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プロフィール 魔法・魔術得意魔術or魔法 杖の種類 使い魔 備考 一問一答 プロフィール 名前 ベアトリス・ブルメル・ティエール 寮 ビオレッタ・サヴィア 学年 2年 年齢 17歳 性別 女 出自 貴族(伯爵) 種族 アウロラ 身長 159cm 体重 48kg 出身地 一人称 二人称 容姿 + ... ややつり目気味の碧眼に、陶磁器のような白い肌を持つ。金糸のように煌めく長髪を、側頭部でウェーブをかけて巻いている。つまりは縦ロール系お嬢様。 上へ 魔法・魔術 得意魔術or魔法 土魔法、火魔法、身体強化魔法、呪魔法 「火土複合魔法」 土魔法を火魔法で熱し、純化させ、鋼鉄を生み出す。生み出した鋼で武器を造るほか、鎖や楔、足場などにも応用可。 「地味って!貴方、地味って仰りましたわね!目に物を見せて差し上げますわ!!」 「呪魔法 傷」 自身の血液を中核として、上述の魔法によって生み出した鋼鉄から憎悪と焦燥の念を込めた複数の呪われた武器(呪物)を生み出す魔法。主に鉄剣を創り出すが、場合によっては他の武器も可能。 この呪武器は自身と負の感情を抱いた対象をリンクさせ、相手が受けた傷を自分と、自分が受けた傷を相手と同じ場所に発生させる。呪詛返しの対策として複数の武器に一つの呪いを分散させているため、反射魔法が効かないわけではないが効果は一般的な呪魔法と比較して薄い。 「呪魔法 爆」 自身の血液を中核として、上述の魔法によって生み出した鋼鉄から妬心と悪意の念を込めた一振りの呪われた武器(呪物)を生み出す魔法。こちらも主に鉄剣を創り出すが、場合によっては他の武器も可能。 この呪武器によって傷を負った相手の傷は爛れ、化膿する。また、傷を負った瞬間にこの呪武器を対価として(呪武器が破壊されて)呪いが発動されるため、反射魔法は相当な腕がないと効果がない。最も、呪いを含む以外は一般的な数打ち品と変わらないので結界術等で防ぐこと自体は可能。 上へ 杖の種類 小さなトパーズが嵌めてある純銀の指輪。 上へ 使い魔 「夜猫:ナイトストレイア」 艶やかな毛並みの黒猫。まだ子猫で甘えたがり。 成体となれば夜に溶け込み、音もなく闇を駆けるようになるが、現状はただの真っ黒な子猫。名前はチーチェ。 上へ 備考 「皆様ご機嫌麗しゅう、わたくしの名はベアトリス・ブルメル・ティエールで御座いますわ!!ンン、以後お見知り置きを、ですわ!」 「え、『おーっほっほっほ』と言ってほしい、ですか?貴方は何を言っていらっしゃるの?」 「わたくし、天才ですので!この程度の魔法であれば、あさめ......朝餉前ですことよ!!」 辺境伯であるティエール家の長女。高飛車で、自信過剰で、それでいて少し嫉妬深い。 主に決闘魔法学で優秀な成績を収めており、特に魔力操作と近接戦闘の腕に関しては同学年でも上位に位置する。戦闘スタイルは魔術によって生み出した武器での接近戦。ただ突撃するだけでなく呪魔法を絡めたテクニカルな戦い方を好む。 両親共に放任主義であったために、社交スキルはボロボロ。お嬢様らしいスキルは大体絵本で身につけたので世間知らず気味。卒業後は許嫁が決められ嫁ぐ事が決まっているためそういった貴族社会での生き方に関する練習と、成人前の束の間の青春を兼ねて学園に入学している。 そんな彼女が最も興味を示した講義は「呪学」。当初はあまり気乗りせずに講義を受けたものの、何が彼女の琴線を刺激したのか、積極的に学ぶようになる。呪学の履修前までは然程振るわなかった戦闘技術も、呪魔法を取り入れたことでメキメキと頭角を表すようになる。 そのため、彼女の最も尊敬している教師はフィアーバ。呪いに関しては起源ともいうべきウェイトリーの子息である彼の元に、足繁く質問に行く姿が散見される。知り合いからはその様子を若干引いた目で見られ、やんわりと止められているとかなんとか.... 趣味は菓子作りと湯浴み。特に髪の手入れには最も時間を割いている。 上へ 一問一答 Q1 軽く自己紹介をしてください。 「ンン、わたくしはベアトリス・ブルメル・ティエールで御座いますわっ!以後皆様よしなに、ですわ!」 Q2 普段は何をして過ごしていますか? 「淑女であるわたくしには、自身の魅力を磨く義務があるのですわ!それ故に、常日頃からどのように相手に自分を魅せるかの訓練は欠かせませんの!ふふん、見惚れてしまってもよくってよ!」 Q3 好きなものを教えてください。 「甘いお茶菓子ですわね!貴方が持っていっらしゃるのであれば、献上されても宜しくってよ!.....あ、ないのですの....(しょんぼり)」 Q4 逆に苦手なものはありますか? 「淑女たるわたくしに苦手なものなど一つとして御座いませんわぁ!.....え、とある筋から苦手なものをお聞きしてきて、それを持ってきた....ですって?ちょ、なんですのそれ!?なんかカサカサ音だっています事よ!?え、ちょ、こっち来ないでっ!いやですわ、あっち行ってくださいましっ!」 Q5 なにかをプレゼン・PRしてください。 「プレゼンならばわたくしの大得意っ!お任せあれですわ!まずはこちらの化粧水なのですけれど、この原料となる水はアウティコからユークフックへと流れる清流の........(省略)」 Q6 好きなひとは・・・? 「そ、そそそっ、そのようなお方はいらっしゃいませんわっ!もう!恥を知りなさいっ!」 Q7 ヴィル学で推しの先生・気になる生徒はいますか? 「それは勿論、呪学の講師であらせられる、フィアーバ=ストレイガー・ウェイトリー・ノーチェス様ですわ!!あの御方の講義によってわたくしの目指す魔道の在り方が決まったと言っても過言では御座いませんわっ!あの御方はかのウェイトリーに連なる呪魔法の開祖ともいうべき....(省略)」 Q8 どなたかにコメントがあればどうぞ。 「お母様、お父様っ!ベアトリスは学園で元気にやっていますわぁ〜!!ご心配されずともよろしくてよ〜!!今週分のお手紙は明日お書きしますわね!!」 Q9-1 生徒の方へ。卒業したらどうしたいですか? 「そうですわね....あまり考えた事はございません。ただ、この学院に通わせてくれたお母様とお父様に恩返しができるように努めたいですわ。」 Q10 最後になにか一言。 「ふふん、ベアトリス・ブルメル・ティエール。わたくしこそ、何れこの魔道学院のトップになる女でしてよっ!わたくしを目指し、皆様頑張ると良いですわっ!」 キャラ主に対する質問(任意回答) Q1 このキャラのアピールポイント・こだわりは? うるさいテンプレお嬢様が主軸なので、むしろそう言ったみんなが思うお嬢様を外れないキャラが拘りです。ほぼ壱百満天原とは言ってはいけない。 かわいければ良し。 Q2 このキャラに対する願いはありますか?(どうなってほしいか) 幸せor死 上へ
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ステータス 初期値 LvMAX スコア 86 1458 スキル横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ 必要ぷち数 32 32 効果範囲 S- LL- 特技終了10秒前からのコンボ数が追加されるよ 発動確率 5.0% 100.0% 効果 100.0% 100.0% スキルLv 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 必要ぷち数 32(変化なし) 効果範囲 S- S S+ M- M M+ L- L L+ LL- 必要スキルExp - 1 1 2 3 4 5 6 8 10 (累計) 1 2 3 5 8 12 17 23 31 41 入手方法 ぷちぐるスター10達成報酬 ガチャで入手 解説 スキルの基本的な使い方に関しては、「スキル 特技」内の解説項目を参照。 典型的な範囲消去スキル。 スキルは画面の中程度の高さを横一列に消去。 無難な性能ではあるが、やや必要ぷち数が多いか。 同性能のスキル 絢瀬絵里 (音ノ木坂学院 冬制服) - 特技はスコア+(残り10秒) 園田海未 (音ノ木坂学院 冬制服) - 特技はコンボ+(残り10秒) ボイス パズル開始 パズル開始です! パズル終了 パズル終了です! ショータイム ショータイムです! スキル 狙い撃ちです! 特技 助けに来ました! ミッションクリア 課題達成です!
