約 238,341 件
https://w.atwiki.jp/orz1414/pages/237.html
里のはずれの目的地。男が一人ぽつんと焚き火をしているのが目に入った。 上空の私に気がついて、露骨に首をたれる。 思わずニヤリとしながら男の傍まで降りていく。 「珍しい奴が珍しい所で珍しい事してるな」 「騒々しい奴が騒々しく現れて騒々しく近づいてくるな」 「そんなに褒めるなよ。照れるじゃないか」 「褒めてねえよ、魔理沙」 いつのも挨拶を済ませて、私は焚き火から突き出ている一本の枝に目をとめた。 「で、まだ焼けないのか?」 その先に突き刺さっているであろう物体の事を聞くまでもない。 間違いなく焼き芋だ。 「一応言っておくが、一つしかない」 「私のために焼いておいてくれたんだろう? 愛されてるな」 そういって焚き火に近寄り手をかざすと、後から聞こえよがしなため息が聞こえた。 いつもの諦めた合図。今日も私の勝ちだ。 「どれ、もういいか?」 「あぁ、もういいぞ」 そう言って男は焚き火から枝を引っこ抜く。その先には芋の形をした新聞紙。 私はそれを受け取って新聞紙をはがしていく。 「お、美味そうだな。ていうか、新聞をこんなふうに使ったら、文が怒るんじゃないか?」 「古新聞の有効活用だ。むしろ褒めてくれるさ」 「そうかね?」 まぁ、むしろ気にしたりしないのかもしれない。 「おお。美味そうだな。 よし、お前にも半分やるぜ。バレンタインだ」 一日遅れだけどな。とは口に出すまでもなかった。 「一日遅れの上に元々俺のだよ」 「まぁいいじゃないか」 「いいけどな」 半分に割った焼き芋を手渡し二人でかぶりついた。 「それにしても美味いな」 「あぁ。美味いな」 「風情があるからかね」 「お前と一緒だからな」 ………… 「照れるなよ」 「いや、無理だろ。照れるぜ。というか恥ずかしい奴だな。それにキザだぜ」 「焼き芋うまいなぁ」 「お前も照れてるんじゃないか?」 「ま、な」 6スレ目 770 ──────────────────────────────────────────────── 「茸狩りに行こうぜ」 霧雨魔理沙が自由奔放、且つその場の気分に合わせて行動をしていることに加え、彼女の使用する魔法に魔法の森の茸が必要不可欠である事を考えれば このような発言が出てくることも至極当然、そうでないのがおかしいとも言える。 それでも彼女の傍らについている男――○○が頭を抱えるのは仕方が無かった。 なぜなら……… 「だからと言って人が気持ち良くまどろんでいる時にわざわざ起こしにくるんじゃなぃ……」 そう、今は深夜なのだ。 もう少し詳しく言うなら、草木も眠るような時間帯であるということぐらいか。 「全くお前はいつもいつも突然というか何と言う、っくあぁぁ……」 注意の声も語尾には覇気が無くなっている。 彼が浮かべた欠伸の数はついに二桁に突入し、目尻に浮かんでいる涙もその眠気を存分に表現していた。 「別に普通だぜ?」 だがそんな事でかの霧雨魔理沙が反省、まして罪悪感を感じるわけも無く、夜中であっても白昼と変わらぬ姿を見せている。 寧ろ二割ほど元気が増している様にさえ感じるのは、きっと隣の人物と相対的に見ているからなのであろう。 「そう思うのはお前だけだろうよ。…ったく、何で俺がこんな事……」 一方の○○はさっさと事を済ませて再び心地よい夢の世界にダイヴを決め込みたかったので、眠たげながらも手をせかせかと動かした。 寝ている彼を叩き起こす魔理沙も魔理沙だが、それに付き合ってわざわざこうして苦労している彼も大概である。 というのも彼には彼女の申し出を断れない理由があるわけで。 「当たり前だろう。恩義ってのは返すためにあるんだぜ?」 ここに訪れた当初身寄りの無かった○○に雨風凌げる家屋と一日三食の食事を提供しているのは、何を隠そう第一発見者の霧雨魔理沙なのだ。 その対価として何かを支払うのは人道的にも道徳的にも当然であるのだが、 「だからってこれは過剰労働じゃないのか…」 やっぱり彼は納得がいかなかった。 それもその筈、魔理沙の要望はどれも度を越えたものばかり。 初めの内は納得していたものだがそれが次第に無理やりになり、果てには自分に言い聞かせるのも諦める。 そりゃ愚痴もこぼれるし胃も痛むってもんである。 「それはお前の考えすぎだ。物事は客観的に捉えなくちゃいけないぜ?」 「誰がどう見ても世論は俺に味方すると思うんだが」 「それこそが自己中心的な思考ってやつだ」 魔理沙が屈み込んで茸の採取に勤しむ○○の顔を覗き込んで意地の悪い笑みを浮かべる。 ああ言えばこう言う。屁理屈はその弾幕の如き力技で押し通す。 それが霧雨魔理沙、其の人となり。 だから堂々と在りもしない胸を張って泥棒家業などという悪行を罪の意識など感じずに続けられるのだろう。 単に、神経が図太い。 いい加減自分の反論も徒労にしか成らない事を彼は徐々に認識し始め、大きな溜息で会話を締め括った。 ―――もう籠も一杯だ。 「もう十分だろ、帰るぞ」 一言だけ吐き捨て、○○は魔理沙からの返答も待たずに一方的に歩き出す。 少々ぶっきら棒と言われればそうかもしれないが、眠気と疲労がピークに達している彼にとってはその対応はまだ穏便なものであった。 が、 「まあ待て」 突如魔理沙にがっしと腕を掴まれる。 当然の如く、○○の足はその場で止まった。 「……何だ」 「今日はそんなクレームだらけのお前を、この私が直々に労ってやろうと思ってな。さあ喜べ」 「明日で結構だ」 ぐいっ 「明日って今さ」 「いや、お前何言ってる」 「女性からの申し出を断るなんて失礼な奴だ」 「真夜中に枕元で魔砲をぶっ放して人を起こす様な輩を世間一般はレディーとは呼ばん」 「まあいいさ。どの道お前に拒否権は無いからな」 「それは労いじゃ無いだrって、うおおおおおぉぉぉぉ---!?」 あっという間に100km/hの世界へご招待。 ○○の意見など聞く耳持たず、魔理沙は腕を掴んだまま箒で空へと滑空した。 「ちょ、おま、寒い!スピード落とせっ、こら!!」 「あー、良く聞こえんな?」 「こんの野郎おおおぉぉぉ!!」 「野郎じゃなくてアマ、だ。言葉は正しくな」 「ばっちり聴こえてるじゃねぇかああああぁぁぁぁ……―――!」 その日の夜は曇りなのに、一筋の流れ星がやけにはっきり北の空に流れたそうな。 「着いたぜ」 「……まさかあの世じゃなかろうな」 「残念、森の外れだ」 たっぷり10分ほど夜の空中散歩を楽しんだ後、箒は漸く目的地に降り立った。 ○○の頭には少々白髪が浮かんでいる。まあ霜なのだが。 「これで大した事無い持て成しだったらその暁には……」 既に心情は怒りを通り越していて、次の呆れの更に先にある絶望に達していた。 だがやっぱり魔理沙はそんな事を気にも留めていない。 「ま、苦言を吐くのはこいつを見てからにしてくれ」 ん、と○○が垂れていた頭を上げる。 果たしてその目に映ったものは………… 「こいつは……」 「な、言っただけのことはあるだろ?」 勝ち誇ったように魔理沙が口を吊り上げる。 事実○○は言葉を返すことが出来なかったのだから、今回の勝者は彼女なのだろう。 顔を上げたその先にあったのは、満開に咲き誇る一本の桜。 何処か幽玄に見えるのは周りの鬱蒼と茂った樹木とのコントラストの所為か。 今が盛りとばかりにその手を一杯に広げて自身の存在を存分に主張していた。 「偶然ここに流れ着いたんだろうな。私しか知らない特等席だぜ?」 今は魔理沙の解説も○○の耳には入ってこない。 それほどに目の前の光景は、彼の心を、目を奪い、虜にするほど素晴らしかった。 「で……あの…、その、………どうだ?」 どれだけの時間見惚れていただろう。 ふいに聴こえてきた魔理沙の声で○○は我に返り、声のする方に目を向ける。 そこには紅くなった顔を背け、ちらちらと横目で彼の顔色を伺うような魔理沙の姿が。 今の桜と同程度とまでは行かないが、その見慣れない彼女の仕草に幾らか○○は驚いた。 そして今が好機、とばかりに急に開き直ってみる。 「んー、そうだな」 「や、やっぱり、迷惑だったか?その、無理やり連れて来て……」 いつも通りならここで「何を今更」と返していることだろうが、それでは勿体無い。 日ごろの仕返しという事でもう少し焦らしてみよう、という考えが○○の頭に浮かんだ。 「確かに、寒かった」 「……ああ」 「俺の言葉も無視して勝手に飛んでいくしな」 「うぅ……」 「普通だったら怒って当然の事だ」 「…………」 途端にしおらしくなり、項垂れる魔理沙。 いつも見てる傍若無人な彼女とはまるで180度違う。まるで別人の様だ。 「でもな」 しかし、その一言で俯いていた魔理沙の顔が上を向く。 「この桜だったらそれぐらいの目にあっても見に来たいと思う」 これは嘘偽りでない、○○の本心だった。 その言葉を聞いた途端、彼女の表情に見る見る光が戻って来る。 「……ああ、何せ私が見つけたんだからな!」 そして先ほどまでの悲しみに濡れた顔は何処へかと消え去り、いつも通り、否、それ以上の微笑みを浮かべる霧雨魔理沙が、そこにはいた。 ……○○が密かにチクショウ、こいつ中々可愛いところあるじゃないか、とか思ったのは永遠の秘密である。 「……しかし、何でまた?」 数刻後、さっきから気になっていた率直な疑問を○○が尋ねた。 「おいおい、私が一番最初に言った台詞を覚えてないのか?」 すっかり調子も戻り、普段見かける通りになった彼女がいそいそと何かを取り出す。 「私はお前を労ってやるって言ったんだぜ? それにこんな花の下でやる事と言ったら、一つしかないだろう」 ドン、と○○の目の前に現れたのは、『水道水』と書かれたラベルの貼られている大き目の瓶だった。 桜の花の満開の下、舞い落ちる花弁を肴に二人は盃を交わす。 「ふむ、花見で一杯、か」 「悪くないだろ? おまけに絶世の美少女まで付いて言う事無しだな」 「自分で言うと格が下がるって知らないのか?」 「ところがどっこい、奇妙な事に私が言っても大丈夫なんだな」 「そりゃあ森田も吃驚だ」 いつもと同じ遣り取りも、この時ばかりは言葉が弾む。 「……綺麗だな」 「ん? 私の事か?」 「魔理沙がそうだと思った方」 「そうか、そうか」 「……本当に、綺麗だ」 「当たり前だな」 通い合うのは言葉と心、重ね合うのは思いと掌。 「……好きだぜ」 「桜がか?」 「○○がそうだと思った方」 「ふーん」 「お、もう空だな。注いでやろうか?」 「知ってる、俺もだ」 「……音速が遅いぜ」 「っと、お代わり足してくれ」 そんな二人の仲睦まじい様子を、桜だけが静かに見守っていた。 「こ、これは特ダネです! まさかこんな所で逢引きの現場に出くわすとはぎゃああああぁぁあぁ!!」 「お前容赦無いのな」 「人の恋路を何とやらってヤツだ」 訂正。桜+αが密かに垣間見ていた。 ▽▽▽▽ あとがきんちょ 桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になります。 最近連投気味でディ・モールトごめんなさい。 とりあえず、あと残す所はフランちゃんとウフフぐらいか。 ▽▽▽▽ 7スレ目 90 ──────────────────────────────────────────────── 日も落ちて、家でぼーっとしていると魔理沙がやってきた。 どうも霊夢と勝負して負けたらしく、不機嫌そうな顔で不満や愚痴を零し続ける。 「なあ、やっぱりお前も弾幕ごっこの強い女がいいのか?」 「あんまり気にした事はないけど、魔理沙が強かったら最高だな」 「じゃあ今の私はよろしくないのか」 そう呟くと、そのまま魔理沙は帰っていった。 翌日、家でぼーっとしてたら扉を吹っ飛ばして魔理沙が飛び込んできた。 「霊夢に勝ったぜ! どうだ、これなら最高だろ!」 ああ玄関の修理必要だけどそれ以上に魔理沙かわいいよ魔理沙 7スレ目 307 ──────────────────────────────────────────────── 「魔理沙、今から言うのは閂の話だ。ところで紅魔館の図書館に行くんだが俺と付き合ってくれないか?」 7スレ目 314 ──────────────────────────────────────────────── 魔「はあー○○の作るご飯は本当にうまいな」 ○「そうか?まあ、それが俺の能力だしな」 魔「謙遜するなって」 ○「まあこんな料理でよかったら毎日作ってやるよ」 魔「ま、毎日って・・・・・////」 ○「ん?なんか変なこと言ったか?」 魔「い、言ってないぜ、そうか毎日か・・・・」 7スレ目 436 ─────────────────────────────────────────────────────────── 最近魔理沙の様子がおかしい、毎日のように遊びに来るのだ まあ別にそれはかまわない。 むしろ暇だからちょうどいい、だが来るときの格好が奇妙だ 3日前は俺がもといた世界の学生服のようなものを着ていた 「どうだ?○○」と感想を聞かれたので 「それは男物だったはずだが」といったら その後のことは何も覚えていない、なんか世界が真っ白になった 一昨日今度はうどんげのようなウサギの耳を生やしていた 「これはどうだ?」 また聞かれたので俺は 「変なきのこでも食べてはえてきたのか?」と聞いた そしたら口に変なきのこをぶち込まれて気を失った きのこはうまかったから味噌汁の具にした 昨日今度は巫女の格好をしていた、霊夢が着ているような 変形したものではなく、普通の神社のものだった 例によって感想を聞かれたので 「霊夢が着ているやつのほうがかわいいよな」 って言ったらマスタースパークが…… そして今日は来なかったで とりあえず最近のマリサの奇行について何か知らないか パチュリーに尋ねようと紅魔館の図書館に来た 門番は誰かに襲われたのか気絶していた 「あなた気づかなかったの?」 用件をを話すとパチュリーは驚いたように言った 「何がだ?」 