約 38,364 件
https://w.atwiki.jp/ktom/pages/40.html
作詞・作曲:卑屈P 唄:鏡音リン JOYSOUNDにてカラオケ配信中:179436 http //www.nicovideo.jp/watch/sm3412901 歌詞 独り占めだけでは 我慢出来ない程 愛しいの 少し 遠ざける仕草も 照れ隠しなのね 分かってるわ これ位 当たり前でしょう? いいえ 物足りないくらいね 遠慮はしなくて良いの 私 まだまだ愛してみせる 怖いことなんて何も無いわ あるとすれば 貴方の美しさ 他のものなど目障りなだけ 此処に居られるのは 私だけでいいの そうよ 間違いないわ 貴方 私を好きなんでしょう? 気付いてないだけなのよ だから 今直ぐに 教えてあげる 「赦して」なんて 如何してかしら? 何も悪いことなど無いでしょう? 謝るのは私の方だわ 止められないの 御免なさい 貴方のこと考えるだけで 嬉し過ぎて壊してしまいそう 貴方という存在の総て 手に入れてしまうまで 離してあげない 恋煩い そして蝕まれ 尚も焦がれて 加速する衝動 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 恋煩い そして蝕まれ 尚も焦がれて 加速する衝動 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 恋煩い そして蝕まれ 尚も焦がれて 加速する衝動 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 恋煩い そして蝕まれ 尚も焦がれて 加速する衝動 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/syugyou/pages/221.html
いわゆる空想科学読本の漫画版 超天才・岸和田博士がアレをがちでやったらどうなるのか的なことを微ギャグ微エロで説明するぞ くっだらねw度 ★★★★☆ 絵レベル ★★★☆☆ お勧め度 ★★★☆☆
https://w.atwiki.jp/warandpeace/pages/114.html
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか Il dottor Stranamore Dr. Strangelove or How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb 博士の異常な愛情 [Blu-ray] Can mankind control the rushing science well? In less than 100 years, weapons that kill all humans in an instant will emerge.
https://w.atwiki.jp/foresanc/pages/1606.html
小説 ぱしゃんっと水の跳ねる音がして、一匹の魔物、泰紀が水たまりから飛び出てきた。 「みゃーん」 出てくるなり、いつものように誰かを呼ぼうと一声鳴いてみる。 だが、辺りはしんとしていて何の反応もない。 「……みぃ」 普段ならば、機嫌を損ねるような由々しき事態だが、泰紀は少し寂しそうにもう一度鳴いて、それきりあきらめた。 ここに誰かが住んでいるはずもないことを、泰紀は知っているのだ。 染みのある、冷えたコンクリートの壁と天井。作業台に、それを取り巻くように置かれた機械と、機械を繋ぐコード類。 ここは、ずいぶん前に、とあるロボットが隠れ家としていた廃屋だった。 久しぶりに訪れたそこは、すっかり朽ち果ててしまっていた。 壁と天井のヒビはあの時より大きくなり、床のそこかしこに水たまりをつくっていた。 泰紀が出てきたのは、その水たまりのうちの一つだ。 部屋に置きっぱなしのままだった機材には、厚く埃や砂が積もり、水にぬれてしまった部分は錆が広がって茶色い水たまりができている。 極めつけに、泰紀が部屋の中を歩き回ると、彼女の体はたちまち蜘蛛の巣まみれになってしまった。 壊してしまった巣の家主だろうか。泰紀の足先を、大きな蜘蛛が慌てふためいて這っていく。 「……フンッ」 その蜘蛛をぺしっと振り払い、泰紀は窓へ、ガラスがはめられていないその枠へ飛び乗る。 建物の外も、ぼうぼうと雑草が伸び放題に生えていた。 ひらりと窓から外へ降り立ち、泰紀は散策へと繰り出す。 しかし、行けども行けども辺りは自分より背の高い雑草しかない。 「みぃっ」 泰紀は、最初のうちこそその垂れ下がる葉先や花に飛びついてはじゃれていた。 が、飽きてしまったのか、しばらくするとそれらには目もくれなくなった。 やがて雑草が開け、泰紀の眼前に、一面にオレンジ色が広がった。 生い茂る雑草に半ば埋もれるように、マリーゴールドの花畑があった。 その一画だけ、石や瓦礫で区切られていたために、雑草の侵略を逃れたらしい。 花畑を囲っていた石の一つに飛び乗り、泰紀はそのマリーゴールドの群れを眺めた。 ぱたん、ぱたんと泰紀の尻尾が石を叩き、そして、小さな体がしなやかな動作で花畑へと降り立った。 「うにゃん」 花畑のど真ん中をさも当然のように陣取って、泰紀は毛づくろいを始めた。
https://w.atwiki.jp/ktom/pages/41.html
作詞・作曲:卑屈P 唄:鏡音レン http //www.nicovideo.jp/watch/sm4080453 歌詞 独り占めだけでは 我慢出来ない程 愛しいの 少し 遠ざける仕草も 照れ隠しなんだね 分かってるよ これ位 当たり前でしょう? いいえ 物足りないくらいね 遠慮はしなくて良いよ 僕 まだまだ愛してみせる 怖いことなんて何も無いよ あるとすれば 貴方の美しさ 他のものなど目障りなだけ 此処に居られるのは この僕だけでいい そうさ 間違いないよ 貴方 僕を好きなんでしょう? 気付いてないだけなのさ だから 今直ぐに 教えてあげる 「赦して」なんて 如何してなのさ? 何も悪いことなど無いでしょう? 謝るのは僕の方だよ 止められないの 御免なさい 貴方のこと考えるだけで 嬉し過ぎて壊してしまいそう 貴方という存在の総て 手に入れてしまうまで 離してあげない 恋煩い そして蝕まれ 尚も焦がれて 加速する衝動 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 恋煩い そして蝕まれ 尚も焦がれて 加速する衝動 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 恋煩い そして蝕まれ 尚も焦がれて 加速する衝動 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 恋煩い そして蝕まれ 尚も焦がれて 加速する衝動 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 ただただ 貴方を 想い尽くしてく 八万六千四百秒 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/konatsuka/pages/57.html