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HYT/P01 PR 満開の桜の下 ヒナギク/白皇学院生徒会 女性 パートナー 満開の桜の下 ヒナギク/白皇学院生徒会 女性 レベル 1 攻撃力 2000 防御力 4500 【別に私だって、か弱いトコぐらいあるわよっ!】《生徒会》《リーダー》 【スパーク】【自】 あなたのリタイヤが相手以上なら、そのターン中、あなたのリタイヤ置場の『ハヤテのごとく!』のカード1枚につき、このカードを+500/+500。 作品 『ハヤテのごとく!』 備考 【ハヤテのごとく!】トライアル エクストラブースター大会 参加賞 このカードをパートナーにしているカード 取得中です。 関連項目 取得中です。
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学院! メイジとメイド その③ 承太郎がシエスタに案内されたのは、食堂の裏にある厨房だった。 コックやメイド達が忙しそうに働く様は、地球のそれと変わりはない。 厨房の隅の椅子に座らされた承太郎に、シエスタはシチューを持ってきてくれた。 「貴族の方々にお出しする料理の余り物で作ったシチューですが……」 「……ありがとよ、礼を言うぜ」 こっちの世界に来て初めて他者から優しく承太郎は、初めて精神的休息を取れた気がした。 そしてシチューを一口。 「ほう、こいつはうまい。色々な国を旅してみたが、こんなうまい物は初めてだぜ」 「ジョータローさんは他の国からいらしたんですか?」 「まあな。ちぃーと遠い所から、いきなり召喚されちまったって訳さ」 「大変ですね……。トリステインはどうですか? いい国でしょう?」 「まだ学院から出た事がねーから何とも言えねぇな……。 すまないがもう一杯もらえるか?」 「ええ、いいですよ。でもどうしてご飯抜きにされちゃったんですか?」 「メイジってだけで威張りちらしてやがるから、軽くケチつけてやっただけさ」 「勇気がありますわね……」 シエスタは唖然とした顔で承太郎を見つめた。 承太郎は空になった皿をシエスタに返し、ルイズにすら見せた事のない微笑を見せる。 「うまかったぜ、ありがとよ」 「よかった。お腹が空いたらいつでも来てくださいな。 私達が食べてるものでよかったら、お出ししますから」 「そいつは助かる。ついでにもうひとつ頼み事があるんだが……」 「何でしょう?」 「…………洗濯を、頼みたい」 「洗濯ですか? 他の方の分のついででよろしければ……」 「いや、洗濯してもらうのは俺の服じゃなく……俺を召喚した奴の物だ」 「ミス・ヴァリエールの?」 冷静沈着な承太郎も、さすがに頼みづらそうな口調で言った。 「学院の洗濯物はあんた達が洗濯しているとキュルケって奴から聞いてな、 そこであいつの服……も、洗濯してくれるとありがたいんだが」 さすが下着という単語を出すのははばかられた。 ポルナレフなら多分不自然に咳き込みながら小声で言いそうだが、 自分はそういうキャラクターをしていないという自覚が承太郎にはあった。 「はぁ……ですが生徒の皆様はご自分の魔法で洗濯していらっしゃいますが? いえ、ミス・ヴァリエールは、手洗いしているらしいですけど」 「……使い魔の仕事だと言われて、押しつけられちまってな。 言う事を聞くつもりはねーんだが……やっかい事もごめんなんでな」 「貴族の方のご指示でしたら、従うべきだと思います」 「…………」 承太郎は、目の前の無垢なメイドの言い分についに白旗を上げる。 こんな屈辱は多分、生まれて初めてだ。 ザ・サンのスタンド使いに騙された時より馬鹿らしい。 「だが……俺が女の下着まで洗うっつーのは……」 「あっ、ああ、それは確かに……わ、解りました。 ミス・ヴァリエールに下着……いえ、洗濯物を渡されたら、私に渡してください」 シエスタは赤面し、しどろもどろになりながらも了承してくれた。 こういうトラブルは自分のキャラクターじゃない、 ポルナレフのキャラクターだ、と承太郎は強く思った。 そして、仲間がいた幸福がどれほど素晴らしいものだったかを実感する。 もしここにポルナレフがいたら、彼が代わりにトラブルに遭っていただろう。 「すまねえ……心から感謝するぜ」 「いえ、困った時はお互い様です」 シエスタのしとやかで気配りのある対応に、承太郎は大和撫子を見た気がした。 「シエスタ。あんたに世話になりっぱなしってのも申し訳ねー。 もし俺に何か手伝える事があったら何でも言ってくれ、力になるぜ」 ルイズの身の回りの世話なんかお断りだが、シエスタの手伝いならしてもいいと思った。 「なら、デザートを運ぶのを手伝ってくださいな」 ケーキの並んだトレイを承太郎が持ち、シエスタがひとつずつ貴族に配っていく。 そんな事をしていると、金色の巻き髪に薔薇をシャツに刺したキザなメイジがいた。 周りの友人が口々に彼を冷やかしている。 「なあ、ギーシュ! お前、今は誰とつき合っているんだよ!」 「誰が恋人なんだ? ギーシュ!」 「つき合う? 僕にそのような特定の女性はいないのだ。 薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」 貴族っていうのはみんなこうなのかと承太郎は呆れたが、 彼のポケットからガラスの小ビンが落ちるのを見ると、一応教えてやった。 「おい、ポケットからビンが落ちたぜ」 しかしギーシュは振り向かない。 無視か? それとも単純に気づいてないマヌケか? 承太郎は床に落ちた小ビンを………………爪先で蹴飛ばした。 コツン。ギーシュのかかとに小ビンがぶつかる。 そこでようやくギーシュが振り向き足元を見た。 「落し物だぜ色男」 「これは僕のじゃない。君は何を言っているんだね?」 ギーシュが否定したため、事実彼のポケットから落ちた物だとしても、 これ以上とやかく言わ必要は無いだろうと承太郎は判断した。 だがギーシュの周りの友達が騒ぎ出す。 「その香水は、もしや、モンモランシーの香水じゃないのか?」 「そうだ! その鮮やかな紫色はモンモランシーが調合している香水だぞ!」 「つまりギーシュは今、モンモランシーとつき合っている。そうだな?」 「違う。いいかい? 彼女の名誉のために言っておくが……」 ギーシュが言い訳しようとすると、茶色いマントの女子生徒がやって来て泣き始めた。 「ギーシュ様……やはり、ミス・モンモランシーと……」 「彼等は誤解しているんだ、ケティ。僕の心の中に住んでるのは君だけ……」 パチン。