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(二日目)12時14分 第一二学区。 周囲には高層ビルが立ち並び、四車線の交通が可能な交差点の真ん中に彼女はいた。四ツ角にはそれぞれ歩道橋があり、中心くり抜いた四角形になっている。高層ビルと歩道の間には植林が立ち並んでいる。 七天七刀が舞う。 甲高い音を立てて、コンクリートの地面が抉れていく。六本の鉄線は、常人の目には映らない程の音速を超えた斬撃となり、『魔神』を襲った。 その斬撃を、『魔神』は音速を超えた速度で回避する。 神裂火織の眼前に、『魔神』は歪んだ笑みを浮かべて現れた。 彼女は反応する間もなく、豊満な胸囲がある胸元に、握りしめられた拳を叩きこまれた。 「――――ッ、ぶごっォオ!」 強烈な衝撃を受けた神裂火織は、五メートルほど吹き飛ばされ、息を整えながら距離を取った。 神裂は意識が薄れつつも、刀を構え、敵から視線を外さない。左手で口元に滴る血をに拭うと、両手で刀を握った。 「うおおおっ!!」 バスタードソードを握りしめた牛深が、大声を張り上げて、『魔神』の頭上にある歩道橋から飛び降りた。 腕力に思い切り力を入れて、一〇〇センチを超す刀剣を、迷いなく『魔神』の頭部に振り下ろす。 だが、 ガキィイン!という音がアスファルトとの衝突によって引き起こされた。長身の男性は、我が目を疑った。眼前に迫っていた『魔神』が視界から消えたのだ。 そして、足が地面に着く前に、彼は『魔神』との再会を果たす。 『魔神』の強烈なキックが、中年男の右頬を的確に捉えた。 剣を振り下ろした反動で猫背になった長身の体は、顔だけ左に仰け反るような格好でアスファルトに着地する。『魔神』の蹴りで意識が跳びかけた男は、体の条件反射ですぐさま立ち上がるが、バスタードソードは手から離れていた。 男は、『魔神』と正面を向き合いながらも、中枢線を晒すような無防備な状態になっていた。 ズンッ!と『魔神』を起点とした半径三メートルほどの円が、アスファルトに亀裂を刻んだ。常人を逸した『掌逓』をくらった長身の男は、約10ほどメートル吹き飛んだ。 枝々が折れる音と共に、植林に身を突っ込んだ男には、既に意識は無かった。 カラン、カラン…と、空しい金属音と共に、バスタードソードはひび割れたアスファルトに落ちた。 『魔神』は足でそれを蹴って、バスタードソードを手にする。 ヒュン!という音がなる亜音速の剣筋は、後ろに迫っていた老人の斧の根本を切断した。 斧の刃の部分だけが、宙を舞った。 一瞬の出来事で呆気にとられた諫早の顔面に、重い右ストレートが直撃する。 意識を失い、膝を着いて項垂れる老人の体躯に、『魔神』は容赦なく腹部に強烈なキックを突き刺した。 『魔神』は放射線を描いて、空を舞う老体を見上げた。 この間、僅か一〇秒足らず。 30メートル程の『魔神』の背後で、ダンッ!と地面を踏みしめる音が聞こえた。 一陣の風と共に、神裂火織は『魔神』との距離を一瞬にしてゼロにした。 『聖痕(スティグマ)』を発動し、斬撃が『魔神』を捉えた。 神裂の魔力が一気に跳ね上がる。 『魔神』はそれをバスタードソードで受け止めた。 ドバァン!と聖人の人間離れした攻撃力が『魔神』の生身を襲った。アスファルトの亀裂はさらに増し、生じた爆風が破片を巻き上げた。 二つの刃は火花を散らせ、ギィィイン!と大きな金属音ともに聖人と魔神は交差した。 一〇メートルほど距離に神裂火織は降り立った。 空中で数回転した刃が、聖人の傍に落ちた。 『魔神』は手元にある剣を見た。 バスタードソードは根本から折れていた。 「……ふむ」 何の感慨もない表情で、『魔神』は折れた剣を見つめていた。 そして、剣として役目を終えた物を『魔神』は捨て去った。無機質な音が鳴り響く。 だが、それは『魔神』だけでは無かった。カランッという音が同時になった。 七天七刀が地面に落ちる。 「ぐぅッ…!」 神裂は膝を折り、肩から血を流していた。 この間、僅か〇,一秒足らず。 右腕に深い切り傷を負った神裂は、腕にチカラが入らず、刀を落としてしまった。 それだけはない。神裂の発動した『聖痕(スティグマ)』は、『魔神』の『幻想殺し(イマジンブレイカー)』によって強制的にキャンセルされてしまった。 水が噴き出している間欠泉に、いきなり蓋をされてしまったようなもので、神裂の魔力が暴走し、彼女の意識は朦朧としていた。 血が流れ落ちる右腕を無視して、左手で七天七刀を握り、立ち上がった。 こうして意識を保つだけで、彼女は精一杯だった。 その様子を見た『魔神』は呆れた口調を返した。 「『魔王』との余興で、右の肺を潰してしまってな。呼吸が少々苦しいのだ。その余を息一つ乱せないとは、貴様らに殺す価値も見出せぬぞ」 ゆっくりとした歩調で、『魔神』は彼女に近づいてくる。 (…私たちは、ただ…遊ばれている、だけなのですか…いくつもの戦場を駆け抜け、腕を上げてきたというのにっ…!) 天草式は、すでに戦闘不能に追い込まれていた。 『魔神』は右手に宿る『幻想殺し(イマジンブレイカー)』と、体術しか我々に使っていない。だが、それでも翻弄され続けた。 仲間たちは死んでいないが、意識が奪われて倒れている者が半数以上、他も何らかの傷を受け、万全の状態ではない。のらりくらりと策略や攻撃を回避され、確実に的確な一撃を叩き込まれていく。 連携は一〇分も経たずにズタズタにされた。 『魔神』と単体でやりあえる魔術師は聖人である神裂火織しかいない。 しかし、すでに彼女も手傷を負っており、次の攻撃で確実に戦闘不能にされる。 (私たちは…こんなものだったのですか?……私たちは…彼の…足元にすら…及ばなかったのですか?…) 「――――ってください…」 誰かの声が、神裂の耳に届いた。 それは『魔神』の耳にも聞こえたらしく、彼女に近づく足を止めた。 声がした方角を二人は見た。 神裂の四〇メートル程の視線の先には、『海軍用船上槍(フリウリスピア)』に体を預け、必死に立ち上がる少女の姿があった。 着ていた白のジャケットは、所々が破け、黒い汚れが付いている。破れているハーフジーンズはさらに傷みが広がり、彼女の素足は、膝の擦り傷の血で濡れている。 中に着込んでいるネットの黒シャツは破け、ピンク色のブラジャーと、白い素肌の胸が晒されていた。 五和は左手で、顔に付いた汚れと汗を拭い、敵を目視する。 『魔神』を睨みつける五和の眼光は鋭さを増していた。 大きな声が木霊した。 「当麻さんの体から、さっさと出て行ってください!!」 その殺気を感じ取った『魔神』は、何の感情もなく、彼女を見た。 五和の周囲には、数人の天草式のメンバーが倒れていた。 『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を構え、五和は破れた靴を脱ぎ去った。素足でアスファルトに立つ彼女は、大きな深呼吸をした後、言葉を紡いだ。 “Cuando los brillos de fuego, exigiré el agua.…El agua me rodea y me protegerá―――” (我が光り輝く炎を求める刻、我は凍てつく水を求めるだろう――) 神裂はゾッとした。 五和が唱え始めた魔術は、天草式のものではない。 彼女が単体として使う魔術だった。 「――五和ッ!」 神裂の叫びも、彼女には届かなかった。彼女の頭にあるのは、『魔神』ただ一人。 魔術の魔力を感じとった天草式メンバーの一人が、負傷している体を起して、叫んだ。 「五和ちゃんっ!」 “Cuando el agua me exige, exijo el agua!!” (我が凍てつく水を求める刻、凍てつく水は我を求める!) 五和の素足に『水』が巻きつき、水面を滑るがごとく、滑らかな動きで『魔神』に突進していった。 彼女の魔術と同時に、ヒュン!という疾風の攻撃が『魔神』を襲う。 七教七刃。 鋼糸を張り巡らせ、七方向から同時に攻撃するという、彼女が編みだしたオリジナルの技。 速度はますます加速し、五和はさらに言葉を紡いだ。 “Cuando el fuego me exige, exijo el fuego―――” (清らかなる炎が我を求める刻、我は炎を求め――) 両手で『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を一回転させ、上半身を大きく捻った。「突き」の姿勢をなし、氷の上を滑るような動きで、『魔神』との距離を一気に縮めた。 七教七刃は『魔神』を攻撃したが、七つの線撃は『魔神』の足元で消滅した。七教七刃が生じた風が、『魔神』の黒髪を揺らす。 “La llama de la purga pasa por usted!” (清らかなる炎は、全てを浄化する!) ボワッ!と『海軍用船上槍(フリウリスピア)』の矛に炎を纏った槍は、ついに射程距離範囲に入った。 五和は、全身の回転モーメントを注ぎ込んだ一撃を『魔神』の左胸に放つ。 バギンッ! 『魔神』の右手に『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を捉えられ、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』に、練りこまれた魔術の細工ごと、炎は打ち消された。 『魔神』はグイッと槍を翻し、五和のバランスを崩そうとした。 だが、既に彼女は『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を手放していた。 それだけではなかった。五和は『魔神』の視界から消え失せていた。 「っ!?」 『魔神』の目が初めて見開かれる。 そして、 “La llama de la purga pasa por usted!” (清らかなる炎は、全てを浄化する!) 五和は大声で、魔術を唱える。 炎を纏ったナイフを手に、五和は『魔神』の背後に回っていた。素早い動きで身を一回転させ、背中に隠し持っていたナイフを左手で握り、押し込むことを前提とした突きで、右手を柄に添える。 七天七刃と『海軍用船上槍(フリウリスピア)』の二重のフェイク。 完全に『魔神』の後ろを取った五和は、咆哮した。 腹の底から、絶叫する。 「当麻さんから、出て行けぇぇえエエッ!!」 掠れた彼女の声が、『魔神』の耳に届く。 五和は、上条当麻を愛していた。 一目惚れだった。 その恋は、内気な彼女を突き動かしてきた。昔も、そして今も。彼の力になりたいと願い、彼の為に強くなりたいと願い、人に見えない努力を積み重ねてきた。 「浄化の炎」は、邪悪なものを断ち切る魔術。 『魔神』は一瞬で身を翻し、彼女に振りかえった。 襲いかかる五和を見て、『魔神』は心の底から笑った。 炎を纏ったナイフは直進した。 ドスッ! という音が鳴り、五和のナイフは『魔神』の左胸に突き刺さった。 鮮血が顔に飛び散り、五和は驚愕した。 「―――えっ?!」 決死の手段だったとはいえ、自分の攻撃が当たるとは思っていなかった。 水を使う魔術は、かつて対峙したアックアの魔術を見よう見まねで編みだしたものであり、火の魔術はその術式の色彩を「赤」に変えたものである。 短剣から流れ落ちる『魔神』の血を見て、五和の喉は冷えあがった。 それは人間と同じ、赤い血。 人格は違うとはいえ、自分が愛する男の身体を傷つけたのだ。『魔神』の白いYシャツに、赤い血が徐々に広がっていく。 身を焦がしていた敵意は一瞬で消え去り、五和は凍りついた。肉を突き破った生々しい感覚と罪悪感から、身を引こうとした瞬間、 『魔神』は左手で、ドガッ!と五和の頭部を鷲掴みにした。 「うぐっ?!」 彼女は、軽い脳震盪に襲われた。 ナイフは衝撃で引き抜かれ、地に落ちる。 五和の意識が徐々にはっきりしてくる。 そして、眼前には愛しい男の顔が迫っていた。 「…良い目だ。気に入った」 『魔神』が微笑みを浮かべて、五和の顔を覗き込んでいた。 顔は、意中の男性とはいえ、精神はドラゴンに乗っ取られている。 恐怖に心を掬われた五和は、 「ッ!離せ!」 と、蹴りを叩き込もうとしたが、『魔神』右腕が腰に手を回され、胸から下の身体が密着した状態となって、五和の動きが封じられた。 五和は、『魔神』に抱きしめられていた。 彼女と『魔神』の顔の間は数センチの距離で、彼女の吐息が『魔神』の顔に当たるほど、接近していた。 五和はさらに驚く。 意中の男性の顔が、目の前にあるのだ。 戦闘中だというのに、五和の冷静な殺気は失われ、『魔神』は、不敵な笑顔を浮かべたまま告げた。 上条当麻には似つかわしくない、邪悪な笑顔と甘い囁きで。 「余の『僕(しもべ)』になれ。五和」 「――んッ?!」 五和の唇は唐突に奪われた。 熱い感覚が、彼女の口内にねじ込まれた。 ネチュ、という卑猥な水音が五和の思考を奪う。 乾いた唇を潤す、温かいキス。 右腕で彼女の身体は抱きしめられ、左手は彼女の顎を持ちあげ、顔を固定されていた。 五和はパニックに陥る。 彼女はキスをされている。 愛しい男の姿をした『魔神』に。 彼女はファーストキスは、唐突に奪われた。それも恋焦がれた男性の唇に奪われて、予期せぬ形で成しえてしまった。 奪われたのは彼女の唇だけではなく、口内まで蹂躙された。 クチャァ…と、粘着ある唾液を引き、二人の唇は離れた。 茫然自失としている五和の耳に、『魔神』の声が囁いた。 「上条当麻はお前と違う女を心底愛している。そなたに振り向くことなど、一度たりとも無い。そなたの一途な恋心が実を結ぶことなど、決して無いのだ」 「―――――――――――――――――――――――――――――――――――――え?」 五和は、凍りついた。 そして、目の前が真っ暗になった。 見たこともない風景が映っていた。 自分と上条当麻が仲睦まじく、過ごしていた。 天草式の皆と、笑い合っている。 自分の手と上条当麻の手は指をからめ合って、繋がれていた。 一緒に映画館に出かけたり、 一緒にレストランに出かけたり、 皆に隠れてキスしたり、 二人で夜をベッドの上で過ごしたり、 他の女の子に好かれる上条当麻に嫉妬したり、 天草式のメンバーから二人の熱愛ぶりを冷やかされたり、 恋人となった上条当麻との日々が、目の前にあった。 それは自分が望んだ現実であり、その光景に心が満たされる。 しかし、その幻は一瞬で崩れ去った。 気づけば、五和は暗闇に一人佇んでいた。 (ここは…どこ?) 一筋の光があった。愛しい男の背を照らしていた。 あのツンツンとした髪型は、一日たりとも忘れたことは無い。 「!当麻さ…」 彼女の声はそこで途切れた。 周囲が徐々に明るくなるにつれて、彼が一人ではないことがわかった。 当麻の傍に他の女がいた。 他の女が手をつないでいた。 手を取り合いながら、彼女は当麻に微笑みかける。 彼も彼女に微笑みかける。 彼の笑顔は、自分と一緒にいた時よりも輝いて見えた。 なぜ、隣にいるのは自分ではない? こんなにも好きなのに。 誰よりも好きなのに。 彼の為に、誰よりも努力してきたのに。 彼の為に、可愛くなったのに。 彼の為だけに、尽くしてきたのに。 なんで、自分に振り向いてくれないのか。 五和は、叫んだ。 「…い、……いやああああああああ!!」 「―――――――――――――――――――――っ…―――あっ……」 気づけば、『上条当麻(ドラゴン)』は眼前にいた。 自分の瞳は、涙に濡れていた。 「それはお主が望んだ幻想。だが、それは有り得なかった現実ではない。お主と上条当麻が結ばれる運命は、確かに『在』ったのだ」 五和にはそれが、分かった。 先ほどのビジョンが真実であることが理解できた。 この世に「並行世界」というIFがあれば、自分と上条当麻が結ばれ、愛を語り合えた未来があったことは確かだった。 あのキスの感覚、抱擁された時の感覚。 愛の温もり。 芯から蕩けるような幸福の感情。 在ったことなのだ。 自分が、もうちょっと手を伸ばしていたなら、 もっと積極的に接していれば、 上条当麻と少しでも長く傍にいれば、 彼は私を見てくれた。 愛してくれた。 「……あ、ああ…ああ…あ、あああーっ……」 涙が止まらない。 感情が制御できない。 上条当麻が、御坂美琴を選んだことを知った時、自分は諦めると思ったのに。 あの時、彼を慕う人たちと一緒に思いっきり泣いたのに。 この涙は、まだ枯れていなかった。 彼女の涙を、『魔神』はそっと拭った。 愛しい男の顔が眼前にある。そして、甘い声が彼女の耳に囁かれた。 「『余』はお前を愛してやる。この身に抱かれることを光栄に思え」 もう一度、『魔神』は五和に唇を重ねた。 舌を入れ、彼女の口を再び蹂躙する。熱い感情が五和に湧き上がり、脳内を揺らすほど刺激する。 涙はそれでも止まらなかった。 だが、徐々に冷え切ったに生ぬるい温度が満たされていく。 何度も、彼女に濃厚なキスが襲ってくる。それを成すがままに五和は受けいれていた。 熱い。 温かい。 …欲しい。 手に入らなった愛情が欲しい。 彼女は、『魔神』の甘美な囁きに耳を傾けてしまった。 五和は自らの意思で、『魔神』の舌に、自分の舌を絡めた。 神裂火織は眼前で起こっている現象に絶句していた。 五和は『魔神』と唇を貪り合っていた。 だが、彼女が注目しているのはそれではない。 『魔神』の右肩から生えている巨大な『何か』だ。翼のような、腕のような…このようのものとは思えない、不思議な物質だった。 四本の長い指先のような先端から、一本の毛糸のようなものが出ており、それが五和の頭に繋がっていた。 五和は『魔神』に抱きしめられて、その異様な物体が見えていないだろう。 神裂火織は『それ』を『識』っていた。 この世全ての万物を操り、変換し、願望通りに物体を作りかえる神の領域の力を持つ腕。 かつて『神の右席』の『右方のフィアンマ』が所有していた、『ドラゴン』の一部。 『竜王の鉤爪(ドラゴンクロー)』。 あの腕のせいで、『禁書目録(インデックス)』や自分たちがどのような被害をこうむったか、神裂の脳裏にまざまざと蘇った。 その事件は、「科学」と「魔術」との戦争の芽となり、「ドラゴン」が覚醒を始めることとなる事件だった。 彼女は力一杯に歯を食いしばり、唇を噛み切ってしまった。 「ドラゴンッ!!貴様、何をしているッ!!五和から離れろォォおおお!!!」 七天七刀を握り締め、神裂火織は何の考えもなしに突進した。 アスファルトは聖人の脚力で蹴り砕かれた。『聖痕(スティグマ)』を発動し、魔力を爆発させた。 石柱すら一刀両断する刃は、『魔神』を捉え、右腕の傷から血が飛び散ることも恐れず、両手で刀を握り、『竜王の鉤爪(ドラゴンクロー)』の一指を斬り落とした。 『魔神』は五和から体を離すと、常人離れした脚力で跳び上がり、歩道橋の手すりに足を止めた。 斬り落とされた指と五和の頭に繋がっていた糸は霧散し、『魔神』の右肩から生え出ていた『竜王の鉤爪(ドラゴンクロー)』はゴキゴキという音と共に、『魔神』の身体に潜り込み、その姿を消した。 神裂の腕に、五和は倒れこんだ。 傍には、術式が打ち消されたナイフと『海軍用船上槍(フリウリスピア)』が転がっている。 神裂は射殺しかねない視線で、『魔神』を睨みつける。 「ドラゴンッ!!五和に何をしたあああああああああ?!」 左手で七天七刀を振りかざし、太陽を背に立っている『魔神』に吼えた。 Yシャツの左胸あたりが血で赤く染まっており、『魔神』は唇をそっと舌で舐める。 不敵な笑顔を取りつくろい、神裂火織の神経を逆なでする口調で、 「何を言っている?貴様も見ていたであろう?余は、五和を余のモノにすると決めただけだ」 「ふざけるなっ!お前はただの下種だっ!神を名乗る資格も無い!」 「ふはははははっ!余は神を殺すための神だ。それ以外の義務は無い。人を殺そうが犯そうが蹂躙しようが所有しようが、余の気まぐれだ。余はその人間が気に入った。それだけだぞ?聖人よ」 神裂火織の頭は激怒で沸騰した。 『竜王(ドラゴン)』は神でも、例外中の例外であり、神を殺す権限と能力を与えられている『怪物(カイブツ)』である。 人には災いや破壊を齎す神でもあるが、それは邪悪なものにしか適応されない。偉人を導き、絶大な力を宿し、世に平定を齎す象徴ともなる神でもあるのだ。 だが、強すぎるがために人に畏怖され、そして、肉体をバラバラにされ、人間に封印された。 よって、人間という『穢れ』と『強欲』を知った『竜王(ドラゴン)』は、ただのカイブツに成り果てていた。 その原因が人間であり、人間はその罪を忘れて、ただ『竜王(ドラゴン)』を恐れていたのだ。真に罪深き者は人間である。 だが、神裂火織は『識』らない。 『魔神』は怒りに身を焦がす聖人を見据え、笑いながら、 「聖人よ。貴様は何か勘違いをしていないか?」 「ッ!!どういうことだ?!」 『魔神』の言葉に嫌悪感すら覚える彼女に、冷静な思考はとうに失われている。 心にあるのは、『魔神』に対する憎悪と、仲間を想う情のみだ。 (ちっくしょうッ!これ以上仲間を失ってたまるか!建宮も、対馬も、香焼も死なせて、私はッ!皆を守るためにここにいるのにっ!私の為に天草式があるんじゃない!天草式のために私がいるんです!) 神裂は自分の弱さと激情に駆られ、瞳には涙すら貯めていた。 『魔神』は顔を歪ませる神裂を笑いながら見つめ、 告げた。 「五和は、自ら余のモノになることを受け入れたのだぞ?」 ドスッ… 鈍い音が響いた。 赤い血の斑点が、アスファルトを濡らし始めた。 数秒、神裂は反応が遅れた。 「か――――はっ…」 彼女は、目の前の現実が受け入れらず、途切れ途切れに声を吐いた。 なぜなら、 彼女の腹に、 五和が『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を突き刺さしていたからだ。 喉から込み上げた血を手で抑えながら、神裂は呟く。 「……五、和?………何…をっ?…」 「なに、余に籠絡されただけのことだ」 『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を神裂の腹部から引き抜いた五和は、立ち上がって無機質な瞳で彼女を見つめた。 大量の血が流れ出る腹部を抑え、神裂火織はアスファルトの上をのたうった。 「きゃあああああああああああああああああああ!!」 「プ、『女教皇(プリエステス)』様ぁああ!」 「五和ぁあ!お、お前何をッ?!」 他の天草式十字凄教のメンバーはその光景に目を疑った。 ある者は悲鳴を上げ、またある者は言葉を失ったまま、茫然としているだけだった。 『魔神』は高らかに声を上げる。 「ふはははははははははははっ!良い!実に素晴らしい!五和!なかなかに愉快な景色ぞ!誇るがよい!」 ぺたぺた、と五和は素足でアスファルトの上を歩き、『魔神』が立っている歩道橋の下まで近寄った。彼女は『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を捨て、『魔神』を見上げた。 「ハイ…当麻、様」 無感情な五和の返答は、『魔神』をさらに悦ばせた。 「ふはっはっはっ!意識を嫉妬と欲望に流されながらもそれでもなお、上条当麻に恋焦がれるか!なんとも色欲に素直な人間か!だがそれで良い。それこそ人間のあるべき姿だ。気に入った! これは神の加護ぞ!心して身に受けるがよい!」 『魔神』の背中から白の翼が発現する。4メートルほどの大きな片翼が、五和の体を覆い尽くした。 翼の形をした『何か』は、外形を崩し、白い液体のような粘着性を持ったモノへと変貌した。グチャグチャと音を立てながら、五和を包み込んでいく。 フワリと、その『何か』地面から浮き上がり、『魔神』と同じ高さまでになると上昇を止めた。ボタボタと白い液体が垂れ落ちるが、みるみる硬化が始まり、楕円の繭のようなものが形成された。 全長は三メートルをで、幅は二メートルほどある。 歩道橋の手すりから『魔神』は離れ、ゆっくりと浮遊し、白い繭に近づいた。そして、『魔神』は右手を触れる。 パリンッ。 ガラスが割れたような音が鳴り、『魔神』の『幻想殺し(イマジンブレイカー)』が反応した。 白の繭に亀裂が走り、その隙間から強烈な光が漏れだした。 辺りは眩い光に包まれた。 太陽の光を浴びた羽が舞い降りる。 天草式十字凄教のメンバーは奇怪な現象に目を疑った。 「なんだ?…これ」 周囲が光に包まれ、五和や神裂火織の様子は分からない。ただ、無数の羽のような白い物体が空から降り注いでいることが分かった。傷ついた仲間に手を貸している者が多くいる中、一人がその羽のような物体を掴もうとして、 「熱っ?!これ、ただの羽じゃないぞ?!」 ジュウッ、と音を立てて掌に火傷を負った。 他の天草式のメンバーも被害を受けて、急ぎ早に物陰に避難した。 羽のような物体は、人間や植物には被害を及ぼすが、アスファルトや鉄で出来た信号や歩道橋には全く変化が見られなかった。まるで雪が解けるように霧散していく。その神秘的な光景に目を奪われつつ、天草式十字凄教のメンバーは『魔神』の方角に目をやった。彼は言葉を失った。 天使。 左胸のあたりを赤く血で濡らしたワイシャツを着て、両手を黒ズボンのポケットに入れている一人の『魔神』と、同じ高さに浮上している『天使』がいた。 白のローブを身に纏い、金色のラインが入った純白の甲冑を着ていた。銀色の金属ブーツが光沢を発していた。無機質な紫色の瞳を宿し、紫色の髪を靡かせている。 背中には大きい白の翼が生えていた。 天草式十字凄教のメンバーは息を飲んだ。 「………五、和?」 ガチャン!と白い繭は地面に落ちて、割れた。 空に浮かび、繭から生まれた『天使』は五和の容姿をした少女だった。 二重瞼が特徴的な瞳に、肩にかかる長さのショートヘアーをした容姿は、五和そのものだ。だが、彼女の表情に、感情は宿っていない。 『天使』は右腕を水平に突きだした。 彼女の周囲に散乱していた羽が急速に集まり、純白の槍を形成する。 少女の全身の二倍ほどある翼が動き出し、槍を天草式の人々に入る方角に向けた。 空気が戦慄する。 一帯を覆い尽くしている羽が、一斉に天草式のメンバーに襲いかかった。 「―――――――ッ!!?」 吹雪のように降り注ぐ白の無数の羽。 咄嗟に武器で身を防ごうとするが、間に合わない。 生物の肉体のみを焼き尽くす羽は容赦なく、彼らに向かっていった。 それは彼女も例外では無い。 交差点の中心で倒れていた神裂火織は、穴が開いた腹部を抑え、仰向けにその光景を見ていた。彼女は朝日に照らされる『天使』と『魔神』を見つめ、茫然としたまま死を悟った。
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある少年の帰還記念祭 最終話『すべての真相』前編 上条「御坂を……渡せだって…?」 薄暗い舞台裏に上条の声が少し響く。 それに対し、答えるのは海原。 海原「そうです、時間はありません。早くしないとここが皆さんにバレてしまいますよ?」 上条「それより何を企んでる?御坂をどうしようってんだよ。」 上条は一気に警戒を強めた。 もしかして結標を使って美琴に酒を飲ませたのも、海原の企みだったのではないかと考えた。 さらに海原は言う。 海原「企んでるも何もボクは御坂さんと少しばかりお話がしたいだけですよ?それ以上何もありません。」 上条「……本当か?魔術が関係してるんじゃないだろうな。お前には前科もあるし……それにその紙袋はなんだ?中に何が入ってる。」 海原「これですか?これならすぐに見せますよ。だから早く御坂さんを「やだ!!」……え?」 真剣な表情で話す海原の台詞が大声で遮られた。 美琴だ、美琴が赤い顔のまま海原を睨んでいる……のだが酔っているせいもあって全く怖くない。 むしろ可愛いので海原は見惚れているようだった。 美琴「私は絶対当麻の側にいるの!!絶対離れないんだから!!」 そう言って美琴は上条の腕に抱きつき、その瞬間海原が固まった。 急に抱きつかれた上条は 上条「こ、コラ離れなさい!!今上条さんは真面目な話をしてるの!!」 美琴「や~だ~!!離れない~!!」 なんとか離れさそうとするも美琴は全く離れようとせずに駄々をこねる。 真剣な雰囲気は一気に消し飛んだ。 すると海原が 海原「……これはどういうことですか…?」 上条「え?どういうことって?」 海原「だからなんで御坂さんが貴方に抱きついたりしているんですか!?それも下の名前で呼んだり……ま、まさか付き合ってるのですか!?」 海原は震えておりかなり焦った様子だ。まあこの状況を見れば勘違いするのは当然だろう。 そんな海原に上条はとりあえず聞いてみる。 上条「……もしかして御坂が酔ってること知らねーのか?」 海原「え?酔ってるんですか?なんだよかった……ってよくありませんよ!?せっかく人1人気絶させてまで御坂さんに会いに来たのに これじゃちゃんと話せないし意味ないじゃないですか!!」 上条「知らねーよそんなこと!!ていうか気絶させたってなんだよ!」 海原「あ、あれはしょうがなかったんですよ!ボクが準備しているところを天草式の牛深?に見られてしまったので……」 上条「見られたくらいで気絶させんな!!で、御坂に何しようとしてんだ?」 海原「な、何って……これを渡そうかと思って…」 そう言って海原は持っていた紙袋から大きなゲコ太のぬいぐるみを取り出した。 このぬいぐるみはビンゴ大会で海原がゲットした物だ。 上条「え?何?ほんとにそれだけのために御坂に会いにきたわけ?」 海原「だからそうやってずっと言ってるじゃないですか!!全く……なんで信じないんですかね…」 いやまさかホントに何もないとは考えないじゃん、と上条は思ったがとりあえず今は黙っておく。 そして海原は上条にくっついている美琴に近づき、ぬいぐるみを差し出す。 海原「えー……コホンッ!ど、どうぞ御坂さん。」 ただ渡すだけなのにかなり緊張しているようだ。額には若干だが汗がにじみ出ている。 だが美琴は 美琴「………いらない。」 上 海「「え」」 なんと美琴が受け取りを拒否、海原から身を隠すように上条の後ろに隠れる。 海原はその場で固まってしまったし上条はものすごい気まずさを感じた。 上条「え、えーと……なんで?お前カエル好きだろ?」 美琴「だって当麻以外の人から何かもらったら浮気ってことになっちゃうから……」 上条「ああなるほど………ってならねーよ!!まず浮気とか言ってるけど俺たち付き合ってねーだろああごめんウソ上条さんが悪かったから泣かないでお願い。」 美琴「ぅー……」 涙目でギューと腕に抱きついてくる美琴の頭を撫でて必死になだめる。 端から見ればまさにバカップル(付き合ってないけど…)、2人の間に入り込む隙などないように思えるが今回ばかりは海原も引かない。 海原「……そうですか…じゃあこれならどうです?」 上条「これなら……!!?」 次の瞬間、上条の目に映ったのは自分だった。 上条の顔になった海原はニヤリと笑う。 上条「お、お前……どうやって…」 海原「ビンゴのときに運良くアナタの手の甲の皮を手に入れられましたからね。ボクはなぜか御坂さんに避けられてるから アナタの顔を使って2人きりになって、これを渡そうと思ったんですよ。」 上条「なんて無駄に手の込んだことを…」 海原「ああそういえば牛深を気絶させたのもこの姿を見られたからなんです。彼に説明するのもめんどくさくて。さて、これなら御坂さんも受けと」 ドゴォォォォンと上条たちの後ろで轟音が鳴った。後ろで、といってもその轟音の原因は海原が入って来た入り口から飛んで来ていた。 魔術バリアのおかげで火災などは起きていないが明らかものすごい威力。 そして上条にはその飛んで来たものに心当たりがものすごいくらいあった。 上条「ま、まさかこれは……」 麦野「みぃぃぃぃぃいい~つけたぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ~♪」 美琴「あーむぎのんだー。」 やっぱり麦野だった。 麦野はふらふらしながらゆっくりと3人に近づいてくる。まさにホラー。 上条「ん?ふらふら……ふらふら!?まさか酔ってんのか!?ていうか酔ってるのにどうやって演算を?」 麦野「こ~の電撃娘が……私より先に彼氏を作ろうなんて良い度胸してんじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!!」 美琴「ふえ?」 酔っぱらって凶暴さを増す麦野は、酔っぱらって乙女チックになっている美琴目がけて『原子崩し』をぶっ放す。 美琴目がけて、ということは美琴に抱きつかれている上条にも標準は定まっているわけで…… 上条「ちょ、ま、まーっ!!!!!!!!!」 上条はわけのわからない言葉を叫びながら腕にくっついていた美琴を即座に抱きしめ、横っ飛びで床に倒れ込み麦野の攻撃を回避する。 それくらいヤバい状況だというのに美琴は 美琴「えへー当麻ー……もっとギューってして!」 上条「おいぃぃぃぃいいいい!!!!!この状況で抱きつく力強めるの止めてもらません!?死ぬから冗談抜きで!!」 海原「さすが第4位…恐ろしいですね…」 麦野「……ん?なんで上条が2人いるのかしら…?まあいいや。両方吹っ飛ばせば♪とりあえずこっちの上条から消し飛ばそ。」 上条「……あれ?標的って御坂じゃなくて俺なの?さっき御坂のこと狙ったんじゃ?ていうかやっぱり俺のほうを先に狙いにくるのね!!」 話している最中に麦野に狙い撃たれ美琴を抱えたまま必死で『原子崩し』をかわす。 なぜか標的が美琴から上条に移ったようで麦野は何発か上条を狙うが中々当たらない。ていうか当たったら死ぬ。 麦野「おい避けんな!!当たらねーだろ!!」 上条「無茶言わないで!?避けなかったら上条さん死んじゃうから!!そ、そうだ海原!御坂を頼む!」 海原「え?」 美琴を抱えたままこれ以上麦野の攻撃を避けるのは無理。 上条の姿のままの海原に美琴をパスして麦野の攻撃を避けまくる。 パスされた美琴はというと 美琴「あー……当麻が行っちゃった…ってこっちも当麻?……………えへ、とうまー♪」 海原「わわっ……こ、これは夢でしょうか……」 美琴は少し疑問に思ったようだが結局海原を上条と思い、思い切り抱きついた。 抱きつかれた海原は予想外だったのと嬉しさのあまり固まってしまった。 が、 美琴「……?あれ…当麻?……当麻じゃない…抱きしめ心地も匂いも違うし王冠かぶってない。」 上条でないことに即座に気づき、不満そうな顔で海原から離れた。 海原はものすごく名残惜しそうだった。 で、本物の上条はというと 上条「あ、逃げ場が……」 麦野「や~と追いつめた……」 麦野の攻撃をうまく避けていたのはよかったが、調子に乗ったせいか不幸のせいか角に追いつめられてしまった。 追いつめたことにご機嫌な様子の麦野はニヤニヤと笑みを浮かべながら攻撃態勢に入る――― ??「麦野ストーップッッッ!!!」 麦野「あぁ?!!」 上条に向けて『原子崩し』を発射しようとする麦野に誰かが勢いよく飛びついた。 上条「絹旗!!」 飛びついたのは麦野と同じ『アイテム』に所属する絹旗。 飛びつかれた麦野はバランスを大きく崩し、『原子崩し』は全く別のところに着弾した。 そして麦野を必死で抑えている絹旗が上条に向かって叫ぶ。 絹旗「とりあえず超逃げてください!!数秒なら抑えられますから!!」 上条「お、おう!てかなんで麦野さんは酔っぱらったんだよ…」 滝壺「それはシャケ弁ゲットできたことに浮かれてお酒大量に飲んだんだよ。」 上条「あ、滝壺いたんだ。よし、ありがとな2人とも!!御坂!早く来」 美琴「と~ま♪」 上条が呼ぶ前に美琴は後ろから元気よく飛びついて来た。 『とーま♪とーま♪』と言いながら後ろから首に腕を回しギュッと上条に抱きつく。 美琴の小さいながらにしっかりと柔らかい感触がわかる胸が背中に当たり上条は顔を赤くする。 上条(胸が……それに素直な御坂……か、可愛いかも………ってそんなこと考えてる場合じゃなーい!!!) 本当にそんなこと考えてる場合じゃない。 美琴が後ろから抱きついてきたのでお姫様だっこではなく、おんぶで最初に入って来た入り口から飛び出した。 海原「あ!ちょっと待ってください!!ボクも行きますよ!!」 さらに海原も続く、もちろん上条の姿のままだ。 上条「なんでついて来るんだよ!!」 海原「アナタが御坂さんを連れて行くからですよ!!!」 美琴「とーま早~い!!」 美琴をおんぶしたまま、追ってくる海原を振り切ろうと必死に走るが海原も必死。 まあ麦野が迫ってくるという理由でもあるのだが。 上条「くそっ!しつこいな……」 海原はぴったり後ろにくっついて追いかけて来ている。 海原が手を伸ばせば上条に届くが距離だが、止めないのはここで止めてしまうと麦野や会場内の連中が追いかけて来た場合美琴が怪我をする可能性があるからだ。 で、さっき小萌先生とステイルと会ったロビーまでたどり着いたのだが、そこで待っていたのは衝撃の出来事だった。 上条「ていうかこっちに誰かいたらヤバいよな……え…なんで『魔女狩りの王(イノケンティウス)』が!?」 ステイル「あ、もう戻ってきたのかい?言われた通り止めておいたよ。」 なんとなんとステイルの『魔女狩りの王』が出入り口を塞いでおり、小萌先生は呆然とそれを見ていた。 確かに止めておいて、とは言ったものの止め方がえげつない。 上条「だからみんな会場内にとどまってたってわけね……ん?じゃあ麦野さん達はどうやって舞台裏に…?」 ステイル「あ、さっきそこのロビーのトイレから3人くらい舞台裏に走っていったけど?」 つまり酔っぱらった麦野が気分を悪くしたので、介抱するために混んでいる会場内のトイレではなくロビーのトイレに来ていた。 そして会場内に戻ろうとした時、丁度上条と美琴を目撃し追いかけた、というわけだ。 上条「あ、そういうことか。ていうかいつのまにルーンを貼ったんだ?」 ステイル「そりゃ前持って貼っておいたのさ。何か緊急事態が起こった際にいつでも『魔女狩りの王』を使えるようにね。」 美琴「わー……すごいけど暑い……汗が…」 上条「ん?大丈夫か御坂?」 確かに熱かった。 『魔女狩りの王』のせいで汗が吹き出る。 それくらい暑い状況だがステイルは涼しい顔で ステイル「そりゃ摂氏3000度だからねがふぉう!!」 海原「御坂さんが暑がってるじゃないですかぁぁぁぁぁぁぁ!!」 タバコをくわえたままステイルは横へ吹っ飛んだ。 もうお分かりかと思うが、美琴の抱きつかれたことでテンションが上がりすぎた海原がステイルの脇腹に飛び蹴りを食らわせたのだ。 上条「おい何やって……あ。」 上条がふと会場の入り口に目をやると『魔女狩りの王』がゆっくりと消滅していた。 どうやら蹴られた+打ち所が相当悪かったせいでステイルは脳震盪を起こしてしまったらしい。 上条「海原!お前どんだけ強く蹴ったんだ!!」 海原「知りませんよ!?ていうかこの状況まずいんじゃ……」 自分がやったのにもかかわらず焦りを見せる海原。 だが『魔女狩りの王』はまだわずかだが燃え残っている。 ステイルの意識がまだかすかにあるおかげだが、後数秒もしたら完全に消え失せ会場内いる人々は上条に襲いかかってくるだろう。 上条「や、やば!逃げるぞ御坂!!しっかりつかまっとけ!!」 美琴「うん!!えへへ……」 美琴はギュッと上条に抱きつく力を強め、上条はまたまた走り出そうとする。 海原も2人の続く。 海原「あ、ちょっと!ボクも行きますよ!!で、どこに?」 上条「えーと……この階はもう無理だし…外!外だ!!えーと、エレベーターはあっちか。」 で、エレベーターの前までやってきたのはよかったのだが 上条「エレベーター……4つもあるのになんで全部1階と最上階で止まってるんだよ……なら階段!!」 やはり上条の不幸は健在だった。エレベーターがこの階に来るのを待っていれば確実に後ろの連中に追いつかれる。 仕方がないので上条はエレベーターの隣にある階段を大急ぎで駆け下り始める。 海原「この後どうするんですか!?」 走りながら上条にそう尋ねたのはもちろん海原。 上条「下に行ってから考える!てかお前いつまで俺の顔でいるんだよ!!なんかやなんだけど!?」 