約 1,315 件
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1285.html
俺の屍を越えていけ 1-287・289~293、13-50~54・514・516・535 287 名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:03/11/1917 26 ID DEVpC9sb 鬱スレより転載、俺の屍を越えていけ 166 :名無しさん@お腹いっぱい。(sage) :03/11/1407 35ID lfrpDWUh 京都に朱点童子(便宜上、以降、鬼朱点と呼びます)と言う鬼がいて京都で暴れまくっていました。 当然、帝も放っておく訳も無く、何人もの武士が鬼朱点のすむ大江山に派遣されましたが人間が勝てるはずも無く、ことごとく返り打ちに遭ってしまいました。 そんな中、子供を産んだばかりの夫婦、源太とお輪がついに鬼朱点の寝床にまで辿り着く事ができました。 ところが鬼朱点の卑怯な罠で源太はあっさり死亡。 京都においてきたはずの子供を人質に取られ、お輪もなすがままにどこかに連れ去られてしまいます。 そこで鬼朱点はお輪との約束通り、その子供を殺さず、見のがしてくれます。 (ただし、復讐を恐れて人と交わって子孫が残せない呪いと長くても2年しか生きられない呪いをかけられてしまいます。) それを哀れに思った天界の最高権力者、大照天昼子がその子供に力を貸し、神様と交わり子孫を残せるようにしてくれます。 この子供が主人公です。寿命がすぐ来て呆気なく死にますが。 そして神様と交わり、子孫がいつか仇の朱天童子を討つ、というのがOPです。289 名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:03/11/1917 28 ID DEVpC9sb 287 167 :名無しさん@お腹いっぱい。(sage) :03/11/1408 17ID lfrpDWUh ここまでは上にも書いてある通り、単純な勧善懲悪物です。ただ、鬼朱点を倒す事で状況が一変します。 また、このゲームには数多くのダンジョンが存在し、そこにいるボスにまで深い意味があります。 とりあえず鬼朱点を倒すまでの状況は以下。 主人公の回りの人 お輪…主人公の母親。行方不明。 黄川人…ダンジョンに入るごとに現れる案内役の少年。そのダンジョンの由来について説明してくれる。 鬼朱天に呪いをかけられたらしく、この世に実体が無い。 大照天昼子…一番偉い神様。善意で主人公を助けてくれた。 実はつい最近、大照天夕子の力添えで天界のトップになった。 ダンジョンの由来とボス 相翼院…心無い人間に子供を奪われた天女が化けて出る場所。 ボス…片羽のお業。子供を奪われ、見せ物小屋を引きずり回された天女が鬼になったもの。 鳥居千万宮…子供のできない女がお百度参りの末、子供を拾った。 その後、次々幸運が訪れたが旦那に捨てられ、その鳥居で首を吊った。 ボス…九尾吊りお紺。首を吊った女が鬼になったもの。 九重楼…天界に無断で人に風と火の使い方を教えた神様が幽閉されている塔。 ボス…雷電五郎、太刀風五郎。人が風と火で戦争をしている事を憂い、今では人と関わるのを嫌っている。 白骨城…大江山で朱点童子に殺され、成仏できない霊がさまよっている。 ボス…大江ノ捨丸。自分達は見殺しにされたのに何故か神様に救われた主人公一族を逆恨みしている。 大江山…朱点童子の住処。 ボス…鬼朱点。主人公一族の仇。 290 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/11/1917 30ID DEVpC9sb 289 170 :165(sage) :03/11/14 10 38 ID rVMdv8of そしてようやく鬼朱点を倒すと幾人かの神様が何故か解放され、同時に中から本物の朱点童子(黄川人)が出てきます。 大まかな事の真相を言うと、昔、片羽ノお業が地上で人間との間に2人、子供を産みました。 (神と人間の間に生まれた子供は何故か神をも超える素質を備えており、神と人の子を天界では「朱点童子」と呼ぶようになりました。) この事は天界でも問題になり、この子供2人をどうするかが協議され、天界の意見はまっぷたつに割れました。 朱点童子は危険なので抹殺しようと言う保守派。 逆に朱点童子を人間達の王にしようという革新派。 長い議論の末、時の権力者の大照天夕子が革新派だった事で一応、天界としては、この2人の子供を人間達の新しい王様にする事に決まりました。 そして色んな人間にこの2人の朱点童子を王として祭り上げるよう神託を与えました。 神託を信じた人間はすぐさま朱点童子達の暮らす大江山へと集まり、一つの村を形成しはじめました。(大江山に行くと朽ちた家等そのなごりが多数あります) しかし、それを快く思わない保守派の神様は、当時人間達の王だった時の帝に朱点童子達が幼いうちに討て、と神託を与えました。 そして神託を信じた時の帝は大江山に向け挙兵。大江山にすむ信者ともども片羽のお業は捕まり、そして朱点童子のうちの1人である女の子も殺されてしまいます。 もう1人の朱点童子(黄川人)は信者達の手により逃げのび、鳥居千万宮に放置された所を九尾吊りお紺に保護されます。291 名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:03/11/1917 32 ID DEVpC9sb 290 172 :165(sage) :03/11/14 11 03 ID rVMdv8of そしてこの事態に大照天夕子は一つの決断をくだします。 強力な力を持つ、死んでしまった黄川人の姉の朱点童子を神として天界に上げ、「大照天昼子」と名付け、自らを後見人に天界のトップに置きました。 そして大照天昼子は自らを快く思わない保守派の神様を天界から追放し、その殆どが鬼へと身を落としました。 (書き忘れましたが色んなダンジョンには鬼になってしまった神がいますがこの殆どが保守派の神様であると予測されます) そしてその頃、九尾吊りお紺に保護された黄川人は恩返しのつもりかお紺に富くじの当たり券など多くの幸運を授けますが、その所為で旦那が他所に女を作り、金を全て持ち逃げしてしまい、悲観したお紺は鳥居で首を吊り死んでしまいます。 途方にくれさまよう黄川人は天界を追放された最強の男神、氷の皇子に出会い、保護されます。 しかし、乳を与えようにも男神である氷の皇子から乳が出るはずも無くやむなく氷の皇子は自分の血を与えてしまいます。 そして氷の皇子の血で成長した黄川人は膨大な力を元に時の帝に復讐を始めます。292 名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:03/11/1917 34 ID DEVpC9sb 291 173 :165(sage) :03/11/14 11 28 ID rVMdv8of 黄川人は大江山を根城に本格的に京都を焼き払いました。 天界としても人間達に復讐を始めた黄川人を放置しておく訳にもいかず黄川人を抹殺すべく、総掛かりで黄川人に挑み、何とか黄川人を手下の鬼の中に封じ込める事が出来ましたが、同時に幾人かの強力な神様も道連れにされ、黄川人と一緒に封印されてしまいました。 (鬼朱点を倒した時に解放された神様がそうです。) それでも黄川人は幽体として世間に干渉する力を残しており、封印されてしまった神様ともどもこのままでは良くないと思った大照天昼子は一つの計画を立ち上げます。 「計画的に朱点童子を作り、そいつらに黄川人を殺させる」 そして白刃の矢が立ったのは片羽のお業の姉妹、「お輪」。 お輪は地上に降り、源太という人間との間に子を作り、鬼朱点に挑みます。 源太とお輪にとって鬼朱点にやられる事は計画的であったかどうかは定かではありませんが天界にとっては計画通りだったようです。 そして2人の子供(主人公)は計画通りに大照天昼子に助けられ、計画通り親の仇として、鬼朱点を倒す事を目指します。 この事は封印を解くチャンスなので黄川人にとっても都合が良く、主人公を見のがし、主人公一族の道先案内人をかって出たと言う訳です。 (ただし主人公達があまり強くならないように短命の呪いをつけて)293 名前:名無しさん@お腹いっぱい。投稿日:03/11/1917 36 ID DEVpC9sb 292 174 :165(sage) :03/11/14 11 47 ID rVMdv8of 軽くまとめると、 主人公一族…黄川人を殺す為に作られた朱点童子。 源太…ただの強い人間。 お輪…神の一人。片羽ノお業の為に計画に賛同。 因みにラストダンジョンの最深部に行くと、今まで倒してきた雑魚敵が全て黄川人がお輪に産ませた怪物である事が判明する。 つまり今まで倒してきた雑魚敵は全部、異父兄弟。 黄川人…最強の朱点童子。片羽ノお業の息子で大照天昼子の弟。 大照天昼子…片羽ノお業の娘で黄川人の姉。朱点童子で天界最高権力者。 片羽ノお業…大照天昼子、黄川人の母親。 九尾吊りお紺…黄川人の育ての親。自害。 雷電五郎、太刀風五郎…大照天昼子に天界復帰を条件に主人公達を鍛えていた。 大江ノ捨丸…大照天昼子に主人公一族を全滅させれば神にしてやると言われ、最後に結局自分が主人公一族を鍛える為に利用されていたと悟る。 小説版では片羽ノお業を捕まえ、大照天昼子を殺害した張本人。 氷の皇子…黄川人の育ての親。力を黄川人に奪われた。 50名無しさん@お腹いっぱい。sage05/03/04 11 21 36ID jummykdW 俺の屍を越えてゆけのまとめサイトの補足(続き)を書こうと思ってたら、ttp //www.linda3.co.jp/ ここのコラムに会話が載ってるので詳しく知りたい人はあっちを参照してください 一応、まとめサイトの続きを簡単に投下します。 51俺の屍を越えてゆけ(続き)sage05/03/04 11 34 23ID jummykdW 本物の朱点童子である黄川人を解放してしまった一族は黄川人やダンジョンのボスから事件の真相を聞きながら黄川人が居る地獄への鍵を手に入れ、地獄で黄川人を打ち倒す。 その時、一緒にお輪も殺してしまうが、お輪は神の姿に戻り、赤ん坊姿になった黄川人とともに天界に帰っていた。 一族の遺影がテーマソングとともに流れてエンディング 一族の呪いが解けたことを示す描写はないが、次回作の構想を読むと呪いは解けたらしい 52俺の屍を越えてゆけ(続き)sage05/03/04 12 14 24ID jummykdW さらに補足、黄川人から 「僕を殺す役目を果たしたら、神以上の力を手に入れた一族は神々にとって邪魔者になる」 というようなことを言われるが、もし黄川人を倒しても呪いが解けなかった場合、神々が一族と交わるのを止めれば、一族は呪いで勝手に滅んでしまうので、神側としては好都合。 この事実や事件の真相を知って、神々に不信感を持っても、一族としては神々の助けを借りるしかなく、黄川人を倒すしかない。 さらに、お手伝いさんとして一族を励まし続けてきたイツ花こそが計画の首謀者・昼子だと分かり、さらに鬱 53名無しさん@お腹いっぱい。05/03/04 14 20 16 ID B9z72A4k 50 むー、どこに会話があるのか探せなかった ヒントキボン 54名無しさん@お腹いっぱい。sage05/03/04 14 47 58ID jummykdW 53 サイトの一番下辺りにある「COMPANY」の3つ目の桝田省治コラムにある。 桝田省治コラムの中程にある俺の屍を越えてゆけコーナーの「俺屍、台詞集」がそれ。 順番はストーリー上とは違うんで気をつけて読んで下さい 514漏屍sage2005/03/21(月) 05 07 45ID pA4fYKKB 俺屍まとめ(公式指南書より抜粋) ■神様 →魔法or技術で不老不死になった何千~万年前の人間。 副作用の為か、子孫を残す事が出来なくなる。 ■人間 →不老不死にならなかった昔の人。 今の人類の祖先。 ■はじまり(1) →時は流れて天女がある人間を好きになり結果、天女は女子(イツ花)と男子(黄川人)の2人の子供を身籠る事となる。 ここで神と人が交わると神の血(力)を引いた子供が産まれる事が証明される。 ■はじまり(2) この子供を巡り、天界は2つに割れる。 革新派:子供達を自分の代理として人間を支配させよう。 保守派:人間に関わるのは止めよう。 まだ自分達の知識を伝える段階ではない。 ■はじまり(3) 革新派の神様が人間界に 【お前達の新しい指導者だ】 っておふれを出す。 で、それを信じた者達が子供達の為に大江山に都を造る。 しかし、時の帝がこれを阻止。 結局、天女と旦那、イツ花はその場で殺される。 唯一、黄川人は信者の手により逃げ落ちる。 516漏屍sage2005/03/21(月) 05 34 24ID pA4fYKKB ■イツ花 →大江山で殺されたイツ花の魂は天界に行き昼子になり、肉体は転生しイツ花になる(非公式?) ■黄川人 →生き残った黄川人は世の中を怨みながら成長。途中、氷ノ皇子等から力の使い方を学ぶ。 が、危機を感じた天界の神々により黄川人の部下の鬼(鬼朱点)の体に封印される。 ■朱点童子 →神様と人間の間に産まれた子供達の暗称。 イツ花、黄川人、主人公一族の事を指す。 ■主人公一族 「朱点童子を殺す為だけに生まれたもう1人の朱点童子、それが君達の始祖サ!!」 (地獄での黄川人との会話) 535名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/03/21(月) 14 18 56ID InhhrMoC 514 帝の軍勢に保守派の神が武器とか術を貸し与えていたことも。 肉体がイツ花になる所は小説で描かれてるから、公式としてもいいんじゃなかろうかね。 補足として小説の話:大江山で死んだイツ花の魂は神となり、魂寄せお蛍に導かれ天界へ上り、肉体は神となった魂の神気を浴びて新たな魂が宿り、爺さんと婆さんに拾われて育つ。 小学生ぐらいの年齢で相場屋に奉公に行く事になり、奉公先の主人に眼鏡を貰う。 天界ではイツ花の魂は他の神から「放(ひ)られた子」ということで「放る子(ヒルコ)」と呼ばれ、一部の神(革新派)から忌み嫌われていた。 その後、放る子は昇天の儀式で神としての自分の名前の希望を問われ「昼子」と答え、更に天界一の実力者である大照天夕子から苗字を賜り「大照天昼子」(苗字は反対にすると天照大となり、アマテラスを表す)と名乗ることになる。 人間のイツ花は天界での一部始終を夢として見ており、そこでの昼子はいつも泣いている。 一方、黄川人を連れて逃げた信者は神社の鳥居で力尽き、黄川人は人間だった頃の九尾吊りお紺に拾われる。ダメな亭主のおかげで人生を苦にしたお紺は神社の鳥居で黄川人を絞め殺し、自らも首を吊って死ぬ。しかし黄川人は死んでおらず、氷ノ皇子の元に辿り着く皇子は赤子だった黄川人に母乳の代わりとして自らの血を与える。 神界でも最上位の皇子の血を吸って黄川人は力をつけ、皇子から術を習う。 黄川人は冷たい流水道の底にあって、唯一赤い存在という事で「朱点」と名付けられる。 ある時、人間に酷い目に遭わされ下水道に捨てられ死に掛けの敦賀ノ真名姫(人魚)を見つけた皇子は経を唱え昇天させようとする。しかし、真名姫を助けようと考えた黄川人は皇子から習った術で反発し、皇子を倒して何処かへ消える。 黄川人は人間への復讐を誓い、大江山を襲った山賊の捨丸を彼に怨みを持つ怨霊を使役して殺す。 京の都は妖気に包まれ、天界では滝が燃え上がり、大地が崩れる等の災害が起こっていた。 災いの原因が昼子の弟である黄川人である事を突き止めた神々は、その原因を作った革新派の 神々に黄川人の始末を命じる。結果的に、昼子を含む二十柱の神々が朱点討伐に赴く事になった。 地上では、景気付けにと相場屋の主人が部下を率いて大文字の送り火をするが、突如現れた少年(黄川人)に襲われ、送り火は紫色に激しく燃え上がり「大・江・山」と形を変える。 その直後から都の周辺には妖怪が跋扈するようになる。人々は絶望したが、天界の夢を見るイツ花は諦めていなかった。ある朝、人々が空を見上げると天界から無数の神々とその眷属が大江山に列をなして向かっていく。人々は神々の戦闘を進む見慣れない女神(昼子)について噂した。 朱点の配下の妖怪や怨霊達と神々の激闘の末、傷ついた神々は昼子の合図と共に光となって朱点に捨て身で向かい動きを止める。が、同時に封印を施す筈だった昼子は動かない。 裏切ったかと思われた昼子だが、朱点を確実に封じる為に敵を油断させていたのだ。 朱点は力が強いだけの馬鹿な鬼に封じられ昼子は1人、天界へ帰る。 相変わらず妖気は消え去らないが、それでも活気を取り戻した人々はあの新しい女神を奉る神社を、都の焼け跡の一角に建てる。 騒動で主人を失ったイツ花はそこで昼子神の巫女となり、ゲームでは主人公の家に仕えることになる。
https://w.atwiki.jp/rinseidou/pages/154.html
出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 神武天皇(じんむてんのう、紀元前711年2月13日~紀元前585年4月9日)は、日本の初代天皇。日本の神話上の初代天皇。日向国(宮崎県)出身。在位は神武天皇元年1月1日(紀元前660年2月11日)~神武天皇76年3月11日。 天皇が即位した旧暦1月1日は、現在の暦では2月11日にあたり、日本国が建国した日として、第二次世界大戦に敗戦する前は紀元節、戦後は建国記念の日という祝日である。 『古事記』には神倭伊波礼琵古命とあり、『日本書紀』には神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)・始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)・若御毛沼命(わかみけぬのみこと)・狹野尊(さののみこと)、彦火火出見(ひこほほでみ)とも。 生涯 以下は主に『日本書紀』に拠った神武天皇の事跡である。内容が神話的であり、神武天皇の実在も含めて現在の歴史学では、そのままの史実であるとは考えられていない。『古事記』にも神武天皇の物語があり、大略は同じだが遠征の経路などが若干異なる。『日本書紀』『古事記』の神武天皇の記述は東征が大部分を占めており、詳細は神武東征の項目も参照のこと。 皇子の時代 神武天皇は即位前は神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)といい、彦波瀲武鸕鶿草葺不合命の四男(または三男)である。 生まれながらにして明達にして、強い意志を持っていた。15歳のときに皇太子となり、長じて吾平津姫(あひらつひめ)を妃とし、息子の手研耳命(たぎしみみのみこと)を得た。 『日本書紀』によると、甲寅の歳、45歳のとき日向国の地高千穂宮にあった磐余彦は、兄弟や皇子を集めて「天孫降臨以来、一百七十九萬二千四百七十餘歲(179万2470余年。偽書とされる神道五部書のうち『倭姫命世紀』、『神祇譜伝図記』ではニニギは31万8543年、ホオリは63万7892年、ウガヤフキアエズは83万6042年の治世とされ、計は179万2477年となる。)が経ったが、未だに西辺にあり、全土を王化していない。東に美しい土地があるという、青い山が四周にあり、その地には天から饒速日命が下っているという。そこは六合の中なれば、大業を広げて、天下を治めるにふさわしい土地であろう。よって、この地を都とすべきだ」と宣言した。諸皇子はみなこれに賛成した。 東征の開始 10月5日、磐余彦は兄の五瀬命らと船で東征に出て、速吸之門に来た時、国津神の椎根津彦を道案内とした。筑紫国宇佐に至り、宇佐津彦、宇佐津姫の宮に招かれて、姫を侍臣の天種子命と娶せた。 筑紫国崗之水門を経て、12月に安芸国埃宮に居る。3月に吉備国に入り、高島宮の行宮をつくって3年滞在して船と兵糧を蓄えた。 長髄彦との戦い 戊午の歳の2月、船団を出して浪速国に至る。3月、河内国に入って、4月に龍田へ進軍するが道が険阻で先へ進めず、東に軍を向けて生駒山を経て中州へ入ろうとした。この地を支配する長髄彦が軍衆を集めて孔舎衛坂で戦いになった。戦いに利なく、五瀬命が流れ矢を受けて負傷した。磐余彦は日の神の子孫の自分が日に向かって(東へ)戦うことは天の意思に逆らうことだと悟り兵を返した。草香津まで退き、盾を並べて雄叫びをあげて士気を鼓舞した。この地を盾津と名付けた。 八咫烏の道案内 5月、磐余彦は船を出し、山城水門で五瀬命の矢傷が重くなり、紀伊国竃山で死去した。 名草戸畔という女賊を誅して、熊野に経て、再び船を出すが暴風雨に遭った。陸でも海でも進軍が阻まれることを憤慨した兄の稲飯命と三毛入野命が入水した。磐余彦は息子の手研耳命とともに熊野の荒坂津に進み丹敷戸畔女賊を誅したが、土地の神の毒気を受け軍衆は倒れた。 東征がはかばかしくないことを憂えた天照大御神は武甕槌神と相談して、霊剣(布都御魂)を熊野の住民の高倉下に授け、高倉下はこの剣を磐余彦に献上した。剣を手にすると軍衆は起き上がり、進軍を再開した。だが、山路険絶にして苦難を極めた。そこで、天照大御神は八咫烏を送り教導となした。八咫烏に案内されて、莵田の地に入った。 怒濤の進撃 8月、莵田の地を支配する兄猾(えうかし)と弟猾を呼んだ。兄猾は来なかったが、弟猾は参上し、兄が磐余彦を暗殺しようとする姦計を告げた。磐余彦は道臣命を送ってこれを討たせた。磐余彦は軽兵を率いて吉野の地を巡り、住人達はみな従った。 9月、磐余彦は高倉山に登ると八十梟帥(やそたける)や兄磯城(えしき)の軍が充満しているのが見えた。磐余彦は深く憎んだ。高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)が夢に現れ、その言葉に従って天平瓦と御神酒をの器をつくって天神地祗を祀り、勝利を祈願した。 10月、磐余彦は軍を発して国見岳で八十梟帥を討った。