ケティと呼ばれた少女がギーシュの頬をはたく。 「その香水が何よりの証拠ですわ! さようなら!」 ケティが去った後、今度はモンモランシーがやって来た。 「モンモランシー。誤解だ。彼女とはただ……」 「やっぱりあの一年生に手を出していたのね?」 モンモランシーはテーブルに置かれたワインをギーシュの頭にドボドボとかけた。 「嘘つき!」 と怒鳴ってモンモランシーは去り、沈黙が流れた。 ハンカチで顔を拭いたギーシュはなぜか承太郎を睨む。 「君が軽率に香水のビンなんか拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉が傷ついた。 どうしてくれるんだね?」 「知るか、二股かけてるてめーが悪い」 ギーシュの友達はドッと笑ったが、ギーシュは眉を釣り上げた。 「いいかい? 給仕君、僕は君が香水のビンを蹴った時、知らないフリをした。 話を合わせるくらいの機転があってもいいだろう?」 「てめー……頭脳がマヌケか? 知らないフリをされた後、俺は一言も喋ってねーぜ」 また、ギーシュの友達がドッと笑う。 「それと俺は給仕じゃねぇ、服装で解りやがれ」 「ああ、確かゼロのルイズが呼び出した平民だったな。 平民に貴族の機転を期待した僕が間違っていた、行きたまえ」 「二股かけるてめーが悪いんだろうが。勝手に責任転嫁すんじゃねえ」 「どうやら君は貴族に対する礼を知らないらしいな」 「貴族ってだけで威張り散らす能無しに払う礼儀なんざ知らねーな」 「よかろう、君に礼儀を教えてやろう。ちょうどいい腹ごなしだ」 「おもしれぇ……やってみな」 ルイズは女だから殴らなかった。だがギーシュは男だから殴る。 旅をして大人になった承太郎だったが、売られた喧嘩から逃げるような真似はしない。 ギーシュはくるりと背を向けると、キザったらしく言った。 「ヴェストリ広場で待っている。ケーキを配り終わったら、来たまえ」 そう言ってギーシュは友達を連れて立ち去る。 承太郎はヴェストリ広場の場所をシエスタに聞こうとして、 彼女の表情が強張っている事に気づく。 「あ、あなた、殺されちゃう……。貴族を本気で怒らせたら……」 そう言い残し、シエスタは逃げ出してしまった。 入れ替わるようにルイズがやってくる。 「あんた、何勝手に決闘の約束なんかしてんのよ!」 「成り行きでな」 「あんた、謝っちゃいなさいよ。今ならまだ許してくれるかもしれないわ」 「……やれやれ。あいにく売られた喧嘩から逃げた事はないんでね」 「解らずやね。絶対に勝てないし、あんたは怪我するわ。 いいえ、怪我ですんだら運がいい方よ!」 「メイジとやらの腕前を見るいい機会だ。なぁに、何とかなるさ」 「メイジに平民は絶対に勝てないの!」 「ヴェストリ広場ってのはどこだ?」 ルイズを無視して、承太郎は自分を見張るために残っていたギーシュの友人に訊ねた。 「こっちだ。平民」 ケーキの乗ったトレイをテーブルに置いて、承太郎は彼に案内されるまま広場へ向かう。 メイジ……どの程度の実力かは解らないが、まだ半人前の学生が相手だ。 腕試しには丁度いいし、ギーシュをぶっ飛ばせば平民としての自分の評価も変わり、 待遇も改善されるだろうという考えもあった。 「ああもう! ほんとに! 使い魔のくせに勝手な事ばかりするんだから!」 承太郎の真の力を知らないルイズは、承太郎の敗北を確信しながら後を追った。 使い魔のご主人様であるという責任感を持って。 戻る 目次 続く
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目次 登場人物神代マヤ(くましろ まや) 内田文明(うちだ ふみあき) 中川 美風(なかがわ みかぜ) 黒木亜美(くろき あみ) 黒木茂(くろき しげる) 成瀬こずえ(なるせ こずえ) JK(じぇいけー) スマイル(スマイル) 川島千尋(かわしま ちひろ) 神代純一郎(くましろ じゅんいちろう) 神代香奈枝(くましろ かなえ) 登場人物 神代マヤ(くましろ まや) 声:日笠陽子 本編の主人公。 オカルト嫌いを公言しているが、内心は… 死亡した学長の遺言により、新学長に就任。 当初は内田文明を信頼しておらず毛嫌いしていたが、幼少時の肉親との辛い体験に共感し、また文明が父親が探していたノストラダムスの鍵の破壊の為1999年にタイムスリップしたことを知り、パートナーとして鍵を探し出すことを決意する。 内田文明(うちだ ふみあき) 声:水島大宙 2012年からタイムスリップしてきた未来人。 全裸にゴーグルで登場。 超時空・特殊間諜(スパイ)組織「タイムエージェント」に所属。識別名は安倍実(アベミノル)No.6。能力は念動力(サイコキネシス)。 内田と同一人物と思われる「アベミノル」のプロフィール(暫定版、第1話アバンより) -----------------------------CODE NAME:No.6-----------------------------ABILITY TYPE:PSYCHOKINESIS WEIGHT:62kgABILITY LEVEL:B(D?) BUST:83cmAGE:23 WAIST:73cmSEX:MALE HIP:88cmBLOOD TYPE:O-----------------------------LOCATION:TOKYO-----------------------------BODY FAT PERCENTAGE:12%EYESIGHT TEST:Right 1.0/Left 1.0BREATHING CAPACITY:xxxx mlGRIP STRENGTH TEST:Right 60kgw/Left 54kgwFAVORITE FOOD:CURRY AND RICE-----------------------------MEMO… … … ON TV AS PSYCHOKINESIS AND BEND A SPOON.… … … SUPERNATURAL POWER… … … PSYCHOKINESIS----------------------------- 中川 美風(なかがわ みかぜ) 声:茅原実里 食事処「中川」の看板娘。 文明の親以外で唯一彼のことを「ふみあき」と呼び、文明を癒す存在。 車(ポルシェ911)の運転は同乗者の肝胆を寒からしめる。 黒木亜美(くろき あみ) 声:高垣彩陽 マヤの幼馴染。 マヤのオカルト好きに引きずられて学院へ入学。 