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1~200 / 201~400 / 401~600 / 601~800 / 801~1000 ☆抱いて眠りたい☆ 提督「誰だ俺のベッドで寝ている奴……」 卯月「すぅ……すぅ」 提督「卯月か……何してんだこんな所で」 提督「それと……ベッドの下にいる奴も出てこい」 金剛「誰もいないデース」 提督「なんだ誰もいないのか。俺の勘違いだったようだな」 提督「――って馬鹿!」 ☆お断り☆ 鈴谷「あー!摩耶ばっかりうさぎの餌付けしてズルい! じゃあ鈴谷は電に食べさせるとするかね」 電「自分で食べれるのですっ」 提督「……」 鈴谷「何見てんのさ。見せもんじゃないよ!」 提督「やーい振られてやんの」 鈴谷「むきぃー!」 ☆命賭けてますから☆ 卯月「よよよ? 鈴ちゃんは?」 愛宕「ん? 鈴ちゃんならキッチンで晩御飯の支度始めたわよ」 卯月「さっきお昼食べたばかりぴょん?」 愛宕「鈴ちゃんのところ行けば分かるけど、 あの娘、あれになるとうるさいからもう誰も何も言わないのよ」 卯月「行ってくるぴょ~ん」 ☆特別なカレーとは☆ 卯月「すーずちゃんっ♪」 鈴谷「んん? あらまあうーちゃんじゃん」 卯月「今日の晩御飯なーに?」 鈴谷「ほほう。さては腹ペコくんかな? 今日の晩御飯はなんと……!」 卯月「なんと!?」 鈴谷「特別に……!」 摩耶「はいはい、カレーだろ」 鈴谷「あー! 言わないでよー!」 ☆9th東京両日当選なり☆ 提督「ふははは!ついに! あのe+も我が軍門に下る時がきたか!」 加賀「両日行けると思ってるんですか?」 提督「……。お仕事しなくちゃいけないんですか?」 加賀「はい」 提督「加賀も一緒に行こうぜ! な! 前日とかにまとめてやればいいって!」 加賀「……で、ですが仕事が」 摩耶「いや揺らぐなって」 ☆メタルヒーロー☆ ※遠征(買い物)の帰り道 提督「ん? 電どうした? カラオケが気になるのか?」 電「い、いえ……ちょっとだけ」 卯月「うーちゃん知ってるよ! みんなでお歌を歌う場所ぴょん」 卯月「こっの星はぁ~宇宙船だっよぉ~♪ 誰だって~ 明日への~乗組員~♪」 提督「何でそんなマニアックな歌、知ってんだよ……お前」 ☆歌ってくれそう☆ 提督「ちなみに昔加賀と二人で行ったことがあるんだよ」 卯月「お姉ちゃんと?」 提督「加賀はとにかく飲み放題に含まれてたソフトクリーム食ってたな」 電「電もアイス食べたいのです」 提督「でも雪国ならすぐ歌ってくれたよ」 ☆ライバル心☆ 那珂「なんかさー、提督のところに可愛い娘来たみたいだけど――」 龍驤「ほう?そうなん?」 那珂「まあ那珂ちゃんの敵ではないよね」 龍驤「お、おう。せやな」 那珂「ちょっと一回シメてくる?」 龍驤「やめたれや」 ☆ヤキ入れに来た☆ 龍驤「ういーっす」 提督「おいおい誰だよピザ頼んだ奴~」 那珂「アタシだよ!」 龍驤「なんや新人入った聞いてな」 那珂「おうおうどんなわっぱなのか見てやろうと思うてのう」 卯月「あー! アイドルの那珂ちゃんがいるぴょん!」 那珂「ほひょ!?」 ☆サイン入り☆ 卯月「うーちゃん那珂ちゃんのサイン欲しいぴょ~~ん……だめ?」 那珂「いいよ。どこにすればいいのかな?」 龍驤「なんやその満面の笑みは……気色悪いなぁ」 提督「この色紙にしてもらいなさい」 龍驤「お前もお前で用意周到すぎてキモいわ」 提督「あとついで俺の分も頼む。上層部賄賂用、転売用×5、保存用、観賞用で」 龍驤「転売用多すぎるやろ。ええ加減にせえや」 ☆飴ちゃん☆ 龍驤「まあにしてもこう癖のある可愛さやな」 卯月「うーちゃん可愛いぴょん?」 龍驤「おうおうお姉ちゃんが飴ちゃんやるわ」 卯月「わーい!」 提督「俺は飴ちゃんじゃなくてピザが欲しいな」 龍驤「しゃーないなぁ~じゃあピザちゃんを特別に――ってあるかそんなもん!」 提督「うん」 ☆めちゃイケ女子プロレス☆ 提督「あんなアイドル風情がTシャツでリング上がるとか……」 加賀「危険きわまりないですね」 提督「昔のバラエティーだったら100%ひん剥かれてたよなぁ」 加賀「皮をですか?」 提督「こえーよ。シャツだけだよ。下着姿晒すってことよ」 加賀「それも十分考えものですけどね」 ☆プロ意識☆ 那珂「那珂ちゃんもよく芸人さん達と身体張り合うけど、 絶対那珂ちゃんのが強いもんね」 呉「今日のさっきの女子プロレスあたりなら余裕でしょ?」 那珂「たぶん那珂ちゃんレスラー側で参加することになりそう……」 龍驤「うちらみたいにこんだけ訓練してたらそうなるわな」 那珂「あとは運動会的なバラエティ出ても適度に手を抜かなきゃだし」 龍驤「そうなん? ぶっちぎりで優勝できるやろ」 那珂「出来るけど次から呼ばれなくなっちゃうよ?」 ☆HOT☆ 提督「最近暑くなったよね」 加賀「……。海外では女性を褒める時に可愛いや美しいを そのまま英語にしたものを使わずHOTという単語を使うそうです」 提督「いやだからって今そういう意味で褒めた訳じゃないぞ」 加賀「……そうですか。金剛に教わったんですけどね」 提督「仲悪いんだか良いんだか分かんねーなお前ら」 ☆暑さ☆ 響「……暑い」 隼鷹「……」 舞鶴「あれ隼鷹は全く動かないけど何してるの」 初雪「ああやって全く動かないことで体力を温存して 夏を乗り切るらしいよ」 舞鶴「ほう? くすぐり攻撃にも耐えられるのかな?」 ☆今日から6月☆ 響「……夏だけシベリアに帰りたい」 舞鶴「じゃああの動かない人は自力で夏を乗り切るらしいし こっちはかき氷でも作ってよっか」 初雪「ほんとに!? やったー」 隼鷹「ズルい! 氷食うとか贅沢の極みだよ!」 舞鶴「あ、動いた」 ☆まだクーラーは早い☆ 提督「俺が寝てる間うちわで扇いでてくれよ」 加賀「扇風機買えばいいじゃなですか」 提督「え、クーラーつけるって選択肢は!?」 加賀「……ないですね」 赤城「暑いということならば……私に任せて下さい」 加賀「……」 赤城「加賀さんの目がとても冷たいです!」 ☆笑顔が怖い☆ 赤城「もう!そんなことするんだったらいいですよ!」 赤城「私の力で悪霊とか呼んじゃいますからね!!」 提督「ま、待てそれはやめろ!」 赤城「ふふーん、私、加賀さんが本当はお化け怖いの知ってるんですからねー?」 加賀「……。確かに非科学的な霊は正体不明なので無駄な脅威は感じます」 加賀「……が、赤城さんは別です。必ず地獄に送ってあげます。 私って友達思いですから」 赤城「ひぇぇ~~! 笑顔が怖いですよ!」 ☆優雅に夏を満喫☆ 扶桑「こう……夏にもなるといつもしたいことがあるの」 山城「なんですか?」 扶桑「窓を開けて、近くに座ったら風が気持ちいいくらいに吹いてくれて 足は冷たい水を張ったタライとかに入れて……」 扶桑「そうやって静かに本を読んでいたいの」 山城「姉様、非常に言い難いんですけど……訓練の時間です」 扶桑「……そうね」 ☆痴女っ子万歳☆ 鈴谷「あっちぃ~アイスうんまー」 摩耶「お前なぁ……そのだらしない格好何とかんねえのかよ」 鈴谷「何さ何さチューブトップブラにショーパンの何がいけないのさ」 摩耶「いいのか? さっきから撮影会みたいになってんぞ」 鈴谷「撮らせとけばいいよ、減るもんじゃないし」 提督「さっすが鈴谷さん! もっとこう脚おっぴろげてもらってもいいっすか!?」パシャパシャ? ☆反省しない’s☆ 加賀「摩耶から報告を受けました」 提督「あの野郎~~チクリやがって~~!」 鈴谷「あの野郎~~チクリやがって~~」 加賀「提督はともかく。鈴谷もふしだらな格好をしてはいけませんよ」 鈴谷「えー? 涼しいよ?」 提督「そうだよ。目の保養にいいよ?」 加賀「摩耶。やっておしまい」 摩耶「おう、吊るしとくな」 ☆アブノーマル☆ 加賀「摩耶」 摩耶「ん? 予定通り二人共食堂に吊るしといたぞ」 加賀「そう……」 摩耶「何かあったのか?」 加賀「いえ、提督はあとで私の部屋に吊るしますが構いませんね?」 摩耶「いや構うわ。だめに決まってんだろ」 ☆調査報告☆ 呉「で、横須賀の所の新人さんはどんな感じの馬鹿だったわけ?」 龍驤「ま、まあ確かにそれっぽくはあったけどな」 那珂「なんかテンションすごい高い子だったよ! でも可愛いの! 那珂ちゃんくらい」 龍驤「余計な一言いらんわ」 呉「つまり非常に面倒な奴ってことね」 龍驤「まあ呉が会ったら思わず殴りたくなる言う所は那珂と一緒かもしれんわ」 ☆大人とは☆ 初雪「……大人AKB」 隼鷹「……ふぅむ。舞鶴じゃだめだね」 響「なんで?」 隼鷹「なんでってそりゃあ……歳以外大人な要素がないからね」 舞鶴「なにをー!?」 ☆草葉の陰から☆ 青葉「やめてくださいよ! そんな年齢の話なんて!」 舞鶴「おう、どっから現れたー?」 青葉「青葉だって舞鶴さんの歳のことなんて考えたくなかったですよ」 舞鶴「そうだそうだ! 言ったれ言ったれ」 青葉「だって考えたら気になって調べちゃってそんでもって消されるじゃないですか!」 舞鶴「そうだね。まずは君を無職に追い込んでやろう」 ☆枕☆ 卯月「寂しくて眠れないぴょ~ん」 提督「よしよし、こっちおいで」 卯月「司令官~~」 加賀「提督~~?」 提督「よ、よ~し、卯月。加賀が一緒に寝てくれるそうだからなぁ~。 良かったなぁ~おっぱい枕でもしてもらいなさい」 ☆譫言☆ 金剛「……テートクの……煮汁」 金剛「……ハッ!?」 金剛「私、今何か言ったデス!?」 呉「……? 何も? それよりもう遅いから先に寝てていいわよ」 金剛「う、うん。呉も無理しちゃNOネ」 呉「はいはい」 呉(暑さにやられた? あの娘、疲れてるのかしら?) ☆本日までだそうです☆ 提督「ニューヨークへ行きたいかー!」 鈴谷・摩耶「おおーーー!」 提督「俺はそうでもない」 摩耶「じゃあ何で聞いたんだよ」 提督「さあ、俺達の夢ある未来を買いに行くぜ!」 鈴谷「どうせ当たんないと思うよ?」 提督「ばっきゃろう! 当たるか当たらないかじゃない! これはそういうジャンボなドリームを買うのさ!」 ☆ストレス大爆破☆ 愛宕「……」 摩耶「どうしたんだ愛宕姉、口開いたまんまだぞ」 愛宕「……え? あ、いや今ね、ピザ屋ちゃんが来てたんだけど 走って急いでるの見たから引き止めたんだけど……」 愛宕「そしたら唐突に泣きながら? 怒りながら? 私の胸をビンタしてそのまんま走ってちゃったのよね……」 摩耶「は、はあ? なんじゃそりゃ」 愛宕「ほら、あの娘も那珂ちゃんとかといるからストレス抱えてるのよ……きっと」 ☆夏!Coming Soon☆ 鈴谷「夏に向けて新しい水着欲しいなぁ~。うっふ~ん」 卯月「うーちゃんも水着欲しいぴょ~ん。うっふ~ん」 提督「卯月が変なこと覚えてるじゃないか。やめなさい」 提督「ではこの提督お手製の馬鹿には見えない水着をあげよう」 鈴谷「わーお、お馬鹿さんの発送だよそれ!」 ☆トレーニング用の☆ 提督「プールうちになかったっけ?」 加賀「ありますよ」 鈴谷「まじ!? 使おうよ! あっついじゃん」 提督「ただし条件はお掃除することだ」 電「ルンバの出番なのです!?」 提督「ごめんな電。ルンバじゃぬめりと闘った瞬間ショートすると思うぞ」 ☆ルンバに相談だ!☆ 電「ルンバはプールのお掃除はできないそうです」 電「電にはどうすることもできないのです」 電「っくちゅん!」 赤城「呼ばれて飛び出て赤城さ~ん」ボワワ~ン 電「くしゃみしたらルンバから出てきたのです!?」 赤城「電ちゃんの願いはルンバでプールの掃除をすることかね?」 ☆そういや昨日ガルマ死んでたわ☆ 電「なるほど……確かに赤城お姉ちゃんが憑依した状態なら プールのぬめりも排水口の詰まりも一思いに吸い込んでくれます!」 赤城「いやさすがにそれは……いくら雑食の私でも」 電「えへへ、これでプールで泳げるのです」 赤城「いやあの……」 加賀「話は聞きました。赤城さんならその程度のぬめりや汚れ 朝飯前で全て吸い込んで平らげてくれますよ」 赤城「加賀!謀ったなぁ!加賀!」 ☆白いシャツに水着で掃除(提督指定)☆ 提督「それではこれよりトレーニング用のプールを掃除しますが 各自モップはちゃんと持っ……おい」 青葉「……?」クルッ 提督「くるっじゃねーよ!振り返ってんじゃねーよ!お前だお前!何してんだお前!」 青葉「きゃっきゃうふふな大変需要のある光景が撮れると聞きまして」 提督「濡れて壊れても知らんぞ」 青葉「防水ですし!」 提督「じゃ、じゃああの水着の尻の食い込みを指で修正するあれを撮って売って下さい!」 摩耶「リクエストしてんじゃねーよ」 ☆強打するとホント痛いから☆ 提督「あと……誰か電が嬉しそうに持ってるルンバを取り上げろ」 愛宕「社会勉強よ。あれも」 提督「じゃあ次のルンバの費用は愛宕持ちな」 愛宕「電、モップと石鹸使ってホッケーしながらお掃除しましょう!?」 提督「遊びで誘うのは非常に上手いが、滑って転んでお尻打ったら誰が手当……ハッ!」 愛宕「ごめーん、電。今の無し!」 ☆赤城に対してはドS☆ 赤城「あぁぁ! オェッ! ェ゛ーッ!」 加賀「ほらあなたが吸うと言ったんですよ。まだこっちの排水口が残ってます」 提督「か、加賀、赤城が消えかけてるからそのくらいにしてやれよ」 加賀「消えかけてる? それは困りましたね」 加賀「ほら、赤城さん。大好きなぬめりがここにもありますよ。 思う存分吸って元気になってください」 赤城「ひぃぃ! ひぃ!」 ☆透けブラ見放題の季節☆ 鈴谷「そーれ水で流すよー!」 電「きゃあっ! 冷たいのですっ」 卯月「鈴ちゃん冷たいぴょ~ん!」 摩耶「てめえ! さっきからアタシのことばっか狙うんじゃねえ!」 