約 36,196 件
https://w.atwiki.jp/konatsuka/pages/190.html
前文 泉こなたの誕生日 つ「こなちゃん、お誕生日おめでとう」 こ「ありがと~」 つ「はいこれ……プレゼントだよ」 こ「おぉ~、中身は何かなぁ~」 ガサガサ こ「お、箱の中にはまた箱が」 ガサガサ こ「その中にまた箱?焦らすねぇ~」 ガサガサ こ「え……また?」 ガサガサ こ「ねぇ……あと幾つ開ければ良いのかなぁ?」 ガサガサ こ「なんか、飽きてきた」 ガサガサ こ「あ、なんか違う箱が出てきた」 つ「頑張ったね~、開けて開けて~」 こ「言われ無くても開けますよっと……これって……」 つ「5月の誕生石、エメラルドの指輪だよっ!」 こ「こ、こんな高いの貰えないよぉ~」 つ「……受け取ってほしいなぁ……」 こ「で、でも……」 つ「私、こなちゃんの隣を予約したいんだ……だから……ね」 こ「つ……つかさ……」 本文 ☆二人だけの織り姫と彦星☆ 「よっと……ふぅ。えーっと次は……」 どうも、泉こなたです。ただ今台所で孤軍奮闘中どす。正直辛いっす。でも、愛するつかさのために頑張るでごわす。 「……はぁ、結構疲れてるなぁ~、私……。ちょっとコーヒーでも飲んで一休みするかなぁ~」 今日はつかさとかがみの誕生日、今年は上手い具合にみゆきさんも有休がとれたって言ったから、私のマンションでバースデーパーティーをすることになった。 「インスタントでいいか~、スプーン三杯っと」 みんなが揃うのはかなり久しぶり、だから朝から頑張って料理をいっぱい作っていたんだけど……流石に疲れたなぁ~。 「お・ゆ・を・入・れ・て~……いれて~……いれ……あれ……ぬぉっ!足りないじゃ~ん!!!」 ☆二人だけの織り姫と彦星☆ チーン♪ 「ふぃー」 砂糖を入れてほんのり甘くしたカフェオレを飲んで、やっと一息つけた。 「後は……パンとサラダとマリネはみんなが来てからで良いし、ミートローフは冷ましてるし……、おぉ!なんだかんだでちゃんと出来たじゃん。さっすが私!!」 ぐいっと親指を立て……たところでそれを見ている人は誰も居ないんだけどね……。 「……空しい……早くみゆきさん来ないかなぁ~、今何時だろ……って!もう一時半!?」 あちゃ~、全然気が付かなかったよぉ~。まずいなぁ、スピードアップしないと間に合わないかも。 ピンポーン 不意にインターホンが鳴った。 「はいはいはいはい、いまでますよ~。は~い、あ、みゆきさ~ん、鍵開いてるから勝手に入ってきて~」 よっしゃぁー!助っ人キター!これで何とか間に合うかもー! 「おじゃましまーす、泉さん、お久しぶりです」 「みゆきさ~ん、おひさぁ~。……初詣以来だっけ?」 「そのくらいですね、まぁ積もる話は後にして、取り合えず……ケーキのスポンジ、どこに置きますか?」 「あ、すぐにデコレーションするから、こっちに持ってきてもらえる?」 「それじゃぁ、失礼しますね」 みゆきさんが持ってきたのは、約30cmのスポンジケーキの土台。本当はそれも家で焼きたかったんだけど……、我が家のオーブンじゃどんなに頑張っても20cmが限界だからなぁ~。 「暑かったでしょ?麦茶で良ければあるけど、飲む?」 「あ、お願いします。丁度風が無くなって日差しが出てきたから、とても喉が渇いてしまって」 「そうなんだ~」 冷蔵庫から麦茶を出して、氷の入ったグラスに注ぎみゆきさんに渡した。 「いただきます。……ふぅ、冷たくて美味しいですね」 「そぉ?ありがと。私ケーキ仕上げるから、適当に休んでて良いよ~」 「はい、ありがとうございます」 さて、始めますか。まずは上下に分けてっと。 「麦茶、ありがとうございます。グラス、ここに置いておきますね」 「うん、適当に置いといて~。……えーっと、生クリームとフルーツを混ぜてっと」 「ところで、どんなケーキを作るのですか?」 「ん~とね、『甘さ控えめ七夕チョコケーキ』だよ~」 みゆきさんと話しながらも、手を休めることなくケーキをデコレーションしていく。 スポンジの間に今混ぜた物を塗って、上下を合わせて、周りにチョコクリームを塗って……。 「相変わらずお上手ですね~」 「ん~、まぁそれなりに作っているからね~。だけど、流石につかさには負けるよ~」 「まぁ、つかささんはプロですから、仕方がありませんね」 今、つかさは中規模なレストランの副料理長を任されている。結構繁盛しているらしく、残業をしない日は殆ど無いみたい。 「泉さん、最近つかささんと会いましたか?」 「ん~ん、忙しいみたいだし、休日も上手く合わないからね~。あ、でもほぼ毎日電話はしてるよ。最後に会ったのは私の誕生日かなぁ~。……よっし、取り合えずか~んせ~い」 「……随分とシンプルですね……」 出来上がったのは、飾り付けも何もされていないケーキ。まぁ、確かにシンプルだねぇ~。 「最後の仕上げは食べる直前にするからねぇ。それじゃ、君は冷蔵庫に隠れていてくれたまへ~」 ケーキを冷蔵庫にしまい、部屋の飾り付けを二人でして、気が付いたらもう三時半だった。 「ふぃ~、終わったぁ~、みゆきさん、ありがとぉ~」 「どういたしまして、泉さんも頑張りましたね」 「まぁ~ねぇ~、……一年に一度の誕生日だし。……それに、今年は……」 「泉さん……大丈夫ですよ。私も、かがみさんも応援してますよ」 「うん……ありがとう」 でも、やっぱり不安なんだよね……ちゃんとつかさに伝えられるかなぁ……。 ◆ ピンポーン 「今日の主役が到着したかなぁ~。はいはーい、どうぞ上がって~」 インターホンを置き、みゆきさんに合図を送ろうとしたけれど、もう既に扉の脇にスタンバイしていた。