約 16,213 件
https://w.atwiki.jp/tsunokuni/pages/17.html
摂津国分断 明治4年7月14日の廃藩置県時の大阪府は旧来の大坂三郷とその隣接地の幕府天領というごく限られた地域であり、同年11月20日の府県改廃時においても旧摂津国のうちの旧大坂三郷を含む東成・西成の両郡および住吉・島上・島下・豊島・能勢の5郡を大阪府域とするにとどまりました。それに反し従来は摂津国の一部であった川辺・武庫・菟原・有馬・八部の5郡は、この日以後、永遠に大阪というエリアに戻らなくなりました。 しかも、明治14年2月7日には堺県と統合されて広大な大阪府が成立します。当時の堺県は国郡制下の和泉国・河内国・大和国のすべてであり、大阪府には現在の奈良県を含む広域行政が求められました。広域行政はその後6年9ヶ月に及び、ようやく明治20年11月4日にやっと現在の大阪府域となりました。 兵庫県もまた当初は。摂津5郡による成立にすぎなかったのですが、明治9年8月21日には、飾磨県であった播磨国、淡路県であった淡路国、豊岡県であった但馬国の全域と丹波国の一部を編入し、日本海と瀬戸内海の両方、いな太平洋にも面する唯一の県となりました。 ここで注目すべきことは、旧摂津国が2つの府県に分割されていることです。2つの府県として真っ二つに分割された国の例としては、他に武蔵国と肥前国がありますが、東京と埼玉も長崎と佐賀の場合も真っ二つに割かれたとはいえ、島嶼部に属する地域を除いては陸続きの他国を合わせることはありませんでした。 しかし、摂津国は真っ二つに分割された上に文化風土の違う陸続きの他国との結びつけを意図的になされています。明治初頭、新政府は、天下の台所であった大坂の、財力を伴う実力が怖くて、資金力のある大坂と酒造りなどの生産力が温存されている灘五郷・伊丹・西宮を引き裂く、いわゆる「摂津国分断」の挙に出たものと考えることができます。 明治維新までの国郡意識の中では、有馬の湯はもちろんのこと、灘の酒も三田の松茸も名塩の和紙も、すべて「摂津国」の特産品、すなわち摂津一国の国内生産物であったのに、明治期以後の府県区分の中で徐々に大阪との関係が薄められていくのです。 江戸時代、諸大名の蔵屋敷を通じて行われた米の買い付けと両替金融によって築き上げた大坂の資本は、二次生産物であるお酒を国内(灘・伊丹・西宮など)で生産することにより二重に富を得ることができ、さらにその酒を調合して江戸に出荷して、日ならず大坂を「天下の台所」とうたわしめたのですが、明治維新政府への御用金の調達と明治初頭の四大経済改革(蔵屋敷の廃止・銀目貨幣停止・株仲間解散・旧藩債処分)により大坂の経済力は急激かつ極度に疲弊するに至りました。
https://w.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/953.html
492 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 13 20 41 0 大昔のDQN返しですが。 10数年前、夫実家台所でウトにセクハラ(当時はメジャーじゃない言葉だったが)かまされ、 思わず突き飛ばして仰向けに倒れたところをホイップクリーム満載中ジョッキで顔面連打。 台所での尋常ない物音にすっ飛んできた夫と夫家族が見たのは 鼻血とクリームまみれのウトを、タイトスカートまくりあげられてパンツ丸見え状態のまま 馬乗りでジョッキぶん回して殴ってる新妻の姿。 被害届こそ出されなかったけど、以降夫婦で夫実家出入り禁止になり (夫は私をかばったので同罪になった。ウトの会社で働いてたが同時に失職)、 いくら混乱したからと言ってやりすぎたよなあ、と長年気に病んでいましたが 今年になって、ウトが自社の社員への強制わいせつで執行猶予付きの有罪判決を受け、 執行猶予中に違う女性への暴行(愛人殴ったらしい)で実刑喰らって とうとう我慢強いトメも離婚を決行した、と言う報告。 ちなみにウト70代になっているはず。どんだけ性欲強いんだよwwwww あのとき波風立てないように我慢してたら何されたことやら。 夫も断絶後すぐに、もっと待遇のまともな会社に転職できたし。 気に病んでいた年月がもったいなかった。 