提督「ふむ、やはりホースを鈴谷に持たせて正解だったな」 青葉「皆さん、シャツが透けて素晴らしことになってますね」 愛宕「約一名、シャツどころじゃなく透けてきてるんだけど」 赤城「ウェ゛ッ! エェ゛ーッ!」 ☆仲良くしなさい☆ 赤城「ふぅー! 全部消化してくれたわい!」 加賀「ぐぬぅ……、さすがは一航戦の私の親友にして強敵!」 提督「俺だったらそんな友達は嫌だ」 赤城「ぬ゛ぅーん! ドンと来い!」バリボリッ 加賀「そのモップを食べるのはやめなさい!」 摩耶「お前ら掃除しろよ」 ☆ワンピースタイプもそれはそれで☆ 愛宕「さっそく水入れましょー! ……加賀さん、競泳用なのね」 加賀「一応訓練の一貫ですので」 鈴谷「なんで摩耶は紐のエロい奴じゃないの?」 摩耶「十中八九、水中で何か仕掛けてくるお前に対抗するためだ」 青葉「摩耶さんのポロリの可能性が……消えただと?」 摩耶「ほら見ろ。こういうのがいるから」 ☆入る前は必ずしましょう☆ 提督「よしみんな入る前にまずは準備運動 鈴谷「いっちばーん!」ザブーン 卯月「うーちゃん二番ー!」ザブーン 加賀「二人共、ストレッチをちゃんと」 愛宕「えーい!」 加賀「わっ」ザブーン 提督「あーあーもう好きに遊びなさい」 ☆ゴムプール☆ 響「……提督の所にはプールがあるのに何でうちにはないの」 舞鶴「ゴムプールなら」 初雪「子供プール?」 舞鶴「膨らます?」 響・初雪「うん!」 ☆膨らませろ☆ 初雪「ポンプとか空気入れる機械はないの?」 舞鶴「あるわけないよ」 響「ふぅ~! ハァハァ……全然だめだ」 初雪「全然膨らまないね。交代する?」 青葉「関節キッスのキマシ展開と聞いて!?」 初雪「わっ、どこから来たの」 舞鶴「君は凝りないねぇ~本当に」 ☆肺活量☆ 呉「で、なんで私の所に来るんですか」 舞鶴「いいじゃないのいいじゃないの。 たまにはエンターテイナーの那珂ちゃんを見習いなよ。ほい」 呉「いや、ほいじゃなくて……ゴムプール? これを膨らませろと?」 響・初雪「わくわく」 舞鶴「見ててね、第一期生の首席の肺活量を」 呉「やればいいんでしょうやれば……すぅ」 響・初雪「おおおおおおお!?」 ☆王者のふぅ~格☆ 響・初雪「……グスン」 舞鶴「君はもう少し後先を考えて行動しないとだめだよ」 呉「やれっていうからやったのに……」 舞鶴「いやでもまさか、ゴムプール膨らませてそのまんま破るって…… 一体何の訓練したら君はそうなるんだい」 呉「す、スミマセン」 呉(理不尽だ……) ☆ストレスの発生源と八つ当たり☆ 那珂「じゃーん、夏の新作水着っでーす! 撮影で使ったの気に入って買い取っちゃった~♪」 那珂「どうどう? うっふ~ん」 呉「……。おい」 那珂「っ!? ど、どうしたの呉……顔こわいよ。 す、スマーイル、スマイルプリーズ」 呉「誰がそんな格好で私の鎮守府を歩いていいって言ったのよ。 罰としてグラウンド50周。その格好でね」 那珂「えっ!? えぇ~~!?」 ☆カメラさえあれば撮影会に☆ 龍驤「なんやったんやあいつら……」 呉「おかえり龍驤」 龍驤「ただいま~。なぁ外で那珂は何してん?」 呉「は? どういうこと?」 龍驤(なんや今日エラい機嫌悪いなぁ) 龍驤「最初は追いかけとるだけみたいやったけどいつの間にか 那珂と青葉の二人で撮影会しとったで?」 呉「」ブチィッ ☆プールいっぱいの☆ 舞鶴「いやー実際少し古めの奴だったから新品になってよかったね」 響「これで念願のプール!」 初雪「あとは水をいれるだけだね」 舞鶴「まあ子供用だし入れてもその中で 大人しく座ってるくらいしかできないけどね」 隼鷹「お? 何々? もしかしてその中にたっぷりのビールでも入れるの?」 響・初雪「……いれないよ」 ☆スイマーよ!☆ 卯月「きゃー!司令官が追いかけてくるぴょ~ん!」 提督「ほら逃げろ逃げろ~! みんな水着を脱がしてくれる~! わははは」 愛宕「提督! 後ろ!後ろ!」 提督「なんだよ志村みたいに呼びやがって……何にもないんだろ?」クルッ 加賀「……」ザバババババ 提督「すごい勢いで何かが泳いできてる!?」 ☆スイミングスクール☆ 鈴谷「ほれ、いち、にー、いち、にー」 電「……ぷはっ。……ぷはっ」バシャバシャバシャ 鈴谷「上手になってきたじゃーん?」 鈴谷「じゃあ鈴谷さんのお胸まで泳いでごら~ん」 電「が、頑張るのです?」 提督「待ってろ鈴谷ァァーー!」ザバババババ 鈴谷「ぎゃああ! 提督には言ってないし! 後ろからすごい速さの何かが追ってきてるし!」 ☆チャンス☆ 摩耶「ぐっ」ビキィッ 摩耶「あ、脚つった……」 提督・鈴谷「チャーーーンス!」 提督「ぐっ、離せ加賀ァ!あ、背中に柔らかな感触」 鈴谷「ぎゃあああっ! あたしも脚つったぁぁーー!」 提督「あ、青葉ぁ~~? 青葉どこ行ったぁ! なんでこんな時にいないんだぁぁ!」 ※青葉は別の現場(呉の所)
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※※鬼畜展開・欝注意 298 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 46 38.31 (p)ID Fc+CvhM0(20) 第一章~仕組まれた非公式模擬演習編~ 数日前、敵総督(地元のワルイ先輩。有名大手企業社長の長男)から総督(金持ちのボンボン、現在オニィ系のチャラオ。大学で経済学部を専攻、留年により現在5年生) がライン上で 敵総督『お前んとこの艦ムスってさ、マジマブくね?一回うちの艦ブス(笑)と非公式模擬演習しようぜ? 場所はシケた公式会場の海上じゃなくてさー 渋谷のクラブ貸し切ってさーDJとか呼ぼうぜ? 後、お前が最近ドロップした電ってさ元うちの嬢なのよ、とりあえずヤリ飽きたら返却しといてや うちの魚雷スタッフが電の体が恋しいってるせーのよwwじゃよろしく頼むわw』 とのコメントが入り、総督が 総督『マジっすか!?ww電って先輩の所の女だったんスか!?マジすんませんw食っちゃいましたw でもあいつガバガバで丁度要らねーわっ思ってた時だったんスよw なんか最近あいつ、『付き合ってほしいのです☆』とか言い出してちょっとウザくなってたんすよね~w でいっつも『ゴムだけは付けて欲しいのです…赤ちゃん出来ちゃうのです…下ろしたくないのです…』とか言うッスよ? テメーは毎日危険日かっつーのwwマジ困ってたんッスよww いや~マジ助かったっスww返却しますんで 今度運営には内緒で非公式模擬演習訓練よろしくッスw 場所はいつもの代々木公園の近くのクラブ〇〇〇ッスね? 今回は自分が電食ったお詫びに会場とDJ用意して置くんでW』 そして翌週、仕組まれた非公式模擬演習が行われたのであった… しかし、当日提督と敵提督は参加せず、代わりに代行の提督が派遣されてきた。 …それはこれから起こる参事を誰かが通報して、警察ガサ入れが来ても、自分らには飛び火しない様に用意した 彼らの替え玉だった。 提督の命令で、いつもの倍の自給を貰い、模擬戦と言う名のクラブイベントに出演…もとい出撃する ぜかまし、那珂ちゃん、赤木ねぇたま、電たんの四人でいつもどうり出撃したが、そこは何時もの戦闘会場ではなく、 人ごみが行きかう渋谷…行き違う歩行者達の生暖かい視線を感じながらも、彼女たちは指定された場所に就いた… 299 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 47 26.84 (p)ID Fc+CvhM0(20) しかし…そこは艦コレイベントには似つかわしくない、一軒のクラブだった…。 外には『本日貸切』の看板が…、中に入ると、薄暗い店内にはオシャレなバーに20代前半と思われる男のバイトが数名、提督が呼んだと言う大学の艦コレサークルの男と、 股の緩そうな女子大生、怪しい雰囲気の黒服の男が大勢いて、異様な雰囲気を放っていた… 何か不穏な空気を感じつつも、4人は店内を傷つけないようにと提督から渡されたふわふわのスポンジ製の弾を装填し、模擬戦を開始する… しかし、敵のターンになった時それは起こった…。 敵艦ムスの背後に設置されていた暗幕から、待機していた敵魚雷(魚雷のマスクを被った上半身裸、下は黒タイツのムキムキマッチョ男(全員30代後半、会社員だが趣味で艦コレ活動に参加)以下『魚』)20人が放たれる。 ギャラリーの笑い声と、DJが流すノリの良い音楽に、おびえる4人の艦ムス達の悲鳴はかき消されていった…。 (この時流れた音楽♪江頭2:50のテーマでもある、♪布袋寅泰『スリル』♪) そして、なぜか魚雷アニキたちに集中的に狙われる電たん…!! 恐怖の顔で逃げる電たん(以下『電』)…でも 転んで… 追いつかれて… 電『ふえぇぇぇ!?まさか…!!お兄ちゃんたちはっ…!!え?…なんで!? 何でここにいるのです!? まっまさか……いやぁ…!!こないでぇ!もう…もう嫌なのですっ!! あそこには…あそこだけには…帰りたくない…帰りたくないのです!!離すのですっ!! いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!はなしてぇぇぇぇえぇっ!!!』 ただ事では無いと感じ、電を助けに行く三人。 しかし、今回の出撃は実践では無くあくまでも非公式な模擬演習。ふわふわのスポンジ弾しか装備していなかった、非力な艦ムス達に マッチョな敵魚雷アニキを留められる筈もなく、あっけなく捕まり縛り上げられる ぜかまし、那珂ちゃん、赤木ねぇたま、の3人。 そんな中、魚雷アニキたちに追われ、転んで動けなくなった電たんは、 魚雷アニキたちに数人で羽交い絞めにされ、 後ろの戦艦コスを乱暴に剥ぎ取られると、服や下着を無慈悲に破かれ、電マをクリトリスに押し付けられ、極太ヴァイヴで犯され始める。 電『えっ!?こんな所で!?やらぁ!!みんな見てるのです!!いやなのですっ!!やめるのですっ!!』 と言いながら大洪水の電たん。そして大の大人の腕位の大きさのバイブをぬるりとマ〇ンコに加えこむ… それを見て赤面している3人に、魚雷アニキの一人がDJ用のマイクを手に取り、敵総督や自分たちと電たんとの関係を DJの音楽に合わせ語りだす… 300 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 48 21.56 (p)ID Fc+CvhM0(20) その概要は ・実は電たんは赤ちゃんポストに捨てられ、3歳まで児童保護施設で育った事。 ・敵の提督(当時20代未婚ロリコン癖)が施設へ多額の資金を融資する条件で3歳の電たんを実質買い取った事。 ・その後すぐ(3歳1か月の時)から性的な訓練と改造をされ始めたこと。 ・敵提督が『電マ』攻めが大好きにだった為、名前を『電マ(読み方を「でんマ」→「いなずマ」』に変えた事。 ・5歳で部隊全員の魚雷アニキ(当時全員20代前半、提督の大学の後輩)の相手もしていた事。 ・12歳での出産経験や多くの中絶経験が有る事等を暴露する。 そして、その証拠にと幼少期から性器の拡張開発をされてきたイヤラシイ体を他の艦ムスや多くのギャラリーに見せつけるアニキ…!! M次開脚した電たんに3人は悲鳴を上げたが、会場はから湧き上がる歓声と、カメラ小僧のシャッター音で彼女たちの声はかき消されていく…。 …しかし、電たんの体は見世物にふさわしいモノだった… ぜかまし、那珂ちゃん、赤木ねぇたまの3人が見たモノとは… …電たんの子供らしい顔と声に似つかわしくない、巨大なバイブをくわえ込むとろっとろアソコからはみ出る黒ずんだ大きな具、そして巨大な勃起したクリトリス。 …体の割には大きな胸、そして大きな乳輪とあずき色の乳首。 …お腹には立てに真っ直ぐ伸びる帝王切開の後。 …そして赤面し目を両手で隠しすすり泣く電たんの顔。 魚『おい、お前ら見てみろよこのクリWW最初は普通の大きさのクリだったんだが、ガキの時から起きてる時は俺らが常にクリいじってたんだぜW 3歳の時には自分でいじるようになってなぁW 一人でいる時はいつもオナってたよなぁW 寝てる時もクリ吸引機付けさせてたらこのでかさになったんだよW ガチのド変態なんだぜこいつはよ!!』 更に兄貴はいかずちたんのマンコからバイブを抜き取ると静かに両こぶしをマンコに突っ込み… 魚『見えてるかぁ!? コイツ15なのに腕が2本もマ〇コに入るんだぜ? コイツはなぁ、3歳の時からおもちゃ使ってマ〇コ広げてんのよ。たしか4歳で大人用のヴァイヴ入れられてヨガってたかなぁ? 12でガキ作った後は見ての通りガバガバよW』 そこで弱弱しく答える電たん… 電『うぅっ みんな…みないで…みないでなのです…』 301 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 49 11.54 (p)ID Fc+CvhM0(20) そんな中、嫌がりながらも 無茶苦茶にされた以前の体験を思い出しさらにぬれる電たん その反応を見逃さず攻めまくる魚雷アニキ…!! そして魚雷アニキたちは 電たんがスパイとして今の艦隊に送られたという無い罪を電たんに自白させる…。 電『もうら、らめぇっみんな…みんなが…お友達が、みてるよぅっ…っんひぃ!!』 魚『おい、お友達だってえ!?お前内通してたんだよなぁ? ああ? これから一緒にお家に帰るんだよなぁ? あああ!? もっと激しくかき回すぞゴルァ!? 白状しねぇと昔みたいに2日間寝かさずに犯し続けるぞ!? あぁぁ!?』 電『そんなこと…なぃ…よぅ!そんなこと…してな…… うわぁぁっいぁ…やらぁっ! そっそこっやっっ!! わかりまひたぁ したのぉ!! ないつうぅしたらのぉぉおぉっ!! いやぁっいやぁあ だからぁやめてぇぇぇぇぇぇ んひぃぃぃぃぃぃぃぃ!』 