約 14,477 件
https://w.atwiki.jp/mustnotsearch/pages/2307.html
登録タグ YouTube グロ セクシャル ホラー 二次創作 危険度3 汚物 真実 子供向けの作品に登場するキャラクター(スパイダ―マンやエルサ)を使った自作アニメーションを取り上げている記事や動画がヒットする。 最近はアンパンマンなど日本のキャラクターが登場する作品も多いようだ。 記事などで取り上げられている動画や動画のサムネイルにスカトロなどの汚物や、子供がビーチで日光浴をしている女性の水着を切断しているなどの性的な表現、イギリスの人気児童向けアニメであるペッパピッグに登場するキャラクターが歯医者に行って拷問に近い治療を受けているなどの暴力的な表現が含まれている。 これらのアニメーションがYoutubeでは子供向け動画として自動的に分類されていることが海外で問題になり、最終的にはこのような内容の動画を投稿しているチャンネルが多数削除されたが、今でも一部のチャンネルが残っている。 + エルサゲート動画 + エルサゲートの問題化以前に作られたもの お遊戯会 ドラえもんショー ドラえもんの登場人物がことごとく顕正会信者へキャラ改変、ドラえもん達が他の宗教団体を敵視・非難するというカオスな内容。かつてこのwikiにも載っていた。 ハローキチィ ハローキティやリカちゃんなどを使った下ネタ劇場 蒼い悪魔などのグロえもん 3Dポリゴンで描かれたドラえもん。超展開のことが多く、また流血シーンが多い。 マリオカート アニメ マリオカートの自作アニメだが、マリオがアイテムを使用してマリオシリーズやソニックシリーズなどのキャラクターを惨殺したりする。 little pink bear song 猫と可愛らしい熊が出てくるが、熊が猫の体に噛みついて流血させる描写がある子供向けPV。 Red Rabbit Green Gorilla 正真正銘、子供向けに作られたアニメーションMV。動画の内容もかなり平和。しかし、ウサギなどの動物キャラクターの見た目がどこかキモく、子供によっては怖く感じるかもしれない。 Maxwell s Silver Hammer かのBeatlesの『アビーロード』に収録されている童謡のような曲だが、医学生のマクスウェルが銀のハンマーで人々を惨殺する、中々にグロい内容の歌詞である。 再現アニメもYouTubeに投稿されているが、これまたグロい。 リアルアンパンマン うごメモで話題になっていたアンパンマンの劇画バージョン。戦いの場面がグロかったり、カレーパンマンやジャムおじさん等がクズキャラ化したりと、もはや小学生が泣くレベルである。 pamtri 3DCGで作られた不気味なアニメーションのパロディ動画を上げている海外のクリエイター。登場する殆どのキャラクターはポリゴン粗めの見た目で単調な機械音声で話し、動画の内容も不気味なシュールネタが多い。 現在は活動休止を宣言している。 Deforestation of Jerry トムジェリの電波すぎる二次創作アニメ。最後まで意味が分からない続きで、途中にトムがジェリーを捕らえてナイフで切り刻むシーンが挟まれている。 ももいろうさぎ サムネ詐欺の怖い曲。 サムネによる判断か、もぺもぺと同じくYouTubeのAIにより子供向け認定されてしまった。 Shed.mov マイリトルポニーの二次創作アニメ。動物の内臓やフラッターシャイが自分の小屋に入ってきたレインボーダッシュをチェーンソーで惨殺するシーンがある。 + 典型的なエルザゲート? ゆのちゃん にこにこママ ゴルドスマッシュ姉貴 醜い争いをさせたり、脱糞させたり、失禁させたり 青鬼xクレヨンしんちゃんxお 青鬼TV Anime Zanmai 不気味なCGアニメ Pingu New ピングーの本編を詰め合わせている動画を投稿しているが、殆どの動画のサムネイルがキャラクターに切り傷があったり、皿に排泄物が乗っているなどの不快なものになっている。 Omoshiro Animation 謎の顔がハメコミ合成されたアンパンマンやドラえもん、鬼滅の刃のキャラの玩具や前述のキャラの顔を合成した風船やスイカをタイヤで踏み潰したり、アンパンマンショーの様子を色変え・シンメトリー・合成などの魔改造するなどといった非常にカオスな作風となっている。 SIMSOFT PLANET マリオやスポンジボブなどのキャラクターのフィギュアが機械に巻き込まれて潰されたり斬られたりといった酷い扱いを受ける。CGと思われるが、非常にクオリティが高く生々しい。 ドギンちゃんねる アンパンマンのパロディキャラが登場するマリオ風バトル風動画を作っている。 しかもそれだけで終わらず、子供向けチャンネルであるにも関わらず大量のホラー画像やグロい画像、大音量の音声が使われている。 Peppa Ana ペッパピッグのアニメーションを投稿しているものの、登場人物が頻繁に死亡する。特にゾンビ化することが多い。 MOMOチャレンジ 本来は存在しない都市伝説であるが、2019年頃にPeppa pigの動画の最中に突然登場して自傷行為を命令する動画が投稿され問題となった。現在は削除されているものの、Facebookから動画の一部が閲覧可能。 facebook.com/100069136415198/posts/1061263210724070 + そもそも子供を対象としていないもの わたしのきもち11 NHKのキャラクターキモッチが何度も乱暴に扱われている動画が出てくる。 バイオレンスサザエさん サザエさんのキャラ達が暴力を振るったり、暴言を吐いたりする動画、元のアニメを編集して作られている。 That's What I Like About You 子供向けと見せかけて実際は下品な歌詞のオンパレードであり、MV自体にも子供が決して見てはならない描写が含まれている。 元動画は既に消されているらしいが…。 shed17 project G-1 きかんしゃトーマスの二次創作作品。機関車の顔が取れて血が噴き出すなどグロシーンが多い。 もぺもぺ 海外のelsagateを取り扱った記事に取り上げられているだけで厳密には少し違ったのだが、YouTubeのAIにより子供向け認定されてしまい、名実ともにelsagateの仲間入りをしてしまった。 うーたん 録画 いないいないばあっ!のキャラクター、うーたんがカルト的な発言を連発しながら、ワンワンの生首の血抜きをしたりするといった内容のCGアニメ。途中には豹変系のホラーもある。 ちいかわ 二次創作生活 ちいかわを原作以上に貶めて虐待する趣旨の動画、通称「ちい虐動画」を制作しているチャンネル。 健康的なカービィ リアルな歯を持ったカービィがワドルディを嚙みちぎったりするアニメーション。動画の終盤には子供には早い表現がわんさか。現在動画は非公開になっているようだ。 + 動画以外のエルサゲート Evil Stick おもちゃ版エルサゲート。どうやら中国の玩具会社が作ったらしいが、今もその制作元の情報は謎に包まれている。 Killing Powerpuff Girls games パワーパフガールズが成すすべもなく、プレイヤーにリョナられてしまうFlashゲーム。しかも海外の大手サイト、Newgroundsに投稿されていたこともあってプレイしてしまう人が続出し、トラウマになる子供のユーザーも多かった。 ポケモン射的ゲーム ポケモンのピカチュウやプリンを銃殺しまくるゲーム。ポケモンの見た目自体も醜いものとなっている。 のび太のBIOHAZARD ドラえもん達やオリジナルキャラクターがゾンビウイルスに侵された世界を冒険するゲーム。バイオハザートが元になっているのでゴア表現が多い。 9bob ゲームを遊べるサイトだが、時々MOMOチャレンジの画像や目から出血したようなアンパンマン、首吊りロープを見せるマリオなどといった不適切な内容のアイコンが出てくる。 さらにタチが悪いのが、広告でも同様のアイコンが表示されるケースがあること。 fynsy doctor ゲーム版エルサゲートではトップクラス級。女児向けゲームサイト「Fynsy」のお医者さん系のゲームだが、女児向けとは思えないグロさになっている。 分類:セクシャル 真実 汚物 グロ ホラー 危険度:3 コメント なんか似たような絵でアンパンマンみたいなアニメをYouTubeで見たんだけどまさか製作者かこれと同一人物なんてことないよね…?アンパンマン っぽい自作アニメ動画もなんか汚かった記憶あったしこういう系のはなんか不快で嫌だよね -- 名無しさん (2018-01-04 18 29 27) Surprise Kids Animation って調べたら恐らく同一人物が作ったのであろうYoutubeチャンネルが出てくるよ。タイトルも動画の内容も意味不 -- 名無しさん (2018-01-05 14 58 13) 世界に知れ渡る著名的なキャラってこういういじられ方されるのは宿命なんかな -- 名無しさん (2018-01-05 15 58 05) ニコニコにもいくつか転載されてたな -- 名無しさん (2018-01-06 02 15 48) 日本でもドラえもんとかで似たようなの作ってる人いるよね 内容は見てないけどサムネから独特の気味悪さが出てる -- 名無しさん (2018-01-13 14 28 27) 作っているのはベトナム人である可能性が高い。 -- 名無しさん (2018-01-20 12 25 30) おお記事あったか。実写もあったけどこれ明らかに児童虐待だろスナッフムービーと同じだよ… -- 名無しさん (2018-01-23 21 36 32) アンパンマンとかがいる自作アニメといいこういう自作アニメ系はやっぱ検索してはいけない言葉になってしまうほど闇が深いんだね…、特にファンは見ない方がいいかも -- 名無しさん (2018-01-24 17 22 05) さっきテレビでやってた -- 名無しさん (2018-01-30 07 19 46) 青い鯨みたいな感じかな?木野エストニアが、この問題に関心を持ってたね。Webで【中国企業、エルサゲート動画に付いて謝罪!】を挙げていたよ。 -- 迎恩門ビグザム(´・_・`) (2018-01-30 15 28 46) ついにニュースサイトとかでも話題になっちゃったよねぇ… -- 名無しさん (2018-02-11 13 16 57) つべの広告でエルサゲートのドラえもんのやつが出てきてさすがにやばいと思った -- 名無しさん (2018-02-24 11 12 29) ↑なにそれ 気になる、とゆうか色々な作品の作者やメーカーに謝ってほしいレベル -- 名無しさん (2018-02-24 11 17 47) スネ探がこれ扱いされてた時はさすがに笑った -- 名無しさん (2018-03-14 22 07 25) それにしても、親が小さい子供にYoutubeを見させるなんて凄い時代になったよねぇ... -- 名無しさん (2018-03-15 00 59 42) ニコニコでggったら「ホモと学ぶ~」系の動画しかHITしなかったぞ!法廷で会おう! -- シリカ@ちなDe (2018-03-29 21 45 22) なんかYoutube見てたら広告でエルサゲートっぽい動画流れてビックリしました… 改善して欲しいものです… -- 名無しさん (2018-04-06 01 13 10) reddit(海外の掲示板)では、この問題専用のスレッドがあります。 -- Pikaryou01 (2018-04-06 10 58 38) 幼稚園の頃よく見たなぁ... -- ヨーゼフメンゲレ (2018-04-12 15 17 35) あの頃の不快感は今でも忘れない -- ヨーゼフメンゲレ (2018-04-12 15 18 24) わたしのきもち も問題動画が上位に出てくる -- 名無しさん (2018-06-24 02 37 26) ↑もしかしてNHKでやってた番組のエルサゲート動画なんかがあったりする? -- 名無しさん (2018-06-24 07 07 01) ↑その通り、NHKの紙コップのキャラを潰したり燃やしたりする動画が9本投稿されているよーですよ。 -- 前野前彦 (2018-06-24 15 38 32) ふとYoutubeを見ていたら関連動画に人形の目の部分に管を刺しているサムネイル画像がありました。 -- pikaryou01 (2018-09-05 22 56 51) ディズニーと やなせたかしに失礼だな -- ディーノ (2018-11-01 14 29 25) キモッチを潰す動画もエルサゲートかな? -- 銀粉まみれのサイクロップス先輩 (2018-11-10 19 47 38) ゴルドスマッシュ姉貴は子供が死んでそれを受け入れられずに発狂して子供用人形を蒐集したり変な動画撮ったりしてるらしいゾ -- IYCH (2018-12-06 21 50 45) 妹が見てて笑いまくってた... -- sdm (2019-01-21 20 35 26) 最近テレビで取り上げられてたっけか -- れいやん (2019-03-01 00 40 51) サムネイルだけに暴力的な表現がある動画も該当するのかな -- pikaryou01 (2019-03-01 17 44 28) 「Pingu New」についてですが、投稿されている動画が本当にピングーの本編詰め合わせなのかは確認していません。(プレビューだけで判断しました。) -- pikaryou01 (2019-03-24 12 50 58) ドラえもん(顕正会)もエルサゲートに近いので追加 -- 名無しさん (2019-05-10 19 24 11) ハローキチィもこれっぽいと思うので追加 -- ウオノメチャッピー (2019-05-20 20 49 39) ↑7 そうだったのか... ちょっとかわいそうだ それにしてもなぜゴルドスマッシュなんだ...? -- 名無しさん (2019-06-18 17 23 53) ↑恐らく仮面ライダー555に出てくる(チャンネル名と)同じ名前の必殺技が元ネタだと思います。 -- pikaryou01 (2019-06-25 19 11 19) ぐぐってみたらしまじろうの入浴シーンの構図がゴルドスマッシュっぽかったかららしい -- 名無しさん (2019-06-25 21 46 50) Youtubeがまた規制強化を行ったので、elsagate問題は、解決ですね。 -- 2402 (2019-08-31 12 07 59) マリオのFlashとかもエルサゲートだったのかな? -- itaita (2019-09-23 10 04 30) トマトおねえさんやプリ姫も同じ -- 吉田 (2019-10-08 07 32 32) project G-1 もエルゲの一種だった?(SHED17の続編) -- 名無しさん (2019-11-02 21 23 39) ゴルスマ姉貴懐かしくて草 -- 名無しさん (2019-11-10 21 37 37) 青鬼TVは一時期ハマってた -- なナス (2020-01-04 00 51 48) 青鬼TV好き -- カボス (2020-03-28 16 51 48) こういうのはタイトルがスパイダーマンとエルサうんちとか意味わかんないものが多い。 -- 海草ライト君 (2020-05-05 17 11 50) project G-1を追加した -- オイシ (2020-05-07 18 25 29) PaulsVidsは、二次創作系の動画を作るユーザーなので、Shed.movとCupCakeHDがないならElsagateではないと思う。でもRoly The CoachとThomas ‘PC’ Adventuresはグロシーンはないが、Adult Jokesが多い。(つべに制限かかっとる理由) -- Paulさんって知ってる? (2020-06-10 22 25 50) ↑9M・IS・BADという作品はあまりにも過激なシーンが多いためか、年齢制限がかかっています。それ以外にもマリオのフラッシュはエロシーンやグロシーンが多い気がします。 -- 海草ライト君 (2020-06-10 23 01 19) M IS BADは年齢制限かかってないですよ。たぶんアブさんの方かも。 ですが、Racist Marioはワイドショーの方でエルサゲートと認証していたそうですよ。ですが、あれはパロディかも。 -- 誰? (2020-06-12 08 06 38) ↑アブさんの方でした。外国人が上げたやつは見れました -- 海草ライト君 (2020-06-12 15 44 58) ↑ですが、過激なシーンが凄く多いので閲覧は自己責任で。 -- 海草ライト君 (2020-06-27 23 25 23) MADドラえもんとかもこれと同類なのか… -- 名無しさん (2020-06-28 09 32 58) もぺもぺの子供向け認定にはさすがに吹いた -- sick sick (2020-06-29 18 41 20) おすすめによく出てくるドラえもんのまとめ動画(タイトルはドラえもん2020)のサムネは、Pingu Newみたいにエロが多めです。なのでこれも追加したほうが良いかも。 -- Sheldon Shifter (2020-08-08 21 35 48) エルサゲートの加減?がよくわかんない -- チャルゲッチュさん (2020-09-21 01 43 19) もぺもぺェ... -- Mario Party Tanoshii (2020-10-07 18 50 40) youtubeでドラえもんの「狂音波発振機」という回を調べると蒼い悪魔が出てくるという -- 海草ライト君 (2020-10-07 21 41 57) 青鬼Tv好き -- 名無しさん (2021-07-24 11 16 22) サンリオもelsagate被害にあったし…最近のは怖えよ… -- ポム男 (2021-08-13 11 08 14) 確かハローキチィだった気がする… -- ポム男 (2021-08-13 11 09 17) (このコメントは削除されました。) さっちゃんねる教育テレビやいないいないばぁあにめはエルサゲートなので追加。特にいやだいやだとねないこだれだの動画。 -- Rさん (2021-10-10 10 55 05) こういうのって平気でホームに出るからなぁ…。この前もヨッシーをミキサーにかけるやつとかドラえもんの首切るやつとかあったし… -- (´◉౪◉`) (2021-10-10 16 02 01) スパイダーマンって子供向けなの?海外ではPG13映画としてなってるけど ゲームはCERO Cで -- 名無しさん (2022-01-05 08 27 37) 今も結構残ってるのかな... -- ゲーム太郎 (2022-01-27 19 48 29) だいぶ前これニュースでやっててすごい怖かった -- 名無しさん (2022-02-12 22 04 36) 俺のYOUTUBEにOmosiro Animationという迷惑なチャンネルが来てた -- フィッシュスティック (2022-02-19 18 26 34) それで、Googleで調べたらエルサゲートだった。 -- フィッシュスティック (2022-02-19 18 27 14) そういえば一時期DHMISや某ユーモア入りパロもKids認定されてた時期があったけど、結局YouTube運営はAIが操作しているから信用できないな… あと、Racist Marioとか3Dドラがワイドショーなどで取り上げていたけど、あれ普通に子供向けで作ったわけではないんだよなぁ… -- Yellow Guy (2022-12-05 00 23 26) 4でもよくね -- 名無しさん (2023-01-14 16 08 15) どんだけ危険度4好きなんだよ -- 名無しさん (2023-01-14 16 57 11) 詐称が多いから -- 名無しさん (2023-01-14 17 26 43) まぁ危険度3は詐称(気味)ワードの割合が高いってのはわかるんだけどエルサゲートは3で良いかな -- 名無しさん (2023-01-14 18 06 31) まあ確かに -- 名無しさん (2023-01-14 19 37 36) ヒカマニもelsagateかな? -- Chromility (2023-03-18 16 24 44) 最近バイオレンスサザエさんが活性化してる -- kフォdp@fglkhbj (2023-07-13 18 03 11) THEつぶろ氏から来たんだけど、ここ最近アソパソマソの広告の画像も同じくそうなんじゃ…? -- Yellow Guy (2023-07-22 15 37 26) Omosiro Animationは小1妹も見てたわ -- るみあ (2023-09-14 16 18 16) ヤクザ吹き替えとかもエルサゲートだと思うけど -- kawaba039KO (2023-09-21 22 12 47) ここ最近流行ってるSkibidiやTADCコンテのエルゲが流行ってますねぇ… -- Red Guy (2023-11-27 10 32 23) ポパイがほうれん草食ってオリーブにDVする動画たまたま見ちゃったの思い出した... -- 名無しさん (2023-12-26 20 37 47) これがマリカート アニメと蒼い悪魔が取り上げられた話題か... -- 名無しさん (2024-01-13 12 17 15) グロえもんもこの部類なんだよな… -- 名無しさん (2024-02-21 07 46 45) 蒼い悪魔は明らかに子供向けに作られた動画ではない -- 名無しさん (2024-02-23 13 14 39) little pink bear songを追加しました -- 0506 (2024-03-22 18 38 53) 現在は「content farms」という名称に変わっており、内容はあまり変わらない。しかしキャラクターが「デジタルサーカス」や「ポピプレ」などのゲーム系に変わっただけでまだまだ問題は解決してないので検索注意! -- 名無しさん (2024-05-21 21 39 59) これで行くとパワパフやポケモンのFlashゲームも該当することになるな -- 名無しさん (2024-06-16 23 50 26) ↑×2 それについてSMG4が問題視してから自らContent Farmを皮肉った動画がなかなか上出来である。正直のところTikTokとYouTube Shortsが唯一の根源なんだよね() -- Yellow Guy (2024-06-26 11 15 37) 揉むな揉ませろ氏の健康的なカービィは非公開になって今は見れない。 -- 名無しさん (2024-07-04 16 01 40) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1931.html
