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タグ 作品名ふ 冬のロンド 初回限定版 曲名 歌手名 作詞 作曲 ジャンル カラオケ OP Melted Snow 奥井雅美 奥井雅美 奥井雅美 感動 DAM/JOY OP 雪色の祈り クサカンムリ 金杉肇 Eru 明るい DAM/JOY ED 白い輪舞曲 詩月カオリ KOTOKO 井内舞子 おっとり 挿入歌 冬の向日葵 近江知永 奥井雅美 Sonic Dove 感動 イメージソング グリーンベルト キュマバロウ 金杉肇・大沢奈央子 大沢奈央子
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太陽と月と星がある 第二一話 世間がクリスマス一色に見える時期、バレンタインで失敗して御主人様に怒られたので今回は前もってリサーチしてみることにしました。 御主人様は無愛想で無口で真顔が無表情の低血圧のカエル好きで、趣味が読書で日向ぼっこが好きで、 外ではゴジラもどき、家の中では爬虫類系冷血超絶美形だけど、基本はいい人なので、私が変な事を聞いても大抵は怒らない。 怒らないといいな。 ……怒られたら、どうしよう。 御主人様は寒いのか、気にかかることがあるのか表情が優れない気がする。大丈夫でしょうか。 私の質問なんかで時間をとっては申し訳ないと思いつつ、恐る恐る口を開く。 「クリスマスって、ネコの国でもヒトに赤い蝋燭垂らして緑と白い蝋燭でコーティングする行事……ですか?」 御主人様の表情は変らず。 一回瞬きして、無反応のままだったので恐らく違うということ……でしょうか。 赤はセーフですが、白は火傷するのでよろしくありません。掃除も大変です。蝋燭代もバカにはならないし。 「じゃ、じゃあ、簀巻きにして蝋燭立てにして、その前でご馳走を食べる方?」 今回も無表情だった……ということは、つまり。 「動けなくなるまで叩いた後に物置で「お前それ以上喋るな」 見上げた冷血美形の顔は、眉間に皺を寄せて苦悩の表情を作っています。 あ、こめかみ押さえました。 ……どうやら、違うらしい。 *** フリフリと丸い尻尾を振りながら、ケーキ作りに勤しむフリフリエプロンのジャックさん。 キッチンの中には、甘いクリームの香りに、お酒の香りがふわふわと漂っています。 さすが、ホテル厨房勤務経験はダテではありません。 凄いです。 ……美味しそうです。 じんわりと唾液が溜まるのを感じて慌てて飲み下しグラスに水を注いで一気に飲み干し一息つくと、ジャックさんはこちらに背を向けたままぶふっと噴き出しました。 カシャカシャ賑やかな銀色のボウルには滑らかなクリームが踊っています。 驚きの手際のよさです。 ……指突っ込みたいです。舐めたいです。美味しそうです。 「何で、ジャックさん恋人居ないんでしょうね。そんなにマメなのに」 何故か音が消えました。 長い耳が斜めに垂れています。 しばらくの間、深緑の瞳がじっとこちらを見つめた後、スッと逸らされケーキ作りが再開されました。 お酒の入ったビンが傾けられ、どぶどぶと追加され、更に混ぜ合わすカシャカシャという音だけがキチンに響き渡ります。 ……何か、悪い事でも言ったかな。 オーブンが開らかれると、飛びつきたくなるような香りと共に程よく焦げたスポンジが現れました。 それを手際よく切り分け、クリームやナッツなどが載せられ完成したチョコレートケーキは見るからに美味しそうです。 市販でも2セパタはしそうです。具体的に言うとワンホール4千円。 「本当にコレ頂いてもいいんですか?」 そう尋ねると、ジャックさんはピンクエプロンの胸元をぐっと反らし、レースをひらひらと震わせました。 「素人技じゃありませんよね、凄いプロみたいです」 私は製菓スキルが無いので、ただ褒め言葉しか出てきません。 ジャックさんは口元をモフモフと震わせ、手早く調理器具を片付け、ケーキを冷蔵庫にしまいました。 コレを今夜頂けるんですから、感動です。 「こういうのを作るのがこのシーズンの決まりみたいなもんだったからね。作らないと逆に落ち着かなくてね」 「凄いですねぇ」 心底感心して呟くと、ジャックさんは顔を逸らし耳を掻きました。 「活動資金になるからねぇ。高く売れるし」 アレですよね、多分ボランディアの一種。 クリスマス精神……て、いうんでしょうか。 「で、今日は一緒に御飯食べないんですか?」 「今日はサークルがあってね」 何かのスポーツなのか、素振りのような、パンチのような不思議な動きをするジャックさん。 「お友達がいっぱいでいいですね」 「ともだち…つーか、同類…っていうか……同士っていうか……」 何故か、声のトーンが下がっています。 ……なんで、半眼。 「けど、本当に完璧ダメですか?今日は御馳走なのに……サフも居ないしジャックさんも居ないんじゃ」 サフはデートです。羨ましいことに。 しかも御主人様も遅くなる……と言っていましたが、詳細は不明です。 残業かもしれませんが、もしかしたら職場でクリスマスパーティーかもしれませんし、……デートなのかもしれません。 実際、もうちょっと詳しく教えてもらえたらいいのにと、思わなくもありません。 まぁ……ヒトなんかに教える義理は無いんでしょうけど、……なんか。 「寂しいなぁ……」 うっかり洩れた言葉が聞こえてしまったのか、深緑の瞳が揺れ優しく肩に手を載せられました。 「キヨちゃんがそういうなら」 ひどく穏やかな言い方に戸惑いを覚え、俯く私の背に手が回され、ジャックさんは優しく手をまわ……そうとして、玄関から飛び込んできた覆面に飛び蹴りを喰らい、よろめきました。 たたらを踏むジャックさんに覆面が更に迫り、強烈な右フック。 そしてマウントポジションでフルボッコです。 覆面…というか、紙袋は目の部分だけ抜いてある仕様で、しかも全身赤のタイツですから、種族がさっぱりです。 裏切りとか、抜け駆けとか、言いながらパンチの嵐です。 取り合えずどうにかしようと近くの椅子を持ち上げると、背後からチェルの叫びが響き、覆面が舌打ちするのが聞こえました。 その一瞬の隙を突き、即座にキッチンから居間に抜け、玄関から飛び出すジャックさんと数秒遅れて追いかける覆面。 「ケーキ、オレの分 取っといてねぇぇえええぇぇぇぇ」 ベランダの柵をよじ登ってチェルが部屋に入る頃には、二人の姿はとうに消えていました。 ……まぁ、ジャックさんだから、大丈夫かな。 わりと、余裕ありそうだし。 むしろ、泥まみれで帰ってきたチェルの方が問題なわけで。 とりあえず、抱き上げてお風呂へ強制輸送。 「ジャック、今年もにげちゃった」 泥まみれの顔でこちらを見上げ、やっぱり泥だらけの尻尾を宙でばたつかせてチェルが呟いたので、問い返すと大きな瞳を瞬きさせ、小さな口を尖らせました。 「前もヘンな人におっかけられて、そんで明日の朝げんかんに落ちてるの。……ちゃんとちーといっしょにいればいいのに」 六歳の女の子ですから、それなりに重いです。 ですが私も日々抱き上げて、それなりに慣れています。 筋肉がつきました。 抱き上げた小さな体はすっかり冷え切り、どこでどうやったらつくのかわからないような泥をぽたぽたと垂らしています。 なんだか堪らない気持ちになって、私は小さなネズミの女の子を抱きしめました。 *** 温暖なネコの国とは言えど――真冬の運河の上ともなれば、寒い。 寒気と眠気に苦戦しつつ彼は眼を見開き、微かに見える船影を凝視した。 思えば、そもそもあの会合に参加した事自体が間違いだったのだ。 「君がこの会に参加する事を大きな喜びと共に感謝しよう」 会議室に爽やかな声が響く。 なぜかいつも白スーツに胸元に花を飾ったネコがヒゲを張り、朗々と演説している。 「彼らの手は長く深い、しかし、我々はけして負けることは許されない」 握られた拳が天に向かい突き上げられた。 「クリスマスを我が手に!」 「プレゼントもって帰らなきゃ、嫁にどんな眼で見られると思ってんだ!」 「去年なんか、あやうく娘が口聞いてくれなくなるところだったんだぞ!」 「アタシなんか、プレゼント壊されるわ残業に付き合わされるわ彼氏に浮気だと思われるわ散々だったんだからっ!」 様々な言葉と共に興奮した賛同者達が拳を突き上げる。 「「「「打倒! 嫉妬団!!」」」」 「ハイっというわけで、今回も直前の転向者のお陰で襲撃情報を入手する事ができました。今回は運搬船の阻害です」 無駄にノリのいい縞ネコの横で、黒ネコがさらさらと黒板に書き込む情報の数々。 「本日最後の便にクリスマス用プレゼントが満載されているのを一日足止めするのが彼らの目的ですから、荷卸を行えるよう僕ら第三支部は運河の警護をする事になります」 更に加わる運河の略図。 「今回は、オティス君が正式に参加してくれます。娘さん達へのプレゼントがこの便に載っているので、ここんところは確実です」 何故か拍手をもらう。 その微笑ましい表情はやめろ。 「彼の実力は皆さん知ってるだろうから改めて説明はしないけど――コレできわめて勝機が大きくなったのは間違いないね」 不敵な笑みを浮かべるネコに隣の秘書がうっとりとした表情で見とれている。 転向者…つまりは、直前にこいつらはくっついたという事だな、とどこか冷めた一角でそんな事をふと考えた。 彼は溜息をつき、橋の上から運河を眺めた。 運河を流れる水は、いまや所々凍りつき、ネコの魔法で作り出された氷の塊が船の運航を阻害している。 精霊を呼び出す。 彼の意図通り、手の平ほどの大きさの水蛇は水面に潜り、氷を溶かし始め、ほどなく即座に運河は元の流れを取り戻した。 「だーくそ!やられた!!何やってんの!アレ止めなきゃ駄目だろ!」 堤防の上で赤い服の覆面達が魔法を使い、再び運河を凍らせ始める。 この状態を、イタチゴッコというらしい。 暗闇の中を嫉妬団妨害部隊が赤服の背後に忍び寄るのが見える。 そして各所で乱闘がはじまった。 ……早く帰りたい。 彼は心底そう思い、目の前に飛び出してきた赤服を運河に蹴り落とす。 魔法の気配を感じ振り返れば覆面越しに目だけをギラつかせた赤服が炎を体に巻きつかせ、詠唱している。 運河の水が巻き上がった水竜巻は、温度を下げ白く染まった。 炎と吹雪がぶつかり合い、橋上が濃霧に包まれる。 霧が晴れた頃には、橋の上は彼といくつかの雪だるまが点在するだけになった。 堤防の上も赤服の姿は見当たらない。 時折聞こえる、救助を求める声。 ゆっくりと進んでくる運搬船は上陸の準備で忙しい。 仕方なく彼は運河に降り、波を起こしはじめた。 *** 帰宅すると、細い娘と小さい子供が姉妹のように仲睦まじく眠っていた。 テレビから益体も無い番組が流れ室内を煌々と照らしているものの、部屋の温度からして先ほど寝た。という様子でもない。 つついても起きる様子はなく、微かに開いた口元からは甘い菓子とアルコールが強く匂い、食卓には切り分けられた惣菜とケーキがそのまま残っている。 室内に漂うアルコールの元はコレらしい。 一口で泥酔するくせに、混ざっていて気がつかなかったのか。少し彼女は味覚に問題がある。 数々の嫉妬団の妨害を受けつつ持ち帰ったプレゼントと、鉢植えに二等辺三角形にカットされた常緑木をセットし、それからしがみ付いたまま離れようとしない二人をまとめて抱き上げる。 不意に瞳が開かれ、焦点が宙を彷徨ってから自分を捉えた。 「ただいま」 「おかえりなさーい」 笑うと美人の彼女は、酔っ払って寝惚けていても微笑むと美人だった。 ジタバタと暴れるので慎重に降ろすと、酔っているせいか自分から甘えてくる。 愛娘を落とさないように抱きかかえたまま、片腕を回し髪に指を通すと一層体を寄せ微かに笑い声を上げ、今度は顔を寄せてきた。 柔らかな唇に、チョコレートの甘味と酒の苦味が混ざる。 抱えた腰は、柳のようにしなやかで、捏ねたての小麦粉のように柔らかい。 続きをしたいのを堪えて、寝室まで連れて行き術を解く。 パチパチと拍手された。 歳の離れた彼女は、時々ひどく子供じみた真似をする。 娘が可愛らしい寝顔で眠っているのを確認し、彼女の腰に手を回す。 目下の問題はただひとつ―――このベッドでするのはまずいだろう。 本人にいわせると、娘の情操教育に良くないらしい。 何を今更といった感がなくもなかったが、そもそも自分は一般家庭というものを知らないので、口出しできる立場ではない。 顔を擦りつけ、背中に手を回してもう一度撫でてやる。 「しっぽ」 「うん?」 細い指が執拗に鱗を弄り下半身に熱が集中してくるのを感じた。 その撫で方は、やはり誘ってるのか。 期待に胸を膨らませながら表情を窺うと、……口が半開きで心底幸せそうな顔で目を閉じ……寝ていた。 愕然としつつ、彼も二人に尻尾を巻きつけ布団を被る。 むこうの世界の常識は、こちらの世界の人間には計り知れない。 「めりーくりすます。キヨカ」
