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テイルズオブデスティニー FAQ テイルズオブデスティニー FAQ総合 システム・戦闘関連 ~はいつ?どこ? ダンジョン攻略関係モリュウ城 オベロン秘密工場 アンスズーン クラウディス ヘルレイオス ミックハイル トラッシュマウンテン ダイクロフト 総合 Q 平均クリア時間は? A ダンジョンで迷ったり謎解きに詰まったりしなければ40時間前後。ここなど攻略サイトに頼るなり急いでクリアを目指すなりすればもっと短くなります。 Q 音楽はどうなってる? A PS版とは異なり、内蔵音源ではなくストリーミングに。予算の都合か多分殆どが打ち込み(生打ち込み含む)。基本的に大抵の曲はPS版のそれをそのまま豪華にした感じのアレンジが為されています。曲調自体は今までどおり全体的にポップな感じなものの、とりあえずチープさの心配はそんなには必要無いはず。というかPS版でのあの音と比べるのは(ry Q その他の部分は? A BGMがストリーミングになったせいもあるのか、読み込み時間はTOD2&TORに比べると長め……ではあるものの十分速い。アビスより断然いい。ただしセーブは何故か長め。(セーブデータのロードは早い) シナリオはチャットも含め量的にはPS版よりも強化されている。でもTOAやTOL並に長い訳ではない。 演出TORよりは微妙に進化しているかもしれない。 また、TORをプレイした人の期待を裏切らず、同内容のヒントチャットがちゃんと二種類ずつ用意されている。 それ以外のチャットに関しては、TOAやTOSのように小出しになると言うよりも TORのようにフラグが立つたびにドバーっと出るタイプです。 Q ○○ができない。バグですか? A なんでもバグのせいにする前に調べる。 Q OP流れないんだけど? A 気にせず本編を始めろ。1度、OPムービーを見ればタイトル画面で放置すれば見られるようになる。(OPムービーを見たセーブデータが入ったメモリカード必須) Q どうしてオープニングにコングマンとリリスでないの? A PS版のコングマンは一応「隠しキャラ」という扱いだったから。決して扱いが悪かった訳ではない。リリスはPS版だと正規では仲間にならない番外キャラ。 Q パスワードの特典って何?どうやるの? A:WEB連動の所参照 もうやってない。 Q ゲーム中DEENのライブある? A:無い Q クリア1年後から長い・・・ |A 我慢しろ。 システム・戦闘関連 Q 難易度設定どうやるの? A:メニュー開いてセレクト押して表示されるウィンドウで変更 Q 空中の敵にうまくコンボできないんだけど… A:□+左スティックを横に倒すことでエイミングステップが発動し敵を追尾する。 その際、攻撃が当たるように高さも自動で合わせてくれる。地上から直接エイミンスグステップしてもいいが、ある程度まで横方向の距離を 詰めておかないと高さ合わせしてくれない。その点、空中からエイミングステップすると、横方向の距離に関係なく高さを合わせてくれるため確実性が増す。 ちなみに、ダッシュでターゲットを通り過ぎた直後にステップをする場合、エイミングステップになるかバックステップになるかは、 通り過ぎる前の位置関係で判断される。例えば、自分が敵の左側から右側へダッシュで抜けた場合、□+右でエイミングステップ、□+左でバックステップとなる。 Q 戦闘中カメラが引きのまま戻らなくなった、直し方教えて A:戦闘中メニュー開いて□とLスティックで引きと寄せは調節できる Q いきなりHPが下がったんだけど A 装備を見なおせ。体力の数値が最大HPに直結する。攻撃、防御を上げても体力が上がったりもする=HPが上がる Q コスチューム称号ってあるの? A:無い Q 技使用回数をてっとり速く上げる方法ない? |A なりきったキャラで技を使っても使用回数は上がる。 Q 終盤のレベル上げってどこがいい? A:2部開始以降は沈没船、2部後半はジャンクランドのトラッシュマウンテン(フィリアのBCゲージがとんでもない速さで溜まる為) クリア後はEXダンジョンや、ジョニーのまわれロンドのコンボボーナスで稼ぐ。 難易度CHAOSでEXダンジョン一層を戦っていけば一戦10万ほどの経験値が得られる。 その際の戦闘もジョニーまわれロンドとフィリアの光晶術連打でほぼ瞬殺できるから割と楽で効率的。 Q レベル上限は? A 200。ちなみにレベル200でも最大HPは9999にはならず5994が最大値、「ぽっちゃりグミ」で戦闘中のみ8991まで上げる事ができる。 Q ソーディアンデバイスは全て装着できるのか? A:レベルを上げればデバイスポイントも増え続けるので全部はめるのも可能 Q リリスの加入レベルっていくつ? A 平均レベル-2 Q 2部でジョニーはいつ仲間になるの? A ベルクラントクリア後。それまではどこ探してもいないのでおとなしく話を進めろ。 Q 野菜武器って何? A:サブイベント「野菜武器」を参照する事 Q 外殻出現後、街のBGMがどこも暗い音楽1つだけなんだけど A 仕様です Q キュアフラッシュ剛招来ってなんだよ? A.晶石キュアと晶石フラッシュとバトルガントレットを装備して、 チャージするだけで完全回避+HP回復+火属性ダメージを与える 今作のバランスブレイカー。闘技場はこれで凌げ。 過信して連発しすぎるとcc0→チャージ一瞬送れて発動→完全回避が間に合わず被弾 となることも極まれにあるが気にすることはない。 DC版ではフラッシュが弱体化したうえ剛招来が連発できなくなり、使用不能に。 Q 乗り物が遅いんだけど? A 設定で速さを最速の1にし、○を押し込めばOK。(ボタンを強く押す) Q ダイクロフトから地上に降りられねーよ。 A 外に出てラディスロウあったとこいけ。わかんなきゃ地図(R3)出して○押せ。 Q 最強武器防具の作成方法は? A:まず本編1回クリアする、EXダンジョンで各装備に対応したスフィアを入手する 各装備の最強武具以外を全て入手する(図鑑を埋める)そうすれば作成できる スフィアだけ入手してもリライズ後の武具は表示されるが図鑑の「作りたい装備の種類」をコンプリートしろと出る Q DSが難しいです。できないです。 A DS戦記のコメントログなども参照にしてみましょう。 Q ちゃんと技当ててるのにDSできないよ? A S I M P L E な ん ぞ 選 ん で ん じ ゃ ね ぇ ! Q 難易度○○のボス強杉。ボス攻略読んでも勝てねー。 A 難易度下げろ。相手の攻撃属性耐性、異常状態防止の防具とか装飾品つけろ。 弱点をつけ。30レベまで上げて、セレスティアルアースしろ。なりきりをうまく使え。 一度コンボをはじめたら落とすな。敵の技をよく見て避けろ。コングマンを壁にしろ。 ~はいつ?どこ? Q 緑のレンズはいつでるんだよ。黄色のレンズはどこで手に入るんだよ A タフ=イレーヌ以降のダンジョン、スフィア=クリア前では沈没船。 Q 沈没船ってどこだよ A サブイベントくらい見ろ。 Q モリュウ城の箱のところがよくわかりません>< A バグってる可能性がある。バグ・裏技参照。 Q:外殻のまんぼうの場所詳しく教えて A:マップ左下、『出』って漢字の上半分を斜め下向きにしたような所にあった・・・と思う。 Q:ねこにん基地の場所は? A:サブイベント「ねこにん基地」参照、高度上げてアングルを下向きにすれば見つけやすくなるかも Q EXダンジョンの場所ってどこ? A ラスダン最後のセーブポイントでセーブし、ラスボスを撃破したデータをロード するとセーブポイントのそばにサイグローグがいるから話しかけて最初の神殿の罠の部屋へ行け 神殿へはジェノス北門から右いってしばらくしたら上いけるからそこへ入れ ダンジョン攻略関係 モリュウ城 Q モリュウわかんねえ A 全部きっちり縦に並べる I I←箱を通せそうなとこ □ □ □ □ I I んで、浮かせる 高さを利用して引っ張る 二段重ねにする それから溝に落とす オベロン秘密工場 Q オベロン工場のベルトコンベアわかんねえ A 右奥を目指して進む こうなってるところがあるから、コンベア乗ってる途中で□に乗り移れる 赤 赤 ↓ ↓ ↓□↓ ↓ ↓ ↓ ↓ Q オベロン工場のパスワードわかんねえ A パスワードは12345 アンスズーン Q ねずみ捕まんねえ A まずは壁を出さずに普通に歩いて穴が無いとこにネズミを移動させる 穴が無いとこにいったらボタン踏んで壁を出して追い詰めればおk クラウディス Q クラウディスわかんねえ A 入り口 緑ワープ 左上から3番目緑 石板 西方に~ 緑 上から2番目 青 下へ行ってぐるっと回る感じで進む 木ジャンプ 左上から2番目 青 右へ進んで 下へ行く 左へ 木2本ジャンプ 左下青 右上 右から2番目の 青 青 右上 青 一番手前木ジャンプ上から1番目緑ワープ 球体移動ミッション クラウディスの球体の配置 二階:北=星 一階:西=月 東=太陽 南=命(ハート) 配置したら直ぐ出ないで二階にある2枚の板のような オブジェクトにソーサラーリングを撃つ事。 緑ワープで戻る 右下緑ワープ セーブ、ワープポイント存在 奥へ行くとボス ヘルレイオス Q ヘルレイオスわかんねえ A ヘルレイオスのカードキー 赤:普通にやってればとれる 入り口右の階段上った先 青・黄:イレーヌさんが語りかけてきた場所のベルトコンベアから 流れてくる箱に入っている。通常の箱とは違い青い箱なので 途中見かけたら破壊して取っとけ。 灰:イレーヌさんが語りかけてきた部屋のモニター横で 赤と青のカードキー混ぜろ 青・黄に関しては勝手に流れ着いてる可能性が高いので途中見逃さないよう注意。 イレーヌ部屋奥にもコンベアあるので見るの忘れないよう注意。 壊した箱の宝箱を回収しないと新しい箱出ないので注意。 ミックハイル Q ミックハイルわかんねえ |A ミックハイルの黄・青・黄があるとこ。 まず以下の配列で前方にいるようにする。 前方:無・無・黄 手前:黄・青・無 そうしたら上に上がって、赤のタイルを左に移す。 そうしたらもう一度下に戻り、同じ配置でまた上に行く。 ミックハイルの白タイルへの道 途中にある四つの三色のタイルがあるところで、 前方:赤・青・緑・無 奥:無・無・無・緑 の配列で奥にいるようにする。 トラッシュマウンテン Q トラッシュマウンテンわかんねえ A トラッシュマウンテン解説 右、左は全て画面上の左右 最初のドットマップ(十字路)右へ曲がるとガス岩1(ソーサラーリングで爆発させる) 左へ曲がって道なりに進むとガスがひどくて進めないが、他のガス岩を破裂させることで進めるようになる。 また後で来るので覚えておくこと 直進→マップ2へ 2つ目のマップ(十字路)右へ曲がるとガス岩2 左へ曲がるとガス岩3 直進→道なりにマップ3 3つ目のマップ(T字路)直進→宝箱 曲がればマップ4へ 4つ目のマップ(T字路)右に曲がる 5つ目のマップ(十字路)上へ進む→ガス岩4 右へは進めないので手前へ 6つ目のマップ(T字路)右へ進む→ガス岩5 直進→道なりにマップ7へ マップ7へ行く前に、ここで一旦入り口に戻って進めなかったマップへ行くと進入できるようになっている。 