そういうと彼女はため息をついて一冊の本を取り出した 「その原因はこれよ」 その本はどうも俺の世界のファッション誌のようだ しかし中身はかなり濃いというかコスプレとかが中心だった 「魔理沙はこれの真似を?」 「そうよ、『○○の気を引く方法はないか?』って聞かれて 『○○の世界の格好でもすればいいんじゃない』って見せてあげたのよ」 「しかしまたマニアックなものを……」 俺は本のページをめくりつつ言って気づいた 「俺の気を引く?」 「そうよ、あなたの鈍感は知ってたけどこれほどとはね」 パチュリーは呆れたように言った 「知らなかったな、てっきりちょうどいい遊び相手程度に思われてると……」 確かに俺は鈍感かもしれない するとパチュリーは本に目を落としながら 「まああなたのその反応を見る限り意味はなかったようね」 と言った 「これは……ちょっとな」 マニアックすぎるというかなんというか 「俺は今のままが一番いいと思うんだが」 「全く、それは魔理沙に言ってあげなさいよ」 「そうだな、もう感想答えるのもめんどくさいしな」 そういって俺は倒れていた門番を思い出した 「そういえば魔理沙きたのか?」 「ええ、その本はあなたに効果がないからって新しい本を借りていったわ」 「新しい本?」 「ええ、あなたの世界の本でタイトルはたしか……」 俺はその本のタイトルを聞き挨拶もそこそこに図書館を飛び出た そのままの勢いで魔理沙の家に急いだ 「魔理沙入るぞ!」 ノックもせず魔理沙の家のドアを開けた 「○○!?」 魔理沙の手にはいろいろな化粧品が握られていた 「魔理沙、一回しか言わないからな」 俺は大きく息を吸い 「俺は今のままのお前が好きだ、だからそういうことしないでくれ」 と一気に言った 「○○……」 魔理沙は化粧品を机に置いた 「本当か?信じていいんだな」 「ああ、俺は今の魔理沙が好きだ」 そう言って俺は彼女を抱き寄せた そして落ち着いてから二人して自分たちの行動にお互い テレながら一緒にすごしていると 魔理沙が 「でもなんでこんなにいきなりなんだ? 今まで全然だったのに」 「いやそれは魔理沙が持っていった本がさ……」 俺は机の上の本に目をやった そこには顔を黒く塗り、唇を白くした山姥の様な女性が写っていた 7スレ目 686 ─────────────────────────────────────────────────────────── 幻想卿に来て早数ヶ月。 こっちに来て一番最初に知り合った魔理沙の弟子(魔法使い的な意味で)になって、 そろそろ3ヶ月が過ぎようとしている。 魔理沙の修行はスパルタを通り越して無茶としか言いようがないもので、 「実践あるのみだぜ!」と、連日某紅い館に引きずられてる。 最初こそ何も出来ずボロボロになって引きずられるように魔理沙の家に帰っていたが、 最近になってようやく被弾率が下がってきて、 どうにか怪我も少なく五体満足無事に帰路につけるようになった。 ――――これは、そんなある日のこと―――― 「持ってくぜ」 「持ってかないでー」 魔理沙とパチュリーさんが毎度お決まりのやり取りをしている間、 俺はせっせと持ち帰る本を鞄やら風呂敷やら袋やらに詰め込んでいる。 (えーっと、この前持ち帰ったのがこれの上巻だったから……) 魔理沙は無秩序に本を持って帰っているように見えるが、 実は内容を関連付けて、その系統ごとにまとめて持って帰っているのだ。 どっちかと言うと、パチュリーさんの方が無秩序に本を読んでいる感がある。 「あ、そうそう、○○」 などと考えていると、本を持っていかれることを気にした風でもなく、 最早諦めた感が漂うパチュリーさんが声をかけてきた。 魔理沙は他の本を物色しに行ってるみたいだ。 「はい? 何ですか? あ、心配しなくてもこの前持って帰った本はちゃんと後日……」 「あぁ、そっちの心配はしてないわ……この前の返事を聞きたいのだけど」 この前……あぁ、アレか。 「アレはちゃんとお断りしたはずですよ?」 「心変わりしてないかしら、と思ってね…」 「おい、何の話だ?」 あ、魔理沙が戻ってきた。って、また大量に持ってきたな……。 まぁ、別に良いか。これも修行の内、ってね。 「この前来たとき、図書館の司書にならないか、って誘われたんだよ」 あれは驚いたなぁ。本を詰め込んでるときに、 いきなり「あなた、ここの司書になりなさい」 だもんなぁ…まぁ、丁重に断ったけどさ。 「……へぇ?」 …あれ? 魔理沙、何か…怒ってる? 「どういう事だ? 私は聞いてないぜ」 「え? パチュリーさんが、 『魔理沙には話を通してある、本人がその気なら別に構わない』 って言ってたんだけど……?」 「ほほう……」 怖っ!? 魔理沙、目が据わってる! 「良い度胸じゃないか、パチュリー。 人の弟子に勝手に唾つけるのはいただけないぜ?」 「あら、言ってなかったかしら……ごめんなさい、勘違いしてたわ……」 ――バチバチッ―― ひぃっ!? 火花が、二人の視線がぶつかり合って火花が!? って言うかもうすぐ夏なのに寒っ!? 「ふん、まぁいいぜ。○○には断られたんだろ? だったら素直に諦めるんだな」 「あら、人の心は移ろうものよ……明日には気が変わってもおかしくないわ……」 「埒が明かないぜ。○○、帰るぜ」 「え? あ、あぁ…」 「○○、私はいつでも歓迎するわ……」 「あー、その……さ、さようなら……」 ――少女&青年帰宅中―― 「ふぃー、重かった……」 「だらしがないぜ」 大量に持ち帰った本を適当に置いて……ふぅ、これでようやく一息つける。 「とりあえず、お茶の準備でもするか」 この前香霖堂で買った茶葉がまだあったはずだから………。 「おっと、ちょっと待った○○」 「ん?」 「話がある」 「話? 話って何の……ひっ!?」 振り向くとそこにはとても素敵な笑顔――ただし目は笑ってない――魔理沙さんがいました。 「まぁ、座れよ」 「い、いや……とりあえず、お茶を淹れたいなー、なんて……」 「座れ」 「はい…」 震える足に鞭を打ち、どうにかイスに座る。 視線は逸らせない。逸らそうとすると殺気が溢れてくる。無論、魔理沙の方から。 「で、だ。パチュリーから誘われたこと、なんで黙ってた?」 「いや、だって、パチュリーさんが魔理沙には言ってあるって……」 「な・ん・で・黙・っ・て・た」 「すんませんでしたぁっ!!」 土下座するしかなかった。それはもう、今までしてきた土下座を超える土下座を。 「……………」 あぁ、視線が痛いっ! やましい事はしてないのに何故だっ!? 「……ま、断ったからよしとしておいてやるぜ」 「よ、よかった……」 いや、元々責められる謂れは無いんだけどね? こう、うん、分かるでしょ? 「じゃ、じゃあ、とりあえずお茶の準備を……」 「ただし!」 「はいぃっ!!」 まだあるの!? 「……今後は、誰かにそういうことを言われたら真っ先に私に言うこと」 「へ?」 「分かったな!」 「あ、あぁ、うん、分かった……」 「なら、良い」 そこでようやく、魔理沙の視線が弱まった。 表情も、どこかほっとしたような……。 「…○○? どうした? 私の顔に何かついてるか?」 「ん、や、なんでもない」 …横顔に見惚れてた、なんて言えないよ…な? 「やれやれだぜ…」 お茶の準備をしてる○○を、何とはなしにぼーっと眺める。 このまったりとした時間が、私は気に入ってる。 「にしても、パチュリーのやつ……」 人の弟子を勝手に盗ろうとするなんて…。 だけどそこは私の弟子。しっかりと誘いを断るところはさすがだぜ。 ……パチュリーに直接誘われた、ってところは、思うところが無いわけではないが。 「ま、いいさ。誰が相手でも、○○を渡す気は無いしな」 独占欲…なのかもしれない。だけど、それがどうした。 私は、魔法使いだ。一度捕らえた獲物は逃がさないぜ。 「とりあえず……」 当面の問題は、どうやって○○をその気にさせるか、だな。 フラン相手に弾幕ごっこするより、よっぽど大変だぜ……。 うpろだ242 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「あ゛ー、頭がガンガンするぜ」 「だろうな」 ゴホゴホ 「う゛ー、喉もひりひりするぜ」 「そりゃあな」 ゲホゲホ 「……お前なんか冷たくないか」 「どうかな」 梅雨もいよいよ盛りのある初夏の日のこと。 霧雨魔理沙はおでこに氷嚢を乗せながらベッドの上でダウンしていた。 そしてその傍らには椅子に座って林檎の皮を剥く○○が。 一目見ただけで何が起こったのか即座に理解できるシチュエーションだった。 魔理沙は急性鼻咽頭炎――平たく言えば風邪にかかっていた。 「こういう時は、互いの額を合わせて熱を測ったりだとかな。 もっとこう、病人に対して思い遣りってものを見せてほしいぜ」 「その病人とやらはわざわざ土砂降りの中を箒で飛び回った挙句、家の中までびしょ濡れにしてそのままぶっ倒れたんだ。 その事後処理に当たる羽目になった人間の事も考えてくれ」 「何だ、小さい事を気にする奴だな」 「もう看病してやらんぞ」 「ごめんなさい」 しとしとしとしとしとしと 「○○」 「体なら拭かんぞ」 「じゃあいい」 「……マジだったのか」 しゃりしゃりしゃりしゃりしゃりしゃり 「○○」 「子守唄なら歌わんぞ」 「ごめん」 しゃりしゃ―― 普段と違う調子の魔理沙の言葉に○○の手が止まる。 傍の机にナイフと剥きかけの林檎を置いて○○は魔理沙の方へ目を向けた。 「どうした」 「別に、何も無いぜ」 「本当か?」 「嘘だぜ」 しとしとしとしとしとしと 「お前な……」 「でも」 「あ?」 「話したくない」 「……そうか」 「そうだぜ」 しとしとしとしとしとしと 再び二人の間に大地を打つ雨の音だけが静かに響く。 魔理沙は天井を見上げ、○○は窓の外を眺めていた。 「そろそろ変えるか、それ」 「ん? あー、そうだな」 魔理沙のおでこの上の氷嚢を指して○○が言った。 見れば中の氷もほぼ溶けきっていて、肌との間に挟んだタオルも随分と結露を含んでいた。 氷の入った袋とタオルを退けて、新しいタオルで額とついでに顔を軽く拭う。 そして○○は指で魔理沙の髪を分け、 「ちょっと目閉じてろ」 「え――――」 何で、と魔理沙が尋ねる前に自分の額を彼女のそれに当てた。 「……………」 「……………ふむ」 やがて○○の方から額を離す。 魔理沙はというと、明らかに風邪以外の要因で頬を緋に染めながら目を大きくしたまま口をぽかんと開けていた。 「多少は熱も下がったみたいだな。もうそれほど心配しなくてもいいだろ」 魔理沙が全く聞いていないのを知ってか知らずか、○○はそう言い残して部屋を出て行った。 因みにその後○○が新しい氷嚢を持って部屋に戻ってくるまで魔理沙は放心状態だった。 しと………しと…しと 「止んできたな」 「みたいだな」 「もうすっかり夜だな」 「そうだな。お前ももう寝たらどうだ」 「えー」 「喧しい。病人だったら早く寝ろ」 「じゃあ一緒に寝てくれ」 ぱら……ぱら………ぱら… 「寝言は寝て言え」 「じゃあ寝たぜ」 「お前は目を開けながら寝るのか」 「何だっていいじゃないか」 「良くない。大体んな事したら風邪がうつる――」 ぎゅっ 「………ね?」 「……」 「…………お願い」 「……反則だ」 「何だっていいじゃないか」 「良くない」 「大丈夫だ。もう熱も下がったって」 「……」 ――――――ぎし 「……今日だけだ」 「そうはさせないぜ」 「勘弁しろ」 「私は目標の為には努力を惜しまない主義でな」 「それは秘密なんじゃないのか」 「お前だからいいんだよ」 「……それも反則」 この後○○はちゃんと風邪を引きました。 お粗末。 うpろだ248 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○! 大変だ! ちょっとドア開けてくれ!!」 いつになく切迫した魔理沙の声が家の外から響く。 魔理沙が『大変』と言ってくるときは、大体 厄介事を抱えているときだ。 魔法を失敗して幼女の姿になってたこともあれば 魔法の副作用で猫耳が生えていたこともある。 そして、そのたびに彼女を元に戻すために俺が迷惑こうむってたのも、また事実。 一度など、元の姿に戻るための実験で妙なキノコを食べさせられたら どこぞの鬼もかくやというくらい巨大化してしまったこともあった。 正直、扉を開けたくはないけれど…… 開けなければマスタースパークで家ごと吹っ飛ばされるんだよなぁ…… 俺は仕方なしに家の扉を開けることにした。 「はいはい、なんだよ魔理沙。また魔法の実験失敗したのk――――」 パーフェクトフリーズでも喰らったかの様に俺の表情と体が凍りつく。 「○○……そ、その……」 魔理沙の姿はいつものままだった。 いつもの白黒の服に大きな黒帽子。 では何が問題なのかと言うと……それは魔理沙の抱きかかえている物体だ。 「あぅー……だぁ…」 それは、まっ白い布にくるまれた可愛らしい赤ん坊。 年は大体1歳に到達するかしないかといったところだろうか? 俺は冷静に状況を判断し、魔理沙に質問する。 「……OK、魔理沙……父親は誰だ? 俺じゃないことは確かだと思うが」 「それが、私にもわからないんだ……いや、と言うか、私の子供じゃないぞ!!」 むぅ、違うのか……いや、待てよ? 魔理沙の子供じゃない……ってことは―――― 「魔理沙……お前なんてことを……」 「え?」 「今ならまだ間に合う! その子を御両親の元に戻して、潔く閻魔に自首しろ! 俺もついて行ってやるから!!」 「だから なんでそうなるんだよ! 違うって! 森の中で拾ったんだよ!!」 「へ? あ、ああ…ごめん。てっきりマジックアイテムの材料にするために 攫ってきたものかと……」 「OK、それは私にマスタースパークでふっ飛ばしてほしいってことだな? だったら、望みどおりに――――」 魔理沙が八卦炉を取り出す。 「ごめんなさい すいません、謝るからマスタースパークは勘弁してくれお願い」 危ない危ない、少し言いすぎたか。 