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更新日:2012-06-14 タイトル: 太陽と月に背いて 原 題: TOTAL ECLIPSE 製 作 年: 1995 製 作 国: イギリス ジャンル: ロマンス レ ス: ☆おすすめ!やおい映画☆ http //www2.bbspink.com/801/kako/979/979530199.html 3 名前: 風と木の名無しさん 「太陽と月に背いて」 ランボーとヴェルレーヌ。 このころのディカプリオはええです~。 148 名前: 風と木の名無しさん なんかスカパーで映画を観ているのですが 内容解説を観るにほんのり気になるシロモノで・・・。 --------------------------------------- 01 20-03 09太陽と月に背いて1995年イギリス 監督コスタ・ガヴラス 出演イヴ・モンタン 1871年、パリ。27歳で詩人としての名声を手にしたヴェルメレーヌは、 財産家の娘マチルダと幸せな結婚生活を送っている。そんな彼の元に、ランボ ーから詩が届く。彼の天才ぶりに気付いたヴェルメレーヌは彼を呼び寄せ、家 に迎え入れる。ヴェルメレーヌはランボーと生活を共にするうちに、彼の才能 と容姿に魅せられ、やがて肉体関係を結んでしまう。ふたりは同性愛を育みな がら、ヨーロッパ放浪の旅に出るが・・・。 149 名前: 148 これってディカプリオが出てるんね・・・(映画無知 150 名前: 風と木の名無しさん 148 ランボーとヴェルレーヌは有名なホモカップルですね。 ディカプリオ出てますよ。タイタニックのときよかよーっぽど美しい。 ディカプリオの鬼畜っぷりが素敵な映画ですよ(笑)<太陽と月に背いて 151 名前: 148 プリ夫さんだ(笑) 結構ハードですよ。内容は‥‥泣くかも。 可哀想で‥‥ 152 名前: 148 あうう、オッサンのほうがハゲ....(w 確かにディカプリオ殿はこの時のほうがキレイっすね。 157 名前: 風と木の名無しさん 太陽と月に背いては途中ベルレーヌ受けでガンガンやってる所が あって萎えた若かった私…。 今なら萌えだ。美少年×オヤジ(禿げ) 510 名前: 風と木の名無しさん 「モーリス」と「太陽と月に背いて」、ビデオ借りてきました。 「モーリス」はなんか嫌いだなぁ・・・ 最初のほうはいいんだけど、後半はなんかつまんない。 「太陽と月に背いて」はすっごく泣けました。もうボロボロ泣きました ディカプリオかわいい!でもオッサン攻めるシーンはあっても 攻められるシーンはなかったのでちょっと残念・・・ 511 名前: 風と木の名無しさん 510 外国の映画って、なんか若い方が歳とった方を犯すよね・・・。 「ドライクリーニング」とか。 私が見たやつがそうなだけ? 512 名前: 風と木の名無しさん 歳とってた方がケツの穴がゆるいから スムーズに入るとか・・・。 もぅオヤジだよ私。 513 名前: 風と木の名無しさん ちんこ硬くないとケツに入らないしな(藁 514 名前: 風と木の名無しさん 「若くて美しくてたくましい男に迫られたい」ってのがあるのかな。 591 名前: 風と木の名無しさん 「太陽と月に背いて」みました! ほんとにランボー(ディカプリオ)が可愛くてよいですね(w ただしヴェルレーヌ…だらしない、、 自分的には禿げオヤジはやっぱだめだわ。 596 名前: 風と木の名無しさん 591 あれはヴェルレーヌの指の美しさを愛でる映画です。 いやデカプリオもよかったけどね… 756 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 2001/06/29(金) 23 10 ID 0/ukKGIc 「太陽と月に背いて」は何度もレスされているようですが、「オスカーワイルド」はレスされていなかったような・・・それなりのシーンはありますよ。私は特に好きな映画ではなかったけど。 779 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 2001/07/13(金) 14 49 ID aPDiqijo ガイシュツですが『太陽と月に背いて』 連れと第何次か分からないヤオイビデオ鑑賞会をした際、いっせいに 「なんでディカプリオが攻やねん!!」 「っちゅーか、なんでオッサンが掘られてんねん!!!!?」 と、例のシーンで激しいツッコミが入った。 853 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 2001/08/18(土) 03 34 ID m72HELN6 「太陽と月に背いて」って納得いかん。 レオが受けだったら…(泣)あたいDVD買ってた。 ☆おすすめ!やおい映画 Part2☆ http //www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/999447812/ 195 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 01/10/29 22 59 ID hotiiGSi ガイシュツと思うけど、書いてみる。 「太陽と月に抱かれて」…ディカプリオ攻め。 197 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 01/10/30 13 32 ID VebRH2aL そういえば、「こんな映画が」という映画紹介本みたいなのが面白かった。 紹介イラストでレスリーとトニーが抱き合っている後ろで、中華鍋抱えたチャン・チェンがちょっと 困ったように「せんぱい、ごはんっす」と言っているのが可愛い…。 更に、その次のページには同じポーズで女子高生の格好になっている三人が…(w この本には「太陽と月に背いて」「独立少年合唱団」も載っていましたよん。 微妙にスレ違いスミマセヌ。 203 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 01/11/02 01 45 ID J3rhI/gw 195 「抱かれる」のも良いがここは「背いて」ほしいナリ。 250 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 01/11/30 02 21 ID OFj47TrD がいしゅつだと思うけど レオナルド・ディカプリオの「太陽と月に背いて」 251 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 01/11/30 13 14 ID ??? 250 ガイシュツというよりは凄い今更感だなオイ。 255 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 01/11/30 21 02 ID ??? 個人的には「太陽と月に背いて」より「オスカー・ワイルド」の方が好きだな。 実際の10℃ローの役の人はあそこまでカッコ良くなかったらしいが…。 ▲PAGETOP 今日: - 昨日: - 合計: -
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登録日: 2016/01/07 Thu 00 58 55 更新日:2023/06/27 Tue 23 26 03NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 EXODUS どうしてこうなった どうしても一緒に歌いたかった なんでこんな曲歌った!言え!なんでだ! キャラクターソング シャイニー☆ シャイニー一騎 スタッフ大暴走 スターチャイルドレコード デュエット ビジネス総士 ホモ 世界中がシャイニー☆ 公式が病気 公式もシャイニー☆ 同化用BGM 喜安浩平 堂馬広登プロデュース 極めてテクニカルな曲 歌で同化する 珪素100%(後期) 珪素50%(前期) 皆城総士 真壁一騎 石井真 祝福用BGM 竜宮島は今日も平和です 胃薬 蒼穹のファフナー 太 陽 と 月 な ら 最 高 に な れ る さ ( ゚д゚)_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ \/ PC /  ̄ ̄ ̄ 世 界 中 が shinin' ☆ ( ゚д゚ )_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ \/ PC /  ̄ ̄ ̄ 世 界 中 が smiley ★ ( ゚д゚) / ヾ_L| / ̄ ̄ ̄/_ \/ PC /  ̄ ̄ ̄ 世 界 中 が シ ャ イ ニ ー ☆ *゚゚・*+。 | ゚*。 。∩ * + (・ω・ ) *+゚ *。ヽ つ*゚* ゙・+。*・゚⊃ +゚ ☆ ∪ 。*゚ ゙・+。*・゚___/ ̄ ̄ ̄/_ \/ PC /  ̄ ̄ ̄ 『マークザイン』 『マークニヒト』 『ツインドッグデュエットエンゲージ!!』 君は知るだろう―― もし君がこの曲と出会うなら、それが君の運命となる。 僕の名前は皆城(ビジネス)総士。 君がこの項目を読む時、もう僕はこの曲を歌いきっているだろう。 中の人の犠牲によって成し遂げた収録―― それを強行してでも求めたものとは何だったのか。 未知の新曲が新たなお仕事と共に訪れたその日、 僕らの最高な時間が始まった。 