約 190 件
https://w.atwiki.jp/kyoronosuke/pages/92.html
曇り空を見上げながら、俺は明日のことを考えた。 『明日は、かがみだ…。』 ケータイを取り出し、かがみにメールを打つ。 【to】 柊かがみ 【タイトル】 【本文】 明日の放課後、どうしても話したい事がある。 少しだけ二人になれる時間作れないかな? 返信はすぐに来た。 【from】 柊かがみ 【タイトル】 Re 【本文】 勉強した後、買い物行くって言って男の家行くわ。それでいい? 【to】 柊かがみ 【タイトル】 Re Re 【本文】 いいよ。ありがとう。 【第二十話(裏√);フタリメ】 今日はかがみと話し合う日…。 傘を差して柊家に向かう。 つかさ「男君おはよっ!」 かがみ「おはよ、男。」 男「おはよう。」 三人で並んで歩き出す。 かがみがチラッと俺のことを見る。 …今日話すことで、かがみはどんな反応を示すだろうか…? つかさはずっと笑顔だった。 昼休み。 みゆきさんが、他の人に聞こえないように小さな声で話しかけてきた。 みゆき「…あの…例の事…大丈夫ですか…?」 男「うん…みんなに正直に話して…距離を置くことにした…。」 みゆき「そうですか…。私に…力になれることがあったら言ってください。」 男「うん。ありがとう。」 …みゆきさんは心配そうな顔だった。もちろん善意からの気持ちもあるんだろうけど、仲のいい友達の関係が壊れないか心配なんだろうな… いつか問題が片付いたらみゆきさんにも謝らないとな… 放課後。 かがみ・つかさは図書館に向かう。 かがみがチラッとこちらを見て、目で何かを伝えてきた。 『後でね』 …かがみはどんな気持ちなんだろう…? もし…俺の気持ちを勘違いしているなら、それはかがみにとって残酷な事を告げることになる…。 みゆきさんは別れ、結果的にこなたと二人で電車に乗る。 こなた「じめじめして暑いねー」 吊革に掴まりながらこなたが言う。 男「うん。」 こなた「あのさー」 男「…うん。」 こなた「…男が私のこと選んでくれなかったしても…昔みたく友達でいてもいい…?」 男「…。」 こなた「…まぁそれは難しいかっ!」 男「…分かんないや…。」 こなた「そだね………。そーいえばつかさとかがみんにはいつ言うの?」 男「…かがみには…今日言うよ。」 こなた「そ…か…。まーガンバレ!」 男「うん。」 こなたは電車を降りていった。 次の駅で俺も降りる。 傘を差して家までの道を歩く。 かがみからの連絡を待つ時間は凄く長く感じた。 … … ヴヴヴ… ピッ 【from】 柊かがみ 【タイトル】 無題 【本文】 今、ゴトーヨーカ堂通過したよ。 かがみ「おじゃまします。」 ガチャン。 ドアが閉まるなり、かがみは俺に抱きついた。 男「!!…かがみ…」 かがみ「やっとこうできる…///」 『………やっぱりかがみは勘違いしてるんだな…』 男「か…かがみ…とりあえず上りなよ…。」 かがみ「うん!」 かがみは、みんなと一緒のときには決して見せない笑顔で笑いかける。 『…嬉しそうに甘えるかがみを見ると気が引けるな…いや…ダメだ…言わなきゃ…。』 お湯を沸かして紅茶を淹れる。 かがみ「リビングじゃなくて男の部屋行こうよ…///」 男「…今日はちょっと話がしたいんだ…。」 かがみ「………ベッドの中で…話そうよ…///」 男「かがみ………違うんだ…今日はそう言う事じゃないんだ…。」 かがみ「えっ……?」 Pii――――!!! やかんのお湯が沸いた。 俺は無言で立ち上がりティーパックの入った二つのコップにお湯を注ぐ。 かがみも何もしゃべらない。 かがみの前にコップを置くと俺はゆっくりしゃべり始めた。 男「…かがみ…俺がこんな事言うのは虫が良すぎるかもしれない…」 かがみ「…」 男「かがみは全部知ってる事だけど、俺は許されない事をしてる…。」 かがみ「…」 男「俺は…つかさと付き合ってるのに…こなたと関係を持って…かがみと関係を持って…」 かがみ「…」 男「…俺がまいた種だけど…この数日考えて、この状態に決着をつける方法を俺なりに考えたんだ…。」 かがみ「…」 男「…昨日はこなたと話した。」 かがみ「…」 男「…もう…関係を持つのはやめようって。」 かがみ「…」 男「かがみ…」 かがみ「イヤッッッッ!!!」 それまで黙っていたかがみが突然叫んだ。 男「かがみっ…!!」 かがみ「イヤッ!イヤッ!イヤッッッッ!!!」 かがみは泣きながら首を大きく左右に振った。 男「かがみ…ごめん。」 かがみ「…私のどこがダメ…?」 男「…かがみがダメとかじゃないんだ…」 かがみ「じゃあ何でッッ?!!…私は…男と居られるなら…今のままの関係でもいい…」 男「それは…かがみの為にも…他のみんなの為にもダメだ…。」 かがみ「私は…男と…居られればいい…。」 男「かがみ…こんな結果を招いたのは、俺が優柔不断だったからだ…本当にごめん。でも、今ここでまた関係を続けちゃったらかがみもつかさもこなたも…きっと今までの関係が崩れちゃう…。もう友達に戻れなくなっちゃう…だから…まだ今ならギリギリ間に合う気がするんだ…」 かがみ「…もう…戻れないよ……こなたは大切な友達だった…つかさは大事な妹だった…でも……今は男が一番好き…。男が…私を初めて抱いてくれた時…覚悟決めたから…。」 男「…つかさにも言う。こなたとの事も…かがみとの事も…。言って…つかさとは別れる。…それで…しばらく考えるつもりだ…」 かがみ「……つかさと…………別れるの…………?」 男「…うん。」 かがみ「………。」 男「…つかさは…なにも知らないよな…?」 かがみ「……そうね…疑ってはいるけど…。」 男「つかさは……傷つくよな………?」 かがみ「………。」 男「…でも…つかさにも言う…今言わなければ…もっと傷つけるから。」 かがみ「………私、ヘンかな?」 男「えっ?」 かがみ「私…男と一緒にいられるなら…他は何も要らないって思ってたはずなのに…つかさが…妹が心配かもしれない…」 男「かがみ…」 かがみ「男のしたこと知ったら…つかさは…たぶん私よりも悲しむと思う…」 男「うん…」 かがみ「あの子は…純粋だから…」 男「…」 しばらく沈黙が続いた。 かがみ「………ダメね…。」 男「?」 かがみ「男と一緒に居るために…他の全部捨てるつもりで居たのに…つかさの事考えたら…」 男「…」 かがみ「…こなただって…ずっと男の事…」 男「かがみ…」 かがみ「…つかさには…いつ言うの?」 男「明日には…言いたい…。」 かがみ「男は…どうするの?つかさに言って…別れて…その後どうするの…?」 男「よく…考えようと思うんだ…俺が…一番大切なのは誰なのかを…。」 かがみ「私は男が一番大切だから。」 男「…」 かがみ「でも…私も考えるわ…男の為に他の全部犠牲に出来るか…。」 男「うん…。」 かがみ「男が考える間、私も考えるわ…。」 男「ありがとう…かがみ。」 かがみ「…勘違いしないでよ?私、男を諦めたりしないから。」 男「…うん。」 かがみは残った紅茶をゆっくりと飲むと、少しだけ俺を見つめ、席を立った。 かがみ「…じゃあ、帰るね。」 男「うん…雨だから気をつけて。」 かがみ「ありがと。」 夜になっても雨は止まない。 ベッドに横になりながら、つかさの事を思い浮かべた。 わんこで遊んだこと。 一緒に家で勉強したこと。 内巻公園で告白されたこと。 テストの点が良くてはしゃぐつかさ。 公園のベンチで俺に抱きついたつかさ。 つかさの手の感触。 …見飽きてきた天井の模様が、うっすらと滲んだ。 『…俺は、かがみの事もこなたの事も好きだけど…』 『…つかさの事のも大好きだったんだな…』 身勝手すぎる気持ちな事は分かっているのに、大好きなつかさと別れる事が悲しかった。 つかさの笑顔を壊す事が悲しかった。 俺は自分の涙が、何か汚いもののような気がして急いで拭き取った。 …明日、俺はつかさに何て言われるんだろう? …つかさは、どれだけ泣くんだろう? …俺はどんな形で罪を償えばいいんだろう? 覚悟を決めて目を閉じた。 …しかし次の日の朝、学校で聞いたニュースは俺の覚悟を奪う力を持っていた。 【第二十一話(裏√);クロイ】 翌日、異変は朝のHRで起こった。 予鈴が鳴っても、授業開始のチャイムが鳴っても先生が来ない。 教室はざわざわしている。 …しばらくして隣のクラスの先生が入ってきた。 「黒井先生が遅れているようなので朝のHRは無しです。一限は自習していてください。」 思いがけず世界史は自習となり、クラスのみんなは少しざわめいている。 午後の授業が始まる前、再び隣のクラスの先生がやってきて言った。 「今日は黒井先生はお休みとなりましたので、帰りのHRは委員長が行ってください。」 再びざわめく教室。 俺は妙な胸騒ぎを覚え、放課後職員室へ向かった。 職員室へ向かおうとすると、みゆきさんが話しかけてきた。 みゆき「男さん…もしかして職員室へ行かれるのですか?」 男「え……うん。」 みゆき「先生の…事ですね?」 男「う…うん。」 みゆき「…私も行きます…。」 男「…」 男「…ね…ねぇ、みゆきさん?」 みゆき「はい…?」 男「先生は風邪で休んでるとかじゃ…無いのかな?」 みゆき「…それを確かめに行きましょう。」 俺はここ数日の非現実的な日常と、先生と父親、さらにはこなたの父親との事で、先生の不可解な休み方に違和感を感じた。 …しかし、みゆきさんはなぜ俺と同じ様に、先生の休みを心配しているんだろうか…? 少なくとも、みゆきさんの表情は、先生の事を心配している様だった。 職員室のドアをノックして開けた。 みゆき「私、二年E組の委員長の高良です。お聞きしたいことがあるのですが。」 他の先生の話によると、黒井先生は突然の病気で休んだらしい。 …俺の考えすぎか… そう思って職員室を出ようとすると、みゆきさんが口を開いた。 みゆき「…そうですか。ではみんなでお見舞いに行こうと思うので先生の家を教えていただけますか?」 話をしていた先生の表情が一瞬戸惑いの色を見せた。 先生「い…いや、君たちに移しては悪いから来なくても良いと黒井先生は仰ってたな…。」 みゆき「……そうですか。」 俺はなぜか先生の言っていることが、何かを隠す『言い訳』に聞こえた。 みゆきさんは少し落胆した様子だった。 先生「そうだ、君にちょっと仕事を手伝って欲しいんだ。」 みゆき「私ですか?」 先生「いや…力仕事だから君だな。」 俺を置いて、みゆきさんは職員室を後にした。 みゆき「それでは、すみませんが私は用がありますのでお先失礼します。」 男「お疲れ様。」 … 男「…で、俺は何をするんですか?」 先生「いや、仕事と言うのは嘘だ。…君に聞きたいことがある。」 男「へっ?」 先生「君は黒井先生について…何か知っているか? 男「はい?」 先生「これは…他の生徒には言わないで欲しいんだが…実は黒井先生は今朝から行方不明なんだ。」 男「…えっ?!」 確かに朝と昼の先生の対応は病気にしては不自然だったし、黒井先生も昨日まで病気という雰囲気は無かった。 男「で…でも、何でそれを俺に言うんですか?」 先生「実は黒井先生から、君への手紙を預かってる。」 男「…?!」 先生「…そういう訳で黒井先生の事、何か知らないだろうか?」 男「…すみません…ちょっと分からないです…。」 先生「そうか…。」 黒井先生の手紙を鞄に入れ、一人帰路につく。 『今日はつかさに言うのは無理だな…タイミング逃したし…気分的に無理だ…』 つかさに告げるのは金曜の放課後にしよう…話した後はきっとお互い会うのがつらくなるから翌日が半日でちょうどいいかもしれない…。 家に着き、郵便ポストを見ると、消印のない封筒が入っていた。 家に入り、まず黒井先生からの手紙を開封する。 内容は友達を大切にしろだのテストマジメにうけろだのといった他愛の無いもので、やはり行方不明になった理由は書かれていなかった。 しかし最後に『私からのプレゼントや。よく考えて使いやー。』という言葉と共に四桁の数字が書かれていた。 当然俺は訳が分からず、続けて封筒を開いた。 中には貯金通帳と、『黒井』の判子が入っていた。 男「???」 『まさかさっきの数字は暗証番号か…?』 恐る恐る中を見ると、金額は以前親父から(島さんを通じて)渡された通帳と同じ程度の額が記入されていた。 「………!!!」 俺は驚きよりも、恐怖を強く感じた。 なぜ先生は俺にこんなものを渡して失踪したんだ? 金銭が絡んだことで、俺は黒井先生の安否が心配になると共に、何か『事件』が起きているという事を感じた。 正直、今自分が置かれている状況は、自分が招いたとは言え、非常に重い。 しかし黒井先生の『失踪』は、自分の知らないところで何かもう一つ、退っ引きならない『事件』が起きていることを、俺に感じさせた。 ともあれ、つかさには言わなくちゃいけない…。 予想外の事件で一旦決意をためらったが、黒井先生の件は、今自分を取り巻く『事件』を解決した後に考えることにした。 俺はケータイを取り出しつかさにメールを打った。 【to】 柊つかさ 【タイトル】 【本文】 こんばんは。 金曜日の放課後、話したいことがあるんだ。うちに来ない? 返信はすぐに来た。 【from】 柊つかさ 【タイトル】 うん! 【本文】 いいよ!久しぶりに男君と二人っきりになれるね[ハート] その後、二~三往復メールをした後、『おやすみ』と言って、メールは終了した。 ケータイを閉じた。 『もう…後戻りはできないな…。』 金曜日。 梅雨の合間の久しぶりの晴れだ。 少し蒸し暑い。 柊家の前で、夏服のつかさとかがみが待っていた。 つかさ・かがみ「おはよー」 男「おはよう。」 つかさ「今日は晴れたねー!」 そう言ってつかさは俺と手をつないだ。 かがみの目が一瞬大きくなって俺たちを見た気がした。 かがみ「…私、今日委員会の仕事があるから先行くわね。」 そう言うとかがみは走っていった。 『…かがみ…』 電車に乗るとき、こなたに会った。 こなた「おーおはよー。」 男「おはよう。」 つかさ「おはよーこなちゃん!」 こなた「あれ?かがみんは?」 つかさ「なんか委員会があるからって先行ったよー。」 こなた「ふーん…。」 こなたは俺をじーっと見た。 こなたは…かがみの気持ちが分かるんだろうな… 午前の授業が終わった。 …やはり黒井先生は姿を現さなかった。 先生は俺の境遇を知って、親身に相談に乗ってくれた。 早く無事を確認したいと思う。 何気なく鞄からケータイを取り出した。 一件のメールが入っていた。 【from】 柊かがみ 【タイトル】 無題 【本文】 昨日、つかさに話すんじゃなかったの? なんで今朝、つかさと手をつないでたの? あんな事言って、結局つかさと別れないんだね。 私、もう、考えるのやめるわ。 俺はすぐに、昨日あった事を説明するメールをしたが、返信はなかった。 昼休みの教室。 つかさはご機嫌で俺の隣でお弁当を食べる。 みゆきさんとこなたは、おそらく努めて…至って普通だ。 かがみの姿はない。 こなたとつかさが(おそらくトイレのために)席を立ったとき、みゆきさんが心配そうな目でこちらを見た。 男「…みゆきさん、みゆきさんのおかげで今日けじめをつけられそうなんだ。」 みゆき「そう…ですか…。男さん…大丈夫ですか?本当に私に出来ることがあったら言って下さいね…?」 男「ありがとう…。でもこれは俺の問題だから…。」 みゆき「今日…つかささんに言うんですね?」 男「うん…。」 つかさとこなたが教室に戻って来た。 【第二十二話(裏√);サンニンメ】 放課後。 HRが終わるとつかさがくっついて来た。 つかさ「男君!一緒に帰ろう!今日お姉ちゃんは委員会あるみたいだし、こなちゃんはお姉ちゃん待ってるみたいだから。」 男「…うん。」 みゆきさんと三人で学校を出て、駅でつかさと二人になった。 別れるとき、みゆきさんは心配そうな目でこちらを見て、小さく手を振った。 電車の中で、つかさはずっと俺の腕に抱きついて、頭を俺の肩にもたれていた。 そして何度か俺の顔を見上げると「えへへ///」と笑った。 その笑顔は本当に可愛くて、何度も俺の決意を奪いそうになった。 俺の家が見えた。 ずっとつないでいた手を離し、鍵を取り出した。 つかさ「おじゃましまーす!」 俺はココアとコーヒーの入ったコップを持って、つかさの待つ俺の部屋へ入った。 ココアをすするつかさ。 俺はコーヒーを一口飲んだ…味は全くしない。 つかさ「…どうしたの?男君。」 男「…つかさ…。」 つかさ「…?」 男「あのさ…俺…つかさに謝らなきゃいけないことがある…。」 つかさ「えっ……何?」 長い沈黙が流れた。 つかさは大きな目で俺を見つめている。 男「俺は…つかさと付き合っていながら…他の人とも関係を持った…。」 つかさ「…」 つかさ「……」 つかさ「………」 つかさ「…………」 つかさ「…………こなちゃん………?」 …意外にも…と言うより、やはり、つかさはこなたの名前を言った。 つかさ「……ねぇ……こなちゃんなの……?」 男「…」 つかさ「こなちゃんなのッッッ?!!!!」 初めて聞いた、つかさの大声に俺は怯んだ。 男「…こなたと………かがみだよ……。」 つかさの顔色が蒼白になったように見えた。 もうさっきまでのつかさはいない。 今俺の前にいるつかさは、少しうつろな目をして震えている。 つかさ「ウソ…だよね…?私をびっくりさせようとして、ウソついてるんだよね…?」 つかさ「お姉ちゃんが男君と仲良いのは知ってるよ…?でも…お姉ちゃんは…私の…相談乗ってくれるし…味方…だよ…?」 つかさ「こなちゃんだって…こなちゃんだって…男君の事…好きなの知ってるけど…最初に男君に好きって言ったのは私だよ…?」 つかさ「…こなちゃんは…私のもの…取る人じゃ…無いよ…?」 男「つかさ…!悪いのは全部俺だ!…こなたやかがみは悪くない!」 つかさ「あ…れ…?男君…?なんで…こなちゃんとかお姉ちゃんの味方するの…?」 つかさ「…やっぱり…ホントなんだね…?」 つかさ「…こなちゃんと…お姉ちゃんが…男君取っちゃったの…ホントなんだね…?」 男「…つかさ…」 つかさ「………したの?」 男「…えっ……?」 つかさ「…私にはしてくれないのに…キス…したの…?」 男「…ごめん…つかさ…俺…二人とは…もっと………」 汗が落ちた。 つかさ「へっ………?」 つかさ「………私……男君の彼女だよね……?」 男「………うん。」 つかさ「………。」 男「………。」 つかさ「……えへへっ…。」 男「……つかさ?」 つかさ「そっか……そっかそっかそっかそっかそっかそっかそっかそっか」 …つかさは立ち上がり、少し乱暴に俺を押し倒した。 口元はかすかに微笑んで、しかし瞳に光はなく大きく見開いている。 つかさ「…いーよ、おとこくん。えっちなコトしよう?」 つかさ「私、したことないからやり方よく分からないけど、いっぱいすれば、こなちゃんとか、おねえちゃんのコト、わすれてくれるよね?」 つかさ「わたしだけのおとこくんになってくれるよね?」 男「つかさ…ゴメン…ゴメン…俺…もう誰ともそういうことしない事にしたんだ!!」 つかさの不自然な笑顔が消えた。 つかさ「…私とは…できないの…?」 男「…俺、考えたんだ…今の状況…こなたにも、かがみにも、つかさにも、酷い事した…。」 男「だから…みんなとの関係を全部清算して…また一からやり直そうと思うんだ。」 男「こなたとも、かがみとも、もう今の関係をやめようって言った。」 男「だから、つかさとも……。」 男「つかさ…だからさ…もう…別れよう…。」 つかさの顔にまた不自然な笑顔が戻った。 つかさは俺の上に覆い被さって俺の左頬に、自分の右頬が触れる体勢で抱き付いた。 つかさ「うん、恋に障害は付きものだよね。」 つかさ「…障害は、二人で取り除いていかなきゃ。」 つかさ「男君ばっかにつらい思いさせてごめんね。」 つかさ「私ももっと男君が自慢できる様な女の子にならなきゃね!」 男「…つかさ…」 男「つかさの気持ちは分かる…悪いのは全部俺だ…でも…」 そこまで言うと、つかさは急に俺の上から退いて、立ち上がるとつぶやいた。 つかさ「行かなきゃ…」 男「えっ?」 つかさ「二人で…ずっと一緒に居られるように…私がんばるね。」 男「…つかさ?」 つかさはスタスタとリビングの方に歩いていく。 俺は慌てて追いかけた。 つかさは玄関まで行くと振り返った。 つかさ「また来るね!」 男「え……うん……。」 バタン。 男「つかさ…」 俺は閉められたドアを見ながら、何度も何度もつかさに謝った。 『つかさ…ごめん…ごめん…ごめん…。』 自分の部屋に戻って、つかさが残したココアを飲む。 すでに冷めてしまって、濃い部分が底にたまって残った。 『…これでしばらくみんなと距離を置けるな…』 『つかさは…やっぱりすごく傷ついたんだろうな…』 『時間が経てば…また友達に戻れるだろうか…』 物語が終わりに差し掛かっている事を、蒸し暑い梅雨の空が告げていた。 その夜。 柊邸。 つかさがかがみの部屋のドアをノックする。 つかさ「おねーちゃん、入ってもいい?話があるんだー。」 かがみ「………いいわよ。」 かがみの部屋で、二人は向き合った。 対照的な二人。 ニコニコ笑うつかさ。 無表情のかがみ。 …でも二人の心の中は一緒だった。 …そして、土曜の朝が来た。 気怠い朝が来た。 シャワーを浴びても、すっきりなんかしない。 コーヒーを淹れた。 …俺はどれだけのものを失ったんだろう? 母が死んで、父が死んで。 幼なじみや、新しくできた友達との関係も…自分で壊した。 父の、黒井先生の、言葉がよみがえった。 男父『…友達を大切にな…』 黒井先生『…友達を大切にしーや…』 テレビをぼーっと見ていた。 ニュースキャスター『…関東北部の青空は午前中までで午後からはまた梅雨空が戻ってくるでしょう。傘をお忘れなく。それでは次のニュースです…』 俺はいつもより30分以上遅く家を出た。 通勤ラッシュが過ぎているためか電車はすいている。 『…もう今日からは…つかさを迎えに行かないでいいんだな…』 …俺は…今日つかさとどんな顔で会えばいいんだろう。 完全に遅刻だったが、あまり行きたくない気持ちだったので、一限が終わった頃を見計らって教室に入った。 俺の席は通路側の後ろの方だったので、こっそり紛れ込むことが出来た。 最初に俺が見たのは、と言うか見ることが出来たのは、みゆきさんだった。 みゆきさんはとても心配そうな表情だったが、俺を見つけると少しだけ笑って小さくお辞儀した。 …みゆきさんにはだいぶ心配かけたな… …こなたは…いつもと同じ。眠そうな顔で二限の授業を受けている。 …つかさの席には…つかさはいなかった。 午前の授業が終わった。 今日は半日だ。 みゆきさんが俺のところに来た。 みゆき「男さん…言ったんですね…?つかささんに…。」 男「うん…。」 みゆき「…。」 男「…結構…つかさの事、傷つけちゃった…みゆきさんの言ったとおりだったよ…」 みゆき「…ごめんなさい…私…」 みゆきさんは、うっすら涙を浮かべた。 男「みゆきさん、みゆきさんは悪くないよ。…ありがとう。言わなければ…もっと傷つけてたよ。」 みゆき「…つかささん…お休みですね。」 男「うん…。学校…来たくないんだろうな。俺の…せいだな…。」 窓際に座るこなたが、声をあげた。 こなた「みゆきさーん!」 …当然、俺はそこで話す事なんて出来ない。 静かに自分の席で帰りのHRが始まるまでの時間を待っていた。 しばらくすると、みゆきさんはトイレだろうか、教室を出て行った。 すると、こなたがこちらに歩いてきた。 男「…。」 こなた「おとこ…。」 こなたが、じっと俺の顔を見る。 こなたの目に、俺が写る。 こなた「ずっと…大好きだよ。」 男「…えっ?」 こなたはそれだけ言って自分の席に戻った。 男「…??」 帰りのHRが終わってみんなが帰り始めた。 俺はみんなと一緒に帰る事なんて出来ない… 急いで教室を出て帰路に就いた。 電車に揺られる。 いつもの癖でかがみやこなたの降りる、手前の駅で降りてしまった。 『つかさ…』 朝、教室につかさが居なかったときは、正直安堵している自分が居た。 でも柊邸が近づくにつれて、つかさが心配になった。 『つかさ…ごめん…早く…また前みたいに一緒に…みんなで一緒に帰りたいよ…』 柊家の神社に差し掛かったとき、向こうから歩いてくる少女が居た。 『…つかさ…?』 つかさはまるでこちらに気づいていないかのように、俺の横をすれ違った。 手にはいつかうちに来たとき持っていた大きなバッグが握られていた。 『…つかさ…?』 俺は振り返った。 つかさは振り返らない。 『つかさ…』 つかさの姿が小さくなったとき、ポケットのケータイが震えた。 【from】 柊かがみ 【タイトル】 無題 【本文】 私、男のために他の全部を犠牲に出来そうだわ。 かがみのメールを見て、俺は寒気がした。 …そういえば今日はかがみに会ってない。 かがみはつかさと何かあったんだろうか…? 俺は足を止めてUターンし、もう一度電車に乗り込んだ。 嫌な予感がする。 夏が近いのにブルブル震えていた。 2-Eの教室。 教室にはこなたとかがみが居た。 見つめ合う二人。 かがみ「…こなた」 こなた「…かがみん」 かがみ「…言えるうちにいっておくわ。…ごめんね。」 こなた「…私こそ、かがみんの気持ち気付けなかったよ。」 かがみ「…行こっか。」 こなた「…うん。」 かがみとこなたは教室を出ていった。 電車を降りて、俺は全力で走った。 ふと…みゆきさんの言葉を思い出した。 『…私に出来ることがあったら言って下さい…』 走りながらみゆきさんに電話をする。 トゥルルルル… トゥルルルル… トゥルルルル… トゥルルルル… ガチャ みゆき「…もしもし男さんですか?今、電車の中なので…」 男「みゆきさん!!なんだか分からないけど嫌な予感がするんだ!!さっきつかさに会って、話しかけても気付いてないみたいで、学校の方に歩いていったんだ。俺も今学校に向かってる!」 みゆき「!!…私も学校に向かいます!」 電話を切り、学校に走り込んだ。 階段を駆け上がる。 2-Eの教室のドアを開けると、そこには…つかさが居た。 男「…つかさ!」 つかさ「あっ男君、久しぶりー!」 私服のつかさは、昨日別れたときと同じ、不自然な笑顔で微笑んだ。 つかさ「えへへ…私に会いに来てくれたの?うれしいなー!」 男「つかさ…」 つかさ「私ね、もう少しでね、この世で一番男君にふさわしい女の子になれそうなの。」 男「…えっ?」 つかさ「…おねえちゃんと…こなちゃんと…もうすぐ決着付くから…待っててね!」 男「なん…だって?」 つかさ「三人でね、決めたの。三人で勝負して、勝った人が男君と一緒になるって。」 男「まっ…待てよ!そんなのって…」 つかさ「…だって、男君じゃ決められないでしょ?…だから、私たちが決めるの。」 つかさはそう言って、大きなバッグを開けた。 中から、刃が布で巻かれた鉈と、短い日本刀が現れた。 それらを手に取ったつかさが、笑顔のままこちらに近づいてくる。 俺は足が震えて動けない。 「つ…かさ…」 つかさは俺の胸に、自分の顔が当たる距離まで近づくと、まっすぐ俺を見上げた。 その目は、氷の様に冷たく、透き通っている。 つかさ「…誰にも優しいってことは、誰の気持ちも大切にしてないって事だよ…?」 つかさ「待っててね、男君。」 つかさはにっこりと笑った。 つかさは俺から離れると、ゆっくりと教室を出た。 震えていた足を奮い立たせて俺はつかさを追った。 つかさの影が階段を上がっていくのが見えた。 男「屋上…?」 階段を駆け上がると、目の前で屋上のドアが閉められた。 …一瞬だが、屋上にはこなたとかがみが居るのが見えた。 俺は焦ってドアノブを回したが、鍵をかけられている。 男「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!開けろ!!開けろ!!つかさぁぁぁ!!!!!」 いくらノブを回しても、ドアをたたいても鍵は開かない。 みゆき「男さん!!」 俺の大声をあげたから気付いたのだろうか、みゆきさんが階下から現れた。 男「みゆきさん!!鍵を!屋上の鍵を!!」 みゆき「!!分かりました!」 みゆきさんは再び走っていった。 →次へ
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/525.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/当麻と美琴の恋愛サイド/帰省/家族 第5章 帰省1日目 初詣 1月2日 PM15 11 晴れときどき曇り 『天使というものはやはり恐ろしい存在である』とは、それから約二十分後、地下鉄の電車に揺られる上条が抱いた感想 である。 こう書くと上条が未だトチ狂ったままなのではと思われるかもしれないが、残念ながら彼は完全に正気のつもりだ。 先程から冷静かつ理性的に、幾度となく己の脳をフル回転させ分析を試みているのだが、何度考えてみても結果は同じだった。 上条は改めて断言する。 『アレは天使だ。 天使に違いない。 だって死ぬほど可愛いんだモン!!』と。 そしてその天使は、今も目の前の横椅子の端っこに鎮座している。 おかげで上条は正面を見続ける事が出来なくて、不自然に瞳をキョロキョロと左右へ動かしてしまう。 吊革が自分の汗で ヌメり、たまにそわそわとした動作で持つ手を変える。 事情を知らない人がその様子を見たら、即不審人物と認定して、逃げるか彼を警察へ突き出すかするのではないだろうか。 今上条がこうして無事なのは、あくまで彼の前に座る四人の女性が知り合いであるらしいから、という理由に過ぎない。 しかし当の本人は仕方のない事だと心の中で弁明する。 天使と目など合わせたら心を昇天させられかねないのだ。 当麻(天使さんったらさっきからこっち見てるんだよなー。 へ、へへへ、だがしかしこの不幸体質上条当麻の危機察知能力 を舐めてはもらっては困ります。 さっきと同じ鐵は踏みませんの事よー! まともに見たら直に太陽を見た時みたい に瞳を焼かれるんだろ? 分かってるって。 でもだーいじょうぶ。 たまにチラ見してればその内耐性が付くはず!!) 御坂親子は、目の前でそんな風に錯乱しつつガチガチに緊張している上条の様子を眺める。 美鈴(うわーあぁ。 何て言うか、もう脈有りとかそういう次元じゃないわねこりゃ。 墜ち切ってんじゃないのよ顔真っ赤) 事情を知るものにとっては、これほど分かりやすい反応も無いだろう。 美鈴「(良かったじゃん美琴ちゃん。 当麻君にこんだけ見蕩れられて)」 美鈴は隣の美琴にだけ聞こえるように囁いた。 美琴「(……………うん)」 美鈴「(およ?)」 美鈴は娘の素直な返事に驚く。 いつものように照れを怒りで包み隠したような、子供っぽい反応が返ってくると思っていた。 美鈴(って、あーあー美琴ちゃんったら、なんつーだらしのない緩みきった顔してんのよ………) 隣を窺うと美琴も上条をぼんやりと見つめていた。 美琴は結果的に上条と同じで、突如降って湧いた甘い出来事の虜になってしまっていた。 そもそも彼女は上条当麻が自分に 見蕩れるだなんていう珍事を全く想定していなかったのだ。 それも直視出来ないレベルであると彼の挙動が告げている。 冷静 に考えなくたって絶対嬉しいに決まっている。 今ならもし上条が「その格好で当分居てくれないか?」と耳まで真っ赤になりつつお願いしてきたら、少なくとも三日―――― いや、十日はこの格好で居られる気がする。 美琴「(美琴属性………か)」 美鈴「(ん、何か言った?)」 美琴は応えない。 相変わらず瞳の中をキラキラと星にして上条の反応を嬉しそうに見つめている。 美鈴の目にはその時、確かに二人を包む桃色空間がはっきりと見えた。 美鈴(……まー良いんだけどさあ。 ちょっと拍子抜けしちゃうというか、呆れちゃうというか) からかう者としては正直ここまで上手くいってしまうと面白みが無い。 そんな気持ちを憮然とした表情にして二人へぶつけて みたものの、『二人だけの現実』はその程度で崩れるようなものではないらしい。 仕方なく二人の事は放っておいて、美琴とは反対側の席に座る乙姫と詩菜の方に話を振った。 美鈴「(元旦でもないのに随分混んでますね。 この分だと帰る頃には日が暮れちゃうかも)」 詩菜「(そうですねぇ。 やっぱり上に何か羽織らせて来た方が良かったかしら)」 詩菜と美鈴はそれなりの防寒対策をしているが、美琴と乙姫は振袖の上に何も着ていない。 乙姫「(中に結構着込んでるし、お日様出てるから多分大丈夫じゃないかな?)」 詩菜「(でも、日が暮れたら寒くなっちゃうわ。 お参りしたらすぐ帰った方が良いかもしれないわね)」 乙姫「(えー、縁日寄っていかないのー!? 今日行かなきゃきっともう行く日無いよ?)」 美鈴「(まあ寒くなったら帰るって感じで良いと思いますよ。 暖かい食べ物もあるだろうし……っと着いたかな?)」 目的地のアナウンスが流れた後、徐々に進行方向に引っ張られる感覚が来て、やがて電車がゆっくりと止まった。 駅は車内以上に混雑していたが、乗客の目指す出口はほとんど似たり寄ったりらしく、五人は自然に人の流れに身を任せ、少し 寒い地下鉄駅構内とやや暑い地下街を抜けて地上へと出る。 乙姫「うわー、外もすっごい人。 でも綺麗ー」 詩菜「ふふ。 そうね」 地上もかなりの人混みだったが、それでも周囲の景色は皆の目を楽しませてくれた。 冬だというのに薄ピンクや紅、黄色などの小さい花を咲かせた木々や、松などの針葉樹林が丁寧に植えられていて、さらにそれら が荘厳な建造物と相まって、一帯は日本人としての美的感覚をくすぐられるような風情ある場になっている。 そこは大小合わせて七つの神社が存在する地域で、大きい物では厄払いと家内安全の神社、恋愛成就の神社などがある。 しかも それぞれは位置的にほとんど隣り合っているので、そこからでも少し見渡すだけでいくつかの古い建物が見ることができた。 当麻「ほんとだ。 学園都市では余り見れないような古風で良い雰囲気だなあ。 どこ見てもすげえ綺麗だし……………なあ美琴、 ってうわぁっ!! こっちの方が何万倍も綺れ――――ムグッ!!」 美琴「(あ、あああ、アンタはいきなり何て台詞を大声で口走ろうとしてんのよ、このミラクルバカ!! 時と場所ってものがある でしょーが少しは考えろ!!)」 美琴は上条の口を思い切り鷲掴みし、その耳元に早口で静かに叫ぶ。 もっとも、上条のそんな馬鹿な台詞に超反応できたのは、一人だけ景色も見ずに上条ばかり見ていたせいなのだが、幸い誰にも 気付かれてはいないようだった。 美鈴「二人とも何イチャついてんの?」 何やら後ろがうるさかったので美鈴は一応義務的にツッコミを入れておく。 美琴「い、イチャついてなんか無いわよ!! 何でもないからコッチ見なくてよろしい!!」 美鈴「はいはい仲良いわね」 詩菜「美鈴さん、まずはどこに行きましょう。 私達はいつも厄払いと家内安全の方に行くんですが、それで良いかしら?」 美鈴「んふ。 良いと思いますよ」 詩菜「美琴さんもそれで良いかしら?」 美琴「へっ!? あ、はい。 私は別に……何でも」 一同の姿は湯気が立ちそうな程居る参拝客の波へと紛れる。 ◆ それから少しして、ようやく上条の胸に自己嫌悪というわだかまりが生まれ始めてきた。 当麻「(うぅ、わりい。 やっと慣れてきた。 もう大丈夫、もういつもの上条当麻です。 ただいま戻りました遅くなって ごめんなさいでした)」 前を行く三人には気付かれない程度の声で上条は美琴にそっと話し掛け、そして溜息を付く。 思わず「天使って何だよ。 俺馬鹿?」なんて独りごちるほどに落ち込んでしまった。 心の中で自分に訂正する。 先程の上条はまだ完全に冷静ではなかったし、美琴は『天使』ではなく『美しさが天使級の少女』 でしかないではないか。 まったく馬鹿であったともう一度溜息を付く。 とりあえずうじうじしてもしょうがないので、上条はそのことを頭の脇に追いやり別の事に意識を向ける。 当麻「(ところで気のせいかも知れねえけどさ、さっきから俺達って妙に道行く人達に睨まれてないでせうか)」 美琴「(アンタだけでしょ。 年頃に見える女を四人も侍《はべ》らせてたらそりゃあ睨まれるわよ)」 実際にはまず女性陣の容姿に視線が奪われ、その後に上条の存在を認識して睨まれているわけだが、美琴本人にその自覚はない。 当麻「(あーそっか、天…じゃなくて、前二人とかも親に見えないしなー、ってなんつー理不尽な視線攻撃だそれ!! 父さん早く 合流してくれーっ!!)」 つい心細くなり、同じ立場に成り得る仲間が恋しくなってしまう。 刀夜は用事が済んだら合流すると言っていたらしいが、いつ戻るのか分かったものではない。 美琴「(ところでアンタ、さっきからこっちばっか見てない? ちゃんと前向いて歩きなさいよ危なっかしい)」 当麻「(へ? あ、アレ?)」 指摘されて初めて自分がずーっと美琴ばかりを見ていた事に気付く。 上条は慌ててグリッと無理矢理首を元に戻すが、どうしても美琴の方が気になって仕方がない。 見る事に慣れたは良いが、今度は美琴をひたすら眺めていたいという甘い衝動に駆られる。 というか見ることができないという ことがストレスにさえ感じてくる。 美琴「(ちょっと、変な汗出てるけど大丈夫?)」 当麻「(な、何の事だ気のせいだろ? いたって正常だぞ俺は)」 美琴「(……怪しいわね。 顔も赤いし、具合でも悪いんじゃないの? アンタってそういうのよく隠すし)」 当麻「(だー馬鹿! そんな近づくな!!)」 美琴が顔を覗き込むようにズイッと一歩踏み出してきたのに慌てて、上条は三歩離れる。 鼓動がドドドドドとおかしな速度で打っていることに気付く。 どうにもこの姿の美琴を相手にすると調子がおかしい。 美琴「(え、あのその、ごめん――――とでも言うと思った? ますます怪しいじゃないの。 分かりやすい隠し事してんじゃ ないわよ。 怒んないから素直に具合悪いとこ教えなさ……ってあれ?)」 しかし美琴のその発言は上条には聞こえていなかったようだ。 上条は慌てて無理に美琴から距離を取ったせいで、見知らぬ十八歳くらいの巫女さんにぶつかってしまった。 さらにその衝撃 で相手の運んでいた荷物が落ち、それを拾おうとして手が触れる。 変な雰囲気になり上条は慌て、急いで荷物をまとめて立ち上 がり女性に謝って、ダッシュで美琴の方へ駆け寄ってくる。 その間約十四秒。 綺麗なフラグ建築である。 美琴「(アンタは心配してる人間を放っておいて何やってるわけ? しかも巫女だし)」 当麻「(やーやーごめんですよ。 んで、何の話だっけ。 そういやお前ビリビリしてこないんだな、偉いぞ素晴らしい成長だ!!)」 美琴「(まあここで電撃は色々まずいからね、ってはぐらかしてんじゃないわよ!!)」 控えめに叫びつつ尚も追及してみるが、押しても引いても上条は答えない。 変な汗は先程より増えていたが、純情少年上条当麻としては「朝から晩までお前を見つめていたい気分だぜ」なんて心情を 馬鹿正直に吐露することもできないのだ。 乙姫「あれ、何かあったの? ってお兄ちゃんは?」 二人の声が徐々に大きくなったせいで乙姫が反応する。 美琴「え!? な、何でもないわよー乙姫ちゃん。 前見ないと危ないよ? ほら、あの馬鹿みたいになっちゃうんだから」 美琴は溜息混じりにそう言ってやや後方を親指で指す。 上条は痴話喧嘩の最中にまた別の巫女さん(巨乳)にぶつかって 揉めていた。 巫女より圧倒的に参拝客の方が多いはずなのに、何故こうも巫女にばかりぶつかることができるのだろうか。 美琴の表情はどんどん険しくなる。 乙姫「………ま、まあいっか。 そういえば詩菜さんあとどれくらい?」 詩菜「もう着くわよ。 と言ってもこの長い階段を上ったらだけど」 乙姫「うはー。 下駄じゃちょっときつそぉー」 四人はビルの五・六階分に相当しそうな高さの階段を上り始める。 当麻「うだー。 やっと追いつい――――」 幼女「きゃっ!」 当麻「ってわー危ね!」 母親「あ、アーちゃん大丈夫!? す、すみませんうちの子が」 幼女「ありがとーお兄ちゃん」 父親「おいどうした!? アーちゃんがこの男に何かされたのか?」 母親「違うわよ!」 当麻「やー良かったですよじゃーさいならー!!」 母親「あ、待って下さい」 相変わらず美琴の後方では揉め事の声がする。 チラッと振り返ったら上条が助けたらしいちびっ子が紅白の巫女装束を着ていた。 喧嘩でも売っているのだろうか。 それとも案に着て欲しいと言っているのだろうか。 しかし美琴は歯をギリギリ噛むだけで足は止めることはしなかった。 この場では何があっても能力が使えないので、実際割って入ったところでどうしようもないし、あの程度のことに付き合っていたら キリが無い気がする。 