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無意識恋愛【むいしきれんあい】 ことり、加藤、瑛士 「ねぇ、それ何」 これは、憧れの人にあげるもの。 「瑛士君には関係ないもの」 「ふーん…あっそ。」 あーあ、だれかれ構わず話しかけ歩く煩い人とは大違いで、背も高くって、クールに見えてミステリアスな人…、さっきからずーっと見てるのに気付いてくれない。思い切ってゆっくり近づいてみる 「加藤さん!これね、作ったからあげる」 何回も失敗したんだけど、お母さんにアドバイスもらいながら作ったクッキー。でも全部ことりの手作り、加藤さんには似合わないけど小さめの袋に星とハートのクッキーにブルーのリボン。 「あ…え、俺?」 戸惑いながらもありがとうって言って受け取ってくれた、すぐにリボンを解いて星のクッキーを食べてくれた。 「どうですか?」 「…ん、美味いと思う」 嬉しい、良かった。またありがとうって言ってくれた。 「じゃ俺が美味いか確かめてあげる」「瑛士君はいいの!」 「加藤さん一個もらうね」 なんでいいって言ってんのに勝手に取るかな…、しかもハート!なんで瑛士君がハートなんよ! 「んー…パサパサしすぎじゃね?」 最悪…、加藤さんも笑ってるし、ハートの方は好きでもない人に食べられるし、しかも評価最悪だし… 「あんたみたいな奴…」「俺はことりちゃん好きだよ?」 なにさり気なく言ってんの?そういう所も含めて全部、 「あんたみたいな奴大っ嫌いやけん!」 (それも愛でしょ?)(ちーがーう!)
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LOKI.TVの心得 第四の権力となって「報道の自由」を勘違いした大手メディアに対し 新たな対立軸としてネットを第五の権力として確立する。 真に権力の敵となることを目指す。 LOKI.TVや私自信がメディア、発信者として「報道の責任」を常に考える。 LOKI.TVの放送内容(ニコニコ生放送「「意識革命」にて放送中) 「メインメニュー」「LOKI.TV番組表」から各番組表に飛べます。 毎月第二土曜日22時30分 第○回 意見交換会 あらかじめ参加者・視聴者から頂いたテーマで 参加者平均6名以上をお招きして徹底討論 毎月第四土曜日22時30分 国民議会 団体と団体の横のつながりを広げるため それぞれ団体の代表者を出し合い 一団体一議席として話し合う議会 毎週の放送 金曜22時頃 日本国民労働党のチャット討論会の中継 そこから一人以上出して頂きインタビューや視聴者との質疑応答 土曜22時頃 様々な方をお招きして、その場で決めたテーマ?で徹底討論 日曜20時頃 日本を永続させる会のスカイプ討論会を中継 不定期放送 ○○さんの話を聞く会 ○○さんをお招きして先生となって頂いてその意見を聞いての勉強会 もしあなたが総理大臣になったら 上記と同様○○さんをお呼びして「あなたが総理大臣になったらどうするか」を聞き、意見を出し合う 以下放送ルール ここでの討論は一切のタブーを設けず 言論の自由を保障します。 ただし誹謗中傷はお控えください。 ニコニココミュニティ「意識革命」より放送されます。 ご意見、ご感想はskypeID「 skype」又はloki.re1.11.5@gmail.comまでご連絡ください。
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意識電脳接続技術とはジエール帝国連邦の、人間の意識を電脳空間に接続する技術である。レーウス機械反乱時に得た技術を使用して作られ、標準規格として世界に解放されたため、一大旋風を巻き起こしサイバー時代幕開けの要因の一つとなった。また、これに伴い仮想現実空間技術も意識電脳接続技術に適応する形で発展した。 目次 意識電脳接続技術電脳仮想空間の開放 人体への影響強制ログアウト 依存性 関連項目 意識電脳接続技術 意識電脳接続技術とは、レーウス機械反乱のリヴァダー系暴走アンドロイドの調査・研究から着想を得て開発された人類の意識を電脳空間に移植する技術である。同年代の技術革命的な技術であり、例えば、脳波認証等様々な技術に適応されている。 人体を専用カプセル型デバイスに入れ、人間の意識を直接電脳空間に接続する。電脳空間は高度サーバ群により生成され、まるで架空の世界に移り住んだかのように、電脳空間内で動き回ることができる。この技術は電脳刑務所や第2世代シュッリルムスライト、ヴァーチャルシンテーア人の技術に応用されている。 高度な技術力を要求される本技術により、サイバーセキュリティが大幅に強化され、機密情報の保管等多くのセキュリティ技術に適応されている。 電脳仮想空間の開放 この技術の開発により、意識のみを電脳世界で行動させることができるようになった。感覚をリアルに実感できることから、仮想空間の技術はゲームやヴァーチャル訓練などに適応され、仮想空間での会議も可能になった。 人体への影響 強制ログアウト 仮想現実空間でダメージを受けると、機能のON/OFFによるが実際に痛みを体感する。仮想現実空間内で死亡した場合「死ぬ夢」の原理で現実世界で覚醒するが、感覚が夢より鮮明なため、脳が実際の死と誤認して障害が残る場合がある。この現象に関してはのちに「セーフ・アウト」機能が実装され、現実での人体への心配はなくなった。 分散処理技術により高度サーバがダウンすることはほとんどないが、サーバがダウンした場合、ユーザは隣接経路にある仮想現実に移されるか、強制的にログアウトさせられる。 依存性 仮想現実空間は超現実的な体験が、実際の感覚を伴って体感できるため、依存性が非常に強く社会問題になっている。 関連項目 技術一覧 仮想空間技術 ジエールのテクノロジーツリー