太 陽(たいよう) と 月(つき) 作詞:椎名可憐 作曲・編曲:折倉俊則 歌:真壁一騎(CV:石井真)&皆城総士(CV:喜安浩平) 西暦2015年。アニメ作品『蒼穹のファフナー』はほぼ十年越しにシリーズ復活を遂げた。 題して『蒼穹のファフナー EXODUS』は往年のファンは勿論、新たな世代の視聴者層をも獲得。 多くの犠牲が生んだ痛みと孤独、存在することへの喜びや祝福、繰り返し反転する希望と絶望、極めてテクニカルなangelaさんの挿入歌……決してそれらだけでは語り尽くせぬ本作の魅力もまた、全国のファフナーファンに理解されていくのであった。 そんな中、同年3月11日発売の『蒼穹のファフナー EXODUS』Blu-ray&DVD第二巻封入特典は、当初はドラマCDと予定されていた。そのはずであった。皆そうだと思い込んでいた。 ……ところが、である。 その一ヶ月前となる2月20日に、公式は一通の告知文を発表した。 第二巻の封入特典はドラマCDから一騎と総士のキャラクターソングに変更。 同ディスクにはこのキャラソンに関する前日譚をメインキャストによる座談会形式で収録するという。 何と、収録されるキャラソンは本作でツインドッグを張る主人公二人組のもの。 それは即ち、これまで一方が「やりたい!」と言い出してはもう一方に「やだ!」と撥ね付けられてばかりだった念願のデュエットが、実現するということを意味していた。 ファフナーファンは思った。 奪い奪われ、平和を譲られ、平和を長く保つために戦い、生存条件の厳しく極めて過酷な世界観で、蒼穹へ飛翔する二人をイメージしたキャラクターソング……それはきっと、まさに彼らを象徴する一曲であろう、と。 そして続く3月3日桃の節句、本作品のWEBラジオにて、その曲は先行公開と相成った。 その結果、ファンが抱いていた先入観は跡形も無く同化されてしまった。 太 陽 と 月 だ っ て 天 使 と 悪 魔 っ て 言 わ せ て お け ば い い さ イ ッ ツ オ ー ラ イ ♪ 流れ出したのは、アニメ本編とはまるで異次元の爽快なアイドルポップスだったのだ。 予想の斜め上を第二宇宙速度で飛んで行く所業に、ラジオを聴いていたファンは言葉を失った。 あまりにもポジティブ過ぎる歌詞をノリノリで歌い上げる一騎。 親友と同じく柄じゃないはずの曲を真剣にやはりノリノリで歌う総士。 一体どんなシナジェティック・コードを形成すればこんなテンションの変性意識になるというのだ。 歌の内容自体は二人のイメージに合っていると言えば合っているけれどもねえ…… ……と、記述しておいて何だが、実は一騎役の石井氏は企画の時点からこの曲の収録に加担していた。 この一騎ギルティの件について、詳しくは後述。 ただでさえシリアスな作風で一部の視聴者を胃痛に悩ませるファフナーシリーズ。 そこへ吹き込まれた一陣のキャッチー&ポップで極めてナウい風。それがこの『太陽と月』! 本編の超次元鬱展開への胃薬代わりに聴けばいい。それがこの『太陽と月』(念押し)!! 公式曰く某「タッキー&翼」のイメージ。それがこの『太陽と月』(さらにもう一発)!!! だがしかし、『太陽と月』がもたらした祝福はこれだけに留まらない。 というより本番はむしろWEBラジオで流された日以降のことである。 君は知るだろう。この曲に同化されることがもたらす更なる祝福を…… このように、一部分の初回披露だけで視聴者を驚愕させると共にその腹筋を同化さえしてしまった『太陽と月』であるが、上述の特典ディスクにはフルバージョンが収録されている。 勿論その同化能力はWEBラジオで流れた分の比ではないということを付け加えておきたい。 また、同年5月22日には真壁一騎・皆城総士・遠見真矢三名のキャラクターソングも同時発売。 更に12月30日発売の「蒼穹のファフナー EXODUS キャラクターソングアルバム」には一騎・総士のデュエットソング第二弾「存在と無」も収録されている。 ( ゚д゚)< お前は俺 俺はお前だ >(゚д゚ ) ( ゚д゚)/< 壁を壊し 形を変える >\(゚д゚ ) 虚無の彼方>( ゚д゚)/ \(゚д゚ )<存在の果て ふ た り な ら >( ゚д゚ )人( ゚д゚ )< 飛 べ る さ 『太陽と月』に味を占めたスタッフの悪ノリがやっぱり新曲にも反映されていたよ!!! だから何でこんなところにまで本気を出してしまうんだ。 そんなこんなな第二弾『存在と無』は、一騎の必殺同化喰いの際に発する台詞「お前は、俺だ。俺は、お前だ」をテーマにした、やっぱり一昔前感のあるテクノポップス調。 「お前探して叫ぶ 悲しい夢を見た」 「そばにいる ここに あれは遠い夢だから」 ……と、無闇に仲の良い二人の姿を歌い、ファフナーファンの涙腺と腹筋を同時に同化してくる。 真矢の『Moonflower』の次のトラックがこれだなんて残酷過ぎやしませんかね……? それにしても、プロの声優にこんな曲を歌わせる公式は一体全体何処を目指しているんだ。 それとも今ならここが楽園だと言えるのだろうか。言ってたまるか。 それでもこんなファフナー公式についていきたければ、ついていける奴だけついていけばいいんじゃないかなあ。 ※歌いながら戦うファフナーパイロットは滅多にいません。 ( ゚д゚)<石井 ~いいだしっぺ~ 爽やかな少年ボイスと高らかな歌唱力と犬の鳴き真似に定評のあり、声優界屈指のいじられキャラの石井真氏。 そもそもこの曲が作られることとなった発端は、氏がパーソナリティーを務める件のWEBラジオにおける、自身のバースデー企画での発言であった。 「喜安さんとデュエットしたいです!」 この一言は、氏の意図するところでは、 「イベントとかで総士のキャラソンの『terra』を一緒に歌いたい」 という程度のニュアンスであったらしいのだが、スタッフは、 「だったら一騎と総士のデュエットソングを作ってやんよ!」 と、大幅にやる気を漲らせてしまったのである。 そんなスタッフの気概に石井氏も全力で応えてしまい、喜安氏の許諾は二の次にしてノリノリで作曲開始。 その結果がこれである。今なら言えるだろう。 ど う し て そ う な っ た 。 そんな訳で作成されたこの世界観ジャーマンスープレックスホールドマキシマム。 石井氏は「僕にも責任の一端が……」だの「喜安さんは断ると思った」だのとゴニョゴニョ言い訳をしていたが、アニメ関連楽曲レーベルのスタチャにまで根回しすれば流石に喜安氏も断れなくなる、とは考えもしなかったのだろうか? ちなみにそんな石井氏も罰ゲームの一環で、番宣型フェストゥムの全身金ぴかマント&タイツで秋葉原のアニメイトに出現したことを鑑みれば、同WEBラジオの無茶振りの過酷さが窺えるだろう。 (;゚д゚)<喜安 ~ぎせいになったのだ~ 本楽曲の最大の被害者(?)である喜安浩平氏。 「歌わないことに定評のある~~」とか自分で言っちゃうくらいキャラソンが極めて稀少な喜安氏。 WEBラジオ第1回では石井氏のお願いをバッサリ断っていた彼も、配信元のスターチャイルドレコードを通じて仕事として依頼されたためか、断るに断れなくなってしまった模様である。 曰く、 「俺も被害者なんです」 「この間断ったばかりだった」 「石井真とスターチャイルドはズブズブの関係」 「今後スターチャイルドから仕事を貰うために受けた」 「『やりたい』と言い出したもん勝ちなんだよ」 このようにテクニカルな恨み節を残さざるを得ない仕事は極めて稀少に決まっている。 そして氏自身の声優としてのプロ根性と一種の諦観を滲ませた一言がこちら。 「これはビジネスです。ビジネス総士です」 よっぽど嫌だったんだろうなあ…… ( ・ω・)<反響 ~クロッシング~ 本項目を読むまで本楽曲について知らなかった方でも、もしかするとこれだけには見覚えがあるかもしれない。 「シャイニー☆」 そう、「シャイニー☆」である。 ファフナー・ザルヴァートルモデルマークザインが超次元めいた理解不可能現象をやらかす度に動画コメントや実況スレなどに溢れ返っていたこの「シャイニー☆」…… お察しの通りだが、何を隠そう、元ネタはこの『太陽と月』である。 WEBラジオでの放送のほぼ直後、地上波ではファンの間で伝説となりつつある『EXODUS』9話「英雄二人」が放映されたのであるが、その内容が(WEBラジオ視聴者の中で)著しく本楽曲と一致してしまい、尚更腹筋を同化されてまともに観れなくなるというクロッシング現象が相次いで発生したのだ。 長距離極太光線はお手の物、同化された仲間も治してしまう、万能魔法杖と化したルガーランス。 地上を同化結晶で覆い尽くしたと思えば広範囲の人類軍兵士を救命するし、何か宙に浮いてビーム乱れ撃つぜしているかと思えば全弾精密射撃だし、ニヒトに砲撃かまそうとしていたリヴァイアサン型は体当たりがてら美味しく頂いてしまうし。 神々しくピカピカ光を放つザインはまさに、「世界中がシャイニー☆」 ……それしか言う言葉が見つからない。 ニヒトもニヒトで、全方位電撃散布で雑魚を一掃するわ、皆城ドーナツことチャクラム型ワームカッター習得するわ、同化ケーブルで艦砲ぶっぱするわスカラベ型乗っ取るわ(皆城パスタ)、魔王(変性意識:獰猛かつ飽くなき支配欲)と化した総士のドSっぷりも相俟って、怒涛の如き暴れっぷり。 ちなみに総士はこれが初陣である。……ディアブロ型にコクピット刺されてティンティンホライズーンのはずなのに平然としているとか本当に総士くん「痛み」に慣れすぎ。 どう見ても共闘を名目にやりたい放題暴れたい放題の天使と悪魔にしか見えない二機のザルヴァートルモデルに対し、ファンは思った。 「この間の『太陽と月』……今回のための布石だったか!」 実際の歌詞は「世界中がshinin'(シャイニン)☆」となっているのだが、ファンは最早全く気にも留めず、あろうことか制作スタッフや公式twitterも『シャイニー☆』と垂れ流す始末。 駄目だもう手に負えない。 ……もう「世界中がシャイニー☆」でいいんじゃないかな……? ∩( ・ω・ )∩<総括 ~シャイニー☆~ 本楽曲が収録されている特典ディスク。 前トラックに当たる声優陣の座談会はむしろ、余計に困惑を誘いかねない配慮を帯びていた。 当事者じゃないのにその座談会に放り込まれた石川由依女史(水鏡美三香役)は、「ここまで人を笑顔にする曲って、素晴らしいなって」「思わず口ずさみたくなるようないい曲」「広登の番組で流して貰えればいい」「ファフナーの展開で軽く落ち込んでいた時に聴いたら元気が出た(要約)」とフォローしているが、それは勿論「ファフナーを抜きにすれば」の話である。 そう考えると、後の松本まりか女史(遠見真矢役)の「……イッツオーライですか?」という問い掛けに対して(別に投げ掛けられている訳ではないけれども)、我々ファン一同も苦笑いで答える他あるまい。 『太陽と月』……石井氏とスタッフの悪ノリと、喜安氏の苦渋の決断によって誕生したこの一曲。 本楽曲によって我々にもたらされた祝福は計り知れない。 さながら地球に新しく到来した純粋ミールのように、今の我々にはどうしようもない・どうにもならないネタとして、心の中に息づいていくことだろう。 せめて喜安氏の心に平穏が在らんことを祈る。 