493 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 13 24 37 0 492 ボケるとな、かえって性欲がピックアップされて強くなったりするんだよ。 老人ホームでの逸話はすごいぞう。その爺は単なる色ボケだと思うけど。 ところでホイップクリーム満載のジョッキwwwwなんでwwwwwwww 494 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 13 49 51 0 なんだったろう?>ホイップクリーム ジョッキに生クリーム入れて、棒状の機械で泡立てて、 それをトメさんがなんかの料理に使うつもりだったような… ウト、おそらく認知症ではないと思います。 自営の会社もそこそこ回っているようだし (もしかしたらトメさんが実質回していたのかもしれないが)。 495 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 14 04 40 0 乙GJヾ(・ω・`)ノ クルクル 496 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 14 25 19 0 492 視力よりも聴力よりも精力の老化は遅いんだよ 497 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 14 27 29 0 品性の老化は一番早そうだよね。 498 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 14 44 03 0 497 うまい! 499 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 15 04 50 0 品性のない老人は若い頃からもともと品性が無いような気がする。 502 :名無しさん@HOME:2007/12/13(木) 17 11 02 0 その頃はまだ50代だったんだろうに。根っからの性犯罪者ウト。 次のお話→563
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/1381.html
そう言えば、情報屋もそうだがこういう職業も儲かるんじゃねと思うた 「これで調査は全て終了ですよさとりさん。大丈夫です、貴女の旦那さんは浮気などしていません」 「そうですか……」 ジィーと眺めてくる第三の目、恐らくは僕の心の中を窺っているのだろう。 買収などの可能性が無いと断じたのか、さとりはフゥと溜息を吐き、お盆に乗せた金子をそっと此方に寄越してきた。 「解りました。調査ご苦労様です。今後も依頼するかもしれませんのでその時はよしなに……」 どれだけしっかりと愛されても、どれだけ愛してても。 それが深ければ深いほど猜疑というものは湧いてくる。 先程のさとりのような、誰かに裏切られたりした過去がある女性であれば尚更の事。 そしてそんな彼女達の猜疑心や不安に解決をもたらすのが僕の仕事だ。 探偵、外界でのしょっぱい仕事、子供の頃憧れた内容とは程遠い仕事を僕はこの郷でもしていた。 勿論、無くしモノや何らかの事件の解決を行う事もあるけど、殆どは浮気調査である。 しかし、浮気調査と言えども大概の事件なんて目じゃないスリルや結末が待っている事もあるんだ。 例えば姉妹で男を取り合っていた事実が発覚し、館の半分が消失した事件。 好意で金を貸していたのに、その金の行き先が他の女であり弾幕が飛び交う修羅場とかした事件。 場合によっては「嘘つき扱い」されたり「逆切れ」して弾幕を撃たれたりという愁嘆場に巻き込まれるのだ。 本当、小説とかで読んだ探偵レベルの危機とスリルを何度も味わっている。 端から見たら、特に女難で悩んでいる外来人達から見たら怖すぎる仕事であるが、僕にとっては天職になりつつあるのだ。 しかし、解決する側であったのに、何時の間にか当事者になっている事も有りうる訳で……。 「やぁ、○○君。また依頼を受けて欲しいのですが……」 事務所、人里の外れの一軒家に戻ると彼女が来ていた。 寅丸 星。外れから少し離れた位置にあるお寺の住職補佐である。 どうやら不在時に来て待っていてくれたらしい。 お茶を淹れて来ますねと言うと嬉しそうに、本当に嬉しそうに頷いた。 台所でお湯を沸かしている内に、自室の襖を開く。挟んでおいた紙が無い。 書斎の襖を開く、やはり紙が無い。風呂場と厠も同じく。 台所に戻りいつの間にか補充済みの茶葉を取りだし、ピカピカに磨かれた急須に入れ、虎柄の湯飲みを出してあげる。 ふぅ、とちょっと呆れた溜息を吐きながらお茶を淹れ、応接間の星さんの元へ戻る。 「それでご依頼は?」「ええ、実は……」 彼女は頬を染めてこういった。 「あの……宝塔をまた無くしてしまったんです……一緒に探して貰えませんか?」 今回で五十回目に達する同じ依頼を僕に頼んで来たのだった。
