約 6,676 件
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/211.html
ゲド戦記 1 影との戦い / A Wizard of Earthsea (Earthsea Trilogy) 2 こわれた腕輪 / The Tombs of Atuan (Earthsea Trilogy.) 3 さいはての島へ / The Farthest Shore (Earthsea Cycle) 4 帰還 / Tehanu (Earthsea Trilogy.) 5 ゲド戦記外伝 / Tales from Earthsea 6 アースシーの風 / The Other Wind (Books of Earthsea) 著者:アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula Kroeber Le Guin) 1929年10月21日生まれのアメリカ人女性。フェミストである。現在はオレゴン州ポートランドに在住。 1970年に『闇の左手』でヒューゴー、ネビュラの二つの賞の受賞を始めとして、 ヒューゴー賞を5回、ネビュラ賞を5回、さらには全米図書賞やニューベリー賞など多くの賞を手にしている彼女は『SF界の女王』と呼ばれ、また『西の善き魔女』というあだ名もある。 『ゲド戦記』はアメリカでは実写で、日本ではアニメで製作された訳だが、本人はかなり不満がある様子。 http //hiki.cre.jp/Earthsea/?GedoSenkiAuthorResponse また、本人のホームページはこちら。 http //www.ursulakleguin.com/ 主な作品 辺境の惑星 ロカノンの世界 闇の左手 幻影の都市 所有せざる人々 風の十二方位(初期作品を主に収録した短編集) 天のろくろ 世界の合言葉は森 オルシニア国物語 ・空とび猫 ・ゲド戦記 訳者:清水真砂子(眞砂子) 児童文学者兼翻訳家。多くの著書、訳書が存在する。 1941年生まれで、現在青山学院女子短期大学教授を務める。 あらすじ&考察 1 霧の中の戦士 ゴント山の小さな村で生まれたダニーは、背が高くて、身のこなしがすばやく、声高で、傲慢で、気短な少年だった。そんな彼であったが、とある出来事で自分に魔法の才能があることを自覚したことから伯母に魔法を教わることになる。そして、いくつかの魔法を身につけ、ハイタカと名乗るようになった彼が十二歳になったとき、彼の住む村にカルガド帝国が攻めて来た。獰猛で、野蛮な存在であった彼らは強く、多くの者が村を捨てて逃げていくなかで、少数の村人と共に村に残ったハイタカは霧の魔法を使い、カルガド帝国の侵略を食い止めることに成功するのだった。しかし、力を使い果たしてしまった彼の意識は失われてしまう。誰もが彼を助ける方法が分からず手をこまねいていたが、五日後オジオンと名乗る魔法使いがハイタカを助けることに成功する。そして、オジオンから魔法を学ぶことになったハイタカは、十三歳になった日に『ゲド』という名を与えられて村を出るのであった。 特に言うべきことはありませんが、とりあえず攻め込んできた野蛮人は白人であったことだけを強調しておきます。上にも示しましたが、ここに筆者のこだわりがあるらしいですよ? 彼女曰く、アメリカで作られたドラマの登場人物の多くが白人であったことは、とても許すことができないことだそうで。 2 影 偉大な魔法使いであるオジオンの弟子になったハイタカは、予想に反して魔法らしい魔法を教えてもらうことができなかった。魔法の基礎ともいえる神聖文字を学びながらも、退屈がハイタカの心を侵していく。そんなかで出会った少女は、彼の魔法に興味を持ち、なんとかハイタカに魔法を使わせようとする。彼女を見返そうとしたハイタカは、オジオンの持つ魔法書を盗み見、呪文を唱えるのだが、その結果現れたのは恐ろしい影の塊だった。オジオンの登場で救われたハイタカは、あの少女が魔女であること、そしてどうしても魔法を学びたいのならロークへ行くように告げられる。オジオンへの好意を自覚しながらも、ハイタカは自らの欲求に従いロークへ渡ることを決心する。 ハイタカが少しだけ成長する話。ロークまでの旅路ではオジオンの言いつけ通り魔法を使いませんでしたとな。そして、後々重要になる影の初登場…なのだが、オジオン様って大賢人より凄いんじゃないかと思えてしまうくらいあっさりと撃退。魅せます、オジオン師匠。 3 学院 大賢人に学院への入院を認められたハイタカは、育ちの良いヒスイと、親しみの持てるカラスノエンドウに出会う。心からの友情を捧げてくるカラスノエンドウに好意を覚える反面、彼を見下したような態度をとるヒスイには憎しみさえ覚えるハイタカ。ヒスイをいつか見返してやろうと心に決めた彼は、他の誰よりも熱心に学び、驚くべき速さで魔法を身に着けていくのであった。 オタクの初登場、ですが安心してください。『o・ta・ku』ではありません、『otak』です。この動物の登場が宮崎駿のゲド戦記好きを表していると思います。ナウシカにいましたよね。こんな動物。さて、この話ではハイタカの若さが暴走し始めます。恩師であるオジオンの言葉を聞き入れるくらいには成長した彼ですが、オジオンのいないところでは相も変わらず無鉄砲に行動します。ホント、能力は高いくせにやることは普通の人と同じです。このあたりの俗っぽさが、特別に憧れる人々の共感を得たりするのかもしれません。まさに、ファンタジーの王道です。 ちにみに、ゲド戦記を読んだ多くの人は、この一話があるためにジブリでは一巻目をアニメ化しなかったのだ、と考えていたようです。日本人は似たものを目にするとすぐにパクリだと騒ぐので、私もまさにその理由で三巻目辺りをアニメ化したのではないかと思います。・・・実際にはこちらが先なんですが。 4 影を放つ 勤勉に学び、ローク始まって以来の秀才と呼ばれるようになったハイタカ。めったにない祭りの日を楽しんでいた彼は、祭りの日にもかかわらず不機嫌そうな顔をしているヒスイと諍いを起こし、魔法勝負を持ちかけてしまう。ヒスイに負けまいと死霊を呼び出したハイタカだったが、その死霊は突如影の塊となって彼に襲いかかる。駆けつけた大賢人によって影は退けられたものの、力を使い果たした大賢人は死に、ハイタカも瀕死の重傷をおってしまう。その後、何とか一命をとりとめたハイタカであったが、自らが呼び出した影を恐れるあまり、魔法をまともに使うことができなくなってしまった。そんな彼を、カラスノエンドウは自らの真の名を教えることで励ます。それを受けて立ち直ったハイタカは再び魔法を真剣に学びはじめ、五年の月日を過ごした学院を卒業していくのだった。 ここでは、大人気のカラスノエンドウに敬意を表して、『真の名』について考えたいと思います。この『真の名』というものは昔から見られる考えです。例えば、西洋の悪魔を支配するためには『真の名』を知っている必要がありますし、日本でも昔は呼び名のほかに『忌み名』と呼ばれる親族以外には知らせない秘密の名前があったそうです。なんでも、言葉には力があり、『忌み名』を知られた人は相手に逆らえなくなるのだとか。また、魔から身を守るために、『辟邪名』というのもあったらしいです。この二つの細かい違いまでは調べていませんが、名前は大切なものだということは良くわかります。その名残として、今でも天皇陛下は名前で呼ばれないのですよ? 5 ペンダーの竜 学院を出たハイタカは、ある辺鄙な村に招かれていた。その村の近くには竜が住み、いつ人を襲いに来るかわからないため、村人たちが大賢人に魔法使いの派遣を要求したのだ。そして、しばらくの間竜を警戒しながら村で暮らしていたハイタカだったが、ある日村人から病気で死に掛かっている子供を助けてくれるように頼まれる。なんとか子供を助けようと黄泉の国まで降りていくハイタカだったが、なんと、その道中ではかつて彼が呼び出してしまった影の塊が待ち伏せていたのだった。学院では大賢人によって退けられた影が再び自らを狙い始めたことに気づいたハイタカは、影から身を守るすべを学ぶためにも村を出る必要を感じる。しかし、竜の脅威を放置して村をあとにするわけにはいかないため、ハイタカは自ら竜の住処に乗り込んで竜と決着をつけることを決意する。そして、村人の制止を押し切って村を出たハイタカは、見事竜を説得し、村の安全を勝ち取ることに成功するのだった。 ハイタカが『竜王』の二つ名を得る話であり、影が再登場する話です。そして、私が一番嫌いな話でもあります。なぜかというと、竜を倒すということがひどく簡単に描かれているからです。いや、竜が弱いという世界設定ならば問題はありません。ですが、竜を倒したものが『竜王』と呼ばれるほどに尊敬される存在ならば、せめて竜の名を調べるための準備とか、竜との駆け引きなどがあってもいいと思うのですが。まぁ、古い作品なので当時としては普通の展開だったのかもしれません。というわけで、時の流れを感じつつもさらっと流します。 6 囚われる 竜の危険を取り除くことに成功したハイタカは、影から身を守るすべを手に入れるため、まずはローク島に帰ることを決意する。だが、ローク島にかかっている古代の魔法によって島に変えることができなくなっていることを知った彼は、そのことから自分のすぐそばまで影が迫っていることを悟る。行く当ても無いまま不安に苛まれていたハイタカは、さして目的も無いまま故郷であるゴントを目指して海を渡るのだが、その旅の途中にハイタカを呼び止めた老人から影と戦うためにはテレノン宮殿に行くべきだという助言を受ける。そこには不吉なものがあることを感じながらも、他にあてのないハイタカはテレノン宮殿へ向けて海を渡る。そして、島についたあとはテレノン宮殿までの案内として船乗りに同行してもらったのだが、道のりの途中でその船乗りは影にのっとられてしまう。船乗りの体を奪った影に対抗するすべをまったく持たないハイタカは逃げようとするのだが、体力に限りのない影を振り切ることができない。ところが、影のほうもハイタカに追いつくことができないらしく、長い逃走の果てにハイタカはどこかの建物に辿り着き、そこで気を失うのだった。 鴉がいった言葉はオスキル語で「テレドン ウスバク オレク」でした。何の意味があったのかはまったくわかりません。 推理研と兼部している方によれば、助言を与えてくる老人を影の使いのように見せかけておいて、実は魔女の使いであった、という展開はミステリ的にはなかなか巧いとのことで。 7 ハヤブサは飛ぶ 目が覚めたハイタカは、自分が王侯貴族の着るようなチェニックを着て、寝台に眠らされていたことに気づく。彼が辿り着いた場所はテレドン宮殿であり、そこに住む美しい夫人セレットはハイタカを旧知の友人と呼び歓待するのだった。影から惨めに逃げたことを恥じるハイタカは、そんな彼女と話をすることで自らの惨めさを紛らわせた。そんなとき、セレットはテレドンに伝わる石がハイタカに影に打ち勝つ方法を教えてくれるだろうと告げるが、石を危険なものだと見た彼は石には触れなかった。そんなハイタカに対して執拗に石に触れることを勧めるセレットと話すうち、ハイタカは彼女が自分を罠にはめようとしていたことに気づく。そのとき石に支配された宮殿の主人が現れ、ハイタカと失敗したセレットを襲う。セレットは逃げることがかなわず襲われてしまったが、ハイタカはハヤブサとなって敵を蹴散らし、そのままオジオンのもとへ戻るのだった。オジオンにコレまでの経緯を話したハイタカは、これから何をすべきかをオジオンに問う。それに対して、オジオンはハイタカが自分から影に向き合うべきであると伝えるのであった。 この話のなかでは、影を呼び出すきっかけはセレットということになっています。これは、テレドン宮殿にハイタカを呼び寄せるためとも考えられますが、あのときの彼女はまだ幼く、石に支配されていたとは考えづらいです。では、なんのために彼女は影を呼び出させたのでしょうか。たぶん、魔女だから未来をある程度読むことができたのだ、などという理由があるのでしょうが少し納得がいきません。影と一緒で、なにやら納得のいかない方法でハイタカを惑わします。このへんがファンタジーたる所以ですかね。ほかに、影がハイタカをハヤブサになるように仕向けたのだ、という話もありましたが、これはおそらくオタクを殺してハイタカの目に付くように置いたことをいっているのでしょう。 8 狩り 影を追う覚悟を決めたハイタカは、陸地で影と戦うことを恐れて海の上で影と対決しようと考える。そのためにゴントの船乗りから一隻の船を譲り受け、海の上で影を呼び出す。呼び出しに応じて影は人の姿を得て現れたものの、覚悟を決めたハイタカが影に向かっていくと何故か逃げ出してしまう。突如逃げるものと追うものが入れ替わったこの追跡劇は、どんな理由によるものかハイタカも影に追いつくことができずに長時間続いた。そして、その挙句ハイタカの乗る船は暗礁に乗り上げて大破してしまう。運よく近くにあった島に辿り着くことができたハイタカは、異国の言葉を使う二人の老人が住む小屋に辿り着く。なんとか一命をとりとめたハイタカは、そこで数日の休養をとったあと老婆から不思議な腕輪の片割れを受け取り、再び影を追うために海に出る。そして再度出あった影に今度こそつかみかかったものの、その手には何も残らず影にまたしても逃げられてしまう。これまでの経緯からいずれ必ず影との決着がつくことを確信したハイタカは、休息をとるため近くの島に向かうのだった。 さて、つい先日まで『竜王』とまで呼ばれていたハイタカ容疑者でしたが、この短い間に何があったのか、犯罪に手を染めるに至りました。容疑は兄妹二人で暮らしている老人宅に押し入り、勝手に家財を使用した挙句、食物を強奪、さらには逃亡時に彼らの宝である腕輪の片割れを奪い取った、というものです。ハイタカ容疑者は犯行の動機として、「仕方ないだろ。影が追って来るんだよ! ほら今もすぐそこにいるじゃないか!」と述べており、警察ではなんらかの薬に手を出していたのではないかと睨んでいる模様です。・・・と、こんな感じで捕まりそうなことをやっています。現代においては明らかに犯罪でしかないのですが、そこはつっこんではいけないのでしょう。ところで、ゲド戦記の終わりが遂に近づいてきました。突如何故か逃げ出した影。このあたりから、影が実は何者であるのか、その答えに近づき始めます。まぁ、多少本を読み馴れた人の中にはこの辺で結末が予想できてしまう人もいるのでしょうが、そこは古い作品の宿命ですからル・グィンを責めてはいけません。 9 イフィッシュ島 休息をとった島で新しい船を手に入れたハイタカは別の島を訪れた。その島のまじない師から、一昨日ハイタカに似た影を持たない男がこの島を通ったことを告げられ、ハイタカは島民を不安がらせないように急いで影を追うことにする。次に辿り着いた島は、ハイタカの友人であるカラスノエンドウの住む島であった。久しぶりに会ったカラスノエンドウから、彼が三日前に影と出会っていたことを告げられる。ハイタカは急いで島を出なければならないとわかりながらも、友人との出会いに喜び、旧交を温める。そして、これまでの出来事をハイタカから聞いたカラスノエンドウは、自分もハイタカと共に影を追う旅に出ることを決意するのだった。 この話の主題は、カラスノエンドウの妹ノコギリソウとハイタカのやりとりの方なのだろう。魔法使いならば何でもできると考えていた昔のハイタカとオジオンのやりとりは、ノコギリソウと現在のハイタカのやりとりと同じものであり、ハイタカが若くして魔法使いの本質に辿り着いたのだ、ということを現しているのだと思う。それはいいとして、カラスノエンドウが良い人過ぎて現実味が薄いと感じるのだが、これは私が薄情なだけなのだろうか。 10 世界のはてへ 影の名前は『ゲド』でしたとさ。 総評 最初に一言だけ断っておきますが、10話の解説がほとんどないのは手抜きではなく仕様ですので。まぁ、この作品のすべては一言で済むわけです。自分探しのたびに出た青年は、自分という存在を確立し、一人前の男になりました、と。他人の感想などを呼んでいると、児童書とは思えないくらい深い、という言葉がありました。確かに、この内容を子供に読ませても楽しいとは感じないでしょうが、中高生くらいにはちょうどいいのではないでしょうか。また、『指輪物語』『ナルニア国物語』と並ぶ世界三大ファンタジーの一つらしいですが、これらの作品はただ古いからそう呼ばれているのではないかと邪推してしまいました。 さて、非難するだけでは芸がないので少しまともな考察を。こういった古い作品の特徴として、行間が大きいということがあります。一行一行の間に、作者がわざわざ描かなかった世界が広がっているのです。つまり、こういう古い作品は想像する楽しみが、そして創造する楽しみが大きいのだといえます。わたしが読んだ一番古い作品は『西遊記』や『封神演義』になるわけですが、このあたりの作品もえらく行間が大きかったような記憶があります。正直、記憶力はあまりよくないので自信はないのですが、たとえば戦闘シーンは『誰某と誰某は~十合打ちあっても決着がつかなかった』という程度のものだったはずです。この文章では、わたしは今更燃えることはできません。その過程はどのようなもので、なぜそのような結果になったのかを明確に描かれないと楽しめないのです。そもそも人の一生を本二、三冊分程度に収められるはずがないのですから、展開が慌しくなるのは当然のことなのでしょう。しかし逆に、本を読み始めたばかりの人間に物語の詳細な情報、意外な展開など要りません。物語の存在そのものが目新しく、精緻な世界描写などはおそらく鼻につくのではないでしょうか。そういった意味で、物語そのものが少なかった時代に描かれた作品である『ゲド戦記』はこれでよかったのだ、といえます。当時、もっと深い作品などを書いていたらまったく受け入れられなかったでしょう。子供の頃、本に出会った頃にだけ存在した『世界をそうぞうする楽しみ』。それを味わわせてくる作品として、『ゲド戦記』は類まれな傑作であり、子供たちに読ませるべき児童書である、といえるのでしょう。 ちなみに、臨床心理学者である河合隼雄氏は『ゲド戦記』を自らの著書に引用しています。『ナホバへの旅 たましいの風景』の中で、作中での『均衡と調和』がアメリカ先住民の知恵そのものだと述べているらしいですし、『深層意識への道』ではユングの言っている影がそのままわかる本として紹介しているらしいです。(わたしは両作品とも未読ですが。)ところで、この『均衡と調和』ですが、藤崎慎吾氏の『クリスタル・サイレンス』ではアメリカ先住民同様に縄文時代の日本にもあったものだと述べていたなぁ、となんとなく思い出しました。ま、昔はどこもそうだったんじゃないのかと思いますが。 ところで、登場人物の名前が植物などの実際に存在するものの名前が多かったために、日本語に訳すと違和感があるものもあります。これは真の名と、日常的な名前のあり方を区別するために訳者が故意にこうしたのだと思いますが、これが正しい判断だったかは微妙です。ル・グィンが作中の名前のつけ方に知識とこだわりを持っていた(作中の真の名は言語学的に有り得る付け方されているようです)ように感じられるので、このあたりはもったいないと思うのです。しかし、訳するときに多少違和感があるのは言語の違いが存在する以上仕方がないのでしょうが。 さて、えらくどうでもいい話なのですが、ゲド戦記を読んだ人の感想の中に『ドラゴンボール』『ピッコロ』などという発言がいくつか見られました。ですが、それはまた別の話。機会があったらお話しよう。 最後に、ゲドという名前が『God』と『Get』から名づけられたのだ、という話もあったんですが、どの程度信憑性があるのかはわかりません。 部会メモ 拡大表示 2019.02.24 Yahoo!ジオシティーズより移行 http //www.geocities.jp/tohoku_sf/dokushokai/ged.html なお、内容は執筆当時を反映し古い情報・元執筆者の偏見に基づいていることがあります by ちゃあしう
https://w.atwiki.jp/trpgken/pages/2593.html