魚『ゴルァ! てめぇ言葉の最後に『なのです』と言えと言っただろおがぁあぁ!! ズボズボ激しくすんぞゴルァ!! てめぇの娘も同罪だぞ! 今日は二人とも寝かせねぇからなぁ 解ってんのか!? ゴルァ!!』 電『っひぐぅ!! わかっらからぁぁぁあ やめへぇえなのぉでしゅぅぅ!!』 ……本当は性的虐待をする提督の家で12歳で長女を出産、虐待の対象が娘(現在3歳)に移り、無理やり娘と気離された電たんは14歳で都内で一人住まいをする事になる。 生まれて初めて自由になった電たんが、生まれて初めて自分でやりたいと思った事。それが現在バイトでやっている艦コレへの参加だった…。 そこで生まれて初めての友達が出来たのだった…。楽しい艦隊バイトで職場の仲間を裏切るなんて事はこれまで微塵も考えた事が無かった。 今はちょっと自信のない顔をしていて、仕事終わりに”エッチの時だけは優しい提督”とのエッチが楽しみでオナニー中毒ですなおな普通の15歳…。 それが電たんだった…。 しかし、縛られたぜかまし、なかちゃん、あかぎねぇたまの前に居るのはもはや みんなの知っている電たんでは無く淫乱でイヤラシイ一匹の裏切り者のメスだった 302 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 51 06.45 (p)ID Fc+CvhM0(20) そんな中、なかちゃんが大げさに 那珂『電ちゃんさいてぇ!電ちゃん不潔よっ!!』 わざとらしく、大げさに騒ぎ出す…。 腰が抜け、縛られたまま壁に寄りかかり涙目で震えながらうつむくぜかましとあかぎねぇ、軽蔑の視線と言葉をおくるなかちゃんの姿を見て、 皆の仲間に戻れない事を悟った電たんは、精神が半壊してしまい、絶望と快感で顔をくちゃくちゃにしながらただただ泣くだけだった…。 そんな電たんを敵魚雷アニキは犯し続けた。時間が立つにつれ、クラブ内には電たんは何時ものカワイイ声ではなく、女としての電のいやらしい声が響く様になっていった… どれだけ時間がたっただろう……腰が抜け、泣きながらうつむく、ぜかまし、なかちゃん、あかぎねぇたまの3人の両脇を奥から出てきた黒服の屈強な男たちが持ち抱え、 外に連れて出し、表に用意されていた黒い車(日産:NV350キャラバン)にかつぎ込みむと、自分たちも乗り込みそのまま本拠地へと三人を送り届けた… その道中、この一人の黒服の男が一部始終の動画を撮ったSDカードを取り出し、起こった出来事を提督に報告するように伝えると、それを那珂ちゃんに渡した。 ぜかまし、なかちゃん、あかぎねぇたまの3人は、提督が本拠地として使っている親から買ってもらった都内某所にある高級マンションの玄関フロアー下ろされ、黒服の男はインターホンで提督を呼び出すと そのまま車に乗りどこかに消えた。 帰りが遅く心配し、待機していた子の日や金剛に肩を借り、やっとたどり着いた部屋で倒れこむ三人…。 恐怖とショックで提督の部屋に備え付けの布団に包まり泣き続けるぜかまし、 ソファーに崩れ落ちる様に座り、目に涙を浮かべ小刻みに震え吐き気を訴える赤木ねぇ、 取り乱す那珂ちゃん 唯一、会話ができる状態だった那珂ちゃんが、事の一部始終を話す。 そしてカワイイ艦ムス達のまえでSDカードに入った動画ファイルを、備え付けのウーハが効いた大型テレビで流す提督。 それを見てショックを受ける艦ムス達… クラブでの出来事を思い出し『うぁぁぁぁあぁっ!』と奇声を上げ、号泣する ぜかまし 。 精神的ショックにトドメを刺され、ソファーのクッションに顔をうずめたまま小動物の様に震える 赤木ねぇ 。 『なに?なにこれぇ…ひどいよぉ…うわぁ… はぁ、はぁ。』と言いながら、どうしていいか解らずオロオロするも、画面に目が釘づけで赤面し、 おまたを濡らすという生理的反応をし、更には床オナニーしちゃう那珂ちゃんより若干足りない子、 ゴウヤ 。 いつものあのわざとらしい作りキャラがすっかり抜け、真顔でポケットからそっとタバコ(マルボロ)を取り出し火をつけ、タバコをふかせながら、 眉間にシワを寄せ、私物のポーチから出した缶コーヒー(BOSSのブラック無糖)を飲みながら 『……若いわー……』と言って、深いため息をつき、遠くを見つめ、過ぎ去った日を思い起こす 子の日様 。 (この時、子の日様のバックに流れるBGM♪平原綾香『明日』♪) 艦隊からの脱退を決意し、動画が流れている間、艦コレ本部へメールをし、派遣(ドロップ)先確保に動き出す金剛四姉妹。 303 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 51 49.28 (p)ID Fc+CvhM0(20) 提督と敵提督の仕組んだ事で、電たんを始末する為の作戦だった…しかしオニイ系でチャラオの総督は まるで何も知りませんでしたと言わんばかりに、白々しく動画を見ながら。こう言い放った……。 提督『マジか? オイ、マジか? あいつ、どんくさい奴だったけど体だけは最高だったんだがな!! マジねぇわwwてか裏切り者がいなくなって良かったと言えば良かったんじゃね? 電ってさー最近、『付き合ってほしいのです☆』とか言ってしつこかったんだよね~。 俺には那珂っていうマブイ彼女がいるっつーのww電、てめぇは遊びだったんだよwヴァーカ!! マジすっきりしたわ~、なぁ皆もそう思うだろ?思うよなぁ!?』 那珂『なっ何言ってるの!?提督!ちょっとは反省して!?電ちゃんを助けてあげてぇっ!!うっ…うぇぇぇえぇぇん…』 提督『わりぃって、先輩には電を可愛がるように言っとくから、な?那珂泣かないでくれよ…』 泣きながら訴える那珂…それを抱き寄せる提督…この時、弱りきってって精神が全壊し、おそらく重度のPTSDを発症しているであろう ぜかまし 、 赤木ねぇたま 以外の他の艦ムス達は薄々きずいていたのだ… 『ぜったい提督が電ちゃんをはめたんだ!(たぶん那珂ちゃんも共犯)』…と 実は、国内の大手証券会社の創業者一族の息子で長男のボンボンの提督が『艦ムス』活動を行っている理由は『可愛い娘とヤりまくれるから。』 レベル上げやゲームなんざ二の次だった。それが理由で自分の好みの艦ムスのみを数人しか集めなかったのだ。 そうだと解っていても提督に逆らうと本当に何をされるか解らないと言う恐怖から、艦ムスたちは提督に何も言えず、今まではうつむくしかなかった。 しかし、その『恐怖』の出来事が今日、突然、何の前触れもなく起こった…。 本当に、本当に提督の艦隊は最悪だった。普通に出撃する事すらできない。出撃できる条件は『強さ』ではなく『提督とのヤった回数』だった。 出撃できないと言う事はバイト代に直結する為、生活の掛っている艦ムスは必至だった。 家の借金を返済したいあかぎねぇたまなどは提督に進んで体を差し出して、家庭に迷惑を掛けまいと提督宅で一日一食のご飯も一杯食べさせてもらってたし、 ぜかましは両親ともに他界し、兄弟たちを食べさせるために多くの現金を得ようとわざと薄着をして提督にいつでもいじられやすい恰好をわざとしていたのだった…。 逆に加賀さんの様に 加賀『わたし、夫が居ますんで、そういうのは無理です。提督はヤる事しか頭にないのですか?真面目にゲームされ無いんだったら働かれてはいかがですか?』 などと口答えする艦ムス達は自分で止めて行ったか、提督によりお払い箱にされていたのだった…。 しかし、ビッチでヤンデレで頭のズレてる那珂ちゃんだけはは提督と本気で付き合ってた。 …那珂ちゃんは提督を愛していた。提督も少し頭が足りないが見かけは可愛い、常に中出しさせてくれる那珂ちゃんを気に入っていた。 DQNカップルとしてはお似合いの二人だった…。 そう、電たんはリア充DQN達にハメられたのだった。 304 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 54 37.37 (p)ID Fc+CvhM0(20) 第一章~仕組まれた模擬演習編~のまとめ☆ 提督の田舎のヤンキー先輩である敵提督から模擬演習のお誘いと、 ドロップした電たん返還のメールが届く。 提督も電たんを処分したかったため、 ドロップと言う形で二度と艦隊にもどる気が起きない様に クラブに艦ムス達に電たんの過去を暴露し、電たんの心ズタズタに傷つけた上で 電たんを回収した。 提督は鬱陶しい電たんを処分でき大満足。 那珂ちゃんは女狐を処分で来て内心大喜び。 それでは2章に行きます。 305 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 56 09.83 (p)ID Fc+CvhM0(20) 第二章~復讐編 電の本気を見るのです☆~ 裏切り者の汚名を着せられた電たんが艦隊から消えた後、艦隊を解散した提督(25)となかちゃん(17)がめでたく出来ちゃった婚で結婚。 提督の艦隊に居た艦ムス達も他の派遣先へとドロップされていった。 それから14年後。提督は艦隊活動を卒業し親のコネで都内某大手商社へ勤務。 那珂ちゃんも年収一千万超えの一流サラリーマンの専業主婦として東京都二子玉川でセレブ暮らしをしていた… これがずっとこの生活が続くと思っていた… そう、一人息子の高校受験の前までは… 異変は息子が都立中学から高校受験をする年、中学三年の春に起こった… 息子はそれまで受けたいと言っていた山手線目白駅の近くにある某有名私立高校を『うけたくない、中卒で働く』と言い出しグレはじめたのだ… 有名商社に勤め、自慢の跡取りが急変した事に激怒する父(元提督)、泣き崩れる母(那珂)。 そんな中、その年の11月1日、息子が『中学卒業したら俺この人と結婚するから』と女性を連れてきた… その女性を見て顔面蒼白&ガクブルの父(元提督)、崩れ落ちる母(那珂)。 そこに立っていたのは、印章は少し変わったが14年前、敵魚雷アニキに車で連れ去られた電たんだった…。 14年前、電たんはあの後、都内某所に有る敵総督の家に連れ去られ、3歳になる娘と一緒にねちっこいプレイをされながら、 提督がメール添付で送ってきた、ビデオカメラ(提督が部屋に仕掛けた、いつもはハメ撮りをするための高画質カメラ)の映像を見ていた。総督の 『マジか? オイ、マジか? あいつ、どんくさい奴だったけど体だけは最高だったんだがな!! マジねぇわwwてか裏切り者がいなくなって良かったと言えば良かったんじゃね? あいつ、『付き合ってほしいのです☆』とか言ってしつこかったんだよね~。 俺には那珂っていうマブイ彼女がいるっつーのww電、てめぇは遊びだったんだよwヴァーカ!! マジすっきりしたわ~、なぁ皆もそう思うだろ?思うよなぁ!?』 と言う発言も聞いていた。 …エッチの時に提督が言ってくれる優しい言葉を信じていた素直で単純な電たんは、この時初めて提督の本音を知った。 306 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 57 32.95 (p)ID Fc+CvhM0(20) そして、やっと…、やっと、生まれて初めて出来た『仲間』と、帰る場所を失った電たんの精神はついに大破。 それから敵提督と魚雷アニキ達はまるで死んだ魚の目のになった虚ろな電ちゃんの体を飽きるまで凌辱し、その後は電たんを21歳で吉原に売り飛ばしたのだった…。 しかし、持ち前の可愛さと、『なのです☆』言葉を使うキャラを生かし、驚異的な指名率を誇った電たんは 30才前に自由の身になった…電たんは頑張った…… そう…あの那珂ちゃんと提督に復讐する為に… そうして息子に近づき、息子を性のトリコにし、家庭を合法的に崩壊させる事にしたのだった… …そしてこれまで有った事を全て三人の前で語る電たん… 提督は足から崩れ落ち、那珂ちゃんは号泣で地面に這いつくばり、息子は泣きながら発狂。 そしていかずちたんは笑いながらその場を去った…。 電『あはははっ やったのです! やってやったのです!! 家庭崩壊!提督撃沈!那珂大破!頑張ったのです!! 電は本気をみせたのです!!』 その年、提督の家庭は崩壊。親の遺産相続で立てた都内某所の立派な一軒家も数年後には競売に出される事となった… 307 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 21 59 26.07 (p)ID Fc+CvhM0(20) 第二章~復讐編 電の本気を見るのです☆~のまとめ☆ 鬱陶しい電たんを処分する事が出来た提督は、那珂ちゃんと出来ちゃった結婚。 電たんは3歳から14歳まで性的虐待受けていた敵提督の家に連れもどされ、 そこで提督の本心と彼女である那珂ちゃんのことを初めて知ったのだった…。 精神的に不安定になった電たんは、昔の様におもちゃのとして扱われる女の子にもどる。 21歳で吉原に売られるまで、滅茶苦茶に犯された電たんは、提督と那珂ちゃんへの復讐を誓う。 血がにじむような営業と努力で吉原を卒業した電たんは、 ついに提督と那珂ちゃんに復讐を遂げる。彼らの家庭は崩壊した。 短いですがこれで2章はおわりです。 それでは最終章の3章始めます。 309 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 22 00 43.80 (p)ID Fc+CvhM0(20) 第三章~アフター編 みんなのその後~ その後、提督の息子は高校には進学せず、柄の悪い連中とつるむ様になり、 親名義のキャッシュカード(プラチナカード)を盗み、新宿、六本木で17の時から豪遊。 