「ぐすっ……ふぇっ……」 「げ……まずい……」 魔理沙の怒声に 子供は怯えて泣き始めてしまった。 「ふぇぇぇーーーーーーん!」 「ああっ、またか!」 泣き出した子供に対する魔理沙の反応から 彼女が ここに来るまでさんざん苦労して赤ん坊を泣きやませたことを理解した。 「ああ、もう泣きやんでくれよ~……なあ○○、助けてくれ!」 「助けてくれと言われてもなぁ……」 自慢じゃないが、俺は子供の相手は結構 得意なほうだ。 実際に、里の人間に子供の御守を頼まれることは少なくない。 まあ、それだけ暇な人間と思われているのだが。 だから、魔理沙の抱きかかえている赤ん坊を泣きやませることは、そう難しくはない。 だが、こんな姿を見せる魔理沙は初めてなので俺はしばらく彼女を眺めておくことにした。 「ふぇーーん!」 「泣きやんでくれよ~…いい子だから……」 「ふぇぇーーーーん!」 「ほーら、べろべろ ばぁ~」 「びぇぇぇーーーーーん!」 「ああ……もう、どうすりゃいいんだよ…」 どうしていいかわからず赤ん坊を抱きかかえながら、あたふた オロオロする魔理沙。 そんな彼女のことをちょっと可愛いと思ったのは秘密だ。 「ほーら、高い高い~」 「いや、ちょっと待て魔理沙! そんな乱暴にするなって!!」 何を思ったか赤ん坊を一人キャッチボールし始めた魔理沙を止める。 ってか、お前ここに来るまでそうやって泣きやませてきたのかよ…… 「貸してみな、こうやって抱くんだよ」 しかし…… 「ふぇぇぇーーーーーーん!」 「って、全然泣きやまないじゃないか!!」 おかしい この赤ん坊マスター(自称)の俺にあやせない子供がいるなんて…… さてはこの赤ん坊、ただの赤ん坊と見せかけて新手のスペカ使い……って、あ 「……ひょっとしてオムツ交換か?」 赤ん坊を家の中に連れて入り、ベッドの上に乗せて確認する。 が違う、なら消去法で―――― 「たぶん腹減ってるんだな……魔理沙」 「なんだ?」 「無い胸出せ」 「は?」 しばし沈黙 そして直後に魔理沙の怒り&恥じらいゲージが一気にMAXまで上昇し―――― 「ファイナルスパ――――!!」 ―――― 極悪『赤子結界』!! フフフ……抱きかかえている赤ん坊を自分の盾にしてやったぜ!! 撃てるか? 魔理沙!! ま さ に 外 道 「な…お前、子供を盾に……」 うん、俺もひどいと思う。 赤ん坊も俺のあまりの非道さに、泣きわめいている。 「ぐっ…覚えてろよ……」 その後、赤ん坊はミルクを与えたら眠ってしまった。 俺はとりあえず赤ん坊をベッドに寝かせたのだが…… 赤ん坊を手放すや否や、さっきの失言と外道な行為をしっかり覚えていた魔理沙に ファイナルスパークを5発も喰らったことは、俺は生涯忘れないだろう。 マジで死ぬかと思った。 2日後―――― 赤ん坊のほうは、捨て子の可能性もあったが一応里に伝えは出しておいた。 そして、魔理沙はここ2日俺の家に足繁く通っている。 なんでも 「赤ん坊の世話でもお前に負けるつもりはないぜ!」 ……らしい。 さすが負けず嫌い。 最初は、赤ん坊のあやし方もまともにできなかった魔理沙も、人並み程度の子供のあやし方 そして、ミルクやおしめの交換くらいはできるようになった。 「ほ~ら、いい子だな~」 「あぶぅ……あぅ~」 赤ん坊はすごく心地よさげに魔理沙に抱きかかえられている。 そして俺は、そんな彼女の姿に ……なんていうか、ものすごく母親らしさを感じて、不覚にもドキドキしてしまっている。 あの魔理沙にこんな一面があったなんて。 「ま…ま……まま~……」 「ははっ、私のこと母親と思ってるみたいだな」 「魔理沙が母親か……世も末と言うかなんというか」 「まま~……だぁー……」 「あははっ、ママだぞ~……あと○○ー お前 後でファイナルスパーク10連発だぞー」 「……ごめんなさい許してお願い…ってか、そんなにこやかに言うな 余計怖いわ」 その時、赤ん坊が俺に向かって手を伸ばして 「あぅ~…ぱぱ~」 と一言。 「「………」」 えーと、魔理沙がママで、俺がパパってことは…… 魔理沙 + 俺 = 夫婦 「わ、私たち……夫婦に思われてるみたいだな…?」 「……あ、ああ…」 夫婦っていうか、両親と思われてるんだけどな…… いや、そんなことよりも……なんだこの雰囲気は。 えっと……これって一般的によく言われてる『いいむーど』ってやつっすかダンナ? 正直、互いに互いを妙に意識してしまって居たたまれないんすけど。 「すぅー……すぅー……」 しかも、赤ん坊はいつの間にか 『さあ、イチャイチャの時間だよ、ベイビー』 と言わんばかりに眠っちまったし。 ええい、このラブキューピッドさんめ! お前も魔理沙もぶっちゃけ大好きだ!! さりげなく心の中で魔理沙への想いも暴露する。 よし、ここからだ! 今までインポッシブルだったミッションを今日こそ―――― コンコン 「「!!」」 家の扉がノックされる。 ……ああ、憎しみで人を殺せたら! 「すまない、私だ。慧音だが」 よし、慧音か。 てめーは俺を怒らせた…… 貴様は魔理沙Loveな俺の魂を舐めたッ!! 絶対に許さんッ!! でも、お前を敵に回して caved は御免だ! だ、だから、別に許してあげないこともないんだからねっ! バカッ!! 一人脳内コントを繰り広げながら、俺は家の扉を開けた。 ガチャ! 「オウ、イラッシャイ。ドウシタヨ?」 「あ、ああ…えらく機嫌が悪そうだが、何かあったのか?」 「イーヤ、別ニ」 あからさまに帰れオーラを出している俺に、慧音は若干引いていた。 が、家の中にいる魔理沙の姿を確認すると。 「……なるほど、私はお邪魔虫だったようだな。すまない。」 「な、何を言いやがりますか―――― あ、一応言っておくがその赤ん坊は俺たちの子供じゃ――――」 「――――わかっている。それにしても、やはり間違いないようだな」 「え?」 「実は、魔理沙の抱きかかえている その赤子のことなのだが――――」 そして、慧音の話によると事の顛末はこうだった この赤ん坊の母親が子供を連れて森の中を歩いていたら、数匹の妖怪が出現 ⇒ このままでは確実に喰われると判断した母親は子供を隠し、自分が囮になって子供から妖怪を引き離す ⇒ その子供を魔理沙が見つけて拾い、俺のところに連れてくる ⇒ 慧音が子供の話を聞き、連れ帰りに来る (← 今ここ) ⇒ 紆余曲折あってイチャイチャする ⇒ ギシアン突入 なお、最後の二行は俺の妄想だ。 「その子の母親は、襲われた時に怪我をしてしまってな。 命に別条はなかったのだが、ここに来ることはできなかったんだ」 「なるほど、それで慧音が引き取りにきたわけだ……あれ、父親は?」 「ああ、その子の父親は母親の看病をさせている。この辺りもあまり安全ではない。 連れて来るのは危険だったのでな」 「なるほどなー」 ・ ・ ・ 「あぅー……」 「じゃあな……バイバイ……」 「あぶぅ~……ぅぅー……」 慧音に連れられて行く名残惜しそうに見つめ……彼女は一言、呟く。 「また、一人になっちまったな……」 「……魔理沙?」 ……どうしたんだ? いつもの彼女と雰囲気が違う。 別にあの赤ん坊と会えなくなるわけではない。 会おうと思えばいつでも会えるはずなのに…… 「お前も……私をおいて行くのかな……?」 俺に背を向けたまま、魔理沙は、寂しそうにぽつりと呟いた。 「魔理沙…どうしたんだ?」 「ひっく、えぐっ……」 「―――――!」 本当に予想外だった。 まさか泣かれるとは…… 『お前に迷惑かけるのが生きがいだぜ』と言わんばかりのあの魔理沙が? 何故……? 「嫌だ……私を、一人に…しないでくれ……」 「……」 なるほど、そういうことか…… 初めて見る彼女の心と姿。 宴会好きなのも、寂しがり屋な性格の裏返しだったのだろう。 「……本当に、ここ数日でお前の新しい面をいろいろ見れたと思うよ」 「……ぐすっ……え…?」 彼女を背後から優しく抱きしめた。 「え…? ちょ、○○!? 何を……」 「とりあえず、お前が安心するまで こうしとく……」 「………」 「あとさ、俺は、いなくならないよ……約束する」 彼女の緊張が急速に弛緩していくのを感じていた。 「……ありがとう………なあ、○○……」 「なんだ?」 「私さ……あの子のような、かわいい子供が欲しいぜ……」 「はは、焦らなくても、いずれできるよ」 「い、いや……そうじゃなくてだな……」 「?」 「その……だから……ああ、もう! わかるだろ! これ以上言わなくても!!」 ……? ――――! もしかして、もしかすると…… 「わからないな…言ってくれ」 「うう……もう、恥ずかしすぎて言えない……」 真っ赤になってしまっている顔に、黒帽子をかぶせて見られまいとする魔理沙。 その仕草が、殺人的に可愛い。 魔理沙可愛いよ、かわいいよまりさ。 もっと苛めたいよ、イジメたいよもっと。 「言え」 有無を言わせぬ口調で命令する。 「……っ、お前……サドだぞ……」 「言ってくれ」 「だから……その……私は、お前との……子供が欲しいんだ……」 感 無 量 ! ! 御馳走様でした。 本当に御馳走様でした。 さて、この上ない感無量を味わったところで真面目モードに戻るか。 「お前さ、いい母親になれると思うよ」 「え?」 「お前、自分の子供でもないのにちゃんと優しく接して世話してあげてたろ? 正直、見直したよ」 「○○……」 「いや、惚れなおした……って言ったほうがいいかな」 「惚れなおし……って、え? ええ?」 そこで一旦言葉を切って。 魔理沙の目を見つめて。 万感の想いをこめて彼女に言った。 「愛してるよ、魔理沙」 しばらくパチクリしていたが 唐突にボソッと呟く。 「……嘘だろ?」 「いいや、大マジさ」 そうして、未だ現実を信じ切れていない彼女の唇を優しく奪った。 そうまでして、ようやく彼女は俺の心が彼女のものだということを理解したようだ。 「私も……お前のことが好き…大好きだぜ……」 再び、キスを交わす。 今度は唇を啄ばむようなキスから 深く熱い口づけを交わしあっていく。 そうして しばらく、深い口づけを交わしあった後 俺は彼女をすぐ傍にあったベッドに押し倒した。 「うわぁっ! ○○…何を…!?」 「じゃあ、早速カワイイ子供をつくるとするか?」 「え? ちょ、そんな……私にだって、心の準備が……」 「……そうか、そうだよな……残念だ」 いや、実はここで終ってしまったらマジで自殺モノのショックなんだが あえて、魔理沙が拒絶しているという風に受け取ったフリをする。 なんて策士なんだ 俺。 「ち、ちょっと待てって! …だ……ダメってわけじゃないんだよ……」 「……」 「そ……そうじゃなくてだな……」 震えてる。 いつもの強気な彼女からは想像もつかない姿。 「そ…その……わ、私は……初めてだから、できれば優しく…してほしいんだ……」 ヤバい、元から抑えるつもりなどあまりなかったが これ以上、理性を抑えられそうにない。 そんな俺の心情を知ってか知らずか―――― 「お、お願いだ……」 上目づかいで、不安げな涙目で 頬を紅く染めて、僅かに身体を震わせている魔理沙。 これに耐えられる男がいるだろうか!? いいや! いはしまい! そして、俺は魔理沙の (省略されました 詳しい描写は省きますがこの後、魔理沙は○○がおいしくいただきました。) うpろだ272・273 ─────────────────────────────────────────────────────────── すっごい遠まわしな○○×魔理沙です。 魔理沙とはイチャつきたいけど悪友みたいな 関係にもなりたい、だけどやっぱり・・・ あぁもう!なんで伝わらないかな!? 「う・・・」 「あ、目を覚ましたみたいだぜ」 「見れば分かるわよ。貴方、名前は?」 目を覚ました俺の前には魔女っ娘と巫女さんが居た。 すかさず俺は巫女さんの手をとり 「助けていただいてありがとう巫女さん。俺は○○、貴方の愛のドレイです」 「俺の霊夢に何をするーッ!」 巫女さんの彼氏と思しき男に蹴り飛ばされた。 紆余曲折を経て、俺はここに残る事を決めた。 元の世界よりは刺激的な臭いがするし、何より俺の美少女レーダーがビンビンだ。 そして魔女っ娘と一緒にこれから住む事になるらしい村へ 移動しているのだがこの魔女っ娘、神社からずっと笑ってやがる。 「こらソコの魔女っ娘あんまり人の事笑うんじゃぁないぜ?」 「いやいや、悪い。最近迷い込んできた奴は結構多いけど・・・ いきなり告る奴は初めてだったし、吹っ飛び方が面白くてな」 「おかしいか? 俺はこれでも地元では愛の伝道師と呼ばれる男だったんだぜ」 もちろんやっかみと嘲笑が8割だが。 「まぁ頑張ってくれ、いい女もいい男もなぜかもうくっついてる連中ばかりで 私も振られ続きだ。同士が増えたと思うと嬉しいぜ」 「なんと、お前もそうなのか!」 一瞬見つめあい、がっしと組まれる握手。 今ここに性別を超えた友情が成立したのだ、多分。 村に着くまでに自己紹介をしてもらったり幻想郷について教えてもらったりした。 物騒なんだか平和なんだか分からんが俺は俺の道を最速で突っ走るだけだ。 「で、その慧音さんとやらが顔役みたいなもんなのか?」 「なんだか間違って伝わってる気がするが、無礼の無いようにしておけば問題ないぜ」 そして前方に素敵な白髪でグラマラスなお嬢さんを発見。 すかさず全力ダッシュして手を握り 「こんにちわ素敵なお嬢さん、俺は○○、一目で貴方に心奪われた哀れな男です。」 「先生から手を離せッ!」 またも別の男に突き飛ばされ、挙句子供たちにフルボッコにされた。 「懲りないヤツだな」 「魔理沙か・・・・・・」 ボロボロの状態で一応挨拶を済ませ、あてがわれた家で休んでいると ニヤニヤしながら魔理沙がやってきた。 「見てたなら助けてくれよ」 「嫌だね、事前にいい女は大抵くっついてるって言ってやっただろ?」 むぅ、そう言えばそうかもしれぬ。 「魔理沙、俺の尊敬するアニキがこう言ったのだ」 俺は一息おくと深呼吸をして記憶に則って一気に喋りだした。 