え洋上を行く姿は豪華客船というよりも難民船と言った方が良い有様であった。 彼女らが誇るサービスを満足に提供出来なかったことからも状況を察することが出来た。 そして彼女らは開戦前であったが少しずつ近づく軍靴の足音に怯えながらニューヨークを目指した。 そしてニューヨークに着いて知ったのは開戦と続くフランスの早期陥落。 帰るべき祖国も失い二隻の海の姫君達は亡国の姫と成り果てた訳であるが運命は彼女達に悲しむ暇も与え無かった。 先のハワイ戦や重なる被害により戦闘艦は元より輸送艦を始めとする船舶さえも大量に喪失したアメリカが強制接収を行ったからだ。 船長らは国際法や協定違反ではないかとアメリカ側に抗議すれど後が無くなり始めているアメリカ側が聞く耳を持つ筈もなく。 暇を持て余していた陸軍も投入し他の船舶も含め接収を強行、船長始め少なくない血が流れることとなった。 そして彼女達は着ていたドレス(内装)を脱がされ、アメリカの男達を無理矢理受け入れることとなった。 377: 635 :2021/12/12(日) 10 13 22 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp イル・ド・フランスとノルマンディーは接収されアメリカの船として船名を変更された。 そこには早期に陥落した彼女らの祖国への悪意を込められていた。 ノルマンディーには『フロッガー(カエル喰い)』、一部に祖国の名を冠するイル・ド・フランスは『サレンダー(降伏)』と名付けられのだ。 なおイル・ド・フランスの米軍籍時の名前から猿に降伏した同じ猿という意味でサレンダーモンキーという蔑称が英語で生まれたのは有名な話である。 一時は巨大な船である二隻を航空母艦へと改装する話もあったが時間が掛かるということでイル・ド・フランス、ノルマンディー共にそのまま大西洋でのに従事した。 イギリス始め同盟国への物資や米軍人の輸送、時には小型艦艇への補給にも駆り出されることもあった。 特にノルマンディーなどはその速力から重宝され時には強行輸送任務にまで駆り出される程であった。 故に何度も日蘭やその同盟国の艦艇と遭遇したのであるが、彼女達凄まじく運が良かった。 なけなしの対空火器こそ装備された訳であるが本来は客船な上に末期は空母や戦艦はおろか護衛艦艇に困る有様な状況、 加え戦争後期は物資や燃料の不足で出港すら出来なかったのに輸送船団の他の艦船や停泊中の船舶が撃沈される中、しぶとく生き残ったのだ。 あの日蘭の攻撃から生き延びたというだけで快挙である。 爆弾の直撃や魚雷まで受けながら不発に終わり他の米艦艇がどんどこ沈んでいく中で生き残っていく様は米海軍軍人から死神と恐れられた。 他の艦艇の血を啜って生きているとまで噂され、イル・ド・フランスやノルマンディーが同行すると知れると乗船拒否する者が多発し、 せめて両船に乗せてくれと懇願する軍人が多かったからも知れる。 一部の者からは乗員を殺され無理矢理米国船籍にされた二隻の呪いではないかと噂された。 そして戦争末期、彼女達はイギリスへの輸送任務中にそのイギリスが降伏、日蘭艦隊に捕捉され逃げれないと艦長らが判断し降伏することとなった。 そして戦後、彼女達はほぼ無傷のまま迎えた戦後を迎えた。 彼女らは他の米艦艇と同様に日蘭に接収された訳なのだが…日蘭は扱いに困っていた。 ほぼ無傷な優良船舶なれど輸送船ならば十分に在庫があるし客船も同上であったからだ。 これが同規模の大型軍用艦艇ならば使い道もあったというのは当時魔王と恐れられた日本の財務関係者のボヤキである。 ついでに米国に返還しようにも当時は分裂の混乱の最中でどうしようもない…で中華の大地と同様に祖国フランスに押し付kもとい返還されることとなった。 日蘭監督下で彼女達が帰国した当初、祖国フランスは敗戦の痛手に喘いでいた。 そんな中でも彼女達の帰還は船会社や建造元、元乗員らに歓迎され生まれ故郷サン=ナゼールの地を再び踏み、同地で整備を受けることとなった。 