当麻「はあ、はあ……や、やっと追いつい、た」 乙姫「わっ!?」 当麻「って危ね! お前まで躓くのかよ!?」 乙姫「(ご、ごめんお兄ちゃん、ってちょっと、どどどどこ触って!?)」 上条の手が乙姫の柔らかな部分に触れていた。 当麻「(うわっとー!? ご、ごめんなさい!!)」 慌てて離すが、手にはまだ感触が残っていた。 幸いな事に前を行く母親二名は気付いていないようだったが、残念な事に隣にいる美琴にはバッチリ見られている。 乙姫「(もうお兄ちゃんったら相変わらずなんだから。 ま、まあ別に妹なんだしこのくらい良いけどね)」 乙姫は少し頬を赤らめ、前方の二人へ追い付こうと階段を駆け上がる。 美琴「『別に良い』んだってさ、良かったわねー」 当麻「いて、痛い痛い! だーもー分かってるから、悪かったから殴るな、殴らないで下さい!!」 周りにあまり気付かれない範囲で脇腹や太もも、背中などに鋭い攻撃が加えられる。 普通の女子のようにポカポカという感じで叩かれるのなら良いが、美琴の場合は一撃が重い。 電撃を使われる時より着実にヒットポイントを削られていく。 美琴「あれ、ねえここって写真の所じゃない?」 当麻「人を散々殴り倒しておいて唐突に何もなかったかのような話の振り方すんな!! って、写真が何??」 どうやら階段はもうすぐ終わりのようだ。 神社の本殿が半分以上見えている。 それを数秒眺めて、上条も思い出した。 当麻「あー、あのアルバムか」 詩菜が特に何も言わなかったから気付かなかったが、この神社は上条家には馴染みの場所らしい。 上条宅で見た写真から 数年は経っているはずなのに、その外観は全く変わった様子がない。 当麻(変わったのは、俺の方か) 上条はここが『厄払い・家内安全』の神社であると詩菜が言っていたことを思い出し、呆然と立ち尽くす。 美琴「ほら、ボケッと突っ立ってないで、行くわよ」 当麻「え、ああ」 気がつくと前方で家族が二人の到着を待っているようだった。 上条は美琴にジャケットの袖を無理矢理引っ張られながら急ぎ足でそこへ向かう。 ◆ 神社には長蛇の列ができていたが、五人は大きな混乱もなく無事参拝を済ませることができた。 やや意外だったのは、美琴がきちんと作法に習い参拝していた事だ。 まず手水舎で手と口を清め、5円玉を一枚賽銭として 投入し、鈴を鳴らしてから、極めて真面目な表情で二礼二拍手一礼を丁寧に行った。 適当にやろうとしていた上条の方が妙な 罪悪感を覚え、思わずそれを倣ってしまうほどである。 単にお嬢様としてそういう立ち振る舞いをしているのか、それとも真剣に願いたい事でもあったのだろうか。 考え出すと心がむず痒くなってきて、上条は思考を途中で打ち切ってしまった。 当麻「それで、これからどうするんだっけ?」 邪魔にならないように参拝客の列から少し外れた場所で立ちながら相談を始める。 長い階段を上ってきたおかげで少し座りたい感じだったが、生憎そういう場所は大体埋まっていた。 詩菜「私達はとりあえず一つ階段を下ったところで必要な物を揃えてから、下の縁日に行こうと思ってるわ」 当麻「『私達は』??」 美鈴「そう、『私達は』。 また階段上り下りするの面倒だし。 ねー乙姫ちゃん」 乙姫「うん。 ちょっと足痛いし、他の神社行っても面白くないし私はそれで良いかな」 美鈴「というわけだから、後で落ち合いましょ。 携帯持ってるわよね?」 当麻「あのスイマセン、何が『というわけで』なんでせうか。 話が全く見えないんですが」 美琴「……………」 上条は自分と一括りにされたらしい美琴の方をチラッと見てみるが、何故か彼女は微妙な表情で口を噤んでいた。 詩菜「あらあら。 当麻さんったら、無理してすっとぼけなくても良いのよ?」 当麻「は? え、何??」 美鈴「当麻君大丈夫。 例え分からなくてもきっと案内してくれるわよ。 ねーん美琴ちゃぁん♪」 美鈴は手を口に当て、目を三日月のように細めて美琴に話を振る。 美琴「えーそうね、『学業成就』の神社もあるみたいだしね」 美琴は美鈴を若干睨みつつ溜息混じりに、そして『学業成就』という点を強調しつつ応える。 当麻「え、そう言う話?」 美鈴「そうそう、そう言う話。 美琴ちゃんに任せておけばオールオッケーよ。 んじゃまた後でねーん」 そう言って未だ納得してない約一名を残して母親二人と従妹は元来た階段を下りていく。 当麻「学業成就っつってもなあ。 右手《こいつ》があるから俺はどこまで行ってもレベル0だし、祈ってもしょうがない気が するんだけど………、ああでも美鈴さんはそこらへんよく知らないか? いやでも母さんは知ってるはずだし……?」 美琴「…………はぁぁー」 未だ頭上に巨大なはてなマークを浮かべたような表情の上条を美琴は盛大に無視し、もう一度大きな溜息を付いてから、再度 上条の袖を引っ張り別の階段の方へ行くよう促す。 ただし先導するその足取りは重い。 当麻「つか、お前何で道分かるんだ?」 美琴は何も言わず駅で手に入れたパンフレットを上条へ投げつけた。 折りたたんだそれの一番後ろには簡略化された地図が 載っている。 当麻「うーわ、学業成就の神社遠いな。 丸っきり反対側じゃねえか」 美琴「………………」 美琴は何も言わず先を行く。 当麻(あれ、何か怒ってる?) 当麻「えーっと、とりあえず二人きりの内に言っておきたい事が一個あるんですが」 美琴「………何?」 当麻「その、今更だけどさ………………………すげえ、似合ってるぞ。 それ」 頬をポリポリと掻きながら辿々しく美琴の振袖姿を褒めた。 先程錯乱して色々言った気がするが、上条としてはアレはノー カウントにしておきたい。 前を行く美琴の足が一瞬ピタリと止まり、上条が隣りに来るのを待って再び歩き出した。 二人の肩が並ぶ。 美琴「あり、ありがと」 そっぽを向きながら呟いたボソッとした声が、風に乗って上条の耳に届いた。 上条はその声の中に満足げな色が混じっているのを読み取って、少しだけ安堵する。 ◆ 当麻「縁結び。 恋愛成就。 神前結………こッ!?」 上条は美琴に連れられてきた神社で参拝した後、その神社の説明が書かれた立て看板の前で呆然としていた。 当麻「ちょっと待て、俺達って学業の神様にお祈りしてたんじゃ……………」 隣の美琴を見ると、思い切り目を逸らされた。 つまりそう言う事らしい。 美琴「つか気付くでしょ普通。 最悪遅くても参拝客が若い女とカップルばっかりな時点で気付きなさいよ。 って今更頬を染めるな 馬鹿ー!!」 当麻「じゃ、じゃあさ、お賽銭が31円だったのは何の意味があったんだ?」 美琴「……………さあね」 賽銭の額と言えば、5円、20円、50円や大きい額が一般的だと上条の知識が言っているが、31円とは一体どういう験担ぎ なのだろうか? 上条は十秒ほど答えを待ってみたが美琴は口を閉ざしたまま開かない。 仕方ないのでもう一つ気になる事を尋ねてみる。 当麻「それじゃあ、これは? ………これ、アレだよなあ?」 上条は左の胸ポケットから四つ葉のクローバーの絵と幸福守という字が描かれたお守りを取り出す。 クリスマスイブに『ついで』 と称してもらった物だ。 それと同じ柄のものが十メートル程離れた所にある正月期間限定の簡易店で売っていた。 それは良いのだが、問題なのは売り文句で『外見は普通のお守り☆ でも中身は恋愛成就(はぁと) 気になるアイツに渡しちゃおう!』 と大きくピンクで書かれている。 ちなみに袋の柄は八種類あるそうだ。 美琴「ぎゃー!! 何でアレがここにも売ってぇ…………………な、なーんちゃって、冗談よ冗談。 たまたま柄が同じなだけよ」 美琴の表情が驚愕からギリギリと苦笑へ変えられる。 当麻「………よし、試しに中開けてみるか」 美琴「わーバカバカ! 開けたら効力が無く………………、なる……………のよ、そうよソレはアレよ悪かったわね騙して!! 別に良いでしょ、幸福の方はその、私がその………ゴニョゴニョ」 美琴は途中から開き直り、腕組みをしてプイッと上条と逆の方を向いてしまう。 そのせいか最後の方はよく聞き取れなかった。 当麻「いや、良いけどさ。 お前ってこういうの信じないんじゃなかったのか? お参りもかなり入念だったし」 美琴「…………ケースバイケースよ」 一例を挙げれば、好きで好きで堪らないツンツン頭の馬鹿が全然振り向いてくれない場合等。 当麻「はあ? なんつーかお前も何だかんだ言ってテンプレ的日本人なんだな。 まあ俺もオカルトの存在を知っちまってるから、 気軽にそういうの全部否定できるわけじゃないけどさ」 こういう宗教的な所に来ると、何か面倒事が起きるのではないかとハラハラしてしまう程に上条の日常はオカルトに塗れている。 開運グッズなんかもどこまで効くのかはかなり線引きが難しい。 こういう時はどっかの銀髪腹ペコシスターが役に立ちそうだが、 それを言うと目の前に居るビリビリ少女が不必要にヘソを曲げそうなので口にはしない。 まあどうせ効力の有る無しにかかわらず上条には全部効かないのだろう。 当麻「待てよ。 じゃあ母さんと美鈴さんはここの事を言ってたわけか?」 美琴「そうよ。 私が憂鬱になってた理由、鈍感さんにも少しは分かってもらえた? ったく、からかわれないようにってことで 隠してたのに、結局死ぬほどからかわれちゃってるじゃないのよ私達。 何だか色々気を揉んでた事が全部徒労に思えて くるわ。 ホント馬鹿みたい」 当麻「でもそれならそうで、母さん達に付いていくって選択肢で良かったんじゃねえの? まあ今更誤魔化してもどうしようも ない気もするけど」 美琴「…………………」 美琴は不満そうに口を閉ざす。 上条の話が間違っているというサインだろう。 当麻「あーもしかして、普通にこの神社来たかったとか?」 やや呆れ気味に問う。 美琴「……悪かったわね超能力者がオカルトだなんてものに縋ったりして」 当麻「いやそこまでは言ってねえけど」 美琴は用は済んだとばかりにさっさと階段を下りていく。 美琴「願わずには、いられないのよ」 ぽつりと呟く。 声のトーンが少し下がった。 上条からは美琴の背中越しで、しかも聞き取れるかどうか怪しい小さな声であったのだが、それでも上条の耳にはその言葉 が妙に響いた。 美琴「アンタ、放っておくとまたどっか行っちゃいそうだしさ」 当麻「……………」 美琴は少し笑っていたようだが、その言葉は鉛のように重い。 逆にそれに対抗でもするかのように、上条は美琴の背中へ向かって努めて軽く言う。 当麻「まあ否定はできねえかな。 これは俺の選んだ道だから」 美琴「ッ!!」 美琴は階段の途中で振り返り上条を鋭く睨む。 その瞳には怒りとも哀しみとも不安とも取れる微妙な感情が湛えられていた。 美琴「アンタは怖くないの!? 何度も死にそうな目にあって、何度も入院して、頭の中までボロボロになって………」 思わず怒鳴るように心中のものを吐き出してしまう。 その強い口調に周りの参拝客は何事かと二人を一瞥するが、しかし誰も止まらずに二人を避けて自然に流れていく。 おそらく 単なる痴話喧嘩とでも思われているのだろう。 いずれにせよ二人の目には入っていない。 美琴「前に言ったわよねアンタ、別に年中あんな感じじゃないって。 でもそれはウソだった。 全然そうじゃなかった。 あの 夜も、その後も、それどころかアンタが覚えてないずっと昔だって!!」 上条の芯にある、自分の体が傷つくのも厭わず、たくさんある大切な何かを全力で守り抜こうとする信念は今も全く変わった 様子がない。 そしてその芯は、恐らく大切な何かの一つにしか過ぎないであろう御坂美琴の芯と真っ向からぶつかる。 当麻「俺は…」 美琴「アンタを突き動かしてるものが大事だってのも分かる。 妥協も後悔もしたくないっていうのも解かってる。 でもアンタ 自身が傷付くのは『私が絶対に嫌』なのよ!!」 美琴も上条の信念は尊重するべきだと『頭』では解かっている。 それが無かったら美琴や、美琴の大切な者の命もずっと前に 失われていたかもしれないという事は百も承知だし、そもそも特別上条のそう言う所が嫌いという訳でもない。 しかしそれでも、 美琴の『胸』は上条が傷つくというただ一点において絶対に納得しない。 それがどんなに矛盾している事だと解かっていても、 子供じみたわがままである事だと解っていても、美琴の芯は『んなもんクソ食らえ!!』とばかりに強引に一蹴する。 その気持ち が美琴の核《コア》であるのだから、彼女自身がそれから目を背ける事なんてできるはずがないのだ。 あの日、御坂美琴が初めて自分の中の揺らぎのない上条に対する気持ちに気付いた夜から、これに似た会話は数回している。 しかし結局解決はしていなく、依然その問題は二人の間に大きく横たわったままだ。 とは言っても、この話が大きな喧嘩にまで発展する事はない。 何故なら美琴は「どうして解かってくれないの!?」なんて子供のように喚き散らすほど未熟ではないし、元々長期戦になるの を覚悟しているためだ。 恋人同士であるとは言え、あくまで一人の人間が、もう一人の人間の根幹を勝手な都合で変えようという のである。 下手をすれば二人が年老いるか、上条が物理的に動けなくなるまで延々と続く、静かで長い戦いになることは容易に 想像できる。 だから実は今、思わず美琴の口をついて出てしまったのも、本人としては徐々に後悔の念が膨らむような不本意なものであった。 きっとさっきアルバムを見たおかげで不安に駆られ、少し焦ってしまったのだろう。 しかし既に口から出てしまったものはしょうがない。 美琴「少しくらい可愛い彼女のお願いを聞いてやっても罰は当たらないんじゃないの?」 色んな感情を含めた吐息をつきながら、上条を様子を窺う。 これは軽いジャブみたいなものだ。 別に長期戦だから何もしない なんて事はない。 むしろ冷戦状態だからこそ牽制をしておく。 ただし、上条もそれを正面から受ける程素直ではない。 当麻「でも、俺はここに居るじゃねえか。 何があろうと必ず帰ってくるって。 お前の隣りにさ」 上条の信念は鋼鉄のように硬い。 それでも美琴はそれに刃が刺さらないとは思っていないし、刺さるまで諦めるつもりもない。 御坂美琴という刃は、彼の心の最深部に到達するまで何度だって攻撃する気でいる。 ただ、突き立てた刃が跳ね返ることもたまにはある。 美琴「…………」 キザな台詞を掛けられて、美琴の頬はこの上なく赤くなっていた。 上条の帰るべき場所が、いつの間にか御坂美琴そのものになっているということに思わず歓喜してしまう。 少し考えれば己の 信念に矛盾している事に気付くはずなのに、美琴の心と体は彼女の深い部分を無視して無節操に踊ってしまう。 まったくこれの どこが『自分だけの現実を極めた超能力者』なのだろうかと、美琴の芯はイライラする。 美琴「ったく、何臭いセリフで誤魔化そうとしてんのよ。 だからとりあえず何かあったら私も連れてけっつってんの!!」 『共に戦いたいから』、『私も戦力になるから』とか言う事もできるだろうが、そんな道理を押しつけるつもりは毛頭無い。 主眼は 決してそこではないからだ。 大切なものを守りたい、ハッピーエンドしか許さないという想いは美琴にだってある。 しかしそれらは全て『上条当麻が無事ある』 という前提での話だ。 だから、もし上条が死にそうな程無茶をするようなら殴ってでも止めるだろうし、上条の信念に逆行してでも 美琴自身の欲望を満たすため全力で上条を守るだろう。 それが例え嫌われることに繋がるとしても。 そう言う意味での「連れてけ」なのだから、他の言葉は余分でしかないのだ。 人間の核《コア》に対抗できるのは結局人間の核《コア》でしかない。 だから彼女は御坂美琴そのものでぶつかる。 当麻「あ、あれ? その話でしたか、そっちはまた今度ゆっくり話そうぜ、さー縁日楽しみだなージャンボフランク万歳ー!!」 とは言っても上条がまともに相手をしてくれるとは限らない。 上条がそういう美琴の意図に気付いているのか、単に恥ずかしくてはぐらかしているのかは分からないが、結局この話題で上条の芯 が見られたのはあの夜くらいなのではないだろうか、と美琴は振り返りさらにイライラを募らせる。 美琴「待てクソコラごり押しで逃げてんじゃないわよ!!」 美琴は階段を駆け下り始めた上条を追いかけようとするが、着物なのでそこまで速くは走れない。 裾を捲って走ろうにも短パンは未だ上条宅で干しっぱなしであるし、履き物は下駄だ。 この格好では翼でも生やさない限り 逃げに徹した上条に追い付く事はできない。 美琴「ってちょっとパンフ持ってくなー!! 道分かんなくなるじゃないのよー!!」 思わず雷撃の槍を放とうとしてすんでの所で止める。 結局まごまごしてる内に上条の姿は人に紛れて見えなくなってしまった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/当麻と美琴の恋愛サイド/帰省/家族
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/182.html
エデンの蛇(前編) ◆b8v2QbKrCM 車窓を風景が流れていく。 西の窓には、人の営みを離れた自然の様相。 東の窓には、街の中心部ともいうべき地区。 ただ遠くから眺めているだけならば、実に平穏でありきたりな景色なのだろう。 バトルロワイアルなどという、卑下すべき酔狂の最中でさえなければ―― 電車がE-2駅を離れて暫くの時間が経った。 後ろの方の車両に乗り込んだ橘あすかと真紅は、特に会話を交わすこともせず、静かに電車に揺られていた。 E-2駅からC-4駅までは大した距離ではない。 徒歩ならともかく、電車を利用すれば数分程度で移動できる程度だ。 何かを語り合うには余りにも時間が短すぎる。 故に二人は、どちらから要請するわけでもなく、到着までの時間を個人的な思索に傾けていた。 橘あすかは思い返す。 真紅と出会ったときのことを。 そして、彼女と行動を共にしてきた数時間のことを。 当初、彼は彼女のことを庇護すべき対象であると確信していた。 彼は選び抜かれたHOLY部隊の一員であり、彼女は――少なくともあすかの認知する限り――力なき少女だ。 HOLYの存在意義から見ても、一般的な社会通念から見ても、橘あすかは真紅を護るべきである。 今もこの考えに誤りはないはずだ。 ……。 ……ないはずなのだ。 あすかは、真紅のツインテールに打たれた頬に手を触れた。 『ウソップは大事な仲間だったんだ』 『……おれ達の、大事な……仲間だったんだあああああああああああああああ!!』 ルフィの叫びが頭の中でリフレインする。 まさに激昂というべき叫びであった。 しかしその一方で、真紅は普段通りに振る舞い、あまつさえルフィと自分の諍いを仲裁までしたのだ。 彼女もまた、仲間を――桜田ジュンを喪っていたというのに。 真紅と桜田ジュンがどれほどの関係にあったのか、あすかには推し量ることもできない。 電車に乗る直前の沈んだ声色は、間違いなく"哀しみ"の発露だった。 ルフィには『仕方がない』と諭そうとしたあすかであったが、 ああして実際に感情を割り切った姿を目の当たりにすると、 理屈めいた言葉は何一つ思いつかず、ただ押し黙るしかできなかった。 不意に、あすかの脳裏に一つの"IF"が浮かび上がる。 それは今まで思いもしなかった、恐ろしい仮定であった。 (もし――キャミィもここに連れてこられていたら――あの放送で名前を呼ばれていたら――) そのとき、自分は真紅のように感情を抑えることができるだろうか。 それとも、ルフィのように―― 「あすか、どうしたの?」 はっと顔を上げるあすか。 ボックス席の向かいの座席から、真紅がこちらをじっと見上げていた。 あすかは片手で口元を押さえ、デイパックを片手におもむろに席を立った。 「ちょっと、どこに行くの」 「他の乗客がいないか見てくるんです。待っていて良いですよ」 咄嗟に適当な理屈を繕ったが、実際の理由は違う。 想像してしまったのだ。 目の届かぬ処で愛する恋人を失い、失意に打ちひしがれる己の姿を。 それはあすかにとって許容しがたいパラドックスだった。 劉鳳なき今、力ある者として正しく振舞わなければならない自分が、 こともあろうにルフィと同じような感情に身を委ねてしまうなど信じがたい。 だがキャミィへの愛と、彼女を喪う哀しみを否定することなど出来るはずがない。 その上に、真紅だ。 親しい相手を喪ってもなお凛と構える彼女の眼差しは、あらぬ想像に溺れたあすかにとって眩しすぎた。 ほんの数分でもいいから、彼女の傍から離れていたかったのだ。 そうすれば気分も変わって、負い目を感じることなく真紅と相対できるだろう。 手動のドアを開き、隣の車両に移る。 ――人の気配がない。 どうやら空車のようだ。 あすかは足を止めず、電車の進行方向に向かって歩き続けた。 ボックス席と普通の座席が並存する車内はひどく閑散としている。 丹念に清掃されているのか、それとも殆ど使用されていないからか、内装は妙に小奇麗だ。 更に隣の車両。 ――ここも空車。 ひょっとしたら乗客は自分と真紅の二人だけだったのかもしれない。 参加者は残り50人しかいないのだから、同行者でもない相手が乗り合わせる確率は低いのだろう。 そう考えながらも、あすかは次の車両に繋がるドアに手を掛けていた。 (もののついでだ。運転手の顔でも見ておこう) 勿論、機械で自動制御されている電車という可能性もある。 しかしそうだとしても、無駄足を踏んでほんの僅かの体力を浪費するだけだ。 足を運んでおいても損はない。 がらがらと重い音を立ててドアを開ける。 「闖入を許した覚えは無いぞ、雑種」 ここもまた無人だと思い込んでいたあすかの耳に人間の声が届いた。 あすかは一瞬ぽかんとして、すぐに声の主を探す。 いや、実際には探すまでもなかった。 あすかの立ち位置から数歩ばかりの距離、車両後方の乗降口の近くの席に、 見逃すはずもないほどに凄まじい存在感の男が腰を下ろしている。 目も眩まんばかりの黄金の鎧。 それに負けない色合いの、逆立った黄金の髪。 男は文字通り、掛け値なしに燦然と光り輝いていた。 「あ、あなた、今なんと……」 あすかは常軌を逸した男の容貌に気圧されながらも、大きく一歩踏み込んだ。 男の言葉が理解できない言語であったというわけではない。 男の言葉の内容が、己の耳を疑うほどに傲慢で高圧的であり、理解の範疇を越えていたのだ。 「二度も言わせるな。疾く、去ね」 黄金の男はあすかに一瞥もくれることなく、その存在を否定してのけた。 それだけでも言われた側としては充分憤慨に値することだが、 男の近くの座席で驚愕の表情を浮かべている少年の姿が、その情動を加速させた。 年齢は十代半ばほど。 着衣は軽装で、特に戦闘訓練を受けた様子もない。 典型的な一般人というやつだ。 そして、あすかの眼には少年が恐怖に震えているように見えたのだ。 見ず知らずの相手にも暴言を吐く傲岸不遜な男。 その傍で恐怖する少年。 実に分かりやすい『加害者』と『被害者』の構図であった。 「その子から離れろ! エタニティ――」 不善と看做した男に鉄槌を加えるべく、己のアルター能力を発動させんとする。 結論から言うと、少年――前原圭一が恐れを抱いているという認識自体は間違いではなかった。 だがそれは、男に対する恐怖というよりはむしろ、 「――エイ――」 これからあすかが蒙るであろう、理不尽極まりない受難を思ってのことだった。 黄金の残光が視界を縦断する。 それを知覚した瞬間、あすかの腹部に鋭く重い激痛が叩き込まれた。 予想だにしなかった苦痛に思考が途切れる。 腹を蹴られたのだと理解したときには、あすかの身体は天井すれすれまで舞い上がっていた。 「がっ……!」 背中から床に落下する。 衝撃で呼吸が乱れ、肺が空気の不足を訴える。 だが、劉鳳ほどではないとはいえ、あすかもHOLYに抜擢されるほどの使い手である。 苦痛を堪えて即座に身を起こし、追撃に備えて身構える。 エタニティ・エイトは極めて高い万能性を誇るアルター能力だ。 さっきは不意を突かれたが、二度目はない。 あの男がどんな攻撃を繰り出そうとも必ず対処してみせる。 間髪入れずに肉弾攻撃に訴えるのか。 武器を用いて襲い掛かってくるのか。 警戒してこちらの出方を伺ってくるのか。 それとも未知の能力を発動して攻めかかるのか―― 八つの珠を周囲に展開させ、幾通りものパターンをシミュレートする。 あすかは戦意に満ちた眼差しで、ゆっくり歩み来る男を睨んだ。 しかし男はこちらの車両に踏み込む手前で足を止め、 前後の車両を区切るドアに手を掛けると、ぴしゃりと閉めてしまった。 「……え?」 がたん、ごとん、と電車が揺れる。 それに合わせて吊革も揺れる。 静けさを取り戻した車両の中に、臨戦状態のあすか一人だけが残されていた。 「ちょ、ちょっと!」 余りにも壮絶な肩透かし。 あすかは慌ててドアを開け隣の車両に飛び込んだ。 黄金の男は数十秒前と同様に、悠然と座席に腰掛けていた。 「騒がしい。まだ罰せられたいのか」 あすかに対する暴力を、男は罰と言い切った。 罰? 何の? 唖然とするあすかを他所に、男の傲慢な物言いは止まらない。 「僥倖を噛み締めよ。我の宝具が十全ならば、貴様は今頃肉片だ」 口を動かしている間にも、男はあすかに視線を向けてこなかった。 どうやら男にとってはあの一撃で『罰を与えた』として全て完結しているらしく、 あすかに対する関心など消え失せてしまっているようだった。 「何だと……!」 ここまでぞんざいに扱われては、あすかでなくても反感を覚えて当然だろう。 真紅もあすかのことを下僕と言ってのけたり、生意気だと蹴りを入れたりしてきたが、 黄金の男が発揮する横暴さはそれとは似ても似つかない代物だ。 あの男は、こちらに関して一切の価値を認めていない。 そう直感できた。 「去ねと言っただろう。次は死罪だぞ」 男が傍らの短槍に手を掛ける。 明確な殺害宣言を受けても、あすかは物怖じなどしなかった。 このような輩がバトルロワイアルにおいて仲間となるはずがない。 後々の遺恨となる前にこの場で斃しておくべきだ。 「ストーップ!」 にわかに殺気立つ二人の間に、少年、前原圭一が割り込んだ。 驚くあすかの体を肩で押しやりながら、黄金の男に向けて裏返りかけた声で弁解の言葉を述べ始める。 「あああアーチャー様はそこで座っててくださいいっ! この人は俺が話を付けてきますからっ!」 ふむ、と頷き、男は槍から手を離した。 そしてそれっきりあすかの存在を忘れたかのように、悠然と脚を組みなおす。 その態度に憤懣を募らせるあすかだったが、 自分を男から引き離そうと必死になっている少年の姿を見て、今は矛を収めることにした。 電車がC-4駅に着いたのは、それからすぐのことだった。 ◇ ◇ ◇ ぷしゅう、と空気の抜けるような音がして、ホームに面した乗降口が自動的に開いていく。 アーチャーは槍を肩に担ぎ、床に落ちていたナニかを拾って、さっさと電車から降りてしまった。 「圭一よ。我は構内を見て回る。貴様は適当な場所で荷物の番をしていろ」 「は、はいっ!」 名指しで命令されて、反射的に返事をしてしまう。 ああ、いよいよパシリっぷりが板についてきた……。 そんな俺とアーチャーのやり取りを、良く分からない男が眉を顰めて睨んでいる。 誰もいないと思っていた後ろの車両から唐突に現れて、 アーチャーに喧嘩を売ってぶっ飛ばされた謎の男。 いくら事情を知らないとはいえ、命知らずにもほどがあるだろと思わざるを得ない。 「何なんですか、あの男は。傲慢にも程がある」 ホームに降りるなり、その人は俺に向かって詰め寄ってきた。 どうやらアーチャーよりもずっと真人間に近いらしい。 アーチャーの態度にしっかり怒って、俺の心配もしてくれている。 ただ――着ている服が、その、コスプレっぽいのが難点かもしれない。 真人間に『近い』と表現したのもそれが原因だ。 アーチャーくらい徹底的に現実離れした格好ならともかく、 こちらは妙なリアリティがあって、見ていて表現し辛い気持ちになってしまう。 エンブレムみたいなものが付いているし、好意的に考えればどこかの制服なんだろうけど……。 「君とあの男はどういう関係なんです?」 「いや、えっと……ちょっと前に出会って、後は成り行きで……」 「それならどうして、あんな奴の言う事を!」 コスプ……もとい、制服男さんは容赦なく俺を問い詰めてくる。 アーチャーに苛立ってるのは分かるけど、それを俺にぶつけないで欲しい。 完全に八つ当たりのとばっちりじゃないか。 ――でも、この人の言いたいことは凄く分かる。 同じ車両に入ってきたというだけで蹴り飛ばされるなんて、絶対に想像もしていなかっただろう。 だけどアーチャーはそういう性格なんだ。 身勝手で、残酷で、冷徹で―― むしろアーチャーが言っていたように、殺されなかっただけラッキーなんじゃないだろうか。 脳裏にゾロさんの最後の姿が過ぎる。 ……あれは惨かった……。 ゾロさんに非は(多分)一つもなかったのに、あの仕打ちだ。 俺には『最後の姿』が『最期の姿』にならないよう祈ることしかできない。 制服男さんはさっきから好き勝手言っているけど、もし本人に聞かれたら一大事だ。 ここにアーチャーがいないから良いようなものを……。 「……あ」 アーチャーは、ここにいない。 不意に、ひとつの考えが浮かんできた。 ――今なら逃げ出せるんじゃないか? (ダメだダメだ……!) 心の中で首を振って、危険な考えを振り払う。 確かにここで逃げ出せば、一時はアーチャーから離れられる。 でもその後はどうなる? 当然、猛烈に怒りを買うだろう。 俺のことを敵と看做すに決まっている。 最悪、俺を殺すために追いかけてくることだってあり得る。 もしもそうなったら、もう切嗣さんと合流するどころじゃない。 皆と再会することすら出来ずに、次の放送でしめやかに名前を呼ばれることになるだろう。 前原圭一、死亡確認。死因、金ぴかを怒らせた。 ……最悪の展開だ。 「ええと……僕の話、聞いてますか?」 制服男さんが、何だか気の毒な人を見るような目でこちらを見ていた。 お願いだから、そんな目で俺を見ないでください。 今の状況が凄く情けないってことくらい、自分でもよく分かってるんです。 ホームの柱の根元に二人分の荷物を置いて、制服男さんに向き直ろうとしたとき―― 「レディを待たせすぎよ、あすか」 ――どこからか女の子の声がした。 不思議なことに、声は聞こえるのに姿が見えない。 「ちょっとトラブルに巻き込まれてたんですよ」 ひょっとして幻聴かと思ったけど、制服男さんは普通に対応している。 きょろきょろと辺りを見渡して、最後に、視線を下に落とす。 制服男さんの足元に、大きな人形が立っていた。 サイズは膝の高さより少し低いくらい。 国宝級のアンティークドールですと言われれば納得してしまうほど綺麗に作られていて、 大きささえ考えなければ、まるで生きている人間のようだ。 真紅の服を着たその人形は、当たり前のように上を向いて――当たり前のように喋りだした。 「この子は? 貴方の知り合いかしら?」 「列車の中で会ったばかりです。……そういえばまだ名乗っていませんでしたね」 あー、うん。喋った、な。人形が。 「僕は橘あす――」 「ええええええええええええええっ!」 口を突いて出たのは、絶叫だった。 ◇ ◇ ◇ 駅の構内を睥睨する。 どこかで従者の叫びが聞こえた以外に、目立った異常は見当たらない。 アーチャーはフンと鼻を鳴らし、柱に取り付けられた掲示を、鎧の指先でなぞった。 どんな駅にでもあるような、列車の発着時刻と行き先を表示したパネルだ。 列車というシステムの出現は、英雄王ギルガメッシュが生きた時代より二千年以上後。 一般的な発想ならば、太古の人間に時刻表などという概念が通じるはずがないと考えるかもしれない。 しかし、そのような発想は英霊となった英雄には一切当てはまらない。 ギルガメッシュに限らず、全ての英雄は英霊となった時点で時空を越えた知識を付与される。 現在過去未来、時間軸の如何なる時点に召喚されようとも、その時代に即した情報を得て召喚されるのだ。 故にアーチャーの場合、第四次聖杯戦争が開かれた一九九〇年代の知識を取得していることになる。 「一周に三十分……随分な鈍行だな」 アーチャーの思考の中では、会場がループしているということは既に確定事項となっていた。 彼に解説させるならば、窓の外の風景と地図を照らし合わせれば馬鹿でも分かる、といったところだろうか。 「まぁ、舞台の面積を考えれば、鈍行も止むなしか。 本来の速度を出すには少々狭すぎるだろう」 ギラーミンは、会場の具体的な広さ、エリアごとの面積などの情報は与えなかった。 地図にも縮尺すら書かれていない。 実に不親切な主催者だ。 しかしそれくらいのことならば、実際に歩いてみればある程度推測できる。 アーチャーが考えるに、一辺あたり1kmほど。 エリアの区切りとしては実に切りのいい数値だろう。 アーチャーは手にしていた地図を柱に叩きつけ、乱雑に広げた。 この地図は、アーチャーと圭一に支給されたものではない。 三刀流の剣士を放り出した後、廊下に落ちていたものを取得したのだ。 考えるまでもなく剣士の所有物であったのだろう。 しかしアーチャーはそれを当然のように己のモノとして扱っていた。 「おいそれと戦闘からの逃亡手段には使わせぬ、ということか」 この速度では命からがら飛び込んでも決定的な逃走にはならない。 移動に特化した品が相手に支給されていれば、簡単に追いつかれてしまう可能性もある。 むしろ移動先が限定される分、先回りをしてくれと言っているようなものだ。 分岐のない単純な経路で、尚且つ北向きの便しかないというのも実に嫌らしい。 「まぁ、歩く面倒が省けるだけ無為ではないな」 アーチャーは列車を会場内の移動手段として割り切ったようだ。 本来ならばこのような情報収集は他者にやらせておきたいところだったが、 今の従者には頭脳労働など期待できない。 地図を乱暴に丸め、鎧を鳴らしながら歩き出す。 駅という施設の性質上、有用な物品が存在しているとは思えない。 売店から食料を徴用するのが関の山だ。 もう暫く歩き回って誰にも会わなければ、次の目的地を目指すとしよう。 「……む?」 はたと足を止める。 構内の一角。 どこかの部屋と外部を仕切る壁に、大きな穴が開いていた。 あまり新しくない駅である。 そこかしこが老朽していてもおかしくはない。 だが、その穴は少々大きすぎた。 しかも大穴の周囲には砕かれたコンクリートの破片が散乱している。 自然に朽ちた結果ではなく、外部の要因による破壊。 まるで戦闘を繰り広げた直後のような。 「ほう、何も無いというわけではなかったか」 興味深そうに口の端を歪め、アーチャーは進行方向を、大穴の開いた壁――駅事務室へと変更した。 ◇ ◇ ◇ 「ローゼン、メイデン……はぁー」 圭一は床に胡坐を掻いたまま長く嘆息した。 魔法使いを名乗る男――衛宮切嗣。 黄金の魔人――アーチャー。 三刀流の剣士――ロロノア・ゾロ。 奇妙な制服の青年――橘あすか。 真夜中から今に至るまで、色々な常識外れの人物に会ってきた。 もうこれ以上おかしな相手に出会うことはないだろうと、根拠もなく思っていた。 しかし、やはり根拠のない思い込みだったらしい。 何故なら目の前にちょこんと座っている少女、いや、人形があっさりと上を行ってしまったのだから。 「本当に人間が作ったのかよ……」 「ええ。でもお父様以外には無理でしょうね」 真紅はどことなく誇らしそうに頷いた。 お父様とは彼女の製作者のことなのだろう。 「それにしても、ゾロという人がE-2駅まで列車に乗っていたなんて。 見事に入れ違いだったんですね」 「え、あ、まぁ……そういうことになる、かな」 制服男さんこと橘あすかの言葉に、圭一は乾いた笑いしか返せなかった。 真紅を目の当たりにしたパニックから圭一が立ち直った頃合を見計らって、 圭一とあすか、真紅の三人は各々の持つ情報を交換し合った。 あすか達は圭一に対し、自分達が合流しようとしている人々の名と、警戒すべき人物の情報を。 圭一は自分の仲間のことと、切嗣とゾロから得た情報を。 危険人物と安全な人物の知識を得られれば幸いという気持ちで行った情報交換だったが、 実際には想像以上に実りのある結果となっていた。 特に蒼星石が殺し合いを拒むグループに属しているという情報は、真紅にとっては朗報だった。 その情報源がつい先ほど別れたばかりのルフィが信頼する人物であるという点も大きい。 出所の分からない怪情報とは訳が違うのだ。 「良かったですね、真紅。嬉しいならもっと喜んだほうがいいですよ」 「うるさいのだわ」 短い時間であったが、有用と思われる情報は大方交換し終わっている。 しかし――圭一は幾つかの情報を、あえて明かしていなかった。 まず、切嗣と映画館にて合流する手筈になっていたこと。 もしあすかに聞かせてしまったら、車内でアーチャーに突っ掛かった彼のことだ、 いよいよ力尽くで圭一をアーチャーから引き離そうとすることだろう。 それは避けたい。 とても避けたい。 そして、アーチャーがゾロを走行中の列車から叩き落したこと。 これもまた、アーチャーに対する敵愾心を過剰に煽ってしまうだろうから、上に同じ。 無論二人にはアーチャーを警戒するようにとは伝えてあるが、 自分がアーチャーから離れるときは奴の逆鱗に触れないようにしなければならないのだ。 ……主に身の安全のために。 (こうして考えると、俺の周りの危険材料って全部アーチャーじゃねぇか?) 今更ながらに気付く圭一であった。 「さて、情報交換も終わったことですし――」 「しっ……」 立ち上がろうとするあすかを真紅が制する。 「静かに。何か聞こえるわ」 命令されるままに口を閉ざし、耳を澄ますあすかと圭一。 真紅の言うとおり、どこからか奇妙な物音が聞こえてきていた。 ……めき。 …………ばき。 ………………みしり。 何かが軋み、砕け、壊れるような音。 不穏な物音の発生源は、少し前にアーチャーが歩き去った方向のようだった。 「聞こえますね」 「嫌な予感しかしない……」 「……行ってみましょう」 各々の荷物を持ち、音の発生源へと向かっていく。 ホームから階段を一つ降り、そこから少しばかり移動した辺りの区域。 主に駅員が利用するため、乗客はあまり近寄らないそこは――既に戦場と化していた。 「衝撃のおおおぉぉぉォォォォっ! ファーストブリットオオオオオォォォ!!」 時刻表を掲示する柱が突如として爆散する。 轟音と共に辺りを包み込む粉塵。 吹き飛ばされたコンクリート片が榴弾となって壁に突き刺さり、更なる破壊を生み出していく。 鉄筋が折れ、壁掛けの時計が粉砕し、駅舎全体が揺れ動く。 巻き起こる破壊に圭一と真紅が困惑する横で、あすかだけがこの破壊の原因を正しく理解していた。 「今のは……まさか!」 辛うじて残る柱の根元に置かれた、ライトパープルの装甲に包まれた右脚。 青と白を基調としたHOLYの制服。 見間違えるはずがない。 最速のアルター『ラディカル・グッドスピード』を有するアルター使い、ストレイト・クーガーの姿であった。 「クーガーさん!」 名を呼ぶあすかの声は、しかしクーガーに届かない。 それどころか、あすか達の存在に気付いているかどうかも怪しい。 「……もう一度言ってみろ」 殺意に近い怒りを込めた低い唸り。 それは決してあすかに向けられたものではない。 クーガーの怒りの矛先は、砕かれた柱の傍らに立つ黄金の男であった。 「耳が遠いのか? ならば何度でも言ってやろう。貴様の姿は哀れでならん。 己の責で人を死なせて悲しみ、己の知らぬ所で人に死なれ悲しみ、 そやつが死んで悲しむ者がいるといってはまた悲しむ。――実に醜く哀れだ」 そこで一旦言葉を切り、思い出したように言い捨てる。 「ああ、ミモリとかいう者も含めて、な」 クーガーの右脚が高速の凶器と化してアーチャーに繰り出される。 離れた場所にいる三人ですらまともに視認できなかったその一撃を、アーチャーは短槍の柄で防ぎ止めていた。 如何なる材質で製造されているのか、コンクリートを軽く砕くクーガーの蹴りを受けてもなお、 その槍は軋みひとつ上げることがなかった。 「俺のことはいい。だが、水守さんを侮辱することだけは許さねぇ」 「フン」 アーチャーは口元に笑みを浮かべ数歩分飛び退いた。 クーガーはそれを追わず、同様に後方へと距離を取る。 予想だにしない状況に、圭一達は言葉もなく立ち尽くすしかなかった。 これほどまでに怒り狂うクーガーを、あすかは知らない。 己に矛を向ける無礼に怒らないアーチャーは、圭一の知るアーチャーではない。 「我以外が人を殺す――そうして罪罰に迷う様を我は好まん。 そんなものは楽しくもないからな。 