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/685.html
864 名前:もしもアムロの代わりにシャアが兄弟だったら 1/3投稿日:2006/04/17(月) 21 02 27 ID ??? 朝、8:13 廊下 ロラン「今日は日曜日…。なのに、どうしてみんな朝早いのかなぁ。まあ、朝ごはんを皆で食べられて良いけど」 ピンポーン ロラン「はーい」 ガチャ ロラン「あ、おはようございます。近所に住んでる赤の他人のアムロさん」 アムロ「やあ、ロラン君。早くからすまないね。シャアは 生 き て る かい?」 ロラン「えっと…、あ、とりあえず、あがってください」 アムロ「ああ、お邪魔するよ」 同時刻、台所 ヒイロ「…そうか。やはり、ロラン兄さんの部屋に盗撮カメラを仕込んでいたのか」 シロー「またか!? シャア兄さん! いい加減にしてくれよ!」 クワトロ「今の私はクワトロ・バジー…」 カミーユ「そんな兄弟修正してやる!」 シン「あんたって人はああぁぁぁ!!」 ドモン「俺のこの手が(以下略」 殴打音撲殺音爆発音悲鳴悲鳴悲鳴―――。 8:15 居間 コウ「あ、アムロさん。おはようございます」 アムロ「おはよう、コウ。今日も君の兄弟は元気だね」 コウ「アハハハハ…(乾いた笑い)」 アムロ「それで、今日はあいつは何をしたんだ?」 コウ「…説明するまでもないと思います…」 アムロ「まさか、手を出したりはしないと思うけど…」 ジュドー「あ! アムロさんだ!」 ウッソ「本当だ! お久しぶりです!」 キラ「え!? アムロさん!?」 シュウト「じゃあキャプテンも!?」 アムロ「やあ、4人とも、久しぶりだね。それと、キャプテンは今日は連れてきてないんだ」 シュウト「えぇー」 アムロ「すまないね。今度来たときはつれてくるよ」 ジュドー「そうだ! その時νガンダム見せてくださいよ! あの新型の!!」 ウッソ「あ! 僕だってハロの新しい機能を…」 キラ「あ、あの、僕も…」 アムロ「はは。良いけど、順番に頼むぞ」 865 名前:もしもアムロの代わりにシャアが兄弟だったら 2/3投稿日:2006/04/17(月) 21 03 12 ID ??? 同時刻 台所 ロラン「えーっと、とりあえず、どうなりました?」 シロー「…カミーユが殴って、シンが傍の椅子で殴打して、ドモンがとどめをさした」 ロラン「と、とどめって…(汗」 シロー「いや、『ひいとえんどお』って叫んでたし」 ロラン「って、ミンチより酷いですよ! コマンダーも見てないで助けてあげてくださいよ!」 コマンダー「悪いが、自ら死地に入るような趣味はない」 アル「なーにー? 見えないよー、コマンダー」 ロラン「アル! 見ちゃいけません! コマンダーはそのままアルを連れて台所の外に! それに、3人とも、少しやりすぎです!」 ドモン「何言ってるんだ! このくらいはやらないと、シャア兄さんは黙らないだろう!?」 カミーユ「実の弟を盗撮するなんて間違ってる!」 シン「俺たちは間違ってない!」 ロラン「でも!」 シロー「まあ、とりあえず、皆落ち着けよ。あと、いい加減復活してるだろ? クワトロ兄さん」 クワトロ「フッ。流石だな」 ロラン「分かりましたから、シャ…クワトロ兄さんは居間に行ってください。アムロさんが待ってますよ」 クワトロ「ム!? もう、そんな時間か!」 カミーユ「アムロさんが来てる!?」 ドモン「今日は何か用事でもあったのか?」 クワトロ「ああ。ラー・カイラム社と一時提携を組むかもしれんからな。その簡単な話し合いだ」 シン「何でそんな大事なこと言わないんだよ!」 