その際に判明したのは船体にこそ大きな損傷はなかったがかつての栄華の欠片もない剥ぎ取られた内装、 英語それもアメリカ人やイギリス人手の物と思われる淫売や敗北主義者、負け犬等彼女達を嘲笑する落書きなどで荒廃した船内の光景。 かつての彼女達を知る者は涙し、アメリカ人とイギリス人、特にイギリス人の仕打ちに怒りを募らせることとなる。 378: 635 :2021/12/12(日) 10 14 11 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp そして暫しの休養(整備)の後、身体に彫られた入れ墨(落書き)を消し、粗末な衣服(内装)を纏い少々彼女達は再び錨を上げた。 それも客船としてではなく人員物資輸送船としてだがこれこそが祖国を守る彼女達の本当の戦いの始まりだった。 彼女達は祖国の為に七つの海を駆け巡った。 ヒトモノカネ、全てが足りない祖国の為に日蘭勢力圏から最低限とはいえ支援物資を連日輸送し、各戦線各国より引き揚げる多くのフランス人達を祖国へと送り届けたのだ。 敗戦で意気消沈していた引揚げるフランス人達はこれ程の大きな船、しかも大西洋航路で名を馳せた名客船が生き残ったのかと彼女達の迎えに感動し、 更にフランス本土で後に国家の柱となる戦艦リシュリューに迎えられ大いに勇気付けられた。 祖国の為に、これこそが彼女達の名声を大いに高めた。 そして何より彼女達の誉となったのが中華、後のエスト・シナからの引揚げの航海で元帥より受けた薫陶である。 可能な限りの手洗いに加え消毒の徹底、これにより彼女達が行った引揚げにおいては傷病者はいれど死者を一人も出さずに帰還させたことだろう。 そして最後の引揚げの日に悲劇が起きた。 イル・ド・フランスとノルマンディー、祖国復興の為に尽力した両船はフランス本土まで後少しという所まで来ていた。 衝撃波 揺れるイル・ド・フランスの乗員が慌てて外に出ると黒煙が目に入る、その大本見ればノルマンディー。 見れば彼女は黒煙を上げて傾いていた。 379: 635 :2021/12/12(日) 10 14 56 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。 なおノルマンディーが最後を迎えたのは接収されたアメリカでだったり。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6914.html
392: 名無しさん :2021/02/15(月) 19 29 30 HOST FL1-133-203-9-209.myg.mesh.ad.jp 昨夜、ハイチ・ドミニカ戦争(仮)が1970年代に起こったら一番グダるという話を何気なくしましたが その後にハイチ、ドミニカ、キューバの三国に絞ってさらに詳しく歴史を調べつつ 日蘭世界の情勢と合わせて考えてみたところ、本当に70年代に起こりそうと気付いたので考察纏めてみようと思います 終わり次第、作品ではない考察という形で貼らせていただきます 395: 名無しさん :2021/02/15(月) 22 00 09 HOST FL1-133-203-9-209.myg.mesh.ad.jp 20C以前 : フランス植民地だったハイチ、スペイン植民地だったドミニカがそれぞれ独立戦争を経て独立 しかしハイチによるドミニカ地域占領なども起こり、仲はぶっちゃけよろしくない 20C初頭 : ハイチ、ドミニカ共に財政的にグダり、米国からの債務が拡大 1915年 : 債務返済を口実にハイチを米海兵隊が占領。以降、1934年まで米軍政下に置かれる 1916年 : 債務返済を口実にドミニカ共和国を米海兵隊が占領。以降、1924年まで米軍政下に置かれる 1930年 : ドミニカでクーデターが発生。ラファエル・トルヒーヨによる軍事独裁政権が発足 米の支援もあり、同時期のラテンアメリカにおいて最も完成された独裁体制と評される 1934年 : ハイチの米軍政が解かれる。