父ちゃんのことを敬愛している。 黒木茂(くろき しげる) 声:島香裕 黒木亜美の父ちゃん。 子煩悩で豪快な性格。 幼少時のマヤと亜美にオカルト話を聞かせて喜ばせていた。 マヤに笑顔を取り戻させたい為、ひと芝居打つが… 成瀬こずえ(なるせ こずえ) 声:花澤香菜 亜実のクラスメイトで眼鏡っ娘。 死霊にとりつかれてスマイルに殴られる。 JK(じぇいけー) 声:子安武人 オカルト専門のダウザー。 紅の豚。 地獄耳。 スマイル(スマイル) 声:高橋広樹 学院専属の機械工。 喧嘩が強く、相手が女子でもためらわず顔面を殴る。 川島千尋(かわしま ちひろ) 声:小林ゆう 私立ヴァルトシュタイン学院 教頭。 何らかの理由で学長を謀殺した疑い有り。 神代純一郎(くましろ じゅんいちろう) 声:矢島正明 私立ヴァルトシュタイン学院 前学長 ノストラダムスの予言を阻止すべく、「ノストラダムスの鍵」を打ち壊すべく奔走したが死去。 神代香奈枝(くましろ かなえ) 声:??? マヤの母親。1997年に死亡。 純一郎が研究に没頭するあまり、家庭を顧みなくなったためマヤを連れ離婚・別居。
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シドニー Sidney no image 性別 男 年齢 17 職業 士官学院生 国籍 エレボニア帝国 初登場 【閃】III 序章 登場作品 【閃】III 出身地 エレボニア帝国ラマール州・グレンヴィル 所属 トールズ士官学院・リーヴス第II分校 家族構成 父:-母:-兄弟姉妹:- 人物紹介 トールズ士官学院・第II分校、1年VIII組・戦術科の男子生徒。チェス部に所属している。 軽い性格でお調子者。ただし、いまいち実力が伴わない部分も。 優秀な人材が集まる第II分校の生徒と比べて劣等感を感じていた事もあったが、リィンを始めとする周りのフォローで、自らの長所を見つける事が出来た。 以後は調子を取り戻し、第II分校ではムードメーカー的な存在に。 動く標的に対する狙撃には磨けば光る才能がある。 実家は近郊都市リーヴスから程近いラマール州のグレンヴィル市。 なお、地元にいた頃はもっと輝いていたらしい。 第II分校宿舎ではクルトとルームメイト。
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ウェイン Wayne no image 性別 男 年齢 17 職業 士官学院生 国籍 エレボニア帝国 初登場 【閃】III 序章 登場作品 【閃】III 出身地 エレボニア帝国帝都ヘイムダル・ヴェスタ通り 所属 トールズ士官学院・リーヴス第II分校 家族構成 父:ブライトン母:シモーヌ妹:マイカ 人物紹介 トールズ士官学院・第II分校、1年VIII組・戦術科の男子生徒。水泳部に所属している。 本来はトールズ本校に入学が決まっていたが、書類手続の手違いで第II分校へと来る事となった。 生真面目な性格と大柄な体格から、典型的な帝国人気質な第一印象を受けるが、中々の不幸体質と少々残念な部分も。 趣味はトレーニングで、熱心に自らの身体を鍛える姿がよく見受けられ、こと筋トレに関してはストイックである。 第II分校宿舎ではスタークとルームメイト。 実家は帝都ヘイムダル西部のヴェスタ通りにあり、父は帝都憲兵隊の隊長のブライトン、母はシモーネ、妹のマイカは聖アストライア女学院の中等部1年生。
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《ヤンデレなフクロウ娘と元気ハツラツなネズミ娘と主人公との間で起こるドロドロな愛憎劇。の巻き》 共学逆礼山学院。霊峰逆礼山のふもとに広がるそこは、老若男女問わず、それどこ ろか人も獣も妖怪も、はたまた神も仏も精霊も、学ぶ意欲さえあれば受け入れるとい う究極の学びの園である。 そこでは泡沫のように、常に新しい物語が生まれては消えてゆく。 そして、今、また学院に新たな物語が生まれようとしていた―― 「起立、――礼」 委員長がかける号令とともに、生徒たちが一斉に教壇に向かって礼をする。これで 今日の授業はすべて終わり。生徒たちが顔を上げるとともに、高等部2-7の教室に弛緩 した空気が流れた。 生徒たちは、それぞれの予定に従って思い思いに動き始める。寮へ帰ろうとする者、 部活に向かう者、人間には計り知れない奇怪な用事を持つ者、あるいは仲間と連れ立 って遊びに行くものなど様々だ。 そんな生徒たちの中に、須藤博の姿もあった。やや背の高い、優しげな風貌の少年 だが、他には特に際立った点があるわけでもない。ごく普通のどこにでもいそうな人 間の生徒だ。 博はカバンに荷物を詰め込み帰り支度をしていた。いまのところ部活には入ってい ないし、特に他に用事もない。今日はもう寮の自室にでも戻って、ゆっくり過ごそう かと思っているところだ。 ただ、それまでに一つ約束がある。今はその相手を待たなければならない。膨らん だ学生カバンを机に置いて、一息ついた。と、 「ぁ――の、須藤――君?」 後ろから声をかけられた。ひどく気だるくも聞こえる、とぎれとぎれの細い声。 「ん、なに。闇森さん?」 博の後ろの席にいたのは、背中に生える大きな茶色の翼と、ひどく眠そうな顔をし た美少女だ。彼女の名前は、闇森瞳という。その姿からわかるとおり、彼女は人の姿 をしていても、決して真の人ではない。もともとは森に住むフクロウだ。 いつも自らの翼に包まれて寝ているようにも見える彼女だが、顔のつくりはすこぶ るいい。長いまつげとすっと通った鼻筋、今は細められた目もぱっちり開けば美しい に違いない。 「い――しょに、かえ――ら――ない?」 ほとんどささやくような声でわかりづらいが、要するに、あなたと一緒に下校した い、といっているらしい。 ちょっと変わり種とはいえこれだけの美少女にそう誘われれば、男なら誰でも嬉し いものだ。しかし博の場合、単純に喜ぶには複雑な事情がありすぎた。 「ごめん、先約があるんだ」 申し訳ないと思いつつ断る博に対して、瞳子は一言、「そう」といっただけ。その ままいつものように目をつぶってしまう。果たして彼の言葉に残念だと感じたのか、 そうでもないのか、それすらもよくわからない。 居心地が悪くなった博は鞄をつかんで教室の外に出た。待ち人はそろそろ来るはず だから、座って待つ必要もない。教室の前の廊下に突っ立っていると、数分でその人 物は現れた。 「ごっめん、遅れちゃった! 待った?」 