プレイヤー名 とよしー キャラクター名 鷺沢(さぎさわ) 花鶏(あとり) 組織 朱鷺羽家 年齢 18歳 性別 女性 身長 165㎝ 体重 55kg 瞳の色 黒色 髪の色 黒色 肌の色 黄色 血液型 B型 経緯 不思議な夢で得た 霊紋の位置 右手の甲 霊紋の形 指輪 目的 組織の命令に従って 感情 守護→朱鷺羽 雲雀 世界干渉LV 7 技能 レベル 経験点 博学 3 34 識別 3 32 履修科目 習得単位 効果 闇の魔術に対する防衛術 1 発動+1 呪文学 1 魔D+1 賢者の石のカケラの回収 3 魔力制御学 2 戦闘中、霊力1つの出目を任意の数字に変更できる。シナリオ1回 魔法薬学 1 アイテムの回復量+2D6 ファンブルドアの親書 3 魔法生物学 1 エネミー識別判定の達成値+1D6 賢者の石のカケラの回収 3 合計15単位/違反点:1点 種族 サイボーグ 種族特典 特殊義体 表の職業 学生エージェント 特徴 特殊訓練 称号 魔導系 デジタルソーサラー A ディヴァイントーカー A エレメンタルアデプト A [主能力値] 体力 敏捷 知性 精神 幸運 1 1 13 12 1 [戦闘値] 命中 回避 発動 抵抗 看破 物D 魔D 行動値 生命力 1 2 15 13 1 2 10 14 63 [移動行為] 簡易移動 戦闘移動 全力移動 1マス 11マス 31マス [装備] 種別 名称 命中 回避 発動 抵抗 看破 物D 魔D 行動値 生命力 装甲 結界 武器 カースドジュエル +16 +6 形状:魔法/距離:7マス/対象:3体/抵抗:消滅/属性:閃光・魔毒/ランク:2 追加効果:1ターン中2回、[魔法攻撃]の[対象]を+1体する。[開始]を1回消費すれば、そのターン中[距離:6マス][対象:1体]の【行動値】に+1dの修正を得る。1セッション中1回、[超過霊力]を1個得る。[霊力の輝き][自動詠唱][追加属性][戦術補助][霊力増大][多重魔法陣][高位詠唱][戦術展開][軽量化][拡散魔法陣][霊力供給]購入済 種別 名称 命中 回避 発動 抵抗 看破 物D 魔D 行動値 生命力 装甲 結界 防具 AA迅雷 -2 +3 +2 +1 効果:1ターン中1回、[タイミング:攻撃]後に[近接状態]を無視して2マスの距離を移動する。 スロット: 種別 名称 命中 回避 発動 抵抗 看破 物D 魔D 行動値 生命力 装甲 結界 装飾 詠唱ヘッドホン 部位:頭/効果:[制限:デジタルソーサラー]の[アイテム]を[装備]しているものとして扱う。 スロット: 種別 名称 命中 回避 発動 抵抗 看破 物D 魔D 行動値 生命力 装甲 結界 装飾 タクティカルブーツ +3 部位:足/効果: スロット: ↓ ↓ ↓ 命中 回避 発動 抵抗 看破 物D 魔D 行動値 生命力 装甲 結界 総計 1 0 16 13 1 2 32 26 63 2 1 [潜在特性・タレント] 種別 名称 タイミング 距離 対象 コスト 効果 潜 霊力結界 開始 戦闘地帯 戦闘地帯 なし 1戦闘中1回、対象は指定の「アイテム」を装備。また1戦闘中、[死亡]回避。 潜 霊紋燃焼 特殊 本文 本文 なし [感情]取得数に影響。 ▲ 霊威放出 特殊 使用者 使用者 「奇」 特殊効果。いつでも使用できる。対象は[超過霊力]を1個得る。この《タレント》は1戦闘(シーン)中1回しか使用できない。 ▲ 跳躍能力 開始 使用者 使用者 なし 特殊効果。対象は[近接状態]を無視して3マスの距離を移動する。この《タレント》は[開始]を消費しないが、1戦闘(シーン)中1回しか使用できない。 ※ ゾハールメゾット 特殊 戦闘地帯 1体 「1・1」 対象が《タレント》宣言時に使用。対象が使用する《タレント》1つの[コスト]を消費したものとして扱える。この《タレント》は1ターン中1回しか使用できない。 ※ 秘伝の神言 準備 使用者 使用者 「奇」 特殊効果。対象は[ダメージ算出]時の[ランク]を+1する。この《タレント》は[準備]を消費しない。 1 コンバットモジュール 攻撃 アイテム 範囲 「連番」 魔法攻撃。対象に[属性:閃光]、[ランク:2]の[魔法ダメージ]を与える(抵抗[消滅])。 1 起源印 準備 使用者 使用者 「偶」 特殊効果。対象は[ダメージ算出]時に[属性:閃光]を付与する。すでに[属性:閃光]が付与されている場合、[ランク]を+1する。 2 オーバーラップ 常時 使用者 使用者 なし 常時効果。対象は[閃光属性]を付与した[ダメージ算出]時に[ランク]を+1する。 3 バトルコード 常時 使用者 使用者 なし 常時効果。対象は[魔法ダメージ]に+5の修正を得る。また、対象は[ダメージ]を与える[称号:デジタルソーサラー/タイミング:攻撃]の《タレント》を使用する度に、任意の[コスト]1個を消費したものとして扱える。 4 エレメントブラスト 特殊 戦闘地帯 1体 「3」 対象が《タレント》宣言時に使用。対象が使用した[タイミング:防御・終了・特殊]いずれかの《タレント》の効果を任意で1つ消滅する。この《タレント》は1ターン中1回しか使用できない。 5 称号取得 ▲ 過剰霊威 ※ エレメンタルバースト 特殊 戦闘地帯 1体 「ゾロ目」 ダメージ算出時に使用。対象は[ダメージ算出]時に[閃光属性]を付与し、さらに[ランク]を+1する。この《タレント》は1ターン中1回しか使用できない。 6 マルチプログラミング 特殊 戦闘地帯 1体 「1」 対象が《タレント》宣言時に使用。対象に[武器攻撃]を1回行う。あるいは対象に[称号:デジタルソーサラー/タイミング:攻撃]の《タレント》1つを、[コスト]を消費したものとして使用する。この《タレント》は1ターン(シーン)中1回しか使用できない。 7 インタラプト 特殊 使用者 使用者 「3・3」 特殊効果。対象のダメージ算出の後に使用。対象は[タイミング:攻撃/コスト:n、あるいはn・n]の《タレント》1つを、[コスト]を消費したものとして扱い、使用する。この《タレント》は1ターン中1回しか使用できない。 アイテム 名称 効果 モバイル [未登場・退場]時も会話可能 かばん 化粧道具 [偽装]の達成値+1 住居・施設 休息回復量+3 マスターキット [消去]時【敏捷】+2 心霊カメラ 消去時、【知性】+1 自動二輪 呪符 [消去]時、【精神】+1 隠れ家 休息回復量+1 霊毛シュラフ 休息回復量+4 ポマンダー 登場判定の自動成功 アムリタ 気絶を解除 おちみず×13 回復20 カロリーブロック×5 休息回復量+5 マジックキャンドル×5 消去時、【知性】+1 スラー酒×2 暗闇・猛毒を解除 聖水×4 不死に与えるダメージのランク+1 五石散×2 [苦痛・麻痺・不動]を[解除] エリクシル剤×4 【生命力】10で気絶を解除 星屑の砂時計 開始。ターン中、【行動値】+1d6 「拙が思うに、雲雀はお人よし過ぎます。師匠のように、もう少し人任せにしても良いのですよ?ほら、拙も手伝いますから、早くこの書類を片付けてしまいましょう」 設定 4/2生まれ。腰まで届く長い髪を高めのポニーテールにまとめた大人びた雰囲気の少女。制服をきちんと着こなしている。 戦闘時には小型バーニアを搭載したアーマードアーセナルを装備し、ヘッドセットを装備した状態で式神を使役する。 性格 ミストレス/カブト●/クグツ◎→基本的には現状を維持し周囲を庇護するが、より大きな豊穣を得る為ならば現状の打破を目論む事もある。 秩序/中庸→基本的には社会規範に従って行動するが、目的の為に規範を外れることもある。 生い立ち 忌み子として里を追われた後、朱鷺羽 雷雲によって育てられた少女。幼かった為か、或いは辛い記憶ばかりであった為か、雷雲に拾われる以前の事は殆ど覚えていない。その為、現在の名前や誕生日が生来の物であるか否かや、いつからサイボーグであったか等は把握していない。最も、本人は現状に満足している為、過去に興味を持っておらず雷雲に尋ねてもいない。雷雲も、そんな彼女の様子を察してか過去については語らなかった。 自分を受け入れてくれた朱鷺羽家に深く感謝しており、恩を返すべく日々励んでいる。最近では雷雲の代わりに事務仕事や地方魔術連盟の定例会への出席をこなしている。事務能力や調整能力は成長したが、苦労人ポジションも確立してしまった。 雲雀の事は大切な友人だと思っている。色んな意味で目が離せない彼女に対して、何かと世話を焼く。 ホグワーツ練馬校に関しては、特に迫害されることがなさそうなので気に入っている。 魔術に関して 雷雲の弟子ではあるが、本人は魔術師ではなく魔術使いを自任している。知識や技術の研究によって人々の役に立つよりも、知識や技術を身に着けて自分自身を役立てたいと考えている。 伝統とかあんまり気にしないので、電子機器とかもバリバリ使う。 彼女の魔術は、神道系の祝詞をベースにした術式を電子化した物。機械による高速多重詠唱で、高威力、低コストの魔術行使を可能としている。
https://w.atwiki.jp/daydawn/pages/709.html
水の都のPC一覧です。 キャラクターシートはこちらをどうぞ テンプレートは本ページ下部のものをご利用ください。 ○編集順について○ PL名を初期ソート基準としています。 MGM(ぴゃー)⇒WM(メイト)⇒RM(梅酒)⇒あいうえお⇒英数、の順。 また、種族やクラス名はルルブにおける正式名称を、幻想種や伝承術士はその後ろに()で小分類を記入してください。 [部分編集] 名前 性別 年齢 紋章 PL 種族 メイン サブ エクストラ 追加サブ コミュニティ 経験 備考 宿曜安志 男 21 希望 ぴゃー 忍者 異能者 学徒 契約者 隼総森林公園 森林公園職員 ハッスルハッスル! 鯨津カルタ 女 19 愛情 ぴゃー 幻想種(零落神) 魔道士 錬金術士 伝承術士(陰陽道) 探求者 宝瓶水族館 水族館手伝い だじゃれお姉さん 大宰府龍次郎 男 18 愛情 メイト 混血 戦士 拳闘士 竜装術士 探索者 金牛中央病院 プロボクサー 博多っ子ボクサー 望月るる 女 16 希望 メイト 人間 聖職者 探索者 契約者 魔道博士 コスモスアリーナ ミュージシャン 記憶喪失猫耳少女 AAフレンド ? ? 友情 梅酒 幻想種(怪異) 戦士 探求者 空想術士 学徒 何でも屋 友達の怪異 エム・エイト 女 12 神秘 梅酒 人造人間 聖職者 探索者 探偵 薬師 甘える生活 リアン・クレンシア=リアマ 女 14 運命 あーせ 魔族 異能者 錬金術士 悪魔使い 運命の観測者 黎守 玖羽 女 12 光 あーせ 人間 聖職者 魔道博士 竜装術士 錬金術士 竜魂ヒーラー/高速思考は無い 大日百一 男 15 神秘 あざみの 転生体 魔道士 学徒 探偵 百一探偵事務所 探偵:学生 少年探偵 長野業正 女 22 忍耐 あざみの 人間 戦士 錬金術士 侍 メイド喫茶「ミルキィドリーム」 武家の娘/何でも屋 武家の娘 貫烈火 女 22 神秘 あたい 混血 魔道士 魔道博士 伝承術士(陰陽道) マグス 札売り 燃焼せよ、ランサー 兎丸 男 21 勇気 あたろう 混血 魔道士 錬金術士 伝承術士(陰陽道) 占い師 (・×・) 嵐ヶ丘 杏 女 14 純真 あたろう 人間 異能者 学徒 侍 中学生 自称元男 瀬戸内寂蝶 男 25 希望 炙り鮭 幻想種(零落神) 戦士 狩人 侍 女子高生 自称元神 No.Mlas 女型 2 神秘 炙り鮭 人造人間 マグス 魔道博士 伝承術士(ドルイド) カルム財団(ルルブ参照) ニート ”サカサマ” 「白兵探偵」山地巌 男 34 信条 うみゃ 忍者 戦士 拳闘士 探偵 探偵(?) ハードボイルドニン、探偵 東郷水鏡 女 19 誠実 うみゃ 混血 聖職者 魔法芸術家 空想術士 学生 呪歌の歌姫 エドワード・ローシャ 男 26 運命 おうしゅく 混血 戦士 魔道博士 魔弾使い 探索者 探偵 探偵的戦闘術 七純白夜 男 17 信条 おうしゅく 人間 異能者 錬金術意 侍 高校生 君、可愛いね? 倶/羅利流鈴呂 女 14 神秘 オッツ 忍者 魔道士 魔道博士 伝承術士(陰陽道) 学徒 忍者 男装くのいち 百末 男 24 希望 オッツ 幻想種(零落神) 戦士 拳闘士 竜装術士 アルカ・ヘルム 女 18 愛情 音餅 幻想種(変化) 異能者 探索者 魔弾使い 追加サブ コミュニティ 経験 植物 音無 男 16 光 オレンジ 人間 異能者 探索者 悪魔使い 探求者 学生 奏でるもの セレナ 女 14 知識 オレンジ 妖精 聖職者 魔道博士 探偵 探索者 探偵 捜すもの エレノーア 女 26 神秘 コマ ホムンクルス 魔道士 ― 空想術士 追加サブ 水幻流道場 水幻流師範代 剣術姉 小金丸 男 36 紋章 コマ 混血 戦士 錬金術士 死霊術士 追加サブ 小金堂 宵の明星 おっさん レヴィ 男 13 希望 スネコ 妖精 マグス 魔法芸術家 死霊術士 魔導博士 旅人 SJ シャオ 女 17(3) 純真 スネコ 人造人間 戦士 学徒 悪魔使い 異能者 JK 魔剣を斬る魔剣 孤門秀司 男 32 誠実 ゼットン 魔族 異能者 探索者 空想術士 追加サブ コミュニティ 幻燈師 ホラ吹き 天海大地 男 14 光 ゼットン 幻想種(怪異) 戦士 狩人 侍 追加サブ コミュニティ 学生 夢や願いを叶えるお手伝い ザイア・クロウライト 男 22 友情 そま 人間 戦士 学徒 契約者 大聖堂 騎士 不倒の聖騎士 ウィリアム・A=デイブレイク 男 14 神秘 そま 魔族 異能者 錬金術士 伝承術士(占星術) 学生 強欲な太陽 名無ゴヨウ 男 26 運命 たまこ 幻想種(怪異) 聖職者 学徒 悪魔使い 追加サブ ホームレスの皆さん ギャンブラー/細工師 おにいさん心は17歳JCだから ヴィオレッタ 女 30 愛情 たまこ 魔族 魔道士 錬金術士 伝承術士(ドルイド) 追加サブ 喫茶店"Daydream" 喫茶店のママ 凡人の未亡人 二九ノ葵 雄 29 誠実 鶴 幻想種(変化狸) 聖職者 探索者 空想術士 追加サブ 宵の緋星 - 29歳のたぬき 畑山 楼季 男 14 神秘 でって 人間 魔道士 魔導博士 空想術士 追加サブ コミュニティ 学生 ザナ 男 13 信条 ニャルラトホテプ 人間 聖職者 魔導博士 空想術士 追加サブ ハッピーエンド製造機 マリー 女 14 運命 ニャルラトホテプ 忍者 異能者 狩人 侍 追加サブ ツンデレ系努力家 シャロン 女 15 希望 ばいす 混血 異能者 魔法芸術家 未定 高校生 音楽で世界を救う 古鐘捧之助 男 17 信条 灰人 人間 異能者 学徒 探偵 戦士 双二高等学校 学生 孤独の湯けむり探偵(他称) リイヤ・天河=プラネテス 男 12 知識 灰人 魔族 魔道士 魔道博士 悪魔使い 聖職者 水明小学校 博士、小学生 幼き賢人 火野宮リョーマ 男 14 勇気 はきの 人間 戦士 学徒 竜装術士 戦隊ヒーロー レッドです ターニア 女 16 希望 はきの 魔族 魔道士 魔道博士 死霊術士 パン屋の娘 アホの子です シャル・クレンシア=リアマ 女 16 希望 比那名居 魔族 戦士 錬金術士 契約者 学徒 双二高等学校 学徒 希望を紡ぐ者 幸神瑠璃 女 18 運命 比那名居 鬼人 異能者 学徒 伝承術士(陰陽道) 聖職者 本屋「新月堂書店」 喫茶店員 呪われた忌み子 ユイ 女 21 光 ぶい 幻想種(変化) 異能者 探求者 契約者 魔道士 テレパシーで意思疎通 東海道魁星 男 46 知識 フラー 幻想種(怪異) 戦士 錬金術士 悪魔使い - - - カイを求める骸骨系オタク オウマとジュンコ 女 15 友情 フラー 人間 聖職 探索者 竜装術士 追加サブ コミュニティ 学生 魔剣と学生 ソラ・リラス 女 14 希望 ペンネ 魔族 魔導士 魔法芸術家 伝承術士(陰陽道) 双二中学校 学生兼似顔絵描き 色盲の芸術家 澪標海斗 男 20 忍耐 ポポカ 混血 異能者 探索者 死霊術士 戦士 金谷区の大学(名称未定) 大学生 苦痛の王冠と死霊の贄 中荒江真弓 女 ? 希望 ポポカ 混血 聖職者 狩人 魔弾使い 魔道博士 - - 命を知る者 羽墜 燕 女 13 運命 水橋 忍者 異能者 狩人 魔弾使い 猟師(便宜上) クール野生児 ジェンツィアーナ・デゼルト 男 21 信条 もいもい 鬼人 戦士 拳闘士 竜装術士 伊音山麓 拳闘家 日本名は竜胆大地 空見かな 女 16 勇気 もいもい 混血 魔道士 探求者 空想術士 双二高等学校 学生 笑顔 樹多村彩 女性 23 運命 リース 混血 マグス 探索者 魔弾使い 未定 トレジャーハント協会 元芸能人 元トップアイドル 七瀬祐希 男性 16 忍耐 リース 人間 戦士 学徒 探偵 未定 学生 男の娘 大和蓮 男 18 神秘 リリ夫 人間 異能者 錬金術士 空想術士 追加サブ - ザ・ロリコン 雨頭白露 女 秘匿 忍耐 リリ夫 忍者 異能者 錬金術士 侍 追加サブ - クール系忍者お姉さん フリット・シュトロハイム 男 63 希望 レジィ 人間 聖職者 探索者 魔弾使い 傭兵 体の三分の二が魔道機械 雨風明 男 19 純真 レン 妖精 戦士 錬金術士 悪魔使い 実況者兼バイト戦士 実況者のHNはキング 秋城つばき 女 12 希望 レン 混血 異能者 学徒 空想術士 学生 腹パンカウントダウン スミレ・プリエール=アルカンシェル 女 12 運命 ろこ 魔族 魔道士 探求者 伝承術士(ドルイド) 学生 時を失った少女 紫城桜 女 25 希望 FEマン 混血 戦士 魔法芸術家 契約者 舞踊家兼家事手伝い ダメおねーさん D 女 不明 運命 FEマン 妖精 魔道士 探索者 竜装術士 砲ブッパ メフィストの娘 女 15 運命 ken 混血 魔道士 魔道博士 悪魔使い シュウ・スバル 男 28 愛情 lion 人間 聖職者 錬金術士 伝承術士(陰陽道) 追加サブ 未定 厄を招く退魔士 アイリス・アクアワークス 女 不明(外見12) 勇気 NicoSola 幻想種(猫変化) 戦士 錬金術士 竜装術士 武器工房 合法ロリバッシャー ミーシャ 女 21 信条 Raglice 混血 聖職者 探索者 空想術士 マグス 天御通り メイド メイド全振り キャラページテンプレ 性別 年齢 紋章 PL名 種族 メイン サブ エクストラ 追加サブ コミュニティ 経験 備考
https://w.atwiki.jp/sendai_mtg/pages/47.html
11月1日に行われたThe Finals 2008 レギュラー地区予選は、参加者49人、スイスドロー6回戦+上位8名によるシングルエリミネーション3回戦で行われました。青黒フェアリーを駆る佐藤正隆さんと、緑赤黒ビッグマナを駆る相澤貴浩さんが見事The Finals 2008への切符を手にしました。おめでとうございました。 準々決勝: 佐藤正隆 2 - 0 柿沼翔太 森翔太 2 - 1 小澤隆大 吉川裕太 2 - 1 渡邉直彦 阿久津勝也 1 - 2 相澤貴浩 準決勝: 佐藤正隆 2 - 0 森翔太 吉川裕太 0 - 2 相澤貴浩 決勝: (スプリットのため、プレイされていません) TOP8デッキリスト(スイスラウンド終了時の順位順に掲載しています) 佐藤正隆 青黒フェアリー「Floody Sunday」 4《島/Island》 3《沼/Swamp》 4《人里離れた谷間/Secluded Glen》 3《地底の大河/Underground River》 4《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》 3《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》 4《変わり谷/Mutavault》 3《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》 3《やっかい児/Pestermite》 4《ウーナの末裔/Scion of Oona》 4《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》 3《誘惑蒔き/Sower of Temptation》 3《思考囲い/Thoughtseize》 4《苦花/Bitterblossom》 4《苦悶のねじれ/Agony Warp》 4《謎めいた命令/Cryptic Command》 3《砕けた野望/Broken Ambitions》 サイドボード 3《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》 2《死の印/Deathmark》 3《蔓延/Infest》 2《思考の粉砕/Mind Shatter》 3《コショウ煙/Peppersmoke》 2《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》 相澤貴浩 緑赤黒ビッグマナ「JDW」 4《野蛮な地/Savage Lands》 4《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》 4《黄昏のぬかるみ/Twilight Mire》 4《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》 2《ジャングルの祭殿/Jungle Shrine》 3《森/Forest》 1《山/Mountain》 2《沼/Swamp》 4《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》 2《神話の超者/Overbeing of Myth》 3《雲打ち/Cloudthresher》 3《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》 1《不気味な戯れ児/Grim Poppet》 3《不屈の自然/Rampant Growth》 4《肥沃な大地/Fertile Ground》 2《不敬の命令/Profane Command》 4《眼腐りの終焉/Eyeblight s Ending》 4《ジャンドの魔除け/Jund Charm》 2《蔓延/Infest》 4《原初の命令/Primal Command》 サイドボード 1《領土を滅ぼすもの/Realm Razer》 1《蔓延/Infest》 2《帰化/Naturalize》 3《思考の粉砕/Mind Shatter》 4《叫び大口/Shriekmaw》 4《思考囲い/Thoughtseize》 吉川裕太 赤単バーン「ETERNAL BLAZE」 20《山/Mountain》 4《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment》 4《運命の大立者/Figure of Destiny》 4《斑点の殴打者/Stigma Lasher》 4《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》 4《アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger》 2《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》 4《復讐の亜神/Demigod of Revenge》 2《ショック/Shock》 4《マグマのしぶき/Magma Spray》 4《火葬/Incinerate》 4《炎の投げ槍/Flame Javelin》 サイドボード 4《耳障りな反応/Guttural Response》 4《紅蓮地獄/Pyroclasm》 4《ゴブリンの突撃/Goblin Assault》 3《恒久の拷問/Everlasting Torment》 小澤隆大 青黒フェアリー「ふえあり~」 4《人里離れた谷間/Secluded Glen》 4《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》 3《地底の大河/Underground River》 3《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》 4《変わり谷/Mutavault》 4《沼/Swamp》 4《島/Island》 4《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》 4《ウーナの末裔/Scion of Oona》 3《やっかい児/Pestermite》 