世界中がシャイニー☆ 世界中がスマイリー★ *゚゚・*+。 \ \ | / / | ゚*。 \ \ | / / 。∩ * \ / + (・ω・ ) *+゚ |∩( ・ω・)∩| *。ヽ つ*゚* / ヽ |ノ \ ゙・+。*・゚⊃ +゚ / (⌒つ^) \ ☆ ∪ 。*゚ / / | \ \ ゙・+。*・゚ / / | \ \ こうして僕らは滅びのアニヲタから旅立った。 新サイトへ。 添付画像の削除も知らず、生まれ出づる項目達を追記・修正出来ると信じて。 何もかもシャイニー☆にする編集が今、始まった。 「これが俺の祝福だ!」(ご満悦) (げんなり) 「……皆城くん、どうして一騎くんを止めてくれなかったの?」 _,._ !!?? Σ(゚д゚;) 「僕だって被害者なのに、僕だけ遠見に怒られた。不公平だと思わないか」 「何の話だよ?」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 作成者乙です~ てか項目のテンション高杉ww -- 名無しさん (2016-01-07 01 07 11) 皆城くんあやまって -- 名無しさん (2016-01-07 01 24 36) 不公平だと思わないか -- 名無しさん (2016-01-07 01 56 13) 何の話だよ? -- 名無しさん (2016-01-07 02 00 50) どうせ みんな シャイニー☆ -- 名無しさん (2016-01-07 05 49 24) 珪素系男子で歌ってほしい -- 名無しさん (2016-01-07 06 46 18) そそられる名前だな。ゾクゾクするよ。 -- 名無しさん (2016-01-07 07 10 56) ↑2 操「ねー総士オレも」 -- 名無しさん (2016-01-07 07 44 19) ↑ 甲洋「来主、君の出番はまだ早い。」 -- 名無しさん (2016-01-07 08 08 46) ↑ジョナミツ「俺を忘れていないか」 -- 名無しさん (2016-01-07 09 03 31) ↑3 剣司「お前は甲洋と歌ってろ」 それはそうと、ぺなるてーとして、石井氏には鈴村氏とデュエットしてほしい。UX的に。 -- 名無しさん (2016-01-07 09 08 04) ↑↑ナレイン「私もいるぞ」 -- 名無しさん (2016-01-07 09 20 47) ↑3 エメリー「私もいるよ」 -- 名無しさん (2016-01-07 09 24 06) ↑3 UX的には9話のシャイニー☆とUX39話のエモーショナルが容易に被って困るので石井氏+鈴村氏+初音ミクのトリオでこいw -- 名無しさん (2016-01-07 09 32 43) ↑それナイス!! -- 名無しさん (2016-01-07 09 35 41) 俺は太陽、お前は月……つまり最強のフュージョンということか -- 名無しさん (2016-01-07 10 51 06) 広登「この曲どうですか、先輩!」 -- 名無しさん (2016-01-07 12 12 40) ファフナー、輝いてるぅ!! -- 名無しさん (2016-01-07 13 38 20) 歌いながら戦うファフナーパイロット←これって誰かいたっけ? -- 名無しさん (2016-01-07 19 50 52) ↑ 衛が歌いながら戦ったことあった気がする。 -- 名無しさん (2016-01-07 23 01 29) ただでさえファッションリーダーなのにこれまたテクニカルな要素をプラスされちゃって… -- 名無しさん (2016-01-08 00 07 42) 珪素DE5MEN(ジョナミツ込)でなんか歌ってほしい -- 名無しさん (2016-01-08 12 39 19) ↑ジョナミツ「見ろ!俺も踊れるぞ!英雄たちと一緒に!」 -- 名無しさん (2016-01-08 20 19 14) ついにここにも項目ができたかw -- 名無しさん (2016-01-09 02 11 33) ↑2「そのマイクは僕のものだ」と乱入してくる 元・アトランティスコア -- 名無しさん (2016-01-09 04 33 55) 僚「太陽と月~♪」 -- 名無しさん (2016-01-09 11 50 35) ↑宮野さんだったらノリノリで歌ってくれそうwwwつかカオス過ぎる(色んな意味で)www -- 名無しさん (2016-01-09 12 12 05) ↑石井さんに負けず劣らずの無駄にさわやかな声で歌いそうだw -- 名無しさん (2016-01-09 14 20 55) 人類軍「カズキマカベ!」⊃サイン色紙 -- 名無しさん (2016-01-09 22 41 58) ↑ 剣司「すまないが一騎はプライベート中なんだ。」 -- 名無しさん (2016-01-10 13 03 08) ↑プライベートと書いて、「子育て」と読むww -- 名無しさん (2016-01-10 15 48 56) ↑3 ???「WAWAWA忘れもn…ん?サインか? 俺が書いてやるよ。」 -- 名無しさん (2016-01-10 19 29 11) ↑4 つまりあの時一騎に銃を向けた兵士は「この銃にサインをください!」って意味で「カズキマカベ!」って叫んだのか -- 名無しさん (2016-01-14 08 21 32) キャラクターソングアルバムで新曲が出たぞwww -- 名無しさん (2016-01-14 12 15 02) これ加賀岬の人が建てたんだろどうせwwwwwwww(さっき気付いた) -- 名無しさん (2016-03-04 03 55 07) ↑25鈴村健一のシングルCDに月と太陽のうたってのがあってワロタ -- 名無しさん (2016-03-19 02 38 31) これがスパロボUXでの歌だったらでは駄目でしょうか? -- 名無しさん (2016-03-19 02 47 27) ゲキガンガー見たいにスパロボでもネタ枠としてbgm採用して欲しい -- 名無しさん (2016-03-23 16 54 19) 久々に項目見たが、カオス具合がパワーアップしてるwww -- 名無しさん (2016-04-27 00 22 22) 今度の続編でまたやるのかな -- 名無しさん (2018-01-19 13 46 54) この調子でいったら、そのうち、小野Dさんと、桑島法子さんで、古代と雪のデュエットラブソング作りそうだな……。ヤマト21xx系も、XEBECだし……。 -- 名無しさん (2018-06-12 07 50 21) 2021の総士生誕祭で生で聞いたけどめちゃくちゃ笑ったwww -- 名無しさん (2021-12-28 13 25 17) この歌が存在したからこそフェストゥムがマジで世 界 中 が シ ャ イ ニ ー ☆できただなんて説明したらみんな信じてくれるかな。 -- 名無しさん (2023-06-06 16 14 07) 名前 コメント
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太陽と月と星がある 第21.5話 小雪のちらつく日、寒さの余りコタツに入ったまま動かなくなっても美形な人を眺めながらミカンを食べていると騒がしい物音と共にジャックさんがやって来ました。 雪で頭が白くなっているのでタオルを渡そうとしたら、耳をプルプルされ水飛沫が飛びました。 不快です。 「教育に悪いのでそういう行為は慎んでください」 「あーうんうん、ごめんごめん」 全然悪く思ってなさそうです。 仕方なく、垂れた耳をタオルで擦ると耳の毛が毛羽立ちました。 ……全部毛羽立てたらどうなるのか興味が有ります。 ゴシゴシしておきます。 「てゆーか、ジャック何しにきたのさ」 サフがコタツから頭だけを出してそう言うと、チェルも真似して同じように頭だけ出しました。 ちなみに2人とも尻尾がはみだしていますが、可愛いので黙っておくことにします。 「実はね!今日凄い事を知ったんだよ!なんでキヨちゃん教えてくれなかったんだいっセップンの日だよ!」 実に晴れやかな顔をする顔傷黒ウサギ28歳。 「セップン?」 興味が湧いたのか、のそのそとコタツから這い出してくるお子様2人。 ……御主人様は、瞼を閉じたまま身動きひとつしません。 「セップンの日は凄いよー!何せセップンだからね!黒くて太くて長いものを××したり、おマメを歳の数だけ××たりするというスペシャルイベントなんだよ!」 「××って何」 サフはモコモコの将来が楽しみなイヌ少年ですが、最近視力が落ちているのか目つきが悪いです。 眼鏡の心配をした方がいいかもしれません。 「それ楽しいの?」 濡れたコートを這い登り、首に手を回し背中に垂れ下がるチェル。 「そりゃー楽しいよ!ね!キヨちゃん!」 「……それ以上曲解したら、ひいらぎで叩きますよ?もしくはいわしの頭でこう……くィっと」 何故かサフの尻尾が内側に丸め込まれました。 「節分とは、無病息災を祈って豆を食べたり恵方巻きを食べる行事です」 「お前のやる行事は食べるばかりだな」 御主人様がぼそりと呟くのは聞こえなかった事にします。 一方、言いだしっぺのジャックさんはプール開き前のプールの水のような濁りきった眼で目の前のどんぶりを見つめています。 緑色なのでピッタリの表現です。 恵方巻きがいいかと思いましたが、お酢苦手みたいなので豆にしたわけですが。 「あの…歳の数だけ徹夜でおマメを食べちゃうぞ☆って……」 「歳の数だけ食べてください。品薄だったので、色々混ざってますけど」 どんぶり山盛りのマメを見て、御主人様は眼を逸らしました。 そら豆そっくりだけど倍以上の大きさのものや、縞模様の豆なんかが混ざってますが、なんら問題ありません。 いや別に投げてもよかったんだけど。 大変関係ないことですが、……御主人様のターバンの下には角があります。 御主人様は別に豆料理が嫌いじゃないのでまったく無関係なんですが! 「女の子がビキニ姿でダーリンって呼んでくれる行事だよね?」 「無関係です」 「今から流行を作ろうよ。春に向けて予約受付中らしいよ?」 何の。 「ねぇがっくんもしたいよね?マメプレイ」 ぽりぽりと豆を食べながら御主人様を見つめると、御主人様も何も言わずに豆を食べ始めました。 中々、結構な勢いで食べています。 一体いくつ食べる気なんでしょうか。 ていうか、御主人様いくつなんだろう……精々、三十四十ぐらいだと思うんですけど……。 「サフわん、マメプレイやりたいよね?」 「ちー食べ過ぎて鼻血出すよ。この前もピーナッツ食べて」 「うるさいバカフサー!」 チューチューワンワンと大変賑やかです。 可愛いなぁ。 「キヨカ」 「なんででしょうか」 なんでしょう。御主人様が真面目な顔です。……美形です。 「ちゃんと間違いなく歳の数食べるんだぞ」 「はぁ」 ……御主人様は、じっと私の顔を睨んだあと、再び豆を食べ始めました。 なんなんでしょうか。 「ねぇキヨちゃん」 「なんですか?」 今度はジャックさんです。 「今夜オレとマメプレッ」 最後まで言う前に、座った眼のサフが落花生(殻つき)をジャックさんに投げつけ始め、それに眼を輝かせたチェルが加わりました。 飛び交う落花生。 こぼれる色とりどりのマメ。 ぶつからない様に身を屈めてマメを食べる私と御主人様。 ふと目が合い、どちらともなく笑いがこみ上げてきました。 こんな日がずっと続けばいいのに。
