約 15,330 件
https://w.atwiki.jp/theurgy/pages/12.html
多重機甲戦線テウルギア(仮題)とは この企画は、twitter発祥の参加型創作企画です。 『多重装甲戦線テウルギア(仮題)』とは、複数人で同じ世界観を共有する複数人参加型企画です。 管理人と参加者で世界観を構築し、様々な創作を行おうという意図のもとに運営されています。 この企画は、twitterアカウントを持っていれば誰でも参加する事ができます。 twitterにて管理委員会(詳しくは左メニュー、参加者一覧からご確認願います)に参加希望のリプライかDMを送信してください。 管理委員会に承認され次第、参加者一覧に名前が登録されます。 詳しい世界観やアイデア投稿の方法などは、 左側のメニューからご確認ください。 どういう内容なの? 詳しくはメニューの「世界設定」をご一読ください。 簡単に説明すると、文明崩壊後の世界で、新たな社会基盤となった「企業」と、人型兵器「テウルギア」それにまつわる様々な設定を 参加者が追加しつつ、世界を創作するというものです。 キャラクター、世界設定、作中に使用する様々な日用品などを投稿し、その設定を利用し、創作を行っていければと考えています。 なにをすればいいの? その1……世界観を理解する まず、現段階で「どの程度まで世界が出来上がっているか」を確認してみましょう。 舞台である世界の全体像をつかむことを通して「利用したい設定」と「足りない設定」を考えてみてください。 そして「利用したい設定」を使って「足りない設定」を考えることで、世界の隙間は埋まっていき、『テウルギア』の世界は更なる一面を見せるかもしれません。 先に投稿される設定に「補足」を加えれば、その設定を考えた人にも新たな創作のきっかけになるはずです。 登場人物一覧には、管理人や参加者様の考えたキャラクターが掲載されています。 彼らの特徴を掴めば、どのような人物が『テウルギア』の世界で暮らしているかがわかります。 掲示板には、様々な小さな設定が投稿されているでしょう。それを組み合わせれば、それを包括する、あるいは包括された新しい発見があるかもしれません。 なにをすればいいの? その2……設定を投稿する もっとも簡単なのは、世界を構築する様々な「単語」の投稿です。 『多重装甲戦線テウルギア(仮題)』は遥か未来の世界が舞台です。 その世界では、国家の概念は失われ、代わりに企業が崩壊した世界でなんとか人類の文明を保護しています。 そんな世界で登場人物たちが普段食べているものはどんなものでしょうか? 持っている銃の種類は? 音楽のジャンルは? 乗っている電車はなんという駅に発着しているの? いったいどんな企業が、この街を支配しているの? 彼らが恐れる敵部隊の名前、頼れる便利グッズの名前、所属する部署――……。 それを考えるのが、もっとも簡単に企画に参加する方法かもしれません。 他の参加者様がそれを読んで、新しい設定を投稿してくれた時、あなたは『テウルギア』の世界をより深めた参加者となるのです。 なにをすればいいの? その3……キャラクターを投稿する 世界観を理解し、その舞台である設定を投稿したら、次に必要なのが「役者」……つまりキャラクターです。 その世界に生きている人々が『テウルギア』の世界でどのような役割を演じているのか。 先に投稿されているキャラクターを参考に、自分だけのオリジナリティを発揮してみてください。 他の投稿者様の創作にあなたのキャラクターが登場し、場面が賑わったときの楽しさを、ぜひ味わってみてください。 ※キャラクター投稿には世界観の崩壊や他の参加者様との衝突を避けるため、いくつかルールを設けています。 詳しくは左部メニューの「人物設定」をご覧ください。 なにをすればいいの? その4……とにかく創作、創作、創作! あとは自由に楽しむだけです。 小説、イラスト、コミック――……。ありとあらゆる手段を用いて、『テウルギア』世界を盛り上げてください。 投稿された小説は自サイトに掲載するもよし、他所にて連載するもよし、その方法は多岐にわたるはずです。 また、管理人に連絡していただければ、小説なども当wikiにて掲載いたします。 『多重装甲戦線テウルギア』に関連する作品であれば、当サイトはリンクフリーです。 ご報告があればこちらのサイトからもリンクさせていただきます。 あなたの得意な手法でもって、『テウルギア』世界の創作を楽しんでください。
https://w.atwiki.jp/heavypop2/pages/51.html
シリーズジャンルと多重ジャンル名の表 [部分編集] 当たり前なんですが、やはり芋曲はかぶるジャンル名が多いですね 「エレゴスとエレサバとかはシリーズとしての扱わないの?」とか「ホラーとホラ-2は?」とか「RemixとかLongもシリーズとして扱わないの?」とかは無しの方向で ()のついているものは削除曲(現行AC作品に収録されていない)、[]のついているものはCS限定・AC未登場曲 ジャンル名 カテゴリ 備考 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 ee CS アニメヒーロー 1 (R) 1 神風トオル、R 神宮ヒロシ J-テクノ 1 2 ショルキー ヴィジュアル 1 2 3 4 ユーリ芋曲の月光蝶は『ビ』ジュアルであり、シリーズではない パワーフォーク (1) (2) (3) (5) (6) (4)[7] アッシュ J-R 1 (2) (3) ● トルマリン スペシャルエンディング 1 2 レイヴガール パーカッシヴ 1 2 Mr.KK キネマ 1 2 ケヴィン キテレツ 1 (2) ミミどちらも版権カテゴリだが登揚はAC6とAC7 ヒップロック 1 2 3 4 5 六 スウェディッシュ 1 2 リゼット ダークネス 1 2 3 ジズ ハイパーJポップ 1 2 3 ジュディ4~7,0はIIDXシリーズで登場している ワールドツアー 1 2 1 ミラクル4、2 マジカル4 メロパンク 1 2 1 リュータ、2 ハヤト オイパンク 0 1 ウオヲ シンフォニックメタル 1 op.2 1 カウントテン、2 ナイト ロシア 1 2 1 イワン、2 ピロシキ エレジィ 1 2 壱ノ妙 グラディウス Ⅰ Ⅱ 1 ビックヴァイパー、2 ロードブリティッシュ ハイパージャパネスク 1 2 3 1,3 キキョウ、2 エミ J-ロック Φ ΦNEW 1? 1? ロミ夫、Φ ジャスティス、ΦNEW ケイゴΦは0と読む(公式) ドラゴンボール (Z) 無印 ED? Z 無印 ニャミ、ED キララAC17収録の『ロマンティックあげるよ』もある意味シリーズ? ハードPf 1 + グランドハマー J-ハウスポップ 1 2 つよし アリプロ 1 2 1 アイコ、2 オディール コンテンポラリーネイション 3 4 1,2 1~3 イマ、4 キト ポジティブ 2 1 イーラップ 1,2 ニッキー ビートロック ● [1][2]3 1 2 ヒュー、3 ミシェル、芋 ジャスティスCS9のビトロとCS10のビトロ2は、ACには未登場 クラシック 1~11 ハマノフ シンパシー 1~4 スミレ テクノポップ ● ● レゲエ (●) (●) 17でどちらも削除 ギターポップ ● (●) パンク ● ● 芋版はそっと。と通称される フレンチポップ ● (●) スカ ● ● (●) AC8版はカサンドラ、AC15版はBMスカ(スカ顎)が通称 トランス ● ●● Colorsは芋トランスと通称される メロコア ● ● ラウンジポップ ● ● キャンディポップ (●) ● ハウス (●) (●) ●(●)(●) AC16版は11/20と通称される。これとA LOVE WE NEVER KNEW,feeling of loveが17で、OVER THE CLOUDSが18で削除 ファンクロック ● ● ユーロビート ● ● ガールズロック (●) (●) 芋版は芋ガルロ(BREAK DOWN!)と通称される(エクストリームの方はチカラと通称される) モッズ ● (●) ミクスチャー ● (●)● rock the beatzが17で削除 ロシアンポップ ● (●) クリスマスプレゼント ● [●] CS版はACに未登場 J-ソウル ● [●] CS版はACに未登場 カーニバル ● [●] CS版はACに未登場 ガラージハウス ● (●) プログレッシブ ● ● AC16版はV、芋版は100秒が通称 ButterFly ● ● AC17版はデジモンテーマ曲、AC18版は木村カエラのカバー プログレ ● ● 芋版は落書き帳と通称される J-ポップ ● ● トライバル ●● ハッピーハードコア ● ●●● ラヴドラ、スイスイ(アマアマ)、ビーラビンが通称 ヒップホップ ●●(●) Badboy flygirlが17で削除
https://w.atwiki.jp/onta/pages/237.html
詳細 アルバム名 CD+G 絵と歌詞が出る音声多重CDグラフィックスカラオケポップスレッスン グラフィックス 52 規格品番 GB-052 販売日 1998年4月 JASRAC許諾番号 R-9849002 企画・制作 株式会社トーン 販売 東京音楽工業株式会社 作画 株式会社ジェー・ピー 音源 ボイスプロモーション株式会社 ボーカル参加 秋山詩織、天羽生真行、石原慎一(石原大輔)、伊藤寿仁、内田ゆう(内田祐子)、江戸川みゆき、岡崎昌幸、鈴木佐江子、中山みさ、屋敷修 コーラス参加 考察中 収録楽曲 曲名 オリジナル クレジット 歌唱者考察 コーラス考察 他収録盤 備考 1 息もできない ZARD 鈴木佐江子 鈴木佐江子 2 Time goes by Every Little Thing 鈴木佐江子 鈴木佐江子 PGC-066 3 蒼い霹靂~JOG edit~ T.M.Revolution 天羽生真行 天羽生真行 PGC-064 4 君の海に 高橋真梨子 内田祐子 内田ゆう 5 冷たい頬 スピッツ 岡崎昌幸 岡崎昌幸 PGC-065 6 長い間 Kiroro 江戸川みゆき 江戸川みゆき PGC-066 7 Heart 福山雅治 石原大輔 石原慎一 PGC-065 8 さすらい 奥田民生 天羽生真行 天羽生真行 9 桜 川本真琴 中山みさ 中山みさ PGC-066 10 STORM LUNA SEA 伊藤寿仁 伊藤寿仁 PGC-064 11 帰省 ~Never Forget~ 中森明菜 秋山詩織 秋山詩織 12 ヘロン 山下達郎 屋敷修 屋敷修
https://w.atwiki.jp/onta/pages/53.html
詳細 アルバム名 CD+G オリジナル原画と歌詞が出る音声多重CDグラフィックスカラオケSweet Memory TVアニメ song 4 規格品番 MGC-004(NKDD-5017) 販売年 1995年 企画・製作 キングレコード株式会社/株式会社ジェー・ピー 販売 東京音楽工業株式会社 製造国 日本 演奏 メローサウンドオーケストラ ボーカル参加 小佐々知彦、藤井健、他 収録楽曲 曲名 出典 オリジナル クレジット 歌唱者考察 他収録盤 備考 1 サスケ サスケ ハニー・ナイツ 矢野かおり・小佐々知彦・小牧孝子 他 2 白い風にのって 冒険コロボックル ペギー葉山 3 ニッポン チャ!チャ!チャ! コボちゃん こんぺいとう 4 花のランランパワー コボちゃん THE真心ブラザーズ 小佐々知彦 5 鉄人28号 鉄人28号 西六郷少年少女合唱団 6 キラキラ輝く太陽 イルカと少年 白石冬美 7 銀河の女王 銀河パトロールPJ 松野達也 8 君は何かができる キャプテン 99Harmony 藤井健、他 9 遊星少年パピイ 遊星少年パピイ デューク・エイセス 10 スーパージェッター スーパージェッター 上高田少年合唱団 藤井健、他 11 おんぶおばけの歌 おんぶおばけ 前川陽子 ※1 12 ガラスの仮面 ガラスの仮面 芦部真梨子 ※1 原曲がキングレコードから出ている関係もあってか、オリジナルカラオケが使用されている。
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1142.html
