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メイファ追跡開始 塔の中 リリ「先ほどの話ですが、私たちは一度メイファと話がしたいんです。 メイリンは自分に全部任せろといいました。 ですが、ただメイファを学園から排除するだけでは根本的な解決にならない気がします。 メイファは中つ国の言葉が話せませんし、メイリンには通訳を断わっています。 だから、中つ国の言葉が話せるレベッカさんの協力が必要なんです」 ヘレ「生憎、それだけじゃ彼女を元に戻す理由にはならないね。 だって、僕なら人間の言葉で知らないものは無いから。」 リリ「メイファは、魔法使いならどれだけ傷つけてもいい相手だと思ってる。 そしてメイリンも、メイファの考えをいちいち咎めたりはしないでしょう。 ・・・・・・だけど、私にはリリアーナっていう名前があります。 学園の皆だって「魔法使い」なんて名前じゃありません。 皆、笑ったり怒ったり泣いたりして生きてる。そういうことを知ってもらえたらと思うんです」 ヘレ「そうだね。」 リリ「レベッカさんにメイファを叱るという話をしたら「何が正しいかなんて誰にも分からない」って言われました。 確かにそうかもしれない。私は思い上がってるのかもしれない。 でも、だからといって何もしないのは違うと思う。 私は私が正しいと信じることをしたい。 少なくとも、まるで雑草でも刈るみたいに学園の皆を傷つけられるのは我慢できません」 リリアーナはここで、少し気まずそうな顔になった。 ヘレ「僕はね。正しいか正しくないかって議論には興味がないね。 僕が興味をもつのは、それが自分の幸福につながるかどうかだよ。」 リリ「そういえば以前先生も、レベッカさんと似たような事を仰っていましたよね」 旧魔法実験室跡で、復活させた金色狐と話していた時のことが蘇る。 ヘレ「…さあ、忘れたね。」 リリ「・・・・・・・・・・・あんまり成長してませんね、私」 ヘレ「………」 リリ「ヘレン先生をお呼びすることになったのは、先生の力を貸していただけたらと思ったからです。 メイリンがメイファを保護した後普通に話が出来れば良し、 そうでないなら、その・・・・・・・リバースの中で彼女と話ができないかな、と」 ギ「僕と一緒で人間じゃないヘレンさんなら何とかメイファさんを説得できるかも知れないねv」 ヘレ「そうかもしれないね。 わかった。善処するよ。でも、一つ気になることがあるんだけど、いいかな?」 リリ「本当ですか?!有難うございます!!」 リリ『レベッカさんごめんね、先生はきっと元に戻してくれると思うから、もう少し我慢してて。 不快な伝え方しか出来なくてごめんね』 フリ「はっ!?亡くなったお婆様が綺麗なお花畑でおいでおいでしてたから逃げて帰ってきましたわ」 気絶中スピリチアルな体験をしてきたっぽいフリージアであった リリ「あっ、目が醒めた?良かった、心配してたのよ。大丈夫?肩貸そうか?」 フリ「あら?何故リリアーナさんがエリシオンに?」 フリ「ここは常世じゃ無いよお母さん」 フリ「もしかして私気絶してましたの?」 フリ「何で私、気絶したのかしら?」 フリ「お、覚えてないなら思い出す価値も無いことじゃないの?」 必死で誤魔化すギズモであった ギ「まあどっちにしてもメイリンさんを追っかけなきゃ話になんないけどねv」 ヘレ「そう。そのメイリンの事なんだけどね…」 屋上に着くと、メイリンは焜炉の上に、紫色の液体が入った鍋を置いているところだった。 鍋は間もなくグツグツと煮え、ピンク色の怪しい煙が、モクモクと天に向かって伸びた。 リリ「メイリンさん?メイファを探すんじゃなかったの?そんなところで何をしてるの?」 ヘレ「どうして誰もメイリンを疑わなかったの?だって、さっきの話を聞く限り、一番怪しいのは彼女だよ?」 リリ「はい?」 リリアーナはきょとんとしていたが、やがて言葉の意味が理解できたようだ。 リリ「え?・・・・・・・・・・・・・・・・ええええええ?! でもでも、メイリンさんは学園に来てからずーっとスカーフェイスさんと一緒だったですよ? そりゃメイリンさんが魔法使い嫌いなのは確かですけど、メイリンさんの話では・・・・・・・・・」 リリアーナはふと、メイリンがメイファの話をしたとき、彼女が触れなかった部分があることに気づいた。 スカーフェイスはメイファが転移できることを知らなかったのかもしれない。 だがもしメイリンが知っていたとしたら? マオ「なるほど!確かに情報を整理していくとメイリンが黒幕に近いんだ! なんでこのスーパーエリートである僕が今まで気がつかなかったんだろうか」 といってもまだ完全にメイリンが黒幕だとは決めつけることはできない。 リリ「じゃ・・・じゃあじゃあ、一度本人に直接聞いてみましょうよ! メイリンさんは話せないけれど、この紙を使えば大丈夫なの!」 リリアーナはいそいそと棒メイリンのメモを取り出した。 マオ「なるほど!確かに情報を整理していくとメイリンが黒幕に近いんだ! なんでこのスーパーエリートである僕が今まで気がつかなかったんだろうか」 といってもまだ完全にメイリンが黒幕だとは決めつけることはできない。 リリ「ねえメイリンさん、今回メイファさんが引き起こした事件の黒幕は、もしかしてあなたですか? だとしたら動機は何ですか?・・・・・・なーんてね」 リリアーナはメモを眺めつつ、メイリンの返事を待とうとした。 しかし、さっきまでいきいきと動いていた棒メイリンが動かなくなってしまった。 ヘレ「…駄目だよ、リリアーナ。学園にあるインクには魔法の力が込められている。」 リリ「あれ?あれれれれれ?キャ――――!!」 リリアーナの身体が突然後ろへと引っ張られていく!! マオ「おいリリアーナ。ふざけてる場合じゃないぞ?下らんパントマイムやってる暇なんてないだろう?」 リリ「何?何?何なのよこれぇ―――― っ!誰か助けて――――!!」 マオ「あれ…もしかしてギャグじゃなくて本当に引っ張られている感じなのか?」 必至な顔を見ているとどうやら冗談じゃなさそうだ。 フリ「リリアーナおねえちゃんに抱きつくチャンス!! (大変だリリアーナお姉ちゃんが引っ張られていく助けなきゃ)」 本音と建前が逆になっているギズモ リリ「ちょ、ギズモったら、こんな時に笑わせないでよ」 フリ「リリアーナさん!!」 慌ててリリアーナを助けようとするフリージア フリ「ジルベリア仕込みの足封じ技!!」 リリアーナを掴むと自らの足を凍らせ固定させる リリ「わーん、フリージア~!!」 フリ「誰が引っ張ってるかは存じませんけど・・・・私、負けなくてよ!!」 リリアーナは綱引きの綱じゃないんだから・・・・ フリ「何これ・・・・紐?」 ギズモは何かに気がついたようである リリ「紐?」 リリアーナは首を傾げた。紐・・・紐・・・どこかで・・・・・・? が、フリージアはそれ所ではなかった フリ「フリージングドールのパワーが使えれば相手を逆に引っ張れるのに!」 フリージングドールを生み出すには踊る必要があるのだが 今はリリアーナを引っ張っているから無理である フリ「そんなの使ったらリリアーナお姉ちゃんが千切れちゃうよ!!」 フリージアに突っ込むギズモ フリ「みんな見ていないで私を手伝いなさいな!!」 一人では無理だと助成を頼むフリージアであった マオ「やれやれ、仕方がないな。 久しぶりにエリートの魔法というものを見せてやろうじゃないか、フフフ」 一呼吸おいて僕の得意とする魔法を詠唱する。 マオ「―Grasp magnetics―」 ようはリリアーナを地面に固定すればいいわけだ。 ということはリリアーナを+、地面の-にしてくっつけさせればとりあえずは大丈夫というわけだ。 リリ「いたた、痛い痛い!一体何なの?誰が私を・・・・・げふっ?!」 リリアーナの体が地面にたたきつけられる。 まあ痛いかもしれないが後ろに下がっていって屋上から落ちるよはマシだろう。 マオ「とまあこんな風に…エリートは下らんことに労力を使わないのさ」 とは言ったものの、引っ張られていることに変わりはないから根本的な解決にはなってない。 とりあえずなんで後ろに引っ張られているのかを理解しなければ。 しかもどうやら引っ張る力は相当らしく磁力で固定していてもズルズルと下がっていっている。 リリ「ま・・・マオマオいきにゃりにゃにするのお・・・・・・いたっ? 痛い痛い痛い!身体が磨り減っちゃう!!!!」 地面に押し付けられたままずりずり引っ張られているので、どうやらあちこち痛むようだ。 マオ「うーん……何か特殊な力や魔法が関係しているのか…」 近づいて見てみると何やら紐か糸かそんなものが見える。 マオ「これはなんだ?」 クロ「どうした?何かあったか?」 塔から屋上にたどり着くと地面にくっついているリリアーナと足を凍らせているフリージア あとは何もないようなところを見ているマオとギズモ そしてピンク色の煙を噴き出している鍋を掻き混ぜているメイリンを見つけた。 リリ「よく分からないけど、さっきからずっと誰かに引っ張られてるのよ~!」 リリアーナはおでこと鼻の頭を真っ赤にしながら、クロウに訴えた。 クロ「引っ張られてる?」 クロ(みた感じそんな風には見えないんだけどな。 ) リリ「そ、そうだ!メイリンさんの答えを聞かないと・・・」 リリアーナは地面にくっついた苦しい体制で、手にもったままのメモを読もうとした。 しかし、さっきまでいきいきと動いていた棒メイリンが動かなくなってしまった。 リリ「あれ?動かない・・・・・・」 ヘレ「…駄目だよ、リリアーナ。学園にあるインクには魔法の力が込められている。」 ヘレンは、(リリアーナが後ろへ引っ張られている事を一切無視して)そう言った。 しかし、なぜ駄目なのか?ヘレンは身をもってそれを証明した。 ヘレ「僕達は、そう…つまり手遅れだったのかもしれない。魔法が終わる時がきたんだ。」 次の瞬間、リリアーナが持っていたメモの棒メイリンは色落ちし、 そしてヘレンは溶解して、ドロドロとして金色の液体となって溢れた。 リリ「ヘレン先生?!先生・・・・・ヘレン!!」 屋上のあらゆる魔法の力が、ヘレンのようにじょじょに溶けていく事が嫌でもわかるだろう。 リリアーナを引っ張る赤い糸も、フリージアの氷も、マオの魔法も、何もかも… ヴ「なんだってばよ?! なにがはじまるってばよ!?」 一同が理解できない中でひときわ混乱の極みに達しているヴァンエレンは口調がおかしくなっている。 ヴ「援兵はおらぬか! 何?士気が足りないだと?関係ない。 おぉ、であえであえ!」 吸血鬼の脳はマヌーサ(幻に包む魔法)がかかっているようです。 リリ「ちょっと吸血鬼、混乱してる場合じゃないわよ! あなたの使い魔達は大丈夫なんでしょうねっ?!」 以前使い魔を失ったと思ってショックを受けていた姿を思い出し、リリアーナは慌てて確認をした。 ヴ「みて、あの木の上にいるのが射m…はっ!私は一体なにを? 使い魔?あ、ああ。魔力供給ができないだけで外に出さなければ大丈夫だ」 フリ「魔法が終わる!?魔法が終わったら科学が復活しちゃう!科学が復活したら科学機械を壊す僕らは・・・・」 恐ろしい想像をするギズモ ギ「うわぁ!?」 ボン♪ 魔法が解けあっと言う間に元のグレムリンに戻るギズモ ギ「な、なんで!?」 不思議そうにあたりを見渡すギズモ 普通に喋れているところを見ると、言葉を喋るのは魔法ではなかったようだ フリ「え?」 フリージアの縦ロールが解けソバージュのツーテールと化す フリ「・・・・・魔法で編んだ服を着ていないで正解でしたわ」 リリアーナは起き上がり、周りを見渡した。 リリ「ヘレン?!ちょっとしっかりしてよ。まさか元の姿に戻れないの?」 マオ「魔法で形作られているからだ!」 リリアーナは慌てて金色の液体と化したヘレンを手でかき集めようとした。 リリ「ねえフリージア、瓶か何か持ってない?」 