海原「…悔しいですけどこの顔でいればまた御坂さんが抱きついてくれる可能性があるのでずっとこのままでいます。」 上条「マジで海原の顔に戻してくれ…」 話しながらもどんどん階段を駆け下り、現在5階と4階の間。 だが7階では『魔女狩りの王』が消滅してしまったらしく、上からは大勢の足音と小萌先生の『みんな止まるのですよー!!』という声が聞こえる。 ついでに『こ、小萌先生の命令ならボクは止まる!!みんなも止まるんやー!!』とかいうエセ関西弁まで聞こえてきた。 上条「青ピか……たまには、いい働き、するんだ、な。」 青ピに感謝し、息をきらしつつ上条はそう言った。 こうして青髪ピアスは犠牲になった。 そんなこんなで1階に到着。 美琴をおんぶすることに疲れた上条は、彼女をソファに座らせ自分も息を切らしながら隣に座り込んだ。 美琴は当然すぐさま上条にくっつく。 海原「ちょ、休んでる暇なんてないんじゃ!?」 上条「だ、大丈夫だ、この、後、この、階、のどっか、に、隠れ、れ、ば……」 息をなんとか整えようとするもなかなか回復せず、ゼェゼェと息を切らし続ける。 そんな上条の代わりにどこに隠れようかとロビーを見渡したとき上の方から『建物内もくまなくさがせー!!』とか聞こえてきた。 それを聞いた上条は 上条「ま、マジか……どうしよ…」 当てが外れどうしようか悩むも 海原「じゃあこうしましょう。ボクが御坂さんと2人で逃げるのでアナタはおとりとして犠牲になってください。」 そう言って海原は上条の頭の上の王冠を手に取った。 上条「あ、おい海原!」 海原「これがあれば御坂さんにボクが本物だとわかってもらえますからね。さて御坂さん、行きましょうか―――――」 海原が王冠を頭にのせ美琴に手を伸ばした時だった。 海原「え?」 その手(正確には腕)が何者かに掴まれた。 その人物とは 神裂「追いつき、ましたよ。」 上 海「「え」」 美琴「とうみゃ~♪」 神裂だった。どうやら上からマッハスピードで駆け下りてきたらしい。 さらに王冠をつけているため変装した海原を上条と思っているようだ。 神裂は海原の腕を握る力を強め、海原は青ざめ、上条は逃げるため立ち上がり、美琴は上条の名を呼びくっつき続けた。 上条(王冠を海原が盗ったせいか…なんかついてるぞ!ていうか神裂も酔ってるんじゃ……?) などと考えていたが階段からはさらに足音が聞こえてきたので上条は先を急ぐ。 ちなみに神裂はやけ酒のせいでマジで酔ってます。 上条「よし!じゃあな海ば…上条!!行くぞ御坂!!」 美琴「えへー」 上条は海原のことをわざと『上条』と呼び、美琴を再びお姫様だっこして建物を飛び出した。 その際後ろで海原が何か言っていたが気のせいということにしておいた。 が、上条の不幸はまだ終わらない。 上条「おおっ!?んじゃこりゃ!すっげー雪じゃねーか。」 上条と美琴が建物から出るとそこは白銀の世界が広がっていた。 どうやらパーティが始まってから今までの6時間の間に降り積もったらしい。 降っている雪はまだまだ止む気配はなく、数十メートル先が見えない大雪だ。 美琴「ロマンチックだね♪」 上条「そんなこと言ってる場合か!!ていうかこれだけ降ってたらロマンチックもへったくれもねーよ!!」 まるでコント。 相変わらず酔いのさめない美琴を抱えながら上条は考え尽くす。ここからどうするべきかを。 上条(どうせ海原が変装解いたら俺が逃げたことはすぐわかるよな。じゃあ…駅まで走る……ダメだ。 この大雪の中御坂抱えて走っても終電に間に合わねぇ。タクシーも見当たらない、車で誰かに送ってもらうのも無理!) 正直な話ここに美琴を置いて上条だけ逃げれば万事解決する。 追ってくる連中の狙いは上条なわけで美琴を置いて逃げても彼女に危害が加えられるということはまずない。 自分一人ならなんとか逃げ切る自信はあった。 だが…… 上条「よし…御坂お前建物に戻れ。俺だけ逃げる。」 美琴「え……行っちゃうの?じゃあ私も!私もついてく!!」 上条「ダメだ。2人じゃ逃げれないしお前も危ないってあ、あれ?なんで泣いてるんでせう?」 美琴「ヤダもん…私も当麻と行きたいもん……」 上条「いやいやだから危ないから俺1人で行くごめんほんと泣くの止めて。建物の中から受付の人見てる……」 美琴「グスッ……泣くの止めたら、一緒に行っていい?」 上条「いやダメ……」 美琴「ふぇぇぇ…」 上条「………一緒に行こう。」 美琴「うん!ずっと、ずーっと一緒だよ?離れちゃヤダからね?」 パァァァっと美琴の顔は明るくなった。 泣き止んだ美琴はギューッと抱きついてきた。 上条は顔を赤くしながらもまた考える。 上条「つーか御坂が一緒だと………て、手詰まりだ。長い距離は走れないし行く場所がない……」 美琴を抱えながらこの大雪の中を走るのは絶対キツい。スピードも落ちるし追いつかれる可能性が高くなる。 やっぱりなんとか説得して一人で逃げようかと考えていると 美琴「ねぇ行くところがなくて困ってるの?私近くに良い場所知ってるわよ?」 上条「え!?ほんとか!?」 上条は目を輝かせた。 まさに救いの手、酔っているということで若干不安はあるものの他に策も思い浮かばないし時間もないのでここはおとなしく美琴に従うことにした。 美琴「じゃーまず左!左へレッツゴー♪」 上条「よしきた……ん?」 上条が大雪の中を走り出そうとしたところ暗闇の中に人影が見えた。 その人は明らかにこちらへむかってきている。 瞬時に上条は警戒心を強めて 上条「誰だ……!!…って、お前は……」 上条は知っていた。その近づいてくる人の名を。 上条「バードウェイ!?」 バードウェイ「上条……ってことはやっと着いたのか…?」 なんと『新たなる結社』のボス、バードウェイだった。 彼女は自分に積もった雪を払いのけ上条の前までやってきた。 上条「な、なんで今更……?」 バードウェイが来たことがあまりに予想外だったため上条は思わず尋ねた。 するとバードウェイは上条を睨みながら バードウェイ「今更ってお前が『お願いしますきてください。』って言わないで勝手に電話切るから遅くなったんだろうが!! あの後むかついてすぐ出発したのはよかったけど、この建物建ってる場所が複雑なんだよ!!迷っただろうが!!」 上条「怒る理由が理不尽だなおい!!……そういえばオルソラやシェリー達も迷ったって言ってたっけ(半分はオルソラのせいらしいけど……) で、なんで徒歩で来たんだ?それにマークやパトリシアは?」 バードウェイ「あー……実は迷ってるうちにこの大雪で車が動かなくなってな……降りて歩いてたら吹雪のせいでマーク達とはぐれたんだ。」 簡単に言うと迷子ということだ。歩いた距離は結構長かったようでバードウェイは少し疲れているように見える。 しかしこの極寒の中、長距離を歩いてきたのにもかかわらず完全防寒服のおかげで全く凍えていない。 バードウェイト「そういうわけで一人歩いてきたんだが……その女の子はなんなんだ?」 上条「え……まあいろいろあって……って今ちょっとヤバいんだ!そこの建物にみんないるから休んでてくれ!それじゃ!!」 バードウェイ「な!?お、おい待て!!せっかく来てやったんだぞ!?」 バードウェイが別に凍えたりしてないことがわかったので無視して先を急ぐことにした。 そして上条は美琴を抱えたまま大雪の中を走り出す。 と、走り出して10秒も経っていないのに後ろから大きな音が聞こえた。 上条が必死で走りながら後ろを振り返ってみるとなんとそこにはどでかいゴーレムが。 上条「おぉ……マジデスカ…」 シェリー「エリス!!上条当麻を捕まえな!!」 なんとなんとシェリーがエリスを形成していた。 エリスの上にはシェリーの他にオルソラも乗っており、どうやら協力を依頼されたようだ。 しかし――――― 上条「へ?」 エリスに乗ったシェリーとオルソラは上条とは全く反対の方向へ進んで行った。 さらにそのエリスの後ろには 建宮「追えー!!追うのよなー!!絶対に逃がしちゃならんのよ!!既成事実を作られたらもう勝ち目は無くなってしまうのよ!!!」 五和「か、上条さーん!待ってくださーい!!」 対馬「ていうか牛深は?」 香焼「さっきからずっといないっすよ、それより追わないと!!」 天草式十字淒教の面々が続いて走って行くのも見えた。かなり必死の形相だ。 上条「……どういうこと…あ、海原か。よく逃げられたな。」 走って行く人々の先頭には上条の姿のままの海原が必死で走っているのが見えた。 上条「つーかなんでアイツ変装解かないんだ?まさかまだ御坂に抱きついてもらいたいからなのか?」 まさにその通りだった。 反対方向に走っていったのはどっちに走って行ったのかわからない上条を追いかけようとしてただ単に勘がはずれただけだ。 そんなわけでとりあえずは助かった、今のところ他の追っ手は見あたらない。 しかしまだ追っ手が他にいることは間違いないので上条は美琴の道案内に従い雪の中足を進めていく。 上条「御坂っ!こっちであってるのか?」 美琴「うん!ほらここよ♪」 上条「え?もう?」 走り出してわずか3分。 上条は美琴の言葉を聞き急ブレーキをかけ停止し、そのせいで雪ですべってこけかけた。 美琴が上条に教えた建物、それはホテル。外見からものすんごい高級感が漂っている。 上条「………さて、他の隠れがを探すか。って、おい!こら御坂!」 美琴「よーし!!早速入ろ!!」 上条が諦めて立ち去ろうとしているのにもかかわらず、美琴は上条の腕から地面にうまいこと降りてホテルへと入ろうとする。 当然のごとく上条は美琴を引き止める。 上条「待て待て待て!!俺にこんなとこ入る金なんてねーよ!!」 美琴「そんなの気にしない気にしない~、ぜ~んぶ私が払ってあげるから♪」 上条「そんなのダメに決まってるだろ!?だから別の―――」 そこまで言って上条の視界は真っ暗になった。 何も見えない、そしてものすごく冷たい。 上条「なんでこう不幸なんだろうか……」 上条は持ち前の不幸を発揮して思いっきりすべってこけていた、しかも顔面から。 雪が積もっているためけがはないが、寒い。 美琴はそんな上条を見てけらけら笑い、ふらふらとホテルへ入って行ってしまった。 上条「御坂!待て―――――」 上半身を起こしていたはずなのにまた視界が真っ暗になる。顔は冷たいし背中が痛い。 インデックス「とうまー!どこ行ったんだよー!!」 レッサー「ちょっと本当にこっちで合ってるんですか!?」 バードウェイ「合ってるに決まってるだろ!私はアイツが御坂美琴とかいう女を抱えて走って行くのを見たんだからな!!」 姫神「絶対。追いつく。」 フロリス「上条当麻ぁー!!私を置いて行くなんて良い度胸じゃない!!」 吹寄「あのバカ!!女の子と2人きりで何をしようと考えてるわけ!?見つけたらただじゃおかないわ!!」 風斬「み、みなさん怖いです……」 上条はインデックスや自分のクラスメイト達(書いてないけどクラスの女子全員)、さらにその他数名に踏まれていた。 彼女達はシェリーやオルソラ天草式の面々よりもスタートが遅れたため建物入り口でバードウェイと鉢合わせた。 そのため正確に上条を追いかけてくることができたのだ。 だが転けて倒れている上条には全く気づかず、全員がそのまま通過していった。 当然踏まれた上条へのダメージはでかい。 上条「……もうやだ…上条さん死んじゃう……」 上条は倒れたまま泣いた。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある少年の帰還記念祭
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▲【戦車の壁/巨像の壁】 ◆61(電車の壁/超多人数の壁) >鎌倉の大仏>トーハwithG.O.T.>ロケットマン>グロブロス>ナンテコッタ!パンナコッタ! >マスク・ド・メロンのメロメロメロン>下着ドロ専門パトロール隊>SCP-096&SCP-173 >変態の王田中>ぱ>1極匹のアリ>73億0032万8922人のゾンビ>ホモ・サピエンス・サピエンス >66億9107万人の武士>1兆匹のヘラクレスオオカブトロボット >大日本雄闘虎祭り>73億人の幼女>1億2686万人の幼女>25tトラックの群れ>え>ファステック360S ≧つばめ(乗り物図鑑)=ペルシャ猫×1000万匹=マホカンティア>伊丹一成>びっちゃん >雷鳥(乗り物図鑑)≧はやぶさ(乗り物図鑑)>ヘクター・柳・シコドリアック>㍼>㍾>207系 ▼【一芸の壁】 【作品名】ナンテコッタ!パンナコッタ! 【名前】ナンテコッタ!パンナコッタ! 【属性】人間 【大きさ】成人男性並 【攻撃力】成人男性並。 【防御力】成人男性並。 【素早さ】成人男性並。 【特殊能力】相手が実在する生物(人間や動物、車や戦車も含まれる)であれば必ず勝利する。 相手が架空の生物(ドラゴンや幽霊等)であれば必ず敗北する。 どちらも戦闘開始前より決定。 86 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 21 27 06 ID q9Bcjb45 80は実在するものなら敗北ってことでいいんだろうか 87 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/16(月) 22 40 54 ID gz7JKBFp いいんじゃね 88 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 08 08 33 ID +rWVoyDs いや、相手が実在する→パンナコッタの勝利 相手が実在しない→パンナコッタの敗北 ということじゃないか? 89 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 15 18 24 ID Yljjr6b3 情報不足 90 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 21 47 51 ID uvFdf08X [1/2] 88 ああ、相手が実在する→ナンテコッタに負ける 相手が実在しない→ナンテコッタに勝つ って意味だった 分かりづらかったようですまない とりあえず情報待ちか 91 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 22 31 24 ID yKoNpJhD これは情報待ち必要か? 88も 90も同じ解釈してるし主語が書かれてない「勝利する」「敗北する」の主語はそのキャラ自身が主語だと考えて問題ないと思うが 92 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 22 32 22 ID uvFdf08X [2/2] 一応89考慮してなんだが 問題ないって意見が多いならそれでいいと思う 122 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 18 36 ID zCjWSy0P [1/2] ナンテコッタ考察 戦闘開始前から下がる。 とりあえず能力無効化とかは置いておいて実在非実在のみ考慮。 数が多いので多少精度落ちてるかもしれない。間違ってたらゴメス ×プロヴィデンスガンダム改 ×αβκυδ ×真サルーイン ×停止して動く者 ×法則支配者 ○ジャイアン ○パブロ・ピカソ ×ピットン ×プリヴェンター ×七色のニコニコ動画 ○ソレ夫妻 ○乃木坂春香の秘密 ○三橋貴志 ○闇・遊戯 ×リフレクト星人改 ○上条当麻(漫画版) ×狂える角鹿 ×幻想を消し去る者 ×IT巫女 ○オカマさん ×知恵の道化師 ○ウォ○ト・ディズ○ー ○恩師 ○大河内 隅田川之輔 ○クルス=アーフェンブルグ ×I ○建宮率子 ×時なる剣の虚無たる核 ○亀田興毅 ○考察人 ○古賀潤一郎 ○格闘家 ×茶パン ×ゴメス ×勝利 ×描写王 ○レオンハルト ×全てを得た何か ×テンプレ魔人の王 ×滅亡を示すモノ ×レイヴン ×超絶対深層世界(ry ×勝利の女神&敗北の女神 123 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 19 28 ID zCjWSy0P [2/2] ×ストライクノワールⅡ ×湯呑みの宝貝 ×狭間の人 ×ジャック ×チェンジマン ×ステルス ○バルキス ×永遠の観察者 ○ハー・ゲチャヴィーン ×<空虚なる>禍ツ神 ○変なおじさん ○トリヤマ補佐官 ×アンチキャラのアンチキャラ ×絶対破壊 ○フィーナ(仮) ×ハンター・スティール ×スーパーデストロイガンダム ×ロナン=カリギ ×テレビマン ×マイケル・ウィルソン ×バーボン竹刀 ○渡良瀬準 ×禁忌を犯した者 ×アブソリュートノエイン ○野村ちづ子 ×ウィンダム 核ミサイル搭載型 ×(笑) ○くどーしずか ×セシリア・オルコット これ以上勝利は増えないので設定破壊よりは下か。 128 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 23 58 02 ID sXRoWGc6 [1/2] ナンテコッタ続き ×至上の神仏 ○ジョルノ・ジョバーナ ○すぺりおる☆ひよりん ×ジン・ハイマニューバ3型 ×真実を司る存在 ×朱い月 ○とある(ry ○純潔のマリア ×黄金騎士ガロ ×銀牙騎士ゼロ ×暗黒騎士キバ ○和田義彦 ×白騎士 ×魔王(最強勇者シリーズ) ×地獄の裁判所の裁判長 ×終止符を打つ者 ○原田俊也と滝本博義 ×全ての最強スレの頂点に立つ者 ×へべれけ ×d ○いいだなおき ×ご都合主義 ×不条理くん ○ラクス・クライン ×ナーインボー ×デビルゴクウ ×桂木 耀 ×否定皇帝 ×01 ×日本語で表せば、『本』と訳す事の出来る(ry ×最高に厨臭い香具師 ×夏休みの自由研究 ×死神 ×超ギルガメッシュ ○商人 129 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 23 58 54 ID sXRoWGc6 [2/2] ○スティーブン・ブラッドバリー ×阿倍こべ之丞 ×弱O ○まっくら森の少女 ×勝 ○マリリンモンロー大根 ○幸せ ×オンリーワン ○考察強化機関 ○ミサキの一発逆転 ×サミョンミョ ×ラジアンV ○ちょっと有利な成人男性 ○佐々木さん ×ケーシー ×『 』 ○勝つ小林 ×アフロ田アフ朗 ×『これ以上は無理だろう』 ×名を失ったもの ○栗原いずみ ○ウリナーラ10世 ○ゼロマスター ×しろ ×通常稼動 ×かごめかごめ ×D ○中川高菜 ○幻想を打ち滅ぼす者 ○社長 ○竹原龍門 ×パクリマクリスティ ○どんべえ ○ジャンケンマスター ×全ての始まり ×最高正義 収束する気配が全くないんだが 258 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/10/31(日) 02 27 27 ID O2u62xwB [1/3] ナンテコッタ考察続き ×エクストリーム・聖火リレー ×覆自在 ×タイガ ○鶴居ひかり ○フェロモン吉岡 ○青い帽子の先祖(世界の救世主時) ×オメテオトル ×モッコス ○幼児 ×一撃・必殺 ×最強 ○クゼ・テッペイ ×ストラングル ○説得の達人 ×由乃 ×とっかえマン ×光司 ×宝典の根 ×未来の我が作品の主人公らしき奴 ○コードネーム45 ×花沢様 ×水脈 259 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/10/31(日) 02 28 07 ID O2u62xwB [2/3] ×究極モト ×<魔王>(深遠の剣) ×メタメタ神 ×メタメタさん ×みるきぃ>山田>創造神 ×アレ・グリ・ア ×絶対勝者の男 ×ネオ・デビルゴクウ ×グレブザケード ○レーザーラモンHG ×永久停止 ○メトロ ×あじゃぱーメン ○ホリえもん ×村雨荘 ×病原体X ×真・閻魔あい ○先手キラー ×ドッペルゲンガーS 260 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/10/31(日) 02 28 52 ID O2u62xwB [3/3] ×May Loute の主人公 ×能力者殺し ×スプーしょうこお姉さんバージョン(カラー) ×又吉イエス ×クマ男 ×金将軍様 ×ジ・インフィニティ ○水野ハルヲ ×強い ×超速ハニワ ×ゲルズゲー ×Sry ×ラギュ・オ・ラギュラ ○オレ ×全階層全宇宙全次元全知全能 ×魚(ぎょ) ×TIS ×流壺の魔人 ×神様 明らかに下っぽいが位置の辺りが全くつかない。 269 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 19 42 03 ID yoFL8vE0 ナンテコッタ続き ×ウロボロス ×ヒンドゥー教の真の神 ×ネコ・カオス ×チャールズ=ダーウィン ×ヤハウェ(アッラー) ×釈迦如来 ×天照大神 ×ちんことおっぱい ×マグマ星人 ?イエス:実在としていいのかどうか。 ×ゴメン ?モーセ:実在としていいのかどうか。 ?ムハンマド:実在としていいのかどうか。 ×メガアント ×ハーム神 ×ベニッツ神 ×マトリクス・キャリバー ×ねここねこ ×ヤストラナガン ×光坂萌 ○衛宮士郎と愉快な仲間達 ×ロージャ ×ジャッド=ノリステイン ×ハルカッカー 271 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 23 27 21 ID FNlU6hb5 ナンテコッタ続き ×巨大な成人男性 ×全階層全宇宙全次元 ×THE GOD OF GOKU ×引越しババア FINAL FORM ×THE GOD OF TASHIRO ×ムネーオ破壊神 ×ハルマゲドン・SYOUKOU ×蟹 ×「世界」の意思 ×メカゆのっち ×英霊・上条当麻 ×夜天の書 ×多世界多階層ハニワ ×多階層ハニワ ×k-64 ○西ドイツ在住 この辺はほぼ全敗。 346 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 14 58 27 ID Ufpy6AP7 [2/13] ナンテコッタの考察を引き継ぐ 複数人で実在するもの・しないものが混在する場合は負け判定 ベルリンの壁まで考察されてたのでその下から ○パーマパイオニア ×安田盤次郎(色違い) ○魔王なのはさん ○安田 盤次郎 ○あけましておめでとう2008 ○田原俊彦 ×ゾフィー ×オガサワラ スオウ ×ジョーカ(略) ×当真 大河 ×バビロン機関 ×オレイカルコス ×英霊・名護屋河鈴蘭 ○ゆいん ×妙子(最終形態) ×ふぬああ ×無窮なる獄炎スルト 高階層世界の壁 ○レノックス・タイソン ○阿部工房 ○アリア・エレイシア ○ギガマッチョ ×とろけるちんぽは雪印♪ ×三馬鹿 ×多元宇宙全能 ○黒崎煉 ×ゲオルク・カントールが妄想する神 ○チャンコロック=シナー24世 ×剣聖 ×ヤマタノオロチ ×「カミ」 ×ゼナティルフ ○ゴールドラッシュ ×ジャミングマシーン ×セイントドラゴン ×ラグナロックス ○増え続けるワカメ ×多世界ハニワ 347 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 15 00 10 ID Ufpy6AP7 [3/13] 続き 多元宇宙規模の壁 ○大神さま ○ソリッド・スネーク ×超人修羅 ×完壁 ○ビョトン・コーララ(髭) ○伝説の勇者 ×仮面ライダーJ ×オメガトムハンクス ○天竺 ×*3西の神 >南の神 >北の神 ○ちょっと強い全能 ×ドットマン ○窓野 社 ×前原圭一 ○エバラ16世 ×Pて93ろ ×イタチ ×監獄のマジシャン ×Pseudoreality ×PseudorealityⅡ ○論理ホーソ君 ○あらゆる全てより堅い任意全能 5連敗してるしまだまだ下がりそうだ 474 アリゲラα ◆jhlUsrQYEQ 2011/03/04(金) 15 31 48.78 ID TT9OykaD [2/2回発言] ついでにナンテコッタ考察続き ○詠原睦月/天野千穂/日向暦 ×ブサッキュバス ×フィルンとry ○ジャンニコラス・ファビアーノ ○正俊 ×魔王(非武装) ×遊風級 更稜 ×くとぅるふ △怪傑フンガー まあたぶん人間なんだろうけどさぁ ○セラ・バラード △HEROES こ―ゆーのはどう判断すりゃいいんだ ×彼女(館主) △ニコニコ動画流星群 HEROESと同じ ×最上層の雑用係 ×単一宇宙全能氏、その友達、東の神 ○露国皇帝 ○世界 世界はここにあるじゃないか。 ×全知全能野郎 ×大豆生田 昇天 ○ディン ○大豆生田 昇天 「上条当麻」や「ジャイアン」も人間扱いしていいから勝ち ○焼きそば × 概念 ×ハプスブルグ ×シューマッハマン ×エニックスマン ×black・blade・master ×オーガスト ○悪ガキE ○井原満 ○大地震 地震という事象は存在する ×ラッキーマン ×絶対存在 ○事象考察人 ×ぐぱ ×勝利ハニワ こんなハニワは存在すまい ○しゅじんこう ×アンブレイカブル ×最弱 ○美弥子 ○真・ゴオレンマ◆JEhW0nJ.FE ×ULTIMATEハニワ ×宇佐川 鈴音 ○パーフェクト紳士 ○ さらに下か。ひと壁500円くらいでひきこもり君雇って終わらせたいなコイツ 487 格無しさん 2011/03/11(金) 14 27 42.44 ID WnIIARDz [4/4回発言] ナンテコッタ考察続き 346の通り混在していれば負け判定 ×天人(あまんと)の宇宙船 宇宙船や天人は実在しない ×∵パラパラ∵ 属性:謎なら実在しないんじゃないかな ○正義感の強い女 ×朝霧みき 神に近いらしい ○《神を越えし者》織田正義 ×虚無鬼 ○夢の国 ○私(唯我論者) ○おばあさん ×けつばん ×0大帝 ○ごちそう △λ1 人間のようなそうでないような ×代打バッター ○クソリア厨wwwwwwwwww ×桜菜 ×ピンクの象G △クロブレイド どっちだろうか ×深沢 隆一 ○物理ホーソ君 ○化学ホーソ君 ○暑さ。 ×古代生物っぽい奴 「ぽい」だから実在しないか ○星野 ○アレクサンドリア・メルセデス ○ゼロ=ソバージュ ×もこたんLv∞ ×戦闘開始0秒で対戦相手がなにもできずに消滅するマン ×くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」 意思があるブラックホールはない ×ウリエル ○マックシェイク ○20スレ530 ○7つの人格 ○西日本ホンマモン協会 ○LHC ○きれいなジャイ子 ×ハイパーノヴァ・エンドレス ○誘惑の落とし穴 ×早良道将 ○文部省文化庁魔導師公館専任係官 元ネタ的に異世界人いるけど特に書いてないので ○アーニス ○ビューティ ○福沢祐巳 ×ニコニコ動画「裏」組曲 ○感覚を奪う成人男性 ○ナマン ○ザ・水戸黄門 6連勝できたけど、無限のあたりで連敗しそうだからもっと下も見ないと…… 489 アリゲラα ◆jhlUsrQYEQ 2011/03/12(土) 17 10 25.17 ID n/x4gQN6 [1/1回発言] じゃあ私も続きを見てみよう ×毒島葉月 ○凡骨釜夫 ○禍神 裕太 ×思考の落とし穴 こんな落とし穴は存在しない ○ケンシロウ ○荻野 夏葉 ×試練の鏡 ○また騙されて スレッド自体は存在する ×ロック ×物売るってレベルじゃ ○モナカ ×TATARI ×シン・クープ 人外? ○ベルクダール ○リフレクティア そういう歌はある ×ガブリエル ×海皇ポセイドン ×アストラナガン ○木原なのは 一応人間? ×アスクレピオス ○伊菜・バウアー ×究極宇宙恐竜パワードゼットン+ ○暴走特急アイアン号 列車というか中の人に勝てる ○国生衛 ×機甲神 ○武原仁&メイゼル ×八王・ちょーさん ×姫 ×機動六課オールスター 人外いるか ×ゲートキーパー ○天津 深 ×環/命/鈴 ○サイズ ええええい、まだかぁっ!! 520 アリゲラα ◆jhlUsrQYEQ 2011/04/09(土) 16 17 39.17 ID KW92sThs [1/1回発言] ナンテコッタさらに考察続き ×ビクトリージャイアンツ ×任意の点P ×天堂香奈子 最終的に人外になっている ○ムゲン ×ころろん 意味不明 ×うおお ×ナーバミー ×㍻ どうも人間じゃなさそう ○限りなく無限大にry ×Mrグラハム ○1京倍のライオン ○でかい人 ○No.2-Ⅳ ×700 属性を書け。 ×ステカセエンペラー ○ドラゴンヘッド ?タートル永田 属性を書け。 ○考察1 ○パルテノン竹島 ○ノダちゃん ×ナッパ様 ○K1 たぶん人間か ○アンコクダイマオーブッシュ ×ベジット ○榊ハイドレンジア ×コスモス ?ヒピリット丸 きちんと属性は書いてほしいよね 685 格無しさん 2011/07/18(月) 00 22 51.89 ID a+keYSQg [2/23回発言] ナンテコッタ考察続き。実在非実在が混在していれば負け 実在する生物(人間や動物、車や戦車も含まれる) なので自然現象などは実在しても生物と呼べないので負け 複数宇宙破壊攻防の壁から ×オメガアルキデスオオヒラタ 別次元の虫 ×トヘロス 巨大ロボ ×シオ・ベルスーズ ×クーガー 人のような気がしたが大きさ的に違うか ○<暫定ランキング> 人っぽい ×神裂☆火織 現実の聖人はこんなスペックないので別物と判断 ×青倉梨音 長田優衣の長所を見るに特殊な存在っぽい ×苅藻美園 こんなリムジンはない ×長田優衣 特殊な存在っぽい ×玲 音虎 ×『フォーバラス』号 ×『グラディオス』号 ○マキュラ ×闘えるようにしたテンプレ ×シン・セーゼ・テーゼ ○八人の弥勒 ○タカヤ ×超光速ドラえもん ×落雷 ?【大吉】 【1576円】 属性なし 神裂☆火織~『グラディオス』号で上の方の連勝を上回る連敗をしたので 考察はまだまだ続きます orz 686 格無しさん 2011/07/18(月) 00 23 54.02 ID a+keYSQg [3/23回発言] ナンテコッタ続き 超光速戦闘の壁 ○霧咲切奈 ×世界機構 ○カラシニコフたん ○おっぱい 微妙だがありか? ×ケールニヒ 謎のもの ○ダニー ×ユウ ×ミカエル ○悠美 ×ハンゴク先生 ×任意全能さん 人ではなさそう ○てめーらには教えてやらねーくそして寝ろ! ×リプラドゥ ×怒津屁留源牙亜 人ではなさそう ○さすらいのジョニー ○折原藍 ×双聖剣 ○石田銀 ×新日暮里 ?そこから始まるファンタジー 属性不明 ×もこたんLv100 ×超サイヤ人4ゴジータ ×( )括弧内に好きな名前を入れましょう ○アスベスト ○曙 ?ミック/ベリー !? とりあえずここまで。全然連勝しねぇもっと下か 690 格無しさん 2011/07/18(月) 14 54 17.43 ID a+keYSQg [5/23回発言] ナンテコッタ考察続き。 685の通り自然物や現象などは実在してても負け 宇宙破壊の壁 ○ゆきと ×遠くない未来 ×ブラックホール ×アカシックフォーミュラー ×魑魍魅魎魅魎魑魍 ×フィルン ×でっかい宇宙 ×アインナッシュ ×ガーディア ×スーパーストライクフリーダムガンダム ×ゴッドモララー ×神奈 ×メガ進藤さん ×蓬莱山 輝夜 ○巨大な任意全能 ×おはようございます ×ORT ×早良道将 ×カービィ ×反転神聖機甲魔神 ○考察人 ×王子 with 塊 ×堀川りょうが演じたキャラ達 ×プロフェッサーG ×デスリオック改 ×湊川朝美 ×クライム&パニッシュメント ○アガラ ○面接受けに来た漢 ○眼鏡王 ○太陽 系子 ○黒穴 落人 691 格無しさん 2011/07/18(月) 14 54 52.70 ID a+keYSQg [6/23回発言] 続き ブラックホールの壁 ×でんしくん ○神海賊団(仮称) ○海賊神 ○セレネさん ×黄金の騎士金色のマグナモン…とは俺の事だ ○ライトニング ×孫 悟空(超サイヤ人10) ○幸真緒 ×凍結の落とし穴 ○爆弾と自動販売機と説明書 車とかもOKだからいいかな ×新生MBFMウェーブ次元斬ハニワ ×新生M(中略)斬宇宙移動ハニワ ×Rasen-Gun ○ひさし君 ×にゃんこ戦車Mk-Ⅱ ×銀河 ○ソリティア ?コペルニクス 機械としかわからない 692 格無しさん 2011/07/18(月) 14 55 29.06 ID a+keYSQg [7/23回発言] さらに続き 超破壊力の壁 ○猛攻の壁 ×星の王さま ×ガーネット・スター ×中性子星 ○γ 細胞もまあありかな ○メテオさん ○ティニー ○学 ○サドマスター ×住所不定無職 ×CTC-YO-JO ×ウンコティンティン ×800 ○城門仁 ○西中の鷹 ×IRS5 ○ぶるあああああああああ 若本もありとする ×宇宙チョウチンアンコウ ×ナイフ 乗り物以外の装備品単体は負けとする ×ARIKUI ○超速の壁 ×鉄壁 ×エヴァンジェ隊長inオラクル ×うどん うどんは生物じゃない ×真王アーリマン ×太陽系 ×スーパー宇宙船 ×海底一万リーグからの妖怪 ○ファンタム・ゾーン ○ビーム兵/鉛筆とシャーペン入れ 見張り台はギリ乗り物か ×もこたんLv50 ×太陽 おーわーらーなーいー♪ orz 693 格無しさん 2011/07/18(月) 15 33 49.81 ID a+keYSQg [8/23回発言] ナンテコッタ考察続き。 恒星の壁下 ○スカラベ ○"効かない男" 大黒=E=サンボ丸 ×パーフェクトゲッター(第二段階) ○イド ×炎王イヴリース ○バルバトス・ゲーティア ×ハイパーゴッドスペシャルマン ?<暫定ランキング> 不明 ×不死原巡 ×英語禁止男 ×仮面ライダーブレイド・キングフォーム ×ライウンinストラックサンダー ×ヨーカーンマンノヴァ ×グライダー・ガン ○テンテンテン 相手の能力は不発 ×ソメイヨシノ ×イデヲン ?解禁 不明 ×アルティメットキャノン おもちゃは乗り物じゃない ×新生ハニワ ×ウェザビルこだわり王 ○グンギイラ ×うげっちあ(上) ×うげっちあ(下) ×大怪獣ギラス ○宇宙警察所属大型戦闘空母/筆箱 ×超究極絶対無敵マン ×イグニス ×蚊取り線香 ×グラビコン ×古代宇宙戦艦/シャーペン ○アリシア ○レッドドラゴン ×ゲッタースフィア 694 格無しさん 2011/07/18(月) 15 34 23.90 ID a+keYSQg [9/23回発言] 続き 惑星破壊の壁 ×終・ゲッタードラゴン ×終・ゲッターポセイドン ×タガバティンアテイゥス ×惑星ソロン ×地球 ○メタモルフォーゼする成人男性 ×海 ×ナレーター ?pgr ×冥王星 ○災厄を招く翼 ×魔城 ?パルテノイド ○《御坂美琴》 ×仮面ライダーキバ飛翔態 ×レベル「10000m」 ○大導・千登世 ○上薙・御門 ○赤火新聞社 乗り物かなぁ。引き分け発動前に勝てる ×強化アスラ ×ゆめるさん 人魚とのハーフ ×究極の魔体アシュタロス ○ミル・ワールラード ×地球王 ×夜叉ムート ×世界のハジマリ ○‐虫さん連合‐ ×ダイダラボッチの左腕 ×ファルマ ×XB-ADF 695 格無しさん 2011/07/18(月) 15 35 09.03 ID a+keYSQg [10/23回発言] まだ続き 地上壊滅戦闘の壁 ×THE GOD OF ANARISK ○勇者 ○アリシア・ラインフォード ×(株)きやのん 乗り物ではない ○翼襲祭 ○四季姉妹 ×大乃浜 巧 勝敗決定前に動く。攻撃されて負け ×あらゆる全てより速い成人男性 勝敗決定前に動く。素早さ差で負け ×ちょっとだけ速くなったクーガーの兄貴 勝敗決定前に動く。ファーストブリット負け ○四次元の成人男性 ×リトルボーイ ×ミジンコ神 ○ラバーソウル ×上は大水・下は大火事-another- ○しーたけ 椎茸ってことでいいかな ×宇宙カジキマグロ ○すべてが俺になる ○クロノブレイク ×アテナ ×ツァーリ・ボンバ ○毒ガス君 ○見守る君 ×黒崎一護 ×シャナ ×テイルズオブザワールド ハーフエルフがいる ○病原体S(仮) ○うしわかまる ×甲鱗のワーム ○谷上慶介 ○夢崎歌南子 ×ヴァイザードラゴン ○サドキング ×仮面ライダージャスティス エンペラーフォーム ○イチロー ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 697 格無しさん 2011/07/18(月) 17 05 50.71 ID a+keYSQg [11/23回発言] またナンテコッタ考察続き 光速戦闘の壁の下 ×魔人フェルプス ?ののワ ×完全体黒崎一護 ○カナオキ ○アルプスの達人 ×島破壊の壁 サイボーグっぽいのがいる ○Zマン ○クインベル ○緋弾のアリア ○愛生愛香 ○ヴェルオリ ×ニコニコ動画物語.wav カービィやてゐがいる ×マジャスティス ○レイ ×百目大王大軍団 ×レボルス8号 ×はんがーまうんてん ×ダムダムゾンゲルゲ ?111 ×ガール・ボーイ ×ステノ ×エウリュアレ ?ゼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーット ×大々怪獣ゴジラ ×イシュタル ○金(仮名) 698 格無しさん 2011/07/18(月) 17 06 22.76 ID a+keYSQg [12/23回発言] 亜光速反応広範囲攻撃の壁 ×ダークキリサキ ◆GlJDOSjJ1Y 手持ちポケモンがいる ○機動刑事リョウマ涼宮レナス・ハルギあんダグラス・カイエン弥勒こなた花子withアーチャーの腕 ○ざりがに ×ボッ夜叉ール=GTレッドマン ○烏丸与一 ×単純テンプレキラー ○シモン・ベルモンド ○メルモス ○橘あかり ○武藤カズキ ○スパイヤ ○1k1kM1M1 人かなぁ ×破壊するもの ○ラルカイル ×ラルΩグラド ×Revival H2S With Laser with Rapid Booster ×ガストリー ○財前教授の総回診です ○スポポスヌギエス・マルエマル ×単純テンプレキラーⅡ ×アナコンダ伯爵 ○マグネティック・ウィンド ×和田 ×ベルサリア ×グリムジョー・ジャガージャック 獣人かなぁ ○聖水将 白虎 ×メタルオオカブト ×第三の男 存在じゃないのはちょっと ×エノク ホムンクルス ×マグロン ○リーズ ○フレイ シモン~1k1kM1M1で6連勝 699 格無しさん 2011/07/18(月) 17 06 56.08 ID a+keYSQg [13/23回発言] 超音速反応広域攻撃の壁 ×Godslayer ×メタルオオカマキリ ×グレンアザレイ 旧テンプレ見る限り異世界人 ○WILD・Gun-Man with 獣 ×御子神みーザージータケル ×アルミゴーレム ○魔神豪鬼 ○実例提示用1 ×レボルス7号 ○近藤勇次/遠藤しずく ×リコ ○リン ×リス ?優等生 ×カケル ○栃木県真岡市荒町にお住まいの村田忠志さん(36) ○フォス=ソルブライト ×死神のキョウ ×ε ×久瀬鷹乃 ×レボルス6号 ×シーサーマン 身体が石っぽいので ×神崎冥 ○鋼鉄メイドさん ○スタンリー・イプキス ○霧崎 大計 ×生徒会長エヴァンジェ 異星人っぽいので ×メテュール 6連敗したのでまだ下がる orz 700 格無しさん 2011/07/18(月) 17 16 54.88 ID a+keYSQg [14/23回発言] 698 名前ミス 1k1kM1M1→10k10kM10M10 結果は変わらない 702 格無しさん 2011/07/18(月) 18 13 41.76 ID a+keYSQg [15/23回発言] またまたナンテコッタ考察続き 超音速即時発動の壁から下 ×七賢者 幽霊がいる ×巨大化魔王様 ○ラージュ ○ハーヴェー ×懐刃サブラグ ×オオオオオオスズメバチ ×チーム喰霊 霊獣がいる ○アスラン ○ジョセル ○メア ○PSK ○1k1k1k1k 人っぽい? ○1k1kM1M1 同上 ×ペタマン ×モアイマン 石っぽい ×エネル ×弱王 ×シルバー=マーガレット王妃 ×バリア鋼鉄飛行ミサイル&レーザー自己再生分裂ハニワ ×バリア鋼鉄飛行ミサイル&全方位レーザー自己再生分裂ハニワ ×バリア鋼鉄飛行ミサイル&レーザー自己再生ハニワ ×森角流inピンチベック ○マークパイソン ○時の刑 未来人は人でいいかな ○上条麻由美 ○無敵艦隊 ○レント ○キース=オルコット ×アイン ○ゴンさん ×鋼鉄飛行ミサイル&レーザー自己再生ハニワ ×飛行レーザー自己再生ハニワ ×鋼鉄飛行レーザー自己再生ハニワ ×ザ・人類滅亡995「惑星B史上最凶最悪の“生物”兵器軍団+α」 ○青い帽子の先祖(最終決戦時) 703 格無しさん 2011/07/18(月) 18 14 14.20 ID a+keYSQg [16/23回発言] 音速戦闘の壁 ○親部友子 ○ヴェルロス=ルーザス ×Z80 ○へんかまん ○結標淡希 ×ゼロゼロナンバーサイボーグ ○黒塚 永時 ×組曲『ニコニコ動画』 妖獣とかロボットがいる ○クィンタマイザー ○傭兵 ○ビル壊す人 ○夢守 ○ニトス=ジークフリード 死ぬ前だからOKかな ×A-001「ソリティル」 ○超能力者A ○遠藤倉之助 ×ソウルオブサマサ ?AM-000クロイゼル ○ダン・ヴォール ○天地ひつぎ@はやて×ブレード ○小早川美雷/毛利維磨/吉川加子 ○22スレ 555 ○ウンディーネ ○ハリカルン ○エギル=ガーナル/ジェイ=シェントア △露鵬&白露山 考察結果無効 ○素派鈴苦 704 格無しさん 2011/07/18(月) 18 14 45.96 ID a+keYSQg [17/23回発言] 達人即時発動の壁 ○寿司仙人 ○フロズ ×神(59歳) ○サク・ヒンメイ ×大田 なんだかよくわからないものなので ×ト狩 ○真野全能 ×Concept-X 6-1-1 ターンX最初期生産型 ×最強妄想キャラクター議論スレまとめサイト跡地の神 神っぽい ○深遠の剣の作者 ○633 ○管理人◆.WLV5u.ANQ ×普通の任意全能 ○べろべろばー 成人男性即時発動の壁 ○魔術師N.A △湊川恭一郎 敗北しない ○名人 △池田 敗北しない ×田中 ×アイスソード ○うんこマン ○キ○ゲ ×創造神 ○死刑執行人 ○おやっさん ×ウルフマン 改造人間 ○フランクリン・デラノ・ルーズベルト ○鈴科百合子 ○水樹奈々 ○三宮葉瑠菜 微妙だが本人は人間だろう ○葉山翠 ○魔法少女DEF ○碧(仮名) ○最強妄想キャラクター議論スレ住人 ×サイファ クローン人間 ○ニートくん ○ふたば管理人 フランクリン~最強妄想キャラクター議論スレ住人で8連勝したから終わったかと思ったけど、 下をざっと見たらソフィア~金正月で10連敗してるからそこより下だわ 705 格無しさん 2011/07/18(月) 21 15 14.41 ID a+keYSQg [18/23回発言] またまたまたナンテコッタ考察続き 機動兵器の壁下の金正月の下から ○織田with軍団 ○ヌシ様 ○坂本裕次郎 ×RX70式重箱 ○505 ×終・ゲッターライガー ×レベル「10m」 ○波田陽区 ×鴨肉鍋麺定食旨杉 ザカンヌ飯炊要塞 グゥグレカース ○ナチス第三帝国 ○ムサシ ○爆撃機 ×アッザム ○剣道部にいる先輩 ○坂田銀時 ○コンバット・ブルース ×ミスターマッコウ ×レベル「100m」 ×RITZ ○オジロワシ ○田中鈴木 ○ガウリイ=ガブリエフwithゴルンノヴァ ×わりと速く動く大きな落とし穴 ○村山斬華 ○戦車×1000台 軍隊の壁 ○レッド・H・クルス ×オルテガ=ジュウシマツ ×レボルス4号 ×include stdio.h int main(){printf("HELLO WORLD!\n");return 0;} 多分違うんじゃないかな ×レボルス3号 ○グロリアス ○クララ・フォレスト ○宮下あきら ×インフェリア畑 ○ダークマン ×ボルガス ×ガガズバン ○カタストマルド ×桃太郎 桃から生まれるのは人類ではないだろう ○ビルスウィンガー ×銀龍 ○ドラゴンフライ ○全長113mのアオウミガメ ×A-002「ソリティルα」 ○空飛べる奴 ×トーピード ×メカ進藤3号機 ×小右衛門火 ×ネムネム ○自由の女神 ○木兆 月 学 園 ?プルズムクン ○戦車 706 格無しさん 2011/07/18(月) 21 16 08.86 ID a+keYSQg [19/23回発言] ナンテコッタ続き 戦車の壁 ×鎌倉の大仏 ×トーハwithG.O.T. 人工生命体 ×ロケットマン ×グロブロス ○マスク・ド・メロンのメロメロメロン ○下着ドロ専門パトロール隊 ○全ての変態をつかさどる大いなる変態の王田中 ○ぱ ○人類 ○66億9107万人の武士 ○大日本雄闘虎祭り 女ではないだろう ?え ○ファステック360S ○つばめ ○ペルシャ猫×1000万匹 ×マホカンティア ○伊丹一成 ?びっちゃん ○雷鳥 ○はやぶさ ○ヘクター・柳・シコドリアック ○㍼ ○㍾ ○207系 ざっと見たがここから下では7連敗することはまずない 成人男性以下だと幽霊やドラゴンなどの架空生物相手でなければ負けないので 人類の壁以下で負けまくることもないだろう 戦車の壁直下の4連敗を取り戻せないのでその下 グロブロス>ナンテコッタ!パンナコッタ!>マスク・ド・メロンのメロメロメロン