※この作品はSS柊家の掟 の同一世界上の続きです 「うひゃーっ、まいったネこりゃ!」 私は独り言を呟くと言うより、悲鳴に近い声を上げて駆け出していた。 柊家に、というかつかさン家に向かう途中、急に大雨が降り出した。 出掛け際には、春の陽気だったのに、というか何なんだろうこの雨は… つかさと遊ぶ新作のゲームとかの鞄の中身は大丈夫だけれど傘なんか入れてないよ。 春物の衣服はあっという間に雨を通してしまい身体に貼り付いて気持ち悪い。 けれど、もっと辛いのは髪の毛が雨を吸って重いし躰に纏わり付いて擦れる。 もともとあんまり手入れの要らない髪質(かがみに言わせるとうらやましいらしい)だけれど、あああ流石に毛先が痛むだろうなア。 つかさに濡れ鼠の無様なところなんて見られたくナイけれど、これじゃ出直すにも電車にも乗れないしもう行くしかないよね。 「どちら様?」 インタホンにみきさんの声。 「泉ですけれどつかささんと約束していましたのでお伺いしました」 玄関が開き、出迎えてくださったみきさんは、私を見て開口一番、 「こなたちゃん、まあ大変!こっちが浴室だから、はい、とにかくはやく脱いで!」 あっという間に下着姿にした(私にとってはされた)私を一生懸命拭いてくれているみきさん。 手際よく脱がせた服は乾燥機に。 髪の毛も念入りに拭いて…頭の後ろに手を回されて抱きしめられてるみたい、『おかあさん』ってこんな感じなのかナ。 でも、何かちょっとそれとは違う妙な感じがするんだけれど… 私の躰の大きさを確かめるというか、おなかの辺りを撫でられてるというか、まさかつかさのお母さんがんね、私の勘違いだよね。 「あの!くすぐったいんですけれど、自分で拭けますし」 くすぐったいというより、女の子としてはアブナイ感触なのですヨみきさん。 「あ、ごめんなさい、つい、つかさやかがみのつもりで」 まあ、『小さい頃のつかさやかがみのつもりで』というのが本音だろうけど、それでもつかさやかがみもきっと困っていたんじゃ? それでも、うらやましいけれどね、『おかあさん』に抱きしめてもらう…そんな記憶ないからね私。 …でつかさがいないのに気付き訊ねてみた。 「ごめんなさい、こなたちゃんが来るのは分かってたけれど、神社の急な用事が出来てかがみと使いにやったの。 あと一時間ちょっとぐらいで戻ると思うの」 一時間か…まあつかさの部屋でいつものように…って考えているとみきさんの言葉、 「そうね、このままじゃ風邪引くかもしれないわね。 ちょうど沸いてるからおふろに入ってらっしゃい、その間に何か着替えを用意するから。 そうね服はつかさのトレーナーで我慢してね、下着もつかさの、あ、もちろん新しいやつね。 あの子、一度も身に着けていないものは分けて置いておく癖があるから」 みきさんに勧められてお風呂に… え、下着?有難く丁重に辞退して自分で脱ぎましたヨ、残念だったネ。(私誰に突っ込んでるんだろうネ) 湯船に浸かる、なんだかんだ言っても、やっぱり冷えた身体があったまって気持ちいい。 う~ん 付き合ってる相手の家でお風呂ねえ… まあ不謹慎な発想は自重しよっと。 でもこの、カエルのキャラのスポンジはつかさの…って事は、…ふるふるふる、首を振って雑念を払う… やだ、躰が反応してる…自重してよ私。 あれ、なんか扉の向こうが騒がしいヨ、みきさんの声だ 「まつりそんな格好で、それに今、お風呂は使ってるわよ」 「ん~かがみ?つかさ?お父さんでなきゃ誰でもいいよ、二日酔いには朝風呂、いや昼風呂が一番」 え、柊家の騒ぎ箱のまつりさん?と思った途端、浴室の扉が開いた、 「ん、こなたちゃんとは可愛い先客ねェ、まっいいか、一緒に入ろっ」 いえ!私は『まっいい』コトないんですケドまつりさん、特に今は…だから。 えっと、ゆい姉さんでおなじみのお酒の匂い 「あの、二日酔いって、大丈夫なんですか?」 「平気、平気、気分が悪かったから、ちゃんと迎え酒してきたから」 迎え酒って…二日酔いでなく酔っ払いだよ、まつりさん! それに酒気を帯びてどころじゃなくって、酔っ払っての入浴なんて危険デスヨ。 ゆい姉さんが一度、ひよりんでも書かない『同人誌も真っ青』の『全裸で救急車』で病院行きになったのですよ。 さいたま広域消防組合(仮名)の不名誉な伝説になってるんだから。 私が湯船にいるのでシャワーで身体を流すまつりさん。 お酒で上気した肌が綺麗、そういやまつりさんって目許はつかさ似なんだなァ。 それにやっぱり年相応にメリハリのある身体つきだし、つかさももしかして二十歳半ばを過ぎる頃にはこれ位になって… じゃあ端から見たら、私完全につかさの恋人じゃなくて、妹、ヘタすりゃ娘じゃん。 大人びたつかさに抱かれてる私…そんなことを考えてたらますます躰が…だめっ自重できないよ… ふと我に返るとまつりさんが、ちょっと困ったような顔でこちらを見ているのに気付いた。 私、まつりさんの身体でつかさのことを想像していたっていうか、まじまじとまつりさんの裸身を見つめていたんだ。 まつりさんに変に思われたんだろうかな、そう思うと顔が熱くなった、きっと赤くなってるだろうね、まずいヨ! 「んふふ、どうしちやったのかなァ~♪こなたちゃん?」 気付いたまつりさんが、ちょっと意地悪そうなニヤニヤ顔になった。 ああ、やっぱりかがみのお姉さんでもあるんだ、かがみがつかさの事で私をからかう時にそっくりな笑い方だ。 「つかさのことでも考えてたのかなァ♪あら~?うふふ、また顔が赤くなったわよこなたちゃん♪」 「むうう」 図星なので返す言葉が思いつかないヨ!これじゃあ、はいと言ってる様なもんだよね、恥ずかしい! 顔を見られないように、うつむくしかないじゃん、お腹がムズムズする。 うーん、私がからかった時のつかさの気持ちがちょっと分かったヨ、反省…ってまたつかさのことだよ。 「そういやかがみが言ってたけれど、こなたちゃんって、こういうネタが好きなんだって?」 「ふぇ?」 顔を上げるとまつりさんが、ちょこんと正座している、えっと湯桶を端に置いてって…まさか? 「お客さんは学生さん?こういう処は、は・じ・め・て・かな?くすっ… カタくならないで、じゃあまず身体洗ってあげようか♪(つかさのモノマネで)こ・な・ちゃん♪」 まつりサン?今の私には洒落にならないです! あああ、つかさの(自主規制)映像が頭に浮かんで、お腹が熱くなって、ますます躰が反応したのに慌てた。 「なっ、んあ、、アノ!もう、あたたまりましたから、あがらせて頂きますっ!!」 タオルはまつりさんの向こう側に置いたから、手と髪で前を隠して湯船から出た途端、 「まあまあ、こなたちゃん、昔はつかさも洗ってやったものよ、もちろん普通にだけれどね。 でもこなたちゃんは可愛いから、特別サービスよ♪…いいから♪いいから♪」 まつりさんが急に腕をつかんだものだから、正座の片方の太腿の上にぺたんと座ってしまった。 あわてて立ち上がろうと重心を前に移した瞬間! 「「!」」 まつりさんも、私も、気まずい沈黙… 確認したくないヨ、でも自分でも分かる…ぬるり…とした感触、おそるおそる腰を持ち上げると、 まつりさんの脚には、さっきから自重しても溢れていた私のつかさへの想いの雫が零れ落ちて残っていて… 「ひくっ!」 恥ずかしいというより、つかさに申し訳ない気持ちが溢れてきて、気付いたら涙が出ていて、呼吸が苦しくなって… もうどうしていいか分からなくなって…力が抜けてまつりさんの膝にもう一度へたり込んでしまって… 「こなたちゃん、ごめん! ねぇ、気にしなくっていいからっ!普通なことなんだから! つかさのことそんなに想ってくれてるんだから! 姉として嬉しいというか…ほんとにごめん…ふざけすぎた… つかさにも…なんていって謝ろう…こなたちゃん?こなたちゃん?」 まつりさんまで涙声になってきた…心から詫びている気持ちが伝わってくる。 …でも 「ひっく、うえっ…」 まつりさんのせいじゃないと言おうとしても声にならない… 長湯でのぼせたのも手伝って、どんどん胸が苦しくなって… 「こなたちゃん?