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意識のハードプロブレム(英:Hard problem of consciousness.) とは、物理的な脳からどのようにしてクオリアなどの心的現象が生まれるのか、またその心的なものは物理的な脳とどのような因果関係(心的因果)があるのかという問題である。1994年、オーストラリアの哲学者デイヴィッド・チャーマーズによって、これからの科学・哲学の課題として提起された。対置されるのは意識のイージープロブレム(Easy Problem of Consciousness)である。 意識のハードプロブレムは20世紀後半の神経科学の発展によって、意識に関する大きな問題はもう残されていないと考えていた神経科学者や認知科学者に対する批判として提示された。当時の研究者が解決したと考えていたのは意識のイージープロブレム――脳の神経細胞がどのように情報を処理するかという問題であり、その1.5kgの灰色の脳の活動からなぜ現象的意識やクオリアが生じるのかという問題は、議論さえされていないとチャーマーズは主張し、ハードプロブレムを以下のように定式化した。 1、物理現象である脳の情報処理過程に付随する現象的意識やクオリアというのは、そもそも一体何なのか? そしてどうやって生じているのか? 2、そしてこれら現象的意識やクオリアは、現在の物理学のどこに位置づけられるのか? チャーマーズは哲学的ゾンビの思考実験において、現象的意識やクオリアは現在の物理学の中には含まれておらず、ハードプロブレムは解決不可能だと主張し、その上で物理学の拡張を訴えている。 茂木健一郎はハードプロブレムについて以下のように述べている。 心脳問題の解説において、心と脳を同一視する同一説、心は脳の物理的プロセスに随伴するが何の因果的作用も持たないという随伴現象説、心と脳とは別の存在であるという二元論など様々な考え方が示されることがある。しかし私は、これら異なる見解の間の差異や類似点を考えることが、そもそも意識がなぜ生まれるのかという大難問を解くことに寄与すると感じたことは、一度もない。 (中略) 因果的には脳の客観的な振る舞いはおそらく閉じている。すなわち、余計なものを生み出す余地はない。にもかかわらず、ある条件下では、そこに意識が生じる。問題の本質は、この二つの明白な事実の間の関係をどのように考えるかである。同一説だろうが二元論だろうが随伴現象説であろうが、これらの説が、心と脳の関係性の説明原理として機能するならばよいが、そうでなければ、それは単なる後付の解釈に過ぎない。 意識の科学の現状は、物質である脳から心が生み出される第一原理を未だ解き明かせない、「錬心術」の段階にあるのである。(茂木 2004 213-214) ※「因果的には脳の客観的な振る舞いはおそらく閉じている」とは物理領域の因果的閉包性のことである。 ※「錬心術」とは錬金術をもじった言葉であり、化学の根本的な原理を知らずに金を作ろうとした中世の錬金術師に科学者をなぞらえている。 ハードプロブレムに対してはさまざまな哲学者から応答、また議論があり、チャーマーズ各種の哲学的な立場を、A, B, C, D, E, Fの6つに分類している。 物理的な身体と心的なものの区別、またその関係についての哲学的考察は紀元前にまで遡る(詳細はWikipediaを参照されたし)。 そもそもハードプロブレムという概念があえて提唱されるに至ったのには、「意識」という言葉が様々な意味を持った多義語として使われているという混乱した状況が背景にある。つまりそれぞれの研究者が、同じ「意識」という言葉を使っていながら、全く違った意味を持たせていることがあり、それが様々な議論上の混乱を生んでいる。従ってチャーマーズは意識の概念を、外部の人から客観的に観察できる「機能的意識」と、本人にしか知られない主観的な「現象的意識」に分けた。これが意識の二面性(多義性)と呼ばれるものである。 例えば、誰かが転んで「痛い」と言ったなら、その人には意識があるというのが第三者にもわかる。しかしその人が本当に痛さの感覚体験をしているかどうかは第三者には決してわからない。主観的にしか体験できないその痛さこそが現象的意識である。また仮にその人が、実は人間そっくりのロボットだとしたら痛さの体験をしていないことになるのだが、痛さを体験できないロボットでも、プログラムによって人間同様に痛みを感じているよう振舞うことができる。そのプログラムは意識の「機能」を持っているということである。その機能的意識と対比させられるのが現象的意識というわけである。なお、実はその人がロボットであっても人間であっても、第三者にとっては機能的な意識しか観測できないという点では同じである。仮にその人の脳をどんなに詳細に調べても、第三者にわかるのは神経細胞の構造や神経伝達物質の活動だけであり、現象的意識は観測できないのである。このことから哲学的ゾンビが思考可能であるとされる。 参考文献 デイヴィッド・J. チャーマーズ『意識する心―脳と精神の根本理論を求めて』林一 訳 白揚社 2001年 茂木健一郎『脳内現象』NHKブックス 2004年
