約 28,788 件
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/179.html
曲名五十音順 あ行 Aquila 愛があれば。 哀撃貴鋼-Aigekikikou- アイコンガール 愛情狂現 愛憎惨劇 愛の容器 青い紙飛行機 青い薔薇の葬儀屋 蒼いゆりかご 赤茨の死神 暁月夜-アカツキヅクヨ- 悪ノ娘 朝の時間 あたしファーム アタフタ あたふたあした あの日、僕等が描いた空は蒼く切なく あの日見た灯火は アブストラクト・ナンセンス アマツキツネ 天照ラセ アミュレット 飴玉サイコロジスト 「ありがと。」 アリの観察 あわいろフロート 淡くきん色 あわよくばきみの眷属になりたいな あんさつしゃ! アンチクロロベンゼン アンデッドエネミー アン・イノセンス いいから曲作れ 十六夜夢想 いっしょにね! いつか届くように いつまでも イドラのサーカス イナイイナイ依存症 威風堂々 イマジネイション イリュージョン 色の無い街 いろは唄 因子論 インビジブル 渦と階段 うそつきはだれ? 嘘つきベティ ウタカタノウタ うたってあげない ウタハコ://K 雨弾凶奏-Udankyousou- 美しき果実 海の向こう 絵本『人柱アリス』 エマージェンシー清水さん エレクトリック・マジック エンゼルフィッシュ エンドレスサバイバー! エンプレス=ディスコ 逢火離炎恋草子 桜花繚乱 おかしな箱の中で眠れない子守唄 送る詩 おk、緑は、敵だ。 おしまいだぜ お注射のお時間です オトナのオモチャ 音の遺跡 鬼彼女 オネガイセカイ オメデトウ 女の子はいつだってあざといのです! オ・ト・メ・ゴ・コ・ロ 芥の部屋は錆色に沈む ありふれたラブソング か行 楓 かえらず かえるたちのうた 鏡音リン的 オワタ\(^o^)/ 革命家の散弾銃 華月落涙 花粉ショータイム 壁殴り代行・社歌 かみさまかくし・表 かるぴー! 柑橘ネコぱんち カンバスホワイト / ガールトゥボーイ 看板娘の悪巫山戯 ガラクタのエレジー ガールフレンド・イン・ブルー きっとこの命に意味は無かった 狐ノ嫁入リ 君が気付けるように キミナシビジョン 境界 狂騒ノ現 共犯者 恐怖ガーデン 強烈な色 清く正しく キラメキスノウスターマイン 祇園櫻 偽赫センシティブ ぎゅ~っ☆とね 銀行強盗ファンタスティック 銀聖のアルテミス 銀の少女 - awaking mix - 銀のティア 吟遊詩人とマーメイド 空想庭園依存症 繰り返し一粒 クるくルぱー! 黒い感情 黒く動く 黒のエーテル クローバー グッナイ・トゥナイ グレア グロリアス・ワールド けっせんとうじつ! 劇場 激嬢想歌-Gekijyousouka- 月光ステージ 月虹のワルツ 幻想論 恋する漢和辞典 恋とポップカルチャー 恋のvirus 恋の秘法はネクロノミコン 公安4課 政治犯特別対策係 紅茶と甘さと好きの分量 紅白曼珠沙歌 幸福な少年 黄金の踊り子 弧ギツネの乱 告白センセーション ココロ ココロ -thousands after- 虎視眈々 孤児 言葉遊び コトヒラ 孤独の果て 琥珀色の風 コヒーレント 小町踊 コラボレーター コロナ 壊れてしまうのなら コールドハンド 黒翼 極楽鳥 -bird of paradise- 伝播超過 激孃想歌-Gekijyousouka- さ行 紫煙 最悪のカーニバル 最近のゲームはラスボス強すぎ! 最後のワンダーランド 最後は笑って サイハテ バラードver (RIN cover ver.) さかあがり 桜のような恋でした サディスティック・ラブ サルでもわかる サルベージ さんがつのあめ サンセンチメーター 3年C組14番窪園チヨコの入閣 サン・パライーソへの道 残光 しあわせなの! シェイプアップ! シティライツ シブースト 上 海 ★ デ ィ ス コ しゅうまつがやってくる! 修羅ノ庭 少女A 少女と黒い猫 知らない街 シリツボミ 白い鑿の彫物師 白いリボン 白く蝕む 深海シティアンダーグラウンド 侵略 神話作用 自己嫌悪 自動ドアが開きますん 自白 邪眼探偵サイコ倶楽部 ジャパン・プリズン・インダストリ ジャーナル・ジャスティファイ 獣心覚醒 10分の恋 重恋歌-Jyurenka- 純情通リ刹那西入ル三丁目 自由気ままのB級人生 人生はコメディ 人狼狂詩曲 ジーニー スウィイトポイズンファクトリィ スカイフィッシュ 好き、嫌い、好き。 スクールラブライフ すすすす、すき、だあいすき 捨て子のステラ 捨猫Russian Blue ストレンジマスカレエドハロウィン すなおなきもち スパイラル ステップ スプリンクル スプートニク少年少女 星天ドロップス 星命学 せかいツリー 世界を壊している 昔日アナグラム セフィラスの映画館 戦場のスコーピオン センチメンタル 旋律王姫-Senritsuouki- ぜんまい仕掛けの子守唄 前夜祭の黒猫 相対の門 その牡丹、艶やかなれば そばにいていいですか ソラトバズ 空に届く砂の山 ソレイユ -Soleil- そんな一日をてくてくと 続・魔王嬢-Maoujyou Ⅱ- ショコラカラー ソラノシズク 水葬カタルシス た行 いいからトマト食え タイガーランペイジ 大切な君へ贈る歌 対畜生鉄槌ヒト タイムパラドックス タイムリミットは日が沈むまで 宝箱 玉響 タロ 第一次ウイルス抗戦_強襲編 第一次ウイルス抗戦_再起動編 第一次ウイルス抗戦_漂着編 ちんげ in the まんげ 追憶の飛行船 月隠 -ツキゴモリ- 月の踊り子 月夜シラハノヤ つよく、もっと力を 鉄の鳥 てのひらセカンドワールド てれびぞんび テロル 天樂 天国からの没シュート 天使のクローバー 転生少女と転生少年 とある娼婦の恋 トイカケ 東京駅 東京テディベア トウキョウト・ロック・シティ 逃走ロマンティック どことなくなんとなく ドリィムメルティックハロウィン ドント☆クライ 脱獄 な行 ナイト&シガレット なっとく森の歌 夏透明電気信号オモイデ 夏の日と、幽霊と、かみさま 喚魂祭(なつまつり)の夜に ナナナナ なやみむようっ!! 虹/つるつるP 21世紀の夜明け前 ニビイロドロウレ ニャン黙の了解 ニラを持ってるからなんだっていうの ネガノレガ ネジと歯車とプライド 熱情詩 -Flame Heart- 涅槃で待ってて 眠れぬ森の美女の侍女 ノスタルジア/Junky のどが渇く のろいめか゛ね ノーマライズ レガシイ は行 背徳の花 はじまりだね! はじまりの海 華火 破滅の予感とエクスタシー はらぺこなのです!! ハロウィンパティスリトリカトルカ ハロウィンモンスタァパーティナイト ハローノストラ ハートは万華鏡 梅花話譚 馬鹿はアノマリーに憧れる パペットガール パンツ脱げるもん! 否世界ハーモナイゼ ひとりカラオケ 秘密の放課後 ヒルガオ ファミマ ラウドパーク店に行って看板黄色にしたら怒られた ファーストキス 不思議の国のアリス 普遍と夢幻 冬の星座 フルスイング フロート・イン・ディスコ ブラックサマー・ラストウィンク ブラックホールアーティスト 文学少女インセイン プリティパンティ☆悪マリン プリティパンティ☆悪マリン ep.0 プリティふんどし☆悪マレン プリンの歌 プレイ プロパガンダ ベイビー・デスマッチ 紅色乙女 放課後、教室のスーサイドさん 宝石と謎とプリンセス 星兎、夜の国 星に 星の慟哭 星巡りのワルツ 仄暗い昼 ぼかろころしあむ ボカロ西遊記 ぼくの非常口 僕ら幽霊船の夢の中 ポテンヒット パンダのうた ま行 ももももも! 迷子ライフ マイヘアレディ マイリスダメー! 魔王嬢-MaoujyouⅠ- 枕木 魔ゼルな規リン またね 魔法少女打撃ちゃん 瞞しの時計 満月の実験室 曼珠沙華 右肩の蝶 御饌津の祭 ミサイルキラー 蜜月アン・ドゥ・トロワ 三鳥夭夭 蜜の柑 脈打つための手引き 無機質な窓辺から むきむき体操 無口な君へ 胸がグンバツの女 巡る世界のレクイエム メテオライト・サテライト メトロワード メランコリック モウイイヨ~分☆析☆人☆間~ もう聞こえない もしもきみが 森の踊り子 モンキーダンスの洗脳術 夢遊病者は此岸にて や行 へたくそユートピア政策 約束と嘘 やさしい想い出 ヤー・ライアー 悠久のブレイブハート 夕立 夕花火 夕闇とオレンジ ユキフルマチ 優等生シンドローム ゆめうつつ 夢じゃないよ ゆめにさよなら☆ 夢の続き 夢見がちダンスパーティー ユーク よくあるうた 浴室少女 余所事 四つ葉の日 よつばのクローバー 夜のいきもの 夜の散歩 ら行 リズム ジュリエッタとロミヲ ライバル ライフライン ラザロ徴候で抱きしめて 螺旋 ラビリンス ラビング・ワールド ラブチーノ リグレットメッセージ リバァスドールガーデン リミット リモコン リンカーネーション リンちゃんなう! リンのうた リン廃宣言 レアノ レコード・レド レッドハート 恋想拡大チョコレイホリック 恋未明 レンラクマダー? ロキ 炉心融解 ロストワンの号哭 リビングデッドサマーダイブ わ行 惑星無修正 わすれんぼう 私のお話聞いてほしい わたしの未成年観測 わたしはいらない子 私は演者です 童夢 ワルツの魔に吹かれて ワンスアポンアドリーム ワールド・オブ・パラドクス 英數 14歳 _floating_on Can You Hear? chain Chain/るなちゅ CHAIR FOR TWO CHU!して! CLOSE*2 cloud CO2 Cosmic star CRYONICS CRYSTAL MICROPHONE UNDERGROUND Cullet Dakini Deadly sleep Do it! Dog Day Afternoon DOGS Dolls don t want you to sing Driving ENDLESS RHAPSODY endless symphony escapade evening glow Ever/RozenkreuzP FAIRY TALE/花浅葱DROPS Fate of Soul~ピリオドの向こうの闇~ flowers foa Folia forever if made Future Sign Good day sunshine Gravity Hands/とくP Happy Halloween Harvest HighEndCity 「I」 I WANNA TRUST YOU jewel/梅とら La Fiesta LOVE ME,LOVE ME DO LOVE SONG Love Timer LUST DOLL Make A Wish Midnight calling Molecular[underfloor-0] Monument My Darling Parallel Lines Paralyze PASTSONG Q/ぽわぽわP Rainbow line rainy x rainy ReAct ReFraction Reunion Revolver RING×RING×RING ROUTE 23 Scramble Full Panic sequenced blues Shade Slide shake it! Shirley!! Shutter sigh/iroha SKELETON LIFE Slaves Of Machines Sol Dios South North Story SparkRING Starry☆Rocket Step by step Summer Day SUNRIZE SUPER11 Tender Christmas THE DYING MESSAGE Transmit Tri trick art ! Twilight Fire twinkle*glitter TФЯMЗИT TからSへ u UNBALANCE Ur-Style white love wave who am I? who are you? Lilium [I Love You] m9
