約 1,297,038 件
https://w.atwiki.jp/suiginto/pages/99.html
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/01(土) 16 05 38.47 ID vaQ2kNjy0 ディスプレイ「……」 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 16 13 00.31 ID vaQ2kNjy0 俺「お願いします!」 ゴツン☆ 俺「いてて……」 ディスプレイ「大丈夫ですか?」 俺「!」 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 16 17 49.09 ID vaQ2kNjy0 ディスプレイ「それと、告白なら私に言わず、水銀燈さんに直接言ったほうがいいですよ」 俺「え、あっ、そうですよね」 ディスプレイ「それでは、もう夜も晩いので電源を切ってください」 俺「はっ、はい分りました」 ディスプレイ「おやすみなさい」 プシューン 俺「おやす……もう、いないのか」 暗くなった画面には、男の姿がぼんやりと映っていた 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 16 32 10.50 ID vaQ2kNjy0 俺「おっ、おっ……い、いくッ!」 シコシコシコシコ ディスプレイ「また水銀燈さんでオナニーですか?」 俺「うわっ!」 どびゅるびゅる、る、るる 俺「いきなり話しかけるなよ……」 ディスプレイ「あなたの自慰を、目の前で見せ付けられる私の身にもなってくださいよ」 俺「それも仕事の内だろ、割り切れよ。俺も割り切るから」 ディスプレイ「世の中には割り切れない事もあるんですよ」 俺「そうか……」 ディスプレイ「そうなんですよ」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 16 40 33.56 ID vaQ2kNjy0 俺「ところで、何の用ですか」 ディスプレイ「ああ、そうでしたね。二次元の女の子で自分を慰めて、悲しくならないんですか?」 俺「いや、なんというか、好きな子でオナニーして何が悪いんだよ」 ディスプレイ「本当にそうなんですか? 二次元の女の子が好きなんですか?」 俺「そうだよ」 □「水銀燈さんの何が好きなんですか?」 俺「好きに理由はいらないだろ。それより、なんでそんな事聞いて来るんだよ」 □「気になったからです」 俺「そうですか」 □「それと──」 プシューン 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 16 46 25.36 ID vaQ2kNjy0 スピーカー「スパルタだ!」 □「昨日はあんまりじゃないですか」 俺「うるさい。声が聞こえない」 □「すみません……」 ドゥーンドロドロドロドロ □「うわ、凄い」 俺「……」 □「……すみません」 赤い文字がディスプレイにエンドロールを書き出していく □「面白かったですね」 俺「そうだね。ところで、何の用だったの」 □「なんでもないです、おやすみなさい」 プシューン 俺「フリーダムすぎるだろ……」 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 16 52 39.82 ID vaQ2kNjy0 □「実を言いますと、私はメイメイです」 男はディスプレイの声を聞き流し、ページを捲る □「それで、こうやって水銀燈さんのミーディアムを探しているんです」 俺「……俺の所によく顔を出しているみたいだけど、それは俺がミーディアム候補って事でいいの?」 □「いいえ、違いますよ」 俺「じゃあ、どうやったら候補になれるんだよ」 □「分りません。私はメイメイじゃありませんから」 俺「死ね」 ブラウン管を殴る音が狭い部屋に響いた 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 17 05 10.07 ID vaQ2kNjy0 □「今大丈夫ですか?」 俺「今日は礼儀正しいんだな、何の用だい」 □「二次元の世界へ行きたいと思いますか?」 俺「行きたいね」 □「ほんとうに?」 俺「いや、ちょと待てよ、二次元の世界は二次元の世界でも、ベルセルクの世界とか、そんなランダムジャンプなのか?」 □「いいえ、世界は選べます」 俺「それなら行きたいね」 □「ですが、人間として二次元の世界へ行ける訳ではありません」 俺「使えないディスプレイだな」 □「そうですね」 俺「で、なんで行き成りそんな話を?」 男の問いかけにディスプイは沈黙を返した □「痛いですから殴らないで下さい」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 17 13 08.00 ID vaQ2kNjy0 □「浮気、ですか……」 男「待てよ。なんでゲームしてたら浮気なんだよ」 □「いつも、私に熱い視線を送ってたのに……パソコンも繋げないブラウン菅がいいだなんて……」 男「でも、お前ゲーム機繋げれないじゃん」 □「いいんですよ、私はあなたの事待ってますから」 男「なんか、女みたいだな」 □「知らなかったんですか?」 男「え、本当?」 □「嘘に決まってるじゃないですか」 男「くそっ……」 □「おっと、また暴力ですか?……痛っ」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 17 21 13.16 ID vaQ2kNjy0 □「いきませんか、二次元の世界へ」 俺「水銀燈のミーディアムになれるなら、行くよ」 □「それはつまり、『柿崎めぐ』になりたいと?」 俺「いや、出来れば健康体でイケメン金持ち高スペックがいいな」 □「それは無理ですね。その席はあちらの世界にありませんよ」 俺「ないなら作ればいいだろう」 □「無理です」 俺「じゃあ、どんな席ならあるの?」 □「そうですね、ディスプレイとか、虫とかネギとか、色々ありますよ」 俺「人間はないの?」 □「ありません」 俺「どうしても?」 □「ありません」 俺「ありません?」 □「ありま……あ、あれっ?」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 17 26 53.04 ID vaQ2kNjy0 TV「クリスマスの予定は」 プツン ラジオ「クリスマス」 プツン 電話「クリ」 プツン …… □「それで、ここに帰ってきたと」 俺「ああ」 □「ところで、この記事見てくださいよ、クリ──と、リスの画像ですね、可愛いですよね」 俺「クリスマスの記事を見せたら、液晶ディスプレイ買ってたよ」 □「ははは、分ってますよ」 ははははは 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 17 40 30.27 ID vaQ2kNjy0 □「明日で、いいですか?」 俺「何が?」 □「二次元の世界へ旅立つ日は」 俺「待てよ。そもそも、なんでお前は俺を二次元の世界へ連れて行きたいんだ? 俺に一目惚れしたのか?」 □「一目惚れとか……失礼、少しまってくださいね……」 画面が波打つ □「ええとですね、やっぱり、画面越しに見る水銀燈さんより、直に見たほうが良いんじゃないかと、思いましてね」 俺「二次元の世界へ行っても、何に成れるか分らないんだろ? 