4《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》 3《誘惑蒔き/Sower of Temptation》 1《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》 3《思考囲い/Thoughtseize》 4《苦悶のねじれ/Agony Warp》 4《苦花/Bitterblossom》 4《謎めいた命令/Cryptic Command》 森翔太 Quick n Toast 4《鮮烈な小川/Vivid Creek》 4《鮮烈な林/Vivid Grove》 2《鮮烈な草地/Vivid Meadow》 4《反射池/Reflecting Pool》 4《秘教の門/Mystic Gate》 3《溢れかえる果樹園/Flooded Grove》 1《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》 3《島/Island》 4《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》 2《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》 4《熟考漂い/Mulldrifter》 3《叫び大口/Shriekmaw》 1《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》 2《思考の泉/Mind Spring》 1《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》 3《エスパーの魔除け/Esper Charm》 3《バントの魔除け/Bant Charm》 4《謎めいた命令/Cryptic Command》 3《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》 3《神の怒り/Wrath of God》 サイドボード 2《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》 2《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》 1《雲打ち/Cloudthresher》 3《炎渦竜巻/Firespout》 3《糾弾/Condemn》 2《思考の粉砕/Mind Shatter》 2《山背骨の発動/Knollspine Invocation》 渡邉直彦 白単キスキン「101匹キスキン」 18《平地/Plains》 2《変わり谷/Mutavault》 2《ひなびた小村/Rustic Clachan》 4《風立ての高地/Windbrisk Heights》 4《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》 4《運命の大立者/Figure of Destiny》 4《皺だらけの主/Wizened Cenn》 4《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》 3《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》 1《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》 4《栄光の頌歌/Glorious Anthem》 2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》 2《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》 3《神の怒り/Wrath of God》 4《幽体の行列/Spectral Procession》 サイドボード 4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》 4《薄れ馬/Wispmare》 2《民兵団の誇り/Militia s Pride》 2《物語の円/Story Circle》 1《目覚ましヒバリ/Reveillark》 2《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger》 阿久津勝也 5色エレメンタル「エレメンタル」 1《山/Mountain》 2《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》 3《人里離れた谷間/Secluded Glen》 1《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》 2《滝の断崖/Cascade Bluffs》 3《婆のあばら家/Auntie s Hovel》 2《古の円形劇場/Ancient Amphitheater》 3《つぶやき林/Murmuring Bosk》 3《反射池/Reflecting Pool》 4《原初の彼方/Primal Beyond》 4《煙束ね/Smokebraider》 1《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》 4《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》 4《熟考漂い/Mulldrifter》 3《叫び大口/Shriekmaw》 1《目覚ましヒバリ/Reveillark》 4《概念の群れ/Horde of Notions》 3《雲打ち/Cloudthresher》 4《つっかかり/Lash Out》 3《名も無き転置/Nameless Inversion》 1《外身の交換/Crib Swap》 4《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》 サイドボード 2《思考の粉砕/Mind Shatter》 1《外身の交換/Crib Swap》 3《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》 1《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》 2《原初の命令/Primal Command》 3《炎渦竜巻/Firespout》 3《耳障りな反応/Guttural Response》 柿沼翔太 青黒フェアリー「Duxi」 3《フェアリーの集会場/Faerie Conclave》 4《人里離れた谷間/Secluded Glen》 4《変わり谷/Mutavault》 4《地底の大河/Underground River》 3《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》 6《島/Island》 1《沼/Swamp》 4《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》 4《やっかい児/Pestermite》 4《ウーナの末裔/Scion of Oona》 4《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》 4《苦悶のねじれ/Agony Warp》 4《ブーメラン/Boomerang》 4《苦花/Bitterblossom》 1《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》 2《鏡編み/Mirrorweave》 4《謎めいた命令/Cryptic Command》 サイドボード 2《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》 4《瞬間凍結/Flashfreeze》 3《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》 4《思考囲い/Thoughtseize》 2《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/10433.html
白 青 黒 赤 緑 多色 アーティファクト 土地 白 野心的な農場労働者/Ambitious Farmhand + 歴戦の聖戦士/Seasoned Cathar 愛される物乞い/Beloved Beggar + 気前のいい魂/Generous Soul 先立たれた生存者/Bereaved Survivor + 不屈の報復者/Dauntless Avenger 祝福された反抗/Blessed Defiance 仮初めの時間/Borrowed Time 蝋燭林の魔女/Candlegrove Witch 聖戦士の奇襲兵/Cathar Commando 聖戦士の召集/Cathar s Call クラリオン吹きの聖戦士/Clarion Cathars 決闘策の教練者/Duelcraft Trainer 運命的不在/Fateful Absence ほとばしる信仰/Flare of Faith ガヴォニーの銀鍛冶師/Gavony Silversmith ガヴォニーの罠師/Gavony Trapper 垣魔女の仮面/Hedgewitch s Mask 農家の勇気/Homestead Courage 忠実なグリフ/Loyal Gryff 月皇の古参兵/Lunarch Veteran + 光明の幻影/Luminous Phantom 哀悼の巡回兵/Mourning Patrol + 朝焼けの亡霊/Morning Apparition オドリックの先導/Odric s Outrider 儀式の守護者/Ritual Guardian 希望の儀式/Ritual of Hope 捜索隊の隊長/Search Party Captain シガルダ教の救済者/Sigardian Savior 魂標グリフ/Soul-Guide Gryff 日金の連射/Sungold Barrage スレイベンの除霊/Thraben Exorcism 物騒な群衆/Unruly Mob 大群退治/Vanquish the Horde 青 餌鉤の釣り人/Baithook Angler + 鉤憑きの流れ者/Hook-Haunt Drifter 材料収集家/Component Collector 考慮/Consider 監視の呪い/Curse of Surveillance 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets + 昆虫の逸脱者/Insectile Aberration 悪賢い隠蔽/Devious Cover-Up 雲散霧消/Dissipate 溺墓の融合体/Drownyard Amalgam 消えゆく希望/Fading Hope 異形の隼/Falcon Abomination 天空の賢者/Firmament Sage 回路切り替え/Flip the Switch 突風漂い/Galedrifter + 嘆声漂い/Waildrifter 霊波/Geistwave 移植された自我/Grafted Identity 食糧庫のゾンビ/Larder Zombie 溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drowned 墓地への幽閉/Locked in the Cemetery 心悪しき隠遁者/Malevolent Hermit + 心優しき霊/Benevolent Geist 不思議な秘本/Mysterious Tome + 凍える伝記/Chilling Chronicle 不吉な休息地/Ominous Roost 臓器の貯め込み屋/Organ Hoarder 圧倒される文書管理人/Overwhelmed Archivist + 書庫の憑依者/Archive Haunt 上流階級の霊/Patrician Geist 幻影の馬車/Phantom Carriage 戯れ児の縫い師/Poppet Stitcher + 戯れ児工場/Poppet Factory 溺死者の逆襲/Revenge of the Drowned 鍵の秘密/Secrets of the Key 難破船の選別者/Shipwreck Sifters スカーブの世話人/Skaab Wrangler ヘドロの怪物/Sludge Monster 嵐乗りの精霊/Stormrider Spirit 十三嗜好症/Triskaidekaphile またたかぬ観察者/Unblinking Observer 生体解剖/Vivisection 黒 尊大な無法者/Arrogant Outlaw 破滅刃の悪漢/Baneblade Scoundrel + 破滅爪の匪賊/Baneclaw Marauder コウモリに囁く者/Bat Whisperer 焼印刃/Bladebrand 血の契約/Blood Pact 血統の選別/Bloodline Culling 税血の徴収者/Bloodtithe Collector 滅びし者の勇者/Champion of the Perished 思慮深き巾着切り/Covert Cutpurse + 欲深き霊/Covetous Geist ヒルの呪い/Curse of Leeches + 血吸いの闇潜み/Leeching Lurker 窓からの放り投げ/Defenestrate 戦慄の猟犬/Dreadhound 強迫/Duress 踊り食い/Eaten Alive 有頂天の呼び覚ます者/Ecstatic Awakener + 目覚めた悪魔/Awoken Demon 不正行為/Foul Play グールの行進/Ghoulish Procession 先祖伝来の鏡/Heirloom Mirror + 相続された悪鬼/Inherited Fiend 引きずり足のゾンビ/Hobbling Zombie 冥府の掌握/Infernal Grasp ネファリアのグール呼び、ジャダー/Jadar, Ghoulcaller of Nephalia 堕落した司教、ジェレン/Jerren, Corrupted Bishop + 堕落者、オーメンダール/Ormendahl, the Corrupter グリセルブランドの仮面/Mask of Griselbrand 病的な日和見主義者/Morbid Opportunist モークラットのビヒモス/Morkrut Behemoth 八方塞がり/No Way Out 新米密教信者/Novice Occultist オリヴィアの真夜中の待ち伏せ/Olivia s Midnight Ambush 腐敗した再会/Rotten Reunion 不審な旅行者/Shady Traveler + 忍び寄る捕食者/Stalking Predator 包囲ゾンビ/Siege Zombie 殺戮の専門家/Slaughter Specialist 流城の血泥棒/Stromkirk Bloodthief 吸血鬼の侵入者/Vampire Interloper 復讐に燃えた絞殺者/Vengeful Strangler + 絞殺の手/Strangling Grasp 赤 前哨地の放棄/Abandon the Post 献身的な精霊術士/Ardent Elementalist 忌み者の火刑/Burn the Accursed 安堵の火葬/Cathartic Pyre 揺らぐ信仰の呪い/Curse of Shaken Faith ファルケンラスの打ち抜く者/Falkenrath Perforator ファルケンラスの闘技士/Falkenrath Pit Fighter 飢えた餌あさり/Famished Foragers 牙刃の盗賊/Fangblade Brigand + 牙刃の腸抜き/Fangblade Eviscerator 祭り壊し/Festival Crasher 炎の媒介者/Flame Channeler + 炎の具象化/Embodiment of Flame 収穫祭の潜入者/Harvesttide Infiltrator + 収穫祭の通り魔/Harvesttide Assailant 炎の供犠/Immolation ラムホルトの侵略者/Lambholt Harrier 月の激情/Lunar Frenzy 月の憤怒獣の切りつけ/Moonrager s Slash 馬上の戦慄騎士/Mounted Dreadknight 新生子の衝動/Neonate s Rush 偏執的な天文学者/Obsessive Astronomer 群れの裏切り/Pack s Betrayal 火遊び/Play with Fire 似姿焼き/Raze the Effigy くすぶる卵/Smoldering Egg + 灰口のドラゴン/Ashmouth Dragon 盗まれた活力/Stolen Vitality 酒場のごろつき/Tavern Ruffian + 酒場破り/Tavern Smasher 熱錬金術師/Thermo-Alchemist 村の見張り番/Village Watch + 村の略奪隊/Village Reavers ヴォルダーレンの伏兵/Voldaren Ambusher ヴォルダーレンの刺剣士/Voldaren Stinger 緑 鳥の称賛者/Bird Admirer + 翼裂き/Wing Shredder 跳ねる狼/Bounding Wolf 群れの織り手/Brood Weaver 蝋燭明かりの騎兵/Candlelit Cavalry 直接射撃/Clear Shot 曲芸師の一座/Contortionist Troupe ドーンハルトの再生者/Dawnhart Rejuvenator シボウタケの若芽/Deathbonnet Sprout + 巨大シボウタケ/Deathbonnet Hulk セレスタス防衛/Defend the Celestus ドライアドの蘇生/Dryad s Revival 風変わりな農夫/Eccentric Farmer 収穫祭の歩哨/Harvesttide Sentry 猟犬調教師/Hound Tamer + 調教されていない仔狼/Untamed Pup 旧き道の力/Might of the Old Ways 辺境地の罠外し/Outland Liberator + 激情の罠破り/Frenzied Trapbreaker 伝染病の狼/Pestilent Wolf 垂直落下/Plummet 自然への回帰/Return to Nature 影野獣の目撃/Shadowbeast Sighting うなる狼/Snarling Wolf 森林地の先達/Timberland Guide 不屈の運び屋/Tireless Hauler + 凶兆の血の喧嘩屋/Dire-Strain Brawler トヴォラーの猟匠/Tovolar s Huntmaster + トヴォラーの群れ率い/Tovolar s Packleader 不自然な成長/Unnatural Growth 柳の霊/Willow Geist 多色 天使火の覚醒/Angelfire Ignition 縫込み刃のスカーブ/Bladestitched Skaab 未練残り/Can t Stay Away カエル声の写し身/Croaking Counterpart ドーンハルトの管理人/Dawnhart Wardens 信仰の繕い/Faithful Mending 肉削ぎ屋/Fleshtaker 感電の反復/Galvanic Iteration 灰色熊のグール/Grizzly Ghoul 踊りへの参加/Join the Dance ドーンハルトの主導者、カティルダ/Katilda, Dawnhart Prime ケッシグの自然主義者/Kessig Naturalist + ウルヴェンワルドの王/Lord of the Ulvenwald 調和の儀式/Rite of Harmony 忘却の儀式/Rite of Oblivion 聖なる火/Sacred Fire 日の出の騎兵/Sunrise Cavalier アーティファクト 岐路の蝋燭案内/Crossroads Candleguide ジャック・オー・ランタン/Jack-o -Lantern 月銀の鍵/Moonsilver Key 神秘の頭蓋骨/Mystic Skull + 神秘の大怪物/Mystic Monstrosity 真髄の針/Pithing Needle 銀弾/Silver Bolt 熊の剥製/Stuffed Bear 土地 さびれた浜/Deserted Beach 進化する未開地/Evolving Wilds 憑依された峰/Haunted Ridge 草茂る農地/Overgrown Farmland 落石の谷間/Rockfall Vale 難破船の湿地/Shipwreck Marsh
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/634.html