11月、磯城に攻め入り、八咫烏に遣いさせ弟磯城は降参したが、兄磯城が兄倉下、弟倉下とともになおも逆らったため、椎根津彦が奇策を用いてこれを破り、兄磯城を斬り殺した。 12月、長髄彦と遂に決戦となった。連戦するが勝てず、天が曇り、雹が降ってきた。そこへ鵄(とび)があらわれ、磐余彦の弓の先にとまった。すると電撃のごとき金色の煌きが発し、長髄彦の軍は混乱し、そこへ磐余彦の軍が攻めかかった。饒速日命は長髄彦を殺して降伏した。 翌巳未の歳の2月、磐余彦は従わない新城戸畔、居勢祝、猪祝を討った。また高尾張邑に土蜘蛛という身体が小さく手足の長い者がいたので、葛網の罠を作って捕らえて殺した。 これに因んで、この地を葛城と称した。これによって、磐余彦は中州を平定した。3月、畝傍山の東南の橿原の地を都と定める。庚申の歳、大物主の娘の媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめ)を正妃とした。 即位 辛酉の歳(神武天皇元年・紀元前660年)の正月、磐余彦は橿原宮で践祚され、始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)と称した。52歳であった。 神武天皇2年、功を定め、道臣命は築坂邑に大来目を畝傍山の西に居住させ、椎根津彦を倭国造に、弟猾を猛田邑の県主、弟磯城を磯城の県主に任じ、高皇産霊尊の子孫の剣根を葛城国造に任じた。併せて八咫烏を「幸を運ぶ鳥」と褒賞した。 神武天皇4年、天下を平定し海内無事を以て詔し、鳥見山に皇祖天神を祀った。 神武天皇31年、巡幸して、腋上の丘に登り、蜻蛉(あきつ)のとなめ(尾)に似ていることから、その地を秋津洲と命名した。 神武天皇42年、皇后媛蹈鞴五十鈴媛命の皇子の神渟名川耳尊(かむぬなかわみみのみこと)を皇太子と定めた。 崩御 神武天皇76年、127歳にして崩御した。 系譜 父は彦波瀲武鸕鶿草葺不合命(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)、母は玉依姫命(たまよりひめのみこと)。 『古事記』・『日本書紀』本文・第一・第二・第四の一書では、四男。第三の一書のみ、三男と作す。なお生年月日の記述は記紀にはない。兄に五瀬命、稲飯命、御毛沼命がいる。 妃:吾平津姫(あひらつひめ、阿比良比売。阿多小椅君の妹) 手研耳命(たぎしみみのみこと) 岐須美美命(きすみみのみこと、研耳命。古事記のみ) 皇后:媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと。大物主の女) 日子八井命(ひこやいのみこと、彦八井耳命) 神八井耳命(かむやいみみのみこと) 多朝臣・阿蘇国造・科野国造・火国造などの祖 神渟名川耳尊(かむぬなかわみみのみこと、神沼河耳命・綏靖天皇) 神武天皇の非実在説 神武天皇が即位したという辛酉の歳(紀元前660年)は弥生時代にあたる。明治時代に入り、近代歴史学が導入されると、歴史は、同時代史料や、同時代史料に基づくと推定される良質の編纂史料に根拠を持つものによってのみ叙述されるべきだという原則が広く承認されるようになった。しかしこの原則を古代史に当てはめると、皇室の歴史を直接疑うことにつながる故に、長らく本格的な史料批判は行われないままであった。それでも早くから、初期の天皇が非常に長命であることや、紀年が古すぎることに疑問を持つ者はいた。たとえば明治の歴史学者那珂通世は日本書紀の記述を批判して、記紀の紀年は「辛酉革命説」に基づく編者の創作であろうと論考した。 日本古代史に真の意味での史料批判が展開されるのは大正期の津田左右吉を待たなければならない。津田は記紀の成立過程に関して初めて本格的な文献批判を行い、神話学、民俗学の成果を援用しつつ、神武天皇は弥生時代の何らかの事実を反映したものではなく、主として皇室が日本を支配するいわれを説明するために述作された日本神話の一部として理解すべきであると断じた。戦前彼の著書は不敬であるとして発禁処分とされたが、戦後になって天皇制のタブーが解かれると、神武東征説話の骨子が高句麗の開国説話と類似しているという神話学者三品彰英の指摘もあって、多くの歴史学者によっておおむね妥当な推論であるとして支持されるようになった。 こうした経緯から現代の歴史学界では神武天皇の存在は全く前提とされていない。したがって神武天皇に関する説話は何らかの形で創作されたものであるとする意見が強く、崇神天皇、応神天皇、継体天皇、または記紀編纂時期の天武天皇を基に創作したとする「モデル論」も盛んである。また、神武東征物語は邪馬台国の東遷(邪馬台国政権が九州から畿内へ移動したという説)がモデルであるとする説もある。現代のアカデミズムに属する学者による標準的な日本古代の歴史叙述では、この時代は主として考古学を証拠として記述されている。 即位年月日 神武天皇の即位年月日は、日本書紀の記述に基づいて、明治以来、法的・慣習的に紀元前660年の旧暦元旦、新暦の2月11日とされている。 紀元前660年とされた経緯 『日本書紀』は年月日は全て干支で記しており、即位年月日は「辛酉年春正月庚辰朔」とある。 グレゴリオ暦が明治6年(1873年)1月1日 から暦として採用されたが、それに先立って、紀元節が旧暦である天保暦の正月(旧正月)とはならないようにするため、神武天皇即位の日をグレゴリオ暦の遡り暦に換算して、紀元節を特定の日付に固定する必要が生まれた。文部省天文局が算出し、暦学者の塚本明毅が審査して2月11日という日付を決定した。 具体的な計算方法は明かにされていないが、当時の説明では「干支に相より簡法相立て」としている。 干支は、60の周期で単純に繰り返すので簡易に計算できる。 神武天皇の即位年の「辛酉年」は『日本書紀』の歴代天皇在位年数を元に計算すると西暦紀元前660年に相当し、即位月は「春正月」であることから立春の前後であり、即位日の干支は「庚辰」である。そこで西暦紀元前660年の立春に最も近い庚辰の日を探すと、グレゴリオ暦では2月11日と特定される。その前後では前年12月20日と同年4月19日も庚辰の日であるが、これらは「春正月」になり得ない。したがって「辛酉年春正月庚辰」は紀元前660年2月11日以外には考えられない。 なお、『日本書紀』はこの日が「朔」、すなわち新月の日であったとも記載しているが、朔は暦法に依存しており「簡法」では計算できないので、明治政府による計算では考慮されなかったと考えられる。当時の月齢を天文知識に基づいて計算すると、この日は天文上の朔に当たる。 諡号・追号・異名 「神武天皇」は、762年(天平宝字6年)~764年に淡海三船により選定され追贈された漢風諡号である。 和風諡号は次のとおり。 『日本書紀』の神武紀には「始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)を、号けたてまつりて神日本磐余彦火火出見天皇(かむやまといはれびこほほでみのすめらみこと)と曰す」とある。 また、神代紀第十一段の第一の一書に「次に狭野尊(さののみこと)。亦は神日本磐余彦尊と号す。狭野と所称すは、是、年少くまします時の号なり。後に天下を撥ひ平げて、八洲を奄有(しろしめ)す。故、復号を加へて、神日本磐余彦尊と曰す」とあるが、第二の一書に「次磐余彦尊、亦號神日本磐余彦火火出見尊」、第三の一書に「次神日本磐余彦火火出見尊」、第四の一書に「次磐余彦火火出見尊」と似た名を挙げている。 一方『古事記』には、「若御毛沼命(わかみけぬのみこと)」「豐御毛沼命(とよみけぬのみこと)」「神倭伊波禮毘古命(かむやまといはれびこのみこと)」の名が見える。 「神日本」は美称で、聖徳を称えた表現。「磐余」は大和の地名。奈良県磯城郡桜井村・阿部村・香具山村付近(今、奈良県桜井市中部から橿原市東南部にかけての地)で、桜井市谷には磐余山がある。5世紀から6世紀にかけ、磐余はたびたび皇居の地に選ばれた。 皇居・橿原神宮 都は橿原宮(かしはらのみや、奈良県橿原市畝傍町の橿原神宮が伝承地)。 『古事記』に「畝火之白檮原宮(うねびのかしはらのみや)」、『万葉集』に「可之波良能宇禰備乃宮(かしはらのうねびのみや)」。 「橿原」の地名が早く失われたために宮跡は永らく不明であったが、江戸時代以来、多くの史家が「畝傍山東南橿原地」の記述を基に口碑や古書の蒐集を行っており、その成果は蓄積されていった。幕末から明治には、天皇陵の治定をきっかけに在野からも聖蹟顕彰の機運が高まり、1888年(明治21年)2月に奈良県県会議員の西内成郷が内務大臣山縣有朋公に対し、宮跡保存を建言した(当初の目的は建碑のみ)。 翌年に明治天皇の御勅許が下り、県が「高畠」と呼ばれる橿原宮跡(の推定地、現在の外拝殿前広場)を買収。京都御所の内侍所を賜って本殿、神嘉殿を賜って拝殿(現在の神楽殿)と成し、橿原神社(1890年に神宮号宣下、官幣大社)が創建された。 1911年から第一次拡張事業が始まり、橿原神宮は創建時の2万159坪から3万600坪に拡張される。その際、周辺の民家(畝傍8戸、久米4戸、四条1戸)の一般村計13戸が移転し(『橿原神宮規模拡張事業竣成概要報告』)、洞部落208戸、1054人が1917年(大正6年)に移転した(宮内庁「畝傍部沿革史」)。 なお、1938年(昭和13年)から挙行された紀元2600年記念事業に伴い、末永雅雄の指揮による神宮外苑の発掘調査が行われ、縄文時代後期~晩期の集落跡を検出したが(橿原遺跡)、記紀の橿原宮に直接結び付くような痕跡は確認されていない。 またこの時期、第二次拡張事業(1938~40)がなされる。社背の境内山林に隣接する畝傍及び長山部落の共同墓地、境内以西、畝傍山御料林以南、東南部深田池東側民家などを買収。「境内地としての風致を将来した。」(「昭和二十一年稿 橿原神宮史」五冊-三、五冊-五(橿原神宮所蔵)) なお、この事業は国費及び紀元2600年記念奉祝会費で賄われた。 陵墓・霊廟 『古事記』には、137歳で亡くなり、「御陵在畝火山之北方白檮尾上也」御陵は、畝傍山の北の方の白檮(かし)の尾の上にありと記されており、『日本書紀』には127歳で亡くなり「葬畝傍山東北陵」畝傍山の東北陵に葬ると記されている。また、壬申の乱の際に大海人皇子が神武陵に使者を送って挙兵を報告したと言う記事がある。 『延喜式』によると、神武天皇陵は、平安の初め頃には、東西1町、南2町で大体100m×100mの広さであった。中世にはその所在が分からなくなっていた。 江戸時代の初め頃から神武天皇陵を探し出そうという動きが起こっていた。一方、水戸光圀が『大日本史』の編纂をはじめた頃幕府も天皇陵を立派にすることで、幕府の権威をより一層高めようとした。 元禄時代に陵墓の調査をし、歴代の天皇の墓を決めて修理する事業が行われた。その時神武天皇陵に指定されたのが、畝傍山から東北へ約700mの所にあった福塚(塚山)という小さな円墳だった(現在は第二代綏靖陵に治定されている。)。 しかし、畝傍山からいかにも遠く、山の上ではなく平地にあるので別な説が出てきた。それは、福塚よりも畝傍山に少し近いミサンザイあるいはジブデン(神武田)というところにある小さな塚である(現在の神武陵)。 その後また、丸山という説も出てきた。これが最有力説であったが、神武陵は、1863年(文久3)にミサンザイに決まった。幕府が15000両を出して修復した。このとき神武陵だけでなく、百いくつの天皇陵全体の修復を行った。神武陵は転々としてきた歴史がある。 陵墓は、奈良県橿原市大久保町の山本ミサンザイ古墳が、畝傍山東北陵(うねびのやまのうしとらのすみのみささぎ)だと宮内庁により定められている。 現在、橿原市大久保町洞にあり、大正時代には、高市郡白檮(かし)村大字山本であったが、同じ場所である。大久保(大窪)または山本である。畝傍山から約東北に300m離れていおり、東西500m、南北約400mの広大な領域を占めている。 毎年、4月3日には宮中およびいくつかの神社で神武天皇祭が行なわれ、山陵には勅使が参向し、奉幣を行なっている。 また、神武天皇から昭和天皇に至るまで、歴代天皇は皆、皇居の宮中三殿の一つの皇霊殿に祀られている。 基礎データ 代数 初代 御名 神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと) 父 彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと) 母 玉依姫命(たまよりひめのみこと) 皇居 畝傍山橿原宮(うねびやまかしはらのみや) 皇后 媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと) 在位 崩御 陵 畝傍山東北陵(うねびやまうしとらのみささぎ)
https://w.atwiki.jp/iirowa6/pages/26.html
「なんだい?」 むき出しの木の根や不意のぬかるみなどで、ひどく足場の悪い深い森の中。 そこを連れだつ将も兵もなく、1人で歩いていた劉備玄徳は 聞こえてきた声に振り返って返事をするが、そこには誰もいない。 たしかに誰かに声を掛けられた気がしたのだが。それも身近な人物に。 「…………誰もいないねえ……。どうもここに来てから妙な感じだ」 この殺し合いの場。いやその前の死神博士が説明を行った場所から、劉備にとっては不可解の連続だ。 まずそこに連れて来られた経緯からして、奇怪極まりない。 連れて来られた、と言っても状況からそう推測したに過ぎない。 何しろ軍勢を率いて長安へ向け行軍していたはずが、次の瞬間には死神博士が説明を行った場所へ移動していた。 あんな物事の摂理を超えた現象は、天下を広く巡って来たが聞いたこともない。それこそ夢でしか有りえない。 しかも移動と同時に、爆発するという首輪まで嵌められている。 たしかに劉備は関羽や張飛ほどに、武に長けているわけではない それでも侠客集団の頭目から、将軍まで務めてきたのだ。それなりの心得はある。 こんな首輪を気付かないうちにまかれるほど、迂闊な人間ではないと自負している。 何より不可解なのは、とっくに死んだはずの董卓が居たことだ。 董卓ほど有名な者が殺されて、しかも何日も死体を晒されたのだ。まさかそれで実は生きていた、なんてことはあるまい。 つまり死者が蘇ったということになる。こうなると完全に妖術や仙術の領域だ。 実際、死神博士は死者の蘇生を可能だと言っていた。なるほど、妖術使いに見えなくもない。 いずれにしろ言えることは、これが人知を超えた事態であり、当然劉備の理解も超えているということ。 つまりこの殺し合いに関して、あれこれ考察しても無駄である。劉備はそう結論付けた。 「あれもこれも、訳のわかんないことだらけ……わかんないと言えばこの袋だよ。こいつぁいったい、どうやって開けるんだい?」 そう言って劉備は、紐にぶら下がった袋を無造作に持ち上げる。 劉備がこの場に送り込まれたとき、一緒に送り込まれた袋。死神博士が支給品を入れたと説明していた物だ。 中身は詰まっているが、しかしどこにも口が見当たらない。これでは中の物を取り出せない。 今の劉備の状況は武器もなく味方もなく、いやそれどころか 殺し合いが本当なら敵だらけだということになる。 「関さんくらいの頭なら、分かるのかも知んないけどよ……。益徳なら力づくで破っちまいそうだな、はっはっは。 ああ~~~、それにしてもおっ月さんはここでも、まんまるきれいだねえ」 しかし劉備はそんなことを意に介さず、袋を振り軽口を叩きながら天を仰ぐ。 無論、劉備とて事態の深刻さは理解している。 だが、何故か『死ぬ気がしない』のだ。 劉備はその劉姓が示すように、中山靖王・劉勝の末裔とされている。つまり、それが事実なら漢帝の傍系にあたる。 その出自の由縁もあってか、漢朝が乱れた際に義侠の同胞と共に挙兵した。 俗に黄巾の乱と呼ばれる内乱以来、大小数え切れぬ戦いを潜り抜けてきた兵だ。 劉備の半生は決して平易な道程ではなかった。それどころか常に死線の連続だったと言っていい。 劉備がそれらの死線を潜り抜ける最大の武器となったのは2つ。 今や天下の大徳として知れ渡った『器』。 それと身に迫る危機などを、根拠もなく察知できる『第六感』である。 その2つを武器に乱世を渡り歩き、ついに蜀の地を得て漢中王を名乗るまで登りつめた。 何度も劉備の命を救った第六感、それが危機を告げていない。 だから劉備は普段と同じ調子で居られるのだ。 「……っても今は長安攻めの真っ最中だから、そうそうのんびりもしてらんねえがな。 天下人ってのも楽じゃねえぜ。さってと、これからどうしたもんだかねえ…………」 殺し合いへの恐怖はないとはいえ自分が、一刻も早く自軍に戻らなければならない立場であるとも理解している。 天下の趨勢をかけ、曹操との戦いに望む自分の使命の大きさを。 同胞を背負い民を背負い、しかし無理に気負うこともなく天下に臨む。 それができることこそ、劉備を天下人たらしめているのだ。 だからと言って、死神博士の言いなりに殺し合いを進めるつもりは更々ない。 どれほど大儀を背負い今や清濁併せ呑む器になったとしても、劉備が己が正中にすえるものはあくまで侠に他ならない。 侠は言葉にできぬ。だが侠者ならば言葉にせずとも分かる。 この殺し合いに乗ることは、義侠とは決して相容れぬと。 しかし死神博士の言葉を信じるなら殺し合いに勝ち残る以外、ここから生還する方法も無いことになる 生きて為さねばならない使命がある。生をつかめる道は1つ。さりとてその道は、死んでも選べない。 要するに現状は、余裕がないどころか八方ふさがりなのだ。 「…………とりあえず、あいつに聞いてみるか」 まだ夜道を照らす照明もない漢の時代に生まれ育ち、諸国を旅してきた劉備は夜目が利く。 だから深い森の中でも、1人佇む人間を遠目に見つけることができた。 見慣れない黒い服に身を包んだ、これも見慣れない長い銀髪の女。 中原にも江南にも見ない類の人種。胡人でもないようだ。 しかしそれ以上に劉備の気を引いたのは。 「……なんだ、泣いてるのかい? それにしても……ああ~~~、目を凝らして見りゃえらく別嬪な若ぇ娘じゃねぇの」 女は手には本を持っているが、足下に支給品の袋を捨て置いたまま涙を流して立ち尽くしている。おまけに中々の美人だ。 その2点から、どうも危険は少ないように見受けられた。後者がなぜ判断材料になり得るかは、余人には不明だが。 何より第六感が女を危険な人物だと告げていない。 とりあえず、何の心配もなく接触できるはずである。 ただ劉備の中で、なぜか漠然とした違和感があるのが気に掛かっているが……。 「まっ、このまま1人で居たって何にも始まらねえわな。なあ、あんたもそう思うだろ?」 接触する。 劉備はそう決めるや否や、草木を掻き分け真っ向から平然と女の前に姿をあらわした。 この辺は劉備が豪胆なのか無謀なのか、評価の別れるところである。 女は涙を流したままゆっくりと劉備に顔を向ける。 その顔に不実の色は見とれない。やはり一抹の違和感が拭えないが……。 劉備はまさに破顔一笑と言った風情で、女に笑いかけた。 「おいらが誰かって聞きたげだねえ。おいらは漢帝国再興の大儀に生きる漢中王! 劉備玄徳ってんだ! あんた、名はなんて言うんだい?」 女はしばらく黙って劉備を見つめていたが、やがて口を開いた。 「我に呼ばれる名は無い」 その返事に意表をつかれた劉備だが、すぐに気を取り直し笑みにもどる。 「そいじゃ名無しの娘さん。あんた何だってまた、こんなところでじっとして泣いてるんだい?」 殺し合いに乗っているかどうかはあえて問題にしない。 もし女にそれほどの邪心あらば自分なら気付くはずだし、自分が乗っていないことも口にせずとも伝わると確信しているからだ。 女は依然、涙を流しながら瞑目して天を仰いだ。 その様子は、何かを悔いているようにも見える。 「また、全てが終わってしまった。一体いくたび、こんな哀しみを繰り返せばいい……」 抑揚のない女の言葉。だが、憂いの色は見て取れる。 言ってる意味は分からない。当然だ、会ったばかりの者の事情が分かるはずもない。 それでも女の憂いが殺し合いとは関係ない、ここに来る以前からのものだと察することはできた。 劉備には関係がないどころか知りもしない話。しかしこうなっては、どうしても放っておけないのが劉備である。 それに今は状況が状況だ。こんな所にいつまでも1人で居させては、命が幾つあっても足りない。 情義の人。かつて自身がそう呼ばれた時、劉備は否定した。 だが目前で困窮に陥っている者を捨て置くことは、どうしてもできない。 本人がどれほど否定しようと、やはり劉備は情義の人なのである。 何しろ劉備は『天下の民の笑顔を見る』ために、天下にうって出たのだから。 「おいらはあんたが何者かは知らねえ。あんたに何があったのかもな。 けどよ、もし命を大事にしてえのなら、命を永らえて為したいことがあるのなら、この劉備玄徳に天命を預けてみないかい?」 相変わらず女の表情は乏しいが、僅かに動揺の気配を読み取れた。 「……私はまだ、主の願いを叶えていない」 女には生きて果たしたい想いがあるようだ。 ならば話は早い。 劉備には、天下の人々を呑み込んできた嚢がある。 女の想いも呑み込んで、帰るべきところまで共に行けばいい。 天下人たる自分なら為せる。今の劉備なら、そう確信できた。 「へえ、あんた誰かに仕えてんのかい。なら尚更、命を無駄にしちゃいけねえよ。 事ここにいたって尚、主を想える忠義の者をこんな所で死なせちゃ天下の損失ってもんだよ。 無為な殺し合いを避けて生還することこそ、忠義の道ってもんだぜー!!」 会ったばかりの女。 分かることと言えば、本来いるべき主の下から引き離されたことくらい。 それだけで充分だ! 何者だろうとかまわねえ。 女と共に、これからの天下を渡っていける 劉備は女に手を差し出した。 本当なら抱擁して、女の哀しみを呑み込んでしまいたいところだが 初対面の女にそれをやるのは、さすがに警戒される恐れがある。 おそらくは受け入れてくれるだろうと期待し、胸襟を開き女を真っ直ぐ見据えた。 しかし、違和感がある。 しかも今までとは全く違う、具体的な違和感。 女の持っていた本が、いつの間にか”宙に浮いている”のだ。 