※これまで数多のSSを読んできた虐待お兄さんにとっては、これまで腐るほど見てきた有象無象のゆっくり悲劇のうちの一つにすぎません 「ゆっ、ゆっ♪」 人気も動物の気配も殆どない森に、二つの動くモノがあった。 「ゆっくり?♪」 不思議ナマモノ。動く生首饅頭、『ゆっくり』である。 今森の中をゆっくりれいむとゆっくりまりさが、仲良く並んで跳ねていた。 この辺りにはゆっくりはこの二匹しかいない。いや、ゆっくりだけではなく、ゆっくりより大きい生物も、ここには居なかった。 そう、人間も天敵もいないのだ。 「ゆゆっ♪ ゆっくりしたあかちゃんにうまれてねっ♪」 二匹のゆっくりのうち、れいむの頭には植物型にんっしんっ! である茎が生えている。 六匹もの子を実らしたその茎は、れいむが跳ねるのに合わせてゆさゆさと揺れる。もちろん子供に影響のない程度にれいむは跳ねている。 れいむの伴侶であるまりさも、そんな自分達の子供をれいむと同じくニコニコ笑顔で眺めている。 今日この二匹は、子供達のために日向ぼっこ──日光浴に来たのだ。 ぽかぽかした太陽に当たってゆっくりすればとってもゆっくりした赤ちゃんになる。 そんな理由からだ。 もっとも、そんなことが出来るのもエサが豊富で周りに天敵がいないからだろうが。 ここはれいむとまりさが故郷から遠く離れて見つけた、理想のゆっくりプレイスであった。 「ぽかぽかおひさまにあたって、ゆっくりしようねっ!」 れいむは幸せ満面の笑みで自分の頭から生えた我が子に語りかける。 子達は未だ産まれておらず、安らかに目を閉じているが親の愛情を受けて健やかに育っている。 明後日か、早くとも明日には生まれることだろう。 もうすぐ家族が増える。 愛する二匹の間に生まれた、愛する我が子が。 そんな幸せに満ち溢れ、更なる幸せが待っているハズのゆっくり達の未来は。 「「……ゆっ?」」 たった一人の人間によって、壊されることになる。 突如目の前に現れた人間にれいむとまりさは戸惑った。 だが、親から受け継いだ餡子に刻まれた知識が目前の存在が人間だと教えてくれた。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 れいむとまりさは同時に人間に向かって、元気良く挨拶をした。 しばらくお互いにしか言わなかった言葉だったので、自分達以外の者に言うのが久しぶりだったので、二匹は常より力がこもっていた。 ニコニコ満面の笑み。一緒にゆっくりしよう、と能天気でおバカなゆっくりのそれだった。 そんなゆっくりの笑顔を、人間は前触れも前振りも無く蹴り潰した。 標的はゆっくりまりさ。ゆっくりしていってね、と言ったその顔のど真ん中に、つま先をぶち込んだ。 ドムッ、と沈み込む足先。陥没するまりさの顔。 「ゆぶっ!!」 まりさが痛みを感じるまで一秒。 「……ゆっ?」 れいむが状況を理解するまでたっぷり三秒。 そして、 「ゆびぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!! いぢゃいよ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」 爆発したように、まりさが泣き喚いた。 これまでの生涯で味わったことのない暴力。それからくる恐怖と痛み。 まりさは初めて味わう激痛に、みっともなくわんわんと泣き散らす。 「ゆゆっ!? まりさ、ゆっくりしていってね!」 それにびっくりー! したれいむがその場で跳びはねてまりさを心配する。 未だ顔が僅かにへこんだままのまりさに心底不安げな様子で訊ねるれいむは、頭上の子供を気遣うように跳ねていた。 人間はそんな突然の出来事に混乱した様子のゆっくり二匹を見て口の端を吊り上げると、ゆっくりと手を伸ばしてまりさの帽子を奪った。 「ゆ゛っ!! やべでねっ、おぼうじがえじでねっ!」 奪われたから、まりさは気付いて涙目で跳ねて抗議する。 人間はそんなまりさには取り合わず、奪ったまりさの帽子を自らの帽子に被せた。 「ゆぐぅ! まりさのおぼうしかぶらないでねっ! ゆっくりかえしてねっ!」 未だ涙目のまま、ぷくぅ! と口に空気を溜めて頬を膨らませるまりさ。ゆっくりの威嚇だ。 ゆっくりはただでさえ自分の飾りを取られれば多大なるストレスによってゆっくり出来ないというのに、それを自分の目の前で他人に被られる。 ゆっくりにとっては計り知れないほどゆっくり出来ないだろう。 「そうだよっ! まりさをゆっくりさせてねっ!」 れいむもまりさに倣って頬を膨らませて威嚇する。 二匹並んで饅頭が頬を膨らませている様子は、警戒心の高い野生動物ならばともかく、人間にとってみれば滑稽な姿でしかない。 人間は頬を膨らませるまりさの髪を掴み、ゆっくりとその体を持ち上げた。 「ゆびっ! いだいよ゛っ! ゆっぐりやべでねっ!」 みちみちと頭皮が我が身の重さによって引っ張られる痛みを感じて目に涙を溜めながら、まりさは怒る。 人間はまりさのそんな様子に笑いそうになりながら、そのまままりさを全力で側の木に叩きつけた。 バチィン! と。 叫び声を上げる暇もなかった。 ゆっくりにとって目にも止まらぬ速さでスイングされたまりさは、快音と共に顔面を木の幹に叩きつけた。 人間がまりさの髪から手を離し、まりさはボトリと地面に落ちる。 れいむは自分の伴侶にされた仕打ちを、ただポカンと見ていることしか出来なかった。 気に叩きつけられ、地面に落ちたまりさは 「びぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!! いぢゃい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 さっきよりも激しく、わんわんと泣きはじめた。 既に涙は滝のよう。顔には痣のように餡子が黒く浮き出ている。 れいむはそんな、突然に振るわれた暴力と初めて見るまりさの様子に動揺を隠せないでいた。 「ゆゆっ! まりさ、だいじょうぶ? ゆっくりしてねっ!」 それでもれいむはただ跳びはねてまりさを励ますことぐらいしか出来ない。 いや、まだある。れいむは痛がっているまりさに近寄ると、少しでも痛みを和らげてあげようとぺろぺろとまりさの顔を舐め始めた。 「ゆゆ?、まりさゆっくりしていってね」 「でいぶぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 まりさは涙で顔をグシャグシャにして、愛する伴侶に寄り添う。 寄り添えば、相手の存在を肌と肌で感じあえばゆっくりできる。 子供の頃からの知識と本能に従い、痛みから逃れようとそうした時だった。 「ゆぶっ!?」 まりさに圧倒的な圧力がかかった。 「ゆゆっ!! まりさ、どうしたの?」 れいむはまりさの突然の反応に驚き、戸惑う。 だが、まりさの頭に何かが乗っていることに気付くとゆっくりと視線を上に上げた。 そうして理解した。まりさの体に人間が足を乗せていることに。 「やべでねっ! まりさをふまないでねっ!!」 ゆっくりと、ゆっくりとまりさを踏んでいる足に力を込める人間。 まりさから奪った帽子を被った人間はれいむの訴えに一切耳を貸すことなく、まりさを踏み潰していく。 まりさの右半分にかかった圧力は、まりさの体の右半分をどんどんと楕円形へと変形させていく。 「ぢぬ゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!! ぢんじゃう゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」 まりさは歯を食いしばり、溢れる涙が零れる目を細めて必死に自分の潰す痛みに耐えるが、それでも叫ばずにはいられない。 「ばりざぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! じっがりじでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 遂にはれいむも泣きはじめてしまった。 度重なる暴力に晒されているまりさ。初めて味わう恐怖。 みちみちと音を立ててまりさの右頬が潰れ、裂傷を生み始めそこからまりさの中身である餡子が漏れ始めている。 そんな、圧倒的な力に襲われて命の危機にまで瀕しているまりさを見て悲しまずにいられるものか。 脅えずにいられるものか。 「ぼうやべでよ゛っ!! まりざがぢんじゃうよ゛っ!!」 れいむはまりさを踏みつけている人間の足元に近寄り懇願した。 だが男はれいむなどまるで居ないかのように無視をしてまりさの体を更に踏み潰しにかかる。 いや、無視しているというよりも、 ────だからどうした。死ねよ。 とでも言いたげな様子であった。 れいむもまりさも顔を涙と苦しみと恐怖でグチャグチャ。 いや、まりさに至っては既に顔の判別がつかない。体の右側は既に当初の半分にまで潰されており、数多に出来た裂傷と涙と漏れ出た餡子で埋め尽くされている。 「ゆ゛っ……ゆびぶっ……!」 「ばりざっ! ゆっぐりじでいっでね! ゆっぐりじでいっでね!!」 まりさはもう、泣き喚く力も無く僅かに呻いているのみ。 徐々に、徐々に体の右半分が潰されていきながら、それでも抗おうと身を捩ってはいるがまるで効果は無かった。 内側の餡子からの圧力で皮も殆ど破れかけている。まりさの体は既に半分死に絶えていた。 だが、それでも。それでもまりさは、 「で……で、でいぶ……」 死に体の身で、ただ何も出来ずに周りを飛び跳ねているだけのれいむに、言葉を残す。 「ゆ゛っ!? なに、ばりざ! ゆっぐりじでいってね!!」 ぎゅっ、と人間の足に更なる力が篭る。 「ゆ゛っ!」とまりさの口から一際苦しげな声を出すが、まりさはそれでも口を開く。 「で、でいぶ……ゆびっ!」 どんどんまりさの体が潰れていく。中の餡子が押しつぶされ、圧力によりまりさの皮を突き破ろうとしている。 「ばりざど……でいぶのあがぢゃんを……」 もう時間の問題だった。もうすぐそこだった。 「ゆっぐり、ざぜで……ね゛……」 まりさの命が、尽きるまで。 「ばっ、ばりざぁ……」 まりさが命を賭してまで残した願い。我が子を頼む。 その願いにれいむが涙した瞬間、 ぶちゅり ついにまりさの皮は耐え切れず、一気に爆ぜた。 「ばりざぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 皮は派手に破れ、まりさの命である餡子が派手に飛び散る。 まりさの右半分は完全に潰れ、無惨な有様を晒している。目もつぶれ、その悲惨さに拍車をかけている。 だが、まだ半分残っている。左半分。まだまりさは半分残っている。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ」 まりさは既に正気を保っていなかった。いや、すでにまりさでは無いと言うべきか。 体の半分が潰され後に残ったのは、ただ呻き痙攣するだけの不思議饅頭だけだった。 人間はそんなまりさの成れの果てに興味を失ったのか、踏み潰した足でまりさの残骸を端に蹴飛ばした。後は自然が処理してくれることだろう。 「ばっ、ばりざっ!!」 れいむは蹴飛ばされたまりさの亡骸に近寄ろうとした。いくらもうまりさでは無いとはいえ、半分はまりさの面影が残っているのだ。 しかし人間の存在がそれを阻んだ。突然現れて理不尽な暴力を振るい、まりさを殺した人間の存在が。 れいむは、まりさに合わせていた視線をゆっくりと上に上げた。 れいむの目に飛び込んできた。まりさの仇の姿。 人間はれいむと視線を合わせると、ニタリと不気味に笑った。 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!! ゆっぐりでぎない゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 れいむはその場を逃げ出した。涙を撒き散らし、回れ右。 人間に背を向けてれいむは全力でその場を離れる。 怖い。恐ろしい。ゆっくり出来ない。 まりさの最後の言葉を忘れたわけではない。だが、その言葉に従い逃げ出したわけでもなかった。 ただただ、訳の分からない、ゆっくり出来ないことから離れたかっただけ。 れいむは無意識に自分の巣を目指していた。そこは自分がゆっくり出来る場所。 これまで幾つもの日々を愛するまりさと共に過ごした愛の巣。 れいむは木の根元に出来た穴であるそこに必死で逃げ込んだ。 頭上の子供に極力気を使ったまま、滑り込むように自分の家に逃げ込む。 決して広いとは言えないが、自分達をゆっくりとさせてくれた家に逃げ込むことによりれいむは安堵した。 安堵して、逃げている間堪えていた涙がボロボロと零れた。 既に流れていた涙が、更に勢いを増したのだ。 「ゆぐっ、えぐっ、ばりざぁ……」 どうして、なんで。 自分たちはただゆっくりしていただけだ。まりさと一緒に、ゆっくりと幸せに生きていただけだ。 なのに、なんでまりさが死ぬの? なんでまりさが殺されたの? 分からない。全く分からない。 れいむの脳裏にまりさとのかつての思い出が去来する。 一緒にゆっくりしようと誓ったあの日。ふぁーすとちゅっちゅしたあの夜。 新しいゆっくりプレイスを目指そうと決めたあの日。過酷な道のりを共に歩いたあの日々。 それから、新天地で一緒にゆっくりした日々。 初めてまりさのすっきりした日。自分の頭から我が子が生えてきたあの喜び。 「ゆっ! あかちゃん!」 そうだ、とれいむは思い出す。まりさの今際の際の言葉を。 れいむは頭上を見やる。そこにはれいむの意識的、無意識的な気遣いによって潰れずにいた我が子の実。 先ほど見た時と同じく安らかな顔で産まれる時を待つ我が子の変わらぬ姿がそこにあった。 「ゆぅ……れいむのあかちゃん、ゆっくりしていってね……」 れいむは心底安堵した。 まりさは死ぬ前にれいむに頼んだ。れいむとまりさの子を頼むと。 言われるまでもなく、れいむはそうするつもりだ。そうするしかない。 れいむとまりさの愛とゆっくりの結晶。れいむに残されたモノ。 もうれいむにはこれしか残されていない。まりさ亡き今、れいむにはこれしかもうない。 この子達はゆっくりさせてあげよう。自分の全てをかけて、死んだまりさの分までゆっくりさせよう。 れいむは溢れる涙を堪えて、そう決意する。 だから、れいむは忘れていた。 自分の頭上の茎を、人間の手が掴むまで忘れていた。 まりさを殺したモノの存在を。自分が巣に真っ直ぐ向かったことで巣の場所を教えたことを。 「ゆ゛っ!?」 単一の物事しか考えることの出来ない餡子脳が、恐怖の過去を呼び起こす。 まりさの最後の言葉と子供をゆっくりさせようという決意に埋まっていた餡子脳が忘れていた事を思い出させる。 思い出した時には、もう遅かった。 狭いれいむに巣に腕を差し込んだ人間は、掴みやすいれいむの頭上の茎を掴むとそれを引っ張ってれいむを巣の外に引きずり出す。 「やべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!! でいぶおぞどでだぐない゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 れいむは止めた涙を再び溢れさせ、巣の中で踏ん張って全力で抵抗を示す。 それでも人間の力に敵うはずもなく、ずりずりと巣の外に引っ張り出されていく。 そして同時に、人間が茎を引っ張ってれいむが抵抗することによって茎と繋がったれいむの頭の皮が引っ張られることになる。 「いぢゃい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!! やべでっ、やべでねっ!! ひどいごどじないでねっ!!」 ずりずりと擦られる底部。底部が破れるのではないかと思われたそれも、れいむが巣の外に引きずりだされた事で終わりを告げる。 「ゆぶっ!」 木の根元の穴から出され、その勢いで地面に顔面を打ち付けるれいむ。 「ゆぐぐっ……いぢゃい゛ぃ……」 痛みに顔をしかめるれいむ。またも、一瞬とはいえ忘れてしまった。 人間の存在を。 「ゆびっ!?」 先ほどのまりさの同じように、れいむが空中に持ち上げられる。 ただし、今度はまりさのように髪を掴まれたのではなく、れいむの頭上にある赤ちゃんゆっくりを実らせた茎を掴まれている。 「や゛っ、やべでね゛っ!! あがぢゃんがゆっぐりじでるんだよ゛っ!」 れいむは自分の頭皮が引っ張られる痛みを我慢して、我が子の安全を人間に求める。 もう、訳が分からなかった。 目の前の人間は、何をしている。何が目的なのだ。 どうして、自分達を襲う。なんで、自分達が襲われなければならないのだ。 どうして、まりさが死ななければならなかったのだ。 考えると、悲しみが溢れてくる。悲しみで、飲み込まれそうになる。 涙が、我慢出来ない。さっきから枯れんばかりに流しているが、我慢出来るわけがない。 「どぼじでごんなごどずるの゛っ!? ばりざをがえじでよ゛っ!!」 れいむはジタジタと空中で身を捩り、人間に訴えかける。 だが、人間が次に行なった行動は、れいむの発言をまったくもって無視していた。 人間は片手でれいむの茎を掴み、もう片手でれいむの頭を押し始めた。 茎とれいむを離すように。茎をれいむからむしろうとしているかのように。 反対の方向にかかる力が、れいむと、茎────れいむとまりさの子供達を離そうとしている。 ギチギチと音を立て、茎がれいむの頭から千切れようとしている。 「ゆびゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! いや゛っ! やべでっ!! やべでよ゛っ!! でいぶの、でいぶどばりざのあがぢゃんがっ!!」 ぶるんぶるんと揺れるれいむ。その顔面に拳が突き刺さる。 僅かにれいむは呻くが、それでも我が子を守ろうと涙と声を全力でひねり出す。 しかし、それはほぼ無抵抗に近かった。 れいむの必死の抵抗も虚しく、 「ゆぎゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 ブチブチ、とれいむの頭から茎が千切れ離れた。 文字通り、離れ離れになった親子。引き離された家族。 人間はれいむから奪った茎を片手に持ったまま、れいむを地面に落とす。 地面に底部を思いっきり叩きつけた形になったれいむは、それでも痛みをこらえて人間に歯向かう。 奪われた我が子を、死んだまりさが残した愛しの子を取り返すために。 その反抗さえも、すぐに無駄になる。 人間は茎から一匹の赤ゆっくりれいむをもぎ取ると、 「ゆ゛っ!? でいぶのあがぢゃ────」 ぶちゅり、と指で潰し殺した。 いや、まだ産まれてすらいないそれを壊した。 産声すらもあげられず、親の温もりも、存在も知らず、待っているはずの幸福さえも知ることが出来ずに。 「ゆびゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! あが────」 人間はすかさず、もう一匹茎から赤ゆっくりまりさをもぎ取り、今度は地面に思いっきり叩きつけた。 べちゃり、と潰れた赤ゆっくりまりさになるはずだったものは、小さな餡子の花を咲かせた。 「ばりざの、ばりざのあがぢゃんがぁ゛……っ!! へんじじでぇ゛ぇ゛!!」 れいむは、何も出来なかった。 後の四匹が殺されるのをただ見ることしか出来なかった。 赤れいむが歯で潰されるのを。赤まりさが足で踏み潰されるのを。赤れいむが捻り壊されるのを。赤まりさが真っ二つに裂かれるのを。 「ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛っ゛っ゛……!!」 れいむは呆然と亡骸を見やる。ご丁寧にれいむの前に人間が並べた、六匹の子の残骸を。 我が子になるはずだった存在を。 れいむは、もう泣けないと思った。もう死ぬ程泣いたと。 それでも、涙を零した。我が子供の残骸にすり寄って、ボロボロと雫を零す。 「あが……ぢゃん……でいぶの、まりざのあがぢゃん……」 れいむには、幸せが待っているはずだった。 「へんじ、じでよ……。おかぁさんだよ? れいむおかぁさんだよ?」 まりさと、愛しの子供達と共に過ごすはずの、幸せがあるはずだった。 「ゆっくり、じでいっでね……?」 誰にも邪魔されるはずのない、ゆっくりがあるはずだった。 「ゆぐっ……ゆぁ゛……ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 それが、こうも簡単に壊れさった。 こうもあっさりと、踏みにじられた。 「がえじでっ!! まりざを、あがぢゃんをがえじでよ゛っ!!」 れいむが持つべきだった、当然あるはずの幸せは 「もどにもどじでよ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!! でいぶの、でいぶの……っ!! がえじでっ!! がえじでよ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 たった一人の人間の、快楽のために奪われた。 おわり あとがきのようなもの たまには特に捻らずストレート直球を書いてみたいと思いまして やっぱり虐めるのはムカつくゆっくりよりも可愛いゆっくりが自分には合っているようです ありすシリーズは次、書き上げたいと思います これまでに書いたもの ゆッカー ゆっくり求聞史紀 ゆっくり腹話術(前) ゆっくり腹話術(後) ゆっくりの飼い方 私の場合 虐待お兄さんVSゆっくりんピース 普通に虐待 普通に虐待2?以下無限ループ? 二つの計画 ある復讐の結末(前) ある復讐の結末(中) ある復讐の結末(後-1) ある復讐の結末(後-2) ある復讐の結末(後-3) ゆっくりに育てられた子 ゆっくりに心囚われた男 晒し首 チャリンコ コシアンルーレット前編 コシアンルーレット後編 いろいろと小ネタ ごった煮 庇護 庇護─選択の結果─ 不幸なゆっくりまりさ 終わらないはねゆーん 前編 終わらないはねゆーん 中編 終わらないはねゆーん 後編 おデブゆっくりのダイエット計画 ノーマルに虐待 大家族とゆっくりプレイス 都会派ありすの憂鬱 都会派ありす、の飼い主の暴走 都会派ありすの溜息 都会派ありすの消失 まりさの浮気物! ゆっくりべりおん 家庭餡園 ありふれた喜劇と惨劇 あるクリスマスの出来事とオマケ byキノコ馬
https://w.atwiki.jp/solentia/pages/525.html
トップページ 世界観 基本設定 よくある質問 最終更新日:2012-05-10 Q.魔力の概念について公式 非公式 メモ Q.魔力の概念について 公式 回答 言ってしまえば、人の体力と呼ばれるものの魔法版が魔力と思えばいいんじゃないかな。 エネルギーの貯蓄量・身体能力を総括すると『体力』と呼ばれるものになる。 エネルギーの貯蓄量は個人によってさまざま。 貯蓄したエネルギーで行える身体能力も人によって様々だろう。 そして『体力』は運動を何度も行うことで力を伸ばす事が出来る。 『魔力』も仕組みはほぼ同じ。 食事のエネルギーを『魔力量』、身体能力を『行使する魔法の力量』と置き換えてくれ。 自然界にある力を扱う能力、召喚獣・使い魔を使役する能力、及び貯蓄量を総括して『魔力』と呼ばれるものになるんだ。 もちろん、『魔力』も魔法を何度も行う事で力を伸ばす事が出来る。 『体力』における『食事』は、『魔力』では『自然界にある力』に相当する。 これは瞑想や月光浴などで摂取する事が可能だ。 普段生活していても、日光を浴びる事で摂取する事も可能だね。 『深く瞑想し内なる魔力を高めた』 よって、これは瞑想をする事で自然界から力を得て、自分の魔力に還元したという事になる。 魔法というものに対する考え方は、保守・改革の二つに分けられている。 保守派は魔法を生み出す根源を与えてくれた自然を崇拝するもの。 革新派は自然から得た力を自身の能力に変えて魔法を行使する己の力を信じるもの。 私は教師としての能力はいまいちだろうから説明が判り難かったらすまない。 大雑把だが、このように考えてくれたまえ。 初出:[総合相談室] 2009-12-11 15 12 35 post by ライナー・バストン 記事No.271383 非公式 注:文意は変えていないつもりですが、文章の並びに手を加えています。 編集前の文章を読みたい人は該当トピックスをご確認下さい。 メモ 校史編纂委員会>総合相談室(ゲームにログインが必要) ↑上へ戻る 表示ページの登録タグ:よくある質問 魔法
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/612.html