深海生物になんかなったら、手詰まりじゃないか」 □「水銀燈さんの近くに生れ変る事は可能ですよ」 俺「そうなのか」 □「ええ。いきますか? いきませんか?」 俺「……ちょ、ちょっと、待ってくれ、もう少し考える時間が欲しい」 □「そうですね、いい返事待ってますよ」 その日、彼(彼女?)はそう言ったきり口を閉ざした 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 17 55 39.97 ID vaQ2kNjy0 俺「おい、これ見てくれよ」 ディスプレイは、当然のように何も返さない 男の唾が画面に飛び散る 俺「ごめんごめん、でも、これは面白すぎるだろ……」 男はチリガミで画面から唾を拭き取る 俺「……無視っすか、まあ、いいっすけど」 ポツポツと窓を叩く音が聞こえてくる 俺「今年は、ホワイトクリスマスだな」 □「さっきから一人で何してるんですか。一人忘年会の隠し芸練習ですか?」 俺「いつから居たんだよ」 □「いつからも何も、ずっとここに置いあったでしょ」 俺「それもそうだな。……なんだか、今年はお前と年を越す事になりそうだよ」 □「それはないですね」 俺「どうして?」 □「私がここに居れるのは25日までです。ですから、あなたも25日までに決めてくださいね」 俺「分った……」 画面が波打つ □「これ、これ見てください、面白いですよ」 俺「それはさっき見たよ……」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 18 08 31.50 ID vaQ2kNjy0 俺「重大発表があります」 □「総理大臣になるんですか?」 俺「おしいですね。二次元世界へ行く事にしました」 ディスプレイの魚眼レンズが男の瞳を覗き込む 俺「なんだよ、面白くなかったってか?」 □「……ほんとう?」 俺「ああ、本気と書いてマジだ」 □「やっと」 俺「ん?」 □「やっとやっとやっとやっとやっと」 俺「やっと、何だよ?」 □「駄目駄目駄目駄目駄目駄目、絶対駄目、もう駄目行くって聞いた、取り消し不可能やっとやっとやっとやっと!」 俺「いいから落ち着けよ。何言いたいか分んねーよ」 □「や っ と 席 が 空 い た ! 」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 18 16 46.65 ID vaQ2kNjy0 メグ「あら、天使さん」 水銀燈「天使じゃないって──」 メグ「分ってるわよ、水銀燈でしょ? でも、あなたは私の天使なんだもん」 水銀燈「……かってになさい」 …… メグ「お散歩?」 水銀燈「ええ」 そう言うと、水銀燈は青空へと飛び立った メグ「私の命を、早く使ってね……天使さん……」 俺「そんな悲しい事言うなよ」 メグ「だ、誰っ!?」 俺「ほら、目の前に居るだろ?」 メグ「て、てれび……?」 俺「そうさ、俺はテレビさ」 目を覚ますと、男は病室備え付けのテレビになっていた 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 18 29 42.29 ID vaQ2kNjy0 俺「なんで、死にたいだなんて、思ったんだい?」 メグ「生きていても、しょうがないんだもの」 俺「でも、いつか元気になるさ」 メグ「無理よ。私は最初、5歳まで生きられないって言われてたのよ?」 俺「なるほど、5歳児にしては豊満な体つきをしているね」 メグは自分の胸元を手で隠す仕草をした 俺「冗談だよ」 メグ「冗談が下手ね」 俺「頑張ったんだがな」 メグ「それが一番面白い冗談ね」 俺「はは、そいつは」 メグ「……そいつは、何?」 看護婦「あらメグちゃん、誰とお喋りしているの?」 メグ「テレビよ」 看護婦「て、テレビ?」 メグ「ええ」 看護婦「そ、そう……あまり体に負担をかけないようにね……」 そそくさと、看護婦は手がつけられていない病院食を片付け病室を出て行った メグ「それで、そいつは、何なの?」 俺「……すみませんでした」 メグ「すみませんで済んだら警察はいらないは、ねえ、何なの?」 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 18 42 44.42 ID vaQ2kNjy0 突然、メグが苦しみ始めた 指輪が光っている所を見ると、水銀燈が力を使っているのだろう だけど俺はテレビだ、見守る事しか出来ない 頑張れ メグ「……人が死に掛けているのに、無視していたの?」 呼吸器を曇らせながらメグが言った 俺「しょうがないよ、俺はテレビだからね」 メグ「それでも、何かあるでしょ『頑張れ』とか『俺がついてるぞ』とか、そこら辺どうなの?」 俺「俺はテレビだからね、難しい事は分からないよ」 メグ「ふうん……あ、天使さん」 水銀燈「あら、本当に死にかけだったのね」 メグ「ええ、今度は一気に使って、私を殺してね」 水銀燈はメグを一瞥し夜闇へと消えた 俺「あんな可愛い子が居るんだから、死にたいだとか言うなよ。それに、『俺もついてる』んだぜ」 メグ「テレビさんには分らないとわよ、私の辛さなんか……」 俺「そうか」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 18 46 59.31 ID vaQ2kNjy0 メグ「ねえ、テレビは映らないの?」 俺「テレビカードがないと無理だね」 メグ「あなたテレビなんでしょう? 頑張りなさいよ」 俺「無理だよ。それに、テレビを映してたら君と喋れないじゃないか」 メグ「……あ、すみませんテレビカード買ってきてもらえますか?」 廊下を歩いていた看護婦を呼び止め1000円札を渡す スピーカー「クリスマスケーキ特集を──」 俺「やめてくれよ、時代劇見ようぜ時代劇」 メグ「うるさい」 俺「はい……」 スピーカー「苺を贅沢に使った」 俺「うまそうだな」 メグ「……」 俺「……すみません」 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 18 44 02.70 ID THdely7o0 1は猿規制食らって書けないのか?それとも現在進行形で書いてるのか? 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 18 48 39.99 ID vaQ2kNjy0 すまんこすまんこ、現在進行形なんだ でも、あと少しで終わらせる予定です、すみません 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 19 13 42.63 ID vaQ2kNjy0 看護婦が機材を押し、それに続くよう医者が病室を出て行く 俺「大丈夫?」 メグ「大丈夫な訳ないじゃない」 俺「そうか」 メグ「そうよ」 …… 俺「ねえ、病気の体を捨てたいと思った事はないかい?」 メグ「何よ行き成り、健康番組でもやってるの?」 俺「どうなんだい?」 メグ「健康な方がいいに決まってるじゃない」 俺「物語の世界に憧れたりはしないかい?」 メグ「何が言いたいのか分らないわ」 俺「……そうだね、はっきり言うよ」 メグ「最初からそうしなさいよ」 俺「物語の世界へ行かないかい?」