約 459,460 件
https://w.atwiki.jp/pawapurokunnpoketto/pages/25.html
確認・ 神条紫杏は、ちょっと性格がきつい生徒自治会に所属している女の子です。 攻略・ ※「うろつく」で、はじめに森に行くと、確実にドーベルマンに襲われるイベントが起きるので2回目から女子寮に行けます。 うろつく「森に行く」→女子寮。「危険そうだから回り込む」を選択→「お言葉に甘えて」を選択。反省室?に連行されます。 うろつく「森に行く」→女子寮。紫杏に遭遇し、カラスの話を言われる。選択肢「馬鹿にしてるだろ?」 うろつく「森に行く」→女子寮。ここから、森から女子寮に行けなくなります。 ※ここまでは1年目に行った方がいいです。 2年目の4月2週目以降に女子寮をうろつく 女子寮をうろつくと、紫杏に会い(手伝い)に行くコマンドが追加されます。 紫杏に会って、好感度を上げましょう。(常に必須) クラスメイトからの自治会の悪口を聞くイベントが起きる。 紫杏を外出に誘う(100ペラ必要だけど誘っても断られることがあるので注意!)→チンピラと接触。警備員を呼んだ後、「助ける」を選択しましょう。 会う度になにかしらイベント発生。 紫杏から、「たまに自治会に力を貸して欲しい。」と言われたら選択肢「わかった」を選択。(選択肢の「○○に謝れ」を選んではいけません。) 2月2週目 バレンタインイベント。 紫杏が自治体を引退してから会う。選択肢「その穴、埋めてやろうか?」を選択。 5月3週目 イベント 5月4週目 イベント 誕生日のイベント 何回か会うと主人公の知らない裏でいろいろ起こり、紫杏が2度と会わない事を言う。(会いに行くコマンドが消えます) 8月2週目 海辺での定期イベント。紫杏の隠し事など全てを打ち明けます。選択肢は「…箱の中の猫だ」を選ぶと紫杏が彼女になる。 投手…呪縛、野手…豪力+いろいろな経験値がもらえます。※どこかで紫杏の家に行き、紫杏の父に紫杏の過去について教えてもらえます。 ※8月2週目のイベントを見るには甲子園出場を決めないと見れないかもしれません。(その場合は多分超特殊能力はGETできないと思います…) ※好感度(だいたい90位を目安に)が高くないと、3年目の8月2週のイベントが見れないかもしれません… クリア後・ プロフィールNo.18「神条」が出る。 おもいでNo.18「街中の変人」が出る。 バットエンド・ おもいでNo.19「歴史の偉人」が出る。 皆さんも参考にして、試してはいかが? 紫杏攻略をやって感じた事 野球魂がほとんど減らない。 好感度の上がる数が多い。 一部、パワポケ9の続編ストーリーみたいに感じた。 今後まだ更新する予定なので気になる方は、ちょくちょく顔を出してください。 ひとこと・ 「コピペだぁ~」とか言って評価を下げる輩がいます。 コピペだとあなたが思うなら、わざわざ見なくていいんじゃないですか?感想を書かなくていいんじゃないですか? このページは、「紫杏の攻略ができない!困った!」等の人が見て、参考にしてもらい、攻略するページです。 他人が見て不愉快になる発言を控えてください。
https://w.atwiki.jp/kdpfrontier/pages/752.html
ぼくのかのじょのしーちゃんは【登録タグ ほ 小説 幻夜軌跡 本】 僕の彼女のしーちゃんは 著者:幻夜軌跡 本紹介 サンプル コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/11626.html
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる8 ドラマCD付き限定特装版/夏川真涼 1/8スケール 限定版小説発売日:7月17日/2月28日 るろお描き下ろし限定版カバー! (愛衣 鋭太) 裕時悠示脚本 アニメ版キャストによるドラマCD付き。 ・裕時悠示脚本ドラマCD「真夏の甘修羅祭り」「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる愛 リアル・シャドー編」 鋭太に捨てられ、ひとり街を彷徨う冬海愛衣の前に現れた一人の女。 「あきらめたら、そこで大勝利終了ですよ」。 愛しい人をその胸に抱くため、ラブ・ファイトの幕が上がる! 他、数本のエピソードを収録! 2013年放送。 http //www.oreshura.net/ 監督 亀井幹太 原作 裕時悠示 シリーズ構成 浦畑達彦 原作イラスト るろお キャラクターデザイン・総作画監督 大塚舞 プロップデザイン 尾崎智美 美術監督 湯澤康之 色彩設計 坂本いづみ 撮影監督 廣岡岳 編集 坪根健太郎 音響監督 明田川仁 音響効果 小山恭正 録音調整 安齋歩 音楽 太田雅友 アニメーション制作 A-1 Pictures 脚本 浦畑達彦 冨田頼子 亀井幹太 裕時悠示 絵コンテ 亀井幹太 堀之内元 渡辺了 上原秀明 大原実 宮浦栗生 金子伸吾 柳沼和良 福田道生 出合小都美 演出 亀井幹太 青柳宏宜 原田孝宏 上原秀明 高島大輔 柴田彰久 柳沼和良 下田正美 徳本善信 出合小都美 作画監督 大塚舞 福島豊明 服部憲知 小林恵祐 山野雅明 野田康行 須藤智子 小澤円 竹田欣弘 徳田夢之介 ■関連タイトル Blu-ray 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 1 完全生産限定版 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 12 ドラマCD付き限定特装版 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる8 ドラマCD付き限定特装版 フリーイング 夏川真涼 1/8スケール PVC製塗装済み完成品 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる ポス×ポスコレクション BOX 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる コンプリートブック フリーイング 春咲千和 1/8スケール PVC製塗装済み完成品 ドラマCD 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる コミック 稲瀬信也/俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる+H 1巻 まりも/俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4コマ 1巻 フィギュア・ホビー:俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 原作小説 裕時悠示・るろお/俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7493.html
