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「ゼンディカーは最後の血の一雫まで戦う決意だ。」 "Zendikar will fight until it has bled its last." ゲートウォッチの誓い 【M TG Wiki】 名前
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発言者:アリヤ・タカジョウ 対象者:トシロー・カシマ 銀の呪いにより、死の涯てに追い込まれ、最愛の人の影に縋り無念と共に果てるはずが、 死を齎す原因を抜かれ、その救いの手を差し伸べた張本人――覚醒したはずのアリヤが、絞り取り弱った獲物(己)を前に、静かに語りかけてくる状況に、トシローは困惑する。 弱弱しく、「判らなくなった」と口にする少女は、違和感に硬直するトシローに、その答えを告げる。 「私は見ました、本当の怪物を。この街に現れた、あの怖気が走る非現実性の塊を」 「その怪物は言いました。『白木の杭よ、血族に滅びを齎せ』と」 語られた事実に、しかしトシローはあの絶対者ならば……と納得し、 そして自分達“血に縛られた人間(ブラインド)”はその怪物が強大となるための生贄に過ぎないという事を…… 同時に、信念を得たアリヤ――“狩人”も、同じカラクリに組み込まれた歯車の一つでしかないと、理解してしまった。 「私は、どうすればよいのでしょうね? 狩れば狩るほど、あの怪物は強くなる。 必死に人の平穏を取り戻そうと足掻けば足掻くほど、あれはより絶対の存在へと生まれ変わる」 「狩人(イェーガー)は、白木の杭(ホワイト・パイル)は……ただの餌やりだった。 ならば私は……いえ、私達は何なのですか? こんな養殖を続けるために、我々は――」 瞬間――ついに、押し殺していた激情が叫びとなって放たれた。 「違う! そうだ、私も師もそんなことのために生きたんじゃない! 怪物に餌を与えるために、戦ってきたはずがない!」 無慈悲な現実を前に涙を滲ませ、声を荒げるアリヤの姿に、在りし日の己を見た男は――― 「俺も……俺もまた、かつては餌やり(・・・)だった。おまえと同じだ、アリヤ」 銀を抜き取られた胸に去来するのは、過日の喪失と、己の暴走への後悔。 「愛している者を、夜の世界へと理不尽に奪われた。それでも彼女を守り抜くために、俺もまた宵闇に紛れると決めたのだ」 「だが、その決意はまた届かない。血肉を削りながら抗い続けるも、そんな俺を嘲笑うかのように……美影は逝ってしまった」 「だから俺は堕ちた。悪鬼羅刹へと、喜んでこの身を貶めて――」 「……残ったのは憎悪に縋った、醜悪な餌やり。猛禽の三つ指を語り、同族全てを滅ぼすと決めた、底抜けの愚か者だ」 「三本指(トライフィンガー)――まさか、あなたが」 後悔に塗れた過去の告白に、アリヤはようやく彼の異質な雰囲気の理由を納得した様子であり…… 「だが、その憎しみも所詮逃げ道だった。結局俺は、“憎んでもいいもの” を求めていただけなのだ」 「吸血鬼(ヴァンパイア)などこの世にいない。いるのは人の情に翻弄され、嘆き、悔い、時に笑いながら世を流れていく縛血者(ブラインド)。 ―――ヒトの延長線上にある存在に過ぎないと、そう気づいた………」 そう――こんな曖昧で、状況に流されるような怪物が何処にいようか。 社会を作り、群れの中で安心を得る。偶々手に入れた大きな力に酔いしれ、身の丈を越えて欲望を膨らませる。 俺達は少しの感情で容易く浮きも沈みもする、半端な生き物でしかない、と。 「苦しみは消えない。おまえの言葉を聞いた上でも、俺の中には仇を望む声がある」 正誤や道徳の秤を超えて、トシローは心に燻る怒りの焔を吐き出す。 不甲斐無い己が許せない。美影を、アンヌを殺したクラウスを追い、今度こそ奴に報いをくれてやりたい。 それでもなお惑い続ける男は、逝ってしまった者達に“己の生きるべき意味”を問いかける…… 美影、アンヌ。教えてくれ、俺はどうすればいい? 正当を求め、鎖輪に平穏をもたらすべく尽力せよと? それとも、心のままに復讐の相手を追い求めろと? 永遠に続く灰色の生を取り戻した己は、これからどのように生きればいいのかと。 「まったく……本当に、あなたは人間くさい」 煩悶するトシローを見つめ、ため息を吐きながら、アリヤは笑った。 その表情はどこか手のかかる子供を前にしたような、穏やかなものであり――― 「思い悩んで、理想と現実の自分を比べては煩悶して、自分に罰を求めている。 まあ、けど───そんなあなただから、よかったんでしょうね。トシロー……」 そのまま静かに重なる二人の唇。冷たい鬼の皮膚(はだ)に、少女の温もりが伝う。 「私もまた、迷っていましたから……けど、考えてみれば簡単なことだったのです。 それしか道がないと判っていても、出来るわけないと尻込みしていただけのこと」 「答えは最初から決まっていた。 私が私として、そして白木の杭(ホワイト・パイル)としてやるべきことはたった1つ」 「あの吸血鬼(かいぶつ)を斃す。やるべきことなど、それ以外になかった」 行くべき道を睨むその瞳には、確かな決意がある。 自棄になったわけでもなく、確りとした自分の意思で。 アリヤは本物の吸血鬼(・・・・ ・・)を斃すと、そう告げたのだ。 「無理だ。勝てるはずがない」 その言葉にも動じず、白木の杭としての生を選んだ彼女は、視線を逸らさず答える。 「……知ってます。それでも自分は裏切れない。 元凶と呼ばれるものを前にして、背を向けたまま逃げるわけには……いかない」 「アリヤ・タカジョウを生かすため(・・・・・)に、私は挑むのです。 あなたなら、わかるのではないですか?」 そうだ、自分達はやるべき事を見出し、そして挑んでいく事で初めて生きていると感じられる。 ――たとえ向かう先が可能性絶無の事象であったとしても、止まれば意思が死んでしまうから。 「……長生きできない人種だな」 「ええ、よく生きられたものですね。あなたは特に」 くすりと、アリヤは小さく笑みをこぼした。 彼にとってそれは初めて見る、彼女の自然な表情のように思えた。 トシローさん狂気で暴走してたから忘れられがちだけど銀の弾丸心臓に貰った状態で三本指として鎖輪潰し回ってたからな……普通はどっかで死んでる -- 名無しさん (2019-05-31 07 21 16) 名前 コメント
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彼女のとる姿は、どちらも感覚を探求したものだ。 Each form she takes is an exploration of the senses. イニストラード 【M TG Wiki】 昼の面 金切り声のコウモリ/Screeching Bat 名前
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吸血 No.0712 吸血 サポートカード 配置:リーダー 条件:レミリア レミリア 呪力2 このサポートは、属性に『吸血鬼』が含まれているリーダーにのみ配置できる。 [戦闘フェイズ/攻撃時]誘発 相手のリーダーにスペルによるダメージを与えた場合、フェイズ終了時、このサポートが配置されたリーダーの体力を1点回復する。 [充填フェイズ・戦闘フェイズ]常時 自分の場に配置されている、使用条件に『レミリア』が含まれているサポートすべては相手のイベントの目標にならない。 イラスト:此処之ココ 考察 弱くはないがコンセプトとあってないカード。 2回攻撃すれば元は取れる計算だが、配置する分の呪力で迎撃を回避したほうがはるかに強い。 また、高打点にすればするほど攻撃する回数が減り、恩恵が受けられなくなるというのもジレンマ。 せめて防壁付きの攻撃でぺちぺち殴れれば恩恵は受けやすいが、吸血鬼の体力ではそれもかなわない。 スペル用のサポートを守れると思えば強いか。 バンパイアキスとの相乗効果がある為、入れる場合デッキの構築は専用構築に寄ることになる。 公式FAQ Q: 「吸血」がついている状態で、スペルカードの攻撃を「防壁」などで ダメージ0にした場合もHPは回復しますか? A:ダメージが0の場合は「ダメージを与えた」扱いにはなりませんので、「吸血」の効果は発揮されません。 Q: 「吸血」つきレミリア(体力1)で攻撃した場合、迎撃1ダメージを貰うと負けるのが先ですか? 回復が先ですか? A:「ダメージを与えた場合」の特殊能力は、まず攻撃側のダメージが先に解決されますので、 迎撃側のダメージ解決より先に発動します。したがって回復が先になります。 Q:「アーティフルサクリファイス」の能力によるダメージで「吸血」「責任転嫁」は効果を発揮しますか? A:能力によるダメージは「特殊能力によるダメージ」なので、「吸血」「責任転嫁」は効果を発揮しません。