跳ねるような声とともに現れたのは、栗色の頭髪から丸っこい獣耳を生やした少女 だった。声は大きいが、体は小さい。並んで立つと、頭が博の胸辺りまでしかない。 ただ、はしっこい仕草や童顔気味の可愛らしい顔と合わせてみると、身長の低さはむ しろ彼女の魅力の一つともいえた。男女問わず好かれそうな、思わず抱きしめてふわ ふわの髪の毛を愛でたくなるような、そんな少女だ。 彼女の名は森山宮子という。彼女もまた人ではなく、もとはネズミなのだ。といっ てもドブネズミの類ではなく、森で木の実を齧って暮らしていたいわゆる森ネズミと いわれるような種類である。 そして、スカートからのぞくしっぽが動作に合わせてゆらゆら揺れる様も愛らしい 彼女は、博と同じく学院高等部二年生であり、同時に博の現彼女でもある。 二人は放課後はいつもこうして待ち合わせ、一緒に帰ることにしているのだった。 片方が人外であることを除けば、高校生カップルとしてはありがちな行動である。 「いや、こっちもまだ出てきたばっかり」 博が軽くフォローしてやると、宮子はふにゃと相好を崩した。 「ほんと? 良かった。こっちは先生の話がめちゃ長くってさ、途中からもう凄いあ せっちゃったよ」 そういって、その場で足をじたばたさせていかに自分が焦っていたかを表現する。 ステップに合わせて、髪と同じ色の毛の生えた細長いしっぽが左右に振れた。 「はは、そりゃ不幸だったね」 その様子に思わず博の顔にも笑顔が浮かんだ。宮子の魅力といえば、なんといって もこの動作がいちいち可愛いというところだろう。人間の姿はしていても、元気な小 動物そのままの動きが実に目に楽しい。 「それじゃそろそろいこうか。今日は、途中でどっか寄る?」 「ううん。あたしは、博と一緒に帰れれば大満足だよ」 そういって宮子は博の腕をきゅっと両手でつかんだ。いうことも実に健気である。 そのまま腕を組んで二人は歩き出した。肩を寄せ合って――傍目には宮子がぶら下 がっているように見えるが――できる限りゆっくり歩く二人の姿は実に微笑ましいも のだ。廊下ですれ違う生徒達も、ニヤニヤした眼でその様子を見ている。 だが、その中に一つだけその眼に鋭い敵意を宿している視線があったことに、二人 は気づくことができなかった。 博と宮子は学生寮への帰り道をゆっくりと歩いていた。特に急ぐ理由もないし、で きればなるべく長い間一緒に過ごしたいという思いもあった。二人とも寮住みなので 会おうと思えばいつでも会えそうなものだが、女子寮と男子寮の間には、ベルリンの 壁よりも高く厚い壁が存在するのだった。他の寮生に見とがめられず一つ部屋に入る のは不可能に近く、ことがばれればいかなる恐ろしい結末を招くかというのは想像し たくもない。そういうわけで、この二人の間では下校時間は貴重なものなのである。 今もなるべく人が通りそうにない道を、わざと遠回りに歩いている。歩きながら今 日あったことだとか、試験の成績がどうのという取り留めもない話をし、時々宮子が ボケて博がそれにツッコミを入れたりする。 「そういえば、写真部の方はどう?」 博は宮子の首からさげているカメラを見ながらいった。最近になって、彼女は突然 写真部に入部したのだ。それまで全くそういうものに興味があるようには見えなかっ たので、入部したと聞いた時には少し驚いた。 「ん~、特になんてこともないかな? 合宿もないし、活動停滞気味かも」 「ふうん。でも、その割にはずいぶん大きいカメラ持ってるね」 たしかに、宮子の持っているカメラはずいぶんと大きかった。旧式のアナログ一眼 レフだが、いかにも重厚なつくりのうえ、大きなフラッシュと望遠レンズまでついて いる。女の子が持つには似つかわしくない本格仕様のそれは、おそらく写真部の備品 を借りたものなのだろう。 「あ、これはちょっと動物とか野鳥とか、そういうの撮ってみよっかなーと」 「お前、自分がもともとその野生生物だってこと忘れてない?」 博のツッコミにえへへ、と頭をかいて誤魔化す宮子。ただ、その態度に博はどこと なく違和感を覚えた。 「まあ、何かいいの撮れたら今度見してよ」 「うん、そのうちね……」 それきり二人とも口を開かない。なんとなく話しづらい雰囲気になり、会話の糸口 が見つからない。 「そ、そういえばさ」 「ん、なに?」 ようやく博は口を開く。 「あのさ、明日って確か写真部の活動がある日だろ」 「うん、そうだよ」 「じゃあさ、あの、明日の帰りは俺お前と別行動でいいか?」 「……いいけど、どうして?」 明らかに不審の眼差しを向けてくる宮子を前に、博はたじろいだ。嘘をつくべきだ ろうか? だが、彼女には人にはまねできない勘のよさと気配に対する鋭敏な感覚が ある。おそらく、嘘をついてもすぐばれるだろう。その経験から容易に想像がついた。 「いや、今日も闇森さんから一緒に帰らないっていわれたんだけど、断っちゃったか らさ、明日なら大丈夫かなと……」 しかし、それをいった瞬間からもう博は後悔していた。闇森の名前を聞いた途端、 宮子の周りの空気が厳しくなったのが感じられた。 「だめ」 にべもなく拒絶。 「そんなの、駄目だよ。だって、博はあたしの恋人でしょ? それなのに、他の女の 子と一緒に帰るなんて絶対ダメだよ」 「そうはいうけどさ」 博はなんとか弁解しようとする。 「お前だって、闇森さんと俺との事情は知ってるだろ? そりゃ、俺だってそういう のが良くないってのはわかるけど、だからって無視するのは闇森さんがかわいそうじ ゃないか。別にやましいこともないし、普段はお前と一緒なんだから、お前が部活の 時くらい、いいんじゃないか?」 「それでもダメ!」 すでに宮子の口調は必死になものになっていた。それは博の不義理に対する怒りが 原因なのだろうか? いや、彼女の態度からは怒気は感じられない。むしろ不安。い や、恐怖? 「博が優しいのはあたしもよく知ってるし、いいことだと思うよ。だけど、だからっ て誰にでも優しくすればいいってわけじゃないよ。それに」 「それに?」 宮子はそこで一度言い淀んだように言葉を切った。 「それに、あたし、あの娘とはつき合って欲しくない」 それは、思わずもれた彼女の本音だったのかもしれない。 「要するに、お前は俺が他の女とつき合うのが嫌なんじゃなくて、相手が闇森だから 嫌なのか?」 「他の娘でも良くないけど、あの娘は絶対だめ」 何よりもその口調がはっきりと伝えていた。宮子は、闇森を嫌っている。 「……お前って、いつもはそんなこといわないのに、闇森のことになると厳しいよな。 