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とりあえず上琴、一方通行、騎士団長、フィアンマ、トライアングルカップルは急いでその場から離脱、第七学区のとある公園に来ていた。 一方通行とフィアンマの戦いの現場に居たら言い逃れが出来ないとの騎士団長の賢明な判断によるものだ。 「ここまで来れば大丈夫だな。……それにしてもだ、やり過ぎだ二人とも」 「フン、騎士派のリーダーともあろう男が小さいことだ。俺様のようにあだっ! 何をする、俺様のライバル当麻よ」 「黙れバカ。俺のライバルになろうってんならな、少しは周りの配慮を考えろ!」 「何を言う。ライバルとは常に自分のことと倒すべき相手のことを優先するもの。他の配慮など後回しだ。ゆえに見える世界もぐおっ!」 傲慢を絵に描いたような反省の色を見せない当麻は彼の体に右手で触れながら、幾度と無く拳骨を振り下ろす。 一方通行はフィアンマと違い、それなりに反省しているのか大人しくしていた、あくまでそれなりに。 「おい腐れトウガラシ。てめェとの決着はまだ付いてねェことを忘れンじゃねェぞ。後で必ず殺してやっからよォ!」 「それは俺様の台詞だ、セロリっ娘。貴様を俺様の右で捻じ伏せ、叩き潰し、そして完膚なきまでに殺してやる」 行動こそ起こさないものの、睨み合う一方通行とフィアンマに二人の気付いていない真実を真昼が容赦なく告げる。 「つーかお前らさ、殺意ゼロで殺すとか言っても説得力ねーぞ。気付いてねーかも知れねーけどお前ら、お互いのこと認め合ってんだからよ」 真昼が見てる一方通行とフィアンマが互いに向けてる感情のベクトル、それは相手の力量を讃え、認めているいわば好意的な友情を表すものだった。 フィアンマは真昼の言っていることを少し考え、納得した風だが一方通行は素直じゃないので認めていなかった。 「ふむ、確かに俺様相手にここまでやれたからな。それなりに認めてやっても不思議は無いということか。俺様のライバル候補に名を連ねておくとしよう」 「ちょっと待てェ! なンで俺があンな腐れトウガラシ相手に友情感じてンだァ! てめェの目は節穴ですかァ!」 「事実は事実だ。俺の見えてる感情のベクトルに嘘はつけねーぞ。本当はアクセラ、お前だってあの赤い奴のことは強いって認めてんだろ?」 一方通行もフィアンマ同様、彼の戦闘能力は認めていたが素直じゃないのでまだ認める気にはなれなかったで、真昼から視線を逸らすことで誤魔化すことに。 目の前の学園都市最強の素直じゃない態度に呆れる真昼だが、一方通行に胸倉を掴まれてることに気付くと注意を促す。 「ま、認めたくないならそれでいいけどあくまで本心だってこと忘れるなよ。それと俺を掴んでる手、離したほうがいいぞ」 一方通行は真昼の言ってる注意が理解出来なかったが突如聞こえてきた“ドゴンッ!!”という大きな音のした方を見やり、納得した。 それは真昼に突っかかった一方通行に軽いやきもちを覚えた真夜が地面を踏み砕いた音だった。 「あ、ゴメン。ちょっと力が入っちゃった。一方通行、悪いけど真昼さんから離れてくれるか?」 「お、おゥ……」 真夜の目が一ミクロンも笑っていない笑顔と彼らしからぬ怒気に一方通行は柄にも無く怯え、慌てて真昼から手を離した。 真昼が真夜にギュッと抱きつくことで真夜の怒りは鎮静、いつもの真夜の雰囲気に戻ったのだった。 「さて、アクセラ君とフィアンマ。二人は上条当麻のライバル、ひいては一番の友達だと思っているな?」 「「当然」」 「なら場所を変えて思いっきり戦うといい、上条当麻への挑戦権を賭けて。第二学区の兵器試験場とやらを使えるように手配は済んでいる」 騎士団長の提案をあっさり呑んだのは一方通行とフィアンマ、猛反対したのは巻き込まれた当麻だった(フィアンマから手を離して)。 当麻に事情を説明する為に騎士団長は当麻に小声で誰にも聞こえないように話し合う。 「どーゆーことだよ! あの二人のうちの一人と戦えって俺に死ねって言ってるのか!」 「心配するな。あの二人が戦えばどちらも無事では済まない、上手くいけば共倒れだ。仮にどちらかが戦えても私が気絶させる。弱ってる彼らなら問題は無い」 「……騎士団長、あんた酷ぇな」 当麻に酷いと言われた騎士団長は少し傷付いたが、それでも当麻が納得してくれた風なので安心した。 言うまでも無いがこの作戦の立案者は土御門で騎士団長に兵器試験場まで秘密にしてくれと頼んでいたのだが、理由は驚かせたいだけだったりする。 早速、兵器試験場に向かおうとしたがフィアンマがとんでもないワガママを言ってのける。 「この記念すべき戦いに観客が少しは居ないと盛り上がりに欠けるな。そこの三人の一般人、お前達も来い。後はそうだな、教会に居た連中も呼べ」 「何を言ってるんだフィアンマ! 彼らは私達の事情を知らない一般人だぞ! それを勝手な」 「俺様が穏便に済ませてやろうと言っているのだ、融通を利かせろ。場所を選ばず、ここで暴れてもいいのなら話は別だがな」 フィアンマの嘘偽り無い言葉に騎士団長は心底悩むが、そこへ真夜が進言する。 「俺達のことは気にしないで下さい。あなた達の、上条達の事情を進んで知ろうと思っていませんから。話したくないならそれでいいですよ」 「そうだぜオッサン。少なくとも真夜は嘘は言ってねーし、俺も赤音も同意見だ。教えたくなったら聞く、そうだろ?」 「うんうん♪ あの赤い人もあなたのことも能力者じゃないけど凄い人って思う程度ですから」 普通は魔術の存在を知ったら進んで聞きたがる者が殆どなので、トライアングルカップルの反応に面食らう騎士団長。 騎士団長は当麻の方を見て、彼が頷いたことを受けて納得し、三人の同行を許可することに。 「ねえ当麻、本当にいいの?」 「いいんじゃないか? 三人がああ言ってるんだから」 美琴の心配をよそに当麻はトライアングルカップルが嘘をつかない人間だと知っているので全く気にしていなかった。 こうして一行は兵器試験場へと向かうことになり、その際に騎士団長は教会にいるキャーリサにフィアンマの要求を伝えた後、何故か胃薬を買いに行くのだった。 その頃、兵器試験場ではタキシード姿の土御門とバニーガール姿の月夜の二人がノリノリで司会進行のリハーサルに励んでいた。 「うふふふふふ………」 「にゃはははは………」 「うふふふふふ」 「うふふふふふーい!!」 「にゃははははーい!!」 二人はそんな格好をしながら笑っていた。何故かと言うと…… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「カメラ?」 「そうだぜい!!アクセラとフィアンマの激戦をカメラに収める!!これを一端覧祭で売れば大儲け!! 更に更に、カミやんは『学園都市最強を倒した男』として認識されてるし、どちらが勝ってもお客さんは文句を言わないんだぜい!! つーか激戦を見られれば、誰だっていいんだぜい!!たとくに外の人間とかにゃー!!」 「……でもそのフィアンマって人はどう説明するの?」 「にゃー、フィアンマはローマ正教の能力者って事にすればいいんだぜい!!」 「成る程、確か学園都市はそんなこといってたよね!!」 「これで俺達ゃ年がら年中遊び放題だにゃー!!」 「さすが元春!!いやっほー!!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ …………友を人に売ったひどい計画だった。(もちろん上条達にも報酬が渡るが……) そんな笑っているところにご一行がやって来た。 「……おい、まず色々と突っ込むところがあるぞ土御門」 「なんぜよ井ノ原弟?」 「なんだその格好!!そしてなぜ白雪もバニーガールやってんだ!!」 上条がすぐさま突っ込むが二人は不思議そうに首を傾ける。 「いや、ただの司会だけどそれがどうかしたのかにゃー?」 「その方がよっぽどおかしいわ!!それになんでバニーが白なんだ!!バニーは赤だろ!!」 なぜそっちに話が行くんだと、女たちは心の中で突っ込むが、男たちの目(一方通行、フィアンマ、騎士団長、真夜)が光る。 「ナニふざけた事言ってンですかァ?バニーは黒だろうォが」 「俺様は赤に賛同する!!いかにも大人のいけない香りがするからだ!!」 「大人のバニーには確かに興味がある………。だが赤はいただけない!!大人のバニーは黒だろう!!」 「……俺はその前に足に着目する、バニーは網タイツだ!!」 それにすかさず土御門が反論を開始する。 「テメら何言ってやがる!!バニーは純白の白!!なぜそれがわからんのだ!! それにアクセラ!!ロリコンのくせに何で黒なんだにゃー!!ロリには白だッッッ!! そして井ノ原!!網タイツなんてありえねーにゃ!!そこはニーソだろう!!」 「ロリコンじゃねェ!!だがロリにあえて黒にするのがいいンだォがッッッ!!テメェにはナゼそンなことがわからねェんだ!!」 「はぁ!!ニーソとかありえないだろ!!そこは黒のタイツだろ!?」 バニー大論議の中、バニーこそ神のあの男がやってくる。 「浜面仕上!!ここに参上!!」 「ちょっと待て!!お前滝壺と麦野って女に連行されなかったか!?」 「はっ!!高額のアルバイトを土御門から誘われたから来ただけのこと!!それにバニーは白だッッッ!!」 「にゃー!!浜面!!よくいtt」 「「「「お前らは何の話をしとるんじゃ!!」」」」 いい加減我慢できなかった女たち(美琴、白雪、真昼、赤音)が男たちに厚い拳をかました。 女性陣に殴られて自分を取り戻した男達、その中でフィアンマが兵器試験場を面白そうに眺める。 「ほほぉ、ここが俺様と当麻の友情ストーリーの始まりとなる場所か」 「言ってろ腐れトウガラシ。てめェは上条とは戦えねェ、俺に負けるンだからなァ。指を咥えて上条と俺のバトルを眺めてろ」 兵器試験場に着く前から一方通行とフィアンマはこんな感じで、他の面々は最初は楽しんでいたが途中で呆れ始めていた。 「ここが兵器の実験をする場とは聞いても、あの二人の能力は兵器の範疇を超えてるからな……。審判をする私も少し不安になってきた……」 「大丈夫だって騎士団長! アクセラだろうとフィアンマだろうと俺は絶対に負けないからさ! 美琴という女神がついてる俺は無敵だぜ!」 「その通りですよ! 当麻がいれば何も問題はありません! 私の旦那様は世界で一番強いんですから♪」 (いや、そうゆうことを言ってるわけでは……。うっ、胃が痛くなってきた) 自分や兵器試験場の心配を履き違えた自信を惚気に乗せる上琴に騎士団長は胃に穴が開きそうな思いだった。 そんな悩める大人を心配するのはこの中で誰よりも人を気遣う真夜がミネラルウォータを差し出した。 「だ、大丈夫ですか? これでまた胃薬を飲んで下さい。少しは楽になるでしょうから」 「済まないな少年。初対面の私をここまで何度も労ってくれて」 「困った時はお互い様ですから。それと少年は止めてください、真夜でいいですから。えっと」 「私のことは上条当麻が呼んでるように騎士団長で構わんよ、真夜(……スカウトしようか?)」 今日、おそらく初めて触れる人の優しさに騎士団長は真夜を騎士団に勧誘しようか少し迷っていた。 真夜の恋人の真昼と赤音はというと、土白が妙な格好をしていることにようやく食いついていた。 「月夜ちゃん、可愛いバニーさんやってるから記念に撮っておこうっと♪」 「土御門もお笑い芸人みたいな格好してんなー、面白そうだから俺も撮るか」 真昼と赤音が携帯で自分達の姿を撮っていることに気付いた土白が慌てて当麻の所へと駆け寄る。 「どーゆーことぜよカミやん! 何であの三人が一緒なんだにゃー!」 「そうだよ上条くん! 赤音ちゃんにこんな恥ずかしい姿見られるなんて心の準備出来てなかったんだよ!」 「五月蝿いぞお前ら。あの一般人は俺様が招待した客だ、反論は認めんぞ。俺様と当麻の友情ストーリーの始まりの目撃者は多い方がいいからな」 魔術の事情を知らないトライアングルカップルにようやく気付いた土御門、彼が金儲けに目がくらんでいるいい証拠である。 当麻の代わりに答えたフィアンマに言い募ろうとした土白だったが、彼の威圧的な視線に押し黙ってしまう。 そこへ当麻と騎士団長からフォローが入る。 「あの三人なら大丈夫だぜ、土御門。俺達の事情を知る気は全く無いからさ」 「上条当麻の言う通りだ二人とも。特に真夜は信頼出来る、何といっても私をただ一人気遣ってくれたからな」 信用できる二人の言葉に土白は納得したが、自分達の格好に突っ込んでくれないのは少し寂しかったりする。 役者が揃った土白は早速司会進行を始めようかと思うが、ワガママが服を着て歩いてるフィアンマから待ったが掛かる。 「何を勝手に始めようとしてる? 俺様の為の観衆がまだ来ていないではないか。来なければ俺様は好き勝手やらせてもらう。初春という子供が来なくてもだがな」 性格はお茶目になっても実力は化け物すら可愛く思えるフィアンマの言葉に土御門が逆らえるはずもなく、素直に彼の言う観衆達を待つことに。 その中で初春の名前を指定した意図が掴めない土御門だが、彼女がフィアンマに恐怖を抱きつつも気丈に接した事実を知らないので観衆達が来るまで頭を悩ませるのだった。 その頃、第二学区へ向けてキャーリサを先頭……とはいかず唯一兵器試験場を知ってる初春の案内で教会に居たメンバー全員が向かっている最中だった。 「飾利、大丈夫ですか?」 「あぅ、はい、大丈夫ですよ、はい~」 「……いえ、全く大丈夫じゃないですよ飾利!!」 正直初春は全くフィアンマが怖かった。今までの臆病な自分は捨てたと思ったのだが克服できていなかったらしい。 「飾利、フィアンマを恐れているのは恥じることではありません。むしろあの者に普通に接しられていられるのが化け物です」 「神裂、それは上条当麻のことかい?あいつならまた会っても『よお、久しぶりだな』とでも言いそうなんだけどね」 「確かにそうだな、まああんな化け物をぶっ飛ばした時点で人間じゃないだろ」 「それは確かにそーなの、あいつは体とか色々異常だし。もうぶっとんでいるの」 うわー、お兄ちゃんの扱い酷いなー。と思いつつ、自分もそう思っているので反論はしなかった初春なのだった。 「……おいちょっと待て土御門、これは色々となんだ」 「何って、カメラのセットとか色々ぜよ」 「なんだよカメラって!!そしてこのセットはひどいぞ!!」 「何言ってるぜよ!!カミやんには最高の環境を用意したつもりだにゃー!!」 「その環境が問題だろうが!!」 上条はセットの玉座に座っていた。ちなみに一方通行とフィアンマは玉座の下に、浜面はカメラをまわしている。(その他は観客席に座っている) 「だから何でこんなところに座ってんだよ!!」 「いや、『第一回 世界最強決定戦!!上条当麻に挑戦しよう』の撮影のセットだにゃー」 「何それ!!なんで世界最強決定戦で、そして俺に挑戦するんだよ!!」 「それは簡単……派手なアクションと、金がほしいからだ!!」 「理由になってねえよ!!」 上条のこめかみでプツンという音がした。 少なくとも玉座の下にいた二人には聞こえた。 二人は肝を冷やした。 上条が言う。 「なあ、俺が玉座で二人下ってことは俺の言う事何でも聞くんだよなあ?」 「な、内容にもよるけどよォ」「ま、まあ内容にもよるな。」 もどる二人。 そして上条のいった内容は。 「土御門の幻想、もとい撮影道具をすべてぶっ壊せ!」 二人は即答する。 「「イエッサー!!!」」 「にゃーっ!!!!!!!!!」 恐怖とそして自分たちも壊したかったためもあろう、二人は初めて手を組んで機材を破壊しにかかる。 ちなみに土御門頼みの綱の月夜は現在赤音たちに見られるのは恥ずかしいという事で更衣室で普通の服に着替え中。 すなわち、魔術と科学の際教による破壊を止める者は一人もおらず。 「カミやん!!その玉座は最強という証で!!二人は手下じゃなくて挑戦者って設定だから!! ねー!!ギャラ弾むから言うこと聞いて!!」 「ギャラ弾もうが玉弾もうがこっちには関係ねえんだよ!!」 土御門はしょうがなく、最後の切り札を使う。 「……百万」 「ん?」 「ギャラ百万円だにゃー!!」 上条の目が…………光った。 「その話乗った!!」 「「乗るのかよ!?」」 「お二人さんにもお金は弾むぜい!!」 二人の損得勘定は一秒もかからず、答えは決まっていた。 「「乗った!!」」 「にゃー!!これで決定!!」 そこで、セットを壊している光景をもカメラに収めていた浜面が土御門に不安そうに聞いてきた。 「俺のギャラは……?」 「もちろん百万くれてやるぜい」 「俺、この仕事絶対降りない!!」 「そんじゃ、月夜ー!!そろそろ始めるから出てきてくれー!!」 「わかった、ちょっと待っててー!!」 「にゃー、わかったぜよ!!」 土御門は月夜の機嫌を確かめると、三人(不思議な右手を持つ者達)に振り向く。 「そんじゃあ一応お前らには、がんばってもらうぜい!!」 「「「了解」」」 そこにちょうど教会居残り組こと観衆一同が到着する。 「どうやら間に合いましたねー。あっ、美琴お姉さんがあそこに居ますよ。行きましょう、皆さん」 「飾利、そんなにはしゃいでると転んでしまいますよ。まったく、放っておけない可愛さですね♪」 「ま、転んだら転んだでそれはそれで可愛いけどな♪ むしろ転んで半ベソかいてる飾利が私は見たい」 (この二人、本当に初春が絡むと壊れるな……) シェリーの提案に少し悩んだ後で同意した神裂を見て、闇咲は適切な判断を下したが声に出さない辺りは賢明である。 そんな中、過去にフィアンマに『自動書記の遠隔制御霊装』にて不幸な目に遭ったインデックスが不安そうにしていることにステイルが気付く。 「大丈夫だよインデックス。フィアンマは君にもう何もしないだろうし、たとえ何かしても皆が君を守ってくれる。……これで気分を落ち着かせるんだ」 「チョコ……? ありがとうなんだよステイル。ステイルの優しさ、すっごく嬉しいかも」 (ほー、こちらはこちらで面白そーだなー♪ これが終ったらそれとなくからかってやろーか♪) ナチュラルな感じでインデックスにバレンタインのチョコを渡したステイルは心の中で自分を褒め称えていた、キャーリサの視線に気付かずに。 楽しそうに美琴たちの居る観客席へと走る初春をまるで姉と母親のように見守る神裂とシェリーの視界に、初春に近づくフィアンマの姿を捉える。 初春もフィアンマが近づいてることに気付き足を止めるが、不思議と先ほどまでの恐怖は感じなかった。 「よく来たな初春。ふむ、俺様に未だ恐怖を抱いている様子だがその度合いも少なくなってるようだ。俺様が見込んだだけのことはある、誇っていいぞ」 「は、はぁ、ありがとうございます……(何だろう? フィアンマさんがあまり怖くない……って私も化け物? ううっ……)」 フィアンマなりの褒め言葉を受けた初春、自分でも分かるくらいにフィアンマへの恐怖が薄らいでいくと同時に自分も化け物の類になってると考えて落ち込んでしまう。 しかしフィアンマにそんな初春の心情が読めるわけも無く、マイペースにとんでもない言葉を初春に投げかける。 「俺様は当麻のライバルになる男。そしてライバルには優れた補佐役というものが付きものだ。初春、お前には俺様の補佐という栄誉ある役職に就かせてやろう」 「…………はい?」 「途惑うのも無理は無いか。俺様はお前が気に入ったのだ、この戦いも元はお前の言葉が発端だ。こうなるように仕組んでいたのだろう? さすがは魔術側のサポーターというところか」 「え? え? ええっ? い、いや確かに考えはし、しましたけど、この戦いのお膳立ては土御門さんで……」 謙遜、自分には無いものを持っている初春にフィアンマはますます上機嫌に(実際初春は謙遜してはおらず事実を言ってるが)。 今までの二人だけにしか聞こえない声量から兵器試験場に居る人間全てに聞こえるような声でフィアンマが初春に爆弾発言をする。 「ますます気に入った。初春、俺様の相棒になれ」 魔術側の事情を知ってる者達(浜面は除く)がフィアンマの発言に凍りつく中、神裂、シェリー、何故かキャーリサが初春を連れてフィアンマから引き離す。 「何の真似だ? 俺様は初春と話をしているのだ、邪魔をするな。それとも何か? お前達は俗に言うレズビアンなのか?」 「だ、誰がレズですかっ! 私はそのようなものではありません! 確かに飾利のことは好きです! ですがそれはお姉ちゃんとして! 昔の土御門とは違います!」 「私もだ! レズだとかふざけたこと抜かすな! 私の親友との接し方はこれがデフォルトなんだよ!」 「言っとくが私もとーぜん違うからな。この子をかばったのは……なぜだ?」 フィアンマの歯に衣着せぬ発言に神裂とシェリー、長きに渡る(?)疑惑を払拭する事実をぶちまける。 神裂とシェリーの言葉に実はあの二人レズじゃないのかと思っていた面々は、ただただ驚くばかりだった。 「そうか、まあどうでもいいが。しかし無理に連れて行くのも当麻のライバルとしては相応しくないな。よし、司会者、一つ提案だ」 「な、何ですかにゃー?(まさかとは思うが……)」 「俺様がセロリっ娘を倒し、当麻を倒したあかつきには初春を補佐役として連れて行く。いわば景品のようなものだな。構わんな?」 フィアンマの予想通りすぎる最悪の提案に、土御門は少し考える時間を貰うと当麻、一方通行、そしてレフェリー役として着替えを済ませた騎士団長と話し合うことに。 「別に集めなくてもイイだろォが、よォは俺が負けなきゃイインだろォ?」 「……いや、フィアンマは上条当麻も苦戦した猛者だ。もしもの時に備えて何か対策を考えなければなるまい」 「フィアンマが何か納得するような条件をあたえないとまずいぜよ……」 「つーか、フィアンマこれが終わったら拘束だし、別にいいんじゃねえか?」 「「「あっ」」」 三人は上条の言った発言に気づかなかった。確かにフィアンマは拘束しなければならない対象だ。 わざわざ初春を牢屋にぶちこむ理由も何もない。 だがそれだけでは不安なので別に何か策を考えるとこになった。 「じゃあフィアンマに嘘をつけばイインじゃねェか?」 「それは番組的にやばいぜよ」 「いつから番組になった……、だが確かにカメラを撮るとしたら嘘は信頼性をなくすな……」 「じゃあ……他に何があるんだ?」 こうして四人でギャーギャー言っていると、カメラを持った浜面が提案をしてきた。 「いっそのこと、初春ちゃんGETと上条の挑戦権をあの赤いのに決めさせればいいんじゃないか?」 「浜面、感謝する」 上条はそう言うと、早速フィアンマに交渉にしにいった。 だが上条はフィアンマの所に行って、何か話して、フィアンマが即返答した瞬間、上条がずっこけた。 そして上条は何か落ち着いた顔をして戻ってきた。 「どうだった……?」 「そく、『貴様の挑戦権にきまってるだろ』って言って納得してましたよ?」 当麻、一方通行、土御門、騎士団長、浜面はフィアンマが初春より当麻と戦うことを優先と考えたが、実際は違っていたりする。 (当麻への挑戦権はいつ手に入るか分からん。だが初春は説得次第でどうにでもなる、俺様らしくはないがな。当麻との友情ライバルストーリーを始めることが先決、それだけだ) 傲慢なフィアンマに何かを諦めるという言葉は無い、ただ手段を少しは選ぶようになったのは偉大な進歩だが。 当麻が玉座に座り、浜面が撮影、騎士団長は土御門に合流した月夜と打ち合わせ、一方通行とフィアンマは最後の準備体操を始めるのだった。 土御門から初春をフィアンマの景品(?)にすることが無くなったことの報告を受けると、喜んだのは美琴、神裂、シェリーだった。 「よ、よかった~~~。これで飾利が万が一ローマ行きになったら涙子と最愛にどう説明したらいいのか分かんなかったもの」 「まったくですね。ですがこれで飾利の身も安泰、あの子のお姉ちゃんとしては喜ばしいかぎりです♪」 「にしてもさ、飾利ってろくでもない男共に好かれる星の元に生まれたのかねぇ。ま、そこもあの子の魅力の一つだけどさ♪」 その初春はというと、持って来ていたチョコを渡す予定にあったインデックス、ステイル、闇咲に渡して回っていた。 三人は初春の律儀さに呆れつつも、感謝の気持ちを以ってチョコを受け取るのだった。 チョコを渡し終えた初春は特に何も考えずにキャーリサの隣に腰を下ろした。 「なー初春、私にはチョコは無いのかなー?」 「……ご、ごめんなさい。手元にあるのは五和さん、対馬さん、浦上さんの分だけで……」 キャーリサの催促に申し訳なく思った初春だったが、建宮への『お父さんチョコ』の存在は無意識の内に隠していた。 そのキャーリサは特に責める事はしなかったが、五和が異端審問でロンドン送りになったことを聞いていたので初春の持っている包みから五和へのチョコを掴み取る。 「五和は確かロンドンに向かってる途中だ、今日中には渡せん。だからこれは私が受け取っておこー♪ ありがとな初春」 「……ええっ! そ、そんなのダメですよーっ! キャーリサさんが望むなら後日作って贈らせてもらいわぷっ!」 「いーじゃないか、減るもんじゃ無し。それにバレンタインに貰ってこそ意味があるんだ、それが義理でもな。今日喰ってやればチョコも本望とゆーもんだ」 キャーリサへの抗議をハグ、しかも自身の胸に押し付ける形でされたことで初春は何も言えなくなってしまう。 初春はジタバタしてようやくキャーリサの胸から『プハッ!』と息を吐いて顔を出した。 「む~~~~~っ、キャーリサさんといいフィアンマさんといい魔術に関わる人達って意外と強引なんですね」 「まーそれが魔術師ってーもんだからな♪ でも心配するな、この五和へのチョコは責任持って届けてやる。その代わり」 「その代わり……何ですか?」 「ヴィリアンとの件について、この戦いが終ったらちゃーんと話してもらうからな♪」 キャーリサが五和へのチョコを届けてくれると言ってくれたことに初春は喜ぶが、キャーリサが半分以上食べてから渡すとは思ってもいないだろう。 その後ですっかり忘れていたヴィリアンとの関係を聞かれると思うと、どうしたものかと悩むのだった。
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【作品名】ナンテコッタ!パンナコッタ! 【名前】ナンテコッタ!パンナコッタ! 【属性】人間 【大きさ】成人男性並 【攻撃力】成人男性並。 【防御力】成人男性並。 【素早さ】成人男性並。 【特殊能力】相手が実在する生物(人間や動物、車や戦車も含まれる)であれば必ず勝利する。 相手が架空の生物(ドラゴンや幽霊等)であれば必ず敗北する。 どちらも戦闘開始前より決定。 ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 86 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/15(日) 21 27 06 ID q9Bcjb45 80は実在するものなら敗北ってことでいいんだろうか 87 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/16(月) 22 40 54 ID gz7JKBFp いいんじゃね 88 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 08 08 33 ID +rWVoyDs いや、相手が実在する→パンナコッタの勝利 相手が実在しない→パンナコッタの敗北 ということじゃないか? 89 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 15 18 24 ID Yljjr6b3 情報不足 90 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 21 47 51 ID uvFdf08X [1/2] 88 ああ、相手が実在する→ナンテコッタに負ける 相手が実在しない→ナンテコッタに勝つ って意味だった 分かりづらかったようですまない とりあえず情報待ちか 91 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 22 31 24 ID yKoNpJhD これは情報待ち必要か? 88も 90も同じ解釈してるし主語が書かれてない「勝利する」「敗北する」の主語はそのキャラ自身が主語だと考えて問題ないと思うが 92 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 22 32 22 ID uvFdf08X [2/2] 一応89考慮してなんだが 問題ないって意見が多いならそれでいいと思う 122 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 18 36 ID zCjWSy0P [1/2] ナンテコッタ考察 戦闘開始前から下がる。 とりあえず能力無効化とかは置いておいて実在非実在のみ考慮。 数が多いので多少精度落ちてるかもしれない。間違ってたらゴメス ×プロヴィデンスガンダム改 ×αβκυδ ×真サルーイン ×停止して動く者 ×法則支配者 ○ジャイアン ○パブロ・ピカソ ×ピットン ×プリヴェンター ×七色のニコニコ動画 ○ソレ夫妻 ○乃木坂春香の秘密 ○三橋貴志 ○闇・遊戯 ×リフレクト星人改 ○上条当麻(漫画版) ×狂える角鹿 ×幻想を消し去る者 ×IT巫女 ○オカマさん ×知恵の道化師 ○ウォ○ト・ディズ○ー ○恩師 ○大河内 隅田川之輔 ○クルス=アーフェンブルグ ×I ○建宮率子 ×時なる剣の虚無たる核 ○亀田興毅 ○考察人 ○古賀潤一郎 ○格闘家 ×茶パン ×ゴメス ×勝利 ×描写王 ○レオンハルト ×全てを得た何か ×テンプレ魔人の王 ×滅亡を示すモノ ×レイヴン ×超絶対深層世界(ry ×勝利の女神&敗北の女神 123 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 19 28 ID zCjWSy0P [2/2] ×ストライクノワールⅡ ×湯呑みの宝貝 ×狭間の人 ×ジャック ×チェンジマン ×ステルス ○バルキス ×永遠の観察者 ○ハー・ゲチャヴィーン ×<空虚なる>禍ツ神 ○変なおじさん ○トリヤマ補佐官 ×アンチキャラのアンチキャラ ×絶対破壊 ○フィーナ(仮) ×ハンター・スティール ×スーパーデストロイガンダム ×ロナン=カリギ ×テレビマン ×マイケル・ウィルソン ×バーボン竹刀 ○渡良瀬準 ×禁忌を犯した者 ×アブソリュートノエイン ○野村ちづ子 ×ウィンダム 核ミサイル搭載型 ×(笑) ○くどーしずか ×セシリア・オルコット これ以上勝利は増えないので設定破壊よりは下か。 128 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 23 58 02 ID sXRoWGc6 [1/2] ナンテコッタ続き ×至上の神仏 ○ジョルノ・ジョバーナ ○すぺりおる☆ひよりん ×ジン・ハイマニューバ3型 ×真実を司る存在 ×朱い月 ○とある(ry ○純潔のマリア ×黄金騎士ガロ ×銀牙騎士ゼロ ×暗黒騎士キバ ○和田義彦 ×白騎士 ×魔王(最強勇者シリーズ) ×地獄の裁判所の裁判長 ×終止符を打つ者 ○原田俊也と滝本博義 ×全ての最強スレの頂点に立つ者 ×へべれけ ×d ○いいだなおき ×ご都合主義 ×不条理くん ○ラクス・クライン ×ナーインボー ×デビルゴクウ ×桂木 耀 ×否定皇帝 ×01 ×日本語で表せば、『本』と訳す事の出来る(ry ×最高に厨臭い香具師 ×夏休みの自由研究 ×死神 ×超ギルガメッシュ ○商人 129 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/09/06(月) 23 58 54 ID sXRoWGc6 [2/2] ○スティーブン・ブラッドバリー ×阿倍こべ之丞 ×弱O ○まっくら森の少女 ×勝 ○マリリンモンロー大根 ○幸せ ×オンリーワン ○考察強化機関 ○ミサキの一発逆転 ×サミョンミョ ×ラジアンV ○ちょっと有利な成人男性 ○佐々木さん ×ケーシー ×『 』 ○勝つ小林 ×アフロ田アフ朗 ×『これ以上は無理だろう』 ×名を失ったもの ○栗原いずみ ○ウリナーラ10世 ○ゼロマスター ×しろ ×通常稼動 ×かごめかごめ ×D ○中川高菜 ○幻想を打ち滅ぼす者 ○社長 ○竹原龍門 ×パクリマクリスティ ○どんべえ ○ジャンケンマスター ×全ての始まり ×最高正義 収束する気配が全くないんだが 258 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/10/31(日) 02 27 27 ID O2u62xwB [1/3] ナンテコッタ考察続き ×エクストリーム・聖火リレー ×覆自在 ×タイガ ○鶴居ひかり ○フェロモン吉岡 ○青い帽子の先祖(世界の救世主時) ×オメテオトル ×モッコス ○幼児 ×一撃・必殺 ×最強 ○クゼ・テッペイ ×ストラングル ○説得の達人 ×由乃 ×とっかえマン ×光司 ×宝典の根 ×未来の我が作品の主人公らしき奴 ○コードネーム45 ×花沢様 ×水脈 259 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/10/31(日) 02 28 07 ID O2u62xwB [2/3] ×究極モト ×<魔王>(深遠の剣) ×メタメタ神 ×メタメタさん ×みるきぃ>山田>創造神 ×アレ・グリ・ア ×絶対勝者の男 ×ネオ・デビルゴクウ ×グレブザケード ○レーザーラモンHG ×永久停止 ○メトロ ×あじゃぱーメン ○ホリえもん ×村雨荘 ×病原体X ×真・閻魔あい ○先手キラー ×ドッペルゲンガーS 260 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/10/31(日) 02 28 52 ID O2u62xwB [3/3] ×May Loute の主人公 ×能力者殺し ×スプーしょうこお姉さんバージョン(カラー) ×又吉イエス ×クマ男 ×金将軍様 ×ジ・インフィニティ ○水野ハルヲ ×強い ×超速ハニワ ×ゲルズゲー ×Sry ×ラギュ・オ・ラギュラ ○オレ ×全階層全宇宙全次元全知全能 ×魚(ぎょ) ×TIS ×流壺の魔人 ×神様 明らかに下っぽいが位置の辺りが全くつかない。 