約 1,638,721 件
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/997.html
初心者のためのWaiWaiの基礎知識 毎日新聞が2008年6月をもってWaiWaiを閉鎖したため、最近この事件を知った人に、まず「WaiWaiとは何か?」を説明する必要が生じています。 ※ いままでなら、毎日新聞のサイトを見れば当たり前だった記事の「但し書き」や「著作権表示」について、このサイトに分かりやすく書いていないことを「フェアでない」などと問題視する意見が出てきています。このサイトはもともと情報集積Wikiなので、そういう常識は載せなくてもよかったのですが、はじめて(批判的に)このWikiを見た人に対処しないといけないように状況が変わってきているわけです。ご協力よろしくお願いします。 目次 初心者のためのWaiWaiの基礎知識目次 WaiWaiとは何か? 紙媒体時代のWaiWai MDNウェブ版のWaiWai WaiWaiの記事の体裁 記事の内容に対する毎日新聞の立場 WaiWaiが取り上げた日本の週刊誌 WaiWaiの記者たち WaiWaiコラムの書籍化 事件の経緯 その他 関連ページ WaiWaiとは何か? WaiWai(*1)とは、毎日新聞の英語版Mainichi Daily Newsに連載されていた、日本の週刊誌の記事を紹介するコラムである(2008年6月に閉鎖された)。日本語で出版された雑誌(主に週刊誌)の記事から、日本人しか知らない日本の文化や習慣を外国人に紹介するコーナーというふれこみだった。 記事のスタイルは、英語圏のバカバカしいタブロイド紙にならっていた。週刊誌の記事を単に英語に翻訳するだけでなく、元の記事にブラックユーモアや英語のシャレを織り交ぜて面白おかしく下品に脚色しながら翻訳(毎日新聞曰く「クリエイティブに翻訳」)したものであった(*2)。 紙媒体時代のWaiWai WaiWaiの連載開始は、1989年10月である。まだ紙媒体だった毎日新聞の英字紙Mainichi Daily News (MDN)上の隔週のコーナー(1面の2/3のスペース)として始まった。WaiWaiは外国人読者の受けがよかったらしく、1991年からは毎週の連載となった。有志の調査では特に1995年ごろから性的な話題が増えているという。 紙媒体時代のWaiWaiコーナーは、最終的には紙面全面を使い、6本の記事で構成されるようになった。真ん中上に「Face of the Weeklies」という写真つきの囲み記事、真ん中下に「WAIDO」と呼ばれる2段使った比較的長い記事、そして左右に2本ずつ日本語見出しつきの通常記事が載っていたようである。 詳しくは、以下のページを参照。 紙媒体時代のwaiwaiコーナー 紙媒体MDN時代のwaiwaiタイトル WaiWaiの性格を決定づけたのはマーク・シュライバー 2001年3月、紙媒体のMainichi Daily Newsが廃刊になるとともに、WaiWaiもウェブ版に移行した。 MDNウェブ版のWaiWai 時期は不確定だが、おそらく1999年4月に毎日新聞社がWebサイト『毎日インタラクティブ』をスタートさせたころ、Mainichi Daily News (MDN)のウェブサイトの内容も充実化がはかられ、WaiWaiの記事も毎週4本程度紙面からピックアップされて掲載されるようになった(Face, WIDO, その他から2本)。現在、ウェブで配信されたことが確認されている最古の記事は、1999年5月2日付の記事である。 2001年4月の全面的なウェブ移行後は、WaiWaiは原則として毎日1本の配信となる。しかし、MDNの記者数は減らされたため、社員であるライアン・コネル記者と寄稿者マスオ・カミヤマ氏(ペンネーム)の記事が大半を占めることになった。詳しくは、以下のページを参照。 毎日新聞英語版から配信された記事一覧 毎日新聞の検証記事によれば、ウェブ移行後の記事の総数はWaiWaiが2561本、関連コラムThe Faceが346本の計2907本だという。しかし、有志によるアーカイブの回収調査では、現在のところWaiWai形式の記事で2928本の見出しがリストアップされている(そのうちThe Faceは363本である)。この中には、掲載後すぐに何らかの事情で削除されたと思われる記事もある。 WaiWai本体以外に以下のような関連記事がある。 Medatsu Midashi マスオ・カミヤマ氏のコーナー。毎週、主要な週刊誌から「目立つ見出し」を選び、英訳して並べた小さな囲み記事。紙媒体の時代からあったことが確認されている。一時期、この中から読者が翻訳記事してほしい記事を投票し(木曜日しめきり)、マスオ・カミヤマ氏が土曜日のWaiWaiに掲載する企画「People's Pick Waiwai」があった。 The Face (Face of the Weeklies) WaiWaiコーナーの「顔」となっていた週1本の写真記事。WaiWaiとほぼ同じ記事の形式だが、通常複数の週刊誌から引用され、写真(原則として顔写真)つきのため芸能ゴシップが比較的多い。紙媒体の時代からあったことが確認されている(紙面の真ん中上段の記事として掲載されていた)。 World Wide Weird (WaiWai World) 2007年10月ごろ(MSNとの契約解除前後)に始まった「世界ヘンテコニュース」。WaiWaiの人気により拡大された関連コーナーであるが、こちらは週刊誌からの引用ではなく、AP通信など通信社の提供によるニュースがほとんどである。独立したコーナーとしては2007年10月1日の見出しまで確認できるが、それ以前から世界の変なニュースは配信されている。 Features MDN文化・生活面の特集記事。通常の新聞記事であるが、性犯罪や日本の異常性を紹介したようなニュースが多く、コネル記者も多く執筆している。現在確認できる記事は2001年4月19日が一番古い。この4月19日付けで17もの記事が配信されているので、オープンまたはリニューアルオープンの時期と思われる。 Features(非waiwai)記事 2001年タイトル一覧 WaiWaiの記事の体裁 WaiWaiの記事の体裁は移り変わっているが、紙媒体時代のWaiWaiの紙面写真のなかには、週刊誌のロゴが並び、紙面の真ん中に大きな風刺マンガが載っているものもある。ウェブに移行したWaiWaiでは、途中から週刊誌の表紙写真が大きく掲載されるている。日本を知っている読者が直接このページを読めば、おおかたタブロイドの記事だと分かるようにはなっていたようである(*3)。 しかしながら、過去記事の閲覧では事情が異なる。2005年6月ごろに毎日新聞サイトのシステムが変更されたとき、それ以前の記事の記者の署名や週刊誌の表紙写真は新データベースに移行されなかった。その結果、過去記事検索で表示される記事は、一見して通常の新聞記事と見分けがつかなくなった。さらに最近では、おそらくこれもシステム運営・管理上の都合だろうが、WaiWaiの記事も本紙の記事と同じ過去記事一覧に表示されるように統合が進んでいた。 記事の内容に対する毎日新聞の立場 毎日新聞は、週刊誌の記事を紹介しているだけで記事の真偽等については、自社に責任はないという立場を取っており、記事の片隅には以下のような但し書きがついていた(*4)。ただし、アーカイブの調査では、この但し書きは2002年9月19日の記事から確認でき、それ以前の過去記事にも但し書きが付記されたのは、少なくともシステムが移行した2005年6月以後と見られる。 WaiWai stories are transcriptions of articles that originally appeared in Japanese language publications. The Mainichi Daily News cannot be held responsible for the content of the original articles, nor does it guarantee their accuracy. Views expressed in the WaiWai column are not necessarily those held by the Mainichi Daily News or the Mainichi Newspapers Co. WaiWai (c) Mainichi Newspapers Co. 1989-2007. 上記但し書きを見れば分かるように記事の著作権は毎日新聞社に属すると主張されている。ただし、ネタ元の週刊誌の出版社には、特に翻訳・転載の許可は取っていない。つまり無断盗用・無断翻訳である。毎日新聞「 英文サイト問題の経緯(2008年7月20日) 」によれば、「著作物の翻訳や要約については、現在、発行元の出版社と対応を協議している」とのことである。 詳しくは、以下のページを参照。 著作権法違反ではないのか? 著作権侵害された出版社と雑誌 その一方で、海外のアダルトサイトAsian Sex Gazetteは「毎日新聞の許可を得た」としてWaiWaiの記事を転載しているが、毎日新聞はこの件について許可したとも許可していないとも発表していない。 Copyright 1999-2007, Mainchi Daily. Used with permission. All rights reserved. No content may be reproduced in whole or part without written permission. Please contact us via the link below for re-print and syndication policies or visit Mainchi Daily at http //mdn.mainichi-msn.co.jp/ for more information on Mainchi stories. WaiWaiが取り上げた日本の週刊誌 WaiWaiが元ネタとして扱っていた週刊誌は多岐に渡る。ざっと挙げると、サンデー毎日、読売ウイークリー、週刊朝日、AERA、週刊文春、週刊新潮、Spa!、週刊ポスト、週刊現代、FRIDAY、サイゾー、週刊プレイボーイ、週刊女性、女性自身、アサヒ芸能、週刊大衆、週刊実話、実話ナックルズ、その他マイナーな(通常の本屋やコンビニでは入手困難なような)成人向け雑誌まである。 これらの雑誌の記事が、時にはまともな週刊誌からほぼそのまま素直に翻訳され、時には成人向けのエロ記事がさらに捏造と言えるほど過剰に脚色され、信憑性のあるものもないものもごちゃごちゃに配信されていた。特に問題になっている記事には、アサヒ芸能、週刊大衆、週刊実話やその他実話系週刊誌などの見るからに怪しいネタ記事を下敷きにしたものが多い。 引用された週刊誌の記事については、以下のページに順次まとめられている。 元記事一覧 全記事英文タイトル一覧その1・その2 紙媒体MDN時代のwaiwaiタイトル 著作権侵害された出版社と雑誌 WaiWaiの記者たち ウェブに移行してからのWaiWaiは、MDN編集長のオーストラリア人ライアン・コネル(Ryann Connell)記者(毎日新聞社社員)と、マスオ・カミヤマというペンネームを名乗る寄稿者(社外の外国人ライター?)がほとんどの記事を書いている。 一方、紙媒体時代の中心人物はマーク・シュライバー(Mark Schreiber)である。彼は、WaiWaiコラムの書籍化である『Tokyo Confidential』や『Tabloid Tokyo』シリーズにおいて、著者兼編集者を務めたり、著者名の筆頭に挙げられたりしており、リーダー的な存在であるとうかがえる。彼は毎日新聞を去ってからは、Japan TimesのWebサイトに当初のWaiWaiと同じ趣旨のコラムTokyo Confidentialを連載している。 記者の一覧とプロフィールについては、次のページを参照。 WaiWaiの記者一覧 WaiWaiコラムの書籍化 以下は、WaiWaiのベスト集として出版された書籍である。『Tabloid Tokyo』以後は、WaiWaiとJapan TimesのTokyo Confidentialから記事が選ばれている。 Tokyo Confidential Titillating Tales From Japan's Wild Weeklies 著者 Mark Schreiber (ed.), Geoff Botting, Cheryl Chow, Ryann Connell, Micheal Hoffman, G. Mettam 発行 The East Publications, 2001年4月 ISBN 4-915645-19-3 http //www.theeast.co.jp/English/Tokyoconfidential.htm Tabloid Tokyo 101 Tales of Sex, Crime and the Bizarre from Japan's Wild Weeklies 著者 Mark Schreiber, Geoff Botting, Ryann Connell, Michael Hoffman 発行 講談社インターナショナル, 2005年6月 ISBN 978-4-7700-2892-1 / 4-7700-2892-X http //www.kodansha-intl.com/books/html/jp/9784770028921.html http //www.kodansha-intl.com/books/html/en/9784770028921.html Tabloid Tokyo 2 101 "All-New" Tales of Sex, Crime, and the Bizarre from Japan's Wild Weeklies 著者 Mark Schreiber, Geoff Botting, Ryann Connell, Michael Hoffman, Masuo Kamiyama (紙山増男) 発行 講談社インターナショナル, 2007年4月 ISBN:978-4-7700-3060-3 / 4-7700-3060-6 http //www.kodansha-intl.com/books/html/jp/9784770030603.html http //www.kodansha-intl.com/books/html/en/9784770030603.html Tabloid Tokyo XXX Sex, Sex and More Sex a Decade of Ribald Romps from Japan's Wild Weeklies 著者 Ryann Connell, Mark Schreiber 発行 Kodansha Amer, Inc., 2008年9月 (現在のところ発売中止) ISBN 978-4770030856 / 4770030851 http //www.amazon.co.jp/dp/4770030851 事件の経緯 事件の経緯 記事が及ぼした影響 その他 よくある質問(FAQ) 毎日デイリーニューズの責任者 関連ページ コメント/編集者の方へ コメント/要望・コメント サイトマップ メニュー 記事と翻訳テンプレ
https://w.atwiki.jp/god14/pages/1257.html