当然、そんな真似は尋常な人間には不可能である。 この殺し合いを仕掛けた死神博士のような、超常の存在でもなければ。 「我は闇の書。我が力の全ては……………………主の願い、そのままに」 突如、女の足下から光が発せられる。 紫色の光。それが線を引いて、地面に紋様を描いていた。 劉備の想像を絶する怪異。 女はそれを気にすることもなく、平然としていた。 いや、様子から察するに怪異は”女が起こして”いる。 今の今まで何の危機感も抱いていなかった劉備を、急激に恐怖が襲う。 もしや自分は勘違いしていたのではないか? 女とは気持ちが通じている、と感じていたが そもそも女は、この世のものでは無いのではないか。 黒い鳥のような翼が女の背中から広がる。 かつて曹操に追われた際感じた、あるいはそれ以上の危機感が劉備を襲った。 まずい。この女の近くに居るのは途方もなく危険だ。 女は劉備を見据えたのだ。まるで獲物を狙うように。 いや、それはもっと無機質な、まるで射撃の的を狙うような目つきで。 劉備は弾かれたように、女に背を向け走り出す。 草木を掻き分け、泥に足をとられそうになりながら この世のものならぬ女から、必死に逃げる。 「刃もて、血に染めよ。穿て、ブラッディダガー」 もう女の視界からは完全に離れた。そう踏んだ劉備だったが その耳は女の声を遠く微かに、しかし確実に捉えた。 走りながら首だけ振り向き、女の様子を確認する。 女は空中を飛んでいた。 周囲には無数の紅い短剣が、並んで浮いている。 それらの短剣が一斉に発射された。 閃光と見紛うほどの速さで、劉備めがけ飛び来る。 劉備は紛うことなき天下人である。 同じ蒼天に生きる人ならば、殺し合いという状況だ。協力を取り次ぐことができたかもしれない。 しかし女を相手には、土台不可能なことだった。 劉備の器に問題がある訳ではない。 まず劉備と女では、字義通り住む世界が違う。 劉備が住む世界は、後漢末期の中華世界。 そして女は幾つもの次元世界を渡った末、地球に辿りついた。しかも後漢の時代より、10世紀以上も経った日本にだ。 何より劉備と女の最大の違い。 それは劉備は普通の人間であるが、女は今や普通の人間ではない。 今の女は魔法運用器具であるデバイスと融合し、その姿と意思が表に出ている状態だ。 住む世界が違えば、存在そのものも違う。 つまり劉備には呑み込むどころか、理解しあうことすら叶わない相手だったのだ。 女は魔法プログラムと同義の存在。ゆえに殺気を読み取ることができない。 女は魔法プログラムと同義の存在。ゆえに武威を感じ取ることができない。 まっこうから明確に殺意を向けられるまで、危機を察知することができなかった。 それが劉備の誤算であり、そして命を落とした原因となる――――。 紅い短剣が正確に劉備を追尾し、それに着弾。 爆発。 樹木の高さに枝葉の広さまで達する規模の爆煙が上がる。 爆煙の晴れた後に残ったものは、全身に傷を負った無残な劉備の骸であった。 本来の歴史ならば蜀漢帝国の皇帝になる男、劉備玄徳。 天下人となるはずだった男はしかし、蒼天ならぬ殺し合いの地で天命が尽きた。 ◇ ◇ ◇ 女はかつて八神はやてと呼ばれていた。 八神はやてが求めているものは、平凡な日常を送ることだった。 はやては幼いころに両親を亡くし、原因不明の病気で両脚に障害を持って育つ。 古代ベルカのデバイスである『闇の書』は、はやてが望んだわけではない。『闇の書』からはやてを選び来訪した。 『闇の書』は、防衛プログラムである守護騎士を起動させた。 シグナム。ヴィータ。シャマル。ザフィーラ。はやてを主と仰ぐ、4人のヴォルケンリッター。 魔法の知識を何1つ持たないはやては4人が現れた際、驚きのあまり気絶したほどだ。 4人は主――はやてに服従した。命令を聞くと平伏したのだ。 はやてが4人に命令――ではなく望んだのは、家族となること。 帰路を談笑しながら車椅子を押してもらい、同じ食卓を囲み、同じ温もりの中で眠る。 長く1人で暮らし両親の思い出も遠いはやてにとって 新しくできた家族が、例えようもなく愛おしい存在だった。 騎士ははやてに語る。魔力を蒐集し『闇の書』が完成すれば、主はあらゆる望みを叶えられる絶大な力を得ると。 はやての脚の障害も治せると。 それでも八神はやてが望んだものは、平凡な日常を送ることだった。 魔力の募集は、他者からリンカーコアを無理やり奪う形をとる。はやてはそれを嫌った。 はやての日常は穏やかに、しかし幸福に過ぎていく。 だが蜜月の日々は、永遠には続かない。 はやては知らなかった。闇の書が、自身の生命活動を阻害するほど侵食していることを。 はやては知らなかった。守護騎士達が自身を救うため、魔力を蒐集していることを。 終局は前触れもなく訪れた。 唐突に夜天の下へ連れられ、晒された現実。 それは非現実的な、寒々とさえした惨状だった。 倒れ伏すザフィーラ。何も無い空中で磔となっているヴィータ。 シグナムとシャマルは先程までその場に居た痕跡として、衣服だけを残していた。 冷たく見下ろす高町なのはとフェイト・テスタロッサ。 何も知らなかったはやてだが、この時悟った。 在りし日の幸せは、奪われてしまったと。 そしてはやては闇の書と融合する。 はやての意思は深い哀しみの底に沈み、今表にあらわれているのは闇の書の管制人格(マスタープログラム)。 つまり闇の書の意思。 闇の書の意思が望むものは、主の願いをかなえることのみ。 すなわち主の愛しき守護者を傷つけた、なのはとフェイトを破壊する。 しかし闇の書は未だ使命を果たせぬまま、殺し合いの地に召喚された。 元の世界に帰るには、殺し合いを勝ち残る他ないらしい。 ならば、それを為すまで。 闇の書はプログラム。自身の使命を果たすことが全て。 それ以外の一切は考慮に入らない。 だから必要とあらば殺し合いを為すことに、迷いも躊躇いもない。 劉備を殺しデイパックを放置して、その場を飛び去る。 食料も地図も必要としない。 元より自分の命にすら執着はない。 いずれ防御プログラムが暴走する。そうなれば、全ては終わるのだから。 ただそれまでの時間を与えられた使命に使うだけだ。 僅かに気がかりなのは、常より魔力の消耗が大きいこと。 それに次元転送魔法を試みたが、上手くいかなかった。だから殺し合いに乗らざるを得ないのだが。 どうやら魔法の使用に、何らかの抑制が掛かっているようだ。 それでも先程劉備で試したように、人を殺すのに支障はないが。 名簿を見ていない彼女は知らない。 同じ殺し合いの地になのはとフェイトが呼ばれていることを。 それがどんな運命を招くのか知らないまま、殺戮に赴く。 女はかつて八神はやてと呼ばれていた。 今はまだ、呼ばれる名前がない。 【劉備玄徳@蒼天航路 死亡】 【H-7/森/一日目-深夜】 【八神はやて@魔法少女リリカルなのはA s】 [状態]:健康、闇の書と融合 [装備]:無し [持物]:無し [方針/目的] 基本:元の世界に帰り、なのはとフェイトを破壊する。 1:殺し合いに優勝する。 [備考] ※魔法少女リリカルなのはA s原作第9話終了後からの参戦です ※闇の書と融合している状態です。魔力量、使える魔法の種類や威力などに制限を受けています。 ※劉備玄徳と八神はやてのデイパックがH-7エリアに放置されています 時間順で読む 前:本郷危うし!恐怖の鉄槌怪人ヴィータ 次:Valkyrja 投下順で読む 前:本郷危うし!恐怖の鉄槌怪人ヴィータ 次:Valkyrja 八神はやて 劉備玄徳
https://w.atwiki.jp/fiverock/pages/135.html
無双OROCHI2Special(DLC)PSP版 2012年10月04日15:53更新 以下すべて見たくない人は開けないようにしてください ※すべて公式サイトより抜粋し一部アレンジしてます。 +2012年07月26日 2012年07月26日 <『無双OROCHI2 Special』 アバターアイコン>50円 『無双OROCHI2 Special』 のPlayStation®Network用アバターアイコンです。 ※アバターアイコンの購入は PlayStation®3 でのみ可能です。また、アバターの選択も PlayStation®3 でのみ可能ですが、 選択されたアバターは PlayStation®Network に接続することで、PlayStation®Vita、PSP® でもお楽しみいただけます。 安倍晴明 <追加BGM1>100円 クリア済みの戦場で、選択できるBGMが追加されます。 新たに作曲されたBGMでいつもと違った戦場をお楽しみ下さい。 『無双OROCHI2』 サウンドディレクター小池が、アタッカータイプ 「スピード」 をイメージして作曲した完全新曲です! ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 追加BGM ・ 疾駆-速- ~無双OROCHI2~ <追加壁紙 「妖蛇襲来」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 <追加壁紙 「名族の威光」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 +2012年08月02日 2012年08月02日 <追加BGM 2>100円 クリア済みの戦場で、選択できるBGMが追加されます。 新たに作曲されたBGMでいつもと違った戦場をお楽しみ下さい。 『無双OROCHI2』 サウンドディレクター小池が、アタッカータイプ 「テクニック」 をイメージして作曲した完全新曲です! ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 追加BGM ・ 跳躍-技- ~無双OROCHI2~ <追加壁紙 「一騎討ち」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 <追加壁紙 「尻にしかれ…」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 +2012年08月09日 2012年08月09日 <追加BGM 3>100円 クリア済みの戦場で、選択できるBGMが追加されます。新たに作曲されたBGMでいつもと違った戦場をお楽しみ下さい。 『無双OROCHI2』 サウンドディレクター小池が、アタッカータイプ 「ワンダー」 をイメージして作曲した完全新曲です! ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 追加BGM ・ 幻惑-閃- ~無双OROCHI2~ <追加壁紙 「司馬師の宝物」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 <追加壁紙 「頂上決戦」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 +2012年08月23日 2012年08月23日 <シナリオ追加セット1>100円 戦場選択から新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMや、特定のキャラ用の追加武器も含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「酔客灸治戦」 酒宴を見回り、騒ぎを起こす者たちにお灸を据えよ! クリアすると追加武器 「槍:捕虫網」 が、使用可能キャラクターに渡されます。 +使用可能キャラクター 呉:呂蒙 蜀:趙雲、関羽、馬超、姜維 他1:呂布 戦国1:真田幸村、前田慶次 戦国2:本多忠勝 「南中亡者戦」 南中の地で孤立した郭淮を救援し、亡者と間違えて攻め寄せる孟獲軍を退けよ! クリアすると追加武器 「手甲:具牢武」 が手に入ります。 +使用可能キャラクター 呉:丁奉 他1:孟獲 追加BGM ・ 身支度 ~無双OROCHI~ ・ 最終決戦 ~無双OROCHI 魔王再臨~ ・ 勇壮 ~無双OROCHI Z~ ・ 決戦 ~無双OROCHI~ <シナリオ追加セット2>100円 戦場選択から新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMや、特定のキャラ用の追加武器も含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「忍者競演戦」 源義経と忍びたちが妖魔の根城へ潜入した。機敏な立ち回りで、大軍を打ち破れ! クリアすると追加武器「弧刀:耀」が、使用可能キャラクターに渡されます。 +使用可能キャラクター 呉:周泰 「白頭巾共闘戦」 小田原城が黒き邪に襲われた。白頭巾の力を結集し、正しきを顕せ! クリアすると追加武器「大斧:兵牢飴」が、使用可能キャラクターに渡されます。 +使用可能キャラクター 魏:徐晃 他2:レイチェル 戦国3:加藤清正 追加BGM ・ 成都攻略戦 ~真・三國無双6~ ・ 逃亡劇 ~真・三國無双3~ ・ 虎牢関の戦い ~真・三國無双5~ ・ 救出戦 ~戦国無双2~ <追加BGM 4>100円 クリア済みの戦場で、選択できるBGMが追加されます。 新たに作曲されたBGMでいつもと違った戦場をお楽しみ下さい。 『無双OROCHI2』 サウンドディレクター小池が、アタッカータイプ 「パワー」 をイメージして作曲した完全新曲です! ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 追加BGM ・ 熾烈-力- ~無双OROCHI2~ <追加壁紙 「カタストロフィ」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 <追加壁紙 「かつての肖像」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 +2012年08月30日 2012年08月30日 <シナリオ追加セット3>100円 戦場選択から新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMや、特定のキャラ用の追加武器も含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「異界異聞録1」 剣豪・宮本武蔵と、勇者・ネメア。いずれが強者か、南中の地で勝負をつけよ! クリアすると追加武器「レピドプテラ」が、あやねに渡されます。 +使用可能キャラクター 他2:あやね 「異界異聞録2」 ネメアの故郷と融合した地・九州。思いを馳せるネメアと共に妖魔を撃退せよ! クリアすると追加武器「弓:愛天使弓」が、使用可能キャラクターに渡されます。 +使用可能キャラクター 魏:夏侯淵 蜀:黄忠 戦国2:稲姫 追加BGM ・ 対戦モード・軍略 ~真・三國無双5 Empires~ ・ ビジュアルDB ~真・三國無双5 Empires~ ・ 立志導入 ~真・三國無双4 猛将伝~ ・ 居城・復興 ~真・三國無双6 猛将伝~ <シナリオ追加セット4>100円 戦場選択から新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMや、特定のキャラ用の追加武器も含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「仁君共闘戦」 劉備、徳川家康と共に織田軍に加勢し、董卓軍と戦って、逃げ遅れた民を救出せよ! 獲得武器:「槍:甲板掃除槍」 +使用可能キャラクター 呉:呂蒙 蜀:趙雲、関羽、馬超、姜維 他1:呂布 戦国1:真田幸村、前田慶次 戦国2:本多忠勝 「董卓野望戦」 董卓は奸策をもって美女たちを呼び寄せた。今こそ、念願の酒池肉林の宴に華を添えよ! 獲得武器:「爆弾:太古八気」 +使用可能キャラクター 他1:董卓 追加BGM ・幕舎 ~真・三國無双5~ ・居城・発展 ~真・三國無双6 猛将伝~ ・事典 ~真・三國無双4~ ・結果表示 ~真・三國無双5~ <追加壁紙「蹴鞠頂上決戦」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 <追加壁紙「友情不変」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 +2012年09月06日 2012年09月06日 <追加壁紙「仮面の下」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 <追加壁紙「忍の仕事」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 【他2】特別壁紙 +2012年09月13日 2012年09月13日 <追加壁紙「主従」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 <追加壁紙「ビーチバレー」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 <シナリオ追加セット5>200円 戦場選択から新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMや、特定のキャラ用の追加武器も含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「花婿獲得戦」 「自らを倒した女性と祝言を挙げる」 と噂のある武将たちを倒し、花婿を獲得せよ! 獲得武器:「刀:素敵」 +使用可能キャラクター 魏:夏侯惇、曹操 呉:孫堅、孫権 蜀:劉禅 晋:司馬昭、司馬師 他2:リュウ・ハヤブサ 戦国1:織田信長 「大義思案戦」 戦を面倒くさがる司馬昭と、嫌う毛利元就。左慈の導きのもと、戦の大義を見つけ出せ! 獲得武器:「双剣:紅白旗」 +使用可能キャラクター 魏:曹丕 呉:陸遜 蜀:劉備 戦国3:宮本武蔵 「剣盾奮迅戦」 盾を弱者の戦備と豪語する武将たちに、剣盾持ちの真の強さを示せ! 獲得武器:「闘剣:ヘクトルの剣」 +使用可能キャラクター 他2:アキレウス 追加BGM ・ 夷陵の戦い ~真・三國無双3~ ・ 龐徳 ~真・三國無双6 猛将伝~ ・ 黄巾の乱 ~真・三國無双5~ ・ 救出戦2 ~戦国無双2 猛将伝~ ・ 川中島の戦い ~戦国無双2~ +2012年09月20日 2012年09月20日 <追加壁紙「疾きこと風の如し」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 <追加壁紙「全員集合」>20円 新たにデザインされた壁紙を追加できます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 < シナリオ追加セット6>200円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMや、特定のキャラ用の追加武器も含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「獣救援戦」 五丈原にたびたび動物が出没するらしい。その原因を調査せよ! 獲得武器:「爪:黒猫爪」 +使用可能キャラクター 魏:張郃 「至宝奪回戦」 司馬師の 「大切な物」 が何者かに盗まれた。犯人を探し出し奪回せよ! 獲得武器:「螺旋槍:菜肉螺旋」 +使用可能キャラクター 晋:鄧艾 戦国2:浅井長政 「内輪もめ仲裁戦」 敵が迫る中、男女の内輪もめが発生。早急に仲裁し、襲撃に備えよ! 獲得武器:「大鎌:斬神」 +使用可能キャラクター 他1:遠呂智 他2:真・遠呂智 追加BGM ・ 好敵手 ~真・三國無双3~ ・ 虎牢関の戦い2 ~真・三國無双3~ ・ 濡須口の戦い ~真・三國無双5 Special~ ・ 桶狭間の戦い ~戦国無双2 猛将伝~ ・ 五丈原の戦い ~真・三國無双2~ +2012年09月27日 2012年09月27日 <シナリオ追加セット7>200円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMや、特定のキャラ用の追加武器も含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「テーマ曲獲得戦」 前田慶次にふさわしいテーマ曲を獲得せよ! 獲得武器:「杖:魔育」 +使用可能キャラクター 蜀:龐統 他1:張角 戦国3:綾御前 ※BGM変更なしのプレイを推奨 「呂布雪辱戦」 仙界軍に呂布は因縁の相手を見つけた。哪吒を撃破し、雪辱を果たせ! 獲得武器:「槍:床掃方天戟」 +使用可能キャラクター 呉:呂蒙 蜀:趙雲、関羽、馬超、姜維 他1:呂布 戦国1:真田幸村、前田慶次 戦国2:本多忠勝 「博愛啓発戦」 人間の愛に興味を示さない女媧と哪吒。二人と共に様々な愛に触れよ! 獲得武器:「砕棒:王太魔」 +使用可能キャラクター 魏:許褚、龐徳 呉:黄蓋 戦国2:島津義弘 追加BGM ・ 南中の戦い ~真・三國無双6~ ・ 合肥新城の戦い ~真・三國無双2~ ・ 毌丘倹・文欽の乱 ~真・三國無双6~ ・ 桶狭間の戦い2 ~戦国無双 KATANA~ ・ 赤壁の戦い ~真・三國無双6~ <シナリオ追加セット8>100円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMも含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「仙女求愛戦」 仙女が集う地を訪れた郭嘉と雑賀孫市。癒しを求める彼らと共に、仙女に愛を語れ! 「三方ヶ原遊山戦」 復讐と任務の狭間で苦しみながら戦う王異。彼女を三方ヶ原の地へ気晴らしに連れ出せ! 追加BGM ・ 闘技場 ~無双OROCHI 魔王再臨~ ・ 合肥新城の戦い2 ~真・三國無双5~ ・ 進軍 ~真・三國無双6~ ・ 四国の戦い ~戦国無双2 猛将伝~ <シナリオ追加セット9>200円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMや、特定のキャラ用の追加武器も含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「妲己救出戦」 古志城に追い込まれた妲己。