力が無いのが悔しかった… 守れない自分が許せなかった… だから、力を求めた。そして力を手に入れた。 それでもあいつらには…『自由』と『正義』にはとどかなかった… 俺はまた何もできなかった…自分の言葉を証明することさえ… なのに俺は…まだ、生きている…… 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY-SIN In the Love- PHASE-1「偽りの家族」 「あ~いって。小さいのになんて威力とパワーだよ、あいつは…」 腹をさすりながらシンは階段を下りる。そしてトイレのドアを開ける。 「!?」 「…?」 中にお団子頭の少女が一人。トイレットペーパーに手を伸ばしていた。少女の顔がみるみる赤くなる。 「…兄さん…一秒あげるから弁解をどうぞ」 「すm」 廊下の天井に突き刺さるシン。家を揺らす轟音にプリムラは居間で一言。 「またらき☆すけか…」 「99パーセントは俺が悪いけどさ、鍵を閉めてない由夢にも非はあると思うんだ…」 「私に非があるとしたら兄さんを警察に突き出していないことね」 楓の作った朝食を食べながらの会話。本日の話題は『らき☆すけは犯罪か否か』。 「ちょっ、ひどくね!? 音姉、この子昔の同僚より容赦ないんだけど!?」 「う~ん、でもエッチなのはいけないことだよ」 「メッ」とシンをかわいらしく叱るのは朝倉由夢の姉である朝倉音姫だ。頭に桜色で桜柄のリボンをしている。ちなみにシンより一歳年上なので『音姉』と呼ばれている。 「六対一。では兄さんは犯罪者ということで…」 「まだ二人じゃん!?」 「プリムラはどう思う?」 「どっちでもいい…」 ドカ盛りのご飯を頬張りながら答える。 「じゃ賛成で「ええ!?」 楓さんは…、兄さんには強く出れないから賛成ね「何で!?」 アイシアさんは?」 由夢はアッシュグレーの髪に緑色のリボンをした小柄な少女に聞く。 「シンは犯罪者なんかじゃありません! ただちょっとスケベで変態入ったシスコンなだけです!」 待ってましたとばかりに豪語するアイシア。しかし反対意見にはなっていない。 「アイシアさん、日本ではそういう人を犯罪者(予備軍)と言うんですよ」 「そ、そうなんですか…? じゃあシンは…」 「待ってぇぇぇっ! ()の中が大事! ()の中ををちゃんと発音して!」 由夢は知らんぷい。純情なアイシアはすっかり由夢に騙されて(?)シンを泣きそうな顔で見ている。 「じゃあぼくもシン君は宇宙漂流の刑で」 自分のお皿からシンのお皿にほうれん草をガンガン移しながら金髪のアイシア同様ロリ体型の少女が朗らかに言う。 「もう刑罰の話かよ!? そしてほうれん草を丸ごと俺の皿に移すな!」 「シン君に分けてあげてるんだよ。お姉さんの優しさ☆」 「ハッ、『お姉さん』だと? 冗談は3サイズだけに…裂ける! 柱からぎりぎりの長さの輪ゴムのごとく伸び縮みするバインドに体を真っ二つに両断される!!」 二つの黄色い輪のようなものによって目一杯両腕を引っ張られるシン。しかし柱は軋む音さえ出さない。耐震強度はバッチリだ。 「結局六対一になったわね」 「それよりもタスケテー! このままじゃ家の中が殺人現場にぃ~!」 「それは困るね~」 そう言って金髪の少女は黄色い輪―バインドと呼ばれる魔法―を解除する。 「…朝一でHPが赤表示だ……」 誰にも聞いてもらえない呟きを残し左手で箸を取るシン。ほうれん草も残さず食べる。 「あっ、今日ぼくミッドチルダに用事があるから晩御飯いらないよ、っていうか帰ってこれないかも」 「…今度発表される新型の件か? どうして芳乃が…?」 シンが金髪のさくらに不満気に問う。 「いやぁ~、ぼくって魔法だけじゃなくMS工学にも詳しいから。それといいかげん苗字じゃなくて名前で呼んで欲しいな。ぼくたち家族みたいなもんだし」 「さくらには自分の家が別にあるじゃないですか」 アイシアが言う。そのとおりで、さくらは『芳乃さくら』名義の家を初音島内に持っている。 「え~、だって音夢ちゃんとお兄ちゃんがラブラブすぎていずらいんだもん」 以前は同居していたらしいが、その同居人同士が恋人になり独り身のさくらは芙蓉家にやってきたのだ。 「それに由夢ちゃんと音姫ちゃんの様子も見とかないといけないしね」 「や、わたしたちは平気ですから」 「あんなことの後だし、もしかしたらフラッシュバックに苦しめられるんじゃないかと」 「…」 音姫と由夢はさくらの家の隣に住んでいたのだが、ある日MSの戦闘の流れ弾により住居が木っ端微塵に。すでに芙蓉家に居座っていたさくらを頼ってここに来たのだ。 「あれはすごかったですね。ピンポイントにもほどがありますよ」 「あはは…。私たちの家以外無傷だったもんね…」 アイシアの感心したかのようなセリフに音姫は苦笑い。隣の芳乃家にはキズひとつなかった。 「アイシアこそ魔法の勉強したいならミッドチルダにでも行ったほうがいいんじゃない? うちの学校は魔法の授業なんてないんだし」 「わたしが使いたいのは冥王なバスターでも便乗なザンバーでもありません。みんなを幸せにする魔法です」 「…」 アイシアは魔法を習いにさくらを訪ねて遠路はるばる初音島まできたのだが、肝心のさくらは「魔法少女は弟子をとらない」と言って一蹴。それでもめげずにこうしてさくらの側でチャンス(?)を伺っているのだ。 「でも実際私たちがいつまでもここにいたら、楓さんの迷惑だよね…。食費だってかかるわけだし…」 音姫のセリフにみなやや暗くなる。さくらはこう見えても社会人(年齢不詳)で仕事上稼ぎがいいため家計の助けにもなっているが、残りのシン、アイシア、プリムラ、朝倉姉妹は完全な食客である。 「そ、そんなこと気にしないでください。学園長先生のおかげで前より余裕があるくらいですよ。皆さん色々手伝ってくれますし」 楓が慌てる。実際は余裕があるというほどでもないのだが…。 「そ、それよりあまりゆっくりしていると遅刻しちゃいますよ? 進級早々遅刻なんてしたら先生に笑われてしまいます」 まだ四月も始まったばかり。遅刻すれば春休みボケと言われるだろう。 「そうそう。子供は気にせず学校に行ってきなさい」 さくらがふんぞり返って言う。 (*1)) 今皆の心がひとつに! 「いってらっしゃ~い」「いってらっしゃい…」 さくらとプリムラが全く異なる調子の同じセリフを言う。 「じゃあリムちゃん、戸締りお願いしますね」 「わかった…」 プリムラは学校へ行っていないのでさくらが出かけた後は一人で留守番だ。 「今日もいい天気だね~」 「この間まで戦争やってたなんて信じられません」 「うちはその名残に巻き込まれたけどね…」 上から音姫、アイシア、由夢。由夢も言葉とは裏腹に穏やかな表情だ。 アイシアの言った通り世界は数ヶ月前まで戦争をしていた。人類史上最大の。現在は地球圏統一政府が機能しており、また各国の軍隊も地球圏統一連合軍、通称統合軍のもと、戦後間もないというのに目立った紛争やテロは起きていない。これらはオーブ、特に平和の歌姫ラクス・クライン、闘神にして勇者キラ・ヤマト、二度の英雄アスラン・ザラ、そしてオーブ首長カガリ・ユラ・アスハが中心となっている。今や彼らは『ギルバート・デュランダルから未来を取り戻した救世主』として世界中から信頼と崇拝を集めている。 「…」 「? シン君。さっきから黙ってますけど、どうかしたんですか?」 「…別に」 楓の心配した声に右目に手をやり素っ気無く返すシン。そこには大きな火傷の痕があり、普段その目は閉じられている。 「! もしかしてキズが痛むんですか!?」 「ぁ…、いや、それは大丈夫。全然、まったく」 楓はそれを聞いて一安心。 「それより早く行こう。ここに来てから走るとロクな目に合わない」 「らき☆すけが炸裂しますからね」 「まださっきの根に持ってるのか…」 (前より死ぬ人は減った。争いも無くなった。けど、世界は平和なのか…? 政府は平和を守るために軍備を増強してる。統合軍には対テロリスト用の部隊が編成された。これじゃあアーモリーワンが襲撃される前と同じじゃないのか…) シンは考える。果たして今は本当に平和なのか、もしそうなら平和とはなんなのか。 すると二人の少女が現れ挨拶をされる。 「おはよ~シン君、みんな」「おはようございますシン様、皆様」 「ああ、おはようリシアンサス、ネリネ」 茶髪の元気なのがリシアンサス、通称シアで青紫の髪でおしとやかなのがネリネと言う。二人ともご近所さんでシン、楓、アイシアのクラスメイトである。 「…」 「どうされたのですか、シン様? そんなに見つめられると照れますわ…///」 「に、兄さん…あまり女性をジロジロ見るものじゃありませんよ…」 「コレ(ネリネのある部分)とコレ(アイシアのある部分)は本当に同じモノなのか…」 「「!?」」「///」 「あのさ、コーディネーターって実は不死身じゃないんだ。ターミネーターが最後は壊れるのと同じで」 「シン・アスカとか氏ねばいいのに」 「 」 「あ、シン君がジャスタ○ェイみたいになった」 セクハラ発言により二人がかりで美しくも残酷なコンボを叩き込まれたシン。おまけに由夢に言葉の暴力を受ける。リシアンサスもおかしそうにケラケラ笑っている(自業自得なのでかばってはくれない)。今やシンは底力Lv9が発動するぐらいボロボロだ。さらに、 スパーーーンッ 「おっはよーシンちゃん! 今日もハーレム登校だね」 緑色のショ-トヘアーの娘に背中を思いっきり張り飛ばされる。 「おはようございます麻沙先輩」 名を時雨麻沙といいシンたちの一学年先輩で音夢の同級生である。 「おはようみんな。…あれ、シンちゃんからリアクションが返ってこないんだけど?」 振り返る麻沙。そこには踏みとどまれず電信柱に激突しているシンが。 「弟くん朝から色々大変だったの…」 「そっか…。ハーレムも楽じゃないんだね…」 『弟くん』なる奇抜な呼称は音姫がシンを呼ぶときのものだ。 「もうやめて…。俺の…ライフは……もうゼロ、なの…」 学園までの道のりまだ遠い。 『風見学園第二統合校』 シンたちが通う学校で初音島の中央に位置する。先の大戦により多くの学校の経営が立ちいかなくなったため付近の学校を統合、このような名前になった。それだけでなく… 「いつ見ても違和感がぬぐえませんね」 「前は桜の木がドーンってある以外何も無かったからね」 もともと風見学園に通っていた朝倉姉妹は毎朝同じことを言っている。 「『覇道財閥』だっけ? 世の中には太っ腹な人がいるもんだね~」 「ユニウスセブン落下の衝撃で壊れた校舎を直してくれたんですよね。慈善事業に力をいれてるんでしょうか?」 「これはそんなレベルじゃありませんよ…。豪華になりすぎです」 やはり風見学園に通っていたアイシアが楓に言う。修復されたというよりも跡地を利用して別の学校を建てたと言う方がしっくりくるぐらい風見学園は豪華になっていた。 「『覇道財閥』といえば魔法研究に出資している以外は目立ったことはしていませんよ」 「そうそう。だからお父さんも不思議がってたっす」 お嬢様なネリネと以外にもお嬢様なリシアンサスが上流階級情報を話す。覇道財閥は昔からあるらしいが特に目立った活動はしていないらしい。 「金持ちのすることはいつだってわからないな…」 国家規模の金持ちに嫌な思い出のあるシンはそう言い門をくぐる。と、 「ちょぉーっと待ったーーーっ!」 オレンジの髪にカチューシャをした少女に大声で呼び止められる。 「なんだよ、天枷?」 「なんだとはなんですかアスカ先輩。この風紀委員である天枷美春の前で校則違反とはいい度胸です! ボタンは上まで留めてください!」 美春はシンの学生服を指さして言う。シンは第一ボタンを留めていない。 「はっ、しまった! 朝からゴタゴタしてて注意するの忘れてた」 「ゴタゴタしてるのはいつものことですけどね…」 音姫はシンの素行になにかと口を出す。割と真面目なシンだが生徒会長の音姫から見るとまだまだ至らないのだ。 「これぐらいでそんな大声出すなよ…」 ボタンを留めてさっさと歩きだすシン。音姫が近寄ってきて、 「ちゃんとホックまでとめなきゃ」 「ぅえ、ちょ…///」 学生服の襟元のホックを留める。顔が超近い。 「なっ、お、音姫さん…」 基本呼び捨てなアイシアも音姫は「さん」づけで呼ぶ(麻沙は「先輩」)。アイシアは超近い二人を見て悔しいと羨ましいが半々といったところだ。由夢、リシアンサス、ネリネも同様である。 「お~、朝から大胆。