269 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/11/08(月) 19 42 03 ID yoFL8vE0 ナンテコッタ続き ×ウロボロス ×ヒンドゥー教の真の神 ×ネコ・カオス ×チャールズ=ダーウィン ×ヤハウェ(アッラー) ×釈迦如来 ×天照大神 ×ちんことおっぱい ×マグマ星人 ?イエス:実在としていいのかどうか。 ×ゴメン ?モーセ:実在としていいのかどうか。 ?ムハンマド:実在としていいのかどうか。 ×メガアント ×ハーム神 ×ベニッツ神 ×マトリクス・キャリバー ×ねここねこ ×ヤストラナガン ×光坂萌 ○衛宮士郎と愉快な仲間達 ×ロージャ ×ジャッド=ノリステイン ×ハルカッカー 271 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2010/11/10(水) 23 27 21 ID FNlU6hb5 ナンテコッタ続き ×巨大な成人男性 ×全階層全宇宙全次元 ×THE GOD OF GOKU ×引越しババア FINAL FORM ×THE GOD OF TASHIRO ×ムネーオ破壊神 ×ハルマゲドン・SYOUKOU ×蟹 ×「世界」の意思 ×メカゆのっち ×英霊・上条当麻 ×夜天の書 ×多世界多階層ハニワ ×多階層ハニワ ×k-64 ○西ドイツ在住 この辺はほぼ全敗。 346 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 14 58 27 ID Ufpy6AP7 [2/13] ナンテコッタの考察を引き継ぐ 複数人で実在するもの・しないものが混在する場合は負け判定 ベルリンの壁まで考察されてたのでその下から ○パーマパイオニア ×安田盤次郎(色違い) ○魔王なのはさん ○安田 盤次郎 ○あけましておめでとう2008 ○田原俊彦 ×ゾフィー ×オガサワラ スオウ ×ジョーカ(略) ×当真 大河 ×バビロン機関 ×オレイカルコス ×英霊・名護屋河鈴蘭 ○ゆいん ×妙子(最終形態) ×ふぬああ ×無窮なる獄炎スルト 高階層世界の壁 ○レノックス・タイソン ○阿部工房 ○アリア・エレイシア ○ギガマッチョ ×とろけるちんぽは雪印♪ ×三馬鹿 ×多元宇宙全能 ○黒崎煉 ×ゲオルク・カントールが妄想する神 ○チャンコロック=シナー24世 ×剣聖 ×ヤマタノオロチ ×「カミ」 ×ゼナティルフ ○ゴールドラッシュ ×ジャミングマシーン ×セイントドラゴン ×ラグナロックス ○増え続けるワカメ ×多世界ハニワ 347 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 15 00 10 ID Ufpy6AP7 [3/13] 続き 多元宇宙規模の壁 ○大神さま ○ソリッド・スネーク ×超人修羅 ×完壁 ○ビョトン・コーララ(髭) ○伝説の勇者 ×仮面ライダーJ ×オメガトムハンクス ○天竺 ×*3西の神 >南の神 >北の神 ○ちょっと強い全能 ×ドットマン ○窓野 社 ×前原圭一 ○エバラ16世 ×Pて93ろ ×イタチ ×監獄のマジシャン ×Pseudoreality ×PseudorealityⅡ ○論理ホーソ君 ○あらゆる全てより堅い任意全能 5連敗してるしまだまだ下がりそうだ 474 アリゲラα ◆jhlUsrQYEQ 2011/03/04(金) 15 31 48.78 ID TT9OykaD [2/2回発言] ついでにナンテコッタ考察続き ○詠原睦月/天野千穂/日向暦 ×ブサッキュバス ×フィルンとry ○ジャンニコラス・ファビアーノ ○正俊 ×魔王(非武装) ×遊風級 更稜 ×くとぅるふ △怪傑フンガー まあたぶん人間なんだろうけどさぁ ○セラ・バラード △HEROES こ―ゆーのはどう判断すりゃいいんだ ×彼女(館主) △ニコニコ動画流星群 HEROESと同じ ×最上層の雑用係 ×単一宇宙全能氏、その友達、東の神 ○露国皇帝 ○世界 世界はここにあるじゃないか。 ×全知全能野郎 ×大豆生田 昇天 ○ディン ○大豆生田 昇天 「上条当麻」や「ジャイアン」も人間扱いしていいから勝ち ○焼きそば × 概念 ×ハプスブルグ ×シューマッハマン ×エニックスマン ×black・blade・master ×オーガスト ○悪ガキE ○井原満 ○大地震 地震という事象は存在する ×ラッキーマン ×絶対存在 ○事象考察人 ×ぐぱ ×勝利ハニワ こんなハニワは存在すまい ○しゅじんこう ×アンブレイカブル ×最弱 ○美弥子 ○真・ゴオレンマ◆JEhW0nJ.FE ×ULTIMATEハニワ ×宇佐川 鈴音 ○パーフェクト紳士 ○ さらに下か。ひと壁500円くらいでひきこもり君雇って終わらせたいなコイツ 487 格無しさん 2011/03/11(金) 14 27 42.44 ID WnIIARDz [4/4回発言] ナンテコッタ考察続き 346の通り混在していれば負け判定 ×天人(あまんと)の宇宙船 宇宙船や天人は実在しない ×∵パラパラ∵ 属性:謎なら実在しないんじゃないかな ○正義感の強い女 ×朝霧みき 神に近いらしい ○《神を越えし者》織田正義 ×虚無鬼 ○夢の国 ○私(唯我論者) ○おばあさん ×けつばん ×0大帝 ○ごちそう △λ1 人間のようなそうでないような ×代打バッター ○クソリア厨wwwwwwwwww ×桜菜 ×ピンクの象G △クロブレイド どっちだろうか ×深沢 隆一 ○物理ホーソ君 ○化学ホーソ君 ○暑さ。 ×古代生物っぽい奴 「ぽい」だから実在しないか ○星野 ○アレクサンドリア・メルセデス ○ゼロ=ソバージュ ×もこたんLv∞ ×戦闘開始0秒で対戦相手がなにもできずに消滅するマン ×くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」 意思があるブラックホールはない ×ウリエル ○マックシェイク ○20スレ530 ○7つの人格 ○西日本ホンマモン協会 ○LHC ○きれいなジャイ子 ×ハイパーノヴァ・エンドレス ○誘惑の落とし穴 ×早良道将 ○文部省文化庁魔導師公館専任係官 元ネタ的に異世界人いるけど特に書いてないので ○アーニス ○ビューティ ○福沢祐巳 ×ニコニコ動画「裏」組曲 ○感覚を奪う成人男性 ○ナマン ○ザ・水戸黄門 6連勝できたけど、無限のあたりで連敗しそうだからもっと下も見ないと…… 489 アリゲラα ◆jhlUsrQYEQ 2011/03/12(土) 17 10 25.17 ID n/x4gQN6 [1/1回発言] じゃあ私も続きを見てみよう ×毒島葉月 ○凡骨釜夫 ○禍神 裕太 ×思考の落とし穴 こんな落とし穴は存在しない ○ケンシロウ ○荻野 夏葉 ×試練の鏡 ○また騙されて スレッド自体は存在する ×ロック ×物売るってレベルじゃ ○モナカ ×TATARI ×シン・クープ 人外? ○ベルクダール ○リフレクティア そういう歌はある ×ガブリエル ×海皇ポセイドン ×アストラナガン ○木原なのは 一応人間? ×アスクレピオス ○伊菜・バウアー ×究極宇宙恐竜パワードゼットン+ ○暴走特急アイアン号 列車というか中の人に勝てる ○国生衛 ×機甲神 ○武原仁&メイゼル ×八王・ちょーさん ×姫 ×機動六課オールスター 人外いるか ×ゲートキーパー ○天津 深 ×環/命/鈴 ○サイズ ええええい、まだかぁっ!! 520 アリゲラα ◆jhlUsrQYEQ 2011/04/09(土) 16 17 39.17 ID KW92sThs [1/1回発言] ナンテコッタさらに考察続き ×ビクトリージャイアンツ ×任意の点P ×天堂香奈子 最終的に人外になっている ○ムゲン ×ころろん 意味不明 ×うおお ×ナーバミー ×㍻ どうも人間じゃなさそう ○限りなく無限大にry ×Mrグラハム ○1京倍のライオン ○でかい人 ○No.2-Ⅳ ×700 属性を書け。 ×ステカセエンペラー ○ドラゴンヘッド ?タートル永田 属性を書け。 ○考察1 ○パルテノン竹島 ○ノダちゃん ×ナッパ様 ○K1 たぶん人間か ○アンコクダイマオーブッシュ ×ベジット ○榊ハイドレンジア ×コスモス ?ヒピリット丸 きちんと属性は書いてほしいよね 685 格無しさん 2011/07/18(月) 00 22 51.89 ID a+keYSQg [2/23回発言] ナンテコッタ考察続き。実在非実在が混在していれば負け 実在する生物(人間や動物、車や戦車も含まれる) なので自然現象などは実在しても生物と呼べないので負け 複数宇宙破壊攻防の壁から ×オメガアルキデスオオヒラタ 別次元の虫 ×トヘロス 巨大ロボ ×シオ・ベルスーズ ×クーガー 人のような気がしたが大きさ的に違うか ○<暫定ランキング> 人っぽい ×神裂☆火織 現実の聖人はこんなスペックないので別物と判断 ×青倉梨音 長田優衣の長所を見るに特殊な存在っぽい ×苅藻美園 こんなリムジンはない ×長田優衣 特殊な存在っぽい ×玲 音虎 ×『フォーバラス』号 ×『グラディオス』号 ○マキュラ ×闘えるようにしたテンプレ ×シン・セーゼ・テーゼ ○八人の弥勒 ○タカヤ ×超光速ドラえもん ×落雷 ?【大吉】 【1576円】 属性なし 神裂☆火織~『グラディオス』号で上の方の連勝を上回る連敗をしたので 考察はまだまだ続きます orz 686 格無しさん 2011/07/18(月) 00 23 54.02 ID a+keYSQg [3/23回発言] ナンテコッタ続き 超光速戦闘の壁 ○霧咲切奈 ×世界機構 ○カラシニコフたん ○おっぱい 微妙だがありか? ×ケールニヒ 謎のもの ○ダニー ×ユウ ×ミカエル ○悠美 ×ハンゴク先生 ×任意全能さん 人ではなさそう ○てめーらには教えてやらねーくそして寝ろ! ×リプラドゥ ×怒津屁留源牙亜 人ではなさそう ○さすらいのジョニー ○折原藍 ×双聖剣 ○石田銀 ×新日暮里 ?そこから始まるファンタジー 属性不明 ×もこたんLv100 ×超サイヤ人4ゴジータ ×( )括弧内に好きな名前を入れましょう ○アスベスト ○曙 ?ミック/ベリー !? とりあえずここまで。全然連勝しねぇもっと下か 690 格無しさん 2011/07/18(月) 14 54 17.43 ID a+keYSQg [5/23回発言] ナンテコッタ考察続き。 685の通り自然物や現象などは実在してても負け 宇宙破壊の壁 ○ゆきと ×遠くない未来 ×ブラックホール ×アカシックフォーミュラー ×魑魍魅魎魅魎魑魍 ×フィルン ×でっかい宇宙 ×アインナッシュ ×ガーディア ×スーパーストライクフリーダムガンダム ×ゴッドモララー ×神奈 ×メガ進藤さん ×蓬莱山 輝夜 ○巨大な任意全能 ×おはようございます ×ORT ×早良道将 ×カービィ ×反転神聖機甲魔神 ○考察人 ×王子 with 塊 ×堀川りょうが演じたキャラ達 ×プロフェッサーG ×デスリオック改 ×湊川朝美 ×クライム&パニッシュメント ○アガラ ○面接受けに来た漢 ○眼鏡王 ○太陽 系子 ○黒穴 落人 691 格無しさん 2011/07/18(月) 14 54 52.70 ID a+keYSQg [6/23回発言] 続き ブラックホールの壁 ×でんしくん ○神海賊団(仮称) ○海賊神 ○セレネさん ×黄金の騎士金色のマグナモン…とは俺の事だ ○ライトニング ×孫 悟空(超サイヤ人10) ○幸真緒 ×凍結の落とし穴 ○爆弾と自動販売機と説明書 車とかもOKだからいいかな ×新生MBFMウェーブ次元斬ハニワ ×新生M(中略)斬宇宙移動ハニワ ×Rasen-Gun ○ひさし君 ×にゃんこ戦車Mk-Ⅱ ×銀河 ○ソリティア ?コペルニクス 機械としかわからない 692 格無しさん 2011/07/18(月) 14 55 29.06 ID a+keYSQg [7/23回発言] さらに続き 超破壊力の壁 ○猛攻の壁 ×星の王さま ×ガーネット・スター ×中性子星 ○γ 細胞もまあありかな ○メテオさん ○ティニー ○学 ○サドマスター ×住所不定無職 ×CTC-YO-JO ×ウンコティンティン ×800 ○城門仁 ○西中の鷹 ×IRS5 ○ぶるあああああああああ 若本もありとする ×宇宙チョウチンアンコウ ×ナイフ 乗り物以外の装備品単体は負けとする ×ARIKUI ○超速の壁 ×鉄壁 ×エヴァンジェ隊長inオラクル ×うどん うどんは生物じゃない ×真王アーリマン ×太陽系 ×スーパー宇宙船 ×海底一万リーグからの妖怪 ○ファンタム・ゾーン ○ビーム兵/鉛筆とシャーペン入れ 見張り台はギリ乗り物か ×もこたんLv50 ×太陽 おーわーらーなーいー♪ orz 693 格無しさん 2011/07/18(月) 15 33 49.81 ID a+keYSQg [8/23回発言] ナンテコッタ考察続き。 恒星の壁下 ○スカラベ ○"効かない男" 大黒=E=サンボ丸 ×パーフェクトゲッター(第二段階) ○イド ×炎王イヴリース ○バルバトス・ゲーティア ×ハイパーゴッドスペシャルマン ?<暫定ランキング> 不明 ×不死原巡 ×英語禁止男 ×仮面ライダーブレイド・キングフォーム ×ライウンinストラックサンダー ×ヨーカーンマンノヴァ ×グライダー・ガン ○テンテンテン 相手の能力は不発 ×ソメイヨシノ ×イデヲン ?解禁 不明 ×アルティメットキャノン おもちゃは乗り物じゃない ×新生ハニワ ×ウェザビルこだわり王 ○グンギイラ ×うげっちあ(上) ×うげっちあ(下) ×大怪獣ギラス ○宇宙警察所属大型戦闘空母/筆箱 ×超究極絶対無敵マン ×イグニス ×蚊取り線香 ×グラビコン ×古代宇宙戦艦/シャーペン ○アリシア ○レッドドラゴン ×ゲッタースフィア 694 格無しさん 2011/07/18(月) 15 34 23.90 ID a+keYSQg [9/23回発言] 続き 惑星破壊の壁 ×終・ゲッタードラゴン ×終・ゲッターポセイドン ×タガバティンアテイゥス ×惑星ソロン ×地球 ○メタモルフォーゼする成人男性 ×海 ×ナレーター ?pgr ×冥王星 ○災厄を招く翼 ×魔城 ?パルテノイド ○《御坂美琴》 ×仮面ライダーキバ飛翔態 ×レベル「10000m」 ○大導・千登世 ○上薙・御門 ○赤火新聞社 乗り物かなぁ。引き分け発動前に勝てる ×強化アスラ ×ゆめるさん 人魚とのハーフ ×究極の魔体アシュタロス ○ミル・ワールラード ×地球王 ×夜叉ムート ×世界のハジマリ ○‐虫さん連合‐ ×ダイダラボッチの左腕 ×ファルマ ×XB-ADF 695 格無しさん 2011/07/18(月) 15 35 09.03 ID a+keYSQg [10/23回発言] まだ続き 地上壊滅戦闘の壁 ×THE GOD OF ANARISK ○勇者 ○アリシア・ラインフォード ×(株)きやのん 乗り物ではない ○翼襲祭 ○四季姉妹 ×大乃浜 巧 勝敗決定前に動く。攻撃されて負け ×あらゆる全てより速い成人男性 勝敗決定前に動く。素早さ差で負け ×ちょっとだけ速くなったクーガーの兄貴 勝敗決定前に動く。ファーストブリット負け ○四次元の成人男性 ×リトルボーイ ×ミジンコ神 ○ラバーソウル ×上は大水・下は大火事-another- ○しーたけ 椎茸ってことでいいかな ×宇宙カジキマグロ ○すべてが俺になる ○クロノブレイク ×アテナ ×ツァーリ・ボンバ ○毒ガス君 ○見守る君 ×黒崎一護 ×シャナ ×テイルズオブザワールド ハーフエルフがいる ○病原体S(仮) ○うしわかまる ×甲鱗のワーム ○谷上慶介 ○夢崎歌南子 ×ヴァイザードラゴン ○サドキング ×仮面ライダージャスティス エンペラーフォーム ○イチロー ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 697 格無しさん 2011/07/18(月) 17 05 50.71 ID a+keYSQg [11/23回発言] またナンテコッタ考察続き 光速戦闘の壁の下 ×魔人フェルプス ?ののワ ×完全体黒崎一護 ○カナオキ ○アルプスの達人 ×島破壊の壁 サイボーグっぽいのがいる ○Zマン ○クインベル ○緋弾のアリア ○愛生愛香 ○ヴェルオリ ×ニコニコ動画物語.wav カービィやてゐがいる ×マジャスティス ○レイ ×百目大王大軍団 ×レボルス8号 ×はんがーまうんてん ×ダムダムゾンゲルゲ ?111 ×ガール・ボーイ ×ステノ ×エウリュアレ ?ゼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーット ×大々怪獣ゴジラ ×イシュタル ○金(仮名) 698 格無しさん 2011/07/18(月) 17 06 22.76 ID a+keYSQg [12/23回発言] 亜光速反応広範囲攻撃の壁 ×ダークキリサキ ◆GlJDOSjJ1Y 手持ちポケモンがいる ○機動刑事リョウマ涼宮レナス・ハルギあんダグラス・カイエン弥勒こなた花子withアーチャーの腕 ○ざりがに ×ボッ夜叉ール=GTレッドマン ○烏丸与一 ×単純テンプレキラー ○シモン・ベルモンド ○メルモス ○橘あかり ○武藤カズキ ○スパイヤ ○1k1kM1M1 人かなぁ ×破壊するもの ○ラルカイル ×ラルΩグラド ×Revival H2S With Laser with Rapid Booster ×ガストリー ○財前教授の総回診です ○スポポスヌギエス・マルエマル ×単純テンプレキラーⅡ ×アナコンダ伯爵 ○マグネティック・ウィンド ×和田 ×ベルサリア ×グリムジョー・ジャガージャック 獣人かなぁ ○聖水将 白虎 ×メタルオオカブト ×第三の男 存在じゃないのはちょっと ×エノク ホムンクルス ×マグロン ○リーズ ○フレイ シモン~1k1kM1M1で6連勝 699 格無しさん 2011/07/18(月) 17 06 56.08 ID a+keYSQg [13/23回発言] 超音速反応広域攻撃の壁 ×Godslayer ×メタルオオカマキリ ×グレンアザレイ 旧テンプレ見る限り異世界人 ○WILD・Gun-Man with 獣 ×御子神みーザージータケル ×アルミゴーレム ○魔神豪鬼 ○実例提示用1 ×レボルス7号 ○近藤勇次/遠藤しずく ×リコ ○リン ×リス ?優等生 ×カケル ○栃木県真岡市荒町にお住まいの村田忠志さん(36) ○フォス=ソルブライト ×死神のキョウ ×ε ×久瀬鷹乃 ×レボルス6号 ×シーサーマン 身体が石っぽいので ×神崎冥 ○鋼鉄メイドさん ○スタンリー・イプキス ○霧崎 大計 ×生徒会長エヴァンジェ 異星人っぽいので ×メテュール 6連敗したのでまだ下がる orz 700 格無しさん 2011/07/18(月) 17 16 54.88 ID a+keYSQg [14/23回発言] 698 名前ミス 1k1kM1M1→10k10kM10M10 結果は変わらない 702 格無しさん 2011/07/18(月) 18 13 41.76 ID a+keYSQg [15/23回発言] またまたナンテコッタ考察続き 超音速即時発動の壁から下 ×七賢者 幽霊がいる ×巨大化魔王様 ○ラージュ ○ハーヴェー ×懐刃サブラグ ×オオオオオオスズメバチ ×チーム喰霊 霊獣がいる ○アスラン ○ジョセル ○メア ○PSK ○1k1k1k1k 人っぽい? ○1k1kM1M1 同上 ×ペタマン ×モアイマン 石っぽい ×エネル ×弱王 ×シルバー=マーガレット王妃 ×バリア鋼鉄飛行ミサイル&レーザー自己再生分裂ハニワ ×バリア鋼鉄飛行ミサイル&全方位レーザー自己再生分裂ハニワ ×バリア鋼鉄飛行ミサイル&レーザー自己再生ハニワ ×森角流inピンチベック ○マークパイソン ○時の刑 未来人は人でいいかな ○上条麻由美 ○無敵艦隊 ○レント ○キース=オルコット ×アイン ○ゴンさん ×鋼鉄飛行ミサイル&レーザー自己再生ハニワ ×飛行レーザー自己再生ハニワ ×鋼鉄飛行レーザー自己再生ハニワ ×ザ・人類滅亡995「惑星B史上最凶最悪の“生物”兵器軍団+α」 ○青い帽子の先祖(最終決戦時) 703 格無しさん 2011/07/18(月) 18 14 14.20 ID a+keYSQg [16/23回発言] 音速戦闘の壁 ○親部友子 ○ヴェルロス=ルーザス ×Z80 ○へんかまん ○結標淡希 ×ゼロゼロナンバーサイボーグ ○黒塚 永時 ×組曲『ニコニコ動画』 妖獣とかロボットがいる ○クィンタマイザー ○傭兵 ○ビル壊す人 ○夢守 ○ニトス=ジークフリード 死ぬ前だからOKかな ×A-001「ソリティル」 ○超能力者A ○遠藤倉之助 ×ソウルオブサマサ ?AM-000クロイゼル ○ダン・ヴォール ○天地ひつぎ@はやて×ブレード ○小早川美雷/毛利維磨/吉川加子 ○22スレ 555 ○ウンディーネ ○ハリカルン ○エギル=ガーナル/ジェイ=シェントア △露鵬&白露山 考察結果無効 ○素派鈴苦 704 格無しさん 2011/07/18(月) 18 14 45.96 ID a+keYSQg [17/23回発言] 達人即時発動の壁 ○寿司仙人 ○フロズ ×神(59歳) ○サク・ヒンメイ ×大田 なんだかよくわからないものなので ×ト狩 ○真野全能 ×Concept-X 6-1-1 ターンX最初期生産型 ×最強妄想キャラクター議論スレまとめサイト跡地の神 神っぽい ○深遠の剣の作者 ○633 ○管理人◆.WLV5u.ANQ ×普通の任意全能 ○べろべろばー 成人男性即時発動の壁 ○魔術師N.A △湊川恭一郎 敗北しない ○名人 △池田 敗北しない ×田中 ×アイスソード ○うんこマン ○キ○ゲ ×創造神 ○死刑執行人 ○おやっさん ×ウルフマン 改造人間 ○フランクリン・デラノ・ルーズベルト ○鈴科百合子 ○水樹奈々 ○三宮葉瑠菜 微妙だが本人は人間だろう ○葉山翠 ○魔法少女DEF ○碧(仮名) ○最強妄想キャラクター議論スレ住人 ×サイファ クローン人間 ○ニートくん ○ふたば管理人 フランクリン~最強妄想キャラクター議論スレ住人で8連勝したから終わったかと思ったけど、 下をざっと見たらソフィア~金正月で10連敗してるからそこより下だわ 705 格無しさん 2011/07/18(月) 21 15 14.41 ID a+keYSQg [18/23回発言] またまたまたナンテコッタ考察続き 機動兵器の壁下の金正月の下から ○織田with軍団 ○ヌシ様 ○坂本裕次郎 ×RX70式重箱 ○505 ×終・ゲッターライガー ×レベル「10m」 ○波田陽区 ×鴨肉鍋麺定食旨杉 ザカンヌ飯炊要塞 グゥグレカース ○ナチス第三帝国 ○ムサシ ○爆撃機 ×アッザム ○剣道部にいる先輩 ○坂田銀時 ○コンバット・ブルース ×ミスターマッコウ ×レベル「100m」 ×RITZ ○オジロワシ ○田中鈴木 ○ガウリイ=ガブリエフwithゴルンノヴァ ×わりと速く動く大きな落とし穴 ○村山斬華 ○戦車×1000台 軍隊の壁 ○レッド・H・クルス ×オルテガ=ジュウシマツ ×レボルス4号 ×include stdio.h int main(){printf("HELLO WORLD!\n");return 0;} 多分違うんじゃないかな ×レボルス3号 ○グロリアス ○クララ・フォレスト ○宮下あきら ×インフェリア畑 ○ダークマン ×ボルガス ×ガガズバン ○カタストマルド ×桃太郎 桃から生まれるのは人類ではないだろう ○ビルスウィンガー ×銀龍 ○ドラゴンフライ ○全長113mのアオウミガメ ×A-002「ソリティルα」 ○空飛べる奴 ×トーピード ×メカ進藤3号機 ×小右衛門火 ×ネムネム ○自由の女神 ○木兆 月 学 園 ?プルズムクン ○戦車 706 格無しさん 2011/07/18(月) 21 16 08.86 ID a+keYSQg [19/23回発言] ナンテコッタ続き 戦車の壁 ×鎌倉の大仏 ×トーハwithG.O.T. 人工生命体 ×ロケットマン ×グロブロス ○マスク・ド・メロンのメロメロメロン ○下着ドロ専門パトロール隊 ○全ての変態をつかさどる大いなる変態の王田中 ○ぱ ○人類 ○66億9107万人の武士 ○大日本雄闘虎祭り 女ではないだろう ?え ○ファステック360S ○つばめ ○ペルシャ猫×1000万匹 ×マホカンティア ○伊丹一成 ?びっちゃん ○雷鳥 ○はやぶさ ○ヘクター・柳・シコドリアック ○㍼ ○㍾ ○207系 ざっと見たがここから下では7連敗することはまずない 成人男性以下だと幽霊やドラゴンなどの架空生物相手でなければ負けないので 人類の壁以下で負けまくることもないだろう 戦車の壁直下の4連敗を取り戻せないのでその下 グロブロス>ナンテコッタ!パンナコッタ!>マスク・ド・メロンのメロメロメロン
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(二日目)12時14分 第一二学区。 周囲には高層ビルが立ち並び、四車線の交通が可能な交差点の真ん中に彼女はいた。四ツ角にはそれぞれ歩道橋があり、中心くり抜いた四角形になっている。高層ビルと歩道の間には植林が立ち並んでいる。 七天七刀が舞う。 甲高い音を立てて、コンクリートの地面が抉れていく。六本の鉄線は、常人の目には映らない程の音速を超えた斬撃となり、『魔神』を襲った。 その斬撃を、『魔神』は音速を超えた速度で回避する。 神裂火織の眼前に、『魔神』は歪んだ笑みを浮かべて現れた。 彼女は反応する間もなく、豊満な胸囲がある胸元に、握りしめられた拳を叩きこまれた。 「――――ッ、ぶごっォオ!」 強烈な衝撃を受けた神裂火織は、五メートルほど吹き飛ばされ、息を整えながら距離を取った。 神裂は意識が薄れつつも、刀を構え、敵から視線を外さない。左手で口元に滴る血をに拭うと、両手で刀を握った。 「うおおおっ!!」 バスタードソードを握りしめた牛深が、大声を張り上げて、『魔神』の頭上にある歩道橋から飛び降りた。 腕力に思い切り力を入れて、一〇〇センチを超す刀剣を、迷いなく『魔神』の頭部に振り下ろす。 だが、 ガキィイン!という音がアスファルトとの衝突によって引き起こされた。長身の男性は、我が目を疑った。眼前に迫っていた『魔神』が視界から消えたのだ。 そして、足が地面に着く前に、彼は『魔神』との再会を果たす。 『魔神』の強烈なキックが、中年男の右頬を的確に捉えた。 剣を振り下ろした反動で猫背になった長身の体は、顔だけ左に仰け反るような格好でアスファルトに着地する。『魔神』の蹴りで意識が跳びかけた男は、体の条件反射ですぐさま立ち上がるが、バスタードソードは手から離れていた。 男は、『魔神』と正面を向き合いながらも、中枢線を晒すような無防備な状態になっていた。 ズンッ!と『魔神』を起点とした半径三メートルほどの円が、アスファルトに亀裂を刻んだ。常人を逸した『掌逓』をくらった長身の男は、約10ほどメートル吹き飛んだ。 枝々が折れる音と共に、植林に身を突っ込んだ男には、既に意識は無かった。 カラン、カラン…と、空しい金属音と共に、バスタードソードはひび割れたアスファルトに落ちた。 『魔神』は足でそれを蹴って、バスタードソードを手にする。 ヒュン!という音がなる亜音速の剣筋は、後ろに迫っていた老人の斧の根本を切断した。 斧の刃の部分だけが、宙を舞った。 一瞬の出来事で呆気にとられた諫早の顔面に、重い右ストレートが直撃する。 意識を失い、膝を着いて項垂れる老人の体躯に、『魔神』は容赦なく腹部に強烈なキックを突き刺した。 『魔神』は放射線を描いて、空を舞う老体を見上げた。 この間、僅か一〇秒足らず。 30メートル程の『魔神』の背後で、ダンッ!と地面を踏みしめる音が聞こえた。 一陣の風と共に、神裂火織は『魔神』との距離を一瞬にしてゼロにした。 『聖痕(スティグマ)』を発動し、斬撃が『魔神』を捉えた。 神裂の魔力が一気に跳ね上がる。 『魔神』はそれをバスタードソードで受け止めた。 ドバァン!と聖人の人間離れした攻撃力が『魔神』の生身を襲った。アスファルトの亀裂はさらに増し、生じた爆風が破片を巻き上げた。 二つの刃は火花を散らせ、ギィィイン!と大きな金属音ともに聖人と魔神は交差した。 一〇メートルほど距離に神裂火織は降り立った。 空中で数回転した刃が、聖人の傍に落ちた。 『魔神』は手元にある剣を見た。 バスタードソードは根本から折れていた。 「……ふむ」 何の感慨もない表情で、『魔神』は折れた剣を見つめていた。 そして、剣として役目を終えた物を『魔神』は捨て去った。無機質な音が鳴り響く。 だが、それは『魔神』だけでは無かった。カランッという音が同時になった。 七天七刀が地面に落ちる。 「ぐぅッ…!」 神裂は膝を折り、肩から血を流していた。 この間、僅か〇,一秒足らず。 右腕に深い切り傷を負った神裂は、腕にチカラが入らず、刀を落としてしまった。 それだけはない。神裂の発動した『聖痕(スティグマ)』は、『魔神』の『幻想殺し(イマジンブレイカー)』によって強制的にキャンセルされてしまった。 水が噴き出している間欠泉に、いきなり蓋をされてしまったようなもので、神裂の魔力が暴走し、彼女の意識は朦朧としていた。 血が流れ落ちる右腕を無視して、左手で七天七刀を握り、立ち上がった。 こうして意識を保つだけで、彼女は精一杯だった。 その様子を見た『魔神』は呆れた口調を返した。 「『魔王』との余興で、右の肺を潰してしまってな。呼吸が少々苦しいのだ。その余を息一つ乱せないとは、貴様らに殺す価値も見出せぬぞ」 ゆっくりとした歩調で、『魔神』は彼女に近づいてくる。 (…私たちは、ただ…遊ばれている、だけなのですか…いくつもの戦場を駆け抜け、腕を上げてきたというのにっ…!) 天草式は、すでに戦闘不能に追い込まれていた。 『魔神』は右手に宿る『幻想殺し(イマジンブレイカー)』と、体術しか我々に使っていない。だが、それでも翻弄され続けた。 仲間たちは死んでいないが、意識が奪われて倒れている者が半数以上、他も何らかの傷を受け、万全の状態ではない。のらりくらりと策略や攻撃を回避され、確実に的確な一撃を叩き込まれていく。 連携は一〇分も経たずにズタズタにされた。 『魔神』と単体でやりあえる魔術師は聖人である神裂火織しかいない。 しかし、すでに彼女も手傷を負っており、次の攻撃で確実に戦闘不能にされる。 (私たちは…こんなものだったのですか?……私たちは…彼の…足元にすら…及ばなかったのですか?…) 「――――ってください…」 誰かの声が、神裂の耳に届いた。 それは『魔神』の耳にも聞こえたらしく、彼女に近づく足を止めた。 声がした方角を二人は見た。 神裂の四〇メートル程の視線の先には、『海軍用船上槍(フリウリスピア)』に体を預け、必死に立ち上がる少女の姿があった。 着ていた白のジャケットは、所々が破け、黒い汚れが付いている。破れているハーフジーンズはさらに傷みが広がり、彼女の素足は、膝の擦り傷の血で濡れている。 中に着込んでいるネットの黒シャツは破け、ピンク色のブラジャーと、白い素肌の胸が晒されていた。 五和は左手で、顔に付いた汚れと汗を拭い、敵を目視する。 『魔神』を睨みつける五和の眼光は鋭さを増していた。 大きな声が木霊した。 「当麻さんの体から、さっさと出て行ってください!!」 その殺気を感じ取った『魔神』は、何の感情もなく、彼女を見た。 五和の周囲には、数人の天草式のメンバーが倒れていた。 『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を構え、五和は破れた靴を脱ぎ去った。素足でアスファルトに立つ彼女は、大きな深呼吸をした後、言葉を紡いだ。 “Cuando los brillos de fuego, exigiré el agua.…El agua me rodea y me protegerá―――” (我が光り輝く炎を求める刻、我は凍てつく水を求めるだろう――) 神裂はゾッとした。 五和が唱え始めた魔術は、天草式のものではない。 彼女が単体として使う魔術だった。 「――五和ッ!」 神裂の叫びも、彼女には届かなかった。彼女の頭にあるのは、『魔神』ただ一人。 魔術の魔力を感じとった天草式メンバーの一人が、負傷している体を起して、叫んだ。 「五和ちゃんっ!」 “Cuando el agua me exige, exijo el agua!!” (我が凍てつく水を求める刻、凍てつく水は我を求める!) 五和の素足に『水』が巻きつき、水面を滑るがごとく、滑らかな動きで『魔神』に突進していった。 彼女の魔術と同時に、ヒュン!という疾風の攻撃が『魔神』を襲う。 七教七刃。 鋼糸を張り巡らせ、七方向から同時に攻撃するという、彼女が編みだしたオリジナルの技。 速度はますます加速し、五和はさらに言葉を紡いだ。 “Cuando el fuego me exige, exijo el fuego―――” (清らかなる炎が我を求める刻、我は炎を求め――) 両手で『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を一回転させ、上半身を大きく捻った。「突き」の姿勢をなし、氷の上を滑るような動きで、『魔神』との距離を一気に縮めた。 七教七刃は『魔神』を攻撃したが、七つの線撃は『魔神』の足元で消滅した。七教七刃が生じた風が、『魔神』の黒髪を揺らす。 “La llama de la purga pasa por usted!” (清らかなる炎は、全てを浄化する!) ボワッ!と『海軍用船上槍(フリウリスピア)』の矛に炎を纏った槍は、ついに射程距離範囲に入った。 五和は、全身の回転モーメントを注ぎ込んだ一撃を『魔神』の左胸に放つ。 バギンッ! 『魔神』の右手に『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を捉えられ、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』に、練りこまれた魔術の細工ごと、炎は打ち消された。 『魔神』はグイッと槍を翻し、五和のバランスを崩そうとした。 だが、既に彼女は『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を手放していた。 それだけではなかった。五和は『魔神』の視界から消え失せていた。 「っ!?」 『魔神』の目が初めて見開かれる。 そして、 “La llama de la purga pasa por usted!” (清らかなる炎は、全てを浄化する!) 五和は大声で、魔術を唱える。 炎を纏ったナイフを手に、五和は『魔神』の背後に回っていた。素早い動きで身を一回転させ、背中に隠し持っていたナイフを左手で握り、押し込むことを前提とした突きで、右手を柄に添える。 七天七刃と『海軍用船上槍(フリウリスピア)』の二重のフェイク。 完全に『魔神』の後ろを取った五和は、咆哮した。 腹の底から、絶叫する。 「当麻さんから、出て行けぇぇえエエッ!!」 掠れた彼女の声が、『魔神』の耳に届く。 五和は、上条当麻を愛していた。 一目惚れだった。 その恋は、内気な彼女を突き動かしてきた。昔も、そして今も。彼の力になりたいと願い、彼の為に強くなりたいと願い、人に見えない努力を積み重ねてきた。 「浄化の炎」は、邪悪なものを断ち切る魔術。 『魔神』は一瞬で身を翻し、彼女に振りかえった。 襲いかかる五和を見て、『魔神』は心の底から笑った。 炎を纏ったナイフは直進した。 ドスッ! という音が鳴り、五和のナイフは『魔神』の左胸に突き刺さった。 鮮血が顔に飛び散り、五和は驚愕した。 「―――えっ?!」 決死の手段だったとはいえ、自分の攻撃が当たるとは思っていなかった。 水を使う魔術は、かつて対峙したアックアの魔術を見よう見まねで編みだしたものであり、火の魔術はその術式の色彩を「赤」に変えたものである。 短剣から流れ落ちる『魔神』の血を見て、五和の喉は冷えあがった。 それは人間と同じ、赤い血。 人格は違うとはいえ、自分が愛する男の身体を傷つけたのだ。『魔神』の白いYシャツに、赤い血が徐々に広がっていく。 身を焦がしていた敵意は一瞬で消え去り、五和は凍りついた。肉を突き破った生々しい感覚と罪悪感から、身を引こうとした瞬間、 『魔神』は左手で、ドガッ!と五和の頭部を鷲掴みにした。 「うぐっ?!」 彼女は、軽い脳震盪に襲われた。 ナイフは衝撃で引き抜かれ、地に落ちる。 五和の意識が徐々にはっきりしてくる。 そして、眼前には愛しい男の顔が迫っていた。 「…良い目だ。気に入った」 『魔神』が微笑みを浮かべて、五和の顔を覗き込んでいた。 顔は、意中の男性とはいえ、精神はドラゴンに乗っ取られている。 恐怖に心を掬われた五和は、 「ッ!離せ!」 と、蹴りを叩き込もうとしたが、『魔神』右腕が腰に手を回され、胸から下の身体が密着した状態となって、五和の動きが封じられた。 五和は、『魔神』に抱きしめられていた。 彼女と『魔神』の顔の間は数センチの距離で、彼女の吐息が『魔神』の顔に当たるほど、接近していた。 五和はさらに驚く。 意中の男性の顔が、目の前にあるのだ。 戦闘中だというのに、五和の冷静な殺気は失われ、『魔神』は、不敵な笑顔を浮かべたまま告げた。 上条当麻には似つかわしくない、邪悪な笑顔と甘い囁きで。 「余の『僕(しもべ)』になれ。五和」 「――んッ?!」 五和の唇は唐突に奪われた。 熱い感覚が、彼女の口内にねじ込まれた。 ネチュ、という卑猥な水音が五和の思考を奪う。 乾いた唇を潤す、温かいキス。 右腕で彼女の身体は抱きしめられ、左手は彼女の顎を持ちあげ、顔を固定されていた。 五和はパニックに陥る。 彼女はキスをされている。 愛しい男の姿をした『魔神』に。 彼女はファーストキスは、唐突に奪われた。それも恋焦がれた男性の唇に奪われて、予期せぬ形で成しえてしまった。 奪われたのは彼女の唇だけではなく、口内まで蹂躙された。 クチャァ…と、粘着ある唾液を引き、二人の唇は離れた。 茫然自失としている五和の耳に、『魔神』の声が囁いた。 「上条当麻はお前と違う女を心底愛している。そなたに振り向くことなど、一度たりとも無い。そなたの一途な恋心が実を結ぶことなど、決して無いのだ」 「―――――――――――――――――――――――――――――――――――――え?」 五和は、凍りついた。 そして、目の前が真っ暗になった。 見たこともない風景が映っていた。 自分と上条当麻が仲睦まじく、過ごしていた。 天草式の皆と、笑い合っている。 自分の手と上条当麻の手は指をからめ合って、繋がれていた。 一緒に映画館に出かけたり、 一緒にレストランに出かけたり、 皆に隠れてキスしたり、 二人で夜をベッドの上で過ごしたり、 他の女の子に好かれる上条当麻に嫉妬したり、 天草式のメンバーから二人の熱愛ぶりを冷やかされたり、 恋人となった上条当麻との日々が、目の前にあった。 それは自分が望んだ現実であり、その光景に心が満たされる。 しかし、その幻は一瞬で崩れ去った。 気づけば、五和は暗闇に一人佇んでいた。 (ここは…どこ?) 一筋の光があった。愛しい男の背を照らしていた。 あのツンツンとした髪型は、一日たりとも忘れたことは無い。 「!当麻さ…」 彼女の声はそこで途切れた。 周囲が徐々に明るくなるにつれて、彼が一人ではないことがわかった。 当麻の傍に他の女がいた。 他の女が手をつないでいた。 手を取り合いながら、彼女は当麻に微笑みかける。 彼も彼女に微笑みかける。 彼の笑顔は、自分と一緒にいた時よりも輝いて見えた。 