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タグ一覧 お姫様 作品データ タイトル 冬のロンド 発売日 2008/10/31 名義 遠野そよぎ キャラクター名 クリスティーナ・ルミアウラ 制作元 DIVA rondo_720x300_e.jpg 天使の声を持つ清楚可憐なお姫様 クリスティーナ・ルミアウラ Christina Lumiaula (CV:遠野そよぎ) 「私たちに求められているのは、この国の民を導くこと、民の生活を守ることと、それがなにより大切なのです」 王位継承権第2位のお姫様であり、四姉妹とは従姉妹。 四姉妹と違い城に住んでいる。彼女の兄である継承権第一位&第三・四位の妹達は海外 に留学をしているため、城に住む継承権利者は彼女のみである。 身体が弱く、生まれてからほとんど城外に出たことがない。 趣味はパンを焼くことで、パン焼き名人。また歌が上手く歌うのが大好き。 誕生日:9月6日 星座:乙女座 血液型:O型 BWH:B85/W56/H82
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太陽と月と星がある 第1.5話 「に……ゅう……」 その冬、新しい家族となった長い黒髪に華奢を通り越して棒のように細い四肢を持つキヨカは、謎の言語を発しぺたりと床に突っ伏していた。 彼女が毎日ピカピカに磨き上げている床に黒絹のような髪が広がる。 艶やかな髪を触りたいのを堪えどうしたものかと思案に暮れていると、しばらくしてもぞもぞと重たげな動きで立ち上がり、髪留めを懐から取り出して手早く髪を巻き上げてしまった。 白い項と、それよりももっと白い無数の傷跡が露わになる。 髪を下しておいた方が色々な意味でいいと思ったが、口には出さないでおく。 「……きゅーぴんくのー むにむにのぷにぷに…… ぅ……」 ぶつぶつと呟きつつのそのそと洗い終わった皿を片付け、肩を回し深く息を吐き出して猫背気味の背を真っ直ぐにしこちらを向いた。 生気の薄い、ついでに色素も薄い瞳が大きく見開かれる。 長い睫が細かく震える様は、羽化したばかりの蝶の如く繊細で。 触れたら甘そうな砂糖菓子のような薄桃色の唇が開かれ 「ご…ッがぐっ!」 思いっきり噛んだ。 何を言おうとしたのか見当がついたが、あえて指摘せず興味のなさそうな表情を取り繕う。 人の失敗を笑うのは、あまり趣味が良いとはいい難い。 それに、最初の頃の言い方に比べれば格段の進歩でもある。 「い、……あ…… ……おかえりなさいませ」 恥ずかしがっているらしく、棒読みだ。 せっかくこうして共に暮らしているのだから、お互いをよく知り合う為に色々と語り、 会話のキャッチボールなどできないものだろうかと思ったものの、奥床しいとか、内気という単語とは縁が無かった自分には到底思いつかず。 「ああ」 いつも通りの、会話しかできなかった。 これは、まだ寒い春の頃の話。 「それでねーみーちゃんがねー」 スプーンをぶんぶんと振り回し熱弁するネズミの子供に、皿を拭きつつそれを窘めるイヌの少年。 隣ではエプロン姿で鍋を洗う黒髪の娘。 後ろで蝶々結びのエプロンの紐を解きたい衝動に駆られつつ、食後のお茶が冷めるのをじっと待つ。 「ねぇねぇキヨちゃん、その格好でオレんちも掃除してよー。ついでにベッドでご奉仕してよーベッド以外の場所でもいいけどむしろここでげぶっ」 ミチミチと頚動脈が締まる快感に浸りそうになり、慌てて離すと黒いウサギがべったりと床に伏せた。 そのままもぞもぞと動き、スカートの下へ向かおうとする。 まさにそれは毛虫の如き軟体的な動き。 「がっくん……」 少年の物言いたげな目線に軽く尻尾で答え、イングさせウサギを殴り倒す前に華奢な足に穿かれたスリッパがウサギ特有の長い耳を踏みつけた。 ぐりっと踵が捻られ、黒い体が小刻みに震える。 「キヨカーこれどこにかたすの?」 「そこの赤い棚の二段目っと……ジャックさん、そんなトコ居たら踏んじゃいますよ」 目線すら落とさない冷静そのものの声だが、……もう踏んでる事にも気がつかないうっかりさんめ、と心の中で呟く。 真剣に気がついていないらしく、無造作に足が移動する。 自由の身になった黒い変態が手を差し上げ、華奢な体を両腕で抱きしめた。 「わははっはああああはあはあハァハァハァハァハァおんなのこおんなのこのにおいハァハァハァ」 笑い声から途中で変な息遣いになり、もぞもぞと毛深い顔を押し付け始める。 耳を踏まれた事で妙なスイッチが入ってしまったらしい。 キヨカは子供向けの優しげな顔から、乾いた表情を浮かべ、片手に持ったままのスポンジを迷わず長い耳の中に突っ込んだ。 思わぬ反撃にジャックが大喜びで反応する。 最初の頃は、なにをされても死体のようにされるがままだったのに比べれば格段の進歩だ。 まさしく、ジャックが言う所の「治療」の成果だった。 どたばたと暴れるジャックにわくわくした表情のチェルが背中に飛びつく。 細い尻尾がぷらぷらと宙に揺れ、それをサフが敏感に反応し尻尾を左右に大きく振りはじめた。 勢いよく飛びつかれ、黒ウサギが大きくよろめく。 耳に嵌っていたスポンジが宙を舞い、どういう加減か足元に滑り込み踏みつけられる。 バランスを崩す。 ウサギとネズミとイヌに押しつぶされても、キヨカは悲鳴1つ上げなかった。 「ところで質問なんですが」 顔には擦り傷、割れた爪先には絆創膏が痛々しいキヨカが、チェルがソファーで眠りについていることを確認しつつ声を潜めた。 「お誕生日って、こちらではお祝いしないんですか?子供のうちだけでも」 「するよ?」 「するにきまってんじゃん」 ジャックとサフがそう答えると、キヨカは小首を傾げた。 煙色の瞳がこちらを向く。 「俺はしないが、するのが一般的だろうな」 そういう事を祝うほどの歳でもなしと付け加えると、奇妙な表情を浮かべる。 乱れ気味の長い髪を指先に巻きつけ捻ってから放し、慎重に唇が開かれた。 「そうですね、孵化したときか、産卵された時か迷いますもんね」 思わず半眼になって見つめると、すっと目が逸らされた。 壮絶な勘違いをどう解けばいいのかわからず思わず考え込む俺を余所に三人は顔を寄せ、真剣に語り続けている。 「キヨちゃんこっち来て四年でしょ?しなかったの?」 当然の疑問に対し、帰ってきたのは平坦な眼差し。 不思議そうな顔をしたサフを見て口元を無理やり笑みの形にした。 「ええ、知らなかったんですけど、チェルのお誕生日会とかするなら前もってみなさんに伺った方がいいかとおもいまして」 意図的な聞き違いには触れず、三人はそのまま誕生日会について計画を練り始めた。 18,9というとヘビであればまだ成人とは認められない。 だが、成長速度が速く、寿命も半分程である事を考えれば、つまり二十代中盤であろうことは察しがつく。 成人を超えているというのに祝う事もないだろうが、とは思う。 ただ 「いまさらたんじょうびぷれぜんと」 平坦な声に妙に心苦しい物を感じる。 「その、女なんだから、色々あるだろう。ついでだ買ってやる」 縁遠い事だが、一応水を向けると開きかけた唇が貝の様に閉じる。 疲れ果てた鳥の翼のように落ちる睫。 「結構です」 素っ気無い答えに、自分でも驚く事に愕然となった。 「いや、なにかあるだろう。服とかなんだ、鞄とか!」 「別に」 「いやあるだろう、何だ言えッ!」 口を挟む余裕すらない否定に思わず襟首を掴み顔を覗きこむと、絞め過ぎたのか、頬が赤くなっているので慌てて手を緩める。 しまった。 目もちょっと潤んでいる。痛かったのか。 気の効いた言葉も浮かばず言い澱む自分を気にしてか、胸元を押さえたキヨカが上目遣いでこちらを見上げる。 意図して落ち着こうとする息遣いがやけに悩ましい。 清潔感が有りながら、ひどく扇情的だ。 「……それなら」 「あ…あの……」 サフの手を握り締め、無心に手を揉み続けるキヨカ。 顔にはうっすら笑みが浮かび、頬には朱が差し瞳は微かに潤み、晴れ間が覗く空のように輝いている。 何故か心臓の辺りに手をやりかけ、慌てておろす。 「がっくん、僕いつまでこうやってればいいの?」 「飽きるまでだ」 がくりと頭が垂れる。 何が不満なのか。 キヨカに手を握られているというのに。 いや、それ以上の事が出来ないのか不満だとでも言うのか、そんな事は許さん。 無意識のうちに打ちつけた尾の先が痛む。 嫉妬する男はみっともない。 嫉妬する男は嫌われるらしい。 ヘビの情感をヘビ以外に持ちこむのは間違っている。 むしろ年上としての器量の広さを見せるべきだろう。ここは。 「その、なんだ。だがなキヨカ」 空回りする思考に渦巻く感情。 水のように流れる心。 「あまりそういう行為はしない方がいい、な。サフもあまり楽しそうではないし」 まぁ自分が苛立っているのを感じたせいもあるだろうが。 手を差し伸べようとして勢いよく振り過ぎ、瞳が一瞬強張る。 しまったと思った。 何事も無かったように手を戻す。 「つまし、その、尻尾なら触ってもいい」 何を言っているのだ。 「……しっぽ」 不思議そうな声色。 自分の尻尾をキヨカがさっきのような表情で触るのを想像しそうになって泡立つ心を必死で宥める。 こちらが触られてるなら、こちらからも触ってもいいのではないだろうか。 たとえば、隣に座ってとか。 「尻尾だ」 ごくりと息を飲み返事を待つ。 しばらく思案し、キヨカはこくりと頷いた。 「そうですね。尻尾もいいですもんね」 「だろう!」 「ありがとうございます」 心臓を槍で貫く笑顔に完全に動けなくなる。 ぎくしゃくと動き出す頃には、今更訂正できないような笑顔でサフの尻尾を撫で回すキヨカの姿。 その晩は久しぶりに痛飲した。
