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230: 陣龍 :2022/06/21(火) 16 36 54 HOST 124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp 日蘭世界 FFR(Federation of France Republic(フランス連邦共和国))競馬界の失墜と再興記 FFR。第二次世界大戦後の墜落から、フランス唯一の勝者とも言われる戦艦リシュリューを信仰の対象とした団結により、 その国力は【プレイヤー】として日蘭の背中を視界に捉えかねない程に、国家再建を遂げた。だが、光ある処影有り。 【信仰】によって行われた、精神的な一種の『総力戦』は、必然的に【必要でない】と見做されたモノに対して至極冷淡になるのが、 国家や民族問わずの常であった。このFFRの場合は、競馬であった。 【衰退の暗黒期】 彼我の戦力差の大きさから短期間で軍事的抵抗は収束するも、その代わりにやけに親中的だったアメリカに引き摺られる形で フランス本土に兵士として連れて来るも、一欠けらも役に立たないばかりかフランス国内を匪賊として荒らしまわったエストシナ義勇兵、 そして終戦後に発生した内戦擬きのクーデター騒動は、農業生産や工業生産と言った国家の基礎体力に加えて、 フランス競馬界にも大きな打撃を与えた。オランダ軍や武装親衛隊、更には武装を与えられたフランス兵との戦闘からは逃げ、 徹底して強力な敵軍の居ない地方をエストシナ兵が襲撃、略奪、放火、その他諸々の戦争犯罪を撃ち殺される直前まで やり抜いていた結果だった。一部の牧場では、襲撃して来た少人数のエストシナ兵を牧場の馬たちが蹴り飛ばし、 複数が踏み潰した事で馬たちへの被害が殆ど無かった所も有ったが、そんな場所は希少種だった。 そうして国内の争乱が時間を掛けて収まり、フランス人らの『戦後』が始まると、フランス競馬界は自らの仕事の為にレースや 牧場経営の再建を再び行い出したが、俄かに戦艦リシュリューの信仰化と国力再建の方向へフランス全体が向かい出した事で、 歯車が狂いだした。産業革命以後、機械化の進歩により馬の居場所は産業にも軍事にも無くなり、 必然的に競馬も【金持ち達の遊戯】と見做されるようになった。それだけで有れば日蘭陣営に敗戦した敗戦国でも有るイギリスの様に、 規模等が多少は縮小されても維持、発展に向かう事も有っただろう。 だがこの時のフランスは、敗戦と国内の荒廃に対する心理的衝撃の反動により、戦艦リシュリューの女神化と日蘭に追い付く為の 産業発展や兵員の技量向上の為に極度に過酷な軍事訓練に全力を投じると言う、極端な方向に突き進む FFR気質の発端を思わせる世情が支配して居た。アフリカ領の開発等が行われ出した初期頃は兎も角、 時間が経つに連れて『役に立たない競馬』に対する、フランス人一般の視線や支持は年々冷たくなっていった。 フランス競馬界は勿論宣伝等で如何にか打開しようと画策したが、それ以上にフランス人が他所から見れば 妄信的とも言われる程にリシュリュー信仰を加速させていた事も有って、余り上手く行かなかった。 そしてフランス競馬界への支持の低下は必然的に、フランス競馬界に回る金が少なくなり、 必然的にフランス競走馬の能力低下を余儀なくされた。 231: 陣龍 :2022/06/21(火) 16 39 02 HOST 124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp 【『逃亡者』、『怪鳥』、『日本総大将』】 『暗黒期』とも言われた、フランスの国力衰退事情から持ち直し、その事にリシュリュー信仰に染まり切った者が 増えたフランス人が歓喜し始めた頃。過去の遺産で如何にか支えられていたフランス競馬界は、 危機的状況を迎えていた。自国開催の凱旋門賞でもライバルに有るイギリス、ドイツ、オランダの競走馬に後れを取る事が頻発し、 フランス馬が国外でのG1レースに掲示板入りしても勝利する事は珍しいと言われる程になっていた。 フランス人の殆どがリシュリュー信仰と日蘭を追いかけた国力再興に熱中する余り、 過去世界に優越する程の強豪を誇ったフランス競馬は、この頃には全盛期からは見る影も無く零落していた。 フランス人の誰も彼もフランス競馬よりも軍事や工業に目を向け続けていたのだから、当たり前の話であったが。 加えて、この時フランス競馬に更なる逆風となっていたのが、リシュリュー信仰や富国強兵をお題目に『不要なる無駄を削減せよ』と 表立って主張する勢力が勃興し始めていた事だった。別に私服を肥やそうとしている訳でも、権勢欲に飲まれている訳でもない 愛国的なフランス人たちであったが、後世からは【不純物】と見做されている事が多い。それだけ、言動が極端過ぎた。 本来何かしらテコ入れするべき状況のフランス競馬界に対して、これまでの支援不足を棚上げして不甲斐なさを吊し上げ、 『結果を出さぬ者に出すモノは無い』と言っていたように。 そうした中で、フランス競馬界最大の衝撃にして廃滅の危機となったのが、遠く極東の日本から来た【異次元の逃亡者】の凱旋門賞挑戦だった。 天皇賞秋にて、後にトーセンジョーダンがレコード記録更新するまで『静寂の壁』等と称されたレコード記録を打ち立てた後、 フランス馬が落ち込んでも欧州馬の強豪が多数集う凱旋門賞に挑戦すると発表された時、フランス競馬界は最大にして最後のチャンスだと確信した。 国力、軍事、技術その他では相変わらずの日蘭に対する後追いに終始している事に対し、例え競馬と言う場であっても日本に勝てる事を見せれば、 不遇の扱いが続いていたフランス競馬に再興のチャンスが来ると、そう考えられた。その為に、 当時のフランス競馬界は全力を尽くして【異次元の逃亡者】を迎え撃つ為のフランス馬の育成や、財布を逆さにする覚悟で国内や欧州に宣伝し、 フランス競馬の復活を印象付ける為のステージにしようと画策した。だが完全に追い詰められた賭博師の心理状態であった フランス競馬界の重鎮たちは、肝心要の【異次元の逃亡者】の事に関しては、余裕が無さ過ぎた事も有って調査が不足していた。 もしこの【異次元の逃亡者】の事をもう少し、額面以上の事を知って居たら、対応も変わっていたのかも知れない。 日本からの刺客が一頭、その他フランス馬やドイツ、イギリス馬が犇めく中始まった凱旋門賞にて、遠く欧州まで観戦に来た日本人や、 初めてその目で日本馬を見た欧州人達は、【異次元の逃亡者】の異名の意味をまざまざと見せつけるレース展開に、 一方は歓喜の大興奮を、もう一方は衝撃と絶望に呑み込まれていた。スタート直後から先頭に立ち続け、 そして文字通り『影をも踏ませぬ逃亡劇』『歴史を叩き壊した更新5秒のレコード記録』によって、フランス競馬界の賭けは完全に失敗した。 今凱旋門賞のレースを支配して居たのは紛れも無く日本から来た【異次元の逃亡者】であって、その他欧州馬は須らく『添え華』に過ぎなかった。 加えて、傷口に塩を塗り込む様に、今凱旋門賞に置いてフランス馬の最高着は7位と掲示板を外した有様。 