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【登録タグ F ヴィックスベポラッP 初音ミク 曲】 作詞:ヴィックスベポラッP 作曲:ヴィックスベポラッP 編曲:ヴィックスベポラッP 唄:初音ミク 歌詞 (ピアプロより転載) 抱きしめて ささやいて あの日の笑顔で 暗い部屋の片隅 一人見つめるあなたとの写真 そこに写る幸せな 私 どこにいるの あなたの胸で感じた 永久に続くような刹那 「こんな日が続けばいいね」と 呟くあなたのその言葉は 光のように 霞のように ユメに消えていく... 抱きしめて そっとささやいて あの日の笑顔で あなたのないこの世界に ナニがありますか? 熱を失った隣 あなたとお揃いの枕 涙にぬらすことさえ 今はできなくて あの日から夜が怖くて 瞳閉じるとあの光の中 幻のようなあなたの吐息 感じているようで... 抱きしめて 温めて 世界の果てでも ナニかを壊す以外に 前に進めずに ユメを見て 抱きしめて あなたの笑顔で 光に進む恐怖だけを あの日と同じ景色の中で あなたのない 空へ... コメント 名前 コメント
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幼馴染を初めて意識する瞬間 染谷はふと顔を伏せた。 長く付き合っている、だから判る。 意地っ張りで負けず嫌いの染谷は、幼い頃から俺にすら一度も泣く所を見せたことがない。 けれど今伏せる瞬間に見えた表情は、染谷が泣くのを堪えている表情だ。 プライドが高くて意地っ張りで負けず嫌いで、唯我独尊で他人に厳しく容赦ない染谷。 だけどその染谷が自分自身に一番厳しいってことを俺は知っている。 今まで何度この顔を見ただろう。 肩が震えるのすら堪えようと、拳をきつくきつく握り締めている。 歯を食いしばり地面を踏みしめて、足元を睨みつけながら歩く。 いつだって気丈に顔を上げて真っ直ぐに歩いている染谷が、顔を上げられないでいる。 今まで何度この顔を見ただろう。 けれど初めて、20年一緒にいて初めて、 俺は今、染谷を抱きしめたいと思っている。 幼馴染を初めて意識する瞬間
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ゆめのつばさ【登録タグ ゆ ゆうじP 初音ミク 曲 椎名】 作詞:椎名 作曲:ゆうじP 編曲:ゆうじP 唄:初音ミクAppend Light 曲紹介 ユメにもツバサにもそれぞれ二つの意味を込めて(作者コメントより転載) ゆうじPと椎名氏のユニット「04」の2作目。 ギターをジロー(季節外れP)、ストリングアレンジをarachang氏、イラストを ななめ氏 が手掛ける。 歌詞 まどろむ目を擦って 目覚まし止めて地面を蹴った 駆けだす夢の続きを 10分前と歩幅を揃えて 忘れかけた夢を 取り戻すそのために ステップを踏んで飛びこもう 笑いながら 夢の中じゃいつも 自由に空を飛べるのにな いつも夢見てるの いつか私も翼を広げて 遠く高く雲を まっすぐに突き抜けて 溢れる気持ち 抱えて空の彼方へ こぼれそうなこの想いを 両手を広げたら ギュッと抱きしめて 伝えたい 今 貴方に 色褪せた世界に そっと手を重ねてみよう 泣いてる声が聴こえるんだ 私が進むこの道で 喜び悲しみも 全部全部愛そう くじけそうなら力になるよ 遠く高く空を 何処までも飛んでくの 溢れる気持ち 隠さずに解き放とう 壊れそうな時には ほら 一緒に笑おうよ ギュッと抱きしめて 伝えたい 「大好きだよ」 コメント 追加おつですー! -- 名無しの歌い手 (2014-04-10 13 59 03) 名前 コメント
