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魔理沙7 6スレ目 522 「年末には、酒だぜ」 「いきなり飛んできて何用だ?」 冬の夜中にここまで来るとは。 「寒くなかったか?」 「寒いぜ。もの凄くな」 「ごくろうさまだ」 「なんだつれない奴だな。飲み明かそうぜ」 魔理沙が家にやってきた。 「今年あった嫌なことを酒を飲んで忘れ、新年を迎える。良いことじゃないか」 ちなみに新年まではまだ数週間ある。 「ほんとうは?」 「眠れなくて暇だったんだ」 「ああそうかい」 どこまで本当なのか分からない。 魔理沙を中に案内し座らせる。蝋燭に火を灯した。 「おお。なんだかロマンチックってやつだな」 「安い酒と野菜の漬物くらいしかないんだけど」 「構わないぜ」 「すまんな」 酒瓶数本と漬物を持って魔理沙の前に座る。 茶碗に注いで軽く持ち上げた。魔理沙もそれに倣う。 「乾杯」 「二人の夜に……ってやつか」 「ああそうだ。君の瞳に乾杯」 「ははは」 何時間経ったのか。 俺も魔理沙も良い具合にできあがってきていた。 宴会の時は酔って騒ぐのが礼儀というものだが、今は二人だけだった。 神社の宴会の時の魔理沙はどのように振舞っているのだろうか。出席したことがないから分からない。 妖精悪魔幽霊妖怪が跋扈している神社の宴会になど恐ろしくていけない。 魔理沙は魔法使いで、かなりの実力があるらしい。前に本人が言っていた。 俺はただの一般人だ。 「魔理沙さぁ」 「なんだ?」 彼女とこうやって夜に呑み合うのはこれで十回目程度だろうか。 「夜に暇なんだったら他の奴のところに遊びにいけばいいんじゃないのか?」 「んんー」 こうやって二人でいるときは魔理沙が一方的に喋って俺がそれに答える。それをどちらかが潰れるまで続ける。 「なんで俺のところに来るんだ?」 「そうだな」 酒の席でつまらない質問だったが、魔理沙は気にしないようだった。 「なんで?」 「夜眠れなくて暇な日っていうのが、そんな多いと思うか?」 じっと魔理沙が見つめてくる。彼女のその言葉の意味するところがわからなかった。 「いや、おまえに限ってそんな日があるとは思えん」 「そうかい」 いつもは酔う前も酔った後もガンガン喋ってくるのだが、今日はどうしたことか。ずいぶんおとなしい。 「まあ普通は夜寝てるよな。起きてるのは妖怪とか悪魔とか」 「そうだぜ。だからおまえのところに来るんだ」 俺も寝てるんだよ。とは言わない。 「おまえが来るたびに家のお酒が無くなるんだよ」 「そりゃあ、二人で呑んでたらそのくらいは当然だぜ」 家の中は蝋燭の火だけで照らされている。魔理沙の顔くらいは見えた。 「今度から自分の酒は持参してほしいもんだ」 「肝に銘じておくぜ」 魔理沙は泣き上戸だったろうか。 「それは前にも数回聞いたぞ」 「安い酒なんだろう? ケチケチするな」 さっきから俺は何を考えているのか。支離滅裂だ。 俺も相当酔っているようだ。 「綺麗だな」 「蝋燭?」 魔理沙が突っ伏していた顔を起こしてポツリと。 もう潰れて寝たものだと思っていた。その寝顔を肴にして俺は呑んでいた。 「でも私はもっと派手なのがいいぜ。この三十倍はありそうなのが」 そんなでかいものはどっかの屋敷かお城とかにしかない。三十倍の大きさの蝋燭も無いだろうが。 「……」 じっと火を見つめている。瞳にそれが映って、魔理沙の顔がとても綺麗に思えた。 ゆらゆらと瞳が揺れる。 「どうした。らしくない」 「私にだってな……こんな日は存在するぜ。……一応な」 「まーそうだな。女の子だもんな魔理沙も」 「……そう、私も女だ。忘れちゃいけないぜ」 身体を起こしてこちらに顔を向ける。酔っ払いの顔だった。 その顔を正視できないのは俺も酔っ払っているからか。 茶碗を呷り顔を隠すようにした。 「女には憂鬱がつきものだぜ」 「そうらしいな」 「そして私は今憂鬱だ」 「みたいだな」 「私は女か?」 「そうだ。可愛い少女で魔法使いだ」 酔っ払いをまともに相手にできない。いつものように適当に相槌を打つ。 その態度が気に食わなかったのか、突然魔理沙が立ち上がった。 何事かと吃驚する間もなく、酒瓶を引ったくりそれを一気に呷った。腰に手を当てて。 「おいよせ」 立ち上がり強引に取り返した。安い酒だが、一気飲みなどするとどうなるか分からない。俺ならまだしも、魔理沙はまだ少女の年齢だ。 多少中身がこぼれてしまった。一杯程度か。もったいない。 舌打ちし文句を言ってやろうと魔理沙を睨む。 顔は前髪で隠れていた。 ということは俯いているということだ。 まさか…………泣いてる? んな馬鹿な。 首を振って阿呆な妄想は消し去った。 あの魔理沙が泣くのだろうか。 少し屈んで高さを合わせた。魔理沙とは身長差がそれなりにあるのでこうしないといけない。 そうしてやっと見えた彼女の顔は無表情だった。ほら泣いてない。 こっそりと安堵の息を吐いて頭に手を置いてやる。 「ごめんな」 以前にもこうやって頭に手をやって撫でてやったら怒られた。 子供扱いするなと。 俺のほうが年上だ。 魔理沙を助けてやれるのは俺以外にもいるだろうが、今は俺しかいない。 自惚れだ。 「……なんで謝る」 やっとこちらを見てくれた。表情にも変化が見れた。不満そうだ。 そういえば意味も無く謝るなと怒られたこともあった。怒られてばっかだった。 「癖だ。俺は困ったら謝ってしまうんだ」 「その癖、直したほうがいいぜ。正直嫌だ」 そう言うと俺の手を頭からどかした。 俺も背筋を伸ばす。もう屈んでる必要はない。見上げてくる魔理沙が頭を下げた。 蚊の鳴くようなか細い声で 「すまん」 「なんで謝る」 「嫌な女だぜ、私」 「気にするほどじゃ無いな」 素っ気無く返した。冷たいかもしれないが、言ってしまっては仕方ない。 気まずい沈黙。 俺と魔理沙との会話は単純だ。 魔理沙がボールを投げて俺が受け取る。投げ返すことはあまりしない。 ただひたすら魔理沙の言葉をもらうのが基本だった。 矢印は魔理沙から俺へ向けられるが、俺から魔理沙へ向けられることは今まで滅多になかった。 ひたすら受身の俺は、魔理沙の一方的な調子が合っていたのだ。 まさか、その彼女といて重苦しく感じられるとは思わなかった。 悔しい。 「……今日は泊まっていくのか?」 一応、訊いておいた。 この雰囲気で再開してもしょうがない。今日はお開きだ。 稀にだが、魔理沙は泊まっていくことがある。だから一人暮らしの俺でも布団は二人分だ。 「いや、今日は帰るぜ。お邪魔さまだ」 「そうか。で」 帽子を被り箒を持つ、帰り支度をしている魔理沙に訊いた。 「次はいつ来るんだ?」 驚いた顔でこちらに振り向いた。 いつも通りの言葉だ。 これは挨拶のようなものだった。別れの挨拶だ。 何回も繰り返して、もう俺の中ではシステム化してしまったものなのだろう。頭に浮かべるより速く発した言葉。 それをこんなにも驚いている。不思議である。 考えてもどうせ分からないだろうし、構わず続ける。 「せめていつ頃来るのか教えてくれよ。酒無しでも構わないのならいいんだが」 「……そうだな。気が変わった」 帽子を脱いで箒をその場に立てかけている。 俺のには答えてくれなかったが。 「あ?」 「今日は泊まっていくぜ。酒が抜けてないのに空なんか飛んだら危ないしな」 少し笑ったように見えた。 なぜか魔理沙は泊まっていくようだ。 何を考えているのか分からん。酔っ払っているのだろう。 窓際のベッドには魔理沙が座っていた。その横に俺が布団を敷いて寝ている。 蝋燭を消した今は窓から差し込む月明かりだけが視力を助けている。 「今日は疲れたぜ」 「そうだなー。魔理沙もお疲れだ」 「女はたいへんなんだ」 「勉強になります」 「恋する乙女ってやつだ」 「なるほどね」 感慨深そうに言ってくる。 乙女は酒を酔うほど呑むのだろうか疑問だ。 「この場合、恋する乙女ってのは私のことだな」 「そうですかい」 「私は誰に恋してると思う?」 「俺か?」 「そうだ」 「ありがてぇな」 まだ酔っ払っているのか魔理沙は。ありえないことを口にしている。 その言葉に何も感じなかった俺も相当酔っているのか。 もっと喜んだらいいのに。 冗談を言っているように、笑いながら、魔理沙はぺらぺら喋る。 「出会ってから今まで、いつ惚れたのか、いつそれに気づいたのか分からないけど、私はおまえが好きなんだ。会うたびに微笑んでくれる、ご飯くれたり、 私の無茶な要望にも文句言っててもそれなりに叶えてくれたし、素っ気無かったり子ども扱いしたり、おまえといると楽しいんだぜ」 ベッドを叩きながら笑う。なにがそんなに可笑しいんだ。笑うところが見当たらない。 寝ていた体を起こす。無邪気にベッドに腰掛けている魔理沙を見上げた。 魔理沙の顔は逆光になって見えなかった。笑っているのか? そうでないのか? どちらでもいい。 ずっと訊きたいと思ってたを訊いた。 「おまえ酔っ払ってるのか?」 「さあな。どうおもう?」 質問を質問で返すか。 「分からないが、とりあえず告白されたからには答えなくては」 正座して向き直る。言っておくが、俺は酔っ払ってはいない。酔いは醒めた。 そう信じたい。酔っているのだとしたら最悪だ。 しっかりと彼女を見据え、言い切った。 「俺も好きだ。愛してる、魔理沙」 「……いつから?」 「一目惚れで、それに気づいたのがその次の日」 覚えている。初対面で大きな笑顔だった彼女を。空からやってきた魔理沙を。 魔理沙が微笑んだ。……気がした。 顔がすっと近づいてくる。 「嬉しいぜ。夢みたいだ」 「夢かもしれない」 「そうか。だったら、好きなようにしないと損だぜ」 「ああ」 近づいてくる彼女に合わせて俺も近づく。 唇が触れ合う。それだけ。 魔理沙が倒れ掛かってきた。座ったまま抱きとめる。 「……あったかいな、おまえは」 「魔理沙も」 抱きついてくる力が強まった。ぎゅっと、きつく。 吐息を体にかけられた。 胸に顔を埋めた魔理沙が吐いたものだった。長い長い、なにもかも吐き出すような息。 その息に紛れて言った言葉を聞き逃さない。 「あぁ……幸せだぜ」 「俺も」 「おまえも、好きなようにしたほうがいいぜ?」 「じゃあこうする」 抱いたまま頭を撫でてやった。魔理沙は嫌がらない。そのまま撫でてやる。 彼女の寝息を確認するまでずっと。 魔理沙が目を覚ました。 「おぅ……おはようございます」 「おはよう」 ベッドから身を起こす。もう朝だ。どちらかというと昼に近い。 俺は、あのまま寝た魔理沙をベッドに寝かしてやってからずっと起きていた。寝たら夢になってしまいそうで。 今この瞬間が夢でないという保証もない。なにしろ眠い。 自分の体を見下ろして、魔理沙がポツリと言った。 「あー……よし、襲われてないぜ」 「疑ってたのかよ」 魔理沙はニヤリと笑い 「こんな可愛い魔法少女だ。男なら誰でも据え膳だぜ」 「意味わからん」 彼女に帽子と箒を渡してやる。それを笑顔で受け取る彼女に訊いてみた。 「なあ、昨日のこと覚えてる?」 「昨日と言ったら、おまえが酔って裸踊りをしたところまでしか覚えてないぜ」 「してないが、そうか」 やっぱり魔理沙は酔っ払っていたのだろうか。それならそれでいい。良いことがあったことに変わりない。 いつかまた、今度は俺のほうから告白するのも悪くないと思えるようになった。 「おまえのほうこそ、昨日なにがあったか覚えてるのか?」 意地悪そうに訊いてくる。 「俺も、魔理沙が酔って俺に告白してキスしてきたとこまでしか覚えてないぜ」 「そうかそうかそうか」 魔理沙はいやらしい笑みを崩さず頷く。 グイッと両手を挙げて背筋を伸ばした。もう帰るのだろう。 帽子を手に取り被ろうとする魔理沙に、慌てて言った。なんとなく、今帰してしまうのは惜しいと感じた。 「あ、朝飯……とは言えないが、昼飯とも言えないんだが。なんか食べてく? 作るぞ?」 「おお。嬉しいぜ。ありがたく頂いていこう」 その笑顔がまぶしいと思った。 ただ単に陽光が差し込んできただけだったが。 魔理沙が帰ったらゆっくり寝よう。さすがに眠いから。 あの出来事を、寝たら忘れてしまうかもしれない。夢のようなあの夜が夢になってしまうかもしれない。 それも構わないだろう。 とりあえずは、これからも魔理沙と一緒にいられそうだ。 「作るのなら早くしてほしいぜ。腹ペコだ」 「はいはい」 ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 584 今年のクリスマスも何もなかった。 恋人同士で過ごす聖夜なんていうのは、きっと都市伝説に違いない。 一人でぼんやり空を眺めていると、一筋の光が見えた。最初はただの流れ星だと思っていたのだが、どうやら違うようだ。 それ自体が星を撒き散らしながら、一直線にこちらへ向かってくるような星は僕は聞いたことがない。 「――――――!」 数秒後、それなりに片付いていた僕の部屋は廃墟と化していた。まさに嵐が過ぎた後のようだ。 もっとも、その嵐の元はここにいるのだが。 「よっ、メリークリスマスだぜ」 「……魔理沙か」 その少女、霧雨魔理沙は何事もなかったかのように僕に笑いかけてきた。 怒る気力も出ないので、精一杯の愛想笑いで応えてやる。 「なんだ、せっかくのイブの夜だってのにお前はまた一人身か?」 「ほっといてくれよ。……ところで、魔理沙は何の用なんだい?」 「そんなの決まってるだろ。ほら」 魔理沙は背中に担いでいた白い袋を高々と掲げた。 おそらくはサンタクロースを意識しているのだろうが、基本的に白黒の服装である彼女にはどうも似合っていなかった。 「ふーん。で、僕には何をくれるんだい?」 「わかってるなら話は早いぜ。これだ」 魔理沙が取り出したのは、鮮やかな装飾の施された箱であった。 「これは何かっていうとな……」 そう言うと、魔理沙はそのラッピングを解き始めた。即座に開けるのなら飾り付ける意味がないじゃないかと突っ込みたくなったが、とりあえず黙っておいた。 「クリスマスっていったらこれだろ? ケーキだぜ」 「へぇ……しかし変な形をしているな」 「し、仕方がないだろ! 初めて作ったんだから……あ」 お世辞にも整っているとは言い難いチョコレートケーキが、箱の中から姿を現した。 僕が少しコメントしてやると、魔理沙はまたあっさりと自滅した。 顔を赤くして下を向いている。 「魔理沙の手作りねぇ……」 「い、いいから早く食えよ!」 魔理沙が押し付けるようにしてケーキをさしだしてきた。 顔がチョコまみれになるのは嫌だったので、僕は近くの食器棚から皿とナイフを取り出した。 どうせ魔理沙も食べるだろうから、皿はニ枚持っていく。 「ほら、これに取り分ければいいさ」 「妙に用意がいいじゃないか」 「これぐらいは誰でも持ってるだろう」 魔理沙の言葉を軽く受け流しながら、ケーキにナイフを入れた。 二つに切り分けると、その物体はいよいよ原形を留めなくなってきたが、食べられれば問題はないだろう。 「じゃ……いただくよ」 僕は箸でケーキをつまんで口に運んだ。あいにくフォークなどという素敵なものは持ち合わせていなかったのだ。 チョコの味が口の中に広がる。決してしつこくなく、ちょうどいい甘さだった。 「なかなか美味しいじゃないか。食べ物は見た目によらないんだな」 「あー、だからそれはもういいだろ」 それからしばらくの間、そのケーキを堪能していた。 僕は自分の分を半分ほど食べ終えたところで、魔理沙の分が全然減っていないことに気がついた。 「どうした、食べないのか?」 「いや、そうしたいのは山々なんだけどな……」 見ると、魔理沙の皿の上で箸が奇妙なダンスを踊っていた。どうやら、魔理沙は箸をうまく扱えないらしい。 「なぁ○○、フォークとかないのか?」 「あれば使ってるさ」 「そうか。うーん…………じゃあ○○、これ」 「うん?」 魔理沙は僕に箸を渡すと、大きく口を開いて静止した。 その意図がわからず、僕のほうも動きが止まってしまう。 「…………」 「……何やってるんだ?」 「いやだからさ、食べさせてくれよ。それ使えるのお前しかいないんだから」 「ああ」 ようやく合点がいった。僕は箸でケーキをつまむと、魔理沙の口の中へ放り込んだ。 「ん…………おお、これは美味いじゃないか」 ものを美味しそうに食べることに関しては彼女の右に出るものはいないだろう。 そんなどうでもいいことを考えながら、僕は満足そうに口を動かす魔理沙の顔を見つめていた。 「……ありがとな」 魔理沙の顔が、なぜか少し赤くなっていた。部屋の暖房が強すぎたのだろうか。 「なぁ○○」 「なんだい?」 「…………きだぜ」 「え?」 僕は窓を開けながら、背中で魔理沙の話を聞いていたため、その言葉の一部しか聞き取れていなかった。 今一度、魔理沙に聞き返す。 「ごめん、よく聞こえなかった。もう一度言ってくれないか?」 「……なんでもない」 「?」 魔理沙はまた下を向いてしまった。心配になり、その顔を下から覗き込む。 「どうしたんだい? どこか具合でも……」 「いや、だ、大丈夫だぜ! それより!」 「ん?」 「今日はここに泊まってもいいか?」 「別に構わないけど」 「サンキュ」 そう言うか早いか、魔理沙はすぐに横になってしまった。 布団を敷くから待てと言ったが、彼女はそれきり起きてこなかった。仕方なくそのままにして、毛布をかけておいてやる。 僕は再び窓の外を眺めた。 「メリークリスマス、か」 見上げた夜空には、ちらほらと雪が降り始めていた。 こうして僕のクリスマスは、それなりに楽しく過ぎていったのだった。 ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 585 今日はいわゆるクリスマスというやつだ。 もう幻想郷にいる僕にはあまり関係ないのかもしれないけど。 そんなことを魔理沙に話してみたわけだ。 「ふーん。おまえの世界だと、クリスマスってのが今日になるわけだ」 「うん」 「めでたいのか?」 「えーと、みんなで騒いで美味しいもの食べる」 「こっちの宴会と変わらないじゃないか」 「そう言われてしまうと」 「しかもこっちは年に何回もやる。私たちの勝ちだぜ」 「勝ち負けがあるのね……あ、クリスマスには、プレゼントがもらえるんだよ」 「なに? おまえ、そういうことは早く言わないとダメだぜ」 「ごめん。って、その手はなに?」 「プレゼントだ。欲しいぜ」 「魔理沙……残念だけど」 肩に両手を置いてかぶりを振る。 諭すように言ってあげた。 「クリスマスプレゼントは、良い子にしてた子供しかもらえないんだ」 「なに?」 眉を顰めて驚く魔理沙。心外だと言わんばかりに 「私は子供だぜ。しかも良い子だぜ」 「なんでそう当然そうに言えるんだろう……」 「ひどいぜ」 「わかったよ……で、魔理沙は何がほしいの?」 「おまえ」 「はい?」 「おまえが欲しいぜ。身も心も。……ダメか?」 いつもどおりの口調だが、顔は真っ赤だった。ついでに瞳も潤んでいる。 いきなりだったので、僕は返す言葉が出てこなかった。 「や、やっぱりいい。忘れてくれ。バカなことを言っちまったぜ」 帽子を深く被って顔を隠す魔理沙。そっぽを向かれてしまった。 ……ちょっと泣き顔だった。 そんな魔理沙を優しく包み込んであげる。 ちょっと照れくさくて、苦笑してしまった。 「バカだな魔理沙は」 「う、うるさい。なんだよ急に」 「とっくに、僕は魔理沙のものだよ。知らなかった?」 「そっ……そいつは、知らなかったぜ。なんだ。えへへ」 帽子で隠れて見えないが、きっと魔理沙は耳まで真っ赤なはずだ。それととびっきりの笑顔。 くるりとこちらを向いてきた。 やっぱり笑顔だ。 魔理沙がキスをしてきた。不意打ちだったから、一秒と触れることはなかった。 それでも魔理沙は笑っている。 「じゃあ、さっきのプレゼント無しにしてくれ」 「あ……まだそれ引っ張るんだ」 「そうだな。じゃあおまえとの子どもが欲しいぜ」 「ちょ、それは」 「いやか?」 「いやじゃないしむしろ嬉しいんだけど……魔理沙はまだ子どもだから、さ」 「愛に年齢差は関係ないぜ。それにおまえもほとんど同じくらいじゃないか」 「あ~……じゃあ、予約。うん予約にしとこう」 「それでもいいか。私とおまえとの子どもだ。予約しとくぜ」 「何年後のクリスマスだろうね」 「私はいつでもいいんだぜ。おまえさえよけりゃ」 ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 770 里のはずれの目的地。男が一人ぽつんと焚き火をしているのが目に入った。 上空の私に気がついて、露骨に首をたれる。 思わずニヤリとしながら男の傍まで降りていく。 「珍しい奴が珍しい所で珍しい事してるな」 「騒々しい奴が騒々しく現れて騒々しく近づいてくるな」 「そんなに褒めるなよ。照れるじゃないか」 「褒めてねえよ、魔理沙」 いつのも挨拶を済ませて、私は焚き火から突き出ている一本の枝に目をとめた。 「で、まだ焼けないのか?」 その先に突き刺さっているであろう物体の事を聞くまでもない。 間違いなく焼き芋だ。 「一応言っておくが、一つしかない」 「私のために焼いておいてくれたんだろう? 愛されてるな」 そういって焚き火に近寄り手をかざすと、後から聞こえよがしなため息が聞こえた。 いつもの諦めた合図。今日も私の勝ちだ。 「どれ、もういいか?」 「あぁ、もういいぞ」 そう言って男は焚き火から枝を引っこ抜く。その先には芋の形をした新聞紙。 私はそれを受け取って新聞紙をはがしていく。 「お、美味そうだな。ていうか、新聞をこんなふうに使ったら、文が怒るんじゃないか?」 「古新聞の有効活用だ。むしろ褒めてくれるさ」 「そうかね?」 まぁ、むしろ気にしたりしないのかもしれない。 「おお。美味そうだな。 よし、お前にも半分やるぜ。バレンタインだ」 一日遅れだけどな。とは口に出すまでもなかった。 「一日遅れの上に元々俺のだよ」 「まぁいいじゃないか」 「いいけどな」 半分に割った焼き芋を手渡し二人でかぶりついた。 「それにしても美味いな」 「あぁ。美味いな」 「風情があるからかね」 「お前と一緒だからな」 ………… 「照れるなよ」 「いや、無理だろ。照れるぜ。というか恥ずかしい奴だな。それにキザだぜ」 「焼き芋うまいなぁ」 「お前も照れてるんじゃないか?」 「ま、な」 ──────────────────────────────────────────────── 7スレ目 90 「茸狩りに行こうぜ」 霧雨魔理沙が自由奔放、且つその場の気分に合わせて行動をしていることに加え、彼女の使用する魔法に魔法の森の茸が必要不可欠である事を考えれば このような発言が出てくることも至極当然、そうでないのがおかしいとも言える。 それでも彼女の傍らについている男――○○が頭を抱えるのは仕方が無かった。 なぜなら……… 「だからと言って人が気持ち良くまどろんでいる時にわざわざ起こしにくるんじゃなぃ……」 そう、今は深夜なのだ。 もう少し詳しく言うなら、草木も眠るような時間帯であるということぐらいか。 