約 46,495 件
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/3769.html
県岐阜商VS山梨学院大付 Result 試合開始14 49 試合終了16 39 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 山梨学院大付 0 0 2 0 0 0 0 4 0 6 7 5 県岐阜商 7 1 1 0 4 1 0 0 × 14 18 3 勝利投手:山田 智弘(県岐阜商) 敗戦投手:山田 祐也(山梨学院大付) 本塁打:山田 智弘(県岐阜商)【大会第11号】 井貝 星良(県岐阜商)【大会第12号】 山梨学院大付スコア 守備 選手名(○…背番号) 打 安 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2B 青山 祐己④ 4 1 投ゴ 四球 投ゴ 二邪飛 遊ゴ安 PR 渡辺 晶也⑯ 0 0 SS 鈴木 悠介⑥ 4 0 三ゴ 二失 見逃 死球 二併 1B 山田 凌③ 5 2 空振 中ゴ安 三ゴ 右直安 中飛 3B 羽田 翔 4 1 空振 左ゴ安 遊ゴ 一邪飛 LF 小林 夏樹⑦ 4 1 一邪飛 三ゴ 空振 右飛3 CF 松浦 航平⑧ 4 0 三ゴ 投失 遊ゴ 三失 RF 細谷 竜児⑨ 4 1 遊ゴ 中飛 三ゴ 左飛2 C 杉田 康太郎② 1 1 遊ゴ安 死球 PH 岩島 範和⑬ 1 0 空振 C 相馬 彰吾⑫ 0 0 死球 P 山田 祐也① 1 0 空振 PH 角田 皓太⑮ 1 0 空振 P 中根 龍也⑪ 2 0 空振 空振 投順 選手 投球回 対戦打者 被安打 奪三振 四死球 自責点 1 山田 祐也 3 23 9 3 4 8 2 中根 龍也 5 24 9 5 0 3 県岐阜商スコア 守備 選手名(○…背番号) 打 安 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 CF 松田 智宏⑧ 3 2 四球 死球 投犠野 投ゴ安 一ゴ 左飛2 2B 藤田 知晃④ 5 3 中直安 投ゴ 四球 左ゴ安 中直安 空振 1B 泉田 純弥③ 4 0 一ゴ 空振 空振 捕邪飛 PH 横山 貴大⑬ 1 0 遊飛 1B 出口 裕大⑭ 0 0 3B 井貝 星良⑤ 4 2 死球 右飛2 遊ゴ 右飛本 投ゴ LF 江崎 秋馬⑦ 5 1 右直2 投ゴ 空振 遊失 空振 LF 古川 隼也⑰ 0 0 RF 児玉 健一郎⑨ 5 3 三ゴ安 左飛安 空振 三ゴ安 見逃 P 山田 智弘① 3 2 左飛本 右飛2 右飛 中犠飛 PH C 大橋 敏行⑫ 1 0 三ゴ SS 福田 晃規⑯ 2 1 中飛2 中飛 PH SS 酒井田 照人⑥ 3 3 左直安 中飛安 中飛2 C 平林 一浩② 4 1 右ゴ安 右失 空振 遊失 P 桜田 陽介⑩ 0 0 P 松田 侑樹⑪ 1 0 投ゴ 投順 選手 投球回 対戦打者 被安打 奪三振 四死球 自責点 1 山田 智弘 7 27 3 8 2 0 2 桜田 陽介 0(2/3) 8 3 0 2 2 3 松田 侑樹 1(1/3) 4 1 1 0 0
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/119.html
学院! メイジとメイド その② 四系統のどれにも目覚めていない落ちこぼれ。 ドット、ライン、トライアングル、スクウェアというランクのうち、 一番下のドットにすら及ばない、魔法は使えるけど必ず失敗するメイジ。 成功率ゼロ。だからゼロのルイズ。 そして――メイジの実力は召喚される使い魔にも反映されるらしい。 それを聞いた承太郎は約五十日の旅で得た『自信』ってやつがぶっ壊れそうだった。 「ちょっと! 私の使い魔と何してんのよ!」 授業終了後、承太郎がキュルケからルイズの話を聞いていると、 ルイズ本人が不機嫌ですと顔に書いてやってきた。 「別にー、あんたの二つ名を説明して上げてただけよ」 「よ、余計な事しないで! こいつは私の使い魔なの! こいつに物事を教えるのは私だし、面倒を見るのも私なんだから!」 「プッ、アッハッハッ。その使い魔に面倒見てもらおうとしたのは、 いったいどこのどちら様かしら? ゼロのルイズ」 「ど、どういう意味よ?」 「この平民に、下着の洗濯を頼んだんですってね」 「それが何よ。下僕がいるんだから身の回りの世話を任せるのは当然でしょ?」 「でも、若い女が、若い男に、下着まで世話をさせるだなんて……はしたないわ」 「ははは、はしたないー!? それをあんたが言うの!?」 「いくら私でも、好きでもない男相手に下着を見せても触らせないわ」 見せるのはいいのか、と承太郎は呆れた。 この世界の貴族というのはとことん慎みというものとは無縁らしい。 「これはもう貴族とか平民とか関係なく、レディとしての常識よ常識」 「あああ、あんた! キュルケと朝何か話してたと思ってたら……!」 ルイズの矛先が承太郎に向けられる。 「……言ったはずだぜ。寮や学院の事を質問していたと」 「それが、何で私の命令をキュルケに報告してんのよ!」 「…………」 承太郎が黙っていると、キュルケが口出しをしてきた。 「こいつが『洗濯は自分でするのか?』なんて私に訊いてきたから、 ちょっと事情を訊ねてみただけよ。 まさかあんたが使い魔に下着を見せびらかしてるなんてねぇ」 「ちちち、違うわよ! それに、こいつ使い魔だもの! 平民だとか男だとか以前に、使い魔なの! だからいいの!」 「平民にも使い魔にも性別くらいあってよ? ルイズったら殿方にモテないからって感覚狂ってるんじゃない?」 「あんたみたいな節操なしと一緒にしないで!」 