ただし債務返済のため、1947年まで対外財政は米管理下 1937年 : ドミニカにおいて、パセリの虐殺が発生。ドミニカ居住のハイチ人農民3万5千人が虐殺される 1944年 : ★アメリカ合衆国が敗戦する ★同年、1944年米大統領選挙が実施され、米改革党のヒューイ・“ストロング”ロングが当選 ☆なお敗戦の影響でハイチやドミニカへの政治的な影響力が一時弱まる ☆また戦後の軍縮により、米軍余剰旧式兵器が二国へ流れ込む 1946年 : ハイチでクーデターが発生。デュマルセ・エスティメが久し振りの黒人大統領となる 1949年 : ハイチでエスティメ主導のポルトープランス万国博覧会が開催。巨費が投じられ、後に政治問題化 1950年 : ハイチでクーデター発生(四年振り二度目)。ポール・マグロワールによる軍事政権が発足 1956年 : ハイチでクーデター発生(六年振り三度目)。マグロワールの軍事政権が崩壊 1957年 : ハイチでの軍事政権崩壊後、民政移管や選挙を巡って小規模クーデターが多発 9月に辛うじて総選挙実施。フランソワ・デュバリエ(パパ・ドク)政権が発足 1958年 : ハイチでパパ・ドクが突如独裁者と化す。国軍と秘密警察を背景とした軍事独裁国家へ 1961年 : ★ソヴィエト連邦が崩壊。内戦状態に突入 ドミニカでトルヒーヨが反トルヒーヨ派に暗殺される。トルヒーヨ体制が崩壊 1962年 : ドミニカで三十年振りの大統領選挙。フアン・ボッシュ政権が発足 1963年 : ドミニカで寡頭支配層と国軍の共謀でクーデターが発生。軍事政権となり、国土が不安定化 1965年 : ドミニカでボッシュ派と軍事政権の間で内戦が勃発 ドミニカ内戦に陥るが、米国が合衆国市民保護を名目に海兵隊を派遣して全域を占領して鎮圧 1966年 : ドミニカで形式的な選挙が行われ、トルヒーヨ派だったホアキン・バラゲールが大統領となる 米海兵隊は撤退するも、軍部と財界を抑えたバラゲールによって実質トルヒーヨ体制に逆戻り ☆再び親米的なトルヒーヨ派が返り咲いたため、米国の対ドミニカ支援が拡大 ☆元々精強だった軍の近代化が成される 1970年 : ★1970年米連邦議会選挙。米共産党が第一党に。二年後の共産党系大統領の誕生も視野に 1971年 : ★テキサスを中心とする反共諸州連合と米国が戦闘状態に突入。北米共産動乱発生 ★同年中に終結し、最終的にテキサスを中心とする反共諸州連合が独立する ハイチでパパ・ドクが死去。息子のジャン=クロード・デュバリエ(ベビー・ドク)が大統領に就任 ☆米国の支援が弱く、史実と異なり政治地盤が弱っていたため、 ☆反共を理由にテキサス共和国やフランス連邦共和国に接近 ☆資金や兵器の供給を受け、独裁体制を利用した開発独裁へと移行し、ハイチの近代化に邁進 1972年 : ★1972年米大統領選挙。国内の混乱収拾を乞われ、隠居を渋々取り止めて ★出馬していた米改革党のヒューイ・“ストロング”ロング(79)が当選。再び米大統領に 1973年 : ★ロングの弾丸外交。米国を盟主とする形でCISが発足 1974年 : ★インド核危機 1975年 : ★パキスタン及びバルーチスターン独立戦争 1976年 : ★パキスタン及びバルーチスターン独立戦争終結。両国がインド連邦より分離独立 ★うち、パキスタンはCISに加盟。これを花道としてロング大統領が勇退 1978年 : ★ブラジル内戦勃発。OCUによる治安介入が実施し、数年間掃討戦が続く 1979年 : ☆ハイチ、“旧領回復”を宣言。周辺諸国への事前通告の上でドミニカ共和国へと侵攻 ☆ハイチ=ドミニカ戦争、勃発 無印 - 史実でも発生した事象 ★ - 日蘭世界特有と思われる事象 ☆ - 日蘭世界特有と思われるハイチ、ドミニカ関係の事象 396: 名無しさん :2021/02/15(月) 22 02 44 HOST FL1-133-203-9-209.myg.mesh.ad.jp ……という訳で1979年にハイチ=ドミニカ戦争が起こるという考察でした 実質的にはハイチ側のフランス及びテキサス、ドミニカ側のアメリカ(+場合によってはイギリスも?)の代理戦争ですね どちらも軍隊が近代化してしまった状態での開戦なのがミソになります