しかし苦しむものがいるならば、死を以って救うが王の慈悲というものだ」 アーチャーの振るった槍の切っ先が、立ち込める粉塵を切り裂き、クーガーへと向けられる。 数分前のことだ。 フィーロ・プロシェンツォの亡骸を前にするクーガーに、アーチャーは問うた。 『お前が殺したのか』 クーガーは首を振って答えた。 『殺したのは俺じゃあない。だが俺の責任だ』 更にクーガーは続けた。 アーチャーへの返答ではなく、誰に向けるでもない独白のように。 『俺は遅すぎた。俺がもっと速ければこいつは死ななかった。 それに――劉鳳もむざむざ死なせちまった。 畜生、水守さんにどう伝えればいいんだ……!』 クーガーはアーチャーに背を向けていた。 故に、そのときのアーチャーがどのような表情をしていたのかは分からない。 ただ一言、冷酷に投げかけられた。 『哀れだな、雑種』 それだけなら、まだいい。 クーガー自身も今の己が無様であることは自覚していたから。 だが、それ以上は許せない。 振り返るクーガーに、アーチャーは嘲笑にも似た眼差しで応じた。 『それとミモリとかいったな。名簿にはない名だが、ここに連れてこられなかった者か。 事情も分からず無力に嘆く様はさぞかし醜かろう』 クーガーの姿が掻き消える。 怒りのままに繰り出された直線的な蹴りを、アーチャーは軽く身を翻して回避した。 衝撃を帯びた大気が暴風となって圭一達にも襲い掛かる。 「うわっ!」 「きゃっ」 まずいな、とあすかは歯噛みした。 今のクーガーは完全に周囲が見えていない。 対するアーチャーに至っては、初めからこちらを気にするつもりもないだろう。 このまま突っ立っていては確実に巻き込まれてしまう。 「こっちです!」 あすかは真紅を抱え上げ、圭一の腕を掴んで駆け出した。 途中で自分のデイパックを落としてしまったが、拾っている暇は無い。 戦闘に巻き込まれておしゃかにならないことを祈るだけだ。 「金ピカ野郎……てめぇに水守さんの何が分かるっ!」 クーガーの脚部を覆うラディカル・グッドスピードの踵が床を打ち据える。 膝の力と反動の合力でクーガーは宙を舞い、更に天井を蹴る。 もはや駅舎という戦場は狭すぎた。 壁際をクーガーの残像が疾走し、充分な加速を得てアーチャーへと迫る。 巻き起こるは風ですらない。 それ自体が破壊力を持つ気体の障壁と化している。 すれ違う窓ガラスは粉砕され、限界を超えた床材が亀裂に覆われていく。 しかし圧倒的速度によって生じる莫大な運動エネルギーを前にしても、 アーチャーはその尊大な態度を崩すことがなかった。 迫り来るクーガーを気にも留めず、横へ数歩ほど移動する。 「何を言うか。雑種の思考など大差あるまい」 クーガーの脚が床を砕き、弾丸のように跳躍する。 「ヒール・アンド・トゥーーーッ!」 揃えた両足が黄金の鎧に突き刺さる。 槍による防御は間に合わず、アーチャーの身体は一直線に吹き飛んでいった。 狙い済ましたように事務室の壁の大穴へ吸い込まれ、 向かいの壁に衝突し、更なる爆音と破片を吐き散らす。 コンクリート片がぱらぱらと床に落ち、不意に静けさが訪れる。 クーガーは天井を仰ぎ、ふぅと息を吐いた。 「お、社長ぉ。いつの間に」 「さっきからいましたよ。ていうか、シャチョーってなんですか、シャチョーって。 名前を間違えるにしても、せめて名残のある間違え方をしてください」 あすかの反応が予想外だったのか、クーガーは眉を顰めた。 「いや、社長は社長だろ。それにHOLYの制服まで……変なモンでも食ったか?」 「そんなわけないでしょう。そっちこそ頭でも打ったんですか?」 「ん? ……んん?」 クーガーは納得がいかない様子で頭を掻いている。 少なくとも、一戦を終えて激昂は収まりをみせたらしい。 あすかは安堵し、落とした荷物を―― 「あれ……?」 落としたはずのデイパックが見当たらない。 ずたずたになった床の上のどこにも、それらしい形が存在しないのだ。 いくらクーガーの疾走が速かったといえど、跡形もなく消滅してしまうのか? 辺りを見渡すあすかの耳に、がしゃり、と――重い金属音が響いた。 音に気付いたのはあすかだけではなかった。 クーガーも、圭一も、真紅も、全員が同じ方向に視線を向けている。 見間違える理由があるものか。 多少粉塵に塗れてはいるものの、あの黄金の立ち姿はアーチャー以外に有り得ない。 右肩に槍を乗せ、その先端にデイパックをぶら下げ、左手には一冊の本を持っている。 深紅の瞳に浮かぶ感情は、殺意か、あるいは。 「しぶとい野郎だな……」 「あ、それは僕のデイパック!」 叫ぶあすかを無視して槍を振るい、デイパックを床に放る。 「我が財をくすねておらんか検分したまでだ」 悪びれる様子もなくアーチャーは言う。 他人の荷物を勝手に漁ることも、彼にとっては当然の行いのようだ。 ちっ、とクーガーは舌打ちをした。 先程の感情的な大振りの攻撃が直撃したのは、防御できなかったからではないと悟ったのだ。 この金ピカ野郎は、自分との戦いの中において、あすかの荷物を検分することを優先した。 槍を使ってデイパックを手繰り寄せる一動作があったために対処が遅れ、結果として直撃したということだ。 初めから食らうつもりだったのか、デイパックを拾って尚且つ攻撃に対処するつもりだったのかは分からない。 だが、アーチャーにはクーガーと本気で戦うつもりがないことだけは、確かだった。 「……中身は期待外れだったがな」 アーチャーは左手の本を乱暴に開き、適当な頁を視界に晒す。 そしてそこに記述されていたらしい文言を呟き、無造作に投げ捨てた。 辞典ほどもあるその本は、表紙と裏表紙を上にして、滑るようにアーチャーとクーガーの間に落ちた。 表紙には苦悶の顔が、裏表紙には磔にされた美少年の姿が、それぞれ精緻な細工で象られている。 その表紙を装丁する皮の正体に、この場の何人が気付けただろうか。 「確か――キャスターめの宝具だったか。 穢らわしい肉塊だが、雑種の相手には相応しかろう」 言い終わるが早いか、瞬時に距離を詰めたクーガーの蹴りがアーチャーを襲う。 しかしその脚はアーチャーへ届くことはなく、異様な力によって押し留められた。 「な……に……?」 クーガーの脚には、人間の手首ほどもある触手が何本も巻きついていた。 青黒いソレは小さな顎のような吸盤に覆われ、それぞれが個別の生物のように蠢いている。 異形の蛇。 おぞましい烏賊。 そのいずれにも該当しない、不可解な存在。 壁の大穴から触手の本体が這いずり出てくる。 異臭を放つソレを見て、クーガーは巨大な蛸を想起した。 大きさは人間一人分。 胴も四肢も、それどころか頭もなく、無数の触手が絡み合う異形である。 あえて既存の生命に例えるならば、深海に潜む軟体生物が近いだろう。 アーチャーは汚物を見るような目で異形を一瞥すると、クーガーに向けて笑いかけた。 それはあまりにも邪悪で淫靡な、蛇のような笑みであった。 「雑種よ。あの下郎が言っていたことを思い出せ。 ありとあらゆる願いを叶えられ、死者を蘇らせることも容易いのだろう? ならば貴様が勝ち残れば良いではないか。何もかもを手にかけて、な」 クーガーの眼が見開かれる。 エデンの園において、イヴを唆し人間を堕落させたのは、蛇―― 異形が更に幾本もの触手を伸ばし、クーガーの身体を絡め取る。 アーチャーは全て語り尽くしたとばかりに踵を返した。 「行くぞ、圭一」 「えっ、あ……」 事態の異常さに呆然としていた圭一だったが、アーチャーに呼びかけられて、はっと我を取り戻した。 だが――どうするべきなんだ? 本当にこのままアーチャーに付いて行くべきなのか、それとも…… 「圭一」 真紅の声は、穏やかだった。 「貴方の選びたい道を行きなさい。私やあすかのことは気にしなくていいの」 「真紅……ごめんっ!」 圭一は二人分のデイパックを担ぎ上げ、小さくなったアーチャーの背を追った。 途中で何度も振り返りながら、やがて真紅の視界からも消えた。 「ぐぉ……!」 クーガーは苦悶に顔を歪めた。 触手の力は予想以上に強く、全身の骨格を鈍く軋ませる。 四肢を厳重に束縛されているため、自慢の脚技で脱出を図ることもできない。 一本の触手がクーガーの首に巻きついた。 気管と頚動脈を同時に圧迫され、視界にじわりと闇が滲む。 「エタニティ・エイト!」 八つの宝珠が閃光となって異形を貫く。 甲高い断末魔が鼓膜を衝く。 硬い皮膚すら持たぬ異形の肉は容易く千切れ、悪臭を放つ肉片と化して床に崩れた。 「大丈夫ですか!」 「ああ……悪ぃな」 あすかは、触手から解放されて膝を突くクーガーに駆け寄った。 締め付けによるダメージこそ受けているが、命に関わる傷は負っていないようだ。 アーチャーは去り、異形は砕けた。 これで、C-4駅における戦いも終わりだろう。 「いいえ、まだ終わっていないわ」 再び空気が張り詰める。 ぐじゅり、みじゅり。 膿をかき混ぜるような、不快な音。 飛び散った肉塊が集まり、蠢き、膨らみ、無数の触手を吐き出した。 「再生かよ……」 アルターの再構成とは違う生物的な再生。 生理的な嫌悪感を煽る臭いと粘着性の音を立てながら、触手が再びクーガーへ襲い掛かった。 時系列順で読む Back limitations Next エデンの蛇(後編) 投下順で読む Back limitations Next エデンの蛇(後編) Back Next Drastic Soul ストレイト・クーガー エデンの蛇(後編) 王の裁き(ギル・トール) アーチャー(ギルガメッシュ) エデンの蛇(後編) 王の裁き(ギル・トール) 前原圭一 エデンの蛇(後編) 一歩踏み出して 真紅 エデンの蛇(後編) 一歩踏み出して 橘あすか エデンの蛇(後編)
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/285.html
エデンの蛇(前編) ◆b8v2QbKrCM 車窓を風景が流れていく。 西の窓には、人の営みを離れた自然の様相。 東の窓には、街の中心部ともいうべき地区。 ただ遠くから眺めているだけならば、実に平穏でありきたりな景色なのだろう。 バトルロワイアルなどという、卑下すべき酔狂の最中でさえなければ―― 電車がE-2駅を離れて暫くの時間が経った。 後ろの方の車両に乗り込んだ橘あすかと真紅は、特に会話を交わすこともせず、静かに電車に揺られていた。 E-2駅からC-4駅までは大した距離ではない。 徒歩ならともかく、電車を利用すれば数分程度で移動できる程度だ。 何かを語り合うには余りにも時間が短すぎる。 故に二人は、どちらから要請するわけでもなく、到着までの時間を個人的な思索に傾けていた。 橘あすかは思い返す。 真紅と出会ったときのことを。 そして、彼女と行動を共にしてきた数時間のことを。 当初、彼は彼女のことを庇護すべき対象であると確信していた。 彼は選び抜かれたHOLY部隊の一員であり、彼女は――少なくともあすかの認知する限り――力なき少女だ。 HOLYの存在意義から見ても、一般的な社会通念から見ても、橘あすかは真紅を護るべきである。 今もこの考えに誤りはないはずだ。 ……。 ……ないはずなのだ。 あすかは、真紅のツインテールに打たれた頬に手を触れた。 『ウソップは大事な仲間だったんだ』 『……おれ達の、大事な……仲間だったんだあああああああああああああああ!!』 ルフィの叫びが頭の中でリフレインする。 まさに激昂というべき叫びであった。 しかしその一方で、真紅は普段通りに振る舞い、あまつさえルフィと自分の諍いを仲裁までしたのだ。 彼女もまた、仲間を――桜田ジュンを喪っていたというのに。 真紅と桜田ジュンがどれほどの関係にあったのか、あすかには推し量ることもできない。 電車に乗る直前の沈んだ声色は、間違いなく"哀しみ"の発露だった。 ルフィには『仕方がない』と諭そうとしたあすかであったが、 ああして実際に感情を割り切った姿を目の当たりにすると、 理屈めいた言葉は何一つ思いつかず、ただ押し黙るしかできなかった。 不意に、あすかの脳裏に一つの"IF"が浮かび上がる。 それは今まで思いもしなかった、恐ろしい仮定であった。 (もし――キャミィもここに連れてこられていたら――あの放送で名前を呼ばれていたら――) そのとき、自分は真紅のように感情を抑えることができるだろうか。 それとも、ルフィのように―― 「あすか、どうしたの?」 はっと顔を上げるあすか。 ボックス席の向かいの座席から、真紅がこちらをじっと見上げていた。 あすかは片手で口元を押さえ、デイパックを片手におもむろに席を立った。 「ちょっと、どこに行くの」 「他の乗客がいないか見てくるんです。待っていて良いですよ」 咄嗟に適当な理屈を繕ったが、実際の理由は違う。 想像してしまったのだ。 目の届かぬ処で愛する恋人を失い、失意に打ちひしがれる己の姿を。 それはあすかにとって許容しがたいパラドックスだった。 劉鳳なき今、力ある者として正しく振舞わなければならない自分が、 こともあろうにルフィと同じような感情に身を委ねてしまうなど信じがたい。 だがキャミィへの愛と、彼女を喪う哀しみを否定することなど出来るはずがない。 その上に、真紅だ。 親しい相手を喪ってもなお凛と構える彼女の眼差しは、あらぬ想像に溺れたあすかにとって眩しすぎた。 ほんの数分でもいいから、彼女の傍から離れていたかったのだ。 そうすれば気分も変わって、負い目を感じることなく真紅と相対できるだろう。 手動のドアを開き、隣の車両に移る。 ――人の気配がない。 どうやら空車のようだ。 あすかは足を止めず、電車の進行方向に向かって歩き続けた。 ボックス席と普通の座席が並存する車内はひどく閑散としている。 丹念に清掃されているのか、それとも殆ど使用されていないからか、内装は妙に小奇麗だ。 更に隣の車両。 ――ここも空車。 ひょっとしたら乗客は自分と真紅の二人だけだったのかもしれない。 参加者は残り50人しかいないのだから、同行者でもない相手が乗り合わせる確率は低いのだろう。 そう考えながらも、あすかは次の車両に繋がるドアに手を掛けていた。 (もののついでだ。運転手の顔でも見ておこう) 勿論、機械で自動制御されている電車という可能性もある。 しかしそうだとしても、無駄足を踏んでほんの僅かの体力を浪費するだけだ。 足を運んでおいても損はない。 がらがらと重い音を立ててドアを開ける。 「闖入を許した覚えは無いぞ、雑種」 ここもまた無人だと思い込んでいたあすかの耳に人間の声が届いた。 あすかは一瞬ぽかんとして、すぐに声の主を探す。 いや、実際には探すまでもなかった。 あすかの立ち位置から数歩ばかりの距離、車両後方の乗降口の近くの席に、 見逃すはずもないほどに凄まじい存在感の男が腰を下ろしている。 目も眩まんばかりの黄金の鎧。 それに負けない色合いの、逆立った黄金の髪。 男は文字通り、掛け値なしに燦然と光り輝いていた。 「あ、あなた、今なんと……」 あすかは常軌を逸した男の容貌に気圧されながらも、大きく一歩踏み込んだ。 男の言葉が理解できない言語であったというわけではない。 男の言葉の内容が、己の耳を疑うほどに傲慢で高圧的であり、理解の範疇を越えていたのだ。 「二度も言わせるな。疾く、去ね」 黄金の男はあすかに一瞥もくれることなく、その存在を否定してのけた。 それだけでも言われた側としては充分憤慨に値することだが、 男の近くの座席で驚愕の表情を浮かべている少年の姿が、その情動を加速させた。 年齢は十代半ばほど。 着衣は軽装で、特に戦闘訓練を受けた様子もない。 典型的な一般人というやつだ。 そして、あすかの眼には少年が恐怖に震えているように見えたのだ。 見ず知らずの相手にも暴言を吐く傲岸不遜な男。 その傍で恐怖する少年。 実に分かりやすい『加害者』と『被害者』の構図であった。 「その子から離れろ! エタニティ――」 不善と看做した男に鉄槌を加えるべく、己のアルター能力を発動させんとする。 結論から言うと、少年――前原圭一が恐れを抱いているという認識自体は間違いではなかった。 だがそれは、男に対する恐怖というよりはむしろ、 「――エイ――」 これからあすかが蒙るであろう、理不尽極まりない受難を思ってのことだった。 黄金の残光が視界を縦断する。 それを知覚した瞬間、あすかの腹部に鋭く重い激痛が叩き込まれた。 予想だにしなかった苦痛に思考が途切れる。 腹を蹴られたのだと理解したときには、あすかの身体は天井すれすれまで舞い上がっていた。 「がっ……!」 背中から床に落下する。 衝撃で呼吸が乱れ、肺が空気の不足を訴える。 だが、劉鳳ほどではないとはいえ、あすかもHOLYに抜擢されるほどの使い手である。 苦痛を堪えて即座に身を起こし、追撃に備えて身構える。 エタニティ・エイトは極めて高い万能性を誇るアルター能力だ。 さっきは不意を突かれたが、二度目はない。 あの男がどんな攻撃を繰り出そうとも必ず対処してみせる。 間髪入れずに肉弾攻撃に訴えるのか。 武器を用いて襲い掛かってくるのか。 警戒してこちらの出方を伺ってくるのか。 それとも未知の能力を発動して攻めかかるのか―― 八つの珠を周囲に展開させ、幾通りものパターンをシミュレートする。 あすかは戦意に満ちた眼差しで、ゆっくり歩み来る男を睨んだ。 しかし男はこちらの車両に踏み込む手前で足を止め、 前後の車両を区切るドアに手を掛けると、ぴしゃりと閉めてしまった。 「……え?」 がたん、ごとん、と電車が揺れる。 それに合わせて吊革も揺れる。 静けさを取り戻した車両の中に、臨戦状態のあすか一人だけが残されていた。 「ちょ、ちょっと!」 余りにも壮絶な肩透かし。 あすかは慌ててドアを開け隣の車両に飛び込んだ。 黄金の男は数十秒前と同様に、悠然と座席に腰掛けていた。 「騒がしい。まだ罰せられたいのか」 あすかに対する暴力を、男は罰と言い切った。 罰? 何の? 唖然とするあすかを他所に、男の傲慢な物言いは止まらない。 「僥倖を噛み締めよ。我の宝具が十全ならば、貴様は今頃肉片だ」 口を動かしている間にも、男はあすかに視線を向けてこなかった。 どうやら男にとってはあの一撃で『罰を与えた』として全て完結しているらしく、 あすかに対する関心など消え失せてしまっているようだった。 「何だと……!」 ここまでぞんざいに扱われては、あすかでなくても反感を覚えて当然だろう。 真紅もあすかのことを下僕と言ってのけたり、生意気だと蹴りを入れたりしてきたが、 黄金の男が発揮する横暴さはそれとは似ても似つかない代物だ。 あの男は、こちらに関して一切の価値を認めていない。 そう直感できた。 「去ねと言っただろう。次は死罪だぞ」 男が傍らの短槍に手を掛ける。 明確な殺害宣言を受けても、あすかは物怖じなどしなかった。 このような輩がバトルロワイアルにおいて仲間となるはずがない。 後々の遺恨となる前にこの場で斃しておくべきだ。 「ストーップ!」 にわかに殺気立つ二人の間に、少年、前原圭一が割り込んだ。 驚くあすかの体を肩で押しやりながら、黄金の男に向けて裏返りかけた声で弁解の言葉を述べ始める。 「あああアーチャー様はそこで座っててくださいいっ! この人は俺が話を付けてきますからっ!」 ふむ、と頷き、男は槍から手を離した。 そしてそれっきりあすかの存在を忘れたかのように、悠然と脚を組みなおす。 その態度に憤懣を募らせるあすかだったが、 自分を男から引き離そうと必死になっている少年の姿を見て、今は矛を収めることにした。 電車がC-4駅に着いたのは、それからすぐのことだった。 ◇ ◇ ◇ ぷしゅう、と空気の抜けるような音がして、ホームに面した乗降口が自動的に開いていく。 アーチャーは槍を肩に担ぎ、床に落ちていたナニかを拾って、さっさと電車から降りてしまった。 「圭一よ。我は構内を見て回る。貴様は適当な場所で荷物の番をしていろ」 「は、はいっ!」 名指しで命令されて、反射的に返事をしてしまう。 ああ、いよいよパシリっぷりが板についてきた……。 そんな俺とアーチャーのやり取りを、良く分からない男が眉を顰めて睨んでいる。 誰もいないと思っていた後ろの車両から唐突に現れて、 アーチャーに喧嘩を売ってぶっ飛ばされた謎の男。 いくら事情を知らないとはいえ、命知らずにもほどがあるだろと思わざるを得ない。 「何なんですか、あの男は。傲慢にも程がある」 ホームに降りるなり、その人は俺に向かって詰め寄ってきた。 どうやらアーチャーよりもずっと真人間に近いらしい。 アーチャーの態度にしっかり怒って、俺の心配もしてくれている。 ただ――着ている服が、その、コスプレっぽいのが難点かもしれない。 真人間に『近い』と表現したのもそれが原因だ。 アーチャーくらい徹底的に現実離れした格好ならともかく、 こちらは妙なリアリティがあって、見ていて表現し辛い気持ちになってしまう。 エンブレムみたいなものが付いているし、好意的に考えればどこかの制服なんだろうけど……。 「君とあの男はどういう関係なんです?」 「いや、えっと……ちょっと前に出会って、後は成り行きで……」 「それならどうして、あんな奴の言う事を!」 コスプ……もとい、制服男さんは容赦なく俺を問い詰めてくる。 アーチャーに苛立ってるのは分かるけど、それを俺にぶつけないで欲しい。 完全に八つ当たりのとばっちりじゃないか。 ――でも、この人の言いたいことは凄く分かる。 同じ車両に入ってきたというだけで蹴り飛ばされるなんて、絶対に想像もしていなかっただろう。 だけどアーチャーはそういう性格なんだ。 身勝手で、残酷で、冷徹で―― むしろアーチャーが言っていたように、殺されなかっただけラッキーなんじゃないだろうか。 脳裏にゾロさんの最後の姿が過ぎる。 ……あれは惨かった……。 ゾロさんに非は(多分)一つもなかったのに、あの仕打ちだ。 俺には『最後の姿』が『最期の姿』にならないよう祈ることしかできない。 制服男さんはさっきから好き勝手言っているけど、もし本人に聞かれたら一大事だ。 ここにアーチャーがいないから良いようなものを……。 「……あ」 アーチャーは、ここにいない。 不意に、ひとつの考えが浮かんできた。 ――今なら逃げ出せるんじゃないか? (ダメだダメだ……!) 心の中で首を振って、危険な考えを振り払う。 確かにここで逃げ出せば、一時はアーチャーから離れられる。 でもその後はどうなる? 当然、猛烈に怒りを買うだろう。 俺のことを敵と看做すに決まっている。 最悪、俺を殺すために追いかけてくることだってあり得る。 もしもそうなったら、もう切嗣さんと合流するどころじゃない。 皆と再会することすら出来ずに、次の放送でしめやかに名前を呼ばれることになるだろう。 前原圭一、死亡確認。死因、金ぴかを怒らせた。 ……最悪の展開だ。 「ええと……僕の話、聞いてますか?」 制服男さんが、何だか気の毒な人を見るような目でこちらを見ていた。 お願いだから、そんな目で俺を見ないでください。 今の状況が凄く情けないってことくらい、自分でもよく分かってるんです。 ホームの柱の根元に二人分の荷物を置いて、制服男さんに向き直ろうとしたとき―― 「レディを待たせすぎよ、あすか」 ――どこからか女の子の声がした。 不思議なことに、声は聞こえるのに姿が見えない。 「ちょっとトラブルに巻き込まれてたんですよ」 ひょっとして幻聴かと思ったけど、制服男さんは普通に対応している。 きょろきょろと辺りを見渡して、最後に、視線を下に落とす。 制服男さんの足元に、大きな人形が立っていた。 サイズは膝の高さより少し低いくらい。 国宝級のアンティークドールですと言われれば納得してしまうほど綺麗に作られていて、 大きささえ考えなければ、まるで生きている人間のようだ。 真紅の服を着たその人形は、当たり前のように上を向いて――当たり前のように喋りだした。 「この子は? 貴方の知り合いかしら?」 「列車の中で会ったばかりです。……そういえばまだ名乗っていませんでしたね」 あー、うん。喋った、な。人形が。 「僕は橘あす――」 「ええええええええええええええっ!」 口を突いて出たのは、絶叫だった。 ◇ ◇ ◇ 駅の構内を睥睨する。 どこかで従者の叫びが聞こえた以外に、目立った異常は見当たらない。 アーチャーはフンと鼻を鳴らし、柱に取り付けられた掲示を、鎧の指先でなぞった。 どんな駅にでもあるような、列車の発着時刻と行き先を表示したパネルだ。 列車というシステムの出現は、英雄王ギルガメッシュが生きた時代より二千年以上後。 一般的な発想ならば、太古の人間に時刻表などという概念が通じるはずがないと考えるかもしれない。 しかし、そのような発想は英霊となった英雄には一切当てはまらない。 ギルガメッシュに限らず、全ての英雄は英霊となった時点で時空を越えた知識を付与される。 現在過去未来、時間軸の如何なる時点に召喚されようとも、その時代に即した情報を得て召喚されるのだ。 故にアーチャーの場合、第四次聖杯戦争が開かれた一九九〇年代の知識を取得していることになる。 「一周に三十分……随分な鈍行だな」 アーチャーの思考の中では、会場がループしているということは既に確定事項となっていた。 彼に解説させるならば、窓の外の風景と地図を照らし合わせれば馬鹿でも分かる、といったところだろうか。 「まぁ、舞台の面積を考えれば、鈍行も止むなしか。 本来の速度を出すには少々狭すぎるだろう」 ギラーミンは、会場の具体的な広さ、エリアごとの面積などの情報は与えなかった。 地図にも縮尺すら書かれていない。 実に不親切な主催者だ。 しかしそれくらいのことならば、実際に歩いてみればある程度推測できる。 アーチャーが考えるに、一辺あたり1kmほど。 エリアの区切りとしては実に切りのいい数値だろう。 アーチャーは手にしていた地図を柱に叩きつけ、乱雑に広げた。 この地図は、アーチャーと圭一に支給されたものではない。 三刀流の剣士を放り出した後、廊下に落ちていたものを取得したのだ。 考えるまでもなく剣士の所有物であったのだろう。 しかしアーチャーはそれを当然のように己のモノとして扱っていた。 「おいそれと戦闘からの逃亡手段には使わせぬ、ということか」 この速度では命からがら飛び込んでも決定的な逃走にはならない。 移動に特化した品が相手に支給されていれば、簡単に追いつかれてしまう可能性もある。 むしろ移動先が限定される分、先回りをしてくれと言っているようなものだ。 分岐のない単純な経路で、尚且つ北向きの便しかないというのも実に嫌らしい。 「まぁ、歩く面倒が省けるだけ無為ではないな」 アーチャーは列車を会場内の移動手段として割り切ったようだ。 本来ならばこのような情報収集は他者にやらせておきたいところだったが、 今の従者には頭脳労働など期待できない。 地図を乱暴に丸め、鎧を鳴らしながら歩き出す。 駅という施設の性質上、有用な物品が存在しているとは思えない。 売店から食料を徴用するのが関の山だ。 もう暫く歩き回って誰にも会わなければ、次の目的地を目指すとしよう。 「……む?」 はたと足を止める。 構内の一角。 どこかの部屋と外部を仕切る壁に、大きな穴が開いていた。 あまり新しくない駅である。 そこかしこが老朽していてもおかしくはない。 だが、その穴は少々大きすぎた。 しかも大穴の周囲には砕かれたコンクリートの破片が散乱している。 自然に朽ちた結果ではなく、外部の要因による破壊。 まるで戦闘を繰り広げた直後のような。 「ほう、何も無いというわけではなかったか」 興味深そうに口の端を歪め、アーチャーは進行方向を、大穴の開いた壁――駅事務室へと変更した。 ◇ ◇ ◇ 「ローゼン、メイデン……はぁー」 圭一は床に胡坐を掻いたまま長く嘆息した。 魔法使いを名乗る男――衛宮切嗣。 黄金の魔人――アーチャー。 三刀流の剣士――ロロノア・ゾロ。 奇妙な制服の青年――橘あすか。 真夜中から今に至るまで、色々な常識外れの人物に会ってきた。 もうこれ以上おかしな相手に出会うことはないだろうと、根拠もなく思っていた。 しかし、やはり根拠のない思い込みだったらしい。 何故なら目の前にちょこんと座っている少女、いや、人形があっさりと上を行ってしまったのだから。 「本当に人間が作ったのかよ……」 「ええ。でもお父様以外には無理でしょうね」 真紅はどことなく誇らしそうに頷いた。 お父様とは彼女の製作者のことなのだろう。 「それにしても、ゾロという人がE-2駅まで列車に乗っていたなんて。 見事に入れ違いだったんですね」 「え、あ、まぁ……そういうことになる、かな」 制服男さんこと橘あすかの言葉に、圭一は乾いた笑いしか返せなかった。 真紅を目の当たりにしたパニックから圭一が立ち直った頃合を見計らって、 圭一とあすか、真紅の三人は各々の持つ情報を交換し合った。 あすか達は圭一に対し、自分達が合流しようとしている人々の名と、警戒すべき人物の情報を。 圭一は自分の仲間のことと、切嗣とゾロから得た情報を。 危険人物と安全な人物の知識を得られれば幸いという気持ちで行った情報交換だったが、 実際には想像以上に実りのある結果となっていた。 特に蒼星石が殺し合いを拒むグループに属しているという情報は、真紅にとっては朗報だった。 その情報源がつい先ほど別れたばかりのルフィが信頼する人物であるという点も大きい。 出所の分からない怪情報とは訳が違うのだ。 「良かったですね、真紅。嬉しいならもっと喜んだほうがいいですよ」 「うるさいのだわ」 短い時間であったが、有用と思われる情報は大方交換し終わっている。 しかし――圭一は幾つかの情報を、あえて明かしていなかった。 まず、切嗣と映画館にて合流する手筈になっていたこと。 もしあすかに聞かせてしまったら、車内でアーチャーに突っ掛かった彼のことだ、 いよいよ力尽くで圭一をアーチャーから引き離そうとすることだろう。 それは避けたい。 とても避けたい。 そして、アーチャーがゾロを走行中の列車から叩き落したこと。 これもまた、アーチャーに対する敵愾心を過剰に煽ってしまうだろうから、上に同じ。 無論二人にはアーチャーを警戒するようにとは伝えてあるが、 自分がアーチャーから離れるときは奴の逆鱗に触れないようにしなければならないのだ。 ……主に身の安全のために。 (こうして考えると、俺の周りの危険材料って全部アーチャーじゃねぇか?) 今更ながらに気付く圭一であった。 「さて、情報交換も終わったことですし――」 「しっ……」 立ち上がろうとするあすかを真紅が制する。 「静かに。何か聞こえるわ」 命令されるままに口を閉ざし、耳を澄ますあすかと圭一。 真紅の言うとおり、どこからか奇妙な物音が聞こえてきていた。 ……めき。 …………ばき。 ………………みしり。 何かが軋み、砕け、壊れるような音。 不穏な物音の発生源は、少し前にアーチャーが歩き去った方向のようだった。 「聞こえますね」 「嫌な予感しかしない……」 「……行ってみましょう」 各々の荷物を持ち、音の発生源へと向かっていく。 ホームから階段を一つ降り、そこから少しばかり移動した辺りの区域。 主に駅員が利用するため、乗客はあまり近寄らないそこは――既に戦場と化していた。 「衝撃のおおおぉぉぉォォォォっ! ファーストブリットオオオオオォォォ!!」 時刻表を掲示する柱が突如として爆散する。 轟音と共に辺りを包み込む粉塵。 吹き飛ばされたコンクリート片が榴弾となって壁に突き刺さり、更なる破壊を生み出していく。 鉄筋が折れ、壁掛けの時計が粉砕し、駅舎全体が揺れ動く。 巻き起こる破壊に圭一と真紅が困惑する横で、あすかだけがこの破壊の原因を正しく理解していた。 「今のは……まさか!」 辛うじて残る柱の根元に置かれた、ライトパープルの装甲に包まれた右脚。 青と白を基調としたHOLYの制服。 見間違えるはずがない。 最速のアルター『ラディカル・グッドスピード』を有するアルター使い、ストレイト・クーガーの姿であった。 「クーガーさん!」 名を呼ぶあすかの声は、しかしクーガーに届かない。 それどころか、あすか達の存在に気付いているかどうかも怪しい。 「……もう一度言ってみろ」 殺意に近い怒りを込めた低い唸り。 それは決してあすかに向けられたものではない。 クーガーの怒りの矛先は、砕かれた柱の傍らに立つ黄金の男であった。 「耳が遠いのか? ならば何度でも言ってやろう。貴様の姿は哀れでならん。 己の責で人を死なせて悲しみ、己の知らぬ所で人に死なれ悲しみ、 そやつが死んで悲しむ者がいるといってはまた悲しむ。――実に醜く哀れだ」 そこで一旦言葉を切り、思い出したように言い捨てる。 「ああ、ミモリとかいう者も含めて、な」 クーガーの右脚が高速の凶器と化してアーチャーに繰り出される。 離れた場所にいる三人ですらまともに視認できなかったその一撃を、アーチャーは短槍の柄で防ぎ止めていた。 如何なる材質で製造されているのか、コンクリートを軽く砕くクーガーの蹴りを受けてもなお、 その槍は軋みひとつ上げることがなかった。 「俺のことはいい。だが、水守さんを侮辱することだけは許さねぇ」 「フン」 アーチャーは口元に笑みを浮かべ数歩分飛び退いた。 クーガーはそれを追わず、同様に後方へと距離を取る。 予想だにしない状況に、圭一達は言葉もなく立ち尽くすしかなかった。 これほどまでに怒り狂うクーガーを、あすかは知らない。 己に矛を向ける無礼に怒らないアーチャーは、圭一の知るアーチャーではない。 「我以外が人を殺す――そうして罪罰に迷う様を我は好まん。 そんなものは楽しくもないからな。 しかし苦しむものがいるならば、死を以って救うが王の慈悲というものだ」 アーチャーの振るった槍の切っ先が、立ち込める粉塵を切り裂き、クーガーへと向けられる。 数分前のことだ。 フィーロ・プロシェンツォの亡骸を前にするクーガーに、アーチャーは問うた。 『お前が殺したのか』 クーガーは首を振って答えた。 『殺したのは俺じゃあない。だが俺の責任だ』 更にクーガーは続けた。 アーチャーへの返答ではなく、誰に向けるでもない独白のように。 『俺は遅すぎた。俺がもっと速ければこいつは死ななかった。 それに――劉鳳もむざむざ死なせちまった。 畜生、水守さんにどう伝えればいいんだ……!』 クーガーはアーチャーに背を向けていた。 故に、そのときのアーチャーがどのような表情をしていたのかは分からない。 ただ一言、冷酷に投げかけられた。 『哀れだな、雑種』 それだけなら、まだいい。 クーガー自身も今の己が無様であることは自覚していたから。 だが、それ以上は許せない。 振り返るクーガーに、アーチャーは嘲笑にも似た眼差しで応じた。 『それとミモリとかいったな。名簿にはない名だが、ここに連れてこられなかった者か。 事情も分からず無力に嘆く様はさぞかし醜かろう』 クーガーの姿が掻き消える。 怒りのままに繰り出された直線的な蹴りを、アーチャーは軽く身を翻して回避した。 衝撃を帯びた大気が暴風となって圭一達にも襲い掛かる。 「うわっ!」 「きゃっ」 まずいな、とあすかは歯噛みした。 今のクーガーは完全に周囲が見えていない。 対するアーチャーに至っては、初めからこちらを気にするつもりもないだろう。 このまま突っ立っていては確実に巻き込まれてしまう。 「こっちです!」 あすかは真紅を抱え上げ、圭一の腕を掴んで駆け出した。 途中で自分のデイパックを落としてしまったが、拾っている暇は無い。 戦闘に巻き込まれておしゃかにならないことを祈るだけだ。 「金ピカ野郎……てめぇに水守さんの何が分かるっ!」 クーガーの脚部を覆うラディカル・グッドスピードの踵が床を打ち据える。 膝の力と反動の合力でクーガーは宙を舞い、更に天井を蹴る。 もはや駅舎という戦場は狭すぎた。 壁際をクーガーの残像が疾走し、充分な加速を得てアーチャーへと迫る。 巻き起こるは風ですらない。 それ自体が破壊力を持つ気体の障壁と化している。 すれ違う窓ガラスは粉砕され、限界を超えた床材が亀裂に覆われていく。 しかし圧倒的速度によって生じる莫大な運動エネルギーを前にしても、 アーチャーはその尊大な態度を崩すことがなかった。 迫り来るクーガーを気にも留めず、横へ数歩ほど移動する。 「何を言うか。雑種の思考など大差あるまい」 クーガーの脚が床を砕き、弾丸のように跳躍する。 「ヒール・アンド・トゥーーーッ!」 揃えた両足が黄金の鎧に突き刺さる。 槍による防御は間に合わず、アーチャーの身体は一直線に吹き飛んでいった。 狙い済ましたように事務室の壁の大穴へ吸い込まれ、 向かいの壁に衝突し、更なる爆音と破片を吐き散らす。 コンクリート片がぱらぱらと床に落ち、不意に静けさが訪れる。 クーガーは天井を仰ぎ、ふぅと息を吐いた。 「お、社長ぉ。いつの間に」 「さっきからいましたよ。ていうか、シャチョーってなんですか、シャチョーって。 名前を間違えるにしても、せめて名残のある間違え方をしてください」 あすかの反応が予想外だったのか、クーガーは眉を顰めた。 「いや、社長は社長だろ。それにHOLYの制服まで……変なモンでも食ったか?」 「そんなわけないでしょう。そっちこそ頭でも打ったんですか?」 「ん? ……んん?」 クーガーは納得がいかない様子で頭を掻いている。 少なくとも、一戦を終えて激昂は収まりをみせたらしい。 あすかは安堵し、落とした荷物を―― 「あれ……?」 落としたはずのデイパックが見当たらない。 ずたずたになった床の上のどこにも、それらしい形が存在しないのだ。 いくらクーガーの疾走が速かったといえど、跡形もなく消滅してしまうのか? 辺りを見渡すあすかの耳に、がしゃり、と――重い金属音が響いた。 音に気付いたのはあすかだけではなかった。 クーガーも、圭一も、真紅も、全員が同じ方向に視線を向けている。 見間違える理由があるものか。 多少粉塵に塗れてはいるものの、あの黄金の立ち姿はアーチャー以外に有り得ない。 右肩に槍を乗せ、その先端にデイパックをぶら下げ、左手には一冊の本を持っている。 深紅の瞳に浮かぶ感情は、殺意か、あるいは。 「しぶとい野郎だな……」 「あ、それは僕のデイパック!」 叫ぶあすかを無視して槍を振るい、デイパックを床に放る。 「我が財をくすねておらんか検分したまでだ」 悪びれる様子もなくアーチャーは言う。 他人の荷物を勝手に漁ることも、彼にとっては当然の行いのようだ。 ちっ、とクーガーは舌打ちをした。 先程の感情的な大振りの攻撃が直撃したのは、防御できなかったからではないと悟ったのだ。 この金ピカ野郎は、自分との戦いの中において、あすかの荷物を検分することを優先した。 槍を使ってデイパックを手繰り寄せる一動作があったために対処が遅れ、結果として直撃したということだ。 初めから食らうつもりだったのか、デイパックを拾って尚且つ攻撃に対処するつもりだったのかは分からない。 だが、アーチャーにはクーガーと本気で戦うつもりがないことだけは、確かだった。 「……中身は期待外れだったがな」 アーチャーは左手の本を乱暴に開き、適当な頁を視界に晒す。 そしてそこに記述されていたらしい文言を呟き、無造作に投げ捨てた。 辞典ほどもあるその本は、表紙と裏表紙を上にして、滑るようにアーチャーとクーガーの間に落ちた。 表紙には苦悶の顔が、裏表紙には磔にされた美少年の姿が、それぞれ精緻な細工で象られている。 その表紙を装丁する皮の正体に、この場の何人が気付けただろうか。 「確か――キャスターめの宝具だったか。 穢らわしい肉塊だが、雑種の相手には相応しかろう」 言い終わるが早いか、瞬時に距離を詰めたクーガーの蹴りがアーチャーを襲う。 しかしその脚はアーチャーへ届くことはなく、異様な力によって押し留められた。 「な……に……?」 クーガーの脚には、人間の手首ほどもある触手が何本も巻きついていた。 青黒いソレは小さな顎のような吸盤に覆われ、それぞれが個別の生物のように蠢いている。 異形の蛇。 おぞましい烏賊。 そのいずれにも該当しない、不可解な存在。 壁の大穴から触手の本体が這いずり出てくる。 異臭を放つソレを見て、クーガーは巨大な蛸を想起した。 大きさは人間一人分。 胴も四肢も、それどころか頭もなく、無数の触手が絡み合う異形である。 あえて既存の生命に例えるならば、深海に潜む軟体生物が近いだろう。 アーチャーは汚物を見るような目で異形を一瞥すると、クーガーに向けて笑いかけた。 それはあまりにも邪悪で淫靡な、蛇のような笑みであった。 「雑種よ。あの下郎が言っていたことを思い出せ。 ありとあらゆる願いを叶えられ、死者を蘇らせることも容易いのだろう? ならば貴様が勝ち残れば良いではないか。何もかもを手にかけて、な」 クーガーの眼が見開かれる。 エデンの園において、イヴを唆し人間を堕落させたのは、蛇―― 異形が更に幾本もの触手を伸ばし、クーガーの身体を絡め取る。 アーチャーは全て語り尽くしたとばかりに踵を返した。 「行くぞ、圭一」 「えっ、あ……」 事態の異常さに呆然としていた圭一だったが、アーチャーに呼びかけられて、はっと我を取り戻した。 だが――どうするべきなんだ? 本当にこのままアーチャーに付いて行くべきなのか、それとも…… 「圭一」 真紅の声は、穏やかだった。 「貴方の選びたい道を行きなさい。私やあすかのことは気にしなくていいの」 「真紅……ごめんっ!」 圭一は二人分のデイパックを担ぎ上げ、小さくなったアーチャーの背を追った。 途中で何度も振り返りながら、やがて真紅の視界からも消えた。 「ぐぉ……!」 クーガーは苦悶に顔を歪めた。 触手の力は予想以上に強く、全身の骨格を鈍く軋ませる。 四肢を厳重に束縛されているため、自慢の脚技で脱出を図ることもできない。 一本の触手がクーガーの首に巻きついた。 気管と頚動脈を同時に圧迫され、視界にじわりと闇が滲む。 「エタニティ・エイト!」 八つの宝珠が閃光となって異形を貫く。 甲高い断末魔が鼓膜を衝く。 硬い皮膚すら持たぬ異形の肉は容易く千切れ、悪臭を放つ肉片と化して床に崩れた。 「大丈夫ですか!」 「ああ……悪ぃな」 あすかは、触手から解放されて膝を突くクーガーに駆け寄った。 締め付けによるダメージこそ受けているが、命に関わる傷は負っていないようだ。 アーチャーは去り、異形は砕けた。 これで、C-4駅における戦いも終わりだろう。 「いいえ、まだ終わっていないわ」 再び空気が張り詰める。 ぐじゅり、みじゅり。 膿をかき混ぜるような、不快な音。 飛び散った肉塊が集まり、蠢き、膨らみ、無数の触手を吐き出した。 「再生かよ……」 アルターの再構成とは違う生物的な再生。 生理的な嫌悪感を煽る臭いと粘着性の音を立てながら、触手が再びクーガーへ襲い掛かった。 時系列順で読む Back limitations Next エデンの蛇(後編) 投下順で読む Back limitations Next エデンの蛇(後編) Drastic Soul ストレイト・クーガー エデンの蛇(後編) 王の裁き(ギル・トール) アーチャー(ギルガメッシュ) エデンの蛇(後編) 王の裁き(ギル・トール) 前原圭一 エデンの蛇(後編) 一歩踏み出して 真紅 エデンの蛇(後編) 一歩踏み出して 橘あすか エデンの蛇(後編)
