約 592,801 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/656.html
※この作品は何もしていないゆっくりがナニでアレされます? やあ、みんな!元気かな? 俺は汚兄さん。またの名をHENTAIお兄さんだ! 最近のゆっくりたちって良く喋るよね? アレはアレで魅力的なんだけど、ああいう娘ばかり相手にしているとたまには喋らない娘としてみたくなるよね? そんなわけで今、俺は風のうわさを頼りに殆ど喋らないゆっくりを探しにやって来たんだ! 「ゆっくりしていってね!」 俺が森の中でそう叫ぶと各所から「ゆっくりしていってね!」という返事が帰ってくる。 更にすかさず「ゆっくりしたい子はこっちに来てね!」と言うとあっという間に17匹ほどのゆっくりが集まる。 「やあ、君たちはゆっくり出来る子かな?」 「「「「「そうだぜ、だからまりさに、プギャ!!」」」」」 「「「「「「そうだよ、だかられいむに、ユゲッ!!」」」」」」 「「「「「「ゆっ!ゆっゆっ!」」」」」 とりあえず、喋ることのできた個体の頭頂部に素早く指で突いて黙らせると、喋れない個体だけがその場で跳ね回っていた。 ただし、俺の喋れる子たちに対する行動を見たせいで少し怯えてしまっていて、中には泣き出す娘までいた。 「はっはっはっ!君たち、怯えることはないよ!お兄さんと一緒にゆっくりしよう!」 「「「「「「ゆ、ゆっくりしていってね!」」」」」」 「そうだね、ゆっくりしようね!」 その言葉を合図に俺はイチモツを覆い隠すもの全てを脱ぎ捨て法というからを破り捨て、蝶の如く自由に羽ばたいた! 正しく描写するならばズボンとパンツを脱いで、いきり勃ったムスコを露出させるとその場に座り込んだ。 「「「「「「ゆっ!?」」」」」」 はじめて見ると思しき人間のモノに喋れない娘たちは一瞬ぎょっとする。 けれで、いつも通り蜂蜜をたんまり練り込んでいるので、甘い匂いにつられて徐々に興味津々と言った表情になり・・・ 「ゆーっ」 やがて好奇心旺盛な1匹のゆっくりまりさが意を決して俺のムスコにしゃぶりついた! 「おおおぅ・・・!?」 やはりゆっくりの口は良い。この感触は何度体験しても挿入した瞬間にイきそうになる。 その行為が人間にとって何を意味するのかなどゆっくりに分かるはずもなく、甘いものを食べられる幸福を満面の笑みで表現しながら必死にしゃぶりついている。 「ゆーっ!!」 すると、その様子を見ていたまりさが今、モノを咥えているまりさを押しのけて、自分が甘いモノを独占しようとし始めた。 「しくじったな・・・」 よくよく考えて見れば、6匹もいるのではイチモツだけではあまりに数が少なすぎる。 しかし、それではお預けを喰らうゆっくりたちが可哀そうだ。 そこで俺は顔と胸と足の裏にズボンのポケットに入っていた蜂蜜を塗りたくった。 「さあ、これで喧嘩しなくて大丈夫だよ!」 僕が最高のスマイルを浮かべるとその意味をゆっくり理解したゆっくりたちは元気良く俺に殺到した。 「ゆーっ♪」 「ゆゆっ!」 「ゆぅ~♪」 一番大きなまりさはさっき強奪したイチモツを相変わらず咥え続けている。 その舌使いはなかなかにテクニカルで、俺のムスコははちきれんばかりに怒張していた。 足の裏を攻めるのは2匹のれいむだ。少しくすぐったいが一生懸命な姿は実に感動的。 胸部に舌を這いずりまわすのはれいむとまりさ。時々乳首を舐められるのだが、そのときの快感は言葉にしがたいものがある。 最後に顔を嘗め回しているのはゆっくりまりさ。舌と全身を巧みに使って俺をしゃぶり倒すその動きは実に官能的なものがある。 6箇所から絶え間なく与えられる快感は想像以上にすさまじく、数分後、俺はオーガズムを味わった。 ---あとがき--- これはゆっくりが喋らないことに何か意味があるのか? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2735.html
博麗神社の裏で子鬼が寝ていた。 小さな百鬼夜行 伊吹萃香だ。 昨夜も宴会で朝まで飲んでいたようですでに日は真上に昇っている。 「ん~?」 まだまだ寝ていたいのだが騒がしい声に目を覚ます萃香。 見ると目の前には最近幻想郷で大量発生しているゆっくりがたくさんいた。 ゆっくり霊夢に、魔理沙、ちぇぇぇんにみょんの四種類だ。 宴会のために天界から持ち出した桃の余りをそいつらは食していた。 籠に入れておいたのだがこいつらが籠を倒したようで、桃はそこらに散乱してる。 見る限り無傷なものは一つもない。 「あーっ!後で霊夢と一緒に食べようと思ってたのに!」 思わず叫んでしまう。 その声にゆっくりたちが反応する。 「ゆっ、おねえさんゆっくり寝てたね!」「ゆっくりしていってね!!」 「このくだものおいしーよ!!」「おねえさんもゆっくりたべる??」 「ちーんぽっ!」「まだあるよー、わかるよー」 30匹はいるだろうか。それだけの数のゆっくりが一度に話しかけてくるのでうるさいし聞き取れない。 「うるさいねぇ。ま、好きに食べていいよ。どうせすぐに取ってこれるし」 天界には山ほどの桃の木があるのだ。それはもう飽きるほどに。 寝てる間に食べられたのはちょっと癪だけど、わざわざ怒ることもない。 しかしすぐに取ってこれると言う言葉にゆっくりたちは目敏く反応する。 「ゆっくり取ってきてね!!」「むきゅ、ゆっくりまってるね!」 「ゆっくりはやくもってきてね!!」「やさしいおねえさんはゆっくりできるね!」 やはりうるさかった。相手をするのも面倒なので「あー、はいはい」とあしらうとその場を立ち去ろうとした。 その時いつも持ってる瓢箪、酒が無限に湧く瓢箪が手元に無いことに気がついた。 「あれ? どこかにやったかな」 見回すが見つからない。 くるりと回って後ろも見る。あった。 ただし瓢箪の周りにもたくさんのゆっくりが群がっていて 「次はれいむの番だよ!!」「ちがうよ!まりさの番だよ!!」 瓢箪の口から湧く酒を奪い合っていた。中にはすっかり出来上がったものもいて、地面にぺにょーんとだらけたゆっくりもいた。 「そんなとこにあったのか。ほら、返してもらうよ」 萃香は特に気にする様子もないし、特に怒りもしないで瓢箪をゆっくりの群れから取り上げる。 「ゆっ!! つぎはまりさの番だよ! 取らないでね!!」 「ゆっくり返してね!!」「それはゆっくりたちがみつけたものだよ!!」 生意気な事を言ってるけど萃香は無視した。こいつらと問答しても聞かないだろうから。 しかしゆっくり達は続ける。 「ゆっくりできないならそれを置いてでてってね!!」 「ちちちーんぽっ!」「むきゅむきゅむっきゅ~ん!!」 「どろぼうはでてってね!!」 萃香を罵倒しながら体当たりしてくる。ゆっくり達は酔っていて普段よりぷにぷにボディなので衝撃はほぼ0だ。 ここまでされると流石の萃香もいらついた。 なんでただの饅頭如きにこの鬼である私が攻撃を受けてやらないといけないのか。 「いい加減やめなさい。お前たち達が私に敵うわけないよ」 萃香は妖気を発しながら威圧するように話しかける。普通はこれで大抵の妖怪や妖精は震えて逃げ出す。 しかしゆっくりは萃香の想像より遥かに下回る鈍感さをもっていた。 「みんなでかかれば倒せるよ!!」 「ゆっくりしんでね!!」「ゆっくりたおれてね!!」 体当たりしてくるゆっくりが増えてきた。ここら一帯に集まっていたゆっくりが萃香を取り囲んで攻撃する。 反撃しない萃香をみて体当たりが効いてるとでも思っているのだろうか。 舐められたものだ。 そう言えば霊夢も神社の食料を求めて集まるこいつらの相手にはうんざりのようだった。 そしてここは神社の裏、霊夢のためにも灸を据えてやることにした。 「身の程を教えてあげた方がいいようだねぇ。この鬼の力、特別に見せてあげるよ」 萃香はスペルカードを発動する。 萃符「戸隠山投げ」 萃香の能力で周囲の石や岩を萃(あつ)めて敵へぶん投げる豪快な技だ。 ただし今回萃めるのはゆっくり達だ。 3mほど宙を浮かんだ萃香の右手に妖力が集中する。そしてその右手に向って辺りの空気が吸い込まれていく。 「ゆゆーっ!?」「すいこまれるよー、わからないよー」 「ゆっくりできないよ!やめてね!!」「むぎゅぅぅ」 事態を把握できないゆっくり達が萃香の右手の先に為すすべなく萃められていく。 全部で50近くいたそれはものの数秒で直径2mぐらいの饅頭の塊になった。 恐らく中央付近のゆっくりはすでに潰れて餡子と皮だけの存在になっているだろう。 「そらっ、技はまだこれからだよ!」 萃香は腕をぐるぐる回す。これからゆっくり達の塊を投げるための勢いづけだ。 「ゆ”ーー!!」「ゆ”っぐりでぎない”~!!」 「まわずのゆ”っぐりじでぇぇ!!」 塊の外側にいるゆっくりはまだ話せるようで悲鳴を上げる。 「ゆっくりしたい? ならゆっくりさせてあげるよ」 この時萃香は自分が楽しんでいることを感じた。 こいつらの悲鳴を聞いてると何とも言えない気持ちになるのだ。 このまま地面に勢いよく叩きつけたらどんな反応を示すだろう。 それを早く見たくなった萃香はいつもより本気でゆっくり達の塊を地面に向けて投げ付けた。 ゆっくり達が投げられたことを認識するよりも前にゆっくりの塊が地面に激突する。 「ゆ”べっ!!」「ぅ”あ”!!」 途端に弾ける大量の餡子。そして断末魔。 ゆっくり達の塊のうち、4/5は一瞬にして餡子と化した。 なんとか形を保っているのは地面に激突したのと逆側にいた残り1/5のゆっくりだった。 それでも激突した衝撃が伝わって驚愕の表情のまま絶命しているものがほとんどだった。 「ちょっとやりすぎたみたいだねぇ」 そう言う萃香だったがその顔は綻んでいた。 「ゆっ、ゆ”」「あ”あ”あ”」 苦しそうな声を出すゆっくり達。だがその数はたったの四匹。ゆっくり霊夢一匹とゆっくり魔理沙の二匹、ゆっくり橙が一匹だ。 しかし焦点が合わないもの、皮が破れて餡子が他の死んだゆっくりたちの餡子の湖に流れ出ているもの、 舌が取れてしゃべれないもの、嘔吐しているものと無傷のものなど一匹もいない。 萃香はそのうち二匹を天界へ持っていくことにした。他の二匹はおそらくこのまま死ぬだろうからほうっておく。 天界の一角に萃香は現在住んでいた。天人の娘と闘って得た場所だ。 一面に花が咲き誇り、天敵となるものもいない。楽園と呼ぶにふさわしい場所だったが萃香にとっては少し退屈だった。 そこで今回生き残った二匹のゆっくり、れいむとまりさを飼って退屈を紛らわせる道具にしようと考えていた。 死にかけのゆっくりに桃をしぼって与えると少し元気を取り戻したようだ。 目立った外傷もないようだし後は放っておけば治るだろう。 「さて、今度こそ神社に遊びに行くかねぇ」 萃香はいくつかの桃をゆっくり達の周りに置くと、桃をもって再び神社へと遊びに行った。 翌朝 萃香は天界へ再び戻ってきた。 ゆっくり達は治ったかなと思いながら見に行くと、それはもう元気に跳ねまわっていた。 ゆっくり達は萃香を見ると元気に挨拶する。 「「ゆっくりしていってね!!」 萃香は少し驚いた。自分に何の恐れも抱いてないとは。 まあゆっくりは記憶容量が小さいのだ。きっと昨日のは忘れたのだろう。 「おねえさんれいむたちのおうちに何の用?」 「いっしょにゆっくり出来る??」 さらに萃香の場所を自分の場所だと主張する。 困ったものだ。これはお仕置きしないといけないな。 萃香に芽生えたSな感情がふつふつと湧き上がる。 「何か勘違いしてるみたいだねぇ。ここはお前たちのおうちじゃないよ」 「ちがうよ!! れいむとまりさのおうちだよ!!」 「ゆっくりできない人はゆっくりでていってね!!」 「そうかい。口で言って分からないなら体で覚えてもらうしかないねぇ」 昨日と同じようにゆっくり達を自らの腕へと萃める。 「ゆっ!?」 この吸い込まれる感覚は味わったことがある。なんだっけ? 確か昨日こんなことがあったような。 「!! や、やめてね!!」 「あ”あ”あ”!! ゆっぐりざせでぇ!!」 ゆっくり達は思い出す。この吸い込まれる感覚。その後起きた惨劇。 「さて、この後はどうなると思う」 萃香は今にでも投げるぞと示すように腕をくるくる回す。 「やめてえぇぇ!! まわざないでぇ!!」 「ごめんなざいぃぃ!!!」 命乞いの声に何かが満たされるのを感じた萃香はさらに続ける。 「何がごめんなさいなのか言ってごらん?」 「わだじだちがわるがったよ”おぉぉぉ!!」「ゆるじでぇぇぇ!!」 「じゃあここは誰のおうちだい?」 「れ”いむだちのおうぢぃぃ!!」 「まだ分からないのか。じゃあ投げるよ!!」 「「お”、お”ねえざんのおうぢでずうぅぅ!!」」 「分かったなら降ろしてあげる」 ぽとりと地面にゆっくりを落とす。目が回ったのかフラフラしている。 さてここで終えるのも勿体ない。もっとゆっくり達が自分を恐れる声を聞きたかった。 攻撃をすると簡単に潰れるからできない。楽しめないから。 どうしたものかと考えた結果、瓢箪から出る酒を使うことにした。 「ほら、元気が出る飲み物をあげるよ。口を開けな」 「ゆっ!飲み物! 欲しいよ!!」 「ゆっくり飲ませてね!!」 目が回ってフラフラしていたのはどこへやら。一瞬で元気になりぴょんぴょん跳ねておねだりを始める。 「じゃあ口を開けて並びな」 二匹は言葉に従って並ぶと、口を大きく開けてこっちを見上げてくる。 「ゆっくりはやく飲ませてね!!」 「はいはい、すぐ飲ませるよ」 昨日のは甘い桃の酒。 しかし今回は酒豪の萃香も満足できるほどの強い酒だ。こいつらには刺激が強いだろう。 瓢箪からゆっくりの口へと酒が流し込まれる。次の瞬間ゆっくりの顔が固まる。 急いでもう一方のゆっくりにも飲ませる。 「ゆ”ばばばびぃ!!」「がふっがふっ」 今までにない反応だ。これは楽しい。 ゆっくり達は口の中の燃えるような感覚に転げまわった。 「大袈裟だねぇ。でもおいしいだろ?」 「お”いじっ、ぐない”ぃ!!」 「がら”っ、い”の、い”や”、だよ”おぉ!!」 涙を流しながら萃香を睨めつける。 「ゆっぐりあやまってね!!」「ひどいおねえさんとはゆっくりできないよ!!」 「なに、これからゆっくり出来るよ。体がポカポカしてきたろ?」 「ゆ?」 言われてみると確かに体がポカポカしてきていた。それになんだかゆっくりした気分になってくる。 そう言えば昨日も甘い味のする水を飲んだときも同じようにゆっくりした気分になった。 もちろんこれはお酒を飲んだからなのだが、ゆっくり達には不思議だった。 「おねえさん、ゆっくりできるよ!!」「ぽかぽかー!!」 「それはよかった。ならもっと飲むかい?」 笑顔でゆっくり達に酒を勧める萃香だったが、その眼は観察をする眼だった。 ゆっくり達は隠された悪意に気付かない。今はとにかく不思議な水をもっと飲みたかった。 「ゆっくりのませてね!!!」「でもからくないのにしてね!!!」 「ふふっ、いいよ。辛くない酒だね」 今度は瓢箪から甘いお酒を出す。しかしアルコール度数は高い。 萃香はゆっくり達を限界まで酔わせてみようとしていた。 「「ごーく、ごーく、しあわせー!!」」 それから十分近くゆっくり達にお酒を飲ませ続けていた。 明らかに体積より多く飲ませているが、まだ飲んでいた。 「さて、そろそろいいかな」 ゆっくりの様子を見て萃香は二匹に酒を与えるのを止める。 「ゆ~? もっろのませれよぉ」 「まだのめるよ! もっとのませてね!!」 ゆっくり魔理沙はべろべろに酔っ払って舌が回らないうえ、見るからにふらふらで右へふらふら左へふらふら揺れていた。 それに対してゆっくり霊夢は比較的まともだ。 しかしこれはお酒の強さとは関係がない。 萃香はゆっくり魔理沙に与える酒だけ強いお酒、ゆっくり霊夢には1%程度のお酒とも言えない程度のお酒を飲ませ続けていたのだ。 「な~にひてんのぉ!! まりふぁはもっろのめるぉ!!」 「その前にいいことしてあげるよ」 萃香はゆっくり魔理沙を後ろから両手で抱えるとゆっくりと揺さぶる。 以前、人形遣いがゆっくりにやっていたことの真似ごとだ。 ゆっくり達はこうやって揺さぶってやると発情するらしい。普段なら。 しかし泥酔状態の今ならどうか。 萃香自身は酒で潰れないので体感的には分からない。 だが前に神社で宴会をしたときに見たからどうなるか大体知っている。 珍しく酔っ払った霊夢を悪ふざけで揺さぶったら…いや、言うまい。 あの後しばらく霊夢は口を利いてくれなかった。 ともかくだ。酔っぱらった状態で頭を揺さぶるとひどいことになる。 ゆっくり魔理沙も揺さぶられて、性と酔いの二重の快感に酔いしれていた。 しかし少しずつ、いや急激にそれは込み上げてくる。 口をだらしなく開けていたゆっくり魔理沙が「うぐっ」と言ううめき声とともに口を必死に閉じる。 絶えず襲ってくる吐き気。 「んぐっ、むぐっ」 頬を中心にゆっくり魔理沙が膨らんでくる。吐いてしまうのを必死で耐える。 とても苦しいのだろう。涙が滝のように流れている。 「ゆっくりできるでしょ。ほらほら、もっと揺さぶってあげるよ」 「んむぐぅぅぅ!!」 ゆっくり魔理沙は「ゆっくりできないよ! すぐにやめてね!!」と言いたいがそれはできない。 口を開けたら途端に中身を吐き出してしまうだろうから。 しかしいくら吐き気を我慢しても萃香は揺さぶる手を止めない。 我慢の限界ももうすぐそこだ。 その時ゆっくり霊夢はと言うと呑気に 「まりさばかりゆっくりさせてもらってずるいよ!! れいむもゆっくりさせてね!!」 ゆっくり魔理沙が苦しんでいるというのに酔ったゆっくり霊夢はそれに気付かない。 ゆっくり霊夢は早くゆっくり魔理沙と代わって欲しくて萃香の周りをぐるぐると飛び回る。 萃香はゆっくり魔理沙に耳打ちする。もちろんゆっくり霊夢に聞こえぬように。 「お前のお友達はひどいね。苦しんでるお前を助けようともしない」 「んぐ~~!!」 お前が苦しめてるんだ。と萃香に避難の目を向けるゆっくり魔理沙だったが、 確かにゆっくり霊夢は自分を助けようとしない。それどころかぴょんぴょん跳ねてゆっくりしている。 ゆっくり魔理沙は絶望してしまった。そして絶望が諦めを誘発した。 「ぅごぇえぇぇぇぇぇぇ!!! お”べええええええ!!!」」 逆流する餡子に耐えきれず、ゆっくり魔理沙は餡子を吐いてしまう。 それは半端な勢いじゃない。明らかに生きるのに必要な分の餡子まで出してしまうほどだ。 美しい天界の花畑を汚らしい餡子がびちゃびちゃと汚していく。 汚したのはそれだけではない。 萃香の周りを跳ねまわっていた霊夢にもそれはかかってしまう。 「あ”あ”あ”! なにこれぇぇ!!?」 「ははは! 友達の餡子だよ。ほら、すごい勢いだよ?」 ゆっくり魔理沙から吐き出される餡子をさらもゆっくり霊夢へと浴びせる。 「や”、や”めで~~! ま”り”ざがしんじゃうよおお!!」 「そうだねぇ。このままだと死ぬかもねぇ」 そう言って未だ吐き続けるゆっくり魔理沙を地面へと置く。 「ほら、餡子を戻してやらないと死ぬよ?」 「がほっ、げぼっ、じに、だぐな”い、おげっ」 吐きながらも死にたくないと訴える友達をゆっくり霊夢は放っておけるわけがない。 ゆっくり霊夢は餡子まみれになりながらも、吐き出された餡子を自らの口に含んでゆっくり魔理沙に 口移ししようとする。 しかし、口移ししたそばからそれ以上の量の餡子が吐き出されるのだから意味がない。 「まりざぁ、あんこを飲んでよぉぉ!! しんだらゆっくりできない”よぉ!!」 だがゆっくり魔理沙は答えない。答えられない。 すでに瞳に光はなく、口から出るのは餡子だけだ。 「まりさぁぁぁ!! あんこをのんでぇぇぇぇぇ!!」 ゆっくり霊夢はバカの一つ覚えのように餡子をゆっくり魔理沙の口へと運び続けていた。 何度かそれを続けるとようやくゆっくり魔理沙が餡子を飲み込んだ。 「ゆっ!」 ゆっくり霊夢はこれでまりさが回復すると希望を持てたのだろう。 「もっとのんでね!! あんこいっぱい戻したらまた一緒にゆっくりしようね!!」 次々と餡子をゆっくり魔理沙の口へと運び続ける。その動きはさっきよりずっと生き生きしていた。 萃香はその様子をずっと見続ける。その顔には満足が浮かんでいた。 (これは確かに面白いねぇ。あの人形遣いや氷の妖精なんかが熱心になる理由がよく分かる) ゆっくり魔理沙はとっくに死んでいた。餡子を体に詰めなおしたところで生き返りっこない。 萃香はそれも分からずに回復するかもと、希望にすがるゆっくり霊夢をニヤニヤ眺めていた。 ゆっくり霊夢が二度とまりさが動かないと理解したのは、半日も経ってからだった。 ゆっくり霊夢はぴくりとも動かなかった。 まりさが死んだことを理解したくないのに死んだことを理解してしまったゆっくり霊夢は、何も考えたくないと現実から逃避してしまっていた。 「あーあ、こんなになっちゃったらもうつまらないや」 反応がないと虐めがいがない。萃香はゆっくり霊夢を掴むと神社へ遊びに行くことにした。 (このゆっくりは霊夢と一緒に食べるとしよう) そして帰りにゆっくり達を調達しよう。 次は何してみようか、何をさせたら面白ういだろう。 この先のことを考えると楽しくて仕方がない萃香であった。 終