そのマップ(T字路)を直進するとガス岩6。右へ行くと宝箱。 また戻って7つ目のマップへ 7つ目のマップ(T字路)直進→何もない 右へ進む→道なりにマップ8へ 8つ目のマップ(十字路)直進→宝 左へすすむ→道なり 9つ目のマップ(T字路)右→セーブポイント。ボス戦後ベリセリウム入手 ダイクロフト Q ダイクロフト長すぎ A ラスダンなんだから我慢しろ。 Q パーティ分かれる所分からん ス ソーサラーリングで撃つと光を出す台座を下に落とし、右側の鏡2枚を壊しておく (やらなくても良いがやるとウッドロウチームが戦闘しなくて済む) ウ 左上、先ほど壊した鏡の前を通って赤い橋を出す ス 赤い橋を渡った先、右側のリフトで降りた先で青い橋を出す ウ 右側の通路を道なりに進み、かけられた青い橋(下側)を渡る 進んだ先のマップで、奥のレバーで動かせる床を右寄せにしておく ス 奥のマップへ進む 宝箱のたくさん置いてある正方形のマップの奥の階段を上り、先ほど寄せた動く床に乗る 目の前にある矢印オブジェをソーサラーリングで撃つ レバーで、動く床をキー1回分下へ 赤い橋を出す ウ 先ほどスタンたちが乗った床を、今度はキー1回分右に動かしておく 赤い橋を渡る 左側で青い橋を出す ス レバーを使って床を下に寄せ、もうひとつの床とくっつける 青い橋を渡る 一番右の昇降機を使って上へ行き、先ほど動かした床にのる ソーサラーリングを矢印に当てる 青い橋を渡る(左の昇降機で降りて道なりに進みボタンを踏むと先ほどのところへ戻れるようになる) 奥へ進み、赤い橋がかかる場所の前で待機 ウ 奥へ進み、赤い橋を出す ス 赤い橋を渡ろうとするとウッドロウチームとシャドウスタンとの戦闘になり、その後橋が消えて下へ落ちるので先ほどの場所へ戻る ウ 再び赤い橋を出す ス 赤い橋を渡って進む→合流 再編成したパーティで戦闘 Q ダイクロフト一旦出たら戻れなくなった、バグゲー |A 中層部(奥じゃない方)のワープから左に向かってキーを傾ければ解決 石版編 (1) 合流して戻ってきてから 階段下り、右へ 道なりに行き突き当たりの建物へ ソーサラーリングを的に当てる(上、上、左) 最上まで来たら道なりに、分かれ道は右下へ (セーブポイント) 建物に入り1回回し、上のワープへ 明の石版 ワープまで戻り左へ 上に光とクリスタルがあるゾーンで、レンズの上にクリスタルを置き北へ回転、光源も北へ回転 下へ戻り右の降りる階段に合わせるよう回転 右から降りていき突き当たりの建物へ ソーサラーリングを当てる棒を3時あたりの位置になるように回転させておき、また戻る(ここからでは中央に乗れない) 光源がある建物に戻りそのまま南から上る階段でまた外へ 道なりにすすみ、先ほどの建物の違う入り口から中へ リフトに乗り、棒にリングを当てていき最上階へ。途中の分かれ道は1個目が左下、2個目が右上へ。トゲ付丸太のところに着く 10時と2時(道は中心で回転させて調整)の方向にあるワープゾーンへ行き、神の石版・地の石版をゲット 丸太のところで右から下に降りれるよう床を回す。 階段を降りて左のワープで天の石板ゲット。取ったら石版を全部真ん中の床にはめる 各階のレンズを北にあわせていき封印を解除する 最下層へ出て南から出て(一度解除してしまえば床は戻してもOK) 左右どっちまわりでもいいから北へ北へ (2)(終盤道案内) エレベーター二回目 ↓ (上・宝箱) 左・進む ↓ (左・中層に戻る) 右・進む ↓ ミクトランのお茶目な仕掛け(回転丸太) ↓ (上がる・エレベーター一回目と二回目の間に戻る) 下がる・石版はめる所&封印の扉に向かうための出口 ↓ 左&右・両方とも封印の扉につながる一本道。 ミクトランが先にいる
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これが僕なりの戦い方――泉光子郎の場合 ◆o.lVkW7N.A 「そういうわけで、僕達は特に誰とも会っていないんです」 洗面所の流水で髪に付いた血を洗い流し、濡れ髪のイヴが戻って来ると、4人はまず情報の交換を始めることにした。 工場の床へ直にぺたんと膝を折り、車座になって座ると、まず光子郎が先陣を切って話し始める。 とはいえ、開始直後にフェイトと出会ってからは、ほぼずっとこの工場内を調査していた彼に、さほど話せる内容は無い。 すぐに大方の説明をし終えてしまい、仕方なく自分の右隣に腰を下ろしていたフェイトへと話を振った。 だが、光子郎に話せることが少ないのなら、彼と常に一緒にいたフェイトにだってそれは同様に決まっている。 結局フェイトも、光子郎の話した事柄に二、三の点を付け加えただけで終わった。 「それで……、イヴさん達の話ももう一度詳しく聞かせてもらえませんか」 「光子郎さん!」 先ほど二人は半興奮状態にあったため、廃病院での事件について系統立った話を聞くことは出来なかった。 精々聞き取れたことと言えば、ピンクの髪の女の子に襲われたことと、その子を返り討ちにして殺してしまったことの二つくらいだ。 だが、それが全て事実だとは限らない。彼女達の言葉が、嘘やハッタリ、誇張で塗り固められている可能性は大いに在る。 そのため光子郎は、より踏み込んだ詳細を聞きたがった。 病院での一件に付いての全容を彼女らに語ってもらうことで、そこに何らかの矛盾が無いか見極めようと考えたのだ。 訊きにくい質問にも躊躇せず、ズバリと切り込んだ光子郎に、しかし隣のフェイトは批判の声を上げる。 少々非難交じりの目つきを光子郎へと向けると、自身の首を横へ振りながら彼女は告げた。 「やめませんか? ……イヴさんもブルーちゃんも、あんまり思い出したくないでしょうし」 フェイトさんは優しい人だな、と光子郎は思う。彼女が二人を全く疑っていないのは見て分かるとおりで、それが、光子郎には少し羨ましかった。 自分はきっと、彼女のようにはなれないだろう。彼女や、或いはこの場にいる自分の親友達――太一さんや丈さん、ミミさんのようには。 光子郎は、自分が他の小学四年生と比べれば異常なまでに慎重で用心深い、まったくもって可愛げの無い子供であることを理解している。 それが悪いことだとは思っていない。それも含めて自分という人間の個性なのだと、今ではそう割り切って考えられる。 けれどやっぱり、眩しいのだ。彼女達のように、無条件で人を信じることの出来る相手が。 ろくに知らない自分をサッカー部へ引きずり込んだ太一や、出会ったばかりの少女達を全面的に信頼しているフェイトのような人が、眩しくて仕方ない。 彼らの持つ光は、恐らく自分には生涯かかっても獲得することが不可能なのだろう。――それが分かっているから、本当はちょっと恨めしい。 とはいえ光子郎は、そのことについて悲観したりなんてしない。彼は自分の限界を知り、そしてだからこそ思うのだ。 自分がどう足掻いても持てないものなら、僕はせめて『それ』の持ち主を守ってみせよう、と。 「辛い記憶を話せと言っているのは、分かっています。ですが――」 「いいわ。二人にも、ちゃんと聞いておいてもらいたいもの」 光子郎の頼みを予想以上にすんなりと聞き入れ、ブルーは自身の身に起こったことをもう一度話し出した。 学校で、一休と言う坊主に『痛くてひどいこと』をされ、恐怖から必死で逃げ出したこと。 右も左も分からずに森の中をさ迷い歩き、偶然発見した病院らしき建物に縋るような思いで駆け込んだこと。 そこでイヴとビュティに出会い優しくされ、漸く安心できたと思ったこと。 そして、――それなのに何の前触れも無しに、突然悲劇が訪れてしまったこと。 「ビュティさんはきっと、本当は悪い人だったのよ」 「それなんですが……、何かきっかけに繋がるような出来事はなかったのですか?」 「分からないの。でも、私達ちょっと口喧嘩みたいになって、そうしたら急にビュティさんが……」 その光景を思い出し、再び恐怖に襲われたのか、ブルーはひっくひっくと喉をしゃくり上げ始める。 目尻にぷっくりと涙が溜まっていくのを目にし、流石の光子郎も「もう、それ以上はいいですよ」と優しく告げた。 彼は相当に冷静な現実主義者でこそあったが、決して冷徹な人非人というわけではない。 泣きかけている少女にこれ以上辛い記憶を思い返させることなど、到底出来なかった。 ――結局のところ、光子郎にだって十分に、彼が言うところの『光』は存在するのだ。 単純に、彼が認識していないだけで。 * * * 今にも泣き喚きそうだったブルーを、何とか宥め落ち着かせると、四人は情報交換を再開し始めた。 特に誰が提案したと言うわけでもなかったが、話の流れは自然、それぞれの持つ支給品についてとなる。 仮にこのまま協力関係を続けるのならば、互いの所持品が何であるかを、皆が知っておかねばならない。 誰が何を持っているのか、それがどんな役割を果たすものなのか。 そういった共通認識がしっかりしていなければ、共闘する上で、まともな連携が取れないからだ。 しかし光子郎は、まだ眼前の二人に対し、百パーセントの信頼を抱いているわけではなかった。 そのため彼は、自分の支給品について、完全にその機能を紹介しようとはしなかった。 「僕の支給品は、このマフラーと人形だけです」 光子郎は首に巻いた『風の剣』に片手を添え、もう一方の手でジャスタウェイを軽く掲げた。 その手の中にある二品を見たブルーが、半信半疑と言った感じで唇を尖らせ、光子郎にずいと詰め寄る。 さっきまで半泣きだったのが嘘のように、活き活きとした表情だ。 「本当にそれだけ? だって、それじゃ光子郎、誰かに襲われても戦えないじゃない」 「ははっ、そうですね。どうやら僕は大外れを引いたみたいです」 おどけるような笑顔を作り、些か強引に話を打ち切ると、光子郎は首を真横に捻ってフェイトへ視線をやった。 支給品の正体を知っているフェイトは、光子郎に対して呆れるような表情を浮かべていたが、深くは気にかけないでおく。 光子郎は話題の焦点を無理やり彼女へと移すかのように、少々唐突に、フェイトへと話を振った。 「でもそれを言うなら、フェイトさんだってそう変わりませんよね?」 「そんな……! それは、確かに、変なものも入ってましたけど……」 顔を赤くして光子郎に食って掛かるフェイトに、ブルーが興味深げに顔を寄せた。 少女の瞳は好奇心旺盛にくるくるとよく動き、眼前の光景を何一つ見逃さないぞとでも言いたげだ。 立ち上がり、ぴょんぴょんと兎のようにその場を跳び上がって、フェイトのランドセルを覗こうとする。 「変なものって何? フェイトのランドセルには何が入ってたの?」 「私の支給品は、このツルハシと、魔力が回復するらしい蝶の入った籠、それから……」 「それから?」 催促するブルーの言葉に、フェイトの色白の頬がますます朱に染まる。 別に彼女が恥ずかしがる必要は無いと思うのだが、それでもやっぱり、笑われることを恐れているのだろうか。 「……これ、です」 「…………さとうきび?」 「はい……、さとうきび、です」 気まずい沈黙が、波のようにその場へ押し寄せる。何せ、モノはさとうきびだ。誰だって反応に困る。 勢い込んでいたブルーですら、フェイトの握ったさとうきびに目をやりながら、くしゃみでも我慢しているような表情をしている。 