私も慌ててみゆきさんの逆側に立ち、二人が入ってくるのを待った。 「こなちゃん、おまたs」 『つかさ(さん)!!かがみ(さん)!!お誕生日おめでとう(ございます)!!!』 パーンパーンとクラッカーの音が二つ鳴った。部屋に入ってきた二人は茫然としている。 ……まぁ、仕方ないか。いきなりのクラッカー攻撃だもんね。 「……びっくりしたぁ~!心臓が止まるかと思っちゃった」 「つかさ……そこまで驚く事じゃないでしょ。まぁ、私もちょっとはびっくりしたけどね」 「まぁまぁ、立ち話もなんですから、主役のお二人にはテーブルに腰掛けて頂いて……。それじゃ、泉さん」 「よっし、じゃぁみゆきさん手伝ってね~」 「はい!」 冷蔵庫から調理したおかずを取り出し、お皿に盛りつける。 今日のメニューは、ミートローフ、トマトと玉葱のマリネ、シーザーサラダ、それに焼きたてパン。勿論、デザートには特製ケーキがお待ちかねだ。 「泉さん、ワインオープナーはどこですか?」 「あ、そこの……そう、そのしたの真ん中の引き出し。うん、そこの左奥にソムリエナイフが入ってない?」 「んーと、あ、有りました!」 「ごめんね~、出しておくのすっかり忘れてたよ~」 「それじゃ、後はワインを持って行けばオッケーですね」 「うん、じゃぁワイン持っていくから、みゆきさんも座ってて~」 「はーい」 「お待たせ~」 「ん~ん、待ってないよぉ~」 「二人共、相変わらずねぇ~」 「本当ですね」 ナイフを使い、ラッピングを外す。 「えぇ~、そりゃないよぉかがみ~、これでもちょっとは成長しているんだから……」 「どこが成長したのよ?」 「こなちゃん、胸のサイズが大きくなったんだよね~」 「えぇっ!そうなんですか?」 「……みゆきさん、いくらなんでもその台詞は傷付くよ……」 「え、あ、す、すみません……ちょっと以外だったので……つい……」 スクリューをコルクに奥まで捩込む。 「以外って……まぁ、そりゃぁ、私もびっくりしたけどさ……よいしょっと」 ゆっくりと、力を加減しながら慎重にナイフを持ち上げ……。 ポン!!! 心地好い音とともに綺麗にコルクが抜けた。 「さぁ、乾杯しよぉ~」 それぞれのグラスにワインを注ぎ、各々手に持った。 「ケーキは最後に出すからね~。それでは、改めて。つかさ、かがみ誕生日おめでとう!」 「おめでとうございます!」 「ありがとね~」 「ありがとぉ~」 「では」 『かんぱーい!!!』 「みゆきさん、二人に取り分けてあげて、私パン持ってくるから」 「じゃぁ、二人ともお皿を貸して下さい」 「えぇ、良いよぉ~」 「別にそんな改まる必要無いじゃない」 「まぁまぁ、今日はお二人が『主役』なんですから」 「そうそう、気にしない気にしない。あ、でもお代わりは自分で取ってね~」 二人は仕方ないなって顔を見合わせてる。ま、年に一度の事なんだから、このくらいは楽しんでもらわないとね。 「はーい、焼きたてパンだよぉ~」 「おぉー!凄い!あんたこんなのまで作れるの?」 「とても美味しそうですね~」 「こなちゃんのパン、美味しいんだよぉ~」 「へぇ~、つかさがそう言うんだから、間違いは無いわね」 「一応、ピクルスでディップも作ったけど、おかずをサンドして食べてもオッケーだよ」 「ふーん。じゃ、私はマリネをサンドしようかな」 「それでは私はミートローフをサンドしてみますね」 「んじゃぁ私は……、そのディップが気になるからそれを塗ってみるわ」 「じゃぁ私はシーザーサラダを……って、わざわざみんなで別々にしなくても良いじゃーん」 『アハハハハ……』 ◆ 「さてと、そろそろケーキを出すけど……みんな、お腹大丈夫?」 みんなで色々と話ながら食べていて、気が付くと用意した食事があらかた無くなっていた。 「大丈夫だよぉ~」 「私も平気だな」 「結構軽めでしたし、私も大丈夫です」 「んじゃ持ってくるから、ちょっと待ってて~」 食べ終わったお皿をみゆきさんと片付け、ケーキの準備を始める。 「みゆきさ~ん、そこに出してあるお皿とか持ってってもらえる~」 「良いですよ~。……何か仕上げをするんですか?」 私はケーキをお皿に載せて、最後の仕上げをしていた。 「うん……ちょっとね……よし、出来た」 「うわぁ~……素敵ですね~」 「でしょ~。さてと、持って行きますか。よいしょっと」 「お待たせ~。泉こなた特製の『甘さ控えめ七夕チョコケーキ』だよ~」 「はぁ~……これ、あんたが一人で作ったの?」 「いえーす……と言いたいんだけど、ウチのオーブンじゃこの大きさのスポンジ焼けないから、それだけはみゆきさんに作ってもらった」 「えぇ~、でも、じゃぁ、デコレーションは全部こなちゃんがやったんでしょ~、すご~い」 私が作ったケーキは、チョコクリームの上に紛糖で天の川を書き、その周りにアラザンの星を散りばめて、所々に星型の砂糖菓子を載せたケーキだ。 「ねぇ、こなちゃん……このマジパン人形も?」 「つかさとかがみをイメージして作ってみました~」 「へぇ……随分と手が混んでるのね~」 「まぁねぇ~、久しぶりにみんなが集まるから、ちょっとだけ本気出してみました!」 そう言って、親指をぐっと立てた。それを見て、みんなが拍手してくれた。 ……うん!頑張って作った甲斐があったよぉ~! 「じゃぁ、蝋燭に火をつけてっと……じゃぁ、みゆきさん。せーの」 『ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデートゥーユー ハッピーバースデーディアつかさアンドかがみ~ ハッピーバースデートゥーユー』 歌い終わると同じに、二人で息を合わせて火を消した。 