────────────────────────────Another Servant 7日目 遙か遠き日の……────── ────まず結論から話そう。 この日は珍しく何も起きない平和な日だった。 突然周囲を吹き飛ばすような力による大破壊も無く。 天変地異や異常現象も起きず。 建造物や自然物などの倒壊や焦土に変わり果てた場所もない。 押し入り殺人が起こることもなく。 時代遅れの決闘をするような怪物たちも姿を現さない。 冬木の港町全体に立ち込める悪い空気に脅えながらも人々は何も起こらない夜を越える。 それが聖杯戦争が開幕して七日目の出来事だった───。 強いて不審な話題を上げるならどこかの貴族めいた婦人たちの死体が見つかったことくらいだ。 だがそれも遠坂家の人間が直接やってきたことによりその事件を知るのも極一部の人間のみとなった。 神秘は隠匿される。 隠匿されるがゆえ世間は何事もなし。 この日に語るべきことは何も無い。 再契約を果たした沙条綾香は相棒であった侍を惜しみ。 ようやく事態を把握したセイバーは己がマスターの死を嘆き、その怒りの孟を裏山の木々にぶつけた。 遠坂は冬木で起こった事件の数々を地道な隠蔽工作で隠匿しながらも自身の調べ物に従事。 ファイターもマスターと役割分担で消耗した魔力の回復後、町の偵察に赴くも成果は無し。 間桐は聖杯の器を入手した事でより慎重になり、今後の方針を決めるべく臓碩との知恵の出し合いにこの日は精を出した。 同様にアーチャーもこの日はマスター共々陣地に待機して一歩も外に出ず。 ライダーは仇敵ランサーを仕留めた事で勝手に祝杯を挙げたばかりか休暇を取り始める始末だ。 牧師はそんなライダーを捨て置き、独自に活動するも全く成果なしの徒労に終わった。 キャスターとソフィアリは今後キャスターの工房に篭城して活動することを本格的に決め込み。 理性のないバーサーカーは雨生がいなければ動くことさえままならず。 その当の雨生は魔剣使用によって心身共に半死半生になってしまったため絶対に休息が必要な状態だった。 よってこの日は語られていない英霊たちの過去を垣間見ることにしよう。 遠き遠き、とうに終わりを迎えた出来事を……。 ──────Berserker Side──── ………俺は好き好んでこんな忌々しい運命を背負ったわけじゃねえ────。 彼は生まれながらにして狂戦士の呪いに囚われていた。 ヘイドレクの一族は代々狂戦士の家系であり、悉く狂戦士の血の濃い者達を多く輩出した。 ヘイドレクもそんな中の一人……否、彼の場合なら最高傑作とまで言っていいだろう。 それ程に彼は一族の中でもズバ抜けた適性と力があったのだ。 俺は幼少より気性が他の人間と比べてかなり激しく、度々争い事を好んだ。 一方、兄貴は俺と違って狂戦士の血が薄かったらしく、親父と同様に理知的で穏やかな人物だった。 兄は気遣いの出来る人間だったおかげもあり、俺との兄弟仲はそれほど悪くはなかった。 しかし親父との折り合いだけは最悪だった。 親父は俺の気性の荒さが心底気に入らなかったのだろう。 事有るごとに俺と親父は衝突した。 家の中で俺だけが異端だった。 俺だけが例外だった。 狂戦士───。 主神オーディンにも仕えた歴戦の勇者達。 かつてそれは祝福の名だった。 戦乙女ワルキューレによって集められた勇者の魂がヴァルハラで神の祝福を受け一段階上に昇華した神々の戦士。 それが狂戦士だったのだ。 ……だが、それが忌み名として広がったのは一体いつのことだろうか? 俺が生まれたときには既に狂戦士は呪われた戦士としての意味しか持たず。 かつて存在した筈の神々しい栄誉や栄光など影も形も無かった。 さらに笑えてくるのがウチの家系が代々狂戦士の家系だったということだ。 始祖はオーディンの一族(血縁関係のある一族とは別物)として仕えていたスヴァフルラーメから始まる。 すべての元凶はこのアホ野郎であり、同時に俺が感謝してもいいのかもしれないと思う唯一の人物だ。 こいつは全ての呪いの原因を生み出し、また俺達一族が英雄にまでのし上がる原因も作った人間だからだ。 ある日を境に────俺の荒々しくも何事もない日々は唐突に幕を閉じた。 眼下には血溜り。 そして倒れ伏した兄貴の死体。 俺の右手には美しい剣が握られており。 その刃からは血がポツポツと滴り落ちていた。 状況証拠からも明らかな事実。 犯人は弟のヘイドレク以外にありえない。 だが真実は違う。 これは、事故だったのだ……。 ───魔剣ティルフィング。 この糞剣が俺の運命を変えた張本人であり。 同時に俺たち一族の運命すらも変えた張本人でもある。 事の始まりは俺の先祖であるスヴァフルラーメのアホ野郎が発端だ。 このアホは何を考えていやがったのか幻想種の亜人の一つに当たる小人族を二人ふん捕まえた。 小人族は鍛治に関して素晴らしい技術を有している。 彼らが作る剣は人間が作る剣とは比べ物にならない力があるのだ。 それを知っていたこのド阿呆はよりにもよって小人に脅迫をかけやがった。 しかも笑えるのがその脅しの内容だ。 ”石でも鉄でも何でも斬ることが出来て、手入れせずとも錆びず、 決して狙いを外さず、抜けば絶対に勝利出来るような剣を作れ。出来なければ殺す” などと馬鹿げた要求を剣で脅しながら口にしやがったのだ。 普通に考えたらそんなものが作れる訳がねえ。 しかし”運が悪いことに”スヴァフルラーメが脅した黒き小人のドゥリンたちは真性の天才だったのだ。 ヒトの技法とは大きく違う技法を用いてドゥリンたちは見事にスヴァフルラーメの要求を全てクリアする剣を作り上げた。 そうして出来上がったのが魔剣ティルフィング。 魔剣自身に意思を宿らせた最強にして最凶最悪の魔剣だ。 しかも魔剣には黒き小人の呪い付きという素敵なおまけまで憑いていた。 結局スヴァフルラーメのアホ野郎は呪いに殺されて滅び、後世にはそんな素敵過ぎる呪いのアイテムが残った。 ──それが今俺の右手の中にあるモノの正体だった。 俺が魔剣の美しさに魅入られたように意識が遠くなった時にはもう全部手遅れだった。 俺の意思とは無関係にティルフィング自身が兄貴の血肉を求めて兄だった人をただの肉塊に変えてしまった。 これは俺の意思で兄貴を殺したわけじゃない。 だから真相はあくまで事故なのだ。 しかし事実は俺が殺したも同然だった……。 そのことを俺がいくら説明しても親父は絶対に信じなかった。 そして俺はこの事件をきっかけに実家を出ることになった。 正しく言えば勘当と言った方がいいだろう。 親父にしてみれば出来の良い兄貴が死んでしまった以上、弟の俺は邪魔なだけだからだ。 兄貴と同じく知恵者であるはずの親父は旅立ちの際にも俺に助言をくれなかった。 理由は”俺に助言を与えても無駄だから”だそうだ。 聡明な兄貴とは違い俺に助言を与えたところで聞き入れないため意味が無いと言いたいんだろう。 しかし、親父と違いお袋だけは兄貴を殺してもなお俺の味方だった。 俺の事故だと言う説明を信じてくれたのもお袋だけだった。 元狂戦士でもあったお袋は完璧に俺と同族だったのだろう。 母親の俺に対する接し方を振り返れば納得のいく話だと改めて思う。 そうしてお袋は旅立ちの際に俺にティルフィングを授けてくれた。 これを手に俺は上り詰めることを胸に誓った───。 それからの日々は戦だけに終始する。 どこへ行っても俺には呪われし狂戦士という忌み名が付いた。 ティルフィングの威力は絶大であり、抜けば狂戦士としての呪いを受ける代わりに勝利を得た。 戦う度に強くなり、戦争を超える度に能力が上がる。 そして俺は次第にティルフィングとの意思疎通すら成立するまでの魔剣の使い手になっていた。 どうやら俺は血統的にこの忌々しい魔剣と相性が良過ぎたらしい。 このことがさらに俺の運命に拍車をかけた。 狂戦士としての適性が高過ぎるせいで俺は”輪”から外れやすくなっていたのだ。 おまけに俺のすぐ傍には常に悪魔の声が存在した。 こいつは戦の最中に何度も何度も俺に囁き掛けてくるのだ。 ”自分と契約を結べ”と”契約の暁には人智及ばぬ無敵の力を与えよう”と。 無敵の力は魅力的ではあったが俺はそんな悪魔の囁きを頑なに跳ね返した。 今にして思えば、狂戦士としてのヘイドレクではなく人間としてのヘイドレクに拘っていたのかもしれない。 しかし、それも無駄な足掻きだった。 勝利をもたらす血に餓えた戦闘狂。 狂犬なる狂戦士。 敵に破滅を呼ぶ呪われし狂戦士。 狂気の戦士。 月日が経つにつれて、戦場を越える数を増やすにつれて、俺はそんな蔑みを篭めた異名で呼ばれるようになっていた。 連中から言わせれば所詮狂戦士はどこまで行っても何をやっても狂戦士でしかないということなのだろう。 そうやって戦いを終えて積み上げてきた死体の数々を前にして想うことはただ一つ。 味方に蔑まれ脅えた眼で見られる度に胸に灯る怒りはただ一つ。 ───俺は、好き好んでこんな忌々しい運命を背負ったわけじゃねぇ……。 何度も何度も何度も何度も繰り返したそんな愚痴にも似た自問。 だがある時、とうとう悪魔の剣が狂気を滲ませた声で俺に囁いた。 ───ダッタラ、変エレバ良イヨ。血デ金銀ト民デ飾ッテ狂戦士ノ名ヲ、アナタガ変エレバ良イワ。ヘイドレク─── それは心臓が止まるほどに強烈で甘美な衝撃だった。 まさに発想の逆転だ。 狂戦士が忌み名ならば忌み名で無くせば良いのだ、と。 そう呪いの魔剣は俺に囁く。 確かに全くもってその通りだった。 全ての原因は現在『狂戦士』に纏わり付いている呪われた意であり、 もし『狂戦士』に栄光の意を纏わせる事が出来たならば狂戦士はその時点で忌み名では無くなるのだから。 かつて狂戦士たちにも確かに存在した”神々の戦士”という栄光。 それを再び取り戻すことが出来たならば───。 そうして、その瞬間から俺は生き方を大きく変更することになった。 と同時に長年連れ立った腰に吊るしたこの狂気の悪魔との契約を正式に結ぶことにした。 もはや狂戦士であることに躊躇する必要性が無くなったからだ。 ならばこの魔剣とは積極的に関係を結んだ方がいい。 現状の仮契約では引き出せなかった魔剣ティルフィングの本当の力を引き出せるのなら俺は文字通り無敵となれるのだから。 以後、俺は一介の戦士から王を目指すことに指針を変更した。 民を得るなら領地がいる。 金銀を得るなら支配階級になるのが一番早い。 そして、血肉を求めるのなら自分の国を持ち戦争するのが総合的に最良の手段だったからだ。 俺の親父は一つ大きな勘違いをしていた。 それは自分の次男の能力を大きく見誤っていたことだ。 俺は無能では断じてなく、自分で言うのもなんだがとんでもなく頭が切れた。 知恵者として人々から尊敬と信頼を集めた兄貴や親父ですら手が届かない領域の知恵。 もうここまでくると悪魔染みていたとも言い換えても良いレベルだった。 何故それを実家に居た頃に使わなかったというと理由は単純だ。 使う必要がなかった。 俺は親父や兄貴みたいに他者と馴れ合うつもりなど毛頭なかった。 そしてそれ以上に俺が知恵を使うのはいつも他者のためではなく己のためだったからだ。 その知恵と正式な契約を結んだティルフィングを使って俺はどんどんのし上がっていった。 ティルフィングはドルイドの持つ使い魔などと同じで本契約と仮契約では引き出せる能力が段違いだった。 俺と一騎打ちをして生き残れる者などこの地には存在せず。 俺と謀略で競い合って勝てる賢者もこの地には存在しなかった。 問題といえばそうだな、相棒のティルフィングがうんざりする程に気違い染みていたってこと位か……? だがそれもしばらくしてなんとか慣れた。 そんな気違い魔剣だが、その性格はどうも多重人格の気があり中には可愛げのある人格も存在した。 男の人格もいれば女の人格もいるし、餓鬼もいれば老人の人格もいた。 主人格はもうどうしようもない程にアレだが、俺ほど長く連れ立っているとそこそこには愛着も沸いてくるものだ。 そうこうしているうちにいつの間にか戦士や貴族たちの間で共通した俺の二つ名が決まっていた。 ───凶戦士─── ハッ!素敵な通り名だとは思わないか? 狂戦士ではなく凶戦士ときたもんだ。 まさに俺はその二つ名に篭められた意味の通りの戦士であった。 魔剣を抜いた俺は凶々しく、そして強く、戦場で居合わせた戦士達にとっては戦死を呼ぶ凶を象徴する狂戦士だったからだ。 凶戦士ヘイドレクと呼ばれるようになってからは昔と違い蔑みではなく畏怖に変わっていた。 ただの血に餓えた戦闘狂から戦場の不吉の象徴へとなったからだろう。 神々を恐れる人間が抱く畏怖にも似た念。 相手が自分たちよりも上の存在だという本能的な怖れ。 これこそがかつて確かに存在した我らが栄光の残滓。 この先に俺の求めているものが存在する────! そうやって何度かの戦争と裏切りと殲滅戦を繰り返して、ついに俺は王の座についた。 それからというものは狂戦士が輝くために、武勇を積み重ね。 栄光とを証明する為に金銀を集め回り、多くの民を支配し、他国を侵略し莫大な財宝と広大な領地を獲得した。 何度も繰り返した。 そうさ何度も繰り返した。 飽きるほど繰り返した。 しかしそれでもまだ輝きと栄光が足りないのか、狂戦士の忌み名はこの世から消えなかった……。 その積み重ねと繰り返しは俺がオーディンの送り込んだ暗殺者に殺されるまで続いた。 そうしてその繰り返しの戦いは今もまだこの現世で続いている。 座に昇ったことで普通の方法では駄目だと理解した。 ならば普通ではない方法を使えば良い。 そんなときに現れたのがあの魔術師からの呼び声だ。 ───万能の杯、あらゆる願いを成就する聖杯───。 これを使って俺は、証明してみせる。 狂戦士は断じて忌み名ではないということをな────!! ──────Fighter Side────── 巨人討伐以前に行なった海魔獣討伐によって、 英雄としての頭角を徐々に現し始めていたベーオウルフは、 巨人グレンデルとの戦いを潜り抜け、 その母である水魔とその眷属達との死闘を終えた段階で『英雄』として完全に覚醒していた。 人間から英雄への存在の昇華。 人の身には余る程の圧倒的な力。 それらをその身に宿したのが今のベーオウルフだった。 「な、なんとか勝った、か……」 勝利の余韻もそこそこに、ベーオウルフは肩で荒く息を吐きながら足元に眼を向けた。 彼の足元には真っ二つにされた水魔の亡骸が横たわっている。 そして、館内には水魔の眷属である怪物達の無数の死骸が力なく水に浮いており、 フロースガール王の館から逃走した巨人グレンデルの生首までもが転がっていた。 強大な力を有したこの二体の幻想種はもうピクリとも動かない。 完全に絶命している。 本当にギリギリの戦いだった。 ベーオウルフに圧倒的に不利な状況でそれでもなお諦めずに戦い、そして掴み取った勝利。 柄だけになってしまった巨剣の残骸を片手に、勇者はフロースガール王と人々の許へと帰還する。 もう怪物に脅える心配はしなくていいと伝えるために。 後に語り継がれる英雄の二度目の死闘はこうして終結した。 勇者と怪物の戦いの起結はこのようなものであった──。 グレンデルを素手で撃退をした後日。 今度は巨人の母親である水魔が館を襲撃してきた。 そして水魔はフロースガール王の家臣にして盟友である男を攫って行った。 その事を知ったフロースガール王は泣きながらベーオウルフに助力を求め、勇者はこれを快く引き受けたのだった。 だが時既に遅く水魔の棲み家に辿り着いた頃には王の友は無残な姿で討ち捨てられていた。 こうして救出作戦から討伐作戦へと目的が変更になったのだった──。 水魔のテリトリーである沼地にベーオウルフ達が踏み込んだ時には既に待ち構えていたかの様に大量の化物が存在していた。 化物たちの姿に腰を抜かしていたウンフェルスからフルンディングを受け取ったベーオウルフは勇敢にも単身で怪物達へと挑む。 触手を駆使してベーオウルフの身体に絡み付いてくる化物たちをフルンディングで斬り捨てながら奥へ奥へと進んで行く。 しかし、地の利がある化物たちにとうとう彼は体を絡め取られてしまい水底へと引きずり込まれてしまった。 そうして彼が連れてこられたのがこの”止水の館”だった。 その名の通りその館は水の流れが一切無い濁り淀んだ空間であり、同時に水魔の寝床でもあった。 館の中央にある玉座の間には水魔が座して勇敢にも来訪した一人の勇士を待ち構えていた。 眷属である化物たちの手で止水の館の玄関が塞がれベーオウルフは逃げ道までも奪われる。 一対多数の水中戦が始まった。 圧倒的に不利な水中での戦いと刻一刻と無くなっていく酸素。 そんな圧倒的不利な状況であるにも関わらずベーオウルフの強さは顕在だった。 出来るだけ酸素を消費しない為に自分からは一切動かず自分へ攻撃を仕掛けてくる化物だけを的確かつ丁寧に仕留めていく。 カウンターを取るように一体一体丁寧に潰す。 そうやってある程度眷属の数を減らすと親玉である水魔に狙いを定めて猛然と襲い掛かった。 重たい装備を纏っている割にはベーオウルフの泳ぎは大したものでかなり速い。 一気に間合いを詰めてフルンディングで水魔に斬りかかるがあまり効果的とは言えなかった。 耐性があるのか知らないがどういう訳かフルンディングでの攻撃効かないのだ。 そこで彼はフルンディングを残りの眷属へ向けて投擲し全滅させると、水魔には己の肉体のみで挑む英断を下す。 水に動きを阻まれ本調子とは言い難いが、それでも水魔の身体に砲弾のような拳が一発、二発とめり込んでいく。 あまりの威力に緑色をした血液らしき物を口から吐き出す水魔。 ベーオウルフの万力のようなアイアンクローと、水魔による象さえも絞め殺せる力を持った触手が激しく絡み合う。 互いに主導権を握ろうと必死に体と腕を動かすが突然水魔がベーオウルフの足を掴んだまま移動を開始した。 館の中央に存在する玉座の間からさらに奥の部屋に通じる扉へと向かっているらしい。 奥の部屋に入ると同時に水魔が触手を器用に使ってベーオウルフを組み伏せた。 そして短剣を取り出し徐に彼の胸に突き立てた。 水中内でくぐもった鋼の残響音がした。それと肉では有り得ぬ位の固い感触。 驚愕に目を見開く水魔。 ベーオウルフの胸元からは先祖伝来の胸当てが覗いていた。 刃物では駄目だと悟ると水魔は素早く触手をうねらせ勇士を壁へと激しく叩きつけた。 壁に叩きつけられた衝撃で呻き声と共に肺の中の酸素が搾り出されてしまった。 ベーオウルフは慌てて口を押さえるもふと奇妙な感触を覚える。 何故かこの室内は水で満たされていなかった。 まさかと思い立ちほんの僅かだけ呼吸を試みてみる。 問題なく吸える。 室内に満たされた気体は毒でもない、まぎれもない酸素だった。 水魔の誘導によって連れて来られた部屋はなんと酸素が存在していたのだ。 異様に広くそして天井も高い部屋には水がベーオウルフの胸までしかなく、残りは酸素で満たされている。 おまけに室内は段差があるらしく水に浸かっていない場所まであった。 好機とばかりにベーオウルフは何度も大きく酸素を肺と脳に取り入れる。 戦闘中に巡って来た一瞬の小休止。 ”だが何故この部屋にだけ酸素が……?” という疑問にベーオウルフがぶつかった瞬間。 それと同時にその解答が視界内に入った。 「貴様は───グレンデル!!!?」 驚く彼の視線の先には先日のベーオウルフとの死闘で片腕を失った巨人が存在していた。 どうやらこの部屋は水魔や化物達と違って酸素が必要なグレンデルのための部屋らしい。 だからこの室内は異常に広く天井が高い造りになっているのだろう。 全長5mは優にある巨人族のグレンデルにはこの位の部屋の大きさが無いと狭い筈だ。 そして、片腕の息子に寄り添うように水中から陸に這い上がる母親。 ギラついた殺気。復讐に燃える濁った瞳が憎き英雄に向けられる。 動き難い戦場。ついでに武器もない。 そしてなによりも最悪なのはよりにもよって『幻想種』が二体もこの場にいるという状況。 長期戦になるとベーオウルフの敗北は目に見えていた。 英雄は冷静に慎重に敵と周囲の様子を窺いながら、この窮地を脱する方法を必死に模索する。 すると、希望の光とも言える代物を巨人と水魔の背後に見つける事が出来た。 ───それは古来より伝わる巨人族が作りし巨大な大剣。 常人ではまず扱いきれそうにもない巨剣が怪物たちの背後に飾られていた。 ベーオウルフが今まで蓄積してきた鍛錬と経験の結晶が光速でその作戦の実行サインを送ってくる。 勇者はあの巨剣を使って幻想種たちを打倒する事を即断すると、ゆっくりと怪物たちとの間合いを詰めていった。 気取られてはいけない。あくまで慎重にやらねばならない。 自身に浴びせられる強烈極まりない二つの殺意。 二体の幻想種が放つ魔力がビリビリと室内を震わせる。 しかしそれに臆すること無く足を進める。 間合い内に入る地点までもう少し。 そこに到達した瞬間に巨剣の強奪目掛けて一気に動くつもりだ。 あと数歩。 だが、それよりも先にあろうことか水魔が先制攻撃を仕掛けてきた。 襲い掛かる茨の鞭のような触手の群れ。 予定を繰り上げてベーオウルフは一気にアクションを起こす。 それらに釣られるようにしてグレンデルまでもが攻撃行動を開始してしまった。 こちらの状態は全く万全ではない。 予定外の先制攻撃に、しかも間合い外。 まさに絶体絶命の危機。 ベーオウルフは怪物たちの咆哮に負けじと力の篭った咆哮を上げる。 破滅的な二つの暴力が勇士を襲う。 死に物狂いで二体の攻撃を捌きながら水中から這い上がり、全力で地面を転がる。 水魔と巨人の連携によってベーオウルフの身体は既に傷だらけのボロボロ状態であった。 始まって数秒も経っていないと言うのに怪物たちの暴力はこれでもかと勇者の身体を蝕んでいた。 しかし、勇者の方も大傷の代償に得た物が存在した。 ゴロゴロと勢い良く体を前転させながらも、ついに目的の場所に辿り着いたのだ。 勇士の背後には恐ろしい怪物達が止めを刺す為に直ぐそこまで迫っている。 台座に飾られていた巨人特製の大剣を両手でふん掴み。 そして、 全力で一刀両断した─────!! 勇者と怪物の戦いは終結した。 怪物は滅び、勇士は英雄と成り、この地には平穏が戻った。 ただそれだけが確かな結末だ。 英雄は刀身が溶けて消えた巨剣の柄を片手に携え無事帰還した。 王と人々は彼の偉業を讃え宴を開き、吟遊詩人は彼の唄を謳う。 全ての事件が解決した後、ベーオウルフは自らの国へと帰郷した。 圧倒的な怪力を誇る巨人との素手による格闘戦。 そして変則的な攻撃を繰り出す沼に棲む水魔たちとの水中戦。 これらに勝利しただけでも英雄として十分過ぎる位に偉業と呼べる戦果であり、 また英雄を名乗るにも十分な栄誉栄光であった。 だがしかし、ベーオウルフは自らを英雄と口外することは決してしなかった。 怪物を討ち倒すという栄誉を手にしても彼は物静かにして控えめで何よりも無欲だった。 それが味方から嘲りを生み、彼が仕える王から軽んじられる結果になっても変わることはなかった。 それから月日が経ち。 ベーオウルフは王位に付くことになった。 だが一国の王の地位についてからもその性格は変わることはなく、彼は民を守り臣下を導きそして敵を討ち続けた。 全てはかつて、”力に溺れた結果破滅を招いてしまう”と彼に語ったフロースガール王の訓戒を守るため。 ベーオウルフは決して己の力と権力に溺れることなく、いつまでも彼のままで在り続けた。 だがそんな控え目なベーオウルフ王の態度は王の様に名を売りたい部下からしてみれば不満の種であり、 ついには”実は王は怪物など退治したことは無いのでは?”などという馬鹿げた噂まで立つ始末だった。 しかしそれでも彼は黙々と民の為、人の為に常に先頭に立って戦い続けた。 ある時は巨人グレンデルの時のような怪物退治を。 ある時は町に住み着いてしまった魔女の難題を解決し。 ある時は村に悪戯をする小人を懲らしめ。 ある時は人間を相手に戦争をした。 