ね、楓?」 「……」ギリッ 「楓?」 「…えっ? な、何ですか、麻沙先輩?」 「う、ううん。なんでもない…」 (なんか今の楓、会長を睨んでたような…。そんなはず…ないよ、ね? 深く考えるのはよそう…) まだまだ青い麻沙だった。 「おっす」 「めっす」 「なに頭の悪い挨拶してるのよ、兄さん、アスカさん…」 下駄箱にて朝倉純一・音夢兄弟と出会う。こんな挨拶が出来るのも平和である証拠かもしれない。ちなみにこの朝倉兄妹は件のさくらの同居人で恋人同士、また音姫・由夢の親戚だったりする。 「なにを言うんだ音夢。男同士の挨拶といったらコレなんだぞ。なぁシン」 「知らん。俺は『おっす』と言っただけだ」 「お前、相変わらず男には冷たいな…」 「女の子にはセクハラばっかりだけどね」 父親のせいかこういうことには厳しいリシアンサス。 「ネリネとアイシアが同い年なんだぞ。なら比べるしかないじゃないか!」 由夢は学年が違うのでここにはいない。アイシア一人なら何とかなるとふんだシンは力説する。 「なっ、ここには音夢がいるんだぞ!?」 「アスカさん…どっちがいいですか?」つ英和&医学 「それでも…語りたい世界があるんだっ!!」 「逃げた!? チィッ!」 走り出すシン。しかし風紀委員の音夢は走るわけにはいかず二冊を投擲。それらはシンに命中、ふらついたシンの前に赤い髪の少女が… 「ぶ、ぶつかっちゃいました!」 「お~い、大丈夫か?」 倒れた二人のもとへ急ぐ。そこではお約束の展開が。 「…ごめん白河。こんなとき、どうすればいいかわからないんだ…」 「覚悟を決めればいいと思うよ?」 押し倒された状態の赤い髪を持つ白河ことり。豊かな胸にはシンの両手がしっかりと。 「「「シン・アスカ! 今日こそ貴様に引導を渡す!」」」 「くぁwせdrftgyふじこlp」 教室に入るなり大勢の男子に囲まれるシン。学校中の男子が集まっているんじゃないかと思うぐらい多い。 「KKKの名の下に!」「シン様に何を…」「ここで魔法使ったら教室がなくなっちゃうよ」 教壇に押しつけられるシン。ネリネをなだめるリシアンサス。 「SSSが真っ赤に燃える!」「お、今日も盛り上がってますな~♪」 無数の伸ばされる手。楽しそうなオッドアイの少女。 「RRRを掴めと轟き叫ぶ!」「ちょっと無理があるんじゃ…」 その手がシンを捉える。ことりのツッコミは誰にも聞こえない。 「「「爆笑! ラフラフフィンガー!!」」」 「や、やめろーーーー!」 超くすぐられるシン。笑い声をあげれないほどくすぐられる。 「お~い、席につけ。HR始めるぞ」 担任の紅花撫子が入ってくる。一瞬で鎮まる教室。シンだけが教壇の横でピクピクしている。 「では今日の予定だが…」 シン・アスカは大体このような毎朝を送っている。 ―おやおや、にぎやかだねぇ。もしかしたらこれがキミの望んだ未来なのかもしれないね。でも、この世界はいつまでも続かない。それはキミも薄々気づいているだろう? この世界がどういう未来を迎えるかはキミにかかっている。そう、これは他の誰でもない、シン・アスカの物語なんだからね―
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1160.html
別れ… それは我らにとっては当たり前のこと… ヒトと我らでは生きている時間が違うのだから… 悲しくないわけではない。しかし受け入れなくてはならない。 避けられぬ運命… 汝は…違う運命を示してくれるのか…… 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY-SIN In the Love- PHASE-4「狂気の祭典-怒れる瞳、再び」 「アスラン、ここにいたんだね」 「ああ、キラか」 式典会場控室での会話。開始まであと数分になってキラ・ヤマトはアスラン・ザラが表会場に姿を見せないので彼を探してここへ来た。 「君は見ないの?」 「ここで見るさ」 「会場の方が見やすいよ」 「どうもな…」 アスランは大勢の人に注目されるのが嫌いなのだ。キラも苦手ではあるものの最近は大分慣れた。 「…なあ、キラ。ちょっと急ぎすぎなんじゃないか?」 「急ぐって、何を?」 「対テロ制圧部隊アロウズの結成に太陽炉の採用、それに…」 「ユグドラシルプロジェクト?」 「ああ。どれもまだ問題が残っている」 「使い方を間違えれば、でしょ? 僕たちは正しい道を見つけられたんだ。間違えたりしないよ」 キラにしてはハッキリと言う。アスランにも分かっている。自分たちはもう間違わない、間違えてはいけない。今の平和を何としても維持していかなければならない。レジスタンスはなんやかんやで勢力を増している。それを抑えるためには多少性急でも『力』が必要なのだ。 「それよりもアスラン、気を付けておいて。これだけの要人が集まってるんだ。テロリストが襲撃してくる可能性が高いから。いくらなのは達でも無敵ってわけじゃないし」 「ああ、分かってる」 (テロリスト、か…) 「やあ、待っていたよ」 アル・アジフに桜公園の奥に連れてこられたシン。そこには仮面をした長い黒髪の男がいた。 「…。貴様の後ろにあるものに用がある。そこをどけ」 「すまないがその前に少し彼と話をさせてくれないか、『ネクロノミコン』の精霊」 「む、妾を知っておるのか。何者じゃ?」 「そうだな…ローラン、と名乗っておこう」 「ヨウラン?」 「ローラン。フランスの叙事詩『ローランの歌』の登場人物ね」 エセルがシンに説明する。 「…で、そのローランさんが俺に何の話があるんだ?」 シンは不機嫌に聞く。かつて仮面の男にはとんでもない真似をされたので当然ではある。 「まずはこれを見てくれ」 ローランが手を挙げる。するとその背後に巨大な物体が現れた。 「な、何ですかこれ?」 「モビル…スーツ」 アイシアの問いにシンが答える。そう、それは間違いなくMS,それも… 「ガンダム…」 「このMSからかすかだが特異な魔力を感じる」 「あなたはそれをたどってこんな場所まで?」 楓を降ろした音姫が聞くとアル・アジフはうなずいた。 「君の機体だ、シン・アスカ」 「俺のことも知ってるのか」 「ああ。この場にいる者の中では一番知っている自身がある。過去を中心にね」 シンは警戒を強める。自分の過去を知っているということは少なくとも一般人ではない。 「兄さんの過去…どうしてそんなことを…?」 「別に特別な理由はないよ。私にとっては当然のことさ」 「…」 不信感を募らせる由夢。ローランはシンに向き直る。 「さて、シン。君はこの『力』で何をする?」 「え?」 「スカリエッティのたくらみを阻止するのか、それとも…かつての復讐の続きをするのか…。このMSに乗らないという選択もあるね。今の君に戦うことを強制する人間はいないだろう」 「俺は…」 シンは答えられない。自分でも何をしたいのか分からない、なぜここまで来たのか分から ない。 「何を迷っておる。さっさと…」 「ここは彼に決めさせてくれないかな?」 アル・アジフに告げるローラン。静かだが魔導書が口をつぐむだけの威圧感があった。由夢たちも多くの疑問があったが黙っている。 「少なくとも君の周りは平和だ。何より君は以前と同じとはいかない。君が行っても何も変わらないかもしれない」 (そうだ…。それにあいつらがいるんだ。俺が行く必要はどこにもない) ポケットからピンク色の携帯電話を取り出すシン。薄汚れたそれには亡き家族との思い出が詰まっている。少し前まではこれを見る度悲しみと怒りが溢れてきたが今はそうでもない。これは形見であってシンの全てではなくなったのだ。今は「ごっこ」かもかもしれないが家族がいる。自ら進んで戦場へ出る必要は… (無い…のか? 俺が大切なのは家族だけなのか…?) シンの脳裏に初音島での日々がよぎる。ここに来たのは3月の終わり。それから大して経過していないし大きな事件があったわけでもない。 (なのにあいつらは俺を『友達』って…奪うことしか出来なかった俺を『仲間』って…) 携帯電話を握りしめるシン。今の自分を見たら妹は何と言うだろうか。生前言われたことを思い出す。「お兄ちゃんはケンカしていつも負けてるけど、カッコ悪いとは思わないよ。だって…」 「「大切なものを大事にしようって一生懸命だから」」 さくらが言っていたことと重なる。さくらは「その一生懸命を否定できる権利は誰にもない。何が間違ってて何が正しいかっていうのはもっと後の人たちが決めること。今生きてる人間が決めることじゃないよ」とシンに言った。 (俺のやってきたことがどうなのかはまだ分からない…。でも俺は…) 「俺は負けたんだ。全部無駄だったんだ…」 『負けた』『無駄』というのは現在のシンの口癖になっている。音姫たちが何に負けたのか聞いても答えをもらったことはない。 「そんなことありません!」 アイシアはシンのこの口癖ともいえるセリフが嫌いだった。 「この世界に無駄なことなんて一つもないって、俺はアイシアが頑張ってるのを知ってるって言ってくれたじゃないですか。そのおかげでわたしは元気になれました。 だから今度はわたしからシンに言います。シンがここに来るまでにしてきた事は無駄なんかじゃありません。どこかで誰かが認めてくれているハズです。もちろんわたしたちだって初音島に来てからのシンには感謝してます」 アイシアがシンをまっすぐに見つめて力強く言う。シンは確かに以前落ち込んでいるアイシアにそう言った。まさかそれを自分が言われるとは思ってもみなかった。由夢もアイシアに続く。 「勝ち負けなんて死ぬまで分からないんじゃない? ずーっと勝ち続けられる人なんて少しだけ。普通は勝ったり負けたりを繰り返すわけだし。むしろ勝ち続けている人より負け続けている人の方が強いと思うけど?」 お前らに何が分かる、以前のシンならばそう言っただろうがこの島で過ごし、なんとなく彼女たちにも暗い過去や傷があることが分かっていた。 しかしアイシアと由夢が言ったのは「昔のことを気にするな」というものであって、それだけで自分を許せるようなシンではない。 「俺が戦えば人が死ぬ。キラ・ヤマトたちみたいには戦えない…」 「弟くんにしか助けられない人だっているよ」 「え?」 「アイシアちゃんが言った弟くんのしたことを認めてくれる人っていうのはきっと弟くんに助けられた、救われた人なんじゃないかな?」 「俺は誰も救えてなんかいない」 シンの脳裏には守れなかった金髪の少女が浮かぶ。 「楓がいる」 黙っていたプリムラが言う。 「シンがいなかったらずっと前に死んでたかもしれないって言ってた」 「…楓が…?」 なぜか昔のことをあまり覚えていないシン。プリムラの話からすると以前楓と会ったことがあるらしい。だが救ったなどということは信じられなかった。 「誰かと間違ってるんじゃないか? 初音島に来たのは今回が初めてのハズだし…」 正直彼女が人違いをするとは思えないが。 「兄さんが忘れてるだけでしょ」 シン以外も同じ考えのようだ。 「じゃあやっぱり弟くんにも救えた人がいたんだよ」 再び音姫。 「楓ちゃんがいたから私たちは会えた。なら楓ちゃんだけじゃない。今私たちがこうして仲良くなれたのも弟くんのおかげってことだよ?」 「そう考えれば兄さんは最低六人と一匹を救ったことになるわね」 言い返せないシン。楓がいなかったらさくらは肩身が狭くてノイローゼにでもなっていたかもしれない(by本人)し、そうなればこの姉妹やアイシアも路頭に迷っていた可能性がある。プリムラは言わずもがな。 「でも俺には戦う理由がない」 音姫たちを死なせたくないのは確実だが「守る」とはもう言えない。そもそも彼女たちが自分にとってどういう存在なのかシンには分からない。 「じゃ、探したら」 「そうですね。ないなら探せばいいんですよ」 さも当然と小さい二人が言う。 「探すって…」 シンは戸惑う。だがいいかもしれないとも思う。軍にいた頃は理由を与えられていた、押し付けられていた。しかし今は自分で決められる、見つけなければいけない。 「いいのかな…? 戦う理由を探すために戦っても…」 「や、世の中には戦うために戦う人だっているんだから全く問題ないでしょ」 「あ、でも見つけるのは日常の中からだよ。戦争から探すのは軍人さんだからね」 「日常…」 「うん。だからそれが壊れちゃわないよう白河さんたちの所に行ってあげて」 姉妹に背中を押される。 (探す…あの頃は考えもしなかった。