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登録日:2020/09/17 Thu 00 06 00 更新日:2024/01/26 Fri 13 51 00NEW! 所要時間:約 25 分で読めます ▽タグ一覧 ズバット タフ語録 ポケモン ヴァンパイア 出血 吸血 吸血鬼 蚊 血 血液 赤 鉄分 閲覧注意 食性 (\ ミ/ノ プーン \ヽ// (・)(・)ニニニつ ~ / ハ|| / / \\ クククク…血はビタミン、ミネラル、タンパク質、そして塩分が含まれている完全食だァ 吸血とは文字通り生物の血を吸うことである。 概要と現実における吸血 我々が住む地球には数えきれないほどの生命が存在し、その食性だけで見ても なんでも食べる雑食から特定の生物や植物しか食べない偏食家まで数多く存在し、生命の進化とは何かをうかがい知れる。 そんな変わった食性の一つとして、他の生物の体を傷つけて流れ出た血液を吸うものが存在する。 それが吸血である。 血を食料とする生物は数多く存在し、メジャーなものだけでもカ、アブ、ハエ(コバエ)、ノミ、シラミ、ダニ、ヒルといったものがいる。 どれも生息している環境や口の形は異なるので血の吸い方は微妙に異なるがこれらの生物に共通するのが命にも関わる病原菌を媒介するという厄介な点である。 中でも蚊は日本脳炎やデング熱、マラリア、ダニはツツガムシ病や日本紅斑熱といった病気の原因にもなり、 行楽のシーズンに山に入ってこれらの生物に噛まれてしまい感染といった例が後を絶たない。 ヒルは対策しないで山に入ってしまったがために、違和感を感じて衣服を捲ったところ、脚や背中にびっしり付いていた……という 想像するだけでもおぞましい事態になることすらあり得る。 何より、吸血する際には大きさもさることながら、牙で皮膚を切り裂いて傷口を作る吸血方法や 吸血の際に特殊な成分の唾液を注入して血が止まりにくいようにしてしまうので 上記で述べた生物以上に流血沙汰にもなりかねない厄介さも持ち合わせている。 が、ヒルに関しては単なる血を吸う害獣ではなく、古代の時代、特に東洋においては不調をきたした体の部分には瘀血(おけつ)という悪い血が溜まるとされ、 それを抜く為にヒルが使われていたと伝わっている。 現代において吸血する際のメカニズムを調べた結果、ヒルは血を吸う際に血管のようなものを形成させ、そこから血を吸うということが明らかになっており、 これを応用することで鬱血等が原因で壊死しかけた指などを復活させるのに使えるのではないかと研究がされているとか。 また、他の吸血生物に比べると生息環境の都合上注意しやすいため、感染症予防の点で警戒度は相対的には低めである。 蚊はメスのみが、それも産卵を控えたときのみに血を吸い、普段はオスの蚊同様花の蜜などを吸ってる。 ちなみに後述する理由から血を吸う動物としてよくイメージされるコウモリは 実は血を吸うものはほとんどおらず、南米大陸にのみ生息するチスイコウモリの仲間に属する3種だけである。 即ち、コウモリと吸血鬼が関連付けられてから南米大陸で本当に血を吸うコウモリが発見されたということであり、全くの偶然だったということなのだ。 伝承と創作における吸血 吸血は古今東西に伝わる伝承とも切っても切り離せない。 何故なら、血を吸うと伝えられる怪物も現実における吸血生物と同じく数えきれないほど存在し、国の数だけいると言っても過言ではないからだ。 古来より血液はそれ自体が生命の源とされており、それを吸われたり失うということは正に死を意味した為、非常に恐れられていたのである。 そんな中で吸血という行為そのものの代名詞ともいえるのがヴァンパイアこと、吸血鬼である。 名前の通り血を吸う魔物である彼らは西洋、特に東欧において広く伝わっており、 現在我々がイメージするような血の気を感じられない青白い肌に鋭い犬歯を持った人型の姿だけでなく、 暫く使っていない農具や収穫しないスイカなどが変化する付喪神のようなタイプなど様々なバリエーションがあったのだという。 上記における吸血鬼の影響からか今日における創作においても吸血鬼と定義されていないながらも それに準じた能力を持った言わばモンスターですら血を吸うという設定のものが登場する。 血を吸う方法も様々であり、吸血鬼のように鋭い牙を突き立てて吸うのは勿論、現実における蚊のように針のような口を刺したり、 珍しいケースだと舌を伸ばして標的に突き刺してそこから吸い上げたり、極端なものでは手で触れるだけで吸うことが可能というものも存在する。 主な吸血生物 吸血鬼の項目は既に存在するのでここでは割合し、創作におけるものの場合完全な人外、即ちモンスター枠を優先して載せていく。 アニメ おどろおどろ(ゲゲゲの鬼太郎(原作)) 長い髪の毛を刺して血を吸う。「おとろし」の別名の方が一般的だが、血を吸うのは本作独自の設定。 当wiki『首ったけ?妖怪恋物語(ゲゲゲの鬼太郎)』『永遠の命おどろおどろ(ゲゲゲの鬼太郎)』に登場。 特撮 ジュラン(ウルトラQ) 『ウルトラQ』第4話(製作第1話)に登場した巨大植物。 東京に突如出現し、巨大な根で人々から吸血しながら成長する。 後に『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』第2話にも登場。 怪奇植物 スフラン(ウルトラマン) 初代『ウルトラマン』の「怪獣無法地帯」に登場する吸血植物。 長い帯状の葉を触手のように伸ばして獲物を捕え、血液を啜る。人間を楽々捕まえるほどの巨体と怪力を持つ、肉食植物の一種と思われる。 後世のタイトルにも、同種の植物が何度か登場している。 余談だが、現実の食虫植物は主にリンを摂取するために虫を捕食する。 そこへいくと植物が動物の血液など好き好んで摂取しようものなら、十分なリンを得る前にナトリウムの摂りすぎて塩害よろしく枯れるに違いないのだが……あまり細かいことは言いっこなしである。 ダリー(ウルトラセブン) 『ウルトラセブン』第31話に登場した超マイクロ怪獣。肩書は「宇宙細菌」だが、サイズも設定もどちらかと言えば寄生虫の類である。 花びらに擬態した卵の状態で地球に侵入し、人間の体内に入り込んで血液中のフィブリノーゲンを食べる。 寄生された人間は吸血鬼と化した後、極度の貧血状態へと陥って衰弱死する。 ドラキュラス(帰ってきたウルトラマン) 『帰ってきたウルトラマン』第36話に登場した宇宙人。 地球上の全ての女性を吸血して殺害し尽くす事で、女性のいなくなった人類を絶滅させるという、気の長すぎる侵略者。 バサラ(ウルトラマンタロウ) 『ウルトラマンタロウ』第11話に登場した怪獣。 死んだ捨て子を弔う「捨て子塚」で死体の養分を吸って成長した吸血植物とされており、全身を覆う蔦を伸ばして人間を捕らえ、耳から吸血する。 赤ん坊のような不気味な鳴き声を上げ、捨てられた子供達の怨念の化身ともされている。 だがこの話では、怪獣以上に恐ろしい人間の悪意を見せつけられる事になる… バットン(ウルトラマンレオ) 『ウルトラマンレオ』第18話に登場した怪獣。 MACに撃滅された、宇宙吸血蝙蝠の大群の生き残りが変身した怪獣。 こうもり少女に変身して、夜な夜な人間の血を吸い、その人間を操っていた。 子供の血は不味いらしい。 ギマイラ(ウルトラマン80) ご存じ『ウルトラマン80』屈指の強豪怪獣。 吸血怪獣という肩書きのとおり、枝分かれした長い舌を伸ばして人間の血を吸う怪獣で、 さらに角から発した怪光線で人間含めた生物を眷属として怪獣化させることも可能と、ある意味では吸血鬼のような特性を備えた怪獣である。 後に『タイガ』にも登場するが、こちらでは血ではなく夢を吸い取るという設定になっている。 オコリンボール(ウルトラマン80) こちらも『ウルトラマン80』に登場した怪獣。 怒りん坊とボールが由来とふざけた名前とは裏腹に首に食いつくと同時に 心臓と脳に触手を食い込ませるので外科手術が極めて困難という凶悪な特性を持つ。 これまでの吸血怪獣・宇宙人は人間に擬態、或いは人間やその死体に取り憑いて吸うケースがほとんどだったが こちらは一見無害そうなボールに見えるために警戒する人が少なく、その結果シリーズでも最悪レベルの犠牲を出している。 おまけに戦闘形態もまるで腫瘍が人型になったかのような嫌悪感を覚えそうな外見とトラウマ盛りだくさんな存在である。 キュラノス(ウルトラマンティガ) 『ウルトラマンティガ』第33話「吸血都市」に登場した怪獣。 