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1428.html
「踏みにじられた花」fuku1450.txt であまりすっきりできなかったので続きを書いてみました。 ちなみにfuku1450.txtの作者ではありません。また東方キャラが出演します。 幽香はいつものごとく太陽の畑を手入れして向日葵を育てていた。 そして手入れが終わると水浴びをし、体にを綺麗にしてから 咲いた花たちを眺めながら妖精たちとティータイムを楽しんでいた。 最近の妖精たちの会話の中心はゆっくりだ。 幻想卿に突如出現したゆっくりは、知性は低く、本能に忠実で 他人に対しては小馬鹿な態度を取るわりにものすごく弱いと言う いったい誰が何のために生み出したのか疑問に思うほど謎な生物である。 妖精たちは、ゆっくりにこんな悪戯をしたなどの虐め方談義で盛り上がっていたが、 幽香自身は弱い生物に興味がなく、太陽の畑を荒らす愚かなゆっくりには制裁を与えるが わざわざ出向いてまで虐めるなど無意味と思い、ゆっくりには興味を持てずにいた。 しかし、つい最近興味を惹かれるゆっくりがいたのだ。 それは数ヶ月前。 空の散歩を楽しんでるときに、偶然花畑を見付けたことから始まる。 人里離れた僻地に手入れされた花畑があったので興味を惹かれて降りてみると 「はなばたけをあらすひとはでていってね!」 「あら、こんにちは。私は花畑を荒らすようなことはしないわ。 にしても、なかなか見事な花畑ね」 自分に良く似た顔をしたゆっくりゆうかが出てくると開口一番に文句を言ってきた。 花畑を荒らすことなどまずありえなく、率直の感想を言うと 「はなばたけをあらさないんだったら、ゆっくりみていってね!」 「ありがとう。ここの花畑はあなたが育てたの?」 「うん、がんばってそだてたの!」 ゆっくりゆうかは警戒心が強く、また花を荒らすゆっくりや人間を嫌ってはいたが 花を愛でて自分と気持ちを共有してくれる人は好きだった。 幽香自身も花を荒らすどころか逆に花を育てるというところに好感を持てたので 少し喜ばせてあげようと思い、珍しい花を咲かせてあげると 「ゆっ!おねーさん、すごい!」 「こんな花もあるわよ」 「きれー!!」 喜んでくれるようで、次々と珍しい花を咲かせてみせる。 しかし、ふと我に返り自分を戒める。 同好の士を見つけたせいか、つい調子に乗ってしまった。 こんなところを鴉天狗にでも見られてしまっては大妖怪としての沽券に関わる。 「いま咲かせた花々の種をあげるから、あとは自分で育てなさい」 「おねーさん、ありがとう!がんばってさかせてみせるね!!」 「花が咲く頃にまた見に来てあげるから、頑張りなさい」 幽香は沢山の花の種をゆっくりゆうかに渡してその場を去った。 あれから数ヶ月。渡した種もそろそろ花が咲く頃だし、様子を見に行くか。 妖精たちに出掛けることを告げてから、幽香は日傘を手にして花畑に向かった。 種を渡したゆっくりゆうかは頑張っているだろうかと期待を膨らませて。 「なにこれ」 しかし、花畑に着いた幽香が見たのは 食い尽くされ見るも無残な状態の花畑とゆっくりの集団であった。 つい先日まではゆっくりゆうかによって手入れされ、綺麗に咲き乱れていた花畑であったが ゆっくりの集団に見付かったことにより、餌場となっていたのだ。 「むーしゃ!むーしゃー!しあわせー!!」 「うっめ!めっちゃうっめ!!!」 空にいる幽香には気付かず、花を食べたり、踏み荒らしたりしているゆっくり達。 幽香はすぐ様、蛮行をとめるためにその場にいるゆっくり達に薔薇を投げて動きを封じる。 すぐに殺しても良かったが、殺すことなど後でも出来る。 まずはゆっくりゆうかを探すことが先決と判断した。 「いだいいいいいいい!」 「ゆっぐりでぎないいいいい!!」 「おかあああざん!だずげでえええええ!!」 いきなり薔薇を体に刺されたゆっくり達はあまりの痛みに叫びをあげた。 体には細い薔薇の茎が刺さってるだけなので致命傷には至らない。 だが、妖力が込められた薔薇の茎は、ゆっくりの力では引き抜くことも出来ず 無理に動こうとすると、茎によって体が引き裂かれるので ゆっくり達は、ただ苦痛の声をあげることしか出来なかった。 幽香はそれを無視し、空からゆっくりゆうかを探しまわった。 ゆっくり達を脅してでも居場所を聞いたほうが早いだろうが 花を荒らすようなゆっくりと会話することもイヤだったのである。 しかし、数刻探してもゆっくりゆうかを見つけることが出来ず 仕方なく群れから少し離れた場所にいたゆっくりまりさに聞くことにした。 「ちょっといいかしら?」 「ゆっ!おねーさん、だずげでえええええ!!」 声をかけるなり、いきなり助けを求めてくるゆっくりに辟易し 幽香は持っていた日傘をゆっくりの右頬に突き刺した。 「いだいいいい!やめでええええ!!」 「質問に答えないようなら殺すわよ」 突き刺した日傘をぐりぐりと動かし脅すと ゆっくりの餡子脳でも理解できたのか泣き叫ぶことをやめ、涙を流しながら何回も頷いた。 ようやく話を聞ける状態になったので 「ここにゆっくりゆうかがいたと思うけど、どこにいるのかしら?」 「ゆ゛っ!ごごにいだゆっぐりならあぞごでず!!」 ゆっくりまりさが舌で指し示した方向を見ると、そこにはよく分からないものがあった。 近づいてみてもよく分からなかったので摘み上げてみると どうやら皮を引き伸ばされてから石で戻らないように固定されたゆっくりめーりんのようだった。 そして、その下にはゆっくりゆうかが般若の相をしたまま死んでいた。 「ゆ゛!」 いきなり摘み上げられたことに驚いたのか、皮を伸ばされていたゆっくりめーりんは呻いた。 ゆっくりゆうかのほうは死んでいたが、ゆっくりめーりんはこんな状態になってもまだ生きているようだ。 幽香は花の蜜を与えてからゆっくりめーりんを地面に静かに置き、ゆっくり達に向き直り再び問い掛ける。 「この場所を見つけたゆっくりはどれかしら?」 「あぞごにいるれいむどまりざどありすとぱぢゅりーがおじえでぐれだの」 殺気と共に声をかけてくる幽香に怯え、すぐに仲間を売るゆっくりまりさ。 所詮ゆっくりまりさ。仲間のことより自分の命のほうが大切なのだろう。 「そう。ありがとう。お礼に食事をあげるわ」 「おねーざん!ありがどぉぉぉぉおおがぁぁ!!」 ゆっくりまりさの口の中に花の種を何粒か入れてすぐ様成長させる。 ゆっくりを苗床とし、何種もの芽が発芽していく。 「まりざのがらだになにをじだのおおおお!!」 「あら、花の種を食べさせてあげたのよ」 「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛!いだいいいい!!ながのあんごをずわないでええええ!!!」 餡子を栄養として花が咲き、饅頭の皮を引き裂いていく。 「おねえええざん!ゆるじでえええ!!」 「あら、何を許して欲しいのかしら」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 もはや言葉を発することは出来ず、ついには餡子を飛び散らせながら いくつもの花を咲かせてゆっくりまりさは絶命した。 「ゆっくりが苗床でもやっぱり花は綺麗ね」 妖艶な笑みでそう言い残し、首謀者と考えられる4匹以外のゆっくりはすべて花の栄養にすることに決めた。 何十匹もいるのに、1匹づつ苦痛を与えながら殺していくのは些か面倒だし。 やることが決まれば、あとは単純。薔薇の茎が刺され動けなくなっているゆっくり達に花の種をばらまいた。 そして始まる、阿鼻叫喚の地獄絵図。 そこかしこで聞こえてくるゆっくり達の絶叫を聞きながら 幽香は首謀者と思われる4匹のゆっくり達に近づいた。 「れいむがらこのばらをぬいでええええ!」 「おねーざん!まりざをだずげでほしいんだぜ!!!」 「もうやだあぁ!!どがいはのぎれいなはだがきずづいだああああ!!」 4匹のゆっくりは未だに薔薇の茎が刺さったことによる痛みと 周りから聞こえてくるゆっくり達の絶叫に怯えて、声をあげて泣いていたが こちらに気付くとすぐに自分が誰かに攻撃されたことも忘れて助けを求めてきた。 幽香は軽く既視感を覚えたが、本能に忠実なゆっくりの行動など大抵同じなのだ。 助けを求める声を無視して、幽香は一番近くにいたゆっくりれいむを踏みつける。 踏みつけられたことにより、薔薇の茎で引き裂かれた皮が更に傷つくがそれすらも無視して脅す。 ゆっくりをこちらに従わせるには痛みと恐怖を与えるのが一番手っ取り早いからだ。 「おねえざん!やめでええええ!!」 「静かにしなさい!うるさくしたり、質問に答えなかっりしたら、もっと傷を広げるわよ」 軽く脅して、ゆっくりれいむを黙らせてから問い掛ける。 「あなた達がこの花畑を見つけたの? 」 「ぞうですぅ!れいむだぢがみづげましだああぁぁ!!」 質問に答えたので幽香はゆっくりれいむを踏むのをやめ ゆっくりれいむのすぐ側にいたゆっくりまりさを今度は踏みつける。 先ほどゆっくりれいむに言った言葉が聞こえたのか ゆっくりまりさは叫び声をあげることもなく、ただ滂沱の涙を流しながらこちらを見ていた。 「ここにいたゆっくりをなんで殺したの?」 「ゆっぐりだぢのじょぐじをじゃまじだがらだぜぇ!!」 イラ 「ゆ゛ー!」 そんな理由で、花を荒らしただけでなく、気に入っていたゆっくりゆうかまで殺したのか。 あまりにもふざけた理由だったため、つい足に力が入ってしまった。 おかげでゆっくりまりさの傷が大きく開いたが餡子はそれほど出ていないのですぐに死ぬことはなさそうだ。 1メートルほど離れた場所にゆっくりアリスがいるので、今度はそちらに近づいていく。 今までのやり取りを見たゆっくりアリスは、怯えて逃げようとしたが 茎が刺さったままだったことを忘れたらしく、何もしないうちから更に傷を広げていた。 だが、幽香はそれをみて手加減することなく傷口に日傘を刺し込み傷を広げながら、問い掛ける。 「ゆっくりめーりんの皮が酷いことになってたけど、それもあなた達がやったの?」 「ぞうです!わだじだぢがやりまじだあぁ!!」 涙を流しながら素直に質問に答えたので、日傘を抜いてやり 最後に残ったゆっくりパチュリーに近づく。 先ほどから声をあげてなかったので、恐怖で震えているのかと思ったらすでに失神していた。 体が弱いと聞いていたが、まさか薔薇の茎を1本刺されたくらいで失神するとは・・・ これでは質問できないので軽く蹴って叩き起こすと、餡子を吐きながらも眼を覚ましようだ。 「ここと森の間には荒地があるのに、どうやってここまできたの?」 「むぎゅー!ゆーパックだぢにだのんでづれでぎでもらいまじだぁ!!」 へー、そんなゆっくり種もいるのね。あとで殲滅しておくかな。 最もいまはそんなことより目の前にいる4匹のゆっくりにお仕置きをしないとね。 そして、ゆっくりめーりんにやったことと同じことをしてやろうと思い 4匹のゆっくりに聞こえるように大きな声で宣言した。 「一番最後まで生き残ったゆっくりには、特別に見逃してあげるわ」 「ゆ゛っ!みんなはれいむをだずげでね!!」 「まりざのだめにみんなばおどなじぐじんでね!!」 「ありずはどがいはでゆうじゅうなんだがらいぎのごるべきよ!」 「むきゅー!」 苦痛で涙声になりながらも、お互いを罵り始めた。 もっともゆっくりパチュリーだけは、すでに諦めたようだが。 さて、まずはゆっくりまりさからやろうかな。 幽香は分身すると、ゆっくりまりさから薔薇の茎を抜いて 4ヵ所をつまみながら持ち上げた。 「まりさをたすけてくれるなんて、おねーさんはみるめがあるぜ!!」 「あら、ありがとう」 と言って、徐々に力を入れながらゆっくりまりさを殺さぬよう皮を伸ばしていく。 「いだい!いだい!おねーさん、でをはなずんだぜ!!」 「ゆっくりめーりんにもこうやって遊んであげたんでしょう」 「あ゛あ゛あ゛あ゛!あんごがでてる!でてる!やめるんだぜ!!!」 先ほどの薔薇の茎で傷ついた場所から餡子が漏れ出していたので 仕方なく幽香は妖弾を使い、傷の部分を焼いて止血をする。 「うるさいわね。こうすれば平気でしょう」 「あsdfghjkl」 声にならぬ声をあげて、ゆっくりまりさは白目を剥いて気絶した。 気絶したところで手を止めると、ゆっくりまりさは40cmほどの大きさだったものが 皮を伸ばしたことにより1m位にまで伸びていた。 だが気絶されたままではつまらないので、花の蜜をかけて刺激を与え 無理やりゆっくりまりさを目覚めさせたが、苦痛に身悶えするばかり。 あまりに反応がないので、後回しにすることにして次に移る。 「さーて、次は誰がいいかなー?」 「ゆるじでえええええええ!!」 「おうじがえるうううぅぅ!!」 「最後まで生き残れば死なずに済むわよ」 ふと、ゆっくりパチュリーを見るとまた失神していた。 罰を与える前から失神されると、こっちとしてもやりがいがないので 無理やり目覚めさせてから、ゆっくりパチュリーを引っ張ることにした。 「ゆっくりパチュリーはどこまで伸びるかなー?」 「やめでええええ!やめでええええ!!」 「ちゃんと止血もしてあげるわよ」 「むきゅー!」 4ヶ所をつまみながら皮を伸ばしていき、餡子が出そうになったら傷を焼いて止血したが 体が平べったくなりながら倍ほどに大きさになったところで、ゆっくりパチュリーは餡子を吐き出して絶命してしまった。 「あらあら、ゆっくりパチュリーは死んでしまったわ。 あなた達、良かったわね。さぁ、頑張って生き残ってね」 「「「ゆ゛ぅぅ!」」」 ゆっくりパチュリーの死に様を見てしまったせいか 数刻後には自分もああなるのだと悟り、絶望するゆっくり達。 だが、幽香はそんなことを歯牙にもかけず、続けた。 「おねええざん!!なんでもずるがらだずげでえええええ!!!」 「ありずはこんなどごろでじにだぐないいいい!!」 餡子が出そうになるたび、妖弾で傷を焼かれて止血しては皮を伸ばされ 口から餡子が出そうになると、口を石で塞がれた。 そうしてなかなか死ねない状態のまま、ゆっくり達は皮を伸ばされ続けた。 結局、最後まで生き残ったのは、ゆっくりまりさだった。 「あなたは頑張ったから見逃してあげるわ」 「ふふ、うふふ、うふふ」 皮を伸ばしに伸ばされ、もはや自力で動くことも困難な状態で 壊れた笑いをし続けるゆっくりまりさに声をかける。 「どうせだから、仲間もつれていってあげてね」 そう呟くと 皮を伸ばされたゆっくりパチュリーをゆっくりアリスで包み さらにそれをゆっくりれいむで包んだ後に 最後にゆっくりまりさで包んであげた。 そして、結び目を焼いて癒着させてから森のほうへ転がした。 花を荒らしたゆっくり達に対してはお仕置きも済んだので、まだ生きているゆっくりめーりんに近づく。 花の蜜が効いたのか意識を取り戻して、皮が元の形に戻り始めていた。どうやらこのまま死ぬことはなさそうだ。 幽香はふと気になったことをゆっくりめーりんに尋ねた。 「花畑は好き?」 ゆっくりめーりんは弱弱しくも確かに頷いた。 期待通りの返事に幽香はにっこりと笑い 「そう、なら花畑を作り方を特別に教えてあげるわ」 幽香はこの花畑をこのまま放置して荒れたままにしておくのは勿体無いと考え このゆっくりめーりんに花畑の作り方を教えて、管理させようと思った。 まずは傷を癒してもらい、その後びっちり花畑の作り方を教え込もう。 幽香は今後の予定を頭で思い浮かべながら、ゆっくりめーりんを連れて帰途に着いた。 太陽の畑に帰る途中 「おっと、まだやることが残ってたな」 幽香は森を飛び回りながら、ゆーパックを見つけ次第殺しつつ 二度とこんなことが起きないように 食虫植物を改良した食ゆっくり植物を作り出し、森中に植えた。 数ヵ月後。 この森にいるゆっくりは、ゆっくりめーりんのみになったが ゆっくりめーりんはその事に気付かず花畑を育てながら幸せに暮らしたそうな。 fin 個人的に幽香もゆっくりゆうかも、花を愛でる人には優しいんじゃないかという妄想が入ってます。 1450.txtでも、ゆっくりゆうかは死ぬ間際にはゆっくりめーりんに対して仲良くしようとしていたみたいですし。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3316.html