あまりに珍妙な支給品に吹き出しそうになるのを耐えているのか、口元を掌で覆いながら笑声交じりに尋ねる。 「これ、何に使うの?」 「さあ……おやつ、とか」 「おっ、おやつってフェイトさん……まさか、それを齧る気ですか」 フェイトのぼけた返答に、思わず光子郎も堪えていた笑い声を盛大に上げてしまう。 からかうようなその言葉に羞恥心を煽られ再び眦を赤くすると、もう自分の番は終わったとばかりにフェイトはぷいと横を向いた。 右隣のブルーと丁度目が合ったのをこれ幸いと、少し上擦り気味の高い声で話しかける。 「ブルーちゃんの支給品は、このカードとお面?」 少女の手に握られていた二品を見てそう尋ねたフェイトに、しかしブルーは左右に首を振って否定の意を示した。 「ううん、これはイヴさんとビュティさんに交換で貰ったの」 「支給品を交換したの?」 「ええ。最初に二人に会ったとき、イヴさんがスタンガンとカードを交換しないかって聞いてきたの。 私がやだって言ったら、ビュティさんのお面もくれるから、それならどうって」 その答えにフェイトが納得して相槌を打つのにやや遅れ、光子郎も気になっていた点を質問する。 「他にも色々あるようですが、こっちの品々は一体?」 彼の目に留まったのは、ブルーのランドセルから覗いている大小様々な物品の数々だった。 ごちゃごちゃと雑多に収納されたそれらを、ブルーは宝物のように恭しく取り出してみせる。 チョークが山ほど詰め込まれた薬箱、少女が着るにはかなり大きすぎるサイズのナース服。 中でも一段目を引いたのは、赤と青に彩色されたカラフルな薬剤入りのガラス瓶だった。 大粒のそれは、見ていると吸い込まれそうな半透明をしていて、一見飴玉のようにも思える。 「これは、学校にあったの。それからこっちは、全部病院で見つけて、役に立つかと思って持って来たのよ」 「この瓶に入っているのは、何の薬ですか?」 「分からない。……だって、キャンディみたいで綺麗だったから」 そう返され、光子郎は小さく吐息する。手にとってよくよく見ても、瓶にはラベルなどが貼られておらず薬効は記されていない。 これでは、万が一誰かが怪我や病気に見舞われたとしても、安易な投与は出来ない。何せ、最悪、毒薬の可能性すらあるのだから。 光子郎は正体不明の薬瓶を二、三度上下に振ってみたものの、乾いた音がカチカチ静寂の中で鳴り響いただけだった。 両腕を伸ばして返却を迫るブルーにガラス瓶を手渡すと、光子郎はここまで殆ど会話に加わらなかったイヴへと瞳を向けた。 にっこりと笑みを作って視線を合わせると、異様に存在感の希薄な彼女へ言葉をかける。 「イヴさんは、何を支給されたんですか?」 あれだけ無口ならばすぐには応えてくれないかもしれないとも思ったのだが、その予測は徒労だった。 イヴは依然光の失われた双眸でこそあったものの、光子郎の問いに対して即座に口を開いた。 だがその言葉尻は、やはり重苦しくゆっくりゆっくりとして、さながら亡者が墓場で紡いでいるかのようだった。 「……私の元の支給品は、サングラスとこのカードでした。 でも、サングラスはすぐにビュティさんの持っていたアタッシュケースと取り替えてしまって」 「それが、今持っているそのケースですか?」 「………はい」 「その傘は? それも支給品のアイテムだと思っていたのですが」 鬱々とした声音で返答するイヴにかなり辟易としながら、光子郎は質問を続けた。 開けたランドセルの隙間から長い傘の柄が一部分飛び出ているのを、彼は目敏く見つけていた。 「これは……ビュティさんに支給されたものです。置いて、いけなかったので……。 本当は、交換したサングラスも一緒に持ってきたつもりだったんもですが、どこかに落としてしまったようで」 「なるほど、分かりました」 その言葉を取り敢えずの合図として、所持品についての情報交換の場は一旦終了を遂げた。 だが、当の光子郎は思考停止を良しとせず、ブルーとイヴの話を頭の中で噛み砕いていた。 時系列を中心として、冷静に事実を考察してみる。 開始直後、ビュティに出会ったイヴは、彼女と協力体制をとることを決め、アタッシュケースとサングラスを取り替え合った。 その後、彼女らの元にブルーが姿を見せたことで二度目の物品交換が行われ、結果、ブルーは二枚のカードとお面を、イヴはスタンガンを手に入れた。 彼女達が行ったこの一連の行動の中で、光子郎が引っ掛かりを憶えたのは、ビュティとイヴが最初の支給品交換を行った理由であった。 道端に落ちている何の変哲も無い石ころを、わざわざ他人と交換する阿呆はいない。 まあ、よほどの幼い子供ならばありえるかもしれないが、それだって当人にとっては、可愛い形や綺麗な色といった価値が存在している筈だ。 交換される品には何らかの価値がなければならない。無価値なもの、不必要なものは、交換の俎上には絶対に上がることがないのだ。 これを前提として一歩推論を推し進めると、高確率で確信できる事実が幾つか浮かび上がる。 まず初めに、アタッシュケースとサングラスには何らかの付加価値が確実に存在している。 何の用途も無いただのアタッシュケースとサングラスなど、誰もすすんで交換を交わしはしない。 自分に支給されたマフラーそっくりの剣のように、何か特殊な能力を持った道具だと考えるべきだろう。 そして、そうだとすればイヴがビュティを殺害した凶器に関しても、一応だが推測が出来る。 彼女がビュティを殺したときの所持品のうちで凶器になりそうなものは、一見スタンガンだけのように思える。 だが、おかしなことに先ほどイヴは血塗れであった。スタンガンでは、どうやっても頭から血を被るような殺し方は出来ない。 それを考慮すれば恐らく、真の凶器は彼女が大事そうに抱え込んでいるあのアタッシュケースの中だ。 多分ではあるが、ケースの中には何か鋭利な刃物が仕舞い込まれているのだろう。 『付加価値がある』のが確定的なサングラスも、見当たらないと言うのは嘘で、その中に隠匿されているのかもしれない。 光子郎はアタッシュケースの中に入っている武器の存在を九割方確信した。 ちょっとした思い付きでも告げるかのように軽い調子で、左横のイヴへと頼んでみる。 「イヴさん、そのアタッシュケース、調べさせてもらえませんか」 鎌をかけるつもりもあった。自分の推論が完全に正しいとまでは、彼も思っていなかったから。 だがその発案に対するイヴの反応は予想以上であり、言葉は無くとも『何かある』ことを如実に表していた。 「い、嫌です……。触らせたくありません」 さて、光子郎には当然知りえないが、イヴが彼の申し出に反対するのはある意味で当たり前のことだった。 彼女は先刻この扱い辛い道具により、自分の意思に反してビュティを傷付けてしまったのだ。 いつもスヴェンの側でウェポン・ケースの使用法を見ていた筈の自分ですら、何処にどの武器が収納されているか明確には把握できていない。 全く知識の無い素人が考え無しに触れれば、それこそ一瞬で命を奪われてしまう。 イヴは、これ以上誰かを犠牲になどしたくは無かった。 自分を『許し』てくれたブルーは勿論のこと、血塗れの己を受け入れてくれた光子郎とフェイトも例外ではない。 彼ら三人をむざむざ危険な目に合わせる可能性のある選択など、出来ようはずも無かった。 だから彼女は、自分勝手と言えるほど意固地になって、光子郎の提案に反抗する。 彼女は己の腕の中にあるアタッシュケースをきつく抱き留めると、首を激しく左右に振って声を荒げた。 焦りから汗が首筋を線になって流れ落ち、ぽたりぽたりと衣服の襟に薄い染みを作る。 「……これは私の物ですから。あなた達には渡しません!」 「どうしてですか? 何か、僕達に見せられない理由があるんですか」 イヴへ詰め寄った光子郎が不審そうに眉根を顰め、重ねてそう問い掛ける。 だがイヴに、その理由を正直に答えられはしなかった。 アタッシュケースを渡せない理由は簡単だ。それが危険だから。容易に人間の命を刈取れるだけの道具が山と詰まっているから。 だが、そのことを説明するには、恐らくビュティとの一件を話す必要がある。 よく知っている筈の自分でさえ、『間違えた』のだと。だから、他者に触れさせるのは薄氷を踏ませるようなものなのだと。 アタッシュケースがどれほどの力を秘めているのか、その威力を教示するのに、そのエピソードは申し分ない。 それを告げれば、きっと光子郎も納得して、欲求の矛先を収めてくれるだろう。 けれどイヴにとってそれは地獄への分厚い扉であり、簡単に俎上へ載せられるものではない。 暗く重い闇の中のような記憶は思い出すのすら苦痛で、まともに言葉にすることなど到底不可能だった。 そのためイヴは、光子郎の追求にも口を濁すしかなく、しどろもどろになりながら困り顔で答えた。 「そんなものは、ありません。ですが……」 「だったら、なぜ嫌がるんです」 「それ、は……」 その煮え切らない態度に僅かな苛立ちを感じた光子郎が、彼らしくなく声を荒げる。 一方のイヴは迷いから唇を噛み締めたまま、目を伏せてタイル張りの床をじっと見つめている。 真実を言いたい。言わなきゃ。……けれどやっぱり、どうしても言えない。 相反する二つの想いがイヴの全身をチクチクと苛み、心までも真二つに引き裂かんとする。 血と同色をした涙を流してじくじくと痛む胸中が、純粋なイヴの精神に不可視の傷痕を付けていく。 鋭い痛みはイヴから思考を、理性を強引に奪い、同時に幾つもの言葉を盗み取った。 今のイヴに正常な判断力は存在せず、まっとうな弁解も可能な状態ではない。 おろおろとするばかりの彼女を救ったのは、隣に座っていた少女の一声だった。 「――――イヴさんをいじめないで!!」 「ブルーさん……」 唐突に割り入ってきたブルーの甲高い懇願に、イヴは吃驚した表情で面を上げた。 ブルーは湯気でも立ちそうな勢いで顔を赤くすると、怒り心頭といった面持ちで光子郎に突っかかる。 立ち上がり、小さな身体をいっぱいに背伸びさせて、彼女は涙混じりに叫んだ。 「イヴさん、悪い人じゃないよ。どうして光子郎はイヴさんをいじめるの!?」 泣き顔の幼子に敵う人間はいない。光子郎もその例に漏れず、突然のブルーの責めに思わず追及の手を止めた。 いささか渋々とではあるものの、イヴに対する言葉を一旦収めると、未だ半泣きのブルーに向き直る。 「いじめているわけではないんですよ。ただ、気になることがあっただけで」 「でも光子郎は、おっきな声を出して怒ってたよ? イヴさん、怖がってたもの」 「ですから、それは……」 「光子郎さん。……もう、それくらいにしておきませんか?」 ブルーの言葉に反論しようとした光子郎を嗜めたのは、少し躊躇いがちなフェイトの一言だった。 もうこれ以上諍い合う三人を見たくないと言いた気な表情で、彼女は縋るように続ける。 その顔には精神的な疲弊が色濃く見られ、彼女がこの状況に消耗していることがありありと分かった。 「ブルーさんの言うとおりですよ。さっきの光子郎さんは、その……ちょっと怖かったです」 「フェイトさん、それは……」 フェイトが口にしたその台詞に少なくはない衝撃を憶えながら、光子郎は瞬間的に反駁しかける。 自分が、決して何の根拠も無しにイヴを問い質したわけではないと、少なくともフェイトには理解して貰いたかった。 光子郎は彼女に向けて口を開きかけ、――しかし後一歩のところまで出し掛けた声を、喉の奥で無理やり飲み込んだ。 