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名前 藍色の夜風 職業 トレジャーハンター 特技 一言 ギルド内で数少ない大人組みの一人 おっとりとした性格ながらもギルドを影から支えてくれてる頼れる人 運がうらやましいと思う時がたまにあるそうな・・・
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紀ノ川の夜賊 レベル:数 5:1〜3 構成 名前 種類 レベル 初期付与 使用技 紀ノ川の夜賊 侍 5 紀州海岸荒し 侍 4 生息場所 紀伊のに−ニ ドロップアイテム 盗人のまげ おむすび どぶろく 備考 情報募集中 名前 コメント
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次に挙げるのは三鷹宿舎にある設備です。最低限のルールさえ守れば、自由に使うことが出来ます。どんどん活用しましょう。 掲示板 事務室や宿舎委員会等からの連絡は、各棟入口の郵便受け付近の掲示板に掲示されます。重要な内容もありますので毎日チェックしましょう。 テニスコート 事務室で学生証と引き換えにネットを張るハンドルを借りて使えます。MSC備品のボールとラケットも無料で貸し出しています。混み合っている時は1グループ1時間半が限度です。サークル活動及び寮生以外の人の使用は厳禁です。 自動販売機 各棟の1階にジュース、事務室前にパン・カップ麺・お菓子類があります。ジュース自動販売機は棟によって内容が異なるので、一度見比べてみるのもよいでしょう。 コインランドリー 各棟2、3階にコインランドリーと乾燥機が設置してあります。コインランドリーの方は一回100円、所用時間は30~40分ほどです。 乾燥機は100円で約30分です。200円で1時間まわせば、夏場ならほぼ乾きますが、基本的に期待できない代物です。 なおランドリーは各階に2~3台ずつ、乾燥機は1~2台ずつしかないため、洗濯物は早めに取り入れることを心がけましょう。 ラウンジ 住居棟には各階それぞれのブロックごとにラウンジと呼ばれるスペースがあります。交流の場として使用可能で、よく人が集まっている場所もあります。ただし、周囲に迷惑をかけない、夜11時を過ぎたら静かにする、私物やゴミを放置しないなどのルールを厳守して利用してください。 バスケットゴール E棟裏にあります。MSC備品のボールは共用棟で借りることもできます。利用できる時間帯は朝10時から夜21時の間です。マナーを守って利用しましょう。 共用棟設備 共用棟 共用棟は宿舎の中心に位置し、事務室とホールから成り、様々な設備があります。 7時から23時まで開いています。利用者同士で占有スペースや音などに配慮しあうようにしましょう。 事務室 宿舎生活において何かとお世話になります。入退居の手続きから、電話・WINAS申し込み、自転車登録など、挙げればきりがありません。平日9時から17時まで開いています。困った時には相談してみましょう。 プリペイマシーン 共用棟入口右手に毎月の宿舎費を収めるプリペイマシーンがあります。どのお札でも、支払い可能です。 宿舎費は毎月1日午後2時頃引き落とされます。遅れると電気が使えない、温水が出ない等と悲惨な事態になるので月末には早めに入金を済ませておきましょう。特に夏・秋休みや年末年始には前もって入金しておくよう注意しましょう。 コピー機 共用棟内でコピー機が使用可能です。1枚10円です。試験期間中などにお世話になることが多くなります。 ホール 新聞、コピー機、テレビ、ビデオ、ピアノ、卓球台、鏡などがあります。午前7時から午後11時まで自由に利用できます。 また、新歓パーティー、みたかふぇなど様々なイベントが行われます。 新聞 朝日・毎日・日経・The Japan Timesがあります。3日以上経過したものでなければ、持ち出しはできませんので必要なものは各自コピーしてください。 テレビ・ビデオ 共用棟には大型テレビ及びビデオがあります。オリンピックなどの際はみんなでテレビを囲んで盛り上がることもあります。また、プロジェクターと繋いで大画面で鑑賞することもできます。 ピアノ 共用棟には現在新旧2台のピアノがあります。音楽を通じての国際交流、なんていうのも粋で良いのではないでしょうか。 卓球台、バドミントンネット 共用棟内では卓球、バドミントンもできます。ネットやラケット、ボールもMSC備品として揃っていて、事務室で借りることができます。ストレス解消にはもってこいです。 カラオケ …と書きましたが、衛星通信でないため曲が古く、現在はほぼCDプレイヤーとしてのみ活躍しています。
