約 1,297,194 件
https://w.atwiki.jp/mai-tatibana/pages/15.html
きしめんことTrue my heart の耳コピ歌詞を載せます。 鶴うまいわ 君音痴確定 誰より感じたい ソースうまいわ Hit☆Me 同人で いつかアナルから 砂オナ気持ちだきしめん
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/19859.html
つめたくてさむいよるだから【登録タグ MEIKO つ 曲 股間マフラーP】 作詞:本気マフラーP 作曲:本気マフラーP 編曲:本気マフラーP 唄:MEIKO 曲紹介 早いけど、めーちゃん誕生日おめでとうございます☆ 今回はロックな新曲をプレゼントさせて頂きます(ノ´∀`*) 歌詞 風吹いてる街 空 冷たいよ 秋も終わり そう あ 悲しい 季節は また巡り巡るの 暗くて気が滅入りそうなの あなたがね 私を抱きしめてよね 冷たくて寒い夜だから あなたがね 私を抱きしめてよね 冷たくて寒い夜だから 冬近くて今 街 泣きそうね 誰もかもが そう あ 悲しい 季節に木々枯れて行く様 想像して涙流すの あなたがね 私を抱きしめてよね 冷たくて寒い夜だから あなたがね 私を抱きしめてよね 冷たくて寒い夜だから 痛々しい冬が近くて 辛いよ また 誕生日がね あなたがね 私を抱きしめてよね 冷たくて寒い夜だから あなたがね 私を抱きしめてよね 冷たくて寒い夜だから コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sengokusi/pages/166.html
日本と米国を舞台に、様々なゲームに登場する美少女キャラクターによる戦国史シナリオ。 あらすじ 突如現れた妹軍団に帝都を奪われた帝国華撃団。 かつてのライバル、古豪清華女子高校と手を組み、帝都奪回に萌える!! 時を同じくして西では、眠れる藤崎が目を覚まそうとしていた…… そして日本海にアメリカが緊急浮上!! 116勢力1397人の戦いが今、始る! (OPより) 入手先 戦国史旧作シナリオ復興委員会 備考 シナリオデータ シナリオ名: ギャルゲー戦国史 作者: ◆W1GAL1LYAM(はるかぜ) 現バージョン: 3.03 最終更新: 2006年7月15日更新 動作環境: SE◎ FE○ 旧× 規模: 日本及び米国 開始年月: 2002年1月 勢力数: 116 支部数: 404 美少女数: 1397 勢力一覧 北海道 :ふうらい (風雨来記) 北海道 :晴空高校 (夢のつばさ) 北海道 :風乃丘学園 (風の丘公園にて) 北海道 :聖ルミナス女学院 (聖ルミナス女学院) 北海道 :大里高校 (北へ。) 青 森 :みちのく (みちのく秘湯恋物語) 青 森-秋 田:卒業旅行 (ツアーパーティー) 岩 手 :昔の記憶 (あすに恋して) 岩 手-宮 城:循環する世界 (プリズマティカリゼーション) 秋 田 :緋色館 (リフレインラブシリーズ) 秋 田-山 形:ルフタール魔導学院 (アナザーメモリーズ) 山 形 :映画研究部 (ダブルキャスト) 宮 城-福 島:江珂高校 (ノエル) 福 島 :おまカフェ (私におまカフェ) 福 島-茨 城:秋華高校 (ノエル・ラネージュ) 群 馬 :纏組 (ファイアーウーマン纏組) 群 馬-埼 玉:できたて学園 (できたてハイスクール) 栃 木 :楠原学園 (ツインズストーリー) 栃 木 :小森野女子学園 (リップクリーム) 茨 城 :霞ヶ浦高校 (ドキドキプリティリーグ) 茨 城ー千 葉:岬学園 (ドキドキプリティリーグLovelyStar) 埼 玉-東 京:巴里華撃団 (サクラ大戦3) 東 京 :妹軍団 (シスタープリンセス) 東 京 :帝国華撃団 (サクラ大戦) 東 京 :首魁都城高校 (首都高ラブR) 東 京 :私立首都高校 (首都高ラブOnline) 東 京-神奈川:清華女子高校 (卒業シリーズ) 東 京-山 梨:声優養成所 (マイ・ドリーム) 千 葉 :異世界 (エターナルメロディ) 千 葉 :水滸学園 (どきどきすいこでん) 神奈川 :桃花学院 (あいたくて…) 神奈川 :エンドレスシーズン (あのこどこのこ) 新 潟 :こよみ学園 (HAPPY☆LESSON) 新 潟 :虹ヶ音高校 (めぐり愛して) 長 野 :超特急ヴェガ (お嬢様特急) 長 野-富 山:成瀬ヶ丘ゼミナール (ふれあい) 山 梨 :天使 (てんたま) 静 岡 :澄空学園 (メモリーズオフ) 静 岡-愛 知:浜咲学園 (メモリーズオフ2nd) 富 山 :仕官学校 (だいすき) 富 山-石 川:千石高校 (高2→将軍) 岐 阜 :ドルファン王国 (みつめてナイト) 岐 阜-滋 賀:光の一族 (精霊召還) 愛 知 :センチ連合 (センチメンタルグラフティ) 石 川 :天霧神社 (君の気持ち、僕のこころ) 石 川-福 井:アカデミア学院 (サーカディア) 福 井-滋 賀:続初恋 (続初恋物語) 福 井-京 都:初恋 (初恋物語) 滋 賀 :トリスタン公国 (ルナ・ウィング) 三 重 :姫百合学園 (あやかし忍伝くの一番) 三 重-和歌山:若葉学園 (マーメイドの季節) 京 都-大 阪:桃山高校 (初恋ばれんたいん) 京 都-兵 庫:英荘 (電脳天使) 奈 良 :青葉台高校 (トゥルーラブ・ストーリー2) 大 阪 :青空高校 (トゥルーラブ・ストーリー) 大 阪 :美空中学 (トゥルーラブ・ストーリー3) 和歌山 :橘東高校 (メモリアルソング) 兵 庫 :きらめき高校 (ときめきメモリアル) 鳥 取-岡 山:もえぎの高校 (ときめきメモリアル3) 鳥 取-島 根:星の丘学園 (学園祭) 岡 山 :ひびきの高校 (ときめきメモリアル2) 島 根 :猫 (ひざの上の同居人) 島 根-山 口:研究都市アルファ (エラン) 広 島 :TYOツーリスト (ワールドツアーコンダクター) 広 島-山 口:御崎町 (猫なカ・ン・ケ・イ) 山 口 :UFA (スターライトスクランブル恋愛候補生) 香 川 :時間移動 (夏色の砂時計) 徳 島 :(緑)聖遼高校 (Lの季節&ミッシングブルー) 愛 媛 :(赤)聖遼高校 (Lの季節&ミッシングブルー) 愛 媛-徳 島:交換日記 (m) 高 知 :マカープロ (LoveSongs&双葉理保シリーズ) 福 岡 :エンフィールド (悠久幻想曲シリーズ) 福 岡-佐 賀:女子寮 (ミルキィ・シーズン) 福 岡-大 分:泉美野学園 (クローストゥ) 佐 賀-長 崎:JSプロダクション (誕生) 長 崎 :BARアミーゴ (カクテルハーモニー) 大 分 :悲恋桜 (季節を抱きしめて) 熊 本 :5121小隊 (ガンパレードマーチ) 宮 崎 :邪馬台国復興軍 (火魅子伝) 宮 崎-鹿児島:フォード一家 (メリーメント・キャリング・キャラバン) 宮 崎-鹿児島:恋が原高校 (ポケットラブシリーズ) 鹿児島 :虹色町 (QUIZなないろDREAMS) 西 米 :ライジングドリーム (ヒロインドリームシリーズ) 西 米 :朝霧高校 (プリズムコート) 西 米 :恋の千年王国 (ネクストキング) 西 米 :ファンダルス村 (彼女の伝説、僕の石版。) 西 米 :ガイアス (風雨来記2) 西 米-中北米:湘鳳学園 (センチメンタルプレリュード) 西 米-中北米:稜翠双葉高校 (MisticMind) 西 米-中南米:トリフェルズ学園 (エーベルージュシリーズ) 中北米 :月夜野学園 (まぼろし月夜) 中北米 :ランスウェル王国 (ホワイトダイアモンド) 中北米 :緑ヶ丘高校 (リトルラバーズシリーズ) 中北米 :紫明院学園 (Catch!) 中北米-中南米:マイスター (サウザンドアームズ) 中南米 :聖シモン料理学院 (ビストロ・きゅーぴっと) 中南米 :麻雀大会 (クロスロマンス) 中南米 :桜町 (約束の絆) 中南米 :バレンタインデー (チョコレート♪キッス) 中南米 :浜茶屋 (Let's浜茶屋) 中南米-南東米:メルデルビア (エバーグリーン・アベニュー) 北東米 :LeMU (Ever17) 北東米 :氷雨町 (Iris) 北東米 :虚空の道 (ブルーブレイカー) 北東米 :丸井高校 (ずっといっしょ) 北東米 :ウィザーズアカデミー(ウィザーズハーモニー1&2) 北東米 :カルテット (ウィザーズハーモニーR) 北東米 :阿見寮 (MyMerryMayシリーズ) 北東米 :レストラン (レストランドリーム) 南東米 :UNIT (いつか、重なりあう未来へ) 南東米 :豊神楽 (フォトジェニック) 南東米 :後夜祭 (後夜祭) 南東米 :撮影旅行 (まじかるで~と) 南東米 :湾岸線 (湾岸トライアルLove) 南東米 :サマーダイアリー (恋のサマーダイアリー) ハワイ :姫神島 (おかえりっ!) 攻略難易度表(難 S ~ F 易) S A B C D E F キャプチャ画像 リプレイサイト 関連項目 以下、加筆求む
https://w.atwiki.jp/lordofthedragons/pages/59.html
歪愛抱きし者 マリエル 13580030500031.jpg Level 攻撃力 防御力 1 50 1268 630 150 3503 6796 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/byoujaku/pages/27.html
「……」 部屋に残された優希は呆然としたまま、孝之が出て行った扉を眺めていた。 久しぶりの後悔が、優希の胸を満たしている。 何故こうなったのか? そんな事、分かっていた筈だ。 今現在命に関わる症状は出ていないとは言え、病状はけして軽い物ではない。正直に話せば、誰もが眉を顰める。同情する。 しかし、そんな事で優希は同情を引きたい訳ではない。気を使ってもらいたい訳ではない。ただ、気兼ねなく、初めて会った時のような自然な孝之と接したかっただけだ。 だが、嘘を吐きたくも無かった。 何時自分が昏睡状態に陥ってしまうか分からない。もし会う約束をした時に昏睡してしまったら? 見舞いに来てくれた孝之は如何思うだろうか? 何故本当の事を言わなかったのか? そう言って、優希を責めるだろうか? 優希が目覚めるまで待ってくれるだろうか? 分からない。 かつての友人たちは、優希が目覚めた時には遠くに居た。学年が変わり、制服が変わり……。だれも、自分を待っていてくれはしなかった。 でも、本当の事を話してもし自分が昏睡してしまったとしても、それでも……自分が目覚めるのを待っていてくれる。孝之なら、そんな風に言ってくれる。そんな言葉を、優希は少なからず期待してしまっていた。 「桐沢さん……」 孝之が自分をどう思ったのかは分からない。 けれども、かつての自分の友人のように、彼がまたこの病室を尋ねてくれる事は無いのだろう。 こんな思い話を切り出され、笑顔で会い続けてくれる程の友人は、当時まだ子供の優希には居なかった。 優希はフォークを取り、最期に残していたショートケーキの苺を口に運んでみる。 驚くほど味の無い苺に、優希は小さく声を漏らして顔を伏せた。 どれくらいボンヤリとしていたのだろうか。優希はノックの音に我に返った。 一瞬、孝之が戻ってきたのではないかと淡い期待が生まれるも、扉を開けた人物に期待は打ち砕かれる。やはり孝之ではなかった。 松葉杖をついた青年――木村晶が人懐こそうな笑みを浮かべて顔を覗かせる。 「こんちわ」 「木村さん……?」 「おっ! 覚えててくれたんだ。お邪魔してもいい?」 「あ……はい」 「おじゃましまーす」 晶は通常よりも三回りは大きいごついギプスをつけた足を文字通り引きずりながら、先ほどまで孝之が座っていた椅子に腰掛けた。 一瞬、ソコには孝之が座っていたという事を口にしそうになり、優希は肩を落とした。孝之はもう帰ってしまったのだ。その椅子は、もう誰のものでもない。 晶はテーブルに広げられたケーキと紅茶を見て取り、可笑しそうにフフンと鼻を鳴らした。 「こりゃまた、随分と買ったもんだ」 「え?」 「モンブラン貰ってもいい?」 「はぁ……どうぞ」 目を丸くする優希をものともせず、晶は摘み上げたケーキをそのまま口に運ぶ。 そのまま、お世辞にも上品とはいえない食べ方でケーキを腹に収め、晶は満足そうに頷いた。 「ん、やっぱり旨いな。そういえば……孝之は?」 「それは、その……」 何と説明すればよいのか咄嗟に思い浮かばず、晶の問いに優希は言いよどむ。 そんな優希の様子に、晶は「おや?」と眉を動かした。 「もしかしてもう帰った?」 「……はい」 先ほどの孝之の様子を思い出し、優希は力無く頷いた。 思い出すだけで後悔の念が沸く。折角親しく慣れたのに、自分の病気の事を勢いにのってひけらかしてしまった。病状だけ言えばよかったのに、感情的になって、言わなくていいことまで口走ってしまった。 突然あのような重い話をされては、聞かされるほうの対応も難しいではないか。 失意に暮れる優希を見て晶は「ふーん」と小さく唸り、チョコレートケーキに手を伸ばすと、相変わらずの手掴みで取ったソレをものの数口で完食する。 クリームまみれの指を舐め、晶は苦笑した。 「何があったのかは知らないけど、アイツの事だからどうせ、西野ちゃんに病状を尋ねでもしたんじゃないの? んで、自分の想像以上の返事にパニクって逃げ出したってところか」 晶の言葉に優希は勢い良く顔を上げた。 「ど、どうして分かるんですか?」 「そりゃ、付き合い長いしね」 思わず身を乗り出す優希を手で制し、晶は箱からタルトを取り出した。 「このタルトも貰っていい?」 「あ、はい、どうぞ。それで、その、桐沢さんの事ですが……」 余りの優希の食い付きの良さに、晶はくつくつと喉を鳴らした。怪訝そうに眉をしかめる優希に対し、ニヤニヤと笑みを浮かべながらタルトを齧る。 何が可笑しいのか? そんな表情で若干不機嫌そうに晶を見る優希の目は、先ほどに比べて若干の光を取り戻していた。 晶はニヤニヤとイヤらしい笑みのまま、身を乗り出している優希の顔に自分の顔を近づけ、そっと呟いた。 「西野ちゃん、そんなに孝之の事が気になるかい? アイツに惚れた?」 「――!!」 晶の言葉に、優希は弾かれた様に身を引いて、パッと顔を赤らめた。 優希自身にそんなつもりは無かったが、他人にそう言われて初めて自分の感情に気付いたのだ。 そんな馬鹿な。そんな否定的な感情よりも、だからこんなに気にしているのか、そういった納得する気持ちが強い。 優希の様子に晶はフッと優しい笑みを浮かべ、紅茶を啜った。 「一目惚れ……とまではいかなくても、気にはしているみたいだね」 「はぁ……その……」 自分が孝之に、少なくとも他の人並み以上に好意を寄せている事を言い当てられた事に、優希は今更のようにモジモジと身を縮める。 まるで素肌を大きく晒している様な気分だ、と優希は思う。スースーとした感じで、むず痒い様な気恥ずかしさがある。 晶はそんな優希を気にも留めず、タルトもまた数口で平らげ、ようやく満足したらしく大きなゲップをした。 一息ついた晶は、椅子に深く腰掛けて腕を組み、真面目な顔で優希を見た。 「んー、西野ちゃんが心配するような事は無いんだけどな……」 「でも……」 「やっぱり孝之の事が気になる……と?」 「はい」 優希は顔を赤らめたまま素直に頷いた。 孝之が自分の事を気遣おうと、自分の事を理解しようとしてくれたように、自分もまた孝之の事を知りたいという気持ちが今の優希を占めている。 何故彼が突然帰ってしまったのか? その非が自分にあるのなら謝りたいし、そうでないなら気にする事は無いと伝えたい。 晶は納得したように笑い、一つ一つ思い出すように語り始めた。 「んー、それじゃあ、ちょっと昔話をしようか。アイツがいきなり帰ってしまった理由に関するヤツ」 「は、はい」 「昔……ってそうだな。俺達が出会ったのが中学生だから……6、7年位前かな? ま、その位の頃の話なんだが、孝之の奴には嫁さんが居たんだ」 「は? よ、よめ……お嫁さんですか?」 優希は目を丸くした。 晶と孝之は同年代だと思い込んでいたが、実は孝之が若作りなだけで実は既婚者だったのか? しかし、確か以前に話を聞いたときは同年代だと聞いた。 優希の頭は軽く混乱する。 「ああ、ゴメンゴメン。中学生なんて餓鬼だからな、いつも一緒に居る二人を皆がからかってそう呼んでたんだ。 正確には幼馴染で、保育園だか幼稚園だかの頃からの付き合いらしい。 異性と一緒に何かするのが無性に恥ずかしい時期だってのに、あいつ等はそんな様子をこれっぽっちも持って無くってな――」 笑いながら話す晶とは対照的に、優希は気持ちが沈んでいく。 孝之にその様に仲が良い女の人が居るという事。それはつまり、自分の気持ちがいかなものであろうと彼には通じない。抱えるだけ無駄なモノのように感じてしまうからだ。 沈む優希の様子に気付かないまま、晶はそこで溜息を吐いた。 「でもな、まぁ、そいつはもう居ないんだけどな……」 「え……?」 「なんつうか、死んじまったんだ。小さい頃から病の気があって、歳食う毎に酷くなってきてたらしい。 夫婦ってからかわれるくらい、孝之がいつもアイツの傍に居たのはそう言うことだからなんだと。俺は随分後で知ったんだけどね」 優希は何も言えず、黙って頷いた。 死んだ。 晶があまりにあっさりと言った事や、優希自身がその人物を知らない為に、いまいち実感が追いついてこない。 「あぁ、こんな事言われても困るよね。ええと、それで、その頃から孝之が変わったんだよ」 「変わった……ですか?」 「劇的にって訳じゃないけど、当時出会ったばかりの俺が分かるくらいには変わったな」 ソレはつまり、その人は、それだけ孝之に影響力を持っていた事。 それだけ、孝之にとって大切だった人……。 「それは、その、幼馴染の人が死んじゃったからですか?」 「いや、直接の原因はソレじゃない。と、思う。孝之はその幼馴染と付き合いが長いから、どうしても成人するまでは生きられないって事を知っていたからな。 そう言った意味では、あの二人は死を受け入れてたんだと思う。いつも一緒に居て、いつも笑顔で居て、発作が起きた時真っ先に駆けつけていたのはいつも孝之で……。 クサイ言い方をしたら、あの時の二人は何時死に別れても悔いは無いくらい、充実した毎日を過ごしていたよ。 でも、幼馴染が倒れて、入院生活を余儀なくされてからかな。少しずつ、そんな二人の関係が壊れた」 「……」 「幼馴染がさ、先に壊れちゃったんだよ。死に対する恐怖に」 晶の言葉に優希の心臓が大きく跳ねた。 分からないでもない、その恐怖。その不安と焦燥は、悶えに悶え抜いても足りないほどの苦痛を持っている。 「いつも隣に居る筈の孝之は学校で、自分は病室。例え発作が起きても、放課後までは孝之は駆けつけてくれない。 その幼馴染にとって、孝之は親しい友人とか、異性とか、家族同然とか、そう言ったものを超越しててさ。生きるために必要な物、空気と同等の存在だったんだな。 それが、入院生活で離されて、足りなくなっていった。コレも後で聞いた話だが、その幼馴染はその時点で当初に宣告されていた死期の予定を2年以上も長く生きてたんだってさ。 本当なら、死んでいてもおかしくない。いつ死んでも不思議ではない。そのくらい酷かったんだ。 でも一緒に中学に入って、中学生として生活を送る。たったソレだけを支えに、生き伸びていたらしい」 晶はペットボトルの紅茶をカップに注ぎ、一口飲んだ。 どういった表情をすればいいのか分からない優希も、とりあえずソレに習う。 一息つき、二人はカップを置いた。 「もし、孝之が学校を休んでまで幼馴染に付き添っていたら……あんな事にはならなかったと思う。 でも、彼女の親も、孝之の親も、そんな事はさせるわけには行かない。孝之は渋りながらも、一人で学校に来てた。 俺は孝之の話を聞きながら、当時は笑ってたよ。嫁がそんなに心配かってね。孝之は真面目な顔で『当たり前だ』なんて恥ずかしげも無く答えてたな。 毎日放課後は幼馴染の見舞いに行って、その日学校で起きた事を事細かに話していたらしい。彼女が学校に何時戻ってきてもいいように、その日その日の時事ネタを仕入れては、励まして、応援して、回復を祈っていた。 だけど、孝之の想いは彼女に伝わらなかった。アイツも、彼女も、まだ餓鬼だったからな。大人ですら想いが全部伝えられる訳じゃないのに、子供にソレが可能な訳が無いよ。 いつも寄り添いあっていた頃ならいざ知らず、入院生活と悪化する体調、孝之と一緒に居る事が出来ないストレスから、幼馴染が耐えきれなくなったんだ」 「どうしたんですか?」 「彼女が入院してから、初めての口論したんだ。ソレも幼馴染からの一方的な奴」 「上月さんは、なんて……言われたんですか?」 「第三者の俺からしたら何てことは無い、入院生活のストレスから出た八つ当たりみたいな言葉だったんだけどな。 確か『孝之みたいに健康な人が、病気を抱えて苦しんでいる人の気持ちが分かる訳無い』みたいな感じだったかな。ストレスから勢いで出たモノだって、冷静に考えればすぐに分かる言葉だ。ましてや、兄妹のように一緒に居たあいつ等なら。 でも、孝之にはショックだったらしい。自分の励ましが逆に彼女を傷付けていた、苦しめていた。そう考えてしまった。 その後、孝之は見舞いを控えるようになったんだ。普段は毎日の様に見舞っていたのを、週一か、もっと間隔を開いて。 んで、アイツが見舞いにいかなくなってしばらくして、幼馴染の子は死んじまった」 優希は息を呑んだ。 晶は肩を竦めてみせる。 「無理も無いさ。孝之は彼女にとって延命剤みたいなものだったんだから。 見舞いに行かなくなった孝之は一気に暗くなった。彼女が発作を起こしたって聞いても泣きそうな顔をして首を横に振ってたよ。 『俺が見舞いにいくと、どうしても明るく振舞ってしまう。アイツが悲しむ』って。馬鹿だよな、自分の感情に嘘付いてまで、互いが望んでいない方の行動をとっていたんだから。 彼女が死んで、葬儀の場で彼女の母親から彼女の本心を初めて最後まで聞いた時、アイツ狂ったんじゃないかってくらい声を上げてさ。 孝之を押さえつける大人すら跳ね飛ばして、叫んでた。ゴメンとか、自分を責める言葉とか……。 俺、その時ムカついて、アイツの顔を思い切りぶん殴ったんだよ。 自分に正直になって会いに行けばいいじゃないか、さんざん俺が言っただろう。なんで意地を張って彼女の見舞いに行かなかったんだって」 晶は苦笑しながら右手の袖をまくった。コブシから手首にかけてと、手首からひじ付近までにうっすらと、しかし大きな傷跡が二つ残っている。 「コレ、その時ブチ切れたアイツと初めて本気でケンカしたときの傷。二人とも大人に押さえつけられた頃は血まみれでさ、葬儀は滅茶苦茶。 俺は右手を砕いて、ザックリ切って……。アイツは最初に俺が殴った時に奥歯を折って、左手を脱臼したかな。 押さえつけられた後は会場から大人同伴で追い出されて、病院へ連れて行かれて……。病院で診察を待っている間、アイツはまた泣いて、俺は砕けた手の痛みで泣いて……。 ソレが切欠で、中学時代はずっとアイツとケンカしてた。んで、毎回俺が負けるんだ。今思うと、俺の入院癖はこの頃から付いていたんだな、うん」 ワザとおどける晶に、優希は僅かに微笑んだ。 孝之の過去を聞いてショックを受ける優希を励ましてくれる晶の態度は、そんな孝之と過ごしていった日々で出来たものなのだろう。 晶の物言わぬ優しさに気付いた気がして、優希は少し嬉しくなった。 「でも今は、仲が良いですよね?」 「高校入る頃は喧嘩も馬鹿馬鹿しくなったからね。ああ、高校で一度、また本気で喧嘩した!」 「どんな理由で?」 「ソレがさ、孝之の野郎、おっぱい星人なんだよ」 「……え?」 あまりの突飛な晶の言葉に優希は目を丸くした。 なんだろう? 今、想像もしなかった単語が出てきた気がする……。 言葉の意味を理解できずにいる優希に、晶は「聞いてくれよ」と同意を求めるように続ける。 「俺がさ、女の一番エロイと頃は尻だよな?って訊ねたら、アイツ……『胸だ』って言いやがったんだ。 尻だろうが!って聞き直したら、『乳だよ、乳』なんて真顔で返してくるんだよ。おかしいだろ? 普通、尻だよなぁ?」 「……」 なんと言えばいいのだろうか。 優希は頭を抑えて呆れたような表情を浮かべる。 「そんなにおっぱいが好きか! この餓鬼め!って言ったら、アイツは『そうだ、おっぱいが好きで何が悪い!』なんて開き直りやがって……。 そのまま夕日の海岸で殴り合いですよ」 晶の言葉に優希はそっと自分の胸を見下ろしパタパタと叩いて大きさを見る。お世辞にも大きいとはいえない。 そんな事を考えた所で、優希はハッと晶を見た。 晶は笑いを堪えた様子でそっぽを向いていた。 「……木村さん、今の話は嘘ですよね?」 「わはは、バレたか」 「からかわないで下さい!」 「確かに夕日の海岸当たりは嘘だけど、アイツが乳好きなのはホント」 「だ、だから何で私の胸を見るんですか!」 「ハハハハハハ、何でかなー?」 腕を振り上げて怒る優希を笑いながら晶は立ち上がり、逃げるように部屋を後にした。 「もぅ……」 小さく溜息を付き、自分の胸に手を当てる優希。 孝之の過去は衝撃的であったと同時に、もしまた自分を責めているのだとしたら、なおさらもう会えないのではないか? そんな考えに絶望してしまう。 「ああ、言い忘れてたけど」 ひょいと顔を覗かせる晶に、優希は悲鳴を上げた。 「孝之が変わったなんて言ったけど、アイツ自身の本質は変わってないから安心していいよ」 「……え?」 「もし西野ちゃんが、今日の出来事でアイツが自分を責めてる……とか、もう会えないんじゃないか……とか思っているんだったら間違いだって事。 あの頃のトラウマが蘇ったんだとしたら、今頃自宅のベッドで悶えているだろうけど、すぐに回復するから気にしない方がいいよ。どうせ近い内に、アイツはまた西野ちゃんの前に現れるだろうしね」 「そ、そう……ですか」 孝之にまた会える。そう聞いただけで優希の胸は嬉しさに高鳴った。 ああ、今、間違いなく自分は嬉しそうに顔を輝かせているのだろう。 優希はそんな事を自覚しながら、「それじゃあ、またね。孝之が来るまでに少しでも胸の件、がんばってね」と言い残して去っていく晶に「馬鹿!」というのだった。