「負け犬の遠吠えがうるさいわね。 食事に遅れるから私はそろそろ行くわよ」 キュルケはルイズいじめに飽きたのか、それとも単純にお腹が空いたのか、 喧嘩を打ち切ってルイズの横を颯爽と通り過ぎ、くるりと振り向き承太郎を見る。 「ルイズの使い魔が嫌になったら、私のところにいらっしゃい。 あんた顔がいいから、特別に私の召使にして上げてもよくってよ」 「……悪いが遠慮しとくぜ」 「あ、そう。じゃあね」 所詮平民とキュルケも思っているらしく、 承太郎に断られてもたいして気に留めず教室を立ち去った。 そして残されたルイズは、承太郎の頬にビンタしようとして、 身長が届かずジャンプして飛び掛り、承太郎がヒョイと避けて、ズデン。 前のめりに地面に突っ伏した。 「……大丈夫か?」 「何で避けるのよ!?」 ルイズは理不尽に怒鳴った。 結局ルイズは器用に避ける承太郎を殴るのをあきらめ、教室を出た。 食堂への道中、ルイズは承太郎の表情の微妙な違和感に気づく。 「なに不機嫌そうな顔してんのよ」 キュルケにからかわれて不機嫌全開のルイズに鏡を見せてやりたいと思いつつ、 承太郎は自分が不機嫌なのを否定せずに冷たい口調で言った。 「てめー……メイジだの貴族だのと威張ってたくせに魔法を使えねーのか」 「ちち、違うわよ! 魔法は使えるけど……し、失敗するだけだもん!」 「それは使えねーのと同じだぜ。 貴族ってのは魔法が使えなくても口先だけで威張れるもんなのか?」 「うっ……」 「威張るだけの能無し野郎は俺の故郷にもいたが、はっきり言って気に食わねぇ。 てめーが女じゃなかったら気合入れてやってるところだぜ」 「ののの、能無しですって?」 「貴族だメイジだというだけで平民を見下すような奴は……俺が貴族として認めねぇ」 承太郎の言っている事は、ルイズにとって痛いほど解る事だった。 自分はメイジなのに、貴族なのに、魔法が使えない。 だから学校のみんなから認められない。 だから家族から認められない。 だからゼロと呼ばれる。 それでも精いっぱい貴族として恥じない生き方をしてきた。 貴族の誇りを守ろうと、一生懸命。 けれど、その努力はやはり……誰からも認められない。 それはとても悲しくて、さみしくて、苦しくて、悔しかった。 平民に、それも己の使い魔から自分の一番のコンプレックスを突かれ、 ルイズは泣きそうになり……でも貴族としての意地が、それをこらえさせて……。 「ジョータロー! あんた、ご飯抜き!」 こんな事しか言い返せない自分が、とても情けなかった。 ルイズが承太郎に叫んだ場所は、ちょうど食堂の前だった。 ルイズは逃げるように食堂に飛び込んでいく。 そして承太郎は……食堂に入らなくては昼食を盗めないという事で溜め息をついた。 「あの……どうかなさいました?」 そんな承太郎に声がかけられる。振り向くとメイドの格好をした素朴な少女の姿。 彼女の黒髪を見て、そういえば黒髪の人間はこっちの世界じゃあまり見かけないなと思った。 「いや……何でもねえ」 「あなた、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう平民の……」 平民という言い草に承太郎は『またか』と軽く落胆した。 「……おめーも魔法使いなのか?」 「いえ、私は違います。あなたと同じ平民です。 貴族の方々をお世話するために、ここでご奉仕させていただいてるんです」 「……そうか」 「私はシエスタっていいます。あなたは?」 「承太郎だ」 「変わったお名前ですね……。それで、ジョータローさん。 こんな所でどうしたんです? 本当に何もお困りでないんですか?」 「……実を言うと威張りちらした貴族様に飯を抜かれちまってな」 「まあ! それはおつらいでしょう、こちらにいらしてください」 承太郎はこっちに来て初めて出会った貴族以外の人間、 平民のシエスタの対応を見て、ようやくまともな人間が見つかったと思った。 戻る 目次 続く
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/3738.html
HYT/011 TD 二人きりの時間 ヒナギク/白皇学院生徒会 女性 パートナー 桂 ヒナギク/白皇学院生徒会 女性 レベル 4 攻撃力 4000 防御力 6000 【魔法って本当にあるんだ…】《生徒会》《リーダー》 【自】〔リング〕このカードのアタックで、相手のカードがリングからリタイヤ置場に置かれた時、 あなたのリタイヤ置場に、《生徒会》か名前に“ハヤテ”を含むカードがいるなら、相手のターンの終わりまで、このカードを+500/+500。 作品 『ハヤテのごとく!』 備考 2013年5月29日 今日のカードで公開 このカードをパートナーにしているカード 取得中です。 関連項目 取得中です。
https://w.atwiki.jp/kisekiseries/pages/244.html
サンディ Sandy 性別 女 年齢 17 国籍 エレボニア帝国 職業 士官学院生 所属 トールズ士官学院・第II分校 出身地 エレボニア帝国・ラマール州辺境の里アルスター 家族構成 父:ランソン母:ジルダ従叔母:アリエル・レンハイム 初登場 閃の軌跡III 序章 登場作品 【閃】・III・IV 人物紹介 トールズ士官学院・第II分校、1年IX組・主計科の女子生徒。特別演習では炊事班に所属し、《デアフリンガー号》では食堂車のカウンターを担当している。部活動は料理研究会に所属している。 実家が宿酒場である事から料理は得意であり、料理研究会の活動では第II分校敷地内の菜園で野菜や果物を作っている。 帝国辺境のアルスター村出身で、1204年の内戦時に村を救ったリィンらVII組に憧れていた。 また、同郷のオリヴァルト皇子のファンでもあり、作中で実家の納屋にあった皇子の母アリエル・レンハイムのレシピの再現に取り組んでいた。 アリエルは彼女の従叔母であるため、オリヴァルト皇子は彼女のはとこにあたる。 第II分校宿舎ではヴァレリー、タチアナとルームメイト。 使用武器は不明。