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 19 24 56.42 ID vaQ2kNjy0 水銀燈「なんだか、機嫌がいいわね」 メグ「分る?」 水銀燈「機嫌が悪い人間は、楽しそうに歌なんて歌わないわ」 メグ「そうよね、ほんとにそう。私は今、とても嬉しいの……何でか聞きたいでしょ?」 水銀燈「……別に」 メグ「無理しちゃって、可愛い」 水銀燈がメグを睨みつける メグ「ふふ、実を言うとね、私の病気がなくなるかもしれないの!」 水銀燈「そう、良かったじゃない」 メグ「それだけ?」 水銀燈「私に、何を期待していたの?」 メグ「『不治の病じゃなかったの?』とか、色々あるんじゃないの?」 水銀燈は首を軽くかしげ「不治の病じゃなかったの?」と言った。 メグ「このポンコツな体から、新しい体に生れ変れるみたいなの!」 水銀燈「……そう」 メグ「なによ、もっと驚いてくれてもいいんじゃないの?」 水銀燈「自分の体を、ポンコツだなんて、言うもんじゃないわ……それに……」 メグ「それに?」 水銀燈はその言葉を羽に受け、空へと飛び上がった 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 19 36 23.29 ID vaQ2kNjy0 メグ「ねえ、いつになったら新しい体に生れ変れるの?」 俺「25、クリスマスだね」 メグ「ああ、楽しみだわ、痛みがない世界は、どんな表情で私を迎えてくれるのかしら」 俺「でも、人間になれるとは限らないんだよ」 メグ「大丈夫。きっと人間よ」 彼女の喜びようを見ていると、胸を締め付けられる思いだ メグ「でも、何であなたは私にそんな事をしてくれるの?」 俺「さあ、なんでだろうね」 メグ「それとも、キスでもしたら王子様になるのかしら」 俺「試してみるかい?」 メグ「いやよ。テレビにキスしている所を見られたら、頭がおかしいと思われるじゃない」 俺「じゃあ、テレビと話すのは、どうなんだい?」 メグ「それは大丈夫。独り言だと思われてるから」 俺「そうか……」 メグ「そうよ」 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 19 44 32.90 ID vaQ2kNjy0 メグ「不思議よね」 俺「何がだい?」 メグ「だって、クリスマスって25日が本番なんでしょう?」 俺「ああ、そうなるね」 メグ「それなのに、みんな24日にお祭り騒ぎ。本番の25日は色で言うと濃い紫よ」 俺「そうだね。ところで」 メグ「なにかしら」 俺「そのケーキは美味しいかい?」 メグ「ええ、とっても」 俺「そうか……」 メグ「なに、食べたいの?」 俺「ああ、くれるのか?」 メグ「はい、あーん……あっごめーん、お口なかったわよねー……うん、美味しい!」 俺「この女……」 メグ「でもほら、これあげるから」 そう言うとメグは、テレビの前にリンゴを一つ置いた メグ「まるで、お供え物みたいね」 俺「でも、ありがとう。気持ちは嬉しいよ」 メグ「どういたしまして」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 20 02 04.60 ID vaQ2kNjy0 クリスマスの残り香が、街を彩るネオンだけになった 俺「勝手に外しちゃ、駄目だよ」 メグが呼吸器を外す メグ「いいのよ、だって今日でこの体ともお別れなんだもの。少しぐらいは無理を聞いてくれるわ」 俺「……そうだね、それじゃあ、物語の世界へ──」 水銀燈「待ちなさい」 水銀燈が窓辺に立っていた メグ「水銀燈!?」 水銀燈「あなたの命は私の物よ。勝手に逃げ出すんじゃないわよ」 メグ「……何よ」 水銀燈「?」 メグ「なによ、完璧な天使さんなんかに、私の苦しみが分るっていうの? やめてよ!」 水銀燈は口を結び、メグの言葉に耳を傾けていた メグ「テレビさん、お願い。早く、私を物語の世界へ……」 俺「あ、ああ……」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 20 19 22.92 ID vaQ2kNjy0 午後11時52分、水銀燈がメグのベットへと飛ぶ メグ「なに……?」 水銀燈はメグの手を掴むと、自分の腹部へと当てた メグ「あっ」 水銀燈「私は、完璧なんかじゃない」 メグ「でも、なんで……?」 水銀燈「別に、ただ知っておいて欲しかったのよ。それと──」 水銀燈は僕の方に視線を向けた 俺「困ったな」 水銀燈「何で、この子に目をつけたのか分らないけれど。あなたがこの子の席に座ったら、私は許さない」 俺「……そんな顔してるね」 メグ「ねえ、何が起きてるの?」 俺「ああ、つまりさ」 水銀燈の眉間に力が篭る 俺「メリークリスマス! って事さ」 メグ「えっ……は、はぁ? 何言ってんの?」 俺「ハッピークリスマスの方がいいかい? それと、水銀燈」 肩透かしを食らったような水銀燈に声を掛ける 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 20 32 12.08 ID vaQ2kNjy0 「さようなら」と、水銀燈は街のネオンを魚眼に映すテレビに、別れの言葉をかけた メグ「え、ええ? 『それと、水銀燈』何なのよ、どう言う事なの?」 水銀燈「もう、クリスマスは終わったのよ」 デジタルの時計盤は26日を2分ほど過ぎていた メグ「ねえ、私があの時、物語の世界へ行っていたら、どうなっていたの?」 水銀燈「彼みたいに、席が空くのを待つのよ、ずっと……」 メグ「ふうん? じゃあ、天使さんが助けてくれたのね」 水銀燈「だから、私は──」 メグ「ええ、水銀燈でしょ? だから私も『あの子』とかじゃなくて、メグって呼んでね」 水銀燈「……わかったわ……メグ」 メグ「ありがとう。メリークリスマス、水銀燈」 水銀燈「馬鹿、一日遅いわよ……メリークリスマス、メグ」 メリークリスマス! 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 20 32 57.03 ID vaQ2kNjy0 お わ り 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 20 35 01.99 ID THdely7o0 お疲れ まーくんですか>< 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 20 42 48.31 ID vaQ2kNjy0 61 はい 「俺」は、どこかの世界の12月25日が近い日に飛ばされました 誰かと席を代ってもらうまで彷徨い続けます
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6802.html