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●存在意識の品(希望リストに追加できない) アイテム 入手場所 組み合わせるためのアイテム コレクション/報酬 ドリームキャッチャー クエスト受注中に指定条件で調査する らせんのバネ×10歯車×10青銅の歯車×10アンティキティラ島の機械×10 アリスの考え30000コイン てるてる坊主 クエスト受注中に指定条件で調査する 空中懐中電灯 クエスト受注中に指定条件で調査する 霧の絵 クエスト受注中に指定条件で調査する 駒 クエスト受注中に指定条件で調査する
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無意識の遺伝子 No.3116 無意識の遺伝子 イベントカード 使用:戦闘 条件:こいし3 呪力4 フェイズ終了時まで、自分のリーダーにダメージが与えられる場合、そのダメージを-3する。 イラスト:焼けぷ 考察 ダメージを軽減するイベント。 防壁と違い貫通される心配もなく、安定して相手の打点を落とせるのが強み。 呪力4で3点軽減なのでイベントとしても費用対効果に優れる。 愚直・凍符「マイナスK」などには無効化されるのでチルノ相手では過信しないこと。 公式FAQ Q:「無意識の遺伝子」は重複しますか? A:します。
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意識電脳接続技術 意識電脳接続技術とは、1800年代にジエール帝国連邦にて開発された人類の意識を電脳空間に移植する技術である。 まず、人間の意識が適応できる電脳機器を作成し、電脳空間を作り出す。そこに人間の意識を移植することで、まるで架空の世界に移り住んだかのように、電脳空間内で動き回ることができる。電脳空間での活動中、現実世界の肉体はカプセルの中で保存される。 この技術は電脳刑務所や第3世代シュッリルムスライト、ヴァーチャルシンテーア人の技術に応用されている。 1850年代からは、肉体を保存せず意識のみを電脳世界で行動させることができるようになった。 関連項目 技術一覧 ジエールのテクノロジーツリー
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23◇仲間意識 「傍若無人?」 「ああ。そう名乗っていた。老師を殺した男はあいつで間違いないと思う。 俺はあいつを倒す。倒さなきゃいけないんだ。老師の仇を討つんだ」 「しっかし、信じられねぇ話だぜ。車を片手で持ち上げて? 投げて? 聞く限りじゃルール能力無しでも、全員倒せちまいそうな格闘の達人を……殺したってのかよ?」 「僕も信じられませんが……ルール能力が強大なのかもしれません。 リョーコさんみたいに一撃当てればいいだけなら、不意を突くことが出来ますし。 傍若無人。その四字熟語からは、まったく想像できませんが……」 「ルール能力か、それは考えてなかったな。 でも、さっきの破顔一笑もすごい能力を持っていたし、それかもしれない。 ――ときに、一刀両断、それに紆余曲折」 「なんだ?」 「なんでしょう、タクマさん」 「言いづらいんだが……お腹が空いちまって。ここらでそろそろ、食事にしないか?」 ぐぎゅるるるるるる! 大きな音が娯楽施設の一角に轟いた。 音の発生源は、赤く染めた髪にタレ目な筋肉質の男、切磋琢磨だ。 実験開始からすでに六時間以上が経過している。 殺伐とした殺し合いの中で体力を保つために食事は欠かせない。 破顔一笑との戦いの後、ひとしきりの治療を終えて休息も取り、 診療相談室で情報交換の席についていた紆余曲折と一刀両断も、思わず自分のお腹を押さえた。 「……そうだな。緊急事態になって腹が空腹を知らせねえとは言え、そろそろ食わないと元気がでないぜ。 ってもどこで食うんだ? 飲食店は数あるけど料理人はいないし。あたしが作ってもいいけど」 「リョーコさんは料理のできる”25歳”ですもんね」 「おい。紆余、25歳をなぜ強調した」 「すいません」 「すいませんで済んだら世界は楽だろーな! というかお前って冗談いうキャラだったか?」 「いや、言わなきゃいけない空気な気がしたんで……あー、タクマさん、どうします?」 「そうだな……ジャンクフードにしよう。下にバーガー屋があった。