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/969.html
最初に異変に気づいたのは、ヤンだった。かすかな地響き。 その音と振動は徐々に大きくなっていく。不安に駆られる一同。 「見ろ、壁が、壁が迫ってくる!」 シドが叫んだ。地響きの正体、それは迫りくる壁の仕掛けの作動音だったのだ。 「いかん、退け、退くのじゃ!」 一同は通路を引き返した。迫りくる壁のせいで、道幅はどんどん狭くなっていき、 通路の入り口に到着した時には、大人の肩幅程にまでなっていた。 「開かない。まずいぞ!」 入り口の扉をこじ開けようとしたヤンが、切迫した調子で言った。 (え――! 慌てふためく皆の中、セシル自体は平静さを保っていた。 何故なら…… 既に何度か見た既視感のある光景。セシルにはそう映ったのだ。 段々と鮮明な色を帯びてそれが蘇ってくる。)
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/964.html
「お前がいながらなんたる事だ!」 ようやく事情を完璧に把握したのか、急遽シドが怒声を挙げた。 「あいつはなっ! どれだけお前の事を想っていたのか判ってるのか!」 「すまない」 シドには旅立ちの時、シドはローザを泣かすなと念を押されていた。 あの時は、まさか此処まで長い旅になるとは思っていなかった。すぐにでも バロンに帰ってきて、ローザとも……それがこうなってしまった。 「お前がな死んだと報告が入った時のあいつの悲しみは計り知れないものであっただろう!」 そう、自分はミストでの一件以来、バロンでは死亡認定されていた。 事情はどうあれ、その情報が彼女を苦しめていた事は確かであろう。 「その上、お前に関係しているからといって……厳しい取り調べまで行われて!」 声には力が籠もる。まるで自分の事のように怒っている。 「どういう事だ……?」 その事――自分が謀反を企み、バロンを倒そうとしているという疑惑をかけられていた事を セシルは知らなかった。
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/972.html
しかし二人はセシルに耳を貸す様子はない。 「行くぞ、ポロム!」 「うんッ! 」 「やめろー!」 セシルは絶叫した。 何に叫んだのか。自分に? 双子に? それすら解らず叫ぶ。そこには運命が働いたのか。 考える事すらも無駄であった。
https://w.atwiki.jp/euphshaker/pages/67.html
『久しいな、古き友……アインヘリアル・イリアステル、竜王の娘よ』 「ええ、本当ね」 東方大陸の、どこかの荒野。そこに不思議な四つの姿があった。 一つは人間の少女。銀髪碧眼の、小柄な娘だった。 「……まさか、こうして貴方たちがもう一度揃うなんて、思ってもみなかったわ」 『言ってくれるな……。何より驚いているのは我ら自身だ』 三つはゾイド。虎の姿。それぞれが白、蒼、紅を纏った大型機。 「ふふ、そうね……。今の世で、こうしてオリジンが身体を保っているだけでも奇跡なのに」 『長くは無さそうだがな。時が来れば、我々は再び地の底へと還るだろう』 見る人間が見れば、これらの機体がそれぞれZOITEC、ZI-ARMSの新型機……ワイツタイガー、レイズタイガー、ブラストルタイガーであると気付くだろう。 「……それじゃあその時まで、思い出話に花を咲かせるとしましょうか?」 『……囲い込んで!! こっちの準備が出来る前にアレを発動されたら、一巻の終わりよ!!』 まただ。 (……また、この夢……) 夢だとわかって見る夢……明晰夢と言うらしい……の声。広がっている光景は、荒唐無稽なものだった。 無数の金属生命体の屍、その中に屹立する、黒い巨大な影。シルエットから、直立二足歩行の恐竜型に見える。 それを囲む、十数体のゾイド。種類はバラバラ。紅い虎が焔を吐く。白銀の龍が雷(いかづち)を落とす。蒼い虎が光を放つ。青と金の獅子が牙をむく。白い虎が、暴風を巻き起こす。 その中に居る黒い小さな竜、声はそこから聞こえる。 『……今よ! 位置を維持したまま押さえ込んで!!』 猛烈な光が、網膜を焼き尽くす勢いで広がり、そして……。 「……える、リエル!」 不意に聞こえた名前を呼ぶ声に、あたしは目を覚ました。 「あ……。おはよ、リオーネ」 「おはようじゃない、もうとっくに昼だ」 そりゃそうだ。昨夜は夜番で、寝に入ったのは夜明けの直前だったのだから。 「そう……」 さっきの夢を、ぼんやりと反芻する。ここ最近、急によく見るようになったものだ。 「またあの夢か?」 「ん……、多分、そうだと思う」 「夢もいいが、きちんと仕事もしてくれよ? リエル・フィアット」 こういう時にフルネーム呼びをするのは、彼の……リオーネ・フィンチの癖だ。彼なりに、あたしに気合を入れてくれてるんだと思う。 「……よーし、頑張りますか」 あたし達の仕事は、世間一般に猟兵と呼ばれる。依頼を受けて動く、現代の傭兵。 今回の依頼は、ブルーシティへと続く道に出没する盗賊団の討伐だ。 「やっぱ、これだとエサとしては小さいかな?」 『……かもな』 仕事に入って今日で三日目。あたしとリオーネは、その結論に達した。盗賊団に見つかるように、わざとグスタフを走らせる。積荷はそれっぽく偽装したあたしのゾイドなのだが、どうにも食いついてこない。 『俺らの情報が流れてるって事は無いよな?』 「……大丈夫だと思うよ」 根拠は無いけど、可能性はもっと無い。無い可能性を考えるより有る可能性を考えた方がずっと良い、と昔誰かから聞いたことがある。 『気楽な奴め』 「リオーネが神経質すぎるんだよ」 他愛無い会話を、コクピット越しに交わす。グスタフの操縦はリオーネだ。あたしは、愛機ハンマーロックのコクピットで揺られるだけ。 「ねえ、寝ても良い?」 『駄目』 む、即答された。 「なんだよー、寝不足は美容の大敵なんだぞー」 『今更そんなの気にしてどうする……』 リオーネは呆れ顔。実際、あたしも大して気にしてないんだけど。ただ、眠いのは事実。 「ねー、30分でいいからさー……」 『待て、リエル』 急に、リオーネの表情が引き締まった。こういう時は、何かが起こる。 『あれは……輸送キャラバンか? グスタフと、牽引式の大型キャリアー……』 「リオーネ、映像回して」 『おう』 程なく、ハンマーロックのモニターにリオーネから映像が送られる。質は悪いが、『音』も一緒に。 「……結構大物を運んでるっぽいね。少なくともコマンドウルフより大きい、けどライガー級じゃない……。ライトニングサイクスが近いけど、あのキャリアーは旧ヘリック寄りの奴だし……」 『新型の可能性アリ、ってか?』 「そゆこと」 って事はだ。もしかすると、いい具合にエサになってくれるかも知れない。 「リオーネ?」 『ああ、あのキャラバンを張るぞ』 以心伝心。自分で言うのもアレだけど、さすがに腐れ縁だけあって意見はすぐ一致する。 「りょーかいっ」 キャラバンを張り始めて30分もしないうちに、事が動いた。 「出たね」 砂中に隠れていたと思しき、ステルスバイパーとガイサック。合わせて10数機が輸送キャラバンに襲い掛かった。キャラバンの護衛をしていたゴドスが応戦するけど、先手を取られたのと数的不利が祟って防戦一方。一機また一機と、数を減らしていく。 『ああ。じゃ、こっちも出るぞ』 「おっけー」 光学迷彩が解除される。 「緊急起動シークエンス開始。メインエンジン始動、電源接続、手順7番から15番まで省略……ウェイクアップ!」 我流の始動方法でハンマーロックを起こし、荷台の幌を振り払って飛び出す。 「先行するよ! 火力支援よろしく!」 まずは賊の機体をキャラバンから引き離すのが先決。 「てえい!!」 こっちに気付いたガイサックに、上から飛び乗る。ガイサックはそれだけで脚部に重大な損傷を被ったか、その場に動かなくなった。 (……やっぱり、それほど整備状況が良くないんだ) 最初に『音』を聞いた段階である程度予想はついていたけれど、まだまだあたしの耳は絶対じゃ無い。確かめるに越した事はないのだ。 「つ、ぎ!」 動かなくなったガイサックを持ち上げ、盾の代わりにして数機からの砲撃をやり過ごす。もっともガイサックは脆いから、大して持ち堪えてくれなかったけど。 左肩のバルカンバッグで牽制しながら、キャラバンを背にするように移動する。賊の獲物……積み荷を背にしてしまえば、迂闊には砲撃できないはずだ。 予想通り砲撃が止む。 「そこっ!」 目の前でボケッと突っ立っていたガイサックを撃つ。うん、やっぱガイサックって脆い。 「っ、と!」 なんて考えてたら、横合いからステルスバイパーが飛び出してきた。けど、一瞬遅い。避けてしまえばそこにあるのは、無防備にお腹を晒した蛇の身体。 「南無三」 右肩の2連装ビームを至近距離。もちろん狙ったのは中央ブロック。そういえば以前の仕事で、中央より下のブロックを破壊したはいいが、そこから身体を切り離して上半身(?)だけで戦闘を継続しようとしたゾイド乗りとやり合った事もあったっけか。マニューバーリキッドが漏れて自滅したけど。 そんな事を考えているうちに、キャラバンとの距離は結構離れていた。賊の連中はまずあたしを片付ける事にしたのか、追う気配は無い。追えばいいのに。 「……リオーネ、トリカゴ!」 そしてあたしが発するのは、チェックメイトの言葉。 数瞬遅れて、四方から賊の機体に砲撃が降り注いだ。 「……危ない所を助けて頂き、ありがとうございました」 片がついて、あたしは先行していたキャラバンに追いつく。キャリアーから降りてきたのは、この荒地には似つかわしくないきっちりとしたスーツを着た女性だった。歳は多分、あたしと同じか少し下。 「いや、お互い様だよ。あたし達も、あなた達を囮にしちゃったようなものだから」 とりあえずこの女性に、あたしの仕事及び今回の依頼内容を説明した。 