視線の先にあった、驚くほど青褪め疲れ切った彼女の表情が、対した光子郎からそれ以上の議論の意志を奪う。 「……そう、ですね。すみません、僕が言い過ぎました」 光子郎が仕方なく諦念してフェイトにそう告げると、彼女は安心したように顔を綻ばせて微笑した。 その笑みは未だどこか痛々しかったが、争いの芽を摘むことが出来た自身への微かな誇りのようなものが感じられる。 「そうですよ。光子郎さんは、ちょっと考えすぎなところがあります」 「ははっ、かもしれませんね」 光子郎は、フェイトの笑顔を横目にそう冗談めかして告げると、イヴとブルーへ順に頭を下げた。 「お二人とも、気を悪くさせてしまって失礼しました。責めるつもりは無かったのですが、少し感情的になってしまって」 「光子郎、もうイヴさんに怒らない?」 ブルーが、まだ少し先ほどの怯えを引きずった様子で、心配そうにおずおずと尋ねてくる。 光子郎は精一杯の笑顔を作ってみせると、彼女の顔を覗き込んで返答した。 「ええ、勿論。イヴさんにもブルーさんにも、もう怒りませんよ」 「だったら良かったわ。イヴさんも、これでもう仲直りでいいよね?」 「……はい」 細い声でそう答えるイヴに駆け寄ると、ブルーは心底嬉しそうに「よかった!」と叫んで彼女へ抱き付いた。 唐突なその行為に少々躊躇いながらも、イヴはブルーを両腕でそっと抱きかかえる。 その姿を横目で眺めながら、光子郎はこの場の誰にも気取られぬよう、極めて静かに息を吐いた。 ――――真実を突き止めなければ。 光子郎にとって、今なお彼女達二人は疑惑に満ちた存在だった。フェイトの手前一旦は引いたものの、この程度で諦めるつもりなど毛頭無い。 二人に対しての疑念は、先刻よりも増大しており、脳裏を過ぎる違和感はどうあろうとも拭い切れなかった。 中でもイヴは、引っ掛かる点が多すぎる。今の口論も、彼女が頑なにアタッシュケースを渡そうとしなかったのが最大の原因だ。 あのアタッシュケースに何かが仕込まれているのは最早自明の理だが、その正体が判明しないうちは迂闊に手を出しにくい。 或いはさっきの対応がそれを狙ってのブラフであり、あの中には本当に何も入っていないと言う可能性も考えられるが――。 光子郎は脳裏に掛かる霞を追い払うように頭を左右へ振って吐息し、天を仰いだ。 青空でも見えればもう少し気が晴れたのかもしれない。だが彼の頭上にあるのは、無骨な骨組みを露にした工場の天井だけだった。 * * * 先ほどの衝突から、約半時間が経過していた。 淡々と流れる時間は全く楽しいものではなく、彼らの間には隠し切れない陰鬱さが滲み出ていた。 会話が全く無いわけではない。特にフェイトは、必死に四人の中を取り持とうと、色々な話題をひっきりなしに提供している。 彼女の親友、高町なのはの人となりや、経験してきたいくつもの事件の顛末など、その内容は様々でどれも面白おかしい。 だが残念なことに、彼女の話に乗ってくれる相手は一人しかいなかった。 光子郎はまたもや何か思うところがあるのか上の空だし、イヴも精々が相槌を打つ程度で自分から喋ろうとはしない。 そのためフェイトの話に興味を抱いてくれたのは、ブルーだけだった。 彼女は好奇心満々と言った顔でフェイトにあれこれ尋ね、特に彼女らの使用する魔法に関しての詳細に目を輝かせていた。 「すごいわ、フェイトさんは魔法使いなのね」 「うん、一応ね。でも、今は殆ど使えないから、普通の人とあまり変わらないんだけれど」 少し不安そうに答えるフェイトに「そんなことないわ」と返して、ブルーはにこにこと笑う。 その笑顔と「もっと、もっと」と先を促す言葉につれられて、フェイトは更に多くの事柄をブルーへ話して聞かせた。 その話題も流石につきかけるころ、自分の世界に閉じ篭っていた光子郎が、ふいにイヴへと話しかけた。 「イヴさん。その服、随分汚れてしまっていますし、着替えたほうがいいんじゃないでしょうか」 「ですが、ここには着替えられる服が……」 「ブルーさんの荷物の中に、病院から持ってきたナース服があったでしょう。あれを借りたらどうですか」 光子郎の提案に対し、イヴはしばし逡巡の色を見せた。ナース服を着ることへの気恥ずかしさがあったのかもしれない。 しかし、これ以上血だらけの服を着ているのも不快だと判断したのか、彼女は了承したようにこっくりと頷いた。 ブルーの許可を貰いナース服を手にしたイヴが、着替えのために洗面所へと立ち、その姿が長い廊下の向こうへと消える。 彼女が十分に離れたのを確認すると、光子郎はそれまでになく真剣な面持ちをブルーへ向けた。 「ブルーさん、病院であったことをもう一度教えてもらえますか」 「……どうして? 光子郎は、私のこと疑ってるの?」 イヴの姿が見えなくなったことで、孤独を感じて不安になっているのだろうか。 俯いた瞳に明らかな怯えを覗かせてそう尋ね返すブルーに、光子郎は頭を横へ振る。 膝を折って目線の高さを合わせ、彼女の小さな双肩を両腕で優しく包み込んだ。 「いえ、そうではありません。ただ、少し気になることがあるんです」 ブルーへ向けてそう告げた光子郎の双眸には、彼の持つ人並みはずれた知識欲が激しく揺らめいていた。 真実を知りたい。その欲求が、自身でも止められぬ衝動となって光子郎を突き動かす。 情報を集め、統合し、解析し、分析することで、そこから導き出される真実への鍵を手に入れる。 光子郎にとって、それら一連の作業は非常に心躍る行為であると同時に、この殺し合いの中で自分に許された数少ない戦い方でもあった。 自分には身を守れるだけの腕力が無い。フェイトのように人知を超えた特殊な能力も無い。 あるのはこの頭だけで、出来るのは考えることだけだ。 情報の集積と取捨選択。一見関わり無いように見える事柄同士を結び付けることで、秘められた解答を見出す推理力。 この殺戮の舞台を生き残るうえで彼が縋れる力は、それ以外に存在しなかった。 「光子郎さん、もうその話はやめませんか?」 「すみません、フェイトさん。……でも、僕はやっぱり気になるんです。……ブルーさん、教えていただけませんか?」 また先ほどのような争いが起こるのを懸念したフェイトが、制止の声を挟む。 だが光子郎は、今度こそ引く気は微塵も無かった。ブルーを刺激しすぎないよう温和な態度を意識して、彼女に頼み込む。 その姿に、怒られる心配はなさそうだと思ったからか、ブルーはこくんと頷いて光子郎の頼みを了承した。 廃病院の中で起こった出来事を細大漏らさずに、彼女はもう一度頭から説明し直す。 光子郎は、それを一言たりとも聞き落とさぬよう注意して、彼女の話に頭を集中させた。 「……それで、私が階段を下りて追い付いたときには、もうビュティさんは倒れていて、その側にイヴさんが――」 「ちょっと待ってください」 少女の話は、幼児とは思えないほど整理されており、聞き手の二人がわざわざ色々と尋ねる必要は無かった。 そのため光子郎は、殆ど口を挟むこと無しに彼女の語る内容を静聴していたのだが、これには思わず声が飛出た。 「つまりあなたは、二人の間にどんな諍いが起こったかは見ていないんですね」 「うん……。いけなかったのかな」 「いや、そんなことはありませんよ。……それでその後は?」 恐々と光子郎を見上げるブルーに対し笑顔で首を横に振って、彼は続きを促した。 早く先が聞きたかった。知りたかった。分かりたかった。 ピースが足りない。真実という名のパズルを組み立てるためのピースが、まだ不足している。 どくんどくんと光子郎の心臓が音を成し、鼓動を打つスピードを早めていく。 答えに近づいている、という確信があった。後もう少しだ。もう少しで、伸ばした指先が真実へ届く。 「えっと、近くで誰かの声が聞こえた気がして、それで、慌てて逃げようっていうことになったのよ」 「そのとき、イヴさんはどうしていました?」 「……ビュティさんの荷物と傘を拾って、すぐに自分のランドセルに入れたわ。それから私を抱えて、走って病院から出たの」 ブルーの話は、それで終わりだった。 語り終えた彼女は、喋り疲れた、とでも言うようにペットボトルに手を伸ばし、ぐびと水を飲んでいる。 一方の光子郎は、ブルーが今しがた口にした内容が妙に気になり、眉間に皺を寄せて頭を捻らせていた。 ブルーの言葉を信じるなら、イヴはビュティの死後、人の気配を感じるや否やすぐさま退散したと言う。 だが、仮にも最前まで『仲間』であったはずの相手を殺めておいて、人間、何の手向けも無しに逃亡するだろうか? 何せ、彼らの話を全て本当だと認めるなら、それは決して憎しみ合っての殺戮ではなかった筈なのだ。 一旦は信頼しパートナーとなった相手と不運にも仲違いし、勢い余って殺してしまった。――二人はそう証言した。 だというのに、その亡骸に手を合わせることすらせず、逃げるようにその場を離れたというのか。 無残にも奪ってしまった命に対し墓を作ってやることも、祈ることもせずに、ただ荷物だけを奪って? ――尤も、理性的な思考で見れば彼女の行動そのものに間違いは無いだろう。 いくら正当防衛だったとしても、人一人を殺した現場を他者に見られれば、どう足掻こうとも殺人者のレッテルを貼られてしまう。 誤解を避けたければ、すぐにもその場から去るのが一番の対処法だ。理屈は分かる。 しかしそれは、あまりにも人としての感情から離れた選択だと言わざるを得ない。 少女を殺害してしまったことでパニックに陥り、突然の声に驚いて即座に逃げ出したと言う可能性はある。 だがそれならば、忘れずにビュティの荷物を持って行けるほど冷静沈着な心理ではないであろうし……。 ブルーの話を聞いているうちに再び浮かびあがった不審点を、光子郎は脳内で分析する。 何かが、頭の隅にこびり付いて離れない。それを思い出すため、何度も何度も彼女の言葉をリフレインさせた。 イヴの行動に対して抱く蟠りの正体を探るため、彼は己の推論を推し進め――――。 ――――気付いた。自分が引っ掛かってていたものが何であったか。その台詞に。 『最初に二人に会ったとき、イヴさんがスタンガンとカードを交換しないかって聞いてきたの。 私がやだって言ったら、ビュティさんのお面もくれるから、それならどうって』 ――――何だこれは。この行為は明らかにおかしくないか? スタンガンを手に入れたイヴと、カードを手に入れたブルー。この二人だけならば、分かる。 彼女達は互いの所持品を交換しただけであり、程度の差こそあれ損失と呼べるほどのマイナスは無い。 だが、ビュティという少女はどうだ。彼女は単に自身の品を提供しただけで、何一つ見返りを得ていないではないか。 確かにあのお面は単なる気味の悪い装飾品の域を出ていない。所有しているからといって、これといった利点は無いだろう。 しかし、胸元に入れておけば防弾の役目くらいは果たすだろうし、いざとなったら鈍器として振り下ろすこともできる。 少なくとも普通の人間なら、何の換わりも無しに手放すなどという無意味な行為は、まずしようとしないだろう。 それなのに何故、ビュティはこんな行動をとったのだろう? いや、もしかして『とらされた』? 先ほどから感じていた幾つかの不審点が、光子郎の脳内でカチリカチリと歯車を噛み合わせ、ある仮説を組み立てていく。 それは恐ろしい仮説ではあったものの、全く信じられないという類のものでもなかった。 