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そんなことをしていると映画が始まった 流行りものの映画だけあってまずまず面白い作品だった 憂にとってはそれより、映画をみながら時々するラブノックがとても楽しかった どちらからともなく、ぎゅっぎゅっ、っと握り、それに答えるようにぎゅっぎゅっ、っと握り返す 他愛もない、ただ二回手を握りあう、ただそれだけで本当に楽しかった 唯「なかなか楽しい映画だったね~」 憂「うんうん、お姉ちゃんと映画なんて久しぶりだからとってもうれしかったよ~」 唯「また一緒に来ようね、手をつないでね!」 唯「それじゃ~アイスでも食べて帰ろっか~」 憂「うん!」 唯「ソフトクリーム一つください!」 店員「ありがとうございます。少々お待ち下さい」 憂(一つ……?) 店員「お待ちどうさまでした。こちらご注文のソフトクリームです」 唯「ありがと~。憂みて~すっごくおいしそうだよ~」 憂「本当だね~」 唯「あそこのベンチに座ってだべよ~」 唯「憂~。あ~~んしてっ」 憂「ええっ、そんな周りに人がいるよ~?」 唯「気にしない、気にしない~、ほら、あ~ん」 憂は恥ずかしそうにしながらも、目の前のソフトクリームを口で摘むようにして食べた 唯「えへへ~どう~?美味しい」 憂「うん、冷たくて甘くて美味しいよ」 唯「じゃ交代!次は私に食べさせて!あ~~~ん」 憂「え、え………えっと、はい、あ~ん」 唯「んふーっ!憂に食べさせてもらうと美味さ100倍だね~」 憂「あはは、かわんないよ~」 仲良く手をつないで、さらに一つのアイスを分け合って食べる二人は周りの人からどう見えたであろうか そんなことも気にならないくらい二人は二人だけの世界を気兼ねなく楽しんだ 唯「美味しかったね~」 憂「うんっ!」 唯「記念に写真とろっ!」 唯「ゲームセンターになんとか倶楽部とかあるだろうし!」 憂「いいよ~お姉ちゃんについていくよ」 ────ゲームセンター 唯「これ、これ~。お金を入れて~」 唯「憂~フレーム選んで~」 憂「えっと~これがいいかな?」 唯「うふふ~憂の選んだのかわいい~」 唯「はい、はい、ポーズポーズ」 計四枚撮りのコースにした 唯と憂はつないだ手に両手を添えて見詰め合うポーズで一枚 唯が憂を後ろから抱きしめるようにして一枚 反対で憂が唯を抱きしめるようにして一枚 最後はオーソドックスなピースで一枚 一人、二枚書き込むことになった 憂は一枚に「私の大好きなお姉ちゃん」、2枚目に「日付と誕生日プレゼント記念」 唯は一枚に「私の大好きな妹」、2枚目に「仲良し姉妹万歳!」 それぞれカラフルに仕上げて出来上がりを待った 唯「まだかなまだかな~」 憂「結構時間かかるよね~」 ガタンっと完成品のでてくる音がした 唯「どれどれ~おおおおおっ!」 憂「どう?お姉ちゃん?」 唯「いやーいいできですぜダンナー」 憂「うんうん、お姉ちゃんのデコレーションかわいい~」 唯「えへへ~憂のも素敵だよ~。ハサミ借りてわけよ~」 憂「あそこで借りられるみたいだよ~」 二人はカウンターでハサミを借りて半分に分けた 憂はバッグの中へ、唯はパンツのポケットへと入れた 疲れたのか憂は帰宅途中の電車でウトウトしている こっくりこっくりしている間にふら~っと力が抜けて唯の肩を借りてしまった 唯(珍しいな~、しっかり者の憂が電車で寝ちゃうなんて) 唯(昨日から興奮してあんまり眠れてなかったんだろうな~) 唯(朝からずっと動きっぱなしで疲れてたのもあるのかな) 唯(でも、本当に楽しそうだったし、一緒にいて楽しかった) 唯(部活をはじめてから、こうやって遊ぶことが少なくなったけど) 唯(また時間を作って……もっともっと憂と一緒に遊びたいな) 唯(そろそろ私達の降りる駅だ) 唯「憂~憂~降りるよ~」 憂「あっ…んっ…お姉ちゃんごめん、寝てた……」 唯「あはは、気にしないで~さっおりよっか」 憂「うん」 ──────自宅到着 少し疲れた面持ちだが、しっかり手をつないで帰宅した 唯憂「ただいま~」 憂「あ~楽しかったー」 唯「いや~いってよかったよかった」 憂「お腹は大丈夫?空いてない?」 唯「うん、大丈夫だよ~夕食はもっとあとでいいよ~」 憂「わかった~。それじゃお風呂入って汗流す?」 憂(あっ…………) 唯「顔に出てるよ~」 憂「手つないだままってことはそういうことだもんね」 唯「そそ、まぁここまできたんだから~」 憂「はい」 唯「あれ、これまで恥ずかしがってたのに、どういう風の吹き回しだい?」 憂「もう観念しいたよ」 唯「あっはーはーっ、何事も慣れだよ慣れ!」 