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/493.html
《ヤンデレなフクロウ娘と元気ハツラツなネズミ娘と主人公との間で起こるドロドロな愛憎劇。の巻き》 共学逆礼山学院。霊峰逆礼山のふもとに広がるそこは、老若男女問わず、それどこ ろか人も獣も妖怪も、はたまた神も仏も精霊も、学ぶ意欲さえあれば受け入れるとい う究極の学びの園である。 そこでは泡沫のように、常に新しい物語が生まれては消えてゆく。 そして、今、また学院に新たな物語が生まれようとしていた―― 「起立、――礼」 委員長がかける号令とともに、生徒たちが一斉に教壇に向かって礼をする。これで 今日の授業はすべて終わり。生徒たちが顔を上げるとともに、高等部2-7の教室に弛緩 した空気が流れた。 生徒たちは、それぞれの予定に従って思い思いに動き始める。寮へ帰ろうとする者、 部活に向かう者、人間には計り知れない奇怪な用事を持つ者、あるいは仲間と連れ立 って遊びに行くものなど様々だ。 そんな生徒たちの中に、須藤博の姿もあった。やや背の高い、優しげな風貌の少年 だが、他には特に際立った点があるわけでもない。ごく普通のどこにでもいそうな人 間の生徒だ。 博はカバンに荷物を詰め込み帰り支度をしていた。いまのところ部活には入ってい ないし、特に他に用事もない。今日はもう寮の自室にでも戻って、ゆっくり過ごそう かと思っているところだ。 ただ、それまでに一つ約束がある。今はその相手を待たなければならない。膨らん だ学生カバンを机に置いて、一息ついた。と、 「ぁ――の、須藤――君?」 後ろから声をかけられた。ひどく気だるくも聞こえる、とぎれとぎれの細い声。 「ん、なに。闇森さん?」 博の後ろの席にいたのは、背中に生える大きな茶色の翼と、ひどく眠そうな顔をし た美少女だ。彼女の名前は、闇森瞳という。その姿からわかるとおり、彼女は人の姿 をしていても、決して真の人ではない。もともとは森に住むフクロウだ。 いつも自らの翼に包まれて寝ているようにも見える彼女だが、顔のつくりはすこぶ るいい。長いまつげとすっと通った鼻筋、今は細められた目もぱっちり開けば美しい に違いない。 「い――しょに、かえ――ら――ない?」 ほとんどささやくような声でわかりづらいが、要するに、あなたと一緒に下校した い、といっているらしい。 ちょっと変わり種とはいえこれだけの美少女にそう誘われれば、男なら誰でも嬉し いものだ。しかし博の場合、単純に喜ぶには複雑な事情がありすぎた。 「ごめん、先約があるんだ」 申し訳ないと思いつつ断る博に対して、瞳子は一言、「そう」といっただけ。その ままいつものように目をつぶってしまう。果たして彼の言葉に残念だと感じたのか、 そうでもないのか、それすらもよくわからない。 居心地が悪くなった博は鞄をつかんで教室の外に出た。待ち人はそろそろ来るはず だから、座って待つ必要もない。教室の前の廊下に突っ立っていると、数分でその人 物は現れた。 「ごっめん、遅れちゃった! 待った?」 跳ねるような声とともに現れたのは、栗色の頭髪から丸っこい獣耳を生やした少女 だった。声は大きいが、体は小さい。並んで立つと、頭が博の胸辺りまでしかない。 ただ、はしっこい仕草や童顔気味の可愛らしい顔と合わせてみると、身長の低さはむ しろ彼女の魅力の一つともいえた。男女問わず好かれそうな、思わず抱きしめてふわ ふわの髪の毛を愛でたくなるような、そんな少女だ。 彼女の名は森山宮子という。彼女もまた人ではなく、もとはネズミなのだ。といっ てもドブネズミの類ではなく、森で木の実を齧って暮らしていたいわゆる森ネズミと いわれるような種類である。 そして、スカートからのぞくしっぽが動作に合わせてゆらゆら揺れる様も愛らしい 彼女は、博と同じく学院高等部二年生であり、同時に博の現彼女でもある。 二人は放課後はいつもこうして待ち合わせ、一緒に帰ることにしているのだった。 片方が人外であることを除けば、高校生カップルとしてはありがちな行動である。 「いや、こっちもまだ出てきたばっかり」 博が軽くフォローしてやると、宮子はふにゃと相好を崩した。 「ほんと? 良かった。こっちは先生の話がめちゃ長くってさ、途中からもう凄いあ せっちゃったよ」 そういって、その場で足をじたばたさせていかに自分が焦っていたかを表現する。 ステップに合わせて、髪と同じ色の毛の生えた細長いしっぽが左右に振れた。 「はは、そりゃ不幸だったね」 その様子に思わず博の顔にも笑顔が浮かんだ。宮子の魅力といえば、なんといって もこの動作がいちいち可愛いというところだろう。人間の姿はしていても、元気な小 動物そのままの動きが実に目に楽しい。 「それじゃそろそろいこうか。今日は、途中でどっか寄る?」 「ううん。あたしは、博と一緒に帰れれば大満足だよ」 そういって宮子は博の腕をきゅっと両手でつかんだ。いうことも実に健気である。 そのまま腕を組んで二人は歩き出した。肩を寄せ合って――傍目には宮子がぶら下 がっているように見えるが――できる限りゆっくり歩く二人の姿は実に微笑ましいも のだ。廊下ですれ違う生徒達も、ニヤニヤした眼でその様子を見ている。 だが、その中に一つだけその眼に鋭い敵意を宿している視線があったことに、二人 は気づくことができなかった。 博と宮子は学生寮への帰り道をゆっくりと歩いていた。