太公望の策を破り、妲己を救出せよ! 獲得武器:「袖:翔天」 +使用可能キャラクター 他2:三蔵法師 「妖魔造反戦」 蛟が平清盛に反旗を翻した。蛟に加勢し、平清盛を打ち破れ! 獲得武器:「刀:血脈の剣」 +使用可能キャラクター 魏:夏侯惇、曹操 呉:孫堅、孫権 蜀:劉禅 晋:司馬昭、司馬師 他2:リュウ・ハヤブサ 戦国1:織田信長 「仙界大決戦」 古志城に仙界軍が来襲した。妖魔軍の総力を結集し、勝利せよ! 獲得武器:「手斧:飛虎反」 +使用可能キャラクター 魏:典韋、張遼 戦国3:柴田勝家 追加BGM ・ 大団円 ~無双OROCHI Z~ ・ 政略画面他 ~真・三國無双4 Empires~ ・ 事典2 ~真・三國無双5~ ・ 結果表示2 ~真・三國無双4~ ・ 古志城の戦い ~無双OROCHI~ +2012年10月04日 2012年10月04日 <シナリオ追加セット10>200円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMも含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「天下人激闘戦」 三國の覇者たる晋に、戦国を制した徳川軍が挑む。威信を懸けた戦いに勝利せよ! 「鍾会挙兵戦」 己の野心のため、董卓と組んだ鍾会。董卓軍を踏み台にし、栄達の道へ乗り出せ! 「酒肴探索戦」 酒呑童子たちが宴の開催を計画した。盛大な宴会にするべく、極上の酒肴を集めよ! 追加BGM 無双OROCHIと真・三國無双のシリーズから、5曲が追加されます。 ・ 事典3 ~真・三國無双3~ ・ 軍略・冬 ~真・三國無双5 Empires~ ・ 事典4 ~真・三國無双6~ ・ ビジュアルDB2 ~真・三國無双4 Empires~ ・ 邪馬台の戦い ~無双OROCHI 魔王再臨~ <シナリオ追加セット11>100円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMも含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「清盛暗躍戦 1」 傀儡の術による妖魔軍増強を図る平清盛。合肥を急襲し、敵の武将らを配下に加えよ! 「清盛暗躍戦 2」 合肥を落とし勢いを増す妖魔軍。次なる的を樊城に絞り、軍神・関羽を手中に収めよ! 追加BGM 真・三國無双と戦国無双のシリーズから、4曲が追加されます。 ・ 官渡の戦い ~真・三國無双5~ ・ 冀州討伐戦 ~真・三國無双4~ ・ 追撃戦 ~真・三國無双4~ ・ 小田原城の戦い ~戦国無双2~ <シナリオ追加セット12>200円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ゲーム中で使用できるBGMも含まれます。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「厳島撃退戦」 妖魔軍が厳島を包囲した。寡兵にて抵抗する毛利元就と共に、敵の猛攻を凌ぎ撃退せよ! 「悪戯猿捕縛戦」 相変わらず悪戯ばかりの孫悟空。諸葛亮の神算を得て、孫悟空を捕縛し懲らしめよ! 「神速撃破戦」 雲霞の如く攻め寄せる大軍。限られた時間の中で幾千の敵を蹴散らし、己が武技を示せ! 追加BGM ・ 逃亡戦 ~真・三國無双4~ ・ 奇襲戦 ~真・三國無双4~ ・ 優勢 ~戦国無双2~ ・ 劣勢 ~戦国無双2~ ・ 厳島の戦い ~無双OROCHI 魔王再臨~ <シナリオ追加セット13>100円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「覇道激突戦」 曹操と織田信長、覇道を歩む者同士の抗争が勃発。劉備らと共に両者の争いを仲裁せよ! 「要塞壊滅戦」 無数の兵器が守る砦に、妖魔が籠城した。力自慢の武将と共に、要塞を壊滅させよ! <シナリオ追加セット14>100円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「射手名人位獲得戦」 射撃の腕を競う戦いに、夏侯淵が参戦した。強敵を退け、射手名人位を獲得せよ! 「真・古志城遊説戦」 黄巾党を増強すべく、張角は仙界に乗り込み遊説を開始。全ての敵を黄天の教えに導け! <シナリオ追加セット15>100円 戦場選択から、新しいシナリオを選べるようになります。 ※ PlayStation®3 で配信されたものです。 「本能寺救出戦」 曹操と織田信長が妖魔の急襲を受けた。孤立した彼らを、炎上する本能寺から救出せよ! 「関ヶ原疾駆戦」 天下最速を競い、早駆けの勝負が催された。すべての砦を素早く巡り、俊足を披露せよ! 上へ
https://w.atwiki.jp/shintouzyo/pages/27.html
唐書巻八十七 列伝第十二 蕭銑 輔公祏 沈法興 李子通 朱粲 林士弘 張善安 梁師都 劉季真 蕭銑は、後梁の宣帝の曾孫である。祖父の蕭巖は、開皇初年に隋に叛いて陳に降り、陳が滅びると、文帝(楊堅)はこれを処刑した。銑少貧、傭書、事母孝。煬帝以外戚擢為羅川令。 大業十三年、岳州校尉董景珍・雷世猛、旅帥鄭文秀・許玄徹・万瓚・徐徳基・郭華、沔人張繡等謀反隋、且推景珍為主、景珍曰:「吾素微、雖假名号、衆不厭。羅川令、故梁裔也、寛仁大度、有武皇遺風。且吾聞帝王之興、必有符命。隋冠帶悉号『起梁』、蕭氏中興象也。今推之、以応天順人、不亦可乎?」乃遣人告銑。銑即報景珍書曰:「我先君昔事隋、職貢無廢、乃貪我土宇、滅我宗祊、我是以痌心疾首、思刷厥恥。今天誘乃衷、公等降心、将大復梁緒、徼福于先帝、吾敢不糾厲士衆以従公哉!」即募兵数千、揚言跡盜、将以応景珍。 会潁川賊沈柳生寇県、銑出戰不利、謂其下曰:「岳陽豪桀将推我為主、今天下叛隋、吾能守節独完哉?且吾先人国于此、若徇其請復梁祚、因以半紙檄召群盜、誰敢不従?」衆悅。乃以十月称梁公、旂幟服色悉用其舊。柳生以衆帰銑、用為車騎大将軍。不五日、遠近爭附、衆数万、乃趨巴陵。景珍遣徐徳基・郭華率彊姓数百迎謁、而先見柳生。柳生與其下謀曰:「梁公起、我最先附、勳第一。今岳陽兵衆而位多、誰肯為我下?不如殺徳基、質其人、独挾梁主以進、則吾誰先?」因殺徳基、詣中軍白銑。銑驚曰:「今欲撥乱、遽自相屠、我不能為若主矣!」歩出軍門。柳生懼、伏地請罪。銑責宥之、陳兵而進。景珍曰:「徳基倡義竭誠、柳生擅殺之、不誅、無以為政。且凶賊與共処、必為乱。」銑因斬柳生。於是築壇城南、柴上帝、自称梁王。有異鳥至、建元為鳳鳴。 義寧二年、僭称皇帝、署百官、一用梁故事。追謚従父琮為孝靖帝、祖巖河間忠烈王、父璿文憲王。封景珍晋王、雷世猛秦王、鄭文秀楚王、許玄徹燕王、万瓚魯王、張繡斉王、楊道生宋王。隋将張鎮州・王仁壽撃銑、不能克、及隋亡、乃與甯長真等率嶺南州県降於銑。時林士弘據江南、銑遣将蘇胡兒抜豫章、使楊道生取南郡、張繡略定嶺表。西至三峽、南交趾、北距漢水、皆附屬、勝兵四十万。 武徳元年、徙都江陵、復園廟。引岑文本為中書侍郎、掌機密。遣道生攻峽州、刺史許紹撃破之、士死過半。 三年、高祖詔夔州総管趙郡王孝恭討之、抜通・開二州、斬偽東平王闍提。諸将擅兵橫恣、銑恐寖不制、乃陽議休兵營農、以黜其権。大司馬董景珍之弟為将軍、怨之、謀作乱、事泄、被誅。景珍方鎮長沙、銑下書赦之、召還江陵。景珍懼、遣使詣孝恭、挙地降。銑遣張繡攻景珍、景珍曰:「前年醢彭越、往年殺韓信、独不見乎!奈何相攻?」繡不答、囲之。景珍潰而走、麾下殺之。銑進繡為尚書令。繡恃功、亦驕蹇、銑又誅之。銑性外寛内忌、疾勝己者、於是大臣舊将皆疑間、多叛去、銑不能禁、由此愈弱。 四年、詔孝恭與李靖率巴蜀兵順流下、廬江王瑗繇襄陽道、黔州刺史田世康出辰州道、会兵圖銑。偽将周法明以四州降、即詔為黄州総管、趨夏口道、攻安州、克之。偽将雷長潁以魯山降。銑乃遣将文士弘拒孝恭、戰清江口、孝恭大破之、獲艦千艘、抜宜昌・當陽・枝江・松滋、偽江州将蓋彦挙以城降。孝恭・靖直逼其都。 初、銑放兵、止留宿衛数千人、及倉卒追集、江・嶺回遠、未及赴。孝恭布長囲守之、数日、破其水城、取楼船数千。交州総管丘和・長史高士廉・司馬杜之松詣靖降。銑度救不至、謂其下曰:「天不祚梁乎?待窮而下、必害百姓。今城未抜、先出降、可免乱。諸人何患無君?」乃麾而令、守陴者皆慟。以太牢告于廟、率官屬緦衰布幘詣軍門、謝曰:「當死者銑爾、百姓非罪也、請無殺掠!」孝恭受之、護送京師。後数日、救兵至、且十余万。知銑降、乃送款。銑至、高祖讓之、對曰:「隋失其鹿、英雄競逐。銑無天命、故為陛下禽、猶田橫南面、豈負漢哉?」帝怒其不屈、詔斬都市、年三十九。自僭国至滅凡五年。 賛曰:銑、故梁子孫、起文吏、掩東南而有之、荊・楚好乱、氣俗然也。観銑武雖不足、文有余矣、大抵盜仁義、詭世乱俗者、聖人所必誅。若銑力困計殫、以好言自釋於下、係虜在廷、抗辞不屈、偽辯易窮、卒以殊死、高祖聖矣哉! 輔公祏は、斉州臨済の人である。隋末に郷人の杜伏威とともに盗賊となり、淮南を掠奪してまわった。伏威兵寖盛、自号総管、以公祏為長史。賊李子通據江都、伏威使公祏以精卒数千度江撃之。子通拒戰、衆十倍、鋭甚。公祏選甲士千人、操長刀居前、別以千人隨之、令曰:「卻者斬!」公祏以衆殿。俄而子通方陣而進、長刀千人皆決死、公祏縱左右翼搏之、子通大潰、降其衆数千。伏威既遣使帰国、武徳二年、詔授公祏淮南道行臺尚書左僕射、封舒国公。 初、伏威與公祏少相愛、又兄事之、故軍中呼輔伯、尊禮略等。伏威稍忌之、乃署養子闞稜為左将軍、王雄誕為右将軍、推公祏為僕射、陰解其柄。公祏内怏怏不平、乃與故人左游仙偽學辟穀以自晦。 六年、伏威入朝、留公祏居守、復令雄誕握兵副之、陰誡曰:「吾至京不失職、無容公祏為變。」後左游仙説公祏反、会雄誕以疾臥家、公祏奪其兵、紿言伏威移書令挙事。八月、遂僭位、国称宋、即陳故宮都之。殺王雄誕、署百官、以左游仙為兵部尚書・東南道大使・越州総管。增修器械、転廩食、遣将徐紹宗侵海州、陳正通寇壽陽。詔趙郡王孝恭趨九江、嶺南大使李靖下宣城、懐州総管黄君漢出譙、斉州総管李世勣繇淮・泗討之。孝恭取蕪湖、下梁山三鎮。河南安撫大使任抜揚子城、降偽将龍龕、遂據揚州。公祏復遣将馮恵亮・陳當世屯博望山、陳正通・徐紹宗屯青州山[一]以拒戰、孝恭率諸将破之、恵亮・正通走、李靖躡追百余里、衆悉潰、正通等以五百騎奔丹楊。公祏懼、棄城奔左游仙於会稽、兵尚数万。夜至毗陵、能従者裁五百。偽将呉騷・孫安謀執之、公祏棄妻子斬関遁、與腹心士数十抵武康、野人執送丹楊、孝恭斬之、伝首京師。 始公祏佐伏威起據江東、距公祏死、凡十三年。 沈法興は、湖州武康の人である。父の沈恪は、陳の広州刺史であった。沈法興は隋の大業末年に呉興郡守となり、東陽の賊の楼世幹が呉興郡を攻略すると、煬帝の詔により太僕丞の元祐とともにこれを討った。 義寧二年、江都乱、法興自以世南土、屬姓数千家、遠近嚮服、乃與祐将孫士漢・陳果仁執祐、名誅宇文化及、三月發東陽、行收兵、趨江都、下余杭、比至烏程、衆六万。毗陵通守路道徳拒之、法興約連和、因襲殺之、據其城、遂定江表十余州、自署江南道総管。聞越王侗立、乃上書称大司馬・録尚書事・天門公、承制置百官、以陳果仁為司徒、孫士漢司空、蔣元超尚書左僕射、殷芊左丞、徐令言右丞、劉子翼選部侍郎、李百藥為掾。後聞侗被廢、高祖武徳二年、称梁王、建元為延康、易隋官儀、頗用陳氏故事。 法興自意南方諸城可跂而平、專事威戮、下有細過即誅之、繇是将士攜解。俄遣子綸救陳稜、撃李子通、反為所敗。子通乘鋒度江、破京口。使将蔣元超戰庱亭、大敗、死之。法興懼、棄城與左右数百投呉郡賊聞人嗣安、嗣安遣将葉孝辯迎之。法興中悔、将殺孝辯、趨会稽、為所覺、懼、自沈於江。起義寧至武徳、凡三年滅。 李子通は、沂州氶県の人である。少貧、以漁獵為生。居其郷、見班白負戴、必代之、家有余、則以賙人、而喜報仇。 隋大業末、長白山賊左才相自号博山公、子通依之、以武力雄其間。郷人有陷賊者、子通專經護之。方是時、群盜暴忍、独子通仁愛、帰者遂多、不半歳、有徒万人。才相畏忌、子通乃引衆度淮、與杜伏威合。為隋将來整所破、奔海陵、得衆二万、自称将軍。大業十一年僭号楚王。 宇文化及殺煬帝、以右御衛将軍陳稜為江都太守、已而稜降、高祖授以総管、即守其郡。子通攻稜、稜窮、乞師於沈法興・杜伏威。伏威自将屯清流、法興遣子綸屯揚子、間数十里。子通納言毛文深請募呉人詐為法興兵夜襲伏威、二人遂交惡、無敢先戰者。子通得悉力取江都、遂據之、稜奔而免。子通僭即皇帝位、国号呉、建元明政。斉賊楽伯通先為化及守丹楊、即以衆万余降之、子通用為尚書左僕射。又敗法興兵、遂取晋陵、以法興所署掾李百藥為内史侍郎、典文檄、尚書左丞殷芊為太常卿、司禮楽、繇是江南士人多帰之。会伏威命輔公祏抜丹楊、進屯溧水、子通戰敗、糧且盡、棄江都、保京口、伏威盡得其地。俄東走太湖、裒散兵二万人、復張、襲法興呉郡、破之。據余杭。東挙会稽、南距嶺、西抵宣城、北太湖、悉有之。 武徳四年、伏威遣将王雄誕討子通。戰蘇州、敗績、退保余杭、雄誕進傅城。子通窮、乃降、伏威受之、并楽伯通送京師。高祖薄其罪、賜宅一區・田五頃、賚予頗厚。及伏威來朝、子通語伯通曰:「東南未靖、而伏威來。我故兵多在江外、若收之、可建大功。」遂皆亡。及藍田、為関吏所獲、并伏誅。 方子通等僭盛時、復有朱粲・林士弘・張善安亦竊名号於淮・楚間。 朱粲は、亳州城父の人である。はじめ県史となった。大業年間に従軍し、長白山で賊を討伐したが、亡命して盗賊となり、「可達寒賊」と号し、迦楼羅王を自称して、衆十万をあつめた。度淮屠竟陵・沔陽、転剽山南、所至殘戮無遺。僭号楚帝、建元為昌達。攻抜南陽。 義寧末、與山南撫慰使馬元規戰冠軍、大敗、收余衆、復振、至二十万。粲所克州県皆發藏粟以食、遷徙無常、去輒燔廥聚、毀城郭、不務稼穡、專以劫為資。於是人大餒、死者係路、其軍亦匱、乃掠小兒烝食之。戒其徒曰:「味之珍寧有加人者?弟使佗国有人、我卹無儲哉!」勒所部略婦人孺兒分烹之、又税諸城細弱以益糧。隋著作佐郎陸従典・通事舍人顏愍楚謫南陽、粲初引為賓客、後盡食兩家。俄而諸城懼、皆逃散。 顯州首領楊士林・田瓚起兵攻粲、旁郡響赴、戰淮源、粲大敗、挈殘士奔菊潭、遣使乞降。高祖以前御史大夫段確假散騎常侍勞之。確醉、戲粲曰:「君膾人多矣、若為味?」粲曰:「噉嗜酒人、正似糟豚。」確悸、罵曰:「狂賊、帰朝乃一奴耳、復得噬人乎?」粲懼、收確于坐、并従者数十悉饔之、以饗左右。遂屠菊潭、奔王世充、署龍驤大将軍。東都平、斬洛水上。士庶競擲瓦礫撃其尸、須臾若。 林士弘は、饒州鄱陽の人である。隋末に郷人の操師乞とともに起って盗賊となった。操師乞は自ら元興王を号し、天成と建元し、大業十二年に豫章に拠り、林士弘を大将軍とした。隋が治書侍御史の劉子翊を派遣して賊を討たせ、操師乞を射殺したので、林士弘はその部衆を掌握して、彭蠡で再戦すると、劉子翊は敗れて、ここに死んだ。遂大振、衆十余万、據虔州、自号南越王。俄僭号楚、称皇帝、建元為太平。侍御史鄭大節以九江郡下之。士弘任其党王戎為司空。臨川・廬陵・南康・宜春豪桀皆殺隋守令以附、北盡九江、南番禺、悉有之。後蕭銑以舟師破豫章、士弘独有南昌・虔・循・潮之地。銑敗、其亡卒稍帰之、復振。趙郡王孝恭招慰、降循・潮二州。 武徳五年、士弘弟鄱陽王藥師以兵二万囲循州、総管楊世略破斬之、士弘請降。王戎亦獻南昌地、詔戎為南昌州総管。士弘復遁保安城山、誘潰亡、謀復乱、袁人相聚応之、為張善安所察、以兵赴討。会士弘死、其党乃解。 張善安は、兗州方与の人である。年十七のとき、亡命して盗賊となり、淮南を掠奪してまわった。会孟讓敗、得其散卒八百、襲破廬江郡。依林士弘、不見信、憾之、反襲士弘、焚其郛、去保南康。蕭銑取豫章、遣将蘇胡兒守之、善安奪其地、據以帰国、授洪州総管。 武徳六年反、輔公祏以為西南道大行臺。善安掠孫州、執総管王戎、襲殺黄州総管周法明。会李大亮兵至、為開曉禍福、答曰:「善安初不反、為部下詿誤。降、今易耳、恐不免、奈何?」大亮曰:「総管定降、吾固不疑。」因独入其陣、與善安握手語、乃大喜、将数十騎詣大亮營。大亮引入、命壯士執之。騎皆驚、引去、悉兵來戰。大亮諭以善安自帰、無庸。其党罵曰:「総管賣我!」遂潰。送善安京師、称不與公祏謀、高祖赦之。公祏破、得其書、遂伏誅。 梁師都は、夏州朔方の人である。為郡豪姓。仕隋鷹揚府郎将。大業末罷帰、結徒起為盜、殺郡丞唐世宗、據郡称大丞相、聯兵突厥。與隋将張世隆戰、敗之、因略定雕陰・弘化・延安。自為梁国、僭皇帝位、祭天於城南、坎地瘞玉得印、以為瑞、建元永隆。始畢可汗遺以狼頭纛、号大度毗伽可汗・解事天子、遂導突厥兵居河南地、抜塩川郡。 武徳二年、寇霊州、長史楊則撃走之。又與突厥千騎營野嶺、延州総管段徳操勒兵不戰、師都氣懈、遣兵進撃、戰酣、徳操自以輕騎出其旁乘之、師都大潰、逐北二百里、俘馘甚衆。未幾、以歩騎五千入寇、徳操又盡屠其軍、降堡将張挙・劉旻。師都懼、遣尚書陸季覽説処羅可汗曰:「隋亡、中国裂為四五、勢均力弱、皆爭附突厥。今唐滅劉武周、国益大、兵方四出。師都将朝夕亡、然次亦及突厥、願可汗如魏孝文、兵引而南、師都請為郷道。」処羅納之、令莫賀咄設入五原、泥歩設與師都趨延州、処羅自攻太原、突利可汗與奚・霫・契丹・靺羯繇幽州道合、竇建徳自滏口会晋・絳。已而処羅死、兵不出、又為徳操所破。 六年、其将賀遂・索周以所部十二州降。徳操悉兵攻之、抜東城、師都保西城不敢出、求救於突厥頡利、頡利以勁兵万騎赴之。先是、稽胡大帥劉仚成以衆附師都、因讒見殺、其下疑懼、乃多叛。師都日益蹙、遂往朝頡利、教使南略、故突厥盜邊無寧歳、遂窺渭橋。 後突厥政乱、太宗以師都寖危、乃諭以書使帰、不従。詔夏州長史劉旻・司馬劉蘭經略之。獲生口、縱以為間、君臣離橈。出輕騎蹂其稼、城中飢虚。又天狗墮其城。辛獠兒・李正宝・馮端皆其健将、謀執師都降、不果、正宝挺身帰。 貞観二年、旻・蘭表可取狀、詔柴紹・薛万均併力、令旻以勁卒直據朔方東城。頡利來援、会大雪、羊馬死、紹逆戰、破之、進屯城下。其従父弟洛仁斬師都降、擢洛仁為右驍衛将軍・朔方郡公。自起至滅十二年。以其地為夏州。 始師都據郡時、劉季真・郭子和者亦倶起、子和自有伝。 劉季真は、離石胡の人である。父の劉龍兒は、大業十年に挙兵して王を自称し、劉季真を太子とし、弟の劉六兒を永安王とした。鋒甚鋭、将軍潘長文連年撃、不能下。後虎賁郎将梁徳破殺龍兒、衆乃散。 唐兵起、六兒復聚為盜、附劉武周、季真従之、自号太子王、六兒為拓定王、迭為邊害。西河公張綸・真郷公李仲文合兵討之、季真降、詔以為石州総管、賜姓李、封彭山郡王。宋金剛戰澮州、勢未決、遂復連武周。及敗、秦王執六兒斬之、季真奔高満政、俄被殺。 前巻 『新唐書』 次巻 巻八十六 列伝第十一 『新唐書』巻八十七 列伝第十二 巻八十八 列伝第十三
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/190.html