いや、そんな気がなかっただけか…) シンは不器用な微笑を浮かべる。 「そうだな。そうするか」 シンはローランに向き直る。 「ふっ、君には素敵な家族がいるようだね。少しうらやましいよ」 仮面越しではあるがローランは自嘲するような笑顔をしたのがシンには分かった。 「では行きたまえ。二つの魔導書と共に、探すために、この『クライムインパルス』で」 「クライム…インパルス」 名前通りガンダムはシンのかつての愛機インパルスによく似ていた。 「動力以外はマイナーチェンジだがね。性能はほとんど変わっていない。戦果はパイロット次第だ」 旧インパルスは現行主力機と比べると中堅といったところである。前大戦から半年ほどだが技術の進歩は早い。 「出来ればデスティ…って、いない…」 ローランの姿は消えていた。 「転移か…。かなりの使い手じゃな」 アル・アジフは言い、クライムインパルスに近づいていく。 「早く来い! 汝がおらんと動かせんじゃろうがっ」 「何で君(←年下に見えるので)が付いて来るんだ? 俺一人で…」 「私たち魔導書は契約者の力になるのが決まりなの」 「契約した覚えなんてないぞ」 「そういえばまだ私とはしていなかったわね」 言うとエセルはシンに顔を寄せる。 皆さんこんばんは。芙蓉楓です。 突然ですが今私は混乱の極みにあります。白くて小さな子がシン君に■■している場面を目撃したせいでちょっと熱くなり、なぜか眠ってしまいました。そして目を覚ましたら今度は黒くて小さな子がシン君に■■していました。 意味がわかりません。わけがわかりません。私は何か言った気がするのですが覚えていません。ただアイシアちゃんや由夢ちゃんが怯えていました。きっとあの小さい子たちが何かしたのでしょう。 あ、シン君がこっちを向きました。お顔が真っ赤です。カワイイ…。…そうじゃありません。私はシン君に近づきます。あら? シン君が後ずさっちゃいます。さっきまで赤かったお顔が青ざめています。はっ!? ■■されたときに何かされたのでしょうか? …許せません。許せませんとも。ここにネリネちゃんがいたら魔法でこう…『なぎ払ってやる! 全てっ!』的なことをしてもらいたいところです。え、何ですか音姫さん? 「血が出てる」? 言われて自分の手を見ると手の平から血が出ていました。どうやら強く握りすぎていたようです。でもどうしてでしょう? 私は怒ってなんかいませんよ? エエ、オコッテナンカイマセン… 「マスター、彼女は何か邪法にでも手を出しているのですか?」 「ま、まさか…それはないだろ」 (でも最近目つきがヤバイことあるんだよな) エセルの質問に軽く答えるシンだが内心ドキドキだったりする。だって楓の目つきが怖いんだもん。ゴ○ゴさえ逃げ出さんばかりの威圧感&殺気。 シンたちがビビって見ていると楓はハッとしてキョロキョロしだす。正気に戻ったようだ。 「…大丈夫っぽいな」 「ではマスター、参りましょう」 シンに身を寄せるエセル。シンはドギマギ。 「ナコト写本、言っておくが妾が先に契約したのじゃぞ!」 「え? そうだっけ?」 「したじゃろうがっ!?」 「とっさだったからマスターには分からなかったようね」 「~っ。ええ~い、もうよいっ。我が名はアル・アジフ。シン・アスカ、貴様と『最初』に契約した魔導書の精霊じゃ。 特別にアルと呼ぶことを許してやる。他にも言いたいことがあるが今は時間がないから後にする」 ふんぞり返って言うアル。平らな胸は平らなままだ。 「ああ、よろしく…」 そしてハッチを開けたままコックピットに乗り込むシン。コックピットには測定機らしき物がいくつも設置されている。 (テスト機なのか?) 不安になるシン。すると魔導書×2が入ってきた。体が密着する。 「ぅえっ!? マジで乗るの?」 「冗談だと思っておったのか? そもそもこいつは魔力がないと戦えんぞ」 「え?」 「魔力を動力に変換するようです。マスターお一人でも動かせますが本格的な戦闘はムリかと」 「お主は魔力がほとんどないようじゃからな。『妾に』感謝するがよい」 「あら、アル・アジフ。今の私たちは二人揃ってドクターウエストに及ぶかどうかといったところよ。一方だけではまともに戦えないわ」 「ぬぐぐ…」 コックピット内でもめる二人。仲良しということはなさそうだ。 「…とりあえず、起動するか」 機体の電源を入れるシン。パネルやモニターが明るくなる。そして表示されたOSの頭文字は… 「G・U・N・D・A・M…」 『ガンダム』。それはシンにとって複雑な名前である。かつて家族を奪われ、助けようとした少女を殺され、自分の体をこんな有り様にした『敵』。そして、かつては自分が手に入れ振るった『力』。 (今の俺にとっては何なんだろうな…) 「あっ、色が付いてきましたよ」 外でアイシアがはしゃぐ。PS装甲が起動する様子は間近で見ると意外と美しい。そして完成したのはミッドナイトブルーを基調に暗灰色の四肢と黒い翼を持ったフォースインパルス似のガンダム。 「カッコイイ…」 プリムラが珍しく感情のこもった声を出す。ダークカラーが気に入ったようだ。 「このOS…俺に合わせてあるのか?」 搭載されていたOSは以前シンが使用していたものをベースに今のシンの体を考えたアレンジが加えられていた。シールドも右手に持っている。 (あの仮面の男、何者なんだ…) ナイアの発言からするに二人は繋がっている可能性が高いがどちらも正体不明なため何の手掛かりのもならない。 「よし、ナコト写本。始めるぞ」 「ええ」 アルとエセルが目をつむり集中する。するとクライムインパルスの背中から灰色の粒子があふれる。 「これがGN粒子か…。緑色って聞いてたけど…」 シンがZAFTで聞いた話ではGNドライヴが放つ粒子は緑色、稼動にも魔力を必要としない。どうやらZAFTで設計されていた物とは別物のようだ。パネルにはGNドライヴと表示されてはいるが。 「統合軍のもZAFTのとは違うのかもな」 ならば早すぎる量産体制も納得がいく。形が似ているなどということはよくある話だ。 「そろそろ動けるぞ。準備はいいな?」 アルが言う。はじめは空っぽだったドライヴの粒子貯蔵量が半分ほど貯まっている。 「今はこれが精一杯です。緊急時に備えてバッテリーも積んであるようですので戦闘中に身動きがとれなくなるということはないかと」 エセルの言うとおりバッテリーのゲージ(短い!)もある。 正直心許無いが贅沢は言えまい。さんざん迷い今も迷っている。それなのにこの二人は協力してくれているのだ。 「機体もパイロットも中途半端で丁度いいさ」 シンが機体を立ち上がらせようとすると音姫が近づいてきた。 「音姉…」 彼女たちは事態についてこれていない。なぜシンがMSを動かせるのか、なぜこんな所にMSがあるのか、分からないことだらけだ。しかし、 「いっぱい聞きたいことがあるけど今は聞かないよ。その代わり必ず帰ってくること。いい?」 人差し指を立ていつものようにお姉さんぶっていう音姫。 「そうね。帰ってきたら説明してもらわないと」 「シンならきっとことりたちと一緒に帰って来れますよ!」 「夕食作って待ってますから」 「待ってる…」 由夢はそっぽを向いて、アイシアは元気いっぱいに、楓は祈るように、プリムラはまっすぐに瞳を向けて。 「帰ってこい」―帰る家を失った自分には不要の言葉だった。 「待ってる」―守れなかった少女が夢で言っていたが自分に『明日』などなかった。 だが今のシン・アスカには『帰る家』がある。友人と過ごす『明日』がある。 (戦う理由は分からない。でも俺は……) シンのレバーを握る手に力がこもる。左目に確かな意志が宿る。それを感じたアルとエセルは満足そうな顔をする。 「心配いらないさ。俺は帰ってくる。お茶でも飲んで待っててくれ」 シンがおどけて言うと音姫はうなずきみんなと共に離れる。そしてインパルスのコックピットハッチが閉じられ発進準備完了。 「行くぞ、アル、エセル!」 「うむ」 「イエス、マスター」 「シン・アスカ、クライムインパルス、行きますっ!」 新たな衝撃が飛び立つ。灰色の雪を降らせながら平和の中の戦場へと…
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1803.html
1 七色ヶ丘中学校の校舎に、授業の終了と、次の授業が始まるまでの間に設けられた、短い休み時間の始まりを告げるチャイムの音が鳴り渡る。 授業を終了した担任のなみえが教室を後にすると、窮屈な授業から解放された生徒達は、それぞれの思いのまま、短い休息を過ごす。 そんな教室の最後列の窓際の座席、星空みゆきの座席には、二組の女子生徒達が大勢集まっていた。 今朝、みゆきが登校した時と同じ光景だ。 その時と違う点は、みゆきを取り囲む少女の数が増えている事、その中にはあかねとやよいも含まれている事だ。 「さぁ、みゆきぃ? 朝の続きを聞かせてもらうで」 逃げ場を塞ぐ様に、座席を取り囲む少女達の熱気に、みゆきはただ戸惑う。 みゆきと向かい合って座り、集団の中で一番に口を開いたあかねのニヤニヤとした笑みは、そんなみゆきの心情を看破しているからこそ浮かぶ物。 「みゆきちゃんは、シンさんって人と、やっぱり……」 今度は、みゆきの左側から、やよいが問いかける。 キラキラと、輝いている様にも見える彼女の瞳に篭る感情、それは期待である。 期待に瞳を輝かせているのは、やよいだけではない。 みゆきの周りを囲む少女達全員が、同じ様に期待の篭った眼差しを向けている。 この状況に窮するみゆきが取った手段は、この集団に参加していない、なおやれいかに割って入ってもらう事だった。 正義感の強い二人、助けを求めれば、皆を制してくれるだろうと考え、隣り合って座り談笑しながら、この事態を見守っている二人へ救援を求めて視線を送る。 なおとれいかは、みゆきの視線に込められた意図をすぐさま理解する。 理解した上で、非情にも、哀訴の眼差しから逃れる様に二人とも顔を反らした。 ひどい裏切りに、みゆきは何で?! と声を上げそうになる。 いっそ、叫んでしまえば、この事態に一石を投じる事が出来たのかもしれない。 二人が顔を反らしたのは、この事態を収める自信、割って入る勇気がなかったのもあるが、それ以上に、この事態を収める気がなかったからだ。 輪に加わらず、遠巻きに見守っていたが、イコール興味が無いと言う訳ではない。 ただ、はしたないとの思いが邪魔したからであって、二人とも、友人の異性関係に大いに興味があった。 みゆきを不憫に思う気持ちはもちろんあるが、あかね達の追及に期待し、応援する気持ちの方が何倍も大きかった。 二人……いや、今現在教室に残る女生徒達、皆がそうであった。 皆、色恋沙汰の魅惑には勝てない年頃の乙女なのだ。 「みゆきぃ、黙ってたらあかんでぇ」 文字通りの孤立無縁となったみゆきに、前後左右、教室全体から期待と言う名のプレッシャーが容赦なく重く圧し掛かってくる。 みゆきも、他人の色恋沙汰には興味が無いわけではない、むしろ旺盛な部類だ。 例えば、今ノリノリで自分に問いかけてくるあかねが当事者となっていたなら、やよいの様に大はしゃぎし、この輪に真っ先に加わるだろう。 だがそれにしても、この様は大げさ過ぎるのではないか、心の中で涙を浮かべながら考え、実際その通りでもある。 これほどまでに事態が発展したのは、みゆきと言う少女が、恋愛とは無縁の存在だと思われていた反動だが、みゆきがそんな事を知る由もない。 知った所で納得できる訳も、慰めになる訳でもないのだ。 「みゆきちゃん。お友達がね、知らない男の人と二人っきりで、しかもとてもラブラブで歩いてたら……すごく気になるよね?」 「そ、それは……ラブラブ?」 「気になるやろぉ? どないな関係か教えてくれへんか?」 ラブラブ、などとやよいは言うが、彼女は現場を目撃してはいない。 実際に目撃した少女も、そこまでは言っていない。 授業中にあれこれと妄想を膨らませた結果、やよいの脳内では、いつの間にかそう言う事になっていた。 これはやよいに限った話ではなく、全員が程度の差異さえあれ、似たような妄想を抱いていた。 「みゆきぃ、全部白状したらすぐに楽になるで?」 「正直が一番だよみゆきちゃん、嘘付くなんていけないことだよ」 「……説得力あらへんで、やよい」 まるで古いドラマに出てくる鬼刑事の様に詰め寄ってくるあかねと、それに追従するやよいの言葉。 教室中から掛かる無言のプレッシャーとの、二重の責め苦に、みゆきはどうする事もできず、ただ怯えるだけ。 