親にばれ、カードを留められてからはマコムやプロミヌ、マイフルなどのサラ金から金を借りるようになり、 実家の資産を食いつぶしてしまう。 ハタチの時渋谷の某クラブで覚せい剤を打っているのを警察に現行犯逮捕。取り調べの際 『好きでやっているんじゃないんだ!! 奴が…あいつが来るんです!これをしないと不安で堪らないんだ!!助けてくれぇ!!』 と言ったという。 ドラック逮捕者専用の刑務所にて現在服役中。 元提督は息子の変貌ぶりに精神を病むようになり、勤めていた某大手商社を自己都合により退職。 その後、精神科への通院に使用している京王井の頭線で、股が緩そうな女子大生に 『この人、痴漢ですっ!!』と虚偽の告発をされ、現行犯逮捕。 無実の罪で服役し8月に出所する。 提督はその年の12月、代々木公園で、段ボールにくるまって凍死しているのを通行人に発見される。 生前彼は家の中で 元提督『赤いのが…!ほら、そこに…!!来るなっ…!俺は悪くないんだ…!!』 と意味不明のうわ言を言い続けていたと言う。 那珂ちゃんは、夫の失業後、夫宅の遺産で生活を切り盛りしていたが、ドラ息子の悪行により、 資産もなくなり、更には息子がマコムやプロミヌ、マイフル等の街金かで作った借金の取り立てに怯え、次第にひきこもるようになる。 しかし、借金のかたに家を取られてからは、東京を離れ神奈川郊外のボロくて安いアパートに一人で住むようになる。 コンビニバイトをしていたが、続かず、30過ぎで風俗の姫デビュー。 神奈川県横浜市中区桜木町に有る某安マッサージ店で働いていたが、まるで別人の様になってしまった… 『戦艦のアイドル!那珂ちゃんだよ~!!』と言っていたあのころの面影はもうどこにも無かった。 ただただ疲れ切った顔をして、白髪の混じったお団子ヘアーの那珂ちゃんがそこに居るだけだった…。 そして、半年前から通っているメンタルクリニックで 那珂『最近赤いのが来るんです…気が付いたら視界の隅に…ほら! 今先生の後ろを…!! うわぁぁぁぁぁ!!』 と叫びながら暴れ、医師を負傷させた為、某国立精神病院へ強制入院となった。 しかし、医師と看護師の目を盗み屋上からヒモ無しバンジーをし、帰らぬ人になってしまう…。 310 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 22 01 42.62 (p)ID Fc+CvhM0(20) 敵総督は親の後を継ぎ、大企業の社長になった。 親の代より兼ねて闇社会とのつながりを指摘されていたが 世襲である彼もまた、その『遺産』を受け継いだようだ… しかしそれも長くは続かなかった、不摂生な生活をしていたせいもあり、癌となったのだ しかも発見が遅れたため、発見時には既に末期状態だったと言う… 寝たきりとなった敵総督は会社を弟に託して引退し、療養を続けて居たが今年の初め死亡した。 生前病室で毎日深夜ナースコールを押し、 敵総督『赤いのが…赤い奴がくるっ…奴が夜になるとくるんだ! 俺を一人にせんでくれぇ!頼む!!』 とうわごとのようにしゃべっていたと言う。 敵魚雷アニキたちは、覚醒時代から『同好会』と言う形で敵総督の艦コレ活動に参加していたロリコンどもだったが、その実態は 昼間は真面目に働くサラリーマンだった。試合のある日のみ、魚雷に変装し人間将棋の様に人の駒としてゲームへ参加し汗を流しす事を楽しみ、 夜には打ち上げも兼ねて敵提督の監禁している幼女を楽しむと言う鬼畜どもだった。 彼らの大半は同じ某有名大手電気機器製造業メーカーに勤める営業マンだった為、時間を合わせて艦コレに参加する事が可能だったのだ。 しかし、それが災いした。 彼らの会社では年に一回慰安旅行が有り、バスをチャーターして遠出をしていたがそのバスが高速道路の縁石に激突し横転してしまう。 多くの死傷者を出したが、不思議な事に亡くなったのは敵総督の艦コレに参加した社員のみだった。 運転手の供述によると、濃霧の中、高速道路に立つ赤い服を着た女性がおり、それをよける為ハンドルを切ったら縁石に激突し横転したという。 それ以外の会社や自営業をしていた魚雷アニキたちも、不慮の事故や経営不振による自殺など、誰一人生き残った者はいない。 皆一様に死ぬ前に『アイツ』を見たという。 311 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 22 02 26.45 (p)ID Fc+CvhM0(20) 電たんの長女(文月?本当の名前は電しか知らない)は11歳の初産の時に死亡、元々、生まれてから戸籍登録もなく、医者も秘密を守るロリコン医者による無保険診療だった為、 何の個人データも持ち合わせていなかった…名前すらも… 遺体は魚雷アニキの一人が務める火葬場で火葬。彼女が生きていた証の小さな骨壺は墓地の納骨堂に無縁仏として入れることとなった。 電たんの長女の長女は、2歳から毎日エッチ三昧。お外に出してもらえず、 お勉強も絵本の代わりにエロ同人を渡され、エッチの事しか知らない幼女セクサロイドに。 敵総督たちがいかずちたんや、いかずちたんの娘で得た幼女開発テクニックにより、 強力吸引ポンプでクリトリス調教されたり、マンコやアナルには何でも楽々入る体に改造されたのだった…。 しかし、敵提督の死亡後、児童養護施設に預けられることとなり今は『りゅうじょう』ちゃんと呼ばれているらしい。 龍驤ちゃんは現在、その施設の職員さんの相手をするのを夜な夜な楽しんでいるという…。 しかし、そんなお盛んな龍驤ちゃんが最近、妙な事を言うようになったのだ。 夕方、龍驤ちゃんはたまに施設の二階から窓ガラスの外を見て、 龍驤『ねぇほら!あの赤い人お洋服のおねえちゃんなんよ!あのおねぇちゃんがりゅうじょうを守ってくれるんや!』 と職員たちに楽しそうに言うのだ…。 児童養護施設の龍驤ちゃん担当女性ケースワーカーは、度重なる性的虐待のストレスで幻覚を見ているのだろうと思っていたが、 最近施設で奇妙な事が起こるようになった事も気になっていた… 他の児童が廊下で『赤い女の人がたまにいるんだよ?』と言っていることだ… そんな中、たまたま夜勤明けのケースワーカーの彼女は目にしてしまったのだ… 龍驤ちゃんの見つめる先に、薄い茶色のざんばら髪をピンクの髪留めで止めた、腐った魚の様な目を見開いて斜め上を見つめる、顎がゆがんだ赤い服の女性を… ?『あはぁ…!あは、あはははっあはははっあはははははははははあははははははは!!!!!!』 とその赤い服の女は耳に残る不気味な声で笑っていた。彼女は腰を抜かしたが、龍驤ちゃんは楽しそうに話しかけてきた 龍驤『これがね、”い…ずま”おねぇちゃんなんよ、すっごくつよいんやで~☆』 名前だけが良く聞き取れなかったがその女から目をそらし戻した時には女はすでに消えていた。 彼女それを仲間に話すと『疲れてるのよW』と言う話になり彼女自身もそうだと思い帰宅する事にした… しかし、彼女がその事について二度と語る事は無かった…帰宅途中、居眠り運転車両と接触事故を起こし帰らぬ人となったからだ。 312 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 22 04 19.66 (p)ID Fc+CvhM0(20) 電たんはどこにいったのだろうか…? 正直な所、電たんの詳しい消息は最近まで分かっていなかった。ただ、唯一解っていたのは提督の家に乗り込んだその次の日に 静岡方面へ向かう彼女の愛車とそのナンバープレート。そしてその運転手が高速道路の監視カメラに映っていたという事実だけだった。 その時運転手が身に着けていた服は、電たんが、吉原で愛用していた艦コレ活動で着ていたセーラー服に似た赤いドレスだった…。 数年後、ふざけて樹海を探索する4人の地元の大学生グループが樹海のけもの道の先で一台の赤い車を発見した。 車は車両で入れるギリギリの所で発見され、そこに至るまでの悪路で車体は傷つきL外部は塗装が所々剥げ、苔むしてはいたが、窓はしまって居た為、車内に私物と車検書がそのまま残っていた。 キーは付いたままでドアを開ける事が出来た為、彼らは中を見ることにした。 中にはボロボロの車検書と電たんが吉原の仕事でよく使っていた赤い服、そして有効期限の切れた免許証がこの車が電の物である事を物語っていた…。 しかし、若者はその車検書の近くで妙な物を見つける。長い年月と雨漏りの水で腐食しボロボロの1冊のノートだったが、かろうじて読める所はあった。 内容からどうやら、数年書き込むタイプの日記調の様だった。そこには女の子らしい可愛い字で何やら書いてあった。 (以下…は腐食により判読不能な部分) ????・11・2 『……………………た!これで……………(判読不能)…………………よ。明日…海に行って、自…するんだ………………………………………(判読不能)…………………………………………っとさよならできる。』 …所々読み取れる文章から意味不明で。日記は20××年11月2日で終わっていた。 若者はそれが何かは解らなかったが、生理的に嫌な物を感じ、手を放してしまった。 車内に残された物で持ち主が女性だったと想像できた為、好奇心も有り、若者たちは念の為車の周りを調べる事にした… 車の置いてある場所から20メートルほど進んだ時だった。前方に防空壕の様な窪みが有り、その奥に白い物が見えた… それは赤い服を着たまま亡くなった女性者と思われる白骨化した亡骸だった。 白骨化していたが、明るい茶色の髪の束と、ピンクの髪留めが下あごの骨がズレた頭蓋骨の横に固まってそのまま残っていた。 そして遺体の上には、電たんが艦コレに楽しく参戦していた頃に来ていた可愛いセーラー服のデザインに良く似た色あせて苔むした赤いコート… 穴の周りには彼女のお気に入りであったであろう女の子らしい、ちっちゃくて可愛い小物やアクセサリー類、精神科で処方される強力な睡眠薬の他、 注射機や白い粉の様な物が入ったビニールの小袋等が、女性用の可愛いバッグから出て散らばっていた。 彼女が生前精神を病みドラックに手を出していたことが伺わせていた。 その後、手を合わせ110番で通報し現在地を手持ちのGPSで知らせる若者たち。 警察が到着し、事情を聴かれる4人、その時樹海を駆け抜ける風に乗って、木々の擦れる音と一緒に女性の声が聞こえてきた。 木々の音 『ザーー…ザザーーー……ザーーーー……ザーーーーーー………ザーーーー―……ザー……』 ???? 『………な………………の……………で………………す…………………………………………』 そこにいる警官、大学生全員が確かにその擦れるような弱弱しい声を聞いたのだった。 明るくはなかったが優しい声だった… 彼らは、全員で変わり果てた彼女に手を合わせ、顔も解らない彼女の冥福を祈る事しかできなかった… 313 :なのです☆ :sage :2013/10/29(火) 22 05 24.44 (p)ID Fc+CvhM0(20) 第三章~アフター編 みんなのその後~のまとめ☆ その後みんなはどうなったのかの解説☆ 詳しい事は文章を読んでね☆ 提督と那珂ちゃんの息子 …精神的に不安定となり、ドラックに手をだし逮捕。日常的にみる幻覚から逃れるためにドラックをしていたと供述している。 現在服役中。 元提督 …精神が不安的となり、仕事を退職。 自責の念からか幻覚を見るようになり、 最終的に代々木公園にて行き倒れる。 警察の司法解剖の結果凍死との事だった。 那珂ちゃん …息子がてを付け慣れないほど荒れ、夫も無くし精神的に不安定となる。 全ての資産を失い、生活の為に風俗嬢をするが心的ストレスからか、幻覚を見る様になり他者に危害を加える様になったため 国立精神病院に強制入院させられるが、屋上から飛び降り帰らぬ人となる。 敵提督 …実家の遺産を引き継ぎ何不自由ない生活を行っていたが、不摂生な生活の末、末期癌に侵され亡くなる。 強い抗がん剤を服用していたせいか幻覚を見るようになり亡くなる前は極度に怯えるようになっていた。 敵魚雷アニキ …彼らの大半は同じ職場で真面目に働くサラリーマンだった。 しかし、同じ職場であったため、慰安旅行のバスアーにて、ツアーバス会社の運転手が起こした事故により 全員帰らぬ人となった。その他、電にかかわった全ての魚雷アニキは何らかの形で亡くなったと言う。 いかずちたんの長女(戸籍登録されておらず名前も無い) …12歳で誰の子供か解らない女児を出産。初産で有った事と、出産時の年齢が低すぎた事も有り母体に負荷が掛り過ぎて死亡してしまう。 遺体は当時魚雷アニキの一人が務める火葬場にて火葬され、無縁仏に葬られる。 龍驤ちゃん(雷たんの長女の子供) …敵提督の執拗な性的虐待を受け、ド変態に育つ。 敵提督の死後、電に関係する人物が次々に死亡した為、身元引受人に名乗りを挙げる者がおらず、児童養護施設へ入る。 空中を見つめ”何か”と一緒に、子供の良くする一人遊びをしていたが、 ケースワーカーがその”何か”目撃するも、ケースワーカ―が死亡した為、その正体は不明。 いかずちたん …提督と那珂ちゃんの家庭を崩壊させた次の日、高速道路の監視カメラに静岡方面へと向かっているのを目撃された後 行方不明に。 その後遺体と所持品や車、遺書らしきものが発見されるがその状況から、提督と那珂ちゃんに報復した翌日には 睡眠薬や安定剤、違法ドラック等の薬物の多量接種によりオバードース(急性中毒)となり、冬、誰も居ない樹海で動けなくなり凍死をしたと思われる。 (既に白骨化していたため何を摂取したか等の詳しい事は不明) 第一発見者や警察官ら全員が遺体の周辺で女性の声を聴いたと言う。 THE END