カミーユ「そうだ! だったら、ミンチになんてしなかったのに!」 クワトロ「…シロー、どうして、弟たちは私よりアムロに懐いているのだろうか」 シロー「兄さんの日ごろの行いのせいだろ。それに、ザク好きは兄さんとアルだけだし」 クワトロ「…」 ロラン「それに、あまり家の中では仮面をかぶったり名前を変えたりしないでくださいね。アルやシュウトが真似しますから」 クワトロ「…」 ドモン「あと、手当たり次第にMSを赤く染めるのもやめてくれ。間違っても3倍の速さで動かないからな」 クワトロ「…」 シン「そうだよ! 俺のディスティニーも羽根だけならともかく全身赤く染めるし!」 クワトロ「…」 カミーユ「Zだって、3倍速で変形なんかできるはずないだろ!」 クワトロ「…」 8:25 玄関 ロラン「あ、お出かけですか?」 クワトロ「夕飯までには戻る」 アムロ「すまないけど、これは借りてくよ」 クワトロ「アムロ…、せめて物資代名詞はやめてくれ…」 アムロ「少しはしっかりしろ、全く。何で真っ白になって燃え尽きてるんだ?」 ロラン「あ、あの、あんまり深くは聞かないでくださいね」 アムロ「…君も大変だな。こんな馬鹿兄をもって」 ロラン「いえ。もう、慣れましたから。いろいろと…(涙」 アムロ「見損なったぞシャア! 日ごろから泣かせるようなことをしてるのか!?」 クワトロ「うぐぐっ。ご、誤解だ。アムロ。頼むからそう揺さぶるな! 刻が見える!」 アムロ「お前なんぞに見えてたまるか!!」 ロラン「二人とも、やめてくださいーっ!」 868 名前:もしもアムロの代わりにシャアが兄弟だったら 3/3投稿日:2006/04/17(月) 21 08 25 ID ??? 5:15 ロランとカミーユの部屋 ロラン「やめて…って、あれ? 夢? うう。最近こんな夢ばっかりだ…」 8:10 台所 キャプテン「8時の方向に熱源反応、数2。これより…」 アムロ「待ってくれ、キャプテン。たまには俺がするよ。ヒイロ、ちょっとどいてくれるか?」 ヒイロ「任務了解」 アムロ「よいしょ。せーの、ガンダムハンマー×2!!」 シャア&グエン「「(すさまじい悲鳴×2)」」 鎖を片手に1本ずつ持ちながら、二人の居る庭に下りるアムロ。 アムロ「…毎日毎日、よくもまあ飽きもせずに来るものだな。シャアにグエン」 シャア「ふっ。当たり前だ! それに今日は夢見も良かったからな!」 アムロ「そうか。こっちは物凄く後味の悪い夢だったよ。ヒトノオトウトヲナンダトオモッテル…」 シャア「な、何!? まさか、またなのか!?」 グエン「ま、待て! 話せば…」 アムロ「分かってたまるかあああああっ!!」 撲殺音破裂音殴打音ビーム音悲鳴悲鳴ハンマー音断末魔断末魔――― ドモン「今日のアムロ兄さん、何だかやけに怒り狂ってるな」 シロー「確かに」 ギンガナム「ふはははは!! 絶好調である!!(アムロが)」 カミーユ「しかも、やけにシャアを念入りにミンチにしてるし…」 コウ「何かあったのかな?」 シーブック「なんとー! ファンネルまで!!」 ロラン「…」 アル「? ロランお兄ちゃん、どうしたの?」 ロラン「え? あ、いいえ。なんでもないですよ」 夢のことは忘れようと心に誓ったロランであった。 869 名前:もしもアムロの代わりにシャアが兄弟だったら あとがき投稿日:2006/04/17(月) 21 10 03 ID ??? 激しく今更ですが「もし~の代わりに~が兄弟たったら」シリーズに便乗させていただきました。 短くて、お眼汚しですが読み流していただければ幸いです。 では、失礼します。 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ もしもシリーズ アムロ・レイ ガンダム一家 ガンダム家 シャア・アズナブル
https://w.atwiki.jp/jewelry_maiden/pages/893.html