「そうですか……、先程の砲撃を見るに、それなりの規模の猟兵団なのですね」 「いや、あいにく二人だけ」 女性の目が丸くなる。 「種明かしをするとね、アレはこういうことなんだよ」 苦笑しながら、あたしは地平線を指差した。あたしたちのグスタフに先行して、四つの飛行物体が飛んでくる。その形を見とめ、女性は言った。 「コマンドウルフのビーム砲座……ですか」 「そ。只の砲台と侮るなかれ、貧乏猟兵には結構重宝するんだよ~?」 ぶっちゃけて言うと、ゾイドは高い。言うまでも無く値段が。だから世の猟兵はブロックスなり何なりとコストダウンに勤しんでるわけだけど、正直ウチはそれすらキツい。 となると、ゾイドではない装備も活用するほか無いわけで。幸いな事に、コマンドウルフの砲座はAC装備にすると余るから、割合格安で手に入る。もっとも、パワーの供給源が無いから多用は出来ないんだけど。 その辺を補って上手く使うのが、あたしの相棒・リオーネの役目だ。世が世なら、きっと名指揮官になってたんだろうね。 「あ……、申し遅れました。私は、エクステリア・アーネといいます」 「あたしはリエル、リエル・フィアット。よろしくね、アーネさん」 それにしても、あたしとしてはこのキャリアーの中身が凄く気になる。そんな思いが視線に乗って駄々漏れだったらしく、アーネさんが先に話を振ってきた。 「……やはり気になりますよね、この中身」 「え、あー……、うん」 「では、御仕事の依頼をさせて頂いてもよろしいでしょうか」 お、そうきたか。一応、さっきの仕事は終わったと言えば終わった。まだ細々とした手続きは残ってるけど。 「いいよ、後でちゃんと文面にしてもらうけど」 「もちろんです。……まず、ブルーシティまで我々の護衛をして頂けないでしょうか?」 「当面の脅威、盗賊団はあたし達が片付けたよ。その上で護衛を頼む、その理由を教えてくれるなら」 この返しに、アーネさんは明らかに動揺した。とはいえ、あたしたちも慈善事業で猟兵稼業をやってるわけじゃない。国家という存在は形骸化し、各地の都市がさながら大昔、地球に存在したという『都市国家』のような形を取り始めた昨今、おおむね世界は平和。盗賊団みたいな無法者にしたって、そうそう出没するわけじゃない。 つまるところこの中身は、割とヤバい代物である可能性が高いわけだ。 「……他言は、無用に願えますか?」 「それはもちろん、守秘義務はあるよ」 「このキャリアーには、ZOITEC社の新型機が搭載されています。機体名はワイツウルフ」 「ああ、今度の展示会で発表予定の新型? ワイツウルフっていうんだ」 納得半分、首傾げ半分。確かにZOITECが久々にリリースする大型機、神経質になるのもわかる反面、所詮一新型機、一ゾイドだ。 そんな疑問を突き付けると、 「……『この』ワイツウルフには、これまでのゾイドとは違うゾイドコアが搭載されているのです」 そして聞かされた内容に、あたしは興味半分後悔半分という感覚を味わった。
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/961.html
「こうらぁ~良くも今まで閉じこめてくれたな!」 扉を壊さんばかりにこじ開け怒声と共に飛び込んできたのは…… 「シド!」 「おおうっ! セシルか! 今助けに来てやったぞ!!」 其処まで言って、勢い良く玉座へと目を向ける。 「覚悟せいっ! バロン王。良くもあんな黴臭い所に閉じこめてくれたな!」 異変に気付いたらしい。 「王は……僕が倒したよ」 後ろからセシルが言う。 「なんじゃと……そうか。なんとっ!」 一瞬、落胆と安堵混じりのため息を発せたかに見えたが、すぐさま驚いたかのように言った。 「いや正確には――」 それだけでは、説明不足であったのだ。 シドは王の変化は知っていても、王がすり替わっていた事は知らない。 それに、王とセシルの関係を知っていたのだ。いきなりそんな事を言われては 戸惑うのも無理は無い。 「王は、既に殺されていたんだ……ゴルベーザに」 今まで、分かっていながらも敢えて口にしなかった言葉を口にする。 こうして口にすると、その事実がより一層現実味を帯びたような気がした。
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/968.html
玉座が備え付けられた王の間と、城の中心部にある大広間。 この場所は直接繋がっている訳ではない。 その間には、控えの間と呼ばれる小広い部屋がある。 王との謁見を許された者はまずはこの部屋に通される。その後、一通りの手続きの 上で、改めて王との謁見に入る。 当然ながら、王が殺されてから今までの間、新しき王は謁見する事を許さなかった為、 しばらくは使われていない。 そして、二度と聞きたくないと思っていた、その声が聞こえてきたのは、 セシル達全員が王の間より足を踏み入れた直後であった。 「クカカカ……」 「カイナッツォ……!」 セシルは静かに声の主の名を呼んだ。 「この俺を倒すとはなあ。だがおれは寂しがり屋でな。クカカカ……」 その言葉がセシルの読みが当たっている事を示す。更にはカイナッツォが何かの 企み――策を用意している事を想像させる。 (しかし、奴はすでに倒したはず……!) 今更なにを……そう思った瞬間、問いが帰ってきた。 「死してなお凄まじい、この水のカイナッツォの恐ろしさとくと味わいながら死ねえ……! 先に地獄で待ってるぞお……;! ヘェッヘッヘッ――」 声はそこで途切れた。 これで奴が意識すらも途絶えたであろう事をセシルは何となく感じていた。 その直後の事――
https://w.atwiki.jp/rayvateinn/pages/331.html
ダーク♂未来日記 ここ、ゲイパレスは一見普通のホテル。 ただし実際、中身はパンツレスラー達が集う場所。 この場所でビリーとカズヤは熱戦を繰り広げた。 ロッカールームではビオランテとTDNが熱戦を繰り広げた。 そう、ここは普通というよりも神聖な場所に近い。 ゲイパレス、君達を歓迎する。植え付けを行う♂ 入るとカウンターがある。受付には鎌田吾作がいた筈だ。 だが彼は今、不在だった。蟹になる為の何かでもしているのだろうか? 一室へと入ると、トレーニングルームがそこにはあります。 ここで歪みねえボディを更に鍛えているという訳です。 別の部屋には、シャワールーム。森の妖精達は気持ち良さそう。 ただし現在は一人もいない無人。それは何処の部屋も一緒。 ………ただ、例外が一つあった。 ビオランテとTDNが戦ったロッカールームに一つの影が存在していた。 ◆◇ 「ふむ……」 一言、そう発した男。 手元には何やら黒い何かがある。 いや彼はTDNコスギ。闇の技を使用する者。 そのアーマーもほとんどが黒、これが似合うのは彼ぐらいだろう。 闇の妖精でもあるTDNが見ているのは黒い紙。 内容は、選ばれたという報告だ。 未来日記というものを所持することが出来るというらしい。 TDNが読んでいるものは、その未来日記の説明書。 説明書なのに黒いのはどういうことなのか………。 尤もTDNにとってはこの方が己に相応しいと思っているようだが。 「ダーク♂日記。エリア内のみで、闇の心による行動を察知出来る。 簡単に言えば、誰かを殺そうとしたり恨んだりする心が日記に現れる。 その心情がエリア内のみという代償もあって繊細に表示される、か。」 TDNの未来日記は、そんな内容のものだった。 直ぐにTDNはこれの活用法を考え付く。 闇は素人には危険な物、闇の部分をつけば精神はいとも簡単に崩れる。 TDN程に闇をマスターすれば闇に負ける事も無く精神は強く持つ。 この未来日記は、所持する者の精神力が強い程活用出来る。 日記に表示されるのは、その者の闇の心。 その闇を知って、耐えれるか?善人にはおそらく無理な話。 例え受け止めても活用出来ない。直ぐにそんな考えを捨てろと言うぐらい。 それじゃ、未来日記の本来の力なんて到底発揮する事は出来ない。 だからTDNなら、これを使いこなせる。 TDNが発した言葉で最も有名であろう言葉、Fuck you。 挑発はTDNの得意分野。ビオランテ戦を有利に運んだのもこれがある。 情に任せて動かす身体なんていとも簡単に動きが読めてしまう。 この日記はTDNの戦法と上手くマッチするのだ。 奇襲として超スピードキックをしたり、ナウイ息子を握りつぶしながら笑ったり、 TDNの戦い方は非常に陰湿で残虐。 もう一人、TDNにはVAN様というキャラがいる。 こちらが本来の姿だろう。TDNはあくまでパンツレスリングにおいての名。 ボンデージ・マスターでの闇の妖精っぷりはまさにVAN様。 吾作やスカル乳首兄弟を執拗にダーク♂潮干狩り。 その後は反乱によって攻撃される立場になるが、最後にはFuck you!!と叫んでいる。 VAN様はまさに闇の住人。凄くドSなのである。 このバトルロワイアルはまさに闇のゲームといえる内容だ。 TDNは少し考える。このダーク♂日記をどんな目的で使用するか。 このダーク♂殺し合いで、どういった行動を取るか。 (俺は別に人を殺すことを躊躇ってる訳じゃない。やろうと思えば簡単だ。 このダーク♂日記があることで、より確実となる。優勝を狙うのも良し。 ……だがここにあのMADを作成した平家BOY達がいたならばどうだろうか? こんな形でも、俺のファンでいてくれる者達がいる。俺はそのファンをどうする? MADは素晴らしい。中でも一番のお気に入りはEvan様だ。あんな動画を作るには、 それだけの時間を費やしたに違いない。それ程に俺を応援してくれる者がいる。 俺が死ぬなんてあり得ない話だ。ただ、万が一……というのもある。 この首輪だ。首輪が俺の命を一瞬で奪う可能性がある。 これを解除する方法を模索するのは、非常に大事な事ではないだろうか? 俺はそう思う。だから、俺は首輪を解除する方法を探しつつ自身を守る。 ………そういった行動でいいだろう。殺し合いも悪くはないんだがな。) そこまで考えて、もう一度ダーク♂日記の詳細を読む。 そして大事な所を復唱。 「……ふむ、これがハカーイされると超スピード!?で存在が抹消されるのか」 未来日記に共通する弱点は、自身の身体に加えて未来日記を守らなければならないという負担。 どんなに強い肉体でも未来日記に一撃が入れば一瞬にして消えてしまう。 それだけは非常に厄介だ。TDNは頻繁に使用するのは危険か、と踏む。 こうしてる間に奇襲でもされて壊されでもすれば冗談では済まない。 「………どうやら、いきなり本番みたいだな」 そう呟くと、TDNはダーク♂日記をデイパック内へと仕舞う。 中に入れた瞬時、静かな空間に僅かな物音が響く。 その場所は、TDNの背後だ。 「Yeah!!!」 TDNがそう叫ぶと、超スピード横っ跳び。 直ぐに自分にいた場所に蹴りを一発いれる。 何もいないなら謎の行為にしか見えないが、これは違う。 奇襲をしてきた者に対しての攻撃だ。 ぶつかる感触がする。TDNの読みは完璧だった。 その通りに奇襲者は引っかかり、地面へと身体を倒した。 