「もう一回、お誕生日おめでとう!!!!!」 「お誕生日おめでとうございます!!!!!」 「何度聞いても、やっぱり嬉しいわね、本当にありがとう!!」 「こなちゃん、ゆきちゃん、本当に、本当にありがとう!!」 「じゃぁ、切り分けるよぉ~」 ◆ 「ふぅ~おなかいっぱ~い」 「私も~、ちょっと食べ過ぎたかも~」 本日の主役は、デザートを食べて満足したみたい。二人でソファーに腰掛けリラックスモードに入っている。 「ちょっとちょっと、そこのお二人さん。何か大切な事を忘れていませんか?」 「大切な事?お姉ちゃん、何かあったっけ?」 「さぁ……何だろ?」 全く、この二人ときたら……。 「誕生日と言ったら、プレゼントでしょ?」 「折角用意したんですし、受け取って頂けませんか?」 そう言いながら、私達は二人の目の前にプレゼントを差し出した。 「あ……ありがとう。あんな素敵なパーティーをやってくれたから、それで満足してたわ」 「私も~、すっかり忘れてた~、ありがとう~」 二人共今までに見たことの無い笑顔で、私達のプレゼントを受け取った。 「開けてみて良い?」 「良いよぉ~」 「どうぞ、開けてみて下さい」 「それじゃ、先ずはゆきちゃんのから……ペリッと……ん?これは……犬?」 「はい、犬型のペーパーウェイトです。つかささんはレシピを見ますよね、その時に使えるかなと思って」 「うん、良く使うよ~。ありがとう~、今までずっと適当な重り使ってたから、嬉しい~」 「私のは……兎のペーパーナイフ……かな?」 「はい。かがみさんは仕事で封筒を開ける事が多いと聞いたので……」 「そうなのよ~、今ではメールっていう便利なモノが有るってのに、お役所とかからの通達は全部封書だからね~。嬉しいなぁ~、ありがとう」 「お二人に喜んで頂けて光栄です」 「じゃぁ、私のも開けてみて~。あ、かがみからおねがいね」 「あ、そう?わかった……んと、あ、ここか……ん?指輪?あ、これってルビー?」 「ちっちゃいけど、ちゃんとルビーが入ったピンキーリングだよ~。かがみさぁ、この前『もっとステップアップしたい』って言ってたでしょ」 「そういえば……そんな事を言ったわね……あんたそれ覚えてたの!?」 「オタクの記憶力をナメちゃぁいけませんぜ~」 「はぁ、あんたって、時々物凄いわね……でも、嬉しいわ、ありがと」 「こなちゃん、私のも開けてみて良い?」 「うん、良いよぉ~」 「えへへ……何かなぁ~……んしょ……えと……ここを開けてっと……あれ?」 つかさが取り出したのは、かがみのよりも大粒のルビーが埋め込んである指輪。 「こなちゃん……これって……」 呆然としているつかさの手元から指輪を取り上げ、つかさの左手を優しく掴んだ。 「この前、私の誕生日の時、つかさ、言ったよね『私の隣を予約したい』って。これが、その答えだよ」 私はそう話しながら、まだ呆然としているつかさの左手薬指に指輪をはめた。 「これから先、ずっと、私の隣に居てもらえますか?」 沈黙が辺りを支配した。時計の時間を刻む音だけが聞こえる。かがみも、みゆきさんも黙ったままだ。 「ウッ……ウウッ……」 「つ、つかさ?泣いてる……の?」 沈黙を破って聞こえてきたのは、つかさの泣き声だった。 「ごめんね……変な事言っちゃって……」 「ううん……グズッ……違うの……嬉しかったの……。私、頑張って……エグッ……こなちゃんに、プロポーズしたのに……ウウッ……それから、ずっと……ヒック……会えなくって、不安で……」 「そっか、ごめんね、返事が遅くなっちゃって」 私はつかさの涙を拭きながら、話しを続けた。 「本当はね、もっと早くに伝えたかったんだ……。だけど、ある日突然『本当に私で良いの?』って思っちゃって……それで……今日まで伝えられなかったんだ……。本当にごめんね……」 「ううん、良いの。私だって、突然あんな事言ったんだもん。……こなちゃんの気持ちも考えずに……」 「うん、突然だったよね。……でもね、私物凄く嬉しかったんだよ、まさかつかさからあんな事を言ってもらえるとは、全然思ってなかったから」 「じゃぁ、おあいこって事で良いじゃない」 「そうですよ、お互いに相手を想った上での行動なんですから、良いも悪いも有りませんよ」 じっと黙って見守っていた二人が、そんな事を言ってくれた。 「お姉ちゃん……ゆきちゃん……そうだよね」 「かがみ……みゆきさん……うん!」 「さてと……じゃぁ、お姉ちゃんから妹とこなたへの、とっておきのプレゼントをあげようかな~」 「もしかして、アレですか?」 「そ、アレよ、ア・レ」 何それ、私そんなの聞いてないよ? 私が前以て二人に話したのは、つかさにプレゼントをあげてプロポーズの返事をするって事だけ……、一体何だろう? そう思って見ていると、鞄の中から封筒を取り出した。 「まぁ、法的効力は無いけれど、持っておくのは自由だから。……ちょっと恥ずかしかったんだけどね。中を見て、それで全てがわかると思うから」 そう言われてつかさが取り出したのは一枚の紙。それを開くと……。 「婚姻届……?」 「そ、ちゃんと見てみなさい」 「ん……えっ……ええっ!!こなちゃん!!これ!!ここ!!!」 つかさが指差すその先は、父母の名前欄そこには既におとーさんとつかさの両親の名前が記入してあった。 「か、かがみ……これって……」 「ん?その通りの意味よ。私の両親も、あんたのお父さんも、二人が一緒に暮らす事を認めているって事。一応確認したら、同性婚が認められていたら、喜んで認めるってどっちも言ってたわよ」 「お姉ちゃん……それ……本当?」 