前へ / トップへ / 次へ 14話 トリステイン魔法学院は大混乱に陥っていた。 フーケが巨大化して分裂して完全武装集団になり略奪したというのはまだいいほうで、カクカク移動して至近距離で話しかけてくる 4人組がさいごのかぎというマジックアイテムで開けて無許可で持ち出しただとか、空に浮かぶ雲まで盗むという元公儀お庭番・伝 説の盗賊『雲盗り暫平』が盗んだであるとか、オーバーマン『ジンバ』が盗んだであるとか、噂が噂を呼んでどれが真実であるか全 く判断できぬというありさまであった。 さらにはそこに「幽霊を見た」「大塩平八郎が挙兵して大阪大炎上」「黒船に乗ってペリーが来た」「沈黙のコックが歩いていた」 「白面のものを見た」「身体が溶ける黒豹を見た」「沙耶かわいいよ沙耶」だのいうわけのわからぬ虚言妄言が飛び交い、現場はど んどん収拾がつかなくなっていっていた。 急遽収集された教師が揃っても混乱は収まらず、乳を揉まれるものや尻を触られるもの太股を舐められるもの襲われるものと、輪を かけて散々であった。というかこれは全部同一人物の仕業である。 しれっとした表情で、曖昧から覚醒し場を仕切るオールド・オスマンその人である。 彼の「とにかく実際に犯行を目撃した人間を呼んで来い!」という鶴の一声で、ルイズはじめキュルケ、タバサの3名が召喚された。 もっともバビル2世もいたのだが、使い魔ということで数には入れられていない。 「ふむ……、君たちか。」 興味深そうに、オスマンはバビル2世を見つめた。とても先ほどまで曖昧だったとは思えない。そんな老人にじろじろ見られ、バビ ル2世は困惑していた。困惑というか、迷惑であった。 『なぜぼくをじろじろ見ているのだろう?』 少年愛の気もあるのか!?偉い人は普通じゃ満足できなくなるって言うしなあ、と自衛のために心を読もうとすると、 「詳しく説明したまえ」 と抜群のタイミングで気を外された。 偶然だろうか?偶然でなければ、この老人は只者ではない。 ルイズが進み出て包み隠さず見たままを述べる。 現れたゴーレム。一撃で砕かれた塔。黒尽くめのメイジ。抱えていた何か。痕跡を残さず逃げたこと。 どよどよと教師がざわめく。それは盗みという行為にではなく、あの強固な魔法をかけた宝物庫の外壁を苦もなく破壊するようなゴーレ ムを操るメイジに対してのざわめきである。メイジであるからこそのざわめき、と言い換えてもよい。 「後を追おうにも、手がかりはナシというわけか…」 それからオスマンは気づいたようにコルベールに尋ねた。 「ときにミス・ロングビルはどうしたね?」 「それがその…、朝から姿が見えませんで」 「この非常時にどこへ行ったのじゃ?」 「どこなんでしょ?」 もっともオスマン以外のその場にいた人間は皆、あんたのセクハラから逃げるためにばっくれてんじゃないの?と思っていた。 正確には結構な人間がすでにいないことに気づいていたが不憫に思ってあえて触れていなかったのだ。 むしろ空気を読めジジイとさえ思っている人間すら居た。 そこに、まるで舞台袖で順番待ちをしていた若手漫才師のように、当のロング・ビルが現れた。 「ミス・ロングビル!どこに行ってたんですか!大変ですぞ!事件ですぞ!」 興奮した調子でまくし立てるコルベール。しかしロングビルは落ち着き払い、オスマンにこう告げた。 「遅れて申し訳ありません。急いで逃亡した土くれのフーケの調査をしていましたもので」 おお、とどよめく一同。 「仕事が早いの、ミス・ロングビル。」 「昼、突然ゴーレムが現れて宝物庫を破壊して悠々と逃げていくじゃありませんか。これはおそらく何者かが宝物庫から 何かを盗んだのと判断しまして、すぐに調査を開始しました。そして帰ってきてどうやら賊は土くれのフーケらしいと知ったのです。」 「で、結果は?」促すコルベール。声が裏返りそうだ。 「はい、フーケの居所が解りました」 「「「な、なんだってー!?」」」 並んで座る3人の教師が素っ頓狂な声を上げて驚く。ちなみに名前は…言う必要はないだろう。イニシャルはN、I、Tである。 「誰に聞いたんじゃね? ミス・ロングビル」 「はい。近在の農民に聞き込んだところ、近くの森の廃屋に入っていった黒ずくめのローブの男を見たそうです。恐らく彼はフーケで 廃屋はフーケの隠れ家ではないかと。」 ルイズが叫んだ。 「黒ずくめのローブ? それはフーケです! 間違いありません。」 オスマンが目を鋭くして、ロングビルに問うた。 「そこは近いのかね?」 「はい。徒歩で半日。馬で四時間といったところでしょうか」 「すぐに王宮に報告しましょう!」 コルベールが叫ぶ。それにオスマンが首を横に振ろうとしたところで…… 「待ってください。」 と、バビル2世が手を挙げた。テレパシーと声を併用した、思わず振り返るような声であった。 「なにかの?」 と首を横に振りかけたオスマンが止まり、尋ねる。教師たちもバビル2世がおまけでついてきているということを忘れているようだ。 「先ほどから皆さんの意見を伺っていると、どうもフーケが単独犯だという前提で話を進められているように思うのですが。 もしも複数犯であったとしたらどうされるのでしょうか?」 あっと息を呑む一同。 「た、たしかに……」 「男か女かもわかっていない上、顔を隠しているのだ。入れ替わっていても見分けはつかない…」 「おまけに今までの犯行は、あるときは白昼堂々押し入ったり、またあるときはひそかに盗み出したりと一環性がないと言えばない。」 「もし、複数人がチームを組んで行っているとすれば、そのチームのカラーが犯行内容に影響を与えているとも考えられる。」 「ゴーレムにしてもそうだ。我々はヴァリエール嬢の証言を鵜呑みにし、上に乗っていた黒ローブこそがフーケだと考えていたが、 それは囮であり、ゴーレムの術者自体は別にいて、盗む人間と破壊する人間というように役割分担をしていたとも考えられる。」 「そして複数ならば、学院に潜入して何食わぬ顔で情報を収集できる。その後実行犯が行動に移ればよいのだからな。」 「となりますと……」ロングビルが続ける。 「わたくしが手に入れた情報も怪しくなりますわね?」 ロングビル、すなわちフーケは内心ほくそ笑んでいた。会議はあの少年のおかげで思わぬ方向に転がっている。 このまま複数犯説が通れば逆に警戒を突破しやすくなる。突破すれば気づいたところで後の祭りだ。 ただ、心残りはあの少年である。バビル2世、とあの白仮面は呼んでいたが、いったい何者なのだろうか? 最後のボーナスは儲けそこなったが元々金はそんなに目的としていない。破壊の杖を手に入れただけでよしとしよう。 ほくそ笑むフーケは気づいていなかった。バビル2世の瞳が、燃えるように光っていたことに。 「その通りじゃな。近在の農民とやらがフーケ一味でないとは言い切れぬ。情報かく乱の可能性が高い。我々がそちらへ捜索隊を送 りでもすれば逆方向から逃げられかねん。」 「もう一つ、憂慮すべきことがあります。」 「なんじゃね?」 素直にバビル2世の言葉に反応するオスマン。他の教師も誰一人として「使い魔のくせに口を出すな」などと言わない。 バビル2世が使い魔であるということなど皆忘れてしまったかのようであった。 「フーケが、本当にただの盗賊なのか――ということです。」 「な、なんじゃと!?」 素っ頓狂な声を上げるオスマン。全く想像していなかった台詞だったのだろう。他の教師も、ルイズやキュルケもざわざわと声をあげ る。 それを制し、今度は落ち着いた声で問うオスマン。 「どういうことじゃな?」 「フーケの行動が、盗賊としてはあまりに腑に落ちない点があるということです。最後に挑戦的なメッセージを残していくのもそうで すが、ゴーレムを使うことといい、まるで世間に自分を誇示しているような…。もっと言えばわざと世間の注目を集めようとしている ような感じがするのです。盗賊にとって、目立つということにメリットなどないでしょう。掴まえてくれと言っているようなもので す。」 ジッとバビル2世を見ているフーケ。こいつ、いったい何が言いたいのだ。 「逆に言えば、そうやって目立つということにメリットがあるということです。」 「うむ、そうとも考えられるの。では、そのメリットとは?」 「それについては、まず僕の質問に答えていただきたいんですが。オスマン院長、小耳に挟んだことですが、アンエリッタ姫殿下が この学院に行幸されるというのは本当でしょうか?」 うっ、と息を呑むオスマン。なぜそのことを知っているのだ!? 「……たしかに、まだ予定も予定だが、ゲルマニアご訪問の岐路、光栄にも我が学院を見学されたい、という姫殿下の意思がある と、内密にだが宮内庁から話があった。まあ、未定も未定、どうなるかまあったく、さあっぱりわかっていない、というやつじゃな。 うわっはっはっはっはっはっ。まあ、もし本決まりになれば、大変名誉なことじゃ。学院の全精力をもってこれに当たらねばならんだ ろう。」 豪快に笑ってごまかしながら、オスマンは激しい衝撃を受けていた。この話は朝早く、顔見知りのメイジからこっそり打診があった ことで知るものはオスマンのほか数名もいない。そんな話をいつのまに得ていたのか。これもガンダールヴの力だというのか。 ざわつきどよめく教師たち。当然だろう、まだ仮の仮段階とはいえ、この国の姫が来訪するかもしれないのだ。浮き足立つなと言う ほうが無理である。ある意味でフーケの件よりもショックは大きい。 そしてその中でひときわ大きなショックを受けている少女がいた。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールであった。 姫様が来るんだ。姫様が、姫様が……。浮かんでは消える懐かしい思い出と、姫様の顔。 もはや他のことなど完全に頭から飛んでしまっていた。フーケのことなど消えて片隅にもない。 全員が正気に戻されたのはオスマンの咳払いと、「この件は超極秘事項なので、他言は無用。誰かにしゃべると厳罰処分じゃ。」 という一言であった。 「―――で、それがどうしたというのじゃな?フーケとなんの関係が?」 「わかりませんか?もしぼくがフーケならば、この機会に間違いなく暗殺を企みます。」 思わず立ち上がるオスマン。椅子から転げ落ちそうなショックを受けている教師多数。ルイズに至っては……腰が抜けていた。 「考えてもみてください。フーケはわざと目立つ行動をとっている。警察や軍隊は威信にかけてもフーケを捕まえようとするでしょう。 となればフーケ捜索や逮捕のために人員を割く必要が出てきます。その分、王族への警備は薄くなります。」 真っ青になっている教師が数名。神に祈るような格好をしている教師が数名。キュルケは……いつもに似合わず神妙にしていた。 「仮に複数犯だとすれば、さらに犯行は容易になるでしょう。窃盗で目を引くチームと、暗殺チームに分かれておけばいいのです。 暗殺決行日前後に派手に暴れまわればそちらに嫌でも人間の目が向きます。その隙を突いて暗殺をする……。」 呆然と宙を見つめる教師がいる。タバサは……暗殺、という言葉に思うところがあるのか、いつにない表情をしていた。 「ひょっとすればフーケ一味の窃盗は全て今回の破壊の杖を盗むためにあったのかもしれません。破壊の杖だけを盗めばそれを 使って暗殺や大規模テロを企んでいるのではないかと怪しまれるでしょう。 しかし、マジックアイテム狙いの盗賊という印象を世間に植えつけておけばよもや暗殺こそが真の目的であるとは誰も行き当た らないはず。 そう考えて今までの犯行をしていたとすれば恐るべき知能犯であると同時に、背後に大規模な組織が控えている可能性も指摘で きます。」 「なんというやつらだ…」「カモフラージュのためにそこまでやるか」「お、恐ろしい…」という声が沸きあがる。 顔から血の気が完全に引き、土気色になったオスマンが苦しげに呟く。 「我が学院から盗まれたマジックアイテムで暗殺などされては、教員はおろか生徒すら存在が抹消されるかも知れん…」 場の空気が凍りつく。 「なんとしても破壊の杖を取り戻さねば!」 「いや、フーケ一味の誰か一人でもを捕らえて、拷問にかけ全貌を白状させるべきです!」 「なにはともあれ王宮に連絡を!」 怒号にも似た声が飛び交う中、フーケ本人は……半分死んでいた。 なぜ気づいたらこんなことに。いつのまにかただの盗賊が王族暗殺を画策するテロ組織の一員にされ、国家の大重犯罪人にされて しまっているじゃないか。 自分は暗殺などノミの足の先ほども企んだことがないのに、今にも縛り首が当然な扱い。 なんて理不尽なんだ。いや縛り首ですめばいいほうだ。この勢いだとのこぎり首にされてもおかしくない。それも拷問にかけられ たあげくのことだ。 ああ、今すぐフーケはそんな大物じゃないですあくまでけちな小物の盗人に過ぎませんよ、と言ってやりたい。 しかしそんなことを言えば「……ング…」どうしてそんなことが言えるんだどうしてわ「……ロ…グビ……」かるんだと言われて即 座にフーケとばれ「るだろうそうなったらあっとい「…ス…ロ…グビ……?」うまに捕まって弁解などで「ミス…ング…ル!…」 きずに拷問の末無理矢理白状させられて殺されるんだろう嫌だ死ぬのは嫌だ死ぬのは嫌だ考えなければいけない考えるんだ 目で考える耳で考える鼻で考えるってこれは餓狼伝じゃないかなにをやっているんだ私は落ち着け落ち着くんだ落ち着かない といけ 「ミス・ロングビル!?」 「ああ、はい!丹波文七が脱糞しました!!」「な、何を言ってるんだ!?大丈夫ですか?ずいぶん苦しそうだっでしたが…」 フーケことロングビルが気づくと、全員の視線が集中してきていた。コルベールなど心配そうに下から覗き込んでいる。 「ずいぶん苦しそうでしたが、大丈夫ですか?」 「は、はい……あまりの事態に気が動転して……なんという恐ろしいことでしょう。」 よよよ、と崩れ落ちるロングビル。他人事ではなく恐ろしい。 コルベールがここぞとばかり近寄り、「大丈夫です!暗殺犯はかならず捕らえて見せます!」と息巻く。いや、捕まってしまうほう が恐ろしくてたまらない。 捕まえて欲しくない。つーか暗殺犯って、まだ何もして無いのにすでに実行したことになっているのはどういうことだ。 このハゲが、死ね!死んであの世でわび続けろ!毛を毟ってやろうかハゲ田ハゲ蔵が! 「……それで、ビッグ・ファイアくんと言ったね。きみはどうすべきだと思うかね。」 糞ジジイがこの現状の元凶に問いかけている。もうしゃべるな!というかしゃべらないでください!おねがい、何も言わないで! 「そうですね。フーケが学院内部に潜入していると仮定すれば、生徒や職員、教員の中に潜んでいる可能性が高いでしょう。」 ギョッとお互いの顔を見合わせる。フーケは泣きたくなった。 「ですから、この学園の内部を徹底的に洗いなおすことが先決ではないかと。それに、ぼくはフーケなら破壊の杖を学院内に隠す でしょう。警戒の目がなくなって悠々と運び出せばよいのですから。それにターゲットがやってくるかもしれない。 学院内はせまい通路もありますから、警備の数はさらに限定されます。持ち込む必要がなく事前に隠せる、さらに暗殺しやすい。 ならば逆に持ち出す前に破壊の杖を見つけ出し、その上で王宮にこのことを連絡すべきでしょう。」 「破壊の杖捜索は常に数名が固まって行うべきでしょうな。」 「それなら万一フーケが混ざっていても対処できるだろう。それで行こう。」 「王宮への使いはどうする?」 「定期連絡に伝えればよかろう。」 わいわいと今後の対策が練られていく。フーケは右から左に、上の空である。 「ところで――近くの森の廃屋とやらはどうする?」 誰かが思い出し呟いた。 全員が一斉にバビル2世を見る。促されるように、 「最少人数で偵察に行ってはどうでしょう?かならずしも欺瞞とは限らないですから。」 「誰か立候補は?我と思うものは杖を……と言うても、誰がフーケ一味かわからぬ現時点では、下手に外に出して杖を持ち出され でもすれば一大事…。ここは一つ、諸君に頼まれてくれるかの?」 オスマンが立ち上がり、ルイズたちの元へ寄って肩をたたく。 「で、ですが…その3名は生徒―――」 「じゃが事件発生時に学院外にいて、かつ事件を目撃というアリバイがあるのはこの3名のみ。心配ならば誰かが補佐についてい けばよい。その上、ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持つ騎士だと聞いているが?」 タバサは返事もせずにぼけっと突っ立っている。 教師達は驚いたようにタバサを見つめた。 「本当なの?タバサ」 キュルケも驚いている。爵位としては最下級であるが、タバサの年で与えられたというのはただごとではない。おまけにシュヴァリ エは他の爵位と異なり、純粋な業績に対してのみ与えられる、いわば実力の称号なのだ。 「ミス・ツェルプストーはゲルマニアの優秀な軍人を数多く輩出した家系の出で、彼女自身の炎の魔法も、かなり強力と聞いてい るが?」 キュルケは得意げに髪をかき上げた。 さて次はルイズが自分の番だとばかりにかわいらしく胸を張る。オスマンは必死に褒める場所を探した。 こほん、と咳払いをし、目を合わさず、 「その……、ミス・ヴァリエールは数々の優秀なメイジを輩出したヴァリエール公爵家の息女で、その、うむ、なんだ、将来有望な メイジと聞いておる。 しかもその使い魔は!」 ここではたと気がつき、固まった。この会議を実質振り回し、決定してきたのは他でもないこの使い魔ではないか。 本当にガンダールヴなのだろうか?むしろ孔明の間違いじゃないのか? 「…もはやなにもいうことはなかろう。諸君らも納得だと思うが。」 頷く一同。異論を唱えるものなどいなかった。一名を除いて。 「お待ちください、オールド・オスマン!」 ロングビルが立ち上がって叫んだ。 「ならば私が補佐として行きましょう。最初にこの話を持ってきたのは私です。最後まで責任を果たす必要があります!」 こうなってはあの小屋に隠してある破壊の杖をどうにかしなければ。ただ消滅させては延々捜査は続き気の休まる暇もないだろう。 ここは元に戻すのが最善策。どうせフーケ一味など存在しないのだ。自分は逃げられるに決まっている。 それに……。フーケはバビル2世を睨む。 あの男のせいでちびりそうになってしまったのだ。このお礼は必ずしてやる。そうだ、あの小屋に誘い込んでヴァリエールともども 踏み潰してやれば良い。他の二人はかわいそうだが道連れだ。シュヴァリエだというがビッグ・ゴールドに勝てるはずがない。 私をここまで怖がらせた罰だ。散々苦しんで死ぬが良い。 すっかり悪役な思考を放つようになったロングビルことフーケを、バビル2世は黙って見つめていた。 前へ / トップへ / 次へ
https://w.atwiki.jp/nothing/pages/550.html
激白する決意 ああ、これは貴方に頂いたものでしたのに。 わたくしは――― ラクスは覇王の剣を振り下ろした。 石の床を刃が削る音が玄室に響く。ラクスは目の前のアスランが微笑んでいるのを見て、なぜだか胸が締め付けられるような想いだった。砕かれずに床に残っている暁の種石。それを拾い上げる時、ラクスは懐かしさと安堵、そしてほんの少しの苦しさを感じる。 「おい、王女!」 話が違うとアレックスが声を上げるが、ラクスは彼に向き合った。思い出の中の彼と似ても似つかないのに、目の前の空賊の姿が重なるのだ。そのたびにラクスの中の思い出が塗り変えられていく。 最初は約束の指輪。次に彼から貰ったこの暁の種石。 そして、大切な思い出。 一体貴方は、これ以上、わたくしから何を取り上げようというのですか。 ラクスの中にいるアスランとアレックス。 よく見れば2人は同じ顔をしていて相反する事を言う。 どちらを信じるべきか疑いようもないのに、二人の言葉を天秤にかけている自分がいる。たかが空賊の言葉に揺れる自分が許せなかった。何にもまして優先すべきは祖国の復興だと言うのに。 「これもまた覇王の遺産の一つ、試しに失っていいものではないありません。まだ何かの役に立つかも知れませんわ」 かつての婚約者に止められたとは言えないから、咄嗟にそんな事を言ってしまった。 持ち主が言うのだから誰も反論はしない。アレックスでさえ、顔は顰めるけれどそれ以上は何も言わなかった。ただ、探るような冷たい視線をラクスに向ける。 「ラクス・・・」 「キラもそんなお顔をなさらないで、希望は多い方がいいでしょう?」 言葉少なに遺跡を後にすると、マルキオ教の本山の方角の空が黒く曇っていた。 霊峰に近づくたびに悪い予感が募り、麓にたどり着いた時、ラクス達は何が起こったのか知った。黒い空は黒煙。マルキオ教の本山へと登るうちに、集っていた信者達の倒れ伏した姿が目に付き、ついに燃え尽きた集落を見つけた。 「一体誰が・・・!?」 焦土と化した難民キャンプでは本当に何もかも失った人々が途方に暮れている。 彼らから事情を聞きだしたアレックスが苦い顔をして戻ってきた。 「帝国がいきなり火を放ったらしい」 「帝国が!?」 マルキオ教は帝国からも連邦からも一線を画す、一種の不可侵地帯だったはず。 「この様子だと、聖堂の辺りがどうなっているか危ないな」 「急ぎましょう!」 しかし、門である石の柱は倒れ、マルキオ教の建物はほとんど倒壊していた。最奥の聖堂にたどり着くにも瓦礫を避け、昇り、抉られた石畳を進まなければならなかった。この惨状で最悪の事態を想像するなと言う方が無理と言うものだ。聖堂の門は片方が外れ、黒煙を含んだ冷たい風が吹き込んでいた。 「マルキオ様!?」 聖堂の奥に倒れた姿が目に入った。 駆け寄るラクス達だったが、まずアレックスが足を止め銃を取る。続いてミーアが魔法の準備を始め、ステラが身体を硬くした。その時にはキラも臨戦態勢になっており、教祖を抱き起こそうとするラクスを守るように剣を構えた。 「しっかりして下さい!」 悲痛なラクスの声に被さるのは。 「無駄ですよ。その人はもう事切れている」 ガチャリと鎧の音がして黒いマントが風を巻き上げる。 初めて見る鎧は明らかにフェイス・マスター。 「なぜ、帝国が・・・」 「さあな」 2人に立ちはだかられたにもかかわらず、フェイスマスターは怯むことなくゆっくりと歩み寄る。 「ラクス王女。帝国に復讐する為に剣を求めたな?」 「違いますわ。復讐など、これはアプリル復興の為」 息絶えた教祖をそっと床に横たえて、ラクスは涙を浮かべた瞳をフェイスに向けて言い返した。 「その為にどれだけの血が流されるか・・・まさかお分かりにならない王女ではないでしょう」 それでも立ち上がらなければならない時がある。 痛みを恐れ、一時の安寧を求めて未来を捨ててしまうよりは、前に進むと決めたのだ。自分にはその力があるから、と。 「統治者は何人も要らぬ。帝国が大陸を制覇すれば争いは自然と消滅する」 「何を言って・・・」 これにはキラだけでなく、普段暴虐ぶりを発揮しているアレックスも驚きを禁じえない。 確かに大陸に一つしか国がなければ、国家戦争は起こらないかも知れない。一つの意思が全ての理を支配する世界、けれど、そんなものはまやかしなのだ。 アレックスやキラの間を割って前に出る。 今、後ろにいる人達。人も、亜人もいる。 一概に同志とは言えないけれど、今まで苦楽を共にしてきた仲間。 彼らにとって、それが望ましい世界かと問われれば、答えは否である。何より自由を好む空賊が帝国の法に縛られるはずがない。 「意思は一つでいい」 明らかに今までのフェイスと言うことが違った。 声を聞く限りまだ若い男の声で、ギルバートに心酔しているのが聞いて取れる。 「連邦だって黙っていないんじゃないの?」 個人の意思とは別に、今の大陸には幾つも国があるのだ。中でも帝国と同じ強大な大国・コスモス連邦が黙っていない。ただでさえ、しょっちゅう衝突しているこの両国が全面戦争に至らないのは、征服後の末路を恐れるからだ。 大陸全土を手中に収めた歴史の必然。 かつてそれを成し遂げた覇王グレン王でさえ、広大な版図を維持することができなかった。3つの種石を持ってしても、国は再び分かたれ、その後統一されたことはない。帝国はその長き困難と破滅への道を歩むのだろうか。 その覚悟と相当の自信がなければできない所業だ。 皇帝崩御の余韻が醒めぬうちからとんでもないことが飛び出したが、それを鼻で笑ったアレックス。 「自分の足元だって固められないくせに、よくそんな事が言えるな?」 いつもシンに相手にしていた時とは違う相手を少し小馬鹿にした言い草。 「ご心配なさらずとも、喪中に挙兵する恥知らずな反乱軍には、イザーク殿下率いる討伐艦隊が向かいました。ですから王女、貴方にはここで死んでもらいます」 ラクスとキラが息を呑む。 死ねと言われた事より、その前のセリフに驚嘆してしまった。 皇帝崩御で身動き取れないはずの王子がじきじきに討伐に向かうとは。まして、皇帝崩御の期を捉えてバルトフェルト侯が動き出すとは予想していなかった。 だが、どちらにも直接関係無いアレックスが溜息交じりでやれやれと口を開く。 「なら・・・早速で悪いが、愚かな新皇帝の計画はここで頓挫だな」 アレックス達はギルバートが皇帝の位に付かなかった事を知らない。 けれど、目の前のフェイスマスターの神経を逆なですることには成功した。 「ギルを侮辱する事は俺が許さない!」 いきなり叫ぶなり、フェイスマスターが魔法を放った。 聖堂の天井近くに発生したオレンジの光が渦巻いてラクス達の頭上に迫る。 ミーアが急いで防御フィールドの魔法を掛けようとするが間に合わない。キラが剣で叩き切ろうと、見上げた時、足元を振動が走った。 視界の端に入る光る図形模様。 どこかで見た。