『俺はこう思ってるんです。人々の出会いは先手必勝だと。どんな魅力的な女性でも、 出会いが遅ければほかの男と仲良くなっている可能性もある。 なら出会った瞬間に自分が相手に興味があることを即座に伝えたほうがいい、 速さは力です。興味をもった女性には近付く、好きな女性には好きと言う、 相手に自分を知ってもらうことから人間関係は成立するのですから。 時にそれが寂しい結果を招くこともあるでしょう、 しかし次の出会いがいつまた来るかもしれません!』 「ってな。」 「そ、そうだな・・・それで?」 「いい女は見かけた瞬間口説く事にしている、それが俺の持論だ。」 「せっかくの同士だ、こっちの計画を手伝ってもらう前に死なれると困るぜ。」 「それはこちらも同じよ、邪魔者をひきつけてもらってその間に掻っ攫う!」 「「・・・・・・」」 再び交わされる握手、矢張り同じ考えか。 「ところでお前、誰狙いなんだ?」 「私はとりあえず××を掻っ攫おうと思ってるぜ。」 「ほう、例の猫娘のツレか、まずはそちらを手伝おう。」 結局、夜まで魔理沙のターゲットを落とす計画を話し込んだ、明日の畑仕事の手伝いどーすんだ。 「・・・・・・と、いうわけで旅は素晴しいものだと言う事をご理解頂けましたかな?」 「まぁ、それは素敵ね・・・・・・いつか紫にその道頓*に連れて行ってもらわなくちゃ」 「動機が不純すぎませんか、幽々子様」 「何を仰る妖夢さん、食事は人生におけるもっとも大きな楽しみの一つですぞ」 なんでまた俺がこの二人の相手をしているのかと言うと計略中だからだ。 無論二人とも愛らしいし、何よりも幽々子ちゃんはフリーだから篭絡を狙ってはいるが。 「よろしいですか、人には三大欲求という生存本能に基づいた欲求があります。 これらを満たさずに居ると人類は死に向かってしまう、故に快楽と結びつける事により、 それらの行為を進んで行うようにできているのです」 「それくらい知ってますよ、けれど私は半分、幽々子様は全部人間じゃありません」 「あら、人でなしだなんてひどいわ~」 「いやいや、幽々子様の場合は人を超越した美しさという事ですよ」 「うふふ、ありがとう」 「なんで私の言う事は曲解して○○さんの言う事は素直に受け取るんですかー!」 「あら、なんのことかしら?」 時間稼ぎが主な目的であったが・・・魔理沙に約束した半刻は稼いだ事だし、 後は好きにさせてもらおうk『スパーンッ!』 ・・・・・・なんだか勢いよく障子が開いたような気がするが気のせいだ。 「そういえば次の宴会、、幽々子様達はいらっしゃいます?」 「無視するなこの変態伝道師!」 「何か用ですか●●、生憎と同性に与える愛は品切れですよ」 案の定ばつの悪そうな苦笑いの魔理沙を引き連れて妖夢さんの彼氏が仁王立ちしていた。 「というより何故に俺がお前に睨まれなければならんのだ。見つめるな気色悪い」 「●●さんのどこが気色悪いんですかッ!」 「撤回するからすぐに刀を抜くのはやめてください、物静かな妖夢さんのほうが可愛くて好きですよ」 「「少し黙っててください!」」 直後二人にしばき倒されて意識を刈られた。愛の為せる合体技? 結局、俺が寝てる間に魔理沙が自白したらしく俺が起きるのを待って 時折惚気を混ぜた説教を小一時間くらうハメになった。 欝だ、奴らが俺とまったく関係ないところでのみ幸せになりますように。 さて、説教から開放されて帰ろうって雰囲気だがその前にだ。 「お前なー、せめて説教は一人で受けてやろうとか悪いのは私だ! って庇ってくれるとかそういう気遣いは無いのか」 「なんで○○を庇わなきゃならないんだ?それはお前の役目だろう」 「ふざけんな白黒、ネコ娘の時にそうやって庇ったおかげで酷い目にあったのを忘れたとは言わせんぞ」 「記憶に無いな」 「同じ意味だっつーの!」 「なんだと、丁度むしゃくしゃしてたんだ勝負なら受けてたつぜ」 「すいませんでした俺が悪かったです」 「早ッ!?」 「二人とも仲がいいのね」 いつの間にか幽々子様が背後に居た、いつの間に・・・とも思ったが まぁ、俺の感知スキルなんぞ対人でしか役に立たん。 「気のせいじゃないですか、誰がこんな突撃ガサツ娘と」 「はッ、私だって利害が一致してなきゃこんなへたれ色情魔と組みたくないね」 「言ってくれるじゃねーか、恋愛成就率ゼロの恋符使いさんよ」 「なんだとこのヘタレ野郎、お前こそこれだけアプローチかけて誰にも相手にされて無いじゃないか」 またしても口論になりそうになった俺達だったが次の一言は完全に予想外だった。 「あら、そんなことないわよ」 「「はい?」」 「あなたが要らないならちょっと○○借りるわよ~」 「ふはははははァ!見たか魔理沙、俺の実力をッ! では行きましょうか、幽々子様」 「あら、様付けなんてしなくていいわ。○○の好きなように呼んでくれていいのよ」 「あ・・・」 「ん、どうかしたのか魔理沙?」 「ッ・・・別になんでもないぜ、じゃあな!」 そういうと魔理沙はいつもより素早く(当社比120%)帰っていった。 ハラでも減ったのかね、そんなんだから色気が出ないんだ。 「さて、邪魔者も帰った事だし行きましょうか幽々子様」 「邪魔者が居なくなった割りに寂しそうな顔をしてるわよ?」 ・・・・・・ 「気のせいですよ」 「本当に~?」 「えぇ、それよりも俺を呼び止めた用事はなんです?」 「あら、寂しい私を慰めてくれるんじゃなかったのかしら」 「ありゃ、いいんですか。幽々子様がお望みとあらば朝までお付き合いしますよ」 「それは楽しみね、妖夢ったらあれで聞こえて無いつもりらしいから・・・ね」 「成る程、それは拷問ですねぇ」 「とりあえずはご飯食べに行きましょう、ご飯。」 「白玉楼のご飯は絶品ですが・・・俺食べたら死んだりしませんか?」 「あら、最近はちゃんと考えて食材選んでるから大丈夫よ」 今晩は楽しみだぜ、俺もご無沙汰だったしなぁ。 しかし魔理沙のヤツ最後に何を言いかけたんだろう? --------------------------- 「くそっ、なんで私が苛々しなきゃいけないんだ・・・ 別にアイツが上手くいったっていいじゃないか、最初からそういう目的で 手を結んでたわけだし。しかし幽々子もなんであんなヤツの事なんか・・・ 絶対に感性がおかしいぜ。しかしなんで私が上手くいかなかったんだ。 でも上手くいってたらアイツはどんなふうに思うんだろう?」 「ッ・・・馬鹿馬鹿しい!さっさと温泉入って寝て忘れよう」 「いいえ、その悩みはあなたが自分で白黒つけるべき葛藤です」 「なッ!?」 ---------------------------- 夜と朝の境界 ---------------------------- むぅ、朝か・・・・・・朝日が少し黄色いぜ、異変か? 「がんばっちゃったせいでしょ」 「ゆゆ様が魅力的だったからですよ」 「あなたもなかなか良かったわ、本気になっちゃおうかしら」 「お互いの為にやめておいたほうがいいでしょうな」 「あら、怒らないのね」 「ゆゆ様は待っているのでしょう、気長な事だ」 「あらら、紫かしら」 「正確には藍さんに」 「知っていて尚・・・ね、○○は何故そこまでしてくれるのかしら」 「それはもちろんゆゆ様が美しいk」 「・・・・・・」 やれやれだ。 「誰にも話してないはずですが?」 「女の勘、かしら」 「本当は?」 「紫に聞いたら教えてくれたわ」 「女の勘って凄いですね・・・」 「それで?」 「・・・・・・自己満足ですよ。自分には無かったものを 人に与える事で 得ようとしてるだけです。それがなんなのかを知らないのに。」 「だから鈍感なのね」 「いや、一応向こうでは研究と実践を重ねた結果9割以上の女性の 心理と傾向を把握して動けてましたよ?」 「その1割が大事なのよ、魔理沙を泣かせてたじゃない」 身に覚えが無い・・・ハズだ、覚えが無いハズなんだが・・・ 「なんのことかサッパリ分かりませんな」 「うふふ、やっぱり貴方達似てるわ」 「あんなガサツで自分から弾につっこむようなドジっ娘と一緒にしないで頂きたい」 「あら、自分の為の愛を知らない癖に他人に愛を振りまくあたりそっくりよ」 「そうですか、仮に俺とアイツが同類だとして何だと言うんです?」 目を逸らしてる。何から逸らしてるのかも自覚しないようにしてる。 「うふふ、その悩みは○○が自分で答えを見つけるべき葛藤よ」 「分かりかねます」 「あら、拗ねないでよ。」 だけどまぁ、これだけ本当の事を他人から言われちゃったんだしいい機会だ。 「拗ねてません、そこまで言うなら今度の宴会までに答えを見つけておきますよ」 目を逸らし続けてるという事はソレが何なのか理解してるって事だ。 「がんばってね、応援しちゃうから」 次の宴会までに覚悟を決めればいい、その時向き合おう。 「しかしまぁ、自分が悩むハメになるとは思いませんでしたよ」 「いい経験よ~・・・だけど」 「だけど、なんです?」 「偶に癒しに来てね」 「構いませんけど、いいんですか?」 「いいんじゃないかしら、その程度で揺らぐ愛じゃないから」 「あー、朝からご馳走様です」 オマケ 「そろそろ起こしに行っても大丈夫かな」 「うーん、しかしアレだな」 「どうしたの●●」 「幽々子様達の・・・その、アレが聞こえたって事は」 「言わないで、今凄く自己嫌悪に陥ってるから。」 「俺か妖夢の部屋離れかどこかに移してもらおうか・・・」 ────── 「う・・・」 「あ、目を覚ましたみたいだぜ」 「見れば分かるわよ。貴方、名前は?」 目を覚ました俺の前には魔女っ娘と巫女さんが居た。 すかさず俺は巫女さんの手をとり 「助けていただいてありがとう巫女さん。俺は○○、貴方の愛のドレイです」 「俺の霊夢に何をするーッ!」 巫女さんの彼氏と思しき男に蹴り飛ばされた。 紆余曲折を経て、俺はここに残る事を決めた。 元の世界よりは刺激的な臭いがするし、何より俺の美少女レーダーがビンビンだ。 そして魔女っ娘と一緒にこれから住む事になるらしい村へ 移動しているのだがこの魔女っ娘、神社からずっと笑ってやがる。 「こらソコの魔女っ娘あんまり人の事笑うんじゃぁないぜ?」 「いやいや、悪い。最近迷い込んできた奴は結構多いけど・・・ いきなり告る奴は初めてだったし、吹っ飛び方が面白くてな」 「おかしいか? 俺はこれでも地元では愛の伝道師と呼ばれる男だったんだぜ」 もちろんやっかみと嘲笑が8割だが。 「まぁ頑張ってくれ、いい女もいい男もなぜかもうくっついてる連中ばかりで 私も振られ続きだ。同士が増えたと思うと嬉しいぜ」 「なんと、お前もそうなのか!」 一瞬見つめあい、がっしと組まれる握手。 今ここに性別を超えた友情が成立したのだ、多分。 村に着くまでに自己紹介をしてもらったり幻想郷について教えてもらったりした。 物騒なんだか平和なんだか分からんが俺は俺の道を最速で突っ走るだけだ。 「で、その慧音さんとやらが顔役みたいなもんなのか?」 「なんだか間違って伝わってる気がするが、無礼の無いようにしておけば問題ないぜ」 そして前方に素敵な白髪でグラマラスなお嬢さんを発見。 すかさず全力ダッシュして手を握り 「こんにちわ素敵なお嬢さん、俺は○○、一目で貴方に心奪われた哀れな男です。」 「先生から手を離せッ!」 またも別の男に突き飛ばされ、挙句子供たちにフルボッコにされた。 「懲りないヤツだな」 「魔理沙か・・・・・・」 ボロボロの状態で一応挨拶を済ませ、あてがわれた家で休んでいると ニヤニヤしながら魔理沙がやってきた。 「見てたなら助けてくれよ」 「嫌だね、事前にいい女は大抵くっついてるって言ってやっただろ?」 むぅ、そう言えばそうかもしれぬ。 「魔理沙、俺の尊敬するアニキがこう言ったのだ」 俺は一息おくと深呼吸をして記憶に則って一気に喋りだした。 『俺はこう思ってるんです。人々の出会いは先手必勝だと。どんな魅力的な女性でも、 出会いが遅ければほかの男と仲良くなっている可能性もある。 なら出会った瞬間に自分が相手に興味があることを即座に伝えたほうがいい、 速さは力です。興味をもった女性には近付く、好きな女性には好きと言う、 相手に自分を知ってもらうことから人間関係は成立するのですから。 時にそれが寂しい結果を招くこともあるでしょう、 しかし次の出会いがいつまた来るかもしれません!』 「ってな。」 「そ、そうだな・・・それで?」 「いい女は見かけた瞬間口説く事にしている、それが俺の持論だ。」 「せっかくの同士だ、こっちの計画を手伝ってもらう前に死なれると困るぜ。」 「それはこちらも同じよ、邪魔者をひきつけてもらってその間に掻っ攫う!」 「「・・・・・・」」 再び交わされる握手、矢張り同じ考えか。 「ところでお前、誰狙いなんだ?」 「私はとりあえず××を掻っ攫おうと思ってるぜ。」 「ほう、例の猫娘のツレか、まずはそちらを手伝おう。」 結局、夜まで魔理沙のターゲットを落とす計画を話し込んだ、明日の畑仕事の手伝いどーすんだ。 「・・・・・・と、いうわけで旅は素晴しいものだと言う事をご理解頂けましたかな?」 「まぁ、それは素敵ね・・・・・・いつか紫にその道頓*に連れて行ってもらわなくちゃ」 「動機が不純すぎませんか、幽々子様」 「何を仰る妖夢さん、食事は人生におけるもっとも大きな楽しみの一つですぞ」 なんでまた俺がこの二人の相手をしているのかと言うと計略中だからだ。 無論二人とも愛らしいし、何よりも幽々子ちゃんはフリーだから篭絡を狙ってはいるが。 「よろしいですか、人には三大欲求という生存本能に基づいた欲求があります。 これらを満たさずに居ると人類は死に向かってしまう、故に快楽と結びつける事により、 それらの行為を進んで行うようにできているのです」 「それくらい知ってますよ、けれど私は半分、幽々子様は全部人間じゃありません」 「あら、人でなしだなんてひどいわ~」 「いやいや、幽々子様の場合は人を超越した美しさという事ですよ」 「うふふ、ありがとう」 「なんで私の言う事は曲解して○○さんの言う事は素直に受け取るんですかー!」 