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/6195.html
2022-23 インフルエンザワクチン / ワクチン / インフルエンザウィルス / mRNAインフルエンザワクチン ーーー インフルエンザワクチンについて〔医療法人聖仁会 松本医院@F9qPii2REiBUlvU〕 + ニュースサーチ〔インフルエンザワクチン〕 新型コロナワクチン接種後死亡の危険と接種の意義は - アゴラ 県内4311人感染:中日新聞しずおかWeb - 中日新聞 5年周期で流行のリンゴ病 2023年が警戒? 対策と症状を内科医に ... - Yahoo!ニュース インフルエンザ 全国的な流行期入り 17都道府県で目安超える - nhk.or.jp 【糖尿病ネットワーク もっとも読まれたニュース ベスト15】変化の年だった ... - 糖尿病ネットワーク お正月 体調を崩さずにスタートするには | ER Dr.の救急よもやま話 | 志賀隆 - 毎日新聞 令和5年、新年明けましておめでとうございます。 - 松島みどり ... - 自社 コロナ・インフル感染拡大に注意 | 宮前区 - タウンニュース 医療・介護特別号企画 感染対策と運動で健康維持 市地域医療推進課に ... - タウンニュース 新春特別医療企画 「誰も取り残さない体制強化」 小田原医師会・渡邊 ... - タウンニュース 全国死者数、東京都の入院患者数は過去最多レベル インフル流行で ... - 東京新聞 2年9カ月ぶりにインフルエンザが流行 県「できるだけ早いワクチン ... - Yahoo!ニュース 「コロナ?インフル?」発熱で慌てる人の3つの間違い 「抗原検査で ... - Yahoo!ニュース 新型コロナ「第8波」到来 塩野義・飲み薬「ゾコーバ」を中国に ... - Yahoo!ニュース コロナ&インフル 小池都知事「ツインデミックも」…医療体制“警戒 ... - Yahoo!ニュース 感染拡大を受けてワクチン接種日程を追加 鳥取県(日本海テレビ ... - Yahoo!ニュース 政府がコロナ「5類」へ最終調整、インフル同等に引き下げへの焦点 ... - Yahoo!ニュース 元官僚も証言。厚労省がワクチン関連死を国民に伝えたがらない訳 - まぐまぐ! 【四国中央市】65才以上の方必見!高齢者インフルエンザ定期予防 ... - 自社 3県知事会議“年末年始は感染対策の徹底を”共同メッセージ|NHK ... - nhk.or.jp 知事定例記者会見(令和4年12月28日) - 総合政策部知事室広報広聴課 - hokkaido.lg.jp 高齢者インフルエンザ予防接種の実施期間を延長します - 弘前市 鹿児島市と奄美市の市長 感染対策を徹底するよう呼びかけ|NHK ... - nhk.or.jp オミクロンは世界をどう変えた?コロナは風邪になった?2022年 ... - Yahoo!ニュース コロナ3年、死者最多、旅行急回復の米国の光と陰 インフルの兆しも ... - Yahoo!ニュース 開発進む「インフル万能ワクチン」、実用化へ政府は支援策を ... - Yahoo!ニュース ファクトチェック:「ファイザーCEOが辞任し、mRNA ... - Yahoo!ニュース 令和4年度 高齢者インフルエンザ予防接種の期間延長について(接種 ... - 岡谷市 新型コロナ “第8波” 年末年始は? わかってきたこと【12/26】|NHK - nhk.or.jp 「コロナとインフルエンザ 年末年始へ対策徹底を」小池都知事 - nhk.or.jp インフルエンザワクチン任意接種費用助成(対象:生後6か月から中学3 ... - 富谷市 コロナワクチン有料化「1回9700円の自費」は国民や医師を苦しめる ... - Yahoo!ニュース 医療逼迫最大級、ワクチン積極検討を インフル流行「兆しある ... - 下野新聞 インフルエンザ流行 感染予防の呼びかけ|東京都 - 東京都 ワクチン接種 ヒトは午前中、マウスは夜間の方が効果が高い【健康 ... - Yahoo!ニュース インフルエンザ 東京で3年ぶりに流行期入りの目安上回る - nhk.or.jp 感染症のスペシャリスト・岩田健太郎先生に聞く、 インフル並み に ... - Yahoo!ニュース 80歳以上のコロナ致死率1・69%、インフルと大差なし…政府 ... - 読売新聞オンライン 1章 新型コロナの正体を探る:(1)コロナに酷似した130年前の ... - ニッポンドットコム 【感染症ニュース】岩手では定点あたりの報告数が1を超え流行 ... - Yahoo!ニュース 「インフルエンザワクチン」と「新型コロナワクチン」は同時接種しても問題ない 医師が解説 | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ ぜん息、COPD患者さんとインフルエンザ~感染流行に備えて ... - 環境再生保全機構 長崎県 新型コロナ新たに1542人感染2人死亡(15日)|NHK ... - nhk.or.jp 【詳しく】コロナ・インフル同時検査キット一般販売(更新版) - nhk.or.jp インフルエンザワクチンの接種に来た4歳男の子 誤って『コロナワクチン ... - tokai-tv.com 県「インフルエンザの流行始まった」と発表 3年前以来|NHK 岩手 ... - nhk.or.jp 「インフルワクチン」希望者に「新型コロナワクチン」…接種後の注意事項 ... - TBS NEWS DIG Powered by JNN 米国、病床使用率8割に インフルなどで医療負荷高まる(写真 ... - 日本経済新聞 【新型コロナ】「ワクチン接種はインフルエンザも一緒に」鹿児島 ... - FNNプライムオンライン 【解説】豊橋の養鶏農家で鳥インフルエンザなぜ発生? 対策は ... - Yahoo!ニュース 副反応は?効果は?乳幼児のワクチンとは? - nhk.or.jp コロナ「2類相当」見直し議論本格化「5類」に?なぜ今?|NHK - nhk.or.jp 今年のインフルワクチン、流行株と適合も接種率は停滞 米CDC所長 - CNN.co.jp 新型コロナワクチンは帯状疱疹発症を増やさない - 日経メディカル インフルエンザと新型コロナのワクチンを誤って接種 |NHK 大分県 ... - nhk.or.jp コロナワクチンと同じmRNA技術を用いたインフルエンザワクチン ... - Newsweekjapan 久住英二医師、米のインフルエンザ患者急増報道でワクチン接種に ... - Yahoo!ニュース 小児インフルエンザワクチンの助成など質問します12月定例会では ... - 自社 インフルエンザ抗体保有状況-2022年度速報第1報 - 厚生労働省-戸山研究庁舎 大学で新型コロナとインフルエンザ ワクチン同時接種開始 千葉 - nhk.or.jp 大学で新型コロナとインフルエンザ ワクチン同時接種開始 千葉|NHK - nhk.or.jp 新型コロナとインフルエンザ ワクチン同時接種開始 千葉工大|NHK ... - nhk.or.jp 2021年度感染症流行予測調査におけるインフルエンザ予防接種状況 ... - 厚生労働省-戸山研究庁舎 3歳未満の方の季節性インフルエンザワクチン接種への助成について ... - 裾野市 子どもの季節性インフルエンザ予防接種費用の一部助成について ... - 利府町 高齢者インフルエンザ予防接種のお知らせ | 宮崎県西都市 - 西都市 斎藤知事がインフルエンザワクチン接種 “積極的に検討を”|NHK ... - nhk.or.jp 新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種を受ける ... - 新型コロナワクチンQ&A 新型コロナとインフルエンザのワクチンは同時に接種しても大丈夫? - Impress Watch インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔について ... - 時津町 令和4年度 菊池市インフルエンザ予防接種 |菊池市 - 菊池市 3歳未満の子どものインフルエンザ予防接種費用助成(県助成事業 ... - 袋井市 乳幼児(生後6か月~4歳)の接種について、インフルエンザ ... - 新型コロナワクチンQ&A コロナとインフル(2022年)ワクチン接種は?同時感染で重症化は? - nhk.or.jp 3歳未満の子どものインフルエンザ予防接種費用の一部を助成をし ... - 長泉町 新型コロナウイルスワクチンと高齢者インフルエンザワクチンの ... - 東京都福祉保健局 子どものインフルエンザ予防接種について/松川町 - 松川町 妊婦・子どもインフルエンザワクチンの接種費用の一部助成 ... - 栄町 新型コロナ・インフルエンザ ワクチン同時接種|東京都 - 東京都 今シーズンは流行の可能性大!? インフルエンザワクチン接種の ... - ウェザーニュース 令和4年度インフルエンザ予防接種について/金武町 Official Site - 金武町 Official Site | 金武町 令和4年度 高齢者を対象としたインフルエンザの予防接種について - 広島市 高齢者インフルエンザワクチン接種|吹田市公式ウェブサイト - 吹田市 中学3年生のインフルエンザワクチン接種費用を一部公費助成します ... - 吹田市 <Q&A>コロナとインフル、ワクチン同時接種の安全性は? 単独 ... - 東京新聞 令和4年度 高齢者のインフルエンザ予防接種(定期接種)を実施します - city.nagaoka.niigata.jp 妊婦・小児のインフルエンザ予防接種費用の助成のお知らせ | 養老町 - town.yoro.gifu.jp 季節性インフルエンザ予防接種費用助成のお知らせ/西海市 - 西海市 藤枝市任意インフルエンザ予防接種費一部助成事業/藤枝市 ... - 藤枝市 高齢者インフルエンザ予防接種のお知らせ/高砂市 - 高砂市 高齢者インフルエンザ予防接種費用の一部助成について/静岡県森町 - 静岡県森町 オミクロン株対応ワクチンは、インフルエンザワクチンなどほかの ... - 新型コロナワクチンQ&A オミクロン株対応ワクチン 副反応は インフル用 同時接種時のデータも - nhk.or.jp 厚木市子どもインフルエンザ予防接種について(10月17日から令和5 ... - 厚木市 大阪府 高齢者など 今年度のインフルエンザワクチン無償化へ|NHK ... - nhk.or.jp 令和4年度 高齢者インフルエンザ予防接種 - 中津市 インフルワクチン、供給過去最多も「早期確保は厳に慎むように」 - M3.com インフルエンザワクチンの接種がアルツハイマー病予防の一助に ... - CareNet.com コロナ・インフルワクチン同時接種可、オミクロン株対応ワクチン ... - CareNet.com インフルエンザの予防接種がアルツハイマー病のリスクを「40 ... - Harper s BAZAAR(ハーパーズ・バザー) ● インフルエンザ>インフルエンザワクチン〔Wikipedia〕 ● インフルエンザワクチンは打たないで〔るいネット〕 ☆ 成人病の真実:近藤誠著/文藝春秋:インフルエンザワクチンを疑え から「インフルエンザワクチンは有効だが無用」 ※mono....関連リンク + 開く ■ ANK免疫細胞療法〔Wikipedia〕 ■ やっと厚労省も認めたインフルエンザワクチンに感染予防効果なし 「リンパ球バンク㈱(2018年12月20日)」より ■ インフルエンザワクチン接種率(65歳以上高齢者)ーOECD諸国 「社会実情データ図録」より ■ インフルエンザによる死亡数の推移(主要国比較) 「社会実情データ図録」より ■ インフルエンザウイルス抗原検査の陽性率について 「日本醫事新報社(2019年08月10日発行)」より ■ 無熱のインフルエンザ抗原陽性患者に抗インフルエンザ薬は必要か?【重症化が見込まれる患者では,入院率,合併症発症率低下の目的で投与すべきである】 「日本醫事新報社(2018年06月02日発行)」より ■ インフルエンザワクチンの定期接種率は?【PickUp 医療データ】(178) 「日本医事新報社(2020年02月01日発行)」より ■ 中国におけるインフルエンザワクチンの研究と開発 「SciencePortalChina (2009年2月24日)」より ■ 最新の季節性インフルエンザの状況.pdf 2019年11月3日 ■ なんと1日50人以上「インフル死者」が日本で急増する不気味 - 怖いのは新型コロナだけじゃない 「PRESIDENT(2020/02/18 11 00)」より ■ 今年の「インフルエンザ」ちょっと気になる兆候が 「Yahoo1news - 石田雅彦(2019/10/6(日) 9 00)」より ■ ワクチン接種に殺到する中国人、日本ツアーも - 上海で見た医療現場はIT化で世界最先端 「JBpress(2019.10.24(木) 谷本 哲也)」より ■ 【西浦博インタビュー】インフルエンザはなぜ大流行するのか - 数理モデルで証明された「集団免疫」の有効性 「PolicyDoor」より ■ 【西浦博】数理モデルで感染症を食い止める - 「経験と勘」を超えてエビデンスに基づく対策を 「PolicyDoor」より ■ インフルエンザ大流行。日本から失われた「集団免疫」とは? - 30年前、小中学生の集団ワクチン接種で日本の社会にインフルへの免疫ができていた。 「HUFFPOST(2018年05月11日 00時23分)」より ■ 季節性インフルエンザワクチン接種―医療政策と接種習慣の日米比較 /ジュリア・ヨング(法政大学) 「医学史と社会の対話(2020-04-22)」より ■ 「ワクチンを信頼していない国だと見なされている。予防接種を受けない医療者もいる」インフルエンザ流行の裏にあるもの 「ABEMATIMES(2019.12.05 14 40)」より ■ インフルエンザワクチン、WHO「感染予防効果は期待できない」 免疫悪化との研究も 「Business Journal(2015.03.06 00 06)」より ■ 【新型インフルワクチンの副反応】死亡例133件も、接種との関連認められず 「薬事日報(2010年11月01日 )」より / 厚生労働省医薬食品局は「医薬品・医療機器等安全性情報」273号に、昨シーズンの新型(A/H1N1)、季節性のインフルエンザワクチン接種による副反応の状況報告を掲載した。それによると、新型と季節性は副反応が類似し、いずれの死亡例とも、合併症の既往のある高齢者が多かった。新型では133件の死亡があったが、「専門家の評価によれば、大部分は、基礎疾患の悪化や再発による死亡の可能性が高いと考えられ、死亡とワクチン接種との明確な関連が認められた症例はない」としている。 新型については、昨年10月から今年6月までを集計。国産ワクチンについては約2283万回接種して、2428件の副反応があった。うち、重篤例は416件で、死亡は133件。死亡の91.0%は60歳以上が占め、70歳以上で78.2%、80歳以上で49.6%となっている。一方、輸入ワクチンは接種回数が約7550回と少なく、副反応は5件にとどまり、重篤例は1件のみで、死亡はなかった。 副反応報告のうち、専門家の評価でギラン・バレー症候群が否定できない症例が10件、急性散在性脳脊髄炎が否定できない症例が5件あった。また、アナフィラキシーの可能性があるとする報告121件のうち、55件で確実性が高かった。間質性肺炎の増悪が否定できない症例は7例だった。 一方、季節性は2009年度の集計で、約4159万人が接種し、企業が報告した重篤な副反応症例は120件。このうち回復・軽快は68件、未回復14件、不明26件、後遺症あり3件、死亡9件となっており、ワクチン接種との因果関係が否定できないとされた死亡も1件あった。 【2022-23 インフルエンザワクチン】 今夜は夜間診療所当番だった。 ①インフルエンザワクチン接種後に嘔吐した5歳児、 ②インフルエンザワクチン接種1時間後に全身の蕁麻疹が出た4歳児が来所。 …今年のに何か余計なもの入れた?🤔 — 不一♎️ (@tfujimura_ymg) November 25, 2022 インフルワク💉打ったのに、子どもがインフル罹患して熱性けいれん→救急搬送🚑→担当医「インフルワク💉?、あぁ、あれ効かないから。」#ドクターに言われた衝撃的な言葉 — 🍙めじぇど。🍙 (@48_hayomuKI) November 16, 2022 ともひん@Gt Alternate(オルタネイト)@tomohItener 悲報 嫁がインフルワクチン以後、手足のしびれ、脱力、意識遠のく、顔のこわばり、喋りにくい、めまい、頭痛、首の痛みによってほぼ起き上がれない状態。 1日1回〜2回ほど、発作のように手足のしびれが増して全身脱力、意識遠のく。指先は急激に冷たくなってる。 もう4日経つけど、回復しない。 午前10 27 · 2022年11月8日·Twitter for Android ともひん@Gt Alternate(オルタネイト)@tomohItener 返信先 @tomohItenerさん 血液検査は問題ない。 筋炎ではないそう MRI問題なし 脳の血管は問題なし 反射はあるので、ギラン・バレー症候群ではないそう。 血管迷走神経反射だとして、いつ治るのかも不明。 常にめまいと手足のしびれがあるため、まともに歩けない。 発作時は脱力のため、身体が動かない、救急車呼べない。 ともひん@Gt Alternate(オルタネイト)@tomohItener 11月9日 返信先 @tomohItenerさん, @mipiikiiiさん 5日目も相変わらずの状況、むしろ悪化しているような… 昨晩も発作のように手足のしびれ、脱力感が増して動けず喋れず。 顔色は真っ白。 寝ている時は肩、顎、太ももの痙攣、さらに呼吸が聞こえないくらい弱くなったり、小刻みになったりする。 心臓なのか、神経なのか、脳なのか、精神疾患なのか不明 ■ 2019年秋のインフルワクチンから酸化グラフェンとLNPが含まれていた! http //www.nicovideo.jp/watch/sm41009083 ■ (デマ情報)酸化グラフェン2019年インフルエンザワクチンから入っていたは、デマ! ※コロナワクチンには入っているが2019年のインフルワクチンに入っていたというのはデマ ■ 酸化グラフェン説はデマ! 政府御用学者 ※ワクチン級(インフル・コロナ含む?)に酸化グラフェンが入っているのはデマ(犬房春彦:ルイ・パスツール医学研究センター) 同僚がインフルエンザワクチン後脳出血、危篤状態です。コロワク2回接種済み。インフルエンザワクチンだからといって安易に打たないほうがいいです。何が入っているか分かりません! — とめこ (@tom_pu_y) November 28, 2021 ※mono....コロ枠2回接種後のインフル枠はブースターショットとなったか? 結局インフルワクチンキャンペーン記事‼️💢 タイトルと中身が違う事でイラッとしたけど、コメント見てたらみんな分かってた‼️😎 コメント欄だけでも最高の気分‼️ インフル流行兆し見えず 専門家、今後の拡大警戒 「ワクチン接種検討を」(時事通信) https //t.co/13bhhPTONv — DJ Kazu (@DJKazu11) October 11, 2021 ■ インフル流行兆し見えず 専門家、今後の拡大警戒 「ワクチン接種検討を」 「Yahoo!news[jiji.com](2021/10/11(月) 13 36)」より 米mono....ヤフー記事のコメント欄を是非お読み下さい。 【グラフェン・酸化グラフェン】 日本語字幕つけました。 酸化グラフェンが入っていたのは、コ〇ナワクだけではありませんでした。 ぜひ、フル動画の後半も見てください。 フル動画 BitChutehttps //t.co/NNfIvl4vcx rumblehttps //t.co/VhDqG6p0x1 pic.twitter.com/0315cImgZX — matatabi (@matatabi_catnip) July 24, 2021 ※mono....松本医院さんのインフルエンザワクチンについてもツイートを書き出しました。 ■ インフルエンザワクチンについて〔医療法人聖仁会 松本医院@F9qPii2REiBUlvU〕 ※当サイト内ページ WHOがインフル予防接種を受けるよう推奨してる.理由は 症状が出た場合に,コロナなのかインフルなのか区別がつかないから . 【思うところ】 -まずインフルワクチンにインフル予防効果はない.むしろコロナ罹患率が36%増加する. -区別がつかないってさ, コロナはインフル程度 って認めたってことだよね?笑 https //t.co/uiFLJW1YBW — ナカムラクリニック (@nakamuraclinic8) August 19, 2020 (※mono....強調したいので抜き出したw) 【思うところ】 インフルワクチンにインフル予防効果はない.むしろコロナ罹患率が36%増加する. 「私たちは78年前からインフルエンザワクチンを打ってるのに、まだインフルにかかっています。いい加減目を覚まさないと、ですね」 pic.twitter.com/R0YshalrqT — ナカムラクリニック (@nakamuraclinic8) July 24, 2020 ※このスレッド ※スレッドの一部のスクショ ■ やっと厚労省も認めたインフルエンザワクチンに感染予防効果なし 「リンパ球バンク㈱(2018年12月20日)」より / 10年前に「うがい」、「手洗い」、「マスク」を励行することは、インフルエンザ対策として根拠はなく、これらは日本特有の「風習」の一種で、世界的にインフルエンザ対策にこのような行為を奨励するのは珍しい、と書いたら、ずいぶんとまあ、何を言うか、と批判がきたものです。 後に厚労省も我が国固有の風習であり、今後は特に推奨しないとなりました。 + ... やってはいけない、とも言わなかったのですが。 手は清潔にすればいいじゃないですか、それとインフルエンザウイルス感染は関係ないということです。 のどがイガイガすればうがいすればいいし。 湿度保持のために私も時折マスクしています。 くしゃみする人はマスクしないと迷惑ですよね。 ですからやってはいけないとは言ってないのですが、インフルエンザウイルスをそんなもので防げるなど迷信の類ですよ、ということです。 この国では国もマスメディアも根拠のない医療情報を「これが正しい」「他はまちがい」と執拗に主張し続け、そんなことを言ってるのは日本だけだ、という声が強くなると謝罪も何もなく、いつの間にか声を鎮めるということを繰り返しています。一部の例外を除いて抗がん剤だけで進行がん患者の命は助からないことは自明ですが、これを公的医療機関が認めたのは2005年のことです。「これから貴方に施す治療は延命を目的としたものです」という説明書面を進行がん患者に配るようになったのです。それまでは抗がん剤を続けてもどうせ助からない事実は伏せられていたのです。今、免疫チェックポイント阻害薬を夢の薬のように明らかに実態と異なることを主張する人々は5年前までは免疫治療に根拠がないと主張していた人々です。 どうしようもなくいい加減なのです。 「マスク」に感染予防効果はないことは今日では概ね認められています。一方、多くの人が一斉にマスクをする「奇行」は日本だけの風習だったのが、最近では東アジア・東南アジアに広がっています。 もちろん、くしゃみをするのにマスクもしないのは失礼であり、濃密なウイルス密集塊を飛ばすことを多少は防ぐ効果や気道粘膜の湿度維持効果は期待できます。 「うがい」については感染まで20分しかかからないからあまり意味がないという説を時折みかけますが、ウイルスが気道粘膜上皮細胞にとりついて感染するのは「一瞬」です。 つまり「うがい」はウイルス感染予防には関係ないということです。 「手洗い」については一時、鳴りをひそめていましたが、その後、執拗に指先などにウイルスがついていてその指で目や鼻などを触る人が多く、感染ルートになっているとする意見が盛んに広められるようになりました。英国では、95N以上の医療用マスクについて一般人が使用するのを禁止する根拠として、95Nのマスクを顔に密着して装着すると訓練を受けた専門家でない限り、息が苦しくてマスクを触ってしまう。その際、マスクによって濃縮されたウイルス塊をつい一般人は指で触ってしまい、更に顔の粘膜露出部分に近いところをその指で触るので感染リスクが高まるとしていました。 その英国で実際に実験をやったことがあります。「強制感染実験」というものです。日本でやったら違法ですが英国なら倫理委員会を通せば合法だったのでボランティアの方々に実験台になっていただきました。 インフルエンザウイルスの感染を防ぐ薬の効果をみるための基礎実験だったのですが、健常者を使うとなかなか感染しません。 指についたウイルス塊くらいで本当に感染するのかどうにも疑問があり、いや、感染するんだと主張する人々に聞いてみても「そう思っている」だけで実際に生身の人間で実験をやったことはないようです。(例えば日本国内でそんな実験をやったら違法ですから)何を根拠におっしゃってるのでしょうか。 やたらと顔を触る人は心理的に不安定な状態でウイルスに感染しやすい、そういうことはあるのかもしれませんが、指にウイルスをつけて、その指で顔を触って実際に感染するかどうか実験したのでしょうか? 指先の皮脂や唾液中には大量のDANやRNA分解酵素、たんぱく質分解酵素等が分泌されています。ウイルスを扱う実験中に皮脂や唾液に触れてしまうとたちどころにウイルスがバラされてしまうので、ウイルスを傷めないように慎重に扱う必要があります。もちろん基本的な無菌操作をしていればそんなことはおこならないのですが、新人さんがうっかり皮脂がついた器具を使ってしまうとたちどころにウイルスはバラバラです。 もし少しでも皮脂や唾液と接触すれば、エキソヌクレアーゼというタイプの強力な酵素により、ウイルスゲノムの端からバシバシ削られ、ゲノムが短くなってしまいます。 そういう背景もあり、強制感染実験で確実に健常者にインフルエンザウイルスを感染させるには、感染者の鼻の粘膜を無菌の綿棒でこそぎとり、たっぷりと鼻水をしみこませ、その綿棒を被験者の鼻の孔に突っ込んで強く粘膜に「鼻水+感染者の粘膜片」をこすりつける方法が選択されました。 指で感染者に触り、その指で顔を触るなどという生ぬるい方法では強制感染実験になりません。 綿棒法なら少々、元気な人でも確実に感染します。元気な人は粘膜も丈夫で、粘膜自体がウイルスをトラップする上、粘膜に大量のウイルス分解酵素を分泌しているわけですが、綿棒でこすりつけられたら物理的に防御網を突破されるのでどうにもなりません。 これ位やらないと確実な感染は起こらないので、ちょっと指で触ってそれで感染という話を聞くとほんとかな「????」という感じがします。 もちろん、稀にそういうこともある、という話なのかもしれませんが。 ただ、指先のケアをして何かまずいことはないでしょう。また、熱心に吊革の触り方などを主張しておられる方々に対して、そんなことしても意味がないと言っても聞く耳はなさそうですし、対策法を考えてそれで少しでも安心できるならそれはそれで構わないので、手洗いに意味なしを強調するのはやめておこうかと最近では考えるようにしています。とはいえ、インフルエンザウイルス感染者がくしゃみをすれば2キロ先までインフルエンザウイルスが飛んだという報告もあります。本人がまだ風邪をひいたという自覚もない状態で、電車、レストラン、飛行機、会議室などに一人感染者がいるだけで、その空間の全員がインフルエンザウイルスに接触します。これほど拡散力のあるインフルエンザウイルスが息を吸っただけで気道粘膜にたどりつきます。この状況で手を洗うとか洗わないとか、いったい何の意味があるのか、それは申し上げておきます。そもそも手洗い如きの簡単な方法で感染を防げるなら毎年こんなに流行を繰り返さないでしょう。手洗いをするなとは言いませんので、やりたい人はやられればいいのではないですか、と申し上げますので、手洗いを励行すれば感染を防げるなどといい加減な主張はしないで頂きたいです。ちなみに先ほどの薬はインフルエンザの感染を完全に予防できましたがこれがなぜか承認になっていません。 (後日注: 新型コロナウイルス対策として手洗いが強調されていますが、インフルエンザウイルスよりも空中を漂う時間が遥かに短く、また拡散する空間も相当狭いために感染者周辺に「落ちた」ウイルス塊の重要性がインフルエンザウイルスよりも高いと考えられているわけです。長時間空中に漂い、気道にどんどん直接入ってくるインフルエンザを防ぐのに手を洗ったところで大勢に影響ないのでは、あるいは効果があったとしてもメインルートを遮断したことにはならない、一方、新型コロナウイルスでは事情が違うだろう、と。ウイルスの特性の違いという背景があります。) ところで、昔のインフル対策三種の神器に意味はないと書いてから10年たちましたが、まだ99Nマスクを大量に売っています。一番役に立つガーゼのマスクが見当たらなくなってしまいました。 ガーゼに水を含ませるのが一番、のどの湿度を維持できます。 99Nは呼気の大半がマスクを回避して隙間から入るのでわざわざ99Nにする意味はありません。本当に99Nのフィルターを通すと訓練を受けていない人はまともに呼吸できません。訓練を受けていても99Nは厳しいですよ。 自然に息が入ってくるということは、呼気はフィルターを通っていない、ということです。少し考えれば誰でもわかることですが、医療用の特殊なものを除いて一般のマスクは顔に密着していません。当然、通りにくいフィルターよりマスクの端の隙間を空気が通る、これは当たり前のことです。 さて、不活化型で皮下注射するタイプのインフルエンザワクチンを学童に強制摂取してきたのは日本くらいでしょう。47年? 49年かな、、、 長いことやり続け、世界中から不思議の国と言われていました。こちらは海外の医療から仕事を始めたので日本が異常にみえました。 言葉を和らげるために集団接種と呼び方を変え、それでも集団なんとかみたいだから、と定期接種とさらに言葉をマイルドにしましたが、要するに該当者はみんなうつんだ、という「強制接種」なのか、該当者の中でうちたい人は自己責任でうちましょうという「任意接種」なのかどちらかなのです。 どちらも自由診療ですが、強制接種の場合は補助金がでますし、子宮頸がんワクチンの場合は、任意接種なのに補助金がでた、など、いくつかバリエーションがあります。 インフルエンザワクチンも永年、批判にさらされながら、半世紀にもわたって強制接種され続け、やっと任意接種になり、さらに感染予防効果は認められないことを厚労省も認め、「重症化防止を目的とする」に至りました。 しばらくはマスメディアも感染予防効果はないことを記事に書くようになっていましたが、最近はまたぞろ、ウイルスの流行の型とワクチンの型が合わないと流行を抑えられないような記述をみかけるようになっています。感染予防効果はないのです。 型は関係ないのです。 ウイルスの感染装置を破壊した不活化ワクチンを皮下注射しても感染予防効果は認められません。 のどの粘膜に塗布すれば効くのですが、これがさっぱり承認されません。 そもそも生ワクチン以外のワクチンは、なかなか感染予防効果はでないのです。まさかインフルエンザの生ワクチンは使えません。ワクチンそのもの一発で感染しますから。 ワクチンは、まず生ワクチンが使えるのかどうか。 ここが要です。 使えないとなると、どうしても予防効果の方はあてにできなくなる、これは避けられないのです。 生ワクチンというのは、感染力をもつウイルスでありながら、毒性を弱めているものですので、接種後に強毒性に戻るリスクがあれば、危なくて使えません。 そこでやむなく、効果を犠牲にしてでも、感染力を叩いた不活化などの変性ウイルス等を用いるワクチンの検討となります。 インフルエンザワクチンの不活化タイプを皮下注射すると、血液中から外にはあまりでないIgGというタイプの中和抗体が誘導されます。中和抗体はウイルスにくっつくだけで、破壊しません。 しかもインフルエンザウイルスは気道粘膜上皮細胞内で感染が完結し、粘膜に接触した瞬間に感染しますので血中中和抗体とまったく接触もしないのです。 理屈からいっても感染予防効果は最初から期待できないのです。 厚労省に実際に問い合わせると、「重症化防止を目的としています」と答えられてましたね。 ウイルスが血液に入り、更に脊髄、そして脳に達すると命にかかわります。 血液中中和抗体なら、血液に侵入したウイルスと接触するのでは、ということですが、実際に重症化防止効果は確認できません。 なので「目的としています」なのです。 今までにも書いた内容なので恐縮ですが、またぞろインフルエンザワクチンに感染予防効果があるような報道が目につきますので、忘れたらだめでしょうという意味で再度、書かせていただきました。 念のために申し上げますが、重症化防止効果がないと証明されたわけではありません。 重症化防止効果が証明されていないと申し上げただけです。 ですから、効くのかもしれない、でも証明はされていない、ということです。 (老人が沢山いらっしゃる施設でワクチンを接種した人と接種しなかった人を比べると、前者の方が重症化率が低かったとする報告はあるのですが、当然ながら接種しなかった人は何か疾病を抱えておられた、とか体調がすぐれなかったという背景をおもちだった可能性があり、重症化リスクが高い人ほど接種しなかったグループに入る可能性が高くなります。 統計にはこうしたバイアスと呼ばれる歪みが入りますので結果を額面通りに読む訳にはいきません。) ところでANK療法にインフルエンザ予防効果はあるのか。 + ... ANK治療中は、なかなかインフルエンザには感染しないようです。また、以前は、ANK療法を受けられる際に、最初は入院というパターンも多かったのですが(今は、入院は不要となっています)、たまたまがん患者さんも何人か入院中に院内でインフルエンザが流行したことがありました。これはどうしようもないのです。 ほとんどの人が感染したのになぜか末期も含めた進行がん患者さんだけが元気だと不思議がられ、その方々はANK療法を受けていたということがありました。 ただ、ワクチンを接種して40°Cの発熱があったら「事件」ですから。 まさかインフルエンザ予防目的でANK療法など検討すらできません。 進行がんというのは標準治療だけでは、残念ながら、多くの場合、助からないわけです。なので、発熱があることは大原則として、容認され、自由診療で実施することも認められているのです。「認められている」のですよ、保険適応になっていませんので、「承認」とは違います。 誤解ないようにお願いします。 心筋梗塞の治療は保険診療で素早くやれば救命可能ですから、自由診療で心筋梗塞の治療というのはやらないわけです。(どこかでやっていたらすみません、ま、一般にはやらないはずです) インフルエンザの場合、数日寝ていれば通常はよくなります。なので、感染予防目的となると副作用に対する見方はきびしくなります。 それでも亡くなられる方がいらっしゃるので、高齢者で体力がおちている方に重症化防止目的で接種すれば、という議論があるわけです。 一方、高齢者で体力がおちているとワクチンの副作用もでやすくなります。 ■ 永遠の拒絶への確信 : インフルエンザワクチンの予防接種の「是非」について個人的な結論を見た日(曖昧ではなく完全なる《非》へと) 「In Deep(2017.1.30)」より / 今回の記事は、「個人的」にわりと重要なもので、上の記事です。トランプさんの写真が出ている記事ですが、トランプさん自身は、引き合いとして出されているだけで、その存在はあまり関係ないです インフルエンザの予防接種についての是非は、いろいろと言われるところではあるのですが、私個人としては、これまで「効果はないし、受けても受けなくても」というような曖昧なスタンスだったのですが、その曖昧が実はイヤでした。 しかし、インフルエンザ・ワクチンに対しては、推進する側の意見も、反対する側の意見も、陰謀論的な方向の意見も、どれも「出される資料や統計に客観的なものが少ない」というようなところがあり、と戸惑うことが多いだけでした。 こういう問題に感情的になったり敵対したりしても意味はないわけで、まして「思い込み」というのは、どちらの側にしても、むしろこわいものがあります。 そういうこともあり、私個人は「ワクチンはこうだ」と確信を持てるものが欲しいというように思っていました。 それを得た記事があり、冒頭の記事がそれでした。これを読んで「曖昧な感覚」が消えました。 (※mono....以下資料記事多数につき略、詳細はブログ記事で) ★ 中国の研究者、豚と鳥インフルエンザウイルスを交配 世界から批判を浴びる 「The Voice of Russia(2013.5.4)」より / 中国の研究者たちは、インフルエンザの新たなワクチンを製造する決定を下した。研究者たちは、新たなワクチンを製造するために、鳥インフルエンザウイルス株と豚インフルエンザウイルス株を交配させた。学者たちによると、実験は成功した。だが、なぜそのような実験が必要だったのかは不明。 この「ハイブリッド」研究の価値は、疑わしい。ウイルス株が実験室から一般社会へ侵入しないという保証はない。研究者が感染し、そのあと感染が広がる恐れがある。中国のウイルス学者たちは現在、外国のウイルス学者たちから多くの批判を受けている。 .