フランス競馬界の凋落を見せつけただけのレースになってしまったのだった。 挙句、今凱旋門賞の有様を見た【不純物】達は嵩に懸かってフランス競馬を責め立て、競馬に向ける予算や国力を全て技術革新や 工業力増勢に回す事を目論み、それを公言するようにまでなり、フランス競馬界も無論全力で抵抗や抗議をしたのであったが、 久方ぶりに『欧州最強』と称するまでに強さを見せたフランス馬が、【異次元の逃亡者】に続けとばかりに 凱旋門賞に乗り込んで来た日本の【怪鳥】によって、クビ差ながらに逃げ切られて二着に沈み、 そしてリベンジの為に乗り込んで行ったジャパンカップでは【日本総大将】の前に大敗して余計に反論の糸口が見失われると言う、 最早やる事成す事全てが悪い方向に転がり続けていた。 232: 陣龍 :2022/06/21(火) 16 40 28 HOST 124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp 【再臨】 悪夢の中でのたうち回るフランス競馬界に転機が訪れたのは、現FFR大統領にしてフランス最強の女傑等とも揶揄された 女性の登場であった。フランス競馬界や当人が黙して語らない為に予想や推測の領域を脱し得ないが、 各種証言からこの頃には信仰が逝き過ぎて害悪に成りつつあった『不純物』達が一斉に閑職に追われたり早期退職して行ってからは、 フランス競馬界に降りる予算は適正値に戻った。当然、これまでの負の財産によってフランス競馬のレベルは相当低下していたが、 少なくとも口喧しい無知無能の外野の声が消滅した事は、様々な意味で仕事がし易くなった。またこの頃には、 女神信仰はフランス全土に浸透し切っていてどうしようもないが、その代わり国土開発がおおよそ進行して行った事によって、 フランス人の心理に幾らかの余裕が出て来ていたのも、追い風になった。 抑圧されたモノが消滅した為か、そして今まで不運や不幸の連鎖の雨が続いた反動か、これまで零落、凋落したと見られていた フランス競馬界は、立て続けに多数のG1馬、レコード更新馬を排出する様になる。馬にもポスターを貼って崇めさせようとする様な 女神信仰は兎も角新進気鋭の若手騎手の躍進も有り、今までの停滞が詐術だったかの様な活躍は、世界の競馬界に大いなる衝撃を以て 受け入れられた。日本のネット界でも『とうとう競馬界ですら女神化現象が勃発した』等と変に畏れられたりしたと言う。 フランス競馬界の完全復活を印象付けたのは、やはり凱旋門賞であった。フランス語で【家族】を意味する名を授けられたフランス馬は、 日本から送り込まれた【日本近代競馬の結晶】と、世界最高峰のマッチレースと言われた激闘を展開した。他欧州馬を完全に置き去りにした、 最終直線での抜きつ抜かれつ、差し差されつの決闘は、衛星放送によってリアルタイム配信され、 競馬番組としては異例の高視聴率を日本で叩き出した中での決着を見せた。その後の掲示板に点灯された着順は、 【異次元の逃亡者】の時の凱旋門賞と立場を交換した悲喜交々、そして拍手喝采の最高の決着であった。 233: 陣龍 :2022/06/21(火) 16 44 14 HOST 124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp |д゚) と言う事で以上になり申した。実際フランスが日蘭に追い付く為にはどっかしら切り詰める必要が有るでしょうし (でないとあんな勢いで追い付かない) |д゚) 何処斬り詰められるか、と言うか等閑視しそうかとなったら、国内争乱で色々打撃受けてそうな競馬界が浮かんだ次第 |д゚) まぁ完全崩壊する程にフランス人も潔い訳が無いので、ギリギリの線で踏ん張りに踏ん張って、そうして復活する流れになりました |д゚) フランス競馬界の凋落の象徴となった日本馬の挑戦が復活の象徴ともなる。こう言うのって割と良い感じな気がするけどどうでしょか
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320: 名無しさん :2019/10/18(金) 17 51 51 日蘭世界のアムステルダム条約について、過去の案を参考に再定義を試みてみたので貼らせていただきます あくまで再定義の提案であり、これを新しく確定させるものではありません ○ 大洋連合ト同盟諸国トノ平和条約(アムステルダム条約)中における海軍備制限条項(1944年案) ・ 戦艦 米英仏蘇は戦艦の保有数を2隻まで削減し、一切の新規建造を禁止する。 また主砲口径は最大で41センチ(16インチ)までとする。 ただし保有する戦艦を退役させる場合、別項で制限する重巡洋艦に加えて203ミリ(8インチ)以内の主砲を持つ重巡洋艦の代替建造を2隻まで認可する。 ・ 航空母艦 米英仏蘇は航空母艦の保有数を2隻まで削減する。 新規建造を行う場合、その基準排水量は25000トン以下とする。 ・ 重巡洋艦 米英仏蘇は重巡洋艦の保有数を4隻まで削減する。 新規建造を行う場合、備砲口径は203ミリ(8インチ)以内とし、その基準排水量は15000トン以下とする。 ただし前述の戦艦が退役した場合に限り、重巡洋艦の保有数を最大6隻まで拡大する。 ・ 軽巡洋艦 米英仏蘇は軽巡洋艦の保有数を6隻まで削減する。 新規建造を行う場合、備砲口径は155ミリ(6.1インチ)以内とし、その基準排水量は10000トン以下とする。 ・ 大型駆逐艦 米英仏蘇は基準排水量2000トン以下の大型駆逐艦の保有数を24隻まで削減する。 新規建造を行う場合、備砲口径は127ミリ(5インチ)以内とし、またその基準排水量は5000トンを上回ってはならない。 ・ 小型駆逐艦など 基準排水量2000トン以下の小型駆逐艦、植民地通報艦の保有数に制限は設けない。 ただし新規建造を行う場合、備砲口径は127ミリ(5インチ)以内とする。 ・ 潜水艦 米英仏蘇は潜水艦の隻数を24隻まで削減する。 新規建造を行う場合、備砲口径は127ミリ(5インチ)以内とし、その基準排水量2000トン以下とする。 ・ その他の艦艇 基準排水量は10000トン以下とし、速力は20ノットを上回ってはならず、備砲口径は76ミリ(3インチ)以内とし、門数は4門を超えてはならない。 また全通式飛行甲板などの固定翼機の運用能力を与えてはならない。 ・ 原子力機関及び搭載兵装 原子力に関連した機関及び兵装を有する軍艦の建造を一切禁止する。 また生物化学兵器の艦載を原則禁止する。 ・備考 これらの条項は中華植民地情勢が落ち着いたと大洋連合が判断した後に、各国は三年以内に履行を行う。 321: 名無しさん :2019/10/18(金) 17 52 32 ○ 大洋連合ト同盟諸国トノ平和条約(アムステルダム条約)中における海軍備制限条項(201X年改訂案) ・ 戦艦 米英仏は戦艦の保有数を2隻までに限り、新規建造及び代艦建造を認可する。 新規建造を行う場合、主砲口径は41センチ(16インチ)以内とし、その基準排水量は55000トン以下とする。 また戦艦を保有しない場合、1隻につき重巡洋艦2隻もしくは航空母艦1隻への保有枠の転用を認める。 ただし航空母艦への保有枠転用は1隻分までとし、最大でも3隻とする。 ・ 航空母艦 米英仏は航空母艦の保有数を2隻までとする。 新規建造を行う場合、その基準排水量は65000トン以下とする。 また前述の戦艦を保有しない場合に限り、保有数を最大3隻まで拡大する。 ・ 重巡洋艦 米英仏は重巡洋艦の保有数を4隻までとする。 新規建造を行う場合、備砲口径は203ミリ(8インチ)以内とし、その基準排水量は20000トン以下とする。 また前述の戦艦を保有しない場合に限り、保有数を最大8隻まで拡大する。 ・ 軽巡洋艦 米英仏は軽巡洋艦の保有数を8隻までとする。 新規建造を行う場合、備砲口径は155ミリ(6.1インチ)以内とし、その基準排水量は12500トン以下とする。 ・ 大型駆逐艦 米英仏は基準排水量8000トンまでの大型駆逐艦の保有数を40隻までとする。 新規建造を行う場合、備砲口径は127ミリ(5インチ)以内とする。 ・ 小型駆逐艦など 基準排水量2500トンの小型駆逐艦、植民地通報艦の保有数に制限は設けない。 ただし新規建造を行う場合、備砲口径は127ミリ(5インチ)以内とする。 ・ 潜水艦 米英仏は潜水艦の隻数を30隻とする。 新規建造を行う場合、基準排水量は5000トン以下とする。 ・ 航空母艦型強襲揚陸艦 その他の艦艇の項より航空母艦に類似した 全通式航空甲板を持つ強襲揚陸艦を独立させる。 米英仏は同種強襲揚陸艦について、保有数を4隻までとする。 その基準排水量は20000トンを上回ってはならない。 ・ その他の艦艇 基準排水量は30000トン以下とし、速力は20ノットを上回ってはならない。 また備砲口径は76ミリ(3インチ)以内とし、門数は4門を超えてはならない。 ・ 原子力機関及び搭載兵装 原子力に関連した機関及び兵装を有する軍艦の建造を一切禁止する。 また生物化学兵器の艦載を原則禁止する。 322: 名無しさん :2019/10/18(金) 17 56 31 以上になります 201X年改訂案は元々では満載排水量とされていたものを基準排水量に改め、元々の数値からいくらか差し引いてみました
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324: 名無しさん :2019/05/11(土) 16 27 59 HOST softbank126077075064.bbtec.net というわけでビドーの憂鬱4話です。 日蘭世界妄想 ジョルジュ=ビドーの憂鬱 4 1979年 FFRエストシナ植民地 エスト=デ=パリ(旧上海) その日は生憎の雨だったが、追悼の気持ちを表すにはもってこいなのかもしれないと、ビドーは思った。 テキサスでの会談と視察を終えたビドーがエストシナ入りしたのは、駐留軍兵士の激励という名目であったが実際には目の前の人物に会うためだった。 フィリップ=ペタン。かつてここエストシナで起こったセクトによる争乱からこの地を守り抜いた英雄がそこに眠っていた。 彼の墓は英雄の墓とは思えないほどに小さく簡素だった。唯一、記された名前のみがそこがかれの墓であることを示していた。 「私を、私が守れなかった人々と共に眠らせて欲しい。」 その遺言従って彼はここに眠っている。だが、その小さな墓からは、言葉にできないほどの荘厳さを感じる。 「これが英雄…か」 たしかにこれだけの存在ならば、君が憧れるのもよくわかるよ。『将軍』?だが…貴方は過ちを犯したのだ。それが貴方と元帥の差だ。 1948年5月24日午前10時 パリ マティニョン館 ビドーはその日も仕事に勤しんでいた。外が騒がしいような気がして窓を開けようとしたその時、秘書官が飛び込んできた。 「失礼します閣下。警視庁他複数の治安機関で爆発が発生。テロと思われます。さらに右翼結社に扇動された市民の一部が暴徒化してこちらに向かってきています。」 「なんだと」 みると、マティニョン館を警備する共和国親衛隊との間で衝突が起きていた。 暴徒の1人がこちらに筒のようなものを向けて…危険を察知したビドーはとっさに伏せた。隣の部屋から轟音がした。対戦車火器のようなものを使ったらしい。 「首相こちらです。」 何故だ…ヒドーは後悔をしながら引きずられるように、秘書官に促されるままに地下道へと向かった。 「ちっ、外した。」 私服の青年が筒を投げ捨てて悪態をついた。周囲の混乱など御構い無しだ。青年はベルトに拳銃を指していた。ル=フォショウM1853、旧式のリボルバーだ。 「おいおい、あんまり勿体無いことすんなよ。俺なんてコレだぜ?ジャン。」 話しかけた30代ぐらいの男が持っていたライフルはシャスポー銃だった。 「どうせ弾はもうないんだ。欲しけりゃやるぜフランソワ?」 「冗談言うなよな。それより早く逃げようぜ?ジャン」 見ると共和国親衛隊が大混乱の人波をかき分けてこちらに向かって来ていた。 「「ヴィヴ・ラ・フランス、くだばれアカども」」 二人で同じことを言ってから、近くに止めていた仲間の車に乗って逃走した。2人の男、ジャンことジャン=マリー・ル・ペンとフランソワことフランソワ=ミッテランは満足気に笑っていた。 1948年5月24日12時ごろパリ某所 2時間前のマティニョン館襲撃の報は今や知らぬ者はいなかった。 「で、この後はどうなるんだ。また爆発かね?」 「ええ、そうですよ。そしてその後に『将軍』の部下の、なんと言ったかな…まあ、とりあえずスパッヒ連隊が鎮圧に来る筈だ。ところが彼らはそのまま民兵団と合流してフランス救国委員会の設立を宣言、あとは残りの部隊も同調し、臨時政府に対して反旗を翻すはずです。」 「そううまく行くかな?確かに何も出来なかったフランス軍に対して本土での風当たりは強いが…」 「別にうまくいかなければそれで良いのですよ。臨時政府が泣きついて来ればそれで。」 「なるほど、ド=ゴール将軍にはコルニロフを演じてもらうというわけか」 「その通り。大衆の組織化には協力してもらいますよ。ムーラン。」 「腕が鈍っていなければいいのだがね?書記長。」 会話を終えたジャン=ムーランと書記長ことフランス共産党書記長モーリス=トレーズは部屋から出て行った。 そして、別室でその会話を聞いていたMI6所属工作員キム=フィルビーは『指令』の成功を確信して笑みを浮かべていた。 325: 名無しさん :2019/05/11(土) 16 29 20 HOST softbank126077075064.bbtec.net 投下終了です。