町の近くにゆっくり達がひっそりと住む森がある。 人間との間には争いなど殆どなく、多くのゆっくりが人間と仲良くゆったりしている森。 森のゆっくり達は独自のルールに乗っ取り協力しあっていた。 その独自のルールというのが、他の群れではあまり見ないルールであった。 「ゆゆーゆゆーん」 地面を這うように動いているのはれいむであった。バスケットボール大のまん丸として弾力性のある体で 地面をナメクジのように張っていた。その頭の上に1本の茎を生やしながら。 「れいむ! もっとゆっくりあるいたほうがいいよ! まりさがれいむにあわせるから!」 れいむの傍に寄り添いながら動いているのはまりさである。 二匹はつがいであった。 森を抜け、あぜ道をゆったりを歩く二匹。昼間とはいえ危険がないわけではない。 それでも二匹はひたすらゆっくりと歩き続けた。 二時間かけて二匹がやっと辿りついたところはとある一軒家だった。 その家には、ご丁寧にゆっくりでも鳴らせる小さな鈴が取り付けられていた。 「ゆゆ・・・これをならすんだね。」 「そうだね。ぱちゅりーがすずさんをならすっていってたからね。」 まりさは口で鈴を何回か鳴らした。 少しして、玄関から男が出てきた。特徴のない男である。 「やあ。ゆっくりしていってね。」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 二匹は男へ元気よく挨拶を返す。 「君たちは初めてきた子だね。」 男は中から持ってきたクッキーを砕いて二匹に食べさせた。 「そうだよ! ここにくればだいじょうぶってぱちゅりーにいわれたんだよ。」 「ゆゆ・・・ほんとうにだいじょうぶなの? おにーさん?」 れいむの心配そうな目を、正面から見据えて男は言った。 「大丈夫。しっかり母親を見つけてあげるから。ほら、こんな風に。」 男はポケットから差し出した写真を二匹に見せた。すると二匹の顔は先ほどの暗く湿った顔から 明るく太陽のような笑顔を見せた。 写真に写っていたのは、4匹の赤ありすとそれを抱きかかえて嬉しそうにしている身なりのよい婦人の姿だった。 4匹とも綺麗な身なりをしている。後ろには『ありすたちのあそびば』と書かれたスペースがあった。 「ゆゆ〜! とってもゆっくりしてるね!」 「すっごくゆっくりしてるありすたちだね! かわいいね!」 まるで我が子を褒めているかのようだった。その様子を見ていた男はさりげなく聞いてみた 「あのさ、どうして今回は里子に出すんだい?」 その質問に、お互いばつの悪そうな顔をしながら見つめる二匹。その後、まりさが口を開いた。 「ゆゆ・・・すっきりー♪してこどもをそだてようとしたんだよ。でもぱちゅりーにこどもをふやしちゃいけないって いわれたんだよ・・・」 「ことしはごはんがすくないんだよ・・・あめさんがずっとゆっくりしてたから・・・」 食糧がないから群れの数を抑制したのか。まあよくある話だ。 「でもにんっしんっしたあとにいわれたんだよ・・・だからおにーさんのところにきたんだよ。」 「ぺっとしょっぷならかならずおかーさんをみつけてくれるっていわたんだよ。」 哀しそうにそう言ったれいむ。れいむの頭の上に生えている茎は僅かに揺れて、その先に付いている6匹の赤ん坊達もまた揺れていた。 「ゆすぅ・・・ゆすぅ・・・」と寝ているのかそんな息使いが聞こえてきた。 「ああ、大丈夫だから。それじゃあさっそく赤ちゃんを産もうか。」 男はれいむの目の前にバスタオルを何重にも重ねて置いた。 「さあ、この上なら大丈夫だよ。」 「ゆゆ〜わかったよ。いまからげんきなあかちゃんをうむよ!」 そう言うとれいむの頭に居た赤ちゃん達が急にモゾモゾと動き出した。 そして茎の先に近い方から順に一匹づつ落ちて行った。 落ちた赤ん坊は静かに寝ていた。男はそれをいそいで、かつ優しくタオルで包むと家の中へ急いで入った。 そして用意していたタッパーに入れると、それを冷蔵庫へと入れた。 男は外に出ると、まりさがれいむの頭の茎を折っているところだった。 「挨拶はしなくてよかったのかい?まだ育ち切ってない状態で生んだけど。」 男の問いにれいむは、先ほどとは違ってハキハキと答えた。 植物型でも体力は使うのに、疲れた様子は微塵も見せない。 「あのこたちはれいむたちのこじゃないよ! もっとしあわせなおかーさんのところでそだつんだよ! だから・・・・ゆぐう! ゆぐぅううううううううわああああああああああああんんん!!!」 しかしそんな顔は十秒も持たなかった。たちまち泣きじゃくるれいむ。 「ゆゆー・・・れいむ! すーりすーりしてあげるからおちついてね! すーりすーり♪」 まりさが必死に慰めようとしていた。しかしれいむはそんな事はお構いなしに泣き続けた。 結局れいむが泣きやむのに10分ほどかかった。男は二匹に先ほどの余ったクッキーをオヤツ代わりに与えた。 そして二匹が帰る時。 「おにーさん!」 れいむはいままで見せたことのない真剣な目つきで言った。 「ほんとうに・・・あかちゃんにおかーさんをみつけてくれる? ゆっくりしたおかーさんだよ!」 男は真剣な目で答えた。 「ああ、任せてくれ。伊達にペットショップを名乗っちゃいないさ。」 その目を見て二匹は言った。 「ありがとうおにーさん! ゆっくりしていってね!!!」 この森のゆっくり達には一つのルールがある。 もしも自分の子供を育てられない事があった場合 例えば望まぬ妊娠や食糧事情で間引く必要がある場合、とある男の家に子供を託すのだ。 そうしてその男が子どもたちへ新たな親を見つける。 子どもも親も不幸にならないそのルールは、ゆっくり達からも絶賛された。 そのルールを提案した男は森のゆっくり達から「ドスぐらいゆっくりできるよ!」と褒め讃えられた。 ここは仕事部屋。窓を締め切り昼間から電灯がついてるその部屋には、大量の透明なケースが置かれていた。 その中にはゆっくり達が居た。赤から子供まで様々なゆっくりが。 ケースには一つ一つ紙が貼られていた。『ゲス個体』『○○さん用』『良個体』『欠陥持ち』『レイパー』『おりきゃら』 などと書かれた紙だ。 男はパソコンへ向かって何かを打ち込んでいた。すると 「おにーさん!」 誰かの呼ぶ声が聞こえた。 「なんだいありす?」 男は振り返った。 「ありすのおかーさんはほんとうにみつかるの? もうおかーさんがめのまえでしんじゃうのはいやだわ・・・」 このありすは孤児である。群れで育てる余裕もないので男が引き取ってきた。 「もうすぐ会えるよ。たぶん後3日ぐらいかな。」 ありすがなにやら嬉しそうな顔で喋っていたが、男はすぐにパソコンへ視線を戻した。 パソコンの画面は受信メールでいっぱいだった。男はそれを一つ一つチェックする 『件名:赤ゆっくりを20匹ほど』 『件名:ゲス個体から生まれたまりさとありす』 『件名:子供のれいむ』 『件名:レイパーの子』 『件名:良個体から生まれたちぇん』 『件名;れみりゃ(胴有り)』 全てが注文のメールである。詳しくチェックする。 「また赤ゆっくりが付きかけたので何時も通りにお願いします。今度出来のいい写真を何点か送りますね。」 「飼いゆっくり教育用にゲス個体が欲しいです。念のためそれぞれ2匹づつお願いします。」 「ここのゆっくりは良質のゆっくりで虐めるのが楽しいです><。こんな良個体を常に供給できるなんてすごいですね。」 「生まれたてのれみりゃを探しています。できるだけ生まれたてをお願いします。」 一部のメールにはファイルが添付してあった。それを見てみると、そこにはゆっくり達の無残な姿があった。 男は事務的にメールをチェックすると、ひとつのメールで指を止めた。 『件名:生まれる前の赤ゆっくり』 「善良な親から生まれた、生まれる前のゆっくり(日本語がおかしいですが)を探しています。 友人の勧めでこちらを知りました。値段が張るのはわかっていますがぜひお願いします。」 男はすぐに返事を返した。 とある森のとある小さな穴の周り。 れいむとまりさはせっせと冬支度の為に草を集めていた。 ここの森のゆっくりは何人かのグループで冬を越す。 なので皆で作業を分担して準備をする。 「まりさ?」 れいむの呼び声に口に草を大量に頬張ったまりさが答えた。 「ゆほほほ? ゆほ?(どうしたの? れいむ?)」 「れいむのかわいいあかちゃんたちはゆっくりしてるよね!」 泣きそうな目をしてれいむは言った。 まりさはそれを見て、力強く全身を縦に振った。 「ゆゆ! そうだよね! ゆ〜♪ れいむはりきってゆっくりくささんをあつめるよ!」 木枯らしが吹いた。もうすぐ冬の到来である。 【あとがき】 このSSのゆっくり達は生息地域が限られている上に、数もそこまで多くない そう考えてやってください。作者が喜ぶので。 by バスケの人
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2131.html
「一匹のゆっくりが発情していた。2」 1をみてね! https //w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/542.html ※だんだん壊れていきます、危険を感じたら閉じてください どじゃぁああああ どじゃあああああ 春競馬から帰って来たお兄さんは、部屋に散らばったガラクタやら 飼いありすが一生懸命小さな口で組み上げたベッドだったものを片足で退(の)かしていた しばらくして残骸の中から金髪の生首を見つけると 期限切れのオレンジジュースがぶ飲みさせ 倒壊によって傷つきカスタードが漏れている箇所を さっきセブンイレブンで買って来た速乾じゃない方のアロンアルファで塞いだ 役目が終わった"まりさ"を洗って元の化粧箱に戻すと 敷き詰めておいたサランラップを畳からはがして水色の生ゴミ袋に投入し ずり落とされた古いカーテンをきちんとたたんで新品の白いレースで窓を飾った ありすを抱えて部屋を出ると、風呂場に腰掛けてシャワーからぬるま湯を出し ノミとりシャンプーをぶっかけて、髪の毛やらナニやらを油分のべたべたを汚れ共にオサラバさせた ふやける前に髪の毛をまとめて握り、よく振って水切りをしてからタオルで全体を拭いた そして先ほど取り替えたばかりのカーテンがひらひらとそよぐ窓の日向に設置した 気だるい一仕事終えて嘆息をつくと 尻ポケットに差していた競馬新聞を広げて、アレが乾くのを待った そろそろ太陽が南中を過ぎて空がオレンジ色になる頃 「…ゅ………ゆ…………おにいさん! ありすは あかちゃんをつくらないと いけないのよ!」 カっと目を見開いて、鶏のように予(あらかじ)め決められた鳴き声を発すると お兄さんは 出来たてありすを小脇に抱えると、おうちの戸締りをして町へ出た ここはゆっくり専門のペットショップ 野良生活で捕まえられて、厳しく調教された安い品種から 有名ブリーダーによって育成された見た目も頭もいい高級品も揃えたチェーン店だ そんなショーケースが並ぶ一つの箱に、子れいむがいた 「…ゆ!…ゆっくりしていってね!」 飼いありすと比べれば大きさは両手の人差し指と親指で描いたわっかほどしかない しかし黒髪のツヤ、肌のもちもち感、透き通った声色 文字通り饅頭程度の値段で売られている他の商品とは一線を駕している、血統書?ランクのれいむ種だ 子れいむの姉妹は既にセレブの奥様方に貰われて行ったのか 贅沢な暮らしと過保護に包まれているだろう今はいない姉達の事を子れいむは考えていた 赤ゆっくりの頃から、ゆっくりの意思を通したまま人間社会で生きるための知識 同様にゆっくりとしての己の生態から種族の保存方法まで 普通の大人ゆっくりも敵(かな)わない、英才教育を受けている 末っ子であるれいむは店頭に並ぶまでの間 厳しい基本教育を学びつつ怪我や病気に耐えられる子ゆっくりサイズに成長して、やっと顔を出せたのだ 「ゆっくりしていってね! れいみゅは れいみゅだよ!」 まだ舌足らずな子れいむだが 老若男女のお客さんが自分のショーケースを覗き込んだら、お決まりの挨拶と自己紹介をする 箱の外では簡易的に作られたプラスチックの柵の中で 子供が子ゆっくりを抱き抱えてはニコニコしてたり ケースから一時的に出して遊ばしている子ゆっくり同士が追いかけっこしていたりなど 微笑ましいふれあいコーナーとなっている 子供に抱かれて すやすやと寝ている自分と同じサイズのゆっくりを見て 子れいむはひとしきり羨ましがると、早く優しい飼い主と出会わないかな?とウキウキしていた お兄さんがペットショップの自動ドアをくぐると 見たこともない種類のゆっくりや、いろんなグッズが目に入ってきた 「ゆぅ!? まりさだわ! れいむだわ! わたしよりは かわいくないけど とかいはの ありすもいるわ!」 腕の中で騒ぎ立てる自分の飼いありすの舌を びーっと伸ばしては離し 勢いよく元に戻るベロで口の中をパチンと鳴らしては涙を浮かべるありすに満足すると、ゆっくり達のショーケースの前に立った 「ゆっくりしていくんだぜ! まりさは まわりのゆっくり なんかより つよくて すごいんだぜ!」 「むっきゅーん! ちからもちしか のうのない まりさより ぱちぇのほうが やくにたつわよ!」 「ゆゆ!? れいむは いちばん かわいいんだよ! だから おかしをまいにちくれるなら けらいにしてもいいよ!」 「ちーんぽ! ばぎなー! くろてぃくびー!」 「わかるよー! おにいさんは ちぇんを かいに きたんだね! さっさと こない おにいさんは わるいひとだね わかるよー!」 子供のお小遣いで買えるような下品なゆっくりは流すように見て お兄さんはパソコンが買えてしまう価格の辺りで、ゆっくり達を見比べていった 「ゆっくりしていってね! れいみゅだよ! よろちくね!」 綺麗で礼儀正しい子れいむが挨拶をする 「ありすは ありすよ! ありすの つぎくらいに きれいな れいむね!」 ありすのお眼鏡にもかなうような利口そうな子れいむだ お兄さんは財布を取り出すと、競馬で手に入れたあぶく銭から数十枚ほど抜き取ってカウンターへ行った なにやら店員のお姉さんと話しこんでいるが、むつかしい事は飼いありすにはさっぱりだったので 30秒も立てば目に付くものを自分の美貌と比較しては、貶(けな)してぎゃあぎゃあ騒ぎ始めた 髪の毛を一本ずつ抜くと言う私刑が、店員のお姉さんから見えないところで実地されると "お客様用お預かり"と書かれた柵の中に飼いありすはボテっと置かれた 「おにーさんたら! ありすは【まだいちども すっきりしたことが ない】のに あの おねーさんに しvたvごvこvろv でもあるのかしら! ぷんぷんだわ!」 お姉さんがさっきの子れいむを取りに バックヤードからショーケースに向かうのを確認すると スニーカーを片方だけ脱ぎ、マツザカも真っ青なフォークボールの靴が、飼いありすの口にボカァ!っと収まった ふごふご言う声を堪能しつつスタスタ歩いて スニーカーを取り返すと 元のカウンターに戻ったお兄さんは飼いありすを目で殺した 「…」 大人しくなったありすは、辺りをキョロキョロと見回すが 預かり用の柵なので怪我の元になるかもしれない玩具もなく 冷たいフローリングとプラスチックの柵があるだけだ 高さは50cmにも満たないが、成体のありすでは無傷で飛び越えられるものではない 体当たりをしたとしても柵は一周しており、つなぎ目が緩んで取れない限り出る事は出来ない "よぼうせっしゅ"とか"ほけんりょう"とか聞きなれない単語を さっきの子れいむを持っている店員さんとお兄さんが話しているが 特にやることもないので、ころころと飼いありすは転がっていた 「なによ おにいさんたら! ありすの ぱーとなーを みつけにきて くれたんじゃ なかったのかしら!」 ぶつくさ毒ついているとお姉さんがやってきて "あいしょう"とか自分も聞いた事もあるような言葉を耳にすると 小さい子れいむは 飼いありすの前に置かれた 頭の上ではお兄さんと店員のお姉さんが話しているが、詳しい会話の意味はわからない 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 とりあえずありすは挨拶を返すと子れいむに近寄った 「ありすよ! よろしくね! あなたは なかなか きれいで みどころがあるわ!」 「れいみゅだよ! ありしゅ おねーちゃん よろちくね!」 子れいむのもちもちとした肌が気に入ったので すりすりしてたら 「ゆゆ! おねーちゃん くしゅぐったいよ!」 「どう? せれぶな ありすの ほっぺたは ひあろるさんが しゃねるで にょうそなのよ!」 その光景に喜ぶお姉さんに お兄さんはお辞儀をすると会計を済まして ママチャリの前カゴに飼いありすを突っ込み おぶいヒモで固定された子れいむを胸の前に下げて帰った 子れいむはお兄さんの胸の中があんまりに気持ちよくて寝てしまい むにゃむにゃと起きたら六畳のたたみ部屋にいた 「ゆー! ゆっくち ねむったよ! ここが れいみゅの あたらしい おうちだね!」 きょろきょろと見渡すと、とっても綺麗な部屋で 今まで見たことない玩具がたくさん隅に並んでいた 赤ちゃんの頃に教えられた通りの、人間が住んでいるお部屋 だいたいの物の機能とルールを思い出していると お店で会った成体のありすが近寄ってきた 「ありしゅ おねーちゃん! きょうから いっちょだね! れいみゅと なかよくしてね!」 子れいむはショーケースの中で もし一匹だけで貰われてしまったら ご飯や玩具には不自由しないだろうけど、一人はちょっと寂しいな…と思っていた しかし新しいおうちと共に、新しい家族も手に入れられ 一緒にお風呂で はしゃいだり、山というものへピクニックに行ったりする事を想像して胸が躍(おど)った さっそく姉とも言える飼いありすと、打ち解けようとしたのだが 「れいみゅは まだ おにーさんに もらわれた びゃかりだから ゆっくちできないことを ちたら ちゅういちてね!」 「…」 「がんばって がんばって おぼえるかりゃ れいみゅを きらいに ならないでね!」 「…」 「れいみゅは おねーちゃんと ゆっくちするのが たのしみだよ!」 「…」 「こんな ゆっくりのできるところで れいみゅは しあわs――――――――――――――― 「れいむぅううううううううううううう! かああああいいいいわあああああああ! しゅべしゅべのおはだわああああ!!!!!」 「おね、おねーちゃ―――― 「ちいさな おりぼんが たまらないわよぉおおおおおお! おめめも きらきらなのぉおおおおおおお!!!」 「ど、どしたn――――― 「しんぼうたまらないわぁぁああああああ! さっそく あかちゃん つくりましょうねぇえええええええ!!!!!!!!」 