特に急ぐ理由もないし、で きればなるべく長い間一緒に過ごしたいという思いもあった。二人とも寮住みなので 会おうと思えばいつでも会えそうなものだが、女子寮と男子寮の間には、ベルリンの 壁よりも高く厚い壁が存在するのだった。他の寮生に見とがめられず一つ部屋に入る のは不可能に近く、ことがばれればいかなる恐ろしい結末を招くかというのは想像し たくもない。そういうわけで、この二人の間では下校時間は貴重なものなのである。 今もなるべく人が通りそうにない道を、わざと遠回りに歩いている。歩きながら今 日あったことだとか、試験の成績がどうのという取り留めもない話をし、時々宮子が ボケて博がそれにツッコミを入れたりする。 「そういえば、写真部の方はどう?」 博は宮子の首からさげているカメラを見ながらいった。最近になって、彼女は突然 写真部に入部したのだ。それまで全くそういうものに興味があるようには見えなかっ たので、入部したと聞いた時には少し驚いた。 「ん~、特になんてこともないかな? 合宿もないし、活動停滞気味かも」 「ふうん。でも、その割にはずいぶん大きいカメラ持ってるね」 たしかに、宮子の持っているカメラはずいぶんと大きかった。旧式のアナログ一眼 レフだが、いかにも重厚なつくりのうえ、大きなフラッシュと望遠レンズまでついて いる。女の子が持つには似つかわしくない本格仕様のそれは、おそらく写真部の備品 を借りたものなのだろう。 「あ、これはちょっと動物とか野鳥とか、そういうの撮ってみよっかなーと」 「お前、自分がもともとその野生生物だってこと忘れてない?」 博のツッコミにえへへ、と頭をかいて誤魔化す宮子。ただ、その態度に博はどこと なく違和感を覚えた。 「まあ、何かいいの撮れたら今度見してよ」 「うん、そのうちね……」 それきり二人とも口を開かない。なんとなく話しづらい雰囲気になり、会話の糸口 が見つからない。 「そ、そういえばさ」 「ん、なに?」 ようやく博は口を開く。 「あのさ、明日って確か写真部の活動がある日だろ」 「うん、そうだよ」 「じゃあさ、あの、明日の帰りは俺お前と別行動でいいか?」 「……いいけど、どうして?」 明らかに不審の眼差しを向けてくる宮子を前に、博はたじろいだ。嘘をつくべきだ ろうか? だが、彼女には人にはまねできない勘のよさと気配に対する鋭敏な感覚が ある。おそらく、嘘をついてもすぐばれるだろう。その経験から容易に想像がついた。 「いや、今日も闇森さんから一緒に帰らないっていわれたんだけど、断っちゃったか らさ、明日なら大丈夫かなと……」 しかし、それをいった瞬間からもう博は後悔していた。闇森の名前を聞いた途端、 宮子の周りの空気が厳しくなったのが感じられた。 「だめ」 にべもなく拒絶。 「そんなの、駄目だよ。だって、博はあたしの恋人でしょ? それなのに、他の女の 子と一緒に帰るなんて絶対ダメだよ」 「そうはいうけどさ」 博はなんとか弁解しようとする。 「お前だって、闇森さんと俺との事情は知ってるだろ? そりゃ、俺だってそういう のが良くないってのはわかるけど、だからって無視するのは闇森さんがかわいそうじ ゃないか。別にやましいこともないし、普段はお前と一緒なんだから、お前が部活の 時くらい、いいんじゃないか?」 「それでもダメ!」 すでに宮子の口調は必死になものになっていた。それは博の不義理に対する怒りが 原因なのだろうか? いや、彼女の態度からは怒気は感じられない。むしろ不安。い や、恐怖? 「博が優しいのはあたしもよく知ってるし、いいことだと思うよ。だけど、だからっ て誰にでも優しくすればいいってわけじゃないよ。それに」 「それに?」 宮子はそこで一度言い淀んだように言葉を切った。 「それに、あたし、あの娘とはつき合って欲しくない」 それは、思わずもれた彼女の本音だったのかもしれない。 「要するに、お前は俺が他の女とつき合うのが嫌なんじゃなくて、相手が闇森だから 嫌なのか?」 「他の娘でも良くないけど、あの娘は絶対だめ」 何よりもその口調がはっきりと伝えていた。宮子は、闇森を嫌っている。 「……お前って、いつもはそんなこといわないのに、闇森のことになると厳しいよな。 どうしてなんだよ。なんだかお前らしくないぞ」 「博は、本当のこと知らないだけなんだよ」 「えっ?」 「あの娘は、博が優しくしたり、かばったりしていい娘じゃないもん」 「――っ!」 博は絶句した。それは、宮子という少女の本来の性格からは考えられない、あまり にも壮絶な言葉だった。何が彼女にそこまでいわせるのか、博には理解できなかった。 結局、そのまま再び言葉を交わすことなく二人は学生寮のロビーで別れ、それぞれ の自室へと帰った。 一年間慣れ親しんだ自分の部屋に帰ってきた博は、そのままばったりとベッドに倒 れ込んだ。宮子の言葉が衝撃的すぎて、頭が痺れそうになる。精神の不安定が身体に まで影響したのか、今すぐ眠り込みたくなるほどの疲れを感じた。 目を閉じてみるが、頭の中ではさっき聞いた宮子の声がリフレインし続けていた。 『あたし、あの娘とはつき合って欲しくない』 『他の娘でも良くないけど、あの娘は絶対だめ』 『博は、本当のこと知らないだけなんだよ』 『あの娘は、博が優しくしたり、かばったりしていい娘じゃないもん』 理解できなかった。なぜ、宮子はあそこまで闇森のことを拒絶するのか。宮子のい う、「本当のこと」とはなんなのか。思い当たることがないわけじゃない。でも、そ れは……。 博は、宮子と闇森の二人に初めて出会った、高等部一年のころを思い出していた。 博は高等部から学院に入った中途入学組だ。学院には付属幼稚園から大学院まであ り、幼稚園からずっと学院という生徒もいれば、博のように一般の学校に通っていた 人間が中等部や高等部から学院に来る場合もある。 