約 501,053 件
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/5935.html
プロモカード/さくら荘のペットな彼女 『さくら荘のペットな彼女』のプロモカード。 限定プロモカード ナンバー カード名 色 C S AP DP 入手方法 P-001 《椎名 ましろ&青山 七海》 青 3 2 40 30 さくら荘のペットな彼女BOX購入特典 P-002 《椎名 ましろ&上井草 美咲》 3 2 30 40 P-003 《椎名 ましろ》 2 2 20 20 公式大会上位賞 P-004 《椎名 ましろ》 3 2 40 30 発売記念大会参加賞 P-005 《椎名 ましろ》 赤 2 2 30 30 大会プロモーションパック vol.15 P-007 《椎名 ましろ》 黄 2 2 30 30 公認大会上位賞 P-008 《椎名 ましろ》 青 0 2 10 10 カスタムパックVol.3 P-009 《椎名 ましろ》 0 1 - - P-010 《青山 七海》 赤 3 2 40 30 P-011 《青山 七海》 0 2 - - P-012 《上井草 美咲》 黄 4 2 40 20 P-013 《上井草 美咲》 3 2 40 30 関連項目 カードリスト プロモカード さくら荘のペットな彼女 編集
https://w.atwiki.jp/wakusei/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 ウィキペディアを作ったiMacが箱付きで競売に登場。予想落札価格は約96万円!(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ツムツム攻略Wiki|ゲームエイト - Game8[ゲームエイト] 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) アイプラ攻略Wiki|アイドリープライド - AppMedia(アップメディア) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ウマ娘】チャンピオンズミーティングの攻略まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ヒシアケボノの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】カレンチャンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトの評価と性能詳細【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ”(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】アップデート情報・キャラ調整まとめ - ポケモンユナイト攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex】シーズン11の新要素と最新情報まとめ【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) ロストジャッジメント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Among us】新マップThe Airship(エアシップ)の解説【アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) ハーネスについて小児科医の立場から考える(坂本昌彦) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゼルダ無双攻略Wiki|厄災の黙示録 - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ウマ娘攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) ゲトメア(ゲートオブナイトメア)攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【白夜極光】リセマラ当たりランキング - 白夜 極光 wiki - Gamerch(ゲーマチ) お蔵入りとなった幻の『スーパーマリオ』 オランダの博物館でプレイ可能?(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「ITreview Best Software in Japan 2021」のTOP50に選出 - PR TIMES 真女神転生5攻略Wiki|メガテン5 - AppMedia(アップメディア) 【B4B】近接ビルドデッキにおすすめのカード【back4blood】 - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンスナップ攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 富野由悠季「ブレンパワード」作り直したい!ファンを前に意欲(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ウマ娘】査定効率から見た取るべきスキルとおすすめキャラ【プリティーダービー】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】カズヤの評価とコンボ【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) ナレッジ共有・社内wiki「NotePM」が「ITreview Grid Award 2021 Fall」で、チームコラボレーションとマニュアル作成部門において「Leader」を5期連続でW受賞! - PR TIMES メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始 - TechCrunch Japan 【ギアジェネ】リセマラ当たりランキング【コードギアス】 - ギアジェネ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンスターファーム2(MF2)攻略wiki|アプリ・Switch移植版 - AppMedia(アップメディア) 【ブラサジ】最強キャラTierランキング【ブラックサージナイト】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】鬼滅の刃コラボ情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【SPAJAM2021】第3回予選大会は「クイズ!WIKIにゃんず!」を開発したチーム「かよちゃんず」が最優秀賞! | gamebiz - SocialGameInfo 検索結果における「ナレッジパネル」の役割とは・・・ウィキメディア財団とDuckDuckGoの共同調査 - Media Innovation ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn」にて「コラボレーション部門」を受賞! - PR TIMES Wikipediaが「中国人編集者の身の安全を守るため」に一部の編集者アカウントをBANに - GIGAZINE 【ドッカンバトル】3.5億ダウンロードキャンペーン最新情報 - ドッカンバトル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) BTS(防弾少年団)のV、8月のWikipedia閲覧数が韓国アーティストで1位!グループでは4ヶ月連続トップ - Kstyle 【イース6オンライン】リセマラ当たりランキング|召喚ガチャの開放条件は? - Gamerch(ゲーマチ) BacklogからNotePMへwiki情報を自動API連携する「Backlog to NotePM」をSaaStainerに掲載開始 - PR TIMES ライザのアトリエ2攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) 真女神転生3リマスター攻略Wiki|メガテン3 - AppMedia(アップメディア) タスクも文書もWikiもデータベースもまとめて管理できる「Notion」とは? - ASCII.jp ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が、見るだけ専用ユーザー『無料』の新プランを発表! - PR TIMES 【かのぱず】リセマラ当たりランキング【彼女お借りします】 - Gamerch(ゲーマチ) 【乃木フラ】リセマラの必要はある?【乃木坂的フラクタル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】生放送まとめ|パワフェス2021 - パワプロ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトのおすすめビルド(わざ・持ち物) - Gamerch(ゲーマチ) ルーンファクトリー5攻略wiki|ルンファク5 - AppMedia(アップメディア) シャーマンキングふんばりクロニクル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【絶句】Wikipedia(ウィキペディア)に去年より低い金額を寄付したら…あまりにも酷い仕打ちを受けた - ロケットニュース24 簡単操作で自分専用Wikiを構築できるMarkdownエディタ「Obsidian」のモバイル版を使ってみた - GIGAZINE ディーサイドトロイメライ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 情報マネジメントツール「Huddler」がwiki機能を刷新 - PR TIMES シェアエコ配送アプリ「DIAq(ダイヤク)」のアンカーアプリで、高層ビル・商業施設の入館方法などお役立ち情報をまとめた「DIAqwiki」を公開 - アットプレス(プレスリリース) 異常熱波のカナダで49.6度、いま北米で起きていること(森さやか) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ツイステ】マスターシェフの攻略~辛味のふるさと~【料理イベント】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ラグナロクオリジン】リセマラは不要?おすすめ職業は?【ラグオリ】 - Gamerch(ゲーマチ) 白夜極光攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【バイオミュータント】2.02アプデ|アップデート1.4情報 - バイオミュータント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ニーアレプリカントリメイク攻略wiki|ver.1.22 - AppMedia(アップメディア) 【ウマ娘】ゴルシウィークはいつから?キャンペーン情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) シーズン66 - 【超速GP】ミニ四駆 超速グランプリ攻略まとめwiki - 電撃オンライン 乃木坂的フラクタル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 「こんなことになるとは…」13年前のエイプリルフールについた“嘘”がネットで… ある男の告白(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki)「Nerve」シードラウンドで総額約3500万円の資金調達を実施 - PR TIMES Nerve - 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki) ローンチカスタマー募集開始のお知らせ - PR TIMES パニシンググレイレイヴン(パニグレ)攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』における「農林水産省攻略wiki説」は本当なのか? - AUTOMATON スタスマ攻略Wiki【スタースマッシュ】 - Gamerch(ゲーマチ) 無料とは思えない多機能っぷりなWikiインフラ「Wiki.js」レビュー、自前でホスト&外部サービスと連携可能 - GIGAZINE Microsoft Teamsの基本と活用(24) TeamsのWikiを使う - マイナビニュース 『ゲーミングお嬢様』での提起が話題に “企業系wiki”に横たわる問題点とは - リアルサウンド 「エイリアンのたまご」,自動周回機能と公式wikiが登場 - 4Gamer.net 【リゼロス】Re ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories攻略まとめwiki - 電撃オンライン 【世界初!】モノの背景を全方位で執筆できるVintage Wiki「VOV」を正式リリース - PR TIMES プロジェクトセカイ攻略Wiki【プロセカ】 - Gamerch(ゲーマチ) パワプロ2021/2020攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ヌーラボ、「Backlog」の絵文字入力の補完機能やWiki編集の自動マージ機能を改善 - CodeZine(コードジン) ヌーラボ、プロジェクト管理ツール「Backlog」の絵文字入力の補完機能・Wiki編集の自動マージ機能を修正改善 - PR TIMES Backlog、Wikiにファイル添付が容易にできる機能をリリース -- グローバルバーの視認性改善なども実施 - PR TIMES GK川島、パンチング失点でWiki書き換え炎上 「セネガル代表」「プロボクサー」... - J-CASTニュース
https://w.atwiki.jp/orirowaz/pages/435.html
診療所のすぐ傍を、女児のような小さな影がよたよたと走り抜ける。 顔色は土気だち、息遣いは荒く、一目見て重傷だと分かるだろう。 そんな彼女は最先端設備の整った診療所へ治療を求めてやってきたのではない。 むしろ逆――『未来人類発展研究所』と決別し、その尖兵から逃げ延びてきたのだ。 「ハァ……! ハァ……! ぐぅッ!」 銃弾によって体内を掻きまわされ、刃物によって背はざくりと斬り裂かれ、多くの血が流れ出た。 肉体の無理を押してウイルスの研究をおこない、巣くう者としての呪いを浴びせかけられた。 熱を帯びた鈍い痛みに苛まれ、少しでも気を抜けば意識は朦朧となりそうだ。 幻聴すら聞こえてくる。 ――先生、助けて……! ここにいないはずの珠が懇願する。 渇いた目をした特殊部隊の男に命を狩り取られ、研究所の実験室でサンプルとして腑分けをされる光景を幻視する。 ――珠ちゃんのこと、どうかお願いしますっ! ――私は力になれませんでした。けれど、先生ならきっと……! 死んだはずの茜とみかげが耳元で囁く。 生き延びたスヴィアに珠を託す言葉が聞こえる気がする。 あるいは幻聴ではなく、異能が死者の声すら聴こえるように進化したのだろうか。 もう分からない。そんなことを調べる余力はない。 ただ、一つだけ言えることは。 (まだ朽ちてなるものか……!) そんな身体で一体何ができる、今は休め。 あなたが倒れれば、みんなもきっと悲しむ。 何も事情を知らない者が彼女を目にすれば、そのような言葉を投げかけてくるだろう。 ――ふざけるな。 一度でも足を止めてしまえば、もうきっと、再び歩み始めることはできない。 目の前の地獄(げんじつ)に屈し、一度心が折れてしまえば、もう未来には届かない。 自らのハッピーエンドを見つけ出してみせると啖呵を切った彼女だが、その実、取れる選択肢はもう多くはない。 タイムリミットまで残り30時間を切った。 そんな厳しい状況下で、最後の特殊部隊の追跡を振り切りながら成果を掴まねばならない。 想像を絶する険しい道のりだ。 HE-028ウイルスの真理に達した、開発の第一人者が女王の治療は不可能だと断言したのだ。 それはすなわち、研究所で取り扱われたすべての成果が、珠の治癒に繋がらないという死刑宣告に等しい。 スヴィア以上に優秀な先達の歩んだ道のりは、すべてがバッドエンドに繋がる道のりだ。 直接女王を治療せずに収束させる方法として提言されていた隔離策にしても、研究所内部でのレポートを見るに望み薄だろう。 理論上どれほど離れていても女王との通信が可能だという、量子力学に見られるような奇妙な性質がウイルスに観測されている。 30時間で量子もつれを解き明かすことができれば、ノーベル物理学賞の受賞は内定したに等しい。 それほど難解な原理だ。 仮に錬や烏宿暁彦と出会ったところで、一切の解決策は浮かび上がってこないだろう。 彼らが長谷川たちを出し抜いて研究を進めていたとは思えない。 つまるところ、道なき道を探し出し、歩まなければならないのだ。 それでも。 「希望は……まだ……ある……!」 ただの強がりではない。 梁木らの結論は絶望的な宣言であるが、考え方を変えれば、正攻法は切って捨ててしまっていいということでもある。 無数の可能性をばっさり切り捨てたことで、埋もれていた新たな道も見えてくる。 すなわち、スヴィアが希望を見出したのは、彼らの領域外の要素。異能のさらなる進化だ。 ウイルスを否定する異能では治癒は不可能だという。 だが、その異能がさらに進化すれば、一体何が起こるのか? さらにさらに進化すれば、どこに行き着くのか? それは蓋を開けてみないと分からない。 その希望は、砂漠で揺らめく蜃気楼のようなもの。 実在すら定かではない。掴んだ瞬間に霧散してしまうかもしれない。 あるいは、地獄に垂らされた一本の糸。 縋りつくにはあまりに脆弱で、今この瞬間にぷつりと切れてしまうかもしれない。進み切ったその先は天獄かもしれない。 けれど、断崖絶壁のような悪路であろうとも、目的地が地平の彼方であろうとも、道が断たれたわけではないのだ。 創は無事。与田の異能を取り込んだ隠山祈は春姫の中に封じられたが、いまだ健在。 ならば諦めるには早すぎる。 もはや科学者としての王道はすべて切り捨てた。 科学者としてのスヴィアが決して進み得なかった道に全生命を賭けるしかない。 これが研究所と決別したスヴィアの取れる唯一の道である。 生徒を守るためなら、この瀕死の肉体を捧げたっていい。 隠山祈に身体を明け渡してかまわない。 だから運命よ、もう一度機会を与えておくれ。 