むしろ、高確率で真実を射抜いている可能性のある考えだ。 彼女――イヴは、周囲の人間を騙して利用し、無価値になったところで殺害している。 そう考えると、思考の中で生まれた蟠りが消え、それぞれにつじつまが合う。 恐らくイヴは元々、ビュティを仲間だなどとは微塵も思っていなかったのだろう。 イヴが一時的とはいえビュティと組んでいたのは、思うに彼女の持つアタッシュケースを所望したからだ。 ビュティに支給されたアタッシュケースには、何らかの特殊な能力が付与されていると考えて間違いは無い。 うまく相手を言いくるめてアタッシュケースを手にし、その後は虎視眈々と用済みの彼女を始末する機会を狙う。 予期しなかったブルーの出現により、殺害のチャンスは一旦遠のき、僅かに予定は遅れる。 しかし幼女の間隙を窺うなど容易く、一人になった瞬間を狙って、イヴは悠々とビュティを亡き者にした。 後は、自分を信じきっているブルーに『向こうが先に襲ってきた。正当防衛だ』と尤もらしいことを吹き込めば完璧だ。 言葉どおり、命を掛けて自分を庇護してくれたイヴにブルーは心酔し、最早一時たりとも離れられなくなる。 イヴがビュティを軽視していた証拠は、よくよく思い返せば、話の至る所に散見できる。 ブルーとイヴ、ビュティの三人が互いの支給品を交換しあった際など、特に大きくそれが表れているではないか。 ブルーの言葉に間違いが無いのなら、ビュティという少女は自身に何の利益も無いのを分かっていながら交換に応じたらしい。 勿論、彼女が底なしにお人よしであるとか、そういった考え方も出来なくは無いだろう。 しかし、そもそもこの交換において、ビュティの意思が端から無視されていたと推測してみると、どうだろう? 反論するビュティを無理やり押し切って彼女のお面を差し出させ、その結果、イヴがスタンガンを手に入れたとしたら? ブルーくらいの幼い子供は、単純な質よりも量と見た目で物の価値を決めたがる性質がある。 千円札一枚よりも、キラキラした100円玉が5枚あるほうが嬉しい、というあれだ。 いかにも玩具然としたカードとお面を目の前に提示されれば、無粋な鉄の塊と交換したくなっても無理は無い。 そう。恐らくすべては計算の上なのだ。 自分が必要なものを手に入れるため、己以外の何もかもを掌の上に乗せて、彼女はそれらを利用している。 彼女がブルーを側に置いているのも、根本的には同じ理由からなのだろう。 幼い少女は、容易に周囲の庇護欲を誘うことができる。 デジタルワールドでの冒険でも、ヒカリやタケルは常に皆から気に掛けられていた。 小さな子供を目の前にすれば、大概の人間は自分が守ってあげなければという想いを切実に憶える。 同時に、純真な子供に慕われているのを見せることで、イヴ自身にも善良な人間であるイメージを抱く。 ブルーの存在は、非情な殺人者の素顔を秘匿するための、実に有用な目くらましとなるのだ。 彼女さえ連れていれば、他の集団に潜り込むことも、そこで誰か強い他者に守ってもらうことも簡単だろう。 実際自分達も、ブルーの怯えた泣声を耳にしたために、二人が工場内へ侵入するのを許したではないか。 先刻もしイヴが一人であったならば、きっと光子郎も彼女を招き入れるのを良しとしなかっただろうに。 「……フェイトさん、ちょっといいですか」 恐怖と興奮が混在し跳ね上る心音を必死に抑制し、普段どおりの冷静さを保とうと努力する。 真綿でゆるゆると頸部を絞められているような圧迫感を全身に感じ、気道が苦しさを訴えた。 光子郎は、押し殺した小声でフェイトの耳元へと囁きかけ、彼女を呼び寄せようとした。 こちらへ振り向いたフェイトを、大きな決意を宿した真剣な眼差しで射抜くと、彼はごくんと空気の塊を飲み込んだ。 緊張でからからに乾燥している喉を振り絞り、己の仮説を彼女へと話して聞かせようとする。 だが、光子郎の決意は僅かに遅く――――。 「何ですか、光子郎さん?」 そう尋ねるフェイトの声に重なるようにして、金属の擦れる不快な音が響き渡った。 それが洗面所へと続く鉄扉を開閉する音であると判断する間もない内に、赤紫の瞳をした少女が、視線の奥に姿を現す。 光子郎は知らず歯軋りをし顔を苦々しく歪めたが、その表情に気付いた者は、誰一人としていなかった。 * * * 彼らの目標となる旗に、未だ辿り着いた者はいない。 特化した『知略』は考えすぎるゆえの誤解を作り出し、特化した『想い』は優しさから油断を招いた。 『仲間』と『道具』で挑むもう一人は、果たして何を生み出すのだろう。 ――――臨む旗への道程は、依然険しく、遥か遠い。 【A-3/工場(ファクトリアルタウン)内/1日目/真昼】 【泉光子郎@デジモンアドベンチャー】 [状態] 健康、イブを疑っている [装備] 風の剣@魔法陣グルグル [道具] 支給品一式(食料少し減)、ジャスタウェイ@銀魂 [思考・状況] 思考:どうにかしてフェイトさんにこのことを伝えないと……! 第一行動方針:イヴへの疑心をフェイトに伝える。 第二行動方針:フェイトとブルーをイヴから守る。いざとなったら三人で逃げる 第三行動方針:とりあえず今後の動向について考える 第四行動方針:友人との合流 [備考]:光子郎は工場について以下の仮定を立てました。 1:この工場はなんらかのエネルギーが作動してるかどうかを確認している。 2:そのなんらかのエネルギーはここじゃない場所にある 3:そこは普通にしてたらわからないが、決して見つからないような場所ではない 尚1~3は誰にも話しておりません 【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA s】 [状態] 健康、やや不安、なのは達を心配 [装備] バトルピック@テイルズオブシンフォニア [道具] 支給品一式、マジックバタフライ@MOTHER2、さとうきびセイバー@ボボボーボ・ボーボボ [思考・状況] 思考:光子郎さん、どうしたんだろう? 第一行動方針:光子郎の呼びかけが気になる 第二行動方針:光子郎とブルー達を仲良くさせる 第三行動方針:皆と同行 第四行動方針:友人の捜索及び合流 【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】 [状態]:健康、落ち着き、4歳モード、光子郎を要注意人物だと判断 [服装]:白衣 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式(食料少し減)、チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×4、青×3)、G・Iカード2枚(『聖水』、『同行』)@H×H、Lのお面@DEATH NOTE [思考]:どうしてさっきから私の話ばかり聞きたがるのかしら? 第一行動方針:光子郎の思考を探る。そのうえで、自分の不利益になるようならば殺害も考える 第二行動方針:生き残るためには手段を選ばない。自分の手も要所要所で汚す覚悟 第三行動方針:4歳児の外見を生かし、イヴを利用する。自分の身を守ってもらう。 なお、使える戦闘要員なら増やしてもいいが、足手まといが増えるのは困る。 第四行動方針:イヴには、自分の正体がバレないようにする(=年齢詐称薬の秘匿、説明書の効果時間に基づいた12時間ごとの薬の摂取) 第五行動方針:レッドやグリーン、イエローのことが(第二行動方針に矛盾しない程度に)心配 基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出、元の世界への帰還(手段は問わない) [備考]:ブルーは、ビュティが持っている傘に銃が仕込まれていることを知りました。また、イヴが持っているアタッシュケースが仕込み武器である可能性を強く疑っています。ブルーは、双葉を始末したであろうと思っています。 フェイトの知人(なのは達)と、リリカルなのは世界の魔法についての知識を得ました。 【イヴ@BLACK CAT】 [状態]:左腹部に銃創(応急処置済み)、全身に中程度の打撲、落ち着き、精神中消費、疲労感中、自分を許してくれたブルーに恩義以上のものを感じている。 [服装]:ナース服 [装備]:スタンガン@ひぐらしのなく頃に [道具]:基本支給品一式(食料少し減)、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、G・Iカード1枚(『左遷』)@H×H、ビュティの基本支給品一式、神楽の傘(弾切れ)@銀魂、コンマ@ボボボーボ・ボーボボ、血塗れの服 [思考]:ちょっと恥ずかしいけど、着替えてよかった…… 第一行動方針:ブルーに服従し、命がけで守る 第二行動方針:危険回避のため、他人にはアタッシュケースを触らせないようにする 第二行動方針:一休を見つけたら、懲らしめる 基本行動方針:この殺し合いを止め、脱出する [備考]:アタッシュ・ウェポン・ケースの『捕獲用ネット』を使おうとして、間違えて『マシンガン』の引き金を引きました。今後、『マシンガン』のスイッチを間違えることはまず無いと思われます。 イヴとビュティ、二つランドセルを持っています。コンマは、ビュティのランドセル内の無限の空間?のどこかにまだ隠れているのですが、イヴはそれを知らず、どこかに落としたと思っています。。 コンマはランドセルを逆さまにすれば放り出せるはずですが、現時点ではイヴはその方法に気付いてません。 ≪118 迷走 時系列順に読む 121 オイシイとこだけツマミ食い≫ ≪119 混沌の学び舎にて(5) 投下順に読む 121 オイシイとこだけツマミ食い≫ ≪116 誰にだって勝つ権利はある/難しいのはその行程 泉光子郎の登場SSを読む 130 世界は皮肉に満ちていた(前編)≫ ≪116 誰にだって勝つ権利はある/難しいのはその行程 フェイトの登場SSを読む 130 世界は皮肉に満ちていた(前編)≫ ≪116 誰にだって勝つ権利はある/難しいのはその行程 ブルーの登場SSを読む 130 世界は皮肉に満ちていた(前編)≫ ≪116 誰にだって勝つ権利はある/難しいのはその行程 イヴの登場SSを読む 130 世界は皮肉に満ちていた(前編)≫