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270 :4:2012/08/27(月) 09 24 54 提督たちの憂鬱 第12話登場人物一覧 1/7 1939年11月30日 ソ連軍芬蘭侵攻を開始。 『陸軍大国ソ連が本気を出せば、人口370万の小国であるフィンランドは成す術がない…… 多くの国が当初そう判断した。しかしその判断は当事者の行動ではなく、 部外者である大日本帝国の行動によって修正されることになる。』 『ソ連がフィンランドへ侵攻する直前に成立した近衛内閣はフィンランドに対して 出来る限りの支援を行うと発表した。支援の内容が明らかにされると、各国は驚愕した。 何しろ義勇軍の派遣、大規模な物資支援、さらに資金援助まで行うと日本が公言したのだ。 ソ連に蹂躙されるばかりと思っていた国にとっては金を溝に捨てる行為であった。 だがこれまで日本の先読みによって痛い目にあった国々の中に、フィンランドが勝算を持っている、 又は持ち堪えるという確信を日本が持っているのではないか、そう考える国が出てきたのだ。 さらにフィンランドがソ連相手に強硬な態度を貫いたのは日本と密約があったからではないか、 そう勘繰る者さえ居た。』本編12話より抜粋 独逸総統官邸 ヒトラー:遣欧艦隊の通行を許可する。 日本がこれ以上英国寄りになり欧州に本格介入をさせず、 さらに英国の介入を阻止、そしてソ連からの抗議を受け流す等動きまわる。 英国首相官邸 チェンバレン:宰相。チャーチルとフィンランドの問題について会談。 チャーチル:海軍大臣。チェンバレンとフィンランドの問題について会談。 271 :4:2012/08/27(月) 09 26 05 2/7 遣欧艦隊 南雲忠一:遣欧艦隊司令官。旗艦妙高の自室で頭を抱えていた。 『「フィンランドへの支援が名目だ。あまり深入りしないようにしないと。 しかしあまり消極的に戦うとデータが取れないし。 それに私も闘志が低いなんて言われかねない……源田の二の舞になるのも嫌だしな」』 『「胃が痛いな……はぁ」』 『任務、艦隊の保全、それに自身の評判、 様々なものに挟まれて南雲は苦悩した。』本編12話より抜粋 加藤建夫、坂井三郎、篠原弘道、樫出勇、笹井醇一:遣欧艦隊所属陸海軍航空隊。名前だけ登場。 源田実:名前だけ登場。 『海軍主流派(夢幻会派)や戦闘機派に思いっきり睨まれ、 窓際に追いやられていた。』本編12話より抜粋 山本五十六、大西瀧治郎:名前だけ登場。 『山本や大西は助かったものの、下手をすれば国防に大穴を開けかねない 失態を犯したことは否定できず、彼らの昇進は遅れることになる (夢幻会派の将官の昇進を優先させたいという生臭い理由もある)』本編12話より抜粋 『様々な人間の思惑が交差しつつ、日本艦隊はフィンランドに向かう。』本編12話より抜粋 272 :4:2012/08/27(月) 09 27 06 3/7 冬戦争序盤、ヘルシンキ空襲。 クリル・A・メレンコフ:上級大将。芬蘭侵攻作戦総司令官。 開戦初頭からの苦戦に驚愕し焦る。『前線空軍にあらゆる損害を無視して空襲を行え』と指示。 同時に各地の陸軍部隊に進撃を命じる。 スターリン:名前だけ登場。 クリメント・ヴォロシーロフ:ソ連国防委員長。名前だけ登場。メレンコフの上司。 山口鋠:陸軍少佐。名前だけ登場。冬季戦技教育団(通称:冬戦教)を創設。 <提督たちの憂鬱 支援SS> 創設者辺境人氏。 ttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1178968418/161 ttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1178968418/162 ttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1178968418/163 日本人義勇兵:旅行を名目にして芬蘭に派遣されていた兵士は 即座に義勇兵として芬蘭軍へ加勢した。 『カムチャッカや樺太、北海道である程度寒さに耐性をつけていた彼らは、 フィンランド兵と並んでソ連兵と戦った。特に山口鋠陸軍少佐によって創設された 冬季戦に特化した部隊・冬季戦技教育団(通称:冬戦教)から派遣された将兵は、 フィンランド軍が驚くほどの早さでフィンランドの冬に順応していた。』本編12話より抜粋 273 :4:2012/08/27(月) 09 28 09 4/7 中部戦線、要衝・コッラ ソ連軍第8軍:56師団75師団所属。コッラ突破を図る。 『彼らは軍砲兵、師団砲兵を総動員してフィンランド軍及び日本義勇軍が立て篭もる陣地に 砲弾の雨を降らせてから突撃を開始する。』 『最終的にフィンランド軍の頑強な抵抗で、ソ連軍のコッラ侵攻は多大な犠牲の末に頓挫し、 中部戦線はこう着状態に陥った。』本編12話より抜粋 北部戦線 スターリン:赤軍の苦戦により機嫌は悪くなっていった。 『スターリンをさらに苛立たせているのは、日本海軍遣欧艦隊の存在であった。 スターリンはドイツやスウェーデンに色々と圧力を掛けて日本艦隊が 現地に到着しないように画策したものの悉く失敗した。』 『スターリンはヒトラーの態度から、ドイツがソ連の弱体化を 図っているのではないかと疑うようになった。』 『赤い独裁者の中に、拭いがたい、ドイツに対する深い疑念、 そして敵意が芽生えていく。』本編12話より抜粋 274 :4:2012/08/27(月) 09 28 43 5/7 冬戦争中盤。 『フィンランド軍の抵抗でソ連軍が悪戦苦闘を重ねていることは、 日本や英国の情報操作もあり、あっという間に世界中に喧伝された。 一般国民は圧倒的兵力で侵略を行うソ連に果敢に戦うフィンランド軍という好印象を与えていた。 しかしある程度、情報を掴める人間達は戦争前からの日本の姿勢から、 この情報を冷静に受容れていた。そして彼らの関心は、日本から到着する本格的援軍(表向きは義勇軍) に向けられた。情報分析能力が高いことに定評のある日本が差し向けた援軍、 果たしてその実力は……誰もがそちらに興味を持った。 フィンランド軍総司令官・マンネルハイム元帥は日本の義勇兵が極寒の地である北欧で 十分に戦えることを知って、新たに到着した日本軍に期待していた。』本編12話より抜粋 芬蘭軍最高司令部 マンネルハイム:元帥。芬蘭軍総司令官。杉山大将と会談。 遣欧軍独立遊撃部隊の編成を要請。 杉山元:大将。遣欧軍司令官。マンネルハイム元帥と会談。 心の中でガッツポーズをとった後、申し出を受託。 『(火消し役、独立遊撃部隊か……ふふふ、出番も増えるな。 日本の、帝国軍の評判を高めるには丁度良い舞台だ……)』本編12話より抜粋 南雲忠一:遣欧艦隊司令官。 部隊の消耗を心配していたが、比較的消耗が少なくて済みそうだと安堵した。 275 :4:2012/08/27(月) 09 29 24 6/7 南部戦線、地上戦。 宮崎繁三郎:少将。旅団長。派遣され即座に現地を視察。 友好的な雰囲気で芬蘭軍と協力関係を構築。 『「ふむ、確かに参謀本部が15師団から部隊を選抜したのは正解だったな。 下手をすれば我々が露助の二の舞になるところだった」 -40度にもなる極寒の大地にさすがの宮崎も圧倒された。 同時に参謀本部が対ソ戦の要である15師団から部隊を引き抜いたのも納得がいった。 もしもこの大地の寒さを甘く見ていれば、大した防寒装備もないソ連軍の二の舞となり、 凍傷によって部隊の戦闘力は激減していた。 またカムチャッカや樺太に配備されたことのある人間な この極寒の環境にもすぐに慣れて、存分に戦えるだろう。』本編12話より抜粋 一木清直:中佐。歩兵大隊大隊長。転生者。包囲殲滅戦は男の浪漫。 西竹一:少佐。戦車部隊を率いる。 芬蘭軍連絡将校:日本軍の用意周到さに脱帽。 『「驚きました。ここまで日本軍の防寒装備が整っているとは……」』本編12話より抜粋 温熱給水用沸水兼給水自動車、携行式組み立てストーブ:芬蘭軍連絡将校も驚く防寒装備。 南部戦線、空戦。 加藤建夫:陸軍中佐。名前だけ登場。九六式戦闘機24機指揮。 柴田武雄:海軍少佐。名前だけ登場。九六式戦闘機12機指揮。 スターリン:創意工夫でソ連軍戦車を撃破した芬蘭軍の奮戦や、 ソ連軍の重戦車が日本軍の新型中戦車によって一方的に撃破され激怒。 自分に責任が及ばないようにメレンコフを更迭し、 経験豊富な軍人を総司令官にすることを決断。 クリル・A・メレンコフ:上級大将。芬蘭侵攻作戦総司令官。更迭される。 276 :4:2012/08/27(月) 09 29 55 7/7 夢幻会会合 日本軍の快勝を聞いて祝杯を挙げた。 嶋田繁太郎:会合出席。戦闘機重視派。 『九六式戦闘機が活躍していることに胸を撫で下ろした。 何しろここで戦闘機が役に立たなかったら目も当てられない。 「これで零戦の導入にも弾みが付く」』 『栄達よりは、快適な引退生活を夢見ていた嶋田であったが、 今の情勢が彼の我が侭を許さなかった。 「海軍大臣か、連合艦隊司令長官か、それとも軍令部総長か。選り取り好みですな」 「面倒ごとが増えるだけですよ………宮様の腰巾着と言われるし」 「ははは。出世が早いと、嫉妬も強いものですよ」』本編12話より抜粋 辻正信:会合出席。 『「赤い熊達をカレリア地峡やコッラ川やラーテ林道で、 大量の肥料に変えれたことに乾杯しましょう」』本編12話より抜粋 東条英機:会合出席。 新型戦闘機開発:零式艦上戦闘機の開発に取り掛かる。 『緊急連絡が会合の席に飛び込んだ。 それはこの場の誰もが予想しなかったもので、そして史実の悪夢を呼び覚ますものであった。 「張作霖が乗った列車が!?」 かくして、中国で新たな動乱が幕を開ける。』本編12話より抜粋
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清々しい朝。開かれた窓の外に見える鎮守府近海は穏やかで、カモメの声さえ届く。 淹れたてのコーヒーを嗜みながら、僕が青葉が刷ったばかりの朝刊を読んでいると―― 「提督! おはよう!」 ノックも無しに元気良く扉を開いて、我が艦隊の秘書艦娘、最上が現れた。 「おっこれは……う~ん、いい匂い! 提督、何それコーヒー?」 部屋に入って敬礼も早々、最上は鼻をくんくん利かせて、僕のカップを指差す。 「あぁ、そうだ。最上も飲むか」 「えー、いや、まあ……僕はいいや。匂いだけで」 「苦くて嫌いなんだよな?」 「そんなコト無いよぉ。お風呂上りにいつも飲んでるし」 最上は腰に手を当てて、右手をくいっと口元で傾けて見せた。 「コーヒー牛乳だろそれは」 「絶対にコーヒー牛乳のが美味しいもんねー。間宮さんのは絶品なんだよ?」 「いつまでもお子様だと、駆逐艦娘どもにバカにされるぞ」 「なっ、余計なお世話だよ!」 最上は口を尖らせて、べぇっと小さく舌を出した。 正直このお友達感覚……もう少しどうにかならないものかと思ってはいる。 僕は黙ってコーヒーをもう一口。 「……で、それで? 提督、今日はどうするの?」 その一瞬で、最上はもう気持ちを切り替えていた。 これから始まる一日に思いを馳せ、にっと歯を見せて笑う。 この切り替えの早さや、さばけた雰囲気が、僕が彼女を秘書艦娘に指名している理由だ。 「えっと、第4艦隊はまず補給だね。そうしたら、深海棲艦の動きが活発な方面で偵察かな」 作戦の立案補助能力や、部隊への配慮も上々だし、 「この前ドックで衝突しかけちゃってさあ……あそこの角、ミラーがいるよ。まったく」 そそっかしい彼女が時折挟む他愛のない会話も、僕にとっては重要な情報源だった。 ――でも。僕は一つだけ気にしていることがある。 「う~ん、そうだな……」 僕は資料やらを情報やらを最上から手渡されると、いつもあれやこれやと考えを巡らせる。、 当然その間、最上は手持ち無沙汰だ。はじめこそ、まっすぐに立って僕の様子を伺っているが、 しばらくすると癖毛をいじったり、つま先をとんとん鳴らしたり、暇そうにし始める。 「ソファ、座ってていいぞ」 「ん? いや、別にいいや」 「じゃ楽にしてろ。まだかかる」 「イエッサ~」 最上も邪魔する素振りは見せない。自分がこの鎮守府で戦闘に参加する以上、この僕の決定が いかに重要なことか、彼女なりに理解しているのだろう。 そうして最上はいつも決まって窓の方へと向かうと、窓枠に手を突いて外を眺め始める。 開け放たれた窓から吹き込む涼しい朝の風が、栗色の髪をさあっと揺らす。 言動も服装も髪型も、どこか少年らしい最上だったが、こうやって窓の外を眺めている横顔に、 僕は最上の中に確実に存在する『少女』を意識せずにはいられない。 きっと結ばれた口元や長いまつ毛、キュロットからすっと伸びる健康そうな脚。 窓の外のに広がる果てない海を見つめるくりっとした瞳も、艦娘らしい不思議な憂いを湛えている。 ――でもね? ぐい、ぐいぐいっ。 しばらくすると最上は、決まって爪先立ちになって、窓の縁に押し付け始めるんです。 えぇ、その、キュロットの。はい。正面の。 ……股の辺りを。 最上は、別にそれをしているからと言ってヘンな声を出したりするわけじゃない。 表情一つ変わらない。ただ一心に窓の外へと気持ちを傾けているはずだ。なのに―― ぎゅっ。ぎゅ。 最上は質素な窓の木枠に対し、股の辺りで全体重を預けている。 キュロットに隠された小さなお尻が時折、何かを探るように左右に揺れる。 ――絶対無意識なんだよな、アレ。 僕は別にそれに対して邪心を抱いたりしない。まだ子供の、少女になりかけの艦娘がひとり、 何だか良く分からないうちに何だかイイキモチー? になっているだけなわけで。 僕は結局今日も注意することも出来ないまま作戦をまとめると、ふうっとため息をついた。 