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次の日幸一が登校すると教室にレンの姿は無かった 「アレ?未だ来てないのかな…」 席にカバンを置くと峯岸が駆け寄ってくる 「お~い!桜井」 「あ、トッシーおはよ~」 幸一の机の上に腰掛けると勢い良く話しかけてきた 「今さ、霧島の奴が女子に呼び出されて行ったんだぜ」 「!?」 幸一はその言葉に昨日の水浸しのレンの姿を思い浮かべる 「昨日も色々やったらしいぜ、ウチのクラスの女子は怒らせると怖いからな~」 自慢げに話す峯岸を横に幸一はイスから立ち上がり教室を出ようとする 「おい、何処に行くんだよ?」 「決まってるだろ、止めて来るんだよ!」 幸一の勢いに押されたのか峯岸はただ驚いていた 「トッシー、どっちに行ったか知らない?」 幸一にの言葉に頭をかきながら奥の旧校舎の方を指差す 桜ヶ丘中学校は、今幸一達が授業を受けている新校舎とそれまで使われていた旧校舎の2つが存在する 旧校舎は特に使われていなく今は部室などに活用されている 「怪我すんなよ~桜井」 峯岸に手を振りながら幸一は旧校舎を目指し走り出した (霧島さん…無事でいて) 幸一が旧校舎に着くと数人の女子がそこにいた 「ねぇ、霧島さんこの辺りで見なかった?」 「桜井君あの子に何か用でもあるの?」 女子の1人が強い口調で言葉を返す 「う、うん。ちょっとね…」 「ちょっとって何?!」 まさかそこまで聞かれると思っていなかった幸一は答えに詰まる 「何だ、用なんて無いんでしょ?あっち行ってよ」 女子は手を振り立ち退かせようとするが幸一も引き下がるわけにはいかない 幸一「いや~貸したノートを返してもらいたいんだよ。大至急」 女子1「…どうする?」 女子2「由香に聞いてみようよ」 女子1「ちょっとここで待ってて」 幸一「ああ」 2人の女子は奥に消えていった 霧島さんは大丈夫かな…昨日はあんな事をされたばっかりなのに いくらなんでもやり過ぎだよまったく ウチの女子ってこんなに手荒だったかな そうこうしていると奥から霧島さんが出てくる よく見るとすぐ後ろに女子達も居た ここは話しを合わせないと… 幸一「もぅ霧島さん、早くノート返してくれよ」 レン「…ノート?」 その瞬間女子たちの目が険しくなる 幸一「アレだよ、霧島さん数学が苦手だからって色々教えたじゃん。その時に貸したノート」 レン「…」 (あー!もう駄目だ~) レン「あのノートか、良いよ返すからついてきて」 (やった!) 幸一「う、うん」 オレ達が視界から消えるまでずっと視線を浴びていた 移動 廊下 幸一「良かった~一時はどうなるかと思ったよ」 レン「桜井」 幸一「ん、何」 レン「私ノート借りた?」 幸一「だぁ~!違うって助け出すための芝居だよ」 レン「ふ~ん、君は私を助けてくれたんだね」 幸一「う、うんまぁ…」 レン「それじゃ何かお礼をしなきゃね」 幸一「えっ別に良いよ」 レン「何がいい?何でもいいよ」 幸一「…何でも」 視線はゆっくりと霧島さんの胸にいってしまう 幸一「えっと…」 レン「エッチ」 幸一「!?」 やばい!バレバレだ レン「ふふっ、やっぱりやめた~」 幸一「えぇ~!」 移動 放課後教室 朝はごたごたしてたけど結局あれから今まで何も無かったわけだし 幸一「霧島さん、今日は飛ぶ?」 レン「うん…でも良いのかな私ばっかり飛んじゃって」 幸一「別に気にしなくていいよ。じゃ行こう」 レン「私と一緒にいると君まで迷惑しちゃうよ」 霧島さんは少し困ったような顔をしていた 幸一「だ、大丈夫さ!同じ事が又起きてもちゃんと守ってやるよ!」 レン「お~強いね~桜井君」 幸一「男だからな…」 レン「後ろで朝の子達が見てるよ」 幸一「げぇ!」 急いで振り向くがそこには女子はおろか誰も居かった 幸一「何だ~誰も居ないじゃないかよ」 心臓が止まる勢いだったとは口が裂けても言えないな… レン「期待薄…」 幸一「そんな…」 言葉とは裏腹に霧島さんの表情はとても嬉しそうに見えた 移動 ガレージ レン「そっちはどう?」 