吸血鬼一族の神と称される魔獣であり、外見は巨大な蝙蝠を思わせる。 ちなみに南米出身だがチスイコウモリが南米にのみ生息していることを意識したためか。 名前の由来もドラキュラ伯爵とノスフェラトゥからとどちらも吸血鬼関連である。 マリキュラ(ウルトラマンダイナ) 『ウルトラマンダイナ』第24話に登場した怪獣。 宇宙線の影響で突然変異を起こした球状生物。本体は青い体毛に包まれたヒトデ状生物で、体を丸めてマリモのような姿になる。 合体して巨大化する事も可能。 吸血影(怪奇倶楽部) 『怪奇倶楽部(中学生編)』で登場した怪異。 灰色のスライムのような姿をしており、元々は太古の鏡に封印されていた。 サメのごとく獲物の出血に反応して肉体を包み込んで吸血。襲われた犠牲者は瞬時にミイラ化してしまう。 アルコールが弱点であり、劇中でヒロインの1人に襲いかかろうとしたシーンでは床にこぼれた消毒用アルコールに触れた途端に退散していた。 ザンブロンゾ(仮面ライダー) 普段は小さな三葉虫の姿だが、人間の血を吸う事で等身大の怪人になる。 ヒルゲリラ(仮面ライダー) 小さな血吸い蛭を手足の様に操り、左手の管から人間の生き血を吸う。 吸われた血の代わりに死神博士が開発した緑色の薬液を注入することでショッカーの奴隷人間として操る。 モスキラス(仮面ライダー) 口の針で血液含むあらゆる体液を吸い、吸い取られた人間を白骨化させてしまう。 シラキュラス(仮面ライダー) 左腕の針で人間の血を吸い、血を吸われた人間を吸血鬼化して意のままに操る事ができる。 ブラック将軍/ヒルカメレオン(仮面ライダー) ゲルショッカー大幹部にして最後のゲルショッカー怪人。 体中のヒル状の管を使って人間の血を吸い、その血で倒されたゲルショッカー怪人を復活させる。 吸血マンモス(仮面ライダーV3) デストロン日本支部の2代目大幹部キバ男爵の怪人態。長い鼻で人間の血を吸う。 死人コウモリ(仮面ライダーV3) デストロン日本支部3代目大幹部ツバサ大僧正の怪人態。人間に噛み付いて血を吸い、長い舌でデストロンが開発した新型ビールス「ヒマラヤの悪魔」を感染させる。 奇械人ブブンガー(仮面ライダーストロンガー) ブラックサタンの蚊型奇械人。 口吻を人間に突き刺し、吸血と同時に毒液を注入することで相手を操る。 マダラカジン(仮面ライダー(新)) ネオショッカーのマダラカ型サイボーグ。 右手の注射器で人間の血と「マダラカ毒」を入れ換えて殺す。 ズ・ゴオマ・グ(仮面ライダークウガ) 現代に甦った、吸血蝙蝠の特徴を持つグロンギ族。1日に成人5人分の血液を飲む。 漫画版では、犠牲者をウィルスにより操れるようになっている。 エピラクナワーム(仮面ライダーカブト) テントウムシに似た性質のワーム。 頭部から伸ばす触手を人間に突き刺し、体液を吸い取ってミイラ化させる。 復活忍者バンパ・イヤーン(忍風戦隊ハリケンジャー) 女性の血を吸って、その血で倒された中忍を復活させる。 ゲーム ゲームでの吸血は、敵のHPを奪い取るという効果がついていることが多い。 バルラガル(モンスターハンターフロンティアZZ) モンスターハンターフロンティアZZに登場する海竜種に属するモンスター。 喰血竜という異名を持っており、その名の通りに血を吸う生態なのだが その吸血方法が長く鋭い舌を伸ばして標的に突き刺し、そこから吸うという恐ろしいもの。 なので上記で述べたギマイラに近い吸血方法と言えるかもしれない。 ゴルバット(ポケットモンスター) 血を吸うポケモンの代表格。一度に300ccもの血を吸い取るという恐ろしい生態が知られている。 中には吸いすぎて飛べなくなるゴルバットもいるのだとか。 吸血生態についてクローズされるのはゴルバットばかりだが、進化系のクロバットも血を吸う事が明言されているし、 進化前のズバットも嫌というほど技「きゅうけつ」を使っていた。 わざとしての「きゅうけつ」はむしタイプのドレイン技の形で存在するが、第6世代までは威力がたったの20と貧弱の一言で、対戦はもちろんストーリーでもほとんど使われていなかった。 しかし第7世代からは威力が以前の4倍の80と大幅に強化され、一躍一戦級のわざに変貌した。 そのため「きゅうけつ」を覚えていたポケモンは軒並み他のわざの「すいとる」を代わりに習得するようになったが、ズバット系統は(大幅に習得が遅くなったといえ)そのままレベルわざに残されており、吸血ポケモンの面目が保たれることに。 「きゅうけつ」自体はズバット系統以外にもマッシブーンなどのむしタイプのポケモンが自力で習得できる他、わざマシン(*1)によって虫型以外のポケモンの一部も習得することもできる。 なんと、わざマシンを使えば大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALでお馴染みのガオガエンもきゅうけつを覚える。 ガオガエン「てめえらの血はなに色だーっ!!」 また、「血というより汁だろ」と言いたくなるくさタイプポケモンや、どこに血が流れているのか分からないいわタイプポケモン、はがねタイプポケモンなどのように、明らかに血が巡っていなさそうなポケモンが相手でもきゅうけつは問題なく効果を発揮する。 青魔道士(FINAL FANTASY Ⅴ) 青魔法の一つ。「術者の減少HP÷2」のダメージを吸収する攻撃。吸血鬼やアンデッドではない普通の敵も割と使う傾向にある。 気付きにくいが黒魔法ドレインと異なり、実は術者のHPに依存する固定ダメージ技である。そのためHP潤沢な中盤あたりの敵から使われると結構な損害を受ける。 敵としては最序盤のスティールバットからラーニングするのが手っ取り早い。また、アンデッド化していれば自分自身に吸血してHPを回復できるという小技もある。 移植機種によって仕様変更が何度かあるが、GBA版のものはとりわけ極悪性能で「術者の減少HP分吸収」という????の半上位互換性能であった。 逆に悲惨な性能になったのがiOS/android版。計算式が被ダメージ量半減に戻った挙句、ボス耐性で無効化され、自己吸血も不可能になるという産廃にまで零落してしまった。 漫画 サキュバス・モスキート(ダンジョン飯) サキュバスというと夢の中に出てくる淫魔が有名だが、こちらは蚊をモチーフとした魔物。 その生態は対象の思考を読み取り、思わずウットリしてしまうような姿に変身して現れて近づき、血を吸うというもの。 血はサキュバスの体内でミルクとして生成され、こちらは栄養満点であり、本来は幼体であるボウフラに分け与えられるが、他の種族も飲用可能 吸血の際に体に注入される麻酔薬は強烈な快楽をもたらす作用もあり、作中では麻薬扱いされ、一部の冒険者からそれ目的で乱獲されたりもする。 戦闘能力こそ低いものの、イヅツミを除くライオス一行をほぼ全壊に陥れた地味ながら恐ろしい魔物。 もっと恐ろしいのは、サキュバス・モスキートが変身した姿によって、パーティメンバーの趣味・性癖・嗜好がモロバレになってしまう点かもしれないが。 モスキート娘(ワンパンマン) その名の通り蚊をモチーフとした女怪人。 膨大な量の蚊を操り人間をはじめとした動物から根こそぎ吸血することでパワーアップする。相手はしぬ。 物語の最序盤、それもメインキャラの1人であるジェノスの初顔回で登場し、その時点でも相当な実力を持っていたジェノスを圧倒など強烈なインパクトを与えた。 そのルックスから読者人気が非常に高い。 ストーリーでの登場は初登場した話以降それきりではあるが、作画担当の村田氏によって個別イラストが描かれるなど、深海王と並んで作者からの扱いも恵まれている怪人の1人である。 白顔鬼(おきらく忍伝ハンゾー) 忍者帝国一と言われた暗殺の名手で、「影吸雲蚊」という蚊を従え、血を吸った蚊を一匹でも食べて相手の血を取り込むことで自在に姿を変えられる さらに大量の影吸雲蚊に襲わせて一気に食べ、残りは装備やアイテムに変える「似行写真の術」で姿だけではなく能力・装備・アイテムまでコピーできる。 ちなみに大量の影吸雲蚊に血を吸われたハンゾー曰く「痛くも 痒くもない 」らしい。 コウモリプラス(ウイングマン) 原作漫画限定で登場。新たなる侵略者・帝王ライエルの尖兵であるコウモリ怪人。 人間の首筋に噛み付いて血を吸い、吸血人間にして操る事が出来る。 吸血人間に血を吸われた者もまた新たな吸血人間となり、コウモリプラスの支配下に陥る。 なお吸血人間になった者を元に戻すには、コウモリプラス自身の目玉を煎じて飲ませる必要がある。 小説 モスキート(ニンジャスレイヤー) 「直結相互循環」という右手かメンポのニードルを相手に突き刺し吸血、同時に汚染血液を注入することで殺害する攻撃手段を好む。 