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/1363.html
【赤羽根探偵と奇妙な数日-3日目午前-】 ―――辛うじて人と人との間から引き抜いた左手の腕時計を見やる。 午前7時13分。正確に言うならもうちっと早い時刻か。 ……あー、クソ眠ぃ。 結局、昨日も延々とロリコン大先生のよく分からん講義に付き合わされて殆ど寝てねぇんだぞ畜生。 なのに……何が悲しくてリーマンやら学生でごった返す乗車率250%オーバーの満員電車で、ハンバーグの気分を味あわなきゃならねーんだかな、ったく。 両手両足の動きも制限された車両の中、俺は中刷り広告のキャミソール姿のグラビアアイドルに向けて小さく溜め息を吐く。 ……その微かな音に反応したブレザー姿の少女が俺を睨んできやがった。 『嫌なら帰れよ』 俺の歩幅で約7歩ほど離れた位置に居るそいつが、目でそんなようなコトを訴えてくる。 つーか、こっち見んなっつの。何のために離れて同じ車両に乗ってるんだと思ってンだ? 俺の危惧なんざ露知らず、名佳はつんけんとした態度のまんま再び窓に視線を戻す。 ったく、思春期真っ只中のガキの保護者っつーのは、こんなダルいモンなのか? ……当分、独身でいいわ俺。 ……俺がこんなとばっちりを受けてんのは他でもない、神代を始めとする異対委のせいだ。 ―――ぼんやりと昨日のコトを反芻する。 『っ……大体の話は訊いた』 平静を装ってはいるが、肩で息をしている様を見る限り、濃縮された予定の殆どをキャンセルして文字通り、すっ飛んで来たんだろう。珍しく額に汗まで浮かんでやがる。 委員長室のソファでダラダラとしていた俺を見るなり、神代は呻くみてーに呟いた。 『そーいきり立つなよ。コイツまでビビって固まってンだろーが』 ビビってない。そう言いたげな名佳の視線が横から飛んでくる。 その視線を無視して、俺は先ほど踏み潰したばっかの中身がはみ出た盗聴器をテーブルに差し出した。 『報告は受けてンだろ? コイツが嬢ちゃんの鞄に入ってた』 『やはり……昨日の事件で?』 『俺はそうニラんでるがな』 寄りかかれば何処までも沈んでいきそうな柔らかなソファに全体重を預け、俺は依頼主の言葉を待った。 ……が。 『―――それは単に坂城さんがストーカー被害にあっただけじゃないのか』 それよりも前に、興が削がれたような低いトーンで、名佳がそっぽを向きながら呟いていた。 ……ったく、物事の順序ってモンを知らない奴だなコイツ。 『だとしたら、なンで、わざわざ人目に付くデパートなんかでひったくった鞄に盗聴器を仕掛ける必要があるんだ? 気付かれちゃ元も子もねぇだろ』 『っ、それは……』 『―――それに、単に嬢ちゃんをストーキングするだけなら、半永続的に使える嬢ちゃんの部屋のコンセントにでも仕掛けるだろ』 ……ま、それもそれでリスクは伴うが、わざわざ不特定多数の人間の前で犯罪を行うよりリスクはずっと低いだろう。 『それに、わざわざ電池式の盗聴器を使うのも変な話だ。……まるで、彼女の情報は"一定期間のもの"しか必要としていないみたいにね』 補足どーも、ロリコン官僚様。 『じゃあ、何でそんな不完全な盗聴器が仕掛けられたって言うんだ?』 いつまで経っても自らの疑問にたどり着けないせいか、多少苛ついた口調で"妹"が結論をせっついてくる。 おいおい、他人様から強制されない考察ってのは楽しいんだぞ? 俺の妹を名乗るんだったらそれくらい分かってくれよ。 『―――嬢ちゃんには悪いが、個人的な趣味嗜好であの不完全な盗聴器を仕掛けた訳じゃねぇってことだよ』 コイツは推測だが、それに嬢ちゃんは気付いてたんだろう。じゃなきゃ、事実を知った際にもっと恐怖心を煽られてるはずだ。だが、そうじゃなかった。あの私設秘書サマは心底から悔しがっていた。自らの浅はかさを呪うかのように、奥歯を噛み締めていた。 ……気付いた理由は知る由もねぇがな。 『他に理由があったから、あんな派手な事をしてでも坂城さんのバッグに盗聴器を仕掛けた……そういうこと?』 『お、段々と結論に近付いてきたじゃねーか』 『茶化すなっ』 『へーへー。となると、次に何を考えるべきか見えてくるよな?』 『……リスクを顧みずに坂城さんのバッグに盗聴器を仕掛けた、その"理由"?』 妹の答えは60点ってトコか。ま、及第点はやってもいいだろう。 『もしくは、"そうせざるを得なかった理由"だな』 そこで、俺は話を黙って聞いていたであろう神代に視線を移す。 けっ、推理小説みてぇな臭い言い回しをするなら"真相に近付きつつある"ってのに、この野郎涼しい顔してやがる。 『……まさか、"ここ"を?』 っと、どうやら知らず知らずの内に名佳にヒントをやっちまってたらしい。 『―――"委員長室の会話を盗聴するため"にリスクを承知で犯人はあんな真似に出たっていうのか?!』 『可能性は高い』 私設秘書という名目で委員会のビルはおろか、委員長室でルービックキューブ遊びが出来るくらいの顔パス、それが坂城 るいだ。盗聴するならば彼女は打ってつけの相手だろう。 だが……今までの話を統括すると一つ、不自然な点が残る。 名佳はそれに気付く様子もない。 ……ま、そいつは追々訊かせてもらうとしようかね。目の前のお偉方によ。 『んで、漸くスタート地点な訳だ、分かるか?』 バカにするな、と言わんばかりの少女と少年の間のようなの鋭い視線が向けられる。 『"何故、委員長室を盗聴したのか"―――だろ?』 『良く出来ました、と』 ―――そこで、俺達は神代に視線を向けた。 ――――― ―――― ――― 『毎度ご乗車下さいましてありがとうございましたー次は―――』 ―――抑揚の少ない車内アナウンスが流れ、俺は現実に引き戻されたような気がした。 視線の先で、名佳が停車駅表をチラチラと見やりながら不安そうにしている。 ……俺は何の合図も出さず呆けていた。無論、ちゃんとした理由があるのだが。 ―――空気が抜けるような音がして同時に幾つもの扉が開いた。 自分の意志とは無関係な流れに身を任せて出口を目指し……俺は溜め息を吐いて、自動ドアの横で身を守るように両手で自分と鞄を抱いたまま動こうとしない不精者の少女の手を掴む。 「え……?」 「降りンぞ」 「わ……っ!?」 困惑した表情のまま固まった名佳を車内から引っ張り出した。 それと同時に自動ドアが閉まり乗車率が軽減した電車が動き出す。 「先に合図しろよっ」 名佳が小声で非難してくる。 ま、"騙す側"の人間がこんだけ驚いてんだ。もし尾けられてたとしても、これで撒けた筈だ。 「"向こうさん"に気付かれたら元も子もねーだろ」 「それは……っ、そーだけど……」 十分な回答をしたはずなのに、名佳は俯きながら口をもごもごさせていた。長い前髪で隠れて見えないが、不服そうな目をしてるんだろうな。多分。 理解はしているが、納得はしていないといったところか。 「文句だったら、あのロリコンに言え」 「やだ。あの人、なんか怖い」 「駄々っ子か、お前」 ……ま、気持ちは分からんでもないがな。 「行くぞ」 非接触型のICチップ電子マネーカードで自動改札を抜けて、看板の案内通り南口の方面の階段を降りていく。……いつもより歩調がゆっくりになってンのは、多分名佳のせいだろう。 人間、頭一個半くらいタッパに差があるだけで、こうも歩行速度に差があるもんなのかね。 どうせなら、もっと年相応の美人を連れて歩きたいモンだが。……まぁ、横でとてとてと歩いてる名佳も黙ってりゃ相当美人の部類に入る。 ……ま、この際、贅沢は言ってらんねぇか。 「……なんだよ?」 ふと、視線が名佳とかち合う。 自分が意識してないところを見られて恥ずかしいのか、頬が若干紅潮してるように見えた。 「似合ってんじゃねーか、そのブレザー」 ちなみに、今名佳が着ているブレザーは万一俺らが尾行されてた時のカムフラージュ用のもので、嬢ちゃんの通う学校とは別の物だ。無論本物は別に用意してある。 「っ、そーいう言葉は恋人にでも言えよっ」 制服が似合う恋人って、俺からしたら淫行罪になるんだが。 一丁前に真っ赤になりながら何言ってんだ? 「……あのな、コイツは潜入捜査の一環だ。周囲に違和感なく溶け込むっつーコトは探偵にとって必要なスキルなんだぞ?」 「……潜入捜査、ね」 何を大袈裟なことを言ってんだ、と言わんばかりに溜め息をつく名佳。 「ちなみに俺は過去に仕事でオカマバーに潜入したことがある」 「ホントかっ?!」 「ウソだ」 いてっ。 二の腕にパンチされた。 世の中の妹持ちの兄貴はこんな苦労を背負って生きてんのかね、同情を禁じ得ないな。 ……ま、そんな苦労でも居ねぇよりはマシなのかもしれねーけどな。 ―――さて、件の待ち合わせ場所はココだったっけか、どこにでもありそうな駅前のバスロータリー……の、どこにでも……は無さそうなマッチョな銅像の前。 ……こんなパッツンパッツンのブーメランパンツを穿く奴の前で待ち合わせたくねぇもんだが、これ以外に目立つモンがねぇからなぁ。 「あ、居た」 幾分テンションの低い声がして、そちらを振り向く。 バス停の近くに二人の少女。 名佳とは違うセーラー服に身を包んだ見覚えのある姿が駆け寄ってくる。 ……嬢ちゃんと、委員会で見掛けた被験者の片割れか。 「ふぁあ……おはよございまーす」 緊張感の欠片もなく口を開ける嬢ちゃん。 ―――昨日の今日だから、もうちっとピリピリしてんじゃねーかと思ったらコレか。 ……もう少し緊張感を持っててもバチは当たんねーと思うんだが―――。 「―――大丈夫ですよ、探偵さん」 「あン?」 不審に思う俺の真横から嬢ちゃんでも名佳でもない、おとなしい声が俺を呼び止める。 昨日も委員会で見た、セミロングの黒髪が似合う線の細い少女のものだった。 「るいちゃんは、大丈夫です」 「………」 何を根拠に、何が大丈夫なのか全く以て理解しかねるが、その優しい声に騙されて思わず頷きそうになる。 「あ、すみません。ご挨拶が遅れました。"御堂 初紀"です」 「……あ、あぁ、ご丁寧にどうも」 深々と頭を下げられて、すっかり自分のペースを乱されてしまった。 ……何つーかか、嬢ちゃんとは違った意味で組みし辛い相手だな。 御堂 初紀、か。 どっかで聞いたことのある名前だが……面識は無い。 「赤羽根だ。こっちは"妹"の―――」 「―――"なのか"ちゃん、でしたっけ? よろしくお願いしますっ」 「……よろしく」 にこやかに手を握って名佳に挨拶してくる初紀嬢ちゃん。 ……どうやら、名佳も同じ印象を彼女に抱いたらしい。 あまりに無警戒で距離感が掴めない美少女に、半歩退く我が妹。 ……昨日、嬢ちゃんが言ってたことから推察するに、この御堂 初紀という少女も名佳達と同類項なんだろうが……同じ異性化疾患の人間でもこうも違うとは。 「―――なぁに呆けてるんですか赤羽根さん? 初紀ちゃんの方が私よりタイプですか?」 「……」 「あ、やっぱり、なのちゃん一筋―――」 「「……」」 「あの、兄妹揃って睨まないでくれますか……」 嬢ちゃんの冗句に付き合ってる暇はない。それは俺も名佳も同意見らしい。 「んじゃ俺は行くわ。嬢ちゃん、後は頼んだ」 「……なーに他人事ちっくなこと言ってるんです? 赤羽根さんも行くんですよ、学校」 「は?」 ……今、嬢ちゃんから信じられない発言を聞いた気がする。気のせい、ではないようだ。それを嬢ちゃんの目で確認する。 「まさかとは思うが、この年になって学生服に身を包めとか言うんじゃねーだろうな?!」 「鏡を見ます?」 「見ます?」 「見る?」 ―――言い得て妙だが―――元少年の三人娘から思ったよりも辛辣な言葉とコンパクトの鏡が差し出される。 「……見飽きてるからいい」 そりゃ、そうか。……あぁ、分かってたとも、分かってたさ。 だからそんな目で俺を見るな。 「変質者と間違われてもいいならどーぞっ」 清涼飲料水のコマーシャル顔負けのさわやかスマイルで毒を吐くな嬢ちゃん。 「……お前、ぜってーロクな死に方しねぇぞ」 「末路が選べるほど、平坦で退屈な道を選んだつもりもありませんよ?」 たかが十代の小娘が、人生悟ったような口振りで俺に笑いかける。 ……なんなんだ、この敗北感は。 「素直に負けを認めろよ」 「……言うな、妹」 「さ、冗談はさておき。 一応、なのちゃんには今日、編入試験を受けて頂くカタチになりますっ」 「一応?」 「……諸事情を加味してますからね」 流石に"記憶喪失"なんて非日常的な言葉を口にするのは躊躇われるらしく、嬢ちゃんは辿々しく笑いながら言う。 「それってまさか……裏口にゅうが―――んぅっ!!?」 「―――はぁい、初紀ちゃん、人聞きの悪いこと言わないでねー」 事情を正確に把握していないセミロングの少女が素っ頓狂な声を上げそうになった途端に、嬢ちゃんがその白く細い指先で彼女の耳を艶めかしくなぞり、言葉を遮る。 「や、ちょ……る、い……ちゃ…はぅ…ん……っ!?」 ……朝から何ともまぁ官能的な光景だこって。 「あ、う……」 おーおー、名佳も顔真っ赤にしてやがる。 ―――この初紀っつー娘は耳が性感帯か。……十中八九、俺には必要のない情報だな。 「や、……っは、……はぁ……はぁ……」 「くすっ、興奮しました?」 漸く弄びから開放されて、涙目になりながら必死に息を整える少女を、横目で見ながらイタズラっぽく笑い、意地の悪い質問を投げかける委員会の私設秘書。 ……おい、神代。お前、人選間違えてねーか? 「……脱がないエロに興味はねーな」 「ありゃりゃ、残念。寂しい"性活"を送ってらっしゃる"オジサン"には、いいオカズ提供になると思ったのになぁ」 大きなお世話だ。 「っ、もうっ、るいちゃんっ! 次やったら本気で怒るからねっ!!?」 ……大きなお世話ついでに言わせて貰うと、涙目で主張しても嬢ちゃんの加虐心を余計に煽るだけだと思うぞ、初紀嬢ちゃん。 「―――っと」 ―――不意に、安物の一張羅の内ポケットからケータイのバイブが鳴り響く。はぁ、今度こそ、あのイヤミな大家からの督促か……。 サブディスプレイには……"ロリコン"の文字。……またかよ。 「ちょいと失礼」 三者三様のリアクションをもーちっと楽しんでいたかったが、そうもいかない。仕方なしと割り切ることにして、俺はケータイを開き、通話ボタンに親指を伸ばした。 「……あいはい、こちら赤羽根探偵事務所の所長、赤羽根です。ただいま電話に出ることが出来ません、ご用の方は―――」 『―――19回目だな』 電話口から呆れ返ったイケメンの声が返ってくる。 「律儀に数えてんじゃねーよ」 最早テンプレートになりつつあるな、このやりとり。 『その様子だと無事に二人と合流出来たみたいだが』 「無事かどうかアヤしいモンだが」 『何かあったのか?』 「今さっきまで初紀嬢ちゃん……だっけか? 彼女が身悶えてた……いてっ!?」 『……はぁ』 ありのままの報告をしてるだけなのに、何で二人の嬢ちゃんからは二の腕をパンチされ、電話口からは溜め息を吐かれなきゃなんねーんだよ?! 『名佳くんに関しては大丈夫か?』 「あぁ、ピンピンしてる。男だったらビンビンっつった方が……いってっ!!?」 『……はぁ』 今度は名佳から二の腕をパンチされた。加減を知らない分、嬢ちゃん二人よりタチが悪い。くそっ……今日一日だけで二の腕いくつ青痣を作ることになるやら。 「……んで、今や三人娘のパンチングマシーンに成り下がってる俺に、お役人様が何の御用でしょーか」 『そんな冗句が言えるのであれば首尾は上々なのだろう? ならば、名佳くんは二人に任せて、キミには別行動を取って貰いたい』 「あン?」 『警視庁捜査一課の拝島刑事、宮前刑事の両名に接触して欲しい』 拝島とゴロリンか。……苦手なんだよなぁ、あのコンビ。特に後者は野良猫みてーに敵愾心剥き出しで、気を抜くと肩に青痣がまた一つ増えるハメになるしな。 『昨晩から委員会の人間は、まともに身動きが取れない状態なんだ。今は、少しでも情報が欲しい』 そういや、ゴロリンの奴が言ってたな。昨日の夕方には警察の知ってる情報はマスコミに公開されている。 ……ま、委員会組織の人間が殺られたんだ。神代が行動を制限されちまうのも、当然っちゃあ当然か。 委員長に情報が早く回ってきても可笑しい話じゃない。 「依頼主の御要望とあらば、断る道理はねーな」 『すまないがよろしく頼む。 キミの事だから分は弁えているだろうが、一応は注意してくれ 「言われなくても、てめーの身はてめーで守るさ」 『どうだかな。……と、すまない。―――あぁ、はい、今行きま――』 尻切れ蜻蛉に通話が途切れ、一定感覚で鳴る電子音を確認してから終話ボタンに親指を伸ばす。 ―――恐らく、神代家の坊ちゃんは今回の一件で矢面に立たされることになるんだろう。 委員会の人間……しかも、その現行のトップともなりゃまともに身動きがとれないのも頷ける。 「―――今の、せんせーからですよね?」 「あぁ」 俺と神代の通話終わりを見計らって、イの一番に口を開いたのは、嬢ちゃんだった。 一応の公私のけじめはついてるらしく、その表情は引き締まって見える。 「先生って……宗にい?」 「……うん」 初紀嬢ちゃんの質問に小さく頷いてみせる私設秘書。 ―――こいつは、驚きだ。 イケメンの割に浮いた話を全く聞かない神代のことを、下の名前で、しかも"にい"って親しげに呼ぶ女が居たとは。 だが、その相手は高校生。 ……俺の中で、神代のロリコン疑惑が真実味を帯びてきた瞬間だった。 「―――で、神代さんは、何て言ってきたんだよ?」 あまりに意外な出来事に我を忘れていた俺を、漸く平静さを取り戻した名佳がイラついた口調でせっついてくる。 「あ、あぁ、……こっからは別行動を取れってよ。 ……とりあえず、学校への挨拶は後回しだな」 「ありゃ、ってコトは赤羽根さんは新宿までそのまま逆戻りですか?」 「まー、そうなるわな」 「埼京線で、ですか?」 「わかりづらいボケをかますな」 「んー、面倒ですねー」 「そうでもねぇさ」 嬢ちゃんが言うほど大した事じゃない。俺自身、今横で不貞ってる妹を学校まで送ったら、そのまま個人的に事件を調べてみるつもりだった。そのタイミングが少しばかり前後しただけだ。 「そんじゃまぁ、後は頼むわ」 「じゃあ、気を付けて」 「おう」 上着のポケットから赤ラークを引っ張り出し、フィルターをくわえ、100円ライターで火を点ける。 その片手間で右手を振って別れの挨拶に代えることにした。……が。 「―――ちょっと待てよ」 「あン?」 不意に名佳の白い掌が差し出される。 「……ンだよ?」 「―――路上喫煙は罰金刑、だろ」 お前はどこぞの合法ロリ警官か。つーかお前に払うのかよ、罰金。 ………あ、そういうことか。 「ったく、こちとら万年金欠病なんだぞ。……ほれ、罰金」 俺は致し方なしに、財布から樋口さんを取り出して名佳の掌に叩くように置く。俺の趣味である1円パチンコ代がパーになっちまったが、背に腹は代えられねぇ。 「これだけありゃあ足りんだろ」 「……サンキュ」 目的を達成して満足そうに笑う名佳。 ……ったく、帰りの電車賃が欲しいなら素直にそう言えっての。 「ま、気楽にやれや」 試験なんて堅っ苦しい言い方をしちゃいるが、所詮は出来レースだ。 神代の家柄と繋がりを持ちたい奴なんざ、いくらでもいる。 それに万一、編入試験に落ちた時はそん時考えりゃいい―――が。 「……そうも言ってられないだろ」 名佳はそれでも不安そうな面を浮かべていた。 「心配すんなって。神代のヤツが手を打ってあるっつの」 「そうじゃなくて!」 「なんだよ?」 「その、……もういいっ」 何が不服なのか、俯いたまんま機嫌がよろしくなさそうな面で踵を返す名佳。 ……一体なんだっつーんだ? 「まーったく、折角イイ雰囲気だと思ってたのに。これだから赤羽根さんはー……。 ね、初紀ちゃん?」 「……」 溜め息混じりに嬢ちゃんに非難され、同意を求められた初紀嬢ちゃんは黙ってこそいたが、彼女の沈黙は無言の肯定とも取れた。 二人は今、俺に対して同じ感情を抱いているに違いない、が、それがどういった意味合いを持ってんのかまでは分かるワケもなく。 「な、なんだっつーンだよ……?」 「いーえ、べっつにー」 「……なんでもないです」 至って普通の質問をしただけなのに、威圧と嫌みとガッカリ感を混ぜ合わせたような冷めた表情で、二人から目を逸らされた。 「いやっ、今、あからさまに何か言いたそうだったじゃねーか―――」「―――あ、バス出ちゃうよ、行こっ!」 「あ、おいっ!?」 あからさまに俺を疎外するような嬢ちゃんの明るい声色の号令で、三人はバスに乗り込んで行く。 そして俺が抗議の言葉を発する前に、バスの中扉が閉じ――― ―――そのままバスは走り去って行った。 ……はぁ、ここ数日、アイツらに振り回されっぱなしじゃねーか。 なんなんだ、厄年過ぎたよな、俺? そんでもって―――まだ災難は続くらしい。 「―――俺に何か用かぁ? そこの学ラン」 さっきから、マッチョの銅像の陰に隠れてこっちを見てた学ランのガキんちょに声を飛ばした。 名佳と二人で電車に乗ってた時にあんな野郎は見掛けなかったから、恐らく"事件"の関係者ではねぇと思うが。 ったく、本業にそんな見え見えの監視が通用すると思ってンのか? 「………チッ」 もう誤魔化せないと腹を括ったのか、舌打ちが聞こえてくる。……こっちが舌打ちしてぇよ畜生。 ―――ま、とにかく本業を見張るなんて馬鹿げたマネをした間抜けの面を拝んでみますかね。 「「……あ」」 銅像の陰まで歩を進め、互いの顔を認めた瞬間に、そいつと俺は同じ口形で数秒固まっちまった。 チラッと見ただけでも強烈に印象に残る斑な茶髪と、無愛想な切れ長の目。 ―――間違いない。昨日、委員会で初紀嬢ちゃんと一緒に奴だ。 「……ちわっス」 「お、おう」 向こうも今気付いたらしく、慌てて勢い良く頭を下げてくるモンだから、何か調子が狂っちまって、上手く言葉が出て来ない。 ……なんで野郎同士、マッチョの銅像の前で何となく気まずい空気にならなきゃなんねぇんだ? 「嬢ちゃん達の乗ってたバス、もう行っちまったけど……いいのか?」 「え……、あぁ、ハイ。大丈夫ッス」 腕時計を見やる。現在8時35分。 こっから、あのバスで……学校までは案内板曰わく約15分。次のバスが5分後に来ると仮定して、朝の時間帯で道路混雑も加味するってーと……。 「いっつっ!?」 とりあえず、その学ランの頭を軽く小突いとくことにした。 「何すんだ―――!?」 「―――大丈夫じゃねーだろ。遅刻する気満々じゃねーか」 「ぐ……っ」 正論を言われ、抗議の声が止まる学ラン。 ……まぁ、俺も学生の頃は頻繁に遅刻したりサボったりしてたから本当ならこんなコト言える立場じゃねぇんだけどな。 「んで、どうして俺らのコト見張ってたんだよ? お前さんなら嬢ちゃん達とも面識があんだろーが」 「いや、その……」 「あぁ?」 さっき嬢ちゃん達に体よくやり込められたストレスも相俟ってか、俺は高圧的な態度で学ランに詰め寄っていた。 「だからっ、るいの奴、何か最近様子がおかしいし、盗聴されてるって聞いたから……少しでも、アイツの力になれたらなって思って……」 ま、確かに盗聴されてたっつのは事実だし、様子がおかしいのは十中八九"事件"の所為だからなんだろうが……なんつーか空回りしてんな、コイツ。 単なる知り合いにしちゃあ、行動が行きすぎてる。 「……まさか、嬢ちゃんに惚れてんのか?」 「いや、そのっ、なんつーか……」 うっわ、分かりやすい奴。 お前は塩酸垂らされた青のリトマス紙か。 「……あーいい、大体分かった」 ……今時こんな純情なヤツが居るんだな。俺が動物愛護団体なら迷わず天然記念物に指定するわコイツ。 ま、この学ランが嬢ちゃんみてーなジャジャ馬娘の相手になるかどーかはさて置いて、だ。 どうやらコイツは悪ぶってはいるが性根まで腐ったアホではないらしい。……コイツなら力になってくれっかもな。 「そういやぁ、昨日も見掛けてっと思うけど、さっきまで嬢ちゃん達と一緒に無愛想なブレザーの女の子が居たろ?」 「あ……はい」 「あれ、今度お前さんの学校に転入する俺の"妹"だ。事情は……まぁ嬢ちゃんにでも聞いてくれ。 まーアイツ、俺と違って偏屈でヒネくれた奴だけど悪いヤツじゃねぇと……思うから仲良くしてやってくれ」 「……分かりました」 「んで、お前さん、名前は?」 「……人に名前を尋ねるときは自分からって小学校で習わなかったンスか?」 ンの野郎。俺、コイツ嫌いかも。 「……赤羽根だ。一応、名刺も渡しとくか」 神代に渡してからとんと出し入れもしていなかったカードケースから一枚名刺を取り出して、生意気なガキんちょに手渡した。 そこで漸く納得したのか、学ランは自己紹介を始める。 「……前田です。前田 陸(ひとし)」 「前田クン、ね」 ……個性の欠片もない名字と名前で覚えづらい。やっぱあだ名は学ランで決定だな。たとえ学ラン着てなくてもそう呼ぶ。コイツは決定事項だ。 「っと、もう行かねーとな」 気付くと結構話し込んじまってた。流石に、そろそろ仕事に掛からないと神代にどやされる。 「んじゃな、学ランクン、学校サボんなよー?」 「前田っス!」 何か、背後から抗議の声が聞こえたような気もするが、まぁいい。 俺は再び駅への階段を登り、新宿方面の電車へと乗り込んだ。 ―――通勤ラッシュの時間帯を抜けたせいか、帰りの電車は余裕綽々で隅の座席を確保することに成功した。 いつもなら、ここで直ぐに眠りこけるトコだが……。 一応、今回の"事件"と"名佳"についての情報を整理しとくか。 ―――上着の内ポケット使い古したメモ帳と万年筆を取り出す。 【新宿アパート放火殺人事件】 現場 新宿3丁目のアパート ノワール旧館 被害者 藤崎 充(53) 職業 官僚(異対委の役員の一人) 死因 銃殺?(要確認) 備考 事件発生の数日前より、犯行予告とも取れる脅迫文が委員会に送付されていた。 内容は"来週までに審議が決する異性化疾患の新法案の資料提出を止めろ、さもなくば委員会に関わる人間を無差別に殺していく"というもの。 ※ 事件発生のほぼ同時期に、現場より50メートル程離れた地点にて記憶喪失の少女を保護(名佳)。 事件に関与している可能性、神代や坂城るい等の委員会主格人物と接触していることを加味し、神代委員長代理の判断により法案が可否が採決されるまでの間、警察への届け出を見合わせている。 ※2 後日、私設秘書 坂城 るいの鞄にひったくりを偽装して盗聴器が仕掛けられる事件が発生。同一犯? ―――こんなとこか。 正直言って、今の段階で―――このメモを改めて見る限りでは―――名佳が事件に関与してる可能性っつーのは皆無に近い。 ゴロリンの様に可能性がある限り疑いの目を向ける奴以外なら、吐いて捨てるような確率だ。 言っちまえば、警察や他の公的機関に任せずに委員会(というか神代)が名佳を保護している理由は――― ―――皮肉にも俺が名佳を拾い、委員会のビルに連れて行ったことに端を発していた、ということになる。 もっと言っちまえば、ひったくり事件の時に終始監視されてたとなると、向こうさんに名佳の存在を知られただろう。 ……かと言って、今、完全に委員会から離れるのはもっとヤバい。 委員会から入手出来る情報が制限されちまうし、神代家の庇護から離れるっつーことは……警察に名佳を引き渡すコトを意味する。 「……ふぅ」 気付くと溜め息が出てた。久々に来た身入りのデカい仕事だっつーのにだ。 ……"家族"か。 ―――てめーが言った言葉に、てめーが一番縛られてんじゃねーか。……世話ねぇな。 窓の外を流れてく灰色の風景を眺めながら自嘲する。 ……思春期まっさかりのガキか、俺は。 っと、もうすぐ終点か。さぁて、楽しい楽しいお仕事の時間だ。……気張ってかねーとなぁ――― 「―――ちょっとバカバネっ!」 「……あン?」 近くで、息混じりの甲高い声がして視点のピントを、いつの間にか目の前に立っていた子供に合わせると、吊革のギリギリの辺りに掴まって、フラフラしながらこちらを睨んでいた。 ………って、オイ。 なんで新宿区警察の女刑事がこんな時間の電車に乗ってんだ? 遅刻じゃねーか? 「しょーがないでしょ?! アンタ達が急に降りるから!」 「何も言ってねーだろ」 「言わなくても分かるっての」 ……ん、今なんつった? アンタ"達"? 「お前、性懲りもなく俺達を尾けてたのかよ」 「気付いてなかったの!?」 ……どうやら、念の為に尾行を撒くような行動をしてたのも、無駄じゃなかったようだ。 つーか、満員電車で遠くの他人に気付かれるようなタッパなんぞねーだろ、お前。 「失礼ねっ!」 「……だから心を読むな、ゴロリン」 「ゴロリン言うなっ!!」 ……面倒な奴。 でもまぁ、お陰様で面倒は省けそうだ。俺が直々に警察に向かうと面倒が起こりそうだしな。 「……見たぜ、ニュース」 俺のこの一言で、ゴロリンの顔が途端にシリアスになる。が、警察と対峙するような重圧感を持ち合わせてないのが玉に瑕(キズ)か。 「被害者は、委員会役員だった。 奴さんが情報を止めンのも無理ねーじゃねーか。 どうして、俺や名佳に固執すンだ?」 「……本気で調べがついてないと思ってるの?」 「……はぁ?」 疑いの眼差しで俺を睨みつけてくるゴロリン。 「何が言いたいんだ?」 委員会の代理の長として、上代が情報を止めたいと思うのは山々じゃねーか? 「……とぼけるのは上手いのね、それとも赤羽根探偵事務所々長サマは、委員会にとってその程度の存在なの?」 「……もしかして、ケンカ売ってんのか?」 「どう捉えようと、アタシは構わないけど」 真っ正面から睨み合う椅子に座ったまんま俺と立ちっぱのゴロリン。 『次はー新宿ぅ、新宿です。JR線、私鉄各線、地下鉄―――』 低い抑揚の車内アナウンスを皮切りに、呆れたように女刑事は視線を逸らした。 「―――いいわ、イイ機会だから教えてあげる。付いて来て。……アンタは気乗りしないでしょうけど」 「任意同行かよ?」 そこで、一瞬会話が静止した。 「………アンタを引っ張れる材料があるなら最初からそうしてる。こんなコソコソした真似なんかしない。 分かってるクセに訊くのは無粋だと思わないの?」 「いーんだよ。探偵なんてそんなモンだろ」 「……今、全国の同業者を敵に回したわよ、アンタ」 「知るか」 『新宿ぅー、新宿です―――』 電車のドアが開くと同時に、俺達は雑踏に紛れる。 やっぱ、新宿の人混みっつーのは好きになれねぇが、慣れちまえば楽だ。誰も俺なんかに興味を示さないからな。 「……逃げないでよね」 そんな俺の考えを知ってか知らずか、ゴロリンは釘を刺してくる。 「なんで逃げんだよ」 「バカバネは信用ならないから」 「バカバネ言うな」 「じゃあ、ゴロリン言うなっ」 「やだね」 「じゃあ、アタシもやだ」 なんともまぁ、身のない会話だな。とても20代同士の会話とは思えない。 まぁ……ゴロリンは年相応の振る舞いにしか見えねぇけどな。 「……そういえば、その……っ」 何かの会話の口火を切ろうとしてんのに、何故かその一言目で詰まるゴロリン。 「ンだよ?」 「その、……"妹さん"は、どうなの?」 「あ? 今日見てたんじゃねーのか?」 「名佳ちゃんじゃなくて…… その、"上の"妹さん」 「―――っ!」 心臓の裏側を押しつぶされたような気がした。 「……次、"妹"なんて軽々しく言ったら、殴るぞ」 「あ……ごめん、なさい」 いつも顔を合わすと悉く意見が食い違い、口論になるゴロリンだが、こん時ばかりは大人しくなるらしい。 ……お陰で、こっちもペースが乱されちまう訳だが。 「―――あの寝坊助は、まだ寝てんよ。……こっちの気も知らねぇでな」 「そっか、早く、起きるといいね」 「……どう、なんだかな」 「バカバネ?」 昨日――演技とはいえ――事務所で名佳に言われた事が脳裏をよぎる。 何が本人にとって幸せで、何が不幸か。その結論を出すのは、結局のところ他人ではない。てめー自身だ。 それを、頼みもしねぇのに、選択肢を与えた状態で保留にしてることが正しいかどうかなんざ分からねぇ。 常識で考える、なんて無駄だ。 平均値なんざ意味が無い。 だが結局は、その平均値に縋ることしか、俺には出来ない。 ―――そんな状態が続いて、もう7年も経つ。 「……バカバネ……?」 いつの間にか、歩みを止めていた俺の顔を覗き込んでくるゴロリン。 やめろ、そんな顔すんな。 「―――お前なんかに同情されるほど俺は落ちぶれちゃいねーよ」 「……はいはい」 突き放すように言ったつもりだったんだが、ゴロリンは気にする様子もなく、ニコリと持ち前のロリータスマイルを浮かべて明るく返してきた。 ……ったく、名佳といい、嬢ちゃん達といい、ゴロリンといい……オンナゴコロってのはよう分からん。 「ほら、何してんのっ、行くよバカバネっ!」 歩みを止めていた俺を、促すようにゴロリンは言う。ったく、コイツは俺を捕まえたいのか、励ましたいのか、どっちなんだ? 「……誰がバカバネだ、コラ」 その狭い歩幅でとてとてと早歩きをするスーツの後ろ姿を、人混みで見失わないように俺は追った。 ……その合間に、チラリと時計を見やる。 ―――午前11時54分、か。 ……今日は長い一日になりそうだ。 【赤羽根探偵と奇妙な数日-3日目午前-】 完
https://w.atwiki.jp/ddffneta-collect/pages/275.html
501 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/15(日) 23 53 30 ID JFyF+cuE0 カオス「我は・・・何度AP稼ぎに使われればいいんだ?我の側に近寄るなあああああああああ!」 502 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/15(日) 23 56 39 ID E93+NlK3O 497 アイアンメイデンの刑ですね 503 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/15(日) 23 56 50 ID J+ZQyDPnO 500 ガソリン値上げ 504 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 00 16 29 ID 3AEeoNrm0 怪物くんの歌(古い方)の替え歌 俺はガブラス様だ 俺はガブラス様だ~ワン! 負け犬界のエリートだ~ワン! 俺の負け犬根性で~ワン!根性で~ワン! コスモス勢もでんぐり返るぞ~ワン! 1・2の3・4で戦ったら負けた ワンワンワンワンワンワンワンワン ワンワンワンワンワンワンワンワン (セリフ)ワンワンワン オイヨイヨ ワンワンワン オイヨイヨ ワンワンワン オイヨイヨ いつも空気のオイヨイヨ ああ負け犬界の期待の星のガブラス君!ワン! 505 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 00 21 32 ID NmLUv5H+0 俺と同年代の香りがする・・・ 506 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 00 30 46 ID xuxAbx6I0 セーラーエンペラーソング (歌:もちろん金ピカの皇帝サマ。わかる人は一緒に歌ってみよう♪) 【注:長いです】 <1番> 悲しみがー今 ウボァー ばくはーつ起こすの ウボァー 誰だって 跳ね返すリフレク持つー 負けない!道場でフレアー 絶対!当てるよ!フレアー この誓い 届け、銀河までー あなたが消したその時から 探し続ける旅が始まった 刻んだレコード 回避率はナンバー1 指差す先はダークなコロセウムが待ってるー 震える胸には あの日のヒミツのミス どんなにつらい運命(さだめ)でも 追い続けるからー ★後悔はしない!エンペラー あなたについてく フーレアー この歌はー 滅びの道しるべー 負けない!明日へエンペラー 絶対!逃がさない フーレアー 黄金のー 杖を 今日も振るうー <2番> 一人で走る見知らぬ道 やっとたどり着いたこのお城に 道場の後に あなたが残していった 試練の星のひとかけら さあフレアを唱えよう これは終わらぬ ミラクルな輪廻 過去も未来も 飛び越えて 追いついてみせるー 苦しさが今 ウボァー 奇跡を起こすの エンペラー 誰にもー フレアーがあたらなーいー 負けない!明日へ エンペラー 絶対!当てるぞ フーレアー この誓い 届け 銀河までー ★輪廻という名のRepeat. …金銀フレアが思ってた以上にご好評だったので(笑)、 引き続き作りやすそうだったので勢いで替え歌してみた(笑) 異論は認める しかし 487のセフィロスのセリフ元ネタには誰も気づいてくれないorz 507 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 00 37 17 ID fx8XgtppO あぁ…うん そうだね 508 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 00 47 30 ID 1tiZjJBPO 皇帝がカオスの中では正統派の悪役なのに1番哀れな気がするwww あれ何か今皇帝の笑い声が聞こえた… 509 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 00 49 25 ID cytm2yjd0 コスモス「クリスタルを集めてください。そうすれば…。なんですが…」 寡黙組 WOL「…行くぞ」 ティナ「…ええ」 クラウド「…」 スコール「…」 お喋り組(またはアホ組) バッツ「ペーラペラペラ」 ジタン「がやがや!」 ティーダ「スッスッス」 フリオ「ゴクゴクゴク!」 頭脳組 オニオン「分かっちゃいないなー。そこは僕の作戦に任せてよ」 セシル「それだと駄目だよ。もっと戦略的にやらなきゃ…」 コスモス「(ちょっと偏りすぎたかな)」 510 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 01 04 59 ID 2Jo7O0CyO ティーダとフリオがww 511 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 01 12 25 ID nxT4IlHrO あなたが落としたのは金の通常皇帝?銀のアナコス皇帝? フリオ「いや、落としてません」 正直なあなたには金銀皇帝と皇帝缶を差し上げましょう 皇帝「「逃げまどえ」」 缶皇帝「あけてー狭いし暗いーギチギチー」 フリオ「フレア返し」 皇帝「「「ウボァー」」」 512 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 01 29 06 ID NPgz7HW6O 善皇帝「おまけに私もついて来るぞ!」 513 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 03 25 17 ID iPzwy+Ay0 バッツ「バトルライズシステムか… 戦ってるだけでアイテムが作られるなんて、楽でいいよな」 フリオ「そうだな。戦う相手にちなんだアイテムがライズされるのもいい所だ ティナは増幅、暗闇の雲は魔力、アルティミシアは柔…」 バッツ「あのなあ、フリオニール… ん?アルティミシアの『柔』って、力じゃなくて見た目の事を表してるのか?」 フリオ「そ、そうかもしれないな」 バッツ「確かにあれは柔らかそうだけど、見た目から名前をつけるなんて捻りがないな」 ミシア「あなたたちのような子には、解りやすくていいでしょう?」 バッツ「うわっ、いつの間に!」 ミシア「本当に私の気配に気づいていないとは…まあいい それより、確かめたくはありませんか?あなたたちが考えているような感触か」 フリオ「なにっ…騙されないぞ、そんな手には乗るか!」 バッツ「フリオニールはいいのか?じゃあ俺だけ確かめてみるよ」 フリオ「なっ?!よすんだ、バッツ!」 バッツ「大丈夫だって。それに、前から気になってたんだよなー」 ミシア「探求の心、ですか。あなたらしいですね」 フリオ「どうなっても知らないぞ…」 バッツ「驚いたな、首元の羽だけじゃなくて背中の翼まで柔らかいなんて」 ミシア「この翼は私の魔力で作られた物ですからね… 鳥のように、骨や筋肉はありませんから」 バッツ「それで空も飛べるんだろ? いいなあ、おれも魔力があればあんたみたいに自由に飛べる翼を作るのに」 ミシア「ふふ…そっちの坊やは確かめなくていいのかしら? 用心深いと言うより、何か勘違いしていたようだけど」 バッツ「そうなのか?フリオニールも触ってみろよ 毛皮みたいにフカフカしてて金持ち気分になれるぞー」 フリオ「くっ…俺は何も変な想像などしていない!帰るぞ、バッツ!」 514 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 03 26 05 ID mMtltfloO >506 ベ〇゙ータだろ? 515 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 03 42 07 ID XdrBm8sJO 513 ティナ「フカフカ…だと?」 516 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 07 10 30 ID njr4+/trO 513 ラミアの件で用心深くなってんのか?フリオwww 517 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 07 29 19 ID pPBn+19o0 見れなかった…orz 291 どなたか再うpを…! 518 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 08 44 41 ID Cyz4/h/gO 誰かバッツがジョブマスターのAAください 519 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 09 08 23 ID 7+NMT0MB0 ⊿ ○ ∇ 、,、´`゙;~、 ;冫 ☆ ┏ ━ゝヽ 人━人━从━〆A!゚━━┓。 ╋┓ 〓┃ < ゝ\ ,冫。 、 /・ / Ν ; ゛△│´,.ゝ ┃. ●┃ ┃┃ ┃┃_.━┛ヤ━━━━━━━☆☆☆━━━━━━━━━━ ━┛ ・ ・ ∇ ┠─Σ-― \( ^o^)/ いっけぇー!┨ ゚,。 .。冫▽ < ( )∧ 乙 ≧ ▽ 。 ┃ Σ , 、 \ て く ┃ ┠─ム┼ ゝ,, . 、,, .┼ ァ Ζ┨ ミo ` 。、゚`。、 i/ レ o。了 、 × 个o ○ ┃ `、,~´+√ ▽ ,!ヽ.◇ o┃ ┗〆━┷ Z,. /┷━ o ヾo┷+\━┛,゛; ヾ ⊿ 、´ ∇ [ジョブマスター!] ☆☆☆ ヘ(^o^)ヘいくぞ! |∧ ☆☆☆ / / (^o^)/ ☆☆☆ /( ) 四つの心を! ☆☆☆ (^o^) 三 / / > \ (\\ 三 [ブレイブブレイド] (/o^) < \ 三 ( / / く 輝きの世界を! テレレレーテーテーテッテテー♪ ☆☆☆ (^o^) いつか・・・また会えるさ! < | | > / \ 520 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 09 45 27 ID Cyz4/h/gO ありがたい 521 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 09 46 28 ID ueifULDFO さすがバッツさん、テラフリーダムwwwwww 522 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 10 16 23 ID 346wzCv20 中の人的な意味ですね>フリーダム 523 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 12 51 40 ID WQryxCSH0 クポー.. クポ-... クポー.. クポ-... クポー クポー.. クポ-... クポー.. クポー.. クポー.. クポー クポー.. クポー.. クポー.. クポ-...クポー.. クポー.. クポー. クポー.. クポー.. クポ-... クポー.. クポ-... クポー.. クポ-... クポー. クポー.. クポー.. ウボー... クポー.. クポー.. クポー.. クポー. クポー.. クポー.. クポー.. クポー.. クポ-... クポー.. クポー.. クポー. クポー.. クポー.. クポ-... クポー.. ウボ- クポー.. クポー クポ-... クポ-... クポ-... クポー.. クポー.. クポ-... クポー.. クポ-... クポー 524 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 13 09 03 ID cytm2yjd0 リナリー「ああ、ご先祖様。お会いしたかったクポ」 バッツ「え?俺モーグリと結婚しちゃうの?…それはそれで面白そうだな 525 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 14 20 08 ID cXqkIpHt0 フリオ(童貞)「戦闘前に酒は一切ごっくんしてない!ただ、前の日にツバを少しゴクッたので、残ってたかも。。」 526 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 14 32 43 ID MgFV5Uk3O 525 中川wwwwwwwww 527 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 14 43 14 ID NoJsZZgjO ガーランドってハムスター飼ってそうだよな 528 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 03 39 ID yINGHFUsO 電車の中で取りそうな行動 WOL 姿勢を正してじっとしてる。手は握って膝の上に フリオ 釣り広告のグラビアを見てゴクリ… オニオン 窓から空を見て、明日の天気予報をする セシル 本を読む。