前ページルイズと彼女と運命の糸 ※ウルの月 エオローの週 ラーグの曜日 ―― 午前 今日は特別な日だ。 なんと、姫殿下が学院に視察に訪れるというのだ。 気合を入れて盛大にお迎えしなくては。 そうそう、彼女はというと、天の柱を探すため学院の馬を借りて遠出をしている。今夜あたり帰ってくるはずだ。 戻ってこないかもしれないとも思ったが、一度結んだ約束を反故にしたりはしないだろう。 この数週間で大体の人柄は掴んでいる。 どうせ、私の使い魔にするのだから、今の内に自由を満喫しているといいわ。 姫殿下を歓迎しているのに、最初に馬車から降りてきたのは鳥の骨だった。空気を読んでほしい。 ユニコーンに牽かれた純白の馬車から姫殿下が姿を現すと、割れんばかりの歓声が巻き起こった。 勿論、私も声の限り姫殿下を讃え歓迎した。 だが、キュルケとタバサはあまり関心がないようだ。外国からの留学生だから仕方がないか。 キュルケは不遜にも自らの容姿を姫殿下と比べていたので、鼻で笑ってやった。 キュルケと口喧嘩をしていると、視界の端に見覚えのある人物が映った気がした。 ―― 夜 昼間の出来事をボーっと思い出していると、部屋にノックの音が響いた。 聞き覚えのあるノックの音だ。長く間を置いて2回と短く3回、もしかして…… 覗き窓から誰かも確認せずに私は弾かれる様にして扉を開けた。 来訪者は、思った通りの人だった。姫殿下だ。 姫殿下は、昔を懐かしみ私に会いに来たのだという。こんなにも嬉しい事はない。 昔話に花を咲かせていると、不意に姫殿下の顔が陰った。 理由を聞き出してみると、結婚が決まったのだという。相手はゲルマニアの皇帝、アルブレヒト三世だそうだ。 結婚が決まり憂鬱になっているのだと思ったが、そうではないようだ。 詳しくは書けないが、婚姻を妨げるモノがあるらしい。 そして、それを見つけようと血眼になっている奴らがいるそうだ。 名を『レコン・キスタ』、アルビオンの貴族が中心になって出来た組織で、王党派を相手取って主権争いを繰り広げている。 しかも、その婚姻を妨げる物証を持っているのがよりにもよってウェールズ皇太子殿下ときたものだ。 すわ、王家の危機! 今こそ王家への忠義を示す時。 お任せ下さい姫殿下。見事わたくしめが、その生涯を取り払ってみせましょう。 「ただいま、ルイズ。 あれ、お客さん?」 いいタイミングで彼女が帰ってきた。 さあ、使い魔として最初の仕事をしてもらうわよ! ◆ ◇ ◆ ※ウルの月 エオローの週 イングの曜日 ―― 早朝 私たちは学院の裏門にいた。 人目を避けて出発するためだ。 旅の道連れは私と彼女、そしてギーシュだ。 なんでギーシュがいるのかというと、盗み聞きしていたのだコイツは。 それにより、昨晩私の部屋に乱入してきたのである。姫殿下もグラモン元帥の息子だと聞き、同行することを許された。 まあ、盾ぐらいにはなるか。 ギーシュの使い魔はジャイアントモールなのだが、これは最悪だ。 何故最悪かというと、私を押し倒したからだ。 しかも、姫殿下より賜った『水のルビー』にその汚らしい鼻を擦りつけやがった。 本当に最低だ。姫殿下の信頼の証ともいえる『水のルビー』に鼻を擦りつけるなど、許されるはずもない。 なのに、だ。 ギーシュは馬鹿みたいに笑って、一向に止めさせようとはしない。自分の使い魔の躾ぐらいしろ! その不逞モグラに制裁を加えたのは、突如現れたワルドだった。 そして、尻餅をついていた私に、ワルドは優しく手を差し伸べてくれた。凄くドキドキした。 10年近く会っていなかったのに、私の事を未だに婚約者と呼んでくれたのは素直に嬉しかった。 今も昔も、ワルドは私の憧れだったのだから。 ワルドとグリフォンに乗って空を往く。 彼女とギーシュは遥か下だ。栗毛の馬に跨り駆けている。 だが、グリフォンと馬では速度が違いすぎる。グリフォンはまだ余力がありそうだが、彼女たちとは距離が開いてきている。 ワルドは二人を置き去りにしてでも急ぎたいようだったが、ラ・ロシェールまでは馬では二日もかかるのだ。 私の説得で速度を緩めてもらう。 そりゃあ、手紙の回収なんてワルド一人でも余裕だとは思うが、姫殿下から命を受けたのは私たちだ。 出来る限り、置き去りになんてしたくない。 ―― 夕方 街道に沿って半日ほど進むと、渓谷に入った。彼女たちは何度も馬を変え、辛うじてついてきている。 しかし、空を飛ぶグリフォンと山道を進む馬とでは、平坦な街道を進むよりも差が出てしまう。 もうすぐアルビオンとの玄関口である『ラ・ロシェール』だ。 遅れても、上手くすればそこで合流できるかもしれないが、フネが出航するまでに間に合うだろうか? 何か不測の事態が起これば、彼女を置いていってしまう。 そう不安に思った時、事件は起きた。 彼女たち目掛けて崖の上から松明が投げ込まれた。ついで、幾本もの矢が射かけられる。 危ない! と、思った瞬間、矢は小さな竜巻に飲まれて弾かれた。 ワルドだ。ワルドが魔法で助けてくれたのだ。 そして、襲撃者の姿を見ようと崖に視線をやる。 私の目が捉えたのは、赤々と燃え上がる炎と小型の竜巻だった。 ワルドの魔法じゃない。だとすれば誰が……? 襲撃者を蹴散らしたのは、キュルケとタバサだった。 どうやら、出発するところを見られていたらしい。タバサの風竜に乗って追いかけてきたようだ。 お忍びなんだからと告げると、そうならそうと言えと文句を言われた。お忍びなんだから、部外者に言うはずがないでしょ。 あと、タバサはパジャマのまんまだった。きっと、寝ているところを叩き起されたのだろう。 「アンタも大変ね」 「平気。もう慣れた」 どうしてこの二人は友人をやっているのか不思議だ。静と動で正反対なのに。 あと、襲ってきた連中は簀巻きにしておいた。運が良ければ夜を越せる筈だ。 物取りだったらしいが、馬鹿な奴らだ。数を揃えた所で、メイジに敵う筈がないのに。 ―― 夜 「フネは明後日にならないと出航しないらしい」 『女神の杵亭』で寛いでいると、船着き場から戻ってきたワルドにそう告げられた。 何故かと理由を尋ねると、明日の夜は双月が重なる『スヴェルの夜』で、その翌朝にアルビオンが最接近するらしく、船乗りたちは風石の消費を抑えるため、今日明日は絶対に船を出さないのだそうだ。 