発言者:クワルナフ 対象者:クイン 黒白のアヴェスターのプロローグにおける破滅工房・クワルナフの台詞。 魔王が娘と話を始める少し前、娘と同じ善側の連中を少し滅ぼしてやった。 しかし、無駄を嫌う破滅工房は少しの善を敢えて見逃したのだ。 彼らが言うには、「みんなの祈りが希望を生む。希望は光となって奇跡を起こし、貴様を討つ」のだと。 分からない。 奇跡とは何だ?希望とは何だ?みんなとはいったい、どういう単位だ? 具体的な数を言え。奇跡とやらを起こすのに、どれだけの"みんな"が必要なのだ。祈りが?想いが?そして涙が? 抽象的すぎて話にならない。 勇気の成分を表にして出せ。覚悟の量を数値化しろ。 魔王はそう言ったのだが、しかし彼らは分かってくれない。 破滅工房が仕方なく数を数えてみると、その数はおよそ銀河1つ。 しかし、この魔王は既に500以上の銀河を喰らい、その分の絶望を取り込んでいる。 単純に算数的に言えば、たかだか銀河1つの"みんな"が勝てる道理などありはしないのだ。 なのに彼らはまるで理不尽でも起きたかのように怒り狂う。 彼らの理屈が理解できない。理解できぬからこそ脅威を覚える。 だから、他者と同調できる能力を持つ娘に奇跡の蒐集を命じる。 祈りの真髄とやらが数すら超越してみせるのか、破滅工房は知らねばならぬ。 自分が一体何を忘れてしまったのか。分からない。ああ、分からない。 勇者が答えぬまま逝ってしまった事で、魔王は歪んでしまったのだった。 備考 魔王クワルナフの象徴的な台詞であり、彼のキャラクター紹介にも記載された台詞でもある。 知らなければならないって知的欲求は明星と一緒よねこのパッパ -- 名無しさん (2019-09-15 14 48 16) というかこの人をモデルにした大罪の継嗣だから明星はあんなんになったと言う事なのではないだろうか -- 名無しさん (2019-09-15 14 50 44) 理解できないから脅威を覚えるって辺りも明星に繋がってるよね -- 名無しさん (2019-09-15 14 58 31) スパロボZのラスボス思い出したな -- 名無しさん (2019-09-15 15 05 26) 破滅工房が銀河500個分の力があって、善側は銀河1個分の力があるってことは、善側も銀河消滅くらい出来る奴がいそうだな -- 名無しさん (2019-09-15 15 10 38) 善側最強は無論のこと無慙だろうけども、追随する者はいただろうな -- 名無しさん (2019-09-15 19 12 32) AAクッソwwwルビが卑怯すぎるw -- 名無しさん (2019-09-15 22 05 01) AA作ってサタさん路線にするのやめろやww -- 名無しさん (2019-09-15 22 18 40) まあこいつにとって銀河はおやつだから間違ってないのがwwww -- 名無しさん (2019-09-16 01 32 35) 数値化すると55ぐらいの物理破壊力かね。(求道神・宗次郎の筋力が58、射干・冷泉の筋力が50) -- 名無しさん (2019-09-16 17 47 08) ネズミが弱点なんです? -- 名無しさん (2019-09-16 21 12 39) 500以上どら焼きを食べてきて、もう残り一つしかないという絶望 -- 名無しさん (2019-09-16 23 00 32) よって破滅工房は珍味(奇跡)を収集する自動人形を創ったとさ -- 名無しさん (2019-09-17 01 27 25) わざと見逃して増えるまでじっくり養殖する事を覚えたぞ! -- 名無しさん (2019-09-17 04 37 56) 規模が洒落にならないデータ厨みたいなもんだし、光の英雄を叩きこみたくなる -- 名無しさん (2019-09-20 14 24 39) ou -- 名無しさん (2019-09-20 14 30 16) 第2の糞眼鏡が爆誕する可能性があるのでやめて差し上げろ -- 名無しさん (2019-09-20 14 31 07) というかこの人?も無慙の萌え豚予定だろうから多分第2の邪竜おじさんになってそう -- 名無しさん (2019-09-20 19 33 25) ちょっと見ない間にコラボレーションするな数理狂ども -- 名無しさん (2019-09-20 21 05 24) AA何事だよwやらナイルの後継者がどらえもんとはww -- 名無しさん (2019-09-20 21 41 42) ↑3奇跡とは無慙だと認識してきそう -- 名無しさん (2019-09-20 23 51 25) 奇跡希望祈り勇気・・・精神コマンドの効果と消費SPでも教えればいいのか? -- 名無しさん (2019-09-21 22 39 49) AAww どらやき感覚で銀河食うなしww -- 名無しさん (2019-09-24 18 58 21) どら焼きの集合体が奇跡だから -- 名無しさん (2019-10-25 12 56 00) クワルナフ「条件は平等で私の方が抱えてる数が多いんだから勝つのは必定なのに、なぜか『認めない。理不尽だ。貴様は狂ってる』と責められる(・ω・`)」←デジャヴると思ったらあれだ、反アb(この書き込みは絶滅星団に捕食されました) -- 名無しさん (2019-11-07 18 56 25) 原作ドラえもんの宇宙はいずれクリ饅頭で埋まるから -- 名無しさん (2019-11-22 22 17 57) 聖王領潰した時点で「我力」は存在してたとなると、この台詞の解釈変わってくるなぁ。奇跡ってなんだよマジで -- 名無しさん (2019-12-22 16 48 29) 奇跡も魔法あるんだよ -- 名無しさん (2019-12-22 17 40 59) 救いは無いがな -- 名無しさん (2020-01-08 21 56 56) 愛に関しては「抽象的すぎて話にならない」とはたまに思う -- 名無しさん (2020-01-14 21 22 11) 中の人がボケてるだけで昔はそれを知ってた可能性 -- 名無しさん (2020-01-15 08 58 15) 「恋とは何だ?愛とは何だ?抽象的すぎて話にならない。恋の成分を表にして出せ。愛の量を数値化しろ」 -- 名無しさん (2020-02-03 00 46 04) もし戦士側がここで「勇気の成分と覚悟の量?わかった、私見になるが説明しよう」とか言ってホワイトボード持ち出して大真面目に講義したらかなりシュールな光景に…… -- 名無しさん (2020-03-18 17 04 26) 学会での研究発表みたいだな -- 名無しさん (2020-03-19 01 47 03) 「具体的な数を言え。奇跡とやらを起こすのに、どれだけの"みんな"が必要なのだ。祈りが?想いが?そして涙が?」このセリフの「涙」の部分が書籍版だと「笑顔」に変わってたね。やっぱりワルフラーンと対峙してたんだ -- 名無しさん (2020-05-24 16 40 06) ↑「想いが?」が消えて、「祈りが?涙が?そして笑顔が?」ですね -- 名無しさん (2020-05-24 17 27 43) やっぱワルフラーン皆の笑顔に関係する戒律かな -- 名無しさん (2020-05-24 17 40 44) 作中で一番魔王っぽいセリフ -- 名無しさん (2020-06-02 13 36 56) 数値化できないが、祈りの力はあって個々人で差があり、クワルナフ自体が祈りを利用した子供作ってたり我力とかあるし、義者の理屈は確かに存在してるっぽいのがな。でも渇望を元とする覇道神となんか違う感じがあるのが -- 名無しさん (2020-06-02 16 06 08) 糞眼鏡なら数値化出来そう -- 名無しさん (2020-06-02 16 16 19) 本当に一体何だったのやら -- 名無しさん (2020-06-05 21 04 41) こりゃあクワルナフじゃなくても「みんな」ってなんなんだよ、ってなるわな -- 名無しさん (2020-06-05 21 28 00) そらワルフラーンに恐怖する -- 名無しさん (2020-06-05 23 43 33) (;゛・ω・´)<義者も不義者も流転し崩れる。それでもお前は何を信じている。解らない、知りたい。 -- 名無しさん (2020-06-06 02 32 28) これワルフラーンと戦いながら律儀に数えてたんだと思うと結構シュールね -- 名無しさん (2020-06-06 03 04 24) クワルナフ(萌豚)「奇跡とはマグサリオン、希望とはマグサリオン、みんなとはマグサリオンが神に至るための材料 これが答えだ!」 -- 名無しさん (2020-06-06 09 59 27) 実際そうなるんだろうなぁ……つくづく救えない -- 名無しさん (2020-06-06 10 02 58) マグサリオンからのサタナイル見て尊すぎて泣く一天住民。なおサタナイルにはアホしかいないと悲しがられる模様 -- 名無しさん (2020-06-06 10 05 21) プロジェクトメカゴジラの「神様と蟻の喧嘩にカブトムシくんとクワガタくんが味方して何か変わるか?」って台詞を思い出す。神様(クワルナフ)からしたら自分が勝って当たり前なのにカブトムシに率いられた蟻の群れが「奇跡は起きる、絶対に勝てる、これで負ける方が間違ってる」とか言ってるのみたらそりゃあ何言ってんだこいつらともなる -- 名無しさん (2020-06-06 10 15 31) ↑なお蟻の無様とカブトムシの末路 -- 名無しさん (2020-06-06 11 26 45) ↑2そのカブトムシが本当に奇跡を持っていて自分が知らない答えまで知っていたらそりゃあクワルナフもガチビビリするわな -- 名無しさん (2020-06-06 11 33 40) ↑2蟻がカブトムシ君をムシャりましたね -- 名無しさん (2020-06-06 11 36 37) 蟻共の考えは狂ってるわで終わらせず危険だからちゃんと理解しないとってなって対策取るのが恐ろしい -- 名無しさん (2020-06-06 12 43 36) ワルフラーンが言うみんなは義者も不義者もひっくるめての「みんな」なんだろうな -- 名無しさん (2020-06-07 09 33 17) Q.奇跡とはなんだ?→A.地雷を踏み抜くことです -- 名無しさん (2020-06-07 20 37 45) ああ……そうか。そういうことだったのか。奇跡とは…希望とは……宇宙とは、神座とは………この世界の本当の創造神、正田t -- 名無しさん (2020-06-07 20 46 51) ↑ナラカを飛び抜けるなよw -- 名無しさん (2020-06-07 21 40 03) ↑ついにアメコミの領域に…… -- 名無しさん (2020-06-07 21 50 37) 深淵・中学二年生神座まで辿り着いたか.... -- 名無しさん (2020-06-07 21 53 26) 実の所、クワルナフの方が「みんな」の存在を理解してて、兄者の方は神剣・勇者・未来視・零との繋がり、とクワルナフより強い理由を理詰めで並べてて、「みんな」については何一つ理解できてなかったという皮肉 -- 名無しさん (2021-07-12 17 51 13) むしろ兄者は相手をボコボコにした後に「いや、気持ちの強さは大事だけどそれで勝敗が決まるわけじゃないからな」とか言いそうな感じある -- 名無しさん (2021-07-13 10 04 32) 名前 コメント + ... さて、銀河(どらやき)でも喰うか _______ /-、 -、 \ / | ・|・ | 、 \ / / `-●-′ \ ヽ |. ── | ── | | | ── | ── | l ヽ (__|____ / / \ / / l━━(t)━━━━┥____ / / ヽ ヽ . /\ /| | | |_/ . / /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\/| | 絶滅星団 | / |_______________|/
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/2419.html
その夜、第501統合戦闘航空団の基地の談話室では、ウィッチ達によるミーティングが行われていた。 話題は、つい先程ミーナと坂本、芳佳の乗った輸送機が基地へ向かっている最中、ネウロイらしきものによる襲撃を受けた件だ。 あやうく無抵抗で撃墜されるところだったが、その時護衛を務めていたサーニャによって敵は撃退され、大事に至る事はなかった。 バルクホルン「それじゃあ今回のネウロイはサーニャ以外誰も見ていないのか?」 タオルで髪を拭きながら下着姿のバルクホルンが確認する。 軍服姿でないのはバルクホルンだけではない。 雨の中ミーナ達の救援に向かったメンバーは皆、濡れた軍服を脱いでラフな格好をしている。 坂本「ああ。ずっと雲に隠れて出てこなかったからな」 エーリカ「でも、何も反撃してこなかったんでしょ? それって本当にネウロイだったの〜?」 エーリカの訝しげな言葉にサーニャがむっとした顔をするが、それ以上の反応はない。 自分以外誰もそのネウロイを見ていないため、反論しても仕方がないと思っているのだろう。 ミーナ「『ネウロイとは何か?』それがまだ明確にわかっていない以上、この先どんなネウロイが現れてもおかしくないわ」 サーニャを気遣っての言葉ではあったが、ミーナの危惧はもっともだ。 人類は未だ、ネウロイの事を詳しく把握し切れていないのだから。 先の見えぬ戦いの行方を思い、皆が言葉を詰まらせる。 そして、その沈黙を破って気の抜けた声が響きわたった。 俺「あのぉ……、ところで俺は何でこんな目に遭ってるんでしょうか」 声の主である俺は、タオルで目隠しをされ、椅子に座らされている状態だった。 ペリーヌ「あら、わかりませんの?」 ソファに座ったペリーヌが『何を当然のことを』といった調子で訪ねる。 そう言われても、俺は自分が何故こんな仕打ちを受けているのかわからない。 やったことと言えば、雨の中救援に向かった仲間達のために風呂やら暖かい飲み物やらを準備していたくらいだ。 ペリーヌ「まったく……。薄着の女性達がいるんですのよ? 殿方として少しは遠慮してほしいものですわ」 俺(普段からパンツ丸出しのくせに……) そう意識しているのはおそらく世界で俺だけなので、言っても仕方のないことだろうが。 ペリーヌ「ま、まあどうしても見たいのなら目隠しをとってさしあげてもいいですけど……」 そんなことを言う位なら最初から目隠しなどしなければよかったのではないか。 そう突っ込む者は誰もいない。 代わりにバルクホルンが大げさに咳払いし、話題を強引に切り替えた。 バルクホルン「ところでミーナ、今回の件をふまえて、夜間哨戒のシフトを強化するのはどうだろうか」 ミーナ「そうね……。ではサーニャさん、宮藤さん。当面の間、あなた方を夜間専従班に任命します」 芳佳「えっ!? 私もですか?」 坂本「今回の戦闘の経験者だからな」 芳佳「私はただ見てただけぶっ!」 エイラ「ハイハイハイハイ! わたしもやる!」 辞退しようとした芳佳の言葉を物理的に遮り、エイラが激しく立候補する。 それを見た坂本が何かを考えるような仕草をし、そしてその視線が俺へと向けられた。 坂本「ふむ……。俺、お前もやってみるか?」 俺「え?」 ミーナ「待って。夜間に四人も回すと昼間のシフトがきつくなるわ。今回はエイラさんを含めた三人でいきましょう」 坂本「……そう、だな。俺、すまんがさっきの話は無かったことにしてくれ」 俺「わかりました。そういえば、もうそろそろ風呂の準備ができた頃だと思いますよ」 ミーナ「あら、もうそんな時間? じゃあ今日はこれで解散とします。雨で濡れた人達はちゃんとお風呂に入って、風邪を引かないようにしてね」 シャーリー「ほら、ルッキーニ起きろって。風呂の時間だぞ」 ルッキーニ「うにゃ〜……お風呂……」 眠そうなルッキーニを伴ってシャーリーが談話室を出て行き、それに続いて他のメンバーも退室していく。 最後に俺が皆の使ったカップを持って出て行くと、室内にはミーナと坂本のみが残ることになった。 ミーナ「……ねえ、美緒。さっきはどうして俺さんに夜間哨戒をさせようと思ったの? サーニャさん達だけでは心配?」 坂本「いや……ただ、俺は妙に勘が鋭いから、視認できない敵とでも戦えるんじゃないかと思ってな。俺が初出撃した時のこともある」 ミーナ「ああ、俺さんが敵の存在を感じていたっていう話? もしかしたら、俺さんは感知系の固有魔法を持っているのかもしれないわね」 坂本は俺の初出撃の時を思い浮かべる。 あの時、俺は確かに基地の警報が鳴る前にネウロイの存在を察知していた。 そのことを考えれば、勘が鋭いどころではなく、何らかの固有魔法を持っているとしてもおかしくない。 