あそこなら、すぐ作ってすぐ食べれると思う」 「お、それは妙案だな。ついでにあたしも日本刀を取りに行けるぜ」 話は存外かんたんにまとまり、三人は診療相談室を出ることになった。 出がけに、デイパックに入っている持ち物を確認する。と言っても紆余曲折は最初の戦いで鉄の盾を失っており、 一刀両断は日本刀を紛失中、切磋琢磨は支給されたボクシンググローブを手に嵌めていて、 切磋琢磨のピアスと釣り糸以外に持ち物らしい持ち物はない。 「せっかくの(?)娯楽施設もといショッピングセンターだってのに、 何もカバンの中に入ってない、ってのもなんかおかしな話だよな。貧乏人かよあたしら」 「薬局に居ることだし、治療道具を数点持っていってもいいかもしれません。あまり重くなるのもあれだけど」 「そういえば……」 「?」 切磋琢磨が棚の一角を指差す。 不自然なくらい物が無くなっているスペースがそこにあった。 「あの辺の医療セットが根こそぎ消えてるな。二人が使ったのか?」 「いいや、あたしと紆余はちょっとしか使ってないぜ。 紆余の顔と背中のぶんを引いても、最初っからけっこうなかった。他の奴が取ってったんだろ」 「そうか。……役に立ってるといいな」 「きっと無駄になってるだろーよ。現にもう四人死んでる。ほら、紆余」 「え?」 「あたしの手、握れ。見えないんだろ」 切磋琢磨との会話を打ち切り、自然な動きで一刀両断は紆余曲折の手を取る。 「あ、ありがとうございます。でも一人で歩けなくは」 「これくらいさせてくれ。さっきはお前を守れなかった。あたしは今、少しでも自分を責めたい気分でな」 「……分かりました。じゃあ、お願いします」 彼女の言葉から何かの意を感じ取ったらしく、 紆余曲折はおずおずと確かめながら手を握り返す。 彼は破顔一笑のルール能力《自分の笑みを見た者の顔を破壊する》により顔面を崩壊させられており、 その顔には今はミイラのように包帯が巻かれていた。とても痛ましい姿だ。 もうこんなことをさせないためにも、あの傍若無人のような”乗っている”ものを倒さなければ。 言葉には出さずに、人知れず切磋琢磨は決意を新たにする。 (破顔一笑も結局、倒せてはいない。野放しにしてしまっている。――でも、俺はまた《強く》なれた。 このまま闘いを重ねていけば、きっともっと強くなれる。そのときは、老師の仇を……はっ!) しかし、いつのまにかその思考が危ない方向に向かっていることに気付いた。 気づかせてくれたのは脳裏によぎった老師からの言葉だ。 曰く、切磋琢磨のルール能力《誰かと戦うたびに強くなる》は成長を短縮してしまう。 ゆえに慢心すれば自分の強さに取り込まれ、 強くなる目的を見失ってしまうだろう、と。 今の自分は――まさにそれではなかっただろうか? (そうだ。あくまで強くなる目的は、主催を倒して”俺が強くなりたかった理由”を取り戻すことだ。 老師は仇討ちなど望んでいない……雑念を捨てなければ、勝てるわけがない) 思えば破顔一笑との戦いの最中も老師のことばかり考えていた気がする。 老師は無事なのか。老師なら、何をして勝つのだろうか。老師、老師と、師の影ばかり気にして戦えば、 負けることなど必然だ。四点流の構えは、自分で作り出すものなのだから。 「しかし、だとすれば俺は……どうすればいいんだ……?」 「ん? なんか言ったかタクマ」 「あー……、いや、なんでもない」 思索にふけっていると一刀両断に声をかけられた。 三人は階段を降り一階へ、そして娯楽施設の外と進んでいた。 まずは一刀両断が落とした刀を拾いに行き、それからメシだ。 「何考えてるかしらねえけど。お前、あんま考えないほうがいいと思うぜ。頭そんなに良かないだろ。 頭脳労働は紆余みたいなもやしっ子に任せとけばいいんだよ。 ――なー、紆余。おねーさんこれから何すりゃいいよー?」 「ちょ、リョーコさん、何でべたべたしてくるんですか! さっきの仕返しですか」 「うんそうだけど?」 「開き直られた!? もうちょっと悪びれてくださいよ!」 「紆余、一刀、お前ら……仲が良いんだな」 切磋琢磨は、仲間のようにじゃれあう一刀両断と紆余曲折を見て呆然とする。 彼にとっての懸念はもう一つあった。先の情報交換で――この二人は殺し合った仲だと伝えられたのだ。 しかし今、目の前に見える二人はまるで往年の友人のようだ。 普通なら因縁が出来てもおかしくないはず・……喧嘩するほど仲がいい、で表していいものだろうか? 「おう。仲間だからな。な、紆余」 「リョーコさんは僕の護衛ですよ。”25歳”の」 「よしキレた。ころーす」「ひゃ! ギブギブ! 昇天しちゃ、これ! ごめんなさい!」 一歩引いた視線で、あくまで客観的に、疑えば。この仲の良さはどうにも演技臭いほどだった。 しかし。破顔一笑との闘いでは一刀両断に助けてもらったし、紆余曲折はとても悪い人間には見えない。 それに……こんな場所だからこそ、切磋琢磨は他人を疑いたくはなかった。 「俺も、二人の仲間。……で、いいんだよな?」 切磋琢磨は問いかけた。 すると、ギャグ漫画風に砂煙を発生させながらポカスカやっていた二人が静まって、こちらを向いて言った。 「当たり前だろ」 「ええ。