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/8357.html
540:トゥ!ヘァ!:2022/11/29(火) 18 06 32 HOST FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp 日蘭世界 無人機事情について 日蘭世界において正規軍における無人兵器の運用にはある程度の制限が設けられている。 これは国際条約で決められたものであり、無人機を主軸にした場合の際限のない戦火の拡大を事前に食い止める目的とされている。 「無人機運用際限条約」 文字通りの何のひねりもない条約である。 内容は割とシンプルで歩兵の代わりになるような無人兵器。つまるとろこ機械歩兵とか歩兵ロボットなどと言える陸上兵器及び無人戦闘機や無人爆撃機の運用数を制限するもの。 である。 このためミサイルや偵察ドローンの類はノーカン扱いされている。 なお偵察ドローンに関しては搭載武装の有無で利用OKされる無人機か否かを判断されている。 あとは基本正規軍同士の衝突では無人機の全面利用は禁止とか、市街地への無人兵器を用いた攻撃は禁止だの色々なことが記されている。 これは条約発足当時の人々がSFで見られるような人の手を離れた戦争を恐れたから…ではない。 この条約はある意味日蘭勢と旧四カ国側の両者が見当違いな恐怖を抱いたためといえる。 旧四カ国側は日蘭の国力で大量の無人機を展開されては太刀打ちできないと恐れ、日蘭側は無茶の効く無人機主体で戦力を整えられては厄介と考えた。 この両者の微妙なすれ違った思惑の元で締結されたのが上記の条約である。 とは言え技術の進歩は日進月歩。同時に人件費の高騰も日進月歩である。 時代を経るにつれ、人材の価値は高騰していき、どうしても人力オンリーでは厳しい面が出てくるのは必然。 そんな中で上記の条約は時代によってアップデートと緩和を繰り返している。 大凡5年ごとに更新されており、202X年現在では一定数の無人歩兵と無人航空部隊の配備と運用が許可されている。 またドローン兵器の類も武装の有無ではなく、搭載しているレーダーと武装の威力、機体サイズなどで区別されており、史実で利用されている程度の武装ドローンレベルまでなら大凡緩和されている これは前述の通りに人件費の高騰対策もあるが、ある日を境に発生しだした自意識を持つAIの存在に配慮した部分も存在する。 日蘭を始めとして自ら従軍の義務を果たしたいと言い出した自我AIが出現したことにより、その義務を果たさせるための緩和であった。 最もこの点に関しては未だ議論の最中であり、将来的に自我AIの数が増えていった場合の割合などどうするのかという話に決着はついていない。 因みに条約の中に「なお対セクト戦においてはその限りではない」という条文が存在しており、これは対セクト戦においては全面的な無人兵器の運用が許可されているというもの。 このた旧中国におけるセクト諸国間の動乱や事件においては度々各国がちまちま開発していた対セクト用無人機という名の殺意バリバリ実験機や試験機が投入されることも少なくない。 特に旧中国地域に本土が近しい日本やロシアなどでは、この手の対セクト用無人機の開発と投入に積極的である。 541:トゥ!ヘァ!:2022/11/29(火) 18 07 12 HOST FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp 〇無人機紹介 獄卒三型改 日本が開発した対セクト用無人兵器シリーズの一つ。 初代獄卒一型から数えて三代目で、尚且つその改良機である。 インフラの整っていない中国内陸部で戦闘することを前提とした獄卒シリーズは良くイメージされる人型兵器ではない。 