最近のレッドベリルの行動……何となく、察しはついていた。でも俺に見せる普段の態度を見て、どうしてもそれが現実味を帯びることはなくて。 だが、今ドアの隙間から漏れる光を見て、予想は確信に変わった。 「んぅ……あーもおっ、全然上手くいかない……」 ドアの向こう、物音と共に小声で文句を言うレッドベリル。 この向こうは居間。そして台所。居間の電気は暗いままだが、その奥から見える光。台所の電気が点いている。 「うぅ、全然ダメ……どーしてあんなに上手くできるのよぉ」 ……今、向こうでレッドベリルは料理の練習をしている。見えなくても、確信が持てる。 「えーっと……う、卵これしか残ってない」 俺と一緒だった。 徹夜で料理の練習をしたのも、ずいぶんと懐かしく感じる。毎晩包丁とフライパンを持ち替えて、眠い目をこすりながら卵を割って。眠気で頭がおかしい状態で包丁を握って、危ない目に遭ったことだって……。 「マスターのは……まずタマネギを……痛っ!」 「え、おい! 大丈夫かっ?」 「うわああぁぁっ!!」 まぁ、つい、うっかり。 隠れて見守るつもりだったが、レッドベリルの声を聞いて飛び出してしまったわけで。……いつからこんな心配性になったんだ、俺は。 「せっかく黙ってたのに……マスターのバカ」 「バカとは失礼な。お前の身長じゃ救急箱に届かないくせに」 「むっ、身長のこと言わないでよバカマスターっ」 全然サイズの合っていない、俺のエプロンを身につけたレッドベリル。その手から繰り出されるぽかぽか攻撃。エプロンが可愛く揺れるが、相変わらず痛くはない。 「はいはい。それより……」 何というかまぁ……台所はなかなかすてきなことになっている。 散乱した卵の殻、野菜のくず、油、フライパンなどなど……何でもかんでも出せばいいってものじゃないぞ、ったく。 「毎晩やってたのか?」 「……マスターが、いないときだけ。だいたい今日帰ってくるの早すぎ」 「まぁ、そうだろうな。だけど何となくこういうことしてるなっていうのは分かった」 ふくれっ面でうつむくレッドベリル。相当俺を驚かせたかったのかね……いや、この状況を見て充分驚いているが。 「で、完成品はあるのか?」 「……ない」 「嘘つけ。これだけ卵使っててないってことはないだろ」 「……ないもん」 きっと、今まで作ったのは失敗作だとか、そんなことを思ってるのだろうか……失敗作で、こんないい匂いはしないと思うけどな。これは卵とケチャップの匂いか。 「オムライス作ってたんだな」 「べ、別に。あってもマスターのためじゃないモン」 さっきは黙ってたのにとか言ってた気がするが。 「はいはい。で、完成品は?」 「だ、だからないってば! そそ、それに……できてたとしても、あたしの夜食だもん」 「夜食は太るぞ?」 「お、乙女に太るとか言わないでよっ」 またぽかぽか攻撃。 「じゃあ味見させてくれ」 「やだ。ないもん」 「じゃあ毒味」 「毒じゃないっ、ちゃんと食べられはするんだから!!」 「やっぱりあるんじゃないか」 「う……」 何というか、単純な奴。でも、なんだか可愛げがあるんだよな。そういうところが。 「……バカに、しない?」 「そんなことしないぞ」 「……ホント?」 「レッドベリルの拳に誓って」 「変な誓い」 拳だと容赦なく俺の顔面をとらえるからな……。 「……分かった」 「はい……」 俺の目の前に出されたオムライス。 「ペリドット姉さんに、ケチャップの作り方教わったから……作った」 黄色い卵は、いびつな形ながらも半熟。それを、ケチャップが彩っている。 何というか、やや手は込んでいるが家庭で出るごく普通のオムライスだ。どこか安心させるような、そんな雰囲気。 「じゃあ、いただきます」 「全部食べないでよ。あたしも食べるから」 「はいはい」 レッドベリルの視線を受けながら一口。 「……笑わない?」 どうして今さらそれを聞くのか。 だが、この味。見た目だけじゃなく、味もなんだか懐かしい。親の作ったオムライスとか、そんなものではない。これは……。 「……美味い」 「ホント?」 「ああ。美味い」 「ホントにホント?」 「しつこいぞー」 「……驚いた?」 「少しだけ」 その言葉に、ふくれっ面になるレッドベリル。 「むぅ、だから知られたくなかったのに……」 「なんか言ったか?」 「べ、別にー」 自分の口に手を当てて、実に不満そうなレッドベリル。先ほど貼った絆創膏が目につく。 「でも悔しいけど、マスターが作ってくれたのよりは全然だよね……」 「そりゃそうだ。ペリドットさんの指導がいいからって、そう簡単に追い抜かれてたまるか」 「む……謙遜ぐらいしなさいよー」 「はっはっは。だけどなレッドベリル、俺だって練習してたころはこんな味だったんだぞ」 「え?」 レッドベリルが作ったオムライス。