「あら、なんのことかしら?」 時間稼ぎが主な目的であったが・・・魔理沙に約束した半刻は稼いだ事だし、 後は好きにさせてもらおうk『スパーンッ!』 ・・・・・・なんだか勢いよく障子が開いたような気がするが気のせいだ。 「そういえば次の宴会、、幽々子様達はいらっしゃいます?」 「無視するなこの変態伝道師!」 「何か用ですか●●、生憎と同性に与える愛は品切れですよ」 案の定ばつの悪そうな苦笑いの魔理沙を引き連れて妖夢さんの彼氏が仁王立ちしていた。 「というより何故に俺がお前に睨まれなければならんのだ。見つめるな気色悪い」 「●●さんのどこが気色悪いんですかッ!」 「撤回するからすぐに刀を抜くのはやめてください、物静かな妖夢さんのほうが可愛くて好きですよ」 「「少し黙っててください!」」 直後二人にしばき倒されて意識を刈られた。愛の為せる合体技? 結局、俺が寝てる間に魔理沙が自白したらしく俺が起きるのを待って 時折惚気を混ぜた説教を小一時間くらうハメになった。 欝だ、奴らが俺とまったく関係ないところでのみ幸せになりますように。 さて、説教から開放されて帰ろうって雰囲気だがその前にだ。 「お前なー、せめて説教は一人で受けてやろうとか悪いのは私だ! って庇ってくれるとかそういう気遣いは無いのか」 「なんで○○を庇わなきゃならないんだ?それはお前の役目だろう」 「ふざけんな白黒、ネコ娘の時にそうやって庇ったおかげで酷い目にあったのを忘れたとは言わせんぞ」 「記憶に無いな」 「同じ意味だっつーの!」 「なんだと、丁度むしゃくしゃしてたんだ勝負なら受けてたつぜ」 「すいませんでした俺が悪かったです」 「早ッ!?」 「二人とも仲がいいのね」 いつの間にか幽々子様が背後に居た、いつの間に・・・とも思ったが まぁ、俺の感知スキルなんぞ対人でしか役に立たん。 「気のせいじゃないですか、誰がこんな突撃ガサツ娘と」 「はッ、私だって利害が一致してなきゃこんなへたれ色情魔と組みたくないね」 「言ってくれるじゃねーか、恋愛成就率ゼロの恋符使いさんよ」 「なんだとこのヘタレ野郎、お前こそこれだけアプローチかけて誰にも相手にされて無いじゃないか」 またしても口論になりそうになった俺達だったが次の一言は完全に予想外だった。 「あら、そんなことないわよ」 「「はい?」」 「あなたが要らないならちょっと○○借りるわよ~」 「ふはははははァ!見たか魔理沙、俺の実力をッ! では行きましょうか、幽々子様」 「あら、様付けなんてしなくていいわ。○○の好きなように呼んでくれていいのよ」 「あ・・・」 「ん、どうかしたのか魔理沙?」 「ッ・・・別になんでもないぜ、じゃあな!」 そういうと魔理沙はいつもより素早く(当社比120%)帰っていった。 ハラでも減ったのかね、そんなんだから色気が出ないんだ。 「さて、邪魔者も帰った事だし行きましょうか幽々子様」 「邪魔者が居なくなった割りに寂しそうな顔をしてるわよ?」 ・・・・・・ 「気のせいですよ」 「本当に~?」 「えぇ、それよりも俺を呼び止めた用事はなんです?」 「あら、寂しい私を慰めてくれるんじゃなかったのかしら」 「ありゃ、いいんですか。幽々子様がお望みとあらば朝までお付き合いしますよ」 「それは楽しみね、妖夢ったらあれで聞こえて無いつもりらしいから・・・ね」 「成る程、それは拷問ですねぇ」 「とりあえずはご飯食べに行きましょう、ご飯。」 「白玉楼のご飯は絶品ですが・・・俺食べたら死んだりしませんか?」 「あら、最近はちゃんと考えて食材選んでるから大丈夫よ」 今晩は楽しみだぜ、俺もご無沙汰だったしなぁ。 しかし魔理沙のヤツ最後に何を言いかけたんだろう? --------------------------- 「くそっ、なんで私が苛々しなきゃいけないんだ・・・ 別にアイツが上手くいったっていいじゃないか、最初からそういう目的で 手を結んでたわけだし。しかし幽々子もなんであんなヤツの事なんか・・・ 絶対に感性がおかしいぜ。しかしなんで私が上手くいかなかったんだ。 でも上手くいってたらアイツはどんなふうに思うんだろう?」 「ッ・・・馬鹿馬鹿しい!さっさと温泉入って寝て忘れよう」 「いいえ、その悩みはあなたが自分で白黒つけるべき葛藤です」 「なッ!?」 ---------------------------- 夜と朝の境界 ---------------------------- むぅ、朝か・・・・・・朝日が少し黄色いぜ、異変か? 「がんばっちゃったせいでしょ」 「ゆゆ様が魅力的だったからですよ」 「あなたもなかなか良かったわ、本気になっちゃおうかしら」 「お互いの為にやめておいたほうがいいでしょうな」 「あら、怒らないのね」 「ゆゆ様は待っているのでしょう、気長な事だ」 「あらら、紫かしら」 「正確には藍さんに」 「知っていて尚・・・ね、○○は何故そこまでしてくれるのかしら」 「それはもちろんゆゆ様が美しいk」 「・・・・・・」 やれやれだ。 「誰にも話してないはずですが?」 「女の勘、かしら」 「本当は?」 「紫に聞いたら教えてくれたわ」 「女の勘って凄いですね・・・」 「それで?」 「・・・・・・自己満足ですよ。自分には無かったものを 人に与える事で 得ようとしてるだけです。それがなんなのかを知らないのに。」 「だから鈍感なのね」 「いや、一応向こうでは研究と実践を重ねた結果9割以上の女性の 心理と傾向を把握して動けてましたよ?」 「その1割が大事なのよ、魔理沙を泣かせてたじゃない」 身に覚えが無い・・・ハズだ、覚えが無いハズなんだが・・・ 「なんのことかサッパリ分かりませんな」 「うふふ、やっぱり貴方達似てるわ」 「あんなガサツで自分から弾につっこむようなドジっ娘と一緒にしないで頂きたい」 「あら、自分の為の愛を知らない癖に他人に愛を振りまくあたりそっくりよ」 「そうですか、仮に俺とアイツが同類だとして何だと言うんです?」 目を逸らしてる。何から逸らしてるのかも自覚しないようにしてる。 「うふふ、その悩みは○○が自分で答えを見つけるべき葛藤よ」 「分かりかねます」 「あら、拗ねないでよ。」 だけどまぁ、これだけ本当の事を他人から言われちゃったんだしいい機会だ。 「拗ねてません、そこまで言うなら今度の宴会までに答えを見つけておきますよ」 目を逸らし続けてるという事はソレが何なのか理解してるって事だ。 「がんばってね、応援しちゃうから」 次の宴会までに覚悟を決めればいい、その時向き合おう。 「しかしまぁ、自分が悩むハメになるとは思いませんでしたよ」 「いい経験よ~・・・だけど」 「だけど、なんです?」 「偶に癒しに来てね」 「構いませんけど、いいんですか?」 「いいんじゃないかしら、その程度で揺らぐ愛じゃないから」 「あー、朝からご馳走様です」 オマケ 「そろそろ起こしに行っても大丈夫かな」 「うーん、しかしアレだな」 「どうしたの●●」 「幽々子様達の・・・その、アレが聞こえたって事は」 「言わないで、今凄く自己嫌悪に陥ってるから。」 「俺か妖夢の部屋離れかどこかに移してもらおうか・・・」 -------------------------- キング○リムゾン! -------------------------- 白玉楼で幽々子様としっぽりしてから数ヶ月。 俺は今地獄に居た。(比喩的な意味で無く) 何故こんな所にいるかと言うと話は遡って前回の宴会の時。 何時も通りに宴会に馳せ参じると今まで見たこと無いくらい狼狽した魔理沙に遭遇した。 丁度いい、ここでキッパリと言わねばならぬ事がある。 「その・・・○○・・・わたしは・・・」 「おっと魔理沙、その先を聞くわけにはいかないな」 俺の返しが予想外だったのか、それとも何か勘違いしたのか泣きそうな顔をしたのでデコピンをお見舞いしてやった 「痛っ」 「俺は俺を否定できない、俺は俺の決めた道を最速で突っ走る。 そしてその為には魔理沙、『今』その先を聞くわけにはいかない。 その前に成さねばならん事がある」 「なんだか分からないけどその「成さねばならん事」って何なんだ?」 「俺は愛の伝道師だ、やっかみの他称だろうと自称だろうとそう在ると決めた。 故に女性に愛をもたらすのが宿命だ。細かい所は違うだろうがお前もそうだろう?」 「まぁ、分からなくも無いぜ・・・だけど、それと何の関係があるんだ?」 「俺は一人しか居ないからな、一人ずつしか幸せにできん。故に俺は幽々子様の笑顔を取り戻す為に××を迎えに行ってくる」 「誰だそりゃ?というかどこに居るのか分かってるのか?」 「幽々子様の恋人、今地獄で罪を償ってる」 「なっ・・・何言ってるんだ○○!それってお前が死んじゃうって事じゃないか!」 「誰が死ぬか、閻魔様に頼み込んで罪の償いを手伝わせてもらうだけだ」 「嫌だそんなの!結局○○が地獄の苦しみを味わう事になるのは変わらないじゃないか! ○○、私はッ」 そっと指先で魔理沙の唇に触れる、思ったよりも柔らかくてこれからの事を 思うと魔理沙の言うとおり逃げたくなるが、それは許されない。 俺が俺を許すわけにいかない。 「その先は聞けないと言っただろ? 何、帰ってきたらちゃんと聞いてやるし 俺から10倍返しで言いたいこともしてやりたい事もある。 ・・・なーんて言うと死亡フラグだなwww」 「○○!ふざけてる場合じゃないぜ!」 「大真面目さ、じゃあまた『後』でな」 その後、宴会に来ていた閻魔様(これがまた可愛かったが隣の大男と眼があって諦めた)に 何とか頼み込んで××の贖罪を手伝う許可をもらって地獄へ降りた。 「そして今に至る、と」 「○○さん、また独り言ですか?」 「日記に代わりさ、△△。何も無い所だが記憶と心はあるからな 俺達が顕界なり冥界なりに戻るまでの暇潰しだ。」 割と気楽に会話してるように見えるが霊峰富士の如く積み上がった昔の罪人達に関する 罪状等をひたすら整理しながらである。俺が地獄に来た時は衆合地獄の責め苦を××が 耐え切った所で、ぶっちゃけもう終わりかけてるんじゃないのか?とも思ったが 転生やら何やらにはまだ徳が足りないらしく、生身の人間も一緒にできる贖罪の一環として この書庫の整理を言い渡されたのだった。 「○○さん、大叫喚地獄に関する資料ってどこに置くんでしたっけ?」 「0869-ろ-5429の列にその年代のヤツがあったぜ」 「了解、行ってきますー」 -------------- 本人達の感覚で数十年くらい -------------- そんなこんなで働いてる時間が分からなくなった頃、宴会で会った素敵な閻魔様が現れた。 「△△、あなたの転生の日取りが決まりました」 「お言葉ですが映姫様、僕は彼女と同j」 「分かっています、この場合の転生は種族変えという意味です。 ちゃんと西行寺幽々子と同じ亡霊として白玉楼に住めるよう手配してあります」 「ありがとうございますッ!」 おー、よかったよかった。来た甲斐があったってもんだ、多分。 「さて、○○。あなたは何故ここに居るのかまだ覚えていますか?」 「西行寺幽々子の笑顔を取り戻す為、自分自身に嘘をつかないため。 そして何よりも己の道理を通した上で伝えたい思いがあるから『だぜ』」 「驚いた・・・よく覚えているものです、この書庫での時間は数十年にも感じたのではないのですか?」 「だからこそ俺は俺の思いと待たせている女の為だけに生きていたのさ」 「馬鹿も突き抜ければそれはそれで一つの道理なのかもしれませんね。 あなたにできる善行はそこのドアを開けてさっさと顕界に戻る事です」 「△△はいつ出れるんです?」 「もう冥界に行きましたよ」 早ッ!?挨拶無し!?と、思いきや目の前に置手紙で簡潔に別れと謝辞が書いてあった。 まぁ仕事中に何度も怒られたし謝られたし感謝されたからいいか。 「じゃあ娑婆に帰らせてもらいますね」 「その用法は・・・まぁ人間達の間では正しいので良しとしましょう」 「じゃあ映姫様、お世話になりました」 「彼女とお幸せに、○○」 ----------------- 地獄門の裏(顕界的な意味で) ----------------- 「おぉ、さすが顕界。空気が旨くて朝日が眩しいぜ」 「ここはキノコだらけで空気が悪いし今は昼過ぎだぜ」 振り返ればそこに懐かしい白黒の姿 「森の中で魔法使いに会うと攫われて食われるんだったか?」 「あぁ、攫って食ってやる。どれだけ待ったと思ってるんだ?」 「んー、10年くらいっ」 「残念、3ヶ月だ。」 この空気が好きだった 「外れか、罰ゲームは何かあるのかな?」 「相棒、空気を読もうぜ」 一緒に居ると何でもできそうな気がした 「了解、じゃあ言うぜ・・・俺は霧雨魔理沙の事g「私は○○の事が好きだ!」・・・」 「ズルいぜ相棒」 「罰ゲームってやつだぜ相棒」 そして何よりも 「おい魔理沙」 「何だよ○○」 「愛してるぜ」 「言うのが遅いんだよ、馬鹿」 俺は普通の魔法使い霧雨 魔理沙の事を大好きらしい。 おまけと言う名の蛇足① 「そう言えば何で私だけ最後まで告白されなかったんだ?」 「なんかお前の事見た時、可愛い女の子じゃなくて同類として認識しちゃったんだよね」 「なんだそりゃ?」 「同じにおいがする、とかコイツとは仲良くなれそうだとか、すけこまち・・・じゃなくてスケコマシだとか。」 「ひどいぜ○○」 「お前も似たような感想だったんじゃないか?」 「禁則事項です☆」 「・・・・・・霖之助さんから何を奪った?」 「面白そうな漫画があったからパk・・・インスパイアしたんだぜ」 「悪い子にはおしおきだべー」 「いやーおそわれるー」 「あんたら神社でサカるなッ!」 蛇足② 「ただいま戻りました幽々子様」 「おかえりなさい△△」 「なんかごく普通に見えるけどアレでいいんですか妖夢さん、こう長い間離れてたんだから もっと色々「あいたかったわっ」とか言って熱烈なハグとかしないんですかね?」 「知りませんよ、△△さん自体私は知りませんし。」 