仲間ですよ」 さも当然であるかのように答えられた切磋琢磨は、今さらながら気付いた。 そういえば、彼らに対しては自分は敬語を使っていない。 いつからだ? 確か、破顔一笑と戦ってる最中からだ。そうだ。一緒に戦った。 そう、だ。 一緒に戦ったやつを仲間だと思わないだなんて、そんなの出来るはずがないじゃないか。 「だよな」 ――だから、切磋琢磨は当然であるかのように返して、自動ドアの前に立った。 三人はC-2から娯楽施設の外、西側へ出る。 何もイレギュラーが無ければ、ここには一刀両断が猪突猛進から譲ってもらった日本刀があるはずだった。 「あれ? あたしの日本刀は……」 「無いですね」 「どういうことだ? 話じゃ、こっちの方に落ちるのを見たんだったよな?」 「え、ええ。こっちでしたよね? リョーコさん」 「間違いねーよ。でも無いってことは……ん?」 が、日本刀らしきものは見かけない。 代わりに外壁に沿ったタイルの地面の一角に、一刀両断が何かを見つけた。 男二人は後ろから覗き込むようにそれを見る。 タイルばりの一か所、直線状についた傷のような深い跡。刀で差したような傷だ。 「これだ」 しゃがみこみ、一刀両断がその傷に指を当ててなぞる。 くるりと裏返して指の腹を見ると、 「乾いてるが、血の跡だ。 やっぱり、日本刀はここに刺さったらしい。そして誰かが抜いて持ってったんだ」 「そんな。いや、考えてみれば普通に日本刀ってけっこうな凶器ですしね。 持って行っても不思議じゃないか。でもそうなると、探すのは困難か。どうします?」 「うんー、どうすっかな……」 「えっと。一刀両断、お前のルール能力は日本刀じゃないとダメなのか?」 「ダメじゃない。刀なら何でもいいはずだ。多分だけど。 でも包丁とかじゃ、ちょっとリーチ的にきついな。――仕方ねえ、何かよさげな獲物がないか探してくる。 紆余とタクマは先にあそこのバーガー屋でバーガー食ってな。そうだな、十分経ったら戻ってくる」 「え、なら僕らも一緒に」 「丸腰で動くのか? 危険だぞ」 突然の発案に、紆余曲折も切磋琢磨も疑問を投げた。 しかし一刀両断は立ち上がると、手でそれを制止して、施設に向かって歩きながら続ける。 「今のあたしじゃ紆余を守れない。そして三人で動けば、 お前は紆余とあたしの二人を守らなきゃいけないんだぜ、タクマ。 効率を考えるなら別行動だ。……大丈夫だ、無茶はしない。誰かに出会ったらすぐ逃げるさ」 「リョーコさん」 「一刀がそういうなら、俺は止めないが。いいのか?」 「ああ。じゃあ、待ってろよ。それとタクマ。――紆余を頼む」 自動ドアが開き、一刀両断は一人で娯楽施設の中に吸い込まれていく。 残された二人は顔を見合わせた。といっても、紆余曲折の顔は包帯に包まれているのだが。 数秒沈黙。破ったのは紆余曲折だった。 「えーっと……行きますか、バーガー屋」 「……だな」 ◆◆◆◆ 「ってなんじゃこりゃあぁぁあ!?」 「ええっ! 何があったんですかタクマさん!?」 かくしてC-2のバーガー屋に入った紆余曲折と切磋琢磨は、 さらなる驚きに見舞われることとなった。 それは、厨房に”大量に”並んでいたダブル照り焼きバーガー。 さらに、 厨房のテーブルを埋め尽くすかという勢いで並べられたそのバーガーの前に置かれた、 「作りすぎてしまいました。ごじゆうに食べてください」の文字が書かれた紙だった。 ……実のところそれは彼らも戦った破顔一笑が作ったバーガーであり、 彼が自作バーガーを作るのに執心しすぎたあまり本気で作りすぎてしまったものなのだが、 それにしたって三十個近く並べられたバーガーは衝撃的であった。 「いや、そのだな。照り焼きバーガーらしきものが大量においてあるんだ。ご自由にお食べ下さいと」 「罠じゃなければなんのギャグなんですかそれ。全部捨ててください」 いやでも、毒を仕込むにしてもこんなに大量に作るか? 一瞬脳裏にそんな考えが浮かんだが、リスクを冒すわけにもいかず、 二人はせっせとバーガーをゴミ箱に捨てた。 そして、とりあえず冷凍庫から適当な食品を選び、水洗いしてから料理した。 といってもそこはバーガー屋、パンにはさむだけである。 これも毒の混入の可能性を危惧したが、 そんなこと言ってたら何も食べられないだろうと暗黙の了解を交わした。 ――切磋琢磨の《強くなった》耳が一発の銃声を聞いたのは、 彼らが食事を終えてから十五分後のことで。 それだけ時間が経ったというのに。 一刀両断は、バーガー屋には戻ってきていなかった。 【C-2/娯楽施設一階・ジャンクフード店】 【紆余曲折/男子高校生】 【状態】顔面崩壊、背中に傷(共に処置済み) 【装備】なし 【持ち物】なし 【ルール能力】攻撃を4秒間迂回させることができる 【スタンス】生き残る 【切磋琢磨/見習いボクサー】 【状態】上半身裸、打撲などいろいろ 【装備】ボクシンググローブ 【持ち物】ピアス、釣り糸、上のシャツ 【ルール能力】誰かと戦うごとに強くなる 【スタンス】戦いたい(傍若無人を倒す) 【C-2付近/娯楽施設内】 【一刀両断/ポニテの女】 【状態】軽傷 【装備】なし 【持ち物】なし 【ルール能力】持った刀はすべてを真っ二つにする 【スタンス】紆余曲折の盾 戦乱の演 前のお話 次のお話 完全試合 前のお話 四字熟語 次のお話 取捨選択 切磋琢磨 永久凍土 取捨選択 紆余曲折 永久凍土 取捨選択 一刀両断 鬼気迫る 用語解説 【切磋琢磨】 四字熟語としては主に仲間同士で競いあって向上することに使われる。 このロワでは赤い髪にタレ目のボクサーとして登場。自らが強くなりたかった理由を見つけるため、 強くなるため、ロワ内でも戦いを求める。敵とさえ切磋琢磨してしまう心の広さを持つ好青年。 【ダブル照り焼きバーガー】 05話にて破顔一笑が食べていたバーガー。作りすぎていたらしい