ベーオウルフの治める国は彼の力によって平和であり続けた。 そうこうしてあの巨人退治から五十年の月日が流れ───。 ある決定的な事件が起こった。 この事件こそが彼を英雄として不滅のものにした戦いである。 ───そう、最強の幻想種たる『竜種』との戦いだ。 戦慄した表情のままウィーグラフが硬直している。 周囲には何かが焦げた異臭が充満していた。 「あ…あ!あ、あ………お、王!ベーオウルフ王!」 「……無事かウィーグラフよ?」 「お、王の、お陰です……有難う御座いました…」 喘息や過呼吸のような安定しない呼吸でウィーグラフが返事をした。 恐怖の余り呼吸がまともに出来ないのだろう。 まあ無理もない。今のにはそれだけの威力があったのだから。 しかし今のは本当に危なかった。 身を隠せる箇所の多いこの辺一帯の地形と対火竜用の大鉄盾が無ければどうなっていた事やら……。 後方の有り様を見つめながら流石のベーオウルフもホッと安堵した。 自分たちの居る場所から遙か後方まで”何も無い”のだ。 彼らの背後には確かに大きな岩があった。 そして洞窟の前には入り口を隠すかの如く聳え立った大木もあった。 洞窟の入り口の前方は草原と野花畑も確かにあった。 にも関わらずそれが今は無い。 ………つい先ほどまで存在していた物が何もかも無くなってしまったのだ。 二人が洞窟の最奥を目指している途中、突然洞窟内の気温が一気に上がったと二人が感じた瞬間にソレは起こった。 確かに肌で感じた集束し振動してゆく魔力の波。 吐き気を催す程に強烈に知覚出来る死の気配。 そして己の肉体が消滅していく不吉なイメージ。 その直後に襲い来る獄炎の津波はベーオウルフとウィーグラフ以外の何もかもを蒸発させながら遙か遠くまで通過して行った。 洞窟の奥に居る火竜が二人に対して灼熱の業火を噴いたのだ。 その圧倒的な火力は大地に深々と傷跡を残し、愚かな人間の矮小な精神に絶対的な恐怖心を植えつける。 それほどの絶対的な力の差。 たったの一撃で人間の精神を完膚なきまでに叩き折れる暴力。 それが幻想種の頂点に君臨するドラゴンと呼ばれるモンスターの力だった。 しかし。 「流石は最強の幻想種と誉れ高い竜種だ。 もしやつの攻撃をまともに受けたらその時点で私達の負けだな」 つい今起こった惨状を目の当たりにしながらも、その勇者の瞳は全く恐怖で曇ってはいなかった。 「べ、ベーオウルフ王……?今のを見ていなかったのですか!?」 余りに超然した王の様子に臣下は信じられないと困惑する。 情けない話だがどうも彼は腰が抜けたらしい。 なのにこの勇者は全く何とも無いのである。 普通の人間なら必ず自分の様に竦み上がる筈なのだ。 国中の勇士を集めて今のを見せたら絶対に悲鳴を上げて逃げ帰るに決まっている。 否、戦う前から逃げ出す。 だからこそいま現に、王は一人で戦う羽目になっているのだから。 なのに何故この方はこんなにも……。 「ウィーグラフよ。良くぞ此処まで私に付いて来てくれた」 王を見つめる己に突然王がそんな言葉を口にした。 「だがもう十分だウィーグラフ。貴公は此処で退きかえせ。今ならばまだ間に合うはずだ」 恐怖や葛藤で落ち着かないウィーグラフとは対照的にこの状況で似つかわしくない位の酷く落ち着いた声。 臣下に自分を残して退きかえせ、と王は再度言う。 「な、なにを……王…?おれは!」 ウィーグラフは王の言葉の意味が理解出来ずに呆けた顔で意味を持たない言葉を返していた。 そんな臣下の心中を察して王は首を横に振る。 「もう十分だと言ったのだ。敵は最強種と名高い魔獣の中の帝王。 本来竜種ではない魔獣でさえ竜の姿を模していれば最優の魔獣となるほどの幻想が竜なのだ。 その力は時に幻獣や神獣すらもを容易く凌駕して有り余る。 そなたも今のを見たであろう? これより奥は真性の死地。ヒトでは決して生きては還れぬ。 それにも関わらず貴公はただ一人逃げず、良く此処まで付いて来てくれた。 心から感謝するぞウィーグラフよ」 語り終えると最後に少しだけ微笑み、そうして王はウィーグラフに背を向けた。 臣下の呼び止める声を無視し、王はたった独りで洞窟の奥に待ち受ける死の悪獣に挑もうとしている。 ベーオウルフの名を叫ぶウィーグラフの声がいつまでも洞窟内に残響していた……。 ───事の始まりは、ある一人の逃亡者の手によって引き起こされた。 主君より罰を受け逃亡中だったその男は、主君と仲を取り持つ為に宝による買収を思いついたのだ。 そして、あろうことか財宝が眠ると云われる火竜の棲む洞窟へと侵入した。 様々な幸運が積み重なった結果。 奇跡的に火竜から財宝を盗み取ることに成功した逃亡者は意気揚々と街へと戻った。 しかしそれが悲劇の幕開けだった。 己が長年の間守ってきた財宝が盗まれたことに気付いた火竜は激怒し人間達への報復を開始した。 巨大な両翼を羽ばたかせて王都へ飛来した火竜は、その異形のみで民を恐怖のどん底へ叩き落し、 その凶悪な刃のような牙が並ぶ顎から吐き出される劫火は、 ただの一撃を以ってして荒くれ者である筈の国の戦士たちの心を楽々とへし折っていった。 天空から降り注ぐ竜種の火炎放射はレーザーカッターのように王都を南北に綺麗に真っ二つに線引きし、燃やした。 広大な王都が竜の火炎によって滅んでいく。 突然自分たちの身に降りかかった圧倒的な暴力による蹂躙。 悲鳴と混乱。子供の泣き声。逃れられぬ死。 焼け朽ちた人体はもはや焼死体というよりは炭というほどしか体積が残っておらず。 石で作られた民家などは蒸発して跡形も残らず。 燃え広がる火炎はついに王宮までもを焼き尽くした。 こうして阿鼻叫喚の地獄絵図を作り上げた火竜は一通り街を燃やし尽くすと、 報復に満足したのかその大きな翼を再び荒ぶらせ巣へと帰って行った。 火竜が撤退した後、ベーオウルフは至急行動を開始した。 最強の幻想種に対抗するために火竜の業火すらも防げる盾を造らせ、竜の棲む魔窟へと挑むことを決意した。 それから件の原因となった逃亡者を捕まえて火竜の洞窟までの道案内を命じる。 盾の完成と同時に多くの兵を率いてベーオウルフ王が進軍を開始する。 だが巣に近づくにつれて、一人また一人と、兵は減っていった。 火竜の絶対的な恐怖は兵士たちの精神を完全に破壊していたのだ。 そんな兵をベーオウルフは一度たりとも咎めなかった。 恐ろしさのあまり逃げ出すのは仕方が無い。 と諦めたような、寂しそうな言葉を発するだけで絶対に非難しなかった。 そしてとうとう辿り着いた地獄への入り口。 あれだけの大勢がいた王の軍隊も残ったのはたった一人のみだった。 「貴公は逃げぬのかウィーグラフよ?」 寂しそうな、だが確かに喜びを秘めた瞳で老王はただ一人残った勇士に声をかける。 「いえ!自分は逃げません!最期まで王に付いてゆく次第です!!」 若者は姿勢正しく、ハッキリとした声で力強く宣言した。 「そうか、礼をいうぞ勇敢なる勇士よ」 王の心からの感謝の気持ち。 常に独りで戦って来た勇者だからこそ解かる喜び。 「ハッ!勿体無き御言葉」 それに気付いた若者は何があっても逃げない事を決意した。 「ではゆくぞウィーグラフ。私が先行する、貴公は後を付いて来るのだ」 力強く頷く若者。 そうして彼らは魔窟へと踏み込んだのだった───。 ───ベーオウルフがウィーグラフを残し独りで奥へと向かってしまったあと。 ウィーグラフは悔しくて悔しくて何度も地面に頭突きをした。 握り拳を叩き付けた。 己の不甲斐無さに頭が来る。 そしてそれ以上に主君に腹が立つ。 「あの方はあまりにも孤高過ぎる……畜生、チクショウ!!」 あの人は何もかもを一人で背負おうとする。 たった独りで竜種を退治して、その上に一家臣の命を守ろうとまでする。 そんなのは王にあるまじき行為だとウィーグラフは切に思った。 歯噛みする彼の視線の先には一つの盾がそっと置いてあった。 そうだ。これは火竜を倒す為にベーオウルフが用意した切り札たる鉄盾だ。 なのにも関わらず王はその盾をこともあろうか置いていったのだ。 それが何を意味するのかどんな阿呆でも判る。 火竜の灼熱から己の身ではなく、ウィーグラフの身を護る為に、老王は己の切り札を手放した。 「……ベーオウルフ王……王…」 彼は強すぎた。だから誰も付いて行かないんだ。 いやそうじゃない………誰も付いて行けないんだ。 あの勇者には他の英雄譚に登場する勇者たちが当然のように持っているものを致命的なまでに持っていない。 共に肩を並べて戦える好敵手も親友も居ない。 彼の身を助けようとする多くの仲間もいない。 心休まる家族すらいない。 なのに戦う相手はいつも強大な力を誇る幻想種ばかりだ。 常に独りで我ら民の為に強大過ぎる敵と戦い続ける王。 しかし、ならばその先にあるものは避けようのない死に他ならない。 「冗談じゃない、冗談じゃない!!おれは、おれは最期まであの偉大なる勇者について行くと決めたんだぞ!!」 剣を杖代わりにして腰が抜けて力の入らない下半身に喝を入れる。 恐怖に侵食されつつ心にあの勇者の姿を思い浮かべてなけなしの勇気を奮い起こす。 「おれにだって…あの闘王と同じ勇者の血が流れているんだ! たかが竜種如きに脅えて逃げている様ではベーオウルフ王の名誉に傷が付くだろうが!!」 腹に力を籠めて右足で地面をダンっと踏み締める。 それから大盾を背中に担ぐと若者は王の後を追って全力で走り出した。 たった独りで最強の魔物に挑もうとしている王の許へ加勢に参上するために。 ベーオウルフはウィーグラフと別れてからさらに奥へと進んでいた。 「ウィーグラフは無事にこの魔窟から脱出できていると良いのだが……」 家臣であり同時に唯一の親族でもあるただ一人自分に付いて来てくれた勇士の身を案じながら一人ごちる。 そのためにウィーグラフの元へ盾を置いてきたのだ。 あの盾ならば竜の炎からも何とか身を護れる筈だ。 いやそうでなくては困る。何が何でも若者の身を護って貰わねば割に合わない。 胸に溜まったものを吐き出すように大きく息を吐く。 しかし今して想えばこんな危険な場所に独りではなかったというのが嘘のようだ。 それ位に自分はいつも一人で戦っていたのだなと、ベーオウルフは改めて痛感した。 不意にピクリと全身が発した危険信号を頼りに足を止めた。 気配を殺し壁に体を貼り付けて洞窟の奥の様子を伺う。 どうもこの先は通路よりもさらに広い空洞になってるようだ。 チラチラと目線をせわしなく動かして辺りの状態を探る。 すると、目的のモノがそこに居た────。 絶望を形にすればこういう形になる。 まるで言葉にせずにそう宣言しているかの如き威風堂々とした形骸。 身長2mはある巨体の持ち主であるベーオウルフよりもさらに大きい。 数mは優にあるであろう巨体。 左右に広げた両翼も含めれば、今よりもさらに大きくなることだろう。 細く縦長の瞳孔をした瞳が獲物を探してギョロついている。 剣山の入れ歯でもしているのかとぼやきたくなる強靭な牙の群は恐怖の具現であり。 大木のように太い尾はきっと巨大な岩石の塊も容易く粉砕するに決まっており。 その漆黒色の鉤爪は死神の大鎌よりも切れ味が良いのはまず間違いないだろう。 そして、どんな魔法の鎧よりも堅い真っ赤な鱗が火竜の全身を覆っている。 先程見せ付けられたお陰で奴の灼熱の威力は既に知っている。 確実に下手な宝具よりも威力が上だった。 ベーオウルフはそんな掛け値なしの真の魔物に今から挑まねばならないのだ。 「─────ふぅ」 深呼吸で呼吸の調子を整える。 若干の緊張で高鳴る鼓動を抑え、仕掛けるタイミングを慎重に計る。 今まで戦って来た幻想種とは文字通り桁違いの強さと魔力だ。 この火竜と比べれば、あの禍々しかった巨人グレンデルでさえ可愛らしく見えてくるほどだ。 ベーオウルフはフルンディングとネイリングを静かに鞘から抜いて精神を集中させた。 作戦は至ってシンプルに。 火竜の反撃を一切許さずに一撃必殺で決着をつける。 長期戦にはまずならない。 むしろ一瞬で勝負を決められなければこちらが負ける。 最後に一度だけ静かに、ゆっくりと息を吐いて。 「………よし───神々よ、勝利を我が手にッ!」 物陰から一気に躍り出た。 飛び出しながら右手の魔剣を竜へ目掛けて投擲する。 赤い猟犬が一直線に竜に向かって噛み付き掛かった。 そして英雄は魔獣の首を刎ね落とす為に怒涛の勢いで懐まで詰めていく。 魔剣の命中によって衝撃と共に爆風が生じた。 間違いなく竜に命中した。 ……好機! 「オオアアアアアアアアッ!!!」 竜種の持つ凶悪な威圧を跳ね除けんばかりの気合でベーオウルフは間合いを詰め終える。 だがその突進は突如横合いから出現した巨大な尾によって阻まれてしまった。 短い悲鳴を上げてベーオウルフの体が薙ぎ飛ばされる。 宙を舞い地面に墜落する。苦痛の声を吐き出して勇者は大地に倒れ込んだ。 赤い魔剣と火竜の衝突によって生じた砂埃が徐々に晴れていく。 ありえないことに土煙の中から五体無事な竜のシルエットが出現した。 そいつはまるで人間のようにブルブルンと頭を振り意識を覚ます動作をしたあとギッと勇者を睨めつけた。 血走ったギロリとした両の目玉が魔物の怒りを如実に表している。 「ば………バカ、な…ッ!?」 さしものベーオウルフも有り得ないと愕然とした表情をしていた。 火竜のあの様子ではフルンディングの攻撃が殆んど効いていないと判断するしかない。 魔剣の一撃で火竜の体力の半分位は削れると踏んでいたのに、その結果は殆ど効果無しでは笑うに笑えない。 おまけに奴の魔力が集束し高まっていた。 やばいさっきのアレがくる───!! ダメージでまだ起き上がれないままでいるベーオウルフの方向へ魔物はガパッと上下に剣山が並ぶ凶悪な顎を大きく開く。 竜の口の中に魔力が渦を巻く。 小さく灯る赤い光点。 それが段々と大きくなっていき。 火竜は長い首を一度だけ仰け反らせて……。 ────全てを焼き滅ぼす灼熱の劫火を吐き出した!!! 視界内と周囲が朱色に輝く。 必死に肩膝を立たせるまでなんとか体を起こしたベーオウルフ。 だがどうやっても回避が間に合わない。獄炎が彼の体を焼き尽くすだろう。 周囲の物を蒸発させながら地獄の大火炎が一直線に勇者に襲いかかる。 一瞬後の自分の死に思わず眼を瞑る老王。 しかしそれよりも早く黒い影が老王の前に躍り出た。 ウィーラーフ 「───大鉄盾の勇士───!!」 ベーオウルフの視界が真っ赤な灼熱から、唐突に見覚えのある背中に切り替わった。 その前方には鈍く輝く鉛色の光が展開されている。 「ウィーグラフ……?」 炎と王の間に割り込んだ若者は足を力強く踏ん張りそして、 狂ったような怒号を上げて竜種の暴力に振り絞った勇気で対抗する。 「うおわああああああああああ!! 我が名はウィーグラフ!!彼の偉大なる闘王ベーオウルフの血統の一人なり!! 火トカゲ風情に!火トカゲ風情が我が王を焼こうなど100年早いぞ分を弁えよ獣ッ!!!」 悪夢のような灼熱の暴力を前にウィーグラフは一歩も譲らなかった。 孤高なるこの王の力になる為、王を護るため、若者は何が相手だろうと一歩たりとも譲る気は無かった。 その決意を胸に抱き彼はこの地獄の底まで参上したのだ。 そんな覚悟を決めた勇士ならばこんな事で退くほど弱くは無い! 洞窟内を朱に染め上げた灼熱が消えていく。 肩で息をしながらウィーグラフは地面に膝を着いた。 若者の盾は竜種の火炎をなんとか凌ぎ切ることに成功したのだ。 盾の損耗具合を考えるとあと一度はなんとか耐えられるだろう。 ただし二度目はかなり際どい綱渡りになるだろうが。 「ウィーグラフ!貴公は何を考えているんだ!!」 とんでもない無茶をする臣下に老王が叱咤する。 だが臣下は王の叱咤など意にも介さずただ真っ直ぐな眼で王を見詰め、最敬礼をした。 「はぁはあ。ベーオウルフ王、ウィーグラフ加勢に参上致しました。御命令を!」 「貴公は……」 そんな若者の姿に王は思わず言葉を詰まらせた。 かつてこれほどまでの勇気を示してくれた者を見たことがあるだろうか? ……いや無い。断言してもいい。 最強の竜種を相手に一歩も退かずに立ち向かう勇気を持った勇士を己はウィーグラフ以外に知らない。 かつてない感動が老王の胸に湧き上がってくる。 しかし、そんな王の胸に沁み込む感動は竜の猛烈な咆哮音によって掻き消された。 咆哮に驚いたウィーグラフが盾を構えてベーオウルフの所までジリジリと後退してくる。 「王どう致しますか!?」 「ネイリングで奴の首を絶つ、鉄盾を私に!」 指示に従いウィーグラフはベーオウルフに鉄盾を渡すと自身も名剣と青銅製の盾を装備した。 「じ、自分も戦います!」 若者のその言葉に王は大きく頷くと、大鉄盾を前面に展開し再度突撃を開始した。 その後に続くウィーグラフ。 火竜もそれに合わせて今度は火炎放射ではなく、火球による攻撃を仕掛ける。 霰のような勢いで飛んでくる無数の火球弾。 展開した盾を命綱にして強引に歩を進めて竜との間合いを詰め寄っていく。 「ウィーグラフ私の盾を持て!」 合図に合わせ鉄盾をウィーグラフに持たせ、右手のネイリングを激しく回転させる。 威嚇する猟犬の回転音を掻き消すように光線のような灼熱がまたしても竜の口から発射された。 ベーオウルフは盾の影から飛び出し火炎放射をネイリングで斬り付ける。 するとベーオウルフの身体はまるで瞬間移動したかの如く消失し、火竜の頭上に出現した。 「セイヤァアァアアアア!!!!」 渾身の力を篭めて名剣を火竜の首に振り下ろす。 幾多もの戦いを乗り越えてきたイングの古宝と呼ばれる勇者の名剣。 これを持っている限り彼の戦いは安泰だとされて来た力の象徴ともいえる剣。 堅い紅鱗に覆われた火竜の長い首を刀身が喰い込む。 文句無しの会心の一撃。 完全に振り下ろしきられたベーオウルフの腕。 しかしその瞬間。 甲高い金属音を響かせて、尖輪の名剣は真っ二つになった。 「な──!!??」 「ベーオウルフ王ぉぉぉ!!お逃げください!!?」 「グガァッギャアアアアアアアアアア!!!!」 英雄の驚愕する声。 家臣の悲痛な叫び。 そして火竜の恐ろしい雄叫び。 三者三様の叫びが重なり合った。 火竜はベーオウルフの攻撃に耐えると瞬時に首を鞭のようにしなせる。 その竜の首の動きに反応してベーオウルフも身体を逸らし始める。 首につけられた勢いのままで断頭台の如き加速で閉じられる上下を向いたの牙。 目視できない程に速く、そして重い一咬み。 火竜の渾身の一撃は、ベーオウルフにとって痛恨の一撃となった。 「う───おあ”あ”あ”あ”あああああああああ”あ”あああ”あ───!!!!!??」 ベーオウルフの首筋から鮮血が噴出す。 避け切れなかった竜の一撃は英雄の首筋を掠め血管を傷付けていた。 「ベーオウルフ王ーーーーっ!!!!」 ウィーグラフの悲鳴が洞穴内に轟く。 その光景に若者は思わず地に膝をついてしまった。 英雄が今し方受けた傷は誰がどう見ても致命傷だ。 あれは助からない。王だってもう戦えない。 「王……」 絶望にがっくりとうな垂れるウィーグラフ。 「ぬ、おぉ、オオ!!」 しかし、彼が信頼し尊敬した主君はどんなになっても超人のままだった。 「え?」 馬鹿みたいな言葉が若者の口から零れた。 信じられなかった。 いま目の前で起きた、いや、起きている光景が信じられなかった。 「ハァアアッ!!シッ、ディアッ!!」 鈍くだが軽快な重音が響いている。 竜が。竜の首が跳ね上がっていた。 あまりに信じられない光景が彼の目の前で繰り広げられていた。 王は首から夥しい出血をしながら、それでもなお闘っていたのだ。 しかも────素手で。 さらに信じられないのがその攻撃で火竜の首が弾き飛んでいるのだからもう夢を見ているとしか思えない──! 剣の様な竜の歯牙をかわしてベーオウルフは拳を叩き込む。 ベキリと痛々しい音と共に竜の牙がへし折れた。 悲鳴のような猛り声が火竜の口から迸る。 苦痛に耐え切れず竜が滅茶苦茶に吐いた火炎が周囲に燃え広がる。 ベーオウルフは自分に降りかかる焔を一切気にせずに火竜頭部に飛び乗ると、鉄拳で右目を打ち抜いた。 豪快に弾け飛び散るゼラチン質。眼窩より噴出す鮮血。 ビリビリと洞窟を揺るがすドラゴンの悲鳴。 ヨロヨロと低下していく魔物の力。 その隙を最後の好機と踏むや否やベーオウルフは最後の力を振り絞り火竜の首に回るとその剛力で竜の長首を絞め始めた。 首を絞めている人間を振り落とそうとぶおんぶおんと首を激しく振る竜。 しかしそれでも勇者は首を絞める力を緩めない。絞め殺す腕を止めない。 ベーオウルフも必死なのだ。 もう勇者にも力は残っていない。 もしここでチャンスを逃せば絶対に勝ち目が無くなってしまう。 両者の死に物狂いの力比べと根競べが続く。 次第に火竜の動きが無くなっていき。 そして……火竜の頭がついに地面を舐めた。 ベーオウルフと火竜の戦いは燃え盛る焔の中でついに決着を迎えた。 フラフラと竜の首から手を離して同じ様に地面に横たわるベーオウルフ。 「王!御無事ですか!?」 「ウィーグラフよ……火竜に、止めを……」 「え?ハッ、ハイ!判りました!」 息も絶え絶えに王が忠臣に命を下すと、若者はそれ従い火竜に止めを刺した。 竜が完全に息絶えたのを確認するとウィーグラフは王の首の止血を試みた。 若者が施してくれている手当てをぼんやりとした意識で眺めながら、 たったいま最強の幻想種である竜種を見事仕留めた英雄は考える。 ”もう時間が無いな……。出血よりも体内に入った火竜の毒の方が問題だ” 「ウィーグラフよ、宝を、竜の宝を、確認するのだ……」 「宝、ですか?ハッ!直ぐに!」 王の言葉に慌ただしく返事をするとウィーグラフは此処よりもさらに奥へと足を踏み入れていった。 そしてソレらを発見した。 「これは……!?」 若者の驚きは無理もなかった。 金銀財宝。 まさにそういう言葉通りのものがそこには存在していた。 夥しいまでの宝の山。 無数の煌きを放つ宝が竜が吐いた焔の光に照らされてキラキラと輝いている。 ここまで来ると宝箱の中の宝物ではなく宝物庫の中の宝物と言っていいようなレベルの量なのだ。 「これならばきっと王も御喜びになられる筈だ!」 ウィーグラフは宝の一部を抱えて一目散にベーオウルフ王の許へと退き返しこの事実を報告した。 ウィーグラフが王の許へ戻った時には既にベーオウルフは瀕死の状態だった。 「左様かそれほどの財宝があったのか。それならば民も喜ぶことだろう」 瀕死の老王は家臣の報告を受け民が多くの宝を手に出来た事を心から喜んでいた。 「………これでもはや憂いる事はなにも無い」 「ベーオウルフ王!!?」 若者は目に涙を浮かべて王の名を呼ぶ。 「ウィーグラフよ、良く聞くのだ。私の亡骸は、火葬して岬に埋葬するのだ」 「……岬に、火葬ですか?」 