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太陽と月と星がある 第26話 夏。 灼熱の夏。 一度外へ出れば汗が迸り、塩気で目が染みて涙と汗でずぶ濡れになる夏。 うだるような暑さにバテた私は、日が暮れるまでお買い物に行くのを延長する事にした。 とはいっても、診療時間終了から、日が暮れるまでの僅かな余暇。 外では商売熱心なアイス売りとそれを呼び止める声が聞こえる。 ナース服を脱ぎ、ジャックさんちで付け耳を外して空調の効いた部屋でだらけているのは、最高だと、思う。 ジャックさんも熱射病の患者さんが大勢来た影響で疲れ果て、ほぼ全裸で昼寝……といっても黒い毛皮で覆われているので、まぁセーフ。 ほぼ、であってまるっきり、というわけでもない……けど、目障りだし、少し短くしてみようかな。剃刀で。 「キヨちゃぁーん、おにーちゃん麦茶のみたい~」 しょうがないので、キンキンに冷えた作り置きの麦茶を素焼きのカップに注いでカップではなく足に伸ばされた手と叩き落してから近くのテーブルに置く。 私の分も注いで、ちびちび飲みながら、大手旅行会社勤務という患者さんから貰った旅行のパンフレットに目を落とした。 限定一名添乗員付きというのを格安で手配してくれると提案してくれたけど、さすがに無理な話だと思う。 添乗員さんと二人で行ってどうするんだろうか? でも海、……いいなぁ。 砂漠の青海ツアー……一面の浜辺にどこまでも広がる青い海…地平線の向こうには白い入道雲。 ちょっと伸びたラーメン、三角に切られた真っ赤なスイカ。 砂漠なら里帰りにもなるし、チェルも喜ぶんじゃないかなぁ……。 サフは暑くて大変だろうけど……。 ぼんやりと夢想しながらウサ耳を触っていると、手元からピリッっと不穏な音がした。 私は眉を潜め、慎重に顔を近づけ……………。 「お、おにいちゃん……」 ジャックさんは白目を剥いていびきをかいていたので、拳を作って優しく叩き起こした。 「――で、どうする気だ?」 ターバン巻いた美形が、気だるそうな表情で付け耳を摘んでいる。 ラフな部屋着姿も非常に絵になるという事は一生言わない。 その他にも胸元あけ気味で鎖骨が見え、呼吸のたびに上下する胸板とか、触り心地のいい鱗つき長い尻尾とか。 なんだか悔しいので唇を軽く噛んで目を逸らす。 慌ててジャックさんを叩き起こして麦藁帽子で事なきを得たものの……。 目の前にあるのはふわふわの毛の隙間から縫い目が弾け、詰め物が見えてしまっている付け耳……。 洗ったから汚いわけじゃないけど、一年以上使っていればそりゃボロくなる。 迂闊にも手触りがよくてさわりまくった結果、部分的に毛が磨耗してしまったりしてるし……。 縫い合わすにしても……脳裏に縫い目だらけのウサ耳の私と顔傷のジャックさんが並んだら笑えそうだ。 「新しいのを注文しても、一週間はかかるそうです。だから……帽子とか?外出はちょっと控える事になるかと」 暑そうだなぁ…… 当然ナース稼業もお休み。 ……たまには、いいか。 やけに髪を触ってくると思ったら、耳朶を綺麗な指でぷにぷにしてくる。 面倒な人だ。 無視して家計簿をチェックしていると、不満だったのか顔を寄せて……私の集中力を削いでどうしようというのだろうか。 ムキになって無視していると、喉を鳴らしこちらの注意を無理やり向けさせる。 「……なんです?」 「実は、付け耳を使わなくても良い方法がある」 「猫耳も犬耳も無しですよ」 あえて素っ気無く返し、どうにか身を離す。 ペンを指の間で回すと、ちょっと怯んだ。 む、今月ちょっと食費多すぎかも。 去年と比べて……うーん……あ、そうか、私の分も一緒に計算するようにしたからだ。 解決。 私が清清しい気持ちで家計簿を閉じると、待ってましたとばかりに巻きつかれた。 「もっといい方法だ」 しかしこの人、私にひっついて暑くないんだろうか? 私的には冷たい指もひんやり尻尾も凄くいいからいいけど。 窓際の風鈴が夜風に揺れている。 「……暑そう」 素直な感想を漏らすと、チェルもキラキラした瞳で頷いた。 ご近所からお古で頂いたキュロットにTシャツ姿が可愛らしい。 チェルはご近所で可愛がられ、ちょっと年上のネコの女の子達からも良く服を貰う。 可愛いついでにツインテールにした髪を撫でると、ふにゃふにゃ笑って膝の上に乗っかってくる。 重くて、暑いけど可愛いからいい。 「そうでもない。それにお前は肌が弱いからちょうどいいはずだ」 拳握って熱弁しなくていいです。 私の目の前にあるのは、ヘビの邦ではメジャーなセト教の女性が着る…ベールで出来た布…というか服。 イメージと違い、意外と縁取りとかが凝ってて洒落ている。 これ自体は日焼けが命にかかわる事もあるので、セト教以外の人も身につけたりしているとか。 確かに日焼けっていうのは火傷の一種で、冗談半分に毛を剃ったネコが日焼けのし過ぎで医院に来たこともあるのでわかる。 日焼けを舐めると危険だ。 まして砂漠ならきっと日陰も少なくて大変だろう。 ただまぁ……この人がどんな顔して買ったのかは、考えない事にしよう。 まぁ、ヘビだし……この人に合わせて私がヘビ女性みたいな格好をするのは、そんなに変な事でもないはずだ。 日本人と結婚した外国人が着物をきるようなものだ。うん。 それにコレは目元以外ほとんど隠すから、耳も尻尾も気にしないで済むし。 ただ、死ぬほど怪しくて暑そうだってことを除けば……。 通報されないだろうか……。 めちゃくちゃ期待に満ちた表情を浮かべる二人を見て、思わず引き攣った笑みになってしまった。 なんつーか……。 黒い布に覆われ、目元だけ出した自分の顔はどーも……変な感じ。 いや、確か中東の人もこういう格好してたから、服がおかしいわけじゃない。 なんというか……えーっと…・・・そうだ。 買い揃えたままほとんど出番の無かったモノを取り出し鏡を見つめ、しばらく思案する。 「お待たせしました」 外へ出かけるのでゴジラな姿に変身中の顔が、怒ったように無表情だった。 待たせすぎただろうか。 時間掛かるから先行っていいって言ったのに。 「キヨカ?」 「はい?」 チェルも目を開いてこちらを見上げている。 「砂漠のお姫さまみたい」 ……チェルに化粧姿を見せるのは、初めてだったかも。 それに確かにこの黒いベールは、アラビアンナイトに出てきそうだ。 「ありがと」 チェルも口が回るようになって、さすがの私もコレは御世辞だとわかるけど、悪い気はしない。 この格好いいかも。ニヤニヤしててもばれないし。 お姫様、ね。 裾をツンツンと引っ張るチェルと遊んでいると、白馬には乗ってない人の硬直がやっと解けた。 「どうです?」 顔を寄せて尋ねても、暗褐色の瞳をぎょろつかせちらちらと赤い舌が覗いたきり返事もしない。 ……。 「じゃ、チェル行こう」 「はーいっ」 チェルの手を握り、わざと無視して家を出る。 背中に痛いほど視線を感じるけど振り返らない。 私の見慣れぬ風体に驚く近所の人達の顔が面白い。 チェルも私と驚いた人達の顔と、背後で影のようにいる双方を見ては楽しそうだ。 私も……面白い。 チェルと遊びながら買い物を済ませ(珍しい衣装がウケたらしく色々おまけして貰った)帰宅。 着替えて手早く調理し、バイトから帰ってきたサフと一人で仕事をした筈のジャックさんを待ち、みんなで食事。 無言の視線は全部無視する。 一段落し、寝るまでの落ち着いた時間を一人で本を読むことに費やしていると、ドアを遠慮がちに叩かれた。 そわそわする気持ちを抑えて本を閉じ、極めて冷静に少しだけドアを開く。 「なにか」 少しばかり高い位置にある目を見上げる。 薄い唇に触りたい。 「何を怒っている?」 「怒ってませんけど」 「嘘をつくな、その声は怒ってる声だ」 ドアを閉めようとしたら尻尾が邪魔で閉めきれない。 挟んで、痛くないのだろうか。 可哀そうなので力を緩める。 「……怒ってません」 「俺が悪かった」 抱きしめられた肩越しに尻尾の先っぽが少し左右に振られてるのが見え思わず笑みを零す。 「所でお前、何故その格好なんだ」 ……自分が勧めたくせに……。 二度と着ない。 ええ、どうせヘビの女性にかなうわけないし。 どーせコスプレですよ。 むっとしたまま体を離すと、ごちゃごちゃと重いアクセサリーを外す。 さっさと着替えて寝よう。 部屋を出ようとしたら慌てた声とともに引き止められた。 困惑しきった表情に、少し驚く。 暗褐色の瞳が橙味を増しギラついています。 ホントにこの人美形。超美形。 ぎこちなく顔半分以上を覆うベールが外され、少し湿った唇が重なる。 何度見ても見飽きない優美な指先が背中に回され、背骨に電流が走ったようにぞくぞくしてしまった。 しかしなんで旦那さんに似合うといわせるのに苦労しなきゃいけないんだろうか。まったく。
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太陽と月と星がある 第一話 現在の私の御主人様は非常に良い人です。 なにせ三食食事させてくれるし、噛まないし掻かないし、サンドバック兼枕にもしない、非常に良い人です。 その旨を先日お酒を飲んだ拍子にうっかり本人に告げた所、それ以上喋るなと言われました。 何か逆鱗に触れたようです。 実はやろう思っていたのを釘を刺す形になっていたのだったら、複雑です。 そういうわけでここ三日程、必要事項以外、御主人様とは口を利いていません。 今朝も非常に緊迫した空気を醸し出し、大変居心地が悪い感じになってしまいました。 真冬の砂漠へ散策しに来た御主人様が私を拾って一ヶ月程になります。 まぁ、拾ったちょっと珍しいペットに飽きるのには十分な期間です。 私にとっては中々有意義かつ、目の保養でしたが…。 なんと御主人様は下半身がヘビ尻尾という、ゲームのイベントボス的逸材ですが、上半身は美少年です。 直接聞いてはいませんが、おそらくマダラというやつなんでしょう。 これだけは絶対に秘密ですが、思わず見蕩れるくらい整った顔立ちの冷血美少年です。 五年後が非常に楽しみです。 見られないと思いますけど。 しかも中々良い手をしています。 男性の手に、あんなに鱗が映えるとは想像もしていませんでした。 もちろん鱗に覆われた尻尾も長くて力強くイイ尻尾です。触りたくなります。 チラ見した腹筋も中々でした。 この世界、ヒトかマダラか女性でなくては、もじゃっていない腹筋を見る機会はありませんから、すごい目の保養です。 と、いうわけで、現場は見ていませんがおそらくモテまくり。無論男女問わず。 きっと色々な面で不自由が無いと思われます。 つまり、ヒトを飼うメリットが存在しないのです。 ヒトはヒトなりになんか違う良さがあるとかなんとかという話は聞きましたが…触感とか、味とか。 それに私だって一応ハタチ前ですから、今後の期待を込めて、外見だってなんとかすれば見られないこともナイと思いたい。 いえ、ウサ耳ロリ巨乳やらネコ耳熟れ美女やら、イヌ耳美少女がごろごろしている世界では下層だと思いますけど。 顔には傷無いし。灯り消せば、そんなに気にならないと、思いたい。 マグロじゃありませんよ。それなりにメスヒト的夜の技能持ちですから、出来るはずです。 ゲロ吐いて血も吐くぐらいは、……調教、されたし。 ただ、命の恩人でもあるしと思って、予めがっかりしないように細々と不備な点を自己申告をしたのがマズかったのか。 言わなければ良かったのかもしれませんが、偽装はよくありません。 それに仮にも命の恩人へそういう嘘をつくのも憚られます。 しかしながら、ただ単に治した人曰く「ぐっちゃんぐちゃんのばきばきで十一分の十ぐらい死んでる」状態だったそうなので、子供が家畜の屠殺を見て肉を食べられ無くなるのと同じ状態なのかもしれません。 というわけで、まだシてないし。 だとしたら、若いだけで使い道の無い傷物中古のメスヒトなんか転売ぐらいしか用途がありません。 今更ペットはないでしょうから、魔法実験用とか。 ヒト専娼館はノルマがきついので勘弁して欲しいです。 牧場というのもありますが、それは考えないことにします。 だとしたら、噂で聞く食用か。 拾われてから骸骨にヒトカワスーツ着用状態から筋皮骨衛門へ進化した程度なので、この線は微妙です。 出汁しか取れません。……笑える。 あれ、という事は、下層じゃなくて最下層かな。でもほらガリ専とか、ね? 落ちる前はダイエットに励んでたくらいぷにぷにだったなのになぁ…。 まぁ、今更……どうでもいい事ですけど…… 「お帰りなさいませ、御主人様」 御主人様が非常に険悪な表情を浮かべています。 