フリージアはまさかと思い胸元をまさぐる 別に魔法で大きくしていたわけでは無いが フリ「駄目ですわ・・・・」 やはり何も取り出せない フリージアの胸元には特殊な魔方陣があり 一種のゲートの役割を持っている そのゲートに腕を突っ込むことによって 簡易的な異空間から道具を取り出していたのだ リリ「えっ?!本当に?!でも魔方陣自体は消えてないんだよね? となると、私達の魔法がキャンセルされたのは私たち自身の問題じゃなく、この『場』のせいなのかな?」 フリ「困りましたわ・・・・・」 これではフリージアはちょっと格闘技をかじっていて お料理の上手な 冷凍庫の中でもTシャツ一枚で行動できる 普通の女の子・・・・・普通ってなんだっけ? ギ「お母さんが魔法を使えなくなったら単なる格闘女王じゃないか!! 素手で岩砕いたり・・・・・・あれ?普通に強くない?」 と首をかしげるギズモ フリ「私は素手で岩なんて砕けませんことよ・・・・蹴りならともかく!!」 蹴りだったら出来るんだという表情でフリージアを見るギズモであった 場に問題があるのではというリリアーナの話に、ギズモは考えた この場所に居るから魔法が使えないのなら移動すればいいと そして魔法が使える場所に移動したことを確かめるのには自分の主人の縦ロールが役に立つと フリ「お母さん!全力でこの場を離れて!僕にいい考えがあるんだ!!」 ギ「ちょっとお待ちなさいな!!」 ギズモが何をやりたいのかなんとなく理解したフリージア 魔法が消えた範囲から抜け出せばフリージアの髪の毛がツーテールから元の縦ロールに戻る その地点ならば魔法が使える・・・・そう言いたいのであろう リリアーナは先ほどへレンが言った言葉を反芻した。 リリ(ということは、ここにいたらヘレンは ――――) リリ「大変!!・・・・・・・・・・・ヘレン。 絶対嫌だと思うけど、あとで怒るのも分かってるけど・・・・・・・ちょっとだけ我慢してねっ!!!!」 きっと皆はリリアーナがおかしくなったと思ったに違いない。 なぜならリリアーナが、カブトムシよろしく金色の液体を飲み始めたからだ。 フリ「え?どういう事ですの?」 唖然とするフリージア ギ「いくら入れ物が無いからって自分の体を入れ物にするなんて・・・・・」 マオ「ああ、馬鹿にしかできない行動だ、だがこれでヘレンは確保できた! あとはとにかくここから離れるのが先決だ! ヘレンの様子からするとこの状況に対する有益な情報がつかめるかもしれない!」 ヘレ「このやろう!何すんだよ!」 ヘレンの魔法の力が無くなった事により、レベッカは人間の姿に戻った。 ヘレ「メイリン!いったい自分が何をしているのかわかっているのか!?ああ!?」 「レベッカさ・・・・・・・・・・・うぇ・・・・・」 結局金色の液体を全部飲んだリリアーナは、言葉を詰まらせうっと口元を押さえた。 床の上にこぼれたものを飲んだという事実が、今になって地味に響いているようだ。 怒れるレベッカは、鍋を掻き混ぜているメイリンの手をがっちり掴んだ。 すると、すぐにレベッカが掴んでいた腕の前腕部が、すっぽりと抜けた。 中から現れたのは鋭い剣、そしてメイリンはその剣でまっすぐレベッカの胸を貫いた。 ヘレ「なっ!?ちくしょう…」 レベッカは倒れた。午後3時過ぎの屋上にただようのは、焼きたてのパンケーキや紅茶の匂いではない。 真赤な匂いと黄泉の匂い、肉色の匂い、そしてただならぬ妖怪の匂いがたちこめるだけだった。 ヴ「魔法が…終わる?」 事態の急転に処理が追いつかなくなったヴァンエレンは呆然と呟いた。 クロ「うおぉ!」 ついさっきまで魔力で作っていた足場が突然なくなった。 あるものと思って走っていたので、無論足は宙をかき下に落ちる力へと変わる。 クロ「~~~っ、いってぇ~~~~。」 だが、運よく落ちた先は舗装された地面でなく、生垣の部分だった。 代わりに背中を打ったが・・・ レヘ「このやろう!何すんだよ!」 屋上の騒ぎがこっちにも少し聞こえてくるな。 レヘ「メイリン!いったい自分が何をしているのかわかっているのか!?ああ!?」 クロ「原因はメイリンさん、なのか・・・?」 詳しいことは分からないが、そうだとすればあの煙が原因かもしれないな。 クロ「だったら早く何とかしないt いっつ!!」 やっぱりまだダメージが残っていたか。(中庭で叩きつけられた時のダメージ) こりゃあ、しばらく動けそうにないな リリ「レベッカさん!!・・・・・メイリン!あなた、レベッカさんに何てことするのよ!!」 気持ちの悪さもどこへやら、衝撃の場面を目の当たりにしたリリアーナはがばっと立ち上がった。 そして顔色の悪さなどものともせず、後先考えずレベッカのほうへと突進していく。 レベッカへと走るリリアーナの身にも、皆と等しく変化が訪れていた。 彼女が着ていた執事服が光を放ち、だぼだぼのメイド服に変わった。 かと思うとメイド服から何本もの包帯が飛び出し、リリアーナにぴったりサイズに戻る。 そしてその包帯は、まるでお湯に入れられたドライアイスのように音を立てて溶けていった。 レベッカを貫くメイリンを目撃し言葉の出ないギズモ ギ「・・・・・・・・・・」 フリ「ちょっと!何をやっていますの!!」 ギズモに声をかけるフリージア ギ「魔法が消えたら科学が復活しちゃう!そうなったら僕らグレムリンは! 科学機械を破壊する存在は人間と共存できなくなるんだよ!!」 何故か魔法が無くなれば科学の時代がやってくると思い込んでいるギズモ レベッカが刺されたことはどうでもいいのか? フリ「落ち着きなさい!まだすべての魔法が消えたわけではありませんわ!!」 ギズモに落ち着くように諭すフリージア ギ「だって!だって!!」 フリ「まだあなたは私の使い魔のはずですわ!魔力のラインも通っていますし」 まだ使い魔との契約は切れていないとギズモに言うフリージア ギ「もし・・・・完全に魔法が消えて僕がお母さんの使い魔じゃなくなったら、また契約してくれる?」 フリ「当たり前ですわ!魔法的な契約なんか切れても心の絆は切れませんもの! 何度、契約が切れようと何度でも再契約して差し上げますわ!!」 そう強くギズモに言葉をかけるフリージアであった リリ「レベッカさんしっかりして!妖怪は首を落としたくらいじゃ死なないんでしょう?」 執事服からメイド服に戻ったリリアーナは、倒れたレベッカを抱き起こした。 そしてきっとメイリンを睨みつける。 リリ「メイリン!あなた一体どういうつもりなの?何がしたいのよ!! まさか魔法を消すことが、メイファを見つけて連れ帰るための一番いい方法だとでもっ?!」 そうリリアーナに怒鳴られても、メイリンはリリアーナに返せる言葉が無い。 よってメイリンがした事といえば、レベッカに邪魔された作業、 つまり鍋を掻き混ぜる作業を再開する事だった。 ところで、リリアーナは憶えているだろうか? レベッカがリリアーナの部屋にあった傷薬をポケットに入れていたことを(前スレ 69)。 レベッカが刺されたことに気を取られていたリリアーナは、クロウが落ちたことをまだ知らなかった。 一方のメイリンは、倒れたレベッカに全く興味を示さない。 (今のところメイリンは、レベッカさんに今以上の危害を加える気は無さそうね) だが、この先もそうだとは限らない。 リリアーナはひとまず怪我人を連れて、皆の場所まで後退しようと奮闘した。 リリ「誰かお願い、手を貸して!・・・・・・あっ?!」 小さな音と共に、リリアーナとレベッカの足元に小さな薬瓶が転がり落ちた。 色あせたラベル文字と瓶のデザインに、リリアーナは見覚えがあった。 リリ「これ、私の傷薬だわ」 リリアーナは怪我をしたレベッカに、薬を持っていくよう話したことを思い出していた。 きっとレベッカは、あの時の薬をまだ使っていなかったにちがいない。 リリアーナは薬瓶を拾い上げた。これがあればレベッカの傷を癒すことができるだろう。 だがリリアーナは、レベッカやメイリンが回復魔法を快く思っていないことも間接的ながら学んだ。 では、薬はどうだろうか? リリアーナはレベッカの耳元に顔を寄せると、メイリンに聞こえないよう声を潜めた。 リリ「レベッカさん聞こえる? 私は今から、あなたに回復薬を使うつもりよ。もしも嫌なら、3つ数える間に合図して。 そうね・・・瞬きを続けて2回したら嫌の合図よ。 もしも喋れる状態になったら、悪いけど私たちにあの鍋のことやメイリンの行動について教えて欲しいの。 いい、行くわよ?・・・・・ひとつ、ふたつ」 リリアーナは数を数えながら、瓶の蓋に手をかけた。 だが結局レベッカから、リリアーナへは何の合図もなかった。 傷薬を承認したか、それどころではないかのどちらかである。 3つ数え終わったリリアーナは、即レベッカに傷薬を使った。 だが傷が塞がっても、出血した血は元には戻らない。 メイリンと謎の煙を放つ鍋のことは気がかりだったが、 今はヘレンとレベッカを連れて安全な場所に移動するのが先決だろう。 ---- 後ろではギズモが「魔法が終わると科学が復活してフリージアと一緒にいられない!」とパニックに陥っている。 フリージアが必死で宥めているが、うまく行くのだろうか? マオ「落ち着け。お前はギズモでフリージアはフリージアだ。 人間だとかグレムリンだとかくだらない括り方をしているんじゃない。 一緒に居たければ好きなだけいればいいだろう?」 リリ「ギズモったらホント馬鹿なんだから。 フリージアは、ギズモのことが大好きだから使い魔にしたに決まってるじゃない。 そんなのマオマオとヴァンエレン見てれば分かる事でしょ?ほら!」 リリアーナはマオとヴァンエレンの方を指差した。 マオ「そうそう、その通り……じゃないっ!ど、どさくさに紛れて誤解を招いちゃうだろ!!」 それじゃあまるで僕がヴァンエレンを大好きみたいな言い方じゃないか。 ちょっと油断するとこいつはまたわけのわからない事を言い始める ヴ「うむ。 私とマオの主従関係を断ち切ることなど不可能だ! 断ち切ろうとする者など我が智の前では赤子に等しい!」 なんだかよくわからないが、すごい自信だ。 マオ「…お、お前も乗るんじゃない。恥ずかしいから……」 斜め上のヴァンエレンの言葉に思わず顔が赤くなる。 ギ「・・・・・・僕はここに居ていいかもしれない」 そっと呟くギズモ フリ「そうですわ!むしろ私の前から居なくなるなんて事絶対に許しませんわ!!」 ギ「うん!たとえエルフが違法ハッキングに命を懸けるような世界になっても僕はお母さんと一緒だよ!!」 ある意味、嫌過ぎる未来像を語りつつ にっこりと笑い掛けるギズモ グレムリンの笑顔はわかりにくいがフリージアには伝わったようだ フリ「ならばよしですわ」 笑い返し言葉を返すフリージア リリ「あれっ?!そういえばクロウさんったらどこに消えちゃったの?」 レベッカを運ぶのを手伝ってもらおうと思ったリリアーナは、今頃クロウがいないことに気づいたようだ。 リリ「ちょっとヴァンエレン!元は男でしょ?ここに怪我した女の子が倒れてるのよ、何とも思わないの? 分かったらレベッカさん運ぶの手伝いなさいよ!! それとも愛するマオマオ以外のためには働きたく無いとでもっ?!」 ヴ「いえいえ滅相もございません。 私は強い者の味方でございますゆえ。 ではではメイリンとやら…おぼえてろー!」 へこへこと低姿勢で返事をしてレベッカを背中に負ぶる。 リリ(私よりヴァンエレンの方がよっぽど強いんだけどなー) そうリリアーナは思ったが、あえて口には出さなかった。 マオ「まあいいか、よし全員退却だ退却!!とりあえずは逃げるぞ!! メイリン!!いい気になるのも今のうちだ!!いずれこのスーパーエリートマオと ポンコツヴァンエレンが思い知らせてやるからそれまで煙でもたいてろ!」 メイリンに捨てゼリフを言い残しヴァンエレンに続くマオ。 リリ「ポンコツって・・・・・・うわあ」 酷いツンデレである。 