イレーネ・ウルサイス(学戦都市アスタリスク) レヴォルフ黒学院会長のディルク・エーベルヴァインから大鎌型純星煌式武装(オーガルクス)「覇潰の血鎌(グラヴィシーズ)」を得ており、重力操作で相手の動きを封じることが可能。 その反動でイレーネは吸血衝動に見舞われてしまい、以後「吸血暴姫」という異名がつけられた。 鳳凰星武祭(フェネクス)では回復能力を持つ妹・プリシラとコンビを組んで出場するが、最終的にグラヴィシーズは天霧綾斗の「セル=ベレスタ」により打ち砕かれ、吸血衝動を失う。 現実 現実世界でも、人間を含む動物の血を吸って生きている生物が数多く存在している。 さすがにフィクションよろしく自分より大物を相手に死ぬまで血を吸い上げるなんてことをやってのける生物は確認できておらず、殆どの場合は自分よりはるかに大きな動物から相手の生命に関わらない程度でこっそり血を吸い取る行動を取る。 自分より小さな生き物を獲物にするなら血だけ貰うなんてさもしいことをせずに捕えて可食部を食べたほうが遥かに効率が良いしね! ただし、血を出すには大なり小なり相手の体表を傷つける必要があり、相手が痛みや痒みを感じれば、それを追い払うべく攻撃される可能性もある。 そういったリスクを冒してまで吸血生物が血を吸う理由は、血液が植物の汁などに比べて遥かに高タンパクであること、かつ大型の生物からなら大量に摂取することが出来るためと考えられている。 この行動を行う代表的なのは双翅目(いわゆるハエ目)と呼ばれる昆虫類で、この目の虫は北極や南極などでもない限り地球上のどこにでも存在している。それだけ吸血というのは人間にとって身近なモノなのだ。 後述の各生き物の項目で詳しく説明があるが、吸血の際に自分の体液を相手に注入したり、傷口に接触したりする生き物もいる。それをされると、感染症や寄生虫のリスクが発生することも珍しくない。血管に直接介入されるということは、単に血を吸われるということ以上に危険なことなのである。 カ 血を吸う生物の代名詞にして、われわれ日本人にもなじみ深い昆虫。 吸われると痒くなることでおなじみだが、これは吸血の際血が固まらないようにする成分に人体の免疫機能が反応するため。 上でもチラっと述べたがメスのみ、それも産卵を控えた時期にだけ血を吸い、普段はオスと同様に花の蜜を吸っている。 が、その生態からマラリアや日本脳炎など蚊が媒介する病気も数多く存在する。 実は地球上で最も人を殺した生物として上位に入るのだ。 ハエ ネット上で誤解している人を割りと見かけるが、イエバエの吸血種が比較的少ないだけで吸血バエも結構存在する。 もちろん感染症リスクなども据え置きで、繁殖環境などから家畜にとってはカよりもハエの方が脅威である場合も多い。 日本で分布している種でも、雌雄どちらも吸血し刺されると痛みとかゆみの両方を与えるサシバエや、 小さいので網戸も簡単にすり抜けて衣服の中に潜り込んで刺すことも珍しくなく、かゆみと腫れも長時間持続するヌカカなどが存在する。 また、アフリカ諸国にはツェツェバエという吸血性のハエが生息しており、眠り病という病気の原因となっている。 アブ 蚊と同じく吸血昆虫の代名詞ともいえる昆虫。 こちらも一部の種、それもメスのみが人間を含めた哺乳類の血を吸う食性だが蚊と違い、 標的に突き刺す針状の口が太いので刺される瞬間も痛みを伴い、刺された後も痛痒くなるという。 ちなみに、花畑などでよく見かけるハナアブは吸血を行わない。ついでにハナアブはアブ(直縫短角群)ではなくハエ(環縫短角群)の仲間だったりする。 ブユ ブヨとも言う。 山に入ると遭遇することが多く、皮膚を食いちぎって吸血するため痛みもかゆみも酷いことになり、見た目も傷(水ぶくれ)そのものなので美容にも悪い。 また刺されてから時間が経ってから大きく腫れたりかゆみが生じるため、気付いた時には酷いことになっていることが往々にしてある。 なお、幼虫は水質汚染にとても弱く綺麗な水でしか生息できないため、都市部で見ることはほとんどない。 暑い昼間にはあまり活動しないが、川辺や朝方や夕方ごろは特に要警戒。 ノミ 吸血する虫の中では上で述べたカやダニと並んで有名なザ・吸血生物。 かなり小さい上に凄まじい跳躍力を持っているので目に見えづらい厄介な特性を持っている。 主にヒトノミやネコノミがいるが後者は名前とは裏腹に哺乳類なら何でもいいようで 猫だけではなく犬や人間からも吸血するので注意。 ダニ ノミと並んで血を吸う生物と言えばと言われて答える声が多いであろう節足動物。 家の中に生息しているイエダニや野山の草原に生息しているマダニやツツガムシが吸血性で、 特にマダニとツツガムシの二種はそれぞれライム病や日本紅斑熱、ツツガムシ病といった命にも関わる危険な病気の原因になる病原体を媒介する事で知られ、 現代においても行楽シーズンで山に入った際に刺されたというケースが出ている。 また、犬や猫を外飼いしていると、家の中に小豆や麦チョコのような粒が落ちていることがあるが、これは犬や猫から血を吸ってパンパンに膨れたマダニである。(*2) 特に草むらでくっついてくることが多いので、時期によっては散歩コースから外したり、家に入れる前にブラッシングで払い落としてやると良い。 場合によっては血を吸ってないマダニが家の中で落ちて、飼い主である人間が室内でマダニ被害に遭うことも時々ある。 シラミ ノミと並ぶ代表的な吸血性の昆虫。 様々な種類がいるが人間の頭部に寄生するアタマジラミがよく知られている。 全種類が人間を含めた哺乳類から血を吸う食性で、こちらもダニやノミ同様非常に小さい上、人間へ寄生した場合は頭髪の間に潜り込む様にして張り付くので、発見は非常に困難という厄介な一面がある。 ヒル ご存じ血を吸う生物の一種。 上で述べたこれらの生物よりも体が大きい上、気持ち悪さでもかなり上位に入ると思われる。 他の生物と違って刺すのではなく牙で皮膚を切り裂き、そこから流れ出た血を吸う。 しかも血を吸う際に血が止まりにくくなる唾液も分泌するため、流血沙汰になりがちなのも厄介な所である。 しかしながら近年においては生態や吸血の仕組みが解明されつつあり、その能力を利用して医学に応用したり(*3)、実際に使用できるのではないかと研究もされているらしい。 川などの水の中にいるチスイビルと陸で這いずり回るヤマビルがいる。 チスイコウモリ 南米大陸に生息しているコウモリ。 主に家畜や野生動物に牙で皮膚を切り裂いて血を吸う生態であり、稀ではあるが寝ている人間も血を吸われるケースがある。 恐ろしいことに狂犬病などの危険な病気の原因になる病原菌を媒介する危険な動物でもあり、ある意味では吸血鬼のイメージに最も近い生物である。 しかし彼らの生息地は南米、即ち大航海時代以降に発見された新大陸であり、吸血鬼との関連は実は全くと言っていいほどない(吸血鬼の伝承が生まれたのは移民以前の東欧地域だからである)。 古来から吸血鬼の眷属や吸血鬼のシンボルとも言われ、その影響から創作においても吸血するモンスターのモチーフとしてもよく使われるコウモリだが 上で述べたように血を吸うコウモリは実は南米に生息する彼ら三種のみである。 つまり、大航海時代で南米大陸が発見されてから本当に血を吸うコウモリが発見されたということであり、全くの偶然だったということなのだ。 因みに、ターゲットになる生き物にとっては恐ろしい腹の満たし方をしているチスイコウモリだが、一方で「飢えた仲間が居ると自分が飢えてでも栄養を分け与える」「以前に助けてくれた仲間を恩人として記憶している」という極めて献身的な特徴を持つことでも知られる。 ハシボソガラパゴスフィンチ ガラパゴス諸島に生息する、世にも珍しい血液を吸う鳥。 目(もく)でいえばスズメの仲間で、より大型の鳥の羽に忍び込み、そこをくちばしで突いて傷つけて血を飲む。 吸血蝙蝠と同様に鉄分や塩分を消化する腸内細菌を保持しており、生き物の血液を食事として摂取できるのである。 ただし、この種が行う吸血行動は食糧難時に限定される。哺乳類や鳥類のような恒温動物にとって吸血行動自体は栄養効率の悪い食事であり(*4)、フィンチが血液を吸うのは生存競争に負けた結果の妥協策であるという説が有力。 ウスエグリバの亜種 2000年頃にロシアで発見され、現在進行形で研究がおこなわれている吸血を行う蛾。俗称はヴァンパイアモス。 大型の哺乳類にくっついて口吻から血を吸う行動が確認され、人間の血を吸うこともあるという。 もともとウスエグリバは果物の果汁を好む種だが、それが何かしらのきっかけで進化して血液食になったとのでは提唱されている。 ちなみに吸血を行うのは蚊とは真逆で全てオス。