それが僕の合図だ。 最上は待ってましたとばかりにこちらをくるっと振り向き、とととっと笑顔で僕の方に 近づいてきて、執務机の角に勢い良く両手を突き―― あろうことかですよ、はい。そうなんです。 ぎゅーっ。 そのままの勢いで、執務机の角っこに、ぎゅぎゅぎゅ~っと押し付けるんです。 ええ、キュロットの。はい。正面の。 ……オンナノコの、大事な辺りを。 「提督ッ、決まった?」 そしてそのまま、押し付けた股間を支点にして、やじろべえみたいにバランスを取って 僕に身を乗り出してくるんです。 「あ、あぁ……。だいたい最上が考えてくれた通りだ、まずは――」 聞く体勢はどうあれ、最上は真面目に僕の話に耳を傾ける。指示を二度聞き返すこともない。 最上はしっかり、秘書艦娘としての責務を果たしているのだ。 股間をぐりぐりと机の角っこに押し付けて、小さくお尻を揺らしながら。 「それじゃ提督、僕は先に作戦室で準備してるから。5分後に集合だよ?」 一通りの説明を聞くと、最上は資料を脇に挟んで足早にドアへと向かう。 そしてくるっとコマのようにこちらを振り向き、小さくウィンクして敬礼した。 「今日も僕、頑張るからね! 提督も頑張ろっ?」 ドアが閉じられて、残されたのは僕一人。 最上は部屋に長居するわけでもなく、僕に特別懐いているでもなく……。 ちょうど良い距離感を保って、僕と最上は互いの任務を果たしていると思う。 僕は冷めたコーヒーを飲み干して立ち上がり、さっきまで最上が身を預けていた執務机の角を撫でた。 まだ、ぬくもりが残っているような気がして、小さな罪悪感と虚しさ感じたが、それもそこまでだ。 ――そのうち、やらなくなるだろな。 僕はちょっとだけ笑うと帽子を被り直し、最上たちの待つ作戦室へと向かった。 =============== ~鎮守府 ヒトフタゴーマル~ 昼食を終え、青空の中天から、陽がまっすぐに降り注ぐ時間。 誰かが聞いているのだろう。古く歪んだクラシックのレコードが、穏やかな潮風に乗って聞こえてくる。 戦時、それも軍施設の中とは思えない、ゆったりまったりした鎮守府の昼下がり。 その柔らかな空気は、提督の執務室も例外ではない。 夏が過ぎ、真昼でも過ごしやすいこの季節だ。扇風機もエアコンも、とうにお役御免。 執務机の灰皿から立ち上る紫煙も、天女の羽衣のようにすぅっ……と天井へと消えていく。 誰にも邪魔されることの無い、何にも変えがたい至福の時間だが―― バーン! 何の遠慮も無しに、木製のドアが豪快な音を立てて開け放たれた。 「提督ー! 起床おぉーッ!」 暢気な空気をブチ破る、秘書艦娘・最上の大声が部屋中に響き渡る。しかし、 「んっがー んっごー」 提督は帽子で顔を隠し、机に脚を投げ出して高いびきだ。 「起床ー! 起床きしょうキッショー! ぱっぱらっぱらっぱらっぱぱっぱらー♪」 だが最上も負けていない。両手でメガホンを作り、起床ラッパの口真似をしながら提督の すぐ耳元で騒ぎ散らす。 「はがぁ~……許せ、あとゴフン……」 ようやく気づいたのだろうが、帽子の下から聞こえる声は夢うつつだ。 「何ノンキな事言ってるんだい提督! あと10分でヒトサンマルマルだぞ!?」 「ほわあぁぁ~……むにむに……」 「今日はこの後、お偉いさん達が会議に来るって言ってたじゃないか!」 「ん~? あと10分……あるんらろ……? いいじゃん……ぐぅ……」 「駄ぁ目っ!」 最上は提督の顔を覆っていた帽子をかっぱらうと、自分の頭の上にひょいと載せた。 白昼の眩しさに晒され、提督の眉間がぎゅーっと寄せられる。しかしそれでも起きない。 「ったくー、いーっつもこれなんだから……」 文句を垂れながらも、最上は少しだけ微笑む。 そして、食堂から持ってきていたキンキンに冷えたお絞りを提督の顔の上に広げた。 「ほらほら! シャキっとしてよ提督!」 そして乱暴な勢いで、ぐわしぐわしと脂っぽい顔をすっかりふき取ってやる。 「んが……ふわ~あぁ」 ここまでやって、ようやく提督の目覚めは半分。なおも寝ぼけ眼な状態である。 「提督、机から脚下ろして」 「あー」 「こっち向けて」 「んー」 寝ぼけている提督は、秘書艦娘――最上の言いなりだ。 背もたれつきの立派な回転椅子をくるんと半回転させ、ブーツを最上のほうに向ける。 「身支度ぐらい、自分で出来るようになってよ……ったく」 最上は腕をまくると、キュロットのポケットから布きれと靴墨、それからブラシを取り出し、 ブーツをピカピカに磨き上げる。 執務室の壁掛けの時計は、ヒトフタゴーサン。 ――おっ、いいタイムじゃない? 僕。 「はい、立ってー?」 「むー」 「襟正して、ボタン掛けてー?」 「はー」 「タバコいっぷくー?」 「すぱー」 「コーヒーひとくちー?」 「ごくー」 ここでようやく、最上は腕組みをして、目の前にもっそり立っている我らが提督の姿を つま先から頭のてっぺんまで確認する。 「靴よし、服よし、顔……まあよし」 最上はふんっと鼻息を荒くして笑うと、背伸びして提督の頭に帽子を返した。 「よし! 提督、完成! 至急、会議室に出撃されたし!」 「ふわあ~あぁ、ありがと、もがみん……『大将』……」 あくびまじりの提督は最上の顔を半開きの目でちらっと見て、気の抜けた敬礼をする。 「『大将』って何さ。僕は重巡洋艦、も・が・み、だよ!」 意味の分からない二つ名をつけられ、最上はぶすっとしながら敬礼を返す。 「ちゃんと名前を呼んでよね。僕まで笑われるだろ?」 「はいはい……んじゃ、後よろしくな……」 おぼつかない足取りで廊下を歩いていく提督の後姿に向かって、最上は火打石を振るう。 「提督、ちゃんと話し合ってよね? 途中で寝たりしたら、僕怒っちゃうぞ?」 提督はふらふらしながら背中越しに右手を振ると、階段の方へと消えていった。 「相っ変わらず世話が焼けるんだから、ホントに……」 自分以外誰もいなくなった執務室前の廊下で、最上はふうっとため息をつく。 そうは言いつつも、最上は提督の秘書という役割が気に入っていた。普段、特に寝起きは あんな感じだが、提督はああ見えて一応は提督になるだけの軍人である。 最上は執務室に戻り、建屋の正面玄関が見える窓から身を乗り出し、下を覗き込む。 ――あ、来た。 見れば、黒塗りの高級車が既に停車しており、そこから数人の将校がぞろぞろと敷地内に 歩いてきたところだった。我らが提督も玄関から現れ、先ほどとは別人のような きりっとした足取りと敬礼でもって迎え入れる。 最上は窓辺に押し付けた股の辺りで身体のバランスを取りながら――そうしているのが 何だか最上は好きなのだ――足をぶらぶらさせ、提督の姿が会議室のある建屋に消えるのを見届けた。 ボォン……。 執務室の柱時計が、ぴったりヒトサンマルマルを告げる。 「ふー……」 この執務室に押しかけて、ここまでたったの10分だ。 しかし、何より大きな仕事をやり遂げたような不思議な充足感が、最上の心を満たす。 自分達のリーダーのいちばん近くで仕事が出来る光栄さもあるし、鎮守府全体と海までを 一望できるこの窓を独り占めできるのも、最上は好きだった。 今頃は、駆逐艦娘で賑やかな第四艦隊が製油所地帯海域の偵察を終え、この穏やかな鎮守府へ 針路を取っている頃だろう。 ――今日も、明日も……平和が続くと良いけどな。 それだと艦娘の自分は仕事が無くなってしまうし、事実、到底無理なお話だ。 しかし、だからこそ最上は思うのだ。 雨でも、風でも、毎日こうしてこの風景を見続けられるなら、 提督や仲間の艦娘たちと一緒に鎮守府で過ごしてける日が続くなら、そして―― ――誰一人欠けることなく、少しでも長く、みんなと過ごせたなら良いな。 コン、コン。 「最上ちゃん、最上ちゃん?」 開け放たれたままの執務室のドアが控え目に叩かれ、最上は背中越しに振り向いた。 ドアの陰で、短めの黒髪をサイドに纏めた艦娘が、小さく手を振っている。 「あっ、長良!」 「司令官、会議行った?」 最上は頷きながら、こちらの様子を伺っていた長良を手招きした。 「大丈夫だって。僕しかいないから。コホン……君、入りたまえ」 長良はくすくす笑いながら、執務室のドアをくぐった。 「ウチの司令官、そんなじゃないし……って……? プッ、ククク……!」 最初は最上の真似事で笑っていたであろう長良が、最上の顔を間近で見るや、今度は 口を押さえて噴き出してしまった。 「ん? 長良、どうかしたの?」 「だって……ハハハ! 最上ちゃんの、その顔! ホントに司令官ごっこするつもり?」 「はあ!? 顔……って」 黒のサイドテールを揺らして笑う長良に指摘され、最上は慌てて窓ガラスに自分の顔を映す。 「あーっ!」 最上の鼻の下には、真っ黒なひげが横一文字に描かれていた。 見れば、両手が靴墨で真っ黒だ。 ――もしかして、さっきの『もがみん大将』って……ぐぬぬぬ! 「んもーっ、提督! 気づいてたなんて! 僕、本気で怒ったかんねー!」 悔しさと恥ずかしさがない交ぜになって、最上はぶんぶん拳を振り回した。 「アハハ。でも最上ちゃん、結構似合ってるよ?」 「あーっ、何? 長良までそんなこと言うの?」 「じょ、冗談だよ、冗談!」 思い切り頬を膨らませた最上に、長良もたじたじ、苦笑いで話題を変える。 「そ、それよりさ。午後、時間は大丈夫?」 「そりゃあ、もっちろんさ!」 提督の顔を拭いたばかりのタオルで自分の顔もごしごし拭きながら、最上がぱあっと 笑顔を見せた。 「走り込みでしょ? 行こう行こう! 第四艦隊が帰ってくる前に!」 「よしきたあ!」 長良はぐっとガッツポーズを見せ、こちらもにっこりと笑う。 「あ、でも長良、その前にさ」 「え?」 「ちょーっと掃除、手伝って」 バツ悪そうに最上が指差すその先には、真っ黒な指紋でべっとり汚れた窓枠があった。 ~鎮守府 営舎前 ヒトサンサンマル~ 「さぁーって、今日もコンディション最高! ひとっ走りいきますかあ!」 長良はぎゅっとハチマキを締めなおすと、手足の関節を入念にほぐしていく。 長良は袖の無い紅白のセーラー服に膝上丈の赤袴、それにニーソックスという、いつも通りの 服装のままだ。しかし艤装を解いたその姿は、艦娘たちの中でも一際陸上で運動するのに 適している服装だといえそうだった。ただ一点違うとすれば、腰の後ろにドラム缶を模した 水筒がくくりつけられているということだった。 「気合が入っているねえ、長良。よーし、僕も負けないよ」 ぐいぐいと腰を捻って体操する最上は、エンジ色のセーラー服の上着だけを脱いで、 白のタンクトップとキュロットという軽い出で立ちだ。長良の走りこみに付き合うときは、 いつもこの格好だった。 「ま、航続距離なら僕に軍配が上がるからね?」 「瞬発力だったら、長良の脚にだって分がありますから!」 準備体操をする二人は笑顔だったが、内心は本気だ。 負けず嫌いの艦娘の目線が、照明弾を思わせるほどの火花を散らす。 「がんばれー ふたりともー」 「お昼ごはんのすぐ後だってのに、よくやるよねー」 営舎で休んでいる非番の艦娘たちも、二人の走りには興味しんしんだ。 いつの間にやら、営舎の窓には見慣れた顔が幾つも並んでいた。 計らずも観客を背負った最上は、自分の中のエンジンがごうんと力強く動いたのを感じた。 横に並んだ長良も同じのようだ。その場で小さくぴょんぴょんと跳ねるたび、表情が リラックスという名の深い集中に満ち溢れていく。 「ふたりともー いいー?」 待ち切れなさそうな営舎の二階からの声に、最上と長良は手を振って―― 「よーい どん!」 背中から聞こえたスタートの合図と同時に、二人は秋の爽やかな風となって走り始めた。 「おっ先にぃ!」 先手を打ったのは長良だ。滑るように加速していく背中を見て、最上はにやりとする。 ――どうやらコンディション最高っていうのは、嘘じゃないみたいだね。 こうやって長良と走るようになったのはいつからだろうか。もう良く覚えてはいないが、 最上は長良と何かとウマがあった。提督が居ないときなどは食事を一緒にとることも多いし、 他の艦娘に比べてオンナノコオンナノコしていないところが、最上には何だか安心だった。 それに何より、長良の快活で裏表の無い性格や、朝昼晩と欠かさず走り込みを続ける実直さと 体力を、最上は尊敬していた。 作戦中の素早い動きや、波間を縫って深海棲艦に肉薄する姿は、持ち前の勇敢さと日ごろの 鍛錬による自信の賜物に違いない。 ――僕が提督だったら、長良を秘書にしたいなあ。 そんな事を思いながら、最上も腕を振る力を強め、長良の背中に追いすがり……そして並ぶ。 「いきなりそんなに飛ばして……。大丈夫なのかい?」 「最上ちゃんこそ、長柄の脚に着いてこれる?」 鎮守府の外周を大きく回るランニングコースにも、秋が来ているようだった。夏は吸い込む だけで火傷しそうに暑かった空気も、軽口を叩きながらでも走れるくらいに快適だ。 快晴の空に見上げる太陽も、汗ばむ肌に心地良いぐらいである。 「すっかり良い季節だねえ」 「本当に! コンディションも良いわけだわ~」 ランニング日和というよりも行楽日和という方がしっくりくる、柔らかな昼下がりのせいだろう。 工廠の裏を抜け、鎮守府の港近くの小さな砂浜へと到達する頃には、ふたりのボルテージは すっかり下がっていた。 「それで酷いんだよ、提督ってば。僕の顔見て『もがみん大将』なんて!」 「アハハ。今度寝てるときに、逆襲してみたらいいんじゃない?」 「あっ、いいねえ、それ! いまに見てろよ~、提督~!」 そんなお喋りが弾む、楽しいジョギングになってしまっている。 「それにしても、長良はスタイルがいいよねえ」 併走する長良のしゃきっとした姿勢を見て、最上は思ったことをそのまま口にした。 「そ、そんなことないよ。