ギズモの説得にマオとヴァンエレンの仲を例に挙げたのに、これでは逆効果ではないか? リリアーナはひやっとしたが、当のギズモは全く意に介していないようだ ギ「どっちにしても逃げるしかないみたいだねお母さん」 と言いつつフリージアの髪の毛を見ている。 リリ「あれ?そういえばフリージア、いつもの縦ロールはどうしたの?」 リリアーナはギズモから、フリージアの縦ロールの秘密を聞いた。 リリ「そっか、 じゃあ、魔法が使える場所に入ったら元の巻き毛に戻るってわけね。 すごいねフリージア、まるで魔法センサーみたい!」 リリアーナはいたく感心していたが、誉め言葉としてはかなりアレである。 フリ「仕方ありませんわ魔法が使えない私なんて単なる素人格闘家ですもの」 退却しながら、フリージアは魔法が使えないと単なる素人格闘家だと嘆いている ギ「・・・・・キックで岩が砕けるのに?」 リリ「いや、それだけ戦えれば十分だと思うんだけど」 ギズモと同じく、リリアーナもフリージアの素人基準には色々納得できないようだ。 生身で岩が砕けるフリージアが素人ならプロはどんだけ化け物なんだろうか? やはり気で山とか吹っ飛ばせるんだろうか? フリ「とにかく後ろに向かって全力で退避ですわ!!」 ヴ「ほっとくと不審に思った教師らがメイリンを取り押さえにやってくるかもしれぬ。 怪我人を安全な場所へ避難させた後はまた説得を続けるつもりかね?」 移動しているとヴァンエレンがぽつりとつぶやく。 確かにこのままでいくと教師たちや他の好戦的な生徒達がメイリンと敵対するかもしれない。 マオ「魔法を消される以上、戦闘において僕たちは圧倒的に不利だ。 となると望み薄でも説得しか方法はないだろうな。 それにリリアーナを見てみろ。まだ諦める気はないみたいだぞ?」 そういって僕は少し微笑みを浮かべながらリリアーナを見た。 リリアーナは階段を駆け下りながら、こくんと頷いた。 リリ「とにかくあの訳の分からない煙も止めさせないとね。でも、その前にメイリンから事情を聞かないと。 あの煙と、メイファを捕まえるのとどういう因果関係があるのか私にはさっぱりよ。 ・・・・・・もしかしてあれ、魔法を無効化する以外の効果もあるのかしら?」 リリアーナは首を傾げた後、さらに続ける。 リリ「いずれにせよ問題は、メイリンと会話が出来ない事と、状況が全くと言っていいほどつかめない事よ。 事情を知ってるらしいレベッカさんはまだ目を覚まさないし、 メイリンと意思疎通できるはずだったメモはただの紙切れに戻っちゃったし、 通訳をしてくれる筈だったヘレンは溶けちゃうし! ああーもう!こんなことなら語学で中つ国も選択しておくんだった!」 リリアーナは嘆いたが、今そんなことを言っても始まらない。 レベッカの治療
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・1回目 主「あれ…羽生治!」 羽「よ!」 屋上につくと羽生治がそこにはいた。 主「こんなとこで何してんの?」 羽「お前こそ。」 主「俺は暇つぶしだけど…」 羽「はは、暇人だな。」 主「うっせ。で、お前は?」 羽「何だと思う?」 主「…暇つぶし?」 羽「それはお前だろ。」 主「そうですね。」 …と、羽生治の手に1冊の小さな冊子があることに気づく。 主「あ、読書!」 羽「…俺がそんなことするように見えるか?」 主「見えない。」 羽「だろ?」 主「じゃあ何だよ。」 羽「何でしょうねー?」 主「いい加減教えろよー。」 羽「企業秘密です。」 主「なんだよそれ。」 羽「はは、まあその内…な。そんじゃ、俺そろそろ行くわ。」 ・2回目 ―ガチャッ 主「お…」 屋上には羽生治がいた。 …? 小さな冊子に何か書き込んでいる。 あれは…この前の冊子だ。 主「よ!」 羽「ぅわっ!」 …凄い驚きようだな。 羽「な、なんだお前かよ。」 主「勉強?…なワケないか。」 羽「なんかイラつくな。」 主「はは。…で、それこの前のと同じやつだよな?何やってんの?」 羽「お勉強。」 主「はあ?まっさかー。」 羽「お前な…」 主「で、ホントは何なの?」 羽「や、勉強であながち間違っちゃないぜ。」 主「ええ!?」 羽「ま、社会勉強ってやつだな!」 主「社会勉強…」 羽「そそ。ま、俺は行くわ。そんじゃねー。」 主「あ、ああ…」 社会勉強かあ…一体何なんだぁ…? ・3回目 ―キィ… 少しだけドアを開けて覗いてみる。 …よし、ちゃんと羽生治はいるな。 今日こそ何をやってるのか突き止めてやる…! 気づかれないように静かにドアを開け屋上に出る。 ゆっくり近づいて…と… 後ろから冊子を覗… 羽「!?」 主「あ…」 気づかれた…! 振り向くと同時に冊子が閉じられる。 羽「な、な、な、何やってんのお前…!」 主「いやいや、屋上にきたら羽生治がいたから何やってんのかなーと思いまして。」 羽「…見たか?」 主「少し。」 …まあ、文字が書いてあるのが分かるくらいで中身までは読めなかったけど。 主「で、それ何?」 羽「はあ…見ての通り俺のネタ帳だよ、ネタ帳。」 主「ネタ帳…」 羽「そ。情報収集して、いろいろ役に立ちそうなこと書き込んでるワケ。」 主「あー…。」 なるほど、そういうことね。 主「でも何で屋上で?」 羽「んー?ここだと校庭一面見渡せるし、結構いろいろとネタ拾えるんだよ。」 主「へえー…」 羽「ま、俺くらいの観察眼がないと無理だろうけどな。」 主「んー…」 確かに俺じゃあここから校庭見渡しただけで特に何も情報なんて拾えないだろうなあ…。 羽「ま、お前も知りたいことがあれば教えてやるよ。」 主「おお、マジで!?」 羽「でもこのネタ帳のことは秘密にしとけよ。」 主「了解。」 ・4回目 ―ガチャ お、いたいた。 主「羽生治ー!」 羽「お、お前も来たか。」 主「まあ暇つぶしってやつでな。」 羽「相変わらずの暇人で。」 主「羽生治さんも相変わらずの情報収集ですか?」 羽「まあな。」 そう言いつつ羽生治は校庭を眺める。 主「…て言うかそんなに情報とか集められるんだったら新聞部とかに入れば?」 羽「はあ!?」 行き成り大声を出す羽生治。 主「え?な、何…?」 羽「あ、いや…て言うかさ、あんなつまんねー部に誰が入るかよ…」 主「つまんない?」 羽「だってよ、新聞部なんてせいぜい何々部が優勝しましたーとか、楽しい行事がありますよーぐらいじゃん。」 主「ああ…確かに…。」 羽「だろ?」 主「うん、お前には向かないかもな。」 羽「……………」 主「羽生治?」 羽「…まあ、俺もさ、元々は新聞部だったんだよ。」 主「ええ、マジで!?」 羽「中学のときな。」 主「…かなり前だな。て言うか高校でじゃないのね。」 羽「ああ。で、つまんなかったからやめた。」 主「…お前らしいな。」 羽「ま、そういうことだ。」 主「なるほどねー…」 それから二人でそのまま校庭をボーっと見つつ、他愛もない話をした。
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屋上土 (おくじょうど) 屋根瓦の下に敷く土 統制の取れた理性的なタイプ 調和的というよりは個人主義 ―――――――――――――――――――――――――― ∞意味∞ 音律は宮で、土性 屋上土とは屋根瓦の下に敷く土のこと 家の頂き近くで日の光を吸収してのんびりと横たわる 水気を含まず生命を誕生させるわけではない乾いた土 家の重要な位置を占め、家全体を揺るがす力を持つ ―――――――――――――――――――――――――― ∞性格∞ 指摘好奇心の強い理性的な人 物事を理性的にとらえる 感情を露骨に出さない 凝り性で自分の物差しで物事を判断する 常にトップを目指す 人前ではゆうちょうに構えてあくせくした面を見せない 内面に潜むのは体制を整えたい気持ち 根は真面目で影ながらの努力を惜しまない ブランドやネームバリューを大切にする 周囲に大きな影響を与え、物事の流れまでをも変える人 ―――――――――――――――――――――――――― ∞人間関係の傾向∞ ブラックユーモアに富み、相当な皮肉屋 わざと余裕のポーズを見せたがる 顔で判断し、形式にこだわる 自分の名かで適正な距離をもうけ、広く浅く付き合う 相手を信用するまでは時間がかかり、弱みを見せない 人に頼られると煩わしさを感じる 人を育成するよりも自分が表に立ちたがる 自分の非を認めず、その場を上手く取り繕う 合理的な判断が得意でいざとなると冷淡な答えを出す ―――――――――――――――――――――――――― ∞恋愛の傾向∞ 好みはうるさい 遊びと本気とを使い分ける傾向 グループ交際から恋を発展させるのが得意 知的な相手な相手に心惹かれる 察しがよく、相手の心の中を見抜くのが得意 客観的な目で恋や相手を分析したがる 恋のプロセスを楽しむ 愛情に敏感で人一倍愛されたい反面、情に訴えるべたべたしたつきあいは好まない スマートな恋をのぞみ、後腐れなく付き合おうとする
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・1回目 ―ガチャッ ドアを開き、屋上に出る。 爽やかな風が吹き、息抜きには最適の場所だ。 日「あれ、●●くん?」 主「あ、日向くん!」 どうやら日向くんも屋上に来ていたようだ。 日「どうしたの、こんなところで?」 主「息抜きー…かな。」 日「じゃあ僕と一緒だ。」 主「あ、日向くんも?」 日「うん、ちょっと委員の仕事の合間にね。」 主「あー…副委員長の仕事も大変そうだもんなー…」 日「ふふ、慣れれば結構平気だよ?まあずっと机に向かってるとたまにこうやって外の空気が吸いたくなるんだよね。」 主「それ分かる分かる!」 日「あ、それじゃ僕はそろそろ仕事に戻らなきゃ。●●くん、またね!」 主「ああ、また明日。」 俺は日向くんの後姿を見送った。 ・2回目 ―ガチャッ いきなり暗いところから明るいところに出たため、眩しさに思わず目を細める。 屋上は太陽の光を反射し、特にこの季節は眩しく思える。 ようやく目が慣れてきた頃に、校庭を眺める見知った顔を発見した。 日向くんだ。 近づいて声をかけてみる。 主「や、日向くん。」 日「●●くん!」 主「何してんの?」 日「ちょっとみんなが部活してる姿を眺めてたんだ。」 そう言ってまた校庭の方を見る。 校庭ではいろんな部が賑やかに活動していた。 主「みんな元気だなー…」 日「ふふ、そうだね。」 主「日向くんは何か部活してないの?」 日「うん、僕はしてないけど…ほら、姉さんはラクロスやってるんだ。」 日向くんが指差す先にはちょうどラクロス部があった。 主「へぇー、ラクロスか。あー…でもここからじゃ暁子ちゃんがどれか分かんないなー…」 日「ふふ、あれだよ、あのゴール付近にいる…」 主「あー…確かに言われてみれば…」 日「ね?」 さすが双子…恐るべし…! 日「それじゃ、僕はもう行くね。」 主「あ、うん、それじゃまた。」 そう言って日向くんは屋上を出て行った。