https://w.atwiki.jp/suiginto/pages/51.html
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 01 31 20.06 ID Tpc9goo30 山の中腹に一軒の古い洋館が建っていた。 さして広いというわけじゃないのだが、頑丈な柱と良質の木材に恵まれたらしく 家はどっしりと落ち着いて見えた。濃い緑をした家だ。 その洋館の一室で、私はベッドから目を覚ました。 今日は何月の何日だっけな 体は起さず、目だけ開き天井を見つめる。カレンダーもないぜシット! そんな事より「天井の染みの数を数えている間に終わる」ってなんかイヤラシイよね 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 01 41 34.63 ID Tpc9goo30 私がそんな新婚初夜の生娘の気持ちを真面目に考えていたら 「はぁーいおはよぉ、朝ごはん持ってきたわぁ」 水銀燈が盆を両手で持って来た。 私は彼女に体を起してもらい、ご飯を食べさせてもらった 「はぁい、あーんしてぇ?」 彼女が右手のスプーンに粥を掬い、左手で粥が落ちてもいいよう下に構える。 私は口に運ばれてきた粥を食べ飲み込んだ。 「どぉ?おいしぃ?」 「ああ美味しいよ」 「ふふ、よかったぁ」 そう微笑み、水銀燈はスプーンで二杯目を掬う。 昔は私が朝食を作っていたんだが、すっかり逆転してしまったよワトスン君! 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 01 57 07.27 ID Tpc9goo30 私は体を病んでいた。 粥を食ってる時点で皆も分るか、まあいいや 今、私は水銀燈と二人で洋館で暮している話はしたと思うから 次に、今の状況を簡単に説明しようと思う。 水銀燈はアリスになるのを諦め、私を選んでくれた。 アリスになる為だけに生きてきた水銀燈が、ソレを諦めるのに どれだけの苦悩があったのか、私には分らない。 しかし彼女は私を選んだ、だから私は彼女を受け止めた。それだけさ。 彼女はある日その事を仲間に打ち明けた。 「何を馬鹿な」と最初はドール達も取り合わなかった。茶会の小話として言っても、多分鼻で笑われるだけだろう。 しかし彼女はその日を境に、姉妹達の前に姿を現さなくなった。 まあ、少し端折ったけど、大体こんな感じで今に至るって訳さ じゃあ次は、どうして私を選んだのかだね 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 02 09 52.84 ID Tpc9goo30 私は変な人形と同居していた。 アシモじゃないのに、動いて喋るんだぜ?しかもとってもキュートなんだ 変って言い方こそ変なのかもしれないけど、変な人形だった。 「ねぇ、ヤクルトはもうないのぉ?」 人形は冷蔵庫のオレンジ色の光りに照らされながらそんな事を言った。 さっき飲んだでしょう! 「もぉ、切らさないでよねぇ」とブツブツ言いながら乱暴に扉を閉めた。 君、お人形やん。ってか乱暴に閉めたらワサビとか飛び出すぞ。マッハで。 「あなた人形さんなんですから、飲み物は控えた方が良くないですか?」 優しいね、俺。どこの馬の骨とも言えないお人形に優しく忠告ですよ。 「大丈夫に決まってるじゃなぁい、私はローゼンメイデンなのよぉ?」 ふーん?まっいいけどね。明日買っときますよ、ヤクルト。 「ほんとぉ?絶対よぉ?」 俺を信じようぜ! 「それとぉ」まだ何かあるのか。 「私の名前は水銀燈よぉ、お人形さんじゃないわぁ」 「分ったよ、水銀燈」 そう言うと彼女は微笑んでくれた。 最初の頃は、こんな感じだったかな。 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 02 20 34.64 ID Tpc9goo30 水銀燈と暮し始めて、半年ぐらいたったか、 彼女は思い出したように私に契約するよう言ってきた。 「この薔薇に誓いなさぁい」と彼女が指し伸ばした左手を私は取り、 自分の方に抱き寄せ、口に誓いキスをした。多分これで完璧だ、ゲームでもそうだった。 ふふふ、完璧すぎでグウの音も出ないのか? このまま舌を入れた方が良いのか、それとも人形相手にそれは変態なのか そんな事を考えていたら、水銀燈の右アッパーが顎に炸裂した。 「なっにすんのよ!このっ、変態ッ!」 思わず仰け反る。アゴが割れそうな衝撃だった。 アゴが割れてダンディに?割れませんか、そうですか 「わ、私、初めてだったのにぃ!」 右頬に小さな握り拳が飛んできた。いけるよ、そのパンチ、てっぺん目指そうぜ? 平手打ちじゃなく、グーパンチってのが何とも言えないね。 「ばっ、馬鹿!俺も初めてだよ!」 思わずそんな事を言ってしまった。小学生時代男と経験があるが、あれはノーカンだ。 「そんな事関係ないわよ!バかぁああああ!」 彼女の魂の叫びが部屋に反響する。鼓膜がキーンってしたよキーンって。 これが切っ掛けじゃないかな、彼女が私を意識しだしたのは 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 02 28 11.64 ID Tpc9goo30 水銀燈が何も言わずに私にヤクルトを勧めてきたので、頂戴する事にした。 銀蓋も開けてくれるのは、なんか嬉しいね 私はプラの容器に口をつけ、半分ほど飲み、物欲しそうな彼女の視線に気づいた。 流石に全部飲むのは大人気ないし、半分返してやるか。 「はい、半分どうぞ」 「そ、そぉ?」 少し嬉しそうに私からヤクルトを受け取る。 そうか、銀蓋が開いてたのは飲む少し前だったんだな。 ごめんな、俺の魅力についつい渡したくなったんだろ?分るぞ、その気持ち 水銀燈はヤクルトを一気に飲み干し、手の甲で唇を拭う。 ふぅと息をつき、羽がふわふわと動いていた。 「それって、間接キスですよね」 まあ、直接キスも経験済みだけどな 「・・・う、うん」 水銀燈は真っ赤になり、俯いてプルプルと震えていた。もちろん、羽も一緒にだ。 プルコギな奴め。 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 02 46 17.66 ID Tpc9goo30 水銀燈は私の膝の上で寝ていた。 最初出合った頃からは考えられないような変りぶりだ。これが女って奴だな 開け放たれた窓から、夜風と月明りが流れ込み、水銀燈の髪を青く躍らせていた。 彼女が膝の上からずり落ちそうになり、お尻の動きで元の位置に戻った。 「起きてますね?」 しばらくの沈黙の後 「うん」と水銀燈が言った。 言ってくれれば良いのにと私は水銀燈の髪を撫でる。 「起きたらぁ、私を鞄の中に運ぶでしょぉ?」 確かに。時計の短針は3の少し上にあった、もう寝る時間を遠に過ぎてる。 「だからぁ」と水銀燈は私の膝に深く座りなおした。 「いいんですよ、ずっと座ってても」 私はそう言い、彼女を抱きしめた。 「ずっと、一緒です」 「うん、ありがとぉ」と小さく呟く声がした。 月明りは私と水銀燈を青白く照らしていた。 それから数日後、彼女は姉妹達にアリスゲームから降りることを伝えた。 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 02 52 40.04 ID Tpc9goo30 だいたいこんな感じだったかな。 まあ、FFTの魅了でも80%の成功率を誇ってたからね、当然って言えば当然さ。 そして今はこの洋館で一緒に暮している、 生憎と病気で以前のようにイチャイチャは出来ないのだけどね。 心は通じ合ってるっつーの?フォーリンラヴ!ブじゃないよヴだよ! 「あらぁ、今日は元気そうねぇ」 水銀燈が晩飯が乗ったトレイを手に部屋に入ってきた。 おーいえ、夜の大砲ぶっぱなしちゃいそうだZE! 「おばかぁん」と水銀燈は私の体をベットから起し、スプーンで掬った卵粥に 息をふーふーと吹きかけ熱を飛ばし、私の口に運んでくれた。あちち 「おいしいよ」 「ありがとぉ」 こうして、二人を包み込んだ夜は更けていく。 残念ながら、夜の大砲は発射出来なかったよ 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 02 58 35.26 ID Tpc9goo30 「おはよぉ、起きてるぅ?」 彼の部屋に朝ごはんを持って入る。 どうやら、彼はまだ寝ているらしい。可愛い寝顔だ。 「ねぇ、起きなさいよぉ、朝ごはん食べたくないのぉ?」 ゆさゆさと彼の体を揺さぶるが反応がない。 揺さぶる途中、手が滑りそうになったので、朝食のトレイをベッドの脇にある机に置いた。 「せっかく銀が一生懸命作ったんだよぉ?」 少しぶりっ子もして見せたが意味がなかったようだ。ちょと恥ずかしい。 ちょと前までは、毎日3食食べていたのにどうしたんだろう? お粥飽きたのかな もしかして「お粥じゃなくてお前が食べたい」とか、そんな破廉恥な事を考えてるんじゃなかろうか。 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 05 00.81 ID Tpc9goo30 最初はこんな男と契約するだなんて、夢にも思わなかったけどな。 私は少し昔を思い出す。 いつの頃からか、私は彼に惹かれていた。 もしかしたら、最初に出合った頃からそうだったのかもしれないし、 唇を奪われた時かもしれない。もしかしたら初めて鞄ではなく、彼の膝の上で眠った時かもしれない。 今となっては全然分らなかった。だが、私はお父様と同じか、それ以上 に大切ない人を見つけたのだ、これは確かだ。 だから私はアリスゲームを降り、彼と一緒にこの洋館で暮している。 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 09 58.14 ID Tpc9goo30 その時、男の鼻の穴から丸々と肥え太った蛆が這い出てきた。 彼女は蛆を素早く人差し指と親指で掴み取り、潰した。 まただ、また出てきた。しばらく前に全部取ってしまったと思ってたのに! とりあえず、彼の体を拭き終ってからだ。蟲の事はその後に考えよう 私は食事と一緒に持ってきた洗面器でタオルを絞った。 絞ったタオルを当て、力を入れた部分の肌がジュルリと滑り、白い糸を引き肉からはなれた。 皮の下では白い蛆が、黒っぽくなった彼の筋肉の中を蠢いていた。 こんなに沢山!くそ、くそ、取っても取っても、一向に減らない 食べないで、彼の体を食べないで その時、部屋の鏡が光り、真紅が鏡の中から舞い降りた。 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 13 00.25 ID Tpc9goo30 「お久しぶりね、水銀燈」 真紅が鏡の前から動かずにそう言った。 「あらぁ、私はもうアリスゲームはしないわよぉ?」 「いいえ、今日は話があってきたの」 「見て分らなぁい?今忙しいのよぉ」 不機嫌そうに言いつつも、虫を掴み取り、潰す手は止めない。 「あなたは、いつまでその人間と一緒にいるつもりなのかしら」 水銀燈は手を止め振り返る。 「ずっとよ、ずっと一緒に居るの!彼は私にそう言ってくれたわぁ!」 「でも、その人間はすでに旅立っているのよ?」 「ふふ、違うの。病気なの、彼は今病気なの、だから私が世話をしてあげなきゃいけないのよぉ」 男の顔を、虫の汁で汚れた指で愛おしいようになぞり、その後が汁でぬらぬらと光っていた。 「水銀燈、現実を見て。昔の気高いあなたは何処に行ってしまったの?」 「・・・・帰って」 水銀燈は一言、そう呟く 真紅は何か言いかけたが口を噤み、鏡を光らせ 「また、来るのだわ」と寂しそうに言い、鏡へと消えた。 それを確認すると、水銀燈はまた男の虫を取る作業へと戻った ふふ、ごめんね、今すぐ虫を取るからね 虫を全部とって、病気が治ったら、また銀を膝に抱っこしてね?絶対だよ? そして、彼女は二度と起きる事のない男の世話を、今も続けている 山の中腹に立つ、濃い緑をした一軒の洋館の中で・・・・・・。 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 13 17.70 ID Tpc9goo30 水銀燈と暮したい 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 13 33.13 ID Tpc9goo30 終わりです、お疲れさまでした 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 15 52.26 ID SwAe3cXS0 なんというバッドエンド だがGJ 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 18 36.71 ID Tpc9goo30 スレ立てて、一番最初に書き込む話はバッドエンドで定評がある男だからな・・・ 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 30 50.14 ID Tpc9goo30 ぐふふふ ぐりとぐらとぐふふふふふ 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 47 16.71 ID Tpc9goo30 水銀燈をちゅっちゅの虜にしたい 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 03 47 37.46 ID Tpc9goo30 水銀燈ちゅっちゅして?ちゅーちゅー 私は水銀燈の目の前で口を尖らせキスをせがんでいた。 いい大人がこんな事をして恥ずかしいと思うだろ? 俺も恥ずかしい、だからイーブンブン!あ、でもこの顔を写真に撮られたら自殺考えるかも。 だけど俺はこりないぜ!水銀燈をちゅっちゅの魅力の虜にするだろ? すると彼女は俺の唇なしじゃ生きていけない体になるのさ、ふふふ 朝も昼も夜も俺を求める淫売な女になって、それを優しく受け止める俺。チンコ膨らんできた。 「ねーちゅーしようよ、ちゅー」 皆さんはお気づきだろうか? 私の唇が次第に彼女のソレへと近づいているという事を 今日は、そんな彼の生態について迫ってみようと思う。 「やーよぉ」 水銀燈はペチンと私の唇を指で弾いた。 「なっ、なんで」 くそ、夏休み子供電話相談室でも答えてくれないぞ! 「ムードを大事にしない男はやーよぅ?」 確かに、まだ昼前だ。 ねえ、そうでしょう?と水銀燈の顔が言っていた。 でも俺には関係ないね!ちゅっちゅしようよちゅっちゅー 私は水銀燈に抱きつき激しくキスをせがむ 「あーもぉ!だーめって言ってるでしょぉ?もー」 ふふふ、よいではないかよいではないか とりあえずフニフニの頬にキスしまくってやった。 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 04 06 11.12 ID Tpc9goo30 水銀燈のお肌がすべすべで、いつも水水しいのは何でですか? うん、それはね。私がいつもちゅっちゅをして湿らせてるからだよ。 はいどうも今晩は、こんにちは?大きなお友達専用相談室だよ! 馬鹿がっ、俺が一番相談したいのに何で俺が相談員なんだよ、畜生 「まーくんはさっきから何をやってるのぉ?」 水銀燈がベットの上でゴロゴロしながら聞いてきた。あ、だめゴロゴロしながらのポテチはらめぇ! いえ、ちょと悩める子羊を導いていたんですよ ふーん?とあまり興味無さそうに頷く水銀燈。 水銀燈の口周りは、ポテトチップス九州しょうゆのカスが徒党を組んでいた。 もし、あの状態でシーツに口をつけたら・・・ もし、俺が今この状況で水銀燈を赤面させる言葉を言い放ち、水銀燈がベットに顔を押し付けたら・・・ くそっ!考えただけで身震いが止まらない。しかし先手必勝だ 私は水銀燈の口周りについたカスを取るべく、水銀燈の皮膚にしゃぶりついた。 ふにふにと冷たく水っぽい感触と、九州しょうゆの濃くのある味と香りが口内に伝わる ちゅぱちゅぱと水銀燈の口周りを吸って全てのポテチカスを回収した。 ポテチを憎んで人形を憎まず。 水銀燈は私の唾液でべちゃべちゃに濡れた口周りをテイッシュで拭いていた。 あれ、テイッシュを最初から使えばよかったんじゃね? 俺馬鹿じゃね?ごめん、その事知ってたわ! 「私ねぇ、いつも思う事があるのだけれどぉ」 「はい、何でしょうか?」 水銀燈はベットの上に座り、疑わしい者を見る目で私を見ていた。 やめて!そんな目で、いや、もっと見て! 「まーくんはいつもわざとしてるでしょ」 それについては、ノーコメントだ! いえ、すみません。わざとしてました、すみません 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 04 10 02.68 ID Tpc9goo30 俺が今まで、「私」だとか「僕」だとか「俺」を使って、どれだけ苦渋を舐めてきたか・・・ 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 04 34 42.66 ID Tpc9goo30 水銀燈は私の隣で、床に雑誌を広げ読んでいた。通販雑誌だ。 彼女は時折首をかしげ、値段を指差し確認し気に入ったページには付箋を挟み ページを捲っていった。付箋を全て信じると、私には買いきれる値段じゃない。 私も最初の内は横で口を挟んでいたが、途中から何も言わなくなった。 いや、違う。俺は悪くない。これで夫婦円満な生活が崩れても、俺のせいじゃないはずだ 悪いのは水銀燈なんだ、水銀燈の端正な顔立ちが悪いんだ、いやとても素晴らしいんだ。 そして、私は水銀燈の顔を眺め、水銀燈は値段を睨みつける、そんな時間を過ごしていた。 水銀燈が首をかしげ、髪の毛が背中から右肩へと落ちた。 彼女の大きく開いた背中が露になる 年頃の女の子は背中をあんなに露出して、恥ずかしくないんだろうか それに、彼女の背中はとても白かった。 私はそれに触ってみたい衝動を抑える事が出来ず、手を伸ばし 水銀燈の背に手を触れ、ドレスと皮膚の隙間から指を指し込み 肩甲骨のラインを人差し指で撫で、薬指で背骨にそって上下に撫でた。 水銀燈は床に突いた手をぎゅっと握り締め、目を瞑り私の手が蠢く感触に身を任せていた。 私はそのまま水銀燈のドレスの奥の方へと手を突っ込み、腋の下まで手を到達させ さあ、横乳を揉んでやるぞ!と言う時に 「これ以上は駄目よぉ、ドレスが伸びちゃうでしょぉ?」と水銀燈が言った。 それなら仕方がない。 私はドレスから手を引き抜き、水銀燈の後ろに回り服の上から直接胸を揉み始めた。直接がよかったのだけどな。 姉妹の中では大きい方と聞いたが、やはり少女素体。これは胸を揉むと言うよりは 胸を摩ると言うのか、胸を障ると言うのか。 まあ、フニフニしてて大変気持ちが良いので、問題は何もない。ミッション続行だ 「もぉ、まーくんは甘えん坊さんなんだからぁ」 甘えるほど胸は・・・・。 「今、失礼な事考えたでしょぉ?」 「そんな事ないよ、水銀燈は可愛いなあ」 私はしばらく水銀燈の胸のふにふに感を楽しませてもらった。 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 04 54 48.77 ID Tpc9goo30 私は水銀燈に家の中ではブーツを脱ぐようにと指導してきた。 何故ならばここは日本だからだ。そして私が生足を見たかったからだ。 そんなこんなで、水銀燈は家の中に居るときは裸足になる事が多くなった。俺頑張った! 水銀燈は私の膝に足を置きゴロゴロとしていた。 まあ、確かに高い所に足を置けば、そりゃ楽でしょうけどさ 私は水銀燈に、人の膝の上に足を置いたらどうなるかを教えてやる事にした。主に肉体言語で まず私は水銀燈の足を取り、顔近くまで持ち上げた。パンツが見えちゃうぞ 彼女は顔を少し起し、ふふんと笑い、またごろごろ生活に戻った。 私は水銀燈の足の裏を予告なしに舐めた。 