どうしてなんだよ。なんだかお前らしくないぞ」 「博は、本当のこと知らないだけなんだよ」 「えっ?」 「あの娘は、博が優しくしたり、かばったりしていい娘じゃないもん」 「――っ!」 博は絶句した。それは、宮子という少女の本来の性格からは考えられない、あまり にも壮絶な言葉だった。何が彼女にそこまでいわせるのか、博には理解できなかった。 結局、そのまま再び言葉を交わすことなく二人は学生寮のロビーで別れ、それぞれ の自室へと帰った。 一年間慣れ親しんだ自分の部屋に帰ってきた博は、そのままばったりとベッドに倒 れ込んだ。宮子の言葉が衝撃的すぎて、頭が痺れそうになる。精神の不安定が身体に まで影響したのか、今すぐ眠り込みたくなるほどの疲れを感じた。 目を閉じてみるが、頭の中ではさっき聞いた宮子の声がリフレインし続けていた。 『あたし、あの娘とはつき合って欲しくない』 『他の娘でも良くないけど、あの娘は絶対だめ』 『博は、本当のこと知らないだけなんだよ』 『あの娘は、博が優しくしたり、かばったりしていい娘じゃないもん』 理解できなかった。なぜ、宮子はあそこまで闇森のことを拒絶するのか。宮子のい う、「本当のこと」とはなんなのか。思い当たることがないわけじゃない。でも、そ れは……。 博は、宮子と闇森の二人に初めて出会った、高等部一年のころを思い出していた。 博は高等部から学院に入った中途入学組だ。学院には付属幼稚園から大学院まであ り、幼稚園からずっと学院という生徒もいれば、博のように一般の学校に通っていた 人間が中等部や高等部から学院に来る場合もある。 博があの二人に出会ったのは、高等部に入学して初めて学院に登校した日のこと。 一年生の教室に入ったら、自分の席の隣が宮子で、後ろが闇森だったのだ。 今でも、あの時の驚きは忘れられない。何しろ、自分の隣と後ろの席に、ネズミと フクロウがいたのだ。ネズミの方はイスに座れないので机の上に乗っているし、フク ロウの方はイスの背もたれを止まり木のようにして眠っていた。そのころ、二人はま だ人化していなかった。 学院に来たのは初めてではなかったし、そういう学校だと聞いてはいた。しかし、 人外の生徒を実際に見るのはこれが初めてだった。まさか、本当に動物と人間が一緒 に学び生活しているとは……。聞きしに勝る珍妙な光景だった。 しかしそんな博の困惑とは全く関係なく学院の日常は始まってしまった。始まって しまえば、あとは慣れるしかないのが現実だし、慣れてしまうのが人間だった。 授業自体は、かなり高度な内容とはいえごく普通の授業だったし、宮子と闇森―― 当時は名前はなく、それどころか人語も話さなかったのだが――もちゃんと授業を受 けていた。宮子は机の上に広げたノートの上で、ちょこまかと動きながら小さい体に は大きすぎる鉛筆を抱いて、忙しそうにノートをとっていた。闇森は闇森で、器用に 足のかぎヅメとくちばしで文房具を扱い、ときどき羽で消しゴムのかすを払い落した りしていた。もっとも、闇森の方は夜行性だからか授業中居眠りしていることも多く、 授業についていけるか不安になったりもしたのだが。 そのころから闇森と宮子の仲は悪かった。というより、動物としての本能からいっ て、仲良くするのは無理だった。毎日のように闇森が宮子に襲いかかって捕食しよう とし、その度に博が宮子を助けてやっていた。そうでもしないと、おそらく一日と持 たずに宮子は食べられてしまっていただろう。まさか見捨てるわけにもいかず、かと いって闇森の狩猟本能を抑えることもできず、博としては実に頭の痛い問題だった。 とりあえず闇森をおさえつけて二匹を引き離した後は、これ以上襲いかかったりしな いように、自分の弁当の一部を闇森にわけてやったり、宮子がけがをしたら薬を塗っ てやったりした。そうこうしているうち、博の努力が通じたのか、闇森は宮子を襲わ なくなり、博の手から餌をもらう方を好むようになった。宮子も博に馴れ、手乗りネ ズミとして可愛がってやったりしていた。 ところが、そうした奇妙ながら穏やかな日々は、突然終わりを迎えた。忘れもしな い、二年生に上がった始業式の日だ。短い春休みが終わって学校に登校してきたとき、 高等部の敷地に入ったところで見覚えのない女子が突然話しかけてきた。 「みてみて、博。あたし、とうとう人化したよ!」 栗色髪のその少女は、自慢げに胸を張っていた。 「え、えと、どちら様?」 突然見知らぬ女性から話しかけられて博が困惑していると、 「あたしだよあたし。博の隣にいたネズミ!」 「ええぇっ!」 驚くのは日常茶飯事とはいえ、これは過去最大級の驚愕だった。そう、たしかに噂 には聞いていた。人外の生徒も、そのうち人間の姿になり、言葉を話すようになると。 しかし、それもどこか他人事のように思っていたし、まさかついこの間までペット感 覚で接していた相手が、突然人間の美少女の姿になっているとは予想もしていなかっ た。見れば髪の間から見覚えのあるネズミの耳がのぞいているし、しっぽもぷらぷら 嬉しそうに揺れている。どうやら、本当にあのネズミに間違いなさそうだった。 「あはは、驚いた?」 「う、うん、すごく……」 「だよね。あたしも、初めてこの姿になったときは驚いたよ。休みの間中、人化の特 別講習受けてたんだけど、まさか本当になれると思わなかったし」 「講習?」 「うん、講習っていうより、修行かな? 学院の先生や生徒会の人と一緒にお山に入 って、みんなで特訓」 学院生がお山といったら、それは逆礼山のことを指す。そこで特訓、というが、い ったいどのような特訓を積めば動物が人間になったりするのか。もとから人間の博に は全く想像もつかない世界だ。 「ところで、どうこの姿。似合う?」 少女は博の前でくるりと一回転して見せた。真新しい学院の制服がひらりと舞った。 桜舞い散る春の校庭で、その姿は博の胸を高鳴らせるに十分なものだった。 「う、うん、似合うよ。とっても似合う」 「あは、やったあ!」 小さくガッツポーズを決める。その姿も少女らしく爽やかな喜びの表現に感じられ た。 「博に褒めてもらえると、すっごく嬉しいよ」 「え、そう?」 「うん、とっても。あ、そうだ。今日の昼休み、ちょっと話したいことがあるんだけ ど、いいかな?」 「別にいいけど」 「じゃあ、昼休みに屋上テラスまで来てくれない? お弁当も持って」 「あ、ああ、わかった」 「ありがと。それじゃ、また後でね!」 少女は約束を取り付けると、軽い足音を響かせながら校舎へと向かい、その途中で ふと立ち止まって振り返り、 「あ、忘れてた。