「嘘つく必要ないでしょ~、本当に本当よ」 「じ、じゃぁ、つかさと一生一緒に居ても……」 「構わないって事」 ふぁ……ダメだ……もう我慢出来ないよ……。 「ウゥッ……つかさぁ~!!」 「グスッ……こなちゃ~ん!!」 私達は二人の目の前で思い切り抱き合って泣いた。 知らなかった。嬉しさでこんなにも泣けるなんて。 「泉さん、つかささん、おめでとうございます」 「二人共、ちゃんと幸せになるのよ」 ひとしきり泣いた後に、二人が祝福の言葉を言ってくれた。その二人にも、うっすらと涙の跡が見えた。 ◆ 「こなちゃ~ん」 「なぁ~にぃ~」 「曇ってるねぇ~」 「そだね~」 あの後、かがみとみゆきさんは仕事が有るからと言って帰っていった。 つかさは、明日休みを取ることが出来たので、今日は久しぶりにお泊りだ。 「七夕なのに、織り姫と彦星は見えないねぇ~」 「織り姫と彦星じゃないけど……星なら見えるよぉ~」 「え~?どこに~?」 「ほら、ここに」 私は左手を目の前にゆっくりと差し出した。その薬指にはエメラルドの指輪がはまっている。 「あ~、そっかぁ~」 つかさも同様に差し出した。そこには真新しいルビーの指輪がはまっている。 「……ずっとずっと、おばあちゃんになっても、ずーっと一緒だよ……」 「……うん……」 その時、雲の切れ間から月明かりが漏れ、私達を照らした。 「……幸せになろうね……」 「……うん……」 月明かりに照らされて輝く私達だけの織り姫と彦星。 雲が月を隠すまで、私達はそれをずっと見つめていた。 「お月様、隠れちゃったね……」 「私達に遠慮したんじゃない?」 「……そっかぁ……」 誰も見ていない、二人きりの部屋。 私達は雲の向こうにいる織り姫と彦星に見つからないように、こっそりとキスをした。 ☆おしまい☆ ■作者別保管庫(5スレ目)に戻る コメントフォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wivern/pages/303.html
織姫と彦星の再会に乱入したもちつきうさぎ氏。 線引けばうさぎに見えなくも無い・・・? 昨日の空は何か凄かった、こんばんは、うぃヴぇるんです。 七夕なのに天の川じゃないのは毎度の事だから気にするな。 昨日(7月7日)の22時14分の写真です。 何だろうこの再臨(*1)でもおきそうな光景はw ちなみにこの光景は22時あたりに確認して、23時あたりまで続いておりました。 これは22時55分の写真。さらっと雲が居なくなってます。 何か凄い写真がいっぱい撮れました。殆どブレてたけど。 ちなみにこの七夕に満月、190年前に一回あってからは一度も起きてないとか。(*2) 前日あたりに書いておけばしてやったりだったのに・・・失敗失敗w 月の中に「ウサギが見える見える」と言うけれど、どう見るのかわからなかった。 そう見るんだ(^^)なるほどね。 -- あきゅ (2009-07-08 23 35 42) そのなにかが降臨してるような画像私も撮りましたよ。すごかったねぇ(´・ω・`) -- kurosi (2009-07-09 00 15 52) 私にはどうも月がウサギではなくカニに見えます・・・ -- 大和 (2009-07-09 17 54 17) ウサギに見えんと、あかん! なのかと思ったけど、見えるままでいいのね。 -- あきゅ (2009-07-09 21 28 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shintouroku/pages/716.html
Isoonnaイソオンナ妖魔日本----------出典----------民間伝承 磯女。磯姫、浜姫、海姫とも言う。 長い髪の美しい女性の姿をしているが、下半身は魚の姿をしている。 呼び止められて不用意に近づくと、長い髪が纏わり付き、血を吸われて死んでしまう。また、地方によっては、ひと目見ただけで病気になって死んでしまう。 お盆と大晦日には、現れやすいという。 九州の沿岸地方に多く伝わる妖怪で、長崎県五島列島の北端の宇久島、島原半島の小浜町、熊本県牛深市深海町、佐賀県加唐島、鹿児島県長島などに伝説が残っている。 榊木敏は「海の驚異」で、熊本県有明海の「ヨロヅナセノ」という磯女の話を記している。
https://w.atwiki.jp/himurasoutou/pages/16.html
この世界には森羅万象の神が宿る 公式から引用。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2335.html
https://w.atwiki.jp/jyumawiki/pages/4321.html
アニメ アニメ(ま行検索) モーレツ宇宙海賊 作品・スタッフ・キャスト・サブタイトル・主題歌・関連商品・関連リンク あらすじ:海明星に住む高校1年生の茉莉花は、ある日、死んだと思っていた父親が実はつい最近まで生きており、宇宙海賊船・弁天丸の船長だったと知らされる。さらに、弁天丸が海賊として活動を続けるのに必要な私掠船免状の継承のためには、直系の継嗣である茉莉花が船長になるのが条件と告げられ、女子高生兼宇宙海賊船船長としての生活を送ることになる。 (Wikipediaより) 作品 タイトル:モーレツ宇宙海賊 よみ:もーれつぱいれーつ 区分:TV スタッフ 監督・シリーズ構成 - 佐藤竜雄 アニメーションキャラクター原案 - あきまん アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督 - 竹内浩志 メカニックデザイン - 河森正治、鷲尾直広、寺岡賢司、鈴木雅久、宮崎真一 プロップデザイン - 吉川美貴 美術監督 - 伊藤聖 美術設定 - 佐藤正浩、ロマン・トマ、ルガル・ヤン、ブリュネ・スタニスラス 撮影監督 - 山根裕二郎 編集 - 坪根健太郎 音響監督 - 明田川仁 音響効果 - 山谷尚人 音楽 - Elements Garden、上松範康、藤田淳平、藤間仁 音楽制作 - スターチャイルドレコード プロデューサー - 島居理恵、川人憲治郎 アニメーションプロデューサー - 金子文雄 アニメーション制作 - サテライト 製作 - モーレツ宇宙海賊製作委員会 キャスト 加藤茉莉香 - 小松未可子 チアキ・クリハラ - 花澤香菜 加藤梨理香 - 甲斐田裕子 遠藤マミ - 小見川千明 ミーサ・グランドウッド - 伊藤静 ケイン・マクドゥガル - 松風雅也 百眼 - 藤原啓治 クーリエ - 堀江由衣 シュニッツァー - 三宅健太 ルカ - 水原薫 三代目 - 松岡禎丞 グリューエル・セレニティ - 戸松遥 グリュンヒルデ・セレニティ - 金元寿子 ジェニー・ドリトル - 佐藤利奈 リン・ランブレッタ - 日笠陽子 ミレーネ・セルトン - 早見沙織 ベリンダ・パーシー - 三森すずこ アスタ・アルハンコ - 安野希世乃 イズミ・ユノモト - 内田真礼 小林丸翔子 - 野村香菜子 エイプリル・ランバート - 巽悠衣子 サーシャ・ステイプル - 高森奈津美 リリィ・ベル - 佐藤聡美 ウルスラ・アブラモフ - 西明日香 原田真希 - 赤﨑千夏 親父さん - 松山鷹志 ヨートフ・シフ・シドー - 斧アツシ アイ・ホシミヤ - 茅野愛衣 ヤヨイ・ヨシトミ - 南條愛乃 ナタリア・グレンノース - 伊瀬茉莉也 ショウ - 安元洋貴 子供 - 巽悠衣子 子供 - 高森奈津美 合成音声 - 宮坂俊蔵 生徒 - 野村香菜子 職員 - 青木強 管制官 - 内匠靖明 女性客 - 巽悠衣子 ナレーション - 小山力也 サブタイトル 第01話 - 海賊、罷り通る 第02話 - 私の力、海賊の力 第03話 - オデット二世、出航! 第04話 - 決戦は深夜 第05話 - 茉莉香、決意する 第06話 - 茉莉香、初仕事する 第07話 - 平穏ままならず 第08話 - 姫と海賊 第09話 - 華麗なる船出 第10話 - 嵐の砲撃戦 第11話 - 閃光の彷徨者 第12話 - 永遠よりの帰還 第13話 - 茉莉香、招待する 第14話 - 茉莉香、募集する 第15話 - 密航出航大跳躍 第16話 - 初仕事!白凰海賊団 第17話 - 意外なる依頼人 第18話 - 打ち上げはジュース 第19話 - 四人の絆 第20話 - 茉莉香、波に乗る 主題歌 OP1 曲名 - 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 歌 - ももいろクローバーZ 作詞・作曲・編曲 - 前山田健一 ED1 曲名 - LOST CHILD 歌 - ももいろクローバーZ 作詞 - 岩里祐穂 作曲・編曲 - NARASAKI ED2 曲名 - Black Holy 歌 - 小松未可子 作詞 - 只野菜摘 作曲・編曲 - nishi-ken アニソン情報 関連商品 OP1・ED1 - 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」/LOST CHILD 初回限定盤 - ももいろクローバーZ OP1・ED1 - 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」/LOST CHILD - ももいろクローバーZ ED2 - Black Holy - 小松未可子 モーレツ宇宙海賊 1(初回限定版) Blu-ray モーレツ宇宙海賊 2(初回限定版) Blu-ray モーレツ宇宙海賊 3(初回限定版) Blu-ray モーレツ宇宙海賊 4(初回限定版) Blu-ray モーレツ宇宙海賊 5(初回限定版) Blu-ray モーレツ宇宙海賊 6(初回限定版) Blu-ray 関連リンク 公式サイト 作品・スタッフ・キャスト・サブタイトル・主題歌・関連商品・関連リンク アニメ アニメ(ま行検索) モーレツ宇宙海賊
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/1730.html
乙姫とサミュラが異世界の慈母神ツートップだと改めて認識した。別れを繰り返しても優しさを失わないオトの心の強さに竜神も一目惚れ? -- (とっしー) 2013-11-08 01 14 02 転生して生まれた乙姫の寿命は人間と同じくらい?どれくらい昔に異世界に転移したんだろう -- (名無しさん) 2013-11-12 20 15 09 大体スレで出てきたオトヒメネタをまとめるとこんな感じになるんだろうなと。龍神が自分以外の誰かに触れられたと実感したのはこの時がはじめてだったりしてね -- (としあき) 2013-11-12 22 33 00 龍神の一目ぼれだわこれ -- (名無しさん) 2014-04-17 23 21 30 異世界の国の成り立ちに人間が関係していることってひょっとして多いのか -- (名無しさん) 2014-08-09 03 21 33 転生を繰り返す乙姫がもし日本にいたころの記憶が残っているのならミズハミシマと日本が交流一番乗りというのも納得する -- (名無しさん) 2014-12-06 16 35 57 乙姫がやってきて平和になったのなら乙姫がいなくなったら逆戻りって考えたらミズハミシマの民は色んな思いがあるんだろうなって思う -- (名無しさん) 2015-01-21 01 21 30 地球より異世界に飛ばされて一人の気持ちを知っている乙だからこそ慈愛を越えた手を同じく世界に一人である龍神に差し伸べることができたのでしょうか。それも乙に接した優しい人たちあってのことなのかなとも思いました -- (名無しさん) 2017-10-15 18 12 59