みゆきの姿から、口を割るのは近いと見たあかね達は、あと一息と、このまま一気に畳み掛けようとする。 だが、それ遮るように割って入る来る物があった。 『二年二組の星空みゆきさん。至急、職員室までお越しください。繰り返します……』 校内放送の開始を告げる木琴の音と、みゆきに対する職員室への呼び出しであった。 「あ、大変! 呼び出されちゃった! 私、行って来るね!」 放送を聞いたみゆきは、弾かれた様に勢いよく立ち上がると、取り囲む少女達を掻き分け、教室を脱出した。 あっと言う間もない、とはこの事を指すのだろう。 あまりにも速すぎて、声をかける間もなく、みゆきは教室から姿を消した。 「……逃げられた」 座る者の居なくなった空の座席と、みゆきが走り出て行った扉と、少女達は交互に視線を送る。 追うにしても引き止めるにしても、呼び出した相手が教員とあっては、それも叶わない。 みゆきも、恐らく休み時間ギリギリまで戻って来ないであろう。 そうなると、この場に理由も無くなる。 不承不承ではあるが、今回はこれでお開きと、前の座席のあかねと、やよいを残し、集団は自然と解散していった。 「もう、あかねもやよいちゃんも、あんな風に問い詰めたら、みゆきちゃんがかわいそうでしょ」 「気になるのは分かりますが、もう少し冷静になるべきです」 「せやかて、なお達も気になるんは気になるんやろ?」 「……二人とも、こっちの事をちらちら見てたもんねー」 あかねとやよい以外が居なくなった、みゆきの座席へ、れいかとなおがやって来る、 呆れ顔を浮かべながら、あかねとやよいに苦言を呈する二人だが、先述の通り、みゆき達のやり取りを好奇の目で見ていた事を、やよいは見逃してはいなかった。 その事を指摘されてしまうと、バツの悪そうな表情を浮かべるしか出来ない。 「そんな事より……」 こっちこっちと、なおとれいかを手招きするやよい。 「ね、キャンディ」 「クル?」 「シンさんって人の事、知ってる?」 やよいの言葉に応じて、机に掛けられた鞄の中から現れたのは、妖精のキャンディ。 みゆきがダメなら、みゆきと行動を共にする事の多いキャンディに聞こう、そう言う魂胆である。 「いやいや、やよい。さすがにキャンディでも知らんと思うで」 「そうだよ、流石にデ……デートの時に、キャンディは連れて行かないよ」 「それ以前に、こう言う事は本人から直接聞くのが筋です」 さすがにダメ元すぎると呆れるあかね。 自分の発言に顔を赤くするなお。 邪道だと断じるれいか。 だが、今のやよいには何か、勘の様な物があった。 「シンの事なら知ってるクル」 「でかしたでぇ、キャンディ!」 「キャンディ詳しく!」 「……たまには筋から外れる事も道です」 「知ってる限りでいいから、こっそり教えてほしいなぁ」 「……みんな、キャンディが怖がってるよ」 やよいの勘は見事に的中していた。 鞄から飛び出し、机の上に乗ったキャンディの言葉に、三人は驚き、態度を180度翻す。 やよいが言う様に、キャンディは自分を取り囲む三人の様相に若干怯えていた。 気を取り直した三人、気まずそうに咳払いすると、今度は怖がらせない様に、同時にキャンディの姿を周囲から隠すように机を囲む。 「それじゃキャンディ、シンさんってどんな人か教えてくれる?」 「どんなって、どんなクル?」 「そうですね……例えば年齢はおいくつか分かりますか?」 やよいとはれいかの質問に、キャンディは口元に手をあてて、クル~とうなりながら少しばかり悩む。 四人は黙って、キャンディの姿を食い入るように見つめ、答えを待つ。 「クル~みゆきより、少しお兄さんクル」 「ちゅう事は、高校生ぐらいやな」 「年上の男の人と……素敵♪」 「ねぇキャンディ、そのさ、シンさんって……えっと、どんな感じの人?」 頬に両手を当て、その場で身悶えるやよい。 やよいをよそに、今度の質問は、自分の言葉なのに恥ずかしさを感じ、頬を少し赤くしているなおの物。 キャンディは再び口元に手を当てる。 「……怖いクル、笑わないクル」 キャンディの口から出た言葉は、四人に取っては予想外であった。 「笑わへん……か」 「何か、意外だね」 「うん、みゆきちゃんの彼氏だから、明るい人だと思ったのに」 笑顔と元気の塊の様で、全員の幸福を望む性格のみゆき。 彼女がいるだけで、周囲には自然と笑顔が生まれる。 だと言うのに、シンと言う男は笑顔を見せないらしい。 みゆきには悪いのだが、似合わない組み合わせではないかとの感想を四人は抱いた。 「意外と、みゆきさんの前では笑う方なのかもしれませんよ?」 「クル、シンはお家の中でも笑わないクル」 れいかのフォローに、キャンディはすぐさま反論する。 それには、聞き捨てならない単語が含まれていた。 「家って……」 「キャンディ、シンさんのお家に言った事あるの?」 「ま、まさかお泊りっ?!」 「そんな、中学生の身空で……!」 「違うクル、みゆきのお家クル」 「……なんやぁ」 「みゆきちゃんの家か~」 「そうだよ、お泊りは中学生には早いよねっ……あはは」 「私はなんて愚かなのでしょう……みゆきさんを疑うだなんて」 家と聞いて、すぐさまシンの家と想像するのはいかがな物だろうか。 早とちりを誤魔化す様に笑う四人だが、冷静になるにつれ、キャンディの言葉が、やはりのっぴきならない事に気付き、同時に“あれ”っと言う呟きをもらす。 「シンは朝から夜まで、ずっと笑わないクル。シンがお家に来てから、笑う所は見たことないクル」 今度は“えっ”と言う呟きが重なる。 そして一斉に声を上げ、教室中の注目を集めるのであった。 ・ ・ ・ 休み時間が始まって早々、職員室へと呼び出されたみゆきに、なみえから一冊の教科書を手渡された。 それは七色ヶ丘中学校指定の英語の教科書で、みゆきが転入する際に配布された物である。 何故、なみえが自分の教科書を持っているのかをみゆきが尋ねる前に、なみえが事情を説明し始める。 「さっきの授業中に、ご家族が届けにいらっしゃったそうよ」 「え、お母さんが届けに来たんですか?」 「いいえ、お兄さんよ」 「えっ……?」 なみえの口から出た“お兄さん”と言う単語を理解するのに、わずかに時間が掛かってしまった。 「おにい……さん?」 「足を悪くしてるのかしら、杖を付いて大変そうだったらしいわ。ダメよ、家族でも迷惑をかけちゃ」 みゆきの体に、わずかに冷や汗が浮かび上がるの。 鼓動も早まり、目も泳ぎはじめる。 なみえの言葉が耳に入ってこない、入ってきてもすぐに通り抜けてしまう。 実に分かりやすく、みゆきは動揺している。 「……星空さん? どうしたの?」 「だ、大丈夫です! こ、今度からすごく気をつけます!」 「そ、そう? それじゃ今回はこれでいいわ。次の授業に遅れないようにね」 みゆきの様子を不審に思いながらも、次の授業が近い事もあり、みゆきを解放する事にした。 ぺこぺこと、何度も頭を下げると、みゆきは足早に職員室を後にする。 みゆきが職員室から出て行くのを見送り、なみえは次の授業の準備に取り掛かる。 その途中、一つの疑問が浮かび上がる。 「……星空さんにお兄さんなんていたかしら?」 その疑問の声も考えも、自分を呼ぶ他の教員の声にかき消された。 ・ ・ ・ 職員室を後にしたみゆきには、どんよりとした重苦しい雰囲気がまとわり付いていて、それにひっぱらられるかの様に、足取りも重い様に 見える。 なみえの注意が堪えた訳ではない、もっと別の問題が、彼女を大いに悩ませていた。 「何で“お兄さん”なんて言っちゃったの……」 溜息交じりの愚痴。 今は目の前にいない、ある一人の人物に向けられた恨み言。 なみえが疑問に感じた様に、みゆきに兄弟はいない。 その事を知ってる人間に、まかり間違って兄だと名乗れば、怪しまれるのは当然だ。 幸い、今回は気付かれずにすんだが、この以降も“そう”なる保証はない。 まだまだ自由がきかないであろう体で、忘れ物を届けに来てくれた事には感謝している。 その事に感謝しているから、一方的に責めたてる気になれないでいる。 それ以前に、人を責め立てたりする事を、みゆきは好まない。 むしろ、この様な事態への対策を怠った自分に非があるのだと考える。 今朝の様に、クラスメイトや友人達に彼――シンの存在が露見するのは免れない事だ。 兄弟と誤解している人間がなみえ一人だけであるなら、この後も誤魔化し続ける事も、フォローする事も可能だろう。 次に問題なのは、こちらは関係を誤解している友人達への対応だ。 家族ぐるみの付き合いがある友人達に、同じ様に“兄”と釈明すれば、その場で嘘がばれてしまう。 かと言って、恋人であるなどと説明するのも上策ではないだろう。 今の所、誰にも知られていないのだが、諸事情あってシンとみゆきは、星空家の同じ屋根の下で暮らしている。 異性、それも恋人と一つ屋根の下で暮らしている等と誤解されてしまえば、クラス中はおろか、学校中に噂が広まりかねない。 今の所、最も避けるべき事態。 「親戚のお兄さん、って説明するのが無難なのかな」 同居の事がばれたとしても、しばらくの間は誤魔化しは十分に効く立場だろう。 しばらくと言う時間がどれほどになるかは分からないが、今のみゆきには必要な時間だ。 この後、諦めずに追求してくる友人達には、この言い訳を通し、家に帰った後はシンとも口裏を合わせ、この後を凌いでいく。 導き出した最善であろう策を頭の中で固め、ちゃんとした足取りに切り替えると、教室へとまっすぐ……向かわずに、少し回り道となるコ ースを歩き出す。 ……自分の知らぬ間に、事態はさらに悪化している事を、露ほども知らずに。
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1153.html
私には好きな人がいた… けれど、その人が選んだのは私ではなかった… 彼が彼女を好きなことは、多分…最初からわかっていた… だけどそれを受け入れられない自分がいた。 そんな時あなたと出会った。彼と会ったあの場所で… 私はなぜか知っていた。「何か」がここから始まると…… 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY-SIN In the Love- PHASE-3「狂気の祭典‐モノクロの出会い」 『シンパパ事件』から二日後の日曜日。 「いや~、やっぱ持つべきは金持ちの友達よね♪」 「お前、最低なこと言ってるぞ」 「だがよもやこの目で見られるとはな。瑠璃嬢には感謝せねばな」 「気になさらないで。一人で行ってもつまらないですし」 真弓、純一、杉並、そして瑠璃の式典会場行きの海上を走る電車の中での会話。音夢たちは詳しく知らないが、この瑠璃という少女、かなりの権力者の娘らしく一般人お断りの発表会に招待された。しかし家の者が行けないということで最近たまたま親しくなったメンバーを誘ってくれたのだ。そのメンバーとはことり(+みく・とも)、朝倉兄妹、水越姉妹、杉並、真弓である。また「音夢先輩が行くならわたしがお供しないわけにはいきません」と美春もくっついてきている。 「すみません。美春が聞かなくて…」 「いいんですよ。人数が多い方が…楽しいですし」 ほほ笑む瑠璃。 「…? どうしたんだ、ことり? ぼーっとしてるけど」 「え、ううん。なんでもないよ」 (世界は平和に向かっているはずなのに、どうしてまだ力が必要なのかな…。たしかに力がなくちゃ自分さえ守れないかもしれない。でも『守る』ことが平和につながるの? 守れさえすればいいの? なら平和って一体…) 実はことりはラクスやキラと話をしたことがある。それもごく最近。その時はことりも彼らの言うことに賛同した。素晴らしい考えの持ち主だと思った。しかし今は、 (キラ様やラクス様が望んでいるのは…) 「かったるい…」 「すいません由夢さん。なけなしのやる気をごっそり削ぐのやめてもらえませんか?」 休日の風見学園。その中庭にシン、由夢、花咲茜、柊つかさはいた。全員動きやすい格好+軍手だ。 「すいませんね。わたしは兄さんと違ってハナからやる気がないので」 「そ~だよね~。アスカ君は薄着の女体が見られて嬉しいかもしれないけど~」 そう言いスタイル抜群の茜は挑発的なポーズをとる。 「…そうやっていつも、やれると思うな///」モジモジ 「セリフとそれ以外が釣り合っていないぞ、アスカ」 ジャージ姿の紅女史が現れる。この四人を招集したのは彼女である。 