ラノで見てほしいです カットした部分を補完した完全版です ある海での出来事の話 召屋正行《めしやまさゆき》と一応友人のイワン・カストロビッチ、松戸科学《まつどしながく》の三人は、踏むのが憚れるほど美しい純白の浜辺で、心が洗われるほどに青い海を体育座りをしながらぼーっと見渡していた。 何時間も一言も交わさずに海を見ていたが、その沈黙に耐えられず、その内のひとり、カストロビッチがぽつりと呟いた。 「くそー、ナンパしてえ……」 「いや、もう十分にしただろ」 身長は無駄に高いが、決して水着栄えするような体型ではない細身の召屋が言い返す。 「しましたよねえ」 青っ白い肌がいかにも不健康で、アバラ骨がうっすらと浮いているほどにやせ細った、過分に美しい浜辺と海が似合わない松戸も召屋の言葉に賛同する。 「だから、してねーだろ、ナンパっ!! 何のために貴重な夏休みを浪費してこんなところにいなきゃならないんだっ!!」 「まあ、確かにそうなんですけど」 ぶちっとこめかみの血管の切れる音がする。カストロビッチはやにわに立ち上がり、細身の松戸を両手で持ち上げると、豪快に海に放り投げる。中々の膂力である。実際、カストロビッチの肉体は日々の筋肉トレーニングによって鍛え抜かれており、松戸程度を放り投げるのも造作のないことだった。そんな均整の取れた体つきに金髪碧眼の端正な顔立ちとくれば、海辺でナンパをしようものなら、かなりの高確率で成功するはずだ。 「いい加減諦めようぜ」 召屋はそう言うと、塩水と日光でゴワゴワになった髪を掻き毟りながら立ち上がり、溺れかかっていた松戸の方へ駆け寄っていく。 「い・や・だ・っ!! 俺はナンパがしたいんだっ!」 「だから、もうしてるだろ難破……」 死に体の松戸を引きずりながら、三人以外に人気が一切ない浜辺の真ん中で、召屋はウンザリとした調子で独りごちるのだった。 事の発端は三日前。 召屋の知り合いである寺安神父からの「割のいいバイトがあるのだがどうかな? 人手も必要だから、何なら友達も誘ってみてはどうかね?」という電話が始まりだった。 三日間ほどの簡単なバイトで、その後はリゾート地で思う存分遊べる。しかもバイト代も好条件。そんな美味しい話に乗らないワケが無い。召屋から話を持ちかけられた友人ふたりはもちろん、どこからか聞き付けてきたのか、有葉《あるは》や春部《はるべ》だけでなく笹島《ささじま》、瑠杜賀《るとが》の総勢七名が、このバイトに参加することになっていた。 召屋とって、トラブルメーカーの四名が加わったことにより、彼の思い描くリゾートはすでに崩壊していたのだが、まさか、そのリゾート地に到着する前に事件が起きるとは予想できなかったようだった。 「何で、あんなところで化物《ラルヴア》が現れるかねえ……」 召屋はその時のことを思い返していた。 それは、召屋たち三人が、現地へと移動するクルーザーの船内で飲み物を作っていたときのことだ。もちろん、自分たちのものではない。甲板でお気楽に日光浴を楽しんでいる女性陣三名のためのものである。 常日ごろの人間関係のパワーバランスの賜物か、この航海中、三人は女性陣の完全な召使い、いや下僕と化していた。 「くそー、なんで俺が……」 「まあ、いいんじゃないの? これだけの女性に囲まれて、しかも召屋と一緒なら俺は言うことなしだよ」 そう言って、ワハハと豪快に笑うカストロビッチ。一方、松戸はというと、黙々とピペットやフラスコ、ビーカーを駆使してカクテルを作っていた。どうも彼はシェイカーやメジャーカップを使う気は一切ないらしい。というか、本当にカクテルを作っているのかさえも怪しいものである。 その時だ。外から女性陣の驚く声が聞こえて来たのだ。 「な、何よこれっ!?」 「うわー、大きいーっ!」 「ちょ、ちょっと、嫌っ……そ、そこ……」 三人は、何事かと急ぎ甲板へと出てみる。そこには数多の触手によって絡め獲られ身動きが出来なくなった、水着姿の春部や有葉たちの姿があった。 「え、えーと……」 「すげえ! まるでエロアニメ見てるみたいじゃないかっ」 「ちょっと、あんたたち! 見てないで助けなさいよっ!!」 春部はそう言いながら、能力で半獣化し、彼女の能力の一つである鋭利な爪を触手に立てる。だが、触手はあまりにも柔らかく、爪で切り裂いたりすることは叶わなかった。 「ケモミミの触手プレイというのもオツなもんだねえ」 鼻の下を伸ばしながら、カストロビッチはいつの間にやら取り出したHDビデオカメラで撮影を始めていた。 「このスカトロ野郎っ! 後で半殺しの目に合わすからなっ!! 覚えて……ちょっ、ちょっと、そこは!?」 春部が彼女のイメージに似合わない艶っぽい声上げる。 「ま、松戸くんはともかく、召屋くん、カストロビッチく、くんは、なんとかしなさい……よ……。ていうか、何で貴方たちは襲われないのよーっ!!」 何か、触手がツボにでも入ったのだろうか? 顔を紅潮させながら、笹島が助けを求める。伊達に胸にボリュームがないだけに、今にも黒いビキニが外れそうである。 「そうは言っても、これはどうすりゃいいんだ?」 コントロールできない生き物を召喚するしか能のない召屋は、この状況は完全な無力だ。しかも、愛用の得物である特殊警棒も寮に置いてきている。 「ちょ、ちょっと待ってろ!!」 そう言って、召屋は船室へと駆けて行く。操縦席にいる彼女を呼んで来るためだ。 「おや? どうしました? ボンクラ様」 操縦席には淡々と舵を握っているメイド服姿の女性がひとり。瑠杜賀だった。彼女は人ではなく、人工的に作られた自動人形《オートマトン》。しかも神速の太刀筋と抜群の切れ味の仕込み刀を肌身離さず持っている。彼女なら化物を倒す力強い戦力になる。そう召屋は考えていた。 「おい、瑠杜賀、ぼーっとしてる場合じゃねえ! 化物が現れたんだ。何とかしてくれよ!! お前の恩人の委員長も化物に捕まっちまったんだっ」 「…………」 瑠杜賀の動きが止まる。暫く待つも一向に動こうとしない。外からは相変わらず女性の悲鳴や怒声、何故か嬌声までが聞こえてくる。 「あの、瑠杜賀さん、聞いてる?」 「ええ」 そう言ってニッコリと微笑むと、横に立ててあった傘を持ち、外へとゆっくりと歩いていく。 (これで安心だ。だよな? うん、そうに違いない) そう思ったのもつかの間。 「あ、あんた馬鹿じゃないのっっ!!」 「あ、これはしまったですね。捕まってしまいましたよ」 召屋は、瑠杜賀が戦う時、絶対に相手の攻撃を避けないのをようやく思い出した。 (あの役立たずが……) 「な、なにか得物はないのか?」 周囲を見渡す。しかし、映画みたいに都合よく斧やショットガンが飾ってあるワケがない。しょうがなく、テーブルの足を強引に叩き折り、それを持って表へ駆け出す。ステゴロよりはましだろう。 「やっほー、メッシー。なんか凄いことになってるよー!!」 男のくせにスクール水着の有葉千乃《あるはちの》が触手に揉まれながらも楽しそうにしていた。 (こいつは本当にスゲーなあ。あと、この状況でビデオ回したり、メモとってたりする馬鹿どももスゲエな。なんで俺こんな奴らと一緒にいるんだろう……) 学園に帰ったら、自分の交友関係を見直そうと心に誓う召屋。 「ちょ、ちょっと、召屋くん、早くなんとか……」 せっぱつまった笹島のその声に決意を決める。右手に持った机の足(木製)を強く握り、無数にある触手に挑もうとする。その姿はまさに打ち切り最終回のバトル漫画の主人公のそれだった。 「うぉぉぉぉっ! ってあれ……嘘ぉぉ?」 召屋の決意は泡と消える。何故なら、触手がクルーザーごと海の中へと引きずり始めたからだった。 哀れ、召屋一行は南海の波間へと飲まれて消えていくのだった……。 そして、気が付けば、誰もいない無人島に流れ着いていた。ただし、全員ではなく、召屋、カストロビッチ、松戸の三人だけ。自分たちの命が助かったことに安心しつつも、有葉たちが無事か気がかりだった。島内を探すも、依然として彼女たちの姿は見当たらない。それらしい品も漂流していない。 「やっぱり、化物にやられちゃったのかねー」 薄暗い森の中をうろつきながら松戸が横で一緒に歩いていた召屋に話しかける。 「そんなことはないだろ。ああ見えて、結構図太いからな。どこかで生きてるさ」 「これだけの珠はそうそういないから勿体ないなあ」 動画を再生しながらカストロビッチ涎を垂らしている。性根は腐りきっているが、海へ放り出されながらもビデオだけは手放さないというその根性は見上げたものだと召屋はそのビデオを覗き見しながら思っていた。あと、意外に委員長はエロイとも。 「静かに。何かがこの先で動いてるね」 松戸がふたりに歩みを止めるように促す。 さすがのカストロビッチもビデオを止め、聞き耳を立てる。 なるほど、確かに行く手から草木が擦れるような音がする。それは徐々にこちらへと近づいてくる。 そして……。 うにょん。 見覚えのある触手が三人の目の前に現れた。 『えっ? え―――――っ!?』 三人は一斉に来た道を猛ダッシュで走り始める。召屋が振り返ると、やはり触手はこちらを追いかけてくる。陸上での意外な速さに驚く三人。 「ちょ、こ、これは無理では」 くたくたと倒れこむ 「もうちょっとだ、頑張れ松戸」 召屋とカストロビッチが松戸に肩を貸し、ふたりで挟むカタチで遁走する。もう後ろを見ている暇などない。目の前が明るくなってくる。流れ着いた砂浜は目前だ。 三人は砂浜へとどうと転がりでる。 「アイツは?」 召屋が森の方へと振り返ると、そこには何もいない。諦めたのか、それともテリトリー外なのか分からないが、三人は辛うじて助かったようだった。 「召屋、こりゃ森にはなるべく入らない方がいいな」 「だな」 この無人島で、三人が生きるためのルールが一つ決まった。 翌日。 触手の恐怖もあって、殆ど寝ることができなかった召屋と松戸は、豪快にいびきをたてながら爆睡しているカストロビッチを蹴り起こす。 「痛てぇなあ、何すんだよ」 ケツをボリボリと掻きながら、起き上がるカストロビッチ。目の下にくまが出来ているふたりとは好対照に健康的な顔つきだ。無駄にさわやかな顔立ちだけに余計に腹が立つ。 「なんにせよ。俺たちは食い物を探さないといけないんだけどさ?」 「でも、この状況でどーすんだ?」 カストロビッチが、ずれたチンポジを直しつつ、周りを見渡す。 「まあ、あそこに椰子の実があるから、水には困らないと思うよ」 松戸がある方向を指差す。そこには数本の椰子が生えており、なるほど水分“だけは”暫くは困らないようだった。 「なら、次は食い物だ」 「召屋、お前が出せよ」 カストロビッチが召屋の方を向き、マジシャンが空中から何かを取り出すような仕草をする。 「は?」 「何でも呼び出せるんだから、食い物くらい出せるだろ?」 「無茶言うな! 俺が呼び出せるのは一度に一つだぞ。米なら米一粒だけだ。第一、食い物とか呼び出したことなんてねえよ」 松戸が何かを思いついたようにポンと手を叩く。 「じゃあ、生き物を召喚するのはどうですかね?」 「それいいな! とりあえず、マグロでいいや。黒マグロ呼べ。脂のたっぷりのったやつ」 「マジかよ? 面倒だなあ」 召屋は幼い頃、見学した水族館で泳いでいたマグロを思い返していく。その大きさ、動き、艶……あらゆるものをひとつひとつ想像し、丁寧に創造していく。 しばらくすると、召屋の頭上の空間の一部に裂け目が発生し、そこから巨大なマグロが現れる。 『おぉっ!!』 その姿に思わず感嘆の声を上げる三人。だったのだが、彼らは、ひとつ重要な問題を忘れていた。 「で、召喚したのはいいんだけどさ、これどうやってさばくんだ?」 砂浜の上でビチビチと踊る黒マグロを見ながら、足りないもが何なのかようやく気が付く。 「刃物をさがせえ――――っ! ナイフでも包丁でも金属の切れ端でもなんでもいい、そこら辺を探しまくれ!! 召屋、お前もぼーっとしてんな。お前も探せよ」 「あ、いや、でもな……」 「いいから、探せっ!!」 三人は砂浜のを縦横無尽に駆け回り、刃物となりそうなものを探す。 そして一時間後。 「あったぞ―――!」 遠くでカストロビッチの声がした。さわやかな笑顔をふりまき、長い金髪をなびかせながら召屋たちの方へと走ってくる。まるで、清涼飲料水のCMのようだが、その手には禍々しいオーラを放つ錆びたサバイバルナイフが握られている。 (これは新手のスプラッタ映画かもしれない)召屋はしみじみと思った。 「あれ? マグロは?」 息を切らせながらふたりの前にたどり着くカストロビッチ。 「消えた」 「なんで?」 「俺が一定距離離れたから」 「え?」 「召屋の能力は一定の距離離れるとキャンセルされるんだよ」 「………」 ものすごく気まずい空気が三人の間に流れる。 「もしかして、俺が無理やり砂浜を引きずり回したのが原因?」 『うん』 召屋と松戸は寸分の狂いも無く同時に頷く。 「ハハハハ。いやー、そいつは失敗だなあ。じゃあ、もう一回ヨロシク」 悪びれた様子もなく、ポンポンと召屋の肩を叩く。 「まだやるのかよ?」 「さあ、出せ! 俺たちの運命はお前に掛かってるんだぞ」 カストロビッチに促され、再度マグロを召喚する。先ほどよりも召喚するまでの時間が短くなっていた。 三人の目の前に先ほどと全く同じマグロがドカリと落ちてくる。 「よーし、このナイフさえあれば……」 カストロビッチは手馴れた手つきでエラの部分から刃を刺し込み、グイと刃を立てる。さらに尾の根元にも切込みを入れる。どっと血があふれ出てくる。血抜きだ。それまで元気だったマグロの動きがか弱くなり、動かなくなった。 「さて、捌くとって、あれえ?」 これから捌こうとしたカストロビッチの目の前からマグロが霞のように消えていく。 「だからな、死んでも消えるんだって」 もの凄く残念そうな顔をしているカストロビッチの肩を優しく叩く。松戸もヤレヤレといった表情でカストロビッチを哀れみていた、自分が“生き物を召喚する”と提案したこともすっかり忘れて。 とりあえず、三人は椰子の実をすすって腹を満たすことにした。 三日目。 「よし、今日はお互いの能力を結集しようじゃないか」 遭難三日目にしてようやく建設的な意見を言うカストロビッチ。 「で、どうすんだ?」 完全なジト目でカストロビッチを凝視する召屋。 「これだよ。じゃ~ん」 自分の口でジャングルを鳴らすと、貧相な棒切れと曲がった針金が結われている紐をふたりの目の前に突き出す。 「何これ?」 召屋のその一言に酷く見下したような目をするカストロビッチ。そして、自慢げに言う。 「こりゃ竿と糸だ。つまり、これで釣をするに決まってるじゃねーか」 ふふん鼻で笑うとともに自慢げな顔をする。カストロビッチの鼻が三センチほど伸びているように召屋と松戸の目に映った。 「でも餌はどうするんです? 太公望じゃあるまいし」 「だ・か・ら・お前たちの能力を使うのさ」 『はあ!?』 カストロビッチの考えはこうだった。このお粗末な釣道具に見えなくもない棒と糸に召屋の能力を付与するというのだ。付与魔術《エンチャッテッド》は松戸の能力であり、他人の能力を数段劣るが、道具に付与するというものだった。 つまり、針の先にゴカイなんかを召喚して、それを餌にして魚を釣ろうという算段だ。なるほどと召屋も松戸も納得する。 「多少は、考えるってことができるんですねえ」 感心そうにカストロビッチを見る松戸。 「というワケだからヨロシク」 「いや、ちょっとマテ」 「いや、まあいいんですけどね。じゃあ、イワンはちょっと離れてもらえます?」 怪訝そうな顔をするカストロビッチ。 「近くに能力者がいると“混じる”のでね……」 「あ、ああ分かった。で、どのくらい離れればいい?」 「そうですねえ、あの木のあたりですかね?」 そういって指差す先は五百メートル以上も離れた場所だった。 「よし、分かったっ!!」 軽快に松戸が指差した場所へと走っていく。 「いや、俺が了解してないんだけど……」 「大丈夫、痛いのは最初だけだから。ね?」 笑顔で返す松戸だったが、その言葉と目つきは危険なオーラをガンガンに放っていた。 「なんだ、何やっているんだ? ここからじゃあ見えねえなあ」 松戸に指示された場所に到着すると、ふたりの様子を探ろうとする。だが、五百メートルも離れていてはよく分からない。だが、突然召屋の叫び声が鼓膜を振るわせた。 『ちょ、あっ、それは……あ――――――っ!!』 息が抜けると一緒に召屋がへたへたと倒れこむ。すると、松戸はカストロビッチにこちらへ来ても良いというジェスチャーをしていた。 「もう、お婿にいけない……」 ヨヨと崩れ去る召屋。きっとここが学園なら、即座に寮に帰り、シャワーを浴びたことだろう。 「魔方陣を描いたり媒体を用意する暇もなかったらねえ。ちょっと強引にヤっちゃったけど、まあ、次は大丈夫だよ」 「次なんて一生ねーわっ!!」 召屋の目頭に薄っすらと涙が浮かんでいた。 「で、もう能力は付与されたのかい?」 そういって、ヒョイと釣竿もどきを松戸から奪い取る。 「まあ、できたけどね。でもまだ調整が必要だから……」 「そんなのかんけーねー! さあ、釣だ釣だ!! これってあれだろ? 念じればいいんだろ?」 「ああ、イメージすればいいんだ。細部まで詳しく、それと――――」 松戸の能力に陵辱された召屋が、その悪夢をようやく払拭したらしく、召喚の手順を丁寧に説明する。 「おっ、やったっ! なんだ簡単じゃねーか。さあ釣るぜえ」 針先にゴカイが召喚されたことを確認すると、カストロビッチは海の方へと走り出し、膝ぐらいまでの深さのところで竿を振る。 「そおぃっ!」 鼻歌交じりで竿を持つカストロビッチ。必ずや魚が釣れると確信しているようだ。その自信がどこからくるのかは不明だが。 「ところで、松戸」 「何ですか?」 「あれって、調整してないんだよな?」 「ええ、してませんよ。まあ、こんなところでできる調整なんて、たかがしれてますけど」 「ということはだ……」 「ええ、もうすぐガス欠、つまり魂源力切れでイワンは倒れますねえ」 松戸が言い終わるよりも早く、カストロビッチが男らしく前のめりに倒れ込み、美しい海の中に沈んでいった。 四日目。 三人は食料を捕獲することを諦め、別な方法を考えていた。今度は脱出案だ。 「イルカを召喚して、それに乗って帰るか、救援呼べばいいんじゃねーの?」 絶対確実に何も考えてないカストロビッチが適当に言う。 「で、誰が城みちるやトリトンになるんだよ?」 『お前』 嫌そうな顔をする召屋に松戸とカストロビッチの指が伸びていた。 「達者でな~!」 「あなたの勇気は無駄にしません」 ふたりは、自ら呼び出したイルカにしがみ付く召屋を手厚く送り出す。 イルカごと海へ叩き込まれた召屋はというと、夕方まで散々イルカに遊ばれた挙句、飽きられ、捨てられ、ボロボロな状態で浜に打ち上げられていた。 「やっぱりダメだったね。テヘ!」 「やっぱりじゃねーっ!!」 五日目。 「もう嫌だ、金輪際、能力は使わねえ。散々こき使いやがって。もう二度と使わねえ」 椰子の実の汁を啜りながら、召屋は断言する。 「なんだと、召屋。この中で一番使えそうなのはお前の能力なんだからしょうがねえだろ」 「僕の能力は他者に依存しますからねえ」 これまた、椰子の実の汁を啜りながら松戸がぼやく。この三日間で、肌がすっかり真っ赤になり、所々炎症を起こしてた。 「ったく、使えねえなあ」 「そういうお前の能力が一番使えないだろ」 「あ、馬鹿、言っていいことと悪いことがあるぞ。お前だって役立たずじゃねーか?」 「まあまあふたりとも落ち着いて。“役に立たない”のはお互い様でしょ?」 松戸がなだめようと間に割って入る。 『お前も使えねーじゃねえかっ』 「大体お前はなあ――――」 「なんだとぉ? じゃあ言わせてもらうけどな――――」 口論から本格的な取っ組み合いの喧嘩が始まる。おそらく、誰かひとりが残るまで、この喧嘩は続くだろう。なんとも不毛な事である。 そんな、馬鹿馬鹿しい喧嘩を森の暗闇から見つめる影が四つ。 「あーあ、喧嘩始まっちゃったよ? 助けなくていいの? 春ちゃん」 「いいのよ、もう暫くあのままにしときましょ。あいつらはね、一度酷い目にあった方がいいのよ」 「学園に戻ったらボコボコにしてやるわ。特にあの金髪ど変態!」 「全く、殿方というのはいつも罪作りな生き物なのですねえ」 「違うわ! ボケっ」 「さあ、戻ろうか、タコ吉」 四つの影のうち、一番小さな影の主が、その後ろに控える不定形の物体に声を掛ける。それは召屋たちのクルーザーを襲ったあの触手の本体だった。 有葉の能力である従属の力によって、いつのまにか化物をコントロール化に置いたのだ。彼女達が助かり、ここにいるのも彼女のお陰。また、森で三人を襲い、追い出したのも、有葉の仕業というか、これは春部の入れ知恵だった。 彼女たちは不毛な喧嘩を続けている馬鹿どもを見限ると、森の中を通り、召屋たちがいる場所とは真逆の砂浜に出る。 そこには沈んだはずのクルーザーが停泊している。有葉がタコ吉を使って引き上げたものだ。 「じゃあ、まだ暫くはのんびりしましょう。食料も飲み物も沢山あるし。なにより、こんな、キレイな海で誰にも邪魔されずのんびりできるなんて素敵じゃない!?」 ホルターネックのビキニを着る春部が、腕を上に伸ばし、ぐぐっと伸びをする。その姿は、まるで猫のようにしなやかで美しかった。 トップに戻る 作品保管庫に戻る
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/2792.html
【古い苔石・一泊目】より続く 「安いよ安いよー!」 「さあ見に来た見に来た!」 鶏人の威勢のいい声が二日酔いの頭に響く。 「っつー、頭が…」 「あはは…昨日は大変でしたね」 『古い苔石(ホー・ケキョ)』名物の朝市。 各地から集まった食材がひしめき合っている。 近隣で採れた極彩色の農作物に、遠方から来たという説明しがたい姿の海魚。 見るだけでも飽きないがセニサはさほど珍しくもなさそうに食材を買っていく。 「そこのお客さんもどうだい!どれも今が旬のオルニト青果だよ」 トサカの立派な店主に声をかけられて色とりどりの果実が並ぶ屋台を覗き込む。 地球でもありそうな木の実から、どうやって樹に実っているのか想像も付かない物まで様々。 「地球から持ち込めなかった梅干作りに使えそうな、梅や杏っぽい果実はないものか…」 色は熟れた梅のように黄色いものの、ドーナツ状でヘタも先端も分からない果実を手に取る。 触った感じはウリ科のように硬かった。キュウリが曲がりすぎて両端が繋がってしまったのだろうか。 こんな調子で見る分には楽しいが、何にどんな栄養があるのかさっぱり分からない。 だから食材選びはセニサに任せることにした。 「須賀洋人さん、これ買ってもいいですか?」 「んー、ああいいよ」 後ろから聞く声に見ないで返事をした。 が、嫌な予感がして振り返る。 「…待った、それ辛い?」 灰色の翼に乗せていたのはこないだ山鍋に投入した真っ赤な果実。 「え?これは辛くないと思いますけど」 「…」 火で肉を炙る音が耳を刺激して、香ばしい匂いが鼻腔をくすぐる。 朝市には食材を使った屋台も立ち並んでいた。 「いい匂いがしてきたなー…」 屋台の周辺に雑然と出された丸椅子とテーブルで、街の鳥人も観光客の他の種族も肩を並べて食べている。 翼にも鳥脚のようにしっかりした手があって食事に使う鳥人もいれば片足を器用に使って翼は全く使わない鳥人もいる。 他の種族も多く訪れる大きな街だからか、今まで見た小さな村に比べて手や翼の使い方にはあまりこだわっていないようだ。 「あら、あなた達も朝ごはん?」 そんなテーブルの一つにピンクブロンドのエルフ、フィナがいた。昨日あれだけ飲んだのにケロッとしている。 「ああ、フィナさんか。おはよう」 「おはようございます。朝ごはんもですけど、食料の買出しがあって」 今日のフィナさんが食べていたのは芋のスープだったから、私も同じ物を頼むことが出来た。 雀族のおばあさんが何日も煮込んで具が溶けきったスープは移動中に作る料理では出せない味わいがあった。 「ふーん、伝説のバックパッカーねえ」 羽毛のないエルフの手には長すぎる、鳥人向けのスプーンをくるくるさせながらフィナさんが言った。 「聞いたこともないわねー」 「私も聞いたことないんですけどね」 「だからこそ探す甲斐があるってもんだろ?」 須賀洋人さんが飲み干したスープの器をテーブルに置く。 「そのためにも今日こそ当時の地理情報を見つける」 「んじゃ、貴方たち今日もこれから図書館?」 「いや。料理用の食材は一通り揃ったけど、まだ行動食の調達が残っててな」 意外な返事だった。 行動食って何だろう、と思っていたら察したように須賀洋人さんが続けて言った。 「羊羹とかチョコとか移動中に食べてる物だよ。ああいう手軽に食べられて、エネルギー補給になるのが望ましいな」 「あー、飛行食みたいですね」 「うん?」 今度は二人の何それという顔を見て、オルニト独自だということに気が付いた。 飛行食なんて名前の時点で当たり前だ。 「えーと、オルニトで空を飛んで移動する時持ってく食べ物全般にそう言うんですよ。軽くて、腹持ちがよくって…」 「へー、初めて聞いた」 「それは面白そうだ。ここでも売ってるかな?」 「うーん、わざわざ売るほどの物でもないでしょうし…」 周囲に立ち並ぶ店を見回すと、軒先に豆や芋の加工品を並べた屋台があった。 こういう大きな街なら自分で用意するのが面倒な材料も簡単に買うことが出来るのか。 「どうしたの?」 「あ、『そらまめ』とか、『あめだま』なら作れるかも…って。でも泊まってる部屋にキッチンがないから宿で借りないと」 「ああ、ならウチの台所使う?」 「え?でもそんな…」 「あー平気平気。どうせ私料理しないから。その代わり、ちょっと味見させてよ」 「え、ええ。それはもちろん」 「よし、決まりだな」 少々古めかしい石造りのアパート。 昨夜は暗くて見えなかったが、彼女の部屋の台所は物置代わりにされていた。 「随分使ってなかったみたいだね、こりゃ」 「ええ、ここに入ってから1回も使ってないんじゃないかしら?」 建築の本だの植木鉢だの置かれていた荷物をどかして、セニサが外から呼んだ火精霊をオーブンに入れた。 それから慣れた足取りでオルニト白豆の荒挽き粉を混ぜたクッキーの生地を作っていく。 「セニサちゃーん、オーブンの火ってコレくらいでいいのー?」 「はい、えーと…もう少し強めにしても大丈夫かも」 生地を趾で踏むようにしっかりと固めながら灰色の翼でパタパタと煽ると、中の精霊が唸り声を上げて火の勢いが増した。 「わー燃える燃える、台所ってこんな風に使うのね」 オーブンが温まってきたところで、生地を乗せた鉄板を入れる。 「『そらまめ』が焼けるまでの間に『あめだま』も作っちゃいますね」 「もう一つあるのか?」 「ええ、クッキーだけじゃ飽きちゃいますし」 濡らしたタオルで趾を拭くと、今度は半透明のもちもちした何かを練っていた。 「雨神豹芋のでんぷんで青長豆のジャムを包むんです。『そらまめ』ほどは日持ちしませんけど、こっちの方が糖分はありますから」 買ってきたビンから、ずんだのように緑色の練り物を掬い取ってセニサが一口分に分けた生地の上に乗せる。 「豆のジャム(あんこ)か」 ジャムを包むようにピンポン玉ほどに丸めたそれは、白っぽい色といい大きさといい、まるで目玉のようだった。 「雨神様の眼をかたどってるから『あめだま』って言うんですよ。あめころとか、あめころ餅って呼ばれることもありますけど」 宙に浮く巨大な眼球。 ゲートの中で遭遇した、ハピカトルの『眼』を思い出した。 やがて焼き上がったクッキーを鉄板から白い皿へ移す。 「どれ、私が一つ味見を」 皿に手を伸ばしたフィナにセニサが言う。 「あ、まだ完成じゃないんですよ」 「えー?もう出来てるんじゃないの?」 「それでこれから外で空味を付ける必要があるんですけど、窓際とかベランダとかって…」 「空味ってのはよく分からないけど、外だったらこっちがあるわよ」 彼女が指差した天井には扉が付いていた。 