四足歩行で山々を駆け回る多脚戦闘車両の類である。 攻殻機動隊のタチコマか86のレギオンあたりをイメージしてもらいたい。 荒れた内陸で平地や森山を苦にせずセクト歩兵を追い詰めるには、この形が最適とされたためである。 武装は対人レーザー二門、7.92mm機銃。 セクトは人間じゃないから無問題!ということで対人レーザーが主兵装。 これは内陸部での作戦行動においての補給の必要性を下げるための措置でもある。 またセクト歩兵はまともな歩兵装備(パワードスーツなど)がない場合が多いため、レーザー兵器が有効的という意味もある。 またこの対人レーザーは出力に優れており、旧式の対戦車ロケット、小口径の迫撃砲、対人手りゅう弾程度なら迎撃可能。 最もレーザー兵器は霧、雨、雪などの悪天候時にはほぼ使い物にならなくなるため、それを補うためにも7.92mm機銃も併設されている。 これ以上の武装はない。セクト歩兵相手ならこれで十分だからだ。 平時はセクト国家との国境線上に配備されており、日夜不法越境者の対処を行っている。 決められたルーチンで行動し、自己診断機能により弾薬、エネルギー、各種パーツの摩耗が規定値を越えた場合に帰還行動に移り、最寄りの無人機ステーションに帰還。 そのまま補給と整備に移る。 セクト国家への軍事介入の際には陸空両ルートから大規模に投入されること前提に設計されており、この際には整備用の大型車両なども随伴しての利用となる。 狒々二型 日本が開発した対セクト用無人機の一つ。 実験的な部分が多い機体であり、配備数は少ない。 歩行戦車タイプの獄卒シリーズと打って変わり、人型に近しい体系をした兵器であり、その姿は腕の巨大なゴリラといった具合。 無人機を長期運用する際の補給問題どうするべ…という課題を解決するべく試作された兵器の一つ。 武装は自衛用の対人レーザー以外は搭載しておらず、専ら戦闘では二対の巨大な腕を用いて戦う。 この腕で相手を殴る…のではなく、そこら辺にある石やら木片やらを思いっきりぶん投げて相手にぶつけるのだ。 単なる投石と侮るなかれ。投石攻撃は古代から連綿と使われているメジャーな戦法で、神話の時代では巨人すら討ち取ったとされる列記とした伝統戦術なのである。 人外の膂力で投げつけられた石は容易に人の顔面や手足を粉砕する。 手頃なサイズの石なら徹甲弾。木片ならば簡易フレシェット弾、砂利をつかめばなんちゃって散弾となる。 このため弾薬補給の概念を無くした新しいタイプの兵器であり、対セクト戦における持久能力を解決…することはなかった。 結局のところ何度も投げれば腕を回しているモーター周りが損耗するため、結局基地に帰還して交換しなければならなかった。 因みにその戦闘方法から高精度のセンサーを搭載しており、強力な膂力を生み出すモーターと合わせて中々のお値段である。 また投擲以外の武装が自衛用の対人レーザー一門程度のため、遮蔽物のない射撃戦に弱いという欠点も存在していた。 幸い敵が近寄ってくれば、自慢の膂力でミンチにできるのだが、これでは本当にゴリラの戦法である。 結局のところは山岳部などを中心とした地域で運用するだけの少数配備で終わっているが、その見た目からか案外セクト兵士には恐れられており、治安維持能力という面では意外と評価されている。 542:トゥ!ヘァ!:2022/11/29(火) 18 07 53 HOST FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp 円盤五号 ローターで飛ぶ無人ドローン。 上部に飛行用ローターを持ち、下部に対人レーザー一門を備える。 空から展開し、地上のセクト歩兵をレーザーで焼くのがお仕事。 重い実弾を持たずに済むため、軽快な動きを可能としており、またレーザーには反動がないため命中精度も高い。 欠点として飛行ドローン共通の悪天候時にはまともに運用できない点。 また主武装がレーザーなので霧や雨の時でも戦力にならない。 