「ではこれより私の授業で居眠りをするという勇者共に草むしりをしてもらう。範囲はこの中庭全部。終わり次第本日の奉仕活動は終了だ」 「せんせ~。この人数で中庭全体はムリで~す」 茜が訴える。確かに広い。 「文句を言うな! 幸いあまり雑草は多くない。三時間ぶっ続ければ終わるだろう。例の発表会の放送には十分間に合うぞ」 「でも~」 「裏庭も追加するか…?」 「頑張ろうね、妹ちゃん、由夢ちゃん」 「うんっ」「ぅえ~い」 「アスカ君はわたしたちの14倍頑張ってね♪」 「なにそのわけのわからない数字!?」 『妹ちゃん』とはつかさのことである。クラスメイトのかがみの妹だかららしいが、同い年なのにあんまりといえばあんまりな気がするシン。本人は全く気にしていないようなので別に構わないが。 「それでは始め!」 ピッというホイッスルで散らばる。 「…飽きた」 「女だからって容赦しないぞ!?」 茜の言葉に怒鳴るシン。まだ5分しか経っていない。 「だってさ~、花の女子高生が天気もいいのに休日出勤して草むしりだよ? やってらんないって」 「居眠りする花咲が悪いんだろ?」 「アスカ君が激しいから…///」 「「「!?」」」 「なに言っt」 「兄さん、覚悟はいいですか?」 「よくないよ!? 捏造だっ」 「シンちゃん…」 「なんで泣きそうになってるんだ、柊!?」 「まぁ、その…授業に支障がられるのは困るんだが…///」 「何赤くなってんですかっ!? 大人の余裕で流してくださいよ!!」 茜はニヤニヤ眺めている。 「モテる男はつらいね~」 「くそっ。なんでこんな…!」 当分草むしりは終わりそうになかった。 「え~っと、1班から3班の配置完了。フェイトちゃんも出発した。新型機の搬入は遅れるっぽい。ニート侍は行方不明…」 式典会場にて高町なのはが最新式の総合携帯端末レプリケーターを見ながら言う。今回彼女が所属する時空管理局は会場警備及び準備作業を割り当てられていた。 「お~っす、なのはちゃん。どないでっか?」 茶髪をショートカットにした少女が手を上げて歩いてくる。 「エセ関西人が…。本場の人に失礼なしゃべり方するななの」 「なんやなのはちゃんは冷たいな~」 「忙しいの。はやてちゃんが仕事しないから」 「わたしかて招待客の座席用意とかしとるよ」 「イス並べる作業と一緒にしないで」 なのはは優しい人物なのだが結果がだせないとイライラする部分がある。今回は新型の搬入が遅れそうなことが原因だった。 「フェイトちゃんはカガリちゃんら迎えに行っとるんやったっけ?」 「それがどうかしたの?」 「クロノくんにリンディさん、おまけにカリムやレジアス将軍まで…。たかがお披露目式にしちゃあ豪華なゲストや思うて。作為を感じるで」 「…」 それはなのはも思っていたことだ。VIPの招待はアリだろうがいくらなんでもメンツが豪華すぎる。会場が襲われたらこれからの政府の体制に関わる。 「わたしたちが頑張ればいいだけだよ」 「そうなんやろうけどな…」 八神はやては嫌な予感がする。この青い空はまるで、 (蒼い炎みたいやな…) 「あ~、終わった終わった」 「疲れた~。お風呂入りた~い。学校休みた~い」 「明日休んだら承知せんぞ?」 茜の言葉に反応する紅女史。見た目に反して熱血教師なのだ。 「でもシンちゃんが頑張ってくれたから早く終わったね」 14倍かは不明だがシンは一番頑張っていた。少なくとも茜の5倍はやっていた。 「男なんだから当然です。あまり兄さんをおだてないほうがいいですよ、柊先輩」 つかさはなぜかシンを『シンちゃん』と呼ぶ。実は由夢はそれが面白くないのだがそれは誰も知らない。 「部活の連中に掛け合ってシャワーを使わせてもらえることになっている。お前らさっさと浴びてこい」 「「「は~い♪」」」 何だかんだで生徒思いの紅女史。厳しくても人気がある所以である。 「紅(べに)先生は?」 「私は帰る」 「じゃ、ぱぱっと汗を流してきますか。アスカ君、覗いちゃダメよ~」 「だ、誰がっ」 そう言い残し去っていく女子三人。 「アスカはいいのか?」 「自分は風呂からあがったら薬飲まなきゃいけなくて。普段は持ち歩いてないんですよ」 言われて紅女史はハッとする。シンの顔と右腕には大きな傷跡がある。 「む…。肉体労働はマズかったか…?」 「私生活には全く支障ないんで。右目も閉じてるけど見えないわけじゃないですし」 開いている左目だけで笑う。紅女史はそれを聞いて安心する。 「困ったことがあったらちゃんと言えよ。私はお前の担任なんだからな」 「…そうします」 言ってシンは着替えに行く。 「先に帰っていいものか…」 学校の校門前にて。シンは着替え終わったが女性陣は当然まだだ。携帯にメールでもすればいいものなのだが、あいにくシンの持っている携帯電話は使用不能である。 「…?」 向かいから誰か歩いてくる。生徒ではなさそうだ。制服でも運動着でもない。あれは… (ZAFTの、赤服…!?) あり得ない。すでにZAFTは解体されている。あれを着ている人間はもういない。 (コスプレとかか…? でもあいつ、どこかでみたような…) 逆光+シンの視界不良により顔が識別出来ない。だが懐かしさを覚えるシン。どんどん近づいてくる。 「お前は…」 相手の顔が分かるシン。驚きに思わず右目も見開く。 「久しぶりだな、シン」 「レイ……」 「そういえば由夢ちゃんが居眠りなんて珍しいね。どったの?」 シャワーを終え校門へと歩く三人。優等生で通っている由夢の居眠りを不思議に思った茜が尋ねる。 「や、その、なんか前日寝付けなくて…」 とりあえず事実を述べる。本当は「寝れなかった」のではなく「寝なかった」のだ。 「体を持て余して?」 「同姓でもセクハラですよ!」 「?」 ニヤニヤする茜に怒る由夢。つかさは茜の発言の意味が分かっていない。 「ま、お年頃なんだししょうがないって~」 「違いますっ!」 (全部兄さんのせいよ。兄さんが…) 由夢は夜中に目が覚め何か飲もうと一階へ向かおうとした。その際シンの部屋の前を通ったら、 (うなされてるんだもの…。誰よ、マユとかステラって…) シンは過去を一切話さない。由夢たちは初音島に来る前は宇宙にいたという事しか知らないのだ。 (さくらさんは何か知ってるみたいだけど…) 聞き出そうとしたのだがはぐらかされてしまった。人の過去を詮索するのは褒められたことではないのは分かっているが、あれほどうなされるようなことがあったとなれば気になってしょうがない。だが知るのが怖いと思っている部分もある。何よりそれを知ればシンがここからいなくなってしまう予感があった。 (それは…困る) 「あ、シンちゃんだ」 「待ってるなんて感心だねぇ~。誰か一緒にいる?」 由夢がアレコレ考えているとつかさと茜がシンを発見する。どうやら誰か一緒にいるようだ。由夢もそちらに目を向ける。金髪で赤い服を着た人物がシンと向かい合っている。 「うを!? 金髪! もしや女の人だったり?」 茜が何か言っているが由夢の耳には入らない。 (なに、この感じ? すごく嫌な予感がする…) 「…いや、レイじゃないな。レイならそんな目立つ格好でこんなところに来ない。アンタは俺の気を引くためにそんな格好してるんだろ?」 「ほう…。ただMSに乗っていただけではないようだ」 「アンタ誰だ? 俺に何の用がある?」 シンは警戒する。相手の正体は分からないが少なくとも一般人ではない。何かと不自由になった体だが本格的な戦闘訓練を受けていない人間ぐらいなら叩きのめせる、そう思いちょっと強気に出てみる。 「そう怖い顔をしないで。たとえあなたが元の体だとしても戦闘用に作られた人形には敵わないわ」 「!?」 言うとレイの顔が長髪の女性のものに変化する。シンはその顔に見覚えがあった。 「アンタ、スカリエッティの所にいた…」 「ドゥーエよ。久しぶりね、シン・アスカ」 「もう会うことはないと思ってたんだがな」 「つれないわね。こっちはあなたのために色々用意していたのに」 「用意?」 「ええ。今日の統合軍の式典に関係することよ」 (式典…。じゃあ真弓に写真を渡したのは…。でもこいつらに魔女っぽい奴なんていたか?) 真弓に接触したのはドゥーエではない、そんな気がする。 「さて、あなたのお友達も来たようだしこれで失礼するわ」 「!」 見れば由夢たちがこっちに歩いてくる。 「用事があるんじゃなかったか?」 「もうすんだわ。勘が鈍ってるんじゃない?」 「!?」 ポケットに何か入っている。いつ入れられたのかわからなかった。ドゥーエは手をひらひら振って去っていく。 「兄さん、今の人知り合いですか?」 「あ、ああ」 「何を話してたんですか? 兄さん顔が強張ってましたけど…」 由夢が若干焦ったかのように聞いてくる。しかし相手の顔が変わったことには気付いていないようだ。 「昔の知り合いだよ。ちょっと気難しい奴でさ」 「~っ」 まだ何か言いたそうだが言わない由夢。シンはいぶかしむが追求はしないことにした。 『なのは、こっちは定刻に着けるよ』 「了解。こっちも会場の設営は完了してるよ」 式典会場脇の官制室―本来は軌道エレベーター運用に使用される―にてなのははキラ、ラクス、カガリを迎えにオーブ本国まで行っていたフェイト・T・ハラオウンと通信をしていた。現在海のど真ん中を飛行中らしい。 「アスランさんはもう日本に着いてるって」 アスランはプラントに行っていたため今回別ルートで会場入りをすることになっていた。 『分かった。じゃ、会場でね』 通信終了。作業は完了しているのであとは警戒を怠らないようにしていればいい。が、それも実際に警備についている者の仕事なので実はなのは自身はヒマだったりする。 「…。外行こ」 時間のつぶし方を知らなかった。 「くそっ! スカリエッティ…!」 シンは自転車で全力疾走していた。向かう先は電車の駅。帰宅して開いた手紙には、 『親愛なるシン・アスカへ、 我々は本日行われる新型MSお披露目式で事件を起こす。目的はモチロン新型MSをGETすることである。実はこの騒動、キラ・ヤマトやラクス・クラインは知っている。なにしろ彼らの方から私に接触してきてね。どうやら彼らは本格的に世界から争いを無くしたいらしい。私としてもこんな世界にケンカを売るという真似は大歓迎なので了承させてもらった。ただ、彼らの思惑通りというのは芸がない。よって私はちょっとイレギュラーなことをしてみようと思う。彼らとて私を完全に信用しているわけではないだろう。しかし今の堕落した世界では私たちを止められるはずもない。 そこで君には私たちを止めてもらいたい。一方的なゲームは私の望むところではないのでね。デモンストレーション終了後、我々は行動を起こす。是非私たちに制裁を加えて欲しい。 世紀の大天才 ジェイル・スカリエッティ』 「どうやって止めろっていうんだ…!」 もう自分には戦う術も力も、そして意思もない。ではナゼ自分はこんなにも焦っているのか。 (白河たちが行ってるから…いや、違うな) 自分にとって彼女たちは単なる友人、それもまだ知り合って日が浅い。体を張って守ろうという存在ではない、 (ハズ、だよな…。それに会場には…) キラ、アスランという最強の二人がいる。彼らならきっと誰一人死なせないだろう。かつてと同じように。何より自分たちでまいた種だ。 (だったら俺はいらないだろ。なのに、何で…) そう思った矢先、視界に一人の女性が入る。まるでシンの視界には彼女しかいないかのように一瞬で認識できた。その女性の姿を見るのは初めてのはずなのに、頭が知っていると告げていた。シンは自転車を止め女性を見る。それは真弓の言っていた『メガネできょにゅ~の妖しいお姉さん』だった。蒼い燕尾服のような物を着ているがその雰囲気はまさに『魔女』。女性はまるでついて来いというように路地裏へ入って行く。シンは自転車を停めて付いて行った。 「あ、あれ、うちの自転車だ」 音姫がシンの停めていった自転車を発見する。未だ帰宅していないさくらを除いた芙蓉家の住人は突然飛び出して行ったシンを追ってきたのだ。 「シン君はどこに?」 楓がいつになく慌てた調子で言う。それだけシンの様子がおかしかった。 「はりまお、分かる?」 プリムラは足元にいるはりまおなる犬っぽい生物に顔を向ける。はりまおは地面をクンクンする。こうやって匂いを辿りここまで追ってきたのだ。 「シンのパンツを一枚だけ洗わずにいた楓のおかげですね」 ※「着替えでもいいじゃん」というツッコミは受け付けない 「え、ええ。