爽やかな風が吹く快晴。 揺れる木の葉の隙間から、高く昇った陽の光が瞬いて差し込む。 「あーいい天気ねえ」 アパートの屋根に絨毯を敷いて、3人で川の字になって寝転がっていた。 「流石オルニト、まさか屋上から出入りできるとは」 壁に立てかけてあったはしごを使って、天窓のようなドアから屋根の上へ出てきた。 「私はここから出入りはしないけど日光浴にはちょうどいいのよ」 下からは見えなかったが屋根の縁部分はちょっとしたルーフバルコニーになっていて、平らで手すりも付いている。 皿に乗せて持ってきたクッキーはそこに置かれた丸テーブルの上で空味を付けていた。 要するに天日干しをして風にさらすことで水分を飛ばし、より軽く、日持ちを良くするのが空味を付けるという事らしい。 空味を付けたオルニト白豆のクッキー。だから『そらまめ』といったところか。 そんな事をのんびり考えているとパチパチと火の爆ぜる音が聞こえてきた。 「そんなに珍しいかしら?火精霊」 フィナを挟んで向かい側にいるセニサは、オーブンで働いてくれた火精霊をねぎらうように翼で戯れていた。 「ここの精霊は皆おしゃべりで反応が良いのに、不思議なくらい安定性があって。古くから人がいる街だからかもしれませんね」 「ふーん、そういう違いがあるのねえ」 遊んでもらって満足した火精霊がどこかへ飛び去っていった。 フィナが起き上がって尋ねる。 「さてと。そろそろいいのかしら?」 「ええ、空味も十分についたんじゃないかなーと思います」 聞かれたセニサが、皿を翼に乗せてクッキーの様子を見ながら答えた。 「いやー楽しみにしてたわよ。私もオルニトに来て長いつもりだったけど、『そらまめ』なんて初めてだから」 「お店で出すほどの料理じゃないって事ですから、多分そんなに大したもんじゃありませんけど…でも浮遊島の方だとこういう飛行食は家庭の味、って人も多いみたいです」 「それじゃあいただきまーす」 鮮やかなきつね色の『そらまめ』を皿から取って一口で放り込む。 「ふんふん…」 ボリボリと硬い音を立てて吟味している。 「…ど、どうですか?」 「んん~?」 これみよがしに首をひねるフィナにみるみる不安げになっていくセニサ。 「あの、硬すぎでしたか?焼きすぎとか、ダメなら無理して食べなくても…」 「ん~…」 首をひねったまま、セニサから見えない方へ顔を向ける。 「あのー…?」 顔を覗き込もうとしたセニサの頭を抱えるように、フィナが首に腕をかけた。 「わあっ!?」 「…なーんて心配させといて、普通においしいじゃないのよう」 そう言うと寄りかかってニッとした笑顔を見せた。 「えっ?」 そのままもう一つ『そらまめ』を取って振り向いた。 「少年も食べてみなさいよ。おいしいわよ」 そう言われて一つ食べてみるとなるほど保存食らしい堅焼きながら、不思議と軽い食感に仕上がっていた。 素朴な甘味の中に風が吹くような爽やかさを感じる。 もしかして異世界で日干しにすると地球とは違う効果があるのだろうか。 「本当だ。うまいじゃないか」 ホッと胸を撫で下ろすセニサ。 「良かった…作るのはかなり久しぶりだったんで」 「久しぶり?これだけ出来て?」 クッキーみたいなお菓子類は普通に味付けするだけの料理と少し違う。 分量や手順を少しでも間違えれば形にならない事もある。 「昔は料理の本とか読んで色々勉強して作ってたんです。いつか飛べるようになったら、自分で作った飛行食を持って行こうって」 「…」 「結局、役に立つ事はなかったんですけどね…あいたっ!?」 そう笑うセニサのおでこを、フィナが指でドスと突いた。 「な、何ですか?」 「今役に立った、そうでしょ?」 「え…?」 「よーし、お菓子のお礼に一つ私がいい事を教えてしんぜよう」 そう言うと彼女は髪を束ねて眼鏡をかけた。 ひっつめ頭にお堅い眼鏡。その姿はまさしく。 「「あーっ!?」」 コホンと咳払い。 「日も及ばぬ土の下 見目麗し髪が 陽をもたらす幸いよ」 鴬族の司書さんが挨拶代わりの一詩。 「ええこんにちは。今日もいい天気ね」 スーツ姿にさっきまでよりキリッとしたフレグランスも付けて、別人のように澄ましたフィナさんが返事をする。 束ねたその髪は確かに薄暗い図書館の中でも輝いて見えるほど艶やかだ。 「私はこの街の木々の面倒を見ているの」 彼女の編み上げブーツがコツコツと靴音を立てながら螺旋状の図書館を下りていく。 「街の基盤となっている石に変に食い込んで街が壊れたり、逆に木が弱ったりしないようにね」 「まるで木の医者だな」 その後ろを着いていく須賀洋人さんの一回り低い靴音。 「医者ねえ…ともかくまあ、あの子達の枝葉にかかったツリーハウスから根が伸びた地下深くまで、街全体が私の仕事場って訳」 そう指差す先には、石壁から飛び出した木の根があった。 「それで、この図書館の構造にも詳しくなったのよ。ここは特に根との兼ね合いが重要な場所だから」 根の成長具合を巻尺で測り、中を確かめるように木槌で叩いて音を聞いている。 「ここは数年ごとに螺旋階段を地下へ掘り進めるの。で、今ある本をそのまま下へ詰めて、上にできたスペースに新しい本と記録をジャンルごとに分類して入れているのよ」 「なるほど、そういう並びだったのか…」 地上から何周かしたところでフィナさんが足を止めて言った。 「今はここが20年前くらいの区画、ここにゲート出現前後の記録があるはずよ。ま、一般公開できるレベルの記録しかないでしょうけど」 「十分さ。助かったよ」 須賀洋人さんが自分の本やボロボロになったノートを広げて、ああでもないこうでもないと図書館の資料と付き合わせている。 「あれが少年の探し物ねえ…貴女は?」 「私の…探し物?」 「そう、貴女の探し物」 翡翠色の瞳がこちらを覗き込む。 「私はただの現地ガイドですから、別に何も…」 「いいからいいから。何かないの?」 ちょっと考えてみたが悲しいほどに何も思い付かない。 「分かりません…私は須賀洋人さんみたいにやりたい事がある訳でも、エルフの人みたいな使命がある訳でもないですし」 「そう。じゃあ私が貴女の声を聞かせてあげる」 フィナさんの磁器のような指で頬を撫でられる。 「あ、あのー?」 突然、むにと掴まれて左右に引っ張られた。 「これはどうかしら?」 「い、いふぁいです」 そう言うと、今度はにっこり笑って手を離した。 「ほら聞こえた」 「今のが…?」 「使命だとか難しく考えなくたっていいのよ、要は自分が今何を思っているのか。でも、それもあんまり仕舞い込むと自分でも分からなくなっちゃうから、一つ一つ声に出してハッキリさせるの」 「一つ、一つ…」 「どう、次に気になる事はあるかしら?」 確かに気になる事が見つかった。 「えーっと、フィナさんはどうしてここまでしてくれるんだろうって」 「あの焼き菓子」 「焼き菓子?あ、そらまめの事ですか?」 「そ。何か故郷のエルフ菓子(*1)を思い出しちゃってね。どこが似てるって訳じゃないんだけど」 フィナさんが他の根っこを調べるために螺旋階段を更に下りていく。 「私も故郷にいた頃はエルフたるもの旅に出るものって思っててね。そのままあっちこっち放浪してる中でオルニトまで来ちゃったの」 その横顔は目の前の壁より、ずっと遠いどこかを見ているよう気がした。 「でも結局根を下ろしたのは、大きな樹のある風景が何となく故郷に似てるこの街だった」 壁から顔を出した樹の根っこを手で撫でている。 「故郷…」 「ああ、エリスだとどの街にも御神木があるのよ。世界樹様から挿し木したのが」 エリスタリアの物語によく出てくる『世界樹の枝』の事だろうか。 「それで長居してたら樹がだいぶ弱っている事に気付いたの。どうにも気になって様子を見させてもらって…いつの間にか仕事になってた」 「…それがフィナさんの探し物だったんですね」 フィナさんが人差し指を立てて言う。 「年輪は内に刻まれる、ってね」 「何ですか、それ?」 「人は見かけによらないとか、経験や大切な事は自分の見えない所に蓄積されているって言葉よ」 「へぇー…」 「エリスにいた頃は別に樹の事なんか興味なかったんだけど。案外、体の内に刻まれていたのね。もちろん今は仕事にしている以上、ちゃんと勉強しているわよ?」 フィナさんの部屋に沢山あった本や鉢植えは、そのためだったのか。 計測が終わり、来た階段を上って戻る。 「ま、せっかく見つけた仕事も楽しいことばっかりじゃないわね」 「そうなんですか?」 「ここって道が狭いじゃない?それで夜は飛ぶにも歩くにも危ないから、果実が発光する街路樹を植えるよう街に提案して、少しずつ進めてるのよ」 昨日の夜道。確かにあの光る街路樹がなかったら暗くて怖かったかもしれない。 「でも、やっぱり外国の樹を自分の家の周りに植える事に抵抗ある人もいるし、樹を植えられる場所も日当たりとか大きな樹との兼ね合いがあるし。まだまだ前途多難って感じよ」 彼女はやれやれといわんばかりにお手上げのポーズをする。その白い指は木の根っこや壁をあちこち触って汚れていた。 「やりたい事だけど大変な事…」 「ええ。でも昔からここに住んでいる人たちにも、樹たちにも、貴女たちのようにやって来た旅人にも過ごしやすい街を探してるから」 そう語るフィナさんの目は、静かだけど確かな情熱を湛えていた。 「旅人…私も旅人でしょうか?」 「もっちろん。外からこの街に来たんだから貴女も旅人よ」 「そうそう。それに私も挑戦してみますって、あの日自分で言っただろ?」 「須賀洋人さん…って、あれ?調べ物は」 向こうで探し物をしていたはずがいつの間にかこちらへやって来ていた。 「次の行き先が決まった。この鳥人が飛ばない『魔の空域』を陸路で抜けて、年中雪が降り積もって白いという常冬の山へ行く」 彼は自信満々に手に持った地図を指差して言った。 「わ、分かりました。頑張ります」 「うわー、大変そうねー」 旅立ちの朝。 髪を下ろしたフィナが仕事前に街の入り口まで見送りに来てくれた。 「あっという間ね、もう行っちゃうなんて」 「フィナさんのおかげで予想より早く食料も情報も揃ったからさ。ありがとう」 軽く挨拶のハグを交わす。 「どういたしまして。でも今度はもっと長居させてみせるわよ」 「それは楽しみだ」 「あのー、良かったらこれを」 隣にいるセニサが折り畳んだ紙を翼に乗せてフィナへ差し出した。 「あら、手渡しのラブレターなんて古風じゃない」 「そういうのじゃないんですけど…『そらまめ』の作り方のメモです」 その内容にフィナは少し驚いた顔をした。セニサが続ける。 「フィナさんの故郷の味とは違うかもしれませんけど…少しでも似てるならせっかくと思って。全てここで買える食材のはずです」 「可愛い事してくれるじゃないのー、このこの」 笑顔に戻ったフィナがセニサに抱きついて、掴むようにわしわしと灰髪の頭をなでる。 「え?えへへ…」 「ありがとう。見つかるといいわね、貴女の探し物」 「はい!」 それからセニサの肩越しにこちらを指さして言った。 「そっちの少年もね。しっかりしなさいよ」 「ああ、俺も負けてられないな。それじゃあ行ってくるよ」 「ありがとうございました」 「またねー」 飾らない笑顔で手を振る彼女に見送られて、『古い苔石(ホー・ケキョ)』を後にした。 丘を下る道をまた二人並んで歩いていく。 「素敵な人でしたね。綺麗とかそういうのより、もっと」 「そうだな。俺もそう思う」 彼は振り返って、さっきまでいた古い苔石を見た。 「この街も、あの人も、初めの1日じゃ分からない事が一杯あったな」 今日も巨木の枝々が賑やかな音を立てて揺れている。 心なしか、その葉は街へ入る前に見た時より健やかな緑色に見えた。 「…あの機械なんですけど」 「ああ、トランシーバーのこと?」 「やっぱり私も持とうかなー…って。でもその、実は使い方に自信がなくて…」 「あーそういうことだったのか。使い方ならまた教えるし少しずつ覚えればいいさ。そのためにも、まずは自分で携帯しておく所からだな」 そう言って須賀洋人さんは腰に2つ付けていた機械の片方を手渡してくれた。 「任せた」 託されたそれは、小ぶりだけどずっしりした重みを翼に感じた。 「…はい!」 続く シリーズ一覧はこちら 二面性のあるエルフは新鮮!視点を変えての表現も心情が分かりやすくて良い。生活や食文化の違いが読んで目に浮かぶオルニトの風景の中で流れていくのが気持ちよかった。しかしレシピは渡したもののフィナの台所はまた物置になってしまいそうで -- (名無しさん) 2018-09-30 15 56 53 このシリーズは本当に情景が脳内に広がる。大きな起伏で目立つのではなく丁寧な構築で息を吸うくらい自然に異世界を演出する。すばらしい -- (名無しさん) 2018-09-30 19 23 28 特別感なしで精霊や種族が生活しているのが良いわー馴染むッ -- (名無しさん) 2018-10-15 21 42 54 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1750.html
1 カチャカチャ…… シン「よっし……できた、っと」 一夏「そんじゃ早速、スイッチを入れて試運転を――」 ガチャッ。 箒「二人とも、入るぞ――今日は何をしている? 機体の整備か?」 一夏「よう、箒。ほらほら、こっち来て見てくれよ、コレ」 シン「整備じゃなくて、ちょっとした工作なんだけど」 箒「工作とは、この丸い機械のことか? そっちは白色で、あっちは赤色だが」 一夏「ペットロボットの『ハロ』っつーんだ。雑誌に作り方が書いてあったし、プログラムソフトも付録で付いてたからさ。整備課から材料と工具借りてきて、シンと二人で作ったんだ。ほら、可愛いだろ?」 箒「やけにはしゃいでるな、どうした?」 シン「なんかハロを雑誌で見つけてから、ずっとこの調子なんだ」 一夏「俺にも分かんねーけど、妙に気に入ってなあ。どうしてだろうな? 懐かしい感じがして、部屋とか廊下とか連れまわしたくなるんだよ」 箒「なるほどな……しかしアスカ、お前はなぜ浮かない顔をしている?」 シン「……なぜだか分かんないけど、元上司の顔がチラつくんだ。関係ないはずなのに」 箒「?」 一夏「いいから早くスイッチ入れてやろうぜ? それ!」カチッ! ……コロ、コロコロコロ。 箒「おお、動いたぞ」 白ハロ『ハロ、ハロ。バナージ、元気カ?』 シン「バナージぃ?」 一夏「うがっ、いきなり俺の名前を間違えてやがる……。バナージじゃないぞ、俺の名前は一夏だ。いーちーかー。はい、りぴーと、あふたー、みー」 白ハロ『ハロ、ハロ。一夏、一夏』コロコロコロコロ 一夏「そうそう、その調子だ」 箒「驚いたな、コレはしゃべるのか?」 シン「ちょっとしたAIを積んでるんだ。それなりに会話できるみたいだな」 箒「ほう、そうなのか」 一夏「ハロ、あっちが箒だぞー。んであっちがシンだぞー」 白ハロ『ハロ、箒。ハロ、シン』 箒「……ロボットに名前を呼ばれるとは変な感じがするな。あっちの赤色のはアスカの分か?」 シン「ああ、簡単な性格設定もできるみたいだから、少しいじってたんだ。俺の方が早く作り終わっちゃったし」 一夏「いったいどんな性格にしたんだ?」 シン「うーん、性格は複数作ってみたけど……すっごく適当にやったから、どうなってるかは分かんない。とりあえず工具を返してくるから、二人でちょっと試しててくれよ」 一夏「おう、了解だ」 白ハロ『オ土産ヨロシク頼ムゼ、シン』 シン「ははっ、分かったって」 ガチャッ、パタパタ―― 箒「待て、私まで一緒に試すのか?」 一夏「まあまあ良いじゃねーか。面白いだろ?」 白ハロ『箒モ一緒ダ、箒モ一緒ダ』コロコロ。 箒「まったく、仕方がないな。付き合ってやるか」 一夏「さーて、それじゃあ最初のヤツを試しますか」カチッ! 箒「簡単なAIなのだろう? それほどの違いは――」 赤ハロ『トゥ、ヘアーッ! モウ止メルンダッ! モウ止メルンダッ!』ピョン、ピョン。 一夏「……なんだ、このハイテンションなのは」 箒「しかも言っていることの意味が分からんぞ」 赤ハロ『シン、コノ馬鹿野郎ッ! バカヤロウッ!』 白ハロ『何言ッテンダ、コイツ』 一夏「これは絶対にミスだな、うん」 箒「さっさと次のヤツに行くとしよう」カチッ! 赤ハロ『俺ハ……焦ッタノカナ……』シューン… 箒「まったく、騒がしい性格だった」 一夏「何だったんだかなあ。まあ、設定を変えて、次だ次」カチッ! 赤ハロ『ハーハッハッハッ! モウ誰ニモ止メラレンサッ!』ピョン、ピョン。 箒「一夏、次に行くぞ」 一夏「ガッテンだ」カチッ! 赤ハロ『無駄ダッ! 抗ウカッ……!』シューン… 箒「……コメントをするのも嫌だ。次はマトモなんだろうな?」 一夏「……流石に三度目なんだから大丈夫だろ」カチッ! 赤ハロ『全機抜刀ッ! 突撃ッ!』ピョン、ピョン。 箒「どこへでも行ってしまえっ!」カチッ! 赤ハロ『ダガ覚エテオケ! ソノ一撃ガ穿ツモノハ……』シューン… 箒「もういい、私は部屋に戻る」 一夏「ちょ、待てって、箒。最後まで試してみないと――」 箒「断言するが、マトモなものは絶対にないっ! 私の勘がそう告げているっ!」 白ハロ『箒、落チ着ケ、落チ着ケ』 一夏「まだまだあるんだから、一つくらいは平気なのが……あったら良いな」 赤ハロ『変ワラナイ明日ハ嫌ナンダッ!』 赤ハロ『生キルホウガ、戦イダッ!』 赤ハロ『キーシャーマーッ!』 赤ハロ『狙イハ完璧ヨッ!』 赤ハロ『許シマセンヨ、ギルヲ裏切ルナンテコトッ!』 箒「私は部屋に戻る。気にするなというのが無理だ。私は戻る」 一夏「ま、待ってくれよ、箒。もう残り一つだから、な? な? な?」 箒「離せ、嫌な予感がする」 白ハロ『スイッチ、オン』カチッ! 箒「待て、勝手にスイッチを入れるな――」 ……コロ、コロコロコロ。 赤ハロ『ハロ、ハロ、一夏、箒』 一夏「おおっ! 最後にマトモなのが来たっぽいぞ!?」 箒「……確かに、コレならな」 赤ハロ『トモダチ、トモダチ』 白ハロ『トモダチ、トモダチ』 一夏「うん、こっちのハロとも仲良くやってるし、大丈夫だろ」 箒「しかし、今度はどうして普通なのか――」 赤ハロ『ハロ、守ルカラ。ミンナ守ル、約束スル』 箒「なんだ、作った奴に似ただけか」 一夏「設定をいじると、そうなるのかもな」 箒「ラウラとシャルロットには作らせない方が良さそうだ。あの二人に似たとしたら、何をしでかすか分からん」 一夏「あー、確かに。なんか大暴れしそうだな」 箒「騒動の一つには確実になるだろう。そして私達がとばっちりを食らうのも確実だ」 一夏「ははは……そう言えば、シンのやつ遅いな。もうとっくに戻ってきててもいい頃なんだが」 ガチャ。 シン「ただいま、遅くなってゴメン」 箒「やれやれ、ようやくか」 白ハロ『オカエリ、オカエリ』 赤ハロ『オカエリ、オカエリ』 一夏「シン、お帰り。何かあったのか?」 シン「ん、実はさ。途中でラウラとシャルに会って、ハロの話をしたんだ。それで――」 箒「まさか……アスカ、お前――」 シン「二人もハロを作りたいって言ったから、ちょっと手伝ってきた。性格も変えてみるらしいから、まず俺のがどうなったかを確認しに――」 箒「こんの馬鹿者がああああああぁぁぁぁっ!」ダダダダダダッ! シン「へ?」 一夏「と、とりあえず二人を止めに行った方が良さそうだな。ハロ、行くぞ」タッタッタ。 シン「え?」 白ハロ『一夏、待ッテクレー』 シン「はい?」 ポツーン。 シン「……ハロ、俺って何か悪いことしたかな?」 赤ハロ『気ニスルナ、俺ハ気ニシナイ』 シン「はあ……」 余談。 結局この後ラウラとシャルがそれぞれハロを完成させるが、二機ともすぐに逃亡。整備課を占領して仲間を増やし、食堂でシンを取り合う全面戦争を始めてしまう。 赤ハロはシンを庇って犠牲になり、さらにこの騒動が原因でハロが学園内で全面禁止に。 一番泣いたのは、ハロを気に入っていた一夏だったそうな。 おまけ、没になったシャルっぽいハロ。 ハロ『ハロ、ハロ。シンハドコ、ドコ?』 箒『……アスカなら、まだ帰ってきていない』 ハロ『シンイナイ……サミシイ、サミシイ……』コロコロコロコロ。 箒「さっきまでの性格より随分と大人しくなったな」 ハロ『シン、約束シテクレタ。ズット一緒ニイテクレルッテ……』コロコロコロコロ。 箒「しかし……シャルロットにそっくりなのは気のせいか?」 ハロ『シン、好キ、大好キ。ズット一緒、ズット一緒。大好キ、大好キ』コロコロコロコロコロコロコロコロ。 箒「……どうしてこうなった」 2 ハロ『ハロ、ハロ。セシリア、鈴』コロコロ。 セシリア「……この丸い物体は何でしょうか?」 鈴「おもちゃのロボットじゃない? 誰がこんなモノを持ち込んだのかしら――」 ハロ『オ兄様ハドコダ、オ兄様ハドコダ』コロコロ。 鈴「うん、ラウラ以外考えられないわね」 セシリア「シンさんでしたら、こちらにはいませんわよ?」 ハロ『オ兄様イナイ、胸ガ張リ裂ケル、涙ガ止マラナイ、壊レテシマウ』コロコロコロコロコロコロコロコロ。 鈴「うわ、反応がラウラそっくり」 ハロ『ドコダッ、オ兄様ッ。オ兄様ッ、オ兄様ァ――ッ!』ピョン、ピョン。 コロコロコロコロ……―― セシリア「行ってしまいましたわ」 鈴「? セシリア、向こうからまた何か来るわよ?」 ――……コロコロコロコロ。 ハロ『シンハ僕ト一緒。約束、約束、ズット一緒。大好キ、離サナイ、渡サナイ』 コロコロコロコロ……―― 鈴「…………」 セシリア「…………」 鈴「私は何も見なかった、見なかったんだから」 セシリア「そうですわね、わたくし達は何も見ませんでした」 3 ザアアアアアアアアアア―― ラウラ「ちっ、買い物の帰りに夕立とは……運が悪い」 シャル「雨が降るなんて聞いてなかったからね、傘も持ってきてないし……」 ラウラ「傘を買って帰るか?」 シャル「これだけ降ってると、雨が止むか弱まるのを待ってた方が良いんじゃないかな」 ラウラ「それもそうだな。仕方がない、少し雨宿りをするか」 シャル「じゃあ、そこの喫茶店に入ろうよ」 ◇ シャル「あちゃあ、全然弱まる気配がないや……」 ラウラ「かれこれ一時間だ。いくらか濡れるのを覚悟するしかなさそうだ」 シャル「荷物だけは濡らさないようにしないと。せっかく服もたくさん買ったんだから」 ラウラ「とは言うが、せめてもう一人はいないと厳しいぞ――」 ――カラン、カラン。イラッシャイマセー シン「良かった、二人ともここにいたんだな」 シャル「え、シン!?」 ラウラ「お兄様!? 迎えに来てくれたのか!?」 シン「ああ、傘持って行ってなかっただろ? 中々帰ってこなかったし、多分足止め食らってるはずだって思ってさ」 シャル「でもシン、そんなに濡れて……」 シン「ちょっと走ってきたから濡れたかも。まあ、俺のことは気にしなくていいって」 ラウラ「お兄様……私のためにそんな姿になってまで……」 シン「ほら、みんなも心配してるから。二人とも、早く帰ろう」 シャル「……うん! シン、ありがとう!」 ラウラ「お兄様! 帰ったら部屋に来て私をメチャクチャにして良いぞ!」 シン「帰ったら部屋に行ってメチャクチャに説教だ!」 シャル「はいはいラウラ、冗談が過ぎるとシンが雷を落とすからダメだってば」 ラウラ「むう……私の愛も未だに雨模様か」 ◇ ザアアアアアアアアアア―― シン「荷物はなるべく俺が持つよ。はい、これが二人の分の傘」 シャル(……まあ迎えに来てくれるぐらいだから当然だけど) ラウラ(……私達の分の傘は用意しているわけだ) シャル(……シンと相合傘……) ラウラ(……お兄様と相合傘……) シン「? 二人とも、傘を握りしめてどうかした――」 シャル「ていっ!」バキッ! ラウラ「フンっ!」バキッ! シン「……はい?」 シャル「ゴメンねシン! 傘が壊れちゃったよ!」 ラウラ「すまないお兄様! 傘が壊れてしまった!」 シャル「だからシンの傘に入れてくれないかなっ!?」 ラウラ「だからお兄様の傘に入れてくれっ!」 シン「……俺にはシャルもラウラも傘を"壊した"ようにしか見えなかったんだけど」 シャル「ちょっと力が入り過ぎちゃって! 本当にゴメンね!」 ラウラ「お兄様、日本の傘は脆いのだな! 私は知らなかったぞ!」 シン「……いくら丈夫な傘でも、真ん中からわざと"へし折られたら"意味ないって」 シャル・ラウラ「「そんなことは! してな……い……?」 シン「あ、ちょうど良く晴れてきたな。良かった良かった」 シャル・ラウラ「「…………」」 シン「シャル、ラウラ。また降り出さないうちに行こう」 シャル「……ねえ、シン。その前に傘を広げてくれないかな?」 シン「え? けど、もう雨も止んだし……」 ラウラ「……お兄様、私からも頼む」 シン「? まあ、いいけど……」バッ! シャル「僕はこっち!」ギュッ! ラウラ「私はこっちだ!」ギュッ! シン「えっ!? 二人とも何を――」 シャル・ラウラ「「 相 合 傘 ! 」」 シン「べ、別に傘に入る必要なんてないだろ!?」 シャル「ダメっ! このまま帰るからねっ!」ギュゥーッ! ラウラ「帰るまでこの腕は離さんっ!」ギュゥーッ! シン「でも――」 シャル「 ダ メ っ ! 」ギュゥーーッ! ラウラ「 離 さ ん っ ! 」ギュゥーーッ! シン「……分かったから! 分かったから早く帰るぞ! まったく――」ブツブツ… シャル「……えへへっ」ギュゥ。 