なぜ、隣にいるのは自分ではない? こんなにも好きなのに。 誰よりも好きなのに。 彼の為に、誰よりも努力してきたのに。 彼の為に、可愛くなったのに。 彼の為だけに、尽くしてきたのに。 なんで、自分に振り向いてくれないのか。 五和は、叫んだ。 「…い、……いやああああああああ!!」 「―――――――――――――――――――――っ…―――あっ……」 気づけば、『上条当麻(ドラゴン)』は眼前にいた。 自分の瞳は、涙に濡れていた。 「それはお主が望んだ幻想。だが、それは有り得なかった現実ではない。お主と上条当麻が結ばれる運命は、確かに『在』ったのだ」 五和にはそれが、分かった。 先ほどのビジョンが真実であることが理解できた。 この世に「並行世界」というIFがあれば、自分と上条当麻が結ばれ、愛を語り合えた未来があったことは確かだった。 あのキスの感覚、抱擁された時の感覚。 愛の温もり。 芯から蕩けるような幸福の感情。 在ったことなのだ。 自分が、もうちょっと手を伸ばしていたなら、 もっと積極的に接していれば、 上条当麻と少しでも長く傍にいれば、 彼は私を見てくれた。 愛してくれた。 「……あ、ああ…ああ…あ、あああーっ……」 涙が止まらない。 感情が制御できない。 上条当麻が、御坂美琴を選んだことを知った時、自分は諦めると思ったのに。 あの時、彼を慕う人たちと一緒に思いっきり泣いたのに。 この涙は、まだ枯れていなかった。 彼女の涙を、『魔神』はそっと拭った。 愛しい男の顔が眼前にある。そして、甘い声が彼女の耳に囁かれた。 「『余』はお前を愛してやる。この身に抱かれることを光栄に思え」 もう一度、『魔神』は五和に唇を重ねた。 舌を入れ、彼女の口を再び蹂躙する。熱い感情が五和に湧き上がり、脳内を揺らすほど刺激する。 涙はそれでも止まらなかった。 だが、徐々に冷え切ったに生ぬるい温度が満たされていく。 何度も、彼女に濃厚なキスが襲ってくる。それを成すがままに五和は受けいれていた。 熱い。 温かい。 …欲しい。 手に入らなった愛情が欲しい。 彼女は、『魔神』の甘美な囁きに耳を傾けてしまった。 五和は自らの意思で、『魔神』の舌に、自分の舌を絡めた。 神裂火織は眼前で起こっている現象に絶句していた。 五和は『魔神』と唇を貪り合っていた。 だが、彼女が注目しているのはそれではない。 『魔神』の右肩から生えている巨大な『何か』だ。翼のような、腕のような…このようのものとは思えない、不思議な物質だった。 四本の長い指先のような先端から、一本の毛糸のようなものが出ており、それが五和の頭に繋がっていた。 五和は『魔神』に抱きしめられて、その異様な物体が見えていないだろう。 神裂火織は『それ』を『識』っていた。 この世全ての万物を操り、変換し、願望通りに物体を作りかえる神の領域の力を持つ腕。 かつて『神の右席』の『右方のフィアンマ』が所有していた、『ドラゴン』の一部。 『竜王の鉤爪(ドラゴンクロー)』。 あの腕のせいで、『禁書目録(インデックス)』や自分たちがどのような被害をこうむったか、神裂の脳裏にまざまざと蘇った。 その事件は、「科学」と「魔術」との戦争の芽となり、「ドラゴン」が覚醒を始めることとなる事件だった。 彼女は力一杯に歯を食いしばり、唇を噛み切ってしまった。 「ドラゴンッ!!貴様、何をしているッ!!五和から離れろォォおおお!!!」 七天七刀を握り締め、神裂火織は何の考えもなしに突進した。 アスファルトは聖人の脚力で蹴り砕かれた。『聖痕(スティグマ)』を発動し、魔力を爆発させた。 石柱すら一刀両断する刃は、『魔神』を捉え、右腕の傷から血が飛び散ることも恐れず、両手で刀を握り、『竜王の鉤爪(ドラゴンクロー)』の一指を斬り落とした。 『魔神』は五和から体を離すと、常人離れした脚力で跳び上がり、歩道橋の手すりに足を止めた。 斬り落とされた指と五和の頭に繋がっていた糸は霧散し、『魔神』の右肩から生え出ていた『竜王の鉤爪(ドラゴンクロー)』はゴキゴキという音と共に、『魔神』の身体に潜り込み、その姿を消した。 神裂の腕に、五和は倒れこんだ。 傍には、術式が打ち消されたナイフと『海軍用船上槍(フリウリスピア)』が転がっている。 神裂は射殺しかねない視線で、『魔神』を睨みつける。 「ドラゴンッ!!五和に何をしたあああああああああ?!」 左手で七天七刀を振りかざし、太陽を背に立っている『魔神』に吼えた。 Yシャツの左胸あたりが血で赤く染まっており、『魔神』は唇をそっと舌で舐める。 不敵な笑顔を取りつくろい、神裂火織の神経を逆なでする口調で、 「何を言っている?貴様も見ていたであろう?余は、五和を余のモノにすると決めただけだ」 「ふざけるなっ!お前はただの下種だっ!神を名乗る資格も無い!」 「ふはははははっ!余は神を殺すための神だ。それ以外の義務は無い。人を殺そうが犯そうが蹂躙しようが所有しようが、余の気まぐれだ。余はその人間が気に入った。それだけだぞ?聖人よ」 神裂火織の頭は激怒で沸騰した。 『竜王(ドラゴン)』は神でも、例外中の例外であり、神を殺す権限と能力を与えられている『怪物(カイブツ)』である。 人には災いや破壊を齎す神でもあるが、それは邪悪なものにしか適応されない。偉人を導き、絶大な力を宿し、世に平定を齎す象徴ともなる神でもあるのだ。 だが、強すぎるがために人に畏怖され、そして、肉体をバラバラにされ、人間に封印された。 よって、人間という『穢れ』と『強欲』を知った『竜王(ドラゴン)』は、ただのカイブツに成り果てていた。 その原因が人間であり、人間はその罪を忘れて、ただ『竜王(ドラゴン)』を恐れていたのだ。真に罪深き者は人間である。 だが、神裂火織は『識』らない。 『魔神』は怒りに身を焦がす聖人を見据え、笑いながら、 「聖人よ。貴様は何か勘違いをしていないか?」 「ッ!!どういうことだ?!」 『魔神』の言葉に嫌悪感すら覚える彼女に、冷静な思考はとうに失われている。 心にあるのは、『魔神』に対する憎悪と、仲間を想う情のみだ。 (ちっくしょうッ!これ以上仲間を失ってたまるか!建宮も、対馬も、香焼も死なせて、私はッ!皆を守るためにここにいるのにっ!私の為に天草式があるんじゃない!天草式のために私がいるんです!) 神裂は自分の弱さと激情に駆られ、瞳には涙すら貯めていた。 『魔神』は顔を歪ませる神裂を笑いながら見つめ、 告げた。 「五和は、自ら余のモノになることを受け入れたのだぞ?」 ドスッ… 鈍い音が響いた。 赤い血の斑点が、アスファルトを濡らし始めた。 数秒、神裂は反応が遅れた。 「か――――はっ…」 彼女は、目の前の現実が受け入れらず、途切れ途切れに声を吐いた。 なぜなら、 彼女の腹に、 五和が『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を突き刺さしていたからだ。 喉から込み上げた血を手で抑えながら、神裂は呟く。 「……五、和?………何…をっ?…」 「なに、余に籠絡されただけのことだ」 『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を神裂の腹部から引き抜いた五和は、立ち上がって無機質な瞳で彼女を見つめた。 大量の血が流れ出る腹部を抑え、神裂火織はアスファルトの上をのたうった。 「きゃあああああああああああああああああああ!!」 「プ、『女教皇(プリエステス)』様ぁああ!」 「五和ぁあ!お、お前何をッ?!」 他の天草式十字凄教のメンバーはその光景に目を疑った。 ある者は悲鳴を上げ、またある者は言葉を失ったまま、茫然としているだけだった。 『魔神』は高らかに声を上げる。 「ふはははははははははははっ!良い!実に素晴らしい!五和!なかなかに愉快な景色ぞ!誇るがよい!」 ぺたぺた、と五和は素足でアスファルトの上を歩き、『魔神』が立っている歩道橋の下まで近寄った。彼女は『海軍用船上槍(フリウリスピア)』を捨て、『魔神』を見上げた。 「ハイ…当麻、様」 無感情な五和の返答は、『魔神』をさらに悦ばせた。 「ふはっはっはっ!意識を嫉妬と欲望に流されながらもそれでもなお、上条当麻に恋焦がれるか!なんとも色欲に素直な人間か!だがそれで良い。それこそ人間のあるべき姿だ。気に入った! これは神の加護ぞ!心して身に受けるがよい!」 『魔神』の背中から白の翼が発現する。4メートルほどの大きな片翼が、五和の体を覆い尽くした。 翼の形をした『何か』は、外形を崩し、白い液体のような粘着性を持ったモノへと変貌した。グチャグチャと音を立てながら、五和を包み込んでいく。 フワリと、その『何か』地面から浮き上がり、『魔神』と同じ高さまでになると上昇を止めた。ボタボタと白い液体が垂れ落ちるが、みるみる硬化が始まり、楕円の繭のようなものが形成された。 全長は三メートルをで、幅は二メートルほどある。 歩道橋の手すりから『魔神』は離れ、ゆっくりと浮遊し、白い繭に近づいた。そして、『魔神』は右手を触れる。 パリンッ。 ガラスが割れたような音が鳴り、『魔神』の『幻想殺し(イマジンブレイカー)』が反応した。 白の繭に亀裂が走り、その隙間から強烈な光が漏れだした。 辺りは眩い光に包まれた。 太陽の光を浴びた羽が舞い降りる。 天草式十字凄教のメンバーは奇怪な現象に目を疑った。 「なんだ?…これ」 周囲が光に包まれ、五和や神裂火織の様子は分からない。ただ、無数の羽のような白い物体が空から降り注いでいることが分かった。傷ついた仲間に手を貸している者が多くいる中、一人がその羽のような物体を掴もうとして、 「熱っ?!これ、ただの羽じゃないぞ?!」 ジュウッ、と音を立てて掌に火傷を負った。 他の天草式のメンバーも被害を受けて、急ぎ早に物陰に避難した。 羽のような物体は、人間や植物には被害を及ぼすが、アスファルトや鉄で出来た信号や歩道橋には全く変化が見られなかった。まるで雪が解けるように霧散していく。その神秘的な光景に目を奪われつつ、天草式十字凄教のメンバーは『魔神』の方角に目をやった。彼は言葉を失った。 天使。 左胸のあたりを赤く血で濡らしたワイシャツを着て、両手を黒ズボンのポケットに入れている一人の『魔神』と、同じ高さに浮上している『天使』がいた。 白のローブを身に纏い、金色のラインが入った純白の甲冑を着ていた。銀色の金属ブーツが光沢を発していた。無機質な紫色の瞳を宿し、紫色の髪を靡かせている。 背中には大きい白の翼が生えていた。 天草式十字凄教のメンバーは息を飲んだ。 「………五、和?」 ガチャン!と白い繭は地面に落ちて、割れた。 空に浮かび、繭から生まれた『天使』は五和の容姿をした少女だった。 二重瞼が特徴的な瞳に、肩にかかる長さのショートヘアーをした容姿は、五和そのものだ。だが、彼女の表情に、感情は宿っていない。 『天使』は右腕を水平に突きだした。 彼女の周囲に散乱していた羽が急速に集まり、純白の槍を形成する。 少女の全身の二倍ほどある翼が動き出し、槍を天草式の人々に入る方角に向けた。 空気が戦慄する。 一帯を覆い尽くしている羽が、一斉に天草式のメンバーに襲いかかった。 「―――――――ッ!!?」 吹雪のように降り注ぐ白の無数の羽。 咄嗟に武器で身を防ごうとするが、間に合わない。 生物の肉体のみを焼き尽くす羽は容赦なく、彼らに向かっていった。 それは彼女も例外では無い。 交差点の中心で倒れていた神裂火織は、穴が開いた腹部を抑え、仰向けにその光景を見ていた。彼女は朝日に照らされる『天使』と『魔神』を見つめ、茫然としたまま死を悟った。
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とりあえず上琴、一方通行、騎士団長、フィアンマ、トライアングルカップルは急いでその場から離脱、第七学区のとある公園に来ていた。 一方通行とフィアンマの戦いの現場に居たら言い逃れが出来ないとの騎士団長の賢明な判断によるものだ。 「ここまで来れば大丈夫だな。……それにしてもだ、やり過ぎだ二人とも」 「フン、騎士派のリーダーともあろう男が小さいことだ。俺様のようにあだっ! 何をする、俺様のライバル当麻よ」 「黙れバカ。俺のライバルになろうってんならな、少しは周りの配慮を考えろ!」 「何を言う。ライバルとは常に自分のことと倒すべき相手のことを優先するもの。他の配慮など後回しだ。ゆえに見える世界もぐおっ!」 傲慢を絵に描いたような反省の色を見せない当麻は彼の体に右手で触れながら、幾度と無く拳骨を振り下ろす。 一方通行はフィアンマと違い、それなりに反省しているのか大人しくしていた、あくまでそれなりに。 「おい腐れトウガラシ。てめェとの決着はまだ付いてねェことを忘れンじゃねェぞ。後で必ず殺してやっからよォ!」 「それは俺様の台詞だ、セロリっ娘。貴様を俺様の右で捻じ伏せ、叩き潰し、そして完膚なきまでに殺してやる」 行動こそ起こさないものの、睨み合う一方通行とフィアンマに二人の気付いていない真実を真昼が容赦なく告げる。 「つーかお前らさ、殺意ゼロで殺すとか言っても説得力ねーぞ。気付いてねーかも知れねーけどお前ら、お互いのこと認め合ってんだからよ」 真昼が見てる一方通行とフィアンマが互いに向けてる感情のベクトル、それは相手の力量を讃え、認めているいわば好意的な友情を表すものだった。 フィアンマは真昼の言っていることを少し考え、納得した風だが一方通行は素直じゃないので認めていなかった。 「ふむ、確かに俺様相手にここまでやれたからな。それなりに認めてやっても不思議は無いということか。俺様のライバル候補に名を連ねておくとしよう」 「ちょっと待てェ! なンで俺があンな腐れトウガラシ相手に友情感じてンだァ! てめェの目は節穴ですかァ!」 「事実は事実だ。俺の見えてる感情のベクトルに嘘はつけねーぞ。本当はアクセラ、お前だってあの赤い奴のことは強いって認めてんだろ?」 一方通行もフィアンマ同様、彼の戦闘能力は認めていたが素直じゃないのでまだ認める気にはなれなかったで、真昼から視線を逸らすことで誤魔化すことに。 目の前の学園都市最強の素直じゃない態度に呆れる真昼だが、一方通行に胸倉を掴まれてることに気付くと注意を促す。 「ま、認めたくないならそれでいいけどあくまで本心だってこと忘れるなよ。それと俺を掴んでる手、離したほうがいいぞ」 一方通行は真昼の言ってる注意が理解出来なかったが突如聞こえてきた“ドゴンッ!!”という大きな音のした方を見やり、納得した。 それは真昼に突っかかった一方通行に軽いやきもちを覚えた真夜が地面を踏み砕いた音だった。 「あ、ゴメン。ちょっと力が入っちゃった。一方通行、悪いけど真昼さんから離れてくれるか?」 「お、おゥ……」 真夜の目が一ミクロンも笑っていない笑顔と彼らしからぬ怒気に一方通行は柄にも無く怯え、慌てて真昼から手を離した。 真昼が真夜にギュッと抱きつくことで真夜の怒りは鎮静、いつもの真夜の雰囲気に戻ったのだった。 「さて、アクセラ君とフィアンマ。二人は上条当麻のライバル、ひいては一番の友達だと思っているな?」 「「当然」」 「なら場所を変えて思いっきり戦うといい、上条当麻への挑戦権を賭けて。第二学区の兵器試験場とやらを使えるように手配は済んでいる」 騎士団長の提案をあっさり呑んだのは一方通行とフィアンマ、猛反対したのは巻き込まれた当麻だった(フィアンマから手を離して)。 当麻に事情を説明する為に騎士団長は当麻に小声で誰にも聞こえないように話し合う。 「どーゆーことだよ! あの二人のうちの一人と戦えって俺に死ねって言ってるのか!」 「心配するな。あの二人が戦えばどちらも無事では済まない、上手くいけば共倒れだ。仮にどちらかが戦えても私が気絶させる。弱ってる彼らなら問題は無い」 「……騎士団長、あんた酷ぇな」 当麻に酷いと言われた騎士団長は少し傷付いたが、それでも当麻が納得してくれた風なので安心した。 言うまでも無いがこの作戦の立案者は土御門で騎士団長に兵器試験場まで秘密にしてくれと頼んでいたのだが、理由は驚かせたいだけだったりする。 早速、兵器試験場に向かおうとしたがフィアンマがとんでもないワガママを言ってのける。 「この記念すべき戦いに観客が少しは居ないと盛り上がりに欠けるな。そこの三人の一般人、お前達も来い。後はそうだな、教会に居た連中も呼べ」 「何を言ってるんだフィアンマ! 彼らは私達の事情を知らない一般人だぞ! それを勝手な」 「俺様が穏便に済ませてやろうと言っているのだ、融通を利かせろ。場所を選ばず、ここで暴れてもいいのなら話は別だがな」 フィアンマの嘘偽り無い言葉に騎士団長は心底悩むが、そこへ真夜が進言する。 「俺達のことは気にしないで下さい。あなた達の、上条達の事情を進んで知ろうと思っていませんから。話したくないならそれでいいですよ」 「そうだぜオッサン。少なくとも真夜は嘘は言ってねーし、俺も赤音も同意見だ。教えたくなったら聞く、そうだろ?」 「うんうん♪ あの赤い人もあなたのことも能力者じゃないけど凄い人って思う程度ですから」 普通は魔術の存在を知ったら進んで聞きたがる者が殆どなので、トライアングルカップルの反応に面食らう騎士団長。 騎士団長は当麻の方を見て、彼が頷いたことを受けて納得し、三人の同行を許可することに。 「ねえ当麻、本当にいいの?」 「いいんじゃないか? 三人がああ言ってるんだから」 美琴の心配をよそに当麻はトライアングルカップルが嘘をつかない人間だと知っているので全く気にしていなかった。 こうして一行は兵器試験場へと向かうことになり、その際に騎士団長は教会にいるキャーリサにフィアンマの要求を伝えた後、何故か胃薬を買いに行くのだった。 その頃、兵器試験場ではタキシード姿の土御門とバニーガール姿の月夜の二人がノリノリで司会進行のリハーサルに励んでいた。 「うふふふふふ………」 「にゃはははは………」 「うふふふふふ」 「うふふふふふーい!!」 「にゃははははーい!!」 二人はそんな格好をしながら笑っていた。何故かと言うと…… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「カメラ?」 「そうだぜい!!アクセラとフィアンマの激戦をカメラに収める!!これを一端覧祭で売れば大儲け!! 更に更に、カミやんは『学園都市最強を倒した男』として認識されてるし、どちらが勝ってもお客さんは文句を言わないんだぜい!! つーか激戦を見られれば、誰だっていいんだぜい!!たとくに外の人間とかにゃー!!」 「……でもそのフィアンマって人はどう説明するの?」 「にゃー、フィアンマはローマ正教の能力者って事にすればいいんだぜい!!」 「成る程、確か学園都市はそんなこといってたよね!!」 「これで俺達ゃ年がら年中遊び放題だにゃー!!」 「さすが元春!!いやっほー!!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ …………友を人に売ったひどい計画だった。(もちろん上条達にも報酬が渡るが……) そんな笑っているところにご一行がやって来た。 「……おい、まず色々と突っ込むところがあるぞ土御門」 「なんぜよ井ノ原弟?」 「なんだその格好!!そしてなぜ白雪もバニーガールやってんだ!!」 上条がすぐさま突っ込むが二人は不思議そうに首を傾ける。 「いや、ただの司会だけどそれがどうかしたのかにゃー?」 「その方がよっぽどおかしいわ!!それになんでバニーが白なんだ!!バニーは赤だろ!!」 なぜそっちに話が行くんだと、女たちは心の中で突っ込むが、男たちの目(一方通行、フィアンマ、騎士団長、真夜)が光る。 「ナニふざけた事言ってンですかァ?バニーは黒だろうォが」 「俺様は赤に賛同する!!いかにも大人のいけない香りがするからだ!!」 「大人のバニーには確かに興味がある………。だが赤はいただけない!!大人のバニーは黒だろう!!」 「……俺はその前に足に着目する、バニーは網タイツだ!!」 それにすかさず土御門が反論を開始する。 「テメら何言ってやがる!!バニーは純白の白!!なぜそれがわからんのだ!! それにアクセラ!!ロリコンのくせに何で黒なんだにゃー!!ロリには白だッッッ!! そして井ノ原!!網タイツなんてありえねーにゃ!!そこはニーソだろう!!」 「ロリコンじゃねェ!!だがロリにあえて黒にするのがいいンだォがッッッ!!テメェにはナゼそンなことがわからねェんだ!!」 「はぁ!!ニーソとかありえないだろ!!そこは黒のタイツだろ!?」 バニー大論議の中、バニーこそ神のあの男がやってくる。 「浜面仕上!!ここに参上!!」 「ちょっと待て!!お前滝壺と麦野って女に連行されなかったか!?」 「はっ!!高額のアルバイトを土御門から誘われたから来ただけのこと!!それにバニーは白だッッッ!!」 「にゃー!!浜面!!よくいtt」 「「「「お前らは何の話をしとるんじゃ!!」」」」 いい加減我慢できなかった女たち(美琴、白雪、真昼、赤音)が男たちに厚い拳をかました。 女性陣に殴られて自分を取り戻した男達、その中でフィアンマが兵器試験場を面白そうに眺める。 「ほほぉ、ここが俺様と当麻の友情ストーリーの始まりとなる場所か」 「言ってろ腐れトウガラシ。てめェは上条とは戦えねェ、俺に負けるンだからなァ。指を咥えて上条と俺のバトルを眺めてろ」 兵器試験場に着く前から一方通行とフィアンマはこんな感じで、他の面々は最初は楽しんでいたが途中で呆れ始めていた。 「ここが兵器の実験をする場とは聞いても、あの二人の能力は兵器の範疇を超えてるからな……。審判をする私も少し不安になってきた……」 「大丈夫だって騎士団長! アクセラだろうとフィアンマだろうと俺は絶対に負けないからさ! 美琴という女神がついてる俺は無敵だぜ!」 「その通りですよ! 当麻がいれば何も問題はありません! 私の旦那様は世界で一番強いんですから♪」 (いや、そうゆうことを言ってるわけでは……。うっ、胃が痛くなってきた) 自分や兵器試験場の心配を履き違えた自信を惚気に乗せる上琴に騎士団長は胃に穴が開きそうな思いだった。 そんな悩める大人を心配するのはこの中で誰よりも人を気遣う真夜がミネラルウォータを差し出した。 「だ、大丈夫ですか? これでまた胃薬を飲んで下さい。少しは楽になるでしょうから」 「済まないな少年。初対面の私をここまで何度も労ってくれて」 「困った時はお互い様ですから。それと少年は止めてください、真夜でいいですから。えっと」 「私のことは上条当麻が呼んでるように騎士団長で構わんよ、真夜(……スカウトしようか?)」 今日、おそらく初めて触れる人の優しさに騎士団長は真夜を騎士団に勧誘しようか少し迷っていた。 真夜の恋人の真昼と赤音はというと、土白が妙な格好をしていることにようやく食いついていた。 「月夜ちゃん、可愛いバニーさんやってるから記念に撮っておこうっと♪」 「土御門もお笑い芸人みたいな格好してんなー、面白そうだから俺も撮るか」 真昼と赤音が携帯で自分達の姿を撮っていることに気付いた土白が慌てて当麻の所へと駆け寄る。 「どーゆーことぜよカミやん! 何であの三人が一緒なんだにゃー!」 「そうだよ上条くん! 赤音ちゃんにこんな恥ずかしい姿見られるなんて心の準備出来てなかったんだよ!」 「五月蝿いぞお前ら。あの一般人は俺様が招待した客だ、反論は認めんぞ。俺様と当麻の友情ストーリーの始まりの目撃者は多い方がいいからな」 魔術の事情を知らないトライアングルカップルにようやく気付いた土御門、彼が金儲けに目がくらんでいるいい証拠である。 当麻の代わりに答えたフィアンマに言い募ろうとした土白だったが、彼の威圧的な視線に押し黙ってしまう。 そこへ当麻と騎士団長からフォローが入る。 「あの三人なら大丈夫だぜ、土御門。俺達の事情を知る気は全く無いからさ」 「上条当麻の言う通りだ二人とも。特に真夜は信頼出来る、何といっても私をただ一人気遣ってくれたからな」 信用できる二人の言葉に土白は納得したが、自分達の格好に突っ込んでくれないのは少し寂しかったりする。 役者が揃った土白は早速司会進行を始めようかと思うが、ワガママが服を着て歩いてるフィアンマから待ったが掛かる。 「何を勝手に始めようとしてる? 俺様の為の観衆がまだ来ていないではないか。来なければ俺様は好き勝手やらせてもらう。初春という子供が来なくてもだがな」 性格はお茶目になっても実力は化け物すら可愛く思えるフィアンマの言葉に土御門が逆らえるはずもなく、素直に彼の言う観衆達を待つことに。 その中で初春の名前を指定した意図が掴めない土御門だが、彼女がフィアンマに恐怖を抱きつつも気丈に接した事実を知らないので観衆達が来るまで頭を悩ませるのだった。 その頃、第二学区へ向けてキャーリサを先頭……とはいかず唯一兵器試験場を知ってる初春の案内で教会に居たメンバー全員が向かっている最中だった。 「飾利、大丈夫ですか?」 「あぅ、はい、大丈夫ですよ、はい~」 「……いえ、全く大丈夫じゃないですよ飾利!!」 正直初春は全くフィアンマが怖かった。今までの臆病な自分は捨てたと思ったのだが克服できていなかったらしい。 「飾利、フィアンマを恐れているのは恥じることではありません。むしろあの者に普通に接しられていられるのが化け物です」 「神裂、それは上条当麻のことかい?あいつならまた会っても『よお、久しぶりだな』とでも言いそうなんだけどね」 「確かにそうだな、まああんな化け物をぶっ飛ばした時点で人間じゃないだろ」 「それは確かにそーなの、あいつは体とか色々異常だし。もうぶっとんでいるの」 うわー、お兄ちゃんの扱い酷いなー。と思いつつ、自分もそう思っているので反論はしなかった初春なのだった。 「……おいちょっと待て土御門、これは色々となんだ」 「何って、カメラのセットとか色々ぜよ」 「なんだよカメラって!!そしてこのセットはひどいぞ!!」 「何言ってるぜよ!!カミやんには最高の環境を用意したつもりだにゃー!!」 「その環境が問題だろうが!!」 上条はセットの玉座に座っていた。ちなみに一方通行とフィアンマは玉座の下に、浜面はカメラをまわしている。(その他は観客席に座っている) 「だから何でこんなところに座ってんだよ!!」 「いや、『第一回 世界最強決定戦!!上条当麻に挑戦しよう』の撮影のセットだにゃー」 「何それ!!なんで世界最強決定戦で、そして俺に挑戦するんだよ!!」 「それは簡単……派手なアクションと、金がほしいからだ!!」 「理由になってねえよ!!」 上条のこめかみでプツンという音がした。 少なくとも玉座の下にいた二人には聞こえた。 二人は肝を冷やした。 上条が言う。 「なあ、俺が玉座で二人下ってことは俺の言う事何でも聞くんだよなあ?」 「な、内容にもよるけどよォ」「ま、まあ内容にもよるな。」 もどる二人。 そして上条のいった内容は。 「土御門の幻想、もとい撮影道具をすべてぶっ壊せ!」 二人は即答する。 「「イエッサー!!!」」 「にゃーっ!!!!!!!!!」 恐怖とそして自分たちも壊したかったためもあろう、二人は初めて手を組んで機材を破壊しにかかる。 ちなみに土御門頼みの綱の月夜は現在赤音たちに見られるのは恥ずかしいという事で更衣室で普通の服に着替え中。 すなわち、魔術と科学の際教による破壊を止める者は一人もおらず。 「カミやん!!その玉座は最強という証で!!二人は手下じゃなくて挑戦者って設定だから!! ねー!!ギャラ弾むから言うこと聞いて!!」 「ギャラ弾もうが玉弾もうがこっちには関係ねえんだよ!!」 土御門はしょうがなく、最後の切り札を使う。 「……百万」 「ん?」 「ギャラ百万円だにゃー!!」 上条の目が…………光った。 「その話乗った!!」 「「乗るのかよ!?」」 「お二人さんにもお金は弾むぜい!!」 二人の損得勘定は一秒もかからず、答えは決まっていた。 「「乗った!!」」 「にゃー!!これで決定!!」 そこで、セットを壊している光景をもカメラに収めていた浜面が土御門に不安そうに聞いてきた。 「俺のギャラは……?」 「もちろん百万くれてやるぜい」 「俺、この仕事絶対降りない!!」 「そんじゃ、月夜ー!!そろそろ始めるから出てきてくれー!!」 「わかった、ちょっと待っててー!!」 「にゃー、わかったぜよ!!」 土御門は月夜の機嫌を確かめると、三人(不思議な右手を持つ者達)に振り向く。 「そんじゃあ一応お前らには、がんばってもらうぜい!!」 「「「了解」」」 そこにちょうど教会居残り組こと観衆一同が到着する。 「どうやら間に合いましたねー。あっ、美琴お姉さんがあそこに居ますよ。行きましょう、皆さん」 「飾利、そんなにはしゃいでると転んでしまいますよ。まったく、放っておけない可愛さですね♪」 「ま、転んだら転んだでそれはそれで可愛いけどな♪ むしろ転んで半ベソかいてる飾利が私は見たい」 (この二人、本当に初春が絡むと壊れるな……) シェリーの提案に少し悩んだ後で同意した神裂を見て、闇咲は適切な判断を下したが声に出さない辺りは賢明である。 そんな中、過去にフィアンマに『自動書記の遠隔制御霊装』にて不幸な目に遭ったインデックスが不安そうにしていることにステイルが気付く。 「大丈夫だよインデックス。フィアンマは君にもう何もしないだろうし、たとえ何かしても皆が君を守ってくれる。……これで気分を落ち着かせるんだ」 「チョコ……? ありがとうなんだよステイル。ステイルの優しさ、すっごく嬉しいかも」 (ほー、こちらはこちらで面白そーだなー♪ これが終ったらそれとなくからかってやろーか♪) ナチュラルな感じでインデックスにバレンタインのチョコを渡したステイルは心の中で自分を褒め称えていた、キャーリサの視線に気付かずに。 楽しそうに美琴たちの居る観客席へと走る初春をまるで姉と母親のように見守る神裂とシェリーの視界に、初春に近づくフィアンマの姿を捉える。 初春もフィアンマが近づいてることに気付き足を止めるが、不思議と先ほどまでの恐怖は感じなかった。 「よく来たな初春。ふむ、俺様に未だ恐怖を抱いている様子だがその度合いも少なくなってるようだ。俺様が見込んだだけのことはある、誇っていいぞ」 「は、はぁ、ありがとうございます……(何だろう? フィアンマさんがあまり怖くない……って私も化け物? ううっ……)」 フィアンマなりの褒め言葉を受けた初春、自分でも分かるくらいにフィアンマへの恐怖が薄らいでいくと同時に自分も化け物の類になってると考えて落ち込んでしまう。 しかしフィアンマにそんな初春の心情が読めるわけも無く、マイペースにとんでもない言葉を初春に投げかける。 「俺様は当麻のライバルになる男。そしてライバルには優れた補佐役というものが付きものだ。初春、お前には俺様の補佐という栄誉ある役職に就かせてやろう」 「…………はい?」 「途惑うのも無理は無いか。俺様はお前が気に入ったのだ、この戦いも元はお前の言葉が発端だ。こうなるように仕組んでいたのだろう? さすがは魔術側のサポーターというところか」 「え? え? ええっ? い、いや確かに考えはし、しましたけど、この戦いのお膳立ては土御門さんで……」 謙遜、自分には無いものを持っている初春にフィアンマはますます上機嫌に(実際初春は謙遜してはおらず事実を言ってるが)。 今までの二人だけにしか聞こえない声量から兵器試験場に居る人間全てに聞こえるような声でフィアンマが初春に爆弾発言をする。 「ますます気に入った。初春、俺様の相棒になれ」 魔術側の事情を知ってる者達(浜面は除く)がフィアンマの発言に凍りつく中、神裂、シェリー、何故かキャーリサが初春を連れてフィアンマから引き離す。 「何の真似だ? 俺様は初春と話をしているのだ、邪魔をするな。それとも何か? お前達は俗に言うレズビアンなのか?」 「だ、誰がレズですかっ! 私はそのようなものではありません! 確かに飾利のことは好きです! ですがそれはお姉ちゃんとして! 昔の土御門とは違います!」 「私もだ! レズだとかふざけたこと抜かすな! 私の親友との接し方はこれがデフォルトなんだよ!」 「言っとくが私もとーぜん違うからな。この子をかばったのは……なぜだ?」 フィアンマの歯に衣着せぬ発言に神裂とシェリー、長きに渡る(?)疑惑を払拭する事実をぶちまける。 神裂とシェリーの言葉に実はあの二人レズじゃないのかと思っていた面々は、ただただ驚くばかりだった。 「そうか、まあどうでもいいが。しかし無理に連れて行くのも当麻のライバルとしては相応しくないな。よし、司会者、一つ提案だ」 「な、何ですかにゃー?(まさかとは思うが……)」 「俺様がセロリっ娘を倒し、当麻を倒したあかつきには初春を補佐役として連れて行く。いわば景品のようなものだな。構わんな?」 フィアンマの予想通りすぎる最悪の提案に、土御門は少し考える時間を貰うと当麻、一方通行、そしてレフェリー役として着替えを済ませた騎士団長と話し合うことに。 「別に集めなくてもイイだろォが、よォは俺が負けなきゃイインだろォ?」 「……いや、フィアンマは上条当麻も苦戦した猛者だ。もしもの時に備えて何か対策を考えなければなるまい」 「フィアンマが何か納得するような条件をあたえないとまずいぜよ……」 「つーか、フィアンマこれが終わったら拘束だし、別にいいんじゃねえか?」 「「「あっ」」」 三人は上条の言った発言に気づかなかった。確かにフィアンマは拘束しなければならない対象だ。 わざわざ初春を牢屋にぶちこむ理由も何もない。 だがそれだけでは不安なので別に何か策を考えるとこになった。 「じゃあフィアンマに嘘をつけばイインじゃねェか?」 「それは番組的にやばいぜよ」 「いつから番組になった……、だが確かにカメラを撮るとしたら嘘は信頼性をなくすな……」 「じゃあ……他に何があるんだ?」 こうして四人でギャーギャー言っていると、カメラを持った浜面が提案をしてきた。 「いっそのこと、初春ちゃんGETと上条の挑戦権をあの赤いのに決めさせればいいんじゃないか?」 「浜面、感謝する」 上条はそう言うと、早速フィアンマに交渉にしにいった。 だが上条はフィアンマの所に行って、何か話して、フィアンマが即返答した瞬間、上条がずっこけた。 そして上条は何か落ち着いた顔をして戻ってきた。 「どうだった……?」 「そく、『貴様の挑戦権にきまってるだろ』って言って納得してましたよ?」 当麻、一方通行、土御門、騎士団長、浜面はフィアンマが初春より当麻と戦うことを優先と考えたが、実際は違っていたりする。 (当麻への挑戦権はいつ手に入るか分からん。だが初春は説得次第でどうにでもなる、俺様らしくはないがな。当麻との友情ライバルストーリーを始めることが先決、それだけだ) 傲慢なフィアンマに何かを諦めるという言葉は無い、ただ手段を少しは選ぶようになったのは偉大な進歩だが。 当麻が玉座に座り、浜面が撮影、騎士団長は土御門に合流した月夜と打ち合わせ、一方通行とフィアンマは最後の準備体操を始めるのだった。 土御門から初春をフィアンマの景品(?)にすることが無くなったことの報告を受けると、喜んだのは美琴、神裂、シェリーだった。 「よ、よかった~~~。これで飾利が万が一ローマ行きになったら涙子と最愛にどう説明したらいいのか分かんなかったもの」 「まったくですね。ですがこれで飾利の身も安泰、あの子のお姉ちゃんとしては喜ばしいかぎりです♪」 「にしてもさ、飾利ってろくでもない男共に好かれる星の元に生まれたのかねぇ。ま、そこもあの子の魅力の一つだけどさ♪」 その初春はというと、持って来ていたチョコを渡す予定にあったインデックス、ステイル、闇咲に渡して回っていた。 三人は初春の律儀さに呆れつつも、感謝の気持ちを以ってチョコを受け取るのだった。 チョコを渡し終えた初春は特に何も考えずにキャーリサの隣に腰を下ろした。 「なー初春、私にはチョコは無いのかなー?」 「……ご、ごめんなさい。手元にあるのは五和さん、対馬さん、浦上さんの分だけで……」 キャーリサの催促に申し訳なく思った初春だったが、建宮への『お父さんチョコ』の存在は無意識の内に隠していた。 そのキャーリサは特に責める事はしなかったが、五和が異端審問でロンドン送りになったことを聞いていたので初春の持っている包みから五和へのチョコを掴み取る。 「五和は確かロンドンに向かってる途中だ、今日中には渡せん。だからこれは私が受け取っておこー♪ ありがとな初春」 「……ええっ! そ、そんなのダメですよーっ! キャーリサさんが望むなら後日作って贈らせてもらいわぷっ!」 「いーじゃないか、減るもんじゃ無し。それにバレンタインに貰ってこそ意味があるんだ、それが義理でもな。今日喰ってやればチョコも本望とゆーもんだ」 キャーリサへの抗議をハグ、しかも自身の胸に押し付ける形でされたことで初春は何も言えなくなってしまう。 初春はジタバタしてようやくキャーリサの胸から『プハッ!』と息を吐いて顔を出した。 「む~~~~~っ、キャーリサさんといいフィアンマさんといい魔術に関わる人達って意外と強引なんですね」 「まーそれが魔術師ってーもんだからな♪ でも心配するな、この五和へのチョコは責任持って届けてやる。その代わり」 「その代わり……何ですか?」 「ヴィリアンとの件について、この戦いが終ったらちゃーんと話してもらうからな♪」 キャーリサが五和へのチョコを届けてくれると言ってくれたことに初春は喜ぶが、キャーリサが半分以上食べてから渡すとは思ってもいないだろう。 その後ですっかり忘れていたヴィリアンとの関係を聞かれると思うと、どうしたものかと悩むのだった。 そして全ての準備を終えた土白から『第一回 世界最強決定戦!! 上条当麻に挑戦しよう』の開会宣言がなされることに。