https://w.atwiki.jp/hammerfairy/pages/1171.html
湖クラゲ(換金用) お店価格 500000G しっかりとした骨格のある珍しい海月。多方面で珍重される (換金アイテム/使用時:最大HP+200) 水底に住む、希少価値の高いクラゲ。 発光することも無いが、毒ももたない。 クラゲは海姫オトヒメの病の治療の邪魔をしたことにより、 その仕返しに身体の骨を抜かれてしまったのだが、 中にはちゃっかりと海から逃げ延びて、湖で暮らす者もいる。 素材として珍しく、防具にも薬にもなるので、 防具屋や合成屋で高く買い取ってくれる。 ちなみに新鮮な物は刺身としても食べられ、 捌くのは面倒だが、味はかなりいけてる。
https://w.atwiki.jp/ooorowa/pages/149.html
愛と復讐と海の記憶 ◆SXmcM2fBg6 「――――井坂、深紅郎……っ!」 支給された名簿に記載された名前を見て、照井竜は憎悪の感情を露にした。 その手は強く握り締められ、その手に持っていた名簿に皺がよる。 彼はそれを気にすることなく、乱暴にデイバックへと名簿を突っ込んで歩き出す。 井坂深紅郎は、照井竜の家族の命を奪った怨敵だ。 彼は家族の仇を討つためだけにアクセルの力を手に入れ、ドーパントと戦ってきた。 故に、殺し合いという今の状況の異常さも、救うべき市民のことも関係ない。 今の彼にとっては、復讐こそが何よりの最優先事項だった。 ……だが、アクセルでは井坂深紅郎の持つウェザーメモリには敵わなかった。 この殺し合いに呼ばれる前、竜はついに見つけた井坂深紅郎に挑むも、力及ばず敗れた。 今のまま挑んだところで、前回の二の舞になる事は目に見えている。 ならば、さらに強力な何かを手に入れる必要がある。 首輪の事を鑑みても、この殺し合いにはガイアメモリとは違う未知の技術がある。 もしかしたら支給された道具の中に、ウェザーを超え得る力かがあるかもしれない。 であれば、ほかの参加者たちと接触し、そういった支給品を手に入れるべきだろうか。 そう考え、名簿に記載された参加者を思い返し、 “なあ……君にとって仮面ライダーとは何なんだ!?” 不意に、この殺し合いに呼ばれる直前に聞いた言葉を思い出す。 それは、竜を助けるために無茶をした男の相棒からの問いかけだ。 「俺に……質問をするな………」 それを、歩みを速めることで振り払う。 待ち望んだ復讐を前に、余計な雑念はいらない。 必要なのは、いかにしてウェザーを超える力を得るかという事だけだ。 そんな風に自分の成すべき事を考えていると、唐突にバイクのエンジン音が聞こえ、遠ざかっていった。 「む、誰かいたのか?」 すでにエンジンの音は遠い。 今から行っても間に合わないだろうとは思っていたが、念のためにと音の聞こえたほうへと向かう。 するとそこには、一人の少女が自分と同様にエンジン音の聞こえた方角を眺めていた。 ○ ○ ○ 太陽が輝く空の下で、メズールは改めて自分に配られた支給品を確認していた。 先ほどのセシリアとの小競り合いで、自分にかけられた制限は大体把握した。 その上で選んだ今後の方針が、支給品による自身の戦力の増強だった。 メズールの戦闘能力は、ほかのグリードと比べると明らかに低い。普通の人間程度なら問題にはならないが、このゲームでは弱い部類に入るだろう。 固有能力である液状化は、物理的な攻撃に対しては無敵ともいえる能力だが、その分メダルの消費が激しい。 それに、極端な高熱や冷気を伴う攻撃も、水の特性として苦手な部類に入る。 現在のメダルの残量も踏まえて考えれば、頼ることは出来ない。 であれば、一先ずは弱者のフリをして誰かに取り入り、隙を見て敵対陣営を減らすのが安全な策だろう。 幸いにして、ドクターのルール説明で自分は、ウヴァとは違い一言も喋っていない。 不用意なことを口にしたり、怪人態になったりしなければ、いきなり正体が発覚するということはないはずだ。 ……だがその作戦が通用するのは最初のうちだけで、加えて運も絡んでくる。 ゲームが後半になれば必然参加者は減り、同時にグリードの特定は容易になってくる。 ウヴァやカザリも自分が勝ち残るために、ほかのグリードを蹴落とそうと策をめぐらせてくるだろう それにどれだけ味方を集めたところで、それを一瞬で壊滅させるような参加者や支給品がこのゲームには存在する。 ゆえに重要なのは生き残る術。 どのような状況でも、逆転のきっかけを残せる手札。 そのために、今は少しでもセルメダルを節約し、コアメダルや戦力となる支給品を集める必要がある。 それらをどう集めるかが、自分に渡された支給品によって決定されるのだ。 そうして取り出した支給品は三つ。 一つ目はグロックと呼ばれる拳銃。 装弾数は15発で、女性にも扱いやすいコンパクトな銃だ。 二つ目は待機形態となっている紅椿。 ルール説明の際に反抗して殺された篠ノ之箒が使用した物が、そのまま支給されたのだろう。 