『てめえ、付くならもっとマシな嘘をつきやがれ!!』 『チャコおねえちゃん、どうしたの?!』 『虎尾さん、やめて!』 風に乗って届いたのは、虎尾 茶子の怒声と、それを諫める声。 極限のストレスなのか、スヴィアの五感はいつになく鋭敏だ。 幻聴ではない。 暗がりの向こうから響いてくる声を確かに捉えた。 平時であればかかわりを避け、踵を返すような剣吞な雰囲気の集団。 けれどもスヴィアにとっての唯一の前に進む道だ。 光に縋る蝶のように、声のもとへ、ふらふら、ふらふら、ふらふらと近寄っていく。 ■ 診療所の正面を東西に横切る道は、かつては湖のほとりの遊歩道であった。 村人たちは渡鳥のさえずりに耳を馳せ、虫たちの囁きを楽しみ、豊かな生態系、その営みを享受し心を休めていた。 近年もまた、診療所に詰めかけては世間話をおこない、世情に塗れて汚れたこころを癒した老人たちが、 湖上を吹き抜ける爽やかな風を受けながら帰路につくのが定番となっている。 そんな老人の憩いの小路を行くのは、四人のうら若き男女。 しかし一行の雰囲気は、和気あいあいとは程遠く。 四人の間には重い沈黙の帳が降り、ときおりかわされる言葉は、創による極めて事務的な説明と報告のみだ。 彼方を睨みつける茶子は、苛立ちを隠す様子はない。 そんな茶子への不信感が所作に滲み出る雪菜と、それを牽制してぶー垂れるリン。 せめて間違いが起こらないようにと、雪菜とリンの間に入る創の表情は苦悩に満ちている。 (なんで、そんな取り澄ました顔ができるの? 悪かったとも思わないわけ?) 雪菜の心の奥底からふつふつと湧き出してくる苛立ち。 不満はずっと燻っていたが、発露したタイミングは明確だ。 すさまじい剣幕で創につかみかかった、先の茶子の感情の発露。 よもや流血沙汰に至りかけた先ほどの衝突は、雪菜の敵愾心を大いに刺激した。 創に謝罪の一言もなく、従うのが当然だと言わんばかりに偉そうに指示を出し、一切悪びれることはない。 自分が信用されていないのはまだいい。 村人でもなく、魔王や呪いと戦う力もないお荷物だ。 興味を持たれていないことなど分かり切っている。 茶子にとって雪菜とはただの便利な道具。移動可能なマスターキーだ。 マスターキーの機嫌を伺う所有者など存在しないだろう。 だが、創とは歪ながらも信頼関係を築き上げたのではなかったのか。 対等な関係として認め合ったのではなかったのか。 世界の裏も表も、人の表も裏も、何もかも見透かした態度を取り続けておいて、人の感情の機微に疎いはずがないだろう。 もし彼女が人の感情を理解できないサイコパスなら、魔王を徹底的に貶める作戦などうまく行くはずがない。 知識も経験もただの女子生徒でしかない雪菜と比べて、茶子は隔絶した領域にある。 なのに敢えて他者の心を慮らない選択をとり続ける理由があるというのか。 言葉の選択一つで、固く結ばれた友との絆が朽ち果ててしまうことすらあるのに。 それとも、最初から創すらも取るに足らないものだと見做していたとでもいうのか。 彼もまた、簡単に替えが効くものだと考えているのか。 (ダメ。気持ちを落ち着けて……!) 安易な感情の吐露も、浅薄な考えの元に吐かれた言葉も、取り返しのつかない亀裂を生む。 それは雪菜にとっての人生の自戒だ。 それで親友を、恩師を、大切な人たちをみすみす失いかけたのだ。 漏れ出す悪感情を抑えつける。 極力考えが表に出ないように努める。 自分が悪感情を飲み込めば丸く収まる。 母の機嫌を伺い過ごした幼少期のように、こころを抑え付ければこの場は収まる。 なのに。 「セツナおねえちゃんでしょ。さっきからなんかぶつぶついってくるの。 しゃきっとしなきゃダメだよ!」 この一行で最もか弱い乙女は、雪菜が覆い隠そうとしている悪感情を掘り出しては、正義の御旗を掲げて弾圧を施行する。 独裁者の子飼いの親衛隊のように、敵性勢力をめざとく見つけ出しては、「指導」をおこなう。 「……ごめんなさい、まわりに配慮できてなかった。血を流しすぎたのかもしれません」 「チャコおねえちゃんにメーワクかけちゃメッ! だよ!」 「リンちゃん、悪いね。ホントにリンちゃんはしっかり者だな」 「そんなことないよ! チャコおねえちゃんがタイヘンなときなんだから、リンがしゃんとしないと、だもんね!」 それとも、学級委員長でも気取っているのか。 リーダーにむくれて反発する不良少女には、その異能はさぞ使い出があるだろう。 『守らなきゃ。大切な人を。 ほかでもない、あなた自身が』 ぼんやりとそんなニュアンスの感情が湧き上がり響いてくる。 大切な人とは誰だ? 虎尾 茶子を守れとでも言いたいのか? いつから響いてくるのかは分からない。リンの異能なのかも確証はない。 ただ、脳に強烈な感情を叩きつけるその異能と、脳に直接感情を焼き付けられている今の状況は酷似している気がする。 思考の合間に割り込んでくるノイズが、思考をさらに散漫とさせる。 「哀野さん、本当に大丈夫ですか? 記憶が残っていない以上、僕らがあの白い空間をどれだけ彷徨っていたのかは分からない。 自覚以上に疲労が蓄積している可能性もあります」 「そんなの、こっちだって同じことだ甘えんな」 「あまえんな!」 「うさぎや哉くんがクソ疫病神にどんな目に遭わされてるのか分かんないってときに、そこの一人のために足を止める選択はないわ」 「ちゃんとチャコおねえちゃんのいうこときかないと、わるいこになっちゃうよ!」 「大丈夫です、本当に大丈夫ですから」 場を丸く収めようとすれば、リンが事を大きくし、茶子はリンを甘やかし、リンは鼻を膨らませる。 刺々しい本音をオブラートに包めば、自己管理のなさをあげつらわれる。 これまで不和が表面化しなかったのは、魔王にイヌヤマイノリというあまりに大きな脅威に覆い隠されていたから。 そして、議論のたびにリンが眠っていたからにすぎない。 言葉だけを切り取れば茶子が正論を吐いているようにも思えるが、そもそもの発端は誰だと思っているのだろうか。 サバサバしているように取り繕いながら、その実はいつ噴火するか分からないマグマ溜まり。 哉太にだけは全幅の信頼をおいていることは分かるが、 それも含めて意中の男に媚び、依存を繰り返し、気まぐれに慈愛と虐待を繰り返していた母を見る様で気味が悪い。 自己管理すらできないのはどっちだ。 爪を噛みちぎりたくなるような衝動を抑え、本心を押し殺す。 けれどリンは雪菜を信用していないのか、茶子におだてられて調子に乗っているのか、それとも感情が漏れ出しているのか。 未だその異能で心に囁きかけてくる。 (大丈夫、本当に大丈夫) 生物災害を解決すれば、二度とこの不愉快な姉妹と関わり合う機会はない。 ただ、茶子やリンのほうを向けば、初対面の時のように彼女らを睨みつけているように思われそうで。 目を逸らしたのはまったくの偶然だった。 「スヴィア先生!?」 命を賭してでも救い出すと心に決めた人が、ぼろぼろの身体を引きずりながら近づいてくるのが見えた。 ■ 白い廊下から脱して以降、リンから見ても茶子の様子はおかしかった。 どこかうわのそら、かと思えば突然遠くを睨みつけたりする様子には、思わずびくりとしてしまう。 かと思えば、心配ないよとでもアピールするかのごとく、取り澄まして凛とした顔つきを作り出す。 (きっとカナタおにいちゃんのせいだ。 チャコおねえちゃんにだまって、いなくなるからこうなっちゃうんだ) リンと男性との関りは、愛とは程遠い。 爛れに爛れた性的な関係がすべてであった。 あるいは閻魔ならばまた別の関係性を作れたのかもしれないが、そうなる前に彼は姿を消した。 愛や恋の機微なんてリンには分からない。 けれど、茶子が哉太にただならぬ感情を抱いているのは分かる。 なのに哉太もまた、閻魔と同じように姿を消した。 アニカもいつの間にか、黙っていなくなった。 結局ほかに残っているのは創と雪菜のみ。 創は茶子の子分一号としてそれなりの節度で接しているが、雪菜はあまり好きじゃない。 パパの家で世話係をおこなっていた使用人の女のように、嫌悪と同情、そして哀れみの視線を向けてくるから。 (なんでメーワクかけてばっかりのカナタおにいちゃんのことばかりしんぱいするんだろう。 ムチャばかりするから、ほうっておけないのかな。 ヨシヨシしたくなるのかな? リンもカナタおにいちゃんみたいに、もっともっとムチャすればチャコおねえちゃんもリンのことを心配してくれるのかな? リンのことをもっと、もーっとアイしてくれるようになるのかな?) 最初は哉太なんていなくなっちゃえばいいのに、と思った。 けれど、そんなことになったら、きっとますます茶子は哉太を追い求めるだろう。 世の中は理不尽だ。若干9歳にしてリンはその真理を覗き見た。 (リンがわるいこだったら、チャコおねえちゃんはもっとリンをしんぱいしてくれるのかな? みんなにいたずらして、こまらせるようなわるいこになったら……みんなどうするだろう) むすりと口を結んでいる茶子の横顔。 気まずそうに顔を逸らす創。 創を慮る雪菜。 ふと、リンの視線を感じたのだろうか。雪菜の視線がリンの視線とかち合う。 ――う そ つ き。 あの日の血走ったお姉さんの目が、リンの記憶の棚から引き出された。 ウソつきの悪い子に憎悪と怨みを焼き付けた、あの赤い瞳がフラッシュバックした。 ――リンちゃんも悪い子だったんじゃないですか。 ――じゃあ、ボクとおそろいだね。 ――虎尾さんなんかじゃなくて、ボクと一緒に行きましょ? ――さあ、おいで。 宇野がリンを誘う声が聞こえるような気がした。 お腹を割くためのカマとたくさんの石を持って、手招きしているような気がした。 (リンはわるいこにはならないよ。 かってにいなくなっちゃダメだよね、しょうじきじゃないとダメだよね、ウソはついちゃダメだよね) 悪い子は許されない。 ウソつきオオカミはお仕置きされちゃう。 大好きだったパパはウソつきの悪い大人になったから、閻魔にお仕置きされた。 閻魔はこっそり冒険に出かけてしまったから、きっと見てはいけないものを見て引きずり込まれてしまった。 アニカと哉太もリンを置いてこっそり冒険に出かけてしまった。 今もリンを愛してくれるのは茶子だけ。リンが愛するのは茶子だけだ。 (だけど、チャコおねえちゃんもなんだかこわい。 やさしいチャコおねえちゃんでいてほしいから、リンがもっともっといいこにならなきゃ。 いのりちゃんだよね? そういうコトだよね?) どこからともなく語りかけてくる声なき声に呼応するように、リンは決意を改め直した。 その時刻は奇しくも、犬山うさぎが力尽きたその時刻。 御守りに宿る神通力がざあーっとブレた瞬間のことであった。 (あといのりちゃん、ひとつだけまちがってるよ。 チャコおねえちゃんはたいせつなひとだけど、 じょおうじゃなくて、かっこいいおうじさまなんだから!) ■ 最先端設備をふんだんに取り入れた診療所は、大災害に備えた非常電源装置も完備しているが、 優先度の低い屋外の光源にまでは電気はまわしていない。 闇広がる草地を照らすのは月明かりだけ。 距離は遠く、顔のパーツまで判別することは難しい。 血に濡れた服は着替えさせられたのか、服装だって最後に出会った時とは違っている。 村の雑貨屋に売っていそうな一昔前のおくれたセンスの服は、スヴィアの印象とはまるで紐づかない。 それでも、ポケットの中に入れている二本と同じ銀色の髪。 月明かりを受けて煌めくそれを見間違えることはない。 彼女こそが、雪菜の探し人だ。 待ち詫びた再会の瞬間だ。 「雪菜さん?」 創の呼びかけを後ろに、雪菜は走り出す。 「どこ行くつもりだ!」 刃物のように鋭く冷たい茶子の警告音も雪菜の足を止めるには至らない。 茶子の殺気すら伴ったそれを全身で受け、雪菜を引き留めるため駆け出そうとしていた創はつんのめるように足を止める。 けれど雪菜に殺気を感じとるセンスはない。そんな特殊な才能はない。訓練も受けてはいない。 素人ゆえに茶子の警告は届かない。 この瞬間を、誰にも邪魔されたくない。 そんな想いは、無情にもさらなる感情で遮られる。 「……リンちゃんを守らなきゃ」 頭を掻き回される感覚に、雪菜の足が止まる。 大人よりもまず小さな女の子を守るべき。 先生は大人だから大丈夫、それよりも庇護すべき幼い女の子を……。 「そんなわけないじゃない……!」 リンが雪菜をその場に釘付けにする。 けれども、リンの異能を受けながら、雪菜は自意識を確かに保ち、リンをキッと睨みつけた。 クロスブリード。その隠れた恩恵だ。 叶和の精神と自前の精神、二人分の精神を受け継いだ雪菜が、リン一人分程度の意志に呑み込まれるはずがない。 「ひっ……!」 雪菜の視線にたじろいだリンはさらに異能による干渉を強める。 加減を知らない子供の本気の干渉だ。 雪菜の身体は動かず、けれども雪菜を調伏することはできず、リンの干渉だけが強まる千日手。 「リンさん、いくらなんでもやりすぎです!」 「セツナおねえちゃんは、どうしてリンをあいしてくれないの!?」 会話が噛み合わない。 精神干渉だけでも、相手に銃口を向けるような危険な行為だ。 まして、自我に干渉するレベルでの異能の行使は敵対行為に片足を突っ込む行為である。 創は、右手で雪菜の額に触れ、リンの干渉を払う。 だが、不信感までは払えない。 待ちに待った再会、それも見るからに重症な恩師の救出の邪魔立て。 普通の人間なら自我すら消滅するほどの強力な衝撃を受けては、年下の童女相手といえども心穏やかではいられない。 それでも、その身に積もった不満は吐き出せない。 彼女には絶対の守護者がいるのだから。 リンは茶子の後ろに身を隠す。 「よしよしリンちゃん、怖かったね。 ……あのさ、リンちゃんはリスク度外視で突っ込もうとするアンタらを止めてあげてたわけ。 創、お前も諜報員の端くれなら、リスクくらいいくらでも思いつくだろ。 手前らのミスでリンちゃんを責めるのはお門違いだ。 それとも、うちの担任が悪い人なはずありません~とかほざくワケ?」 「何が言いたいんです?」 「とらわれのスヴィアせんせーが一人で動いてる。 それ自体が不自然だって言ってるのが分かんないかな」 「隙を見て逃げ出してきたのかもしれないじゃない!」 「隙を見て? 大怪我した素人のチビ女が? 特殊部隊相手に? はっ、頭ん中に花でも咲き乱れてるわけ? そのオダマキの花畑、総とっかえするのを薦めるわ。 人間様を食い殺して、皮かぶって為り代わる野生のクソガキがいるんだ、そいつが擬態してるほうがまだ可能性はあるだろ」 「先生を勝手に殺さないでッ!!!」 「二人とも落ち着いてくださいッ!」 リンは明確に敵意を持った目で睨んできた雪菜に戸惑い、 リンの異能の危険度具合を実感していないがゆえに茶子は皮肉気に正論を吐き、 その危険性を身をもって実感した雪菜がその言い方に反発する。 このまま傷害沙汰にすら発展してしまいそうな三人に対し、創も声を荒げる。 ここに至って余計な諍いは誰の本意でもない。 向いている方向はそう違わないはずなのに、どうしてこうも軋轢が生じてしまうのか。 これが自分たちを白い回廊に閉じ込めた祟り神の狙いなのだろうか。 「哀野さん。虎尾さんの指摘は尤もです。 確かにスヴィア先生の状況は不自然だ」 「あなたもッ……!?」 創に梯子を外されたことに、雪菜は若干動揺する。 だが、創のどこか苦みのある表情に、先の句は紡げなかった。 「彼女を連れ去った特殊部隊は、人質をみすみす逃がすような間の抜けた仕事をする人間でしょうか?」 雪菜にとっても思い出したくもない苦い記憶だが、創の言葉に感情を抑えて冷静に思い返す。 ゾンビの群れを嗾けて創たちを篭城させ、店の裏口というあからさまな出口へと誘導。引っかかるならばそれでよし。 目論みをひっくり返すために敢えて正面突破を選んだ相手に対しては、伏兵を配して戦力を分断。 離脱した相手に対しては手駒による時間稼ぎをおこない、雪菜の異能すら把握し対策を講じ。 捨て身でぶつかって退けたものの、スヴィアを連れ去った後も一切の油断はなく、痕跡はすべて偽装、スヴィアが残せた手がかりは髪の毛二本という徹底した隠蔽ぶりだった。 結局、あれから彼女の一切の痕跡を得ることができず、情報戦という一点では完全敗北を喫したと考えるしかないだろう。 「僕は今朝、特殊部隊の張った罠に嵌り、みすみす先生を攫われてしまいました。 十分に警戒しておきながら、敵はその何手も先を行く相手です。 同じ失敗を繰り返すわけにはいかない」 「それでも……!」 スヴィアを疑いたくない。 敵の罠であったとして、スヴィアがそれに加担しているだなんて考えたくない。 雪菜がその切なる思いを口に出す前に、創は人差し指を口に当てて先の言葉を制し。 「僕と雪菜さん、二人でスヴィア先生と接触します。 万一は起こさせません。どうか僕を信じてください」 努めて冷静に説明している創の表情に、一瞬だけ陰りと不安が見えたのを雪菜は見逃さなかった。 目の前でスヴィアを攫われ、臍を嚙んだのは雪菜も同じ。 こちらの気持ちも知らず、手前の状態を棚に上げて上から責め立ててくる相手には反発もしたくなるが、 同じ傷跡を持った仲間の共感なら、収める鉾もある。 「虎尾さん。 スヴィア先生の容態次第では、こちらは自由に動けなくなるかもしれません。 念のため、お貸ししておきます」 創から茶子へ手渡されたのは、ハヤブサⅢの位置を示す発信機だ。 この先スヴィアが足手まといになるとしたら、自分たちに構わず行けという意思表示でもある。 発信機に示された光点は、今の場所から少し北。 まるで何かを確認するようにときおり立ち止まりながら、東方向へと向かっていた。 「まあいいさ。お前は甘いヤツだが、実力は信頼してる。ヘマはするなよ」 「誓って」 「それから、ほらっ」 「なんですか? これは」 茶子から創に投げ渡されたのは、スマートフォン。 何の変哲もない、とはとても言えない妙なアプリがホーム画面を埋め尽くしているが。 道中、袴田伴次から無断で借用した機体である。 「議事録。録音アプリの使い方くらい分かるだろ?」 「……ああ、分かりました」 実力は信頼するが、けれども身内による尋問だ。 モノとして残せ、ということだ。 ■ 『朝方ぶりだね……。 話したいことは山ほどあるが……、急を要する話から伝えよう。 ボクは今、特殊部隊に追われている』 『特殊部隊……!』 『それは、貴女を攫った例の?』 『ああ、乃木平と名乗る男だ』 『ならば、立ち話は危険です。今すぐ身を隠すべきだ』 果たして、スヴィアと創たちの接触は何事もなくおこなわれた。 創がうまく合流位置を調整し、診療所の棟と棟の間へと誘導したのだ。 診療所内からの狙撃も、商店街や山からの狙撃もほぼ遮断可能な位置取り。 狙撃が可能な数カ所のスポットと、放物線を描いて飛んでくる爆発物の投擲にさえ警戒すれば問題ないだろう。 『キミたちと、生きて再会できるとは思ってもいなかった……。 どう言葉をかけるべきなのか……。 ともかく、苦労をかけてしまったようだね……』 『そんなことないっ! 私たちの力が足りなかっただけ……! それより、もうあの時みたいなことは絶対にしないで!』 『ご安心を。あのようなことは二度と起こさせません』 『はは、頼もしい、ね……』 ああ、煩い。 スヴィアと雪菜たちの会話に耳を立てつつ、茶子はそう心中で独り言つ。 