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23◇仲間意識 「傍若無人?」 「ああ。そう名乗っていた。老師を殺した男はあいつで間違いないと思う。 俺はあいつを倒す。倒さなきゃいけないんだ。老師の仇を討つんだ」 「しっかし、信じられねぇ話だぜ。車を片手で持ち上げて? 投げて? 聞く限りじゃルール能力無しでも、全員倒せちまいそうな格闘の達人を……殺したってのかよ?」 「僕も信じられませんが……ルール能力が強大なのかもしれません。 リョーコさんみたいに一撃当てればいいだけなら、不意を突くことが出来ますし。 傍若無人。その四字熟語からは、まったく想像できませんが……」 「ルール能力か、それは考えてなかったな。 でも、さっきの破顔一笑もすごい能力を持っていたし、それかもしれない。 ――ときに、一刀両断、それに紆余曲折」 「なんだ?」 「なんでしょう、タクマさん」 「言いづらいんだが……お腹が空いちまって。ここらでそろそろ、食事にしないか?」 ぐぎゅるるるるるる! 大きな音が娯楽施設の一角に轟いた。 音の発生源は、赤く染めた髪にタレ目な筋肉質の男、切磋琢磨だ。 実験開始からすでに六時間以上が経過している。 殺伐とした殺し合いの中で体力を保つために食事は欠かせない。 破顔一笑との戦いの後、ひとしきりの治療を終えて休息も取り、 診療相談室で情報交換の席についていた紆余曲折と一刀両断も、思わず自分のお腹を押さえた。 「……そうだな。緊急事態になって腹が空腹を知らせねえとは言え、そろそろ食わないと元気がでないぜ。 ってもどこで食うんだ? 飲食店は数あるけど料理人はいないし。あたしが作ってもいいけど」 「リョーコさんは料理のできる”25歳”ですもんね」 「おい。紆余、25歳をなぜ強調した」 「すいません」 「すいませんで済んだら世界は楽だろーな! というかお前って冗談いうキャラだったか?」 「いや、言わなきゃいけない空気な気がしたんで……あー、タクマさん、どうします?」 「そうだな……ジャンクフードにしよう。下にバーガー屋があった。あそこなら、すぐ作ってすぐ食べれると思う」 「お、それは妙案だな。ついでにあたしも日本刀を取りに行けるぜ」 話は存外かんたんにまとまり、三人は診療相談室を出ることになった。 出がけに、デイパックに入っている持ち物を確認する。と言っても紆余曲折は最初の戦いで鉄の盾を失っており、 一刀両断は日本刀を紛失中、切磋琢磨は支給されたボクシンググローブを手に嵌めていて、 切磋琢磨のピアスと釣り糸以外に持ち物らしい持ち物はない。 「せっかくの(?)娯楽施設もといショッピングセンターだってのに、 何もカバンの中に入ってない、ってのもなんかおかしな話だよな。貧乏人かよあたしら」 「薬局に居ることだし、治療道具を数点持っていってもいいかもしれません。あまり重くなるのもあれだけど」 「そういえば……」 「?」 切磋琢磨が棚の一角を指差す。 不自然なくらい物が無くなっているスペースがそこにあった。 「あの辺の医療セットが根こそぎ消えてるな。二人が使ったのか?」 「いいや、あたしと紆余はちょっとしか使ってないぜ。 紆余の顔と背中のぶんを引いても、最初っからけっこうなかった。他の奴が取ってったんだろ」 「そうか。……役に立ってるといいな」 「きっと無駄になってるだろーよ。現にもう四人死んでる。ほら、紆余」 「え?」 「あたしの手、握れ。見えないんだろ」 切磋琢磨との会話を打ち切り、自然な動きで一刀両断は紆余曲折の手を取る。 「あ、ありがとうございます。でも一人で歩けなくは」 「これくらいさせてくれ。さっきはお前を守れなかった。あたしは今、少しでも自分を責めたい気分でな」 「……分かりました。じゃあ、お願いします」 彼女の言葉から何かの意を感じ取ったらしく、 紆余曲折はおずおずと確かめながら手を握り返す。 彼は破顔一笑のルール能力《自分の笑みを見た者の顔を破壊する》により顔面を崩壊させられており、 その顔には今はミイラのように包帯が巻かれていた。とても痛ましい姿だ。 もうこんなことをさせないためにも、あの傍若無人のような”乗っている”ものを倒さなければ。 言葉には出さずに、人知れず切磋琢磨は決意を新たにする。 (破顔一笑も結局、倒せてはいない。野放しにしてしまっている。――でも、俺はまた《強く》なれた。 このまま闘いを重ねていけば、きっともっと強くなれる。