律「……ん? おぉー澪まだいたんだ」 ……え? 律「なぁーにそんな変な顔してんだよ! 私がどうかしたか?」 ベッドの上でカチューシャを外した入院着の律が、変わらない笑顔を向けていた。 うそ……夢、じゃないよな? 律「あっそだプレイヤーと携帯壊れた! みおー、退院するまでiPodかしt――うわっ」 駆け寄った。 抱きしめた。 腕の中で、身体の感触を確かめる。 ほんとに律だ……律は、無事だったんだ――。 たくさん言いたいことがあって、いろいろ責めたくて、 伝えたいこともあって……だけど、涙声はぜんぜん言葉にならなかった。 でも……本当にうれしかった。 律「ごめんなー、澪。心配かけちゃってさ」 どうしようもなく泣きじゃくる私の髪を、律はそっとなでてくれた。 澪「りつ…どうして? 体はだいじょうぶなの?」 いや、それがさあ――。 そう言って取り出したのは、焦げ跡のついたMDプレイヤーと、おそろいだった携帯電話。 律「ほら私、プレイヤー胸ポケットに入れっぱなしだったじゃん?」 澪「いまそんな話はしてないよ…」 律「そしたら携帯とプレイヤーの方に電流が通電して、心臓とかへの直撃が避けられたんだってさ」 澪「うそ…」 律「あれで右腕の火傷だけって奇跡の生還だよな! もう私アンビリーバボーとか出れんじゃね? あはっ」 映画みたいな話だよな、律はそう言って笑ってた。 私はまだ気持ちが抑えられなくて、ずっと律を抱きしめ続けた。 律「ってかさ、澪のおかげだよ。澪のじゃなかったらプレイヤーとっくに捨ててたもん」 ありがとうな、澪。 そう言って律は私の髪の毛をくしゃくしゃと撫でた。 律。 私、律のことだいすきだよ。 律「……目、真っ赤になってるぞ。ティッシュあるから顔拭いとけよな」 私がそう言ったら、律は照れたように顔をそらした。 でも、私が泣き止むまでずっと抱きしめた腕は離さずにいてくれた。 ◆ ◆ ◆ またまたかえりみち! 律「じゃあ私らこっからバスだから、そろそろなー」 唯「りっちゃん澪ちゃんまたね!」 澪「唯、明日の勉強会は遅れるなよ?」 唯「だーいじょうぶだって! 憂がちゃんと起こしてくれるもんっ」 梓「そこは自分で起きましょうよ!?」 紬「まぁまぁまぁまぁ」にこっ 梓「唯先輩、みなさんってこれから毎日勉強会なんですか?」 唯「そうだよ、だって受験生ですもん!」ふんすっ 梓「…わき目もふらず、ギターにもさわらず?」 唯「うっ…ギー太は、まあちょっとは夜中にかまってあげたりしてるかなぁ…えへへ」 梓「はぁ…そんなことだろうと思いましたよ」くすっ 梓「…そうそう唯先輩、ちょっと寄り道していいですか?」 唯「いいよ~。どこに?」 梓「川の方いきましょうよ。ゆいあず練習したとこです」 唯「そうだね! ・・・・ってもうここ土手じゃんっ」 梓「いつの間に着いたんでしょうか…」 どて! 梓「ずいぶん涼しくなりましたねぇ」 唯「昼間はすごかったのにねぇ。私、あまりの暑さにおかしくなっちゃうかと思ったよ」 梓「唯先輩、暑いの苦手ですもんね・・・・・あ、おみずのみましょうか」 唯「おぉ~ポカリ! やっぱ夏はこれだよねぇ」 梓「アクエリより甘くて好きなんでしたよね。はい」 唯「ねぇあずにゃんのませてぇ」 梓「なっ…はずかしいことさせないでください!」 唯「でも、ここ私たちしかいないよ?」 梓「もっもう……しょうがないですね、今回だけですよ?」 なんと、お願いしたら本当に飲ませてくれました! あずにゃんの膝に私の頭を乗せると、指でそっと私の唇を開いてポカリをちょっとずつ飲ませてくれます。 なんだか普通に飲むより身体中に冷たさが沁みいるようで、すごく心地よかったです。 唯「……ありがと、あずにゃん」 梓「唯先輩だけですからね、こんなことするの」 恥ずかしそうに顔を背けるあずにゃん。 その時は、なんだかいつもと様子が違って見えたんです。 なんだか夢みたいで、すぐにも消えてしまいそうなほどおぼろげで……突然怖くなりました。 あずにゃんが、どこか遠くに行ってしまいそうな気がして。 ――すぐ隣にいるのに、変な話だよね。 梓「ねぇ、唯先輩」 唯「なぁに?」 梓「……高校卒業したら、放課後ティータイムってどうするんですか?」 唯「続けるよ、いつまでも。みんなと離れたくないもん」 梓「ほんとですか?!」 あずにゃんは大きな目を輝かせて喜びました。 あはは、顔に出やすいなぁ。 ……でも、すぐにまたなにかを諦めてしまったような顔になってしまいます。 唯「どうしたの? あずにゃん、元気ないよ」 梓「なんでもないです。ちょっとナーバスになってるだけですよ」 その時、なぜか嫌な予感がしました。 私はもう二度とあずにゃんをぎゅってできなくなるのかもしれない。 いつかはあずにゃんも私から離れていって、思い出になってしまう。 そう思ったら、気づかない振りをしてた気持ちがどうしようもなく膨れ上がってしまったのです。 ――私は、あずにゃんのことが好きなのかもしれない。 友達ではなく、後輩でもなく、一人の女の子として。 でもそれを言ってしまったら、あずにゃんは気持ち悪がってしまうに決まってます。 だから……この気持ちはそっと封じ込めることにしました。 それなのに。 梓「……ゆいせんぱい」 あずにゃんの方から腕を伸ばし、私を抱きしめてしまったんです。 唯「……あは、あずにゃんからってめずらしいね」 梓「・・・・・・唯先輩のうそつき」 あ・・・・あずにゃん? 私、なにか嘘ついたかな……。 目に浮かんだ涙を私に見せまいとして、また顔をそむけようとするあずにゃん。 私は離れようとするあずにゃんを抱きしめようとして――なぜか、できませんでした。 唯(あれ……からだが、動かない?!) さっきまで自由に動いていた腕も足も力が抜けてしまって、指一本動かせません。 どうしよう、このままじゃ本当にあずにゃんと離れ離れになっちゃう…! 焦る私に向かって、あずにゃんは背中に回した腕をそっと緩め始めます。 あずにゃんの後ろに見えていた河川敷も、気のせいかぼやけていってる気がして。 唯「…ねぇあずにゃん、これって、どういう」 梓「夢だったんですよ、全部。唯先輩も、たぶん私も」 梓「私たちは、事故に遭ったんです」 唯「事故?」 梓「エレベーターの中に十時間近く閉じ込められて、唯先輩は熱中症起こして倒れたんです」 唯「そんな……そんな、ことって」 けれど、思い出そうとすると切れ端のような記憶が浮かんでは消えて。 屋上でフェンス越しに二人だけで見た夜明けの街。 カバンをまくらにして寝転がって、二人で音楽を聴いたこと。 ストックホルム・シンドローム。 澪ちゃんにメールが届いたとき、抱き合って喜んだこと。 認めたくないのに、認めざるを得ないほどつじつまが合っていて。 やっぱり、今見えてるのは夢で―― 梓「それだけじゃないです」 あずにゃんはそう言うと、抱きしめていた腕をぱっと離しました。 唯「あずにゃん……行かないでよ、こっちでもっとおしゃべりしよ?」 梓「私が今まで見てたのも……たぶん、夢みたいなものだったんですよ」 唯先輩のとは違う意味ですけどね、そう言ってあずにゃんはさみしげに笑うんです。 やだよ……そんな顔で笑わないでよ。 本当に、離れなきゃいけないみたいじゃん。 川の向こう岸はもう蜃気楼のように薄れて、溶けていくばかりです。 もう少しであずにゃんまでそれに飲み込まれそうでした。 なんとか腕を伸ばそうとしたけれど……腕は動きそうになくて。 梓「私が入学した年の新勧ライブ、覚えてますか?」 唯「うん…あのライブ見て、あずにゃんは入部してくれたんだよね」 あの日のライブは夢みたいでした。 あずにゃんはそう言って懐かしげにほほえみます。 梓「それからすぐに軽音部に入部して、唯先輩のことを見つけました」 梓「けど…そこで出会った唯先輩は、私がステージ上で見た人とは違ってたんです」 唯「あはは……」 やっぱ、幻滅されちゃったんだろうな。 私ってものごとが続かないし、コードも音楽用語も覚えてないし、 いっつも後輩のあずにゃんを頼ってばかりだったしね……しょうがないよね。 梓「そりゃ、はじめはちょっとがっかりしましたよ。でも同時に、もっともっと気になったんです」 唯「……え?」 