この他にも耐久性が低い点やセンサーの問題で一定以上の低空飛行は苦手としているなども欠点もあり、セクト歩兵掃討のため陸戦戦力として獄卒シリーズが開発された。 見張り君二型改 民間の作業用ロボに装甲と武装を施した民生流用兵器。 戦闘力は対セクト用に開発された無人機群に及ばないが、低コストで手軽に用意できるため、国境付近の監視基地の防衛や獄卒型などの手が回らない部分の補助として運用されている。 見た目のイメージはスターウォーズのR2D2。 バーバヤガ ロシアが近隣の友邦国と共同開発した対セクト用大型兵器。全高3m。全長8mほどの巨大な歩行戦車。 八脚で動く多脚戦車であり、ロシアの殺意が形になったキリングマシーン。 主砲として長銃身90mm砲。主砲同軸12.7mm機銃。 対人、対物迎撃レーザー複数。近距離迎撃用放電装置。 セクトの用いる雑多な施設や車両を吹き飛ばす100mm砲。同時に対人攻撃の意味もある12.7mm。 近づく敵や撃ち込まれてくる迫撃砲や手りゅう弾を迎撃する迎撃レーザー完備。 そして近距離防衛用の放電装置。 これは電気を誘導するための小型の杭と水分を周辺にばら撒き、そこに高圧放電を仕掛けて近づく生き物をしとめる防衛装置である。 この装置を用いるにあたってバーバヤガには高レベルの耐電処置が行われている。 どれもが対人攻撃に特化した兵装であり、軽装備が基本のセクト兵士ならば鎧袖一触である。 またその巨体と六脚から生み出される速度も単純な脅威。大概の敵はその巨体と足で引き潰せる。 セクト被害に悩むモンゴルやトルキスタンと共に開発した兵器であり、前述の通りその性能は圧倒的であるが、正直軽装備のセクト相手には過剰戦力気味である。 またその性能に裏打ちされた高コストのため配備数も余り多くない。 その過剰性能から一説には対正規軍を想定して開発された実験機なのではないかという噂もある。 モデルは86(エイティシックス)に出てくるレギオンの戦車型。 543:トゥ!ヘァ!:2022/11/29(火) 18 19 52 HOST FL1-122-133-164-39.kng.mesh.ad.jp 投下終了です。 前々からちょこちょこ話題に出してた対セクト用の無人機です。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3284.html
442 :ナイ神父MK-2:2016/01/14(木) 22 31 50 日蘭世界 入れ替わりネタ 戦後の各国 第二次世界大戦後、敗戦国の処遇を決める会議では大凡日蘭世界正史に近い、分割案で行く事が決定し その際、敗戦した欧米各国の不満を和らげる為に中国共産党及び中華民国の旧領土の一部を欧米諸国へ 割譲した。また、この会議で満州国は正式な中華における一独立国家として認められ、溥儀新大統領を中心とした 国家構築が行われていく。一方技術力把握の為に接収されたアイオワ級ととサウスダコタ級であったが、 特に目新しい技術は発見されていないということで敗戦後分割された旧アメリカ諸国と合衆国に分配 され、その後は新たな旗艦の開発が終了するまで各海軍で旗艦としての役割を全うしている。 そして、降伏文書へのサインは大和甲板にて行われ、ルーズベルト大統領が印を押すことによって正式に 成立している。アメリカは戦後国土を三分割され、西海岸をカリフォルニア共和国、東海岸をニューコンチネント へと分離独立、大陸中央部を元のアメリカ合衆国として分けたが1950年敗戦を受け入れられない人間が 南部でクーデターを起こし独立騒ぎが発生する。また、一部両海岸の住人もコレに賛同し軍内部にも存在していたシンパ が兵器や武器を強奪して蜂起、ロスアラモスに残存している可能性がある各関連技術を強制的に徴用した有色人種で 発掘しようとした為、OCUが介入結果的にWW2では一度も使われることのなかった禍津日型水爆が地上で使用され、第二の被爆 地域として名が残ることとなる。 