行き成りの事に水銀燈はビクンと体を震わせ、何事かと私の方を見たが気にせずに 両手で水銀燈の右足を捕まえ、足の裏をぺろぺろと舐める。所々で水銀燈が 「ンッ」や「ひゃん」と声を甘ったるい声を漏らした。 水銀燈の足裏が私の唾液を染みこみ、ふやけ出した頃 「ねぇ、足の指の間も舐めてぇ?」 完全に趣旨を勘違いしてる 「ねぇ早くぅ」と左足で私の股間を刺激しだし催促する。 私は水銀燈の足の指の間に舌を這わせた。 「ふふっ、お犬さんみたぁい」 水銀燈が上ずった声でそんな事を呟いた わんわんっ あれから水銀燈は暇を見つけては、私の膝に足を置いてくる。そういう趣旨じゃなかったんだけどな 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 08 24 14.04 ID Tpc9goo30 気づいたら寝てた☆ 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 08 53 38.24 ID Tpc9goo30 私はいつのまにか眠っていた。 蜜のような半睡から水上げされたのだが、不思議と不快感はなかった。 「おはよぉまぁくん」 私の顔の上で声がする 水銀燈は私の首の下に右膝を突っ込み、左膝で私の頭を挟み込むよう座っていた。 この状況を他の人が見たら、私が彼女の膝枕で寝てたように見えるかもしれない。 「いつごろから?」 私は頭を動かさず、気持ち水銀燈側に体を倒し聞いてみた。 「うーん、3時間ぐらい前かしらぁ」 目の前に置いてある時計を見る。3時間前と言うと、私が寝始めてすぐじゃないか。 「膝は疲れない?」 「お人形だから大丈夫だわぁ」 私の頭をよしよしと撫でてくれた 「まだ少し、眠い」 「ならもう少し寝るといいわぁ」 彼女は髪の毛に指を突っ込み頭皮をぐりぐりと刺激してくる 「このまま寝てもいい?」 「ええ、いいわよぉ」と彼女は前かがみになり私の目尻にキスをしてくれた。 私は目を閉じ、水銀燈の音を聴く。 ローザミスティカが同じリズムで力を送ってるのか、トクン、トクンと音がした。 その音の波に優しく揉まれ私は眠りに落ちた。 彼女は次に私が起きた時、羽でぱたぱたと扇いでくれていた。どおりで寝心地がいいはずだ。 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 09 16 47.92 ID Tpc9goo30 彼女を抱きしめ、首筋に吸い付くのが最近の私の趣味だった。 この前は右側を下にし「5」の字に体を折り曲げ、水銀燈の首筋に吸い付いて寝ていたら 夢の中でも彼女の首筋に吸い付いていた。 彼女の首筋は冷たい桃の果肉のようなのだ、吸い付きたくもなる。 「水銀燈さん」 私は彼女に一声掛け、抱きしめようとしたが、羽を撃たれ追い払われた。 反抗期か 彼女の背中を人差し指でなぞる 「あぁもぉ!うっざいのよ、このマセガキっ!」 私の指は水銀燈の腕で振り払われた。 これは本格的な反抗期かもわからんよ、髪の毛も赤とか茶色とかに染めて コンビニの前にたむろし、雨の日にネコにアンパンを食べさせる、そんな不良になってしまうのか。 「水銀燈さん、あなたの銀髪はとても綺麗です、だから染めない方がいいですよ」 「はぁ?何言ってるのよぉ、染める訳ないじゃなぁい。馬鹿なんじゃないのぉ?」 何だが言い方が刺々しいな。いつもなら「もぉまーくんったらぁ、何言ってるのよぉ」とか言って 私の鼻をツンと人差し指で突っつくぐらいしたと思うんだがな。 しかし挫けないよ、私は水銀燈に無理矢理抱きしめた。まずは抱きしめてくださいAC 水銀燈は羽を一気に膨らませ私を弾き飛ばした。私の指輪が熱くなる。 「私にしばらく近づかないでぇ!」 水銀燈はそう言うとヤクルトを取りに冷蔵庫へと歩いていった。 私は泣いた、心と体で。 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 09 36 38.18 ID Tpc9goo30 何か嫌われるような事をしんたんだろうか? 駄目だ、心当たりが多すぎて検討もつかない。 昨日から水銀燈は、家の外には出ないものの、極力私から離れる生活していた。 私が弾丸のようなフットワークで近づくと、羽の弾丸で撃ち返され、 もしかして、好きな男の子が出来たのかと聞くとメイメイを撃ち込まれた。 2日目、とうとう寂しさに我慢できなくなった私は、メイメイを呼び出し 白粉10gで鏡通信を開いて貰った。 他のローゼンメイデンにこの状況を聞いてみるためだ。何か解決策があるかもしれない 基本的に落ち着いてて、冷静な判断が下せそうな子と言えば、あの子しか居ないだろ。 「あの、夏休み子供科学電話相談室ですか?」 「何言ってるんですかマサユキさん、間違い電話ですか?」 そうだよ、この空気を読まずにズカズカ物申してくれるからこそ、この子に電話したんだ。 ってか、鏡通信で間違い電話ってないだろ・・・。 「昨日から水銀燈が冷たくて、それの相談をしようと・・・・」 私は水銀燈との日常の話をし、どれだけ昨日の水銀燈が変だったかを説明した。 「あの、ここはノロケ電話相談室じゃないんですよ?」 乗ってきたな。 「まあ、何とかなると思いますよ。多分」 「先生、具体的なアドヴァイスはないんですか?」 「ないですね」 恐ろしく使えない電話相談室だ 「それじゃあ、まあ、近い内にまた遊びに行きますよ、通信終わり」 一方的に通信が切断され、鏡が元に戻った。 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 10 02 25.08 ID Tpc9goo30 私がメイメイに白粉を振りかけながら、さっきの蒼星石の愚痴を言っていると。 後ろから物音がした。 「声が聞こえると思ったら、私の目を盗んでぇ、蒼星石と楽しそうにお喋りぃ?」 水銀燈が柱の後ろから私を見ていた。 「え、いや、違うんだ」 「ふーん、まあ水銀燈には関係ないけどぉ」 彼女は完璧に機嫌を損ねていた。 「いや、最近水銀燈さんと仲が悪かったので、何か解決のヒントを貰えないかと思いまして」 「あらぁ、いいのよぉ?マサユキさん。蒼星石とたあっぷり話せば良いじゃなぁい」 畜生!全て裏目に出やがるぜ! 「それとぉ、メイメイ」 メイメイが水銀燈の声に反応し、プルプルと白粉を零す。 「いつまでその男の側に居るのぉ?そいつを殴って早くこっちに来なさぁい」 メイメイは暫くの間、ふわふわと逡巡するように揺れいたが、私を殴る事にしたようだ。 頬にポフンとメイメイが体当たりし、白粉が舞い上がる。 お前、手加減してくれたのか・・・? 「それとぉ、脱衣所使うから、どいてくれなぁい?」 あ、これはすみません。 何故か、メイメイも私と一緒に脱衣所から追い出された。 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 10 16 26.27 ID Tpc9goo30 私が洗濯物を洗濯機に入れていると、珍しい物を見つけた。 水銀燈のカボパンだ。それもただのカボパンじゃない、股間の部分が赤くなってる、そんなカボパンだ。 女性は生理の時、機嫌が悪くなると言いますが、この場合どうなるんですかね。 匂いで確認したら血のような匂いがしてから、多分血だとは思う。 ローゼンメイデン程の人形になると、生理にもなるのか? だから蒼星石も何とかなると、いや、あいつは適当に言ったな。そんな気がする。 単純な怪我かとも思ったが、それならメイメイが治療するだろう。 うーん、やっぱりそうなのかなあ しばらく私は、洗濯機の前で人形用のカボパン(血付き)を手に取り真剣に考えていた。 父親だけで娘を育てる親の気持ちが分った気がする。ガンバローゼン! ・・・・・・もしかして今、水銀燈はノーパンなんじゃね? あれ、夢が広がるよ?それと同時に駄目人間としての心の領域も広がってるね とりあえず私はカボパンを洗濯機に突っ込んだ。洗濯が終わらないと次のアクションに入れない。 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 10 28 58.74 ID G/+kAX3u0 じゅうしまつ=まさゆき? 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 10 29 56.30 ID Tpc9goo30 ふふ、そうなるかもね・・・ 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 10 41 06.59 ID Tpc9goo30 「水銀燈さん、これ、どうぞ」 私は薬局で買ったナプキンを差し出した。 「いらないわぁ」と突っ返す水銀燈。そりゃ初めて見たら何に使う分らないよな、俺も良く分らない。 「その、最近股間から、血のような物が垂れてきてません?」 水銀燈の顔が一瞬で真っ赤になる うん、そうだよね、ばれずに洗濯籠に入れたんだよね。 でも、洗濯は誰がするのか思い出して欲しいんだ。そうだね、僕だね。 「そ、それとコレとが何の関係があるのよぉ」 私はWiki先生とgoogle大先生に教えてもらった話を、簡単に伝えた。 「なので、これをどうぞ」 私はナプキンと子供用女の子向けパンツ(クマがプリントされている)を手渡した 「カボパン洗濯中ですし、一緒に買ってきました」 周りの視線に耐えてクマのプリント柄を探すのは大変だったよ。 さあ、初めてのナプキンと初めてのクマさんパンツの感想を聞かせておくれ。 ドロワーズ。通称カボパンは股間部分に布地が当らない。 何故ならば、昔の女性は股間部分に何かを当てると言う事がタブーとされてきたからだ。 FFTのアグリアスは女を捨ててるんだぞ、一番の美人キャラなのに不思議だよね! 水銀燈はその二つのオーバーテクノロジーの産物を手にし、もじもじと戸惑っていた。 どうしたんだい、早く股間が擦れて変な気持ちだとか、そんな話を聞かせておくれよ! 「その、つけかたが、分らないわぁ・・・・」 顔を真っ赤にして呟いた。 おうしっと、そこまでは考えてなかった。鏡通信で姉妹に救援要請でも 「ねぇ、まーくんは使い方分るのぉ?」 まあ、パッケ裏見たら何となく 「じゃあ、お願い、するわぁ」 最後の方は蚊の鳴く声よりも小さかったような気がする。 もしかしたら失われた最後の言葉に「だってまぁくんだぁい好きなんだもぉん」があったと 私は予想するがね。 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 10 39 30.94 ID CjP+W5ZxO 名前が欲しければコテをつければいいのに・・・ さては奥手だな! 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 10 42 35.92 ID Tpc9goo30 妄想中ぐらい名前で呼ばれたいんだよ・・・・ 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 11 01 04.16 ID Tpc9goo30 それじゃあ、スカートを捲し上げてください。 水銀燈は私に言われたとおり、スカートの裾を両手で持ち上げた 目を瞑り、顔ま先ほどから真っ赤だ。 ぐふふ、今宵はこの新米メイドを床に呼んでやろうか 「今のまーくん、何か怖いわぁ」 おっと失礼、この前読んだエロ漫画を思い出しまして。 水銀燈は私のボクサーパンツを穿いていた。ボクサーパンツには赤い染みが出来ている。 何だノーパンじゃないのか。 いや、ちょと待て。今から、男物の下着を穿いた、生理中の 女の子のパンツを脱がせる訳だろ?しかも、生き人形のを、だ。 みなぎってきた。なんつーか凄い、凄くいい 「じゃ、じゃあいきますよ」 私は生唾を飲み込み、水銀燈の横腹にそって親指をパンツの中に指し込み ゆっくりと下ろす。途中、パンツの股間部分から赤い糸が伸びるが 膝の下辺りまでパンツをやる頃には切れていた。 「じゃあ、右足を上げてください」 水銀燈は私の頭に手を置いてバランスを保ち、右足をあげた。 彼女が足を動かすたびに、股間部分の球体間接に赤い液が絡まり ぬちゃぬちゃと音がした。 「はい、脱げましたよ」 おっとそのままと水銀燈にスカートを捲り上げる姿勢のキープを指示する。 「お願い、早くしてぇ・・・」 「まずは本当に傷じゃないか調べないと」 私はお湯で絞ったタオルを持ってきた。 怪我だったら大変だし、別に疚しい気持ちは少ししかありませんでしたよ! 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 11 18 45.79 ID Tpc9goo30 私はとりあえず、股間部分から拭いていく事にした。 少し熱い湯で絞ったタオルを当てる、白い布地に赤い液体が模様を作る。 水銀燈の口からは何かを噛み殺したような、そんな声が漏れた。 私は構わずにお尻の方まで拭き上げる 流石に、性器はついてないか。割れ目のような物はあるんだが 「ま、まじまじと見ないでよぉ、へんたぁい、ばかぁ」 「いや、傷がないか確認を」 私はそう言うと間接部分にタオルを当て、赤い液体を拭き取るのだが じんわりと間接から液体が滲み出てきた。 どうやら、間接部分から漏れてるみたいだ それにしても、ローゼンの匠の技には恐れ入る。性器を作らず処女性を確固たる物とし それでいて、生理すらも再現するとは・・・さすがの俺で、舌を巻いてしまう。 「どぉ?傷はなかったぁ?」 本当なら、年頃の男に股間部分を間近で見られ、両手で顔を隠したいぐらい恥ずかしいのだろうが、 スカートを両の手で持ち上げているのでそれは出来なかった。 そんな設定もあったよねと、私は「ええ、大丈夫でしたよ」と答える 「よかったぁ」と水銀燈は安堵した。 あれ、俺って初心な少女にイタズラする、ただの変態なんじゃね?ま、まさか冗談はよし子さんだよ。 何となく後ろめたい気持ちになり、ビックバイパーでグラディウスなナプキンを クマプリントのパンツに装着し「足を上げてください」と指示をした。 両足を通し、ゆっくりと持ち上げる。 別に名残惜しいとかじゃなくて、ビックバイパーが堕ちたら大変だろ?そうだろ? 「はい、出来ましたよ」 これで終わりかよ、畜生 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 11 36 50.27 ID Tpc9goo30 「ごめんねぇ、今までカリカリしちゃってぇ」 水銀燈が私に謝ってきた。 「なんか、その、ヌルヌルしてて、気分が悪かったのよぉ」 気づいてくれてありがとうと水銀燈は言った。 「いえいえ、どういたしまして」 私は今、目一杯倒したリクライニンクの椅子に座り、 水銀燈は私の体の上、腹の上と言った方がいいのか?そこに背中を預けていた。 「どうです、今風のパンツの感想は」 「うーん、どおって事ないわぁ」と水銀燈は私の体の上で下半身をゴソゴソと動かす。 あ、ひゃん!太ももの内側ぐりぐりしちゃらめぇ! 私の反応を感じ取ったのか、太ももを中心に足で責めてくる。 「あっ」 水銀燈が責めの手を止め声を上げた 「ずれちゃったみたい」 あーやっぱり人間用だから、ちょとサイズが違うのかな 「ねぇ、なおしてぇ?」 「恥ずかしくないですか?」 「貴方の前でする方が恥ずかしいわよぉ」 いやいやいやいや、その理屈はおかしい。 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 11 39 56.50 ID Tpc9goo30 「ねぇ早くぅ」と私の胸板の上でグリグリと頭を動かす。 「分りました、じゃあスカート上げますよ」 うんと頷く水銀燈 私がスカートを持ち上げ、パンツの中のビックバイパー変形ミッションを行っていると。 「やあどうもこんにちは、遊びに来ましたよ」 蒼星石が鏡から入ってきた。 「あっ、お邪魔でしたか?」 私達の格好を見ても少しも動じず物を言える君は大物になれるよ。 「じゃあ、終わるまでにお茶淹れときますね。台所借りますよ」 そう言うと台所の方へとトコトコと歩いて言った。靴は脱いでくれ 「あっ、あの蒼星石さん」 「僕の事は気にしないでください」 君は新世界の神になれるよ 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 11 59 54.51 ID Tpc9goo30 私は蒼星石が淹れてくれた緑茶に口をつけていた。 水銀燈は蒼星石と茶菓子を摘みながら話の花を咲かせていた。俺だけ蚊帳の外だ 「翠星石の髪の毛に予備のお菓子が入ってる」 だとか 「最近JAM君が妙にすっきりして、落ち着きが出てきた」 だとか、そんな感じの話だ。 蒼星石が何か話を始めるたびに、水銀燈は外国の話でも聞くかのように物珍しそうに聞いていた。 ところで、JAM君の話を詳しく聞こうか、その落ち着きが出たんだろ? マサユキさんも人が悪い、分ってて聞いてるでしょう?やっぱりか!3人でマリオパーティーか! いやまて、もしかして4人か!それとも5、いや6人・・? マルチタップないと対応できないじゃん!やべーじゃんすげーじゃん! 「マサユキさんも興味ありますか?そう言うの」 ないと言えば嘘になる。なのでここはYESと言わせて頂こうッ! 水銀燈が私の耳を引っ張った。 「ちょっとぉ、人のミーディアムにちょっかい出さないでよぉ」 「違うよ違う、全然違うよ」 マークパンサー! 違う、まーくんパンサーじゃなくて、マーク・パンサーだからな。 水銀燈は私の耳を引っ張ったまま蒼星石を睨みつけていた。 耳が千切れたら、あ、そうですか、時間のゼンマイ巻きますか、そうですか。 「水銀燈こそミーディアムを信じて、どっしりと構えておきなよ」 そうですよねと私に振る蒼星石。 お前はこの平和空間を壊しに来たのか そんな君にクラッシャージョーの名前を与えようと思う、受け取ってくれ。 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 12 05 54.35 ID lZy0Bg9d0 支援 じゅうしまーくんパンサー? 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 12 08 03.91 ID Tpc9goo30 何か強そうな名前になってきたな 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 12 21 41.28 ID Tpc9goo30 んーふん、お久しぶりです皆々様 合コンは経験ありませんが、合コンの席替えって多分こんな感じなんじゃないかな。 私の席は変らず同じですが、水銀燈が私の膝の上に席を移し、 蒼星石が私の左側移動してきました。モテ男って大変だね! お前あれだろ、蒼星石が構ってくれないから憂さ晴らししてるだけだろ?な、そうだろ? 「はい、マサユキさん、お口を開けて下さいねー」 蒼星石が茶菓子の煎餅を私の口に運んできた。 私の両手は、水銀燈を抱かかえる格好に、水銀燈によって固定されていたので とりあえず、口を開け食べさせてもらう事にした。やっぱ老人キラーは一味違うね。 口を開け、煎餅を咥えようとすると、水銀燈が後頭部で俺のアゴを打ち上げた。 今度こそアゴが割れてダンディ、そうですか、なりませんか。 歯が空を噛み、水銀燈が蒼星石の手から煎餅を奪い取り、自分の口の中に放り込んだ。 「丁度食べたったのよぉ、ありがと」 それはどうしたしましてと蒼星石がニフニフと笑う。 「それじゃあ、次はマサユキさんに食べさせようかな」 「あ、あらぁ、まーくんは煎餅嫌いなのよぉ」オホホホと笑う。 まーくんを強調する辺りあれか、差別化図ってるのか。 「嫌いなんですか?お煎餅」 「いや、そんな 痛ッ!」 水銀燈が太ももの側面を捻り上げた。しかも間接付近をだ。 「大丈夫ですか!?」とわざとらしく私に擦り寄ってくる蒼星石。 淫だ、あんた淫の化身だよ。 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 12 40 29.96 ID Tpc9goo30 「あ、あな、あなたいい加減にしなさいよぉ!?」 水銀燈が膝の上で立ち上がろうとモゾモゾと動くが私の両手がそれを阻んだ。 自ら作った枷が自らを縛るとは、何と業の深い事か・・・ 「あーもうっ、放しなさいっ!」 こいつ、戦いの中で9条を破棄しやがった! いや、常識的に考えてあれはないだろ・・・スイスだってグリペンあるだろうが・・・ 「あ、あのねぇ、ま、まさゆきは私のミーディアムなんだから、ちょ、ちょっかい出さないでよっ!」 だそうですが、どうなんですか?と蒼星石が私に話を振ってきた。 君は中間管理職もいい感じで勤まると思うぞ。 「そう言う事だから、水銀燈の顔を立ててやってくれ」 「どうやら、僕はお邪魔だったみたいですね。お邪魔虫は退散しますよ」 いや、お前気づいてただろ、一番最初から。 「それじゃあね、水銀燈。それと・・・」 蒼星石は私の頬にキスをした。 「水銀燈をよろしくお願いしますね、また来ます」 それじゃあ、と鏡に飛び込んでいった。 水銀燈は「あっ、えっ、は、はぁ?」と今起きた事認めたくないッ! 「あ、あんたも何で無抵抗でき、キスされるのよぉ!」 「行き成り私が立ち上がったら水銀燈さんが転ぶでしょう」 「もぉ!そこを何とかしなさいよっ!ロリコン変態駄目人間っ!」 本当の事言われたら何も言えないだろ、常識的に考えて・・・ 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 12 44 17.16 ID Tpc9goo30 凄いな、まとめの人はどうやって匂いを嗅ぎつけるんだろうな・・・ 今もリアルタイム更新だよ・・・ 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/ 12(日) 12 51 47.56 ID 0AAWscuB0 グリペンはスイスじゃなくてスウェーデンだろ・・・ 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/12(日) 12 54 54.38 ID FWZwbAFRO 銀様好きは皆、まーくんの所が自分の名前に脳内変換されてるんだろうな 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/08/ 12(日) 12 55 41.43 ID Tpc9goo30 ファンボローエアショー2006のグリペンのブースでは将来スイスにも売り込むぞ見たいな事が書かれていた らしいよ。まあ、未来って事で、一つ手を打ってくださいな それを考えて、今まで名前を出さなかったんだけど、その、ごめん・・・・ 次へ
https://w.atwiki.jp/suiginto/pages/26.html