憂「そもそもお姉ちゃんにお願いしたのは私だしね」 唯「いざまいろうか、憂さんや」 憂「うん、お姉ちゃん」 ──────脱衣所 唯「今日も暑かったね~いっぱい汗かいちゃったよ~」 憂「うん、汗かいたらお風呂でさっぱりするのが一番だよね」 唯「憂~、甘えていい?」 憂「そのつもりだったよ」 唯「やった!はい、好きなようにはいで……いいよ?」 憂「ちゃんと脱がせるから、変な喋り方しないでよ」 唯「あはは、ごめんよ~」 憂「ばんざいして~」 憂は午前で学習した技術をフルに活用して唯を剥いた 一枚一枚剥がれるたびに唯が「アーレー」「おやめになって」「お嫁にいけない」と 声を出し、憂はその度に恥ずかしがった。そんな姿に大喜びした唯であった 憂「はい、終わったよ」 唯「攻守交替だね~!」 憂「お姉ちゃんが脱がしてくれるの?」 唯「あたりまえだよ!受けた恩は忘れない主義さ!」 憂「手をつないだままやらなくちゃいけないし結構難しいよ?」 唯「大丈夫、憂の見てて覚えたから」 憂(お姉ちゃんは見て覚える人だからすごく飲み込みがはやいんだよね) 唯「それじゃ、いっくよーっ!」 憂「は、はいっ」 唯は記憶したパズルを正確に順序良く解いていった それは憂より早く手際がよかった 憂「お姉ちゃんすごいね、見てただけなのに覚えてるなんてびっくりだよ」 唯「いやー憂の手順をそのまま真似ただけだから、すごいのは憂だよ~」 唯「あとね、憂の肌が綺麗だったから早く全部みたいなって!」 憂「お姉ちゃん……恥ずかしいよ……」 唯「えへへ、は~いろ!おふろっ!」 憂「うんっ」 唯「あ゛あ゛あ゛~ん~~ん、気持ちねぇお風呂は!」 憂「本当だね、疲れがとれるよ~。でも二人で入るとちょっとせまいかな」 唯「その分密着できて私はすきだよっ」 憂「えへへ、実は私も」 唯「ねぇ……憂?」 唯「ぎゅーって抱きしめていい?」 憂「お姉ちゃんならいい……よ」 唯「うん……」 唯は憂を後ろから抱きしめる形で風呂に浸かった そっからぎゅーっと力を加えていく、壊れないように大切に 憂(お姉ちゃんに抱きしめられてるとすごく安心する) 憂(このまま腕の中で眠りたいな……) ぎゅっぎゅっ……唯は二回つよく抱きしめた 憂は驚くように振り返った 唯「ラブハグ~」 憂「びっくりした~。ラブハグ?」 唯「今命名した!!」 憂「あはは、お姉ちゃんらしい」 唯「これね~ラブノックと一緒で返さなくちゃいけないんだよ」 憂「……うん」 憂は体の向きを変えて、唯と抱き合う形になった 憂「お姉ちゃん……」 憂(物凄くドキドキする……、いいよね、しちゃうよ……) ぎゅっぎゅっ 唯「憂、ありがと~!私からも」 ぎゅっぎゅっ 憂「お姉ちゃん痛いよ~」 憂(でも嬉しいな~。もっとしてほしいな) 唯「ごめんごめん、愛情が押えきれなかったんだよ」 4
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『 は じ め て の B D 』 クリスマスまであと○日――というカウントダウンの声が町の至るところで聞こえていた。麦 端町はもうすでに純白のベールをまとい、自然界のほうではホワイト・クリスマスの準備が終わ っているようだ。 先日、比呂美は第一志望の大学の推薦枠に見事に合格した。つまり、高校での学業をいち早く 修了したことになり、大学受験を控えたクラスメートの応援役に回った。学校の休み時間、比呂 美の周辺にはいつも、片手ならぬ両手に参考書やノートを抱えた女子生徒が群がり、比呂美がト イレに席を立つことすらままならなかった。加えて、仲上家のお店の手伝いも容赦なく激化した。 早い時期に大学受験を突破してくれて、理恵子の遠慮がなくなったこともあるが、それ以前に、 これからの時期はお店にとって一年で一番忙しくなるので比呂美を頼りにせざるを得なかったの が理恵子の本音だ。 この日も、クラスメートに後ろ髪をひかれる思いで学校を後にした比呂美は、仲上家に着くな り、お店で伝票の打ち込みと電話注文の対応をはじめた。最近では比呂美にお店のことを任せる ことが多くなったので、以前のように携帯音楽プレイヤーで音楽を聞きながらパソコンに向かう わけにいかなかった。 夕方六時を回ると電話対応が極端に減り、頭の中でいろいろと考えを巡らす余裕が生まれる。 (今年のクリスマスは、どうしようかな……) この時期、恋人のいる女性が妄想することの第一位にランクされるのは、当然クリスマスの過 ごし方だ。 (コスプレ……もいいかも……) パソコン画面に向かう比呂美の口もとがにまっと笑う。昨年、愛子が通っていた学校の文化祭 で、愛子がメイド服を着て男子に囲まれていたのを比呂美は思い出していた。そのときの男子の 熱狂ぶりに比呂美は衝撃を受けた。同じ女性から見ても、愛子のメイド服姿は可愛らしく、何か 甘酸っぱいものを感じずにはいられなかったが――愛子の胸の大きさには腹立ったが――これほ どまでに、男子が釘付けになっていることに、眞一郎に新たな刺激を与えれるのでは、という考 えが浮かんだのだ。たぶん、最初、眞一郎は恥ずかしがるだろう。そして、だんだんに……。 そんな比呂美の妄想が深みに入りかけたときだった。 最初、比呂美には何が起こったのか分からなかった。とにかく、いきなり耳から入ってきた音 に、頭で認識するより先に全身が反射的に反応して比呂美の体を椅子から飛び上がらせた。一呼 吸置いて、その音がぶっ飛んできた方向を比呂美は見た。店内ではなく玄関の土間の方だ。 眞一郎が、立っている。それも仁王立ちのような格好で。少し俯き加減だったので顔の表情が うまくつかめなかったが、どうやらさっきの音の正体は、眞一郎が大声で「比呂美!」と叫んだ ものだったようだ。 比呂美の心臓はまだばくばくと暴れている。眞一郎が自分のことを何回も呼んだのに、それに 気づかなかったことに痺れを切らせて大声を出したのだろうか。そう考えると、ちょっとまずい な、と比呂美は思った。 「び、びっくりしたぁ~」 比呂美は右手を胸にあて、わざと大げさに振舞った。眞一郎の怒りが早く治まるようにだ。で も、眞一郎をよく観察してみると怒っている風ではなかった。顔は真っ赤にしていたが、どちら かといえば、今にも泣きそうな顔だ。それと肩から腕にかけてぷるぷると小刻みに震えている。 何かよくない知らせかもしれない。比呂美はそう思い、眞一郎に声をかけた。 「どうしたの? 何かあったの?」 できるだけ平静を装ったつもりだったが、眞一郎のただならぬ様子に思わず声が上ずってしま った。比呂美の問いかけに反応したらしく、足場を確認するように一歩踏み出した眞一郎は、そ のあと、最初の一歩とはうってかわって力強い足取りで比呂美に一直線で向かってきた。 そして、比呂美を抱きしめた。比呂美の耳元で眞一郎は洟をすすりあげる。 「ねぇ! どうしたの? 黙ってちゃ分からないじゃない」比呂美は眞一郎の背中を力強く二度 叩いて答えを促した。だか、眞一郎すぐに答えず、比呂美を抱きしめる力をさらに強めた。比呂 美は観念した。眞一郎の心が落ち着くまでこのまま待ったほうがよさそうだ。 (こうやって抱きしめられるの、何回目かしら……) 比呂美は心の中でそう呟きながら眞一郎の背中をさすった。そうすると、眞一郎は案外すんな り比呂美の体を離した。比呂美を見つめる眞一郎の表情はさきほどと違って微笑みに満ちていた。 そして、こう言った。 「決まったんだ……」 「決まった? 何が?」比呂美は思い当たる節がなく、訊き返した。 「決まったんだよ!」 分かんないのかよ、と少し非難めいて語気を強めた眞一郎は、比呂美の肩をゆすった。それで も、比呂美は何のことなのか思い出せない。 「だから、なんなのよー」眞一郎がさっさと教えてくれないので比呂美もムキになる。 比呂美の態度にかちんときた眞一郎は、「ばかやろ~」と優しく言うなり、また比呂美を抱き よせた。 「もう、ばか。お店で抱きつかないでよ」 比呂美は体をよじり、まず、店の外から誰かが覗いていないか確認した。車が一台通り過ぎた だけで通行人はだれも足を止めてはいなかった。そして、玄関のほうに顔を向けると、案の定、 理恵子が立っていてこちらを睨んでいた。眞一郎が大声出したからかけつけたのだろう。比呂美 の背中にじわりと冷や汗がにじみ出る。とりあえず、比呂美は苦笑いして「わたしも被害者で す」と目で訴えてみた。そうすると、理恵子も無言でこう答えた――。 (お店でいちゃつくのは止めてもらえないかしら。ただでさえ忙しいんだから。 