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地獄とは神の在らざることなり(後編) ◆JvezCBil8U *************** 「……と、そうそう。一つ注意しておかねばならん事があっての」 「はい?」 「……わし達に襲い掛かってきた敵なんじゃがな。 あ奴が攻撃してくるその直前は、ほんの一瞬だけ何もかもが無音にな」 りおる、と、結崎ひよのには太公望がそう口を続けたように見えた。 まさしく、それこそが無音だった。 太公望の体が、見えない鉄槌に殴り飛ばされた。 全身のあちこちからただでさえ少なくなった血を飛び散らせて。 生ゴミの詰まったビニール袋が車に轢かれて何度も何度も撥ねるかのように。 「 」 つい一瞬前まで太公望だったモノが、何か口を動かしたように思えたけど、何一つ聞こえない。 え? と、自分も口を動かしたと思う。 気づいた時には自分のドテッ腹に腕が通るくらいの孔がこじ空けられていた。 かふ、と、口から真っ赤な湧き水と砕けた臓物の一部がせり上がっては零れ落ちていく。 何一つ思う間すらなくどてりと倒れた。 次の瞬間、ぷっつりと意識が途切れた。 目の前が真っ赤に染まる、というありきたりな表現ですらない。 考える為の脳ミソがそっくりそのままブチ撒けられたのだから当然だ。 大切な誰かを思い出すことすらなく、一人の少女が死肉と化した。 まるで、出来の悪い映画のように。 起こっている出来事が全て唐突すぎて、前後の繋がりが理解できない代物だった。 *************** 誰が言った事だったろうか。 銃で撃てば、人は死ぬ。 *************** 自動展開した太極符印の斥力場も虚しく、無数の鉄くれが次々と自分の体を蹂躙していく。 それをまるで他人が眺めるような心持ちで、淡々と受け止める事にした。 太極符印の特性として、攻撃パターンを記憶し、それに対処できるように力場を展開するという物がある。 これにより、前回と同じ攻撃ならば完璧に防ぐ事が出来るはずだった。 かつて自分の親友が用いた技だからこそ、太公望はそれに十全の信頼を置いていた。 だが。 銃、というらしい綾崎ハヤテと自分を襲った武器に対し、それを無力化できるよう設定したのがかえって仇となった。 太公望の生きる時代は銃の生まれ出る14世紀末より遥か2500年も前、紀元前11世紀である。 飛び道具など、宝貝によるそれを除けば弓矢や投石といった程度のものだ。 だから、銃といっても先刻自分たちを襲った拳銃以外に、様々な種類が存在する事までは知り得なかった。 狙撃銃、機関短銃、自動小銃、重機関銃、そして――散弾銃。 『高速で正確に急所に飛来する単発の金属弾』という攻撃パターンを防ぐための対策では、 『点でなく面で襲い掛かる無数の小粒弾』を防ぐ事は出来なかったのだ。 いやむしろ、なまじ斥力場で急所を、急所だけを守ったが故に、 それ以外のありとあらゆる部位に弾が食い込む結果となってしまったのかもしれない。 八大地獄すら生温い鮮痛が太公望を刻み尽くし、未知が理不尽に命を刈り取っていく。 ――――大量に、血を失ったのがまずかったのかもしれない。 普段の太公望ならば、たとえ未知の武器であっても拳銃の特性から散弾銃を思い描き、対策を練れたのかもしれない。 だが、先刻の胸部への銃撃はたっぷりと太公望から血液を奪っていった。 貧血によって脳への酸素の供給量が低下すれば、当然判断力や発想力は低下するものだ。 全身といっても過言ではない程にあちらこちらで身体が軋む。 肉の内側で弾と弾が擦れる感触が、痛覚神経を直に刺激してある種の快感をもたらすほどの鋭い痛みをもたらす。 苦悶を飲み込んだその瞬間。 何一つ音がないからこそ、少女の胴体が、そのキレイな顔がフッ飛ばされる様がよく見えた。 脳漿交じりの血煙が辺りに立ち込める。 鉄臭い匂いがとても不快だ。 無音の状態が厄介なのは、一度でも無音になった後はいつ次の攻撃がくるか分からないという事だ。 分かっていても、どうしようもない。 相手はプロだ。プロフェッショナルだ。 こうも念入りに殺しに来るとあっては、今度こそ助かるまい。 このタイミングで殺しに来たのは、おそらくもう用済みだと判断されたのだろう。 ……自分が話した情報は全部聞かれたと思って間違いあるまい。 一つ、仮説が浮かんでくる。 どうして一度はやり過ごせたはずの敵が、わざわざ自分たちを殺しにかかったのか。 ――心音や呼吸音といった、身体の僅かな音すらも拾える耳の持ち主だとしたらどうだろう。 拳銃による一撃は、確かに心臓を貫く軌道だった。 そして太公望による死の偽装もほぼ完璧だったはずだ。 だから、太公望の生存を見抜くには何らかのファクターが必要なのだ。 太公望はそのファクターが音であると推測する。 異常なほどの聴覚が自分の生存を筒抜けに知らせていたのだと。 そして、その耳で以って、この無音の状況を作り出しているのではないか、と。 音とは空気の波であり、逆の位相の波をぶつけてやれば相殺できる。 この一帯のありとあらゆる音を聞き分ける事が仮に出来たならば、それら全てを0にする事は不可能ではない。 宝貝も使わずそんな真似ができたのならば、神技とすら呼べぬ魔技の使い手に相違あるまい。 そして、聞き分けるという事は、それは任意の音だけを選出して響かせる事も出来るという事だ。 敵自身の痕跡だけを消して、自分たちの会話内容を把握する事さえも。 だがそれでも打開する方法は存在する。 例えば今この時のように。 ようやく太極符印が散弾銃を記憶した。 自分に止めを刺さんとする見えざる相手の攻撃は、とうとう完全に防がれた。 取り落として、ほんの数歩先に転がっていても、確かにそれは自分を護ってくれている。 だが、結局はもうとっくに――意味がないのだ。 自分もとうに致命的に血を流しすぎてしまっている。 少女にいたっては絶命しているのが明らかだ。 今までに出会ってきた、様々な人物の顔が頭をよぎる。 自らの師である元始天尊や崑崙十二仙の面々、武王を始めとする周の人々。 黄一家の頼もしい背中や、自分を師と慕う武吉。 ずっと自分の相棒であり続けた四不象に――、いまだ立ち塞がり続ける妲己。 殷王朝も討伐し、これからという時じゃというのに、なあ……。 皆、すまんの。 心の中で謝ろうとして、苦笑する。 ――そう思うのは感傷かもしれない。 楊ゼンやナタクたちなら、自分がいなくなってもきっとどうにかしていくことだろう。 この場所で封神台は機能しているのだろうか。 自分が死んだら、魂魄が封ぜられるのだろうか。 ……心残りなのは申公豹めを問い詰められんかった事じゃな。 あやつめ、本当に何を考えておったのだ。 ひとり、それだけをごちる。 周の今後はともかく、この場所での後の事があまりにも不安だ。 こんな訳の分からぬ戦いを放って逝くのは少々心苦しい。 だが、希望はまだ、ある。 ん? おぬし……、珍しいものを持っておるのう。 これですか? 武器にもならなさそうですし、胡散臭い代物にしか思えないんですけどねー。 たった数分前の記憶が懐かしい。 だが、今はそれが唯一の命綱だ。 けれど――、このまま何もしなければ、すぐに敵はそれに気づいて一切合財を台無しにしてしまう事だろう。 「…… 」 ……残さねば。 「 」 残さねば。 「 ……!」 残さねば……! 転がったままの太極符印まで、血反吐を吐きながらにじり寄る。 一寸がまるで千里のようだ。 それでもゆっくりと、近づく。 近づく。 近づいていく。 そして手を伸ばし――、しっかりと掴む。 指の一つ一つを堅固に絡ませ、引き寄せる。 にぃ、と口端を歪ませて、指運を神速で走らせる。 そして終わりに、確かにこう呟いた。 「後は、頼むぞ」 【綾崎ハヤテ@ハヤテのごとく! 死亡】 【結崎ひよの@スパイラル ~推理の絆~ 死亡】 【太公望@封神演義 死亡】 B-8/博物館周辺/1日目 黎明】 【ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク@トライガン・マキシマム】 [状態]:右足打撲、イライラ [服装]: [装備]:イガラッパ@ONE PIECE(残弾60%)、エンフィールドNO.2(2/6)@現実 [道具]:支給品一式 真紅のベヘリット@ベルセルク、鳴海歩のピアノ曲の楽譜@スパイラル~推理の絆~、銀時の木刀@銀魂 [思考] 基本:ゲームには乗るし、無駄な抵抗はしない。しかし、人の身で運命を覆すようなヤツと出会ったら…? 1: どんな手段でも情報と武器を得る。役に立たないと判断したら足がつかないように殺す。 2: 強者と思しき相手には出来るだけ関わらない。特に人外の存在に軽い恐怖と嫌悪。 3: 愛用のサックスが欲しい。 [備考] ※ 死亡前後からの参戦。トライガン関係者の存在にはまだ気がついていません。 ※ ハヤテと情報交換し、ハヤテの世界や人間関係についての知識を得ています。 ※ ひよのと太公望の情報交換を盗み聞きました。 ひよのと歩について以外のスパイラル世界の知識を多少得ています。 殷王朝滅亡時点で太公望の知る封神計画や、それに関わる人々の情報を大まかに知っています。 ※ 呼吸音や心音などから、綾崎ハヤテ、太公望、名称不明の少女(結崎ひよの)の死亡を確認しています。 ※ 右足の打撲は綾崎ハヤテの最後の攻撃によるものです。 【イガラッパ@ONE PIECE】 博物館のイガラム人形に持たされていた、散弾銃を組み込んだサックス。 ミッドバレイ愛用のサックスより出力が遥かに劣るため、衝撃波による攻撃は不可能。 また展示品のため、予備弾も用意されていない。 *************** ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「おい……フザケんなよ?」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「てめえ、それでもオレの――かってんだ」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「こんなつまんねぇトコでくたばりやがって」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「――そこまで貴方がイラつく必要もないでしょう。予想された結末です」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「あァ? ……なんでてめえはそんなに落ち着いてんだよ。一応ライバルだって思ってたんだろ」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「別に肉体の死など大した意味などないですからね。 かつてあの計画の影の実行者だった貴方なら当然よく知ってるはずでしょう?」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「……チッ。理性と感情は別モノだろうがよ」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「尤も――、肉体の、血の二重螺旋という頚木に囚われた方たちもこの場にはいますけどね。 はてさて、肉体イコール血とするならば、彼等にとっての肉体の死は何を意味するのやら」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「“神”に対する駒としての“悪魔”の子か。皮肉なこったな」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「まあ、確かに私の予想は大幅に狂ってしまいましたけどね、それはそれで。 ……導なき道に新たに澪標と成り代わった"神”の振る賽は何を示すか。 座して楽しむとしましょうか」 ガリ……ガリ……ガリ……ガリ…… 「地獄とは神の在らざることなり。そして、神は此処に在り。 ならば、神のおわす今この時は何なのか。 ……存外、答えを出すのは人間かもしれませんよ。 神の子を信じて待つ事こそが、信仰であり、希望であり、愛なのですから。 そして、その中で最も大いなるものは――――」 *************** ぺちぺちと、自分の身体を撫でたり摘まんだりしてみる。 