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 00 59 37.01 ID wDdlG8Kv0 水銀燈可愛い水銀燈かわいいよおおおおおおおおうわあああああああああああああ 水銀燈のおまんまんに口つけておしっこちゅーちゅーしたいよおおおおおお ちゅぱああちゅぱあああああ水銀燈水銀燈水銀燈うううううううあうああああ!!! おしっこおおしっこ口から溢れるウウウもったいなおしっこもったいない!! 床にたれたおしっこぺろぺりおぺりぺろぺろぺろ、しょっぱいぞ!!おしっこしょっぱいぞ!! はあああああ頭!頭踏んで!!!水銀燈のビスクドールの足で俺の頭をぐりぐりぐりいいい ふああぁぁあああああ!!!かかと!カカトで頭グリグリしてえええキモチイキモチイいいいいい!! 頭!頭はげてもいい!!やっぱだめ!!水銀燈に見合う男になりたい!なりたいんだ!!! だから足舐めさせて!!おしっこ舐めた舌で水銀燈の足舐めさせて!!! おぼえおべおえおえおえおおえお!舌!舌ふんじゃらめぇえええええ 唾液、唾液駄々もレになっちゃううううぅうぶちゅああああああ、靴靴でいいから舐めさせて ペロペロぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺけおおえ皮!これは皮だよ本皮だよ!!! あああああかぼぱん!かぼぱんがぎゅいあああああああ 目、目遺体!!蹴らないで!はああ勃起、勃起止まらない!!!水銀燈に勃起チンチン 見られてると思うとらめええええ精子、精子噴き出る!!!ああああ見て大の大人が 勃起チンチン見られて精液噴出してるのみてええええええふにゃああああああああ ちんちん!チンチン踏んでお仕置きして!!あああああぎいいいぃいいいい!II!I!I 玉!それ玉!だ、だめやめないで!!!潰れるぐらいふんで!!!子種袋の中で泳ぎ回らせて!!! ンぎいいいいいいいぃいいI!I!Iあっあっあっ!!ま、また出るぅううぅううう!!! こんな僕でいいよね!?いいよね!?お願い!僕を水銀燈のミーディアムにして!!! 4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 05 04.62 ID wDdlG8Kv0 水銀燈水銀燈水銀燈ウウウうううううううう!!! ぶって!もっと打って!!!!そのキレイな手で僕を打って!!! んぎいいい!!んぎいああああいいい!!きもちい!!きもちいぃいい! もっと!もっと強く!!鼓膜が破れるぐらいぶって!! 頬、頬真っ赤だよ痛い痛い痛いよ!!!痛い痛いのとんでい いくなああああああ!!!水銀燈に与えられた物は離さないからな!!! ぜったいはないぎいいい、もっとぶいいいぎいいい!!! 痛い!両頬真っ赤!!なめなめして!!赤い頬ペロペロ舐め舐めして!!! んいぎいああなな!!ひりひりすああああああだめえええ 舌が水銀燈の舌が叩かれて真っ赤になってる俺の頬をぺろぺろおおおおぉおおお!! きもちいあいいいいいいいいチンコチンコたつ!!またですごめんなさい!!! 水銀燈に叩かれて舐められて僕のチンコが天を突くうううっぅううう!! あああああ服の上からでもいいからチンコ!チンコ叩いて!!! 真っ赤なチンコをもっと魔ッkッ化あああがああいあいあいいい!! だめ!蹴ったらだめ!!!下からけりあぎいぃいいい!I!やめないで!! もっともっとだ!俺に痛みを教えてくれくぐうぅうぎいいい痛い!いたあいいいい!! ああはああああ!!はあああはあああああああ水銀燈!水銀燈すきいい!!! 9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 11 47.06 ID wDdlG8Kv0 水銀燈!!俺のチンコしゃぶれよ!!! その愛の詩しか口ずさまないような可愛らしい唇でしゃぶれよ!! だめ!めいめいだいいいぎいぃいいいあ!吹き飛ばされて頭! 頭うった血出ていいいぎいいぃいい!!すみませんすみませんすみません セルフフェらとかできません!かんべんしてくいたいいたいちあいたいたいいたい!!!! 押さえつけないで!!!痛い!!骨、骨折れる!!! 背骨折れて半身不随になっちゃあうううう、でも、水銀燈世話してね!? 介護してよね?僕の糞尿の世話してよねぎいいぃいいいごめんなさい!! 僕の糞尿はベットの肥やしにしぎいいいい!!!ちんこちんこ口につく!! やめ、銃簿尾世おオにゅぽおおおおおちゅちゅちゅぽおおおおおお らめ!んぐっ!!お人形の女の子に押さえつけられてんんぐぅうう!! むりや、無理矢理じゅぼぽおおお無理矢理しゃぶらされてるうぅうう!!! あ、いっちゃう!!いっちゃああああいっちゃううううぎいい!!! びゅうるびゅろびゅあちゅじゅばああああああんぐうぅうう 自分の精液で、自分の精液で溺れちゃう!!おぼれちゃうぅううぐああぬ すって!僕の気管にはいった精液すっちぇええええんちゅぱああああんぐぅう!! ぷはぁあああんぐぅあんふうううすっきり、もうんぐちゅうぷぬうううもう、でんぐぅううう 水銀燈んぷはっ!水銀燈ちゅきいいいいい!!! 10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 12 16.20 ID wDdlG8Kv0 / ̄ ̄ ヽ, / ', {・} /¨`ヽ {・} l トェェェイ ', ふふふ ノ `ー'′ ', /,, -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー- -ー;'" l l 12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 18 30.83 ID wDdlG8Kv0 だめ、絶対無理です!!やめて!窓しめて!!! んぎぃいいい!!!らm、らめええええおちんちん!おちんちんらめええ!! 僕の童貞チンチンをお人形の水銀燈が踏んで、踏んでんんgぬうう!!! 声!声もれちゃう!!ご近所さんにお人形さんに踏まれて感じちゃう変態 の声きかれちゃう!!きかんぐうぅうう!!!はああああ亀頭!亀頭我慢汁あふれ あふれちゃう!にゅりゅにゅる水銀燈の黒いオーバーソックスが男の子の クリトリスしげきんんんんん!!刺激しちゃううぅんぐううう!!!びゅbむぶゆ! 声もれちゃいいぃいぎい!!!お隣さん、やめてええ!!きかないでええ!! え・・・?なんで、なんでやめちゃうの?やめないで!!!もっとにゅるにゅるふんでよ!! 舐める!俺の精液ついたオーバーソックス舐めるからにゅぼうぼおぉおおお 口にんぐぅううう!!いきなりつっgんぅうううう!!行き成りつっこまwんぐぐうう!! はあああふぁあああああああ!!!水銀燈の足を包んだオーバソックス舐めながら 水銀燈にチンコふまれんぐぅうんうう!!!!!もっ、もっとぎいんぃいいい! あああああ出る!!!ちんぽミルクびゅーびゅーでちゃううううう!!! きいて!!!お人形さんにチンポいかされて精液びゅーびゅー出しちゃう変態の声きいてえええ!! んgっゆううぅううう!!!水銀燈!水銀燈あいして、愛してる!!!!!!!!!!1 15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 22 50.25 ID wDdlG8Kv0 難しいね。 いつも10か15レスで終わらせてるから。 これも10までには終わらせますよオフウwwwwwww 20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 27 27.51 ID wDdlG8Kv0 水銀燈のまんこちゅぱちゅぱしゅるううぅうううううう ちゅぷあっぱうぷうちゅぷああああyつぱああああんじゅぅじゅjyじゅううううう 水銀燈の感じてるお汁いっぱいjっゆじゅじゅゆyっぷは!溢れちゅうううう 溢れてちゅうううっぱちゅぱあ!!美味しい水銀燈の愛液おいし!おいしい!! 溺れちゃう!!水銀燈の愛液でおぼれちゃう!!でも愛液こぼさない!! 水銀燈のラブジュースは一滴も床に飲ませないからな!!あああああ!!! こぼれた!!もったいないおばけがでる!!ぺろぺろぺろぺろぺろぺろ また、またぽとぽとぽと落ちてくる!!水銀燈しめて!!きゅってしめんぐうぅううう!!! ぷはっ!!足、かにばんぐぅううう!!!じゅぱじゅぺrぽえろおぽえろおおおおお んぐうううぅううう愛液もれちゃう!!もったいない!!じゅ、じゅぱぱあああ ああああああお人形の愛液のんでオチンチンの勃起とまらない!!! 水銀燈に踏んでもらいたくても両足で頭押さえ込まれてて踏んでもらえなくて切ないよぉおお!! おちんちん切ない!!切なくて射精、お人形さんに無理矢理マンコなめさせられて射精しちゃう!! らめ!水銀燈のお尻に僕の汚いチンポミルク果敢ぐうぅううああああああああああああ 水銀燈!水銀燈すきいいいいいい!!!! 21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 28 23.83 ID wDdlG8Kv0 やあ、あの時はどうも。 こんなスレで会えるとは思わなかったよ、HAHAHA 25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 37 55.07 ID wDdlG8Kv0 あ、どうも。えーと、それならヤクルト400を1パックお願いします。 はい、またお願いします。 ヤクルト!ヤクユトかってきました!!引篭もりのキモオタの僕でも ヤクルト買えました!!褒めて!水銀燈ほめて!! そんなことないです!そんなことないです!!あんな糞袋になんて興味ないんぎいい!! はぁあぁああああ!!もっと、もっと踏んでぇえ!!ご褒美!ご褒美くらんぎいい!! ちんちん!ちんちんつぶれちゃう!!男の子の象徴が潰れちゃううぅうううう おしっこする時も女の子みたいにしゃがんでするようになっちゃううう!!! んはああ、ヤクルト飲んでる水銀燈の喉がえっtんぐうう!!!げはっ!!ごっ、ごb のど、喉けらな、けらない、で。水銀燈に虐められて鳴けなくなっちゃんぎぃいいい1I!! 嘘です!!鳴けます!!!水銀燈さんに虐められてびいびいb男のくせに鳴いちゃ今びいぎいい!!! はい、口あけます。水銀燈さんの口からアフリカのお茶を冷ますように零れて来るやくんぐぅうう じょぶぼぶぶぶぶぶぶうぼぼぼぼぼおんっ、げはっ!ご、げはんげはんっ!! ごめんなさい!こぼしてごめんなさい!!許して!もうこぼしません!!! だから僕を見捨てないで!!んんぐぅうう!べぼっ、はぎ、そうでず 悪いのはこの口でんgぬぐるうぅうううう!!口に水銀燈の足つっこまんぐぅうう!! ちゅぱああああちゅうぅううう酸っぱい!!汗の味がして酸っぱい!!! もっと、もっと舐めます!!!ちゅううじゅぱあああああああ 26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 41 59.73 ID wDdlG8Kv0 ________ | | | . .| | .| | .. | | | | | | .. |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 裏 ________ | | | / ̄ ̄ ヽ, | | / ', | | {0} /¨`ヽ {0}, ! |.l ヽ._.ノ ', | リ `ー'′ ',| | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 表 28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 51 15.80 ID wDdlG8Kv0 あああああああああああ!うううわあああああああああ!!! 水銀燈うわああああああああ水銀燈かわいいいぃいいい!!! んぎいいい!!ぶって!!朝っぱらから大声だしてる変態をもっとぶって!! 鞄の角!鞄の角で意識がなくなるまでぎいぃいいい!!!ふぁあああああ んぎもちぃいいいい!!痛いみ、痛みが快楽、快楽なのおぉおおお!! もうらめ!水銀燈なしじゃ生きていけない体なの!水銀燈水銀燈水銀燈うぅうう!! んはああああもっと!もっとけなしてえぇえ!!! 唾液唾液はきかけて!!唾液ぴゅっぴゅっして、体にかけてえぇええ!! 唾液、水銀燈の唾液おいしい!あわ立ってる所に水銀燈の口臭がつまってて んふぅうううううううたまらんぐぅうう!!床に落ちた唾液舐めてる時にふんじゃらめえ!! ぷはあああぁああああ!!!もう水銀燈さんの足、水銀燈さんの太ももすべすべ すべすべしゅるうう!!もうはなさない!!ぜったい水銀燈さんを離さない ふひいぃい僕は変態です!変態でいいですうぅううう!! ミーディアムじゃなくていいです!ミーディアムじゃなくていいですから側において 側に置いてください!お願いします! 29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 52 23.23 ID wDdlG8Kv0 ああ、そうだよ。 ぎゅっと抱きしめたい他多数は私が育てた 33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 59 40.77 ID wDdlG8Kv0 これですか?これはパソコンです そうですね、色んな情報をインターネットで検索したり出来ますよ。 ええ、どうぞ使ってください。マウスだけでも、結構遊べますから、大丈夫ですよ。 私は水銀燈に簡単な説明をする。 ちょと私はトイレに行ってきますね。尿もれ警報でパンパンです いやースッキリしました。もう少しで。あれ、もしかしてスレ見ました? 32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 01 58 10.86 ID Tz2gT6QgO 1=垣原 34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 02 01 29.52 ID wDdlG8Kv0 まとめはないですね。 ほら、皆オナニーとかで忙しいんじゃね? 俺も毎日チンコ酷使してるし 36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 02 03 36.39 ID wDdlG8Kv0 垣原賢人 引退後は、クワガタと森を愛するネイチャーボーイ、ミヤマ☆仮面として、クワガタによる「クワレス」をプロデュースしていくようだ。 ☆使うとか、オタク文化先取りしすぎだろ・・・ らき☆すたとつのだ☆ひろ涙目wwwwwwwwwwwwwww 40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 02 12 01.75 ID wDdlG8Kv0 水銀燈水銀燈可愛い!!すいぎんとうとちゅーしたい!!!ちゅうぶうううちゅううううううちゅぱねちゃうあ あああたあああああちゅうううtんんんnm、めちゅう、めっさーあああありっくでぃあちゅううう ちゅぱちゅぱちゅるうるる水銀燈の球体間接ちゅうちゅうしたい、ぺろぺろして球体間接に舌はさまって 痛い痛いして水銀燈たんにぺろぺろしてもらう!!してもらったぞ!!! 嬉しい!!水銀燈が居てくれて嬉しい!!!あいりがとう!!桃種ありがとう!!!! 生きる希望をありがとう!!ちゅうしてくれ、そんな気持ち悪い事ちめちゅううううえええええええんn 水銀燈としかきちゅもちゅっちゅもちまちぇええええんんん水銀燈の髪の毛に舌をからませて 髪で舌をこきこきしたいよおおにゅるうううにゅるううううあふあああああ舌、舌で唾液でちゃううううう らめ、らめえええ精子もなんとなくらめええええでちゃ、でちゃふがあああああああ 出て来い、出てこいよ水銀燈!!なんで画面から出てこないんだよ!!俺のチンコしゃぶれよ!! いえいえ嘘ですごめんなさい!!!出てきてなじって!なじって、罵倒してチンコふみつぶしてくだしゃい! 唾液!唾液かけて!!いっぱいぺっぺして!!全身に水銀燈の唾液シャワーをかけてええええ!!! 乳首に当ったらほーるいんわん!!!記念射精でボギーが3機!!ゆきかぜ?雪風なんだね!? うっせ!!!あんなホモアニメもってくんなぼけ!!!ああああああ気分を害した!遺憾の意!! 責任とってよ水銀燈!!!ちゅううして!!僕の舌をちゅーちゅーすって唾液の交換しようよおおお だめ?だめなの?ほんとおおお???ありがとううううう愛してるあいしてゆよおおおおお お口でくちゅくちゅ唾液をくちゅくちゅぬぱああぬぱあああがはっげほっげはあああ 気管にじゅるじゅるはいっちゃったあああああ肺でちゅぱちゅぱ唾液を吸収だよぉおおおおあふううああああ おおおあああったたつたうたたあああ、邪魔な奴等は指先一つでダウンさせてあげるうううあげゆううう! だから、だから僕をミーディアムにして!!水銀燈!! 42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 02 15 07.86 ID wDdlG8Kv0 おまえらおちつこうぜ 44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 02 23 42.72 ID wDdlG8Kv0 水銀燈ううううううう 45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 02 23 58.16 ID wDdlG8Kv0 終わりです、お疲れさまでした 50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 02 51 08.38 ID wDdlG8Kv0 そろそろ、俺に萌えだす人が出てきても、不思議じゃないな! 53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 02 56 06.51 ID wDdlG8Kv0 甘ったるく、それでいて淡白な生活をお約束しますよ! 55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 03 01 46.68 ID lFIwiCh/0 時に 1よ、水銀燈はおしっこをすると公言して憚らないみたいだなw 56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/07/26(木) 03 03 16.39 ID wDdlG8Kv0 するよおしっこ! ほんとだもん!音きいたもん!水銀燈のおしっこの音きいたもん! 58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 03 13 50.53 ID wDdlG8Kv0 私は、水銀燈のミーディアムになった。 正直に言うと、この説明は特に意味はない。意味がないと言うと 変なのだが、今から起きる事とはあまり関係がない、 簡単に言えば、ミーディアムの誓いうんぬんでラブロマンスは繰り広げないと言う事だ。 水銀燈が私を深く求め、同様に私も水銀燈を求める時。 私は冬の町に立っている。名前は私がかってに付けた物なのだが、 大きく外していると言う事はないだろう。現に今も雪が降っている 空を見上げる、天球から建物が生えていた。 私はコートの襟を立て、歩を進めた。目的地は分っているのだ。 61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 03 34 18.59 ID wDdlG8Kv0 私は枯れた街路樹の下を足早に歩いていた。 300メートルほど歩いただろうか、真ん中に大きな枯れ木がある 広場のような場所に出る。ここだな、確か左の路地に、見つけた。 裸電球が一軒の家の前で、柔らかな光りを放っていた。歯を剥いて笑っていると 形容してやりたいが、あれじゃCMには出せないな。 私は裸電球に(本人は門灯のつもりなのかも知れないが)照らし出されているドアをノックした。 ゴンゴンと叩く。もちろん素手だ、ブザーぐらい取り付けて欲しいね。 厚い手袋をしてるとは言え、引篭もりの柔肌にはこたえる。 しばらくして「どうぞ」と声が聞こえた。ドアに鍵などかかっていないし、 行き成り上がりこんでも良いのだが(私以外にこの家に訪ねる人は、 今は居ないのではないだろうか?)ノックは必要だ。 許しも出た事だし、早く家に入らないと。外は寒い。 62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 03 43 43.79 ID wDdlG8Kv0 雪を払い、重苦しいドアを開ける。古風と言うのか?まあいい。 部屋の中に入ると、外とは違い暖かい、アーモンドを溶かしたような そんな空気が漂っていた。私に入室を許可した声の主水銀燈は、暖炉の前の ソファーに座していた。暖炉では石炭が燃えていた。 「どうも、お邪魔します」いやまて、ただいまと言った方が良かったか? 後悔しても遅いのだが、水銀燈におかえりなさい、と言われるのはとても 素晴らしい事じゃないのか?そんな事をドアの前で考えていると 「いらっしゃぁい、そんな所で突っ立ってないで、こっちに来たらぁ?」 しかし、これはこれでカップルっぽくて良いかもしれない。 63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 03 54 49.11 ID wDdlG8Kv0 私は帽子を帽子かけにかけ、コートをコートかけにかけ、 手袋を机の隅にかさねて置き、それから襟まきをまいていた事を思い出して、 それを取ってコートの上にかけておく。私はキャスト・オフと小さく口の中で呟いた。 「水銀燈さん、台所借りますよ」水銀燈はこちらを見ずに、んっ、口の中で答える。 私は手際よく戸棚からコーヒーを取り出し(ドリップなのだが)ガスでお湯を沸かす、 そろそろか。おばあちゃんではないが、誰かが言っていた、地獄の様に暑く黒く苦いのがコーヒーだと。 まあ、そんな事はどうでもいい。私は水銀燈さん用のホットカルピスも作り、 暖炉の前へと向かった。お盆は暖炉の前から台所には返却されていなかった。 65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 04 19 12.98 ID wDdlG8Kv0 私がソファーの前に行くと、水銀燈は私からホットカルピスを受け取った。 「ありがと」とカルピスに口をつける。私も同じソファーに腰を落ち着けた。 二人掛けの椅子(この場合はソファー)をラブチェアーと言うのだが、 昼ドラで言うラブな事態になった事は一度もない。あっても問題なのだろうが。 さて、何の話をするか。色々と話をしたいから、ここに居るのだろうが、 暖炉の火を見ていると、このまま、水銀燈と同じソファーに座っているのも いいようにも感じる。しかし時間は有限である。兄貴曰く速さこそ全てである、と。 「もう、聞いてるのぉ?」水銀燈が私の左腕をとって揺すってきた。 どうやら、一人思想にふけてっている間、水銀燈が話しかけていたようである。 「はい、なんでしょ」火から目をそらし、水銀燈を見る。 彼女のローズレッドの瞳で火が踊る。 