本音を言えば、今すぐにでも学生どものお守りなんざ放棄して哉太とうさぎを探しに行きたい。 茶子は私情を抑えて、全体の利益を選んでいるのに、雪菜が私情で推定敵性勢力に先手を譲りかけたのが腹立たしい。 私怨だと分かっているが、手前だけ何の努力もなく探し人に遭えたのがなんとも気に食わない。 何より、白い回廊にいたときか抜けた後か、何者かがぼそぼそと囁きかけてくるのが鬱陶しい。 ――何者も何も、そんなことをするのはイヌヤマイノリ以外にあり得ないのだろうが。 『虎の心(いのう)』が通用しているからこの程度で済んでいるのか、イヌヤマイノリの祟りは異能ではないから『虎の心』では防ぎきれないのか、それは分からない。 確かなのは、嫌がらせとしては最上級だということだ。 平常心がかき乱される。 『ただ、その仔細を聞く時間も、再会を喜び合う時間もないんだ。 前置きは省く。研究所の上層部と会話をすることに成功した。 18時時点で村に展開している特殊部隊は二名。正常感染者は十一名。これがすべてだ』 『たった、じゅう、いち?』 その衝撃に雪菜は言葉を失いかける。 茶子としても聞き逃せない情報だ。 哉太、うさぎ、茶子、リン、雪菜、創、アニカ、スヴィアで八名。 あのマイクロバスに乗っていた人間がほぼすべての生き残りだった。スヴィアはそう言っている。 つまり、認識していない正常感染者は残りはたった三名。 元の数を知らないためどれほどの村人が命を落としたのかは分からないが、その語り口から多くの命が失われたのだろうことは分かる。 『待ってください。 18時時点で11人ということですが……生き残りの中に山折 圭介と、ハヤブサⅢという名前はありましたか?』 茶子が聞きたい情報を、創は抜かりなく尋ねる。 ハヤブサⅢの動向如何では、目的に大幅な修正が加わりかねない。 『山折君の名はあった。ちょうど数十分前、神楽くんと共に特殊部隊を一人撃退したようだ。 そして最後の一人は、……」 茶子はそこで僅かな違和感を覚える。 何かを逡巡するような妙な間が空いた。 「失礼。最後の一人は、日野くんだ。 ハヤブサⅢ――田中 花子さんは、乃木平たちによって討ち取られたと、ほかならぬ本人から聞きだした』 師匠と同格の超一流エージェントですら命を落としたことに創は衝撃を受ける。 微塵斬りにしても死ななそうな女を殺したことに茶子は特殊部隊の実力を想定よりも上方修正するが、それもそこそこに思考にふける。 スヴィアの証言は不可解なことが多かった。 あの状況で山折圭介は見逃されたということだろうか。 イヌヤマイノリが圭介に憑りついている可能性もあるが、あのお春と共に特殊部隊を撃退したという情報がその予測確度にモザイクをかける。 加えて、日野珠の名を挙げる前に、なにやら逡巡するような不自然な間があった。 珠の名を出すことを戸惑ったのか。 ……それとも、ハヤブサⅢこそが最後の生存者なのか? (仮にヤツが死んだのなら、この発信機はなんだ? この小型発信機に映っている、移動中の人間は一体誰だ?) 残り人数は18時時点で13人。消去法で考えればおのずと答えは絞られるのだが。 「リンちゃん。あのおねえさんのお話を聞きに行っていいかな?」 「うん、いいよ! なかまはずれはよくないもんね! でも、セツナおねえちゃんはこわいから、なにかあったらまもってね」 「リンちゃんには絶対に手は出させないよ。 それと、スヴィアおねえさんは怪しいヤツだからな。言ってることを丸っきり信じちゃダメだよ」 「スヴィアおねえちゃんはわるいこなの?」 「そうね。村をめちゃくちゃにした悪いヤツの仲間かもしれない。 もしかしたらウソをついてるかもしれないから、騙されないようにしっかり話を聞かないとな」 「わかった。リンもがんばる!」 鼻息をふんと吹き出して気張るリンを微笑ましく思っていると、ふと視線を感じた。 出所はスヴィア。一瞬だけ目が合う。 人懐っこさの仮面で覆った瞳で、彼女に視線を返した。 「……おねえちゃんたち! だいじなおはなしするならリンたちもいれてよ~!!」 ひそひそ話を終えたリンが、とたとたとスヴィアたちの会話に割り込み、自分たちも入れろと主張する。 茶子も特殊部隊への見張りを取りやめ、会話をする三人のところに向かった。 ■ 「追っ手は大丈夫なんですか?」 二人を迎える雪菜の言葉にはどこかトゲがある。 そのわずかな不快感は、知己三人の会話に部外者が入ってくることへの反発もあるのだろう。 「特に姿が見当たらなかったっすからね~。大丈夫でしょ。 昨日ぶりっす、スヴィア先生」 「ああ虎尾さん、昨日ぶりです」 誰だよお前はとあんぐり口を開ける雪菜。 対して、スヴィアはごく自然に会話に応じる。 この得体の知れない女は、村ではそう振る舞っていたのだろうと、雪菜は自分を無理やり納得させた。 まるで百面相、本当に信用ならない。 「哀野くん、ちょうどいいタイミングだ。 彼女らにも、話を聞くかどうかの選択を問うべきだ。 これから話す事実は、研究所の最重要機密事項だから」 「最重要機密……。先生はそれを知ったから、特殊部隊に追われている、っていうことですか?」 スヴィアが鷹揚に頷く。 秘密を知ったことで消される立場になったことを認める。 そして同時に、それは今ここでスヴィアの話を聞くのか、スヴィアから何も聞かずにこの場を離れるのかという選択が提示されたことを意味する。 だが……。 「つかぬことを伺いますが、その最重要機密とは『Z計画』のことでは?」 「……なぜ、それを?」 これから話すべき内容に対して創に先手を取られ、スヴィアは一瞬呆けた。 ただ、創の異質な雰囲気からするに、彼がその仔細を知っていたとしてもどこか納得はできる。 あるいは、隣にいる研究所の関係者『Ms.Darjeeling』から聞いたのか。 「それは、僕が……」 「あんたのご友人から聞いたんすよ。 未名崎錬っていう研究員に、覚えはありますよね?」 正体を明かそうとする創を遮るように会話に割り込み、出所を錬だと上塗りする茶子。 実際『Z計画』について哉太たちに話したのは彼なので、何も間違ってはいない。 「錬……? 彼は無事だったのかい? 一体どうやって……」 「その質問には答えられないっすよー。 ……あんたがヤツらの一味じゃない保証はない」 一回り気温が下がったような冷たい声色。 急造の人懐っこさの仮面の奥に、冷酷な意思が見え隠れする。 「そもそもスヴィア先生さ、アンタ、本当に特殊部隊に追われていたんすか?」 「それは……どういう意味だい?」 「ハヤブサⅢ――花子さん、だっけ? あの女につけられた発信機をあたしらは持ってるんすよ。 今、診療所の裏から北東のほうへ走り出してるみたいだ。 ――答えな。ハヤブサⅢの死と、特殊部隊に追われているって証言。 何がウソだ? 誰と裏で手を組んでいる?」 普段なら刀の一本や二本喉元に突き付けて尋問するのだが、それをやるとまた学生カップルが騒ぎ出すだろう。 故に言葉のみ。だが、その気迫は死神の刃を思わせる冷たく鋭いものだ。 肝の小さい人間が正面から受ければ、それだけで降伏の意を示してしまうだろう。 茶子の指摘に、スヴィアは息を呑む。 明らかに動揺の色が見える。 それが肯定なのか否か、まだ判別はつかない。 茶子は研究所の関係者を信用しない。 教師として信頼を勝ち取り、温和な人格者を装って裏工作に励むくらい、連中は平気でおこなう。 実際、スヴィア以外にも研究員が教員として紛れ込んでいることは把握している。 仮にシロであったとしても、撹乱のために送り込まれた、あるいは偽情報を広げるために解き放たれたなどの線もある。 研究所、特殊部隊、ハヤブサⅢ。 誰も彼も、村に仇為す者ども。 そして誰も彼もが、一筋縄ではいかない相手だ。 ■ 「待ってください、虎尾さん、スヴィア先生。まずは事実のすり合わせをおこなうべきだ」 にわかに高まる緊張感は、創のとりなしによって、いったんの落ち着きを見せた。 「ソウおにいちゃん、チャコおねえちゃんはウソつきなんかじゃないよ!」 「白々しい。そっちこそ、言いがかりに隠し事ばっかり……!」 明らかに不満を高める雪菜を、左手で制すことで牽制する。 そして頬を膨らませたリンが放つ牽制は、右手を自身の額に当てることでやり過ごす。 だが、それでも頭のどこかで痺れるような気持ち悪さが残る。 「発信機が移動している件については事実です。 ただし、単純に誰かに拾われた可能性だってある。 特殊部隊が所持しているのか、日野 珠さんがその異能で発信機を見つけ出したのか。 スヴィア先生、答えられますか?」 「特殊部隊……だと思う。 日野くんは午後2時前に花子さんと別れた。 未来予知でもできない限り、そんな行動はとりえない。 少なくとも、当時の彼女たちにはそんな異能はなかった」 「ほーん、じゃあ特殊部隊に追われてるってのが虚偽報告ってわけね」 「虚偽……? その言い方はないんじゃないですか!?」 「虚偽も何も、その通りだろ。それともなにか、ただの自意識過剰ってオチだなんて言わねーよな? 大した事ない情報持って飛び出した挙句、追っ手もいないのに殺されるから助けて~って、ちょっと笑っちゃうね。 特殊部隊から逃げ出せてすごいっすねー。向こうに泳がされたんでなけりゃな」 「先生を侮辱しないで……!」 「二人とも、少し抑えていただけませんか……!」 創が不快感を口調ににじませ割って入り、茶子はこわいこわいと両手をあげて口を閉じる。 そしてリンがスヴィアを見る目も、何やら険しくなっているように思えた。 その軽薄な煽り口調とは裏腹に、その目はスヴィアの様子を冷徹に見据えている。 茶子の煽りに対して怒り出すか、それとも否定するか、冷静を装って的確な回答を返すか? リアクションをつぶさに観察するが、スヴィアは動揺を隠さず、信じられないと、口をパクパクして固まっているだけだ。 (本当にシロなのか? 未名崎のヤツと繋がってる元研究員の女が?) 茶子の眉間に皺が寄る。 つい先日、研究所パスの不自然な申請があった。 それについて錬に問い詰めたところ、『まず自分を疑え』とご高説を垂れ流された。 それがブルーバードを蹴落として赴任してきた元研究員かつ錬の元上司、スヴィアが赴任した五日後のことだ。 その後ノートPCを持ち出された痕跡も発見され、スヴィアとの密談があったことは状況的に間違いない。 これで本当にシロだというのだろうか。 何らかの意図を以って接触してきた上でこの反応を返せるとしたら、大したタヌキである。 「少なくとも『Z』はそう簡単に持ち出すことは許されない機密事項だ。 命を狙われるに足る要素だと考えていいはず。 当時の状況は、どうでしたか?」 「あ……ああ、そうだね。経緯を説明しよう」 どこかうわのそらのまま、スヴィアは研究所との会談内容を語り始めた。 生物災害を起こしたのが錬や烏宿副部長をはじめとした過激派の暴走であるという確証。 秘密裏に進められていた『Zデー』の確かな証拠と、研究所の設立目的。 特殊部隊の独断専行による村への展開と、研究所との和解。 生物災害が収束したところで全員保護の約束を取り付けたハヤブサⅢの交渉。 創の異能によって女王ウイルスを否定する解決案と、その却下。研究所との協力の決裂。 そして、……珠の「Zウイルス」への進化だけは言わなかった。言えなかった。 Ms.Darjeelingに特殊部隊と同じ酷薄さを感じ取ったから。 そして、言ってはいけないという直感が働いたから。 ハッピーエンドを見つけると啖呵を切った。 だのに、ウイルスの治療以前に珠の身すら危ぶまれている。 特殊部隊の乃木平は、てっきり機密を知った自分を追ってくると思っていた。 なのに、彼はスヴィアを無視し、どこかへと向かっていった。 いや、おそらく珠のところに向かったのだ。 ならば一体どうすればいいのか、答えがまったく出ない。 創はきっと全面的に協力してくれるだろう。 雪菜だって、理解を示してくれるかもしれない。 けれど、Ms.Darjeelingはどうだ? 黒木から盗み聞いた会話では、特殊部隊のベテランに太鼓判を押される実力者かつ、特殊部隊に等しい冷酷さ。 茶子の協力を得て乃木平を退けても、返す刀で珠を殺されては意味がない。 彼女は生粋の村民かつ、研究所の関係者だ。 女王を目の前にして、あるかないかも分からない治療手段を一緒に探してくれるほど優しくはないだろう。 「……あとは、乃木平本人に、秘密を知った以上生かしてはおけないと銃口を向けられ、脱出口に突き落として命からがら逃げだしてきた、ということだ」 珠の件を除き、すべての情報を告発した。 だが、思考に費やせたのはごくわずかな時間だ。 空港の手荷物検査官のように、一つの虚偽も見逃すまいという茶子の視線。 その裏で、リンもまた冷徹な目でスヴィアを見据えている。 二人を出し抜ける案も、すべての要素を掬いきる閃きも一向に浮かばない。 「特殊部隊に銃を向けられて、ねえ。 ……ありえない。仮にあたしが特殊部隊なら、無言で撃ち抜く」 雪菜が目を細める。 たとえばの話なのだが、雪菜にとっては茶子が無言でスヴィアを斬り捨てられる人間だと言い放ったようにしか聞こえなかった。 「……ちなみにその特殊部隊は今朝、無駄な抵抗はやめたほうが賢明だって警告してきたんですけど」 「だったらそいつはよっぽどの無能か新人か、あるいは警察あたりからの転向組だろ。 山折村(うち)の警官は警告なんざせずに撃ってくるけどな」 「もう一つ可能性があります。当時のその言動自体が布石だったということです。 将来的にボクらを欺けるように、あるかないかも分からない未来を見据えて撹乱のための布石をバラまいていた」 古民家群で戦った特殊部隊のことを考えると、十分にあり得る可能性だ。 彼もまた、いるかいないか分からない狙撃手をあぶり出すために、創を撃ち抜く絶好の機会を不意にした。 乃木平が当時スヴィアたちの殺害を狙っていたのは確かだろうが、碓氷や小田巻と手を組んでいたのだ。 彼らの裏切りに用心して、いざというときの撹乱に偽情報を流しておくのは手が込んでいるがあり得なくもない。 そんなまわりくどいやり方をするヤツなんていないだろと思ったが、ハヤブサⅢの顔を浮かべて茶子も考え自体は否定しない。 あの女は素でそういうことをやりそうだ。 「それで結局、その特殊部隊だかはどこへ?」 「仮に僕たちをひとまとめにして一網打尽にするにしても、時間が経ちすぎています。 可能性としては元々別のターゲットがいて、その邪魔立てを防ぐために先生を追い立てて僕らを足止めした、ということでしょうか。 山折さんたちに撃退された特殊部隊の仲間を助けにいったという線もありますが、特殊部隊が任務よりも部隊員の救出を優先するとは考えにくい」 「あたしらをほったらかしてでも狙う価値のある人間、ね。 ……先生。正直に言ってくれるかしら? 本当に話してくれたことでさっきので全部?」 「それは……」 茶子が笑顔を張り付けて尋ねる。 それは、肉食獣がテイスティングをしているようにしか思えなかった。 スヴィアの瞳が今度こそ揺れる。水晶体に跳ね返る月光の軌道が、ふるふると乱反射する。 呼吸が、目に見えて荒くなる。 機密情報を持ち逃げした敵対者よりも、殲滅すべき正常感染者よりも、優先すべきことなど多くはない。 そして仮に足止めに遣わされたのなら、それは一体誰の足止めだ? そんなの、決まってる。 「なあ先生、別に怒ったりしないから。 女王が誰か、もう分かってるんじゃない? 正直に言いなさい」 正常感染者よりも優先して狙うべきは、女王感染者のみ。 「正直に言いなさい」 このメンバーで足止めしたい候補がいるなら、それは村人とのかかわりの深い茶子か創。 「正直に言いなさい」 その中で特に親しい生き残りとなれば。 「正直に言いなさい」 女王感染者の最有力候補は日野 珠、八柳 哉太、犬山 うさぎの誰かだ。 特殊部隊が女王感染者を殺しに行ったという推測が正しいのなら、最適解はなりふり構わず発信機に従って特殊部隊を追うことだ。 女王である時点で相当状況は悪いが、その行動を取ればそれ以上に悪い方向には転ばない。 だが、その解を選ぶことはできなかった。 茶子にとっては、親友の近親者と想い人が村の敵だと告発されるかされないか。 運命の分岐点を先延ばしにすることなどできなかった。 故に執拗にスヴィアに問いかけた。 「チャコおねえちゃん!」 リンの呼びかけに、茶子はハッと正気を取り戻し、身を引く。 「ダメだよ、スヴィアおねえちゃん、すごくこわがってる。 それじゃ、ウソつかれちゃうよ」 いつの間にか、リンが茶子の手を握り、その不安に寄り添っていた。 幼いころの『あたし』の呼びかけによって心の深奥にある不安は僅かに取り払われる。 『虎の心』は、リンの献身を受け入れた。 「だから、リンにまかせて!」 そこが、悪夢の一丁目。 ■ ――リンを、あいして。 「……ぁ」 スヴィアの中に安堵感が広がる。 ――リンを、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。 ――リンを、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。 ――リンを、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。 何を不安に思っていたのだろう。 彼女にすべてを話してしまえばいいじゃないか。 だって、こんなに健気で愛らしい少女を悲しませてどうなるというんだ。 スヴィアの迷いが取り除かれ、思考がクリアになる。 暗闇が晴れ渡り、美しい世界が広がる。 その美しい世界で大きく手を振る愛らしい少女に手を振り返す。 ――先生。 後ろから囁きかける声があった。 振り向けば、そこにいた珠が悲しそうな顔をする。 すまない、と謝罪しながらも、愛らしい少女に手を伸ばそうとしたそのとき。 ――螂ウ邇を、あいして。 珠が囁いた。 ――螂ウ邇を、あいして。 ――螂ウ邇を、あいして。 ――螂ウ邇を、あいして。 「……ぇ? ……ぁ?」 スヴィアは無数のリンと珠に取り囲まれていた。 ――リンを、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。 ――リンを、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。――螂ウ邇を、あいして。――リンを、あいして。――リンを、あいして。 ――リンを、あいして。――螂ウ邇を、あいして。――リンを、あいして。――螂ウ邇を、あいして。――リンを、あいして。――螂ウ邇を、あいして。 ――リンを、あいして。――螂ウ邇を、あいして。――螂ウ邇を、あいして。――リンを、あいして。――螂ウ邇を、あいして。――螂ウ■を、あいして。 ――リ■を、あいして。――螂ウ■を、あいして。――リ■を、あいして。――螂ウ■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――螂ウ■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――リ■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 「ああ、ああああ………!!」 とめどなく囁かれる愛の奔流に弄ばれ、頭頂から足先まで真っ二つに引き裂かれるかのごとく。 