ラウラ「……ふふっ」ギュゥ。 4 屋上をジリジリと照らす太陽に手をかざすと、掌にまで熱がしみ込んでいく。 暑い。気温三十度を越える真夏日は伊達じゃなかった。 それでも、本格的な夏を前にした外気の熱がどこか懐かしい。オーブの夏も、こんな風に湿度も高くて暑かった。 普段は生徒に解放されている屋上だけど、流石に今は俺以外の生徒の姿は見えない。お肌の調子ってのを気にする女子たちは、こんな日に日光浴になんてする気になれないんだろう。 かくいう俺もすぐに日陰に退避していた。手に持っているアイスが溶けないように。 百円で買える、ソーダ味のアイスキャンディー。棒は二つ差し込まれていて、真ん中でパキッと割れるようになっているアレだ。マユとは、よく二人で半分こしてた。 どうしてこんなものを買ったのか。ご大層な理由はなかった。ただ購買でアイスを見つけて、昔のことを思い出したからだ。 折角のアイスだし、どうせなら外で食べよう。そう思って屋上に上がってきたんだけど、どうやらそれが正解だったみたいだ。 空調のきいた食堂より、夏の雰囲気にひたれる気がする。それと同時に、オーブにいたあの頃にも。 マユと外に遊びに行って、アイスを買って。二人で食べて、また笑って。ずっと笑っていた。 忘れることのできない大切な時間。絶対に忘れない、背負って生きていくって決めた、大切な過去。 ……ちょっと物思いにふけりすぎたみたいだ。 早くアイス、食べないと。今は分ける相手もいないけど―― 「――見つけた。シン、こんなところで何してるの?」 アイスに手をかけたその時に、ふと声をかけられた。 大事な人の声に気付いて顔を上げるとシャルが笑っていた。 「購買でアイスを買ったんだ。屋上で食べようと思ってさ、ここに来た」 「わざわざ暑い場所に来て? 変だよ、それって」 「暑い場所で食べるのが良いんだって――そうだ」 シャルの綺麗な金髪から、背負った太陽の光が眩しくのぞいている。 青いアイスを綺麗に割って、目の前のシャルに手渡した。 大事な人だ。大切な人だ。今の俺が、アイスを分けられる人だ。 「ほら、シャルの分。早くしないと溶けちゃうぞ?」 「え、良いの?」 「これはこういうアイスだから。二人で、半分こだ」 「うん! ありがとう!」 笑顔のままアイスを受け取ると、シャルは日陰にいた俺の隣に座った。 空いた片手で俺の手を素早く取って、ニコニコと笑うシャル。 またいつものコレかって苦笑しながら、俺もアイスを口にほおばった。 「日本の夏って暑いんだね」 「そうだな。これからもっと暑くなるぞ、きっと」 「あははっ、それは大変だなぁ」 「そう言うわりには、ちっとも嫌そうじゃないぞ?」 「うん、僕は嬉しいもん」 「どうしてだ?」 「シンがアイスを半分こしてくれるから」 「何だよ、それ」 「えへへっ。今度はオレンジ味が良いな、僕」 「あ、コラ。ちゃっかり次の要求するなよ」 「良いじゃない。ほら、約束約束!」 「まったく……分かったよ、約束する」 「うん! 約束だよ!」 なんだかもう決まりきったような流れだった。 二人で手を繋いで、またシャルとの約束が増えて。 そうやって二人でいっぱい笑い合う。 大切な人と一緒に。 アイスはオーブにいた時と同じように、甘くて冷たくて、美味しかった。 ◇ ……なんだか良く分からないけど、食堂に戻ったらみんなが砂糖を吐いて倒れていた。 『甘い空気が屋上からまで』とか、『アイスの半分こは反則だ』とか、ぶつぶつ呟いてたし……どうしたんだろうな? ただ、みんなの視線が今日も濃かった気がする。 5 マユと喧嘩をしたときって、俺はどうやって仲直りしてたんだろう? 目の前でむくれる大事な『妹』を前にして、ちょっとそんなことを考えてしまう。 そうだ。父さんや母さんが仲介してくれたときもあったけど、大概は俺が先に謝ったんだっけ。 そうやって俺が謝ると、マユもすぐに許してくれて、それで二人で仲直り。 じゃあ、今日も俺から謝った方が良さそうだ。 「ラウラ、俺が悪かったよ。だから許してくれって、な?」 「……フン」 部屋のベッドに腰掛けながら、ラウラはふいとそっぽを向いてしまう。 ああ、どうやらこの妹はそう簡単に俺を許してはくれないみたいだ。 ラウラがこれだけ怒っているのは、今日の昼のことが原因だ。 アイスを買って、シャルと屋上で半分こにして食べた。それをラウラが知って、除け者にされたと怒り心頭なわけ。 わざとラウラを除け者になんて絶対にしない。ラウラも今は俺の大切な妹だ。そんなことするはずがない。 そう言って説得することはしたんだけど、まだまだラウラは膨れっ面のままだ。 怒ってはいるけど、ラウラが座っているのは俺のベッドの上。そこをどいてくれない。 みんなでも無理だったし、シャルと一緒でも説得不能だった。仕方ないから俺以外の全員に席を外してもらっている。 最終手段で、一夏には頼みごとをしてあるんだけど…… と、ここで部屋をノックする音が聞こえた。一夏が帰ってきたらしい。 「シン、頼まれたもん買ってきたぞー」 「ああ、ありがとう。ごめんな一夏、部屋から締め出しまでして」 「俺のことは気にすんなって。兄妹だったら、喧嘩もするもんだろ?」 「ははっ、違いないや」 「じゃあまた後でな。駄賃代わりに饅頭も買わせてもらったし、俺は箒たちと茶でも飲んでるよ」 そう言ってまた一夏は廊下を歩いていった。安いお礼だけど、少しお茶でも飲んでてくれると助かる。 「ほら、ラウラ」 「フン……」 頼んだ品物を受け取って、枕を抱えたラウラのところに歩いていく。 購買で買ってきてもらったそれを袋から取り出して、ラウラの隣に俺も座る。 一瞬ムッとした顔を俺に向けたけど、俺の手にあったそれを見て、意外そうな表情に変わる。 「お兄様、それは……」 「大人気、購買限定デザートのデコレーションパフェ」 これが一夏に買ってきてもらった最終手段。二人で分けることが前提の特大サイズで、値段も張る。でもそんなこと今は気にしていられない。 「これを半分こで、仲直りしてくれないか?」 「……っ! お兄様ぁっ!」 その一言でラウラの顔がぱぁっと笑顔に変わって、俺の胸に抱きついた。 パフェだけはひっくり返さないように死守しながら、それでもようやく、俺もほっとした。 「……っておいラウラぁ! なんで俺のスプーンを放るんだ!?」 「二つもいらん、一つで十分だ」 「俺にどうやって食えって言うんだよ!?」 「お兄様、"あ~ん"」 「そんな真似できるかっ!」 「してくれなければ、今日のことは許さん」 「ぐっ……あ~もう、分かったよ! ほら……」 「フフン、それで良いんだ。さぁ、今度はお兄様が私に"あ~んして"をする番だぞ」 「はいはい、"あ~ん"……これじゃいつ食べ終わるんだか」 「ん……私はいつまでもお兄様と、こうしていたいのだがな」 すっかり機嫌のよくなったラウラが、嬉しそうに笑っている。 それを見た俺も、なんだか嬉しくてたまらなくて、自然と笑顔になる。 流石に"あ~んして"はちょっと恥ずかしいけど。 また『兄妹』で喧嘩をするのも、仲直りをするのも、ホントに良いものだって思った。
https://w.atwiki.jp/scyllan/pages/20.html
SS置き場。 君との出会いはピンチでチャンス +... 半分寝てて半分起きててそろそろ寝ようか、そんな時間帯。 ――こつこつ こつこつ ぼんやりとしていた意識が急に呼び戻される。 部屋の窓が控えめに叩かれる音。 幸か不幸か厚めのカーテンで仕切られている為外の様子は知れない。 はて、こんな時間に友人が訪ねて来る予定など無い。 しきりに首をひねっていると ――こつこつ こつこつ 先ほどと同じ調子でまた控えめな音が響く。 若気の至りで数人が悪戯して回っている? それにしては付き物である押し殺したような笑い声が聞こえない。 悩んでいても仕方あるまいと意を決してカーテンを引っ掴み、じゃっ。と開く 窓の外には金と白と赤があった。 その金と白と赤はもう一度叩こうとしていたのか、 ほっそりした指が備わった手を軽く握り今にも振り下ろさんと言う姿勢で止まっていた。 カーテンを勢い良く開け過ぎたせいかその表情は驚きを示している。 しかし気を取り直すように目を閉じて軽く深呼吸すると、蕩ける様な笑みが彼女の顔を覆った。 「あの、こんばんは」 こちらは混乱の余りカーテンを握ったまま硬直していた。 こんな時間に少女が自分の部屋の窓を叩きに来た経験など無い。 こんばんは、なんて無難な挨拶を返すとそれだけで彼女の笑みはより一層嬉しそうな色を濃くした。 思わず釣られて此方も口元がぐにゃりと歪む。 窓に映った自分の顔は記憶から削除した。 双方笑顔を浮かべたまま時間が流れる事数秒。 ジリジリと居たたまれなさが焦りと化してきた。 当の相手は平気な顔でニコニコしている。一体誰で何しに来たんだろうか。 推察するにも情報が一切無いので直球で疑問を投げかけてみる。 人差し指を唇に当て「うーん」なんて斜め上を向いて悩む仕草は犯罪的だった。 人の部屋を急に訪ねておいて用事を聞いたら悩むって一体。 (家出)(美人局)(可愛い)(白昼夢)(幻影)(肌綺麗)(罠)(人違い) 雑念を交えつつ空論が次々に浮かんでは消える。 いよいよ自分の頬をつねろうと右手を動かすと同時に彼女の口が開いた。 「いけないことしちゃおうか?」 なんだろういけないことって なんだろういけないことって こんな時間に美少女が急に訪ねてきていけないことのお誘いだなんてそんな どうしよう据え膳いやいや買春いやいやそもそもそんな方向に考える頭が 体は硬直したまま脳内で目まぐるしく麻薬が飛び交う中、彼女は更なる行動に出た。 スカートの両端をつまむと、ゆっくりと上へ上へと持ち上げ始めたのだ。 表情は笑顔のままだが若干ニュアンスが違って見える。 微笑み等ではなく相手を堕落させ判断力を鈍らせる麻薬のような印象を受ける。 既に半ば役立たずと化していた脳がここで初めて警鐘を鳴らし始める。 なにか、やばい 「スキュランと、いけないことしよう?」 しかし体は既に言う事を聞かない。 言葉と共に上がっていくスカートをぎらついた目で凝視するばかりだ。 暗くてよく見えなかったその脚が―――脚? まず、目が合った。 成人男性の握り拳大の球体が1つ、ぎょろりと此方を射竦めた。 その時点であまりに意表を突かれて目が点になる。 更にスカートは上がり続け、影からぞろぞろと出てくる肉、目、肉、目、口? 何のジョークグッズだろうか、と脳が逃避を始めたものの それぞれが思い思いに辺りを見回したり蠢いたりと好き勝手やり始めたので封殺された。 「ねえ」 呼びかけに反応し、弾かれた様に顔を上げる。 彼女は相変わらず笑顔。しかし息が掛かるほど近いのにその肌には染み1つ見当たらない。 息が掛かるほど近い? 気づくと窓を開けた覚えも無いのに彼女は部屋の中に居た。 ミルクの様な彼女の香りと、下から漂う生臭さが別々に鼻を刺激する。 「いけないこと、しちゃおう?」 かつて無い程頭を回転させて結論を出した。 その結論は恐るべき事で、自分はその事実に心底震え上がった。 恐らく彼女の下半身に棲むアレコレは彼女と「いけないこと」をした人たちの成れの果てだろう。 その人数はざっと一端を見たに過ぎないが10人20人の規模では無い。 それはつまり 人外萌え属性を持った敬うべき先人がそれだけの数居たという事に他ならない。 なんというレベルの高さ。 死んで土に還るより美少女のスカートの中で蠢いた方が有意義! そう結論した数多くの先人達に敬意と慄きを感じる。 こうなってはもう1秒すら惜しい。先人達に若干の羨ましさ妬ましさを滲ませながら彼女に宣言した。 ああ、今すぐいけないことしよう。と その瞬間の彼女の表情は忘れられない。 期待と希望に満ちた俺の顔を見て 「え?」 半ば腰付近まで上げていたスカートから手を離してしまうほど放心している様子。 此方も彼女の予想外の反応に戸惑う。 おかしい。俺は今後彼女のスカートの中を住処としてウフフフフの筈だ。 お互い頭上に見えないクエスチョンマークを量産しながら見詰め合っていた。 「あの、私こんなだよ…?」 申し訳無さそうに再びスカートを持ち上げる彼女。 中身がどうあろうとスカートの中というのはドキドキ空間なのでときめいた。 相変わらず中には生物を高圧で無理やり団子にした様な物体が無秩序に蠢いている。 しかし、だからなんだ。君が可愛いという事実を曲げる理由にはならない と断言すると彼女の頬はみるみる赤く染まった。 一度誘惑されてok出したので恐れを知らない所か抑えが利かない。 いけないこととはどんな事なのか 最早興奮を隠さず詰め寄ると彼女が仰け反った。 「えっ、その、言葉自体には深い意味は無くて…」 眉をハの字にして困ったように縮こまる。 どうやら自分の想像とは違ったようだ。とようやく頭の端が再び動き出す。 聞けば彼女は「恐れを為して逃げようとした者」を取り込んでいたらしい。 つまり恐るべき先人と思っていた方々は一般の方々だったようだ。 彼女が言うには他の生命を取り込んでしまう自分の罪深さに悩んだ時期もあった。 しかし会う人会う人に拒絶され恐怖され、いつしか感情が擦り切れてしまった そして今、期せずして自分が受け入れられた事があまりにも大きな驚きであり 嬉しい筈なのに全く実感が湧かない――、そうつぶやきながらこちらを見上げてきた。 「本当に私なんかを受け入れてくれるの?」 縋るような視線と共に投げかけられた言葉。 勿論、と囁きながら彼女を抱きしめると、おずおずと彼女も抱き返してきた。 スキュランの涙を肩に感じながら 全くこんな可愛い子の誘いに応じないなんて勿体無い そうスカートの下で蠢く方々に苦笑を送ったのだった。 空が光った日 +... 「おはよう」 突き刺すような白い朝日をバックに、その日差しに負けないくらい眩しい笑顔で起こされた。 寝ぼけた頭で太陽が二つ、とか恥ずかしい事を考える。 徐々に覚めてくる頭が口に出さなくて良かった、と安堵する。 初めのうちは陽に当たって平気なのかと心配したものだ。 その心配は日光浴が大好きな彼女を見て杞憂で終わったのだけれど。 しかし普段は彼女――スキュランは朝に弱い。 無理やり起こそうと布団を剥いだら不機嫌な下半身に襲撃された。なんて事は1度や2度ではない。 今日に限って何故、と考えた所で思い当たる節があった。 「ね、ね、花火ってまだ?」 背についた翼らしきものをぱたぱたさせながら期待に目を輝かせている彼女。 今晩近所の河川敷で花火大会がある、と教えたせいだ。 その時は眠くてしっかり説明できなかったので、遅れては一大事と苦手な早起きまでした次第だろう。 全く可愛い奴め。でも眠い。 花火は夜にやるものだよ。と教えて二度寝の体勢に入る。 「なんだぁ…」 心底残念そうな声と共にもぞもぞと寝床を侵略してくる。 苦笑いしつつ寝相を変えて彼女が入るだけのスペースを空けてやる。 しばらくもぞもぞが続いたが、やがて収まりの良い体勢になったらしく落ち着く。 そして伸ばした腕に程よい重さを感じながら自分も眠りに落ちていった。 「あああーーー!」 本日二度目の目覚めは悲鳴のような叫び声で。 スキュランは外を眺めてがっくりと肩を落としていた。 窓の外は景色が煙る程の激しい土砂降り。 更に雲の中では竜宮の使いがフィーバーしていた。 いそいそと電化製品のコンセントを抜きながら時計を確認する。 時刻は間も無く16 30。恐らく夕立…というか通り雨だろう。 「そうなの?」 ただ準備の時間が削られたり足場が悪化という事で中止の可能性はある。 そう伝えるとまた不安そうに外を眺める作業に戻ってしまった。 しかし夕飯のリクエストを聞くと幾許か元気を取り戻して 「にんg「よし今日はパスタだ」・・・これって聞く意味あるの?」 といういつものやり取りをするに至った。 二人でご馳走様をする頃にはあれほど暗かった空がすっきりと晴れ渡っていた。 地面を見れば水溜りはちらほら見られるが可愛いものである。 「大丈夫かな?今日やるかな?」 その疑問に答えるかのように遠くからドン、ドンドン!と大きな音が聞こえてきた。 いよいよ耐え切れずスキュランが跳ね始める。 口にはしていないが全身ありとあらゆる所から「早く!早く!」とオーラを発している。 片付けもそこそこに、それじゃあ行こうかと声を掛けたら勢い良くぶつかってきた。 そしてそのまま片腕に抱きつかれる。歩き辛いよ、なんて言ってみるが 「でも嬉しいんでしょ?」 いつの間に読心術を身に着けたんだろう。 時間は夕方から夜に掛けての境目付近。 穴場なんて知らないし田舎なので必要ない。と最も人が多い所へやってきた。 花火が見れる堤防付近は既に結構な人で賑わっていた。 出店もちらほらと見られてちょっとしたお祭り状態だ。 スキュランの下半身は今は「取り込んだ誰かの脚」モードなので見咎められる心配は無い。 翼は「カッコイイから大丈夫」と力強く説得したのでそのまま出ている。やっぱりカッコイイ。 たまに子供がママーあれ買ってーと母親にねだる程度。 買えるもんなら俺も欲しい。 と、雑音が多かった周囲が波を打ったように急に静かになる。 少し遅れて、ひゅるるるる…というどこか間抜けな音を追いかけて夜空に華が咲く。 それに併せて歓声や拍手が広がる。 いよいよ始まった。 隣のスキュランを見れば既に心ここにあらずといった形で斜め上を見たまま固まっていた。 「ねぇねぇ!あれなんて種類なの!?」 しきりに裾を引っ張りながら花火を指差し指差し質問を向けてくる。 8割方に「わかんね」と答えながらも興奮する彼女と花火を交互に鑑賞する。 やがて川を跨いで火花が流れ落ちるナイアガラを最後に花火大会は終了した。 各々が興奮冷めやらぬ顔で帰路に着く中、スキュランは呆然と立ち尽くしていた。 どうした、と声を掛ければ何故か涙目で 「こんなにすぐ終わっちゃうとなんだか寂しい」 と来たもんだ。 その寂しさも醍醐味なんだ、と説得したが難しい顔を崩さない。 「ずっと終わらなければいいのになぁ」 子供のようなその言葉には同意せず、頭に手を載せて語りかける。 飽きるぞ。と。 結局完全に納得はしなかったようだが添い寝を条件に出して仲良く帰路に着いたのだった。 二人の一歩 +... 今日も朝がやってきた。本日は曇天也。 息が白くなるにはまだ早いが、 毛布の引力がジワジワと増して来る時期。 ほら、起きてスキュランちゃん。 「んー・・・。やだ・・・。」 反抗の意思を発しながら、 さっきまで俺が居た地点(暖かい)にごろごろと移動してくる。 更には毛布を頭から引っ被り、徹底抗戦の構えだ。 ここで無理に引っぺがすと毛布か俺がダメになってしまう。 経験でイヤと言うほど知っている。 だが今日に限っては俺にも反撃の手立てがある。 彼女に聞こえるように独り言をつぶやく。 じゃあ今日は一人で行こうかなー。 「ん~・・・?・・・・・・・・・あっ」 ばふっ と音と風圧を立てながら起き上がる彼女。 今日は二人で出掛けるよ、と前日言っておいたのだ。 で、でぇと?と慄いていた彼女の顔は可愛らしかった。 目は半開きのままだが一度起きてしまえば二度寝する事は滅多に無い。 ずるりずるりと洗顔に向かう彼女を見送りつつ、今日の予定を頭の中でおさらいする。 まずはああしてこれをこうしてそうなったらあれがああなって・・・ 「早くいこ?」 え? 気づくと準備万端の彼女に服の裾を引っ張られていた。 妄想が長かったのか準備が早かったのかと考え始めると 「はーやーくー」 待ちきれなくなったスキュランに引きずられ始めた。 まぁいいか、と思考を丸めてポイしつつ最初のポイントへと移動を開始する。 彼女の普段の姿が姿なので滅多に二人で外出する事は無い。 俺が可愛い、と感じても世間が皆そう思うとは限らないのだ。早く追いついて来い世間。 ちなみに今日の外出の目的は知らせていない。 2人で出掛けるってだけで喜んでくれるし。 そんなわけで公園の傍にあるファーストフード店へとやってきたのだ ふとベンチを見ると若い男の人形が座っていた 「うわっ、いいオブジェ・・・」 変なものに弱いスキュランちゃんはホイホイと取り込んじゃったのだ その人形・・・名前をド ・・・ちゃんと後で返しておくんだよ? 「えー」 だーめ。 「はぁい」 彼女が素直に答えた直後、もとの場所に厚化粧の男が帰ってくる その後2人で普通に腹ごしらえをした後、少々離れた商店街まで足を伸ばす。 特に何を買うでもなく二人で散策する。 途中何度か欲しいものは無いか聞いてみるが、 「ん、無いよ?」 と答えられて少々困ってしまう。 そんなこんなで日が傾き始める時間帯になり、そろそろ帰ろうかと声を掛けると 「あの、あのね」 そわそわとしつつうつむき加減になり、何かをねだる雰囲気を纏う。 じっくり彼女の言葉を待っていると 「今日のこれって、デート、だよね?」 自分は身長が高い方では無いが、それでも彼女との身長差はかなりある。 兄妹と言った方が自然な二人組みではあるが。 そうだよ、と答えた。 「そっかぁ」 頬を上気させてもじもじし始める彼女は殺人的に可愛く、 こちらも照れざるをえないほど魅力的だった。 そう、その時の自分は彼女の魔力に操られているも同然だった。 だから その時 目を閉じたスキュランの唇に 「ただいまぁー!」 上機嫌な彼女と共に帰宅する。 横でおかえりー、なんていいながら。 スキュランはただただ嬉しそうで こちらはただただ恥ずかしがっていた 晩御飯のおかずに一品追加とばかりに今日のデートをたっぷり振り返させられた。 寝る前のボーっとする時間もご機嫌の彼女がぴったりと横に張り付いていた。 ああ、全く。 「ところで今日は何をしに行ったの?デートだけ?」 違うよ、スキュランちゃん 今日で君と出会ってから、丁度―― スプリンちゃんといけないこと ※18禁注意!! +... _____,,,,,,___へ、_ ,.へ__ ,. -''''""´ `ヽ「7__ / / `ヽ. 〈 / ゝ__,.r´⌒i ̄ ̄7ヽイ__ i 」 i __r'⌒_ゝ--─´ ̄`ー-'ヽ,_ゝイイ」 _'ゝ,. '"´ `ヽ! `ヽ. L7´ / /-i─ハ ハ i -ーハ i i ! ____、 `i ハ イ ィ,!--!、レ´ V,ィ''-!イ ハ ,ゝiノ \.」ゝi イ .レヘi !'z≡ミ z≡ミi ヘノVi〈 __.ノ i ハ./// ///lハノ ノi ∠__/^i ハヘ イ、〉. (フ ,.イ i-〈/ やぁだぁ~。こんなトコ開いちゃって。 < ヽi ヽ.γ´ i`>,r,--r=i´、レヘノ`l) 気になるの?えっち! /iヽ / ゝ、ゝイン i__ 〉 > !/〈/ゝ、___,.-'Y`ム7ヽ7'\ __r7ハ ! / /  ̄ _/L/i _「/ゝ、ヘ ト-/ /、 フノゝ ,.-、, rく, .-==='!、_!7__ノ='=ー-ー'´´ < 8 '==イ'´、 ンi `ー^ / ヽハ_ゝ、___」_____ _,.イン\ / 。 。 ', / 々゚ノ 。 ', / 。 。 ', / 。 々゚ノ 。 ', / 。 ', / 々゚ノ 。 。 ', / 々゚ノ 。 ', / 。 ___,.....。...............,___ ', / _,,.. ---'" 々゚ノ  ̄`ヽ、 ', r,'" 。 。 ~`゙ ', ゙, 々゚ノ 。 。 。 ,゙ ゙ , 々゚ノ ," ゙ , , " " " " " " " " " " " " " 最後のノイズ +... 今日はスキュランちゃんと俺が出会った記念日 いきなりケーキ買っていってお祝いしよう 喜んでくれるかな?驚いてくれるかな? 浮ついた足取りで帰り道を急ぐ なんだかいつもより軽やかに聞こえる靴音に急かされて。 さぁ彼女が待つ自宅まであと少し――― ただいま!スキュランちゃん! 「おかえりなさーい。あれ?何買ってきたの?」 うん、今日でスキュランちゃんと会って丁度1年でしょ? だから二人でお祝いしようかなって 「・・・あ・・・っ」 喜んでくれると思っていたのに 彼女の顔に広がった感情は悲しみ 混乱する俺 「そっ、か、今日で、一年、かぁ」 ついに泣き始めた彼女 狼狽える事しかできない。 必死に宥めて撫でて抱きしめて 落ち着いたのはそれから10分くらい後 どさくさで靴が片方取り込まれた 「んとね、貴方に言わなくちゃってずっと思ってた」 うん? 「もう、さよならなの。」 え?・・・・・・・・・え? 「一年間しか私この世界に居られない。夢は、今日でおしまい。」 きっと俺はすごい顔をしているんだと思う 彼女が目を逸らしたくらいだから。 顔を伏せて、必死に考えを巡らせる こんな時なのに理解が追いつかない役立たずの頭が憎い どうして、なんで。 繰り返されるのは女々しい言葉だけ。 そして俺がどうしようもなくなって顔を上げる・・・そこには 「ね、ケーキ食べよ?」 泣き笑いの表情で、最後の思い出を作ろうとするスキュランちゃん。 きっと彼女も納得なんてしていない それでも無理して笑顔まで浮かべた覚悟を無駄になんて、できなかった 二人で頑張っていつも通りの顔をして 二人で頑張っていつも通りの話をして 二人で頑張って記念日を祝って。 でも我慢できなくて、少し呪った。 そして、時刻が0時に差し掛かる頃、それは起こった 「ああ、貴方を取り込んじゃえば良かったのかな」 スキュランちゃんが端から記号になって消えてゆく 居ても立ってもいられなくなって、叫ぶ。 驚く程掠れていて、ちゃんと聞こえるか分からない声で。 涙と一緒の冗談なんて笑えないよ それに今からでも、君に取り込まれたって 頬にそっと手を添えられ、伝えようとした想いは優しく止められる。 「言わないで、お願い。」 とても綺麗な笑顔だった。 輪郭から徐々に体が消えて行く そんな状況なのに、思わず見惚れてしまうくらい。 「一緒になるより、一緒に居たいの」 「だから貴方は私の中じゃなく、私の隣に居て。」 言葉が出ない。体も震えるばかりで動かない。 怪異と遭うよりも怪異と別れる方が怖いなんて。 「あーあ。もし、私がにんげ・・・」 言わないでくれ、お願いだから。 強く強く抱きしめる。声も出せない喉に見切りをつけ、唇で黙らせる。 こんな時でも真っ赤になって照れる彼女がこんなにも愛しいのに。 「ばか、ばか、ばかだよ貴方。最後までばか!もう!」 俺の胸を叩く彼女の腕、溢れる涙まで出た傍から薄れてゆく。 俺が大好きだった君の髪に触れられなくなり 君が大嫌いだった下半身の異形も消え去り 俺がかっこいいと褒めた宝石色の翼が色あせて 君が自慢していたお姉様とお揃いの帽子も解けるように無くなり 俺が、俺が、俺が、 別れの瞬間、彼女が悲しそうに口を開いた瞬間。 覚悟を決めて正面から告げる。 『今度は俺から会いに行くよ、だから隣は空けて待っていて。』 スキュランは顔を驚愕に染め それから嬉しそうにゆっくり頷いて 笑顔のまま 「うん、うん・・・あのね・・・大好きだよ――――――」 雑音混じりの想いを残して 消えた