ワルドはかなり食い下がったようだが、船は出せないと断られたらしい。 その気になれば、魔法衛士隊隊長の権限で無理に出航させることも可能だが、お忍びなので目立つ事は避けたいそうだ。 そういうわけで、予定が狂ってしまった。 本当ならば、明日の朝には出発する筈だったのだが、一日ここで足止めとあいなった。 二人部屋を三つ取り、私と彼女、ワルドとギーシュ、キュルケとタバサという部屋割だ。 ワルドは婚約者だからといって、私と相部屋を望んだが、ギーシュを他の女性陣と一緒にさせるわけにはいかないと言うと 大人しく引き下がってくれた。婚約者とはいえ、まだ学生だしそういう事は早いと思うの。 ◆ ◇ ◆ ※ウルの月 エオローの週 オセルの曜日 ―― 朝 翌朝、何故か彼女とワルドが模擬戦をする事になった。 止めるようワルドに言ったのだけれど、「彼女の実力を知りたい」の一点張りで聞く耳を持ってくれなかった。 婚約者を蒸発させられてはたまらないので、手加減するよう彼女にお願いする。 「分かったわ。能力は使わず剣で勝負するよ」 「よっしゃ! とうとう俺っちの出ば……」 「このレイピアでね」 そういや居たわね、喋るしか能のない駄剣が。 でも、アンタ凄く重いんだから、彼女が振りまわせるわけないでしょ。 結果は、当然ワルドの勝ち。 ウィンドブレイクで吹っ飛ばした彼女に実力不足だとか言っていたが、女の子相手にやり過ぎだと思う。少し幻滅だ。 非難の眼差しを向けると、ワルドはサッと目を逸らす。少し動揺したのか、説教もそこそこに去っていってしまった。 しょうがないので、倒れたままの彼女に手を差し伸ばして立ちあがらせた。 彼女は擦り傷と軽い打撲を負っていたが、やおら淡い光に包まれると、傷一つなくなっていた。 軽い怪我だったとはいえ、あんな一瞬で治るなんて驚きだ。 断然、彼女を使い魔にしたくなった。 ―― 夜 あの後は特に何事もなく、素直に時間は流れ、夜になった。 宿の酒場で夕食を摂りながら歓談に興じる。 そして、彼女がワインを飲んだ事がないという事を知った。 彼女の世界ではどうか知らないが、ワインなんて普通の飲み物だ。 むしろ、綺麗な水の方が下手なワインよりも高級品の場合がある。 試しに一口飲ませてみると、意外といける口だったようで、あっという間にグラスを空けてしまった。 食後も酒場に残って騒いでいる彼女らを残して、私は部屋に戻り夜風に当たっていた。 窓から重なった双月を見上げていると、部屋にワルドが入ってきた。 そして、結婚しようと言われた。 いきなりの言葉に、頭が真っ白になる。他にも色々と言っていたが、憶えていない。 それだけ、その言葉の威力が高かったのだろう。 返事をせずにいると、ワルドは「諦める気はない」と言い残して部屋から出ていった。 婚約者なのだから、いずれはそういう事になるだろうと思っていたが、これは不意打ちだ。 任務の事で精いっぱいだというのに、人生の岐路に立たされてしまった。一体何を考えているのだろう? 熱で上手く働かない頭をフル回転させていると、宿に衝撃が奔った。一体何事!? ● ● ● 一階の酒場に駆け込むと、何故か彼女が仁王立ちをしていた。 酒場を見渡すと、テーブルがひっくり返り酷い有様だ。床には投げ出された料理が散乱している。 入口の扉に至っては、吹き飛ばされて無くなっていた。周囲の壁は黒く焦げている。 そんな惨状なのに、酒場は酷く静まり返っていた。外からは、傭兵みたいなやつらがおっかなびっくり遠巻きにこちらを見ている。 視線を戻すと、彼女の顔は真っ赤だった。目は座っている。 「きしゃまら! いきなりなにをしゅるのよ! このわたしがせいばいしてくれりゅう!」 見事に酔っぱらった声で彼女が叫ぶ。同時に、指からビームを乱射した。 ロクに狙いを定めていないビームだが、それだけで驚異であった。 なにしろ、石壁を簡単に蒸発させるのだから、襲撃者たちは逃げ惑うしかない。 中には果敢に突撃してくるものもあったが、そいつらは炎で焼き払われた。 襲撃者の中にはメイジも混じっていたらしく、三十メイルはあるゴーレムが出現したが、 彼女によってあっという間に穴あきチーズみたいになってしまった。 それにより、襲撃者たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていき、辺りには再び静寂が戻る。 「あはははは! せいぎはかつ!」 彼女は上機嫌に腕を振り上げて勝鬨を上げた。 酔っ払いは勘弁してほしい。今度からは飲みすぎないよう監視していないとね。 それにしても、こんな大掛かりな襲撃があるなんて、私たちを狙う存在がいるという証拠だ。レコン・キスタか? とりあえず一難は払えたが、急いでココから離れないといけない。 私たちはワルドの誘導に従い、船着き場を目指した。 ◆ ◇ ◆ ※ウルの月 エオローの週 ダエグの曜日 ―― 明け方 私たちはフネに乗り込みアルビオンを目指していた。 昨晩の襲撃の後、ワルドの権限を使い商船を徴発しラ・ロシェールを発ったのだった。 船着き場へ向かう途中、仮面を被った白尽くめの男が襲ってきたが、一瞬にして彼女によって蒸発させられた。 アレだけの力を見せられてまだ襲ってくるのは、無謀というかなんというか…… 冥福を祈っておこう。 フネには風石が足りないとのことなので、ワルドがその代わりを務めている。 そして、アルビオンまであと少しというところで空賊船に出くわしてしまった。 アルビオンは今、内乱の所為で治安が乱れに乱れている。なので、こういう無法な連中が野放しになっているのだ。 私は断固抗戦を主張したが、あえなく却下された。 理由としては、こちらの船には武装がなく、非戦闘員を多く抱えているからだそうだ。 それに…… 「う~ん…… 頭がガンガンする……」 彼女は二日酔いだった。万全の状態なら、どんな遠距離からでも蒸発させれたはずなのに。 今は大人しく従う他ないようだ。ワルドはヘロヘロで役に立たないし。 ―― 昼 ありのまま起こったことを話すと、空賊が皇太子殿下で王党派だった。 何を言っているのか分からないと思うけど、私も何が起こったのかすぐには分からなかった。 それこそ、頭がどうにかなりそうだった。 カモフラージュだとかゲリラ戦法だとか、そんなチャチなもんじゃない。もっと恐ろしいご都合主義の展開を味わったわ。 テンパるのはこれくらいにして、状況を整理しようと思う。 私たちは姫殿下の使いで、アルビオンに赴いた。目的はある手紙を回収するため。 道中、襲撃をかわしあと少しでアルビオンというところで空賊船に拿捕された。 私は空賊の頭の前に通され、尋問をされた。あまりにも失礼な輩なので、大いに啖呵を切ると空賊の態度が一変。 