さっさとそのバカを引っ叩いて、夕飯の支度を手伝ってちょうだい――) それだけ伝えると理恵子はさっさと中へ引っ込んでいった。比呂美はほっと胸を撫で下ろす。 そして、眞一郎のお尻をつねった。「イテッ」と奇声を上げて眞一郎は飛び退き、「なんだよ ~」とぼやいた。 「だからっ。何が、決まったのっ」と比呂美。 比呂美がまだ思い出さないことに愕然となった眞一郎は、一瞬固まったのち、大声を出した。 「ブルーレイだよっ! ふたりでお金を出し合って買おうって決めたじゃないか。予約数が目標 値を突破したんで、ブルーレイ版の発売が決まったんだよ!」 「ああ~、そのこと。おもいだしたおもいだした」と比呂美は軽くこぶしを打った。 当然のことながら、比呂美がすっかり忘れていたことに眞一郎は抗議した。 「マジで忘れていたのかよ~」 「だって、予約したのって一ヶ月も前じゃない。それに、わたし、推薦の試験とかあったし」 推薦入学の試験のことを持ち出されると、眞一郎はこれ以上食ってかかれなくなったが、それ でもやっぱり心にもやもやが残ってしまう。しょげている眞一郎を見て、比呂美もすこし眞一郎 に悪い気がした。たとえ、夏休み以降、推薦入学の試験に集中していたとはいえ、恋人が感動し た作品に自分が同じように共感できた喜びを、眞一郎としてはそう簡単に忘れてほしくなかった のだろう。もちろん、比呂美は忘れているわけではなかった。ただ単に、比呂美は物欲がそれほ ど強くなかったのだ。漫画や小説を買って揃えることなどしない。音楽CDもそう。だから、作 品自体に強く感動しても、それが収録されたDVDなどのパッケージには、それほど感心が湧か ないのだ。 眞一郎の機嫌をどうやって取り戻そうか悩んでいた比呂美は、とりあえず話を別の方向へ進め ることにした。 「それにして、眞一郎くんが泣いて喜ぶなんて、よっぽど欲しかったのね」 「あたりまえだろ」眞一郎はまだ少しむくれている。 「なんか、ちょっと、悔しい……」と眞一郎から視線をそらして比呂美はつぶやいた。 比呂美の表情が急にかげったので、眞一郎はハッと目が覚め、比呂美の顔を覗き込んだ。それ と同時に比呂美の気持ちを傷つけるようなことを言わなかった思い返した。 「悔しいって、なんでだよ……」眞一郎はおそるおそる比呂美に尋ねた。 「だってさ。眞一郎くんが涙が出るほど喜ぶところなんて、はじめて見たんだもん。わたしのこ とじゃなく、わたしたちのことじゃなくて、ブルーレイのことで。なんか、悔しい」 比呂美にここまで言われて、眞一郎はようやく比呂美の気持ちが分かった。確かに、いきなり 比呂美に抱きつくなどやりすぎだったことは否めない。たとえ、相手がブルーレイの商品とはい え、比呂美がやきもち焼くのも無理からぬことのように眞一郎には思えた。 だから、眞一郎は比呂美のやきもちを吹き払う勢いで言った。 「これから、いくらでもあるさ。おれたちのことで泣いて喜ぶこと」 比呂美の視線が、眞一郎の目に照準を合わす。 「たとえば、どんなとき?」 「え?」 勢い余って先に口走ったせいで、眞一郎は具体的なことまで考えておらず、比呂美の質問に慌 てた。そして……とっさに思いついたことを口にした。 「そうだな~、たとえば、あかちゃんができたときとか……」このセリフを言う途中で、眞一郎 の顔はまたしも赤くなる。今、自分はとんでもないことを言ってしまったと。自分の描いた絵本 が書店に並んだときとか、そういう夢のあることにしておけばよかったかなと眞一郎はちょっと 後悔した。でも、後の祭り。比呂美の顔がすーっと近づいてきて、眞一郎は驚きの声を上げる間 もなく、唇を塞がれた。 その直後、「比呂美っー!!」という叱責の声と共に理恵子の雷が落ちた。 了 【注記】「ある日の比呂美・BD編」の設定を一部使わせていただきました。