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SSCV-01マーフォークおよびタスクセーレーンの経過 大陸114_名無しさま_日蘭世界支援ネタSS ・ ある証言、フランス人の場合 大陸114_ 倶梨伽羅さま_日蘭世界 ある日の会合の一幕 グロあり。閲覧注意 大陸145_トゥ!ヘァ!さま_日蘭世界 一発ネタ バベッジ卿の遺産 大陸186_トゥ!ヘァ!さま_日蘭世界 パワードスーツ開発の歴史 大陸187_トゥ!ヘァ!さま_日蘭世界 各国のパワードスーツ開発事情 大陸188_トゥ!ヘァ!さま_日蘭世界 パワードスーツ登場後の兵器事情 大陸188_トゥ!ヘァ!さま_日蘭世界 重パワードスーツの装備 大陸192_トゥ!ヘァ!さま_日蘭世界 動物のパワードスーツ事情 大陸196_トゥ!ヘァ!さま_日蘭世界 無人機事情について 大陸196_トゥ!ヘァ!さま_日蘭世界 パワードスーツ開発の歴史 リメイク改(あらため) by トゥ!ヘァ!さま 大陸148_名無しさま_日蘭世界 ゲート編 The Division P 大陸151_名無しさま_日蘭世界 ジョルジュ=ビドーの憂鬱 大陸151_名無しさま_日蘭世界 ジョルジュ=ビドーの憂鬱2 大陸151_名無しさま_日蘭世界 ジョルジュ=ビドーの憂鬱3 大陸151_名無しさま_日蘭世界 ジョルジュ=ビドーの憂鬱4 大陸151_名無しさま_日蘭世界 ジョルジュ=ビドーの憂鬱5 大陸151_名無しさま_日蘭世界 ジョルジュ=ビドーの憂鬱6 大陸151_名無しさま_日蘭世界 ジョルジュ=ビドーの憂鬱7 大陸165_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR国力考察①(現実準拠) 大陸167_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR国力考察①(現実準拠)補足:経済力 大陸170_モントゴメリーさま_日蘭世界 「信仰、または狂気、あるいは恐怖」 大陸171_モントゴメリーさま_日蘭世界 ある戦艦の物語——あるいはFFR建国神話—— 大陸172_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR神話——生者の指揮権はリシュリューへ、死者の指揮権はオセアンへ—— 大陸172_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR社会の情景 大陸173_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR神話——練習巡洋艦「ジャンヌ・ダルク」—— 大陸176_モントゴメリーさま_日蘭世界 日蘭世界 FFR国力考察①(現実準拠)エストシナ植民地を含めた想定 大陸176_モントゴメリーさま_日蘭世界 ジョルジュ=ビドーの生涯(暫定版) 大陸179_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR社会の情景② ——衛生観念—— 大陸179_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR社会の情景、余談 ——リシュリュー刀—— 大陸180_モントゴメリーさま_日蘭世界 ——分かたれぬ議会、分かたれぬ国民、分かたれぬ国家—— 大陸184_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR国力考察 日蘭世界準拠(試作①)経済力 大陸184_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR社会の情景③ ——淡水化技術—— 大陸189_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFR社会の情景——Appuyez trois fois—— 大陸193_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFRの社会インフラ①——双極性蓄電池—— 大陸193_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFRの社会インフラ②——Durance système—— 大陸195_モントゴメリーさま_日蘭世界 フランス連邦共和国 Etoile de Brest(ブレストの輝ける星) 大陸195_モントゴメリーさま_日蘭世界 フランス連邦共和国 ——約束の剣 大陸195_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFRの社会インフラ③-1——石油代替燃料①—— 大陸195_モントゴメリーさま_日蘭世界 「Système de guerre totale durable——永続的な総力戦体制——」 大陸196_モントゴメリーさま_日蘭世界 フランス海軍歩兵装甲旅団(BBFM) 大陸196_モントゴメリーさま_日蘭世界 リシュリューとイル・ド・フランス、ハロウィンの装い 大陸197_モントゴメリーさま_日蘭世界 フランス連邦共和国における式典①——「転属」者送別式 大陸197_モントゴメリーさま_日蘭世界 フランス連邦共和国における式典②——新年祝賀式典 大陸200_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFRの社会インフラ①(修正版)——PlaFaViP(双極性蓄電池)—— 大陸200_モントゴメリーさま_日蘭世界 FFRの社会インフラ④——FeLuZn(空気亜鉛電池)—— 大陸201_モントゴメリーさま_日蘭世界 フランス連邦共和国 Fourchette du Diable(FoDi、悪魔の分岐路) 大陸201_モントゴメリーさま_日蘭世界 フランス連邦共和国 La Peau de Roland(ロランの皮膚) 大陸201_モントゴメリーさま_日蘭世界 英連邦条約機構 スターライト樹脂 大陸201_モントゴメリーさま_日蘭世界 フランス連邦共和国 Bouclier de Maréchal 大陸203_モントゴメリーさま_日蘭世界SS--「守護天使」-- 大陸205_モントゴメリーさま_日蘭世界--cafe・ express(コーヒー急行)-- 大陸207_モントゴメリーさま_日蘭世界 La marche Jeanne D'Arc(ジャンヌ・ダルク行進曲) 大陸207_モントゴメリーさま_日蘭世界 ——発泡金属複合材—— 大陸198_モントゴメリーさま_日蘭世界 日蘭世界ネタSS——某独立記念日的な情景—— 大陸194_モントゴメリーさま_日蘭世界IF 仏帝連合ネタ試案——「賑やかな休日」—— by モントゴメリーさま 大陸168_名無しさま_日蘭世界 日蘭世界第二次世界大戦におけるアメリカ合衆国海軍戦艦及び巡洋戦艦の保有変遷に関する略表 大陸177_名無しさま_日蘭世界 日蘭世界における大日本帝国海軍の巡洋艦の略表 大陸177_名無しさま_日蘭世界 ハイチ・ドミニカ戦争想定 大陸177_名無しさま_日蘭世界 日蘭世界第二次世界大戦における仏戦艦<リシュリュー>の行動記録(仮) 大陸177_名無しさま_日蘭世界 支那植民地軍の航空機や艦艇を除く装備事情想定 大陸173_霧の咆哮さま_日蘭世界 IFネタ~プリンス・オブ・ウェールズの躍進~ 大陸173_霧の咆哮さま_日蘭世界 IFネタ~ドナウ連邦の憂鬱~~砲声の連鎖は鳴り止まない。東欧にて産声を上げし超巨大戦艦~ 大陸175_霧の咆哮さま_日蘭世界 考察ネタ:何故輸出用ローコスト戦艦は売れなかったのか。 