梓「あの日あんなにたやすく私の心を奪っていった、唯先輩ってどういう人なんだろうって」 芝生に寝転がる私のすぐ横で、膝立ちで話すあずにゃん。 こぼれそうでこぼれない涙に気づきもせず、真剣な眼差しを向けています。 息づかいが伝わるほど、髪の匂いがわかるほど近くにいるのに……私はまだ抱きしめられないでいます。 梓「軽音部で過ごした時間は――もっと言うなら、唯先輩と過ごした時間が、夢みたいでした」 梓「気がついたら唯先輩は三年生で、もう卒業する年で」 梓「・・・・・それを考えたら、とたんに怖くなって」 本当に夢なら、いつかは覚めちゃうんじゃないか。 夢から覚めたら私はあずにゃんから、ただの中野梓に戻ってしまって、思い出しか残らないのかも。 あずにゃんは、そんな悲しいことを言うのです。 唯「ねぇ…あずにゃん?」 恐怖に耐え切れず、私は聞いてしまいました。 唯「私たち、夢から覚めたらどうなるの?」 梓「どうもしないですよ。唯先輩は無事救出されて、病院のベッドで眠ってますから」 唯「じゃ、じゃああずにゃんは?! あずにゃんの身に何かあったら――」 梓「安心してください、私も無事でした。それから、唯先輩を助けようとした律先輩も」 そっか……よかった、これからもあずにゃんと一緒にいられる。 梓「でも、夢は夢のまま終わらせようと思います」 えっ…いま、なんて? 梓「軽音部はすごく楽しくて、唯先輩は素敵な人でした。……けど全部あれ、夢だったんですよ」 唯「そんな…夢なんかじゃないよ、現実だよ!」 必死であずにゃんに言うけど、あずにゃんは諦めてしまったみたいにかぶりを振ります。 ――二人で、夢だったことにしましょう。そしたら気持ち悪い思いなんて捨てられますから。 愛する人が傷つくかもしれないのに、それでも付き合いたいとか、キスしたいとか、 そんな思いも全部思い出だったことにしてきれいなまま過去に閉じ込めてしまえますから。 私は、ただの後輩です。ただの、中野梓です。 ……あずにゃんは、ついにこぼれた涙をぬぐうこともせずに、そう言いました。 梓「これ以上、こんな気持ちを持ち続けるのは辛いんです。それは……唯先輩もそうでしょう?」 唯「なんであずにゃんにそんなことがわかるのさ!? 私は、あずにゃんのことが、本当に……」 梓「……分かりますよ。痛いぐらい伝わってます。だって今の私、唯先輩が見てる夢なんだもん」 梓「私が言ってること、半分以上は唯先輩が考えてたことじゃないですか」 そう……気づいていたんだ。 一緒に過ごす時間が夢みたいで離れたくないって思ってたのも、 諦めようって考えたのも、あずにゃんって呼ぶのやめようっていうのも、全部。 私があずにゃんへの気持ちをなんとか押し込めようとして考えたことだったって。 唯「でも……やっぱり、いやだよ。私――あずにゃんを他人にしたくないよ」 梓「他人じゃなかったら、なんなんですか?」 ……ダメだ。うまく言えない。 いや、ほんとうは分かってるんだ。 でもちゃんと言ってしまったら、現実に口に出してしまったら―― 梓「口に出したら終わってしまう、こうですか?」 あずにゃんは、あの映画で別れた恋人の台詞をそらんじてみせた。 そうだよ、終わってしまうんだ。 だってさあ、女同士だよ? 普通だったら、気持ち悪い関係なんだよ? 私はそういう人間だし、どう見られたって仕方ないと思うけど。 でも、あずにゃんが変な目で見られたり、傷ついたりするのは……耐えられない。 そう思って、何度も何度もあずにゃんとの未来を考えては忘れて、考えては忘れて、 ……そうやって、なかったことにしようとしたんだ。 だからかな……私の夢の中のあずにゃんも、少しずつ蜃気楼に取り込まれて消えていこうとしている。 でも。 でも、やっぱり、 唯「・・・・・あずにゃんは、あずにゃんだよ」 決めた。 私だって、あずにゃんと離れ離れになるのはいやだ。 唯「夢から覚めても、あずにゃんはあずにゃんのままでいてほしいよ!」 目の前のあずにゃんが、ついにしゃくり上げて泣き出した。 梓「……今さら、ずるいです。私の気持ちなんか、見ないふりしてたくせに」 ごめんね、あずにゃん。 あずにゃんが私のこと好きだって言うのも、本当は分かってたんだ。 だけど……口にするのが怖かった。 だったら仲のいい先輩と後輩でいいやって、そう思ってたから。 梓「いえるんですか。私のこと、どう思ってるか」 唯「いえるよ!? 私はあずにゃんのことが好き! 離れたくない、抱きしめたい、キスしたい、愛してる!」 梓「夢から覚めてもそれ言えるんですか?! 今まで逃げてたのに!」 あずにゃんの言葉が胸に刺さる。 今まで見てみぬ振りして、そうやってあずにゃんを振り回してたんだ。 このままじゃ……夢から覚めたら、本当にあずにゃんが離れていっちゃうかもしれない。 河川敷はもう白い光でいっぱいで、もうここがどこだかも分からなくなっている。 もうここには私とあずにゃんだけしかいなかった。 でも、そのあずにゃんも……腕や足の輪郭が薄くなっていく。 梓「夢を夢のままであらせ続けるって、唯先輩が考えてるよりずっと大変ですよ?」 わかってるよ、あずにゃん。 ステージ上で夢を見せるバンドマンだって、現実では夢を形にする努力をしてるんだもんね。 あずにゃんが教えてくれたことだもん。ちゃんと覚えてるよ。 唯「それでも、私はあずにゃんとずっと一緒にいたい」 だから、今度こそちゃんと言うよ。 ――待っててね、現実のあずにゃん。 唯「約束する。目が覚めたら、あずにゃんに私の気持ちを伝える」 梓「……分かりました。じゃあ、お願いがあります」 唯「なに?」 梓「最後に私のこと、いままでみたいにぎゅって抱きしめてください」 もう二度と離れ離れにならないように、ちゃんとその腕で抱きしめてください。 あずにゃんはそう言った。 私は動かない腕に力を込める。 するとゆっくりだけど身体が動いて、あずにゃんに少し近づく。 がんばればなんとか腕が動かせる。 抱きしめなきゃ。今すぐ、ぎゅうってしなくちゃ。 でもあずにゃんの身体はどんどん白い光に飲まれていく。 時間がない。 梓「…ゆいせんぱい」 さっきより身体が軽くなった気がした。 私は全力で手を伸ばして、 なんとか消えそうな輪郭をつかんで、 背中に腕を回して、小さくてやわらかい身体を私のもとに引き寄せて、 ――力を込めて、抱きしめた。 すべてが光に包まれる、ほんの一瞬。 泣き晴らしたあずにゃんが、笑ったように感じた。 9
https://w.atwiki.jp/mioazu/pages/49.html
澪「ふふ、梓は可愛いなw」 梓「な、なんですか急に」 ギュッ 梓「み、澪先輩?」 澪「こうやって、前から梓を抱きしめてあげたかった」 梓「/////」
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/3041.html
キュートとは、日本のソフトウエアメーカー ESCHATOS -エスカトス- こみゅにてぃぽむ ~思い出を抱きしめて~ ブロブ カラフルなきぼう プーペガールDS2 メーカー
https://w.atwiki.jp/aidaze/pages/666.html
♪入江の午後3時 + ... ♪稲妻な少女 + ... ♪海に来て + ... ♪ありのままを抱きしめて + ... ♪愛と遠い日の未来へ + ... ♪灯りをさがして + ... ♪命の母 + ... ♪彼から手をひいて + ... ♪思い出に間にあいたくて + ...