博があの二人に出会ったのは、高等部に入学して初めて学院に登校した日のこと。 一年生の教室に入ったら、自分の席の隣が宮子で、後ろが闇森だったのだ。 今でも、あの時の驚きは忘れられない。何しろ、自分の隣と後ろの席に、ネズミと フクロウがいたのだ。ネズミの方はイスに座れないので机の上に乗っているし、フク ロウの方はイスの背もたれを止まり木のようにして眠っていた。そのころ、二人はま だ人化していなかった。 学院に来たのは初めてではなかったし、そういう学校だと聞いてはいた。しかし、 人外の生徒を実際に見るのはこれが初めてだった。まさか、本当に動物と人間が一緒 に学び生活しているとは……。聞きしに勝る珍妙な光景だった。 しかしそんな博の困惑とは全く関係なく学院の日常は始まってしまった。始まって しまえば、あとは慣れるしかないのが現実だし、慣れてしまうのが人間だった。 授業自体は、かなり高度な内容とはいえごく普通の授業だったし、宮子と闇森―― 当時は名前はなく、それどころか人語も話さなかったのだが――もちゃんと授業を受 けていた。宮子は机の上に広げたノートの上で、ちょこまかと動きながら小さい体に は大きすぎる鉛筆を抱いて、忙しそうにノートをとっていた。闇森は闇森で、器用に 足のかぎヅメとくちばしで文房具を扱い、ときどき羽で消しゴムのかすを払い落した りしていた。もっとも、闇森の方は夜行性だからか授業中居眠りしていることも多く、 授業についていけるか不安になったりもしたのだが。 そのころから闇森と宮子の仲は悪かった。というより、動物としての本能からいっ て、仲良くするのは無理だった。毎日のように闇森が宮子に襲いかかって捕食しよう とし、その度に博が宮子を助けてやっていた。そうでもしないと、おそらく一日と持 たずに宮子は食べられてしまっていただろう。まさか見捨てるわけにもいかず、かと いって闇森の狩猟本能を抑えることもできず、博としては実に頭の痛い問題だった。 とりあえず闇森をおさえつけて二匹を引き離した後は、これ以上襲いかかったりしな いように、自分の弁当の一部を闇森にわけてやったり、宮子がけがをしたら薬を塗っ てやったりした。そうこうしているうち、博の努力が通じたのか、闇森は宮子を襲わ なくなり、博の手から餌をもらう方を好むようになった。宮子も博に馴れ、手乗りネ ズミとして可愛がってやったりしていた。 ところが、そうした奇妙ながら穏やかな日々は、突然終わりを迎えた。忘れもしな い、二年生に上がった始業式の日だ。短い春休みが終わって学校に登校してきたとき、 高等部の敷地に入ったところで見覚えのない女子が突然話しかけてきた。 「みてみて、博。あたし、とうとう人化したよ!」 栗色髪のその少女は、自慢げに胸を張っていた。 「え、えと、どちら様?」 突然見知らぬ女性から話しかけられて博が困惑していると、 「あたしだよあたし。博の隣にいたネズミ!」 「ええぇっ!」 驚くのは日常茶飯事とはいえ、これは過去最大級の驚愕だった。そう、たしかに噂 には聞いていた。人外の生徒も、そのうち人間の姿になり、言葉を話すようになると。 しかし、それもどこか他人事のように思っていたし、まさかついこの間までペット感 覚で接していた相手が、突然人間の美少女の姿になっているとは予想もしていなかっ た。見れば髪の間から見覚えのあるネズミの耳がのぞいているし、しっぽもぷらぷら 嬉しそうに揺れている。どうやら、本当にあのネズミに間違いなさそうだった。 「あはは、驚いた?」 「う、うん、すごく……」 「だよね。あたしも、初めてこの姿になったときは驚いたよ。休みの間中、人化の特 別講習受けてたんだけど、まさか本当になれると思わなかったし」 「講習?」 「うん、講習っていうより、修行かな? 学院の先生や生徒会の人と一緒にお山に入 って、みんなで特訓」 学院生がお山といったら、それは逆礼山のことを指す。そこで特訓、というが、い ったいどのような特訓を積めば動物が人間になったりするのか。もとから人間の博に は全く想像もつかない世界だ。 「ところで、どうこの姿。似合う?」 少女は博の前でくるりと一回転して見せた。真新しい学院の制服がひらりと舞った。 桜舞い散る春の校庭で、その姿は博の胸を高鳴らせるに十分なものだった。 「う、うん、似合うよ。とっても似合う」 「あは、やったあ!」 小さくガッツポーズを決める。その姿も少女らしく爽やかな喜びの表現に感じられ た。 「博に褒めてもらえると、すっごく嬉しいよ」 「え、そう?」 「うん、とっても。あ、そうだ。今日の昼休み、ちょっと話したいことがあるんだけ ど、いいかな?」 「別にいいけど」 「じゃあ、昼休みに屋上テラスまで来てくれない? お弁当も持って」 「あ、ああ、わかった」 「ありがと。それじゃ、また後でね!」 少女は約束を取り付けると、軽い足音を響かせながら校舎へと向かい、その途中で ふと立ち止まって振り返り、 「あ、忘れてた。あたし、自分の名前つけたんだ。今度からあたしのことは宮子って 呼んで」 「宮子ちゃん?」 「そう、森山宮子。それがあたしの新しい名前。よろしくね、須藤博くん!」 そのまま、宮子は校舎の中に消えていった。驚きが冷めやらないまま突っ立ってい た博が、始業時間が迫っていることを思い出すのは、その五分後のことだった。 教室に入った博に、もう一つ驚いたことがあった。クラス替えとともに決まった博 の新しいクラス2-7の教室、その博の後ろの席に翼の生えた女子生徒が座っていたのだ。 眠ったように目を閉じたまま、静かに席に座る少女の姿は、一見人形のようにも見え た。しかし、その茶色と白の混ざった翼の模様には見覚えがあった。 