「妖夢ー、●●ちゃん~。紹介するわ、私の旦那の△△よ」 「「結婚済み!?」」 「言ってなかったんですか幽々子様?」 「えぇ、聞かれなかったもの」 「とりあえず・・・その、旦那様って呼ばせていただきますけど 旦那様のお部屋は俺と同じように離れでよろしいのでしょうか」 「要らないわ」 「幽々子様?」 「ご飯もしばらく要らないから」 「「幽々子様!?」」 「それと、迎えに行くまで母屋に近寄っちゃ嫌よ?」 「あはは、挨拶はまた今度しっかりとさせてもらうね」 「△△さん引きずられて行っちゃいましたね」 「妖夢、しばらく離れのほうで一緒に寝ようか」 「●●さん!?」 「もちろん従者的な意味で、邪魔できないでしょ?」 「・・・そうですね」 蛇足③ あやややや:そう言えば○○さんが目を逸らしていたものって何だったんですか? ○○:そりゃ愛する女さ あやややや:なんで目を逸らしてたんです? ○○:誰かをマジに好きになった事がなかったからこっ恥ずかしかったんだよ。 あやややや:えー、初対面の私の肩に手を回していきなり口説いて来た貴方にそんな感情が? 魔理沙:ほほう、それは初耳だな あやややや:じゃあ私はこれで失礼しますねっ ○○:裏切ったなブンヤ!OK落ち着けまいふぇあれでぃ、昔の事だし文には彼氏が居るし今の俺達には関係ない 魔理沙:それこそ私には関係ないぜ、嫉妬の心も恋心!恋符「マスタースパーク」! ○○:ッアー!? 色々と終われ うpろだ285・380・943 ─────────────────────────────────────────────────────────── 此処は紅魔館、俺は吸血鬼もどきの執事である 最近嬉しかった事は腐敗が止まった事だ まぁそんな事はどうでもいい、俺はいま廊下の掃除をしている、窓開けて館を換気しているのだ 「曇りじゃ無いと死んじまうぜ」 なんたって一応吸血鬼、日光は大敵だ 長い廊下の先、もそもそと何か動いてやがる 「・・・白黒か」 どっからどう見ても忍び込んだ霧雨魔理沙だ 「何してるんだ魔理沙君?」 「うひゃぁぁ!?・・・なんだ○○か」 「また勝手に侵入してきたのか、借りた本は返せよ?」 「解ってるって、借りるって事は返すって事だろ?返す気が無いなら借りるなんて言わないぜ」 「そういうことは一度でも返してから言いなさい」 「はっはっは」 まぁ言って聞くなら苦労しないけどな 「パチュリー様ならレミリア様と一緒にお茶を飲んでる、お前もご一緒すれば?」 「あー・・・○○の休憩はまだなのか?」 「休憩?俺の?基本的に各自自由でいつでもいいんだけどな」 「ふーん・・・じゃあさ・・・お茶にしないか?」 「いや、だからパチュリー様が」 「そうじゃなくて・・・私と、お前で、レミリアが居ちゃ一緒にお茶もできないだろ?」 「あ、ああ・・・じゃあ何処か部屋にいくか」 「と言うわけで救護室にお邪魔する」 とりあえず行き場の無い俺達はティーセットのあるメイドの憩い場、救護室にお邪魔する事になった 「○○さんと魔理沙さん・・・珍しい組み合わせですね」 「すいません、何かお邪魔しちゃったみたいで」 救護室では数人の妖精メイドが雑談していた 「いいんですよ~どうせ井戸端会議だしwwそれにここはみんなの憩いの場ですから~誰が使っても構いませんよ」 救護メイド、通称救ちゃん、この救護室は彼女の根城だ 常にうろうろしている他のメイドと違いこの部屋に常に居る、保険のせんせーみたいなもんらしい 「じゃあ魔理沙さんとごゆっくり~・・・後でkwsk教えてくださいね」 なんて親指たてて退室しやがった、いまだに何を言ってるのか解らないときがある 「あー・・・じゃあ茶でも飲むか」 「あ、ああ・・・その・・・これ、よかったら・・・食べてくれるとありがたいぜ」 懐から出した小さな紙袋? 恐る恐る(失礼)開けてみる・・・おお、クッキィだ、星型だし、スターダストレヴァリエッ! 「い、いびつで悪かったな・・・始めてなんだから大目にみてくれ」 甘い香り、シナモン? とりあえずミントティーを入れる ミントティーに柔らかな午後の光と~ なんてやったら死ぬけどな、日光だめ 「へぇ・・・初めてにしては上手に作ったな・・・うむ、味も美味い・・・うーむ、乙女ティックが止まらない」 「そ、そうか、口にあったか・・・よかった」 何だかな、間が持たない、白黒がいつもと違うのでやりにくい そういえば何だかいい香りがして・・・コロンか?魔理沙が香水?・・・しかしこれは 「なぁ魔理沙・・・今日はその・・・なんで俺と?」 しょうがないので直球で、内閣低めのストレート(嘘 「た、ただ何となくだぜ!別に深い意味は・・・その・・・」 調子狂うなぁ、何だか今日は魔理沙が女の子してて・・・なんだか 救護室のテーブルはあまり広くない、だからか、魔理沙が凄く近い、魔理沙の香りも、息遣いさえも、わかるほど 身を乗り出せばキスだってできそうなぐらい、近い、いかんいかん、意識してしまう 「なぁ○○・・・」 寄るな、意識して、しまうだろ 「私はさ」 勝手に一人で突っ走って、思春期の少年か俺は、頼むから加速する脳内妄想よ、止まってくれ 「○○?大丈夫か?」 「あ、ああだいじょうb」 確認しておこう、俺は俯いてた、魔理沙は俺を心配して「身を乗り出して」はなしかけた そして俺は顔を上げた 唇が触れ合ってしまった、正確に言えば掠った程度だろう、だがそれでも十分だったこんなに近い所に顔があるそれだけで 「~~~~」 魔理沙は驚いて、真っ赤になって飛びのいた、俺は驚いてのけぞった 「ま、魔理沙・・・その・・・大丈夫か?」 今度は魔理沙が俯いている、真っ赤になって やっぱり、いや一段と気まずい、これはこれは、この空気に耐えられないよ 「あ、あれは・・・その・・・かうんとしないぜ」 「カウント?なにが?」 「だから・・・その・・・キスに」 あ、やばい、これは凄い威力だ、ぐらっときた 「じゃあ魔理沙、これはカウントしてくれるか?」 ちょっと肩を引っ張って、体制の崩れた魔理沙を抱きとめた 「○、○○!?○○!?冗談は―」 互いに硬直、魔理沙は魔理沙で目を瞑ってなんか待ってるし、でも俺はやっぱりチキンで吸血鬼もどきで もう何時間経っただろうか、いや実際まだ一分経ってないんじゃない? これはオッケーって事なんですよね?しますよ?いいですか? 「・・・・・・」 よし、する、するからちょっと待って・・・よし、いくぞう・・・ 「ああもうじれったい!キスするならさっさとぶちゅーっとやっちゃいなさいよ!!」 「きゅ、救ちゃん!?だめだって!もうちょっとだったかもしれないじゃん!」 「えーだってあの鶏肉野郎があんまりへたれてるもんだからしょうがないじゃん」 勢いよくドアが開いたと思ったら救ちゃん+妖精メイド三人計四人が 状況から察するにドアに聞き耳を立ててたんでしょう、ああもう、このこったら 「ななな、なんでお前ら別の部屋に行ったんじゃなかったのかよ!!?」 「あわわわわわ」 俺も魔理沙も混乱、魔理沙は驚きのあまり壊れた 「こんなwktkするギャルゲーみたいなイベントを!この救ちゃんが!見逃すとでも思ってるんですかっ!!」 何か偉そうに言ってるけどただの盗聴だよ、せっかくいい空気が、見事にぶち壊しだよ 「大体ですね!あの体制まで持っていったのになぜ!ってああ!?」 残りの三人が救ちゃんを引き摺っていきました、何か断末魔が聞こえたのは気のせい 「は、ははは・・・魔理沙?」 「あ、ああ、だいじょうぶだぜ・・・はははは」 何となく調子が戻った気がする さっきのは惜しかったけど・・・まぁ気にしない 「○○・・・さっきの続き・・・する?」 「ま、魔理沙・・・そ、そうだな・・・」 「ぷっ、はっははは!なに緊張してるんだよ!○○の癖に」 「う、五月蝿いな!緊張するに決まってんだろ!」 「・・・ねぇ○○、何で緊張してるか教えてよ」 「・・・・・・好きな女のキスしそうな状況だから、だよ」 「あっ・・・ばか、いきなり告白かよ、ずるいぜ」 「はっ、お前も真っ赤だ、緊張してるか?」 「あ、当たり前だ、好きな男とキスしそうな状況だから、な」 そのまま、ゆっくりと、唇を重ねた キスってのはいろんな事を、意味を孕んでる、気持ちを伝える行為だったり、性交における前菜として、挨拶だったり 何となく、俺は魔理沙を好きだって気持ちが伝わるように、そう思って 「ぷはっ・・・これは・・・カウントするのか?」 「も、もちろん・・・はじめてのカウントだぜ」 「魔理沙のはじめて、俺が貰ったわけか」 「ば、ばっか!なんか・・・恥ずかしい」 今日の魔理沙は乙女してる、いや正確に言えば、そういう娘なのか、なのだ 「茶が冷めちまったな、入れなおそう」 「あ、ああ・・・クッキィも、食べてくれよ?」 「もちろん、魔理沙の手作りクッキィはありがたくいただきます」 これから魔理沙の言うカウントができなくなるぐらい、キスできればいいな、なんて思ったのは秘密 これは蛇足だが後日メイドの間で魔理沙と俺の噂がすごく流れた、しかもいじられるのはやっぱり俺 ああ、救ちゃんめ、今に見てろ、何かしら仕返ししてやる・・・返り討ちにあいそうだけどな ~終~ うpろだ357 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「若!棚入れ終わりましたっ!」 「おう、ごくろうさん・・・じゃあ今日は店じまい、御疲れさん」 俺は、若大将でござる、若旦那でござる 恋色魔法使いに惚れてるんだが・・・なかなか告白とは行かない なんせ相手は魔法使い、普通の男が普通に告白してなびく奴じゃ無いはずだ 「はて、さて、どうしたもんか」 店のもんは全員帰ったし、俺も実家の方に帰ろうか そう思った時、酷い雨が降り出した 雷と、風と、大粒の、雨 「こりゃ・・・酷いな」 龍神さんの予報にない大雨だ 「すぐ止むかねぇ・・・朝まで続けばちょっと危ない事になりそうだな」 まぁ川が溢れようが山が崩れようが、問題ないだろ 幻想郷が危なかったら変な巫女と変な妖怪sが何とかしてくれるらしいし 店の戸を閉めようと立て付けの悪い戸を、ガタガタやってると 「じゃまするぜっ!」 との隙間をするりと、何かが入ってきた 「へ?は?」 「よう○○!ちょっと雨宿りさせてくれ」 ついさっきまで告白がどうのと考えていた、相手 霧雨魔理沙、本人であった しかも俺の名前を、覚えててくれて 「あ、悪いもう閉めるところだったか」 「い、いや、大丈夫だ!ゆっくりして行け」 そうそう、平常心だ 「悪いな、急に振り出すし雷も危ないし、風も強いし」 よく見ればずぶ濡れだ、これはいかん 「おい魔理沙、風呂入れ、風邪ひくぞ」 「え、あ、ああ・・・ありがと」 風呂に案内し、着替えがないか探す事にする ・・・ ・・・しょうがない、親父にゃナイショだ 店にあった女物の服(上下)ちと大きめだが、まぁいいだろ 戸越に魔理沙に話しかける 「おい魔理沙、着替えは此処においとくぞ」 「あ、ありがとう・・・」 「脱いだ服は絞ったらもってこい、乾かすから」 囲炉裏に火を入れる、火の上には部屋を横断するワイヤー これに吊るせば、乾くのが早い ちょっと眼を離すと燃えたりするが 「○○?その・・・あがったぜ」 「ちゃんと温まったか?」 へいじょうしんへいうじょうしん だぼだぼの服着た魔理沙がやばいです、そでとか、すそとか へいじょうしんへいじょうしん 「此処につるしとけば早く乾く」 白黒の服、スカートとか色々、吊るして、乾かす、ついでに帽子も 「ん?それはいいのか?一緒に乾かして」 「ハンカチか何かだと思ったんです」by幻想郷在住:匿名希望さん 「あ、いや、これは」 ぽと、落としたものが 「あ」 「あ」 下着でした、そういえばすっかり忘れてた 「あ・・・あはははは」 「HAHAHAHAHAHAHA!」 笑ってごまかした、二人とも 火にあたる魔理沙 晩飯を用意する俺 なんとも奇妙な 「ん?待てよ・・・・今魔理沙はノーパn」 げふんげふん、というかがんばれ理性 「魔理沙は食べるか?豚汁と魚の塩焼きだ」 「ありがたく頂くぜ」 二人して飯を食う、魚の焼き加減がどうとか、里芋が崩れてるだとか ちっとも御淑やかじゃなく、文句ばかり言ってる魔理沙、でもその方が彼女らしいし、可愛い 雨は止む気配がない、止まないと面倒だと思っていた雨が、今は少しありがたい 「・・・止まないな」 「ああ、これは困ったぜ」 もう日付が変わる頃かな 「ま、布団は余計にあるし、泊まっていけよ」 「え、いや、でも、お前に迷惑じゃ」 「じゃあこの嵐の中家まで帰れるか?箒じゃ無理だろうな、だからといって歩くのも大変だろう、それにお前の服は乾いていない」 「あー・・・うん・・・」 「ま、無理はすんな、遠慮せずに泊まっていけ、それに・・・迷惑だと思ったら此処までしてやらんさ」 「・・・それじゃあその・・・お世話になるぜ」 とりあえず布団引いて行燈・・・ちょっと暗いかな? 囲炉裏の火も消して、寝ることにしたんだが 「○○?寝た?」 「起きてる」 寝れるわけねぇだろ、隣に好きな女が居るのに意識せずにいれたら尊敬するねっ! 「その・・・色々ありがとうな」 「・・・気にするな、困った時はお互い様だ」 珍しくしおらしい魔理沙 いつも商品をかっぱらっていくときの、妖怪たちと弾幕ごっこをしているときの、彼女とは違う一面 「なぁ○○・・・好きな女とかっているか」 「!!!????」 いきなり何ツー事を聞いてくれるんだ、修学旅行じゃ無いんだぞ!?、しんぞうばくばく、どきがむねむね 「ええと・・・その」 ああ居るぜ・・・そいつは幻想郷一可愛い娘だ・・・お前だよ魔理沙、なんてことは言えるわけなく 「い、いるにはいる」 動揺しながらやっとこさ言えた台詞だった 「そ、そうか・・・それって・・・私が知ってる奴か?」 ええ知ってますでしょう、当たり前だろう、お前がお前を知らないでどうするんだっちゅーの! いつの間にか身を起こして、互いに、近い距離に 「知ってるはずだ、お前以上に詳しい奴も居ないんじゃないか?」 