そして三つ目が――― 「オーシャンメモリ―――海の記憶を宿すガイアメモリ」 使用者をドーパントに変身させるこのメモリはメズールと同一の能力を持つ。 加えてT2メモリであることも考えれば、強力な支給品であることは確かだろう。 しかし、 「……実質、ハズレね」 同じ能力であるのなら、当然自分自身の能力のほうが信頼できる。 あるいは、その能力を取り込めば、より強力な力を得られるかもしれない。 ……だがそれを試すのであれば、やはり完全態になってからの方がいいだろう。 「ならまずはコアメダルの回収が優先ね」 第4世代型のISである紅椿を以ってすれば、大概の相手を倒すことが可能だろう。 だが本来専用機であることも加わって、紅椿の使用には大量のセルメダルが必要となる。 使用するのであれば、それこそ紫のコアを使うオーズのような強敵相手に限定したほうがいい。 「となると、やっぱり誰かに取り入るのが安全かしら」 主武器となるのはグロック一丁。 怪人態への変身を踏まえても、今の状態で殺し合いに積極的になるのはどう考えても愚策だ。 一人ぼっちの参加者を殺すのであればともかく、そうでなければすぐに追い詰められるだろう。 「そうと決まれば、まずは誰に取り入るかだけど………」 セシリアを追いかけるのもいい。だが彼女の向かった方角には、少々厄介な参加者たちがいる。 ならば多少の危険を冒してでも、コアメダルが砕かれる前にオーズを殺しに向かうべきだろうか。 そう考え、デイバックから詳細名簿を取り出そうとした時だった。 エンジン音を響かせて、一台のバイクが少し遠くの道路を走り去っていった。 「―――あれは……海東大樹」 あの様子から恐らく、セシリアを追いかけているのだろう。 そのためか、彼がこっちに気づくことはなかったが、それで行動方針が決まった。 仮面ライダーディエンドである海東大樹は、カザリと同じく狡猾な人物だ。 詳細名簿に記載されていた参戦時期からしても、高確率でこちらの支給品まで奪おうとしてくるだろう。 もし遭遇するのであれば万全の状態で。少なくとも、セルに余裕のない今の状況で相手にはしたくない。 「とりあえず、北東側に向かうことにしましょうか」 北東はオーズの開始位置だ。彼の周囲には炎を操る参加者が二名ほどいるが、彼らよりも南側にも参加者はいる。 桜井智樹、鹿目まどか、巴マミの三名は、支給品さえ考慮しなければ強敵ではない。 であれば、状況によっては彼らを殺してセルメダルを補充するのが得策だろう。 そうしてメズールは、海東大樹から逃れるように踵を返した。 だがその先には、赤いジャンパーを着た一人の男が立っていた。 恐らく、自分と同様にバイクの音に呼び寄せられたのだろう。 “あれは確か、照井竜” メズールは男が誰かをすぐに思い出し、同時にどう対処するかを考える。 高熱を発するアクセルの能力は、彼女にとって苦手とするところだ。 現状敵対するのは望ましくない。もし戦うなら、不意をついて一撃で殺すのが望ましいだろう。 となれば、まずは当初の予定通り弱者のフリで取り入るべきだろう。 そう結論すると、照井竜のほうから話しかけてきた。 「俺は照井竜、警察だ。君の名前は何だ?」 「私は志築仁美といいます」 カザリたちがほかのグリードの情報をばら撒いたときの事も考え、ほかの参加者の名前を騙る。 なぜ志築仁美を選んだかというと、彼女がもっとも弱く、参加者たちの初期位置的にも死にやすいと判断したからだ。 あとは放送前に照井竜と別れるか、あるいは彼を殺してしまえば、簡単には自身の正体には辿り着けないだろう。 「では志築仁美、先ほどこっちの方角からバイクのエンジン音が聞こえたのだが、何か見なかったか?」 「はい。男の人が一人、この殺し合いに乗るようなことを言って、バイクに乗ってあっちに行きました。 私は怖くて隠れてたから、多分気づかれてはいないと思うんですけど……」 「なるほどな」 照井竜はそう言って思案を始める。 その様子からメズールは、照井竜は自分がルール説明のときにいた怪人の一人だと気づいてないと判断した。 海東大樹が殺し合いに乗ったと言ったのは、そちらへの移動を避けるためだが、照井竜の内心を確認するためでもある。 照井竜がメズールを仮にも守るべき弱者だと判断したのであれば、殺し合いに乗った人物がいる方向への移動は避けるはずだからだ。 「一つ訊くが、その男はどんな雰囲気だった?」 「えっと……少し軽い感じの、中高校生ぐらいの人でした」 「そうか。なら、とりあえずは安全と思われる場所へ移動するぞ」 「はい、わかりました。……あの、」 「俺に質問をするな」 さっきの質問はどういう意味か、と訊こうとすると、バッと手の平で遮られそう言われた。 なるほど。やはり事前知識通りの人物であるらしい。 であれば、先ほどの質問の意味も訊くまでもない。メズールが言った男が、井坂深紅郎かを確かめたのだろう。 そしてメズールの話した人物が海東大樹ではなく井坂深紅郎だったなら、照井竜は今すぐにでもバイクを追って行っただろう。 だがそうはならず、メズールたちは彼女の作戦通り、海東の向かった方向から離れる事となった。 そうして照井の提案で至急品の確認をした後、メズールたちは北東へと移動していた。 支給品に関しては、拳銃とコアを一枚見せるだけで誤魔化した。それを見て照井竜は、ますます自分を弱者と見たらしい。 なぜなら照井は何も言わずに、彼女を庇うように歩き出したのだから。 だがそれとは別に、メズールは先導する照井竜の背中を見ながら小さく笑った。 彼女自身、弱者のフリはどうにも上手くいったとは思えなかったのだが、彼は特に何かに気づいた様子もなく歩いている。 