えっ?わわわ、おかあさん、いのりおねえさん!大変!早く来て!…」 まつりさんのあわてた声がどんどん遠くなって消えた… ………… …… … 気が付いたら、私はみきさんの膝の上に抱きかかえられていて、 いのりさんが心配そうに、私の髪を梳きながら乾かしてくれていた。 つかさのトレーナーに包まれてるから、着せてもらったんだよね… 洗剤の匂いの下からかすかに感じるつかさの匂い…ここにいないつかさがいてくれるようで落ち着く。 みきさんはもちろん、もしかしたらいのりさんにも見られちゃったんだね。 つかさで疼いた躰、あんなはしたない姿。 躰を拭かれた時…こんな子供みたいな体型に不似合いなあの反応のコト…何て思われただろうね。 まつりさんはさばけているし、かがみは応援してくれてるというか、つかさと私のために自分の想いを殺してくれている。 でも、みきさんやいのりさんは? 自分の娘や妹に世間的に認められないような想いを寄せてるなんて許してもらえなくて、もうつかさにも会わせてもらえないかも。 もしかしたら学校でも?もしつかさを転校させるなんて言われたら、私が転校するよ、当然のことだよね。 どんどん悪い予感が頭に浮かんで、みきさんといのりさんの言葉が怖くて、自分からの言葉も見つからなくて… でも、みきさんの声は最悪の言葉からは始まらなかった。 「こなたちゃん、まつりの悪ふざけで、とても辛い思いをさせてしまったみたいね、ごめんなさい」 「…」 みきさんの腕の中から離れて、向き合って座り直す。 意識がはっきり戻ってきて、思考が回転し始めたので気付いた。 「あの、まつりさんは?ずいぶん酒気を帯びてらっしゃったみたいです。 私のせいでかなり慌ててらしたので、急にお酒がまわったりして危なくなかったですか」 「こなたちゃんは優しいのね、あの子はお酒強いから大丈夫だけれど。 こんな風に人様に迷惑をかけるようじゃあね、当分禁酒させます。本当に、こなたちゃん、ごめんなさい」 「姉の私からも、お詫びするわ、本当なら今すぐまつりをここに呼んで謝らすのが筋なんだけれどもね。 あの子、こなたちゃんと、それにつかさにもあわせる顔がないと言って部屋でふさぎ込んでいるの。 身内を庇うわけじゃないけれど、あの子がふさぎ込むのは珍しいの、それくらい悔やんでるみたいなの。 わかってやってくれる?できれば許してやってほしいな…って無理かな」 「いえ、まつりさんのことはもう…それに普段なら笑って返せる悪ふざけですし… わたしがつかささんへの、『不純な想い』を胸に抱いていたからこんな事に」 「そうね、そのつかさの事できちんと話しておくべきかもしれないわね」 きたっ、みきさんから最後通牒を手渡されるのか…ああ、つかさごめんね。 「こなたちゃん、本当に『不純な想い』って思ってるの?」 はっとしてみきさんを見つめると、かがみが真剣に私やつかさのことを心配してくれるときと同じ目つきと表情だ。 でも本当の気持ちなんて言えない…言っていいものかわからないよ、こんなこと。 「…」 「あのね、こなたちゃん、つかさがこなたちゃんを好きなのは私もお母さんも知っているの。 あの子のことだから、友達としてじゃなくて恋愛として好きだと自覚してるかどうかは私たちにはわからないけれどもね」 「ふぇ…」 自分でも呆れる間抜けな声。 「中学校までいつも『おねえちゃんがね』ってかがみのことしか話さなかったのあの子。 でも、高校に入ってから『おねえちゃんとこなちゃんやゆきちゃんと私がね』って自分を交えて楽しそうに話すようになったの。 かがみから聞いたんだけれど、こなたちゃんが契機になってくれたのね」 いのりさんの言葉に、自然に頭に浮かんだ団欒で楽しそうに話すつかさの姿…ああまたつかさだね 「でね、去年だったかな、ある日つかさが本当に嬉しそうに話すのを見て、こなたちゃんを好きなんだなって確信したの。 『こなちゃんて、相手のために心を籠めたお菓子を作ってくれる素敵な女の子なんだよ』ってこなたちゃんのチョコを見せながら言ったの。 『お菓子を通じてでもいいから、私とおねえちゃんみたいに心が通じ合えるかな』って、叶えたい願い事を話すみたいにね」 「で、いのりが今言った、『心が通じ合えるかな』っていう、つかさの願いは、こなたちゃんに通じたのかな」 みきさんが相槌を打つ。 ───え?それって私に都合よく解釈していいのかナ─── 「あのね、こなたちゃん、本当にその人を想うなら、人を好きになる思いが不純なんて事はないわ。 そりゃ、一番心配していたあの子が家族以外に初めて心を通わせた恋心のお相手が女の子で、 いきなり友情を飛び越えて恋愛感情にまでいっちゃてるなんて母親としては愕いたし、心中穏やかではないけれどもね」 ───すみません、みきさん、でも私はつかさを─── 「ふふふ、でも一年経って、先々月のバレンタインデーの夜中に近い時間だったわね、 つかさへのチョコを持って飛び込んできたこなたちゃんにはおどろいたけれどもね。 柊家はそんなに厳格ではないけれど、非常識な訪問客を迎え入れたりしないわよ、一応はね」 いのりさんがちょっと呆れた風に話す。 ───あの時は、今と同じで二度とつかさに会えないかもと思いましたから─── 「でもあの時のこなたちゃんの表情といえば、頬が腫れているのにも全く痛みを感じてないようで、 その上、真剣と言うよりは必死の形相で玄関に出たかがみに『つかさに逢いたい』って訴えていたから、とても日を改めてとは言えなかったわ。 大人には色んな建前があるから、私もいのりも挨拶もしないで、かがみにつかさの部屋に通させたけれどもね。 まあ、あのこなたちゃんを見てるから、つかさの思いが通じてるかなんて聞かなくても分かるけれどね。 だから『不純な想い』何て言う言葉で自分の気持ちを貶めないでね」 諭すように話すみきさんの声と言葉… 「…」 やだ、今日はどうしたんだろうね私、また涙が… 「こなたちゃん?やっぱりまだショックなのね、まつりの悪ふざけ…」 「お母さん、やっぱりまつりにきちんと謝らせないと…ここに来させようか、こなたちゃん」 みきさんと、いのりさんの心配そうな声、すまなそうな言葉、答えなきゃ… 私は、ふるふると横に首を振った。 「いえ、まつりさんのことではありません。 つかささんは、私のことを、はっきりと好きだと…『つまらないことにこだわらないから好きだ』と言って下さいました。 私もつかささんが好きです。そのつかさ、いえつかささんと一緒にいてもいいんだと思ったら何だか気が緩んじゃって。 それに、こんなに気にかけてくださって、優しくって、お母さんやお姉さんっていいなあって思ったら… おかしいですよね?うれしいのに泣けてきちゃって…こんなの私じゃなくって、もう何だかわからなくって…」 「あのねこなたちゃん、今から話すことを怒らないで聞いてくれる?」 「え、やっぱり…つかさとはもう…」 「ああ、ごめんなさい、そうじゃないの。 実は今日こなたちゃんを呼んだのはね、私といのりなの、つかさに頼んでね。 その上で、急な用事を言いつけてつかさとかがみを人払いしたの、主人は元々出掛ける予定があったし。 出掛けたと思ったまつりが自室で朝寝していたのに気付かなかったのは迂闊だったわ」 「それでね、こなたちゃん、ちょっと話しづらいことだからゆっくり話したいところなんだけれど… まつりの騒ぎでもうつかさとかがみが帰ってくるまで余り時間がないの。 でもどうしてもこなたちゃんと話したいことなの。 でもこなたちゃんがいやだと思ったら、話の途中でも黙って席を立ってつかさの部屋に行ってね」 いのりさんがみきさんと見詰め合う、何だか本当に言い出しにくそうだから、また心配になってくる。 