「私が知ってる・・・アリス、いや」 ○○と面識がありかつ私がよく知っている人物・・・アリスか霊夢か、パチュリーか?いやあいつはヒッキーだからな(酷 「うーん・・・霊夢か?」 「はぁ・・・違うよ」 「じゃあアリスか?」 「違うっ!」 気がつくと魔理沙の両手を、掴んで引き寄せていた 「俺が好きなのはっ!魔理「ズンっ!!」 「きゃっ!?」 「うをっ!!?」 近くに、とても近くに雷が落ちたらしい 「・・・凄かったな」 「耳が痛いぜ」 なんて間が悪い雷だ、チクショウ、怨むぜ 「あの・・・○○?」 「え?」 いつの間にやら魔理沙を抱きしめていた、魔理沙も俺を強く抱きしめて―― 「あ、わ」 互いにぱっと身を離した まだドキドキしている 「え、あ・・・寝ようか」 「そ、そうだな!寝ようか」 こんな状況で寝れるわけねぇだろ、と思ってたけどあっさり寝れた 神経が図太いのかね 「おい○○、起きろ」 「ん、あー・・・あさか」 起きてみれば雨はすっかり止んで快晴だ それに、魔理沙もいつもの白黒になってる 「えと・・・色々とありがとうな」 「いやいや、困ったときはお互い様、俺が困ってたら助けてくれ」 「ふふ、解ったぜ」 彼女は箒に乗って、帰ってしまう 「魔理沙、ちょっといいか?」 「ん?なんだ」 大きく息を吸って!しんこきゅー 「俺さ、お前が、霧雨魔理沙が好きだ、昨日言い損ねたから、言っとく」 勢いで、言えた 見ているだけだった時から、こんなに 「○、○?」 「悪いな、呼び止めちまって、じゃあ「ちょっと待て!」 店に戻ろうとしたら怒鳴られた 「へ?え?」 「・・・返事ぐらい・・・ちゃんと聞いてくれよ」 「あ、ああ」 へんじ、断られるのか、それとも・・・ 「その・・・わ、私も、お前が・・・好きだぜ」 今すぐにでも、魔理沙を抱きしめてしまいたい、でも自重しよう 「魔理沙・・・」 「な、なんだ?」 「あとで人気のないとこrげふんげふん・・・お前の家に、行っていいか?」 「あ、ああ・・・待ってる」 「じゃあまた後でな」 そう言って、見送った まだちょっと放心状態みたいになってるけど・・・ 思いっきり叫びたい、魔理沙愛してる、って叫びたいけど、我慢 それに予定も出来たし 店は・・・今日は閉めてていいだろ はてさて、早く支度して魔理沙の家に行こうじゃないか 何しに行くかって?ナニしに行くんじゃない、イチャイチャしに行くんだっ!! ~終~ うpろだ396 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「よう魔法使い」 「やぁ雑魚妖怪」 森の中、出くわしたのは魔法使いと一人の妖怪 つい最近知り合いになった二人、会うのはこれが3回目か 「その雑魚から逃げ出すので精一杯だった君はもっと雑魚と言う事か」 「う、五月蝿い、今日こそ、勝つぜ」 一回目の遭遇、それはきのこ集めの途中だった 偶然出会って、歩く片付けるはずが全然敵わなくて何とか逃げる事はできたが・・・ 2回目の遭遇もきのこ集めの最中だった 妖怪はこの間の勝負が面白かったからもう一度やろう、と言い出した ルールもあったし、見返りも有ったから受けて立った 結果は引き分け、痛み分け ルールは殺さない程度、負けた方が勝った方の言う事を一つ聞く、それだけ 「それじゃあ・・・よーい・・・スタートッ!」 妖怪は接近戦が得意だ、距離をつめられたら間違いなくやられる 故に開始と同時に後ろに跳んだ、そしてそのまま上空へ 「恋符!イリュージョンレーザー!」 真っ直ぐに突き抜ける閃光、光の柱 「愚直!その起動は見飽きた」 それをするりと避ける、避ける、木々を足場に宙の魔理沙へ肉薄する 「ちっ、恋符!マスタースパークッ!!」 「この瞬間を待ってたぜっ!」 妖怪の手にした数珠?のようなものがつ世光を帯びた 「防腐!じゃなくて防符!菊花!」 「な、なにっ!?」 華のように広がった光は盾となりマスタースパークを完全に受けきったのだった 「どうだ?これが俺の本領発揮だ・・・」 魔理沙が絶対の自信を持っているマスタースパークをあえて受けることによってプレッシャーをかける そして菊花がある限り魔理沙の攻撃は通らない、大技は無意味だ、と言う印象を植え付ける 「う・・・ちぃっ!」 旋回し更に上空へ、あいつがこんな隠しだまを・・・ 真っ向からマスタースパークを受けきった、恐らくダブルスパークも、スターダストレヴァリエも、効かないかもしれない 「・・・どうする・・・どうする」 菊花は正面の攻撃にはめっぽう強いのだろう、だからレーザー系は正面から打っても無駄、どっかの誰かみたいにグニョグニョ曲がる弾幕が撃てれば・・・ 「砲呪、飛火燕」 鳥の形をした炎が様々な角度から襲い来る 「遠距離技もっ!あるのかよ!」 油断していた所への攻撃に何とか対処する 「ははっ!どっかの不老不死程の火力はないが、それで十分だ」 あいつめ、全然強いじゃあないか、この前引き分けたときより、全然強い 「これは、どうだ?」 物は試し、私は私の必殺技を放った 「恋心、ダブルスパーク!!」 「これがお前の最高技か!」 余裕の顔を装ってはいたが内心ヒヤッと、肝が冷えた おいおい、マスタースパークの比じゃないレベルの威力じゃねぇか、受けきれるか?ギリギリ、いや・・・ 「防符!菊花!あぁぁぁぁぁっ!!」 ズ、ンッ・・・ 凄まじい爆発、幻想郷が揺れる、衝撃 「はぁっはぁっ・・・はぁ・・・殺しちまったか?」 煙が晴れる、其処には 妖怪が立っていた、服はぼろぼろ数珠にはヒビが入っている 「・・・やってくれたじゃねぇか、良い威力だった」 まさか、受けられてしまうとは、思ってもいなかった あいつにもダメージはあるが私のも相当な負荷が掛かっている、もう大技は撃てない、それはあいつも同じだろう 菊花を壊した今、あいつの防御手段は少ない 「マジックナパーム!」 大技のせいで手足に体に、ガタが来ている、正直動くのも辛い 妖怪と決闘なんてして、こんなに痛い思いをしてまで、もう嫌だ、痛いだけで何もないじゃ無いか、そう思っている でも、心のどこかで、とても、とても、ワクワクしてしまっている 「はははっ!」 「如何した?何がそんなに楽しいんだ?」 「さあな!何が楽しいのか解らない、でもこの瞬間全てが、楽しい」 「はっはっは、それはお前が俺と同類だからだ」 とてつもない数の弾幕、避けれるものは避け、避けれないものは叩き落す 魔理沙の攻撃もこれが最後、この弾幕さえ抜ければ・・・俺の勝ち、だ でもそれじゃあ、芸がないし、楽しくないだろ? 向かい来る全ての弾幕を、吹き飛ばしてやる 「神風、乱気竜」 風の刃を携えた竜巻、触れた木々が細切れになっていく それを、魔理沙と魔理沙の弾幕を巻き込んで吹き飛ばした しかし、竜巻に飲まれる瞬間、魔理沙は笑ってこう言った 「右を見てみろ」 と 「右を?」 右を見た瞬間、左のほうから魔力を感じて、振り返った 其処には気に結ばれた八卦炉、既に魔砲は発動している― 「ちっ、一歩届かず、か」 俺はそのまま光に飲まれ意識を失った 「ぐっ・・・俺は・・・そうか、痛み分けか」 「いや、私の勝ちだぜ」 顔を上げると其処には魔理沙が立っていた 「そうか、お前のほうが先に起きたのか」 一応手当てしてくれたらしい、一応だけどな 「はぁ、初勝利おめでとう」 「ありがとう、だぜ」 偉く上機嫌な魔理沙、3回目にして負けた俺、でも楽しかったからな 「それで・・・俺は何をすればいいんだ?」 「あー・・・考えてなかったぜ・・・」 一人でうんうん唸ってる、いったい何をさせるつもりやら 「それじゃあ今度茸狩りにいく時に荷物もちと手伝いを頼むぜ」 「は?」 「なんだ、もんくあるのか」 いや、文句はないけど、そんな事で良いのか? 「いや、そんな事で良いのか?例えば使い魔になれって言えば茸狩りなんて毎日でも手伝ってやれるし 自分で言うのもなんだが俺は結構上級の妖怪だし、使い魔にするならもってこいで儲けもんだと思うんだが・・・」 「う~ん、一瞬考えたんだが、お前とはほら、またこうやって戦いたいし、それにその・・・友達のままでいたいし・・・その・・・」 「魔理沙・・・お前って凄くいい奴だ」 こんな良いやつを見たのは初めてだ、コイツとならきっといい友達でいられる、そう思える ただちょっと純粋すぎる、まぶしい 「ほ、誉めても何も出ないぜ!」 「別に誉めてるわけじゃねぇよ、ただお前がいい女だって、俺が思ったから口にしただけだ」 今度は赤くなってあわててるし、単純で、莫迦で、実に可愛い 「なぁ妖怪、そういえばお前の名前聞いてないぜ」 「ああ?そういえば言ってなかったか・・・俺は――ってんだ、憶えとけよ、魔理沙」 「お、おう・・・それじゃあ、神社に行って茶でも飲もうぜ」 「お、いいな、茶菓子はあるか?あの貧乏神社に」 「この間私が煎餅をおいてったけど・・・残ってるか?」 「じゃあなんか買っていくか、そうすりゃ貧乏巫女も喜ぶだろ」 焼け野原になっちまった此処の始末は・・・まぁ巫女に任せとけば良いだろ そのためにちょっと高めな茶菓子を持っていこう 里一番の菓子の店で・・・ 「おーい、早く行こうぜ」 「ああ、それじゃあ行こうか」 まぁ、面倒な事は後回しだ、どうせ何とかなる そんな投げやり思考、でもそれでいい 俺は魔理沙の後について里へ向かう 面倒な考えを投げやって彼女を見た 俺の頭の中はこの面白い少女のことでいっぱいだったからだ うpろだ411 ─────────────────────────────────────────────────────────── 当然っちゃあ当然なのだろうが、そろそろ明かりが欲しくなるような時間帯であるというのに、その家にはランプの一つも灯っていなかった。 寝ているのではないか。普通ならそう思うところだが今回はそうなっていないという確信がある。 勝手に玄関を開け、暗闇の中散らかりに散らかった家の中をずんずん進む。目的の人物は自室にいるだろう。 着いた。見慣れた扉を叩く。 「帰れ」 無視。ドアノブを回して中に入る。 直後、飛んできた枕を受け止める。これでも弾幕ごっこは出来なくもない。どこぞの巫女をはじめとする人外達に勝てる気はしないが。 例えるならイージーを辛うじてクリアできる程度の奴がいきなりルナティックに挑戦する感じ。 受け止めた枕を相手に投げ返すと、ぼふ、という音と共に枕は相手の顔に直撃する。 しかし酷いものだ。当てる気も避ける気も無いとは。 普段俺を笑いながら伸している姿――俺がどう足掻いても辿り着けないあの姿からは想像できない。 「随分と沈んでるじゃないか――魔理沙」 「………お前もかよ、○○」 闇に慣れてきた目の奥で、ベッドの奥にうずくまる少女――霧雨魔理沙が弱々しい目でこちらを睨んできた。 仮に目線が凶器になったとしても、それでは蚊に刺された位にしか感じないな、等と下らない事を考える。 「お前もかよ、ってことは結構な人数が来たみたいだな」 まあ、こんなもんが他の奴らの目に触れればな、と思わなくもない。 俺の手にあるのは文々。新聞の最新号。霧雨魔理沙がどこぞの神様に喧嘩を吹っかけたはいいもののあっさりと返り討ち、という内容のものだ。 そんなニュースが幻想郷に広がれば、まあその後は想像が付く。 今まで魔理沙に一蹴されていたような存在が、こぞって彼女に押しかけて日頃の鬱憤を晴らすべく言葉を投げかけていくのだ。 実力行使ではなく、言葉での攻撃なのがここでのポイントだ。 反論しようにも、力で黙らせようにも、魔理沙には既に負け犬のレッテルが張り付いている。 だから、彼女はただ黙っているしかなかったのだろう。負け犬が何を吼えても遠吠えにしかならないのだから。 とはいえ――― 「ホントだったんだな、お前のその様子を見る限りだと」 びくり、と魔理沙が肩を震わせる。 俺がここを尋ねた理由は、事の真偽を確かめたかったからだ。真偽を確かめたかったのは、信じられなかったからだ。 吸血鬼を倒し、亡霊の姫を倒し、永遠人を倒し、更には閻魔様まで倒してのけた魔理沙――それを上回る存在が現れたなんて、俺には信じられなかったからだ。 勿論日頃色々なことに巻き込まれている恨みを晴らしたい、という下心もまあ、あるにはあるのだが。 「どうしたんだよ、霧雨魔理沙ともあろう者が。そんなに相手が強かったのか?」 魔理沙は答えない。ただ、彼女の二つの目がこちらを弱々しく捉えているのが分かる。思った以上に衰弱しているらしい。 これ以上追い詰めても後が怖い。適当に温かい物でも作ってやってから帰る事にしよう。 予想外の事態にため息をつき、手に持っていた新聞を放り投げる。元々散らかりきっている部屋だ。今更新聞の一部や二部混ざっても変わりはしないだろう。 「……お前のせいだよ」 新聞が床に着いてからたっぷり数秒後、魔理沙はそう言い切った。その口調には、溜め込んできたものを吐き出すような重々しさが混じっていた。 「俺のせい? 俺が何をしたって言うんだよ?」 とぼけている訳ではない。本当に身に覚えが無いのだ。 「ま、確かにお前を笑いに来たつもりではあったんだけどな、もうそんな気も無くしたよ。疲れてるんだろ? 台所借りるぞ、何か温かいもん作ってやるから今日はさっさと寝とけ」 そんな俺を見て、魔理沙は「そうだよな」と呟いた。その口元に、はっきりとした自嘲の色が浮かぶ。 「――そうだよな、お前に当たったところでどうしようもないんだよな」 「………」 何を今更、と思うのだがとりあえず黙っていることにする。 「……でもな―――それでもお前が悪いんだぜ……?」 一瞬、魔理沙はその身を震わせた。まるで目の前にいる俺に怯えているように。 そして次の瞬間には、喉笛を食い千切らんばかりの勢いで、俺に言葉を叩きつけてくる。 「ああ、そうだ!! お前が全て悪いんだ! 離れないんだよ、お前が!! 本を読んでいる時も、食事の時も、息をしている時でさえも!! 何をしていてもお前のことが頭から離れてくれやしないんだ!」 魔理沙の声が、震える。 「今回だってそうだ! 