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その頃、当麻の身が心配な土御門は上琴新居二号の前で、五和と対峙している最中だった。 「あれっ?何で土御門さんがここに?確かここは当麻さんのお宅では?」 「それはこっちのセリフだ、五和。そろそろカミやん達に手を出すのはやめろ。毎回毎回火消しをしなくちゃならんこっちの身にもなれ。」 土御門がにゃーにゃー語を封印しているだけでも毎回毎回どれだけ大変か想像がつくというものである。 だが、五和はこともなげに言う。 「無理ですよ。私はあきらめません、この命尽きるまで。」 この台詞にはさすがの土御門も イヤ………さすがにそれはやりすぎじゃね? と思いつつ尋ねる。 「何でそこまであきらめないんだ?」 五和は答える。 「それは私の心は聖ペトロのように堅いですから。」 ペトロとは「岩」の意味である。 実際聖ペトロは岩のような心で信仰を貫き、ローマで殉教した。その地に立つのがサン・ピエトロ大聖堂である。 五和は己が決意の固いことを示した。 だが。 上条宅から五和を引き剥がすことを第一義とする土御門はその言葉尻をとらえ、にやりと笑って言う。 懐に忍ばせてあったトランシーバーを取り出して。 「トランシーバー!?誰と話してるんです!?」 と驚き尋ねる五和にも聞こえるようにゆっくりと 「なぁ、ステイル、自分のことを聖ペトロとかいう奴は異端審問にかけるべきじゃにゃいかにゃー??」 『全くだ。早速彼女を所属しているロンドンに連れ戻し、アークビショップのもとで異端審問にかけねばならない。』 上条の恐ろしさを知る赤毛の神父は即答する。 ちなみにこの会話、土御門がボリュームを最大にしていたために五和にもしっかりと聞こえている。 「オッケー、んじゃレッサーにでも連絡して異端者の捕縛に入るぜい。」 『…まだ「異端の可能性がある」だがね。まああの審問は』 ステイルは驚愕の事実を言う。 『100%異端判決が出るけどね。』 「ええ!?言葉のあやです!!言葉のあやですから!!ローマ正教の手下でもなんでも無いですから!!」 『もう遅い、すでに腕のきく魔術師達は君を包囲している。まあ、死刑にならない様にせいぜい頑張るんだね』 「天草式の多宗教の知識がアダになったにゃー」 「そ、そんな~!!」 五和はグッタリとうなだれていると、二~三人程の黒い修道服に身を包んだ男達に囲まれ拘束された。 五和は抵抗してもすぐに捕まるとわかっており、何も抵抗はしなかった。 だが、行動では何もできないものの、言葉では諦めきれなかったらしく、 「……私は諦めませんよ」 「あっそう、お大事ににゃ~」 「簡単にスルーしないで下さい。それまで当麻さんをお願いします」 「安心するぜよ、カミやんの安全はこの土御門元春に任せるぜい」 すると五和は安心したようにして、ゆっくりと歩き出した。 土御門は上条を探そうとしたが、 「土御門様」 さっきの魔術師の一人が土御門に話しかけてきた。 「なんぜよ?」 「先程必要悪の教会から資料が届きましたので一度目に通してほしいとのことです」 「何の資料だ?」 「『神の右席』の残党についてと……、上の方はそうおっしゃっていました」 「そうか、さっさと行くぞ」 「はっ」 土御門は何でこんな肝心の時に重大な資料が届くんだと、頭を悩ませていた。 その頃、上琴はと言うと、またもや危機に陥っていた。 「見つけたぞ上条当麻! 我らの天使、美琴たんをたぶらかした外道め!」 『スパリゾート安泰泉』に向かっている途中、今度は男共の群れに囲まれた上琴、数はおよそ100程度。 本来ならこの程度の数はものともしない二人なのだが、先ほどの第一三学区争乱の疲れが残っているので戦うのは少し厳しかった。 しかしそれ以上に気になったのは美琴に対する呼び方だった。 「あのさぁ、その『美琴たん』って何……? 確かに俺の美琴は天使、異論は無い。でもお前らに美琴のことをそんな風に言われるのは腹が立つ!」 「黙れ! これは我々の愛の形の一つなのだ! 他にも『美琴サマ』、『ミコちゃん』、「エンジェル美琴』があるが、『美琴たん』が我らのブームなのだっ!」 「……頭痛くなってきたわ。で、あんたらは結局何者なの? 私を狙うなんて何が目的? 当麻の命? それともお金目当て?」 自分に対する呼び方に寒気が走りながらも美琴はこの集団の正体を問いただすが、目的が物騒なのは当麻の影響だったりする。 上琴は自分達を狙うちょっと変わった連中だと思っていたが、彼らの正体を聞いてその方がマシだったと思い知らされることに。 「とんでもない! 我々は美琴たんを陰日なたと応援する『御坂美琴ファンクラブ』のメンバーです!」 「ファン……クラブ? わ、私、そんなもの許可した覚え、全く無いんだけど……」 「そりゃそうですよ、だって非公式ですから。我々としては大っぴらに活動したいんですけど、初代会長の白井さんの教えを現会長が引き継いだ次第でして」 「白井の奴、そんなことしてたのかよ……。ところでさ、今の会長って誰がやって」 勝手に自分のファンクラブを作っていた黒子を後日、お説教することを決意する上琴だった。 現会長の存在が気になった当麻は美琴ファンクラブの一人に尋ねようとしたが、もの凄く嫌そうな顔で拒絶されることに。 「黙れ鬼畜! 美琴たんを独り占めするような奴の質問など誰が答えるか!」 「今の会長って一体誰なの?」 「海原会長ですよ、美琴たん」 自分と当麻との態度の違い、現会長の正体を知った美琴は気のせいでなく頭痛がするのを感じていた。 上琴は海原がエツァリの方だと直感的に感じ、すぐさま周囲を警戒するがファンクラブの一人から予想外の言葉を聞くことに。 「海原会長は今日はいません。美琴たんにお会いしたがっていたようですが、あの方は多忙なお方ですから」 今現在、海原はショチトルに捕まり、バレンタインを満喫させられている最中だったりする。 上琴は海原が居ないなら何とかなると思っていたが、気の緩みを突かれて離れ離れにされてしまう。 「きゃあっ! と、当麻っ、大丈夫?」 「あ、ああ……って美琴! てめぇら美琴を放しやがれ!」 ファンクラブの男達に拘束されてしまった美琴、本来なら彼らなどすぐさま倒せるのだが、麦野との激闘の後なので力が入らないのだ。 美琴を拘束された当麻はなす術無しの状態に陥るが、危機的状況を打破する者が文字通り上空から降って来た。 「すみませーーーーーーんっ! そこどいてくださーーーーーいっ! 危ないですよーーーーーーーっ!」 上空から聞こえてきた声に美琴ファンクラブ達は上を見上げると、誰かが空から降ってきて自分達の方へと迫ってくるのを確認すると散開しようとした。 しかし空から降って来た何者かの方が早く、10名ほど「ギャーーーーッ!」という叫び声を上げながら吹き飛ばされてしまう。 その混乱に乗じて美琴は拘束から脱出、すぐさま当麻の所へと駆け寄る。 「美琴! 大丈夫か? 何か連中に変なことされなかったか?」 「うん、私は平気。それよりさっきの声の人にお礼言わないと」 「そうだな。にしても今の声、どっかで聞いたことあるような……あっ」 美琴ファンクラブの連中を巻き込んで空から降って来た人物の声に聞き覚えのある当麻は、自分の思ってる通りの人物ならチャンスと判断する。 その判断は正しく、起き上がってきた人物(正しくは人物たち)だったことに幸運を感じることに。 「いてて……。何人か巻き添えにしちゃったなぁ、後で謝らないと。真昼さん、赤音さん、怪我は無い?」 「おう、俺なら大丈夫だぜ♪ 真夜がちゃーんと守ってくれたからな。つーかこいつら何なんだ? こんな所で固まりやがって」 「私も大丈夫だよ真夜君♪ それと謝らなくてもいいんじゃないかな? 真夜君は注意したんだし、避けられなかったこの人たちが悪いんだから」 空から降って来たのはトライアングルカップルで、上琴と同じく『スパリゾート安泰泉』に向かって跳び、駆けている途中である。 「ところで、何で上条たちがいるんだ?」 真夜は着地したところに上琴がいることに気になった。 「いやー助かった。危うく美琴が連れ去られる所にお前達が跳んできたから。」 「そうだったのか?でも、何か方法でも無かったのか?」 「あったらこんなことになってないよ。って今はそんな話をしている暇は無かったんだ。おい美琴、走るぞ。」 「いや、ちょっと待て。」 上琴が走ろうとしたら、真夜に止められた。 「何だよ。こっちは早く逃げないといけないんだが。」 「いや、逃げなくても大丈夫だから。その代わり、これを耳に付けろ。」 上琴が真夜に渡された物、それは耳栓だった。 そして、上琴は何をするのか分かった。 「まさか、あれをやるつもり?」 「まあ、耳栓を渡しただけで分かるよな。ところで赤音さん、喉は大丈夫?」 「大丈夫だよ。じゃあ四人とも、耳栓付けてね♪」 赤音がそういうと上琴、井ノ原姉弟は耳栓を付けた。 そして次の瞬間、この場所は地獄絵図となった。 茜川赤音の能力は鼓膜破砕(ボイスシャット)である。 しかもこのところ調子がいいときている。 「「「「「「「「「うっぎゃあああああぁぁああああ!!!!!??????」」」」」」」」」」 上条たちを襲った集団は鼓膜を破られて気を失い、割れた周囲の窓ガラスが彼らの上に降り注いだ。 赤音が手振りで『もう外してもいいよ。』と合図したので耳栓を外した上条たちの第一声は。 「「「「ちょっとやりすぎじゃない??」」」」 そういうのも無理はない。 アンチスキルが出動しても不思議ではない惨状がそこには広がっていた。 五和を引き渡した土御門はその足で「グループ」の隠れ家に向かう。 ほかのメンツも今日はいない。海原がショチトルに捕まったことも知っている。 問題は結漂だったが今日は何か用事があるからと昨日珍しく顔を赤くしていたから多分来ないだろう。 そう考えた土御門はそこで例の資料に目を通す。 そこにはこうあった。 「極秘」 「現在、ローマ教皇が把握している2名以外の旧神の右席メンバーの消息を確認した。」 土御門は眩暈を覚えた。 そして次の一文でわが目を疑うのだった。 「当該人物は 健在。 天使の術式の行使も 限定的ではあるが可能になっている模様。」 さらにまずいことには 「必要悪の教会並びに騎士派合同特殊部隊が潜伏先に突入するもすでに退去した後であった。 残されていた文書から 当該人物は現在 学園都市に向かっているか すでに潜入した可能性がある。 「完全にまずい事になった…」 土御門は資料を見て最悪の事態になっていることを知った。 「とりあえず、学園都市に居る魔術師関連を協会に集めるか。」 土御門はまず神裂に連絡を掛けた。 『土御門、一体なんですか今飾利に私とシェリーのどちらが思いが強いか聞いていて暇が無いんですから。』 「ねーちん、そんな事を言っている場合じゃない!!今、学園都市に旧神の右席メンバーが一人進入したかもしれない自体なんだぞ!!」 『それはどういうことですか!?』 「俺も今、頭がまわってないくらいだ!とりあえずねーちんは学園都市にいる天草式全員を協会に集めてくれ!」 『分かりました。』 というと土御門は電話を切った。 土御門はこの後、ステイル、闇咲、一方通行にも電話をした。 「さて、さすがに今回は月夜を巻き込むわけには行かないにゃ。」 土御門が電話を切った後、土御門は独り言を言っていた。 その頃、電話を切った後の神裂はというと… 「シェリー、緊急事態です。旧神の右席のメンバーが学園都市に進入した可能性が出てきました。」 「「な、何ですて!!」」 シェリーと初春は驚いていた。 「神裂、一体どういうことだ!!」 「私も良く分かってません。とりあえず協会に集合するようにと。」 「分かった。飾利はどうするんだ?」 「私も行きます!!これは緊急事態ですから。」 「分かりました。ではシェリーと飾利は先に協会に行っておいてください。私は学園都市にいる天草式に電話しなくてはいけませんので。」 「分かった。」 というと、初春とシェリーは神裂を置いて協会に向かった。 また、神裂は初春とシェリーを一緒に行かせたくは無かったが、緊急事態なので仕方なく一緒に行かせた。 その頃、キャーリサ、レッサー、ミサワはミサワの服を買い終え、第23学区にいた。 そして、偶然にも騎士団長に会っていた。 「キャーリサ様……」 「よー騎士団長、どうした?」 「どーしたもこーしたもありません……私の剣を返して下さい」 「いやいや、貴様の物は私の物、私の物は私の物……そーゆー言葉があるらしいぞ?」 騎士団長はしばらく考えている表情をして、 「……東洋の神秘ですね」 納得してしまった。 「「そこで納得するんかい!!」」 もちろん二人から突っ込みはあったことを追記しておこう。 「ってそんな事を言っている場合ではありません。キャーリサ様、今、学園都市に元神の右席が進入した可能性があります。」 「それはほんとーか?」 キャーリサはさっきまでの表情から真剣な表情へと変わっていた。 「はい、私もよく分かってませんが、ちょっと前に英国から電話がありましたので。」 「そーか。なら、私ものころーう。」 「分かりました。多分学園都市にある協会に召集されていると思いますから、そこに行きましょう。」 「分かった。じゃあ、レッサーとミサカワーストは英国に帰ってーろ。」 「ちょっと待ってください!!私も残ります!!」 キャーリサはレッサーとミサワを帰そうとしたが、レッサーが反対した。 「レッサー、今は緊急事態なんだ。頼むから二人で帰ってーくれ。」 「ですが、」 「それに、お前が残ったらミサカワーストはどーするんだ?」 「う、分かりました。ではキャーリサ様、私たちは帰りますので。」 というと、レッサーとミサワは二人が乗る飛行機に向かった。 「じゃあ騎士団長、私たちも協会に向かうーぞ。」 キャーリサと騎士団長も協会に行くために、第22学区から離れた。 「んじゃ、行くか。」 旧神の右席という非常事態なので久方ぶりに学園都市の「ウエ」にも話を通した土御門は呟いた。 ちなみにそのウエは逆さまで浮いたまま笑いかどうかよくわからない顔で 「そうか。ではようやく『アレ』の覚醒が見られるかもしれんな。」 という非常に不穏なつぶやきをしたのだが。 窓のないビルを出た土御門は 今日は都合があったのに。とブツブツ言って殺気を放っている仕事仲間にいい加減な礼を言うと(直後たらいが彼の頭上に降ってきた……ベタだな) 早速協会へと向かうのだが。 「元春、ちょっと待ちなさい。」 日頃は会いたいのに今日は一番会いたくなかった彼女に首根っこをつかまれる。 「よー月夜!!お目覚めかにゃ?」 「……どこに行こうとしてるの?」 「ちょっと引退したお偉いさんに花をそえてくる事ぜよ」 「嘘だね」 「月夜、即答は悲しいぜよ……今の俺はなーんにも嘘なんかついてないぜよ!!」 「また嘘、だっていつもと感じが違う」 土御門は何も言わない。どうやって突き放そうと考えているのだ。 だが月夜はそんなものお見通しだ。 「たとえ元春がどんなに突き放してもついてくよ?」 「じゃあ俺はどんなに月夜がついてきても突き放す」 そういうと土御門は月夜に口付けをした。 ……………………………………………………………………………………睡眠薬つきの口付けを。 すると月夜はぐっすりと寝てしまった。 「さてと、花をそえられるのはどちらかにゃー?」 今回の敵はさすがの土御門もやばかった。 何せ敵は……人間どころか魔術師でもないバケモノなのだから。 「とりあえず月夜をここに置いとくか。」 土御門は近くにあったベンチに月夜を置いた。 「ん?誰か電話するのを忘れている気がするが、とりあえず協会に向かうか。」 土御門は誰か電話をする事を忘れたまま、教会に向かった。 しかし、土御門が電話するのを忘れていたのは当麻で、それにより、この後当麻が旧神の右席に狙われる事になるとは、知らなかった。 その頃、当の本人の当麻はというと… 「にしても、お前達まで『スパリゾート安泰泉』に向かっていたとはな。」 「それはこっちの台詞だ。」 当麻は美琴、トライアングルカップルと一緒に第22学区に向かっていた。 「それにしても、さっきからの不幸センサーが反応しているのは何故でせうか?」 「俺に聞かれても困るんだが、それとお前の不幸センサーってどのくらいで当たるんだ?」 「当たる確立は100%だが、何が起こるかは分からないな。」 当麻は真夜に不幸センサーがどのくらい正確なのか教えていた。 「そうなのか。」 「まぁ、そんな感じだな。って美琴!?いきなりどうした?」 当麻と真夜が話していたら、美琴が当麻の右腕を掴んできた。 「当麻、またこの後も何か起こるの?」 「そうだしい。まぁ、何が起こるとは分からないけど。」 「そうなの。ってそんなこと話していたら、第22学区に着いたわよ。」 当麻達はいつの間にか第22学区に着いていた。 「とりあえず中に入りますか。」 というと当麻達は第22学区の地下に入った。 だが、5人が『スパリゾート安泰泉』から出た後、当麻が後方のアックアと戦った時のように大変なことになるとは知らなかった。 「騎士団長、フィアンマの奴の目的は何か分かったのか?」 「いえ、それが良く分からないのです。奴の残したメモがどうにも要領の得ないものばかりで……」 「だが奴は学園都市に向かってることは分かってるのだろー? 少なくともフィアンマが目指すものがここにあるはずだ。話せ」 「メモに書いてあった文字は学園都市、幻想殺し、右腕、ライバル、勝利、友情、大親友、以上です」 教会へ向かう途中のタクシーの中でキャーリサと騎士団長は旧神の右席ことフィアンマの目的について話し合っていた。 騎士団長から聞いたフィアンマのメモにキャーリサはあの男のキャラに相応しくないワードがあったことを疑問に思う。 「……それが奴の潜伏先にあったメモの内容なのか? 何だかあのフィアンマのキャラと全く結びつかないんだが……」 「同感です。ですが奴の残したメモで分かったのが先ほどの言葉なのです。ですから私がこうして参った次第なのですよ」 「そーか。まーいくらフィアンマでも派手に暴れ回ることは無いだろーな。ロシアでの一件で奴も上条当麻の怖さは身を以って知ってるだろーし」 キャーリサは今回、フィアンマが意外と大したこと無い理由で学園都市にやって来た、そんなことを思っていた。 それは騎士団長も同じで下手したら自分の出番も無いのではと考えるほどで、思考を少しだけ別の件に回すことにした。 (さて問題はこのヴィリアン様のチョコだ。どうして初春さんに渡す必要があるんだ? そもそも彼女と一体どんな関係なんだ? ヴィリアン様は) 「なー騎士団長、気になってたんだがその包み、もしかしてチョコレートか? お前に渡すよーな相手がいるとは思わんかったぞ♪ 相手は誰だ?」 「ち、違います! これはヴィリアン様から初春さんに渡してくれと頼まれたチョコでして……」 騎士団長からヴィリアンが初春にチョコを作っていたことを初めて知らされたキャーリサは少しだけ驚いた。 しかし出発前のヴィリアンとレッサーが内緒話しているのを思い出すと、楽しげに笑みを浮かべた。 「ほほー、あの母上に怖いと言わしめた花飾りのメイドにヴィリアンがなー♪ なーんか面白い話が聞けそーだな、騎士団長」 「は、はぁ……(もしかして私、やってしまったのか? キャーリサ様が妙な真似をしなければいいのだが……) フィアンマの件、初春とヴィリアンの件、二つの問題を抱えたキャーリサと騎士団長の目の前に教会が見え始めていたのだった。 その頃、学園都市に侵入したフィアンマだったがいきなり大問題に陥っていた。 「学園都市ってのは思ったよりも遥かに広いんだな。まさかこの俺様が迷子になろうとは」 迷子になっても自分のスタンスを全く崩そうとしないフィアンマはある意味で天晴れだが、普通に考えるとかなり間抜けだ。 「適当に学園都市をうろつけば幻想殺しと劇的な再会を果たせると思ったが上手くいかないものだ。さすがに幻想殺しの居場所くらいは確認すべきだったか」 土御門を始め、殆どの魔術師がフィアンマが壮大な目的を持って学園都市に侵入したと思っているが、実はそうでもなかったりする。 「だが俺様の右腕ライバルとの再会は唐突でなくてはな。今回は奴と勝負して勝利を手にする。そこから俺様と幻想殺しの熱い友情ストーリが始まるのだからな」 フィアンマ、単に当麻のことが気に入ってしまい、自分なりの友達としてのコミュニケーションを取りに来ただけだったりする。 しかし彼は知らない、自分と当麻以外に凄い右腕を持った学園都市最強と当麻のライバルポジションを巡って戦うことになろうとは。 そして、協会には続々と集まっていた。 「とりあえず、今いるのはインデックス、ステイル、シェリー、初春と俺だけか。」 土御門は、今、協会にいるメンバーを確認していた。 そして確認を終えると… 「おー集まっているなー。」 協会にキャーリサと騎士団長がやって来た。 「あれ、キャーリサさんが学園都市に来ていたのは知ってたけど。なんで騎士団長が居るんだにゃ?」 土御門は、キャーリサが学園都市に来ている事は知っていたが、騎士団長が来ているのは知らなかった。 「いや、ちょっとヴィリアン様が初春に頼まれごとをされましたもので。」 「ヴィリアンさんが私にですか?」 初春は一体何のことだろう思った。 また、初春は一応キャーリサに自分がヴィリアンの義妹だとばれないようにヴィリアンさんと言った。 「いや、頼み事って言ってもこれを渡すことなんだが、」 騎士団長は初春にチョコが入っている包みを見せた。 「あ、そういうことですか。じゃあ、これは貰っときますね。それと私からもヴィリアンさんにこれを渡して置いてください。」 初春は騎士団長からヴィリアンが作ったチョコを貰い、騎士団長に自分が作ったチョコをヴィリアンに渡すように言った。 「分かった。これは私がヴィリアンに渡しておく。」 というと、騎士団長は初春からチョコを貰い、ヴィリアンに渡しておくと伝えた。 「初春さん、私もちょっと話があるだよなー。ちょっとこっち来てくれるかー?」 騎士団長との話が終わると、初春はキャーリサに呼ばれた。 「はい。良いですけど。」 というとキャーリサは初春を連れて協会の奥に行った。 「悪いんだけどキャーリサ様、そうゆうことは後にしてもらえると助かるぜよ。今は元・右方のフィアンマの件を片付けるのが先決だぜい」 「それもそーだな。じゃー初春、後でヴィリアンについてたっぷり聞かせてもらうから心しておくよーに」 「は、はい、分かりました。……あ、あのキャーリサ、さん?」 フィアンマの件をそっちのけで初春にヴィリアンとの関係を聞こうとしたキャーリサだったが、土御門の説得で一先ず保留とする。 しかし初春の無意識の上目遣いと少しオドオドした雰囲気がキャーリサの琴線に触れたのか、キャーリサが初春をハグしたのだ。 「ひゃあああああああああああああああああっ!」 「おー、こーゆー反応してくれるとは嬉しーなー♪ じゃーしばらくこのままだなー。構わんよな? 初春」 「ひゃ、ひゃい~~~~~~~~~~っ」 キャーリサが初春を気に入ったのを見て騎士団長は呆然と、シェリーは相手がキャーリサだけあって怒りを堪え、それ以外の面々はまたかと思っていた。 突然のキャーリサのハグに照れた初春だが、すぐに落ち着きを取り戻すことに成功したのは神裂とシェリーによる慣れが理由だったりする。 その一分後、他の天草式学園都市支部のメンバーを集めていた神裂が戻って来た、何故か一人で。 神裂一人で戻ってきたことに疑問を抱いた土御門はキャーリサの膝の上で座らされている初春が見えないように体で隠すと、神裂に真面目に尋ねる。 「ねーちん一人か? 他の連中はどうしたぜよ?」 「建宮は第一三学区で大規模な事件があったようでアンチスキルとして事後処理で来られません。対馬と浦上は常盤台の寮で待機してもらってます。ですが五和は連絡が取れず……」 「五和なら来ないぜい。どーやら異端審問に引っかかる発言をしちまったよーでな、ちょっとロンドンに行ってるぜよ」 土御門が自分で五和を異端審問送りにしたのにいけしゃあしゃあと真実を隠してることにステイルは呆れていた。 「あの子は何をやってるんですか……。繚乱家政女学校の講師の仕事も土御門の妹の護衛もあるというのに何と情けない……」 (やべっ! すっかりそのこと忘れてたぜよ! こっちの事情の辻褄合わせのが面倒だにゃー……。仕方ない、数日で戻れるように手配するか) 土御門は失念していた、五和の件で考え込んでる間に神裂が初春とキャーリサを発見していることに気付かなかったのだ。 初春を楽しそうに弄る神裂のシスコンジェラシーが爆発するかと思われたが、騎士団長に止められることに。 「何をしてるんだ神裂! キャーリサ様に向かって七閃を放とうとするとは!」 「離して下さい騎士団長! 私は飾利のお姉ちゃんなんですよ! それをポッと出のキャーリサ様に……キャーリサ様? それに騎士団長?」 「少しは頭が冷えたようだな。私達がここに居る理由なら後で話してやる。それよりも今は気持ちを落ち着かせろ、いいな?」 「は、はい……。キャーリサ様、何て羨ましい……。ですがシェリーも我慢してる様子、私も我慢しましょう」 騎士団長は神裂の取り乱しように驚きを隠せずにいたが、事態が事態なのでその件については後で神裂本人に聞こうと思った。 それからすぐに闇咲も合流、土御門を中心としたフィアンマ対策を論じ始めるのだった。 一方こちらは第七学区、渦中の人物ことフィアンマは勝手にピンチに陥っていた。 「腹減ったな。今までの俺様なら踏み倒すことなど日常茶飯事だが、ここは日本だ。イタリアならいかようにも出来たんだが」 イタリアでは傍若無人な振る舞いをしていたフィアンマだが、日本でそれはマズイという意識があったのか控えているのだ。 「持っているのはユーロのみ。カードは俺様のアシが付くから使えん。ツケや食い逃げ、踏み倒しは幻想殺しの右腕ライバル、ひいては幻想殺しの名前に傷が付くからな」 食い逃げ等を思いとどまった理由がかなり微妙な気もするがフィアンマも当麻と出会って以来、人が少しだけ変わったようである。 しかし空腹に耐え切れずにフィアンマは道端に倒れ込み、一歩も動けなくなってしまう。 「ふっ、俺様としたことが空腹でダウンとはな。だが幻想殺しの右腕ライバルとしてこの程度の試練など突破してみせる」 「おィ、大丈夫かァ? こンな所で行き倒れるたァてめェ、自殺志願者かァ?」 空腹で行き倒れたフィアンマに声をかけたのは打ち止めを芳川に預けて、教会に向かってる最中の一方通行だった。 「……安心しろシロモヤシ、俺様はこの程度で死なん」 「嘘つけトウガラシ野郎、テメェ今にも死にまァすって顔してンだよ。あとシロモヤシは余計だぞォ?」 「シロモヤシはシロモヤシだ。異論は認めん」 「……オマエそォとォ変わってンなァ」 「よく言われる」 「「………………」」 しばしの沈黙が続く。だがその沈黙を破ったのはフィアンマの『グゥ~』と、いう腹の音だった。 「……ハァ」 「何だその目は!!俺様にそんな目を向けるな!!」 「これから教会行くんだけどよォ、オマエも着いてくるかァ?」 「連れてけ」 即答だった。 と言ってもフィアンマにも考えがないわけでは無い。 (ローマだろうがイギリスだろうがロシアだろうが……俺様に恐れて食料の一年分や二年分謙譲するかもしれんしな。それに抵抗すれば最後の審判にでも行ってもらおう。……あっ、ついでに活動資金も手に入れておくか。) 右方のフィアンマはいつも計画的なのだ。
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【嵐ヲタ】斎藤萌【脇毛ブツブツ妄想女】 ※一部編集済みです。 また、自演、斎藤一味と思しき書き込みは文字色を変更しています。 1 : 名無しさん?[] :投稿日:2010/12/29 04 48 14 ID e/eWj/eL [1/2回] ここでならID出せたり消せたりも出来ます。どうぞ存分に話し合って下さい。 斎藤の見事なヲタっぷりと本人・仲間の自演の数々を検証 話し合っていきましょう。 基本age進行で。やつらと思われる荒らしが来たらスルーと魚拓で。 4 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2010/12/29 04 54 10 ID ??? あっちからいちを転載 10 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2010/12/29(水) 04 34 45 ID Rg8aO4c8P それより、二宮と付き合ってたガセを自演したり、櫻井と関係があったと匂わせた件についてkwskかいた方が良いかと。 まず、嵐ヲタで嵐会まで開いて、ロケ地巡り その内、仲間も総動員して架空のやらかしが斎藤が二宮の家に行ってる目撃でっち上げ→そんなやらかしは実在し居ないw 国力で櫻井が車で斎藤を迎えに駅まで行ったとでっち上げ→コン前にそんな時間無しw更にカメラも密着していた為完全に嘘w まだまだあるけど、とりあえず全部、ウソでした~wまだまだ有るけど、 とにかく、地方のデブスタレント志望の夢物語に更に不細工な身内が加担して、小中学生等を騙す。悪質です。 ついでに、暴露て叩かれ始めたら、自分の激キモいヲタ発言コメ削除→仲間のブログも閉鎖させ、したらばまで気にして毎日チェックw そして閉鎖の申請w で、今だにまだ櫻井と関係あると必死w 嵐と付き合いたい為に、AVにでも何でもなってでも芸能人になりたい萌腋毛さん まとめサイト必要だねー。 後、携帯でも書ける板にも作るべきだね。 ボサボサ腋毛さんのスレw 21 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2010/12/30 01 01 58 ID ??? 斎藤の場合、かなり悪質。 嵐ヲタだって事を隠してる。 akbの候補生かなんかがジャニヲタってばれてクビになったよね。AVにも行けないで、田舎帰るかもね~。 斎藤が掲示板に「ニノが櫻井から略奪した」とか「櫻井が女子高生斎藤に片思い」とか嘘ばっかり書いたり(この辺に関しては都条例にも触れる嘘だからジャニーズから訴えられても不思議じゃないね~)、嵐ヲタに喧嘩売ってたりしたから叩かれて当たり前。 23 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2010/12/30 01 07 21 ID ??? ジャニ事務所は、時間や状態諸々から完全に嘘と分かってるから今までは名前チェック位。 ただ、斎藤が糞でも業界に片足突っ込んだから、要注意するだろうね。 中学生とか普通に問い合わせしてるみたいだから。受理もほっとかないだろうね。 壺にスレも立ったしw後は落ちて行くのを楽しみにしつつ馬鹿斎藤を観察して通報の繰り返しじゃないかな。 96 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2010/12/30 21 24 09 ID ???アンチ捏造乙。 97 : 名無しさん?[] :投稿日:2010/12/30 22 13 49 ID e5r7wI4I [1/2回]嫉妬が凄いな。 160 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/02 15 36 22 ID ??? 157嵐ヲタだから嫌われ者ってわけじゃないよ。 嵐ヲタなくせにそれを完全否定して、売名だけして、 さらに嵐ヲタだった事を追及する嵐ファンをバカにするような発言や 翔くん本気愛のあまり小林麻央ちゃんアンチをするような性格の悪さ 等々いろいろな過去の行動や言動から嫌われたんだよ。 嵐ヲタだからじゃなく、最終的には斎藤の性格が嫌われた要因。 179 : 名無しさん?[] :投稿日:2011/01/05 01 46 40 ID 3tzt5E26 [1/1回] 引用って最初だけじゃね? 「・・・と耳にするので」まで ってか、調べた内容に本人の考えとか、 前々からあった知識を混ぜて書いてんだからあれはいいだろw アンチ粘着w 184 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/05 10 44 42 ID ??? 179消火作業御苦労様だけど、最初はwiki引用であとは他人のブログ引用だからねー 191 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/06 00 00 13 ID ??? 削除されたスレで書かれていたものをコピー(一部改変)して転載させて貰いました。 もし、削除された方の掲示板の書き込みのコピーを 持っていらっしゃる方がいましたら転載して頂けるとありがたいです。 *斎藤が実際に発言 ・46歳の翔くんと37歳で結婚する。 *自演または身内や信者の仕業が疑える投稿 ・自称ヤラカシの林檎のブログは開設してほぼすぐに前掲示板にアドが貼られた。 前掲示板で斎藤が何の関係もないことを証明されると、すぐに閉鎖した。 (ちなみに林檎のブログの内容は全てイニシャルの伏字で書かれていた) *削除された掲示板で斎藤推しの人物達の発言(これも自演や身内の犯行?) ・掲示板で次々と斎藤の過去が暴かれたとき、 その証拠である斎藤のコメントが一気に削除されたのは斎藤の策略ではと騒がれ、 斎藤は頭がよいのだとコメントし、その方向に持っていこうとする人物がいた。 ・斎藤推しの人々曰く、斎藤は翔くん好みの顔をしていて、 翔くんは好意を抱いていた。けれど、ニノと斎藤が付き合い始めたので 諦めたのではないかと言っていた。 ちなみに斎藤は翔くんにとって妹分、ニノにとって彼女という立ち位置らしい。 ・斎藤推しの人々は、翔くんは斎藤と付き合っていたとコメントしていた。 けど斎藤が翔くんをフッたと発言、更にニノが翔くんから奪った可能性があるとも コメントしていた。当時、そのせいでニノと翔くんの仲が悪くなったのだとも言っていた。 ・「時計じかけのアンブレラ」のラップ詞は斎藤のことを思って書いたのでは 無いかと発言。歌詞についての論争まで行われていた。 思ったより長い…すみませ… 193 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/06 01 15 25 ID ??? 「めい えびち」で検索すると嵐会の事書いてる他の人のブログはまだ見れるね。 嵐会の日にちも内容も斎藤がブログに書いてたことと同じw そりゃそうか、斎藤が参加してたんだもんね。 214 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/09 16 54 36 ID ??? 身長 →162cm スリーサイズ →B87/W58/H88 事務所のサイトに書いてある、斎藤の公称スリーサイズ。 あと、バランスを計るために身長も付けといた。 つーか斎藤、前ブログでファンからの質問に 160cmって答えてた気がするんだけどなー… 少しでもサバ読みたかったんだろうか。 と言うか 212に書いてあるスリーサイズと違うね。 212のサイトはB88/W61/H88になってる。身長は変わらず162cm。 216 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/09 19 19 39 ID ??? 斎藤と大体同世代且つ同じぐらいの身長のタレントの スリーサイズを調べてみた。 当てにはならないかもしれないので、あくまで参考程度に。 桜庭ななみ(1992年) 161cm&B79/W60/H89 前田敦子(1991年) 161cm&B76/W60/H83 南沢奈央(1990年) 163cm&B80/W58/H85 251 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/13 21 48 55 ID ??? 斎藤=宇多田押しの人さ、櫻井のヲタとか嵐ヲタとかじゃないでしょ? 櫻井と宇多田は友達だけど、櫻井の恋愛対象に1番ないタイプの顔が宇多田だよ。 正に真逆ね。もちろん宇多田もそうみたいだけど。 斎藤なんかは宇多田を100回位潰した顔だから即アウトだろうね~ 毛深いのも厳しいだろうね。苦手ってハッキリ言ってるし。 ネットとか見てるヲタなら大体皆知ってる事も平気で…もう少し情報集めてから書き込もう。って釣り? 252 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/13 22 05 06 ID ??? 245-247 249-250同一乙。 どう見たって宇多田の方がまだマシだろ。 動いてる斎藤秋葉原で偶然見たけど、撮影会の写真同様ポッチャリだし足太かったよ。 顔もまん丸。 写メとは大違いだったな。 マニアにはウケるかも。 なんか急に斎藤援護増えたと思ったら…そうか、木曜の今の時間、斎藤はチャットの準備でPC開いてるんだね。 相変わらず自演好きだな斎藤は。 253 : 名無しさん?[] :投稿日:2011/01/13 22 18 34 ID utYv7hb9 [1/1回] 252 見たとかww 幼稚な嘘ww 254 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/13 23 20 12 ID ??? 253普通にライブのチラシ?みたいの配ってたよ。 そんなこと斎藤ブログで一言も言ってなかったし写メと全然違うから最初まさかと思ったけどライブの日と被ってたしあきらかにぴゅあふるだったし。 他のユニット?らしき人たちもいたけど。 必死なのはわかるけど、これは事実。 それとも「可愛かった」って書けば信じたのかな? 255 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/13 23 58 24 ID ??? 252 本人.身内って馬鹿過ぎですねw自分で自分の首しめてるしw 256 : 名無しさん?[] :投稿日:2011/01/14 00 21 12 ID lDKlIQXS [1/1回] 254 嘘つくならばれない嘘つけよ。 調べたら、ぴゅあふる秋葉原でライブしたことないじゃん。 257 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/14 01 30 34 ID ??? チラシ配ってたって書いてあるじゃんw文盲なの? 何で嘘って思うの?本人? IDまで出して必死だなw 258 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/14 02 16 59 ID ???両国に銀座に吉祥寺に六本木?どこも秋葉原でチラシ配るメリット皆無ww あきらか嘘じゃんww でもそこまで言うならぴゅあふるのメンバーの子にコメで聞いてみよww あの事務所タレントの連絡先交換禁止らしいから、斎藤も口止め出来ないだろうし。 何必死になってんのって? 斎藤擁護するつもりはないけど、粘着アンチの度が過ぎたきもさをはっきり見たいんだwww 259 : 名無しさん?[] :投稿日:2011/01/14 02 20 37 ID FUMbSA9u [1/1回] 257 何で嘘って思うの?本人? ってことは本人なら嘘って思うってことか。要するに嘘なんだ。 260 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/14 07 21 37 ID ??? 252だけど、ごめん秋葉原って普通に間違えた笑 いろいろな記憶が混ざったわ。 ただ、私も斎藤のブログだって見てるんだから秋葉原でライブしないことぐらい知ってるし、 そんなに明らかに?ってばれるような書き込みしないしないから。 ごちゃごちゃ言い訳するとまたいろいろ?だって言われるからしないけどホントただの間違え。 でも場所以外は間違えてないし本当のこと。 チラシ配ってたのも本当だし別に本人や他のメンバーに確認してもいいよ。 261 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/14 15 38 32 ID ??? 258=259 書いてる事めちゃくちゃだよw 後マジで文盲過ぎ 嫌味とか行間とか読めない方だな はい本人乙 262 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/14 19 52 31 ID ??? 258必要ない内部情報まで書く奴ってほとんどが本人だよね。 万が一本人じゃないにしても、援護するつもりはないとか言って、やたら詳しすぎて斎藤ファンだと言う事を自ら言ってるようなものw ちなみにぴゅあふるファンの検索に引っかかるようなワード書きまくりで、こっちにしてみたらありがたいわw いろいろドンマイですw 266 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/14 22 08 52 ID ??? 声が低すぎてビックリ。 ぴゅあふるじゃ全然目立ってないくせに初めてのライブで「行くぜ両国ー!!!」とか煽ってるのにはワロタw 嵐の「行くぜ国立ー!」とは規模が全然違いますよ斎藤さんw 293 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/16 16 58 31 ID ??? ちょっとファイルから探してくるから、その間に斎藤が出演していた ネットラジオでもどうぞ。芸能界に入るキッカケみたいなので、 憧れの人はいなくて~みたいなこと言ってる。最後まで聞いてないけど。http //www.softfocus.jp/podcast/yuki.html 297 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/16 17 37 18 ID ??? それと、したらばの転載。以下全て転載事項です。 一応前の掲示板で覚えてる限りのことを並べてみた。 基本的に前の掲示板をもとに、前斎藤ブログや嵐会仲間のブログを中心に。 あ、下のやつは全部主語に「斎藤は」を入れてください(笑) ○斎藤が実際に発言したもの(嵐会ブログなど) ・46歳の翔くんと37歳で結婚すると言っていた。ちなみに斎藤はその時女優らし い。