この御主人様はペットに御主人様と呼ばれるのを嫌がるという、特殊な人です。 確かに一般生活を営んでいる時に呼ばれたら、恥ずかしいものがあります。多分。 というわけで、こちらとしても色々妥協して他の人が居ない時だけ、御主人様と呼ぶようにしています。 しかし今日は同伴でした。 ウサギです。黒くて耳が垂れていて顔に傷があります。 ぐっちょんぐっちょんばっきばきだった私を治した医者のジャックさんです。腕がいいらしいです。 友達かライバルに白っぽくて目つきが悪いのがいるかどうかは聞いていません。 「いらっしゃいませ、ジャックさん。ちょうど良かった。もうすぐ晩御飯できますよ」 毛だらけの顔が笑みの形になりました。 「やっぱ、ヒトメイドもえるー」 最近、ヒトオタとかいうのが流行しているらしいです。 習慣風俗や、えーとタイヤキとかカラオケじゃなくて、ヒト単体に萌えを感じるらしいです。 眼鏡っことか、ツンデレとかショタとか。いわゆる…属性萌え? 正直二足歩行ケモノがモエーとか叫ぶのはキモいと思いますが、それで痛い事をされないヒトが増えるならいい事です。 「さーて、キミちゃんの傷の経過はどうかなー?」 ヒト如きが「そこは怪我していません」などと言えるはずもなく。 つーか、キヨカです。 様々な部分をもふられたり引っ張られたり触られている間、床の木目を数えていると強い視線を感じたので首を捻ると御主人様がめっちゃ睨んでいました。 上は美少年ですが、基本ヘビなので大変迫力があります。 目から怪光線が出たら多分死ぬレベル。 待たされている事に苛立っているのかもしれません。 先に行ってしまってもいいのに律儀に居る所が、真面目というか、なんと言うか。 何か言おうと思いましたが、喋るなと言われたことを思いだして口を閉じると、ふさふさした感触に頬擦りされました、 兎のヒゲって、結構硬くて頬がちくちくします。 目の近くに歯が当たると脈拍が速くなります。 顔って噛まれると凄い腫れるんですよね、目が見えなくなるのは、怖い。 まだ怖いものが残っていたらしい自分に驚きつつ、体を引き剥がす努力をしてみましたが無駄でした。 ジャックさん、がっちりキープし過ぎです。 「じゃ、オレ帰るから!いいお土産をありがとう~」 片腕で持ち上げられ小脇に抱えられ、そのまま引きずられました。 ジャックさん、夜だというのにテンション高いです。 しかも話が見えません。 ジャックさんは晩御飯まだ食べてないのに帰るようです。 ……アレ? お土産って、……私のこと? 慌てて御主人様を見ましたが御主人様は無表情のまま、何も言いません。 私も何も言えません。 売らずに譲るのは予想外でした。 せめて先に一言教えて欲しかったと思わなくもないですが、ただのヒトに親切に教える義理もないし……。 まぁ売っても価格つくか微妙だから仕方ないし、市場は寒いのでそれはそれで…まぁ……今更、どうでもいい事です。 あー……サフとチェルには何も言ってないな。 二人ともテレビに夢中だから仕方ないか。…あ 「すみません、鍋に火をかけたままなので、ちょっと待って下さい」 ジャックさんの動きが止まり手を放されたので台所へ向かおうとしたら御主人様に無言でチョップ喰らいました。 ジャックさんは壁に縋りつきながらヒーヒー言ってます。 私はおでこを抱えてしゃがみこみました。 痛い。 「なんかもっと他に言うことないのか!なんか言え!馬鹿かっ」 尻尾の先でぺしぺし頭を叩かれつつ怒鳴られました。 尻尾の先だとあまり痛くは無いのですが、重いので長い事されると頭がくらくらします。 クッションで叩きあいをした状態、というのが近い表現です。 頭の上でひよこが回っています。 私の脳味噌も回っています。 何言ってんでしょうか、この御主人様。 意味不明です。 不意に胸元を掴まれ、引き寄せられました。 ずいぶん、顔が近いように感じます。 やっぱり犬歯というか、牙には毒があるのかなぁ……。 「オイ、鍋の火を気にする前に俺になんか言うことがあるだろう!言え!」 ぺしぺしが止まったのでやっと話せるようになったものの、頭に血が上らず視界がぼやけて見えます。 「しかし、オマエはもう喋るな、と」 霞む視界で御主人様の眉間に皺が寄るのを把握。 相当怒っているようです。 何故かわからないけど私のせい、……なんだろうなぁ。 御主人様が手を放して一言何か呟きましたが、良く聞こえませんでした。 「やべーキラちゃん超ウケる」 「キヨカです」 ジャックさんは笑いすぎて耳ひっくり返ってるし。内側ピンク。 あ、鍋忘れてた。鍋! 慌てて立ち上がったらそのままよろけて、更に爆笑されました。 床、冷たいです。 ジャックさんは床をバンバン叩いて悶えています。 2人にからかわれてた……という事なんでしょうか? ウサギのセンスはよくわかりません。 でも視界の隅で御主人様もちょっと笑っていたので良しとします。 *** せっかく作ったトマト風味のごった煮スープがちょっと焦げてしまってブルーな気持ちです。 ジャックさんは肉や魚は固体じゃなければいいとの事なので、肉だけ除いて食べてもらっています。 色々リクエストしては批評してくれるので、楽です。 女体盛りといわれた時は、衛生上の理由で却下したのもいい思い出です。 御主人様曰く「居候」の雑種イヌのサフとスナネズミのチェルは成長期なので色々食べさせなくてはいけないのですが、何を作っても食欲優先で文句は出ないので楽です。 相応しい分量を作る以外は。 鍋を通常より持つ時間が多いので、腕力がついた気がします。 一方、御主人様は何を作っても何も言わずに食べます。 口に合わないのかもしれません。 私の調理レベルは中学校までなので、確かに低レベルです。 一応、魔洸調理器具の使い方は一通り知っているものの、不安が拭えません。 しかもレシピもないし、しょうゆも味噌もないし。 ラーメン食べたいなぁ…うどんも食べたい。わかめと豆腐の味噌汁も。カレーライスとか、お雑煮とか。 前は取り合えず食べられればいいだったのが、最近は欲が出ているようです。 ……自戒しなくては。 「あの、何かリクエストありますか?作れるかわかりませんが」 御主人様はスープに沈んだ芋を潰したまま答えず。 味、気に食わなかったんでしょうか。 早く食べないと冷めますよ。 冷めたらもっと味が落ちると思いますが。 「はーいがっくんあーんっ」 すごく楽しそうに湯気を立てた肉をフォークで刺し、御主人様に勧めるジャックさん。 がっくんと言うのは、御主人様の愛称らしいです。 ガエスタルだからがっくん。 安直。 正直、呼びにくい名前なので無理もありませんが。 「自分で食え」 「じゃあサフわん、あーん」 「あーんっ」 ジャックさんは男性です。 サフも私より実年齢は高くとも子供ですが男性です。 まぁ、ウサギだから気にする方がおかしいのか…。 「あーちーもっちょーだいっ!」 チェルは小麦色の髪に砂色の耳と尻尾の小さな女の子です。 ネズミはヒトと同じくらいの寿命だそうなので、大体幼稚園児くらい。 そのわりに身体能力ハンパありませんが、思考や行動は大差ありません。見ていてちょっと面白い。 「キヨカったまねぎあげるっあーんっ」 さりげなく自分が嫌いなものを渡してくるあたり、本当に面白いです。 「チェル、それ残したら今度倍食べさすぞ」 御主人様が家主というより保護者というか、お父さんぽいのも面白いです。 言動だけ見ると兄弟のようなのに、御主人様が明らかに数段上なのが面白いというか。 しみじみそう思っていると、今度は私が睨まれました。 「お口に合いませんでしたか?」 恐る恐る訊ねると御主人様は首を振り、すっかり冷めたスープを一口。 「お前はもっと食え」 「あーキオちゃんはもっと食うべき。もっと脂肪つけて。肉食べて肉」 脂肪……。 今日の調理に使った肉の正体を私は知りません。 ただの赤身肉。 四足なのか、二本なのか、それとも羽があるのか……。 以前よく言われた脅し文句は、『牧場かそれとも…』 ヒトって希少らしいですが、それってどれくらいなんでしょうね。 最高級黒毛和牛とか、そういうレベルでしょうか。 音楽と美食に囲まれたメタボ生活なら諦めつくのかなぁ……。 「ところで獅子の国ではネコを食べるという噂ですが、他種はカニバリズム適用外なんでしょうか?」 「オレ、肉食わないからわかんなーい。別の意味では全種族食うけど。はいキヨちゃん、あーん」 ふと思った事を口に出したら御主人様に睨まれました。 ご飯中にする言葉ではありませんでしたね。反省。 トマト美味しいです。 「かにぼり?カニが食べるの?」 「ちーうになら食べたよ。砂漠で、おかあさんとおとうさんがいたとき」 「うに?」 「とげが生えてて、おいしい」 良く判らない会話を交わすお子様二人。 ジャックさんが砂漠でうに?とか呟くと御主人様が平然と頷いていたあたり、この世界はすごいなーとおもいました。 砂漠産うに 地底湖とかで海に繋がってるとか、そういうのなんでしょうね、きっと。 美味しいのかなぁ、砂漠産うに。 お寿司、食べたいなぁ……。
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太陽と月と星がある 第十話 外もだいぶ暖かくなり、早咲きのたんぽぽが綿毛になる頃。 「おかえりなさい…御主人様?」 「ん~…」 ある雨の日、出掛けた筈の御主人様が早々の帰宅しました。 半ドンです。お昼用意してませんよ。 「どこか、具合が悪いんですか?御飯は召し上がれますか?」 「…食う」 どうも目の焦点が合っていない雰囲気です。 ヘビって、雨の日も雪の日みたいになっちゃうものなんでしょうか…。 気だるそうな御主人様というのも、それなりにそれなりな感じで…まぁ…役得ですが…。 因みに私は「雨の日はネコ来ないからお休み」との事でエセナース休業です。 チェルもサフも遊びに行っちゃったみたいだし…。 きっと二人とも全身泥塗れで帰ってくるんだろうなぁ…、 ヒトなら雨の日に遊ぶなんで考えないのですが、こちらの子供は元気が有り余っている分、天候に左右されていません。 左右されるのは、洗濯物だけです。 洗濯物を綺麗に乾かす魔法…って無いのかなぁ…。 あっても使えないから一緒ですけど。 先日やっと手に入れたお米…期待よりもだいぶパサパサで長めのヤツ…の冷凍御飯を解凍しつつ、フライパンに油を敷き、溶き卵を流し込み、火を通してから解凍した御飯を入れて薄めに塩胡椒、あり合せの野菜のミンチを追加、最後にニャバラ黄金のタレという胡散臭さ満載のソースを入れて、手抜きチャーハンの完成です。 御主人様も居るので、野菜のミンチを流用した中華風スープもつけてみたりして。 チャーハンだからそんなに熱くないし、スープも温くしたからバッチリなわけですよ。ヘビなのに猫舌な御主人様にも! 妙にぺったりしている御主人様を椅子につかせ、作り置きの惣菜とスープとチャーハンを並べ、私もその向かいに座ったりして。 よく考えたら、御主人様と二人で食事って、初めてじゃないだろうか? いつもはサフやチェル、もしくはジャックさんが居るわけだし…折角だからじっくり観察しておこうと思い食べながら様子を見ていると、御主人様と目が合いました。 「お味、どうです?」 「コレが美味いな」 「それは良かったです」 御主人様がフォークで刺した紫色の物体…。 