大陸175_霧の咆哮さま_日蘭世界 日蘭世界にありそうな、あったら良いなと思う商品・作品ネタ 大陸177_霧の咆哮さま_日蘭世界 練習巡洋艦ジャンヌ・ダルクの艦娘のキャラ付け 大陸206_霧の咆哮さま_提督たちの憂鬱系統知らない方が、日蘭世界に転生したらこんな感じになるのかなって反応集その1 大陸206_霧の咆哮さま_提督たちの憂鬱系統知らない方が、日蘭世界に転生したらこんな感じになるのかなって反応集その2 by 霧の咆哮さま 大陸178_名無しさま_日蘭世界 ヒューイ・ロングの足跡(仮)後継者マルコム(仮) 大陸185_635さま_日蘭世界 FFR支援ネタ イル・ド・フランス、その数奇な運命 前編 大陸185_635さま_日蘭世界 FFR支援ネタ イル・ド・フランス、その数奇な運命 後編 大陸189_635さま_日蘭世界 FFR支援ネタ ソミュアCP.1バリエーション 大陸189_635さま_日蘭世界 トゥ!ヘァ!氏PS支援ネタ アメリカ合衆国・HAW開発史 大陸189_635さま_日蘭世界 トゥ!ヘァ!氏PS支援ネタ 英国 KMF開発史 大陸192_635さま_日蘭世界 日蘭世界における平行世界で伊507とかローレライとか呼ばれた艦の人生 大陸193_635さま_日蘭世界 鉄血歌 大陸194_635さま_日蘭世界 麒獅指数(ジラフ・リーオ指数) 大陸195_635さま_日蘭世界 日蘭フランスにおける日本人転生者達の足跡 大陸195_635さま_日蘭世界 BCネタ BC騎士団 大陸196_635さま_日蘭世界 剣継ぎの大剣 大陸197_635さま_日蘭世界 世界観考察ネタ 死に祝福された國・フランス連邦共和国~FFRの死生観~ 大陸198_635さま_日蘭世界 日蘭ネタ アムステルダム砲弾職人の朝は早い 大陸201_635さま_日蘭世界 日蘭ネタ 日蘭世界においての民俗学的な感じな戦艦仏棲姫についてのネタ その1 大陸202_635さま_日蘭支援ネタ アメリカ合衆国支援 High Velocity Projectile(超高速投射弾) 大陸202_635さま_日蘭世界 支援ネタ セクト簡易小銃 大陸203_635さま_日蘭世界 日蘭世界においての民俗学的な感じな深海仏棲姫についてのネタ その2 大陸203_635さま_日蘭支援ネタ ネタ過ぎる日蘭世界におけるソシャゲのアレコレ 大陸204_635さま_日蘭支援ネタ テキサス共和国・M36狙撃銃 大陸205_635さま_日蘭ネタ モントゴメリー氏支援かも支援ならんかもしれない思いついたFFRネタ 大陸206_635さま_大陸日本日蘭世界 FFR支援ネタ Noel FFR(FFRのクリスマス) 大陸206_635さま_日蘭ネタ 某連邦共和国におけるとあるソシャゲへの主神実装へのネットの反応 大陸206_635さま_日蘭支援ネタ 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811 :ナイ神父MK-2:2016/01/18(月) 22 57 25 日蘭世界 冷戦ゲート編 日米の様子 護衛艦あきづきは日本海沖にて突如として出現したゲートの監視を行っていた。現状は、向こうの大日本帝国とアメリカの 交渉によりお互い過度な接触はせず均衡は保たれていたため、艦内の雰囲気もそう緊張した物ではなかったが見せられる 相手側の戦力の豊富さには艦内の誰もがため息を吐くものだった。 「向こうの動きはどうだ?」 「変わりありません、それにしても向こうの戦艦でかいですね話に聞いた大和並みかな?」 「もらったデータによると相模型戦艦だなこっちの大和と同じで46cm砲を搭載している、戦後アメリカから接収したモンタナ級だそうだ」 「向こうの日本、太平洋戦争でアメリカに勝ったんでしたっけ?最初は信じられなかったですけどこうまで圧倒的じゃなあ・・・」 「おまけに駆逐艦までコッチよりデカイときてる。知っているか?向こうの旧式でも家の最新型のこいつより索敵の精度が高いそうだ」 「聞けば聞くほどぶつかることが無くてよかったですね。」 「ああ、戦ってれば今頃こっちは海の底だ」 海上自衛隊の面々が話している頃、大西洋のアメリカ東海岸側でもアメリカ海軍が復帰させたアイオワの艦橋で似たような話をしていた。 「向こうのに見える戦艦は本当にオランダが作った物なのか?」 「いえ、現在見えている戦艦は向こうの我が国が作ったモンタナ級のようです」 「此方では完成しなかった船か、あの船と戦闘して勝てると思うかね?」 「負けることは無いと思われます。」 「そうだな、世界が違うとは言え合衆国が二度も負けるなど有り得ないことだからな。」 詳しい情報を知ら無いとは言え、兵士達は若干の楽観はある物の概ね冷静だったと言っていいが問題は国内の一般市民であった。 彼らは無敵のアメリカが日本に敗れたということが認められず、一部には向こうの帝国や独裁国家を打倒して民主主義を広める べきだと言う声を鼻息を荒くして語り、一部の企業化達も向こうの帝国が有している市場を求めてその声を煽っていた。 政府も当初こそは帝国主義打倒に乗り出そうとしたが、会談にて発覚した向こうとの戦力差に驚き行動に移せないでいた。 そして、ホワイトハウスではニクソン大統領が加熱する帝国主義打倒の世論に頭を悩ませていた。 「大統領、またデモ隊が押し寄せています。」 そう言われて窓の外を見ると、ホワイトハウスの前には数万名に上ると思われるデモ隊が集まっていた、プラカードに書かれているのは 弱腰な大統領を責める文章や帝国打倒が掲げられている。 「事実をしらないとは言え気楽言ってくれるな・・・こっちはソ連とも敵対しているのだぞ」 「しかし、最近は民主党も我々を批判する口実として帝国主義の放置を出してきています。このまま行けば次の選挙は危険ですが」 「最悪は国内全土に向こうの日本がソ連の新型水爆に匹敵する物を量産していることを発表するそれならば 状況が読める人間が動いてこの騒ぎも収まるだろう」 812 :ナイ神父MK-2:2016/01/18(月) 22 57 56 「それよりこれが日本の陸戦力の資料化ね?」 「はい、向こうの日本が提示した物で恐らく、機密を除いたものにはなると思われますが」 「・・・これは本当に日本の戦力なのか?ソ連の間違いじゃないのか」 「信じられないかもしれませんが、事実だと思われます。向こうの資料が正しいなら日本は1940年代で既にソ連のT-55に当る戦車を 主力としていたようですから」 「正直信じられん、向こうの誇張ではないか?」 「さすがにそこまでこの短期間では解かりかねます。しかし、向こうのカリフォルニア共和国がパットンを主力にしていることから 少なくとも戦中に日本がM4を破るだけの戦力を持っていることは確かだと思われます。」 「提示された戦力が誇張でも楽観視は出来ないだけの戦力をそろえている、そう言うことか?」 「恐らくは」 大統領は書類から目を離すと、次の資料を手に取りながら支持を出していた。 「兎に角、余りに世論が加熱しすぎるようなら向こうの日本の情報を大々的に出さねば成らなくなる 何とかして世論を抑えろ」 それだけ言うと大統領は再び資料に目を通し始めた、次の仕事に移っていた。 一方日本でも情報が多く民間に流れない中、民意が加熱していた。