魂が両極から引っ張られ、悲鳴をあげる。 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!」 『 !!!!』 それは人間のキャパシティをはるかに超えた愛の津波。 スヴィアというダムでは到底支えきれない莫大な囁きだ。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。――■■を、あいして。 ダムが決壊する。愛が溢れ出す。 二人の少女からスヴィアに向けた熱烈な愛のアプローチは、スヴィアを増幅器として、あたりにまき散らされた。 「ぐうぅッ! あ、頭が……!」 「あ……、何この音……この音……!?」 「なんだ!?」 創が頭を押さえてうずくまる。 雪菜が頭を割るような声に戸惑う。 茶子だけは、何も変化がなく困惑する。 それは、スヴィアがこれまで意図して使わなかった超音波。 スヴィアの肉体が最大の危機に瀕したことで、宿主を『守る』ために暴発した。 愛の囁きを周囲に撒き散らすデバイスは、人間の大人には聞き取れない高周波音。俗にいうモスキート音である。 故に。 「きゃああああああああ、なにこれえええぇぇぇっ!!!」 その影響を最も受けるのは、最も幼いリンであった。 「先生……、すみませんっ!」 スヴィアがリンの異能の影響を受け、何かが暴発したことは確実。 頭から右手を離せばすぐにまた愛の囁きが創の人格を覆い尽くそうとする非常事態。 周囲の様子に気を払う余裕はない。 そして手をこまねく理由がない。 創は自らの異能の全力を以って、スヴィアの受けているウイルスの干渉を否定した。 ウイルスの干渉がなかったことにされていく。 超音波が収まり、リンの異能は収まり……。 「ぐぶ……」 「!?」 そしてスヴィアは血を吐いた。 茶子への愛が押し流されていく。 リンの愛が、茶子への愛が、よく分からないナニカによって覆われていく。 「イヤ! イヤ! イヤだああああ! チャコおねえちゃん、リンをおいていかないでぇッ!!」 「リンちゃん!?」 はじめて取り乱した様子を見せるリンに動揺し、茶子がその手をぎゅっと握り返す。 悪夢の、二丁目。 「チャコおねえちゃん! リンをまもってっ!!」 何が起きているかも分からないまま、リンは王子様へと助けを求める。 リンの異能が茶子を覆った。 ■ 『虎の心』は茶子へと害を為す精神干渉を跳ね返す異能である。 その対象は、茶子が受け入れるのを拒否したものと、茶子が気付いてすらいない干渉の二つ。 逆に言えば、茶子自らが受け入れることを決めたのであれば、跳ね返す対象とはならない。 そう、魔王撃滅作戦にて疑似的な鳥獣慰霊祭を開催したとき、茶子は意志をもってリンの言霊をその身に宿した。 精神干渉を受け入れたのだ。リンからの前向きな精神干渉を受け、魔王を退けたのだ。 リンはいつぞやの自分自身だ。 光闇入り混じる山折村において、彼女は哉太に次いで守り切りたい存在だ。 その献身は受け入れたいと思っているし、彼女に命の危機があれば守りきって当然だ。 ただ、それだけの素朴な感情だった。 だから。 ――リンを、まもって。 『自分自身』という最上位の特権を付与されたことで、少女の言葉はすり抜けるように防御壁を通過し、茶子の精神へと染み渡った。 そして、哉太よりリンを優先するように上書きされた。 それと抱き合わせのように入り込んできた僅かな意思により、女王感染者が誰なのかを聞き出す意思は霧散した。 リンを守ることへの納得によって押し流された。 これは今まさにこのときこの時刻、女王からアニカが受けているような、無理に相手を従わせるものとはまた性質が違う。 微弱な意思は意識しなければ自分のものなのか他人のものなのか切り分けができない。 仮に意思強制や眷属化と称される類の事象であったとしても、自分自身が納得して受け入れたのなら、それは自分の意志なのだ。 スヴィアや雪菜と違って、茶子がリンの言葉を聞き入れない理由はどこにもない。 リンは茶子で、茶子はリンなのだから。 過去の自分を目の前にして、彼女はこの土壇場で、自分を疑わなかった。 つい先ほど雪菜に述べたように、茶子はするりとアウトドアナイフを鞘から抜き去って。 音もなくスヴィアの心臓目がけて投げつけた。 スヴィアの暴走が誘発されてから、ここまでに僅か二十秒。 茶子の凶行に気付いたのはたった一人。 茶子とリンに警戒を払っていた雪菜だけが、茶子の空気が変わったことを見逃さず。 けれども、ナイフを弾く技量もない彼女にできることは、ナイフの軌道上に割り込むことだけで。 「ぐ、ふっ……!」 飛来する刃から恩師を庇い、ずぶりとその身にそれを食いこませた。 雪菜は茶子とリンを明確な敵とみなした。 ■ 「スヴィア先生!? しっかりしてください!」 遠くで創の声が聞こえる。 肉体は、今のでついに限界を迎えたらしい。 結局、何もできなかった。 全員を救おうとしてただ一人も救えず、荒野に一人力尽きるのみ。 ……どだい、耐えるなど無理な話だったのだ。 凶行にはしった友人を止めることができず。 生徒たちと望まぬ形で切り離され。 銃弾とナイフによって肉体と臓腑をかきまわされ。 瀕死の肉体を押して頭脳を酷使し。 悍ましい祟り神の呪いをその身に受け。 白兎の御守りもないまま女王が生まれ落ちたその瞬間に立ち会い。 そして極めつけとして、見出した希望は絶望へと反転し。 珠を救う方法は見つからず。 今、矜持すらも踏み荒らされた。 むしろ、これで今まで死ななかったほうが奇跡だろう。 それでも、せめて、最期に状況を覆す一助になるような閃きでも出てこないものかと考えるのは、科学者の性なのだろう。 けれど、スヴィアはもう何も考えるべきではなかったのかもしれない。 それはとりとめのない思考だった。 空からスヴィアの脳裏に、ひとつの仮説が舞い降りた。 Zウイルスに進化すれば人間と一体化し、創による治療は不可能になると所長は断じた。 ウイルスの影響を取り除くことは、ウイルスと一体化した人間を否定するに等しい行為だからだと。 だが、それはZウイルスだけなのだろうか? 定着したBウイルスもまた、同じなのではないか? どうして、負傷に次ぐ負傷を受けておきながら、スヴィアは生きることができたのか。 銃もナイフも、とどめを刺すには至らなかった。特殊部隊の処置は適切だった。 それでも、治療に専念せずに肉体を酷使すれば、いずれその限界は訪れるものだ。 けれど、神経にまで定着したHEウイルスが、肉体の限界をわずかに押し上げていたのだとすれば。 宿主と共存関係にあるウイルスが、宿主の生存のために力を貸すのはごく自然な行為である。 つまるところ。 スヴィアの肉体に、ウイルスはとっくに定着していた。 彼女に蔓延るウイルスはHE-028-B。HE-028-Cではなかったのだとすれば。 今にも肉体が限界を迎えてそうなのは、肉体の疲弊によるものではない。 ウイルスの影響を否定する創の異能によるものであって。 今まさに、自分は創を知らないうちに人殺しにしようとしているのではないか、と。 今すぐ創に伝えなければ。 そう思うも、身体が動かない。口が動かない。 創の右手がウイルスを否定する。 スヴィアの神経と繋がり、スヴィアを生かしていたウイルスを否定する。 やめてくれという言葉が届かない。 創は自分を生かすために、決死の表情でウイルスの影響を否定している。 スヴィアを生かそうという意志が、スヴィアを殺す。 絶望の中、月光にナイフが煌めいた。 いつかの自分の反転。雪菜が自分を庇い、ナイフをその身に受けた。 創はスヴィアを殺し、雪菜は自分のせいで死ぬ。 なぜこんなことになったのか? 自分はただ、生徒たちに生き抜いて、未来に活躍してほしかっただけなのに。 誰か、誰か。 だれか、たすけて。 その想いは。 ――せんせい。 届いた。 ――先生! ――せんせー。 ――こども先生。 ――せーんせっ! ――スヴィア先生! ――スヴィアちゃーん! 茶子に黒い霞がまとわりついているのが見えた。 放課後の校庭から聞こえるような、笑い声が聞こえた。 瞳のない子供たちが一人、また一人とスヴィアの名前を呼ぶのが聞こえた。 この世のものとは思えないその呼び声。 けれども、それがなぜか心地よくて。 なぜか涙があふれ出してきて。 彼らの声が自分の中へとなだれ込んだかと思えば。 スヴィアの視界は黒く染まった。 ■ ――まもらなきゃ。 ――まもらなきゃ。 「まもらなきゃ。私が、まもらなきゃ。……絶対に!」 刃が溶け落ち、柄だけになったアウトドアナイフを掴む。 その刃を溶かす血が滴り落ちるアウトドアナイフは、 身体に突き刺されば肉を容赦なく溶かし、生体組織をぐちゃぐちゃに破壊するだろう。 「そうだよね、叶和」 スヴィアを通して発せられていた愛の宣告は聞こえなくなった。 代わりに聞こえるその声は、叶和の声だ。 大切な人を守れと囁きかけてくるその声は叶和のものだ。 当然の話だ。 雪菜の中には、叶和のウイルスが生きている。 クロスブリード。二重能力者。 異なる二種類のウイルスを持ち、彼女の想いを引き継いだ雪菜だからこそ、リンと女王の愛の囁きをその身に受けても自意識は失われない。 そして、異なる二種類のウイルスを持つ雪菜だからこそ。 女王の影響を他の人間の二倍受ける。 遺伝子構造を模して造られた白いダンジョンは、それ自体が女王の囁きに等しい。 遺伝子構造を最初から最後まで漫然と辿れば、その情報を書き込まれたに等しい。そうなれば、眷属として僅かに進行する。 二回繰り返せば、二度転写がおこなわれる。けれど、雪菜だけは四度転写がおこなわれる。 秘密裏におこなわれた転写と雪菜の性質。 増幅されたのは守護の意識。 叶和(女王)と雪菜(女王)に囁かれるまま、線香花火で肉体を活性化。 ナイフの刺さった痛みなどとうにトんでいる。 刃を手にした雪菜はそれを怨敵へと突き出す。 スヴィアを傷つけた二人は許さない。 「哀野さん!?」 ようやく気付いた創の呼びかけに耳を貸さず。 雪菜は姿勢を低くして、突撃兵のようにリンに迫る。 寿命を考えず、線香花火の異能を最大限に施したその身体能力は、活性アンプルを打った肉体スペックに匹敵するだろう。 創では阻止は間に合わない。 「リンちゃん、危ないから下がってな」 「うん、うん!」 雪菜が動き出す兆候を捉えた茶子は、先にリンを下がらせ、雪菜を迎え撃つ。 目で追うのがやっとの超人的な速度の突き刺しだ。 けれど、その実態は速くて力が強いだけ。素人の破れかぶれの特攻だ。 研究所最強がおめおめと受けるはずがない。 自分を殺しに来る人間を生かすほど彼女は優しくはない。 ここに至って、茶子にとっての雪菜の価値はボーダーラインを下回った。 山折村に無用な人材へと格下げされた。 目で追いきれないほど速かろうと、交差する瞬間に相手に合わせて一歩踏み込み、あとは首が通過する時間、通過する空間に長ドスの刃を通すだけ。 八柳流の剣術ですらない。処分にそんなものは必要ない。 「あっ……」 一閃。 ただそれだけで、雪菜の胴と頭を繋ぐ一本の線は分かたれた。 『守らなきゃ……』 長ドスはその一太刀だけで溶け落ちて砕け散ったが、藤次郎の刀があれば何も問題はない。 くるくる首が舞うようなことも、酸の血をまき散らすようなこともなく、雪菜の頭はごとりと地面に落ちる。 前かがみの姿勢のまま分かたれた胴は、噴水のように血を噴き上げながら、後方によたよたと勢いのまま歩いていく。 物珍しくもない。これまで斬り捨ててきたジャガーマンやゾンビと何が違う? 手ごたえは確かだ。今さら罪悪感も何もない。 ゾンビも人間も何人も殺してきた。 生死の読み違えなどありえない。 それが茶子のミス。 『守らなきゃ……』 独眼熊の精巧なフェイクによって欺かれた大田原源一郎が立ち直るまで、およそ五秒。 茶子の戦闘センスがどれだけ優れていようとも、在りし日の大田原と独眼熊には程遠い。 戦場で死体に構うのはルーキーだけだ。 死んだ人間はさっさと関心から外し、次の敵に構えるのが定石。 だから、もはや興味を無くした雪菜の身体に再び関心を向けなおすならば、時間は潤沢に必要だ。 『守らなきゃ……。死んでも守らなきゃ!』 ――がんばれ、雪菜! 語りかけてくる叶和(女王)のエールを受けて、雪菜の生首はにこりと凄惨に笑う。 茶子の関心の死角で、茶子の背後で、線香花火が輝いた。 茶子が気配を感じたときには、もう手遅れだった。 『女王様を、守らなきゃ!』 線香花火の真骨頂。 輝きの消えるその直前こそが最も肉体が活性化する。 フランス革命の折、ギロチンで首を落とされた学者は、二十秒もの間まばたきをしてみせたという。 ならば首と胴を分たれた雪菜は、いま最も生命力に満ちている。 バチバチと火花のように血が弾ける。 地面に舞い落ちた雪菜の首は、首の筋肉と骨だけをバネに、弾ける血を推進力に、再度地面を押し出して宙を舞った。 人を喰らう架空の存在、抜け首のように宙を舞い、伝承のように牙を剥く。 首を落とされてから茶子の肩口に食らいつくまで、五秒。 酸で溶かして尖らせた犬歯はいともたやすく茶子の肩を貫き、唾液を血管に注入する。 「があああああああああぁっ!」 激痛に身をよじらせる中、さらなる悲鳴が差し込まれる。 「チャコおねえちゃんッッ! たすけてえッ……!」 リンは雪菜の首のない胴体に捕らわれようとしていた。 「くそっ、いい加減離せッ!」 雪菜の頭を診療所の壁に打ち付ける。 一度。二度。三度。 『まもらなきゃ……。先生……。叶和……』 脳が露出し、ぐちゃぐちゃになった雪菜の頭がついにごとりと落ちて動かなくなる。 それでも身体は止まらない。 「いや、いやあ!! チャコおねえちゃん! リンをたすけて!」 今の茶子は、過去一番に精神が研ぎ澄まされている。 リンの悲鳴に答えるように、茶子は縮地によって雪菜の胴に迫り、刀を抜き放つ。 ――守らなきゃ。 それは、茶子の夢想にすぎなかった。 肉体が追いつかない。脳が指示する通りに肉体が動いてくれない。 茶子の肩口から注入された唾液は、血流にのって、茶子の右半身を壊し続ける。 四肢を失った負傷兵が、四肢が健在だったころの動作を取ろうとして倒れるのはありがちなことだ。 今まさに助けを求めている過去の自分自身の前で、研究所最強は無様に地面に身体を打ち付け鼻から血を流した。 その間に、リンの身体は首のない血塗れの身体に捕らえられた。 「おねえさん、ウソついてごめんなさい!」 お姉さんが気に入らないからウソをついてまほうのカードを隠した。 「もうウソはつかないから!」 パパにとってのいい子でいるためにウソをつき続けた。 「リンをゆるして!!」 自分がウソつきなのを隠すために、みんなのウソを許さなかった。 そんな悪い子を食べにくるのはオオカミではなく、首のないナニカであった。 もう考える頭もない彼女に、言葉など通じるはずがない。 生前の意思だけで突き動かされるその肉体に、手加減などあるはずもなく。 バケツの上で膨れ上がった線香花火がぼとりと落ちるように。 茶子の目の前で、多くの村人を狂わせたその愛らしい美貌はぐずりと溶け落ち、じゅわっという音と共に地面のシミとなった。 そこに残っていたのは、ただ首のない死体が二つ。 茶子は戦いとすら呼べない小競り合いの末に剣士の要を奪われ、そして過去を今再び失った。 ■ 創は理解を拒否するかのように視線をうつろわせる。 茶子。スヴィア。リン。雪菜。 誰も何もかもが信じられず、立ち尽くす。 たった三十秒ぽっちの出来事だった。 一体だれが悪かったのか、何を間違えたのか。 雪菜は茶子に殺され、リンもまた雪菜に殺された。 スヴィアの脈はもうない。そして心臓の鼓動も感じられない。 ではなぜ自分は動かなかった? 茶子がなんとかすると思った? リンがスヴィアに過度な異能を使ったことを引きずった? スヴィアこそ優先して救わなければならないと思った? 事実は一つ。 創はリンが殺されるのを、ただ呆然と眺めていた。 雪菜を、リンを、見殺しにした。 茶子もまた、目の前で起きた出来事に呆けていた。 何故あんな行動を取ったのか、理解できない。 右半身の感覚が鈍いことが理解できない。 ぐったりとしたスヴィアを見ても、何の敵意も湧いてこない。 もはや、ここに生者は二人だけ。 戦意を折られた二人の間に、小競り合いなど起こりようもない。 だから悪夢はすべて終わって――。 否。 「スヴィア先生!?」 まだ悪夢は終わらない。 スヴィアがすくと立ち上がった。 ありえない。確かに脈は止まっていた。 リンの異能を受けて限界を迎え、確かに命を落としていた。 それがただの計測ミスだったならエージェントとして恥じ入ることだが、今となっては地獄に仏である。 創の声を聞き取ったのか、スヴィアの顔を覗き込んで。 くるんと創のほうに向きなおる。 その容貌の異様さに、創は息を呑んだ。 かつてこの地にあった研究所の所長は、新人研究員に問うた。 神を呼び寄せる最も可能性の高い手段はなにか、と。 それは人の想いであると所長は答えた。 身を呈して救済を求め続けたスヴィアの想いが、魔王を呼び寄せた研究員に劣ることがあろうか。 自分を監禁し、家族をも殺した隠山の里への憎悪に劣ることがあろうか。 眼孔に詰まっているのは目玉ではなく、吸い込まれるような漆黒。 そこから、黒い闇が涙のようにぽたぽたと溢れ出ている。 異能かと手を伸ばして触れれば、その体は氷のように冷たい。 まるでゾンビ、いや、死人だ。 ――生徒たちの声が聞こえるんだ。 今のはスヴィアの声だったのかと、後追いで創は理解した。 もう、その声は人のものではなかった。 スヴィアのまわりには、黒い霞がまとわりついている。 それは生物災害によって未来を奪われた亡者たちの怨念のように思えた。 山折村古来から蓄積し続けてきた厄ではなく、此度の生物災害で発生した多数の怨念。 何も手立てを打たなければ大田原源一郎の元に向かっていたはずのそれは、すべてスヴィアが肉体へと取り込んだ。 何せこの地下には諸悪の根源の研究所があった。 その研究所は、隠山祈を監禁し、悪神へと変貌せしめた岩戸を拡張したものである。 数百年前にあらゆる呪いの根源を生み出した場所の真上に立ち、強い想いを抱いて散った者に、八百万の神が答えないはずがなかった。 ――生徒たちが、ボクを、呼んでいるんだ。 ――みんなが助けを求める声が、聞こえるんだ。 ――未来を奪われた子供たちを、救わなきゃ。 ――ハッピーエンドを掴まなきゃ……。 「スヴィア先生!?」 創の呼びかけに、その黒い瞳を向ける。 『天原少年。日野くんを頼む』 かつて人であったころの声で創に託す。 ――みんなの歌が聞こえるんだ。 ――みんながボクを呼んでいるんだ。 ――もっと生きたかった、と嘆いているんだ。 ――だから、ボクはみんなを救わなきゃいけない。 リンの死体を前に呆けた茶子に目もくれず、スヴィアは音すら立てずに歩きだす。 山折村に広がる漆黒の闇。 スヴィア・リーデンベルグだったものは、溶けるように暗闇の中に消えた。 もはや地獄と呼ぶにも生ぬるい惨状に、創は膝から崩れ落ちるしかなかった。 茶子がふらふらと立ち上がり、よろよろと歩き出す。 「どこへ?」 感情のこもらない瞳で創を見つめる。 「哉くんのとこ。 一発、景気づけに殴ってもらうわ」 「当ては?」 「あるわけないだろ」 あまりに疲弊し、恨みつらみすら湧いてこない。 