みきさんが、切り出す。 「あのね、こなたちゃんのお母さんは、かがみとつかさから聞いたんだけれど…」 「はい、私が物心付く前に亡くなりました」 「でね、お父さんとはとても優しい方だと伺ってるわ」 「はい、父のおかげであまり寂しい思いはしませんでした、ただちょっと変わった趣味にそまりましたけれど」 「そうね、こなたちゃんを見てるとお父さんがとても愛情を注いでこなたちゃんを大切に育ててこられたのが覗えるわ」 「いえ、そんなお言葉をいただけるような立派な父ではありませんから」 なんだか気恥ずかしい。 「でもね、やっぱりお父さんには話しにくい心配事とか悩みはない?女の子としてね」 「いえ、今、特にこれでということは…」 私は言葉を濁す、だって女の子らしくないもんね私。 女の子としての悩みっぽいのを、しいて挙げるなら、どうしたらつかさにもっと思いを伝えられるかなんだけれど。 そんな事訊けるわけないよね、つかさのお母さんとおねえさんに。 「あのね、こなたちゃん、つかさがこなたちゃんを好きで、それにこなたちゃんの口から今、つかさのことを好きだといってくれたからね。 つかさの母親としてじゃなくて、こなたちゃんのお母さんのつもりで最初から話すつもりでいた事を落ち着いて聞いてね」 「はい」 膝の上に置いた掌を思わず握り締めた。 「私はここに居るいのりを始めに4人の娘を育てて見守ってきたからね、こなたちゃんの小さな躰を見てずっと思ってきたことがあるの。 もちろん小柄なのはこなたちゃんの個性だからいいのよ、でもどうしても心配なことがあるの。 だから、お風呂の前に脱衣所でちょっとこなたちゃんの躰に触ったの、こなたちゃんからすればいやだったと思うけれど。 にわか雨のお蔭というか、こなたちゃんを抱きしめるなんて二度とない偶然かも知れない機会だと思ったの」 …ああ、そうだったんだ、それで違和感を感じたんだ…じゃあみきさんが言い出しにくくて、それでも話そうとしていることはつまり… いのりさんが言葉を挟む 「えっと、その後まつりの悲鳴で駆けつけたら、こなたちゃんがまつりに寄りかかって気を失っていたの。 まつりはお酒が残ってるから危ないし、私とお母さんでこなたちゃんを抱えてあげてここまで運んだの。 で、お母さんががこなたちゃんを支えて私が躰を…その、ふ、拭いてあげて、つかさのトレーナーを着せたの」 「ふぇっ!」 いのりさん…そこで噛んだら、私が非常に恥ずかしいんデス!あああ、思い出して、顔から火が出そう、口から炎吐きそうですよ! きっと真っ赤な顔をして口をぱくぱくしてる私に、いのりさんがあわてて自爆的なフォローを入れる。 「あ、あのねこなたちゃん、私もついこの間まで…といえばちょっと厚かましいけれど、まあ花も恥らう、躰も弾けるこなたちゃんの年頃には 身に覚えがあることだからね、気にしないでね、こなたちゃんも、女の子じゃなくて娘さんなんだなって…あっ!」 余計地雷踏まれた気分なんですケド、まあ、いっか、見られちゃったことは戻らないんだしネ。 なんだか気分が楽になってきたよ。ん~、よし、いつもの私に戻ろう! 話の流れを削がれたみきさんが困った顔をしていますよ、いのりサン。 私が今理解した『みきさんやいのりさんの心配なこと』で、中学時代にはからかう奴もいたし、興味本位な噂話を何度も流されたこともあった。 だから私は中学時代が嫌いで話したくもないし、思い出したくもないんだ…たった一人の友人を除いてね。 でも、今のこれは、母親、姉としての思いやり…そう大好きなつかさやかがみの育った家から溢れる、『柊家の愛情』を私に分けてくれる気遣いなんだね。 そんな素敵な家族の一人だから、海水浴のお風呂でその話題になった時、かがみもきっと心配だったけれど、言葉を濁して私に訊かなかったんだよ。 よしっと、私は決意して周りを見渡す、みきさんの横の壁際の置き棚に置かれている私の鞄を見つける。 急に鞄を取ってくださいと言われて、怪訝な顔のみきさんから鞄を受け取ってその中から『あるモノ』を取り出す。 二人の顔を交互にまっすぐに見つめてから、私はできるだけ落ち着いた口調でゆっくりと言った。 「みきさん、いのりさん、これを見ていただけますか…あの、ご心配下さってるのは『このこと』でしょうか」 二人の前に差し出したのは…ちょっと小さめのポーチというか小物入れ。 何に使うのかは女同士に説明は要らないだろう。 「ありがとうこなたちゃん、でも、ちょっと恥ずかしいでしょ?それでもこちらの気持ちを読み取って見せてくれたのね」 それを見て、『心配なこと』が杞憂だったと安心する、みきさんといのりさん。でもね、むしろ伝えるべきなのは… 「これは手作りです。そしてわたしのためにわざわざ作って下さったのはつかささんです」 手に取ったみきさん、そしていのりさんが覗き込んで見つめている。とても丁寧な造りだと気付いてもらえたかな。 菫色の布に、手首に通す黄色い提げ紐がアクセントのつかさらしい可愛い…というかつかさそのもののデザインだ(意外とつかさって大胆だ)。 もちろん中身を見るような無粋なことはせず私に返してくださった、私は別に構わないけれど。 「今はこの中に収めてあるものを、それ迄私はメーカーの個装の袋のまま通学鞄に入れていました。 ある時手洗いに立つ際に、鞄から制服のポケットに入れるのを見かねたつかささんが作って下さいました。 やっぱり男親にはこんな『たしなみ』レベルまでは教えてもらえませんから、今考えると随分『がさつ』なことをしていたんだなと思います」 「へえ、あの子がね」 「つかさらしいというか」 わたしは、自分のつかさへの思いと感謝を込めて言葉を続けた。 「つかささんは、『つまらないことにこだわらないから私を好きだ』と言ってくれました。 でも、『こだわりのなさ』と、『だらしなさ』は違うということを私に気付かせてくれるんです。 このポーチのように教えてくれたり、あるいは普段のつかささんの振る舞いから。 そういうしっかりした芯の通ったところと、併せ持たれたあののんびりとした雰囲気で私を和ませてくださるのです。 だからつかささんから、色んな事を与えてもらって、その上でつかささんに依存しているのは私のほうです」 いのりさんが言葉を挟むまで、いつになく熱くなった自分に気付かなかった。 「あのね、こなたちゃん、こなたちゃんもつかさに与えてるのよ」 「え…」 私がつかさに与えてるものなんてあるのだろうか。 「あの子はずっとかがみに甘えていて、何か言われるまで自分から行動を起こすことはほとんどなかったの。 どちらがそうさせたという訳でもなく、二人の性格というか個性がいつの間にかそういう役回りを作ってしまったのね。 でもね、こなたちゃんに何かしてあげる時とか、こなたちゃんと何かする時とか、とにかくこなたちゃんと付き合い始めてから、自分で色々始めるようになったの。 だからこなたちゃんは、つかさに行動力を与えているのよ。 まあ、こなたちゃんの好きそうな言い回しで言えば、つかさもこなた色に染まって行く恋する乙女なのかな、にくいねこなたちゃん♪」 「な…」 突然のいのりさんらしくないキャラ崩れな言葉に私はまた少し赤くなって慌てた。 みきさんが優しい笑顔で言った。 「予定通りの電車に乗ったのなら、そろそろつかさとかがみが帰ってくる頃ね。 あ、まつりの一件は内緒にしといたほうがいいわね。 あのねこなたちゃん、つかさとつきあうのなら注意したほうがよいことがあるの。 