「なにいってr―― がばぁあああああああああああああああああ 自分の体の数倍はある 成体の飼いありすに正面から圧(の)し掛かられ 子れいむは 畳とありすに挟まれて動けなくなった 触れんとばかりに近づいている口からは 飼いありすの舌が伸び、子れいむの頬やら舌やら舐めまくっている 得体の知れない怪物に襲われているように感じた子れいむは、今までを振り返った 自分はれいむ 誇れる親から生まれた優れた子供だ 姉達は素晴らしい風格を備えた人間に貰われて行った 当たり前だ 自分達は野良とは違う 馬鹿な事をして罰せられることもなく 寒くてひもじい森で暮らすこともない 優しそうなお兄さんに貰われた 自分は人間のお金という単位でとても価値があるものだとう すなわち優れた人間でないと れいむを買うことは出来ないのだ 優れた人間だから、優れたゆっくりを買っている だからこのありすは 素晴らしいゆっくりなのだ 「はじめてよね? はじめてなのよね!? ありすが てとり あしとり こしとり おしえてあげるわぁぁああああ!!!!!」 ありすといえば理性的で、ぱちぇと共に並ぶ知性に優れたゆっくりだ よく都会派、都会派と言ってるが、高貴で優雅なるものはそうあるべきであるという意味に違いない 「うっほぉおおおお ありすの ぺにぺにも ごあいさつが したいらしいわよょおおおお! こんなになっちゃって はずかしいぃわぁあああ!!!!」 このお兄さんの家の先輩であるありすは きっとれいむにいろんな事を教えてくれるだろうと… 「な、な、なにちてるのぉおおおお!?!?!?!?」 「んふふふふふふふふ! んふふふふふふふふふふふふふ! どうしましょう じょうねつが ぼるけいのぉおおだわぁああああ!!!」 子れいむは、今まで教わった知識は何も役に立たなかった なんて可愛いれいむなのだろう あのまりさに比べてなんていじらしいゆっくりなのだ あのまりさ? ありすは初めてすっきりしようとしているのに何と比べているのだろう 飼いありすは 何かを思い出しかけていたが、知性の大半は下餡部に奪われているので むつかしい事に思考をめぐらせる事は放棄した 「あらぁああ こんなに でろでろにして れいむも じゅんび おっけぇええ なのねぇえええ!!!!」 「おねーちゃん! みゃ まっt― 子れいむが発情したように見えているのは ありすが勝手にべろべろ舐めたり 体を潰しているから紅潮しているんだが そんな講釈など今のありすには関係ない こどもがほしい あかちゃんがほしい だから すっきりする おk 難しい倫理など、彼女のすっきりの前には、うんうんにも等しく無価値なものだ 今のありすにとっての最優先事項は、ぺにぺにを達せられる至高のまむまむと交わる そして赤ちゃんを作る! 「…おねーちゃん! …どうちたの! れいみゅ…が くる…しいよ! ゆっくち…ちないでやめて…ね!」 「んふー んふー れれれれいむむむむむ」 「こんなこと…ちたく…ないよ! すっきりは…おとなに…ならないと…だめ…なんだよ!」 「おとなぁ? おとな なのねぇえ! ありすが おとなの おんなに してあげるわぁああ! れいむの みじゅくな ばでぃが そそるのぉおおお!!!!」 駄目だこいつ早くなんとかしないと、子れいむは素直に思った つい数時間前まで尊敬するべきありすだった気がしたのだが どうも勘違いらしい そういえばどうしてこんなお部屋にいるのだろう れいむは素晴らしい飼い主に出会うために 風さんが熱くも寒くもない快適なゆっくりプレイスで、甘えさせてくれるお姉さんがいるショーケースにいるはずだ こんな所で、変態をかまっている暇をないのだ 「れいみゅは ゆっくちするよ…れいみゅは ゆっくちするよ…れいみゅは ゆっくちするよ…」 にゅるん 瞳から光が消えていた子れいむだが転機が訪れた ありすから放たれている膨大な粘液が、肌を滑らせ抜け出すことが出来たのだ あわてて畳とありすのサンドイッチから脱出すると 「もおおおおおうぅぅぅぅ いゃぁあああああ おうち かえゆ!!!!ゆわぁああああんんんん!!!」 今まで耐えていた辛い事、びっくりした事、いろんな我慢していた事が爆発して子れいむは滝の涙を流し号泣した もう背伸びをした子れいむはそこにおらず、ただの大きい赤ちゃんれいむがいるだけだ 「おうちは ここよぉお! ありすと すえながく ゆっくりしましょうねぇええ!!!!」 「いやぁあああああ! ありしゅなんかと ゆっくちできなぃいいいいい!!!!」 必死に逃げる子れいむだが 粘液でぬたぬたにされた体では上手く跳ねることも出来ず あっという間に部屋の隅に追いやられた 下は畳の地面 左は壁 右も壁 前は変態ありす 残った天井を見ようとしたら、見たことのない物体で視界を塞がれた 「ああぁぁぁあ! れいむは そんなことまで してくれるのねぇええ!! あい! あいなのねぇええ!!!」 ギンギンのぺにぺにを押し付けられ 先走っているカスタードの香りが子れいむの嗅覚を犯す 「にゃに こりぇえ!? にゃんにゃのおおお!? こんなの れいみゅは ちらないにょおおお!?!?!?!?」 無理もない、すっきりなど教えられても実際にしたことはないのだから しかも相手は自分より大きい成体で、さらに変態だ 「うぶな れいむに みせちゃったぁああ!! ありすの ぺにぺに みせちゃったあああ!!! あああああ!! もう たまらないわぁあああ!!」 未成熟な子供に、自分のぺにぺにをみせ怯えさせるという 未だかつてない恍惚感に襲われたありすは 更に肥大したぺにぺにを子れいむのほっぺに押しつけていく 「あついでしょおおおおお!? ありすのあいが まっかに もえあがっているのよぉおお!!!!」 「いゃああああ! へんにゃ にゅおいが ちゅるのぉお!!!」 実際は ただのカスタードなのだが 経験したことのない恐怖によって、子れいむの身に起こる全てを悪夢に変えている ありすは子れいむに押しつけていたぺにぺにごと、すりすりをはじめた こんなものは交尾でもない、ただ柔らかく弾力のある子れいむにモノを擦っているだけだ 「んふっ んふっ んふっ んふふっ! んふふぅ! んほほほほ!」 加速するすりすりは 子れいむの頬を真っ赤に腫れ上がらせ 変態ありすは だらしなく空いた口からヨダレを垂れ流し 全身から汗を飛び散らせ、両目は焦点などないように意識の向こうを見ている 「や べべべ や べ でででぇ ゆっ ぐぐぐ ぢ ででで きな いいいい」 すりすりを超えた激しいシェイクによって 子れいむの姿はブレはじめている 「んふぅ! んふふぅ! れいむ! れいむぅ! ありすの じょうねつを かんじてぇぇえええ!!!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ」 「んほぉおおおおお!!!! しゅっきりぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい☆☆☆☆☆☆!!!!」 子れいむは不自然に粘性を持ったカスタードに全身を包まれていた 「…」 カスタードは口にも流れ込んでいたが、気持ち悪いとも甘いとも言わず 甘気に埋もれて何もない壁を見つめていた 変態ありすは、子れいむを三角の隅へ向き直らせると 更に大きく覆いかぶさった 「…もう…やめ………ちぇ……………」 「れいむぅ…うふふふふ そろそろ こづくり しましょうねぇ」 そのまま脱力している子れいむをうつ伏せにさせると いまだ衰えていないぺにぺにを、子れいむのまだ機能していないまむまむにあてがった 「ゆぎぃいいいいいいいい!!! 」 「んんんんんんん! きうきうよ! れいむの まむまむは きうきうなのぉおおお!」 「なにぢでるのぉおお!!! もう ごんなごと やべでぇよおおお!!!!」 発情もしていない子れいむに迎える準備などない ありすの普通以上の ぺにぺには 入るわけもなく 先端をちょっと入るだけで進むことが出来ない 「ゆぐっ ゆぐぐぐっ きうきうよ! まだ さっきぽ だけなのよぉおお!!」 「いじゃあああい いじゃぁあああああああいいいいいいい!!!!」 「ちからをぬいて でいぶぅぅううう ありすを うげどべでぇえええ!!!!」 「しゃけるぅぅうううう れいみゅの からだが しゃけるぅぅううう!!!!」 「でえいぶぅううう!!! でいぶぅううううう!!!!!! ありずの あがじゃんを つぐっでぇええええ!!!!!!! 「いやぁぁああああああ!!! れいみゅは あかぢゃん ぼじぐないのぉおおお!!!!!!」 「!!!!!!!!!!」 「!!!!!!!!!!」 五分ほど格闘した変態ありすは、汗も粘液も乾燥して表情すら乾いていた 「…」 「…い…いじゃいよ……ゆっぐ……ありじゅ………やべ……で………」 「なにこれ」 「…かえ…る……………れいみゅは……おうぢ………がえ……る………」 「なんなのこれ 」 「…ゅ……ゅ…」 「どうして ありすのぺにぺにが はいらなのぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」 「…」 「ぺにぺにが はいらないと あがじゃん づぐれないでしょうおおおおおお!!!!!」 「…」 「でいぶは なにを ぢでいるのおおお!!! ざっざと まむまむを ごっぢに むげなざいよぉおお!!!!」 「…」 「やぐだだだずぅううう!!!!! でいぶは やぐただずよぉおおおお!!!!」 「…」 「くずよ! でいぶは なんのいみぼない くずの がだまりなのよ!!!!!」 「…………………」 「まだ あの"まりさ"のほうが よがっだばよ! あの まむまむの にうにうがんも きうきうがんも ざいごうだったわぁあ!!!」 「………………………………」 「ばりざぁああ どごいっだのぉおお また こづぐり じまじょうよおおおおおおおおお!!!!! ばりざぁぁああ!!!!」 「…………………………………………………………」 遠ざかるありすの声が聞こえなくなると子れいむは考え始めた れいむはやくたたず れいむはこどもがつくれない れいむはきもちよくしてあげることはできない れいむはいきていてもなんのやくにもたたない れいむはいらないゆっくり かちのないゆっくり れいむはいらな れいむは れ 癇癪を起こして暴れているありすに潰されて、子れいむは考えることをやめた ★他の作品 ◆一匹のゆっくりを捕まえてきた。 「切り株に固定されたゆっくり、すこしずつ解体されていきます」 ※グロ注意 ※うんうん ( fuku2828.txt, fuku2830.txt, fuku2832.txt ) ◆一匹のゆっくりを捕まえてきた。外伝1 「新しい命が生まれた しかし巣に人間が来て………父の威厳が試されます」 ※うんうん ( fuku3012.txt ) ◆二匹のゆっくりを育ててみた。 「変わったらゆっくりに疲れます」 ※解体 ( fuku3045.txt, fuku3070.txt ) ◆一匹のゆっくりが発情していた。 ★準備中 ◆一匹のゆっくりに稼がせてみた。 「恩返しのつもりで働くれいむは騙されてしまいます…」 ◆一匹のゆっくりが生き残りたい。 「ゆっくりで一番恐ろしいものは何か…」 ◆一匹のゆっくりを捕まえてきた。第弐幕 【一匹○○シリーズの詳しいゆっくり生態】 「愛で愛でしい片親家庭の一人娘が、悪いゆっくりにさらわれて監禁される…」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3009.html
ゆっくり人面瘡1/2 諸注意 ※初投稿 ※幻想郷在住のおにいさんが主人公です。 ※原作キャラが登場しています。 ※モブにオリキャラが登場します。 ※おにいさんと原作キャラが微妙に絡みます。 ※虐待成分を含んでいますが、話の長さに比べて少ないです。 ※パロディネタを多大に含んでいます。 ※この話は他の作者さん達の作品の影響も多大に受けています。 ※1と2に分かれています。 ■■■序章■■■ 幻想郷のとある山間に、狩猟採集を生業としたおにいさんがいました。 危険な妖怪も出没する山間での危険な仕事ですが、能力を持たない人間達に山の恵みを提供するための大切な仕事です。 山菜やきのこなどの食材や鹿や猪などの獣、時に檜皮などの木材も調達するおにいさんは、山のなんでも屋であり、 その仕事に誇りを持って仕事をしていました。 季節は年の瀬。 既に山の中腹まで雪が積もっており、年が明ける頃には里にも雪が積もりそうです。 その日は木々が茂った森の中で、おにいさんは珍しいキノコを探していました。 仕事柄、時に依頼があれば特定の材料を仕入れに行くことがあります。 この冬の寒い霜のある土の中に生える特殊なキノコだとのこと。 依頼主からそのキノコの詳しい生態を聞いていたので、アタリをつけて目指します。 自他共に認める山のなんでも屋ですから、地質状態の把握もなんのそのです。 目指すキノコは三番目のアタリをつけた場所に生えていました。 あとは採集すればこの日の仕事は終わりなのですが、ここに先客がいました。 「ゆゆっ!ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよっ。ゆっくりできないにんげんはかえれだぜ!」 そうです。ゆっくりです。 サッカーボール大の成体ゆっくりまりさの群です。 この不思議な生物は冬眠すると考えられていますが、冬でも暖かい時間帯には起きだします。 ちょうど草木の間に暖かい日差しが差し込んでおり、ひなたぼっこをしていたのでしょう。 5匹の小さな群れが、目的のキノコの前に陣取っていました。 確かに枯れ草がまるで布団のように暖かい空気を蓄え、ゆっくりした場所です。 目的のキノコを目の前で捕食されてはかないません。迅速かつ丁寧に採集する必要があります。 もちろん野生のゆっくりの捕獲を依頼されれば捕獲しますが、現在その様な依頼をおにいさんは受けていません。 力の差を教えてやりたいのもやまやまですが、相手の近くに依頼物がある以上下手につぶせません。 「やぁ、ゆっくりたち。ゆっくりしていってね!」 まず愛想良く挨拶します。 「っ! ゆっくりしていってね!!」 この生物の条件反射を利用し間を取り、懐から携帯していたチョコレートをとり出します。 「おかしをあげるよ。あまいぞー。ゆっくり食べてね!」 「「ほほおおおおっおっ」」 銀紙を剥がして数かけら足下に置くと、咆哮な甘い匂いにつられて我先にと飛びついてきました。 「「むーしゃむーしゃ♪しあわせー♪」」 と感涙しているゆっくりたちを尻目におにいさんは目的のキノコを採集します。 木の幹の根元に舞茸の如く大きな房をつくっていました。 うれしいことにまだ捕食されていない様です。 依頼者からは、完全な状態で採取してほしいいんだぜ。とも念を押されていたので、 そのまま引っこ抜かずに木の皮ごと削り出す事にしました。ナタを使って削りだしていきます。 しかしなかなかきつい体勢です。 一旦立ち上がって、たすきをかけ。ひと呼吸付きます。 そのとき 「おにいさん!もっとゆっくりおかしをちょうだいね。 ゆゆっ! まりさたちの“たからもの”になにしてるんだぜっ!!」 「“たからもの”だと?このキノコがおまえらのたからもの?」 だから補食されていないのか。 「たからものにさわらないでねっ!」 「まりさのたからものになにするのぉ!?」 「すまんがこの“たからもの”とやらは俺が頂いていく。チョコをあげたんだ。ゆっくり理解してね」 「ゆっくりわからないよおぉぉぉ!」 一部のゆっくりはガラクタなどの一部のモノに対して“たからもの宣言”をし、異常な執着を示します。 このまりさの群は、集団でこのキノコを“たからもの”にしていたようです。 まさしくその“たからもの”を奪おうとしているおにいさんに歯を剥き出しにして体当たりを仕掛けてきます。 「ゆっくりできないにんげんはしんでねぇえっじぃぶっっ!」 しかし野生といえどゆっくりが人間にかなうはずありません。 おにいさんは片足で蹴り飛ばします。 もちろん今は依頼品がおにいさんの背中です。餡子や土で汚さないように慎重に。 商売道具のナタでつまらんモノを切りたくなかったのでここでは使いません。 「たからものにさわるなぁああっえぐぜっっぶっ!」 二匹を軽く潰しても、残り3匹が一斉に飛びかかってきました。 「「たからものぉぉおおうああああっっ!!!」」 三匹連続攻撃への対処も抜かりありません。 「ゆぼぉおっ?」 一匹目を踏みつけます。踏み台にはせずゆっくりと押しつぶします。 「あびゅばっ!」「うごぇすっ?」 二匹目は右手の手刀で地面に叩き付けつぶし、三匹目は左手でその口の中に正拳をぶち込んでやります。 そいつはラスト一匹です。派手にキメたいですね。 ゆっくりの体内で手の平を開き、勢いにまかせ背中の皮をぶち抜きます。 「ヒイィイイトゥォエンドォッ!」 虐待を好むおにいさんではありませんが、やる時はやる、キメる時はキメる性格の様です。 その時、 砂糖菓子でできているまりさの歯が、おにいさんの腕に傷をつけました。 シャイニンgではなくて、パンチの威力が加わったおかげで一矢報いたのでした。 しかし傷はたいしたことはありません。かすり傷です。 おにいさんはその時点で、とくに気に留めませんでした。 この傷が物語の始まりなのですが、ともあれ、 大した損傷もなく無事に目的の依頼品を手に入れるとおにいさんは帰路につきました。 ■■■発症■■■ 翌日 おにいさんは左腕に違和感を感じて目覚めました。 しつこいかゆみがするのです。 袖をめくると昨日ゆっくりを退治した時に付いた傷のあたりがかぶれています。 「漆にあたった覚えはないし。どうしたものか?」 はてな?と思いながらも、馬油を塗って包帯を巻き、その日も毎日と同じように、山に仕事に向い、 一日が過ぎ、その日の終わりにはその傷のこともすっかり忘れていました。 さらに翌日 うーうーうーと、うなるような音でおにいさんは目が覚めます。 左腕に何かが動く感覚があります。 しかも自分の腕からその音が聞こえてくるではありませんか! 布団から跳ね起きて袖をまくります。 包帯のしたでうねうねと何かがうごいています。 そのうごきに合わせて「うあーー」「ゆーー」とくぐもった声を出しているのです。 おにいさんは恐る恐る包帯を外します。 腕になにかがついています。 「ぷはー♪」 呼吸しています。 「ゆー♪」 しゃべりました。 わけのわからないもの。 おにいさんはおどろきのあまり声が出ませんでした。 なにをしていいのかわかりませんでした。 そこには前日まではただのかぶれだったものが、あの憎たらしいゆっくりの顔になっていたのです。 大きさは、小ぶりのあんまんを潰した位でしょうか。 目玉があり、口もあり、金髪の髪、とんがり帽子の様なものまでくっついています。顔だけですがどうみてもまりさ種です。ほんとうにあry 初めてルナティックをプレイした初心者の様に惚けていると、そのゆっくりの目が動きおにいさんと目が合います。 「ゆっくちしちぇってね♪」 「っっっっっっっっっっっっっ!!?」 緊張の糸が切れ、訳がわからなくブンブンと腕を降りながらただ声にならない叫びをあげました。 普段危険な生物、熊や猪、人をおそう妖怪に突然出くわしても、驚きはしても冷静な行動がとれるおにいさんです。 山を生業にする者のサガとでも言いましょうか。 