また、翔くんは絶対に自分と結婚すると言っていた。 ・嵐会仲間のブログで、ニノのことを「和也様」と呼ぶことがあった。 ・基本的に翔くんやニノに対しては好意的な発言をしていたけど、相葉ちゃんに 「相葉は…いいや」というようなコメントを残していた。 ・めいの字は「萌」と書くとコメントしていた。 ○前斎藤ブログを受けて、前の掲示板で話題になったもの ・嵐のコンサートの日、縦に繋げると「おつかれさま、だいすき」の文になる記 事を載せていた(もしかしたら文違うかも…確かこんなニュアンスの文) 298 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/16 17 41 08 ID ??? 更に転載。後半は既に転載済みなので、一部改変しました。 ちなみにバレーの日付は間違っていたことは確実なのですが、正確な 日付ではないかもしれません。ご容赦ください。以下転載。 仲間内の自演を疑える情報をいくつか投下してみる。でもあくまでも疑える範囲 、鵜呑みにはしないで下さい。多分、単なる斎藤信者か愉快犯が交じってると思 うし。特に後半。 あと、()は補足、[]は私が調べて検証したものなどが書いてあります。 ○前掲示板において、自演や仲間内での共謀が疑えるもの ・自称ヤラカシの林檎(斎藤とニノ、翔くんは繋がりだと言っていた人物)のブロ グは開設してほぼすぐに前掲示板にアドが貼られた。前掲示板で斎藤が何の関係 もないことを証明されると、すぐに閉鎖した。 ・2007年11月7日のバレーボールの試合中継、日本VSポーランド戦に斎藤が映って いると書かれた。 [気になったのでバレーボールの中継をしているテレビ局のサイトで、試合日程 から確認してみた。日本VSポーランド戦は11月10日。11月7日は日本VSイタリア戦 だった。 ちなみに会場はポーランド戦→北海道、イタリア戦→大阪。] 303 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/16 21 19 25 ID ??? 昨日のしやがれの翔くんの「Put hands up」を少し変えて、ブログタイトルを「Everybody hands up」にしたやつでしょ。 匂わせじゃなくて完全なただの後追いね。 こうやって話題になるだろうなって最初からわかってて書いて、嵐ファンを煽って楽しんでるんだよ。 昔からそうじゃん斎藤は。 310 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/16 21 56 03 ID ??? おまけ。斎藤の所属してる事務所について調べたら、 あんまりいい評判なかった。今の事務所も前の事務所も。 これについては多分あんまり関係ないし、とりあえず保留しておきます。 あと、この書き方斎藤っぽいなーと思ったので載せてみる。 したらばに残ってますよ。まあ、これについては本当におまけなんで気休め程度で。 1000 :名無しさん:2010/08/25(水) 03 29 36 >>987 ブログ読んでたら 多趣味っぽくない? てか、自分も 斎藤アンチだけど、 本人のことなんて 勿論知らないんだし、 そこまで人格を 決めつけるのも ちょっと違う気が。 歪んだ自己掲示欲とか、 そんなのあくまでも 想像の域を出ないのに。 いくら嫌いでもさ… 315 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/17 00 19 01 ID ??? 転載乙です。 ニノラジオで、「萌」と書いて「めい」と呼ぶ発言があった っていう書き込みもあったよね。 316 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/17 04 26 27 ID ??? あった! あれ結局ただの自演だったの? 聞けてないけどヲタは完全スルーだったけどやっぱ自演?w 二宮を当て馬に使うなんて分不相応 相葉まで馬鹿にした発言あるし 絶対許せない 333 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/19 19 47 54 ID ??? 今回は斉藤が前ブログで行った匂わせらしき記事について載せていきます。 (前掲示板の解釈含むので、こじつけの可能性もあり) ○斎藤による匂わせらしき発言や前ブログのネタ ・前掲示板で斎藤とはニノや翔くんは体の関係があると言われていた。 暫しして落ち着いた後、斎藤が前ブログにて某製品(マッサージバーなど)の香りが気に入っていると いう話をした際「いつでも美味しそうな女の子でいたいので…」とコメント。 やはり体の関係があるのだと議論された。 ・斎藤の前ブログでは度々嵐の歌詞や縁の言葉が出てきていた (例:外野の言葉はシカトするetc) ちなみに外野の~が出た瞬間に、前掲示板にて 「翔くんからアドバイスされたんだね」などのコメントが投稿された。 ・ニノ斎藤の熱愛記事で前掲示板で論争が行われている間に、 ホウレンソウは大切に、と言った記事を斎藤が投稿したために 「ニノや翔くんに言われたのでは?」とコメントされていた。 ・斎藤は前ブログで「テストで一時期経済や政治を頑張ったことがある」と 発言した際、翔くんが関係しているのではないかと議論された 334 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/19 19 50 08 ID ??? 333続き ・見知らぬ乗客のFC販売のチケット当落発表の日(6月10日?)、 「喉から手が出るほど欲しかった舞台のチケットが取れなかった」とコメント。 ・前ブログではニノの尊敬している部分について言及していた。 (確か演技面やドラマなどで数字が取れるところとか言っていたと思う) ・ニノとの関係を指摘され続けた後に、 尊敬する人の欄を「数字の取れる人」と濁していた。 ・ニノとの熱愛記事が出た際にきっぱりと否定しておきながらも、 その後の恋愛系の質問ではあえてニノを連想させるような質問を選んで 答えていた(例:猫背、海嫌いetc) また、嵐ファンでないとも発言していた。 336 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/19 20 13 43 ID ??? 335それ覚えてる。 (笑)を付けてる所が、質問者の意図は知ってるけど知らないって言っておくよ(笑)みたいなバカにした感じでムカついたの覚えてる。 あと 334のニノの舞台のチケットが取れなかった記事は「ショックで立ち直れない」「一般発売も頑張る」みたいな事書いてたよね。 まだ、ブログが話題になる前の記事だったから確かニノ(二宮くん?)の舞台ってニノの名前も書いてた気がする。 そのあとも「コンサート行きたい」「例えば国立とか?(笑)」っていう記事も書いてたよね。 375 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/24 01 51 59 ID ??? 365 斎藤がこれだけ櫻井ヲタでネット駆使(笑)してたらさすがに櫻井に手堅い彼女が居る事位知ってたでしょ。だから、あの櫻井には妹的に可愛がられ(櫻井の本心は好きだけど、諸々事情?で諦めた設定で)二宮に譲った?的に作文したんでしょ(笑) マジで少女マンガの読み過ぎ。ありえねー(笑) 390 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/24 22 41 24 ID ??? 383 検証もいいらしいので、推測で書き込ませてもらうと… 二宮斎藤熱愛、みたいな週刊誌で載ってそうな雰囲気の文章を作ったのは斎藤ではないと思う。それをするならまず今まで自分が残したブログのコメントは消すね。万が一の場合を考えて。 ここから更に考えたんだけど多分、斎藤や身内が自演し始めたのは櫻井関係の話題が出始めた頃だと思う。 丁度二宮の彼女(完全なナリカノだけど)っていう話題に便乗すれば、ネット上では自分の担当とも関係を持てる…みたいなね。 もしかしたら二宮の彼女どころか、自分の愛する櫻井の彼女にもなれるかも…とまでは思ったか分からないけど。 じゃないと、二宮の彼女って噂だけだったのに急に櫻井が出てきた理由が分からないし。 まあ、斎藤が二宮の彼女的な噂が流れたとき、斎藤自身がある程度便乗したのは確かだと思うよ。 じゃなきゃブログでわざわざ二宮関連の質問を選んで答えたり、コンサートの日に更新しなかったりする必要がないからね。 391 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/25 00 55 57 ID ??? 便乗してたね。 そもそもニノを装った「k」っていう奴のコメントを載せてた時点で明らかに噂に便乗してたよね。 本当に騒がれることが心外で迷惑だと思ってたらあのkって奴のコメントは載せないはず。 アンチコメントだっていっぱい来てたはずなのに、それは載せないでkは必ず認証して載せてたもんね。 その癖、被害者面してアンチに喧嘩売るような記事書いたりしてほんといい性格してるよ。 438 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/25 22 52 35 ID ??? さっきから必死に櫻井斎藤推してる人がいるけど、斎藤は最初二宮と熱愛記事出回ってたんだからね? 二宮と交際してる、ってただそれだけの捏造された噂だった。 そこに急に櫻井を入り込ませること自体が不自然な発想な訳。 斎藤は「二宮」としか噂になってないんだよ。「櫻井」は検証スレや噂板で出てきた後付けなんだよ。 この大前提を忘れてる人がいる気がする。 456 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/26 04 57 07 ID ??? 自分もdocomo携帯からの斎藤 一派書き込み確実なのは二つリストアップしてますノシ 斎藤はNの随分古い機種使ってるからすぐ分かるよw どこを中継してどの辺から書いてるかもね!もっと色々分かるけど24用に取っとくね。 やっぱ上辺だけの馬鹿だから危機管理能力もゼ~ロ~w 火消ししてよりどつぼにはまってやんのwww 457 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/26 05 15 34 ID ??? 456 だけど斎藤だって証拠はゼ~ロ~。IP抜かれてるのはアンチ~。斎藤の事務所にここ通報しよっ。 必死で斎藤を落とし入れたいようだけど無理無理wNの使ってる人なんて今も沢山いますw自分の母も斎藤と同じ携帯ですw 471 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/27 23 56 04 ID ??? してないでしょ。事務所って程の所でもないけどw このままAV行くかフリーターになるんじゃない? 前の事務所の社長にずっと付いて行く!この社長だからやりたいと思った!とか熱い事書いてなかった?斎藤。 しかもただの事務員として上京したのにまるで呼ばれたみたいに書いてたよねw 大切な素材感だったら地方に居ようと直ぐ上京させられデビュー出来るはずだからずっと違和感感じてた。 そのレッスンだなんだって夜行バスに乗って上京する度、ニノに呼ばれたとかの話になってたけどw本当は嵐ロケ地巡り…悲しいね。呼ぶなら最低限飛行機だよねw そんな書き込みとかに必死で反論してたの、今思うと斎藤本人だったんだなー。 472 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/28 00 04 26 ID ??? 言ってた言ってたw 何でこの事務所に入ったかって質問に熱く語ってたよね。 レッスンって言って上京してたのは、斎藤の嵐友達のブログ読んでも、完全に嵐ロケ巡りか嵐会か嵐のメンバーの誕生会(もちろんヲタとのただの嵐会)だったねw いかにもニノと会ってるような匂わせプンプンさせてたよね。 今考えるとホントただの痛い嵐ヲタブログだったのに、あんなにみんなで騒いで調子に乗らせちゃってこっちもバカだったよね。 反省反省。 473 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/28 00 09 27 ID ??? ファンからの質問で、前の事務所に決めた理由を答えてたときだよね?熱く語ってたのは覚えてる。 その時、確かいくつか受けてここに決めたみたいなこと言ってたけど、やっぱ大手受けて落ちたのかな?それとも同じような小さい事務所ばっか? 夜行バスネタも懐かしいなー…夜行バスで上京してレッスン、みたいなことをブログで書く度に今日はニノの家にお泊り?みたいな訳の分からない投稿いっぱいあったしね。 そしてしっかりと時間空けて更新するっていう…今思えばちょっと笑える感じの行動だね。 あと、いきものがかりのボーカルに似てるって言われてたのは「言われたことないです」って言ってスルーして、山田涼介に似てるっていうのは採用するんだなーと思ったりした。 474 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/01/28 00 31 56 ID ??? いきものがかりのボーカル確かにスルーしてたw 特に鼻が似てるよねw ほんとよく匂わせてたなー ライブ終わった頃の更新記事に縦読みで「おつかれさま」って読めるようにブログ書いたり、kって奴のコメント認証したり… アンチに騒がれてある人に電話して話を聞いてもらったとかで「私なんかより全然忙しくて大変なのにいつも優しく悩みを聞いてくれて…」みたいな相手がいかにもニノって思えるような事書いたりさ。 散々話題にさせて日にちも溜めた後に「あれはマネージャーです」とか言っちゃって、とにかく騒がれたい、話題になってる事が嬉しい、もっと騒いでって感じだったな。 703 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/02/13 11 02 57 ID ??? 1月15日のゲストの嵐にしやがれの後追いって事か。ただの嵐ヲタじゃんw 変に隠そうとせずに、素直に嵐の櫻井翔さんのファンですって言ったほうがいいんじゃない? 706 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/02/13 13 30 04 ID ??? 私ぴゅあふるファンなんでって発言で思い出したけど、嵐も僕たちは嵐ファンだって誰か言ってたなぁ 707 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/02/13 14 47 15 ID ??? それ二宮じゃなかった? 携帯からスマン 742 : 名無しさん?[] :投稿日:2011/02/16 00 19 44 ID 7FqE4pBr [1/1回] 自分の演技論(笑)とか語ってたけど、全部二宮がいった発言の引用だったのはびっくりした 744 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/02/16 04 53 58 ID ??? 結構今回のみんなの団結?って言うか、コピペや過去ログ纏めて下さった方や、決定的に●餅に2にスレ立てられたの痛かったとオモー エジプトの件と比較にはならないけど、 今はかなり強い力を持ってるからねネット。 普通、あやしげな事務所なら、大手から目つけられたり、ナリカノの証拠たくさんあるし、才能も可愛くもない、年齢もタレとしては賞味期限きれ。可愛いくて若くて頑張ってる子山ほど居るし。実績もないのに偉そうな使えない基地豚はフェイドアウトさせてくのが普通だよね。 意外と風評って大事だし、ネットの力をなめた斎藤が悪いね。地方ヲタ.情弱はおとなしくしてりゃ良かったのにねw せいぜい、小劇団で一.二度出て、消える運命。 ニノとは比べものにならないwプロ意識と苦労の時期を乗り越え才能で頑張ったタレントを真似すらも出来ないwナリカノがせいぜい。 マジ図々しい豚だったね。 が、まだ完全に田舎に帰るまで監視続けますよー斎藤豚さん。ちょっと目離すと直ぐ又基地妄想まきはじめるからねwマジでタヒね。 懐かしいけど、ニノに有明に買って貰ったマンションどーしたwww ニノの家さえ知らないでナリカノよくやれたなあ。仲間と愉快犯が便乗したね。おぇーw 797 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/02/22 17 42 49 ID ??? >>794 なんでも消して解決してきた人だからそうかもね。 嵐会の仲間のブログに書いた小林麻央へのアンチ発言も、脇の剃り跡ブツブツの水着写真も、したらばの斎藤スレも、都合の悪いものは全部消してもらって解決したからね、斎藤は。 798 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/02/22 22 06 30 ID ??? 797その通りだね。 全て「証拠隠滅」。 したらばでも前に斎藤ファンだかが「証拠がないからアンチの捏造だ」って騒いでたよね。 証拠は全部斎藤本人が消してきたから、ある意味斎藤の思い通りのバカなファンがいるよって感じだったけど。 866 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/03/13 10 37 43 ID ??? 美少女アイドルが震災で売名行為 http //news.searchina.ne.jp/disp.cgi?d=0313 f=national_0313_037.shtml y=2011 こんな時に斎藤ネタも何だけど、地震情報ネットで探ってたらこんなニュースがあった。 そのあと斎藤のブログ久しぶりに見たけど、このアイドルとやってること変わらないって思った。 総合ブログで間違った情報を拡散させてしまったバカ斎藤、その間違った情報を載せた記事の最後に自分の個人ブログのURL貼って、こんな時も自分をアピール。 本人的には「こんなに地震の事を考えてるいい子のブログをきっと見たいはずだから個人ブログ宣伝しとこ♪」 みたいな感じだったのか。 結果的に載せた記事が間違った情報だったから大誤算だったみたいだけど、あの最後の個人ブログへの誘導が斎藤の売名への執拗な思いが表れてると思った。 しかも間違った情報を拡散させた謝罪文の後にアーニーの写メも意味不。 本当に反省しているのか? 人の命に関わる情報を間違えて拡散させたんだぞ。 ふざけてるとしか思えない。 873 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/03/14 17 11 53 ID ??? このスレを偶然見てしまった人が万が一いたら大変だから言っておくけど、 870の421の斎藤が拡散させた内容、実行したら死ぬぞ。 絶対しないように! 942 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/03/25 16 02 46 ID ??? 斎藤萌 全力坂 一般人の感想↓ http //2bangai.net/read/8493976d0966672423da9042a552ea89b99c6247fa6f971d8f67ff16ae48022a/601 977 : あ[sage] :投稿日:2011/05/09 03 55 08 ID ??? 掲示板投稿規制されてるよね?斎藤が手を回した? 979 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/05/09 08 30 28 ID ??? 最近頻繁にアンチのふりしてスレ荒らしに来てた人…否定してたけど、やっぱり本人又は身内だったんだね(笑)消火どころか火に油を注ぎ、投稿規制依頼か…分かりやすすぎる。 てか、掲示板全体が規制されてマジ迷惑。 やっぱりここ立てて転載するの正解だったね。 転載してくれた人有り難う。 982 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/05/09 12 53 08 ID ??? 規制は震災とか核とか色々のせいだよ。 斎藤ごときに壷に規制何かかけられないよw それにしても東京に余震おさまってきた のこのこやってくる糞斎藤。それに合わせてまた売名活動再開かw どこ迄も腐ってるね 二宮も櫻井も斎藤全く極限まで男よりタイプじゃないから諦めろw ついでに撮影会とかよく代々木公園とかでやってるの見るけど、信じられない位のキモ爺がコレまた外だから化粧の濃いぶっさいくで安そうな女を超数人で撮ってる異質な空間だよw 他は皆まったりしにいってるのに、あれみかけると凄いキモい 上野は知ら無いけど代々木公園には来ないでね!かなり浮いてるからw 983 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/05/09 16 13 41 ID ??? 他の掲示板は 規制かかってない。 やっぱり斎藤か その身内が通報してるんだよ。 前も削除依頼来て削除されたじゃん。 嵐会仲間のブログの事で 盛り上がってた時。 だから消されても良いように ここ立てて転載始めたんだよ。 被害者面して通報か… 被害者面お得意だからね。 985 : 名無しさん?[sage] :投稿日:2011/05/09 18 55 27 ID ??? 規制されてるのはしたらばだけ。 1 名無しさん 11/03/30(水) 13 39 38 斎藤萌については以下参照↓ 所属事務所:アリスプロジェクト斎藤萌 ・嵐ヲタで櫻井翔本気愛。 ・夢は櫻井翔と結婚すること。そのために芸能界を目指す。 ・とりあえず有名になるためニノのナリカノ行為で売名。 ・売名によって出来たアンチに対してさらに煽るような挑発や匂わせを続ける。 ・過去に斎藤が名乗った一人称「今世の櫻井嫁 めい 笑」「『K林M央大嫌い同盟』 統括・秘書官です(^ω^)!!」 ・翔くん本気愛のあまり小林麻央ちゃんアンチ活動を始める。 上記は全て本人が「デマ」とアンチの捏造としているが 検索ワード「えびち めい」「えびち 嵐会 めい」などで証拠のブログにヒットする。 ※ただし斎藤によりえびちさんのブログは閉鎖されたが見れるブログもある。 その他「斎藤萌 デスノート」「斎藤萌 全力坂」等で問題発言などがわかる。 何より2ちゃんねるスレ「【嵐ヲタ】斎藤萌【脇毛ブツブツ妄想女】」を見れば全てがわかる。 引用元 【嵐ヲタ】斎藤萌【脇毛ブツブツ妄想女】http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1293565694/
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/225.html
「だぁっ。なんであいつらは見つけるのがあんなに早いんだ!」 「ごめんね。ちょっと。読みが甘かった。かも。」 特殊な出口から百貨店を後にして人通りの少ない道を選んで逃げたにもかかわらず、 土御門と青髪ピアスはあっという間に上条たちを捕捉し、追いかけてきている。 「まさか土御門のやつ俺の体に発信機とか仕込んでないだろうな」 「土御門君って。そういうことする人なの?」 「ああ。アイツならやりかねん」 なにせ魔術サイドと科学サイドの多重スパイをやる男だ。ただの高校生とは違うのだった。 「あっちに行こう。人ごみのほうが。紛れられると。思うから」 「だな」 姫神はさすがに上条ほど体力がないのか、かなり荒い息をついている。 後ろで追うのも体格の良い男子二人だ。遅かれ早かれ、鬼ごっこでは追いつかれて負けだろう。 角を曲がってショッピングストリートに出る。歩行者天国のそこは道幅も程よく狭く、人も多かった。 「当麻君。ここに」 「……え?」 姫神に連れ込まれた店は、試着室が用意されている服飾店だった。 ただし女物ばかりで、ついでに言えば面積がものすごく少ない。 女の人の腰の辺りとか、胸の辺りを覆う布を販売しているお店だった。 あんまりにも唐突な人生初入店に、上条は興奮するより先に居心地の悪さと気恥ずかしさで死にそうだった。 一瞬、数十メートル後ろから追いかけてくる二人のことをスッパリ忘れて、店に入って数歩のところで立ちすくむ。 姫神はあまり気にしていなかった。 店内に彼氏連れがいるのは見えたので、二人で入ってもおかしくないだろう。 自分の着る下着を上条に選定してもらうような流れにまでなればさすがに恥ずかしいが、 便宜的にここに入店するくらいなら平気なのだった。 「試着室はあそこだね」 「は? え、ちょ。いやいやいやいやいや何言ってるんすか姫神さん!!!」 「大丈夫だよ。こういうところの試着室は二重になっているの。 着替え部屋と彼氏とか友達が待つ部屋とがセットになった試着室だから」 「そ、そうなのか。いやでも、なんつーかそこに秋沙と入るってのは」 「……私は着替えるつもりはないんだけど。当麻君は。気になった?」 「ぶっ。上条さんはそんなこと思ってナイデスヨ?」 姫神は慌てる上条をクスリと笑った。 やっぱり女の人の下着を見ると。当麻君でも慌てるんだ。 さすがに姫神も自分の下着姿を上条に見せるのは恥ずかしすぎた。 早くしないと二人に追いつかれる。上条と姫神はそそくさと店内を奥に進み、試着室の前に行く。 姫神はそこで、大きな過ちに気がついた。試着室のカーテンの前にはサンダルが二つ。 つまり、使用中だった。 「当麻君。どうしよう」 「へ? なんだ?」 上条は心に大きく負荷のかかるこの空間で、すでに平常心を失っていた。 突然止まって後ろを振り向いた姫神のようには、自分を止めることができなかった。 展示用のマネキンの足元についたキャスターに、左足を引っかける。 「げ」 「あ」 気がつけば上条は試着室へと、突貫を試みていた。 「きゃっ!」 知らない女の人の、叫ぶ声がする。 上条は全身から血の気が引いていくのが分かった。 謝って許されるレベルじゃない。普通にこれは警備員(アンチスキル)に捕まって一晩説教を食らった上で、 保護者呼び出しの上謹慎になるコースだ。最悪すぎる。 「すすすすすみません! 本当にごめんなさい! すぐ出て行きます悪気はないんです!」 「……キミ、上条君?」 「え?」 名前を呼ばれて、思わず顔を上げる。 フワフワした金髪の、長身の女性だった。 手足も長くすらっとした印象で、薄い緑のブラジャーに包まれたどちらかというと薄い感じの胸が、 体の雰囲気によく合っている女性だった。下半身は長いソックスとスカートを穿いたままで、 エロいというよりも綺麗だった。 「え、えっと。確か対馬、さんだっけ」 「ええ。名前を覚えていてくれたのね。……ところで見るのを止めてくれると、ありがたいんだけど。 さすがに知り合うの頬をひっぱたくのはためらいがあるし」 上条はドギャンッ、と首を横にひねった。 対馬と上条のいる待合側ではなく、さらに奥の着替えを行う部屋のほうを、だ。 「対馬さん?! 何かあったんですか? それに上条さんって今……あ」 「や……やあ。久しぶり、五和」 「あ、お久しぶりです。上条さん」 あまりの驚きに、二人の行動は上滑りした。場違いなほどに普通の応対だった。 五和は対馬ほど背が高くない。 そして全てのパーツが細めに出来た感じのする対馬と違って、五和の体は柔らかそうだった。 濃い目のピンクの地に、黒の水玉が浮いている。ブラとショーツの縁を彩るレースは、これも黒だった。 コンセプトがセクシー路線なせいか、胸元はいつも以上に寄せてあって、 豊かな起伏のなかに出来上がった谷間の深さは深遠すぎるものがあった。 下のほうも勿論破壊力では負けていない。 前と後ろを繋ぐ腰紐の辺りは切れ上がっていてびっくりする位細いし、 よく見ればメッシュが入っていておへその真下なんかはシースルーだった。 そこを注視するとなんだか水玉の黒ともレースの黒とも違う黒々とした―― 「こら」 対馬が上条の目にチョキを付きたてた。 「のうあ!」 悶絶していると、バタリと横で五和が気絶する音が聞こえた。 「奥が超うるさいですね」 「なあおい、さっさと出ようぜ」 「言われなくても超すぐに戻りますよ。麦野に怒られるのは御免ですから」 学園都市を暗躍する組織『アイテム』の一角である絹旗最愛とパシリの浜面仕上の二人は ごく普通の繁華街の、これまたどこにでもあるようなランジェリーショップで買い物をしていた。 細々した任務が立て続いているらしく、着替えがないらしい。 二日同じ服を着続けることに殊更神経質に文句を言ったのはリーダーの麦野だった。 シャワーは確保したようだったので、下着と替えの服を二人で買いに行っているのだった。 下っ端は浜面以外にも顔も知らないのが山ほど付いているのだが、麦野は性別を指定できなさそうな その連中には買いに行かせたくないらしい。浜面が許されるのは、友好の証ととってもいいのだろうか。 それとも人間として認識されていないと思うべきなのだろうか。 「それにしても麦野の下着、おばさんくさいとは思いませんか?」 「い、いやそんな、俺は……」 「ああ、浜面は麦野の年を超知らないんでしたっけ。麦野は今にじゅ」 「いいいいやいやいやいや! いいから! 聞いても寿命が縮まる気しかしねえ!」 ネットで注文を済ませ、受け取りをしに来ているのでデザインのチョイスは本人のものだ。 四セットの下着のうち、浜面の視界に入ったのは一番上にある麦野の下着と、一番下にある滝壺の下着だった。 率直に言って、麦野の下着は年相応でないかと思う。麦野があれで趣味が幼ければ浜面もどうかと思うが、 クラシックな、シルクでできた薄いピンクの下着は別に麦野が着ておかしな所はない。見たいとも特に思わなかったが。 一方滝壺の下着には、好感が持てた。綿でできた柄なしの薄青のショーツで、股の切れ上がったよくあるヤツと異なり、 僅かに裾が延びていてショートパンツのような形状をしている。 「浜面は超変態ですね」 「ちょ、待ってくれ。そもそもここに連れてきたそっちが悪いんじゃないのか」 「荷物持ちを拒否するんですか? 超下っ端の癖に?」 「ラップしてから渡してくれりゃいいじゃねえか!」 「ラッピングを引きちぎるところからやりたいなんて度し難いですね」 「ちげーよ! っていうかお前の下着は一体何なんだ」 中学生どころか高校生にもふさわしくない、清楚な白でありながら布地が少なくしかも薄いショーツ。 ちらっと見えたそれを、浜面はフレ ンダのものとは見なさなかった。 「浜面? 私は見ていいとは超一言も言いませんでしたが」 「だからそっちが俺の目の前で受け取るんが悪いんだろーが!」 「何を言ってるのか超分かりませんね。帰ったらこの件は麦野に報告することにします。 浜面が麦野が今から穿こうとしている下着をじっと眺めて超おばさん臭いと言った、と」 「おいばかやめろ!」 浜面は、つい先日自分を殴り飛ばした男が隣にいたのに、ついぞ気がつかなかった。 視線が、痛い。 上条はファミレスでアイスティーを啜っている。 土御門たちは天草式の隠密術が相手ではさすがに分が悪いのか、見つけてくれるような気配はなかった。 ……いや、この現状を打開してくれるだろう点は有難いが、見つかると何を言われるか分かったものではない。 隣に五和がいて、正面に対馬がいて、上条から一番遠い席に姫神がいるこの現状。 さっきまで姫神と触れ合ってドキドキしていただけに、対角線上から飛んでくるジットリした視線は、 上条に絡み付いて離れない。 配座を決めたのは年長の対馬だった。 姫神と上条の関係が気になって気になって仕方ない五和に口出しをさせず、 そして上条にも文句を言わせず、姫神にも敵対するでも迎合するでもなく接し、 ファミレスのやや奥まったところに連れてきたのだった。 「そろそろ落ち着いた?」 「ええと……」 余裕のある微笑で対馬がそう上条に尋ねた。 しかし落ち着いたかといわれてもこれだけ不安定な座席で落ち着けというほうが無理だ。 さっき下着を見てしまった五和はうつむいて顔を真っ赤にしたままもじもじしているし、 姫神は口をむっと曲げて上条を睨みつけている。 そして対馬は何を考えてこんなことをしたのかがさっぱり読めない。 姫神は内心で、なぜ上条からもっと疑う余地のない決定的な言葉を貰わなかったのかと自分に苛立ちを感じていた。 好きだ、と言ってもらっていたなら。人の彼氏に手を出すなと、一言それで済ませられるのに。 今告白してもらえるところでした、だから邪魔しないで下さい、 なんてのは恋敵かもしれない相手に言う言葉では断じてない。 「一応言っておくと、さっき五和が着てた下着は試着してただけだから、 今は別のを着てるわよ。変な想像はしないことね」 「はい?」 「つつつつつつ対馬さんっっ!! 上条さんの前でそんな話しなくていいですっ!」 ガタリと音を立てて五和が身を乗り出す。ちょうど上条の目の高さで、胸がたゆんと揺れる。 上条慌てて目をそらすが、そらすのはたゆんたゆんたゆん、くらいまで見届けてからだ。 上条の気づかないところで、姫神は劣勢を自覚して顔をゆがめた。対馬は薄く笑った。 「上条さん。さきほどのは……女同士で見せ合うだけならたまにはちょっと大胆なのもいいかなって、 そういう勢いで着ちゃっただけでいつもはあんなにはしたないのは着けてなくて、あの、その」 「でも五和、買ったわよね?」 「そそそれは決して上条さんがうっかり似合ってるよって言ってくれたからとかそういうのじゃなくて!」 「上条君。見たくなったら五和はいつでも見せてくれるって」 「だから対馬さん!」 見せてくれなんて言ったらすごいことになるだろう。五和も、自分も、そしてきっと姫神も。 五和は目の前にいる女の子をこっそりと観察していた。 女教皇(プリエステス)様には負けません、なんて思ってましたけど、そうですよね。 ここは学生の町ですもんね。上条さんみたいに格好良い人は、お付き合いしてる人、いますよね。 ため息をついてしまいそうなのを隠しながら、姫神の二の腕や頬などを眺める。 いいなあ。対馬さんもだけど、手足とか顔の輪郭がほっそりしてるのって、羨ましい。 手足が太いことを気にしている五和にとって、姫神の体のラインは羨望の対象だった。 そういう五和の思考を分かっているからこそ、対馬は無理矢理ファミレスに上条を連れ込んだのだった。 傍観していれば五和が「き、綺麗な彼女さんですね! 私はお邪魔でしょうから!」なんて言いだすのは 言うまでもなく分かりきっていることだった。 天草式は現在、世界を股にかけた流浪の民だ。定住型の人生を送る上条とはすれ違いが多い。 それが理由で、学園都市に定住する女に取られるなんてのは、面白くない。 女教皇(プリエステス)に取られるのなら、アリだ。上条に出会ったのはあちらが先らしいし。 なにより見てて面白い。五和と女教皇(プリエステス)なら陰湿なことにはならなさそうだし。 「それはそうと、遊んでるところをむりやり引き止めてごめんなさいね。デートだった?」 ビクリと、五和の肩が震えた。核心を突きすぎた質問だった。 変わらず姫神が上条を見つめ続けていた。 「えっと、まあ。追われながらでデートって言うのかは怪しいですけど、デートでした」 「手を繋いで歩いたり。ゲームセンターで遊んだりしたもんね。当麻君」 見る見るうちに五和の顔が曇る。意外な展開に対馬はすこしだけ戸惑った。 上条は相当鈍いらしい、というのが建宮あたりの見立てなのだ。 男連中のくだらない話はだいたい聞き流しているが、上条の話は別だった。可愛い五和のためにもなる。 ところが実際はどうだ。デートしてますなんて言葉が出てくる辺り、上条はこの少女を意識しているらしいではないか。 「そっか、彼女と遊んでたのね」 これが取りあいなら、対馬としては五和をひたすらプッシュするだけだ。 だがすでに彼女持ちなら、さすがに五和の本音とよく相談しなければならない。 奪うのか、諦めるのか。 だが、上条の返事は予想と違い歯切れが悪かった。 「いや、彼女……とは言えないというか。その、まだ」 確かに付き合ってくれって、告白はされていなかった。 姫神だってそういう瞬間をずっと待っていた。 だけど今この場で、何も正直にならなくたって良いのに。 私は当麻君の彼女だって、そう言ってくれたって良かったのに。 「そういや二人はなんで学園都市に?」 色々とまずい空気を換えたくて、上条は気になっていたことを対馬にぶつけた。 科学サイドの頂点に立つこの街に、日本人といえど外部の人間はそうやすやすと入れない。 「ん、ちょっと仕事でね」 対馬は上条に分かるよう姫神に目線をやった。 「ああ、姫神もそういうの、知ってる人ですから。っていうかイギリス清教の保護を受けてるってコトは、 姫神はこの二人と無関係ってワケでもないんだな」 「当麻君。この人たち。魔術師なの?」 「イギリス清教の……傘下って言うとまずいのかな。 まあイギリスで活動してる天草式十字凄教ってグループのメンバーになるんだ。この二人は」 「あなたが姫神さんなのね。ステイルさんから聞いてるわ。隠し事をせず話せて気楽でいいわね」 五和は目の前の女性の最も重要なことを、つかみ損ねていた。上条の彼女の席にきちんと座っているわけでは、ないらしい。 競争相手はこの方と、自分と、女教皇(プリエステス)様と、インデックスさんと、そして他にもいるかもしれない。 ……どのくらい、上条さんと近づいてるのかな。 ゴールテープを切った人間がまだいない以上は競争相手たちに差がないのは確かなのだが、 誰が先行しているのか、それはものすごく気になる問題なのだった。 「それで、仕事ってのがあの店で……?」 「ちょっともう。思い出さないでよね。あれはついでよ。ここは日本人の学生の町でしょう? やっぱり、こういうところの下着が一番体に合うのよね。五和、すごかったでしょ?」 「ちょ、ちょっと対馬さん! だからもうその話はやめてください!」 「そういうこと言うなら、五和こそもっと上条君と話せばいいじゃない」 「えっ? あ、そんな」 対角線上にいる五和に、対馬は自分達にしか分からない方法でコッソリと言葉を伝える。 「ほらほら、もうじきアックアの件で五和は同棲するんだから。 ここで慣れておかないと後で喋れなくなるよ? それに隣の子に差をつけられたままじゃ、 今度来たときに落ち込むようなことになってるかもしれないし」 「……それは、嫌です」 「でしょ?」 ついさっき体中を見られてしまった相手だ。恥ずかしくて死にそうだ。 でも上条と喋りたいというのも、五和の本心だった。 「あの、上条さん」 そこで五和の声に返事をしようとした上条を、遮る声がした。 「当麻君。お茶なくなったみたいだから入れてくるね。また紅茶でいい?」 「え? あ、ああ。それで頼む」 「……ちょっと四つは持てないから。手伝ってくれると嬉しい」 「あ、それじゃ私やります!」 「そう」 無感動に姫神が五和を見つめた。ボックス席の通路側に座った姫神と五和が動くのは自然なことだ。 姫神は上条に声をかけていたが、最初から五和を誘い出す気だったのかもしれない。 店の中央にあるドリンクバーで二人して氷を足し、ジュースを注ぐ。無言の中に緊張感があった。 火蓋を気って落としたのは、姫神だった。 「貴女は。当麻君とどういう関係なの?」 五和はそれに怯みそうになった。当麻君という響きは、一体いつになれば自分の口から付いて出ることだろう。 そしてどういう関係なの、とこちらの目を見て言えるその気持ちの強さは、まさに彼女という席にいる人のそれに近かった。 