「全くお前はいつもいつも突然というか何と言う、っくあぁぁ……」 注意の声も語尾には覇気が無くなっている。 彼が浮かべた欠伸の数はついに二桁に突入し、目尻に浮かんでいる涙もその眠気を存分に表現していた。 「別に普通だぜ?」 だがそんな事でかの霧雨魔理沙が反省、まして罪悪感を感じるわけも無く、夜中であっても白昼と変わらぬ姿を見せている。 寧ろ二割ほど元気が増している様にさえ感じるのは、きっと隣の人物と相対的に見ているからなのであろう。 「そう思うのはお前だけだろうよ。…ったく、何で俺がこんな事……」 一方の○○はさっさと事を済ませて再び心地よい夢の世界にダイヴを決め込みたかったので、眠たげながらも手をせかせかと動かした。 寝ている彼を叩き起こす魔理沙も魔理沙だが、それに付き合ってわざわざこうして苦労している彼も大概である。 というのも彼には彼女の申し出を断れない理由があるわけで。 「当たり前だろう。恩義ってのは返すためにあるんだぜ?」 ここに訪れた当初身寄りの無かった○○に雨風凌げる家屋と一日三食の食事を提供しているのは、何を隠そう第一発見者の霧雨魔理沙なのだ。 その対価として何かを支払うのは人道的にも道徳的にも当然であるのだが、 「だからってこれは過剰労働じゃないのか…」 やっぱり彼は納得がいかなかった。 それもその筈、魔理沙の要望はどれも度を越えたものばかり。 初めの内は納得していたものだがそれが次第に無理やりになり、果てには自分に言い聞かせるのも諦める。 そりゃ愚痴もこぼれるし胃も痛むってもんである。 「それはお前の考えすぎだ。物事は客観的に捉えなくちゃいけないぜ?」 「誰がどう見ても世論は俺に味方すると思うんだが」 「それこそが自己中心的な思考ってやつだ」 魔理沙が屈み込んで茸の採取に勤しむ○○の顔を覗き込んで意地の悪い笑みを浮かべる。 ああ言えばこう言う。屁理屈はその弾幕の如き力技で押し通す。 それが霧雨魔理沙、其の人となり。 だから堂々と在りもしない胸を張って泥棒家業などという悪行を罪の意識など感じずに続けられるのだろう。 単に、神経が図太い。 いい加減自分の反論も徒労にしか成らない事を彼は徐々に認識し始め、大きな溜息で会話を締め括った。 ―――もう籠も一杯だ。 「もう十分だろ、帰るぞ」 一言だけ吐き捨て、○○は魔理沙からの返答も待たずに一方的に歩き出す。 少々ぶっきら棒と言われればそうかもしれないが、眠気と疲労がピークに達している彼にとってはその対応はまだ穏便なものであった。 が、 「まあ待て」 突如魔理沙にがっしと腕を掴まれる。 当然の如く、○○の足はその場で止まった。 「……何だ」 「今日はそんなクレームだらけのお前を、この私が直々に労ってやろうと思ってな。さあ喜べ」 「明日で結構だ」 ぐいっ 「明日って今さ」 「いや、お前何言ってる」 「女性からの申し出を断るなんて失礼な奴だ」 「真夜中に枕元で魔砲をぶっ放して人を起こす様な輩を世間一般はレディーとは呼ばん」 「まあいいさ。どの道お前に拒否権は無いからな」 「それは労いじゃ無いだrって、うおおおおおぉぉぉぉ---!?」 あっという間に100km/hの世界へご招待。 ○○の意見など聞く耳持たず、魔理沙は腕を掴んだまま箒で空へと滑空した。 「ちょ、おま、寒い!スピード落とせっ、こら!!」 「あー、良く聞こえんな?」 「こんの野郎おおおぉぉぉ!!」 「野郎じゃなくてアマ、だ。言葉は正しくな」 「ばっちり聴こえてるじゃねぇかああああぁぁぁぁ……―――!」 その日の夜は曇りなのに、一筋の流れ星がやけにはっきり北の空に流れたそうな。 「着いたぜ」 「……まさかあの世じゃなかろうな」 「残念、森の外れだ」 たっぷり10分ほど夜の空中散歩を楽しんだ後、箒は漸く目的地に降り立った。 ○○の頭には少々白髪が浮かんでいる。まあ霜なのだが。 「これで大した事無い持て成しだったらその暁には……」 既に心情は怒りを通り越していて、次の呆れの更に先にある絶望に達していた。 だがやっぱり魔理沙はそんな事を気にも留めていない。 「ま、苦言を吐くのはこいつを見てからにしてくれ」 ん、と○○が垂れていた頭を上げる。 果たしてその目に映ったものは………… 「こいつは……」 「な、言っただけのことはあるだろ?」 勝ち誇ったように魔理沙が口を吊り上げる。 事実○○は言葉を返すことが出来なかったのだから、今回の勝者は彼女なのだろう。 顔を上げたその先にあったのは、満開に咲き誇る一本の桜。 何処か幽玄に見えるのは周りの鬱蒼と茂った樹木とのコントラストの所為か。 今が盛りとばかりにその手を一杯に広げて自身の存在を存分に主張していた。 「偶然ここに流れ着いたんだろうな。私しか知らない特等席だぜ?」 今は魔理沙の解説も○○の耳には入ってこない。 それほどに目の前の光景は、彼の心を、目を奪い、虜にするほど素晴らしかった。 「で……あの…、その、………どうだ?」 どれだけの時間見惚れていただろう。 ふいに聴こえてきた魔理沙の声で○○は我に返り、声のする方に目を向ける。 そこには紅くなった顔を背け、ちらちらと横目で彼の顔色を伺うような魔理沙の姿が。 今の桜と同程度とまでは行かないが、その見慣れない彼女の仕草に幾らか○○は驚いた。 そして今が好機、とばかりに急に開き直ってみる。 「んー、そうだな」 「や、やっぱり、迷惑だったか?その、無理やり連れて来て……」 いつも通りならここで「何を今更」と返していることだろうが、それでは勿体無い。 日ごろの仕返しという事でもう少し焦らしてみよう、という考えが○○の頭に浮かんだ。 「確かに、寒かった」 「……ああ」 「俺の言葉も無視して勝手に飛んでいくしな」 「うぅ……」 「普通だったら怒って当然の事だ」 「…………」 途端にしおらしくなり、項垂れる魔理沙。 いつも見てる傍若無人な彼女とはまるで180度違う。まるで別人の様だ。 「でもな」 しかし、その一言で俯いていた魔理沙の顔が上を向く。 「この桜だったらそれぐらいの目にあっても見に来たいと思う」 これは嘘偽りでない、○○の本心だった。 その言葉を聞いた途端、彼女の表情に見る見る光が戻って来る。 「……ああ、何せ私が見つけたんだからな!」 そして先ほどまでの悲しみに濡れた顔は何処へかと消え去り、いつも通り、否、それ以上の微笑みを浮かべる霧雨魔理沙が、そこにはいた。 ……○○が密かにチクショウ、こいつ中々可愛いところあるじゃないか、とか思ったのは永遠の秘密である。 「……しかし、何でまた?」 数刻後、さっきから気になっていた率直な疑問を○○が尋ねた。 「おいおい、私が一番最初に言った台詞を覚えてないのか?」 すっかり調子も戻り、普段見かける通りになった彼女がいそいそと何かを取り出す。 「私はお前を労ってやるって言ったんだぜ? それにこんな花の下でやる事と言ったら、一つしかないだろう」 ドン、と○○の目の前に現れたのは、『水道水』と書かれたラベルの貼られている大き目の瓶だった。 桜の花の満開の下、舞い落ちる花弁を肴に二人は盃を交わす。 「ふむ、花見で一杯、か」 「悪くないだろ? おまけに絶世の美少女まで付いて言う事無しだな」 「自分で言うと格が下がるって知らないのか?」 「ところがどっこい、奇妙な事に私が言っても大丈夫なんだな」 「そりゃあ森田も吃驚だ」 いつもと同じ遣り取りも、この時ばかりは言葉が弾む。 「……綺麗だな」 「ん? 私の事か?」 「魔理沙がそうだと思った方」 「そうか、そうか」 「……本当に、綺麗だ」 「当たり前だな」 通い合うのは言葉と心、重ね合うのは思いと掌。 「……好きだぜ」 「桜がか?」 「○○がそうだと思った方」 「ふーん」 「お、もう空だな。注いでやろうか?」 「知ってる、俺もだ」 「……音速が遅いぜ」 「っと、お代わり足してくれ」 そんな二人の仲睦まじい様子を、桜だけが静かに見守っていた。 「こ、これは特ダネです! まさかこんな所で逢引きの現場に出くわすとはぎゃああああぁぁあぁ!!」 「お前容赦無いのな」 「人の恋路を何とやらってヤツだ」 訂正。桜+αが密かに垣間見ていた。 ▽▽▽▽ あとがきんちょ 桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になります。 最近連投気味でディ・モールトごめんなさい。 とりあえず、あと残す所はフランちゃんとウフフぐらいか。 ▽▽▽▽ ──────────────────────────────────────────────── 里のはずれの目的地。男が一人ぽつんと焚き火をしているのが目に入った。 上空の私に気がついて、露骨に首をたれる。 思わずニヤリとしながら男の傍まで降りていく。 「珍しい奴が珍しい所で珍しい事してるな」 「騒々しい奴が騒々しく現れて騒々しく近づいてくるな」 「そんなに褒めるなよ。照れるじゃないか」 「褒めてねえよ、魔理沙」 いつのも挨拶を済ませて、私は焚き火から突き出ている一本の枝に目をとめた。 「で、まだ焼けないのか?」 その先に突き刺さっているであろう物体の事を聞くまでもない。 間違いなく焼き芋だ。 「一応言っておくが、一つしかない」 「私のために焼いておいてくれたんだろう? 愛されてるな」 そういって焚き火に近寄り手をかざすと、後から聞こえよがしなため息が聞こえた。 いつもの諦めた合図。今日も私の勝ちだ。 「どれ、もういいか?」 「あぁ、もういいぞ」 そう言って男は焚き火から枝を引っこ抜く。その先には芋の形をした新聞紙。 私はそれを受け取って新聞紙をはがしていく。 「お、美味そうだな。ていうか、新聞をこんなふうに使ったら、文が怒るんじゃないか?」 「古新聞の有効活用だ。むしろ褒めてくれるさ」 「そうかね?」 まぁ、むしろ気にしたりしないのかもしれない。 「おお。美味そうだな。 よし、お前にも半分やるぜ。バレンタインだ」 一日遅れだけどな。とは口に出すまでもなかった。 「一日遅れの上に元々俺のだよ」 「まぁいいじゃないか」 「いいけどな」 半分に割った焼き芋を手渡し二人でかぶりついた。 「それにしても美味いな」 「あぁ。美味いな」 「風情があるからかね」 「お前と一緒だからな」 ………… 「照れるなよ」 「いや、無理だろ。照れるぜ。というか恥ずかしい奴だな。それにキザだぜ」 「焼き芋うまいなぁ」 「お前も照れてるんじゃないか?」 「ま、な」 6スレ目 770 ──────────────────────────────────────────────── 7スレ目 307 日も落ちて、家でぼーっとしていると魔理沙がやってきた。 どうも霊夢と勝負して負けたらしく、不機嫌そうな顔で不満や愚痴を零し続ける。 「なあ、やっぱりお前も弾幕ごっこの強い女がいいのか?」 「あんまり気にした事はないけど、魔理沙が強かったら最高だな」 「じゃあ今の私はよろしくないのか」 そう呟くと、そのまま魔理沙は帰っていった。 翌日、家でぼーっとしてたら扉を吹っ飛ばして魔理沙が飛び込んできた。 「霊夢に勝ったぜ! どうだ、これなら最高だろ!」 ああ玄関の修理必要だけどそれ以上に魔理沙かわいいよ魔理沙 ──────────────────────────────────────────────── 7スレ目 314 「魔理沙、今から言うのは閂の話だ。ところで紅魔館の図書館に行くんだが俺と付き合ってくれないか?」 ──────────────────────────────────────────────── 7スレ目 436 魔「はあー○○の作るご飯は本当にうまいな」 ○「そうか?まあ、それが俺の能力だしな」 魔「謙遜するなって」 ○「まあこんな料理でよかったら毎日作ってやるよ」 魔「ま、毎日って・・・・・////」 ○「ん?なんか変なこと言ったか?」 魔「い、言ってないぜ、そうか毎日か・・・・」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 7スレ目 686 最近魔理沙の様子がおかしい、毎日のように遊びに来るのだ まあ別にそれはかまわない。 むしろ暇だからちょうどいい、だが来るときの格好が奇妙だ 3日前は俺がもといた世界の学生服のようなものを着ていた 「どうだ?○○」と感想を聞かれたので 「それは男物だったはずだが」といったら その後のことは何も覚えていない、なんか世界が真っ白になった 一昨日今度はうどんげのようなウサギの耳を生やしていた 「これはどうだ?」 また聞かれたので俺は 「変なきのこでも食べてはえてきたのか?」と聞いた そしたら口に変なきのこをぶち込まれて気を失った きのこはうまかったから味噌汁の具にした 昨日今度は巫女の格好をしていた、霊夢が着ているような 変形したものではなく、普通の神社のものだった 例によって感想を聞かれたので 「霊夢が着ているやつのほうがかわいいよな」 って言ったらマスタースパークが…… そして今日は来なかったで とりあえず最近のマリサの奇行について何か知らないか パチュリーに尋ねようと紅魔館の図書館に来た 門番は誰かに襲われたのか気絶していた 「あなた気づかなかったの?」 用件をを話すとパチュリーは驚いたように言った 「何がだ?」 そういうと彼女はため息をついて一冊の本を取り出した 「その原因はこれよ」 その本はどうも俺の世界のファッション誌のようだ しかし中身はかなり濃いというかコスプレとかが中心だった 「魔理沙はこれの真似を?」 「そうよ、『○○の気を引く方法はないか?』って聞かれて 『○○の世界の格好でもすればいいんじゃない』って見せてあげたのよ」 「しかしまたマニアックなものを……」 俺は本のページをめくりつつ言って気づいた 「俺の気を引く?」 「そうよ、あなたの鈍感は知ってたけどこれほどとはね」 パチュリーは呆れたように言った 「知らなかったな、てっきりちょうどいい遊び相手程度に思われてると……」 確かに俺は鈍感かもしれない するとパチュリーは本に目を落としながら 「まああなたのその反応を見る限り意味はなかったようね」 と言った 「これは……ちょっとな」 マニアックすぎるというかなんというか 「俺は今のままが一番いいと思うんだが」 「全く、それは魔理沙に言ってあげなさいよ」 「そうだな、もう感想答えるのもめんどくさいしな」 そういって俺は倒れていた門番を思い出した 「そういえば魔理沙きたのか?」 「ええ、その本はあなたに効果がないからって新しい本を借りていったわ」 「新しい本?」 「ええ、あなたの世界の本でタイトルはたしか……」 俺はその本のタイトルを聞き挨拶もそこそこに図書館を飛び出た そのままの勢いで魔理沙の家に急いだ 「魔理沙入るぞ!」 ノックもせず魔理沙の家のドアを開けた 「○○!?」 魔理沙の手にはいろいろな化粧品が握られていた 「魔理沙、一回しか言わないからな」 俺は大きく息を吸い 「俺は今のままのお前が好きだ、だからそういうことしないでくれ」 と一気に言った 「○○……」 魔理沙は化粧品を机に置いた 「本当か?信じていいんだな」 「ああ、俺は今の魔理沙が好きだ」 そう言って俺は彼女を抱き寄せた そして落ち着いてから二人して自分たちの行動にお互い テレながら一緒にすごしていると 魔理沙が 「でもなんでこんなにいきなりなんだ? 今まで全然だったのに」 「いやそれは魔理沙が持っていった本がさ……」 俺は机の上の本に目をやった そこには顔を黒く塗り、唇を白くした山姥の様な女性が写っていた ───────────────────────────────────────────────────────────
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霧雨 魔理沙攻略Wikiの諏訪子対策 特徴 速い・素直・隙がないと3拍子揃った入門キャラ。 ついでに判定の強さと火力まであるので、上級者の手にかかるとまさに高速移動要塞。 スキカ・シスカでの強化が完了すると手に負えないので、早めに勝負をかける必要があるとかないとか。 各種透かし可能技 蓮乗り2A,3A,Hr3A C,蛙狩,赤口の低姿勢状態・B(一番下の弾) DB(密着時のみ)JC(端近く同士だと稀に) 蓮バクステ通常技は6A,H6A以外。DC4F、遠A5F以外は2、3F。スキルは無理。スペカはブレイジングを一応回避できる。端背負いならやりやすい。でもそんな暇あるなら葉っぱから降りろ。 中央近Ahit後 AAA JB 66 JA JB 66 JA (着地) AAA J2B J6C (赤字は連続ヒットしない) JBが早々に4hitしてしまうためJAがつながらない。 昇竜等打撃無敵で割り込まれる覚悟をしておこう。 JB後に66>様子見の択も仕込んでみよう。 AAA(4)A 信頼と実績のA連。強制ダウンで運び能力も優秀、2400安定で赤蛙までつながる。 対策 全般 とにかく移動が速いため、間合いのコントロール権は常に魔理沙側にある。ラジアルとステラを装備すると中・遠距離から延々射撃をくり返す魔理沙も多く(打撃の択がなくなるかららしい)、困ったことにそれに対応できる射撃が諏訪子にない。相手のばら撒き射撃に当たってあげないことを最優先として、画面中央を死守しながらワンチャンスを探していこう。 グレイズ技がなく、弾幕形成能力にも乏しいため、こちらの6C>霧がそこそこ機能する。諏訪子は速い相手にはどうしても追いつけないので、近距離戦はほとんど期待できない。中距離での戦いを覚えないとつらいと思われる。 ちょっとあいた間合いで地面に潜るともれなくマスパが待っている。相手のカードをよく見ておこう。 遠距離 C射、ラジアル、6C、ナローと抗いようのない射撃が揃っており、カウンターヒット確認からルミネスで2500美味しいですされるどうしようもない距離。さっさと終わらせたいが、近づきすぎると逆側に回られて同じことをくり返されるので、むやみやたらと前進せず、中距離を維持するように心がけよう。 中距離 魔理沙が飛んでいればこちらの6Cが当たる距離。諏訪子vs魔理沙戦はここを制した方の勝ちなので気合入れていこう。 ところが単純にばら撒かれるC射を捌くのがすでに面倒な上に、グリーンで地上を、ステラで上空を、ラジアルで正面を制圧されるため、スキル書き換えが完了してしまうと射撃を撃つ暇がない。ガードをすると端まで運ばれてしまうので、丁寧なグレイズからなんとか隙を見て触りに行くしかない。ぶっちゃけこの状態まできたら、この先は地獄と思っていい。 諏訪子側の攻撃としては、6C>霧の他に特に有効そうな連携は見つからない。平常心でいつもどおりの行動をとるのが最善手なのかもしれない。 近距離 密着なら五分だが、相手の遠A間合いの中だとこちらが一方的に不利。何出してもキックされます。こちらの遠Aだけが届く間合いもあるが、その間合いだと向こうがDA、DCを出してきてこれまた発生負け。要するに「近距離は危険」。下手に暴れるよりも、牽制が可能になる距離まで間合いを離したほうが幸せになれるかも。 魔理沙は端固めに対して8HJ>飛翔で抜けようとすると、それをJ6Aで狩りに来るが、これは来ることが判っていてもガード以外にすることがない。J6Aが来るところまで一連の流れと心得て、その後でなんとかして逃げていきたい。
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弾幕はパワーだぜ!(*1) ← リョウ・サカザキ 戻る アリス・マーガトロイド → 霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ) 性別 職業 タイプ 弱点 耐性 特性 女 普通の魔法使い 魔術師 なし なし なし LV50時ステータスデータ(未ドーピング) (詳しくはキャラ別能力早見表へ) MHP MMP 攻撃力 防御力 精神力 敏捷 772 731 165 163 529→※609 376 ※ミニ八卦炉改装備時 装備 (詳しくはアイテム一覧へ) 部位 名称 性能 説明 武器 ほうき 攻+20,精+30 魔法使いが使うほうき。魔力を強化する。 服装 黒い洋服 防+34 魔理沙のいつもの服。 帽子 三角帽子 防+16 魔理沙のいつもの帽子。リボン付き。 アクセサリ キノコ 攻+10,防+10,精+10,敏+10 魔法の森に自生している。食べても大きくなれません。 アクセサリ(換装) ミニ八卦炉改 攻+10,防+10,精+90,敏+10 魔法の威力を大幅に増強するアイテム。 魔術師タイプの割にHPが高めで倒されにくい。逆に最大MPは魔術師としてはやや低め。 精神力はTOP3に入るほど高く、ミニ八卦炉改を装備すれば全キャラ中最高値を誇る(もちろんレベルにもよるが)。 元ネタの通り敏捷も高いため、対雑魚戦においてはなかなかの強さを発揮する。 ただし「"普通"の魔法使い」の二つ名通り、弱点や耐性、特性などは特に存在しない。 自力で覚える技に全体攻撃が多く、対単体には攻撃力の割に燃費が悪くあまり向かない。 代わりにマジックミサイルメインで戦うのなら、悟史のバットなどで精神力を強化して使うといい。 完成版では天呪「アポロ13」を覚えられるようになり、対単体にも追加火力を望めるようになった。 最終章でマスタースパークなどが使用できない状態で単独で戦うイベントがあるため、 アポロ13やE・Fブリザードを覚えさせておくと楽になる。 習得技『魔法』(詳しくは全特技一覧へ) レベルアップもしくは固定イベントで習得 技名 習得Lv 消費MP 効果 属性 単/全 備考 マジックミサイル 2 14 攻撃 魔 単体 正式配布版で2倍撃に変更 恋色泥棒 10 ※1 20 補助 全体 敵を魅了状態にする スターダストレヴァリエ 24 35 攻撃 光、魔 全体 マスタースパーク 29 77※2 攻撃 魔 全体 ファイナルスパーク ※3 175 攻撃 魔 全体 ※1:完成版ハードモードでは初期状態で習得済み ※2:体験版及び動画版21話以前までは75 ※3:17話冥王戦後習得 アイテム使用で習得 技名 アイテム 消費MP 効果 属性 単/全 備考 ミクルビーム みくるビーム 28 攻撃 E,萌 全体 だまし討ち う詐欺の杵 14 攻撃 単体 混乱の追加効果 天呪「アポロ13」 天呪の符 69 攻撃 魔 単体 3倍撃 一旦休憩 サボる秘訣 10 回復 自分 HP中回復 どん兵衛ちゃん どん兵衛ちゃんセット 22 回復 単体 HP中回復 E・Fブリザード 吹雪の書 80 攻撃 冷気 全体 凍結の追加効果 中曽根OFF 少し楽しくなる秘訣 35 治療 全体 精神系状態異常を治療 ニュークリアⅢ 破壊の書 97 攻撃 全体 防御無視 リザレクション 鳳凰座の青銅聖衣 60 回復 自分 HP全回復・オワタを除く全状態を治療 キャラクター概要 「東方Project」の主人公の1人。主に魔法を使う程度の能力。人間。 二つ名は「普通の魔法使い」「魔法と紅夢からなる存在」等、作品によって色々。 