https://w.atwiki.jp/ddffneta-collect/pages/259.html
251 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 02 30 ID eawldZW+O バッツ「ナウい息子♂」 252 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 03 48 ID deYKAqvtO 詩吟師範代フリオ フリオ「わたくし、詩吟の師範代でありますフリオニールが青年男性の気持ちを詩吟にのせて吟じてみようと思います」 フリオ「吟じます、建前くんと本音くんを~ぉ~ぉ~ぉ、買収してしまえば~ぁ~ぁ~ぁ、雲がなんかエロいことになる~」 建前、本音「みっしーに頼まれたら…」 フリオ「吟じます、アルテミシアとの~ぉ~ぉ~ぉ、戦闘のリプレイを見ていると~ぉ~ぉ~ぉ、下着の存在が気になる~」 建前「`はいてない´なのか気になるね」 本音「今度確かめてみようね」 フリオ「吟じます、ティナのパンティに~ぃ~ぃ~ぃ、こだわっていたのが女性だとわかって~ぇ~ぇ~ぇ、なんだかよりリアルに感じる~」 フリオ「あると思います」 建前「白犯しましまストラップ」 本音「赤犯にナッシングパンティも忘れちゃダメだね」 253 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 04 32 ID hdoTjKYt0 249 軽いネタ程度ならいいがモロなのは勘弁してくれ 254 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 06 36 ID 8rM2l6CzO 252 ・・・ストラップ? 255 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 06 38 ID eawldZW+O 269 卑猥だな! 256 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 10 14 ID deYKAqvtO 254 素で間違えた、ストライプだ 257 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 10 18 ID Ijso7q7V0 192 逆に考えたらカメェェェェと同レベルのスピードだからなwww 258 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 54 58 ID oYozFaXYO 252 楼蘭乙wそしてクラウド・ストライプへ… 259 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 01 55 18 ID TYCaOhfRO 269に期待 260 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 02 26 06 ID aeQA7AgqO 245 いいから君はこっちに帰って来るんだイェア ttp //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/ff/1188980806/ 261 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 03 04 13 ID eawldZW+O フリオ「かく言う私も童貞でね」 ガブラス「貴様…!性癖が悪いにも程があるぞ!」 声優ネタです卑猥だな 262 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 03 13 33 ID 2u+AibsQO 175 さすがに気持ち悪い 263 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 03 50 40 ID +ZqYCVob0 カメェェェッー! 264 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 04 05 36 ID s5eKwpi40 ツルゥゥゥッー! 265 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 04 24 20 ID 2u+AibsQO ク、クエエェー! 266 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 04 45 39 ID XiYO2gaU0 262-265 さ カ ツ ク セガのサッカークラブ経営シミュレーションゲーム乙 267 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 06 33 58 ID QRcc636YO 266 お前の直感に感動した これがサブリミナル効果かきたないさすがセガ汚い 244 トット様と負け犬は大人だな、というかオバおっと誰か来たようだ 268 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 07 13 30 ID dD8XxKwJO エクスデス「貴様らは私の本当のスピードを知らんな!」 バッツ「ハッ!そ、そういや、ギートと互角のスピードで闘ってた!」 オニオン「な、なんだって!」 スコール「と、言う事は……」 トコトコトコ…ベシャー! 「………?」 エクスデス「…うごご……」 バッツ「あ、そういやギートってカメェェェ!だったな。(ジョブマスター」 オニオン「あ、それなら納得だ(ジョブチェンジ」 スコール「無駄に見栄張ったけどやはり無理でしたパターンだな。(ライオンハート」 エクスデス「アッーーー!!!」 建前&本音「無情だなー。」 雲「今度ミネラルウォーターでも奢るかの。」 269 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 07 34 18 ID 9/n/NgJe0 249 本当に面白いと思って書いてるの? 270 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 07 54 19 ID J88JaQvp0 268 せwんwせwいw あのシーンは速く見えただけで実際にはカメェェだったのかw 271 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 08 38 15 ID dbN3Vdb1O WOL「バッツ、以前(3スレの18)君はエクスデスを植えたら花が咲き実がなったと言っていたな」 バッツ「ああ、あの実は中々美味かったよ。かじるとカメェェェッー!って悲鳴をあげるのが生々しかったけど…」 スコール(俺が言うのも何だがそんなもん食うな) オニオン「あれ、でもこの世界に他の植物なんてあったかな?」 ティナ「イミテーションじゃ…駄目だよね」 WOL「そうだ。授粉しなければ実をつけることは不可能。つまり…」 フリオ「ゴクッ…」 WOL「エクスデスは雌雄同株なんだよ!」 一同「な、なんだってー!?」 雲「エクスデスよ、何故スーパーリボンなぞ装備しておるのじゃ?」 建前「わーにあってるよー」 本音「かぶとにりぼんなんてへんなのー」 エクスデス「ファファファ…」 272 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 08 42 31 ID 1N8O7sHDO 先生…w人気だなぁ! あのガチムチ鎧がカオス側で屈指の萌えキャラになっちまうとは予想外でした。 273 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 08 48 15 ID bPZELm7lO ケフカ「ぼくちん人気ないのかな…あんまりネタにしてもらえないよ(´;ω;`)」 274 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 08 51 30 ID J88JaQvp0 273 バッツとかと相性良さそうなんだけどな。おバカな感じでw でも俺の脳みそじゃ上手く絡ませられないんだ 275 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 09 01 12 ID 35oWCmTK0 バッツ「旅をするのに自転車あった方がいいかなと思って どうせならちゃんとしたのを買いたいんだけど、どれがいいかな?」 エクスデス「プジョーだな!」 276 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 09 03 51 ID eawldZW+O ケフカ「こんな色男…初めて…///」 女装装備が出来るのも納得できる クラウドとも気が合いそうだ 277 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 09 07 30 ID CtxRNrS80 スコール「・・・・」 ティーダ「あれ?スコール何してるっスか?」 スコール「いや、さっきいきなりアルティミシアが目の前に現れたと思ったら 「学生の本分は勉強です、というわけでこのレポートに身近な昆虫の生態を観察しなさい」 だのなんだのと言われて強引にレポート用紙を渡されたんだ・・・」 ティーダ「それはまた・・・ご愁傷様っすね、でもなんで昆虫?」 スコール「時間圧縮のしすぎで今が夏だとでも思ってるんじゃないか?」 ティーダ「そういう理屈っすかねぇ・・・で、何観察するんスか?」 スコール「それを今悩んでいる」 ティーダ「虫らしい虫なんて、この世界にはいなさそうだしなぁ・・・比較的緑の多そうな次元城あたり行けば一匹くらい見つかるっスかね?」 スコール「(ティーダにしては珍しく冴えてるな・・・)・・・そうだな、行って見るか」 そんなわけで次元城 ティーダ「・・・よくよく考えたら、芝生があるだけでそこまで緑っつーわけでも無かったスね・・・」 スコール「しかし他に虫がいそうな場所なんて思いつかないが・・・・」 「ファファファ!」 ティーダ「あ、誰かと思えばエクスデス先生!」 エクスデス「日光浴を楽しんでいれば貴様等か!何の様でここまできた」 スコール「(また面倒が・・・)昆虫の生態観察をしたいのだが肝心の虫がいなくてな、探しに来た」 エクスデス「無視?」 ティーダ「いや無の方じゃなくて、つかワザとっすか?」 エクスデス「それくらい分かっておる、ふむ昆虫か・・・ならばコイツはどうだ?」(ヒョイッ) ティーダ「おおっ先生の顔のスキマからカブトムシが!」 スコール「いくら分かりづらいからって説明しなくてもいいんだぞティーダ・・・まあ何はともあれこれで観察できる、すまないな」 エクスデス「ファファファ!仮にも霊樹よ、この生物達との付き合い方はよく知っとるわ!」 ティーダ「へぇー、って事はカブトムシの他にも虫飼ってるんスか?」 エクスデス「無論!他にも80匹ばかし今この鎧の中で飼っておる」 スコール「80匹・・・・だと?鎧の中に?」 ティーダ「・・・・なんか想像したら気持ち悪くなってきたっス・・・」 エクスデス「?」 278 :277:2009/02/08(日) 09 10 06 ID CtxRNrS80 連投スマン、エクスデス先生の中っていろいろ入ってそうだよねっていう話を書きたかっただけ ところで先生ってカブトムシに見えないか? 279 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 09 36 44 ID mk24vJ/nO エクスデス「キャストオフ!」 チェェェンジ ビートォォル バッツ「キメェェェェーッ!」 280 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 09 57 04 ID kvOJGWGYO 腐女子はまじで自重してくれ… 「反省してる」は免罪符じゃねーんだぞ 273 もともとキャラのアクが強いと難しいのかもなぁ 逆に先生このスレでいきいきしてるしw 281 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 09 28 ID s5eKwpi40 ケフカの場合、ネタとしてもう完成済みなような気がするw 282 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 14 50 ID LixSHvq20 ジタン「そういやスコール、お前の世界で[食べる]っていうコマンドがあったよな」 スコール「あぁ、敵を弱らせてからじゃないと使えなかったがな」 ジタン「あれって実際…どんな味?」 スコール「敵によるな。だが、大抵は旨かった」 フリオ「た…食べる…ゴクリ…」 スコール(でも、イミテーションは不味かったな) 先生「不味だな!」 ジタン「へー、今度 俺もやってみようかな」 スコール「やめておけ(いろんな人にドン引きされるから)」 ジタン「でも…」 オニオン「ん?なんか用?」 ジタン「…いただきます」 一同「だめぇぇぇぇえ!!」 283 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 16 23 ID N5bozf+k0 FF9もキャラ限定で食べれなかったっけ? とか言ってみたけどFF9やったことないのはバレバレで・・・ 284 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 18 33 ID 1XYN5XMF0 FF9はクイナが食べるよ、食べるよ! 285 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 19 03 ID AEzGgo+v0 283 クイナが使える 286 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 20 32 ID AEzGgo+v0 アビリティ/【たべる】 ttp //ffdic.wikiwiki.jp/?%A5%A2%A5%D3%A5%EA%A5%C6%A5%A3%2F%A1%DA%A4%BF%A4%D9%A4%EB%A1%DB 287 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 22 10 ID 2u+AibsQO WOL「ティナ」 ティナ「?」 WOL「先ほどのバトルでアイテムを落としたぞ。」 ティナ「あ…ありがとう。」 「(なんて優しい人なんだろう……キュン)」 288 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 24 42 ID aeQA7AgqO 277 >(ティーダにしては珍しく冴えてるな・・・) ミッシーがティーダに化けてるのかと思っちゃったじゃないか 289 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 30 33 ID hys1eIZNO 277 ティーダ「という訳でカブトムシ貰ったっす」 セシル「カブトムシかぁ…息子も好きなんだよね」 フリオ「黒くて大きくて雄々しい所が最高だよな」 クラウド「あの重量感…たまらん」 スコール「(こいつらが言うと違う意味にしか聞こえん)」 ティーダ「まだいっぱいいたし、行けばくれるかもしれないっすよ」 バッツ「カブト狩りじゃあ~!(*゜∀゜*)」 ジタン「カブト狩りじゃあ~!!(*゜∀゜*)」 玉葱「カブト狩りじゃあ~!!(*゜∀゜*)」 セシル フリオ クラウド「カブ~ト狩りじゃああ!!(*゜∀゜*)」 WOL「待て。カブトムシごときで興奮しすぎだ。少し落ち着け」 スコール「クワガタもいっぱいいたぞ。少し増えすぎたとか言ってi…WOL「クワガタ狩りじゃああああ!!」 ティナ「ただの大きな虫なのにあのテンション…解らないわ。男の子って解らない。」 290 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 52 09 ID eawldZW+O ミーシア「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら目と耳を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。それも嫌なら…」 ガブラス「素子ォォォォォ!!!」 ケフカ「あの二人…何やってる…」 ガーランド「ぬぅ…声優ネタとかいうやつだな…」 ケフカ「せ・い・ゆ・う?…そういえばあなたの中の人は……ラオ…」 ガーランド「む……」 ケフカ「…今度、楽しみにしていますよ(私にもやっとネタができましたねひでぶ)」 ――後日―― ガブラス「賢者の遺産とはなんだ?」 ガーランド「大戦中、三大国の真の権力者が出しあった軍資金、1000億ドルの事だ。あの大戦をあと――」 ケフカ「ぐはぁ~…なんでぼくちんだけ…」 ガーランド「くわばらくわばら…」 ガブラス「ネタを持て余す…」 ケフカ「ちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちくちっっっっっくしょ~~~~~!!!」 ガーランド「後で私の部屋に来い…しばらく私を楽しませろ…」 ケフカ「そっちのキャラ抜いてから言えッ!戦うだけの単細胞め!!!」 ―また、後日― カオス「お前達のなかにも私の仲間がいるぞ…私を裏切ったお前たちを殺すために…お前か!いやお前だったか!」 ガブラス「嘘だ!騙されるな!おいみんな、あいつの声を聞くんじゃない!」 ケフカ「全ては…全てはアイツのせい……負け犬のくせに声質は達者で……復讐してやるじょ~!」 カオス「やあぁフグタくぅ~ん」 ケフカ「誰がマスオか!」 エクスデス「ファファファ…」 ケフカ「じょ?」 エクスデス「不様だなケフカよ。」 ケフカ「あらあらあなたは…私を嘲笑いに来たのですね?人気者は引っ込んでください」 エクスデス「無情だな…。貴様は考えたことはあるか?私と貴様の人気の違い…なぜなのか」 ケフカ「ないじょ…」 エクスデス「わたしは決してお前や彼らに比べて有名で人気のある声優ではない(と思う)ぞなのになぜ私はこれほど人気があるのか」 ケフカ「ふむ…少しだけなら話を聞きましょう…」 ↓人気理由頼む 291 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 58 27 ID s5eKwpi40 エクスデス「はぁ…体が重くて動けん…」 ジェクト「ただえさえトロイのに体鍛えねぇから体にガタがきたんだな」 エクスデス「いやどうも違うみたいだ、体の中に何か重みのあるものが詰まったような…」 ティナ「どれどれ…。!!ブドウ、リンゴ、メロンにモモとか…色んな実が詰まってる!」 エクスデス「えええええ!?」 バッツ「あ、ごめん。興味半分で種撒いてたら宿っちゃったみたいね」 エクスデス「貴様かー!取って取ってー!」 シャントット「んー、まだ完全に育っていないですわねー。完全に熟したら取りましょうか」 ティナ「そうだね。じゃあエクスデスさん美味しい果物を育ててね」 エクスデス「ちょ…わしの配慮はないのかー!おーい動けないんだってばー!」 1週間後 シャントット「さて、どんな感じになりましたかね」 エクスデス「おそかったな!ファファファ… ついに手にいれたぞ!!最強の力!世界を支配する力!『無』の力だっ!!」 バッツ「ああ、熟しすぎてFF5ラスト近くの巨大な木になってら」 シャントット「ある意味成功ですわね」 ティナ「(どういう理屈で?)」 292 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 10 59 31 ID tpgw1diDO エクスデス→カブトムシ ゴル兄→クワガタ WoL→カミキリムシ 293 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 11 04 31 ID mk24vJ/nO ゴルベーザ「この距離ならバリアは張れまいな!」 WoL「戦うことでしか、私とお前は語り合えない!」 294 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 11 07 29 ID HtU9SjWdO 292 重甲ビーファイター思い出したがてんとう虫が足りないな 295 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 11 30 19 ID LixSHvq20 バッツ「ミッシーだ!」 ジタン「雲だ!」 玉葱「トットだ」 スコール「何をしている?」 セシル「誰が一番歳とってるかでもめてるんだ」 バッツ「どう考えてもミッシーだよ!若作りしてる奴は大概年輩なんだよ!」 ジタン「違う!ミッシーは若作りできるほど若いんだ!雲なんてよく見るとシワだらけじゃないか!」 玉葱「そんなのなんの根拠にもなって無い!トットだってあの口調に時代を感じるじゃないか!」 ゴル兄「女性の年齢を探るのはよk」 三人「うるさい!いいですとも!」 ゴル兄「( ;A;)」 スコール「(バカバカしい…)だいたい、一番年寄りなのは…コスモスだろ!」 三人「!!!」 ジタン「俺は…間違っていた…」 バッツ「神…だもんな」 玉葱「納得できる…」 コスモス・ミッシー・雲・トット「殺す!」 296 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 11 32 27 ID dD8XxKwJO 290 セフィロス「エクスデス道場のおかげか少し人気になり。一部プレーヤーによってはカオスを完殺出来る事で更に人気、そしてきわめつけ。」 エクスデス「カメェェェ!!」 クジャ「隠しVoiceのおかげで更に味が出たんだよね。 あぁ、僕は無論大人気さ。この美貌が疎ましい……」 ケフカ「ち、ちくしょーーーー!僕なんか超有名な声優で、ギャグにするなら超推薦すべきなのにーーー! つまらん!」 ケフカって変な笑いがあったよな。 297 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 11 34 00 ID xeBUnTRQ0 何という自殺行為www ゴル兄は巻き込まれ事故で殺られそうだ 298 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 11 35 54 ID V/hTmFY/0 295 スコールはWolにもシメられるなw 299 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 12 01 04 ID dbN3Vdb1O 290 オニオンとヌルの声優って確か同じだったはず 300 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/08(日) 12 05 23 ID 2u+AibsQO 雲「ミッシー、どこに行っておったのじゃ?」 ミシア「いえ、その…」 クジャ「どうせまたコスモス勢の誰かに化けてスコールと会っていたんだろ」 雲「毎日毎日飽きんのぅ」 クジャ「今日は何か収穫はあったのかい?」 ミシア「今度、ごはんに行く約束を///」 その頃スコールは… スコール「ティーダ、この前貸してもらったゲーム返すよ」 ティーダ「え、そんなの貸してないっスよ?」 スコール「ティナ、この前話した件なんだが…」 ティナ「知らないよ、何の事?」 スコール「?!(どういうことだ…?ま、まさかこれが噂の集団いじめか?!)」