坂本「だが……」 ミーナ「どうかしたの?」 坂本「……いや、何でもない」 言いかけた言葉を飲み込む。 坂本の胸中にあったのは、何の確証もないただの推測なのだから。 坂本(俺のあの力は、固有魔法とは何か違うもののような気がする……) ● バルクホルン「………………」 次の日の朝、食堂で朝食をとっている最中、バルクホルンは何の気なしに俺を眺めていた。 俺はというと、器に盛られたブルーベリーを何やら眠そうな顔で口に運んでいる。 そして、その傍らには何故かペリーヌが座っていた。 バルクホルン(いつの間に……?) 自分程ではないが、ペリーヌは俺を良く思っていなかったはずだ。 それがいつの間にか隣で食事をするようになっている。 バルクホルンは最近の記憶を掘り起こした。 ペリーヌの態度がいつ頃から変化したのか。 それは、 バルクホルン(私が撃墜された後あたりからか……) ペリーヌ「もう俺さんったら、ブルーベリーをこぼしてますわよ」 俺「ああ、ありがとう。ペリーヌ」 しかも俺の話し方まで変わっている。 前はペリーヌに対して敬語を使っていたはずなのに。 バルクホルン(何故だ? 妙にイライラする……) この時、バルクホルンは気付いていなかった。 自分が以前に比べ、急速に俺を意識するようになっていっていることを。 ● ペリーヌ(今日の俺さんはどうしたのかしら……?) ペリーヌが横目でちらりと俺の様子を伺うと、俺はぼんやりとした顔でお茶を飲んでいた。 普段はもう少ししっかりとした顔をしてるし、先程のように食べ物をこぼすようなこともないのに。 ペリーヌ(でも、あの時は……) 自分のミスでバルクホルンが撃墜された瞬間を思い出す。 あの時、取り乱した自分を叱った俺の真剣な顔が、今でも鮮明に記憶に残っている。 ペリーヌ(男の方に叱られるなんて……亡くなったお父様以外では初めてですものね) だからだろうか。 あれ以降、俺に敬語を使うのをやめてもらったのは。 いや、それだけではない。 気が付くと視線が俺を追っていることが多くなった。 ペリーヌ(坂本少佐にだってこんな──) ?『あははははははは!!』 ペリーヌ「って、何ですの!?」 考え事を中断されたペリーヌが笑い声の方へ目を向ける。 どうやら、シャーリー達がブルーベリーを食べて紫色に染まった舌を見てはしゃいでいるらしい。 ペリーヌ「まったく、ありがちなことを……」 エイラ「おまえはどうなん、だっ!」 ペリーヌ「ひ、ひきっ!」 いつの間にか後ろに回ったエイラがペリーヌの口の中に指を突っ込んだ。 そして、ペリーヌの奇声に振り向いた俺に、紫色に染まった口内が晒される。 俺「……後でちゃんと歯を磨くんだぞ」 一言言うと、俺は何事も無かったように去っていった。 ● 食堂を出た後、何やらペリーヌの怒鳴り声のようなものが聞こえた。 一瞬気にはしたものの、大丈夫だろうと判断した俺は先を急ぐことを優先する。 俺「もうそろそろ基地の書庫が開いている時間か」 昨夜行った時は既に閉館間際の時間だったから本を何冊か借りる事しかできなかった。 だが、今日は特に訓練等も無いので朝からじっくりと調べ物ができる。 俺(ネウロイとは何か……か) 昨夜のミーナの言葉を思い出す。 魔法や文化の違いもそうだが、この世界においてネウロイほど不思議な存在は無い。 人類は長い間ネウロイと戦い続けているが、目的、正体、戦力の規模等不明な部分があまりにも多く、本質的な事は何もわかっていないのだ。 俺(まあ、軍が正式に研究してるはずなんだから、今更俺が何か調べたってどうにかなるものでもないだろうけど……) ミーナの言葉に刺激され、昨夜は借りてきた資料を遅くまで調べていたのだが、結局それらしいことは何もわからなかった。 それでも、納得できる何かが欲しい。 その思いに突き動かされ、俺は書庫へ向かう足を速めた。 ● その空間は異様な緊張に包まれていた。 バルクホルン「………………」 ペリーヌ「………………」 俺(……気まずい) 俺はこっそりとバルクホルンを盗み見し、続いてペリーヌへも目を向けてみた。 二人とも無言で本を読んでいるだけなのだが、俺には何やらプレッシャーのようなものを発しているように感じられる。 俺(何でこうなってるんだろう……) 俺が書庫に通うようになって三日目。 いつも通り調べ物をしていたところ、どこから聞き付けたのかバルクホルンがやって来たのが始まりだった。 バルクホルンが「自分も少し調べ物がある」と言って本を読み始めて少し経った後、今度はペリーヌが書庫へ来たのだ。 そしてそのままペリーヌもバルクホルンと同じように調べ物をし始め、今に至ったのである。 俺「……あ、もうこんな時間だ。じゃあ俺は部屋に戻りますね」 部屋の空気に耐えかね、俺が適当な言い訳を口にして逃げだそうとすると、二人が同時に立ち上がった。 バルクホルン&ペリーヌ『では私もそろそろ——』 二人は互いの行動に一瞬動きを止めたが、すぐに何事もなかったかのように俺に話しかける。 バルクホルン「俺、小腹が空いていないか?」 ペリーヌ「俺さん、喉が乾いたんじゃありません?」 バルクホルン「………………」 ペリーヌ「………………」 バルクホルンとペリーヌが揃って顔を見合わせる。 その様子を見て、俺はなぜか急に体中から脂汗が出てくるのを感じた。 再び書庫を緊張が包み込む。かと思われたその時、俺は何やら外が騒がしくなってきたことに気が付いた。 ペリーヌ「あら? いったいどうしたのかしら……?」 書庫の外へ出て近くにいた者に話を聞きに行くペリーヌ。 その直後に書庫の壁に設置された電話のベルが鳴り、バルクホルンが受話器を取った。 バルクホルン「ああ、ミーナか、私だ。こちらにはペリーヌと俺がいる。……何!? ……そうか、了解した」 俺「敵ですか?」 バルクホルン「ああ。私たちにも出撃命令が出た。 ハンガーへ行くぞ!」 外にいたペリーヌと合流し、俺たちはハンガーへ走っていく。 バルクホルンからの状況説明によると、現在、敵は何らかの方法でジャミングをかけ、こちらの通信とレーダーを妨害しているとのことだ。 そのせいで夜間飛行訓練中のサーニャ達との連絡がつかず、位置も把握できない。 さらに、敵がサーニャの歌を真似していることから、敵の狙いはサーニャの可能性がある。 ペリーヌ「でも、どうやって探すんですの? 位置がわからないのでは探しようがありませんわ」 上空に上がって回りを見渡してみたが、空が分厚い雲で覆われているために視界がかなり悪い。 当然サーニャ達の姿は見えないし、それどころかお互いの表情すらはっきり見えないくらいだ。 バルクホルン「妨害が始まる前の大まかな位置は把握しているが……。もし戦闘に巻き込まれているなら移動している可能性が高いな」 俺「じゃあ手分けして探しましょう。三人でサーニャ達がいそうな範囲を別方向から探せば……」 バルクホルン「戦力を分散させるのは避けたいが……やはりそれしかないか。俺、ペリーヌ、これを持っていけ」 ペリーヌ「これは……信号弾?」 バルクホルン「無線が使えない以上、こういった手段で連絡をとるしかない。この視界ではどれだけ有効かわからないが無いよりはマシだろう。何かあったらこれで合図を送るんだ」 俺「了解しました」 バルクホルンから信号弾を受け取り、俺達はそれぞれ別の方向へ飛んでいく。 だが、俺は夜間の飛行に慣れていないため、何度も自身の位置を見失いそうになっていた。 俺「くっ……。そうだ、雲の上に出ればなんとかなるかもしれない」 高度を上げ、分厚い雲の中へ入っていく。 その先には、月明かりに照らされた雲の海原が広がっていた。 思った以上に明るく、そして幻想的に感じられるその光景に俺は思わず目を奪われる。 暫しの間惚けていた俺だったが、自分のすべきことを思いだし、慌てて移動を再開した。 俺「……ん?」 数分ほど経った頃だろうか。俺はふと違和感を感じた。 雲の中に何かの影が映っている。 最初は自分の影かと思ったが違う。 G-B.R.Dの影が映っていないのだ。 俺「誰かいるのか!?」 問いかけてみたが返事はない。 ただ、自分に向けられる視線だけが感じられる。 にらみ合いがしばらく続いた後、急にインカムからミーナの声が響いてきた。 ミーナ『こえ……お……俺さん、聞こえる? 聞こえていたら応答を……』 俺「中佐!?」 ミーナ『よかった、無事だったのね。サーニャさん達がネウロイを撃墜したわ。トゥルーデ達とも既に合流したそうだから、一緒に帰投してちょうだい』 俺「実は今……って、あれ?」 少し目を離した隙に、例の影が見当たらなくなっていた。 ミーナ『どうしたの?』 俺「中佐、基地のレーダーで俺の周辺に何かいないか調べられませんか?」 通信が回復したということは、敵のジャミングが停止したということだろう。 それなら基地のレーダーに何か映っているかもしれない。 ミーナ『こちらのレーダーには特に何も映っていないけど……。何かあったの?』 俺「いえ……。俺の勘違いだったみたいです。今から大尉達と合流しますね」 通信を切り、俺は辺りを見回した。 そこには月明かりに照らされた雲の海が広がっているだけで、先程見た人影のようなものは見当たらない。 だが、確かに何者かの気配と、自分へ向けられる視線を感じた。 俺「もしかしたらあれは……」 もしかしたらあれはネウロイだったのかもしれない。 だとするなら、 俺「ネウロイには意思や目的のようなものがある……?」
https://w.atwiki.jp/cookie_kaisetu/pages/13.html
[部分編集] そもそもクッキー☆とは何なのか? クッキー☆とは、蓮奈理緒が企画した『【東方合同動画企画】魔理沙とアリスのクッキーKiss』と、その派生作品、風評被害の総称である。 『真夏の夜の淫夢』によって生まれた、淫夢の派生文化でもある。 大まかなイメージとしては例外も多いが「淫夢+東方」のようなものだと思うとわかりやすいだろう。 ニコニコ動画にてMAD動画群のタグとして使用されていることで有名だが、今ではニコニコ動画に限らない様々な界隈が存在している。 このページでは、そんな多様化したクッキー☆について一つ一つ解説していく。 誕生経緯 元々「魔理沙とアリスのクッキーKiss」は東方合同合作で作られた、いわゆる百合ファン向きの東方声当て動画だった。 総勢43人による大作であったが、粗末なシナリオ、ころころ変わる安定しない作画、声優の棒読みなどから東方側からの評価は思わしいものではなかった。 ところがその棒読みが『真夏の夜の淫夢 第二章』を思わせるとして淫夢厨が押し寄せ、動画が淫夢のコメントで埋め尽くされる事態が発生した。 当初は淫夢に全く関係ないと淫夢側からも煙たがられていたが、該当動画を淫夢が侵略し玩具としている中、MAD素材として利用していく淫夢MADの投稿者が出現していき、 そうして該当動画を使用したMADに使われていったタグの成れの果てがこの「クッキー☆」である。 「クッキー☆」という単語は、淫夢コメに頭を悩ませた蓮奈理緒がそのコメントフィルターとして使っていた単語に由来している。 このフィルターがかけられだしたのは淫夢がクッキー☆を侵略してからしばらく経った2010年9月15日ごろで、それまでクッキー☆は「TOHO合作動画」「アイスティーkiss」などと呼ばれ、名称は安定していなかった。 [部分編集] MADの制作経緯 クッキー☆MADはクッキー☆が風評被害に遭ってからすぐにMADジャンルとして確立できたわけではなく、そこまでにはかなりの時間を要することとなった。 まず2010年2月15日にクッキー☆が投稿されたが、その1週間後ごろにはコメントで淫夢語録が多く見られるようになっていったとされる。 同月27日に最古のクッキー☆MADとされる「魔田所とトオノのアイスティーKiss」が投稿されるが、これ以降クッキー☆をメインに据えたMADはしばらく登場せず、クッキー☆のMADでの扱いは淫夢MADやCOATアニメーションの素材に混ざって使われると言った程度のもので、しかもその頻度もあまり多くなかった。 この頃のクッキー☆といえば本編に淫夢コメを書き込んでいくというコメント遊びが主だった。 そうして淫夢内で異端的にネタにしている中、5月5日にはラット辞典兄貴によって淫夢異変シリーズが投稿され、8月にはバッコイが風評被害を受けることとなる。 この2つの登場により東方夏淫夢による東方への風評被害が話題を呼ぶようになり、次第にクッキー☆の知名度も上げていき、受け入れられやすい土壌を作っていった。 9月にはクッキー☆という名称が少しずつ使われるようにもなった。 10月14日にはセスジPによって「闘うホモ達【闘う者達】」が投稿される。これはクッキー☆MADと言えるほどクッキー☆を多く使ってはいなかったが、クッキー☆を上手く素材として組み込んでおり、MAD素材としてのクッキー☆の有用性を十分に示した動画であった。この動画の登場に伴い、10月後半になると少しずつクッキー☆をメインに据えた動画が投稿されるようになった。 同月22日にはあれみず兄貴の、クッキー☆オンリーのMADである「【音MAD】テンキテンキ【クッキーkiss×マイムマイム】」が投稿され、23日にはyhmfsng兄貴の、現存する最古のクッキー☆MADである「SKRYKはゲスでHZNはクズだったヴォ(^o^☆)ンバーマン」が投稿された。 更に23日にはニコニコ大百科に「シンメトリーRIM」の記事が、24日には「クッキー☆」の記事が作成され、この頃になるとようやくクッキー☆という存在と通称が安定してきたと言える。 そして2010年10月30日にはひと☆ごみ兄貴が「霊夢 so クッキー☆」を投稿した。 その中毒性の高い出来や一転攻勢といった汎用性の高い新たなネタが大きな話題を呼び、クッキー☆MADが次々と作られるようになる。 当時の評判を見ても、クッキー☆はひと☆ごみ兄貴が作ったジャンルという扱いが散見され、この霊夢 so クッキー☆がクッキー☆MADを独自のMAD文化として確立していく大きなきっかけになっていたことは間違いないだろう。 [部分編集] 削除騒動 クッキー☆が淫夢のMAD素材として扱われていく中、クッキー☆を素材に使用している動画が削除される事件があった。 3月2日にはすでに動画説明文に淫夢コメを控えるよう苦言が追記されており、同月13日には淫夢コメ歓迎版が投稿されるなどの処置が、実際に効果があったかは別として、淫夢側からも図られていた。 しかし、9月15日になると淫夢コメ歓迎版が削除され、更に17日には魔田所とトオノのアイスティーKissが削除され、その後もクッキー☆を使用したMADが次々と削除されていった。 これはクッキー☆の扱いに怒った蓮奈理緒が削除依頼を出したことで起きた事だが、淫夢側の対策すら無下にし、極僅かしかクッキー☆を使用していなかったとしても削除するような過剰な対応は淫夢との遺恨を深め、後のクッキー☆騒動にも影響していくこととなった。 クッキー☆騒動について クッキー☆の企画者、蓮奈理緒のセクハラ問題を中心とした騒動。 事の発端は2chの淫夢スレで特に棒読みだと人気を得ていたクッキー☆の主役の声優「宇月幸成」(UDK姉貴)のニコニコ生放送があると話題になったことであった。 大まかな流れとしては UDK姉貴の生放送に淫夢厨が突撃。生放送の内容が淫夢スレで話題になる。 話題が大きくなり淫夢スレから分離。クッキー☆本スレが成立する。 UDK姉貴の個人情報が調べあげられ、話題が更に大きくなる。UDK姉貴へのバッシングも強くなる。 バッシング対象の中心ががUDK姉貴と仲が良かった桜雪へと移っていく。 UDK姉貴の放送のリスナーであるnisiの仲介もあって、UDK姉貴が淫夢厨に対して友人である桜雪を援護するガチ泣きの抗議を放送し話題となる。この放送は後にとろろそば会見と呼ばれるようになる。 しかし、UDK姉貴が言って居た割に桜雪に追い詰められた様子は感じられなかったため、相変わらず叩かれ続ける。 NDK姉貴の発言でHZNがセクハラをしていたことが発覚。元々ヘイトが溜まっていたこともあって一気に炎上する。 様々な悪行が明らかとなっていく中で声優も次々HZNに対する不満を明らかにしていった。 孤立化したことでHZNは引退。これで騒動自体は一段落することとなった。 しかし、クッキー☆本スレは現在も活動しており、そういう意味ではクッキー☆騒動はまだ収束していないと言える。 [部分編集] クッキー☆の派生動画 元々クッキー☆は『【東方合同動画企画】魔理沙とアリスのクッキーKiss』を指す言葉だったが、その後多くの動画が風評被害を受けてクッキー☆とされるようになってしまった。 それらの動画は非常に数が多く覚えにくいが、風評被害を受けた理由から大体次のように分類できる。派生を覚えたいという場合は知っておくと便利かもしれない。 連想型 クッキー☆または淫夢を思わせる、それっぽい等の理由から風評被害を受けたもの。 棒読みが淫夢を思わせるということで風評被害を受けた魔理沙とアリスのクッキーKissも含まれると言え、風評被害としては最も基本的なものである。 ただし、連想の理由は東方だから、声当て動画だから、つまらないか等かなり曖昧なものも少なくない。 もっとも棒読みだからというクッキー☆の理由もかなり曖昧であり、ある意味当然の流れとも言える。 この中でも特にクッキー☆、クッキー☆☆(とそのシリーズ)、クッキー☆☆☆はクッキー☆本編と呼ばれることも多い。 (主な例:クッキー☆、クッキー☆☆一期、秋葉散策等) リスペクト型 クッキー☆や淫夢のネタをあえて入れており、故意に風評被害を受けたと思われるもの。 養殖と呼ばれ後から入って来た輩がクッキー☆を売名に使用していると嫌う者も見られるが、実質クッキー☆派生の元祖とされている早苗といっしょにトレーニングも含まれており、 そういう意味ではクッキー☆の派生としてはもっとも長い間親しまれたスタンダードなものと言える。 (主な例:早苗といっしょにトレーニング、カス☆、クソ犬☆等) シリーズ型 クッキー☆として扱われた動画がシリーズものだった場合、そのシリーズ全体が風評被害に巻き込まれてしまったもの。 理由としてはわかりやすいが下記の発掘型との境界線は曖昧である。 また制作側がクッキー☆を意識してシリーズを作ったリスペクト型を兼ねているものと、意識せず作っていたものの2つのタイプに分けられる。 (主な例:意識したもの…モノレール☆、クッキー☆☆二期等 意識してないもの…クッキンアイドル☆☆、ゴミ☆☆等) 発掘型 既存のクッキー☆にスタッフ等で関わった人物が関わっていたため風評被害を受けたもの。 クッキー☆声優の出演作が基本的だが、企画者がスタッフが関わったものや、また肝心のクッキー☆声優が落選していて出演していない場合もある。 特にクッキー☆実況で好まれているが、その他のジャンルでも多く生まれている。 (主な例:作者は健常者シリーズ、クッキー☆ZERO、原発新聞屋☆) MAD型 クッキー☆MADに素材として使われていたために風評被害を受けたもの。 このwikiではここに分類されている動画は少ないが、MADやキャラソンの影響で元動画が風評被害を受けるという現象は古くから多く見られており、それらをどこまで本編として見るかで数は大きく変わってしまう。 (主な例:Club Ibuki in Break All、夢想夏郷☆等) 吸収型 元々はクッキー☆とは関係なく起きた風評被害だったが、東方二次創作であったため、クッキー☆でネタにされるようになり、吸収されてしまったもの。 クッキー☆がある程度大きくなってからは、クッキー☆が全く関わらずに東方二次創作に風評被害を及ぼすのは困難になってしまっているため全体的に古い。 (主な例:しゅわスパ大作戦☆、バッコイ、コスプレ例大祭等) [部分編集] クッキー☆界隈の種類 上記の通り、クッキー☆には多くの界隈が混在している。そのため一口にクッキー☆民と言っても、界隈によってその性質は大きく異なる。 これらは大体下記のように分けられるが、これら特定の界隈でのみ活動しているクッキー☆民は少なく、また全ての界隈で活動しているクッキー☆民も恐らく存在しない。 その中でも次の3つは歴史があり、趣も大きく異なるのでクッキー☆の根元的な界隈と言え、取りあえずはこの3つについて覚えておくと良いだろう。 ただし現在はクッキー☆の界隈間の流動性が強く、かつて程特定の場だけでその活動は行われなくなってしまっている。 下記の活動場所もあくまで基本的な場という程度で、クッキー☆の界隈の区分は活動場所よりも活動内容から判断していくことが重要になってきたと言えるだろう。 ニコニコ系(クッキー☆MAD) 主にクッキー☆動画に淫夢コメントをしたりクッキー☆のMADやその他の二次創作等の製作、視聴とコメントを目的とした界隈。 広義ではその派生であるニコニコ静画やニコニコ生放送のクッキー☆も含まれる。 クッキー☆に風評被害が及んだ際に生まれた界隈であり、歴史は最も古い。 また、最も目に触れやすい界隈の為、クッキー☆と言えば普通この界隈を指すことが多い。 他のクッキー☆界隈と比べて淫夢との関連も深く、コラボした作品の割合も非常に多い。 ニコニコ動画のMAD界隈のひとつと言った立ち位置であり、界隈の性質も基本的には他のニコニコで人気の界隈と大差はない。 MAD界隈全体で知られるようなニコニコ共通のネタも他と同様よく扱われる。 他のMAD界隈と比べて特異な点としては、普通は最も尊重されるはずの本編が軽視されており、本編の視聴に重きを置いていないことだろうか。 その為クッキー☆に大きな影響を与えた投稿者であっても初代すらろくに視聴していなかったということも少なくない。 クッキー☆本スレ YouTube板にある「クッキー☆総合スレ」を中心とする界隈。本スレとは言うが、話題はクッキー☆の声優中心で内容としては意外と限定的である。 総合スレの他Twitterや声優のコミュニティ、こえ部などでも活動をしており、スレはあくまでそうした各地の活動の情報の集積所という役割が強かった。 元々はクッキー☆騒動時に活用されていたスレであり、騒動の雰囲気を多分に受けている。時期によってムラはあるが、基本的に非常に勢いがある、活気あるスレと言える。 主な活動としては声優の調査やその監視で、ツイッターやニコ生等で実際に声優と交流することも多い。 非常に攻撃的で、気に入らないことがあると声優だろうがクッキー☆民だろうが構わず叩いたりといった荒らしも行われてきた。また個人情報を調べ晒す等の嫌がらせも行われた。 その性質上、問題も多く起こしており、ネットストーカー的な文化もあって他界隈に嫌われやすいクッキー☆民の間でも特に嫌われている。 しかし、クッキー☆声優と交流する場合には無視できない存在であり、そのまま本スレ民になってしまう流れもよくあった。 その攻撃的な性質や実際に被害を引き起こしてきた実情から勘違いされやすいが、基本的に本スレは声優を攻撃して潰していくことを目的とした場というわけではない。 最も比重の置かれる活動は声優の反応や活動を見るというヲチスレ的なもので、 個人情報の調査なども対象人物の特定や、反応を見るための材料、本スレの立場を強くし有利に振舞えるための武器と言った意味合いが強い。 潰す気が無くてもそういった特定行為や監視、また声優を話題にするだけでも声優が気持ち悪く思い、声優の方から消えてしまったということが多かった。 あくまで目的としての潰し活動は、HZNなどクッキー☆声優に過剰に迫るなど危害を加えたり、クッキー☆に敵意を向けた満場一致の嫌われ者が主である。 また、声優にやたら絡もうとする人もバッシング対象であった。 声優そのものへのバッシングも基本的には他の声優を持ち上げるためのヘイトとして叩かれることが基本であった。 こうした声優への攻撃は本スレでは少なくなかったが、あくまで声優の現在の反応を見ることが大きな目的としていることを本質としているため、 声優が潰れてしまうと話題の対象を潰したことで、対象の声優への同情のあるなしに関わらず、 結果的に1つの話題が失われた状況を本スレ民の方が後悔するという流れになってしまうこともお約束である。 ただし現在はこれまでの本スレの悪行からか、目的と手段を混同したそれまでの本スレ民と比較しても他人を潰そうとすることを主眼に置いた危険人物も増えてきており、 私的な感情に流され、目的と手段をごっちゃにした攻撃行為が増えてきてしまっているのも実情である。 こうした攻撃そのものを目的とした住人が台頭してきてしまったせいか、調べ上げた個人情報のまとめすらあまり行われなくなってしまい、 本スレ系のWikiなどまとめサイトの更新もあまり行われなくなってしまった。 また、荒らしも増えてきており、スレ自体もよく攻撃を受けるようになってしまっている。 こうした状況から住人が去ってしまったり、Twitterのコミュニティや声優スレなど他のスレに移動してそちらの方で活動するといった状況もよく見られ、 本スレ的な活動が盛んになりながらも、肝心の本スレは蚊帳の外になってしまい勢いを失ってしまうという奇妙な現象も発生している。 クッキー☆実況 なんでも実況(ジュピター)板に建てられるクッキー☆実況スレで活動している界隈。 主にクッキー☆の本編動画や声優の歌ってみた等を貼り付けては、それらをただひたすら実況しており、最後まで実況しきることを目的としている。 その性質上、あらゆる糞動画に対する耐性と時間を溝に捨てる覚悟がないと活動は難しいであろう。 ただ実況するだけという特殊な形式な分、動画の発掘や語録の開発が盛んに行われている。その為、他のクッキー☆民では付いていけないネタも多い。 全体的に界隈間の仲が悪いクッキー☆において、特に排他的な界隈であり、他のクッキー☆界隈が関わってくることを良しとしない人が多い。 今では他のクッキー☆界隈でよく見られる淫夢語録も控えており、付いていきづらいネタもあって他の界隈から来たクッキー☆民には扱いづらい界隈と言える。 現在はかつてと比べてもスレの立つ頻度が少なくなってしまったが、下記の実況コミュにその文化が色濃く受け継がれている。 この他にも規模が小さかったり歴史が浅かったりするが、以下のような界隈も見られる。 まりスト したっぱ氏のフリーゲーム『魔理沙とアリスのクッキー☆ストーリア』(2014年8月10日~2017年8月頃)及びそのシリーズのゲームを中心とする界隈。 主な活動としては該当ゲームのプレイの他、そのプレイ動画の投稿、専用スレでのゲームに関する要望や情報交換を行っている。 特定のゲームが中心となっているため、上記に比べると歴史も浅く、話題も限定的に思えるが、他の界隈にも引けを取らない根強い人気がある。 また、ゲームの性質上、クッキー☆や淫夢に関するキャラや語録の知識は、下手なクッキー☆民以上の人が多い。 現在は新作であるハクレイフロンティア(2017年8月頃これはまりストと異なり東方ゲー)の公開に伴い更新終了。2chのスレも消滅した。 一応稼働時から見られたオリジナルユニットを考え創作するネタ(オリジナルユニットwiki)だけがひっそりと生き残っている。 ニコニコ静画(クッキー☆静画) ニコニコ系の内、ニコニコ静画で素材投稿やイラストの投稿などの活動を行っている界隈である。 MADなどの動画に比べ、作品完成に必要な時間が少ないため時事ネタなどの様々なネタを扱いやすいということもあり、淫夢から入ってきたもの、東方から入ってきたもの、本スレから入ってきたものなど 多くの文化が入り混じる動画とはまた少し違った文化を形成している。実況系とは逆に、他の界隈との交流が非常に盛んな界隈と言える。 その性質上、クッキー☆に対する考え方や思いの違いから、何度か大きな荒らしや争いが起きてきた。 そうした経緯もあり、今でも鉛筆アナログからプロ、ほのぼのから特殊性癖まで様々なタイプの投稿者の参入を受け入れている一方、入れ替わりが激しく、投稿者をイジるような言動も多い独特の雰囲気がある。 ニコニコ生放送 こちらもニコニコ系の派生でニコニコ生放送でクッキー☆タグを付けているものが該当する。 放送内容は雑談、ゲーム実況、創作活動の放映等普通のニコニコ生放送で見られるものと大差ないが、クッキー☆についての話題がよくコメントで話されている。 また、特定の単語をコメントするとクッキー☆や淫夢の音声が鳴る様設定されていることが多い。 ただこれらの特徴は全ての放送に当てはまるものではなく、ほとんど普通の放送も見られる。 また、クッキー☆声優が放送を行っていることもあるが、こちらは本スレの活動の場であることが多い。 クッキー☆ワンドロ ニコニコ静画から派生したもので、ツイッター上で定期的に行われている。 内容はあらかじめお題と時間がツイッターで発表され、指定された時間内にお題の絵を描き発表するというもの。 ニコニコ静画に近い界隈だが、その性質上活動期間は限定的で、投稿者をイジるような言動は控えめである。 イワナスレ 2chのガイドライン板に建てられる「イワナ書かなかったのガイドライン」スレで活動している界隈で。本スレから派生した。 UDK姉貴を崇めており、彼女に対する奇怪な愛の言葉やポエムを書き込んでいる。 元々は初期の本スレのようにUDK姉貴を中心に語るスレだったが、その傾向が徐々に顕著になっていき現在のようになった。 他所との関わりは控えていたが、朗読兄貴の動画によって広く知られるようになり、各所でネタにされている。 これといった問題や事件は起こしておらず、比較的穏健な界隈と言えるが、その内容から本スレ含めた他界隈からは気持ち悪がられている。 イルカスレ 2chのなんでもあり板に建てられる「SNNN姉貴総合スレ」で活動している界隈。イワナスレから派生した。 イワナスレのUDK姉貴に対して、こちらはSNNN姉貴を崇めている。 レスでSNNN姉貴にセクハラすることを目的としている。 声優個別のファンスレは他にもいくつか見られるが、長い間勢いを保ち、独自の文化を作り上げているスレは今のところイワナスレとここぐらいである。 かつては東方板に立っていたが、埋め立て荒らしの被害に何度も遭ったため移住した。 その他各種声優専門スレ 上記のイワナスレ、イルカスレ以外にも様々な声優専門スレが生まれてきた。それらは本スレで特定の声優についての話題が大きくなりすぎるとスレから独立する形で生まれたものが多く、本スレの派生と言った傾向が強い。 専門とは言ってもその声優を中心とした関連人物についても話題いしていることもよく見られる。 その為話題が限定されるものの雰囲気は本スレに近く、住人も本スレ民と兼用しているものが多い。ただ、スレ独自の文化も形成されており、完全に本スレと同様というわけではない。 本スレで特定の声優についての話題が盛んになると、専門スレがある場合はそっちに行くよう指摘されることもある。 また、こうした専門スレは本スレの避難所のような役割を担うこともある。 動画スレ 2chのYouTube板に建てられる「クッキー☆動画スレ」で活動している界隈。本スレで動画に関する話題ができないため、本スレから独立する形で生まれた。 主にニコニコ動画に投稿されるMADに関して語ることを目的としており、ニコニコ系用のスレと言える。 しかし、住人が非常に煽られやすくスレがすぐに荒れてしまいがちである。 投稿者アンチスレが復活してからは比較的そうした荒れる風潮は少なくなってきた。 投稿者アンチスレ(絵師アンチスレ) 2chのYouTube板に建てられる「クッキー☆投稿者アンチスレ」およびなんでもあり板の「クッキー☆絵師アンチスレ」で活動している界隈。動画スレで投稿者叩きが激しくなったことで分離するような形で生まれた。 動画スレの派生だが、雰囲気としては本スレに近い。主に声優と仲良くしている投稿者を叩いて排除しようとしている。 動画投稿者叩きが発端ではあったが、叩く対象は静画の投稿者が多い。 スレが続かず一度無くなってしまったが、現在は話題を静画に限定して活動している。 その後動画スレにて動画の話題そっちのけで投稿者叩きが活発化してきたことから、静画とは別に投稿者アンチスレが復活することとなった。 現在は本スレが荒らしなどによって分裂が激しくなりかつてのようにスレ内で活動できなくなったことを受けてか、 投稿者アンチスレが本スレの分家のようなポジションになり、かつて以上に本スレ的な場となった。 東方板クッキー☆スレ 2chの東方板に建てられる「クッキー☆スレ」で活動している界隈。 元々は本スレの避難所として生まれたが他所の住人が次々乗り込んでいき、結果的にはクッキー☆界隈同士の交流所のような場所となった。 