可愛らしい外見に反し「~ぜ」という男っぽい口調で喋るのが特徴。(*2)でも中身は(ちょっと豪快な)女の子。 「弾幕はパワー」が信条で、マスタースパークを始めとする彼女の戦闘スタイルは正にその通り豪快なもの。 メインキャラクターに妖怪が多い中での数少ない人間キャラクター。 和食派で、今までに食べたパンの枚数は「紅魔郷」の時点で13枚である。 4話タイトルや特殊技などに「泥棒」という単語が入っているのは、実際に魔理沙が泥棒行為を行っているから。 (但し、某大作RPGの某ジョブのような「ぬすむ」「ぶんどる」という要素は無いし、彼女をパーティに入れると自動的に戦闘終了後のアイテム収穫率が上昇する…という事はない。) 本人は泥棒行為について「死ぬまで借りるだけだぜ」とジャイアニズム(*3)溢れる発言をしている。 そのせいで、第3章ではマスタースパークなどのスペルカードを奪われた状態でオワタ王の裁きを受ける羽目になった。 ただし、魔理沙は魔法が使えるため修行して「魔法使い」という種族になれば不老不死になることも可能なのだが、 「死ぬまで」というのは本気らしく、要するにきちんと人間として死に、その際は返すつもりではいるらしい。 実際「死ぬまで借り」ている相手は超長命の妖怪や不老不死の者ばかりなので、彼女たちの人生の長さから考えれば大した期間でなくはある。 また、何故かミクとの絡みが多く、アレな言葉(例えばこれとか)を聞いてもその意味がわからないミクに対し 「お前は、知らなくていい事だぜ」と、誤魔化してしまうシーンが何度も出て来る。 相方のアリスは自分の得意分野(趣味)に関する知識が豊富だったが、彼女の場合は全般的に知識豊富と言った所だろうか。 ちなみにたびたび誤解されるようだがこのような外道行為をするのは特別魔理沙だけということは全くない。 妖怪は人を食うこともあるし、紫も人さらいをするし、etcetc。 魔理沙だけがそういう方面のキャラと認識されることがあるのは、 ファンの受けが良い、原作者ZUN氏がこの設定を気に入っているためかそういった描写が多い、 二次創作による誇張、設定への認知度の上昇、といった原因があると思われる。 公式設定だが、過度の表現を嫌うファンもいるため、二次創作やコメントの際は多少注意した方が良いかもしれない。 …だが外部では、そのままその手の表現のエスカレートが進んでいき、それにより1次と2次を混同してしまった者達に、 あちこちで叩かれ、荒らされたりしてしまっている。もはやネタですまなくなっている。 前述の通り、魔理沙だけがこのような行為を行っている訳では無いのは事実なので、1次2次を混同してしまっているファンはきちんと理解するべきだろう。 そしてネタにする側もある程度、度をわきまえた方がいいだろう。 「スペルカードさえ他人から盗む・勝手に真似(好意的に言うとラーニング)する」というのも 酷似する弾幕を放つ既出キャラがいることから来た二次設定なので注意。 ただし、一部のスペルについてはZUN氏本人が「参考にしている」と公言しているものもある。 ちなみに、スターダストレヴァリエ等の星屑系スペルは魔理沙完全オリジナルである。 実家から勘当されており、RPGのエンディングでも自分の親の話をされるのを嫌がる場面がある。 東方の二次創作ゲームでは、他作品のパロディの主人公を務めることもしばしばある。 有名なものとして「黄昏フロンティア」の二次作品「スーパーマリサランド」の八頭身魔理沙がNice Boat.IIの艦内で登場している。 同人サークル「舞風」による、あくまで非公式ではあるがプロの声優を起用した東方の二次創作アニメーション作品「夢想夏郷」では、 くり。こと「うたわれるもの」のアルルゥと同じく沢城みゆきさんが声をあてている。 東方旧作で「うふふ」と笑っていたり、一人称が「あたい」だったり、とある妖怪の部下だったり、 「西方Project(*4)」で羽を生やして飛んでいたのは、黒歴史だろうか。 ニコニコRPG第4話の流れは、シリーズ第8弾「東方永夜抄」で禁呪の詠唱チーム(魔理沙とアリスのコンビ)を プレイヤーキャラにして遊んだときの流れに沿っている(*5)。 初登場時の表記は「ほうきに乗った少女」 関連動画 他ゲームのパロディ 他、東方動画多数。 _,.、 ,...< 丶 ,.. ´ ;\ // / Vハ // < ,イ __ l ゝ,_、 / _< r'――― - 、} \ l、__ ノ ///∨| < / 三 j }-、r┴ 、 // /∨, < ,.....-≦  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~廴_ノーイ { // /∨ ,.... ≦ _ 廴 _}.、 //- ' /∨ ー=ニ___;;;;;;;;z-←=フヒ二丕 ̄ヽ `≧ュx `ヾ \ // | /∨ _, < ` < (ミ廴 /)-'゙ ll ハ丁「ヽ l` ー } マ ` < \ // |. /∨ r '"  ̄ `'ーイl i l_Vレ ァテTマij , ij l ー}⌒ヒフ≦ \// > ./∨ | 'ヽノハ.j 、うノ l/l ノノ l l´////////>\__. ' ´ /∨ _ Ⅳl´ {、' ./ i、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄" ´ /∨ |, "´ 从 、 . ( ‐ ' j \// | /∨' ´ | 〈.ー丶 .-、 / -'/ ̄.ヽ `丶 _l, -. ' ´ /∨ ` ヽ . ) { `[ニ0ニl V ヽ \ヽ´ . /∨. | |. !j }ー'( i .ノ V ヽヽ .| /∨ _ | - l .l.l l_Ⅵ/ } ヤl /∨_ - ' ´ j l.l o ゝ‐z、_ / レ ┴ l' /∨ , l.V ヾr' ヒフス l ト、 , { l /∨/\ ∩ . l/ヽ o / /゙~'゙ ヽj、/ .)/ヾ` /∨/////\__l/! _l __、.j- ― ' , \ rzir-!Vx/////////>l/l _ ,r孑ーゝ ヒニ)ヽー―-く /\┴- 、 rj 〃ゝ///r /l  ̄ /´ `¨´ヽ) .__ ` >ー フ、 、l , , ,/ 〃///! l/l / \ `´ 廴rz rz_ノ` ヽヽ ゞ=z、 _ィ'/////! l/l l '; ;  ̄ ' ´゙`l////// l l/l / l V i / /i l///// l l/! / / } V;l / // !///_ --'' ―  ̄ ̄ / / 从 、 l ヾz----/ / .l//////!. | / / _/ '; ム /.{ | / レ' l//////. / / | / 、 YY |/ 〃 i !/////l. / / l.r{ 、 ノY/ / l/////l |.. / / l弋\_ _ ゝ;_ _;zイ / // _j l/////l |. / / l `ヽ廴匸iゴユノ廴ヒiニrv>'ィ ヾ / / l l―///zi ''  ̄ ̄ ̄ / / ____ | 一.(廴_ノ}{廴_ノ.{ イ' , / / |」/////V/ / .! l i゙ ).} ノ∠// / / l/////V / ! l `iー-- 'l }`ー‐' } )_,彡彡彡,ノ∠, / .l/////j | | j'" ̄ヘ!_j´ ̄`i !{彡彡彡彡彡彡廴// l////V | | /´ ̄ `./ ̄ ̄` / '彡彡彡彡彡彡〃// l l////l | | V___V__,ノ レ逆/r彡彡彡彡ヾ_,_l jメ´///l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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魔理沙8 うpろだ242 幻想郷に来て早数ヶ月。 こっちに来て一番最初に知り合った魔理沙の弟子(魔法使い的な意味で)になって、 そろそろ3ヶ月が過ぎようとしている。 魔理沙の修行はスパルタを通り越して無茶としか言いようがないもので、 「実践あるのみだぜ!」と、連日某紅い館に引きずられてる。 最初こそ何も出来ずボロボロになって引きずられるように魔理沙の家に帰っていたが、 最近になってようやく被弾率が下がってきて、 どうにか怪我も少なく五体満足無事に帰路につけるようになった。 ――――これは、そんなある日のこと―――― 「持ってくぜ」 「持ってかないでー」 魔理沙とパチュリーさんが毎度お決まりのやり取りをしている間、 俺はせっせと持ち帰る本を鞄やら風呂敷やら袋やらに詰め込んでいる。 (えーっと、この前持ち帰ったのがこれの上巻だったから……) 魔理沙は無秩序に本を持って帰っているように見えるが、 実は内容を関連付けて、その系統ごとにまとめて持って帰っているのだ。 どっちかと言うと、パチュリーさんの方が無秩序に本を読んでいる感がある。 「あ、そうそう、○○」 などと考えていると、本を持っていかれることを気にした風でもなく、 最早諦めた感が漂うパチュリーさんが声をかけてきた。 魔理沙は他の本を物色しに行ってるみたいだ。 「はい? 何ですか? あ、心配しなくてもこの前持って帰った本はちゃんと後日……」 「あぁ、そっちの心配はしてないわ……この前の返事を聞きたいのだけど」 この前……あぁ、アレか。 「アレはちゃんとお断りしたはずですよ?」 「心変わりしてないかしら、と思ってね…」 「おい、何の話だ?」 あ、魔理沙が戻ってきた。って、また大量に持ってきたな……。 まぁ、別に良いか。これも修行の内、ってね。 「この前来たとき、図書館の司書にならないか、って誘われたんだよ」 あれは驚いたなぁ。本を詰め込んでるときに、 いきなり「あなた、ここの司書になりなさい」 だもんなぁ…まぁ、丁重に断ったけどさ。 「……へぇ?」 …あれ? 魔理沙、何か…怒ってる? 「どういう事だ? 私は聞いてないぜ」 「え? パチュリーさんが、 『魔理沙には話を通してある、本人がその気なら別に構わない』 って言ってたんだけど……?」 「ほほう……」 怖っ!? 魔理沙、目が据わってる! 「良い度胸じゃないか、パチュリー。 人の弟子に勝手に唾つけるのはいただけないぜ?」 「あら、言ってなかったかしら……ごめんなさい、勘違いしてたわ……」 ――バチバチッ―― ひぃっ!? 火花が、二人の視線がぶつかり合って火花が!? って言うかもうすぐ夏なのに寒っ!? 「ふん、まぁいいぜ。○○には断られたんだろ? だったら素直に諦めるんだな」 「あら、人の心は移ろうものよ……明日には気が変わってもおかしくないわ……」 「埒が明かないぜ。○○、帰るぜ」 「え? あ、あぁ…」 「○○、私はいつでも歓迎するわ……」 「あー、その……さ、さようなら……」 ――少女&青年帰宅中―― 「ふぃー、重かった……」 「だらしがないぜ」 大量に持ち帰った本を適当に置いて……ふぅ、これでようやく一息つける。 「とりあえず、お茶の準備でもするか」 この前香霖堂で買った茶葉がまだあったはずだから………。 「おっと、ちょっと待った○○」 「ん?」 「話がある」 「話? 話って何の……ひっ!?」 振り向くとそこにはとても素敵な笑顔――ただし目は笑ってない――魔理沙さんがいました。 「まぁ、座れよ」 「い、いや……とりあえず、お茶を淹れたいなー、なんて……」 「座れ」 「はい…」 震える足に鞭を打ち、どうにかイスに座る。 視線は逸らせない。逸らそうとすると殺気が溢れてくる。無論、魔理沙の方から。 「で、だ。パチュリーから誘われたこと、なんで黙ってた?」 「いや、だって、パチュリーさんが魔理沙には言ってあるって……」 「な・ん・で・黙・っ・て・た」 「すんませんでしたぁっ!!」 土下座するしかなかった。それはもう、今までしてきた土下座を超える土下座を。 「……………」 あぁ、視線が痛いっ! やましい事はしてないのに何故だっ!? 「……ま、断ったからよしとしておいてやるぜ」 「よ、よかった……」 いや、元々責められる謂れは無いんだけどね? こう、うん、分かるでしょ? 「じゃ、じゃあ、とりあえずお茶の準備を……」 「ただし!」 「はいぃっ!!」 まだあるの!? 「……今後は、誰かにそういうことを言われたら真っ先に私に言うこと」 「へ?」 「分かったな!」 「あ、あぁ、うん、分かった……」 「なら、良い」 そこでようやく、魔理沙の視線が弱まった。 表情も、どこかほっとしたような……。 「…○○? どうした? 私の顔に何かついてるか?」 「ん、や、なんでもない」 …横顔に見惚れてた、なんて言えないよ…な? 「やれやれだぜ…」 お茶の準備をしてる○○を、何とはなしにぼーっと眺める。 このまったりとした時間が、私は気に入ってる。 「にしても、パチュリーのやつ……」 人の弟子を勝手に盗ろうとするなんて…。 だけどそこは私の弟子。しっかりと誘いを断るところはさすがだぜ。 ……パチュリーに直接誘われた、ってところは、思うところが無いわけではないが。 「ま、いいさ。誰が相手でも、○○を渡す気は無いしな」 独占欲…なのかもしれない。だけど、それがどうした。 私は、魔法使いだ。一度捕らえた獲物は逃がさないぜ。 「とりあえず……」 当面の問題は、どうやって○○をその気にさせるか、だな。 フラン相手に弾幕ごっこするより、よっぽど大変だぜ……。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ248 「あ゛ー、頭がガンガンするぜ」 「だろうな」 ゴホゴホ 「う゛ー、喉もひりひりするぜ」 「そりゃあな」 ゲホゲホ 「……お前なんか冷たくないか」 「どうかな」 梅雨もいよいよ盛りのある初夏の日のこと。 霧雨魔理沙はおでこに氷嚢を乗せながらベッドの上でダウンしていた。 そしてその傍らには椅子に座って林檎の皮を剥く○○が。 一目見ただけで何が起こったのか即座に理解できるシチュエーションだった。 魔理沙は急性鼻咽頭炎――平たく言えば風邪にかかっていた。 「こういう時は、互いの額を合わせて熱を測ったりだとかな。 もっとこう、病人に対して思い遣りってものを見せてほしいぜ」 「その病人とやらはわざわざ土砂降りの中を箒で飛び回った挙句、家の中までびしょ濡れにしてそのままぶっ倒れたんだ。 その事後処理に当たる羽目になった人間の事も考えてくれ」 「何だ、小さい事を気にする奴だな」 「もう看病してやらんぞ」 「ごめんなさい」 しとしとしとしとしとしと 「○○」 「体なら拭かんぞ」 「じゃあいい」 「……マジだったのか」 しゃりしゃりしゃりしゃりしゃりしゃり 「○○」 「子守唄なら歌わんぞ」 「ごめん」 しゃりしゃ―― 普段と違う調子の魔理沙の言葉に○○の手が止まる。 傍の机にナイフと剥きかけの林檎を置いて○○は魔理沙の方へ目を向けた。 「どうした」 「別に、何も無いぜ」 「本当か?」 「嘘だぜ」 しとしとしとしとしとしと 「お前な……」 「でも」 「あ?」 「話したくない」 「……そうか」 「そうだぜ」 しとしとしとしとしとしと 再び二人の間に大地を打つ雨の音だけが静かに響く。 魔理沙は天井を見上げ、○○は窓の外を眺めていた。 「そろそろ変えるか、それ」 「ん? あー、そうだな」 魔理沙のおでこの上の氷嚢を指して○○が言った。 見れば中の氷もほぼ溶けきっていて、肌との間に挟んだタオルも随分と結露を含んでいた。 氷の入った袋とタオルを退けて、新しいタオルで額とついでに顔を軽く拭う。 そして○○は指で魔理沙の髪を分け、 「ちょっと目閉じてろ」 「え――――」 何で、と魔理沙が尋ねる前に自分の額を彼女のそれに当てた。 「……………」 「……………ふむ」 やがて○○の方から額を離す。 魔理沙はというと、明らかに風邪以外の要因で頬を緋に染めながら目を大きくしたまま口をぽかんと開けていた。 「多少は熱も下がったみたいだな。もうそれほど心配しなくてもいいだろ」 魔理沙が全く聞いていないのを知ってか知らずか、○○はそう言い残して部屋を出て行った。 因みにその後○○が新しい氷嚢を持って部屋に戻ってくるまで魔理沙は放心状態だった。 しと………しと…しと 「止んできたな」 「みたいだな」 「もうすっかり夜だな」 「そうだな。お前ももう寝たらどうだ」 「えー」 「喧しい。病人だったら早く寝ろ」 「じゃあ一緒に寝てくれ」 ぱら……ぱら………ぱら… 「寝言は寝て言え」 「じゃあ寝たぜ」 「お前は目を開けながら寝るのか」 「何だっていいじゃないか」 「良くない。大体んな事したら風邪がうつる――」 ぎゅっ 「………ね?」 「……」 「…………お願い」 「……反則だ」 「何だっていいじゃないか」 「良くない」 「大丈夫だ。もう熱も下がったって」 「……」 ――――――ぎし 「……今日だけだ」 「そうはさせないぜ」 「勘弁しろ」 「私は目標の為には努力を惜しまない主義でな」 「それは秘密なんじゃないのか」 「お前だからいいんだよ」 「……それも反則」 この後○○はちゃんと風邪を引きました。 お粗末。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ272・273 「○○! 大変だ! ちょっとドア開けてくれ!!」 いつになく切迫した魔理沙の声が家の外から響く。 魔理沙が『大変』と言ってくるときは、大体 厄介事を抱えているときだ。 魔法を失敗して幼女の姿になってたこともあれば 魔法の副作用で猫耳が生えていたこともある。 そして、そのたびに彼女を元に戻すために俺が迷惑こうむってたのも、また事実。 一度など、元の姿に戻るための実験で妙なキノコを食べさせられたら どこぞの鬼もかくやというくらい巨大化してしまったこともあった。 正直、扉を開けたくはないけれど…… 開けなければマスタースパークで家ごと吹っ飛ばされるんだよなぁ…… 俺は仕方なしに家の扉を開けることにした。 「はいはい、なんだよ魔理沙。また魔法の実験失敗したのk――――」 パーフェクトフリーズでも喰らったかの様に俺の表情と体が凍りつく。 「○○……そ、その……」 魔理沙の姿はいつものままだった。 いつもの白黒の服に大きな黒帽子。 では何が問題なのかと言うと……それは魔理沙の抱きかかえている物体だ。 「あぅー……だぁ…」 それは、まっ白い布にくるまれた可愛らしい赤ん坊。 年は大体1歳に到達するかしないかといったところだろうか? 俺は冷静に状況を判断し、魔理沙に質問する。 「……OK、魔理沙……父親は誰だ? 俺じゃないことは確かだと思うが」 「それが、私にもわからないんだ……いや、と言うか、私の子供じゃないぞ!!」 むぅ、違うのか……いや、待てよ? 魔理沙の子供じゃない……ってことは―――― 「魔理沙……お前なんてことを……」 「え?」 「今ならまだ間に合う! その子を御両親の元に戻して、潔く閻魔に自首しろ! 俺もついて行ってやるから!!」 「だから なんでそうなるんだよ! 違うって! 森の中で拾ったんだよ!!」 「へ? あ、ああ…ごめん。てっきりマジックアイテムの材料にするために 攫ってきたものかと……」 「OK、それは私にマスタースパークでふっ飛ばしてほしいってことだな? だったら、望みどおりに――――」 魔理沙が八卦炉を取り出す。 「ごめんなさい すいません、謝るからマスタースパークは勘弁してくれお願い」 危ない危ない、少し言いすぎたか。 「ぐすっ……ふぇっ……」 「げ……まずい……」 魔理沙の怒声に 子供は怯えて泣き始めてしまった。 「ふぇぇぇーーーーーーん!」 「ああっ、またか!」 泣き出した子供に対する魔理沙の反応から 彼女が ここに来るまでさんざん苦労して赤ん坊を泣きやませたことを理解した。 「ああ、もう泣きやんでくれよ~……なあ○○、助けてくれ!」 「助けてくれと言われてもなぁ……」 自慢じゃないが、俺は子供の相手は結構 得意なほうだ。 実際に、里の人間に子供の御守を頼まれることは少なくない。 まあ、それだけ暇な人間と思われているのだが。 だから、魔理沙の抱きかかえている赤ん坊を泣きやませることは、そう難しくはない。 だが、こんな姿を見せる魔理沙は初めてなので俺はしばらく彼女を眺めておくことにした。 「ふぇーーん!」 「泣きやんでくれよ~…いい子だから……」 「ふぇぇーーーーん!」 「ほーら、べろべろ ばぁ~」 「びぇぇぇーーーーーん!」 「ああ……もう、どうすりゃいいんだよ…」 どうしていいかわからず赤ん坊を抱きかかえながら、あたふた オロオロする魔理沙。 そんな彼女のことをちょっと可愛いと思ったのは秘密だ。 「ほーら、高い高い~」 「いや、ちょっと待て魔理沙! そんな乱暴にするなって!!」 何を思ったか赤ん坊を一人キャッチボールし始めた魔理沙を止める。 ってか、お前ここに来るまでそうやって泣きやませてきたのかよ…… 「貸してみな、こうやって抱くんだよ」 しかし…… 「ふぇぇぇーーーーーーん!」 「って、全然泣きやまないじゃないか!!」 おかしい この赤ん坊マスター(自称)の俺にあやせない子供がいるなんて…… さてはこの赤ん坊、ただの赤ん坊と見せかけて新手のスペカ使い……って、あ 「……ひょっとしてオムツ交換か?」 赤ん坊を家の中に連れて入り、ベッドの上に乗せて確認する。 が違う、なら消去法で―――― 「たぶん腹減ってるんだな……魔理沙」 「なんだ?」 「無い胸出せ」 「は?」 しばし沈黙 そして直後に魔理沙の怒り&恥じらいゲージが一気にMAXまで上昇し―――― 「ファイナルスパ――――!!」 ―――― 極悪『赤子結界』!! フフフ……抱きかかえている赤ん坊を自分の盾にしてやったぜ!! 撃てるか? 魔理沙!! ま さ に 外 道 「な…お前、子供を盾に……」 うん、俺もひどいと思う。 赤ん坊も俺のあまりの非道さに、泣きわめいている。 「ぐっ…覚えてろよ……」 その後、赤ん坊はミルクを与えたら眠ってしまった。 俺はとりあえず赤ん坊をベッドに寝かせたのだが…… 赤ん坊を手放すや否や、さっきの失言と外道な行為をしっかり覚えていた魔理沙に ファイナルスパークを5発も喰らったことは、俺は生涯忘れないだろう。 マジで死ぬかと思った。 2日後―――― 赤ん坊のほうは、捨て子の可能性もあったが一応里に伝えは出しておいた。 そして、魔理沙はここ2日俺の家に足繁く通っている。 なんでも 「赤ん坊の世話でもお前に負けるつもりはないぜ!」 ……らしい。 さすが負けず嫌い。 最初は、赤ん坊のあやし方もまともにできなかった魔理沙も、人並み程度の子供のあやし方 そして、ミルクやおしめの交換くらいはできるようになった。 「ほ~ら、いい子だな~」 「あぶぅ……あぅ~」 赤ん坊はすごく心地よさげに魔理沙に抱きかかえられている。 そして俺は、そんな彼女の姿に ……なんていうか、ものすごく母親らしさを感じて、不覚にもドキドキしてしまっている。 