徹夜の特訓に明け暮れて、眠い目を擦りながら作った俺のオムライスと、同じ味。 「なんつーか、懐かしいんだよな。この味」 「そ、そう。マスターと、同じ……」 驚いた表情の後、うつむき加減のレッドベリル。 「何だよ、不満か?」 「べ、別に不満なんて言ってない。ただ……そう、一緒なんだ」 「ああ」 「……マスターは、美味しいって思った? 自分の」 唐突な質問。 「いや、お前と同じ。あまり美味しくないと思った」 「……じゃあ、どうしてあたしのは美味しいの?」 その答えも、ちゃんと分かっている。 料理人として鍛えた経験と知恵とか、そういうものじゃない。もっと単純な理由。だけどそれが、限りなく正解なんだろう。 「そりゃあお前、違うところが一つだけあるだろ」 俺とこいつの、明確な違い。 「ちゃんとした食わせる相手が、近くにいるからだろ?」 「え……」 目を丸くするレッドベリル。そして、すぐ頬を赤くする。最近こいつの行動パターンが手に取るように分かる。 「べべ、別にっ、マスターに食べさせるものじゃないモンっ! か、勘違い、そうよ勘違いっ。マスタープロのくせに舌が鈍いっ!」 そんなあわてた様子で言われても、怒りどころか笑いしか浮かばない。 「だ、だいたいマスターは……あたしが来て料理上手になったっていうの? じゃないと信用できないー」 「そこを聞いてくるか。まぁ……少しは」 「少しぃ~? じゃああたしにはちゃんとした物食べさせるつもりないんだーっ」 ふくれっ面で、テーブルに置かれたオムライスを回収する。というかどうしてそうなるんだか。 「もう食べちゃダメ。あとはあたしが一人で食べるもん」 皿を持ってリビングを出て行こうとする。何というか、すべてがほほえましい……と思えば、今度はドアの前で立ち止まる。 「……お、美味しいって言ってくれたのは……感謝、してあげる……おやすみ!」 それだけ告げると、逃げるようにしてリビングを出て行く。 ……感謝、ね。 「少しって言うけどな……その少しが重要なんだぞ」 自室に閉じこもったであろう同居人に向けた言葉。 ……ありがとう。本当はその一言を、言うべきなのかも知れない。 「ったく、片づけろっての」 立ち上がり、ごった返しの台所に向かう。ずいぶんとせわしない、あいつの努力した形跡。
https://w.atwiki.jp/srwkdm/pages/327.html
18代目スレ 2007/07/29(日) 唐突に電波が飛んできたので形にしてみた。 お兄ちゃんが風邪をひいた。 虚空の使者なんてやってて、体も結構丈夫なお兄ちゃんだけど、病気になったのを見たのは初めてだった。 けどそれはお兄ちゃん自身も一緒だったらしくて、「敵の細菌兵器を食らったか!?」なんて物凄い勘違いをしていた。 そんなお兄ちゃんも、今はおとなしくベッドで横になっている。 それなりに重症らしくて、起き上がれない……ってほどじゃないにしても、食事もまともに喉を通らないみたい。 で、私はというと―― 「Dang Dang 気になる~、気のない~、振りして~るの~が~♪」 今、鼻歌を歌いながら、台所で土鍋の様子を見張っていた。 うちの台所は、ちょっとした業務用厨房なみに広い。コンロの横には業務用の大きな炊飯器が3つ並んでいて、それぞれマジックで『アラド』『ゼラド』『アオラ』って書かれている。その脇には、『その他』って書いてある普通の小さな炊飯器が、ちょこんと置いてあった。 その中で、私の名前が書かれている業務用炊飯器が、その口を開けていた。中には炊きたてのご飯。私はそれを“少しだけ”土鍋に移して、今まさにお粥を作っているところだった。 ぐつぐつと泡を噴く土鍋にちょこっとスプーンを入れて、ひょいぱくっと口に運んでみる。 ……うーん、まだお米がちょっと硬いかな? あと、もうちょっと塩入れてみたらどうだろう? 少し経ってから、もう一度ひょいぱくっと味見。……もうちょっと水足してみようかな。 ちなみに、ディストラお姉ちゃんは、商店街の薬局に行っている。「薬箱にある風邪薬じゃ即効性に欠けます!」なんて言ってたけど、風邪の特効薬なんて存在しないって知ってるのかな? あと、背後霊さんも連れて行った。「この人がいたら治る風邪も悪化しますから」だって。ちょっと酷いような気もしたけど、反論できなかった私も一緒かも。ごめんね背後霊さん。 