新聞各社は悪しき帝国の復活を大きく取り上げ テレビでは旧日本軍が行ったとされる無謀な作戦や被害、情報元も怪しい虐殺や弾圧に付いての特別番組を流してく、 そしてそれを鵜呑みにした一部国民がアメリカと同じ様に国会議事堂前でデモ行進を行い、大学では収まり始めてた 学生運動が過熱していた。 そんな混乱した情勢に頭を悩ませるのは現総理大臣である。 「あの門が現れたてからこっち気が休まらん、毎日毎日デモ隊が来るは、マスコミは無責任に帝国復活を騒ぐしで散々だ! 万が一にも向こうの日本に此方の日本が敵意ありと見られてみろ、必死にやってきた戦後復興がみんなパアになるぞ」 「しかし、如何しますか?無理に報道規制を強いても反発を強めるだけかと思われますが」 「アメリカでも向こうの戦力に付いての公表を行う動きがあると聞く、それに合わせて情報開示を行うしかないだろうな」 「ですが日本が水爆を持っていると成ると運動が更に過熱するのでは?」 「そうなった場合は最悪、機動隊を出しての対処となるだろうなそうでもして止めなければ 下手をすれば在日日本軍なんて言う冗談にもならない自体が置きかねないからな」 「しかし、戦争となればアメリカも出てくるのでは?」 「アメリカも威勢の良いことを言っているのは野党と国民だけだ下手をすれば米軍撤退もありえるぞ、それほどまでに アメリカ政府はいま慎重になっている。」 そう話しながら総理はゲート先の日本との折り合いを考えていくが、これから先判明する情報に頭を悩ませる自体は続いていく。
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20 :ナイ神父MK-2:2016/03/04(金) 01 09 35 日蘭世界 44年ゲート編 その8 終戦とベルン講和条約 1945年8月枢軸と連合の間に発生した第二次世界大戦は連合側が枢軸からの和平交渉に応じる形で集結した 停戦した各国は講和条約を締結する為スイスの首都ベルンにて各国首脳を集めた講和会議を開催し、連合からは 在任中に死亡したルーズベルト大統領の変わりのトルーマン、自殺したスターリンの代わりにフルチショフ、そして チャーチルが出席し、枢軸側からはヒトラー、東条、そして協力体制を敷いていたOCUから嶋田が参加し会議が開始された。 当初こそ日本から二人代表が出ている事態に他国の代表は困惑したが、嶋田がゲートで繋がった大陸世界の日本の首相である事が 明かされ、更に出所不明であった各種兵器の出所と史実側の日本の要請に応じて義勇軍を出していた事が会議場で正式に認められた。 当初こそ、宣戦布告も無しに戦争に参入した件が問題として提起されたが、日米が戦争中であったことや史実側のアメリカの潜水艦に日本の 戦艦が攻撃された事などがあげられ始め、改めて宣戦布告を行うかと言う嶋田総理の言葉から再度戦闘に入る事を嫌がった連合側が折れる形で この件については問題は無いとされた。 一方で戦後の領土分割についてはなるべく枢軸の力を削りたい連合と勢力圏を多く取りたい枢軸の間で粘り強い交渉が続けられ、以下の通りと 成る事が決まった。 日本 主張する絶対国防圏及び朝鮮半島の北緯38度線までの領有と満州、南京政府の独立を承認 占領中のアジア地域及び北樺太、ウラジオストクからの撤退と当該各国の独立承認、満州市場の一部開放 ドイツ オーストリア、チェコ=スロバキア、ポーランドの領有と北イタリア社会主義共和国とヴィシーフランスの承認 フランス、ウクライナ、オランダ、ベルギー等からの撤退、南イタリア王国の承認、亡命フランス政府のフランスへの 受け入れ 強制収容所で行われているジェノサイドの即時停止と収容者の解放 アメリカ 満州や南京政府、フィリピン等のアジア地域の独立承認と占領軍の撤退 中国国民政府の承認と満州の一部市場への参入 イギリス インド及び香港等の一部植民地地域の領有 アフリカやアジア地域の旧植民地の独立承認 台湾沖海戦での鹵獲兵器の返還 ソ連 ウクライナ領有 北樺太、ウラジオストクの返還 ブルガリア、ルーマニアからのドイツ軍の撤退 中国共産党の承認 こうして大戦後の領土の再編や新たな独立国家、勢力図が決められ各国はそれに合わせて新たな戦略を打ち出していく。 21 :ナイ神父MK-2:2016/03/04(金) 01 10 06 日本とドイツの戦後 ベルン講和条約が締結されたことによって各国ではそれに合わせてその目を戦後復興に向けていく事となる。 日本では確保した絶対国防圏内の領土の開拓と独立が認められた満州と南京政府へ大陸日本から戦時中に購入した T-34やIS、KV等の鹵獲兵器の販売を開始し、同時に独立したインドネシアには日本製の旧式兵器の販売を開始し 更に研究サンプルとして同盟国のドイツへと提供した。また、ドイツで収容中の一部ユダヤ人を引き取り、 満州に土地を保障してある程度の数を確保することに成功している。 一方のドイツでは一部ユダヤ人などとの引き換えに日本を当してある程度の支援が入る様になり、少しだけ 出てきた余裕を国内の復興とポーランドの開発に当て、その中で遣り繰りした一部をハンガリーへと支援とし、 さらにティーガーやパンターの一部を譲渡してソ連や他東欧諸国に警戒することとなる。 アメリカとイギリスの戦後 アメリカでは、現在国内工場をフル稼働させて戦後獲得した市場へと介入や海軍の艦隊を再建するべく準備が進められていた、また 同時にハワイの復興も開始され無事な本土からの豊富な支援によってハワイも徐々に立て直されていく。しかし 二度の大規模海戦での敗北は大きく尾を引居て、海軍内では兵士不足が続き外面が揃っても肝心の中身が無いと いう事態が長く続いた、これが原因で戦後の冷戦期になってからもアメリカは海軍やその航空隊での錬度不足に 悩まされることと成る。 また陸軍では戦中に指摘された陸戦力の貧弱さが問題視されるも、ルメイによる戦略空軍の設立や艦隊の再建、核開発等に 予算が取られ、暫くはM4の改修や重戦車の増産等でお茶が濁され海空軍との仲が飛躍的に悪化していくこととなる。しかし 陸に目の敵にされている空軍は空軍で問題を抱えていた。戦中に投入されたB-29は中国戦線等で多数の被害が出ており、能力不足を 指摘されB-30にしても日本の芙蓉に追いつかないという状態であり、張子の虎として陸海の両軍から見られることと成る。 一方イギリスでは大戦で受けた被害とに苦しんでいた、複数の植民地の喪失や海戦での一方的な敗北は大英帝国の 衰退を決定付ける物であり、現状ではインドから富を絞り取って何とか経済を回している状態であった。しかし、収奪が インドに集中した分インド国内が不安定化しその事が後押しとなって反乱相次ぎその為に軍が投入されて更にイギリスに対して インド国民が不満を抱くという悪循環が決定的な亀裂が走るまで続くことと成る。 ソ連の戦後 連合の中では最も大きな被害を受けたソ連であったが、共産主義政権を建てたルーマニアやブルガリア等の東欧国家から起っていた 工作機械等を回収して食糧生産の要請と言う名の強制を行ったいた、また、外貨を得る為に中国共産党への支援も同時に開始し その支援を受けた中国共産党が活性化し南京政府や国民政府を挑発することによって中華内の情勢を悪化させていく 三つの陣営と冷戦 少しずつ各国の復興が進んでいく中でソ連とアメリカは戦中据え置きにしていた対立が再燃を始めていた、当初こそ日本に嵌められる形での 対立であった、日本が出したレッドリストは本物であり、戦中のアメリカの支援の出し渋りも含めて米ソの対立は史実のそれに近い物が 出来始めていた。 この対立が本格化すると同時に世界は枢軸も巻き込んでの巨大な対立となりそれぞれアメリカ、ソ連、日独を中心とした陣営を形成していくこととなる その中でソ連を中心とするWTO、アメリカを盟主とするNATO、そして日独を中心とするISAが成立し、世界新たな対立の構図を作りながら史実とは違う 冷戦の模様を呈していく。