あの魔理沙にこんな一面があったなんて。 「ま…ま……まま~……」 「ははっ、私のこと母親と思ってるみたいだな」 「魔理沙が母親か……世も末と言うかなんというか」 「まま~……だぁー……」 「あははっ、ママだぞ~……あと○○ー お前 後でファイナルスパーク10連発だぞー」 「……ごめんなさい許してお願い…ってか、そんなにこやかに言うな 余計怖いわ」 その時、赤ん坊が俺に向かって手を伸ばして 「あぅ~…ぱぱ~」 と一言。 「「………」」 えーと、魔理沙がママで、俺がパパってことは…… 魔理沙 + 俺 = 夫婦 「わ、私たち……夫婦に思われてるみたいだな…?」 「……あ、ああ…」 夫婦っていうか、両親と思われてるんだけどな…… いや、そんなことよりも……なんだこの雰囲気は。 えっと……これって一般的によく言われてる『いいむーど』ってやつっすかダンナ? 正直、互いに互いを妙に意識してしまって居たたまれないんすけど。 「すぅー……すぅー……」 しかも、赤ん坊はいつの間にか 『さあ、イチャイチャの時間だよ、ベイビー』 と言わんばかりに眠っちまったし。 ええい、このラブキューピッドさんめ! お前も魔理沙もぶっちゃけ大好きだ!! さりげなく心の中で魔理沙への想いも暴露する。 よし、ここからだ! 今までインポッシブルだったミッションを今日こそ―――― コンコン 「「!!」」 家の扉がノックされる。 ……ああ、憎しみで人を殺せたら! 「すまない、私だ。慧音だが」 よし、慧音か。 てめーは俺を怒らせた…… 貴様は魔理沙Loveな俺の魂を舐めたッ!! 絶対に許さんッ!! でも、お前を敵に回して caved は御免だ! だ、だから、別に許してあげないこともないんだからねっ! バカッ!! 一人脳内コントを繰り広げながら、俺は家の扉を開けた。 ガチャ! 「オウ、イラッシャイ。ドウシタヨ?」 「あ、ああ…えらく機嫌が悪そうだが、何かあったのか?」 「イーヤ、別ニ」 あからさまに帰れオーラを出している俺に、慧音は若干引いていた。 が、家の中にいる魔理沙の姿を確認すると。 「……なるほど、私はお邪魔虫だったようだな。すまない。」 「な、何を言いやがりますか―――― あ、一応言っておくがその赤ん坊は俺たちの子供じゃ――――」 「――――わかっている。それにしても、やはり間違いないようだな」 「え?」 「実は、魔理沙の抱きかかえている その赤子のことなのだが――――」 そして、慧音の話によると事の顛末はこうだった この赤ん坊の母親が子供を連れて森の中を歩いていたら、数匹の妖怪が出現 ⇒ このままでは確実に喰われると判断した母親は子供を隠し、自分が囮になって子供から妖怪を引き離す ⇒ その子供を魔理沙が見つけて拾い、俺のところに連れてくる ⇒ 慧音が子供の話を聞き、連れ帰りに来る (← 今ここ) ⇒ 紆余曲折あってイチャイチャする ⇒ ギシアン突入 なお、最後の二行は俺の妄想だ。 「その子の母親は、襲われた時に怪我をしてしまってな。 命に別条はなかったのだが、ここに来ることはできなかったんだ」 「なるほど、それで慧音が引き取りにきたわけだ……あれ、父親は?」 「ああ、その子の父親は母親の看病をさせている。この辺りもあまり安全ではない。 連れて来るのは危険だったのでな」 「なるほどなー」 「あぅー……」 「じゃあな……バイバイ……」 「あぶぅ~……ぅぅー……」 慧音に連れられて行く名残惜しそうに見つめ……彼女は一言、呟く。 「また、一人になっちまったな……」 「……魔理沙?」 ……どうしたんだ? いつもの彼女と雰囲気が違う。 別にあの赤ん坊と会えなくなるわけではない。 会おうと思えばいつでも会えるはずなのに…… 「お前も……私をおいて行くのかな……?」 俺に背を向けたまま、魔理沙は、寂しそうにぽつりと呟いた。 「魔理沙…どうしたんだ?」 「ひっく、えぐっ……」 「―――――!」 本当に予想外だった。 まさか泣かれるとは…… 『お前に迷惑かけるのが生きがいだぜ』と言わんばかりのあの魔理沙が? 何故……? 「嫌だ……私を、一人に…しないでくれ……」 「……」 なるほど、そういうことか…… 初めて見る彼女の心と姿。 宴会好きなのも、寂しがり屋な性格の裏返しだったのだろう。 「……本当に、ここ数日でお前の新しい面をいろいろ見れたと思うよ」 「……ぐすっ……え…?」 彼女を背後から優しく抱きしめた。 「え…? ちょ、○○!? 何を……」 「とりあえず、お前が安心するまで こうしとく……」 「………」 「あとさ、俺は、いなくならないよ……約束する」 彼女の緊張が急速に弛緩していくのを感じていた。 「……ありがとう………なあ、○○……」 「なんだ?」 「私さ……あの子のような、かわいい子供が欲しいぜ……」 「はは、焦らなくても、いずれできるよ」 「い、いや……そうじゃなくてだな……」 「?」 「その……だから……ああ、もう! わかるだろ! これ以上言わなくても!!」 ……? ――――! もしかして、もしかすると…… 「わからないな…言ってくれ」 「うう……もう、恥ずかしすぎて言えない……」 真っ赤になってしまっている顔に、黒帽子をかぶせて見られまいとする魔理沙。 その仕草が、殺人的に可愛い。 魔理沙可愛いよ、かわいいよまりさ。 もっと苛めたいよ、イジメたいよもっと。 「言え」 有無を言わせぬ口調で命令する。 「……っ、お前……サドだぞ……」 「言ってくれ」 「だから……その……私は、お前との……子供が欲しいんだ……」 感 無 量 ! ! 御馳走様でした。 本当に御馳走様でした。 さて、この上ない感無量を味わったところで真面目モードに戻るか。 「お前さ、いい母親になれると思うよ」 「え?」 「お前、自分の子供でもないのにちゃんと優しく接して世話してあげてたろ? 正直、見直したよ」 「○○……」 「いや、惚れなおした……って言ったほうがいいかな」 「惚れなおし……って、え? ええ?」 そこで一旦言葉を切って。 魔理沙の目を見つめて。 万感の想いをこめて彼女に言った。 「愛してるよ、魔理沙」 しばらくパチクリしていたが 唐突にボソッと呟く。 「……嘘だろ?」 「いいや、大マジさ」 そうして、未だ現実を信じ切れていない彼女の唇を優しく奪った。 そうまでして、ようやく彼女は俺の心が彼女のものだということを理解したようだ。 「私も……お前のことが好き…大好きだぜ……」 再び、キスを交わす。 今度は唇を啄ばむようなキスから 深く熱い口づけを交わしあっていく。 そうして しばらく、深い口づけを交わしあった後 俺は彼女をすぐ傍にあったベッドに押し倒した。 「うわぁっ! ○○…何を…!?」 「じゃあ、早速カワイイ子供をつくるとするか?」 「え? ちょ、そんな……私にだって、心の準備が……」 「……そうか、そうだよな……残念だ」 いや、実はここで終ってしまったらマジで自殺モノのショックなんだが あえて、魔理沙が拒絶しているという風に受け取ったフリをする。 なんて策士なんだ 俺。 「ち、ちょっと待てって! …だ……ダメってわけじゃないんだよ……」 「……」 「そ……そうじゃなくてだな……」 震えてる。 いつもの強気な彼女からは想像もつかない姿。 「そ…その……わ、私は……初めてだから、できれば優しく…してほしいんだ……」 ヤバい、元から抑えるつもりなどあまりなかったが これ以上、理性を抑えられそうにない。 そんな俺の心情を知ってか知らずか―――― 「お、お願いだ……」 上目づかいで、不安げな涙目で 頬を紅く染めて、僅かに身体を震わせている魔理沙。 これに耐えられる男がいるだろうか!? いいや! いはしまい! そして、俺は魔理沙の (省略されました 詳しい描写は省きますがこの後、魔理沙は○○がおいしくいただきました。) ───────────────────────────────────────────────────────────
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魔理沙4 3スレ目 651(うpろだ0003) 今回は魔理沙×自分。妄想だけを頼りに頑張ってみた。 643で書いたものより短いのは気の所為。 照れる魔理沙はとても可愛い、とか言ってみるテスト。 ----------------------------------------------------------------------------------------- 月に照らされた夜の森に、二つの足音が響いている。 「なぁ、魔理沙」 一つは青年…俺のもの。 「あー、どうした」 もう一つは少女のものだ。 「なぁ、このキノコ何に使うんだ?」 「あー、魔法」 俺の手の中には籠。その中にはいくつかのキノコが入っている。 「魔法…って、どんな?」 「魔法薬だ。効果は…お前に飲ませれば解る」 「訳の判らんモノを俺に飲ませないでくれ…」 冗談を交わしながら二人は歩く。行く先は魔理沙の家だ。 「そういえば、なんで今日は一緒に来たんだ?いつもは家で実験してるだろ」 「…それ…は…その…」 「?」 魔理沙は顔を背けて、蚊の鳴くような声で言った。 「たまには…その…○○と……いっしょ…に……」 「…?」 「いっしょに…あるい…て…?うあぁ?!」 べっちーん。 突然、魔理沙が転んだ。それはもう盛大に。 「ま、魔理沙っ!大丈夫か?」 「い、いててててて…脚を…挫いたみたい…だ」 「歩けるか?」 「こ、この程度…痛っ!!」 「お、おい無理するな」 どうやら、脚を痛めたようだ。 ここから魔理沙の家までまだ距離がある。歩くのは無理だろう。 そうすると、アレしかない。 嫌ではない。むしろ色々と嬉しいのだが…とても恥ずかしい。 …この場合は仕方ないだろう。 俺は魔理沙に背を向けてしゃがみこむ。 「……?」 「その…掴まれよ。背負ってやる」 魔理沙の顔が赤くなる。 その表情が、とても可愛らしく思えた。 少しの間。 「…いい…の…?」 申し訳なさそうな顔で訊いてくる。 「お前歩けないだろ。いいから」 「…うん、ありがとう…」 そういって、少し躊躇しながら、肩に手を回す。 それを確認して、俺は立ち上がった。 「よ…っと」 …軽い。こんなにも軽いとは予想外だ。 「重い」 それが精一杯の照れ隠しだった。 「…ドラゴンメテ…」 「悪い、冗談だ。すまん」 魔理沙の脚を抱えて、ゆっくりと歩き出す。 肩に回された腕は、白くてか細い。 背中には、魔理沙の胸のふくらみまでもが感じられる。 後ろから、小さく細い息が聞こえてくる。 正直、とてもドキドキしていた。 「…○○の背中…意外と広いんだな…」 「…魔理沙も…結構…小さいな…」 「……////」 「……////」 照れくさくて、お互い何も言えなくなる。 ただ、魔理沙の身体の温もりを感じていたくて。 ゆっくりと、ゆっくりと、歩いていく。 -------------------------------------------------------------------------------------- 二人は魔理沙の家に到着した。 「よっと」 魔理沙を背中から下ろす。 「あ、ありがとう。…助かった」 少し俯きながら、真っ赤な顔をした魔理沙は言った。 …なんて可愛いのだろう。 「…そうだ○○、なにか礼をしないとな。なにか欲しいものとか、あるか?」 その問いに、俺はこう答えた。 「俺は…俺は、魔理沙に一緒に居て欲しい」 「…ぇ」 魔理沙が驚きに目を見開く。 その綺麗な琥珀色の瞳を見つめながら、さらに言った。 「俺は、…魔理沙が好きだから」 自分でも驚くほど、自然に告白していた。 魔理沙は、まだ驚きに硬直している。 …魔理沙は俺のことをどう思ってるんだろう。 それを訊ねようとした時だった。 魔理沙の顔が突然に迫ってきて… それを判断するより早く、唇と唇が触れた。 「んッ…」 俺は、何も考えられなかった。頭が真っ白になっていた。 …魔理沙が、唇を離すまでに、どれだけの時間がたったのかは判らない。 先に口を開いたのは、魔理沙だった。 「その…これは………お礼、だ…」 魔理沙は言葉を続けた。 「私も…○○が…」 一呼吸の間。 「○○が、好きだから。…だから、これからも…」 … 「これからも、よろしく…な」 嬉しかった。 何を考えるよりも早く、俺は魔理沙を抱きしめた。 「…魔理沙、大好きだ」 「うん。…嬉しい」 そのまま俺たちは、しばらく抱き合っていた。 「…今日はすっかり遅くなったな、○○」 「ああ…もう真夜中だ」 「…その…夜雀なんかに襲われると危ないから…その…」 「…?」 「…今日は、私の家に…泊まったら…どうだ…?」 -------------------------------------------------------------------------------------- 幻想郷の夜が明ける。 妖怪の時間は終わり、人間が目を覚ます。 朝日の届かない薄暗い森を、二つの人影が横切る。 俺と魔理沙は手をつないで。 昨日、道端に置き忘れたキノコを取りに。 二人で、歩いてゆく。 --------------------------------------------------------------------------------------- あとがきという名の弁解。 えーSS書くのは二回目だったりした。 相変わらず文章が異常。今は反省している。 それ以前に魔理沙の性格が安定していない罠。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 3スレ目 782 「師匠……」 「ん、何だ?」 「好きですよ」 「そういうことは、私の符を避けてから言うもんだぜ」 ………… …… 「なあ」 「何ですか?」 「腹減ったから、何か軽く作ってくれ」 「なら、煎餅でいいですね」 ………… ぱりぱり…… 「なあ○○」 「おかわりはありませんよ」 「たまには『魔理沙』って呼んでくれないか?」 「恥ずかしいから嫌です」 ぱりぱり………… ずずず………… 「まあ、何だ。その……嫌いじゃないからな。お前のことも」 「だから煎餅は切らしてますって」 「じゃあ茶のおかわりをくれ」 「いつもの出枯らしでよければ」 ずずず…… ずずず…… 「いいですけどね、二人っきりなら別に」 「煎餅か?」 「焼きませんよ、魔理沙」 ………… …… 「なあもう一回」 「やっぱり恥ずかしいから止めときます」 「いいだろ別に、減るもんじゃないし」 「減らなくても大事にするのが節約です」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 3スレ目 961 手作り弁当 ~制作編~ 21 00 「さて、張り切って作るとするか…」 22 00 「なかなか味が安定しないな…。これではとても食べさせる訳にはいかないぜ……」 23 00 「しまった!試作で材料を使い切ってしまった!紅魔館の食料庫から拝借するか……」 24 00 「ぐぁ……。また味付けが濃くなってしまった……。このレシピ本当に合っているのか?」 25 00 「なんとなく形が見えて来たか…。手製の弁当というのも奥が深いものだな……」 26 00 「よし、明日の弁当はこれで決定だな。まずは仕込みからだ……」 27 00 「……はっ!?意識が飛んでいたな……」 28 00 「……完成……もうすぐ夜明けか……もう寝よう…おやすm……zzzzz」 12 34 「うぉっ!すげー!この弁当マジで魔理沙の手作りなのか!?」 「コレくらい朝飯前だ。無駄口叩いてないで、さっさと食べたらどうだ?」 「……!?こ、これはっ!?うひはぁーーっ!!超うっめーーー!すげー!神様仏様魔理沙様ありがとーーう!!」 「当たり前だ。恐れ入ったか?私の料理の腕をナメてもらっては困る。……明日も作ってやらない事もないぞ?」 負けず嫌いの魔理沙なら、これくらいはやってそうだ… ─────────────────────────────────────────────────────────── 4スレ目 70 季節はもう梅雨なのか、外は窓をすべて閉め切ってもわかるほどの土砂降り。 既に効果音がザーザーとかではなく、ドドドドドドな感じだ。 そんなことと関係あるのか無いのか、俺は玄関先にいて、目の前には全身びしょ濡れの魔理沙。 「よぉ魔理沙。どうしたよ」 「あー……まぁ何だ。恒例の図書館突撃をしたんだがな?その帰りにこう……あー見ればわかるだろ!朝は快晴だったのに帰りにどしゃぶりとかわかるか!」 湿った金髪を手でかきながら言う。 「説明をしようとしたはいいけどいろいろ面倒くさくなって打ち切った上に逆切れとは流石魔理沙だな」 「……それは褒めてるのか?それとも貶してるのか?間違いなく後者だよな?今更訂正は聞かんからな?オーケー其処を動くなよ?」 腰を低く据え、構えるはかめh……マスタースパークの姿勢。 目がマジです目が。本気と書いてマジと読む。 「今の私は相当に機嫌が悪いからなぁ……覚悟しろな?」 「いやいや魔理沙?ここでぶっ放したら家が吹きと―――」 「問答無用だ!マスタァァァァスパアアァ―――」 「ぎゃああぁああ!」 「……くしゅ!」 ん? 「この……くしゅ!動く……くしゅ!マス……くしゅ!」 えーとこれは…… 「……魔理沙、大丈夫か?」 聞くまでもない気がしたが聞く。 そりゃあ全身びしょ濡れで長い間いたらこうなるわなぁ…… だと言うのに 「こ、このぐらいダイジョ……くしゅ!」 あーあー意地張ってるのか知らんが強がってまぁ…… ガジガジと頭をかいて溜息を一つ。 当たり前のことを言うつもりなのに覚悟がいるのは何でだろうね? 「あーもう無理すんなよ。風邪引くだろうがそれじゃぁ。風呂でも入ってけ」 「あ、ああ。ま、まぁ最初からそのつもりだったんだけどな」 はははははと空笑い。 と、顔が少し赤い。 「オマエもう風邪引いてるんじゃないだろうな?」 「……へ?何でだ?」 「いやだって顔が―――」 とペタペタと顔を触り、ピタっと硬直するは魔理沙。 「……魔理沙?」 「な、なんでもない!なぁんでもない!」 顔やら手やらをブンブン振り回して極大否定。 さらに顔が赤くなってるのは気の所為かね? 「と、兎に角風邪はまだ引いてないか……くしゅ!」 「あー……なんでもいいから先に風呂入れ」 「ん……そうする……」 さて、と言うわけで今魔理沙がうちの風呂に入っているわけだが →A.魔理沙と一緒に風呂に入る B.おとなしく出てくるのを待つ C.せっかくだから俺はこの紅い扉を選ぶぜ! とりあえずネチョは無いでしょ多分w ─────────────────────────────────────────────────────────── 4スレ目 166 親父が旅先からいきなり荷物を送ってきた 八卦路といってこの中は常に燃えてるそうだ 俺は興味本位で穴を覗き込んだ そしたらいきなり八卦炉が光り出し中から金髪の少女が現れたのだ! 「よう、お前が私の新しい主って奴か。冴えないさそうな奴だな しかし呼び出された以上は仕方ない。派手に守ってやるからよろしく頼むぜ」 ,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;; {;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; ヾ;;;ハ ノ . !lリ;;r゙ そんなふうなことを考えていた時期が `Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;; 俺にもありました ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙ Y;;f ~''戈ヽ `二´ r'´ . `! ─────────────────────────────────────────────────────────── 4スレ目 231 238 269-270 香霖堂にて 店内には、すでに先客がいた。 「お、いいところに来たな、お二人さん」 魔理沙が早速話しかけてくる。 この娘はいつも、どこか少年のような笑みを浮かべている。 「いいこと、ね。日をあらためて出直すわ」 そう言うや否や、急いで帰ろうとしているのが咲夜。 店に来る途中で偶然一緒になったのだ。 「ちょ、おい待てって。宴会だよ宴会」 あわてて引き止める魔理沙を無視して歩き出す咲夜。 ああ、さすがに踏んでる修羅場の数が違う。 少しでも疑わしいものは決して信用しない。 随分と言えば随分な対応だが、魔理沙の場合にはこれもやむを得ぬ事かもしれない。 彼女が如何に迷惑な人間かは幻想郷でも有名だ。 だが、それでもこれはやりすぎだろう。 「まぁ、話しぐらい聞いていこうよ。それに、ここに買出しに来るために午前中急いで仕事したんだろ?」 僕が魔理沙の援護に回ると、ようやく立ち止まってこちらを振り返り、肩をすくめる。 話しを続けろということらしい。 僕と魔理沙がなんとなく目を合わせてため息をついていると、それまで会話に入ってこなかった霊夢が。 「人徳ね、魔理沙?」 くすくすと笑いながら茶化す。 魔理沙が少しふてくされながら説明してくれたことをまとめると、大体このようなところになる。 三日後の晩に博麗神社で宴会を行う。正確な時間は決めていないが日が暮れるところには飲み始める。酒とつまみは持参。 「って、それだけ?」 思わず声を上げてしまった僕をみんなが不思議そうな顔で眺めてくる。 「それ以外に何か必要なことがあるのかしら?」 真顔でそう返してくる咲夜の言葉を受け、先ほどの魔理沙の説明を吟味してみる。 会場の位置、日程、そして持参品。 一見問題がなさそうだが、やはりどこか変だ。でも、ここでそんなことにこだわっても仕方がない。 「いや、特には見当たらない」 そういった僕のどこがおかしかったのか。 その場にいた三人の少女達が一斉に笑い始める。 幻想に生きる連中に笑われるなんてなんとも心外なことだと思いながらも、そう悪い気はしなかった。 「それにしても」 ひとしきり笑った後、霊夢が話しを変えるように言う。 「こうも宴会が続くと、色々と大変なのよね」 実際、苦労しているのだろう。博麗神社は彼女一人でもっているようなものなのだから。 普段から一人で管理しなければならない上、何かあるたびに集合場所にされるのだ。 気がつくとこう言っていた。 「じゃあ、手伝うよ。準備とか、片付けとか」 幽霊でも見たような顔をしている霊夢の顔を見て、少しくじけそうになりながらも念を押す。 「いいだろう?」 「それは、そうしてくれれば、嬉しいけど……」 りんごみたいに真っ赤になった霊夢が何事かをぶつぶつ言っていると、それにかぶせる様に咲夜が。 「なら私のほうも手伝ってもらえないかしら。宴会に持っていく料理の下ごしらえを前の晩のうちに済ませておきたいの」 と言ってきた。 普段人に頼ることをしない彼女の申し出には多少驚いたが、快く承諾した。 