うちには『柊家の掟』といってね、つかさを本気で怒らせると…」 「ハイ、すでに我が身をもって知りました」 「「じゃあ、バレンタインデーのこなたちゃんのあの湿布はつかさの…」」 わたしが頬を擦る仕草をすると、みきさんといのりさんが声をそろえて言った、ああ親子だね。 「ハイ、『リボン・リミッター』解除のつかささんから受けた痛恨の一撃です」 「ご愁傷様、でも『柊家の掟』に関してはこなたちゃんも柊家の一員、身内ってことね」 「そういうことかしら、うふふ」 あれっ?何かひかっかるヨ… このとき私はそれが…柊家には『柊家の掟』以外にもいろんな伝説的秘密がある… という意味合いの言い回しが原因だとは気付かなかった。 「はううううう、びしょびしょだよぉ~!お母さん、お風呂入れる?」 「あ、こなた来てたの?この雨、アンタが降らせたんじゃないの?」 恋人と親友のご帰宅に気を取られていたから。 ※つかさとこなたの交際のきっかけについては、柊家の掟 をご覧下さい ■『柊家の掟』シリーズは1-724氏作者ページから時系列順にアクセスできます ■作者別保管庫(2スレ目)に戻る コメントフォーム 名前 コメント いいね、こういうの てか、かがみんひでー! -- 名無しさん (2009-02-18 22 23 41)
https://w.atwiki.jp/sol-bibliomaniax/pages/283.html
3、愛情と憎悪の差異は何か 空から灰が降ってくる。 生き物が業火で焼かれると、有機物は気体となって散逸し無機物だけが残る。それが灰だ。故に灰は地上に縛られるものの象徴でもある。また崩れ落ちる脆さから儚さを示し、同時に着火の媒体に適しており、一定条件で再び燃え上がることから再生や復活の象徴ともされる。触れれば汚れるのに、化学物質といしてみると洗浄力に優れることから古くより洗剤としても使われ、穢れを払うものともされる。矛盾した存在だ。 そのせいか、白でも黒でもない灰色は境界線に立つものの暗喩である。 一度は終わっていて、蘇るもの。元をなくしたなにかの残骸。 手を伸ばす。触れても触れた先から崩れ落ちて壊れてしまう。それでも伸ばす。伸ばして触れれば壊してしまう。 耐えきれなくなって珠月は叫んだ。叫びは灰の空に飲みまれ、消えた。 「―――――ごめんなさい」 「大丈夫。カゴは何にも悪くないよ」 声がした。 篭森珠月はゆっくりと目を開く。そして、知人の顔が自分の顔から数センチの至近距離にあるのに気付いて、すべての思考を一時停止した。 「……………………………………何をしているのかな? 宿彌」 見ようによっては意識のない相手に接吻をしようとしているようにも見える――というか、それ以外に見えないが、知人――――宿彌がそういうことをするタイプでないのを珠月は知っている。 「泣いているから」 手を伸ばして、宿彌は珠月の頬を撫でた。 「以前、夜が『女性が涙ヲ流していタラ、それクライ食べて差し上げルのが男ってモノですヨ』と言っていたからその意味を考えていた。どうすればいいのかと」 「全身全霊騙されているよ!!」 学園でも有数の成績優秀者であり、学園の東区を統率する東王であるにも関わらず、妙なところで宿彌は騙されやすい。人間的な感情や一般的な家庭や人間関係に対する経験がほとんどないため、これが常識だと言われると高確率で嘘を信じてしまうのだ。 「だから、夜厳の言うことは話半分に聞けって言ってるじゃん! 痛っ」 叫んだ衝撃で傷が傷んで、珠月は胸を押さえた。心配そうに宿彌が覗き込んでくる。 「君、自分がどうなったか覚えてる? 君が発見されてから半日経っているんだけど」 直属上司でもある男は肩をすくめて顔を離した。珠月は無言で上半身を起こす。どうやらここは病院のようだ。起きあがると首から胸にかけて激痛が走った。しかも顔に手をやると頬が濡れている。宿彌の指摘の通り、寝ながら泣いていたらしい。 「…………一応確認するけど、どうなったの?」 習慣で、急速に頭が冴えていく。鋭い声で珠月は尋ねた。宿彌は肩をすくめる。 「詐欺集団の残党狩りで裏路地に散開して狩りをしてたら、君がいなくなった。詐欺師の数が一人足りなかったからそれを追っていったんだろうってことは予想できたけど、いつまでたっても戻ってこない。迷っているかトラブルに巻き込まれた可能性もあるということで、一部の部下が探索に出たら、血だまりに沈んでいる君を発見した。以上。ちなみに君が追ってた詐欺師はすぐ近くで喉をかき切られて死んでるし、君は気絶したまま起きない上に『ごめんなさい』と謝りながら泣き続けているしで、部下はパニック状態だ」 「騒ぎになってる……?」 珠月は苦い顔をした。良くも悪くも、在住する学園都市内では有名人の珠月の行動は目立つ。怪我をして返ってきたなどという話が広まれば、何が起こるかは想像できる。宿彌は首を横に振った。 「かん口令を敷いてある。発見者の部下たち――せいぜい5人くらいしか現場は見ていないよ。君が怪我をしたことくらいは広まっているだろうけど、珍しいことではないからほとんどの人は気にしてはいないと思うよ。実際現場を見ていない連中は、ね」 「――――すぐに現場の血痕を洗い流して、痕跡を消して。それから私のことはこう説明して。『個人的な恨みで送りこまれた刺客によって怪我をした。怪我自体は大事ないが、神経性の毒が仕込まれていたらしく、意識が少し錯乱しているため様子見の入院』と。一連の不安定な言動は毒のせいにしなさい」 上が揺らげば、下は動揺する。色々と考えたいことはあるが、感傷に浸ってはいられない。宿彌は軽く肩をすくめた。 「まあ、そんなところだよね。似たような感じで手は打ってる。医師の診断書もあるよ」 「あっさり偽装してくれたね」 「いや、血液サンプルをすり替えた。医者たちは本気で毒を盛られたと思ってるよ」 罪悪感の欠片もなく宿彌は答えた。珠月はほっと息を吐く。色々と抜けているところも多い上司だが、最低限の偽装知識くらいは持ち合わせていたらしい。 「ところで……私が発見された時、周囲に誰かいた?」 「誰も。あたり一面水浸しで物がいろいろ壊れたけど、あれは君のせいだろ? あとは君の血液と詐欺師の血液だけ。他の物証は何も出なかったよ。君、何とどう戦ったんだい?」 珠月は答えなかった。乱暴に頬に残っていた涙を入院着の袖で拭う。宿彌は肩をすくめた。 「出血は派手だけど、綺麗に斬られてるから数週間もすれば跡も残らずに治るよ。全身の打撲や痣も同じ。痛みを与えるようにしておきながら、殺意がまったく感じられない怪我の跡だ。ついでに、君が抵抗した傷もまったく感じられないんだけど」 含みを持たせた言葉にも珠月は返事をしない。静かに目を伏せる。 「篭、何があったんだい?」 「……これは私の問題だから、心配しなくても宿彌や会社に矛先が向くことはないよ」 わざとずれた返事を珠月は返した。宿彌は顔をしかめる。 「君が死ぬと会社の損失だ。君が死んだら、どれだけの仕事が回らなくなると思っているんだい?」 言葉だけ聞くと酷い言い草だが、その裏にいたわりを読みとって珠月は苦笑した。鈍感さの化身ともいえる宿彌に気を使わせるくらいには、怪我はひどいものだったらしい。あるいは寝ている間の寝言がひどかったのか。少し憂鬱になる。 「…………大切な人に会ったの」 「へえ、どんな人だい?」 「綺麗で強くて可哀想な人。私はあの人に会えてすごくつらくて、でも本当は嬉しかったんだと思う。けれど、私のせいでその人はとても酷い目にあってしまっていて……憎まれることにはなれていたつもりなんだけど、ちょっと凹んだ」 怪我と発見時の狂乱ぶりを見れば、珠月の言葉が嘘ではないにしろすべてでもないと分かるだろう。しかし、宿彌は黙って頷いた。 「…………あのね、宿彌」 「なんだい?」 