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ストーリー № タイトル 条件 1 旅立ち 2 猫?それとも少女? 3 黒猫のまどろみ 4 銀のトロフィー ファイナル優勝 5 栄光 ファイナル優勝 6 これから! フルボイス 7 伏兵 フルボイス 8 進むために フルボイス 9 魔法のヴァイオリン フルボイス 10 たのしい陶芸 フルボイス 11 アスレチックバトル フルボイス 12 バトラーズ フルボイス 13 鳥たちと フルボイス 14 憩いの時間 フルボイス 15 和菓子作り フルボイス 16 コーヒーカップ フルボイス 17 足湯にて フルボイス 如月響也 № タイトル 条件 1 嵐の夜 ストーリーイベント「台風襲来」時に響也(ないし律)の親密度が一番高い 2 傷ついた心 イベント9 無責任な評価に傷つくなら 3 自嘲 (スチル2の微小変更Ver.) 4 いたわり イベント9 無責任な評価に傷つくなら 5 手に入れた音楽 イベント12 真価を見せる 6 B.B.Q ストーリーイベント「バーベキュー」 7 花言葉は「純愛」 夏祭り 8 生まれ変わる日々 通常ED 9 積もる日々 フルボイス 如月 律 № タイトル 条件 1 部長・如月律 2 恋人未満 サブイベント デート未満 3 まばゆい思い出 4 古楽器にかこまれて イベント7 古楽器展 5 心をひとつに イベント8 五重奏(ファイナル) 6 夕立から逃れて ドルチェタイム1回目 7 ふたりの距離 (スチル6の微小変更Ver.) 8 新しい季節へ 通常ED 9 誓い フルボイス 10 誓いを交わす フルボイス 榊 大地 № タイトル 条件 1 内緒の入り口 イベント1 忘れ物 2 よしよし イベント2 可愛さの中身 3 副部長対決 サブイベント「副部長対決」 4 魔性? 肝試し 5 まったく俺らしくない イベント6 恋に変わっていた 6 夏祭りの夜に 夏祭り 7 共に歩む道 通常ED 8 アクシデンタルキス フルボイス 9 アンコール フルボイス 水嶋悠人 № タイトル 条件 1 プールサイド プールイベント時 2 遊園地を楽しもう 遊園地イベント時 3 震える肩を抱きしめて イベント8 救出劇 4 澄んだ眼差し サブイベント「さわやかな朝に」 5 相合傘 ドルチェタイム1回目 6 意識 (スチル5の微小変更Ver.) 7 木漏れ日の中で 通常ED 8 一歩ずつ フルボイス 八木沢雪広 № タイトル 条件 1 敗北とは 地方大会後 2 水もしたたる フルボイス 3 証拠写真 観光ガイドイベント時 4 フルボイス 5 愛の調べ イベント7 想いを伝える方法 6 眠る魚たち フルボイス 火積司郎 № タイトル 条件 1 古豪・至誠館 地方大会説明日 2 肝試しロマンス フルボイス 3 動揺 フルボイス 4 指を絡めたままで 花火デート 5 輝ける決意 フルボイス 6 エール 火積の恋愛段階が高い状態でファイナル当日を迎える 7 深呼吸 フルボイス 8 男を見せる フルボイス 水嶋 新 № タイトル 条件 1 ジュースいらない? 地方大会説明日 2 ぎゅーっと! 3 涙の理由 イベント3 心の変化 4 夏の終わり イベント5 遠く離れても 5 夏の醍醐味 サブイベント「スイカ割り」 6 至誠館との交流 (スチル5の微小変更Ver.) 7 神南との交流 神南滞在時(スチル5の微小変更Ver.) 8 全員集合 (スチル5の微小変更Ver.) 9 背中ごしの温度 肝試し 10 可愛い反応 肝試し(スチル9の微小変更Ver.) 11 答えを聞かせて 通常ED 12 ラバーズ・ワルツ フルボイス 東金千秋 № タイトル 条件 1 突然の来訪者 2 神南ライブ 3 浴衣に着替えて 温泉デート発生時 4 ソロ対決 ソロファイナル中 5 乙女の口付け ソロファイナル前夜 6 勝利の祝福 ソロファイナル後 7 プライベートの時間 夏祭り 8 可愛いってことだよ 夏祭り(スチル7の微小変更Ver.) 9 情熱の円舞曲 通常ED 10 可愛い恋人 フルボイス 土岐蓬生 № タイトル 条件 1 海へ行こう サブイベント 海を遠目に 2 このままどこかに イベント4 蛍の庭 3 はかない光 イベント4 蛍の庭 4 ひざまくら ドルチェ「花火大会」で土岐を選択 5 窓越しの誘い フルボイス 6 フルボイス 7 熱を覚えて フルボイス 冥加玲士 № タイトル 条件 1 対峙 2 金色の弦を張る少年 イベント1 夢1 3 屈辱をかみしめる イベント3 夢2 4 唇をかみしめる イベント7 夢3 5 傷ついたプライド イベント7 夢3 6 生と死の狭間で 7 護るべきもの イベント10 サバイヴ 8 ファムファタル イベント12 輝きを取り戻した太陽 9 ありえない夜 花火デートスチル1 10 メインディッシュ 花火デート(スチル9の料理変更Ver.) 