同行するか、別行動か。 二つに一つだが、その先の言葉は紡げなかった。 「逃げ延びたリンちゃんを置いていくことになるんだけど、戻ってきたら連れて行ってくれ。 チャコおねえちゃんがカッコわるくてごめんなって謝っといてくれると助かる」 「虎尾さん……?」 創から見た茶子は歪だった。 彼女は人の感情の動きに明るい。 それこそ、魔王を掌で転がせる程度には会話の組み立てがうまく、人心への理解も深い。 にも関わらず、自身は悪態を隠さず、特定の人物への想いを隠そうとしない。 それは、エージェントとしての訓練を受けていたわけではなく、 野良の強者がエージェントとして取り立てられ、独学で学んだことに端を発するのだろう。 故にそのような歪みと付け入る隙があるのだろうと思っていた。 戦闘に関するセンスも頭の回転も一級品だったために、それらも決してマイナスになっていなかった。 違う。 彼女はすでに壊れていて、パッチワークのように心をつなぎ合わせて自我を保っているのだ。 不和の原因の一人であり、いま、雪菜の仇となった人間。 にもかかわらず、創は何も言い返すことができなかった。 茶子の姿は、遥に出会わなかったときのIFであったと思ったから。 茶子もまた、ふらつきながら暗闇の中に姿を消した。 生ぬるい風が村を吹き抜けていく。 死体と怨念に塗れた悪夢の中、創だけが暗闇の中、立ち尽くしていた。 【哀野 雪菜 死亡】 【リン 死亡】 【スヴィア・リーデンベルグ 怪異化】 ※スヴィア・リーデンベルグだったものからは一切のウイルス反応は消失しました。 【E-2/診療所東/一日目・夜中】 【虎尾 茶子】 [状態]:異能理解済、疲労(特大)、精神疲労(中)、山折村への憎悪(極大)、朝景礼治への憎悪(絶大)、八柳哉太への罪悪感(絶大)、右半身麻痺 [道具]:ナップザック、医療道具、腕時計、木刀、八柳藤次郎の刀、ピッキングツール、護符×5、モバイルバッテリー、研究所IDパス(L2)、小型発信機 [方針] 基本.協力者を集め、事態を収束させ村を復興させる。 0.哉太を探す 1.―――ごめん、哉くん。 2.…………願望器。 3.小型発信機に従い、ハヤブサⅢと思わしき人物と接触する。 4.有用な人材以外は殺処分前提の措置を取る。 5.顕現した隠山祈を排除する 6.未来人類発展研究所の関係者(特に浅野雅)には警戒。 7.朝景礼治は必ず殺す。最低でも死を確認する。 [備考] ※未来人類発展研究所関係者です。 ※リンの異能及びその対処法を把握しました。 ※天宝寺アニカらと情報を交換し、袴田邸に滞在していた感染者達の名前と異能を把握しました。 ※羊皮紙写本から『降臨伝説』の真実及び『巣食うもの』の正体と真名が『隠山祈(いぬやまのいのり)』であることを知りました。 ※月影夜帳が字蔵恵子を殺害したと考えています。また、月影夜帳の異能を洗脳を含む強力な異能だと推察しています。 ※『神楽うさぎ』の存在を視認しました。 ※『神楽うさぎ』の封印を解いた影響はスヴィアに引き継がれました。 【E-2/診療所中庭/一日目・夜中】 【天原 創】 [状態]:異能理解済、記憶復活、疲労(絶大) [道具]:ウエストポーチ(青葉遥から贈られた物)、デザートイーグル.41マグナム(0/8)、スタームルガーレッドホーク(6/6)、ガンホルスター、44マグナム予備弾(30/50)(ジャック・オーランドから贈られた物)、活性アンプル(青葉遥から贈られた物)、通信機、双眼鏡、袴田伴次のスマートフォン [方針] 基本.パンデミックと、山折村の厄災を止める 0.??? 1.全体目標であるVHの解決を優先。 2.災厄と特殊部隊をぶつけて殲滅させる。 [備考] ※上月みかげは記憶操作の類の異能を持っているという考察を得ています ※過去の消された記憶を取り戻しました。 ※山折圭介はゾンビ操作の異能を持っていると推測しています。 ※活性アンプルの他にも青葉遥から贈られた物が他にもあるかも知れません。 ※『神楽うさぎ』の存在を視認しました。 ※軍用通信が解除されたことで小型発信機でハヤブサⅢの通信機を追跡できるようになりました。 129.オニガシマ・ダークサイド 投下順で読む 131.遍くデストルドー 時系列順で読む ミーティング『Z』 スヴィア・リーデンベルグ GAME OVER 地下3番出口 天原 創 [[]] 虎尾 茶子 哀野 雪菜 GAME OVER リン GAME OVER
https://w.atwiki.jp/ml37/pages/123.html
「盛者必衰」って面白い言葉だよね いつからそうなったのかは全く分からないが、物心ついたときには既におばあちゃんに拾われていた。 そんなこんななので、当然私は両親の顔は覚えていない。 雲ひとつ無い午後の空に浮かぶ太陽の下。 鮮やかな緑が広がる峠を駆る馬車の中、少女―羽橋鈴音は久々に両親や育て親代わりの祖母のことを思い出していた。 数日分の食料、それに少々の着替えと財布が入った麻製の肩掛け鞄と一緒に揺られながら、鈴音はゆっくりと後ろへ流れる外をぼんやりと眺める。 帯剣している姿は少なからずどうしても目立ってしまうが、幸い馬車の乗客は鈴音一人なので誰も気に留めることは無い。 なんで今更両親やおばあちゃんのことを思い出したんだろうと気にかかったが、すぐにそれは分かった。 (ちゃんと大丈夫だったかな・・・) 鈴音の剣の師であり、鈴音が最も慕う人である儚と分かれて一週間。 当然ながら、そうそう悲しみの気持ちは消えてくれないが、それでも少しは大丈夫になってきた。 今生の別れでもあるまいし、同じ旅の身でもあるからきっとまた儚さんと出会うことは出来るだろう。 そのときまでには、私も強くなって誇れるような自分になってればいいな、とか思ったり思わなかったり。 ちなみに、先ほどの鈴音の「大丈夫だったかな」の心配先は儚の方ではない。 相手方の某流派の皆様方だ。 こんなこと言ったら怒られるかもしれないが、正直儚さんは「鬼」といっても過言ではない。 儚さんは流血沙汰は好まないから大丈夫だとは思うけど・・・って、なんで私は自分に暴力を振るおうとした相手のことを気遣ってるんだろう。 自分の思考に自分でげんなりしてしまい、なんとなくの気晴らしに横の腰掛けに置いてある鞄から 滋の花 を取り出し口に運ぶ。 淡黄色の花弁が十字に広がった花で、栄養価が高く、なおかつ調理不要で食べられ軽量なため、旅のお供にはぴったりの食用花だ。 しかし、味はあまり保障できるようなものではない。そこまで完璧な食料ではない、ということだ。 ちなみに、 滋の花 というのは俗称であり、正式名称では「ミサギ」と呼ぶ。 花をはむはむと咀嚼しながら、鈴音は馬車の心地よい振動に身を預ける。 そうしているとどうも眠くなってくる。春の陽気、というのもやはり関わっているだろう。 馬車内の腰掛けの数はひとつ。 褪せた焦げ茶色で、大きさもせいぜい3人が限界だろう。 広さも、鈴音程度の体躯なら足を目一杯伸ばすことは出来るが、大の大人ともなるとそうはいかない。なんとも狭い箱馬車だ。 そんな馬車の中で花を食べ終わりすっかり睡魔に身を売ろうとしている鈴音は、窓から朧気に見える蜘蛛の糸を視界の隅に入れながら、今まさに睡魔に身を売ろうとする。 ――ガコン。 睡魔を追い返すがの如く、唐突に響く鈍い音。 「・・・ん?」 盛者必衰をそのままの意味で捉えると「盛る者は必ず衰える」 うーん、嫌な言葉だ。 しかし逆の発想を使うと「衰えたら必ず盛者になる」 うーん、面白い言葉だ。 そして両者を組み合わせると「盛者は必ず衰えるが、やはりまた盛者になる」 うーん、本当に面白い言葉だ。 (これ、今回の話に何か関係あるのか?) (うんにゃ、全く。単にふと思っただけですサーセン。) (東京湾に沈めてやろう。) そして一度にたくさんの音が響いた。いくつあるかは不明。 とりあえず鈴音が睡魔にやられた頭で把握したのは、自分の後頭部から聞こえた音のみだ。 「痛・・・」 頭をさすりながら、鈴音は状況を整理しようと辺りを見回す(といっても狭い馬車内なのですぐに見回せる) どうやら、先ほどまで地面と平行だった馬車が何やら妙なことになっているみたいだ。 左後ろの方へと傾いており、慣性に従い鞄は鈴音の腰の辺りにぴったりと寄り添うような形で落下したらしい。 そして、こうなる前までは鈴音の膝に置いていた刀は、今は鈴音の腹部、もといスリップドレスの生地の上に身を投げ出している。 さっきの「ガコン」という音、そして左後ろへと傾いていることから考えると、おそらく左後部の車輪が外れたのだろう。 「あ、大丈夫ですか?お怪我はありません?」 斜め上の馬車の焦げ茶色の扉が開き、御者の声が馬車内へと響く。 「はい、何とか・・・」 本当は今でも後頭部がずきずきしているのだが、それは一応伏せておく。 御者がこちらへ手を差し出してくれたので、ありがたく好意に甘え外へと出る。荷物も勿論一緒に。 こちらへ手を出してくれたとき、一瞬御者の表情が残念そうなものに見えたが、単に陽光の関係でよく見えなかっただけなのだろう。 ――実際、御者は残念そうな表情をしており、その顔の原因は鈴音のスリップドレスの裾が乱れてスカートの中が覗いていて「あ、俺今日はツイてるなぁ」と思ったが矢先、よくよく見るとそれは黒塗りのスパッツだったため、なんともいえない心境になりその表情を作るに至ったわけである。 そんな複雑な御者の心境のことなど露知らず、鈴音は改めて馬車を眺める。 やはりというかなんというか、鈴音の予想通り、左後部の黒い木製の車輪が外れていた。雑草がちらほらと生える地へと転がっている。 御者の方は、こちらはちゃんと無事だったらしい。なかなかの体躯である馬に関しても無事のようだ。 「あ、そちらは大丈夫でした?」 無事だとは分かるが、それでも一応尋ねておく。 「ええ、馬共々平気です。ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」 そう言って御者はこちらへ頭を下げる。年の程は鈴音よりいくらか年上な程度だろう、まだまだ若い。 そして、御者としての腕もかなりのものらしい。 普通に考えたら、急な事態が起きれば馬も暴れだすだろうに、ちゃんと今はこのように落ち着いて茶褐色の尻尾をのんびりと振っている。 いつごろからこの仕事をやってるのだろう、とふと鈴音は思ってみたりする。口に出すほどのことでもないので出しはしないが。 それよりも。 「どうしましょうかね・・・」 鈴音が口に出そうとしていた大きな問題を御者が表に出す。 そう、本当にどうすべきだろうか。 (徒歩で行くには無理だろうし・・・これじゃ”目的地”にたどり着けないな・・・) 馬車が壊れたのでは、ここから引き返すことも出来ない。 馬に乗るというのもやはり無理がある。いくらなんでも二人乗りは難しい。 と、なると。 「どこか近くに村か何かありませんか?」 出来る限り野宿は避けたいので、それがやはり重要だろう。 といっても、この周囲を見ても両脇に林が広がっているだけなので少々望み薄かもしれないが。 馬車で峠を通ってきたときも、窓から見えたのはやはり代わり映えしない林。 後はせいぜい途中で茶屋を一軒見つけたくらいだ。(しかしもう潰れていた) と、何を思ったか、急に御者が嬉しそうな表情になった。 「ありますよ!ここから東の方角へ林をつっきって進むと小さい村がひとつあります!」 吹き抜ける風でなびく暗褐色の長髪を片手で押さえながら、鈴音は御者にいぶかしげな視線を向ける。 やたらと嬉しそうな・・・。有用な情報なんだけど、まずはそちらが気にかかる。 「そちらへ行くんですよね!?よし、では私は今すぐに引き返します!」 とんとん拍子で話を進める御者。 えーっと・・・確かにまぁ行くんだけど・・・。 やはり、気にかかるので参考にまで聞いておく。 「今日何か催しでもあるのですか?」 その質問後の刹那の瞬間に、よくぞ聞いてくれた!と言わんばかりに御者は顔を輝かせた。 「そうなんです!今日、実はわたくし祝言を挙げるんです!!」 唖然。だからか。 いてもたってもいられないようで、御者は早々と馬に飛び乗り、元の道へと馬を駆る。 馬が、なんでこんな主人を持ってしまったんだろうと後悔していたような表情をしているように見えたが、まぁ気のせいだろう。きっと。 「待ってろよ、文!お前の苗字は今日から射命丸だ~!!」 そんな言葉を最後に鈴音の耳へと残し、彼は峠を駆っていった。 そして一人になった鈴音は。 「はぁ・・・。」 いつもの如く、盛大なため息をついた。 儚がいないときでもこれは治りそうにない。 …世の中、色んな人がいるのね。 残念だったな御者!テメェに鈴音ちゃんのスカートの中は拝ませない!! その特権を持つのは、この妄想主である我だけじゃぁぁあ!!! そして文ちゃんもワシの嫁じゃぁぁぁぁああ!!!! 上の馬鹿はさも当然の如く無視してやりましょう。 そして、これまたどうでもいい雑談を一つ。 「その場で立ち止まって考えるのも大切だ」 なんかよく聞く台詞。ずっと歩いてても駄目だってことなんだろうけど。 が、結局の所、ヒトはずっと歩き続けるしかないと思う。 その「立ち止まって考える」という行為自体、もう既に「歩いている」わけだし。 ヒトが立ち止まるときなんてのは、まぁそりゃ死ぬときだろうね。死に向かって歩いてるんだろうし。 「人は歴史から何も学ばず同じ過ちを繰り返す」という言葉もあるが、すなわちそういうことなんだろう。 ずっと歩いてるんだから、後ろをじっくりと見るのは当然難しい。 「ずっと歩き続ける」ってなかなか大変なことですな。 (で、お前は今ちゃんと歩いているのか?) (文ちゃんと共に歩むルートへと入ったぜ。) (・・・もはや何も言うまい。) とかく気分が優れない鈴音であったが、だからといってこのままでもまずいので、とりあえず御者が示した東側の林へと歩を進めることにする。 乗る馬車を間違えたせいで気分が優れないというのもあるが、それ以外にもこの口内に広がる独特の苦味と酸味。 どれだけ寝ぼけてたのだろうかと鈴音は思うが、気分晴らしのために 滋の花 を食べるというのは色々と間違いだ。 いちいち不運が連鎖している。今日はどうもそういう日らしい。 また、東につっきれと御者は言っていたが、それも結構な無茶じゃないだろうか。 近いなら何の問題も無いけど・・・。 色々と釈然としない思いを抱えたまま、車輪と一緒になって転がっている箱馬車を背に、どことなく荒涼な雰囲気が漂う林へと鈴音は入っていった。 ■ ■ 所々から木漏れ日が指す程度で、基本的には薄暗く湿っぽい空気の林。 あまり健康的とは言えなさそうなほっそりとした木々が、あちらこちらに根を張っている。 獣の類は、人通りもそれなりにある峠が近いからさほどはいないだろうが、獣以外でもこういったところは充分危険だ。 代表例としては、虫。 きぃん! 自身の方めがけて飛んできた黄と黒の縞模様を持つ虫を、ほとんど条件反射で鈴音は斬り落とす。 (あぶない・・・) 「心壊流」の修行では、こうした林での修行もあって、ある程度の知識と経験が鈴音には備わっている。 その経験というのは、鈴音がこの針を持つ虫に腕を刺されて一時死にかけたこともひとつだ。 すっかり二分されて一瞬で息絶えたそれは、今は焦げ茶の土へと投げ出されている。 なんだかんだであの時は本当に危なかったらしく、儚さんが調合してくれた薬がなければ私はあの世にいたのだろう。 詳しい名称は覚えていないが、確か「ハチ」だったはず。 ちなみに、この「ハチ」は相手が危害を加えなければそう攻撃はしない、のだが、このことは鈴音は知らない。 その死にかけた経験も、鈴音がハチに対してうっかり手で払ってしまったからだ。 鈴音が斬り捨てたハチは見てくれもあまり良くないので、鈴音は出来る限り見ないようにしながら、それでも慎重に林の中を進んでいく。 身に着けているスリップドレスも、肩からかけている麻製の鞄も、まだ林に入って5分ほどだが少々土汚れてきた。 鈴音は何気に気が短いので、そろそろあの御者を疑い始める頃合だ。 (とてもこんなところに人里があるようには思えない・・・) その”こんなところ”は鬱蒼と木々が生い茂る林の中、ではなく普通にハチが徘徊している様な場所、という意味の方が大半を占めているだろう。 鈴音がまだまだ心壊の修行を始めて半年ほどで年も若い頃だったが、それゆえに若干のトラウマとなってしまっている。 若い時の経験の方がトラウマとしてなりやすいため。 先程抜いた刀「虎和唄」は依然構えたままにして、鈴音は靴で土音を響かせながら、人里らしき雰囲気を探す。 それから、黒の革靴が鳴らす音とは明らかに違ったそれが鈴音の耳に入ってきたのはすぐのこと。 鴬の鳴き声かと思ったが、それにしては単調すぎるし、やや人為的だ。 ということは考えられる選択肢は絞られる。 すなわち、笛。 ちょうどここから正面の方だろうか。 しかし、鈴音が木漏れ日を頼りに目を凝らしても、村のような風景は見えない。 狩人か何かかな、と鈴音は適当な推測をつけ、一応慎重に音の方へと体を動かす。 ふ、と刀を構えていたままだったことに気づき、焦りながらそれでもゆっくりと鞘へと納める。 ざっ、ざっ、と近づくにつれ、より音が鮮明になってくる。 これは間違いなく笛の音色だ。 そしてまもなくのこと。 笛の音を頼りに鈴音が進んでいった先は、木々が目立たず小規模の広場のような空間となっていた。 鈴音が見たものといえば、”その笛の音に合わせて体を動かす2匹の動物”と、横に構えた笛を奏でる一人の少女。 相手方もこちらへ気づいたのか、演奏をやめてこちらへと視線を向ける。 紫の色素の方が強く出ている緋色の髪、肩口で揺れる無造作な襟足のショートヘア。 好奇心に溢れていそうな、くりくりとした大きな金色の瞳。 かなり色の薄い黒のパーカーに、赤と茶と黒のタータンチェックのミニスカート。 そのスカートからは、ちらりと黒のスパッツが覗いており、白い膝小僧をほんのちょっぴり隠している。 「やぁや、こんにちは!」 「明るい未来が見えない」 「俺の人生お先真っ暗」 今の若者から多く聞けるこういった言葉の数々。 大人が悪い、とか世が不景気なのが悪い、というのも一つの理由だが、まぁ最終的にはこれだろう。 ”未来”が何かを理解していない。 ちょっと考えれば簡単なことなんですがな。すぐに答えは出る。 「明るい未来が見えない」→結論から言えば、見える 「俺の人生お先真っ暗」→結論から言えば、明るい なんてったって、未来を構成する大部分というのが「理想」だから。 ふっ、と未来を想像してみた時。おそらく何かひとつくらいはぱっと思いつくものがあるはず。 そして、その「ぱっと思いつくもの」が、「理想」であり「明るい未来」であり。 そしてまた、「お先真っ暗」なんてのはその「暗い未来」こそが自分自身の「理想」であり「明るい未来」であり。 で、この通り、未来=理想なんだから、いくらでも変えようと思えば変えられる。 そら未来なんてのは先のことなわけだから、道に従ってるはずもないんですがな。何度も何度も変わりまくり。 うん?「過去」は変えられないだろ? はいはい、結論から言えば、変えられる。 なんてったって、過去を構成する大部分というのが「記憶」だから。 記憶ならば、いくらでもいじることは可能。 自分にとっての不運な過去も、変えようと思えば幸運な過去になる。 過去も変えることができ、未来も変えることができる。 現在は・・・まぁ言わずもがな「変える」以前の問題ですな。進行形で作っていってるわけですし。 とまぁ、何もかもを変えようと思えば変えれるわけだ。人生がだんだんなんかかんたんになったん! (変えまくるのは結構だが、過去とかをあまり改変しすぎるなよ) (任せろ、変えた過去はひとつだけだ) (参考にはならんだろうが、一応聞いておこうか) (実は私、女です) (任せろ、貴様のそれを今すぐもいでやる) PREV← 1 2 →NEXT