鬼の形相の霊夢と彼女をあからさまに馬鹿にした表情で鼻を鳴らす咲夜の対決は、確かに見ものではあった。 しかし、そのときの僕は浮かない顔をして脇に立っている魔理沙のことが気になっていた。 「もう日暮れか。こっちに着てからは時間のたつのが速いや」 結局、あの後も店の奥から出てきた主人、こーりんを交えて散々無駄話をしてしまい、用事を済ませて店を出るころには日が沈みかけていた。 目の前にいる少女を見つめる。彼女は僕の視線に気づくこともなく、下を向いて空を飛んでいる。 元気がない。普段の彼女からは想像もつかない姿だった。 いつもなら気分を高揚させる真っ赤な夕焼けも、彼女につられたのか、どこかさびしげな光を放っている。 いきおい、僕の口数も減り、想念の中へ自己が埋没していく。 嫌われてしまったのかもしれない。 ふとそんな想像が脳裏をよぎり、思わず唇をかむ。 きっとそうだ。何がまずかったのだろう。 彼女の腰に手を回していることか。でも、そうしていないと箒に振り落とされるだろうし、やっぱり仕方ない。 「あのさ」 宙を舞う箒の上で手を離すことと、自転車に乗ったままそうすることのどちらがより危険かを真剣に考えていた僕に、魔理沙はこのように切り出した。 「ナニ?」 最悪。声が変だ。思わず頭を抱え込む僕を無視して、彼女は続ける。 「私も、頼みごとをしていいか?」 「……うん?」 「明日さ。宴会の事をあっちこっちに知らせに行くんだけど、つきあってくれないか?」 「いいよ」 即答。 当然のことだ。僕が彼女の頼みを断るはずがない。 何故なら…… 「お前ってさ」 再度物思いに沈みかけた僕を、魔理沙は速やかに現へと引き上げた。 僕の返事を待つこともなく、彼女は続ける。 「好きなやつとか、いるのか?」 頼みごとでもなんでもなかった。 いや、その話題はさっきのやり取りで終了していたのだろう。 それにしても。 「君がそれを言うのかよ」 「え?」 「や、なんでもない。好きな人なんかいない」 胸がズキズキと痛む。 ここまであからさまな嘘を吐くのはこっちに来てからは初めてだ。 何でこんな思いをしなきゃいけないんだろう。 伝えたい想い。伝えたい言葉があるのだ。 それを、今にも溢れそうなそれを彼女に告げてはいけないのだろうか? その通り。それはいけないことだ。 なぜなら、四日後の朝、僕はここを去るのだから。 今度宴会をやるのも、つまりはそういうこと。 いままでありがとう。それではさようなら。 僕のうちにつくまで沈黙は続いた。 日が暮れたせいで、別れるときも彼女の表情を確かめることはできなかった。 家に送ってもらうと、僕は食事もとらずに床についてしまった。 かたく湿った布団に包まれながら、今日起きたことをつらつらと思い出す。 香霖堂での会話。宴会。元気のなかった魔理沙。帰り道。それと…… そう、確かに覚えたはずの違和感。あの時みんなに笑われたのは心外だった。結局考えるのを諦めたんだっけ。 でも、もうその正体はつかめている。 会場の位置、日程、そして持参品。 僕はこれらの要素だけでは足らない。不足であると感じていたのだ。 何が足りないのか。 それは「誰が来るのか」だ。 幻想郷に来る前に参加した、あらゆる飲み会を思い出す。 そこで最も大事なのは、果たして自分が誰と飲むことになるのかということだった。 大嫌いな奴と隣り合わせて、終始不快な気持ちで過ごすことになったり、あまり親しくないグループの二次会に混ざってしまい、気まずい思いをする。 このようなことを避けるため、事前に参加者を調べることは大変重要なことだった。 でも、と、そこで僕ははたと気づく。 何でこんな大事なことを忘れていたのだろう。 いや、大事なこと、というのがすでにおかしいのかもしれない。 最初に違和感を持ったとき、僕はそれをどう処理したか。 「そんなことにこだわっても仕方がない」 なぜそんな風に考えたのか。 そこで、今はまったく関係のない約束が、突然脳裏をよぎった。 「明日さ。宴会の事をあっちこっちに知らせに行くんだけど、つきあってくれないか?」 こちらに来てから何度か宴会に参加したことがあったが、そのたびに魔理沙が直接参加の約束を取り付けに行くことを、僕は知っていた。 大変ではないのか。そう尋ねたこともあった。 そのとき彼女はこう答えたのだったっけ。 「そうでもないぜ。二、三人に声かけたら、後はそいつらに任せてるし」 呆れた顔をしている僕を見て、にやりと笑い、彼女はこう続けたのだ。 「ここじゃ、知らない奴が混じってても誰も気にしないぜ?」 気がつくと布団を跳ね上げていた。 どうしたというのだろう。 自分の行動が理解できずに戸惑う。 そして、そうやって悩んでいる間にも、自分の下半身が小刻みに震えていることに気がついた。 貧乏ゆすり。 小さい頃。親にみっともないからやめろとよく叱られた癖。 でも、それをなぜ、他ならぬ今この時にしているのか。 これでは、まるで…… 「まるで、焦っているみたいだ」 焦っている? 自分の考えの突飛さに笑う。 僕に焦ってまでやるようなどんなことがあるだろう。 いや、一つあるとするならば。 「お前ってさ」 「好きなやつとか、いるのか?」 限界だった。 「くっ」 布団の上でうつ伏せになって震える。 僕は魔理沙が好き。 はっきりと言葉に出してみようと思ったが、口から出るのは獣のようなうめき声だけだった。 今からでも彼女の家に押しかけて、言ってやりたいのだ。 君が好きだ、と。 でも、それは叶わない。 僕はもうすぐここを去る人間なのだから。 いや、それは後付けの理由。 本当は、本当は単に拒絶されることが怖いだけなのだ。 ここに来る前からそうだった。 根拠のない疎外感。 人付き合いの苦手な僕は、幼い頃からそれを味わって生きてきた。 そして、今もそれを実感している。 だというのに。 「ここじゃ、知らない奴が混じってても誰も気にしないぜ?」 他人が怖くて仕方がないのに。 「幻想郷はすべてを受け入れる」 とうして。今も心の底に張り付いて離れない言葉。湧き出ては枯れぬ信頼があるのだ。 昼に気づいた違和感。 なぜそれをすぐ棚上げしてしまったのか。 今ならよくわかる。 どうでもよかったのだ。 だってここはすべてのものを受け入れる場所なのだから。 そして、それにすぐ頭が回らなかったのは、きっと。 僕が、すっかりここの住人になっていたから。 黙ったまま立ち上がる。 このまま森を抜けて魔理沙の家まで歩いていくつもりだった。 夜更けの森を歩くことの危険は熟知していた。 でも、そんなことは少しも気にならなかった。 だって、やりたいことがあるのにそれをやらないなんて、おかしいから。 「そうだろ? 魔理沙」 唇の端がつり上がるのがわかり、それがまた愉快だった。 さぁ、行こう。 問題はまだ山積みで、いつ解決するのかも知れなかった。 けれど、今の自分を遮るものなんて何もない。 それだけはわかった。 なぜなら、僕はいま、こんなにも魔理沙に会いたいのだから。 人が本気で何かを望んだとき、達成できないことなどないのだ。 「僕が会いに行ったら、魔理沙はどんな顔をするだろう」 想像するだけでも楽しくなってくる。 きっと彼女らしい豪快な驚き方をするのだろう。 でも、それだけでは終わらない。 おそらく、今夜は特別な夜になる。 幻想郷中に響くくらい大きな声でこう言ってやるのだ。 「僕は、魔理沙が好きだ」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 4スレ目 352-354 初書き、初投稿。文章削り能力がないので無駄に長いです。 あといろいろと「密度」が足りてないと思います。ですので最初に謝ります。ごめんなさい。 ………… ………… 人間にとっていつ危険に遭遇するか分からない幻想郷において、読書に没頭できる静かな場所があることは非常にありがたい。 「いよーーう香霖! 遊びに来たぜーー!!」 ・・・たとえ容易に破られる静寂であったとしても。 「いらっしゃ・・・なんだまた魔理沙か」 「なんだまた○○か」 「そこ、真似をしない」 「お約束の挨拶だぜ。香霖はどうした?」 「奥でお休み、誰かさんの無茶な注文のおかげでね」 調整の仕上がった八卦炉をぞんざいに魔理沙に投げつける。 「っと、悪いな」 「悪いと思うならツケくらい払ったらどう? 森近さん徹夜で調整してたみたいだし」 聞きいれられることはないとは思うが、それでも言わなくてはならない。 がやはり聞いていない魔理沙はいそいそと八卦炉をしまう。 ・・・胸元へ。 「あの~、魔理沙さん?」 「ん、なんだ?」 「少なくとも男の目がある場所ではそんなところへ堂々としまわない方がいいと思いますが」 「はっはっはー、私と○○の仲じゃないか」 「はぁ・・・」 「やれやれ、森近さんも無茶な仕事は断ればいいのに。やっぱり魔理沙のことが好きなんだろうねぇ」 「そりゃ、な。○○が知り合う前からの深ーい付き合いがあるんだぜ」 「ふーん。で、そういう魔理沙はどうなん? 森近さんのことが好きなわけ?」 「嫌いだったらこうして調整を頼みに来るわけがない」 「いやいや、一人の男性として好きかどうか聞いているのだよ、魔理沙君」 「うるさいな! そう言う○○こそどうなんだ!」 何故か不機嫌な顔で魔理沙が詰め寄ってくる。 って、ちょっと距離が近すぎるんですけど・・・ 「え、あ、どういうこと?」 「お前こそ誰か好きなやつがいるんじゃないかってことだ!」 さらに詰め寄られ。 怒った魔理沙の顔のアップとなんともいえない柔らかい匂いが鼻をくすぐり。 自分の顔が急速に赤くなっていくのが分かる。 「え、いや、あの、その・・・」 しどろもどろになる自分を見て余裕を取り戻したのか、嫌なにやにや笑いをうかべる魔法使いが一人。 「どうした? この魔理沙さんに正直に話してみ?」 形勢は完全に逆転された。至急この状況を打開する策を立てよ。 「う、うるさい! 先に聞いたのはこっちだ! 恋の魔砲使いのくせに自分が好きなやつも分からないのかよ!」 思わず目をつぶって叫んでしまう。 下の下。⑨。総員対ショック体勢、更なる衝撃に備えよ。 ・・・あれ? さらに突っ込まれると思ったのに、目を開けると魔理沙の帽子、髪、背中。 「あ、あの、ごめん・・・」 「確かに香霖は好きだぜ・・・世話になってるしな。 けど、○○のことも、その、悪くはないと思っている」 え、なんでこうなってるの? 「え、それってどういう・・・」 「ああはっきり言ってやる! ○○! 私はお前が好きだ! さぁ言ったぜ! 次はお前の番だ! お前は私が好きなのか、答えろ!」 そう言って振り向いた魔理沙の顔は心なしか赤く、目も潤んでいるように見える。 まずい、非常にまずい。 パニックになるな落ち着けいやまあ確かに魔理沙かわいいよ魔理沙けどど ちらかというと気軽に言葉をぶつけ合えられる性別とは関係のない友達と 言うかってこういう状況はまったく考えてなかったしいやでもどうみて も美少女で胸はほどよく控えめでお前これ以上何を求めるというんだと えー恋愛ってのはお互いの気持ちが重なって初めて成り立つんじゃないのかと だまれ小僧女性に告白させておいて断って恥かかすなんでお前それでも男かうわ なにをするやめr ええええええええええええええええええい、考えるのやめ! 今の気持ちを率直に、だ! 「霧雨 魔理沙!」 前への決意 手を彼女の肩に置き 「ごめん!」 言わせた懺悔 その体を自分の方に引き寄せ 「好きさ、大好きだ!」 呪縛の言葉 できるだけ強く、それでいて潰れないように、私は魔理沙を抱きしめた。 パシャッ ぱしゃ? 開け放しの入り口の方から聞こえたような・・・まさか。 ジャーン!ジャーン!ジャーン! 「スクープあるところ天狗あり! ペンは弾幕より強し! 曲解、捏造思いのまま! 記事の内容こそ事実! 真実の綴り手、最速の新聞記者、射命丸 文 参上です!」 げえっ、射命丸! 思わず魔理沙を突き放す。 「おっと、酷いぜ」 射命丸の横に並ぶ形になった魔理沙だが・・・待てなんだそのにやにや笑いは。 「ここで種明かしです。今度の特集『一目瞭然! 幻想郷恋愛相関図(仮)』の取材に魔理沙さんを訪ねたのですが」 「そんなこと答えるわけ無いだろ」 「しかし半数以上の方への取材は終わっているので、そう易々と引き下がるわけにはいきません。 そこで交換条件を出しました」 「それが○○の好きな相手を聞き出すってことだ。悪いな」 「そういうことです。しかし予想以上の収穫でした、さすが魔理沙さんですね」 の・・・逃れなくては・・・ く くそ! 今はとりあえずなんとかして逃れなくてはッ! なんとかして二人をだしぬく方法を考えなくては・・・! 「それでは、次の取材に行きますね。ご協力ありがとうございました!」 「おう、またな」 まずい、射命丸に行かれてはおしまいだ! ゲームオーバー、ダス・エンデ。 「・・・・・・むむむ」 「何がむむむだ!」 振りに対して即座に反応するのはもはや新聞記者としての本能か。 しかし、ひとまず足止めはできた。 あとは・・・ 「・・・見事だ、実に見事だよ射命丸君! 一度に二人分の取材を終わらせるとはな!」 なるようになれ! 「魔理沙。お前さんは騙されてるぞ。あれだけはっきりとした証拠写真があれば魔理沙だって言い逃れはできない」 「甘いぜ。そこはしっかりと淑女協定を結んであるところだしな」 「そうです、約束は守りますよ」 「・・・一応確認しておくけど、その約束は『取材に協力したら魔理沙は答えなくてもいい』ってものじゃないのか?」 「ああ、そうだ・・・ぜ?」 ・・・・・・・・・ 「つ、次の方との約束の時間が迫ってますのでそそそろそろ失礼します!」 「魔理沙! 逃がすな!」 「おう! マスタァァァーーー」 げ。 「そ、それは止めろ、止めるんだ」 「スパーーーーーーーーーーーク!!!」 ここは店内だーーー!! 「ケホッ、ケホッゲホケホッ」 「ケホッ・・・○○・・・掃ケホケホッ・・・除してるのかよ・・・ケホ」 そういう問題じゃないだろ、と言い返す気力も無い。 膨大なエネルギーの余波で舞い込む突風、好き勝手に飛び回る埃、木片、土煙。 店内の品はどのくらいが無事だろうか。 無理矢理に顔を上げ細目を開けると、原形の一部すら留めていない入り口と抉られた森の木々。 そして星の大きさになったマスタースパーク、と恐らくは新聞記者。南無。 「生きてるか? ほら、これを鼻にあてときな」 手渡されたハンカチを大人しく顔に当てる。 さっきも感じた柔らかい匂いが鼻に刺激され、思わず大きく息を吸い込み、 「げほげほげほっげほぁ!」 盛大に咳き込む。乾いたハンカチでは細かい塵を防ぐことはできないようだ。 「何やってるんだ、外に脱出するぜ」 そう言う魔理沙に手を取られ、何とか外へ出る。 しかしなぜ魔理沙は平気なんだろう? そう思って顔を上げると八卦炉を顔に当てている魔理沙が見える。 自分の顔の周りだけ綺麗な空気を作ってるのかよ、きたねー。 しかし。 「・・・・・・・・・くっ」 「おい、○○、大丈夫か?」 思わず屈みこむが、視界には覗き込む魔理沙の顔。 「・・・・・・・・・・・・ぅぷっ・・・」 「○○、しっかりしろ! 傷は浅いぞ!」 やめろ、そんな真剣な顔をするな。 駄目だ。 「・・・・・・・・ゎあはっははははははもう我慢できないっなんだよその顔ははっは!」 「・・・っ!」 緊張を強いられてきたせいか、どうでもいい事で笑えてくる。 「人の顔を見て笑うとは随分失礼なやつになったもんだな」 「ははっはっ・・・いやだって・・・クク・・それおかしっぷははっ!」 笑えば笑うほど魔理沙の表情が硬くなっていくのが分かる。 「それ以上笑うとノンディレクショナルレーザーだぜ?」 「・・・ごめっ・・・うひっっとめようとして・・っ・・・・もとまらなひっ・・・いひっ・・・ひっく・・・」 しかし笑いの発作は止まらない。 涙で視界が歪む。魔理沙は今どんな顔をしているのだろう。 「お前こそ、鼻水までたらして・・・っ・・・ひどい顔だぜっははは!」 笑い出した。笑いは伝染するのだろう。多分、きっと。 静かなようで賑やかな森の中、仰向けに寝転がる二人。 「なぁ○○」 「ん?」 「さっきの告白は本気か?」 「そう言う魔理沙は?」 「今度は私が先だぜ」 「ん~・・・秘密」 「なら私も秘密だぜ」 ・・・・・・ 「魔理沙」 そう言って体を起こし、 「ん?」 私は魔理沙の顔を覗き込む。 「たまには秘密を共有してもいいと思わない?」 「・・・そうだな」 終わりよければすべてよし。 過程や方法なぞ、どうでもよいのだ。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 4スレ目 630 七月七日、七夕当日。 星を見ながら寛ぐ予定だった丘に着いたはいいのだが。 「…やれやれ、分厚い雲だな…。 どうする、魔理沙。折角用意した竹と飾り、無駄になりそうだが。」 「ん?無駄にするわけ無いじゃないか。」 「まぁ、そうだな。曇り空だが雰囲気だけでも…」 「なに言ってるんだ?ほら、乗れ乗れ。」 疑問符を浮かべる俺を無視して、 指さすのは二人乗り用と言っていたデカい箒。 「…雲の上まで飛んで行く気か?」 「それもいいんだが、それじゃ私ら位しか楽しめないしな。 たまにはパーっと行くのも悪くは無いだろ。」 「???」 俺には彼女の真意がよく分からなかったが、 逆らってもいいことは無いと言うことだけは分かっている。 と言うわけで、素直に指示に従うことにした。 「よし、竹持ったな?…行くぜ!」 思い切り地面を蹴ると、ふわりと箒が浮き上がる。 重力を魔力で制御しているのか、全く落ちる気配はないが。 そして下を見回してみて、一瞬呆然とした。高さに、ではない。 「…おいおい、ありゃ何だ?」 川の方に見える、「地上の天の川」。 不思議としか言えない光景に魅入っていると、 「ああ…成程、蛍か。へぇ、あの蛍の妖怪もけっこうやるもんだな…」 「ん、知り合いなのか?アレをやった奴と。」 「ま…ちょっとな。」 雲の層の真ん中あたり。 死にそうなほどジメジメしていて気分が悪いことこの上ない。 「さて、そろそろ頃合か…」 「…なあ、何をする気なんだ?」 「なぁに…ちょいと頼まれてな。 盛大に行くぜ、魔符…「ミルキーウェイ」ッ!」 …ああ、そうか。 雲を吹き飛ばすにしても、何でそれかって。 …天の川、か。 「…なあ、魔理沙。」 「ん?何だ?」 「頼まれたって…誰にだ?」 「さてな?その答えは…ほら、アレが語ってるぜ。」 「アレって……へ?」 ふわりふわりと舞う白い…「雪の結晶」。 「夏に…雪?」 「どうやら、七夕の願いは通じたようだな。 やれやれ、冬の妖怪に会えますように、か。無茶な願いをしたもんだぜ。」 「…あの氷精…か?」 「いんや、その保護者。…いや、あの雰囲気からするともちっと親密かな?」 笑いながら言う魔理沙の頭をぽんぽんと叩く。 「何だ、結構いいとこあるじゃないか。」 「えー、と…いや、それはだな…」 急に口ごもる魔理沙。 「…? どうした?」 「その…お前と一緒に見たかったし…チルノの件は、あくまでついでだ。」 「…魔理沙。」 「…好きだぜ♪」 そしていつもの悪戯っぽい笑みを浮かべると、そのまま抱きついてきた。 幻想郷の空の上、天狗さえも与り知らぬ小さな空間。 雲の上の本物の天の川。 雲を蹴散らす光の天の川。 川を飾る地上の天の川。 3つの天の川を見渡す箒の上、今宵は二つの影が重なっていた。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 4スレ目 688 こんなんでました~ 「なあ、俺と1対1の勝負をしないか?内容はどっちが相手をより幸せに出来るか…だ」→魔理沙 ─────────────────────────────────────────────────────────── 4スレ目 824 「ホンの少しでいい、お前の努力する姿を 俺に見せてくれないか」→魔理沙 ───────────────────────────────────────────────────────────