11 腕の中の運命 フルボイス 天宮 静 № タイトル 条件 1 ノスタルジア 2 星空の下で愛を待つ イベント5 恋人同士のように 3 夢に向かって デート約束日(&ファイナル当日) 4 あふれる感情 デート約束日 5 心の向かう先 ファイナル当日・天宮にむけた演奏をする 6 ピアノへの情熱 ファイナル当日・主人公が天宮が来ると信じる 7 この恋を抱きしめる イベント10 最後のステージ 8 味見をさせて? フルボイス 七海宗介 № タイトル 条件 1 夕暮れの橋で 2 夕焼けタックル フルボイス 3 そばにいる イベント5 勇気をくれる人 4 安らぎをくれる人 スチル2の目瞑りVer. 5 フルボイス 6 勇気 イベント10 決意をこめて 7 未来の日 フルボイス
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【登録タグ Chiquewa S じーこば ぱんだっち ぱんちくりん マサコイ 巡音ルカ 恋竹林 曲】 作詞:じーこば・マサコイ(恋竹林) 作曲:じーこば(恋竹林) 編曲:Chiquewa 唄:巡音ルカ(調声:ぱんだっち) 曲紹介 恋竹林のじーこば氏、Chiquewa氏、ぱんだっち氏によるユニット「ぱんちくりん」の2作目。 歌詞 (動画より書き起こし) With your piece I will see You beyond the seven seas Want you to wait for me I just can make you believe You are my everything 何もいらない 2人だけの世界 Want you to wait for me I just can make you believe You are my everything 幾つもの出会いや別れを 繰り返し続けて 人ゴミの中で忘れ去られそうに 生きてきた あの時 君に会えなければ 光さえ 見えないまま 心まで 抱きしめて 君に全て捧げたい With your piece I will see You beyond the seven seas Want you to wait for me I just can make you believe You are my everything 何もいらない 2人だけの世界 Want you to wait for me I just can make you believe You are my everything 見え透いた嘘がひしめく 味気ない路地裏で 腐りかけていた僕は 一筋の光を見つけた 君が道を照らしてくれる それ無しじゃ 何も出来ない 君を抱きしめたまま 永遠さえ越えて行きたい With your piece I will see You beyond the seven seas Want you to wait for me I just can make you believe You are my everything 何もいらない 2人だけの世界 Want you to wait for me I just can make you believe You are my everything 眠りにつく その時さえ 君を見つめてたい 重なり合う その時さえ 君の名を 叫び続けたい With your piece I will see You beyond the seven seas Want you to wait for me I just can make you believe You are my everything 何もいらない 2人だけの世界 Want you to wait for me I just can make you believe You are my everything コメント 名前 コメント