直ぐに倒れた場所へとかけつけ、相手を取り押さえようとする。 だが相手もやり手だったようだ。受身を取ると直ぐに隠れてしまっていた。 舌打ちを一つするがTDNはそれでも威圧感を出して相手が出るのを待つ。 「………そこか!」 そう発すると共に、奇襲者の姿がそこに映った。 素早い動き、そして予想外な事が発生する。 相手はナイフを投げて来た。10本程度だ。 ただその方角はバラバラで、斜め上や下、真っ直ぐ、様々な角度に向かってナイフは飛ぶ。 TDNはよく分からない行動に少し戸惑いつつも、自身に飛ぶものだけを交そうとする。 そしてナイフが壁や天井、床にぶつかる瞬間―――そのナイフは謎の原理で反射した。 「何っ……Ah!!」 突然だった。予想外な攻撃にTDNはそのナイフ全てを避ける事が出来ない。 その場の判断によって、命だけは助かった。反射を確認すると態勢を低くして横に転がる。 ダーク♂最強とんがりコーン横ver。それでもナイフの一つや二つには掠った。 身体の一部に斬り傷が入る。初戦から傷を入れられてしまうとは思っていなかった。 それからゆっくりする時間なんて無い。相手はまだ残っているナイフで突撃してくる。 今回はこちらの態勢によって辛い状況だ。避けるには相手を崩すしかない。 TDNは隙を見計らって、相手の足元を崩そうと狙う。 だが相手のが一枚上手だった。相手は壁にナイフを投げて反射。 その反射したナイフはTDNの方へ。TDNから見ればナイフは横から来る。 ナイフを見てからTDNはどこかの方向へと逃げてナイフを避けるしかない。 今の状況だと後ろに逃げるしか道は無い。TDNは後ろへと移動してナイフを避ける。 勿論、頭の良い相手は後ろに逃げると予想していた。 「なっ……くっ……」 相手は後ろへと逃げたTDNに容赦無くナイフを振り下ろす。 不幸中の幸い、斬られた場所は右肩の辺り。 これが首元や心臓部分ならさすがのTDNでも不味かっただろう。 だがTDNもやり手。即座に取り出した熊手型スタンガンで相手の足元を攻撃した。 これが命中して、相手の足元は崩れる。TDNは右肩に傷が入りつつも攻撃のチャンスを逃さない。 地に座った状態から思いっきりキックを浴びせる。 そして相手が投げたナイフを二、三本速やかに回収して一本を投げつける。 これが予想以上に真っ直ぐ飛ぶ。その軌道は確かに相手をとらえた。 ナイフは上手いこと相手に命中。その場所は右肩。TDNが受けた所と同じ。 相手もやり手。痛いダメージを負いつつも周辺に幾つか落ちてるナイフを拾い上げる。 それを投げず、ここは賢く逃走した。今の状況では厳しいと踏んだのだ。 よって、自然の勝者はTDNとなる。だが、傷が深いのはTDNの方といえる。 TDNは相手が置いていったナイフを回収。合計で5本がTDNの手に渡った。 「……成程、それなりに強い奴等が揃っているみたいだな。面白いじゃないか。 女でもあそこまでやるっていうのなら、容赦はしない。いや、始めから女に手加減するつもりはないが。 ………面白い一日になりそうだ。」 TDNは、傷を負いつつも笑みを浮かべて今日を期待した。 強者同士の戦い。見てて面白いものだ。 この自分でも苦戦するぐらい強い相手が揃っている。 一筋縄ではいかないぐらいが丁度良い。TDNは俄然、やる気が入った。 「だが首輪が先か。気に入らない。この首輪一つで俺の命が左右されるなんてな」 無闇に人を襲うつもりはないが、戦う相手は容赦無くぶっ潰す。 そうしたいが、先ずやりたいのは気に入らない首輪の解除だった。 闇の心を読める未来日記も活用して、TDNはどう殺し合いの舞台を進んでいくのだろうか? ◆◇ 「ユッキーごめんね……私、失敗しちゃったよ……」 ゲイパレス内の何処かの一室で、失敗を悔やむ者が一人。 天野雪輝を愛して病んでいる雪輝日記の所有者、2nd。 異常と言われる我妻由乃。彼女こそがTDNと交戦をかわした者。 そして今、言葉の通りTDNを殺害出来なかった悔みを嘆いているのだ。 駄目と感じたのは、あの反射するナイフの策でも殺せなかった時。 力量では不利。だから頭脳で。ナイフの反射で相手の隙を完全に突く。 戸惑う相手を問答無用に刺殺する予定だった。でも相手は強かった。 由乃の異常な強さに敵うぐらいに強者だった。奇襲程度じゃ戸惑わない。 即座にスタンガンで足元を崩され、挙句にはナイフで傷を負って奪われた。 20本あったナイフは15本へと減少。武器を奪われてしまったのは大きな失敗。 ただTDNも日記所有者であるということを知る事が出来た。 相手にはこちらが日記所有者であるとは知られていない。 ただ、こんな事は有利不利を左右しない。由乃の未来日記は雪輝日記だから。 10分おきに天野雪輝の行動が書かれる日記。由乃自身の事はあまり書かれない。 由乃は雪輝日記を閲覧する。今、ユッキーがどうなってるか知る為に。 00 00 ユッキーが目覚める。どうしようか悩んでいる。 00 10 まだユッキーは悩んでいるみたい。 00 20 ユッキーに女が接近。互いに自己紹介をしたみたい。 その文章を見て、由乃の殺意のボルテージが上がる。 ユッキーに汚いゴミが近付いた。この事が許せない。 早くユッキーと出会って、自分がユッキーを守らなきゃ。 由乃はそう思って、直ぐにゲイパレスから出ようと行動を起こした。 TDNの事は保留。第一に考えるのはユッキーの為なのだから。 (待っててねユッキー。私が守ってあげる。) 【B-5 ゲイパレス ロッカールーム・一日目/深夜】 【TDNコスギ@本格的 ガチムチパンツレスリング】 【状態】身体二か所に軽い傷 右肩に斬り傷 【服装】TDNアーマー 【装備】咲夜のナイフ×5@東方Project 【道具】基本支給品 ダーク♂日記@オリジナル未来日記 ダーク熊手@本格的 ガチムチパンツレスリング 【思考】基本思考:先ずは首輪を外す。襲撃者は容赦無く相手にする。 1、あの女やるな……。 2、首輪が気に入らない。 【B-5 ゲイパレス 何処かの部屋・一日目/深夜】 【我妻由乃@未来日記】 【状態】右肩に斬り傷 【服装】由乃の服 【装備】咲夜のナイフ×15@東方Project 【道具】基本支給品 雪輝日記@未来日記 【思考】基本思考:全てはユッキーの為に…… 1、ユッキーを探す。 2、近付く者は全員殺す。 3、男(TDN)は保留 ※【ダーク♂日記@オリジナル未来日記】 エリア内のみで、闇の心による行動を察知出来る。 簡単に言えば、誰かを殺そうとしたり恨んだりする心が日記に現れる。 その心情がエリア内のみという代償もあって繊細に表示される。 ※【ダーク熊手@本格的 ガチムチパンツレスリング】 熊手型スタンガンのようなもの。VAN様が使用していた奴。 これで乳首とかをビリビリ。ドSですねー。 常に研究・開発が進められており、最近ではリモコン付の改修型も確認されている。 ※【咲夜のナイフ@東方Project】 紅魔館のメイド、十六夜咲夜の使用するナイフ。 初心者仕様が何故かバトロワによって含まれており、 どんな人が投げても真っ直ぐ飛ぶ。 床や壁に一回だけ反射もするチートナイフ。 ※【雪輝日記@未来日記】 天野雪輝の行動が10分おきに書かれる。ユッキーには少し迷惑な未来日記。 無差別日記と合わせれば、ユッキーはほぼ無敵。 sm013 禁断の愛、残酷な現実 投下順 sm015 \フーチャーン/ START TDNコスギ sm000 [[]] START 我妻由乃 sm000 [[]]
https://w.atwiki.jp/niconico3nd/pages/321.html
魔法の兵器で♪素敵な~対主催を~♪ずどどど~ん♪ ◆yWmiaE64Fc 「あ~おもろかった~」 きりの良い所でゲームを中断した有野は 腕を上に伸ばし屈伸をしながらリラックスをしていた。 コリコリと関節が鳴る音と共に体がほぐれていく感覚は心地よい。 有野がゲームを止めた頃、聖は何か役に立つ物が入っているのかも知れないと考え 自分のディバッグの中身を確認していた。 すると中で蠢く青い物体の姿があり、聖の顔を見るや否や ハイテンションでディバッグの中から飛び出してきた。 「バトルドーム!!」 ディバッグから出てきたのは青いカラーリングの玩具、バトルドームであった。 かつて世界中でブームを巻き起こし一世を風靡した大人気の玩具であり 他の参加者の支給品として扱われたドラえもんの片割れである。 「ウェ!?」 「うわーなんやこれー!玩具?」 「私のバッグに入っていた支給品ですが何なのでしょう?」 「ツクダオリジナルから3Dアクションゲームの超エキサイティン!!なバトルドーム登場!!」 ピョンピョンっと有野達の周りを飛び跳ねながらバトルドームは自己紹介をする。 「こんなの役に立つのカ?」 「ちょwwwバトルドーム!!は相手にボールをシュウウウウウウウ!!して超エキサイティン!!」 「ワケワカンネーヨ!!それにしても腹減ったナー」 「ツクダニ!ツクダニ!」 早速役に立つ時が来たと言わんばかりにバトルドームははしゃぎ 海苔佃煮の入ったビンをエイラの足元に射出した。 「これ『ごはんですよ』やん、でも今は米が無いから美味くないで」 「他に何か食べる物出せないのカ?」 バトルドームが体を横に振ると、エイラにツカエナイナーと言われ少し落ち込んでいた。 聖は引き続きディバッグの中を探ると大量の袋が次から次へと出てきた。 「有野さん、これはなんでしょうか?」 「これはインスタントラーメン言うて、お湯で煮ただけで作れるお手軽な食品や これならすぐ作れるからゲームでもやりながら待っといてや」 聖に渡された二つ目の支給品、それはハウス食品のインスタントラーメンうまかっちゃん一年分である。 これは不況の煽りを受けたジャムおじさんのパン工場閉鎖の危機から救うべく WBCに参加したアンパンマンが勝利して得た賞金の副賞として扱われていた現物である。 有野は建物内にある調理室へ行くと コンロの上に水を入れた大き目の鍋を置いて火を付ける。 水が沸騰して熱湯になったらうまかっちゃんを三袋分入れて茹でる。 麺が柔らかくなったらスープを入れ混ぜ合わせたら火を止めて ラーメンを丼に入れれば有野お手製うまかっちゃんの完成です。 「おーいエイラちゃん、聖はん ラーメン出来たで一緒に食べよう~」 「おー、いい匂いダナー」 「では頂きますわ」 「バトルドーム!!」 少女とおっさんと少女?食事中… 『──おはよう、参加者の諸君 三人が食事を楽しんでいる所でサイレンが鳴り響き、第一回目の放送が告げられた。 「あかん!急いでメモ取らんと!」 放送が開始される中、主催者はまず進入禁止エリアを告げた。 有野は内容を聞き漏らさぬように集中してメモを取る。 放送中はバトルドームも空気を読んで黙っていた。 進入禁止エリアの発表を終えた主催者は 今度は死亡した参加者の名を告げた。 『松岡勝治、 イワーク・ブライア ヴェルタースオリジナルのおじいさん』 次々と名を呼ばれていく参加者達 たった六時間の間でこれだけの命が本当に失われたのか? 信用したくない気持ちもあった。 『レミリア・スカーレット、 寅丸星、 美樹さやか、 以上の十六名だ。 