理由はまだ分かっていないが、蚊と同様に産卵時の栄養分に関わっているのでは、という方向で研究が進んでいる。 項目には亜種と書かせていただいたが、遺伝子的な差異は研究中の為、分類が変わる可能性あり。 東南アジアでも同種に吸血を行うウスエグリバに似た蛾が見つかっている。 オオサシガメなど 人や動物を刺す亀……ではなくカメムシの仲間。 多くのサシガメは主に昆虫に口針から消化液を注入し体外消化した体組織を吸入するが、 オオサシガメはネズミ類から吸血し、人間によってネズミ類が駆除されるなどするとヒト(生物)からも吸血する。中南米には吸血性サシガメが多く、感染症の媒介も行う。 ちなみに「殺して食う」ための針のためか、吸血性でないサシガメの方が刺されると痛い。 なお同じ半翅目のタガメやタイコウチ、ミズカマキリやアメンボもライトな資料では吸血性とされていることがあるが、正確には上記と同じ体外消化である。 あと、樹液や草の汁を吸う草食性の半翅目のヨコバイも、なぜか人間の血を吸うことがあるとか。 トコジラミ 主に床や布団などに隠れていることが多く、これが名前の由来となっている昆虫。 幸い媒介する病気は確認されていないものの刺されると激しいかゆみに襲われる上に多くの吸血昆虫に共通して非常に小さいので発見し辛いという厄介な特徴を持つ。 もともと日本にはいなかった外来生物であることが示唆されており、別名を南京虫とも。 日本では1960年代まで被害も凄まじかったようだが1970年代に入ってから殺虫剤が一般に流通するようになり被害は減った。 …かに思われたが何故か近年において刺されるケースが増加しているとも言われている。 ちなみにシラミとは名ばかりでカメムシの仲間であり、上記のサシガメに近い種類である。 現実? チュパカブラ(未確認生物) アメリカ合衆国プエルトリコで家畜を襲い血を吸ったと言われる謎の生物。 詳細は項目参照。 間寛平 吉本興業所属の芸人。「血ぃ吸うたろか!」のギャグで知られる。 このギャグは息子の慎太郎が蚊にキレて言い放った一言を貰ったものだという。 現実の人間が血液を摂取するケース 豊かな食生活と医学の文明を持つ人間にとって、血をゴクゴク飲むという行為は一般的ではない。 しかし、文化として動物の血液を摂取する行為が公に行われているケースも現実に存在している。 人間がそれを行う場合、どちらかというと飲血あるいは血液の加工のため、吸血とも言い難い。 能動的に血液を摂取するという意味合いについての一例を、以下にコラムとして記載する。 + 以下、人間が血液を飲む例 食文化 吸血鬼でなくとも血液を好んで食料・飲料として扱うことがある。 代表的なものはブラッドソーセージ。元は家畜から採れる素材を余すことなく使うのが目的だが、これらは古くから加工法が伝わっており、血液を安全に加工する方法が確立された下で現在も生産されている。 また、モンゴルの遊牧民の中には大地に血液を零す行為をタブーとする民族もおり、羊の解体時には内臓や血液も全て食料として活用する術を持っている。 一方、発展途上国などでは医学的観点でのリスクなどを十分に考慮せずに血液を食料扱いしている場合もある。 生活上で欠乏する栄養を摂取する目的 寒冷地など厳しい環境で暮らす人々の例。そういった環境では入手できる食料が限られており、十分に満たせない栄養分を血液から摂取している。 例えば、カナダ北部のイヌイットの人々は、ビタミンDを補うために狩猟したアザラシの血液を飲む。 (別にとっ捕まえて噛みついて血を吸うわけではなく、食肉加工の工程で血液を捨てずに保管しておくのである) また、海上遭難した際に魚の血を飲んで脱水症状を免れたという話もある。 中には、子供と母親が生き埋めになって、母親が苦肉の策で自分の血液を子供に飲ませて母子ともに救助までに生きながらえた、というレア中のレアの生存劇もあったりする。 ※この時は医学的に功を奏したそうだが、両者死んでもおかしくない話であったそうである。真似しないように! 民間療法 生き物の血液を薬として摂取する行為を民間療法として広めているケースがある。 文明が発展していない地域の話かと思いきや、先進国内でもこれら民間療法の根が根絶されていないことは珍しくない。日本国内でも怪しい宗教がこれを斡旋していたりすることも……。 本当に薬としての効用がある場合もあるだろうが、多くの場合は誤りか、加工された薬など比にならないリスクを伴うことがほとんど。 とはいえ、スッポンの生き血など、科学的に効用を証明されたうえで商品として販売され「迷信」を脱却しているものもある。しかし、これも寄生虫の危険などがあるため、アルコールで割るなど殺菌が必須。 儀式的な意味合い 数多の呪術文化において、生物の血液に特殊な力を見出し利用するケースは多い。特にゲルマンの呪術文化ではそれが顕著。 それの延長上として、儀式として血液を飲むという行為を行う場合がある。もちろん科学的には何の意味もない行為。このあたりは吸血鬼伝説などにも足を突っ込むが、そのあたりは割愛。 春秋戦国時代の中国において諸侯が盟約を結ぶときには、盟主となる人物が生け贄の牛の耳を切りその血をすする「執牛耳(牛耳を執る)」という儀式があった。 現代の日本でも皆の中心人物となり、思い通りに動かすことを「牛耳る」というのはこの言葉を夏目漱石が縮めたのが由来であるという説もある。 また、血を見たり飲んだりすることで性的興奮を得る血液性愛(ヘマトフィリア)や、 血を吸うことで性的興奮を得る吸血性愛(ヴァンパイアフィリア)という性的倒錯も。 それにしても、他の生物からすれば生命に全く関係のない理由で血を飲むというのもなかなかにぶっ飛んだ行動である。 人間が血液を飲むケースをいくつか挙げていったが、基本的に人間は例え吸血鬼みたいな昼夜逆転生活をしていようとも無暗に血液を飲んではいけない。(フィクションによっては完全食と評する作品もあるが、あくまでフィクションである) 例えば、鼻血を呑み込んでしまって気分が悪くなった、なんて経験をしたことがある人もいるだろう。 あれは、血液に過剰な鉄分が含まれているために胃腸が荒れて嘔吐感が発生しているのだ。血液は、毒とまでは行かないが、安全に呑み込める液体ではないのである。 また、衛生面にも大きな問題があり、生き血かどうかに関わらず病原菌や感染症の危険があるし、他の動物の血であれば寄生虫などのリスクも存在しているのだ。 この項目で挙げた吸血生物たちは、みなその辺りの対策を十分にとったうえで吸血を行っている、いわば吸血ライセンス持ちの生物なのである。 よって、人間は吸血行動を行ってはいけません。 追記・修正は血を吸ってミイラにしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ブユは皮膚をかみちぎるので大量にたかられるとえらいことになる。山いかなきゃ遭遇しないが対策がないと地獄を見る -- 名無しさん (2020-09-17 06 43 21) 現実の吸血は「小さい動物が大きい動物から吸う」という物で、吸血鬼やチュパカブラのような「自分と同じくらいの大きさの相手から吸う」ってのはないんだよな。まあ、それができるのなら殺して食った方が絶対効率いいし。 -- 名無しさん (2020-09-17 08 39 46) 引かれるかもしれないけど、血を沢山吸った蚊を潰すのが好きで、わざと血を吸わせたあとに潰すのが良い -- 名無しさん (2020-09-17 08 46 24) ポケモンの吸血はマッシブーンの登場にあわせてか威力が前の4倍(20→80)になったよね吸血技の紹介も必要かも -- 名無しさん (2020-09-17 09 25 05) ↑ ゴルバットのところにポケモン全般のことをちょっと追記させてもらいましたが、段落自体を作るとなった時には切り貼りご自由にしていただいて大丈夫です -- 名無しさん (2020-09-17 10 02 48) わざと自分の血を吸わせた蚊を蜘蛛に食わせる動画好き。「僕のヘモグロビンをゴクゴク飲んでいますね☆」 -- 名無しさん (2020-09-17 10 27 58) ヒルのアサシンぶりが怖くて山入れないゾ… -- 名無しさん (2020-09-17 10 52 48) わんわん飼ってると、時折足の生えた麦チョコ(ダニ)に出くわす。蚊もたまに吸いすぎて動けなくなってるマヌケがいるけど、あれは生物としてどうなんだと思う。 -- 名無しさん (2020-09-17 11 28 13) 大抵の動物は食べられる時に食べられるだけ食べる(と種によっては貯蓄)が基本なのであれはあれでおかしくはない。