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/11626.html
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる8 ドラマCD付き限定特装版/夏川真涼 1/8スケール 限定版小説発売日:7月17日/2月28日 るろお描き下ろし限定版カバー! (愛衣 鋭太) 裕時悠示脚本 アニメ版キャストによるドラマCD付き。 ・裕時悠示脚本ドラマCD「真夏の甘修羅祭り」「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる愛 リアル・シャドー編」 鋭太に捨てられ、ひとり街を彷徨う冬海愛衣の前に現れた一人の女。 「あきらめたら、そこで大勝利終了ですよ」。 愛しい人をその胸に抱くため、ラブ・ファイトの幕が上がる! 他、数本のエピソードを収録! 2013年放送。 http //www.oreshura.net/ 監督 亀井幹太 原作 裕時悠示 シリーズ構成 浦畑達彦 原作イラスト るろお キャラクターデザイン・総作画監督 大塚舞 プロップデザイン 尾崎智美 美術監督 湯澤康之 色彩設計 坂本いづみ 撮影監督 廣岡岳 編集 坪根健太郎 音響監督 明田川仁 音響効果 小山恭正 録音調整 安齋歩 音楽 太田雅友 アニメーション制作 A-1 Pictures 脚本 浦畑達彦 冨田頼子 亀井幹太 裕時悠示 絵コンテ 亀井幹太 堀之内元 渡辺了 上原秀明 大原実 宮浦栗生 金子伸吾 柳沼和良 福田道生 出合小都美 演出 亀井幹太 青柳宏宜 原田孝宏 上原秀明 高島大輔 柴田彰久 柳沼和良 下田正美 徳本善信 出合小都美 作画監督 大塚舞 福島豊明 服部憲知 小林恵祐 山野雅明 野田康行 須藤智子 小澤円 竹田欣弘 徳田夢之介 ■関連タイトル Blu-ray 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 1 完全生産限定版 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 12 ドラマCD付き限定特装版 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる8 ドラマCD付き限定特装版 フリーイング 夏川真涼 1/8スケール PVC製塗装済み完成品 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる ポス×ポスコレクション BOX 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる コンプリートブック フリーイング 春咲千和 1/8スケール PVC製塗装済み完成品 ドラマCD 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる コミック 稲瀬信也/俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H 1巻 まりも/俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4コマ 1巻 フィギュア・ホビー:俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 原作小説 裕時悠示・るろお/俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
https://w.atwiki.jp/alice-baseball/pages/229.html
戦況 クラス 令呪 魔力 霊地 礼装 補足 セイバー 3-3 40 要 魔法石×1 アーチャー 3-0 170 大 なし ランサー 3-1 7 要 幻惑符×2 ライダー 3-1 30 要 なし アサシン 3-3 75 要 魔宝石×6、使い魔 キャスター 3-2 100 要 強化符×5 バーサーカー 3-0 脱落 帰宅 なし レフォーマー 3-0 脱落 なし 幻惑符×4、強化符×2 ビーストと共有。 ビースト 3-0 脱落 なし 幻惑符×4、強化符×2 レフォーマーと共有。 ※3スレ目6815付近のデータ アサシン陣営 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:東風谷早苗 【レベル】:25 【アライメント】:中立/善┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:10 【耐】:10 【敏】:10 【魔】:30 【運】:40 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○地元の風祝 このキャラクターは神の祝福―――というと大げさだが神道の家系に生まれた 巫女の家系に生まれ育った。彼女が味方する限り、自陣は常に【退魔】としての属性を保有する。 この効果は参戦していなくとも発揮される。 ○地元の交渉術:C このキャラクターはシナリオ1回に限り、ランダムで敵対的な接触が発生した場合 その接触内容を中立的な接触に変更する事が出来る。根は天真爛漫でお人好し。 地元出身で年配者と接触する機会も多い彼女はその手の呼吸に長けている。 ○奇跡を起こす程度の能力:EX 東風谷早苗に与えられた異能とも言うべき能力。 シナリオ中「あらゆる判定」をファンブルが起きない限り振り直す事が可能。 ただし一度使う事に彼女は「視覚」・「聴覚」・「触覚」・「味覚」・「嗅覚」の五感のうち一つを失い、 【運】ステータスが一度ごとに恒久的に「-10」されていく。 ―――この作品に何の代償もない奇跡は存在しない。 イイカゼコーイ ○乾神招来 風:A 消費魔力:80 ランダムステータス決定後、「自陣のランダムステータス合計値」に+20。 また、このスキルを使用した戦闘では、シナリオ1度までランダムステータスを合計値+10して振り直せる。 彼女の祈りと共に吹き荒れる暴風は正確には彼女の異能の一部を制限的に使う能力であるが、 魔力をバカ食いしながらいい感じに彼女を援護する。 ○巫術:C 消費魔力:30 神や精霊などへの祈願という原始宗教系の魔術体系。 祈祷者の願いに霊的存在が答えることで、様々な奇跡を行使する。 その特性上として対魔力の影響を極めて受けにくく、また彼女の性質として他者への強化に適している。 任意のキャラクターの【宝】以外のステータスのうち1つを+10。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:アサシン┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:無銘の隊士 【レベル】:45 【アライメント】: 混沌/中庸┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:30 【耐】:30 【敏】:60 【魔】:10 【運】:00 【宝】:30┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆☆ 【魔力量】 160/160 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ (【敏】+10、計算済み。また、情報収集の成功率に+20%し、被情報収集時の敵成功率に-20%のペナルティ。 詳細情報を得ている相手に能動襲撃した場合、勝率補正+20%。気配遮断スキルを保有。) 【スキル】 ○気配遮断:B 戦闘時、相手が初見のキャラクターのみの場合、勝率に+30%の補正を得る。 アサシンのクラス補正もあってかなり高いランク。 ○無窮の武錬:D 剣術――ならぬ“拳術“に没頭し続けたアサシンの生涯を代表する能力。 彼は元は暗殺者であったのだが、幕末の時代に佐幕派として戦い続けた名も無き武士の1人である。 心技体の合一により、あらゆる状況下においても安定した戦闘能力を発揮できる。 戦闘時、劣位のステータス1つにつき、勝率を+5%する。 ○心眼(真):C このキャラクターは常に+10%の勝率補正を有し、最終勝率が-80%より大きいならば、 最終勝率を5%にまで引き戻す。 ○直感:C このキャラクターは常に+10%の勝率補正を持つ。 また、初見相手のみに効果を発揮するスキルは、このスキルのランク以下の場合無効化される。 ステガマリ ○撤退戦の心得:B- このキャラクターは敗北時自陣に参戦している味方陣営を安全に撤退させることが可能。 また自分が参戦していない戦場で味方の陣営が敗北した時、その代償を肩代わりする事が可能。 ただしいずれも撤退の殿を務める為の戦闘になるので、いずれの場合も自らはその対象とならず消滅する。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ザバー・ニーヤ ○静打拳撃 種別:対人宝具C 魔力消費:20/40/60 アサシンは元を辿れば名も無き暗殺者の一族の若者であった。 彼本人には本来の聖杯で呼ばれるレベルの才能を持つ“ハサン・サーバッハ“ではなく、 一族を離れ野に下った士族の1人。暗殺者としての側面は気配遮断程度で暗殺能力すら保有していないが、 生前の経験からか肉弾戦――特に劣勢の局面でのそれを非常に得意としている。 戦闘開始前に発動。 「敵陣の最大レベル-自分のレベル」の差分だけ任意のステータス1つを上昇させる。 また、追加で魔力でそれぞれ20を払うことで対象となるステータスを最大3つまで変更する事が出来る。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ セイバー陣営 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:春川英輔 【レベル】:15 【アライメント】:中立/中庸┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:10 【耐】:10 【敏】:10 【魔】:20 【運】:20 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○心霊治療 このキャラクターは行動ターンを消費することで同意したキャラクター間の間での令呪の受け渡しが可能である。 また、特定の事象に対して深い知識を抱いている。この世界の春川英介はこの分野にも精通している。 ○陣地作成:D- 行動ターンに使用する事で、勝率+10%する陣地を形成する事が出来る。 ただしこのキャラクターの本質は科学者であり、魔術師ではない為魔力供給の改善は出来ない。 ○交渉者 このキャラクターは望むならばPC同様現在位置を把握している相手とコミュターンを行う事が出来る。 ただし、対象となる人間次第では戦闘の可能性がある。 ○情報進化 このキャラクターは情報入手時、その情報を1段階“深い”物として扱える。 また、持っている情報を精査していくことで、50%でそれらの情報を更に1段階深化させることが可能。 精査は最大3情報に対してまで同時に実行可能。 ○電子捜索:D このキャラクターは魔術師らしからず、電子機器を利用した情報収集・索敵に長けている。 情報収集の成功率+20%。また、情報収集判定を2回まで振り直し可能。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:セイバー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:“戦国ファンタジスタ”今川氏真 【レベル】:50 【アライメント】:中立/善┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:40 【耐】:40 【敏】:40 【魔】:00 【運】:40 【宝】:30┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆☆ 【魔力量】 140/140 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】○対魔力:A 「魔術」のスキルによる敵陣の勝率補正を、1つのスキルにつき最大20%まで軽減する。 クラス補正による魔術に対する耐性。セイバーの場合、その数字は全クラス最高である。○心眼(真):C このキャラクターは戦闘時に+10%の勝率補正を持つ。 また、このキャラクターは勝率が-100%を下回らない限り、常に5%の最低勝率保証を持つ。○新当流:A このキャラクターは塚原卜伝に師事し皆伝を授かった剣客である。 このスキルはあくまで磨きあげた基本的な技術であり、宝具ではない。 戦闘時、【筋】【耐】【敏】のうち片方のステータスを+20。更にそのステータスで勝利した場合勝率+10%。 戦国の世でも屈指の剣聖から皆伝を授かったセイバーはこの術理について非常に高いレベルで実践運用が可能である。 この手のスキルは習得難易度が高く、Aは確かに達人の域であるが、更なる上位者が同時代に何人も確認されている。 或いは戦国や幕末の日本が頭おかしいだけかもしれない。○無辜の怪物:E- 本人の意思や姿とは関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。 セイバーの場合、家を滅ぼした無能・盆暗・暗愚という評価から来るものであり、本人としては甚だ不本意なものである。 近年の再評価もあって能力的には文武に長け、風流を解し、政務や軍事も相応以上に出来た人物という評価を得つつ あるが、根強い風評被害により外見だけは大きな制限を食らっている。 具体的には性能はそのままに、暗愚らしい外見を取らされる。 この装備は装備していてもステータスや思考に悪影響を与えないが、やっぱり外せない。○専科百般:C 万能の秀才。剣技、芸事、文化、内政など多くの物事に非凡な才能を発揮し、歴史に名を残したセイバーの持つ特性。 戦闘以外の判定に常に+10%の補正。また、シナリオ1回まで戦闘以外の判定を振り直せる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】○集外三十六歌仙 ランク:C 種別:対人宝具 消費魔力:30 セイバーは武芸のみならず和歌にも優れ、後水尾天皇陛下が選ぶ集外三十六歌仙にも名を連ねている。 この宝具を発動させた場合、セイバーは【魔】【運】【宝】ステータスを+10することができる。 優れた詩により霊的加護をアップさせる、戦国バードとしての技能。 ただしこの場合、もう片方の宝具を使用することは出来ない。○秘剣・一の太刀 ランク:C 種別:対人宝具 消費魔力:60 戦国屈指の剣聖より授けられた、剣の極み。その一つ。 神憑り的に研ぎ澄まされた斬撃であり、その一撃は相手の先の先の先を取り、使おうとした手札ごと強引に斬り潰す。 皆伝ではあるものの、セイバーとてこの一撃は宝具として大量の魔力を消費せねば使用不可能。なお、師匠は連射可能。 敵が任意使用のスキルを使用した場合、そのスキル1つを無効化する。また、この宝具を使用した場合、セイバーは任意の 近接ステータス1つを+10できる。 ただしこの場合、もう片方の宝具を使用することは出来ない。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ アーチャー陣営 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:シュテル・ザ・デストラクター 【レベル】:20 【アライメント】:秩序/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:10 【耐】:10 【敏】:20 【魔】:40 【運】:00 【宝】:00┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○魔術(炎):B 戦闘時、【魔】ステータスが選択された場合、敵陣営の勝率を-15%。 このキャラクターは炎系の魔術を得意とする。 ○心眼(真):D このキャラクターは常に+10%の勝率補正を有し、最終勝率が-50%より大きいならば、 最終勝率を5%にまで引き戻す。 ○量産ホムンクルス このキャラクターは正常の状態で生まれた人間ではない。 人間と違い体躯に見合わぬ身体能力を発揮する事が可能。 戦闘時自身の肉弾ステータス1つに「+5」する。 ○戦闘続行:D シナリオ1回に限り、ランダムステータスを再選択する。 ただし振り直し後のステータスは-5される。 ○星光の殲滅者:A 消費魔力:100 自陣が【魔】ステータスを選択した際にのみ発動可能。 膨大な魔力の放出と引き換えに放つ強大な火炎攻撃。 敵陣に「-30%」の勝率補正を与える。ただしこれは種別:魔術に属する為、対魔力の影響を受ける。 シナリオ3回まで使用可能。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:アーチャー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:下河辺行平 【レベル】:50 【アライメント】:混沌/中庸┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:50 【耐】:40 【敏】:50 【魔】:20 【運】:05 【宝】:10┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆☆ 【魔力量】 280/280 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ (アーチャー:敏ステータス「+15」済) 【スキル】 ○単独行動:B- このキャラクターの貯蔵魔力限界を「+100」する。 また「魔力の供給不足」によるペナルティを不足分「-20」ごとに「-5」に変更する。 単独戦闘時、勝率に+20%。ただしこのサーヴァントは戦闘意欲旺盛の為、 中立接触程度では戦闘をしたがる悪癖を持っている上に、マスターの言うことは気分次第でしか聞かない。 ○古流弓術:A アーチャーは鎌倉時代黎明期、勇士と誉を受けた武人である。 