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俺、長谷川千雨は、何かつまらない事があると屋上へ向かう。 放課後の屋上に佇んでいると、なんとなくしんみりするからだ。 何処からか聞こえる運動部の掛け声が疎外感を生み出したりして。 実際は仲間外れなんてものではなく、単に俺が好きで帰宅部を選んでいるのだが。 まぁとにかく、独りきりの放課後の屋上ってのはダウナーな思考を働かせるのには向いている。 思考の先は、俺の人生へと。 毎日同じ事の繰り返し。 朝起きて飯食って学校で馬鹿なクラスメートを横目で眺め、夜は店で深夜まで客の相手、そして帰って風呂入って寝る。 なんて単調で、つまらなく、意味のない日々。 果たしてこの生きるという作業を続ける意味なんてあるんだろうか。 「……死ぬかな」 放課後の屋上で一人、呟いてみた。 なるほど、声に出してみるとなかなか魅力的な案に思える。 ここから紐無しバンジーなんてやったら面白そうだ。 よし、ここは一つ死んで見るか。 俺は屋上に設置されている転落防止用の壁と向き合った。 壁はあくまで転落防止で、自殺防止ではない。乗り越えるのは簡単だ。 軽くジャンプして体を乗っけて、壁の上に立つ。 いつもより高い視界で辺りを見回し、俺は思った。 ……なんだ、死ぬ間際になっても何の感慨も湧かないじゃないか。 急に死ぬ気が萎え、溜め息一つ吐いて屋上の内側へと降りようとすると、 「死ぬなー!」 そんな大声と共に、ドン、と外へ突き飛ばされた。 「へ」 思わず間抜けな声を上げる。 おいおいちょっと待てよ今俺は戻ろうとした所で――。 俺の体が重力に沿って落下し始めた。 「う……あぁぁぁ!?」 無我夢中で腕を伸ばす。 反応が早かったおかげか、腕はなんとか壁の上に腕が引っ掛かった。 力任せに体を引き上げ、殺人未遂犯へ怒声をぶつける。 「てめぇ、朝倉、殺す気か!」 怒鳴りつけられた方、朝倉和美はにっこり笑って、 「シャレだよ」 「そんなもんシャレになるか!」 「で。何で自殺なんてしようとしたの?」 「俺は戻ろうとしてたんだけどな。それと人を死地に追いやった後は、まずごめんなさいだろ?」 「ごめんなさい謝るから頭から手を離して。なんかミシミシ言ってるし」 「まぁいいだろう」 なんとか無事に戻った俺は、朝倉の頭を圧迫していた手を尊大な態度で離してやった。 朝倉は頭を手で押さえながら、殺す気か、と呟く。 うん。お前が言うな。 「でも最初は死のうとしたんでしょ?何故に自殺なんて?」 「別に。生きる事がつまらないと思っただけさ」 「あはははは!何その今時の若者っぽい発言!」 ……なんだろう、今凄く馬鹿にされた気がする。 「お前だって少しはあるだろ?こう、死にたいと思った事とか」 「ん?ないけど」 「そうだろ?つまり今の俺も――なんだって?」 「私、死にたいなんて思った事ないけど」 ンな馬鹿な。 人間生きてりゃ死にたいって思う事の一つや二つ、普通あるだろ。 というか無いと変だ。 でも、コイツは『なんでそんな事思うのか不思議で仕方ない』って顔をしている。 「本当に、一度も思った事ないのか?」 「あるわけないじゃん」 「テストの点が悪かった事は?」 「それはあるけど」 「誰かに怒られた事とか」 「あー、記事の件で部長に何度も怒られるけど」 「何かとんでもないミスをした経験は」 「そんなの人間一つや二つあるでしょ」 「……そういう時、少しくらい死にたいとか思わないのか?」 「全然」 朝倉はそう言い切った。 「だってさ、テストの点は次頑張ればいいじゃん?怒られたら認められた時もっと嬉しくなるし、ミスなんてどっかで挽回できるモンでしょ」 それは。 次があった時の話で。 それは。 自分は考えもしなかった発想だった。 「それにさ。人生って楽しいじゃん、自分で終わらすのは勿体無いって」 そう言った朝倉の顔は、本当に楽しそうで。 全く、なんて楽観的で能天気で夢見がちで、馬鹿みたいに前向きな奴。 こういう奴には敵わねぇな、と苦笑した。 「む、何笑ってるの?」 「いや、別になんでもないさ。お前が良い女だって思ったんだ」 「なに?ひょっとして惚れちゃった?」 「そうだな、今度デートしてくれよ」 「おぉ、NO.1ホストにデートに誘われるとは光栄だね」 軽口を言い合い、俺たちは笑った。 「さて、私はもう行かないと」 「なんかあるのか?」 「明日の記事のネタ探しよ」 「それならいいのがあるぜ。『屋上で殺人未遂発生!』てな」 「まだ根に持ってるの?」 笑って流してよー、と言いながら朝倉は屋上を去って行った。 流せだって?冗談じゃない。 今日の事は多分ずっと忘れないだろう。 「さて、私も行くか」 もう壁の向こうに未練はなかった。 思考の先は、話題のデートスポットへと。 マジで誘ってやったらアイツどんな顔するかな。 飯くらいなら、奢ってやってもいいかもしれない。 俺は誘った時の朝倉の顔を思い浮かべ、含み笑いしながら歩き出した。 end
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屋上プレイ ◆7RGbmc1fRg (うっわ……こりゃひでぇ。どうやら“事後”らしいが……) D-5、銃撃があったと思われるビルに警戒しながら侵入したエダであるが、ようやく現場にたどり着けばこれだ。 おびただしい量の血痕と、コンクリート製の床に刻みつけられた多数の銃痕。 二人の魔法少女と一人の魔術師が立ち去った屋上は散々たるありさまだ。 いくつもの修羅場をくぐり、生死のやり取りを通して免疫は出来ていたエダでも開始早々これでは気が重くなる。 薄々は予想できていたものの、「殺しあえ」と命令され「はい、そうですか」と頷くバカが先ほどまでここにいたのかと思うとうんざりする。 (……少し調べてくか。なんか手がかりでも見つかりゃいいんだが) これと言って行くあてもないのだ、ならばここにいた参加者に繋がる情報はないかとエダは丹念に周囲を検分する。 まずこの血の量からしてここで殺りあった片割れはフランダースのネロよろしく、既に神の元へと召されてしまっているだろう。 死体がないということはどこかに隠したか、ビルから落としたかでもしたのか……。 しかし奇妙なことに屋上からの風景をみても、他死体の隠せそうな場所を探してみても肝心要のものは見つからない。 ビル内に隠したのかと推理するがすぐさまそれは否定する。エダがここに至るまで、ビル内においては一滴の血も見なかったからだ。 (死体を持ち去ったってのか? 何のために?) ベラ・レンツィの如く死体集めが趣味のイカレ野郎なのか、他にそうせざる得ない理由があったのか……。 ───あー、だめだ。分っからねぇ。 頭に蛆沸いた野郎の思考なんざ元から理解しようもない。 答えの出ないクロスワードなんか放り出し他に有用そうな手がかりを見つけるべきだ。 例えばそう、このイカレ野郎がどんなブツで殺ったとかだ。 銃痕を調べたところ9mmやウジのそれとは違うな。散弾銃でもない。 ……うん、つまりよく分からない。慣れ親しんだ銃のそれなら判別もできたんだが。 ───イライラする。無性に一服したくなってきた。だがライターも愛しのマルボロも没収済みときた。 クソッ、こんなことなら道中適当な商店からかっぱらってくるべきだった。 流石にここまで来て収穫なしは堪える。 参加者との接触を目的にこんな血風呂【ブラッドバス】にまで駆けつけてきてやったんだ。なんかご褒美があって然るべきだろう? ああ、我等に主が与えるものは試練だけだったか。まったく糞礼拝なんざサボって正解だ。 期待させるだけさせて待ち構えてたものは血と硝煙のいつもの臭い……── はっ、とここでエダは気づく。血の濃厚な香りはあるのに、火薬の臭いがまったく感じられないことに。 すぐに這いつくばり銃痕に顔を近づけ鼻を動かす。 ……やっぱりだ。焦げた臭いはするのに火薬の臭いだけがない。 そしてこれだけ銃痕があり、多数の発泡があったと予測されるにも関わらず空薬莢のひとつも落ちていない。 単純に私が見逃しただけ? それにしちゃあおかしなことが続いている。 アタシがまた思考を巡らせていると、東から銃撃音ではなく翼の回転する喧しい騒音が耳に飛び込んでくる。 音の方角に目を凝らすとデパートの屋上へと着陸しようとするヘリコプターが見えた。 「……おいおい、あんなもんまで支給されてんのかよ──」 こちとら相棒の銃と鹿の糞だってのにどういうわけだ。 しかも着陸した先はアタシがさっきまでいたデパートってのはなんの嫌味だよ? 少なくともあのままそこに居りゃあこうして無駄足を踏むこともなく誰かと接触できたわけだ。 自分の運のなさに笑えてくるぜ。 「あー……煙草吸いてぇ……」 溜息が漏れた。 一方こちらはソーヤー。 デパートの屋上に無事着陸するとさっきまでロボット生命体と化していたソーヤーとヘリコプターとスタンガンは元の姿に戻ってしまった。 これでギモーブを再び使うまでたっぷり3時間は待たなければいけないわけだが、それまでは探し物であるチェーンソーを探そう。 それでも1時間もあれば充分だし、残った時間はどうしようか。 ヘリコプターを使うにしても私は操縦経験はないから、もう一度ギモーブを使わなければいけない。 最近はコンピューターで自動化され、ヘリの操縦も大分簡単になったらしいが無免許運転は気が引ける。 そもそもそれで墜落死したとあってはマヌケ過ぎてシェンホアに呆れられてしまうだろう。 チェーンソーを手に入れたら得物に不満はないわけだし、少し人探しでもしてみようか。 もしかしたらヘリの音や着陸を確認したシェンホアかロットンが来るかもしれないし。 まったく関係ないが、私がなけなしの60ドルで買ってきたあの格闘ゲームはこのデパートにも置いてあるだろうか? 休日はあれだけで過ごそうと楽しみに買ってきたのに、今ではロットンの方が上手くなってしまい私では相手にならなくなってしまった。 クソゲー呼ばわりはしないが、対戦で勝てないのはやっぱりくやしくて泣けなくて虚しくて。 「……ツきに二かイはちとキツイ……ッて言うモのねェ」 この時間にゲームコーナーがやっているとも思えないが、少し練習でもしていこうか。 【E-5 デパート屋上 一日目・黎明 】 【フレデリカ・ソーヤー@ブラック・ラグーン】 【状態】健康。 【装備】腕時計 【持ち物】基本支給品一式×2、警棒、ギモーブ、不明支給品0~2(未確認)、刈払機@現地調達品、 鋸@現地調達品、その他ホームセンターで手に入れた物 頭の中の爆弾@現地調達品、翠星石の右目@現地調達品、 翠星石の左目@現地調達品 【思考】 基本:生きてここから出る。 1:まずはチェーンソーを探しましょう。その後はどうしよう? 2:頭の爆弾が厄介ね…。これからどうしようかしら…。 3:シェンホアとロットンに会ったらとりあえず話だけでもしてみる。 4:どこかにキュートな死体はないかしら? 【備考】 ※参戦時期は原作9巻終了後のどこか。 ※頭の中の爆弾を確認しました。 ※翠星石(名前は知らない)は死んだと思っています。 ※ヘリコプターはデパート屋上に着陸しています。 ※ギモーブは3時間後に使用可能です。 【D-5 オフィスビル屋上 一日目・黎明】 【エダ@ブラック・ラグーン】 【状態】健康 【装備】修道着(中に普段着)、サングラス、鉄パイプ、ソード・カトラス(15/15)予備弾薬(30/30)@ブラック・ラグーン 【持ち物】支給品一式、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ 【思考】 殺し合いにのる予定はないが……その時は殺る 1:火薬の臭いのしない銃、持ち去られた死体については考えを保留する。 2:三人組みは敵に回したくない。 3:主催の黒幕が気になる。 4:あー、煙草吸いてぇ……。 【備考】 ※El Baile de la muerte編終了後からの参戦。 ※監視・盗聴にたいしては憶測です。確信ではありません。 時系列順で読む 前へ:意地 戻る 次へ:GANTZ/RAPID 投下順で読む 前へ:先へと 戻る 次へ:GANTZ/RAPID キャラを追って読む 壊【そげぶ】(後編) フレデリカ・ソーヤー Lock n Load Revolution エダ 銃弾 ▲