アリガトウゴザイマス…」 「「…」」 由夢とプリムラは何か含んだ顔をする。そのパンツは現在音姫が握っている。もっさりした空気の中はりまおが移動開始。シンの匂いを発見したようだ。 「さぁ、行きましょう」 一同ははりまおを追って駆け出す。 「…いない。でも一本道だし見失うはずは…」 路地裏に入ったシンだが女性の姿は見えない。脇に扉もない完全な一本道にも関わらず。とりあえず先へ進む。 「ん? なんかあるな…」 道の向こうに何か建っている。妙ではあるがあり得ないことでもない。シンはどんどん近づいていく。そしてその建物の大きさに驚く。 「こんな大きいものが…。どうやってこんな所に建てたんだ」 体育館ほどの面積で高さは十階分ぐらいだろうか。何で出来ているか分からないが、かなり不気味な雰囲気を醸し出している。 「看板がかかってるけど…読めないな…」 どこかで見たことのある文字だが読めない。少なくともZAFTでは習わなかった。 (入るべきか、どうするか…) シンは悩む。スカリエッティの予告時間までは多少余裕がある。しかしこの店に入るにはかなり度胸が必要だ。臆病とかそういうのは関係なしに。 『―』 「?」 何か聞こえた。周りを見回すが路地の壁しかない。 (気のせいか? ……迷ってても仕方ない、入ってみよう) 入った瞬間何かが変わるわけでもない、そう思いシンはドアノブに手をかけ…開けた。 パンッ! パンパーンッ! 「ぅひゃをうっ!?」 表記するのが難しい声をあげ飛び上がるシン。入った瞬間クラッカーが炸裂、シンにヒラヒラした紙(クラッカーの中身)が降り注ぐ。そして割れたくす玉から‘祝! 一番乗り’ と書かれた幕が下がっている。 「やあいらっしゃい。そしておめでとう。キミが最初のお客様だ」 先程の女性が声を出す。両手にかなりの数のクラッカーを持っている。 「いや~、オープンしたはいいが全然客が来なくてね。やっぱり立地が悪すぎるかな?」 「…」 「ん? どうしたんだい? 元軍人がこのぐらいで腰を抜かしたなんて言わないでおくれよ」 「! アンタ、何者だ…?」 「フフフ…。ボクはナイア。この本屋、いや、古本屋の店主さ」 「古本屋…」 シンは店内を見回す。うす暗く外装同様不気味だ。店内には確かに無数の本が並んでいる。シンはこれほどたくさんの本を見たのは初めてだった。 「すごいだろう? ここには世界のありとあらゆる理がある」 「ことわり…?」 妙な言い方だ。 「ホラ、この本を見てみるといい」 言ってナイアが手をかざすと棚から白っぽい本が飛んでくる。 「な、なんだ…、魔法なのか…?」 「そうだよ。コーディネーターのキミにはあまり縁がないかもしれないね」 例外はあるがコーディネーターはナチュラルに比べて魔法適正が低く、研究にも積極的ではない。シンもネリネやさくらが使うため大分慣れたが、初音島に来るまでは戦場で敵が使うものしか見たことがなかった。 「これからはそうでもないだろうけど…」 「どういうことだ?」 シンは訝しみながらも本を受け取る。文字はひとつも読めない。だが手に取った瞬間言いようのない何かを感じた。 「何だ、今の?」 「へえ、魔導書の力を感じられるんだね」 「魔導書?」 「詳しく話すと長くなるから省くけど、魔法の力を秘めた特殊な本さ」 つまり詳しく知りたければ「ググれカス」ということらしい。ナイアは続ける。 「契約すると強力な魔法が使えるようになる…こともある。本人の力量しだいかな」 「契約?」 「やり方は千差万別。血を捧げるとか」 「や、やばそうだな…」 シンは軽く引く。オカルトは嫌いではないが血がどうのというのは呪いっぽくて勘弁してほしい。こちとら人に恨まれることをして生きてきたのだ。 「おっと、そういえば急いでるんじゃなかったのかい?」 「あ、そうだった! いや、でも俺には…」 「知っているかい? 人にとって一番知り得ないのは自分の心さ。他人の心はその言葉から予想できる。感情が昂れば本音ももれる。けど自分の心はいくらでも偽れる。気付かないフリをすればいい。そしてそれが当たり前になるといつしか自分で自分の本心が分からなくなってしまう」 ナイアはシンに目線を合わせて言う。その瞳は全てを見通しているかのようでシンは目をそらす。 「人は、いざとなれば自分さえも裏切る。キミの友人がそうであったようにね」 「!? アンタは…」 「さて、キミの家族が迎えに来たようだ」 「家族…、楓たちか?」 「愛されてるね~。じゃ、ボクは失礼するよ」 ナイアがそう言うと彼女と景色がかすんでゆく。 「待ってくれっ。俺はまだアンタに聞きたいことが…」 「その魔導書はキミにあげよう。初来店のサービスだ」 「お、おいっ!」 「悲劇を止めたければ桜公園に行ってごらん。そこで新たな『衝撃』がキミを待っている」 「シ~~ン」 アイシアが立ちつくしているシンを発見し呼ぶ。シンもこちらに気が付き振り向く。 「みんな…。どうしてここが…?」 「はりまおで匂いを追ってきた…」 プリムラが足元にいるはりまおを見る。はりまおは何かを一心ににおっている。それは黒い本だ。 「これ、魔導書か? 消えずに残ったのか…」 それはシンが持っているものと同じく謎の文字で書かれている。 「ナコト写本って書いてある」 「プリムラ、読めるのか?」 うなずくプリムラ。 (そういやプリムラも少し魔法が使えたな。魔法が使えると読めるのか?) そう思いアイシアに白い魔導書を見せる。 「アイシア。これ何て書いてあるんだ?」 「…読めません。暗号ですか?」 違うらしい。 「キタブ・アル・アジフ」 プリムラが特別なようだ。 「その本どうしたの? それになんでこんな所に…?」 周囲を見回す音姫。すでに本屋は消えただの小さな空き地になっている。 「それは…」 どう話すか迷うシン。式典会場襲撃も話すべきかどうか考えようとしたところで思い出す。ナイアは桜公園に行ってみろと言っていた。 (新たな衝撃ってなんだ? けど行ってみるしかない) スカリエッティを止めるにしても今の自分には戦う術がない。 「ごめん音姉。俺桜公園に行かないと…!」 そう言ってシンは走り出す。 「あっ、ちょっと弟くーーーーんっ!?」 他に人がいないとしても大声でその呼び方は恥ずかしい。 「やべぇ、緊張してきた…」 会場に着いた純一一行。案内の人に通されたのは客席ではなく部屋だった。飲み物やら果物が置いてある。正面の大きなガラスからは会場が一望できる。 「すごいです~。VIPになった気分です♪」 「シクシク」 「瑠璃さんって本格的に偉い人だったんですね…」 「めそめそ」 「そんな…。偉いのはおじい様で私は別に…」 「よよよ」 「真弓ウザイ」 さっきから部屋の隅で悲しんでいる真弓を一刀両断する眞子。 「だぁ~ってぇ、カメラ禁止なんて聞いてないぃぃ…」 そう、真弓は入口で「写真撮影はご遠慮願います」と言い渡されたのだ。しかも真弓が大人しく言うことを聞かないと見抜いたのかカメラを没収されてしまった。 「当然だろうな」 杉並も没収されていた。 「TV放送されるのになんでダメなのよーっ!」 「間近だとTVでは分からない機密などがバレる可能性があるということだろう」 「くっそ~。これならアスカ君も誘えばよかった」 「なんでアスカ?」 「アスカ君ってメカに詳しいし、超小型カメラとか用意してくれそうじゃない?」 「…」 真弓たちの会話に耳を傾ける瑠璃。その表情が真剣なことには誰も気付かない。 「白河さん、どうしたの?」 「萌先輩。人がたくさんいるなって…」 ガラスから会場を眺めていたことりに萌が話しかける。式典開始時間が近づいているためことりの言うとおり会場には多くの観客が集まっている。 「そうね~。初音島じゃこんなにたくさんの人を見ることはないわねぇ。…で、白河さんはそこから何を思っていたの?」 「え…?」 萌は幾分真剣な顔でことりにたずねる。萌は普段の言動からは考えにくいが意外と鋭いところがあった。ことりもそれは知っているので正直に話す。 「…あの人たちは何を思ってここに来ているのかって。ここで公開されるのはただの機械じゃない、兵器なのにどうしてみんな楽しそうにしているのか不思議に思ってました」 「…白河さんは兵器が嫌い?」 「兵器っていうか…『力』そのものがよく分からないです。『力』が無くちゃ自分さえ守れない。けど、きっと、『力』で守ったら…」 「守ったら…?」 「…誰かを傷つけてしまう。そうしたら相手も自分を守るために『力』を使う。そうなったら終わりのない戦いが、戦争が始まる。守るための『力』のはずなのにそれが原因で多くの命を奪うことになっちゃう。なら『力』って何なのか、何のためにあるのか分かりません…」 「でもラクス様たちは戦争を終わらせたわ、『力』を使って。そして今は平和よ?」 「こんなこと言うと不敬罪とかになっちゃうんでしょうけど…私は…」 「む、あれはラクス・クラインではないか?」 杉並の言葉に会話を切ることり。見ればピンク色の髪をした世界の女王とも言うべき女性が会場へ入ってきていた。 「白河さん…」 「何もありませんね」 桜公園に着いた芙蓉一家(?)。由夢が周囲を見て言う。公園自慢の巨大な桜の木には少しだけ桜が残っている。 「っつか何で付いて来てるんだ!?」 「こんなもの見ちゃったら放っとけないよ。あとスカリエッティって誰?」 自転車から降りた音姫がシン宛ての手紙を見せる。シンが走り去る際に落してしまったものだ。それを読んだ音姫たちはシンを追って来たのだ。 「誰って…何なんだろうアイツ…マッドサイエンティスト?」 実はあまりよく知らないのでイメージで答える。 「コーディネーターって私たちと比べ物にならないほど運動できると思ってたけど…」 「お前らが早すぎるんだ。最近のナチュラルはすごいな」 肩で息をするシンに自身の汗を拭きながら由夢が言う。実際シンは結構なスピードだったのだが二冊の本が重いのと古傷のせいで現役時に比べれば遅く、由夢たちの運動能力が高かったことと合わさりアッサリ由夢、楓、プリムラはシンに追いついた。 「プリムラとかケロっとしてるし…」 「?」 無表情な顔をシンに向ける。実はプリムラはナチュラルではないのだが今はそれに触れない。 「と、ところで…シン。ここに…何の…用事が…?」 フラフラのアイシアが質問する。体力が足りなかったようだ。 「いや、何か新しい衝撃がどうのって…」『―』 「衝撃?」 「ああ。で、二行前に何か言ったか?」 「言ってないよ?」 シンには何か聞こえた。本屋の前での感覚と同じだ。 「それ…」 プリムラがシンの持っている魔導書を指さす。 「しゃべった…気がする」 「本がか?」 二冊の本を持ち上げるシン。別に変化は……、ボンっと煙を噴き上げた。 「うわっ!?」 「シン君!?」「弟くん!?」 煙に包まれるシン。楓と音姫が駆け寄る。煙が晴れると、 「「な、な、な…」」 倒れたシンと覆いかぶさった白い服をまとった少女の、 「何してるの~~~っ!!」 唇が重なっていた。音姫はガラにもなく大声を出す。 「早く離れなさい!!」 少女を引き剥がす楓。どうやら少女にも予想外な出来事だったらしく顔を赤くしてプルプルしている。主に拳が。 「何なのあなたっ!? いきなり現れてっ!」 激昂する楓。言葉使いが別人。目の辺りに影が入り怖い。アイシアと由夢とはりまおは怯えている。 「その子はアル・アジフ。魔導書『ネクロノミコン』の原典『キダブ・アル・アジフ』の精霊よ」 背後から聞こえる落ち着いた声。そこには白い少女との激突で目を回したシンの上に座る黒い服を着た少女がいた。 「私は『ナコト写本』の精霊エセルドレーダ。エセルと呼んで頂戴」 「精霊…?」 意外と冷静な音姫が聞く。エセルが口を開こうとすると、 「詳しく話しているヒマはない。ナコト写本、そこをどけ」 アル・アジフというらしい白い少女が立ち上がる。シンに向かって歩こうとすると楓が立ち塞がる。 「なんじゃ、娘? 今は汝(なれ)にかまっている場合ではないぞ」 「こっちは黙っていられる場合じゃないのっ! あなたは…はぅ」 アル・アジフが指を鳴らすと楓がその場にパタリと倒れる。 「楓…!」 今まで傍観していたプリムラが駆け寄る。どうやら眠っているだけのようだ。 「これぐらいならば使えるか…」 「本来の50分の1ぐらいかしらね」 「ちっ、厄介な。まぁよい。さっさと起きんかっ!」 シンを思いっ切り殴るアル・アジフ。小さな拳からは想像出来ない音がした。 「な、何だ!? シ○プリの再放送の時間かっ!?」 「弟くん、それは深夜だよ…」 「ビデオのセットもしてた」 音姫とプリムラが言う。 「さっさと立て。そしてついて来い」 アル・アジフが歩き出す。シンはその後に続く。音姫たちも顔を見合わせ楓を背負って後を追った。 ―いやぁ、ちょっと出番が早すぎたかな。でも魔導書ぐらい持ってないとフェアじゃないしね。ナコト写本まで彼を選んだのは嬉しい誤算かな。さて、シン君は自分と同じ亡霊の質問にどう答えるのか、そして平和と戦うのか受け入れるのか…楽しみで仕方ないよ―