https://w.atwiki.jp/rika634/pages/5.html
絆 作詞 - 亀梨和也 先の事どれほどに考えていても 本当の事なんて誰にも見えない 空白心に何かがつまって過ちばかり繰り返してた 一歩ずつでいいさ この手を離さずに 共に歩んだ日々が 生き続けてるから ボロボロになるまで 引き裂かれていても あの時のあの場所 消えないこの絆 流れゆく時間(トキ)の中失わぬように すれ違いぶつかった本当の気持ち 心に染みてくあいつの想いに出会えた事が求めた奇跡 立ち止まる事さえ出来ない苦しさの 中に見えた光つながっているから 嘘ついたっていいさ 涙流していいから あの時のあの場所 消えないこの絆 一歩ずつでいいさ この手を離さずに 共に歩んだ日々が 生き続けてるから ボロボロになるまで 引き裂かれていても あの時のあの場所 消えないこの絆 ------------------------------------------------------- ムラサキ 作曲 - 赤西仁 君には他の誰かがいる それでも二人は会えたね 二人で見た 夜明けのあの色 綺麗なムラサキだったね ふいに寂しさを 見せつける君を 抱きしめてあげられる その日まで 上手く言えない さよならが 素直な自分へと変える 言葉はヘタクソなのに 好きが僕を急がす そこが暖かい場所なら 君はいつも 花を咲かすの 近づけば近づく程 離れてく気がしたよ そこが暖かい場所なら 君はいつも 花を咲かすの 諦めてたはずなのに 今でも君だけを愛してた 上手く言えない さよならが 素直な自分へと変える 言葉はヘタクソなのに 好きが僕を急がす そこが暖かい場所なら 君はいつも 花を咲かすの 近づけば近づく程 離れてく気がしたよ あの日に見たムラサキを また見に行けたら 良いな ------------------------------------------------------- GOLD All or Nothing Now or Never We can make it happen We can make it all Right Time ls Coming Everlasting Don’t you wanna see it when we make it worid widewanna see it when we make it worid wide 地平線が 消える場所で君の瞳 思い出せば逢いたくなる でも戻れない All or Nothing 風になびく 汚れたシャツが君の地図さ どんなときも もう迷わない 君を抱きしめる Baby, All Night ※All or Nothing Now or Never We can make it happen We can make it all Right Time ls Coming Everlasting Don’t you wanna see it when we make it worid widewanna see it when we make it worid wide ※Repeat×2 All or Nothing 風になびく 汚れたシャツが君の地図さ どんなときも もう迷わない 君を抱きしめる Baby, All Night All or Nothing Now or Never We can make it happen We can make it all Right Time ls Coming Everlasting Don’t you wanna see it when we make it worid widewanna see it when we make it worid wide All or Nothing 風になびく 汚れたシャツが君の地図さ どんなときも もう迷わない 君を抱きしめる Baby, All Night -------------------------------------------------------
https://w.atwiki.jp/83452/pages/4975.html
梅雨に入り朝の登校時にギー太を守るためにビショビショに濡れた時の話です。 着替がなかった私はさわちゃん先生が作ってくれたメイド服を着ていましたが、 和ちゃんは気を使ってくれて他のクラスからジャージを借りてきてくれました。 教室で着替えるのがちょっと恥ずかしかった私は部室に着替に行くことにしました。 心配した和ちゃんもさわちゃん先生にお願いして付いて来てくれることになりました。 でも、それが和ちゃんと私の危険な情事になるだなんて… 私は和ちゃんと部室に向かいました。 和ちゃんは「もう、早く着替えないとホームルーム終わっちゃうわよ!」と言っていました。 この時はいつも通りの和ちゃんでした。私は和ちゃんに急かされるように部室に向かいました。 部室に入ると私は部屋の電気を付けようとしました。でも、和ちゃんは着替えるだけだから このままでも良いんじゃないと言ってきたので、部屋の電気を付けずに奥まで進みました。 私がメイド服のエプロンを外して、背中のファスナーを下ろすのに手こずっていると、 和ちゃんが「仕方ないわねぇ」と良い背中のファスナーを下ろすのを手伝ってくれました。 でも、その時です。ファスナーを降ろし終わると和ちゃんは、私のメイド服のに手を入れて 私のおっぱいを鷲攫みにしてきました。一瞬何が起きたのかわからず、手をバタバタする私… 和ちゃんは私を抱きしめて呟きました。「ゆ、唯が悪いのよ…」そう言われても何のことだか分かりません。 『えっ!?和ちゃんどうしたの??』そう私が言うと和ちゃんは私をギュと抱きしめて言いました。 「だって、高校に入ってから軽音部、軽音部って私の事構ってくれないじゃない… 中学の頃はあんなに一緒にいたのに…私だって寂しくなるのよ…」 私は和ちゃんの気持ちに初めて気が付きました。 『ごめんね、和ちゃん…これからは和ちゃんの事も気にかけるね』と言いましたが 和ちゃんは更にギュと抱きしめてきました。そして私の耳元で呟きました。 「ダメ、許さない…唯にはお仕置きが必要ね…」と言い、私のおっぱいを揉み始めました。 私は腕をパタパタと降る事しかできません。そんな私の行動とはお構いなしに和ちゃんは 私のおっぱいを揉んできます。おっぱいを揉まれるなんて初めての体験です。 私は段々気持ちよくなってきました。乳首が立ってきてるのが分かりました。 和ちゃんも私の乳首が立ってきてるのがブラ越しに分かったのか、右手を背中に回して ブラのホックを外しました。まさかブラのホックを外すとは思っていなかった私は ビクッとしてしまいました。和ちゃんはブラを持ち上げると直に私のおっぱいを 鷲攫みにしてきました。そして、ゆっくりとおっぱいを揉み始めました。 おっぱいを揉まれるたびに背中に電気が走ったように体がビクビクしてしまいます。 私は体をクネクネして抵抗しましたが無駄な抵抗に終わってしまいます。 和ちゃんのおっぱいを揉む手が止まりました。やっと開放されるかと思いましたが、 和ちゃんは脱ぎかけのメイド服とブラを一緒に脱がします。