そのときは、老師の仇を……はっ!) しかし、いつのまにかその思考が危ない方向に向かっていることに気付いた。 気づかせてくれたのは脳裏によぎった老師からの言葉だ。 曰く、切磋琢磨のルール能力《誰かと戦うたびに強くなる》は成長を短縮してしまう。 ゆえに慢心すれば自分の強さに取り込まれ、 強くなる目的を見失ってしまうだろう、と。 今の自分は――まさにそれではなかっただろうか? (そうだ。あくまで強くなる目的は、主催を倒して”俺が強くなりたかった理由”を取り戻すことだ。 老師は仇討ちなど望んでいない……雑念を捨てなければ、勝てるわけがない) 思えば破顔一笑との戦いの最中も老師のことばかり考えていた気がする。 老師は無事なのか。老師なら、何をして勝つのだろうか。老師、老師と、師の影ばかり気にして戦えば、 負けることなど必然だ。四点流の構えは、自分で作り出すものなのだから。 「しかし、だとすれば俺は……どうすればいいんだ……?」 「ん? なんか言ったかタクマ」 「あー……、いや、なんでもない」 思索にふけっていると一刀両断に声をかけられた。 三人は階段を降り一階へ、そして娯楽施設の外と進んでいた。 まずは一刀両断が落とした刀を拾いに行き、それからメシだ。 「何考えてるかしらねえけど。お前、あんま考えないほうがいいと思うぜ。頭そんなに良かないだろ。 頭脳労働は紆余みたいなもやしっ子に任せとけばいいんだよ。 ――なー、紆余。おねーさんこれから何すりゃいいよー?」 「ちょ、リョーコさん、何でべたべたしてくるんですか! さっきの仕返しですか」 「うんそうだけど?」 「開き直られた!? もうちょっと悪びれてくださいよ!」 「紆余、一刀、お前ら……仲が良いんだな」 切磋琢磨は、仲間のようにじゃれあう一刀両断と紆余曲折を見て呆然とする。 彼にとっての懸念はもう一つあった。先の情報交換で――この二人は殺し合った仲だと伝えられたのだ。 しかし今、目の前に見える二人はまるで往年の友人のようだ。 普通なら因縁が出来てもおかしくないはず・……喧嘩するほど仲がいい、で表していいものだろうか? 「おう。仲間だからな。な、紆余」 「リョーコさんは僕の護衛ですよ。”25歳”の」 「よしキレた。ころーす」「ひゃ! ギブギブ! 昇天しちゃ、これ! ごめんなさい!」 一歩引いた視線で、あくまで客観的に、疑えば。この仲の良さはどうにも演技臭いほどだった。 しかし。破顔一笑との闘いでは一刀両断に助けてもらったし、紆余曲折はとても悪い人間には見えない。 それに……こんな場所だからこそ、切磋琢磨は他人を疑いたくはなかった。 「俺も、二人の仲間。……で、いいんだよな?」 切磋琢磨は問いかけた。 すると、ギャグ漫画風に砂煙を発生させながらポカスカやっていた二人が静まって、こちらを向いて言った。 「当たり前だろ」 「ええ。仲間ですよ」 さも当然であるかのように答えられた切磋琢磨は、今さらながら気付いた。 そういえば、彼らに対しては自分は敬語を使っていない。 いつからだ? 確か、破顔一笑と戦ってる最中からだ。そうだ。一緒に戦った。 そう、だ。 一緒に戦ったやつを仲間だと思わないだなんて、そんなの出来るはずがないじゃないか。 「だよな」 ――だから、切磋琢磨は当然であるかのように返して、自動ドアの前に立った。 三人はC-2から娯楽施設の外、西側へ出る。 何もイレギュラーが無ければ、ここには一刀両断が猪突猛進から譲ってもらった日本刀があるはずだった。 「あれ? あたしの日本刀は……」 「無いですね」 「どういうことだ? 話じゃ、こっちの方に落ちるのを見たんだったよな?」 「え、ええ。こっちでしたよね? リョーコさん」 「間違いねーよ。でも無いってことは……ん?」 が、日本刀らしきものは見かけない。 代わりに外壁に沿ったタイルの地面の一角に、一刀両断が何かを見つけた。 男二人は後ろから覗き込むようにそれを見る。 タイルばりの一か所、直線状についた傷のような深い跡。刀で差したような傷だ。 「これだ」 しゃがみこみ、一刀両断がその傷に指を当ててなぞる。 くるりと裏返して指の腹を見ると、 「乾いてるが、血の跡だ。 やっぱり、日本刀はここに刺さったらしい。そして誰かが抜いて持ってったんだ」 「そんな。いや、考えてみれば普通に日本刀ってけっこうな凶器ですしね。 持って行っても不思議じゃないか。でもそうなると、探すのは困難か。どうします?」 「うんー、どうすっかな……」 「えっと。一刀両断、お前のルール能力は日本刀じゃないとダメなのか?」 「ダメじゃない。刀なら何でもいいはずだ。多分だけど。 でも包丁とかじゃ、ちょっとリーチ的にきついな。――仕方ねえ、何かよさげな獲物がないか探してくる。 紆余とタクマは先にあそこのバーガー屋でバーガー食ってな。そうだな、十分経ったら戻ってくる」 「え、なら僕らも一緒に」 「丸腰で動くのか? 危険だぞ」 突然の発案に、紆余曲折も切磋琢磨も疑問を投げた。 しかし一刀両断は立ち上がると、手でそれを制止して、施設に向かって歩きながら続ける。 「今のあたしじゃ紆余を守れない。そして三人で動けば、 お前は紆余とあたしの二人を守らなきゃいけないんだぜ、タクマ。 