「あのねぇ、ぼーっとしてると、すぐ死んじゃうわよぉ?」それは困る 「ここがあんまりにも、居心地がいいもんで、つい」 「そりゃぁ、私のフィールドの、私の部屋だもの。あなたの部屋とは違うわぁ」 確かに、その通りである。畳があれば完璧なのですが。 66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 04 35 10.03 ID wDdlG8Kv0 石炭がパチリと爆ぜ、積もった灰とキスをする。 「ここの冬は、長いですね」 「冬は嫌い?」 「いえ、好きですよ。雪合戦で勲章も貰った事がありますし」 「へぇ、でもこの町に雪合戦が出来るほど、雪が積もった事はないわぁ それでも好きぃ?」 「ええ好きですよ。部屋の中は暖かいですし、雪は降って来るだけでも嬉しいですから」 私は窓に目をやる。部屋の明かりを受け、ほろりほろりと雪が闇を削っていた。 窓が曇っていたら、好きと書いてみようかとも、思うのだが、 不思議パワー曇り止めで私は断念せざるを得なかった。 私の答えに満足したのか、ホットカルピスに口をつける水銀燈。 本当は、寒いとあなたと身を寄せ合えるから、と言ってやりたかったのだが、 虫歯になりそうなのでやめた。夢の世界だ、ないと言い切れない。 68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 04 44 37.86 ID wDdlG8Kv0 私は水銀燈の手を握った。別に大きな意味はない 登山家は山があるから山に登るらしい、つまりはそんな理論で手を握った。 手を握っても、特にイベントは起きなかった。 エロゲーならエロシーンに突入、ギャラリー追加なのだろうが、 生憎と私の人生はエロゲーではないらしい。寝取られは嫌だしね。 とりあえず、私は水銀燈の真横まで移動してみた。 肩と肩が触れ合う。私は右ももに右肘をのせ、アゴを手の平で支え、 暖炉を見る。石炭は残りわずかだだった。 69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 04 51 18.31 ID wDdlG8Kv0 「そろそろ、朝ですね」石炭の具合をみて、私は話しかけた。 「そうねぇ」素っ気無く返された。もう少し、寂しくなるわぁとか期待したのだが、 現実は厳しいらしい。PS2に移植されたゲームでも、もう少し何かあるだろ。 「朝ごはんは、いつもと同じでいいですか?」 「お味噌汁にナスを入れてほしいわぁ」 「分りました」 手を繋ぎ、肩を密着させ、次第に暗くなる部屋でする会話にしては、色気が足りなさ過ぎる 私は何を間違えてしまったのだろうか。冷えたコーヒーを飲みながら考える。 「あっ」 その時、最後の石炭が爆ぜ、部屋が闇で満たされた。 71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 03 44.01 ID wDdlG8Kv0 暖炉にはまだかすかな温もりがあった。 だが、しだに冷めるだろう。コーラを飲んだらゲップをする、 それぐらい確かな事だ。いくら夢の世界だとしても、これは確かだろう。 現にコーヒーも冷めていた。願えば温かくなったのかもしれないが。 「暗いですね」手は繋いだまま話しかける。 「そうねぇ、そうな ちょっとぉ、なにぃ?いきなりぃ」 「いえ、こういうのは行き成りがいいんですよ、歴史が証明してます」 私は水銀燈を抱きしめていた、あちらの世界でもよくやるが、 未だに慣れない、抱きしめると胸が高鳴る。何も思わなくなるのも、寂しいが。 私は水銀燈の髪に顔を埋めた。だんだんと、意識が朦朧としてくる。 そして、意識が飛んだ。 72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 20 02.62 ID wDdlG8Kv0 私はベットの中で目を覚ました。そろそろ目覚し君が活躍する時間帯だ。 当然、水銀燈は私の腕の中には居ない、彼女は鞄の中で寝ていた。 ルールーブレイカーがあれば、一度試してみたい、 そもそも何故あの時にシロウは使わなかったんだ、まったくあいつは馬鹿だよ。 そんな事を考えながら、私は台所で朝食の用意をしていた。 言われたとおり、ナスを用意するのも忘れない。 水銀燈はラジオ体操が始まる時間に起きてきた、体操をする訳ではないが。 AMラジオからは子供達の声が流れてきていた。今時ワーもないだろうに、打ち合わせしてるのか? 水銀燈は私の背中に「変態」と声を掛け、洗面所に消えた。 否定はしない。ん、米も炊けたし朝飯だ。 あの場所、水銀燈のフィールドには、一人で行く事はできない。 水銀燈と私が望まない事には行く事は出来ないのだ。 しかし、その条件が満たされた時。 私は、また、冬の町に立っているのだろう。 73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 20 18.06 ID wDdlG8Kv0 水銀燈に招待されたい 74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 20 33.47 ID wDdlG8Kv0 終わりです、お疲れさまでした 76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 23 44.82 ID wDdlG8Kv0 凄いな、まだ起きてる人がいたとは思わなかったぜ 78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 28 22.57 ID wDdlG8Kv0 妄想って素晴らしい! 80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 35 18.95 ID wDdlG8Kv0 はあぁあぁああんん!!!水銀燈、水銀燈!!乳首をこりこりして! ふうぅああ!ふううううぅううんぐううん!!舐めないで噛んで!! その並びの良い歯でガリイィイ!!ってしてんgにいいいいい!!! 乳首、乳首とれんぎぃいもじいいいい!!もっと、もっと強くかんdんん!! 前歯で噛まれながら乳首の先っぽをペロペロされたんぐうううぃいいぎいいい!! きもちぃいいいい!!らめ、気持ち良い、気持ちよくてらめぇえ!! 犬歯で、尖った犬歯で乳首噛んで!!思いっきりんぎいぃいいい!!!!! 乳首かみちぎられりゅううううぅうううう!!はふうぅううあああああ 今度は、右の乳首が切なくなってきた、んんふぁあんんうううううんん! 水銀燈の爪でこりこりしてぇええ!!!切ないんふぅう!ふぁああああああ こりこり、こりこりされて乳首ビンビンだよぉおおお、おちんちん おちんちんもビンビンになって、おチンチン切ないのに弄ってくれなくて、切なくて んふぅうううあああああああ!!男の子なのに乳首弄られてチンポ汁でちゃう!! くちゃくてドロドロの白い精液じゃなくて、潮、男の子なの乳首弄られて感じて 潮ふいちゃうよぉおおおおおふあああああああああああああ しゅ、しゅいぎんとう、しゅいぎんとょうしゅきぃい 81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 36 57.03 ID MoleIeOu0 お疲れ様でしたといってから唐突に再開するから寝る暇がないぜ 82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 38 14.85 ID wDdlG8Kv0 いや、これは単発だから、寝ちゃってもいいんだぜ? 84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/07/26(木) 05 48 24.44 ID wDdlG8Kv0 うひゃ、目、目にごみはいって痛い、涙でる だめだ、水銀燈に涙んはぁああぁあああ!!! しゅ、しゅい銀とょうの舌が目を犯してるゆぅううう はあぁああああああ瞼の下をざりゃざりゃした舌にゅりゅにゅるはいま 灰まわんふぅうんんううんん!!!視力2.0の目を水銀燈の舌に 犯されてるよぉおおおおんぐふうぅうう、ふはぁあああああ やっと、やっとふぅはあぁあああああああ次は、次は右目らめぇええ! そっちの目はなんともないのに、水銀燈のピンクの舌んふぅううはあああ ぐにぐ、はうあああああ、足に、足に力がはいりゃない、足ががくがくしてまひゅ ふはぁああもっと、もっとなめ、なめなめにゅめにゅめしてぇえええんふうぅうあああ!!! らめ、水晶体すわないんぐうふうぅうああああ、ぽこぽこ聞こえるよぉおおお まぶた、まぶたかまないりぇえええええんひぃいいい 取れちゃう、ごみいっぱいとれちゃううううう、涎、よだれがだらしなく垂れてきちゃう お人形さんの舌に目を犯されて、足ががくがくして、口から涎たれちゃううぅううう ふうううぁああああいけないのに、いけないのに体がびくんびくんふああああ ンフうううううううううぅうああああああああああああ 水銀燈、もっとなめなめして水銀燈!
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11907.html
紬「え?」 澪「きゅ、急に何を言い出すんだバカ律っ!」 律「いやムギ見てたらなんかこの・・・むぎゅっと・・・な?」 唯「あ~!ずるい~!私もムギちゃんにぎゅってする~」 律「いや違うぞ唯。むぎゅっとするんだ」キリッ 唯「おぉ!まかせてりっちゃん!華麗に決めて見せるよ!」 澪「唯まで乗るんじゃない」 紬「私は構わないわよ~♪」 律「おっ!じゃあ早速~」むぎゅ 紬「きゃ、も~りっちゃんいきなりなんだから~」 律「ははっ悪い悪い!」 唯「りっちゃんずるい~私も~」むぎゅ 律「素晴らしいむぎゅうだ唯隊員!」 唯「むぎちゃんあったか~い♪」 紬「あらあらお母さんになった気分だわ♪」 唯「おか~さ~ん♪」むぎゅ 律「無視ですかお二人さん・・・」 澪「」ウズウズ 律「澪ちゃ~ん?どうしたんですか~?」ニヤニヤ 澪「別に何でもないっ!」/// 唯「えへへ~むぎちゃ~ん」 紬「あら甘えん坊さんね~」イイコイイコ 唯「えへ~」 澪「あっそうだ律」 律「」ウズウズ 澪「りつ~?」 律「なっ、なんだよっ」/// 澪「今日暇か?」 律「特に用事は無いけど」 澪「ならよかった。暇ならこの前オープンした雑貨屋行かないか?」 律「あぁ~商店街の」 澪「そうそう。なんかオープンしたばっかりだと人が多くてちょっと怖いんだ・・・」/// 律「雑貨屋にビビる奴なんて初めて見たよ」ニヤニヤ 澪「う、うるさいっ!」 律「折角だから皆も誘ってみようぜ!お~い唯、ムギ!」 澪「あっ・・・」 澪(律と二人で・・・いや、そんなこと考えちゃ唯達に悪いな・・・) 唯「あ~ごめん!今日は憂とデートするんだぁ~」 紬「で、でーと?」 律「大方一緒に買い物だろう」 唯「違うよ~一緒にアイス食べに行くの!」 律「この寒いのに元気なこって」 唯「寒くても美味しいんだよ?」 律「あ~はいはい。ムギは?」 紬「ごめんなさい、今日は予定があるの・・・」ズーン 律「いや、こっちも急だったし仕方ないな!」 紬「うぅ・・・」ショボン 律「そんな暗い顔するなって~」 紬「だって・・・折角りっちゃんとデート出来たのに・・・」 律「じゃ、じゃああれだ!また今度二人で遊びに行こう!」 紬「ほんと!?」パァァ 律「あぁ!」 紬「じゃあまた駄菓子屋さんに連れて行ってね!」 律「またそんな庶民的な・・・」 澪(なんか立場無いなぁ・・・) 律「って事で今日は二人で行くかっ!」 澪「あぁ・・・梓は?」 律「あいつは澪と二人っきりなら何となく想像つくが・・・」 唯「澪ちゃんとりっちゃんの間には誰も入り込むことは出来ない・・・」キリッ 律「お~いそこのどや顔」 澪「」/// 律「澪も照れるなっ!」 澪「だ、だってなんか恥ずかしいじゃないか」/// 紬「りっちゃんは渡さないもんっ!」ビッ 律「」 澪「」 唯「私はいらな~い」 律「おい唯」 唯「てへっ☆」 澪「」 律「澪もいつまで固まってんだよ」 澪(あれか?いつものツッコミ待ちって奴なのか?) 律「澪さ~ん?」 澪(もし違ったらムギの気持ちを嘲笑うことになる・・・) 律「み~お~!」 梓「遅れました~」 律「おう梓」 唯「あ~ず~にゃ~ん!」ガバッ 梓「ちょっ唯先輩・・・って何かあったんですか?」 律「あぁ、ムギは私の嫁ってことになって澪がフリーズした」 梓「はい?」 紬「前半だけ録音したいのでもう一回!」 律「はい悪乗りしな~い」ペシッ 紬「えへへ~」ニコッ 梓「澪先・・・輩?」 澪「はっ!梓・・・?」 梓「お疲れのようですね」 澪「いや、ほらっあれだ!考え事をだなっ!」 梓「はぁ・・・」キョトン 澪「あっそうだ!梓も新しくオープンした雑貨屋に行かないかっ!?」 梓「あぁ商店街のですか?皆さん行くんですか?」 澪「私と律だけだよ」 梓「あぁ・・・なんか邪魔しちゃうのも悪いので折角ですが遠慮させてもらいます」 澪「そうか?じゃあ今度皆で行こうな」 梓「はいっ!」 律「おっやっと復活したか」 澪「考え事してただけだっ!」 律「ふ~ん・・・何考えてたのかなぁ?」ニヤニヤ 澪「別に何でもいいだろっ」 紬「じゃあ皆揃った事だしお茶にしよっか♪」 唯「やった~♪」 律「このために学校来てる様なもんだしな!」 梓「学生の本文は勉学です」 紬「今日はモンブランにしてみましたっ」 唯「oh・・・モンブラン・・・」 梓「発音いいですね・・・」 律「栗・・・素晴らしい・・・」 澪「毎回悪いな・・・ありがとうムギ」 紬「皆喜んでくれれば嬉しいわ」ニコッ 律「でも今更ながら毎日は流石に悪い気がしてきた・・・」 唯「美味しい~よ~?」 紬「いいのよ~家に置いておいて駄目になっちゃっても勿体無いし」ニコニコ 唯「じゃあムギちゃんと結婚したらお菓子食べ放題!?」 梓「その発想・・・さすがです」 律「残念でした~ムギは私の嫁だもんな~」ニシシ 紬「うふふ♪」 唯「や~いはぐらかされた~」 律「あれは照れ隠しって奴でな・・・なっ澪!」 澪「ん?あぁ。モンブランは山の形をモチーフにしてだな」 律「そうなのか。」 律「じゃあそろそろ行くか澪!」 澪「そうだな。あんまり遅くなってもあれだし」 梓「結局練習は無しですか・・・」 唯「まぁまぁ明日やろうよ~」 梓「そう言ってした験しが無いじゃないですか・・・」 唯「あっ私も帰って憂とデートしなきゃ!」 律「待たせてるなら早く行ってやれ」 唯「今家で待ってると思う!じゃあ皆また明日ね~♪」 梓「お疲れ様です」 紬「楽しんできてね~」 梓「ムギ先輩は雑貨屋行かないんですか?」 紬「行きたいのだけど今日は用事が・・・」 梓「大変そうですね」 律「でもムギは今度私と二人で行くもんな~」 紬「えぇ、楽しみにしてるわ♪」 澪「ほら律、早く行かないと暗くなっちゃう」 澪(なんか今は律とムギの会話が辛い・・・) 律「それもそうだな!じゃあお二人とも又明日な!」 紬「いってらっしゃ~い」 梓「お気をつけて」 紬「じゃあ私たちも帰ろっか?」 梓「そうですね」 ・・・ 梓「ムギ先輩・・・」 紬「どうかした?」 梓「間違ってたら申し訳ないんですけど・・・本当に今日予定あるんですか?」 紬「あら・・・お見通し?」 梓「まぁ・・・何となくですが・・・」 紬「ばれちゃったか~」テヘッ 梓「やっぱりですか」フフッ 紬「本当は行きたかったんだけどね。澪ちゃんに悪いかな・・・って」 梓「私もなんかあの二人の仲に割り込めませんもん」 紬「でもりっちゃんが今度一緒に行こうって!」キラキラ 梓「なんだかんだ部員のことよく考えてますよね」ニコッ 紬「えぇ!我等が部長ですもの!」 梓「でも、もしかしたら用事無いのばれてるかも知れませんね・・・」 紬「あら・・・悪く思われちゃうかしら・・・」 梓「そんなことある訳無いじゃないですか」ニコッ 紬「でも・・・どうしよう梓ちゃ~ん・・・」オロオロ 梓(相変わらず可愛い人だなぁ) 梓「もし今日の用事が無くなったとしたら・・・アイスでも食べに行きません?」 紬「・・・ふふっ。ちょうど予定が無くなっちゃったの。」 梓「ちょうど・・・いいですねっ!」 紬「えぇ」ニコッ 梓「たまにはおしゃべりして行きましょうか」ニコッ 紬「梓ちゃん優しいのね♪」 梓「ムギ先輩には敵いませんよ」 紬「それにしても」 梓「?」 紬「この時期にアイスって・・・唯ちゃんみたいね♪」 梓「あぁ・・・少なからず影響されてるんでしょうかね」ニコッ 紬「私も何か変わったのかな・・・?」 梓「ムギ先輩は律先輩に影響されてる気がしますけど」 紬「りっちゃんカッコいいし頼りになるもんね♪」 梓「澪先輩任せなところもありますけどね」フフッ 紬「ふふっ。でもりっちゃんはあれで良いと思う」ニコニコ 梓「そこは同感です」ニコッ ・・・ 澪「おっ・・・流石にこの時間は人多いな・・・」 律「まっ!他の学校の奴らも来てるんだろ!」 澪「一人じゃ絶対入れなかった」 律「まぁ澪じゃ無理だな」 澪「あっ、律!これ可愛くないか!?」 律「ん~私はシンプルな方が使いやすいってかキャラじゃないというか・・・」 澪「そっか?残念だ」 律「自分で使うなら問題ないだろ?」 澪「いや、せっかく付き合ってくれたから律にと思って・・・」 律「そんな気を使う仲じゃないだろ?」 澪「まぁ・・・今更だけど・・・」ンー 律「そう言いながら探すのか」 澪「コレなら・・・」 律「何か全体的にピンクが多いな」 澪「ピンク可愛いだろ?」 律「まぁ茶色とかに比べれば」 澪「茶って・・・」 律「結構時間掛かってるな」 澪「大体見たし会計してくるよ」 律「おっけ~」 澪「すいませ~ん」 律「・・・ほんといくつになっても澪は変わらないなぁ」 澪「~」 律「もう少し掛かりそうか・・・?」 澪「お待たせっ」 律「思ったより早かったな」 澪「レジは結構空いてたんだ」 律「見に来るだけって奴も結構居そうだったもんな」 澪「あぁ。はいこれ」スッ 律「ん?何コレ?」 澪「シャーペンとボールペン。今日付き合ってくれたお礼だ」 律「そんなの別にいいのに・・・」 澪「受験生は持ってても困らないだろ?」ニコッ 律「はは・・・」 澪「さてと、どうする?」 律「ん~そうだなぁ・・・特にする事もないし帰るか?」 澪「あんまり無駄遣いもよくないし・・・帰ろうか」 律「そうだなっ!」 澪「ちゃんと勉強しろよ?」 律「あぁ!せっかく愛しい幼馴染が買ってくれたペンもあるしな!」 澪「・・・この馬鹿律っ」/// 律「じゃあ気をつけて帰れよ~!」 澪「あぁ又明日な」 ・・・ 律「ってな感じで結構込んでたんだよなぁ」 紬「あらあら♪澪ちゃんお目当ては買えた?」 澪「あぁ。結構種類もあったしな」 唯「いいなぁ・・・私も今度見に行ってみよ!」 律「絶対無駄使いするな」ニシシ 唯「しないもーん!憂にまた怒られちゃうもん!」 澪「本当にどっちが姉だか・・・」 紬「私も行きたかったな~」 律「じゃあ早速今週の休みにでも行くか!」 紬「えぇ!楽しみにしてるわね♪」 律「唯も行くか?」 唯「ん~私は憂と行くよ!」 律「ホント憂ちゃんにべったりだな・・・」 唯「憂可愛いよ?」 紬「えぇ憂ちゃんは可愛いわ」キリッ 律「そういうことじゃ・・・まぁいいか」 2
https://w.atwiki.jp/suiginto/pages/86.html
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 08 38.72 ID HsD1iU2i0 トーストを食べ終わる頃には、空には虚ろな種火が残るだけであった。 水銀燈が持て余していた空のヤクルト容器を受け取る。 「あら」と水銀燈が何かに気づき、僕に顔をよ寄せる。 「苺ジャム。ついてるわよ」 細く小さな指が僕の口端に触れ、ジャムを掬い取る。 「ん、甘い」 ペロリと、ピンクの舌で、自分の指についたジャムを舐め取った。 「……なによ」 「いや、別に……」 水銀燈が眼を細め、顔を近づける。 「他に、何もないの?」 僕の頬に手を添える。力を込められている訳じゃないのに、顔が動かない。 「ねぇ……」 たまった唾を飲み込み喉仏が大きく動く。 突如、部屋の隅が白く光り、水銀燈は光りの元を素早く睨みつけた。 鏡が波打ち、赤い服の人形と、ピンクの服の人形が飛び出してきた。 「人間! 離れなさい!」 赤い服の人形が、手に持っていたステッキ振り上げ、こちらに踏み込みながら言う。 水銀燈は僕を突き飛ばし、ステッキを交わすが、返す刃で水銀燈を切り上げる。 水銀燈はどこから出したのか、一本の剣でそれを防いだ。 「雛苺、その人間を守りなさい」 雛苺と呼ばれた、ピンクの服を着た人形は「わかったの!」と答え、僕と水銀燈を結ぶ線に立つ。 93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 13 02.69 ID HsD1iU2i0 「蒼星石が一人家に来て、何事かと思ったけれど……水銀燈、あなた翠星石のローザミスティカを奪ったわね?」 「あら真紅、私達はアリスゲームをしているのよ? ローザミスティカを奪って、何がいけないのよ」 この、真紅と呼ばれた人形は、僕が翠星石を壊した事をしらないのか? 「水銀燈、あなたは間違っている。お父様は、アリスゲーム以外にも、アリスになる方法があると仰っていてたわ」 水銀燈が強く拳を握り締め、目を吊り上げ言う。 「また自慢? 一人だけお父様に出会い、可愛がられ……お父様の手は大きかった? 暖かかった? ねえ、真紅、教えて頂戴。貴方だけが知るお父様を、ねえ。」 「違う、そうじゃない!」 水銀燈と目が合った。冷たい眼をしている。 目の前では、先ほどから二人のやり取りを真剣に見つめている、雛苺の姿があった。 無防備にも、僕に背中を向けて。 雛苺の細い首を掴み地面に押し倒した。「ぎゅふぅッ」と蛙が潰されたような音が口から漏れる。 「雛苺!?」 94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 13 23.92 ID HsD1iU2i0 真紅が振り返る。僕は構わず雛苺の首をへし折った。 「余所見はだめよぉ?」 水銀燈が一気に距離を詰、真紅の胴を凪ぐ。 彼女の上半身が、僕の目の前に落ちた。 「あな、たが……すい……」 掠れ掠れ真紅が言う。僕を見る瞳は既に焦点を失っていた。 僕は黙って彼女を見つめた。 「そう……なの、ね……ごめんな……さい」 それっきり、彼女の唇が言葉を紡ぐ事はなかった。 彼女の謝罪は、誰に向けられた物だったのか。 真紅の瞼を閉じる。二つのローザミスティカが水銀燈に吸い込まれた。 水銀燈は真紅の顔を、詰らなさそうに見ていた。 僕は水銀燈に手を伸ばし、力を入れてしまえば、折れてしまいそうな、小さな手を握る。 「暖かい」と水銀燈がぽつんと言った。 100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 19 53.79 ID HsD1iU2i0 あの日から毎日のように、水銀燈は鏡に潜り、他のローゼンメイデンを探していた。 彼女は自分の物も数に入れると、七対の内四つものローザミスティカを手にしている。 