空賊の正体は、アルビオンの王党派。まさしく、任務の目標だった。 そして今、秘密の航路を使い王党派の居城『ニューカッスル城』にたどり着き、ウェールズ殿下より手紙を回収したところだ。 手紙の内容は見ていないが、殿下の態度を見てある程度の予想はついた。 /ヽ/W\/Mvヘ/ヽ/ヽ/W\/Mvヘ/ヽ/ヽ/W\/Mvヘ/ヽ/ヽ/W\/Mvヘ/ヽ/ヽ/W\/Mvヘ/ヽ/ヽ/W\/Mvヘ/ヽ/ヽ/ (ここから先のページは破り取られている) ―― 夜 ニューカッスル城のダンスホールにて、最後の晩餐会が行われていた。 既に覚悟が出来ているのか、王党派の人々は底抜けに明るく騒いでいる。 その光景が悲しくて痛々しくて、私は会場から逃げるようにして抜け出した。 暗い廊下の隅でさめざめと泣く。 私には分からない。明日死んでしまうのに、ああやって明るく振舞えるのが。 どうして、自分から死を選ぶのが分からない。逃げれば、愛する人とも一緒にいられるというのに…… そうやって泣いていると、廊下の奥から燭台を持った彼女が現れた。 泣き腫らした目を擦り涙を拭う。どうやら、いなくなった私を心配して探しに来てくれたらしい。 感情を抑えきれずに、彼女に疑問をぶつける。 どうして、あの人たちが死を選ぶのかと。 その質問に彼女は口ごもり、建前通りに誇りとか守るためとかと口にしたが、私が聞きたいのはそんなことじゃない。 でも、誰にも分からないわよね。分かるはずがない。 だけど、残された人は一体どうすればいいの? 早く帰りたい。トリステインに帰りたい。 ● ● ● 彼女が去ると、入れ違いでワルドがやってきた。ワルドなら私の疑問に答えてくれるだろうか? そう期待を込めて見上げる。 「ルイズ、結婚しよう。ウェールズ殿下も祝福してくれている」 どうしてそんな事を言うのだろうか? 私は拒否したが、ワルドは結婚式を挙げると言ってきかない。 いろんな事が起こりすぎてワケが分からない。大声をあげて泣きたい。 バカ。 ◆ ◇ ◆ ※ウルの月 エオローの週 虚無の曜日 ―― 朝 礼拝堂に連れていかれ、半ば強引にウェディングドレスに着替えさせられた。 結局状況に流されてしまった。 どうしてこうなってしまったのだろう? 何度も溜息をつく。 部屋で待機していると、彼女たちがやってきた。 「こんな状況で結婚式なんて、アンタたちは何を考えているのよ?」 「なあルイズ、急すぎやしないかい。いきなり結婚だなんて。 大体まだ学生じゃないか」 「……非常識」 口々にこの結婚式に対して否定的な意見を言う。 だけど、私だってどうしてこうなったのか分からないのだから、答えられるはずもない。 「ねえルイズ、アナタはこれでいいの? この結婚式に納得してるの?」 「それは……」 「だったら言わなきゃ。 じゃないと、どこまでも流されるだけよ。 自分の事なんだから、自分の意見を言ってやらないと」 そうよね。分かったわ、自分の意思をはっきりと伝える。 ワルドには悪いが、結婚なんて私にはまだ考えられない。 そう決心すると同時に、準備が整ったとの連絡が来た。 ● ● ● 一瞬、何が起こったのか分からなかった。 目の前には、胸から大量の血を流して倒れているウェールズ殿下がいる。 ワルドが顔を醜悪に歪めさせて何かを言っている。 情けない話だが、私は腰を抜かしてしまっていた。 誰かが茫然とつぶやいた。 「レコン・キスタ……」 「そうだ、僕はレコン・キスタのスパイだ」 誰かの怒声が聞こえた。 ワルドが立っていた場所に炎と氷刃が奔り、私の周りに七体のブロンズゴーレムが現れる。 キュルケにタバサにギーシュ、そして私の横に立っているのは彼女だ。 「ふん、手紙は貴様らを皆殺しにしてから回収するとしよう」 「スクウェアとはいえ、五対一で勝てるつもり?」 「貴様ら程度を相手取れぬのでは、魔法衛士隊隊長は務まらぬよ。 まあ、その使い魔君の相手は骨が折れそうだが……」 そう言うと、ワルドの姿がぼやけた。虚像が幾重にも重なり、陽炎のように揺れている。 「ユビキタス・デル・ウィンデ。 さあ、これで五対五だ。君らの勝ちはなくなったな」 「風の遍在……」 風の遍在。それは、術者と等しい力を持つ分身を作り出す風のスクウェアスペルだ。 五人のワルドと彼女たちが戦っている。 それなのに、私は見ているだけでいいのか? 泣いているだけでいいのか? いい筈がない。 だから、私は杖を振り上げ呪文を唱える。 成功するなんて思っていない。でも、爆発は起こる。今、私が出来る精一杯だ。 当たるなんて思っていない。でも、意思は示せる。 彼女が言ったのだ。自分の意見を言ってやれと。 だから、私は力の限りぶつけてやる。ワルドに限りない拒絶を。 死んでもお前のモノなんかにはならないのだと。 確かな意思を込めて杖を振る。 「なんだとっ!? ルイズ!」 「え、なに? 当たったの? うそ?」 遍在の一体を一撃で消されワルドは、一瞬動揺する。私だって驚きだ。 その隙を見逃すはずがない。 礼拝堂に氷嵐が吹雪いた。視界を真っ白に埋め尽くす。 しかしそれも一瞬の事、吹雪はすぐにおさまった。だが、その一瞬で十分だった。 動きの止まったワルドに、ギーシュのブロンズゴーレムが肉薄する。 ワルドは巧みな体捌きと杖を剣のように操り、ブロンズゴーレムをいなすが、反撃は小さな火球で邪魔をされた。 打ち合わせたわけでもないのに、澱みなく流れる連携にワルドは思わず飛び退く。 気がつくと、四人のワルドは一ヶ所に集まっていた。 そして、全員の視線が彼女に集中する。ワルドの表情が凍るのが見えた。 散開しようとするが、遅い。 「くっ……」 「スターライトブラスト!」 その瞬間、光が視界を塗りつぶした。 ● ● ● ―― 午後 私たちは学院へと帰ってきていた。 アレからどうなったのかというと、絶体絶命のピンチに陥っていた。 ワルドは塵も残さず消滅したとはいえ、危機が去ったわけではないのだ。 王党派とレコン・キスタの戦闘が始まり、城は砲撃で激しく揺れている。 ここから逃げるのは至難の業だ。 秘密の航路を使おうにも、ワルドによってリークされている可能性が高く危険である。 どうすれば逃げ出せるか算段を立てていると、彼女がこう言ってきた。 「大丈夫私に任せて」 彼女の提案を聞くと、その内容に笑う事しか出来なかった。 ズルイというか、非常識というか、ご都合すぎる。裏技だ。 その方法とは、テレポートという能力を新しく覚えたのでそれで帰ろうというのだ。 テレポートとは、瞬間移動の事らしい。一度行った事のある場所なら、一瞬で移動できるのだそうだ。 そんなわけで、そのテレポートを使い学院に帰ってきたわけだ。 勿論、タバサとギーシュの使い魔も回収して。 