まぬけには違いないけど -- 名無しさん (2020-09-17 11 36 47) 今年はルイジアナ州で蚊が大量発生して家畜等を貧血・皮下出血で400頭以上殺しているというパニック映画の様な事態が起きている -- 名無しさん (2020-09-17 14 24 56) 生物の血を吸う、と定義されているが虫が虫の血を吸うことはカウントされない矛盾。そもそも虫は何故体液なのか・・・ -- 名無しさん (2020-09-17 14 32 12) 現実の項目の一覧でノミが語られてないのってあえて? -- 名無しさん (2020-09-17 20 28 01) クククク…血はビタミン、ミネラル、タンパク質、そして塩分が含まれている完全食だァ -- 名無しさん (2020-09-17 21 26 58) ドラキュラス、ウルフ星人、バットン、マリキュラ…割と血を吸うウルトラ怪獣はいるけど、追記するには吸血鬼との棲み分けが難しいか? -- 名無しさん (2020-09-17 21 48 47) ↑アニメ作品でもBLOOD+の翼手のような吸血鬼とモンスター両方の側面を持った存在もいるので難しいところですね… -- 作成者 (2020-09-17 22 08 59) のち恋い身に暗み生き血の血の名と血吸い貝に砂 -- 名無しさん (2020-09-17 22 39 47) ↑4突然のタフ語録はルールで禁止スよね -- 名無しさん (2020-09-17 23 58 09) 他の項目みたいにトップに有名な吸血関連の台詞とか入れるとさらに良い感じになりそうだけど、何かあるかな…… ↑5かな -- 名無しさん (2020-09-18 00 21 36) 2017年に「チスイコウモリが人間の血を吸っていた初めての科学的報告」でイグノーベル賞が送られてるね -- 名無しさん (2020-09-18 01 34 31) ↑7 魔物の露土馬っ!? -- 名無しさん (2020-09-18 07 21 33) そういえばH✕Hにも蚊のキメラアントいたよね。相手が悪かったのもあるけど血を吸う描写すらなく殺されたが。 -- 名無しさん (2020-09-18 13 52 47) 最も人を殺した生物って人間自身じゃないのか...? ちなみに、パパと踊ろうという漫画のある回では、パパが悪徳な医者に騙されて2リットルもの血液を抜かれるというエピソードが存在する...普通死ぬだろ... -- 名無しさん (2020-09-18 15 31 57) ↑人は二位 三位は蛇 -- 名無しさん (2020-09-18 15 38 29) 人が『人を殺した生物』第二位なのか、通りで世界は平和にならないわけだ -- 名無しさん (2020-09-18 20 35 28) ヘマトフィリアという症状があるらしいね -- 名無しさん (2020-09-18 21 01 38) マスターキートンでも「血は完全栄養食」と言うようなセリフがあった気がする。もっとも、砂漠の真ん中に放り出された状況だから、獲物を捕らえたら血の一滴も無駄にはできないということなんだろうけど。 -- 名無しさん (2020-09-18 22 10 38) いきなりのタフ語録。この編集した奴はご褒美に毒蛭観音開き -- 名無しさん (2020-10-02 23 49 01) タフ語録で始まり、最後はタフに科学的なツッコミで終わる、ククク悔しいだろうが笑ってしまったんだ。 -- 名無しさん (2020-10-03 00 04 41) 古代のヤクザが義父子となる儀式では血をすする行為が見られたそうな -- 名無しさん (2020-10-03 02 37 27) ↑2 蚊が言うなら至言だが猿が言うと妄言なんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ。 -- 名無しさん (2020-10-04 15 09 17) 鉄鍋のジャンではハトの血のグミキャンディーなんてぶっ飛んだ料理あったなぁ… -- 名無しさん (2021-02-25 18 47 08) グラブルのキャラは吸血じゃなく人体丸ごと食べる食人であり、吸血の項目には相応しくないと思ったので記述を消去しました。食人の項目には該当キャラを記述する欄がなかったのでとりあえずそのままにしときます。 -- 名無しさん (2021-09-03 16 58 07) ???「ふっふっふー、血を吸うぞー...!」 -- 名無しさん (2021-11-15 17 00 57) ゴルゴ13でも確か描写されていたな…砂漠地帯でのサバイバルにおいての水分・栄養分の補給の手段であったが。 -- 名無しさん (2021-11-15 17 21 08) 冒頭猿語録で草 -- 名無しさん (2023-03-08 12 25 28) 名前 コメント
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「吸血大サービス」 いじめられていた。 ボクと握手をしたひとは菌がうつるからって。 誰もがボクのそばから離れていった。 ボクは泣いていた。路地裏でひとりで泣いていた。 泣いて泣き疲れて倒れていたら、パン屋のおねえさんが手をさしのべてきた。 「だいじょうぶ? パン食べる?」 「うん」 ボクはその手をにぎった。 三日後、おねえさんは感染病で死んだ。 ボクはそれから、誰とも握手をしていない。 ++++++++++ 病院の診察室前の廊下にある、診察待ち患者用のベンチ。 ペルオ・ラッセルはそのベンチに座って腕をまくり、枯れ木のようなその細腕に注射器を刺す。 「~~~~!」 声にならない針の痛みを感じながらも押し込んでいたポンプを引き上げて、 ペルオは注射器に自らの血液を溜めていく。 世界で最も多い感染症の保持者。「ヒトの形をとった病巣」。 それがペルオ・ラッセルという男の肩書である。ゆえにこの血液それ自体が彼の武器となる。 「うぅう……これくらい採れば、いいかな。これでこの注射器は、“爆弾”だ」 息を枯らして、注射針を抜いた。 ここで手が震えて一滴落ちるだけでも、気化した血液から危険なウイルスが空気中に拡散する。 一般人が仮に吸い込めば半日立たずに死ぬだろうウイルスのオンパレード。 相手に直接この血を注入することができれば、即死もありうるレベルのものだ。 まさかこんな形で忌まわしき自分の血が役に立つときが来るなんてな、とペルオは自嘲した。 「これを上手く使えば、生き残れるかもしれない」 ただ――もし生き残れたとしても、あまり嬉しくはないが。 南の離島にあるとある研究施設。 ここに連れてこられるまで、20年もの間ペルオはそこに閉じ込められていた。 真っ白な部屋。狭い天井。TVと本だけが娯楽。 体にはチューブが巻かれて、ガラス越しの研究者の視線は実験動物を見る目しかしてこない。 そんな環境で死ぬことも許されず、誰かに触れることも触れられることもなく、ただ研究される日々だった。 だからもし生き残って戻っても、ペルオを待つのはあの真っ白く、永遠に変わらない部屋で。 でもだからといってさっさと死んでしまうのもダメだ。 なぜって、少なくとも今この瞬間だけはペルオ・ラッセルは「自由」を手にしているからだ。 首輪もなく、どこにでも行けて、なにより外の空気を吸えている。この自由は奪われたくない。 「最後まで生き残らなくったっていいんだ。“こんな血の”ボクなんかが生き残るのはきっと失礼だから。 けど、さ……せっかくの“外”なんだ。たとえ地獄だろうとボクには“外”なんだ。 もうちょっと、ううんできるだけ長く、この空気を吸っていたいじゃないかっ……だったら」 ――だったら、ボクの「自由」を邪魔する奴は「感染」し殺さなゃいけない。 毒色の血液がどろりと濁る注射器を、かたくかたく握りながら、ペルオは改めて決意をかため、 「あら、あら。そんなに卑屈になることないと思いますわ、お兄さん」 「え?」 そこへ。声が。した。 「そんなに卑屈にならなくても、大丈夫だと言っているんですわ、お兄さん――だって」 綺麗なソプラノの、少しこもった声が、した。 「わたくし、先ほど学んだばかりですの。どれだけ長く生きようと、どれだけ沢山学ぼうと、 世界には、知らないものや、知らないことが、たくさん、たーくさんあるんですのよ。 ああ、そうですわ、例えば、貴方にとってのわたくしも“それ”なのかもしれませんわね――?」 そっちの方に目線を向ける。誰も、いない。誰も、 いや、あった。 あった。――血だまりが、あって。それが、動いている。こぽこぽ音を立てて、喋りながら。 「ひっ!?」 驚いてペルオはつい、手に持っていた注射器を放り投げてしまう。 くるくる。注射器は窓から外へと落ちていく。