その理由はやはり、井坂深紅郎への復讐心が先立って視野狭窄に陥っているのだろう。 そしてその復讐心が、メズールには心地良かった。 なぜなら彼の復讐心の強さはそのまま、彼の家族愛の強さとなるのだから。 もしそれほどの感情を一身に受けることが出来れば、いったいどれほど満たされることだろう。 そう思い、メズールは静かに愉悦を零していた。 【一日目-日中】 【E-6/エリア中央付近】 【照井竜@仮面ライダーW】 【所属】白 【状態】健康 【首輪】100枚:0枚 【装備】アクセルドライバー+アクセルメモリ@仮面ライダーW、エンジンブレード+エンジンメモリ@仮面ライダーW 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済み) 【思考・状況】 基本:井坂深紅郎を探し出し、復讐する。 1.志築仁美(メズール)を、邪魔にならない安全な場所に送る。 2.ウェザーを超える力を探す。 3.ほかの参加者を探し、情報を集める。 【備考】 ※参戦時期は第28話開始後です。 ※志築仁美(メズール)の支給品は、グロック拳銃と水棲系コアメダル一枚だけだと思っています。 【メズール@仮面ライダーOOO】 【所属】青・リーダー 【状態】健康 【首輪】85枚:0枚 【コア】シャチ:1、ウナギ:2、タコ:2 【装備】グロック拳銃(15/15)@Fate/Zero、紅椿@インフィニット・ストラトス 【道具】基本支給品、T2オーシャンメモリ@仮面ライダーW、 【思考・状況】 基本:青陣営の勝利。全ての「愛」を手に入れたい。 0.照井竜の復讐心(=家族愛)が心地良い。 1.照井竜と同行し、利用する。ただし、第一回放送前に別れるか殺す。 2.まずはセルと自分のコア(水棲系)をすべて集め、完全態となる。 3.可能であれば、コアが砕かれる前にオーズを殺しておく。 4.完全態となったら、T2オーシャンメモリを取り込んでみる。 【備考】 ※参戦時期は本編終盤からとなります。 ※自身に掛けられた制限を大体把握しました。 ※ISは女性であれば、専用機であっても使用可能です(ただし、相応のメダルを消費します)。 【紅椿@インフィニット・ストラトス】 メズールに支給。 紅い第4世代型IS。篠ノ之箒の専用機。白式の対となる存在で、コンビ運用を前提として開発された機体。 現行機を遥かに凌駕する機体性能に加え、「展開装甲」により攻撃・防御・機動のあらゆる状況に即応することが可能。 単一仕様能力の「絢爛舞踏」は、白式の一対零のエネルギー消滅能力に対して一対百のエネルギー増幅能力となっている。 紅椿の高性能さはこのアビリティーの使用を前提にしており、発動していない時は機体がすぐにエネルギー切れを起こしてしまう。 完全に操れるようになればほぼ無尽蔵のエネルギーが供給される事となるが、発動には操縦者の精神状態が大きく影響する。 待機形態は左手首に巻かれた金と銀の鈴が一対になってついている赤い紐。 【T2オーシャンメモリ@仮面ライダーW】 メズールに支給。 大洋の記憶を内包したT2ガイアメモリで、使用者をT2オーシャン・ドーパントへと変身させる。ドーパント態は本編未登場。 使用者に水弾の発砲・体を液体化させる能力を与える。 044:知略と猫科と必勝法 投下順 046:成長!! 043:王【のぶなが】 時系列順 014:エアリアルオーバードライブ 007:アイノウタ メズール 052:憎【てるいりゅうをしはいするかんじょう】 GAME START 照井竜
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/9435.html
クイズクエスト -姫と勇者の物語- 機種:AC サウンド:大縫一行 開発・発売元:タイトー 発売年:1991年7月中旬 概要 タイトーが開発した業務用クイズゲーム。剣と魔法とドラゴンという、よくあるRPG世界観をモチーフにしている。 「暗いぜ!」「熱すぎるぜ水が飲みたい。」「初めての世界緊張するぜ。」など、主人公の妙なセリフ回しが特徴だぜ。 サウンド担当としては大縫一行氏が単独でクレジットされているが、作曲までを担当したかどうかは不明。 余談だが、WORLD 6 のクイズBGMはコナミ『シティボンバー』の「Escape~Area 4」によく似ている。 2004年12月から、同名タイトルで同じような世界観のクイズゲームがiモード向け (*1) (2005年にボーダフォンライブ!向け (*2)、2008年 (*3) にEZweb向け) に配信されたが、 サブタイトルは無くなり、タイトルロゴデザイン以外 (サウンド含む) が一新された別物になっている。 (タイトークイズゲーム 前作:ゆうゆのクイズでGO!GO! 次作:クイズ 地球防衛軍) 収録曲 (仮曲名) 曲名 作・編曲者 補足 順位 アトラクトデモ オープニングストーリーデモ ジャンル選択 WORLDマップ WORLD (START~)マップ クイズBGM 1 WORLD 1 (パブリック王国) 宝箱選択 アイテムショップ クイズBGM 2 WORLD 2 (ハルパゼイン海) クイズBGM 3 WORLD 3 (氷の世界) クイズBGM 4 WORLD 4 (地下迷宮) クイズBGM 5 WORLD 5 (火山地帯) クイズBGM 6 WORLD 6 (空の世界) WORLDボス クイズBGM クイズBGM 7 WORLD 7 STEP CLEAR STEP CLEARWORLDCLEAR WORLDクリアデモ スタッフロール GAME OVER ネームエントリー BEST5のみなさん