これから姫殿下に報告に行かなくてはいけない。 ◆ ◇ ◆ ※ウルの月 エオローの週 ユルの曜日 「ごめんルイズ、話があるんだけどいい?」 彼女がそう切り出してきた。 彼女が言うには、テレポートを覚えたので天の柱を探す必要はなくなったらしい。 やっぱりそうか。 何となく、そうなのではないかと思っていた。 「三ヶ月っていう約束だったけど、出来るなら早く帰りたいの」 「いいわよ」 頭を下げる彼女を制止して、ぶっきらぼうに告げる。 「いいの?」 「いいのよ。 だって、アンタを使い魔にする気なんてもうないもの」 だってそうでしょう? 友達を使い魔なんかに出来る筈がないもの。 「だから、どこにでも行けばいいわよ。さよなら」 「ありがとう、ルイズ。私の旅が終わったら、また会いにくるから」 「……ふん」 そう言って、彼女は私に糸の束を渡してきた。 不思議な糸だった。オレンジ色の、見ているだけで心が温かくなるような糸。 これが、彼女と交わした最後の会話だった。 ◆ ◇ ◆ 「う~ん…… この彼女ってのはどんな奴だったんだろ? これだけじゃ、よくわかんないな。 なあデルフ、お前は知ってんの?」 「なあ相棒、人の日記を勝手に読むのはどうかと思うね」 「そうは言ってもよ、ルイズにきいても教えてくれねぇんだもん。 だったら、自分で調べるしかないだろ?」 「だからって、この行動はないと思うね俺は」 何処に居るのかと探しにきてみれば、何をしているのだコイツは。 よりにもよって、私の日記を読むなんて。 おしおきね。久しぶりの。 「こっの、バカ犬!」 「キャイン!」 手にした馬上鞭で打ちすえると、サイトは叫び声をあげてのた打ち回った。 久しぶりだけど、相変わらずいい声で鳴く。ゾクゾクきちゃうわ。 両手を腰に当て、倒れこんだサイトを上から睨みつける。 「アンタね、人の日記を勝手に読むなんて何考えてるのよ!」 「相棒はね、アイツの事が知りたいんだってよ」 「アイツ? ああ、彼女の事ね」 彼女が去ってから、一年以上が経つ。 アレから色んな事があった。使い魔としてコイツを呼んだ時はガックリときたが、今では大切なパートナーだ。 暫くは日常を過ごしていたが、程なくして戦争が起きた。 レコン・キスタとの戦争、それが終わった後にはガリア。 でも今は、このハルケギニアで戦争をしている国はない。なぜなら、そんな余裕がないからだ。 ハルケギニア全土を揺るがす大地震によって、各国はことごとく力を減退させ、戦争をしている余裕はなくなった。 瓦礫に埋もれる町を復興させなければならず、エルフとの聖戦に息を巻いていたロマリアも休戦する他なかった。 学院もかなりの部分が破損し、まだ完全には復興仕切っていない。 駄犬と駄剣に説教をしていると、私の後ろの扉が開いた。 何の断りもなしにキュルケが入ってくる。 「ちょっとちょっと、こんな日にも喧嘩なわけ? 仲が良いのも分かるけど、少しは落ち着いたらどう?」 「ふん、アンタとも今日でお別れね。清々するわ」 「あら? 実家に帰っても隣同士なんだから、いつでも会えるわよ。 ふふふ、さびしい?」 「誰が」 世界がどうなっても、私たちの関係は変わらない。 多分十年後も同じことを言っている気がする。なんせ、先祖代々の宿敵なのだから。 さて、そろそろ時間だ。 「ほら、行くわよ犬」 「わ、わぅ~ん……」 まだ寝ころんでいるサイトの頭をふみつけると、犬語で返事をしてきた。 鳩尾を思いっきり踏みつけてから、部屋を出る。 今日は卒業式だ。 この間、竣工したばかりの本塔にて行われる。 本塔は宝物庫の床が抜け落ちていたので、再建が大変だったらしい。 廊下を進む。この寮塔も今日でお別れだ。 「う゛っ、ごほっ…… 待ってくれよ、置いてかないでくれ」 後ろからサイトが咳き込みながら追いついてくる。 軟弱な使い魔だ。しょうがないから、落ち着くまで待ってやろう。 そうしていると、不意に後ろから声をかけられた。 「久しぶり、ルイズ。今日卒業式なんだって? 丁度いい日に来たものね」 ああこの声は、忘れる筈がない。私の友達の声だ。 ゆっくりと振り返ると、変わらぬ彼女の姿があった。 「ええ、本当に久しぶり」 今日は良い日になりそうだ。 = ルイズと彼女と運命の糸 ・ 終わり = 前ページルイズと彼女と運命の糸
https://w.atwiki.jp/game_template/pages/26.html
datがない場合はここ等でURL検索 [部分編集] 彼女と俺と恋人と。 http //kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1352801460/
https://w.atwiki.jp/anipicbook/pages/525.html
さくら荘のペットな彼女 さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫) 発売日 :2010年1月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 2 さくら荘のペットな彼女〈2〉 (電撃文庫) 発売日 :2010年4月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 3 さくら荘のペットな彼女〈3〉 (電撃文庫) 発売日 :2010年8月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 4 さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫) 発売日 :2010年12月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 5 さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫) 発売日 :2011年5月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 5.5 さくら荘のペットな彼女 5.5 (電撃文庫 か 14-14) 発売日 :2011年9月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 6 さくら荘のペットな彼女〈6〉 (電撃文庫) 発売日 :2011年12月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 7 さくら荘のペットな彼女〈7〉 (電撃文庫) 発売日 :2012年4月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 7.5 さくら荘のペットな彼女7.5 (電撃文庫) 発売日 :2012年8月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 8 さくら荘のペットな彼女8 (電撃文庫) 発売日 :2012年10月10日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 9 さくら荘のペットな彼女9 (電撃文庫) 発売日 :2013年3月9日 発売 著者 :鴨志田一 イラスト :溝口ケージ さくら荘のペットな彼女 (10) さくら荘のペットな彼女 (10) (電撃文庫) 発売日 :2013年7月10日 発売 ・著者:鴨志田一 ・イラスト:溝口ケージ