そんなことは意に介さず、目の前の「血だまり」は言葉を続けた。 「諸事情あってこんな姿で申し訳ありませんけれど、自己紹介させていただきますわ。 わたくしの名はブラッディ。ブラッディー・バレンタインと申します。種族は――“吸血鬼”。 血を飲み、血と成り、血と共に生きる種族……つまりは“血のエキスパート”ですの」 「な……!?」 「少しお力を貸していただけるなら。あなたの“その血”。わたくしがどうにかしてあげましょう。 その汚く濁った血を、綺麗に浄化する方法を、わたくしは知っていますわ。付いてきなさい」 そこまで言うと血だまりは音を立ててズルズル動き始めた。 ペルオ・ラッセルはぽかんと口を開けて、まばたきさえ忘れかけて立ち尽くした。 そして、こちらを振り向かずに(?)しばらく進んだ血だまりは、 しばらくしてペルオが付いてきていないことに気付くと感情を隠さず怒ったような声で、 「……何を呆けているんですの? 付いてきなさい。貴方が居ないと開けれないでしょう? ほら早く。ぼさぼさしないで。ジェームズは呼んだらすぐ来てわたくしの足を舐めていましたわよ」 と叱る。ペルオは思った。誰だそいつ。というかなんだこれ。 +++++++++ 保存室を開けて、中から輸血パックを取って、診察室へと戻ってきた。 「ふあ……ふぁあ♪」 輸血パックを開けてどぼどぼと床の血だまりに与えたら、血だまりはすごい喜んだ。 そして美少女になった。 ……え? と思う間にはそうなっていたので逆に反応がおくれた。 「んんん、感謝しますわ。あとは衣服があればいいのですけれど……。 ――あ、そのぼろっちいコートは嫌だから脱がなくてもいいですわ。というか顔を赤らめなくても。 そんな年でもないんじゃなくて? ――ああ、わたくしと同じで、浮世知らずなんでしたっけ?」 鮮やかな血の色をした髪、それより深い色の吸い込まれそうな瞳。 人形みたいに綺麗な顔の少女がいきなり現れたことにペルオはびっくりして思わず顔を背ける。 すると少女は片手を口に当ててくすりと笑い、少し待っててと言って奥に消えた。 ペルオはそばにあった椅子に座った。そして28歳にもなって免疫のない自分を恥じた。 もちろんそのあと、ブラッディーがホントは300歳だと知って椅子から転げ落ちたのは言うまでもない。 「そ、それで――ボクの血を綺麗にするって、どうやって?」 「あら、せっかちですわね」 少しして、ブラッディーがどこからか調達した患者服を着て帰ってきた。 簡単な自己紹介とざっくばらんな身の上バナシをして、二人はいよいよ本題に入った。 「だって、ボクの“血”はどんな研究者でもどうにもできなかったんだ。 多種のウイルスが絶妙なバランスで共生してるから手が出しようがない、全血交換でもダメだって……」 「その見解はあくまで人間レベルのものでしょう? わたくしは、吸血鬼ですわ」 「吸血鬼」 「そう。吸血鬼の見地から言わせてもらえば、貴方の治療をするのは紅茶を淹れるより簡単」 言うと椅子代わりに診察室のベッドから立ち上がり、 ブラッディーはペルオにぐっと接近して、顔を近寄らせて微笑んだ。 その三日月状に開いた口の端から覗くのは、異常発達した犬歯――吸血牙。 「吸血鬼に噛まれたものは吸血鬼になる。貴方を吸血鬼にすれば、すべて解決しますわ」 ブラッディは語る。 彼女ほどの高位の吸血鬼なら、その血液は人間より強靭で、ウイルスなど殺してしまうのだと。 もとより血を吸収してエネルギーに変えてしまう種族。 エネルギーを蓄えられるよう進化した血液が、人間のそれより優れているというのは納得できる話だった。 「さらにその中でも、わたくしの名はブラッディー。貴方も見たでしょう? わたくしは血液だけで活動できるほどに、特別強い血を持っていますの。 そのわたくしの血液を今から貴方に注入すれば、貴方の血液の中にあるウイルスは全て死滅しますわ」 「そして、ボクは吸血鬼になる……と?」 「そうですわ。そこは、ちょっとした副作用ということで納得していただくしかありませんわね。 まあ別に吸血鬼になっても困ることはありませんわよ? ちょっと弱点が増えて、寿命が延びて、 たまーに血を吸わないと生命維持できなくなるだけですし。施設暮らしよりよっぽどマシだと思いません?」 「うん、だからそれはそこまで……でも、どうして?」 「あら?」 「どうしてブラッディーさん、貴女は、ボクを助けてくれようとしてるんだ」 突然目の前にぶら下げられた「救いの手」に、ペルオは疑念を隠せない。 吸血鬼になることにはそこまで抵抗はない。 ブラッディが言ったように、拘束された人生を送るくらいならば、 ペルオはヒトの身を捨てることにためらいはなかった。「ちょっとした副作用」にしてはデカい気はするけど。 問題は動機のほうだ。 目の前で牙を見せる少女もとい吸血鬼は、どうして自分を助けようとしているのか? 血だまり状態から助けたから? だから助け返してくれている? 本当に、それだけなんだろうか……? ペルオはそれが気になったのだ。 いい人生を送ってこなかったペルオ・ラッセルは、不意の善意をすぐ受け入れるようには出来ていなかった。 「それは……結果的には、自分のため、になるのでしょうね」 「自分の、ため?」 故にこぼれた問い。その問いに、目を伏せながらも、ブラッディーは真意を語る。 「わたくしは今まで、なんでもひとりで出来る――いえ、誰にでもひとりで勝てると思いこんできました。 吸血鬼の名家の当主に相応しい力をと、剣にも長け、学も周りには劣らぬよう精進し、 300年の間磨き続けて。魔族はともかく、人間には越えられぬ力を手にしたという自負がありましたの。 でもまだまだでした。“しろがねの目”……あの神父にこてんぱんにされて分かりましたわ。 どれだけ力を付けようと、上には上がいて。その絶対値の差は決して、ひとりでは覆せないと」 ひとりでは、という部分を強調しながら、 ブラッディー・バレンタインはここで顔をあげてペルオの目を真っ直ぐ見ながら続けた。 「バレンタイン家の名に懸けて。“わたくし”は負けたままではいられない。 でも未熟なわたくしひとりではあの男には勝てない。ならば作るしかないでしょう。仲間を。眷属を。貴方を」 貴方を吸血鬼にしたいと思うのには、そういう理由もありますわ、と。 ブラッディ・バレンタインはそこまで言って、ペルオから離れて後ろを向いた。 吸血鬼は言った。 もし貴方が吸血鬼になることを拒むならば、いま逃げなさい。拒まないならば、わたくしの肩に手を置きなさい、と。 そして――吸血鬼になるということはわたくしの眷属になるということであることは頭に入れておいてほしい、と。 つまり、ペルオには二つの選択肢がある。 人間として生きる道。 病原菌に犯された血を武器にひとりで生き残る。仮に生き残っても白壁の日々。 吸血鬼になって生きる道。 ブラッディ・バレンタインと共にふたりで生き残る。生き残った後、自由を手にする。 ――たとえその道が茨だとしても。選ぶまでも、なかった。 「感謝の極みですわ、ペルオ。……ああそれと。久しぶりに他人と触れ合った感想、聞かせてもらえますこと?」 +++++++++ F-7、赤の国にそびえたつ病院。白い凸型に赤十字のオーソドックスな形のその施設、 今とある窓をのぞけば、貴重な光景を見ることが出来る。 それはヒトがヒトでなくなる瞬間の映像。吸血鬼が、ヒトを吸血鬼に変える瞬間だ。 ワインレッドの髪の小柄な少女が、ちぢれた白髪の細い男の首にかぶりつく。 枯れ木のようだった男の肌がふつうの肌へと戻って。 くすんでいた男の瞳には赤い光が灯り。乾いていた髪もまた、潤いを取り戻していく――。 三分も経たなかった。ペルオ・ラッセルは、病人から吸血鬼へと変貌した。 (おいおい、まじか。ホントにヒトが変わりやがった) 窓の外でそれを見ていた姫園炎間は、その異様な光景に思わず唾を呑んだ。 ――ビアー・バーンズより受けた打撃のダメージから辛うじて炎間が歩ける状態になったのは少し前だ。 死一歩寸前の状態から三時間で歩けるようになるとか普通にすごいのだが、そこは彼の幸運としよう。 姫園炎間の悪運はむしろその後にある。 まずは傷の手当て、と安易に病院を探したところ意外に近くにあり。 病院の外周を歩いているときに何かが落ちているのに気付いてそれを拾い。 そして、そこから中に誰かがいると推測して探った結果、 診察室に入ってきたブラッディーとペルオの話をすべて盗み聞くことができた。 (最初に吸血鬼がどうのいい始めたときは驚いたが……なるほど、“そういうの”がいるのなら、 俺の炎の芸術《ファイアーアート》を邪魔したあの野郎のふざけた腕力にも納得がいく。 ……人のコトワリから外れた化け物とコロシアイ。