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光の屋上 闇の屋上 ◆wd6lXpjSKY 異空間に存在する学園だが授業の内容は彼らが知っている学校の類と差異は感じられない。 聖杯戦争のマスター資格である人吉善吉及び夜科アゲハはアッシュフォード学園1-Aにて授業を受けていた。 両者の席は隣でアゲハが教科書を忘れたため人吉が見せるために机ごと近くに動いている。 しかし彼らはまだ隣の人物がマスターであると気付いていない。 隣に居るのは同じクラスの同級生で用意されたNPC、この感覚でしか無い。 今授業している教師も、寝ている生徒、落書きしている生徒。全部が全部用意された人形。 ゲームのような一定の行動と言動を繰り返す機械ではなく本物の人間と同じように過ごす人間。 アゲハ達からすれば『誰がNPCで誰がマスターと見分けるのは表面的に辛い』のが現実である。 令呪の有無や魔力と呼ばれる概念の感知など調べる材料は幾らでもあるのが幸いだろうか。 「え~であるかしてぇ……」 青い髪をした教師が小さな声で世界史を教えている、しかしそんな事はどうでもいい。 (纏の奴……まだ戻ってはいないな) 夜科アゲハはノートを取るも適当に言葉を聞き流しながら今後の展開を想像していた。 展開、彼は天戯弥勒を知る唯一の参加者だ。他の参加者を把握していないため彼は知らないが本当に唯一の存在である。 天戯弥勒の狙いは彼の知る天戯弥勒と大差無いのならば彼を放って置くにはいかない。 だが聖杯戦争とは初めて聞く言葉でありこの単語の全容が全く持って解らないため天戯弥勒の真意も測れないのだ。 最後の一人になれば願いが叶う。ならば何人脱落させればいいのだろうか。 願いが叶う。天戯弥勒ならばその力を他人に与えない。 サーヴァント。疑いたくはないが自分のサーヴァントである纒流子が天戯弥勒と繋がっている可能性もある。 共に戦ってきた仲間の存在有無も解らなければ置かれている状況も言うほど把握はしていない。 やるべき事は天戯弥勒に辿り着き彼を止める――何を、世界を守るため。 「おい夜科、手ェ止まってるぞ?」 「あ、ああ……ちょっと眠たくてさ」 考え事をしていたら手が止まっていたらしく隣に居る人吉から指摘を受ける。 学園に普通に通っているこの状況も考えれば異常な選択かもしれない。 この地区に参加者が集まってる可能性もある、つまり危険な可能性だ。 しかしそんな事を言えば、安全地帯など存在しないため、どの道を進もうが茨に覆われているに代わりはない。 更に言葉を投げるならば今も背中を狙われている、例えや言葉遊びではない。 隣に居る人吉善吉はマスターだ、しかしアゲハは知らない。 この教室にはアサシンが姿を潜めている、これもアゲハは知らない。 そして人吉善吉とアサシンは夜科アゲハがマスターであると把握していない。 この状況さえも未知であり日常である。故に危険であり火薬庫と表しても問題ないだろう。 参加者がそれぞれ身の危険を感じている中でも世界の針は回り続ける。 チクタクチクタク、狂う事無く設定された針は気味が悪い程一定の感覚で時を動かすのだ。 早く時間が過ぎてもらいたい時も一定に。 永遠の刹那を噛みしめたい時でさえ世界の針は止まらない。 止めることが出来るとすれば、その力は因果に叛逆する力ぐらいだろう。 人吉からの言葉に適当な返事をするとアゲハは窓の方を見つめそれを介し空を見る。 蒼い、見慣れた透き通るブルー。此処が天戯弥勒の用意した世界なのだろうか。 ならば此処はサイレンゲームの会場、つまり未来の日本なのだろうか、解らない。 「寝不足か? まぁ気持ちは解らなくもないけどちゃんと寝ろよ?」 (気持ちが解るのか……?) 授業中の何気ないクラスメイトとの会話。 サイレンゲームに参加し、世界のために飛び回っていたアゲハは学校という感覚を忘れていた。 これが日常、しかし時は戦争であり非日常の中に存在する日常だ。 「……ん?」 視界に入る景色は変わらない青空だった。見慣れた青い空。 だがアゲハの瞳に映ったのは青とは異なる赤、それも炎と呼べる代物。 炎が何故視界に映ったかは不明だ、思えば訳の分からない事ばかりが周りで起きている。 かつてアゲハが対峙したドルキ、天戯弥勒の仲間であった男は爆発系の能力を持っていた。 天戯弥勒が健在ならば彼が生きている可能性も、その世界線の可能性も……まさか。 (ドルキか……? PSI使いかそれともマスター、サーヴァントって所か……) 炎の使い手が誰か、問題は違う、観点は其処ではない。 白昼堂々の狼煙は挑発だ。 私は、俺は、此処に居る。 黙って掛かって来い。 上から炎が映り込んできた事を考えれば屋上辺りから炎を展開したのだろう。 それを裏付けるように何となく、根拠はないが上から力のような物を感じる、気がしていた。 挑発を受けたアゲハが取る行動は決まっている。 元から他の参加者と接触して情報が欲しかった所だ、ならば出向くのが走る道。 屋上へ向かう決意をしたアゲハは視線を教室内に配り周りを確認する。 どうやらNPCは気付いていないらしく授業がそのまま行われている。 見たところ不自然な反応をしている生徒も居なく先生も変わらず黒板に書いているためこの教室は白、と判断。 ならば後は屋上へ向かうだけである、彼は席を立ち声を上げる。 「美木杉先生、お腹が痛いのでトイレに行ってきてもよろしいでしょうか!」 「おぉ~それは大変だねぇ~。いいよ、夜科くん……そうだそうだ」 先生の許可を貰い颯爽と教室を出て行こうとするアゲハ。 しかし先生は言葉を切らずに紡ぎ、彼の足を止める。 演技にしては普段通りで元気過ぎたか……アゲハは心の中で舌打ちを行っていた。 「人吉くん、君も付いてあげなさ……あれれぇ~もう行ってしまったかい」 先生の言葉が終わるよりも早くアゲハは廊下に出ていた。 お腹が痛くてトイレに行く、勿論嘘であり授業を抜ける口実に過ぎない。 もし誰かが付いてくれば強制的にトイレに行く事になり屋上の存在と接触が出来ない。 (保健室なら分かるけどトイレに付き添いは必要か……?) そんな事を思いつつ彼は階段を二つ飛ばしで駆け上がる。 サーヴァントであるセイバーに『とっとと戻ってこい』と念話を行い、指示を出す。 アゲハは強力なPSI使いである、しかしサーヴァント相手に通用するかどうかの話になると次元が違ってしまう。 ノヴァを発動すれば……それでも勝つことは到底不可能だ、何が言いたいかと言うと、人間はサーヴァントに劣る。 召されたサーヴァントは英霊だ、、過去に世界で名を馳せた伝説の存在である。 その英霊にまだ己の生も終えていない若造達では相手にとって分が悪過ぎていた。 セイバーの到着を待てばいい話だが、もし屋上の存在が世間で表わす『悪』ならば。 その魔の手に誰かが襲われたら……善は急げ、言葉で言わず行動で示していた。 屋上の扉を力を込めて蹴り開けると奥に人影が二つ。 一つは紅い髪をした女、もう一人は美しい顔立ちをした緑の青年。 アゲハの視線に気付いた彼女達の視線は優しい物ではない、けれど冷たくもない曖昧な物。 自分を見定めているのだろう、つまり。 「招待したのはお前達だな」 「……屋上に引き返して正解だった、そうだよあたし達が呼んだ」 「来てやったぜ、お前もあるんだろ?」 紅い髪の女性の言葉に返答するとアゲハは腕を捲り令呪を曝け出す。 令呪は聖杯戦争に参加するマスターの証、絶対命令権である。 「わざわざ自分から見せてくれるんだ……勿論あたしもマスターだよ」 アゲハの言葉に嘘を騙る事もせず女性もまた腕を捲り令呪を見せつける。 両者共にマスター、そして互いの令呪はそれぞれ三つ全て残っている事を確認。 「自分から見せるも何も誘ったのはそっちだろ? それで俺が来た」 「まぁその通りなんだけどね。で、最初に言っておくけどあたしは聖杯を手に入れる」 女性は言葉に重みを含ませアゲハに放つ。 その言葉は「欲しい」だとか「叶えたい」などではなく「手に入れる」だ。力が在る。 目の前の女性は覚悟が在る、そして叶えたい願いが、切実に、存在するのだろう。 「……じゃあ俺を倒すために誘ったのか」 「……情けはないよ」 先程とは変わり女性の言葉が少し弱くなる。 情緒不安定や二重人格ではなく、人を殺す事を戸惑うように声を掛けている。 アゲハも無闇に戦闘は行いたくない、彼もまた手探りであり仲間が手に入るならば嬉しい、と言った所だ。 「色々聞きたいことが山ほどあるし、お前もあんだろ……ってやる気、だなオイ」 出来る事ならば情報交換……世界や状況の把握を行いたいアゲハだったが駄目らしい。 女性は既に銃を構え口をアゲハに向けており、引き金に指を掛けていた。 「早くアンタのサーヴァントを出しな、でないと……死ぬよ?」 言葉を冷たく鋭く出来るだけ相手の恐怖心を煽るように静かに最後の単語にアクセントを。 だが生憎夜科アゲハ、この程度で怖気づく程玉が小さくなければ潜って来た修羅場も生半可な物ではない。 「悪いけど俺のサーヴァントは絶賛ドライブ中でな、困った奴だよ全く」 故に退くことも、取り乱すことも無く向けられた銃口を捉えていた。 そして嘘は騙らない、纒流子は文字通りドライブだ。 この言葉に女性は驚きの表情。それもその筈何故サーヴァントを傍に置いていないのか。 サーヴァントの戦闘能力が規格外なのは承知の上だ、そしてもう一つ。 「サーヴァント無しで乗り込んで来たの……アンタ馬鹿?」 この言葉に反応するように悪い笑みを浮かべた夜科アゲハはそのまま駆け出した。 ◆ 屋上の参加者――紅月カレンとセイバーが行った屋上での演奏。 聖なる業火を演出に奏でられた旋律を聞いたのはアゲハだけではない。 その音を彼の隣に居た人吉善吉もまた、その耳に聴いており魔力を感じていた。 白昼堂々の行動に一瞬驚くも他の参加者と接触する絶好の機会であり逃す手はない。 彼は聖杯を本気で手に入れるつもりだ、そのために他の参加者を倒す気でいるのだ。 倒すつもり。 殺しではない。 彼は聖杯戦争をゲームの一種と認識している節がある。 天戯弥勒の言葉を聞き流していた訳ではない。 だが現実味を帯びない日常の空気が彼にとって悪い様に作用しているだけの話。 ならば屋上へ向かう、行動を始めようとする人吉だが先手を打たれた。 それは隣に座っていた夜科アゲハだ、彼はお腹が痛くなりトイレに行く、そう宣言した。 人吉も同じタイミングで先生に授業を抜け出す提案を投げようとしていたため、間が流れる。 何とか早く行きたい所で先生が一緒に行くように提案するもアゲハは既に居ない。 教師の言葉を待たずに彼は飛び出していたのだ、やられた、と顔を顰める。 このタイミングでもう一度授業を抜け出す提案を行ったら怪しがられるだろう。 少なくとも自分が教師ならばサボりと疑いに掛かる、道を塞がれた。 アゲハと呼ばれるNPCに機会を奪われたのだ、悪いイベントを仕組まれていた。 無論彼はNPCではないが人吉がそれを知るのはまだ先、将又知ることがあるのだろうか。 移動を諦めかける人吉だがこの機会を逃せば次に他の参加者と出会えるタイミング、接触は何時になるのか。 少なくても学園に他のマスターが居る事が解ったのは収穫だが……。 『心配すんな、今は大人しくしていろ』 焦る人吉を宥めるのはサーヴァントであるアサシン、垣根帝督。 霊体化し教室に潜んでいた彼はマスターに声を念話として飛ばしていた。 心配するな、この言葉が何を示しているのか人吉に心当たりはない。 しかしアサシンの方が聖杯戦争の知識が在るため従っているのがベストな選択だろう。 『そうか……やっぱ屋上に居るのって他の参加者か?』 『ん、そんなところだな。黙っていりゃまた接触の機会はあるんだ。下手に動くよりはマシだ。黙って座っとけ』 下手に動けば潜んでいるマスターに怪しまれる、その言葉に人吉は黙って頷く。 ならばベストな選択は大人しく授業を受けること、焦らず日常に溶けこむことだ。 立ち上がることもしなければ声を上げることもせず人吉は黙ってノートに書き込みを始める。 (あの夜科アゲハって奴、あれじゃあ俺がマスターだって言ってるようなモンじゃねえかよ) アサシンは教室の後ろに座を置き全体を監視していたが夜科アゲハは黒と断定。 認識などではなく断定だ、確定で決定、確証はないが十中八九マスターだろう。 皮肉……かどうかは置いておいてまさか自分のマスターの隣に座るクラスメイトが別のマスターとは。 天戯弥勒のイキナハカライなのだろうか、まぁいい、と息を吐く。 この聖杯戦争は始まったばかりだ、焦る必要はない。 まだ自分が身を乗り出すのは早い、潰し合ってくれるならば潰し合え。 舞台を温めていろ、俺が登るにはまだ早え、と。 アサシンは言葉には出さずとも確実に状況を把握していた。 