ふつうだよ」 照れながらも、長良は少し嬉しそうだ。 「謙遜しなくていいって。ランニング以外にも何かしてる?」 「うん、簡単な筋トレかな。でも、やっぱり走り込みが楽しいんだけどね」 ほうほうと、最上は長良の四肢をまじまじと観察する。軽く日焼けした肌の下で、 長良の細いフレームを包むしなやかな筋肉が躍動しているのが良く分かる。 「やだ最上ちゃん、なんだかオジサンぽいよ? 視線が」 気づいた長良が、最上の肩を冗談ぽく肘で小突いた。 「でも良いことばかりじゃないよ。長良、また脚に筋肉ついてきちゃったみたいで」 「いいじゃない、筋肉! 海兵隊みたいなモリモリマッチョマンは困るけど」 「よ、良くないよぉ~」 長良は風に流れる黒髪に滴る汗を掻き分け、はぁっと意味ありげなため息を突いた。 「あんまり鍛えすぎるとボトムヘビーになって航行しづらいし、それに……」 「それに?」 「えぇっと、その……」 珍しかった。いつも歯切れの良い長良が、言葉に詰まって頬をぽりぽりと掻いている。 「どうしたの? 顔、赤いけど」 「そっその、最上ちゃん、あの……これは長良との秘密だよ? 内緒にしてくれる?」 最上は一瞬ぎょっとした。あの長良が、自分に内緒話をしてくるとは思いも寄らなかった。 よっぽど言いづらいことが、この長柄のボディーに隠されているとでも言うのだろうか。 ――うーん、約束事は慎重にすべきだけど…… 「良いよ。黙ってるから」 長良の均整取れた肉体の秘密が分かるかもしれない……という好奇心にあっさり負けて、 最上は二つ返事で小指を立ててみせた。 視線を泳がせていた長良だったが、最上としっかり指切りをして、ようやくこそこそ声で話す。 『その、あの……結構さ。筋肉って、重くてね。長良、最近体重がさ……』 「えーっ、たいじゅう?! なー……」 「やだ――! 最上ちゃん、声おっきいってばぁ――!」 なーんだ、そんなことかあ、という言葉が放たれるよりも早く、長柄の人差し指が最上の唇を ぎゅーっと押さえ込んだ。 『ヒミツだって、言ったばっかりでしょーっ?!』 殆ど口パクで叫ぶと、長良はおでこが当たりそうなくらいに最上に詰め寄った。 体重。その言葉一言だけで、この反応だ。 その先まで口走っていたら、一体今頃どうなっていただろう? ――あ、危なかったなぁー、僕。 作戦中に等しいぐらいに鬼気迫る長良に気圧され、最上の足は、ぴったり止まっていた。 「ご、ごめんごめん。僕が悪かったよ」 両手を合わせてぺこぺこ、最上が平謝りに謝ると、長良は「もうっ」とむくれて、どかっと 砂浜に腰を下ろした。ふたりは、丁度ランニングの半分を終えようというところまで来ていた。 「最上ちゃん、デリカシー無いんだから……」 「で、デリカシー……かい?」 普段殆ど耳にも口にもしない言葉が、しかも長良の口から飛び出して、横に座る最上はたじろいだ。 「そうだよお。最上ちゃん、全然気にしないの?」 「う、うーん……そういえば僕、もうずっと体重計には乗っていないね」 「はぁ~? お幸せですこと!」 呆れた表情の長良は、腰から水筒を外して飲むと、最上の頬にぴたっとくっつける。 「ひゃっ! ありがと!」 水筒を傾けると、キンと冷えた甘露が溢れ出し、レモンの香りと共に最上の喉を潤していく。 「ふーっ、生き返るぅ。長良のハチミツレモンは、本当に美味しいね!」 「間宮さん直伝だからね」 ひとくちふたくち味わって、もう一口飲んで、ようやく水筒を返す。 「でも何だろ、今日はいつもよりハチミツが薄目?」 「はぁ……ホントに最上ちゃん、何も気にしてないんだから……」 長柄のジトっとした非難めいた視線が、最上の身体の色んなところを突き刺す。 「長良ね、実は前から気になってたんだけど」 「え、僕?」 「そう、その……」 小さなためらいの後、長良は照れくさそうな早口で呟いた。 「最上ちゃん、いつもノーブラなの?」 「ノーブラ……ああ、うん。そうさ?」 長良の茶色い瞳が向かう先に気づいて、最上は事も無げに答えた。 タンクトップの襟元をぱたぱたしながら、そういえば……と思い出す。 「僕、ブラジャーって着けたことないなー」 「えぇっ、そうなの? 一回も?」 「一回も。だって持ってないし」 「まさか、一枚も?」 「一枚も」 ざぁ……んと、静かに寄せては返す波の音だけが、二人の間をすり抜けた。 長良はまるでその音を隠れ蓑にするかのように、座ったまま、そおっと少しだけ背伸びする。 そして、最上のはだけた襟元に視線を落とし―― 「あ、そ、そっか……そうなんだ。は、ハハハ……すみません」 ぎこちなく笑いながら、もじもじと膝を抱えて小さな三角座りになった。 「なんだい? 長良ってば、変なの!」 「だ、だから……すみません、ってば……」 「それじゃあ、そういう長良はブラジャーしてるっていうのかい?」 最上がたずねると、長良はもじもじしながら鎖骨の辺りをさすってみせる。 「長良は、してるよ? スポブラだけど」 「すぽ……ぶら?」 まったく聞いたことの無い単語だったが、心当たりにポンと最上が手を打つ。 「ああ、飛行機についてるアレ?」 「最上ちゃん、それスポイラー」 「違うの?」 「違う! ぜんっぜん違う!」 長良は「艦娘にスポイラー要らないでしょうが!」と不満そうに最上に詰め寄ると、 きょろきょろと周囲を伺い、意を決したようにセーラー服の襟元を引き下げ、中を広げて見せた。 「スポブラ! スポーツブラジャーのこと!」 最上は、長良の制服の暗がりの中に目を凝らす。石鹸とレモンの混じった香りの向こうに、 長良の胸をぴったりと覆っている桃色の下着が見えた。 「こ、これがスポブラだよ。分かったでしょっ!」 これ以上たまらないという感じで、長良はまたすぐに膝を抱えてしまった。 「ええっと……」 最上は思い出しながら、自分の胸の辺りでスカスカと手を動かし、ジェスチャーする。 「こう……肩紐とカップじゃなくて、何だろ。僕のよりもピッタリした、胸だけ覆った タンクトップ、みたいな……?」 「そう、そう!」 「そんなピタピタで、息苦しくないの?」 「ぜんっぜん! むしろ長良は動きやすいよ」 「ふーん?」 ――ホントかなあ? 生返事しつつ、最上はどうもピンとこなかった。 ――動きやすいって、胸が揺れないってことだよね? 一応ブラジャーだし。 今は外洋の任務にあたって鎮守府を離れている戦艦や、正規空母達なら話も分かる。 中にはドックの風呂に浮くような胸の持ち主さえいるのだ。あれを野放しにしておいたら、 両胸に水風船をぶら下げて動き回るような感覚になるのだろう。ブラジャーの必要性も頷ける。 しかし、長良の胸元はお世辞にも―― 「いやぁ、分かるよ? でもさ……っと、おおっと」 最上は慌てて自分の口を両手で押さえ、またしても飛び出しそうになった言葉を飲み込んだ。 「で、デリカシーデリカシー」 「も~が~み~ちゃ~ん~?」 急に周囲が暗くなり、最上ははっと頭上を仰ぎ――腰を抜かした。 そこには、歯をぎりぎり鳴らしながら涙目で最上を見下ろす、長柄の姿があった。 日輪を背負うその姿は、まさに護国の戦姫……いや大魔神である。 「わあっ、ななな、何だよ長良! 僕は何も言っていないだろッ!?」 「目は口ほどにモノを言うって言葉、知ってるよね……?」 長良の両手が、猛禽の爪のごとくワシワシと蠢いた。 今ならリンゴだろうと弾丸だろうと、豆腐のように握りつぶしそうだ。 「もう二度とブラなんかいらないように、長良が近代化改修してあげよっか……?」 その手が向かう先を察し、最上の背筋を冷たい汗が滴り落ちる。 「やっ、やめてよ長良! 早まるなって! きっとまだまだ大きくなるさ! ホントだよ!」 ブチィンと、長柄のハチマキが音を立てて千切れた。 「うううううるさーい! もう遅い遅い遅いッ! そんな言い訳、ぜんっぜん遅――」 パッパラッパラッパラッパパッパラー! 長良が最上に飛び掛らんとしようとした、まさにその時。 秋晴れの鎮守府に、スピーカーを通して乾いたラッパの音が轟いた。 その瞬間だった。 ばし、ばしばしばしいいいっ! 背中に、赤く鋭い雷のような衝動がほとばしり、最上は思わず「ひうっ」と声を上げた。 尻餅をついたままの最上をよそに、長良もその場に慄然と立ち尽くし、鎮守府の高台にある スピーカーを食い入るように見つめている。 ラッパの音がこだまするたびに、最上の頭の中で、胸の奥で、幾つものギアが次々と 噛み合い、海原を切り裂く鋼鉄の塊が動き出す轟音が迫る。きっと長良も同じだろう。 「「非常呼集……!」」 ランニングも。 ハチミツレモンも。 デリカシーも。 ブラジャーも。 そして、ふたりのわだかまりさえも。 艦娘たちのひとときの『非日常』は、ラッパの音がもたらす『日常』によって、既に遠く、 遥か夢の向こうへと追いやられていた。 そしてその代わりに、自分の中の『軍艦』が姿を現し、全身に熱い血を送り込んでゆく。 これが自分の本性なのかどうなのか、最上には分からない。 しかし、最上は感じるのだ。 ビーズを蒔いたようにきらめく水平線の彼方に迫る、倒すべき存在の陰、深海棲艦の姿を。 最上は長良に差し伸べられた手を取って立ち上がり、お互い目配せで「うん」と頷くと、 ここまで走ったときの何倍もの猛ダッシュで、営舎への道を引き返した。 背中を押し、大地を蹴る足を動かす、内なる衝動が命じるままに。 そう、心震わせる、あの『抜錨』の瞬間を求めて――。 =えんど=
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クエスト名 街 □ 騎士団の呪い マルセイユ □ 奇怪なる武器 マルセイユ □ 学問のすすめ マルセイユ □ 海峡の異変 リスボン □ コロン提督の過去 リスボン □ クーフーリンの槍 ロンドン □
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やる夫たちの1年下で横須賀鎮守府に配属された三人の提督の一人。 提督適正を持つ艦娘。本人の申告によると元人間で、「陸奥」になるビーム」を受けて艦娘化。ホモだったので艦娘とはいえ女性化出来たことを喜んでいるとのこと。どこまで信じてよいのやら… かつての名は陸奥九十九。「仁王」j金剛、「仁王」比叡、「十狂」球磨らを建造し、艦娘の特性を用いた体術を編み出した伝説の提督。「仁王」比叡に溶鉱炉に突き落とされ、偶然にも艦娘化成功第一号となった。その後は碇ゲンドウの庇護を受け艦娘化の研究に協力、メドがついたため提督として復帰。 やる夫を憎からず思っているらしい。必殺技は四門バケツ乱舞。
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世界三大提督 いずれの人物も圧倒的優位にある敵軍を寡兵で以て打ち破った戦績を持つ ホレーショ・ネルソン - トラファルガー海戦時、イギリス海軍を率いてフランス・スペイン連合艦隊を撃破 ジョン・ポール・ジョーンズ - アメリカ独立戦争時、イギリス艦隊を撃破 東郷平八郎 - 日露戦争時、バルチック艦隊を撃破
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389 :ルルブ:2012/02/20(月) 05 03 03 ヤン・ウェンリー回想録 ~政治の季節~ 国土奪還の英雄。 不敗の魔術師。 奇跡のヤン。 エル・ファシルの英雄。 まあ、ざっとあげて私の当時の異名はこの4つのどれかだったね。 お蔭で官舎の電話は絶えず鳴り響き、ポストには毎日毎日満杯まで手紙が投函され、更には買い物にも行けやしない。 買い物に行こうとしてもユリアンやマシュンゴ、ブルームハルトら護衛達と一緒だった。 私の人生の中で恐らく一番の狂想曲だったと思うよ。 さて、本題に移ろうか。 あれは宇宙暦802年も終わりに近づいていた季節だった。 『連合軍首脳会談』 私はハイネセンの肌寒い景色を横で見ながら、連合軍総司令部が置かれた最高評議会ビルに出頭した。 「よく来てくれたヤン元帥」 「お久しぶりです、トリューニヒト議長」 私と彼がここまで仲が良くなったのはやはり780年代の大日本帝国との接触に遡るだろう。 あの代表船団にて会っていなければ私と彼の差はもっと酷かった筈だ。 「かけたまえ。ヤン元帥」 「シトレ元帥?」 「ああ、彼には現役復帰をお願いしたよ。 彼だけではない。 クブルスリー大将やホーウッド中将、サンフォード前議長など同盟中の引退した、或いは引退させられた人物の中で取り敢えず仕事が出来る人間は復帰してもらっている」 「総力戦、ですね。まるで」 私の言葉にトリューニヒト議長は我が意を得たばかりと頷く。 「そうだヤン元帥。同盟の総力を挙げた国家再興の戦いだ。 そこで、だ。先の第三次ランテマリオ会戦の勝利者、立役者として舞台に立ってもらおうと思う」 「舞台、ですか?(・・・・・嫌な予感がする)」 「ヤン候補生、君がサボり癖があるのは知っているが今回ばかりは無理だな。 ビュコック提督の後任はボロディン提督が、統合作戦本部長の副本部長にはウランフ提督が着任するが、それは次の作戦が終わってからだ」 シトレ元帥はそう言って、極秘と書かれた高級紙で綴られたファイルを私に見せた。 『ヴィクトリー』 その黒い表紙に白い文字で書かれた素っ気無い一言。 これにこの国の全てを賭ける、或いは、銀河帝国による秩序の打破を目指すのは明らかだった。 「読んでくれたかね、ヤン元帥」 「あの・・・・・この特別顧問というのは何でしょうか? トリューニヒト議長の下・・・・・・軍と政府の橋になる? 私が、ですか?」 思わず嫌な顔をしたのだろう。 (めんどくさい) と。 それは見事にトリューニヒト議長に見抜かれた。 