https://w.atwiki.jp/succulents/pages/257.html
■戻る■1-101-201-301-401-501-601-701-801-901- ■ 多肉植物 part12 ■ 501名前:花咲か名無しさん:2008/02/26(火) 21 35 37 ID i7SYN6nS 499 ひゃっきんかな。 左からブロンズ姫、宝草(たからぐさ)、虹の玉 502名前:499:2008/02/27(水) 19 05 21 ID N37CtB+i 501 レスありがとうございます。 お察しのとおり、ダイソーで買いました。 検索してみましたが、似たようなのがたくさんあるようで、初心者には細かい品種の特定は難しいです。 育て方を調べるにもわけがわからなかったので、助かりました。ありがとうございます。 503名前:花咲か名無しさん:2008/02/27(水) 23 47 41 ID va04SifA 502 宝草じゃなくてヘルマーかもよ? 504名前:花咲か名無しさん:2008/02/28(木) 01 24 33 ID rshPjhYA 日本多肉植物の会と国際多肉植物協会の間には交流はないの? 合同例会とかもないみたいだし。 505名前:花咲か名無しさん:2008/02/28(木) 02 38 04 ID VNkHj8Eh 昆虫関連だと頭に日本と着いてても平気で英語の論文載せてたりするしorz 506名前:花咲か名無しさん:2008/02/28(木) 07 01 44 ID FBTu7asf あるわけないじゃん、分裂したようなもんなんだから。 あまりつっこまないほうがグ~。 507名前:花咲か名無しさん:2008/02/28(木) 15 05 17 ID uyBWIAUr 日本多肉植物の会だろうが国際多肉植物協会だろうが、 サボやハオ中心で、会員の年齢層も老人会レベルじゃ 若い人は寄り付き難いだろうに。 実際はいい人なんだろうげど、パッと見て頑固そうな老人が さも得意げに技法を説明してても考えるの古さについていけない。 将来性考えるなら、もっと若手を全面に出せばあいのに。 にく$とかサボ$とかでも仕立て上げて、 多肉人口増やして会が存続していく努力でもすればいいのに。 508名前:花咲か名無しさん:2008/02/28(木) 21 50 54 ID FBTu7asf 自分らが現役の時にうまい蜜を吸えればいいんだから 会の存続なんて関係ないんだよ。 若い連中だって、人気も無くなって金にもなら無くなったら どんどん離れていくに決まってんよ。 そこでコツコツ何十年も続ければ、将来の老人会の一員だよ。 509名前:花咲か名無しさん:2008/02/28(木) 22 06 12 ID g8kbsSEg 園芸人口でジジババ率が高いのは確かでしょう。 若者で植物を買ってる人のほとんどは 部屋のインテリアの一つとして飾る程度なのでは? 部屋で育てるではなく、部屋に飾る(置物) そして枯れたり樹形が乱れたら交換。 中にはそれがきっかけで園芸を始める人もいるかもしれないけど ただ漠然と部屋に植物を置きたいだけとか プレゼントで貰ったので一応水はあげてるってのが多そう。 オッサン世代で急に園芸にハマルのは 庭付き一戸建てを手に入れるのがきっかけなのかも? 510名前:花咲か名無しさん:2008/02/28(木) 22 45 44 ID 5z3X3Rx+ サブセリシス葉挿し7枚中の5枚が綴化。 きれいなロゼット状の株を増やしたかったのに… ヤフオクとか綴化ってあまり見かけないけど、需要って少ないの? 交換でもいいからきれいなロゼット株がほしいよー!(つД`) 511名前:花咲か名無しさん:2008/02/28(木) 23 18 30 ID nYY6m1R3 510 そのうち綴化が崩れて複頭(2頭とか)になるんジャマイカ。 512名前:花咲か名無しさん:2008/02/29(金) 00 19 29 ID h1COpy40 ベゴニアとかでも葉刺しだと複数発芽してそういう風になるけどすぐ元に戻る。 513名前:花咲か名無しさん:2008/03/01(土) 01 23 47 ID 6Qj/7iOj ちょっと質問したいんですけど、透明の鉢植えって使わない方がいいですかね?光にあたったら苔とか生えそうで悩んでるんだけど… 514名前:花咲か名無しさん:2008/03/01(土) 01 39 34 ID o/3e3ugT ハイドロできるんだし、いいんじゃね? ただ、最初は綺麗だけど苔とか生えて見栄え悪くなるよ。 なんで透明の鉢をつかうん?しっかりしたの作りたいならちゃんとした鉢を使ったほうがいいと思う。インテリア的考えなら別だが。 515名前:花咲か名無しさん:2008/03/01(土) 04 09 37 ID 6Qj/7iOj レスありがとです。やっぱ育てるの目的だったらやめたほうがいいですよね。理由は地層みたいな雰囲気出したくてやってみようかなーと思ったのです。 516名前:花咲か名無しさん:2008/03/01(土) 04 39 55 ID o/3e3ugT 俺は増えすぎたオブとかハイドロにしたり寄せ植えにしたり 適当に遊んでる。カラーサンドとか使って遊ぶのもいいかもね。 作ってるときが一番楽しいんだよね。 517名前:花咲か名無しさん:2008/03/02(日) 15 30 58 ID Dneze5wc うちは半透明な入れ物に入ったのを買ったまま置いてるけど 内側の緑色の苔?がだんだん目立ってきた・・・ カラーサンド使うならガラスの容器の二重鉢方式がいいよ カラーサンド使った容器に植えつけると根が張ってくると模様乱れるから 二重にした外側にカラーサンド入れると植物に影響されない 518名前:花咲か名無しさん:2008/03/02(日) 15 35 02 ID MD0t+4p7 517 植物がかわいそう 519名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 13 55 25 ID awfG5lEQ 518 あなたがかわいそう 520名前:517:2008/03/03(月) 14 26 11 ID of++hgCY 518 何がかわいそうなんだ?植えてあるものは至って元気に育ってるんだが? 生育のかなり遅い種類だから入れ物にまだ根もまわってない 買ってきてからまだ一度も植え替えてないから苔は前から付いてたんだろう 目の高さで現在30度くらいの温度のとこにあるから湿りすぎてるわけでもない これ以上水辛くすると乾燥しすぎで枯れるのもあって植え替えせずそのままなんだ どんな環境かわかりもしないのに短絡的にかわいそうってのは失礼な奴だな ちなみに入れ物の内側の肌がザラザラしてるので付着しやすいのと直射日光がバンバン当たるから 苔みたいなのが光合成しやすいらしい 521名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 14 28 19 ID 5H2GXUmz 518の意味が分からない。 二重鉢なら全く生育には問題ないだろ。 522名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 20 10 55 ID fNUSnTIN このセリフを初めて使う時がきた。 517 お ま え 頭 い い な ! 読んだ瞬間に「なるほどー!」ってリアに声出たわw 雑貨屋でいろんな器見る度に、いいなーこれに植えたいなーって思いながら ガラス容器ならサンド使いたいし、穴も開いてないし・・・って悩んでた。 そうか!二重構造にすりゃ良かったんだな! サンドに鉢が収まる程度の穴を開けておいて、そこに鉢をはめこめばいい、と。 部屋に数日置いたら他の鉢と交換して、定期的に交代で日光浴させれば 多肉への害も少なくて済むし。 うおおおー!オラわくわくしてきたぞ! ありがとな 517 523名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 20 58 34 ID awfG5lEQ 522 > このセリフを初めて使う時がきた。 お ま え 頭が悪いな ! 読んだ瞬間に「いまさらー!」ってリアに声出たわw > ガラス容器ならサンド使いたいし、穴も開いてないし・・・って悩んでた。 うおおおー!オラ可哀相に成ってきたぞ!がんばるんだぞ 522 524名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 21 27 50 ID JG6lBAWt 余計なこと言わんでry 525名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 22 23 15 ID fNUSnTIN 523 多肉初心者にとってはこういうことだって新鮮な大発見に感じる訳で。 ここは初心者だって容赦なく拾って突っ込まれる場だから 「初心者乙」とか書かれてもめげたり動じたりしないんだぜ! そんなことよか明日にでもさっそく二重鉢作ってみよーって気持ちの方が勝る。 諸先輩方の知恵って凄いなあ。他にも「これ便利なんだぜ!」ってことがあったら ポロリしておいて欲しいな^^ 526名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 22 42 43 ID FEvVDJ+j 525 初心者乙 527名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 23 02 01 ID TAN1m+C1 まぁ頑張りなされ。 それにしても518はグリーンピースやシーシェパード的な意味不明な人なのか? 528名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 23 08 40 ID wEmJxKTU 525 そんなにポロリが好きならどうぞ↓ttp //www2.uploda.org/uporg1283536.jpg.html 529名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 23 16 19 ID fNUSnTIN 528 今年の干支だね!カワユス と、愛でるたくなりますが、かなり古いキャラですねw 余談ですが某ショップでも奨めているHB101ってどうですか? 使ってみようかと思ってますが、これといった効果は期待できるのでしょうか? サボスレだとヤバイ種(笑)を育てたい時ならオススメみたいなことが 過去ログにあったんですが、多肉類、主にベンケイソウ科ではどうなんでしょう? 532名前:花咲か名無しさん:2008/03/03(月) 23 38 51 ID wEmJxKTU 529 効果が有ることは有るんだが、値段だけの価値は無い と言われ続けてる肥料ですね。 ちなみに俺は使ったこと無い。 533名前:花咲か名無しさん:2008/03/04(火) 00 48 04 ID StjQqm7F 初心者丸出しで質問します。ハオルチアのオブツーサから花茎?みたいなのが出てきるのが何個かあるんですけど、受粉てどうやればいいのでしょうか?本来ハオルチアスレで聞くべきでしょうが向こうはちょっと苦手なのでこちらで教えてくれる方がいたらお願いします。 534名前:花咲か名無しさん:2008/03/04(火) 00 50 57 ID pdcScL/2 533 ハオルチア 交配 方法 などのキーワードで検索すると、いろいろ情報が得られます 535名前:花咲か名無しさん:2008/03/04(火) 01 49 14 ID StjQqm7F 534さんありがとうございます。早速調べてみます(^^) 536名前:花咲か名無しさん:2008/03/04(火) 18 30 45 ID J/l9DZX4 親指姫(妖奇塔)育ててる人いるかな? 今度現地球購入するんだけどやっぱり難しいよね・・・ 冬型の難種って紹介されてるし。。。 一応ブルガリ程度の経験はあるんだけども。 537名前:花咲か名無しさん:2008/03/04(火) 20 36 27 ID OdiZm/Su 思わず、ブルガリで検索した 538名前:花咲か名無しさん:2008/03/04(火) 22 45 05 ID 1wTFtf7J 536 種から15苗ほど育ててるけど何が難しいか良くわからない。 家じゃ丈夫と思って育てている。 結構、大き目の鉢で作るのが吉 539名前:花咲か名無しさん:2008/03/04(火) 22 53 25 ID 1wTFtf7J 536 ところで今から購入するの? 大丈夫かいな? ブルガリの経験も買えば出来るが少し、成長サイクル を調べて買ったら良いと思うけど 542名前:花咲か名無しさん:2008/03/05(水) 11 41 25 ID Xfz6fyYL 538 実生ですか。 結構丈夫なようですね。 539 昨日出まわったカタログで入荷したんですよ。 今の時期の購入は不味いのかな? 543名前:花咲か名無しさん:2008/03/05(水) 18 08 52 ID Q/G51tm3 542 住んでる場所や環境にもよると思うけど 室内で育てたら平気な希ガス。 544名前:花咲か名無しさん:2008/03/05(水) 21 42 45 ID CeRjUEh1 センペルについて聞きたいのですが ここ数日、温度が上がってきてセンペルの葉に厚みが出て 生き生きとしてきたのですが、同時に葉が下向きになるセンペルも出てきました。 酷いものは根元を完全に覆うように葉が下に向いてしまっているのですが これは何が原因なのでしょうか? 水は週に一度、日当たりのよい窓際においています。 545名前:花咲か名無しさん:2008/03/06(木) 13 26 04 ID m0QvBhda 542 もう、葉が枯れる準備段階に来ているので 根も成長しないよ。 無理やり成長させるのは、秋に出る新芽になる。 絶対にダメとは、言わないけど多分、7月に購入する リトープス状態と書けばわかるかなあ? 546名前:花咲か名無しさん:2008/03/06(木) 17 02 27 ID dtUKa09R 542 輸入したての現地球だから 今年は通常とちがう動きするかも知れないので 水遣りは気をつけて! って言ってたな。 547名前:花咲か名無しさん:2008/03/06(木) 19 20 45 ID m0QvBhda 546 あっ、そうか! 南半球から、輸入なのかな? だったら、休眠が逆なんでどうなるか解りません。 短日で成長し、長日に休眠なんで・・・ 548名前:花咲か名無しさん:2008/03/06(木) 20 03 20 ID dtUKa09R 547 店のおっちゃんが言うには まだ現地(南半球)のリズムが残ってるから これから芽が動くかもしれない。 でも秋まで水やらないでほっといて だそうです。 こっちは日本の猛暑が待ってるわけだし、 これから秋までは芽が動こうが根が動こうが休眠扱いで良い。 だそうだ。 549名前:花咲か名無しさん:2008/03/06(木) 23 14 08 ID m0QvBhda 548 親指姫は、小さいから・・・・ 体力があればいいですけど。 550名前:花咲か名無しさん:2008/03/07(金) 07 07 52 ID wuO/ZMo1 549 確かに・・・ 一応それ見込んで一番大きい5頭立ちを買ってきました。 現地球の難しさですね。 551名前:花咲か名無しさん:2008/03/10(月) 16 32 49 ID +ZwIEJOZ すいません この名前が分かりません 葉っぱに点々があります 教えてください 552名前:551:2008/03/10(月) 16 35 29 ID +ZwIEJOZ ↑ 貼り忘れました^^;http //engei2ch.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/0/photo/plant0431.jpg 553名前:花咲か名無しさん:2008/03/10(月) 18 22 55 ID vTAHFEEj 552 クラッスラ、筑羽根 とか適当なこと言ってみる。 554名前:花咲か名無しさん:2008/03/10(月) 20 05 06 ID RWCJGY33 古代城の名前で硬ハオをネットで購入しました でも名前で検索かけてもそのお店のページしか出ないのです あまり流通種ではないのかな?それとも、何か別の名前だったり? 学名も判らないので何とも・・・・ 誰か判る方いらっしゃいますか? 555名前:花咲か名無しさん:2008/03/10(月) 20 13 35 ID opPRqSiz 554 恐らく、交配種に適当に付けた名前だろ 556名前:花咲か名無しさん:2008/03/10(月) 20 19 32 ID 5xs9ipHr 551 ピクツラータ、クーペリ、花簪の花に見える 557名前:花咲か名無しさん:2008/03/11(火) 01 50 59 ID wQq/1BGJ 555 あー、なるほど お店の人に直接聞いてみよ ありがとう 558名前:花咲か名無しさん:2008/03/11(火) 09 10 30 ID F8xZwQV9 臥牛の実生に挑戦中です。腰水、霧吹、ラップで 発芽しました。葉らしき 物が1センチ程になりましたが どのタイミングでラップ を止めたり、日に当てれば 良いのでしょうか? 読み難かったらスマソ。 559名前:花咲か名無しさん:2008/03/12(水) 23 16 08 ID NlH7MzLq クラッスラの茎がシワシワになって、頭が垂れ下がってしまいました。原因は多分直射日光に長時間あてすぎたものだと思います。 何か良い対処法はありませんか?? 560名前:花咲か名無しさん:2008/03/12(水) 23 23 00 ID VZj8ZMwO 559 じゃあ、遮光すればいいんじゃね? 561名前:花咲か名無しさん:2008/03/13(木) 02 29 35 ID lonFO8NH 560 お返事ありがとうございます!! 遮光したら茎のシワシワは元に戻るでしょうか?? 562名前:花咲か名無しさん:2008/03/13(木) 04 17 22 ID hPKJjpvJ クラッスラも多種多様だよね。 563名前:花咲か名無しさん:2008/03/13(木) 08 30 51 ID lgjIjWOb 558 サランラップ法を知らないので書き様が無いなあ。 今ごろなら、白寒冷紗2枚重ねている。30-40% 1cmなら俺は植え替えている。 564名前:花咲か名無しさん:2008/03/13(木) 17 08 08 ID TQ3w3ePA 559 「クラッスラ」と言われても、品種名がわからないと答えようがないよ。 出来れ画像うpしてくれ。 565名前:花咲か名無しさん:2008/03/13(木) 19 51 24 ID 2+vBXIHE 559 察するに星系だね。 暑い日に水を頭からかけたりしたんじゃない? 節ごとにカットして挿して半日陰で管理すれば大丈夫かと。 566名前:花咲か名無しさん:2008/03/13(木) 21 51 34 ID 45yXOyQy 565 寒さに当たったか、水切れ(根が吸い上げてない)かって考えるのが普通だと思うけど、 この時期の暑さで頭から水掛けしたのが原因でシワシワになることなんてある? 567名前:花咲か名無しさん:2008/03/13(木) 22 30 42 ID gkcBOmEW まだ休眠中なのにじゃぶじゃぶ水掛けたら腐ってシワシワになるんじゃない? 鉢の中が乾いてても、下葉に適度な硬さがあるうちは水をやらないようにしてる@桜星 その程度の水遣りにしてるからか、紅葉で葉全体が真っ赤だし葉も茎も元気。 休眠中はロゼットが絞まって、寝てるのが一目で分かるエケベリアとかと違って、 クラッスラ、星系は休眠明けたのか判断難しいから水遣りは下葉の硬さを目安にしてる。 568名前:花咲か名無しさん:2008/03/13(木) 22 45 54 ID 2+vBXIHE 566 フレーム内が暑い(35~40℃)時間帯に適当にジョーロで水やったらなったことある。 シャコバサボテンも葉の一部白くなったり。 570名前:花咲か名無しさん:2008/03/14(金) 23 41 09 ID HSwn0CxB 100均で買ってきたハムシーさん。 植え替えて出窓に置いて窓開けてたら 風にあおられたカーテンに鉢から追い出されてたorz 根っこないもんなぁ・・・ごめんよ。 571名前:花咲か名無しさん:2008/03/15(土) 11 59 28 ID LE2tuUT6 へへへっ…モナンテス手に入れたぜ…育て方わからないぜ…へへっ… 572名前:花咲か名無しさん:2008/03/15(土) 16 10 43 ID KO/cyZdJ ハオルチアの種子を売ってる通販知ってる人いますか? 今年は種から育ててみたいんですが、なかなか見つけられなくて…orz どなたか教えて下さい。 573名前:花咲か名無しさん:2008/03/15(土) 17 54 02 ID GukHbe/w モナンテス、おいらも書き込もうと思ってたんだよね。 あれ、硬くと思って育ててると、結構あっさり水切れしない? 574名前:花咲か名無しさん:2008/03/15(土) 18 20 13 ID ihwAN6d+ 水多めの方が元気じゃね? と言ってもブラキカウロンくらいしかわからんのだが 575名前:573:2008/03/15(土) 18 38 24 ID GukHbe/w やっぱそうなのか。 うちは日照が少ない事もあって、水遣りほんとに少なくしてるから、同じ調子でいくとすぐ水が切れちゃう。 今手元にブラキカウロン、ポリフィラ、ムラリスの子株があるから、どれもちと観葉的に育ててみます。 576名前:花咲か名無しさん:2008/03/15(土) 20 23 09 ID xLDcmtXL 572 > ハオルチアの種子 ヤマシロ。 577名前:花咲か名無しさん:2008/03/15(土) 23 52 35 ID lZAp1RnN 576 572じゃないけど、ハオの種は一袋の数が少ないんだよなあ。 サボテンの種はあそこでよく買ってる。 578名前:花咲か名無しさん:2008/03/16(日) 05 49 50 ID DrboCUPt 576-577 ありがとう 山城のカタログ見落としてたよ 確認してくる 579名前:花咲か名無しさん:2008/03/17(月) 19 17 59 ID yn8VHn9Z 我が家のベランダ越冬組(ハオ、エケ、オトンナ等多数)が無事今年の寒い冬を越したようなんだが、 誰かおいらと一緒に祝ってくれまいか。 580名前:花咲か名無しさん:2008/03/17(月) 19 35 23 ID jtWlFq4f 579 _,,..,,,,,,_ … / , 3 `ヽーっ l ⊃ ⌒_つ ` ー---‐ " _,,.∩_ おめでとう / , 3 `ヽーっ l ⊃ ⌒_つ ` ー---‐ " 581名前:花咲か名無しさん:2008/03/18(火) 00 23 04 ID D7zjslxG 思わぬ西友でハムシーをゲット。染めてるかと思うほど鮮やかなマゼンタの発色。 そ、染めてるのか…? 582名前:花咲か名無しさん:2008/03/18(火) 09 00 44 ID 3LFoUJkM 山城で種子見てみた 軟葉系ってむちゃ少なかったよ…ママン 他に売ってる所ってないのかなぁ たまにヤフオクで見かけるんだが、欲しい種子がないんだよなぁ 583名前:花咲か名無しさん:2008/03/18(火) 14 36 16 ID 3+rfxuD+ 2日前に多肉の寄せ植えしたのですが、シワが寄ってきちゃって下葉が枯れてきたものがあります。植え替え直後は水遣り控えた方がいいんですよね…? 今水をやる事で根への心配と、シワシワな葉への心配、この二つに葛藤しています。ど、どうしよう (;゙゚ ω゚ ) 584名前:花咲か名無しさん:2008/03/18(火) 18 31 12 ID R2mRhao2 583の管理の仕方にもよるけど、寄せ植え作ってすぐ日なたで管理してる? もうそうなら、乾きすぎてるだけだからたっぷり水やっていいよ。 この時期は空中湿度も低いからなおさらやったほうがいい。 ただし風通しはきちんと確保してくださいね。 自分は寄せ植えしたあとは次の日にたっぷりやります。 鉢が大きければ次の水やりまでの間隔は長くなります。 585名前:花咲か名無しさん:2008/03/18(火) 20 33 15 ID 1QB9Xpnq オベサに実ができました。 調べてみたところ、実が茶色くなったら弾ける前にとってしまうそうですが、具体的にどのタイミングかわかりません。 元から茶色いような気もしますし。 どうしたらいいもんでしょうか。 586名前:花咲か名無しさん:2008/03/18(火) 21 31 28 ID 3LFoUJkM オベサってハオルチアのオベサ? だったら種が熟して弾けないうちに、不織布かなんかを小さくカットして、袋状にして、種子にかけてあげるといいよ 弾けても種子は収穫できる 大体結実から半月~遅くとも一月で種が熟すとオモ 589名前:花咲か名無しさん:2008/03/18(火) 23 54 47 ID OENY0OGj オベサっつったら、普通はユーフォルビアだろ 590名前:花咲か名無しさん:2008/03/19(水) 00 57 15 ID qYYZtgmY 585 種子が弾ける前に鉢ごとビニール袋に入れるんだ。 つか、ハオルチアにオベサなんてあるのか?? 591名前:花咲か名無しさん:2008/03/19(水) 01 19 21 ID 1TgMCCnR 目の細かい水切りネットの中に入れるんだよ。 ビニールは通気に気をつけないと昇天するからな。 592名前:花咲か名無しさん:2008/03/19(水) 01 25 16 ID 7cBmpU4G 586 すみません。 ハオルチアにもオベサってあるの知りませんでした。 ハオルチアの実もできそうなので、その方法参考にさせていただきます。 ありがとうございました。 590 591 我が家の環境はあまり通気性が良くないので、水切りネットを使うことにします。 レスをありがとうございました。 596名前:花咲か名無しさん:2008/03/19(水) 02 12 25 ID hVlvMQB2 花茎が上に伸びず、短い内に垂れ下がって蕾が鉢の中(土の中)に突っ込みます。 成長を抑える薬品類も使ってないし、普通に管理してるつもりなんだけど… ひとつやふたつなら気にならないけど、花茎の付いてる十数株くらいの内 半分以上が土に蕾を突っ込んでる状態で・・・ 主にエケなんだけど、これって何が原因でしょ? 600名前:583:2008/03/19(水) 08 49 36 ID +rwL5jXO 584 なるべく日の当たらない所に…と思って置いているのですが、 どこに置いてもうちのベランダ環境では数時間は日に当たってしまうようです。 このまま放置して葉も根も駄目にしたら元も子もないですよね、 どどんとお水与えてみようと思います。ありがとうございました(´∀`) 戻る1-前100次100