そのため、話題は淫夢から東方、声優や実況など多岐に渡る。そういう意味では本来の意味で本スレと言えるが、現在は避難所として使われることもなくなったため基本的に過疎っている。 東方板という場所の関係か東方二次創作のスレという建前があり、原作の原作である東方とクッキー☆を絡めた話題も多い。 創作総合スレ アンチやレスバトルに嫌気の差した住人によってネットwatch板に建てられた「クッキー☆創作総合スレ」を中心に活動している界隈。 動画やイラスト、投稿者や技術的な話題も含めた意見交換の場であり、スレを平和的に進めたいという意識が強い。 成立してから日が浅く、またID付きのため普段は過疎っている。 クッキー☆実況コミュニティ ニコニコミュニティである「クッキー☆実況コミュニティ」で活動している界隈。 何度かオーナーが変わっており、そのたびに方針は大きく変化している。 創設者であり最初のオーナーでもある「仲良子子吉」が管理していた頃は週三回、定期的にクッキー☆やクッキー☆☆を流し、その他リクエストされたクッキー☆も流していた。MADを流すこともあった。 その後オーナーの権限を引き継いだ「稚鮎の天ぷら」は週三回の放送は引き継いでいたがリクエストを受けることは減り、クリスマスなどの記念日にそれにちなんだクッキー☆の放映をする程度であった。 続いて引き継がれたオーナーである「ブレンディー徳井」は逆に定期放送は行わなくなったが、リクエストに積極的に応えるようになった。 また、クッキー☆実況スレのネタもよく見られるようになり、長時間の放送も行うこともあって、雰囲気も実況スレに近くなってきている。 ただオーナーの方針もあって実況スレに比べると排他的な面はあまり見られず、ニコニコのネタもよく見られる。 初心者向けのクッキー☆実況の場と言えるだろう。 ふたばクッキー☆スレ ふたばちゃんねるに建てられるクッキー☆スレ。普段はクッキー☆に関わること関わらないこと様々な雑談を行っている。 時折クッキー☆のコラ画像を作っており、その中でも釣りキチおばさんはニコニコで一大ブームを巻き起こした。 基本は二次元裏(may)板に建てられる。たまに東方裏板にも建てられることがあるが、こちらは原住民に激しく弾圧されすぐに削除されたりする。 クッキー☆絵チャ スやろうが毎週金曜21時に定期的に開催している「金曜絵チャ」が有名だが、不定期ながらもそれよりも古くから行われているヴィル河主催の「真夏の夜の絵チャ」も知られる。 内容は単にクッキー☆や淫夢について語りながらそれに関連したイラストを各々描いていくという普通の絵チャである。 終了時に描かれてた全体の絵はニコニコ静画にも投稿される。 描く題材は淫夢やクッキー☆が中心であるがこの縛りはかなり緩く、関連の薄い絵もよく描かれている。 ニコニコ静画の派生界隈であり、訪れる人も静画の投稿者ばかりであるが、 コテハンによる参加が基本であることと描く題材を厳格に決めない緩い制度からか、静画と比べると排他的な要素はかなり少ない。 bilibili動画 中国のニコニコ動画を模した動画共有サービス。ニコニコ動画のMAD文化の影響も多分に受けており、クッキー☆もその例に漏れずよく転載され視聴されていた。 近年は転載に留まらずbilibili動画特有のクッキー☆ネタも充実していき、ニコニコ動画とはまた違った独自の界隈へと進化し続けている。 金のかかったクッキー☆ 主にニコニコ大百科の金のかかったクッキー☆の記事の掲示板で形成された界隈。 語録を使いながらもアニメを中心とした艦これについて批判する愚痴スレである。 実況スレ以上に内部完結が進んでおり、様々な面で他のクッキー☆とは浮いた存在である。 またその影響で内部分裂の多いクッキー☆では珍しく、住人同士の結束力も強い。度々悪質な艦これファンがやって来ては攻撃するが、毎回迅速に追い出している。 iwaraクッキー☆ iwaraとは主に紳士向けのMMD動画を投稿する動画共有サービスである。ここでもクッキー☆に関連した動画が投稿されるようになった。(2017年頃から) MMDクッキー☆の延長線上とはいえ、サイトゆえ投稿される動画は紳士向けMMD動画ばかりでありニコニコ動画では見られないような動画が多く見られる。 ちなみにこれ以前でも数は少ないがFC2動画などで紳士向けのMMDクッキー☆は投稿されることがあった。 CTV☆ MAD以外のクッキー☆界隈に関係ありそうな動画が24時間流れているCytubeのページ。しりりが創設したcytubeサイトが統合される形で現在の形態に落ち着いた。2018年9月23日から続いている。https //cytube.xyz/r/cookie_tv 「MAD以外のクッキー☆に関係ある動画を流す」という路線を掲げているため、不定期的に行われる一挙放送以外でクッキー☆MADが流れることはない。その実況内容からクッキー☆実況スレの空気を色濃く受け継いでいたが、いつでも実況が可能というその手軽さからニコニコ界隈の人間が多く参入した結果、新たな語録や本編がもてはやされるなどク☆実には見られない独自の文化を形成している。 クッキー☆解説Wiki 当Wiki。クッキー☆を知らない人にもわかりやすく説明するためのサイト。 客観的に界隈を観察・分析することが求められており情報の正確性が必要となる上に匿名性が非常に高いため、小さな話題になる事はあるが界隈の動きの中心となる事はない。 トップページのコメント欄では定期的に論争が起こっており、過去には特定のページの編集合戦も行われていた事がある。 創設者はクッキー☆博士として知られるどん行兄貴。 Twitter 声優、絵師、MAD作者から無産まで、様々な人が集まるSNS。 かつては声優を中心としたボイドラ制作陣とのコミュニケーションツールの一つとして扱われていたが、次第に上記のワンドロ界隈が発達し、その後様々なジャンルの住民が居つくようになっていった。 便宜上Twitter民と表する事はあるが、非常に広大で雑多な場所なのでTwitterが一界隈として扱われることはない。
https://w.atwiki.jp/debate/pages/21.html
記事概要 タイトル 分かりやすいスピーチとは何か 著者 愚留米氏 記事公開日 2010年12月11日 カテゴリ ディベート技術知見 論題 記事リンク http //lawtension.blog99.fc2.com/blog-entry-106.html 備考 タイトルの通り、分かりやすいスピーチにお関する分析記事。巷ではスピーチの話速に対するコメントが多いが、 本質的なポイントは速度ではなく内容の分かりやすさであるという指摘は選手諸氏も意識すべきところだろう。 このページを編集
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/10.html
ページ:1 2 3 お題 4月とは何だったのか? 開催期間 2002/05/01~2002/05/10 参加作品数 24 審査員 2人 本スレ 1の23-187 議論スレ - 【チャンプ】 4月とは何だったのか 【準チャンプ】 4月とは何だったのか?(恩田朗) 作品一覧 No. タイトル 作者 27 4月とは何だったのか? 5th 28 4月とは何だったのか? 都立家政 37 4月とは何だったのか? YKH 40 四月とは何だったのか? ま。 44 4月とは何だったのか? ドン☆亀! 46 今年の4月 青の羊 47 春 核之進 48 4月とは何だったのか 碧谷 51 4月とは何だったのか? ある名無し 52 4月とは何だったのか - 57 よんがつ さかな 67 はじまりの季節 ヘロインマニア 70 (無題) 都立家政 72 4月 かまぼこ 79 4月とは何だったのか? 恩田朗 80 4月とは何だったのか? 二行詩人 110 4月とは何だったのか? シリウス 111 4月とは何だったのか とっさん 118 4月とは何だったのか? ポチットナ―― 125,130 四月とはなんだったのか? 名無しにて御免 133 四月とはなんだったのか? Lights 134 四月とはなんだったのか? - 138 4月とは何だったのか - 142 4月とは何だったのか? - (編集人註:都立家政氏の作品が二編あるのは、途中でお題をタイトルにしなくてよいとルール変更があったためです) 【審査員】 YKH ◆NBQwfAco Canopus ◆j1h.j3e. 【審査】 157 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/08 02 27 ID 1ip2GOAk 投稿の受け付けを締切りました。 これから審査の段階に入りたいと思います。 批評天国さん、Canopusさんも、よろしくお願いします。 159 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/08 02 40 ID 1ip2GOAk 僕の中では既にChamp候補が二名ほど決まっていたんですが、 138さんの登場で、三名となってしまいました。 とりあえず、個人的にも最終結果ではないと明記した上で、 僕の選んだ三作品を発表しておきます。 79、 80、 138 【次点】 72と 110も個人的に良かったです。 72さんは、いかにも 即興といった作品で、理解を拒む荒さがある反面、その荒ささえ も魅力にしてしまう力があったように感じました。自分の出した お題の答えとしても、満足できる作品でした。ただ、やっぱり、 ちょっと荒すぎたかな、と。 110さんには僕自身がコメントを書きましたので、省略させて いただきます。 162 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/08 02 57 ID pk6M34U1 79さん 柔らかな春と重厚な建設重機。対比の技法ですね。 お題からじつに自由に発想を広げてくれていると感じました。 終わり方も好き、じゃなくて良い(汗)ですね。 163 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/08 02 58 ID pk6M34U1 80さん じつは自分の出したお題に、一番うまく答えてくれたなぁ、と 思ったのが、この作品です。 一行目でシリアスかつ幻想的な「定義」をしたかと思えば、 二行目でそれを見事にぶっ壊してくれている。 しかも、のほほんと、ぶっ壊した(笑 人間、どうしたって取り留めのない現象を或る枠でくくって しまわざるをえない生き物。それは自覚しながらも、定義と 定義とをぶっつけ合って、結局「4月って、なんだっけ?」 みたいなボケにもって行ってしまった作品だと読みました。 これは弁証法だ! 164 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/08 03 01 ID ??? 138さんについては、今日読んだばかりで印象がまだ鮮烈 なので、改めての感想はまたの機会にしたいと思います。 Canopusさん、批評天国さん、あとお願いします。 166 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/09 00 46 ID nXAdhtvB こんばんは、遅くなりました。 ええと、私の講評というより、意見です。面白く読ませていただきました。 ありがとうございました。 40 79 138が私のチャンプ候補です。 (他にも候補として 27 51 70 72 111 118もあるんですが、上の三作に しぼらせていただきました。) 三作品の中でも詩の完成度の高さ、言葉の安定度、テーマの的確さなど考える と 138が随一ではないかと思います。 167 名前:7th ◆3tOzzj2k [sage] 投稿日:02/05/09 05 11 ID ??? よこからなんですが 138 はいい詩だと思います。母の日にちなむと 自分の母親がこんな思いを込めたやりとりしているかもしれないと 想像してみたりしました。あらためていい詩ですね。Canopusさん支持。 名無しで書き込むという意見ですが、次回試しにやってみるのはどうでしょう か?どっちがいいか、試してみないと判らないと思いますしね。 あとは天国さん待ちですね。 169 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/09 08 03 ID lgY9+tf9 あっ。 40さんは僕も次点候補に挙げるつもりだったのに、 うっかり忘れてた(汗 レスで誉めておいて、審査結果でド忘れ。。。って、ひどいです ね、自分(涙 ま。さん、ごめんなさい! 次からはこういうこと絶対にないようにします。 170 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/09 08 08 ID adRCrCrm さて。 79さんと 138さん、この2作品が同点となり、絞られ ましたね。あとは天国さん待ちなんですが。。。 できれば早く2回目に入りたいので、今日中に天国さんが現れ なければ、Canopusさんと僕の二人だけで決めちゃいたいと思 います。 179 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/10 00 45 ID yFfE+TaQ さて、遂に批評天国は帰って来てくれませんでした。(涙) まぁ、なんとなく心中察するものはありますが。 そういうわけで、前述した通りに私とCanopusさんの二人だけ でChampを決定してしまいたいと思います。 二人ともがChamp候補に挙げた作品が二作ありました。 79、 138 そしてCanopusさんは、どちらかというと 138さんのほうに 軍配を上げてらっしゃるようで。 そして私もそれに同意します。 時間を置いて読み直してみても、その表現の隙のなさは群を抜い ていると思いました。 180 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/10 00 48 ID yFfE+TaQ そういうわけで 138さんの作品を初代Champとしたいと 思いますが、異存はないですね?>他審査員の方々……って、 二人しかいないけど。(汗) 181 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/10 01 06 ID dEElojj4 こんばんは。 179 結果については異存はありません。天国さん、ほんとにいなくなっちゃったのかな…。 で、また審査員を募集しなくちゃならなくなりましたね…。 138さんを初代チャンプに推薦します。 184 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/10 01 15 ID yFfE+TaQ 181 今晩は。ありがとうございます。 では、正式に決定ということに。 ★☆初代Champ☆★ 138さん ★☆準Champ☆★ 79さん 作品 ■▲▼ 4月とは何だったのか? 夢の回廊 ゴンドラの軌跡 かすかに右曲がり 対向する霧の向こうの灯り 呼びかけ 反響する応答 木霊 岸辺 左舷から降りる 踏みしめる砂のひとつぶひとつぶ はだしだ 平坦が続くまで 歩もう 目を閉じているのに気が付いたら ゆっくり開こう あらたな岸辺 山のふもと が見えても驚かないで それがあなたのつづき あなたは つづいていくの 27 名前:5th ◆jVOSFSOI [] 投稿日:02/05/01 05 44 ID nJOaFgm6 【コメント】 27 名前:5th ◆jVOSFSOI [] 投稿日:02/05/01 05 44 ID nJOaFgm6 /う~ん まあなんでしょ あらたなスタート お入学 のイメージと今日の 水浸しの天気 4月は終わったけれど まあ一歩一歩 なんだろ・・・? 35 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/01 22 01 ID ??? それでは個人的な感想など。 