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「ごうがーい。号外ですー」 それは、平穏で怠惰な幻想郷に訪れた、異変。 「喧しいぜ。人がせっかくお茶してるときに…」 それは、各々に委ねられた、選択。 「ああ、魔理沙さん。号外、よろしければどうぞ」 「よろしくなくても置いていくんだろ?」 それが何をもたらすのか、それは誰にも分からなくて。 「パチェ、それは何?」 「天狗が置いていったのよ」 「いつものゴシップ?」 「今回は、ちょっと違うみたいよ」 それでも、何かが変わる気がした。 図書館はいつも、薄暗い。 主が日の光を嫌う性質でもあるし、間借りしている館の主人もまた、日光は天敵だからだ。 「外界への扉を開く、ねえ…」 この紅魔館の主、吸血鬼のレミリア・スカーレットは頬杖をつきながら、配られた…というか勝手に置いていかれた 号外を眺め、気だるそうに呟いた。 「あのスキマ妖怪、何を考えているのやら」 「あれの考えていることが読めるのなら、幻想郷を支配できるわ」 レミリアの真正面からの小声。白いクロスがかけられたテーブルの反対側に、見た目は彼女よりわずかに年上、といった雰囲気の少女で、 この図書館の管理者にして魔法使い、パチュリー・ノーレッジのものだ。親友にして家主が訪れているというのに、この魔法使いは分厚い 魔法書から目を離すことはないし、パチュリーの5倍は生きているこの吸血鬼も、それを咎める風でも気に障る風でもない。これが二人の、 いつものスタイルなのである。 「パチェは、どうするの?」 「…何を」 「この話、伸るか反るか。まあ、答えは想像できるのだけど」 言いながら、文文。新聞と書かれた号外を軽く投げ出す。一枚もののそれにはこんな事が書いてあった。 曰く、幻想と現を隔てる結界の管理者、八雲 紫が、神無月の初めに、その結界を一部、開く。 曰く、幻想に暮らす人妖は自由に、外界を旅することができる。 曰く、然るべき用紙に記入して署名し、土産を持ち帰り、なおかつ神無月の終わりまでに戻るのであれば、何も縛りはない。 「多分、それ、外れてるわよ」 へえ、と意外そうにレミリアは呟いた。 「ということは」 「ええ。あのスキマ妖怪の企みに、乗ってあげるわ」 突然レミリアの顔が変わった。一転、つまらなそうに息を吐く。 「なあんだ。私の予想通りじゃない」 その一言に、初めてパチュリーは本から顔を上げた。目を細め、威嚇するような視線を親友に向ける。 「どういう意味よ」 「私に知られてないとでも思ったのかしら?愛しの彼と外界デートに洒落込もうとしてるんでしょう?」 「…彼って、誰のことよ」 「あれ」 レミリアが向けた視線の先には、ハタキを振るって本棚の埃を取り除く、ジャージ姿の青年、☆☆がいた。正確には少年と青年の狭間、といった容貌で、 彼は数ヶ月前から、この図書館でパチュリーの使い魔と共に、雑用として働く身の上である。 「随分、お熱を上げてるみたいじゃない。妖精メイド達が色めいているわよ?いつ想いが通じ合うのかって」 魔法使いは何も答えずに、また黙々と文字を目で追い始めたが、その頬の色が全てを語っていた。それに満足したのか、わずかに笑みを湛えて、レミリアは 傍らのティーカップを手に取った。 「早くしないと、あなたの使い魔に取られてしまうかもしれないわよ?」 パチュリーの目が僅かに泳いだのを、吸血鬼は見逃さない。その様子がおもしろくて、さらに追撃をかけようとして、それは思わぬ反撃によって遮られた。 「レミィも、人のこと言えた義理じゃないでしょう?」 カップを口元に運んでいた手が、止まる。 「あなたの場合は大変よね。何せ恋敵が盛りだくさんだもの」 この紅魔館には現在、3人の人間が暮らしている。瀟洒で完全なメイド、十六夜咲夜。図書館雑用にして、パチュリーの意中の人☆☆、 そして──レミリアが森で見つけ、血の提供と雑用を条件に、館で住み込み働く●●。 その彼の事を、そして彼を取り巻く状況をさらりと口に出されて、レミリアの顔から余裕の色が消えていく。 「咲夜も、フランも、さらには美鈴もかしら?妖精メイド達が色めいているわよ?誰が彼の心を射止めるかって」 「…言うじゃない、パチェ」 そうでもないわ、と軽く流して、涼しい顔で本を読み続けるパチュリー。一方のレミリアは、観念したかのように息を吐いた。 「そういえば、その●●は?手元に置かなくて大丈夫なの?」 「美鈴と一緒に、庭の手入れをしてるはずだわ」 「ずいぶんと余裕じゃない」 「私には、優秀な従者がいるから」 「…なるほど、ね」 レミリアは●●を、自分の力や権力を駆使して手元に置くようなことはほとんどしない。それは自分の他にも、彼に心惹かれる人妖が いるからだ。別にトラブルを恐れている訳でなく、●●を狙う咲夜や美鈴、フランドールは互いを牽制し合い、結局何もできないのを見越しているのだ。 しかしこの時、庭ではレミリアの目論見が完全に崩れ去っていた。 「えへへ、●●の背中っておっきいねー」 「そうですか?」 「うん。それにあったかい」 「あ、あの妹様、そろそろ私にも、代わってくれないですかねー、なんて」 「寝言は寝てからいいなさい、美鈴。次に彼の背中に頬擦りするのはこの私、十六夜咲夜に決まってるじゃない」 「だーめ。お断りします(AA略)」 「あ、あの、フランドール様、美鈴さん、咲夜さん?お、落ち着いて…」 「いまは わたしの ばしょだ。 うばいかえせばよい。…できるものなら」 「「こ ろ し て で も う ば い と る !」」 「…!」 「どうしたの、レミィ?」 「何か今、非常にマズい運命が見えたわ」 カップをソーサーに置いて、立ち上がるレミリアを見たパチュリーは、ああ、また『紅魔館・女のガチンコバトル!~(主に美鈴の)ポロリもあるよ!~』 が始まるんだなと気づいたが、自分に被害が及びそうに無いので何も言わなかった。他人の潰し合いというのは、なかなかにどうして、見てる分には おもしろいのだ。 「まだ日が高いから、日傘を忘れずにね」 「ありがと、パチェ」 ダッシュで出口へ駆けていくレミリアは、気づかなかった。 パチュリーが読んでいた本は、魔法書などではなく、魔法書に隠して正面からは分からないようにしていた、タウン情報誌別冊の「おススメデートスポット」 だったことに。 紅魔館で、人智を超えたキャットファイト(第13回戦)が始まろうとしていた頃。 「会いに行こうぜ!」 「誰に」 魔法の森の中にある、小さな一軒家。 流しに立ち、洗い物をしていた若者──△△の背中に、威勢のよい声がかかった。 「△△の両親にだよ!」 その瞬間、皿を水に漬ける手が止まった。それに気づいていないのか、さらに声が畳み掛けられる。 「それに、外って一回見てみたいんだよ、私。すごいとこなんだろ?」 「…まあ、幻想郷と比べれば、魔境みたいなものかもしれないな」 △△の声が、僅かに暗くなっていることにようやく気づいて、声の主の少女──霧雨 魔理沙は、読んでいた号外から目を離し、 今だ手が止まったままの彼を見遣った。 「…△△?」 「そうだな、いい機会かもしれない」 その独白は、魔理沙へ向けられたものというよりは、まるで自身に言い聞かせているようで。 「かわいい俺の奥さんに、俺の故郷を見てもらうのも、悪くないかもな」 言いながら、肩越しに振り返った△△の声は、すでにいつもの調子を取り戻していた。魔理沙は心に引っかかるものを感じたが、 それ以上に恥ずかしいセリフを聞いてしまったので、それどころではなかった。 「…ば、バカ。真顔でそういうこと、言うなよ」 「嫌か?」 「い、嫌なわけないだろ!」 頬を真っ赤に染めて俯いていた魔理沙は、飛び切りの笑顔で顔を上げ。 「そうだな。素敵な私の旦那様の故郷、見てみたいぜ!」 かくして、目的はそれぞれあれど、少女達は。 幻想郷からほんのちょっと、旅立つことを決めたのだった。 ─────── 「ということで、ここで解散にしましょう。いいですか、羽目を外しすぎず、節度を持って行動することが、貴方達に積める善行です。 そう、貴方達は──」 「ということで映季様のありがたーい小姑のお小言はこれにて終了!みんな気をつけていきな!」 「ち、ちょっと小町!まだ話は終わ」 「はいはいこんな往来で留まってたら迷惑ですし宿の時間に遅れそうなんでさっさと電車に乗りますよ。ほら、■■も急ぐよ!」 言いながら、普段以上に生き生きとした様子の死神は、同じく死神に成り立ての見習い、■■の手を掴むと、引きずるようにして 早足で自動改札へ歩いていく。 「ま、待ちなさい小町!■■!」 肩から提げたボストンバックを揺らして必死に着いていく閻魔様を見送りながら、△△は修学旅行を思い浮かべたが、口にすると 悔悟の棒が飛んできそうなので何も言わなかった。その少女趣味全開なフリフリスカートとか、ボストンバックで揺れているクマさん ストラップとか、突っ込みたい所は多々あったが、他の人妖達と同じように、小町に引きずられて苦笑しながら手を振る■■に、ただ 手を振り返しているだけに留めた。 小町は慣れた手つきで自動改札を潜り抜け、続いて■■を改札に通し、いきなりブザーとフラップドアが閉まってオロオロしている 映季を見かねて係員を呼びにいき、駅員の操作でようやく通過できて、何度も何度もその駅員に頭を下げている彼女の手を掴むと また早足で歩き出し、二人の手を引きながら、「京浜東北線」と書かれた水色の案内板の階段を上っていき── そこで姿が見えなくなった。 慣れたものだなあ、と感心しながら見送っていると、ふいに紫が口を開いた。 「じゃあ、ここでお別れね」 企画者自身もやっぱりマヨヒガの客人××との旅が嬉しいのか、いつもの胡散臭さが若干薄れた(気がする)笑顔で、口元に 当てた扇子をパタンと閉じた。その出で立ちは、名前のような紫を基調とした着物姿で、聞くところによると、隣でのほほんと 彼女の式の式、橙とじゃれあっている彼の希望だとか。 「神無月の終わりに、またここで会いましょう」 「皆さんも、お気をつけて」 丁寧な口調で紫とその式、藍から旅行鞄を受け取り、踵を返そうとした××と八雲一家に、亡霊の姫君、幽々子が声を掛ける。 「そっちはどこへ行くのかしら?」 「ちょっと、西のほうへ、ね」 信じられないことに、僅かに頬を染めて、どこか恥らうような幻想郷最強クラスの妖怪。普段の彼女を知る他の者…つまりほぼ 全員が目を瞬かせたが、どうやら幻術の類ではないらしい。ただ幽々子は「あらあら、そういうことね」と笑みを深くし、 意外なことに△△も、どこか納得したように頷いていた。それもそのはずである。××とは同じ迷い込んだ身の上で知らない仲 でもなかったし、いつぞやに彼は「出身は西の方」と話していたのを覚えていた。 (多分、挨拶に行くんだろうな、両親に) その性格はともかく、見た目は周囲の一般人の衆目を引くほどに麗しい。そんな彼女を連れての挨拶の意味など、ひとつしかない。 (ご祝儀、どうするか…) 気の早いことを考えながら、閻魔、死神組と同じ改札を抜け、東海道新幹線への乗換え口を目指して遠ざかる四人の背中を見ていると、 残りの面々も、ざわざわと動き始めた。 「お腹すいたわ~。ねえ◇◇、どこかで軽く食べていかない?」 「あなたの軽くは、ぜんぜん軽くじゃないでしょ。しかも途中のす○家でメガ牛丼食べたばかりでしょうに…3つも」 「あら、あれおやつでしょう?」 「そんなこと真顔で言わんでください…」 ニコニコ顔の華胥の亡霊とは対象的に、うんざりした顔で呟く◇◇。話によると彼らは全国のうまいものを巡って海を越え、山を越え 全国を回るらしい。食費を捻出するため移動は高速バスと普通列車中心で、そのほとんどを安いビジネスホテルなどで過ごすのだとか。 日程的に一番きついのでは、と△△は思う。しかし「惚れた人のたっての願いくらい、叶えてやりたいじゃないか」と笑う彼の 顔を思い出して、彼自身もそれなりに楽しんでいるんじゃないかとも思う。改札へ向かわずに、挨拶を済ませて談笑しながら高速バス 乗り場へ連れ立って歩く二人の顔を見ていると、なおさらそう思う。 ちなみに幽々子の従者である半人半霊の庭師は、今回主と別行動らしい。お互いに想い人がいるのでどちらが気を回したのかは分からない が、彼女──魂魄 妖夢は先日晴れて恋人同士となった(と文文。新聞ですっぱ抜かれた)◆◆とと共に、主の一歩後に改札を抜けていた。 雑談したところでは、こちらも妖夢の希望で、関の刃物市や刀鍛冶を見に行くのだという。彼のその隣で、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながらも 恋人繋ぎした手をぎゅっと握る彼女を思い出し、青春してるなあ…と感慨深く呟いていると、新たな声が上がった。 「私達もそろそろ行くわ」 「そうか。気をつけてな」 「ええ。そちらもね。さあ、行きましょう○○、空と燐も準備して」 「にゃー!にゃー!」 「もう、うるさいよお燐。静かにしないと置いていくよ?」 地下に篭る妖怪達が、最近地霊殿に住み着いたという○○を促して、準備を始めた。地底のムツゴ…もとい地霊殿の主にして怨霊も恐れ怯む少女、 古明地さとりは、いつもの園児っぽい…じゃなくて可愛らしいスカート姿に、あの第三の目を隠すためか、カーディガンを羽織って、△△に 微笑んだ。その隣では巨大な登山用リュックを背負ったさとりのペットにして、熱かい悩む神の火である霊烏路 空が、なぜか犬猫用の旅行用 ケージを持ってはしゃいでいる。 そういえば一人足りないなと思い、切符を確認している○○を肘でつついて、耳打ちした。 「なあ、お燐ちゃんはどこいったんだ?」 「ああ、あの中だよ」 そういって○○が指差したのは、空が「ろぉりんぐじぇっとこぉすたぁ!」と笑いながら思い切り回している腕に握られた、あの犬猫用ケージ だった。 「人の形だとどうしても耳とか、尻尾とか隠せないみたいだから、とりあえずはあの中にって、さとりが」 かわいそうだから、あとでズボンとか帽子とか買って出してやるけどな、と彼は付け足した。なるほど耳をすませば、あの高速大回転中の ケージの中から「にゃ、に、ゃ…」と今にも息絶えそうな猫の声が聞こえてくる。 (いろんな意味で可哀想だな…) △△が心の中で地獄の輪禍に合掌をしていると、ケージから「ゲェェェェ」と食事中には絶対に聞きたくない断末魔が聞こえた。 「……」 「……と、ところで、なんで空のほうは人型のままなんだ?あのでっかい羽、何かの術で隠したのか?」 断末魔は華麗にスルーして、△△はもうひとつの疑問をぶつけると、○○は今度、彼女の背負った大きなザックを指した。 「あのリュックの背中のとこ切って、あの中に羽を無理矢理仕舞ってる。空が自分で考えたんだ」 言われてみれば、おそらく容量60ℓクラスと思われるザックは異様に膨れていて、それでも窮屈なのか時折もぞもぞと蠢いている。 確かに傍目には、うまく隠せているように見える。見えるが… 「お前らも列車使うんだろ?あれ背負ったまま席に座るのか?」 「…あ」 「しかもあんなでかいの背負って街中うろつくと目につかないか?しかもなんか中で動いてるし」 「……ケージの中に入るべきは、空のほうだな」 冷や汗をかきながら、呟く○○。 哀れ地獄鴉。燐と立場が逆転することがたった今運命付けられた。おそらく、というか絶対、今ケージの中でリバースしてグロッキー 状態であろう火車は復讐に走る。それも、自身が受けたもの以上の仕打ちを以って。 (…まあ、自業自得だしな) さとり達に切符を配り、他の3組と同じように改札を済ませる彼と彼女達を見ながら、空に合掌をささげない△△は、腕時計── 衣装代の替わりに霖之助に押し付けたものだが、結局返されてしまったものだ──を覗き込み、心配そうに一人呟いた。 「あいつ、遅いな。もしかして迷ってるのか…」 死神・閻魔組のありがたい(?)お話の前に、他の面々とともに飲み物を買いに出かけたままの彼女──魔理沙がまだ、戻ってこない。 幸いまだ列車の時間までは充分にあるためその点の心配はないが、この日本有数の大きさ、日本一といっても過言ではないかと思うこの 駅のどこかで、迷ってるんじゃないか。いや、迷っているだけならまだいい。何事かに巻き込まれているんじゃないか。 考え出すと、キリが無い。探しに行こうかと思い始めたところで、 「おーい、△△ー!」 待ち焦がれた声が聞こえた。思わず振り向くと、待ち焦がれたその人が、手に何かを抱えながら走ってくるのが見える。 「…遅いぞ、探しに行こうかと思った」 「ここ、広すぎだぜ!レミリアのとこより、デカい、ぜ、きっと…」 肩で息をしながら、思い切り安心したように笑う魔理沙。どうやら彼女も心細かったようで、空いてる左手で△△の右手を掴んだ。 「ところで、一緒に買出しに言ったご一行様は?」 永琳とその伴侶、鈴仙とその想い人、アリスとその恋人、妹紅と慧音、その彼女達の同居人。ともに出かけた面子が見当たらないことを 不思議に思い尋ねると、魔理沙は服選びのとき一緒に調達したトートバックに飲み物を仕舞いながら言った。 「ああ、なんか別の、カイサツ、って言うのか?のほうが近いからって、そのまま行ったぜ。みんなに気をつけて、って伝えてくれとさ」 言いながら魔理沙は辺りを見渡し、ほとんどいなくなったなとつぶやいた。 「みんな私が来る前に行ってしまうなんてひどいぜ」 「…ほんとはそう思ってないだろ」 分かるか?と△△を見上げた魔理沙の顔は、心の底から湧き出たような笑みで。 「こうやって気兼ねなく、△△にぎゅーってできるからな」 そのまま彼の背中に手を回し、言葉通りに抱きつく魔理沙。家路を急いだり、会社に戻る途中の人の「うわあこのバカップル」 「妬ましいわ」「見せ付けてくれるじゃないの」「ウツダシノウ。オレンジノデンシャ二トビコンデシノウ」という生暖かい視線を 苦笑いで受けながら、できれば気兼ねてほしいななんて思いながらもやめさせるつもりは全く無く、そんな魔理沙の綺麗な髪を、 さらりと撫でた。 「私が●●の隣よ。そういう運命なの」 「だめー!●●と私が一緒なの!そんな運命なんて壊しちゃうから!お姉様は咲夜と美鈴と三人で座ればいいじゃない!」 「ふ、二人とも落ち着いて…」 「いけませんお嬢様、妹様、下賎な人間と相席など。ここは私、十六夜咲夜が、しっかりと●●と愛を深め…じゃなかった、 監視のために同席します!」 「わ、私も隣がいいなー、なんて…」 「「「な ん か 言 っ た ?」」」 「な、なんでもないですぅぅぅ」 「いつまでやっているのかしら…」 「ホントですね、パチュリー様。その点私達は三人で仲良く座ればいいですもんね」 「…チッ」 「?何か言いました?」 「…何も」 「ほらパチュリー、行儀悪いからキャリーバッグの上に座って本読まない!」 「そうですよパチュリー様。☆☆さんの言うとおりです」 「むきゅー…」 何か後ろが騒がしいが、魔理沙も△△も他人のフリをした。後ろを顧みることは決してせずに、それぞれ旅行鞄とトートバッグを掴むと、 二人もまた、改札に向けて歩き出した。 「なあ、△△」 「どうした、魔理沙」 繋いでいた手を解かれて、どうしたんだと思った瞬間、左腕がぎゅうっと、暖かい感触に包まれる。顔を向けると、魔理沙が左腕に抱きついて、 思わずドキリとするような笑顔で。 「いっぱい、楽しい思い出、作るんだぜ!」 そんな顔されて断れるはずも、断るつもりも毛頭持ち合わせていない。△△も照れたように笑みを返して、頷いた。 騒がしい方向に駅員と鉄道警察隊の警察官が走っていく姿を視界の端に捉えたが、そんなことはすぐあちこち珍しそうに見回しながら、 いろいろ聞いてくる魔理沙とのやりとりに上書きされて、忘却の彼方に飛ばされてしまった。 というか飛ばした。 ───────── 「本日はJR東日本、寝台特急──」 車掌の声がスピーカー越しに、少しくぐもって響いている。 「ふう、ギリギリだったぜ」 「あちこち寄り道しすぎたな」 魔理沙と△△は、顔を見合わせて笑った。 「見るもの全部初めてだからな。ついついはしゃいじまったぜ」 シーツが敷かれ、二人文の浴衣と毛布、掛け布団が用意されて、きちんとベッドメイクされたその上に、魔理沙はバタリと仰向けに 倒れた。流れるブロンドの髪が、さらりと白の上に広がる。 「あのぬいぐるみ、もう少しで取れそうだったんだけどな」 「あのゲームはなかなか取れないように出来てるんだよ」 「なあ、最後の日にもう一回チャレンジしてもいいか?」 「金と時間が、残ってたらな」 上野の駅に向かったはいいが、時間まで結構余裕があったため、二人は駅の周りで軽くデートを楽しむことにした。 山手線の車窓に浮かぶ夜の東京に「すごい…ほんとにすごいぜ。こんな景色見たこと無い!」と呆然と立ち尽くしたり、 ホームに降りた後も、5分と置かず次々やってきては人の群れを吐き出しては飲み込んで去っていく電車を彼女がおもしろそうに 見ていたり、初めに立ち寄ったゲームセンターでは、魔理沙がぬいぐるみのつまったクレーンゲームをひどく気に入り、 野口さんがお一人いなくなるまでにのめり込み、財政危機が迫っていると判断した△△が筐体にしがみつく魔理沙を無理矢理引き剥がしたり、 近くのファーストフード店で初めてハンバーガーに挑戦した魔理沙が、「食べづらいけどなかなか旨い!」と顔を綻ばせたり、 雑貨屋やアクセサリーショップを巡る度に「べ、別に欲しいとか思ってるわけじゃないんだぜ!」と強がりながらも羨ましそうな 顔で商品を見回す魔理沙に、「あとでこっそりプレゼントしてあげよう」と心の内で決意しているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまい。 生涯ここまで一生懸命走ったことはないんじゃないかというほどの勢いで二人は走り続け、ベルが鳴る13番ホームから青い客車に文字通り、 飛び乗った。列車はどうも二人を待ってくれていたようで、乗り込んだとほぼ同時に扉が閉まり、今に至る。 「駆け込み乗車はするものじゃないな」 △△が苦笑していると、隣で寝転がる魔理沙がなんの気なしに聞いてきた。 「なあ、これに乗れなかったらどうなってたんだ?」 「…明日の朝まで野宿、だったかもしれない」 「間に合ってよかったぜ…」 ホッとしながら、もう一回笑う魔理沙。本当にそうだなと答えてから、△△は窓のカーテンを開く。 「…外の世界って、こんなにすごいんだな」 窓の向こうには、夜を迎えて尚活動し続ける、東京の街並みが流れていく。煌々とその色や形を変えながら輝くネオン。天界にまで続いて いるんじゃないかと思うほどに高い建物にも余すところ無く明かりが灯っている。高速道路に並ぶ車の列が赤々と連なり、隣やその向こうの 線路を走る長い電車にもぎっしりと、人の形が見て取れた。 「△△は、こんなところで暮らしてたんだな…」 「まあ、俺が住んでた所はもっと田舎で、街もぜんぜん小さいけどな」 不意に車窓が途切れた。どうやらトンネルか何かに入ったらしく、風を切る音が響く。 「…どうした?」 声音に何かに怯えるような、少し震えた響きを感じて振り返ると、魔理沙が微笑んでいた。 だけどそれは、どこか寂しげで。 その唇が、弱々しく動く。 「やっぱり、帰りたいか?」 「何言って──」 「だって、悲しそうに、外見てるから」 不意に開けた車窓。止んだ風切り音。 『次は、大宮です──』 部屋に響く、車掌のアナウンス。 魔理沙が気づいたときには、△△はその小さな体に覆いかぶさり、抱きしめていた。 「△、△?」 「確かに、懐かしいなって思ってたことは認める。1年も幻想郷で暮らしてないのにな」 だけどな、と呟いて、心なしか腕に力を込めた△△。その声が、吐息と共に魔理沙の耳に染み込んでいく。 「俺が今帰る場所は、お前の傍だよ、魔理沙」 「△、△…」 「別にこっちの世界が嫌になったとか、そんなんじゃない。ただ、魔理沙の隣がいいんだ、俺は」 列車がブレーキをかけたのか、部屋が軽く揺れた。流れる景色が徐々に遅くなって、駅の構内を照らす白い光が、窓から差し込む 頃には、魔理沙の腕が△△の背に回され、離すまいときつく抱きついていた。 「わたしも、だぜ」 「魔理沙…」 「私の場所は、これからもずっと、お前の隣だ。絶対、絶対に譲らないからな」 「望むところだ」 「お前がこっちに戻りたいって言ったら、意地でもついて行くからな。魔法店も全部引き払って、こっちで魔法使いになってやるぜ」 「今のとこは考えてねえよ」 「でも、明日お前の親御さんに何か言われたら、分からないだろ?」 その時、△△の体が、わずかに、ほんの僅かにぴくりと跳ねたように魔理沙は感じた。それきり言葉を発しなくなった彼に不審を抱き、 声を掛けようすると、それを制して△△が口を開いた。 「明日、明日まで何も、聞かないでくれないか」 弱々しい呟きが、魔理沙の耳にかかる。 「それも含めて、明日、全部話すから」 それ、というのが一体何を指すのか、魔理沙はよく分からなかった。だが、自分がどうすればいいのかは、分かっていた。 「分かった。何も聞かないぜ」 あやす様に、優しい声で△△の背中を撫でながら、魔理沙はゆっくりと言葉を紡いだ。 「その代わり、待ってるからな。お前が話してくれるのを」 「ああ。…ありがとう」 ゆっくりと離れていく△△の顔は、まだどこか寂しそうで、それを見た魔理沙の心が締め付けられたが、少なくとも声はいつもの 調子を取り戻しており、それが僅かな救いだった。 「…魔理沙の体を堪能してたら、喉渇いたな。飲み物もらうぞ」 「言い方がやらしいぜ…ってお、おい!」 魔理沙の静止は間に合わず、トートバックからペットボトルの紅茶を探し当てると、蓋を捻り開け、ぐいっと喉に流し込んだ△△。 それを見てわずかに曇る魔理沙の顔。寝転がっていた上体を起こし、ぶーぶーと抗議の声を上げた。 「…それ、私のだぜ」 「知ってる」 「私も喉、渇いてるんだぜ」 「知ってる。だから、こうする」 顔を上にしてもう一度紅茶を口に注ぎ込んだ△△は、そのまま顔を魔理沙に近づけて── 「ちょ、ちょっと!