そのサガが億病にも声を出す事はありませんでした。 しかし、山で熊に出くわしても、それは熊に出会うかもしれないという覚悟を常に持っているから。 この時ばかりはおにいさんに、覚悟が足りませんでした。 「ゆーぅぅぅ。めがまわりゅよぉぉ?」 なんなんだ?いったいなんなんだ!? 自暴自棄になりそうで、そのわけのわからないものが視線のなかに入らぬ様、布団に腕をつっこみます。 「うー?うあいお?ゆーゆーううう」 声がこもり、その異様な光景から目をそらす事によってすこし落ち着いてきたようです。 あのとき付いた傷が原因か?し、しかしゆっくりが、人体に寄生するなんて!?わけがわからないっ!! とにかくこの不思議生物がなぜ寄生しているのかは別として、とにかく取り除かなければならない!剥がさなくてはっ!! 体に蜂や蛭が取り付いてきた時のように、とにかくそれを払う事を考えます。 おにいさんは素数を数えて、自身の心臓の鼓動が落ち着くのを待ちました。 心を獲物を仕留める狩人にするのです。 息をゆっくり吸い。 ゆっくりと吐く。 そう、ゆっくりだ。こいつらがやっているようにゆっくりでいい。 521… 523… 537は…ちがう…541…! そのあいだも「うー?にゃんにゃのー?」という声は聞こえてきます。 しかし、百番目の素数まで数え終えたおにいさんに死角はありません。 布団から腕を出し、改めてこの奇妙なゆっくりと向き合います。 「ゆっくっちしちぇってね♪」 「おまえはゆっくりまりさか?」 そう言いながら自分の腕を改めて観察します。 昨日かぶれていた手首から肘にかけて、皮膚がカピカピにひび割れている。 しかし、その中心部、前腕筋の膨らみの部分にあんまん大のゆっくりの顔がへばりついている! ゆっくりの顔の周りだけは潤いがあり、通常のゆっくりたちに近い。 「ゆー♪ おにいさんはゆっくちできるひちょ? おにゃかがへったよ。ゆっくちえさをちょーらいね♪」 「質問に質問でかえすなぁ!」 温厚なお兄さんでもこの精神状態では流石に苛つきます。 鼻の辺りをつねってやりました。 端から見ると自分の腕をつねっているように見えます。 「ゆびぃいいっ!いだいいだい!ゆっぢりはなしてねええ!」 つまんだ部分がビロンと伸びます。 剥がそうにも、かさぶたのようにペリペリ剥がれるとはいかないようです。 しかし、それと同時に自分の感覚に気づきます。 「自分の腕が痛い……だと……!?」 どうやら作り物ではなく本当におにいさんの体の一部となっている様です。 試しに囲炉裏から、火箸を取り上げ軽くあててみました。 「うぎゃあああああああ、あづびいいいい。やべでえええええっ!」 まりさのおでこにあてられた部分が赤く腫れます。おにいさんの腕がヒリヒリします。 今度は外に出て行きました。 外に貯めてある水瓶に腕を突っ込み、たわしでごしごし磨いています。 「やべ、で、うぼぁ、うだ、うぁああば、ば、ばば、ばば」 まりさの声がやかましく響いた後、おにいさんのため息が聞こえてきました。 どうやらダメだったようです。 「はぁー いったいどうなっちまったんだ?これは医者にみせるしかないか…ああ、朝から騒いで喉がかわく」 仕事熱心なおにいさんですが、この日は臨時休業し、朝食後永遠亭のあの女医のところへ向かうことにしました。 ■■幕間01■■ 普段、朝起きたら顔を洗って目を覚まし、軽い運動をしてから朝食をとる、というのがおにいさんの日課です。 しかしこの日は、驚きによって顔を洗う前に目が覚め、すでに一汗流していました。 朝食は腹に適当に流し込むのですが、一人暮らしなのにこの日は賑やかです。 「ゆっくり朝ご飯を食べるね!」 おにいさんの独り言は虚しく響くだけでした。 「ゆー、まりちゃにもえさをちょーらいねぇぇ!」 「・・・・・・」 「むーしゃむーしゃしたいぃぃぃ!」 「・・・・・・」 おにいさんはとにかく医者に見せるまではシカトすることに決めた様です。 質素なおかずの食事ですが、その日一日の力をつけるためおにいさんはおむすび3個を平らげます。 「ふぅー食った食った」 「しあわちぇー♪」 「っ!」 見るとゆっくりはいかにも満腹満腹といった表情でにやついています。 しかしすぐに 「すーや♪すーや♪」 と気持ち良さそうに寝息を立てていました。 ムカつきます。 おにいさんは、このゆっくりにエサを与えていません。 しかしこのゆっくりの表情からおにいさんが食べた栄養もこのゆっくりに行き届いてしまう様です。 立ちくらみまでしてきました。 せっかく食べた食後の満足感も抜け落ちてしまいましたが、着替えを整え外出していきます。 永遠亭へ行く途中、いつもその日の収穫を卸している問屋にしばらく休むという事を伝えにいきました。 おにいさんの戦利品を金に替えてくれるお得意様です、おろそかにはできません。 もちろん腕のゆっくりを見せ物にする様な自虐趣味はないので、包帯で隠しています。 「・・・という訳で、ちょっと左腕を怪我しちゃいましてね、今日の卸しは休みになります」 「クリスマスも近くて樅の木やら雑貨の仕入れを頼みたかったんだが、 妖怪に襲われたならしかたないね。まぁ春までにゆっくり直せばいいさ」 「ゆっくり♪」 「ゆっくり?」 しかしゆっくりの声はもれるようです。 「ゆっくりと我が身につく悪魔めぇ、静まれ!ここで目覚めるなっ!潰されたいのかっ!!」 「中二病も併発してるようだねぇ。ガムやるよ。養生しなさい。」 いらん赤っ恥をかきつつ、改めて永遠亭に向かいます。 ■■■永遠亭■■■ 太陽が空の三分の二ほどに登った頃、 おにいさんは月の頭脳こと八意永琳女医の診察を受けているようです。 既にレントゲンや血液検査等一通りの検査をうけ、今は診察結果を待ちつつ永琳が診断しています。 「うん、実に興味深いわね」 「手術でもなんでもいいんでとってくれませんか」 「まぁ、検査結果がでるまでちょっと観察でもしてみましょう」 今このゆっくりは包帯から解放されて診察室がもの珍しいのか「ゆ?ゆ?」ときょろきょろ見回しています。 永琳がはなしかけると 「ゆっくりしていってね♪」 と通常種のゆっくりと同等の反応をする。 「エサは与えたかしら?」 「いえ、俺が食ったらそれで満足するみたいです」 「寄生している訳ね」 診察台の引き出しからビスケットを取り出すと、ゆっくりにみせびらかします。 「ゆゆ♪おねえさん。そのおかしをちょーだいね♪」 ビスケットのひとかけらを口に放り込みます。 「むーしゃむーしゃ♪しあわせー♪」 「食べてるわねぇ。消化はどうしてるのかしら?」 「あげた後に聞かないで下さい。今のとこ、うんうんやらしーしーやらはしてませんが。」 「エネルギー変換や生殖方法等興味はつきないわねぇ」 「師匠〜検査結果でました〜」 「はい、ありがと。」 「ふむふむ〜あらっ?」 「やばいんですか?」 「血糖値が異常に高いわよ。あなた糖尿病?」 「一応健康な青年という設定なんですが。」 「問診では起きてからおにぎり三個となっているけど、本当に何も食べてない?バケツ一杯の砂糖水とか」 「飲んでませんよ。グラップラーじゃないんですから」 「だとしたら、異常ね。原因は…?」 ちらっと目線を問題の物へむけます。 永琳の助手でもある鈴仙が投影版にレントゲンを貼付け終えたのを見て 「やっぱり完全に結合してるわねぇ。分かりにくいけどここを見て。全体が腕なのは分かるわね。」 永琳はレントゲンに移った腕の骨と皮膚との境界辺りをペンで指し示します。 「肘から手首に欠けて、薄く道が出来ているでしょう?これは血管なのね。 通常なら真っすぐ伸びているんだけど、このまんじゅうの部分で一度途切れてまた戻っている。 そうやってこのゆっくりはあなたから栄養供給をうけて、おそらく餡子に変換している。この白い部分が餡子ね。 そして排出されるうんうんとよばれている餡子は外部に排出せずに糖分に分解されてまた戻っている。 血糖値の異常の原因はこれね。映ってないけど、感覚の共有からして他の神経系などもつながってると思うわ。 まさしく寄生しているのね。半永久的なエネルギーの供給と変換ができる。 まんじゅうにしてみればこれほどゆっくりした所もないでしょう。」 「ここはまりさのゆっくりプレイスだよ♪ゆっくりしていってね♪」 ゆっくりという言葉に反応したのか、おうち宣言まで発しました。 「っ!!そこはっ!!おれの身体だっ!!」 おにいさんは永琳の小難しい話に目がグルグルしていましたが、おうち宣言に苛つきます。 「先生早くどうにかしてください!とってくれたら差し上げますんで研究材料にでもしてください!!」 「薬で除去する方法もありそうだけど、あなたの精神衛生上、すぐ切除した方がよさそうね。鈴仙、簡易手術の準備をして」 「はーいー」 「部分麻酔で、ここからここまで除去するわ。10分ほどで終わるでしょ。 術後直ぐは痛みが残るでしょうけど、あなたの年齢ならすぐに仕事に戻れるわ」 「よ、よろしくお願いします。」 おにいさんは永琳の説明もそこそこに、この寄生したゆっくりに対しての苛つき、ムカつきがあふれていました。 手術室ではおにいさんは、体勢を維持するため腕を横にのばしたリクライニング椅子状態で待機していました。 既に腕全体は麻酔が効いてあまり感覚がありません。 しかし 「ゆ♪ゆ♪」 と声が聞こえる事からゆっくりは意識を保っている様です。 「うるさいだまっていろ!」 「ゆ?」 「くそっ!!」 普段は些細な事では怒らず、ゆっくりにしてもただ人語を解する害虫くらいとしか思っていませんでした。 しかしこのゆっくりが腕に寄生している事で、おにいさんの苛つきが増している様です。 「さて麻酔は効いてきたかしら?はじめるわよー」 マスクをし手術着に着替えた永琳が入ってきます。鈴仙も一緒です。 「一応研究材料に欲しいから、傷つけず丸ごと切除するわね。よろしいかしら?」 「かまいません」 手術台を適当な位置に固定し、肩の部分に幕が貼られました。 「では術式開始」 痛みはありませんが、メスが動いているのが分かります。そして時折、 「ゆー?」 という忌々しい言葉が聞こえてきます。 始めはただ手術用具等に興味を示してましたが、自分が剥がされることをやっと理解したのか 「うがあぁぁぁ、ばぢざのおうぢになにじでるのおぉぉぉ。」 「鈴仙、脱脂綿」 「はい」 「おうぢぃうごおぉぉぉ」 永琳は冷静にそのうるさいまんじゅうの口を塞ぎます。 「だべぉ!」「ううぅっ!」「あん?ぇぇぇ!」とうめき声だけが聞こえていましたが、 10分もしないうちに 「はい、切除完了」 「うばぁっ!」 びちゃっという音とともに声がしました。 どうやらゆっくりは皿に移されたようです。 「ふぅー」 と手術も終盤にさしかかったところで誰とも無く脱力溢れる声が聞こえてきます。 「鈴仙、そいつはまだ生きてる?」 「かろうじて」 「ならオレンジジュースにひたしておいて」 「はーいー」 「あとは縫合して終り。」 「はい」 「はい術式終了」 あっという間に切除手術は終わり、幕が取り除かれます。 おにいさんの腕には既に血の跡も無く、一本の傷跡に縫合糸が見えるだけです。 「今はまだ麻酔で動かないでしょうけど、しばらくしたら動くようになるわ。重いものは持たないでね。」 サッサッと包帯を巻いていきます。 「血糖値の異常は元凶を取り除いたから、健康に生活してたらすぐに正常値に戻るでしょ。痛み止めだけだしておくわ。 酷い時に水で飲みなさい。おだいじに♪」 「ありがとうございました!」 かくして寄生ゆっくりを取り除いたおにいさんは、はればれとした気持ちで帰宅したのでした。 ■■幕間02■■ 永遠亭からの帰宅途中、太陽が少しだけ西に傾いた時間帯。 いつもならまだ山に籠っているでしょうか、 おにいさんは正月に新しいパンツを履いた様に気分爽快な心持ちでした。 「災いの元凶もとれたしっ!時間も空いたしっ!久しぶりに外食しようかなぁ。 みすちーのところで蒲焼きの特上をっ!こりゃたまらんっ!ヨダレずびっ!」 と、そこに数匹のゆっくりが現れました。どうやら森からエサを求めてはぐれてきた家族のようです。 先ほどまでニコニコしていたおにいさんの顔色が一瞬だけ変化します。 「おい、ゆっくり。ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね♪」」 「ゆゆ!にんげん!」 「まぁそう気を張るなよ。別に殴る気はない。」 いつもなら、特に害悪を与えるゆっくり意外はスルーなおにいさんですが、 このときばかりは自分の腕に寄生された経験が、胸をムカつかせます。苛つきます。怒りがこみ上げます。 「冬眠中で腹減ってるだろ?エサをやるよ。はい、あーーん」 永遠亭に向かう途中に問屋の親父からもらったガムを見せつけます。 「ゆゆ♪やさしいおにいさんだよ♪ゆーーん♪」 「「ゆーーん♪」」 ひと家族が揃いも揃って、おにいさんの足下で口を開けています。 目をキラキラさせながら期待させていますが、 思い切り足を振り落としました。 「「ゆげぇえっ!?」」 一踏みで赤ゆっくり全てと、親であろうまりさの頬を踏みつぶします。 残された親れいむと頬をつぶされた親まりさは 「???」と疑問符を出した後、一旦遅れて 「ゆぎゃああ!! れいぶのあがぢゃんがあああぁぁぁぁ!!!!」 「ばりざのぼっぺがぁあああ!!! なんでっ!なんでぇぇぇ!?」 と遅れた知能で知覚しましが、 踏み出した足を軸足にサッカーボールの如くまりさを蹴り飛ばします。 「うぼぉわああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・ぐうぇっ!!!」 餡子をまき散らしながら奇麗な放物線を描き、ぐちゃっと乾いた大地に落ちました。音からしてうまくつぶれた様です。 「ばりざああぁぁぁぁぁ!!!!あびゎああああああ!!!どぼじでぇえ!?あがじゃぁああぁぁぁ、ばじざあぁぁうあぅぅぅっ!!!」 自分の赤ん房か、それとも自分の伴侶か。 れいむは行くべき所を迷いながら、びょんびょんと飛び跳ねています。 「おい。見てみろよ。」 おにいさんは踏みつぶした足を持ち上げ、見せつけます。 既にぐちゃぐちゃにつぶれ、言葉も発しない赤ゆっくりは、べっちゃぁ、と擬音だけ発しました。 「ゆばぁ、あ、あ、ああ・・・」 おやれいむは、この突然の悲劇にただ立ち尽くし(?)おもらししてました。 「あば、ば、ばば、ば、ば、ば、ばぴぷぺぽぉぁあ!」 「気が狂ったか。この前の出会ったゆっくりは、勇敢にも立ち向かってきたんだが」 「あぼぼ、ぼ、ぼ、ぼ、ぼば、、、」 「今イチ、おもしろみにかける。プロである鬼意山たちの大変さがわかるな」 「ぽぽばばば・・・あがじゃん・・・ばじざ・・・」 本能がそうさせたのでしょうか、すでに狂った餡子脳でも愛する子供と伴侶を求める声を発します。 「っ!だまれっ!」 ばんっ!ともう一度四股を踏み、のこったれいむを潰します。餡子がキレイに広がりました。 「ふっ。いけないいけない。熱くなるな。冷静なのがいつもの俺だ。」 実にさわやかに中二病を併発しつつ、おにいさんは帰路に付きます。 「さて飯食いにいくかぁ。ピザとかいいな、マルガリータで。ボルチーニ茸をのせてもらおう。」 to be continued・・・2へ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/233.html
「ゆっくりサドンデス」 家に帰り、鍵を開けようとすると…何故か、鍵は開いたままだった。おかしい。朝、家を出ると きは確かに鍵をかけたのに。何より、蝶番に挟んでおいたシャープペンの芯が折れて、落ちている のだ。嫌な予感がする… 「なんだこれは?」 中に入ってみると、そこには無数の足跡のようなものがあった。しかし、普通の足跡とは違う。 少なくとも、人間の足跡ではない。形は…綺麗な円形だ。僕はこの足跡の主がどんな生き物か知っ ている。この数からすると…30匹ぐらいか。かなり多いな。 足跡はリビングまで続いている。ああ、おそらく僕の嫌な予感は的中するだろう。リビングに至 る廊下を歩き、ドアを恐る恐る開くと… 「これっ…はっ…!?」 言葉が喉に詰まった。大型液晶テレビ、高級ソファー、イタリア直輸入のガラス細工…他、部屋 中全体が荒らされていた。テーブルの上に用意しておいた夕食も、食べかすだけしか残っていない。 そして… 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 総勢30匹のゆっくりたちが、神経を逆撫でする台詞で僕を出迎えた。僕はこぶしを強く握り締め る。いったい何がどうなってるって言うんだ!?こいつらはどうやって家の中に!? そんな中、一匹のゆっくりれいむがゆっくり3匹分だけ前に出た。 「おかえりなさい!!ゆっくりしていってね!!」 「……!!」 全国模試一位の応用力がある僕は、すぐに理解した。 このゆっくりれいむは、僕が愛玩動物…兼虐待動物として3日前から飼っているやつだ。多少虐待 しても30分もすればケロリと忘れてしまうから、ストレス発散の対象として重宝している。 家を出るときは、あらかじめ用意した夕食にガラスケースを被せて辞書を2冊ほど載せておいた。 だから、ゆっくり1匹ごときの力では夕食に口をつけることなどできる訳がないのだ。毎日そうする ことで、食べ物が見えるところにあるのに食べられないという苦しみを味わわせ続けてきた。 そして今日。ゆっくりれいむは部屋を跳ね回って遊んでいるうちに、玄関の扉を開けたのだろう。 外に出たゆっくりは仲間を呼び寄せ帰って来た。30匹もいれば辞書2冊の重さなど問題にならない。 僕の夕食を食べつくした後は、30匹が思い思いに跳ね回ってゆっくりしたのだろう… 「くそっ、やられた!!」 床を思いっきり殴りつける。その大きな音に、30匹のゆっくり達はびっくりして跳ね上がる。 「おにいさん、どうしたの!?」 「びっくりしたよ!!ゆっくりできなかったよ!!」 「びっくりさせないでね!!ゆっくりさせてね!!」 ゆっくりめ…こんな屈辱は生まれて初めてだ!! 「おにいさん!!れいむのなかまだよ!!かわいいでしょ!!」 「かわいいでしょ!!かわいくてごめんね!!」 「それよりおなかがすいたよ!!ゆっくりごはんをもってきてね!!」 一匹でもウザったい害獣を30倍に増やしておいて、「かわいいでしょ」などとほざくゆっくりたち。 暴れまわったゆっくりたちは、空腹を訴え始めた。そして、この流れだと… 「れいむはここでずっとゆっくりするよ!!」 「ここはまりさたちのおうちだよ!!れいむもゆっくりしていってね!!」 「おにいさんはゆっくりできるひと?できないならでていってね!!」 ゆっくりたちの生態は知っている。都合のよい住処を見つけたら、まず食事を要求し…最終的に は“自分の家”宣言をするのだ。今すぐにでもバラバラにブチまけてやりたいが、それでは僕の 溜飲が下がらない。