ぼろ切れどころかヒモ水着の方がまだマシなんじゃないかと思うくらいあちこち破れた服は、どうにも寒くてスカスカする。 「……むう」 眉根を詰めて、嘆息する。 「信じがたいですが。 ほんっとうに信じがたい事ですが、信じざるを得ないようですね」 結崎ひよのは、確かに健在だった。 「……まさか死人を蘇らせるなんて眉唾物が本物だとは。 これは、自称太公望氏の言動も全て本物と思って行動すべきかもしれませんね」 それはこの世に二つとはあるが三つとはない代物でな。 効果は――、まあ、後でとくと話すとしよう。 今はそれより敵の話をせねばの。 太公望が話を切り替えたあの時、もしもあの道具――復活の玉について詳しく踏み込んでいたら危なかった。 それこそ、蘇生した瞬間にまたも殺されていた事だろう。 「頼まれちゃったなら、まあしょうがないですよね。 とりあえずは善処するとしか言えませんけど」 今わの際の太公望の最後の力によって太極符印が空気を振動させて伝える、彼のメッセージ。 復活の玉の発動には大量の光が迸り、また、敵の異常聴覚はおそらく蘇生したひよのの生体反応を捉えるであろう事。 それらでひよのの生存を悟られないようにする為に、太公望は太極符印で大気と光の操作を行い、外に漏れないよう押さえ込んだ。 だから、希望的観測に縋るならば、今度こそ見えざる敵は自分たちが全滅したと判断してくれたのだろう。 そしてまた、残されたメッセージがいくつかの推測をひよのに伝えていく。 さらに太公望は、とあるプログラムを太極符印に組み込んでくれていた。 まさしく至れり尽くせりだ。 いつかきっと役に立つ事だろう。 本当は彼への返礼をしたいところだが、死人に返せるものは何もない。 せいぜいが、出来る限り彼の目指したものを推し進める事くらいだ。 「まあ、本当に出来る限りの範囲でしかお手伝いできませんけど、ね」 自分は死者への手向けよりも、生者への尽力を優先する。 たとえ彼に助けられようと、自分が鳴海歩につくという方針はブレる事はない。 覆せない優先順位というのは確かに存在するのだ。 尤も、あの鳴海歩が安易に殺し合いを肯定するはずはないし、その意味では結局太公望の意に沿う可能性は高い。 そして太公望の言に信憑性が出てきた以上、いくつかの疑問が呈される。 「……封神計画。神の一字の符号は、果たして偶然なんでしょうか?」 彼が実行者だと言うその計画が、どうにも気になってやまない。 今回の殺し合いに関係しているのではないかと女の勘が告げている。 乱れた国を滅ぼし、新たな国を作る。 その為に邪魔な仙人を封じ、妲己という悪女を倒す。 そこまではいい。 彼女も知っている、中国四千年の歴史の一ページだ。 だが。 だが何故、殺すのではなく――封印なのだ? それも、敵味方を問わず死んだもの全てに等しく行われるのは。 ホールに飾られている、ミニチュア封神台をじっと見る。 けれどそこはただ沈黙したまま、答えを返すことはない。 「……いろいろ裏がありそうですね、その計画は。 出来れば関係者に当たりたいところですが……」 とりあえずは太公望一人から見た情報だけではとても足りない。 真実とは人の数だけ、彼らの見る方向だけ存在する。 あらゆる方向からの真実を突きつけ合わせる事で、はじめて浮かび上がってくるのが事実だ。 「とりあえず、今は何とも言えませんか。 未だにさっきの襲撃者が近隣をうろついている可能性も高いですし、とっとと離脱すべきですね」 だが、この場所は後ほど戻ってくる必要があるだろう。 あのミニチュア封神台とやらは、いかにも怪しすぎる。 ……それを置いておいても、まだまだ考えるべきことはとても多い。 綾崎ハヤテの殺害に用いられた38口径の拳銃。 自分が灯台で出会った男の拳銃もまた、同じ口径ではなかったか。 携帯電話に名前の浮かんだ三千院ナギ。 綾崎ハヤテのダイイングメッセージだとするならば、彼女(彼?)が襲撃者の可能性もある。 太公望の遺したプログラム。一度きりとはいえ条件さえ満たせば勝手に発動するというのは心強い。 宝貝とやらは、肉体的に一般人の彼女には使えないからだ。 そして――復活の玉。 もしや、の可能性ではあるのだが、あれは一つの希望になりうるのではないか。 太公望は言った。 あの道具は、二つ存在すると。 一つは今壊れてしまったが、もう一つ手に入れられる可能性があるということではないか? 死んだはずの肉体を、生前以上の状態にまで回復して蘇生させるという道具が、もう一つ。 そして、あの道具を仮に鳴海歩に使ったのなら。 クローン体特有の問題――、寿命や免疫関係の拙さをどうにかできるのではないか? 鳴海歩はクローンとして生み出された存在だ。 行く先が短い運命が決定付けられており、覆す事は叶わない。 叶わないはずだった。 だが、超常の力ならばそれすら克服できるのではないか。 ――もちろん、鳴海歩はそれを受け取る事を拒むだろう。 彼は絶望の中でこそ足掻く事を誓ったのだから。 「……でも。それでも……」 ぎゅう……っ、と、握り拳を『結崎ひよの』は俯きながら形作る。 それが役として作ったものなのか、本心からのものなのか。 語るのはやめておくとしよう。 「まあ、さしあたってするべきは……」 俯きをやめ、結崎ひよのは前を見据える。 その顔には既に満面の笑みが花開いていた。 「服の調達ですね♪」 笑みの裏に、弔いの言葉と確かな決意を隠しながら。 「鳴海さんにこんなあられもない格好を見せてしまったら、……うぅむ、それはそれでアリかもしれませんね。 面白い反応を返してくれそうです♪」 【結崎ひよの@スパイラル ~推理の絆~ 蘇生】 【B-8/博物館/1日目 黎明】 【結崎ひよの@スパイラル ~推理の絆~】 [状態]:健康、絶好調 [服装]:髪紐の喪失によりストレートのロングヘア、上半身の服が破れて使い物にならない [装備]: [道具]:支給品一式×3、手作りの人物表、若の成長記録@銀魂、綾崎ハヤテの携帯電話(動作不良)@ハヤテのごとく! ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書×2@トライガン・マキシマム、太極符印@封神演義 [思考] 基本: 『結崎ひよの』として、鳴海歩を信頼しサポートする。 蘇生に関する情報を得る。 0: 服を調達する。 1: 鳴海歩がいるか確かめ、いるなら合流したい。 2: あらゆる情報を得る為に多くの人と会う。出来れば危険人物とは関わらない。 3: 安全な保障があるならば妲己ほか封神計画関係者に接触。 4: 三千院ナギに注意。ヴァッシュ・ザ・スタンピードと柳生九兵衛に留意。 5: 襲撃者は先ほど出会った男(ミッドバレイ)ではないか? 6: 機が熟したらもう一度博物館に戻ってくる。 7: 復活の玉ほか、クローン体の治療の可能性について調査。 8: 太公望達の冥福を祈る。 [備考] ※ 清隆にピアスを渡してから、歩に真実を語るまでのどこかから参戦。 ※ 手作りの人物表には、今のところミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク、太公望の外見、会話から読み取れた簡単な性格が記されています。 ※ 太公望と情報交換をしました。 殷王朝滅亡時点で太公望の知る封神計画や、それに関わる人々の情報を大まかに知っています。 ハヤテが太公望に話した情報も又聞きしています。 ※ 超常現象の存在を認めました。封神計画が今ロワに関係しているのではないかと推測しています。 ※ 太公望の考察を知りました。 ※ 太極符印@封神演義にはミッドバレイの攻撃パターン(エンフィールドとイガラッパ)が記録されており、これらを自動迎撃します。 また、太公望が何らかの条件により発動するプログラムを組み込みました。詳細は不明です。 結崎ひよのには太極符印@封神演義を任意で使用することはできません。 【復活の玉@封神演義】 四不象がいつも手に持っている玉。 実は仙人界に二つだけ存在する秘宝であり、持ち主が死亡した際に肉体を最高レベルまで引き上げて蘇生させる効力を持つ。 ただし使用できるのは1回限り。 また、本来は発動時の光が及ぶ範囲全てに効果があるのだが、制限により効果が反映されるのは持ち主のみ。 ※博物館にはミニチュア封神台が設置されています。機能しているかどうかは不明です。 時系列順で読む Back 地獄とは神の在らざることなり(中編) Next 焔は選び、闇に消え… 投下順で読む Back 地獄とは神の在らざることなり(中編) Next 焔は選び、闇に消え… 044 地獄とは神の在らざることなり(中編) 太公望 GAME OVER 044 地獄とは神の在らざることなり(中編) ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク 078 逃げる事叶わぬ果て無き迷い路 044 地獄とは神の在らざることなり(中編) 結崎ひよの 073 情報遊戯
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オープニング〜 最初にアバタ−を作成 パランドール王国 アバタ−が仲間に加わる 南西に行きイベント ワールドマップからブラスタ平原へ ブラスタ平原 南下してパーモ村へ パーモ村 進むとイベント 馬がいる近くでラウスと話す ユウリが仲間になる ワールドマップからブラスタ平原へ ブラスタ平原 北上していくとイベント トロルと戦闘 パランドール王国 イベント後、パランドール地下道へ パランドール地下道 シズナと行動 道なり進んでセーブポイント 進むとイベント ファントムとの先頭 白騎士のアーク、白鉄の剣を入手 グレアデイモスと戦闘 倒すとイベント パランドール王国 エルドアが仲間になる ラパッチワイン商会でラパッチと話すとクリスタルショット入手 東門からクレイドール平原へ クレイドル平原 ポイント:トロルなど大きなモンスターは変身して戦う 戦闘時コマンドを2にすれば変身できる。 ACは9個溜まらないと変身不可 よく考えて戦いましょう。 ★マークを目指す F-2でビッグマウスと戦闘 坑道前でイベント ノルディア坑道 D-3の施錠された扉はノルディア坑道の鍵を使う E-4でドレギアスと戦闘 聖剣の加護を入手 出口からラグニッシュ砂漠へ