https://w.atwiki.jp/m_shige1979/pages/896.html
多重継承 複数のモジュールを継承できる イメージ work/Module01.pm # パッケージ名定義 package Module01; # コンストラクタ sub new { # オブジェクトを取得 my $class = shift; print "Module01 test-constract\n"; # リファレンス my $ref = {}; # オブジェクト生成 my $obj = bless $ref, $class; # オブジェクト返却 return $obj; } # インスタンスメソッド sub method1{ my $obj = shift; print "Module01 test-method1\n"; } # デストラクタ sub DESTROY { # オブジェクトを取得 my $obj = shift; # 処理 print "Module01 test-descract\n"; } # モジュール終端 1; work/Module02.pm # パッケージ名定義 package Module02; # コンストラクタ sub new { # オブジェクトを取得 my $class = shift; print "Module02 test-constract\n"; # リファレンス my $ref = {}; # オブジェクト生成 my $obj = bless $ref, $class; # オブジェクト返却 return $obj; } # インスタンスメソッド sub method1{ my $obj = shift; print "Module02 test-method1\n"; } # インスタンスメソッド sub method2{ my $obj = shift; print "Module02 test-method2\n"; } # デストラクタ sub DESTROY { # オブジェクトを取得 my $obj = shift; # 処理 print "Module02 test-descract\n"; } # モジュール終端 1; work/Module12.pm # パッケージ名定義 package Module12; # 継承元のモジュールを定義 use work Module02; # 継承するモジュール名を設定 our @ISA = qw(Module02); # コンストラクタ sub new { # オブジェクトを取得 my $class = shift; print "Module12 test-constract\n"; # リファレンス my $ref = {}; # オブジェクト生成 my $obj = bless $ref, $class; # オブジェクト返却 return $obj; } # インスタンスメソッド sub method1{ my $obj = shift; print "Module12 test-method1\n"; } # インスタンスメソッド sub method2{ my $obj = shift; print "Module12 test-method2(override)\n"; } # デストラクタ sub DESTROY { # オブジェクトを取得 my $obj = shift; # 処理 print "Module12 test-descract\n"; } # モジュール終端 1; work/Module20.pm # パッケージ名定義 package Module20; # 継承元のモジュールを定義 use work Module01; use work Module12; # 継承するモジュール名を設定 our @ISA = qw(Module01 Module12); # コンストラクタ sub new { # オブジェクトを取得 my $class = shift; print "Module20 test-constract\n"; # リファレンス my $ref = {}; # オブジェクト生成 my $obj = bless $ref, $class; # オブジェクト返却 return $obj; } # インスタンスメソッド sub method3{ my $obj = shift; print "Module20 test-method3\n"; } # デストラクタ sub DESTROY { # オブジェクトを取得 my $obj = shift; # 処理 print "Module20 test-descract\n"; } # モジュール終端 1; sample.pl # プラグマ use strict; use warnings; # モジュール取り込み use work Module20; # メインスクリプト my $obj = Module20- new(); $obj- method1(); # Module01のmethod1が呼び出される $obj- Module12 method1(); # Module12のmethod1が呼び出される $obj- method2(); # Module12のmethod2が呼び出される $obj- method3(); # Module20のmethod3が呼び出される # 処理開始 BEGIN { print "test-script-start\n"; } # 処理終了 END { print "test-script-end\n"; } 実行結果 perl sample.pl test-script-start Module20 test-constract Module01 test-method1 Module12 test-method1 Module12 test-method2(override) Module20 test-method3 Module20 test-descract test-script-end
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/246.html
多重未来のカルテット -Quartet Theme- 基本情報 作曲 Funky K.H. 作詞・編曲 Kusemono/SWANTONE http //www.ninjaguy.jp/ ギター演奏 G@POPO http //gapopo.blog43.fc2.com/ イラスト NAK(SEGA) EASY NORMAL HARD EXTREME レベル FT 2.5 4 6 8.5 無印 2 4 6 8 ノート数 291 352 397 474 BPM 150 ランキング HARD http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_quar_hard.html EX http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_quar_extreme.html 備考 原曲は1986年にセガが開発したのアーケードゲーム『カルテット(QUARTET)』の1面BGM「Quartet Theme」 カルテットについて詳しくはwikiを参照 原曲はQuartetのBGM一覧(0 13~3 22) 作詞およびアレンジはMSSのアレンジをされたKusemonoさん 略称は「カルテット」 maimaiではタイトーによる別アレンジ「Quartet Theme [Reborn]」が収録 動画 EASY 評価:PERFECT モジュール:ミクサンタ Player:五条△大勝利♪ 評価:PERFECT モジュール:メイコ クリスマス Player:Nakaso 評価:PERFECT モジュール:ミコ Player:らいあ NORMAL 評価:PERFECT モジュール:ギャラクシー Player:五条△大勝利♪ 評価:PERFECT モジュール:メイコ クリスマス Player:Nakaso 評価:PERFECT モジュール:みやび Player:らいあ HARD 評価:PERFECT モジュール:ハツネミク Player:Misora@ミクと一緒 評価:PERFECT モジュール:初音ミク クリスマス Player:不明 評価:PERFECT モジュール:メイコ クリスマス Player:Nakaso 評価:PERFECT モジュール:エンジェル Player:らいあ 評価:GREAT モジュール:ミク クリスマス Player:KLAR 評価:GREAT モジュール:チャイナ Player:みけ@さくら EXTREME 評価:PERFECT モジュール:ナチュラル Player:Cheese その他:ボタン音なし 評価:PERFECT モジュール:亞北ネル Player:るえふぃ@G線上 評価:PERFECT モジュール:初音ミク 蝶 Player:らいあ その他:HD画質(1280 x 720 約60fps) 評価:PERFECT モジュール:スペチャン39 Player:【華】clie*かべ+ちば 評価:PERFECT モジュール:みくずきん Player:俊平@ねむきゅん! 攻略 EXTREMEの15連打攻略例 △△△・□□□・×××・○○○・△△○ 左右左 右左左 右左左 右左右 左左右 (左始動、○○○交互) 左右左 右左左 右左左 右右右 左左右 (左始動、○○○右手) 右左左 右左左 右左左 右左右 左左右 (右始動、○○○交互) 右左左 右左左 右左左 右右右 左左右 (右始動、○○○右手) 左右左 右左右 左右左 右左右 左左右 (交互重視) 右左右 左右左 右左右 左右左 右左右 (完全交互(実在する)) 手順にこだわりすぎずに自分のやりやすい方法を見つけることも大事。 片手/両手、交互/連打、をうまく組み合わせよう。 コメント ↑3 俺もそれだわ。Rのほうが安定するんだよな -- (名無しさん) 2012-01-22 10 43 08 LLL LRR LRL RRR LLR HOLD粘ってるから運指はあてにならないかもしれなない。 -- (名無しさん) 2012-02-17 16 21 55 ↑□○は右手のみでHOLDしてます。 -- (続き) 2012-02-17 16 22 26 お前等ややこしい叩き方好きだなあ、俺はLLL RRR 手クロス LLL 右手○に移動させる RRR LLRが一番安定だわ -- (名無しさん) 2012-04-30 12 45 57 ↑7 俺はRRL RRL RRL RRL (クロスして)RRLが安定運指。片手で3連打がうまくできない場合はコレでいける。 -- (名無しさん) 2012-06-08 14 20 44 俺はLLL RRR LLL RRR LLR 安定 -- (名無しさん) 2012-11-12 15 50 32 これで15連打やりすぎたおかげで激唱のアレがいけるようにww -- (名無しさん) 2012-12-23 13 04 31 今日パフェる気ないつもりでカルテット選択したらパフェってしまったw15連打はLLLRRRRRRRRRLLRで繋がりました -- (名無しさん) 2014-02-23 15 47 34 ↑ありがとう!!!その方法で15連打繋がってパーフェクト出せました!!! -- (虹音キョウ) 2014-02-26 20 19 10 LLLLLLLLLRRRLLRです 左利きなので左酷使です -- (名無しさん) 2015-07-17 00 58 58 名前 コメント すべてのコメントを見る