もっと……もっと苦しめて……!! 「おにいさん!!れいむの連れてきたともだちかわいいでしょ!!ゆっくり感謝してね!!」 「………」 3日間飼っていたゆっくりれいむが、僕の目の前で胸を張る。平手でぶっ飛ばしそうになったが、 歯を食いしばって何とか耐えた。 「れいむのともだちいっぱいいるから、おにいさんもさみしくないよ!!ゆっくりうれしいでしょ!!」 「…あぁ、うれしいさ」 僕のストレス発散の道具を、30倍に増やしてくれたんだからな… 「さて、ゆっくりしているところ悪いけど、別の場所に移動しようか」 「そこはゆっくりできるところ?」 「あぁ、こんなところよりずっと綺麗で、たくさんゆっくり出来るところだよ」 「やったあ!!みんなでゆっくりしていこうね!!」 「ゆっくりー!!たくさんゆっくりするよ!!」 「計画通り…」 僕の声が聞こえなかったのか、聞こえても気にならなかったのか、ゆっくりたちは反応しない。 そんなゆっくりたちは、列を成して空室に入っていく。 部屋の真ん中にゆっくりたちを集めて、周りを柵で囲む。見たところ、このゆっくりたちはまだ小さい らしいから、この程度の高さでも飛び越えることはできないだろう。 「どうしてとじこめるの!!ゆっくりできないよ!!」 「これから食べ物を持ってくるよ。それまではその中でゆっくり待っててくれ」 「わかった!!ゆっくりまってるよ!!」 多少窮屈でも、食べ物のためなら我慢する。そんなゆっくりの生態も、僕はよく知っている。だが、 僕が用意するのは食べ物ではない。食べ物の代わりに僕は五寸釘と金槌を持ってきた。 食べ物を持ってくるものと思っていたゆっくりたちは、僕が手にしているものを見て不平不満を口にする。 「おにいさん!!たべものはどうしたの?」 「おなかすいたよ!!ゆっくりできないよ!!」 「あー、もう少し待っててくれ」 「もうまてないよ!!はやくゆっくりもってきてね!!」 「おなかすいた!!おなかすいてゆっくりできないよ!!」 言っても分からぬ馬鹿ばかり… まあ、そんな馬鹿とももうすぐさよならだ。そして、僕はゆっくりを“かわいがりはじめた”。 「あーお腹すいたなー。お、ちょうどいいところにゆっくりがいるじゃないか」 「ゆっ!?ゆゆっ!!?」 「ゆっくりは甘くておいしいんだよなー。じゃあ今日の夕飯はゆっくりだ!」 僕の言葉を聞いて、うろたえ始める30匹のゆっくり。もう空腹などどこかへ飛んでいってしまったようだ。 「れいむはおいしくないよ!!ゆっくりたべないでね!!」 「まりさもおいしくないよ!!たべるなられいむをたべていってね!!」 「ゆーっ!!もうやだ!!おうちかえる!!おにいさんとはゆっくりできないよ!!」 「おにいさんあっちいって!!れいむをたべようとするおにいさんはでてって!!」 柵を越えて逃げようとするが、そんなことは無理だ。こいつらの体格でこの柵を乗り越えることはできない。 「お前達、食べられたくないか?」 「うん!!ゆっくりたべないでね!!」 「お兄さんはお腹が空いてるんだ…でもお前達が食べられたくないなら、しょうがないな」 「ゆっ!?」 期待に目を輝かせるゆっくりたち。このまま開放されるとでも思っているのだろうか。だが、そんなことは しない。全員食べるよりも酷い…地獄絵図をお前達に見せてやる。 「お前達、食べられたくなかったら他のゆっくりを食べろ。最後に残った一匹は食べないでやる」 「ゆっ………?」 足りない頭で何を言われたのか必死に考えている、という顔だ。中身が餡子じゃ無理もないか。 「へちゃむくれの饅頭にも分かるように言ってやる。生き残りたかったら、他のゆっくりを食い尽くせ!!」 「ゆ゛ーーーーーーっ!!!」 それがスタートの合図となった。一匹のゆっくりまりさが他のゆっくりに襲い掛かる。他のゆっくりに比べて ゆっくりまりさは生きるためなら手段を選ばない、一言で言うと悪い性格のゆっくりだ。 「いだいーーー!!!だべないでええええ!!!」 「うっ…うまっ…これうまっ!」 隣のゆっくりれいむをむしゃむしゃと食べるまりさ。それを見て他のゆっくり達も共食いを始めた。 「びゃああえがあああ!!どおじでえ゛え゛え゛え゛!!」 「ゆっぐりできな゛い゛よ゛お゛お゛お!!」 ここまでは普通の虐待。ゆっくり虐待においてセオリーとされている方法だ。 そして…今、最初のゆっくりまりさが一匹目を食い終えたところだ。 「ふむ、あいつが今のところ優勢だな」 僕は次の計画に移ることにする。 「すうっ……ゆっくりしていってね!!!!!」 「ゆっ!!??」 可能な限りの大声で、お決まりのフレーズで呼びかける。それに反応したゆっくりたちは皆、びっくりして 食い合いを止めてしまう。何が起こったのか数秒遅れで把握すると、僕の方を向き… 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 今まで醜い争いを繰り広げていたことも忘れ、僕に笑顔で応じる。こればかりは本能だから逆らいようが ないのだろう。つくづく馬鹿なやつらだ。馬鹿すぎてかわいそうになってくる。だが、これでゆっくりたちの 動きは止まった。やるなら今だ。 僕は柵に入って、先ほどのゆっくりまりさを見つけると、そこから動かないように手で固定する。 「ゆ!?ゆっくりだしてくれるの!?」 おそらく、一番がんばった自分は特別だから、特別に出してもらえると思ったのだろう。 餡子でものを考えるから、すべてを前向きにしか捉えられないらしい。確かに、特別であることにかわりはない。 …お前の考えてる“特別”とは、まったく逆だけどな。 「そおおぉいっ!!」 「うゆぎゅう゛う゛う゛う゛う゛!!」 ゆっくりまりさの頭上から、真っ直ぐ五寸釘を打ち下ろしてやった。ガンガンと打ち込んでいくたびに、 まりさはビクビクと痙攣したように震える。今、30匹のゆっくりたちの中で一番優勢だったゆっくりが、床に しっかりと固定されてしまったのだ。 「どおじでえええ!!ゆっぐりざぜでぐれ゛な゛い゛の゛お゛お゛お゛!!!」 痛みに暴れ狂うが、床に打ち込まれた五寸釘にど真ん中を貫かれているのだ…逃げられるわけがない。 そして、僕は他のゆっくりたちに呼びかける。 「おい、お前達、どうしたんだ?」 「ゆ゛ゆ゛っ!!?」 「早く食っちまわないと、お前達を食べるよ?」 「ゆ゛ゆ゛ーーーーーっ!!!」 捕食対象となるのは…当然、五寸釘に貫かれて動けないゆっくりまりさ。低脳なゆっくりたちも、 最小の労力で生き延びるにはどうしたいいか…それくらいはわかっているらしい。すべてのゆっくりが 一匹のゆっくりまりさに群がり、食い漁る。 「ぎゅあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!はずしでえ゛え゛え゛え゛!!」 「まりさはゆっくりしんでね!!うまっ…これうまっ!!」 「まりざがああ!!まりざがだべるのお゛お゛bっぼばあ゛お゛!!!」 五寸釘に打ち抜かれさえしなければ、お前の勝ちだったのにな。あぁかわいそうかわいそう。 そのうちゆっくりまりさが食べつくされると、先ほどと同じように争いが始まった。一匹が他のゆっくりを 圧倒しているのを見ると、また先ほどのゆっくりまりさと同じように五寸釘で打ちつけ、 他のゆっくりたちをけしかける。 「うめ…これめっちゃうっm!みぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「その下品な言葉遣いは止めろ。食べるときは『サイン、コサイン、タンジェント』だ」 ぐりぐりと五寸釘をねじ込みながら、他のゆっくりたちをにらみつけて“教育”する。 僕だったら恥ずかしくてこんなこと言えないけどな。それ以降、他のゆっくりたちは口汚い言葉を吐かなくなり、 『サイン、コサイン、タンジェント』と優雅な言葉遣いをするようになった。恐怖を与えれば、ゆっくりたちは 一発でモノを覚える。 でも、食事のスピードで抜きん出るゆっくり…そいつらに五寸釘を叩き込む僕の手は緩まない。 「どおじでごんなごとずるの゛お゛お゛お゛お゛!!!」 と抗議の声が、まわりのゆっくりたちからも上がる。 「お前達が食われないように、強いゆっくりを懲らしめてやったんだ。やさしいだろう?」 同じことをしばらく繰り返す。そのうち、馬鹿なゆっくりたちも理解し始めた。 他のやつらを食べなければ、自分が食べられる。しかし、あまりに相手を圧倒してしまうと自分が五寸釘で 貫かれる。僕の“弱きを助け、強きを挫く”作戦に、ゆっくりたちはどうしたらいいのか分からなくなっていた。 「ゆっ…えぐっ……ゆっぐりざぜでよ゛お゛お゛!!」 食わなければ食われる。食いすぎても痛い目にあう。混乱のあまり泣き出すゆっくりもいた。そんなゆっくりも 僕は五寸釘でゴスンと打ち付ける。 「ゆぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「あんまりゆっくりしてるとおしおきだ。言っただろう?僕は“お腹が空いてる”って」 「どおじでえええ!!どおじだらい゛い゛の゛お゛お゛お゛お゛!!??」 ゆっくりしすぎても、食べ過ぎても…五寸釘の餌食になる。でも、食べなければ生き残れない。 そんな挟みうちの状況は、ゆっくりたちの精神を確実に蝕んでいた。そうだ、これが見たかったんだ!! 皆が僕の作ったルールに従い、そして苦しむ。ただ潰すだけじゃない。精神的に苦しめなければ意味がない! 数十分後、生き残りは2匹のゆっくり―――まりさとれいむだけになっていた。そのうちれいむの方は 偶然にも僕が今まで飼っていた、あのゆっくりれいむだ。 2匹だけになると、本当にどうしたらいいのかわからなくなるのだろう。 ゆっくりした方が打ち抜かれるのか、食べたほうが打ち抜かれるのか。そんなことを空っぽの頭で考えるから、 2匹は混乱してしまってその場をうろうろし始めた。 「よし、もういいだろう」 「ゆっ!?ゆっくりだしてくれる?」 「ゆっくりたすけてくれるの!?」 僕は2匹のゆっくりを持ち上げて、柵から出る。もうあのまま放っておいても面白くなさそうなので、 別の方法をとることにする。 一本の紐を用意し、両端を2匹のゆっくりにくくりつけて、ぴんと真っ直ぐ伸ばして床に置く。 ちょうど、綱引きと同じ状態だ。そして紐の真ん中に僕は顔を近づける。 「僕は目の前に来たほうのゆっくりを食べることにしよう。 食べられたくなかったら、その紐を思い切り引っ張るんだ」 僕が大きく口を開けると、その意味を理解した2匹は正反対の方向に逃げ出す。しかし、紐に引っ張られて 離れることができない。2匹の力が拮抗しているから、ぴくりとも動かないのだ。 「ゆっ…ゆっ…まりさはゆっぐりしてね!!」 「ゆっ…ゆっ…れいむがゆっくりじてね!!」 自分が逃げ延びるために、ぴょんぴょん跳ねながら相手にゆっくりすることを要求する2匹。 横に逃げることも思いつかない馬鹿だから、きっと力尽きるまで紐を引っ張り続けるのだろうな。 僕はちょっと手を加えることにした。 「そーれ、お前のほうが美味しそうだな」 僅かに優勢だったまりさの方をひっぱる。それに伴って、れいむは同じ距離だけ離れていった。 「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!まりざばおいじぐな゛い゛よ゛お゛お゛お゛!!」 「ゆっ…ゆっ…おにいさんありがとう!!ゆっくりしていってね!!」 ダメだこいつ…早く何とかしないと… 僕に助けられたと思ったれいむは、僕に感謝の言葉を告げる。3日間やさしくしてくれたおにいさんが 今回も自分の味方をしてくれたと思っているのだろう。本当に自分に都合のいい考えしか浮かばないやつだ。 そんなことをしているうちに、今度はれいむが優勢になり、まりさが僕の口に近づいてくる。すると… 「うーん、やっぱりれいむの方が美味しそうだな」 「ゆゆっーーー!!い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 れいむを自分のほうに引っ張り、まりさを遠ざけてやる。自分の努力が一瞬で水の泡になったれいむは、 絶望した表情を見せるがそれでも諦めずに跳ね続ける。 「おにいさん!!れいむをたべてゆっくりしていってね!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!だべないでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 数分の戦いの末、れいむが僕の口まであと数センチというところまで迫ってきた。 「おー、美味しそうな饅頭だな。いただきまーす」 「なんでええええええ!!!れいむおいじぐないよばお゛お゛あ゛お゛お゛!!!」 「おにいさん!!まりさといっしょにゆっくりしようね!!」 もう勝ちを確信したゆっくりまりさ。息も絶え絶えになり、愕然とした表情のゆっくりれいむ。そして… 僕は振り上げた拳を… 「ゆぎゅうううううあああああああお゛あ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」 優勢だったゆっくりまりさに振り下ろした。ふてぶてしい表情が一瞬で歪む。 一気に押しつぶされたまりさは、体中至る所から饅頭をぶちまけながら…絶命した。 「おにいさん!!たすけてくれてありがとう!!ゆっくりしていってね!!」 残った最後の一匹。ゆっくりれいむが飛び跳ねながら僕に近づいてくる。僕の計画も、残り僅かだ。 生意気にも寄り添ってきたれいむを、僕はデコピンで弾き飛ばす。 「ゆゆっ!?なにするの!!ゆっくりあやまってね!!」 「…おい」 「ゆっ…!」 ドスの聞いた僕の声に、れいむは震え上がる。 「これ、食べろ」 指差したのは、ゆっくりまりさの残骸だ。それをみたれいむは、ガクガク震えながら… 「むりだよ!!そんなのたべられないよ!!」 「どうしてだ?お腹すいてるんだろう?」 「たべられないよ!!それはまりさだもん!!たべないよ!!」 こいつ…ついさっきまで30匹の共食い競争をしてたのを忘れたのか? その口についてる餡子は、いったい何だって言うんだ? 「いいから食べろ。10秒以内に食べないと……お前も食べちゃうよ♪」 「ゆゆーーーっ!!!??」 「数えるぞー。10…9…」 「ゆっ!!たべる!!たべるよ!!だかられいむをたべないでね!!」 10秒以内と言っても、ゆっくりの頭じゃ分かるまい。しかし、早く食べないと自分が食べられることは わかったらしい。 「むしゃ…むしゃ…さいんっ…こさ…いんっ」 餡子の脳みそで、さっきのルールを覚えてたのか。思わず笑いそうになった。 あー、腹筋に来る笑いだね、これは。でも残念、そんなれいむとももうお別れだ。 「7…6…5…」 「たんっ…じぇんとぅ…さいっ…ん…こさいんっ…たん…」 「……4321ゼロー!!はい時間切れー♪」 「ゆゆゆっーーーー!!?ぎゃああらお゛い゛お゛い゛あ゛え゛お゛り゛な゛お゛ろ゛い゛がじょれ!!!!」 3日間一緒にいた仲だからな、最後は一思いにぶちまけてやった。僕って優しいな。 こうして悪いゆっくりを虐待し続ければ、いつしか馬鹿なゆっくりたちも気づくだろう。 “悪いゆっくりだけが酷い目にあっている”と。ゆっくりたちに僕の存在を知らしめるんだ。そして… 「僕は新世界の神となる!」 …なーんちゃって。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1544.html
独自設定があります。 「ごべんなざいいいいいぃぃぃ!!もう決して人間さんの畑にはいれさせませんんんんん!!! 珍しい茸さんをあげますので駆除は止めてくださいいいいいぃぃぃ!!」 「どうして赤ちゃんふえてるのおおおおおぉぉぉ!?!? もうすぐ冬さん来るんだから『すっきりー』しちゃ駄目って言ったでしょおおおおおぉぉぉ!?」 「なんでレイパーありすがこっちにきてるのおおおおおぉぉぉ!? ……ゆ!? あっちにはレイパーありすがいるから狩りに入っちゃ駄目っていったでしょおおおおおぉぉぉ!?」 「その食料さんは冬用の備蓄だって言ったでしょおおおおおぉぉぉ!?!? 『忘れてた』じゃないよおおおおおぉぉぉ!!今度は絶対食べないでねえええええぇぇぇ!!」 「ゲスな子は群れには入れられないよ!ゆっくり理解してね! ゆ~……しょうがないね……。 ゲスはこの穴に落とすよ! ゆっくり反省してね!!」 ここはとあるドスまりさが治めるゆっくりの群れ。 このドスまりさはかなり頑張っていた。 近くに住む人間との仲を取り持ち。 群れの個体調整に四苦八苦し。 ゆっくり出来ない外敵を打ち倒し。 食料の備蓄に努力を払い。 共に生きる仲間を選んだ。 それでも 「どおしてわからないのおおおおおぉぉぉ!?」 ドスの叫び声が聞えない日は無かった。 ドスは懸命に群れをゆっくりさせようとしているが、その群れのゆっくり達はそれを理解しようとせず 自分達の都合と欲望のままに行動していたからだ。 とはいえ全てのゆっくりがそういうわけではなく、ドスの事を想うゆっくりはドスの考えを理解しドスを擁護した。 そのお陰もあって、群れは危ういところではあるが何とか存続を続けていた。 「ゆ……ゆっぐりぃぃぃ……」 今日もドスはへとへとになって自分のお家である洞窟に帰ってくる。 もうすぐ冬が近いので最近はいつもこんな感じだ。 夜のお家はドスが唯一ゆっくりできる場所と時間でもあった。 「……ゆっぐりじだいいいいいぃぃぃ……」 ドスはそう呟いた。 ゆっくりとはストレスに非常に弱い。 僅かなストレスでも不快感を露にし、叫び、喚き、周りに当り散らす。 ドスという個体はストレスにかなり強い方ではあるが所詮はゆっくり。 必ず限界は訪れるのだ。 群れが無能ならばなおさらだ。 「ゆ……ゆ……」 ドスはずーりずーりと体を引きずって洞窟の奥へと進む。 そして一番奥にあるドスより少し小さいくらいの岩を横に押す。 岩はゴロゴロと音をたてて脇へとどけられる。 「オープン―――セサミ」 岩がどけられると、ドスが這っていけば通れる位の穴がそこにあった。 ドスは出来るだけ体を低くしてそこに入る。 「ずーり……ずーり……」 穴を抜けると、そこは一つの空間になっていた。 そして何匹ものゆっくりがそこで眠っていた。 「ゆ っ く り し て い っ て ね !!」 ドスがその空間に向かっていつもの挨拶をすると 「「「「「ゆ……!?ゆっくりしていってね!!」」」」」 そこに居たゆっくり達が目を覚まし返事を返した。 だが、それがドスの発したものだと理解すると 「ゆぎゃああああああああああああああああ」 「ゆっぐりでぎない”い”い”い”い”ぃぃぃ!!」 「だずげでぐだざいいいいいぃぃぃ。もう、むれをおそっだりじまぜんんんんんがらあああああぁぁぁ!!」 「ありずはい”な”がも”の”でがま”いま”ぜんんんんん!!