なにっく、んん、んく…」 重ねられた二人の唇。△△のそれを通って、魔理沙の口に少しづつ注がれる、ひどく甘くて、ひどく香る紅茶。最初は驚いていた 魔理沙だったが、次第に積極性を増し、彼女の舌が彼の口に僅かに残ったストレートティの残滓を舐め取るように嬲った。 「うまかったか、紅茶」 「…甘いな。甘くて癖になりそうだ」 「そいつは困ったな」 「困ったぜ。だから、こうする」 今度は魔理沙が紅茶を口にすると、△△に口付ける。両腕で首を抱き、離れないようにしっかり抱きとめて、紅茶をゆっくり流し込む。 それが飲み干されると、今度は互いの口の中を味わうように、舌が絡み合う。 「っは…、本当だ、確かに甘いな」 「だろ?」 「これは、癖になってもしょうがない」 「全くだぜ」 どちらとも無くベッドに倒れ、横になって見つめ合い、照れた笑いを浮かべる二人を邪魔するものは、この個室にはなくて。 そんな甘い時間を乗せて、夜行列車は遥か北を目指し、大宮の駅を滑り出す。夜を抜け、朝を駆け、日が高く上る頃には着くだろう。 ただ惜しむらくは── カーテン全開で、ホーム上の帰宅客に全て丸見えであったことだ。まあ気にせずに、というか気づかないまま、口付けを再開した二人には 些細なことなのだろう。 ──── 『ご乗車、ありがとうございました。あお──』 朝の喧騒が一段落した北の終着駅は、秋晴れの穏やかな日差しに包まれていた。 夜行列車から降りた人々は、乗り換えのため、駅を出るため、ホームの階段を登っていく。 「だいぶ人が少ないな。昨日とは大違いだぜ」 「住んでる人の数からして違いすぎるんだから、しょうがないだろ」 その中に、二人の姿があった。 旅行用のバッグを手に、東口と書かれた案内板の方へ歩を進める△△と、いつもの白黒エプロンドレス姿──ではない、 「普通の」魔法使い、霧雨 魔理沙。 「なあ」 「どうした?忘れ物か?」 いつもの有り余るくらいの溌剌さは鳴りを潜め。 自分の姿をあちこち見回し、縮こまった声で魔理沙は、傍らを歩く△△を向いた。 「や、やっぱ、私の格好、変なのか?」 「急に何を……」 「な、なんか、周りの視線が、な」 すれ違う人、追い越す人、追い越される人、座る人。その幾人かが二人を一瞥したり、振り返ったりしている。人だかりやひそひそと 話し込まれるほどではないが、少なくとも周りに溶け込んでいるとは言えそうに無い。 頬を僅かに赤くして、恥ずかしそうに縮む魔理沙を△△は振り返った。 「そんなに変な服を選んだつもりはないんだけどな…」 幻想郷から旅立つ前に、香霖堂にて二人で──主に△△が──選んだ服を、魔理沙は身に纏っている。といっても、彼も自身がお洒落なほうでは ないと自覚しているので、書籍の棚に何冊か並んでいた女性ファッション誌などを参考、というかまんま手本にした結果であるが。 ヒールの若干高いパンプスにオーバーニー、短めのスカートとファージャケット。魔理沙自身の希望で、暗めの色を基調としているためか、 華美な印象は無く、むしろ地味な感じさえする。 しかし魔理沙は綺麗だから、何着ても映えるな、と考えが飛びそうになったところで、思い至った。 「ああ、そういうことか」 「何がだぜ……?」 恋人繋ぎした△△の左手を、魔理沙の右手がぎゅっと握る。これ言ったらどんな顔するかなと心の中でにんまりとしながら、△△は顔を寄せて、 そっと耳打ちした。 「……魔理沙がかわいすぎるから、みんな注目してるんだよ」 わずかな間、呆けた顔をする魔理沙。やがてその頬は急に赤みを増して、俯きながらそっぽを向いた。 「ば、ばか。そ、そんなこと、ま、真顔で、言うなよぅ……」 してやったりとニヤニヤ顔でそれを見つめる△△であったが、心の内では割と本気でそう思っていた。 染めたような不自然さが全く無い、本当に綺麗なブロンドに、どちらかといえば綺麗というより可愛さに針が振れたような顔立ち。 最近はテレビなど見られるはずもないのでよく分からないが、タレントやアイドルにもここまでの容姿はいない気がする。そんな魔理沙が 、衆目を集めるのも致し方ない。彼氏補正が多分に入っている分析だが、何が悪いのか。 彼は心の中で一人、開き直っていた。 「で、これに乗って、どこ行くんだ?」 物珍しそうに車内を見回しながら、無邪気な魔法使いは好奇心に満ちた視線を、隣席から向けてくる。 「お前のご希望通りだよ」 「私の……?」 「俺の両親に、挨拶したいんだろう?」 「…あ」 改札を抜けた二人が向かったのは、バス乗り場であった。 幸いなことに、バスはさほど待たずに来たので、今は二人でバスに揺られているところである。平日の昼間ということもあり、 乗客はまばらだ。 「こ、こんな格好で、だ、大丈夫なのか?」 「心配しすぎだ」 「で、でも、こんなに、スカートとか、み、短いし」 腿をすり合わせながら、魔理沙はスカートの裾をつかんで、ぎゅっと伸ばした。いつものエプロンドレスよりかなり短いそれは、 白い太腿を露にし、いわゆる絶対領域を作り出していた。 「大丈夫だよ」 「そ、それに、わ、私、こ、言葉だって、ら、乱暴だし」 わずかでも自覚はあるらしい。 恥じらいの止まらない彼女の頭を、△△はぐしゃぐしゃと撫でてやった。 「心配するなって。大丈夫、魔理沙は普段どおりにしてればいいんだから」 「ほ、本当、か?」 すがるように見上げた魔理沙は、また心を締め付けられるような感覚に襲われた。 ──また、だ。また── 頭に手を置いたままの△△は、魔理沙のほうを見ずに、ただ、車窓を眺めている。 ──そんなに、悲しい顔、しないでくれよ── できることなら、聞きたい。なぜそんな顔で外を眺めるのか、吐き出させてやりたい。 でも、それはできない。約束、したのだから。△△が自分で、全て話してくれるその時まで、待つと決めたのだから。 だから。 「……」 頭に置かれた手を下ろして、魔理沙はその腕を抱きしめると、ただ無言で、彼の左肩に頭を預けた。 『次は──』 エンジンの音だけが静かに響く車内に、女性の合成音声が次の停留所を告げる。 「そろそろだな。魔理沙、降りるぞ」 「え、あ、ああ」 急に掛けられた声にドギマギしながら、抱きしめた腕を放し、足元のトートバッグを掴む魔理沙の横で、△△は「降りる」の ボタンを押した。ブザーが短く響き、車内全ての降車知らせボタンが、赤く灯る。 外を見るといつの間にか街を離れていたようで、建物の背丈も低くなっていた。その代わり金色の水田や、畑、高い杉の木など、 幻想郷でも見られるような光景が広がり始めている。 『霊園です。お忘れ物無いようにお降りください』 ゆっくりとバスは速度を落とし、完全に止まった。同時に前のドアが空気の抜ける音と共に開いた。運転手のアナウンスが聞こえると、 △△は魔理沙を促して、席を立つ。 「先に降りててくれ。料金払ってるから」 「ああ、分かった」 いつもは履かない高いヒールに軽くよろめきながら、二段のステップを下り、アスファルトの硬い感触と、風の肌寒さを感じ、足元を見ていた 頭を上げて── 「え、これ……」 目の前に広がる荒涼とした光景に、魔法使いは言葉を失う。 四角い石碑が、整然と並んでいた。 大きさは多少の差はあれど、大体同じようだった。どれも台座は大きくとられ、両脇に花束が飾られたものもある。それが細い通路にそって、 かなり奥まで並んでいた。 これは、幻想郷でも見受けられる。 これは──墓だ。 さすがにこれほどの数を幻想郷で見たことは無いが、僅かに違いはあれど、それはまさしく、墓石の連なり。 死した者への、手向けの証。 「こっちだ」 気づくと、△△が傍らに立っていた。バスは彼を降ろすと扉を閉め、排気ガスを吐き出して去っていく。その煙たさに顔をゆがめた 魔理沙だったが、彼が歩き出したので、あわててついていく。隣で歩きながらいろいろ聞きたいが、背中が全てを拒絶しているように 感じられて、ただ△△のすぐ後ろを、無言で歩いていった。 ほどなくして、目の前に一軒の店の前に出た。 「ちょっと買い物してくるから、ここで待っててくれ」 「……ああ」 店の方へ歩いていく彼の背中を、魔理沙はだまって眺めていた。 どこからか、鳶の鳴き声が聞こえる。風が時折そよぎ、側に植えられた銀杏の枝を揺らす。雲はほとんどない秋晴れで、その空の青さが どこか悲しげに見えるのは、ここが墓所だからだろうか。 やがて、買い物を終えたらしい彼が、手招きしているのが見えた。自分が一人取り残されたような感覚を振り払って、慣れない靴も気にせず、 急いで彼の元へと向かう。 手に花束を持って、△△は佇んでいた。その花束は菊を中心としたもので。 すでに亡き者へ向けたものであることが、魔理沙には分かった。 この光景を目の当たりにしたときから、予感はあった。 そして今、それは確信になった。 △△の両親は、もう── 「ここだよ」 どれだけの時間が経ったかは分からないが、少しは歩いたはずだ。墓石の間の通路を半ばまで歩いたところで、△△は立ち止まった。 その前には周囲のものより一回り小さい、灰色の墓標があった。 「俺が幻想郷に迷い込む、少し前にな。事故で、逝っちまったんだ」 魔理沙は、ただ立ち尽くすことしかできなくて。ぽつりぽつりと言葉を漏らす彼の、蔭の落ちた顔を、何も言わずに見ていた。 「最後に交わした言葉が、嫁さんの顔が早く見たい、でな。まあ、親父の口癖みたいなものだったんだが──」 何かを堪えるように、△△は空を見上げ、言葉を紡ごうとして、 「何で、言ってくれなかったんだよ」 「……魔理沙」 震える魔理沙の声に、遮られた。 「何で黙ってたんだよ!言ってくれなきゃ、わからない、じゃない、か…」 その目じりに、涙を浮かべて。 「私、馬鹿じゃないか。何にも考えないで、お前の両親に会わせろって」 「…悪い」 「なんで△△が、謝るんだよ…悪いのは」 「俺だ。家族の話につらそうにしてたお前に変な気回して、結局言いそびれた俺のせいだ」 魔理沙が家族から半ば勘当のような扱いを受けていることを、△△は知っていた。だからこそ彼はなるべく家族の話はしなかったし、 彼女もまた、積極的に聞いてくることは無かった。 「だから、泣かないでくれ」 嗚咽を漏らす目の前の少女を、△△はだまって抱きとめる。片手を頭に回し、風に吹かれてさわさわと揺れる金糸の髪を梳くように撫でながら。 諭すように優しくあやす目の前の青年に、魔理沙は縋る。その胸に顔をうずめて、彼の上着を少し濡らして。 二人の間を、秋風が通り抜けていく。 どれくらい、そうしていたのか。 「落ち着いたか?」 「ああ」 △△の問いに、魔理沙は顔を上げた。涙の跡ははっきりしていたが、少しは晴れたようで、弱々しい笑顔で、見上げていた。 「じゃ、親父とお袋に、挨拶してくれないか。ちょっとばかし遅かったが、ようやく親父の心配を、掃けそうだしな」 「…分かった」 二人連れ立って、墓の前に並ぶ。 「親父、お袋、紹介するよ。俺の大切な──」 「霧雨、魔理沙です」 言いながら、軽く頭を下げる魔理沙。 「仕事は、魔法使いです。家事の類は、それなりにこなせます」 「部屋は片付けられないけどな」 「あれは片付けられないんじゃなくて、一時的に置いてるだけだぜ」 「それを片付けられないっていうんだよ」 「なにをぅ!?」 はは、と笑った△△の顔は、いつもの調子を取り戻し。 「この人にこうやっていじめられながら、毎日過ごしています」 「仮にも親への挨拶でひどい言い草だなお前」 「同棲生活の事実を伝えてるだけだぜ」 朗らかに笑う魔理沙の顔も、いつものものに戻っていた。 「…花束、貸してくれないか」 「ほら」 花束を受け取ると、少しかがんで墓前に供えた魔理沙は、両手を合わせて、軽く目を閉じる。 ──どうか、この人と一緒になることを、許してください。 そんな願いを、乗せながら。 「というわけだから」 「きゃ!」 きゅうに抱き寄せられ、彼女は思わず声を上げた。 「俺、こいつと一緒に生きていくことにしたんだ。だから、心配しないでくれ」 そういって△△は、墓石に笑顔を向けた。 「まあ、なかなか顔も見せられないだろうけど、孫の顔は見せに来るから、さ」 「ま、孫って…」 とたんに赤くなる魔理沙の頬は、風に舞う紅葉の葉のようで。 「…嫌か?」 意地悪な笑みで、魔理沙の顔を覗き込む△△に。 「そんなわけ、ないだろっ!」 頭上の太陽のような笑みで、魔理沙はぎゅっと抱きついた。 「……行くか」 「…うん」 向き直った二人の手は、しっかり握り締められて。 「また、来るから」 「また、来ますね」 別れの言葉を、墓前に残して。 魔理沙と△△は、バス停へ、歩き始める。 そんな二人を優しく送り出すように、冷たくも寒さを感じさせない風が、ふわりと舞って通り過ぎた。 新ろだ46、49、61、73 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「やっぱ旅は夜行列車だな」 「お、ようやく魔理沙も風情が分かるようになったか。1ヶ月前に比べりゃ大きな進歩だ」 「何を言うか。私は最初から風情の分かる魔法使いだぜ」 八雲紫主催の今回の旅行企画。俺達は魔理沙の『次がいつあるか分からないなら、このチャンスに全力をつぎ込むぜ!』 という宣言のもと、1ヶ月丸々掛けての日本縦断を決行した。 そして神無月も残す所1日となった今夜、俺達は地方都市発の夜行列車の中にいる。 駅はとうに見えなくなり、窓の外を流れる電灯も次第に速さを増していく。 「初めて新幹線に乗った時は子供みたいにはしゃいでいたのにか?」 「その話はやめてくれ。今思うとかなり恥ずかしい」 照れたように言う魔理沙。はにかんだ笑顔が可愛かったので、意地悪く言い返してみた。 「あの時の魔理沙は可愛かったなー。顔を窓に押し当てて外を見てさー……」 「だからやめろって言ってるだろー!」 そう言ってポカポカ叩いてくる魔理沙。しかし、本気で嫌がっている訳ではない証拠に、 手にほとんど力が籠っていないし顔も笑みのままだ。 こちらが手を上げて降参すると、満足したのか叩いていた手を止め―― 「おっと」 「ふふっ」 倒れ込むようにして膝の上に体を預けてきた。 しばらくもぞもぞと動いていたが、収まりの良い位置を見つけたのかすっと力を抜いて、 そのままこちらをじっと見つめてくる。 こっちも魔理沙の澄んだ瞳を見つめ返し、無言のにらめっこが始まる。 ずっとそうしていても良かったのだが、魔理沙の頬がじわじわと朱く染まっていき、それでも尚見つめ続けたら ふいっと目を逸らされてしまった。 苦笑しながら頬を染めた魔理沙の髪を指で梳くように撫で、逸らされた目線を追って窓に目をやる。 見える景色は大都市の煌々とした光に比べれば幾分か暗く、幻想郷の灯に比べれば大分に明るい町だ。 二人して無言で外を眺めていると、不意に魔理沙が沈黙を破り 「もうこの旅行も終わりか……。なんだか名残惜しいぜ」 しみじみとした口調で言った。普段と違う様子に面食らいながらも、少しからかいを込めて答える。 「まだ終わった気になるのは早いぞ。おうちに帰るまでが旅行だからな」 「おうちに帰るまで、か……」 そう言って再び沈黙する魔理沙。心なしか元気が無いように見える。 しばらく遠くを見つめて考え込んでいたが、何かを決心したように小さくうなずくと 起き上がって俺の隣に座り直し、こちらの目をまっすぐ見つめて、言った。 「○○。このままこっちの世界に残りたいと思ってないのか? 幻想郷より元の世界の方が良いって思わないのか?」 不安げな目で見上げてくる。そんな魔理沙を安心させたくて、俺はわざと断言口調で答えた。 「もう何年も前に離れた場所だ、こっちの世界に未練なんてないさ。 それに、魔理沙だけを幻想郷に帰したら、そっちの方がよっぽど後悔する」 「でも――」 「前にも言っただろ?俺が一番大切なのは魔理沙、お前だって」 「……」 言い返そうとした言葉を押し切って最後まで言いきると、魔理沙はもう何も言おうとはしなかった。 しかし、まだ納得していないのは見てとれる。俺が本心を隠しているのではないかと疑っているのだろう。 そりゃそうだ。俺自身でさえ心の中にわだかまったもやもやした気持ちをうまく表現できる言葉が見つからないのだから。 自分の気持ちを表せる言葉を探して、だんだん民家の明かりもまばらになってきた景色に視線を逸らす。 自分がいま何を思っているのか、何をしたいのか、どこへ行きたいのか。 明確な答えが得られないまま、とにかく言葉を紡ごうとしたその時 「――」 こつん、と何かが肩に触れる感触がした。 「――魔理沙?」 思考を中断して見てみれば、魔理沙が肩にもたれかかってきていた。 よく耳を澄ますと、列車のガタンゴトンという音に混じって小さく規則的な寝息も聞こえてくる。 「……さすがに疲れが溜まってたのか」 何しろこの1ヶ月間、誇張なしに日本全国1周したのだから。 いくら元気印がトレードマークの魔理沙とはいえ、流石に体力が持たなかったのだろう。 あるいは明日で終わりだと思って気が緩み、今まで溜まっていた疲れが一気に出たのか。 「まったくしょうがないな」 口では悪態をつきつつも、起こさないようにそっと頭の位置を調整してやる。 そして、寝る前に故郷の景色を目に焼き付けようかと窓の外に目をやり―― 「ははっ。傑作だな」 思わず笑ってしまった。 ちょうどトンネルに入った列車の窓からは外の景色は見えず、 かわりに窓ガラスに映っていたのは、俺にもたれて幸せそうに眠る他ならぬ魔理沙の姿だった。 先程まで悩んでいたことが急に馬鹿らしく思えてくる。俺が悩むまでもなく、答えはとっくに決まっていたようだ。 「絶対にお前を離さないからな」 そっとベッドに寝かせた魔理沙をぎゅっと抱き締めて耳元でそう囁いてから、列車がトンネルを抜ける前にカーテンを閉めた。 愛しい人の横にそっと潜り込んで、起こさないように軽くキスをする。 小さな手を離さないようにしっかり握って目を閉じ、襲ってきた睡魔に意識を手放す。 繋いだ手が握り返してきたように感じたのは、ただの錯覚だろうか。 ――そして翌朝 「よお、お久しぶりー」 「お久しぶり」 「一ヶ月ぶりに会うと、結構長く経ったように感じるもんだな」 「ああ。しかも今回は特にな」 東京の駅前広場の一画、俺達が着いた時にはそこに人と人以外が大集合していた。 固まって喋っている男連中を見つけ、今回の旅行について報告しあう。 魔理沙はと言うと、少し離れた所でこれまた固まって話に華を咲かせていた霊夢やアリス達を見つけ、 風のように走り寄って行った。 「みんな揃ったようね。では、これより幻想郷に帰還しますわ」 全員揃った事を確認して、恋人の●●の腕を掴んだ八雲紫が声をかける。 いつの間にか横にいた魔理沙が腕を絡めてくる。周りを見渡すと、どのカップルも手を繋いぐか腕を組むかしている。 紫が腕を軽く振ると、前にスキマが開き、その向こうには懐かしい幻想郷の風景が見える。 「1ヶ月がかりの旅行もお終いか。なんだか終わらせるのが惜しいな」 順番が回ってくるのを待つ間に、横にいる魔理沙に尋ねてみる。きっと同意してくれると思ったのだが、 「違うだろ○○。今言うべきセリフはそれじゃないぜ」 魔理沙はいたずらっぽく笑い 「お家に帰るまでが旅行、だろ?」 「そうだったな、これは1本とられた」 笑い合っているうちに順番が回ってきた。 このスキマを潜れば、もうこっちにもどることはできない。 自分の故郷だった世界を最後にぐるっと見渡し、大きく息を吐くと、軽くスキップでもするように自分の世界に飛び込んだ。 新ろだ95 ───────────────────────────────────────────────────────────
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霧雨 魔理沙 ステータス Lv1 Lv30 成長率 HP 73 360 9.0 MP 22 24 1/11 TP 15 攻撃 19 114 3.0 防御 29 187 5.0 魔力 69 481 13.0 精神 64 444 12.0 敏捷 103 114 11.0 回避 40 状態異常耐性 猛毒 10 麻痺 10 鈍重 80 衝撃 10 恐怖 10 沈黙 60 即死 10 能力低下 60 属性相性 炎属性 88 冷属性 88 風属性 88 然属性 88 魔属性 200 霊属性 164 冥属性 164 物属性 100 HP回復率:9 MP回復値:3 レベルアップ難度:60 加入条件:最初から加入している スペル 名前 消費MP 対象 属性 攻撃種類 効果 使用後ゲージ量 備考 マジックミサイル 2 敵単体 魔 魔力攻撃 5800 アステロイドベルト 6 敵全体 魔 魔力攻撃 4000 マスタースパーク 27 敵単体 魔 魔力攻撃 超威力 0 全MPを消費して云々は、体験版では未実装? コンセントレーション 3 自身対象 魔 補助行動 自身の魔力を上昇 8800 SLv1で+24% スキルリスト 名前 初期Lv 上限Lv 必要SP HPブースト 取得不能 Lv5 2Pts MPブースト Lv0 Lv5 2Pts TPブースト 取得不能 Lv5 2Pts 攻撃ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 防御ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 魔力ブースト Lv0 Lv5 2Pts 精神ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 敏捷ブースト Lv0 Lv5 2Pts 回避ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 命中ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 属性ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 状態ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 名前 上限Lv 必要SP 効果 補足 向上心 Lv2 5Pts 経験値が(SLv*10)%上昇する 必須条件:探索メンバー(12人)に加わること。「実戦経験」との効果複重はしない 実戦経験 Lv2 5Pts 経験値が(SLv*25)%上昇する 必須条件:前衛4人に加わること。「向上心」との効果複重はしない マリス砲(魔理沙) Lv2 5Pts アリスが前衛にいる場合、敏捷が(SLv*15)%上昇する ? 主人公補正・魔理沙 Lv2 5Pts 5人以上戦闘不能になった場合、前衛時毎ターンMPが(SLv)回復し攻撃・防御・魔力・精神・敏捷が(SLv*10)%上昇する ゴリ押し Lv1 15Pts 敵の属性耐性・異常耐性の減衰効果を軽減する。 ? ムラっけ Lv2 5Pts 敵にダメージを与えた際の、ダメージのランダム幅が増大する。 ? 元気ハツラツ Lv2 5Pts 能力低下、状態異常の治りが非常に早くなる。 ? 魔法の修練 Lv2 5Pts スキル取得者が前衛にいる場合、魔属性攻撃ダメージが上昇する。 この効果は全ての前衛キャラに適用される。 備考 ボス戦での超火力担当。 体験版ではマスタースパークの「全MPを消費して威力増大」の効果は未実装だが、それでも十分過ぎる程のダメージを叩き出す。 コンセントレーションや三種の神器 剣で魔力上昇効果を付与すれば、ダメージは更に伸びる。 ステータス振りについて マスタースパークの威力を上げるためにも、魔力極振りでOK 魔力を強化しておけば、道中の雑魚はアステロイドベルトでほとんど一掃できる。 スキル振りについて マスタースパークが使えるのと使えないのでは、ボス攻略難易度に大きな違いが出るため、まずはマスパに必要なMP27を確保したい。 魔理沙の初期MPは22なので、MPブーストLv2とひのきのぼう(MP+3、1Fで入手可能)でMP27となる。 魔理沙のスペルはすべて魔属性なので、魔法の修練で更なるダメージアップを目指すのも良い。 ゴリ押しを取得しておけば、魔属性に耐性のある敵にもある程度ダメージを与えられるのでオススメ。