390 :ルルブ:2012/02/20(月) 05 03 42 「そうだ、ヤン元帥には対帝国軍の最前線に立つと同時にその名声を活かして我が国のスポークスマンとしての役割も担ってもらう」 「あの・・・・・議長・・・・・・拒否権は・・・・・」 「無い」 「・・・・・・・・」 こうして私は自由惑星同盟軍宇宙艦隊総参謀長並び自由惑星同盟軍高等弁務官、兼、連合軍同盟派遣軍最高司令官という3つの肩書を手に入れた。 それが何よりも大変だと気がついたのは『ヴィクトリー』作戦が本格化しての事だった。 以下、公正を期すため私の養子であるユリアン・ミンツ氏と後輩のアッテンボロー大将のお父上にあたるパトリック・アッテンボロー氏の対談を記載しておこう。 ユリアン・ミンツ中尉、ヤン提督は一番何が嫌いでしたか? 「朝早く起きて身だしなみを整える事でしたね。 何せヴィクトリーを発令した第1回連合政官軍首脳会議に遅刻しかけましたから。その時の言い訳がこうでした。 『私が悪いんじゃない。昨日の親睦会で出たサケが美味しすぎたのがいけないんだ』、ですから」 他には? 「グリーンヒル少佐、じゃなかった、ヤン夫人と比較された時でしょうか? 本気を出したときはともかく、通常のヤン提督は事務方としての能力は最悪に近いと言うのが後方本部長のキャゼルヌ中将の意見でしたし」 ヤン提督に政治的センスはありましたか? 「あったような、無かったような。 ただシマダ提督やツジ大臣ら連合首脳部、と言うよりニホンの方に気に入られていたのが不思議でした。 提督も今でも言っています。 『自分が策の原案を持って行くと、殆ど原案のまま可決され、それを昇華する作業ばかりだった。 自分の提案が正面から否決される事が無かったのが不思議だった』、と良く語ってくれています」 ミンツ中尉から見てヤン提督が一番不機嫌だったのはどんな時でしたか? 「・・・・・戦死者慰霊式典に出かける時ですね。 ヤン提督は良くも悪くも人の気持ちを深読みする人ですから慰霊式典では殆ど喋りません。 ただ、じっと罪人の様に座っているだけ、と言うのが多いです。 で、それが終わると大抵はヤケ酒してそのまま寝る、と言うのが一般的でした」 ヴィクトリー発令後は派遣軍の後方にいたと聞きますが、その時の姿は? 「びっくりしました。 権限と共に人は伸びると言う生きた見本でしたよ。 ヤン提督は作戦参謀として、また同盟軍の最高司令官として作戦の立案に関わっていましたが、横から見ていてここまでのびのびとするのかと逆に驚かされました」 ヤン提督は救国の英雄だと言う声がありますが、それについて彼は何も言いません。 噂では親しい人に一度その問いを答えとか。 もしよろしければお聞かせ願いたい。 「ヤン提督は言っていました。 死んだ人間こそ本当の英雄だ。 そして私はどこまで行っても大量殺人者だ、 と」 ありがとうございました。 宇宙暦812年2月20日 ヤン・ウェンリー回想録より抜粋。 パトリック・アッテンボローの特別番組より
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概要 吉田順之助の麾下の提督のひとり。エラルド会戦で吉田が優秀な指揮官と明言するが、その直後に戦死の報告が届く。
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‐鎮守府・レイの執務室‐ その日の正午過ぎ位の事であった。 「ヘーイ、参謀。ちょっとお尋ねしたいことがあるネー!」 その良く通る声と共に、珍しい人物が俺の執務室に入ってきた。 「金剛か。お前が俺のところに来るとは珍しいな?」 俺が反応すると現在この鎮守府の提督であるシンの秘書艦である金剛が俺のデスクの元まで駆け寄ってきた。 「今日は朝から提督の様子が変なのデース!提督と付き合いの長い参謀だったら何か知ってると思ってきましたネー」 そうまくし立てる彼女を片手を挙げて制する 「シンの様子が変とは?一体何が変なんだ?」 そう言うと 「提督、今日は朝からずっと上の空なのデース。それに、何か悲しそうな顔でずっと海の方ばかり見ているネー・・・」 そこで金剛は一呼吸おいて更に言葉を続ける 「それに今日は鎮守府の艦娘が誰も出撃していないネー・・・いつもだったら、輸送任務とかで誰かは出撃しているのに今日に限っては誰も出撃していないなんて変なのデース!」 確かに金剛の言い分はもっともだろう。うちの鎮守府は決して資源が潤沢というわけでもないしな。 だが、今回のシンの状態については正直なところ俺には心当たりがあった。 それを確かめるためにデスクの上においてあるカレンダーに目をやったところでそれは確信へと変わる。 「そうか・・・ふむ。」 正直なところ日ごろの激務もあって俺も少々忘れていたが、そういえば今日はそうだったな。 「やっぱり、参謀は何か知っているのデスカ?」 俺は少々思案する。このことを彼女に伝えてもいいものなのか、と。彼女もまたシンと同じで少々優し過ぎる所があるというのが俺の認識だった。 だが・・・彼女ならば、伝えても受け入れて、シンを支えてくれるだろうという結論にいたり、俺は彼女に伝えることにした。 『今日』という日が一体何の日なのかということを 「そんな・・・じゃあ、提督のファミリーは・・・」 真実を聞いた金剛は今にも泣きそうな顔で口元を押さえる。 「ああ・・・おそらく今日のシンの状態はそれが原因だろう」 そう言いつつ俺は引き出しから1枚のメモ用紙を取り出すとそこにある内容を書き記す。 「さて、金剛。すまないが一つ遣いを頼まれてもらえるか?」 俺がそう言うと金剛は不思議そうな顔をする 「お遣い?」 「ああ、ここの警備室に俺宛で荷物が届いているはずだ。すまないがそれと、この書面をもってシンの所にまで言ってきてくれ。書面はシンに渡すまで中を見るんじゃないぞ?」 そう言って今したためた書面を金剛に渡す 「それはかまわないデース。それでは、参謀失礼しましたネー」 そう言って金剛は部屋を出て行った 「フゥ・・・俺も甘くなったものだな・・・」 レイはそう呟き、椅子にもたれかかり窓から空を見上げ、今は亡き兄と父の眠るもとの世界に思いをはせるのだった ‐鎮守府・シンの執務室‐ 今日は6月15日。元の世界ではかつて連合によるオーブ進行戦のあった日だ。 そして、俺が全てを失った日でもある。 「はぁ・・・」 一人だけのため息が空しく木霊する 今日、この鎮守府はとても平和だ。 誰も戦いには赴かず、各々が鎮守府内で各自のやりたいことをしている。 正直、これは俺のエゴだ。 この家族の命日を静かに過ごしたいという思い。 皆に、たまにの休息を与えてやりたいという思い。 そして・・・今日という日を更なる悲しみの日にしたくないという・・・怯え。 それが今の俺の中にはあった そんな想いが頭の中で渦巻いていると、突如執務室のドアが開き、常に自分の傍で補佐を担当してくれている少女が花束を持って入ってきた。 「提督!これ、参謀から頼まれてもって来たネー!」 シンの元までやってきた金剛から花束と風呂敷につつまれた何か、そして先ほどレイが書いた書面がシンに手渡された。 そして、シンは受け取った書面を開くと目を見開いた 「・・・ハハ・・・まったく、あのお節介やきめ・・・」 シンはそう言うと椅子から立ち上がり金剛のほうへと向き直る 「金剛、これから少し行きたい所がある。一緒に来てくれ。」 突如放たれたシンの言葉に金剛は驚きつつも、親愛なるシンの言葉にただ頷いた さて、少し本題からは外れるが、この鎮守府にシンとレイが着任してから、この鎮守府の近くの見晴らしの良い岬に、とある石碑が建造されたことが有名になったことがあった。 その石碑には何も書かれておらず、ただその岬に立っているだけ。 人々や、艦娘たちはその石碑のことを不思議がり、それが何のための石碑なのかと議論するものもいた。 曰く、深海凄艦によって命を落とした者たちへの鎮魂であると。 曰く、航海の無事を祈るためのものと。 曰く、深海凄艦そのものを鎮めるための物と。 さまざまな憶測が出たが、結局のところ、事の真相を知るのはそれの建造を支持した提督と参謀だけであった。 そして、その石碑はいつの間にか人々に忘れられ、思い出したものたちからは無名の石碑と呼ばれるようになっていた。 さて、ここで話を本筋戻そう。 ‐鎮守府近郊・無名の石碑‐ 「提督ぅ・・・ここは確か、無名の石碑でしたっけ?」 シンの後ろを付いてきた、金剛が問う 「みんなからはそう呼ばれているみたいだな」 シンはそう言うと石碑に備え付けられた献花台に花束を供えると、持ってきた風呂敷をあける。 そこには一束の線香とマッチに新聞紙、それ以外にも数点のお供え物が入っていた。 「ここは・・・さ」 作業をしながらシンが話し出す 「俺とレイが、元帥に頼んで作らせてもらったんだ」 「え?」 シンの言葉に戸惑う金剛 「金剛には、俺たちが違う世界の人間だってことは前に話しただろ?」 作業の手を休め、シンが金剛の方へと向き直る。 「はい、それは聞きましたネー」 「ああ、それに、レイから聞いたんだろ今日のこと?」 そこで、金剛はここが何なのかわかってしまった。 なぜここまでヒントが用意されていたのに機がつけなかったのかと金剛は自分自身を攻めたくなった。 「提督・・・もしかしてこの石碑って・・・」 金剛のその言葉を聞いたシンは再び、石碑のほうに向き直ると再度作業を始めながら話し出す。 「ああ、俺たちはもう戻ることができないだろうからな。けど・・・せめて家族のことだけは忘れたくは無いんだ。だから、こうしてここに建てさせて貰ったんだ。」 シンはそう言うと言葉に詰まる。 少しの間の後 「俺たちの・・・家族の墓を・・・」 やや震えた声でその言葉が絞り出された。 それを聞いた金剛は言葉をかけるのではなく、シンの背中をそっと抱きしめていた 「金剛・・・?」 突如抱きしめられたシンは戸惑い、ただ彼女の名を呼んだ 「提督・・・無理をしないでほしいネー・・・」 いつもの元気のいい金剛の声ではなく落ち着いた優しい金剛の声が背中からシンに発せられた 「・・・!」 「私は前の大戦の時にシスターズを守ることができませんでした。今は皆新しい命と体で提督の下にいますけど、私も・・・提督が何を思っているかは解らなくはないデース・・・」 その言葉にシンは作業をやめうつむく 「じゃあ、俺は・・・どうすればいいんだよ・・・」 搾り出すような震えた声でシンは金剛に問う 家族を失い、変えるべき世界を失い、流れ着いたこの世界でシンとレイにできることは、ただ何も記されていない墓標を作り、それを元の世界との接点とすることしかできなかったのである。 「でも、今回のことで私は提督たちの事情を知りました。だから私の前くらいでは素直になってほしいデース・・・」 金剛はそう言うとシンの背中から離れ、シンの側面に回りシンの手をとる。 「私は、提督にバーニングラヴネー。だから、提督には私に甘えて欲しいデース」 その言葉を聞いた時、シンの目から一筋の涙が零れ落ち、シンは金剛を抱きしめた 「て、提督!?」 顔を真っ赤にして慌てふためく金剛を尻目にシンは言葉をつむぐ 「ごめん金剛、少しだけこのままでいさせてくれ・・・」 金剛はその一言を聞くと自分を抱きしめるシンに愛おしさを感じながら再度シンの背中を抱き返す。 「はい、提督がお望みなら。」 ―――20分後 「すまんかった。」 顔を真っ赤にしながらシンは金剛に謝った 「フフーン、さっきの提督とっても可愛かったですヨー」 金剛はそういいながらシンと共に作業を行う 「よし、これでOKデース」 献花とお供え物に加えて線香が供えられた石碑を前にして金剛が言う 「ああ、ありがとうな、金剛。」 「いえ、ノープロブレムデース」 金剛がそう言うとシンはうれしそうに目を細める 「そっか、じゃあ、金剛も一緒に黙祷してもらえないか?」 金剛はシンの提案を了承すると胸の前で手を合わせて黙祷し、シンもまた同じく黙祷した。 「さて、そろそろ帰るか。」 黙祷を終え、後片付けを済ませたシンが提案する 「私はノープロブレムネー」 金剛がそう答えるとシンはそのまま金剛を伴って岐路に着いたときであった、海から軽く風が吹く ―――お兄ちゃんをよろしくね、金剛お姉ちゃん――― 「え!?」 金剛が振り返るとそこには誰の姿も無くただ海風が金剛とシンの間を通り抜けて行った。 「どうした、金剛?」 金剛はシンの声ではっとしたように我に返ると 「いえ、なんでもないデース!」 そう言ってシンの腕に抱きつく 「お、おい、金剛?」 やや戸惑うシン 「フフ、さ、早く鎮守府に帰るネー!!でないと、みんな提督のこと心配してしまいマース!!」 いつも以上に元気で愛らしい笑顔を浮かべる金剛に引っ張られシンは鎮守府への帰路に着いた。その顔には朝から金剛が心配していたかげりは既に無かった。 ‐その夜・金剛の私室‐ 「今日は・・・とても有意義な1日だったネー」 紅茶を飲みながら金剛は一人呟く 「でも、あの時、聞こえたのは私の気のせいだったのでしょうか・・・」 ―――お兄ちゃんをよろしくね、金剛お姉ちゃん――― 先日からの帰りの際に聞こえた言葉を金剛は反芻する 「いえ・・・きっとあれは提督のシスターの声デース」 「だって・・・あれは、提督と同じ優しい声でしたから」 そう呟くと金剛はティーカップを置き窓のほうへと行く。そしてカーテンと窓を開けると満天の星空を見上げ 「提督の・・・いえ、あなたのブラザーのことは私が任されたネー。だから、あなたはファミリーと一緒に見守っていてほしいネー」 「私の1番大好きな提督が・・・シンが悲しまないように、見守っていてほしいネー」 金剛のその言葉を聞き届けるように星は輝いていた。 愛する人の悲しみを支えると決意した戦乙女のために。