若者は王の言葉を反芻する。その意図がいまいち掴めなかった。 「そうだ。そして、そこに小高い塚を、築くのだ」 つまり岬に大きな王の墓を岬に作れと言う事なのだろう。 なるほど確かにそれは良い。岬に佇む塚はきっとこの王の墓に相応しい筈だ。 ウィーグラフは内心喜んだ。 王の自分の為にささやかな願望を口にしてくれた事が若者には嬉しかった。 やはり無欲な王だと言えども墓は立派な物が良いに決まっている。 そうだそうに違いない。 「そうすれば航海する者達の目印になろう」 だが若者の思惑とは全く違った意図を王自身が口にした。 「……王……仰せの、通りに…!」 臣下は震える唇で、しかしハッキリと王の命に了解した。 彼の誇り高き主君はどこまでも真の勇者だったのだ。 自身が死ぬ間際でさえ王は弱者の味方であり、最後の最期まで人々の守護者であったのだ。 決して驕らず、臆病な部下を蔑まず、たった独りだったにも関わらずそれでもなお最後まで闘い抜いた孤高の闘王。 そんな気高き生き様にウィーグラフは涙するしか出来なかった。 「それと、ウィーグラフ……我が武具は…」 蚊の飛ぶような掠れた声で王が続ける。 「解かっております。王と共に埋葬致しますので御安心を」 若者は王が最後まで口にするのを待たずに先を言った。 しかし、王は弱々しいが確かに首を横に振り。 「いや是非貴公に使って貰いたい。此度の褒美である。貴公の勇気…真に見事であったぞ、ウィーグラフ」 最期にそう若者の勇気を讃えて、孤高の王は永き眠りについた。 そして現在、日本の冬木にて。 孤高なる闘王の戦いは今もまだ続いている。 しかし強敵揃いのこの最上位の戦場であっても、勇者は決して怖れる事は無い。 何故ならば。 あの時と同じく、闘王と共に肩を並べて闘う遠坂という名の心強い味方がいるのだから────。 ──────Riders Side────── 我が名はラメセス二世。 セティ一世の皇太子にして太陽神ラーの血をその身に宿す選ばれし者。 そしてエジプトの最大にして最強のファラオ也。 我こそが太陽神の人世具現者。 我こそがラーに変わり地上を治める神威の代行人。 我が身こそが光の子。 それは英霊の座に祀り上げられてからも変わることはない。 そして、今だからこそハッキリと言えよう。 認めることが出来る。 初めて我が眼前に姿を見せた君は。 誰よりも輝かしい筈のこの御身よりも、神々しくそして眩しく視えたのだ────。 あの時受けた衝動こそが、我が愛の始まりだった。 俺様には兄が一人居た。 しかし兄は神々の加護が薄かったため親よりも早くに没してしまった。 そうして亡くなった兄に代わって俺様は王家の長男として扱われ、 父であるセティ一世の側近として政治や戦争、建築事業などの手助けしながら健やかに逞しく成長していく。 そうやって王子として忙しい日々を過ごしながら時は流れ。 俺様にとってついに運命の日がやってきた。 「ファラオ、その婦人は?」 ファラオであるセティ一世の隣に口では伝えきれぬ程の美貌の主が佇んでいた。 「ああ紹介しよう。彼女はネフェルタリだ」 「はじめまして王子。ネフェルタリで御座います」 セティ一世が連れて来た女が俺様に対して優雅に礼を取り……そして優しく微笑んだ。 俺様はあの時の胸より湧き上がる衝動を決して忘れはしないだろう。 我が魂に深く刻まれた君の微笑。 何があろうとも消える事はない最初の一幕。 ───君と俺様はこうして出会った。 俺様が最初に君へ抱いた感情は、感嘆でもなく、喜びでもなく、哀しみでもなく、理不尽な怒りだった。 ネフェルタリの微笑を視た瞬間に体中から湧き上がったのは間違いなく怒りだ。 なぜ怒りなどが込み上げて来たのかその時の俺様には理解出来なかった。 無理もない。何もわかっていなかったのだ、ネフェルタリの事は勿論己自身のことさえも。 その神々しいまでの眩しさを認める事が出来ない。 そんな簡単なことにさえあの時の俺様は気付かなかったのだ……。 それからネフェルタリはセティ一世の薦めで王宮に逗留することになった。 ファラオの決定である以上は王子と言えど異を唱える訳にはいかない。 だがそのときの俺様は理解不能の激情のせいでネフェルタリの逗留には反対だったのだ。 セティ一世はそんな俺様の反対を押し切ってネフェルタリを逗留を正式に決定させた。 しかし今だから声高らかに叫ぼう! 父セティ一世よ、御身のその判断は後の歴史に末永く残る程のファインプレイであったと! 有り難う有り難う人間父よ!我はこの感謝は決して忘れぬぞ! よってその偉業を讃えるため豪勢な記念碑を建てておいた。 草葉の陰から記念碑の出来に満足してくれ人間父セティ一世よ! そうした結果、自然と俺様とネフェルタリの交流が始まることになった。 最初の邂逅に感じた謎の怒りの真相を確かめるべく、俺様は度々ネフェルタリの許へ足を運んだ。 初めの内は二人の関係はギスギスしたものだった。 主に上記の理由により俺様の方が敵対心や懐疑心を持ったまま接していたからだ。 しかし、ネフェルタリの方はいつも自分の許に訪れる俺様を歓迎しもてなしてくれた。 明らかに俺様が不機嫌であったり、敵対的であってもあの女はそんな自分を優しく歓迎した。 そんな不思議な包容力を持っていたネフェルタリの優しさに包まれる様に、 俺様は何度目か訪問を重ねるに連れて次第に己の中にあった謎の怒りの感情は薄らいでゆき、 次第にはネフェルタリの許へ行くのが楽しみにさえなっている自分がいた。 元々エジプト貴族の出であったネフェルタリは王家の人間にも劣らぬ優雅さと気品を具え持っていた。 その美しさと優雅さの資質は瞬く間に宮殿内に居た女の誰よりも貴人であると評判になった。 そういう俺様もネフェルタリと過ごす時間は他の女達では決して得られない充足した時を得ることが出来た。 敢えて言葉にするならば、混じり気の無い純粋な満足感。 そういった類の幸福感を実感したことは今までに一度も無かったのだ。 そのため俺様は公務(セティ一世の政務など助手)の合間に時間を作ってネフェルタリとの逢引を繰り返した。 しかし問題も多かった。 建築事業や外政の公務の時は良いのだが、戦争時は事情がガラリと変わってしまう。 何故なら他国との戦争の際には俺様が軍団の指揮を執らねばならないからだ。 そういった事情により永くネフェルタリと逢えない日々もあったりした。 戦時のフラストレーションと言ったらもう勢い余って軍の指揮を放り出してネフェルタリの待つ宮殿に蜻蛉返りしたり、 ネフェルタリと逢引したさに一ヶ月はかかる筈の戦況を七日で決着をつけてやったりした程に良くも悪くも俺様を情緒不安定にした。 そんな俺様とネフェルタリの逢引で一番愉しかったものは何と言っても建造物や遺跡の案内をしてやる事だった。 セティ一世の元で建築事業にも携わっていた俺様は建築に関しては類を見ない程の才能と知識そしてセンスがあったのだ。 自らが建てた建造物をネフェルタリに披露し解説してやるのは自分の作品を自慢する芸術家のような心境と言ってもよく、 毎度案内の度に男子の尊厳を賭けた緊張と興奮と悦びとが混ざりあった妙な高揚感があった。 ネフェルタリも俺様のそんな男心を察していたのか見学中はコロコロと表情を変え、驚き、上品に笑ってくれた。 それはこの上なく、本当に楽しい一時だった。 「凄いのねラメセス。貴方の建てた神殿や建造物はどれも素晴しかったわ! これらにはラーを始めとした神々を祀るに相応しい輝きがありましょう!」 ラメセスⅡの建てた数々の碑や神殿に興奮した様子でネフェルタリが喝采を贈っている。 「そ、そうか……?いや、そうかそうか!やはりネフェルタリもそう思うか!?」 「ええもちろんよ!」 「そうだろう!いやな!実は俺様もそうじゃないかとは思ってはいたのだ!フッハッハハハハハッ!」 そして心奪われている女性からのこの上ない喝采を受けて満更でもない様子で照れ笑っているラメセスⅡ。 「オホン!そ、そうだ。そのうち俺様の気が向いたらなのだがな……」 ラメセスⅡは照れ隠しの大笑いを止め、咳払いをして場を仕切り直すと再度別の言葉を紡ぎ始めた。 「え?なにラメセス?」 「お、お前にも何か神殿を建てて贈るのもよいかも……な。 ま、まぁ俺様の気が………向いたらではあるのだが…!」 「本当に!?」 ラメセスⅡの言葉に眼を輝かせて反応するネフェルタリ。 その美しい貌がラメセスⅡの顔のすぐ近くにある。 その瞳は明らかに期待の色が滲み出ていた。 「き、気が向いたら、だ!後のファラオであるオオオ俺様がッ! 女如きの為に神殿を一つ丸々建てるなど普通では絶対に有り得ぬ! なな何かの気まぐれでも起こらぬ限りそんなことは当分起こり得ぬわ!」 ラメセスⅡはプイっと顔を明後日の方角に逸らして一気に言い訳染みた台詞を捲くし立てた。 心臓が激しく高鳴っていた。 「ふふそうね。でも、その時が来るのをとても愉しみにしています」 少し残念そうにしてネフェルタリは笑った。 「……………………………待ってるがいい……」 ラメセスⅡはネフェルタリには決して聞こえない大きさで決意を込めて囁いた。 ファラオを褒めれば天を舞う。 ネフェルタリの言葉に気を良くした俺様はそれからさらに積極的に建築事業を行ないその才能を磨き上げた。 建築技術とそれに関わる様々な知識、それと建造物の美しさに関わる美的センス。 それらを現段階よりも数段跳ね上げるべく多くの建築に関わり練習と実験と研究を重ねた。 何のためにそんな真似をしたかなどいちいち聞かなくともわかるだろう。 全てはネフェルタリに贈るに値する、相応の美しさを揃えた神殿を作り上げるためだ。 この時点での俺様の建築技術ではネフェルタリに贈るに値する物は造れない。 故に贈るに値する物が生み出せる高みにまで上る必要性が生じたまでのこと。 後の世に語り継がれる建築王の二つ名を持つファラオはこうして生まれることとなったわけだ。 そんなネフェルタリとの幸福な日々を繰り返しながら月日は流れ。 まもなくして俺様はお前を妻に迎え入れた。 しかしそれは王家や貴族の間に有りがちな政略結婚などではない。 俺様は一人の女性としてネフェルタリを王家の──否、我がラメセス二世の妻として迎え入れたのだ それからは幸福の日々だった。 共に語り合った。 共に水浴びをした。 共に俺様が手掛けた建築物の見学をした。 共に弓の腕前を披露した。 共に笑った。 共に愛し合った。 そして、子を生した。 俺様が王に即位してからもその幸福は変わらなかった。 むしろ幸福は増したと言っても良いだろう。 ネフェルタリ。 我が最愛の妻ネフェルタリよ。 お前は美しいだけでなく聡明にして有能で完璧な妻だった───。 「ラメセス、明日は式典なのですけれど衣装の方はどうするのでしょう?」 「明日のは豊作を神々に祈願する為の式典。俺様はこれを纏おうかと考えているのだが……」 「アナタ、そちらよりはこちらの方がよろしいのではなくって?豊作を祈願する式典なのでしょう?」 「む?そうか、そうだなネフェルタリがそう進言するのならばそっちにしよう」 「それと地方から届いた連絡なのだけど、いつもの手筈に沿って片付けておきましたよ。 だからアナタ今夜はゆっくりと休んで明日の式典に備えて下さいな」 「なに?そうかそれはすまぬなネフェルタリ礼を言うぞ」 「いいのよわたしは貴方の妻なのだから。そうでしょう?」 「………予定変更だ、寝るのは後だ!さあ寝所へゆくぞ!夫婦の営みだ!」 「ら、ラメセス!駄目よ明日の式典に備えなけれ───」 「式典など知らぬ!ファラオの夫婦の営みを邪魔する輩は極刑だー!」 「きゃーあ、あなたー!」 君はファラオの政治を影から支え、王宮に数多く居た妾達を纏める上げる力を持っていた。 「貴女達、わらわ達の役割は解かっていて?」 「ネフェルタリ第一王妃様……」 「いいこと?わらわ達の役目はファラオを支える事。それに終始します。 ファラオであるラメセスⅡを支え、ラメセスを愛し、ラメセスを守り、ラメセスの子を産む。 それがわたしたち王宮に仕える女の役割なの。 貴女もラメセスの女であり、わたしもラメセスの女の一人」 「しかし……ネフェルタリ様はわたしたちとは───!」 「しかしではないわ。わらわたちに必要なのはラメセスに捧げる愛情のみ。 ましてやラメセスの寵愛の取り合いなど無意味なの。わたしも貴女達もそれは変わらないの」 「……はいわかりました」 「ええ結構。ではラメセスのところへ行きましょう。あの人がわたしたちをまだかまだかと待っているわ」 「「はい!」」 褥での営みも見事なもので女としての文句の付け所がなかった。 そういう幸福な時間がゆっくりとゆっくりと過ぎていった。 それを反映するかのように我が祖国エジプト王朝も繁栄を極めた。 それは完全に衰退した状態から過去最高の繁栄を見せたほどだった。 しかし国の繁栄は俺様の力だけではない。 きっとおまえが俺様の隣に居てくれたからこその繁栄だったのだろう。 そういえばお前には腰を抜かすほど驚かされたこともあったな。 俺様が永き生涯において最も驚いたのはあの時だよ。 お前がカデシュの戦いに同行すると言い出した時さ。 カデシュの戦いはムワタリ大王が率いるヒッタイトとの戦争の一つだ。 当時のヒッタイトは最新の騎馬術に戦車戦術や、世界で初めて鉄の生産・実用化に成功して鉄器武具を所有し、 既に民主主義的性格を有する法典まで作っていた当時世界最先端の多民族国家だった。 要するにこれ以上に無い程に危険で手強い敵との戦争によりにもよって君は同行すると言ったわけだ。 しかしただ何となくで同行すると言い出した訳じゃない。 戦争の厳しさ、恐ろしさ、そしてそれに伴うリスクを全て承知した上でおまえは俺様に同行すると言ったんだったな。 良く覚えているぞ。あの時のお前の言葉を。 「馬鹿を言う!それがどういう事か理解していないのか!」 「理解していますとも!」 叱り付ける様に言うファラオと凛とした態度で言い返す王妃の言い合いが続く。 「解しているのならば───!!」 「理解しているからこそネフェルタリは貴方に付いて行くのですラメセス!」 「もし万が一にでもヒッタイトとの戦に負ければネフェルタリ、君はムワタリに捕らわれる羽目になるのだぞ!? 君は美しい、どんな男も放っておく訳が無い!そんな美貌を持つ女が戦場にノコノコと現われてみろ! 連中はこぞって我が先だ我が先だと醜悪で野蛮な欲望に舌なめずりしながらお前に襲い掛かるに決まっておるだろう!!」 最愛の女の身に降り掛かる最悪の結果を想像し怒りで身を震わせるラメセスⅡ。 「ならばラメセス、答は一つです」 「……なに?」 「わたしを他の男に奪われたくないのなら……この戦必ず勝って下さいな。 そしてわたしは貴方に勝利させるため貴方と共に戦に赴くの。 この身には神々の加護が付いています。その加護がアナタに勝利を与えることでしょう」 「………………」 その言葉に思わず言葉を失うラメセスⅡ。 絶対的な信頼。 夫が必ず護ってくれると信じきった瞳。 故に怯える事など無いのだとネフェルタリの綺麗な瞳が雄弁に語っていた。 ラメセスはネフェルタリに背を向ける。 「…………いいだろう。ヒッタイトなど皆殺しにしてやる。君は誰にも渡さぬ。 お前の唇も、お前の肢体も、お前の愛も、すべて!全てファラオである俺様のものなのだ!」 「ええそうよ。わたしの全ては貴方のもの。だからラメセス、国を、そしてわたしを、守って……」 怯えをひた隠して気丈に振舞う君が居たからこそ苛烈なあの戦いに勝つ事が出来たのだ。 あの絶望的な戦況から巻き返すことが出来たのはまさに奇跡と言える所業だった。 エジプト軍はヒッタイト軍のスパイに偽情報を掴まされ、見事に敵の罠に陥った。 挟撃奇襲に遭いあっという間に壊滅するラー軍団。 四分の一の戦力を失いラメセスⅡ率いるアメン軍が敵の中に孤立してしまう。 だがしかし、そんな状況にも陥ってもラメセスⅡは脅えも怯みもしなかった。 兵の誰よりも勇猛果敢に太陽の戦車を駆って敵陣深くへと切り込み、騎乗槍を振るい、否定の強弓で敵を射抜いた。 全ては同行させた妻ネフェルタリを死守せぬがゆえ。 そんなファラオの神の如き闘争心に兵たちも王に続けと果敢に奮闘し、壊滅寸前の戦況に歯止めをかけた。 そうしてラメセスⅡとアメン軍の獅子奮迅の我慢比べがついに実を結び、後続の軍団がアメン軍の救援に駆けつけたのだ。 その援軍によってとうとう形勢が逆転し、ラメセスⅡは敗北必至の状態から見事巻き返すことに成功したのだった。 あの時の戦が恐らく生涯最高の死に物狂いの奮闘っぷりだったろうと思う。 怖かった。 ネフェルタリが他の男に奪われる事がとてつもなく恐ろしかった。 だからこそ戦えたのだ。 ネフェルタリを奪われる恐怖に比べれば最高品質を誇る大軍に一人で立ち向かう方が遙かにマシだと思えたほどに。 その甲斐もあってカデシュでの戦いはエジプトとヒッタイトの世界最初の正式な戦争録となり、 また同時に世界初の正式な和平交渉によって両国の戦争は終結を迎えた。 この人類最初の戦争録と讃えられる俺様の偉大な伝説の一つに、 ネフェルタリよ…君の名が俺様と共に刻まれていると思うと嬉しくて仕方が無い。 しかし出来ることならば今回のようなのはこれっきりにして貰いたいものだ。 なんと言っても俺様の寿命が縮んでしまうからな。 自身の身の危険を承知でなお夫に尽くし支えるその精神。 この一件でネフェルタリ。お前が心身ともに強く美しいという事が証明された。 俺様の君への愛もより一層深く大きな物へとなった。 「今回の神殿もまあまあの出来栄えだな」 小規模の建造物を見上げながらラメセスⅡはまずまずと言った表情で頷いた。 「そう?わたしはいつもよりも綺麗だと思うのですけど」 その隣には妻のネフェルタリが寄添って感想を述べている。 「俺様的には我が像の出来がいまひとつ納得がいかぬな」 「ふふでもラメセス?あのアナタの像、少し男前ね?」 不満気なラメセスⅡの顔を眺めながらネフェルタリは稚気の混ざった笑顔を彼に向けた。 「な何を言うか!本物もあんな顔だ!!」 「でもあの像少しばかりお鼻が高くなってて彫が深くなっていますよ?」 実際ネフェルタリが言うようにラメセスⅡ像は何割か”本物よりも美化されて”いた。 それをブンブンと首を振って否定するラメセスⅡ。 「そ…そんなことはないぞ! きっと若干奴隷たちや大工の手元が狂ったんであろう。た、他意などないぞ!」 「そうなの?」 楽し気に夫を突付いてくる妻に流石のラメセスⅡもたじたじのようである。 「あ、そうであった!ネフェルタリ!あの像!あの像はどう思う!?新しく建てたのだが!」 このままでは不利と悟ったラメセスⅡはわざとらしく声を張って少し離れた場所にある像を指す。 そんな可愛らしい夫の様子につい上品に笑う妻。 「な、なぜ笑うか?」 「だってあの石像って元の持ち主はアナタの父君のセティ一世の物だって前に言ってなかったかしら?」 「ナゼソレを!!?」 何故かタネを知っているネフェルタリに大げさに驚いてしまうファラオ。 「アナタがわたしに教えてくれたのですよ?この辺りに物見遊山に来たときに」 そういわれれば確かに言った覚えがある。 というかネフェルタリに良い所を見せたくていくつもの遺跡や建造物の来歴や解説を良くしてやった。 そのためネフェルタリの建造物に関する知識は中々の域であった。 「いや、よいかネフェルタリ? ファラオの物はファラオの物。と言う格言があるようにセティ一世の建てた物は即ち俺様の者でもあるわけだ」 などという超ファラオ様理論を展開して妻の丸め込みに入るファラオ・ラメセス二世。 しかし妻は夫よりも一枚上手だった。 「でもアナタと像の顔が全然違うのが一目で判ってしまいますよ?」 常識人でもあるネフェルタリのご尤もな意見によって丸め込みはあっさりと粉砕されてしまった。 「…………やはり判るか?」 数秒の沈黙。そして悪戯がバレた子供のような表情で確認を取るラメセス。 「ええ勿論」 夫の質問に優しくしんみりと頷く妻。 「うーむ、やはり名札の部分を”ラメセスⅡ”と書き変えただけでは駄目か……」 妻の解答を聞き腕を組んで唸り出すファラオ。 きっと彼の脳内では他人の物をどう偽装するかについて会議が開かれているのだろう。 「クスリ。イケナイ人ね」 まるで子供のような事をする夫に身体をもたれ掛けさせながらネフェルタリは幸福そうにそっと眼を閉じた。 ラメセスⅡもそんな妻へ何も言わずにそっとその細い肩を抱き寄せるのだった。 それからラメセスⅡは建築王の異名に相応しい働きをしていった。 ある建造物は己自身の手で建て。 ある建造物は補修と補強を施し。 ある建造物は既にある建造物にラメセスⅡがさらに手を加えて建て直した。 我が夢を君に。 我が愛を君に。 我が至宝ともいえる女性に捧げるに値する価値を持った神殿を君に贈りたい───。 世に名高いアブ・シンベル大神殿と小神殿はそんなラメセス二世の愛と夢の具現でもあった。 大神殿は太陽神ラーを、小神殿は美の神ハトホル女神を祭神にした神殿である。 それが何を意味するのかは語るより明白だ。 大神殿を己のために、そして小神殿を妻のために。 それは二つで一つの夫婦神殿とも呼べるラメセスⅡ渾身の最高傑作。 小神殿の入り口に飾られたネフェルタリの石像は二体。 同じく入り口の前にある計四体のラメセス像の間に挟まれている。 そうまるで夫に守られているかのように。 ラメセスとネフェルタリの六人の子供達の像も夫婦像の足元にそっと建てて置いた。 そして、それ以上に彼は妻の石像の大きさにも拘った。 通常では王妃などの石像というのは小さいものだ。 比率で言えば精々ファラオ像の半分程度。膝から下程度の高さしかない。 古来よりエジプトにおいては王であるファラオこそが至上であり王妃はファラオのおまけ程度の存在に過ぎぬためだ。 だがラメセスⅡは違った。 ファラオである己の像と変わらない大きさでネフェルタリの石像を建てたのだ。 そのことをラメセスⅡは微塵も後悔していない。 最愛の妻のために王家が代々積み重ねてきた歴史を踏み潰す。 彼は王家の積み重ねてきたものと比較してなお妻への愛情を選んだ。 アブ・シンベル小神殿に刻まれたネフェルタリの絵。 そこには死後に神となったネフェルタリの姿がある。 こうして彼女はラメセスⅡの愛によりエジプトの歴史上初めて神となった王妃になったのだ。 それがエジプト史上最高のファラオ・ラメセスⅡが愛したネフェルタリ。 世界の遺産として永遠の価値をもったラメセスⅡのネフェルタリへの深愛は永い年月を超えて世界に残り続ける事となるのだった。 我が父ラーの加護に感謝する。 病を患ったネフェルタリが死す前にこの神殿を贈ることが出来、我はこれ以上ない至福である。 ───あの時の涙を流して喜んでくれた彼女の姿は、我が永遠の至宝となったのだから───。 だから、もう少しだけ待っておくれネフェルタリ。 聖杯の力で必ず君のミイラは取り戻そう。 その後は君の待つ神の世界に還るのもいい。 あるいは現世に君を蘇えらせて、また二人の時を刻むのもいい。 それもすべては君の失われた亡骸を取り戻してからだ。 だから安心して待つがいい。 もう一度、アブ・シンベル神殿以上の贈物を君に捧げてやろう。 だから……。 君の夫の力を信ずるがいい。 ────我、英霊の最強を担いし一角。 陽の力を我が力とする、日なる世界を支配する『太陽王』なり。 我が切なる願いの邪魔立てする者には太陽神ラーの正義の鉄槌を。 戦争において我に敵う者無し。 この戦の勝利者はラメセス二世おいて他になし────!! ──────V&F Side────── 助けろ!ウェイバー教授!第十四回 槍「うおおおおおお!納得いかんでござるぅぅぅう!!!」 F「うわぁぁああ!!!いきなり武士様がご乱心なされたぞーーー!!!」 V「ええい!誰かその槍男を止めろー!教室内での凶器の持ち込みは禁止だとあれほど言っただろうが!」 槍「久しぶりの登場だというのに納得いかんで御座るよ! なんでござるかこのバーサーカーの葛藤と決意は!? なんでござるかこのファイターの熱い戦いは!? そしてなによりも一番腹が立つのは……! 何で拙者を倒した次の日にさり気なくライダーの惚気を聞かされなければならんでござるかー!!?」 V「レギュラー入り早々に幸先が良くないなヤリオ」 槍「やりおと言うなでござる!」 F「しかし進展なしの割には今回も長かったですね……」 V「三人分の過去話だからな、まあこんなものだろう。むしろこれでも短く纏まった方だ」 槍「ただ長文を書けばいいってもんじゃないでござるよ」 F「手厳しいですねヤリオさん!」 槍「だからやりおとry」 V「まあこれで今回の聖杯戦争に参加する大半の英霊の動機が判明したと思う。フラット纏めだ」 F「はい先生!ヘイドレクさんは忌み名である狂戦士の意味そのものを変える為に。 ベーオウルフさんは純粋に遠坂さんの力になる為に。 ラメセスⅡさんは何が何でも紛失した最愛の妻のミイラを取り戻す為に。 アン・ズオン・ウォンさんは守護者のつまらなさと過去の出来事から再度平和な国を築く為。 クリスチャン・ローゼンクロイツさんは自身の経験からこの世全ての病魔の根絶の為に。 そして既に敗退した本多忠勝さんは己の力を試す為に。ですね」 槍「ローラン殿だけがまだハッキリしてないでござるがそれもそのうち出てくるでござろう」 V「だな。身も蓋もない言い方をすればページの都合で今回カットになっただけだ!!」 F「物凄いぶっちゃけた!?」 V「しかし大変だなヘイドレクも。先祖のツケを支払わされる事になるとは」 槍「才能があったばかりの悲劇というやつでござるなぁ。 ヘイドレク殿が一族最高の適性力を持っていなければこんな事にはならなかった筈でござる」 F「それよりも驚きなのがティルフィングさんが実は多重人格だったと言う点ですよ! 小さい子好きの大きなお兄さん達に邪な夢を与えてどうするんです!?」 V「流石にあんな気ティちゃんでは読者が可哀想だろう?というかな誰得なんだあのティルフィングの性格は?」 槍「極一部のマニアック層には大受けでござるよ………きっと、いや多分?否、恐らく?」 V「そしてベーオウルフは今も昔も変わらなかったと言うのが証明されてしまったな」 F「英雄の鑑じゃないですか!最期の最後まで人のためなんて!」 槍「くぅ!あんな勇者とは是非もう一度刃を交えてみたかった……」 V「ただ確実にギルガメッシュタイプの王とイスカンダルタイプの王とは相性が悪いな」 F「もうそれは確実ですね。アルトリアさんがそれを証明しちゃってますし」 V「しかしそんな闘王だが実は化け物かやつは?強すぎるぞハッキリ言って尋常ではない…」 F「そんなにおかしいですかね先生?怪物退治の英雄って結構居るじゃないですか」 V「ああ確かに幻想種退治の英雄は多くいる。だがそれらには共通しているバックボーンがあるもんだ」 F「バックボーンですか?」 V「ああ。そういう事を成し遂げる英雄というのは基本的に神の血を引いていたり、混血だったりと箔のような理由が付く」 槍「確かにヘラクレス殿のようなギリシャ英雄やラーマ殿のようなインド英雄や北欧英雄にはそういう所があるでござるな」 V「しかしこのベーオウルフにはそういったバックボーンが一切無い。それどころか神の加護の有無すら残って無い状態だ」 F「つまり先生はそれらを考えるとこの人の強さは明らかにおかしい、と?」 V「そうだ。エミヤ並におかしい」 F「そこまでいいますか」 V「そしてベーオウルフの臣下ウィーグラフも中々の逸材だな。 もし彼の触媒があれば呼び出してみるといいぞ。そこそこ以上に使える筈だ」 F「盾のサーヴァントついにクルー?」 V「そして今からラメセスⅡについて語ることにするが、語ることは特に無いのであった」 F「ズコー(AAry」 V「ん?語りたいのなら遠慮せずに語っていいぞ?私はノーサンキューだが!さあ好きに語れフラット!」 F「俺だって嫌ですよ!!何が悲しくて他人のラブラブ日記に真面目に感想書くような真似しなくちゃいけないんですか!」 槍「だからライダーには空気を読めと言いたいでござる!昨日の今日でござるぞ拙者との魂を賭けた死闘は!?」 F「確かに忠勝さんがちょっとだけ可哀想ですね…ホロリ」 V「ちなみに話を変えるが、ラメセスⅡの奴は英霊界きっての愛妻家で有名だ。 その度を超した妻萌えっぷりは”○○は俺の嫁!の会” という怪しげな愛妻会を創設しその会長を務めているとかなんとか。あくまで噂に過ぎんが」 F「そんな如何わしい会に会員なんか居るんですか?」 槍「一説によればディルムッド殿とかローラン殿などが密かに在籍されておるとかなんとか」 F「ブハッ!?ディル兄さんとローランさん!?」 V「ローランの奴のオード萌えはともかくとして、ディルムッドの奴はグラニア萌えか!?」 F「流石は愛の逃避行で伝説を残した漢…密かに愛妻家だったんだ……」 V「そういえばFatezeroでも我が生涯に悔い無しと言ってたな、つまりアレはそういうことなのか?!」 F「ところでそのファンクラブって何をする会なんですか?」 V「だそうだがランサー。ファンクラブではなにをするか知っているか?」 槍「噂では延々と嫁自慢をするとかなんとか」 F「どんな会合なんですかそれ……2chの掲示板じゃないんですよ!」 槍「ちなみに基本的には自分の嫁自慢をしながら相手の嫁も誉める会らしいんでござるが 極稀に嫁の嗜好が食い違って嫁の尊厳をかけた夫同士の殺し合いになるとかなんとか」 V「尊厳を賭けたの部分だけ見ると大層な話だが、話全体を見るとなんてしょうもない殺し合いなんだ…」 F「で、そんな会の長をやっているのが今次ライダーであるラメセスⅡさんだと?」 V「まあ作中のあの様子を見ると満更嘘だと思えんのが困りものだな」 F「忠勝さんが言うようにあの人だけが過去話って言うより惚気話でしたからね」 V「さすがスーパーファラオというところなのか?」 槍「それでは此度はここまででござる!では諸君またの来訪をお待ち申し上げる!」 F「しかし何と言いますか、すっかり馴染んでしまいましたね忠勝さん」 V「それが良い事なのか悪い事なのかは知らんがな」
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/1911.html
アフロディーテ(SR) 基本情報 名前 アフロディーテ 種族 神族 ジョブ アタッカー 召喚コスト 20 <タイプ> 慈愛神 タイプ オリンポス HP 350 ATK 20 DEF 20 覚醒 可 超覚醒 可 アーツ 無 CV 菅谷 弥生 アビリティ 召喚 なし 覚醒 エネオブジェリジェネ 周囲に敵軍マナタワー、または敵軍アルカナストーンがあると、HPが徐々に回復する。 超覚醒 クリティカルカット 自身が受けるクリティカルのダメージを一定量減らす。 + エラッタ前のステータス 閉じる Ver3.305~Ver3.309 No 2-004 種族 神族 名前 アフロディーテ ジョブ アタッカー 召喚コスト 20 タイプ 慈愛神 クラス オリンポス HP 350 ATK 20 DEF 20 覚醒 可 超覚醒 可 アーツ 無 キャラクターボイス 菅谷 弥生 トランス 無 アビリティ 召喚 なし 覚醒 エネオブジェリジェネ 周囲に敵軍マナタワー、または敵軍アルカナストーンがあると、HPが徐々に回復する。 超覚醒 クリティカルガード 自身が受けるクリティカルとスーパークリティカルが、通常ダメージになる。 ステータス 状態 HP ATK/DEF 召喚 350 20/20 覚醒 400 30/30 超覚醒 450 90/90 DATA・イラスト・フレーバーテキスト + Ver3.2 Ver3.2 画像 身長 もう少しあると… 愛とは、とても素晴らしいものデス。慈愛、親愛、情愛、ラヴ。愛は全ての根源であり、何よりも尊いものなのデス。愛なくしては人も神も生きていけません。愛とは何よりも優先されるモノ――ですが残念ながらそれを理解できない人々がたくさんいるのもまた事実デス。これはひとえに私の努力が足りない証…。そこで、より多くの愛を伝えるために、私は考えました。言葉で伝わらないなら、音楽にすれば良いのデス!私の愛をもってすれば、この竪琴で誰もが魅了される、めろうでらぶりーな曲を奏でられるはずデス。さらに、世の中には“ばんど”という合奏集団を組んで、皆で熱いぱとすを響かせ合うという風習があるといいマス。皆の想いを重ねて奏でる…これはまさに愛そのもの!私のばんどで、この世を愛で満たしてみせマス!そのためにも、まずは“ばんどめんばー”を探さないと。――【レッドデッドラプソディ】第一楽章 体重 もういらないデス! 主義 博愛 嫌いな女神 みな平等に愛しマス! 担当楽器 竪琴 一言 みんな愛してル! イラストレーター 麻谷 知世 + Ver3.3 Ver3.3 画像 身長 もう少しあると… あら、赤目さん! いつも応援ありがとうございマス!はい! おかげさまで“ばんど”活動はとっても順調デス!最近は“あいどる”とやらも出てきて私たちも負けてられませんから、愛に飢えてる方々のために“らいぶ”をたくさんしてきたところなのデス!私たちの“らいぶすてーじ”はこの世で一番愛が必要なところ…そう、戦場デス!「暴力はよくないデス!」「戦争なんてくだらないデス!」「私たちの歌を聞くのデース!」と、いっぱいの愛を歌うのデス! すると私たちの“らぶ”と“ぱとす”が伝わって、みーんな戦いを止めてくれマス!なかには戦いに夢中であんまり聴いてくれない人もいるのデスが、そういう人はちょっと大人しくしてもらって、念入りに聴いてもらうようにしているのデス!え? どうやって大人しく、デスか? 簡単なことデス!竪琴のカドって、すっごくかたいんデスよ。――【レッドデッドラプソディ】第七楽章 体重 もういらないデス! 主義 博愛 愛 いつも100%デス! らいぶ いつも大盛況デス! 今 全国つあー中デス! イラストレーター ピスケ + Ver3.5 Ver3.5 身長 愛が強ければ強い程! 「ふーん… そんな奴がねぇ」はい! そーなんデス! その方は、私たちの演奏にとーってもかんめーを受けたと言ってくれてるのデス! きっと本物の愛を知っている人に違いないのデス! なぜかその人は水浸しでしたけど…愛の前に細かいことは言いっこなしデス!ショージキ、最近ちょっと自信失ってました… 私たちがどれだけ“らいぶ”で愛を伝えても、いつまでも戦争はなくなりません…私の“らぶぱわー”が足りないのかもって、ちょっとだけ思ってました。でも、こうやって応援してもらえて、愛100%――いえ、ラクシュミーさんに似たあの人と私との相乗効果で、愛200%デス! ――と、……あ! そうデシタ! その人がジャンヌさんにって、“ぷれぜんと”をくれましたよ!「ん? アタシに?」ハイ! なんでも、ジャンヌさんの“ふぁん”の方から預かってきたそうです! さっそく固定の“ふぁん”が付くなんて、ふふふ、ジャンヌさんも隅に置けませんね~!「バッ…か、からかうな! …で、なんだコレ。袋の中に…大…福?」なんでしょう…? うん、お菓子デスね! 愛と餡がたっぷり詰まっていそうデス!「いや… けどさ、いきなりこんなもんもらっても…」あれれ? いらないのデスか? せっかく“ふぁん”の方がくれたのに??「い、いらないってわけじゃないけどさ……こういうのほら、な、慣れてないし、恥ずかしいっていうか… まぁ、あれだ! これはあずかっといて、あとでひとりでよく調べてだな…」ま! あとでなんていけまセン! 愛は旬が大事なんデス! 愛の“しょーみきげん”にご注意をデス! ジャンヌさんが二の足ドカドカ踏むならば、私がそのアンコたっぷりの愛をあ~~ん…「わわわわ! わぁ~~やっぱすっごいウマそうだなあああ!! 特にこの白をベースにした黒い豆のコントラストがなんだかアタシっぽいし、ファ…ファファファ、ファンのひとのあ、愛とかいうのを感じちゃったりなんかしちゃったり、とにかくいただきま~す―――――ん゛ん゛!!!???」あら? どうしました? ジャンヌさん?「ぐ…うぅっ… なんだ…これ…! アタシの中から…何かが…溢れて出て…!」え? え? ジャンヌさん? ど…どうかしたんデスか?「はぁ…はぁ…! ぐ…ぅぁ…熱い…熱くて…冷たくて…うぁっ…!!」 ど…どうしましょう…! 具合悪いんデスか!? 悪いんデスね!!??「あ…ああ… アタシが…バラバラに…なって――」ジャンヌさん!? 大丈夫デスか!? ジャンヌさん!!………ジャンヌ………さん?あのー…もしもーし…。聞こえてマスかー…。ちょーっと冗談にしては過激すぎマスよー…。ほら、そろそろ起きてくださーい。でないと私、そろそろ………グスン…泣いちゃい…マスよー――無駄ダヨ。アタシトノ『リンク』、切ラレタ。!! え…? え…? なんか邪悪なテルテルボーズみたいな… あなた、どこから…?――“忌み種”カ… クソ、ヤツラ、ツマンネェモン使イヤガッテ、頭イテェ…あの…あなたは、一体誰なんデスか…?――アン? アタシ、デビロッタ。『偉大ナル魔女』、デビロッタ様ダ、ゾイ。~【レッドデッドラプソディ】第十楽章~ 体重 愛を軽んじてはダメデス! 持ち歌 『100%愛シテル!』 好きな食べ物 アイス 好きな動物 アイアイ 好きな武術 アイキドー イラストレーター 夜汽車 考察 神族における新たな軽量荒らしアタッカー。 完全にヘラと枠を食い合うポジションなので選択となる。 数値スペック自体はヘラよりも劣るが二つのアビリティが硬さに貢献しているので実質的な耐久力は上。 覚醒でエネオブジェリジェネ。敵施設でしか適用されないが、地味にアルカナ近辺でも回復するのが嫌らしく、荒らしの基本となる外周ムーブにおける回復適用範囲が広い。 超覚醒ではクリティカルカット、クリティカルダメージから10ダメージ軽減する効果で、クリティカルガードとは異なるアビリティである。 最低保障値が15ダメージであるため、根元からのクリティカルダメージを5に抑える事が出来る。 ディフェンダーに捕獲されて根本の保証値で一気に減らされる危険に耐性がある。 マナを産み高修正値のトライブサポートDが付いてくる、お得な荒らしがヘラであるならば、荒らしとしての耐久自体はアフロディーテに分がある。 相手が後続のディフェンダー等に刺されるアタッカーディフェンダー構成を嫌い、ディフェンダーマジシャン構成で防衛してくるならば、 クリティカルカットとリジェネを生かしての外周ムーブで荒らしまわることができるだろう。 無論、素のDEF自体は低いので過信は禁物。 キャラクター説明 過去作ではLoV1とLoV2とLoVRe 2に登場していた。 LoV1、LoV2ではKEI氏がイラストを担当したことで、注目を集めたカードである。 KEI氏は海種のラクシュミーも担当していて、2人で楽器を奏でるようなSPカードも登場した。 関連カード カードデータリンク Ⅰ ver1.3 Ⅱ ver2.5 / SPカード / verRe 2.2 Ⅲ --- + 編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします 名前 コメント 余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。 wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 個人的な日記として使用するのも控えて下さい。 + コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ryougisiki/pages/55.html
双ね鐘楼 236+攻撃1段目 2段目 3段目 虎落笛 623+攻撃 無明の月 214+攻撃 玻璃の月舎迦 421+攻撃 隠しナイフ 22+攻撃(空中可能) 淘の振り袖 6C→214C 玻璃の月 (空中で)236+攻撃 転猫 (空中受身時に)22or44or66+攻撃 無我識 心空妙有 63214+C追加技各種 (AD)直死の魔眼 五景崩落 (ゲージMAX or ヒート中に)41236+C (AAD)直死の魔眼 七景終落 (ブラッドヒート中に)41236+C (LA)無垢識 空の境界 (ブラッドヒート中に)EXシールド成功 双ね鐘楼 236+攻撃 突進技。 追加入力によって派生技に移行可能。 最大攻撃回数は始動を含めて3回 1段目 236A 前進しつつ切り付ける上段。前進距離は短め、発生早め。 236B Aより発生が遅いが前進距離は長い。威力はAと同じ 236C(鐘楼・清姫通し) EXエッジ。ヒット時暗転から確定ダウン。これで〆ると起き攻めの裏表が見えない、見えにくい、見えないかも(不安 派生不可能。 2段目 236A or B or C 斜め下に切り伏せる。浮いてる相手に当てると叩き落しの確定ダウン。 214A or B or C 飛び上がってから切りつける見た目通りの中段技。流石に見てからシールドは・・・出来るか。 発生自体は25Fらしいが、モーションが大袈裟。 3段目 236A 確定ダウンの切り伏せタイプ。ガードさせて不利。叩きつけではないのでループコンが存在する。 236B 切り上げモーションの打ち上げ攻撃、基本的に地上受け身不可。距離が離れてるとスカることがある。 236C 一瞬の溜めから水平に切り抜ける。当たった相手は打ちあがる。空中受け身が可能なのでいまのところ実用性がない。画面端以外でガードさせると裏に回る。 ver1.05からsc可能に。こっから214Cでコンボに行けたり、オリコンやナイフ(バンカー乙だけど)で固めたりできる。 214A or B or C 小足の下段技。ガードさせて5分? ヒット、ガード、空振り時にSC可能。421Cや22C辺りに繋げて固め続行とか。 虎落笛 623+攻撃 読みは「もがりぶえ」 構えから走り出し、通り魔切り。 すべてのボタンがBEに対応しており、溜めるとガード不能技となる。 623A 発生が最も速い。当たると確定ダウン。ガード後密着すると反撃確定。 BE623A 走りモーションが伸び、ガード不能技になる。 623B Aより発生が遅い。当たると相手は打ちあがる。距離次第で2Cなどで追撃可能。こちらはガードされても4Fだけ不利らしい。 BE623B Aと同じくガード不能技になる。 623C(忌み斬り虎落) EXエッジ。Bの強化版。ほとんど受け身不能。 ver1.05では引き剥がし技に。これで引き剥がしてギリギリ5Bなどで拾える。 BE623C こちらもガー不に。 無明の月 214+攻撃 ムーンサルトから斬りつける中段技。 214A 飛んだ後に水平に斬りつけるため、中段なのにしゃがんでる相手には当たらない、なんだか扱いにくい技。 ただ、空ガ不能なこともあり、よく空中に行こうとする相手に立ち回りで出してみるのも有りと、少し前から 用途が見直されてきた。 当たると壁まで吹っ飛び、更に拾えるのでコンボを伸ばすには必須。 式の頭の後ろにも若干判定があるらしい。 ガード、ヒット、空振り時にSC可能。ただし受付時間が短い。 214B ムーンサルトから斜め下を切りつける。全ビートから使えば壁際でも中段として機能するがガードされれば反確。 当たると確定ダウンを奪える。 ガード、ヒット、空振り時にSC可能。ただし受付時間が短い。 214C EXエッジ。Aの強化版。補正が強く、ネタコンにしか使い道がない。更にはしゃがんでいれば当たらない残念な技。 ガード、ヒット時にSC可能。ただし受付時間が短い。 玻璃の月舎迦 421+攻撃 読みは「はりのつきさか」 無明の月(214+攻撃)に似ているが、こちらは少し走って接近した後にムーンサルト→攻撃という流れの中段技。 ボタンによらず確定ダウンを奪える。 1.07からヒット・ガードさせた時コマンド技でキャンセルできるようになった? 421A 最も発生が速いが、ガード・ヒット問わずジャンプキャンセル不可。 421B こちらは発生速度が若干遅くなるがガード、ヒット時にジャンプキャンセルがきく。 Ex版もだが、ジャンプを仕込めばジャンプモーションなしでそのまま空ダに繋げられる。 421C EXエッジ。Bの強化版。補正が緩いのでコンボパーツにするとダメは上がるが難度も上がる。こちらはガード、ヒット問わずほとんどのキャンセルが可能。 出掛かりに無敵あり。 隠しナイフ 22+攻撃(空中可能) ナイフを投げつける。投げつけたナイフは壁に当たると跳ね返り、地面に刺さる(直接地面に当たった場合はそのまま刺さる)。 刺さったナイフは近づいて22+攻撃で拾うことができる。一度投げたらナイフを拾わない限りもう一度投げることはできない。 ハーフ以外は空中での回収はできないので注意。回収行動は必殺技扱いの模様。 22A 斜め下に向かって投げつける。 BE22A ガード不能では無くなった。さて? 22B Aより角度が若干浅くなる(水平に近くなる)。2C 6C Bナイフ 5Bがコンボパーツになる。 BE22B 22Bと同じ軌道でガード不能技に・・・とおもいきやならない。 22C EXエッジ。水平にナイフを投げる。浮いた相手へのヒット時はかなりその場に縫い付けるので最速623系や5Bが間に合う。 