誰かと弾幕撃ってれば少しは楽になると思ってたのに! だから神様にまで会ったっていうのに―――!! 消えてくれないんだよ、お前が! それどころかどんどん頭の中がお前だけになっていくんだ……!」 慣れたとはいえ闇の中にしか魔理沙の顔を窺う事が出来ない。 でも、そんな暗闇の奥、少女が涙を堪えているのが分かる。 もう自分でも何を言っているのか分かっていないに違いない。膝元にある枕を抱きしめて、続ける。 「ひっく……好きなんだよぉ……○○……」 俺は、動けない。突然の告白に戸惑っている。 「魔理沙……」 「来ないでッ!!」 歩み寄ろうとする俺を、魔理沙は枕を投げつける事で制する。 今度は受け止める事が出来なかった。顔面を埋め尽くさんばかりの枕から広がる、魔理沙の匂いが俺の心を蝕み始める。 「でもお前は……私の事……笑いに来たんだろ――? あんなに偉そうに息巻いてながら負けて帰ってきた私をカッコ悪い奴って思ってるんだろ……私の事、嫌いなんだろ――?」 自分の言葉で、魔理沙はとうとう涙をその目蓋に溢れさせる。 もう魔理沙には、外面を繕う余裕なんて残っていなかった。 「嫌だ……嫌だよぉ……嫌われたく、ないよぉ……嫌いにならないでよぉ……ぅぅ……ひっく……好きなんだよぉ……」 俺は―――衝動的に魔理沙を抱きしめていた。 子供をあやすように、優しく背中をさする。太陽の光を受けて輝く稲穂のような金色の髪越しに、魔理沙の体温が伝わってくる。 耳元で聞こえる嗚咽が、俺の脳を蕩けさせる。 「魔理沙……」 理性は言うのだ。彼女は弱っているだけだ、と。親とはぐれた子供が人恋しさで泣いているのと同じだ、と。そんな彼女の心の隙間に付け込むような最低な真似は止めろ、と。 だけど。 口が開く。蝕まれた心が、蕩けた脳が、勝手に口を開く。 言え。今言わなければ、絶対に、一生、後悔する。 言うんだ。本当の事を――埃を被って風化していく筈だった、本当の想いを。 「俺は――お前が好きだ」 瞬間、全ての音が止まったような錯覚。 「うそ……」 「嘘じゃない。気が付いたら目で追うようになっていた。箒に乗って気持ち良さそうに空を飛ぶ仕草を、嬉しそうに怪しい実験をしている表情を、弾幕ごっこの時の真っ直ぐな瞳を。 眩しかったんだ、俺には。霧雨魔理沙っていう女の子が、眩しくてたまらなかったんだ。でも、気持ちを伝える事は出来なかった。 気持ちを伝えた途端、今までが全て嘘になるんじゃないかって。夢から醒めるように全ては無くなっちゃうんじゃないかって。あの眩しさがもう無くなっちゃうんじゃないかって―――怯えてた」 「○○……」 俺の背中に、腕が回される。細く、小さな腕。 背中を這う温もりが、なけなしの勇気と混じって力になる。 「もう一度、言う。魔理沙――俺は、君が好きだ」 互いが、示し合わせたように腕の拘束を緩め、目と目を合わせて向かい合い、どちらともなく瞳を閉じる。 目蓋の闇しか見えない中、二人の息遣いだけがやたらと鮮明に聞き取れる。 唇に、何かが触れた。 その何かの正体なんて、考えるまでもない。 嘘じゃない。夢じゃない。この温もりが、全てを現実だと言い切ってくれる。 霧雨魔理沙は、ここにいる。 ―――― 「全く……私としたことが新聞の一部や二部でここまで取り乱すとはな。どうやら心にマタンゴが生えてたみたいだぜ」 一晩明けた霧雨亭、その食堂で朝食を胃に収めながら魔理沙は照れ臭そうに呟いた。 昨日の死んだような顔とは打って変わって、その表情には生気というものが満ち溢れている。 彼女が浮かべたそんな表情を笑いながら見ていると、不思議そうな目線がこちらを向く。 「どうした? 私の顔に何か付いてるか?」 「いや。やっぱり魔理沙は、そうじゃなくっちゃなって思っただけだ」 「……照れるぜ」 そう。 きっかけは太陽のように眩しいあの笑顔だったのだから。 ずっとそれを大事にしていきたいと、そう思えるのだ。 「じゃあ、行って来るぜ。私が帰った時に温かい料理と出迎えてくれると嬉しいぜ? 今回は道中、無性に芋が食べたくなるんだ」 「おう。フルコースで振舞ってやるさ」 フルコースも何も、俺が簡単な物しか作れないのは向こうも知っているのだが。 「ははっ、楽しみにしてるぜ。じゃあ――」 立ち上がった彼女はもう、何時もの彼女だ。 黒い帽子、白黒の衣装、丈夫そうな箒。 だから、これから始まっていく何時も通りの関係を、始めることにしよう。 「行って来るぜ、○○」 「いってらっしゃい、魔理沙」 箒に跨って魔理沙が矢のように飛んでいく。きっと戻ってきた時には、何かがすっきりと解決しているのだろう。 そうだ、彼女はもう絶対に負けない。 その事実が、とても誇らしかった。 10スレ目 220 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/thlabyroth2/pages/16.html
霧雨 魔理沙 ステータス Lv1 Lv30 成長率 HP 73 360 9.0 MP 22 24 1/11 TP 15 攻撃 19 114 3.0 防御 29 187 5.0 魔力 69 481 13.0 精神 64 444 12.0 敏捷 103 114 11.0 回避 40 状態異常耐性 猛毒 10 麻痺 10 鈍重 80 衝撃 10 恐怖 10 沈黙 60 即死 10 能力低下 60 属性相性 炎属性 88 冷属性 88 風属性 88 然属性 88 魔属性 200 霊属性 164 冥属性 164 物属性 100 HP回復率:9 MP回復値:3 レベルアップ難度:60 加入条件:最初から加入している スペル 名前 消費MP 対象 属性 攻撃種類 効果 使用後ゲージ量 備考 マジックミサイル 2 敵単体 魔 魔力攻撃 5800 アステロイドベルト 6 敵全体 魔 魔力攻撃 4000 マスタースパーク 27 敵単体 魔 魔力攻撃 超威力 0 全MPを消費して云々は、体験版では未実装? コンセントレーション 3 自身対象 魔 補助行動 自身の魔力を上昇 8800 SLv1で+24% スキルリスト 名前 初期Lv 上限Lv 必要SP HPブースト 取得不能 Lv5 2Pts MPブースト Lv0 Lv5 2Pts TPブースト 取得不能 Lv5 2Pts 攻撃ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 防御ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 魔力ブースト Lv0 Lv5 2Pts 精神ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 敏捷ブースト Lv0 Lv5 2Pts 回避ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 命中ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 属性ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 状態ブースト 取得不能 Lv5 2Pts 名前 上限Lv 必要SP 効果 補足 向上心 Lv2 5Pts 経験値が(SLv*10)%上昇する 必須条件:探索メンバー(12人)に加わること。「実戦経験」との効果複重はしない 実戦経験 Lv2 5Pts 経験値が(SLv*25)%上昇する 必須条件:前衛4人に加わること。「向上心」との効果複重はしない マリス砲(魔理沙) Lv2 5Pts アリスが前衛にいる場合、敏捷が(SLv*15)%上昇する ? 主人公補正・魔理沙 Lv2 5Pts 5人以上戦闘不能になった場合、前衛時毎ターンMPが(SLv)回復し攻撃・防御・魔力・精神・敏捷が(SLv*10)%上昇する ゴリ押し Lv1 15Pts 敵の属性耐性・異常耐性の減衰効果を軽減する。 ? ムラっけ Lv2 5Pts 敵にダメージを与えた際の、ダメージのランダム幅が増大する。 ? 元気ハツラツ Lv2 5Pts 能力低下、状態異常の治りが非常に早くなる。 ? 魔法の修練 Lv2 5Pts スキル取得者が前衛にいる場合、魔属性攻撃ダメージが上昇する。 この効果は全ての前衛キャラに適用される。 備考 ボス戦での超火力担当。 体験版ではマスタースパークの「全MPを消費して威力増大」の効果は未実装だが、それでも十分過ぎる程のダメージを叩き出す。 コンセントレーションや三種の神器 剣で魔力上昇効果を付与すれば、ダメージは更に伸びる。 ステータス振りについて マスタースパークの威力を上げるためにも、魔力極振りでOK 魔力を強化しておけば、道中の雑魚はアステロイドベルトでほとんど一掃できる。 スキル振りについて マスタースパークが使えるのと使えないのでは、ボス攻略難易度に大きな違いが出るため、まずはマスパに必要なMP27を確保したい。 魔理沙の初期MPは22なので、MPブーストLv2とひのきのぼう(MP+3、1Fで入手可能)でMP27となる。 魔理沙のスペルはすべて魔属性なので、魔法の修練で更なるダメージアップを目指すのも良い。 ゴリ押しを取得しておけば、魔属性に耐性のある敵にもある程度ダメージを与えられるのでオススメ。
https://w.atwiki.jp/tohoparts/pages/28.html
霧雨 魔理沙 内容紹介 霧雨魔理沙のブログパーツです。がくがくぶるぶるじゃありませんか!?触らなくても十分にぶるぶるしてるよ!どうやら上の方にある吸盤はマウスで動かせるようです。吸盤を動かすとさらに激しく…、すごすぎる!アリス・マーガトロイドもあるよ~。 配布サイトVOO-DOO-DOLLS配布ページはこちら
https://w.atwiki.jp/namuless/pages/59.html
霧雨 魔理沙 Nord(5)/Cost(2) 種族:人間 速攻 先制 マナチャージ(1) 攻撃力(4)/耐久(2)/Graze(3) コメント エラッタにより攻撃力と耐久が下がったが それでも強力かつ便利なキャラクター 昔はソードマスター魔理沙として悪名を轟かせていたが エラッタによって見かけなくなった
https://w.atwiki.jp/viptoho/pages/68.html
分類 キャラスレ民 特に特徴はないが、vip東方厨の間では魔理沙があまりちやほやされないためだろう、どこか声高に魔理沙のよさを主張する。 かつて「魔理沙と一緒にお空を散歩したい厨」や「魔理沙をやたらとゴミ扱いする厨」も存在したが、おそらく別人である。
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/383.html
《霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)/Marisa Kirisame》 small_1431399397.jpg アイコン 霧雨 魔理沙 性別 女 年齢 18才前後 種族 人間 能力 主に魔法を使う程度の能力 二つ名 魔法と紅夢からなる存在、魔法使いさん、紅夢の魔法使い、東洋の西洋魔術師、奇妙な魔法使い、普通の黒魔術師、普通の魔法使い、恐怖!学校の魔法使い(深秘録) 呼称 魔理沙、白黒、レザマリ、ミサマリ 等 一人称 私、わたし、あたし 必死。弱いのを努力でカバーしているともっぱらの噂。 大胆で図々しく見えるが、強がり設定なのであまりつついて泣かしてはいけない。 一人称が「俺」だと偽物。昔うふうふ笑ってたのは触れられたくない過去。 魔法は星くずがモチーフ。きらきらして可愛いが殲滅力は絶大。 特技は敵味方問わず技を(パクる)ラーニングすること。「覚えた…!!!」 趣味は世の中の役に立たない方向で魔法を乱射すること。 特に理由なく嘘をつく。手癖が悪く窃盗癖あり。 盗むものは店の物や貴重な本や乙女のハートなど多種多様。 弾幕はパワーだぜ!と強行な力技重視を標榜しており、萃夢想ではとうとう魔法以外にも 箒で相手に殴りかかったり、ヒップアタックでガッしたりという荒技に出た。 アリスにきのこを沢山食べさせようとしたり、実は家出(勘当)少女だったりとネタは尽きない。 勘当の理由は一応魔法が関係しているとか。 いつのまにか文に幻想郷最速の座を奪われていた。 求聞史紀で、妖怪化のフラグが見え隠れしていたが・・・。 風神録において、 属性魔法 (コールドインフェルノ)も扱えることが判明。 現在、ツチノコをペットにしている。・・・はずなのだがその話題は全然無い。 BGCOLOR(silver) 関連ページ 博麗 霊夢 パチュリー・ノーレッジ アリス・マーガトロイド BGCOLOR(silver) 関連画像 キャラクター紹介へ戻る|キャラクター紹介 【東方Project】へ戻る BGCOLOR(silver) コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/ikemenriaju/pages/73.html
1.魔理沙の6Cにおける変更点を3つあげよ 発生鈍化 強度低下 スマッシュ属性追加
https://w.atwiki.jp/cat_arcueid/pages/32.html
431 :疲れ気味のゆきさん(koha) ◆xB1DYLXEvU :2005/11/07(月) 00 59 28 ID e+WCb1pA0 霧雨 魔理沙 いわゆる何でも屋を職業とする 得意の変装でどんな情報でも仕入れられるし進入できる 実は魔法も使えるとか
https://w.atwiki.jp/touhou-yandere2/pages/13.html
魔理沙 1-10スレ 10-20スレ 20-30スレ
https://w.atwiki.jp/todoyourself/pages/19.html
霧雨魔理沙 各キャラとの対戦に於いて