クククッ、燃えてくるじゃねえか、随分とよお) 吸血鬼と病人の会話を盗み聞きしたことで炎間が得た情報は二つ。 ひとつはこの殺し合いには吸血鬼のような人外の存在がいて、 ビアー・バーンズもおそらくその類のナニカだろうということ。 もうひとつは、炎間が拾った注射器に入っている血が、ペルオ・ラッセルの物だということだ。 炎間は注射器の中で泳いでいるどろりと濁った血を見て笑う。 (このいかにもアブなそうな色した血――間違いなく今吸血鬼になったヒョロ男のもんだ。 どうして外に落ちてたかは知らねえが、おおかた最初はこれを使って生き残ろうとしてたんだろう。 俺の趣味《ファイアーアート》にはちと合わないかもしれないが、良い拾い物をしたな) さらに耳を澄ませて聞いていると、どうやら部屋の中の二人はしばらくしたらここを出て、 女の方の吸血鬼を倒した神父を探しにいって戦うつもりのようだ。 となれば、彼らと組むのは却下だろう。炎間は誰かに指図されるのは嫌いだ。 そして吸血鬼の復讐に協力するほどお人よしでもない。そっちはそっちで勝手にやっててくれ。 (だからこっちも、こいつで復讐させてもらうぜ、くく) 病院を探る途中でくすねてきた救急箱の中に、危険な血の入った注射器を仕舞い込んで、 いまだ残る脳へのダメージによって酔っ払いのようにふらつきながらも、前向きに。 姫園炎間は赤の街へと再び消えていくのであった。 【F-7 病院付近/黎明】 【姫園炎間】 【状態】全身打撲。顔面陥没。眼球軽破損。 顔にマスクの破片による切り傷。脳に障害が残る可能性有り。 【装備】無し。 【所持品】救急箱、ペルオ・ラッセルの血液 【思考・行動】 1:まだふらふらするので少し休憩か。 2:炎の芸術を完成させる。 3:ビアー・バーンズにはいつか復讐の炎を浴びせる。 【備考】 ※殺し合いにヒトならざる者が参加していることを知りました。 +++++++++++ 「これが吸血鬼、か……ホントに体の重さが消えた……」 診察室の中にカメラを戻すと、 吸血鬼化して普通の人間レベルに動けるようになったペルオが、 驚きと嬉しさとがないまぜになったような表情で手をぐーぱーさせている所だった。 二人はこれから少し病院に留まって休息し、 ペルオが吸血鬼の動き方に慣れたところで出発、 “しろがねの目”の神父――ラファエルへのリベンジマッチを果たす。 どちらにせよ、吸血鬼となったペルオ・ラッセルも彼の殺害対象となってしまうため、 生き残るためにも対決は不可避。それも含めて上手くやったな、とペルオは思う。 「さ、行きましょうペルオ。病院にも購買や食事の用意くらいあるでしょう。 わたくし、朝食は欠かさない、健康に気を使う吸血鬼なの。貴方、料理は?」 「悪いけどボクは無理だよ。20年施設暮らしだったからね」 「……そうでしたわね。……まあまだ朝まで時間はあるようですし、ゆっくり作れば……」 「あれ、ブラッディーさん、300年生きててまさか料理出来ないの?」 「ちちちちが!」 「血が?」 「違! う、うるさいですわっ! だってしょうがないでしょう、当主として食事は下々の者に作らせねばダメだったの!」 とにかく行きますわよ! と、ブラッディーがペルオに向かって手を差し出した。 ペルオは反射的にその手を握ろうとして、びくっと途中で手を止める。 ――いや、もう触れ合うことをためらう必要はないのだと、改めてそこで気づく。 手を握ればブラッディーも握り返す。 もはやその接触部から移るのは病原菌ではなく、人肌の温かみなのだから。 「……生きてみるもんだよな、ほんと」 「?」 「いや、なんでもない。……ただちょっと、ありがとうってだけで」 「ふふん。その言葉は、こちらこそ言うべきなのですが。ありがたく受け取っておきますわ」 互いに礼を述べながら、二人の吸血鬼は病院食の調理場を探して診察室を出た。 ペルオ・ラッセルは改めて思う。せっかく得たこの新しい体を失ってはならない。 死にたくない。死んではいけない。死なないためには――。 【F-7 病院/黎明】 【ブラッディー・バレンタイン】 【状態】健康、空腹 【装備】病院の患者服 【所持品】なし 【思考・行動】 1:ペルオと共に“しろがねの目”にリベンジマッチ 【ペルオ・ラッセル】 【状態】(低級)吸血鬼 【装備】なし 【所持品】基本支給品、ランダムアイテム×3 【思考・行動】 1:死なないために、生き残るために。 【備考】 ※吸血鬼化しました。もとがもとなのでステータスは普通の人間程度です。 弱点などは主人であるブラッディーと変わりませんが、血液状態での生存は不可能。 SSリンク 無題の終わり 未定の始まり 前話 次話 できすぎた女 このSSの登場人物 姫園炎間 ブラッディー・バレンタイン ペルオ・ラッセル 本編SS目次へもどる トップページへ
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吸血 アビリティカード 装備コスト L1 維持コスト N1 装備条件 種族「吸血鬼」「魔物」「妖怪」 装備者はアタックの代わりに相手キャラクターかプレイヤーに1ダメージを与える事が可能。 この時、装備者のHPを+1する。
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吸血 No.0712 吸血 条件:レミリア2 配置:リーダー 呪力4 このサポートは、属性に『吸血鬼』が含まれているリーダーにのみ配置できる。 [戦闘フェイズ]常時 相手にスペルによるダメージを与えた場合、 このサポートが配置されたリーダー の体力を1点回復する。 「私は小食でいつも残すけどね」 illustrator/此処之ココ 考察
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No.0712 吸血 條件:レミリア2 配置:領導人 咒力:4 這張支援卡只能配置於屬性包含『吸血鬼』的領導人。 [戰鬥階段]常時 以符卡給予對方領導人傷害的場合,配置這張支援卡的領導人回復1點體力。
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【種別】 超能力 【元ネタ】 Deep Blood=「濃い血液」 【初出】 二巻 【解説】 姫神秋沙の所有する能力。 名称及び能力の出典は英国図書館の記録によるものだが、 能力の実体は不明、真偽も不明とされ、 「そのような能力を持つ少女がいる」という情報のみが記載されているという。 『原石』の一つでもあり、学園都市の開発術ではなく自身の生まれついた環境から発現したものである。 その実体は、『甘い香りで誘い、その血を吸った吸血鬼を問答無用で灰に返す』というもの。 吸血鬼にとって単に「猛毒」というだけならば、吸わないように注意していれば済む話だが、 この能力の真に恐るべき点は、死ぬとわかっていても吸わずにはいられない誘惑性を持つことである。 故に、一度誘惑の効果範囲内に入ってしまった吸血鬼は、たとえ『吸血殺し』の恐ろしさを知っていたとしても、 誘惑に耐え切れなくなって、自ら『吸血殺し』の血を吸い、灰に返ることになる。 姫神を襲った吸血鬼も『吸血殺し』という脅威に対し仲間を増やすといった対抗策を取ってはいたが、 それでも抗うことが出来ずに吸血に到り、灰に返されている。 あくまで「吸血鬼を灰に帰す」能力のため、もし「灰のまま行動できる吸血鬼」がいると、そいつを殺すことは出来ないらしい。 AIM拡散力場である『吸血鬼を招き寄せる死の匂い』のためか、 無差別広範囲に作用するので、何もしなくても吸血鬼をおびき寄せて殺してしまう。 誘惑範囲は少なくとも村ひとつ分で、親吸血鬼を呼び寄せてしまったことから考えると、さらに広い可能性もある。 吸われる事が前提である以上、姫神自身の吸血鬼化や失血死を防ぐ作用もあると思われる。 なお、『血』に直接関わる能力ゆえか自身・他者問わず「血の流れ」に詳しく、応急処置が上手くなるという副産物がある。 推測としては超電磁砲の電磁力線可視能力のように、血の流れを観測している可能性などが挙げられる。 対吸血鬼には恐ろしく凶悪だが、逆に言うとそれ以外何の役にも立たない。 同時に能力の発生を姫神自身で制御することができず、意に反して吸血鬼化した親や隣人を殺してしまった。 三沢塾での事件が収束した後、 『歩く教会』の効果を一部抽出したケルト十字架をインデックスからもらい、これによって封印されている。 能力を封印される前の姫神が稀少な能力者ばかりを集める霧ヶ丘女学院に属していたことからも、 「吸血鬼の殺害」という実際の能力発動を確認していない学園都市の研究者から見ても、 かなり特異な能力であることが確認できる。