27 5thさん 一種独特の書き方ですよね。短いフレーズを淡々と繋げて行く。 ともすれば「独り言」になってしまいそうですが、これはイメージ を想起させられるものはありました。ただ、タイトルに照らし 合わせてみると、これは「独り言」と言わざるをえないのでは ないかなぁ。。。 読み手の想像力に訴える詩なのだとしても、不条理系の作品なの だとしても、どちらにしても「4月とは何だったのか?」という ことに対する説得力が希薄だと思いました。 ■▲▼ 4月とは何だったのか? 適当な出会いと 適当な別れ、 桜散る散る ドブのよな神田川沿いを 君と自転車と 紙ヒコーキを持って歩いた。 振り返れば新宿副都心 摩天楼から飛び降りる星の王子さまたち さようなら、ほうき星よ 適度な出会いと 適度な別れが あったっけ。 適度なキス、ココロかけたい 適度な欲望、 適度な無気力さ 掃き溜め神田川 桜散る散る 来年の4月まで 君とつきあっているだろうか。 28 名前:都立家政 ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/05/01 15 44 ID ??? 【コメント】 36 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/01 22 02 ID ??? 28 都立家政さん ポップでいい感じですね。ただ、練り込みが足りないかなぁ? とは思いました。即興とはいえ、推敲は基本的に必要ですよね。 5~6行目は「君と自転車」も「持って歩いた」んですか?? 目を離して見ると「適度」という言葉も少々うるさいように感 じました。4月である必然性も感じられなかった。 とはいえ、書きにくいタイトルですもんね。(汗) 次回は(次回があるならだけど)、今度は貴方の書きやすいタイ トルであることを願っています。 45 名前:都立家政 ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/05/02 10 32 ID ??? 36 「適度」の多様は冒頭の「適当」からの主人公の心情の変化を 表現しようと思ったものでした。 物理的に彼女を手に持っていたわけではないですけど 多分主人公は「持っていた」んだと思います。 確かに、練りこみ足りないですね、 自分は、物事を定義することについて疑問を持っているので 「何だったのか?」というお題から放れざるをえませんでした。 でもこのスレッドの趣向好きです。 色々遊びましょう! 49 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/02 22 41 ID ??? 45都立家政さん なるほど。問いかけの形にすれば書きやすいかな?と思ったん ですが、かえって書きにくい方もいらっしゃるのですね。 実際、今から考えればみんながタイトルにするのにしては少々 押し付けがましいタイトルだったかもしれません。(汗) ■▲▼ 4月とは何だったのか? 花壇で咲いている赤黒いチューリップが、血の連想をさせた。 帰り道だった。僕はつい、イメージを持ち帰ってしまう。 過ぎ去った4月とは、無為な日々だったのだろうか? 「何もなかった」といえば、嘘にはなる。 世界の何処かで誰かが死んだ。 結局、無縁の人で終わってしまった。 銃弾に倒れたのだろうか? ベッドの上でいわゆる平凡な死を死んだのだろうか? その人は? 関係ないことだ。 僕はその人を知らない。 関係があるのは、死は人生最大の事件だったのか? ということ。 その人にとって? そして 4月に死ぬというのは、 冬に死んでいたものたちが 足並みを揃えて生き返る あの4月という季節に ひとり死ぬ気持ちというのは、 どんなものだったの? ということ。 その人にとって? それとも、僕にとって? フライドポテトを噛った。 感動のないビーフ味。 布団を押し入れにしまおう。 もう5月だから。しまおう。 しばらく開けていなかった寝ボケまなこをこすろう。 僕には何もなかった4月から、飛び起きよう。 今年は生まれて初めての、海外旅行でもしてみようかな。 37 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/01 22 55 ID p1yclsIY 【コメント】 59 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 00 31 ID gH9XsBn1 O.K.。私の番ですね。 37 YKHさん キビしいですから覚悟して下さいね(笑)。実は私も、 「4月とは何だったのか?」というお題は詩にしにくいなあ、と思っていたん です。あなたの詩を読んで、その原因が解りました。題名が詩的じゃないんで す。そしてこれは、あなたの詩にもそっくりあてはまってしまうんです。生と 死、有為と無為、春という季節に感じたこと。テーマはいいんですが、表層だ けを書き連ねていて、もっと掘り下げられるのになあ、と残念に思います。 「僕には何もなかった4月から、飛び起きよう。」という表現は詩的でいいで すね。この一行から構想を練ってみては如何でしょう。 103 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/06 21 52 ID uZrNSL5z Canopus様、批評の引き継ぎ、ありがとうございました。 ついでに私の作品に対する厳し~い批評も(笑) 都立氏が「定義」というものをおそらくは「自由なものを固定 してしまい、かえって破壊してしまうもの」と定義づけて信用 していらっしゃらないように、僕は「詩的なもの」、「イメー ジ」といったものをあまり信用していないんですね。詩的であ ればあるほど、かえって詩からは遠ざかってしまうものだと 思っています。 今回の作品は確かに説明的すぎましたけど(汗 かくなる上は管野美穂の声で読んでみてください。表層的な文 章に可愛い深みが加わります(笑 的確な批評、ありがとうございました。 ■▲▼ 四月とは何だったのか? 闇の中に 白い桜が浮いていた 記憶の中で 曖昧に浮いていた その月は慌しくて すべてが始まるように慌しくて そう 意識することはなかったが すでに散ってしまって 土に還る途中の名残だけが 地面に敷かれているだけだが そこには確かに白い桜が咲いていたのだ 少し暑い夜 過ぎ去った四の月の残滓に あの 白い桜を想う 40 名前:ま。 ◆666.wrqU [sage] 投稿日:02/05/01 23 13 ID ??? 【コメント】 40 名前:ま。 ◆666.wrqU [sage] 投稿日:02/05/01 23 13 ID ??? はじめまして、 おもしろそうな企画ですね。 頑張って下さい。 41 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/01 23 34 ID tJYdZfWE 40 ま。さん 投稿ありがとうございます。 いいですね。強烈にイメージを喚起する力のある作品だと思います。 惜しいなぁ、と思ったのは2連目。途中から主語が「その月」から 「桜」にいつの間にか移っているらしいこと。でもこれでないと 3連目のインパクトが出ないし。うーん。。。 でも読み手を意識して書かれてますよね。「浮いていた」という 言葉の選び方、行の開け方等。 特に後半における、なんだかよくわからないけど鳥肌の立つような 冷気を伴った静かな盛り上がり。 このへんが「好きだな」と思わせてくれました。 実際、幽霊にでも会ったかのように、鳥肌立っちゃいましたよ。 74 名前:ま。 ◆666.wrqU [] 投稿日:02/05/03 12 26 ID 0tsa/x5r 41のYKHさま。 指摘して頂いて気がついたのですが、 たしかに主語が突然移ってて不自然ですね(゚д゚;)。 詩以前に、文章としておかしいなんて、「逝ってきます」だ自分。 批評、ありがとうございます。 ■▲▼ 4月とは何だったのか? 4月の最初の日から ずっと嘘をつき続けている 明かせない真実 俺の真実 君の両の手を握り バックに舞う桜の花びらを見つめながら告白した 「君が好きだ」 本当は桜の花びらが好きだ 綺麗だったのは桜の花びら 幼な馴染みは女ではない 人間は女ではない 女は人間ではない ゆえに君は 女でも 桜の花びらでもない ただの人間よ それなのに何で頷くんだよ 嘘つきの日だってわかってねぇのかよ まじかよ 真っ赤な笑顔が真剣だった 4月の最初の日から ずっと嘘をつき続けている そのうち嘘でなくなる自信もない 勘違いするな 俺の幼な馴染みは可愛い でも俺の彼女は君じゃない 44 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/05/02 03 04 ID VvQ2rVDo 【コメント】 60 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 00 44 ID gH9XsBn1 44さん この詩は、最初の二行がとにかくいいんですね。エイプリルフール と、「俺」の本心。散っていく桜の花びら。「俺」の視線は、言葉をかけた 「君」にはない。幼馴染みは字面だけを読むと男性になるんだよね。それで正 しいのかな。 面白い内容ですが、最初の二行とその後の表現が乖離しているように思われま す。つまり、折角のいいセンテンスが浮いてしまっている。 あとは、嘘をつき続けていく過程、「君」との逢瀬なんかも入れてみてはどう でしょうか。 61 名前:ドン☆亀! ◆kKwXqDyU [] 投稿日:02/05/03 00 54 ID 3sIK56WE 60 ち。44は俺だ。 正直6連目はわかりにくすぎたよNE! どう読んでもらってもいいけど、もっと罵倒してお願いします。 真面目に書いたんで、批評されるんは嬉しいです。 63 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 01 40 ID gH9XsBn1 61 いや、罵倒はしないけどね…。付け加えるなら、最終の二連は今一つに 思います。最初の二行をもっと生かしてほしかったですね。 ■▲▼ 今年の4月 葉桜の4月 すでに終わってしまった春 風は冷たい 広がる空は狭い もっと前向きだった筈の春 明るい朝も いつもより遅くなった夕暮れも 踏みしめる花弁の切なさに霞んでいく 46 名前:青の羊[] 投稿日:02/05/02 20 42 ID r21MHAkH 【コメント】 62 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 00 59 ID gH9XsBn1 46 青の羊さん んで、タイトル変えちゃったのね(笑)。うん、力のある 人だと思います。この詩は、あなたにとっての春は終わった、という意味だと 思います。これから咲く花も、暖かくなっていく陽の光も、あげ雲雀の鳴く声 もあなたには関心がない。最後の一行がまさに切ないです。 でも、桜が散る頃には春が終わるとは、何だかすごい詩ですね。あなたに何が あったのか、春の終わりが何を意味するのか、詩の中では全く描写されていな いだけに気になる所です。 71 名前:青の羊[] 投稿日:02/05/03 11 11 ID BTIq0Ibf Canopus様 批評有難うございました。 自己完結型ポエマーの自分的にはすごく眼から鱗な分析でした。 次もまた参加したいと思います。 ■▲▼ 春 騒ぎ忘れて花見 瞼に落ちる花弁 陽だまりに横たわり 目を覚ます頃夕映え 見ていた夢の残像 まばたきの度柔らかく 包む物体は記憶 原子を持たない幻 そして全て心の中 育ちつづける春爛漫 47 名前:核之進[sage] 投稿日:02/05/02 21 08 ID ??? 【コメント】 49 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/02 22 41 ID ??? 今晩は。。。はぅっ!? 46-47 なんかタイトル変わってるしー!!(汗) 63 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 01 40 ID gH9XsBn1 47 核之進さん おお、綺麗な情景描写です。特に一、二連。「騒ぎ忘れ て」という表現は語調を整えるためなのでしょうが、ちょっと意味が通りにく かったですね。でも、瞼に花びらが掛るところなんか、いいですねえ。これは 昼の花見なのかな。一人で花を見ていたのかな。 四連目は、見ていた夢の描写だと思うんですが、硬い感じで、最終連につなが りにくいように思われます。もっと春を優しく抱きかかえるような表現がほし かったですね。 ■▲▼ 4月とは何だったのか 桜の頃 慌しく過ぎ行く新年度 また一つ恋も咲き また一つ恋も散り そしてひとつ夢が生まれ そしてひとつ夢を失くし 桜の頃に 騒ぎ疲れた頃に若葉の季節 やがて来る未来への本当の第一歩を踏み出す もう、時は少ない 48 名前:碧谷 ◆T5I/FREE [] 投稿日:02/05/02 21 25 ID s3rTxd9d 【コメント】 64 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 02 12 ID gH9XsBn1 48 碧谷さん 春は恋の季節、そして夢を語り合う季節。それにしても一、 二連目はちょっと慌ただしすぎるかも。あちこちで起きる恋と夢の出来事なの かな。あるいは出会いと別れを表現したのか。 三連目の「騒ぎ疲れた頃に若葉の季節」という表現、ハッとさせられますね。 初夏のイメージでいいのかな。最後の一行に作者の焦りと決意が伝わってきま す。みずみずしい感じでいいと思いました。ただ、これまでの文章と最後の二 行とのつながりが希薄かな。「本当の第一歩」にリアリティを持たせると、詩 に深みが出てくると思います。 77 名前:碧谷 ◆T5I/FREE [] 投稿日:02/05/03 20 23 ID qIhNEyyD 64 Canopus様 ご批評ありがとうございます。 うーん、こう、忙しい季節を表現しようとして慌てすぎちゃった感がたっぷり出ちゃいましたね… 評を見てやっと気づいたんですけど(←死んどけ) イメージ的には初夏への移り変わりです。 最後のへんのつながりは確かに浅いですね。 てかこうやって評されるとやっぱ自分のレベルが分かっていいなぁ…(==) ありがとうでした(><) うーん、いろいろ精進します。 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/sakura398/pages/353.html