』 「…………ッ!?星が……」 「知り合いが呼ばれたんか?」 「ええ……」 「そっかぁ……それは気の毒やわ……」 星の名を聞いた聖は驚きを隠せずにいた。 昔の時代から共に同じ道を歩んできた大事な家族なのだから それを失ったショックはあまりにも大きい。 「大変だー!」 「な、なんや!」 「サーニャも……サーニャもこの島にいるんだ!早く助けに行かないと!」 エイラは島に連れてこられる以前に主催者が発言した言葉を思い出し ディバッグから参加者名簿を取り出して確認していた。 すると主催者の言葉通りに白紙だった紙から参加者の名前が浮かび上がり エイラの親友であるサーニャの名を発見したのだ。 「そうですね、そろそろ私達も探索に行きましょう」 「もうええんか?」 「はい、星もそれを望んでいるはずですから」 本当は今でも胸が張り裂けそうなぐらい悲しい。 だが歩みを止め、いつまでも嘆いていては星に会わせる顔が無い。 あの真面目な星の事だ、この殺し合いを止める為に最善の行動を取り その末で命を落とした筈なのだから。 星の犠牲を無駄にしない為にも、一人でも多くの参加者達を救うべく 仲間達と共に島を探索し協力者を集めて脱出する。 それが星にとって一番の供養になるはず。 三人は他の参加者達を探すために島を反時計回りするように行動を開始した。 木の生い茂る山々の中に入るより、見晴らしの良いエリアを中心に探索した方が 人探しに向いていると考えたからである。 「サーニャー!!サーニャー!!」 「誰かおらんかー!!」 「私達は殺し合いに乗っていません!怖がらずに出てきてください!」 建物内で怯えているかもしれない参加者達に呼びかけをしながら C2エリアまで移動して橋を渡った。 「…………けて」 「今、人の声が?」 「ほんまか?」 「たす……けて……!」 「間違いありません!あの破壊された建物の方から助けを求める声が聞こえます!」 「じゃあ助けに行かなきゃ!」 D2へ向かった先にある全壊した建物から声を聞き 三人は声のする方へと向かった。 声の聞こえた場所に辿り着くとそこは、瓦礫がいくつも積まれており 瓦礫の隙間から聞こえる声でやっと生存が確認出来る状態であった。 「大変や!瓦礫の下に人がおる!」 「誰かいるの?お願い助けて!瓦礫が重くて動けないの!」 「安心しろ、すぐに出してやるからナー」 三人は力を合わせて一つずつ瓦礫を除去していき 後は一際大きな瓦礫を一つ残すのみとなった。 「あとはこれだけや」 「私が持ち上げますから二人とも離れてください」 「お、おう!」 肉体強化魔法を使い身体能力を上げた聖は瓦礫を軽々と持ち上げると 瓦礫の下にはバレリーナの服装をした二足歩行のウサギが 黄色い槍を持って構えていた。 ◆ もこみち達を逃がしたありがとウサギは 最初の放送を聞き終えた後で再び捜索を開始した。 殺し損ねた者が自分の危険性を周囲の参加者に言いふらし 集団で対抗されれば勝ち目は薄くなる。 時間が立てば立つほど自分は不利になるのだ。 一刻も早く殺害しなければならない。 「サーニャー!!サーニャー!!」 「誰かおらんかー!!」 「私達は殺し合いに乗っていません!怖がらずに出てきてください!」 その時、聞こえてきたのが他の参加者達に呼びかける三人の声だった。 彼らが言葉通りに殺し合いに乗ってないのは、状況的にすぐ判断出来た。 なぜかと言うと、殺し合いに乗るような奴がわざわざ大声を出して 自分の存在をアピールするのはリスクが大き過ぎて普通ならやらない。 陰から様子を見た感じ、戦闘その物が目的の快楽殺人者達とも思えない。 一番可能性が高いのは、仲間を出来る限り多く集めて脱出しようとしているお人良し組なのだろう。 ならばその、お人良しさを逆手に取ってやろう。 三人が移動しようとしている場所には先程、自らが壊した建物がある。 小さな体を利用して瓦礫の下で身を隠し、動けなくなった振りをして隙を突く。 瓦礫が遮蔽物となって、相手はこちらが武器を持っていることすら気づかせない。 ◆ ザシュッと刃物が肉を突き刺す嫌な音が聞こえた。 心の臓を射抜かんと、放たれた槍を 聖は反射的に後方へ下がった為に胸が貫ら抜かれる事は無かったが 完全には避け切れずに右肩に命中した。 「うう……っつ……」 「聖はん!」 「聖さん!」 ありがとウサギは槍を引き抜き、再び攻撃するべく全身する。 「シュウウウウウウウウウウウウ!!!」 突如、黄色い弾幕がありがとウサギに向かってばら撒かれ、 全身に被弾して吹き飛ばされた。 よく見ると聖の足元で守るように立ち塞がるバトルドームがいた 「大丈夫か?聖はん!」 「はい、この程度の傷なら問題ありません」 「イキナリナニスルンダー!」 バトルドームの弾幕をまともに食らったありがとウサギだが 弾幕の威力は当たれば痛いが我慢すれば耐えられる程度であり 戦闘不能にさせるほどの効果は無かった。 それでも常に食らい続けていられるほど無視出来る攻撃では無い。 ありがとウサギは追撃を諦め、一時撤退を選んだ。 「バトって相手にボールをシュウウウウウウウウ!!」 それを許さないバトルドームは弾幕を放ちながら ありがとウサギを追いかけていった。 どうやら自分の主である聖を騙まし討ちした事に怒りを覚えたらしい。 ありがとウサギが交差点を左折し、バトルドームも遅れながら続いて進み 一匹と一台の姿は見えなくなった。 「早く手当てしなきゃあかんで」 「これぐらいの傷なら治癒魔法で十分治せますわ」 「色んな魔法が使えるんダナー」 聖が左手で右肩の傷口を抑えて治癒魔法を詠唱した。 だが本来はそれで塞がる筈の傷が一向に治る気配がしない。 ズドドドドドド!! 「ちょwwwちょwwww相手が超エキサイティン!!なボールをシュウウウウウウ!?」 傷が感知しない謎が解決されないまま、どこからか銃声が鳴り響き バトルドームが慌てふためきながらこちらに戻ってきた。 その背後には大きな白いロボットが機銃を撃ちながら近づいてくる。 「なんやあれ!ちょっとかっこいい!!」 「アレは…ウォーロック!?」 「知っとるのかエイラちゃん!?」 「うむ…あいつは昔に皆で一緒に戦って破壊した兵器なんダヨ」 「そーだったんかー」 ◆ バトルドームによる素早い対応によって 奇襲による殺害が失敗に終わったありがとウサギは 苦虫を噛み締めた表情で一時離脱し、次の作戦へと移行した。 バトルドームが飛び跳ねながら追ってくるが、動きが遅く 簡単に距離を離つ事が出来た。 グレートありがとウサギに変身して戦う事も考えたが 肉体にかかる負担が大きく、激しい疲労によって今後の戦闘に支障を残す事を危惧し 別の策に頼る事にした。 好都合な事にありがとウサギにはゲイ♂ボウの他にも強力な支給品を隠し持っている。 それはブリタニア軍空軍大将マロニーの手によって製造されたウォーロックである その性能は高火力且つ高機動で それを見たマロニーは、量産化成功の暁には自分が特別な存在になれると考えられるほどでした。 今ではありがとウサギの支給品として活用されています。 なぜなら主催者達はこのウォーロックは 殺し合いを促進させるほどに役立つ特別な兵器だと考えたからです。 バトルドームから距離を離し、弾幕の届かない所まで避難したありがとウサギは 早速、ウォーロックを取り出し機体に乗り込んだ。 本来のウォーロックはネウロイのコアを使った無人兵器なのだが 主催者達によって、ネウロイのコアは取り除かれ パワードスーツのように参加者が身に纏って戦えるように改良されていた。 その理由はネウロイのコアを使って自動操作に任せっぱなしだと 『参加者同士』が殺し合っているように見えず さらにコアに自我が宿れば支給品であるウォーロックが独立して 持ち主からの制御を振り切って行動してしまうからである。 少し考えて見てほしい、参加者達が殺し合いを促進させる為に渡している筈の支給品が 参加者を蔑ろにしてまで支給品単体が大暴れしていては本末転倒ではないか? あくまでメインは首輪を付けられた哀れな参加者達なのだ。 特に誰に言っている訳では無いがそこを吐き違えてはならない。 それがウォーロックからネウロイのコアを除去した理由なのである。 「システム、オールグリーン……ありがとウォーロック行くぞ」 起動を開始したウォーロックがホバー移動しながら 仕留め損ねた参加者達を殺害する為に 逃げてきた道を引き返した。 「バトッ!?」 遅れてやってきたバトルドームと鉢合わせするが今では何の脅威でも無い。 バトルドームが弾幕を放って仕掛けるが このウォーロックに対しまともにダメージを与えるなど不可能なのだから。 「ちょ……」 戦争の為に開発された兵器であるウォーロックと 子供達が遊ぶ為に作られた玩具であるバトルドームでは あまりにも戦力に差が有りすぎた。 「超エキサイティンッ!!」 敵わないと知るや速攻でバトルドームは逃げ出し それを後ろから追いかけるウォーロック 先程とは全く逆の立場になっていた。 機銃でバトルドームを狙うも的が小さく、やたらぴょこぴょこ飛び跳ねるせいで なかなか銃弾が命中しない。 逃げ回っている内にバトルドームは持ち主の方へと辿り着く。 「ここは私に任せてくれませんか?」 「え?」 「近づいちゃ駄目ダ!」 聖は有野にディバッグを渡し、何も持っていない状態でウォーロックに歩み寄った。 ありがとウサギはそんな聖の行動に疑問を感じつつ銃口を向ける。 「怖がらなくても大丈夫です、私はあなたを決して傷つけたりはしません」 「な、何を言ってるんダ?あいつは聖さんに襲い掛かったんだゾ!」 「それはきっと死への恐怖にかられて衝動的に攻撃したからです 彼女が本心で殺人を望んでいる筈がありません」 (なんだこいつ……本気で言っているのか?それとも綺麗事で訴えれば 殺される事はありえ無いとたかをくくっているのか?) 「相手を殺さなければ自分が殺されると思ったのですね だから怖くなって望まぬ殺し合いに身を投じるしか無かったのですね ですが、それではこの殺し合いを目論んだ人達の思う壷です お願いです、どうかこの無意味な争いを止める為に私達に力を貸してください!」 (君は正しいよ、何一つ間違っちゃあいない、正に聖者と呼ぶべき思考だよ だが甘い、歯がとろけそうなぐらい甘すぎる、その考えでは絶対に生き残れない 他者を疑おうとせずに信じるのは素晴らしい事だろうが この場においては騙され、計られ、利用され、切り捨てられ 最期はその気高い意思が報われる事無く命を落とすのが関の山だ!) 言葉など交わす必要は無い。 抗いようのない現実を受け入れ、自分が理想とした正義を捨ててまで 生きる事を選んだありがとウサギとは真逆な聖の思想は 虫唾が走る程にうっとおしいものだった。 (なら引導を渡してやろう、僕が君を殺す事で 僕の選んだ道こそが最善であったと証明してやるんだ) ズドドドドド!! 「聖さん危ない!」 獣の耳と尻尾がにゅるんと生えたエイラが聖を突き飛ばし ウォーロックの銃撃を外させた。 「エイラさん…」 「気を付けるんダ!次がくるゾ!」 (ちっ……余計な真似を) 「ミギダナ、ヒダリダナ」 聖への攻撃を妨害したエイラに怒りを覚え 狙いを変えるが、まるでどこから来るのか分かっているかのような動きで 銃弾を全て回避していく。 (どうして当たらない?うわっ…!) 側面から飛んできたロケットランチャーの弾が直撃し 衝撃でウォーロックが転倒した。 攻撃された方向を見るとロケットランチャーを担いだ有野が立っていた。 「二人とも今の内に「超!!」逃げるで!」 「よくやったゾおっちゃん!」 (このままでは逃げられる!) 急いで起き上がろうとするが、去り際に有野がロケットランチャーを 更に一発打ち込み、直撃は避けた物の爆風で視界が遮られて ありがとウサギは相手を見失ってしまう。 (見失ったが、このウォーロックの速度ならすぐに追いつける) ウォーロックの体勢を立て直したありがとウサギは 注意深く、周囲に気を配りながら三人の追跡へ向かった。 ◆ 「すみませんでした、私が勝手な事をしたばかりに二人を危険な目に合わせてしまって……」 「そんなの言いっこ無しや、俺達は仲間なんやから助け合うのは当然や それに俺も聖はんの支給品を勝手に使うてしもうたからな」 「おっちゃんの言う通りダ」 ウォーロックから距離を取った三人は近くの建物で身を隠して ありがとウサギへの対処で話し合っていた。 「彼女を放置していけば犠牲者は増えてしまいます ですから私は彼女を止めるために、これからあのからくりを破壊しに行きます それまでの間、二人はここで待機してくれませんか?」 「ちょっと待ってや聖はん、破壊って無理や! あのロボット、ロケットランチャー当たったのに壊れなかったんやで」 「それでも私なら出来ます、魔力を拳に集中させれば打ち砕いてみせます」 「私も行くヨ、大丈夫私なら敵の動きを先読み出来るからやられたりしない」 「それなら俺も手伝うで、一人じゃ難しくても三人で力を合わせればなんとかなるで!」 「バトルドームも!!バトルドームも!!」 「エイラさん……有野さん……ありがとうございます……」 三人はありがとウサギの凶行を止めるべく、ウォーロックの破壊を決断したのであった。 ◆ (この辺りに生体反応が……近いな) ウォーロックのレーダーが参加者の反応をキャッチしたのを見て やり過ごされない様、速度を落として慎重に移動を開始した。 「コッチダ!」 (自分から出てきた?その手に持つショットガンでどうにか出来ると思ったか?馬鹿め!) ウォーロックの両腕の機銃から放たれる銃弾を回避しながらエイラは突き進む。 度重なる能力の使用で疲労が押し寄せてきたがまだ耐えられる。 「ソコダー!」 目の前まで移動したエイラは手に持つ銃をウォーロックへ向け、引き金を連続で引き ケフィアが放出されてウォーロックの全身に浴びせかけた。 「な…!モニターが!」 カメラ部分がケフィア塗れになり、ありがとウサギの視界が封じられる。 「おっちゃん今ダ!」 「よっしゃ任せとき!」 エイラが離れるのと同時に二発のロケットランチャーがウォーロックに直撃し バランスを崩させた。 (まずい!このままでは狙い撃ちにされてしまう!) 「はぁあああああ!!」 聖が全速力でウォーロックへ向かって駆け抜けると その勢いを拳に乗せ、思いっきり振りかぶって殴りつけた。 「南無三!!!」 轟音と共に突風と砂埃が舞い起こり、エイラと有野は反射的に 両腕を顔の前に出して砂に目が入らないように動いた。 聖が放った拳の威力は凄まじく一瞬、地面から振動が伝わる程であった。 「……いません」 聖がポツリと呟くと共に、砂埃が晴れて地べたが見えるようになった。 そこには亀裂の走ったアスファルトがあるのみでウォーロックの姿は無かった。 「上ダ!」 エイラが指した先には上空へと飛び上がったウォーロックがいた。 視界が映らなくなり焦ったありがとウサギは急いで上空へ飛んで 聖の拳から逃れる事が出来たのだ。 (モニターが使えない状況ではこちらが不利……勝負はお預けだ!) 人型から航空機型へと変形したウォーロックは 東の方角へ向かって飛び去っていった。 「いけません!彼女を止めなければ被害が……うう……」 「ツクダ!?」 「聖さんしっかり!」 「少し……立ち眩みしただけです……」 「何言うてんや!腕から血が流れ取るやないか!」 有野の言う通り、聖の腕からは一筋の血が流れており 指先からポタポタと血が零れ落ちていた。 ありがとウサギが突き刺して出来た肩の傷が未だに塞がっていなかったのだ。 参加者達の救出を優先させる為に、聖は肩の傷の事をあえて言わなかったが ウォーロックを破壊する為に放った大技のせいで消耗し 立ち眩みが起こる程の疲労が襲ってきたのであった。 「黙っていてすみません、ですがこの程度の傷なら治療をしたらすぐに探索を開始して」 「あかん!探索は聖はんの体をしっかり休ませてからや」 「ですが、それではその間、人探しが出来なくなってしまいます」 「気にするナ、サーニャも大事だけど聖さんをほうってはおけないヨ それにサーニャなら私がこうする事を望むだろうからナ」 「やシュウウウウウウウむ!!やシュウウウウウウむ!!」 「聖はん、こんな状況で誰かを助けようとするのはすごい事やと思う だけど自分の体も大事にせなあかんで、あんたが死んだら悲しむ人もおるんやから」 「わかりました、では…お言葉に甘えて少し休ませて貰いますね」 二人の説得により聖は自分の身の休息を優先する事にし 近くにある建物内へと入っていき せめてこれ以上血が零れ落ちないよう、応急処置を施して寝室で休ませた。 「今、聖はんが寝てるから静かにな~」 「バトルドーム…」 「大丈夫って言ってたけど、やっぱり相当疲れが溜まってたナ」 「そうやな……聖はんは自己犠牲精神の塊みたいな人で危なっかしいから 俺達でフォローしながら頑張ろうや」 「ああ、困った時もチームプレイで行けば乗り越えられるサ」 結果的に見れば殺し合いに乗った参加者を止められず 仲間が負傷してしまう喜ばしくない結果であった。 だが共に死線を潜り抜けた事で出会ったばかりであるにも関わらず 三人の絆はより固く結ばれていくのを確かに感じられたのだった。 【D-2/1日目朝/市街地 建物内】 【有野晋也@現実】 [状態] 疲労(小) [装備] 無し [道具] 基本支給品、M202ロケットランチャー(説明書付き)@コマンドー、ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング [思考・状況] 基本:嫁の下にかえらんとなぁ 1:聖が元気になるまで待機。 2:殺し合いはしない。 【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】 [状態] 疲労(中) [装備] ボム@東方×3 [道具] 基本支給品、ケフィア入り水鉄砲、不明支給品0~2 [思考・状況] 基本:殺し合いはしない 1: 聖が元気になるまで待機。 2:サーニャを探し出す。 3:殺し合いはしない。 【聖白蓮@東方Project】 [状態] 右肩に刺し傷(治癒不可)睡眠中 [装備] なし [道具] 基本支給品、うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム [思考・状況] 基本:弱きものを助ける。殺しはしない 0:……………… 1:弱き人を助ける。 2:もう早とちりはしない。 3:右肩の傷が治らない事に疑問。 【支給品紹介】 【M202ロケットランチャー(説明書付き)@コマンドー】 一般人であるシンディが説明書を読んだだけですぐに使用出来たロケットランチャー 説明書を読めば重火器の素人でも扱える仕様になっている。 【うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画】 ファイトマネーを稼ぐためにアンパンマンが参加したWBCの副賞として用意された食品 参考動画 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm17037130 【バトルドーム@バトルドーム】 バトルドームとは、最近流行中の超!エキサイティン!!な玩具である。 ロワにおいては意思を持ち弾幕も放てるなど さらに超!エキサイティン!!な仕様になっている。 ◆ 「くそぅ……どうして誰も殺せない!」 ウォーロックを着陸させたありがとウサギは怒りを抑え切れないまま 目立ちやすいウォーロックをディバッグにしまって次の獲物を探していた。 (あの女の生き様の方が正しいと言うのか!?いや…それはありえない これだけ周到な用意がされているんだ、いくら足掻いた所で主催者を出し抜くなど 夢物語のような妄想に過ぎない、ただの現実逃避だ たしか…聖と呼ばれていたか?見ていろよ 世間体的には彼女の思想が正しいだろうが、この島の中に限っては 僕の行き方こそが正しいというのを生き延びる事で証明してやる) ありがとウサギの中で聖の言葉は本人が想っている以上に影響していた。 それはこの島でで生き延びる為に捨てた、正義を愛する心を 聖が失う事無く持ち続けているのを見て、とても嫌な感覚が胸の中で蠢いていたからである。 もし聖の生き様が正しかったとすれば 正義の味方の名を無に帰してまで選んだありがとウサギの生き様は 何の意味も無くなり、ただの道化となってしまう。 それだけは我慢ならなかった。 ありがとウサギは戦い続ける。 自分の選んだ修羅の道が正しいと信じ続けて。 【C-6 森の中/1日目・朝】 【ありがとウサギ@あいさつの魔法】 [状態] 疲労(中)、通常状態 [装備] 必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)@Fate/Zero [道具] 基本支給品、ウォーロック@ストライクウィッチーズ、ランダム品(0~1) [思考・状況]基本思考:優勝し生き残る。 1:遊星、研、もこみち、ムラクモを探し殺す。 2:生き残る事で、自分の正しさを証明する。 【支給品紹介】 【ウォーロック@ストライクウィッチーズ】 ブリタニア軍空軍大将マロニーが捕獲したネウロイのコアを使い、軍上層部にも秘密裏に製造した無人人型航空兵器。 ロワにおいてはネウロイのコアは使用されておらずパワードスーツとして改良されている。 戦闘力は装着者の持つ魔力の素養の有無で変わり、魔力が有ればシールド展開による防御や ビーム兵器による攻撃が可能となっている。 sm80 GOD GAME~どうか終わる事無き旅を 時系列順 sm82 SUMOUとポニテとチャーシュー麺 sm80 GOD GAME~どうか終わる事無き旅を 投下順 sm82 SUMOUとポニテとチャーシュー麺 sm37 煩悩恥遊戯 有野晋也 sm95 保健室へどうぞ!! sm37 煩悩恥遊戯 エイラ・イルマタル・ユーティライネン sm95 保健室へどうぞ!! sm37 煩悩恥遊戯 聖白蓮 sm95 保健室へどうぞ!! sm42 グレートの魔法 ありがとウサギ sm102 もげ!もげ!もげ!【プラシドの半身を】……もげ!