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日蘭世界 ゲート編 日本の混乱 日本総理官邸では連日起こる右派と左派両方からのデモに、総理大臣が苦労していた。 この原因は数ヶ月前にさかのぼる。 ゲートが繋がって以降、日本では一部国民が向こうの日本に対するデモが行われていた、中には帝国主義を 打倒しろや世界と協力して帝国主義を辞めさようなどの、二つの世界で戦争を起こしたいのかと思われても 可笑しくないプラカードをあげる人間もいた。 「どうするんだこれ、下手に向こうから抗議が来ようものなら余計に国民が加熱するぞ・・・」 「万が一、戦争になればたとえアメリカと協力しても勝利は不可能です。何とかして国民を落ち着かせて 向こうの日本に謝罪しましょう。そうすれば最悪の事態は避けられるでしょう。」 「そうだな、早速外務省と連絡を取って・・・」 官房長官との話しで今後の対応を決め早速電話に手を伸ばした、総理だが不意に電話が掛かってきたことより、ひとまずそちらに対応することにした。 その電話は、衝撃的な内容を総理に伝えるものだった。 「私だ、ゲート側から進入してきた艦艇群が一様に日本の南側目指して進行中? それで対応は、すでに出来ているのか?・・・一部がすでに突破して、しかも相手は此方に艦載兵器や携行型の兵器で攻撃を加えてきただと!? しかも数が多くて対応が間に合わない・・・わかった、此方で在日米軍へ支援を要請してみるそちらは出来る限り艦艇群を抑えろ、此方 はもう攻撃されている反撃してかまわん、最悪撃沈させてでも上陸を阻止しろ。何?野党の抗議?この緊急事態だ無視してかまわないから市民の安全を最優先しろいいな」 一通りの命令を済ませると状況を確認するべく自衛隊本部へとむかった。 本部へと到着するとどこから聞きつけたのかとある野党議員が統合幕僚長に食って掛かっていた。 「ですから、上陸阻止は総理の命令で・・・」 「ですが相手は難民でしょう?兎に角、難民に銃を向けることは、国際的に見ても問題がある。ただでさえ 向こうの日本のせいで混乱が起きているのです。そこに私たちまで暴力に訴えたら、世界から非難されかねません。何としても攻撃はやめていただく。」 「それは無理です。すでに艦艇群は沿岸まで来ているそれに武装までしているのです。陸に揚げればどんな被害が出るか予想も付来ません」。 総理は頭が痛くなる思いで議員に声をかけて止めた。すると今度は矛先を総理に変えて詰め寄ってきた。 「総理どういうことですか、これでは日本が攻撃的な国家だと世界に見せているようなものです。」 「例え攻撃的に見られようとも、現状の被害を最小限に収める方法はそれしかありません!!」 「良いでしょう、次の国会ではこの事は問題にしますよ。」 そう言って鼻息荒く部屋を出て行く議員を見てため息を吐きながらも目の前の問題を片付けるべく 総理は意識を切り替えた。 結果で言えば自衛隊及び在日米軍は上陸を阻止出来なかった。そして、この事件は戦後以降最悪クラスの人災として 歴史に残ることになる。 被害は以下の通りである。 自衛隊及び海上保安庁 殉職者145名 負傷者268名 各離島住民 死者25名 負傷者152名 九州沿岸部 死者1794名 負傷者535名 沖縄本島 死者6756名 負傷者4270名 このうち、沖縄が最も多い理由はある不幸が重なったことが原因となっている。 一つは当時沖縄では米軍基地や移設を進めようとする政府に対して数万人規模の大規模デモが行われていたことと、 もう一つは政府の連絡が沖縄県に届いていなかったことがあげられる。理由は詳しくは解かっていないが、一部県職員が国に対する 嫌がらせで連絡を繋がなかったや知事がアポなしで東京を訪れようと飛行機に乗っていた為、連絡が付かなかったとも言われている。 この事件を受けて、国民の間で波紋が広がり中には再軍備を求める声や、憲法を改正して行った向こうの中国へと報復しろいう声が 出てくるほどに今回の事件は日本を根底から覆しかねないほど大きな波となっていった。 その中で現与党は安保法案を提示するが、それに反対する左派と対応が甘いと言う右派のデモ隊が各地で衝突するという事態が多発 するようになり、与党は難しい舵取りを迫られている。 おまけ EUのイギリスとフランスでは現在ある話題で持ちきりとなっていた。 それは向こうの世界のBCとFFRである。向こうでは敗戦国であるはずの2国が 巨大な連合を築いていることに対して、自分たちは欧州で小さな共同体を作ることで 精一杯な現実にショックを受ける国民が続出していた。
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大都会商事などが出資して設立された携帯電話会社。格安料金を次々と発表するなどしており急速にシェアを伸ばしている。また大都会商事関連の通信会社が行っていた衛星放送事業を引き継いでいる。同社のワンセグ対応端末では大都会衛星放送が無料で見られるようになっている。略称はDMC。 種類 株式会社 市場情報 新証1部 本社所在地 〒002-0003 新都府東区新通り町1丁目1-1 新通り再開発ビルディング 業種 情報・通信業 事業内容 携帯電話・衛星放送事業など 代表者 田中 真吾 資本金 1,008億8,740万円 売上高 9,300億2,970万円(連結) 従業員数 3,728人(連結) 主要株主 大都会商事 11% 新都ガス 10% 子会社・関連会社 大都会モバイルコンテンツ DMC技術開発 DMCシステム DMCモバイルショップ DMC通信 大都会衛星放送 大都会メディア DMC国際モバイル