「私の事心配してくれるなら、このことはなかったことにしてくれないかな? 怪我はいつもの刺客のせい、寝言はただの寝言。それだけで特になにもなかった。そういうことにしてくれない?」 宿彌はかすかに顔をしかめた。 「卑怯な台詞だ」 「ごめんね」 珠月は微笑んだ。宿彌は渋い顔をする。 「分かった。何があったかは聞かない。けれど、これだけは言っておく。君が相手に対してどんなに酷くて間違ったことをしたんだとしても、それは君が斬りつけられていいということにはならないんだよ」 「そうかもね」 「珠月」 珠月はあいまいに微笑んだ。それを見て、宿彌は諦めた顔をする。 「ごめんね。あの人のことは秘密にしたいの。私が――私だけで答えを出さないといけない、大事な大事なことだから。だから、ごめんね」 「――――上機嫌だな」 ユグラシルユニット特別監獄最深部。月の光も届かないこの場所に、面白くなさそうな男の声が響く。 「そう?」 格子の向こうでオズは答えた。声のトーンが若干高いのが自分でも分かる。柄にもなく興奮しているらしい。 「私の機嫌が良いと何が問題でも?」 「気持ちが悪い」 「それは大問題ですね。御気の毒に」 くすくすとオズは笑った。手足の縛めが金属音を立てる。男は不快そうに眉をひそめた。 「例のガキを殺さなかったそうじゃないか」 「もう耳に入っているのですね」 「壬無月のガキが裏路地で血まみれで発見された、とな。表向きは暗殺者に襲われたことになっているらしいが」 「お姉さまを暗殺者なんて……なんて酷い子なんでしょう」 拗ねたような口ぶりで言って、楽しそうにオズは笑う。久方ぶりにみる感情を全面に出したオズの姿に、男は呆れたような顔をする。 「………………てっきり、『妹』の生首でも持って返ってくるかと思ってたよ。俺は」 「そう思いながら送りだすなんて、貴方も酷い人ですね」 「結果的にはそうならなかった」 「ふふ」 童女のようにあどけなくオズは微笑む。何がそんなに嬉しいのか男には理解できない。 「何故、殺さなかった?」 「まだいいかと思ったんです。なんとなく」 またも理解しがたい返事が返ってきて、男は眉間のしわを深くした。オズとの会話で身のあることが得られる可能性は五分五分くらいだが、今日はいつもにもまして変な返事の返ってくる確率が高い。 「収穫するにはまだ早いかなって、そう思ったんです。よく考えたら、私が自分の道を決意したのはあの子くらいの歳でした。当時としては遅すぎますね」 「……義理とはいえ、妹を収穫物扱いか」 「相変わらず、御兄弟にはお優しいですね」 ニコニコ笑いながら、オズは彼を見上げる。 「あの子にはもっともっと篭森壬無月の娘に相応しく成長してもらわないと。そして時期が来たら――――私が刈り取ってあげます。それまでの間くらいは猶予期間ですよ。一度でもぎ取ったらつまらないですしね」 最後の一言はこじつけのように聞こえた。男はかすかに表情を揺らす。 「ガキ――義妹が憎いか?」 「はい」 躊躇いもなくオズは首を縦に振った。あまりにも躊躇いなく言い切られて、男は面食らう。首を縦にふることは予想していたが、ここまで言い切るとは思っていなかった。 「………………本当に? 実は殺したくないんじゃないのか?」 「はい。殺したくありません」 今度も首を縦に振られた。会話自体が不毛な気がしてきて、男は虚無感に囚われる。 「お前との会話は頭痛がする」 「まあ、酷い言い草。私は嘘をいいませんよ? あの子のことは大嫌いです。だけど、愛しているのも本当なんですよ」 「…………理解しかねる」 好きと嫌いは相反しない。愛も憎しみも、対極は無関心だからだ。だが、理屈で分かっても感情では理解しがたい。 「貴方だって、御兄弟には複雑な感情をお持ちでしょう? 十三夜騎士会補欠位、【サクセサーオブミッドナイト(真夜中に代わる者)】ヴァイス・ミッドナイト」 男――ヴァイスの纏う空気が変わった。部屋を満たす空気が張り詰めたものに変わる。オズは悠然とほほ笑んだ。 「貴方の役職、“Imperial Replacement”とはそのまま『皇帝の代用品』の意味。真夜中たる人を目指して作られたシリーズの中でもっとも真夜中に近く、『真夜中の代わりくらいにはなる』と判断された優秀なる子。貴方達は兄弟愛に溢れた子が多いけれど――貴方は御兄弟が好きだけど嫌いでしょう? 貴方よりも真夜中の代用品に相応しい兄弟が出てきてしまえば、貴方は用済みになってしまうもの」 「殺せないということは、必ずしも傷つけられないということと同じではないぞ」 地の底から響くような低い声で、ヴァイスは警告する。 「首を胴体につけたままでいたいなら、口は慎むことだ」 「補欠位のくせに、階位を持つものになんて酷い口のききよう」 「番外位の罪人が偉そうに」 同じようなセリフを言って、ヴァイスは嫌そうな顔をし、オズは嬉しそうに笑った。 「私たち立場が似てるから仲よしでしょう? なら、私の気持ちも分かるというもの」 「仲良くないし、分かりたくもねえ」 ばっさりとヴァイスは切り捨てる。だが、オズは聞いていない。 「代用できてしまう、必要なくなってしまう、それはとても怖くて不安定なことです。分かると思ったんですけれどね。貴方なら」 「殺したところでどうなる。不安が増えるだけだ」 淡々とした悪意のないオズの仕草に、ヴァイスは抜きかけた武器をしまった。オズはため息をつく。 「貴方達はいっぱい兄弟がいるからそうかもしれないけれど、私たちは二人きりだから根が深いんですよ。それでも同じ地獄にいることに変わりはない。自分が偽物かどうかっていうのはどうでもいい。そんなことより、自分が無価値になるほうが重大な問題です。偽物の宝石だってそれなりに美しければ価値はある。けれど、満足できるレベルの代用品がすでに存在しているなら本物の宝石だって不用品になることはあるんですよ」 オズはうめいた。 「だからといって、相手を壊しても意味がない。壊れることで永遠にしてしまうだけです。だから私は――――補い合えればいいと思ったんですけどね」 「…………お前の補い合いがどれだけ凄まじいものだったかは、想像がついた」 頭のおかしい台詞に、うんざりした顔でヴァイスは天井を仰いだ。それでもその場を去ろうとはしない。 「……あまり勝手なことばかりしていると、今度こそ外へ出してもらえなくなるぞ」 「あはは、ご心配なく。誰も私の『妹』なんて眼中にありませんから、多少悪戯したところで厳重注意が関の山ですよ」 ヴァイスの警告などどこ吹く風と言わんばかりの調子で、オズは答えた。敬意の欠片も感じられない言い草に、ヴァイスはため息をつく。 「壬無月が黙っていない。水天宮も――――他にも色々」 「あの人たちが黙っていたことなんて、今までありました?」 オズは笑い飛ばした。 「ああ、また会いに行きたい。頭を撫でて手をつないで抱きしめてあげ拘束して這い蹲らせて切り刻んで切り刻んで切り刻んで愛でて愛でて愛でて愛でて愛でて愛でて愛でて愛でて愛でて愛でて愛でて愛でて――――食べてしまいたい」 「…………本当に気持ちが悪い存在だな、お前は」 嫌そうにヴァイスはオズから距離を取った。 「好きならば素直に可愛がれ、嫌いなら殺せ。どちらか分からないなら関わらなければいい。知らないことにしていれば、その間は平和だ。あのガキは自力でここまで這い上がってこれるほどの器じゃない。お前がむやみやたらと関わらなければ、百年もたてばお前に無関係なところで生きて勝手にこの世を去るだろう」 「嫌です」 満面の笑みでオズは答えた。予想通りの返事に、ヴァイスは心の底からのため息を吐く。 「だって、そんなの悔しいじゃありませんか。私だけが思い悩むなんて不公平です。