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設楽原の戦い 設楽原の戦い あらすじ ステージ情報基本情報 戦評 武将データ 戦局展開・イベント ミッション・次の一手・手柄ミッション 次の一手 手柄 推奨秘薬 特別会話相互 個別 特殊 攻略アドバイス 無双演武(真田丸)・第四章「奈落」一覧 あらすじ 織田信長が長篠城の西に広がる設楽原に着陣した。 武田軍は長篠城攻略をやむなく中断する 織田・徳川の軍勢は武田軍の数倍の兵力を擁していた。 しかし、武田軍には無敵を誇る武田騎馬隊があった 父・信玄より受け継いだ武田騎馬隊が敗れるはずない。 武田勝頼は信長を雌雄を決せんと設楽原に軍を進める 武田勝頼 「我らはなんとしても勝たねばならないのだ…」 人が変わったように勝利に固執する勝頼。 真田昌幸は諫言がたたり、後陣に下げられてしまう 真田昌幸 「織田には必ず何か策がある。 勝頼様…」 そんな折、織田方の佐久間信盛が 武田に寝返ったとの報せが届く… ステージ情報 基本情報 冒頭解説 織田の大軍を前にも勝頼は一歩も引かず、無敵を誇る武田騎馬隊に突撃を命じる 出現条件 長篠城包囲戦をクリア 操作可能武将 真田昌幸 難易度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆ 開始時刻 辰 制限時間 12時間 勝利条件 徳川家康の撃破↓織田信長と徳川家康の撃破↓織田信長の撃破 敗北条件 武田勝頼の敗走↓武田勝頼と真田昌輝いずれかの敗走 戦評 判定基準 S判定 クリア時間 9 00"00 武将撃破数 19 護衛対象被ダメージ 20% ミッション達成数 5 武将データ 武田軍 備考 織田・徳川軍 獲得 備考 真田昌幸 徳川家康 なし 総大将イベントで撤退 武田勝頼 総大将選択禁止ミッションNo.3の成功条件次の一手No.1及びNo.2の効果対象 本多忠勝 装飾 ミッションNo.3の撃破対象手柄No.1の撃破対象 土屋昌次 イベントで討死 大久保忠世 装飾 原昌胤 高木清秀 巻物 穴山信君 イベントで撤退 成瀬正一 金銭 真田信綱 イベントで討死 内藤信成 巻物 跡部勝資 ミッションNo.5の救援対象 平岩親吉 装飾 内藤昌豊 イベントで討死 水野忠重 装飾 山県昌景 イベントで討死する場合あり 忍者隊長×5 なし 増援1ミッションNo.1の撃破対象 馬場信房 服部半蔵 装飾 真田昌輝 敗北条件ミッションNo.3の成功条件次の一手No.1の効果対象イベントで討死 織田信長 なし 増援2総大将交戦不能 高梨内記 丹羽長秀 装飾 増援2ミッションNo.4の撃破対象 一条信龍 滝川一益 装飾 武田信豊 佐々成政 装飾 佐久間信盛 イベントで敵軍に寝返るミッションNo.5の撃破対象装飾品をドロップ 河尻秀隆 装飾 増援2 佐久間信栄 イベントで敵軍に寝返る大巻物をドロップ 織田信忠 巻物 榊原康政 装飾 鉄砲隊長×6 なし 増援2手柄No.2の撃破対象 松平康忠 装飾 増援3 日下部定好 金銭 鳥居元忠 装飾 増援3ミッションNo.5の撃破対象 井伊直虎 装飾 増援4ミッションNo.2の撃破対象 酒井忠次 装飾 菅沼貞盈 巻物 稲葉一鉄 金銭 増援5 野々村正成 巻物 松平信康 装飾 石川数正 装飾 大久保忠佐 金銭 戦局展開・イベント 開始直後、佐久間信盛と佐久間信栄の寝返りにより敵軍士気が低下。敵増援1の服部忍軍が出現。ミッションNo.1が発生。 ミッションNo.1発生後、忍者隊長を4人撃破後、敵増援2の織田信長らが出現。織田軍鉄砲隊が馬防柵に多数出現。織田軍鉄砲隊の銃撃で内藤昌豊が討死。勝利条件変更。 勝利条件変更後、佐久間信盛と佐久間信栄が敵軍に寝返る。敵増援3の織田・徳川軍が出現。 ミッションNo.1達成後、敵増援4の井伊直虎らが出現。南砦が陥落。ミッションNo.2が発生。 ミッションNo.2発生後、織田軍鉄砲隊の銃撃で原昌胤が討死。真田信綱が織田本陣へ突撃開始。山県昌景と馬場信房と土屋昌次が馬防柵へ突撃開始。織田軍鉄砲隊の銃撃で真田信綱が討死。 織田軍鉄砲隊の銃撃で山県昌景が討死。 織田軍鉄砲隊の銃撃で馬場信房が討死。 織田軍鉄砲隊の銃撃で土屋昌次が討死。 馬場信房の討死後、穴山信君が戦意喪失し戦場から撤退。跡部勝資が孤立。 ミッションNo.2達成後、南砦が開門。徳川家康が徳川本陣から戦場を離脱。本多忠勝が奮起。勝利条件変更。 勝利条件変更後、ミッションNo.3が発生。 ミッションNo.3発生後、敗北条件変更。跡部勝資が孤立した状態で南東砦に侵入後、ミッションNo.5が発生。 武田勝頼と真田昌輝に接近後、次の一手No.1が発動可能。次の一手No.1発動後、真田昌幸の激励に武田勝頼と真田昌輝が奮起。 武田勝頼の体力が半減後、次の一手No.2が発動可能。次の一手No.2発動後、真田昌幸が用意した丸薬で武田勝頼の体力が回復。 ミッションNo.3達成後、武田勝頼が南西砦へ撤退開始。ミッションNo.4が発生。 ミッションNo.4発生後、敵増援5の織田軍追撃部隊が出現。武田勝頼が進軍停止。 ミッションNo.4達成後、織田本陣が開門。 織田本陣に侵入後、勝利扱い。勝利後、真田昌輝が捨て石となって玉砕。 ミッション・次の一手・手柄 ミッション 番号 名称 内容 備考 No.1 佐久間隊の背後 佐久間砦防衛のため服部半蔵とすべての忍者隊長を撃破せよ! No.2 奈落の入り口 南砦を突破するため井伊直虎らを撃破せよ 撃破対象は井伊直虎、酒井忠次、菅沼貞盈の3人。末尾の「!」は原文の時点で抜けている No.3 放たれた鬼神 武田勝頼と真田昌輝に協力し本多忠勝を撃破せよ! No.4 死地への突撃 馬防柵を突破し、丹羽長秀らを撃破せよ! 撃破対象は丹羽長秀、滝川一益、佐々成政の3人。 No.5 ☆跡部救出 跡部勝資を救援するため佐久間信盛らを撃破せよ! 土屋、山県、馬場が討死後の穴山撤退イベント後に南東砦に入ると発生。撃破対象は佐久間信盛と鳥居元忠の2人。 ☆はボーナスミッション 次の一手 番号 名称 内容 効果 備考 No.1 【手柄】真田昌幸が真田昌輝を鼓舞 真田昌幸が真田昌輝を鼓舞し真田昌輝を奮起させる 真田昌幸の激励に武田勝頼と真田昌輝奮起! No.2 【手柄】武田勝頼の体力回復 武田勝頼の体力を回復させる 真田昌幸が用意した丸薬により武田勝頼、体力回復! 手柄 番号 名称・条件 備考 No.1 本多忠勝を無双奥義で撃破 No.2 【一手】馬防柵内のすべての鉄砲隊長を撃破 次の一手「明智光秀を小宮山友晴で奇襲」の開放条件 No.3 武田勝頼の体力を50%以上残して勝利 推奨秘薬 名称 備考 特別会話 相互 対象武将 内容 話者 発言 個別 使用武将 対象武将 内容 話者 発言 真田昌幸 井伊直虎 真田昌幸 一度だけ言う。そこを退け 井伊直虎 すみません!私も退くわけにはいかないんです! 真田昌幸 警告はしたぞ 本多忠勝 本多忠勝 三方ヶ原とは立場が逆になったな 真田昌幸 …本多平八が戦のさなかに無駄口を叩くか。私と勝頼様はお前たちとは違う! 佐久間信盛 佐久間信盛 信玄なくば武田もこの程度よ。それ恨め、泣き叫べ! 真田昌幸 …舌を嚙むぞ。それとも引き抜いてほしいか? 特殊 使用武将 発生条件等 内容 話者 発言 任意 次の一手No.1を発動 真田昌輝 昌幸! よう来た!真田兄弟の戦、見せてやろうぞ! 真田昌幸 …はい、兄上。必ず勝頼様をお守りしましょう 次の一手No.2を発動 武田勝頼 なお生き恥を晒し…それでも私は…! ミッションNo.4発生時 穴山信君 こ、こんなのとまともに戦っていられるか…! 跡部勝資 穴山殿が!?これでは背後を抑えきれぬ! 攻略アドバイス 武田家崩壊の端緒となった大敗だけあり、内容は自軍にとって破局的。 前半戦最大の難所であり、兎に角苦戦する要素が多い。 制限時間は僅か12時間=12分であり、大きく迂回する進軍路を取らざるを得ないため、 軍馬は移動力を優先して選ばないと信長はおろか勝頼の所に到着することすら危うい。 敵の強化エリアも広く、奥にいる旗持兵は最優先で狙わないと自分の方が敗走しかねない。 そして、最大の敵は「演出」であろう。 自軍の顔馴染みがほぼ全滅するという衝撃的な内容であり、勝頼様どころかプレイヤーの心をへし折りに来る有様。 色々な意味で覚悟が必要になるシナリオである。 無双演武(真田丸)・第四章「奈落」一覧 主戦場 副戦場 長篠城包囲戦 設楽原の戦い 勝頼護衛戦 手取川の戦い(真田丸) 石山合戦
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いとでんわwiki/2005年07月22日/「Fate/stay night」アニメ化決定! #blognavi
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XOとは Xenepic Onlineとは キャラクタ名(ID名)は「ゆうれい」 操作方法とかいろいろ(かなり未完成)基本操作 応用操作(裏技?) XOとは 「Xenepic Online」の略です^^ Xenepic Onlineとは 「Xenepic Online」(ゼネピック・オンライン)は、いわゆるMMORPGです。 もっと簡単にいうと、「ネットでRPGゲーム」です。(開発元は韓国らしいですが^^) 回線速度は1G以上あれは良いと思われます。問題はグラフィックボードが対応品でないと出来ないということと、PCの性能に左右されるということ。MMORPGでもそうでしょうが^^ ハンゲームでは、ゼネピック・オンラインβ版が無料で遊ぶことができます。 「ハンゲーム」とか「hangame」で検索するとトップページにいけます。 詳細は公式HPを参照ください。 あくまでもここは、個人的なHPですので^^ キャラクタ名(ID名)は「ゆうれい」 私は、ストロベリーワールドのブリンヒルドで「ゆうれい」でプレイしています。 見かけたら、声かけて下さいネ。忙しいときはダメですが^^; キャラクタ キャラクタ名 NoImage ゆうれい 操作方法とかいろいろ(かなり未完成) 基本操作 公式HPを参照ください。 応用操作(裏技?) ショートカットがないコマンド一覧(チャット欄入力) コマンド 内容 備考 /位置 マップ名と座標を表示 /フォグ フォグ調整 暗くなるだけ? /tips TIPウィンドウOPEN /バザー バザーを開くとき /エモーション エモーションウィンドウOPEN マウス操作 操作 効果 備考 右ドラックでマウス左右 視点が左右に動く SHIFT+右ドラックでマウス上下 視点が上下する 低い視点からだととおくの敵も見える
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《勇気ある戦い》 通常魔法 自分フィールド上に表側表示で存在する「勇者」と名のついたレベル7以上のモンスター1体を選択して発動する。 選択したモンスターをデッキに戻し、フィールド上のカードを全て破壊する。 レベル7以上の勇者をデッキに戻すことで発動する《最終戦争》 上級モンスターをデッキに戻すという《ラス・オブ・ネオス》に近い条件のカードである。 類似カードである《ラス・オブ・ネオス》に比べ、対象となるカードは多いものの「勇者」はそのほとんどが融合モンスター。 《正統なる血統》《E・HERO アナザー・ネオス》《E・HERO プリズマー》 など発動を容易にするカードが多くある《ラス・オブ・ネオス》に比べると発動しやすさにおいて一歩劣る点は否めない。 とはいえ全体破壊カードはやはり強力。【勇者王ガオガイガー】に挿しておけば、ピンチの際に一打逆転のチャンスが訪れる事だろう。 面白いところでは、《放浪の勇者 フリード》に《レベル・アワード》を装備させる事で発動する事も出来る。 シナジーが全く無いというわけでもないので、これらを合わせて投入しておくと何かの拍子に役に立つ事があるかもしれない。 対象とした「勇者」カードによっては専用メッセージが流れる場合がある。 原作・アニメにおいて― ガオガイガーVS機械新種や破壊神VSパルパレーパなど、ここぞという時に流れるBGM「勇気ある戦い」。