「お仕事の関係で知り合った人です。ヴェネツィアを旅したり、最近はフランスのアビニョンを二人で歩きました」 柔らかい笑みを返す。それはある種の攻性防御。 決定的な切り札を出せないことが激しく悔やまれる。 近々、上条さんのお宅に仮住まいさせていただく予定なんです、その言葉がどれほどのアドバンテージを引き出せることか。 「貴女にとって。当麻君はただの仕事上の知り合いなんだね。当麻君から見たら貴女はただの知り合いなのかな」 「そういう姫神さんは違うんですか?」 「私はクラスメイトだから。毎日当麻君とは会ってるし。今日もデートをしてる」 「異性のお友達と遊ぶのをデートって言うんですか? すみません、学園都市の流行語とかは押さえきれてなくって」 話すことはまだまだあった。だが、手際のいい二人の目の前にはすでにドリンクは出来上がっていた。 手にグラスを持ち、歩き始める。しかし二人とも、自分が黙ったままで会話を終わらせて、 暗黙のうちに『負け』を認めてしまうのは気に入らなかった。 「デートに誘ってくれたのは当麻君。それと学園都市でデートっていうのは恋人同士がするものだよ」 「でもお付き合い、してないんですよね?」 あっという間に座席にたどり着く。 五和は劣勢を自覚していた。だって自分の言葉は。 「貴女だってそうだよね?」 お前もまた上条当麻に好かれてなどいないんだぞという、自分にナイフを突きつける言葉だからだ。 五和が怯んだ隙を姫神は逃さない。先ほどの席とは違う、上条の隣に姫神は腰掛けた。 意外にも、二人が席に戻った後、対馬と姫神の二人が談笑をはじめた。 内容は学園都市の奇抜さに関する、他愛ないものだ。 ただし、上条を取り巻く事情はそう穏やかではない。水面下で、色々と変化があった。 まず最も重要なことは、姫神が腕を絡めていることだろう。 あからさまにならない程度に、しかしそれでいて明確に姫神は上条に寄り添っていた。 二人の関係が恋人か否かを店員辺りにジャッジさせたら、間違いなく恋人だと言うだろう。 ソファ型の座席についた手をそっと上から握られて、上条は冷静ではいられなかった。 他にも気になって仕方ないのは、なんともいえない表情をした五和が自分を見つめていることだ。 その表情を色で表現するなら、灰色に水色を混ぜたような色、とでも言えば良いだろうか。 怒りのような峻烈な感情は読み取れない。 不安と疑念の灰に羨望と、そして嫉妬の青を垂らしたような表情。 ――カップルではないんだけど、まあこれじゃあそう見えるよなあ。 上条は五和が、カップルを目の前にしているせいでそんな表情なのだと予想していた。 上条も彼女のいない男子学生として、ファミレスでイチャつくカップルを見ればモヤモヤするものだ。 五和もおそらく付き合っている彼氏はいなさそうだし、自分と同じような気持ちを抱いてもおかしくない。 ぐに、と足を踏まれる感触がした。 「……えっと、五和さん?」 「どうかしましたか、上条さん」 つーん、と冷たい声ですっとぼけられた。 別に痛くはない。でもなんだか普段は勘違いのせいで尊敬のまなざしで五和に見られている上条としては、 五和がやけに冷淡な感じがするのが気になるのだった。 足はまだどけてもらえない。 「当麻君。どうかした?」 「え、あ、いや」 「あなたには関係のないことですよ」 姫神に告げ口するような形になるのをためらっているうちに、五和が姫神の質問を切って捨てていた。 意外な五和の対応に上条が驚いて見つめていると、それに気づいた五和が拗ねたような表情をした。 五和は上条の驚いた表情を見て、傷ついた。 きっとこの人は、どうして私がこんな態度をとってしまうのか、全くわかってないんですよね。 気になる人のことだから、こうなってしまうのに。 カランと鳴る氷の奥で、対馬はその光景を面白く見つめていた。 ……私は青春、過ぎちゃってるなあ。 そういう思いを感じてちょっと感傷に浸るところも、あったりはするのだが。 「当麻君。これからどうするの? あまりお邪魔しても。二人に悪いし」 ケーキを頼んだ対馬と五和も、すでに食べ終えている。 ドリンクバーで原価の元をとるにはどうせ二十杯くらいは飲まなければいけないのだ。 定価で考えれば缶ジュース二本飲むのと同じと思えば、目の前のグラスに注がれたアイスティを干してしまえば割には合う。 思案していると、五和がさらに強く足を踏むのが分かった。 五和にとっては、それは意思表示だった。 足を踏んでいるのだから確かに上条への不満だとか怒りの表れではあるのだが、それだけではないのだ。 不満があることに、気づいて欲しい。気遣って欲しい。自分のことを見て欲しい。 それは精一杯の思いの発露であり、そしてそれが限界でもあった。 「当麻君?」 「あ、なんだ?」 「五和さんに足。踏まれてるの?」 なにも分かっていないようなすっとぼけた口調の姫神のその一言は、けん制だった。 たまたま足を踏んだだけなら仕方ないが、意図的に足を踏むなんてことは五和はするはずがない。 そういうポジションの確認だった。五和には、上条に触れさせない。 すっと上条の足の上から重みが引いた。だがそれは撤退を意味しない。 顔を上げると朗らかな五和の笑みがあった、 「この後、もしよろしかったら、少し街を案内していただけませんか? 私達は不慣れですし」 「……? 五和たちって仕事で来てるんじゃないのか?」 「いえっ、あのっ。荒事があると土地勘の有る無しは大きな違いですから、 元から街をざっと歩く予定だったんです。だからこれはついでというか、むしろこっちが大事っていうか……」 はしゃぐような感じで、五和が上条を誘った。 隣では対馬がにっこりと微笑んでいる。そうしてくれると嬉しいんだけど、というような表情だった。 「でも。今日は私とデートしてくれるんだよね?」 隣の姫神が、斜め下から見上げるようにそう呟く。 あざとい甘え方ではない。 だが上条の肩に僅かに頭を預け長い髪が制服の袖を軽く擦っていくその様は、思わず上条をドキリとさせる。 だいたい、さっきから姫神にはドキドキしっぱなしなのだ。 横に座られたせいで、髪を撫でてみたりしたい気持ちを押さえているのだ。 案内を断る友達甲斐のないことはしたくないが、 でもやっぱりデートを優先したいという気持ちが、上条の中で少しずつ強くなっていた。 上条の目線の動きを、対馬は眺めていた。 このまま座して待てば、上条がクラスメイトの子のほうに傾いていくのがなんとなく分かった。 それは、面白くない。 「まあ、追いかけてきてた子も撒けたみたいだし、そろそろ出ない?」 「え? あの」 「まだ紅茶が残ってるから困る?」 クスリと笑って、上条の前のグラスを手に取る。 上条が口をつけていたそのストローに、ためらいもなく口をつけて残りを飲み干す。 「あっ……」 「つ、対馬さん?!」 構図としては漁夫の利といえば良いだろうか。 とはいえ対馬に他意はない。年下のあどけない上条は男性とは意識しない。 もちろん二人の若い女の子達にとって上条はまさに意中の男性なわけで、 間接キスは二人をからかう意味を多分に込めてやったことだった。 そりゃ五和が本気になるだけの子だからね、あっちから本気でアタックされたら分からないけど。 十五、六歳を二十歳そこらの自分が相手にするのはややためらうが、七年もすれば上条も大人だ。 上条は、良いところも悪いところも知りすぎた天草式の男衆よりは気になる存在だった。 「さて、お代わりはもういらない?」 「あ、はい。いや……」 上条はチラチラと対馬の前に置かれた自分のグラスを気にしている。 照れた雰囲気が可愛かった。 「ちょっとだけ残ってるのが、そんなに気になる?」 対馬は自分が悪乗りしているのを自覚した。 その残りを再び上条が吸えば、今度は上条が対馬と間接キスすることになる。 若いし、意識しちゃってるんじゃないかな、と対馬は上条の下心を見透かした。 「い、いやべつに! ってあいでででで!」 「あ、ごめんね。当麻君」 重ねられた姫神の手が、突如として爪を立てて体重を掛け始めた。 姫神のリアクションはそれだった。 一方銃後から撃たれた五和のほうが混乱は深刻だった。 「対馬さん! 一体どういう……」 「あくまでも一般論だけどね? 五和。気になる男の子を捕まえたかったら、インパクトに残るような事をしないと」 危機意識ここに極まれり。五和は冷静さを失いながら、何をするべきか必死に頭をめぐらし始めた。 「えっと、すみません。払ってもらっちゃって」 「ううん。いいのよ。大した金額じゃないし、あなたたちは飲み物だけだったしね」 支払いは対馬がしてくれた。姫神は素直に頭を下げることに抵抗があるのか、目礼で済ませた。 その警戒感は正しいわね、と対馬は思う。 「特に上条君の紅茶は私が口をつけちゃったしね?」 ニッコリと微笑みかけると、上条はドギマギした。 姫神は面白くないという感じをもう隠そうともしなかったし、五和は目の前の展開が未だに信じられないのか、 すがるような目線を自分に向けてくる。 「さて、今後のことは歩きながら考えれば良いじゃない。さっきの商店街にでも行きましょう?」 「あ、はい……」 上条は、年上に弱い。 対馬はそれを確信した。もとより女性に強く物を言うタイプではなさそうだし、 五和や姫神に対してよりも対馬に対する物言いのほうが遠慮がちだった。 年下が趣味というわけでもないが、今日一日くらいは対馬が上条をリードできるだろう。 だが、もちろんそんなことをしたいわけではない。 「上条さん! あの、皆にお土産を持って帰りたいのでいいお店を知りませんか?」 「え?」 積極的に声をかけて誘ったのは評価。 しかし、声の勢いが良過ぎる。緊張と焦りが見え見栄だった。 ……上条以外の人間には。 「たしか近くに日本じゃ学園都市にしかない海外のスイーツブランドが……って、 五和は今あっちに住んでるからそういうのじゃないほうがいいのか?」 「いいです! 構わないです! 上条さん案内してください!」 「まあ、そう言うなら、って! 五和さん? ちょ、ちょっと当たって」 五和は上条の左手をそっと握る姫神を、一度も見なかった。 そして姫神から想い人を奪うように、上条の右腕をぎゅっと抱きこみ引っ張った。 姫神に腕を抱かれたときにも「当たってるかも」なんて感じたことはもちろんあったのだが、 正直に言って五和のそれとは差があった。 肘の辺りが、もうそれはそれは柔らかい感触を伝えている。胸だけではない。 抱きこまれた腕の感触全てが、五和の柔らかさを伝えている。 上条は五和の包容力に理性を持っていかれそうになった。 「当麻君は。五和さんと遊びたいの?」 姫神の、ここ数時間の積極的だった「引き」が鳴りを潜めていた。 上条の体半分を五和に取られても、姫神はそれを奪い返さず、 きゅ、と上条の手を両手で握った。 五和が上条の二の腕に、頬をくっつけてうつむいた。 さっきにも増して腕の抱き方はタイトで、だが顔は上条の視線の外だった。 「上条さん! もしご迷惑だったらそんなにお時間は取らせませんから!」 朗らかな声。だがどんな表情をしているかを上条には一切見せない。 「こんなこと言うと建宮さんや皆さんに怒られちゃうかもしれませんけど、 結構天草式って禁欲的な決まりとか多くて中々羽目を外せないんです。 でも今日なら大丈夫で、だから上条さんと遊べたらすごく楽しいなって言うか、 アハハ、すみません私舞い上がっちゃって……っ」 きっと見せない表情のほうが、五和の本心だったのだろう。 あっという間に、声がしぼんでいった。 そうやって必死に誘うのが、五和の精一杯だった。 駄目よ五和、と対馬は思いながら横から見ていた。 シリアスでは駄目なのだ。二人で上条を振り回して、隣の少女が不貞腐れて帰るまで、 上条をドギマギさせてやらねばならないのだ。 だって、隣の少女にだって譲れないものがあるのだ。 どちらかを選べと上条を窮まらせてしまったら。彼はどちらを選ぶだろう。 五和の逸る気持ちは分かる。だけど、選ばせる前に、天秤はこちらに傾けさせておかなければならなかった。 「五和……」 その必死さを、上条は可愛いと思った。 今すぐ彼女の思うとおりに動いてやったら、五和はどれほど喜んでくれるだろうか。 くすぐったくもあったが、五和は自分に素直な尊敬と親愛の情を向けてくれる子だ。 裏表がなくて、柔らかい。 だけど、上条はそのまま五和に傾くことはなかった。 五和ほど抱き込まれてはいない。だけど、左手に感じる確かな温かみ。 姫神が、隣で上条を見つめていた。 「当麻君」 名前を呼ばれる。言葉を返そうとして、ためらった。なぜかどんな言葉も言い訳になる気がした。 何も弁解すべきことはないはずなのに。 姫神は、決心した。それは前から、言いたくて言いたくて、だけれど仕舞い続けていた言葉。 ためらいはある。恐怖で足もすくみそうだ。上条の腕を抱きにいけないのは、そのせいだ。 「当麻君。私は。当麻君と二人っきりがいい」 上条が息を呑むのが分かった。 「今日はデートの日だから。好きな人と。当麻君と二人がいい」 ――言ってしまった。 最後のほうは声が震えていた。 だって今ここで当麻君に断られたら。明日からどうやって生きていけばいいのかわからない。 好きな人に好きだというというのは、自分を袋小路に追い詰めるということだ。 絶対に答えが出てしまう。逃げられない。 しかし同時に、ついに言えたんだ、という思いもあった。 五和はその言葉で、どうしようもないほどの距離を上条との間に感じてしまった。 二人っきりでアビニョンを旅したり、あれやこれやと距離を縮めた気でいたのだ。 今日だって偶然会えたら良いななんて思って、そして信じられないことにそれが実現して、 もっとあの人の心に自分というものを沢山記憶してもらおうって思っていたのに。 『その言葉』を、自分は言えなかった。 言おうなんて考えもしなかった。それが、自分と上条の間の距離感だった。 隣の女の子の距離感は、それよりずっとずっと近かった。 対馬はちくりとした痛みを感じながら、それを見守っていた。 その痛みが、失恋という名前なのを対馬は知っている。 平静としていられるのはその痛みが自分の痛みじゃなくて、五和の立場に自分を重ねて、 いつだったか味わったその痛みを思い出しているからだった。 上条は、何を口にしたら良いのかさっぱり分からず、頭も空っぽのまま何も浮かべられなかった。 姫神の顔を見る。きゅっと唇を横に引いて、じっとこちらを見つめていた。 明らかに何かを待っている目だった。そして左手が、きゅっと強く握られた。 そのいじらしさが、可愛い。当たり前だ。好きだと言われてその子を可愛いと思わない男なんていない。 ましてや、姫神秋沙という、控えめであってもまっすぐな心を持った女の子からともなれば。 「秋沙」 びくりとしたのは、左の手よりもむしろ、右腕のほうだった。 五和はもう、抱き留めるだけの勇気がなかった。 上条の離すのは嫌だ。 だけど意気地のない自分を認めてしまったら、もう抱きとめる腕に力はこもらなかった。 そっと、上条が右手を動かした。ごくやんわりと五和の腕を振り解く仕草だった。 五和はもう、上条のその意思に抗うことは出来なかった。 「五和。その、ごめんな。悪いんだけどさ」 「いいです。わかりました」 五和は上条に最後まで言わせなかった。聞きたくなかった。 そして、笑おうとして、笑い損ねた顔しか上条には見せられなかった。 去り際の口上を、対馬が告げた。上条と姫神とは別のところへ行くとのことだった。 五和は地面を見つめていて、愛想笑いをしているような、していないような、そんな曖昧な雰囲気しか窺えなかった。 この期になってようやく、上条は五和が沈み込む理由を、なんとなく想像していた。 それは自分に都合のいい妄想だから、確信は持たないことにした。 ……都合のいいものだ、と思う。 出来ることなら、五和を慰めてやりたいと思うのは。 対馬は五和の腕を引いた。まず立ち去るべきは自分達だろう。 五和の表情は、笑顔と言うには悔恨の影が強すぎた。 だが、笑顔を形作ろうとしたその努力を対馬は褒めてやりたかった。 「さて、じゃあ帰ろうか」 「……」 上条に背を向けて数歩。対馬は五和の顔を見るのをやめた。 五和は子供じゃない。 どんな後悔をこぼしているのか。どんな追慕を呑みこんでいるのか。 そんなものは、五和自身だけが知っていればいいことだった。 五和と対馬が離れるまで、姫神は上条に寄り添うことはしなかった。 隣の上条がそれを望んでいない気がしたからだ。 そして、自分が伝えた言葉に、上条からきちんとした返事がないせいでもあった。 「そろそろ、完全下校時刻が来ちまうな」 「……そうだね」 さあっと、心に不安が差す。 ――今日はもう遅いし、ここで分かれよう。 そんな言葉を上条に告げられるのではないか。 「なあ、秋沙」 「何かな?」 「夜、一緒に街、歩かないか?」 期待と不安、その両方がひどい強度で心臓を叩く。 上条の提案はごく当然のものだ。 完全下校時刻を過ぎたデートを制服でやるなんてのは馬鹿の極み。 そして場所さえきちんと選べば、寮暮らしの二人は何時まででも二人っきりでいられる。 「うん」 姫神は、上条にそう返事をした。 部屋の明かりをつける。 手早く制服と下着を抜いで、髪をまとめる。 今日は随分走ったから、もはやシャワーを浴びて下着を替えることは確定事項だった。 髪は。さすがに無理か。 腰まで伸びたストレートヘアは、一旦濡らすと乾かすのに途方もない苦労が必要になる。 自分の能力をあれこれ応用して乾かす学生は多いが、あいにく姫神にはそんな応用力はない。 服選びはシャワー中に頭の中で行う。気に入った組み合わせは二つ三つあるから、 あとは鏡の前でそれらを試すだけだ。あまり待たせるのも、悪いだろう。 ……待たせることで、心象を悪くしたくなかった。 汗をかきたくない一心でぬるめのシャワーを浴び、手早く濡れた体を拭く。 下着は上下がおそろいになるよう選んだ。 露出の激しい服は好みではないので見える心配はないし見せることにはならないと思うが、 準備とは出来ること全てをやることである。 首筋に張り付いた数本の髪を丁寧に拭く。シャワーを浴びたのがバレバレだとみっともない。 化粧水で軽く頬を拭いて艶を出す。唇のカサつきが気になったので、 グロスと兼用のリップクリームを小指に取り、塗り広げる。 唇の出来栄えには、いつもより気を使った。 バスルームを出て時計を見れば、分かれてから35分くらいが経っていた。 そろそろ待たせすぎになるだろうか、と手早く財布や細々したものを学生鞄からバッグに詰め替える。 さっと戸締りや手荷物を確認して、姫神は部屋を出た。 上条は十五分くらい、エントランスで待っていた。 着替えというほどの着替えもないし、部屋で一息つくだけの余裕を置いてから、下に降りてきた。 女子寮と男子寮は隣同士だ。女子寮には丁寧なセキュリティが掛かっていてこちらから迎えにいけないので、 男子寮側のエントランスで待ち合わせているのだった。遅い、とは言うまい。女の子の準備には時間がかかるのだ。 姫神が降りてくれば、恐らくエレベータの動きで分かるだろう。 そちらをチラチラと見ているところを青髪なり土御門なりに見つかれば 大変なことになるので周囲には気を使う。 頭の中で、さっきの姫神の言葉を思い出す。 唐突過ぎて何も言葉を返せなかったが、きっと姫神にとっても重要な言葉だっただろう。 上条はどんな答えを返せばいいか、決めあぐねていた。 実は俺も前から好きだったんだ、と言ってしまうと嘘だった。まさか好かれてるなんて思いもしなかった。 綺麗なのはもちろん知っていたし、付き合ってくれなんていわれたら嬉しいよなあありえないよなあ、 と思ったことは何度もある。だけど、姫神にだけ向けた特別な視線では、なかった。 姫神に強く惹かれているのを、上条は今自覚している。 だけど姫神に伝える言葉はいくら練っても陳腐で、だからさっきはすぐに答えを返せなかった。 女子寮側のエレベータが、降りてきた。 とりあえずは町を歩いて、公園だとかゆっくり語らえそうなところへ行こう、と上条は思案した。 「上条。貴様、こんな時間から外出する気なの?」 姫神ではなかった。 エレベータから出てきた吹寄が、ジロリと上条を見つめた。 「吹寄。いや、そっちこそどこ行くんだよ?」 「どこ、って……貴様が悪いのよ上条当麻」 「はい?」 「休み時間中の話をもう忘れたわけ? 貴様が言ってたんでしょうが。 西部山駅の駅前に面白そうな通販のカタログがあるって」 「あー」 言った。そういえば。 「もしかして、一人で行くつもりだったのか?」 「し、仕方ないでしょう。貴様は姫神やあの二人と遊びに行ったみたいだし」 「いや、明日まで待てばよかったんじゃ」 「……」 「……ごめん。悪かった。にしても、何でこんな時間に?」 「……」 「……ほんとごめん」 明日まで待ちきれないくらい楽しみで、だけど知り合いに見られるのは嫌だ、ということのようだった。 「それで、上条。貴様は今からどこへ行く気なの?」 「まあなんだ。土御門とかとどっか遊びに行くかって話になってさ」 決まりが悪くて、相手が姫神だとは言えなかった。 「日中も遊んだのにまだ遊び足りないわけ?」 「う……悪いかよ」 「悪いわよ。宿題どころか学校までサボって小萌先生を泣かせるような学生が夜遊びなんてしていいわけないでしょうが」 上条が学校を休むのには色々と事情はあるのだが、明かすわけにもいかず無断で休んでいるので、 実質上条は学校を代表するサボリ魔なのだった。 土御門辺りもサボりっぷりで言えば大して変わらないのだが、目をつけられないのは立ち回りが上手いのだろう。 「吹寄も寮を抜け出すんだろ? 止めたり、しないよな?」 「……まあ、あたしは学級委員じゃないから。でもちゃんと明日も学校に来なさいよ」 「ああ。俺の意思に反して誘拐でもされない限りは皆勤でも何でもやるさ」 「それで。どこに行くわけ?」 上条はその一言に焦りを覚える。土御門たちとどこかへ行くという嘘を上塗りしていく作業。 それに破綻を聞かせないように注意を払わなければならない。 「いやべつに、どこって決めてるわけでもないけど」 「この時間ならどっかで外食する気?」 「んー、まあ、たぶん」 「そう。ならあたしも行こうかな」 「……え?」 「なにかまずいことでもあるわけ?」 吹寄の意図が、上条にはつかめなかった。感じるのは危機感。 まさか、吹寄がそんなことを言うなんて予想していなかった。 万が一あと数分でもここで待たれたら、姫神が降りてくるだろう。 うまく姫神が誤魔化すのを手伝ってくれれば切り抜けられるかもしれないが、危うい。 「まずいっつーかさ、いいのか? 俺と土御門と青髪なんて、見るのも嫌な三人組だろうに」 「あんた達がバカでどうしようもない問題児であることにあたしはなんの疑いも持ってないけど、 別に嫌ってはいないわよ」 「へ? そうなの? てっきり大覇星祭の一件で俺は嫌われてるものと……」 「いい加減忘れろ! 忘れなさい! 今すぐ頭から消し飛ばしなさい!」 「ご、ごめん!」 「……そういえば上条当麻。貴様は一端覧祭(いちはならんさい)にはきちんと参加するの?」 「……たぶん」 「断言は出来ないわけ?」 「俺の個人の意思としては参加する気だけどさ。まあ、最近いろいろありまして」 ローマ正教二十億の敵なんて物騒な言い方をされている上条当麻にとって、 自分の都合というのは最近では冷蔵庫のカレンダーに書いた大型ゴミの日の書き込みよりも影響力がない。 「あたしは実行委員になるつもりなんだけど」 「そうなのか。まあ、吹寄っぽいよなあ」 「上条。貴様も一緒にやらない?」 「――――へ?」 信じられないお誘いだった。嫌とかよりも、何故のほうが先に頭にひらめいた。 顔に出ていたのだろう。吹寄は言葉を継いだ。 「そのサボリ癖なんとかしなさいよ。確約が出来ないって言うなら実行委員とか責任ある仕事を引き受けて、 自分を追い込みなさいよっていう提案をしているの」 吹寄は怒っているように見えなくもない。しかしそれが普段の表情だった。 つい、まじまじとそれを見つめてしまう。真意が量りきれなかった。 「何よ」とぽつりと呟いて、吹寄は上条をにらみ返した。 ……その応対の時間が、余計だった。 気がつかぬうちに、女子寮側のエレベータが下りてきて、見知ったその人を吐き出した。 「吹(ふき)ちゃん?」 「あ、姫神」 委員長気質の吹寄は転校生の姫神に率先して接してくれたので、姫神にとって吹寄はかなり親しい友人だ。 そして吹寄はあまり恋愛話を好むほうではないとはいえ、恋愛話は女子同士の会話の大事な一要素だ。 姫神は共通の友達をネタに何度となく吹寄と恋愛話をしたことがある。 だが、互いに一線を引いたように、互いの好きな人に関する話はしたことがなかった。 そして、吹寄がいないところでも、吹寄の好きな人についての話、というのは聞いたことがなかった。 男に興味のなさそうな吹寄だが、だからこそ噂話に花が咲いてしまうのが女の性だ。 吹寄のいないところではそれこそあれこれと憶測が飛び交っても不思議はないのに。 その理由は、姫神にはおおよそ予想がついていた。 明言したことは一度もないが、姫神が気になる男の子は上条当麻である、というのはクラスの女子の常識だ。 別段あからさまな態度を取ったことなんてただの一度もないはずなのだが、 女の洞察力というのはこの手の問題に関しては神がかり的な鋭さを発揮する。 そしておそらく、クラスメイト達は吹寄の好きな男子についても確度の高い推論を持っていることだろう。 そういう話を、していないはずがないのだ。だからその話を姫神が耳にしない理由は一つ。 吹ちゃんの好きな男子『も』たぶん。当麻君だから。 そして同じ人を好きな私の前では。誰もその話を出来ないから。 間接的な証拠に基づく推察でありながら、姫神はその予想を全く疑っていなかった。 何より自分の女の勘が、吹寄も上条のことが好きなのだと告げていたから。 エレベータが静かに開く。 吹寄と上条の距離は、クラスメイトくらいの距離。 特別な点なんて何もないのに、やっぱり姫神の脳裏で警鐘がカンカンと鳴っていた。 上条は事態のマズさに嫌な汗が伝うのを感じた。 姫神がとっさに嘘にあわせてくれるかは分からないし、なにより今日、 上条は姫神の手を取って学校を飛び出したのだ。 不純異性交遊を目の前に、吹寄ブチ切れるかもしれない。 吹寄は姫神と仲が良いから、なおさらだ。 「吹寄さん。これはですね」 「貴様、姫神と遊ぶ気だったの?」 「いや、まあ」 「土御門とかと遊ぶってのは、嘘だったということ?」 「――ああ。そうだ」 「吹ちゃん……」 「姫神。確認しておくけど、上条当麻に無理矢理誘われたとか、そういうのは……ないか」 吹寄は姫神を一瞥しただけでそう判断した。 髪の整い具合だとか、そういうところで姫神の気持ちを見抜いたのだろう。 「別にあたしは風紀委員じゃないから。止めたりはしないわよ別に……」 吹寄はそう呟いて、髪を軽く指でいじった。 「吹ちゃんは。いいの?」 気づかない振りをすれば、良かったのに。 姫神は吹寄にそう、尋ねずにはいられなかった。 「いいって? 何であたしが姫神と上条を止めるわけ?」 そのとぼけ方は上条を騙すのには充分で、姫神に悟らせるには充分なくらいの不自然さだった。 きっと吹寄が本当に上条のことをなんとも思ってなかったならば、多分怒っただろう。 あたしはそこまで優等生ぶらないわよ、か。姫神の恋路を邪魔するほど野暮じゃないわよ、か。 たぶん、今みたいに姫神が何を言ってるのか分からない、なんて態度には留めないと思う。 それが姫神の感じた吹寄の『嘘』だった。 「私は。今から上条君と。晩御飯を食べに街に行こうって約束をしてた」 「……見れば分かるよ」 「今日は一日中。上条君とデートした」 「……おめでとうって言えばいいの? 姫神意外と隠さないんだね」 「でもデートって言っても。土御門君たちがついてきたりしたんだけど」 「そう」 人を突っぱねるような態度のくせにかまいたがりな吹寄と、人当たりはそう悪くない割にドライなところのある姫神。 普段この二人は仲が良い。 だけど上条はどうも、姫神と吹寄の間に不穏な空気が漂っているような気がしていた。 「なあ、姫神」 「どうしたの? 当麻君」 ぴくりと、吹寄の髪をいじる手が止まった。 「あ……」 「そういう名前で呼ぶ位、進展したんだ。で、貴様は下の名前で呼ばないわけ?」 「いや、二人のときは秋沙って呼んだけどさ。クラスメイトの前じゃ恥ずかしいだろ」 「……」 今は、上条にそれをばらして欲しくなかった。 上条にアタックするのに、何も吹寄に断りを入れたりする必要はない。だけど無断も嫌だった。 「まあ良いけど。で、上条。さっきの話の続きだけど、あたしもついていっていいわけ?」 「え?」 「晩御飯、いくんでしょ?」 姫神を、吹寄が見つめた。 真意は測れない。でも、駄目だと言う気はなかった。姫神はコクリと頷いた。 入った店は、イタリアンレストランだった。 ファミレスよりは高級感があるが、学生の夕食に出来る程度の価格帯だ。 適当に三人とも注文して、料理待ちの時間。 夕方にもこういうボックス席にいたっけなと上条は思い出す。 そのときは対馬が座る席を決めた。今は、吹寄が決めた。 上条と姫神を隣同士に座らせて、吹寄は反対側に腰掛けた。 「で、確認しないと居心地悪いから聞くけど。あんたたち、付き合うことになったの?」 腕に掛かった長い髪を払いながら吹寄はそんなことを尋ねた。 上条が答えようとすると、姫神が上条をじっと見た。私が言うから、という意思表示のようだった。 「ううん。まだ。そういうことにはなってないよ」 「……そう。じゃあ、邪魔しちゃったんだ」 「そんな。邪魔だなんて。思ってない」 「思いなさいよ。あたしは人のデートに割り込むような野暮をするつもりはないし」 「……吹ちゃんは。それでいいの?」 「だからそれでいいって何よ。姫神は何の心配してるんだか」 いつもよりも少しイライラした感じの聞き返し方。 きっとそれは、図星なのだ。 「貴様はどういうつもりで姫神を連れ出したの?」 「え? どういう、って」 突如、矛先が上条のほうを向いた。 「夜に、単なるクラスメイトの女子を連れ出したら問題でしょうが。 どう考えたって下心があるに決まってるでしょ」 「し、下心って……」 「ただ食事をするためだけに、貴様は姫神を誘ったわけ?」 「吹ちゃん!」 上条が何かを言う前に、またも姫神が二人の会話を遮った。 何がなんだかわからない上条の前で、女二人の思惑だけが交錯していく。 「姫神」 「ごめんね。上条君。何も聞かないで」 遮るように、朗らかな声で注文した料理が運ばれてきた。 パスタにフォークを刺して、クルクルと回す。 皿とぶつかる硬い音がテーブルの上でかすかに流れる。 そんな音が気になるくらい、上条たちの間には会話がなかった。 吹寄は、自然な態度で食事を摂っている様に見える。 目の前にいる自分や姫神が赤の他人だったら、完全に自然だっただろう。 自分達と会話をしようとしないこと以外は、おかしい所はなかった。 姫神も食事時におしゃべりなほうではないと思う。 食べ方もがっつくような感じではないので不自然には見えない。 だが、ずっとパスタを見つめているのに、時折思い出したようにチラリと吹寄を見るその視線が 意味ありげで、姫神と吹寄に間にあるおかしな空気を象徴していた。 「上条。貴様はもう少し落ち着いて食べられないわけ?」 「あ、ああ。悪い」 一番不自然なのはおそらく自分、上条当麻だろう。 会話を振るでもなく、黙々と食事をする二人の女の子の顔をまじまじと見つめているのだ。 ……とはいえ黙っていろといわれた手前、会話を提供する役になるのもためらいがあった。 女の子達と同じ、並盛のパスタを頼んで正解だった。 あっという間に食べ終わるくせに、緊張していてそれ以上欲しいと思わない。 セットでついてきたコンソメのスープを口に含むと、吹寄もちょうど食べ終えたところだった。 「貴様に聞いておかなくちゃならないことがあるわ」 「なんだ?」 「貴様はこれから、姫神になんて言う気なの?」 「……」 「好きだって、言うつもり?」 「それを言う相手は、姫神だ。吹寄、悪いけどお前のいるところで、そういう話はするわけにいかねーだろ」 姫神はその言葉に、息を呑んだ。 告白を、してもらえるのかもしれないと姫神は確かに期待している。 微かにしか期待していないつもりで、しかし上条の一言で緊張にうっすらと汗ばむくらいだった。 「まあ、いいわ。今ので分かったから。あたしがここに来た理由はね。上条。 貴様のことを好きなクラスメイトを、姫神のほかに知ってるからよ」 「えっ?」 姫神と上条の驚きが唱和する。しかし意味は異なっていた。 上条は吹寄の言葉の中身が信じられなかったから。 姫神は吹寄が遠まわしにでも、その気持ちを上条に伝えたから。 「吹寄。……唐突過ぎて驚くしかないんだけどさ、それ、ホントなのか? そんな話聞いたこともないぞ」 「黙ってたんだから、そりゃあ伝わらないでしょ」 「一体誰なんだよ……って、言ってはくれないか」 「当たり前でしょうが。貴様は今から誰に何を言おうとしてるのか、よく思いだしなさいよ」 「……」 「黙らないで何とか言いなさいよ。上条当麻、貴様は今から誰に、何を言おうとしているの?」 「姫神に」 姫神はもう食べる気にならないのか皿の上に残ったパスタを、フォークで弄んでいた。 その肩が、ぴくりと震えた。 「これから、姫神と二人でどっか歩く気だ。それ以上は吹寄、ここでお前に話すようなことじゃない」 二人ですべきことを、二人以外の人がいるところでしてはならない。 それは通すべき筋だと上条は考えていた。 姫神も上条の意図を理解していた。だが同時に、吹寄がどう感じるかも痛いほどわかるのだ。 その言葉は、「お前なんて眼中にない」と言われているように、きっと吹寄には聞こえたろうと思う。 「……そうね。あたしは部外者。確かに貴様にあれこれ聞くのはお門違いだったかもしれないわ。 でも。今じゃなくてもきちんと教えて欲しい。 上条のことを好きな女の子に、貴様のことを諦めさせなきゃいけないから」 上条は、吹寄の呟きを聞いて、言うべき言葉を見失った。 きっと吹寄は、そのクラスメイトの気持ちをよく知っている。 面倒見のいい吹寄のことだ。きっと親身になって相談に乗ったのだろう。 残念そうな、いや違うか。悔しそうな、のほうが近いかもしれない。 そしてまるでわが身のことのように傷ついた響きが、声には含まれていた。 反射的に謝りそうになって、それを自制した。 「吹ちゃん。私は」 「姫神は何も言わないで。姫神は別にズルなんてしてない。 誰にも後ろ指を指されるような事なんてしてないんだから、変な気遣いなんていらないわよ」 「……ごめん。なさい」 「謝るのも自己満足よ。姫神には語る言葉なんて何もない。ただ、上条と幸せになればいいだけ」 「……うん。吹ちゃんは。私のことを嫌いになった?」 何バカなこと言ってんのよ、と吹寄が笑った。 どことなく泣き顔めいて見えたのは、上条の錯覚だったろうか。 「何で第三者のあたしが姫神と喧嘩するのよ。きっと上条のことが好きな子も、姫神のことを恨んだりはしないって」 「うん」 吹寄がグラスの水をあおった。 それをきっかけに三人は席を立ち、支払いを済ませてとっぷりと暮れた夜の学園都市の空を見上げた。 星は見えない。言葉も少なに吹寄は上条たちと別れ、寮へと帰っていった。 肌寒い空気が、すっと足元を吹き抜ける。 夏の名残の暑さももう失われて、日が沈んでからは冬の足音も聞こえ始める季節。 街中のレストランを出てから、上条と姫神は黙々と緩い上り坂を登った。 姫神は上条の導くままに従っていたが、おおよそ、行き先に心当たりはあった。 この先には眺めのいい公園がある。夜景が綺麗だというのは、有名な話だった。 繁華街から遠く不良にとって退屈な場所なこともあって、学生達の逢引の場所として、 それなりに有名な場所だった。 姫神の足取りは、重たかった。 さっき吹寄と交わした言葉が、これからのことに対する期待感以外の気持ちを膨らませていた。 吹寄の言ったとおりなのだ。姫神は卑怯な手は何も使わなかった。 だから、確かに悪いことなんて何もない。 だが同様になんら悪いことをしなかった友人の口を封じ、 心に秘めていた気持ちをそのまま秘めさせるように仕向けてしまったのも事実だ。 「姫神」 ほんの少し前を歩く上条が、そう名前を読んだ。そしてすぐ、間違いに気づいた。 「秋沙。手、繋がないか?」 少し前から、上条がさりげなく手を差し出して、手を繋ごうと誘う仕草を見せていたのには気づいていた。 それを取らなかったのは、自分で何かを決めるのが怖くて、上条に強く引っ張って欲しかったから。 姫神は無言で指を絡ませた。手の温かみが伝わるのと同時くらいに、上条が身を寄せて、体が軽くぶつかった。 公園の入り口に立つ。高低差の激しいここから展望のいい広場までは、階段を上ることになる。 「今日はなんかやたらといろいろあったな」 「うん」 「青髪と土御門には追いかけられるし」 「うん」 「御坂のヤツにもなんか追いかけられることになったし」 「うん」 「五和にも……まあ、会ったしな」 「……」 立場が違えば仲良くも出来たであろう、彼女のことを思い出す。 そうだ、あの時。もし自分が上条にアタックしなかったなら。 当麻君は。あの子と親密になっていたかもしれない。 五和とは初対面だ。それだけが理由なのかもしれないが、吹寄に対してとは異なり、 姫神は五和に対しては敵対意識を持っている自覚があった。 自分のものだと見せ付けなければ、上条は取られていたかもしれない。 その危機感を思い出すと、自分のやったことが正しかったとも思えた。 恋は戦争。分かち合うことの出来ないものが、確かにあるのだ。 「吹ちゃんの言ってた。上条君のことを好きな女の子のこと。考えてた」 安っぽいスニーカーの音を響かせながら、雑草の生えた階段を登る。 「あー……。あれ本当なんかね。なんていうかさ、 全くもてた事のない上条さんの人生を振り返るに、 どうも信じられないんだよな。別に疑うわけじゃないけど」 「吹ちゃんは嘘なんてついてないよ」 「もしかして、その子の事、知ってるとか?」 「――うん。予想はついてる。綺麗な子だよ」 「クラスの女子の誰が綺麗か、なんてのを秋沙に話すわけにはいかないな。万が一女子に知れたら俺は確実に殺される」 「言わないよ」 じっと、上条を見つめる。視線の意図は、割とすぐ伝わった。 「秋沙は、綺麗だと思う」 「クラスで何番目に?」 「番号なんてつけたことないって」 「男子がランキングつけてるの。知ってるよ?」 「マジで? まあ、女子もつけてそうだけど」 「うん。当麻君は。結構ポイント高いよ」 上条がグッと拳を握った。女子の評価の高さはクラス内での過ごしやすさとかなり関連している。 非常に心強い、ありがたい情報だった。 「私やその子が気にしてる男の子を。みんな非難なんてしないから」 「……」 一体、何度目だろう。姫神が、これほどにきわどい言葉で自分の気持ちを表現するのは。 もう上条はその意味に気づかなかったり、取り違えたりはしなかった。 「ねえ当麻君。吹ちゃんと比べて。私の順位はどうだった?」 「吹寄はおカタい奴だからなあ。告白しても無理そうって奴が多かったな」 「本当はそうでもないんだけどね。……それと私が聞きたかったのは。皆じゃなくて当麻君のこと」 「う。えーっと。吹寄はなんていうか、女の子のカテゴリに入れてなかった」 「え?」 「吹寄ってだいたいいつも怖いし。時々遊ぶけどぶっちゃけ男子の連中と同じノリだし」 「吹ちゃんは。結構女の子なところあるよ?」 「そうかあ?」 「当麻君は。見る目がないよ」 「……まあ、否定なんてとてもできやしませんが。でも何で秋沙が吹寄のことで怒るんだよ」 「自分でちゃんと分かって。私の口からは。言えないし言わない」 ぷいとそっぽを向いた姫神の横顔を眺めながら、残りの段を一つずつ上がっていく。 「それで。私のことは。どう思ってたの?」 「この先で、話すよ」 最後の一段。それを越えると足音が砂を踏むものに変わった。視界が開け、眼下に学園都市の眠らない光の海が姿を現した。その4へ