戦闘開始前、「ランダムで2つ」まで敵陣の合計ステータスを「-20」。 宝具が戦闘外であるアーチャーにとってこのスキルは実質宝具に相当するスキルである。 ○心眼(偽):B このキャラクターは常に+15%の勝率補正を持つ。また自陣への勝率/ステータスペナルティを15点まで軽減。 このアーチャーは対魔力こそ持っていないが、歴史の古さを鑑みてこのクラスの能力を持っている。 ○鎌倉の流儀 このキャラクターは自分から戦闘を仕掛ける際に+10%の勝率補正を持つ。 ただし暗殺抵抗率に-20%される。謀殺の多い鎌倉武士故致し方なし。 ○仕切り直し:E- このキャラクターは敗北時、自身の消滅を代償に、マスターを生存させる事が出来る。 ただし余程気に入った相手じゃない限りは使わない。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ヨロイナンザシルカゴラァ! ○甲冑無用我先陣也 種別:対人宝具 ランク:E 消費魔力:30 葦屋浦の戦いにおいて、先陣を切りたいと思っていたアーチャーは自身の鎧を売り払い小舟を手に入れた。 この事を同僚について批判されると、「命は惜しいとは思っていない。先陣を切るために鎧よりも 自由に動ける船が欲しい(意訳)」と答えたという。 1ターン1度に限り、戦闘発生時に事前の状況を全てすっ飛ばしてその戦場に介入する事が可能。 ただしその際は宝具効果で参上するので自身のマスターや同盟陣営とは連携できず単独となる。 戦闘に対する効果は一切ないが、戦場の香りを嗅ぎ分けるアーチャーの真髄である。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ランサー陣営 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:佐倉千代 【レベル】:20 【アライメント】:中立/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:20 【耐】:20 【敏】:15 【魔】:25 【運】:00 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○魔術(絵):C 【魔】ステータス選択時に勝率+10%。 経験を元にした絵という触媒を元にした彼女特有の魔術。 もう遠い昔のように感じる過去の幸せな思い出。 ○道具作成(絵):D 道具作成時、通常の礼装と異なる絵の礼装を作成する。 礼装1つにつき、勝率を+7%する。重複使用可能。 通常の成功率の半分で情報ターンにも作成に挑戦可能。 ○陣地作成:D このキャラクターは魔術師として自らの拠点を最低限陣地化することが出来る。 行動ターンにスキルを使用した場合、その場の魔力回復量を休息時+5。勝率+5%。 2回重ねて使用した場合、合計で休息時回復量+10、ターン終了時回復+5、勝率+10%となる。 ○復讐者:A 彼女は特有の事柄を無視する事が出来ない。 聖杯戦争で恋人を喪った彼女の激情と憤怒の象徴。 自身の復讐対象であると相手が認めた対象と戦闘する時に限り、 このキャラクターが戦場にいる限り味方全陣営の全ステータスの合計値に+10し、勝率を+20%する。 このスキル対象は変えられず、またその効果も永続する。 ただし10%の確率で悪性の人物相手に誤認する可能性がある。 対象と戦闘する場合、シナリオ1度に限りランダムステータスを振り直す事が可能。 ただしその分思考が硬直化し、本来の彼女より若干好戦的になっている。 またランクCまでの精神干渉スキルの効果を跳ね除ける。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:ランサー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:「東京」ローズの一人 【レベル】:35 【アライメント】: 中立/中庸┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:20 【耐】:20 【敏】:30 【魔】:20 【運】:30 【宝】:30┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆ 【魔力量】 150/150 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫(ランサーのクラススキル:敏ステータスに+20) 【スキル】 ○対魔力:C 「種別:魔術」のスキルによる敵陣の勝率補正を、1つのスキルにつき最大10%まで軽減する。 ランサー自体は非常に現代に近しい人間ではあるのだが、三騎士の一角として召喚されている事もあり、 このランクの対魔力スキルを保有している。 ○交渉術 ランダムで敵対的な接触が発生した時に発動可能。 シナリオ1回に限り、その接触を一段階友好的なものに変化させる。 ただし相手が交渉の意思がない場合、無駄撃ちとなる。 ○諜報術:C 相手の事を知り尽くしているような口調。 生前敵兵士の名前から誕生日の事まで朗々と話した彼女の真髄。 情報収集の成功率を+10%し、自身への情報収集成功率を-10%する。 ○自己保存:C+(消費済み) このサーヴァントは本来戦闘に向いている人間ではない。 シナリオ1回に限り、戦闘敗北時自身がサブにいるならば自陣営のみならば令呪なしで撤退が可能。 またその際、戦闘に使用した消費魔力を半減する。 ○へそくり(消費済み) 任意のタイミングで自由に礼装任意2つを入手する。 最後の最後の切り札である。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○歌姫は戦場兵を死地へ誘う 種別:対人宝具 ランク:C 消費魔力:40 (30-対象の【運】ステータス)%の確率で、任意の対象者1名に暗殺判定を行う。 この判定に成功した際、令呪1角か撤退系スキルが支払われなかった場合、 そのキャラクターは死亡する。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ライダー陣営 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:ベール・ゼファー 【レベル】:10 【アライメント】:中立/善┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:10 【耐】:10 【敏】:15 【魔】:15 【運】:00 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○ぽんこつ(真) あまりにぽんこつオーラを出しまくる地元の女学生。 そのあまりの日常生活のぽんこつぶりに母親が作ってくれたお守りがある。 シナリオ1度だけ、敵対的な接触が発生した場合「他所に押し付ける事が出来る」。 また戦闘に参戦している場合、如何なる状況でも勝率1%だけ残す。 尚、接触対象を変更し終わったらお守りさんは力尽きる。 ○応援 このキャラクターは戦闘に参加しない場合、自陣の勝率に+10%の補正を与え、 好きなステータス1つを+10できる。 戦闘にまるで向かない普通の少女。しかしそれ故、その姿は英雄の背を後押しする。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:ライダー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:田沼意知 【レベル】:45 【アライメント】: 秩序/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:30 【耐】:30 【敏】:20 【魔】:30 【運】:00 【宝】:60┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆☆ 【魔力量】 130/130 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ (ライダー:【宝】+20計算済み) 【スキル】 ○騎乗:C 自身の初手選択ステータスに「+10」。 ライダーは騎乗兵としては一般的な程度の騎乗能力を備えている。 ○悪運 劣勢の状態でこそ強い、一種の強運・悪運。 戦闘時、最終勝率が50%以下の場合、最終勝率を+10%。 また、最終勝率が20%以下の場合、最終勝率を+20%。 ○心眼(偽):C このキャラクターは常に+10%の勝率補正を持つ。 また、自陣への勝率/ステータスペナルティを10点まで軽減。 ○専科百般:D(使用済み) 万能の秀才。武芸だけでなく、文学的才能にも優れていたライダーの特性。 戦闘以外の判定に常に+10%の補正。また、シナリオ1回まで戦闘以外の判定を振り直せる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○俊才の智謀 種別:対軍宝具 ランク:B 消費魔力:80 彼女は世子の身分にして若年寄の身分まで上り詰めた若き天才である。 無論かの父親の存在も大きかったのだろうが、能力なくして得られた立場ではない。 発動時に自身の【筋】【敏】【魔】ステータスに全てに+20、勝率を+10%。 更に自陣サブにいる人数×5%の数を勝率を加える。 ただし、死亡時の由来から暗殺に弱いという特性を持っている為、宝具を使わなくとも 最優先で暗殺スキル・宝具の対象となり暗殺抵抗率に30%のマイナスがかかってしまう。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ キャスター陣営 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:できる夫 【レベル】:40 【アライメント】:中立/中庸┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:50 【耐】:30 【敏】:30 【魔】:10 【運】:00 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○天禀 生まれながらにして持っている才覚。 心眼のように修練の結果鍛え上げられた経験によるものとはまた異なる戦闘の才能。 その影響か、彼の感性というのは独特でかなり浮世離れした側面を持っている。 自身の【筋】【耐】【敏】いずれか一つのステータスを+10し、10点/10%までの勝率/ステータスペナルティを無効化する。 また自身より敵陣の最高レベルが高い時、最終勝率が-150%を超えない限り5%の最低勝率保証を得る。 このスキルは心眼系の亜種である。 ○強化魔術(偽) 消費魔力:120 魔力を通す事で一時的に対象の能力を補強する魔術であり、全ての基本の魔術。 応用範囲は非常に広く、魔術の主体とはならずとも対象の広い非常に奥深い魔術のひとつ。 ……なのだが、彼の場合ほぼ独学で基礎を欠いたものである為非常に燃費が悪い。 肉弾ステータス1つに「+20」し、「そのステータスで戦力比較で勝利した場合差分」だけ勝率補正を更に加える。 ○仕切り直し:C- シナリオ1回に限り、「自身単独」ならば令呪消費なしで離脱可能。 他陣営と共同で撤退する場合にはこのスキルは使えない。 ○神出鬼没 どこをうろついていても不思議ではない行動範囲。 シナリオ1回に限り、自身が関わっていない戦闘が発生した時、 サーヴァントを引き連れ介入が可能。その対象はGM指定。 ……最早護国の戦士と化しすぎてフレーバー文がちょっと物悲しい気もする。 ○戦闘続行:D シナリオ1回に限り、ランダムステータスを再選択する。 ただし振り直し後のステータスは-5される。 【装備】 ○魔術礼装:ガントレット 防刃・防弾仕様の分厚いガントレットに、概念付与による強化をかけ、英霊相手にも殴り合える仕様に 改装したガントレット。データ的な効果は無い上に本人専用なので他のキャラクターへの譲渡などは不可能。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:キャスター┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:五徳姫 【レベル】:30 【アライメント】:混沌/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:10 【耐】:10 【敏】:10 【魔】:50 【運】:00 【宝】:40┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆☆ 【魔力量】 120/120 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○策略:B+ 状況を見切り利用することに長けた、策略家としての能力。 軍を率いて戦闘する軍略と違い、あくまで状況の操作にのみ長けている。 シナリオ2回までランダム性の遭遇ダイスの出目を振り直せる。 消費回数を1回分使う事でシナリオ1度だけランダムターンの表を両方振り直す事も可能。 ○黄金律:B 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。 かなりの富裕さを発揮できる。初期でマスターの保有分とは別に礼装を3つ持ち込んでいる。 また、毎ターン、情報ターンの放棄と引き換えに礼装1d2つを入手できる。 ○無辜の怪物:C 本人の意思や姿とは関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。 生前の事件については政治的事情の大きい内容で彼女の引き起こしたものはあくまで発端にすぎなかった のではないかとも研究されているが、悪意を持ってみれば父を利用した夫の謀殺であったとも見れる。 このスキルの悪影響もあり、キャスターのアライメントを「混沌/悪」で固定されている。 敵陣のステータスの合計値1つをランダムで「-10」する。 このスキルは戦闘に参加していなくとも効力を発するが、敵陣に【退魔】属性がある時無効化される。 ○祈る者 このキャラクターは以下の点を代償に戦闘参加が不可能である。 戦闘時自身のマスターの【運】【宝】を除いた全てのステータスを「+10」する事が可能。 ただし彼女のマスターは令呪をランダムステータスの振り直しや勝率補正に使用出来ない。 ―――例外として、彼女がマスターを信頼出来た時、敗北時彼女自身が犠牲になることで敗退を免れる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○訴状十二箇条 種別:特殊宝具 ランク:B 消費:敵陣の最高レベル分の魔力 生前に彼女が父・信長に対して書き送った十二箇条の訴状。 果たして彼女が生前どのような思いでこれを書き送ったのかは定かではないが、 結果としてこれが夫信康の切腹と築山御前の謀殺に繋がるきっかけとなったという曰くつきのある代物。 この逸話の性質上から逆説的に「主従感の対立を生じさせる」という性質を発生している。 宝具の対象となったマスターは「任意使用スキルの発動及び、令呪を撤退以外の用途で使う事が出来ない」。 (正確には自らのサーヴァントへの疑心暗鬼に苛まれることで使用を躊躇ってしまう)。 またこの効果は2ターンの間継続するが、一度使った相手には効果を発揮出来ない。 戦闘力は皆無だが状況次第で嵌まれば極めて凶悪で悪辣な宝具である。 ――ただ、令呪を使用しない限りこの宝具を本人が使う事はない。 一度でもこの宝具を使えば彼女は魔女そのものとなってしまう。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ バーサーカー陣営 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:金剛 阿含 【レベル】:35 【アライメント】:中立/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:20 【耐】:20 【敏】:30 【魔】:30 【運】:10 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○心眼(偽):C このキャラクターは常に+10%の勝率補正を持つ。 また、自陣への勝率/ステータスペナルティを10点まで軽減。 ○天才 全ての判定に対し、成功率/勝率を+10%する。 金剛阿含はどのような分野においてもその類まれな天才性を発揮する。 ○神速のインパルス:EX 人間の反応速度の限界、0.11秒での動きを可能にする類まれな敏捷性(アジリティー)。 原作でも散々に暴れまわった彼はこの世界でもこの才能を持っている。 【敏】ステータス選択時、自身の【敏】に+20し、比較勝利時勝率を+10%。 また、シナリオ1度に限りランダムステータスを振り直せる。 【装備】 ○魔術礼装:グローブ 阿含が双子の兄から贈られた、一見何もないグローブ。 彼はそれを自身の才能で魔術的なアミュレットとして使用可能にしている。 戦闘時、自身の【筋】ステータスに+5。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:バーサーカー┣━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:フランツ・フォン・デア・トレンク 【レベル】:35+10 【アライメント】:混沌/狂┣━━━━━━━┳━━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:30+10 【耐】:30+10 【敏】:20+10 【魔】:15+10 【運】:5+10 【宝】:60┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆☆ 【魔力量】 160/160 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○狂化:C- 【Lv】【筋】【耐】を+10。【敏】【魔】【運】を+10。 筋力と耐久と1ランク、その他のパラメーターを若干ランクアップさせる。【魔力消費量】に+10される。 ただしバーサーカーは【怪物】としての側面を持った状態で召喚されている為、 常時+10%の勝率を持つが、【退魔】スキルが敵陣に存在する時勝率が逆に-20%されてしまう。 ○猟奇性 このキャラクターは【自身のレベル】-【敵陣の最低レベル】の勝率補正を持つ(※参戦していない対象には効果外)。 弱い相手を嬲る事で真価を発揮する。また、優位を得たステータス×10%の勝率を加える。 ただし【怪物】の側面として発現されているため、【退魔】属性のキャラクターがいる場合このスキルは無効化される。 ○略奪:A データを設定されているキャラクターに対して勝利した時「30」点の魔力を収奪し自分のものとする。 