【Cー2・アッシュフォード学園・2-A/一日目・午前】 【人吉善吉@めだかボックス】 [状態]健康 [装備]箱庭学園生徒会制服 [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:日常を過ごしながら聖杯戦争を勝ち抜く。 1.今は授業を受け、その後アサシンと相談。 2.放課後は生徒会に顔を出す。 3.学園に他のマスターがいないかどうか調べる。 [備考] ※夜科アゲハがマスターであると知りません。 ※アッシュフォード学園生徒会での役職は庶務です。 ※相手を殺さなくても聖杯戦争を勝ち抜けると思っています。 ※屋上の挑発に気づきました。 ※学園内に他のマスターが居ると認識しています。 【垣根帝督@とある魔術の禁書目録】 [状態]健康、霊体 [装備]なし [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:他の奴らを潰し聖杯戦争を勝ち抜く。 1.今は様子見の時。 2.今後の方針を固めるのも手段の一つ。 [備考] ※鬼龍院皐月がマスターでは無いと分かっています。 ※屋上の異変に気付きました。 ※夜科アゲハがマスターであると断定しています。 己の身体能力をPSIの一つであるライズで強化し距離を詰めるアゲハ。 最初のやりとりで確信していた、目の前の女は銃を撃つつもりがないことを。 聖杯を勝ち取ると宣言している割には何処か言葉や表情に優しが残っているように感じていた。 無論彼女の言葉や覚悟は疑い事無き本物であると解っていると判断した上での突撃だ。 女性は引き金を引かずに横に飛び回避に移ろうとするも身体能力はアゲハの方が上だ。 このままアゲハは女性を無力化し何とか会話に持ち込みたいがそうはいかないだろう。 「やっぱ速えんだな……サーヴァントってよォッ!!」 マスターを護るべく割って入るのは緑のサーヴァント。 手にした盾でマスターの前に飛び出しアゲハの正面に飛ぶ形で登場。 アゲハは最初からサーヴァントが割って入ると予想した上での行動、そのまま盾を蹴り上げるべく上方へ右脚を。 盾に蹴りが命中し鈍い音を鳴らすもサーヴァントが後退することはない。 そのまま行き場を無くした衝撃を逃すためにアゲハは盾の表面を滑らせるように右脚を最後までに蹴り抜く。 大きく右脚が振り上がった状態になり無防備になるアゲハを逃す緑のサーヴァントではない。 大きく距離を取った後に盾で突進し彼の体勢を崩さんとするが黙ってやられるアゲハでもない。 盾が近づいて来るとそのまま振り上がった右脚を踵落しの要領で落とす。 加速された右脚はそのまま盾の内側に踵を密着させる形になりアゲハは右脚に全体重を捧げる。 「ダラァッ!!」 右脚を更に盾ごと大地に振り下げるとその勢いのままフェンスの上に飛び乗る。 緑のサーヴァントは体勢を崩し前傾のまま数歩よろけるも体勢を即座に立て直しアゲハに視線を。 だがその視界に入ってきたのはアゲハ、確かにアゲハだがもう一つ得体のしれない物が。 「気を付けてセイバー!」 女性の叫びに耳を傾ける緑のサーヴァントだが既に知っている、危険が迫っている事を。 自分の目の前には黒い一筋の光が鋭利な形状となり此方に向かっていたのだ。 盾で防御の体制に入り両手で支え黒い流星を防ぐ。 ズシリ、と重みが走るが損傷は感じられない、流石はセイバーのサーヴァントだろうか。 「チッ……やっぱサーヴァント相手に効きはしないのかよ」 黒い流星の正体はアゲハのPSIである暴王の流星―メルゼスランスだ。 強力な能力ではあるがサーヴァント相手には効き目が薄いようである。 つまり現時点では圧倒的に不利でありむしろ絶望に近い、だが収穫もある。 「そのサーヴァントはセイバー、か。良いことを聞いちまったな?」 「……嫌な奴ねアンタ」 「いきなり銃口向けた女が何言ってんだよ、ついでに俺は夜科アゲハ。 聞き覚えが無いなら聞き流してくれ、ま、初対面で間違いないけど……ん?」 相手を煽るアゲハだったが異変を感じる。 そもそも魔力とPSIに満ちているこの屋上そのものが異質な空間なのだが。 音が聞こえる。 遠くから近づくように。 近くなる。 音は段々と聞き取りやすくなっていく。 更に近くなる。 音の正体は声のようだ。 肉眼で確認出来る程近くに来る。 ……何故彼女が居るかは不明だが。 「来てやったぜ、アゲハッ!!」 気付けば此方に向かい彼のサーヴァントである纒流子が跳んで来ていた。 言っておくが彼女に飛行能力は付加されていない。 宝具を発動すれば授かることは可能だが今の彼女は宝具を展開していない。 なら何故飛んでいるのか――近くの建物から跳んだのだ、故に羽ばたきではなく跳躍。 徐々に屋上に近づく纒流子だがアゲハは驚いている。 呼んだのは彼だ、サーヴァントが駆けつけてくれた事は素直に有難いし嬉しくも在る。 だが、何故わざわざそんな登場なのか。嫌いでは無いのだが何故、何故その選択を選んだのか。 対峙する女性もまた驚き、よりも呆れているに近い態度。 馬鹿にしている訳ではないが素直に表現すると「訳が分からない」と言ったところだ。 アゲハに視線を移し「大変そうね」と若干の憐れみを示す。 纒流子はそのまま片手に武器を握りしめたまま着地に移ろうとしていた。 だが近づけば近づく程屋上に違和感を感じていた。 戦闘が始まっているのだから既に日常から逸脱はしているが別のベクトルで何かを感じる。 しかし気にしている時間もないためそのまま着に移るが――。 「……何だこれ?」 アゲハが素直に言葉を漏らす。 纒流子は着地に失敗した。それは足を挫いただとか転んだ、などの話ではない。 空で止まっているのだ、彼女は空中で止まっている。 パントマイムのように身体を貼り付けている。 目に見えない壁に張り付くように彼女はその場で固まり不満の表情を浮かべていた。 「他の人に気付かれたら騒ぎになるからね、結界を張っておいたって訳。 アンタさっき名乗ったよね、アゲハって。あたしは――紅月カレン。 名前を明かすのは正直得策じゃないけど、一度きりの礼儀って奴でね」 敵に名前を知らせる気は無いが名乗られたら名乗り返すのが摂理だろう。 戦闘の中でも一定の、彼女にも倫理と言うか常識と言うか……当然の行動として扱う。 そのまま結界に張り付いているアゲハのサーヴァントを見つめる。 手にしている獲物から察するにこの女もセイバーのサーヴァントなのだろうか。 気にはなるが今は結界の外であり脅威は無い、そう思っていた矢先。 彼女を護るように緑のサーヴァント、リンクは前に出る。 纒流子はアゲハの様に結界を力の限り蹴り込み、その衝撃で宙に跳んだ。 マスターがマスターならばサーヴァントも似るのだろうか、似たような足技である。 空中に身を任せた纒流子は鋏を両手持ちに変え屋上を見下ろす。 「片太刀バサミィッ!!武滾流猛ォォオオオオオオオ怒ッッ!!」 彼女が叫ぶと手に握られていた鋏の刀身が伸び獲物の真の姿を披露する。 発言と感じる魔力から恐らく宝具の一種であろう。 そのまま力任せに振るい結界に鋏を叩きつける纒流子。 「なっ、結界を破ろうとしているの!?」 「当ったり前よぉ、じゃあ何しているように見えんだ、アァ!?」 カレンの疑問に煽るように返答する纒流子。 この結界はリンクがオカリナで発動した結界だ、つまり此方も宝具である。 何方もセイバーのサーヴァントでありその能力は本物だ。 だが魔力の観点から見ればリンクの方が優れているのは事実。 生前魔法に関わった彼の力、対する纒流子は己の身体と力で戦ってきたのだ。 しかしマスターで考えるとアゲハの方がカレンより何倍も素質は優れているのだが。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 魔力や素質、願いに近況。 そんなのは関係無い、と言わんばかりに叫ぶ纒流子。 鋏は結界と衝突し大きな音を響かせるも壊れる気配ない――筈だった。 次第に結界に亀裂が入り始める。 これが鋏に隠された能力『断ち切る力』魔力を消費し全ての運命を断ち切る力。 「そ、そんな!?」 「やるじゃねぇか纏……ッ」 「うおおおおおおおおおおお……しゃああああああああああああああ!!」 力任せに結界を断ち切った纒流子は屋上に着地すると鋏をカレン達に向ける。 「斬ってやったぜ?」 その表情は勝ち誇っており相手にとって不快であったのは事実であろう。 「それじゃ第二ラウンドと行こうぜ、緑のサーヴァントさんよぉ?」 鋏を肩に担ぎ首を数回動かすと纒流子はリンクに戦闘の開始を促す。 第二ラウンドと呼べるほど第一ラウンドを行った訳でもないが遅れてきた彼女にとっては第二ラウンドなのだろう。 踵を地面に数回叩き体勢を整えると隣にいるマスター、夜科アゲハにアイコンタクトを起こし駆け出そうとするも――。 「――っていねぇ!? 何で!?」 「お前が結界をぶっ壊したから音が外に丸聞こえになっちまったみたいだな……。 階段から登ってくる音が聞こえやがる……俺達も退いたほうがよさそうだな」 聖杯戦争で名を売ることは自分を危険に晒すことに直結する。 身元が晒されては時間を問わず襲われる可能性が大き過ぎる、安息を得られない。 戦火に身を包むなら遅かれ早かれ安息など無くなるが最初から晒す必要はない。 情報の漏洩を危険視したカレン達は纒流子が結界を破ると迷いもぜずに屋上を飛び降りた。 セイバーが彼女を抱きかかえながら飛び降りたため、安全だろう。 アゲハはフェンスに近寄り落下するカレン達を見つめる。 この距離ならばまだ声は届くだろう、そう判断し声を上げる。 「紅月カレン、お前に『その気』があるなら昼に体育館裏に来いッ!」 そう言い放つ、勿論カレンからのリアクションは無い。 屋上からの目視なので詳細は分からないが無事に着地出来たようだ。 「体育館裏って告白でもすんのか?」 自分のサーヴァントの言葉を無視しながら跳ぶ体勢に入るアゲハ。 後ろで纒流子が文句を垂れ流しているのが聞こえるが無視で充分だ。 『その気』とは恋模様ではない、協定、謂わば仲間になる気はあるか、のニュアンスである。 アゲハは情報を欲している。 それは聖杯戦争であり天戯弥勒の事でも在る。どんな些細な事でも今は欲しているのだ。 カレンの初コンタクトの印象は最悪に近い。だが会話が出来ない、と言う訳でもないようだ。 これから世界の針がどう動くは誰も予想は出来ない。 ならば今出来る事をすればいい、単純明快である。 「俺達も此処から逃げるぞ」 「折角来てやったのに……しゃあねぇ、か。 遅れたあたしも悪いしな……んじゃ、いくぜッ!」 そして二人も屋上を飛び降りる。 戦闘の結果は特に損傷もなく終了。 互いに互いが名前を知ることが出来たのは収穫だった。 もしも、もしこのまま協定を結ぶことが出来るなら。 彼らの剣は魔を断つ剣と成り得るだろう。 しかし物語はご都合主義だけでは構成されない。 敵対するならば。 血で血を洗う血戦なるだろう。 【C-2/アッシュフォード学園・校庭/1日目 午前】 ※屋上にてセイバーがオカリナを使用した。 学校にいるサーヴァント、マスターなら気づくかもしれません。 ※生徒指導部教員兼警備員長のNPCとして【インパ@ゼルダの伝説 時のオカリナ】が存在しています。 【紅月カレン@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [状態]健康、魔力消費(中) [令呪]残り3画 [装備]鞄(中に勉強道具、拳銃、仕込みナイフが入っております。(その他日用品も)) [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:願いのために聖杯を勝ち取る。 1.上手く逃げ過ごした後教室に戻る。 2.アゲハの言葉通り、昼に体育館裏に……?。 3.学園終了後、街を探索。 [備考] ※アーチャー(モリガン)を確認しました。 ※学校内での自分の立ち位置を理解しました。 ※生徒会の会見として所属しているようです。 ※セイバー(纒流子)を確認しました。 ※夜科アゲハの暴王の流星を目視しました。 ※昼に体育館裏に行くかどうかはきまっておりません。 【セイバー(リンク)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】 [状態]魔力消費(小) [装備]なし [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:マスターに全てを捧げる 1.マスターに委ねる [備考] ※アーチャー(モリガン)を確認しました。 ※セイバー(纒流子)を確認しました。 【夜科アゲハ@PSYREN -サイレン-】 [状態]魔力(PSI)消費(中) [装備]なし [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争を勝ち抜く中で天戯弥勒の元へ辿り着く。 1.昼になったら体育館裏に行く。 2.夜になったら積極的に出回り情報を探す。 [備考] ※人吉善吉がマスターであると知りません。 ※セイバー(リンク)を確認しました。 【セイバー(纒流子)@キルラキル】 [状態]魔力消費(中)若干苛立ち [装備]方太刀バサミ [道具] [思考・状況] 基本行動方針:アゲハと一緒に天戯弥勒の元へ辿り着く。 1.逃げる。 2.昼になったら体育館裏に向かう [備考] ※間桐雁夜と会話をしましたが彼がマスターだと気付いていません。 ※セイバー(リンク)を確認しました。 ※乗ってきたバイクは学園近くの茂みに隠してあります。 BACK NEXT 030 Gradus prohibitus 投下順 032 これって魔法みたいだね 030 Gradus prohibitus 時系列順 032 これって魔法みたいだね BACK 登場キャラ NEXT 016 LIKE A HARD RAIN 夜科アゲハ 035 錯綜するダイヤグラム 022気絶するほど悩ましい セイバー(纒流子) 026 火種 の オカリナ 紅月カレン&セイバー(リンク) 016 LIKE A HARD RAIN 人吉善吉&アサシン(垣根帝督)
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屋上物語 ◆NIKUcB1AGw 夢を見る島DXは、市街地を慎重に移動していた。 先ほどの放送では、彼の想像を大幅に上回る本数のゲームが死者として名前を告げられていた。 ここまでさほど多くの参加者と遭遇しなかったが、どうやら積極的に他のゲームの命を奪っている参加者が大多数のようだ。 他者を殺す前に自分が殺されたのでは、洒落にならない。 ゆえに彼は、移動しながらも警戒を怠らなかった。 だが、それでも彼にはまだ隙があった。 次の瞬間、予期せぬ方向からの攻撃が夢を見る島DXを襲った。 「ぐがっ!」 その方向は、上。自分に向かってきた何かに激突された夢を見る島DXは、うめき声を上げて膝をついた。 「くっ!」 すぐに体勢を立て直した夢を見る島DXは、視線を上に向ける。 彼の目に映ったのは、すぐ横のビルの屋上に立つ人影であった。 位置関係の問題で顔は確認できなかったが、腕に銃器らしき筒がはめられているのが確認できた。 その筒から、第二撃が放たれる。 しかしすでに存在に気づいている夢の島DXは、それを回避することに成功。 狙いがあまり正確でないため、避けること自体は難しくなかった。 だがこのままでは、一方的に攻撃を受けるだけだ。 彼が本物のリンクであるならば、飛び道具で反撃することもできる。 だが彼はあくまで夢を見る島DXであり、持っている武器は主催者から支給されたラミアスの剣だけだ。 現状では、襲撃者に対し何もできない。 選択肢は二つ。襲撃者に接近するか、逃走するか。 夢を見る島DXは、前者を選んだ。 「はあっ!」 夢を見る島DXはビルの壁に剣を叩きつけ、穴を開ける。 そして素早く、屋内へ飛び込んだ。 そのまま彼は、階段を駆け上がっていく。 襲撃者が降りてくる気配はない。おそらく、屋上で待ち構えるつもりなのだろう。 階段を昇りきった夢を見る島DXは、一度足を止める。 そして屋上へ出るための扉を突きで破壊し、そのまま扉を盾にして突進した。 直後に、炸裂音。 金属製の扉が、みるみる破壊されていく。 だがそれでも、完全に破壊される頃には夢を見る島DXは充分に間合いを詰めていた。 「やあっ!」 襲撃者に向かって、剣を薙ぐ。襲撃者はそれを横っ飛びで回避し、柵の上に着地した。 「その姿、ゼルダの伝説だな……。さすがに任天堂の看板タイトル、なかなかやる……」 夢を見る島DXをまじまじと見つめながら、襲撃者……すなわちがんばれゴエモンは呟く。 「そういう君は、がんばれゴエモンか」 「ああ、そうだ。それがどうかしたか?」 「いや。誰であろうと、敵は葬り去るのみだ」 今一度、夢を見る島DXが剣を振るう。がんばれゴエモンは、大きく跳躍してそれを回避。そのまま、夢を見る島DXの背後に着地する。 「ちいっ!」 相手に攻撃する隙を与えず、振り向きながら斬撃を放つ夢を見る島DX。 だが遠心力を乗せたその一撃も、やはりがんばれゴエモンには届かない。 「がむしゃらだな。そんな戦い方では、最後まで保たないぞ」 わずかに嘲笑を浮かべながら、がんばれゴエモンは距離を取る。 そして、小判を夢を見る島DXに向かって投擲した。 現状防御手段を持たない夢を見る島DXは、ラミアスの剣でそれを斬り落とす。 だが、それで終わりではない。がんばれゴエモンは、次から次へと小判を投げつけてくる。 「くっ……!」 全ての小判を迎撃しつつも、夢を見る島DXは焦りを隠せない。 このままでは、じり貧なのは明らか。なんとか突破口を見いださなければならない。 そう考えるのは当然のこと。だがその些細な思考のノイズが、彼にミスを犯させる。 「っ!!」 ふいに、小判の嵐の中に異物が混ざる。接近するそれが小判でないことに気づいた夢を見る島DXであったが、もう剣を振る腕を止められない。 ラミアスの剣が異物を切り裂き、その次の瞬間には炸裂する液体が夢を見る島DXの顔面を襲っていた。 「ぐあっ!」 顔を襲った予想外の刺激に、夢を見る島DXはたまらずバランスを崩す。 液体の正体は、サイコソーダ。 ジャスコの屋上で地道に自販機へ小判を入れ続けたがんばれゴエモンは、傷を完全に癒やしていた。 さらに今後に備え、大量のサイコソーダを確保していたのだ。 がんばれゴエモンはその中の1本をよく振り、小判に紛れさせて投げつけたのである。 「終わりだ」 無防備になった夢を見る島DXに対し、がんばれゴエモンは満を持して空気砲の一撃を叩き込む。 直撃を受けた夢を見る島DXは柵ごと吹き飛び、足場のない空間に放り出された。 (しまった……。このままでは、死ぬ……!) 自由落下に体を支配されながら、夢を見る島DXはこれ以上無く焦る。 ゲームの中ならまだしも、ここは現実世界。 この高さから落下したのでは、死は免れない。 何か手を打たなければ、彼の冒険はここで終わってしまう。 だが先ほども触れたように、彼の持ち物は剣1本。 都合よく空を飛べるようなアイテムは、持ち合わせていない。 もはや打つ手なし。客観的には、そう見えた。 だが夢を見る島DXは、まだ諦めてはいなかった。 (まだ死ねない……! あの子のために、まだ俺は死ねないんだぁぁぁぁぁ!!) 決して譲れぬ信念を胸に、夢を見る島DXは虚空に向かって剣を振る。 それは一見、無意味な行為。だがそれが、奇跡を起こした。 「しゃあああああ!!」 夢を見る島DXが繰り出したのはリンクの代名詞とも言える技、回転斬り。 回転する彼の体は下降から上昇に転じ、道路を挟んだ隣のビルの屋上まで移動する。 そして回転が終わると同時に、夢を見る島DXの手が屋上の縁にかけられた。 「なんと……!」 一部始終を見ていたがんばれゴエモンは、驚愕に目を見開く。 回転斬りに上昇の効果があるのは、ゼルダシリーズではない。「スマブラ」での仕様だ。 (生への執念が、違う作品での能力を引き出したというのか……!) あり得ない話ではない。 彼らはゲームソフトのデータから作り出された存在だ。 だが彼らにこうして人格を与え、人間そっくりの肉体を与えたのは3DS、もしくはその協力者であろう。 ならば彼らの中にあった関連作品のイメージが混入する可能性も、否定できないのではないだろうか。 (忌々しい……!) 戦う相手が、関連作品に助けられたという事実。それが、シリーズの途絶えたがんばれゴエモンの劣等感を刺激する。 苛立ちを込め、彼は隣のビルに向かって空気砲を連射する。 だがその攻撃は、夢を見る島DXを捉えることはできなかった。 「がんばれゴエモン!」 砲撃を避けながら、夢を見る島DXは叫ぶ。 「この場は俺の負けだ! だが、いずれ借りは返す! また会おう!」 再戦を誓う捨て台詞を残すと、夢を見る島DXはその場から逃げ出し階下へと消えていった。 「ちっ……!」 残されたがんばれゴエモンは、苛立ちをあらわに舌打ちをする。 今からビルを降りて夢を見る島DXを追ったところで、とうてい追いつけないだろう。 「いいだろう……。次に会った時こそ、必ず殺す!」 ◇ ◇ ◇ (やつは手強い……。今のままもう一度戦ったところで、同じ結果を繰り返すだけだろう) 市街地を全力で駆けながら、夢を見る島DXは考える。 (剣だけで戦うのは限界がある。武器を揃えよう。 多種多様なアイテムが使えるのが、ゼルダシリーズの魅力でもあるんだからな) 次の勝利をつかむために、夢を見る島DXは走る。決して醒めぬ夢を叶えるために。 【D-4 市街地】 【ゼルダの伝説 夢を見る島DX】 【状態】ダメージ(大) 【装備】ラミアスの剣@DQ6 【道具】支給品一式 【思考】 1:夢を終わらせる 2:装備を充実させる 3:とっとこハム太郎2に対する動揺 4:次にシムシティに会ったら話を聞きたい ※外見はゼルダの伝説 夢を見る島DXのリンクです 【がんばれゴエモン~ゆき姫救出絵巻~】 【状態 健康 【装備】ナイフ@サバイバルキッズ、空気砲@ドラえもん のび太と妖精の国 【道具】支給品一式×2、サイコソーダ@ポケットモンスター×29 【思考】 1:優勝する 2:次に夢を見る島DXにあったら、必ず殺す ※外見は般若の面を被ったゴエモンです。 ※支給品とは別に、小判を投げる能力を持っています。 064 運命の歯車は動き出すへ 066 年忘れスマッシュブラザーズへ