ひょっとして、と思いながら博が近づくと、その少女はうっすらと目を開けた。 「お――は――よ――」 「お、おはよう。えと、ひょっとして、一年の時も後ろの席だった?」 博の問いに、少女はゆっくりと頷いた。 「や――み――もり――ひ―とみ」 それが少女の自己紹介だと理解するのに、少し時間がかかった。 「ああ、闇森さんね。こういうのも変だけど、これからよろしく」 「――お――どろ――かない――の?」 「森山さん、ていうか、もとは隣にいたあのネズミさんだけど、あの娘にはもう会っ たから」 「――そう」 それからしばらく黙った後、 「きょ――う――の放課――ご、――あ――いて――る?」 「え? ええと、特に用事はないけど……」 「じゃ――あ、す――こし――時間――く――れる?」 「あ、ああいいけど?」 彼女もか、と博は思った。さっきの宮子もだけど、一体俺に何の用があるっていう んだろうか? 疑問に思いはしたが、考えても仕方ないと開き直った。どうせ、後で二人とも会う のだから、その時になれば用件もわかるだろう。それより、今は他にいろいろとしな ければならないことがある。クラス替えで新しくなった教室の顔ぶれや、人化した人 外の生徒たちの顔と名前を覚えることも必要だし――闇森は同じクラスだが、宮子は 違うクラスになったようだった――、クラスに溶け込めるよう積極的に会話に参加す るのはもっと重要だった。 もしこの時もっとよく考えていれば、と博は後々後悔することになるのだが、この 時にはそんなことは知る由もなかった。 昼休み、弁当を持って約束通り屋上に行くと、宮子はすでにそこで待っていた。 「あ、よかった。来てくれたんだ」 「そりゃ来るさ、約束したんだしね。でも、話ってなに?」 「ん、それはとりあえず、お弁当食べてからにしない?」 宮子はそういって屋上に据え付けてあるベンチの一つに座った。博はその隣に、少 し間を開けて座った。二人は並んで食べ始めたものの、何を話してよいかもわからず、 また宮子の方は不慣れな箸を使うのに手いっぱいだったこともあって、食べている間 中ずっと無言だった。 博にだいぶ遅れて宮子が食べ終わった後、彼女の方から話を切り出した。 「えと、それで来てもらった用件なんだけど」 「あ、ああ、なに?」 「博くんは、あたしのことどう思う?」 どう思う、などと訊かれても正直困る。何しろ、ついこの間まではペット感覚で接 していた相手が、今や人語を話し美少女の外見でこちらに問いかけているのだ。まさ か、「ペットだと思ってる」などというわけにもいかない。 「か、かわいい娘だなと思うよ」 とりあえず無難な答えを返す。まあ、ネズミだったころから可愛いと思っていたの で、どちらにしても嘘ではない。 「あ、ありがと。じゃあ、」 宮子は顔を真っ赤にして、 「じゃあ、私を博くんの彼女にしてほしいっていったら、どう?」 きし、と音を立てて博の思考が凍りついた。 「――――――は?」 「だ、だから、あたしは博くんのことが好きだから! それで、つきあってくれたら 嬉しいなとぉ……うう、恥ずかしよぉ」 「ご、ごめん。え? 好きって? それって、宮子ちゃんが俺を?」 「そ、それ以外にないじゃん……」 「あ、そうだよな。うん、ごめん変なこといった」 「……もしかして、あたしみたいな元がネズミの女の子じゃ、博くんの彼女になれな い?」 「いや、そういうわけじゃなくて、なんていうか意外だったからさ」 しどろもどろになりつつ答える博を、宮子はじっと見つめていた。大きな目を見ひ らいて、真剣な面持ちでこちらを見つめている。その手は胸の前でぎゅっと握られ、 緊張のせいか小さく震えていた。それを見て、ああ彼女も平静じゃないんだなと思う と、ようやく困惑から立ち直った。なんとなくだが、女の子がこうして震えている時 に、男がおたおたするわけにいかないなあと思ったのだ。 「そうだね、うん。いいよ、おつきあいしよう」 気がつくと博はあっさり承諾していた。 「えっ? ほ、ほんとう!?」 「もちろん。これからよろしくね」 そういった瞬間、宮子が博の胸にぎゅっと抱きついてきた。 「わわっ! どうしたの?」 「嬉しい、博くん。こんなの、夢みたいで、幸せすぎだよぉ……」 自分の胸板に顔を押し付け、細い腕でしっかりとしがみつく宮子の体温を感じたと き、博は自分の決断が正解だったと心から思った。つい彼女のいじましい姿によく考 えず受け入れてしまったが、この素晴らしすぎる状況を鑑みれば、まあ結果オーライ だろう。 感極まった様子の宮子がゆっくりと顔を上げた。 「それじゃあ、今からあたしと博くんは恋人同士だよ。絶対だからね!」 「はは。わかった、絶対ね」 「えへへ~、やったあ。じゃあ、せっかくだからあたしのことは宮子ちゃんじゃなく て宮子ってそのまま呼んで」 「うんわかった。じゃあ、俺のことも博って呼び捨てでいいよ」 「ありがと、博!」 「どういたしまして、宮子」 こうして、博と宮子はつき合うことになったのだが、これで終わっていれば全く問 題はなかっただろう。しかし、実際にはことはそう単純に終わらなかった。 「あ――なた――が、好き」 それは、放課後の教室で闇森の口から出た言葉だった。 朝約束した通り、放課後に話があるということで空き教室に呼び出された博は、闇 森から本日二度目の告白を受けていた。 目まいがしてきた。昨日まではごく普通の――といえなくもない――潤いのない生 活を送っていたというのに、なぜ急に二人の女の子からほぼ同時に告白を受けなけれ ばならないのか。 「わ――たしは、あな――たが――好き」 闇森にしてははっきりした、それでもまだよわよわしい声で、彼女はくり返した。 彼女の人形のように美しい顔が、まっすぐに博の方を向いていた。