イギリスでは各国がイギリスの支援の下独立するも、各地で広がる反英運動や反政府運動が拡大の一途を辿っていき20世紀ギリギリまでこの問題は引きずられ21世紀入り漸く落ち着く兆しが見えているが、内戦で深い傷が出来た都市の再建や新たな連合での秩序構築に追われている。 フランスは敗戦後アフリカの本土化を押し進める為、各地で有色人種の隔離や国外追放(追放先はアメリカ)が行われゲリラ戦の泥沼に足を取られている。 これが回復したのが1980年代の事だが、隔離政策の際アメリカから脱出してきた白人達が一部紛れ込み国内では反日や反蘭、反米が強く顔を出す地域がアフリカの一部で見られるようになる。(隔離政策が泥沼化した理由もこの紛れ込んだ主義者たちが各地で命令を逸脱して行動した為) 中華周辺は、中華民国・中国共産党が内陸部の土地を保障されたが、その代わり朝鮮や満州の支配地域を除いて欧米の草刈場となり、更に元々険悪だった両政府の間で内戦が再開し、再び戦乱の兆しを見せ居ている。 そんな中朝鮮はこれ以上の中立維持は不可能と判断して正式にOCUへと加入し、国境の警備強化に追われている。 一方戦乱の中の満州国も国境を固めながら戦乱の行方を静観し、各国に武器弾薬を供給しながら利益を上げるが、各中華国家からは死の商人として嫌われ、周囲との距離は離れていくが、 当の満州は下手に中華を統一するより分断して商売をしたほうが有益と判断し、巨万の富を享受している。 ソ連は戦後に解体され、ロシア帝国へと再統一されるが余りの人員損失振りにOCUから多額の資産融資や多国籍軍駐留による治安維持が行われ戦災復興が進められている。 余談ではあるが各敗戦国を調査した際、英米仏の戦艦や正規空母が余りにも少ない事から、秘匿しているのではないかと疑われて各国で海軍工廠や民間の造船会社が徹底的に捜査される事態が各国で見られ、 また調査の際アメリカのペスト研究施設がロックフェラーの物であるとわかり日本に資産を移していた日蘭のロックフェラーが予防線を張る中史実側のロックフェラーが大打撃を受けたという珍事も発生している。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4601.html
260: 倶梨伽羅 :2017/06/03(土) 21 36 46 wiki等でセクトの蛮行の部分を読んでて思いついたネタを投下します。 気分が悪くなったりした場合は申し訳ありません。 (自分の文章力じゃそこまで表現できてないと思いますが) なお、超絶短いです。 262: 倶梨伽羅 :2017/06/03(土) 21 37 31 日蘭世界、ある日の会合の一幕。 「これは、本当なのか」 報告書を片手に飛び込んできた田中局長から受け取った報告書を震える手で一瞥し、伏見宮は思わず尋ね返した。 「ふざけやがって赤にかぶれた支那人どもが!!」 夢幻会が会合を開く料亭、その一室で、今まさに開かれている会合にもたらされた報告書を読み、座敷に置かれたテーブルを叩き壊さん勢いで殴りつけながら、嶋田は叫んだ、否、咆哮した。 「おかしいですね、我々は日本が大陸化しているだけの史実に近い世界だと思っていたんですが、はは、はぁ」 嶋田の横では、同じく報告書を読んだ辻が無理やり笑おうとして、ため息を吐いた。 「陸軍としてはこれで朝鮮帝国に中立違反を責め立てるは問題しかないと認識する、むしろできる限りの物資、人的支援を行うべきだと考える」 「海軍としても陸軍の提案に賛成である、万が一半島が落ちれば、奴らは海を越えてきかねん」 報告書に記されたエストシナでの蛮行の数々に顔を赤くしながら大陸への支援を訴え東条と、対照的に顔を青くしながら賛成を示す山本。 「辻さんの言ではないが、いつから我々はドリフターズになったんだろうな」 「まさしく黒王軍の所業、描写されていない世界の外側はまさにこんな状況なのだろうな」 「人間捨てるところ無し、を素でやるか、それも同族を相手に」 「あいつ等は人類ではなく亜人だろ、いや亜人に失礼だな」 主要メンバー以外の参加者たちも、顔をゆがめる。 報告書には、人間を材料にした品々が並ぶ、市場の写真が載せられていた。