効率を考えるなら別行動だ。……大丈夫だ、無茶はしない。誰かに出会ったらすぐ逃げるさ」 「リョーコさん」 「一刀がそういうなら、俺は止めないが。いいのか?」 「ああ。じゃあ、待ってろよ。それとタクマ。――紆余を頼む」 自動ドアが開き、一刀両断は一人で娯楽施設の中に吸い込まれていく。 残された二人は顔を見合わせた。といっても、紆余曲折の顔は包帯に包まれているのだが。 数秒沈黙。破ったのは紆余曲折だった。 「えーっと……行きますか、バーガー屋」 「……だな」 ◆◆◆◆ 「ってなんじゃこりゃあぁぁあ!?」 「ええっ! 何があったんですかタクマさん!?」 かくしてC-2のバーガー屋に入った紆余曲折と切磋琢磨は、 さらなる驚きに見舞われることとなった。 それは、厨房に”大量に”並んでいたダブル照り焼きバーガー。 さらに、 厨房のテーブルを埋め尽くすかという勢いで並べられたそのバーガーの前に置かれた、 「作りすぎてしまいました。ごじゆうに食べてください」の文字が書かれた紙だった。 ……実のところそれは彼らも戦った破顔一笑が作ったバーガーであり、 彼が自作バーガーを作るのに執心しすぎたあまり本気で作りすぎてしまったものなのだが、 それにしたって三十個近く並べられたバーガーは衝撃的であった。 「いや、そのだな。照り焼きバーガーらしきものが大量においてあるんだ。ご自由にお食べ下さいと」 「罠じゃなければなんのギャグなんですかそれ。全部捨ててください」 いやでも、毒を仕込むにしてもこんなに大量に作るか? 一瞬脳裏にそんな考えが浮かんだが、リスクを冒すわけにもいかず、 二人はせっせとバーガーをゴミ箱に捨てた。 そして、とりあえず冷凍庫から適当な食品を選び、水洗いしてから料理した。 といってもそこはバーガー屋、パンにはさむだけである。 これも毒の混入の可能性を危惧したが、 そんなこと言ってたら何も食べられないだろうと暗黙の了解を交わした。 ――切磋琢磨の《強くなった》耳が一発の銃声を聞いたのは、 彼らが食事を終えてから十五分後のことで。 それだけ時間が経ったというのに。 一刀両断は、バーガー屋には戻ってきていなかった。 【C-2/娯楽施設一階・ジャンクフード店】 【紆余曲折/男子高校生】 【状態】顔面崩壊、背中に傷(共に処置済み) 【装備】なし 【持ち物】なし 【ルール能力】攻撃を4秒間迂回させることができる 【スタンス】生き残る 【切磋琢磨/見習いボクサー】 【状態】上半身裸、打撲などいろいろ 【装備】ボクシンググローブ 【持ち物】ピアス、釣り糸、上のシャツ 【ルール能力】誰かと戦うごとに強くなる 【スタンス】戦いたい(傍若無人を倒す) 【C-2付近/娯楽施設内】 【一刀両断/ポニテの女】 【状態】軽傷 【装備】なし 【持ち物】なし 【ルール能力】持った刀はすべてを真っ二つにする 【スタンス】紆余曲折の盾 戦乱の演 前のお話 次のお話 完全試合 前のお話 四字熟語 次のお話 取捨選択 切磋琢磨 永久凍土 取捨選択 紆余曲折 永久凍土 取捨選択 一刀両断 鬼気迫る 用語解説 【切磋琢磨】 四字熟語としては主に仲間同士で競いあって向上することに使われる。 このロワでは赤い髪にタレ目のボクサーとして登場。自らが強くなりたかった理由を見つけるため、 強くなるため、ロワ内でも戦いを求める。敵とさえ切磋琢磨してしまう心の広さを持つ好青年。 【ダブル照り焼きバーガー】 05話にて破顔一笑が食べていたバーガー。作りすぎていたらしい。 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
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正しい姿勢を図示しましたが、正しい姿勢というのは、人によって違いがあります。 腰が大きく曲がった人が、図のような正しい姿勢をしようとすると5分とは維持できないだろうと思います。 これを解消するためには、正しい姿勢になったつもり姿勢というのがとても効果的です。この方法ならどんな姿勢の人であってもできますし、何かをしていても意識するだけなので、注意さえしていればいつでも行うことができます。 正しい姿勢が身体を楽にするということは、やってみればわかりますが、正しくない姿勢をしている人に如何に無理なく正しい姿勢をとってもらえるようになるかを考えてみると無理矢理やってもらっては意味がありません。 正しい姿勢の項目図で紹介したところに意識を置くようにして座ってみて下さい。大事なことは、腰が前にでて、下腹部が僅かに緊張させ等々という意識を同時に行いながらゆったりと座ることです。形を気にしすぎないで、無理でないなら、図のような形に近づけるということで十分です。 この方法なら仕事中でも行えますが、一日のうちで一度は(5分程度でも構いません)正しく座ろうとするようにだけはして下さい。 また一日では決して会得できる方法ではないので、最低でも3週間は必ず続けてみてください。そうしないと効果がハッキリわかりません。 これができれば、楽に身体全体に意識を張り巡らせることができ、楽になってくると思います。