背筋を伸ばし、綺 麗な立ち姿を微動だにせず。いつも眠そうで開いているのかどうかわからなかった目 も、今はやや開いてこちらを見据えていた。その姿からは、彼女の痛いほどの決意が 見て取れた。 「ええっと……」 博は返答に窮した。とても冗談やごまかしで済ませられるような状況ではなかった。 かといって、真実を告げればそれで良いとも思えなかった。 もし、宮子のことがなければ博はすぐにでも彼女の告白を受け入れただろう。多少 変わったところがあるとはいえ、また、元が人外とはいえ、彼女の容姿はそれだけで 全ての問題を補って余りある長所だ。 しかし、博はすでに宮子の告白を受け、承諾してしまった後の立場だ。しかも、そ れはほんの数時間前のことである。そんなタッチの差で闇森の言葉を拒否するのは、 あまりにも彼女が気の毒に思えた。 かといって、闇森を受け入れるわけにもいかない。いや、二股かけるという手もな いことはないが、これまで彼女などできた経験のない博には、そんな度胸があるわけ もなかった。 「……ごめん、もう付き合ってる相手がいるんだ」 結局、博にいえたのはその言葉だけだった。いった瞬間、胸がずきっと痛んだ。こ んなことをいわなければいけない運命が呪わしく、こんなことしかいえない自分のふ がいなさが悔しかった。せめて、彼女を慰める言葉の一つもいってあげられれば良か ったのに、なにも思いつかなかった。 頭を下げた博に対して、闇森の方は一言、「そう」と返しただけだった。博が顔を 上げてみても、ただこちらを見つめるのみ。表情も変わったようには見えない。しか し、彼女の翼は、まるで雨にぬれたかのように垂れ下がっていた。やはり、彼女も内 心では悲しかったり悔しかったりするのだろうか? そんなことを考えていると、彼女が再び口を開いた。 「見て――る――だけ」 「え?」 「あなた――を、見て――る――だけ――な――ら、許し――て――くれる?」 その言葉は、どんな罵声よりも深く博の心に突き刺さった。 「ああ、いいよ……」 力なく博はいった。もう、まともに彼女の顔を見ていられなかった。 そして、闇森はまた「そう」と一言いうと、教室の出口へと歩き出した。 「それ――じゃ、また――あし――た」 「うん、また明日」 夕暮れ時の廊下の向こうへ歩き去る彼女の後姿は、耐えがたいほどに美しかった。 博は手近なイスを一脚引っ張り出すと、その上に力なくへたりこんだ。 記憶を反芻していた博がふと我に返ると、すでに窓の外の日は落ちていた。どうや ら、あの時のことを夢見ながら半分眠っていたらしい。目覚めは良くなかった。ベッ ドに横になっていたのに、疲れが取れたような気は全くしなかった。 のっそりと起き上がってカーテンを閉める。 結局、あの時以来、いまだに自分の中で決着がつけられていないのだと思う。あの 日から数か月がたち、その間ずっと宮子と一緒の時を過ごしてきたというのに、どう しても闇森のあの時の表情が忘れられないのだ。 きっと、宮子が闇森のことをあそこまで警戒しているのも、博の中にまだ心残りが あることを鋭敏に見抜いているからだろう。もちろん、ネズミとフクロウだった時に 何度も襲われた経験もあるのだろうが、宮子は過去のことにそこまで執念深いやつで はないと思う。だとすれば、今日のケンカも結局は博が悪いのだ。だが、いったいど うすればいいのか。闇森を突き放す? そんなことをすれば、博自身が立ち直れなく なりそうだ。だが、やはり…… その時、博の携帯がメールの着信を知らせてきた。開けてみると、闇森からのメー ルだった。 『今晩は。 今日は良い夜ですね。 ところで明日の放課後ですが、予定は空いていますか? いくつか話したいこともあるので、できれば会いたいのですが。』 しゃべり方はおかしい闇森だが、メールの文面は意外なほど普通だ。実のところ、 博は宮子には隠したまま、闇森とメールでのやりとりをしている。夜になると闇森の 方からメールが来て、それに博が返事を書くというだけなのだが、ほぼ毎晩それが続 いている。 いつものメールならとりとめのないような内容なのだが、今回は若干様子が違う。 彼女からメールで具体的に誘いをもらうのは、これが初めてだ。 博は思い頭で思考を巡らせる。どうするべきだろう。やはり、これを機会に闇森と の関係に一つ区切りをつけておくべきだろうか。いや、しかしやはり彼女が自分のこ とを想ってくれている以上、その気持を簡単に否定するのも気が引ける。 ひとしきり悩んだ後、明日の予定は空いているから大丈夫、と返事をした。とりあ えず、話を聞いてからでも結論を出すのは遅くないだろうと思う。もし彼女のことを 突き放さなければならないとしても、メールよりじかに会って面と向かっていった方 がいいはずだ。そう自分を納得させる。 闇森からの返信は、『二階空き教室で会いましょう』というものだった。時間はで きれば遅い方がいいというので、午後七時に待ち合わせということにした。やけに遅 い時間だなと思わないでもなかったが、どうせ宮子の部活が終わるのを待つならその くらいまで学校にいなければならないので、時間についても了解と伝えておく。 メールでのやり取りが終わってほっと一息ついていると、急に腹の虫が鳴き出した。 そういえば、もう夕食の時間を過ぎている。博は急いで立ち上がって、慌ただしく夕 食の準備を始めた。 この時、キッチンに立った博とは壁を挟んだ外側のベランダに、音もなくまるで幻 のように降り立った影があった。影はベランダの手すりに留まると、そのまま動かな くなる。その様子は、その影が何かしら超能力のようなものを使って、外から博の部 屋の中を探っているように見えた。もし博が自室のベランダにたたずむその影を見た ならば、その余りの異常さに恐怖の叫びをあげたに違いない。しかし、実際にそれを 見ていたのは、博ではなかったのだった。