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490: 635 :2022/03/21(月) 21 51 44 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 日蘭世界 トゥ!ヘァ!氏PS支援ネタ アメリカ合衆国・HAW開発史 1970年代 米国第一世代PS入手 1980年代 ドラム君ショックによりアメリカ政府は軍部に対抗兵器開発を命令、陸軍・海兵隊共同による重装甲陸戦歩行兵器Heavy armored Walker計画(以下HAW計画)スタート 1980年代後半 HAW計画が二足歩行脚部の開発に失敗。しかし完成した試作機HAWX(ハウックスと読む)はそれ以外は完成度が高く惜しまれ、 脚部を車輪に換装した試作機HAWX-1が完成し試験運用も上々、政府正式採用決定。その後各部の設計を煮詰めM1 Powerfulとして完成、実戦配備を大々的に発表 1990年くらい 改良型M1A1 Powerful2及び脚部をキャタピラに換装した派生型M1A1C Powerful2C完成。 また、バーゼル条約の効力切れを睨み完全二足歩行のHAWといか実質重PSであるHAWの理想形の完成を目指しXM3仮称Powerful3の開発をスタート 1990年代初頭 XM3の開発に失敗し計画は頓挫、原因は再び脚部開発。 しかしOCUがドラム君の発展改良型、他の二大勢力も二足歩行型FSではなく重PSを開発するのが確実視され、 何より他国に対する技術者の意地とアメリカの威信を掛け開発を継続決定し脚部全面改良開始。新たにXM4の開発名称を与えられ開発継続 1990年代半ば XM4完成、M4として正式採用される。 ペットネームはPowerfulⅢではなくアメリカの未来を照らして欲しいという願いとアメリカの象徴である星条旗から少々命名基準から外れるが時の大統領によりStarと命名される。 1990年代後半以降 重PS・FSの開発・大型化競争激化を背景にStarを叩き台にした新HAWX計画スタート、最終的にこれ以降HAWの恐竜的進化が発生(重HAW)。 最終的に2000年以降完成したレックスを以て重HAWの進化に終止符を打たれHAWの流れはM4直系の本来のHAW(重PS)と統合される。 491: 635 :2022/03/21(月) 21 52 58 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。 しかし短い…。
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718 :ナイ神父Mk-2:2016/02/22(月) 23 46 07 日蘭世界 44年ゲート編 接触と条約締結 1944年8月の史実と同じ歴史を辿った世界、本来であれば連合軍のオーバーロード作戦やレイテ海戦により枢軸側の完全敗北が 避けられなくなるこの月、日本の沖縄近海ではこの季節では有り得ない様な濃霧に沖縄周辺が包まれていた。そして霧が晴れると 沖縄沖に巨大な雲の様な物が出現したという報告が沖縄の基地から報告が齎されていた。戦時中にと言うこともあり一時は情報の 規制も検討されたが、何分直径にして十数kmは有りそうな物体である為隠蔽も難しくかといって除去も出来ないと言うこともあり 大本営でも扱いに困っていたそんな折、突如として雲の中から大和型クラスの大型艦2隻と長門型2隻を中心とした大艦隊が出現 まさか、連合かと俄かに混乱する史実側であったが相手が朝日旗を掲げているとの追加報告があり混乱は更に大きくなった。 幸いにも雲の向こうから出現した艦隊はその威容とは裏腹に丁寧な対応を行い史実沖縄にて会談を行う事を提案してきた事である程度は落ち着きを取り戻し 半信半疑ながらも向こうの会談要請に応じて会談場所として指定された首里城を訪れてみると、驚いたことに向こうから来た会談相手とは専ら東条の腰巾着 とした揶揄されていた嶋田繁太郎だったのである。この事実に驚愕しながらも情報を刷り合わせていくと雲の向こうにあると思われるのは此方と違う歴史を 辿った日本であり向こうでは大東亜共栄戦争に当る戦争が日本の勝利で終結していたと言う事実であった。 会談では認識のすり合わせの他に現在問題と成っている連合側の潜水艦が上げられていた、大陸日本としては無駄な潜水艦被害が出ないよう 史実の日本側に求めるも、既にマリアナを攻め落とされ本土周辺でも敵の潜水艦が見られる有様なのである。そこで大陸側から提案されたのが 大陸側の戦時量産型の水上機母艦を含む各種兵器と弾薬・燃料の販売である。提示された金額も良識的と言える額に藁にも縋る思いだった史実日本は 飛びつき条約を結び戦力回復に勤しむ事と成る。 大陸兵器輸入と世界の相互 大陸日本から輸入された兵器は沖縄で史実側の日本へと引き取られ、解析や訓練の為に横須賀まで回航され、 その戦力を史実側の海軍大臣である嶋田が海軍工廠に訪れ案内に来た工廠責任者と共に確認を行っていた。 「これが向こうの日本が送ってきた巡洋艦か?」 「はい、向こうの戦時量産艦である黒部型だそうです。」 「随分と大型な様だが使えそうか?」 「性能については予想以上ですね。現在向こうで言う乙型と甲型を輸入していますがどちらを取っても 艦隊に入れて問題が無いだけの性能を保持しているかと」 「全く向こうの日本の贅沢さには呆れるなこれだけ質の良い戦時量産など聞いた事が無い、仮にアメリカと言えど これだけの質の艦をポンと他国に売ってくるれるか怪しい程なのだがな・・・それと向こうが送ってきた戦艦と 空母はどうなっている?」 「あちらについても訓練が終わり次第直ぐにでも使用できるかと思われます、性能で言えば正面から長門撃ち合っても 互角に撃ち合えるでしょう。空母についても同様です此方で正規空母と十二分に性能を発揮できると思われます。」 「ならば調査が終わり次第直ぐにでも訓練を行い戦力として取り込まねばな、これだけ下駄を履かせてもらって負けるなど 末代までの恥だ」 719 :ナイ神父Mk-2:2016/02/22(月) 23 46 38 海軍が新型艦の調査を行っている頃、陸軍でも大陸との違いを兵器を通して痛感させられて良いた。 「なあ、これがチハなのか?」 「向こうの話しだとそうだな」 「俺の目には九五式よりデカク見えるんだが・・・」 「そうだぞ、こいつの全長は確か9m越えだからな」 「これ、南方で使えるのか?」 「南方の方には向こうで鹵獲したM4を支援物資と一緒に送るらしい」 「向こうの連中は何考えてこんなデカブツ作ったんだ?これじゃ本土で使えないだろ」 「いや、どうも噂に聞いたんだが向こうの日本は形こそ同じだが一島一島が10倍位面積が違うらしいだから向こうの 本土では問題なく使えるんだとよ・・・」 「国土も広くて金もある、世界が違うと言えばそれまでだけど、こうも違いを見せられるとなあ・・・」 陸海両軍で向こうの日本の豊かさと強さにため息を吐いている頃、アメリカでは日本の変化に潜水艦の損失数 増加によって気が付き始めていた。 「日本近海で活動していた潜水艦が次々に消息を絶ってる?」 「はい、今月に入りもう10隻近くが連絡を絶っています。恐らくは撃沈されたものかと」 「それだけ厳重に成っていると言う事は、日本が何らかの作戦に出る可能性が高いか?」 「いえ、解析した暗号からは何も・・・」 「と言う事は対潜に優れた兵器か戦法を編み出した問い言う所か・・・」 「日本近海への潜水艦の投入を増やる様上奏してみよう。まあ、日本軍の戦力も限界が見え始めているもう直ぐ この戦争も終わりだろう。」 そう楽観する米軍仕官で有ったが、この後送った潜水艦の殆どを撃沈され日本への通商破壊が格段に難しくなったと アメリカ海軍が悟るのはこの1月後のことである。