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/2215.html
伊吹翼「太陽の彼女」 執筆開始日時 2017/05/26 元スレURL https //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495726927/ 概要 いつからだっただろうか、それを詳しくは覚えていないけれども。 少なくとも私は小学生の頃には自分が「カワイイ」娘なのだと自覚していた。 私が笑えば男女問わず皆も笑っていて、私が悲しめば同じく皆が心配してくれた。 まあ、中学生になってからは周りの皆は周りの目を気にして、そういうのは控えめになったけれど。それでも、表立っていないだけで皆が私に興味があるのが見て取れたものだ。 だから、私と同じで「カワイイ」娘――――例えばアイドルの娘達は、やはり自分の可愛さを自覚しているのだと思っていた。 無尽蔵の可愛さを、出し渋ることなく、それでいて無駄遣いもしないことでファンの目線を意図的に釘付けしてるんだと、そう思っていた。 だから初めてその娘に会った時も、表には出さないだけで、やはり自分の魅力を自覚しているんだと思ったんだ。 「私、春日未来って言います! よろしくお願いします!」 明るい、太陽のような笑顔。大きな手振りは自分の積極性をアピールしているように当時の私には見えていた。 タグ ^伊吹翼 ^春日未来 ^真壁瑞希 ^望月杏奈 ^七尾百合子 ^秋月律子 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P あやめ2nd えすえすゲー速報 えすえすMode エレファント速報 おかしくねーしSSまとめ だる速 プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ ホライゾン みりえす!-ミリマスSSまとめブログ- 百合ちゃんねる SSでレッツゴー SSびより SSまとめプラス SS 森きのこ! SS2chLog YomiCom wiki内他頁検索用 シリアス ドラマ ミリオンライブ 伊吹翼 恋愛 春日未来 百合
https://w.atwiki.jp/hosituba/pages/450.html
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/294.html
男「………お前、まぁたついてきたのかよ」 男「……いいよ別にそんなことしなくて。いた、痛い痛い、お前それ、洒落にならないってぇの」 男「わぁったよ好きにしろ。その代わり大人しくしてろよな」 男「駄目だ。今日はさっさと帰るんだ」 男「……………はぁ、本当に世話の焼けるヤツだな。いちご牛乳な。ハイハイ」 男「……………………ったく、なんで俺がこんなヤツの………」 男「痛い痛い、おま、痛いっていうか気持ち悪い!三半規管はやめろってば」 男友イ「………おい、また男が脳内彼女と喋ってるぞ」 男友ロ「あれさえなきゃ、いいヤツなんだけどなぁ……」 男友ハ「お前ら、そっとしておいてやれよ。 女ちゃんがいなくなってアレになっちまったんだって、アイツは」 男友イ「そうだったな………かわいそうに」 男「なんとか女が元の大きさに戻れる方法を探さないとな………。 にしても、南く○の恋人じゃあるまいし………恋人………///」 女「史上最弱が………最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も 最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も恐ろしィィ! マギィーーーーーッ!!」
https://w.atwiki.jp/ml37/pages/123.html
「盛者必衰」って面白い言葉だよね いつからそうなったのかは全く分からないが、物心ついたときには既におばあちゃんに拾われていた。 そんなこんななので、当然私は両親の顔は覚えていない。 雲ひとつ無い午後の空に浮かぶ太陽の下。 鮮やかな緑が広がる峠を駆る馬車の中、少女―羽橋鈴音は久々に両親や育て親代わりの祖母のことを思い出していた。 数日分の食料、それに少々の着替えと財布が入った麻製の肩掛け鞄と一緒に揺られながら、鈴音はゆっくりと後ろへ流れる外をぼんやりと眺める。 帯剣している姿は少なからずどうしても目立ってしまうが、幸い馬車の乗客は鈴音一人なので誰も気に留めることは無い。 なんで今更両親やおばあちゃんのことを思い出したんだろうと気にかかったが、すぐにそれは分かった。 (ちゃんと大丈夫だったかな・・・) 鈴音の剣の師であり、鈴音が最も慕う人である儚と分かれて一週間。 当然ながら、そうそう悲しみの気持ちは消えてくれないが、それでも少しは大丈夫になってきた。 今生の別れでもあるまいし、同じ旅の身でもあるからきっとまた儚さんと出会うことは出来るだろう。 そのときまでには、私も強くなって誇れるような自分になってればいいな、とか思ったり思わなかったり。 ちなみに、先ほどの鈴音の「大丈夫だったかな」の心配先は儚の方ではない。 相手方の某流派の皆様方だ。 こんなこと言ったら怒られるかもしれないが、正直儚さんは「鬼」といっても過言ではない。 儚さんは流血沙汰は好まないから大丈夫だとは思うけど・・・って、なんで私は自分に暴力を振るおうとした相手のことを気遣ってるんだろう。 自分の思考に自分でげんなりしてしまい、なんとなくの気晴らしに横の腰掛けに置いてある鞄から 滋の花 を取り出し口に運ぶ。 淡黄色の花弁が十字に広がった花で、栄養価が高く、なおかつ調理不要で食べられ軽量なため、旅のお供にはぴったりの食用花だ。 しかし、味はあまり保障できるようなものではない。そこまで完璧な食料ではない、ということだ。 