単純なパワーゲームで、水銀燈に敵うドールは存在しないのだ。 水銀燈は、自分がアリスになって父親に出会ったら、何をしてもらうだとか、何を一緒にしたいだとか、 僕の部屋に居る時は、年頃の少女が夢を語るよう、自分の夢を口にしていた。 正直、ローゼンに嫉妬の念さえ覚えたが、僕は彼女の笑顔を見ているだけで満足だった。 部屋の隅に置かれた蒼星石の鞄を見る。僕の左薬指の薔薇は、未だ大きいままだ。 彼女は、どこに行ってしまったのだろうか……。 鏡が光る。水銀燈が帰ってきたのかと思ったが違った。薬指がチクリと傷む、蒼星石だ。 青が麗しい男装は所々が破れ、汚れが目立つ。心なしか頬も扱けていた。 「やあ、マスター。久しぶり」 蒼星石右手の周りを人工精霊飛び、蒼星石の手に金の剣が握られた。 「ねえ、マスター。何で、あんな事したんだい……?」 何と説明すればいいのか。 「翠星石はね、人見知りが激しいんだ。だけどね、翠星石は僕と一緒に居る時みたいに、 マスターに接していた。いや、僕と居る時よりも、自分を出していたような気がするよ」 そうだったよね? と蒼星石が笑いかける。 「すまない」 「ううん、もう、いいんだ」 蒼星石が眼を大きく見開き 「これで終わりにしよう」と言った瞬間、僕は膝から崩れ落ちた。 104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 24 04.64 ID HsD1iU2i0 指輪が燃えるように熱くなり、体に力が入らない。 目の前で蒼星石が金の剣を大きく振りかぶる。 僕は手で顔を庇うようにし、後ろに倒れこむように逃げるが、庇った手がパックリと割れた。 血がジワリと切断面から湧き上がり、後は心臓の鼓動の合わせ、どくり、どくりと次から次に溢れ出す。 慌てて二の腕の動脈を押さえるが力が入らない。 「翠星石の痛みは、こんなもんじゃないよ」 胸を踏みつけられる、体が動かない。傷口と、指輪が脈打っていた。 「さようなら、マスター」 金の剣先が僕の喉元に狙いを定め、ゆっくりと持ち上がり、死への恐怖で目を強く閉じる。 が、いつまで経っても振り下ろされはしなかった。 ゆっくりと、蒼星石を見上げる。 蒼星石の胸から、一本の剣が生えていた。 「私のマスターよ、手を出さないで」 水銀燈が剣を引き抜き、蒼星石が僕の胸に倒れこんできた。 「ごめんね、翠星石……」 これが、蒼星石の最期の言葉だった。 彼女の体から三つのローザミスティカが浮かび上がり、水銀燈へと吸い込まれた。 水銀燈が自分の胸に手を置き、恍惚の表情を浮かべる。 七つのローザミスティカを集めた水銀燈は、これからアリスへと孵化するのだろうか? 107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/11/03(土) 03 30 17.30 ID HsD1iU2i0 五分経ち、十分経ったが何も起こらない。 「なぜ……?」 表情に焦りが見える。 パチ、パチ、パチとどこからともなく拍手が聞こえてきた。 「おめでとうございます」 声がした方を見る。姿見鏡の中に、タキシードを纏った兎が立ち、ステッキを小脇に抱え拍手をしていた。 「話が違うじゃない!」と水銀燈が言う。 「はて?」 「とぼけるんじゃないわよ! ローザミスティカを七つ集めたのよ? 何故アリスになれないの!?」 「いいえ、あなたはアリスです」 「それなら、お父様に……」 「あなたはローザミスティカを七つ集め、アリスになった。 ……アリスが完成し喜んでましたよ、貴方の父親ローゼンも」 「なら、早くお父様に……!」 懇願するように言う。 「しかし、変な話しですね。アリスに成れたらローゼンに会えると、誰に言われたのですか?」 「なっ」 水銀燈の手から剣が落ち、柄がフローリングの床に鈍い音を立て落ちた。 「それに、男を垂らしこみ、汚い手を使い他の姉妹のローザミスティカを奪った貴方に、 お父上に会う資格があるとでも?」 兎は軽く肩を持ち上げ 「これは、とんだお笑い種ですな」と鼻先で笑った。 「ラプラスッ!」と水銀燈が叫び、姿見鏡を巨大な黒い貫く。 「これは怖い、怖い。それで道化はここいらで幕引きをしましょう」 バラバラに散らばった鏡の破片一つ一つに兎が立っていた。 兎は赤い幕を引き寄せ、その中に隠れてしまい、鏡の破片から完全に姿を消した。 111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 36 04.96 ID HsD1iU2i0 水銀燈の頬を一筋の涙が零れ落ちた。 水銀燈は自分の頬の手を触れ、手についた液体を不思議そうに眺める。 僕は水銀燈を抱きしめた。 「私は、お父様のアリスには、なれなかったの……?」 答える代わりに腕に力を込める。 「苦しい」 苦しくもなんともない声で水銀燈が言った。 「水銀燈、僕のアリスになれ」 ビクン、と水銀燈が震えた。 「僕のアリスになれ、水銀燈」 「あなた、それ、本気で言ってるのぉ?」 「ああ、本気だ」 「あなた、私がお父様のアリスになれなかったからって、あなたのアリスになるとでも、思ってるの?」 水銀燈は小ばかにしたように言うが、僕の腕から逃れようとはしない。 「それとも、同情?」 僕は、ただ黙って抱きしめる。 112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 36 47.78 ID HsD1iU2i0 「何よ、何とか言いなさいよ……信じちゃいそうに、なるじゃない」 「君は、僕のアリスだ、水銀燈。」 僕の背中に細い腕が回された。 「私は人形なのよ? あなたとは、違う時を生きる人形なのよ? それなのに、それなのに……」 言葉の所々に嗚咽が混じる。 「一緒に生きよう、水銀燈」 「馬鹿、馬鹿馬鹿ばかばかっ」 背中に回された手に力が篭り、 「あなたって、ほんとにおばかさぁん」と水銀燈が言った。 水銀燈の呼吸に混じり、雨の音が聞こえてくる。 鏡の破片が輝く部屋に部屋冷気が流れ込む。 秋が、終わろうとしていた。 115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 39 52.05 ID HsD1iU2i0 季節が流れ、水銀燈と三回目の冬を過ごす。 「ねぇ、マサユキ。今年もあと少しで終わりねぇ」 水銀燈が僕の膝の上で、ミカンを剥きながら言う。 「足が痛いから、おりてくれよ」 「だってぇ、くっついてると暖かいじゃなぁい」 「はい、あ~ん」と僕の口にミカンを一房押し込んだ。 「美味しい?」と水銀燈が僕の顔を見上げながら言った。 「うん、美味しいよ」と言うと 「よかったぁ」と僕の胸頭をじゃれつかせた。 「私にも」 水銀燈が顎を軽く左に持ち上げ、小さく口を開く。 いつからだろうか、水銀燈がこんな風になったのは。 「コタツから手を出したら寒いんだもんな……」 「ちょっとぉ、何よそれぇ」 アリスを追い求めていた水銀燈の面影は、既にない。 僕は、水銀燈の何に心奪われたのだろうか。 水銀燈への思いの熱が冷めていくのが分る。 指の先から感覚が死んでいく。まるで思いの凍傷だ。 119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 44 16.80 ID HsD1iU2i0 生きながらにして墓場に埋められていくような、そんな感覚にすら捕われる──── 「ねぇってばぁ、きいてるのぉ?」 いつの間にか、膝の上で僕と対面になるよう座っていた。 まばらに生え、自己主張を始めた顎鬚を引っ張ってくる。 「あ、気がついた」 赤い眼に僕が写っていた。きっと、僕の眼にも同じように水銀燈が写っているのだろう。 両手で水銀燈を抱きしめる。 「ちょ、ちょっとぉ、私はミカンをぉ……」 「僕を離さないでくれ、水銀燈」 「はいはい、よしよし」と水銀燈が僕の背をとんとん、と優しく叩く。 「甘えん坊さんねぇ、私は何処にもいかないわぁ」と水銀燈が僕の耳元で優しく囁いた。 「うん。ずっと、一緒だ」と僕は答えた。 ────しかし、私はその墓場に入りたい。 121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/11/03(土) 03 45 31.97 ID shty2/A20 お疲れさん 今回のテーマはツンデレ? 129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 03 52 27.87 ID HsD1iU2i0 今回のテーマは「11月3日konozamaからエスコン6が届く」で 裏テーマが「そろそろローゼンも下火で、違うキャラに浮気しちゃいそう」でした はぁはぁ、オンライン楽しみだよお 133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 01 53.66 ID HsD1iU2i0 水銀燈の夢 135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 02 21.16 ID HsD1iU2i0 ハロゲンランプが僕の横顔を照柿色にしていた。 息が白くなる朝が、今か今かと自分の出番を待っている、そんな季節だ。 早朝四時。オンラインの風に吹かれていたら、こんな時間だ。 この部屋で一番真面目なのは、時計の針なんじゃないだろうか? 動きを目で追う。歯車の噛合う音がやけに大きく聞こえてくる。 秒針が止まった。別に、僕に見つめられて、恥ずかしくなって 止まった訳じゃない、電池の寿命か何かだろう。 僕が時計に手を伸ばすと時計の秒針が“逆周りに”動き始めた。 3の位置から、1の位置一マス前まで動くと何事もなかったように、文字通り“時計回り”に動き始めた。 それからたっぷり二分ばかり時計を見つめたが、何も起こりはしなかった。 「……寝よう」 ベットに潜り込む。羽毛布団が優しく抱きしめてくる。 背骨だけが泥沼に飲み込まれるような、そんな眠り僕を待っていた。 137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 06 31.04 ID HsD1iU2i0 ここは、どこだ? 目を覚まして最初に考えた事が、それだった。二度寝以外の事を考えたのは久しぶりだ。 辺りは暗くて何も見えず、体を伸ばす事が出来ない。天井にも手が届く。 くそ、出しやがれ! 壁を激しく蹴る。 白い光りが僕の眼を刺した。 「いったいどうしたと言うの。朝から騒がしいわね」 光りに慣れてきた僕の目の前には、真紅が立っていた。 「怖い夢でも見てたんじゃないか?」 真紅の後ろからジュンが声を掛ける。 「え、なんでお前らが……?」 何が起きているんだ? 「まだ寝ぼけているのね」 真紅が呆れたような顔をした。 「え、寝ぼけ? 今さっき寝たばっか、あれ?」 「貴方はジュンと契約してから、こうして一緒に生活していたじゃないの──」 「なんだって!?」 真紅は丹田の下から、全てを吐き出すように溜息をつき 「いいから、顔を洗ってきなさい……」 そう言われ、僕は今まで入れられていた場所から這い出す。 138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 07 25.02 ID HsD1iU2i0 これは、鞄? ジュンが僕を見下ろしていた。真紅を見ると、同じ高さに青い眼がある。 「……洗面所はあっちよ」と真紅が扉を指し言った。 慌てて自分の手を見る。小さい頃の傷痕がなくなっていた。それだけじゃない、 暑苦しい緑色の服を着ていたのだ! 「え、わ、あっ?」 髪に手を伸ばすと、H2ロケットみたいななのが、二本ぶら下がっていた。 辺りを見回すが、鏡が置いてない。くそ、思春期の餓鬼は鏡ぐらい部屋に置いてろ。 僕はジュンの勉強椅子に飛び乗り、机の上に置いてあるパソコンのディスプレイに顔を写す。 そこには、翠星石が居た。 「う、うえあえ!?」 体制を崩し、椅子のローラーの追撃で腰を床に打ちつけた。 「いてて……」 腰を摩っていると視線を感じた。皆が僕を見ていた。 「お、」 顔が引きつるのが分る。 「おはようで、すぅ……」 142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 12 53.91 ID HsD1iU2i0 考えろ、考えるんだ。これは夢? こんなにハッキリとした物が? こうして、脳みそ(あるかどうかは分らないが)が悲鳴を上げている間も、 美味しそうな匂いが鼻腔を擽る。 「はい、翠星石ちゃんの目玉焼きね」 「あ、どうもありがとうございます」 目の前に目玉焼きが差し出された。 「あら?」 「あーじゃなくて、ありがとうですぅ」 「どういたしましてぇ」 ジュンの姉、ノリはふふ、と小鳥のように笑い、隣に座る雛苺の前にも目玉焼きを置いた。 落ち着け、落ち着け。語尾に『ですぅ』をつけてればいいんだ、考えるのは後でいい。 「はい。それじゃぁ、いただきます」 ノリの言葉に続き、僕達の「いただきます」が続いた。 なっ、この家、目玉焼きの下にハム挟んでるのかよ……。 僕は貴重な蛋白源をゆっくりと味わった。翠星石もけっこういいな。 「うー、リンゴさんもうないのー」 雛苺が隣で唸っていた。 「雛苺。デザートは食後に味わう物よ」 ナイフで切り分けた目玉焼きを、フォークに刺し真紅が言う。 「だってぇ、だってぇ」 糞、これだから餓鬼は嫌いだ。 144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 17 46.27 ID HsD1iU2i0 「これやるから、飯ぐらい黙って食えです」 雛苺のデザートの皿の隣に、自分の皿を置く。 ったく、ローゼンはもうちょと考えて、雛苺の精神年齢を設定するべきだったな。 ハムを口に運ぶ。醤油と卵の風味が絶妙にブレンドされ、口の中に青い空、 白い雲、何処までも見渡せる草原、小さなログハウスが広がっていく。MADE IN CHINA? 知るか。 気がつくと、自分の食器の音しかしていなかった。 顔をも持ち上げると、皆の視線が集まっていた。またこれかよ……。 「なんですか」 正直、聞くのもだるいが、このまま飯を食べる雰囲気でもないので聞いておく。 「あの、翠星石が、雛苺に自分のデザートを……」と真紅が目を見開きながら言う。 「どこか体調が悪いのか?」 ジュンは病人を見る目で見てくる。ははは、お前ら激しくどうでもいいな。 「あっ、あの」 「リンゴを返せとは言わんですから、安心しろですよ」と雛苺に先手を打つ。 「半分返すのよ」 一切れだけリンゴを自分の皿に取分け、皿を僕に返してきた。 「ありがと……です」 この受け渡しが終わった後は、何事もなかったように食事が始まった。 うん。少しだけだが、ローゼンが雛苺に求めたアリス像が分ってきたよ 146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 21 42.00 ID HsD1iU2i0 空が高い。 体が小さいだけに、よけい高く感じる。 食事の後、僕はジュンの机の上に座り、空を見上げていた。 このまま、ずっと翠星石なんだろうか……それとも、最初から翠星石だったのだろうか。 いいや違うと頭を振る。現に僕には人間だった頃の記憶がしっかりとある。 今の僕、翠星石は、ローゼンメイデンと言う漫画に登場するキャラクターの一人だし、 この漫画が投げ槍な終わり方をするのも知っている。 じゃあ、やはり夢なのか? しかも超リアルな。 風が琥珀の髪を撫でた。腕を組むと、胸に違和感が走る。 「これは……」 おそるおそる、胸に手を当てと、柔らかい物が手を押し返した。 「これが……おっぱい……ッ!」 両手でこねるように揉みまわす。ローゼン侮りがたし。 「この突起は、まさか、ち、ちく……」 「翠星石」 「いや、まさかな……ちくびな……いや、しかし……」 肩を叩かれる。 「うぉおおおい!」 情けない声が出た。 「どうしたんだよ、自分の胸なんて揉んで」と鞄から降りながら蒼星石が言った。 「ほ、ほうにゅ……そう、豊乳体操です! 体操なんです!」 ふうん、と興味が無さそうに僕を見た後 「僕達人形は成長しないよ」と、面白くなさそうに言った。 148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 25 35.79 ID HsD1iU2i0 「あーうん、そうなんですけど……」 蒼星石の体を見る。ネットでは「男だろ」などとよく言われるが、そんな事は断じてない。 体の線は柔らかく、良く見ると胸もケープの下から自己主張している。 「どうしたの? 翠星石」 「どこが具合でも悪いの?」と胸を凝視している僕を、心配そうに覗き込んで来た。 「まあ、物は試しですよ」 言い終わるが早いか、僕は蒼星石の後ろに素早く回り込んだ。 「ちょ、翠星石なに──ンッ、ちょ。やめ……」 行き成り胸をワシ掴まれた蒼星石が桃色の声を漏らした。 「他人に揉まれた方が、胸が大きくなるそうですよ」 小ぶりの胸を撫でるように揉む。 「健やかにー伸びやかにー」 「や、やめ、ほんとに」 蒼星石が手から逃れようともがき、僕ごと机の上に倒れこんだ。寝技は得意なんだ。 150 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/11/03(土) 04 28 58.78 ID HsD1iU2i0 「中々大きくならんですね」 「はっ……、僕達は、にん……ぎょう」 硬くなった乳首を爪先で押し込む。バッファローゲームで、 平らな男の胸ですら、98%の命中率を誇る僕だ、逃しはしない。 第一関節が埋まるほど押し込むと、蒼星石の体がびくんと動いた。 指の間で挟むように揉み、中指と人差し指で乳首を摘む。 「どうです? 大きくなってきたですか?」 蒼星石は肩で息を吐き出し、何も答えなかったが、拒まないのを見ると豊乳体操を続けていいらしい。 まあ、「僕の股間が大きく云々」言われたら、こちらが困ってしまうが……。 直で揉もうと、コルセットのヒモを解き、シャツの下から手を入れる。 「おーい、くんくん探偵始まったぞ」 その時、部屋のドアが開いた。 ジュンは僕達の痴態を見て、一瞬固まるが、状況を理解したのか 一言「ご、ごめん!」と謝り、勢い良く扉を閉めた。 「じゅ、ジュン君に、みら、みられた……」 シャツの下に手を突っ込まれた状態で、耳まで真っ赤にし、酸欠の魚のように口をぱくぱくとさせている。 「まあ、しゃーないですよ。豊乳体操の続きでも」 「いい加減にしてよ!」 蒼星石が声を荒げた。 「どうしたのさ、今日の翠星石はなんか変だよ」 いつの間にか僕の下から抜け出したのか、乱れた衣服そのままで僕に説教してきた。 153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 35 06.24 ID HsD1iU2i0 「あーと、えーと……スイドリーム!」 スイドリームが蒼星石の目の前で光りを爆発させた。 しまった、これじゃ俺も前が見えないじゃないか! 僕は机から飛び降り、手探りで自分の鞄を見つけ、窓を突き破り大空にむかって飛び立った。 「あーまったく、ジュンもう少し空気読めよ」 秋を頬に感じながら、愚痴が後ろに流れていく。 これからどうするかな……。塊先生のドールショップにお邪魔しようかとも思ったが、 この世界は食うか食われるか、多分殺されると思いとどまった。 「あっ」 関西ナンバーのフルスモークベンツにケツドンした人のような声を出した。 「水銀燈にまだ会ってないじゃないか……」 辺りを見渡す。10時の方向に有栖川総合病院が見えた。 「いくぜ、ペイバックタイムだ!」 僕の鞄が、一発の弾丸となった瞬間だ。 154 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 37 15.52 ID HsD1iU2i0 白い壁が目の前に聳え立つ。 まるで両生類の糞をかき集めた物とは比較にならない。 窓辺に座っているだろうと、高を括っていたのだが、見つからない。 僕は廃教会に足を伸ばす事にした。 採光口から中に入る。辺りは薄暗く厳粛に静まりかえっており、カビの臭いが辺りに立ち込めていた。 「まあ、廃教会なんてこんなもんか」 壊れていない長椅子に鞄を下ろし、そこからは徒歩で散策する。 「スイドリーム、明りになってくれ」 どこからか表れた人工精霊スイドリームが、僕の右上で足元を照らす。 ステンドグラスの彩色豊かな光りに照らされる祭壇の下に立つ。 「あれ、水銀燈居ないじゃん」 水銀燈の姿は何処にもなかった。 「あら珍しい、私に何の様かしらぁ」 振り返ると、水銀燈が立っていた。 祭壇を照らすために作られた採光口の光りが当っているのか、銀の髪が白く舞っている。 「蒼星石なしで、私に勝つ気でいるの? 私も舐められたものね」 吐き捨てるように言う。 「いや、違うんだ! 待ってくれ、戦う気はないんだ!」 僕は両手を前に突き出し言う。 「……じゃあ、何しに来たのよ」 仮装パーティーにスーツで来た人に問いかけるよう水銀燈が言った。 「そ、その、お喋りをしに」 水銀燈は「真面目なサラリーマンのコスプレをしているんです」と言われた人のような顔になった。 「それ、本気で言ってるの……?」 大きく頷き、肯定を伝える。 157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 41 44.94 ID HsD1iU2i0 足元に羽根が突き刺さった。 「馬鹿にするのも、いい加減になさい」 漆黒の翼を広げる。 「ほ、ほんと、ほんとだって!」 「ジャンクになるまで、言い続けたら、信じたげるわぁ」 羽根の掃射が始まった。 僕は慌てて祭壇の裏に逃げ込む。祭壇が軋んだ音を立てた。 神のご加護も献金がないと受けられないのかよ、ちくしょう! 「ほらほら、反撃しないと本当にジャンクになってしまうわよぉ!?」 ネズミを嬲る猫のように羽根を壁一面に掃射する。 「だから、本当に戦う気はないんだって!」 「減らず口を……ッ」 祭壇が翼に吹き飛ばされた。 水銀燈が剣を片手に歩み寄ってくる。あれが噂の水銀刀か。 僕は無様に尻をつき、後ずさり、冷たい石の感触を背中で知った。 水銀燈が無言で剣を持ち上げる。 目をつぶり、頭を両手で抱え込むようにし、その時を待つが、何も起こらない。 腕の隙間から水銀燈を見やると、いつのまにか剣をしまい、腕を組み立っていた。 159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/11/03(土) 04 47 24.84 ID HsD1iU2i0 「で、何よ」と水銀燈が不機嫌そうに言う。 「え?」 「だから、話があって来たんでしょ。聞いてあげるから、早く言いなさいよ」 「うん、そうなんだけど」 水銀燈の視線に臆し、目が泳ぐ。 「会ってみたかっただけと言うか……なんと言うか……」 僕はいつのまにか正座をしていた。 「あなた、誰?」 「すっ、翠星石ですよ」 水銀燈は膝を付き、僕の襟首を掴み、鼻が突きそうな距離まで顔近づけた。 