だがらいひどいごどじないでえええええぇぇぇ!!」 「ごろざないでえええええぇぇぇ!!ごろざないでえええええぇぇぇ!!」 悲鳴が返ってきた。 「ゆ~♪」 ドスはその悲鳴を聞いてうっとりとした表情を浮かべる。 が、そのときだった。 「くずどすがあああああぁぁぁ!!ばりざざまをゆっぐりざぜろおおおおおぉぉぉ!!」 「にんっしんしてるでいぶをあなにおどじだぐぞどずはゆっぐりじないでじねえええええぇぇぇ!! 「ゆ?」 それは今日の昼ごろ、群れに入れてくれとやってきたまりさとれいむの夫婦だった。 れいむの方は胎生妊娠をしていた。 それをかさにきて増長し、群れの決まりごとを否定し、罵詈雑言を喚き散らした。 あまりのゲス思考にドスは入村を拒否。 その腹いせに群れのゆっくりに怪我を負わせたので、お仕置きとしてこの穴に落っことしたのだ。 「……」 「どずはまりさをゆっくりさせるのがぎむだぜ!そんなこともわからないのかだぜ!!ばかなの!?しぬの!?」 「おお、むのうむのう!!あわれなどすだね!!!」 「……」 ドスは無言だ。 ゆっくりと二匹の近くに近づく。 「だまってないでさっさとまりささまにしょくりょうとおうちをよういするんだぜ!!」 「あとあまあまもってこい!!」 「だ・ま・れ」 そう呟いたドスは大きな舌を振り払った。 「ゆぼべばぁぁぁ!?」 「!?」 一つ前に出ていたまりさが横に吹き飛ぶ。 そのあまりの速さ(ゆっくり基準)にれいむは思考が追いつかなかった。 まりさは壁にたたきつけられた。 そしてしばらく壁に張り付いていたかと思うと、ゆっくりと地面に落下、悲鳴を上げた。 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ いたいんだぜえええええええええええええええええええええええええええ じぬ!!!じぬうううううううううぅぅぅぅ!?!?!?」 「全く、やれやれだぜ……」 いつの間にかドスが近寄ってきていた。 「ゆぎぎあああああああああああがああああああああ!?!? ごのぐぞどずううううううううううううううううううう!! じね!!じめええええええええええええ!!」 「むかつくんだぜっ!!群れなきゃドスに勝てない人間のくせにいいいいいぃぃぃ!!」 再び舌がうなる。 今度は下から掬い上げるように来た。 まりさは天井に頭をぶつけ、さっきと同じようにゆっくりと地面に落下した。 「ゆごごごごごごごごぉぉぉぉぉ!?!?」 どうやら歯が砕けたようで、白い塊がいくらか地面に散乱した。 その後もドスはまりさに舌の連撃を繰り返した。 「ゆげえっ!!」 「こんな時期にガキなんか作るんじゃねんだぜえええええぇぇぇ!! しかもこっちが間引きしてやるって言ってやったのに『死ね』だと!?何様のつもりなんだぜあの糞夫婦がよおおおおおぉぉぉ!!」 「ゆぼごべええええ!!」 「レイパーに体触られる身にもなれってんだぜあの糞ちぇんがあああああぁぁぁ!!レイプされて死ぬなら勝手に死んでこいってんだぜ! 群れにまで連れてくるなだぜ!!」 「ご、ごべんなざ……ゆぎょ!?」 「誰が手前ら為のだけに食料を用意するってんだ、あの淫売ありすがあああああぁぁぁ!! 『とかいは』だとかレイパーのねばねばに匹敵する汚物思想なんだぜ!!役立たずの分際でえええええぇぇぇ!!」 「ば、ば、ばでぃざがばるがっだでず……ぼ、う……あやばでぃ、ゆぎいいいいいぃぃぃ!! 「ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!ゲスは死ぬんだぜ!」 凶悪な表情と暴力的な言葉を撒き散らしつつ、ドスはゲスまりさを舌でドつきまわした。 「ぼ……ゆ”……る……じ……で……」 「ゆふー……ゆふー……」 連撃が止まる。 ドスは荒い息をして体を揺らしていた。 その足元には、ズタボロになり息も絶え絶えのゲスまりさ。 一方他のゆっくり達は、自分達に被害が及ばないように隅の方でがたがた震えていた。 番のれいむも同様だ。 今まで、ドスとは自分達ゆっくりの為に尽くしてくれる都合のいい存在としか考えていなかった。 だから目の前で行なわれた凶行が信じられないと同時に、言いようの無い恐怖と、ドスとの力の差を改めて認識したのだ 「ゆわあああああ……」 しーしーと涙をだらだらと流しつつ、番のまりさを気遣う事もできずにただただ震えていた。 そこにドスの視線が刺さる。 「ゆ、ゆあああああ……」 のっしのっしと近寄ってくるドス。 れいむは恐怖で声も上げることが出来ない。 「腐った饅頭みたいな面だぜ」 「ゆ……ゆゆっ!れいむはくさったまんじゅうじゃないよ!ゆっくりしないでていせ……」 自分が馬鹿にされたことに反射的に反抗する。 その結果、ドスの舌の一撃で壁に叩きつけられて、体から餡子をもらすほどの裂傷を負う羽目になった。 「い、いだいいいいいぃぃぃ!!!あんござんがあああああぁぁぁ!!!」 「腐った饅頭みたい……じゃないんだぜ、お前らゲスは腐った饅頭なんだぜ」 「れ、れ、れ、れいぶはあああああぁぁぁ……」 「なんなんだぜ!?」 舌振り上げつつドスは強面でれいむに迫る。 「ゆっ……ゆっ……く……まん……です……」 「ゆぁぁ~?」 「ゆびっ!?」 ドスは舌より軽い三つ編みのお下げでれいむをひっぱたいた。 吹き飛んだりはしないが、大きいドスのお下げの一撃は、傷ついたれいむの体に痛みを与える。 「れ、れいむは……くさった……まんじゅう……です……」 「そうだよ。れいむ達みたいなゲスは腐ったまんじゅうだよ。だから……」 ドスがれいむから離れて行く。 そして向こう側で倒れているまりさを舌でくるみ、掴みあげた。 れいむは痛い体をかばいつつそれを不思議そうに見た。 ドスは振り向きつつ言った。 「虐待で使うくらいしか価値がないんだぜ」 そしてまりさを舌で握りつぶした。 「ゆ”っぎいぃっ!!」 簀巻きのようにまかれた舌の左右からまりさの餡子が漏れ出る。 ドスまりさはそのまままりさの体を口に運んだ。 「むーしゃむーしゃ……ペッ、やっぱりゲスはまずいんだぜ!舌が腐るんだぜ!!」 噛み砕かれてぐちゃぐちゃになったまりさの体が、れいむの前に吐き捨てられる。 餡子と皮と髪と帽子、さらにドスの唾液などなど全てが滅茶苦茶に混ざり、もはやただの生ゴミのようである。 「ば、ばりざがあああああぁぁぁ……れいぶのばりざあああああぁぁぁ。どぼじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉ……?」 どうやらこのれいむ、ゲスではあるようだがまりさのへの愛(笑)はあったようだ。 と、そのときであった。 「ゆ!?ゆぐぐうううぅぅ!?う”っ……う”ばれるうううううぅぅぅ!!」 にんっしんしていたれいむが突然産気づいた。 目の前での凶行によるショックだろうか? ミリミリと産道が開き、赤ゆっくり(大きさは子ゆっくり)の顔が覗く―――相変らずむかつく笑みを浮かべている。 「ゆぎいいいいいぃぃぃ……れいぶのあがぢゃあああああんんん!!ゆっぐりうばれでねえええええぇぇぇ!!」 砂糖水の大汗を流しつつれいむは叫ぶ。 そして、すぽーんと音をたてて一匹目が空中に飛び出した。 「ゆっきゅりしていっちぇ―――」 「ゆん!!」 ドスが口の先端を小さくし、吹き矢を吹くかのように何かを飛ばした。 一直線に走る光の矢の様に、それは赤ゆっくりに命中した。 「ゆ”う”う”う”!?!?」 れいむはその瞬間を見た。 赤ゆっくりが、生まれてはじめての挨拶を遂げようとした瞬間、胴体の真ん中に大穴を空けられる瞬間を。 べちゃり、という音をたてて既に事切れた赤ゆっくりが地面に落下する。 顔があったであろう部分は、髪の毛のある後頭部まで貫通した何も無い空間があるのみだ。 「ど、どういうことおおおおおぉぉぉ!?!?」 「ゆっはあああああぁぁぁ!!命中なんだぜえええええ!!!」 ドスは子供のように喜びの声を上げる。 今のは出力を下げ、さらに発射する口の大きさを小さくし、細いレーザーのように発射した『小スパーク』である。 ただ、小さいとはいえドススパーク。 人間ならば根性焼きの痛さはあるだろう。 ゆっくりならば貫通するほどの威力があり、成体でも体の一部が蒸発する。 そして生まれたばかりの赤ゆっくりは見ての通りである。 れいむの赤ゆっくりは、この世に生まれでてコンマ5秒でその短いゆん生を終えた。 「さっさと次の赤ゆっくりを飛ばすんだぜ!」 「い、いやじゃあああああぁぁぁ!!あかちゃん!ゆっくりうまれないでね!ここはゆっくりできないよ!!うまれないでね!!」 こんな状況で子供を産むほど馬鹿ではないらしい。 れいむは開きかけた産道を閉じようと必死に頑張っていた。 「……そこの辻斬りと糞レイパー」 「「ゆ”!!」」 「ゲスのガキをひりだせだぜ!」 「そ、そんなひどいことだみょん……!」 「ゆぅ……そんなのとかいはじゃないわよぉ……」 ドスが指名したのは、過去に群れのゆっくりを何度も傷つけたみょんと、レイパーの群れと戦った際に捕縛したありすだった。 「みょ”お”お”お”!?」 「ゆぎゃああ!!」 抵抗した二匹だったが、いきなり体に痛みが走った。 小スパークが頬の一部をそぎとったのだ。 「ちぇんみたいにしてやってもいいんだぜ?」 「「!!」」 二匹はとたんにがたがたと震えだした。 その視線の先には、体のあちこちに小さな穴を開けたちぇんが、蟻にたかられてその体をじわじわと小さくしているところだった。 しかもわずかに「ゆ”っ……ゆ”っ……」と小さなうめき声を上げている。 そう、生きながら蟻に中身を持っていかれているのだ。 先日、ちぇんはドスに『生きた的』にされ、散々走らされた挙句、体をじわじわと小スパークで削られていったのだ。 しかも止めを刺さずに放置し、じわじわと蟻に食われる様を見て楽しんだのだ。 無論、ちぇんを助けようとしたら舌で思い切り殴られた。 なので二匹はドスの言葉に従うしか出来なかった。 「や、やめてねっ!れいむにちかよらないでねえええええぇぇぇ!!」 母性に目覚めたのか、にじり寄ってくる二匹から、身重な体を引きずりつつ洞窟の端に逃げるれいむ。 「ご、ごめんだみょん……」 「ゆるしてぇ……」 「れ、れいむは……しんぐるまざーなんだよっ!!まりさをめのまえでころされてかわいそうなんだよ!! やさしくしないとだめなんだよ!!あかちゃんがいるんだよ!!」 「「……」」 微妙にでいぶ発言も混ざっている。 二人がそれでも近寄ってくるのを見てれいむは悟った。 「ご、ごめんなざいいいいぃ!!れいむとまりさがわるかったですうううぅ!! だからあかちゃんはころさないでくださいいいいいぃぃぃ!!」 れいむは必死に謝り始めた。 「わがままいってごめんなさい!むれのゆっくりにけがさせてごめんなさい!はんせいしますうううぅぅ!! だからゆるしてくださいいいいいぃぃぃ!!」 頭を地面にたたきつけるように謝る。 二匹はその様子を見て少し動きを止めるがすぐに動き始め、みょんはれいむのリボンと髪を咥えると仰向けに転がした。 ありすはれいむの顔の横に立つ。 「や、や、やめてぇ……あかちゃんころさないでえええええぇぇぇ……」 『赤ちゃん』 という単語が出た瞬間、ありすは身を僅かに震わせたが……意を決したようにれいむの口辺りに飛び乗った。 「やめてええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!ゆぎゅ!?」 無論、それはれいむを潰すためのものではない。 圧力を加え、まむまむから赤ちゃんをひりだすための行為だ。 ありすが乗ったとたん、れいむの内部の餡子が上下に分かれる。 そして、下にいった餡子の分だけ下っ腹が圧迫される。 行き場を失った餡子は一部はあにゃるから、そしてまむまむ内からはその中にいた赤ゆっくりをはじき出した。 「ゆ~っきゅりしちぇいっちぇ―――」 「ゆひゅっ!」 「あかちゃあああああぁぁぁんんんんん!!」 「すこし外したんだぜ。ありがたく思うんだぜ!」 れいむの目の前には、体の下半分を失い、ぴくぴくと痙攣する赤まりさが。 助けを求めているかのように、動く眼球のみで母れいむを必死に疑視していた 小スパークを外したのは赤れいむが苦しむ姿を見るためと、れいむの滑稽な姿を見るためだ。 「ぺーろ、ぺーろ、ぺーろ……」 懸命に赤まりさの体を嘗めて、傷を癒そうとするれいむ。 もちろん意味は無いが。 やがて、痙攣さえもしなくなった赤ゆっくりは、痛みと絶望の中で死んでいった。 口を吹き飛ばされていたので、親との挨拶も出来ず、ゆっくりとしてのゆん生もなにもないまま死んだ。 この世の全てを恨んでいるかのような、限界まで開かれ、血走った表情を遺していた。 「……」 れいむはその死体を前に何も言わずに体を震わせていた。 一方のドスはその様子を見てとても満足したようだった。 その表情はまさにヘブン状態! リラックスして鼻歌まで歌っている。 「ゆふふ~ん♪ ゆっくりできたんだぜ!ゲスも使いようなんだぜ!これからもゆっくりかわいがってやるから楽しみにしてるんだぜ!」 「……ど……で……」 「ゆぅ?」 「どぼじでごん”な”びどい”ごどずる”の”お”お”お”お”お”ぉぉぉぉぉ!!!!!」 れいむが絶叫した。 「あやばったのに”い”い”い”い”い”ぃぃぃ!!!ごろざないでっでいっだの”に”い”い”い”ぃぃぃ!!! どずはゆっぐり”ざぜでぐでどぅどおぼっでだのに”い”い”い”い”い”ぃぃぃ!!! ゆっぐり”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃ!!!ゆっぐり”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃ!!」 「関係ないよ」 「い”い”い”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃ……ゆ……?」 「ドスがゆっくりするためにれいむたちはここにいるんだよ。 ドスがいい声で泣いてくれると思ったゆっくりはみんなここに放り込むんだよ。 それでドスがゆっくりするの。ゲスも良いゆっくりもみんあ同じだよ。 ドスにとってはみんなゆっくりするための道具だよ。お前達も群れのみんなも。 みんなみんなドスをゆっくりさせるために頑張ってね!!」 満面の笑みでドスは部屋から出て行った。 「ゆ、ゆ……ゆっぐり”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃぃ……!!!!」 ストレスの多い今の社会。 人間はそれに大いに苦しむ。 ゆっくりは人間に近い精神を持っているため、賢い個体ほどストレスを感じる度合いが強くなる。 それはドスが顕著な例である。 ドスは『ゆっくりをゆっくりさせるのが仕事』というゆっくり間の常識にしたがい群れを持つ。 だがそれは、もはや『普通のゆっくりではなくなった』ドスが、仲間とゆっくりするための唯一の手段でもあるのだ。 ある意味、ドスも群れのゆっくりに依存しているのだ。 ドス自身はそれに気づいていないが……。 だからドスは群れを持つ。 それがたとえどんな愚か者の集まりでも、それをまとめようと頑張るのだ。 一人になりたくないから。 ドスとしてのあり方を保ちたいから。 みんなとゆっくりしたいから。 ただ、ゆっくりそのものに絶望する、もしくは群れではもはやゆっくり出来ないと判断したドスのみがそれを捨て、 一人でゆっくりするという選択肢を選択するのだ。 このドスは違う選択をした。 普通のドスでは考え付かないストレスの発散方法を自ら編み出し、群れの長として勤めを続けることが出来た。 己のゆっくりを満たすことが出来ていたのだ。 「人間さんごべんなざいいいいいいぃぃぃ!!」 今日もドスの絶叫が森に響く。 それに比例して、ドスの部屋の中のゆっくり達の悲鳴も大きくなる。 お陰で群れは何とか存続して行く。 ドスの巣の中のゆっくり達は、ドスの冬篭りの間の暇つぶし用に全て虐待死する運命がある。 それまでは仄暗い穴の中で、人知れずすすり泣き続けるのだ。 ―――自分達が落とされた穴から見える、一筋の光にすがりながら。 『ストレス社会』をキーワードに書いてみました。 ストレスとゆっくりが対極にある状態と捕らえました。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1715.html