また、その対象を殺害した時に「+100」点(ただし1陣営につき1回)の収奪となる。 ただし特殊処理として令呪を喪った自身のマスターを殺害した時に限り、「+150」点の魔力を得る。 自身のマスター殺害による特殊処理だけはマスターからは認識出来ない。 ○窃盗技術:D(C) 戦闘に勝利した時、ランダムで相手から礼装を一つ奪う。 狂化による理性喪失の為、本来の能力より能力は下がっている。 ○単独行動:E- このキャラクターの貯蔵魔力限界を「+20」する。 ただしこの効果はマスター死亡時からしか発動できない。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 トレイク・パンデュール ○血と虐殺の軍団 種別:対軍宝具 ランク:B 消費:100 本来この宝具はランクBではあるが、ステータス上はランクA+として扱う。 戦闘開始前に使用可能。3グループのトループ、“トレイク・パンドゥール”を召喚。 バーサーカーが生前率いた、悪名高い猟兵部隊。 略奪・暴行を繰り返した猟兵の悪辣さはこの時点でも健在である。 ただし―――この宝具発動時、召喚されるトループもまた「怪物」としての特性を発揮してしまう。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:トレイク・パンドゥール 【レベル】:25+5 【アライメント】:混沌/狂┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:25+5 【耐】:25+5 【敏】:25 【魔】:10 【運】:05 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○狂化:D レベルを+5、【筋】【耐】それぞれのステータスを+5する。 ○トループ このキャラクターは複数名で1体扱いのキャラクターである。 敵陣が対軍宝具を使用した場合、敵陣に+10%の勝率補正がかかってしまう。 ○蛮勇:D- 後先を顧みない、向こう見ずな傾向。戦闘時、【筋】と【耐】に+5。勝率を+10%。 またライダーの宝具発動時の効果により「怪物」としての効果を持つため、 敵陣に【退魔】属性を持つキャラクターがいる場合このスキルは無効化され、逆に勝率-10%されてしまう。 複数の場合、この効果は累積する。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ レフォーマー&ビースト陣営 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:伊藤誠 【レベル】:5 【アライメント】:混沌/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:00 【耐】:00 【敏】:00 【魔】:50 【運】:00 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○策略:C(使用済み) このキャラクターはランダムに寄る遭遇結果をシナリオ1度まで振り直せる。 ただし、このスキルでランダムイベントそのものの振り直し等は不可能。 ○暗躍:B(使用済み) 状況を見切り利用することに長けた、策略家としての能力。 軍を率いて戦闘する軍略と違い、裏から支配する別種の領域の能力。 シナリオ2回まで、ランダム表のどちらかのダイスを振り直す事が可能。 ○魔術:B 戦闘時、【魔】ステータスが選択された場合、敵陣営の勝率を-15%。 このキャラクターは一般的な西洋魔術を始め、魔術師としてかなり高い能力を持っている。 紛れも無くこのレベルの聖杯戦争出場者の中で屈指の魔術師である。 ○にんぎょうつかい このキャラクターは「にんぎょうつかい」としての技能が高い。 どちらかというとキョンシーのような死霊使いという方が正しいか。 ただし彼のにんぎょうが戦闘するごとに50点の魔力消費を行う。 彼のにんぎょうは肉体を持っている分、戦闘した部分は行動ターンを消費して補填が必要。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:にんぎょう 【レベル】:50 【アライメント】:混沌/愛┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:50 【耐】:50 【敏】:50 【魔】:00 【運】:00 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○死者 このキャラクターは聖杯戦争開始時に既に死亡している。実際の彼女は世間で言う所のゾンビに近い。 人智を超えた能力を保有しているが同時に【怪物】としての属性も付与されてしまう。 常人には測れない膂力を発揮し+20%の勝率補正を得るが、【対魔】スキルがあった際には、 逆に-20%の勝率補正を受けてしまう。 ○にんぎょう このキャラクターは一度戦闘するごとに肉弾ステータスが「-5」される。 蓄積されたマイナスを打ち消すには行動ターンにて「修復作業」を選択する必要がある。 ○怪力:B- 戦闘時、自身の【筋】ステータスのどれか一つに「+15」。 ただし【退魔】スキルが敵陣に存在する場合使用不能。 ○仕切り直し:C- 自身単独で戦闘する際、シナリオ1度に限り令呪の消費無しで撤退出来る。 ただし、敵陣に【退魔】スキルが存在する場合、このスキルは無効となり消費扱いとなる。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:レフォーマー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:陳勝 【レベル】:60 【アライメント】:秩序/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:50 【耐】:40 【敏】:40 【魔】:40 【運】:00 【宝】:40┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆☆(共用) 【魔力量】 200/200(共用) 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ○革命家クラス補正:【筋】+20、カリスマスキル保有 【スキル】 ○カリスマ:D 身分の低い存在から一時は王と呼ばれる存在になったことによる彼の特性。 敵陣に参戦する人数×5%の勝率補正を得る。 逆境にあればあるほど彼の魂は輝く。 ○中華武術:C+ 戦闘時、【筋】【耐】【魔】のうち1つのステータスを+10。更にそのステータスで勝利した場合勝率+15%。 魔術というより武術、特に勁力を攻防に使う気術の属性を持つ技術。つまり単なる中国武術。 この手のスキルは習得難易度が高く、Cはそれなりの域であるが、更なる上位者が同時代に何人も確認されている。 型月世界における中国や日本の武術の頭おかしさは健在である。 ○星の開拓者:C 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。 あらゆる難航、難行が“不可能なまま“実現可能な出来事”になる。 後に項羽や劉邦など名だたる英雄達の魁の存在となった“始まりの英雄”。 戦闘時勝率が+15%され、勝率-100%までは5%の最低保証が担保される。 ○戦闘続行:C+ シナリオ1回まで、戦闘時のランダムステータスを振り直せる。 振り直し後のステータスに更に「+10」。 俗に言う「まだだ!」。AAのせいとは言ってはいけない。 ○悪運 自身の最終勝率が50%以下の時、勝率+10%する。 また20%以下の時は上昇幅が+20%される。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○燕雀いずくんぞ 鴻鵠の志を知らんや 種別:対軍宝具 ランク:B 消費魔力:30 若き日の彼は雇われ農民であったが、金持ちになるという発言を笑われこう返した。 ある時兵役の時に演説から彼は同士と共に発起し、一時は王の座に付く。 その最後は味方の裏切りであったといえ、この規模の聖杯戦争における能力は高い。 戦闘開始時に使用し、戦闘開始時に限り、自身のレベルを「+40」する。非常に燃費は安く、使いやすい上に強力。 ただし、【使用可能な状態にある限りこれを使用しない事は出来ない】。 ――彼はいずれ打倒される英雄という宿命を背負っている。 同じ相手に2度目以降使用する場合、その都度上昇量は「-10」されていく。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:ビースト┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:ワイバーン 【レベル】:60 【アライメント】:混沌/獣┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:50 【耐】:50 【敏】:30 【魔】:20 【運】:00 【宝】:40┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:☆☆☆(共用) 【魔力量】 200/200(共用) 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫(獣性スキル所持) 【スキル】 ○獣の真髄 このキャラクターは魂喰いする際に+15%の勝率補正を持つ。 襲撃戦こそ、このキャラクターの実力が発揮される。 ○野生の嗅覚 このキャラクターは最終勝率-50%までは最低保証勝率5%を持つ。 ○怪力:B 怪物のみが持つ攻撃特性。 戦闘時、【筋】ステータスを+15。更に【筋】が選択されている場合、勝率に+15%。 ただし敵陣に【退魔】スキルがある際、このスキルは無効化される。 ○怪物の宿命 「怪物」は「英雄」によって打倒される。 それを意味する所のスキルであり―――サーヴァントは英霊であるが故に奮い立つ。 「レベル40未満」のキャラクターが敵陣に存在すればその数×10%の勝率補正を得るが、 また逆に「レベル40以上」のキャラクターが敵陣に存在する数×-10%の勝率補正を受けてしまう。 ○食い散らす獣 このキャラクターはターン行動時、魂食いしか行えない。 また、「敵陣参加者の全員」から魔力50点を勝敗に関わらず収奪する。 ただしあくまで奪い取るのみであり、自身の魔力に加算する事は出来ない。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○食い散らす獣 ランク:E 種別:特殊宝具 消費魔力:0 この宝具は情報ターン開始前に発動する特殊な魂喰い発生宝具である。 生存している全参加者に魂喰い発生場所を通知するが、戦闘の際に勝率20%の勝率保証を持つ。 ○我が嘆きを見よ ランク:B 種別:対軍宝具 消費魔力:150 ワイバーン群体トループ3体を追加召喚する。 獣は獣であるが故に群体として扱われる。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:ワイバーン群体 【レベル】:30 【アライメント】:混沌/獣┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:30 【耐】:30 【敏】:30 【魔】:10 【運】:0 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○トループ このキャラクターは複数名で1体扱いのキャラクターである。 敵陣が対軍宝具を使用した場合、敵陣に+10%の勝率補正がかかってしまう。 ○食い散らす獣・群体 このトループが戦場に参戦している時、追加で敵陣戦闘参加者に「+20」点の魔力消耗を与える。 ただしあくまで奪い取るのみであり、自身の魔力に加算する事は出来ない。 この効果は複数トループが参戦しても累積しない。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
https://w.atwiki.jp/kdpfrontier/pages/752.html
ぼくのかのじょのしーちゃんは【登録タグ ほ 小説 幻夜軌跡 本】 僕の彼女のしーちゃんは 著者:幻夜軌跡 本紹介 サンプル コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anipicbook/pages/525.html
さくら荘のペットな彼女 さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫) 発売日 :2010年1月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 2 さくら荘のペットな彼女〈2〉 (電撃文庫) 発売日 :2010年4月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 3 さくら荘のペットな彼女〈3〉 (電撃文庫) 発売日 :2010年8月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 4 さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫) 発売日 :2010年12月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 5 さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫) 発売日 :2011年5月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 5.5 さくら荘のペットな彼女 5.5 (電撃文庫 か 14-14) 発売日 :2011年9月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 6 さくら荘のペットな彼女〈6〉 (電撃文庫) 発売日 :2011年12月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 7 さくら荘のペットな彼女〈7〉 (電撃文庫) 発売日 :2012年4月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 7.5 さくら荘のペットな彼女7.5 (電撃文庫) 発売日 :2012年8月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 8 さくら荘のペットな彼女8 (電撃文庫) 発売日 :2012年10月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 9 さくら荘のペットな彼女9 (電撃文庫) 発売日 :2013年3月9日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 (10) さくら荘のペットな彼女 (10) (電撃文庫) 発売日 :2013年7月10日 発売 ・著者:鴨志田一 ・イラスト:溝口ケージ
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/2215.html
伊吹翼「太陽の彼女」 執筆開始日時 2017/05/26 元スレURL https //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495726927/ 概要 いつからだっただろうか、それを詳しくは覚えていないけれども。 少なくとも私は小学生の頃には自分が「カワイイ」娘なのだと自覚していた。 私が笑えば男女問わず皆も笑っていて、私が悲しめば同じく皆が心配してくれた。 まあ、中学生になってからは周りの皆は周りの目を気にして、そういうのは控えめになったけれど。それでも、表立っていないだけで皆が私に興味があるのが見て取れたものだ。 だから、私と同じで「カワイイ」娘――――例えばアイドルの娘達は、やはり自分の可愛さを自覚しているのだと思っていた。 無尽蔵の可愛さを、出し渋ることなく、それでいて無駄遣いもしないことでファンの目線を意図的に釘付けしてるんだと、そう思っていた。 だから初めてその娘に会った時も、表には出さないだけで、やはり自分の魅力を自覚しているんだと思ったんだ。 「私、春日未来って言います! よろしくお願いします!」 明るい、太陽のような笑顔。大きな手振りは自分の積極性をアピールしているように当時の私には見えていた。 タグ ^伊吹翼 ^春日未来 ^真壁瑞希 ^望月杏奈 ^七尾百合子 ^秋月律子 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P あやめ2nd えすえすゲー速報 えすえすMode エレファント速報 おかしくねーしSSまとめ だる速 プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ ホライゾン みりえす!-ミリマスSSまとめブログ- 百合ちゃんねる SSでレッツゴー SSびより SSまとめプラス SS 森きのこ! SS2chLog YomiCom wiki内他頁検索用 シリアス ドラマ ミリオンライブ 伊吹翼 恋愛 春日未来 百合
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/294.html
男「………お前、まぁたついてきたのかよ」 男「……いいよ別にそんなことしなくて。いた、痛い痛い、お前それ、洒落にならないってぇの」 男「わぁったよ好きにしろ。その代わり大人しくしてろよな」 男「駄目だ。今日はさっさと帰るんだ」 男「……………はぁ、本当に世話の焼けるヤツだな。いちご牛乳な。ハイハイ」 男「……………………ったく、なんで俺がこんなヤツの………」 男「痛い痛い、おま、痛いっていうか気持ち悪い!三半規管はやめろってば」 男友イ「………おい、また男が脳内彼女と喋ってるぞ」 男友ロ「あれさえなきゃ、いいヤツなんだけどなぁ……」 男友ハ「お前ら、そっとしておいてやれよ。 女ちゃんがいなくなってアレになっちまったんだって、アイツは」 男友イ「そうだったな………かわいそうに」 男「なんとか女が元の大きさに戻れる方法を探さないとな………。 にしても、南く○の恋人じゃあるまいし………恋人………///」 女「史上最弱が………最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も 最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も恐ろしィィ! マギィーーーーーッ!!」