https://w.atwiki.jp/kisekiseries/pages/248.html
ルイゼ Luise no image 性別 女 年齢 17 職業 士官学院生 国籍 レミフェリア公国 初登場 【閃】III 序章 登場作品 【閃】III 出身地 レミフェリア公国 所属 トールズ士官学院・リーヴス第II分校 家族構成 父:-母:-兄弟姉妹:- 人物紹介 トールズ士官学院・第II分校、1年IX組・主計科の女子生徒。特別演習では通信班に所属し、《デアフリンガー号》では導力端末において各種情報の処理に携わっている。部活動はテニス部に所属している。 レミフェリア公国出身の留学生であり、第II分校では帝国の併合地を除けば唯一の外国人学生でもある。 おっとりした性格で同じテニス部仲間のゼシカが事あるごとにフォローしている他、眼鏡を外すと殆ど何も見えないらしく、リィンとランディを見間違えたほど。 導力ネット関連企業に勤めていた父親の影響で、彼女も導力ネット端末の扱いが得意で、第II分校では一二を争う実力らしい。 父親がレミフェリア企業のクロスベル支社(エルフェンテック社?)に勤めていた関係で、以前クロスベル自治州に在住していた事もあり、その頃に父からプレゼントされた初期のみっしぃのストラップを宝物としていた。 第II分校宿舎ではゼシカとルームメイト。 使用武器:不明。
https://w.atwiki.jp/wangel/pages/346.html
副将挨拶 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。明治学院大学体育会ワンダーフォーゲル部副将の田中達弥です。 私達の活動は四季を通して山に登ることです。登山と言ってもただ登るわけではなく、同じ部活の仲間と協力し合いながら自然の中で、その美しさと厳しさと向き合っていきます。 我が部の活動にはそんな、他では得られない貴重な体験や魅力があります。 大学生活においてなにか一つ色を加えたいと思っている方がいたら是非足を運んでみてください。きっと良い色が見つかると思います。 第60代副将 田中達弥 (昨日 - 人) 明治学院大学ワンダーフォーゲル部トップページ
https://w.atwiki.jp/madougakuin/pages/240.html
ホーリー・バーンズ 水の塔507号/女性/14歳/171cm/61kg 学年:基礎初等部最終年 専攻:術式の凍結保存と遅延起動 天分:属性融合魔術/雷 楽しみな授業:護身術 使い魔:なし 魔力は強くなく勉強も得意ではないが、純粋な身体能力で見ると魔道学院どころか騎士学院でもめったにいないほどの才能がある。特に筋力については逸話が絶えない。 彼女の実家は魔道学院の敷地内にあるベーカリーであり、ただ一人の兄は家業を継ぐべく修行に励んでいる。彼女も卒業したら家業を手伝うつもりであり、学んだことをすべてパンに繋げて考える癖がある。また、授業がないときに彼女がゲリラ的にやっている「学内移動パン屋さん」は学生のみならず教導師からも人気が高い。 明るい・ぶれない・おせっかいと3拍子揃ったアホの娘。 ちなみにネリネガと同室だが、実家の手伝いと学内移動パン屋のために彼女が寮にいることはないに等しく、ネリネガも寮母さんも普段は存在を忘れている。もちろん彼女も覚えていない。 +口調とか... 明るいブラウンのショートカットに濃い黒目、巨乳の部類 右手の肩と左ほおに切り傷っぽいあざ、左手の一部にも黒いあざがある 一人称:うち、あたし 二人称:きみ、あなた 呼称:名前の短縮+くん、ちゃん、さん(目上の人) 口調:さばさばしてる中にワンポイント女の子らしさが混じる +裏話的なもの 彼女の逸話 1基数百kgの魔道機関を3つ一度に軽々運んだ ノワと死合って運動場の壁を半壊させた(切り傷っぽい痣はこの時に付いたとの噂) パウロ教導師をKOして腰痛を起こさせた 初等部1年での新緑杯で優勝したうえに何かやりすぎたため、学院にいる間は絶対 に運営委員になることが決定している(事実2~4年時は運営委員をしている) 等々 +知らなくてもいい話... 中の人は雨響の兄 .k
https://w.atwiki.jp/kobun/pages/120.html
1976法 宇治拾遺物語 巻二の十 袴垂はカヤうにあまたたび〜摂津の前司保昌といふ人なりけり。
https://w.atwiki.jp/kobun/pages/48.html
2013全日程 源氏物語 秋になりぬ。初風涼しく吹き出でて 2013文ほか 向井去來「丈草が誄」 今歳二月末の四日 2013経営 鶉衣 蝶の花に飛びかひたる、やさしきものの限りなるべし 文学部 2001 平中物語 2001日文 蜻蛉日記 2001日文B 成尋阿闍梨母集 2002 高倉院厳島御幸記 2002日文B 住吉物語 2003 落窪物語 暗うなるままに、雨いとあやにくに 2003日文 和泉式部日記 2003日文B 源氏物語・御法 2005 枕草子237 2005 浜松中納言物語 2005 栄花物語 2004 一休ばなし 2004 夜の寝覚 2004 大鏡 2006 発心集 山に、正算僧都といふ人ありけり 2006 源氏物語・篝火 2006 俊頼髄脳 法学部 2001 徳川実記 2002 古来風体抄 2003 太平記 陶山が五十余人の兵ども 2004 一休ばなし 2005 上田秋成「書初機嫌海」 2006 近世畸人伝 亀田久兵衛は 経営学部 2006 巌谷小波「こがね丸」 2005 北越雪譜 2004 続古事談 2003 耳袋 2002 新井白石「鬼神論」 2001 西鶴織留