前節までで、差し当たり本書の議論は尽くされている。 しかし、保守主義というテーマは、いかにも誤解され易いテーマであって、有り得べき誤解に対して、あらかじめ何等かの釈明を試みて措くことは、あながち無益ではなく、むしろ必要ですらある。 もし、そうであるならば、前節までの行論の中で、当然予想される誤解について、逐一予防線を張って措けばよさそうなものであるが、そうもいかない。 何故ならば、保守主義という言葉は、本論で問題としている議論領域を遥かに越えた、極めて多様なイメージを伴って用いられているのであって、保守主義を巡る誤解もまた、その多様なイメージに因って来るものだからである。 従って、保守主義を巡る誤解についての釈明は、本論の議論水準とは一段異なった、より広い土俵において為されねばならない。 本節では、本論に述べられた意味における保守主義が、自らの呼び醒ます多様なイメージの中にあって、一体何でないのか、すなわち、保守主義とは何でないかを論じることによって、保守主義を巡る幾つかの誤解に対するささやかな釈明を試みて措きたい。 保守主義、わけても新しい保守主義と言えば、いわゆる新自由主義(Neo-Liberalism)のことかと思う向きも、あるいは少なくないかも知れない。 たとえば巷間ハイエクは、新自由主義の泰斗ということにされている。 保守主義と自由主義との関係については、おそらく最も誤解の生じ易い論点であるに相違ないので、是非とも釈明して措かねばならない。 また、保守主義は、近代の産業主義と民主主義、あるいは合理主義と個体主義を根底的に批判する、反啓蒙の思想に外ならない。 それでは、保守主義は、たとえば環境社会主義(Eco-Socialism)に代表されるような、いわゆる反近代の思想なのであろうか。 保守主義と反近代主義との関係については、近代文明における保守主義さらには進歩主義の位置付けを迫る論点であり、是非とも釈明して措かねばならない。 さらにまた、保守主義は、何よりも社会・文化の伝統を擁護せんとする態度である。 従って、保守主義は、たとえば日本の社会・文化に固有な伝統をどのように捉えるか、といった問題を避けて通る訳にはいかない。 保守主義といわゆる日本主義(Japanism)との関係については、保守主義の近代文明における位置付けとも複雑に絡まった論点であり、是非とも釈明して措かねばならない。 本節では、以上の三つの論点について、極簡単に触れることにする。 いずれの論点も、かなり大きなテーマであることもさりながら、本節の狙いは、飽くまで本論に述べられた保守主義を巡る、有り得べき誤解を防いで措くことに限られるからである。 この20世紀末の現代において、保守主義と言えば、自由主義、わけても新自由主義を思い浮かべることは、むしろ当然である。 19世紀の最後の四半分に端を発して1970年代に至る、ほぼ一世紀の長きに亘って、進歩主義の旗印は、福祉社会主義あるいは民主社会主義さらにはケインズ主義を含む、最も広い意味での社会主義によって担われてきた。 20世紀は、経済的成長や社会的平等といった福祉(welfare)を目的として、経済社会を合理的に管理せんとする運動が、言わば最高潮に達したという意味において、まさに社会主義の世紀だったのである。 このような社会主義の進攻に直面した保守主義が、社会主義の対抗思想としての側面を持つ自由主義と、ほとんど分離不可能なまでに接近して見えたということは、あまりに当然である。 保守主義は、19世紀を通じて真剣を交えてきた当の相手である自由主義と、社会主義なる新たな敵を前にして、公然と手を結んだかに見えたのである。 ましてや、さいもの社会主義もようやく陰りを見せ、小さな政府や自由な市場を求める新自由主義の運動が、かなりの勝利を収めたかに見える、20世紀の最後の四半分において、保守主義が、社会主義による積年の抑圧から解放された喜びを、自由主義と共に分かち合っているように見えたとしても、また、極めて当然である。 社会主義との、ほぼ百年に及んだ戦いもひとまず終わり、勝利の美酒を同盟軍と共に酌み交わすひととき、といった具合である。 しかし、保守主義と自由主義との、このような同盟関係は、うたかたの夢に過ぎない。 何故ならば、自由主義とは、19世紀を通じて、保守主義と死闘を繰り広げて来た、進歩主義の尖兵に外ならないのであり、20世紀に入って、進歩主義の旗手たるの地位を、社会主義に追い落とされたと言えども、その啓蒙の嫡出子としての本質には、些かの変りもないからである。 蓋し、自然権としての個人の自由は、人間的自然としての理性による支配とともに、啓蒙の精神の求めて止まぬ処であった。 自由主義の、進歩主義としての性格は、言わば骨絡みなのである。 従って、20世紀における、保守主義と自由主義との接近は、社会主義の凋落が決定的となった今日においては、むしろ両者間の距離にこそ注目すべきなのである。 それでは、保守主義と自由主義わけても新自由主義は、いかなる点において重なり合い、また、いかなる点において袂を分かつのか、このことが問われねばならない。 ここで注意して措かねばならないことは、自由主義と呼ばれる社会思想の中には、必ずしも社会主義と対立せず、むしろ広い意味での社会主義に含まれると言った方が良さそうなものがある、ということである。 たとえば、個人の自由を(形式的にではなく)実質的に保障するためには、個人の自由に任せて措くだけでは全く足りず、国家が、社会に対して(消極的にではなく)積極的に介入し、これを合理的に管理せねばならない、とする類いの自由主義(※注釈:いわゆるリベラリズム=マイルドな社会主義)である。 このような自由主義は、なるほど自由主義を名乗ってはいるが、社会全体に対する合理的な管理を要請するという点において、むしろ広義の社会主義と呼ぶべき主張である。 因みに、このような自由主義は、バーリーンの言う積極的自由を称揚する態度であり、19世紀末には、新自由主義(※注釈:T.H.グリーンらのnew liberalism であり、neo-liberalism とは違うことに注意)と呼ばれた立場である。(世紀末には新自由主義が流行るようだ。) ここでは、このような自由主義を、社会主義に含めて考えることにし、自由主義としては言及しないことにしたい。 自由主義とは、差し当たり、他者による強制のない状態としての自由、すなわち、バーリーンの言う消極的自由を擁護する態度である。 従って、自由主義は、国家が社会全体を合理的に管理せんとする態度と両立しない。 何故ならば、社会全体を合理的に管理することは、たとえば社会全体の福祉といった目的を効率的に達成すべく、社会に内蔵する資源を動員し行為を配列することに外ならないのであって、それは、個人が、自らの資源と行為を自由に処分することと、真っ向から対立せざるを得ないからである。 言い換えれば、社会全体の合理的な管理は、国家による個人に対する何等かの強制、すなわち、国家による個人の自由の制限を、不可避的に含意しているのである。 もっとも、自由主義は、国家による個人に対する強制の総てを否定する訳ではない。 たとえば、個人の行為が、他者の自由を侵害して為される場合、国家が、その行為の差し止めや、他者に与えた損害の賠償などを、個人に強制することは、自由主義と言えども全く否定しない。 むしろ、自由主義とは、個人の自由を他者による侵害から保護することにこそ、国家の役割があるとする主張とさえ言い得る。 しかし、国家が、個人の(消極的)自由を、その侵害から保護することと、個人の(積極的)自由を、たとえば無知や貧困や失業やといった、その障害から解放するために、社会全体を合理的に管理することとは、全く異なる事態なのであって、自由主義は、前者の国家のみを肯定し、後者の国家を厳しく否定するのである。 従って、自由主義は、社会全体の秩序を、(他者の自由を侵害しない限りにおける)諸個人の自由な行為に委ねることになる。 すなわち、自由主義は、社会全体の秩序を、国家が合理的に設定するものではなく、諸個人の自由な行為の累積的な帰結として自然発生的に生成されるものである、と捉えるのである。 因みに、ハイエクの言う自由主義とは、まさにこの意味における自由主義に外ならない。 ハイエクは、社会を合理的に設定された組織として捉える、最広義の社会主義に抗して、社会を自然発生的に生成された自生的秩序として捉える、このような自由主義を擁護するのである。 この意味における自由主義が、保守主義とほとんど過不足なく重なり合っていることは明らかであろう。 すなわち、この意味における自由主義は、社会を合理的に管理せんとする進歩主義に対抗する、保守主義の一局面そのものなのである。 しかし、そうであるからと言って、自由主義のあらゆる局面が、保守主義と一致する訳では必ずしもない。 自由主義には、社会を、個人の意図や情緒や欲求やに還元し得るし、また、すべきであるとする傾きが、避け難く存在している。 たとえば、社会のルールとしての法を、自然権を保有する自由な諸個人の合意に還元する、社会契約論や、さらには、社会のルールとしての法を、何ものにも制限され得ない自由な主権者の意志に帰着する、主権論といった、近代啓蒙の個体主義は、いわゆる自由民主主義として、今日なお、自由主義の内にその命脈を保っている。 自由主義は、なるほど、近代啓蒙の合理主義に対して、保守主義とその批判を共有しているのであるが、しかし、近代啓蒙の個体主義に対しては、必ずしも一線を画してはいないのである。 この意味において、自由主義は、依然として、進歩主義の一翼を担っている。 因みに、急進的な自由主義が、何ものにも制限され得ない国民主権を標榜する、無制限の民主主義に変転する例は枚挙に暇がない。 個人が自らの行為を自由に選択し得るとするならば、自らの属する社会の制度もまた、自らの自由な同意に基づいて選択されるべきだ、という訳である。 保守主義が批判するのは、まさに、このような無制限の民主主義に外ならない。 なるほど、保守主義にとっても、個人の行為は自由に選択され得るものであり得るが、しかし、社会の制度全体は、個人の行為を可能にする前提となりこそすれ、個人の合意によって自由に選択され得るものでは決してあり得ない。 従って、保守主義は、このような無制限の民主主義を帰結する、いわば社会契約論的な自由主義とは、全く両立し得ないのである。 因みに、ハイエクは、このような無制限の民主主義を峻拒している。 すなわち、ハイエクもまた、保守主義と同様に、社会契約論的な意味における自由主義とは、ついに両立し得ないのである。 従って、保守主義は、社会を諸個人の自由な行為の累積によって生成される秩序として捉える、言わば自然発生論的あるいは慣習論的な自由主義とは、ほとんど過不足なく重なり合うが、社会を諸個人の自由な意志の一致によって設定される秩序として捉える、社会契約論的あるいは自然権論的な自由主義とは、全く両立し得ない。 また、保守主義が、社会を諸個人の欲求の自由な実現のために(国家が)制御すべき対象として捉える、いわゆる功利主義的な自由主義(ここでは社会主義に含めた)と、鋭く対立していることは言うまでもない。 言い換えれば、保守主義は、自由主義のヒューム的(慣習論的)な伝統には極めて親しいが、そのロック的(自然権論的)な伝統、さらには、そのベンサム的(功利主義的)な伝統には全く疎遠なのである。 現代における自由主義の復興は、そのベンサム的な伝統を排除することにおいては、なるほど意見の一致を見ているが、そのヒューム的な伝統あるいはロック的な伝統のいずれを継承するかについては、必ずしも意見の一致は見られない。 ハイエクのようにヒューム的な伝統に棹さす者もいれば、ノージックのようにロック的な伝統の嫡流たらんとする者もある。 いずれにせよ保守主義は、自由主義あるいは新自由主義のあらゆる潮流と手を結び得る訳ではない。 保守主義は、自由主義のただ一つの潮流とのみ与し得るのである。 あるいは、そのような自由主義は、自由主義の一つの潮流であると言うよりも、むしろ保守主義そのものであると言うべきなのかも知れない。 蓋し、自由主義のヒューム的さらにはバーク的な伝統こそが、保守主義の本流を形成してきた当のものに外ならないとも言い得るからである。 保守主義は、近代の産業主義と民主主義、あるいは、啓蒙の合理主義と個体主義を懐疑する、反啓蒙の思想である。 それでは、保守主義は、近代文明を否定しまた超克せんとする、反近代の思想であるのか。 ここに、保守主義を巡る、最大の陥穽が潜んでいる。 本書で明らかにしたかったことは、啓蒙の合理主義と個体主義とが、あたかも、その最も誇るべき価値であるかのように見なされている近代社会と言えども、社会という事態である限り、啓蒙の合理主義と個体主義とによってはついに捉え得ない、第三の性質を俟って始めて存立し得るということである。 すなわち、近代文明もまた、一個の文明である限り、啓蒙の精神の最も忌み嫌う、何等かの伝統に係留されて始めて存続し得るのである。 従って、反啓蒙の思想は、必ずしも反近代の思想ではあり得ない。 むしろ、反啓蒙の思想は、近代という社会の存立の秘密に接近し得る、ほとんど唯一の思想なのである。 この反啓蒙の思想と反近代の思想とを取り違えた処に、保守主義を巡る、幾多の悲喜劇が生じたのであった。 なるほど、保守主義を貫く反啓蒙の精神は、時として、近代文明そのものを拒絶しているかのようにも見受けられる。 たとえば、バークが、フランス革命を否定するに当たって、あたかも、中世への復帰を唱導しているかのように見える処がない訳ではない。 あるいは、日本において、伝統への回帰が語られる時、あたかも、古代の復古が号令されているかのように見えることもないとは言えない。 しかし、真正の保守主義は、いまここに生きられている社会をこそ、その存立の秘密の顕わとなる深みにおいて肯定せんとする営みなのであって、いまここに生きられている社会を、少なくともその最深部において否定し去ることなど決してあり得ないのである。 いまここに生きられている社会とは、差し当たり、近代社会の外ではあり得ない。 あうなわち、保守主義は、反啓蒙の精神を採ることによって、いまここに生きられている、近代という社会を、その存立の深みにおいて肯定せんとしているのである。 しかし、そうであるからと言って、近代を肯定することは、古代や中世を否定することでは些かもない。 真正の保守主義は、近代の社会を存立させている秘密と、古代や中世の社会を存立させていた秘密とが、それほど違ったものではあり得ないことを、重々承知しているからである。 社会を存立させる秘密の顕わとなる、その最深部においては、時代の如何に拘わらず、常なるもの、すなわち、伝統が、生きられているのである。 啓蒙の精神とは、古代や中世やさらには近代において生きられている伝統の一切を否定して、人間の理性と個人の自由の下に、全く新しい社会、すなわち、彼らの言う近代社会を建設せんとする試みに外ならない。 保守主義は、啓蒙の精神を懐疑することによって、古代や中世の伝統を生きられたそのままに肯定する一方で、それが、近代社会の存立をその最深部において支えている伝統と、それほど遠いものではなく、むしろ、密かに連なりさえしていることを承認するのである。 すなわち、保守主義は、生きられている伝統を擁護することによって、啓蒙の進歩主義ばかりが如何にも目立つ近代文明を、その最深部において肯定しているのである。 従って、保守主義は、反近代主義ではあり得ない。 保守主義は、たとえばマルクス主義や国家社会主義のように、近代の超克を志している訳でもないし、たとえばロマン主義や環境社会主義のように、前近代の桃源郷を夢見ている訳でもない。 マルクス主義や国家社会主義は、反近代を標榜しているにも拘わらず、実は最も急進的な合理主義を帰結するという意味において、まさしく啓蒙の嫡出子と呼ばれるに相応しいし、ロマン主義や環境社会主義は、なるほど反啓蒙の思想ではあるが、近代文明の唯中に、帰るべき常なるものを見出し得なかったという意味において、ついに反近代の思想でしかあり得ない。 マルクス主義や国家社会主義は言うまでもなく、ロマン主義や環境社会主義もまた、ついに保守主義ではあり得ないのである。 さらに、わけても環境社会主義は、たとえばエコロジーや反原発といった、その反近代の運動において、極めて急進的な個体主義の様相を呈することが、少なくないのであって、むしろ、啓蒙の自然権論を体現していると言っても、ほとんど言い過ぎにはならないのである。 総じて、マルクス主義や国家社会主義、さらには環境社会主義をも含む、比較的狭い意味における社会主義は、最も急進的な啓蒙主義以外の何ものでもない。 保守主義は、このような反近代の仮面を被った啓蒙主義とは、決して両立し得ないのである。 保守主義は、人間とその社会が、何等かの伝統に係留されて始めて存立し得ることを強調する。 しかし、社会やあるいは文化の伝統とは、(本書に述べられた《遂行的なるもの》であるがゆえに)その具体的な様相に一歩でも踏み込もうとするならば、それが遂行されている地域や歴史に相対的なものとして示されざるを得ない。 すなわち、具体的に生きられている伝統は、たとえば、イギリスの伝統であり、日本の伝統であり、あるいは、東京の伝統であり、京都の伝統であり、はたまた、西ヨーロッパの伝統であり、東アジアの伝統なのである。 従って、保守主義が伝統を擁護すると言った場合、その擁護すべき伝統は、具体的には、何等かの地域や歴史に固有な伝統であらざるを得ないことになる。 言い換えれば、保守主義は、具体的には、地域あるいは歴史に固有な保守主義としてしかあり得ないのである。 