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おわるせかいのこうふくろん【登録タグ お ゆら 初音ミク 曲】 作詞:ゆら 作曲:ゆら 編曲:ゆら 唄:初音ミク 曲紹介 『いつしか君は 世界の回路に』 世界を救う力を持った、普通の女の子のお話。 アルバム『そしていつかはサヨナラを』収録曲。 歌詞 (動画より書き起こし) 消える影 灰の空 僕から君を攫う いつか見た 夕景は いまはどこにもない 満ち足りた日常と 御伽噺のような 現実が入れ変わり 時計は針を早めていく 君の傍にいる それすら叶わない 選択が 運命の 歯車を 廻して 君の眼の その奥の 光を 翳らせる 背が伸びて 昔より 上手く扱えるようになった 身体と心 君の涙を拭えるかな 君を抱きしめて 温もり伝えたい 不可逆が 押し寄せて 君の目は 憂いで 光すら 声さえも 届かぬ底へ墜ちてゆくんだ いつか語った夢も 共に過ごした日々も 壊れた世界が全て 上書きしていく 僕はここで歌っている いつか風に乗り届くように 言の葉が 想いと 違う様に 響いて すれ違い 残された 僅かな時を奪う 運命が 選択を 僕たちに 求めて 後悔と 愛しさが 僕らの距離を埋めるんだ いつしか君は 世界の回路に その小さな手が 繋ぐ世界の果て コメント 名前 コメント
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※最新の情報ではない場合もありますので、過信しないでください。。。 12月1日(水) 12月5日(日) 12月8日(水) 12月9日(木) 12月10日(金) 12月11日(土) 12月12日(日) 12月27日(月) 12月28日(火) 12月1日(水) 秋葉原ROCKET GATE 【娘式】 渡部優衣(予定) 綾瀬ゆこ ほか →◎ 行けるようにしよう 12月5日(日) ? 【誕生日イベント】 →◎ 詳細が決まってから。でも行きます。 12月8日(水) ? 【星のオトメ歌劇団「涙の海で抱きしめて」発売日】 →なんかありますよね? 12月9日(木) ? 【星のオトメ歌劇団「涙の海で抱きしめて」発売日】 →なんかある? 12月10日(金) ? 【星のオトメ歌劇団「涙の海で抱きしめて」発売日】 →なんかある? 12月11日(土) ? 【星のオトメ歌劇団「涙の海で抱きしめて」発売日】 →なんかありますよね? 12月12日(日) ? 【星のオトメ歌劇団「涙の海で抱きしめて」発売日】 →なんかありますよね? 12月27日(月) 渋谷TakeOff7 【星のオトメ歌劇団 第4回舞台公演】 →◎ 行けるように調整をなんとか。 12月28日(火) 渋谷TakeOff7 【星のオトメ歌劇団 第4回舞台公演】 →◎ 行けるように調整をなんとか。
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58 :名無しさん@ピンキー [sage] :2011/11/30(水) 04 27 37.72 ID +XjZ8+3m 昔々、お兄ちゃんがいました とても頼もしいひとでした 困っていれば助けてくれました泣いていれば慰めてくれました 寂しがっていれば抱きしめてくれました 私はお兄ちゃんのことが大好きでした 昔々、お姉ちゃんがいました とても頼もしいひとでした 困っていれば助けてくれました泣いていれば慰めてくれました 寂しがっていれば抱きしめてくれました 私はお姉ちゃんのことが大好きでした 昔々、お兄ちゃんにはお姉ちゃんがいました とても頼もしいひとでした 困っていれば助けてくれました泣いていれば慰めてくれました 寂しがっていれば抱きしめてくれました 私はお姉ちゃんのことが大嫌いでした 昔々、お姉ちゃんにはお兄ちゃんがいました とても頼もしいひとでした 困っていれば助けてくれました泣いていれば慰めてくれました 寂しがっていれば抱きしめてくれました 私はお兄ちゃんのことが大嫌いでした 昔々、私には誰もいませんでした とても頼もしいひとでした 困っていれば助けてくれました泣いていれば慰めてくれました 寂しがっていれば抱きしめてくれました 私は私のことが大嫌いでした 昔々、私には誰もいませんでした