ジャンルは純文学 バッツ 流れる景色を見て、屋根の上を飛び移る見えない忍者になりきっている ティナ 隣の座った子どもを微笑ましそうに見たりあやしたりしている クラウド 寝る スコール マナーの悪い客を内心ひどく罵っている ジタン 車内に乗ってるレディーを吟味している ティーダ 吊り革にぶら下がって筋トレしたい欲求を押さえている 529 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 06 35 ID yw1mgYx80 523 分かっていた…何かあるとは分かっていたんだが…… 吹いたwww しかも2つwww 530 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 10 04 ID TDl1GBPv0 人間嫌いなティナにとって電車の中は相当きつそうだ 531 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 17 30 ID XdrBm8sJO 528 俺のバッツっぷりに吹いたw あれ、楽しいんだよ 532 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 23 35 ID ynuXQdIq0 【少子化対策】政府「皆さんもっとセックスをしましょう」異例のテレビCMを来週から放映。http //takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1234757466/ 533 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 23 35 ID 2Jo7O0CyO 528 姿勢を正してじっとしてる。手は握って膝の上に。 何か面接みたいだw フリオってなんかパーカー着てiPodでヒップホップ聞いてそうなイメージがある。何となく見た目で。 534 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 34 03 ID /+MDzk0sO 533 フリオのイメージが全く一緒だw セシルとWOLはカッチリ背広を着込んでるイメージ スコールとクラウドはホスト系なファッションしてそう 535 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 35 03 ID svUgp7JHO ブロントさん知らないやついんのかw 2chのあちこちにスレあんのに。普段一体どこ見てんだ? 536 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 42 00 ID nxT4IlHrO 535 ???「お前を見守っている」 537 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 43 27 ID U322E2vu0 535 自分が知っていること=世界の常識って思ってたら あとで痛い目見るからやめておきんしゃい 531 よう俺 なんだろうな、あの楽しさは 538 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 48 24 ID svUgp7JHO 537 そんなの一言も書いてねーからwww シャントット出てるんだし汚い忍者とかブロントさんとかリューサンとかFF11ネタもあり? 539 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 48 43 ID v6wVwd0RO 535 普段ゲームをやらなず特にオタクでもない俺はブロントさんとかこれで勝つるとか言われてもさっぱりな件 540 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 50 48 ID svUgp7JHO 539 2chの数ある板からゲーム板に書き込んでオタクじゃないとか^^; 541 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 55 20 ID /+MDzk0sO 528を勝手にカオス側で考えてみた ガーランド 吊革眺めながら輪廻を楽しむ 皇帝 ドカッとド真ん中に大股開きで座る 暗闇の雲 ホカホカの肉まん頬張る ゴルベーザ マナーの悪い乗客を注意してまわる エクスデス 車椅子スペースで空気椅子 ケフカ 車両の連結部分でサーフィン セフィロス 座席を望むなら、かわろうか? アルティミシア 化粧 クジャ 鏡見たり、窓に映る自分を見てニヤニヤ ジェクト 新聞拡げて競馬予想 542 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 55 37 ID v6wVwd0RO いやいやディシディアで検索したら1番上に来るよ? 543 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 56 07 ID hBrsXu+v0 知らないの常識でしょ何でぐぐるの普段何見てるのって むしろてめえが普段何見てんだな奴もうぜえが 知らなければぐぐればいいしぐぐっても笑えなかったらしょーがないなと流せばいい DFF自体がFFシリーズ何でもありなんだから 自分の未プレイの作品における話題が出てくるのは避けられないだろ 俺が理解できるネタだけにしろとかいうのなら プレイしたシリーズのスレだけ巡回してろよ 544 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 56 40 ID egeEg3J00 539 ゲーム板で「オタクじゃない」は拒否反応ハンパないからやめとけw 545 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 58 09 ID TDl1GBPv0 壁にでも話してろよ ttp //www19.atwiki.jp/ddffneta-collect/pages/1.html 546 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 58 28 ID XdrBm8sJO 541 ゴル兄さんはいるだけで邪魔な気がw 547 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 15 59 26 ID svUgp7JHO 長文きめぇwwwなんでそんなムキになってんだ? 厨房かよwwwwww なんか荒らしちゃったみたいでサーセンw 548 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 00 57 ID mMtltfloO >530 ティナは人間嫌いじゃなくて人がいっぱいいるのが苦手なだけだろ? 549 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 01 40 ID cXqkIpHt0 ガーランドは休日ずっと山手線乗って過ごしてそう 550 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 04 44 ID lLVgVwjM0 環状線の輪廻w 551 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 18 12 ID 7K39F3s60 ティナとシャントットの戦闘前会話を見て思ったが 最大魔力のファイアで9999ダメージを叩き出せるティナが言う事かよとちょっと突っ込みたくなった 552 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 22 18 ID H7vxX4Pg0 550 ちょwww 553 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 24 09 ID zVhiExeKO 多くのカオス陣は乗るときそのままだと頭ぶつかるww セフィロスさんは大事な触覚にダメージ必須 WOL想像はスーツだろうがやはりツノが生えていらっしゃる… 立ってたらずっと首かしげてるなきっと 554 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 33 11 ID nxT4IlHrO WOL…正義と光オタク(軍オタっぽい気もする) フリオニール…エロオタク(エロ本エロゲ好き) たまねぎ…勉強オタク セシル バッツ…旅オタク ティナ…モーグリオタク クラウド…ミニゲームオタク スコール…ガードオタク「ずっと俺のターン!」 ジタン…女の子オタク ティーダ…筋トレオタク セシル浮かばんかった 555 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 36 55 ID yINGHFUsO 554 兄オタク 略してアニオタ 556 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 16 52 54 ID hOevXu+RO 先生は車両の一番前、車掌のいるとこの窓から正面の景色を眺めてそう 557 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 02 32 ID pSGHXfH/O なんとなく草野球チームを作ってみた。 コスモスチーム (中)ジタン (遊)バッツ (右)ティーダ (一)WOL (二)セシル (左)スコール (三)フリオニール (捕)クラウド (投)玉ねぎ カオスチーム (左)エクスデス (中)アルデイミシア (三)ガーランド (投)ジェクト (一)皇帝 (右)セフィロス (捕)暗闇の雲 (二)クジャ (遊)ケフカ コスモスはガチで強そうなチームができたけど、カオスはネタ色が強くなってしまったw まぁ、単純に変態二遊間を見たいだけだがw 558 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 11 44 ID AY8pXm7s0 557 いやキャラの特性とポジションの関連とか色々とおかしくね? 野球知ってる? コスモスチーム (二)たまねぎ (中)ジタン (一)スコール (投)WOL (右)クラウド (捕)フリオニール (遊)ティーダ (三)セシル (左)バッツ カオスチーム (遊)皇帝 (中)クジャ (右)セフィロス (投)ガーランド (三)ジェクト (右)ケフカ (捕)エクスデス (一)アルティミシア (二)暗闇の雲 WOLとガーランドはリーダー格だから4番でエース。 殆どのキャラ理由がある。 559 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 13 39 ID cXqkIpHt0 我々はスタンド観戦ですとも! 560 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 15 25 ID iaZwUjtO0 WOLさんは名前的にライトだろ 561 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 15 32 ID IbnwkixTO 557 ファースト皇帝… 雷の紋章でランナー妨害してるところが浮かんだw 562 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 18 16 ID WQryxCSH0 (投)WOL (捕)エクスデス ここは鉄板だな で、なんでカオスは女がいてゴル兄がいないの? 563 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 19 59 ID cXqkIpHt0 ガブラス「ツーベース!」 564 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 23 10 ID pSGHXfH/O 558 うん、カオスチームは全く適性のないパターンで考えたw ジェクトと皇帝はベストのポジションだと思うけど ランナー釘付けにできるしw 565 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 25 39 ID qsgUlklh0 541 とりあえずセフィロスがいい人で吹いたw 566 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 31 16 ID /x8d3SWa0 監督でそ 567 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 36 38 ID zVhiExeKO ここは大きくふりかぶっていいですとも! 568 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 36 54 ID 1Jmq6ADK0 要らないフレンドカードを消すことって出来ますか? 569 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 38 51 ID vP0fg4zv0 558 ケフカとセフィロス二人とも右翼になってるぞ けんかしそうだw 570 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 46 08 ID aQ50H9tS0 セシルは ローザとセオドアに 『もうすぐ帰るからね~』 的なこと考えてそう。 思ったのはさ、クジャが座席の前に立ったら、座ってる人の目の前に あの特徴的な股間がくるよね? 『この人痴漢です!』されてもおかしくない 571 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 47 25 ID AY8pXm7s0 569 あっw何度も確認したんだけどw指摘ありがとうございました。 572 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 49 27 ID yINGHFUsO セフィロス「絶望が欲しいなら、送ろうか?」 ゴルベーザ「おぉっとここでセフィロスエラーだ!コスモスの選手が次々に帰って来る! 絶望!何と言う絶望でしょう!サヨナラ、まさにサヨナラエラーとでも言いましょうか!」 ティナ「これはロッカールームが恐ろしいことになりそうです。カオス監督既に立ち去っていますね」 ゴルベーザ「無理もないですとも」 573 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 52 50 ID 19DSBTUFO 570 クジャwwww/(^o^)\ セクハラだwww 574 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 17 57 51 ID pSGHXfH/O 572 ガブラスはどう使おうか? 球審か、はたまたボール犬かw 575 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 02 49 ID aQ50H9tS0 574 マスコット。ストラップ売ってるとか 576 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 04 08 ID yINGHFUsO ボールボーイならぬボール犬かwもしくは球審かだな トットはウグイス嬢ならぬウグイス婆 カオスは4番は必ず振らせるし、バントスクイズ敬遠は好まない直上的 コスモスは慎重に色んな作戦を織り交ぜてくる 4番といえどバントもさせるしWOLも監督の言う事ならと素直に従う 577 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 10 52 ID kgCWwy080 今 576の家の近くに雷が落ちていくのが見えた 578 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 16 02 ID U322E2vu0 576 無茶しやがって…… 579 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 18 01 ID 3AEeoNrm0 無難な監督タイプ WOL セシル セフィロス コスモス 多くは語らない監督タイプ フリオ クラウド スコール 先生 選手と一緒に盛り上がる監督タイプ バッツ ジタン ティーダ ジェクト 知将タイプ オニオン ゴルベーザ 高圧的な監督タイプ ガーランド 皇帝 暗闇の雲 アルティミシア カオス 自分だけが楽しむ監督 ケフカ クジャ 部外者だと思われて退場させられるタイプ シャントット ガブラス ヴァン 580 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 18 36 ID cXqkIpHt0 ジタン選手盗塁だ! おおっとこれは文字通りベースを盗んでいます!これはいけません! 581 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 19 13 ID pSGHXfH/O 576 >4番といえどバントさせる コスモスが大ちゃんに変換されちまったじゃねえかこの野郎www コスモス「今日は負けませんよ」 スコール「(試合ねぇだろ・・・)」 582 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 21 09 ID lLVgVwjM0 579 スコールは必要なことも語らない監督かもw 583 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 25 53 ID faLuBhFxO スコールが監督だった場合野球のカードゲームでシミュレーションしてそう 584 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 26 03 ID 6wQY7fmXO ある意味野球ネタ フリオ「あと一勝でカオス戦」 セシル「夢じゃなくなったな」 コスモス「その通りだ」 全員「っ疲れしたー!!」 コスモス「このメンバーは後にも先にもコスモス軍最強だと確信する」 「このチームで勝てねっきゃ、それはむしろこのゲームのバランスの方がおかしいなだな」 『クジャも注目のエース「誰かを助けるのに理由がいるかい?」でだました女の数 星の数 ジタン!!』 ジタン「Disk4までに300人!」 『顔の見えるパラディンに変えてとの声も多いが、女関係その他いたって真面目 セシル!!』 セシル「つーか妻子持ちですから」 『人の良さそうな顔に似合わずパクリ技が得意 バッツ!!』 バッツ「本編じゃやらないっすよ」 『派生作品多数!しかし主役は2回そこそこ クラウド!!』 クラウド「座右の銘 可もなく不可もなく」 『チーム1のコンボファイターにも関わらずその派生技の無さはなんなんだ スコール!!』 スコール「…(オレ、帰りたい)」 『一般人出身を驚異の身体能力でカバー!KYの天才 ティーダ』 ティーダ「っス!光栄っス」 『色っぽければシヴァだろうが余裕でゴクリ!!反乱軍の核弾頭 フリオニール!!』 フリオ「やっぱオレ童貞あつかいか」 『ヤローの隠れファン急増中!「僕にはティナが…」と訴える!!得意の足で逃げ切れ オニオンナイト!!』 「かんべんして下さいよ」 『そしてディシディアFF人気投票ぶっちぎりの最下位! (主な理由 出番がない、セリフも少ない、神々しいを超えて眩しい) 私キャプテン コスモス!!』 コスモス「そんな私にぞっこんのウォーリアー・オブ・ライト」 WOL「私は光と共にある!」 元ネタは…もう10年以上前の漫画なのか… 585 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 26 38 ID nxT4IlHrO クラウド監督「興味ないね」 スコール監督「そういう話ならパスだ。壁とでもry」 ヴァン監督「アニイッテルカワアナイッエ?ムセテンナヨ!」 WOL監督「輝け!」 586 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 32 18 ID nxT4IlHrO ジタン「監督!俺達負けそうだぜ!」 セシル「何か指示を!」 バッツ監督「うーん…風が読んでる…」旅立つ WOL「ちょ、監督いったいどこへ…監督?監督うぅぅうう!!!」 試合負ける バッツ監督「落ち込むな!また次があるって!!」 587 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 35 57 ID 6h/RxKz30 584 レベルEかよwww 588 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 36 15 ID APn1AxFfO 584 WOLさんはマネージャーなのかww 589 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 18 59 42 ID u0yfHGBKO おまえらたのしい? オタクきもー 590 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 19 23 03 ID r6L4r3FSO 584 懐かしいな 富樫はバトル物より、ああいう路線の方が向いてる気がする って、スレチすまん 591 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 19 27 22 ID RK8c9u1YO バッツ「会話しりとりー!」 スコール「なんだ、いきなり」 バッツ「会話しながらしりとりするゲームだ」 スコール「で?」 バッツ「遊ぼうぜ!」 スコール「面倒臭い」 バッツ「いいじゃないかタダだし!つー訳でスタート」 スコール「(俺に選択権はないのか)」 バッツ「あ、ティーダだ。あいつも誘おっと。ちょっと待っててくれな」 スコール「(相手が見つかったんならソッチでやれよ…)」 バッツ「おまたー!おおっと下ネタ失敬」 ティーダ「いきなりなんか誘われたッス」 スコール「そうか」 バッツ「違う違う、そこは『す』から。ちなみに順番は一方通行な」 スコール「(いつの間に始まってたんかい)す…素早いからな、こいつは。こういう時だけ」 バッツ「けなされちったぜ。スコールは酷い奴だなー」 ティーダ「仲間割れ反対ッス」 スコール「す…すまん………かった」 ティーダ「おぉーセフセフ」 バッツ「大して気にしてないって。楽しくいこうぜ!」 ティーダ「絶対負けないッス」 スコール「す?…………速やかに終わらせて欲しいんだが、俺は」 バッツ「わざと終わらせるのはナシだからな。あと負けたら罰ゲーム」 ティーダ「ムズイのは勘弁ッス」 スコール「…………す?……す、すー……す?」 スコール「…順番変えてくれ」 バッツ「はいスコール罰ゲーム!」 592 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 19 49 26 ID dbwAOH9f0 ある日のエクスデス道場にて 先生「貴様の無、偽物だな!」 建前「ばーか、レベル100になるまでいすわってやるぜー」 本音「(いそがしいのにけいこをつけてくれるなんて、せんせいはなんていいひとなんだー)」 先生「建前と本音が逆だ。愚か者めぇぇぇ!!!」 雲「ああっ、しまった!!」 593 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 20 28 12 ID 8lgYsQ/BO 579 監督セフィロス セフィ「さぁ今回も相手はコスモス勢だ。試合前の微調整は慎重にな」 ケフカ「ぼくちんのミッシングで二塁三塁は壊滅だじょ」 皇帝「ホームベースの前には紋章を貼っておいたぞ」 セフィ「なにをやっているのだ。試合というものはスポーツマンシップに乗っ取り正々堂々とやるものだ」 アルティ「ピッチャーは私にまかせなさい。4フレームでしとめてあげます」 雲「キャッチャーはわしじゃな。触手たちは常に腹ペコだからな」 セフィ「ボールは食い物ではない!経費で賄えるのも限度があるぞ。アルティミシアがピッチャーはまぁいいかもな…ジェクトがピッチャーだからベンチで待機していてくれ」 ガーランド「一塁からホームまで完走してやろう!」 セフィ「ああ…いや…できればボールをねらってほしい」 ジタン「おいおいおい、あっちの監督、思ってた以上にしっかりしてんじゃんかよ」 ティーダ「あっちは火力はかなりあるから戦略組まれたら厳しいっスね」 バッツ「よ~し、こうなったら、いけ!クラウド(ドンッ)」 クラ「え?ちょ…」 セフィ「ん?クラウド…」 ティ・ジ・バ(ストーカースイッチON!!!) セフィ「クラウド、次の試合はよろしく頼むぞ。全力でかかってこい」 クラ「え…あ…は、はい…」 ティ「予定と違うっス…」 ジ「いつもからは想像できないほどしっかりしているな…」 バッツ「なんか…こころなしかセフィロスの前髪が短いような…」 594 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 21 40 03 ID 0e90jr6lO ティーダはDFFでエンカウントボイスでッスッス言ってるがこんなキャラだっけ Ⅹでまだパーティー馴染んでない頃はユウナやワッカに使ってた気がするが Ⅹ本編で「 ッス」のついたセリフが思いつかないな 595 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 21 44 24 ID NoJsZZgjO こいつこんなだっけ?ってのは言い出したらキリないだろ バッツだけは違和感ないが 596 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 21 56 57 ID sTcA+D+h0 SFC以前で原作準拠なんてフリオくらいしかいねーよ 597 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 21 58 46 ID SIEqaqVbQ キャラそのまんまのネタも作ってみたいがなかなか思い浮かばないな 598 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 22 10 40 ID PK78ZoTTO 知事になれそうなキャラはwol ガブラス スコール エクスデス ゴルベーザ辺りか? そのまんまだけに知事ネタ 599 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 22 13 47 ID 0e90jr6lO DFFと原作との違い WOL→ある意味原作再現 フリオ→もっと空気だったかもしれない 玉ねぎ→だれてめえ状態 セシル→ブラコン化 天然じゃなくなる バッツ→リーダーっぽさがなくなる が幼女と素で口喧嘩する奴だしこんなもの ティナ→臆病って性格がプラス クラウド→性格が安定したことがない 派生でも本編でも スコール→未プレイだからわかりません ジタン→こんな感じ 原作だと余り組扱いされたり酒場で拗ねてたりするが ティーダ→ッス! 600 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/16(月) 22 17 24 ID lLVgVwjM0 599 スコールは原作だともうちょっと迷いがあるかも
https://w.atwiki.jp/matatsuke/pages/32.html
口コミ・感想・掲示板 その13 学生です。そうですね、でもほんと、岩波先生のように「自分はこうだ!!」と生きられたらいいとも思うけど、 実際周りのみんなにとても助けられて、あたたかい気持ちをもらって生きられているのだから そのことは忘れずにいようと思います。 極端な書き方をしてしまいましたが、飲み会も、出たいと思ったら参加して、 今日は呼吸に専念したいと思ったら休んで、というふうにそのときの気持ちに臨機応変に対応していこうと思います。 あまり極端になりすぎずに、みんなと楽しい時間も過ごして、そこから人間関係なども学びつつ、 呼吸にも自分なりに精いっぱい専念していきたいと思います。 いろんなご意見ありがとうございました。 -- 名無しさん (2009-12-29 13 33 32) 僕も皆さんの書き込みに感化されました。 やはり自分本位で生きる方が後々良いのかもしれません。 今まで人に振り回されながら生きてきましたがやっとその悪癖から 脱出できそうです。 もし集団で生き様や日常のアドバイスが聞きたいと思ったら 率直に聞いてみます(笑) -- 巣釜 (2009-12-29 19 32 19) 人の意見をよく聞いて行動しても、しなくても、自分が主体的であればそれでいいと思う。 主体的になっている自分ほど、好きになれる。 主体的に行動していると、自分自身に満足して、今度は人に愛を与えたくなる。 だから、自分の意見や感情を主張し、エゴを充たしていけば、絶対 人への気遣いの余裕が出てくる。本当の優しさはそこにあると思う。 岩波先生はエゴを充たせと言ってるけど、「エゴを充たした後、必ず人に気遣いできるようになる」 と言ってました。 「エゴを充たせないくせに、自分を殺して、相手のことばっかり気遣っていると当然悩むよ」と もいってました。後者は何にも拾いものがないばかりか、相手からも感謝されないことが多いし、 最悪だと思ってます。自分を押し殺した結果がマイナスの感情だけ。 許せない気持、嫉妬が増すというのが自分の人生だったし。 だから、先生みたいな人がたくさん増えたとしたら、逆に妬みが減って 暮らしやすくなると思います。あくまでこれは僕の意見ですが。 -- 玉造筋太郎 (2009-12-29 19 44 39) もし先生みたいに図太い人が世界の中心となれば すごい世界になりそうですね(笑)面白そうです。 僕自身が抱えている強い抑圧も減るし。 やはりエゴを何処でも赤の他人だろうが誰だろうが通せる位の 図太さを先生は持っていますし、 僕もその人になりたいと思います。 -- 巣釜 (2009-12-30 01 27 07) 弱い呼吸と強い呼吸、どっちが効率が良いと思われ ますか。 -- 名無しさん (2009-12-31 17 01 31) やはり強い呼吸ですかね。 ただダラダラと惰性でするよりもいかに意識が飛ぶように 馬鹿になってやった方がよかったかも。 -- 巣釜 (2009-12-31 18 10 21) いつもこの掲示板みて勇気をいただいています。 今年もよろしくお願いします。いくつか皆様に質問させてください。 ストレッチってどんなストレッチがいいのですか? 電車の中などで弱い呼吸ができるって記載されていますがどのようにするのでしょうか? -- 名無しさん (2010-01-03 06 55 53) 集団って何時間くらいやるんですかね?九州から東京に行くんで、交通機関の予約時間の目安を知っておきたいんですよ。どなたか教えてください! -- 名無しさん (2010-01-04 13 35 44) 集団は12時から始まるのが多いですよね。終わりは今までの経験で18時や20時と、集団の人数やそのときの状況によって違いました。 でも自分で好きなときに来て好きなときに帰れるので大丈夫ですよ。何時までいないといけないって法則はありません。 遠方の方々は飛行機などの時間に合わせて帰っているようです。 -- 名無しさん (2010-01-04 17 38 19) ありがとうございます!結構ラフな感じなんですね。前の口コミで深夜までやってる人もいたって書いてあったので、22時くらいまであるのかと思いましたよ。じゃあ自分も途中で抜けさせてもらお。 -- 名無しさん (2010-01-04 19 54 56) 4つ上のかた、ストレッチは、先生にお願いすると、ストレッチ方法の紙を印刷してくれますよ。 体全体をほぐすために、普通にスポーツをする前にするようなさまざまなストレッチをします。 ストレッチ方法にこれといった決まりはないので、普通に体のいろんな部位の節々がのびるようなストレッチを、ネットとかで検索してやってみてもいいかと思います。 体を柔らかくするためにヨガをしたり、水泳をしたりされてる方も中にはいらっしゃるみたいです。 弱い呼吸を電車の中でやるやり方は、私の場合、先生の弱い呼吸CDをIpodで聴きながら、 鼻から吸って、口からゆっくり吐く、を繰り返しています。目は閉じて、できれば席に座って。 でも、立っていてもできますよ。吊革につかまってやっています。 最近私は暗示がじょじょに浸透しだしていることを感じています。 まだまだ視線恐怖の症状はありますが、言いたいことを言えるようになってきたし、 覚悟の面も少しずつ決められるようになってきたように思います。 自宅で止める呼吸をした後に入れる変性意識も、少しずつ長くなってきました。 先生の言われた言葉「毎日コツコツ呼吸を積み重ねるしかないんだから、焦るなよ」という言葉が 実感をともなって胸にしみる今日このごろです。 今年の抱負は、今年中に克服することです! -- 名無しさん (2010-01-05 10 38 05) 呼吸を終えた後、これまでにない変性意識を味わったのですが、その後ずっとみぞおちのあたりに違和感がある状態と軽い吐き気が続きます。 これはどういう事なのでしょうか -- 名無しさん (2010-01-05 11 31 12) 体がまだ少し固い人は(ゆるみきってない人は)、変性意識の後に 気持ち悪さを味わいます。 私も体が固かった数ヶ月前は、先生に変性意識に入れていただくたびに 車酔いのような気持ち悪さを味わいました。 でも、じょじょにその気もち悪さもなくなっていくと思います。 順調に進んでいると思いますよ。 -- 名無しさん (2010-01-05 12 18 01) 皆さんにお聞きしたいことがあります。暗示の効果的な聞き方を教えてください。ある方のブログには、魂で聞く、感情を込めて、自分をだますつもりで、など書かれていました。 暗示を聞くとき気持ちを込めて聞くということでよいのでしょうか? またそのときはリラックスした感じでで聞くのか、それともぐっっと体に力を入れて聞くほうが良いのでしょうか? 少し分からなくなり、整理したいので教えてください。 -- ROK (2010-01-05 18 51 36) はじめまして。視線恐怖で岩波先生の所に通っています。 私も皆さんに聞きたいことがあります。 大学を中退した方はいますか? 中退した方は周りに(特に、親戚や友だちに)なんと理由を話していますか? 私は、家族以外には中退した事を明かしていなくて、卒業したと思われています。 話しの流れでそのことを聞かれないか不安です。 また嘘をついている事に罪悪感を感じます。 正直に話したとしても、やめた理由までは言う勇気がありません。 でも内緒にし続けずーっと嘘を突き通して生きるのは 続けるのは心苦しいです。 どうすればいいか、いつも心にひっかかています。 皆様の意見・実体験が聞きたいです。 -- はな (2010-01-06 01 45 27) 私は高校を中退しましたが、人に聞かれたときは「そのころ家庭がゴタゴタしていて 私も精神的にまいってしまって、高校もいけなくなって中退した」と話していました。 「卒業した」とうそをつくと、そのたびになんだかさらに自分の中の悩みが深まってしまったので できればうそはつかないほうがいいと思います。 人と素直に話していると、みんなそれぞれに自分の暗黒時代のようなものを持っている人も多いということが分かってきましたし、 中退したからといって白い目で見てくるような人はいませんでした。 私はその後親友や彼氏などに正直に自分のことを話してあたたかく受け入れてもらう経験をしてから、 けっこう周りの人々に正直に自分の精神的病気のことを話せるようになってきました。 正直に話す→受け入れてもらう、の繰り返しを通して、人に話すことに慣れてきて、こわくもなくなってきて、 人に見せる自分と、自分の中にいる自分のギャップがどんどん少なくなってきています。 -- 名無しさん (2010-01-06 06 27 24) 暗示の聴き方ですが、最初は力を込めて、自分の内部にたたき込むような 感じで。 変性意識状態になってきたら、暗示に身を任せる感じで聞いています。 どちらにしても、できる範囲で集中して、心だけは魂を込めて 聞いています。 別に体に力が入って聞いてもいいと思います。 全身に力を込めて聞いていくと、変性意識状態に入りやすくなりますから。 体に力を込めて聞くといいというよりも、そういうときって、バカになりきれている時 だったから。 呼吸をしながら聞いてもいいと思いますし、しなくても脳の条件付けができていたら、 意識も変容していくので、しっくりする方法で聞いた方がいいと思います。 -- 名無しさん (2010-01-06 13 24 53) 中退の件ですが、自分で思っているより人はあまり気にしません。 自分が恥ずかしいと感じているだけなんです。 -- 名無しさん (2010-01-07 11 46 08) 最近、強い呼吸をしてから、のけぞって息を止めると 一瞬眠っていたような感じになり、体もしびれます。 これは、良いことでしょうか? これは、変性意識の入り口なのでしょうか? 先生に入れてもらった時は、長い時間、意識が無くなっている 感じがします。。 -- 名無しさん (2010-01-07 23 39 17) それでいいんだと思います。 深い体感の場合、時間が長く感じられるし、更に進化すると、 時間の長短関係なくなりました。みんなそういう感じで深まっているみたいです。 -- 名無しさん (2010-01-08 01 16 48) ↑ 時間の長短関係なくなりました。 とありますが、どんな感じなんでしょう??ちょっとでも教えてください 変性意識についてはみなさんワードが当てはまらないようなので今回もそうかもしれませんが 変性意識について 興味と不安と期待がたくさんあるので、少しでもわかりたいのです。 -- 名無しさん (2010-01-08 05 21 50) 上に書いたものです。 変性意識状態にも段階があって、先生に誘導された場合、今のは長かった! と感動する時があると思います。 更に進むと、今のが長い、短いという時間間隔よりは、深い、スゴイ!という体感度合いの方が印象に残るように なるという意味です。 自力でつくりだす変性意識状態だと、気持ちいいとか、宇宙遊泳的なものとか、そういう感じだと思います。 人によって違うのはもちろんですが。 -- 名無しさん (2010-01-08 18 08 23) ありがとうございます。 体感していないのでよくわかりませんが、どうすごいのか、ぜひ体感できるようがんばります 表現よくないかもしれませんが、先生がSEXよりすごいっていっていた SEXよりすごいものってどんなもの?なんだぁ と 自分も呼吸がんばります -- 名無しさん (2010-01-08 20 35 12) 前に暗示の聞き方を聞いた者です。 返答していただきありがとうございます。これにより自分の甘さにきずきました。結果が出なかったのは中途半端な自分がいることに気付けました。 気付けて本当に良かった。近くの第三者にも指摘されました。やはり気持ちが一番大事ですね。もう、うまい下手関係なしにとにかく本気でやります。 -- ROK (2010-01-10 17 20 30) はじめまして 自分は兄弟が原因で対人恐怖症になりました。 兄弟とは仲が悪く 極端に嫌いで態度が嫌いで こうはなりたくないというプライドがあり それから 兄弟に怯えて 自分を出せなくなって防衛して生きるようになりました。 兄弟の反応を一々チェックして状況判断をしてしまい今まで、できていた自己主張もできなくなりエゴも本能も充たせなくなりましたこの神経症 対人恐怖症にならざるをえない環境 状況をなんとか脱したいです 対面して堂々としたいし、その中で自分のエゴも充たしたい 三年もこの状況なので この行動をすることは覚悟しろリスクをとりたいんですが不安だし恐怖です勇気いります 神経症克服プログラムで リスクをとれる覚悟をとれる自分になりたいです 予約は難しいでしょうか? -- 名無しさん (2010-01-10 17 39 55) ありがとう??? -- 名無しさん (2010-01-10 18 13 36) 兄弟が原因で対人恐怖症になった方、先生のホームページから連絡されてみたらいいと思いますよ。 予約とれるかどうかはここでは全くわかりません。 でも本気だということが伝わればきっと大丈夫なんではないかと思います。 がんばって伝えてみてください! -- 名無しさん (2010-01-11 00 16 42) 本当にありがとうございます 感謝してます -- 名無しさん (2010-01-11 11 18 15) いつもサイトから勇気をもらっているものです 呼吸がなかなか継続できずに(自分で仕事だ、なんだかんだと理由をつけているだけなんですが)、今日は呼吸をするために1人になっています。 今から30分連続呼吸をしてみようと思います(まだ未経験なので) できるだろうか、という不安ではなく「やる」 ちなみにいつもの呼吸は30回していきとめる を5回程度のものです 邪念がすくないときは変性にいけますが毎回ではありません 勇気をもつためにこのサイトをその1からみて勇気をわかせました では fight -- 名無しさん (2010-01-11 13 53 58) 30分連続呼吸はできませんでした でも、100回呼吸して-とめる-ひたる-(これで約10~15分) を繰り返し、3回目のときに弱い呼吸に替えてみたら、とても不思議な感覚で奥にはいるような、最後は寝てしまったのか、気を失っているのか、はっとしてわれに返りました。 あたまはスッキリ。 今までとは違ってゆっくり浸れました(でも宣言してから1h弱なんて何時間もしている人はすごい) 今3時まえなのでもうワンセットやってみようと思います。fight -- fight (2010-01-11 14 51 49) 今回は30分で終了。150回呼吸-とめる-ひたるを2セットですが、自分なりにとても満足してしまったので・・・ 岩波先生にしていただくような感覚を2回ともできました。自分だと割りと浅めなので、自分で深くいけたのに満足 でもきっと満足しちゃいけない、といわれるのでしょう まだ、全身がびりっとしているので弱い呼吸で30分ひたります では fight PS.こうやって個人ブログのように書き込んですいません。でも書くことで自分に言い聞かせができています 個人ブログでは仲間が見てくれないので、ここは誰かがみてくれている 一人じゃない という安心感があります fight -- fight (2010-01-11 15 32 38) まだ初心者の者です。今日は家族が誰もいないから、邪魔されずに5,6時間いけるかななんて思ったけど・・・呼吸が続かない(汗)休み休みやってます。 先日初めて集団に参加しました。先生が強く搾り出す呼吸がいいと言っていました。自分はまだまだ身体も硬いので中々出来ませんが、ストレッチをやりながらあきらめずにやっていきます。 次は3月です。今でさえこんな状態ですから、道のりは長いですが、少しでも上達するよう頑張ります。 -- 名無しさん (2010-01-11 15 52 41) fightさん。謝らなくてもいいですよ。 こちらも励みになります -- 名無しさん (2010-01-11 17 57 14) 呼吸は自分との戦いだと痛感しました。 自分は暗くて、一人で、なんて環境をつくらないとだめだ。でも今日はなかなか充実。終わった後すっきり感があり頭がクリアな感じ 皆様、あと1つ上の方 ありがとうございます。これからもいろいろ自白しながら自分を高めさせてください。追い詰めたことがこの性格だと思いますが、呼吸は追い詰めようと思います。でもって楽しもうと思います have a fine! 今夜は弱い呼吸しながら寝てしまおう。それくらい頭が気持ちいい -- fight (2010-01-11 19 46 53) 先日先生にめちゃくちゃ深い状態に入れていただいてから、自宅で弱い呼吸をしていてもすぐに心地よい状態に浸れるようになりました。 弱い呼吸でも今までより深いなんともいえないぼわ~んとした状態に入れるようになっているので 今夜は強い呼吸を頑張ろうと思います。 本当にめちゃくちゃ深い(そして時間的にも今までとはケタはずれに長い)状態だったのに、 先生曰く、「めちゃくちゃすごかっただろう。でもこの何万倍もいくよ」とのこと・・・。 この何万倍って、地球を突き抜けて裏側に出てもまだ足りなそう!!笑 あの状態よりも何万倍もいったら、そりゃあ暗示も定着するしかないと思います。 希望がまた持ててきました。 道のりは長いかもしれないけど、少しでも早くそこに到達できるように 日々の呼吸に力を入れていこうと思います。 本当にやばかった・・・あの深さと高揚感は。 -- 名無しさん (2010-01-12 19 57 04) 上記のものです。強い呼吸してみました。 はじめて・・・どこかへいっちゃいました!! 今まではブラックアウトして、少し変性意識を味わう程度だったのですが、 いったん変性意識に入ったあと、感情があふれ出してきて、嗚咽がもれたり笑ったりし、次に少し浮上したと思ったら、す~っとまた吸い込まれていき、 なんか雲の中をすごいスピードで飛び続けているような感覚の中にいました。 暗示もなんか自分の核のすぐ近くに響いてくる感じで、自分の中心にどんどん迫ってくるようでした。 しかも、今までは変性意識から1~2分で浮上してしまっていたのに 今日はその雲の中をすごいスピードで飛んでいる感覚が、ず~~~っと続きっぱなしで、 弱い呼吸をゆっくりとするたびに、どんどんどんどんその長さや感覚が更新されていきました。 自分できりをつけないとエンドレスな変性意識にひたっている感じでした。 脳ってホントに覚えているんですね。。。 がんばれば、ほんとに、症状が治っちゃう気がしてきました!!! 明日も早起きしてがんばろう!! やばい、嬉しいです。 今まで少し半信半疑で、でも治りたくて頑張ってきた呼吸ですが、 やっと、その効果がはっきりと実感をもって感じられました。 