ちなみに、 滋の花 というのは俗称であり、正式名称では「ミサギ」と呼ぶ。 花をはむはむと咀嚼しながら、鈴音は馬車の心地よい振動に身を預ける。 そうしているとどうも眠くなってくる。春の陽気、というのもやはり関わっているだろう。 馬車内の腰掛けの数はひとつ。 褪せた焦げ茶色で、大きさもせいぜい3人が限界だろう。 広さも、鈴音程度の体躯なら足を目一杯伸ばすことは出来るが、大の大人ともなるとそうはいかない。なんとも狭い箱馬車だ。 そんな馬車の中で花を食べ終わりすっかり睡魔に身を売ろうとしている鈴音は、窓から朧気に見える蜘蛛の糸を視界の隅に入れながら、今まさに睡魔に身を売ろうとする。 ――ガコン。 睡魔を追い返すがの如く、唐突に響く鈍い音。 「・・・ん?」 盛者必衰をそのままの意味で捉えると「盛る者は必ず衰える」 うーん、嫌な言葉だ。 しかし逆の発想を使うと「衰えたら必ず盛者になる」 うーん、面白い言葉だ。 そして両者を組み合わせると「盛者は必ず衰えるが、やはりまた盛者になる」 うーん、本当に面白い言葉だ。 (これ、今回の話に何か関係あるのか?) (うんにゃ、全く。単にふと思っただけですサーセン。) (東京湾に沈めてやろう。) そして一度にたくさんの音が響いた。いくつあるかは不明。 とりあえず鈴音が睡魔にやられた頭で把握したのは、自分の後頭部から聞こえた音のみだ。 「痛・・・」 頭をさすりながら、鈴音は状況を整理しようと辺りを見回す(といっても狭い馬車内なのですぐに見回せる) どうやら、先ほどまで地面と平行だった馬車が何やら妙なことになっているみたいだ。 左後ろの方へと傾いており、慣性に従い鞄は鈴音の腰の辺りにぴったりと寄り添うような形で落下したらしい。 そして、こうなる前までは鈴音の膝に置いていた刀は、今は鈴音の腹部、もといスリップドレスの生地の上に身を投げ出している。 さっきの「ガコン」という音、そして左後ろへと傾いていることから考えると、おそらく左後部の車輪が外れたのだろう。 「あ、大丈夫ですか?お怪我はありません?」 斜め上の馬車の焦げ茶色の扉が開き、御者の声が馬車内へと響く。 「はい、何とか・・・」 本当は今でも後頭部がずきずきしているのだが、それは一応伏せておく。 御者がこちらへ手を差し出してくれたので、ありがたく好意に甘え外へと出る。荷物も勿論一緒に。 こちらへ手を出してくれたとき、一瞬御者の表情が残念そうなものに見えたが、単に陽光の関係でよく見えなかっただけなのだろう。 ――実際、御者は残念そうな表情をしており、その顔の原因は鈴音のスリップドレスの裾が乱れてスカートの中が覗いていて「あ、俺今日はツイてるなぁ」と思ったが矢先、よくよく見るとそれは黒塗りのスパッツだったため、なんともいえない心境になりその表情を作るに至ったわけである。 そんな複雑な御者の心境のことなど露知らず、鈴音は改めて馬車を眺める。 やはりというかなんというか、鈴音の予想通り、左後部の黒い木製の車輪が外れていた。雑草がちらほらと生える地へと転がっている。 御者の方は、こちらはちゃんと無事だったらしい。なかなかの体躯である馬に関しても無事のようだ。 「あ、そちらは大丈夫でした?」 無事だとは分かるが、それでも一応尋ねておく。 「ええ、馬共々平気です。ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」 そう言って御者はこちらへ頭を下げる。年の程は鈴音よりいくらか年上な程度だろう、まだまだ若い。 そして、御者としての腕もかなりのものらしい。 普通に考えたら、急な事態が起きれば馬も暴れだすだろうに、ちゃんと今はこのように落ち着いて茶褐色の尻尾をのんびりと振っている。 いつごろからこの仕事をやってるのだろう、とふと鈴音は思ってみたりする。口に出すほどのことでもないので出しはしないが。 それよりも。 「どうしましょうかね・・・」 鈴音が口に出そうとしていた大きな問題を御者が表に出す。 そう、本当にどうすべきだろうか。 (徒歩で行くには無理だろうし・・・これじゃ”目的地”にたどり着けないな・・・) 馬車が壊れたのでは、ここから引き返すことも出来ない。 馬に乗るというのもやはり無理がある。いくらなんでも二人乗りは難しい。 と、なると。 「どこか近くに村か何かありませんか?」 出来る限り野宿は避けたいので、それがやはり重要だろう。 といっても、この周囲を見ても両脇に林が広がっているだけなので少々望み薄かもしれないが。 馬車で峠を通ってきたときも、窓から見えたのはやはり代わり映えしない林。 後はせいぜい途中で茶屋を一軒見つけたくらいだ。(しかしもう潰れていた) と、何を思ったか、急に御者が嬉しそうな表情になった。 「ありますよ!ここから東の方角へ林をつっきって進むと小さい村がひとつあります!」 吹き抜ける風でなびく暗褐色の長髪を片手で押さえながら、鈴音は御者にいぶかしげな視線を向ける。 やたらと嬉しそうな・・・。有用な情報なんだけど、まずはそちらが気にかかる。 「そちらへ行くんですよね!?よし、では私は今すぐに引き返します!」 とんとん拍子で話を進める御者。 えーっと・・・確かにまぁ行くんだけど・・・。 やはり、気にかかるので参考にまで聞いておく。 「今日何か催しでもあるのですか?」 その質問後の刹那の瞬間に、よくぞ聞いてくれた!と言わんばかりに御者は顔を輝かせた。 「そうなんです!今日、実はわたくし祝言を挙げるんです!!」 唖然。だからか。 いてもたってもいられないようで、御者は早々と馬に飛び乗り、元の道へと馬を駆る。 馬が、なんでこんな主人を持ってしまったんだろうと後悔していたような表情をしているように見えたが、まぁ気のせいだろう。きっと。 「待ってろよ、文!お前の苗字は今日から射命丸だ~!!」 そんな言葉を最後に鈴音の耳へと残し、彼は峠を駆っていった。 そして一人になった鈴音は。 「はぁ・・・。」 いつもの如く、盛大なため息をついた。 儚がいないときでもこれは治りそうにない。 …世の中、色んな人がいるのね。 残念だったな御者!テメェに鈴音ちゃんのスカートの中は拝ませない!! その特権を持つのは、この妄想主である我だけじゃぁぁあ!!! そして文ちゃんもワシの嫁じゃぁぁぁぁああ!!!! 上の馬鹿はさも当然の如く無視してやりましょう。 そして、これまたどうでもいい雑談を一つ。 「その場で立ち止まって考えるのも大切だ」 なんかよく聞く台詞。ずっと歩いてても駄目だってことなんだろうけど。 が、結局の所、ヒトはずっと歩き続けるしかないと思う。 その「立ち止まって考える」という行為自体、もう既に「歩いている」わけだし。 