「嘘」 「どこから、どう見ても、翠星石だと思うのですが……」 思わず敬語になる。 「どうなの、スイドリーム……ほら、違うって言ってるじゃない」 スイドリームの瞬きを見、水銀燈が言った。 「本当の事を話しなさい。それとも、このままジャンクになりたい?」 顎を撫でられ、水銀燈の吐息で鼻先を湿らせながら、言われた。 朝起きたら翠星石になってた事、水銀燈の事は自分の世界の本で知った事をなどを正直に話した。 僕の話を水銀燈は終わるまで興味深そうに聞いていた。 160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 49 56.60 ID HsD1iU2i0 「まあ、こんな感じなんですが……」 「で、最後はどうなるの?」 「最後?」 「貴方の世界の私よ。もちろん、アリスになるんでしょうけど……」 アリスの下りは、自身に言い聞かせるように言う。 「この話は途中で終わってる。終わりはないんだ」 「使えない男ね」 「ごめんよ」と何故か僕が謝っていた。 「まあ、それは置いといて。貴方の世界でも、私達は出会うかもしれないわね」 水銀燈手の平に顎を乗せると、こう続けた。 元々貴方と私の世界は近い所にあったのだが、時が巻き戻され、貴方の世界が私の世界に接触した。 良く分らないが、写真を撮ると昔写した影が写りこむような、そんな現象らしい。 こうして、僕がここに居る事がその証拠だとか。 「そうか。それなら、向うで出会って契約しよう」 「いやよ、なんでアンタなんかと、契約しなきゃ、なんないのよ」 水銀燈が腕を組むと、豊かな胸がその顔を持ち上げた。 「それに、貴方の世界に私が出現する頃になると、私達の記憶や本はなくなるわぁ」 「何で?」 「世界が辻褄を合わせようとするのよ」と肩を軽く持ち上げながら、水銀燈が言った。 「じゃあ、どうすれば契約出来るんだ?」 「そうねぇ、メイメイが貴方を選べば、契約出来るかもしれないわねぇ」 「メイメイ?」 水銀燈が手の平を上に向けると、赤い光りの球が現れた。 「ケセランパセラン?」 162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 54 28.09 ID HsD1iU2i0 「失礼ね。人工精霊よ、あなたにもスイドリームが居るじゃない」 ああ、そうだ、僕達ローゼンメイデンには人口精霊がついているんだ。 「じゃあ、メイメイ、俺を選んでくれたら白粉を振りかけてやるぞ」 メイメイは顔を輝かせこちらを見た。 「ちょとぉ、メイメぃ、その男の言う事を聞いたら酷いんだから、分ってるぅ?」 僕と水銀燈の間を、頼りなさ下に飛ぶ。迷っているのだろう。 「それと……」先ほどから気になっていた事を尋ねる。 「ここはどこなんだい? やけに薄暗い」 「何処って、教会じゃなぁい」 「そうだ、教会だ、じゃあ僕は何で教会に来たんだ?」 そもそも、目の前の女の子は誰だ? 目の前の女の子が上を見た。 ステンドグラスがあろうであろう天井は、鉄色の水に飲まれている。 気づくと、僕達が居る祭壇を残し、辺りは既に鉄色の沼に覆われていた。 僕は目の前の女の子の手を握った。 「大丈夫、なんとかなるさ」 横に、ヒトガタの沼が立っていた。 女の子の手を握ったであろう僕の手も、沼に飲まれていた。 そして、何も見えなくなった。 163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 57 49.52 ID HsD1iU2i0 冷たく、湿った香を鼻腔に感じる。 朝日がブラインド越しに、部屋を白が強い青で照らしていた。 楽しい夢を見ていたのか、心地よい倦怠感が体を包み、ベットマットに背を吸われる。 大きく息を吸い、吐き出す。時計を見ると九時を少し回った所だった。 夢を思い出そうと布団を被るが、電話のベルが鳴り始める。 僕は布団を蹴飛ばし、ベットから転がり降りて受話器を掴んだ。 「はいもしもし」 酷く掠れた声が出た。口を開けて寝るからだ。 「まきますか? まきませんか?」 164 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 04 58 05.17 ID HsD1iU2i0 お わ り 165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:sage :2007/11/03(土) 04 59 39.28 ID shty2/A20 お疲れ、これは前の話の導入部分か 166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: :2007/11/03(土) 05 04 10.22 ID HsD1iU2i0 イエス こんな時間までお付き合いありがとうね
https://w.atwiki.jp/suiginto/pages/73.html
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 08 01.32 ID 7Yem+K910 「こら、人間」 「なんだい」 「たまには翠星石の髪を梳かすです」 「ああ、いいよ」 「丁重にやるですよ」 「水銀燈、髪梳かそうか」 「……いらないわよ」 「ホント? じゃあ僕が梳いてもらうね」 「……かってにすればいいじゃない、知らない」 「よろしくね、マスター」 「ああ、よろしく」 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 08 24.38 ID 7Yem+K910 「水銀燈どこに……あ、こんな所に」 ロフト端に陣取る水銀燈 「何よ、あの二人と仲良くしとけばいいじゃない」 「僕は、君の事が心配なんだよ」 水銀燈を後ろから抱きしめる 「だから、そんな事を言われると、傷つくなぁ……」 「……」 「ほら、こんな端っこじゃなくてさ」 「ねえ」 「うん?」 「ぎゅってしてくれたら、考え直したげる」 「甘えん坊さんめ」 水銀燈をぎゅっと抱きしめる 「ふふ、あなたはこうして、私だけを見とけばいいのよ」 「まったく、たまったもんじゃねーですよ」 「ロフトって言ってもワンルームだもんね。つつぬけだよ」 「少しは翠星石達の事も考えるですよ……」 「あれ?翠星石……いや、なんでもないよ。ごめん」 「……」 「そうだよね、僕たち人形は愛されて、始めて価値が見出されるんだもんね」 「どーでもいいですよ、あっちが治まったら翠星石達もたかるですよ」 「そうだね翠星石!僕も頑張るよ」 「やっぱ、おめーはあんまり頑張らなくていいです」 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 18 39.57 ID 7Yem+K910 「いや、塊さんには薔薇水晶居るじゃないですか……いりませんよ、母親なんて はあ、まあそうなんですが……あれ、大丈夫ですか?もしもーしもし、あっ薔薇水晶? 腹痛起したのか、大変だな正露丸はある?ならいいか、じゃあまたね」 「誰と話してたの?」 「塊さんとだよ」 「でも、途中で薔薇水晶って……」 「あれ、もしかして嫉妬してる?」 「ち、ちがうわよ。もう、知らないっ!」 「ははは、こやつめ」 「ははは、こやつめ ですって。どう思うですか?」 「僕も挑戦してくるよ」 「……今行ったら水銀燈に刺されるですよ」 「お姉さま、私やっぱりマスターが」 「あれ、君は誰?」 「はじめまして、私雪華結晶といいます」 「……チッ」 「……が、急に用事を思い出しました。それでは、また」 「ああ、じゃあね」 「凄いね、水銀燈本気だよ」 「いわんこっちゃねーです」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 25 55.73 ID 7Yem+K910 「水銀燈、好きだよ」 「水銀燈、愛してるよ」 「水銀燈、結婚しよう」 「で、でも私達、人形と人間じゃない……」 「関係ないよ、さあ、こっちへおいで」 顔を真っ赤にし、こくりと頷く。 「……、夢」 「やあおはよう水銀燈!」 「そ、蒼星石じゃなぁい、どうしたのよ、こんな朝ッぱらからぁ」 「突然だけど、僕は人の夢の中に入れるんだ!」 「それが……どうしたのよぉ」 「人形と人間かもしれないんだよ、水銀燈」 「……何が望み?」 「話が早くて助かるよ」 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 26 23.08 ID 7Yem+K910 「蒼星石、水銀燈が朝から元気ないんだけど、理由知ってる?」 「知らないや」 「そうか……」 「はい、あーんして、あーん」 「さ、さすがに、あーんはちょと……」 「……いやなの?」 箸を持ったまま、喉の前で両手を軽く握り、ぷるぷると振るわせ 瞳に光りを為見つめてくる。 「じゃ、じゃあ、あーん」 「はい、あーん。どう、おいしい?」 「あ、ああ、おいしいよ」 「やったあ、嬉しい!」 「水銀燈、今日はおめーの味方です」 「あなたも、見られたの?」 「……」 「そう……」 「はい、あーんして」 「あ、ああ。あーん」 「地獄よぉ……」 「おめーはいつも、こんな事してるですよ」 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 05 30 18.80 ID qL9IUdAM0 空が明るくなってきたな 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 30 58.56 ID 7Yem+K910 俺の将来は暗いままだけどな 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 32 12.89 ID 7Yem+K910 「に、人間」 「ん?」 「たまには、翠星石にもかまえーとか、思ったり、おもわんかったり……」 「良く分らないけど、肩でも揉もうか」 「うーん、そう言うんじゃないですけど、お願いするです」 「ここらへん?」 「そーそこです!人間、やれば出来るじゃないですか!」 「ああ、ツボ押しは得意なんだ」 「もぅと、もっと上の方もお願いするですぅ」 「ははは、ここかい?」 「……」 「しょうがないよ、たまには翠星石にもゆずってやろうよ」 「で、でもぉ……」 「そうですよ、お姉さま」 「あんたは帰りなさぁい」 「はい……」 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 40 25.09 ID 7Yem+K910 「君は、雪華結晶だっけ?」 「え、ええ。そうです! 覚えててくれたんですか?」 「ああ、珍しい名前だしね」 「そうですか……うれしいです」 「今日はどうしたの?」 「お姉さまに愛にきたんです」 「ああ、水銀燈なら今真紅の所に遊びに行ってるよ」 「……そうですか」 しゅんとうな垂れる 「あ、そうだ!」 「ん?」 「この指輪の台座がゆるいんですの、見てくださらない?」 「どれ」 手をとり顔に近づけ見るが、これといって悪い所はない。 むしろあと100年は傷一つつきそうにない。 「特に、悪い所はないよ」 「えい!」 薔薇の花びらの金属細工が唇を切る。 「い、いたぁ……」 「ご、ごめんなさい! ま、またあいましょう!」 言い終わると鏡に飛び込んだ。 「な、なんだったんだ……あ、指輪が大きくなった」 「ま、マスター大丈夫? 血が出てるよ?」 「ああ、大丈夫だよ」 「心配だから僕が舐めて消毒してあげるよ!」 「蒼星石、おめーは少し落ち着くです」 翠星石に襟首をつかまれくの字に折れ曲がる 「じゃあ翠星石、一緒にしようよ」 「そういう問題でもないですよ」 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 47 40.54 ID 7Yem+K910 「ね、ねえ。誰も見てないわよねぇ?」 「ああ、大丈夫だよ」 水銀燈は俺の膝の上に座り、あたりをきょろきょろと落ち着きなく見ている。 「こんな所をあの二人に見られたら、なんて言われるか……」 「心配性だなあ」 「そうです、お姉さまは心配性です」 「……なんで、あんたがここにいるの?」 「あ、雪華結晶じゃん。いらっしゃい」 「ふふん、見てくださいお姉さま。私にもマスターが出来ました」 「へえ、良かったじゃない」 「どういたしまして」 「で、用はそれだけでしょ?済んだら、その、マスターの所へ帰りなさい」 「そんな、お姉さま。膝の上で言われても、威厳も何もありませんよ」 「黙りなさい」 「怖いです……」 「……で、いつ帰るの?」 「何処にですか?」 「マスターの所よ……」 「もう帰ってますよ?」 「はぁ?」 「よろしくおねがいしますね」と俺の腕に抱きつく雪華結晶 「……」 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 58 04.16 ID 7Yem+K910 「と、言う事ですのでよろしくおねがいします」 三つ指をつき、3体に挨拶をする雪華結晶 シュールだな! 「マスターってジゴロだね」 「翠星石は気づいてたですよ」 「……知らない」 「あ、お姉さま」 水銀燈は落ち込むときの指定席、ロフトの端に飛んで行った 「ど、どうしましょう」 「まあ、いつもの事です」 「今からマスターが顔に似合わない事言うから、楽しみにしててね!」 「ほんとうなんですか?」 「その子の言う事は、あんまり信用しないほうがいいよ」 「マスター酷いよ!」 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 05 58 28.11 ID 7Yem+K910 「水銀燈、どうしたんだい」 水銀燈は体育座りで、小さな体をより小さくしていた 「知らないっ」 「そんな事言わないで、さ」 「私の知らない間に、勝手に契約して……」 「あれは、不可抗力で……」 水銀燈の手の平を包み込むように握り弁解する 「愛してるよ、水銀燈」 「……聞こえなかったわぁ」 「愛してるよ、水銀燈」 「それだけぇ……?」 「うわあ、これは酷いですね」 「ほんとうです、毎回聞かされる身にもなってほしいですよ」 「僕も拗ねたらあんな風にしてくれるかな?」 「あー、うん、してくれると思うですよ」 「はっきりしないな、何か問題でも?」 「年齢順で言えば、次は翠星石です」 「あれ、それじゃあ私は最後に……」 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 07 31.41 ID 7Yem+K910 「あ、おはようございます」 「……あんたさぁ」 「なんですか?」 「その格好、どうにかならないの?」 雪華結晶の格好を上から下まで舐め回すように見る 「そう言われましても……」 「水銀燈、妹いびりもそのぐらいにしとくですよ」 「でもぉ……」 「おめーは翠星石と蒼星石にケンカ売ってるですか?」 「ご、ごめんなさぁい」 「蒼星石なんて男装ですよ?」 「え、ええ……」 「まあ、それがいいって言う人も」 「俺は特に気にしないよ」 「あんたは黙ってなさい」 「……」 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 13 18.55 ID 7Yem+K910 「はぁ、お姉さまの妹いびりにも困った物です」 「どうしたの、溜息なんてついて」 「いえ、別に……」 「相談事なら聞くよ」 「でも……」 「まあ、言いたくなったら言ってよ」 立ち去ろうとしたとき、小さな手が両手を包む 「あ、あの。ご相談したい事が」 「ん?ああ、なんだい」 「そ、その……こ、ここの事なんですが……」 そう言って手を自分の胸に当てる 「あなたの事を考えると、どきどきして……」 「だ、だめだよ、そんな事しちゃ!」 「でも、手はおどかしにならない」 「わ、ご、ごめん」 慌てて手をどける 「その、どうしたらいいんでしょうか?」 「どうしたらって……そうだな」 「ええ」 「お茶でもしようか」 「茶なら翠星石が汲んでやったですよ、茶請けもあるです」 「いいね、お茶にしよう」 「いつから……」 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 13 56.13 ID SOh4/StkO 鏡見たら死にたくなった 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 14 34.20 ID 7Yem+K910 そのための妄想だよ そのための朝方だよ 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 20 42.75 ID 7Yem+K910 「ん。人間、スコーン焼いてやったです」 「ありがとう、お茶にしよう」 「たまーには、インスタント以外がいいですよ」 「ああ、いいよ」 缶から葉を出す 「これまた、たかそーな茶ーですね」 「まあ、美味しければいいじゃんか」 「それには賛成です」 湯を沸かし、茶葉を開かせる 「うめーですね、人間。ほめてやるですよ」 「それは良かった」 「そ、その。スコーンはどうですか?」 「とっても美味しいよ。翠星石はいいお嫁さんになるよ」 「なっ! なにいってやがるですが!?」 「照れなくてもいいのに」 「……ほ、本当ですか?」 「ああ」 「その、お、およめ」 「うん、やっぱり翠星石のスコーンは美味しいよ」 「だよね。愛情いっぱいって感じだ」 「ははは、いいたとえですよ」 「い、いつからそこに?」 「ロフトの上から最初から見てたよ?」 「そ、そうですか……」 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 28 52.65 ID 7Yem+K910 「やあマスター」 「やあ蒼星石」 「マスターも人が悪いよ」 「? なんでだい」 「またまた、分ってるくせに」 「さっぱりだ」 「そうだな……もし、今僕が。もしですよ?」 「ああ、なんだい」 「マスター大好きって言ったらどうします?」 「僕も嬉しいって言うと思うよ」 「……はぁ、だから駄目なんですよ」 「そんなもんかい」 「ええ」 蒼星石は自分のリボンの具合を確かめる 「じゃあ、水銀燈に対しては、どんな風に思ってるんです?」 「んーそりゃ、まあ、ほら、可愛いなあ って思うよ」 照れながら言う俺を蒼星石は不思議そうに見ていた 「うーん、人形だからって制約はないみたいなんだけどなぁ……」 「なんだか、きょうの蒼星石は難しいな」 「ふふ、僕もそんな日があるんですよ」 「そうか」 「あぅ、それと。」 「なんだい?」 「僕は、マスターの事大好きですよ」 「そうか、僕も大好きだよ」 「うーん、まあ。これでいいのかなぁ……?」 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 38 37.58 ID 7Yem+K910 「水銀燈、何読んでるの?」 「なんでもないわよ、あっちいきなさぁい」 「何だよ、気になるな」 水銀燈を抱かかえるように後ろから抱きしめ、顎を彼女の肩に乗せる 「あーもうっ、うざったぁい」 「何読んでるんだよ」 「ぜぇーったい教えないんだから、しっしっ」 本のページを閉じ、自分のアゴをしっしっに合わせ動かす 「いいじゃん、教えてよ」 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 39 07.51 ID 7Yem+K910 「あっ、こら! どこ触ってるのよ」 「肋骨」 「だからっ、そういう問題じゃなくてぇ」 「水銀燈の肌はぷにぷにしてるね」 「こ、こらぁ! くすぐったいってばぁ」 「んー」 水銀燈の髪に鼻を突っ込み匂いを嗅ぐ。 「もう、しまいには怒るわよ?」 「……」 「……なんとか、いいなさいよ」 「もう少し、この状態で……」 「ったく、しょうがないわねぇ」 「ふむふむ、中学校卒業文集。ですか、お姉さま」 「は、はぁ!? お前何読んでんだ!」 「べ、別にいいじゃない、タンスの置くに置いてあったのよ」 「それは隠してるって言うんだよ! こら、返せ!」 「や、やーよ」 「えーと、これを読んだ将来の僕へ」 雪華結晶が水銀燈の手から、卒業文集を奪い取る 「お前も勝手に読むなよ!」 「わ、わあ。これは恥ずかしい」 「読むなよ!」 「まあ、私は最後まで読んだから問題ないけれどぉ」 「おおありだよ!」 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 54 05.41 ID 7Yem+K910 「あと何年生きるつもりだ」 「……」 「20を迎える前に」 雪華結晶の両頬を引っ張る 「もう暗唱はやめようねー」 「ふぁい、ふひまふぇん」 「うん、理解を示してくれてありがとう」 頬を開放すると。いたたと両頬を撫でる 「しかし、あれが、こういう風になるとは、ご自分でもびっくりですか?」 「ん、まあ、そうだな」 「私も今のほうが好きですよ」 「そうかい? ありがとう」 「ええ」 ごそごそと、あてがってあるスペースから写真を一枚取り出す 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 06 54 31.11 ID 7Yem+K910 「それと。これ、なんですけど」 「どれ」 そこには、小2の頃の僕が写っていた。 その頃の僕はむっつりと何かを見ている。 「……どこに、あった?」 「文集にはさまってました」 「返しなさい」 「だめですよ、これは私の宝物にします」 「ばか、恥ずかしいだろ」 「だめです。絶対だめです。」 写真を胸に抱かかえる 「こら、返しなさい」 「お姉さま! 雪華結晶は襲われてエッチな事されちゃいます!」 「ご、誤解だ!」 「なんだ、写真ですか」 雪華結晶が持っている写真を覗き込む翠星石 「まあ、このぐらいどうって事ないですよ」 「どういことだ?」 「翠星石はおめーが赤ん坊の頃の写真も持ってるですよ」 「は、はあ!?」 「実家からちょろまかしてきたです」 「何してんだよ!」 「蒼星石も水銀燈も、似た様な物は持ってるですよ。だからあんまり気にすんなです」 「お姉さまがた、羨ましいなぁ」 「ふふふ、後で見せてやるですよ」 「わーい、お姉さま大好き」 「もう、いいよ……」 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 02 50.51 ID 7Yem+K910 「今日は翠星石が肩を叩いてやるです」 「そうかい? ありがとう」 「そうです、ありがたく叩かれろです」 ぽこぽこと俺の後ろに周り肩を叩く あまり、気持ちがいいとは言えないが、好意は嬉しい。 「あんまりこってないですかね?」 「そんな事はないよ 気持ちがいい」 「それは良かったです。それ、とんとんとん」 リズミカルに肩を叩く 「に、人間」 「ん?」 