「冷静な子たちのお部屋」と可愛らしい文字で書かれた部屋に 八意永琳は入っていく ここはゆっくりアリスたちの性欲の減退を試みる施設 野生のゆっくりアリスが飼いゆっくりをレイプする事件が多発する事を受けて 永琳は薬物散布による野良ゆっくりアリスへの性欲減退処置を提案。 それは妖怪からも、人里からも、承認を受け、これはそのための実験である。 妖怪や人間の中にはあんなもの皆殺しにしてしまえば良いと毒薬の散布を支持する者もいたが、 それぞれの代表者によってどうにか説得されたらしい。 それほどに嫌悪感を覚えるのか、永琳は少し期待をしてしまう。 「・・・」 「あら、不愉快?」 「そんな顔してました?」 明らかに嫌悪と分かる表情を鈴仙は指摘され、思わず顔を逸らす。 今まで見ていた方向には三匹のゆっくりアリスによってレイプされるゆっくりまりさの姿があった。 「倫理観なんてどうでもいいわ。ここに入ってくるゆっくりは全員何らかの形で死ぬのよ。あのゆっくりアリスたちが憎くても何かしてやろう何て考えない事ね」 「は、はい」 「じゃ、はじめましょうか」 永琳は三匹のゆっくりアリスからゆっくりまりさを取り上げる。 「ゆ?なにするの?アリスのまりさをかえしてね」 「まだすっきりしたいんだから、なにするの?」 「ゆー!!アリスのまりさかえしてよ!!」 ゆっくりまりさは助かったと思った。このままお姉さんに抱きかかえられ、 元いた場所かもっと良い場所にいけるのだと勝手に思っていた。 しかし、ゆっくりまりさは返してと騒ぎゆっくりアリスの目の前で床に叩きつけられ殺された。 「ゆ!!なにするの?!べつのまりさをよういしてね!!」 「そうよ。アリスはすっきりしたいんだから」 「とかいはのアリスはすっきりしたいのよ!!」 三匹のゆっくりアリス達はそれまで好きだ愛していると言っていたゆっくりまりさに関して何ら触れず、 自分達がすっきりするため、別のゆっくりを要求した。 「この子達、自分が殺されるとは思わないのね」 そう小さな声で、永琳は鈴仙に伝える。 「たぶん、都会派の自分は殺されないとか思ってるんでしょ」 鈴仙はとても不愉快そうに答えた 「あら、ごめんなさい。あなた達のゆっくりまりさ、つい手が滑って落としちゃったわ。代わりを用意するから少し待ってくれるかしら」 「とかいはのアリスをまたせないでよ!」 「アリスはできるおいんなだからストレスがたまるのよ!」 「はやくすっきりさせなさいよ!!」 師匠に対して、ゆっくりは本当に命知らずというか身の程知らずというか 鈴仙は今までの不愉快な思いが消え、今はゆっくりアリスに対する同情の気持ちに変わっている。 「お詫びと言っては何だけど、私の作った栄養剤を飲んでみない?お肌がぷるぷるになって、元気も出るし、よりすっきりできるようになるわ」 「ゆ?とかいはのアリスにぴったりね!!」 「ゆっくりしてないでだしてね!!」 「おねーさん、アリスはとかいはだからおねーさんのことゆるしてあげるね」 永琳は三匹にそれぞれ薬の入った砂糖水を与える。その隙に鈴仙がヘアバンドに甲乙丙と書かれたタグをつける。 それからしばらく二人は部屋の隅でお茶をしながら様子を観察していた。 ゆっくりアリスはせっかく三匹いるというのに三匹で遊んだりせず、用意してあげた巣に引きこもり木や土で何か作って過ごしていた。 「同種間での性行為はしないんですね」 「元々、コミュニケーション能力が低い種だから、一方的な押し付けしかできない。同種だとそれがぶつかり合うから」 「・・・なんだか、自分勝手ですね」 「あら、珍しい。あなたがゆっきりをそんな風に言うなんて。でも、勘違いしちゃいけないわ」 永琳はカフェオレを一口飲むと話を続ける。 「私達から見ればアレは一方的な感情の押し付けしかできない不具合のある種族だけれど、アレらは自分に何ら問題があるとは思ってないのよ」 「それが自分勝手なんですよ」 「常識を考えなさい。アレと私たちの常識は違うのよ。この実験はアレの常識を捻じ曲げる行為。自分勝手なのは私達の方よ」 「・・・」 「それでも私は倫理観なんてどうでもいいのよ」 その後、他のケージと違って静かでいいわねと永琳はつけたし、クッキーに手を伸ばした。 ~甲のゆっくりアリス~ 「あら・・・」 「師匠、この子には何を入れたんですか?」 「甲にはただの性欲減退剤よ・・・。濃度は若干高かったけれど」 ゆっくりアリスは自殺していた。巣にしていた小屋の壁にカスタードクリームがへばりついている事から、 何度も壁に体当たりしたのだろうという事が分かる。 「性欲減退剤って、どういう効果が現れるんですか?」 「今回のは性欲を強く否定するのよ。性欲が高まるとストレスを感じるようにしたものなんだけど」 そんな事を言いながら二人は監視カメラの映像を再生する。 『すっきりしたくなちゃった・・・ゆゆ!!』 「ああ、これよ。身体的な負荷ではなく、精神的な負荷にしたのがこの薬の良い所なんだけど」 『すっきりしたく・・・ううん、とかいはのアリスはすっきししないとストレスが、ゆぅ!!』 すっきりしたいと思う度にゆっくりアリスの体は痙攣する。 「効果がありすぎなんじゃないですか?」 「ゆっくりまりさで実験した時には同じ濃度で痙攣するなんて事はなかったわ」 『すっきりしたいのに、ゆぎぃ!!すっきりしたくない!!』 狂ったように小屋の中を転げまわるゆっくりアリス。 「性欲が強すぎるのかしら、それを押さえつけるために薬の効果が強く出てるのね。ふむ・・・」 『ずっぎりじだい!!ずっぎりじだぐない!!』 ゆっくりアリスが小屋の中を駆け回ると、永琳はぷっと思わず吹き出す。 「こんなに効果があるなら別の用途に使えそうね」 『ゆぎぃ、いやぁ!!なにごれ、ぎもぢわるい!!ずっぎりずっぎり!!』 そう言ってゆくりアリスは壁に何度も衝突する。 何度もカスタードクリームを吐き出し、しばらくすると動かなくなった。 「ああ、残念。一番シンプルで簡単だと思ったのに」 あまり残念そうな感じもなく永琳は監視カメラの映像を止める。 ~乙のゆっくりアリス~ 「あれ、巣にいませんよ」 「うーん、一匹ずつ観測員をつけた方が良かったわね」 永琳は今度は残念そうに言い、監視カメラの映像を再生する。 「この子には何を与えたんですか?」 「少しでもすっきりしたくなると、ある特定の記憶を繰り返し再生する薬」 「ど、どんな記憶ですか?」 「ゆっくりまりさが黒ずんで死ぬ所」 鈴仙は言葉を失う。 「さ、見るわよ」 再生機にゆっくりアリスの姿が映し出される。 『ゆー、すっきりしたい・・・ゆ?』 あたりをゆっくりアリスはキョロキョロ見渡す。 『まりさ?ゆ?・・・いないよね。まりさのことかんがえたらすっきりしたく、なちゃ・・・ゆ?』 「あら、あまり効果は無いのかしら?」 「だってほら、ゆっくりアリスって相手が死んでも関係ないって感じですから」 永琳は失敗かしらと呟くが、次第にゆっくりアリスに変化が出てくる。 『まりさ・・・しんじゃった?アリスのまりさが』 「ふむ、いつも発情と同時に性行為を行うから、もしかすると他者の死を見直すのはこれが初めてなのかもしれない」 「意外に繊細なんでしょうか」 「つまり、ゆっくりの死に対する悲しみがあるって事?」 『すっきりしたら・・・まりさが、まりさ!!』 ゆっくりアリスが泣き出す、自分の強姦でゆっくりまりさが死んでしまった事を思い出し。 『・・・ゆ!まりさごめんなざい』『・・・ゆ?!まりざもうゆるじで!!』『・・・ゆひぃ!!まりざ、おねがいもうゆるじでよ!!』 すっきりしたいと思う度に自分が殺したゆっくりまりさの事が思い浮かぶ。 「あー、これは結構・・・いいかも」 『ゆ!!まりさ、こないで。まりざ、ごないで!!』 そう言ってゆっくりアリスは巣を飛び出す。あとはずっと、誰もいなくなった巣が映っているだけだった。 その後でしばらく巣の周辺を探すと池にヘアバンドが浮いていた。そのヘアバンドには乙のタグがついていた。 ~丙のゆっくりアリス~ 「おーい、大丈夫?」 「ゆっくりしていってね」 「あ、師匠、この子はげん・・・あれ?」 ゆっくりアリスは笑顔だった。笑顔なのだが顔を真っ赤にし汗をダラダラかいていた。 「あの師匠、これは?」 「いくら、ゆっくりアリスでも高熱を出していれば強姦はできないと思って試しに作ってみたんだけど」 鈴仙がゆっくりアリスの頬に触れてみる。 「うわ、凄い熱さじゃないですか」 「やめで、おねえざん、ほっぺがいだいよ!!」 「あ、ごめんなさい・・・師匠、熱のせいですか?」 「それはオピオイド拮抗薬よ。痛覚を高めてあるの。これなら強姦もできないでしょ?」 鈴仙はゆっくりアリスに同情した。 「頬に何かが触れれば激痛が走るはずよ。ああ、勿論飛び跳ねる事も無理ね。這いずり回る事なら、できるかしら?」 そう言って、ゆっくりアリスの少し前辺りに飴玉を置く。 「おねーさん、アリスはびょうきなんだよ。こっちまでもってきてね」 「嫌よ。でも、この飴を食べたら楽になるわ。ほら、頑張って食べなさい」 ずりずりと這い蹲ってゆっくりアリスは進む。その度に身体中に激痛が走る。 「あの、師匠。何でこの子、こんなに痛がってるのに笑顔なんですか?」 「例えば、私が何かを食べて凄く苦しそうな顔をしたとするわ。あなた同じものを食べる気になる?」 「いいえ・・・」 「だから、笑顔のまま顔を硬直させてあるのよ。この技術が一番難しかったんだから」 永琳は楽しそうに飴玉をゆっくりアリスから遠ざける。 「どうじでぞんなごどずるの!!」 「叫ぶ事すら苦痛なはずよ。さ、もう少し頑張って」 「ゆぎぃ!!・・・ゆぎぃ!!」 唸り声と叫び声を挙げながらゆっくりアリスは進む。 目は真っ赤になり、涙を浮かべているが、飴玉を一心不乱に見つめている。 ようやく、辿り着き、舌を伸ばす。これで楽になれる。慌てて飴玉を口に運ぶ。 「よくできました」 おめでとー、そう言って永琳は拍手をする。 全身の痛みがなくなっていくのが分かった。熱も下がっていく、 ゆっくりアリスは楽になった。つまり死亡したのだ。 実験の結果を元に人や妖怪の間で話し合いが持たれ丙の薬が採用される事になった。 最後まで他のゆっくりに害がないのか聞いていた人間もどうにか納得してくれ、薬品の入った飴玉の散布が行われた。 3ヶ月もすると、ゆっくりアリスを見かける事はめっきり減り、 人間達が飴玉の散布をやめる頃にはゆっくりアリスは絶滅危惧種に指定されるほど数を減らしていた。 ある日、買い物の帰りに鈴仙はゆっくりアリスを見かける。 酷く衰弱してはいるが、顔立ちの良いゆっくりの中でも美形なゆっくろアリスだった。 そこへゆっくりまりさがやってきて、「アリス、かわいいね。まりさとすっきりしない?」と声をかけた。 ゆっくりアリスは酷く怯え、森の中に逃げ込む。 その表情はとても笑顔で、まるで私を捕まえてと逃げる女の子のようだった。 現にゆっくりまりさは「おいかけっこだね。ゆっくりつかまえるね!!」とゆっくりアリスを追いかけた。 鈴仙は二匹を追いかけてみる。茂みの中でゆっくりアリスはゆっくりまりさに捕まっていた。 頬ずりをされ、ゆっくりまりさはとても気持ち良さそうにしている。 ゆっくりアリスはと言うと涙を流し、やめてと訴えていた。 「ゆ?アリスもうこんなにほおをあつくして」「なくほどうれしいんだね」「アリスはつんでれだね」 勝手な事を言うゆっくりまりさを鈴仙は思いっきり蹴り上げた。 かつて実験室で見た。ゆっくりアリスへの嫌悪感と同じものが胸の中でこみ上げてきた。 ~あとがき~ ゆっくりアリスに腹が立ったんで、 できれば、しばらく殺し続けます。 by118 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/582.html
幻想郷の空をリリーが舞い、桜が咲き乱れ、鳥達が絶え間なくさえずっている。 そんなうららかな春の昼下がり。 20人あまりの少年達がただ広いだけの野原にやってきた。真っ先に彼らの目に止まったのは一組のゆっくりのカップルだった。 ゆっくり魔理沙とゆっくりアリスというかなり珍しい組み合わせのカップル。まだ年若いのかどちらもやや小ぶりだ。 大抵の魔理沙はゆっくりアリスが発情期になると見境なく自分を陵辱することを本能で理解しているので、アリスを避けようとするのだが、 アリスの性欲が他のアリスより希薄なのか、あるいは魔理沙の危機意識が他の魔理沙より低いのか、このカップルは今のところ順風満帆といった感じである。 「「ゆっくりしていってね!」」 少年達の気配に気付いたカップルは声をそろえてお約束のせりふを口にする。 警戒する様子は一切ない。普段から少年達と野原で遊んでいる二人にとって彼らは友達、いや時に捕食者であるゆっくりゃを追い払ってくれる頼もしい恩人達なのだから当然だろう。 だからこそ、このカップルはこんな隠れる場所もない野原でゆっくりしていられる。それほど少年達のことを信頼しているのだ。 「みんな、きょうもゆっくりしていってね!」 そう言いながら満面の笑みを浮かべ、顔だけしかない自身の体全体と弾力性のある皮を巧みに弾ませて少年達の下へ駆け寄ってきたのはゆっくり魔理沙。 最初から「いっしょにゆっくり」などと口にするのは自己中心的で傲慢で、人間や他のゆっくりを自分の居場所から追い払おうとすることの多い魔理沙種にしては珍しい。 一方のアリスも魔理沙のように一目散に飛び跳ねてくることはないが、あまりにも無防備な満面の笑みを浮かべながらゆっくりの名に相応しいゆったりとした動作でやってきた。 「きょうもゆっくりさせてあげてもいいわよ!」 一見すると上から目線ではあるが、これは妙にプライドの高いアリス種の特徴であって、本当に子供達を自分より下に見ているわけではない。 なんにせよ、この2匹が少年達を信頼していることを疑う余地はなさそうだ。 勿論、その信頼は少年達にだって伝わっている。 ある農家の末っ子の少年はアリスの偉そうな物言いに 「うわっ、こいつやっぱり生意気~」 と毒づきながらも、その表情はゆっくりたちにも負けない満面の笑み。 またある八百屋の少年は 「お前らに言われなくてもゆっくりするよ」 と魔理沙の頭(いや胴体か?)をなで、 狩猟で生計を立てる一家の次男坊は 「って言うか、いい加減森に帰れよ。俺達のいないときに襲われたら危ないよ?」 と、邪険にしながらも実は心配しているというツンデレぶりを発揮していた。 とにかく、ゆっくりのカップルは少年達が大好きで、少年達はゆっくりが大好きだった。 「ゆ?おにいさん、それなぁに?」 しばらく少年達と戯れていた魔理沙が彼らの持ってきたプラスチック製のボールの存在に気付いた。 すると、リーダー格の少年がそのボールを手に取り、誇らしげに掲げる。 「これはね、阿求さんからもらったサッカーみたいなちょっと激しい遊びでも僕達とゆっくりが一緒に楽しめるようになる道具だよ」 阿求というのは人里の要人で、可愛らしい少女である。 このリーダー格の少年は密かに彼女に好意を持っていたりするが、そんなことはどうでもいい。 「ゆ!本当に?魔理沙たちもいっしょにサッカーできるの?!」 その言葉に魔理沙もアリスも瞳を輝かせる。 当然ながらが激しいぶつかり合いを繰り広げる人間同士のサッカーにゆっくりが参加することなど不可能。 今まで少年達がサッカーを始めると疎外感を感じていた魔理沙達にとってこの知らせは非常に喜ばしいものだったのだろう。 「「ゆっくりサッカーしようね!」」 ボールの前で瞳を輝かせながら必死にサッカーを催促する2匹。 その視線に苦笑しながらも、リーダー格の少年はボールをふたに割ると、2つの半球の上にアリスと魔理沙を乗せる。 「よっ、と!」 2匹が半球の上に乗ったのを確認すると素早く、半球を閉じて球体に戻す。 それから、近所のゆっくり愛好家からもらったボールを保護するための空気穴のあいたゴムを手際よく被せる。 ちなみにこのゴムは真っ黒で内部の様子が一切分からないようになっている。 したがって、少年達には殆ど身動きが取れない状況に陥っている2匹の状態をうかがい知ることは出来ない。 それにこのボールは防音を重視した設計になっているので、口を押さえつけられまともに喋れないゆっくりの声なんて殆ど聞こえない。 しかし、少年達は日ごろ優しい阿求やゆっくりについて語りだすと止まらなくなる変だけどゆっくりが大好きな親切なお兄さんの「ゆっくりは振動を与えると喜ぶからボールの中に入れて蹴ってあげると良い」という言葉を信じて試合を開始した。 少年達はゆっくりが大好きなのと同様に阿求やお兄さんも大好きだから、彼らの言葉を疑うことなど微塵もなかった。 ところ変わってここは稗田邸のある一室。 「阿求様。こちらが先日注文していただいた妊娠ゆっくり用のゆっくりボールの試作品です」 そう言って、少女に大人のゆっくりとほぼ同じサイズのプラスチックボールを差し出したこれといった特徴のない男は幻想郷で1,2を争うゆっくり好き自称する変わり者。 「いつもありがとうございます。こちらがお代金と・・・わずかばかりではありますが、今後のゆっくりグッズ開発のための資金です」 プラスチックボールと引き換えに包みに入ったお金を差し出した彼女こそ人里の名家の当主、稗田阿求である。 「いえ、こちらこそ。いつも阿求様には助けていただいてばかりで・・・」 恐縮しながらも、もらえるものは遠慮なく懐にしまった男は思い出したように「説明書」と書かれた紙切れをボールのそばに置き、そそくさと稗田邸を後にした。 一人部屋に残された阿求は説明書を手に取り、そこに書かれた短い文章に目を通した。 『このボールには妊娠初期のゆっくりを入れてください。妊娠期の動きの鈍い母親を保護するほか、圧力で赤ちゃんが成長しにくくなり小ぶりになるため、母親は無痛で出産できます。』 人並みに常識のある人ならばこの説明書がいかに異常かすぐに理解できるだろう。しかし、阿求にとってはそれが良いのだ。 明らかに常軌を逸した思考のものが作ったそのグッズは、予想の斜め上を行く拷問道具として機能する。 彼が最初に作ったゆっくりボールは透明な箱にも劣らぬ閉塞感でゆっくり霊夢の心を、長きに渡る拘束があらゆる身体の機能を破壊しつくし、ボールから解き放っても身動き一つ取れない正真正銘の顔饅頭へと仕立て上げてしまった。 その次のペア用のゆっくりボールにはゆっくり魔理沙とゆっくりアリスを放り込んだ。そして自室に置いて気が向いたときに蹴り飛ばし、回して暇を潰した。 ボールに守られたゆっくりが殆ど怪我をしないのは腹立たしかったが、阿求はそのボールが気に入った。 蹴るたびに、回すたびに与えられる振動がアリスを欲情させ、同じボールに閉じ込められている魔理沙は内と外、双方からの脅威によって恐怖のどん底に陥れるのが非常に面白かった。 もっともそのボールは魔理沙とアリスが死んでしまった後に村の少年にあげたので、今は手元にないのだけれど。 思い出すだけで、稲妻で貫かれるような快感が全身を駆け巡る。 それから、ボールをあげた少年が可愛がっている野原に生息するゆっくりのカップルも魔理沙とアリスだと聞いたことを思い出して、頬を緩める。 今頃、信頼していた少年達に絶望を刻み付けられたゆっくり魔理沙は、少年達にどんな言葉を投げかけるのだろうか? 気がついたらパートナーを苦しめてしまっていたゆっくりアリスは、少年達にどんな態度をとるのだろうか? きっと魔理沙とアリスのことだから少年達の事情や気持ちなんてお構いなしに彼らを罵るのだろう。 ああ、可哀そうな少年達。ゆっくりのためを思ってやったことなのに、ただ私にだまされただけなのに。 きっと泣いて帰ってくるであろう少年達に涙ながらに訴えよう。「私はそんなつもりじゃなかった」って。 そうすれば、酷い言葉を投げかけたゆっくりなんかより、私のことを信用してくれるはず。 そしたら彼らにゆっくりの邪悪さと醜悪さを教えてあげて、それから皆でそのカップルゆっくりを殺しに行こう。 痛めつけて、痛めつけて、痛めつけて・・・虫の息になったところでこう囁こう。 「何も知らないこの子達をだましてあのボールを使わせたのは私なのよ?」って。 馬鹿だから意味が理解できないだろうか?それとも妙に情緒面だけ発達しているから暴言を吐いてしまったことを後悔するだろうか? それから、「あなた達のせいで彼らはゆっくり嫌いになった。きっと彼らにたくさんのゆっくりが殺されるわ」って囁いて、それから止めを刺そう。 想像するだけで、濡れてくる。 -----あとがき----- ゆっくりを虐待するシーンそのものは殆どなし。 ホスト規制まじぱねぇよ。ケータイまで規制喰らってやがる。 ゆっくりゃの依存の対象になっている咲夜さんがうざいと抜かす不届きものに、 むしろ、その依存はいじめられている最中において絶望の中の微かな希望も同然であり、ゆっくりゃの虐め甲斐は何もせずとも勝手に「咲夜が助けてくれる」という幻想をひとりでに抱いていることにある。 すなわち、勝手に裏切られた絶望を味わうことにあるのだから、我々は西瓜の甘みを引き立てる塩のような存在として咲夜さんを崇めるべきだ、とか 揺さぶられて感じているゆっくりアリスでフルボッキしちゃう、とか 色々語りたいことがあるというのに・・・ふぁーっく。 ボールに需要があるかなんて全く気にせず、思いつきとノリと勢いだけで素人が書いたものなので非常に読みづらいでしょうが、目を通していただけると幸いです。 このSSに感想を付ける