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FAL 「米北大吟インストール!」 うらいたでの緋想天大会の運営を担当する偉いお方 緋想天初期から魔理沙を使い続けてきた コンボ選択に定評があり、アドリブで最大ダメージコンボを狙ってくる 最近は、2C対空に目覚め、2C ブレイジングなどのコンボも 研究熱心でキャラ対もできているが、若干まばらなのが課題か 「デビルダムトーチ」が大好きだが、勝率が下がるのでガチデッキには積んでいないとのこと 酒、特に日本酒を好み、さらにはザルのようである PC復活しました、ただいまうらいた ホスト規制されて書き込みできなくて、しばらく大会開けそうに無いです;; DOLL 「我は戦いの殉教者なり・・・」 大会の際によく名前を変えている魔理沙 低スペ勢だったがprkn氏にPCを譲ってもらい高スペ勢となった シングルではまだ結果を残せていないが、その真価は2onの時に発揮される 2度出場したランダム2on大会ではいずれも、3位・優勝と表彰台に上がっている 数多くの固めを扱えるようになり、きっちり割コンをねらってくる しかし、シャワー割はまだ安定しないようだ 都内の謙虚なTCG勢 三五咲 逢(さごう) 「金返せ?氏ねばいいのに」 友達の知人の父親の部下の従兄弟の伯父の母親の孫の息子に聞いた話によるとイケメンであるらしい うらいたにある百合スレのスレ主であるため、メイちゃんとの交流はここから始まったと推測される その花のベストカップリングは、麻衣×玲緒 藤原妹紅みたいなイケメンが好きらしい 「もこたんが追加されたらもこたん使う」と公言している 自重氏から「こわい」、「凄い動き」という評価をもらっており、かなりの腕前 レイラインは移動技であることを定義 数多くの格闘ゲームに手を出すマルチプレイヤーでもあるが、最近は北斗とBBと人生オワタの大乱闘しか触っていない カオスブレイカーがお気に入りで、「ンシドル」というキャラクターを溺愛している 緋想天では咲夜→霊夢→文→咲夜→魔理沙とキャラを変更し、咲夜と魔理沙でメインをどちらにするか悩んでいたが、 魔理沙をメインとして使っていくことに決めたらしい 現在、アマガミ勢につき緋想天放置ぎみ 好物は、濃厚!わんぱくバナナらしい そういえば例大祭の新刊がとらのあなに結構並んでたので、 さごうさんと買いに行きました (M・ω・)<あそこも新刊、そっちも新刊!? (M・ω・)<しかもこっちは総集編祭り/(^o^)\ (M・ω・)<所持金は・・・1万8千か (M・ω・)<これは今日のところはある程度我慢して後日来た方がいいかな・・・ (S゚д゚)<画面見たら負け (M・ω・)<さごうさんマジパネェっス (S゚д゚)<おい、金額計算するから手伝え (M・ω・)<今更かよ、氏ね (M・ω・)<・・・円、630円、1050円、はい終わり (S゚д゚)<合計1万8千円 (M・ω・)<いくら持ってんだよ (S゚д゚)<1万6千円 (M・ω・)<氏ね (M・ω・)<しょうがないから金貸すわ (M・ω・)。。(つっても俺も余裕があるわけじゃないけど・・・) (M・ω・)<ほい3千円 (S゚д゚)<・・・ん・・・ (S゚д゚)ゴソゴソ・・・ (M・ω・)<なんでさらに買おうとしてんだよ、氏ね (S゚д゚)<200ぐらいしか余らなかった (M・ω・)<知るかボケ 結論:画面を見ましょう 淑女達が集う、聖うらいた学園の理事長兼生徒会長。 容姿端麗才色兼備の持ち主で、他の女生徒からも人気は高い。 毎週開かれる舞踏会では実況を務め、その気高く美しい実況を聞きに、他校や海外からもわざわざ参加者がいるほどである。 と言うか、あわよくば彼女とお近づきになりたいと思っている者が大半である。 かく言う彼女は、色恋沙汰には興味を示さず、自分を高める日々を送っている。 そんなある日、秘書のびぐろく(メガネっ娘)に彼女から信じられない一言が・・・ 「私、気になる子がいるの・・・。」 この衝撃的な発言はとてもびぐろく1人の胸の内に抑えられるほど簡単なものではなかった・・・! 学園中が、この話題で持ちきりになる。 「まさか、あのさごうお姉様が!?・・・信じられないですわ。」 「まぁ・・・!あなたもお聞きになって!?」 「ですが、そのお相手は、一体誰なんでしょうか・・・」 学園のアイドル、ドジっ子属性の副担さんでしょか? それとも、おっとり系巨乳ナースの豚彦さんかもしれませんわ。 噂は留まることを知らず、学園中がパニックに!!! こうして私の学園生活は幕をあけたの。 814 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 02 18 02 さごうさんと久々にやりたいな 815 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 02 45 56 俺もさごうさんとやりたい 816 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 02 59 44 私男だけどさごうさんとならやりたい 817 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 03 06 46 俺も俺も 818 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 03 11 32 それなら俺だって! 819 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 03 38 46 それならオレも立候補せざる得ないじゃないか・・・ 優しくしてね///。 820 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 04 57 56 じゃあ俺が! 821 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 06 31 54 いやいやここは俺が! 822 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 12 29 59 なんだこの流れw ちーすけ 攻めに徹底したプレイスタイル 魔理沙の強い部分をひたすら押し付けるのが上手い 彼の繰り出すJ6Aには、吸い込まれるように当たってしまう 攻撃は最大の防御なりを体現している 頂点杯予選では、衣玖の遠Aに見てからブレイジングを刺し、優勝した
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『霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)』とはZUN(通称「神主」)制作の弾幕STG「東方Project」東方projectのもう一人の主人公にして脇役・サブキャラ。 原作での初登場は第2作目・東方封魔録の4面ボス(魅魔の手下として現れ、時間稼ぎのために戦う) 「博麗 霊夢と同じく『東方文花帖』『ダブルスポイラー』『妖精大戦争』を除いた全ての作品でのプレイヤーキャラ。 ダブルスポイラーと妖精大戦争ではExボスとして登場する。 本項目では現、魔理沙を紹介する。 概要 人間の魔法使いの少女。 一人称は「わたし」「私」。 語尾に「〜だぜ」「〜か?」等をつけるが丁寧な女口調になることもある。 魔法使いの宿命として、人々の生活から離れ魔法の森にある霧雨魔法店で一人暮らしをしている。 また整理が出来ない性格の為に家の中はアイテムで散らかり放題で小さな魔法の森の様になっているという。 自宅の周囲もアイテムともゴミとも判らないもので囲まれており『三月精』では折れ曲った道路標識の様な物を拾ってきていた。 自宅で何でも屋の「霧雨魔法店」も開いていて、これが本業らしい。 魔理沙の実家は、人里にある大手道具店「霧雨店」である。 一人娘であり、本来ならば家で結婚でもして跡を継がなければならない立場だが、現在は勘当されて絶縁状態にある。 魔理沙の方も実家に関わるのを避けており、仲は相当悪いようである。 これは魔法の道具を扱っていないことに関係があるらしい。 森に籠もる理由の一つは、人が寄りつかないからでもあり研究中に邪魔が入って欲しくないし、人に会いたいときは自分から出掛ければいい。 出掛ける専用の携帯電話みたいな物である。 でも、他所では色々と邪魔をする。 何処に行ってもだ(萃夢想 海上アリス通信.txt) 人間であるが、妖怪退治に喜び勇んで出かけたりしている。 根は真っ直ぐで努力家かつ勉強家だが、ひねくれ者な上に性格が悪い(紅魔郷txt) 頭は切れるが、それを自分の生活に生かしていない(紅魔郷』Manual) 努力家で勉強家なことを人に知られるのを嫌っている。 性格が悪いと言われているが根は真っ直ぐ。 蒐集癖があり、物が捨てられなく負けず嫌い。 種族魔法使いのアリスやパチュリーと違い、魔法を使うだけの普通の人間である。 求聞史紀では人間でこれほど魔法を使いこなす者は珍しく、種族魔法使いになるかもしれないとされている(永夜抄などで不老不死や不老長寿に興味を示していたが、種族魔法使いを志しているかは詳細は不明) スピードとパワーはあるが、体術は余り得意ではない。 何処へ行っても迷惑がられるが、実際に迷惑な行動が多い。 また魔法使いの為に魔法を使う妖怪と相性が良いが、それらにはあまり好かれてはいない。 が、逆に変な者には好かれるらしい。 霊夢とは共闘した事がなく『儚月抄』で綿月依姫と対峙した時も、味方でありながら霊夢と協調する様子を見せなかった。 日常を描く『香霖堂』や『三月精』などでは霊夢とつるむ描写があるが、友人関係の設定は無い。 森近霖之助の見解では、魔理沙と霊夢は仲は良い(香霖堂 単行本第1話) 口癖は「派手でなければ魔法じゃない。 弾幕は火力だぜ」(求聞史紀) 「あー? 弾幕に頭脳? 馬鹿じゃないのか? 弾幕はパワーだよ」(永夜抄) これは彼女の代名詞でもある得意技の巨大レーザー「マスタースパーク」にも表れている。 本編でも一貫してパワー重視となっておりゲーム中は移動速度が速く、やや精密な操作がしにくくまたショットは攻撃力と貫通力に優れるが攻撃範囲は狭めなことが多いのが特徴(上級者向け) 魔法使いとしての実力は努力を怠けていながら強い霊夢とは対照的に、魔理沙は陰で努力しており、人間離れした住人が多い幻想郷の中では最も普通の人間に近い存在として位置づけられている『普通の魔法使い』を自称している。 制作者であるZUN氏は「魔理沙は、我々に近いレベルの人間がいないと誰も話についていけないので、って理由でいるような感じ。脇役だしね。」 「魅力のある脇役。 具体的に言うとアレだけど、サブキャラ。」だと語っている。 主人公(サブキャラ) 初登場が第2作目であった関係上霊夢より登場回数が僅かに少なかったが、妖精大戦争においておまけボス(Exボス)として登場したことにより、霊夢と並び登場回数最多キャラとなった。 各ゲームアプリケーションのアイコンは魔理沙が担当し、霊夢がタイトル画面を担当している。 なおZUN氏の位置づけとしては『主人公はあくまで霊夢であり、魔理沙は「魅力のある脇役」との事』 天性の才能に恵まれた霊夢とは対照的に努力型なのも脇役としての役割が起因していると思われる。 ちなみに、西方projectの1作目である秋霜玉では霊夢と共にゲスト出演している。 特徴、年齢、など リボンのついた黒い魔法使いの帽子(コーンの様に先がとがった、つばの広い三角帽)を着用。 衣服は黒系の服に白いエプロン。 髪は片側だけおさげにした金髪が特徴的(妖々夢ではおさげが無い) 髪の長さは作品によってセミショートからロングまで様々である。 菷(ホウキ)を所持し、いかにも魔法使い然とした身なりをしている。 これらは彼女自身が「いかにも魔法使い」な格好を意識して選んでいるらしい(菷の能力については後述の「能力」を参照) 服装は基本的に全作品共通だが、デザインやカラーリングが作品によって多少異なっている。 『紅魔郷』では前述の、黒いドレスのような服に白いエプロンを着けただけの服装であったが『妖々夢』以降の多くの作品では「白のブラウスのような服の上に黒いサロペットスカートのような服を着用し、スカート部分に白のエプロンを着けた服装になっている。 全体的には白と黒のカラーリングになっているが「幻想郷縁起」にも黒い服装に黒い帽子と書かれているように作中では黒ばかり強調されていている(呼び名は後述に記す) ちなみに帽子やスカートには様々な小物を入れて隠し持っている。 実年齢は不明だが、人間なので外見どおりの年齢であると思われる(理由は霊夢と同じだと思われる) 身長は「成長期の10代前半」基準で「やや低」のグループに属し、霊夢やアリスと比べて低めで、妖夢やパチュリーに近い。 ただし、ZUN氏の描いたキャラ相対表によれば妖夢やパチュリーよりは高いようである。 ちなみに霊夢やアリスより低い。 テーマ曲 『東方封魔録』 ・恋色マジック 『「東方夢時空』 ・「Dim.Dream」 『東方幻想郷』 ・「Selene s light」(1面道中曲だが、魔理沙のテーマとして作られている(神主コメより) ・「星の器〜Casket of Star」 『西方Project』 ・「魔女達の舞踏会〜Magus」 『東方永夜抄』 ・「恋色マスタースパーク」 『東方萃夢想』 ・「恋色マジック(アレンジ)」 ・「魔女達の舞踏会〜Magus(アレンジ)」 『東方花映塚』 ・「オリエンタルダークフライト」 『東方緋想天』 ・「星の器〜Casket of Star(アレンジ)」 『東方非想天則』 ・「恋色マジック(アレンジ)」 『妖精大戦争』 ・「メイガスナイト」 二つ名 ・東洋の西洋魔術師(紅魔郷) ・奇妙な魔法使い(紅魔郷 おまけtxt) ・普通の黒魔術少女(妖々夢) ・普通の黒魔術師(妖々夢.永夜抄 キャラ設定.txt) ・普通の魔法使い(妖々夢、、永夜抄マニュアル、萃夢想.花映塚.求聞史紀.緋想天.地霊殿.星蓮船) ・霧雨の魔法使い(緋想天) ・普通の魔法使いさん(ダブルスポイラー) ・強欲の魔法使い(神霊廟) ・通りすがりの魔法使い(妖精大戦争) ・大胆小心な人間(茨歌仙) ・極めて普通のマジシャン(鈴奈庵) 能力 ・「魔法を使う程度の能力」 光と熱に関する魔法を主に使う。 主に物を破壊する事にしか使えないが、その破壊力は絶大。 人間の中では最高クラスの攻撃力を誇る。 ほとんどのスペルカードが代表的な「マスタースパーク」を始めとしたレーザー攻撃系や星弾幕系である(魔廃・ディープエコロジカルボムはレーザー、星弾幕ではない) 攻撃力の面に関しては弱点が少なく、どんな人間にも妖怪にもほぼ同等に効果があるので、スペルカードシステムが出来てからはその派手な魔法を遺憾なく発揮して妖怪退治をしているらしい。 魔理沙の魔法は派手で見栄えが良いが、裏で地道な努力を重ねた結果の賜物である。 種族 ・人間 呼称 基本的に「魔理沙」と呼ばれる。 たまに「黒いの」と呼ばれる『紅魔郷』ではパチュリー 『妖々夢』では幽々子 『萃夢想』では妖夢と萃香『永夜抄』では妖夢から、それぞれ呼ばれている。 また幽々子からは「黒い魔」とも呼ばれる。 スペルカード 霧雨 魔理沙の項目に記載。 概要2 光と熱の魔法以外にも使える魔法は存在するようである。 魔理沙は日々、魔法研究のために魔法の森に生息する化け茸を色々採取してきては煮詰めたりすり潰したり乾燥させたり、またはそれらを混ぜたりして薬品を作る。 生成した薬品を加熱したり水で戻したり、はたまた直接投げつけたりして色々と試行錯誤を繰り返すうちに、たまに魔法っぽいものが発動するパターンが見つかるのである。 彼女の実験結果は成功、失敗を関わらず全てお手製の魔導書に書き留められている。 これらの地道な努力については、彼女は努力を人に見られるのを嫌って人知れずの筈だったが、その努力は幻想郷縁起に記事に記載されているため、周囲には既に知られているのかもしれない。 彼女には泥棒癖があり、幻想郷縁起によれば、正々堂々と正面から突入し、正々堂々と「借りてくぜ」と言いながら持っていくのがモットーらしい。 文花帖では「空き巣」だと評価されたことに対しては「忍び込んでいるけど盗んでいる訳ではなく、自分は妖怪に比べたら圧倒的に寿命が短いのだから、死ぬまでの間借りているだけ」と話している。 射命丸文に「発言の内容はいかにも人間らしい稚拙なもの」と書かれている。地霊殿では自ら盗賊(シーフ)だからと言ったりパチュリー・ノーレッジに盗んだ本について指摘されたりしている。 求聞史紀では「魔理沙は本については盗む事に罪悪感覚えていないのかよく盗む」とされている。 魔理沙が生まれる前に霧雨屋(魔理沙の実家の古道具屋)で修行していた森近霖之助とは、物心がつく前からの付き合いでありその所為か金属の収集癖や星の魔法など彼から影響を受けたことも多い。 各作品のエンディングなどでは、博麗神社へ遊びに来た人物の一人である事が多い。 他には紅魔館や香霖堂へ遊びに行く姿も見受けられる。 また永遠亭や地底の旧都へ遊びに行く事もあり、異変が終わる度に行動範囲を広げている節がある。
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霧雨魔理沙 加入場所 幻想渓谷3Fで話しかけて合流 ステータス倍率 HP★★★☆ MP★★★★☆ 攻撃★★★☆ 防御★★☆ 魔攻★★★★★ 魔防★★★★☆ 命中★★★☆ 回避★★★★★ スキル詳細 スキル名 前提スキル 種別 対象 消費MP 詠唱時間 効果 射程・範囲 スティールアイテム ― アクティブ キャラ 10 0 対象のアイテムを盗む。スキルレベルに応じて確率増加。 射程:隣接1 スティールハート スティールアイテム1 アクティブ キャラ 10 0 心を盗む。単体を混乱状態にする。スキルレベルに応じて確率増加。 射程:隣接1 借りてくぜ! スティールアイテム5スティールハート1 アクティブ 使用者 10 0 風を身に纏い、その場で戦闘から逃げる。スキルレベルで逃げられる確率が増加。 蒐集 スティールアイテム3 パッシブ ― ― ― スキルレベルに応じて、アイテムのドロップ率が増加する。 ― 攻撃するふり スティールアイテム5 アクティブ キャラ 10+Lv*1 0 フェイントをして攻撃。相手の防御状態を解除する。 射程:隣接1 ウィッチレイライン 攻撃するふり1 アクティブ キャラ 10+Lv*2 0 相手に飛びつきながら攻撃する。対象の目の前まで瞬時に移動しながら攻撃。 チャージ八卦炉 スティールアイテム3 パッシブ ― ― ― スキルレベルに応じIntが増加。 ― シュート・ザ・ムーン チャージ八卦炉1 アクティブ キャラ 20+Lv*2 250+Lv*250 敵一体に無属性の魔法ダメージ。 射程:◇1~7 ノンディレクショナルレーザー シュート・ザ・ムーン5 アクティブ 床 30+Lv*3 500+Lv*500 範囲内に無属性の魔法ダメージ。 範囲:三マス幅の十字線上 マスタースパーク ノンディレクショナルレーザー10チャージ八卦炉5 アクティブ 床 40+Lv*4 750+Lv*750 直線状の範囲に無属性の魔法ダメージ。 射程:隣接0~1範囲:放射状全面 メテオニックシャワー チャージ八卦炉1 アクティブ キャラ 20+Lv*2 250+Lv*250 敵一体に光属性の魔法ダメージ。 射程:◇1~7 スターダストレヴァリエ メテオニックシャワー5 アクティブ 床 30+Lv*3 500+Lv*500 範囲内に光属性の魔法ダメージ。 射程:◇1~7範囲:◇0~3 イベントホライズン スターダストレヴァリエ10チャージ八卦炉5 アクティブ 床 40+Lv*4 750+Lv*750 超広範囲に光属性の魔法ダメージ。 射程:◇1~7範囲:◇0~7 スーパーペルセイド チャージ八卦炉10 アクティブ 床 50+Lv*5 500+Lv*500 敵全体に無属性の超魔法ダメージ。使用後、反動で自分の魔法攻撃が低下する。 範囲:MAP全域 ファイナルスパーク マスタースパーク10イベントホライズン10スーパーペルセイド10スティールハート5 アクティブ 床 1 5000 全てのMPを消費して最大魔法攻撃。残りMPが高いほど威力が高くなる。 射程:隣接0~1範囲:放射状全面 特徴 魔法系アタッカー、しかし、杖は装備できない だが、マダンテファイナルスパークはMPの上昇効果を持つ魔理沙の専用装備と相性が良く 橙の猫の手や夢美のアンプリパーティクルなどと組み合わせることで、高威力を叩き出す ファイナルスパークは全MPが消し飛ぶため、MPタンクキャラとの相性は良いが、生半可なMP譲渡では魔理沙が満足しないだろう しかし、ファイナルスパークを使う場面はボス戦が多いため、MPタンクキャラよりも火力サポートができるキャラと組ませると良いだろう 運用例 ファイナルスパーク型 ステ振り Int,Spi,Dex振り (MP量の引き上げ、高速詠唱のため) 型解説 ボス戦を見越した、火力一発屋であり MP量依存攻撃を最大限に生かすため、MPの多さが鍵となる MP+20%上昇する専用武器やInt上昇によるMPの増加量は洒落にならないので Int2倍の効果を持つ八尺瓊勾玉を持たせると良いだろう また、神珠に余裕がある方はプリンセスティアラを装備させることで MP+30%上昇の他、HP+30%も上昇するため、魔理沙の生存率をぐっと引き上げることもできる 名前 コメント