私がこれだけ苦しいんですから、せいぜい向こうも同じくらい苦しんで思い悩んで血を吐くように傷んで私の事しか考えられないようになって――――最後は私の欲求を満たしてくれればいい」 「お前はそれは――――――」 それは愛しているのと何が違うんだ。言いかけてヴァイスは止めた。オズは妹を愛している。それは間違いない。ただ、愛するのと同じだけ憎んでいるから分かりにくいだけで。 「可哀想な奴」 「お互い様でしょう」 オズは笑った。そのままばたりと大きな寝台に寝転がる。 「少し眠いです。貴方も、あまりここにいると他の人に睨まれてしまいますよ? 罪人と慣れ合うとは何事か、ってね」 「…………そうだな。戻るとしよう」 ゆっくりと重たい足音が遠ざかる。鉄の扉が閉まる音がする。遠ざかっていく足音が聞こえなくなかったのを確認して、オズは目を閉じた。 オズ・クローチェはほとんどの時間をまどろんで過ごす。ゆっくりとその口元が笑みの形を作った。 「珠月ちゃん……………………また、会いに行くから、次は――――」 時計の音が聞こえる。 ただ流れるだけのはずだったそれを、妙に心地よく感じた。 おわり
https://w.atwiki.jp/animesdvd/pages/340.html
SBS月火ドラマ『耳打ち DVD』でイ・ドンジュン(イ・サンユン扮)がシン・ヨンジュ(イ・ボヨン扮)にシン・チャンホの手術状況を知らせて残念がった。 ドンジュンはイ・ホボム(キム・チャンワン扮)からシン・チャンホ(カン・シンイル扮)が「1カ月ももたないはずだ」という言葉をヨンジュに伝えた。 ヨンジュは「正直でいい。私捕まえられたらカン・ユテク(キム・ホンパ扮)が遺体を遺棄する時間がソン・テゴン(キム・ヒョンムク扮)にできるはず」とし、今後の計画を明らかにした。韓国ドラマ 耳打ち DVD続いて「車の盗難届けを出して集中的に捜索するようにしよう」とドンジュンに強く提案した。 しかしドンジュンは「ヨンジュさんが危ない。それに君が捕まったらどうする。高潔な君 DVDチャンホさんまでいなくいなったら、俺はどうなる」とヨンジュに向けた感情を直接明らかにして目を引いた。 ドンジュンは、引き続き「隠れられるところを準備した。耳打ち DVD俺はソン・テゴンを見つける」と強い意志を明らかにした。このようなドンジュンの姿にヨンジュも心が揺れ「ありがとう」と本心を伝えた。ドンジュンはヨウンジュに服を渡し愛情を表わした。 ヨンジュは「服を選ぶセンスあるのね。お父さんの最後の道を、ぜひ見送りるために急いでほしい。服も大切に着なくちゃ」と久しぶりに心温まる会話を交わした。
https://w.atwiki.jp/aijyoc0llab/pages/3.html
更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/apahama/pages/65.html
858 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/30(火) 14 53 01 ID kt5f+/+Z0 とりあえずゆっくり書きます シーズン3 第1話「ドナウブルーの異常な愛情」 859 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/30(火) 14 57 31 ID kt5f+/+Z0 ドナウ「優作さん、好きです!」 ドナウ「俺もドナウのことが好きだ!」 ドナウ「エッ…本当ですか?」 ドナウ「俺の心に嘘偽りはない!」 ドナウ「嬉しい!」 ドナウ「ドナウちゃん…」 ドナウ「優作さん…」 ドナウ「なーんてね!なーんてね!私ったらもーやだー!」 石坂「」 ヴァーミリアン「おいどうすんだよあの娘」 860 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/30(火) 15 09 33 ID kt5f+/+Z0 キングスエンブレム「ただいまー」 カーマイン「ドナウ、一応言われた通りにやってきたけど…」 石坂「今までどこ行ってたんだ?」 キングス「いや、ちょっと優作の部屋に隠しカメラ仕掛けに…」 カーマイン「兄ちゃん、それ言っちゃ駄目だって!」 石坂「お前ら…」 ヴァーミリアン「越えてはならない一線越えやがって…」 ドナウ「やった!これで優作さんのあんな姿やこんな姿も見放題…ハァハァ」 ヴァーミリアン「おい、よだれ」 861 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/30(火) 15 18 42 ID kt5f+/+Z0 ~3日後~ 石坂「ドナウの奴…あれからずっと自分の部屋に引きこもってるな…」 ヴァーミリアン「ちょっと俺がガツンと一言言ってきてやる!」 キングス「あ、兄貴、大丈夫か?!」 カーマイン「全身包帯巻いてるけど…やられたの?」 ヴァーミリアン「うん。後ろ脚で蹴られまくった…」 石坂「おいおい、来週JCD控えてるってのに…」 ヴァーミリアン「何とかなるだろ。あ、そうだ謎のヒーロー包帯マンとして出るわ」 キングス「何それかっけぇ!俺も包帯マンになりてぇ!!」 カーマイン「映画化決定!」 リクエストソング(馬鹿兄弟…) 862 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/30(火) 15 42 15 ID kt5f+/+Z0 ケイティーズジェム「ドーナーウーちゃーん、あーそーぼー!」 石坂「やあ、ケイティーちゃん。いらっしゃい」 ケイティー「ドナウちゃんいますか?」 石坂「…まあ、いることにはいるんだけど…」 ケイティー「じゃあ、お邪魔しますねっ」 石坂「あ…。んーま、いっか」 ヴァーミリアン「くらえ!悪の化身リクエスト男爵!包帯ボンバー!」 キングス「包帯ボンバーすげぇ!」 リクエスト「何で俺が悪役なんすか!」 863 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/30(火) 16 23 15 ID kt5f+/+Z0 ~ドナウの部屋~ ケイティー「ドナウちゃ……ん…?」 ドナウ「わぁ…今日の優作さんも素敵…」 優作『zzz』 ドナウ「かわいい寝顔だなぁ…ホッペにちゅっちゅしたいよぉ…」 優作『むにゃ…』 ドナウ「ハァハァ…ハァハァ…」 ケイティー「こ れ は ひ ど い」 865 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/30(火) 18 14 49 ID kt5f+/+Z0 ~優作の部屋~ 優作「久しぶりに音楽でも聴くか」 ~♪ 優作「JRA48はやっぱいいなぁ」 ピッ ~♪ 優作「げっ!ワルキューレの騎行…薄々予感はしてたけど…」 ピッ ~♪ 優作「!? 何だ?今度は青きドナウに変わったぞ!?」 ピッ ~♪ 優作「あっ、またワルキューレに戻った」 ピッ ~♪ 優作「と思ったらまたドナウになった」 優作「…嗚呼、JRA48が聴きたい…」 867 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/30(火) 18 40 17 ID kt5f+/+Z0 ~ドナウの部屋~ ケイティー「ドナウちゃん…優作くんばっかり見てないで、一緒に遊ぼうよ」 ドナウ「ちょっと待って!優作さんが着替え始めた!」 ケイティー(そんなの見て何が面白いんだろ…) ドナウ「キングス先輩!優作さんが脱いだシャツ盗んで来て!」 キングス「わかった!」 