そんな記憶を一瞬辿り、視界が魔法と深紅の光に覆われた。 だが、僅かな一瞬を捉えて、その模様と覚えている者がいた。 ラクスである。 自分の足元を越えて床に広がる図形。光り、浮かび上がる模様。 これは。 王墓で見た、門番があわられた時の―――。 ラクスは後ろにいる筈の彼を振り返る。 最後まで瞳を閉じずに事態を見つめていたのはキラでもアレックスでもなくラクスだったのだ。 ミーアとステラを庇うように手を伸ばした姿を目に留めてどうしてか胸が痛んだのだ。そして、伸ばした指先がびくんと震えて、両手で身体を抱く彼の足元からあの模様が浮かび上がっていた。 ジャスティス。 ラクスは目を閉じる直前に、確かに倒したはずの女性の姿をした深紅の魔人を見た。 間髪おかずに熱風が吹いて、眼前まで迫っていたフェイスマスターの魔法が弾かれる。行き場所を失ったエネルギーが聖堂を吹き飛ばして、轟音と風がラクス達を襲う。 その場にいた全員が冷たい風と熱い風に翻弄された。 「凌いだか・・・その力、覇王に遣わされた魔人・・・貴様何者だ?」 「空賊だ」 騒ぎ立てる風が収まったけれど、フェイスマスターの問いに答えるアレックスとて、一体何が起こったのは分からない。何かが起こったのだとは分かる、身体が引きちぎれるような痛みと引き換えに魔法を防ぎ、聖堂が吹っ飛んだことは。 しかし、相手はその答えには納得しなかった。 問いを無視した答えを挑戦と受け取って、腰に佩いた剣をすらりと抜き放った。両手を上げて、高らかに謳いあげた。 「だが、あの方が俺達に更なる戦う力と理由をくれる、ギルが世界を統べる王となるのだ!」 戦闘の始まりだった。 きつい。 正直、シンの抜けた穴がこれほど響いたのは初めてだった。 前衛でとにかく相手の体力を削ることができないのだ。アレックスもミーアも遠隔タイプで後ろから狙撃する、となると、直接フェイスマスターにダメージを与えるのはキラしかいない。 「手ごわい」 ラクスもステラも戦えるが、相手がフェイスと来ては荒野の野獣と同じようにはいかない。距離をとって、癒しの魔法専門だった。 「ミーア、強化系の魔法頼む」 「ちょっと、アレックス!」 「このままじゃ拉致開かない。直接ダメージを与えないと、キラだっていつまでも持たないさ」 フェイスは剣を振るい、残った手で攻撃魔法を繰り出して来る。 何より脅威なのは、その異常な剣の強さと体力だった。 いくらフェイスの鎧に守られていると言っても、とっくに人の範疇を超えるほどのダメージを与えている。相手は治癒魔法を掛けているようにも見えず、少なからずラクス達は焦っていた。 「いつまでも相手をしている暇はない」 狙いが攻撃を加えるキラから後方の回復薬へと変わった。 キラの剣を防いで、攻撃魔法がステラとミーア、そしてラクスへと向かう。 キラとアレックスがその威力を力ずく減らそうとするが、すべて消し去ることはできない。フェイスマスターがダメージを確認する。その一瞬の隙を突いてキラがなぎ払い、避けた先にアレックスが蹴りを叩き込んだ。 「まだ立っていられるのかっ」 「来るぞ、魔法がっ」 今度は位置が悪かった。 ミーア達と離れすぎてしまっていて、庇えない。 唯一、強化魔法で反応速度を上げたアレックスだけが間に合ったが、数発喰らってしまった。 「くっ」 「アレックス!」 胸のうちに抱え込まれたステラが大声を上げて暴れだす。 衝撃は身体を通して伝わり、まだ小さな少女に確かな恐怖を与えていた。逃げ回り、守られるだけではいつまでたっても終わらない。 「いや。いや。アレックス痛い? ステラ仕返ししてやるんだからっ!」 「ステラ。おとなしくしてくれっ」 「それよっ!」 ぎゅっとステラを抱きしめるアレックスの傍で、ミーアがハッと気がついたように走りよった。 「アレックス。ちょっと我慢してね」 「ミーア・・・・・・君、それっ!?」 ミーアが魔法の為にシードを集め始める。 魔法の向かう先はアレックス。掛ける魔法は反射魔法。 襲う衝撃をそっくり魔法をあけた相手に返す魔法だが、決してダメージがゼロになるわけじゃない。 「ほらっ、囮なんだから!」 ステラを奪われたアレックスが、フェイスの前に放り出される。 意図を解したキラまで、主役を譲るとばかりに援護に回る。半ばやけくそにアレックスはフェイスマスターと退治して、剣に対して素手で立ち向かう羽目になったのだ。 「無手で躍り出るとは、錯乱でもしたのですか?」 「お前には関係ないだろう!」 行儀よく名乗りあうことなぞせずにそのままストレートをお見舞いした。 後ろによろめくフェイスに向かって、2発3発と入れる。素手で鎧を殴っているのだから、アレックス自信も相当痛いはずだが、ここは相手が引っかかるまで動きを止めなかった。 「空賊がっ!」 「その空賊にいいようにやられているのはどいつだっ」 フェイスマスターの手が光る。 ついに剣を放り出して、シードを集めもせずに両手で魔法を放った。 「今よっ!」 ミーアの合図でラクスとステラが魔法を放つ。 フェイスの魔法とラクス達女性陣の魔法がアレックスに襲い掛かった。 「何っ!?」 目の前の現象に驚く声。 エネルギーは一番大きな衝撃であるフェイスの魔法の軌跡につられて、そのままフェイスマスターへと跳ね返った。 会心の一撃にミーア達の攻撃を上乗せされて、フェイスマスターはがくりと膝を突いた。 と、同時にアレックスもよろめく。 「仲間を囮にするとは・・・」 スチャ。 首の後ろに添えられるキラの剣。 「キラっ」 「ラクスの前だからね、命拾いしたね、君。さっさと帝国に帰って伝えなよ。暗殺は失敗だって」 殺気が和らいだ隙にフェイスマスターが後ろに下がり、床の剣を拾って支えにする。息も荒く肩で息をして、声も途切れ途切れだった。 「・・・貴方にはまだやって貰わねばならぬことがある。これで勝ったと思わぬことだ」 敗者のくせにいやに堂々と屋根のなくなった聖堂を出て行くフェイスをラクス達はしばし見送った。舞い込む冷たい風を感じた時、ドサリとアレックスが倒れた。 「ごめんなさい、アレックス。今、回復するわ」 「仕方ないさ。・・・頼む」 「アレックス痛い?」 ラクスが駆け寄る前に、ミーアとステラの二人が白魔法を掛けていた。踏み出した足が止まって視線を逸らした先で、キラと目が合ってしまってラクスは少しうろたえる。 「大変なことになりましたわ」 「・・・そうだね。反乱軍か・・・どうするの?」 わたくしはアプリルの王女です。 まず考えるのなら、故国の復興を。 立ち上がった彼にステラが飛びつくのをわざと見ないようにして顔を上げた。 「アプリリウスに戻りましょう」 皆の視線がラクスに集まった。 「反乱を止めるのです」 ラクス達がアプリリウスへ戻ることを決めた頃 皇帝の葬儀が終わった帝都では、早速新しいプラント帝国が始動していた。 「どこへ行かれる、殿下?」 「どこへだっていいだろ。四六時中、引っ付いてんなよ!」 差し当たってすることもないシンは、押し付けられた勉学の合間を縫って王宮から出ようと四苦八苦していた。その度に、フェイスマスターのカガリに阻止されて、いまだ成功した例はない。 「俺だってなあ、1人になりたい時が・・・」 常に離れない監視の目にいい加減疲れ果てていた。身動きできないシンを置いて、世界はどんどん先へと進んで行ってしまう。 マルキオ教本山であの後、ラクス達はどうしたのだろうか 反乱が起こりそうなアプリリウスの状況は。 戦争になるのだろうか、もし戦争になったら、あの空中都市の侯爵達やアプリル復興派と兄が戦うのだろうか? そんなのは嫌だなとシンは思う。 どちらにも傷ついて欲しくない。 すれ違いでアプリリウスにとって返した兄とは、もうずっと会っていない。一番上のギルバート兄も一度顔を見せに来たきりで、多忙な姿を王宮でチラリと見ることができるくらいだった。 空賊の自由さが懐かしかった。 言いつけられた事はしなければならないが、基本的にそれ以外は自由だったのだ。 ヨウランやヴィーノと一緒に飛空艇の部品を準備したり、ステラと一緒に魔法の練習をしたりと、机の前に座って受ける抗議よりもずっと身に入った。 「どうせ、逃げ出す口実だろう」 「逃げ出すって・・・」 偉い教授が教鞭を振るう帝王学も、帝国経済の知識もシンが使うことはない。 逃げて悪いか。 どうせ俺には役に立たない知識なんだ。 こんなもの、大陸で生きていくのに必要なものじゃない。 幾つも並べられた皿にちょこっとだけ乗っている料理も、柔らかい上等な布で織られた白いシャツに煌びやかな服も売ればいくらになるだろう。これだけで何日食べていけるだろうか。 帝都の王宮で暮らしているだけでは絶対に分からなかった世界。 暖かくも優しくもない本当の世界に必要なのは、今日を生き抜く知識なのだ。 シンは睨みあうフェイスに何を言われても、それだけは譲れないと思ったのだが。 「お前、帝国の王子だろう」 プラントの王子なんて名ばかりなんだ。 空賊にも反乱軍の元王女にも通用しなかったんだ。 「ああ」 もう、俺の名前が通用するのは一つしかない。 「だからここから逃げ出すんだ。俺は」 嫌なんだ。 兄貴達とラクス達が争いあうのは。 「討伐軍を止めたい」 戦争になる前に。 きっと、兄上ならそうしたと思うから。 不思議な事に、その時シンの脳裏に浮かんでいたのは7年前に分かれたアスランではなく、つい先日まで一緒にいたアレックスだった。 「兄上と話がしたい」 王宮の通路の端。誰もいないそこでシンとフェイスマスターのカガリが向かい合っていた。最後の最後まで取っておいた、いつも兄と抜け出していた秘密の抜け道。 「俺はここを出るんだ」 いや、違う。 俺の意思で俺が考えて、そうしたいって思ったんだ。 「立派な覚悟だが、ここを通すことはできない」 シンは顎を引き、カガリを睨み返した。 いざとなったら実力行使だって辞さない覚悟なのだ。 「力づくでも通る」 カガリが少し驚いた顔をしているのを見て、その表情がキラに似ていると思った。 普段は違いすぎる雰囲気の為に意識することはないけれど、ふとした拍子に目の前のフェイスマスターとキラが兄弟だと言うことを思い出す。 カガリは相変わらず不動のまま、シンは唇をかみ締めた。 「イザーク殿下を止められるのか? 殿下には無理だろう」 「そんなのやってみなくちゃ分からないだろっ!!」 後ろ手で魔法の為のシードを集め始める。 手の平に十分なシードの感触を感じて、口を開こうとした瞬間だった。 「やめときな」 聞き慣れない声が、シンとカガリの間に割って入った。 戻る 次へ * 待て、次回。二人の間に割り込んだ謎の声。それは敵か味方か!? シンは無事に帝都を出てイザークに会う事ができるのか。奇しくもアプリリウスを目指すことになったラクス達とシン。反乱の行方は彼らに掛かっている!
https://w.atwiki.jp/bokenote/pages/255.html
【Page55】 生真面目なことで有名なシュレッダー軍曹。 彼の休日の主な過ごしかたについて教えてください。 (菅家) 結果発表日時:2005-06-29 15 33 37 総ボケ数:118 [ 64位 ] ツヨシ。 孫のシュナイダー君(1)のハイハイに、一日中歩腹前進で付き合う。 [たまご塾 3 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 5 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 4 | 撥条 7 | ハネ毛 5 | いとはん 3] [計38点] [笑率64] コメント:[ ] [ 64位 ] 赤兜 朝日の後で起きてきて、夕日の前に寝てしまう [たまご塾 3 | 磯っぷ 3 | 虹色の瞳 4 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 5 | 小鳥遊 6 | 撥条 4 | ハネ毛 3 | いとはん 3] [計38点] [笑率64] コメント:[ ] [ 64位 ] 双六 六法全書を挟み込んで尻相撲をする [たまご塾 3 | 磯っぷ 3 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 6 | ズズβ 3 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 4 | 撥条 4 | ハネ毛 5 | いとはん 4] [計38点] [笑率64] コメント:[ ] [ 64位 ] はんず 小リスや小鹿と一緒に森で眠る。内緒。 [たまご塾 3 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 6 | ズズβ 3 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 5 | 撥条 4 | ハネ毛 6 | いとはん 3] [計38点] [笑率64] コメント:[ ] [ 64位 ] 猫まっしぐら 疲労骨折 [たまご塾 3 | 磯っぷ 6 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 2 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 5 | 撥条 4 | ハネ毛 3 | いとはん 6] [計38点] [笑率64] コメント:[ ] [ 64位 ] りく 顔が泥んこになって帰って来た息子に枯葉剤を撒いたりしながら過ごしている。 [たまご塾 3 | 磯っぷ 3 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 5 | 撥条 4 | ハネ毛 4 | いとはん 5] [計38点] [笑率64] コメント:[ ] [ 64位 ] 瓜 カモフラージュして従軍ヘルスに行き、 『やりたい砲台コース』を選択して、 砲長を二階級特伸させてぶっ放す任務に精を尽くす [たまご塾 2 | 磯っぷ 5 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 5 | いとはん 6] [計38点] [笑率64] コメント:[ ] [ 71位 ] 虹色の瞳 妻のまん毛にブラックライトを当てる [たまご塾 4 | 磯っぷ 9 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 2 | 小鳥遊 1 | 撥条 4 | ハネ毛 3 | いとはん 3] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] 土鍋DEボルシチ ツベルクリン反応検査を行い、発赤の大きさによって行動を決定。 直径9mm未満…出家 直径9mm~10mm…カズダンス 直径10mm以上…挙兵 [たまご塾 5 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 4 | 撥条 6 | ハネ毛 3 | いとはん 3] [計37点] [笑率63] コメント:[ チョイスが悪い ] [ 71位 ] わかめ 休日の過ごし方の計画を練ってから明日の仕事に備える [たまご塾 5 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 5 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 2 | いとはん 4] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] 別段の定め くつしたの穴を縫う [たまご塾 3 | 磯っぷ 4 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 4 | 撥条 4 | ハネ毛 4 | いとはん 4] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] 小鳥遊 彼の一日は極上のワインを決められた分量で正確な位置の静脈に直接注射器で味わう事から始まる。 [たまご塾 3 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 4 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 4 | 撥条 4 | ハネ毛 6 | いとはん 4] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] そこどけグランパ 指をつめた時のヤクザの雄叫びが何ホーンか想像し、ほくそ笑みながら床につく [たまご塾 2 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 6 | 撥条 2 | ハネ毛 6 | いとはん 5] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] めいぷる 世界中のNTPサーバーにアクセスして自宅のセシウム時計との誤差をチェックしている。 [たまご塾 3 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 5 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 7 | 撥条 4 | ハネ毛 3 | いとはん 4] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] カマンベール氏 自らが「こいつらは生真面目だ」と判断した回の東京フレンドパーク2の録り貯めを全部見る [たまご塾 3 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 7 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 6 | いとはん 3] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] 猫流星☆彡 人形と王様ゲーム [たまご塾 4 | 磯っぷ 3 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 5 | 撥条 4 | ハネ毛 5 | いとはん 4] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] 正吉 至る所にある丸いものを直角に改造する [たまご塾 5 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 2 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 8 | いとはん 4] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] なめこ汁 ファミコンウォーズだけど伏せたり隠れたり [たまご塾 5 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 5 | 撥条 4 | ハネ毛 5 | いとはん 2] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 71位 ] オルガン 左右に揺れている [たまご塾 4 | 磯っぷ 7 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 2 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 2 | 撥条 4 | ハネ毛 6 | いとはん 3] [計37点] [笑率63] コメント:[ ] [ 83位 ] 綾辻 彼のカレンダーには休日に「目」「鼻」「配置」などの印があり、迎えるごとにサンボマスターのボーカルが男前になる [たまご塾 2 | 磯っぷ 5 | 虹色の瞳 1 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 8 | 撥条 4 | ハネ毛 2 | いとはん 3] [計36点] [笑率61] コメント:[ ] [ 83位 ] 仮トン 父のアナルサインに首を振らない毎日 [たまご塾 1 | 磯っぷ 5 | 虹色の瞳 6 | hakkyo 5 | ズズβ 6 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 1 | 撥条 2 | ハネ毛 4 | いとはん 3] [計36点] [笑率61] コメント:[ ] [ 83位 ] 肉うどん 息子が飽きたプチプチ潰しを、ひとつ残らず最後まで完遂 [たまご塾 2 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 5 | ズズβ 4 | 荒谷二中 2 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 6 | いとはん 5] [計36点] [笑率61] コメント:[ ] [ 83位 ] 虹色マーブル 相棒のぬいぐるみ、ジョンソンに絵本を読んであげる [たまご塾 2 | 磯っぷ 4 | 虹色の瞳 4 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 6 | いとはん 3] [計36点] [笑率61] コメント:[ ] [ 83位 ] しーたけ 峠を戦車で走りこむ [たまご塾 2 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 5 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 4 | 撥条 4 | ハネ毛 5 | いとはん 4] [計36点] [笑率61] コメント:[ ] [ 83位 ] ぽんで 娘「今日、友達のところに泊まる キャッ!やだぁ~ん・・・ あ?! じゃぁねー! プツッ!