「人間がじーちゃんになっても、翠星石はずっと若いです」 「ん、そうだね」 彼女達は人形だ、体の成長はしない 「そん時になっても、翠星石が肩叩いてやるです」 「そっか、ありがとう」 「気がはえーやつですね、叩かれてから礼を言えばいいんですよ」 「翠星石には敵わないよ」 「そうです、翠星石が一番です。おめーは一生翠星石に叩かれてろです」 「たまには、揉んでくれよ」 「それはいかんです」 「なんで」 「翠星石が疲れるからに決まってるですぅ」 「そ、そうか」 「そうですぅ」 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 08 18.03 ID 7Yem+K910 「これはね、焦りだよ。マスター」 パセリじゃないよと言いなおす 分ってるよ。 「なんだか、僕だけ出遅れてる気がするんだ」 「というと?」 「僕だけ、マスターとあんまり仲が良くない気がするんだ」 「そうか?」 「そうだよ!」 「まあ、君がそう言うなら。そうなんだろ」 「あーだめだめ。蒼星石って呼んでくれなきゃ」 「分ったよ、蒼星石」 「うん」 やたら嬉しそうに頷く。 「僕もマスターと契約してるんだから、忘れちゃいやだよ?」 「ああ、忘れてないよ。」 指輪を見る。 3人分の指輪の重さを感じる 「蒼星石も間違いなく、家の子だ」 「……うん、ありがとう」 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 09 25.68 ID 7Yem+K910 4人分の指輪の重さを感じる 「蒼星石も間違いなく、家の子だ」 「……うん、ありがとう」 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 24 46.84 ID 7Yem+K910 目が覚める 左手の感覚がない 「あ、あら、おはよぉ」 水銀燈が左手を枕にしていた 「水銀燈も昼寝?」 「ええ、あんまりあなたが気持ち良さそうだったから……」 「寝言とか言ってた?」 「ええ」 「どんな事を?」 「ふふ、おしえなぁい」 「いいじゃん」 水銀燈の頬を突く 逃れるため、僕の腕から頭を逃し 銀の海が動く。 「ほらほら、教えた方が身の為だぞ」 「やーよ」 「む」 水銀燈と僕に布団を被せ、暗闇に隠れる 「な、なにする気?」 「静に」 水銀燈のぷっくりとした唇に人差し指を当てる 玄関前から何か音がし、インターホンが鳴らされ 国営の電波団からの刺客であることを明かす。 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 25 18.48 ID 7Yem+K910 「もう少し、我慢して」 「ん」とあごを引く 唇の隙間に人差し指が入り込む 噛まれた。 「な、何するのさ」 「ふぃずかにぃ」 喋る舌にあわせ、指先がちろちろと舐められる。 「んっ」 「ふぉうふぃたの?」 「確信犯め……」 「ふぉふ、ふぃらなぁふぃ」 玄関先から足音が遠のいていく。 一安心だ。指を引き抜く 「噛むなよ」 「噛まないと、何か喋っちゃいそうでぇ」 「本当かぁ?」 「信じて、くれないの……?」 顔の距離が近い 「い、いや。信じるよ」 「ありがとっ」 頬とも唇ともとれる所に唇をつける 「信じてくれたお礼よ、お礼」 「じゃ、まあ。そろそろ出ようか」 「このまま、寝ちゃいましょうよ」 「暑くない?」 「いや?」 「いや、別に」 「じゃあ、決まりねぇ」 胸元に擦り寄ってきた 「ふふ、あったかい」 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 31 43.26 ID BTk4tETC0 久々の休日にまーくんスレとかマジ素敵 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 32 53.00 ID 7Yem+K910 会話文の羅列みたいなのしか、やってないけどね 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 45 19.77 ID 7Yem+K910 「僕たち、何してるんだろうね」 「いきなりどうしたですか」 「だってさ、7体のローゼンメイデンが目覚めてるのに、アリスゲームもしないで、 こんな平和な生活してていいのかな、って」 「蒼星石は戦いたいですか?」 「そんな事ないよ」 「じゃあそれでいいじゃないですか」 「そう、だね……」 「長く続く事を祈るですよ」 「続くかな?」 「うーん、一番好戦的な水銀燈が一番なごやかになったですし まあ、今のマスターがいなくなるまでは平和ですよ」 「そっか」 「せいぜい人間が長生き出来るよう、翠星石は美味しいスコーンでも焼いてやるです」 「じゃあ僕はお茶を淹れようかな」 「あら、お姉さま方お茶会ですか?」 「丁度いい所にきたです、生地こねるの手伝うですよ」 「え、ええ……今からマスターと遊ぼうと思ってたのに……」 「いいから、手伝うですよ」 「はあい……」 「皆でしたら、楽しいよ」 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 07 50 15.97 ID 7Yem+K910 「菓子作りか、何年ぶりかな」 「爪折れたりしない?大丈夫よねぇ?」 「あれ、聞こえてた?」 「そりゃ、狭い部屋だからね」 「ま、皆でしたら早く終わるですよ。とっととこねるです」 「ああ、まかせろ」 「それと、人間」 「ん?」 「せいぜい長生きするですよ」 「ああ、頑張るよ」 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 13 10 39.45 ID 7Yem+K910 「あら、マスター寝てるんですか?」 寝ている人間の下唇を引っ張る 「……」 「起きないんですね」 「これでも起きませんか?」 頬を突く 「んっ……」 耳に息を吹きかける 「うわっ、何ぞ」 「これでも起きませんね」 「いや、起きてるよ」 「眠り姫を起すのは、王子の接吻だけですの」 「まてまて」 雪華結晶は左目を閉じ、唇を近づける 「あら、寝ぼけてるのはあんたの方なんじゃないの?」 「……お姉さま」 首根っこを掴まれた 「私が目を覚まさせて、あげましょうか」 「いえ、それこそ王子様に……」 「いいから、こっち来なさい」 「それでは、マスター。この続きはまた後ほど」 「後も、オチもないわぁ」 「……なんだったんだ」 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 13 41 32.07 ID 7Yem+K910 翠星石が指を絡み合わせ背伸びをする 「にしても、すっことねーですね」 「本でも読む?」 「それは一人の時の最終手段です」 「そうか」 「そーです」 急須にポットからお湯を注ぐ 「飲むですか?」 「うん」 「コップよこすです」 ポトトトと湯が跳ねた 鼻下が湯気に湿気る 「最近、蒼星石とは仲良くしてるですか?」 「ん?ああ、仲良くしてるよ」 「そりゃ、良かったですけど……」 言いよどむ 「ん?」 「あんまり、水銀燈にばっかりかまうんじゃねーです 翠星石も蒼星石も雪華結晶も、皆おめーと契約してるんですから、それを忘れんじゃねーですよ」 「翠星石はお姉さんだな」 「と、とーぜんです! 円滑な関係の為に出し惜しみはしねーですよ」 「そうか」 「でも、たまーには、翠星石ばっかり……その、かまっても……」 「なんだい?」 「な、なんでーねーです! てめーは茶でも飲んでろっ!ですぅ」 茶を啜り 「とんだ鈍感野郎です」と呟いた 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 13 52 47.40 ID 7Yem+K910 「マスター」 「なんだい?」 蒼星石が手を後ろで組、横から声を掛けてきた 僕は尻の位置をずらし、蒼星石の方向を見る 「僕のこと、扱いにくいと思ってない?」 「いや、そんな事はないよ」 「本当?」 「そっか……」 僕の目の前に座る 「じゃあ、どうやったら、扱い難くなるかな……?」 座したままにじり寄ってくる 「僕だって、女の子なんだよ?」 「困ったな」 「め、迷惑だったかな?」 「いや、こういうときどんな対応をすればいいのか分らないよ」 「そっか……」 「それを考えたら、蒼星石は扱い難いかもね」 「ふーん。ま、いいや。お茶淹れてくるね」 蒼星石が立ち上がり台所の方へ歩いていく 「水銀燈にするみたいに、対応してくれたらいいんだけどな」 薬缶に注ぐ水の音に、蒼星石の声は掻き消された 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 14 19 31.19 ID 7Yem+K910 水銀燈が背中を触ってくる 「何してンの?」 「背中触ってんのよ」 撫でたりはせず、ただ手を当てているだけ 「楽しい?」 「別に」 だが手は離さない とりあえず僕も彼女の背中を触る事にした 大胆に開かれているドレスから背中を触る 背骨の数まで数えられる。 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 14 19 51.83 ID 7Yem+K910 「何すんのよ」 「背中触ってるんだよ」 「分るわよ。そっから、どうするのよ」 「どうする? 水銀燈はこっから何かするつもりだったの?」 「別にぃ……背中触りたいだけよ」 「ふうん」 手が疲れてきた 「疲れない?」 「ねえ」 質問を遮り切り込む 「両手で、私の背中を……触りなさいよ」 「こう?」 「違うわよ。もっと、こう、手の関節に素直になりなさい」 「こうか」 「最初っからこうしてなさいよ……」 僕の両手は、水銀燈を抱きしめるように彼女の背中を触っていた。 水銀燈も僕の背中に両手を当てる 「言ってくれたら、いつでもするのに」 「……察しなさいよ」 「そっか、ごめん」 ローザミスティカの鼓動が聞こえてくる 「心臓の音が、聞こえる」 コンクリを踏むタイヤの音が遠くなる 匂いが柔らかい 「もう少し、このままで」 「うん」 風がブラインドをゆすり、コン、コンと窓枠を叩いた。 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 14 22 00.64 ID qL9IUdAM0 今沖田 どうでもいいけど複数のドールと契約したら指輪増えるんだっけ 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 14 45 35.13 ID 7Yem+K910 アニメじゃ指輪が大きくなってた 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 14 53 52.28 ID 7Yem+K910 水門調節みたいなもんじゃないの 指輪が大きくなれば、それだけ水が沢山出るんだよ 容器の大きさは変らないんだろうけど 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 14 54 36.86 ID 21cImyiM0 水道の蛇口が増える感じか? 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 14 58 32.14 ID 7Yem+K910 口径が広がるんだろう 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 15 34 05.70 ID 7Yem+K910 下水道が仕事をする 「風邪ですか?」 「かもしれない」 「そうですか……雪華結晶は人形ですから、よくわかりません」 「しょうがないさ、僕が人間なんだから」 「なんです、腹下しですか?」 「ああ」 「ネギ突っ込まれるのと、口から正露丸飲むの、どっちがいいですか?」 「中姉さま、私はネギがいいと思います」 「それはないわ……」 「ま、今すぐ薬もってきてやるですから、そこに座ってろですよ」 「ああ、ありがとう」 「キス、しましょうか」 「は?」 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 15 37 11.35 ID 7Yem+K910 「風邪を他に移すには、キスがいいんですよ」 「雪華結晶は人形じゃないか、風邪はひかないよ」 「だからです。だから風邪を移しても問題ないんですよ」 「そう言われたら、そんな気もするな」 「ね、いいでしょう?」 悩む 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 15 37 27.15 ID 7Yem+K910 「女の子に、これ以上頑張らせないでください?」 「あ、ああ……」 空っぽの腹が、甘い靄で満たされる 「その方法、意味ないわよ」 「大姉さま!」 「あれ、ここに置いてあった梨食べた?」 「え、ああ。食べたよ」 「変な味しなかった? 結構きてたと思うんだけど」 蒼星石が心配そうに覗き込んでくる 「そういえば、苦かったな」 「全部食べちゃった?」 「ああ、これが原因だったのか」 「一言言ってくれたら……」 「ま、そういう事だから、キスは諦めなさい」 「残念のような、風邪じゃなくて喜ばしいような……はあ」 雪華結晶が溜息をついた 「まったく、元気な奴等です……ん?」 翠星石が台所で水の用意をしている時、三角コーナーの中身が目についた 「梨、ですか?」 齧られた物と、咀嚼して吐き出された物がそこにあった 「ま、いいです。人間、正露丸です、とっとと飲みやがれです」 「ありがとう」 「風邪じゃなくて、よかったわねぇ」 「そうだね」 「マスター。正露丸臭いです」 「ご、ごめん」 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 15 49 59.81 ID 7Yem+K910 「なんです、食いたいですか?」 「うん」 翠星石が、おっとっとを口に運ぶ途中で動きを止める 「くれてやらんことも、ないですよ」 「本当かい、ありがとう」 翠星石は、小動物が何かを警戒するかのように僕を見つめる 差し出された手には、おっとっとの重さを感じない 「……くち、あけろ。です」 「? 手じゃ駄目なのかい」 247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 15 50 21.22 ID 7Yem+K910 「ほ、ほおりこんでやるです。オットセイがそんな事してたです、翠星石も真似したいです」 「オットセイって……」 「いいい、いやならやらんです!おめーは一人で白湯でもすすってろです!」 「分ったよ」 口を開ける 「い、いくですよ」 翠星石はおっとっとを掴み、僕の口の目の前まで持ってくると 指先で僕の口の中に弾いた 「どうです、翠星石がやったおっとっとは美味いですか?」 「ああ、美味しいよ」 「……もっと、食べたいですか?」 「うん」 「じゃ。口、あけろですぅ……」 「美味しそうだね、僕も一つ貰うよ」 「そ、蒼星石!」 蒼星石はおっとっとを無造作に掴むと モリモリと小さな口で咀嚼する 「うん、おいしいね。どうしたの? 翠星石」 「なんでもねーです」 口を尖らせ言う 「あーあー、しらけちまったですよ。蒼星石もここに座って、白湯でも飲みやがれです」 「いいのかい?」 「わが妹ながら、白々しい奴ですね……」 「何のことか僕よくわからないよ、マスターは分る?」 「さ、さあ。なんのことだか」 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 16 10 01.16 ID 7Yem+K910 「やあマスター」 「やあ蒼星石」 「突然だけど、聞いていいかな?」 「いいよ、なんだい」 「マスターは人間の女の子に興味ないのかな?」 「いきなりだねえ……」 「どうなの?」 「ああ、あまり興味があるとは、言えないのかな」 「変態なの?」 「かもしれないね」 「ふーん。でも、僕たち薔薇乙女には興味があるんでしょ」 「まあ、そうだね」 「やっぱり僕たちの事を、えっちな目で見たりも……するのかな」 「ないない、安心してよ。襲ったりしないって」 「そういう人が一番危険だって、テレビで言ったよ」 「そう言われてもなあ」 頬を掻く 蒼星石がの意図が見えない 「やめたげなさいよ。困ってるじゃない」 「あ、水銀燈」 水銀燈が現れ、蒼星石が居心地悪そうにする。 「まあいいや。マスター、答えてくれて有難う」 「どいたしまして」 「じゃあ、ちょと真紅の所に行ってくるね」 「ああ、気をつけてな」 「晩御飯までには帰ってきなさいよ」 空を鞄で引き裂く 帽子が飛ばないよう片手で押さ、深くかぶる 「敵わないなぁ」 口端を吊り上げ、言った 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 16 42 32.56 ID YmN5NLG7O お馬鹿さぁん おばかさぁん どっちがいいのかね? 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 16 46 52.48 ID 7Yem+K910 時と場合でしょう 本当に馬鹿にする時は漢字 軽くからかう時や、じゃれあう時はひらがな こんなかんじじゃね 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 16 50 03.42 ID 7Yem+K910 僕と水銀燈は、並んで窓辺に床に腰を下ろし夜空を眺めていた 「暗いね」 「そりゃ、夜だからぁ……」 「コオロギ、鈴虫──あとは何だろ?」 「キリギリスとかじゃない?」 「そっか」 「うん」 秋虫がどこからともなく鳴いている 「あの星座の名前、知ってるぅ?」 水銀燈が夜空を指し、聞いてくる。 「カシオペア、かな」 「じゃあ、あれは?」 「白鳥」 「それじゃあ、あれは知ってる?」 「うーん、なんだろう。何なんだい?」 「私も分んなぁい」 ふふ、と顔を綻ばせ言う 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 16 50 58.07 ID 7Yem+K910 水銀燈が自分の腕を抱いた 「寒い?」 「うん、少しだけ」 僕は彼女の肩を抱きよせる 「あなたは、熱いわね」 「体質さ」 水銀燈が僕の胸に頭を押し付ける 「どくん、どくん。言ってる」 「生きてるからね」 水銀燈は目を閉じ、心臓の鼓動に耳を済ませる 「ずっと、一緒に居ましょうねぇ」 「でも、僕はいつか死ぬよ」 瞼が強く結ばれる 「その時は、私があんたを人形にしたげる」 胸から頭を離し、僕の顔を下から覗き込む 「だから、ずっと一緒に、居て欲しいの……だめぇ?」 「ずっと、一緒だ」 「嘘ついちゃやーよ?」 肩を抱いていた手を水銀燈の頭に乗せ、胸に抱き寄せた 「本当さ」と言い、彼女の天使の輪に唇をつける 「うん」 夜空のヘラクレルがその身を隠すまで、互いの暖かさを感ていた 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 16 51 41.15 ID 7Yem+K910 おばかさぁん→ちゅ がいいです>< 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 16 52 32.35 ID 7Yem+K910 ヘルクレス 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 17 22 35.43 ID 7Yem+K910 5年後、男は死んだ。 病死だった 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 17 31 41.73 ID 7Yem+K910 「ん、こんなもんですかね」 主をなくした部屋の掃除を済ませ、翠星石があたりを見回す。 「お茶がはいったよ、一息入れよう」 蒼星石がお盆を置き、翠星石にお茶を手渡す 「ほら、雪華結晶もどうぞ」 「小姉さま……」 湯飲みを受け取る指が赤くなる 「行き成りすぎます……」 「しょうがないよ、マスターは人間だったんだから」 「……そう、ですね」 湯飲みに口をつける 「小姉さまは、強いですね」 「そうかもね」 口の端を吊り上げ、笑ってみせる 蒼星石が湯飲みを持ち、水銀燈の方へ歩いていく 「蒼星石も、あれで色々と我慢してるですよ。察してやれです」 湯飲み片手に翠星石が話しかける 「中姉さま」 「5年以上、同じ釜の飯食って、一つ屋根の下に居たですよ。寂しくないわけ、ないです」 「ないに、決まってるです」と言った 「……はい」 「ま、そんだけですよ。あとであいつのアルバムでも引っ張りだして、鑑賞会でもするです」 「ええ……」 「ほらほら、元気だせです!」 肩を押し、じゃれ合う二人を牽制するかのように 蒼星石の悲鳴が聞こえ、湯飲みが床を転がる 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 17 38 16.11 ID 7Yem+K910 「水銀燈……」 蒼星石の足に湯飲みが当り、動きを止めた 「近寄らないで、ちょうだい」 「水銀燈、悲しいのはみんな同じですよ。一人で尖るなです」 なだめる様に軽い口調で翠星石が間に入った 「あんな嘘つき一人死んだって、悲しいわけ、ないじゃない……」 「水銀燈、冗談でもそんな事言うもんじゃないよ」 眉に力を込め、蒼星石が言う 「それに、こんなお飯事遊び、最初から……意味なんて、なかったのよ」 「お姉さま……」 湯飲みから、湯気だけが優しく立ちのぼる 水銀燈が窓辺に立つ 「次に会う時は、敵同士ね」 誰もその場から動こうとしない みな、ローゼンメイデンの、自分の宿命について考えていた 7体のドールが目覚める時、アリスゲームを行い、アリスを決めなくてはならない アリスになる事こそが、ローゼンメイデンただ一つの、生きる理由。 平和な時を過ごし、お飯事遊びのような生活をし、宿命から目を逸らし続けていた自分達は……。 「あんた達との生活、けっこう楽しかったわ……さようならぁ」 水銀燈が黒い粒子を撒き散らし、夜闇へと飛び立つ 残された3体の人形は、蛍光灯の無機質な明りの中、ただ、立ちすくむばかりであった。 彼女達の顔から表情が消えている 無機質な明りが、そう見せているのか、抗えぬ宿命に気づかされた為か、それとも…………。 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 17 38 31.57 ID 7Yem+K910 お わ り 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 19 02 10.62 ID sZtLmEmcO まーくんのまとめなかったっけ? 311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/08(月) 19 12 58.20 ID 7Yem+K910 http //www37.atwiki.jp/suiginto/ これっすね