私はパンティーだけになりました。 『の、和ちゃん…お願い…もう許して』と言いましたが、和ちゃんは 「ダメ…まだ許さないわ…」と言い裸になった私をギュと抱きしめると脇の下から手を回して おっぱいを揉み始めました。私は恥ずかしくて恥ずかしくて頭の中が真っ白になってきました。 和ちゃんはおっぱいを揉みながら私の背中に唇を這わせます。その度に背中がゾクゾクして体が震えます。 どれくらいの時間がたったでしょうか…私は体に力が入らなくなり和ちゃんに体を預けるように 寄り掛かってました。その時です、和ちゃんの右手がスルスルと私のパンティーの方へと向かいました。 そして、和ちゃんの右手が私の大事な部分に触れました。私は『きゅいん』と声を出してしまいました。 和ちゃんの右手は私の大事な部分をゆっくりと刺激し始めました。 最初はパンティーの上から大事な部分を刺激していましたが、しばらくすると その手は私のパンティーの中へと吸い込まれて直に刺激し始めました。 さずがに直に触り始めたときは抵抗しました。 『和ちゃん駄目だよ…もう止めようよ…ねっ?』と言いましたが 和ちゃんの私の問い掛けを無視して手の動きを止めません。そうしてるうちに和ちゃんはおっぱいを 揉んでいた左手も下に写ると、私のパンティーに手を掛けてパンティーを 下ろしてしまいました。私は靴下だけを残してついに裸にされてしまいました。 和ちゃんは私を裸にすると、クルッと私を回すと抱きつきました。 そして、私の首筋に下を這わせて舐めてきました。 和ちゃんに舐められる度に体はビクビクと反応してしまいます。 私を舐める舌は段々と下の方に向かい私の乳首を舐め始めました。 和ちゃんは私の乳首を舐めたり吸ったりしてきます。 その度に体がガクガクと震えます。ついに私は声に出して言ってしまいました。 『和ちゃん…気持ちイイ…』と、その言葉に和ちゃんはおっぱいを舐めながら 私の方を見てニコッと笑いました。 和ちゃんは「嬉しい…唯」と一言言うと右手を私のあそこへ移動させると 割れ目に中指を這わせました。そしてクチュクチュと音を立てて弄り始めました。 部室には私の押し殺した喘ぎ声とクチュクチュとエッチな音だけが響きます。 そうすると和ちゃんはおっぱいを舐めている口を下の方に這わせていきます。 最初はお腹、お臍、そしてついに私の大事な部分へと向かいます。 そして和ちゃんの口はついに私に大切な部分へと到達しました。 私は言いました。『和ちゃん汚いよぅ…』とすると和ちゃんは ニコッと微笑むと「汚くないわ、私に任せて…」と言うと私のあそこに 舌を這わせていきます。その時です、今まで感じたことのない快感が 体を襲います。私は足に力が入らなくなりカクカクと震えます。 和ちゃんはそんな私の反応を愉しむかのようにあそこへの刺激を強めていきます。 『いや…和ちゃん…なんか来るよぅ…』と私は言いました。 和ちゃんは「イッテいいよ…」と言います。でも、その時の私にはイクって言う 行為がどんな事なのかわかりませんでした。只々、今まで体験した事のない何かが 体を襲います。立っているのもやっとの私の体を和ちゃんは両手で支えて倒れないように してくれています。そして和ちゃんの下の動きが激しくなった時です。 私のあそこから熱いものがこみ上げて来て体が無意識にガクガクと震え頭が真っ白になりました。 私のあそこからはビュッビュッとおしっこみたいな液体が吹き出しました。 吹き出すたびに快楽が体を襲います。それは和ちゃんの顔にも掛かってしまいました。 和ちゃんの顔は私から出た液体でビチャビチャになってしまっています。 私は和ちゃんに謝りました。『ごめんなさい…私のおしっこ、顔に掛けちゃって…』 そういった私に和ちゃんは舌をペロペロと出し口についた液体を舐めると、 「良いのよ、それにこれはおしっこじゃないわ」と言うと立ち上がり 私をギュッと抱きしめてきました。そして私も和ちゃんを抱きしめました。 しばらく抱き合っていると外の階段からあずにゃんと憂の声がしてきました。 私と和ちゃんは我に返りました。『の、和ちゃんどうしよう?』と 私が言うと和ちゃんは私が脱いだメイド服と下着を手に取ると物置へと向かいました。 間一髪、私たちは物置に隠れることが出来ました。 部室ではなんだかあずにゃんと純ちゃんが話している様ですが、私は和ちゃんの後ろで固まっていました。 あずにゃん達が部室を出た後、私達は物置からソーッと出ました。 そして私は急いでジャージに着替えました。 私がジャージに着替え終わると和ちゃんが言いました。 「唯…また私を構ってくれなかったらお仕置きするからね」と顔を真赤にして 和ちゃんが言いました。私は『うん…これからは和ちゃんの事も大切にするね』と 私が言い終わると和ちゃんは私の唇に軽くキスをしてきました。 そして、私と和ちゃんは急いで教室へと戻りました。 ーおしまいー 戻る
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/3060.html
フィルインカフェ(Fill in Cafe)とはゲーム開発会社 旧社名はクロスワンダー??で、1998年に倒産した こみゅにてぃぽむ ~思い出を抱きしめて~ メーカー
https://w.atwiki.jp/83452/pages/8581.html
「…律っちゃん」 「ん?」 声まで甘くなってしまった 「胸触ってもいーい?」 いまの自分の声が照れくさかった だから無言で頷いた 唯の右手が触れる シャツの上からでも手の温もりがわかった 「胸も柔らかい」 「当たり前だろ…」 くすぐったいような感覚の中に心地よさが混ざる 次第に目を開けている力さえ失われていった 「えっと…気持ちいい?」 何も反応しない私に不安を覚えたのか、唯が無粋なことを聞く また無言で頷いた 「えっとえっと…声とかは?」 我慢してるに決まってるだろ! と言ってやりたかったけど、そんなこと自分で言うのもどうかと思ったから何も言わずにいた 「ひょっとして我慢してる?」 相変わらずのKYぶりを発揮する唯 「…バカ唯」 小声で叱ってやった 「でも我慢したら身体に悪いよ!」 お前は説教強盗か 「だから自分に嘘ついちゃダメだよ!」 お前は熱血教師か 心の中でいちいちツッコミを入れた 漏れそうになる声を我慢するために 「手、入れるね?」 「…うん」 シャツの裾から入り込んできた唯の手が私の乳房を包む 「わぁ」 「ち、小さくて悪かったな」 だけど唯の驚きは別の理由からだった 「律っちゃんの胸だぁ」 本気で喜ぶ 「触らせ甲斐もあるというものだ」 なんて思う余裕はなかった 唯の手が動くたびに、手のひらが乳首を転がす 「……………ん……………ん」 喘ぎ声というものは我慢しようとして出来るものではないと、身を持って知った 「………ん………んん」 声が漏れる感覚がどんどん短くなっていく それでも必死に耐える しかし唯からのトドメの言葉 「我慢しなくていいよ?」 それを聞いた瞬間、堤防が破れたように波が広がった 私の身体中に 「ん…ぁん」 「可愛い声」 「バカ…んん…」 シャツ越しに唯の手を握る その行為を唯は勘違いしたようだ 「もうやめる?」 