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4029.html
『ゆっくりの国』 18KB 愛で パロディ 思いやり 愛情 二次創作 群れ 野良ゆ 子ゆ 捕食種 希少種 自然界 人間なし 創作亜種 独自設定 やはり、タロウザが一番好きです。 物事を素直に言える人は心が空っぽな人だ。空っぽだからこそ無が詰まっている。それって、素晴らしいことだと思いませんか? 私の両親は私が嫌いでした。周りのゆっくりも私のことを嫌っていました。だって、本当に心が空っぽなゆっくりなんていないのですから。 だから、私はいらない子でした。そして、捨てられました。 とにかく、歩いて歩いて私は生きました。ですが、ある日私は生きる意味があるのか考えたのです。 心を満たすもののない生き方に何の意味があるのでしょうか? 体を満たすだけなら誰にだって出来ます…… ゆっくりの国ー嘘つきさとりー 嘘あき 冬が始まる秋空の下。れいむ種だけが暮らす群れ。 とあるれいむは腹を空かせていた。他のゆっくりよりも食いしん坊というわけではない。 腹の音を慢性的に鳴らしながられいむは一人切り株の上にいた。腹が減るのでなるべく体を動かしたくないのだ。 「ゆっくりさむいよ」 寒風が体を責めたてる。冬が差し掛かっている証拠だろう。カタカタと奥歯を噛み締めながら寒さをこらえる。 「れいむ! ゆっくりしてないでてつだってね!!」 頬が少し痩けているれいむとは違い、れいむのもとに駆け寄ってくるれいむは均整のとれた健康体のゆっくり。 「おてつだいしないゆっくりにたべさせるごはんはないよ!」 「ゆぅ、わかってるよ……」 渋々、友達のれいむの言葉を聞いたれいむは重い体を動かして後について行った。 れいむの両親は殺された。食料の配給が少なくなってきたので林に入って食料を得ようとしたのだ。 だが、その選択が悪かった。林にはれみりゃがいるからだ。 「れいむ、ゆっくりにげてね!!」 「お、おとうさん!!」 れいむの母親である母れいむはすでに生き絶えていた。あんこをれみりゃに吸い取られショック死したのだ。 白目を向いた母の死骸が妙に生々しく、れいむはしーしーを漏らしてしまう。 だが、父れいむの一喝でれいむは父を背に群れまで走り去る。 「うーうー!」 「うーうー!」 父れいむで満足できるのか二匹のれみりゃはれいむを追おうとは思わなかった。 「にくい、にくいよ!!」 頭皮に歯を挿入されながら、父れいむは泣いて喚いた。 「れいむをころすれみりゃがにくいよ! どぼじで、れいむがしななきゃいけないのぉおおおおおお!!!」 「うーうー!」 徐々に減る体積が父れいむの意識を奪う。口を魚のようにパクパクと動かしながら最後の力を振り絞って父れいむは叫んだ。 「くそぉおおおおおおおお!!!!!」 「うわぁあああああん!!!」 暗い暗い林の中を駆け抜けた。れいむと両親の今生の別れである。 そんなことがあって、親もいない働く能力が低い子供のれいむの配給は以前よりも少なかった。 かろうじて冬を越せるぐらいのご飯は与えられているが、ギリギリといったところだろう。 働き時の親を持った子供である友達は丸々と肥えているのに対してれいむは違う。 「れいむはくさぬきをしてね!」 共同畑にたどり着いたれいむは畝に生えている小さな雑草を根っこから引きぬく。友達れいむはその間、水を貯めてある池から水を拝借し作物に噴きかけた。 「ぴゅー」 口を丁寧にすぼめてシャワー状に噴きかけるのだ。友達れいむはれいむとは違い自立心が旺盛で早く大人になりたかった。 なので、ゆっくりしている他のれいむとは違い仕事をするのだ。大人の真似事なのだ。 「ざっそうさん、もっとはえてね!」 「えんぎでもないこといわないでね!」 「だ、だって……」 雑草もゆっくりにとっては食料だ。なので、小腹を空かせた大人れいむ達が率先して雑草を食べる。 当然、れいむには小さすぎて食べられない雑草が少量といったところだ。 「どぼじでれいむばっかりこんなめにあうの!! れいむだってみんなとおなじくらいゆっくりしたいよ! ごはんさんたべたいよ!!」 地面に両おさげを叩きつけて地団駄を踏むれいむ。ああ、またかと友達れいむは呆れた。 「むりだよ!!」 「どぼじで!!」 きっぱりと答える友達れいむ。 「だって、れいむのおとうさんとおかあさんはれみりゃにたべられちゃったんだもん!!」 「ゆ、ゆぅうううう!!!!」 「お、おなかがすいたならやまにはいってごはんさんでもさがしてきたら!? もしかしたら、こんどは“あかおに”におそわれるかもね!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆ!!」 林に潜ったら、また襲われるかもしれない。なのにそんなことをいう友だちが信じられなかった。 「いつまでもぐちばっかりでゆっくりできないよれいむは!! すこしはどりょくしたら!? ばかなの? しぬの!?」 友達れいむの本音だった。ゆっくりしすぎているれいむといえど、活を入れれば少しはまじめに生きてくれるだろうと。 「ひ、」 「ひ?」 「ひどいよぉおおおお!!!」 れいむは泣きながらかけ出した。どこへ? 親の元へだ。 「ちょ、ちょっと!!」 予想外の方向へと向いたれいむに友達れいむは待ったの声をかけた。だが、時すでに遅し。 父と母の死骸が残る場所にれいむはいた。死臭がまだ残るこの場所はゆっくり出来なかったが、心細いれいむには安心のゆっくりプレイスだった。 「おとうさん、おかあさん……」 シクシクと涙を流すれいむ。何も出来なかった自分にとても悔いが残っていたのだ。 だからといって、れいむごときに何が出来たかといえばそうでもない。自然の摂理だ。 死者のために泣くことは死者を食べることと同じだ。死者を食べてそれを心の一部にする。 れいむはそうやって、心を徐々に強くしてくのだ。それが、死者に対する礼儀でもあった。 だが、ゆっくりしていられるほど現実は甘くはない。 「うー!!」 れみりゃの鳴き声だ。じっと木の上かられいむを監視している。死臭の臭いに引きつられてやってきたれみりゃだ。 「ひっ!」 本能的に、白目を向いた母の顔、泣きながら死んでいった父の顔がフラッシュバックされる。 「もうやだよぉお!!!」 「うー!」 ニコニコと笑顔で飛来するれみりゃにれいむは一歩も動けなかった。 「うがー!!!」 噛まれそうになったその刹那、れいむへとまっすぐ向かっていったれみりゃが横に吹っ飛んでいったのだ。 「うー!!」 赤いおべべにガラス細工の羽。体中に傷跡がはしった胴付きのふらんが険しい顔で佇んでいた。 「あ、あかおに!?」 「うー!!」 れいむに見向きもせずにれみりゃへと向かうあかおに。 ぽつんと一匹でつったっているれいむは現状を把握するまでに時間がかかった。 「ゆ、ゆっくりにげるよ!!」 「うー!!」 れいむは力の限り駆け出して逃げた。方角など気にせずに。 「ここどこ?」 れいむは見知らぬ川辺にいた。静寂な空間に流れる水の音は自然とれいむに安らぎを与える。 「ゆふぅ、れいむつかれたよ!」 一生懸命に走ったせいか体が疲れていることに気付き一息入れる。それから、川辺に近づいて水を飲んだ。 「ごーくごーく」 川の水は冷たくて美味しかった。池に貯めてある雨水とは大違いだ。 「ゆっくりごちそうさま!!」 満足したれいむは腰(?)を下ろしてその場に留まった。折角なので日光浴にでも吹けるつもりだ。 水っ腹になったお陰で腹の減り具合もましになったからということもある。 「ふぅ……」 風が枯葉を掻き鳴らす音が静かに聞こえてくる。枯葉を乗っけて流れる水の音は近くそして遠いのいていく。 「ゆゆ! おふねさんをつくってあそぶよ!」 川というものを初めて見たものの、れいむは本能的に川を知っていた。 それに加えて、川の遊び方というものも本能的に知っていたのだろう。 早速、落ちている柔らかめの枯葉を口ともみあげを使い笹舟状に折りたたむ。 「れいむのおふねさんができたよ!!」 意気揚々と川に浮かべた舟は下流へとながされてゆく。 「ゆーん、れいむのおふねさーんどこいっちゃうのー?」 川を知っていたのにもかかわらず川が流れていることを十分に理解できなかったれいむは不思議に思った。 池に浮かべて遊んでいたときは少し離れる程度だったのに。 なので、れいむは舟を追いかけることにした。 「ゆっくりとまってね!!」 ぽよんぽよんと先ほどの疲れも忘れて飛び跳ねるれいむ。 だが、舟のスピードはゆっくりしているゆっくりよりも数段速い。 「ま、まって! れいむをおいてかないで!!」 何かが消えてしまうことにれいむは恐れを抱いていた。また、自分から何かが削られてしまう感覚が怖いのだ。 一生懸命追おうとするが、舟はもう見えなくなってしまった。 「ゆぅ……」 呆然としていたれいむはあたりを見回す。迷子になっているのにさらに拍車をかけてここがどこなのか分からない。 「ゆわぁああああん!!」 水分摂取をした後なので涙が面白いほどよく出る。 「どぼじでれいむばっがりごんなべにあうのぉおおおおお!!!」 延々と泣きはらしていたらどこからともなく声が聞こえてきた。 「ゆゆ、もしかして、おたすけさんがきたのかな?」 れいむは一瞬明るくなったが、すぐに別のことを考えた」 「も、もじかじで、れ、れみりゃ!?」 それならばすぐに隠れないといけないが大きく開けた川辺には石ころしか並んでいない。自分の墓を掘ることすらできないのだ。 「どうしようどうしよう!!」 「……う…るさい……」 「ゆゆ?」 「………」 確かに“うるさい”と聞こえた。と言うことはこの声の主はれいむ種であることに間違いない。なぜなら、他種とは言葉が通じ合えないからだ。 「れ、れいむだよぉおおお!!! まいごさんになってるからたすけてねぇえええ!!」 どたどたと跳ね飛びながら声のする方へと向かうれいむ。だが、近づくにつれて見える丸いそれはやけに小さい。子供だろうか。 だが、今の現状を打破できるなら子供でもいい。れいむは子ゆっくりに駆け寄った。 「いやーれいむまいっちゃったよ……ゆ?」 「おーい、れいむ、そんなところでなにしてるんだ?」 林の中から大人のゆっくり達がぞろぞろと川辺に集まっていく。実はこの川は大人が集団で水を汲みに来る来る川だったのだ。 なぜ、子供が知らなかったかというと、こけて落ちるなど川には危険がつきものだし、道中集団で行かないとれみりゃに襲われる可能性があるからだ。 樹の枝で武装している護衛れいむがちらほらいるのがその証拠である。 「なーんでこんなところにいるの? こどもはきちゃだめだよ!!」 「ちがうよれいむ、このこはりょうしんをなくしたゆっくりだから……」 「そ、そうなんだね。なら、はやいうちにおぼえとかないと」 「……れ、れいむ……」 れいむがプルプルと震えて何かを言っている。なんのことだと大人たちが耳を澄ませば、れいむは言い切った。 「れいむ、このおちびちゃんをそだてるよ!!」 「「「「「………………ゆ?」」」」」 おちびちゃんと呼ばれたそれは、れいむ種とは違うゆっくりであった。 紫の髪に妙な触手と3つ目が付いたゆっくり、さとりだ。 皆が腹を空かせて配給を心から待っているそんな夕暮れ。 「なにかんがえてるの!!? よそのこなんてそだてるちからがれいむにあるの!!?」 友達れいむは噴火する火山のごとく怒りを露わにした。 当然だ。子供を引き取るといった瞬間に大人から大反発が巻き起こったのだから。 だが、なぜだか長だけは快く認めた。だからこそ、大人たちは黙ったのだが、心の中ではよく思っていない。 「だ、だって、おちびちゃん、かわいそうなんだよ!?」 「………」 「でも、ことばがわからないおちびをつれてどうするの!? ばかなの!? もしかしたら、れみりゃみたいなゆっくりかもしれないよ!!」 「このこはちゃんとことばがしゃべられるんだよ!!」 「うそっ!?」 「ほんとだよ!! ほら、おちびちゃん。なにかいってみてね!!」 「………」 「うそじゃん」 「うそじゃないもん!」 「きっとききまちがえだって!」 「ち、ちがうもん!! ちゃんとしゃべったもん!!!」 痩せこけたさとりの姿を見ていると友達れいむまで少しかわいそうに思えてきた。だが、かわいそうで生きていけるほど現実は甘くない。 「すててきなさい!」 「やだ!」 「ごはんさんどうするの!? れいむのでせいいっぱいでしょ!?」 「おさがいってたもん、むれにしょぞくするゆっくりはさいていげんのごはんさんがあたえられるって!!」 「でも、このこ、ごはんさんをたべられるげんきがないよ!!」 虚ろな目をしたさとりをみたら元気が無いのがよくわかる。そんな子が消化の悪い雑草や野菜等を食べられるだろうか。 「そ、それなら、しんきにおちちをわけてもらえば」 確かに、栄養素の高い乳ならばどんなに体が疲れていても体に吸収することができるだろう。しかし、それはできない。 「ばかなの!? ありすたちとはことばがつうじないからできないよ!」 「でも」 「でももげばもないよ! いい、ありすいちぞくのおさであるしんきはとってもえいようかのたかいちちをだすよ。 でもね、ことばがつうじないのにおちちをとるのはただのどろぼうさんになるんだよ!」 「でも、たのめば」 「だから、ことばがつうじないよ!!」 「それでも、おちびちゃんをたすけたいよ!!」 れいむは耐えられなくなるとすぐに逃げる癖がある。今日もまた、友だちれいむからの二度目の脱走を果たした。 草原の丘にあるありすたちの群れ。その中心に一匹のしんきがいた。ありす族の群れのリーダーで一匹しかいない、希少種というやつだ。 「しんき! れいむのおちびちゃんのためにおちちをちょうだい!」 「まま、あなたのことがしんぱいでそういうことをいってるのよ?」 言葉の意味はわからないが困っているということだけはよくわかる。 他種同士では言葉が通じないということを改めてれいむは知った。 だからといって、乳をもらうのを辞める訳にはいかない。 「ごめんなさい!」 護衛のありすたちが見ているのにもかかわらず、しんきの乳に吸い付いた。 「ちゅーちゅー」 「ま、ままこまっちゃうわ!! ら、らめぇえええええ!!!」 「ちゅーちゅー」 ありすたちは思いがけない出来事に唖然とした。 しんきのちちはゆっくり界でも極上のシロモノである。 ありすたちは毎日のように飲んでいるが、 “とかいは”という物差しが乳首を吸うという行為はドエロティックでゆっくりできないという二律背反な行為でもあると考えられている。 比較的温和なれいぱー種のいないありす一族だが、他種が勝手に乳を吸うわ、しんきを辱めるわでありすたちの中でれいむの野蛮度はマックスに。 「い、いなかものぉおお!!」 「いなかもの、いなかもの!!」 乳を吸い終わったれいむはしんきの乳首から口を離して一目散に逃げる。ありすたちの逆鱗に触れたからだ。 「「「「「いなかものぉおお!!!」」」」」 言葉の意味がわからなくても怒っているということはよくわかる。れいむはなりふり構わずにとにかく逃げた。 だが、口に含んだミルクは絶対に飲み込まないよう零さないようにして。 「ご、ごめんなさいい!!!」 口を閉じていても言葉を発せられるのがゆっくり七不思議の一つである。 所変わってれいむの家。れいむが乳をとりに行っている間に友達れいむは長と一緒にさとりの様子を見ていた。 「どうして、おさはこのこのことをみとめたの?」 「このこにはいきるちからがないからだよ」 「ゆ?」 そう言うと長はさとりの体を舌で舐めた。だが、さとりは嫌がろうとも動こうともしない。ただ反射神経が働いてピクンと動いただけだ。 「ほらね、このこはからだはふつうでもこころがしんでるんだ」 「どうして……」 「きっと、ゆっくりできないめにあったんだろうね」 「それじゃあ」 「そうだね、れいむがおちちをとってきたところで……」 「れいむかえってきたよー!」 噂をすれば影。れいむはありすにボコられながらもなんとか群れまで帰ってきたのだ。 「さあ、おちびちゃん。ままがとってきたおちちをゆっくりのんでね!」 ちゅっちゅをする形でさとりに口付けをする。そしてゆっくりと乳を流すが、 「あれ? どうしてのまないの!?」 乳はさとりの口からただ流れるだけであった。さとりが飲むことを拒絶しているのだ。 「どうして? あれ? なんで?」 「れいむ、さとりはいきたくないんだよ……」 「え?」 「しなせてやったほうがいいゆっくりだっているんだよ」 「ど、どぼじでそんなごとを!!」 「これがげんじつなんだよ」 そういうと長は友達れいむを引き連れて去っていった。 夜更け、うーうーとなく音が聞こえてくる。今日もまた誰かが犠牲になってるかもしれないと思うと眠れなかった。 口に含んだミルクは少し飲んでしまったがまだ残している。 「おちびちゃん、ままはね、さびしいんだよ」 「………」 「れいむはおとうさんとおかあさんをころされたんだ」 「………」 「おかあさんはれいむをたすけるためにころされて、おとうさんは……」 「………」 ふと、れいむに天啓がはしった。れいむの心の中で欠けていたピースが見つかったのだ。 「れいむね、わかったんだよ」 「………」 「おとうさんとおかあさんからもらっていたのはごはんさんだけじゃないって」 「………」 「あいなんだよ」 「………」 「あいがないとゆっくりはいきていけないんだ」 「………」 「それでね、あいはあたえないともらえないものなんだよ」 「………」 「れいむはおとうさんとおかあさんがしんじゃったけど、ともだちのれいむがいるからだいじょうぶなんだ」 「………」 「あいはね、たびといっしょなんだよ」 「………」 「もともともっているものじゃなくて、さがしてみつけていくものなんだって、れいむはおもったよ」 「………」 「だからね、いきて。いきるんだよ! おちびちゃんはまだあいをしらないんだ!!」 「………」 「ままじゃ、おちびちゃんのままになれないかもしれない。でもね、あいはあるんだよ!!」 「………」 「だから、さがそう! れいむといっしょにさがそうよ!!」 ピーチャカとうるさいゆっくりがいたものです。と、さとりは思った。 私に何が足りなかったのか、それは愛だとぬかしおる。 でも、あながち間違ってはいない。愛ゆえにゆっくりは差別だってできるんだ。 愛とはなんだろう。さとりにとっては嘘そのものだ。 誰かのために誰かになる。自分を切り売りすることで成り立つものなんてまやかしに違いない。 愛は嘘なんだ。 でも、私は愛が欲しかったのだろう。愛の手に入れ方を知らなかったから私は愛を知らない。 本当と言う名の嘘をついてゆっくりに嫌な思いをさせてしまった自分に否があるのだろう。 『ほらね、ほんとうはきらいなんだ。うそをついているんだ』って。 愛は一方的な感情だ。情熱的で頑固で融通が利かない。だから、私は拒んだ。だって、愛は愚かなものだもの。 そんな愚かなものに私は敬意を表していた。だって、暖かいから。 眼の前にいるれいむは本気だ。私のことを思っている。でも、それは私がおもちゃだからだ。 おもちゃの私はれいむの理想を背負うことはできない。 それでもいいとれいむは思っている。私の愛を、見つけようというのだ。 馬鹿な話だ。自分の愛さえも知らないゆっくりのくせに。でも、なぜだろう涙が出る。 私は、生きたいのかもしれない。もう一度、光を見たいのだろうか。 「おかあさん」 「ゆゆ!?」 「おなかすいたな……」 私は嘘をついた。 「ほしいよ、いっぱいほしいよ!!! うわぁあああああああああんん!!!!!」 滝のような涙が出た。大して水分も取っていない自分にどこから涙がでるのだろうか。 「おかぁさあああああんん!!!」 私は心のそこから泣いた。透明な存在になろうとした私は泣いたのだ。泣いて、自分の存在を証明してみせた。 目をつぶろうと何度も思った。目をつぶって分からないまま自分の本能のまま路傍のこいしになろうとした。 でも、すんでのところで私は気づいたのだ。知らないことを知ったのだ。 だから、知りたい! 私は知りたい! 「おちびちゃぁあああん!!!」 「うわぁあああああんん!!」 母の口からもらった乳は格別の味がした。唾液の味が混ざっていたがそんなことはお構いなしだ。 私は感動を覚えていた。愛は与えられるべきものじゃないんだと。 「「「「「ゆん、なんだかうるさいよ!」」」」」 ざわざわと集まってくる大人たちはれいむとさとりに驚愕した。 「あのおちびちゃん、のんでる!」 「れいむ……」 「いや、あのおちびちゃん、ことばをはなしてたよ!!」 「「「「「な、なんだってー!!」」」」」 「おかあさん、ありがとう。さとりはしあわせです」 私は更に嘘をついた。 日光がよく当たる群れと林の境目の場所に二匹のれいむと一匹のさとりが散歩をしている。 「ゆん、おさがやくそくどおりはいきゅうをくれるって!」 「よかったね! でも、もっとがんばらないと…」 「れいむ、がんばるよ! おちびちゃんをゆっくりさせるためにも!!」 「おかあさん、ありがとう」 「ゆ、ゆふふ!」 反対していた友達れいむは少し喜んでいた。れいむが少し真面目になったからだ。これも母性というやつだろうか。 「それにしても、さとりはふしぎだね。だって、れいむたちのことばがわかるんだよ?」 「きっと、れいむたちとおなじしゅるいなんだよ!」 「それはないない」 のほほんとしていると突然何かが飛来した。 「ゆゆ!?」 「あ、あかおに!!」 「うー」 腕を組み仁王立ちするその姿は鬼そのもの。れいむたちがしーしーを漏らしているというのに、さとりは平然と答えた。 「ありがとうございます」と。 「うー?」 「べつにおかしなことじゃないでしょ?」 「うー」 「ええ、それでは」 頷いたあかおにはそのまま飛び去った。 「いったい、なんなの!?」 「あのふらんはここはきけんだからこれいじょうはいってはいけないといってました」 「お、おちびちゃんはどきょうがあるね」 「なんでですか?」 「だ、だってあかおにだよ!」 「あのゆっくりからはとってもやさしいきもちがつたわってくるんです」 「でも、あぶないよ! こんどからはきをつけてね!!」 「ゆっくりりかいしました」 パアと輝く笑顔を見せられたれいむ二匹はピョンピョンとその場で跳ねて喜びを露わにした。 「ゆ~ん、おちびちゃんはれいむのじまんのこどもだよ~!」 「おちびちゃんはきっとむれいちばんのびゆっくりになるよ!!」 「ありがとうございます」 作り笑顔とは知らずに喜ぶれいむ二匹を見てなんだか本当に嬉しくなってきたさとりであった。 さとりは嘘つきである。 心を読む力を隠したその先に何が起こるのであろうか。まだ誰も知らない。 続く。