嬉しくて先生に電話したくなったけど、夜遅いので我慢しました(笑) -- 名無しさん (2010-01-12 23 40 13) 上記の方 すごいですね。私も早くそうなれるように呼吸をがんばらねば。 私はまだ自分で変性意識に入って数分しかもちませんし、意識がない状況です ちなみに呼吸をはじめてどのくらいやられましたか? -- 名無しさん (2010-01-13 04 51 51) そんなに長くはやっていないです。いつもどおり、 絞り出すような呼吸を60回~80回くらいやったあと背をそらせて力む呼吸を 数回したあとに、上記の体験をしました。 強い呼吸は気力がいりますが、未来をつかむために、お互いがんばりましょう! -- 名無しさん (2010-01-13 05 35 31) みなさんこんばんは。 久しぶりに気合いを入れて強い呼吸に取り組んでみたら リラックス感というか変容状態が凄かったです。 起きるのも面倒くさいくらいです。 今までは惰性で取り組んできたり、見返りを求めていたので結果が出ないと (見返りを求めるのは当たり前ですが)イライラしたり意気消沈してましたが 今は見返りがどうとかよりもっと呼吸をしていって 自分の力で脳を変えていきたいです!! -- 巣釜 (2010-01-15 02 26 41) 鬼過ぎるほどの才能と俺は俺という生き方、悩んでいる人にとってまぶしすぎるくらいの人だ --名無しさん (2010-01-15 03 35 31) 例えば強い呼吸を150回2セットしたとしたら、弱い呼吸を1時間したくらいの効果はありますか?質問 -- 名無 (2010-01-15 04 03 35) 弱い呼吸よりも、強い呼吸の方が効率がいいと思うので、 時間がない人は強い呼吸、止める呼吸、押し出す呼吸などやるといいと思います。 たまに弱い呼吸をやると、惰性に陥らずに変化つけて出来るんで、 僕は時々弱い呼吸をやって、メインは強く長く押し出す呼吸をしてます。 -- 名無しさん (2010-01-15 16 19 14) 最近のおすすめは絞り出す呼吸を15分位するというものみたいですね。 強い呼吸を1時間すると疲れるしと先生が言ってました。 深い変成意識が味わえるそうです。 (私は体が固くて呼吸出来ないので、情報だけですが) 進捗状況は人それぞれですが、見てて励みになります。 -- 名無しさん (2010-01-15 19 15 33) いつも弱い呼吸ばかりしてて、始めてすぐに痺れが出るようになってます。 それでさっき強い呼吸に挑戦したんですけど、40回前後から 頭が締め付けられるような痛み??を感じて怖くなって止めました。 これって続けても大丈夫なんですかね? -- 名無しさん (2010-01-15 23 11 41) 自己解決しました。100回しても楽勝だったんで! -- 名無しさん (2010-01-15 23 37 02) 強い呼吸なんかだと、体のまだ固い人は、胃に負担が来たり、首が痛くなったり、 体のどこかに違和感が来たりするもんです。 僕も最初違和感を感じてそこでやめていましたが、それでもやると全然関係なくなりました。 防衛本能や体の固い人は、最初は負担がどこかに来ますが、やり続けると絶対いいことがありますよ -- 名無しさん (2010-01-16 15 21 19) 強く絞り出す呼吸と息を止める呼吸を組み合わせて やっていますが、30分弱しか続きません。手はしび れますが、それでもやり続けたほうが良いのでしょうか。 -- 名無しさん (2010-01-18 23 35 45) やり続けた方がいいです -- 名無しさん (2010-01-20 14 05 23) 集団の回数のカウントって土日あるとして土日2日連続で行ったら二回分カウントされるんでしょうか? -- 名無しさん (2010-01-22 19 50 47) 2回分カウントされますよ。一対一よりも密度濃くできますし。 とおっしゃってました。 -- 名無しさん (2010-01-22 21 10 43) ↑の方ありがとうございます。 以前に集団の一回が0、5回と書いてる書き込みがあってどっちが合ってるのかな?と疑問に思ったので! -- 名無しさん (2010-01-22 22 20 22) もしご存知でしたら教えてください。 息子が岩波先生のところへ通っているものです。 息子の機嫌の凹凸が激しく、いつもいつもこんなときどう対応したらいいのか?と悩んでおります。このような親に指導をしてくれる、ところでおすすめはありませんでしょうか? こんな情報を聞くのはおかしいとは思うのですが・・・どなたかご存知の場所ありましたらお願いします -- 名無しさん (2010-01-25 05 30 25) ↑の方へ。 先生に相談してみるのが一番良いと思います。 そういうことに関してもプロだと思います。 -- 名無しさん (2010-01-25 16 05 25) 先生の言っていることはとても参考になっています。 またそれを咀嚼して伝えて下さる体験者の人にも感謝しています。 昔言われたことが今になってようやくわかったことも多く、私が成長したのか、 ただの理解不足だったのかわからないけど、今後大きな糧になってます。 悩みは自分で自分を追いつめてしまう思考が大きいと思いました。 それを外すことができると、その分だけ心に落ち着きがでてきました。 -- bird (2010-01-25 18 31 59) アドバイスありがとうございます。 そうですね 先生に相談がいいかもしれませんね。 今まで電話だとなかなか話しきれなくて ためらって電話やめちゃうんですよ 勇気をもって電話してみようかな -- 名無しさん (2010-01-25 19 38 05) 防衛本能について教えてください。強い呼吸で止める時、また先生の条件付けをしてもらった時に体や手が暴れる感じになっていますが、これは防衛本能が強い表れでしょうか? とりあえず、あまり深く考えずに毎日呼吸はしています。特にこのことに気になっているわけではありません。自分の現状を知りたいだけです。 防衛本能を抑えていくためには日頃どういうことを行ったらよいのでしょうか? -- 名無しさん (2010-01-25 21 45 23) 先生に電話したところで、なにが解決するんだろうか? 苦しい思いを聞いて貰い、少しホッとしたところで、それがなんだというのか? -- 名無しさん (2010-01-25 23 41 41) 1つ上の方へ ごもっともです。でも一時のホッとが欲しいこともありますよね。 小さい勇気をもらって、こつこつ貯めて大きな勇気を自分でつくる、みたいな 人って1人じゃ強く生きられないですよね やっぱり頼れる人、頼られる人がいて成り立っていると思います。自分も誰かに頼りたいし、信じて頼られるとしてあげたいって思う 人っていいですよね。岩波先生もいいし、この掲示板も勇気をくれるので好きです -- 名無しさん (2010-01-26 09 15 49) 防衛本能について書いている方。 体の固さとリンクしていると思います。 まだまだ体が硬いんだと思います。 呼吸法とストレッチをしていけば確実になくなっていきますよ。 どうしても過剰防衛しすぎて、緊張しちゃうけど、普段から自分を守る思考をしないように 気をつけていけばいいと思います。 -- 名無しさん (2010-01-26 11 57 04) ホッとしたい、頼りたい気持ちはわかるんだけど、何かあるごとに先生に電話相談するのはやはりどうかなと。 電話するなとは言わないが、多忙な先生やその時相談している人の都合も少しは考えようということ。 電話口でいろいろ話す前にやることはあるし、自分の人生は自分で切り開くしかないから。 -- 名無しさん (2010-01-26 12 33 29) 1つ上の方へ またまたごもっともです。自分の人生は自分で切り開くしかないですよね。ごもっとも なので人の人生は自分では変えられないので、どう対応していいのかわからずまごまごしている状況です。 もちろん、甘い考えなのも理解しています。。。すいません、ここに記載する内容ではなかったようでした -- 名無しさん (2010-01-26 20 40 21) こんばんは。 一つ上の方の人に同乗するわけではないのですが、 甘えがあるのは誰しもある事だと思います。 僕が過去には甘えの塊だったからこそやってやる!という心境です。 どこかで覚悟といい信念を持った方がいいです。 やはり人生を変えるのも自分、恐怖を作りだしているのも 自分です。そこは頭で理解しても心で気づかないと変わらないと思う。 -- 巣釜 (2010-01-27 00 49 04) 「先生の言葉」が追加されてますね -- 名無しさん (2010-01-27 01 05 56) 呼吸法のときの手にしびれについてですが、どの程度のしびれで 息を止めるのでしょうか。手のひらが少しピリピリ来たなと思う程度?、 腕が少ししびれる程度、それとも感覚が麻痺する位までなのか 分かりません。軽いしびれで息を止める方法を何度か繰り返していたら 脳がボーっとしているので、それでいいのかなと思ったり。 おしえてくださいませんか。 -- 名無し (2010-01-30 10 54 01) ↑あんまりこだわらなくていいと思います。しびれるのが目的ではなくて、体内の二酸化炭素をできるだけ失くし 意識飛ばすのが目的なので -- 名無しさん (2010-01-30 11 11 24) 早速ありがとうございます。こだわらずにやってみます。 しびれることにいつも神経がいってました。今から とにかく無心で呼吸します。 -- 名無し (2010-01-30 12 13 10) 皆さんこんばんは。 呼吸をする量をこなすには強い呼吸だけを何時間もやった方がいいですか? -- 巣釜 (2010-02-01 20 53 51) 弱い呼吸でいいです。 -- 名無しさん (2010-02-02 08 57 53) ありがとうございます。 これから馬鹿になって呼吸をやります。 -- 巣釜 (2010-02-02 19 21 46) 呼吸をやるときは空腹状態でやったほうが効率が良いんですか。 -- 名無しさん (2010-02-03 12 10 12) 空腹状態のほうが効率がいいと思います。 逆に満腹だとハングリー精神になれないし、眠くなりやすいし、 休息に心がスイッチはいってしまうので、満腹状態ではやらないように気をつけてます -- 玉造筋太郎 (2010-02-03 13 26 33) 岩波英知先生について質問なんですが、 岩波先生は どのような顔なんでしょうか? 芸能人でいうと誰に似ていますか? 身長はどれくらいなんでしょうか? 服装は白衣とかをイメージするんですけど どうなんでしょうか? よろしくお願いいたします -- 名無しさん (2010-02-04 16 47 54) どのような顔というと、喜怒哀楽に富んだ顔です。とても表情が豊か。 芸能人で言うと、誰だろう? わかりません。 身長は低い方です。ただ全然コンプレックスのかけらも持っていないようです。 白衣じゃないです。黒のスーツが多いですね。先生曰くもっと普段は若者のような服装を しているそうです。 白衣はもっとも似合わないタイプの先生でしょう(笑) カウンセラーとかセラピストというと白衣を想像しちゃいますけど、すごくラフな方ですよ。 かしこまったところが全くないです。 -- 名無しさん (2010-02-04 17 30 05) 顔と雰囲気は漫画「剣客商売」(さいとう・たかを版)の秋山小兵衛を思い描いてもらったらよいかと・・・ 他の方、どうですかね? -- 名無しさん (2010-02-04 17 42 20) 鳥越俊太郎に似てます。 -- 名無しさん (2010-02-04 18 26 34) 近藤正臣が太った感じかな 鳥越俊太郎なるほど・・同感 -- 名無しさん (2010-02-04 20 47 40) 山崎努と鳥越俊太郎を足して2で割った感じですね。 -- 名無しさん (2010-02-05 01 06 00) ずっと気になっていたので色々と本当にありがとうございました。 岩波先生が夢で何度も出てきて、毎回違った顔で出てきたんですが 具体的に分かって良かったです。 -- 名無しさん (2010-02-05 23 00 11) 最初は呼吸法で何が変わるんだろう?と疑問に思わないこともなかったですが、 みなさんの頑張りに刺激されて、呼吸練習量を増やしたところ、 ありえない感覚を得ることができました! 一人だけでずっとやっていったら、道を迷っていたかもしれません。 この場を借りてお礼を言わせてください! 潜在意識に手が届く状態なんだ!って感動しました。 それも先生の力だけではなく、自分でできるなんて! でも、体験者の声を見ると、呼吸がうまくなったときに壁がくる そうなので、あんまり変容状態に意識を向けずに淡々とやりたいと思います -- ohi (2010-02-08 15 15 27) 「郁也」に似てる -- 名無しさん (2010-02-08 20 25 42) 呼吸の練習ですが、弱い方を長くやり続ける方が効果的でしょうか? -- 名無しさん (2010-02-10 12 15 41) そうですね -- 名無しさん (2010-02-10 15 04 01) トランス状態を体験することは、 体調が良くなることに繋がっている訳でしょうか? 深い体験をしたことがないからか、 いまいちこの関係がまだピンとこないです。 -- oh (2010-02-10 16 26 12) 体がリラックス感を覚えますし、脳も記憶するのでとてもいいことだと思います。 ピンこない時期もありましたが、リラックス感はハンパないですよ! 体が硬いと悩みやすいし、さらに体が硬くなる悪循環になるし、身体も支障を来すんではないかと思います。 目覚めもすごくよくなりました。 体も軽くなりましたし、心も余裕が出てきましたよ。 トランス状態になると抑圧も抜け出やすくなるとどなたかが言っていました。そんな感じもします。 -- ohi (2010-02-11 18 10 06) ohiさん答えて頂きありがとうございます。 脳がリラックス感を記憶して、 呼吸やストレッチで、体もさらに緩ませ、 結果として、緩みと共に体調も上向いてくる訳ですね。 呼吸後は意識は飛ばないですが、少し体が伸ばし易くなるのを実感します。 抑圧自体は、私の場合実感があまりないですが、 自分では気づかない部分であるのでしょうね。 顕在意識と潜在意識も含めて、 脳を本来のリラックス状態にもっていけるように、 今まで通り、今できることに集中していきます。 -- oh (2010-02-12 13 44 09) 体の緊張も抑圧も、自分では気づかないほど「日常化」していると、 コリやたまっているものを認識できないと先生は言ってました。 普段理性で押さえつけて生活していても、潜在意識の部分ではドロドロとあるみたいです。 先生に緩ませてもらった後、普段の体や精神的な硬さを再認識できました。 こんなに人間の心身は緩むものなのに、普段どれだけかたまっていたんだろうって… -- ohi (2010-02-14 15 00 31) 呼吸が上手くいかない。するとみんなバカにならないからだ、 と半ば呆れた感じでいうけど、そう簡単にバカになれないから 困っているわけで。もちろんバカになることの大切さは分かってはいる。でもなりきれない葛藤がある。 だから、良かったらみんなの体験談を聞かせてもらえると励みになります。 -- 名無しさん (2010-02-15 02 36 51) 馬鹿になるってことに知恵を使ってしまうってことあるよね~ そうすると道に迷っちゃう。とりあえず小ずるい知恵(スケベ心という)を使って、何かしようとは 思わないように呼吸以外でも訓練してます。 -- 名無しさん (2010-02-15 03 09 51) 強い呼吸中に「変性意識に入れるかな」って思いが脳裏をよぎってしまって、 それが気になりだしたら、頭の中で「どうでもいい・どうでもいい」と思うようにしています。 気になってもなんでもいいから、とりあずノルマをこなす、という気持ちになるようにすると良かったです。 あと、ほんとにふっきれたとき、ひたすら無心になってるときがあります。そのときは決まって、 “めっちゃくちゃ激しく”ひたすら激しく呼吸しているときです。 -- 名無しさん (2010-02-15 08 04 10) 一瞬でいいから馬鹿になる瞬間があれば、まずはそれでいいと思う。 ずっと馬鹿になってやろうとすると訳わからなくなったし、袋小路に入ってしまったから。 でも、とにかくやっていると、無心で馬鹿になっている瞬間があって、それからはその時間が長くなっていった。 だから、まずは完璧に馬鹿になってやることを求めずに、ほんの瞬間でいいから、それだけでもうけものだと思ってやってみるといいかもしれない。 そっちのほうが敷居が低いし、葛藤も少ないよ。 -- 名無しさん (2010-02-15 14 39 47) 馬鹿にならなくてもいいと思うんです。 そのうち時が来れば自分も入れると信じて、淡々と取り組むって 姿勢が必要なのではないかと思います。 人と比べてもしょうがないですし。 自分なりに精一杯しているなら、それでいいと思います。 心の問題なんてそう簡単に解決しないし、 (人によって違うからなんとも言えないけど) あせっても仕方ないと思って、一日一日を大切に過ごしたらどうですか? -- 名無しさん (2010-02-18 17 27 59) バカになる事について質問した者ですけど 分かっちゃいました、その意味が。なんというか熱血に打ち込むみたいな感じですね。まず精神状態からして変わる、というか変えないといけないから、普通に頑張るだけじゃ絶対気づけなかったと思いました。 -- 名無しさん (2010-02-24 22 52 05) 普通以上に頑張るためには、魂に熱がこもったり、火がついた状態が必要だなと思います。 普通に頑張るのは誰だってできるし、今までもしてきたけれど、理性を超えたところで、 熱を持ってやることは機会がなかなか無いですからね。 同じ努力するなら、馬鹿になってやる努力の方がはるかに気分がいいし、変われると思います。 -- 名無しさん (2010-02-25 19 57 20) 僕も最近馬鹿になる意味が掴めてきた気がする。 日によってダメだったりするけど、確実にわかってきた。呼吸だけじゃなくて、生き方考え方もそうですね -- 名無しさん (2010-03-01 18 02 20) いつも拝見してますが、はじめて投書します。 励まされています ここを見ると自分がひとりではないことを感じられてとても励みになるんです でも最近投書がないようなので、寂しいなぁと思っている次第です。 自分の呼吸は毎日20分くらい、時間あるときに絞る呼吸でやっています できれば1時間でも2時間でもしたいのですがどうも時間とれずにいます。仕事、家庭、などなかなか・・・言い訳にしかならないですが 1ヶ月に1回は平日仕事をさぼってホテルにこもって呼吸するようにしているんですが、年度末の3月はそれも難しい。仕事あるだけ幸せと思っていますが 意識が変るとき、背中をそらないとできない自分がいます。 本当に椅子が倒れるほどそると、いいのです。でも先生の指導はそこまでではないような・・・それぞれのスタイルでいいのでしょうかねぇ。 先生が我々に教えてくれる期間内に自分も宇宙を感じたいんだけど、あまりにも目の前にあることが多すぎて、、、、 電車に座ってゆるい呼吸をすると、すぐしびれて、でもってすぐ眠ってしまう。布団に入ってもそう。 これってすごい睡眠薬?? まあいいか -- darida (2010-03-02 20 05 01) 掲示板その14へ移動する 上へ
https://w.atwiki.jp/divine_revelation/pages/407.html
目次 1.流浪の人良寛は歌人でもあり、自由人 2.恋する心は若さを保つ秘訣 3.人間、斜めから見られて、ちょうどよい 4.狐、狸はかわいい。嘘はつかんです 5.芭蕉も「仏法」を俳句のなかに観た 6.今の女性には、昔にない「したたかさ」がある 7.悟りの極致は「解」自由人になること 8.恋は人生の永遠のきらめき (1986年8月16日の雲示) 1.流浪の人良寛は歌人でもあり、自由人 良寛 今までは、お偉いお方のお話のようで、その後、私がお話しするのは大変、恐縮でありますが、ま、こんな私でも、あなたの一晩の話し相手ぐらいには、まあ、なりますよ。なるんじゃないかと思っているんですけどね。 ―― 良寛和尚さん、あなたは禅門に入られて、仏法を学ばれた。しかも、あなたは、非常に磊落(らいらく)な性格のお方で……。 良寛 磊落かどうかは分かりませんよ。あなた、磊落というのは、石三つ書くんですよ。ねえ、石が三つというのは、恐(こわ)いかもわからないですよ。石が三つ飛んできたら、あんた、頭に瘤(こぶ)ができますよ。それが、磊落でよければ落としますけど。 ―― 子供さんを相手にして、庶民的な仏法をお説きになられたということでございますけど、私たちも、まあ、ご承知のとおり、いろんなお方のお説を承っておるのでありますけれども……。 良寛 まあ、皆さんね、勉強家だから、まあ、良寛よりはね、皆んないいことを言っている。私を出せば、皆んなが引き立っていいんじゃないですか。 ―― 皆さんのお話、お聞き下さっていますか。 良寛 ええ、道元さんなども出ているんでしょう。道元さんもね、私があれですよ、私があれ、何だっけ、あれは最後にとるのは、"後塵(こうじん)を拝する"じゃなくて、戦(いくさ)を引き揚げるときにあるでしょう、交戦をしていて、軍が引き揚げるときに、最後にとるのは……何と言ったっけ、もう忘れちゃった。あれは、何て言いましたかねえ、最後を守るのは……。 ―― 「殿(しんがり)」ですか。 良寛 あ、しんがり、殿、あなたよく知っていますね。しんがりですよ、やっと思い出した。良寛が殿を勤めると、道元さんだってね、そりゃ、光りますよ。ねえ、そう思いませんか。 ―― そりゃね、だれもかれも、皆さん、光っている方ばかりですからね。 良寛 あなただって、光っていますよ。光っていますよ。頭は光っていませんがね。まあ、私に比較(くらべ)れば、あなたなど、よくやっていますよ。よくやってる、よくやっております。 ―― いや、いや、私はまだ修行が足りませんが、先生は歌の名手であられたとのことですが。 良寛 いや、あなたも、なかなかの歌人だとうかがっていますよ。 ―― いやいや、歌人ではないですよ……。 良寛 詩人ですか。あなたは、俳句か何かをつくられるんじゃないですか、聞いていますよ。私しゃ、長歌(ながうた)専門だけどね。 あなた、ジュースは如何(いかが)ですか。私は失礼していただきますよ。あなた、お嫌いですか、パイナップルジュースは……。これは失礼しました、無理強(じ)いしまして……。(注――このとき、卓上に飲みものがおいてあった) ―― いえいえ。 良寛 まあね、固くならないでね。ま、偉い方が、ここは多すぎるようだね――どうも、皆さん、固くなっちゃって、あなたなど、肩がこっちゃって、こっちゃって、大変でしょう。やはりね、書物をつくるときにもね、賢い人二人に馬鹿ひとりと、このぐらいの割合でつくると、一般の人もね、従(つ)いてくるんですよ。賢い人の数が少ないとね、いっぱい食わされた、金返せとなるんですよ。だから、馬鹿よりゃ、賢い人が多くなけりゃいけない。でも、馬鹿も入れとかないとね、読んでいて、安心する人がいるからね。もう、あんまりむつかしい話ばかりされると、皆んな、従いていけないからね――。 まあ、あんただって、目立たないしね、偉い人ばかり来るとね。何も言えなくなっちまって、お説ごもっともです、と。そればかりになってしまうからね。あんただって、ほんとうは偉い人なんでしょうけどね、言えないからね。良寛ぐらいで、あんた、いいですよ。やり込めたって、ああ、そんなこともあるだろうと、一般の人、思っちゃうから、いいですよ、それは。 ―― 和尚は、飄々(ひょうひょう)と、日本国中を旅しておられたんですね。 良寛 山寺のお和尚さんは――、まあ、あんた、これですよ。まりはつきたし、まりはなし、と…… ―― 詩人で言えば、一茶さんのような……。 良寛 まあ、どうですかね、一茶は仏教家ではない。私は坊さんだよね。まあ生臭だけどね。 ―― まあ、良寛和尚さんは、非常にくつろいだ感じの方だったようですし、まあ、絵などに残っているお姿では、布袋(ほてい)のような大きな腹を出して……。 良寛 いや、肥(ふと)っていたといっても、それは一時期ですよ。わたしゃ、妊婦じゃあるまいし、あなた、お腹、そんなに出ませんよ。とんがり頭してましたよ。まあ、天狗さんが夏やせすると、あんな顔になるんかな、という顔ですな。まあ、あんなに鼻は高くはないけどね。 ―― 和尚さんは、越後、新潟のご出身でしたね。それで四国へも渡られたんですね。 良寛 四国へも行きましたよ。それから、高知から岡山へも廻ってね。あちらこちらと諸国を廻ったが、どこへ行っても、乞食坊主さ。 ―― それで、七十四歳でお亡くなりになったそうですが……。 良寛 ああ、けっこう長生きしたねえ。 ―― 結局、どこの地で亡くなられましたか。故郷へは帰られたのですか。 良寛 死んだときはね、もちろん新潟ですよ。越後のほうで死にましたよ。……最後は、あなた、晩年はよかったんですよ、意外にね。若い女性に看取(みと)られて死にましてね。 まあ、いいもんですな、人生に女性がおるということは。 ―― 一休さんなどもそうでしたね。晩年は、"しん女"という女性とご一緒されていたようですが。 良寛 一休さんと一緒にされると、ちっと語弊(ごへい)があるんですがね。 ―― 晩年は"しん女"さんに巡り会って、幸せだったんでしょう……。 良寛 まあ、一体さんだって、私よりも禅の先輩だったんだから、偉かったんでしょう。 ―― まあ、一体さん、晩年がよくなかったようですね。 良寛 私しゃ、知りません、私しゃ、よく知りませんね。そんなことは言うもんじゃないです。お互いに、同業者たちは悪口は言わない、ということになっているんですね。これ、言うといけませんからね。 ―― 先生はどうなんですか、禅宗をやっておられたようですが。禅宗にも派がありますが、何派に属されておられたのですか。 良寛 まあ、あえて言えば、道元さんの系統だね。 ―― では、曹洞宗ですね。 良寛 そう言われるもんでもないんだが………道元さんからいやあ、もう四百年、五百年経っていたからね、仏教ももう末だからね。 ―― やはり、能登(のと)の「総持寺」などにも行かれたんですか。 良寛 私の生まれは越後なんだけどね、ずいぶん、旅したんですよ。ずっと越後にいたわけじゃなくてね、越後から今の日本海側のね、ずうっと廻って、もちろん能登も廻って、若狭(わかさ)通って吉備(きび)の国ね、岡山ね、若い頃は、あそこで修行したこともあるんですよ。岡山のお寺さんでね。それから、もちょっと年取ってからだったと思うけど、ま、四国へも来てね、けっこう放浪しているんですよ、私は。 ―― まあ、そうやって旅をされておられたんですが、やっぱりお寺さんへ寄られて、わらじのひもをとかれたんですか。 良寛 お寺ね、いや、まあ、どちらかというと、私しゃ、お寺はあまり好きじゃなかったね。どちらかと言うと、私しゃ、見るからに、いかにも乞食坊主みたいな恰好だからね、いろんな人が気にかけてくれるんですよ。だから、困ったことはあまりなかったんですよ。 日が暮れかけてね、――どうしようかなあ――と思っているとね、「お坊さん、お坊さん。お坊さんでしょう。どうですか、泊っていきませんか――」と、ね、村の人がよく声を掛けてくれてね。どうですか、泊っていきませんか、と。よく言われるんですよ。まあ、そう言われることが多くてね。まあ、だれにも言われなけりゃ、野宿もしたし、馬小屋でもあれば、そこへ入って寝たし、わらでも積んであれば、そのなかに寝たしね。私は、わりに気にしなかったですよ。どこでもいいですよ。 ―― それで諸国を廻って行かれたんですが、これは物見遊山ではなかったんでしょう。 良寛 まあね。あんたも、若い頃から、宗教をいろいろ渡り歩かれただろうけどね。まあ、いつの時代でも一緒でしてね。まあ、私らがいつの時代でもやることは二つなんですよ。ひとつはね、先生を探すということ。それがひとつだね。どっかに、偉い人がいないか、と。昔は、今のように情報がないから、自分で渡り歩いて、どこかで噂などを聴いていかないとね、分かんないからね。まあ、そういう、先生を探すということがひとつだし。 今ひとつは、新たないろんな経験、何か経験が積めるんじゃないかということだね。やっぱり、他国へ出て修行しないと分からないですよ。ほんとうのことはね。まあ、そういうことを、だいたい皆さん、やっていたんでしょう。だけど、私は、それで悟ったかと言えば、悟れなかったね、一生……。 ―― しかし、どなたかを対象にしてお話しされるとか、そういうことはなさったのではありませんか。 良寛 まあ、子供相手に遊んでいることが多かったけどね、ハハ……。 ―― しかし、それでは、"法"は伝わらなかったでしょう。 良寛 いや、まあ、それも悟りよ。私しゃ、あんたらが本を書いているのを知っているけれど、「老荘思想」などと言っても、似たようなもんでしょう。何もしないでいいってんでしょうが。 ―― "無為自然"という言葉はありますね。 良寛 何もしないでいいんなら、手鞠(てまり)ついてる私だって、仕事しているようなもんだ……。まあ、共感するところはありますね。私しや、道元さんも好きだったけど、老荘思想も、けっこう好きでしたね、勉強しました。と言っても、勉強したということではなくてね、まあ、ボロっちい本かなんかをもらって、かすかに読んだぐらいですが、まあ、老荘というのはいいですよ。 まあ、時代は変わり、世は移り、人の人情も変わるけれど、老荘思想には、何と言うか、そのなかに、やっぱり森か林のなかを歩いていて、木漏日(こもれび)がこう漏(も)れてくるような、そういう何とも言えない静けさ、暖かさがある。そういうものが、老荘思想にはあるね。あれはいいよ。何とも言えない。時代を超えているね。今でも時代遅れにならないしね。古くも新しくもならないもの。あれはいいね。どうも人間というのは、こせこせしていけないね。 まあ、道元さんなどは、大変なご秀才だけどね、私もまあ、秀才、目指してやったこともあって、まあ、村じゃ、できましたけどね。でも、まあ、自分の性(しょう)にはあっていないなあとは思っていたんですよ。私しゃね、いや、"ものぐさ"だと言われたら不快を感じますが、そりゃ、若いときは勉強しましたよ。まあ、賢いという評判が立ったときだってないわけじゃないんですよ。 ただね、仕事はあまりしなかったんでね。庄屋なんですよ、家がね、私しゃ、長男だったんですよ。普通は継ぐでしょう。ところが、継がないでねえ、悪い男でね。家の仕事は何もせん。まあ、昼行灯(ひるあんどん)でね。庄屋の仕事なんか、私にゃ向いてやあしないです。まあ、勉強は好きだったけどね、家の仕事は何もしないで、ほったらかしで、あっちへ走り、こっちへ走りしているからね、ずいぶん、近所から言われましたよ。「あの悴(せがれ)の代になりゃあ、あすこもつぶれるぜ――」とね。皆んな、言っていましたよ。 まあ、私しゃ、自由人だね。自由人だと思う。あんたも自由人だろうし、まあ、他にもあんたのお身内には、自由人は多いだろうが、まあ、自由人ですよ。やはりねえ、法などを求めている人は、束縛、これを嫌うんですよ。まあ、引っ張られてね、これだけのことしなけりゃいけないと期待されると、どうしてもそれがね、重荷になるんかね。 まあ、どうかね………私は今の世の中の人を見ていて、まあ、かわいそうに思うね。皆んな、やはり窮屈だね。皆さん、何であんな長いひもなどを首からぶら下げて、暑いなか、会社とやらに行くのかね。私しゃ、ときどき、雲の間から見ているんですよ。雲の裂け目から、オッ、下界はどうしておるかなあと見ると、電車は走っておるのう、長い蛇みたいだのう。これはサラリーマンちゅう種族かのう。 皆んな、首に長いひもぶら下げて、「わしゃ、サラリーマンじゃ」と、どうやら自己顕示しているのう。見たら、種類が一瞥(いちべつ)でわかるのう。首からひもぶら下げて、夏じゃから、暑いのう。汗いっぱいかいて、背広片手に握って、吊革にぶら下がっているぞ。まあ、ご苦労じゃのう。そうあくせくして定年とやらになって、どうするのかのう。私しゃ、そんな気持ちでいつも見ているがのう。まあ、かわいそうじゃのう。あんた、そう思わんか、あんたどうかね。勤めの経験もあるじゃろが。 ―― まあ、そうですね、皆、箱から箱への生活を毎日しているんですが……。 良寛 皆んな、行くのは嫌なのに、皆、急いでいるんだな、どいつも、こいつも。早く会社に着かなければ、上役に叱られるとか、ボーナスが滅るんじゃないかとかね、やってるみたいだな。嫌なところに急いで行って、帰りは帰りで、上役が帰るのを待って、もう帰りたくて帰りたくてしょうがないのにね、上がいなくなって十分ぐらいたって、それを見計らってから帰るとか、皆さん、なかなかご苦労されているようだね。まあ、つらいね、現代人も。 ―― ときに、和尚さんは、ご在世になったのは幕末にかかる前ですか。 良寛 どのぐらいだろうね――、今から言うと、二百年ぐらい前ではないのかな、ちょうど二百年、二百年足らずかな。 ―― その時代の世相と現代の世相と、どう違いますか。 良寛 私しゃ、世相を知らんのですよ。山猿でね、申し訳ない――。そりゃ、旅してね、感じてたけど、世の中はずいぶん変わりましたよ。あの頃と今とでは、まあ、食べものをみても、わずか百数十年か、そんなもんかな。あなた、調べて言っているなら、そのとおりでしょう。とにかく、そのぐらいでねえ、ずいぶん変わりましたよ。 私しゃ、木の実を食べていたこともあるし、まあ、たいていは、もらいもんだからね、いやあ、生産しない人間なんて、ダメだね。もらいもんでね。でも、味にはうるさくてね、けっこう、近所の人が米だとか、味噌だとかくれるんだけど、味噌など、やっぱりね、好みがあってね。 ―― まあ、育ちが育ちで、大家だったから。 良寛 この味噌ダメだ、辛いから。もちょっと甘い味噌に替えて下されたく――なんてね、手紙つけて、冗談半分によくやっていたもんですよ。 2.恋する心は若さを保つ秘訣 ―― 和尚さんは、結局、生涯妻帯はされずに終わったのですか。 良寛 妻帯とは、ハハ……、あなた、何をもって妻帯というのですか。その定義をして下されば、私は答えてみましょう。 ―― 奥さんを正式に娶(めと)られたかということです。 良寛 正式とは、どういうことなんでしょう。何をもって、正式と言うんですか……。仏のもとにと言えば、私も正式にもちろんしておりますが、役所に届けたかと言えば、そういうことはありません。まあ、若いときはね、私は遊びましたがね。まあ、あなたは、そらあ、清廉潔白(せいれんけっぱく)だろうと私は思います。でも、あなたのことは、私は知りません。私は女郎屋通いもしました。庄屋のぼんでね、お金がありましたからね。私しや、自慢じゃないですが、女性にはよくもてましてね。けっこうね。あなた、もてますかな。 女性にもてるには、秘訣があるんです。秘訣がね。いろいろあるんですが、あなた、銭金(ぜにかね)でもてると思っているところが、間違っている。私しゃ、一文なしでももてる。いや、金があったときでももてたが、なくてももてた。これはね、天性の気立てなんです。やはりね、あなたね、馬の尻っ尾の毛でね、女の鼻の下、クスクスとくすぐるとね、もてるんですよ。秘訣があるんですよ。若いうちはね、こう言っちゃ、あなた方の読者にや悪いけど、女郎屋通いもしましたわな。女郎屋へ行って、三味線も弾きましたわ。まあ、当時の女郎屋というのは、そんなに悪いところではなくてね、まあ、ひとつのサロンですよ、現代で言やあね……。 ―― 沢庵(たくあん)さんも、たびたび行かれたらしいですね。 良寛 サロン、サロンと言うかね、女郎屋っていうのがひとつの文化だったんだな。 ―― 廓(くるわ)って言うところでしょう、当時の……。 良寛 廓と言うとちょっと誤解を受けるが、当時の女性としてはけっこうね、当時の女性としては、教養を持っているんだな。歌を持ってるとかね、三味線が弾ける、唄が歌える、と。けっこう知ってるんですよ。教養があってね、おもしろいんですよ。庄屋のおばちゃんなど相手にしとってもおもしろくないけど、けっこう教養人が多くてね。交際に上客も多かったからね。 そうそう貧しい世の中で、女郎屋へ行くっていやあ、上客が多いもんだからね。まあ、ひとつの文化交流(つきあい)の場だな。ま、だから、放蕩(ほうとう)と言ってしまえばそれまでだが、まあ、けっこう楽しいところもあるんですよ。 ―― そういうところへ袈裟衣(けさごろも)で行けるんですか。 良寛 イヤハハ……。私しゃ、袈裟衣を着たのはその後ですよ。もちろん、その後ですよ。仏の道に入ってね、そんなことするわけないですよ。いや、あなたが何をもって妻とされるかと言うから私が言っておるのであって、まあ、朝帰り、その朝さえも帰らないこともありました。 年取ってからね、私に恋した人もいてね。尼さんがいましてね、そりゃあ、史実でも調べてみりゃ分かるでしょう。私に恋焦(こ)がれた尼さんがいてね、若い子がいてね。私しゃ、七十ぐらいでね、向こうは三十ぐらいで、老らくの恋をしたこともある。あなた、まだこれからですよ、まだまだ青二才だ。これからですよ。まあ、七十で、三十ぐらいの女性のお尻をなでるぐらいでないと、まあ、仏の悟りもね、やっぱり、究極までいかないんですよ。生命の躍動を感じる。まあ、これはひとつの悟りですな。老い込んではいけませんよ。 ―― 若草の萌えるような――。 良寛 そうそ、そうそ。どうも、あなた、萌えていないからね。私しゃ、不安でしかたないです。あなた、七十すぎて恋をするぐらいの余裕がなくて、あなた、どうしますか。風流人というのはそういうものですよ。まあ、少しぐらい悪いようなことしてもね、個性ね、人柄の大らかさで包んでしまうんですよ。そうすればね、仏様というのは、罪を罪として見ないんですよ。大きなものでくるんで。 ―― まあ、先般、坂本竜馬様のお話もございましたが、「平均的な人間より瘤(こぶ)のある人間になれ」とね、教えられましたが。 3.人間、斜めから見られて、ちょうどよい 良寛 まあ、龍馬さんは油ぎっているからね、私とは、多少違うでしょう。私とは違うでしょう。私は思うんだが、宗教家というのは、世のため、人のためとよく考えておるんだが、けっこう人間嫌いが多いんだなあ。結局のところな、あんた、わしゃどうか知らんよ、ただ、人間嫌いが多くてな。 人間嫌いというのは、診断するのは簡単ですよ。交際(つきあ)っている人がおるかどうかね、自分がやるその用以外で、つきあっている人がおるかどうかだな。そういうことを見りゃね、人間嫌いかどうかわかるんですよ。あなた、人間嫌いだな。私しゃ、そう思うな。現代の世捨て人ですな。やむを得ず家を構えて、交際(つきあい)もあるが、あんた、人間嫌いだな。まあ、現代の「良寛」だな――。 ―― ハハ、良寛さんですかな……。 良寛 絵でも描いて、あなた、俳句でもひねっておれば、あなた、現代の良寛ですよ。 ―― 私もね、絵でも描いたり、俳句でもやっていたらいいんですが、どうも雲行きがそういうことにならなくて、えらい大そうなお役を仰せつかって、こうせっせと働かなくてはならないようになってしまって、これはどうもね……。 良寛 そうだね、まあ、どうも気の毒だがねえ、まあ、私だって、遺(のこ)っているものと言えば、当時の私の面影を伝える伝説と、まあ、書が遺っているだけのものかな。書が遺っているか、歌がちょっと遺っているかだな。「書」はよく書いたな。 私がつくった、歌じゃない、あれは俳句かな、よくわからんが、私しゃ、最高の傑作(けっさく)だと思っているのが、いや、ある男がね、私のところへ来ましてね。私しゃ、そう達筆(たっぴつ)とも思わんのだけどね、書をせがまれましたね。鍋蓋(なべぶた)持って来てね、これに書けって言うんですよ。どうしてもね。まあ、その男は近所にいて、そうだ、私が通りかかったときに、つかまったんだよね。私が歩いてましたらね、その男が柿を椀(も)いでいたんだよね、柿の木に登ってね。 それで、「あっ、良寛さん、来よったな、よおし、今日はつかまえて、ひとつ書かすぞ」とね。「さあ、良寛さん、書を書けっ――」ってね。書いてもよいが、そのまま書いたんではおもしろくないから、何か賭けごとしようじゃないか、と。なんてね、まあ、その男、将棋がなかなかに強くてね、将棋で私は負けたわけですよ。それで、その男が、「良寛さん、この鍋蓋(なべぶた)に書を書け」って言うんでね、その男が、柿の実を椀(も)いでいたこともあってね、私は、じゃあと、季節に因(ちな)んだ、こういう句を書いて遺しました。よろしいかな。 柿椀(も)ぎの きんたま寒し 秋の風 名句でしょう。柿椀ぎのきんたま寒し秋の風ですよ。なかなか名句ですなあ。あなたもそう思うでしょう。 この情景描写ね。柿を椀いでいる男の下を通りかかって、ムッと上を見ると、まあ、褌(ふんどし)もしておらんわ。とき、あたかも秋、澄み渡った空には雁(かり)が翔(と)んでおってだな、はっと見上げると、金二両が揺ら、揺らと秋風に揺れていた。機(お)りしも、近くには柿の実がたわわに実っている。柿と、きんたまとの対比がまた素晴らしい。 こんな素晴らしい情景をさらさらと私は書いたわけだから、その男は感動すればいいんだ。こんな名句はめったにもらえるもんじゃあない。ところが、その男は、「いや、良寛さん、こんなもの恥ずかしくて、人には、見せられん。もうひと勝負しろ」と、もう一度勝負した。将棋して、私しゃ、また、負けました。それでまた、「書けっ」と言うので、「よし、紙、もう一枚持って来い」と言って、また書いたのが、柿椀ぎのきんたま寒し秋の風。同じもの、また書きました。すると男、また怒りました。「もう一回する、許さん」と。で、また負けました。三回目、それで、私はまた、同じことを書きました。 その男はカンカンになって怒りました。「良寛さん、こんなもの恥ずかしくて見られたもんじゃないでしょう」と怒るもんだからね、「何言っているんだ。お前だって、同じ将棋三回やって、三回俺に勝っただけじゃないか。同じ句を三回書いて、何が悪い」と。私しゃ、性格的にこんな性格でね、まあニヒルなんでしょうかね。おちょくるんでしょうかね。私は、これ、名句だと思います。あなただったら、掛けるでしょう、家に。「良寛」と署名して、「柿椀ぎの」この句境は、芭蕉にも見られないものでしょう。まあ、こんなことがあったんですよ。 ―― あなたの歌に、こんなのがありますね、 霞立つ長き春日を子どもらと手まりつきつつ今日もくらしつ 良寛 まあ、これは有名になっとるらしいですな。教科書か何かに使われとるということで、これは、まあ歌だね。これで、まあ、名前が遺(のこ)っとるのかしらんが、これで良寛がわかったと思やあ、世の中の人は、ちと甘い。こんなやさしいもので、良寛はわからない。良寛の本音は、「柿椀ぎ」の句に出ておるんだよね。こんな、子供らと手まりつきつつ、なんて、こりゃあ、まあ、ええ格好しているわね。 まあ、こういう句は、だれが見たって、あなた、私しゃ、善人としか思えませんからね。そうでしょう、あなたがつくったって、こりゃ善人ですよ。あまりにもできすぎている。子供を愛している。手まりをついている。一日その日を過ごしている。これでまあ、良寛の人間が規定されているようだ。 いや、しかし、これは良寛の半面であって、やはり、「柿椀ぎのきんたま」を鋭く見つけるのが、良寛の冷静な批判眼だったというものであります。だから、良寛は、ここを見ないとね、わかったつもりでいてはいけない。私もね、「仏法」をやったから、けっこう人を見る眼があるんです。 ―― 真実を詠(よ)む、ということですね。 良寛 まあ、どっちかと言うとな、まあ、ちょっと斜(しゃ)に構えとるかもしらん、見たとこはね、まあ、その「長き春日」は、斜には構えてはおらん。まあ、人生というものは、あんまり真向から見ると、肩はこるわ、馬鹿馬鹿しいわ、でね、あんまり世捨て人であってもいかん。まあ、斜から見るのがちょうどよい。まあ、あなたもそうだな、世捨人にならず、また、あんまり世の中に俗されず、俗塵に塗(まみ)れず、ま、斜(ななめ)に見ていくのが一番だな。まあ、鹿か狸のようなもんで生きりゃいいんですよ。人里近くに住んでおってだな、餌がなくなりゃ、狸が出てくる。まあ、罠にかかっちゃ終わりだけれども、仕方ないわな、ま、腹が減りゃ、悪さもするわ。 4.狐(きつね)、狸(たぬき)はかわいい。嘘はつかんです 良寛 ま、こんなことでは本にはならんかの。も少しましな話を所望(しょもう)されたら言わんでもないがの。どうやらあんたは「睾丸(きんたま)」に感銘を受けて、ずいぶん感動しているようなので、どうも後が話しづらくてしょうがない。まあ、子供は好きであったと、というのはね、やはりね、これは逆説になるかも知らんが、まあ、大人の世界というのはどうもね、いただけないね。 ―― 嘘が多いから――。 良寛 あなたもそうは思わないかね、嘘が多いね。嘘が多いね、できたらつきあいたくないね。あまり深くね。嘘が多い、真実じゃないですよ。つきあえばつきあうほど、自分が毒されていくのが目に見える。その点、子供は正直ですよ。いや、子供だって嘘は言うけどね、嘘は言うけど、その嘘に毒がない。 ―― 子供の嘘は無邪気(むじゃき)ですからね。 良寛 まあ、子供と毬(まり)ついたり、鬼ごっこしていると、やはりちょうどいいんですよ。 ―― まあ、和尚さんの心性にあっておったということでしょうね。 良寛 私はね、まあ、それほど人間好きでないと言ったけど、結局ね、偽善が嫌いだったんですな。偽善家は嫌いでね、まあ、人間が素直ではなかったのかのう。人のねえ、偽善とか、偽りとか、そういうものが嫌いでのう。なに、あんたもそうだろうが、いやなもんだね。あえて自分を何と言うかね、そこまでおとしめて、偽善の世界で生きたいとは思わん。庄屋の長男だからって、庄屋を継ぐのが世の常だ、なんて言って、世の習いに従ってやれば、私は世の中からさすがよくやっている、よい息子さんだと、言われるんじゃろうが、どっこいそうはいかんところがある。まあ、これが「求道心」というものさ。良寛は庄屋の後継やってたんじゃ、高校の教科書にも残らんよ。 ―― あなたはあまり関係はなかったのかもしれませんが、どうなんですか。つまり、ときの権力とか、封建社会とかいう社会制度に対し、反感はなかったのでしょうか。 良寛 まあ、いい気持ちはないね。まあ、抵抗する気持ちもないけど。 ―― たとえば、町役人とか、目明(めあか)し、つまり、当時の岡っ引き、あるいは、地回りとかいろいろおりましたわねえ。 良寛 あまり好きじゃないねえ。私が世を捨てた理由のひとつは、それがあるんです。ときの役人ね、役人がいばってね。役人がいばっているのを見てね、庶民を罪人扱いして引っ立ててね、私しゃ、拷問で殺すのも見ましたよ。私しゃ、これで世を捨てる決心がつきました。こんな世の中に俗人に混って生きていきたくない。私しゃ、野山で狸や狐と一緒に生きていきたい。そう思いましたよ。あなた方、狸も狐も、人を化(ば)かすと言っているが、狸や狐は正直です。彼らはお腹が空けば里に出てきて、畑のものを食べるが、お腹がいっぱいだと出てきません。仲間同士で睦(むつ)まじく生きています。 狸や狐には嘘がありません。人間には嘘があります。一体何様だからと言って、役人だからと言って、人を責め殺すだけの権利があるんでしょうかね。私しゃ、嫌いですね、そういうものは。 ―― では、和尚さんの場合はそれを見定めて、そういう人たちとは遠ざかって、つきあわなかったということですね。 良寛 まあ、私にゃ、先生が二人おりました。正確に言えば、三人かもしれません。ひとりは道元さんです。あとのひとり、または二人は、老子様と荘子様です。時代を越えてね、同時代にお師匠様がおれば、それにこしたことはないですが、なかなか同時代にはいないですよ。あなた方もそうでしょう。あなたのお師匠さんは、同時代にはいなかったはずです。時代を越えていることがあるはずです。どうですか、今、過去の人を見ていて、時間を越えてお師匠様と言って、師事できるような方と言ったら、だれがあなたに一番あっていますかな。 ―― 私は各時代、時代に生まれて来ておりますから、そのときどきに、師がありましたが……。 良寛 いや、偽善者とならずに、自分の気持ちを正直に言えばどうですかな、だれが一番、あなたにあっていますかな。 ―― お師匠さんですか……。まあ、イエス様あたりは立派な方だと思いますね。 良寛 イエス様ねえ……。なるほどねえ。 ―― まあ、それは、私が弟子として過去に師事したことがある人ということを前提としてですよ。 良寛 まあね、あんた、日蓮さんが横にいたの、ご存知なかったのですね。 ―― まあ、日蓮さんは、その後の師匠さんですわね。 良寛 まあ、それはいいでしょう。あまりこんなこと言うと、どこで恨みを買うかわかりませんから、こういう話は……。よしておくにこしたことはありません。 5.芭蕉も「仏法」を俳句のなかに観(み)た 良寛 それとね、私は言おうと思ってたんだが、やはり芸術だな。芸術ってのは、宗教家にとっては、最後の逃げ道になる場合もありますよ。まあ、あなた方も、「神理」の伝道普及をやっておられるんですが、それでね、純粋な理想に燃えてやっておられるんでしょうが、そういう教えが広がって、いろんな人が入って来て、いろんな組織が出てくると、また、嫌な面がけっこう出てきますよ。ただ、真理に接する機会と言えば、まあ、そういう教えだけではなくてね、芸術もまたひとつですから。 かつて芸術家として出たなかにね、ほんとうは仏法を説く予定だった人が、そうなった場合もなきにしもあらずなんですな。芭蕉さんなども、そうなんですよ。ああいう人はね、もともと仏弟子になるような人なんだがね、どうやらうまくいかなかったようで、ああいうふうにね、俳人になって、一家を構えてしまいましたがね。 ―― 私も俳句を学んでいました頃、先生がおりまして、この先生は今でも尊敬しておりますが。 良寛 いや、意外に分かりませんよ。あなたの名前が遺らなくてね、善川三朗の俳句ひとつが遺ったりしてね。 ―― その方は、すでにご他界されて、天上界におられますが。 良寛 何と言われる方ですか。 ―― この方は、松村巨湫(きょしゅう)さんと言ってね、旧"石楠(しゃくなげ)"系の臼田亜浪(うすだあろう)の高弟で、"樹海(きのうみ)"を主宰した方です。晩年に至って、「格はいく」を開発、唱道することによって、俳句革命を図られた方ですが、その志半ばで、ご他界されました。しかし、そのお弟子さんのなかに、一部の方ですが、師の心を継いでやっておられる方がたがおります。 その主張とするところは、いわゆる定型に執われないということです。五・七・五の俳句という枠のなかに泳いでいるような人間ではなく、人間の正しい生き方のなかに芸術というジャンルがあり、そのなかに、「はいく」という短詩系の文学があるとする、人間道、主導型で、しかも、日本語の文格を正しく守ろうというのが、「格はいく」でして、私もそのグループの一員なのです。 良寛 松村巨漱さんね、私は面識ありませんが、お聞きしておいて、またお会いしたら、よろしく云えておきましょう。 ―― この方は、人生に非常に厳しい方で、ご自分に厳しい人で、自分に嘘をつくなと、こういうことを、たえず弟子たちに訓(おし)えておられた方です。まあ、近代の俳人のなかでは、もっとも尊敬される人格者だったと思います。 良寛 まあ、あなたもね、俳句などなさるのであれば、こういう「霊言」集を編集するのもいいけれど、まあ、そうしたものを遺せるうちに遺しとかないとね。いやあ、人の意見は聴いたが、じゃああなたの考えは何だったのかと言うと、何も遺らなかったりしてね。結局、私の「長き春日を」じゃないが、あなたの俳句ひとつが遺ったりすることがあるんです。まあ、あなたを見ていると`共感するところはひとつ、そこだな。やはり現世に生きておりながら、やはり世捨人の風貌(ふうぼう)がどことなくあるし、ま、どうやら人間嫌いのようだから、私も一緒じゃ、子供が好きだって言う人は、言葉を換えりゃあ、人間嫌いさ。 6.今の女性には、昔にない「したたかさ」がある 良寛 それと女性問題だけど、あなたの前世もそうだけど、過去世の僧侶たちがね、皆さん結婚しなかった理由もね、結局は何と言うかな、話し相手がなかなか出て来んわけだ。女性のなかには。女性というのはどうしてもその時代を抜けるということはできん。わしが老子や、荘子を枕にして寝ているなんて言っても、わかってはくれん。まあ、女は、やはりどこか淋し気な動物じゃのう。 ―― ところが現代では、反対に、男が淋し気な顔をして歩いていますね。 良寛 男はもう出家せにゃいかんな。女にまかしてな、子供を産むのは女の役目、働くのも女の役目、子育てだけ男の役目にすりゃあいい。子供相手にして遊んでおりゃいいんではなかろうかの――。 ―― 近頃の子供は、和尚さんのときのように遊んでくれやせんですよ。 良寛 塾通いかの。 ―― 塾ならいいが、テレビゲームやパソコンにうつつを抜かして、年寄りなど相手になりませんわ。 良寛 長き夏日をパソコンと」と言うことになるかの……。 ―― なら、いいが、「汗を流して子らを探しぬ」になりますよ。 良寛 そうなるかのう……。ウアッハハ……。