ツーツーツー・・・」 ピポパペピポパポ プルルルルルルルル プルルル・・・ ガチャ 軍曹「ああ、私だが。大統領につないでくれ」 [たまご塾 3 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 4 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 5 | 小鳥遊 2 | 撥条 4 | ハネ毛 4 | いとはん 4] [計36点] [笑率61] コメント:[ ] [ 89位 ] 吉兆 1万円はいりまーす! えっと、目は10円のとこ たしか、鼻は100円 透かしは5円だったな 余った部分は募金箱にっと [たまご塾 3 | 磯っぷ 3 | 虹色の瞳 5 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 1 | 撥条 4 | ハネ毛 5 | いとはん 3] [計35点] [笑率59] コメント:[ ] [ 90位 ] ちんこ 全身を黄色く塗る [たまご塾 3 | 磯っぷ 5 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 3 | いとはん 3] [計34点] [笑率58] コメント:[ ] [ 90位 ] たまご塾 シュレッダーが書類を裁断するのと同じスピードでそれを復元する [たまご塾 4 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 4 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 2 | 撥条 2 | ハネ毛 4 | いとはん 5] [計34点] [笑率58] コメント:[ ] [ 90位 ] かつお 自宅の亀をミュータントタートルに するために餌に洗剤まぜる かめはたくさんいるし [たまご塾 4 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 4 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 1 | 撥条 6 | ハネ毛 3 | いとはん 3] [計34点] [笑率58] コメント:[ 後半のひらがな感が良かった ] [ 90位 ] うさぎ◆jP.GP 昨日監禁した子供の様子を見に行った [たまご塾 2 | 磯っぷ 3 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 5 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 1 | 撥条 4 | ハネ毛 5 | いとはん 5] [計34点] [笑率58] コメント:[ ] [ 90位 ] にぬき 左!右!左!右!左!右!ピュッ!ピュッ!ピュピュピュッ ・ ・ ・ ・ ・ 左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!・・・じわ~ 「任務感了!!」 [たまご塾 5 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 2 | 撥条 4 | ハネ毛 5 | いとはん 3] [計34点] [笑率58] コメント:[ ] [ 90位 ] ロバァート 小宮山のシェイクボールの投げ方を知るため、日本カクテル協会に電話 [たまご塾 3 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 6 | 撥条 4 | ハネ毛 2 | いとはん 3] [計34点] [笑率58] コメント:[ ] [ 90位 ] せひー 手と手を合わせて豆腐を錬成する。 [たまご塾 5 | 磯っぷ 4 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 1 | 撥条 4 | ハネ毛 2 | いとはん 5] [計34点] [笑率58] コメント:[ ] [ 90位 ] (盃) セコい割り算 [たまご塾 5 | 磯っぷ 3 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 5 | 小鳥遊 5 | 撥条 2 | ハネ毛 2 | いとはん 3] [計34点] [笑率58] コメント:[ ] [ 98位 ] 飛騨野 孝之 レギュラーになるために送りバントの練習 [たまご塾 3 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 6 | 撥条 4 | ハネ毛 2 | いとはん 4] [計33点] [笑率56] コメント:[ ] [ 98位 ] 菅家 気の合う仲間たちと日本アルプスで「二番煎じ」の送り火 [たまご塾 3 | 磯っぷ 3 | 虹色の瞳 1 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 4 | いとはん 3] [計33点] [笑率56] コメント:[ ] [ 98位 ] タカ 封筒作り [たまご塾 2 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 5 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 5 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 1 | いとはん 4] [計33点] [笑率56] コメント:[ ] [ 98位 ] どら ほふく前進パレードに参加 [たまご塾 2 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 3 | 撥条 2 | ハネ毛 7 | いとはん 4] [計33点] [笑率56] コメント:[ ] [ 98位 ] 菊リップ プーチン大佐にイタ電 [たまご塾 2 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 3 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 7 | 撥条 2 | ハネ毛 5 | いとはん 4] [計33点] [笑率56] コメント:[ ] [ 103位 ] もげる 生放送中継全てに見切れて電波ジャック。 [たまご塾 5 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 2 | いとはん 4] [計32点] [笑率54] コメント:[ ] [ 103位 ] 田中にゃんこ ひたすら食事を楽しむ。シーザー紙サラダ、紙ミネストローネ、紙パン、メインディッシュの紙ステーキ、デザートは極秘資料のタルトで締める。 [たまご塾 3 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 4 | hakkyo 3 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 1 | 撥条 4 | ハネ毛 4 | いとはん 4] [計32点] [笑率54] コメント:[ ] [ 105位 ] 日直 家中の電気という電気を消して回る [たまご塾 3 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 2 | 撥条 4 | ハネ毛 2 | いとはん 6] [計31点] [笑率53] コメント:[ ] [ 105位 ] 夜行バス イボを掻き続けてトリップしている [たまご塾 3 | 磯っぷ 2 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 1 | 撥条 4 | ハネ毛 4 | いとはん 3] [計31点] [笑率53] コメント:[ ] [ 105位 ] MC 真面目 真面目 真面目 コルト [たまご塾 3 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 1 | hakkyo 4 | ズズβ 5 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 2 | 撥条 4 | ハネ毛 4 | いとはん 3] [計31点] [笑率53] コメント:[ ] [ 108位 ] higu いつかはコンビニで働きたいと夢見るシュレッダー軍曹。 その日のために、休日には声出しの練習。 「いらっしゃいませ!」 「ありがとうございます!」 [たまご塾 1 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 5 | 撥条 4 | ハネ毛 3 | いとはん 3] [計30点] [笑率51] コメント:[ ] [ 108位 ] ぺ 女呼んで揉んで抱いてイイ気持ち [たまご塾 2 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 5 | hakkyo 5 | ズズβ 2 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 1 | 撥条 4 | ハネ毛 3 | いとはん 4] [計30点] [笑率51] コメント:[ ] [ 110位 ] ヴォケル 皆勤賞を貰うため休日も出勤 [たまご塾 2 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 2 | 小鳥遊 5 | 撥条 4 | ハネ毛 3 | いとはん 2] [計29点] [笑率49] コメント:[ ] [ 110位 ] ハネ毛 来週はちゃんとツッコミできますよ~にっ♪ [たまご塾 3 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 5 | hakkyo 3 | ズズβ 2 | 荒谷二中 2 | 小鳥遊 2 | 撥条 4 | ハネ毛 4 | いとはん 3] [計29点] [笑率49] コメント:[ ] [ 112位 ] 吉光 休日は主にヒヨコのオスとメスを見分けてる [たまご塾 2 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 5 | ズズβ 3 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 6 | 撥条 2 | ハネ毛 1 | いとはん 2] [計28点] [笑率47] コメント:[ ] [ 113位 ] herakles 他人のニキビをつぶすのが好きなシュレッダー氏 だけど一見ニキビだらけのおばあさんには近づきもしません 「あのばあさんのは吹き出物だからつぶしません」 [たまご塾 2 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 2 | hakkyo 4 | ズズβ 4 | 荒谷二中 4 | 小鳥遊 1 | 撥条 2 | ハネ毛 1 | いとはん 4] [計25点] [笑率42] コメント:[ ] [ 113位 ] 劔 ギザ10の収集 [たまご塾 1 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 1 | hakkyo 3 | ズズβ 2 | 荒谷二中 2 | 小鳥遊 6 | 撥条 4 | ハネ毛 2 | いとはん 3] [計25点] [笑率42] コメント:[ 俺もしたことありますw ] [ 115位 ] ベビーカステラ 家族サービス [たまご塾 4 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 3 | hakkyo 4 | ズズβ 1 | 荒谷二中 1 | 小鳥遊 3 | 撥条 4 | ハネ毛 1 | いとはん 2] [計24点] [笑率41] コメント:[ ] [ 115位 ] ヴァギマ [ 174位 ] シュレッダー軍曹 まん毛大戦争 ------------------------------------------------------------------------------- [クニオ 2 | コント帝国 3 | ヴォケル 3 | 耳鳴り豆腐館 1 | 喫茶ロケット 3 | マンジウガニ 2 | ヘレンケラー 3 | 人造ワカメ君 2 | てん 1 | いとはん 1] [計21点] コメント:[またシュレッダーか|まん毛飽きた|サムイ ] [たまご塾 1 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 1 | hakkyo 4 | ズズβ 1 | 荒谷二中 3 | 小鳥遊 2 | 撥条 6 | ハネ毛 1 | いとはん 4] [計24点] [笑率41] コメント:[ ] [ 117位 ] 妖精眼鏡君 空き巣 [たまご塾 2 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 1 | hakkyo 4 | ズズβ 3 | 荒谷二中 2 | 小鳥遊 1 | 撥条 2 | ハネ毛 1 | いとはん 3] [計20点] [笑率34] コメント:[ ] [ 118位 ] 半チク ボケノートに投稿する [たまご塾 1 | 磯っぷ 1 | 虹色の瞳 1 | hakkyo 3 | ズズβ 1 | 荒谷二中 2 | 小鳥遊 1 | 撥条 2 | ハネ毛 1 | いとはん 1] [計14点] [笑率24] コメント:[ ]
https://w.atwiki.jp/chaina_battle/pages/465.html
Template Infobox Celebrity? 頭山 満(とうやま みつる、1855年5月27日(安政2年4月12日) - 1944年(昭和19年)10月5日、幼名:乙次郎)は、アジア主義の立場で活動した国家主義者、著述家、政治運動家。その政治的活動から政財界に太いパイプを持ちながら、実業家(鉱山経営者)であり、篤志家としての側面ももっていた。 箱田六輔や平岡浩太郎らと設立した玄洋社は、日本における民間の国家主義運動の草分け的存在となり、後の愛国主義団体や右翼団体に道を開いた。また教え子の内田良平の奨めで黒龍会顧問となると、大陸浪人にも影響力を及ぼす右翼の巨頭・黒幕的存在となった。 条約改正交渉に関しては一貫して強硬姿勢の主張をおこない、また早い時期から日本の海外進出を訴え、対露同志会に加わって日露戦争開戦論を主張。大正年間から昭和の初めにかけて韓国の金玉均、中国の孫文や蒋介石、インドのラス・ビハリ・ボースら、日本に亡命した革命運動家らに惜しみない援助を行ない、アジア各国に多くの人材を送り出した。 来歴 幼少年時代 安政2年(1855年)4月12日、福岡藩士筒井亀策の三男として生まれる。幼名は乙次郎。後に母方の頭山家を継ぐことになり、太宰府天満宮の「満」から名前を授かって頭山満と改める。「小さいときから記憶力が強くて物事を語ることが鋭敏」だったと言われている。町でサツマイモを売り歩く貧しい少年時代をすごす。 高場塾 16歳の時、福岡藩の勤皇派の流れを汲む高場乱(たかば おさむ)という男装の女医が開いていた興志塾(高場塾)という塾に入門する。興志塾は、他の塾では断られるような乱暴な少年たちを好んで入門させており、腕白少年たちの巣窟と言われていた。同塾で頭山は、進藤喜平太、箱田六輔ら後の玄洋社の創設メンバーと出会う。このころのことを晩年の頭山は、「教えは徹頭徹尾、実践だった」と懐かしく回想している。 投獄 明治9年(1876年)に、秋月の乱、萩の乱が起こる。これに合わせて頭山は進藤喜平太、箱田六輔らと共に旧福岡藩士の蜂起を画策し投獄される。このため、翌年の西南戦争を頭山満は獄中で知ることになる。西南戦争時には、約500名の旧福岡藩士も呼応して決起(福岡の変)したが、それに参加し尊敬する西郷隆盛とともに戦えなかった頭山らの悔しい思いが、玄洋社の原点になっているといえる。頭山らが釈放されたのは、皮肉にも西郷の死の翌日であった。彼らは、海の中道に開墾社を創設し、松林を伐採し田畑を開墾して自給自足の生活を行いながら心身の鍛錬に励み、来るべき時に備える日々を送る。 自由民権運動への参加 板垣退助 西南戦争の翌年の明治11年(1878年)5月14日、大久保利通が暗殺された。西郷討伐の中心人物の死を受け、板垣退助が西郷隆盛に続いて決起することを期待して、頭山は高知に旅立つ。しかし、板垣退助は血気にはやる頭山を諭し、言論による戦いを主張する。自由民権運動に目覚めた頭山は、板垣が興した立志社集会で初めて演説を体験し、植木枝盛ら民権運動家と交流を結ぶ。 向陽社 高知から福岡に戻った頭山は福岡の街の不良たちを集め、12月に向陽社を結成し、力づくで地元炭鉱労働者の不満や反発を抑えるようになる。このときも興志塾、開墾社時代からの仲間である進藤喜平太(第二代玄洋社社長)、箱田六輔(第四代社長)が行動をともにし、箱田が向陽社の初代社長となった。さらに翌年1月には、福岡の豪商たちの支援を受けて向陽義塾を開校した。一方で、この時期は日清の対立が表面化した時でもあり、血気盛んな向陽社では、「討清義勇軍」の募集を行い武道の訓練を熱心に行ったと記録されている。子分達に気前良く金を与え「スラムの帝王」として知られるようになると地元の政治家達もその暴力に一目おくようになる。 玄洋社 設立 玄洋社は、自由民権運動の結社であった向陽社を改名して結成された。成立年については諸説があり、大正時代に書かれた『玄洋社社史』では明治14年(1881年)2月となっているが、それ以前の活動の記録が残っており、最近では明治12年(1879年)12月成立という研究結果もある。社員は61名。自由民権運動を目的とした結社ではあったが、誰もが例外なく西郷隆盛を敬慕しており、束縛がなくきわめて自由な組織だったと言われている。このなかから、異彩を放つ人材が数々輩出され、近代史に足跡を残すことになる。箱田六輔(30歳)、平岡浩太郎(29歳)、頭山満(25歳)は「玄洋社三傑」と称された。 憲則三条 結成の届け出の際に示された玄洋社の基本精神である「憲則三条」は次の通りである。 第一条 皇室を敬戴すべし。 第二条 本国を愛重すべし。 第三条 人民の主権を固守すべし 第三条の「主権」という文言は天皇の大権を連想させるところから問題になり、「人民の権利」と変更することでようやく認可がおりたと言われている。 政党政治時代 明治13年(1880年)5月に、頭山は福岡から徒歩で東京に向かい、早稲田の近くに一軒家を借りて住み始めた。7月初めには東北地方に行脚の旅に出て、福島の河野広中はじめ多くの民権運動家と出会った。明治14年(1881年)、政府は国会開設の詔を発布し、九年後の国会開設を決定した。自由民権運動は目標を失い、板垣退助は自由党を結成して政党政治の時代に移行する。九州でも民権派が結束して九州改進党が発足し、玄洋社にも誘いが来た。しかし、党利党略に明け暮れる運動家たちを嫌った頭山は加盟を見合わせ、玄洋社の面々は各自の事業に専念するようになる。『玄洋社社史』は当時の様子を「頭山は平尾の山荘にあって社員らと農業にいそしみ、箱田は養蚕を業とし、平岡は鉱業に専念する」と伝えている。 金玉均と朝鮮独立党支援 明治17年(1884年)12月6日、朝鮮で甲申事変が起こる。これは、日本と結んで朝鮮の近代化を図ろうと奔走していた金玉均が率いる独立党によるクーデターだが、清国軍が介入し三日間で失敗に終わった。 半島から命からがら長崎にたどり着いた金玉均に、翌年、頭山は神戸の西村旅館で会い、支援のため当時の金で5百円を渡した。 福陵新報創刊 明治20年(1887年)8月、頭山は九州日報の前身である福陵新報を創刊し、社長に就任した。玄洋社の中心的人物でありながらその社長になることすらなかった頭山が生涯で一度だけ持った肩書だった。紙面は活気に満ち売れ行きも順調であった。この時期に議論の的となったテーマは、不平等条約改正反対運動の盛り上がり、清国に対する敵愾心などである。 民権運動からの脱却 政党政治が始まった当時の日本で、最も関心が高かったテーマの一つが条約改正である。これは、幕末に結ばれた不平等条約を対等条約に改めようという政治課題であるが、実際に政府が作る改正案はいまだに諸外国の圧力に屈した内容であったため、自由民権運動の流れを汲む活動家たちは「改正反対」を声高に訴えていた。頭山は、その不平等条約改正反対運動のリーダー的存在であり、また民権主義を訴えるだけでは国家の存立は困難と考え自由民権運動とは一線を画す手法をとるようになっていた。明治22年(1889年)10月18日、黒田清隆首相が「改正を断行する」と閣議で発言したのを受けて、改正交渉の責任者であった大隈重信外相が外務省門前で爆弾を投げ付けられて右脚切断の重傷を負う事件が起きた。犯人の来島恒喜は玄洋社員だったが、その場で頸動脈を切って自殺したため背後関係は不明のままとなった。この事件で黒田内閣は瓦解、条約改正交渉も白紙に戻った。 選挙干渉 明治23年(1890年)7月、第1回衆議院議員総選挙が行われ、政府側は敗北した。日清戦争に向けての軍備拡大を進める政府の予算案は、第一回の議会では土佐派の切り崩しで辛うじて通過したが、翌年の議会では否決される形勢となった。そこで松方正義首相は衆議院を解散するとともに、次の選挙での民党の締め付けを行った。これが明治25年(1892年)の選挙干渉であり、民党支持者に対して買収や脅迫が公然と繰り広げられ、時には警官までもが動員された。玄洋社も選挙干渉への協力を求められ、その実行者となった。 大規模なな選挙干渉にもかかわらず、第2回衆議院議員総選挙も政府側の敗北に終わった。その後、玄洋社は結社としての活動を縮小し、頭山は自由民権運動の志士から脱却して「国士」という顔を持ち、アジア主義への道を歩み始める。 