それは先日とうとう巡り合えた狐の雑貨屋さんで買った柴漬けです。 ちなみに雑貨屋さんでは注文すれば、本国から仕入れてくれるそうなので色々入荷待ち状態です。 和食にあうお米とか、大豆とか、醤油とか味噌とか小豆とか…納豆とか。 楽しみ過ぎて最近不眠気味です。どうしよう。 *** 「御主人様?」 「ん~…」 コレは発見です。 雨の日は気温が低いので、御主人様も動きが鈍いようです。 寒いのか、やけに距離が近いです。湯たんぽ代わりですか?全然構いません。 ご飯も食べ終わり、夕食の下ごしらえも終わると後はできる事も無く…暇です。 御主人様も暇なのかだらりとしています。訊ねても生返事です。 というわけで、私は字の勉強と称した読書です。 英語が苦手だった私が、こんなに早く文章を読めるようになるとは思いませんでしたが…ジャックさんて教え方上手なんですね。 本は、ジャックさんお勧めのペーパーバックです。 「これ、なんだ?」 「闘(トウ)・愛(ラブ)ル という本です」 猫少年が犬の国で格闘修行をしつつ女の子にモテまくりという…ご都合主義小説です。 犬国の風俗が書き込まれつつ、様々な種族の女の子が出てくるのが人気の秘訣らしいです。 マッド科学者な幼馴染猫少女とか。 ライバルの犬マダラ少年とか。 剛毅でスレンダーな虎少女とか。 ツンデレヘビ少女とか。 剣の師匠のカモシカ姉妹とか。 巨乳でストイックな狼娘とか。 兎の美熟女とか。 ミステリアスな狐巫女とか。 …ダンディーな犬主人とラブラブなヒト女性とかが出てきます。 べ、ラブラブなんか羨ましくないもん。 本当に、全然。私だって、優しくされてるし、御飯食べられるし無理強いされないし。 これで幸せじゃなかったら、相当な我侭だ。だからラブラブなんか全然羨ましくないもん。 …字だって教えてもらえるもん。 「ここ読み方が判らないので、読んで頂けますか?」 御主人様今凄い嫌な顔しました。 肩に顎載せられているので確認できませんが、間違いありません。 指したのは、ダンディーだけど脳味噌ピンクな犬主人がヒト女性を口説いている箇所です。 指したのは、読めない単語があるからで、別に深い意図はありません。 「人差し指を頬に…」 「いえ、その隣の」 あ、溜息つきました。 首筋が気になります。 髪留めを取られ、髪の毛が解けている所為です。 取りあえず、スカートの裾直しておこう…。 「君は薔薇のように香しく、百合の様に清らかだ」 棒読みです。 エライ勢いで棒読みです。 おまけに尻尾で首筋ざりざりされました。冷たいです。 「かぐわしい、ですね。わかりました。ありがとうございます」 たかが台詞なのに凄い反応です。 そんなに言うの嫌ですか。 本当はもっと長いのにはしょりましたよね。 ジャックさんと違って、御主人様は好みの女性にしかそういう事を言わないんだろうなぁ…あ、それが普通か。 落胆しつつ、ページを捲ると情事シーンでした。 若年層向けライトなノベルだと思ったのに。 ジャックさんお勧めだからか、そうなのか。 凄い汁ダクです。ヌルヌルエロエロです。 凄いなぁ…フィクション…男は穴があればいいわけだからあるかもしれないけど、女側はほぼ演技ですよね。あんなの薬とか使わなきゃ……痛いだけだし。 あー…でも隣の部屋の子は…まぁ、どうでもいいです。 「ページ飛ばすな」 読んでたんですか。 耳元でそんなどうでもいい事を囁かないで下さい。困ります。 ページを戻して、ちらりと文章に目を落すと相変わらず凄いラブラブでした。 しかも子供がどうのとか嫁がどうのといってます。 どうやら結婚するらしいです。 本の中だからヒトと人の間でも子供が出来る薬とかあるみたいです。 …正直、作者の顔を見てみたい。夢見すぎ。いいのか、創作だから。 その後は、主人公と幼馴染ネコ少女と延々いちゃついてます。 いつまで続くのピンクページ。 正直、ちょっと苦痛。 御主人様は普通に読んでるみたいだし…。 …御主人様、こういうの好きなんだ。 …ヘェ…もっと堅い人だと思ってましたけど……ふぅん… 「官能的ですよね、発情します?もし宜しければ抜きますけど」 視線を落したまま訊ねると(肩に顎載せられているので振り返れないのです)重さが引き、振り向くと至近距離の美貌が固まってました。 目が大きく開かれ、瞳ははいつもと違う鬱金色…キケンなサインです。 攻撃色です。絡んでいる指が痛いです。 尻尾がうねり肌に鱗の感触が伝います。 色々な意味で鳥肌が立ち…堪りかねて、私はその場をフォローするために口を開きました。 「…なんちゃってーうっそぴょーん」 ジャックさんの嘘つき…こう言えば御主人様怒らないって言ったのに……。 いや、御主人様の許容範囲外の分際で下世話な事を聞いた私が悪いワケですが……。 前職がアレだし、ジャックさんがアレだからつい同じノリで…すみません言い訳です。 痛むこめかみを撫でつつ、御機嫌をとる為に御主人様好みの超濃い目のコーヒーを用意し、私はそれに大量のミルクと砂糖を入れたものを用意しました。 おやつはどうしよう。 生クリーム塗って「デザートはワタシ(はぁと)」ってバカ。 久しぶりに読んだ娯楽小説のせいで気持ちが高揚しているようです。 だって、エロシーン多いけど、他は普通に面白いし。 けどさっきの今でこんな事言ったら張り倒されるの請け合いです。痛いのは避けたいです。 ちょっと落ち着こう、自分。 アレです。御主人様がいつもと違ってぺったりしてるからです。 素直に湯たんぽとしての役得だと思っとけばいいものを、なんとなく期待してしまうから不興を買うわけで。 御主人様の様子を伺うと、御主人様はソファーを占領し本を読み耽っています。 私が読んでたのに……。 そういえば、何で今日に限って早かったのか聞いて無いや。 見るだけで胃が痛くなりそうなコーヒーを手渡すと御主人様がこちらを向きました。 目が普通になってます。 もう怒っていないようです。 「今日、どうかなさったんですか?」 「今日?」 御主人様って、なんでこう美形なんでしょうね。 美形じゃないマダラの人が居るかどうかは知りませんが。 「普段よりもお帰りが早いようなので」 私が休みだったからいいものの…下手するとまたカエル料理の可能性がありました。 自分が早いときにまた作ると宣告をされた恐怖はまだ生々しいです。 危険です。全力で避けたい所です。 その辺はジャックさんの同意を得ています。サフも全面協力してくれるそうです。 持つべきものは同じ感性の持ち主です。 御主人様はコーヒーを一口飲んでから目を細め、ネコは雨が嫌いだからな、と言いました。 「清清しいほど学生が居なくてな、留学生と講師だけじゃ授業にならんので臨時休講になった」 …休講、留学生… 「御主人様って、学生だったんですね」 「逆だ」 「え、先生?」 うわー!知らなかった。 御主人様が教壇に?授業にならないでしょう、容姿的な意味で。 見蕩れてノートとか書けませんよ! あー…だからトカゲ男で外うろついてるのかな? そのままじゃ動く誘蛾灯ですもんね。大変です。 「どうしてまたネコの国に…」 ヘビならヘビの国やもっと南の方が過しやすいと思うのですが。 …あ、どうやら聞いてはいけない事柄だったらしく、御主人様が無言です。 ヘビの国って、紛争が絶えないんだっけ…色々あるんだろうな。 「やっぱりなんでもないです。お菓子持ってきますね」 先生かぁ…、道理でサフやチェルに色々教えてると思った。 いいなぁ学校。 せっかく先輩と同じ高校受けたのになぁ…。 先輩、元気かなぁ…恋人とか、出来たんだろうなぁ… 今日のお菓子は近所でも有名なお店のリンゴパイです。 美味しいです。 嬉しいので大事に食べていると、御主人様がぼそりと。 「俺の分も食え」 「いいんですか!?」 二倍です。美味しいです。太るなーコレは。でも仕方ありません、別腹ですから。 御主人様は、相変わらずぼーっとした様子で本を捲っています。 ときどきこちらを見るのはなんなんでしょうか。やっぱり食べたいのかな。 でも残念ながらコレが最後の一口です。 名残惜しく指についたジャムを舐めると、何故か頭を撫でられました。 「そういえば、御主人様は学校で生徒さんになんて呼ばれているんですか?がっくん?やっぱりガエスタル先生?」 ヘビよりもネコの方が数倍寿命が長いわけですから、生徒の方が年上というのはありそうです。 口調とか、大変そうですよね。 返事が無いので顔色を確認したら、また無言で固まっていました。 「御主人様?」 あ、動いた。 「もう一回言ってくれ」 「生徒さんからの呼ばれ方って、ガエスタル先生なんですか?」 目線が横を向いています。 「そっちじゃない方だな」 「がっくん?」 愛称呼びの先生かぁ…学校ではフレンドリーなんでしょうか。 御主人様は妙な雰囲気になっています。 余計な事を聞いてしまったかな?もしかして、…私が便宜上でもがっくん呼びしたから怒ったのかな。 いや、そんな体育会系じゃないはずだけど、一体何が。 「キヨカ」 「はい?」 御主人様、無表情に眉間に皺が刻まれています。尻尾が床を叩いているのが不穏です。 相当な沈黙の後、やっと御主人様が口を開きました。 重い空気にじっとりとイヤな汗が背中を伝います。 なんとなくソファーの背に凭れようとしたら尻尾に当たりました。 正直、長過ぎじゃないでしょうか。 持て余してますよね。 進化の法則的に淘汰される側ですよ。これは。 「俺の事、どう思ってる?」 「御主人様」 眉間の皺が深くなりました。求めていた回答じゃないようです。 「マダラのヘビ…カエル好き…おもったより鮫肌…変温…兎の友を持つ懐の深い人…」 尻尾が元気なく垂れてます。肩ががくりと下がりました。 な、何が違うのでしょうか! 「面倒見いいですよね!あと器用だし!子供の扱い上手だし!」 無言です。項垂れてます。 褒めてますよね?これ以上言うの?手が綺麗とか?優しいとか?尻尾が素敵とか?私の性癖バレるから言いたくないですよ。ドン引きですよ。 あと客観的な言い方は… 「美少年。オリエンタルエキゾチック美形」 あ、反応した。 「しょうねん?」 訝しげな表情です。反応するのそっちですか。 美形呼びは当然過ぎてて効果無しですか。そうですか。 「オマエよりかなり長く生きてるが」 「ヒトの倍の寿命だそうですね」 サフなんか三倍ですから、私よりも年上だけど三で割れば小学生程度です。 そういうと、御主人様は凄く微妙な表情になりました。 何故頭を撫でるのですか。全然構いませんが。 「俺の事呼んでくれ」 「御主人様?」 「そうじゃなくて」 「ガエスタル様」 あ、また皺が。 「両方禁止にしたらどうなる?」 …オティスさん、はマズイから… 「が…ガエス様?ガエスタル…さん?君?スタル様?」 うわ、言いにく。 御主人様は溜息をつきコーヒー飲みだしました。 さっきまでの妙な空気は霧散しています。 何故、背中を尻尾で叩くんでしょう?痛くないけど。 「あの…本の続き、読んでも宜しいでしょうか?」 差し出された本にはしおりが二つ。 勝手に読みつつもちゃんと私が読んだ部分をキープしていたようです。 やっぱり優しい……。 しかし読んでいる最中に尻尾巻きつけてきたり髪の毛触るのはどうにかならないものでしょうか。 サフやチェルが居るときは、こんな事しないのに。