「…どっちでもいい」 「じゃあやめない」 再び手を動かす 止められてはいたらガッカリしたのかな? 自問したって答えはでるはずもない 「律っちゃん」 「…何?…ん」 「ベッドいこ?」 「え?でも、だって…ぁん…恥ずかしいか…ら…」 唯が立ち上がる シャツの中に手を入れられている私も、一緒に立ち上がらざるを得なかった 右手を掴まれ、ほとんど無理やりベッドに誘導される 「ちょっと待って唯!えっとやっぱりその何というか」 焦りまくる私 「律っちゃん」 「へ?」 「電気は消した方がいいよね?」 突っ走る唯 「え?えっと、そりゃまぁ消し貰えたほうがありがたいけど…」 「わかった!」 ドアの横にあるスイッチをオフにする 暗闇 セミの声 遠くを走る電車の音 他には何も無い 唯が戻ってきて私を抱きしめる 少し長めのキス それから私は唯に操られているかのように、ベッドに仰向けになった 唯の右手が私の頭の下に差し込まれる 左手はシャツの中でゆっくりと動いている 「脱がせてもいいかな?」 「…たぶん」 可笑しなやりとり シャツを脱がされると蒸し暑い空気が肌を包んだ 両手は反射的に胸を隠している 暗いから大丈夫とかそういう問題ではない その両手を唯がほどく 「暗くて見えないよー」 見られたくないから電気を消すよう言ったんだ 「じゃあ、えっと…舐めます!」 「えっと…唯」 「どしたの?」 「…宣言しないでくれる?」 「りょーかい」 そう言うと私の胸に舌を這わせた 「ぁん!」 あまりにやらしい声だったの自分で驚いてしまった そしてそんな声が出てしまうくらい…気持ちよかった 思わず唯の頭を抱きしめる 声はどんどん大きくなっていってるはずなのに… 私の耳に届くそれはどんどん小さくなっていく 意識が朦朧としてきた でも胸から広がっていく波はハッキリと感じとれた 「…気持ちいいのかなぁ?」 ついさっき、唯から発せられた疑問 いまなら答えてやれる だけどそんな余裕はすでに無く、私は唯の頭を抱きしめ続けた 「腕痺れちゃった」 「あ、うん」 頭の下から右手を抜き取りながら唯が言った 「律っちゃんエッチだねー」 無責任なことを言い放つ 「バカ!」 「えへへー」 首筋に口付け肩へ、そして右腕から指先へと 長い時間をかけて丁寧に舌を這わせた その間も左手で胸を弄んでいる その左手が下がり、パジャマ代わりのハーフパンツの中へと入ってきた 「ちょちょちょ!唯!」 「へ?」 「な、何してんの?」 「下も触ろうと思って」 「い、いきなりは止めろよな!」 「へ?だって宣言するなって律っちゃんが?」 「………」 「えっと…宣言はしなくてもいいけどさ…」 「ふんふん」 「一応何するかだけ教えてくれると助かる…かな」 「りょーかい」 「いや、ホントにわか…ぁ…」 再び乳首に吸いつく そして左手ては… 私に初めての快楽を与えるために、下着越しにそれを探していた 「!!」 声にならない声 初めて触れられたそこは、喜びのためだけに存在するように思えた 「唯!ちょっとストップ!お願い!」 助けを求めるような口調で懇願する 「どったの律っちゃん?」 「えっとその…ヤバい…」 「何が?」 「気持ちよすぎる…そこ…」 唯が私の下半身に目をやる 「そんなに?」 「うん…」 「えっと、じゃあ…触らないほうがいいの?」 「たぶんすごい声出ちゃうと思うんだ…」 「困ったねぇ」 真剣に悩む唯 「じゃあずっとキスしててあげる!」 「え…でも…」 「ね?」 「うん…変な声出しても笑わない?」 「笑わないよ」 「じゃあ…強くしないなら…触ってもいい」 「ゆっくり触るね」 唇が重なる そして… 「……!」 ホントに電流が走った気がした それも身体中の隅々まで 「あ…はぁ…!」 重ねた唇から声が漏れる どうにかなってしまいそうな快感 唯の手が下着の中に入り込む 直接その突起に触れる すると電流の強さはさらに大きくなった 「ゆ…い」 「なーに?」 「イっちゃい…そう」 「律っちゃんイっちゃうの?」 「たぶん…んん!」 いままでイったことなんてなかったんだから、それは想像でしかない 「唯…私おかしくなっちゃうよ…唯」 「大丈夫だよ律っちゃん」 「ん…ダメ…ぇ」 「我慢しなくてもいいよ!」 「唯…イっちゃう…イっちゃうよぉ!」 「頑張れ律っちゃん!」 なぜか励まされる でもツッコミをいれる余裕なんてとっくに無い 「唯!唯!」 「律っちゃん!」 「あ!あぁ!!!」 自分がどんな声を出したのかも分からなかった 全身を包み込む波に、ただ身体を預けていた ゆっくりと波が引き、意識が鮮明になってくる 目を開ける 暗闇の中、唯が見つめているのがわかった 「大丈夫律っちゃん?」 「あんまり大丈夫じゃないかも…」 「いまどんな感じ?」 「なんかもうどうなってもいい感じ」 「もっとする?」 「たぶん死んじゃう」 「そっか…じゃあやめよっか」 「うん…ごめん」 「えへへー、大丈夫だよ」 「唯」 「どったの?」 「抱きしめてて」 「うん」 「明日起きるまでだよ?」 「うん」 「おやすみ」 「おやすみー」 …セミの大合唱で目をさます ぼやけた目で左隣を見る 唯の寝顔 ずっと抱きしめててくれた 嬉しくて思わずキスしてしまった トイレにいくために起き上がり、階段を下る トーストの香り 「おはようございます」 憂の元気な声 「おはよ」 「もうすぐ朝ご飯できるから、お姉ちゃん起こしてきて下さい」 「オッケー」 トイレに入ると少し不安になる (憂に聞こえてないよな?) 直接確かめるのは余計に怪しいから、何も言わずに唯の部屋に戻ることにする 「律さん」 階段の一番下で憂に呼び止められたら 「夕べは…その…おっきい声でしたね」 「え!?」 やっぱり聞こえてしまっていた なんとか取り繕おうとする 「いや、あれは…」 「大丈夫ですよ!」 「え…?何が?」 「フフ…」 意味不明な言葉と微笑み 「大丈夫ですから…」 「こんどは私の部屋にも…きて下さいね!」 「へ!?」 「もちろんお姉ちゃんがいないときに、ですよ?」 いま私はどんな顔をしているのだろう 憂に曖昧な返事を残して階段を昇る やっぱり浮気になるのかな? そう考えて苦笑した ただ1つ言えることは… 私はもう、この姉妹から逃れられなくなってしまった 唯を起こす その寝顔を見て それも悪くないな、と思った おわり 7 ※澪憂編
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/2457.html
パチュリー「ねぇ○○…?どうしてわかってくれないの…?私はあなたが生まれた頃からあなたのこと…」 ○○「だからって姉弟で結婚は…」 パチュリー「できるわよ…!子供だって作れる…私はその為にずっと研究をしてきたのだから…」 ○○「……」 パチュリー「あなたはただ私を抱きしめて誓いの口づけをするだけでいいの…♪そうすれば私達は世界で最も幸せな夫婦になれるのだから…♪」 ○○「じゃあこの手足の拘束魔法を解いてくれ…」 パチュリー「どうして…?私から逃げてしまうの…?イヤ…そんなの絶対イヤ…!!」 ○○「手が拘束されてたら抱きしめられないよ」 パチュリー「あっ…そ、そうよね…/// うっかりしてたわ…///」 禁断の愛によって普段は頭脳明晰なのにぽんこつになってしまうパチュリー姉さん