幸一「う~ん、もうちょっと待って」 今頃は飛んでるはずなのにオレ達は未だガレージの中に居た どうもミラーの調子がおかしいらしくエンジンのかかりが悪い 幸一「ヒューズが飛んだのかな…分からない」 レン「…そっか、今日はやめようかな」 幸一「ごめん…」 レン「良いよ、でも何処か修理に出すんでしょ?」 幸一「うん、実は1つ良い場所を知ってるんだ」 幸一「今週末にでも行ってみようか」 レン「私も行っても良いの?」 幸一「もちろん」 フェードアウト それから週末までミラーには乗らなく霧島さんとはガレージで話などをしていた 相変わらず女子たちのイジメは続いた霧島さんは決してそれに屈しなかった
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オリオンの夜 オリオンの夜 アーティスト 小野大輔 発売日 2016年11月30日 レーベル ランティス デイリー最高順位 3位(2016年11月30日) 週間最高順位 4位(2016年12月5日) 月間最高順位 29位(2016年11月) 年間最高順位 191位(2016年) 初動売上 8334 累計売上 9871 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 オリオンの夜 2 supernova 3 月夜の円舞曲 ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 12/6 4 新 8334 8334 2016年11月 29 新 8334 8334 2 12/13 ↓ 1260 9594 3 12/20 277 9871 関連CD ヒーロー Lasting Oneness ROSA~Blue Ocean~
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魔法使いの夜 まほうつかいのよる【登録タグ 一般ゲーム作品 品ま】 曲一覧 星が瞬くこんな夜に 映像に魔法使いの夜を使った動画のある曲の一覧 まだ曲が登録されていません コメント 名前 コメント
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それが、始まり 「あっつーーーーーいっ!!!」 夏の日差し、セミ達の騒ぐテニスコートの中、菊丸英二が大声で太陽を睨みつけた。 「もうヤダ~、俺ちょっと休憩行って来るっ」 「あ、おいっ、英二!」 くるりと踵を返してテニスコートを出て行く菊丸に、大石が困ったようにため息を吐いた。 この暑さだ、部員全員もへばっているし、ここらで休憩をいれるのもいいかと考え、チラリと部長である手塚を見る。 涼しい顔をして腕組みをしていた手塚は大石の視線に気付いてうなづいた。 「よし、10分間休憩にする!」 部員達の歓喜の声が上がるのを背後に聞きながら、菊丸はさっさと校舎の日陰へと移動した。 角を曲がって、休憩するのに良さそうな木陰を探す。 校舎の裏手であるその場所は壁にそって木が植えられていて、芝生になっている。 ふと木の下に目をやる。 そこには一人の少女が座っていて、美味しそうにオレンジジュースを飲んでいた。 何故オレンジジュースと分かったかというと、その少女が飲んでいたのが缶ではなく瓶だったから。 ゴクリ…… あまりにも美味しそうにその少女がジュースを飲んでいるので、菊丸は無意識のうちに少女に近づいた。 少女は菊丸に背中を向けるような格好で座っていたので、菊丸の存在には気付いていないようだった。 ゴクッ、ゴクッ 景気よくジュースが少女の喉へと流れて行く。 「はあっ」 少女が半分ほど飲んで瓶から口を離すと、菊丸が声を掛けた。 「ねえねえ、それ頂戴?」 「えっ!?」 驚いた少女が菊丸を仰ぎ見る。 「え? あ、菊丸君……? わっ!?」 突然菊丸は少女の手からジュースの瓶を奪い取ると、一気に飲み干した。 少女はア然とそれを見ている。 「ーーーーぷはあっ! 美味しいっ!」 全開の笑顔でそう言うと、菊丸ははっと気付いた。 「わあっ、ごめんっ! 全部飲むつもりじゃなかったのにっ!」 すっかり空になった瓶と少女を交互に見て、菊丸は申し訳なさそうに何度も頭を下げた。 しばらく呆然としていた少女だったが、菊丸の慌てた様子にクスリと笑った。 「ふふっ、いいよ別に。また買えばいいし」 「本当にごめんっ。