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屋上について 屋上には以下のコンテンツが用意されています。 アビリティの習得(詠唱銀が必要) ジョブチェンジ(幸運度が必要) 詠唱兵器の強化(★0.5と詠唱銀が必要) オリジナル詠唱兵器の作成(★0.5が必要)武器の作成 防具の作成 防具(制服)の作成 アクセサリーの作成 百葉箱(詠唱銀が必要)銀塊の作成 アビリティの習得 規定量の詠唱銀を消費する事で新たなアビリティを習得できるコンテンツです。 料金は必要ありません。 アビリティは「×4」などの使用回数毎の習得になります。 「×4」のアビリティを習得すると「×8」のアビリティと、一段階上(基本なら改、改なら奥義)のアビリティが習得できるようになります。 必要となる詠唱銀はアビリティの種類毎に一律固定です。使用回数を増やす場合も、「改」や「奥義」などの上の段階のアビリティを習得する場合も必要となる詠唱銀は同じです。(全て習得する場合は必要詠唱銀の9倍を消費する必要があります) 各項目の意味は次の通りです。 ジョブ…そのアビリティを習得できるジョブです。 アビリティ…アビリティの名称です。 詠唱銀…アビリティを習得する際に必要となる詠唱銀の量です。 ジョブ アビリティ(通常) 詠唱銀 アビリティ(真ジョブ) 詠唱銀 魔剣士 黒影剣 1000 黒影剣 9000 ダークハンド 1000 カラミティハンド 8700 旋剣の構え 800 旋剣の構え 8400 ファイアフォックス フレイムキャノン 1000 フレイムキャノン 9000 フェニックスブロウ 1200 フェニックスブロウ 9600 フレイムバインディング 5820 バインディングフィンガー 18100 青龍拳士 龍顎拳 1000 龍顎拳 9000 龍尾脚 1000 龍尾脚 9000 龍撃砲 900 龍撃砲 8700 符術士 呪殺符 1000 御霊滅殺符 9000 導眠符 5820 竜巻導眠符 8400 治癒符 900 病魔根絶符 8400 水練忍者 水刃手裏剣 630 水刃手裏剣 6560 爆水掌 2920 霧影爆水掌 13720 霧影分身術 900 霧影分身術 8700 魔弾術士 炎の魔弾 2020 隕石の魔弾 18100 雷の魔弾 5820 蒼の魔弾 16400 魔弾の射手 420 魔弾の射手 4400 白燐蟲使い 白燐拡散弾 700 白燐蟲大拡散砲 7320 白燐奏甲 1200 白燐奏甲 9600 蟲の知らせ 70 白燐侵食弾 16400 霊媒士 雑霊弾 800 雑霊弾 8400 ゴースト治癒 700 ゴースト治癒 7320 ゴースト合体 2920 ゴーストイグニッション 13720 フリッカースペード ブラストヴォイス 1000 アンチウォーヴォイス 8700 ヒュプノヴォイス 1100 サイレントヴォイス 8400 ヒーリングヴォイス 1200 ヒーリングヴォイス 7320 ゾンビハンター ロケットスマッシュ 800 ロケットスマッシュ 8400 粉塵爆発 280 ハンティングモード 5820 バレットレイン 700 バレットインフェルノ 5100 ジョブ アビリティ 詠唱銀 アビリティ 詠唱銀 ヘリオン 光の槍 1100 光の槍 9300 光の十字架 1600 アークヘリオン 10600 リフレクトコア 1200 リフレクトコア 9600 月のエアライダー クレセントファング 1200 クレセントファング 9600 グラインドアッパー 900 グラインドスピン 8700 インフィニティエア 2020 アンチェインエア 11620 土蜘蛛 紅蓮撃 3800 紅蓮撃 15600 生気吸収 3600 生気吸収 15200 土蜘蛛の檻 2020 土蜘蛛緊縛陣 9000 鋏角衆 暴れ独楽 5100 暴れ独楽 18100 オトリ弾 1100 武装解除弾 9000 鋏角齧り 3400 猛毒鋏角齧り 13720 土蜘蛛の巫女 破魔矢 2920 破魔矢 13720 赦しの舞 2920 慈愛の舞 47600 祖霊降臨 3600 祖霊降臨 15200 牙道忍者 獣撃拳 3600 獣撃拳 15200 牙道砲 3600 牙道大手裏剣 15200 森羅呼吸法 3600 忍獣気身法 15200 フリッカークラブ ショッキングビート 8400 クライシスビート 22120 サタニックビート 1100 リベリオンビート 14800 ヘビィクラッシュ 11620 アウトサイドクラッシュ 29220 フランケンシュタインの花嫁 ゴーストガントレット 4000 「死がふたりを分かつまで」 16000 ゴーストアーマー 4000 ゴーストフォートレス 16000 穢れの弾丸 4000 穢れの弾丸 16400 コミックマスター スピードスケッチ 7320 スピードスケッチ 22120 パラノイアペーパー 7320 ブラックヒストリー 20760 ギンギンパワーZ 7320 ギンギンカイザーX 22120 ナイトメア適合者 悪夢爆弾 2020 悪夢クラスター 13720 ナイトメアランページ 7320 ナイトメアランページ 22120 サイコフィールド 4000 サイコフィールド 16000 ジョブ アビリティ 詠唱銀 アビリティ 詠唱銀 クルースニク フロストファング 9600 フロストファング 26000 クロストリガー 11620 クロストリガー 29220 ライカンスロープ 9000 クルセイドモード 25000 除霊建築士 八卦迷宮陣 7320 八卦浄銭剣 8400 石兵点穴 8700 石兵気脈砕き 20760 不浄泥濁陣 4400 森羅摩天陣 10600 貴種ヴァンパイア スラッシュロンド 11620 スラッシュロンド 29220 ブラッドスティール 9300 ノーブルブラッド 25500 バットストーム 9300 ヴァンパイアクロス 19420 従属種ヴァンパイア 吸血噛み付き 8700 吸血衝動 24500 ローリングバッシュ 10600 ローリングバッシュ 27600 ジャンクプレス 8700 ジャンクプリズン 24000 黒燐蟲使い 暴走黒燐弾 7320 暴走黒燐弾 22120 呪いの魔眼 9300 呪いの魔眼 25500 黒燐奏甲 7320 黒燐奏甲 22120 雪女 氷の吐息 10600 さよならの指先 16400 雪だるまアーマー 10600 雪だるまアーマー 27600 吹雪の竜巻 10600 氷雪地獄 25500 ブロッケン 魔蝕の霧 9300 魔蝕の霧 9300 瞬断撃 8700 瞬断撃 24500 ミストファインダー 8400 ブロッケンジャイアント 24000 シルフィード ジェットウインド 5100 ジェットウインド 18100 浄化の風 4200 浄化サイクロン 47600 ゴッドウインドアタック 3800 ゴッドウインドファントム 15600 呪言士 呪詛呪言 7320 呪詛呪言 22120 地獄の叫び 5820 地獄の叫び 19420 退魔呪言突き 9000 退魔呪言突き 25000 ヤドリギ使い 茨の領域 8700 茨の世界 30860 森王の槍 15600 森王の槍 35400 ヤドリギの祝福 14800 ヤドリギの祝福 34200 ジョブ アビリティ 詠唱銀 アビリティ 詠唱銀 白虎拳士 震脚 9300 震脚 25500 白虎絶命拳 14800 白虎絶命拳 34200 虎紋覚醒 9300 虎紋覚醒 25500 ファンガス共生者 パラライズファンガス 16400 ファンガスプリズン 18100 シューティングファンガス 16000 強制共生弾 24000 ヒーリングファンガス 9600 なかよしファンガス 26000 フリッカーハート ダンシングワールド 6560 ダンシングユニバース 24000 ヒロイックフィーバー 8700 ヒロイックフィーバー 23500 ヘブンズパッション 9300 ヘブンズパッション 13720 ゴーストチェイサー インパクト 13720 インパクト 32500 タイマンチェーン 9300 タイマンチェーン 9300 デッドエンド 16400 デッドエンド 36600 科学人間 ライトニングヴァイパー 16000 プロトヴァイパー 36000 ラジカルフォーミュラ 9000 プロトフォーミュラ 25000 デモンストランダム 12600 プロトストランダム 30860 妖狐 尾獣穿 4000 天妖九尾穿 15600 幻楼火 6560 幻楼七星光 16800 アヤカシの群れ 7320 封神十絶陣 22120 サンダーバード サンダージャベリン 25500 ジャッジメントサンダー 34800 トーテムスピリット 24500 トーテムスピリット 24500 ライトニングストーム 25000 サベージナックル 5820 太陽のエアライダー プロミネンスパンチ 8400 レッドダイナマイト 24000 ライジングヘッドバット 7320 ライジングヘッドバット 19420 サンシャインドライブ 5820 サンシャインドライブ 19420 巡礼士 幻影兵団 24000 幻影兵団 24000 神霊剣 25000 聖なる分断 32520 セイクリッドバッシュ 27600 メダリオンナックル 32520 処刑人 断罪ナックル 22120 聖葬メイデン 18100 虚空ギロチン 18100 悪滅スピナー 25000 原罪ストーム 20760 殺戮ハウンド 18100 ジョブ アビリティ 詠唱銀 アビリティ 詠唱銀 書道使い 戦文字「葬」 22120 戦文字「草薙剣」 32520 戦文字「縛」 24000 戦文字「伊邪那美」 15200 戦文字「天」 6560 戦文字「豊穣」 47600 ルナエンプレス 極月煌光 9300 極月煌光・散華 94120 月煌絶零 10600 月煌絶零・永劫 94120 想愛満月 22120 想愛満月・絢爛 94120 カースブレイド イーティングブロウ 32520 グリードハザード 32520 カースインベイジョン 16000 カースインベイジョン 16000 ジグザグスラッシュ 25500 デアボリカスレイヤー 32520 フリッカーダイヤ 響音弾 9300 シンフォニックブラスター 15200 ホワイトメロディ 13720 アラウンドザワールド 19420 レゾナンスナックル 13720 レゾナンスナックル 13720 ストームブリンガー 鏡雨転身 7320 天秤の加護 54820 天雨豪流 8400 混沌嵐撃 94120 致命電光 5100 竜神爆火雷 197400 ジョブチェンジ(幸運度が必要) ジョブチェンジは「本業ジョブ⇔バイトジョブ」「バイトジョブ⇔結社ジョブor使役ゴースト」の変更、「使役ゴーストの進化」を行うコンテンツです。 詳細はこちらを参照して下さい。 →ジョブチェンジ 詠唱兵器の強化(★0.5と詠唱銀が必要) 所持している詠唱兵器を強化する事ができるコンテンツです。 詳細はこちらを参照して下さい。 →詠唱兵器の強化 オリジナル詠唱兵器の作成(★0.5が必要) ★0.5を支払って、オリジナルの「名前」と「設定」を持つ詠唱兵器を作成する事ができるコンテンツです。 武器は自分の装備可能なもののみ作成できます。 防具、アクセサリーは好きなものを作成できます。 防具(制服)は、自分で性能を選択する事ができます。 作成できる詠唱兵器は、現時点で最も低い学園レベル(60)までになります。 百葉箱について 百葉箱は「一定量の詠唱銀」(最低学園Lv×4)を消費して、ランダムに詠唱兵器を3~5個獲得できるコンテンツです。 (2006/11/15に「幸運度」から「詠唱銀」を消費するコンテンツに変更されました) ※百葉箱の基本事項 調べると「240」の詠唱銀を消費します。 自分が装備できる武器(本業ジョブとバイトジョブで装備できる武器)、防具、アクセサリーのいずれかを入手できます。外れ(何も入手できない)はありません。 出現する詠唱兵器のLvは「60(最低学園Lv)」以下になります。装備可能Lvが60未満の場合は、装備可能Lvまでの詠唱兵器が出現します。 入手した詠唱兵器を潰しても詠唱銀を得る事はできません。 ※銀塊の作成 自分の持っている任意の量の詠唱銀を消費して、詠唱兵器「銀塊」を入手する事ができます。 銀塊は他のキャラクターに詠唱銀を渡す為の詠唱兵器です。銀塊を潰すと「消費した詠唱銀の9割」の詠唱銀を獲得する事ができます。
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屋上の神殿(AURA~魔竜院光牙最後の戦い~) 屋上の神殿 土地 屋上の神殿はその上に時間カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。 (T),あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップする:あなたのマナ・プールに(1)を 加えるとともに、屋上の神殿から時間カウンターを1個取り除く。 (T):あなたのマナ・プールに、好きな色のマナ1点を加える。この能力は屋上の神殿の上に時間カウンターが 1つも置かれてない時のみ起動することができる。