ケイティー(先輩をパシらせるなよ…) キングス「盗んできた!」 ドナウ「では早速…」ゴクリッ ドナウ「クンクンッ イエス!イッツ、フローラル!!」 ケイティー(病…) 877 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 13 03 56 ID 1/K5s6Tc0 石坂「ドナウ、早くお風呂に入りなさい」 ドナウ「ちょっと待って」 国枝『優作、風呂が壊れたから銭湯行くぞ』 優作『はーい』 ドナウ「なん…ですって…?」 石坂「おい早く風呂に…」 ドナウ「先生、私たちも銭湯に行きましょう!」 石坂「まぁいいけどさぁ…」 878 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 13 16 55 ID 1/K5s6Tc0 ~藤沢厩舎~ 藤沢「何?風呂が壊れた?」 宏司「はい」 ペルーサ「じゃあ銭湯行こうぜ!」 ラドラーダ「賛成!」 リリエンタール「よーし。浮き輪に水中メガネにシュノーケルに…」 宏司「全部持っていく必要ないぞ」 藤沢「ビーチパラソルは?」 宏司「それも必要ないです」 藤沢「日焼け止めクリームは?」 宏司「もっと必要ないです」 藤沢「魚雷は?」 宏司「そもそも、何故それを持って行こうと思ったのか簡潔に説明して下さい」 879 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 13 29 31 ID 1/K5s6Tc0 ~武の湯(小島厩舎内)~ 邦彦「銭湯を開業した!」 太「おい、ウチの厩舎を勝手に改築しないでくれ」 幸四郎「結構繁盛してるやん」 豊「俺もひとっ風呂浴びてくるか」 国枝「ここが武の湯か~」 ソニック「まだ出来たばかりだから、綺麗ですね」 優作「うし!入ろう入ろう!」 881 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 14 12 35 ID 1/K5s6Tc0 ~男湯~ リリンタール「イケメン、大変だ!ここ魚が泳いでない!」 宏司「だから海じゃないって」 守「今日は波が穏やかだ…漁船を出すには絶好だな」 宏司「それ、ただのおもちゃの船じゃないっすか」 善臣「釣りしようと思って意気込んでた私の立場は?」 宏司「知りませんよ」 ラドラーダ「宏司見て!潜水艦モード・チェンジ!」 宏司「お前は女湯に行けよ」 ペルーサ「大変だ北村!身体が錆びてきたぞ!」 宏司「お前は錆び止め塗料が必要だったな…」 883 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 14 22 01 ID 1/K5s6Tc0 マツパク「がはは!誰かと思えば国枝に藤沢やないかい!」 国枝「げっ」 藤沢「あんたも来てたのか」 マツパク「まぁまぁ。今日は3人仲良く『けいおん!』でも見ようじゃんか」 宏司「銭湯にテレビ持ち込まないで下さいよ…」 藤沢「やっぱプラズマだよなプラズマ」 宏司「そう言う問題じゃないですよ…」 ヴァーミリアン「北村君、このシャンプー全然泡立たないんだが」 宏司「それリンスだよ」 キングス「北村氏、このシャンプー泡ばっかりなんだが」 宏司「それキレイキレイだよ」 カーマイン「北村さん!このシャンプー凄いよ、除菌もできるんだって!」 宏司「それジョイだよ」 886 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 15 38 53 ID 1/K5s6Tc0 ~女湯~ アンナドンナ「だんふぁ、だんふぁ、せなか、あらいっこしようよ」 ダンファ「いいわよ。じゃあこっちに背中向けて」ゴシゴシ ブエナビスタ「ったく…何で私までこんな庶民が来る所に…」ブツブツ レーヴディソール「たまには良いじゃないですか、ブエナ先輩」 ドナウ(この壁一枚隔てた向こうには優作さんが…)ジュルリ ケイティー「ど、ドナウちゃん…ヨダレ…」 アンナドンナ「わーい、いぬかき、いぬかきー」バシャバシャ キャッキャッ ダンファ「ちょっと私の背中も洗いなさいよ!!」 887 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 15 47 13 ID 1/K5s6Tc0 ~男湯~ 後藤「女湯覗きに行こうぜ☆」 池添「フォーーーーー!!」 藤沢「ほぉ。では私も行こう」 宏司「俺はパスしときます…」 (天井裏) 後藤「よし、ここを辿って行けば女湯の上に着くはず!」 藤沢「ワクワク!」 池添「待っていてくれ湯けむりの乙女たち!今すぐ僕が覗いてあげるからね!」 888 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 15 52 37 ID 1/K5s6Tc0 後藤「あれ?向こう側から誰かが来る…」 池添「も、もしや警察!?」 藤沢「やだ!逮捕されたくない!」 ワルキューレ(うふふ…待っててね優作くん♪) 後藤「あ…」 ワルキューレ「え…」 藤沢「に、逃げろー!」 ワルキューレ「やばいっ逃げなきゃ!」 889 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 16 34 11 ID 1/K5s6Tc0 優作「さてと、そろそろあがるか」 藤沢「そうだな」 善臣「ちょっと君達3人。いいかな」 後藤「へ?」 オマワリサン「JRA警察だ。署までご同行願おうか」 池添「ひぃ…」 リリエンタール「イケメン見てくれ!銭湯サーフィン!」 宏司「やめろよ危ないだろ」 ヴァーミリアン「ウホッ!男だらけの水泳大会!」 キングス「ポロリもあるぜよ!」 宏司「嬉しくねーよ」 カーマイン「本当は?」 宏司「嬉しくないって」 ヴァーミリアン「からの~?」 宏司「ねーよ」 890 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 16 42 51 ID 1/K5s6Tc0 アンナドンナ「いけめーん、せっけん、こっちになげてー」 宏司「ったく、しょうがねーなー」ヒュンッ ドナウ(それだ!) ドナウ「ゆ、優作さーん!私にも石鹸くださーい!!」 国枝「優作ならもう出たぞー」 藤沢「よし!私の石鹸を貸してやろう!」ヒュンッ ドナウ「いらんわーーーーーー!!!!」カキーン アンナドンナ「おおー、ほーむらん」 ドナウ「私も早く出なくちゃ!」 891 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 18 07 50 ID 1/K5s6Tc0 優作「いい湯だったな~」 ドナウ「優作さん!」 優作「やあドナウブルー」 ドナウ「こんな所で会うなんて、奇遇ですね!」 優作「そうだねー」 ワルキューレ「…」 優作「おっ。ワルキューレも来てたのか」 ワルキューレ「…」 ドナウ「…」 ゴロゴロゴロ ピシャーン 優作「うおっ、雷が」 つづく 893 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/12/01(水) 18 35 58 ID 1/K5s6Tc0 次回予告 皐月賞でサトノオーに惨敗してしまった大江原圭とトーセンレーヴ。 その借りを返すべく二人は調教に励むが、なかなか波長が合わない。 不安だけを残したまま、ついに日本ダービーが幕を開ける…。 次回、アパパネと浜中俊が恋に落ちたらどうすんの?Season3 第2話、「阿吽の呼吸と合わない二人」