心の中で背後霊さんに謝ってから、もう一度ひょいぱくっと味見。……うん、いいかも。 「完成っと♪」 私は火を止めて、ミトンを両手に嵌めて土鍋を持ち上げた。そのまま台所を出て、トントンと階段を登り、お兄ちゃんが寝ている部屋の前で一旦足を止める。持ってた土鍋を床に置いて扉を開け、土鍋を持って部屋の中に入る。 「お兄ちゃん、お粥できたよ♪」 「……ん……」 どうやらお兄ちゃんは寝ていたようで、私の声に反応して億劫そうに薄目を開けた。 私は、お兄ちゃんの枕元に土鍋を置くと、眩しくないようにシャッと窓のカーテンを閉めた。 ……その時、商店街の上空あたりで悪魔王と龍が戦っていたのが見えたけど、気のせいよね多分。時々感じる揺れも、ただの地震だと思う。うん、気のせいったら気のせい。 「……ゼラドか……」 「大丈夫?」 「……問題……ない……」 「ほらほら、無理しないで。お粥作ったんだよ。食べる?」 強引に体を起こそうとしたお兄ちゃんに、私はその背中に手を添えて起き上がる手助けをした。上体を起こしたお兄ちゃんに、私は作りたてのお粥を見せる。 ……けどお兄ちゃんは、私の見せた土鍋を見て、怪訝そうに眉をひそめた。 「ゼラド……」 「なに?」 「土鍋の容量に比べて、中に入ってる量が随分少ないようだが……」 ギクッ。 「ナ、ナンノコトデセウ?」 「それとゼラド。ほっぺたにご飯粒がついてるぞ。しかもかなり」 ギクギクッ。 「……どれほどつまみ食いした?」 「えーと……その……」 図星を指されてしどろもどろになる私。お兄ちゃんは、そんな私の様子を見て、はぁと大きなため息をついた。 うぅ……そんなため息までついて、いじめないでよ……お兄ちゃんの意地悪…… 「……ま、俺の食べる量としては適切だがな。どうせ最初は、自分の食べる量を基準に考えていたんだろう?」 「ごめんなさい……」 まさしくもってその通りだった。私は最初、土鍋いっぱいにご飯を入れてた。 今土鍋に残ってる量は、私にとってはお腹を一割も満たさない程度の量だったけど、お兄ちゃんにとっては十分な量らしい。風邪で食欲がなくなってるんだろうけど、お兄ちゃんって随分小食だよね。 「いいさ。それに、ゼラドが作ってくれたものだしな。在り難く食べさせてもらおう」 けどお兄ちゃんは、しょぼくれる私の頭に手を置いて、くしゃっと粗雑に撫でてくれた。たったそれだけなのに、失敗を指摘されて落ち込んでた気持ちが持ち直してくる。 ……あったかいなぁ……お兄ちゃんの手…… そんなことを思っていると、いつの間にか土鍋はお兄ちゃんの手元に移動してて、今まさにスプーンを使って口に運ぼうとしているところだった。 ……あれ? そういえばそのスプーンって…… 「あ……」 「…………?」 小さく声を上げた私に、お兄ちゃんはスプーンをくわえたまま疑問符を浮かべた。 ええっと、それって……今気付いたけど、私が味見に使ってたスプーン…… こ、これって……間接キス……? 「どうしたゼラド? 顔が赤いぞ?」 「う、ううん。なんでもない」 「俺の風邪が移ったか?」 「だ、大丈夫だからっ」 心配そうに見てくるお兄ちゃんに、私は少しどもりながらも、心配しないでと手を振った。 「ならいいんだが……」 そう言って、お兄ちゃんはお粥をまた口に運んだ。その手に持ったスプーンがお兄ちゃんの唇に触れるたび、私は自分の顔が熱くなるのを感じる。 「……ん。美味いな」 「あ、うん……」 その一言を貰えただけでも、作った甲斐があったと思う。私は自分の顔が緩んでいくのを、どうしても自制することができなかった。 ぱく、ぱく、と。 お兄ちゃんが最後の一掬いまで食べきるまで、私は横でその食事風景を見守っていた。 「……美味かった。ありがとう」 「お粗末様でした♪」 そして空になった土鍋を受け取り、私は部屋を出て台所に向かった。 その足取りが軽くなっているのは……たぶん、気のせいなんかじゃないだろう。 「看病っていうのも……悪くないかも」 お兄ちゃんの風邪が長引けばいいなーなんて、ちょっと不謹慎なことを考えちゃったのは……乙女の秘密とゆーことで♪ ――ちなみに。 「ただいまー」 「あ、ディストラお姉ちゃんお帰りなさーい。……あれ? なにそのネギ? お薬買いに行ったんじゃなかったの?」 「ああこれですか。とりあえず、風邪の特効薬……とでも言っておきましょうか♪」 ネギを持ったお姉ちゃんは、そう言って悪戯っぽい笑顔を見せた。なんでかわからないけど、その小悪魔っぽい笑顔に悪寒が走ったのは、気のせいと思いたい。 そして、そのままディストラお姉ちゃんは階段を上がってお兄ちゃんのベッドに向かって行った。しばらくして、ドタンバタンといった喧騒の後、「アッー!」という声が聞こえた。 …………大丈夫、だよね?(汗) とまあこんなところで。もうちょっといちゃラヴさせたかったけど、俺の技量じゃここが限界。「はい、あーん」もさせたかったんだけどなぁw