ヒトが立ち止まるときなんてのは、まぁそりゃ死ぬときだろうね。死に向かって歩いてるんだろうし。 「人は歴史から何も学ばず同じ過ちを繰り返す」という言葉もあるが、すなわちそういうことなんだろう。 ずっと歩いてるんだから、後ろをじっくりと見るのは当然難しい。 「ずっと歩き続ける」ってなかなか大変なことですな。 (で、お前は今ちゃんと歩いているのか?) (文ちゃんと共に歩むルートへと入ったぜ。) (・・・もはや何も言うまい。) とかく気分が優れない鈴音であったが、だからといってこのままでもまずいので、とりあえず御者が示した東側の林へと歩を進めることにする。 乗る馬車を間違えたせいで気分が優れないというのもあるが、それ以外にもこの口内に広がる独特の苦味と酸味。 どれだけ寝ぼけてたのだろうかと鈴音は思うが、気分晴らしのために 滋の花 を食べるというのは色々と間違いだ。 いちいち不運が連鎖している。今日はどうもそういう日らしい。 また、東につっきれと御者は言っていたが、それも結構な無茶じゃないだろうか。 近いなら何の問題も無いけど・・・。 色々と釈然としない思いを抱えたまま、車輪と一緒になって転がっている箱馬車を背に、どことなく荒涼な雰囲気が漂う林へと鈴音は入っていった。 ■ ■ 所々から木漏れ日が指す程度で、基本的には薄暗く湿っぽい空気の林。 あまり健康的とは言えなさそうなほっそりとした木々が、あちらこちらに根を張っている。 獣の類は、人通りもそれなりにある峠が近いからさほどはいないだろうが、獣以外でもこういったところは充分危険だ。 代表例としては、虫。 きぃん! 自身の方めがけて飛んできた黄と黒の縞模様を持つ虫を、ほとんど条件反射で鈴音は斬り落とす。 (あぶない・・・) 「心壊流」の修行では、こうした林での修行もあって、ある程度の知識と経験が鈴音には備わっている。 その経験というのは、鈴音がこの針を持つ虫に腕を刺されて一時死にかけたこともひとつだ。 すっかり二分されて一瞬で息絶えたそれは、今は焦げ茶の土へと投げ出されている。 なんだかんだであの時は本当に危なかったらしく、儚さんが調合してくれた薬がなければ私はあの世にいたのだろう。 詳しい名称は覚えていないが、確か「ハチ」だったはず。 ちなみに、この「ハチ」は相手が危害を加えなければそう攻撃はしない、のだが、このことは鈴音は知らない。 その死にかけた経験も、鈴音がハチに対してうっかり手で払ってしまったからだ。 鈴音が斬り捨てたハチは見てくれもあまり良くないので、鈴音は出来る限り見ないようにしながら、それでも慎重に林の中を進んでいく。 身に着けているスリップドレスも、肩からかけている麻製の鞄も、まだ林に入って5分ほどだが少々土汚れてきた。 鈴音は何気に気が短いので、そろそろあの御者を疑い始める頃合だ。 (とてもこんなところに人里があるようには思えない・・・) その”こんなところ”は鬱蒼と木々が生い茂る林の中、ではなく普通にハチが徘徊している様な場所、という意味の方が大半を占めているだろう。 鈴音がまだまだ心壊の修行を始めて半年ほどで年も若い頃だったが、それゆえに若干のトラウマとなってしまっている。 若い時の経験の方がトラウマとしてなりやすいため。 先程抜いた刀「虎和唄」は依然構えたままにして、鈴音は靴で土音を響かせながら、人里らしき雰囲気を探す。 それから、黒の革靴が鳴らす音とは明らかに違ったそれが鈴音の耳に入ってきたのはすぐのこと。 鴬の鳴き声かと思ったが、それにしては単調すぎるし、やや人為的だ。 ということは考えられる選択肢は絞られる。 すなわち、笛。 ちょうどここから正面の方だろうか。 しかし、鈴音が木漏れ日を頼りに目を凝らしても、村のような風景は見えない。 狩人か何かかな、と鈴音は適当な推測をつけ、一応慎重に音の方へと体を動かす。 ふ、と刀を構えていたままだったことに気づき、焦りながらそれでもゆっくりと鞘へと納める。 ざっ、ざっ、と近づくにつれ、より音が鮮明になってくる。 これは間違いなく笛の音色だ。 そしてまもなくのこと。 笛の音を頼りに鈴音が進んでいった先は、木々が目立たず小規模の広場のような空間となっていた。 鈴音が見たものといえば、”その笛の音に合わせて体を動かす2匹の動物”と、横に構えた笛を奏でる一人の少女。 相手方もこちらへ気づいたのか、演奏をやめてこちらへと視線を向ける。 紫の色素の方が強く出ている緋色の髪、肩口で揺れる無造作な襟足のショートヘア。 好奇心に溢れていそうな、くりくりとした大きな金色の瞳。 かなり色の薄い黒のパーカーに、赤と茶と黒のタータンチェックのミニスカート。 そのスカートからは、ちらりと黒のスパッツが覗いており、白い膝小僧をほんのちょっぴり隠している。 「やぁや、こんにちは!」 「明るい未来が見えない」 「俺の人生お先真っ暗」 今の若者から多く聞けるこういった言葉の数々。 大人が悪い、とか世が不景気なのが悪い、というのも一つの理由だが、まぁ最終的にはこれだろう。 ”未来”が何かを理解していない。 ちょっと考えれば簡単なことなんですがな。すぐに答えは出る。 「明るい未来が見えない」→結論から言えば、見える 「俺の人生お先真っ暗」→結論から言えば、明るい なんてったって、未来を構成する大部分というのが「理想」だから。 ふっ、と未来を想像してみた時。おそらく何かひとつくらいはぱっと思いつくものがあるはず。 そして、その「ぱっと思いつくもの」が、「理想」であり「明るい未来」であり。 そしてまた、「お先真っ暗」なんてのはその「暗い未来」こそが自分自身の「理想」であり「明るい未来」であり。 で、この通り、未来=理想なんだから、いくらでも変えようと思えば変えられる。 そら未来なんてのは先のことなわけだから、道に従ってるはずもないんですがな。何度も何度も変わりまくり。 うん?「過去」は変えられないだろ? はいはい、結論から言えば、変えられる。 なんてったって、過去を構成する大部分というのが「記憶」だから。 記憶ならば、いくらでもいじることは可能。 自分にとっての不運な過去も、変えようと思えば幸運な過去になる。 過去も変えることができ、未来も変えることができる。 現在は・・・まぁ言わずもがな「変える」以前の問題ですな。進行形で作っていってるわけですし。 とまぁ、何もかもを変えようと思えば変えれるわけだ。人生がだんだんなんかかんたんになったん! (変えまくるのは結構だが、過去とかをあまり改変しすぎるなよ) (任せろ、変えた過去はひとつだけだ) (参考にはならんだろうが、一応聞いておこうか) (実は私、女です) (任せろ、貴様のそれを今すぐもいでやる) PREV← 1 2 →NEXT