あたし、自分の名前つけたんだ。今度からあたしのことは宮子って 呼んで」 「宮子ちゃん?」 「そう、森山宮子。それがあたしの新しい名前。よろしくね、須藤博くん!」 そのまま、宮子は校舎の中に消えていった。驚きが冷めやらないまま突っ立ってい た博が、始業時間が迫っていることを思い出すのは、その五分後のことだった。 教室に入った博に、もう一つ驚いたことがあった。クラス替えとともに決まった博 の新しいクラス2-7の教室、その博の後ろの席に翼の生えた女子生徒が座っていたのだ。 眠ったように目を閉じたまま、静かに席に座る少女の姿は、一見人形のようにも見え た。しかし、その茶色と白の混ざった翼の模様には見覚えがあった。 ひょっとして、と思いながら博が近づくと、その少女はうっすらと目を開けた。 「お――は――よ――」 「お、おはよう。えと、ひょっとして、一年の時も後ろの席だった?」 博の問いに、少女はゆっくりと頷いた。 「や――み――もり――ひ―とみ」 それが少女の自己紹介だと理解するのに、少し時間がかかった。 「ああ、闇森さんね。こういうのも変だけど、これからよろしく」 「――お――どろ――かない――の?」 「森山さん、ていうか、もとは隣にいたあのネズミさんだけど、あの娘にはもう会っ たから」 「――そう」 それからしばらく黙った後、 「きょ――う――の放課――ご、――あ――いて――る?」 「え? ええと、特に用事はないけど……」 「じゃ――あ、す――こし――時間――く――れる?」 「あ、ああいいけど?」 彼女もか、と博は思った。さっきの宮子もだけど、一体俺に何の用があるっていう んだろうか? 疑問に思いはしたが、考えても仕方ないと開き直った。どうせ、後で二人とも会う のだから、その時になれば用件もわかるだろう。それより、今は他にいろいろとしな ければならないことがある。クラス替えで新しくなった教室の顔ぶれや、人化した人 外の生徒たちの顔と名前を覚えることも必要だし――闇森は同じクラスだが、宮子は 違うクラスになったようだった――、クラスに溶け込めるよう積極的に会話に参加す るのはもっと重要だった。 もしこの時もっとよく考えていれば、と博は後々後悔することになるのだが、この 時にはそんなことは知る由もなかった。 昼休み、弁当を持って約束通り屋上に行くと、宮子はすでにそこで待っていた。 「あ、よかった。来てくれたんだ」 「そりゃ来るさ、約束したんだしね。でも、話ってなに?」 「ん、それはとりあえず、お弁当食べてからにしない?」 宮子はそういって屋上に据え付けてあるベンチの一つに座った。博はその隣に、少 し間を開けて座った。二人は並んで食べ始めたものの、何を話してよいかもわからず、 また宮子の方は不慣れな箸を使うのに手いっぱいだったこともあって、食べている間 中ずっと無言だった。 博にだいぶ遅れて宮子が食べ終わった後、彼女の方から話を切り出した。 「えと、それで来てもらった用件なんだけど」 「あ、ああ、なに?」 「博くんは、あたしのことどう思う?」 どう思う、などと訊かれても正直困る。何しろ、ついこの間まではペット感覚で接 していた相手が、今や人語を話し美少女の外見でこちらに問いかけているのだ。まさ か、「ペットだと思ってる」などというわけにもいかない。 「か、かわいい娘だなと思うよ」 とりあえず無難な答えを返す。まあ、ネズミだったころから可愛いと思っていたの で、どちらにしても嘘ではない。 「あ、ありがと。じゃあ、」 宮子は顔を真っ赤にして、 「じゃあ、私を博くんの彼女にしてほしいっていったら、どう?」 きし、と音を立てて博の思考が凍りついた。 「――――――は?」 「だ、だから、あたしは博くんのことが好きだから! それで、つきあってくれたら 嬉しいなとぉ……うう、恥ずかしよぉ」 「ご、ごめん。え? 好きって? それって、宮子ちゃんが俺を?」 「そ、それ以外にないじゃん……」 「あ、そうだよな。うん、ごめん変なこといった」 「……もしかして、あたしみたいな元がネズミの女の子じゃ、博くんの彼女になれな い?」 「いや、そういうわけじゃなくて、なんていうか意外だったからさ」 しどろもどろになりつつ答える博を、宮子はじっと見つめていた。大きな目を見ひ らいて、真剣な面持ちでこちらを見つめている。その手は胸の前でぎゅっと握られ、 緊張のせいか小さく震えていた。それを見て、ああ彼女も平静じゃないんだなと思う と、ようやく困惑から立ち直った。なんとなくだが、女の子がこうして震えている時 に、男がおたおたするわけにいかないなあと思ったのだ。 「そうだね、うん。いいよ、おつきあいしよう」 気がつくと博はあっさり承諾していた。 「えっ? ほ、ほんとう!?」 「もちろん。これからよろしくね」 そういった瞬間、宮子が博の胸にぎゅっと抱きついてきた。 「わわっ! どうしたの?」 「嬉しい、博くん。こんなの、夢みたいで、幸せすぎだよぉ……」 自分の胸板に顔を押し付け、細い腕でしっかりとしがみつく宮子の体温を感じたと き、博は自分の決断が正解だったと心から思った。つい彼女のいじましい姿によく考 えず受け入れてしまったが、この素晴らしすぎる状況を鑑みれば、まあ結果オーライ だろう。 感極まった様子の宮子がゆっくりと顔を上げた。 「それじゃあ、今からあたしと博くんは恋人同士だよ。絶対だからね!」 「はは。わかった、絶対ね」 「えへへ~、やったあ。じゃあ、せっかくだからあたしのことは宮子ちゃんじゃなく て宮子ってそのまま呼んで」 「うんわかった。じゃあ、俺のことも博って呼び捨てでいいよ」 「ありがと、博!」 「どういたしまして、宮子」 こうして、博と宮子はつき合うことになったのだが、これで終わっていれば全く問 題はなかっただろう。しかし、実際にはことはそう単純に終わらなかった。 「あ――なた――が、好き」 それは、放課後の教室で闇森の口から出た言葉だった。 朝約束した通り、放課後に話があるということで空き教室に呼び出された博は、闇 森から本日二度目の告白を受けていた。 目まいがしてきた。昨日まではごく普通の――といえなくもない――潤いのない生 活を送っていたというのに、なぜ急に二人の女の子からほぼ同時に告白を受けなけれ ばならないのか。 「わ――たしは、あな――たが――好き」 闇森にしてははっきりした、それでもまだよわよわしい声で、彼女はくり返した。 彼女の人形のように美しい顔が、まっすぐに博の方を向いていた。