https://w.atwiki.jp/foresanc/pages/2264.html
アイギス 1 名前 アイギス=エラン 2 年齢 【見た目及び人間換算】 10代後半 【実年齢】 数百歳以上(本人申告) 3 性別 男性型 4 種族 【照妖鏡】 別名を「照魔鏡」、「雲外鏡」。鏡が化けた付喪神。 魔を照らし、人間の魔の部分や妖魔を映し出す伝承上の聖なる鏡が化生となったもの。 5 外見 きついウェーブのかかった白い長髪。後ろ髪は三つ編み、前髪はオールバックのように流しているが、一部飛び出ている(いわゆる触角)。 スター効果の入った煙水晶の三白眼。瞳は細い。 黄色の肌にでこっぱち。エルフ耳。筋肉質寄りだが中肉中背で均整の整った体格。本人は善良な性分だが悪人面で悪そうに見える。 額には乳白水晶、左二の腕は黒水晶の塊、右膝下には紫金石、左目の下には黄褐色の風信子石(いずれも魔宝石)などが埋め込まれている。 本体は人間態のアイギスの右肩と同化している白銀の鏡盾。金属製ですごく重い。 鏡盾には幾つもの魔宝石が埋め込まれており、上述の埋め込まれた魔宝石はこれらが反映されたもの。 服装 平時は赤褐色の丈の短い拳法着。金糸で刺繍が入っており、右肩口には穴が開いている。 ボトムズはボディラインがくっきり出る作りの薄手の黒ズボン。赤い糸で文様の刺繍の入った足首までの長さの白の腰布。腿や足首に包帯、革のショートブーツ。 戦闘時は光の粒子に包まれるようにして戦闘服を魔力構築。普段着とは異なり、神話の登場人物のようなギリシャ風装束が特徴。 ドレープ仕立ての腰まで大きくスリットの入った乳白色のローブ。黒のショートパンツに編み上げバンド、革のショートブーツ。 その上から全身を覆う程の長さのぼろぼろの朱色のマント。右腕には重厚な黒鉄のガントレットを装備。 身長・体重 【身長】 174cm 【体重】 人間サイズの金属と鉱石の塊なので非常に重たい。 6 性格 冷静沈着でドライかつシビアな武人気質。無愛想な堅物だが、コミュニケーション自体は礼儀正しく上品。 良心的な性格をしているがエリートである自覚が薄く、自身に向けられる妬みや僻みが理解できず反感を買う面もある。 舎弟のフォートを初めとし、若い付喪神たちに対する面倒見もいい好人物。 最近では日々ジェネレーションギャップに悩まされており、無知故に引き起こされる素っ頓狂な言動が多々見受けられる。 しかしながら祭具の盾という出自に反して付喪神たちの中でも屈指の武闘派であり、若干バトルジャンキーのきらいがある。 非道を嫌う正義漢で必要のない殺し合いは好まないが、武を競い合うこと自体は好きで自己鍛錬にも余念がない。 戦闘時において葛藤や恐れ、悩みを抱くことは殆ど無い。本人曰く「とうに過ぎた。既に答えは得ている」とのこと。 なお、激昂した時の態度は非常に解りやすく、普段に比べ口数が激減し、静かな闘気や殺気に満ち溢れた荒々しい戦闘を行う。 本人の自覚はないが、フォート曰く「スイッチが入った」状態であるらしい。 同族であるミュルグレスには彼個人のコンプレックスから露骨に嫌悪されているが、悲しきかな。アイギスはその理由が解らない。 アイギス自身はその力を頼りにしつつも世話を焼きたいのだが、空回りが続いている。 7 過去 数百年前の聖域に存在したとある地方のとある国。 戦神として崇められた女神の神殿にて、祭具として製造され長い年月を経て自我を得た。 主であった女神は、付喪神に遠い歴史に刻まれた同じ戦の女神が所持したとされる神器の名を名づけた。 それが付喪神、照妖鏡「アイギス」の誕生だった。 自我を得た彼は、極力人の前に姿を現さず、主の影で彼女に忠実に仕え続けた。 その内心に恋心を隠しながら、あくまで従者として振る舞い続けたのである。 しかし、近年において彼の主はその信仰を失った。より強き神が現れたのである。 信仰を失い消える主と、従者は共に消失の危機に陥るが、付喪神であったことで肉体を有していたアイギスは消えることはなく孤独の身となった。 暫くは主を割り切ることができず、朽ちた神殿跡に残っていたがもはや消失した彼女を取り戻すことは不可能だった。 付喪神である彼が、主の遺言通り故郷を飛び出し放浪の身となったのはこんな経緯だ。 そして素性を隠し、人間たちに紛れて傭兵業やフリーファイトで生活費を稼ぎつつ、武術を学び、時にやんちゃをしつつ今に至る。 現在ではある理由から霊力をほぼ失い、ある傭兵ギルドに匿われている様子。 ギルド所有物のマジックアイテム扱いだが、ある程度の身の自由は保障されているとか。 8 職業 元旅人。現在傭兵業のお手伝い 9 口調 平時は「~だ」、「~だな」と硬めの男性口調で静かに喋る。 一人称は「私」、二人称は「あなた」、「きみ(年少者)」であり、大体さん付け。言い回しも尊大ではなく丁寧。 同じ付喪神だけでなく無生物全般を同族と認識しているが、ロボットのことは「機兵」と呼んでいる。 会話例 「私は照妖鏡、アイギス」 「主は亡くなる前に私に永劫の自由を与えた。ここから出て世界を渡り歩けと」 「世は弱肉強食、栄枯盛衰、諸行無常……理解は、しているとも。滅びと再起の末に現在(いま)がある」 「……恋、していたのだろうな。届かぬ恋だ。……初恋というものはそういうものだと、聞いている」 「正義というものは地盤に足の着かぬおぼろげなものだ。時に悪となり、傲慢となる。求めるのは構わないが、心酔するべきものではないと考える」 「長年生きていると、色んなモノを見る。心奪われる美しいものも、二度と見たくもない嫌なものも」 「私の力は物事の真を見通し、森羅に隠された魔を暴き出す力。………といっても、最近は調子が出ないがな」 「この水晶は魔除けの為に設けられたもの。金糸を閉じ込めた黒水晶、あまり見られない珍しいものだそうだ」 「私に触れる際は指紋が付かないように、それから爪を立てぬよう頼み申す。金属とはいえ繊細なのだ」 「あの子供の力は尋常ではない……何が彼にこれだけのものを与えたのだろうか……」 「これは私の失態だ。いずれ自身で取り返す」 「腕を競い合うのか、付き合おう。こういった行事は何よりも心躍る」 「これでもおじさん腕にはそこそこの自信がある。……下がっていなさい」 「失せろ……これ以上暴虐を引き起こすとするのなら、此方にも考えがある………」 「これでもきみの身を案じているのだがな。私に非があるのなら詫びよう。……ん?そういうところだ?うむ……?」 「日々修行だ」 10 一人称、二人称 【一人称】 私 【二人称】 貴様、あなた、きみ(年少者)/~君、呼び捨てなど 11 好きなもの 静かでほんのり暗い所(落ち着く)、鍛錬、武闘、良質な魔石、清らかな霊場 12 嫌いなもの スキンシップ、本音トーク、埃、本体の表面に指紋がつくこと、祭事(本人曰く退屈らしい。祭具のくせに) 13 好きな人 昔はいた 14 パートナー フォート=フィデス(舎弟) ル・シエル・エギーユ(同上) 15 属性 聖(光),氷(水),地(素材由来) 16 苦手な属性 死(闇),炎,風 17 戦闘スタイル 怪力と超耐久を活かし、体術で戦うパワーファイター。 相手の攻撃を防ぎ、受け流しつつ放つ重厚なカウンタースタイルが主体。 体が異常に重く足も遅くて動き回ることは苦手で軽装な見た目に反し、回避能力は低い典型的な重騎士タイプ。 しかし、反応速度は早く戦闘経験からか非常に高い攻撃予測・見切りの心得を持ち、足の速い相手とも互角以上に渡り合う。 現在は霊力の大半を失ったことから全盛期よりもだいぶ弱体化しているが、それでも戦闘能力は歴戦の勇士達の中でも上位レベルを維持し続けている正真正銘の怪物。 術は聖、光、氷の術を専門として使用し、鏡の付喪神であることから防御・反射技を多く備える。 霊獣としての神通力のような力も使えたが、上述の弱体化により現在では思うように使えなかったり、効果が著しく弱体化していたりする。 多くの付喪神同様無生物に近い性質を持ち、状態異常への強い免疫を持つ代わりに通常の回復を受け付けず、本人の高い防御性能に拍車をかける。 超耐久の反面、負傷すると回復が面倒なことになるのが難点。 18 精神力 年長者のような振る舞いから落ち着いており、強靭な精神を有する。 影がつきまとうものの裏はないし、そんなに後暗い性分をしているわけでもない様子。 苦痛・苦難に抗うことに対しては非常に高く、精神耐性も完備。防御面はほんとに隙がない。 19 戦闘熟練度 ★★★★☆ 20 技や魔法 武術 「シールドバッシュ」 両手に装備した盾によるバッシュ攻撃。 アイギスの怪力も相まって合金製の壁さえ穿つ非常に強力な打撃攻撃となる。 「ゼルヴェルスパイク」 捻りを加えた強烈なストレートジャブ。両腕に装備した盾から生える剣身、スパイクによる刺突攻撃でもある。 「アセロクシポス」 硬質化させた膝による瞬乾の合間に放たれるニーキック。 鋭利な刃物のように研ぎ澄まされ、一点に火力を集中させた一撃。 火力もさながら貫通力も凄まじい。 「フロストニードル」 【属性】水(氷) 強い冷気の魔力を纏わせた強烈な踵落とし。氷の刃の如しである。 火力も凄まじいが、命中した相手を冷気が蝕み瞬間凍結・粉砕してしまう。 「シューティングバッシュ」 「ルーニックムール」と「メルキュールユルク」の合わせ技。 自身で生み出した大盾を思い切り蹴り飛ばし相手にぶつけ、吹き飛ばす技。 魔術 「ルーニックムール」 防御 【属性】 霊 気を高め、霊属性の大盾を生み出す。魔力の消費が多ければ多いほど強靭かつ広範囲をカバーできる防護壁を生み出すことができる。 強度もアイギス自身が指定できるらしく、集中やブーストを挟めば魔術の集中砲火さえ凌ぎきる。 反射技により蹴り飛ばしたり殴り飛ばしたりするオブジェクトにもなる。 「エレメントレジスト」 防御 【属性】 霊 対象に霊力を集中させ、指定した属性への耐性を上昇させる。 一回で一段階上昇(C→C+)し、3回までの重ねがけが可能。 「メルキュールユルク」 防御 【属性】 光 気を高めることで自身の周囲にオーラを展開。エネルギー及び魔術を退け、反射する。分厚い魔力やエネルギーに覆われたものを貫通し掴む荒業も可能。 自分の魔術も蹴り飛ばしたり殴り飛ばしたりできたり、前方に盾のようにして展開することも出来る。 「リビルド・リィンカーネイション」 【属性】 地,光 回復 霊力により損壊部を埋め、修繕する錬金系の物体修復魔法。ゴーレム、ロボット、付喪神など無生物限定で中程度の回復効果を齎す。 通常の回復手段で傷を癒せないアイギスにとっては生命線と言える。 21 特殊能力・特殊技能 「魔物」 魔物に特別な効果のある技・魔法・能力の影響を受ける。 魔物特効のほか、物質系特効の対象にも入っている。 かなりしぶとい魔物であり、霊魂が完全に浄化されるか本体が木っ端微塵になるかしないとくたばらない。 ちなみに通常の食事を必要としない彼の主食は霊力。霊力ならばなんでも好き嫌いせずおいしく頂く。 「無機物」 その肉体構造は生物と大きく異なり、ゴーレムやアンデッドに近い。 視覚、聴覚、触覚を持ち痛覚も存在するが、嗅覚や味覚は存在しない。 しかし生物における睡眠や休息行動は霊力回復、霊魂の調子を整える効果を伴う為、特殊な身の上である彼にとっても必要な行為である。 