孫文と頭山 出会い 明治28年(1895年)、日清戦争の終結後、広州での武装蜂起を企てた孫文が、密告されたため頓挫し日本に亡命した。孫文は明治30年(1897年)、宮崎滔天の紹介によって頭山と出会い、頭山を通じて平岡浩太郎から東京での活動費と生活費の援助を受けることになった。また、住居である早稲田鶴巻町の2千平方メートルの屋敷は犬養毅が斡旋した。 辛亥革命 明治32年(1899年)、義和団の乱が発生し、翌年、孫文は恵州で再度挙兵するが失敗に終わった。明治44年(1911年)、辛亥革命が成功し、その翌年、孫文が中華民国臨時政府の大総統に就任すると、頭山は犬養とともに中国に渡って会見し、長年の苦労をねぎらった。その後、袁世凱に大総統の座を譲った孫文は、大正2年(1913年)の春に前大総統として来日し各地で熱烈な大歓迎を受け、福岡の玄洋社や熊本の宮崎滔天の生家にも立ち寄った。このとき既に頭山は袁世凱の動向を強く懸念していたというが、その予言通り袁世凱と争って破れた孫文は、再び日本への亡命を余儀なくされた。日本政府は袁世凱支持に回っていたため孫文の入国を認めない方針をとっていたが、頭山は犬養を通じて山本権兵衛首相に交渉し、亡命を認めさせた。孫文が匿われたのは霊南坂(現港区)にあった頭山邸の隣家である。 アジア主義とその挫折 日露戦争のころ 300px|thumb|左から、[[出口王仁三郎、頭山、内田良平]] 明治35年(1902年)、欧米列強による清の半植民地化が加速し、日本とロシアの対立が鮮明になるなか、日本は対ロシア戦略のもとに日英同盟を締結し、頭山も対露同志会を設立した。明治37年(1904年)、日露戦争が勃発すると玄洋社は若者を中心に満州義軍を結成、参謀本部の協力を得て満州の馬賊を組織し、ロシア軍の背後を撹乱するゲリラ戦を展開した。 日韓併合 玄洋社は孫文の革命運動への支援と並行して、明治43年(1910年)の日韓併合にも暗躍したとされている。杉山茂丸や内田良平などの社員もしくは250余名の関係者が日韓の連携のために奔走したのは事実だが、玄洋社が目指していたのは植民地化ではなく、「合邦」という理想主義的な形態だったと見られている。「合邦」の詳細については定かではないが、内田は現実の日韓併合に対して憤激しており、初めは協力的だった玄洋社と日本政府の関係は後に大きく離間していった。玄洋社は侵略主義の権化と見られがちだが、政府からはむしろ危険視されていた。 諸国の独立運動家たち 大正4年(1915年)、頭山は孫文の紹介で、国外退去命令を受けていたインドの独立運動家ラス・ビハリ・ボースに会い、支援を決意した。 アフガニスタンの独立運動家プラタップに頭山が会ったのは、ボースの紹介による。大正12年(1923年)、頭山は来日したプラタップの歓迎会を開いて援助を約束した。そして、アフガニスタンが統一されると「わが明治維新の当時を想わしむ」との賀詞を国王に送った。頭山はこのような独立支援の対象をフィリピン、ベトナム、エチオピアなどにも拡大していった。 孫文から蒋介石へ 大正13年(1924年)11月、孫文は最後の日本訪問を行い、神戸で頭山と会見した。日本軍の中国東北部への侵攻により日中関係が憂慮すべき事態となっているのを受けての会談であったが、孫文が撤退への働きかけを申し入れたのに対し、日本の拡大がアジアの安定につながると真摯に考えていた頭山はこれを断った。会見の翌日、孫文は「大亜細亜問題」と題する講演を行い、その4ヵ月後に病没した。 翌年、孫文の後継者として蒋介石が国民軍総司令官に就任したが、その2年後には下野して頭山を頼って来日し、孫文と同様に頭山邸の隣家で起居する。後に蒋介石は、頭山らに激励を受けて帰国し、孫文の宿願であった北伐を成功させる。昭和4年(1929年)、南京の中山稜で行われた孫文の英霊奉安祭に、頭山は犬養毅とともに日本を代表して出席している。 昭和7年(1932年)の満州国建国は、頭山が思い描いていた理想とは大きくかけ離れていた。昭和10年(1935年)、来日した満州国皇帝溥儀の招待を、頭山は「気が進まない」との理由で断わっている。 幻に終わった和平会談 日中戦争が泥沼化し、日米関係も悪化していた昭和16年(1941年)9月、頭山は東久邇宮稔彦王から蒋介石との和平会談を試みるよう依頼される。頭山は、玄洋社社員で朝日新聞社員の緒方竹虎に蒋介石との連絡をとらせ、「頭山となら会ってもよい」との返事を受け取った。そこで東久邇宮が東條英機首相に飛行機の手配を依頼したところ、「勝手なことをしてもらっては困る」と拒絶され、会談は幻となった。東久邇宮はこの時の事を「頭山翁は、衰運に乗じてその領土を盗むようなことが非常に嫌いで、朝鮮の併合も反対、満州事変も不賛成、日華事変に対しては、心から憤っていた。翁の口から蒋介石に国際平和の提言をすすめてもらうことを考えた」と書き残している(東久邇宮著『私の記録』)。 晩年 頭山は、静岡県御殿場の富士山を望む山荘で昭和19年(1944年)10月5日、89年の生涯を閉じた。晩年は、揮毫をすることと囲碁を楽しむことを日課として静かに過ごしていた。倒れたのも居室で碁盤に向かっている時であった。存命中は常々、「おれの一生は大風の吹いたあとのようなもの。何も残らん」と語っていた。 略年表 安政 2年(1855年)誕生 明治 9年(1876年)萩の乱に連座し箱田六輔らとともに投獄される 明治11年(1878年)土佐に板垣退助を訪ねて自由民権運動に目覚め、向陽社を設立 明治12年(1879年)向陽社を玄洋社と改名、平岡浩太郎が初代社長に就任 明治18年(1885年)神戸で金玉均と出会う。峰尾と結婚 明治20年(1887年)全国有志懇談会で中江兆民と出会う。福陵新報創刊 明治22年(1889年)来島恒喜が大隈重信を襲撃 明治25年(1892年)選挙干渉に協力 明治30年(1897年)孫文と出会う 明治37年(1904年)日露戦争勃発を受けて満州義軍を結成 明治43年(1910年)日韓併合 明治45年(1912年)犬養毅と辛亥革命後の中国へ渡る 大正4年 (1915年)日本に亡命したラス・ビハリ・ボースと出会う 大正13年(1924年)孫文最後の来日、「大アジア主義」演説の前日神戸にて会談 大正15年(1926年)亡命中の蒋介石を匿う 昭和7年 (1932年)五・一五事件。満州国建国 昭和16年(1941年)東久邇宮の依頼で蒋介石との和平会談を模索するも実現せず 昭和19年(1944年)10月、御殿場にて死去 逸話 西郷家訪問 頭山は24歳の時、薩摩の西郷隆盛の旧宅を突然訪ね、「西郷先生に会いに来ました」と言った。「西郷はもう亡くなったよ」と家人が応じると、頭山は「いえ、西郷先生の身体は死んでもその精神は死にません。私は西郷先生の精神に会いに来たのです」と答えた。このときのことは西郷家で記録されている。 金 頭山は、金の使い惜しみをしなかった。このことが彼の迫力、魅力を倍増させた。財源は、玄洋社社員の事業収入もあったが、倒産覚悟で支援してくれる企業家も少なくなかった。頭山は、資産がある時は、筑豊で4百万坪、夕張で千5百万坪の炭坑を所有していたといわれ、また「40万坪くらいの山はいくつもあって、2、3万円(現在の金額で1億以上)くらいで売っていた」と回想している。ただ、これらの資産を売却して得た現金は、もっぱら借金返済に充てられため、手元に残ることはなかった。金はある時もあり、ない時はまったくないという状態で、実際にはない時の方が多かったため、財政的にはいつも苦労していた。 参考文献 thumb|right|300px|国士舘の設立を協議する有志 前列左から頭山、野田卯太郎、[[渋沢栄一、徳富蘇峰、後列右が創設者の柴田徳次郎]] 松本健一 著『雲に立つ-頭山満の「場所」』、文藝春秋、1996年10月 葦津珍彦 著『大亜細亜主義と頭山満』、日本教文社 読売新聞西部本社 編『大アジア燃ゆるまなざし 頭山満と玄洋社』(海鳥社)2001年10月 『大辞林』 三省堂 ラルフ・イーザウ 著 『暁の円卓』第1巻、目覚めの歳月、第2巻、情熱の歳月、長崎出版 頭山満、由利公正 著、尾佐竹猛解題『近世社会経済学説大系』第14 井川聡、小林寛 共著『人ありて・頭山満と玄洋社』 東久邇宮稔彦王著『私の記録』 葦津珍彦著『新版 大アジア主義と頭山満』 親族 実家 実父:筒井亀策 実母:(旧姓 頭山) 自家 妻:峰尾 長男:立助(国士舘監事) 次男:泉 (日本杖道連盟会長) 三男:秀三(頭山興助会長) 関連項目 本文中に説明のある項目を除く: 条約改正 アジア主義 学校法人国士舘 宮崎滔天 小川平吉 葛生能久 浪人会 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年11月6日 (木) 13 22。
https://w.atwiki.jp/shintouzyo/pages/24.html
唐書巻八十四 列伝第九 李密 単雄信 祖君彦 李密は、字を玄邃といい、一字に法主ともいい、その先祖は遼東郡襄平の人である。曾祖父の李弼は、西魏の司徒となり、徒何氏の姓を賜り、北周に入って太師・魏国公となった。祖父の李曜は、邢国公となった。父の李寛は、隋の上柱国・蒲山郡公となった。そのまま長安に家を構えた。 密趣解雄遠、多策略、散家貲養客礼賢不愛藉。以蔭為左親衛府大都督・東宮千牛備身。額鋭角方、瞳子黒白明澈。煬帝見之、謂宇文述曰:「左仗下黒色小兒為誰?」曰:「蒲山公李寛子密。」帝曰:「此兒顧盼不常、無入衛。」它日、述諭密曰:「君世素貴、當以才學顯、何事三衛間哉!」密大喜、謝病去、感厲讀書。聞包愷在緱山、往従之。以蒲乘牛、挂漢書一帙角上、行且讀。越国公楊素適見于道、按轡躡其後、曰:「何書生勤如此?」密識素、下拜。問所讀、曰:「項羽伝。」因與語、奇之。帰謂子玄感曰:「吾観密識度、非若等輩。」玄感遂傾心結納。嘗私密曰:「上多忌、隋暦且不長、中原有一日警、公與我孰後先?」密曰:「決兩陣之勝、噫嗚咄嗟、足以讋敵、我不如公。天下英雄馭之、使遠近帰屬、公不如我。」 大業九年、玄感挙兵黎陽、遣人入関迎密。密至、謀曰:「今天子遠在遼左、去幽州尚千里、南限鉅海、北阻彊胡、号令所通、惟楡林一道爾。若鼓而入薊、直扼其喉、高麗抗其前、我乘其後、不旬月齎糧竭、挙麾召之、衆可盡取、然後伝檄而南、天下定矣、上計也。関中四塞之地、彼留守衛文昇、易人耳。若徑行勿留、直保長安、據函・崤、東制諸夏、是隋亡襟帶、我勢万全、中計也。若因近趣便、先取東都、頓兵堅城下、不可以勝負決、下計也。」玄感曰:「公之下計、乃吾上策。今百官家屬皆在洛、當先取之、以搖其心。且經城不拔、何以示武?」密計不行。玄感至東都、所戰必克、自謂功在旦暮。既獲内史舎人韋福嗣、遂任之、故謀不專密。福嗣恥見執、策議皆持兩端。密揣其貳、謂玄感曰:「福嗣窮、為我虜、志在観望。公初挙大事、姦人在側、事必敗、請斬以徇。」不従。密謂所親曰:「玄感好反而不圖勝、吾屬虜矣!」福嗣果遁去。会左武候大将軍李子雄得罪、伝送行在、道殺使者、奔玄感、勸挙大号。玄感問密、密曰:「昔張耳諫陳勝自王、荀彧止魏武求九錫、皆見疑外。今密将無類之乎?然阿諛順旨、非義士也。且公雖屢勝、而郡県未有応者、東都尚彊、救兵踵來、公當率精甲、身定関中、奈何亟自帝?」玄感笑而止。 及隋軍至、玄感曰:「策安決?」密曰:「元弘嗣方戍隴右、可陽言其反、使迎我、因引軍西。」従之。至陝、欲圍弘農宮、密曰:「今紿衆入関、機在速、而追兵踵我、若前不得據險、退無所守、何以共完!」玄感不聽。留攻三日、不能拔、引去、至閺郷、追及而敗。 密羸行入関、為邏所獲、與支党護送帝所。密謂衆曰:「吾等至行在、且葅醢、今尚可以計脱、何為安就鼎鑊?」衆然之。乃令出所有金示監使曰:「即死、幸報徳。」使者顧金、禁漸弛、益市酒、飲笑讙譁、守者懈、密等遂夜亡去。抵平原、賊郝孝徳不見礼、去之淮陽。歳饑、削木皮以食。変姓名為劉智遠、教授諸生自給、鬱鬱不得志、哀吟泣下。人有告太守趙佗者、佗捕之、遁免。往依媦婿雍丘令丘君明、転匿大侠王季才家、為吏捕、復亡去。 時東郡賊翟讓聚党万人、密因介其徒王伯當以策干讓曰:「今主昏於上、人怨於下、鋭兵盡之遼海、和親絶於突厥、南巡流連、空棄関輔、此實劉・項挺興之会。足下資豪桀、士馬精勇、指罪誅暴、為天下先、楊氏不足亡也。」讓由是加礼、遣説諸賊、至輒下。因為讓計曰:「今稟無見糧、難以持久、卒遇敵、其亡無時。不如取滎陽、休兵館穀、待士逸馬肥、乃可與人爭利。」讓聽之、遂破金隄関、徇滎陽諸県、皆下。滎陽太守楊慶・河南討捕大使張須合兵討讓、讓素憚須、欲引去。密曰:「須健而無謀、且驟勝易驕、吾為公破之。」讓不得已、陣而待。密率驍勇常何等二十人為游騎、伏千兵莽間。須素輕讓、引兵搏之、讓少、伏發、與游軍乘之、遂殺須。 十三年、讓分兵與密、別為牙帳、号蒲山公。密持軍嚴、雖盛夏号令、士皆若負霜雪、然戰得金寶、盡散之、繇是人為用。復説讓曰:「今群豪競興、公宜先天下攘除群凶、寧常剽奪草間求活哉?若直取興洛倉、發粟以賑窮乏、百万之衆一朝可附、霸王之業成矣。」讓曰:「僕起畎隴、志不及此、須君得倉、更議之。」 二月、密以千人出陽城北、踰方山、自羅口拔興洛倉、據之、獲県長柴孝和。開倉賑食、衆繈屬至数十万。隋越王侗遣将劉長恭・房崱討密、又令裴仁基統兵出成西。密乃為十隊、跨洛水、抗東・西二軍。令単雄信・徐世勣・王伯當騎為左右翼、自引麾下急撃長恭等、破之。東都震恐、衆保太微城、台寺倶満。 讓等乃推密為主、建号魏公。鞏南設壇場、即位、刑牲歃血、改元永平、大赦、其文移称行軍元帥魏公府。以讓為司徒、邴元真左長史、房彦藻右長史、楊徳方左司馬、鄭徳韜右司馬、単雄信左武候大将軍、徐世勣右武候大将軍、祖君彦記室。城洛口、周四十里、居之。命護軍将軍田茂広造雲旝三百具、以機發石、為攻城械、号「将軍」。進逼東都、燒上春門。 四月、隋虎牢将裴仁基・淮陽太守趙佗降、長白山賊孟讓以所部帰密。以仁基為上柱国、與讓率兵二万襲回洛倉、守之。入都城掠居人、火天津橋。隋出軍乘之、仁基等敗、還保鞏。司馬楊徳方戰死。密自督衆三万、破隋軍於故城、復得回洛倉。俄而徳韜死、乃以鄭頲為左司馬、鄭虔象右司馬。諸賊帥黎陽李文相・洹水張昇・清河趙君徳・平原郝孝徳皆帰密、因襲取黎陽倉。永安大族周法明挙江・黄地附之、斉郡賊徐圓朗・任城大侠徐師仁來帰。密令幕府移檄州県、列煬帝十罪、天下震動。 護軍柴孝和説密曰:「秦地阻山帶河、項背之亡、漢得之王。今公以仁基壁回洛、翟讓保洛口、公束鎧倍道趨長安、百姓誰不郊迎?是征而不戰也。衆附兵彊、然後東向、指撝豪桀、天下廓廓無事矣。今遲之、恐為人先。」密曰:「僕懐此久、顧我部皆山東人、今未下洛、安肯與我偕西?且諸将皆群盜、不相統一、敗則掃地矣。」遂止。是時、隋軍益出、密負鋭、急與之确、中流矢、臥営中、隋軍乘之、密衆潰、棄倉守洛口。 高祖起師太原、密自謂主盟、遣将軍張仁則致書于帝、呼為兄、請以歩騎会河内。帝覽書、笑曰:「密陸梁、不可折簡致之。吾方定京師、未能東略、若不與、是生一隋。密適為吾守成皋、拒東都兵、使不得西、更遣票将莫如密。吾寧推順、使驕其志、我得留撫関中、大事済矣。」令記室温大雅作報書、厚礼尊讓。密大喜、示其下、曰:「唐公見推、顧天下無可慮者。」遂專事隋。 九月、遣将李士才将兵十二万、攻隋鷹揚郎将張珣河陰、挙之。珣極罵不屈死。斉方士徐鴻客上書勸密因士氣趨江都、挾帝以令天下。密異其言、具幣邀之、已亡去。煬帝遣王世充選卒十万撃密、世充営洛西、戰不利、更陳洛北、登山以望洛口。密引度洛、與世充戰。密兵多騎與長槊、而北薄山、地隘騎迮不得騁。世充多短兵盾、蹙之、密軍卻、世充乘勝進攻密月城。密還洛南、引而西、突世充営、世充奔還。師徒多喪、孝和溺死洛水、密哭之慟。自是大小六十餘戰。 翟讓部将王儒信憚密威望、勸讓自為大宰、総秉衆務、収密權。讓兄寛亦曰:「天子當自取、何乃授人?」密聞之、與鄭頲陰圖讓。会世充兵又至、讓出拒、少退。密馳助之、戰石子河、世充走。明日、高会饗士、讓至密所、密令房彦藻引其左右就別帳飲。密出名弓示讓、讓挽満、遣劍士蔡建従後撃之、并殺其兄・姪及儒信。密馳入讓壁慰諭、士無敢動者、以徐世勣・単雄信・王伯當分統其兵。隋将楊慶守滎陽、因説下之。世充夜襲倉城、密伏甲殪其衆。 義寧二年、世充復営洛北、為浮梁、絶水以戰、密以千騎迎撃、不勝。世充進薄其壘、密提敢死士数百邀之、世充大潰、士爭橋溺死者数万、洛水為不流、殺大将六人、獨世充脱。会夜大雨雪、士卒僵死且盡。密乘鋭拔偃師、脩金墉城居之、有衆三十万。又與東都留守韋津戰上春門、執津於陣。将作大匠宇文愷子儒童・河南留守職方郎柳續・河陽都尉獨孤武都・河内郡丞柳燮皆降。於是海岱・江淮間爭響附、竇建徳・朱粲・楊士林・孟海公・徐圓朗・盧祖尚・周法明等悉上表勸進、府官屬亦請之。密曰:「東都未平、且勿議。」 五月、越王侗称帝。六月、宇文化及擁兵十餘万至黎陽。侗遣使授密太尉・尚書令・東南道大行台行軍元帥・魏国公、令平化及而後入輔、密受之。乃引兵東追化及黎陽。密知化及乏食、利速戰、乃持重以老其兵、使徐世勣保黎陽倉、化及攻不可下。密與隔水陣、遙謂化及曰:「公家本戎隸破野頭爾、父子兄弟受隋恩、至妻公主。上有失徳不能諫、又虐弑之、冒天下之惡、今安往?能即降、尚全後嗣。」化及默然良久、乃瞋目為鄙語辱密。密顧左右曰:「此庸人、圖為帝、吾當折箠驅之。」乃以輕騎五百焚其攻具、火終夜不滅。度化及糧盡、乃偽與和、化及喜、使軍恣食、既而密饋不至、乃寤。遂大戰童山下、密中矢、頓汲県堅壁。化及勢窮、掠汲郡、趣魏県。其将陳智略・張童仁等率所部兵帰密、前後相踵。 初、化及留輜重東郡、遣所署刑部尚書王軌守之。至是、軌挙郡降密。由是引而西、遣使朝東都、執弑逆人于弘達獻於侗。侗召密入朝、至温、聞世充殺元文都、乃止。遂帰金墉、拘侗使不遣。 初、密既殺翟讓、心稍驕、不卹士、素無府庫財、軍戰勝、無所賜與、又厚撫新集、人心始離。民食興洛倉者、給授無檢、至負取不勝、委於道、踐輮狼扈。密喜、自謂足食。司倉賈潤甫諫曰:「人、国本。食、人天。今百姓飢捐、暴骨道路。公雖受命、然賴人之天以固国本。而稟取不節、敖庾之蔵有時而儩、粟竭人散、胡仰而成功?」不聽。徐世勣数規其違、密内不、使出就屯、故下苟且無固志。初、世充乏食、密少帛、請交相易、難之。邴元真好利、陰勸密許焉。後世充士飽、降者益少、密悔而止。 武徳元年九月、世充悉衆決戰、先以騎数百度河、密遣迎戰、驍将十餘人皆被創返。明日、密留王伯當守金墉、自引精兵出偃師、北阻邙山待之。密議所便、裴仁基曰:「世充悉勁兵來、東都必虚、請選衆二万向洛、世充必自拔帰、我整軍徐還。兵法所謂彼帰我出、彼出我帰、以疲之也。」密眩於衆、不能用。仁基撃地嘆曰:「公後必悔!」遂出兵陣。世充陰索貌類密者、使縛之。既兩軍接、埃霧囂塞、世充軍、江淮士、出入若飛、密兵心動。世充督衆疾戰、使牽類密者過陣、譟曰:「獲密矣!」士皆呼万歳、密軍乱、遂潰。裴仁基・祖君彦皆為世充所禽、偃師劫鄭頲叛帰世充。密提衆万餘馳洛口、将入城、邴元真已輸款世充、潛導其軍。密知不發、期世充度兵半洛水、掩撃之。候騎不時覺、比出、世充絶河矣。即引騎遁武牢、元真遂降、衆稍散。 密将如黎陽、或曰:「向殺翟讓、世勣傷幾死、瘡猶未平、今可保乎?」時王伯當棄金墉屯河陽、密輕騎帰之、謂曰:「敗矣、久苦諸君、我今自刎以謝衆!」伯當抱密慟絶、衆皆泣、莫能仰視。密復曰:「幸不相棄、當共帰関中、密雖無功、諸君必富貴。」掾柳燮曰:「昔盆子帰漢、尚食均輸。公與唐同族、雖不共起、然遏隋帰路、使無西、故唐不戰而據京師、亦公功也。」密又謂伯當曰:「将軍族重、豈復與孤倶行哉?」伯當曰:「昔蕭何挙宗従漢、今不昆季盡行、以為媿。豈公一失利、輕去就哉?雖隕首穴胸、所甘已。」左右感動、遂來帰。 初、密建号登壇、疾風鼓其衣、幾仆。及即位、狐鳴於旁、惡之。及将敗、鞏数有回風發於地、激砂礫上屬天、白日為晦。屯営群鼠相銜尾西北度洛、經月不絶。 及入関、兵尚二万。高祖使迎勞、冠蓋相望、密大喜、謂其徒曰:「吾所挙雖不就、而恩結百姓、山東連城数百、以吾故、當盡帰国。功不減竇融、豈不以台司處我?」及至、拜光祿卿、封邢国公、殊怨望。帝嘗呼之弟、妻以表妹獨孤氏。後礼寖薄、執政者又求賄、滋不平。因朝会進食、謂王伯當曰:「往在洛口、嘗欲以崔君賢為光祿、不意身自為此。」 未幾、聞故所部将多不附世充者、高祖詔密以本兵就黎陽招撫故部曲、經略東都、伯當以左武衛将軍為密副。馳馹東至稠桑驛、有詔復召密、密大懼、謀叛。伯當止之、不従、乃曰:「士立義、不以存亡易慮。公顧伯當厚、願畢命以報。今可同往、死生以之、然無益也。」乃簡驍勇数十人、衣婦人服、戴冪、蔵刀裙下、詐為家婢妾者、入桃林伝舎、須臾変服出、據其城。掠畜産、趣南山而東、馳告張善相以兵応己。 熊州副将盛彦師率歩騎伏陸渾県南邢公峴之下、密兵度、橫出撃、斬之、年三十七、伯當倶死、伝首京師。時徐世勣尚為密保黎陽、帝遣使持密首往招世勣。世勣表請収葬、詔帰其尸、乃發喪、具威儀、三軍縞素、以君礼葬黎陽山西南五里、墳高七仞。密素得士、哭多歐血者。 邴元真之降也、世充以為行台僕射、鎮滑州。密故将杜才幹恨其背密、偽以兵帰之、斬取其首、祭密、已乃帰国。 単雄信は、曹州済陰の人である。翟讓と友好を結んだ。馬上で槍を用いるのをよくし、李密の軍中で「飛将」と号された。偃師で敗れると、王世充に降り、大将となった。秦王(李世民)が東都を包囲すると、単雄信は抵抗して戦い、槍が幾度か王におよんだので、徐世勣が「秦王であるぞ!」とかれに怒鳴っていうと、そのまま退いた。のちに東都が平定されると、洛渚の上で斬られた。 祖君彦は、北斉の僕射の祖孝徴の子である。博學彊記、屬辭贍速。薛道衡嘗薦之隋文帝、帝曰:「是非殺斛律明月人兒邪?朕無用之。」煬帝立、尤忌知名士、遂調東都書佐、檢校宿城令、世謂祖宿城。負其才、常鬱鬱思乱。及為密草檄、乃深斥主闕。密敗、世充見之、曰:「汝為賊罵国足未?」君彦曰:「跖客可使刺由、但愧不至耳!」世充令撲之。既困臥樹下、世充已自欲盜隋、中悔、命醫許惠照往視之、欲其蘇。郎将王拔柱曰:「弄筆生有餘罪。」乃蹙其心、即死、戮尸於偃師。 賛曰:或称密似項羽、非也。羽興五年霸天下、密連兵数十百戰不能取東都。始玄感乱、密首勸取関中。及自立、亦不能鼓而西、宜其亡也。然礼賢得士、乃田橫徒歟、賢陳渉遠矣!噫、使密不為叛、其才雄亦不可容於時云。 前巻 『新唐書』 次巻 巻八十三 列伝第八 『新唐書』巻八十四 列伝第九 巻八十五 列伝第十