君が飲んでるの見てたらすんごい美味しそうでさ~。気付いたら……今度お詫びにジュース奢るから」 「気にしなくていいよ。じゃあ、練習頑張ってね」 そう言って少女は立ち上がると菊丸から空の瓶を受け取り走り去った。 「あ、名前……」 少女が去ってから名前を聞いておけば良かったと少し後悔する。 バレー部のウェアを着ていたし、菊丸の名前も知っていたから恐らく同級生だろう。 しかしーーー 「あんなに可愛い子、いたっけ?」 まだ口の中一杯に残るオレンジの甘い余韻に、菊丸は小さく笑った。 それが、恋の始まり。 END ※あとがき※ 短い~~~! どうも、お読みくださりありがとうございました。 菊丸…やっと書けました(笑) 菊丸って元気一杯!って感じですよね。 でもアニメの途中からキャラとか声が全然違う(ふふ…) 菊丸とH×Hのヒソカが同じ声優さんだと知った時はびっくりしました。プロってすごいですねえ。 今回のお題は「空の瓶」だったんですが、最近本当に見かけなくなりましたよね、瓶のジュース。 あれこそエコだと思うんですけどねえ。洗って殺菌してジュース入れ直す。 う~ん、エ・コ・ロ・ジー☆ それでは、また! お帰りの際は、窓を閉じてくださいv 青春学園トップに戻る
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包丁を持つ手が軽やかに動く、もう右腕は完治したみたいだ。 お弁当を手早く作って学校に向かう準備をする。 私がドナヒューさんのところにお世話になってから1週間がたった。 「怪我をしたままでは辛いだろう、治るまでここに居るといい」 と言うドナヒューさん言葉に甘えている。 玄関に立て掛けてある杖を手に取り外に出る。 右足は、まだ少し痛む。 この藩国に来て驚いたことが2つある。 1つはここの人たちの人の良さである。 玄関から10メートルも歩かないうちに近所の人に 「アンクルドナヒューとこの譲ちゃんじゃないか、杖ついてその荷物は大変だろ。持ってやるよ、それでどこまで行くんだい?」 出かける度にこの調子である。 この国の人たちは何でこんなに人が良いんだろう? と、理由を考えるが 「困っている人を助けるのに理由が要りますか?」 たぶんドナヒューさんのこの言葉が答えなんだな、と思った。 分校の手前で近所の人にお礼を言って別れた。 雪に覆われたグラウンドを横切って小さな校舎の前まで歩く。 校舎の中から出てきた子供たちに囲まれる。 「フィサリスさん、こんにちはー」 「お弁当持ちますよ~」 「ドナヒューおじさーん!フィサリスさん来たよー」 子供たちの声に囲まれながら教室に向かう。 「お弁当、中身なに?」 「ヨンタ饅と野菜炒めと昨日の煮物と、あと浅漬けだよ」 お弁当を持ってくれた子に答えを返す。 この国に来て驚いたことの2つ目がヨンタ饅である。 ヨンタ饅には、店で売られているものと家庭で作られているもの、との2種類がある。 毎朝、各家庭で作られるものには家庭ごとに味付けや工夫が違うのが特徴である。 各家庭で受け継がれる調理法と地域毎の素材の選択などの要素が複雑に組み合わされ、それが家庭の味になるのだ。 『自分の家のヨンタ饅に飽きたら、三軒先の家のヨンタ饅を食べろ』という諺まであるくらいだ。 本当に道1本挟むだけで味がまったく違う、などと言うことがざらにある。 これほどまでにヴァリエーションに富んだ料理があるとは! この事実を知ったとき、私はただただ驚くだけだった。 「こらこら、まだ授業時間中だぞ。」 教室に入るとドナヒューさんが苦笑いをして待っていた。 「ごめんなさい、邪魔しちゃいましたね」 私が謝るとドナヒューさんは、別にいいよと言って教壇に戻った。 今やっているのはこの国のことについてらしい。 「さて、最後にこの授業でわからないことがあった人」 はい、と最上級生らしき男の子が手を上げた。 「この、この国の諺の『親切はよんたの回りもの』ってどういう意味ですか?」 「それはね、誰かに助けられたり、親切にされて恩を返したいなら他の人を助けてあげなさい。と言う意味だよ」 「なぜ助けてくれた人じゃなくて他の人なんですか?」 「助けた人がまた他の人を助けて、その人が他の人を助ける。 そうやって親切が続いていったら、もし自分の恩人が困っている時に自分がいなくても誰かが助けてくれるかもしれないだろう」 もちろん目の前で恩人が困ってたら助けてあげればいいのだ、とドナヒューさんは言って授業を終わりにした。 『親切はよんたの回りもの』、なぜかこの言葉が私の耳から離れなかった。 第3話へ (文:フィサリス)