背筋を伸ばし、綺 麗な立ち姿を微動だにせず。いつも眠そうで開いているのかどうかわからなかった目 も、今はやや開いてこちらを見据えていた。その姿からは、彼女の痛いほどの決意が 見て取れた。 「ええっと……」 博は返答に窮した。とても冗談やごまかしで済ませられるような状況ではなかった。 かといって、真実を告げればそれで良いとも思えなかった。 もし、宮子のことがなければ博はすぐにでも彼女の告白を受け入れただろう。多少 変わったところがあるとはいえ、また、元が人外とはいえ、彼女の容姿はそれだけで 全ての問題を補って余りある長所だ。 しかし、博はすでに宮子の告白を受け、承諾してしまった後の立場だ。しかも、そ れはほんの数時間前のことである。そんなタッチの差で闇森の言葉を拒否するのは、 あまりにも彼女が気の毒に思えた。 かといって、闇森を受け入れるわけにもいかない。いや、二股かけるという手もな いことはないが、これまで彼女などできた経験のない博には、そんな度胸があるわけ もなかった。 「……ごめん、もう付き合ってる相手がいるんだ」 結局、博にいえたのはその言葉だけだった。いった瞬間、胸がずきっと痛んだ。こ んなことをいわなければいけない運命が呪わしく、こんなことしかいえない自分のふ がいなさが悔しかった。せめて、彼女を慰める言葉の一つもいってあげられれば良か ったのに、なにも思いつかなかった。 頭を下げた博に対して、闇森の方は一言、「そう」と返しただけだった。博が顔を 上げてみても、ただこちらを見つめるのみ。表情も変わったようには見えない。しか し、彼女の翼は、まるで雨にぬれたかのように垂れ下がっていた。やはり、彼女も内 心では悲しかったり悔しかったりするのだろうか? そんなことを考えていると、彼女が再び口を開いた。 「見て――る――だけ」 「え?」 「あなた――を、見て――る――だけ――な――ら、許し――て――くれる?」 その言葉は、どんな罵声よりも深く博の心に突き刺さった。 「ああ、いいよ……」 力なく博はいった。もう、まともに彼女の顔を見ていられなかった。 そして、闇森はまた「そう」と一言いうと、教室の出口へと歩き出した。 「それ――じゃ、また――あし――た」 「うん、また明日」 夕暮れ時の廊下の向こうへ歩き去る彼女の後姿は、耐えがたいほどに美しかった。 博は手近なイスを一脚引っ張り出すと、その上に力なくへたりこんだ。 記憶を反芻していた博がふと我に返ると、すでに窓の外の日は落ちていた。どうや ら、あの時のことを夢見ながら半分眠っていたらしい。目覚めは良くなかった。ベッ ドに横になっていたのに、疲れが取れたような気は全くしなかった。 のっそりと起き上がってカーテンを閉める。 結局、あの時以来、いまだに自分の中で決着がつけられていないのだと思う。あの 日から数か月がたち、その間ずっと宮子と一緒の時を過ごしてきたというのに、どう しても闇森のあの時の表情が忘れられないのだ。 きっと、宮子が闇森のことをあそこまで警戒しているのも、博の中にまだ心残りが あることを鋭敏に見抜いているからだろう。もちろん、ネズミとフクロウだった時に 何度も襲われた経験もあるのだろうが、宮子は過去のことにそこまで執念深いやつで はないと思う。だとすれば、今日のケンカも結局は博が悪いのだ。だが、いったいど うすればいいのか。闇森を突き放す? そんなことをすれば、博自身が立ち直れなく なりそうだ。だが、やはり…… その時、博の携帯がメールの着信を知らせてきた。開けてみると、闇森からのメー ルだった。 『今晩は。 今日は良い夜ですね。 ところで明日の放課後ですが、予定は空いていますか? いくつか話したいこともあるので、できれば会いたいのですが。』 しゃべり方はおかしい闇森だが、メールの文面は意外なほど普通だ。実のところ、 博は宮子には隠したまま、闇森とメールでのやりとりをしている。夜になると闇森の 方からメールが来て、それに博が返事を書くというだけなのだが、ほぼ毎晩それが続 いている。 いつものメールならとりとめのないような内容なのだが、今回は若干様子が違う。 彼女からメールで具体的に誘いをもらうのは、これが初めてだ。 博は思い頭で思考を巡らせる。どうするべきだろう。やはり、これを機会に闇森と の関係に一つ区切りをつけておくべきだろうか。いや、しかしやはり彼女が自分のこ とを想ってくれている以上、その気持を簡単に否定するのも気が引ける。 ひとしきり悩んだ後、明日の予定は空いているから大丈夫、と返事をした。とりあ えず、話を聞いてからでも結論を出すのは遅くないだろうと思う。もし彼女のことを 突き放さなければならないとしても、メールよりじかに会って面と向かっていった方 がいいはずだ。そう自分を納得させる。 闇森からの返信は、『二階空き教室で会いましょう』というものだった。時間はで きれば遅い方がいいというので、午後七時に待ち合わせということにした。やけに遅 い時間だなと思わないでもなかったが、どうせ宮子の部活が終わるのを待つならその くらいまで学校にいなければならないので、時間についても了解と伝えておく。 メールでのやり取りが終わってほっと一息ついていると、急に腹の虫が鳴き出した。 そういえば、もう夕食の時間を過ぎている。博は急いで立ち上がって、慌ただしく夕 食の準備を始めた。 この時、キッチンに立った博とは壁を挟んだ外側のベランダに、音もなくまるで幻 のように降り立った影があった。影はベランダの手すりに留まると、そのまま動かな くなる。その様子は、その影が何かしら超能力のようなものを使って、外から博の部 屋の中を探っているように見えた。もし博が自室のベランダにたたずむその影を見た ならば、その余りの異常さに恐怖の叫びをあげたに違いない。しかし、実際にそれを 見ていたのは、博ではなかったのだった。
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2006 雨月物語・白峯 日は没しほどに、山深き夜のさま常ならね 2006 おらが春 明專寺のあこ法師たか丸とて、ことし十一に成りけるが 2003 徒然草122 人の才能は、文明かにして
https://w.atwiki.jp/eigakunain/pages/19.html
◆所属者(敬称略) 投手 ヤフー、一条(3年)、246、たまる、ken 捕手 牛丸 内野手 ふみ、マジヤカ、水田淳、U-10、金、大 外野手 ゆうや、光速、パープオ ◆主な実績 ◆マネージャー 女性キャラ