https://w.atwiki.jp/uwvd/pages/421.html
カレハーン 回避, このカレハーン様と戦う気か? 回避, あっけないな伝説の戦士ども 回避, 木からできているものは俺の思い通りに操ることが出来るのさ 回避, お前ら本当に伝説の戦士なのか!? 回避, どう足掻いてもお前達が勝つ可能性は1%もないのだ ダメージ小, 自分たちがいかに無力か思い知ったか!? ダメージ小, 警戒したが、それ程の事はないか ダメージ小, ハハハハハ、あっけないな伝説の戦士 ダメージ小, 本気はいつ見せてくれるんだ!? ダメージ小, ハッ、何度やっても同じだーっ!! ダメージ小, もうお前たちの力など通用しない!! ダメージ中, しぶといな ダメージ中, ほう…少しはやるじゃないか ダメージ中, 何だ貴様、邪魔立てする気か!? ダメージ中, ツッコミされるとは…! ダメージ中, なにっ、さっきよりパワーが増している!? ダメージ大, なんと凄まじい力だ…奴らは何者だ!? ダメージ大, なにぃ~~~~~~~~!? ダメージ大, ブッチャケ過ぎだろお前ら… ダメージ大, ガハッ、貴様らぁ…!! ダメージ大, バカな! なぜ俺の力が通用しない!? ダメージ大, こういう時は、前進だろうがあああぁ! ダメージ大, カレッチ…もう許さん!! 破壊, グギャアアアアアーーーーーッ!!!! 射程外, チッ… 射程外, おのれどこへ行った、逃がさんぞ!! 射程外, ええいチョコマカと! 攻撃, これならどうだ? フンッ! 攻撃, お前らごときの相手はこれで十分だ 攻撃, フ、これで決まりだ 攻撃, 押し潰せっ! 攻撃, 俺はカレハーン。カレっちと呼んでくれ 攻撃, ならばおれも歓迎してやろう 攻撃, 覚悟しろ! 攻撃, 初めて会った時からずっと嫌いだったんだよ!! 攻撃, 中辛がお勧め、カレハーンだ!! 攻撃, これで終わりにしてやる 攻撃, 枯れ葉よ! 攻撃, ならばお前から消えろっ!! 攻撃, では一人ずつ順番に始末させてもらおうか 攻撃, どこに逃げても無駄だ! 攻撃, たかが蝉に笑うものはたかが蝉に泣くことになるだろう フッハッハッハ! 攻撃, 遊びは終わりだ、ゆくぞ! 攻撃, 時間などない、お前たちはここで始末されるのだからなぁ! 攻撃, また合ったな! だが今日で最後かと思うとさびしいよ 攻撃, ハハハハ! バカな奴らだ!! 攻撃, いずれにしてもお前たちにもう逃げ場はない!! 攻撃, 今日こそ思い知らせてやろう! このカレハーンに逆らうとどうなるか! 攻撃, このカレハーンの名に賭けて! 必ずや$(相手ユニット)を倒し…命の泉を献上してみせる! 攻撃, これで最後だ! お前たちに打ち勝ち、命の泉を手に入れてみせる! 攻撃, 貴様らに、俺の真の力を見せてやる! 攻撃, 食らえー!! 攻撃, これで最後だぁー!! 攻撃, 強がるなーーっ!! 攻撃, 貴様ら、このカレハーンの本当の力を見てもなお強がることが出来るのか!? 攻撃, 全てを枯れさせる、滅びの力だーっ!! 攻撃, 滅びの力に逆らうなど、不可能だ!! 攻撃(対プリキュア), プリキュアと言う名を聞くだけで腹が立つ…どうせお前等も、俺の事をカレーパンと呼ぶのだろう!! #今度こそ必ず $(相手ユニット)を倒し、命の泉の在処を突き止めてやる! 必ずな!! #全て吸い尽くしてやる ! #吸い尽くせーっ ! 吸い尽くしてしまえーーっ!! #枯れ葉よ …! #持ち上がるものか 、この巨体が #アクダイカーン様ぁ ~~~! 踊る奴や歌う奴とは合いませ~~~ん!! #言ったな …カレーパンって…やっぱり言ったなぁぁぁ!! モエルンバ 回避, くわばらくわばら…オホン、大したことないな$(相手ユニット) 回避, ダンシング! 回避, シャバダバダバダバボボンボボーン♪ 回避, マーベラスマーベラス!! 回避, まぁお前如きには理解できないだろうゼ チャチャチャ♪ 回避, そんなオッカナイ顔しないで、ラストダンスを楽しもうぜ! 勿論、お前らにとってのな 回避, ム・ダ・ム・ダ・セニョリータ♪ 回避, フィーバーフィーバ! 今宵も明日もチェケラ♪ グラ♪ パパラ♪ 回避, ハハ、ナイスダンシング!! 回避, ベロベロベロベロベロベロ… 回避, またそれかい? 回避, まじめに頑張った奴が最後に勝つなんておとぎ話の中だけの事なのさ 回避, チッチッチ、俺は自分のスタイルを変えないんだ ダメージ小, どうってコトないね、セニョリータ! ダメージ小, 祭りの本番はこれからチャチャチャ♪ 陽気に行こうぜアミーゴ ダメージ小, ゴチャゴチャうるさいぜアミーゴ! ダメージ小, ハハハハハハ、手ごたえのない奴らよ ダメージ小, 嫌よ嫌よも好きのうちだぜチャチャチャ♪ ダメージ小, これじゃパーティが盛り上がらないゼ! ダメージ小, 残念だがその程度では通用しないんだよセニョリータ なにしろ今日の俺はかなりマジなんだからな ダメージ中, 小癪なっ! ダメージ中, モエッ!? ダメージ中, おにょれ~~…この借りは必ず倍にして返してやるぜ! セニョリータ!! ダメージ中, 今までは様子を見ていただけ これからが…イッツショータイム! ダメージ中, いったーい! ダメージ中, まだまだショーはこれからだぜ セニョリータ ダメージ大, 冗談じゃないぜセニョール! ダメージ大, オゥ・ノゥ!! ダメージ大, そんな、バカな! あーーーっ!! ダメージ大, セニョリータ、ホントのショーはこれからだぜ! ダメージ大, うああああ! そんな、アンビリーバボー!! ダメージ大, アチャチャ! 破壊, そんな…こんどこそ燃え尽きちゃったぜセニョリータ… 破壊, オレ、グッバーーーーイ!! 脱出, ヘッ、なかなかヤルじゃん アディオス! 脱出, もう少しだったのに…! 射程外, 亀参道!? 射程外, お前達とは後でじっくりあそんでやるゼ 射程外, おいおい、此処まで来て何をビビッてんだいセニョール!? 射程外, ま、相手が増えた分ショータイムが華やかになるってモンだぜセニョール 射程外, ハッピーな時間は長くは続かないゼ、セニョリータ… 攻撃, さてと、そろそろ最後のショータイムと行くか! 攻撃, 追いかけっこはこの位にしようぜベイビー 攻撃, モ・エ・ルンバ…モ・エ・ルンバ!! 攻撃, 行くぜ! セニョリータコス!! 攻撃, モ・エ・ルンバ♪ チャチャチャ♪ モ・エ・ルンバ♪ 攻撃, $(相手ユニット)…倒す! チャチャ!! 攻撃, ここから先はどこへも行かせないぜセニョール 攻撃, お前達のカーニバルは今日で終わりだ モエルンバッ!! 攻撃, 最後のカーニバルだ…派手に行こうぜ セニョリータ 攻撃, モ・エーールンバ! オーレ!! 攻撃, フッフッフ、今日こそ決めてやるゼ 攻撃, イッツショータイム 攻撃, $(相手ユニット)倒すチャチャチャ♪ セニョリータ 攻撃, フフフフフハハハハハ! チャチャッチャ♪ 攻撃, もう諦めなサーイ! 攻撃, シュルシュルトルネードサルサソースカーニバルオーレ♪ 攻撃, 元気がいいねセニョリータ 攻撃, やる気かい? セニョリータ 攻撃, ウ~~ダンシーング! 攻撃, オー、これはこれは…お一人ですか、セニョリータ? 攻撃, さぁ、俺と一緒に踊ろうぜ! チャチャチャ 攻撃, ソーレ! チャチャチャ♪ チャチャチャ♪ チャチャチャチャチャチャチャ♪ 攻撃, 今日はタダじゃ帰らないぜ…ウッ! チャチャチャ 攻撃, パラパラパラパラパラパラパラパラパラパラ…イヤッホーーーゥ!! 攻撃, 踊れば踊るほどテンションが上がるセニョール♪ 攻撃, まるで遊んでるように見えて決める時は一発でビシッと決める! それが俺のモットーさ 攻撃, 今度こそ…確実に…一発で…! 攻撃, バーナァー!! 攻撃, 今日は本気で踊らせてもらうぜセニョリータ! 攻撃, 弱い者は強い者に踏みにじられる運命なのさ 攻撃, 最後に笑うのは力の強い者だけなんだよ 攻撃, セニョリータ! 正しいとか間違ってるとかを決めるのは勝ち残った方なんだゼ 悔しかったらお前達の力を見せてみな セニョリータ 攻撃, そのステキな姿も今日で見納めだと思うと残念だが仕方がない 攻撃, ヘーイ、セニョリータ パーティはこれからだぜ 攻撃, オーレイ! チャチャチャ♪ 攻撃, みんな、お待たせチャチャ 攻撃, 会えて嬉しいぜセニョール! 攻撃, チャチャチャチャチャチャ! 攻撃, 俺がラストダンスの相手をしてやるゼ 攻撃, カモーン! 攻撃, アディオス! 攻撃, サイコーのショーをご覧にいれます チャチャチャ~♪ 攻撃, イッツショーターイム! 攻撃, おっと、お前の相手はこのオレだぜ! 攻撃, さあパーティはこれからだぜ! セニョリータ!! 攻撃, チャ!! 攻撃, やれやれ、もうフィナーレかい? 攻撃, 俺も燃えるぜセニョリータ!! 攻撃, そうはさせないゼ、チャチャ!! 攻撃, チャチャ! 攻撃, しゃらくさいチャチャチャ! 攻撃, ファイヤー!! 攻撃, 燃える燃える燃えるゼェ~~! さあラストショーだぜーイ!! 攻撃, 俺一人で派手にショータイムだゼェ!! 攻撃, 燃えチャったぁ!! 攻撃(海中), 美しい… 攻撃(海中), どーだいセニョーリタ 最後の思い出にセント・エルモの火を見られてサイコーだろ!? 攻撃(海中), 海の中でスイミングでもしてもらおうか? 春の海は冷たいぜクロール ドロドロン 回避, ホントうるさいな… 回避, びょーーーーん 回避, プ、何そのカッコ、何でそんなカッコしてんの! 回避, ソウ! すべてボクの作戦サ! 回避, おどろいたおどろいたぁ? 回避, ンフン…我ながらナイスアイデア、イェイ!! 回避, う~ん、体が柔らかくてすっごく調子がイイ ぞぉ~~! 回避, そんなに頑張っていい事あんのかぁい? 回避, ビロ~~ン! 回避, うふふ、ザマ~ミロだ! ダメージ小, ガッカリだよ! 全然大したことないね、フン ダメージ小, なにそれ? ボク意味分かんなぁ~~い ダメージ小, ヌフフフフン、ばれちゃったかぁ~~~ ダメージ小, う~~ん…うるさい奴らだぁ ダメージ小, いてっ! んだよぉ~~…!? ダメージ小, ボクの邪魔したら許さないからね! ダメージ小, ここ痒い! ダメージ小, ふふ~ん、そんなんでボクたちに勝てると思ったら、大間違いデス!! ダメージ小, うほほほほほ~~ィ! どうだぁ~い、ボクの力思い知ったか~~い!? ダメージ小, ど~~んなに足掻いたって、今のボクには敵わないって 絶対に不可能さぁ~~~ ダメージ小, ふふ~~ん、手も足も出ないだろ~~~~? ダメージ中, なんだよぉ、まだやる気かよぉ~~~! 後で後悔すんなよぉ~~~~ ダメージ中, $(相手ユニット)め、よくもやってくれたなぁ ダメージ中, ノォォォォ…ドロロォォ~~~ン ダメージ中, いたぁい ダメージ中, んんんんんんンンンンンンモォ~~~~!! ダメージ中, お~~~~~とっとぉ! 何すんだよぉ!! ダメージ中, あ、切れた! ダメージ中, くぅ~~しぶとい奴らだ! ボクの力はまだまだこんなモノじゃないんだぁ!! ダメージ中, ホントウに失礼な人たちですね ダメージ中, まだまだぁ~~! ぬぬぬぬんぬ~~~!! ダメージ中, 感じ悪~~~~~~!! ダメージ中, アイタッ、あ痛あ~~ ダメージ大, ストップ、ストォップゥゥゥ… ダメージ大, うわ、ピンチ!! ダメージ大, なんでぇ? だから何でぇ!? ダメージ大, ヤバッ、意外な展開!! ダメージ大, ムムムムム、そんな筈ないだろぉ~~~! ダメージ大, ナアァッハハハハハハハァ~~~~~~!! ダメージ大, シュー… 小っちゃ ダメージ大, なななにをぁ!? ダメージ大, あああ、あン ダメージ大, あ、あの、じゅ、重心がすっげ、アレ? ダメージ大, あ~~~~~~~! あの、重いっ! ダメージ大, おわっ! あ、あの上のバランスが、ダハッ ダメージ大, な、あれ、な、なんだぁなんだぁ!? あ、アレ、なん、どうなってん、アレ!? 破壊, サラサラサラ~~~ 破壊, みなさんサヨナラー!! 破壊, あ~あ、また負けちゃったン… 破壊, ちょっと油断しただけだよね、ボクに力がない訳じゃない…ウン 破壊, ダッ、ダメッ、ダメッ! 退散 脱出, 退け~~! 脱出, 逃げるが勝ちだよね~~! 脱出, ボクのせいじゃないもんね、バイバ~~イイ 脱出, うう、今日は随分頑張ったのにな~~…グスン 脱出, ううぅぅ~~ん、グレちゃうぞ! 脱出, ぬぅ、だっしつ! とうっ!! 脱出, 確かに$(相手ユニット)は予想より少し強いかもしれないけどぉ、倒せないわけじゃないさ つまりボクは… 射程外, ドロォオン 射程外, そいつは困るんだモ~~~ン… 射程外, ばっ、馬鹿にしないでクレ!! 射程外, ショック! 射程外, ええそんな~~~~! ウソでしょ~~~~! プンプンプン!! 射程外, ホワーイ!? 射程外, ショボボーン… 射程外, 足引っ張るのは得意技なのになー 攻撃, よいしょぉ~~~~!! 攻撃, このままドロドロに踏み潰してやる~~!! 攻撃, …行って来る 攻撃, ふ…ふた…ふたりはプリキュアァァ! 攻撃, んふっんふふふふふ… 攻撃, とぉぉぉぉぉ 攻撃, ボクは楽しそうに笑ってる奴らがキライなんだよぉ 攻撃, 目障りだからミンナまとめてぶっ壊してやるぅーーー 攻撃, お前らもぶっ壊してやる~~!! 攻撃, 帰れ! 今すぐ帰れよー!! 攻撃, そうデス! 攻撃, 今日こそ倒すぞ$(相手ユニット)! ウン、絶対倒しちゃうからね~~~! 攻撃, おほっ、おほほほほほほ~~… 攻撃, バイバイ 攻撃, ドロドロン、デス!! 攻撃, こうなったら! こうデス 攻撃, これで、オシマイだぁ~~~~~!! 攻撃, オオオオォォ~~~~~! 攻撃, うっるっさあああああ~~~~い!! 攻撃, やってみなきゃ分かんないじゃないかぁ!! 攻撃, ボクだって、本気出せば! ウン、今度こそ$(相手ユニット)倒して見せるよ 攻撃, メッチャウザイナー! 攻撃, 念には念を入れて、お前の体力が落ちるのを待ってたんダ! 攻撃, オイ、ボッカ~~~ンとやっちゃおうゼ!! 攻撃, 言っとくけど今日のボクは本気だからねぇ、覚悟してね!! 攻撃, み・つ・け・た・ゾ~~~~~~~~! 攻撃, バ~~~~~~~~ン!! 攻撃, たくも~~~~~、ハイ 攻撃, ド~でもいいからソレ、早く渡してください 攻撃, ガンバッちゃいますヨ!! 攻撃, ふふん、そうはさせないよ 攻撃, 他の奴に横取りされてたまるか! $(相手ユニット)を倒すのはボクなんだから~~~! 攻撃, 今度の作戦は凄いんだからね!! 攻撃, やっちゃってくださいなっ!! 攻撃, ヤレッ! やってしまいなさーい!! 攻撃, せ、攻めろっ! もっと、もっとぉーーーっ!! 攻撃, ボクはこの日を待ってたんだ! ウフウフフ 攻撃, まぁ見てろって、こんどこそ絶対に決めてやるからな 攻撃, 絶対に、決めるぜぇ! 発進!! 攻撃, ウッフッフッフ、ボクの力が最大限発揮できる場所に来てくれたな~~ 攻撃, むっひょっひょひょひょひょ… 攻撃, お前達! 今までずいぶん好き勝手やってくれたけどな~! 今日はそれをぜ~んぶまとめて返してやるからな~! 攻撃, ズンズズン! 攻撃, もうこうなったら全ての大地がボクの思うがままさぁ~~ズルズルズルズルズル~~~~ 攻撃, お前達覚悟しろよ~~~ 攻撃, ううううううううん…え~~~~~い!! 攻撃, こぉ~~のっ!! 攻撃, え~~~~い! は~~~~い!! 攻撃, 今日のボクは何時もよりず~~っとず~~~っと強いんだからね~~! 攻撃, ボクをなめんなよぉ~~~~!! 攻撃, ほっろっびの力の凄さをぉ、見せてやる~~~~~!! 攻撃, 雨はボクの為にあるんデ~~~~~~~~ス!! 攻撃, ルルンルルンルルンルルンルンルン♪ 攻撃, お仕置きお仕置きルルンルルンルンルル~ン♪ 攻撃, う~~ん、さっさと諦めろよ 攻撃, 感じ悪い、ゾォ~~~~!! 攻撃, じゃーね$(相手ユニット)、バハハーイ 攻撃, 何だよオマエたち、邪魔すんなよ! 攻撃, も~~ゴチャゴチャうるさいな~~何でもいいからそこどけよ~~ 攻撃, 登場~~!! 攻撃, フフフフフンフフーン♪ 攻撃, ま~だまだ行くよー!! 突撃, 追っかけマース!! 突撃, ぬぬんぬぬんぬぬ~~ん! ぬぬぬぬぬ~んぬんぬぬ~ん♪ 突撃, そうデース! ドロドロドロドローロローン♪ 突撃, ゴロゴロゴロゴロー! ブーン… 突撃, と~ど~め! だぁ~~~~!! 突撃, Uターン、そしてゴー! ジャンプ!! 格闘(命中), パンチ! 格闘(命中), 大きな手! 格闘(命中), ん~~~…パンチ!! 格闘(命中), はい、はたき込み 格闘(命中), お~きな手! 捕縛(クリティカル), キャッチ! 捕縛(クリティカル), $(相手ユニット)をビックリさせたぞ~! 作戦その1、大成功~~! 捕縛(クリティカル), あらら~~~、ドロンコになっちゃったね~~~ 捕縛(クリティカル), 勝負あったね、こうしちゃえばお前たちは力を発揮できない ボクって頭いい~~ 捕縛(クリティカル), この網は~♪ 強いです~~♪ そう簡単には切れません~~♪ とぉ~~ 捕縛(クリティカル), い~と~マキマキ♪ い~と~マキマキ♪ 捕縛(クリティカル), ぬっふっふ、つっかまえた…つっかまえたぁ~!! 捕縛(クリティカル), んふふふふふ、$(相手ユニット)め、もっと苦しむがいい~~~ 捕縛(クリティカル), や、やったぞ~! これでイイんだよな、ウン、まちがいなし! #ハイ ! ビッグドロドロン、デス!! #吸うよぉ …吸うよぉー♪ あどんどんドンドン吸っちゃうよ~~♪ #アクダイカーン様の為なら …! #ウン 、ボクにもささやか夢があったりなんかしちゃったりして~~ #手柄を立てて 、いつかアクダイカーン様の右腕と言われる大物に! …なんて ミズ・シタターレ 回避, あっはっはっはっは… 回避, 許せないなら、如何するのかしら? 回避, ボッヨヨヨヨヨヨ~~~ン! 回避, 届かな~~い 回避, ごめんあさーせ! 回避, 笑っちゃう 回避, 美しいドレスが台無しになる所だったわ 回避, ギリギリアウトォー!! 回避, ふん、全然わかってないのね 回避, ホンットに$(相手ユニット)ったらぁ! 詰めがアマちゃんなんだからぁ! 回避, ほっほっほっほ! おーほっほっほっほ! おーっ…ブホッ!! 回避, このわたくしがあなたの先生になってあげてもいいわよ 回避, あたくしのほうが遙かにずーっと優秀ですわ 回避, あなた達がいかなる力を得ようとも、このわたくしの敵では無くってよ 回避, 他愛無いわねぇ、伝説の戦士さん 回避, そんなことで緑の里を守れのかしら? 回避, 分かって頂けたかしら? わたくしが本気を出せばあなた達なんてアワアワしているだけって事が 回避, ムダムダ、どう足掻いてもあなた達程度の力では到底このわたくしに敵うわけがないわ 回避, 無駄だって言ってるでしょう!? 回避, こんなに必死になっちゃって…そんなにわたくしがお好き? わたくしはキラーイ!! 回避, フゥ…欠伸が出ちゃう それが本当に$(相手ユニット)の実力なの? 回避, 手応えの無い奴ら… 回避, あーら、勇ましいわねぇ だけど、このわたくしには通用しないわよ ダメージ小, どうしたの$(相手ユニット)、歯ごたえないわねー ダメージ小, なぁにが伝説の戦士よ! 全然大した事ないじゃないの ダメージ小, って聞かれても! ダメージ小, あーらもうお疲れ? ダメージ小, ウダウダ鬱陶しいわねぇ! ダメージ小, いいのかしら? そんな事をして ダメージ小, こんな事じゃ、誰一人救う事は出来ないわね… ダメージ小, プッ ほっほっほっほ…おーっほっほっほっほっほ…クワッ!! ダメージ小, このわたくしをどうにか出来ると思っているのなら、大きな勘違いですわよ ダメージ小, そんなものが、わたくしに通用すると思って? ダメージ小, オーッホッホッホ! この私に逆らおうなんて、百万年早いマンネン!! ダメージ小, いつまで続けるの? 無駄無駄 ダメージ小, フン!! 気迫だけで何ができるっていうの!? ダメージ小, あらあら、先生に対してその口のきき方は無いんじゃない? ダメージ小, ま、この私の滅びの力に勝つなんて、不可能ですけどね!! ダメージ中, ふーん 流石は伝説の戦士ね でも、遊びの時間はもう御仕舞! ダメージ中, くうぅ…よくも!! 許さないわ!! ダメージ中, 全く、チョロチョロとすばしっこい事! ダメージ中, いったーい ダメージ中, あたくしの水芸にケチをつける気かい!? ダメージ中, …腹立つわねぇ ダメージ中, クッ…全っ然平気!! ダメージ中, それが今までと違う力ってわけ!? ダメージ中, 全く…! 忌々しいったらありゃしない!! ダメージ中, あたくしの美しいお顔になんてことを! ダメージ中, しつこいのは鬱陶しくってよ! そろそろ終わりにしましょう!! ダメージ中, いい加減諦めなさい! 何をしたところで、あなた達に勝ち目はないわ!! ダメージ中, カッチーンって来た!! ダメージ中, な、なにぃ!! ダメージ中, あんですってぇ? ダメージ中, きいいっ!;はっ…イヤだ――シワがふかくなった~ わたくし美容に良くないコトしたくないの ダメージ大, なんなのその根拠のない自信はあああぁぁぁ!!! ダメージ大, 一体どうやってェ!? ダメージ大, ぐううおのれぇ~~… ダメージ大, なになに、どーいうことぉ!? ダメージ大, な な なに? なに!? どーしちゃったの!? ダメージ大, ザけんじゃないわよなめとんかボケーーーーーーッ!! ダメージ大, な、何よこの力は!! ダメージ大, うあああああ~~~!! ダメージ大, キィーーーーーーーー!! ダメージ大, ぎゃおお~~っ!! ダメージ大, …熱い… 破壊, し…素人の芸に…! くやしーー!! 破壊, 覚えてらっしゃい!! 破壊, 嫌いよ~~~っ!! 破壊, 宿題、忘れた子はっ…! いつか、お仕置きがあああぁぁぁ…!! 破壊, くうぅ……! ――ぶざまな負け姿晒す位なら―― フン! 破壊, くうぅ、またしても!! 脱出, あれが$(相手ユニット)の新しい力…負けないーだぁ…!! 脱出, ッ…! すべて水のアワワワ…ベロ噛んじゃった… 脱出, 今度はわたくしの名前、しっかり覚えてきなさいよー! 脱出, 今日の所は、水に流してやるわ!! 脱出, 勝負は水モノ、あなた達との闘いは水に流してあげるわ! $(相手ユニット)、出直していらっしゃーい!! 射程外, ん…だれもいない? 射程外, あいつら何処ー!? 射程外, このわたくしに勝負を挑むとは… 射程外, 諦めの悪い奴ら… 射程外, まーたチョロチョロ出てきたわね 射程外, 後でスペッシャルフルコースで酷い目に遭わせてあげるわ!! 攻撃, わたくしはミズ・シタターレ 伝説の戦士$(相手ユニット)、ご機嫌いかが 攻撃, あなた方のお相手をしてあげる事になったの 攻撃, ハァッ!! 攻撃, あなた達の力、拝見させていただくわ! 攻撃, また泉を滅ぼす楽しみができてうれしいわ 攻撃, あ、そうだ? あなた達を倒すついでにこの緑の里も滅茶苦茶にしちゃおうかしら!? 攻撃, おだまりっ! 攻撃, んふ♪ 攻撃, 特別出張大サービス中ですわ! さぁどんどん召し上がれ はいハイはいハイ!! 攻撃, でしたらこっちは…4倍ですわ!! 攻撃, 飛んで火にいる夏の精霊とはこの事ですわね 攻撃, だれが鼻水垂れやねん!! 攻撃, 全ての水は水の泉の支配者のわたくしのモノ 氷も水蒸気も泉の水もね!! 攻撃, お行き!! 攻撃, いらっしゃーい!! 攻撃, 現れたか、$(相手ユニット)! 攻撃, 滅びの力から逃れて運命を変えるなんて所詮不可能な事ォ!! 攻撃, ダークフォールの力は無限よ!! 攻撃, もう御仕舞よ!! 攻撃, ただ倒すだけじゃ物足りない イメージ通りの完璧なやり方でやらないと、あたくしの美学に反するわ 攻撃, あたしってそんなにキレイ? 攻撃, わたくし夜は美容のために早く寝る事にしてるの さっさと片付けるわよ 攻撃, 別にあなた達に許して貰おうだなんて思ってないわ 思いっきりやってご覧なさい やれるものならね! 攻撃, 水は巨大な岩をも砕く力を持っているのよぉ この緑の里を滅ぼすのも簡単 そして、あなた達を消し去るのもたやすいこと 攻撃, さぁ、始めようかしら? よーく狙いを定めて… 攻撃, フッフッフ、これで最後だわねぇ 攻撃, あ、ホイ、ホイ、ホホイのホイと 攻撃, ちょっと御免なさいねぇ 攻撃, もう逃げられなくってよ 攻撃, さぁ、どうなさる!? 攻撃, 今日こそは覚悟なさいっ!! 攻撃, もう負けじゃ~~!! 攻撃, 次の手もちゃんと考えているわ ご心配なく 攻撃, 滅びの超特急へようこそ この電車は終着駅まで……ノンストップでございますことよ! 攻撃, えーお立ちの方はぁ、揺れますので吊革におつかまり下さいオーホッホッホ!! 攻撃, わたくしのフィールドへようこそ 攻撃, これ以上のシュチュエーションは考えられないわぁ! 攻撃, 匠の技でーす!! 攻撃, どこまで逃げられるのかしらねぇ 攻撃, さあ、これでもまだ強がりが言える!? 攻撃, 泣いても叫んでも、誰も助けには来られないわよ! 攻撃, ならこれならどう? 攻撃, こうなったらみんな纏めてお洗濯して差し上げましょう!! 攻撃, フン! わたくしのフィールドに乗りこんできた以上、決してあなた方の思い通りにはさせないわ! 攻撃, 幾ら力を合わせようが弱い者は所詮弱い 本当に強い者には太刀打ちできないのよ! 攻撃, 欲しいの物は全て手に入れる それがわたくしの美学! 攻撃, わたくしは通りすがりのミズ・シタターレ これから$(相手ユニット)の所に遊びに行っちゃおうかしら!? 攻撃, 行ってきまーす! 攻撃, 素人漫才よりもっとゴージャスで素敵なプロのお家芸を見せてあげるわ 攻撃, さぁさ御用とお急ぎのない方は寄ってらっしゃい見てらっしゃい! セレブな芸を見せてあげますよー! 攻撃, 水の美しさをとくとご覧あれ! あ、そおーーーれーーー!! 攻撃, 前座は、お・わ・りよぉーー!! 攻撃, ハッハッハ! ようこそ私のスペッシャルステージへ!! 攻撃, 鼻かんだろかーい!! 攻撃, ここでわたくしが始末してあげるわ! 攻撃, 今日こそお前達の最後の日にしてあげる! 最後って最高よぉー!! 攻撃, どれ程の物か、見せて貰おうじゃないの!! 攻撃, おっほっほっほ! おほっ! おほっ! おっほっほ! あーっはっはっはっは!! 攻撃, どんな力を使おうとも、あたくしに勝つことは出来ないのよ! 攻撃, あたくしに逆らう者は一瞬で排除する! それがあたくしの美学なのよーっ!! 攻撃, 黙れチョピィ!! 攻撃, ふーん、面白そうじゃない 攻撃, いいわ、いずれ滅ぼす世界…今迄のお礼にもう少し、楽しませてあげる!! 攻撃, いい加減いかに自分たちがちっぽけな存在か理解しなさい 攻撃, あなた達に絶望と言う言葉の意味を教えてあげるわ! 攻撃, 大地の力も、大空の力も、滅びの力の前では意味ナッシーング! ふんがーっ!! 攻撃, ハアアアァァッ!! 攻撃, どう足掻いたって! あなた達は所詮ちっぽけな存在よ! 何時かは滅びの力の前に跪くのよーっ!! 攻撃, いい加減…諦めなさーーーい!! 攻撃, お前に売るポップコーンはないっ! 攻撃, 今がチャンスね…サイザンスって 攻撃, フォーーオッ!! 攻撃, 人の心配をしている場合じゃなくってよ 攻撃, 悪足掻きはお止めなさい! 攻撃, いっそこの場で消えてくれると、手間が省けていいんだけどね 攻撃, あなた達の相手はわたくしよ! 攻撃, みんな仲良く倒されちゃえばいいのよ! 滅びの力に従いなさい!! 攻撃, これがわたくしからのプレゼントよ メリークリスマス! 攻撃, あなた達の最後には相応しい場所じゃない!? 攻撃, させないわよ 攻撃, イイ子だから、大人しくしてなさい 攻撃, これじゃクルシミマスって感じねぇ 攻撃, これで決まりね 攻撃, そうよ! 水もしたたるビショビショの美女! ミズ・シタターレさま!! 攻撃, 目立ちすぎじゃ~~~~~~~~!!! 攻撃, ここはわたくしの為のスペシャルステージなのっ!! 主役はこのあ・た・く・し!! 攻撃, あなた方の最期にわたくしのエレガントでゴォージャスなショー見せてあげるわン★ おほほほほーーっっ!! 攻撃, 水攻めであなた方を一人づつ葬る★ さぁてどっちから行こうかしら? 攻撃, くくくっ お望みなら幾らでも水をプレゼントするわよン♪ 攻撃, 美しい水の怖さ思い知りなさい 攻撃, ヤセガマンせずに いたい 苦しい つらい って泣いていいのよ~~♪ 許してあげないケド!! 攻撃, もう こっちの子から先に片付けちゃうわ 攻撃, わたくしを美しく輝かせる物しかこの世に存在してはいけないわ!! それがわたくしの美学よ!! ダアッハッハッハーーッ!! 攻撃, 力も無いクセに大きな口叩くんじゃなくってよ!! 攻撃, さっさと覚悟を決めるのね!! みんなまとめてお仕置きしてあげるわ!! #見苦しい抵抗はもうやめ ! さっさと泉を渡しなさい! #ここは狭っ苦しいわ 私の得意なステージに招待して差し上げましょう! キントレスキー 回避, どうした、もっと反撃してもいいのだぞ 回避, フッ! テェッ! デヤッ! ハァーッ!! 回避, これで、作戦を立てるという義理は果たした 回避, なっておらん! そんな飛び方じゃ、体を鍛える事は出来んぞ!! 回避, その程度ではつまらんぞ! 実につまらん!! 回避, いいぞ! 若者は常に走り続けていくものだ 回避, 優れた戦士と真剣勝負して打ち負かすのが私の喜び!! 弱い相手では退屈だ!! 回避, 力のない者がなまじ夢や望みを抱くものではない はっはっはっ 回避, なっておらんな! 焦りが出たのか? 精神力が足らん証拠だ!! 回避, なぜ観念しない? その程度の力しか無いくせにお前達はなぜそこまで一生懸命になれるんだ!? 回避, 見ての通りだ! 筋肉を鍛えている 回避, ぬおおおっ! 見よこの筋肉! 普段にも増してすこぶるよいハリ!! 回避, いい加減にしろ! 勝負の真っ最中に気を取られおって! 回避, 訓練なくして勝利は無い! 回避, 何時如何なる時も鍛錬を怠らない それが私の信念だ!! 回避, それでは私には勝てん!! 回避, なぜ全力を出さぬ! ダメージ小, ぬるいっ!!!! ダメージ小, まだまだ鍛え方が足りないようだな! ダメージ小, どうした? もう一度やってみろ ダメージ小, 軽い、軽すぎる ダメージ小, 本気を見せろ! 伝説の戦士の力、その程度ではあるまい ダメージ小, お前達の力はこんなものか! もっと本気を出せーっ!! ダメージ小, 強者とは鍛え上げた肉体を誇る戦士の事! 貴様の様な軟弱モノと一緒にするな!! ダメージ小, どうした? お前達の力はその程度か? ダメージ小, わかったか!? 思いだけでは望みは叶わんのだ!! ダメージ小, フン 実につまらん ダメージ小, 甘い! 甘過ぎる!! ダメージ小, これで分かったか! 勝つ事より大事なことなど存在しない!! ダメージ小, まだそんな甘っちょろいことを言っているのか! まだまだ鍛えねばならんようだな! ダメージ中, おお、ズシッと来たぞ! ダメージ中, ほぉ やる気になったか ダメージ中, ほおお、やるなぁ ダメージ中, おお! ダメージ中, そうだ! お前も段々分かってきたようだな ダメージ中, 前よりも力が強くなったか 面白くなりそうだな! ダメージ中, ふっふっふっふ…やっと本気になったようだな ダメージ中, ぬわーーーっ!! ダメージ中, おまえたち………!! ダメージ中, 何っ! ダメージ中, ほほぅ、守るためなら本気になれるのか ダメージ中, そうだ! 本気で来い!! ダメージ中, 噂に違わず、中々の力を持った者たちだ ダメージ中, 相手が強ければ強いほど、倒した時の喜びは大きいものだ ダメージ中, ようやく本気になったか ダメージ中, 中々やるな、楽しくなってきたぞ! ダメージ中, やる気なったようだな それでこそ$(相手ユニット)だ! ダメージ中, ほほぅ、今日は珍しく積極的だな! ダメージ中, ほぅ? 大した力だ ダメージ中, よーし、それでいい ダメージ中, 良くやった、それでこそ$(相手ユニット)だ 私は最高に強いお前達と戦いたいのだ!! ダメージ大, 長年の経験と感で分かる 今行けば確実にやられる…!! ダメージ大, いいぞ$(相手ユニット)! 面白くなってきた 私も持てる力を全て出して闘おう!! ダメージ大, ぬうううう…これだ、これこそが私の求めていた力!! ダメージ大, こ…これ程とは!! ダメージ大, ぬおおっ! よーしいいぞ! 今日こそは歴史に残る名勝負ができそうだな ダメージ大, ふっふっふっふ…ふっふっふっふ! 嬉しいぞ$(相手ユニット)! 私はこの時を待っていた! 私の全てをぶつける相手に出会う、この時を!! ダメージ大, ぬうううう…もっとだ…! もっと!! ダメージ大, ぬおおおおおお! まだまだーっ!! ダメージ大, ギイイイイイイイイイイイイィィィィィ…!! ダメージ大, いいぞ$(相手ユニット)! そうでなくては面白くない、私も持てる力を全て出そう!! ダメージ大, ガアアアアアッ…!! 破壊, これまでか…しかし私は満足した 素晴らしい戦いだった…天晴だ!! 破壊, 奴らが力を合わせると、これ程までとは… 破壊, ぐうう……しかし私は満足だ…素晴らしい相手と……戦え…た… 破壊, 言い訳はせん 素直に敗北を認めよう 破壊, さらばだ… 脱出, 今は危険だ、一端引いた方がいい… 脱出, 中々出来るな! また会おう$(相手ユニット)!! ふははははは 脱出, 言い訳はせん 今回も私の負けだ だが次こそ!! 脱出, 矢張り作戦など私には似合わん…敗因はそれだ!! 脱出, 次は必ず真っ向勝負で行くからな! 今日は、ジャンプだ!! 脱出, $(相手ユニット)よ、これからも鍛えてやるぞ ハアッ!! 射程外, お前達のしている事は…まるで筋が通っておらんではないかーっ!!! 射程外, 順番も守れんのか!? いいだろう 先に相手をしてやる!! 射程外, お、おい! 待たぬか! 射程外, だっ……だれだ!? 私を止めるのはーーっっ!? 射程外, お前達、準備運動がまだだろう ウォーミングアップの時間を与えよう 射程外, おいどこへ行った! 人の話は最後まで聞けーっ!! 射程外, お前達、何をそんなに怯えているのだ 射程外, だから私は作戦なんて物が嫌いなのだ…大体碌な事にならない! 射程外, 許せん$(相手ユニット)! 私との勝負から逃げると言うのか!? 許さんぞーーーーっ!! 攻撃, 勝負は勝負だ、私はいつでも全力で戦うつもりだ 攻撃, オラオラオラオラオラオラオラオラーッ!! 攻撃, 後悔しながら消滅するがいい!! 攻撃, 邪魔だぁーっ! どけぃ!! 攻撃, 邪魔をするなと…言ったはずだーーっ!! 攻撃, 力無き者は敗れる 強者だけが生き残る それが勝負の定め 攻撃, 最強の称号は私の物だ! 攻撃, 我が上腕二等筋にかけて、負けはせん!! 攻撃, ほっとく訳にはいかん!! 攻撃, $(相手ユニット)、勝負だ! 攻撃, お前達との別れはつらいが、せめて止めはこの私が! 攻撃, でやっ! 攻撃, 敵に背を向けるなど戦士の恥だ! 美しく散れ!! 攻撃, 思いだけでは望みは叶わん!! 鍛え上げた肉体と拳があってこそだ!! 攻撃, さあ来るのだ!! 来なければ…私からいくぞっ!! 攻撃, いいから戦え!! 伝説の戦士の本気を見せてみろーっ!! 攻撃, 私がその気になれば…何もかも消し去ることができるのだ!! この緑の里もそして泉の里も!! ぐはははは 攻撃, お前達がこの私に勝てるとでも思っているのかーっ!? 攻撃, 強靭な肉体と拳を持たぬ者の望みは叶わぬ!! 攻撃, そろそろギブアップした方が楽になれるぞ 攻撃, 何度立ち上がっても無駄だ!! 攻撃, 止めだ!! 攻撃, 余興などではない!! これは真剣勝負だ!! 攻撃, 力で私を止めてみろ 攻撃, であああああ!! 攻撃, もう楽にしてやるぞ 止めだ!! 攻撃, ジャマをするなーーーっ!! 攻撃, 纏めてかかって来い!! 私が葬ってやるっ!! 攻撃, 規律! 鍛練! チョココロネ!! 攻撃, 行くか… 攻撃, 私が望むのは強い者との勝負! お前達に勝負を申し込む!! 攻撃, さぁ来るのだ! 来なければ私から行くぞ!! 攻撃, 噂に違わぬ凛々しさだ 会えて嬉しいぞ!! 攻撃, 私は鉄のように硬い意志と鋼の肉体を持つ男 鍛え上げたこの拳で 全てを断つ!! 攻撃, ぬるい 拳はこのように打つのだ 攻撃, 邪魔だーっ!! 攻撃, ぬうううう…ハァッ!! 攻撃, デヤッ! 攻撃, ぬおおおおおおおおおぉぉぉぉ!! 攻撃, ふんぬおおおおおお!! 攻撃, $(相手ユニット)、お前達の力見せて貰うぞ 攻撃, さて力を見せて貰おうか! 攻撃, 私が望むのは強い者との真剣勝負だ! 攻撃, 日々己を鍛えるのが私の信念! 攻撃, 勝つ為以外の努力は全て無駄だ!! 攻撃, 勝負には勝ちか負けしか無い! 負けては何の意味も無い! それが事実であり全てだ そして私は今日、お前達に勝つ!! 攻撃, 再び敗者となるがいい!! 攻撃, トレーニングは終わりだ!! 攻撃, ウォーミングアップの相手をしてやる 攻撃, まだまだ本番はこれからだ! 攻撃, 逃げてばかりでは勝てんぞ!! 攻撃, 持久力と忍耐力を鍛えろ 攻撃, 体育祭なら見逃してやるが、それ以外は認めんぞ!! 攻撃, 行くぞ$(相手ユニット)! 攻撃, こっちも!! 攻撃, どりゃ! 攻撃, 軟弱な物は認めん!! 攻撃, 明日にジャンプ…何故今日飛ばないのだ! 攻撃, さあそろそろ始めるか! 攻撃, 麗しき友情か…だがそんな事に意味はない 一番大事なの事は、勝負に勝つ事だーっ!! 攻撃, 幸い此処は戦いの場所に相応しい 緑の里の奴らも体育館の裏で決闘すると言うではないか 攻撃, どうしても行きたいと言うのなら、この私を倒してからにしたまえ!! 攻撃, 勝ち負けのつかないものは全て無意味だ! 攻撃, 行かせはせん、行かせはせんぞーーっ!! 攻撃, とうっ! 攻撃, ぬおりゃああああ!! 攻撃, まとめてビシビシ鍛えてやるぞ!! 攻撃, 遅い!! 攻撃, 詰まらない勝負をして勝った処で何の意味はない! 私がしたいのは歴史に残る名勝負だ! 攻撃, さぁ、ここに来たからには戦わざるを得ないぞ 攻撃, まだまだ特訓はこれからだぞ! 攻撃, 待っておったぞ! 攻撃, さあ$(相手ユニット)、最後の勝負だ! 攻撃, では参るぞ! てやーーーっ!! 攻撃, 逃がさん! 攻撃, いいか、私がその気になれば…! 攻撃, お前達が緑の里を気にして、戦いに集中できぬと言うのなら…いっその事全てを消し去ってやろうか!! 攻撃, 私を止めて見せろ!! 攻撃, ぬおおおおおおっ!! 応援, 人の意見に左右されるな! 自分の意志を貫け! それこそが勝利への道だ!! 応援, 打ち方が甘い! そんな事では鍛えられぬ! もっと脇を締めろ!! 応援, 違うっ! キックの基本は足の甲だ 爪先で蹴ると足を痛める事もある 精進したまえ! 応援, 腹筋運動をするときは、足は上げず決して反動をつけてはならない! あくまで腹筋のみで上半身を起こすのだ #姑息な手段で命の泉を手に入れても意味がない ! $(相手ユニット)と真っ向からぶつかり! 正々堂々力の限り戦う!!