空中22A コマンド成立地点より前に向かって小ムーンサルトからナイフ投げ。 空中22B こちらはは後ろに向かって小ムーンサルトからナイフ投げ。 空中22C EXエッジ。Bの起動が水平に+受け身不可時間増加。低空で当てれば地上技で拾える程度。 淘の振り袖 6C→214C EXエッジ。6Cからのヒット時限定派生。確定ダウンで起き攻め可能、だが安い。 サーキットブレイク効果がついたが・・・ただいまのところ使う機会が皆無。使う意味は出来た。 玻璃の月 (空中で)236+攻撃 頭上から下に向かって円を描くように斬る技。 どのボタンでも壁まで吹っ飛ぶ。 空中236A 発生が遅い中段技。あまり使用機会がない。ガードされると大体殴られる気がする。 空中236B Aより発生が早いが中段ではない。壁際でコンボを伸ばす+火力うpにおおいに貢献する。 ver1.05で着時硬直が増えた(ついた?)。ただ画面端のコンボは問題なくできる。 空中236C EXエッジ。Bの強化版で中段。壁際エリアル一段目などで使えばもう一度JB等で拾える。 転猫 (空中受身時に)22or44or66+攻撃 空中受身時に入力することで出る反撃技。 22or44or66+AorB 反撃技だがほとんど使う機会が無いのが現状。 難易度高いコンボを喰らってる最中に受け身取ろうとして暴発→逆にカウンター なんてこともあるので青子の浮遊使ったネタコンに使う程度 22or44or66+C EXエッジ。多分無敵がある・・・使うか? 無我識 心空妙有 63214+C オリコンとも呼ばれる。読みは「むがしき しんくうみょうう」 ゲージ150%消費のEXエッジ。発動と同時に画面が暗転。同時に式が走り始める。 ここからレバー入れ+攻撃(+D)で追加技が一定時間出せる。同じ技を連続で出すと補正がきつくなる。 追加技各種 N+攻撃 236系の一段目のモーション。空中の相手にヒットさせると若干浮く。 6+攻撃 236系の2段目214系のモーション。 8+攻撃 236系の3段目236Bのモーション。 ver1.05から妙に浮くようになった。あと一応引き剥がし技に。 4+攻撃 236系の2段目236系のモーション。補正がきつい。ただ8 4(空振り) オリコン終了 5A拾いなどが可能なため有用。 2+攻撃 236系の3段目214系のモーション。補正がきつい、補正がきつい。大事なことなので2回いいm(ry。 D 前転。画面端以外なら裏に回れるが、見てからガードが間に合う。 (AD)直死の魔眼 五景崩落 (ゲージMAX or ヒート中に)41236+C コマンド成立から構えを取り暗転、近距離ならガー不ロックから確定。発生は16Fらしく無敵は無し。赤ダメがでかい。 ロックできなかった場合はガード可能の突進に変化し、コンボから発動ならダウン中の相手でも入る。 (AAD)直死の魔眼 七景終落 (ブラッドヒート中に)41236+C コマンド成立から即暗転(正確には2Fかかるらしい)。ADの強化版。某攻略本によると無敵がある。 こちらもコンボ中ならダウンしている相手にも入る。 (LA)無垢識 空の境界 (ブラッドヒート中に)EXシールド成功 ダメージは7割。赤ダメが15000程度あり、この後別の攻撃を喰らうなどして赤ダメが表示されないうちにライフを回復しようとするといっきに1になる。 赤主の投げや秋葉の獣など、赤ダメを回復する効果を持つものはほとんどアウト。
https://w.atwiki.jp/mistchronicle_lobi/pages/92.html
飛翔剣 マカマカ ☆4 水属性 戦士 ユニット詳細 + 飛翔剣 マカマカの画像 [部分編集] 攻撃特性 防御特性 + 進化によるステータスの変化 連鎖 奥義 アクア G1 9 92 81 G2 9 88 78 G3 9 88 78 G4 9 83 74 G5 8 83 74 G6 8 83(開戦時75) 74 G7 8 79(開戦時72) 70 G8 7 79(開戦時72) 70 ※ アクア列はルーン・アクアの装備効果発動時の数値 伝記 [部分編集] 水神の代行者となる前、一般の信徒だった頃のバックスが、ロシャ王国の沼地で自分の一族に捨てられた混血の忌み子を助けた。 水神の導きであると考えたバックスは、その混血の少女を自分が育てることを決心する。 やがてマカマカは正義感に溢れ、真っ直ぐな性格の少女に成長した。 そして、広い世界を見てみたいと考えるようになり、バックスの了承を得て、旅立っていった。 しかし、それによりバックスは心の寄りどころを失い、水神の呪いがさらに心を蝕んでいく…。 出生地のストーリー「離れ島の荒れ地」 + 飛翔剣 [部分編集] アリン達とダイアナは、遺跡へ向かって進んでいた… すると、巨大な昆虫が現れ、追いかけて来るーー クレブ 「ウホッ!なんですかこの巨大な虫は! こんな人の頭部くらいの大きさの蜘蛛がいるのですか!」 アリン 「これトンボじゃないか? 飛んでるし、飛んで…飛んで来たしぃいいいいいいっ!!」 ビビりまくってるアリンとクレブをよそに、 ダイアナは落ち着いた様子だが、 密かに興奮している様子ーー ダイアナ 「やっぱり…やっぱり!! 「星屑宇宙微生魔幻電灯」は遺跡の中にある! この道具は物質の内部構造を崩さずに、 巨大化したり縮小化したりできるのよ!」 「凄すぎる!来た甲斐があったわ! 必ず手に入れて、みっちり研究するよ!」 アリン 「そこの研究マニアさん! 研究の前に、オレ達の危機的状況に気付いて!」 遺跡に近付いたアリン達は、 巨大な肉食の昆虫達に囲まれてしまったーー ダイアナ 「見た感じ…攻撃性も高まっている気がするわね… これは道具の効果の副作用なのかな…?」 アリン 「攻撃性どころか、 明らかにオレ達を食おうとしてる感じだぞ…」 ダイアナ 「シーッ!静かにしないと虫達が… あ、もう遅かったね」 じわじわと取り囲んでにじり寄ってくる巨大蜘蛛… アリンはちびりそうになるのを必死に我慢していたーー アリン 「こいつら… オレ達を豪華な晩飯とでも思ってるんだきっと…」 ダイアナ 「雑食の昆虫!? ふむふむ、これはこれは、なかなか面白い特性ね!」 クレブ 「クレブは美味しくないから、食べるならマスターを! マスターは見た目は不味そうだけど、 中身はきっと、とろ〜りとろけるチーズ味ですゾ!」 アリン 「見苦しいぞクレブ!! お前の方が脂がのってて美味しいに決まってる!!」 アリンは剣を抜いて刃を巨大蜘蛛に向けていたが、 怒りながらクレブの方に刃を向けたーー クレブ 「ぎゃああああああっ!! クレブは世界保護指定動物に設定されてますゾ! 誰か助けて〜!!」 アリンの剣は、 水色の光沢を放つ二本の剣によって打ち払われたーー マカマカ 「保護動物を殺そうとするなんて、 何て悪い奴なの!このゴキブリ野郎!!」 + 飛翔剣Ⅱ [部分編集] どこからか突然飛び出してきた少女に、 アリンは少し戸惑いながらも反論するーー アリン 「クレブが世界保護指定動物なんて、 そんなの口から出まかせに決まってるだろ! こんな豚を保護する世界なんてあるか! あとオレはゴキブリじゃないぞ!」 クレブ 「お嬢さん、助かりましたゾ…」 アリン 「オレはクレブを殺す気なんてなかったぞ? ちょっと肉を削って蜘蛛に与えて、 その隙に逃げる作戦は、ちょっとは考えたが…」 マカマカ 「その作戦だって酷すぎるわよ!!」 アリン 「で、君は誰だ?」 マカマカ 「私の名はマカマカ… お前を屠る者の名よ!!」 「弱気を助け、強気を挫く! 私は水神司祭バックスの養女なんだから!」 アリン 「え、バックス? 君はバックスの幼…いや養女なのか? バックスとはしばらく会ってないな」 それを聞いたマカマカは、少し表情を和らげるーー マカマカ 「えっ、父の知り合いなの?名前は? あなたは父とそういう関係なの?」 アリン 「そういう関係ってなんだよ! オレはアリン、バックスとはまあ…友人関係かな?」 マカマカ 「でもビエラは…「同性の友情は怪しむべし、 掘り下げて行けばきっと、何かが見つけられるはず」 って言ってたけど…?」 アリン 「ビエラって誰だよ! 発想が斬新過ぎるだろ! もしかして頭のどっかが腐ってるんじゃないか!?」 ダイアナ 「なかなか興味深い考え方だね ワタシもそのビエラさんと知り合いになってみたいわ」 クレブ 「それどころじゃありませんゾ! 巨大蜘蛛が、巨大蜘蛛があああああっ!!」 マカマカ 「なんでここは、こんな大きな蜘蛛がいっぱいいるの? これはあなた達のペット?もしくは親戚か何か?」 アリン 「オレが蜘蛛を飼っているような奴に見えるか? あと親戚でもない、オレはゴキブリじゃないからな! ダイアナ、何とか言ってやってくれよ」 ダイアナ 「………」 アリン 「なんで黙る!? 「答えは沈黙」とか言い出すなよ!?」 多くの虫達を撃退しながら、 ダイアナの先導で遺跡へと進んで行くーー アリン 「それにしても、 ダイアナもマカマカも虫が怖くないのか? きゃ〜っとか言って抱きついて来てくれても オレ的には構わないが?」 ダイアナ 「怖くないよ、遺跡探索をしてたらよく遭遇するしね」 マカマカ 「この程度の虫が?まあまあカワイイじゃない 神殿の近くにいる深海魚の方がもっと怖い見た目してるよ」 ダイアナ 「あ、聞いた事ある 深海では光が届かないせいで、 相当グロイ姿になってる生物もいるとか」 マカマカ 「いえ、実は光が届かないせいではなくて 単なる水神の悪趣味らしいよ? 噂によると、水神は人魚達を驚かすのが楽しみらしくて」 アリン 「……何だそれは この世界の神って一体…」 ダイアナ 「で、深海魚に人魚達は驚かされたの?」 マカマカ 「失敗したみたいよ 見慣れるとまあまあカワイイって、 今では深海魚は人魚達のペットになってるって」 「それより、アリン あなたは私の父とそういう友達なのよね?」 アリン 「そういう友達ってなんだよ、普通のだよ 彼が水神弓の矢をBBQの串代わり使ってるのを 知ってるくらいの仲だな」 マカマカ 「あなたは…知ってしまったのね… 水神殿のトップシークレットを…」 アリン 「いや、そんな大げさなもんじゃないだろ」 マカマカ 「父とアナタは秘密の…関係… やっぱりそういうことだったのね!!」 アリン 「君も…頭のどこかが腐りはじめてるのか? ビエラとかいう人にだいぶ毒されているようだな 恐ろしい伝染病だ……」 + 飛翔剣Ⅲ アリン 「マカマカは、こんなところで一体何をしてたんだ?」 マカマカ 「三日前に賑やかな街を訪れて、 少し散歩してたんだけど、 気がついたら戻る街が見つからなくなってたのよ、 ほんと不思議よね」 アリン 「なるほど、つまり迷子ね」 マカマカ 「バカな!これはきっと超常現象よ! いつもいつも、 戻ろうとする場所が行方不明になってるんだもの!」 アリン 「いや、行方不明になっているのは君だ… 鳥人でも、歩行音痴っているんだな」 マカマカ 「誰が方向音痴よ!? 父は、私の方向感覚が一番良いって言ってくれたよ!」 アリン 「うん、そうだよね、そうだよね いいよ、それでいいよ」 ダイアナ 「遺跡の入り口はすぐそこだよ! アリン、任せたからね!」 アリン 「え…ダイアナ? 入口の前に居るのは…」 ダイアナ 「多分、巨大なフナムシだと思うよ! じゃあ、あれの始末をよろしくね!!」 巨大な虫がアリンに襲い掛かって来たーー アリン 「君らは虫なんか怖くないんじゃなかったのか!?」 マカマカ 「いや、あれ斬ったら私の愛剣が折れそうだし、 お願いね!」 クレブ 「マスター、ご武運を!!」 アリン 「え……全部オレ任せ?鬼すぎる… クレブは後で殺す」 苦闘の末、何とかアリンは巨大な虫を倒したーー ダイアナ 「アリン、サンキューだよ〜♪ 遺跡を調べてるよ!!」 マカマカ 「遺跡か…この中に何かあるの?」 ダイアナ 「星屑宇宙微生魔幻電灯!!」 アリン 「だから長すぎるってその名前、舌噛むわ」 ダイアナ 「え?舌を噛んで死にたい?ここで? だめだよ!この遺跡は神聖な場所なんだから、 汚されてしまう!!」 アリン 「死にたくなんかないし、 汚されるとか失礼だぞ…」 ダイアナ 「ではでは、 いよいよ遺跡の奥へ突入するわよ、ゴーゴー!!」 ダイアナはご機嫌な様子で遺跡内を走って行くーー クレブ 「あっ、クレブは思い出しましたゾ… ダイアナ殿はたしか、遺跡クラッシャーの異名が…」 アリン 「オレの髪の毛のアンテナも反応したぞ! 120%嫌な予感しかしない!!逃げないと!!」 遺跡の奥から大きな爆発音が伝わって来る… 爆風で全員が吹き飛ばされるーー ダイアナ 「ごめん、色々試しすぎたみたいで、 また爆発しちゃった!てへっ!」 アリン 「「てへっ」じゃすまないよ!! クレブ 「我々は…どこまで飛んで行くのでしょう……?」 マカマカ 「人は、同じ過ちを繰り返す…まったく…」 そして、一行は星屑となったーー [部分編集] 入手場所 [部分編集] ガチャ 英雄試練 備考 [部分編集]
https://w.atwiki.jp/jinrowiki/pages/896.html
企画村ページ/蒼血妖の譚詩曲 【諸用により、現在企画を一時的に凍結しています。参加COくださっている方には何らかの形でお伝えはしてありますが、急な事で申し訳ありません。 企画については9月以降を目途に、Wikiを作り直し、再度飛び入り込みで村を建てる形で検討しています。】 遥か極北の地ロザリンドは妖魔の君によって治められている。 かつて人間でありながら、血を注がれた父を殺めて成り代わった年若い君主。 彼の者の従える妖魔達は仄暗い蒼薔薇の城に寵姫達と永遠に暮らしながら、他者を魅了し、畏怖させて、血と魂を奪い支配する。 頽廃と享楽の元に生きる妖魔達は人間を見下し、人間もまた妖魔を忌み恐れる。 今日、妖魔達は久方ぶりに人間を城へと連れてきた。 ある者は自らに永遠を誓わせる従僕とするために、ある者は後継者として、ある者は道具として…… 彼らには他に選択はない。望む望まぬに関わらず妖魔の血を注がれ、共に妖魔となって蒼薔薇の城で永遠に暮らすだけ。 しかしそこでこの話を終わらせるには、年若い妖魔の君への妖魔達の忠誠は、絶対では、なかったのだ―――― 蒼血妖の譚詩曲 【諸用により、現在企画を一時的に凍結しています。参加COくださっている方には何らかの形でお伝えはしてありますが、急な事で申し訳ありません。 企画については9月以降を目途に、Wikiを作り直し、再度飛び入り込みで村を建てる形で検討しています。】[#vf261466] 蒼血妖の譚詩曲 [#y3100c87] 概要 [#re2185d9] 更新履歴 [#oa17cef0] 世界観/妖魔について[#see65932] 役職設定 [#k9efbc4f] 進行 [#h2a71f2b] プロローグ [#l8cf741b] 一日目 [#bc974ca4] 二日目 [#l8cdc972] 三日目以降 [#pc2fbc68] 墓下 [#j20f1bdb] エピローグ [#n47eea2c] 処刑襲撃設定および指針 [#w075f737] Q&A [#xf5ce0d1] 参加CO欄 [#n47eea2c] コメント [#yea5a07c] 概要 「耽美さ」を主眼に置いたバトル要素の強い陣営勝利度外視のRP村です。 「SaGaFrontier」のアセルス編をモチーフにしていますが、直接のつながりはなく、恐らく細かな設定にも差異があります。 貴族種である妖魔達の勢力争いと、それに巻き込まれ半妖となった人間達の苦悩と葛藤をベースに、バトルを楽しむ村となります。 村の性質上エロ・グロ・薔薇・百合などの要素が含まれる可能性があります。 むしろ推奨ですが「耽美さ」を忘れずにいていただけると幸いです。 細かな部分については後ほど追加。 村名 蒼血妖の譚詩曲 村建て人 (so) 開催国 議事国RP(秘話なし) 更新間隔 48h(三日目以降は24h+αでコミット進行を想定) 投票方法 記名投票 発言制限 いっぱい キャラセット ちゃんぷるー 募集人数 10〜14を想定 編成 検討中 更新時刻 0時30分 開催時期 検討中 役職希望 有効 更新履歴 4月23日 開催時期を再度練り直しています。 3月9日 開催予定検討のため、CO期限を便宜的に設定しています。 3月1日 システム上の細かな部分を数点修正。アンケートを設置。 2月28日 Wiki作成。細かな点は後ほど追記するかも。 世界観/妖魔について 《妖魔》 極北の地ロザリンドの宮殿に住み人間を支配する貴族種です。 永遠の生命と強靭な再生力を有し、厳格な階級制を敷いています。一般的な吸血鬼のイメージに近いですが、いくつか細かな点で異なります。 ・支配の手段として吸血を行うことはありますが、血液は食糧ではありません。従って人間を格下に見てはいますが、無暗に襲う事はありません。ただし長命なために子孫が生まれる事は少なく、数を増やすために目をつけた人間を城へ連れ去り、血を注いで妖魔とすることが時折行われています。 ・血液とともに他者の魂を吸収する事で相手の持つ力を奪い取ることが可能です。たとえ下級の妖魔であっても、上級の妖魔の魂を吸収する事により、強力な妖魔となることが可能です。ただし魂を吸収されるという事は完全な消滅と同じであり、他者に魂を吸収されることは本来不死の妖魔にとってもっとも恐れるべき事です。 ・それぞれ人間には扱えない強力な術式を扱いますが、とりわけ上級の妖魔ほど魅了の呪に長けています。その力は下級の妖魔を支配するに十分なものでしょう。 他者を魅了する力、畏怖させる力、変わらぬ美貌、他者より奪った魂の力・・・そういった力が妖魔としての格に直結しています。 役職設定 参加者は妖魔サイドと半妖サイドにわかれています。 《妖魔サイド》 首無騎士・・・ロザリンドを治める妖魔の君。多くの血と魂を吸い、他の妖魔達をはるかに凌ぐ力を有しています。以前は別の妖魔がこの座にあったようですが、数年前にその妖魔を倒して魂を吸収した人物が今は新たな君となっています。 人狼・・・上級妖魔。妖魔の君に直接仕える強力な配下達です。頽廃と享楽に生きる者達ですが、その結束は決して一枚岩とは呼べず、妖魔の君へ抱く思いも様々です。 囁狂人・・・城に住む妖魔の中では少し格の落ちる者達。半妖達と力の点ではそう大差ありません。様々な思惑を持ちながら、城で上級の妖魔達に仕えています。 《半妖サイド》 村人・・・妖魔の城に連れてこられ、その血を注がれ半妖となった元人間達。純粋な蒼血の妖魔とは異なり、紫色の血をしています。今はまだ人間とも妖魔ともつきませんが、やがては完全な蒼い血の妖魔となっていく事でしょう。 進行 プロローグ まだ平穏な日々が続いています。妖魔達はそれぞれ城に連れる人間達を探していますが、人間達はそれとは知らず、日常を暮しています。 一日目 それぞれの目的のため、妖魔達の手によって人間達が城へと連れてこられます。城から逃げる術はありません。妖魔の血を注がれ半妖となった人間達は、それぞれの主達の思惑の下で否応なく妖魔と人間の血の間で葛藤を覚えつつ、生きていく事になるでしょう。 もっともその時間はそう長くは続かないのでしょうが… 二日目 妖魔の君と反目していた上級妖魔の一人が殺害されます。 それを機に、妖魔の君へ不満を持つ者達は動き出し、そうでない者達の中にも成り上がりを目論む者や、逆に反乱の芽を摘んで妖魔の君に取り入ろうとする者達が出てくるでしょう。 半妖となった者達も、自分の仕える主達の思惑に否応なく巻き込まれていくことになりますが、あるいはそれはチャンスなのかもしれません。 三日目以降 様々な思いの中、争いは続きます。 主を守るも、裏切るも、成り上がりを目論むも自由です。 血と魂を奪い、力を得て人間の心を捨てるか?人でも妖魔でもないまま自分の心のままに闘うか? 全てはあなたの想い次第。 墓下 負けた者は力と魂を奪われ消滅します。 さもなくば、勝者の思惑の下で支配される身となるか。 いずれにしても、勝てば手に入れ、負ければ失うものは大きい事でしょう。 エピローグ 長きにわたる争いが終わった時、残っている者は誰でしょう? 妖魔の君が再び変わらぬ支配を続けるのか。 それとも取って代わるものが現れるか。 そして貴方はその時何を望みますか? 処刑襲撃設定および指針 処刑に関しては死亡フラグ立てたもの勝ちです。 キリングを行った場合、同時に相手の魂を喰らうことでより強大な力を手にする事ができます。それは相手の魂に染まるという事にもなります。まだ人間の血を残している者達にとっては、人間としての心を失っていく事と大差ないでしょう。 襲撃に関しては基本的に妖魔の君(首無騎士)に一任されます。基本はパスですが、死亡フラグの立ち方によっては襲撃を行います。ただし妖魔の君の機嫌を著しく損ねた場合その限りではない……かも? Q&A その他細かな追記があれば後ほど追記予定。 参加CO欄 キャラ予約はある程度参加COが揃ってからとなります。 匿名COでも構いませんが、できればSNSやTwitterで一言いただけると非常にありがたく思います。 選択肢 投票 7月上旬 (3) 7月中旬 (0) 7月下旬 (3) 8月上旬 (3) 8月中旬 (1) 8月下旬 (0) それ以降 (1) NO ID(匿名も可) 一言 00 master 上級妖魔の一人です。最初に死にます。 01 (so) 恐る恐る。 02 みう そろっと。 03 namba 7月なら落ち着いている、はず! 04 味噌茶 こわごわと 05 どっぺるP [壁] 06 07 08 09 10 11 12 13 14 コメント その他質問・編成に関する意見などありましたらこちらへ。 設定に惹かれて参加検討中です。参加COは記名推奨でしょうか? -- 匿名I いえ、匿名でも構いません。 -- (so) 匿名でも構いませんが、記名のほうが安心して入れるという方もいるので、匿名の場合は、できれば私にこっそりSNSとかTwitterでメッセージ下さると助かります。 -- (so) 了解しました。先の予定がもう少し固まったときにまだCO表が空いていたら、匿名COとご連絡(もしくは記名CO)をさせていただきます。ありがとうございました。 -- 匿名I すいません。7/24~25はどうしても参加できないので、そこに本線が被るなら参加そのものを取りやめるしかありません・・ -- どっぺるP 遅くなって申し訳ないです。諸事情により村建て自体9月以降にずれ込みそうです。 -- (so) 名前 コメント 前ページ次ページ村企画