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/577.html
部屋にゴミ袋が錯乱している いったい、これはなんだ・・・・また、あの2人だな!? 案の定2人はゴミ袋を台所から持ってくると、頭に被って2人で遊んでいた 「おばけー」といっているから、2人でお化けにでもなって遊んでいるんだろうね でも、殆ど楽しんでいるのはレン君だけで、リー君は殆どしょうがないから一緒に遊んであげている・・・って感じだね でも、こら!!そんなことをしていると「背が伸びなくなっちゃうぞ!」 そういったら、意外な言葉が返ってきた レン君から 「いぃーのぉ!おおきくなっちゃったら、ぱぱとままにだっこしてもらえないよぉー」 「僕は、やだ!大きくなって、レン君をおんぶしてあげるんだもん!」 そうかい、そうかい、このブラコンめー!!! 戻る -
https://w.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/5076.html
387 :名無しさん@HOME:2011/05/23(月) 07 09 04.35 O プチだけど先人を見倣ってやったよ! 夕食凸しては天麩羅イヤミ炸裂のトメが、あらかた食べたあとに必殺技の「畜生の餌のがマシ」って言うから、 「そうですか…」って台所の隅を見たら、トメは私の視線の先にあるものに気付いてgkbr 真っ青な顔で、モニョモニョ言いながらすぐ出ていった。 あれから夕食凸もなくなり平和平和。 ただ、「畜生の餌」っていう言葉を聞いて、その日の昼に、友人がうっかり忘れていった開封済みの猫缶思い出して見ただけなのに。 389 :名無しさん@HOME:2011/05/23(月) 07 33 00.48 0 387GJ! 猫缶嫁さん元気かなー 次のお話→424
https://w.atwiki.jp/undercurrent/pages/145.html
31 名前: 本当にあった怖い名無し Mail: 投稿日: 05/11/12(土) 05 39 15 ID: bN7NSBmDO じいさんが死んだ翌日、従姉が子供産んだ。 葬式やらなんやらでしばらく見に行けなかったが、三週間後くらいに見に行った。 従姉とは結構言いたいこと言い合うんで「猿じゃん。」とか言ってやった。 しばらくして従姉が飯を作りに台所へ、旦那さんが便所に行ったときのこと。 猿みたいなガキが「猿で悪かったな○○(俺の名前)」と口走り歯茎を出してニヤっとした。 死んだじいさんの笑い方だった。びびりながらも「じいさん?」と聞いてみたけどもう喋らなかった。 従姉に言っても信じてもらえないだろうから言わなかった。不思議な体験。 その猿ガキは今10才。いつか聞いてみたい
https://w.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/2552.html
99 :名無しさん@HOME:2008/10/23(木) 10 55 31 0 結婚後初めてのお盆帰省を思い出した。 コトメ(夫姉)とトメが、並んでピーラーで梨をむいてた。 20個も30個もの数でもなく、トメとコトメで2個づつ。 お盆で台所の隣の居間に親戚がいっぱいいるのを忘れて、思わず 「えーっ!ここんちは梨をピーラーでむくんですか!」 と大声出してしまった。 だって梨の皮って包丁か果物ナイフでむくしか知らなかったんだもん。 トメもコトメも包丁使って皮をむくことができなかったらしい。 ピーラーでむいたにもかかわらず、梨は暖まってぼこぼこだった。 味付けや野菜のゆで加減に文句付けられても 包丁関係にはまったく文句が出なかったのはそういうわけか、と。 次のお話→106-107