痛覚が存在する以上負傷すれば痛みを伴い、修復が終わるまでそれに苛まれ続ける。 「霊獣」 長年大事にされた器物が化けた存在であるので、神仏の使いたる霊獣の性質を持つ。 清浄な気を持ち合わせ、不浄を中和し退ける力があるらしい。 霊獣、天使、眷属などそういった類の存在に特別な効果を持つ技・魔法・能力を影響を受ける。 「霊気吸収」 周囲の霊素を吸収、精製し魔力のオーラに変換しつつ自身の霊力を回復することが可能。 取り込む霊素の属性は問わないが相反属性の霊素の変換には時間がかかる。 「真眼の写身」 自身の本体である右肩のショルダーアーマーの鏡盾の能力。 鏡盾に映し出されたものの真の姿を暴く照妖鏡の力であるが調子が悪い。 中確率で相手の分身や擬態・正体を看破する。看破できないとおかしなものが映る。 「霊子浮遊」 霊力を消費し浮遊することが出来る。現状でも問題なく使用できるが、効果時間は短い。 自身の武具である盾も浮遊可能。 「聖、光属性無効」 聖属性、光属性による攻撃を無効化する。 「水、氷属性耐性」 水、冷気による攻撃に極めて高い耐性を有する。 「明鏡止水」 精神攻撃及び精神系状態異常への高めの耐性を有する。 「炎属性弱化」 はがねタイプは火に弱い。炎、熱による攻撃に弱い。 とくせいはたいねつではないようだ。 「死属性弱化」 死属性、闇属性による攻撃に弱い。 「回復無効」 通常の回復を受け付けない。 治療には物体を修復する術や能力を使用しなくてはならない。 「肉体系状態異常無効化」 能力値低下、凍結、石化以外の肉体系状態異常を完全無効化する。 「腐食耐性」 腐食・劣化効果への耐性。無効化というわけではないが、その効果・侵食を少々ばかし軽減する。 防御力があんまり下がらない他弱点である死属性への耐性としても働く。 「重量」 中肉中背の見た目からは想像もつかない程に重たく、人間サイズの重装甲機兵を髣髴させる重量。 しかし本体である鏡盾は成人女性でも問題なく抱えられるくらい。 「光の霊気」 非常に目立つ特殊な霊気特性を持つ。魔を退ける清浄なる光の霊気。 アイギス自身気配を隠すことが致命的に苦手で熱源探知を騙せる付喪神の中でも潜入調査にはてんでむかない。 転じて敵から発見されやすく、囮に最適。 技能 「格闘技術」 旅中での修行を経て会得した格闘技術。 盾の付喪神であるが故に受動的な戦闘しか出来ずこれじゃいけないと習得に踏み切ったようだ。 「古代語」 ちょっとだけ古代語が分かる。 「骨董品知識」 骨董品の目利きや取り扱いなどの知識。 軽い鑑定ならできるかもしれない。 「魔物知識【付喪神】」 希少な魔物の一種である付喪神に対する専門知識。 同族の気を辿ったり、判別したり色々できる。 「見切り」 相手の攻撃を見切り、適切に対処する技術。非常に良く洗練されている。 経験と感覚により相手の攻撃を察知し防御やカウンターに繋げる。 22 必殺技 「スペリオール・アルマドゥーラ」 【属性】 霊 「女神の盾」の名称をつけられた盾の付喪神としての神通力の一片。現在はブースト時じゃないと使えない。 膨大な霊力を練り上げ自身に触れた攻撃をどんなものでも無効化するオーラを展開する。 攻撃を受けることで(ちょっと小石投げられたくらいでも渾身の即死級必殺技でも)オーラは自動的に拡散する。つまりオーラが肩代わりできる攻撃はひとつだけ。 「ペインフルカース」 【属性】 霊 自身に特殊な魔力のオーラを纏わせる強力な呪詛の一種。 オーラは術者であるアイギスが受けたダメージにより力を蓄えていき、限界までダメージを蓄えるか一定時間経過、術者の昏倒で自動解除される。 オーラが解除される瞬間、今まで蓄えた痛みを凝縮した上で巨大な気孔波として精製。相手にお見舞いする。 強力な魔術であるが、カウンターする前に術者が倒れてしまっては意味はない。高耐久かつ痛みに強いアイギスとは好相性。 ┗ 「ペインフルカース・β」 【属性】 霊 自身に特殊な魔力のオーラを纏わせる強力な呪詛の一種。上述の「ペインフルカース」の亜種。 オーラは術者であるアイギスが受けたダメージにより力を蓄えていき、限界までダメージを蓄えるか一定時間経過、術者の昏倒で自動解除される。 オーラが解除される瞬間、今まで蓄えた痛みを凝縮した上で自身の拳に気孔として纏わせ攻撃力、破壊力を急上昇させる。 「イノセント・クリア」 【属性】 霊 自身の本体である右肩のショルダーアーマーの鏡盾の能力で、非常に強力な神通力。 周囲の敵味方全て(自分込)にかかっているあらゆる状態異常、強化、変化、武装の特殊能力や補正などを解除する光を放つ。 要するに自他共にメリットもデメリットも無視した素の状態にしてしまうのである。 現在では深刻な霊力不足故に霊場などからの膨大な魔力を借りる必要があり、一人で発動することはほぼ出来ない。 また発動できたとしても効果が適応される時間は短い。 (これは霊力不足を解消しても変わらない。強力な付喪神であっても短時間の干渉しかできないのだ) 23 能力 体力 概念なし 魔力 C 魔法攻撃力 C 魔法防御力 A+ 精神力 S 精神防御 A+ 腕力 S+ 物理攻撃力 S+ 物理防御力 S 知力 C+ 素早さ D++ 命中 B+ 24 武器やアイテム 「シルト・ハプティスタ」 【装備効果】 パリィ(相手の攻撃を弾き、受け流す)付与 【特殊効果】 魔法の加護(魔術の加護により高い強度を持つ) アイギスが装備する黒や煙色などいくつかの水晶質の魔鉱石を表面に貼り付けた魔術盾。 ガントレットと一体化したような形状をしており、装備時は手首の自由が利かなくなる。ただこの盾はガントレットとの分離が可能。 ガントレット先端部からは鉱脈から生える水晶の如く白光を放つスパイクが2本生えており、凶器となる。 また肘部分から盾を貫通するようにこれまた白光を放つ剣身が伸びている。(所謂ランタン・シールド) 自身の一部であるとのことで本体であるアイギスの霊力さえあれば破損しても再生可能。 本体同様の凄まじい硬度を持つ浄化銀含む魔術合金、魔鉱石を使用しておりかなり頑丈。 代わりに非常に重たいものの、アイギスは両腕に装備し楽々扱う。 「氷魔の涙」 【装備効果】 水属性耐性【弱】 【特殊効果】 氷精の加護(氷属性付与能力+氷魔法行使) 氷の魔力を秘めた比較的大きなサイズの乳白水晶の魔宝石(アミュレット)。 魔石を発動する事で体術に氷属性を付与する効果と氷の魔法が使えるようになる効果を持つ。 「魔断の黒水晶」 【装備効果】 聖属性耐性【弱】 【特殊効果】 破邪の光(聖属性付与能力+浄化効果(強)) 神聖な退魔の力を秘めた黒水晶の魔宝石(アミュレット)。 魔石を発動する事で体術に聖属性を付与する効果と強い浄化効果を付与することができる。 「光明の蛍石」 【装備効果】 とくになし 【特殊効果】 (光属性付与(強)) 強い光属性の力を秘めた蛍石の魔宝石。ミュルグレス伝いに入手した為出処は不明。 魔石を発動する事で、体術に強力な光属性を付与する効果がある。 またフラッシュとして放つことも可能。 「守護の煙水晶」 【装備効果】 物魔防御上昇【弱】 【特殊効果】 守護適正(防御系魔術限定の強力な媒体となる) 守護の力を秘めた煙水晶の魔宝石(アミュレット)。 アイギスの防御系の技・魔術の媒体となりその効力を高める。 防御系の術式(防御系ならなんでも良し)の効力が大きく上昇。 「解呪の紫金石」 【装備効果】 とくになし 【特殊効果】 解呪の魔術(使用することでディスペルの魔法を発動する) 神聖な力を秘めた紫金石の魔宝石(アミュレット)。 発動する事で状態異常、バステ、呪いを回復する魔術を発動できる。 スペルパワーは中程度。強い呪いには対抗できない。 「修繕の風信子石」 【装備効果】 とくになし 【特殊効果】 修繕の魔術(使用することで物体修復魔法を発動する) 癒しの力を秘めた風信子石の魔宝石。 発動する事で無生物限定で中程度の回復魔法を発動でき、損傷を修復できる。 「常夜の瞳」 【効果】 霊媒(魔術や呪術などの優秀な媒体となる) ヴューステ聖教国、ヴェーヴァ砂漠深部等闇の魔力反応が異常に強い場所に見られる摩訶不思議な鉱物の一つ。 その見た目は漆黒の丸い宝珠であり、内部に瞳のような赤い文様がついているのが特徴で目玉に例えられる。 サイプレスからあることを条件に譲り受けた品であり、用途は彼同様緊急時のステータスブースト用である。 消耗品。 「泡沫のマナエッセンス」 【効果】 水属性魔術発動(水属性の術を使うときに術者の魔力の代わりにできる),炎属性魔術弱化(炎属性を持つ魔術、呪詛の影響を軽減する) 世界各地に散らばる極めて水の魔力が強い霊場周辺に見られる液状化した水の魔力の塊。 これ自体が強い水の魔力そのものであり、水の魔法を使うときに術者の魔力を使わずともその代わりにできるが消耗品である。 ちなみにアイギスが所持するものを使うと500mlあたり魔法攻撃力B+相当の魔術が発動できる。 他にも炎属性を中和する効果を持ち、耐火効果のある魔術防具の原料ともなる。 また魔武器やゴーレムコアなどをマナエッセンスに漬けることで魔力を充填することが可能。 この性質により失った霊力を少しばかり回復することができた模様。(枯渇しないようざぶっと漬かって少しだけもらってきた) 25 その他 1 他の男性付喪神が揃って怨霊・悪魔寄りなので神仏寄りで幸を齎すタイプが欲しい+盾使い、聖騎士キャラが欲しくて作成。 2 モデルはギリシャ神話に登場する英雄ペルセウスがゴルゴーン退治に用いた鏡盾(アテーナーから賜った。この盾がイージスである説もある)+鏡の付喪神である雲外鏡(照魔鏡)。 照魔鏡(しょうまきょう)とは伝承上の器物であり、魔物や妖怪の正体を明らかにする、または人間の持つ魔性の部分を映し出す鏡で、雲外鏡のモデル。 高井蘭山の読本『絵本三国妖婦伝』では、殷の紂王を堕落させた美女・妲己の正体をも見破ったとされる。 3 変な武器使わせたかったので盾使いだけどもランタンシールド使いに。こういった変わった武器は面白くて好きだったりする。 4 触覚(アホ毛)キャラだけどレーダーになったりとかみょんみょん動いたりしないよ!ほんとだよ! 前髪に関しては花京院の影響も強い。 5 最近苦労人系保護者枠&若者文化についていけないおっさんネタが板についてきた(← 6 ちなみにイノセントクリアで一時的にミュルグレスを改造前の姿に戻せる。が、それを条件に減額を打診したらすごく怒られたらしい。 現在更なる減額法を考案中。 「主について」 とある地方、とある国にて古代より信望された土地神。ちなみに女性。 凛としていて気丈かつ勇敢な戦士であり、相当なおてんばなじゃじゃ馬であったともされる(アイギス談)。 長く戦地に身を置いたことからか、現実的かつシビアな感覚を持ち合わせていたらしい。 自身の信仰が奪われ、力を失い消滅する際も、捨てていった信者を恨むことなく信者をつなぎ止めきれなかった自身の弱さをただただ恥じていたという。 どこまでも生粋の武人であり、同時に曇りのない高潔な人物であったようだ。 登録タグ ペルセウスの鏡盾 ラーのカガミ 付喪神 元ぼっち 光 悪人面 水 氷 照妖鏡 盾 聖 苦労人 鏡 雲外鏡 霊獣 魔物