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177 名前:へたれ[sage] 投稿日:2009/05/16(土) 13 34 52 ID H+AQNXcU 「じゃあね、咲。全国大会がんばってね」 「うん。ありがとう。また、明日ね」 新校舎の出口で、掃除当番が一緒だったクラスメイト と手を振って別れ、旧校舎の古ぼけた階段を駆け足で上 って行く。県大会からひと月ほどすぎた初夏。強くなり だした日差しもこの時間ではやわらぎはじめていた。 部の扉の前で少し息を整える。全国大会まであと一月 しかない。もう、みんな先に打ち始めてる頃だろう。 軽く扉を開くと、うっすらと汗ばんでいた頬を風が撫 でて行った。いつもなら聞こえてくる、牌を切る音が聞 こえない。不思議に思いながら室内に入れば、雀卓で眠 り込んでいる原村さんの姿が目に入った。 (原村さん…) 柔らかそうな髪がふわりと風に舞っている。 (いけない…) ドアを音が出ないように静かに閉める。 (みんなは?) その場から周りを見回しても誰もいない。室内は静ま りかえっていた。 カバンを近くの椅子に置き、原村さんの所に行く。 麻雀部に入るまでは、彼女は学園の人気者だというこ とを私は知らなかった。 綺麗な外見から冷たい印章を受ける人もいるみたいで、 時折彼女の悪口も聞くけど。本当はとても優しい、でも、 芯の通った、とても強い人。そして、ペンギンのぬいぐ るみを抱いて寝てしまう少女らしさのある、かわいい人。 県大会で優勝してからは、ますます彼女の周りは賑や かになって。雑誌や新聞のインタビュー、市長への表敬 訪問にも、部長とともに行かされたと聞いている。 (疲れてるんだね) 胸元にいるエトペンを見て思わず笑みがもれる。 ふと、数本の髪が頬にかかっているのに気がついた。 きっと、わたしが部屋に入ってきたとき乱れてしまった のだろう。 自然と手がのびる。 指が髪に触れそうになったとき、きめの細かい白い肌 に目を奪われた。柔らかな髪に、長いまつ毛に、息を奪 われた。 今まで見てきた、彼女の表情が幾重にも心に浮かんで は消えていった。最初に会ったときの泣き顔。卓を囲ん でいるときの真剣な表情。何気ない会話の中で見せてく れる笑い顔。そして、県大会を優勝したときの、頬をピ ンクに染めて見せてくれた笑顔。 思わず手が止まる。 彼女の髪に触れる前に、その直前に。 (えっ…?) ただ彼女の髪を直そうとしただけなのに。 (それなのに…) 急に胸がドキドキしてきて、頬に熱が集まってきた。 (なんで…?) 指先が震え出していた。 (どうして…?) 自分の変化にとまどい。力の入らなくなった手を胸に 抱く。目を閉じると心臓の鼓動がより一層強く感じられ た。 どのくらいそうしていただろうか。やがて鼓動も収ま りだし、指先の震えも治まってきた。 目を開けて原村さんを見ると、あいかわらず、穏やか な寝顔の彼女がそこにいた。 ふと視線を感じた気がして目線を下にやれば。原村さん に抱かれているエトペンに睨まれている。 柱時計の秒針が時を刻む。 数秒後…。 軽く溜息をつき。 (ごめんね…エトペン) やるせない思いとともに、エトペンの頭をなぜて許し を乞う私がいた。 おわり
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「旧校舎のあの階段、降りてくる時は12段だけど上がると時々13段になって、そうすっと 上がったヤツ行方不明になるらしいぜ」と言い出したアホ男子を「そんな事あるわけない」と 鼻で笑うメガネっ子委員長。 「ならやってみろ」的流れになってソイツと行ってみたら、確かにかなりブキミな雰囲気。 実はビビリの彼女だったがアホ男子の手前虚勢を張って、登ってはいったが10段目辺りで もうどうにも足が出ない。 「後の段飛ばして一気に一番上に行くんだよ!」と言われ振り向くと、いつになく真剣な顔の男子。 思わずコクンとうなづき、2段とばそうと足を大きく広げようとしてハッと気づいて振り向いた。 しゃがんでいるアホ男子。大きく広がったスカートの中を覗こうとしていたのだ。 その直後、彼は委員長のジャンピングキックで意識が行方不明になりかけるのだった……