従って、たとえば日本において保守主義を語ることは、取りも直さず、日本において生きられている伝統を擁護する、日本に固有な保守主義を語ることに外ならない。 それでは、そのような保守主義は、自文化中心主義、ナショナリズム、あるいは日本主義と、どこが違うのであろうか。 日本の保守主義など、皇国主義と大同小異ではないのか。 このような疑問が当然に生じて来ると思われる。 さらに、このような疑問は、日本に特徴的なもう一つの事情によって、いよいよ深まらざるを得ない。 なるほど保守主義は反啓蒙の思想であった。 しかし、そもそも啓蒙思想とは、西欧近代において誕生した、西欧近代に固有の思想に外ならない。(もっとも、啓蒙思想が西欧に固有な思想であるか否かは、なお検討すべき課題である。) 西欧近代は、その色鮮やかな表層のみに目を奪われるならば、あたかも、啓蒙思想一色によって塗り潰されているかのように見受けられる。 言い換えれば、保守主義は、反啓蒙の立場を採ることによって、反西欧の態度を帰結するのではないか。(保守主義が、反近代の態度を帰結し得ないことは既に述べた。) すなわち、保守主義は、その西欧における機能はいざ知らず、日本を含む非西欧においては、啓蒙という名の西欧文化中心主義あるいは西欧文化帝国主義に対抗する、反西欧の思想として機能しているのではないか。 このような推測のしばしば行われていることも、無下には否定し得ない。 もし、このような推測が、当を獲たものであるとするならば、日本の保守主義は、反西欧主義という意味において、ますます日本主義に接近するのではないか。 なるほど、日本主義は、近代の合理主義と個体主義との対極にあるとされる、日本の伝統に立脚した、反啓蒙の思想であることには間違いない。 しからば、日本の保守主義は、反啓蒙の伝統文化の咲き誇る東亜の盟主として、啓蒙の革新文明に堕落したあ西欧に宣戦すべきなのであろうか。 しかし、ここで想い起こすべきは、保守主義が、反近代の思想ではついにあり得ないということである。 すなわち、保守主義が、伝統を擁護すると言った場合、そこで語られている伝統は、いまここで生きられている近代社会の存立を、その深層において支えている伝統に外ならないのである。 従って、日本の保守主義が、日本の伝統を擁護すると言った場合、そこで語られている伝統は、いまここに生きられている日本近代の存立を、その深層において支えている伝統の外ではありえない。 言い換えれば、日本の保守主義は、近代文明の日本における顕現を、その深層において、肯定しているのである。 現代の日本において生きられている社会が、紛れもなく近代社会である以上、日本の保守主義は、日本の近代社会に、肯定すべき何ものかを見出さざるを得ない。 保守主義とは、そういったものなのである。 従って、日本の保守主義は、日本の伝統を、それが反近代であるから擁護するということでは些かもない。 むしろ、それが日本近代の存立に不可欠であるからこそ擁護するのである。 この間の事情は、西欧においても全く変わりはない。 たとえば、イギリスの保守主義は、イギリスの伝統を、それがイギリス近代の存立に不可欠であるからこそ擁護するのである。 このように言えば、イギリスの伝統と日本の伝統とは全く違う、といったお馴染みの議論がすぐにでも思い浮かばれよう。 もとより、イギリスの伝統と日本の伝統とが同じである筈もない。 しかし、近代文明における反啓蒙の橋頭堡という意味においては、彼我の伝統は、いわば機能的に等価なのである。 すなわち、近代文明における啓蒙の精神は、近代文明の圏内においては、ほとんど同一であり、その意味において、普遍的である。 さらに、近代文明が、啓蒙の精神のみによっては存立し得ず、反啓蒙の伝統を俟って始めて存立し得るという事態もまた、普遍的である。 しかし、近代文明の存立に不可欠な反啓蒙の伝統が、具体的に何であるかとなると、これは、近代文明の圏内においても、様々であり得る。 すなわち、近代文明という、いわば地球大の文明の存立に不可欠な伝統は、近代文明の圏内にある様々な文化に固有な伝統以外ではあり得ないのである。 言い換えれば、近代文明とは、それを担う様々な文化に固有な伝統を前提として、始めて可能であるような文明なのである。 従って、近代文明において、啓蒙の進歩主義は、なるほど普遍的であり得るが、反啓蒙の保守主義は、反啓蒙という一点を除いては、決して普遍的ではあり得ない。 近代の保守主義は、反啓蒙という機能においては等価であるが、それを担う実体としては異文化である、固有の伝統のいずれかに係留されざるを得ないのである。 これは、社会あるいは文化の伝統が、本書に述べた《遂行的なるもの》であることの、ほとんど必然的な帰結である。 このような立論は、近代文明と西欧文化との間に如何なる差異も認めない向きにとっては、なかなか理解し難いものであろう。 しかし、近代文明とは、ほとんど全地球を覆う、優れて普遍的な文明なのであって、西欧文化や日本文化をも含む、極めて多様な文化あるいは社会によって担われている、と考えることはそれほど無理なことであろうか。 古代や中世の歴史においては、単一の普遍な文明が、多数の固有な文化あるいは社会によって担われている例は、枚挙に暇がない。 中国文明、インド文明、イスラム文明、ギリシア・ローマ文明など、総て、そのような文明の例である。 そもそも、文明と呼び得る程にも普遍的であり得るためには、その内部に少なくとも複数の分化あるいは社会を包含していることが、ほとんど必須の条件であると言ってもよい。 近代文明もまた、そのような文明の一つなのである。 従って、西欧の社会も、日本の社会も、それが近代文明を担っている社会の一つであるという点においては、些かの相違もない。 しかし、それらの社会が、近代の社会として存立するに当たって、具体的に如何なる伝統を不可欠なものとしているかについては、それぞれに固有の事情が介在しているのである。 たとえば、イギリスの近代社会の存立に当たって、間柄主義の伝統の不可欠である筈もなく、あるいは、日本の近代社会の存立に当たって、アングリカニズムの伝統の不可欠である筈はない。 いずれにせよ、近代の保守主義は、普遍的な近代文明の存立にとって不可欠な伝統を、個別的な地域文化に固有な具体性の中に見出していかねばならないのである。 このような保守主義が、単純な自文化中心主義やナショナリズム、あるいは反西欧主義や日本主義に、そう易々と陥り得ないことは明らかであろう。 保守主義は、いまここに生きられている社会が、近代文明の下にある社会であることを、よく承知している。 さらに、保守主義は、自らの社会に固有な伝統を擁護することが、近代文明の下にある総ての社会にとって、不可避の要請であることも、また、よく承知している。 従って、保守主義は、自らの固有な文化が、近代文明の下にある総ての社会において、生きられるべき普遍の伝統となり得るなどとは夢にも想わない。 ましてや、保守主義は、自らの固有な文化が、近代文明それ自体と対抗せざるを得なくなるとは、全く考えもしない。 保守主義は、自文化中心主義やナショナリズム、さらには反西欧主義や日本主義では、ついにあり得ないのである。 しかし、そうは言っても、近代文明と、それを担っている地域文化、わけても西欧文化との判別は、かなり複雑な課題である。 どこまでが近代文明の普遍的な特徴であり、どこまでが西欧文化の個別的な特徴であるかは、極めて識別の困難な課題なのである。 従って、西欧の保守主義はいざ知らず、日本の保守主義は、近代文明の唯中に極めて分離し難く纏わり付いている西欧に固有な伝統と、自らに固有な伝統との葛藤を引き受けねばならない。 近代文明の下における、地域文化相互間の葛藤は、依然として開かれた問いなのである。 しかし、近代文明が、地域的な固有文化を超えた、全地球的な普遍文明であり得るとするならば、この問題は、必ずや解決されるに相違ない。 そのとき、保守主義の擁護すべきは、地球文明の存立にとって決して逸することの許されない、全地球的に生きられる言わば普遍の伝統であるのかも知れない。 そのときに在っても保守主義は、地球文明のキー・ストーンとして、なお生きられねばならないのである。
https://w.atwiki.jp/3ofperfectpair/pages/165.html
・紙木城直子とは何者だったのか? 注)この記事は「ブギーポップは笑わない」「歪曲王」「ヴァルプルギスの後悔File4」のネタバレを含みます。 ブギーポップシリーズも15作を超える長編作品となっているが、 その1作品目にして死亡してしまった彼女――紙木城直子を覚えているだろうか。 死亡した登場人物が、再度登場することの多いこのシリーズにおいて、 ヴァルプルギスの後悔File4まで、ほとんど再登場することもなく、 複雑に、膨大になっていく物語に置いていかれてしまった最初の存在とも言える。 しかしそんな彼女を完全に忘れてしまった人は少ないだろう。 何故ならその登場頻度に対し、彼女の存在はあまりに奇妙であり――何より謎を残しすぎた。 そんな紙木城直子の特殊性をここで振り返ってみたいと思う。 1.エコーズとの交流 まず彼女と言えば何と言ってもエコーズは欠かせないだろう。 これは最初の特異点であり、最大の謎でもある。 笑わないの段階では、まだ正体は分からなかったのだが、 知っての通りエコーズは宇宙人、詳しく言うと ナイトウォッチ三部作 で 登場する虚空牙である。 虚空牙は人類を"審判"するために4人の偵察を送ったが、 そのうちの最初の一人がエコーズであった。 彼は自ら喋ることを禁じられていた。それは虚空牙が自分達の情報を人類に公開しない様、 それによって審判の結果が変わることがないようにとの配慮である。 しかし、彼らには一つ誤算があった。紙木城直子の存在である。 彼女は喋れないエコーズの意図を、ほとんど正確に読み取ってしまっていた。 今だ謎の多い虚空牙の目的が、おぼろげながらに判明しているのは、 この時紙木城直子が話していたからと言っていいだろう。 何故話が通じたのか?MPLSだったからなのか? それは分からないが、虚空牙と言うのはMPLSや統和機構などをも超越した存在である。 その虚空牙が定めたルールを破る。 その異常性は後々の作品を読み進めていくにつれて増していっているだろう。 彼女は虚空牙の中でもイレギュラー存在だったのだ。 2.田中志郎との交際 紙木城直子の恋人は田中志郎である。 彼女は弓道をしている彼を見て、一目惚れして告白し交際に到ったようだ。 "笑わない"の時点では、それはなんてことのない恋愛エピソードに過ぎなかった。 しかし"歪曲王"を読むと、その話は別の意味を持ってくる。 はじめブギーポップシリーズの最終巻予定であった歪曲王だが、 この作品の敵の歪曲王はブギーポップと同じ"自動的な存在"である。 自動的な存在はブギーポップが毎回出ているために、それを目にすることは多いが、 実際判明してるのはブギーポップ、歪曲王、そして半自動的な水乃星透子。 それらたったの3人しか存在していない。 そしてブギー以外の二人は、どちらも"ラスボス"といった立ち位置の重要人物である。 同時にそれは歪曲王――つまり田中志郎の特殊性も意味している。 "笑わない"の段階でブギーが分からなかったように、ブギーポップが統和機構 などにも今だ謎の存在であるように、自動的な存在は、浮かび上がらない限り ほとんど見つかることの無い特殊な存在である。 読者にしろ、友人の羽原健太郎にしろ、ブギーポップにしろ、 田中志郎の特殊性を事前に見つけることは出来なかった。 紙木城が一目惚れした相手とは、そんな相手なのだ。 そんな彼女は田中志郎を好きになった理由をこう述べている。 「でもなんか知らないけど、あの子は"大したもの"みたいな気がするのよね」 自動的な存在に対しても、彼女はやはり特殊な立場であった。 3.炎の魔女の空間より "笑わない"のあと紙木城直子は舞台から退場する。 霧間凪の行動原理の支柱でありながらも、凪はあまり過去を語らないせいもあり 名前すら登場することはなくなってしまった。 そんな紙木城直子だったが、2011年発売の「ヴァルプルギスの後悔File4」にてついに再登場を果たした。 ヴァルプルギスの攻撃により、「霧間凪が望んだのう一つの過去」により 過去へと飛ばされた霧間凪。何の苦労もない環境で、強くなることもないまま過ごす彼女が 小学校の転向的で出会ったのが紙木城だった。 正史ではすぐに二人は親友となり、そのときに紙木城が凪を信じたことで 凪はお互いに信じあう強さを手に入れたのだ。 しかしヴァルプルギスが作り出したアトランティス領域では、二人はすぐに仲良くならなかった。 親の関係でクラスから冷たい扱いを受ける紙木城に対し、この世界の凪は それを救い出す勇気が持てなかったのだ。 ある日クラスから紙木城が責められた時、戸惑う凪を見て紙木城は――突然凪を殴りつけた。 そして高校生の姿になった紙木城は、小学生の凪に言う 「あり得たかも知れない過去なんかどーでもいい。続かなかった未来も知ったこっちゃない。 私は、今、ここで――しみったれたことで悩んでいるあんたをぶん殴ってやるために出てきたのよ」 そう言って凪を叱咤激励し、過去から引きずり出した。 凪はそれを受けて再び魔女の戦いの地へと戻って行ったのだった。 これは凪の強さによるものかも知れない。 あるいは既に戦いの行方は決まっていたのかもしれない。 またあるいはヴァルプルギスの試みた攻撃自体、本来意味をなさないものなのかも知れない。 しかし、超常の存在ヴァルプルギスによる誤算があったときに、 その場にいたのはやはり紙木城直子だったのだ。 結局彼女が関わった、特に特殊な事柄は以上の3つである。 虚空牙のルールを無視 歪曲王の存在に無意識で特殊性を感じ取る 炎の魔女の攻撃の中でイレギュラーとなる 虚空牙、自動的な存在、魔女――どれもこの作品の中でも、 特に特殊な存在と言えるだろう。 更にもっと言うならば、彼女の親友は"MPLS"で"炎の魔女"の霧間凪であり 彼女は殺した相手は"合成人間"マンティコアだった。 ほんの少しの間にこれだけの存在関わった紙木城直子。 彼女亡き今、どれだけの事実が明かされるかは分からないが、 調べていくたびに見つかったのは、更に多くの謎であった。 普通の一般人なのかもしれないし、あるいは中枢をも凌駕する存在なのかもしれない。 ただ今読者に出来るのは、再び彼女が話に関わってくる時を待つこと・・・ ――そして、一番彼女に関わり、その結果行方不明となってしまった 形骸の戦士 木村明雄の話が書かれることをただ待つことだけである・・・。
https://w.atwiki.jp/cloud9muscular/pages/196.html
エオルゼアの世界観(設定等)【アシエンとは何者か】 <概要> エオルゼアの世界観(設定)がわかるカットシーンを振り返ります。動画の目次(チャプター)には、「クエスト名」と【見どころ】を載せています。 エオルゼアの歴史に戻る
https://w.atwiki.jp/farminginfo/pages/19.html
第四胃変位(だいよんいへんい、英 abomasal displacement)とは反芻動物の第四胃内にガスが貯留することにより第四胃が左方あるいは右方に移動し、消化障害あるいは閉塞の症状を示す疾病。四変と略されることがある。第四胃が左方に移動した場合を第四胃左方変位、右方に移動した場合を第四胃右方変位と呼び、その90%が第四胃左方変位である。第四胃右方変位ではその半数が第四胃捻転へと移行する。分娩後2週間以内での発生が多く、その発生機序は、機械的要因説、飼料要因説、第四胃アトニー説、合併疾病説、遺伝要因説の5つが代表的な説である。診断は第四胃のピング音の存在とその聴取領域(左方変位では左側第8肋骨下1/3~左膁部、右方変位では右側最後5肋間の上半分)によりなされる。鑑別が必要なものとして、第一胃鼓脹症、気腹、子宮内のガス、第一胃の虚脱がある。治療には第四胃を正常な位置に整復するためにローリングや外科手術を行う。ローリングによる治癒率は20%以下とされ、第四胃右方変位では第四胃破裂を招く可能性があるため禁忌である。外科手術による治癒率は95%とされる。